(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】回転式電気シェーバのシェービングユニットにおいて駆動シャフトが延びる開口部をシールすること
(51)【国際特許分類】
B26B 19/14 20060101AFI20241031BHJP
B26B 19/44 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
B26B19/14 Z
B26B19/44 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532382
(86)(22)【出願日】2022-12-19
(85)【翻訳文提出日】2024-05-30
(86)【国際出願番号】 EP2022086549
(87)【国際公開番号】W WO2023138856
(87)【国際公開日】2023-07-27
(32)【優先日】2022-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100122769
【氏名又は名称】笛田 秀仙
(74)【代理人】
【識別番号】100163809
【氏名又は名称】五十嵐 貴裕
(74)【代理人】
【識別番号】100145654
【氏名又は名称】矢ヶ部 喜行
(72)【発明者】
【氏名】コーネン マウリッツ
【テーマコード(参考)】
3C056
【Fターム(参考)】
3C056LL04
3C056LL25
(57)【要約】
シェービングユニット3の毛髪切断ユニット6には、外部切断部材10を囲んで支持する支持部材30が存在し、更に支持部材30に取り付けられるホルダ40が存在する。シェービングユニット3のベース部7は、集毛室50と、ベース部7の底部70における開口部71を通って延びる駆動シャフト60と、この底部開口部71を囲む第1の遮蔽部材72とを有する。ホルダ40は、ホルダ40における開口部41を囲む第2の遮蔽部材42を有し、ここで、毛髪切断ユニット6及びベース部7の結合状態において、第1の遮蔽部材72及び第2の遮蔽部材42は一緒に、駆動シャフト60を囲み、これにより、集毛室50に対して底部開口部71が密閉される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転式電気シェーバ用シェービングユニットであって、ベース部と、前記ベース部に解放可能に結合される毛髪切断ユニットとを有し、
前記毛髪切断ユニットが、毛髪進入開口を備える外部切断部材と、前記外部切断部材により覆われ、前記毛髪切断ユニットの中心軸の周りで前記外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材と、前記外部切断部材を囲んで支持する支持部材と、前記外部切断部材及び前記内部切断部材を前記支持部材内の動作位置に保持するために、前記支持部材に取り付けられるホルダとを含み、
前記ベース部が、集毛室と、前記ベース部の底部における開口部を通って延びる駆動シャフトとを含み、
前記毛髪切断ユニット及び前記ベース部の結合状態において、前記駆動シャフトが、前記ホルダにおける開口部を通って延び、前記内部切断部材を前記中心軸の周りでの回転へと駆動するために前記内部切断部材に係合し、
前記毛髪切断ユニット及び前記ベース部の結合解除状態において、前記集毛室は、前記シェービングユニットのユーザによりアクセス可能であり、
前記ベース部は、前記ベース部の底部と一体的に形成され、前記ベース部の底部における前記開口部を囲む第1の遮蔽部材を含み、
前記ホルダは、前記ホルダと一体的に形成され、前記ホルダにおける前記開口部を囲む第2の遮蔽部材を含み、
前記毛髪切断ユニット及び前記ベース部の結合状態において、前記第1の遮蔽部材の上部リム及び前記第2の遮蔽部材の下部リムが相互に係合し、前記第1の遮蔽部材及び前記第2の遮蔽部材が一緒に前記駆動シャフトを囲み、前記集毛室に対する前記ベース部の前記底部における前記開口が密閉される、シェービングユニット。
【請求項2】
前記集毛室が、前記第1の遮蔽部材を囲む、請求項1に記載のシェービングユニット。
【請求項3】
前記中心軸を有する前記シェービングユニットの長手方向断面で見られるとき、前記第1遮蔽部材の上部リム及び前記第2遮蔽部材の下部リムが、前記毛髪切断ユニット及び前記ベース部の結合状態において相互に係合するマッチする段差状の形状を具備する、請求項1又は2に記載のシェービング装置。
【請求項4】
前記毛髪切断ユニット及び前記ベース部の結合状態において、前記マッチする段差状形状がそれぞれ、前記中心軸の周りで環状に延びる、請求項3に記載のシェービングユニット。
【請求項5】
前記第1の遮蔽部材が、第1の円形筒状壁部を有し、前記第2の遮蔽部材は、第2の円形筒状壁部を有し、
前記毛髪切断ユニット及び前記ベース部の結合状態において、前記第1の円形筒状壁部及び前記第2の円形筒状壁部はそれぞれ、前記中心軸に対して同軸に配置される、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシェービングユニット。
【請求項6】
前記ホルダが、複数のスポーク状接続要素を有し、前記接続要素により前記ホルダは前記支持部材の内側に取り付けられ、
各スポーク状接続要素は、前記中心軸に対して半径方向に延び、前記支持部材の内側に直接接続する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシェービングユニット。
【請求項7】
前記スポーク状接続要素の数が3であり、3つのスポーク状接続要素は、前記中心軸に対して120°の相互角度で配置される、請求項6に記載のシェービングユニット。
【請求項8】
前記スポーク状接続要素は、ユーザにとって取り外し不能な態様で前記支持部材の内側に恒久的に接続される、請求項6又は7に記載のシェービング装置。
【請求項9】
前記内部切断部材が、キャリアと、前記キャリア上に環状に配置される複数の毛髪切断要素とを有し、
前記毛髪切断要素は、前記中心軸に対して、前記キャリアの円周から半径方向外側に延び、
前記スポーク状接続要素は、前記中心軸に対して、前記ホルダの中央保持要素から半径方向外側に延び、
前記中心軸の方向で見られるとき、前記ホルダの中心保持要素は、前記内部切断部材のキャリアの円周内に閉じ込められる、請求項6乃至8のいずれか一項に記載のシェービングユニット。
【請求項10】
本体と請求項1乃至9のいずれか一項に記載のシェービングユニットとを有する電気シェーバであって、
前記本体が電気モータを収容し、
前記シェービングユニットのベース部は、前記本体に接続され、
前記シェービングユニットの前記ベース部の駆動シャフトが、前記電気モータの出力シャフトに結合される、電気シェーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転式電気シェーバ用のシェービングユニットであって、ベース部と、ベース部に解放可能に結合される毛髪切断ユニットとを有する、シェービングユニットに関し、
-毛髪切断ユニットは、毛髪進入開口を備える外部切断部材と、上記外部切断部材により覆われ、上記毛髪切断ユニットの中心軸の周りで上記外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材と、上記外部切断部材を囲んで支持する支持部材と、外部切断部材及び内部切断部材を支持部材内の動作位置に保持するために支持部材に取り付けられるホルダとを有し、
-ベース部は、集毛室と、ベース部の底部の開口部を通って延びる駆動シャフトとを有し、
-上記毛髪切断ユニット及び上記ベース部の結合状態において、上記駆動シャフトが、上記ホルダの開口部を通って延び、上記内部切断部材を上記中心軸の周りでの回転へと駆動するよう上記内部切断部材に係合し、
-上記毛髪切断ユニット及び上記ベース部の結合解除状態において、上記集毛室は、上記シェービングユニットのユーザに対してアクセス可能である。
【0002】
本発明は更に、本体と前述したシェービングユニットとを有する電気シェーバに関し、
-本体は、電気モータを収容し、
-シェービングユニットのベース部は、本体に接続され、及び
-シェービングユニットのベース部の駆動シャフトは、電気モータの出力シャフトに結合される。
【背景技術】
【0003】
本発明は、シェーバの分野に関し、特に、髭のような皮膚から突出する毛が皮膚に近い位置で切断されるシェービング動作を行うよう設計される回転式電気シェーバに関する。一般に、電気シェーバは、1つ又は複数の毛髪切断ユニットが配置されるシェービングユニットを有し、更に本体を有する。シェービングユニットの特に一般的なデザインは、等辺三角形にある3つの毛髪切断ユニットを使用する。より多くの又はより少ない毛髪切断ユニットを使用するシェービングユニットのデザインも知られる。本体は通常、電気シェーバのユーザが手に取るのに適した形状であり、電気モータを含むシェーバの様々な要素を収容することができる。本体及びシェービングユニットは通常、解放可能な態様で互いに接続される。
【0004】
毛髪切断ユニットは、動作中に回転するよう構成される内部切断部材と、内部切断部材を覆うよう構成される外部切断部材との組み合わせを有し、ここで、外部切断部材は、シェービング動作中に毛が外部切断部材の内部に突出し、内部切断部材に遭遇することを可能にするための毛髪進入開口部を備える。実用的な設計では、外部切断部材は、一般にカップ状であり、実質的に円形の外周を持つ。毛髪進入開口は、1つ又は複数の毛髪切断トラックを構成する1つ又は複数の環状領域において、毛髪切断ユニットの中心軸に対して実質的に半径方向に延びる細長いスリットのような形状、及び/又は円形の穴のような形状にされることができる。外部切断部材は支持部材に保持され、支持部材に取り付けられるホルダが、外部切断部材及び内部切断部材を支持部材の動作位置に保持するために設けられる。
【0005】
電気シェーバの適切な使用は、シェーバを作動状態にすること、即ちシェービングユニットの毛髪切断ユニットの内部切断部材が回転される状態にすること、及びシェービング動作を受ける皮膚の部分上にシェービングユニットを移動することを含む。外部切断部材は、毛髪切断動作中に1つ又は複数の毛髪切断トラックの位置で皮膚の一部に接触する毛髪切断トラック面を持つ。毛髪進入開口が区切られる位置には、毛髪切断面が外部切断部材において存在する。一般的な設計では、内部切断部材は、キャリアと、キャリア上に環状に配置される複数の毛髪切断要素とを有し、ここで、毛髪切断要素は、毛髪切断エッジを持つブレードを有する。シェービング動作中、毛髪進入開口に入る毛髪は、外部切断部材の毛髪切断面と内部切断部材の毛髪切断エッジとの間で剪断され、その結果、皮膚に近い位置で切断される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
シェービングユニットには、切断された毛及び他のシェービング屑を受け、及び格納するためのスペースが存在する。特に、シェービングユニットはベース部を有し、ベース部は集毛室を有する。毛髪切断ユニットがベース部に解放可能に結合されるシェービングユニットの構成を持つことが有利であり、その結果、ユーザは、毛髪切断ユニットとベース部との結合解除状態を設定することを可能にされ、これにより、集毛室を空にし、清掃する目的で集毛室へのアクセスを得ることが可能にされる。ベース部は、ベース部の底部における開口部を通って延びる駆動シャフトも有する。上記毛髪切断ユニット及び上記ベース部の結合状態において、上記駆動シャフトが、上記ホルダの開口部を通って延び、上記内部切断部材を上記中心軸の周りでの回転へと駆動するために上記内部切断部材に係合する。切断された毛及び他のシェービング屑が、電気モータ及びおそらくシェーバの他の部分も収容する本体の内部空間へとベース部の底部の開口部を通って集毛室から移動するのを防止するため、少なくともミドルエンド及びハイエンドの電気シェーバに使用されることを意図したシェービングユニットにおいて、駆動シャフトと上記開口部を画定するベース部の底部の材料との間の隙間をシールするため、シールガスケットのようなシール要素が上記開口部において使用される。ローエンドの電気シェーバに使用されることを意図したシェービングユニットでは、コストを節約するために斯かるシール要素が省略される場合があり、その結果、電気シェーバの適切な機能が危険にさらされ、電気シェーバの寿命が短くなる場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的は、品質を損なうことなく電気シェーバの複雑さ及びコストを低減する方法を提供することである。その観点から、本発明は、回転式電気シェーバ用のシェービングユニットを提供するものであり、これは、前に説明したようなタイプ、即ち、ベース部と、このベース部に解放可能に結合される毛髪切断ユニットとを有するタイプのものであり、
-毛髪切断ユニットは、毛髪進入開口を備える外部切断部材と、上記外部切断部材により覆われ、上記毛髪切断ユニットの中心軸の周りで上記外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材と、上記外部切断部材を囲んで支持する支持部材と、外部切断部材及び内部切断部材を支持部材内の動作位置に保持するために支持部材に取り付けられるホルダとを有し、
-ベース部は、集毛室と、ベース部の底部の開口部を通って延びる駆動シャフトとを有し、
-上記毛髪切断ユニット及び上記ベース部の結合状態において、上記駆動シャフトが、上記ホルダの開口部を通って延び、上記内部切断部材を上記中心軸の周りでの回転へと駆動するよう上記内部切断部材に係合し、
-上記毛髪切断ユニット及び上記ベース部の結合解除状態において、上記集毛室は、上記シェービングユニットのユーザに対してアクセス可能である。
【0008】
本発明によれば、シェービングユニットにおいて、
-上記ベース部は、上記ベース部の底面部と一体的に形成され、上記ベース部の底面部の開口を囲む第1の遮蔽部材を有し、
-ホルダは、ホルダと一体的に形成され、ホルダの開口部を囲む第2の遮蔽部材を有し、
-毛髪切断ユニット及びベース部の結合状態において、
第1の遮蔽部材の上部リム及び第2の遮蔽部材の下部リムが相互に係合し、その結果、第1の遮蔽部材及び第2の遮蔽部材が一緒に駆動シャフトを囲み、これにより、集毛室に対するベース部の底部の開口が密閉される。
【0009】
上記によれば、本発明は、ベース部以外のホルダの存在を巧みに利用し、更にホルダ及びベース部の両方のデザインを変更することを含み、これは、上記開口部にシール要素を必要とすることなく、集毛室からの材料がベース部の底部の開口部を通って移動するのを阻止する機能をシェービングユニットが備える態様で行われることが分かる。事実は、ベース部の底部の開口部を囲む第1の遮蔽部材をベース部に設け、ホルダの開口部を囲む第2の遮蔽部材をホルダに設けることにより、及び第1の遮蔽部材及び第2の遮蔽部材を適切に組み合わせることにより、ベース部の底部の開口部が集毛室に対して密閉されることが実現されるものである。毛髪切断ユニット及びベース部の結合状態において、第1の遮蔽部材の上部リム及び第2の遮蔽部材の下部リムが相互に係合し、その結果、第1の遮蔽部材及び第2の遮蔽部材が一緒に駆動シャフトを囲み、駆動シャフトと駆動シャフトが延びるベース部の底部の開口部とが集毛室から到達不可能であるよう、個別の遮蔽部材は特に設計される。第1遮蔽部材がベース部の一体部であり、第2遮蔽部材がホルダ部の一体部であるという事実の観点から、シール機能は、1つ又は複数の別個のシール要素を適用することなく、シェービングユニットにおいて達成され、その結果、シェービングユニットを組み立てるのに使用される別個の要素の数が最小に保たれることができる。
【0010】
本発明によるシェービングユニットでは、集毛室が第1の遮蔽部材を囲む場合実用的である。集毛室は、ベース部の環状溝状部分に存在してもよく、第1の遮蔽部材は、環状溝状部分の内側の立壁部として設けられてもよい。こうして、コンパクトで堅牢な構造が得られる。
【0011】
本発明は、毛髪切断ユニット及びベース部の結合状態における第1の遮蔽部材の上部リム及び第2の遮蔽部材の下部リムの相互係合構成に関する任意の適切なオプションをカバーする。実現可能なオプションによれば、中心軸を有するシェービングユニットの長手方向の断面で見られるとき、上記第1遮蔽部材の上部リム及び上記第2遮蔽部材の下部リムは、マッチする段差状の形状を具備し、この形状は上記毛髪切断ユニット及び上記ベース部の結合状態において相互に係合する。このオプションは、複雑な構造的手段を伴うことなく、堅牢で信頼性の高い態様で所望のシーリング効果を提供する。中心軸の周りでの円周方向で見られるとき、第1の遮蔽部材の上部リム及び第2の遮蔽部材の下部リムの両方に、マッチする段差状の形状が360°にわたり存在する場合有利であり、言い換えると、毛髪切断ユニット及びベース部の結合状態において、マッチする段差状形状がそれぞれ中心軸の周りで環状に延びている場合有利である。
【0012】
本発明によるシェービングユニットの実用的な実施形態では、
-上記第1の遮蔽部材は、第1の円形筒状壁部を有し、上記第2の遮蔽部材は、第2の円形筒状壁部を有し、及び
-上記毛髪切断ユニット及び上記ベース部の結合状態において、上記第1の円形筒状壁部及び上記第2の円形筒状壁部がそれぞれ、上記中心軸に対して同軸に配置される。
【0013】
更なる実現可能なオプションによれば、本発明によるシェービングユニットにおいて、
-ホルダは、複数のスポーク状接続要素を有し、この接続要素によりホルダは支持部材の内側に取り付けられ、
-各スポーク状接続要素は、中心軸に対して半径方向に延び、支持部材の内側に直接接続する。
【0014】
事実は、従来の設計では、ホルダは内側リムと、スポーク状であってもなくてもよい複数の中間部分により内側リムに接続される外側リムとを有する点である。従って、従来は、ホルダは、外側リムにより支持部材の内側に取り付けられる。本発明の洞察によれば、外側リムを省略することが可能であり、なおかつ毛髪切断ユニットの頑丈なセットアップを持つことが可能である。外側リムを省略し、ホルダにスポーク状の接続要素を持つことの重要な利点は、外部切断部材及び内部切断部材の接続インタフェースから落下する切断された毛及び他のシェービング屑がホルダを通過し、その後、集毛室に受け入れられることを可能にするホルダの通路開口部の大きさが最大化されることができることである。実用的なオプションによれば、スポーク状接続要素の数は3であり、3つのスポーク状接続要素は、中心軸の周りで相互角度120°で配置されるが、スポーク状要素の他の数及び配置が同様に有用であろう。更に、スポーク状接続要素は、ユーザにとって取り外し不可能な態様で支持部材の内側に恒久的に接続されるようにしてもよく、ホルダの従来の外側リムが欠落しても、構造の十分な強度が保証される。
【0015】
ホルダのデザインに関して言えば、以下の場合、更に有益である。
-内部切断部材が、キャリアと、キャリア上に環状に配置される複数の毛髪切断要素とを有する。
-毛髪切断要素は、中心軸に対して、キャリアの円周から半径方向外側に延びる。
-スポーク状接続要素は、中心軸に対して、ホルダの中央保持要素から半径方向外側に延びる。及び
-中心軸の方向で見られるとき、ホルダの中心保持要素は、内部切断部材のキャリアの円周内に閉じ込められる。
【0016】
前述した特徴の後者が実現されるよう、内部切断部材のキャリアのサイジングに対してホルダの中央保持要素のサイジングを選択することは、ホルダの通路開口部のサイズを最大化することを目的とする別の手段である。これは、外部切断部材及び内部切断部材の接続インタフェースから落下する切断された毛及び他のシェービング屑が、ホルダを通過し、その後、集毛室に受け入れられることを可能にする。
【0017】
本発明は更に、本体、及び本書で規定され、前に記載されたようなシェービングユニットを有する電気シェーバに関し、
-本体は、電気モータを収容し、
-シェービングユニットのベース部は、本体に接続され、及び
-シェービングユニットのベース部の駆動シャフトは、電気モータの出力シャフトに結合される。
【0018】
集毛室に対するベース部の底部の開口を密閉する目的で、ベース部及びホルダに個別の遮蔽部材を一体的に設けるという概念から独立して、ホルダが複数のスポーク状接続要素を有し、上記スポーク状接続要素を介して支持部材の内側に直接接続されるオプションが適用可能である。これに鑑みて、別の態様において、本発明はまた、回転式電気シェーバ用のシェービングユニットに関し、これは、ベース部と、ベース部に解放可能に結合される毛髪切断ユニットとを有し、
-毛髪切断ユニットは、毛髪進入開口を備える外部切断部材と、上記外部切断部材により覆われ、上記毛髪切断ユニットの中心軸の周りで上記外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材と、上記外部切断部材を囲んで支持する支持部材と、外部切断部材及び内部切断部材を支持部材内の動作位置に保持するために支持部材に取り付けられるホルダとを有し、
-上記ベース部は、上記毛髪切断ユニット及び上記ベース部の結合解除状態において、上記シェービングユニットのユーザがアクセス可能な集毛室を有し、
-ホルダは、複数のスポーク状接続要素を有し、この接続要素によりホルダは支持部材の内側に取り付けられ、及び
-各スポーク状接続要素は、中心軸に対して半径方向に延び、支持部材の内側に直接接続する。
【0019】
スポーク状接続要素の数が3つであり、3つのスポーク状接続要素が中心軸の周りで相互角度120°で配置され、スポーク状接続要素は、ユーザにとって取り外し不可能な態様で支持部材の内側に恒久的に接続され、ホルダの中央保持要素が内部切断部材のキャリアの円周内に閉じ込められるという上述の更なるオプションがこの文脈において同じく適用可能である点を理解されたい。
【0020】
本発明の上述の態様及び他の態様は、シェービングユニットの以下の詳細な説明から明らかとなり、この説明を参照して説明されることになる。そこでは、ベース部が第1の遮蔽部材を一体的に備え、ホルダが第2の遮蔽部材を一体的に備え、上記ベース部の上記集毛室が、上記第1遮蔽部材の上部リム及び上記第2遮蔽部材の下部リムの相互係合に基づき、その内側で閉じられる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明による電気シェーバの一実施形態の透視表示を図式的に示す図であり、この電気シェーバは、シェービングユニットと本体とを有する、図である。
【
図2】従来のシェービングユニットの毛髪切断ユニットの外部切断部材、装飾キャップ及び内部切断部材の透視表示を図式的に示す図であり、外部切断部材及びキャップが共に、一部が切り取られた状態で示される、図である。
【
図3】本発明によるシェービングユニットの一実施形態の縦断面表示を図式的に示す図である。
【
図4】ホルダから内部切断部材及び外部切断部材に向かう方向における、本発明によるシェービングユニットの実施形態の毛髪切断ユニットの表示を図式的に示す図である。
【
図5】本発明によるシェービングユニットの実施形態の毛髪切断ユニットとベース部との間のバヨネット接続のオプションを示す図である。
【
図6】本発明によるシェービングユニットの実施形態の毛髪切断ユニットとベース部との間のバヨネット接続のオプションを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明が以下、図を参照してより詳細に説明される。図では、同等又は類似の部分は同じ参照符号で示される。
【0023】
図1は、本発明による電気シェーバ1の一実施形態として、顔の毛を除去するのに使用されるのに適した回転式の電気シェーバを示す。電気シェーバ1は、本体2及びシェービングユニット3を有し、ここで、本体2は、電気シェーバ1のユーザが電気シェーバ1を持ち、電気シェーバ1を扱うことを可能にするよう設計され、シェービングヘッド3は、除毛のために皮膚上に配置され、皮膚上を移動される電気シェーバ1の部分である。電気シェーバ1がシェービング動作を実行する目的で実際に適用されるとき、皮膚から突出する毛を切断する実際のプロセスがシェービングユニット3の位置で行われる。本体2は、シェービングユニット3の要素を駆動するのに用いられる運動を生成する電気モータを収容する。本体2の内部空間に配置されることができる要素の他の実現可能な例は、電気モータに電力を供給するためのバッテリーである。
図1では、電気モータ及びバッテリーの両方が破線で描かれ、電気モータは参照数字4で示され、バッテリーは参照数字5で示される。
【0024】
シェービングユニット3は、毛髪切断ユニット6を有し、毛髪切断ユニット6は、以下
図2を参照してより詳細に説明されるように、外部切断部材10及び内部切断部材20の組み合わせを有する。外部切断部材10は一般にカップ状の設計であり、これにより内部切断部材20をその内部に少なくとも部分的に収容するのに適している。その外面側において、外部切断部材10は、シェービング動作を受ける皮膚に面するよう構成されるシェービング面11を持つ。更に、外部切断部材10には、環状の毛髪切断トラック12が存在し、この毛髪切断トラック12は、毛髪切断ユニット6の中心軸Acに対して実質的に半径方向において毛髪切断トラック12の幅に沿って延びるラメラ13を有し、これは、外部切断部材10の中心軸と、回転軸との両方に一致する。回転軸の周りで、内部切断部材20は、外部切断部材10に対して回転可能である。ラメラ13の間に存在する開口は、毛髪切断トラック12の毛髪進入開口14を構成する。ラメラ13の側面は、内部切断部材20の毛髪切断要素22の毛髪切断エッジ21と協働して毛を切断するのに適した毛髪切断面15を構成する。本発明は、毛髪切断トラック21がラメラ13を有しない場合、又はラメラ13のみを有しない場合にも関し、例えば、毛髪切断トラック12全体がラメラ13の代わりに又はそれに加えて歯状要素及び/又は(円形)孔のパターンを備えている場合に関する。本発明は、外部切断部材10に複数の毛髪切断トラック12が存在する場合にも関する。
【0025】
内部切断部材20が回転作動され、皮膚の一部が毛髪切断トラック12の位置で外部切断部材10により実際に接触されるとき、毛髪切断動作が行われることができる。内部切断部材20の作動は、毛髪切断要素22が延びる内部切断部材20のキャリア23に作用する、駆動シャフトのような駆動要素により、既知の態様で行われ得る。内部切断部材20が回転駆動される間、外部切断部材10と内部切断部材20との組み合わせが、皮膚の部分上を移動されるとき、皮膚の一部から突出する毛髪が、外部切断部材10の毛髪切断トラック12の毛髪進入開口14に捕捉され、外部切断部材10の毛髪切断トラック12の毛髪切断面15と、回転する内部切断部材20の毛髪切断要素22の毛髪切断エッジ21との間の協働の結果として、その位置で切断されることが達成される。
【0026】
毛髪切断トラック12の他に、外部切断部材10は、毛髪切断ユニット6における内部切断部材20を回転可能に支持するのに用いられるよう設計される中央軸受部を含む中央部16を有する。外部切断部材10の中央部16は、外部切断部材10の外面の一部を覆うよう構成される装飾キャップ25を支持する役割も果たす。図示の例では、中央部16は、中央に位置する凹部を有し、キャップ25は、凹部に収容される突起を有する。
【0027】
先に示したように、
図2は、従来のシェービングユニットの毛髪切断ユニット6の外部切断部材10、装飾キャップ25及び内部切断部材20を示すが、
図2に基づき前述した説明が、本発明によるシェービングユニット3にも同様に適用できるという事実を変えるものではない。
【0028】
図3は、本発明によるシェービングユニット3の一実施形態を示す。内部構造が見えるよう、シェービングユニット3の縦断面図が提供される。
図3では、外部切断部材10が部分的に簡略化して描かれており、特に毛髪進入開口14が図示省略されていないことに留意されたい。
【0029】
図3からわかるように、外部切断部材10及び内部切断部材20の他に、シェービングユニット3の毛髪切断ユニット6は、外部切断部材10を囲んで支持する支持部材30と、外部切断部材10及び内部切断部材20を支持部材30内の動作位置に保持するために支持部材30に取り付けられるホルダ40とを有する。更に、
図3を見ると、毛髪切断ユニット6の他に、シェービングユニット3がベース部7を有することがわかる。ベース部7は、シェービング動作中に外部切断部材10及び内部切断部材20の切断インタフェースから落下する、切断された毛及び他のシェービング屑を受け入れて格納するための集毛室50を有する。ベース部7は更に、シェービング動作中に内部切断部材20を中心軸Acの周りでの回転へと駆動するための駆動シャフト60を有し、この駆動シャフト60は、ベース部7の底部70の開口部71を通って延びる。
【0030】
電気シェーバ1では、駆動シャフト60は、電気モータ4の出力シャフトに結合される。更に、電気シェーバ1では、ベース部7が本体2に接続される。毛髪切断ユニット6は、
図5及び
図6により示されるように、バヨネット接続を介するなどして、ベース部7に解放可能に結合され、ここで、バヨネット接続に関与するベース部7の凹型要素は、
図5において参照数字74で示され、支持部材30の内面に位置する、バヨネット接続に関与する毛髪切断ユニット6のブロック型要素は、
図6において参照数字31で示される。毛髪切断ユニット6及びベース部7の結合状態において、駆動シャフト60は、ホルダ40の開口部41を通って延び、内部切断部材20に係合し、毛髪切断ユニット6及びベース部7の結合解除状態では、集毛室50が、ユーザによりアクセス可能である。
【0031】
ベース部7は、ベース部7の底部70と一体的に形成され、ベース部7の底部70の開口部71を囲む環状カラー72を有し、一方、集毛室50は環状カラー72を囲む。ホルダ40は、ホルダ40と一体的に形成され、ホルダ40の開口部41を囲む環状壁42を有する。ベース部7の環状カラー72は第1遮蔽部材72と呼ばれ、ホルダ40の環状壁42は第2遮蔽部材42と呼ばれる。本例では、第1遮蔽部材72及び第2遮蔽部材42はそれぞれ、毛髪切断ユニット6の中心軸Acに対して同軸に配置される。更に、第1の遮蔽部材72の上部リム73及び第2の遮蔽部材42の下部リム43は、本例では段差状の幾何学的形状であり、それぞれが中心軸Acの周りで環状に延びる、マッチする幾何学的形状を備えている。
【0032】
第1遮蔽部材72はベース部7と一体的に形成され、第2遮蔽部材42はホルダ40と一体的に形成される。これは、ベース部7及びホルダ40を射出成形可能な材料、特にプラスチック材料から製造し、ベース部7及びホルダ40の射出成形製造中に、それぞれベース部7及びホルダ40の一体部として第1の遮蔽部材72及び第2の遮蔽部材42を形成することにより、達成されることができる。
【0033】
図3からわかるように、毛髪切断ユニット6及びベース部7の結合状態では、第1の遮蔽部材72及び第2の遮蔽部材42のマッチする形状が係合し、ここで、第1の遮蔽部材72と第2の遮蔽部材42との組み合わせは、駆動シャフト60を集毛室50から分離する連続的な環状スリーブを形成する。こうして、ベース部7の底部70における開口部71を集毛室50に対して密閉する機能が得られる態様で、ベース部7及びホルダ40は組み合わされ、その結果、切断された毛及び他のシェービング屑が集毛室50からベース部7の底部70の開口部71に移動し、そこから最終的に本体2の内部空間に到達し得る経路がシェービングユニット3において存在するという不利な状況は生じ得ない。
【0034】
図4は、ベース部7から結合解除された状態の毛髪切断ユニット6を示し、表示方向は、ホルダ40から内部切断部材20及び外部切断部材10に向かう方向である。とりわけ、図からわかるように、本例では、ホルダ40は、中央の保持要素45から半径方向外側に延びる3つのスポーク状接続要素44を有し、上記スポーク状接続要素44により支持部材30の内側に接続される。こうして、外部切断部材10及び内部切断部材20の切断インタフェースからの切断された毛及び他のシェービング屑の通過が最適化される。なぜなら、スポーク状接続要素44を使用することは、中心軸Acに対する半径方向におけるホルダ40の構造強度及び安定性といった重要な要素を損なうことなく、ホルダ40においてできるだけ大きな通路開口部46を設ける効果的かつ実用的な態様であるからである。中心軸Acに対する上記半径方向において、通路開口部46は、毛髪切断ユニット6及びベース部7の結合状態において、ホルダ40における通路開口部46が集毛室50と位置合わせされるように位置決めされ、かつ斯かる大きさにされる。切断された毛及び他のシェービング屑が集毛室50へと通過することを最小限の範囲でのみ妨げることにより、回転の結果、切断された毛及び他のシェービング屑のいわゆる鳥の巣が形成されるという既知の不利な効果が回避されることが実現される。本発明の洞察によれば、ホルダ40における小さな溝付き又は分割された通路開口部46は、切断インタフェースから集毛室50への経路を詰まらせる危険性を増大させ、ここで、上記リスクは、無精ひげよりも長いシェービング屑で特に高い。
【0035】
スポーク状接続要素44は、支持部材30の内側に取り外し不能な態様で接続されることができる。本例では、接続要素44の一つについて
図3に見えるように、支持部材30の内側に設けられる凹部32における各接続要素44の端部47の取り外し不能なクリック接続により実現される。本発明の文脈において、スポーク状接続要素44の数は必ずしも3つである必要はない。スポーク状接続要素44は、中心軸Acの周りで同様の相互角度で配置されると有利であるが、これも必須ではない。
図4は更に、中心軸Ac方向で見られるとき、ホルダ40の中央保持要素45が、内部切断部材20のキャリア23のフットプリント内にある場合有利であるという事実を示す。なぜならその場合、切断された毛及び他のシェービング屑が集毛室50に向かう通路における唯一の障害物は、スポーク状接続要素44により構成されるからである。
【0036】
ホルダ40の現在の設計に基づき、ホルダ40の存在の結果として、切断インタフェースから集毛室50への毛髪の通路がブロックされる程度は、20%程度まで低くすることができることが達成され、その結果、従来設計のホルダ40を使用する状況と比べて、小さな毛が転がり、鳥の巣又は他の形態のゴミの詰まりを形成する可能性が低くなる。全体として、本実施形態のシェービングユニット3は、シェービング動作において毛を切断し、集毛室50に毛を集めるものとして機能するように効果的に設計され、ここで、切断された毛及び他のシェービング屑の集毛室50への通路は、ホルダ40の存在により最小限の範囲でのみ妨げられ、集毛室50から、駆動シャフト60が延びるベース部7の底部70における開口部71への、切断された毛及び他のシェービング屑の通過が防止される。集毛室50への通過の最小限の妨げを達成することを目的とする手段及びベース部7の底部70における開口部71への通過の防止を達成することを目的とする手段は、本質的に関連しておらず、独立して適用されることができる。
【0037】
本発明の範囲は、前述した例に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲で規定される本発明の範囲から逸脱することなく、そのいくつかの修正及び変更が可能であることは、当業者には明らかであろう。本発明は、特許請求の範囲又はその均等物の範囲内にある限り、斯かる修正及び変更をすべて含むものとして解釈されることが意図される。本発明が図及び説明において詳細に図示及び説明されてきたが、斯かる図示及び説明は説明的又は例示的なものに過ぎず、限定的なものではない。本発明は、開示される実施形態に限定されるものではない。図面は概略的であり、そこでは、本発明を理解するために必要でない詳細は省略される場合があり、必ずしも縮尺通りではない。
【0038】
開示される実施形態への変形は、図、説明、及び添付の請求項の検討から、請求項に記載される発明を実施する当業者により理解及び実施されることができる。特許請求の範囲において、「有する」という語は、他のステップ又は要素を除外するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は、複数性を除外するものではない。特許請求の範囲に記載される任意の参照符号は、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0039】
特定の実施形態のために、又はこれに関連して議論される要素及び側面は、他の態様が明示されていない限り、他の実施形態の要素及び側面と適切に組み合わせられることができる。従って、ある手段が相互に異なる従属請求項に記載されるという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用されることができないことを示すものではない。
【0040】
本書で使用される「有する」及び「含む」という用語は、当業者であれば「からなる」という用語をカバーするものとして理解されるだろう。従って、「有する」又は「含む」という用語は、ある実施形態では「からなる」を意味するが、別の実施形態では「少なくとも規定された種と、オプションの1つ又は複数の他の種とを含む/持つ/備える」を意味する場合がある。
【0041】
図1、
図3及び
図4に示され、前述される実施形態では、本発明によるシェービングユニット3は、単一の毛髪切断ユニット6を有する。これは、本発明が、2つ以上の毛髪切断ユニット6が配置されるシェービングユニット3の実施形態もカバーするという事実を変更するものではない。シェービングユニット3が少なくとも2つの毛髪切断ユニット6を含むケースでは、毛髪切断ユニット6が共有ベース部7上に配置される場合実用的であるが、各毛髪切断ユニット6が、個別の毛髪切断ユニット6に割り当てられるベース部7上に配置されることも可能である。第1の場合、ベース部7は、全ての毛髪切断ユニット6の切断された毛及び他のシェービング屑を受け入れて格納する共有の集毛室50がシェービングユニット3内に存在するか、又は別々の集毛室50がシェービングユニット3内に存在するような形状にされることができ、ここで、各集毛室50は、個別の毛髪切断ユニット6に割り当てられる。
【0042】
本発明の注目すべき側面は以下に要約されることができる。シェービングユニット3の毛髪切断ユニット6には、外部切断部材10を囲んで支持する支持部材30が存在し、更に、外部切断部材10及び内部切断部材20を支持部材30内の動作位置に保持するために、支持部材30に取り付けられるホルダ40が存在する。シェービングユニット3のベース部7は、集毛室50と、ベース部7の底部70における開口部71を通って延びる駆動シャフト60と、ベース部7の底部70における開口部71を囲む第1の遮蔽部材72とを有する。ホルダ40は、ホルダ40における開口部41を囲む第2の遮蔽部材42を有し、毛髪切断ユニット6及びベース部7の結合状態において、第1の遮蔽部材72の上部リム73及び第2の遮蔽部材42の下部リム43が相互に係合し、その結果、第1の遮蔽部材72及び第2の遮蔽部材42が一緒に駆動シャフト60を囲み、これにより、集毛室50に対するベース部7の底部70における開口71が密閉される。
【国際調査報告】