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▶ ピンダー エリザベス ルイーズの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】スイッチクラスプ
(51)【国際特許分類】
   E05B 65/52 20060101AFI20241031BHJP
   A45C 13/00 20060101ALI20241031BHJP
   A45C 13/10 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
E05B65/52 T
A45C13/00 Z
A45C13/10 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531609
(86)(22)【出願日】2022-11-23
(85)【翻訳文提出日】2024-07-26
(86)【国際出願番号】 GB2022052971
(87)【国際公開番号】W WO2023099869
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】63/285,661
(32)【優先日】2021-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524200313
【氏名又は名称】ピンダー エリザベス ルイーズ
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ピンダー エリザベス ルイーズ
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045EB05
3B045EB06
3B045EB07
3B045EB11
(57)【要約】
スイッチクラスプは第1の部品(1)及び第2の部品(2)を備える。第1の部品(1)は、第1の部品を第1の物品に固定するよう適合されている締結構造を備える。第2の部品(2)は第2の部品を第2の物品に固定するよう適合されている締結構造を備え、前記第2の部品は、第1及び第2の部品が係合された際に、第1の部品における補完的な引付部を引き付けるよう適合された引付部を有する。前記第1の部品(1)及び第2の部品(2)の少なくとも一方は、第1のコンディションから第2のコンディションに切り替わる第1及び第2の部品の係合及び係合解除に応答し、コンディションに対応する信号が出力されるセンサを備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
締結構造を有する第1の部品(1)であって、前記締結構造は、前記第1の部品を第1の物品に固定するよう適合されている第1の部品と;
締結構造を有する第2の部品(2)であって、前記締結構造は、前記第2の部品を第2の物品に固定するよう適合されており、前記第1及び第2の部品が係合された際に、前記第1の部品における補完的な引付部を引き付けるよう適合された引付部を有する第2の部品と
を備えるスイッチクラスプであって、
前記第1の部品(1)及び第2の部品(2)の少なくとも一方は、第1のコンディションから第2のコンディションに切り替わる第1及び第2の部品の係合及び係合解除に応答し、コンディションに対応する信号が出力されるセンサを備える、スイッチクラスプ。
【請求項2】
前記第1の引付部又は第2の引付部の一方は永久磁石要素(4)であり、及び、前記第1の引付部又は第2の引付部の他方は永久磁石要素又は強磁性要素(22)である、請求項1に記載のスイッチクラスプ。
【請求項3】
前記第2の部品における前記引付部はピン(34)であり、及び、前記第1の部品における前記引付部は、前記ピン(34)と協働するバネクリップ(31)が組み込まれた補完的な開口部(13)である、請求項1に記載のスイッチクラスプ。
【請求項4】
前記センサは、前記開口部に導入される前記ピン(34)により作動されるよう配置されたマイクロスイッチ(6)である、請求項3に記載のスイッチクラスプ。
【請求項5】
前記センサは、一方の部品に取り付けられて、前記他の部品に取り付けられた磁石(36)の近接を感知するホール効果センサ(35)である、請求項1~3のいずれか一項に記載のスイッチクラスプ。
【請求項6】
前記センサは、前記第1及び第2の部品が係合解除された時に第1の係合解除コンディションに変位可能であり、並びに、前記第1及び第2の部品が係合された時に係合コンディションに変位されるアクチュエータ(17)を有するマイクロスイッチ(6)である、請求項1又は請求項2~4のいずれか一項に記載のスイッチクラスプ。
【請求項7】
前記マイクロスイッチ(6)は、前記永久強磁性要素(4)を含む筐体(3)に取り付けられる、請求項6に記載のスイッチクラスプ。
【請求項8】
前記筐体(3)は、側壁(10)と、前記第1の部品の突出部(21)が収容されて前記アクチュエータ(17)を変位させる開口部(13)を有する上方天板(11)とを提供する筐体である、請求項7に記載のスイッチクラスプ。
【請求項9】
前記突出部(21)は、前記天板(11)に当接する強磁性体(23)から延在する、請求項8に記載のスイッチクラスプ。
【請求項10】
前記アクチュエータは、係合解除伸長状態に付勢された往復変位可能なピン(17)バネであり、これにより、前記引き付け磁力が前記バネ力に打ち勝つよう提供されて、前記ピン(17)が、前記係合解除コンディションから圧縮された係合コンディションに変位される、請求項9に記載のスイッチクラスプ。
【請求項11】
フロート(5)が前記アクチュエータ(17)及び前記開口部(13)の間に配置されている、請求項8~10のいずれか一項に記載のスイッチクラスプ。
【請求項12】
前記フロート(5)は、前記開口部(13)に摺動して嵌合するよう適合されたボス(15)を有する、請求項11に記載のスイッチクラスプ。
【請求項13】
前記磁石(4)は前記開口部(13)を囲うよう構成されている、請求項8又は請求項9~12のいずれか一項に記載のスイッチクラスプ。
【請求項14】
前記センサは、外部回路に接続するための電気的コネクタ(18)を提供する回路基板(7)に取り付けられている、請求項1又は請求項2~13のいずれか一項に記載のスイッチクラスプ。
【請求項15】
前記回路基板は、前記筐体(3)の開口底部に保持クリップ(20)により保持されたキャップ(8)に取り付けられており、前記保持クリップ(20)は、外側方向にのみ前記キャップの変位を防止する、請求項14に記載のスイッチクラスプ。
【請求項16】
前記キャップ(8)は、ステープル(9)を提供するよう形成されている、請求項15に記載のスイッチクラスプ。
【請求項17】
前記強磁性体23はステープル(23)を提供するよう形成されている、請求項9又は請求項10~16のいずれか一項に記載のスイッチクラスプ。
【請求項18】
前記第1の部品の前記締結構造又は前記第2の部品の前記締結構造は、一対のフランジを備える、請求項1又は請求項2~17のいずれか一項に記載のスイッチクラスプ。
【請求項19】
前記引付部はロータであり、及び、前記補完的な引付部は、前記ロータが当接するよう構成された表面である、請求項1に記載のスイッチクラスプ。
【請求項20】
前記センサは前記ロータの回転に応答性である、請求項19に記載のスイッチクラスプ。
【請求項21】
前記引付部はフープであり、及び、前記補完的な引付部はくさび面である、請求項1に記載のスイッチクラスプ。
【請求項22】
前記引付部は1組のジップ歯であり、及び、前記補完的な引付部は補完的な組のジップ歯である、請求項1に記載のスイッチクラスプ。
【請求項23】
前記クラスプは1つ以上の出力デバイスをさらに備える、請求項1~22のいずれか一項に記載のスイッチクラスプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスイッチクラスプであって、クラスプとして作用可能である電気的スイッチ、又は、電気的スイッチとして作用可能であるクラスプに関する。非限定的な例として、スイッチクラスプは、クラスプを開閉する動作で電気信号をトリガ可能である衣服又はバッグに用途が見いだされ得る。スイッチクラスプはまた、衣服又はバッグが留められる又は締結されることを可能とするクラスプの機能を提供し、例えば、バッグにおいて、クラスプは閉じた状態でクロージャーフラップを保持し得る。しかしながら、スイッチクラスプは、いずれかの物品又は物品の一部を物品の他の部又はいずれかの他の物品に一時的に固定して、電気信号を介して、物品が固定されているか否かを示す表示を提供する役割を果たし得る。
【背景技術】
【0002】
中国実用新案第210696397号明細書には、肩掛けかばんなどのバッグのクロージャーフラップの固定に用いられる磁性クラスプが開示されている。中国実用新案第210696397号明細書に係るクラスプは、雄部品及び雌アセンブリを備える。雄部品は、第1の極性の磁石が組み込まれた突出部と、バッグのクロージャーフラップなどの皮膜に雄部品を取り付けるためのマウントとを備える。雌アセンブリは、第2の極性の磁石要素が組み込まれたソケットと、雌アセンブリをバッグの本体に取り付けるマウントとを備える。本体に対してフラップを閉じるために、フラップは操作されてソケットの突出部に係合され、ここで磁気引力により保持される。バッグを開くことは、磁気引力に打ち勝つ方向における十分な力を加えることにより簡単に達成される。中国実用新案第21069639号明細書には電気的スイッチは記載されていない。
【0003】
雄部品及び雌部品を備える多くの他の公知のタイプのクラスプが存在している。例えば「ラッチ」及び「スナップ」クラスプがあり、ここでは、雄部品及び/又は雌部品が弾性的に変形して雄部品を雌部品中に嵌合可能とし、次いで、その元の形状、又は、その元の形状に近い形状に「スナップ」して戻り、これにより、雄部品及び雌部品を互いに相対的に固定する。他の例のクラスプタイプは、雄部品及び/又は雌部品の一方が、雄部品及び雌部品の相対的位置が固定されるよう回転可能である「ロータ」を備えるロータクラスプである。
【0004】
クラスプは2つの物品を一緒に固定するために用いられる。通例、クラスプは、ハンドバッグ、肩掛けかばん又はリュックサックなどのバッグにおけるクロージャーフラップを固定するために用いられる。クラスプはまた、バッグの対向する側部、又は、衣服における対向する側部を固定するために用いられる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば:
締結構造を有する第1の部品であって、締結構造は、第1の部品を第1の物品に固定するよう適合されている第1の部品と;
締結構造を有する第2の部品(2)であって、締結構造は、第2の部品を第2の物品に固定するよう適合されており、第1及び第2の部品が係合された際に、第1の部品における補完的な引付部を引き付けるよう適合された引付部を有する第2の部品と
を備えるスイッチクラスプが提供されており、
前記第1の部品及び第2の部品の少なくとも一方は、第1のコンディションから第2のコンディションに切り替わる第1及び第2の部品の係合及び係合解除に応答し、コンディションに対応する信号が出力されるセンサを備える。
【0006】
本明細書において用いられる「クラスプ」という用語は、物品を一緒に締結するために用いられる、互いにロックされる第1及び第2の部品を有するデバイスを指すことが意図されている。図1~36の各々は、クラスプの例を示す。
【0007】
スイッチクラスプの「第1の」及び「第2の」部品は、代わりに、「雄」及び「雌」部品とも称され得る。
【0008】
「第1の」及び「第2の」物品はバッグ又は衣服の対向する側部を指し得る。「第1の」及び「第2の」物品は、バッグのクロージャーフラップ、又は、衣服、及び、前記バッグ若しくは衣服の残りを指し得る。「第1の」及び「第2の」物品は、クラスプを介して固定されるべきいずれかの2つの物品を指し得る。
【0009】
第1の部品の締結構造はステープルであり得る。第2の部品の締結構造はステープルであり得る。
【0010】
第1の部品の締結構造は一対のフランジであり得る。第2の部品の締結構造は一対のフランジであり得る。
【0011】
第1の部品の締結構造は、第1の部品を第1の物品に縫合するための糸を受け入れるよう構成された、第1の部品に形成された複数の孔であり得る。第2の部品の締結構造は、第2の部品を第2の物品に縫合するための糸を受け入れるよう構成された、第2の部品に形成された複数の孔であり得る。
【0012】
引付部は永久磁石であり得、及び、補完的な引付部は、常磁性若しくは強磁性材料であり得るか、又は、これらを含み得る。引付部は永久磁石であり得、及び、補完的な引付部は永久磁石であり得る。
【0013】
引付部はピンであり得、及び、補完的な引付部はバネクリップであり得る。
【0014】
引付部はロータであり得、及び、補完的な引付部は、ロータが当接するよう構成された表面であり得る。センサはロータの回転に応答性であり得る。
【0015】
引付部はフープであり得る。補完的な引付部はくさび面を備えていてもよい。補完的な引付部はくさび面及びリップを備えていてもよい。補完的な引付部のリップは、フープに当接するよう構成されていてもよい。
【0016】
引付部は1組のジップ歯であり得る。補完的な引付部は1組の補完的なジップ歯であり得る。
【0017】
センサはスイッチであり得る。センサは押しボタンスイッチであり得る。センサはレバースイッチであり得る。スイッチは第1の部品に含まれていてもよく、及び、第1のコンディションから第2のコンディションに第2の部品との接触を介して切り替え得る。スイッチは、第2の部品に含まれていてもよく、及び、第1のコンディションから第2のコンディションに第1の部品との接触を介して切り替え得る。
【0018】
センサは磁石センサであり得る。センサはリードスイッチであり得る。センサはホール効果センサであり得る。センサは、引付部を検出するよう構成された磁石センサであり得る。センサは、引付部として作用する永久磁石を検出するよう構成された磁石センサであり得る。磁石センサは、第1の部品が第2の部品に近接させられた時に、第1のコンディションから第2のコンディションに切り替えるよう構成されていてもよい。
【0019】
センサはポテンショメータであり得る。センサは回転スイッチであり得る。センサはロータに接続されていてもよく、及び、ロータの回転が、センサを第1のコンディションから第2のコンディションに切り替えてもよい。
【0020】
センサは電気的接触スイッチであり得る。センサは、移動可能であって、電気回路を破壊又は完成させる導電性要素を備えていてもよい。導電性要素はジップ歯であり得る。ジップ歯は、対向する組のジップ歯における一対の隣接するジップ歯の間に配置された時に電気回路を完成し得る。電気回路を完成させることで、センサを第1のコンディションから第2のコンディションに切り替え得る。
【0021】
第1のコンディションはスイッチの「オン」又は「オフ」状態であり得ると共に、第2の状態は、スイッチの反対の「オフ」又は「オン」状態であり得る。
【0022】
スイッチクラスプは1つ以上の出力デバイスを備えていてもよい。1つ以上の出力デバイスは:LED及び電球などの視覚的出力デバイス;ブザー、スピーカ及びアラームなどのオーディオ出力デバイス;又は、サイレントアラーム若しくは位置特定手段などの非感覚出力の1つ以上を備えていてもよい。
【0023】
スイッチクラスプは、外部回路の1つ以上の出力デバイスに接続可能な電気的コネクタを備えていてもよい。センサは、外部回路の1つ以上の出力デバイスを制御するスイッチとして作用し得る。
【0024】
センサの第1のコンディションは、出力デバイスがアクティブ又は非アクティブであることに対応し得る。第2のコンディションは、出力デバイスがアクティブ又は非アクティブであることに対応し得る。
【0025】
本発明のいくつかの実施形態は、第1の部品を第1の物品に固定するよう適合された締結構造を有する第1の部品、第2の部品を第2の物品に固定するよう適合された締結構造を有する第2の部品を備えるスイッチクラスプを含み、前記第1の部品は、第1及び第2の部品が近接された時に第2の部品における永久磁石要素又は強磁性要素に引き付られるよう極性化された永久磁石要素を有し、前記第1及び第2の部品の少なくとも一方は、第1及び第2の部品の係合又は係合解除に応答して電気信号の出力に感受性であるセンサを含む。
【0026】
第1の部品又は第2の部品のいずれかに係る締結構造は、ステープルのリムを形成する突出部を有するフレーム又は筐体の形態であり得るが、しかしながら、締結手段はまた、又は、代わりに、これらの部品が物品に対する縫合により固定可能であるよう、糸を係合させる孔又は突出部などの機構を含み得る。締結手段はまた、又は、代わりに、ネジ又は機械ネジ又はリベットを受け入れるようにネジ切りされていてもよい孔などの機構を有し得る。締結構造は、接着剤又は溶接による固定に適合されていてもよい。
【0027】
スイッチクラスプは当初、本体を有するバッグのクロージャー及びなんらかの形態のクロージャーフラップ用の締結であることが想定されており、従って、クラスプにより一緒に保持されることとなる物品は単一の物品の部品となる。しかしながら、部品がそれぞれ締結される各物品は完全に分離可能であってもよい。
【0028】
センサは好ましくは、第1の部品又は第2の部品の一方にのみ位置される。これは、センサの読み出しに対する電気接点は1つの物品のみにおいて必要であり、スイッチクラスプを設置し、これを電気信号に応答する読み出しデバイスに接続するためのステップが最小限であることを意味する。センサの好ましい形態は、単安定マイクロスイッチ又は磁気近接スイッチすなわち、ホール又はリードスイッチである。いくつかのクラスプの場合、回転スイッチを使用して配置して、使用に応じて、第1のコンディションにおける回路を常時開又は閉とし、及び、第2のコンディションにおける回路を閉じることが可能である。読み出しデバイスはスイッチクラスプに意図される目的に応じることとなるが、ライト又はアラームが有用であり得る。それ故、スイッチクラスプがハンドバッグのクラスプとされる用途において、クラスプを開けることで、バッグの本体の内部のライトを点灯させて内容物を照らし得、或いは、許可されていない開放の場合には、スイッチクラスプはアラームを鳴動させ得る。
【0029】
本発明に従って構成されたスイッチクラスプの実施形態を、以下のとおりである添付の図面を参照して、単なる一例としてここに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は、スイッチクラスプの分離された第1及び第2の部品の斜視図を示す。
図2図2は、図1のスイッチクラスプの分離された第1及び第2の部品の側面図を示す。
図3図3は、図1のスイッチクラスプの分離された第1及び第2の部品の側面断面図を示す。
図4図4は、図1のスイッチクラスプの係合された第1及び第2の部品の斜視図を示す。
図5図5は、図1のスイッチクラスプの係合された第1及び第2の部品の側面図を示す。
図6図6は、図1のスイッチクラスプの係合された第1及び第2の部品の側面断面図を示す。
図7図7は、電源及び出力デバイスを備えるスイッチクラスプの雌部品の分解側面図を示す。
図8図8は、カバー及び第2のスイッチを備えるスイッチクラスプの斜視図を示す。
図9図9は、第1及び第2の部品が係合された図8のスイッチクラスプの側面断面図を示す。
図10図10は、第1及び第2の部品が分離されている図8のスイッチクラスプの側面断面図を示す。
図11図11は、レバースイッチを備えるスイッチクラスプの分解側面図を示す。
図12図12は、第1及び第2の部品が分離されている、肩部を有するカバーを備えるスイッチクラスプの側面断面図を示す。
図13図13は、第1及び第2の部品が係合されている図1のスイッチクラスプ2の側面断面図を示す。
図14図14は、第1及び第2の部品が分離されている、電源及びレバースイッチを備えるスイッチクラスプの側面断面図を示す。
図15図15は、部品が分離されている、電源、出力デバイス及び第2のスイッチを備えるスイッチクラスプの斜視分解組立図を示す。
図16図16は、磁石センサを備える雌部品を有するスイッチクラスプの側面断面図を示す。
図17図17は、磁石センサを備える雄部品を有するスイッチクラスプの側面断面図を示す。
図18図18は、第1及び第2の部品が分離されている、スナップピン及び押しボタンスイッチを備えるスイッチクラスプの側面断面図を示す。
図19図19は、第1及び第2の部品が分離されている、スナップピン及び磁石センサを備えるスイッチクラスプの側面断面図を示す。
図20図20は、図1のスイッチクラスプ9の分解斜視図を示す。
図21図21は、第1及び第2の部品が係合されている、ロータを備えるスイッチクラスプの側面断面図を示す。
図22図22は、第1及び第2の部品が係合されていると共にロータが閉止構成である図21のスイッチクラスプの斜視図を示す。
図23図23は、第1及び第2の部品が分離されていると共にロータが挿入コンディションである図21のスイッチクラスプの斜視図を示す。
図24図24(a)及び(b)はそれぞれ、図23のスイッチクラスプの分解斜視図及び分解側面図を示す。
図25図25(a)及び(b)はそれぞれ、ロータ及び磁石センサを備えるスイッチクラスプの分解斜視図及び分解側面図を示す。
図26図26は、図25(a)及び(b)のスイッチクラスプの側面断面図を示す。
図27図27(a)及び(b)はそれぞれ、ロータ及び回転部分を備えるスイッチクラスプの側面図及び側面断面図を示す。
図28図28は、図27(a)及び(b)のスイッチクラスプの斜視図を示す。
図29図29は、第1及び第2の部品が係合されている、くさび面、磁石センサ及びフープを備えるスイッチクラスプの側面断面図を示す。
図30図30は、第1及び第2の部品が分離されている、図29のスイッチクラスプの斜視図を示す。
図31図31は、くさび面及びレバースイッチを備えるスイッチクラスプの雄部品の側面断面図を示す。
図32図32は、雄部品のレバースイッチが雌部品のフープにより圧縮されている、図31のスイッチクラスプの側面断面図を示す。
図33図33は、くさび面及びリップを備える雄部品を有するスイッチクラスプの側面図を示す。
図34図34(a)~(c)は、ジップ及び磁石センサを備えるスイッチクラスプの平面図を示す。
図35図35(a)~(c)は、ジップと、個別のジップ歯に結合された1組の導電性トラックとを備えるスイッチクラスプの平面図を示す。
図36図36(a)及び(b)はそれぞれ、ジップに結合された布の側面図及び斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1は、第1の実施形態に係るスイッチクラスプの斜視図を示す。図2及び3はそれぞれ、図1のスイッチクラスプアセンブリの側面図及び側面断面図を示す。
【0032】
第1の実施形態のスイッチクラスプは、雌アセンブリ(「雌部品」とも称される)1により提供される第1の部品、及び、分離可能な雄部品2により提供される第2の部品を有する。雌アセンブリ1は、筐体3、引付部を提供する永久磁石4、フロート5、マイクロスイッチ6、回路基板7、キャップ8及び締結構造を提供するステープル9を備える。他の実施形態において、スイッチ6はマイクロスイッチではない。
【0033】
筐体3は、環状の天板11の外縁部から延びる円筒状の外壁10を備える。円筒状の内壁12は天板11に形成された軸方向開口部13から延びて、環状の磁石4が中に固定される環状の磁石室を提供する。内壁12の深さは外壁の深さよりもかなり浅く、本例においてはおよそ1/4であり、磁石4の深さは内壁の深さよりも約2倍深い。磁石4は、磁石室に接着剤により固定されてもよく、又は、組み立て中に磁石が筐体に押し付けられるよう保持リブ14を外壁10に形成することで固定されてもよい(すなわち、保持リブ14は、外壁10から径方向内方に延びて磁石4の下面に当接して磁石4の位置を固定する)。追加で、又は、代わりに、磁石4は筐体3への磁気引力で磁石室内に固定されてもよい。保持リブ14を備える実施形態において、リブ14と天板11との距離は磁石4の深さに等しい。
【0034】
筐体3は、いずれかの好適な剛性材料から形成されるか、又は、これらを含んでいることが可能である。筐体は、銅などの金属から形成されるか、又は、これらを含んでいることが可能である。筐体3は、いずれかの好適なプラスチックから形成されるか、又は、これらを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、筐体3は、可鍛性の剛性材料から形成されるか、又は、これらを含んでいる。いくつかの実施形態において、筐体3は、強磁性又は常磁性である可鍛性の剛性材料(すなわち、永久磁石に対して正の磁気引力を受ける)から形成されるか、又は、これらを含んでいる。
【0035】
筐体3は防水性であり得る。スイッチクラスプの雌部品1は、内部の回路構成要素を水から保護するよう防水性であり得る。
【0036】
スイッチクラスプは-15℃~100℃の動作温度を有し得る。スイッチクラスプは、-15℃~100℃の温度に耐性を有するよう構成され得る。スイッチクラスプは、-15℃~100℃の温度で内部の回路構成要素を温度による損傷から保護するよう構成され得る。
【0037】
フロート5は薄いディスク5aを備え、円筒状のボス15がディスク5aから軸方向に延びて磁石4の円環に滑りばめを形成する。円筒状のボス15の半径は、円筒状のボス15が開口部13内を自由に摺動可能であるよう、軸方向開口部13の半径と実質的に同等である。貫通孔16をフロート5の軸に形成し得る。単安定マイクロスイッチ6がフロート5の下方に設置されている。スイッチ6はオン及びオフの2つのスイッチ状態を有する。図3に示されているとおり、マイクロスイッチのアクチュエータピン17はバネ17aにより付勢されてフロート5の下面に押し付けられて、フロート5が磁石4に対して押し付けられている。貫通孔16は貫通する磁束線が維持されるよう構成されていることが可能である。マイクロスイッチ6がディスク状の回路基板7上に取り付けられて電気接点18が提供されている。スイッチ6は回路基板7にはんだ付けされている。
【0038】
電気接点18はキャップ8に形成された開口部19と位置合わせされており、これにより、外部回路のコンダクタとの接続が形成可能とされている。電気接点18は、開口部19と位置合わせされた回路基板7上における導電性の位置である。外部コンダクタは、電気接点18と外部回路構成要素との間における電気伝導のための手段を提供するために提供され得る。例えば、電気接点18は、回路基板7を、その上に取り付けられているマイクロスイッチ6と共に、外部回路に電気的に接続するよう構成され得る。外部回路は、バッテリーなどの電源を備えていてもよい。外部回路は、LED、電球、ブザー、スピーカ、振動手段、サイレントアラーム、位置特定手段等などの1つ以上の出力デバイスを備えていてもよい。外部回路構成要素は、さらなる電子処理、又は、スマートフォン等などの外部デバイスとの通信を提供するよう構成され得る。電気接点18は、開口部19に通された導電性ワイヤ(例えば銅線)を介して外部回路に電気的に接続可能とされている。他の実施形態においては、導電性ワイヤの代わりに、リボンケーブル又はいずれかの他の好適な手段を用いて、回路基板7を外部回路に接続し得る。
【0039】
図7に示す実施形態などの他の実施形態において、電源及び出力デバイスはクラスプの雌部品1と一体的であり、このような実施形態においては、外部回路が存在しなくてもよい。このような実施形態において、開口部19及び電気接点18は省略し得る。他の実施形態においては、電源又は出力デバイスの一方のみが雌部品1と一体的とされ、外部回路がなお必要となる。
【0040】
キャップ8は金属又はプラスチックなどの塑性変形可能な材料のディスクであり、例えばスタンピングにより加工されて、一対のリムを突出するステープル9に形成して雌部品1に対する締結構造が提供されている。いくつかの実施形態において、ステープル9は、キャップ8に接続される別個のコンポーネントである。このような例において、ステープル9は、接着剤、スクリュー、又は、いずれかの他の好適な手段を介して、キャップ8に接続され得る。キャップ8は、外壁10の下方縁部から突出する変形クリップ機構20で筐体3の開口底部に固定されている。組み立ての際、回路基板7はキャップ8の第1の側部に当接し、変形クリップ機構20がキャップ8の第2の側部の周縁に当接する。
【0041】
雌部品1を分解するためには、キャップ8を取り外す。キャップ8を筐体3から取り外すためには、使用者はキャップに力を加え、次いで、変形クリップ機構20に力を加える。使用者は、ステープル9を介してキャップ8に力を加えてもよい。いくつかの実施形態において、キャップ8は、キャップ8に力を加えるために、使用者がキャップ8をしっかりと把持可能とする保持部(図示せず)を備える。
【0042】
図3に明示されているとおり、キャップ8、回路基板7、マイクロスイッチ6、フロート5及び磁石4は、コンポーネントの各々が相互に対して固定位置に保持されるよう、筐体3内で締まり嵌めを形成している。
【0043】
図8~16に示されているものなどの他の実施形態において、キャップ8はカバー26で置き換えられていてもよい。
【0044】
雄部品2は、開口部13に適合する寸法を有する円筒状の突出部21から形成されている。突出部21は、環状の磁石4に引き付られる鋼鉄などの強磁性又は常磁性材料製のディスク22に同心的に取り付けられている。ディスク22は補完的な引付部として作用する。変形例において、ディスク22は、ディスク22及び磁石4間の引き付力を高めるために永久磁石であってもよい。ステープル23はディスク22の裏面にスポット溶接で固定されて、第2の雄部品に対する締結構造を提供している。他の実施形態においては、ステープル23は、接着剤、又は、いずれかの他の好適な手段でディスク22の裏面に固定される。
【0045】
雄部品2のディスク22の形状及びサイズは、雌部品1の筐体3の天板面11の形状及びサイズと実質的に同等である。しかしながら、これは必須ではない。
【0046】
図1~3の実施形態では、突出部21がディスク22に同心的に取り付けられて示されているが、突出部21が中央にあることは必須ではない。他の実施形態において、突出部21は、ディスク22上の何処に取り付けられていてもよい。同様に、雌部品1の開口部13は中央開口部であることに限定されない。開口部13は突出部21を収容するよう構成されている必要がある。
【0047】
使用において、雌アセンブリ1は、物品、又は、ハンドバッグの本体などの物品の一部に、ステープル9のリムをバッグの皮膜(「ウェブ」とも称される)部に貫通させることにより固定される。雄部品2は、他の物品、又は、バッグのクロージャーフラップなどの物品の他の部に、ステープル23のリムをフラップの対応する皮膜部に貫通させることにより固定される。雄部品及び雌部品2,1は、標準的なクラスプの代わりに使用し得る。雄部品及び雌部品2,1は、バッグに対する締結手段を提供するよう、ハンドバッグなどのバッグの対向する両側に固定され得る。雄部品及び雌部品2,1は、それぞれ、バッグに対する締結手段を提供するよう、バッグと前記バッグのクロージャーフラップとに、又は、その逆に固定され得る。
【0048】
いくつかの実施形態において、ステープル23,9の一方又は両方は、代替的な締結構造で置き換えられる。いくつかの実施形態において、接着剤を、雄部品及び/又は雌部品2,1を、物品(例えば、バッグ、衣服等)の関連する部位(例えば、皮膜、クロージャーフラップ)に締結するために使用し得る。いくつかの実施形態において、ディスク22は、雄部品2をそれぞれの部位に縫い付け可能とするよう構成された複数の縫い穴を備えていてもよい。いくつかの実施形態において、キャップ8は、雌部品1をそれぞれの部位に縫い付け可能とするよう構成された複数の縫い穴を備えていてもよい。
【0049】
雄部品2が雌部品1に近づけられると、磁石4により生成された力がディスク22を引き付け、ディスク22が筐体3の天板11に接触するまで突出部21が開口部13に引き込まれる。突出部21の深さは、磁石4の深さを超えるためにフロート5を押圧する。突出部21は従って、マイクロスイッチ6の状態条件を切り替える(すなわち、スイッチをオン/オフする)ために必要な程度までフロート5を磁石4から変位させる。図4~6は、雌部品1の内側に収容された雄部品2(すなわち、雄部品2及び雌部品1が係合されている)を示す。
【0050】
フロート5を設けることで、バネ17aの作用によって、回路基板7及びキャップ8を保持クリップ20に対して付勢して回路基板7及びキャップ8の各々を所定の位置に保持する継続的な圧縮力が確実に提供される。フロート5は本発明の必須の特徴ではなく、図7の実施形態などの他の実施形態においては取り外される。
【0051】
マイクロスイッチ6の端子18(「電気接点」とも称される)が制御回路において接続されている場合、マイクロスイッチ6の状態の変化を用いて、ハンドバッグ内において明かりのオン/オフを切り替え、又は、先ずアラームが解除されていない場合には、クラスプの不正な解放を示すアラームを発報させることが可能である。スイッチ6をいずれかの外部回路の一部として用いることが可能である。スイッチ6は、接点18を介して接続されている外部回路のスイッチとして用いることが可能である。外部回路は、クラスプと同じ物品に収納されていてもよい(例えば、外部回路は、バッグ内に収納されているか、又は、バッグに接続されていてもよい)。
【0052】
図1~6は、円筒状の突出部21を備える雄部品2と円形の開口部13を備える雌部品1とを示すが、他の実施形態において、突出部21及び開口部13は、突出部21が開口部13内に嵌合するよう構成されている限りにおいて、いずれかの他の形状を有していることが可能である。例えば、開口部13は、正方形、長方形、三角形等であることが可能である。
【0053】
図1~6は円形の断面を有する雄部品及び雌部品2,1(すなわち、これらは実質的に円筒状である)を示すが、他の実施形態において、これらは、いずれかの他の断面形状を有していてもよい。
【0054】
上記に簡潔に記載されているとおり、図4~6は図1~3に対応するが、雄部品2が雌部品1に接続されている。図6に示されているとおり、バネ17aは、アクチュエータピン17を介して圧縮されてマイクロスイッチ6のスイッチ状態(すなわち、オン/オフ、開回路又は閉回路)を変更する。アクチュエータピン17は突出部21を介して圧縮位置で保持され、次いで、磁石4及びディスク22間の磁力で所定の位置に保持される。磁石4及びディスク22間の磁力は、スイッチ6の状態を変更するのに十分な量でバネ17aを圧縮するために十分に強いものである。
【0055】
上記及び図1~6に示されているスイッチ6は押しボタンスイッチである。アクチュエータピン17を圧縮することでスイッチ6のスイッチ状態が変えられ得る(すなわち、スイッチをオン/オフする)。他の実施形態において、いずれかの他の好適なタイプのスイッチ6が使用され得る。例えば、図11の実施形態などのいくつかの実施形態において、スイッチ6はレバースイッチであり、突出部21は、レバーを作動させてレバースイッチのスイッチ状態を変更する(すなわち、スイッチをオンにするか、又は、スイッチをオフにする)よう構成されている。
【0056】
他の実施形態において、スイッチ6は、磁石4の存在を検出するよう構成されていてもよい。このような実施形態において、スイッチ6は雄部品2又は雌部品1のいずれかに配置可能であり、磁石を対向側の部位に設置することが可能である。このような実施形態において、スイッチ6はホール効果センサ又はリードスイッチであり得る。このような実施形態は、本明細書中において、例えば、図16及び17を参照して後述する。
【0057】
上記で説明したとおり、電気接点18によりスイッチ6を外部回路構成要素に電気的に接続することが可能となり、外部回路構成要素は1つ以上の出力デバイスを備えていてもよい。雄部品及び雌部品2,1を接続し、それ故、スイッチ6を作動させることで、1つ以上の出力デバイスを作動又は非作動とすることが可能である。
【0058】
図7は、他の実施形態に係るスイッチクラスプの雌部品1の分解側面図を示す。本実施形態の雄部品(図示せず)は、図1~6の実施形態の雄部品2と実質的に同等である。
【0059】
回路基板7、マイクロスイッチ6及び磁石4は、図1~6の実施形態における対応するコンポーネントと同等であるが、フロートが外されている。組み立ての際、マイクロスイッチ6のアクチュエータピン17は磁石4の開口部に延びて、使用時に、雄部品2の突出部21がフロートではなくアクチュエータピン17に直接力を加えてスイッチ6を操作する。他の実施形態において、スイッチ6は、既に説明したとおり、レバースイッチなどのいずれかの他の好適なタイプのスイッチであり得る。
【0060】
雌部品1は、出力デバイス101及びバッテリー103を備える。バッテリーは本実施形態においてコインセルであるが、他の実施形態においては、いずれかの他のタイプのバッテリー又は電源であり得る。図7の実施形態においては3つの出力デバイス101が存在しているが、他の実施形態においては、1つの出力デバイス、2つの出力デバイス、又は、任意の他の数の出力デバイスが存在していてもよい。
【0061】
組み立ての際、出力デバイス101は回路基板7に取り付けられ、及び/又は、電気的に接続される(例えば、出力デバイス101は回路基板7にはんだ付け可能である)。バッテリー103は、回路基板7に取り付けられ、及び/又は、電気的に接続される。バッテリー103は、回路基板7及び雌部品1中の他の回路構成要素に電源を供給する。図7に示されている実施形態において、キャップ8はバッテリー接点105を備える。使用者が雌部品1を分解してキャップ8を外した際に、バッテリー103が非固定となり交換可能であるよう、バッテリー接点105は、組み立ての際に回路基板7に対してバッテリー103を所定の位置に保持/固定するよう構成されている。或いは、又は、追加的に、バッテリー接点105は、バッテリー103及び回路基板7の間に電気接続を提供し得る。
【0062】
図1~6の実施形態とは異なり、出力デバイス101及びバッテリー103が雌部品1の筐体3中に収納されるために、キャップ8は開口部19を有さない。バッテリー103及び出力デバイス101の両方が雌部品1中に含まれるため、クラスプをいずれかの外部回路構成要素に接続する必要性がなくなる。例えば、回路基板7を用いて、バッテリー103、出力デバイス101及びスイッチ6を有する回路を単純な直列回路で提供することが可能である。このような実施形態において、スイッチ6を作動させることで(雄部品2の突出部21を介して)、出力デバイス101がオン/オフされる。出力デバイス101は、電球、LED、オーディオデバイス等であり得る。他の実施形態において、キャップ8は開口部をなお有しており、雌部品1が追加の機能を提供するために外部回路構成要素に接続されていてもよい。
【0063】
筐体3の外壁10はスロット104を備える。スロット104により、外壁10により出力デバイス101の出力が遮断されることが防止される。例えば、出力デバイス101がLED又は電球である実施形態においては、スロット104は筐体10から離れる光の通過を可能として、スイッチクラスプの雌部品1の周囲領域を照らす。出力デバイス101がブザー、スピーカ又はいずれかの他のタイプのオーディオデバイスを備える実施形態において、スロット104により、音は、妨げられることなく、通過して伝播可能とされる。他の実施形態において、筐体3は複数のスロット104を備えていてもよい。他の実施形態において、筐体3は、スロット104の代わりに、1つ以上の代替的な形状の通路を備える。例えば、筐体3は、任意の形状及びサイズを有する1つ以上の穴を備えていてもよい。
【0064】
他の実施形態において、雌部品1は、出力デバイス101をも備えることなくバッテリー103を備えていてもよく、又は、逆であってもよい。このような実施形態において、キャップ8は、外部回路構成要素に対する接続を可能とする1つ以上の開口部19を備える。
【0065】
本発明の他の実施形態は図8~10に示されており、これは、フロート5が省略されており、ステープル9も同様である点で図1~6の実施形態と異なる。スイッチクラスプの雄部品2は、図1~6の実施形態におけるものと同じである。
【0066】
ステープル9の代わりに、雌部品1は、使用中に、筐体3の周囲に延在する環状のフランジ24によりウェブ(本明細書において、「皮膜」としても称されている)に固定されるよう適合されている。フランジ24は、弾性的に変形可能な単安定カバー26に形成されたフランジ25と協働してその間にウェブを挟持し、これにより、締結構造を提供する。カバー26はドーム型である。図8~10の実施形態におけるカバー26がキャップの代わりに用いられる。
【0067】
カバー26は、フランジ24,25を一緒に挟持するために用いられる弾性的に変形可能なクラスプ歯100を備える。筐体3は、筐体3に対するカバー26の位置を固定するようクランピング歯100と係合するよう構成された内部リブ102を備える。組み立ての際、クラスプ歯100は筐体3に形成された内部リブ102と係合して、相互における相対的なフランジ24,25の位置をしっかりと固定する。内部リブ102は、筐体3の外壁10から内方に延びる径方向突出部である。クラスプ歯100は、筐体3に入って内部リブ102と係合するよう構成されている。クラスプ歯100は各々フック部分を備え、クラスプ歯100は、フック部分が隣接する内部リブ102の間に位置されると、内部リブ102と「係合」する。
【0068】
図11に示されているものなどの他の実施形態において、クラスプ歯100を種々の距離で筐体3に挿入可能とする複数の内部リブ102が存在している。筐体3のいずれかの複数の内部リブ102にクラスプ歯100を固定可能であることで、フランジ24,25が互いに相対的に種々の距離で固定可能となり、これにより、フランジ24,25は、厚さが異なる種々の材料を挟持可能となる。
【0069】
他の実施形態において、クラスプ歯100及び内部リブ102は、筐体3及びカバー26において、対応するねじ部分で置き換えることが可能である。
【0070】
ドーム状のカバー26は、指による圧力等で一時的に変形して第2のマイクロスイッチ27を作動させることが可能である。或いは、ドーム26は、使用者がスイッチ27を作動可能であるよう、スイッチ27のアクチュエータが貫通して延びる孔を備えていることが可能である。第2のマイクロスイッチ27は、第1のマイクロスイッチ6に対して回路基板7の反対側に配置されて、実質的にスイッチクラスプの中央軸に位置されている。第2のマイクロスイッチ27はそれ故追加のロジックをスイッチクラスプに提供するものであり、例えば、そうでなければクラスプを解放することにより作動されるアラームをカバーにより形成されたボタンを押すことで解除可能とされる。他の実施形態においては、LED若しくは他の出力デバイス、又は、外部回路構成要素を非作動とするために、第2のマイクロスイッチ27が用いられる。図8~10の実施形態において、第2のマイクロスイッチ27は押しボタンスイッチである。他の実施形態において、第2のマイクロスイッチ27はレバーにより作動されるスイッチである。いくつかの実施形態において、雌部品1はカバー26を備えるが第2のマイクロスイッチを備えていない。
【0071】
いくつかの実施形態においては、他の実施形態に関して説明されているとおり、回路基板7は、好適な導電手段(例えば、導電性ワイヤ、導電性リボン)を介して外部回路構成要素/コンポーネントに接続されている。いくつかの例において、導電手段はフランジ24,25間を通って、回路基板7と外部回路構成要素/デバイスとの間に電気接続を提供する。他の実施形態において、カバー26は、コンダクタが貫通して延在可能である1つ以上の孔を備える。
【0072】
図11は、図8~10の実施形態と実質的に同様であるスイッチクラスプの実施形態を示す。図11はスイッチクラスプの雌部品1の分解側面図を示す。本実施形態のスイッチクラスプの雄部品2(図示せず)は、図1~6の第1の実施形態におけるものと同じである。
【0073】
図8~10の実施形態に示すとおり、スイッチクラスプは、フランジ24,25と共にドーム状カバー26を備える。図11のスイッチクラスプは、第2のマイクロスイッチを備えていない。
【0074】
図11は、ドーム状カバー26に形成されてこれから延在する弾性的に変形可能なクラスプ歯100を示す。組み立ての際、クラスプ歯100は筐体3内に形成された内部リブ102と係合して、図8~10の実施形態のとおり、フランジ24,25の互いに相対する位置をしっかりと固定する。
【0075】
図11の実施形態において、スイッチ6は押しボタンスイッチではなくレバースイッチである。雄部品2が雌部品1中に収容されると、磁石4及びディスク22間の磁力によって突出部21がスイッチ6のレバーを作動させて、スイッチ状態を変化させる。
【0076】
いくつかの実施形態において、1つ以上の出力デバイス101が、回路基板7に設置されており、及び/又は、電気的に接続されている。1つ以上の出力デバイス101は、ライト、ブザー、アラーム、スピーカ等の1つ以上を備えていてもよい。図11の例においては、出力デバイス101が好ましく、第2のマイクロスイッチ27は省略されている。しかしながら、他の実施形態において、スイッチクラスプは第2のマイクロスイッチ27、並びに、1つ以上の出力デバイス101を備えていてもよい。雌部品1内に出力デバイス101を備える実施形態において、回路基板7は、外部回路構成要素に接続されて電源を提供していてもよい(例えば、回路基板7はバッテリーに接続されていてもよい)。
【0077】
図12及び13は、他の実施形態に係るクラスプスイッチの側面断面図を示す。図12及び13の実施形態は概ね図8~10の実施形態と同様であるが、第2のマイクロスイッチ27がカバードーム26の周縁付近において回路基板7に偏心して取り付けられている点で異なっている。カバードーム26の内面には、カバー26が安定状態にある時に弛緩状態にあるマイクロスイッチ27を収納するのにちょうど十分な大きさの空間を回路基板7及びカバー26間に形成する肩部28が形成されている。この構成によれば、カバー26の最低限の移動のみが、第2のマイクロスイッチ27を押し下げて及び作動させるために必要とされる。これにより必要とされるカバー26の変形が低減され、それ故、カバー26の耐久性が高められる。
【0078】
図12及び13の実施形態はまた、コインセルバッテリー103がバッテリー接点105を介して回路基板7に接続されている点で図8~10の実施形態とは異なっている。これは必須の機構ではなく、代わりに、外部電源が雌部品1内の回路構成要素に接続されていてもよい。
【0079】
図14は、他の実施形態に係るスイッチクラスプの側面断面図を示す。
【0080】
本実施形態の雌部品1は図8~10及び12~13の実施形態における雌部品1と概ね同様であるが、マイクロスイッチ6は、押しボタンタイプの代わりにレバー作動タイプである。クリップ歯100を使用する代わりに、カバー26は、回路基板7を支持するネジ付スリーブ29を備えている。ネジ付スリーブ29は、フランジ24が延びる筐体3の対応するネジ付外壁30に対するカバー26の固定を容易とする。ウェブ中の対応する大きさの孔を通してカバー26が筐体3にねじ込まれると、フランジ25はウェブをフランジ24に対して締め付ける。
【0081】
図15は他の実施形態に係るスイッチクラスプの分解斜視図を示す。図15の実施形態は、スリーブ29がネジ付ではないことを除き、図14の実施形態と実質的に同様である。代わりに、スリーブはクラスプ歯100を備える。筐体3は、外壁10から内方に延びる複数の環状のリブ102を備える。クラスプ歯100は、環状のリブ102と係合して一緒にフランジ24,25を挟持するよう構成されている。
【0082】
図14及び15の実施形態において、雌部品1はコインセルバッテリー103及び出力デバイス101を備える。このような実施形態においては、回路基板7又はスイッチ6を外部回路構成要素に接続する必要はない。
【0083】
図16は本発明の他の実施形態に係る代替的なスイッチクラスプを示す。スイッチクラスプは雄部品2及び雌部品1を備える。
【0084】
雌部品1は筐体3及びカバー26を備える。筐体3はフランジ24を備え、及び、カバー26はフランジ25を備える。他の実施形態に関して記載したとおり、フランジ24及び25は、材料/ウェブをその間で挟持する。雌部品1は、カバー26及び筐体3の間に収納された回路基板7を備える。
【0085】
雌部品1は、筐体3に形成された開口部13に近接してスイッチ6を備える。スイッチ6は、リードスイッチ又はホール効果センサなどの磁石センサである。
【0086】
雄部品2は突出部21に近接して環状の磁石4を備える。使用時には、雄部品2の突出部21が雌部品1の開口部13に進入し、磁石センサ6が磁石4の存在を検出して信号を生成して、例えば、1つ以上の出力デバイスを作動させるか、又は、信号を外部回路構成要素に提供する。筐体3は、磁石4に近接した際に、環状の磁石4に対する正の引力を受けるよう、磁性材料を含んでいるか、又は、磁性材料製である。
【0087】
図17は本発明の他の実施形態に係る代替的なスイッチクラスプを示す。スイッチクラスプは雄部品2及び雌部品1を備える。本実施形態のスイッチクラスプは、主に雄部品2がスイッチ6を備える点で既述の実施形態とは異なる。本実施形態において、スイッチ6は、リードスイッチ又はホール効果センサなどの磁石センサである。
【0088】
雌部品1は中央開口部13を囲う環状の磁石4を備える。雄部品2は常磁性及び/若しくは強磁性材料から形成されるか、又は、これらを含む筐体47を備え、これにより、雌部品1の環状の磁石4に近接された際に引き付力を受ける。雄部品2の筐体47は、雌部品1の開口部13内に嵌合するよう構成された突出部21を画定する。雄部品2は、筐体47により所定位置に固定された回路基板7を備える。スイッチ6は、回路基板7の中心に取り付けられている。スイッチ6は、スイッチ6が突出部21に延在するよう回路基板7に取り付けられている。
【0089】
雄部品2はカバー26を備える。カバー26は、筐体47の雌ネジ付スリーブ部分に係合する雄ネジ付スリーブを備える。使用者は、回路基板7及びその上に取り付けられたいずれかのコンポーネントにアクセスするために、カバー26を回転させてカバー26を取り外すことが可能である。カバー26はフランジ25を備え、及び、47はフランジ24を備える。フランジ24,25は、上記の実施形態における通り、材料又はウェブをその間で挟持するよう構成されている。
【0090】
雄部品2の突出部21が雌部品1の開口部13に進入するに伴って、磁石センサ6は環状の磁石4の存在を検出すると共に信号を生成して、例えば、1つ以上の出力デバイス又は外部回路構成要素を作動させる。筐体47は、磁石4に近接した際に磁気引き付力を受けるよう、磁性材料から形成されるか、又は、磁性材料を含む。筐体47及び磁石4間の磁気引力は、雄部品2及び雌部品1間の結合をもたらす。
【0091】
図18は他の実施形態に係るスイッチクラスプの側面断面図を示す。図18の実施形態は雌部品1及び雄部品2を備える。
【0092】
雌部品1は概ね環状の筐体3から形成されており、ここで、内壁12は筐体3の縁部から徐々に下方に向かって開口部13を形成する。弾性的に変形可能なバネクリップ31は、内壁12に形成された開口部を通ってネジ込まれている。筐体3の側壁30は、筐体の縁部から下方に向かって、マイクロスイッチ6のアクチュエータが開口部13の軸に配置されるようマイクロスイッチ6が収納されているチャンバを形成する。筐体基部32は側壁30から延在し、これにより、マイクロスイッチ6は、基部32及び開口部の壁(内壁)12の下方縁部の間に固定されている。
【0093】
図18の実施形態において、スイッチ6は押しボタンスイッチである。他の実施形態において、レバースイッチを使用可能である。
【0094】
回路基板7は、マイクロスイッチ6及び基部32の間のチャンバに配置される。回路基板7は、マイクロスイッチ6と電気的に接続している。いくつかの実施形態において、スイッチ6は回路基板7にはんだ付けされている。図18には示されていないが、雌部品1は、コンダクタの接続を可能とする開口部を備えており、回路基板7及び外部回路構成要素間の電気通信が提供されている。いくつかの実施形態において、開口部は基部32に形成される。他の実施形態において、開口部は側壁30に形成される。コンダクタは図18に示されていないが、これらは、以下に詳述する図19及び20の実施形態に示されているものと実質的に同等である。他の実施形態に関して記載されているとおり、コンダクタを用いて、スイッチ6を外部回路構成要素に接続することが可能である。外部回路構成要素は、電源及び/又は1つ以上の出力デバイスを備えていてもよい。
【0095】
雄部品2は、ディスク22の円形縁部を折り曲げて形成される縁部33を有するディスク22を備える。ディスク22の中心は、雌部品1の開口部13の内径と同様の外形と直径を有するピン34に塑性変形されている。ピン34には縮径されたくびれ領域が形成されており、これにより、ピンが開口部13に押し込まれると、くびれ領域はバネクリップ31と協働してピン34を捕捉して、ピン34の端部をマイクロスイッチ6のアクチュエータ(又はレバー)に対して押し付ける。バネクリップ31は、雌部品1中の雄部品2を保持する。使用者は、雄部品2に力を印加して、クリップ31を弾性変形させて、雌部品1からの雄部品2の解放を可能とすることが可能である。
【0096】
締結構造は雌部品1及び雄部品2の各々を貫通する開口部により提供され、これにより、使用時に、部品をそれぞれの反対のウェブに固定するために糸を通すことが可能である。締結構造は図18に示されていないが、これらは、この明細書において後述する図20の実施形態に示されている締結構造106と同等である。
【0097】
マイクロスイッチ6は、好ましくは回路基板7を介して外部回路構成要素(図示せず)に接続されている。雄部品2が雌部品1に押し込まれてマイクロスイッチ6のアクチュエータ(又はレバー)を押すと、外部回路構成要素の1つ以上の出力デバイスが作動され得る。例えば、外部回路構成要素は出力デバイスとしてライトを備えていてもよく、スイッチクラスプの雄部品及び雌部品2,1は、バッグの対向する側部若しくは部品、又は、衣服の対向する側部に固定され得る。
【0098】
図19は他の実施形態に係るスイッチクラスプの側面断面図を示す。図20図19の実施形態の分解斜視図を示す。
【0099】
図19及び20に示されている実施形態は図18に示されている実施形態と概ね同様であるが、軸方向に取り付けられたマイクロスイッチ6が除かれており、及び、代わりに、ホール効果センサ35が回路基板7の天板側に取り付けられている。ホール効果センサは回路基板7にはんだ付けされている。丸い永久磁石36が縁部33に固定されており、これにより、雌部品1と係合する雄部品2の動きをホール効果センサ35により感知可能である。回路基板7からはコンダクタ37を介して出力がされる。変形例においては、ホール効果センサ35は、リードスイッチにより置き換えられ得る。コンダクタ37は、ホール効果センサ/リードスイッチと、他の実施形態に関して記載されているとおり出力デバイス及び/又は電源を備えていてもよい外部回路構成要素との間における電気接続を提供する。
【0100】
図20に示されているとおり、回路基板7、並びに、雄部品及び雌部品2,1は、締結構造106並びに雄部品及び雌部品2,1を備える。回路基板7が締結構造を備えることは任意である。図18の実施形態において、回路基板7は締結構造106を備えていない。
【0101】
明確さのために、図20におけるコンポーネントは、図19において組み立てされるものと同じ順序では示されていない。回路基板7及びホール効果センサ35は図20における雌部品1の外側に示されているが、これは、単に明確さのためだけである。図19に示されているとおり、組み立ての際、回路基板7及びホール効果センサ35は、雌部品の内部である。
【0102】
図19及び20の実施形態において、回路基板7は、組み立ての際、基部32に対して位置されていない。代わりに、回路基板7は、雌部品1の天板(図の視点における)の近くに位置される。回路基板7は、雌部品1の内壁12が貫通可能に構成された中央開口部を備える。側壁30は、回路基板7の位置を支持及び維持する表面を提供する。これらの機構により、回路基板7及びホール効果センサ35は雌部品1の天板に確実に近接させられ、次いで、雄部品1が雌部品2に進入した際における、ホール効果センサ35による磁石36の検出をより容易とすることが可能である。
【0103】
図21~23並びに24(a)及び(b)は、スイッチクラスプの他の実施形態を示す。本実施形態においては、センサアセンブリが雌部品1の代わりに雄部品2に設置されている。
【0104】
雄部品2は、ポテンショメータ39を含む回路基板7が組み込まれる概ね矩形形状の筐体3を備える。ポテンショメータ39は回路基板7に取り付けられている。コインセル38は回路基板7に取り付けられている。ポテンショメータ39はシャフト41を介してロータ40に結合される。筐体3の背面107は、ステープル、縫合又はいずれかの他の従来の手段によってウェブに固定可能である。ウェブは、背面107と筐体3の残りとの間で固定される。
【0105】
雌部品1は、雄部品2の筐体3を収容可能である中央貫通開口部108を有する概ね矩形のリングを有する。開口部108の長さ、幅及び深さは、雄部品2の筐体3の長さ、幅及び開口部と実質的に等しい。雌部品1は「矩形の」リングを有すると記載されているが、他の実施形態において、雌部品1は、中央開口部108が雄部品2の筐体3を収容可能に構成されている限りにおいて、任意の形状を有することが可能である。雌部品1が物品(例えば、クロージャーフラップ、バッグの側部又は他の物品)に取り付けられる際、開口部108と位置合わせされるよう物品に孔が開けられる。次いで、雌部品1が、ステープル、縫合又はいずれかの他の従来の手段を用いて物品に固定される。
【0106】
雌部品1はまた保持部分109を備える。他の実施形態において、雌部品1は保持部分を備えていない。保持部分109は、リングの天板面112の内縁に沿って形成された凹部である。保持部分109はリングの長さに沿って中央に位置している。保持部分109はリングの天板面112から下方に延びている。保持部分109はリングの高さ未満の深さを有しており、図16に示されている実施形態において、保持部分109はリングの高さのおよそ3分の1に等しい深さを有している。保持部分の幅はロータ40の幅と実質的に等しい。
【0107】
使用時には、筐体3をリング中に位置させ(すなわち、筐体3の全深さが開口部108内に収まるよう筐体3を開口部108内に位置させる)、並びに、図21及び23に示されている挿入コンディションから図22に示されている固定コンディションにロータ40を回転させることにより、スイッチクラスプは固定される(すなわち、雄部品及び雌部品2,1は固定される)。挿入コンディションにおいて、雄部品2は、ロータ40が筐体3と平行に位置合わせされる(すなわち、ロータの長さが筐体3の長さと平行である)よう構成されている。固定コンディションにおいて、雄部品2は、ロータ40が筐体3と垂直に位置合わせされる(すなわち、ロータ40の長さが筐体3の長さと垂直である)よう構成されている。雄部品2が開口部108中に位置されており、及び、ロータ40が固定コンディションに回転されている時、ロータ40の下面はリングの天板面112に載っかって部品同士を引き付ける。クラスプを固定した後に使用者が雄部品及び雌部品2,1を解放する時、雄部品2は、ロータ40の下面が保持部分109の天板面110に当接するよう、部分的に雌部品1から出る(すなわち、筐体3の一部が開口部108から出るが、筐体3の大部分が開口部108中にある)。保持部分109のサイドウォール111がロータ40の側部に当接することで、ロータ40の偶発的な回転が防止される。雄部品及び雌部品2,1の接続を解除するためには、使用者は、筐体3を完全に開口部108に入れ込んで、ロータ40を保持部分109から押し出して回転自在とし、そして、使用者はロータ40を回転させて挿入コンディションに戻す。
【0108】
ロータ40の回転はポテンショメータ39の抵抗の変化により感知され、係合又は係合解除コンディションがポテンショメータに係る電流又は電圧により判定され、コンディションに対するその相関が出力コンダクタ37に出力される。ポテンショメータは1つ以上の出力デバイスを制御するスイッチとして作用する。出力コンダクタ37は雄部品2中の回路構成要素を外部回路構成要素に接続し得る。他の実施形態におけるとおり、外部回路構成要素は、1つ以上の出力デバイス及び/又は電源を備えていてもよい。一例において、スイッチクラスプを用いて1つ以上の出力デバイスを作動させて、例えば、バッグ/財布の内部が照らされる。このような例において、雄部品及び雌部品2,1はバッグの対向する側部に接続されている。ロータ40が挿入コンディションにある時、ポテンショメータがライトを点灯し得る。ロータ40が固定コンディションに90°回転されて、雄部品及び雌部品2,1が一緒にしっかりと接続されると(図16に示すとおり)、ポテンショメータはライトを消灯させ得る。
【0109】
他の実施形態において、ポテンショメータの代わりに回転スイッチが用いられてもよい。
【0110】
いくつかの実施形態において、雄部品2は回路基板7に取り付けられたバッテリー38を備える。いくつかの実施形態において、雄部品2は、回路基板7と電気的に通信する出力デバイス101を備える。いくつかの実施形態において、雄部品2が自己完結型回路を備えているために、コンダクタ37は省略し得る。
【0111】
図25(a)及び(b)は、他の実施形態に係るスイッチクラスプの分解側面図及び斜視図を示す。図26は同じ実施形態の側面断面図を示す。実施形態は図21~23並びに24(a)及び(b)の実施形態ともっとも類似しているが、しかしながら、部品1,2の係合又は係合解除は、雄部品2の回路基板7に取り付けられたホール効果センサ35によって感知されて、雌部品1に取り付けられた磁石36の有無が感知される。他の実施形態において、ホール効果センサ35はリードスイッチで置き換えられてもよい。
【0112】
雄部品2及び雌部品1間の接続及びロックは、図21~24の実施形態におけるものと同等である。雄部品2は筐体3及びロータ40を備え、雌部品1は、上記のとおり、筐体3を収容するよう構成された中央開口部108を備える。
【0113】
図25(a)及び(b)並びに図26の実施形態において、雌部品1は磁石36を備える。図示の実施形態においては、リングの対向する端部に2つの磁石36が配置されている。他の実施形態において、雌部品1は1個の磁石、又は、任意の数の磁石を備えていてもよい。
【0114】
雄部品2は、ポテンショメータの代わりに、ホール効果センサ35又はリードスイッチを備える。使用時において、使用者は筐体3を開口部108内に配置させると、ホール効果センサ35が磁石36の存在を検出する。ホール効果センサ35は磁石36を検出したことに応じて電気信号を送る/生成する。一例において、ホール効果センサ35はスイッチとして作用する。このような実施形態において、ホール効果センサ35は、雄部品及び雌部品2,1が接続されている場合には開回路として作用し得、及び、雄部品及び雌部品2,1が分離している場合には閉回路として作用し得、又は、その逆であってもよい。これは、雄部品及び雌部品2,1が分離している時に領域を電球又はLEDなどの出力デバイス110により照らすために用いることが可能である。追加的に、又は、或いは、ホール効果センサ35は、さらなる処理のために外部回路に信号を生成及び/又は送信し得る。
【0115】
図27(a)及び(b)並びに図28は、本発明の実施形態に係るスイッチクラスプの代替的実施形態を示す。この実施形態は、図21~24及び図25~26のスイッチクラスプと実質的に同様である。図27(b)は、内部のコンポーネントを見ることが可能である、図27(a)の実施形態の雄部品2の断面を示す。
【0116】
雄部品2は、既述の実施形態に記載のとおり、雌部品1の開口部108と共にロックメカニズムを提供するロータ40を備える。ロータ40は、回転部分45に接続されている。回転部分45はロータ40と一緒に回転する。雄部品2はバネ47を備える。バネ47は、バネ47が回転部分45に力を加えて回転部分45及び印刷回路基板7間の当接が維持されるよう、筐体3の上側と回転部分45との間で圧縮される。
【0117】
図28に示されているとおり、回転部分45は導電性部分46を備える。導電性部分46は回転部分45の直径にわたって延在する。使用時には、ロータ40が挿入コンディションと固定コンディションとの間で回転されるに伴って、導電性部分46がPCB7に対して回転する。電気接点又は電極がPCB7に配置されている。電気接点/電極の位置は、回路が導電性部分46の向きに応じて「開」又は「閉」状態とすることが可能であるよう構成されている。
【0118】
例えば、ロータ40が挿入コンディションにある時、導電性部分46は、電気接続を達成して回路を完成し得(すなわち、電気接点が導電性部分46に接触し得る)、及び、1つ以上の出力デバイスに電源を供給し得る。固定構成にロータ40を回転させることで、回路が破壊されて、1つ以上の出力デバイスに対する電源が外され得る。従って、ロータ40は、ロックメカニズム及びスイッチとして同時に作用する。
【0119】
図29は、本発明の他の実施形態に係るスイッチラッチ/クラスプの側面断面図を示す。図30図29のスイッチラッチの斜視図を示すが、雄部品及び雌部品2,1は係合解除されている。図29及び30に示されている実施形態は、雄部品2が、雌部品1に押し込まれて、フープ42との係合によりくさび面41が変形するくさびの形態である、ラッチを示す。変形により加えられる応力が雄部品2を雌部品1に引き付ける。
【0120】
雄部品2には磁石36が組み込まれている。雄部品2は、磁石が収納されている基部を備える。雄部品2は基部から延びるくさび部分を備える。くさび部分は弾性変形可能なくさび面41を備える。くさび面41は、基部から離れて延びるに伴ってくさび部分の高さが低くなるよう、傾斜している。
【0121】
雌部品1は、回路基板7を収納する基部を有する。回路基板7はコインセル38及びホール効果センサ35を支持し、これにより、回路基板7の回路電子素子は、係合コンディションにおける雄部品2の近接、又は、係合解除コンディションにおけるその不在に応答性である。雌部品1は基部から延在するフープ42を備える。
【0122】
使用時において、雄部品2は使用者によって雌部品1に向かって付勢されて、くさび部分がフープ42に押し込まれる。くさび面41はフープ42に接触するに伴って変形して、くさび部分がフープ42をさらに通過可能とする。フープ42と変形したくさび面41との当接により、摩擦がもたらされて、使用者による外部からの力を伴わない場合に雄部品2が雌部品1から摺動して外れることが防止される。
【0123】
図29及び30の実施形態において、雌部品1はまた出力デバイス101を収納する。図示の実施形態においては3つの出力デバイス101が存在しているが、他の実施形態においては、1個の出力デバイス101、又は、任意の複数の出力デバイス101が存在していてもよい。他の実施形態と同様に、出力デバイスは、LED、電球、ブザー等であり得る。出力デバイスは、回路基板7上に、コインセル38及びホール効果センサ35とは反対側に取り付けられる。
【0124】
雄部品2が(フープ42を介して)雌部品1中に固定されている時、磁石36はホール効果センサ35に十分に近くであって、ホール効果センサ35は信号の送信/生成が可能となる。他の実施形態における場合と同様に、ホール効果センサ35はスイッチとして作用して、例えば1つ以上の出力デバイス101を制御することが可能である。いくつかの実施形態において、ホール効果センサ35は、磁石36の存在を検出可能である、例えばリードスイッチといったいずれかの他のタイプのスイッチで置き換えられ得る。
【0125】
いくつかの実施形態において、コインセル38及び/又は出力デバイス101は、雌部品1から省略される。このような実施形態において、コインセル及び/又は出力デバイスは外部回路構成要素の一部を形成し得る。このような実施形態において、回路基板7及びスイッチ6は、本明細書に記載の他の実施形態において、コンダクタ37を介して外部回路構成要素に接続される。
【0126】
図31及び32は、他の実施形態に係るスイッチラッチ/クラスプの側面断面図を示す。図31及び32のスイッチクラスプは図29及び30のスイッチクラスプと実質的に同様であるが、これはホール効果センサの代りにスイッチ6を備える。図31に示す実施形態は、レバーアクチュエータを有するマイクロスイッチ6が回路基板7に取り付けられているチャンバ43を提供する中空雄部品2を有する。
【0127】
解除コンディション(図31に図示)において、マイクロスイッチ6は、くさび面41の下方のチャンバ内表面に押し付けられている(すなわち、スイッチ6のレバーはくさび面41に対して接触している)。図32に示すとおり雄部品2が雌部品1に押し込まれると、フープ42がくさび面41を変形させて、マイクロスイッチレバーの先端を変位させる。回路基板7はマイクロスイッチ6に応答性であって、係合及び係合解除コンディションを示す。マイクロスイッチ6のレバーを変位させることでスイッチコンディションが変更される。本明細書に記載の他の実施形態のとおり、スイッチ6を用いて1つ以上の出力デバイスをオン/オフすることが可能である。他の実施形態におけるとおり、出力デバイスは雄部品若しくは雌部品2,1と一体的であり得、又は、外部回路の一部であってもよい。
【0128】
図33は、本発明の他の実施形態に係るスイッチクラスプの側面図を示す。スイッチクラスプは雄部品2及び雌部品1を備える。雄部品及び雌部品2,1中の回路構成要素は、図29~30又は図31~32のスイッチクラスプ中の回路構成要素と同等であることが可能である。
【0129】
雄部品2のくさび面41はリップ44を備える。雄部品2が雌部品1に押し込まれるに伴って、フープ42がくさび面41を変形させることで、雄部品2は雌部品1に延在可能であり、及び、リップ44はフープ42を通過可能である。リップ44が一端フープ42を通過すると、くさび面41は弾性的にその元の形状に戻る(すなわち、変形が逆転する)。リップ44は、雄部品2が雌部品1から外れることを防止するために、フープ42の側部に当接する表面を形成する。
【0130】
図34(a~c)は、本発明の他の実施形態に係るジップクラスプを示す。これらの図は、図34(a)における閉止構成から、図34(b)における中間構成を介して、図34(c)における開放構成への移動に伴うジップの下面を示す。ジップは、従来のジップのように、2組の歯113,114を接続するよう構成されたプルタブ112を備える。2組の歯113,114は、バッグなどの物品の布116に、従来のジップと同様に(例えば縫合により)取り付け可能である。
【0131】
導電性トラック111は、組とされた歯113,114に隣接して位置されて、組とされた歯113,114と平行に延びる。導電性トラック111は、可撓性導電性材料から形成されるか、又は、これらを含む。いくつかの実施形態において、導電性トラック111は、導電性インク、導電性糸又はいずれかの他の導電性可撓性材料から形成されるか、又は、これらを含む。いくつかの実施形態において、第1の組の歯113に隣接する導電性トラック111は第2の組の歯114に隣接する導電性トラック111から離れており、これにより、導電性トラック111は2つの別個の回路を形成する。いくつかの実施形態において、導電性トラック111は単一の組の導電性トラックを形成する(すなわち、各組の歯113,114に隣接する導電性トラック111は接続及び結合されて、連続する導電性トラックを形成している)。
【0132】
ホール効果センサ35は導電性トラック111に接続されている。導電性トラック111はまた、1つ以上の出力デバイス及びバッテリーなどの電源を含む外部回路構成要素(図示せず)に接続されている。
【0133】
プルタブ112は磁石を備えているか、又は、磁石である(すなわち、プルタブ112は磁性材料から形成されているか、又は、磁性材料を含む)。ジップが閉じられると(又は開けられると)、プルタブ112は出力信号を生成するホール効果センサ35に近接して通過する。出力信号を用いて、ジップがスイッチとして作用するよう構成されるように、1つ以上の出力デバイスが制御される。例えば、ジップが開けられるとライトを点灯させ、及び、ジップが閉じられるとライトを消灯させるようジップを使用し得る。
【0134】
図34の実施形態においては、2つのホール効果センサー35が存在する。このような実施形態において、1つのホール効果センサ35を用いてジップが閉止構成であることを検出し得、及び、他のホール効果センサ35を用いてジップが開放構成であることを検出し得る。他の実施形態において、ジップクラスプは、1つのホール効果センサ、又は、任意の複数のホール効果センサーを備えていてもよい。いくつかの実施形態において、1つ以上のホール効果センサー35は、リードスイッチなどの、磁石の存在を検出するために好適であるいずれかのコンポーネント/回路構成要素により置き換えられ得る。
【0135】
図35(a~c)は、本発明の他の実施形態に係るジップクラスプを示す。図35の実施形態におけるジップクラスプは、図34の実施形態におけるジップクラスプと実質的に同様である。図35(a)~(c)は、図35(a)における閉止構成から、図35(b)における中間構成を介して、図35(c)における開放構成への移動に伴うジップの下面を示す。ジップは、従来のジップのように、2組の歯113,114を接続するよう構成されたプルタブ112を備える。
【0136】
2組の歯113,114は、従来のジップと同様にバッグなどの物品に接続可能である。導電性トラック111は組とされた歯113,114に隣接して位置されて、組とされた歯113,114と平行に延びる。導電性トラック111は、可撓性導電性材料から形成されるか、又は、これらを含む。2組の歯113,114はまた、導電性材料から形成されるか、又は、これらを含む。或いは、歯の大部分は、非導電性材料から形成されるか、又は、これらを含んでいることが可能であり、スイッチの動作に関して以下に記載の歯のみが、導電性材料から形成されるか、又は、これらを含んでいる。
【0137】
導電性トラック111は、2つのセクション111-1,111-2に分割される。導電性トラック111のセクション111-1,111-2は、第1の組の歯113の一対の隣接する歯113-1,113-2に接続されている。導電性トラック111の第1のセクション111-1は歯113-1に接続されている。導電性トラック111の第2のセクション111-2は歯113-2に接続されている。図35(c)に示すとおり、ジップが開放構成である場合、歯113-1及び歯113-2は互いに電気的に接触していない。導電性トラック111はジップが開放構成である際に開回路を形成する。
【0138】
ジップのプルタブ112が2組の歯113,114を接続すると、歯114-1が歯113-1及び113-2の間に配置される。歯114-1は導電性材料製であるか、又は、導電性材料を含み、従って、歯113-1及び113-2の間に電気接続をもたらす。歯113-1及び113-2を電気的に接続することで、導電性トラック111の第1及び第2のセクション111-1,111-2が電気的に接続される。2つの導電性トラックセクション111-1,111-2間の接続を用いて、出力デバイスを作動又は非作動とし得、これにより、ジップをスイッチとして作用させることが可能である。
【0139】
いくつかの実施形態において、導電性トラック111は、出力デバイスを作動させるか(例えば、電球/LEDを点灯させる)、又は、外部回路構成要素によるさらなる信号処理のために信号を生成する回路の一部を形成する。このような実施形態において、ジップを閉じる(及び、従って、2つの導電性トラックセクション111-1,111-2を電気的に接続する)ことで回路を完成させて出力デバイスに電源が提供される。対照的に、ジップを開いて導電性トラックセクション111-1,111-2間の接続を破壊することで、出力デバイスに対する電源の供給が停止される。他の実施形態において、逆が真であってもよく、歯113-1及び113-2間の電気接続を破壊(ジップを開くことにより)することで、出力デバイスを作動(例えば、電球/LEDの点灯)させてもよい。
【0140】
いくつかの実施形態において、導電性トラック111は2つを超えるセクションに分割される。このような実施形態においては、各セクションは導電性ジップ歯に接続され、これにより、上記の歯113-1,113-2及び114-1と同様にスイッチが形成される。このような実施形態における追加のスイッチの使用を、追加の出力デバイスの制御に用いることが可能である。
【0141】
図34又は35の実施形態において、導電性トラック111は、組とされた歯113,114が接続される布116により保護され得る。図36(a)及び36(b)に示されているとおり、布116は折り畳まれ、この折り目が歯113,114に接続される。導電性トラック111は、図36(a)に示すとおり、折り目の内側にある折られた布116の表面上に配置可能である。図36(a)はまた、歯113一方と導電性トラック111との間に接続部115を示す。歯113,114に接続する前に布116を折ることで、ジップのプルタブから導電性トラックなどのコンポーネントを保護するために役立ち得る。
【0142】
いくつかの実施形態において、外部回路構成要素に対する出力デバイス及び/又は接続部は、布116の折り畳まれた側部の間に配置され得る。布116は、出力デバイスが出力を提供することが可能である1つ以上の孔を備えていてもよい。折られた布116はまた、PCB及び/又はいずれかの他のコンポーネントをカバー及び保護し得る。
【0143】
本開示を読むことで、他の変更及び修正は当業者に明らかであろう。このような変更及び修正は、同等の特徴及び他の特徴を含み得、これらは、電子的機能が組み込まれた衣服の技術分野において既に公知であると共に、本明細書に既述の特徴の代わりに、又は、これに追加して使用され得る。
【0144】
添付の特許請求の範囲は特徴の特定の組み合わせに関するものであるが、本発明の開示の範囲はまた、いずれかの請求項において本願において特許請求されている同一の発明に関連しているか否かに関わらず、及び、本発明と同一の技術的問題のいずれか又はすべてを軽減するか否かに関わらず、本明細書に明示的若しくは暗黙的に開示されているいずれかの新規特徴又は特徴のいずれかの新規組み合わせ、又は、そのいずれかの一般化をも含むことが理解されるべきである。
【0145】
個別の実施形態の文脈に記載されている特徴はまた、単一の実施形態において組み合わせで提供され得る。反対に、簡潔さのために単一の実施形態の文脈において記載されている種々の特徴はまた、個別に、又は、いずれかの好適な下位の組み合わせで提供され得る。本出願人は、本出願又はいずれかの本出願から派生するさらなる出願の手続き中に、このような特徴及び/又はこのような特徴の組み合わせについて新たな請求項を策定し得ることをここに通告する。
【0146】
完全性のために、「を含む(comprising)」という用語は他の要素又はステップを排除せず、「a」又は「an」という用語は複数形を排除せず、単一のプロセッサ又は他のユニットは特許請求の範囲に列挙された数々の手段の機能を果たし得、及び、特許請求の範囲におけるいずれかの符号は特許請求の範囲の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないこともまた明記しておく。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24(a)】
図24(b)】
図25(a)】
図25(b)】
図26
図27(a)】
図27(b)】
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34(a)】
図34(b)】
図34(c)】
図35(a)】
図35(b)】
図35(c)】
図36(a)】
図36(b)】
【国際調査報告】