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特表2024-541582NE-DCアーキテクチャの適応方法、運行制御装置、基地局機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】NE-DCアーキテクチャの適応方法、運行制御装置、基地局機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/32 20090101AFI20241031BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20241031BHJP
   H04W 28/18 20090101ALI20241031BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20241031BHJP
【FI】
H04W16/32
H04W72/0457 110
H04W28/18
H04W28/06 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531732
(86)(22)【出願日】2022-11-18
(85)【翻訳文提出日】2024-05-28
(86)【国際出願番号】 CN2022132947
(87)【国際公開番号】W WO2023109430
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202111517647.8
(32)【優先日】2021-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】邱剛
(72)【発明者】
【氏名】杜高鵬
(72)【発明者】
【氏名】呉楓
(72)【発明者】
【氏名】司偉
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD17
5K067EE10
(57)【要約】
本出願は、NE-DCアーキテクチャの適応方法、運行制御装置、基地局機器及び記憶媒体を開示する。この適応方法は、4G基地局に用いられ、4G基地局には、適応モジュールが組み込まれており、この4G基地局に用いられる適応方法は、5G基地局からの、5G概念情報である第一の情報を含むメッセージを受信するステップ(S100)と、前記メッセージを前記適応モジュールに送達するステップ(S200)と、前記適応モジュールによって、前記メッセージにおける前記第一の情報をLTEシステムが識別して運行できる第二の情報に変換するステップ(S300)とを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
適応モジュールを含む4G基地局に用いられるNE-DCアーキテクチャの適応方法であって、
5G基地局からの、5G概念情報である第一の情報を含むメッセージを受信することと、
前記メッセージを前記適応モジュールに送達することと、
前記適応モジュールによって、前記メッセージにおける前記第一の情報をLTEシステムが識別して運行できる第二の情報に変換することと、を含む、
NE-DCアーキテクチャの適応方法。
【請求項2】
前記第一の情報がQoS Flow IDに対応するQoSパラメータの5QIである場合、前記の、前記適応モジュールによって、前記第一の情報をLTEシステムが識別して運行できる第二の情報に変換することは、
前記5QIの値を順にLTEシステムのQCIの値にマッチングすることを含み、
前記適応方法は、
前記5QIに対応するQoS FlowによりマッピングされるNRシステムのDRBをLTEシステムのDRBに変換することをさらに含む、
請求項1に記載のNE-DCアーキテクチャの適応方法。
【請求項3】
前記の、前記メッセージのQoS FlowによりマッピングされるNRシステムのDRBをLTEシステムのDRBに変換することは、
前記メッセージに前記QoS Flowと前記NRシステムのDRBとのマッピング関係が含まれる場合、前記マッピング関係における前記NRシステムのDRBをLTEシステムのDRBに変換することと、
前記メッセージに前記QoS Flowと前記NRシステムのDRBとのマッピング関係が含まれていない場合、ネットワーク管理における、前記NRシステムのDRBの範囲と重ならない予備DRBの範囲内からLTEシステムにDRBを再割り当てることと、を含む、
請求項2に記載のNE-DCアーキテクチャの適応方法。
【請求項4】
前記メッセージと前記第二の情報に基づいて、前記適応モジュールによって、該当する返信メッセージを5G基地局に送信することをさらに含む、
請求項1に記載のNE-DCアーキテクチャの適応方法。
【請求項5】
前記メッセージがSN Addition Requestメッセージであり、前記第一の情報がDesired Activity Notification Levelの値である場合、前記の、前記適応モジュールによって、前記第一の情報をLTEシステムが識別して運行できる第二の情報に変換することは、
前記Desired Activity Notification Levelの値に基づいて、前記SN Addition Requestメッセージにおける該当するQoS FlowとDRBとのマッピング関係を保存することと、
前記マッピング関係における前記DRBの粒度を検出して、前記DRBの検出粒度を得ることと、を含み、
前記の、前記メッセージと前記第二の情報に基づいて、前記適応モジュールによって、該当する返信メッセージを5G基地局に送信することは、
前記DRBの検出粒度に基づいて、前記DRBが非活性状態にあるかどうかを確認することと、
前記DRBが非活性状態にあることを確認した場合に、前記Desired Activity Notification Levelの値に基づいて、前記適応モジュールによって、該当するActivity Notificationメッセージを前記5G基地局に送信することと、を含む、
請求項4に記載のNE-DCアーキテクチャの適応方法。
【請求項6】
前記の、前記Desired Activity Notification Levelの値に基づいて、前記SN Addition Requestメッセージにおける該当するQoS FlowとDRBとのマッピング関係を保存することは、
前記Desired Activity Notification Levelの値がQoS Flowである場合、前記メッセージにおける前記QoS FlowとDRBとのマッピング関係を保存することと、
前記Desired Activity Notification Levelの値がPDU Sessionである場合、前記メッセージにおける前記PDU SessionにおけるQoS FlowとDRBとのマッピング関係を保存することと、
前記Desired Activity Notification Levelの値がUEである場合、前記メッセージにおける前記UEのすべてのPDU SessionにおけるQoS FlowとDRBとのマッピング関係を保存すること、とを含む、
請求項5に記載のNE-DCアーキテクチャの適応方法。
【請求項7】
前記の、前記DRBが非活性状態にあることを確認した場合に、前記Desired Activity Notification Levelの値に基づいて、前記適応モジュールによって、該当するActivity Notificationメッセージを前記5G基地局に送信することは、
前記Desired Activity Notification Levelの値がQoS Flowであり、且つ前記QoS FlowによりマッピングされるDRBが非活性状態にあると決定した場合、前記適応モジュールによって、第一のActivity Notificationメッセージを生成し、前記第一のActivity Notificationメッセージに前記QoS Flowが含まれ、前記第一のActivity Notificationメッセージを前記5G基地局に送信することと、
前記Desired Activity Notification Levelの値がPDU Sessionであり、且つ前記PDU SessionにおけるQoS FlowによりマッピングされるDRBがすべて非活性状態にあると決定した場合、前記適応モジュールによって、第二のActivity Notificationメッセージを生成し、前記第二のActivity Notificationメッセージには前記PDU Sessionが含まれ、前記PDU Sessionが非活性状態にあることを示し、前記第二のActivity Notificationメッセージを前記5G基地局に送信することと、
前記Desired Activity Notification Levelの値がUEであり、且つ前記UEのすべてのPDU SessionにおけるQoS FlowによりマッピングされるDRBがすべて非活性状態にあると決定した場合、前記適応モジュールによって、第三のActivity Notificationメッセージを生成し、前記第三のActivity Notificationメッセージが、前記UEが非活性状態にあることを示し、前記第三のActivity Notificationメッセージを前記5G基地局に送信することと、を含む、
請求項5に記載のNE-DCアーキテクチャの適応方法。
【請求項8】
前記メッセージは、SN Modification Requestメッセージであり、前記第一の情報は、Lower Layer presence status changeフィールドである場合、前記の、前記適応モジュールによって、前記メッセージにおける前記第一の情報をLTEシステムが識別して運行できる第二の情報に変換することは、
前記適応モジュールによって前記SN Modification Requestメッセージに前記Lower Layer presence status changeフィールドが含まれることを確認することと、
前記Lower Layer presence status changeフィールドの値がrelease lower layersである場合、適応モジュールにRLCとMACインスタンスを解放するための第一の命令を出力させることと、
前記Lower Layer presence status changeフィールドの値がrelease lower layersである場合、適応モジュールにRLCとMACインスタンスをサスペンドするための第二の命令を出力させること、とを含む、
請求項1に記載のNE-DCアーキテクチャの適応方法。
【請求項9】
運行制御装置であって、少なくとも一つの制御プロセッサと、前記少なくとも一つの制御プロセッサと通信接続するためのメモリとを含み、前記メモリには、前記少なくとも一つの制御プロセッサによって実行されることができる命令が記憶されており、前記命令が前記少なくとも一つの制御プロセッサによって実行される時、前記少なくとも一つの制御プロセッサに、請求項1から8のいずれか1項に記載のNE-DCアーキテクチャの適応方法を実行させることができる、
運行制御装置。
【請求項10】
請求項9に記載の運行制御装置を含む、
基地局機器。
【請求項11】
コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータ実行可能命令が記憶されており、前記コンピュータ実行可能命令がプロセッサにより実行される時、プロセッサに請求項1から8のいずれか1項に記載のNE-DCアーキテクチャの適応方法を実行させる、
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、出願番号が202111517647.8であり、出願日が2021年12月13日である中国特許出願に基づいて提出され、この中国特許出願の優先権を主張しており、この中国特許出願の内容のすべては、ここで参照として本出願に取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信分野に関し、特にNE-DC(NR-E-UTRA Dual Connectivity、NE-DC二重接続)アーキテクチャの適応方法、運行制御装置、基地局機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、4Gから5Gへと進化し、様々なネットワーク配備オプションの進化路線が登場しているが、オプション4は、5Gアーキテクチャの一つであり、オプション4において、5Gコアネットワークをコアネットワークとし、5G基地局をマスタステーションとし、4G基地局をセカンダリステーションとし、5G基地局と4G基地局との間でNE-DC機能によって通信が行われているが、オプション4をサポートするには、3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project、第三世代パートナーシッププロジェクト)の要求に従って、4G基地局のLTE(Long Term Evolution、ロングタームエボリューション)ネットワークをeLTE(Enhanced LTE、エンハンスドLTE)ネットワークにアップグレードする必要があり、その結果、通信事業者が元のLTE上でアップグレードするリソース消費が増え、機器業者が実現する複雑度も増える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の目的は、従来の技術において存在する技術問題の一つを少なくとも解決するNE-DCアーキテクチャの適応方法、運行制御装置、基地局機器及び記憶媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、4G基地局に用いられるNE-DCアーキテクチャの適応方法を提供し、この方法は、5G基地局からの、5G概念情報である第一の情報を含むメッセージを受信することと、前記メッセージを前記適応モジュールに送達することと、前記適応モジュールによって、前記メッセージにおける前記第一の情報をLTEネットワークが識別して運行できる第二の情報に変換することとを含む。
【0006】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、運行制御装置を提供し、この運行制御装置は、少なくとも一つの制御プロセッサと、前記少なくとも一つの制御プロセッサと通信接続するためのメモリとを含み、前記メモリには、前記少なくとも一つの制御プロセッサによって実行されることができる命令が記憶されており、前記命令が前記少なくとも一つの制御プロセッサによって実行されて、前記少なくとも一つの制御プロセッサに、本出願の第一の態様の実施例に記載のNE-DCアーキテクチャの適応方法を実行させることができる。
【0007】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、基地局機器を提供し、この基地局機器は、本出願の第二の態様の実施例に記載の運行制御装置を含む。
【0008】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータ実行可能命令が記憶されており、前記コンピュータ実行可能命令が、コンピュータに本出願の第一の態様の実施例に記載のNE-DCアーキテクチャの適応方法を実行させるために用いられることを特徴とする。
【0009】
本出願の他の特徴と利点は、その後の明細書において述べられるとともに、部分的に明細書から明らかになるか、又は本出願の実施例の実施によって理解される。本出願の目的と他の利点は、明細書、特許請求の範囲及び図面において特に指摘された構造によって実現して得られる。
【0010】
図面は、本出願の技術案の理解を提供するために用いられるとともに、明細書の一部を構成し、本出願の実施例と共に本出願の技術案を解釈するために用いられ、本出願の技術案を制限するものではない。
以下では、図面と実施例を結び付けながら、本出願を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本出願の実施例によるNE-DCアーキテクチャの概略図である。
図2】本出願の実施例によるNE-DCアーキテクチャの適応方法のステップフローチャートである。
図3】本出願の別の実施例によるNE-DCアーキテクチャの適応方法の一部のステップフローチャートである。
図4】本出願の別の実施例による適応フローチャートである。
図5】本出願の別の実施例による適応フローチャートである。
図6】本出願の別の実施例によるNE-DCアーキテクチャの適応方法のステップフローチャートである。
図7】本出願の別の実施例によるNE-DCアーキテクチャの適応方法のサブステップフローチャートである。
図8】本出願の別の実施例によるNE-DCアーキテクチャの適応方法のサブステップフローチャートである。
図9】本出願の別の実施例による適応フローチャートである。
図10】本出願の別の実施例によるNE-DCアーキテクチャの適応方法のサブステップフローチャートである。
図11】本出願の別の実施例による適応フローチャートである。
図12】本出願の別の実施例による運行制御装置の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本部分では、本出願の具体的な実施例を詳細に記述し、本出願の実施例は、図面において示されており、図面の作用は、図形で明細書の文字部分の記述を補完することにより、本出願の各技術的特徴と全体技術案が直感的かつイメージ的に理解されるようにすることであるが、それは、本出願の保護範囲の制限として理解されるべきではない。
【0013】
本出願の記述において、第一、第二、第三の記述は、ただ技術的特徴を区別することを目的とし、相対的な重要性を指示又は暗示するか、又は指示される技術的特徴の数を暗黙的に示すか、又は指示される技術的特徴の前後関係を暗黙的に示すと理解されるべきではない。
【0014】
本出願の記述において、別途明確な限定がない限り、設置、取り付け、接続などの用語は、広義に理解されるべきであり、当業者は、技術案の具体的な内容を結び付けて上記用語の本出願における具体的な意味を合理的に決定してもよい。
【0015】
現在、5Gの規格化が進んでおり、5Gの進化の道は、比較的複雑であり、現在8種類の5Gネットワークアーキテクチャが提案されている。5Gネットワークの配備は、一挙に成し遂げることが困難であり、段階的に進める必要があるが、現在4GのLTEネットワークの配備は、非常に広く、短期間内の高投資を回避し、配備リスクを低減させるために、運行業者の多くは、LTEネットワークをリザーブする5Gネットワークアーキテクチャを採用する。オプション4は、5Gネットワークアーキテクチャの一つであり、NE-DCアーキテクチャである。オプション4は、5Gコアネットワークと5G基地局とを同時に導入しているが、5G基地局は、4G基地局を直接代替することなく、オプション4において、5Gコアネットワークをコアネットワークとし、5G基地局をマスタステーションとし、4G基地局をセカンダリステーションとし、5G基地局と4G基地局との間でNE-DC機能によって通信が行われ、4G基地局と5Gコアネットワークとの間には、NG-Uチャンネルがなく、5Gコアネットワークのメディアデータを4G基地局に送信することができず、5Gコアネットワークのデータを5G基地局に送信することしかできず、さらに5G基地局がデータオフロードを行った後にXN-Uチャンネルを介して4G基地局に送信する。3GPPの規定によると、NE-DCシナリオにおいて、ここで、4GのLTEネットワークをeLTEネットワークにアップグレードしなければならず、即ちLTEネットワークは、5Gのプロトコル層を追加するとともに、5Gコアネットワークとシグナリング及びデータ相互通信を行う能力を備える必要があり、SDAP(Service Discovery Application Profile、サービス・ディスカバリー・アプリケーション・プロファイル)プロトコル層、5G QoS(Quality of Service、サービス品質)アーキテクチャ、Session(セッション)とQoS Flow(QoSフロー)、RRC Inactive状態などを導入しなければならず、eLTEネットワークは、NG(無線アクセスネットワークと5Gコアネットワークとの間のインターフェース)制御シグナリングとメディアデータを処理する能力を備え、XN(NG-RANノードの間のネットワークインターフェース)の制御シグナリングとメディアデータを処理する能力を備えなければならない。しかし、オプション4については、4GのLTEネットワークと5GコアネットワークとにNGインターフェースがなく、制御シグナリングとメディアデータを伝達しないため、このアーキテクチャにおいて、eLTEネットワークのXNメディアデータ処理能力のみをサポートすればよく、NGの制御シグナリングとXNの制御シグナリング、メディアデータ処理能力をサポートする必要がないため、LTEネットワークをeLTEネットワークにアップグレードすることで、通信事業者が元のLTE上でアップグレードするリソース消費が増えるだけでなく、機器業者が実現する複雑度も増える。
【0016】
これに基づいて、本出願の実施例は、LTEをアップグレードすることなく、NE-DC機能を実現して、NE-DCアーキテクチャを容易に実現できるNE-DCアーキテクチャの適応方法、運行制御装置、基地局機器及び記憶媒体を提供する。
【0017】
以下では、図面を結び付けながら、本出願の実施例を述べる。
【0018】
図1を参照すると、図1は、本出願の実施例によるNE-DCアーキテクチャの概略図である。このアーキテクチャにおいて、5Gコアネットワークをコアネットワークとし、ユーザ端末にはマスタステーションとして一つの5G基地局が接続され、ユーザ端末にはセカンダリステーションとして一つの4G基地局が接続され、4G基地局と5Gコアネットワークとの間には、GN-Uチャンネルがなく、4G基地局は、XNインターフェースを介して5G基地局に接続され、4G基地局には、適応モジュールが組み込まれており、この適応モジュールは、オプション4のNE-DCアーキテクチャにおいて5G基地局が4G基地局に送信する制御シグナリングにおける5G概念情報に適応することができ、この5G情報を4GのLTEシステムが識別して運行できる情報に変換して、NE-DC機能を正常に動作させることができる。
【0019】
なお、この適応モジュールのスイッチは、ネットワーク管理上で配置される必要があり、この適応モジュールは、4G基地局上に別途ハードウェアを追加する必要がなく、単独のソフトウェアモジュールを追加するだけである。本出願の実施例によるNE-DCアーキテクチャは、容易に実現し、且つこのアーキテクチャは、4G基地局のLTEネットワークをeLTEネットワークにアップグレードする必要がなく、4G基地局のLTEシステムの物理メモリリソースの占有を減少させ、LTEシステムにおけるRRC仕様の低下を可能な限り減少させる。
【0020】
図2を参照すると、図2は、本出願の実施例によるNE-DCアーキテクチャの適応方法である。この適応方法は、4G基地局に用いられ、この4G基地局には、適応モジュールが組み込まれており、この適応方法は、ステップS100、ステップS200とステップS300を含むが、それらに限らない。
【0021】
ステップS100:5G基地局からの、5G概念情報である第一の情報を含むメッセージを受信する。
【0022】
なお、このメッセージは、SN Addition Request(セカンダリステーション追加要求)メッセージであってもよく、SN Modification Request(セカンダリステーション修正要求)メッセージであってもよく、そして異なるシナリオにおいて、第一の情報が異なる。
【0023】
ステップS200:メッセージを適応モジュールに送達する。
【0024】
ステップS300:適応モジュールによって、メッセージにおける第一の情報をLTEシステムが識別して運行できる第二の情報に変換する。
【0025】
一実施例では、5G基地局は、第一の情報を含むメッセージを4G基地局に送信し、ここで、第一の情報は、5G概念の情報であり、4G基地局は、このメッセージを受信し、このメッセージを適応モジュールに送達し、適応モジュールは、このメッセージにおける第一の情報を4GのLTEシステムが識別して運行できる第二の情報に変換し、即ち4G基地局は、適応モジュールによって、5G基地局からの5G概念情報を運行して識別することができ、それによってNE-DC機能を動作させることができる。
【0026】
なお、5Gアーキテクチャにおいて、4G基地局は、5G NR(New Radio、ニューラジオ)からの5G概念情報を識別する必要があり、3GPPに従って、LTEネットワークをeLTEネットワークにアップグレードする必要があるが、本実施例は、オプション4のNE-DCアーキテクチャにおいて、4G基地局に適応モジュールを組み込むことによって、NE-DC機能を実現し、LTEネットワークをeLTEネットワークにアップグレードする必要がなく、5Gアーキテクチャにおけるオプション4の実現を容易にし、即ちNE-DCアーキテクチャの実現がより容易になり、且つ4G基地局のLTEシステムの物理メモリリソースの占有を減少させ、LTEシステムにおけるRRC仕様の低下を可能な限り減少させる。
【0027】
一実施例では、第一の情報がQoS Flow IDに対応するQoSパラメータの5QIである場合、図3に示すように、本出願の実施例は、NE-DCアーキテクチャの適応方法を提供し、図3におけるステップS310は、図2のステップS300の細分化ステップであり、且つこの適応方法は、ステップS320をさらに含む。
【0028】
ステップS310:5QIの値を順にLTEシステムのQCI(QoS Class Identifier、QoSクラス識別子)の値にマッチングする。
【0029】
ステップS320:5QIに対応するQoS FlowによりマッピングされるNRシステムのDRB(Data Radio Bearer、データ無線ベアラ)をLTEシステムのDRBに変換する。
【0030】
なお、5QIは、一つの5G QoS特性を指し示すための5G概念情報であり、5QIの値は、0~255であるが、QCIは、LTEネットワークが識別して運行できる情報であり、QCIの値は、0~255であり、適応モジュールは、5QIを順番に同じ値のQCIに変換する。
【0031】
なお、5GのNRシステムにおいて、5QIには、DRBがマッピングされており、4GのLTEにおけるQCIにも、DRBがマッピングされており、NE-DC機能を正常に動作させることができるように、5QIをQCIに変換する必要があり、QCIに該当するDRBをマッチングする必要もある。
【0032】
一実施例では、4G基地局は、5G基地局からのメッセージを受信し、メッセージには、QoS Flow IDに対応するQoSパラメータの5QIが含まれ、4G基地局は、適応モジュールが5QIを順にQCIの値にマッチングし、5QIに対応するQoS FlowによりマッピングされるNRシステムのDRBをQCIに対応するLTEシステムのDRBに変換するように、このメッセージを適応モジュールに送達することによって、NE-DC機能を実現し、4G基地局は、LTEネットワークをeLTEネットワークにアップグレードせず、適応モジュールによって、5G基地局の制御シグナリングを識別することもできる。
【0033】
なお、5G基地局のメッセージは、SN Addition Requestメッセージであってもよく、SN Modification Requestメッセージであってもよい。
【0034】
一実施例では、5G基地局からのメッセージにQoS FlowとNRシステムのDRBとのマッピング関係が含まれている場合、適応モジュールは、このマッピング関係におけるNRシステムのDRBをLTEシステムのDRBに直接変換し、変換後のDRBがQCIにマッピングされる。
【0035】
一実施例では、5G基地局からのメッセージにQoS FlowとNRシステムのDRBとのマッピング関係が含まれていない場合、適応モジュールは、ネットワーク管理における予備DRBの範囲内からLTEシステムにDRBを再割り当てる。
【0036】
当業者が理解すべきこととして、LTEシステムにDRBを再割り当てる必要がある場合、ネットワーク管理上で構成する時に予備DRBの範囲がNRシステムのDRBの範囲と重ならないようにする必要がある。
【0037】
図4を参照すると、図4は、オプション4におけるセカンダリステーション追加シナリオの適応フローチャートである。本出願の一つの実施例では、ネットワーク管理によってNE-DCモードがオプション4として構成され、適応モジュールを開き、5G基地局は、ユーザ端末の測定レポートを受信し、4G基地局の二重接続追加を行い、5G基地局は、4G基地局にSN Addition Requestメッセージを送信し、この4G基地局には、適応モジュールが組み込まれており、4G基地局は、SN Addition Requestメッセージを適応モジュールに送達し、適応モジュールは、このメッセージに含まれるQoS Flow IDに対応するQoSパラメータの5QIを、順にLTEシステムのQCIにマッチングする。このメッセージにQoS FlowとNRシステムのDRBとのマッピング関係が含まれている場合、適応モジュールは、このマッピング関係におけるNRシステムのDRBをLTEシステムのDRBに直接変換する。このメッセージにQoS FlowとNRシステムのDRBとのマッピング関係が含まれていない場合、ネットワーク管理における予備DRBの範囲内からLTEシステムにDRBを再割り当て、変換後のDRBと変換されたQCIとのマッピングを形成させ、適応モジュールは、変換後のQCI及びQCIがマッピングされたDRBをLTEシステムに返すことによって、4G基地局のLTEシステムは、5G基地局からのSN Addition Requestメッセージを識別して運行することができ、NE-DC機能を正常に動作させることができる。
【0038】
図5を参照すると、図5は、オプション4におけるセカンダリステーション修正シナリオの適応フローチャートである。本出願の別の実施例では、ネットワーク管理によってNE-DCモードがオプション4として構成され、適応モジュールを開き、5G基地局は、4G基地局にSN Modification Requestメッセージを送信し、この4G基地局には、適応モジュールが組み込まれており、4G基地局は、SN Modification Requestメッセージを適応モジュールに送達し、適応モジュールは、このメッセージに含まれるQoS Flow IDに対応するQoSパラメータの5QIを、順にLTEシステムのQCIにマッチングする。このメッセージにQoS FlowとNRシステムのDRBとのマッピング関係が含まれている場合、適応モジュールは、このマッピング関係におけるNRシステムのDRBをLTEシステムのDRBに直接変換する。このメッセージにQoS FlowとNRシステムのDRBとのマッピング関係が含まれていない場合、ネットワーク管理における予備DRBの範囲内からLTEシステムにDRBを再割り当て、変換後のDRBと変換されたQCIとのマッピングを形成させ、適応モジュールは、変換後のQCI及びQCIがマッピングされたDRBをLTEシステムに返すことによって、4G基地局のLTEシステムは、5G基地局からのSN Modification Requestメッセージを識別して運行することができ、NE-DC機能を正常に動作させることができる。
【0039】
図6を参照すると、本出願の別の実施例は、NE-DCアーキテクチャの適応方法を提供し、この適応方法は、ステップS400をさらに含む。
【0040】
ステップS400:5G基地局のメッセージと第二の情報に基づいて、適応モジュールによって、該当する返信メッセージを5G基地局に送信する。
【0041】
一実施例では、5G基地局は、4G基地局にメッセージを送信し、4G基地局は、該当する返信メッセージを5G基地局に返す必要があり、4G基地局は、適応モジュールによって5G基地局のメッセージにおける5G概念情報をLTEシステムが識別して運行できる第二の情報に変換し、さらに5G基地局のメッセージの内容と変換後の第二の情報に基づいて、適応モジュールによって返信メッセージを生成し、返信メッセージを5G基地局に送信し、4G基地局は、LTEネットワークをeLTEネットワークにアップグレードする必要がなく、適応モジュールによってNE-DC機能を実現し、5G基地局からのメッセージを識別して運行することができ、且つ適応モジュールによって、5G基地局に5G概念情報を含む返信メッセージを送信することができ、それによってNE-DC機能を正常に動作させ、NE-DCアーキテクチャの実現を容易にする。
【0042】
なお、返信メッセージには、5G概念情報が含まれ、適応モジュールは、この返信メッセージを生成し、この返信メッセージを4G基地局のLTEシステムに返し、LTEシステムは、この返信メッセージを5G基地局に送信する。
【0043】
一実施例では、5G基地局のメッセージがSN Addition Requestメッセージであり、第一の情報がDesired Activity Notification Levelの値である場合、図7に示すように、図7は、図6におけるステップS300のサブステップフローチャートであり、ステップS300は、ステップD310とD320を含むが、それらに限らない。
【0044】
ステップD310:Desired Activity Notification Levelの値に基づいて、このSN Addition Requestメッセージにおける該当するQoS FlowとDRBとのマッピング関係を保存する。
【0045】
ステップD320:このマッピング関係におけるDRBの粒度を検出して、DRBの検出粒度を得る。
【0046】
図8に示すように、図8は、図6におけるステップS400のサブステップフローチャートであり、ステップS400は、ステップS410とS420を含むが、それらに限らない。
【0047】
ステップS410:DRBの検出粒度に基づいて、DRBが非活性状態にあるかどうかを確認する。
ステップS420:DRBが非活性状態にあることを確認した場合に、Desired Activity Notification Levelの値に基づいて、適応モジュールによって、該当するActivity Notificationメッセージを5G基地局に送信する。
【0048】
以下では、図面を結び付けながら詳細に説明し、図9に示すように、図9は、オプション4のユーザ非活性シナリオにおける適応フローチャートである。一実施例では、ネットワーク管理によってNE-DCモードがオプション4として構成され、適応モジュールを開き、オプション4のユーザ非活性シナリオにおいて、5G基地局は、4G基地局にSN Addition Requestメッセージを送信し、このメッセージにおける第一の情報は、Desired Activity Notification Levelの値であり、4G基地局は、SN Addition Requestメッセージを受信し、このメッセージを適応モジュールに送達し、適応モジュールは、Desired Activity Notification Levelの値に基づいて、それに応じてこのSN Addition RequestメッセージにおけるQoS Flow、PDU Session又はUEの活性状態をDRBの活性状態に変換することができ、即ちDesired Activity Notification Levelの値に基づいて、このSN Addition Requestメッセージにおける該当するQoS FlowとDRBとのマッピング関係を保存し、このマッピング関係におけるDRBの粒度を検出して、DRBの検出粒度を得、DRBの検出粒度を4G基地局のLTEシステムに返す。4G基地局は、DRBの検出粒度に基づいて、DRBが非活性状態にあることを確認することができ、DRBが非活性状態にあることを確認した場合に、Desired Activity Notification Levelの値に基づいて、適応モジュールによって、該当するActivity Notificationメッセージを5G基地局に送信する。
【0049】
なお、Desired Activity Notification Levelの値が異なると、適応モジュールが保存するマッピング関係も異なり、それに応じて、DRBの検出範囲も異なり、4G基地局が5G基地局に送信するActivity Notificationメッセージの内容も異なる。
【0050】
なお、Activity Notificationメッセージには、5G概念情報が含まれ、4G基地局は、適応モジュールにActivity Notificationメッセージを生成させ、適応モジュールは、Activity Notificationメッセージを4G基地局のLTEシステムに返し、4G基地局は、さらにActivity Notificationメッセージを5G基地局に送信する。当業者が理解すべきこととして、図9にこのプロセスが示されていないが、本実施例を限定するものではない。
【0051】
一実施例では、Desired Activity Notification Levelの値がQoS Flowである場合、適応モジュールは、このSN Addition RequestメッセージにおけるこのQoS FlowとDRBとのマッピング関係を保存し、このマッピング関係におけるDRBの粒度を検出し、DRBの検出粒度を得、DRBの検出粒度を4G基地局のLTEシステムに返し、4G基地局は、DRBの検出粒度に基づいて、このQoS FlowによりマッピングされるDRBが非活性状態にあることを決定し、且つこのDRBの活性状態をこのQoS Flowの活性状態として、それによって適応モジュールに第一のActivity Notificationメッセージを生成させることができ、この第一のActivity NotificationメッセージにこのQoS Flowが含まれ、適応モジュールは、第一のActivity Notificationメッセージを4G基地局のLTEシステムに返し、LTEシステムは、第一のActivity Notificationメッセージを5G基地局に送信する。
【0052】
別の実施例では、Desired Activity Notification Levelの値がPDU(Protocol Data Unit、プロトコルデータユニット)Sessionである場合、適応モジュールは、SN Addition RequestメッセージにおけるこのPDU SessionにおけるQoS FlowとDRBとのマッピング関係を保存し、このマッピング関係におけるDRBの粒度を検出し、DRBの検出粒度を得、DRBの検出粒度を4G基地局のLTEシステムに返し、4G基地局は、DRBの検出粒度に基づいて、このPDU SessionにおけるQoS FlowによりマッピングされるDRBが非活性状態にあることを決定し、且つこのDRBの活性状態をこのPDU Sessionの活性状態として、それによって適応モジュールに第二のActivity Notificationメッセージを生成させることができ、この第二のActivity NotificationメッセージにはこのPDU Sessionが含まれ、このPDU Sessionが非活性状態にあることを示し、適応モジュールは、第二のActivity Notificationメッセージを4G基地局のLTEシステムに返し、LTEシステムは、第二のActivity Notificationメッセージを5G基地局に送信する。
【0053】
別の実施例では、Desired Activity Notification Levelの値がUE(User Equipment、ユーザ機器)である場合、適応モジュールは、このSN Addition RequestメッセージにおけるこのUEのすべてのPDU SessionにおけるQoS FlowとDRBとのマッピング関係を保存し、このマッピング関係におけるDRBの粒度を検出し、DRBの検出粒度を得、DRBの検出粒度を4G基地局のLTEシステムに返し、4G基地局は、DRBの検出粒度に基づいて、このUEのすべてのPDU SessionにおけるQoS FlowによりマッピングされるDRBが非活性状態にあることを決定し、且つこのDRBの活性状態をこのUEの活性状態として、それによって適応モジュールに第三のActivity Notificationメッセージを生成させることができ、この第三のActivity Notificationメッセージは、このUEが非活性状態にあることを示し、適応モジュールは、第三のActivity Notificationメッセージを4G基地局のLTEシステムに返し、LTEシステムは、第三のActivity Notificationメッセージを5G基地局に送信する。
【0054】
図10を参照すると、5G基地局からのメッセージがSN Modification Requestメッセージであり、第一の情報がLower Layer presence status change(下位層プレゼンス状態変更)フィールドである場合、本出願の別の実施例は、NE-DCアーキテクチャの適応方法を提供し、図10は、図2におけるステップS300のサブステップフローチャートであり、ステップS300は、ステップT310とステップT320を含むが、それらに限らない。
【0055】
ステップT310:適応モジュールによってSN Modification RequestメッセージにLower Layer presence status changeフィールドが含まれることを確認する。
【0056】
ステップT320:Lower Layer presence status changeフィールドの値がrelease lower layers(下位層解放)である場合、適応モジュールに第一の命令を出力させ、第一の命令は、RLC(Radio Link Control、無線リンク制御)とMAC(Media Access Control、メディアアクセス制御)インスタンスを解放するために用いられる。Lower Layer presence status changeフィールドの値がrelease lower layers(下位層一時停止)である場合、適応モジュールにRLCとMACインスタンスをサスペンドするための第二の命令を出力させる。
【0057】
以下では、図面を結び付けながら詳細に説明し、図11に示すように、図11は、オプション4のRRC Inactive状態のシナリオにおける適応フローチャートである。本出願の一つの実施例では、5G基地局がポリシーに従って、ユーザ端末をRRC Inactive状態にすると、SN Modification RequestにおけるLower Layer presence status changeを介して4G基地局に知らせ、即ち5G基地局は、4G基地局にSN Modification Requestメッセージを送信し、このSN Modification RequestメッセージにLower Layer presence status changeフィールドが含まれ、4G基地局は、このSN Modification Requestメッセージを受信し、このメッセージを適応モジュールに送達し、適応モジュールは、このSN Modification RequestメッセージにLower Layer presence status changeフィールドが含まれることを決定する。Lower Layer presence status changeの値がrelease lower layersである場合、適応モジュールは、第一の命令を出力し、第一の命令を4G基地局のLTEシステムに返し、4G基地局は、第一の命令に基づいて、RLCとMACインスタンスを解放することができる。Lower Layer presence status changeの値がsuspend lower layersである場合、適応モジュールは、第二の命令を出力し、第二の命令を4G基地局のLTEシステムに返し、4G基地局は、第二の命令に基づいて、RLCとMACインスタンスをサスペンドすることができる。
【0058】
図12を参照すると、本出願の実施例は、運行制御装置1200をさらに提供し、運行制御装置1200は、少なくとも一つの制御プロセッサ1210と、少なくとも一つの制御プロセッサ1210と通信接続するためのメモリ1220とを含み、メモリ1220には、少なくとも一つの制御プロセッサ1210によって実行されることができる命令が記憶されており、命令が少なくとも一つの制御プロセッサ1210によって実行されて、少なくとも一つの制御プロセッサ1210に以上の実施例に記載のNE-DCアーキテクチャの適応方法を実行させることができる。この運行制御装置1200は、本出願の実施例によるNE-DCアーキテクチャの適応方法を実現することができ、4G基地局には、適応モジュールが組み込まれており、オプション4において、4G基地局は、5G基地局からのメッセージを受信し、このメッセージには、5G概念情報が含まれ、4G基地局は、このメッセージを適応モジュールに送達し、適応モジュールによって、このメッセージにおける5G概念情報を4GのLTEネットワークが識別して運行できる情報に変換し、それによってLTEネットワークをeLTEネットワークにアップグレードすることなく、5G基地局とNE-DCアーキテクチャを確立し、NE-DC機能を実現し、LTEをeLTEにアップグレードせず、一つの適応モジュールのみを追加し、LTEシステムの物理メモリリソースの占有を減少させ、LTEシステムにおけるRRC仕様の低下を可能な限り減少させ、NE-DCアーキテクチャの実現もより容易にする。
【0059】
本出願の実施例は、基地局機器をさらに提供し、基地局機器は、上記の実施例に記載の運行制御装置を含む。この基地局機器は、本出願の実施例によるNE-DCアーキテクチャの適応方法を実現することができ、4G基地局には、適応モジュールが組み込まれており、オプション4において、4G基地局は、5G基地局からのメッセージを受信し、このメッセージには、5G概念情報が含まれ、4G基地局は、このメッセージを適応モジュールに送達し、適応モジュールによって、このメッセージにおける5G概念情報を4GのLTEネットワークが識別して運行できる情報に変換し、それによってLTEネットワークをeLTEネットワークにアップグレードすることなく、5G基地局とNE-DCアーキテクチャを確立し、NE-DC機能を実現し、LTEをeLTEにアップグレードせず、一つの適応モジュールのみを追加し、LTEシステムの物理メモリリソースの占有を減少させ、LTEシステムにおけるRRC仕様の低下を可能な限り減少させ、NE-DCアーキテクチャの実現もより容易にする。
【0060】
本出願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータ実行可能命令が記憶されており、コンピュータ実行可能命令は、コンピュータに以上の実施例に記載のNE-DCアーキテクチャの適応方法を実行させるために用いられる。
【0061】
当業者であれば理解できるように、以上に開示された方法におけるステップの全部又は一部、システムは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア及びその適切な組み合わせとして実施されてもよい。いくつかの物理アセンブリ又はすべての物理アセンブリは、プロセッサ、例えば中央プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ又はマイクロプロセッサにより実行されるソフトウェアとして実施されてもよく、又はハードウェアとして実施されてもよく、又は集積回路、例えば専用集積回路として実施されてもよい。このようなソフトウェアは、コンピュータ可読媒体に分布してもよく、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体又は非一時的媒体と通信媒体又は一時的媒体を含んでもよい。当業者に周知するように、用語であるコンピュータ記憶媒体は、情報、例えばコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータを記憶するための任意の方法又は技術において実施される揮発性と非揮発性、取り外し可能と固定媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスクDVDもしくは他の光ディスク記憶、磁気カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスク記憶もしくは他の磁記憶装置、又は所望の情報を記憶するために用いられることができ、且つコンピュータによってアクセスされることができる任意の他の媒体を含むが、それらに限らない。なお、当業者に周知するように、通信媒体は、一般的にコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は例えばキャリア又は他の伝送メカニズムのような変調データ信号における他のデータを含むとともに、任意の情報配信媒体を含んでもよい。
【0062】
以上は、図面を結び付けながら本出願の実施例について詳細に説明したが、本出願は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者が備える知識範囲内で、本出願の趣旨を逸脱することなく様々な変更を行うこともできる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】