(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
D06F 29/00 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
D06F29/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532426
(86)(22)【出願日】2022-11-30
(85)【翻訳文提出日】2024-05-30
(86)【国際出願番号】 CN2022135667
(87)【国際公開番号】W WO2023098763
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】202111450553.3
(32)【優先日】2021-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2022/116387
(32)【優先日】2022-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524336645
【氏名又は名称】ナンジン・ロボロック・イノヴェーション・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】NANJING ROBOROCK INNOVATION TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】ROOM 808, BUILDING 3, NO. 21, FENGHUI AVENUE, YUHUATAI DISTRICT, NANJING, JIANGSU 210039, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】李 行
(72)【発明者】
【氏名】段 ▲傳▼林
(72)【発明者】
【氏名】▲ヤン▼ ▲亜▼▲東▼
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 志▲敏▼
(72)【発明者】
【氏名】全 ▲剛▼
【テーマコード(参考)】
3B168
【Fターム(参考)】
3B168AA02
3B168AA05
3B168AB22
3B168AB30
3B168BA43
3B168BA45
3B168BA83
3B168BA84
(57)【要約】
本願は、衣類処理装置を開示し、衣類を収容するために使用され、並列に設けられた少なくとも2つの容器(A)と、前記容器(A)に選択的に連通されて循環通路を構成する乾燥装置(B)と、を備え、前記乾燥装置(B)は、前記容器(A)からの湿潤気流を除湿し、乾燥した気流を前記容器(A)内に進入させて衣類を乾燥するために使用される。乾燥装置は容器内の衣類を選択的に除湿処理し、複数の容器は乾燥装置を共有し、構造を簡素化し、衣類処理装置全体の高さまたは幅を低減し、装置全体の体積およびコストを低減し、また、本願の乾燥装置は標準サイズの衣類処理装置内にコンパクトに組み込まれ、効率的な循環除湿再生機能により、連続的かつ効率的に除湿乾燥を実現し、電力や時間を節約することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類を収容するために使用され、並列に設けられた少なくとも2つの容器(A)と、
1つの前記容器(A)に選択的に連通されて循環通路を構成する乾燥装置(B)と、を備え、
前記乾燥装置(B)は、前記容器(A)からの湿潤気流を除湿し、乾燥した気流を前記容器(A)内に進入させて衣類を乾燥するために使用される、衣類処理装置。
【請求項2】
前記乾燥装置は、少なくとも1つの前記容器の上方または下方に設けられ、前記乾燥装置が所在する平面は前記容器の回転軸線に対して平行である、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記乾燥装置は、
容器と連通し、前記容器内の湿潤気流の循環流動に動力を提供するために使用される循環モジュール(10)と、
循環モジュールの下流または上流に位置し、前記容器と連通し、前記容器からの湿潤気流の水分を吸着し、生成した乾燥気流を容器に出力するために使用される除湿モジュール(20)と、
前記除湿モジュール(20)と連通し、乾燥した再生気流を除湿モジュール(20)に出力して、除湿モジュール(20)の少なくとも一部から水分を脱着させ、前記除湿モジュール(20)の除湿能力を回復するために使用される再生モジュール(30)と、を含み、
前記乾燥装置の循環モジュール(10)、除湿モジュール(20)および再生モジュール(30)は、ほぼ同一平面にある、衣類処理装置、請求項1または2に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記乾燥装置は、
前記循環モジュール(10)と容器を連通し、容器からの湿潤循環気流を前記循環モジュール(10)に進入させるために使用される空気進入通路(102)と、
除湿モジュール(20)と容器を連通し、水分脱着後の乾燥循環気流を容器に進入させるための通路として使用される空気排出通路(203)とをさらに含む、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
各前記容器は空気進入通路(32)および空気排出通路(34)を含み、
各前記空気進入通路(32)は前記空気排出通路(203)と連通し、水分脱着後の乾燥循環気流を容器に進入させ、
各前記空気排出通路(34)は前記空気進入通路(102)と連通し、容器内の湿潤循環気流を前記循環モジュール(10)に進入させる、請求項4に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記乾燥装置をいずれか1つの前記容器に連通させるように制御し、前記乾燥装置と前記容器に連通する配管に設けられる切替機構をさらに備える、請求項5に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記切替機構は、第1切替機構(90)および第2切替機構(92、94)を含み、
前記第1切替機構(90)は、各前記空気進入通路(32)と前記空気排出通路(203)の連通または切断を制御するために使用され、前記第1切替機構(90)は、各前記空気進入通路(32)と前記空気排出通路(203)の接続箇所に設けられ、または、
前記第1切替機構(90)の数は1以上であり、それぞれ前記容器の空気進入通路(32)内に設けられ、
前記第2切替機構(92、94)は、各前記空気排出通路(34)と前記空気進入通路(102)の連通または切断を制御するために使用され、前記第2切替機構(92、94)は、各前記空気排出通路(34)と前記空気進入通路(102)の接続箇所に設けられ、または、
前記第2切替機構(92、94)の数は1以上であり、それぞれ前記容器の空気排出通路内に設けられる、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記乾燥装置は、
再生モジュール(30)の再生空気出口と連通し、再生モジュール(30)から出力された再生気流を凝縮して低温の乾燥気流を形成するために使用される凝縮モジュール(40)をさらに含み、
前記凝縮モジュール(40)の空気出口は前記再生モジュール(30)の再生空気入口(3011)と連通する、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記乾燥装置にパッケージハウジング(50)が設けられ、前記パッケージハウジング(50)は、
除湿モジュール(20)を配置するための第1ターンテーブルハウジング(501)、循環モジュール(10)を配置するための第1循環ハウジング(502)、凝縮モジュール(40)を配置するための第1凝縮ハウジング(503)、および再生モジュール(30)を配置するための再生ハウジング(504)を含む第1ハウジングと、
除湿モジュール(20)を配置するための第2ターンテーブルハウジング(505)、循環モジュール(10)を配置するための第2循環ハウジング(506)、および凝縮モジュール(40)を配置するための第2凝縮ハウジング(507)を含む第2ハウジングと、を含み、
少なくとも前記第1ターンテーブルハウジング(501)、第1循環ハウジング(502)、第1凝縮ハウジング(503)は第1ハウジングとして一体成形され、またはそれぞれ複数の個別の第1ハウジング部材として形成され、
少なくとも前記第2ターンテーブルハウジング(505)、第2循環ハウジング(506)、第2凝縮ハウジング(507)は、それぞれ複数の個別の第2ハウジング部材として形成される、請求項8に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
ラック(80)をさらに備え、前記容器は前記ラック(80)内に位置し、前記容器は前記ラック(80)にフレキシブルに接続され、前記乾燥装置は前記ラック(80)の頂部に位置し、
前記第1ハウジングに少なくとも1つの取付部(509)が設けられ、前記取付部(509)は前記ラック(80)の頂部に接続され、前記乾燥装置の位置を固定する、請求項9に記載の衣類処理装置。
【請求項11】
前記空気進入通路(32)は前記容器の側壁に設けられ、前記空気進入通路(32)は上方に延在して前記空気排出通路(203)にフレキシブルに接続され、
前記空気排出通路(34)は前記容器の後壁に設けられ、前記空気排出通路(34)は前記容器の左側または右側に近接し、前記空気排出通路(34)は上方に延在して前記空気進入通路(102)にフレキシブルに接続される、請求項9に記載の衣類処理装置。
【請求項12】
前記乾燥装置内の循環モジュール(10)の回転軸線、除湿モジュール(20)の回転軸線、再生モジュール(30)の回転軸線のうちの少なくとも2つの回転軸線は、互いに平行であり、容器の回転軸線に対してほぼ垂直である、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項13】
前記循環モジュール(10)および除湿モジュール(20)の回転軸線は、容器の回転軸線に対して異なる面に位置しかつ垂直となるように設けられ、容器の回転軸線の両側に分布し、
前記再生モジュール(30)は、前記循環モジュール(10)の一側に設けられ、除湿モジュール(20)とともに容器の回転軸線の両側にそれぞれ位置する、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項14】
前記乾燥装置が所在する平面は容器の上方に水平に設置される場合、前記空気進入通路(102)は容器の左後方または右後方に設けられ、それと連通する前記循環モジュール(10)も対応的に容器の左後方の上部または右後方の上部に設けられる、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
前記乾燥装置が所在する平面は容器の下方に水平に設置される場合、前記空気進入通路(102)は、衣類処理装置の底部、後部および上部に沿って順次延在して、容器の空気出口と循環ファン101の空気入口を連通するように設けられる、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項16】
前記乾燥装置が所在する平面は容器の下方に水平に設置される場合、前記空気排出通路(203)は、衣類処理装置の底部、後部および上部に沿って延在し、除湿モジュール(20)の空気出口と容器の空気入口を連通するように設けられる、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項17】
前記乾燥装置は前記容器の後方に設けられ、前記乾燥装置が所在する平面は前記容器の回転軸線に対して垂直である、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項18】
前記循環モジュール(10)および除湿モジュール(20)の回転軸線は、容器の回転軸線に対して平行であり、容器の回転軸線の両側に分布し、
前記再生モジュール(30)は前記循環モジュール(10)の一側に設けられ、除湿モジュール(20)とともに容器の回転軸線の両側にそれぞれ位置する、請求項17に記載の衣類処理装置。
【請求項19】
前記乾燥装置は、容器の回転軸線に垂直な方向に沿って延在し、容器の空気出口と循環モジュール(10)の空気入口を連通し、容器からの湿潤循環気流を前記循環モジュール(10)に進入させるための通路として使用されるように設けられる空気進入通路(102)をさらに含む、請求項17または18に記載の衣類処理装置。
【請求項20】
前記乾燥装置は、容器の回転軸線に平行な方向に沿って延在し、除湿モジュール(20)の空気出口と容器の空気入口を連通し、除湿後の乾燥循環気流を容器に進入させるための通路として使用されるように設けられる空気排出通路(203)をさらに含む、請求項17または18に記載の衣類処理装置。
【請求項21】
濾過機構(70)をさらに備え、前記濾過機構(70)は、
前記容器の空気排出通路または前記乾燥装置の空気進入通路(102)内に設けられたフィルター(720)、および
フィルターをクリーニングするためのフィルター自己クリーニング装置を含む、請求項4~20のいずれか1項に記載の衣類処理装置。
【請求項22】
前記フィルター(720)および前記フィルター自己クリーニング装置は、前記乾燥装置の空気進入通路(102)内に設けられ、前記第2切替機構と前記循環モジュールとの間に位置する、請求項21に記載の衣類処理装置。
【請求項23】
前記フィルター(720)および前記フィルター自己クリーニング装置の数は1以上であり、それぞれ前記容器の空気排出通路に設けられ、前記第2切替機構の上流または下流に位置する、請求項21に記載の衣類処理装置。
【請求項24】
前記フィルター自己クリーニング装置は、前記フィルターをシャワするためのシャワ機構(740)を含み、および/または、
前記フィルター自己クリーニング装置は、前記フィルターを振動させるための振動機構を含み、および/または、
前記フィルター自己クリーニング装置は、前記フィルターを吹き付けるための吹付機構を含み、および/または、
前記フィルター自己クリーニング装置は、前記フィルターを掻き取るための掻取機構を含む、請求項21に記載の衣類処理装置。
【請求項25】
前記シャワ機構の流体が前記フィルターを流れる方向は、前記フィルターを流れる気流の方向とは反対であり、または、
前記フィルターおよび前記フィルター自己クリーニング装置は、前記乾燥装置の空気進入通路(102)内に設けられ、前記第2切替機構と前記循環モジュール間に位置し、前記フィルター自己クリーニング装置は、前記フィルターをシャワするためのシャワ機構を含み、前記シャワ機構の流体シャワ方向は、前記循環モジュールから離れる方向である、請求項24に記載の衣類処理装置。
【請求項26】
前記シャワ機構のノズル(742)は前記フィルターの中心線の上方に設けられ、または、
前記シャワ機構のノズル(742)は前記フィルターの気流出口側に設けられる、請求項24または25に記載の衣類処理装置。
【請求項27】
前記容器は、第1ドラムおよび第2ドラムを含み、前記第1ドラムおよび第2ドラムはいずれも洗濯機の内部ドラムであり、または、
前記第1ドラムは乾燥機の内部ドラムであり、前記第2ドラムは洗濯機の内部ドラムであり、または、
前記第1ドラムは洗濯機の内部ドラムであり、前記第2ドラムは乾燥機の内部ドラムである、請求項24または25に記載の衣類処理装置。
【請求項28】
前記乾燥装置は前記第1ドラムと第2ドラム間に位置する、請求項27に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本願は、2021年11月30日に出願された中国特許出願(出願番号202111450553.3)、および2022年8月31日に出願された国際特許出願(出願番号PCT/CN2022/116387)に基づく優先権を主張する者であり、当該中国特許および国際特許出願のすべての内容は、参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、家庭用電化製品の分野に関し、具体的に、衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0003】
人々の生活水準が向上し、ライフスタイルが変化するにつれて、人々は、基本的な機能を備えた消費者製品では満足できなくなっている。例えば、家族構成が異なれば、洗濯機に対する洗濯要求や乾燥要求も異なり、ツイン洗濯機が登場する。例えば、ツイン洗濯機の上段の洗濯領域は、幼児服や女性用下着など特殊な素材の洗濯・乾燥に使用できるので、洗濯の過程で最善を尽くすことができ、下段の洗濯領域は、主に日常的に着用する大人用の一般的な衣類の洗濯・乾燥に使用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、既存のツイン洗濯機では、上段洗濯領域と下段洗濯領域がそれぞれ独立した洗濯システムと乾燥システムを使用するため、洗濯機が高すぎ、体積が大きすぎ、使用者の操作が不便であり、コストが高いという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の目的は、衣類処理装置を提供し、乾燥装置により1つの容器内の衣類を選択的に除湿処理し、複数の容器は乾燥装置を共有し、構造を簡素化し、衣類処理装置全体の高さまたは幅を低減し、装置全体の体積およびコストを低減し、洗濯領域、乾燥、再生循環の各機能を高度に統合して実現し、全体の動作プロセスが高効率で時間短縮され、省電力で、作業時間およびエネルギ消費を大幅に節約することができる。
【0006】
本願は、衣類処理装置を提供し、衣類を収容するための並列に設けられた少なくとも2つの容器と、1つの前記容器に選択的に連通されて循環通路を構成する乾燥装置とを備え、前記乾燥装置は、前記容器からの湿潤気流を除湿し、乾燥した気流を前記容器内に進入させて衣類を乾燥するために使用される。
【0007】
さらに、前記乾燥装置は、少なくとも1つの前記容器の上方または下方に設けられ、前記乾燥装置が所在する平面は前記容器の回転軸線に対して平行である。
【0008】
さらに、前記乾燥装置は、容器と連通し、前記容器内の湿潤気流の循環流動に動力を提供するために使用される循環モジュールと、循環モジュールの下流または上流に位置し、容器と連通し、前記容器内からの湿潤気流中の水分を吸着し、乾燥した気流を容器に輸送する除湿モジュールと、前記除湿モジュールと連通し、乾燥した再生気流を除湿モジュールに出力し、除湿モジュールの少なくとも一部から水分を脱着させ、前記除湿モジュールの除湿能力を回復する再生モジュールとを含み、ここで、前記乾燥装置の循環モジュール、除湿モジュールおよび再生モジュールはほぼ同一平面上にある。
【0009】
さらに、前記乾燥装置は、前記循環モジュールと容器を連通し、容器からの湿潤循環気流を前記循環モジュールに進入させるために使用される空気進入通路と、除湿モジュールと容器を連通し、水分脱着後の乾燥循環気流を容器に進入させるための通路として使用される空気排出通路とをさらに含む。
【0010】
さらに、各前記容器は空気進入通路および空気排出通路を含み、各前記空気進入通路は前記空気排出通路と連通し、水分脱着後の乾燥循環気流を容器に進入させ、各前記空気排出通路は前記空気進入通路と連通し、容器内の湿潤循環気流を前記循環モジュールに進入させる。
【0011】
さらに、衣類処理装置は、前記乾燥装置をいずれか1つの前記容器に連通させるように制御し、前記乾燥装置と前記容器の連通する配管に設けられる切替機構をさらに備える。
【0012】
さらに、前記切替機構は、第1切替機構および第2切替機構を含み、前記第1切替機構は、各前記空気進入通路と前記空気排出通路の連通または切断を制御するために使用され、前記第1切替機構は、各前記空気進入通路と前記空気排出通路の接続箇所に設けられ、または前記第1切替機構の数は1以上であり、それぞれ前記容器の空気進入通路内に設けられ、前記第2切替機構は、各前記空気排出通路と前記空気進入通路の連通または切断を制御するために使用され、前記第2切替機構は、各前記空気排出通路と前記空気進入通路の接続箇所に設けられ、または前記第2切替機構の数は1以上であり、それぞれ前記容器の空気排出通路内に設けられる。
【0013】
さらに、前記乾燥装置は、再生モジュールの再生空気出口と連通し、再生モジュールから出力された再生気流を凝縮して低温の乾燥気流を形成するために使用される凝縮モジュールをさらに含み、前記凝縮モジュールの空気出口は前記再生モジュールの再生空気入口と連通する。
【0014】
さらに、前記乾燥装置にパッケージハウジングが設けられ、前記パッケージハウジングは、除湿モジュールを配置するための第1ターンテーブルハウジング、循環モジュールを配置するための第1循環ハウジング、凝縮モジュールを配置するための第1凝縮ハウジング、および再生モジュールを配置するための再生ハウジングから構成される第1ハウジングと、除湿モジュールを配置するための第2ターンテーブルハウジング、循環モジュールを配置するための第2循環ハウジング、および凝縮モジュールを配置するための第2凝縮ハウジングから構成される第2ハウジングと、を含み、ここで、少なくとも前記第1ターンテーブルハウジング、第1循環ハウジング、第1凝縮ハウジングは第1ハウジングとして一体成形され、またはそれぞれ複数の個別の第1ハウジング部材として形成され、前記少なくとも第2ターンテーブルハウジング、第2循環ハウジング、第2凝縮ハウジングは、それぞれ複数の個別の第2ハウジング部材として形成される。
【0015】
さらに、衣類処理装置は、ラックをさらに備え、前記容器は前記ラック内に位置し、前記容器は前記ラックにフレキシブルに接続され、前記乾燥装置は前記ラックの頂部に位置し、前記第1ハウジング上に少なくとも1つの取付部が設けられ、前記取付部は前記ラックの頂部に接続され、前記乾燥装置の位置を固定する。
【0016】
さらに、前記空気進入通路は前記容器の側壁上に設けられ、前記空気進入通路は上方に延在して前記空気排出通路にフレキシブルに接続され、前記空気排出通路は前記容器の後壁上に設けられ、前記空気排出通路は前記容器の左側または右側に近接し、前記空気排出通路は上方に延在して前記空気進入通路にフレキシブルに接続される。
【0017】
好ましくは、前記乾燥装置内の循環モジュールの回転軸線、除湿モジュールの回転軸線、再生モジュールのうちの少なくとも2つの回転軸線は、互いに平行であり、容器の回転軸線に対してほぼ垂直である。
【0018】
好ましくは、前記循環モジュールおよび除湿モジュールの回転軸線は、容器の回転軸線に対して異なる面に位置しかつ垂直となるように設けられ、容器の回転軸線の両側に分布する。
【0019】
好ましくは、前記再生モジュールは、前記循環モジュールの一側に設けられ、除湿モジュールとともに容器の回転軸線の両側にそれぞれ位置する。
【0020】
選択可能に、前記乾燥装置は、前記循環モジュールと容器を連通し、容器からの湿潤循環気流を前記循環モジュールに進入させるための通路として使用される空気進入通路をさらに含む。
【0021】
選択可能に、前記乾燥装置が所在する平面は容器の上方に水平に設置される場合、前記空気進入通路は容器左後方または右後方に設けられ、それと連通する前記循環モジュールも対応的に容器左後方の上部または右後方の上部に設けられる。
【0022】
選択可能に、除湿モジュールと容器を連通し、除湿後の乾燥循環気流を容器に進入させるための通路として使用される空気排出通路をさらに含む。
【0023】
選択可能に、前記乾燥装置が所在する平面は容器の下方に水平に設置される場合、前記空気進入通路は、衣類処理装置の底部、後部および上部に沿って順次延在して、容器空気出口と循環ファンの空気入口を連通するように設けられる。
【0024】
好ましくは、前記乾燥装置が所在する平面は容器の下方に水平に設置される場合、前記空気排出通路は、衣類処理装置の底部、後部および上部に沿って延在し、除湿モジュールの空気出口と容器空気入口を連通するように設けられる。
【0025】
選択可能に、前記乾燥装置は前記容器の後方に設けられ、前記乾燥装置が所在する平面は前記容器の回転軸線に対して垂直である。
【0026】
好ましくは、前記循環モジュールおよび除湿モジュールの回転軸線は、容器の回転軸線に対して平行であり、容器の回転軸線の両側に分布し、前記再生モジュールは前記循環モジュールの一側に設けられ、除湿モジュールとともに容器の回転軸線の両側にそれぞれ位置する。
【0027】
選択可能に、前記乾燥装置は、容器の回転軸線に垂直な方向に沿って延在し、容器の空気出口と循環モジュールの空気入口を連通し、容器からの湿潤循環気流を前記循環モジュールに進入させるための通路として使用されるように設けられる空気進入通路をさらに含む。
【0028】
選択可能に、前記乾燥装置は、容器の回転軸線に平行な方向に沿って延在し、除湿モジュール空気出口と容器空気入口を連通し、除湿後の乾燥循環気流を容器に進入させるための通路として使用される設けられる空気排出通路をさらに含む。
【0029】
選択可能に、前記再生モジュールの再生空気入口および再生空気出口はいずれも大気と連通する。
【0030】
選択可能に、前記乾燥装置は、再生モジュールの再生空気出口と連通し、再生モジュールから輸出された再生気流を凝縮して低温の乾燥気流を形成する凝縮モジュールをさらに含む。
【0031】
選択可能に、前記凝縮モジュールの空気出口は、大気または前記再生モジュールの再生空気入口と連通する。
【0032】
選択可能に、前記の乾燥装置は、前記循環モジュールの空気進入通路に設けられ、容器からの気流中の飛散物および/または異物を濾過するための濾過部品をさらに含む。
【0033】
選択可能に、前記空気進入通路は、衣類処理装置の前端を通過するように設けられ、前記空気進入通路に設けられた濾過部品は衣類処理装置の前端パネル上に着脱可能に設けられる。
【0034】
選択可能に、前記乾燥装置のハウジングは、衣類処理装置の4つのフレーム側面に対応する位置に、それぞれ一体成形された少なくとも1つの取付部が設けられ、前記乾燥装置は前記取付部を介して衣類処理装置の本体上に堅固に固定される。
【0035】
好ましくは、前記乾燥装置のハウジングは衣類処理装置の容器にフレキシブルに接続される。
【0036】
選択可能に、少なくとも1つの下記部品間の接続箇所、例えば前記循環モジュールと乾燥装置の空気進入通路間、および/または前記空気進入通路と容器間、および/または前記除湿モジュールと前記循環モジュール間、および/または前記除湿モジュールと乾燥装置の空気排出通路間、および/または前記空気排出通路と容器間、フレキシブルに接続される。
【0037】
選択可能に、前記第1ターンテーブルハウジングは洗濯機フレームに堅固的に固定的に接続され、他の各下部ハウジングは容器外ドラムに、別個または一体成形で堅固的に固定的に接続される。
【0038】
好ましくは、前記第1ターンテーブルハウジングはすべての振動部品にフレキシブルに接続される。
【0039】
さらに、衣類処理装置は、濾過部品をさらに備え、前記濾過部品は、前記容器の空気排出通路上または前記乾燥装置の空気進入通路内に設けられたフィルター、およびフィルターをクリーニングするためのフィルター自己クリーニング装置を含む。
【0040】
さらに、前記フィルターおよび前記フィルター自己クリーニング装置は、前記乾燥装置の空気進入通路内に設けられ、前記第2切替機構と前記循環モジュール間に位置する。
【0041】
さらに、前記フィルターおよび前記フィルター自己クリーニング装置の数は1以上であり、それぞれ前記容器の空気排出通路上に設けられ、前記第2切替機構の上流または下流に位置する。
【0042】
さらに、前記フィルター自己クリーニング装置は、前記フィルターをシャワするためのシャワ機構を含み、および/または前記フィルター自己クリーニング装置は、前記フィルターを振動させるための振動機構を含み、および/または前記フィルター自己クリーニング装置は、前記フィルターを吹き付けるための吹付機構を含み、および/または前記フィルター自己クリーニング装置は、前記フィルターを掻き取るための掻取機構を含む。
【0043】
さらに、前記シャワ機構の流体が前記フィルターを流れる方向は、前記フィルターを流れる気流の方向とは反対であり、または前記フィルターおよび前記フィルター自己クリーニング装置は、前記乾燥装置の空気進入通路内に設けられ、前記第2切替機構と前記循環モジュール間に位置し、前記フィルター自己クリーニング装置は、前記フィルターをシャワするためのシャワ機構を含み、前記シャワ機構の流体シャワ方向は、前記循環モジュールから離れる方向である。
【0044】
さらに、前記シャワ機構のノズルは前記フィルターの中心線の上方に設けられ、または前記シャワ機構のノズルは前記フィルターの気流出口側に設けられる。
【0045】
さらに、前記容器は第1ドラムおよび第2ドラムから構成され、前記第1ドラムおよび第2ドラムはいずれも洗濯機の内部ドラムであり、または前記第1ドラムは乾燥機の内部ドラムであり、前記第2ドラムは洗濯機の内部ドラムであり、または前記第1ドラムは洗濯機の内部ドラムであり、前記第2ドラムは乾燥機の内部ドラムである。
【0046】
さらに、前記乾燥装置は前記第1ドラムと第2ドラム間に配置される。
【発明の効果】
【0047】
本願の乾燥装置は、標準サイズの衣類処理装置内にコンパクトに組み込まれ、衣類処理装置の全体サイズを増加することなく、循環の除湿、再生機能に密接に協働することにより、除湿乾燥を連続的かつ効率的に実現でき、電力や時間を節約することができる。
【0048】
本願の実施例が提供する衣類処理装置では、複数の容器が同一の乾燥装置を共用することにより、構造を簡素化し、衣類処理装置全体の高さまたは幅を低減し、装置の体積およびコストを低減でき、フィルターの使用により、飛散物などの異物が乾燥装置に進入して除湿効果に影響を与えることを防止することができ、フィルター自己クリーニング装置は、フィルターを自動的にクリーニングすることができ、フィルターの濾過機能の経時劣化がなく、乾燥装置を強力に保護し、乾燥装置の耐用年数を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
本願の実施例または従来技術中の技術的解決策をより明確に説明するために、以下、実施例で使用される必要のある添付図面を簡単に説明するが、明らかに、以下で説明される添付図面は本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの添付図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1a】本願の衣類処理装置の乾燥装置の全体構造を示す概略図であり、乾燥装置の組立構造の平面図である。
【
図1b】本願の衣類処理装置の乾燥装置の全体構造を示す概略図であり、乾燥装置の部品の分解構造図である。
【
図1c】本願の衣類処理装置の乾燥装置の全体構造を示す概略図であり、衣類処理装置における乾燥装置の取付位置を示す図である。
【
図2】本願の衣類処理装置の乾燥装置の位置構造図である。
【
図3】乾燥装置の空気進入通路の位置概略図である。
【
図4】本願の衣類処理装置の別の実施例の乾燥装置の位置構造図である。
【
図5】本願の衣類処理装置のさらに別の実施例の乾燥装置の位置構造図である。
【
図6】本願の実施例の乾燥装置のパッケージハウジングの下部ハウジングの構造図である。
【
図7】本願の実施例の除湿モジュールの上部ハウジングの構造概略図である。
【
図8】本願の乾燥装置と洗濯機フレームの接続構造を示す図である。
【
図9】本願の乾燥装置と洗濯機の容器の接続構造を示す図である。
【
図10a】本願の衣類処理装置の再生モジュールの構造概略図であり、再生モジュールの組立構造図である。
【
図10b】本願の衣類処理装置の再生モジュールの構造概略図であり、再生モジュールの分解構造図である。
【
図11】本願の衣類処理装置の再生モジュールの閉ループ再生循環の構造概略図である。
【
図12a】本願の実施例の再生空気入口接続部品の構造概略図であり、再生空気入口接続部品の接続構造概略図である。
【
図12b】本願の実施例の再生空気入口接続部品の構造概略図であり、再生空気入口接続部品の内部構造概略図である。
【
図13a】本願の実施例の再生ファンの空気出口接続部品の構造概略図であり、再生ファンの空気出口接続部品の接続構造概略図である。
【
図13b】本願の実施例の再生ファンの空気出口接続部品の構造概略図であり、再生ファンの空気出口接続部品の内部構造概略図である。
【
図14】本願の乾燥装置の循環モジュールの上部ハウジング部品の概略図である。
【
図15】本願の乾燥装置の循環モジュールの下部ハウジング部品の概略図である。
【
図16】本願の実施例の循環モジュールの除湿循環過程を示す概略図である。
【
図17】本願の衣類処理装置の給水モジュールの概略図である。
【
図18】本願の洗濯機の乾燥装置の空気進入通路の接続概略図である。
【
図20】本願の濾過部品のノズル構造の概略図である。
【
図21】本願の濾過部品のノズル位置の概略図である。
【
図22】本願の濾過部品の凝縮ノズル位置の概略図である。
【
図23】本願の除湿モジュールの構造概略図である。
【
図24】除湿モジュールの密閉パッケージの分解構造図である。
【
図25】本願の除湿モジュール下部ハウジングの構造概略図である。
【
図26】本願の除湿第2ターンテーブルハウジングの構造概略図である。
【
図27a】本願の乾燥装置の除湿ターンテーブルの内部構造概略図であり、除湿ターンテーブルの分解構造概略図である。
【
図27b】本願の乾燥装置の除湿ターンテーブルの内部構造概略図であり、除湿ターンテーブルの組立構造概略図である。
【
図28】シールリングが第1ターンテーブルハウジングに設けられた場合の構造概略図である。
【
図29】除湿ターンテーブルの振動減衰構造の概略図である。
【
図30】本願の実施例の除湿ターンテーブルの周辺駆動装置の構造概略図である。
【
図31】本願の実施例の除湿モジュールの可撓性ローラの構造概略図である。
【
図32】本願の実施例の除湿モジュールの補助ローラの構造概略図である。
【
図33】本願の乾燥装置の加熱モジュールの密閉構造の概略図である。
【
図34】本願の乾燥装置の加熱モジュールのメッシュプレート構造の概略図であり、加熱モジュールの空気出口としてのメッシュプレートの構造概略図である。
【
図34b】本願の乾燥装置の加熱モジュールのメッシュプレート構造の概略図であり、加熱モジュールの空気入口の構造概略図である。
【
図35】本願の乾燥装置の加熱モジュールのヒータの構造概略図であり、ヒータとメッシュプレートの相対位置の概略図である。
【
図35b】本願の乾燥装置の加熱モジュールのヒータの構造概略図であり、ヒータのレイアウトの構造図である。
【
図36】本願の乾燥装置の凝縮モジュールのハウジングの概略図である。
【
図37】好ましい実施例の凝縮器のスポイラー部材の概略図であり、スポイラー構造を有しない凝縮器のハウジング構造である。
【
図37b】好ましい実施例の凝縮器のスポイラー部材の概略図であり、スポイラー構造を有する凝縮器のハウジング構造である。
【
図38】本願の実施形態の衣類処理装置の構造概略図である。
【
図39】本願の別の実施形態の衣類処理装置の構造概略図である。
【
図40】本願のさらに別の実施形態の衣類処理装置の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
以下、添付図面を参照して本願によって提供される衣類処理装置の乾燥装置の具体的な実施形態を詳細に説明する。本願の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、以下具体的な実施例に関し、添付図面と併せて本願をより詳細に説明する。しかしながら、これらの説明は単なる例示に過ぎず、本願の範囲を限定する意図するものではないことを理解されたい。さらに、以下の説明において、本願の概念の不必要な混乱を避けるために、周知構造や技術に関する説明は省略される。
【0051】
図38~
図40に示すように、本願の実施例は、衣類処理装置を提供し、衣類処理は、衣類の洗濯、乾燥などと定義することができ、本願の衣類処理装置は、衣類を収容するために使用される少なくとも2つの容器および乾燥装置を備える。並列に設けられた容器は上下または水平に積み重ねられ、容器内で洗濯および乾燥、または乾燥のみが実現されてもよいため、本願では洗濯および乾燥機能を実現するものは洗濯機と定義され、乾燥機能のみを実現するものは乾燥機と定義されてもよい。乾燥装置は、容器内の衣類を選択的に除湿処理し、複数の容器は乾燥装置を共有し、構造を簡素化し、衣類処理装置全体の高さまたは幅を低減し、装置全体の体積およびコストを低減することができる。
【0052】
いくつかの実施例では、各容器は空気進入通路32および空気排出通路34を含む。乾燥装置は、1つの前記容器内の衣類を選択的に除湿処理し、例えば各容器の空気進入通路32および空気排出通路34は独立して乾燥装置と連通してもよく、または各容器の空気進入通路32が合流して乾燥装置と連通し、各容器の空気排出通路34が合流して乾燥装置と連通してもよく、乾燥装置は前記容器の空気排出通路34と連通するための空気進入通路102、および前記容器の空気進入通路32と連通するための空気排出通路203を含んでもよい。各容器、空気排出通路34、空気進入通路102、乾燥装置、空気排出通路203および空気進入通路32は循環通路を構成し、各容器内からの湿潤循環気流を乾燥装置によって除湿し、乾燥した循環気流に変更して容器内に進入させて衣類を乾燥することができ、このようにして循環する。
【0053】
いくつかの実施例では、衣類を収容するために使用される容器は洗濯機の衣類処理ドラムまたは衣類乾燥機の衣類処理ドラムであってもよく、衣類を収容するために使用される少なくとも2つの容器は上下または水平に積み重ねられてもよい。
図38~
図40に示される実施例の衣類処理装置は洗濯機であり、上下に積み重ねられた第1ドラムおよび第2ドラムを含み、
図38~
図40に示される実施例の衣類処理装置は洗濯乾燥一体機であってもよく、上部衣類処理ドラムは乾燥機の内部ドラムであり、下部衣類処理ドラムは洗濯機の内部ドラムであり、または下部衣類処理ドラムは乾燥機の内部ドラムであり、上部衣類処理ドラムは洗濯機の内部ドラムであり、
図38~
図40に示される実施例の衣類処理装置は衣類乾燥機であってもよく、上部衣類処理ドラムは上乾燥機の内部ドラムであり、下部衣類処理ドラムは下乾燥機の内部ドラムである。
【0054】
いくつかの実施例では、衣類処理装置はラック80をさらに含んでもよく、容器Aはラック80内で上下に積み重ねられ、容器Aはラック80にフレキシブルに接続され、容器Aの作業過程中の回転による振動を低減し、乾燥装置Bはラック80の頂部に設けられてもよく、または乾燥装置Bはラック80の底部に設けられてもよく、すなわち乾燥装置Bは上下に積み重ねられた容器Aの下方に位置してもよく、または乾燥装置Bは上下に積み重ねられた2つの容器Aの間に位置してもよく、または乾燥装置Bは上下に積み重ねられた2つの容器Aの後に位置してもよい。一実施例では、乾燥装置Bはラック80の頂部に設けられてもよく、乾燥装置Bはその下部ハウジングに少なくとも1つの取付部509が設けられ、取付部509はラック80の頂部にボルトによって固定的に接続されてもよい。
【0055】
例示的な実施例では、前記空気進入通路32は前記容器の側壁上に設けられ、前記空気進入通路32は前記容器の前方または後方に近接し、前記空気進入通路32は上方に延在して前記空気排出通路203にフレキシブルに接続され、前記空気排出通路34は前記容器の後壁上または前方の側壁上に設けられ、前記空気排出通路34は前記容器の左側または右側に近接し、前記空気排出通路34は上方に延在して前記空気進入通路102にフレキシブルに接続される。全体として、空気進入通路32および空気排出通路34はそれぞれ容器の前方および後方に設けられ、作業過程において、循環気流がドラム内の乾燥する衣類と十分に接触することができる。乾燥装置Bがラック80の頂部に位置する場合、各容器の空気進入通路32および空気排出通路34は両方とも上方に延在し合流してそれぞれ空気排出通路203および空気進入通路102に接続され、ここでの接続はフレキシブル接続を採用し、容器の振動が乾燥装置に伝達するのを低減し、容器の空気進入通路32が容器の右前方に設けられる場合、それに対応して空気排出通路34は容器の左後方に設けられ、容器の空気進入通路32が容器の左前方に設けられる場合、それに対応して空気排出通路34は容器の右後方に設けられ、これにより、容器内に進入した乾燥循環気流が容器内で有効対流を形成し、容器内の衣類と十分に接触し、乾燥効率を向上させることができる。
【0056】
図1は本願の衣類処理装置の乾燥装置の全体構造の概略図である。
【0057】
図1に示すように、本願の衣類処理装置は主に洗濯用の容器A、乾燥気流を生成する乾燥装置B、給水および排水を実現する給水部品Cを備える。
【0058】
容器Aは内ドラムおよび外ドラムを含み、内ドラムは駆動部に伝達可能に接続され、前記内ドラムを回転させ、衣類の洗濯機能を実現するように駆動する。
【0059】
乾燥装置Bは順次、循環モジュール10、除湿モジュール20、再生モジュール30を含む。好ましい実施例では、乾燥装置Bは凝縮モジュール40および濾過部品60をさらに含む。
【0060】
好ましくは、少なくとも循環モジュール10、除湿モジュール20、再生モジュール30はほぼ同一平面上にあり、乾燥装置Bの全体厚さを最大限に低減し、衣類処理装置の内部空間を節約する。凝縮モジュール40が設けられる場合、凝縮モジュール40は除湿モジュール20、再生モジュール30の所在平面内にあることが好ましい。しかし、本願はこれに限定されず、衣類処理装置の空間が許せば、凝縮モジュール40は再生モジュール30と同一の平面内にないように設けられてもよい。
【0061】
衣類処理装置の給水部品Cは1つの進水口C0、複数の給水口(例えば容器給水口C1、濾過網をクリーニングするための濾過網給水口C2、凝縮器給水口C3など)、1つの排水口C4を含む。ここで、進水口C0は外部水源と連通し、外部水源から衣類処理装置全体に給水し、容器洗濯給水、濾過網自己クリーニング給水、凝縮器凝縮用水などを含む。排水口C4は外部空間と連通し、衣類処理装置で生成した廃水を装置外部に排出させるために使用される。
【0062】
以下、乾燥装置Bの構造を具体的に説明する。
【0063】
循環モジュール10は循環ファン101、空気進入通路102、循環空気インタフェース部材103を含み、洗濯機の容器から湿潤空気を取り込んで、循環気流を形成して除湿モジュール20に輸送して除湿を行って、空気中の水分を除去し、乾燥した空気を洗濯機の容器内に戻すために使用される。空気進入通路102はそれぞれ容器Aおよび循環ファン101と連通し、衣類処理装置容器A内の湿潤空気を循環ファン101に進入させる。
【0064】
循環ファン101は循環気流を発生するために回転し、循環空気インタフェース部材103を介して循環気流を除湿モジュール20に輸送して除湿作業を行う。一実施例では、循環ファン101は、下方の容器Aからの湿潤気流を水平方向の循環気流に変換し、水平に設けられた除湿モジュール20内に輸送するように、水平方向に設けられることが好ましい。
【0065】
好ましくは、循環ファン101の上流に、除湿モジュール20に侵入した飛散物や異物を濾過するための濾過部品が設けられる。例えば、空気進入通路102、または洗濯機の容器の空気排出通路に濾過部品を設けてもよい。
【0066】
循環空気インタフェース部材103は循環ファン101と除湿モジュール20間に設けられ、両者を連通してそれらの間に循環空気通路を形成する。
【0067】
除湿モジュール20は除湿ターンテーブル200および空気排出通路203を含み、ここで、除湿モジュール20は除湿部201、再生部202をさらに含む。
【0068】
除湿ターンテーブル200は、回転しているターンテーブル(円盤状)または回転リング(円環状)または往復移動可能な平面型構造として形成されてもよい。除湿ターンテーブル200は水分吸収可能な材料から形成され、循環気流中の水分を十分に吸収し、循環気流が乾燥気流となるように使用される。
【0069】
除湿モジュール20は機能によって少なくとも除湿部201、再生部202という2つの部分に分けられ、両者はそれぞれ扇形に形成され、それらが組み合わせて円盤または円環状に形成される。一実施例では、好ましくは、除湿部201の扇形面積は再生部202の扇形面積よりも大きく、より多くの領域が循環気流中の水分を吸収する。もちろん、除湿部201と再生部202間に冷却緩衝部を設け、再生部によって加熱されたターンテーブルの部分を冷却してから除湿部に入れ、吸湿効率をさらに向上させるようにしてもよい。
【0070】
除湿部201は循環空気インタフェース部材103を介して循環ファン101に連通し、循環ファン101から輸送された湿潤した循環気流を受け入れる。除湿ターンテーブル200は除湿部201で循環気流中の水分を吸収し、循環気流を乾燥し、除湿ターンテーブル200自身が水分を吸収して湿潤状態となる。
【0071】
再生部202の所在領域に加熱モジュールが設けられることが好ましく、加熱乾燥により除湿ターンテーブル200上の水分を除去して乾燥状態となり、高温多湿の気流を生成する。除湿ターンテーブル200は、除湿部201が大量水分を吸収した後再生部202に移動するとき、そこで加熱乾燥してその中の水分を除去することにより、除湿ターンテーブル200が乾燥状態となり、除湿部201に回転移動すると、循環気流中の水分をよく吸収する。したがって、再生部202は、除湿ターンテーブル200の吸湿機能を再生回復させる機能を有する。
【0072】
以上のように、除湿ターンテーブル200は循環気流を通過させることができ、除湿部201で循環ファン101からの循環気流中の水分を吸収し、再生部202に移動すると、除湿ターンテーブル200が除湿部201で吸収した水分を除去し、除湿ターンテーブル200が乾燥状態を維持し、循環気流中の水分を吸収し続けることができる。
【0073】
空気排出通路203は除湿モジュール20の外側に設けられ、除湿モジュール20と容器Aを連通し、除湿後の乾燥循環気流を容器Aに流入させて容器A中の衣類を乾燥させるように設けられる。
【0074】
選択可能に、前記除湿部および/または空気排出通路などの位置に湿度検出装置を設け、これらの位置での空気湿度を検出して制御装置に送信し、制御装置によって循環ファン、除湿ターンテーブルおよび/または再生ファンの回転数、風速を制御してもよい。
【0075】
再生モジュール30は再生ファン301および加熱モジュール302を含む。再生モジュール30は除湿モジュール20の再生部202と連通し、再生部202の所在領域の除湿ターンテーブル200の水分を除去し、除湿ターンテーブル200を乾燥状態に回復し、高温多湿の気流を生成する。さらに、再生モジュール30は再生気流を生成し、該再生部202で生成した高温多湿の気流を排出させ、低湿度の乾燥気流を再生部202に輸送し、再生部202領域中の除湿ターンテーブル200の水分を継続的に除去し、その吸湿機能を回復させる。
【0076】
選択可能に、乾燥装置Bは、再生モジュール30の下流に凝縮モジュール40がさらに設けられ、該凝縮モジュール40が再生モジュール30の再生空気出口と連通し、再生空気出口から出力された高温多湿の再生気流を凝縮して低温の乾燥気流を形成し、凝縮モジュール40の空気出口から大気に排出させ、衣類処理装置の設置空間の大気温度および湿度に悪影響を与えることを防止する。または、好ましくは、凝縮モジュール40の空気出口は再生モジュール30の再生空気入口と連通し、生成した低温の乾燥気流を再生ファン301に輸送し、再生モジュール30に再度に進入させて再生循環を実現する。
【0077】
本願の1つの選択可能な実施例では、循環ファン101の空気入口の上流位置に濾過部品60が設けられ、好ましくは空気進入通路102内に設けられ、容器から除湿モジュール20に流れる気流中の飛散物や異物を濾過し、飛散物や異物が除湿モジュール20、特に除湿ターンテーブル200に侵入するのを回避し、そうでなければ除湿ターンテーブル200が詰まって除湿効果に影響を及ぼし、さらに、除湿ターンテーブル200に付着した飛散物が回転中再生部に運ばれると、再生部の加熱モジュールによりそのような飛散物に引火しやすい。
【0078】
本願では、選択可能に、除湿ターンテーブルは円筒構造すなわち除湿円筒に形成してもよく、それに対応して、ターンテーブルハウジングも円筒構造に形成する。この場合、循環モジュールおよび再生モジュールは様々な方法で設けられてもよく、例えば、循環モジュールおよび再生モジュールはそれぞれ除湿円筒の内外両側に設けられてもよく、または、循環モジュールおよび再生モジュールは両方とも除湿円筒の内側または外側に設けられてもよい。
【0079】
以下、循環モジュールおよび再生モジュールがそれぞれ除湿円筒の内外両側に設けられる場合の実施例を例にして詳細に説明する。
【0080】
循環モジュールは除湿円筒内部に設けられ、除湿モジュール全体が循環ファンの外周に外嵌され、循環ファンの空気入口は洗濯機の容器と連通し、除湿円筒は洗濯機の容器からの湿潤気流を除湿する。除湿円筒の内壁は循環ファンからの湿潤空気を吸い込み、除湿円筒で除湿乾燥した後、除湿円筒外壁から排出される。それに応じて、再生モジュールは除湿円筒の外周に設けられ、除湿円筒の外側領域を乾燥除湿し、その除湿機能を再生回復させる。このとき、除湿円筒の内側領域は除湿部として形成され、除湿円筒の外側領域は再生部として形成され、それに応じて、除湿循環の循環経路は、容器-循環ファン-除湿円筒の内部-除湿円筒の外壁となる。
【0081】
選択可能に、上記とは逆の経路を通じて循環してもよく、すなわち循環モジュールが除湿円筒の外周に設けられ、再生モジュールは除湿円筒内部に設けられてもよい。それに応じて、除湿循環の循環経路は、容器-循環ファン-除湿円筒の外壁-除湿円筒の内部となる。
【0082】
図2は、本願の衣類処理装置の乾燥装置の位置構造図である。
【0083】
図2に示すように、本願の1つの好ましい実施例では、乾燥装置Bは衣類処理装置の洗濯容器の上方に設けられる。
【0084】
上記のように、乾燥装置B内の循環モジュール10、除湿モジュール20、再生モジュール30のうちの少なくとも2つはほぼ同一平面、すなわち容器の回転軸に平行な平面内にある。この好ましい実施例では、洗濯機の高さを最大限に低減するために、乾燥装置Bは衣類処理装置の容器の上方に水平に設けられ、すなわち、乾燥装置B内の少なくとも循環モジュール10の回転軸、除湿モジュール20の回転軸、再生モジュール30の回転軸は、互いに平行であり、洗濯機の上部ハウジングまたは衣類処理装置の容器の回転軸に対して垂直である。
【0085】
この場合、衣類処理装置の全体高さは容器直径および容器上方の除湿モジュール20(そのハウジングを含む)の厚さに依存し、循環モジュール10、再生モジュール30、凝縮モジュール40などは容器の側面上方に設けられる(容器は略水平円筒形であるため、側面上方には循環ファン、再生ファン、凝縮器を取り付けるための垂直方向の空間が多くなる)。
【0086】
さらに、除湿ターンテーブル200および循環ファン101の直径は比較的大きく、乾燥装置Bの平面領域の大部分を占めるので、好ましくは、除湿ターンテーブル200および循環ファン101は、その回転軸が、容器の回転軸に対して異なる面に位置し且つほぼ垂直となりまたは角度をなし、容器の回転軸の両側に分布するように設けられてもよい。このようにして、乾燥装置Bと容器を連通する空気進入通路102、空気排出通路203の位置および経路の設置を容易にし、循環空気の循環経路をよりスムーズにし、循環乾燥効率を向上させることができる。また、このような配置構造により、除湿ターンテーブル200、循環ファン101をより合理的に容器の上部空間に分布し、装置全体の高さを低減することができる。
【0087】
本実施例では、再生ファン301の直径は循環ファン101の直径よりも小さく、循環ファン101の直径は除湿ターンテーブル200の直径よりも小さく、これは、主に循環気流はターンテーブルの吸湿効率を向上させるために高い流速や流量とする必要があるからである。したがって、好ましくは、再生ファン301は循環ファン101の一側に設けられ、除湿ターンテーブル200とそれぞれ容器の回転軸の両側を占有し、衣類処理装置の内部の限られた空間を有効に活用し、循環空気および再生空気の経路設置およびスムーズな送風を容易にすることができる。
【0088】
本実施例では、乾燥装置Bは衣類処理装置の容器の上部に水平に設けられ、乾燥装置の空気進入通路102(すなわち容器の空気排出通路)は最適化経路を介して容器Aの空気出口と循環ファン101の空気入口を連通し、衣類処理装置の容器A内の湿潤空気を循環ファン101にスムーズ、迅速に進入させることができる。同様に、空気排出通路203は最適化経路を介して除湿モジュール20の空気出口と容器Aの空気入口を連通し、除湿後の乾燥循環気流を容器Aにスムーズ、迅速に進入させ、容器A中の衣類を乾燥する。
【0089】
図3は、本願の実施例の乾燥装置空気進入通路の位置概略図である。
【0090】
図3aに示すように、乾燥装置の空気進入通路102は容器の左後方に設けられ、他の各部材は先に説明した場合と同様である。
【0091】
別の実施例では、選択可能に、
図3bに示すように、乾燥装置の空気進入通路102は容器の右後方に配置されてもよい。この場合、乾燥装置の他の部材位置もそれに応じて変化し、例えば空気進入通路102に直接または間接に接続された循環ファンの位置もそれに応じて、空気進入通路102と連通するために容器の右後方上部に設けられ、同時に装置全体の給水配管の構成を簡素化することができ、例えば濾過網自己クリーニング水路を
図3aに示すように容器を横切って配置する必要がなくなる。
【0092】
図4は、本願の衣類処理装置の別の実施例の乾燥装置の位置構造図である。
【0093】
図4に示すように、本願の別の実施例では、選択可能に、前記乾燥装置Bの所在平面は容器の後部に垂直に配置され、容器の回転軸に対してほぼ垂直である。この場合、乾燥装置B内の各モジュール、循環モジュール10、除湿モジュール20、再生モジュール30、凝縮モジュール40は容器の回転軸にほぼ垂直な平面内に設けられることが好ましい。さらに、除湿ターンテーブル200および循環ファン101は、その回転軸が容器の回転軸に平行であり、容器の回転軸両側に分布している。同様に、再生ファン301は循環ファン101の一側に設けられ、除湿ターンテーブル200はそれぞれ容器の回転軸の両側を占有する。
【0094】
さらに、本実施例では、乾燥装置Bの空気進入通路102は、容器の径方向に沿って延在して容器の上部の空気出口と循環ファン101の空気入口を連通するように設けられる。空気排出通路203は、容器の軸方向に沿って延在して除湿モジュール20の空気出口と容器の前端の空気入口を連通するように設けられる。
【0095】
図5は、本願の衣類処理装置のさらに別の実施例の乾燥装置の位置構造図である。
【0096】
図5に示すように、本願の別の実施例では、選択可能に、乾燥装置Bは容器Aの下部に設けられてもよい。この場合、乾燥装置B内の循環モジュール10、除湿モジュール20、再生モジュール30、凝縮モジュール40は容器の回転軸に平行な平面内に設けられることが好ましい。さらに、除湿ターンテーブル200および循環ファン101は、その回転軸が、容器の回転軸に対してほぼ垂直となりまたは角度をなし、容器の回転軸の両側に分布するように設けられる。同様に、再生ファン301は循環ファン101の一側に設けられ、除湿ターンテーブル200とともに容器の回転軸の両側を占有する。
【0097】
さらに、本実施例では、乾燥装置Bの空気進入通路102は、衣類処理装置の底部、後部および/または上部に順次沿って延在して容器の空気出口と循環ファン101の空気入口を連通するように設けられる。空気排出通路203は、衣類処理装置の後部に沿って延在して除湿モジュール20の空気出口と容器の空気入口を連通するように設けられる。
【0098】
以下、本願の衣類処理装置の乾燥装置Bのパッケージハウジング構造を説明する。
【0099】
図6は、本願の乾燥装置パッケージハウジングの下部ハウジング構造図である。
【0100】
図6を参照すると、本願では、乾燥装置Bのパッケージハウジング50は全体として第1ハウジングおよび第2ハウジングを含む。第1ハウジングは、下部ハウジングとして形成され、第2ハウジングは上部ハウジングとして形成されてもよい。ここで、第1ハウジングに除湿ターンテーブル200を配置するための第1ターンテーブルハウジング501、循環ファン101を配置するための第1循環ハウジング502、凝縮器401を配置するための第1凝縮ハウジング503、再生ファン301を配置するための再生ハウジング504が設けられる。これらの第1ハウジング部材は一体のハウジングとして一体成形されてもよく、個別の複数の部材ハウジングであってもよい。
【0101】
第2ハウジングは、別個に設けられた第2ターンテーブルハウジング505、第2循環ハウジング506、第2凝縮ハウジング507などを含む。以下、これらのハウジング部材を詳細に説明する。
【0102】
図6は、本願の実施例の乾燥装置のパッケージハウジングの下部ハウジングの構造図である。
【0103】
図6に示すように、本願の1つの具体的な実施例では、好ましくは、乾燥装置Bの各下部ハウジング部材全体は下部ハウジングとして一体成形され、該下部ハウジングの衣類処理装置のハウジング縁部に対応する位置に1つまたは複数の取付部509が対応して設けられ、乾燥装置B全体を洗濯機のフレームに固定するために使用される。
【0104】
該実施例では、乾燥装置の一体化された下部ハウジングにそれぞれターンテーブル取付領域501’、循環取付領域502’、凝縮取付領域503’および再生取付領域504’が設けられる。ここで、循環ファンは、ファンインペラおよびそれぞれインペラおよびモータを覆う第2循環ハウジング506、および循環取付領域502’が設けられる。再生ファン301は全体としてファンであってもよく、この場合、乾燥装置のハウジングに取付空間を確保すれば十分である。
【0105】
本願の該実施例では、乾燥装置は、一体化された下部ハウジングを含み、乾燥装置全体は下部ハウジングおよび/または上部ハウジング上の取付部509を介して洗濯機の外クレームに固定的に取り付けられ、好ましくは、容器の空気排出通路および空気進入通路の乾燥装置と連通する部分に、容器の振動が乾燥装置に伝達することを防止するために、可撓性ベローズが設けられる。
【0106】
図6を参照すると、本願の別の実施例では、選択可能に、乾燥装置Bの各部品は別個に組み立てられ、この場合、乾燥装置Bの下部ハウジングは別個に形成された第1ターンテーブルハウジング501、第1循環ハウジング502、第1凝縮ハウジング503、再生ハウジング504などの複数の部材ハウジングを含み、すなわち乾燥装置は上記各ハウジングの組立によって形成される。
【0107】
さらに、本実施例では、これらの部品ハウジングは容器外ドラム体に堅固的かつ固定的に接続され、洗濯、乾燥過程において容器の運動に伴って振動する。この場合、除湿ターンテーブルは脆いため、振動が除湿ターンテーブルに影響を及ぼす可能性があり、乾燥過程中に回転し続けるため、部品が損傷する恐れがある。
【0108】
本願のさらに別の実施例では、選択可能に、乾燥装置Bの各部品は別個に組み立てられ、さらに、第1ターンテーブルハウジング501は洗濯機フレームに堅固的かつ固定的に接続され、他の部品ハウジング(第1循環ハウジング502、第1凝縮ハウジング503、再生ハウジング504など)は別個または一体成形に容器外ドラムに堅固的かつ固定的に接続され、または洗濯機のフレームに選択可能に取り付けられる。
【0109】
このように設定すれば、容器の振動による他の部品に対する影響が除湿ターンテーブルよりも小さいため、除湿ターンテーブルの損傷を効果的に回避でき、同時に乾燥装置の下部ハウジングの一体成形コストを削減することができる。さらに、この場合、除湿モジュール20の空気入口(第1ターンテーブルハウジング501と循環モジュール10の接続箇所)および空気出口(第2ターンテーブルハウジング505と洗濯機の容器の接続箇所で、空気排出通路203を連通する)の接続箇所は、好ましくはフレキシブルに接続され(例えばコルゲートホース)、容器の振動が他の部品を介して除湿ターンテーブルに伝達することを回避し、振動による損傷を軽減する。
【0110】
さらに、好ましくは、再生モジュール30中の加熱モジュール302と連通する再生空気出口接続部品3014および再生空気出口3012もフレキシブルに接続され(例えばコルゲートホース)、すなわち、除湿ターンテーブルハウジングとすべての振動部品間の配管はフレキシブルに接続され、振動伝導を隔離し、振動による除湿ターンテーブルの損傷を低減する。
【0111】
図7は、本願の乾燥装置パッケージハウジングの上部ハウジングの構造図である。
【0112】
図7に示すように、本願の1つの具体的な実施例では、好ましくは、乾燥装置Bの上部ハウジングは個別の第2ターンテーブルハウジング505、第2循環ハウジング506、第2凝縮ハウジング507などとして形成される。
【0113】
ここで、第2ターンテーブルハウジング505の内部に第2ハウジングの再生領域仕切部品505-3が設けられ、第2ターンテーブルハウジング505で除湿ターンテーブルを少なくとも除湿部201、再生部202の2つの領域に分割し、好ましくは、再生部202の面積は除湿部201よりも小さい。
【0114】
本願の実施例では、乾燥装置は主に洗濯機のフレームおよび洗濯機の容器の2つの部材で、乾燥装置と洗濯機の本体の接続および固定を実現する。以下、本願の乾燥装置と洗濯機の接続構造を説明する。
【0115】
図8は、本願の乾燥装置と洗濯機フレームの接続構造を示す図である。
【0116】
以下、乾燥装置が洗濯機の頂部に設けられる実施例を例にして該接続構造を説明するが、本願はこれに限定されない。
【0117】
この好ましい実施例では、乾燥装置は一体モジュールとして洗濯機フレーム頂部に取り付けられ、乾燥装置の上部ハウジング、下部ハウジングから突出した取付部509を介して洗濯機本体上の頂部前ブラケット、左右ブラケットおよび後本体上に固定され、システム全体の安定性を確保する同時に、配線および配管のレイアウト空間を確保する。
【0118】
乾燥装置の取付部509は、好ましくは、乾燥装置の下部ハウジングおよび/または上部ハウジング縁部に取付固定のために複数のラップジョイント(またはラグ)が形成され、洗濯機フレームにラップされて固定されることにより、乾燥装置全体の取付固定を実現する。
【0119】
図8に示すように、洗濯機のフレームの頂部の4つのフレーム辺1に対応する位置に、それぞれ少なくとも1つの取付部509が設けられ、これらの取付部509は乾燥装置の下部ハウジングおよび/または上部ハウジング上に一体成形され、洗濯機フレームに適切にラップされて堅固に取り付けられ、乾燥装置全体の取付固定を実現し、容器外ドラムと直接剛性接続せず、作業中の容器の振動が乾燥装置、特に除湿ターンテーブル200に伝達することを防止する。
【0120】
図9~
図15は、本願の乾燥装置と洗濯機の容器の接続構造を示す。
【0121】
図9に示すように、乾燥装置の下部ハウジングと洗濯機の容器間の接続箇所はフレキシブル接続、例えばコルゲートホースを採用する。具体的に、容器の振動が硬質の空気排出通路203に伝達され、さらに振動が乾燥装置全体に伝達されるのを回避する。
【0122】
上記のように、本願の循環モジュール10の空気進入通路102はそれぞれ容器Aと循環ファン101を連通し、衣類処理装置の容器A内の湿潤空気を循環ファン101に容易に進入させる。本願の実施例では、好ましくは、
図15を参照すると、該空気進入通路102と洗濯機の容器間もフレキシブル接続され、例えばコルゲートホースを採用し、容器の振動が硬質の空気進入通路102に伝達され、さらに振動が乾燥装置全体に伝達されるのを回避する。
【0123】
なお、上記本願の実施例中の乾燥装置と洗濯機のフレーム、洗濯機の容器の接続構造は、乾燥装置の下部ハウジングの一体成形の実施例にも、乾燥装置の下部ハウジングの別個組立の実施例にも適用することができる。
【0124】
上記のように、本願の乾燥装置の位置は様々な設定方式があり、例えば、それぞれ洗濯機の容器の上部、後部および下部に設けられ、それに応じて、乾燥装置の空気進入通路102は複数の位置、例えば洗濯機の容器の左後側、右後側、上部、前側などに設けられてもよい。
【0125】
本願のいくつかの好ましい実施例では、乾燥装置の空気進入通路102は洗濯機の容器の前側(すなわち洗濯機の容器の開口側)に設けられてもよく、または洗濯機の容器の前側を通り、例えば、容器の左後方から容器の左前側に延在してもよい。
【0126】
この場合、変形構造な設計が可能であり、例えば空気進入通路102の洗濯機の容器の前側にある位置に前面濾過網が設けられ、洗濯機の前面パネルで濾過網を手動で取り外すことができる。手動で濾過網を取り外すには、最も好ましくは、濾過網の濾過網ボックスを洗濯機の前面パネルのある部分に設けるため、したがって、乾燥装置の空気進入通路102(すなわち容器空気出口管道)は実際に濾過網ボックスによって遮断され、空気進入通路102は少なくとも一部(該部分が開放であり、ダクト壁は濾過網ボックスに密着して接続する)は洗濯機装置の前面パネルに近接しているため、濾過網の手動取りだしを容易にすることができる。
【0127】
図10は、本願の衣類処理装置の再生モジュールの構造概略図である。ここで、
図10aは再生モジュールの組立構造図であり、
図10bは再生モジュールの分解構造図である。
【0128】
図1および
図10を参照すると、本願の乾燥装置中の再生モジュール30は、再生ファン301および加熱モジュール302を含む。
【0129】
再生ファン301は、乾燥した再生気流を加熱モジュール302に輸送し、除湿ターンテーブル200の再生部202で生成した高温の湿潤気流を排出させるために使用される。再生ファン301の空気入口である再生空気入口3011を選択可能に大気と連通し、大気中の乾燥空気を、再生気流を生成するために再生ファン301に供給する。再生ファン301の空気出口(図示せず)は加熱モジュール302と連通し、再生気流は加熱モジュール302によって加熱されて高温の乾燥再生気流となり、加熱モジュール302に近い除湿ターンテーブルの再生部202に対して除湿脱水作業を行う。
【0130】
再生モジュール30に再生空気入口3011および再生空気出口3012が設けられる。具体的に、再生空気入口3011は乾燥の空気源、例えば大気と連通し、再生ファン301に乾燥の空気を輸送するために使用される。再生空気出口3012は大気または凝縮モジュール40と連通し、再生部202の領域で生成した高温多湿の再生気流を大気または凝縮モジュール40に排出させるために使用される。選択可能に、再生空気出口3012は除湿ターンテーブル200の再生部202の領域のハウジングに設けられる。
【0131】
具体的な実施例では、好ましくは、再生モジュール30は、再生ファン301と加熱モジュール302を連通するための再生空気出口接続部品3014をさらに含み、1つのポートが再生ファン301の空気出口と密閉して連通し、他方のポートが加熱モジュール302と密閉して連通して、加熱モジュール302の扇形面と合致する開口形状を形成する。
【0132】
加熱モジュール302は、再生ファン301の下流位置に設けられ、再生ファン301で生成した再生気流を加熱して昇温するために使用される。1つの具体的な実施例では、加熱モジュール302は再生部202の所在領域に設けられ、さらに再生部202の領域の除湿ターンテーブル200を加熱および乾燥し、除湿ターンテーブル200で吸収した水分を加熱して高温の湿潤気流に蒸発する。選択可能に、再生ファン301の上流位置に予熱モジュール(図示せず)が設けられ、再生ファン301に進入した再生空気を一定温度に予熱し、該予熱した再生空気が再生ファン301を通じて加熱モジュール302に進入した後、より速い速度で所定温度に加熱され、再生部による除湿ターンテーブルの再生回復能力を向上させることができる。
【0133】
上記のように、
図10~
図13を参照すると、本願の実施例では、再生空気入口の接続部品3013-再生ファン301-再生空気出口の接続部品3014-加熱モジュール302-凝縮器401から再生循環を構成し、再生空気が該再生循環システムで流動し、乾燥の低温気流を再生部202に連続的に輸送し、加熱モジュール302によって再生部202を加熱するとき生成した高温及び多湿の気流を取って入れ替え、大気または凝縮器401に輸送され、再度に低温の乾燥気流となり、これにより、再生部202の除湿機能を再生回復させ、除湿ターンテーブル200の除湿を連続的に行うことができる。
【0134】
再生モジュール30中の再生気流の循環経路は、それぞれ異なる接続構造に対応して、閉ループ循環またはオープン循環であってもよく、具体的に以下に説明する。
【0135】
図10を参照すると、オープン循環の実施例では、再生空気入口3011および再生空気出口3012はすべて大気と連通し、この場合、再生気流の循環経路は、大気(乾燥)-再生空気入口3011-再生ファン301-再生ファン301空気出口-加熱モジュール302(高温)-再生部202(高温多湿)-再生空気出口3012-大気となる。
【0136】
別の好ましい実施例では、再生空気出口3012の下流に凝縮モジュール40がさらに設けられ、凝縮モジュール40の空気入口と連通する。このとき、凝縮モジュール40は、再生空気出口3012から出力した高温多湿の再生気流を凝縮して低温の乾燥気流を形成し、凝縮モジュール40の空気出口から大気に排出させ、衣類処理装置の設置空間の大気温度および湿度への悪影響を回避する。ここで、凝縮モジュール40において高温多湿の再生気流から凝縮して生成した凝縮水は凝縮モジュール40の凝縮水出口から排出される。
【0137】
図11は、本願の衣類処理装置の再生モジュールの閉ループ再生循環の構造概略図である。
【0138】
図11に示すように、閉ループ循環の実施例では、再生空気出口3012の下流に凝縮モジュール40が設けられ、凝縮モジュール40の空気入口と連通し、凝縮モジュール40の空気出口は再生空気入口3011と連通する。この場合、再生気流の循環経路は、凝縮モジュール40空気出口(低温乾燥)-再生空気入口3011-再生ファン301-再生ファン301空気出口-加熱モジュール302(高温)-再生部202(高温多湿)-再生空気出口3012-凝縮モジュール40空気入口-凝縮モジュール40(低温乾燥)であり、最後に再生ファンの空気入口、すなわち再生空気入口3011に戻る。
【0139】
ここで、凝縮モジュール40は、再生空気出口3012から出力された高温多湿の再生気流を凝縮して低温の乾燥気流を形成する。凝縮モジュール40において高温多湿の再生気流から凝縮生成した凝縮水は凝縮モジュール40の凝縮水出口から排出される。
【0140】
図12は、本願の実施例の再生空気入口接続部品の構造概略図であり、ここで、
図12aは再生空気入口の接続部品の接続構造概略図であり、
図12bは再生空気入口の接続部品の内部構造概略図である。
【0141】
図12を参照すると、本願の実施例では、再生ファン301の空気入口は再生モジュール30の再生空気入口3011である。再生空気入口の接続部品3013は、両端が貫通するダクト部材として形成され、水平方向に開口する水平ポート3013-3および垂直方向に開口する垂直ポート3013-4を含む。したがって、再生空気入口の接続部品3013は全体として水平開口から垂直開口に遷移する湾曲形状であり、凝縮モジュール40と再生ファン301をコンパクトに密閉して連通して気流の方向を変える。
【0142】
ここで、水平ポート3013-3は再生ファン301(接続再生空気入口3011)と連通するように設けられ、好ましくは、水平方向のほぼ円形開口に形成され、垂直方向から水平に設けられた再生ファン301と連通する。垂直ポート3013-4は凝縮器401と連通して、再生ファン301が大気または凝縮モジュール40から低温の乾燥気流を吸い込み、再生空気の冷却除湿を実現する。好ましくは、該ポート3013-4は、垂直方向に実質的な矩形開口に形成され、水平方向から垂直に設けられた凝縮器401の空気出口と連通する。
【0143】
本願の実施例では、再生空気入口の接続部品3013は一体形成されてもよく、選択可能に、
図12bに示すように、上下の2つの部品3013-1および3013-2をそれぞれ加工した後溶接させて成形されてもよい。この場合、上部の部品3013-1は凝縮モジュール40のハウジングと連通し、下部の部品3013-2は乾燥装置の下部ハウジングの凝縮取付領域503’と連通する。
【0144】
再生空気入口の接続部品3013は特定の外形を採用することにより、製造性を確保しつつ空気ダクト方向および密閉効果を調整する効果を達成する。
【0145】
図13は、本願の実施例の再生空気出口の接続部品の構造概略図であり、ここで、
図13aは再生空気出口の接続部品の接続構造概略図であり、
図13bは再生空気出口の接続部品の内部構造概略図である。
【0146】
図13を参照すると、本願の実施例では、再生ファン301の空気出口に再生空気の出口接続部品3014が設けられ、該接続部品3014を介して除湿モジュール20の再生部202に接続される。好ましくは、再生空気出口接続部品3014は、水平方向の両端が通風するダクト部材として形成され、再生ファン301および除湿モジュール20と同一の平面内に設けられることにより、占有空間を削減し、再生ファン301と再生部202の接続をコンパクトさせる。
【0147】
好ましくは、再生空気出口接続部品3014に、水平方向に通風する2つのポートが設けられ、全体形状は小さなポートから大きなポートに向かって徐々に拡大するラッパ状に形成される。ここで、小さなポート3014-3は、再生ファン301(空気出口)と密閉して連通し、大きなポート3014-4は再生部202と密閉して連通するように設けられ、好ましくは、大きなポート3014-4の開口形状は再生部202の外形に合致し、両者の密閉連通を実現する。例えば、再生部202の外形が円弧形である実施例では、大きなポート3014-4もそれに応じて円弧形開口として形成される。
【0148】
このように、密閉して連通する再生空気出口接続部品3014を介して、再生ファン301は低温の乾燥気流を再生部202(加熱モジュール302の所在領域)に出力し、再生部202で生成した高温多湿の気流を取って置換し、再生部202の冷却除湿を実現し、再生部202の除湿機能を再生回復させる。再生部202で生成した高温多湿の気流は、再生空気出口3012を介して大気または凝縮器401に輸送される。
【0149】
本願の実施例では、再生空気出口の接続部品3014は一体形成されてもよく、選択可能に、
図13bに示すように、上下2つの部品3014-1および3014-2をそれぞれ加工した後溶接させて成形されてもよい。この場合、上部の部品3014-1は再生部202の上部ハウジングと連通し、下部の部品3014-2は乾燥装置の下部ハウジングのターンテーブル取付領域501’と連通する。
【0150】
再生空気出口の接続部品3014は特定の外形を採用することにより、製造性を確保しつつ空気ダクト方向、圧力増加および密閉効果を達成する。
【0151】
以下、本願の乾燥装置中の循環モジュール10の構造および機能について説明する。
【0152】
図1に示すように、循環モジュール10は循環ファン101、空気進入通路102、循環空気インタフェース部材103、第1循環ハウジング502(または乾燥装置下部ハウジングの循環取付領域502’)、第2循環ハウジング506を含む。循環モジュール10は、洗濯機の容器から湿潤空気を吸い込み、循環空気を形成して除湿モジュール20に輸送させて除湿し、空気中の水分を除去し、乾燥した空気を洗濯機の容器内に戻す。
【0153】
循環ファン101は回転して循環気流を生成し、循環空気インタフェース部材103を介して循環気流を除湿モジュール20に輸送して除湿作業を行う。乾燥装置が水平に設けられる実施例では、好ましくは、循環ファン101は除湿モジュール20に対してほぼ同一の平面内に設けられ、空気進入通路102は該平面にほぼ垂直するように設けられ、容器の方向からの湿潤気流を除湿モジュール20の平面内で回転する循環気流に変換して除湿モジュール20内に入力させる。
【0154】
空気進入通路102はそれぞれ容器Aおよび循環ファン101と連通し、衣類処理装置の容器A内の湿潤空気を循環ファン101に進入させる。好ましくは、循環モジュール10が容器Aの上方に設けられる場合、前記空気進入通路102はほぼ垂直方向に設けられ、衣類処理装置の容器A内の湿潤空気を下から上へ循環ファン101内に進入させる。さらに、好ましくは、
図15に示すように、空気進入通路102は可撓性ダクト、例えばコルゲートホースを介して洗濯機の容器に接続され、このように、洗濯機の容器の振動が乾燥装置に伝達して乾燥装置が振動するのを防止することができる。
【0155】
循環空気インタフェース部材103は循環ファン101と除湿モジュール20間に設けられ、両者を連通して両者間で循環空気通路を形成するために使用される。循環空気インタフェース部材103に2つのポートが設けられ、一方のポートは循環ファン101の空気出口と連通し、他方のポートは除湿ターンテーブル200と連通する。好ましくは、除湿ターンテーブル200と連通するポートは、除湿ターンテーブル200と連通する円盤外形に合致し、除湿ターンテーブル200の下部または上部と連通するように設計され、このように、循環ファン101から出力された循環空気は除湿ターンテーブル200の下部または上部から進入し、ターンテーブル200を通って除湿ターンテーブル200の上部または下部に流動し、さらに除湿ターンテーブル200の内部の除湿部201で流動して循環することにより、除湿部201により循環空気中の水分を吸収させる。
【0156】
以下、循環ファン101の構造部品を説明する。
【0157】
図14は、本願の乾燥装置の循環モジュールの上部ハウジング部品概略図である。
図14aは上部ハウジング部品の分解図であり、
図14bは上部ハウジング部品の組立図である。
【0158】
図14を参照すると、循環ファン101はモータ1011およびインペラ1012を含む。
【0159】
第2循環ハウジング506はカタツムリの殻の形状であり、カタツムリの殻の形状は
図14に示され、カタツムリの殻上面にワイヤを介して配管固定係合部材が固定的に係合される。カタツムリの殻は流体設計の要件を満たすために独特な形状を有し、循環空気通路として除湿モジュール20により適切な風量および風速を提供して気流を案内する。
【0160】
モータ1011は、インペラ1012を高速に回転させて循環空気を生成するように駆動する。モータ1011は例えばネジなどによって第2循環ハウジング506に固定される。インペラ1012は、複数の羽根を有する円環状に設計され、モータ駆動下で高速に回転する循環空気を生成する。
【0161】
図15は、本願の乾燥装置の循環モジュールの下部ハウジング部品の概略図である。
【0162】
図15に示すように、循環モジュールの下部ハウジング部品は独立して第1循環ハウジング502として形成されてもよく、循環取付領域502’を有する乾燥装置下部ハウジングとして一体的に形成されてもよい。第2循環ハウジング506は循環モジュールの下部ハウジング部品にシールストリップ(
図14、循環ファンシール104)及びネジを介して密閉に固定され、この場合、循環モジュールの下部ハウジング部品にシールトリップを固定するための対応の皿穴が設けられる。
【0163】
図15に示すように、循環モジュールの下部ハウジング部品は容器にフレキシブルに接続され、例えばベローズを使用し、容器の振動が硬質の空気進入通路102に伝達し、さらに振動が乾燥装置全体に伝達することを回避する。
【0164】
図15は例示的な取付方法を示し、もちろん、これに限定されず、空気進入通路102の位置にあるベローズ1021は位置決めピンによって押圧板1022に固定され、ネジによって押圧板を固定してベローズを固定し、ベローズは循環ファンハウジングと容器のフレキシブルな接続箇所を形成する。
【0165】
図16は、本願の実施例の循環モジュールの除湿循環過程を示す概略図である。
【0166】
図16aおよび
図16bを参照すると、循環モジュール10は除湿モジュール20とともに除湿循環を形成し、循環空気の流れは
図16bの矢印に示され、循環気流が容器内から容器空気排出通路(濾過網が内蔵され)を通ってコルゲートホースに入り(矢印1)、循環ファン空気入口(空気進入通路102)を通って循環ファン空気出口から除湿ターンテーブル200の下側に到達し(矢印2)、除湿ターンテーブル200の下側から除湿ターンテーブル200を通ってその上側に到達し(矢印3)、除湿ターンテーブル200の上側空間で流動し(矢印4)、空気排出通路203に到達し(矢印5)、その後空気排出通路203の接続部品を通って循環して容器に進入する(矢印6)。以上は単なる気流の例示であり、実際には、気流は循環ファン空気入口から循環ファン空気出口を通って除湿ターンテーブル上側に到達し、上側から下へ除湿ターンテーブルを通って下側に到達し、下側空間で空気排出通路に流動した後に容器まで循環する。
【0167】
図17は、本願の衣類処理装置の給水部品の概略図である。
【0168】
図17に示すように、以下、本願の衣類処理装置の給水部品Cを説明し、衣類処理装置の給水部品Cは1つの進水口C0、複数の給水口(例えば容器給水口C1、濾過網給水口C2、凝縮器給水口C3など)、1つの排水口C4を含む。
【0169】
進水口C0は外部水源と連通し、外部水源から衣類処理装置全体に給水するために使用され、容器の洗濯給水、濾過網の自己クリーニング給水、凝縮器の凝縮用水などを含む。排水口C4は外部空間と連通し、衣類処理装置で生成した廃水を装置外部に排出させるために使用される。
【0170】
1つの具体的な実施例では、給水部品Cの1つの進水口C0は水道管に接続され、該進水口C0はそれぞれ3つの給水口C1、C2およびC3と連通し、容器給水口C1と濾過網給水口C2と凝縮器給水口C3とを含み、容器給水口C1は、洗濯機の容器および/または洗浄液ボックスに給水するために使用され、濾過網給水口C2は、濾過網自己クリーニング吐水管に給水するために使用され、凝縮器給水口C3は、凝縮器に低温水を提供し、乾燥装置の再生循環に凝縮水を提供するために使用される。
【0171】
以上は本願の選択可能な実施例に過ぎず、本願はこれに限定されなく、簡素化や給水構造および機能の統合のために、より少なくの給水口を設けてもよい。例えば、凝縮器を設けない場合、凝縮器給水口C3を設ける必要がない。または、濾過網の自己クリーニング給水および凝縮器の給水がいずれも乾燥装置に属する機能部品であることを考慮すると、両者の給水口を1つの給水口に統合して構造複雑化を抑制することができる。他の場合、より多くの洗濯または冷却機能を実現するために、3よりも多くの給水口を設けてもよく、すべて本願の保護範囲内に含まれる。
【0172】
上記給水部品Cに電磁弁スイッチが設けられ、それぞれ複数の給水口の開閉を制御し、容器や洗浄液ボックスへの給水時点、凝縮用水または濾過網クリーニング用水の供給時点を制御する。
【0173】
図18は、洗濯機の乾燥装置空気進入通路の接続概略図である。
【0174】
図18に示すように、乾燥装置の空気進入通路102は循環ファン101と容器A間に連通し、循環ファンの作用下で、容器内の湿空気を除湿ターンテーブル200の除湿部201に案内して除湿する。
【0175】
本願の1つの選択可能な実施例では、循環ファン101の空気入口の上流位置に濾過部品60が設けられ、好ましくは空気進入通路102に設けられ、容器から除湿モジュール20に流れる空気中の飛散物や異物を濾過し、飛散物や異物が除湿モジュール20、特に除湿ターンテーブル200に侵入することを回避し、そうでなければ除湿ターンテーブル200が詰まって除湿効果に悪影響を及ぼし、さらに、除湿ターンテーブル200に付着した飛散物が回転中再生部に運ばれると、再生部に加熱モジュールがあるため、これらの飛散物に引火しやすい。
【0176】
以下、濾過部品60の内部構造を説明する。
【0177】
【0178】
図19に示すように、濾過部品60は濾過網601、少なくとも1つのクリーニングノズル602およびノズル給水管603を含み、これらは、空気進入通路102内で空気入口方向に沿って順次に設けられ、洗濯機の容器からの空気が最初に濾過網601を通過して空気に含まれる飛散物や異物を除去する。また、クリーニングノズル602は、クリーニング水を吐出して濾過網601をクリーニングし、濾過網601に付着した飛散物や異物を除去し、その濾過能力を回復させ、容器からの空気を連続的に濾過する。ノズル給水管603は濾過網給水口C2と連通して、クリーニングノズル602に外部水源からのクリーニング水を供給する。
【0179】
本願の1つの選択可能な実施例では、濾過部品60にクリーニング水流路(図示せず)がさらに設けられる。クリーニング水流路は好ましくは濾過網601の非濾過面6012側に設けられ、洗濯機排水口C4と連通する。このように、自己クリーニング水流がノズル給水管603からノズルに到達した後に濾過網の濾過面6011を洗い流して濾過網に付着した飛散物や異物を除去し、自己クリーニング水が濾過網を洗い流した後に洗濯機排水口C4に流れて装置外部に排出される。選択可能に、クリーニング水流路に1つの排水口C5が独立して設けられてもよく、自己クリーニング水を洗濯機装置外部に独立して排出させる。
【0180】
好ましくは、クリーニングノズル602は、ノズル給水管603から濾過網601に渡って徐々に平坦状として形成され、それに応じて、濾過網601の幅はほぼ空気進入通路102の幅全体を覆って、濾過効果を向上させる。さらに、クリーニング水流が濾過網601の幅全体を覆って、濾過網601の自己クリーニング効果が向上する。
【0181】
さらに、選択可能に、濾過網601は空気進入通路102内で傾斜して延在する形状とされ、このような形状により、空気濾過面積を増加させ、濾過面積が小さい場合詰まると気流通過効率に悪影響を与えることを回避し、濾過網の自己クリーニング過程中、クリーニングが不十分である場所があっても、後続の気流通過効率に影響を与えることがない一方、濾過網601の傾斜角度は空気進入通路102の内壁に対して0~80°の範囲、好ましくは5~45°の範囲に設定され、濾過網自己クリーニングの洗い流し面積もそれに応じて大きく、飛散物などが濾過網孔に埋め込まれて洗い流さないことを効果的に防止することができる。
【0182】
図19から分かるように、容器からの湿潤気流が最初に濾過網の一面(濾過面として定義され、飛散物などを遮断する)を通過し、その後濾過網を通って引き続き上方に流れて除湿ターンテーブル200の除湿部201に到達する。自己クリーニング水流がノズル給水管603からクリーニングノズル602を介して吐出され、濾過網601の濾過面を洗い流してそれに付着した飛散物などを除去する。
【0183】
別の実施例では、クリーニングノズル602は濾過網の非濾過面6012に設けられ、自己クリーニング過程中、ノズル602は気流の流れ方向とは反対的に濾過網に一定流速の水流を吐出し、すなわち濾過網に一定の衝撃力を有する水流を吐出し、濾過網の非濾過面6012から濾過網に吐水して濾過網に付着した飛散物を洗い流す。
【0184】
図19において、矢印1は濾過網自己クリーニング水流方向であり、矢印2は容器からの湿潤気流の流れである。ここで、クリーニングノズル602は空気入口方向とは反対であり、吐出した自己クリーニング水流が空気入口の風向に逆らって流れ、クリーニング濾過網601上の飛散物や異物をより徹底的に除去することができる。本実施例における自己クリーニング水流が空気入口方向とは反対であり、濾過網の濾過面6011に沿ってもよく、濾過網の非濾過面6012に沿ってもよく、濾過面を洗い流すとき、水流の流速および流量が比較的に小さく、非濾過面6012を洗い流すとき、水流流速および流量が比較的に大きく、水流が濾過網の延在面と例えば40~90°の角度をなして濾過網の孔に埋め込まれた飛散物を洗い流す。
【0185】
図20は、本願の濾過部品のノズルの構造概略図である。
【0186】
図20を参照すると、クリーニングノズル602はノズル給水管603に接続された接続箇所6021、および鴨居状の延在部6022を含む。ここで、接続箇所6021は、ノズル給水管603に接続され、延在部6022は接続箇所から延在し、高さ方向に向かって徐々に縮み、幅方向に向かって徐々に広がり、下方に向かって略扁平な水流を形成する。
【0187】
さらに、好ましくは、クリーニングノズル602の延在部6022(出水口)の幅は濾過網の幅以上またはわずか小さく(例えば90%の幅)、濾過網を可能な限り網羅的にクリーニングする。
【0188】
図21は、本願の濾過部品のノズルの位置概略図である。
【0189】
図21に示すように、濾過網601は空気進入通路102に沿って傾斜して設けられ、空気入口方向に対向する面は濾過面6011であり、すなわち容器からの空気中の飛散物や異物が大量に濾過されて該濾過面6011側に溜まる。したがって、濾過網自己クリーニングの作用面は、濾過網の濾過面6011に設けられることが好ましい。該目的を達成するために、クリーニングノズル602は濾過網601の濾過面6011側に設けられることが好ましく、より好ましくは、濾過網601に沿って傾斜して設けられる。このように、ノズル給水管603から提供されるクリーニング水がクリーニングノズル602から吐出された後、濾過面6011全面に包括的に吐出され得る。
【0190】
別の実施例では、選択可能に、クリーニングノズル602は濾過網601の2つの側面(濾過面6011および濾過面に対向する非濾過面6012)に対向するように設けられ、これにより、濾過網の2つの側面を同時にクリーニングすることができる。より好ましくは、2つのクリーニングノズル602は、それぞれ濾過網の濾過面6011および非濾過面6012に対向し、濾過網の2つの側面を同時にクリーニンすることができ、クリーニン効率およびクリーニング力が向上する。この場合、例えば1つのクリーニングノズル602がまず吐水して非濾過面6012をクリーニングし、設定された時間が経過した後に別のクリーニングノズル602を起動させ、吐水して濾過面6011をクリーニングしてもよく、または同時に起動させてもよい。これにより、濾過網のクリーニング効果をさらに向上させることができる。
【0191】
好ましくは、クリーニングノズル602は通常、乾燥装置の作業を停止したときクリーニング濾過網の作業を開示するように設定され、クリーニングノズルが吐水して濾過網をクリーニングするとき、空気進入通路102内の空気の含水率が増加し、乾燥装置の作業に不利になることを回避することができる。さらに、クリーニングノズル602は、乾燥装置の作業を開始する前にクリーニング吐水を開始するように設定されてもよく、これにより、濾過網上の飛散物や異物を完全に除去した後、容器空気入口から空気を供給し、乾燥装置の乾燥作業を開始することができる。クリーニングノズル602のクリーニング吐水作業の時間は予め設定された時間であってもよく、検出モジュールを設け、濾過網601上の飛散物や異物が完全に除去したかどうかを検出し、完全に除去したと検出した場合、クリーニングノズル602の吐水クリーニングを停止するように制御してもよい。
【0192】
選択可能に、クリーニングノズルの位置にクリーニングの水検出装置がさらに設けられてもよく、クリーニング水の流量、速度、濾過網のクリーニング状態などのパラメータを検出して制御装置に送信し、制御装置によってクリーニング水の吐出または停止、吐出頻度、吐出速度などを制御してもよい。
【0193】
図22は、本願の濾過部品の凝縮ノズルの位置概略図である。
【0194】
好ましい実施例では、濾過部品60に凝縮ノズル605がさらに設けられ、空気進入通路102の外壁に設けられ、空気進入通路102の外壁に吐水して予備凝縮を行う。容器空気進入通路102を介して乾燥装置に進入した湿潤空気に大量水分が含まれ、その温度は通常の常温または高い温度である。空気進入通路102内の湿潤空気を予備凝縮することにより、循環気流中の水蒸気を液体の水に事前に凝縮させ、予め設定されたランナ(例えば空気進入通路102の外壁の外側にスリーブを設けて凝縮水ランナ空間を形成する)を通じて装置に排出させ、このように、循環気流中の水分を予め減少させ、乾燥装置の除湿効率を向上させ、除湿時間を短縮させ、省エネを図る。もちろん、該予備凝縮ノズル605は空気進入通路102内壁に直接注水してもよく、水流が内壁に沿ってゆっくり流れて空気進入通路の壁が低温状態に維持され、さらに空気進入通路を流れる気流を凝縮する。
【0195】
本実施例では、容器の空気出口の空気進入通路102の凝縮作用は、凝縮ノズル605を介して空気進入通路102のダクト外壁にゆっくり吐水し、ダクト壁の連続的な低温を維持することで、ダクトを流れる高温多湿の気流を凝縮させる。したがって、通常、乾燥装置の作業を開始するとき、凝縮ノズル605は、容器内の衣類乾燥が完了し、乾燥装置の作業を停止するまで、吐水凝縮作業を開始してもよく、または、乾燥階段の初期に起動し、後期で停止してもよく、これは、初期に気流中の含水率が高く、予備凝縮を起動させることで気流中の含水率を低減させ、乾燥効率を向上させるためである。
【0196】
好ましくは、該空気進入通路102外側に外側管を設け、凝縮ノズル605は該外側管と空気進入通路102の外壁間に設けられ、空気進入通路102のダクト外壁と外側管が嵌合された内壁間に水流空間が形成されて凝縮水を独立した排水ダクトを介して洗濯機に排出させ、または容器外ドラムに流入させて容器の排出通路と合流し、洗濯機の排水ダクトから排出させ、これにより、ダクト外壁に吐水する同時に該部分の凝縮水が散水しなくこと達成することができる。
【0197】
選択可能に、凝縮ノズル位置に凝縮水の検出装置がさらに設けられ、凝縮水の流量、速度を検出して制御装置に送信し、制御装置によって凝縮水の吐出または停止、吐出速度などを制御してもよい。
【0198】
本願の別の選択可能な実施例では、クリーニングノズルを設けなくてもよく、それに応じて、空気進入通路102に着脱可能な濾過網601を設け、ユーザが該濾過網601を取り外して洗浄した後に空気進入通路102に組み付ける。ユーザが濾過網を容易に着脱するために、好ましくは、空気進入通路102の経路を、洗濯機の前端パネルまたは側方パネルを貫通して設置された着脱可能なボックスとして設定され、濾過網601は着脱可能なボックスに設けられ、ユーザは該ボックスを開き、濾過網を取り出して洗浄した後にボックスに戻してボックスを閉じることができる。
【0199】
図23は、本願の除湿モジュールの構造概略図である。
【0200】
図23に示すように、本願の乾燥装置の主要部分は除湿モジュール20であり、除湿モジュール20は上から下へ順次第2ターンテーブルハウジング505、除湿ターンテーブル200、第1ターンテーブルハウジング501を含む。第1ターンテーブルハウジング501、第2ターンテーブルハウジング505間はスナップファスナー、ボルト、接着剤などによって互いに固定される。
【0201】
さらに、除湿モジュール20は除湿部201、再生部202の2つの機能領域を含み、2つの機能領域は第2ターンテーブルハウジング505、第1ターンテーブルハウジング501およびそれらの間の仕切部品によって分割されて隔離される。ここで、第2ターンテーブルハウジング505、第1ターンテーブルハウジング501にそれぞれ再生部の仕切部品が設けられ、ハウジングの内部空間を少なくとも除湿部201、再生部202の2つの領域に分割し、両者の相対的なシール状態を維持する。除湿ターンテーブル200は、第2ターンテーブルハウジング505、第1ターンテーブルハウジング501によって密閉空間内に封入され、第1ターンテーブルハウジング501の中心の軸受によって固定に回転する。
【0202】
第2ターンテーブルハウジング505の内部空間は除湿ターンテーブル200の除湿部201に対応し、循環空気の流動に使用される。第2ターンテーブルハウジング505上に設けられた加熱モジュール302は除湿ターンテーブル200の再生部202に対応し、再生空気の流動に使用される。第1ターンテーブルハウジング501は除湿ターンテーブル200の除湿部201および再生部202に対応し、第1ターンテーブルハウジング501において第1ハウジングの再生領域仕切部品501-1によって除湿部201および再生部202が分割される。
【0203】
図23を参照すると、除湿モジュール20のハウジング部材は第1ハウジングの再生領域組立体202-2および第2ハウジングの再生領域組立体202-3をさらに含み、少なくとも除湿ターンテーブルの再生部202と除湿部201を分割して両者の相対的な密閉状態を維持し、すなわち、再生部202の気流が仕切部品を通って除湿部201に流れること、除湿部の気流が仕切部品を通って再生部に流れることを可能な限りに少なくするために使用される。
【0204】
第1ハウジングの再生領域組立体202-2は第1ターンテーブルハウジング501に接続され、第1ターンテーブルハウジング501と除湿ターンテーブル200間の移動可能な密閉接触を達成する。具体的に、第1ハウジングの再生領域組立体202-2は、好ましく、上、下2つあり、ここで、第1ターンテーブルハウジング501に近い第1ハウジングの再生領域組立体202-2は硬質取付部材であり、第1ターンテーブルハウジング501を固定するために使用され、除湿ターンテーブル200に近い第1ハウジングの再生領域組立体202-2は可撓性密閉部材であり、除湿ターンテーブル200に移動可能に密閉接触するために使用される。もちろん、取付方法によって、以上の硬質の取付部材および可撓性の密閉部材は置き換えてもよい。第1ハウジングの再生領域組立体202-2は再生部202に対応する領域に合致する形状、例えば扇形に形成され、第1ターンテーブルハウジング501の第1ハウジングの再生領域仕切部品501-1上に固定され、第1ハウジングの再生領域仕切部品501-1とともに再生部202の空間を密閉して限定するために使用される。
【0205】
第2ハウジングの再生領域組立体202-3は第2ターンテーブルハウジング505に接続され、第2ターンテーブルハウジング505と除湿ターンテーブル200間の移動可能な密閉接触を達成する。具体的には、第2ハウジングの再生領域組立体202-3は、好ましく、上、下2つあり、ここで、第2ターンテーブルハウジング505に近い第2ハウジングの再生領域組立体202-3は硬質取付部材であり、第2ターンテーブルハウジング505を固定するために使用され、除湿ターンテーブル200に近い第2ハウジングの再生領域組立体202-3は可撓性密閉部材であり、除湿ターンテーブル200に移動可能に密閉接触するために使用される。第2ハウジングの再生領域組立体202-3は、再生部202に対応する領域に合致する形状、例えば扇形に形成され、第2ターンテーブルハウジング505の第2ハウジングの再生領域仕切部品505-3上に固定され、第2ハウジングの再生領域仕切部品505-3とともに再生部202の空間を密閉して限定するために使用される。また、加熱モジュール302は、第2ターンテーブルハウジング505が所在する円盤平面の扇形ノッチ領域(再生部202に対応する領域)に固定され、熱密閉部材によって第2ターンテーブルハウジング505との間に熱密閉を形成する。
【0206】
図24は、除湿モジュールの密閉パッケージの分解構造図である。
【0207】
図24に示すように、本願の実施例では、第2ターンテーブルハウジング505は第1ターンテーブルハウジング501に密閉して固定的に接続され、除湿ターンテーブル200をその内部に密閉して封入し、例えば、軟質ゴム材質のハウジングシールリング206によって第2ターンテーブルハウジング505と第1ターンテーブルハウジング501間の密閉接続を実現する。
【0208】
選択可能に、ハウジングシールリング206はゴムガスケットまたはシリコーンガスケットであり、上下部ハウジングに金属プレッシャープレートおよびネジによって固定される。具体的に、第2ターンテーブルハウジング505および第1ターンテーブルハウジング501のターンテーブル部分(除湿ターンテーブル200に接続された部分)にシールリング5の取付溝が設けられ、第2ターンテーブルハウジング505および第1ターンテーブルハウジング501を係合させてボルトによって締結させ、ターンテーブル領域全体の密閉を実現する。
【0209】
図25は、本願の除湿モジュールの下部ハウジングの構造概略図である。
【0210】
図25に示すように、除湿モジュールの第1ターンテーブルハウジング501は循環ファン101と連通し、循環空気(湿潤気流)が第1ターンテーブルハウジング501の開口から除湿ターンテーブル200の下方空間(第1ターンテーブルハウジング501によって限定された空間)に進入して循環流動し、さらに上方に除湿ターンテーブル200を通過して除湿ターンテーブル200の上方空間(第2ターンテーブルハウジング505によって限定された空間)に対流流動し、湿潤の循環空気が除湿部201領域の除湿ターンテーブルによって脱水されて乾燥される。
【0211】
第1ターンテーブルハウジング501に少なくとも2つの第1ハウジングの再生領域仕切部品501-1(再生部仕切部品)、および少なくとも1つの第1ハウジングの除湿領域仕切部品501-2(除湿部仕切部品)が設けられる。第1ハウジングの再生領域仕切部品501-1は第1ターンテーブルハウジング501の再生部202に対応する領域に形成され、小さな扇形形状に形成され、第1ターンテーブルハウジング501において少なくとも再生部202と除湿部201を分割して両者の相対的な密閉状態を維持するために使用される。第1ハウジングの除湿領域仕切部品501-2(除湿部仕切部品)は第1ターンテーブルハウジング501の除湿部201に対応する領域において、大きな扇形形状に形成され、第1ターンテーブルハウジング501における除湿部201領域をターンテーブル周方向に沿って少なくとも2つの部分に分割し、除湿部201領域において循環気流を分け、該除湿部仕切部品により、循環気流が循環ファンから除湿ターンテーブルと第1ターンテーブルハウジング501の空間に進入した後少なくとも2部分に分けられ、気流の遠心力により除湿ターンテーブルの大きな直径でのみ作用し、円の中心付近の気流が小さくなり、吸湿効率に影響を与えることを回避する。
【0212】
図26は、本願の第2ターンテーブルハウジングの構造概略図である。
【0213】
第2ターンテーブルハウジング505は、除湿ターンテーブル200に対応する円盤状に形成され、互いに隔離した第2ハウジングの除湿領域505-1(除湿モジュールの除湿部201に対応)および第2ハウジングの再生領域505-2(除湿モジュールの再生部202に対応)を含む。第2ターンテーブルハウジング505に第2ハウジングの再生領域仕切部品505-3が設けられ、第2ハウジングの除湿領域505-1(除湿モジュールの除湿部201に対応)および第2ハウジングの再生領域505-2を隔離して相対的な密閉状態を維持する。また、第2ターンテーブルハウジング505の周方向外側に循環空気の空気出口505-4が設けられ、空気排出通路203と連通し、除湿モジュール20と容器Aを連通するように設けられ、除湿後の乾燥循環気流を容器Aに流入させて容器A中の衣類を乾燥する。
【0214】
別の実施例では、第1ハウジングの再生領域仕切部品501-1および第2ハウジングの再生領域仕切部品505-3上に選択的または両方とも密閉部材が設けられ、該密閉部材はターンテーブル200と隔離または干渉してもよく、ターンテーブル200の回転において、除湿部201と再生部202間の気密性を確保する。例えば、第1ハウジングの再生領域仕切部品501-1に密閉毛片を設け、第2ハウジングの再生領域仕切部品505-3に密閉部材を設けず、密閉毛片がターンテーブル200と干渉し、第2ハウジングの再生領域仕切部品505-3の端面とターンテーブル200間に例えば0.2~5mmの隙間があり、または第1ハウジングの再生領域仕切部品501-1および第2ハウジングの再生領域仕切部品505-3にそれぞれターンテーブル200と干渉する密閉毛片を設けてもよく、または第1ハウジングの再生領域仕切部品501-1および第2ハウジングの再生領域仕切部品505-3にそれぞれ密閉軟質ゴムを設け、または密閉部材を設けず、密閉軟質ゴムまたは仕切部品の端面とターンテーブル200の隙間を0.2-5mmの範囲に設け、密閉性を可能な限り確保する。
【0215】
図1および
図26を参照すると、第2ターンテーブルハウジング505の第2ハウジングの再生領域505-2に分離された加熱モジュール302が設けられ、加熱モジュール302の本体は第2ターンテーブルハウジング505から離れて設けられ、加熱モジュール302の下端面は第2ターンテーブルハウジング505と連通し、再生空気の対流空間を形成する。好ましくは、加熱モジュール302は第2ターンテーブルハウジング505の所在円盤平面内に設けられ、除湿モジュール20の全体高さを低減する。
図1および
図26に示すように、第2ターンテーブルハウジング505は円盤状に形成され、小さな部分の扇形領域に分離された加熱モジュール302が収容され、該加熱モジュール30の周辺に再生ファン301と連通するヒータ空気入口302-1が設けられ、再生ファン301からの乾燥再生空気を受け、高温乾燥再生空気に加熱するために使用され、加熱モジュール302は扇形面の下端面に第2ターンテーブルハウジング505と連通するヒータ空気出口302-2が設けられ、高温乾燥の再生空気を除湿ターンテーブル200の再生部202に出力し、再生部202領域の除湿ターンテーブル200中の水分を除去するために使用される。
【0216】
第2ターンテーブルハウジング505上の加熱モジュール302は再生ファン301と連通し、再生空気が加熱モジュール302のヒータ空気入口302-1から加熱モジュール302の内部空間に進入し、ヒータ空気出口302-2を通過した後下方に加熱モジュール302を通過して加熱され、除湿ターンテーブル200を通過して除湿ターンテーブル200の下方空間(第1ターンテーブルハウジング501によって限定された空間)に対流流動して循環流動することにより、再生部202領域の除湿ターンテーブルを乾燥脱水する。
【0217】
選択可能な実施例では、再生ファンの空気出口は加熱モジュール302の側面空気入口と連通し、略扇形の加熱モジュール302の半径にほぼ垂直な方向から再生気流を吹き付ける。
【0218】
図27は、本願の乾燥装置の除湿ターンテーブルの内部構造概略図である。ここで、
図27aは除湿ターンテーブルの分解構造概略図であり、
図27bは除湿ターンテーブルの組立構造概略図である。
【0219】
図27に示すように、除湿ターンテーブル200はモレキュラーシーブ200-1、駆動ホイール200-2、補助回転リング200-3、シールリング200-5を含む。ここで、モレキュラーシーブ200-1は除湿ターンテーブル200の中心領域に形成され、駆動ホイール200-2、補助回転リング200-3およびターンテーブルシールリング200-5はモレキュラーシーブ200-1の厚さ方向に沿ってモレキュラーシーブ周辺に並列に設けられる。
【0220】
駆動ホイール200-2はモレキュラーシーブ200-1の周りに設けられ、その円周外側に駆動歯が設けられ、駆動モータと伝達可能に協働して、モータ駆動下でモレキュラーシーブ200-1を回転させるように駆動する。
【0221】
補助回転リング200-3は駆動ホイール200-2の下方であってモレキュラーシーブ200-1の周りに設けられ、可撓性ローラ200-4と接触して相対的に転がり、モレキュラーシーブ200-1のスムーズな回転を補助するために使用される。具体的に、補助回転リング200-3は、ターンテーブルハウジング内部に設けられる少なくとも1つの可撓性ローラ200-4と転がり可能に協働し、除湿ターンテーブルの正常回転を補助し、摩擦力を低減するために使用される。
【0222】
好ましくは、除湿モジュール20に少なくとも1つの可撓性ローラ200-4が設けられ、ターンテーブルハウジング内側に設けられ補助20回転リング200-3と転がり可能に接触し、除湿ターンテーブルの正常回転を補助し、摩擦力を低減するために使用される。好ましくは、可撓性ローラ200-4は可撓性を有し変形可能であり、除湿ターンテーブルが回転軸に対してずれたとき、補助回転リング200-3は可撓性ローラ200-4を圧縮して変形させることができ、補助回転リングと可撓性ローラ200-4の当接によりターンテーブルが回転する際に摩擦力を発生させない。
【0223】
選択可能に、除湿ターンテーブル位置にターンテーブル検出装置が設けられ、除湿ターンテーブルの回転数を監視して制御装置に送信し、乾燥作業において除湿ターンテーブルの継続的な回転を確保し、加熱モジュールがある領域を連続的に加熱して除湿ターンテーブルを焼くことを避けることができる。
【0224】
ターンテーブルシールリング200-5は、補助回転リング200-3の下方であってモレキュラーシーブ200-1の周りに設けられ、除湿ターンテーブル200とターンテーブルハウジング間の回転可能な密閉を実現する。ターンテーブルシールリング200-5は軟質で変形可能な材料、特に耐食で、吸水によって過度に膨張しない材料、例えば毛片、発泡体、軟質ゴムなどとすることができる。除湿ターンテーブル200がターンテーブルハウジングに取り付けられた後、ターンテーブルシールリング200-5のサイズは、ターンテーブルハウジング内壁と一定の間隔だけ重なるように設定され、ターンテーブルシールリング200-5とターンテーブルハウジング内壁の干渉嵌合を実現し、ターンテーブルシールリング200-5の弾性変形作用下で回転可能な密閉接触効果を達成し、循環気流が除湿ターンテーブル200とターンテーブルハウジング間の隙間を通過することを阻止し、洗濯機の容器からの湿潤気流の大部分が除湿ターンテーブルを通過して吸湿されることを確保し、除湿ターンテーブル周辺とターンテーブルハウジング間の隙間から漏れることはない。
【0225】
もちろん、以上の駆動ホイール200-2、補助回転リング200-3、シールリング200-5の並列順序は選択可能であり、以上の3部分はそれぞれ異なる機能を実現し、以上の3部分は並列に設けられていればよく、具体的な設置順序に特に限定されない。
【0226】
図28は、シールリングが第1ターンテーブルハウジングに設けられた場合の構造概略図である。
【0227】
図28に示すように、別の選択可能な実施例では、ターンテーブルシールリング200-5は第1ターンテーブルハウジング501上に固定的に設けられ、ターンテーブルシールリング200-5のサイズは、除湿ターンテーブル200周辺と一定間隔だけ重なり、ターンテーブルシールリング200-5と除湿ターンテーブル200周辺の干渉嵌合を実現し、理由は上記と同様である。この場合、第1ターンテーブルハウジング501と第2ターンテーブルハウジング505の結合箇所の周辺にターンテーブルシールリング200-5が設けられ、ターンテーブルの上下部ハウジングの結合箇所を密閉する一方、除湿ターンテーブル200を回転可能に密閉する。
【0228】
図29は、除湿ターンテーブルの振動減衰の構造概略図である。
【0229】
図29に示すように、除湿ターンテーブル200のモレキュラーシーブ200-1の材料は比較的脆い特性を有し、回転過程中、洗濯機振動やハウジング衝突により損傷しやすい。したがって、最大限にモレキュラーシーブ200-1の振動を減少し、振動損傷を避けるために、モレキュラーシーブ200-1に振動減衰処理を施す必要がある。
【0230】
本願の実施例では、モレキュラーシーブ200-1の振動減衰構造は、円周振動減衰部材200-6および/または中心振動減衰部材200-7を含み、以下、それぞれ詳細に説明する。
【0231】
円周振動減衰部材200-6は可撓性材料、例えば発泡体などから形成され、モレキュラーシーブ200-1と駆動ホイール200-2間であってモレキュラーシーブ200-1の周りに設けられ、モレキュラーシーブ200-1外周と第1ターンテーブルハウジング501および第2ターンテーブルハウジング505の内周との間に緩衝を形成し、回転中、モレキュラーシーブがハウジングと衝突して損傷することを回避する。
【0232】
図29を参照すると、除湿ターンテーブル200は中心孔を有し、第1ターンテーブルハウジング501中心に嵌設された回転軸501-3に対応して設けられそれを中心軸として回転する。
【0233】
中心振動減衰部材200-7は円環状に形成され、モレキュラーシーブ200-1と第1ターンテーブルハウジング501間に設けられ第1ターンテーブルハウジング501の回転軸501-3に外嵌され、モレキュラーシーブ200-1と第1ターンテーブルハウジング501間に振動緩衝を形成する。第1ターンテーブルハウジング501は、通常、洗濯機のフレームと直接接続され(剛性接続またはフレキシブルに接続され)、洗濯機の振動は第1ターンテーブルハウジング501に容易に伝達されるため、上記中心振動減衰部材200-7により第1ターンテーブルハウジング501からの振動によるモレキュラーシーブ200-1への損傷を効果的に緩衝することができる同時に挟持固定効果を強化することができる。
【0234】
なお、モレキュラーシーブ200-1の円周振動減衰および/または端面振動減衰は同時に設定する必要がなく、一方の振動減衰構造を設けることで所望の振動減衰効果が得られる場合には、一方の振動減衰構造のみを設けることも可能である。
【0235】
除湿ターンテーブル200のモレキュラーシーブ200-1は吸湿材料から形成され、材料の水分吸着量、水分蒸発量、減菌、機械的安定性などの性能を総合的に考慮する必要がある。選択可能に、本願のモレキュラーシーブ200-1は、塩化リチウム、シリカゲル、変性シリカゲル、ゼオライト、活性アルミナ、13X(ナトリウムX型)モレキュラーシーブなどの材料から選択され得る。
【0236】
本願の実施例では、除湿モジュール20に駆動装置がさらに設けられ、駆動モータおよび伝達部材を含み、除湿ターンテーブル200の回転を駆動するために使用される。
【0237】
駆動装置207は設置位置および駆動方法によって、周辺駆動装置207または中心駆動装置208に分けられ、以下それぞれ詳細に説明する。
【0238】
図30は、本願の実施例の除湿ターンテーブルの周辺駆動装置の構造概略図である。
【0239】
図30に示すように、周辺駆動装置207は周辺駆動モータ207-1および周辺伝達歯車207-2を含む。周辺駆動装置207は除湿ターンテーブル200の周辺に回転可能に設けられ、周辺駆動によって除湿ターンテーブル200の回転を駆動する。
【0240】
周辺駆動の場合、除湿ターンテーブル200の外周に歯車状の駆動ホイール200-2が外嵌され、周辺伝達歯車207-2は、好ましく、周辺駆動モータ207-1の駆動軸に外嵌され、駆動ホイール200-2の歯車に回転可能に咬合され、周辺駆動モータ207-1の駆動下で、除湿ターンテーブル200の回転を駆動する。
【0241】
選択可能に、駆動モータ207-1、周辺伝達歯車207-2および駆動ホイール200-2は、直接接触ではなく、ラックアンドピニオン、プーリベルトなどの伝達ベルトを用いて伝達接続されてもよい。
【0242】
中心駆動装置208(図示せず)は回転可能に除湿ターンテーブル200の中心に設けられ、中心駆動的に除湿ターンテーブル200の回転を駆動する。中心駆動装置208は中心駆動モータ208-1および中心伝達軸208-2を含む。
【0243】
中心駆動の場合、除湿ターンテーブル200の外周に歯車状の駆動ホイール200-2が外嵌されなく、中心伝達軸208-2を除湿ターンテーブル200の中心に固定接続し、中心駆動モータ208-1の駆動下で、除湿ターンテーブル200の回転を駆動する。選択可能に、中心伝達軸208-2に外歯車が固定され、除湿ターンテーブル200の中心孔内に内歯車が設けられ、該内、外歯車が互いに密接に咬合し、中心駆動モータ208-1が中心伝達軸208-2を介して除湿ターンテーブル200との伝達を実現する。
【0244】
図31は、本願の実施例の除湿モジュールの可撓性ローラの構造概略図である。
【0245】
図31a、
図31bを参照すると、除湿ターンテーブル200の外周に少なくとも1つの可撓性ローラ200-4が設けられ、除湿ターンテーブルの正常運動(回転または移動)を補助し、摩擦力を低減するために使用される。好ましくは、可撓性ローラ200-4はターンテーブルハウジングの内側に設けられて補助回転リング200-3と転がり可能に接触し、例えば、第1ターンテーブルハウジング501の内周から外側に突出する取付部に設けられる。複数の可撓性ローラ200-4はターンテーブルハウジングの内壁面に設けられ、除湿ターンテーブル200は複数の可撓性ローラ200-4と直接接触し、除湿ターンテーブル200の位置が運動過程において大きくずれないようにすることができる。
【0246】
好ましくは、可撓性ローラ200-4は可撓性を有し変形可能であり、除湿ターンテーブルが回転軸または移動軌道に対してずれたとき、補助回転リング200-3は可撓性ローラ200-4を圧縮して変形させ、補助回転リング200-3と可撓性ローラ200-4の当接によりターンテーブルが回転するとき摩擦力を発生させない。可撓性ローラ200-4の直径が可変であり、または可撓性ローラ200-4の回転中心位置が調整可能であり、可撓性ローラ200-4とターンテーブルハウジングの接触点から除湿ターンテーブル200の回転中心までの距離が調整可能である。
【0247】
このように、可撓性ローラ200-4がターンテーブルハウジングとの押圧が発生するとき、押圧点と可撓性ローラ200-4の回転軸との間の距離が可変である。一方、除湿ターンテーブル200全体が運動においてターンテーブルハウジング内周との摺動摩擦を解消し、他方、可撓性ローラ200-4の直径が可変であるため、除湿ターンテーブル200の不均一な回転によりターンテーブルハウジング内周との衝突衝撃を低減し、除湿ターンテーブル200への衝撃により除湿ターンテーブル200が損傷することを回避する。
【0248】
可撓性ローラ200-4の数は好ましくは6つであり、除湿ターンテーブル200外周に沿って均一に分布する。もちろん、本願はこれに限定されなく、実際のニーズに応じて他の数を設定してもよい。
【0249】
別の選択可能な実施例では、可撓性ローラ200-4が設けられるかどうかにかかわらず、ターンテーブルハウジングにローラ軌道または軌道溝(図示せず)を設けることができ、軌道溝は除湿ターンテーブル200を中心に向かってまたは外周の方向において制限することができ、除湿ターンテーブル200をより安定的に所定位置に保持させることができる。
【0250】
図32は、本願の実施例の除湿モジュールの補助ローラの構造概略図である。
【0251】
図32に示すように、第1ターンテーブルハウジング501内の底面の最外縁には、第1ターンテーブルハウジング501と除湿ターンテーブル200間に1つまたは複数の補助ローラ200-8がさらに設けられ、除湿ターンテーブル200の運動過程において除湿ターンテーブル200と第1ターンテーブルハウジング501間の摩擦を解消するために使用される。
【0252】
好ましくは、補助ローラ200-8は非変形な剛性ローラとして形成され、運動過程において直径が変形しない。
【0253】
図33は、本願の乾燥装置の加熱モジュールの密閉構造概略図である。
【0254】
図33に示すように、加熱モジュール302は第2ターンテーブルハウジング505の第2ハウジングの再生領域505-2に設けられ、第2ターンテーブルハウジング505とは分離して設けられる。
【0255】
加熱モジュール302と第2ターンテーブルハウジング505の間は、好ましく、熱隔離材料から隔離され密閉される。具体的には、加熱モジュール302と第2ターンテーブルハウジング505間に、加熱モジュール302の外部輪郭に沿った第1密閉部材302-3がさらに設けられ、好ましくは断熱または熱絶縁材料から形成され、加熱モジュール302と第2ターンテーブルハウジング505間の熱伝導を隔離するために使用される。
【0256】
第1密閉部材302-3の上面に、選択可能に、第2密閉部材302-4がさらに設けられ、加熱モジュール302と第2ターンテーブルハウジング505との間の断熱および衝突緩衝のために使用される。第2密閉部材302-4は好ましくは変性ゲル材料、例えば発泡体、シリカゲルまたは軟質ゴムからなり、第1密閉部材302-3を覆い、加熱モジュール302の外部輪郭に沿って設けられ、固定、断熱のために使用され、同時に加熱モジュール302と第2ターンテーブルハウジング505間の接触衝突を緩衝するために使用される。
【0257】
加熱モジュールの温度が非常に高いため、加熱モジュールが第2ターンテーブルハウジング505と直接接触すると、時間の経過の場合に、第2ターンテーブルハウジング505が変形またはやけどする恐れがある。第2ターンテーブルハウジング505と加熱モジュール302間に第1密閉部材302-3および第2密閉部材302-4がさらに設けられ、1つの温度伝導緩衝帯を形成する。
【0258】
図34は、本願の乾燥装置の加熱モジュールのメッシュプレートの構造概略図である。ここで、
図34aは加熱モジュールの空気出口としてのメッシュプレートの構造概略図であり、
図34bは加熱モジュールの空気入口の構造概略図である。
【0259】
図34に示すように、第2ターンテーブルハウジング505は円盤状に形成され、扇形領域の小部分は分離された加熱モジュール302を収容し、該加熱モジュール302の外周に再生ファン301と連通するヒータ空気入口302-1が設けられ、再生ファン301からの乾燥の再生空気を受け、それを高温の乾燥再生空気に加熱するために使用され、加熱モジュール302は扇形面の下端面に第2ターンテーブルハウジング505と連通するヒータ空気出口302-2が設けられ、高温乾燥の再生空気を除湿ターンテーブル200の再生部202に出力し、除湿ターンテーブル200を通過して除湿ターンテーブル200の下方空間(第1ターンテーブルハウジング501によって限定された空間)に対流流動して循環流動させ、再生部202領域の除湿ターンテーブルを乾燥脱水するために使用される。
【0260】
該選択可能な実施例では、加熱モジュール302は、上下壁および半径方向に沿った2つの側壁から形成された空間を含む扇形構造を有し、加熱モジュール302は、ヒータ空気出口302-2に設けられたメッシュプレート303、メッシュプレート303の下にあるヒータ304、下壁の1つの側壁に外側へ延在するサーモスタット305を含む。
【0261】
加熱モジュール302は再生ファン301と連通し、再生空気が加熱モジュール302のヒータ空気入口302-1から加熱モジュール302の内部空間に進入し、ヒータ空気出口302-2を介してメッシュプレート303を吹き付け、その後メッシュプレート303の風穴を介して下にヒータ304を吹き付け、ヒータ304によって加熱された後再生部のターンテーブル部分に流れ、これにより、再生部のターンテーブル部分を加熱して水分を脱着させる効果を達成することができる。
【0262】
好ましくは、メッシュプレート303の複数の風穴の配列形状はヒータ304の形状と一致させることにより、メッシュプレート303の空気の大部分または全部がヒータ304を通過し、未加熱空気の存在による加熱モジュールの効率低下を回避することができる。
【0263】
メッシュプレート303の複数の風穴の直径は、好ましく、加熱モジュール302の周辺に沿って加熱モジュール302の中心方向に向かって徐々に小さくなり、または小さくなる傾向があるように設定される。これは、再生空気が加熱モジュール302の外周のヒータ空気入口302-1から進入するとき、風速が高く、風穴直径が大きいと風穴を通過しやすく、加熱モジュール302に近い中心位置において、加熱モジュール302の空間が徐々に狭くなり、風速が遅くなり、風穴直径が小さいと、より多くの再生空気を風穴に通過させやすい。
【0264】
図35は、本願の乾燥装置の加熱モジュールのヒータの構造概略図である。ここで、
図35aはヒータとメッシュプレートの相対位置の概略図であり、
図35bはヒータのレイアウトの構造図である。
【0265】
図35に示すように、ヒータ304はメッシュプレート303の風穴の空気出口経路に設けられ、風穴の大部分または全部を覆う。さらに、ヒータとメッシュプレートは所定距離を空け、すなわちメッシュプレート303に近接して設けられ、風穴からの空気が均一に加熱され、同時にヒータが風穴を通過した空気に過度の抵抗を生じさせない。
【0266】
好ましくは、ヒータ304は風穴の真下であって加熱モジュールの半径延在方向に対してわずかにずれている。このように、空気が加熱モジュールの半径に沿って奥側に流れて風穴を通過するとき、矢印に示す半径方向の速度を持っているため、わずかなずれにより、風穴を通過した空気がちょうどヒータに面し、ヒータの気流への加熱効率を向上させることができる。
【0267】
図35bに示すように、加熱モジュール302の1つの側壁から外側に延在するサーモスタット取付部が設けられ、そこにサーモスタット305が取り付けられ、ヒータの温度またはメッシュプレート17から出る気流温度を監視するために使用される。
【0268】
好ましくは、サーモスタット取付部に1つの熱伝導シート305-1が設けられ、サーモスタット305は熱伝導シート内に設けられ、すなわち熱伝導シート305-1はサーモスタット305を覆い、ヒータの温度を熱伝導により熱伝導シート305-1に伝導させ、サーモスタット305が熱伝導シート305-1の温度を直接検出し、加熱モジュール内の空気温度を安定的に監視することができる。これにより、熱空気が加熱モジュール空間でカオス流または乱流を形成し、その結果、該領域の温度が不安定なものとなり、熱伝導シート305-1を設けないと、サーモスタット305によって検出された温度がジャンプされ非常に不安定になり、ヒータ304の有効制御に不利である。
【0269】
選択可能に、サーモスタット305が制御装置に接続され、制御装置によりヒータの加熱出力および時間、再生ファンおよび除湿ターンテーブルの回転数などを制御し、加熱開始期間と温度継続期間において正確な温度制御を実現する。
【0270】
図1を参照すると、乾燥装置Bは再生モジュール30の下流に凝縮モジュール40が設けられ、再生モジュール30の再生空気出口3012は凝縮モジュール40の凝縮器の空気入口405と連通し、再生空気出口3012から出力された高温多湿の再生気流を凝縮器401に入力させて凝縮して低温の乾燥気流を形成し、凝縮モジュール40の凝縮器の空気出口406から大気に排出させ、衣類処理装置の設置空間の大気温度および湿度に悪影響を与えることを回避する。または、好ましくは、凝縮モジュール40の凝縮器の空気出口406は再生モジュール30の再生空気入口3011と連通して、それに生成した低温の乾燥気流を再生ファン301に輸送させ、再生モジュール30に再度進入させて再生循環を達成する。
【0271】
図1において、さらに凝縮器401の冷却水入口401-1、冷却水出口401-2、凝縮水出口401-3が示される。ここで、冷却水入口401-1は外部冷却水源に接続され、冷却水出口401-2は選択可能に容器の出水口と連通し、両者が互いに協働して、凝縮器の配管に対して凝縮用の冷却水を供給および排出させる。凝縮水出口401-3は除湿ターンテーブルから脱着した水蒸気中の水を液体の水に凝縮させて凝縮器のハウジングから排出させるために使用される。
【0272】
図36は、本願の乾燥装置凝縮モジュールのハウジング概略図である。
【0273】
図36に示すように、凝縮モジュールは凝縮器401、凝縮器の上部ハウジング402、凝縮器の下部ハウジング403を含み、好ましくは、密閉部材404をさらに含む。ここで、凝縮器は保持リブおよび制限部材によって凝縮器の下部ハウジング403と嵌合され、凝縮器の上部ハウジングは凝縮器周辺の密閉部材404を下方に押圧して密閉効果を達成する。選択可能に、凝縮器の上部ハウジング402、凝縮器の下部ハウジング403の一方(例えば凝縮器の下部ハウジング403)に溝が設けられ、他方のハウジングに突起が設けられ、前記溝内に密閉部材404(例えばシールワッシャー)が収容され、突起が溝に押し込まれて密閉される。
【0274】
図36において、矢印は、再生部からの高温多湿の気流(ヒータによる加熱後、水分が除湿ターンテーブルから脱着され)が除湿ターンテーブル下面と除湿第1ターンテーブルハウジング間の空間から矢印に沿って凝縮器ハウジングに流れ、これにより、水分が凝縮されて除去される様子を示す。
【0275】
図37は、好ましい実施例における凝縮器のスポイラー部材の概略図である。ここで、
図37aはスポイラー部材を有しない凝縮器ハウジング構造であり、
図37bはスポイラー部材を有する凝縮器ハウジング構造である。
【0276】
図37aを参照すると、スポイラー部材を有しない凝縮器ハウジングにおいて、凝縮循環の気流方向は以下のとおりであり、高温多湿の空気が凝縮器の空気入口405から凝縮器401の所在凝縮領域に進入し、凝縮除湿されて乾燥空気となり、凝縮器空気出口406を介して凝縮器から流出する。スポイラー部材を有しない場合、湿潤空気の一部が凝縮器底部から凝縮器空気出口406に直接流動し、凝縮器401を通過せず、これにより、この部分の湿潤気体が凝縮されず、凝縮乾燥の効果が悪くなる。
【0277】
この問題を解決するために、
図37bを参照すると、凝縮器ハウジング内(上部ハウジングおよび/または下部ハウジング)凝縮空気の進行方向に1つまたは複数のスポイラー部材407、例えばバッフルや突起などが設けられ、凝縮空気の進行方向を変えることができる任意の部材形状であればよく、凝縮器を流れる湿潤気流を攪乱し、湿潤気流と凝縮器を十分に接触させ、湿潤気体が凝縮器を通過せずに凝縮モジュールから直接流れることを回避する。本願の実施例では、スポイラー部材407は凝縮空気の進行方向の一側または両側に設けられてもよい。
【0278】
本願の別の選択可能な実施例では、再生循環の下流に凝縮モジュール40を設けることに加えて、容器の空気出口と除湿ターンテーブル間(例えば空気進入通路102)に予備凝縮モジュールを設け、温度高い高温多湿の気流を事前に凝縮させ、含水量を低減させ、除湿ターンテーブルに進入した後に再度吸湿処理を行うことができる。
【0279】
選択可能に、該予備凝縮モジュールは独立した凝縮モジュールとして形成されてもよく、その凝縮器の空気入口および凝縮器の空気出口はそれぞれ容器の空気出口および循環ファンの空気入口と連通する。
【0280】
別の実施例では、該予備凝縮モジュールは凝縮スリーブの構造として形成されてもよく、容器の空気出口ダクトに凝縮スリーブが嵌設され、容器の空気出口ダクト外壁と凝縮スリーブ内壁間に水流空間が形成され、前記凝縮ノズルから容器の空気出口ダクト外壁にゆっくりと吐水し、ダクト壁の連続的な低温を維持し、ダクトを流れる高温多湿の気流を凝縮させて水を排出させる。凝縮スリーブ内の冷却水は容器の外ドラムまたは洗濯機の排出ダクトに流れる。
【0281】
別の実施例では、乾燥装置は切替機構によっていずれか1つの容器の流体と選択可能に連通する。切替機構はバルブ、電磁弁などであってもよい。前記切替機構は前記乾燥装置と前記容器を連通する配管上に設けられる。
【0282】
具体的に、乾燥装置は切替機構によっていずれか1つの容器の流体と選択可能に連通する。本実施例では、切替機構は乾燥装置の空気排出通路203と容器の空気進入通路32の接続箇所に設けられた第1切替機構90、容器の空気排出通路34上に設けられた第2切替機構92、94を含む。必要に応じて、第1切替機構90および第2切替機構92はそれぞれ1つの容器と乾燥装置の空気排出通路203および空気進入通路102と連通し、他の容器と乾燥装置の空気排出通路203および空気進入通路102の接続を切断する。第1切替機構90/第2切替機構92、94は乾燥装置の空気排出通路203/空気進入通路102と容器の空気進入通路32/空気排出通路34の接続箇所に設けられてもよい。代替解決策として、第1切替機構90/第2切替機構92は1つ以上であってもよく、それぞれ各容器の空気進入通路32/空気排出通路34内に設けられ、
図40は2つの第2切替機構92、94が設けられる場合を示し、必要に応じて、1つの容器の空気進入通路32/空気排出通路34中の切替機構を選択可能に開き、他の容器の空気進入通路32/空気排出通路34中の切替機構を閉じることにより、1つの容器が乾燥装置流体と連通し、他の容器と乾燥装置の間の流体連通を切断する。
【0283】
いくつかの実施例では、濾過機構70は容器から排出された気流を乾燥装置に進入させる前に濾過処理を行って、容器から排出された飛散物などの異物が乾燥装置に進入することを防止し、具体的に、容器から排出された飛散物などの異物が除湿ターンテーブル200の内部に進入するか、または除湿ターンテーブル200の表面を覆って除湿ターンテーブル200の吸湿排湿効果に影響を与えることを防止することができる。
【0284】
いくつかの実施例では、濾過機構70は乾燥装置の空気進入通路102内、すなわち第2切替機構と乾燥装置(具体的に循環モジュール10)間に設けられる。なお、濾過機構70は容器の空気排出通路34に設けられてもよく、第2切替機構は濾過機構70の気流方向に沿った下流に設けられ(すなわち気流方向において濾過機構70が第2切替機構と容器間に位置するか、または第2切替機構が濾過機構70と乾燥装置間に位置する)、または第2切替機構は濾過機構70の気流方向に沿った上流に設けられ(すなわち気流方向において第2切替機構が濾過機構70と容器間に位置するか、または濾過機構70が第2切替機構と乾燥装置間に位置する)、一実施例では、濾過機構70は1つまたは複数であってもよく、例えば1つである場合、乾燥装置の空気進入通路102に設けられ、複数である場合、複数の容器の空気排出通路34上に別々に設けられる。
【0285】
濾過機構70は、フィルター720およびフィルター自己クリーニング装置を含み、または濾過機構70は着脱可能なフィルター720およびその取付ブラケットを含む。フィルター720が着脱可能である場合、ユーザはセンサのセンシングデータに基づいてフィルター720を手動でクリーニングすることができ、もちろん作業が完了する度にクリーニングするか、または随時にクリーニングすることができ、具体的なクリーニング方法は、フィルター720を手動で取り外して洗い流し、拭き取りなどを行うことができる。
【0286】
フィルター720の具体的な形態としては、濾過網であってもよく、濾過網のメッシュ数は必要に応じて設定すればよい。フィルター720の数は限定されなく、例えば、1段濾過を採用してもよく、フィルター720は容器の空気排出通路34上または乾燥装置の空気進入通路102に設けられ、2段以上濾過であってもよく、容器の空気排出通路34および乾燥装置の空気進入通路102にそれぞれフィルター720を設け、濾過効果を強化する。
【0287】
フィルター自己クリーニング装置は、フィルター720の濾過機能を確保するために、フィルター720を自動的にクリーニングするために使用される。クリーニング方法は、液体シャワ、振動、吹付または掻取などであってもよい。例えば、フィルター自己クリーニング装置は、フィルター720をシャワするためのシャワ機構740、フィルター720を振動させるための振動機構(例えば振動モータにより濾過網を振動させ)、フィルター720を吹き付けるための吹付機構(例えば循環モジュール10の循環ファン101の逆方向の回転により逆方向気流を発生させ、すなわちクリーニングする時、フィルター720を流れる気流方向は乾燥時フィルターの720を流れる気流方向とは反対であり、もちろん、フィルター720逆方向に吹き付けるための専用ファンを設けてもよい)を含み、またはフィルター720を掻き取るための掻取機構、例えばスクレーパーを含み、該スクレーパーは手動式であってもよく、電動式スクレーパーであってもよく、フィルター720がある程度詰まっている場合、センサ信号に基づいて、制御システムは電動式スクレーパーを制御してフィルター720の吸着面に沿って掻き取って、それに付着した飛散物などの異物を吸着除去する。必要に応じて、衣類処理装置のコントローラはフィルター自己クリーニング装置を制御してフィルター720を積極的にクリーニングする。
【0288】
以下、液体シャワ方法の場合を例にして詳細に説明する。シャワ機構740はノズル742およびノズルに給水するための給水システム744を含み、ノズル742はフィルター720に位置合わせ、給水システム744はスイッチ、例えばバルブ(図未せず)を介して衣類処理装置の進水経路(図未せず)に接続され、衣類処理装置のコントローラによりスイッチの開閉を制御することができる。好ましくは、シャワ機構740のノズル742はフィルター720の乾燥装置に近い側(すなわち容器の空気出口から離れた側)に設けられ、容器から排出された飛散物などの異物は通常フィルター720の乾燥装置から離れた側(すなわち容器の空気出口に近い側)に吸着される。このように、シャワ機構740から吐出された流体、例えば水流がフィルター720を流れる方向は、容器から排出された気流がフィルター720を流れる方向とは反対である。これにより、シャワ機構740から吐出された流体はフィルター720上の飛散物を容易に吸着してフィルター720から離脱させ、水流とともに衣類処理装置の排水通路に進入させ衣類処理装置から排出させる。例えば、フィルター720、例えば濾過網が容器の空気排出通路または空気進入通路102内に傾斜して設けられる場合、シャワ機構740のノズル742は濾過網の乾燥装置に近い側に設けられ、濾過網の中間線以上の位置に位置し、それにより、ノズル744から吐出された液体が濾過網全体を覆うことができ、濾過網を効果的にクリーニングする。なお、前記濾過網は水平、垂直、部分傾斜と部分垂直または部分水平と部分傾斜に設けられてもよく、ノズル742のシャワ方向は、自己クリーニング過程において起動されるとフィルター720のすべての面積にできるだけ吐出されるように設定されてもよい。
【0289】
液体シャワの場合、フィルター720およびフィルター自己クリーニング装置は除湿通路の空気進入通路102内に設けられ、クリーニング後の流体が吸湿通路の空気進入通路102からそのうちの1つと流体連通する容器(例えば容器が上下に積み重ねられた場合、クリーニング中またはクリーニング終了後、下部の容器が吸湿通路の空気進入通路102と連通し、上部の容器と吸湿通路の空気進入通路102間の連通は第2切替機構92、94によって切断される)の空気排出通路34を介して該容器の排水通路を流れた後衣類処理装置から排出される。例えば、
図40中の上部容器内の衣類を乾燥する必要がある場合、コントローラは第1切替機構90を制御して乾燥装置の空気排出通路203と上部容器の空気進入通路32を連通させ、乾燥装置の空気排出通路203と下部容器の空気進入通路32の連通を切断し、同時に、コントローラは上部容器の空気排出通路34中の第2切替機構92を制御して乾燥装置の空気進入通路102と上部容器の空気排出通路34を連通させ、下部容器の空気排出通路34中の第2切替機構94を制御して乾燥装置の空気進入通路102と下部容器の空気排出通路34の連通を切断する。
図40中の下部容器内の衣類を乾燥させる必要がある場合、コントローラは第1切替機構90を制御して乾燥装置の空気排出通路203と下部容器の空気進入通路32を連通させ、乾燥装置の空気排出通路203と上部容器の空気進入通路32の連通を切断し、同時に、コントローラは下部容器の空気排出通路34中の第2切替機構94を制御して乾燥装置の空気進入通路102と下部容器の空気排出通路34を連通させ、上部容器の空気排出通路34中の第2切替機構92を制御して乾燥装置の空気進入通路102と上部容器の空気排出通路34の連通を切断する。乾燥終了後フィルター720をクリーニングする必要がある場合、コントローラは上部容器の空気排出通路34中の第2切替機構92を制御して乾燥装置の空気進入通路102と上部容器の空気排出通路34の連通を切断し、下部容器の空気排出通路34中の第2切替機構94を制御して乾燥装置の空気進入通路102と下部容器の空気排出通路34を連通させ、クリーニング後の液体は下部容器の空気排出通路34を介して下部容器の排水通路から排出され、下部容器の空気排出通路34と下部容器の排水通路間はバルブを介して連通または切断する。
【0290】
すなわち、上部容器の衣類乾燥過程において、第2切替機構92は上部容器の空気排出通路34と乾燥装置の空気進入通路102を連通させ、第2切替機構92は下部容器の空気排出通路34と乾燥装置の空気進入通路102の連通を切断し、フィルター720がシャワしてクリーニングする場合、第2切替機構94を短時間開き、シャワ水を下部容器または排水通路に排出させる。下部容器の衣類乾燥過程において、第2切替機構92は上部容器の空気排出通路34と乾燥装置の空気進入通路102の連通を常に切断し、第2切替機構94は下部容器の空気排出通路34と乾燥装置の空気進入通路102を常に連通させ、下部容器の気流がフィルター720を介して乾燥装置に流れ、フィルター720のシャワクリーニング液体が上記気流とは反対方向に下部容器または排水通路に流れる。
【0291】
液体シャワの場合、フィルター720およびフィルター自己クリーニング装置は容器の空気排出通路34に設けられてもよく、例えば、各容器の空気排出通路34にフィルター720およびフィルター自己クリーニング装置を設け、クリーニング後の液体が対応の容器の空気排出通路34を介して該容器の排水通路から排出される。
【0292】
なお、フィルター自己クリーニング装置の水流は別個の流体配管を介して1つの容器の貯水ドラムまたは排水配管を流れ、例えば最も下の容器の貯水ドラムまたは排水配管を流れ、このとき上部容器の空気排出通路34と下部容器の空気排出通路34の交差箇所に第2切替機構を設け、上下容器空気排出通路34と乾燥装置の空気入口セグメントの連通および切替を実現すればよい。
【0293】
クリーニング頻度は必要に応じて設定すればよく、例えば、衣類を除湿処理した直後フィルター720をクリーニング処理すればよい。衣類を数回除湿処理した後フィルター720をクリーニング処理してもよい。クリーニング処理のシャワ時間およびシャワ水の速度などのパラメータは必要に応じて設定すればよく、クリーニング処理のシャワ時間およびシャワ水の速度は一定であってもよく、必要に応じて調整してもよく、例えば、衣類を除湿処理した直後にフィルター720をクリーニング処理すると、シャワ時間が比較的短く、シャワ水の速度も比較的小さく、衣類を数回除湿処理した後フィルター720をクリーニング処理すると、シャワ時間が比較的長く、シャワ水の速度も比較的大きく、またはフィルター720にセンサを設け、フィルター720が深刻に詰まっていることを検出した場合、例えば通路上に気圧センサを設け、配管の気圧がある閾値まで低減すると、フィルターが深刻に詰まっていることを示し、衣類処理装置のコントローラはシャワ機構のシャワ時間および/またはシャワ水の速度を上げ、クリーニング力を高めてもよい。
【0294】
本願の実施例は、衣類処理装置の使用方法をさらに提供し、この方法は以下のステップを含み、
除湿ステップ:乾燥装置は選択的に一方の容器と流体連通してその内の衣類を除湿処理し、ここで、前記容器から流出した気流が濾過機構70を通過した後乾燥装置に進入し、
クリーニングステップ:前記フィルター自己クリーニング装置は前記フィルターをクリーニング処理する。
【0295】
いくつかの実施例では、前記除湿ステップは、前記乾燥装置から排出されて前記容器に進入した気流の温度が所定温度よりも低いように制御する。具体的に、容器の空気入口付近に温度センサを設け、センサによって容器空気入口に進入した気流の温度が所定温度、例えば75度よりも高いことを検出された場合、コントローラはヒータの加熱温度を例えば低減させ、湿気排出領域への気流の温度を低減させ、それによって、吸湿排湿部材自身の温度を低減させ、吸湿領域から流出して容器に進入する気流の温度を低減させるように制御してもよい。
【0296】
フィルター自己クリーニング装置のフィルターのクリーニング処理方法は、シャワ、吹付、振動または掻取などであってもよい。
【0297】
本願の実施例が提供する衣類処理装置は、少なくとも以下の特徴を有する:
複数の容器は同一の乾燥装置を共有し、衣類処理装置の構造を簡素化し、衣類処理装置全体の高さまたは幅を低減し、装置全体の体積およびコストを低減し、フィルターの使用により、飛散物などの異物が乾燥装置内部に進入するか、または乾燥装置の表面を覆って除湿効果に影響を与えることを防止し、濾過部品はフィルター自己クリーニング装置を含み、フィルターの濾過機能が時間の経過とともに低減しないように、フィルターを自動的にクリーニング処理し、乾燥装置に強力な保護を提供し、乾燥装置の耐用年数を延長することができる。
【0298】
なお、本願の上記具体的な実施形態は、例示的な説明または本願の原理の解釈に過ぎず、本願の限定するものではない。したがって、本願の精神および範囲から逸脱することなく得られた任意の修正、等価置換、改良などは、すべて本願の保護範囲内に含まれる。また、本願の特許請求の範囲は、特許請求の範囲および境界、またはそのような範囲および境界の等価形態に入るすべての変化および修正をカバーすることを意図している。
【符号の説明】
【0299】
衣類処理装置
A 容器
B 乾燥装置
C 給水モジュール
B 乾燥装置
10 循環モジュール
20 除湿モジュール
30 再生モジュール
40 凝縮モジュール
C 給水部品
C0 1つの給水口
C1 容器給水口
C2 濾過網給水口
C3 凝縮器給水口
C4 1つの排水口
10 循環モジュール
101 循環ファン
102 空気進入通路
103 循環空気インタフェース部材
104 循環ファンシール
1021 ベローズ
1022 押圧板
101 循環ファン
1011 モータ
1012 インペラ
506 第2循環ハウジング
502 第1循環ハウジング
502’ 乾燥装置の第1ハウジングの循環ファン取付領域
20 除湿モジュール
200 除湿ターンテーブル
201 除湿部
202 再生部
203 空気排出通路
206 ハウジングシールリング
501 第1ターンテーブルハウジング
505 第2ターンテーブルハウジング
207 周辺駆動装置
208 中心駆動装置
201 除湿部
501-2 第1ハウジングの除湿領域仕切部品
202 再生部
202-3 第2ハウジングの再生領域組立体
202-2 第1ハウジング再生領域組立体
501 第1ターンテーブルハウジング
501-1 第1ハウジングの再生領域仕切部品
501-2 第1ハウジングの除湿領域仕切部品
501-3 回転軸
505 第2ターンテーブルハウジング
505-1 第2ハウジングの除湿領域
505-2 第2ハウジングの再生領域
505-3 第2ハウジングの再生領域仕切部品
505-4 循環空気空気出口
200 除湿ターンテーブル
200-1 モレキュラーシーブ
200-2 駆動ホイール
200-3 補助回転リング
200-4 可撓性ローラ
200-5 ターンテーブルシールリング
200-6 円周振動減衰部材
200-7 中心振動減衰部材
200-8 補助ローラ
207 周辺駆動装置
207-1 周辺駆動モータ
207-2 周辺伝達歯車
208 中心駆動装置
208-1 中心駆動モータ
208-2 中心伝達軸
30 再生モジュール
301 再生ファン
302 加熱モジュール
3011 再生空気入口
3012 再生空気出口
3013 再生空気入口接続部品
3013-1、3013-2 上下2つの部品
3013-3 水平ポート
3013-4 垂直ポート
3014 再生空気出口接続部品
3014-1、3014-2 上下2つの部品
3014-3 小さなポート
3014-4 大きなポート
302 加熱モジュール
302-1 ヒータ空気入口
302-2 ヒータ空気出口
302-3 第1密閉部材
302-4 第2密閉部材
303 メッシュプレート
304 加熱管
305 サーモスタット
305-1 熱伝導シート
40 凝縮モジュール
401 凝縮器
402 凝縮器の上部ハウジング
403 凝縮器の下部ハウジング
404 密閉部材
405 凝縮器の空気入口
406 凝縮器空気出口
407 スポイラー部材
401-1 冷却水入口
401-2 冷却水出口
401-3 凝縮水出口
50 パッケージハウジング
第1ハウジング
501 第1ターンテーブルハウジング
502 第1循環ハウジング
503 第1凝縮ハウジング
504 再生ハウジング
509 取付部
501’ ターンテーブル取付領域
502’ 循環取付領域
503’ 凝縮取付領域
504’ 再生取付領域
第1ハウジング
505 第2ターンテーブルハウジング
506 第2循環ハウジング
507 第2凝縮ハウジング
60 濾過部品
601 濾過網
602 クリーニングノズル
603 ノズル給水管
605 凝縮ノズル
6011 濾過面
6012 非濾過面
602 ノズル
6021 接続箇所
6022 延在部
70 濾過機構
720 フィルター
740 シャワ機構
742 ノズル
744 給水システム
32 空気進入通路
34 空気排出通路
80 ラック
90 第1切替機構
92 第2切替機構
94 第2切替機構
【国際調査報告】