IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ケーティー・アンド・ジー・コーポレーションの特許一覧

特表2024-541604ユーザの吸入を感知するエアロゾル生成装置及びその動作方法
<>
  • 特表-ユーザの吸入を感知するエアロゾル生成装置及びその動作方法 図1
  • 特表-ユーザの吸入を感知するエアロゾル生成装置及びその動作方法 図2
  • 特表-ユーザの吸入を感知するエアロゾル生成装置及びその動作方法 図3
  • 特表-ユーザの吸入を感知するエアロゾル生成装置及びその動作方法 図4
  • 特表-ユーザの吸入を感知するエアロゾル生成装置及びその動作方法 図5
  • 特表-ユーザの吸入を感知するエアロゾル生成装置及びその動作方法 図6
  • 特表-ユーザの吸入を感知するエアロゾル生成装置及びその動作方法 図7
  • 特表-ユーザの吸入を感知するエアロゾル生成装置及びその動作方法 図8
  • 特表-ユーザの吸入を感知するエアロゾル生成装置及びその動作方法 図9A
  • 特表-ユーザの吸入を感知するエアロゾル生成装置及びその動作方法 図9B
  • 特表-ユーザの吸入を感知するエアロゾル生成装置及びその動作方法 図9C
  • 特表-ユーザの吸入を感知するエアロゾル生成装置及びその動作方法 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】ユーザの吸入を感知するエアロゾル生成装置及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/50 20200101AFI20241031BHJP
   A24F 40/60 20200101ALI20241031BHJP
【FI】
A24F40/50
A24F40/60
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532347
(86)(22)【出願日】2023-01-06
(85)【翻訳文提出日】2024-05-29
(86)【国際出願番号】 KR2023000274
(87)【国際公開番号】W WO2023132680
(87)【国際公開日】2023-07-13
(31)【優先権主張番号】10-2022-0002781
(32)【優先日】2022-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン ファン
(72)【発明者】
【氏名】キム、トン スン
(72)【発明者】
【氏名】リム、フン イル
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ソク ス
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC34
4B162AC37
4B162AD03
4B162AD12
4B162AD13
4B162AD15
4B162AD16
4B162AD23
4B162AD32
(57)【要約】
一実施例によれば、エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品の少なくとも一部を加熱するヒータ、ユーザのパフを感知するセンサ、及びヒータ及びセンサと電気的に連結されるプロセッサを含み、プロセッサは、センサを介して獲得された圧力変化データに基づいて第1残余パフデータを獲得し、第1残余パフデータが既設定の条件を満足し、ユーザ入力が受信される場合、圧力変化データに基づいて吸入パターンに係わるデータを獲得し、吸入パターンに係わるデータに基づいて第1残余パフデータを第2残余パフデータに変更することができる。それ以外にも、明細書を通じて把握される多様な実施例が可能である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置において、
エアロゾル生成物品を加熱するヒータと、
ユーザのパフを感知するセンサと、
前記ヒータ及び前記センサと電気的に連結されるプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
前記センサを介して獲得された圧力変化データに基づいて第1残余パフデータを獲得し、
前記第1残余パフデータが既設定の条件を満足し、ユーザ入力が受信される場合、前記圧力変化データに基づいて吸入パターンに係わるデータを獲得し、
前記吸入パターンに係わるデータに基づいて前記第1残余パフデータを第2残余パフデータに変更し、
前記第2残余パフデータに基づいて前記ヒータに対する電力を供給する、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記第1残余パフデータ及び前記第2残余パフデータは、残余加熱時間及び残余パフ数のうち少なくとも1つに係わるデータを含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記第1残余パフデータの残余加熱時間が既設定の時間や残余パフ数が、既設定のパフ数である場合、前記第1残余パフデータの前記既設定の条件が満足されたと決定する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記圧力変化データが既設定の値を超えるか否かを検出し、
前記圧力変化データが前記既設定の値を超過する場合、前記圧力変化データに基づいて前記吸入パターンに係わるデータを獲得する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
圧力変化の累積値に基づいて前記吸入パターンに係わるデータを獲得する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記圧力変化の累積値は、有効な圧力変化値に対する演算を介して獲得され、前記圧力変化データに含まれ、負の値であることを特徴とする、請求項5に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記吸入パターンに係わるデータは、パフ当たり圧力変化量、パフ時間及びパフ間隔のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
ユーザインターフェース(user interface)を表示するディスプレイをさらに含み、
前記プロセッサは、
前記第1残余パフデータが前記既設定の条件を満足する場合、前記ディスプレイを介して前記ユーザ入力をガイド(guide)するユーザインターフェースを出力する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記第2残余パフデータは、前記第1残余パフデータに追加加熱時間及び追加パフ数のうち少なくとも1つを変更することで獲得されるデータである、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記センサから出力されたデータをDSP(digital signal filter processing)処理して前記圧力変化データを獲得する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
エアロゾル生成装置の動作方法において、
センサを介して獲得された圧力変化データに基づいて第1残余パフデータを獲得する段階と、
前記第1残余パフデータが既設定の条件を満足し、ユーザ入力が受信される場合、前記圧力変化データに基づいて吸入パターンに係わるデータを獲得する段階と、
前記吸入パターンに係わるデータに基づいて前記第1残余パフデータを第2残余パフデータに変更する段階と、
前記第2残余パフデータに基づいてヒータに対する電力を供給する段階と、を含む、エアロゾル生成装置の動作方法。
【請求項12】
前記圧力変化データが既設定の値を超えるか否かを検出する段階と、
前記圧力変化データが前記既設定の値を超過する場合、前記圧力変化データに基づいて前記吸入パターンに係わるデータを獲得する段階と、を含む、請求項11に記載のエアロゾル生成装置の動作方法。
【請求項13】
圧力変化の累積値に基づいて前記吸入パターンに係わるデータを獲得する段階を含み、
前記圧力変化の累積値は、有効な圧力変化値に対する演算を介して獲得され、前記圧力変化データに含まれ、負の値である、請求項11に記載のエアロゾル生成装置の動作方法。
【請求項14】
前記第1残余パフデータが前記既設定の条件を満足する場合、ディスプレイを介して前記ユーザ入力をガイドするユーザインターフェースを出力する段階を含む、請求項11に記載のエアロゾル生成装置の動作方法。
【請求項15】
前記センサから出力されたデータをDSP(digital signal filter processing)処理して前記圧力変化データを獲得する段階を含む、請求項11に記載のエアロゾル生成装置の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの吸入パターンに基づいて残余パフデータを変更する電子装置及びその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に関する需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成する方法ではない、エアロゾル生成装置を用いてシガレットまたはエアロゾル生成物質を加熱することで、エアロゾルを生成するシステムに関する需要が増加している。
【0003】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品が収容空間に挿入されれば、既設定の温度プロファイルによってエアロゾル生成物品を加熱することができる。この際、エアロゾル生成装置は、パフセンサを介してユーザの吸入(inhalation)が感知されることにより、既設定の温度プロファイルに基づいてヒータに電力を供給することができる。
【0004】
1個のエアロゾル生成物品に対する既設定のパフ回数(例えば、14回)がエアロゾル生成装置に保存され、既設定のパフ回数ほどのパフが感知される場合、エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品に対する加熱を終了する。1個のエアロゾル生成物品に対する既設定のパフ回数は、ユーザの喫煙時にエアロゾル生成物品から最適の喫味感が具現されうる回数を意味する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のエアロゾル生成装置は、1個のエアロゾル生成物品に対して固定された回数ほどのパフ回数を提供し、当該回数ほどのパフが感知される場合に加熱が終了され、挿入されたエアロゾル生成物品は廃棄される。但し、ユーザごとに喫煙時にエアロゾルを吸い込む強度、パフ間隔、パフ時間などが互いに異なるにもかかわらず、一貫して同一回数ほどのパフのみ提供されることは、ユーザの喫煙満足感が阻害され、エアロゾル生成物品が無駄使いされるという短所がある。
【0006】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、ユーザの吸入パターンに基づいて変更された残余パフデータを提供する。
【0007】
本開示を通じて解決しようとする課題が上述した課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付図面から実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施例でのエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品の少なくとも一部を加熱するヒータ、ユーザのパフを感知するセンサ、及びヒータ及びセンサと電気的に連結されるプロセッサを含み、プロセッサは、センサを介して獲得された圧力変化データに基づいて第1残余パフデータを獲得し、第1残余パフデータが既設定の条件を満足し、ユーザ入力が受信される場合、圧力変化データに基づいて吸入パターンに係わるデータを獲得し、吸入パターンに係わるデータに基づいて第1残余パフデータを第2残余パフデータに変更することができる。
【0009】
一実施例でのエアロゾル生成装置の動作方法は、センサを介して獲得された圧力変化データに基づいて第1残余パフデータを獲得する段階、第1残余パフデータが既設定の条件を満足し、ユーザ入力が受信される場合、圧力変化データに基づいて吸入パターンに係わるデータを獲得する段階、及び吸入パターンに係わるデータに基づいて第1残余パフデータを第2残余パフデータに変更する段階を含みうる。
【発明の効果】
【0010】
本開示の多様な実施例によれば、ユーザの吸入パターンに基づいて追加加熱時間及び/または追加パフ数が反映されることにより、ユーザに適正な追加喫煙が提供されうる。
【0011】
本開示の多様な実施例によれば、ユーザごとに適正な追加喫煙が提供されることにより、ユーザの喫煙満足感が改善され、十分に使用されていないエアロゾル生成物品の無駄使いを防止することができる。
【0012】
但し、実施例による効果が上述した効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書及び添付図面から実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】一実施例によるエアロゾル生成装置を示すブロック図である。
図2】一実施例によるエアロゾル生成装置がパフデータを変更する方法を示すフローチャートである。
図3】一実施例によるエアロゾル生成装置のセンサによって感知される圧力降下(pressure drop)グラフを図示する。
図4図3の圧力降下グラフに対してDSP(digital signal filter processing)処理したグラフを図示する。
図5図4のグラフにおいて1回パフでの圧力変化量を示すグラフである。
図6図4のグラフにおいて複数回のパフでの圧力変化量が累積されたグラフを図示する。
図7】一実施例によるエアロゾル生成装置がパフデータを変更することを具体的に示すフローチャートである。
図8】エアロゾル生成装置が吸入パターンに係わるデータを獲得する時点を示す一例示である。
図9A】一実施例によるエアロゾル生成装置がディスプレイを介して出力する第1ユーザインターフェースの一例示を示す図面である。
図9B図8Aの第1ユーザインターフェースに対するユーザ入力に基づいて変更された第2ユーザインターフェースの一例示を示す図面である。
図9C図8Bの第2ユーザインターフェースから変更された第3ユーザインターフェースの一例示を示す図面である。
図10】他の実施例によるエアロゾル生成装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施例において使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と本開示の全般にわたる内容に基づいて定義されなければならない。
【0015】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「...部」、「...モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それはハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0016】
本明細書で使用されたように、「少なくともいずれか1つの」のような表現が配列された構成要素の前に位置するとき、配列されたそれぞれの構成ではない全体構成要素を修飾する。例えば、「a、b、及びcのうち少なくともいずれか1つ」という表現は、a、b、c、または、aとb、aとc、bとc、または、aとbとcを含むと解釈せねばならない。
【0017】
一実施例において、エアロゾル生成装置は、内部空間に収容されるシガレットを電気的に加熱してエアロゾルを生成する装置でもある。
【0018】
エアロゾル生成装置は、ヒータを含みうる。一実施例において、ヒータは、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータは、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れれば、ヒータが加熱されうる。
【0019】
ヒータは、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形状によってシガレットの内部または外部を加熱することができる。
【0020】
シガレットは、タバコロッド及びフィルタロッドを含みうる。タバコロッドは、シート(sheet)状にも、ストランド(strand)状にも作製され、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによって製作されうる。また、タバコロッドは、熱伝導物質によって取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウム箔のような金属箔でもあるが、それに制限されるものではない。
【0021】
フィルタロッドは、酢酸セルロースフィルタでもある。フィルタロッドは、少なくとも1つ以上のセグメントで構成されうる。例えば、フィルタロッドは、エアロゾルを冷却する第1セグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含みうる。
【0022】
他の実施例において、エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジを用いてエアロゾルを生成する装置でもある。
【0023】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジ及びカートリッジを支持する本体を含みうる。カートリッジは、本体と着脱可能に結合されうるが、それに制限されるものではない。カートリッジは、本体と一体に形成されるか、組み立てられ、ユーザによって脱着されないように固定されうる。カートリッジは、内部にエアロゾル生成物質を収容した状態で本体に装着されうる。但し、それに制限されるものではなく、カートリッジが本体に結合された状態でカートリッジ内部にエアロゾル生成物質が注入されうる。
【0024】
カートリッジは、液体状態、固体状態、気体状態、ゲル(gel)状態などの多様な状態のうちいずれか1つの状態を有するエアロゾル生成物質を保有することができる。エアロゾル生成物質は、液状組成物を含みうる。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。
【0025】
カートリッジは、本体から伝達される電気信号または無線信号などによって作動することで、カートリッジ内部のエアロゾル生成物質の相(phase)を気相に変換してエアロゾルを発生させる機能を遂行することができる。エアロゾルは、エアロゾル生成物質から発生した蒸気化された粒子及び空気が混合された状態の気体を意味する。
【0026】
さらに他の実施例において、エアロゾル生成装置は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、シガレットを通過してユーザに伝達されうる。すなわち、液状組成物から生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置の気流通路に沿って移動し、気流通路は、エアロゾルがシガレットを通過してユーザに伝達されるように構成されうる。
【0027】
さらに他の実施例において、エアロゾル生成装置は、超音波振動方式を用いてエアロゾル生成物質からエアロゾルを生成する装置でもある。この際、超音波振動方式は、振動子によって発生する超音波振動でエアロゾル生成物質を霧化させることにより、エアロゾルを発生させる方式を意味する。
【0028】
エアロゾル生成装置は、振動子を含み、振動子を介して短い周期の振動を発生させてエアロゾル生成物質を霧化させうる。振動子で発生する振動は、超音波振動でもあり、超音波振動の周波数帯域は、約100kHz~約3.5MHz周波数帯域でもあるが、それに制限されるものではない。
【0029】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を吸収する芯をさらに含みうる。例えば、芯は、振動子の少なくとも一領域を取り囲むように配置されるか、または、振動子の少なくとも一領域と接触するように配置されうる。
【0030】
振動子に電圧(例えば、交流電圧)が印加されることにより、振動子から熱及び/または超音波振動が発生し、振動子から発生した熱及び/または超音波振動は、芯に吸収されたエアロゾル生成物質に伝達されうる。芯に吸収されたエアロゾル生成物質は、振動子から伝達される熱及び/または超音波振動によって気相(phase)に変換され、その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0031】
例えば、振動子から発生した熱によって芯に吸収されたエアロゾル生成物質の粘度が低くなり、振動子から発生した超音波振動によって粘度が低くなったエアロゾル生成物質が微細粒子化されることで、エアロゾルが生成されうるが、それに制限されるものではない。
【0032】
さらに他の実施例において、エアロゾル生成装置は、誘導加熱(induction heating)方式でエアロゾル生成装置に収容されるエアロゾル生成物品を加熱することで、エアロゾルを生成する装置でもある。
【0033】
エアロゾル生成装置は、サセプタ(susceptor)及びコイルを含みうる。一実施例において、コイルは、サセプタに磁場を印加することができる。エアロゾル生成装置からコイルに電力が供給されることにより、コイルの内部には、磁場が形成されうる。一実施例において、サセプタは、外部磁場によって発熱する磁性体でもある。サセプタがコイルの内部に位置して磁場が印加されて発熱することにより、エアロゾル生成物品が加熱されうる。また、選択的に、サセプタは、エアロゾル生成物品内に位置しうる。
【0034】
さらに他の実施例において、エアロゾル生成装置は、クレードル(cradle)をさらに含みうる。
【0035】
エアロゾル生成装置は、別途のクレードルと共に、システムを構成することができる。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置のバッテリを充電することができる。または、クレードルとエアロゾル生成装置が結合された状態でヒータが加熱されうる。
【0036】
以下、添付図面に基づいて本開示の実施例について当該技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。本開示は、前述した多様な実施例のエアロゾル生成装置によって具現可能な形態に実施されるか、または様々な互いに異なる形態によって具現されて実施されるが、ここで説明する実施例に制限されない。
【0037】
以下、図面を参照して本開示の実施例を詳細に説明する。
【0038】
図1は、一実施例によるエアロゾル生成装置を示すブロック図である。
【0039】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、プロセッサ110、ヒータ120及びセンサ130を含みうる。しかし、エアロゾル生成装置100内部のハードウェア構成要素は、図1に図示されたところに限定されない。エアロゾル生成装置100の設計によって、図1に図示されたハードウェア構成のうち一部が省略されるか、新たな構成がさらに追加されるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解するであろう。
【0040】
以下、エアロゾル生成装置100に含まれた各構成が位置する空間を限定せず、各構成の動作について説明する。
【0041】
一実施例において、ヒータ120は、エアロゾル生成装置100に挿入されたエアロゾル生成物品の少なくとも一部を加熱することができる。例えば、ヒータ120は、プロセッサ110の制御を通じてバッテリ(図示せず)から電力を供給され、供給された電力を介してエアロゾル生成物品の少なくとも一部を加熱することで、エアロゾルを生成しうる。
【0042】
一実施例において、センサ130は、ユーザのパフを感知し、感知された情報をプロセッサ110に伝達することができる。
【0043】
一実施例において、センサ130は、エアロゾル生成装置の内部気流変化による圧力を測定してユーザのパフを感知する圧力センサ(pressure sensor)でもある。例えば、センサ130は、エアロゾル生成装置100の内部圧力を測定するために、エアロゾル生成装置100内の気流通路、開口末端などに配置されるが、センサ130の配置領域は、それに限定されない。この際、センサ130は、絶対圧力センサ(absolute pressure sensor)、ゲージ圧力センサ(gauge pressure sensor)及び差圧センサ(differential pressure sensor)のうちいずれか1つの圧力センサでもある。
【0044】
一実施例において、センサ130は、ユーザの吸入(inhalation)による圧力降下(pressure drop)を感知しうる。一実施例において、センサ130は、感知された圧力降下(すなわち、圧力値の差)と既設定のしきい値差とを比較し、ユーザのパフ如何を感知しうる。例えば、センサ130は、感知された圧力値の差が、既設定のしきい値差より大きい場合、ユーザのパフを検出することができる。また、センサ130は、ユーザのパフ如何に係わるデータをプロセッサ110に伝達することができる。
【0045】
但し、それに限定されず、センサ130は、ユーザの吸入前及び吸入後に感知された圧力値をプロセッサ110に伝達し、プロセッサ110は、受信された圧力値差と既設定のしきい値差とを比較してユーザのパフを検出しうる。
【0046】
一実施例において、プロセッサ110は、センサ130を介して獲得された圧力変化データに基づいて第1残余パフデータを獲得することができる。本開示において「残余パフデータ」は、1個のエアロゾル生成物品に対してユーザが吸入可能な残余パフ数、及び/または前記エアロゾル生成物品に対して設定された温度プロファイルの残余加熱時間を意味する。例えば、1個のエアロゾル生成物品に対して既設定の最大パフ数が14回であり、ユーザによって既吸入のパフ数が10回である場合、残余パフデータは、4回の残余パフ数に係わるデータを含みうる。また、本開示において、「第1残余パフデータ」は、ユーザの吸入パターンに係わるデータが反映されていない残余パフデータを意味する。
【0047】
プロセッサ110は、センサ130を介して獲得された圧力変化データに基づいてユーザのパフを検出してパフ数をカウンティングすることができる。この際、プロセッサ110は、エアロゾル生成装置100に挿入されたエアロゾル生成物品に対して既設定の最大パフ数から前記カウンティングされたパフ数を差し引いた残りの値を残余パフ数として獲得しうる。
【0048】
プロセッサ110は、センサ130を介して獲得された圧力変化データに基づいてユーザのパフを検出してパフ数をカウンティングすることができる。この際、プロセッサ110は、ヒータ120に係わる温度プロファイルから前記カウンティングされたパフ数に対応する残余加熱時間を獲得することができる。
【0049】
一実施例において、プロセッサ110は、第1残余パフデータが既設定の条件を満足し、ユーザ入力(user input)が受信される場合、吸入パターンに係わるデータを獲得することができる。本開示において「吸入パターンに係わるデータ」は、特定ユーザのパフ当たり圧力変化量、パフ時間及びパフ間隔のうち少なくとも1つを含むデータを意味する。
【0050】
例えば、前記既設定の条件は、第1残余パフデータの残余パフ数が、既設定のパフ数(例えば、3回)である場合、及び/または第1残余パフデータの残余加熱時間が既設定の時間(例えば、30秒)である場合を含みうる。第1残余パフデータの残余パフ数が3回で前記既設定のパフ数と同一である場合、プロセッサ110は、ユーザ入力が受信されるか否かを検出し、所定時間内にユーザ入力が受信される場合、圧力変化データに基づいて吸入パターンに係わるデータを獲得することができる。但し、プロセッサ110が圧力変化データに基づいて吸入パターンに係わるデータを獲得する実施例に係わる具体的な説明は、図7で後述する。
【0051】
一実施例において、プロセッサ110は、獲得された吸入パターンに係わるデータに基づいて第1残余パフデータを第2残余パフデータに変更し、変更された第2残余パフデータに基づいてヒータ120に対する電力を供給することができる。本開示において「第2残余パフデータ」は、ユーザの吸入パターンに係わるデータが反映されて変更された残余パフデータを意味する。
【0052】
例えば、圧力変化データに基づいて獲得された吸入パターンが第1吸入パターンであり、前記第1吸入パターンは、基準パターンと比較したとき、1回吸入の程度(すなわち、1回パフにおける圧力変化量)が低い吸入パターンでもある。この際、プロセッサ110は、第1残余パフデータを第1吸入パターンに対応する第2残余パフデータに変更することができる。
【0053】
図2は、一実施例によるエアロゾル生成装置がパフデータを変更する方法を示すフローチャートを図示する。
【0054】
図2を参照すれば、プロセッサ(例えば、図1のプロセッサ110)は、動作201において、センサ(例えば、図1のセンサ130)を介して獲得された圧力変化データに基づいて第1残余パフデータを獲得することができる。
【0055】
一実施例において、プロセッサ110は、センサ130を通じて圧力変化データを獲得することができる。
【0056】
例えば、センサ130を介して獲得された圧力変化データは、センサ130から出力されるエアロゾル生成装置(例えば、図1のエアロゾル生成装置100)の内部圧力値のロー(raw)データをフィルタリングしたデータを意味する。例えば、プロセッサ110は、センサ130から出力される内部圧力値のローデータ(raw data)に対してデジタル信号フィルタ処理(digital signal filter processing, DSP)して圧力変化データを獲得することができる。
【0057】
他の例として、センサ130を介して獲得された圧力変化データは、前記圧力変化の絶対値基準で処理したデータを所定時間累積したデータを意味しうる。すなわち、本開示において「圧力変化データ」は、センサ130から出力された圧力値に対してフィルタリングしたデータ及び所定時間累積したデータのうち少なくとも1つを意味する。これについての具体的な説明は、図3ないし図6で後述する。
【0058】
一実施例において、プロセッサ110は、圧力変化データに基づいて第1残余パフデータを獲得することができる。例えば、プロセッサ110は、センサ130を介して獲得された圧力変化データに基づいてユーザのパフを検出して、パフ数をカウンティングすることができる。この際、プロセッサ110は、エアロゾル生成装置100に挿入されたエアロゾル生成物品に対して既設定の最大パフ数(例えば、14回)から前記カウンティングされたパフ数(例えば、10回)を差し引いた値を、残余パフ数(例えば、4回)として獲得することができる。また、プロセッサ110は、ヒータ120に係わる温度プロファイルから、前記カウンティングされたパフ数(例えば、10回)に対応する残余加熱時間(例えば、40秒)を獲得しうる。
【0059】
一実施例によれば、プロセッサ110は、動作203において、第1残余パフデータの既設定の条件の満足及びユーザ入力受信時、吸入パターンに係わるデータを獲得することができる。
【0060】
一実施例において、プロセッサ110は、第1残余パフデータが既設定の条件を満足するか否かを判断することができる。この際、「既設定の条件」は、1個のエアロゾル生成物品の喫煙がすぐ終了すると予測される状況を意味する。例えば、1個のエアロゾル生成物品に対する総パフ数が14回と予め設定され、エアロゾル生成物品に対する残余パフ数が3回であるとき、ユーザの喫煙動作がすぐ終了される状況について既設定の条件が満足されうる。他の例として、1個のエアロゾル生成物品に対する全体加熱時間が5分と予め設定され、エアロゾル生成物品に対する残余加熱時間が30秒であるとき、ユーザの喫煙動作がすぐ終了される状況について既設定の条件が満足されうる。すなわち、前記例示において、「既設定の条件」は、残余パフ数が、3回である場合、及び/または残余加熱時間が30秒である場合を含みうる。
【0061】
一実施例において、プロセッサ110は、ディスプレイ(図示せず)を介してユーザ入力が受信されるか否かを判断しうる。例えば、第1残余パフデータが既設定の条件を満足する場合、プロセッサ110は、ディスプレイを介してユーザ入力をガイド(guide)するユーザインターフェース(user interface)を出力することができる。以後、ディスプレイに出力されたユーザインターフェースを介してユーザ入力が受信される場合、プロセッサ110は、センサ130を介して獲得された圧力変化データに基づいて吸入パターンに係わるデータを獲得することができる。
【0062】
本開示では、ユーザ入力が受信される場合、ユーザの吸入パターンに係わるデータを獲得することができる。プロセッサ110は、センサ130を介して獲得された圧力変化データに基づいてユーザの吸入パターンに係わるデータを獲得することができる。この際、吸入パターンに係わるデータは、パフ当たり圧力変化量、パフ時間及びパフ間隔のうち少なくとも1つを含むので、プロセッサ110は、圧力変化データの一連の値に対して別途の演算過程を経て、吸入パターンに係わるデータを獲得せねばならない。すなわち、プロセッサ110は、ユーザの吸入パターンを反映して残余パフデータを変更しようとするユーザ入力が受信される場合にのみ前記演算過程を遂行することで、演算に必要な電力を効率的に減少させ、演算装置(例えば、プロセッサ)の小型化による空間効率が改善されうる。
【0063】
一実施例において、プロセッサ110は、動作205において、吸入パターンに係わるデータに基づいて第1残余パフデータを第2残余パフデータに変更し、変更された第2残余パフデータに基づいてヒータ(例えば、図1のヒータ120)に対する電力を供給することができる。
【0064】
一実施例において、プロセッサ110は、圧力変化データに含まれるパフ当たり圧力変化量、パフ時間及びパフ間隔のうち少なくとも1つに基づいて吸入パターンに係わるデータを獲得しうる。例えば、プロセッサ110は、1回パフで圧力変化量が約60Paである吸入パターンを獲得することができる。プロセッサ110は、既存の残余パフデータである第1残余パフデータに対して前記獲得された吸入パターンを反映して第2残余パフデータに変更しうる。
【0065】
図3は、一実施例によるエアロゾル生成装置のセンサによって感知される圧力降下(pressure drop)グラフを図示する。
【0066】
図3を参照すれば、センサによって感知される圧力降下グラフは、エアロゾル生成装置(例えば、図1のエアロゾル生成装置100)の内部圧力値のロー(raw)データに係わるグラフでもある。
【0067】
一実施例において、センサ(例えば、図1のセンサ130)は、ユーザの吸入による圧力降下を感知しうる。例えば、ユーザがエアロゾル生成装置100に挿入されたエアロゾル生成物品に対して吸入(すなわち、パフ)する場合、センサ130は、ユーザの吸入前に99,800Paの圧力値を感知し、吸入後に99,745Paの圧力値を感知しうる。
【0068】
一実施例において、センサ130は、ユーザの吸入前に感知された圧力値及び吸入後に感知された圧力値をプロセッサ(例えば、図1のプロセッサ110)に伝達し、プロセッサ110は、受信された圧力値の差を獲得しうる。例えば、プロセッサ110は、センサ130を通じて感知された圧力値の差が55Pa(=99,800Pa-99,745Pa)であることを獲得することができる。以後、プロセッサ110は、感知された圧力値の差と既設定のしきい値差(例えば、20Pa)とを比較してユーザのパフ如何を感知しうる。例えば、図3のグラフにおいて、感知された圧力値の差が既設定のしきい値差(すなわち、約20Pa)を超過する場合は、総6回である。したがって、プロセッサ110は、ユーザのパフ回数が6回であると決定しうる。
【0069】
図4は、図3の圧力降下グラフに対してDSP(digital signal filter processing)処理したグラフを図示する。
【0070】
図4を参照すれば、プロセッサ(例えば、図1のプロセッサ110)は、センサ(例えば、図1のセンサ130)から出力されるエアロゾル生成装置(例えば、図1のエアロゾル生成装置100)の内部圧力値のローデータに対してデジタル信号フィルタ処理(digital signal filter processing, DSP)を遂行することができる。
【0071】
一実施例において、プロセッサ110は、センサ130から出力された信号に対してADC(analog-to-digital converter)を介したデジタル処理段階及びDAC(digital-to-analog converter)を介したアナログ処理段階を経てフィルタリングすることができる。例えば、プロセッサ110は、エアロゾル生成装置100の内部圧力値のローデータであるアナログ信号をADCを介してデジタル信号に切り替えることができる。アナログ信号がデジタル信号に転換されることにより、図3のグラフで図示されたノイズ信号に該当するデータは、0の値を有する。また、アナログ信号がデジタル信号に転換されることにより、図3のグラフで図示されたピーク信号に該当するデータは、連続した数の値を有する。以後、デジタル信号フィルタ処理を遂行した結果をアナログ信号に出力するために、プロセッサ110は、デジタル信号をDACを介してアナログ信号に切り替えることができる。図4のグラフにおいて、出力信号の変化が発生する場合は、総6回であり、プロセッサ110は、ユーザのパフ回数が6回であると決定しうる。
【0072】
図5は、図4のグラフにおいて1回パフでの圧力変化量を示すグラフを図示する。
【0073】
図5を参照すれば、図4のデジタル信号フィルタ処理(DSP)したデータで複数回のパフのうち、1回パフでの圧力変化量に係わるグラフが図示されうる。この際、当該グラフは、同じパフ区間で互いに異なる圧力変化量を有する複数の吸入パターン(例えば、吸入パターン1、吸入パターン2及び吸入パターン3)を含みうる。
【0074】
一実施例において、プロセッサ(例えば、図1のプロセッサ110)は、センサ(例えば、図1のセンサ130)を介して獲得された圧力変化データに基づいて吸入パターンに係わるデータを獲得することができる。例えば、プロセッサ110は、圧力変化量の最大値を獲得して吸入パターンに係わるデータを獲得することができる。他の例として、プロセッサ110は、圧力変化量の累積値を獲得して吸入パターンに係わるデータを獲得しうる。
【0075】
複数の吸入パターンのうち吸入パターン1、吸入パターン2及び吸入パターン3の順に圧力変化量が小さくなりうる。
【0076】
複数の吸入パターンのうち圧力変化量が最大である吸入パターン1は、1回パフにおける吸入強度(すなわち、エアロゾル生成物品に対するユーザのパフ強度)が最も高い。この際、プロセッサ110は、圧力変化データに基づいて吸入パターン1に係わるデータを獲得しうる。例えば、プロセッサ110は、センサ130を介して獲得された圧力変化量の最大値を獲得しうる。この際、センサ130を介して獲得された圧力変化量が負の値なので、最大値は、最小値の絶対値(例えば、吸入パターン1の最小値である「-122Pa」の絶対値である「122Pa」)でもあり、プロセッサ110は、吸入パターン1に係わるデータを獲得しうる。他の例として、プロセッサ110は、センサ130を介して獲得された圧力変化量の累積値(例えば、1回パフ区間に対する吸入パターン1の積分値)を獲得して吸入パターン1に係わるデータを獲得しうる。
【0077】
複数の吸入パターンのうち圧力変化量の最も小さい吸入パターン3は、1回パフにおいてユーザの吸入強度が最も低い。この際、プロセッサ110は、圧力変化データに基づいて吸入パターン3に係わるデータを獲得することができる。例えば、プロセッサ110は、センサ130を介して獲得された圧力変化量の最大値(この際、センサ130を介して獲得された圧力変化量が負の値なので、最大値は、最小値の絶対値を意味する(例えば、吸入パターン3の最小値である「-20Pa」の絶対値である「20Pa」))を獲得し、吸入パターン3に係わるデータを獲得することができる。他の例として、プロセッサ110は、センサ130を介して獲得された圧力変化量の累積値(例えば、1回パフ区間に対する吸入パターン3の積分値)を獲得して吸入パターン3に係わるデータを獲得しうる。
【0078】
図6は、図4のグラフで複数回のパフでの圧力変化量が累積されたグラフを図示する。
【0079】
図6を参照すれば、図4のデジタル信号フィルタ処理(DSP)したデータにおいて複数回のパフの圧力変化量に係わる累積グラフが図示されうる。すなわち、当該グラフは、所定時間の間に圧力変化量を累積したデータに係わるグラフでもある。この際、当該グラフは、同じパフ区間で互いに異なる圧力変化量を有する複数の吸入パターン(例えば、吸入パターン1、吸入パターン2及び吸入パターン3)を含みうる。
【0080】
一実施例において、プロセッサ(例えば、図1のプロセッサ110)は、センサ(例えば、図1のセンサ130)を介して獲得された圧力変化データに基づいて吸入パターンに係わるデータを獲得しうる。例えば、プロセッサ110は、圧力変化量の最大値を獲得し、吸入パターンに係わるデータを獲得しうる。他の例として、プロセッサ110は、圧力変化量の累積値を獲得して吸入パターンに係わるデータを獲得しうる。
【0081】
複数の吸入パターンのうち吸入パターン1、吸入パターン2及び吸入パターン3の順に圧力変化量が小さくなりうる。
【0082】
複数の吸入パターンのうち圧力変化量が最大である吸入パターン1は、複数回のパフにおいてユーザの吸入強度(すなわち、エアロゾル生成物品から生成されたエアロゾルを吸い込む強度)が最も高い。この際、プロセッサ110は、圧力変化データに基づいて吸入パターン1に係わるデータを獲得しうる。例えば、プロセッサ110は、センサ130を介して獲得された圧力変化量の最大値(この際、センサ130を介して獲得された圧力変化量が負の値なので、最大値は、最小値の絶対値を意味する。(例えば、吸入パターン1の最小値である「-1250Pa」の絶対値である「1250Pa」))を獲得して吸入パターン1に係わるデータを獲得しうる。他の例として、プロセッサ110は、センサ130を介して獲得された圧力変化量の累積値(例えば、全体パフ区間に対する吸入パターン1の積分値)を獲得して吸入パターン1に係わるデータを獲得しうる。
【0083】
複数の吸入パターンのうち圧力変化量の最も小さい吸入パターン3は、複数回のパフで吸入強度が最も低い。この際、プロセッサ110は、圧力変化データに基づいて吸入パターン3に係わるデータを獲得しうる。例えば、プロセッサ110は、センサ130を介して獲得された圧力変化量の最大値(この際、センサ130を介して獲得された圧力変化量が負の値なので、最大値は最小値の絶対値を意味する。(例えば、吸入パターン3の最小値である「-180Pa」の絶対値である「180Pa」))を獲得して吸入パターン3に係わるデータを獲得しうる。他の例として、プロセッサ110は、センサ130を介して獲得された圧力変化量の累積値(例えば、全体パフ区間に対する吸入パターン3の積分値)を獲得して吸入パターン3に係わるデータを獲得しうる。
【0084】
図7は、一実施例によるエアロゾル生成装置がパフデータを変更することを具体的に示すフローチャートである。図8は、エアロゾル生成装置が吸入パターンに係わるデータを獲得する時点を示す一例示である。図7は、図2の動作201以後の動作を具体的に説明するためのフローチャートである。
【0085】
図7を参照すれば、プロセッサ(例えば、図1のプロセッサ110)は、動作701において、第1残余パフデータが既設定の条件を満足するか否かを判断することができる。この際、「既設定の条件」は、ユーザが1個のエアロゾル生成物品に対する喫煙がすぐ終了すると予測される状況に係わる条件を意味する。
【0086】
前記既設定の条件が残余パフ数に係わる条件である場合、プロセッサ110は、第1残余パフデータの残余パフ数が、既設定の条件の残余パフ数と同一であるか否かを判断することができる。
【0087】
例えば、1個のエアロゾル生成物品に対する総パフ数が、14回と予め設定され、前記既設定の条件の残余パフ数が3回である場合、プロセッサ110は、11回目のパフの終了時点に第1残余パフデータが既設定の条件を満足すると判断しうる。図8を参照すれば、プロセッサ110は、吸入パターン1での11回目のパフ800、及び11回目のパフが終了する第1時点805を検出し、吸入パターン2での11回目のパフ810、及び11回のパフが終了する第2時点815を検出しうる。プロセッサ110は、第1時点805及び第2時点815において、第1残余パフデータが既設定の条件を満足すると判断しうる。
【0088】
一実施例によれば、プロセッサ110は、動作703において、圧力変化データが既設定の値を超えるか否かを判断しうる。例えば、第1残余パフデータが既設定の条件を満足する場合、プロセッサ110は、圧力変化データが既設定の値を超えるか否かを判断しうる。
【0089】
一実施例において、プロセッサ110は、図2の動作201において、センサ130を介して獲得された圧力変化データが既設定の値を超えるか否かを判断しうる。この際、圧力変化データは、有効な圧力変化値に対する演算を介して獲得される圧力変化の累積値を含み、圧力変化の累積値は、負の値であることを特徴としうる。例えば、図8を参照すれば、プロセッサ110は、第1時点805での圧力変化の累積値(例えば、-1100Pa)が既設定の値(例えば、-1000Pa)未満であると判断しうる。他の例として、プロセッサ110は、第2時点815での圧力変化の累積値(例えば、-590Pa)が既設定の値(例えば、-1000Pa)を超過すると判断しうる。
【0090】
一実施例によれば、プロセッサ110は、動作705において、ディスプレイを介してユーザ入力が受信されるか否かを判断しうる。例えば、プロセッサ110は、ディスプレイを介してユーザ入力をガイド(guide)するユーザインターフェース(user interface)を出力しうる。以後、ディスプレイに出力されたユーザインターフェースを介してユーザ入力が受信される場合、プロセッサ110は、動作707において、センサ130を介して獲得された圧力変化データに基づいて吸入パターンに係わるデータを獲得しうる。
【0091】
一実施例によれば、プロセッサ110は、動作709において、吸入パターンに係わるデータに基づいて第1残余パフデータを第2残余パフデータに変更し、変更された第2残余パフデータに基づいてヒータ(例えば、図1のヒータ120)に対する電力を供給しうる。例えば、図8を参照すれば、吸入パターン2において、第2時点815以後、ディスプレイを介してユーザ入力が受信される場合、プロセッサ110は、第1残余パフデータに対して吸入パターン2に係わるデータを反映して第2残余パフデータに変更しうる。
【0092】
一実施例によれば、動作703において、圧力変化データが既設定の値未満であると判断されるか、動作705において、ディスプレイを介してユーザ入力が受信されていない場合、プロセッサ110は、動作711において、第1残余パフデータを保持し、第1残余パフデータに基づいてヒータ120に対する電力を供給する。例えば、図8を参照すれば、吸入パターン1である場合、または吸入パターン2において第2時点815後にディスプレイを介してユーザ入力が受信されない場合、プロセッサ110は、第1残余パフデータを保持しうる。
【0093】
但し、本開示では、センサ130を介して獲得された圧力変化量が負の値なので、既設定の値を超過する場合、吸入パターンに係わるデータを反映して第2残余パフデータに変更する内容のみを開示しているが、それに制限されない。他の実施例において、センサ130を介して獲得された圧力変化量が正の値である場合には、既定値未満である場合、吸入パターンに係わるデータを反映して第2残余パフデータに変更しうる。
【0094】
図9Aは、一実施例によるエアロゾル生成装置100がディスプレイDを介して出力する第1ユーザインターフェースの一例示を示す図面である。
【0095】
図9Aを参照すれば、第1ユーザインターフェースは、ユーザお知らせメッセージ900、ユーザ入力をガイドする客体905及び残余パフデータ910を含みうる。例えば、残余パフデータ910のユーザの吸入パターンに係わるデータが反映されていない第1残余パフデータでもある。図9Aは、残余パフデータ910が「27s」のように残余加熱時間を図示しているが、それに制限されない。他の実施例において、第1ユーザインターフェースは、「3puff」のように残余パフ回数を含む残余パフデータを含みうる。
【0096】
一実施例において、プロセッサ(例えば、図1のプロセッサ110)は、ユーザ入力をガイドする客体905に対するユーザ入力を受信すれば、第1ユーザインターフェースを第2ユーザインターフェースに切り替えることができる。
【0097】
図9Bは、図9Aの第1ユーザインターフェースに対するユーザ入力に基づいて変更された第2ユーザインターフェースの一例示を示す図面である。
【0098】
図9Bを参照すれば、第2ユーザインターフェースは、ユーザお知らせメッセージ920を含みうる。例えば、ユーザお知らせメッセージ920は、図7の動作707及び動作709において、プロセッサ(例えば、図1のプロセッサ110)がユーザの吸入パターンに係わるデータを獲得して第1残余パフデータを第2残余パフデータに変更する時間の間にディスプレイDを介して表示されうる。
【0099】
一実施例において、プロセッサ110は、ユーザの吸入パターンに係わるデータを獲得して第1残余パフデータを第2残余パフデータに変更する時間が徒過すれば、第2ユーザインターフェースを第3ユーザインターフェースに切り替えることができる。
【0100】
図9Cは、図9Bの第2ユーザインターフェースから変更された第3ユーザインターフェースの一例示を示す図面である。
【0101】
図9Cを参照すれば、第3ユーザインターフェースは、残余パフデータ930を含みうる。例えば、残余パフデータ930は、ユーザの吸入パターンに係わるデータが反映されて変更された第2残余パフデータでもある。図9Cは、残余パフデータ930が「80 seconds」のように残余加熱時間を図示しているが、それに制限されない。他の実施例において、第3ユーザインターフェースは、「8puffs」のように残余パフ回数を含む残余パフデータを含みうる。
【0102】
図10は、他の実施例によるエアロゾル生成装置1000のブロック図である。
【0103】
エアロゾル生成装置1000は、制御部1010、センシング部1020、出力部1030、バッテリ1040、ヒータ1050、ユーザ入力部1060、メモリ1070及び通信部1080を含みうる。但し、エアロゾル生成装置1000の内部構造は、図10に図示されたところに制限されない。すなわち、エアロゾル生成装置1000の設計によって、図10に図示された構成のうち一部が省略されるか、新たな構成がさらに追加されるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解するであろう。
【0104】
センシング部1020は、エアロゾル生成装置1000の状態またはエアロゾル生成装置1000周辺の状態を感知し、感知された情報を制御部1010に伝達することができる。制御部1010は、前記感知された情報に基づき、ヒータ1050の動作制御、喫煙の制限、エアロゾル生成物品(例えば、シガレット、カートリッジなど)の挿入有無の判断、お知らせ表示のような多様な機能が遂行されるように、エアロゾル生成装置1000を制御することができる。
【0105】
センシング部1020は、温度センサ1022、挿入感知センサ1024及びパフセンサ1026のうち少なくとも1つを含んでもよいが、それに制限されない。
【0106】
温度センサ1022は、ヒータ1050(または、エアロゾル生成物質)が加熱される温度を感知しうる。エアロゾル生成装置1000は、ヒータ1050の温度を感知する別途の温度センサを含むか、ヒータ1050自体が温度センサの役割を遂行する。または、温度センサ1022は、バッテリ1040の温度をモニタリングするようにバッテリ1040の周囲に配置されたものでもある。
【0107】
挿入感知センサ1024は、エアロゾル生成物品の挿入及び/または除去を感知しうる。例えば、挿入感知センサ1024は、フィルムセンサ、圧力センサ、光センサ、抵抗性センサ、容量性センサ、誘導性センサ及び赤外線センサのうち少なくとも1つを含み、エアロゾル生成物品が挿入及び/または除去されることによる信号変化を感知しうる。
【0108】
パフセンサ1026は、気流通路または気流チャネルの多様な物理的変化に基づいてユーザのパフを感知しうる。例えば、パフセンサ1026は、温度変化、流量(flow)変化、電圧変化及び圧力変化のうちいずれか1つに基づいてユーザのパフを感知しうる。
【0109】
センシング部1020は、前述したセンサ(温度センサ1022、挿入感知センサ1024及びパフセンサ1026)以外に、温度/湿度センサ、気圧センサ、地磁気センサ(magnetic sensor)、加速度センサ(acceleration sensor)、ジャイロスコープセンサ、位置センサ(例えば、GPS)、近接センサ、及びRGBセンサ(illuminance sensor)のうち少なくとも1つをさらに含みうる。各センサの機能は、その名称から通常の技術者が直観的に推論することができるので、具体的な説明は省略されうる。
【0110】
出力部1030は、エアロゾル生成装置1000の状態に係わる情報を出力してユーザに提供することができる。出力部1030は、ディスプレイ部1032、ハプティック部1034及び音響出力部1036のうち少なくとも1つを含みうるが、それらに制限されるものではない。ディスプレイ部1032とタッチパッドがレイヤ構造をなしてタッチスクリーンとして構成される場合、ディスプレイ部1032は、出力装置以外に入力装置としても使用されうる。
【0111】
ディスプレイ部1032は、エアロゾル生成装置1000に係わる情報をユーザに視覚的に提供する。例えば、エアロゾル生成装置1000に係わる情報は、エアロゾル生成装置1000のバッテリ1040の充/放電状態、ヒータ1050の予熱状態、エアロゾル生成物品の挿入/除去状態またはエアロゾル生成装置1000の使用が制限される状態(例えば、異常物品感知)などの多様な情報を意味し、ディスプレイ部1032は、前記情報を外部に出力することができる。ディスプレイ部1032は、例えば、液晶ディスプレイパネル(LCD)、有機発光ディスプレイパネル(OLED)などでもある。また、ディスプレイ部1032は、LED発光素子形態でもある。
【0112】
ハプティック部1034は、電気的信号を機械的な刺激または電気的な刺激に変換してエアロゾル生成装置1000に係わる情報をユーザに触覚的に提供する。例えば、ハプティック部1034は、モータ、圧電素子、または、電気刺激装置を含みうる。
【0113】
音響出力部1036は、エアロゾル生成装置1000に係わる情報をユーザに聴覚的に提供する。例えば、音響出力部1036は、電気信号を音響信号に変換して外部に出力することができる。
【0114】
バッテリ1040は、エアロゾル生成装置1000が動作するのに用いられる電力を供給することができる。バッテリ1040は、ヒータ1050が加熱されるように電力を供給することができる。また、バッテリ1040は、エアロゾル生成装置1000内に備えられた他の構成(例えば、センシング部1020、出力部1030、ユーザ入力部1060、メモリ1070及び通信部1080)の動作に必要な電力を供給することができる。バッテリ1040は、充電可能なバッテリであるか、使い捨てバッテリでもある。例えば、バッテリ1040は、リチウムポリマー(LiPoly)バッテリでもあるが、それに制限されない。
【0115】
ヒータ1050は、バッテリ1040から電力を供給されてエアロゾル生成物質を加熱することができる。図10に図示されていないが、エアロゾル生成装置1000は、バッテリ1040の電力を変換してヒータ1050に供給する電力変換回路(例えば、DC/DCコンバータ)をさらに含みうる。また、エアロゾル生成装置1000が誘導加熱方式でエアロゾルを生成する場合、エアロゾル生成装置1000は、バッテリ1040の直流電源を交流電源に変換するDC/ACコンバータをさらに含みうる。
【0116】
制御部1010、センシング部1020、出力部1030、ユーザ入力部1060、メモリ1070及び通信部1080は、バッテリ1040から電力を供給されて機能を遂行しうる。図10に図示されていないが、バッテリ1040の電力を変換し、それぞれの構成要素に供給する電力変換回路、例えば、LDO(low dropout)回路または電圧レギュレータ回路をさらに含みうる。
【0117】
一実施例において、ヒータ1050は、任意の適した電気抵抗性物質からなりうる。例えば、適した電気抵抗性物質は、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、錫、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属または金属合金でもあるが、それらに制限されない。また、ヒータ1050は、金属熱線(wire)、導電性トラック(track)が配置された金属熱板(plate)、セラミック発熱体などによって具現されうるが、それらに制限されない。
【0118】
他の実施例において、ヒータ1050は、誘導加熱方式のヒータでもある。例えば、ヒータ1050は、コイルによって印加された磁場を介して発熱し、エアロゾル生成物質を加熱するサセプタを含みうる。
【0119】
ユーザ入力部1060は、ユーザから入力された情報を受信するか、ユーザに情報を出力する。例えば、ユーザ入力部1060は、キーパッド(key pad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(接触式静電容量方式、圧力式抵抗膜方式、赤外線感知方式、表面超音波伝導方式、積分式張力測定方式、ピエゾ効果方式などを用いるタッチパッド)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどがあるが、それらに制限されるものではない。また、図10に図示されていないが、エアロゾル生成装置1000は、USB(universal serial bus)インターフェースのような連結インターフェース(connection interface)をさらに含み、USBインターフェースのような連結インターフェースを介して他の外部装置と連結して情報を送受信するか、バッテリ1040を充電することができる。
【0120】
メモリ1070は、エアロゾル生成装置1000内で処理される各種データを保存するハードウェアであって、制御部1010で処理されたデータ及び処理されるデータを保存することができる。メモリ1070は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SDまたは、XDメモリなど)、RAM( Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、PROM(Programmable Read-Only Memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち少なくとも1つのタイプの記録媒体を含みうる。メモリ1070は、エアロゾル生成装置1000の動作時間、最大パフ回数、現在パフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル及びユーザの喫煙パターンに係わるデータなどを保存することができる。
【0121】
通信部1080は、他の電子装置との通信のための少なくとも1つの構成要素を含みうる。例えば、通信部1080は、近距離通信部1082及び無線通信部1084を含みうる。
【0122】
近距離通信部(short-range wireless communication unit)1082は、ブルートゥース(登録商標)通信部、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信部、近距離無線通信部(Near Field Communication unit)、WLAN(Wi-Fi)通信部、ジグビー(Zigbee(登録商標))通信部、赤外線(IrDA、infrared Data Association)通信部、WFD(Wi-Fi Direct(登録商標))通信部、UWB(ultra wideband)通信部、Ant+通信部などを含んでもよいが、それらに制限されない。
【0123】
無線通信部1084は、セルラネットワーク通信部、インターネット通信部、コンピュータネットワーク(例えば、LANまたはWAN)通信部などを含んでもよいが、それらに制限されない。無線通信部1084は、加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI)を用いて通信ネットワーク内でエアロゾル生成装置1000を確認及び認証してもよい。
【0124】
制御部1010は、エアロゾル生成装置1000の全般的な動作を制御することができる。一実施例において、制御部1010は、少なくとも1つのプロセッサを含みうる。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによって具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによって具現されうる。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解するであろう。
【0125】
制御部1010は、バッテリ1040の電力をヒータ1050に供給することを制御することで、ヒータ1050の温度を制御することができる。例えば、制御部1010は、バッテリ1040とヒータ1050との間のスイッチング素子のスイッチングを制御することで、電力供給を制御することができる。他の例において、制御部1010の制御命令に従って加熱直接回路がヒータ1050に対する電力供給を制御しうる。
【0126】
制御部1010は、センシング部1020によって感知された結果を分析し、以後遂行される処理を制御することができる。例えば、制御部1010は、センシング部1020によって感知された結果に基づき、ヒータ1050の動作が開始または終了されるように、ヒータ1050に供給される電力を制御することができる。他の例として、制御部1010は、センシング部1020によって感知された結果に基づき、ヒータ1050が所定の温度まで加熱されるか、適切な温度を保持するようにヒータ1050に供給される電力の量及び電力供給時間を制御することができる。
【0127】
制御部1010は、センシング部1020によって感知された結果に基づき、出力部1030を制御することができる。例えば、パフセンサ1026を介してカウントされたパフ回数が既設定の回数に到逹すれば、制御部1010は、ディスプレイ部1032、ハプティック部1034及び音響出力部1036のうち少なくとも1つを介してユーザにエアロゾル生成装置1000が直ぐ終了されるということを予告する。
【0128】
一実施例は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも具現されうる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスされる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。また、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記録媒体及び通信媒体をいずれも含みうる。コンピュータ記録媒体は、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他データのような情報の保存のための任意の方法または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。通信媒体は、典型的にコンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールのような変調されたデータ信号のその他データ、または、その他伝送メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0129】
上述した実施例に係わる説明は、一例示に過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、それらから、多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解するであろう。したがって、発明の真の保護範囲は、請求範囲によって決定されねばならず、請求範囲に記載の内容と同等な範囲にある全ての違いは、請求範囲によって決定される保護範囲に含まれると解釈されねばならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
【国際調査報告】