(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
D06F 58/00 20200101AFI20241031BHJP
【FI】
D06F58/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532557
(86)(22)【出願日】2022-11-30
(85)【翻訳文提出日】2024-06-14
(86)【国際出願番号】 KR2022019236
(87)【国際公開番号】W WO2023101427
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0168357
(32)【優先日】2021-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】チョン,チュングク
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ブンジュン
(72)【発明者】
【氏名】リ,スンミン
【テーマコード(参考)】
3B168
【Fターム(参考)】
3B168AB27
3B168AC14
3B168AE01
3B168AE02
3B168BA84
3B168JM02
3B168JM03
3B168WA08
(57)【要約】
【要約】 本発明は、衣類を揺らすように備えられる回転軸がインナーケースの幅方向に配置され、前記回転軸が回転するにつれて軸方向が回転しながら前記衣類を揺らすように備えられる動力伝達部を備えるが、前記回転軸がインナーケースの内部に露出されることが遮断される衣類処理装置を提案する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理装置であって、
前方に開口部を備えるキャビネット;
前記キャビネットの内部に備えられ、衣類を収容するインナーケース;
前記キャビネットに回転自在に結合され、前記開口部を開閉するドア;
前記インナーケースの下部に備えられ、前記インナーケースの内部に供給される熱風又はスチームを生成する機械室;
前記インナーケースの内部に露出され、前記衣類又はハンガーが掛けられる掛け部;
前記掛け部の荷重を支持し、前記掛け部を揺らす(shake)ように付与された回転軸を備えた駆動部;を備えてなり、
前記回転軸は、
前記インナーケースの幅方向に沿って延長され、
前記インナーケースの内部に露出されることを遮断するように配置されることを特徴とする、衣類処理装置。
【請求項2】
前記駆動部は、前記回転軸を回転させるモーターを更に備え、
前記モーター及び前記回転軸は、前記インナーケースの外部に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記回転軸に結合され、前記掛け部を支持する動力伝達部;を更に備え、
前記動力伝達部と前記掛け部の少なくとも何れか1つは、前記インナーケースを貫通して配置されることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記動力伝達部は、
前記回転軸に外周面が傾斜して結合され、外周面の延長方向が前記回転軸を基準として回転するように備えられる軸受部と、
前記軸受部の外周面に前記軸受部と独立して回転するように結合され、前記掛け部を支持する剛体部と、を備え、
前記軸受部及び前記剛体部は、前記インナーケースの外部に配置されることを特徴とする、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記掛け部は、前記剛体部に結合され、前記インナーケースの内部に延長されて備えられることを特徴とする、請求項4に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記掛け部は、
前記剛体部に結合される掛けプレートと、
前記掛けプレートの下部に備えられ、前記衣類又は前記ハンガーが掛けられるフック部と、を備えることを特徴とする、請求項5に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記インナーケースは、前記掛け部又は前記動力伝達部が通過するように備えられる貫通穴を備えることを特徴とする、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記貫通穴を密閉し、前記回転軸が熱風又はスチームに露出されることを遮断するシール部を備えることを特徴とする、請求項7に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記シール部は、前記貫通穴を密閉するシール体と、
前記シール体を貫通して備えられ、前記動力伝達部又は前記掛け部を囲むように備えられる透過穴と、を備えることを特徴とする、請求項8に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記キャビネットに固定され、前記回転軸の下部が前記インナーケースの内部に露出されることを遮断する支持プレートを更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項11】
前記支持プレートは、前記キャビネットと前記インナーケースの上部面との間に配置されることを特徴とする、請求項10に記載の衣類処理装置。
【請求項12】
衣類処理装置であって、
前方に開口部を備えるキャビネット;
前記キャビネットの内部に備えられ、衣類を収容するインナーケース;
前記キャビネットに回転自在に結合され、前記開口部を開閉するドア;
前記インナーケースの下部に備えられ、前記インナーケースの内部に供給される熱風又はスチームを生成する機械室;
前記インナーケースの内部に備えられ、前記衣類又はハンガーが掛けられる掛け部;
前記インナーケースの幅方向に沿って延長され、前記掛け部を揺らす(shake)動力を伝達する回転軸を備えた駆動部;
前記回転軸に結合され、前記動力を前記掛け部に伝達する動力伝達部;を備えてなり、
前記掛け部は、
前記動力伝達部に結合され、
前記インナーケースの底面に向かって延長され、
前記衣類又は前記ハンガーを揺らすように備えられることを特徴とする、衣類処理装置。
【請求項13】
前記動力伝達部は、内周面が前記回転軸に結合され、外周面が前記回転軸に傾斜して備えられ、前記外周面の延長方向が前記回転軸を基準として公転するように備えられた軸受部を備え、
前記掛け部は、前記軸受部より下部に配置されることを特徴とする、請求項12に記載の衣類処理装置。
【請求項14】
前記掛け部は、
前記動力伝達部から下部に延長される掛けプレートと、
前記掛けプレートの下部に備えられ、前記衣類又は前記ハンガーが掛けられるフック部と、を備えることを特徴とする、請求項12に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
前記動力伝達部は、
前記回転軸に外周面が傾斜して結合され、外周面の延長方向が前記回転軸を基準として回転するように備えられる軸受部と、
前記軸受部の外周面に前記軸受部と独立して回転するように結合され、前記掛け部を支持する剛体部と、を備え、
前記掛け部は、前記剛体部から延長されるか結合され、前記衣類又は前記ハンガーを支持する掛けプレートを備えることを特徴とする、請求項12に記載の衣類処理装置。
【請求項16】
前記掛けプレートは、幅又は長さが前記剛体部の直径より大きいものであることを特徴とする、請求項15に記載の衣類処理装置。
【請求項17】
前記剛体部は、前記軸受部を回転自在に収容して前記軸受部に固定され、直径が軸方向の厚さより大きい剛体本体を備え、
前記掛けプレートは、前記剛体本体に荷重が支持されることを特徴とする、請求項15に記載の衣類処理装置。
【請求項18】
前記剛体部は、前記剛体本体から前記インナーケースに向かって延長される連結バー(bar)を備え、
前記掛けプレートは、
前記連結バーに結合される第1プレートと、
前記第1プレートから前記インナーケースの底面に向かって延長され、前記衣類又は前記ハンガーが掛けられるフック部が結合される第2プレートと、を備えることを特徴とする、請求項17に記載の衣類処理装置。
【請求項19】
前記掛け部は、前記第2プレートから前記インナーケースの底面に延長され、前記フック部に掛けられた前記ハンガーの一面を支持するハンガー支持部、を更に備えることを特徴とする、請求項18に記載の衣類処理装置。
【請求項20】
前記フック部は、前記第2プレートの一面に結合され、
前記ハンガー支持部は、前記第2プレートの他面に結合されることを特徴とする、請求項19に記載の衣類処理装置。
【請求項21】
前記インナーケースより上部に配置され、前記駆動部、前記動力伝達部及び前記掛け部の荷重を支持する支持フレームを更に備え、
前記支持フレームは、前記連結バーが貫通する通過穴が備えられることを特徴とする、請求項18に記載の衣類処理装置。
【請求項22】
前記掛け部は、前記剛体本体に結合され、前記インナーケースの底面に向かって延長される結合プレートを備えることを特徴とする、請求項17に記載の衣類処理装置。
【請求項23】
前記インナーケースは、前記結合プレートが貫通する貫通穴を備えることを特徴とする、請求項22に記載の衣類処理装置。
【請求項24】
前記剛体本体は、外周面から突出して前記結合プレートが結合して締結される結合体を備え、
前記結合プレートは、上端が前記結合体の側面に結合されることを特徴とする、請求項22に記載の衣類処理装置。
【請求項25】
前記掛け部は、前記結合プレートに結合され、前記衣類又は前記ハンガーが掛けられるフック部を備え、
前記フック部は、前記結合プレートの下端から上部に離隔して結合されることを特徴とする、請求項22に記載の衣類処理装置。
【請求項26】
前記結合プレートは、前記フック部から下部に更に延長され、前記ハンガーの一面を支持する支持延長部を備えることを特徴とする、請求項25に記載の衣類処理装置。
【請求項27】
前記支持延長部は、前記結合プレートから前記フック部に離れるように折り曲がって構成されることを特徴とする、請求項26に記載の衣類処理装置。
【請求項28】
前記軸受部は、
内周面が前記回転軸を収容するように結合され、前記回転軸と共に回転し外周面が前記回転軸に傾斜して備えられる傾斜管と、
前記傾斜管の外周面に結合される内輪と、前記内輪と独立して回転し前記内輪に並んで備えられる外輪とを備える回転軸受と、を備え、
前記傾斜管は、内周面に前記回転軸の外周面と結合する固定部材を備えることを特徴とする、請求項15に記載の衣類処理装置。
【請求項29】
前記剛体本体は、外周面の全体が外部に凸な曲面として構成されることを特徴とする、請求項17に記載の衣類処理装置。
【請求項30】
衣類処理装置であって、
前方に開口部を備えるキャビネット;
前記キャビネットの内部に備えられ、衣類を収容するインナーケース;
前記キャビネットに回転自在に結合され、前記開口部を開閉するドア;
前記インナーケースの下部に備えられ、前記インナーケースの内部に供給する熱風又はスチームを生成する機械室;
前記インナーケースの内部に備えられ、前記衣類又はハンガーが掛けられる掛け部;
前記インナーケースの幅方向に沿って延長され、前記掛け部を揺らす(shake)動力を伝達する回転軸を備えた駆動部;
前記回転軸に結合され、前記掛け部を支持し、前記動力を前記掛け部に伝達する動力伝達部;を備えてなり、
前記回転軸は、前記インナーケースの外部に配置され、
前記動力伝達部は、前記回転軸に結合され、前記インナーケースを貫通して延長され、
前記掛け部は、前記インナーケースの内部に露出された前記動力伝達部に結合されることを特徴とする、衣類処理装置。
【請求項31】
前記動力伝達部は、
前記回転軸を基準として中心軸の方向が変更されるように動く剛体部と、
前記剛体部から延長され、前記インナーケースを通過して延長される連結バーと、を備え、
前記掛け部は、前記連結バーに結合されて支持されることを特徴とする、請求項30に記載の衣類処理装置。
【請求項32】
前記キャビネットに固定され、前記回転軸より下部において前記回転軸を支持する支持部を更に備え、
前記動力伝達部は、前記回転軸から前記支持部を貫通して前記インナーケースの内部に露出されることを特徴とする、請求項30に記載の衣類処理装置。
【請求項33】
衣類処理装置であって、
前方に開口部を備えたキャビネット;
前記キャビネットの内部に備えられ、衣類を収容するインナーケース;
前記キャビネットに回転自在に結合され、前記開口部を開閉するドア;
前記インナーケースの下部に備えられ、前記インナーケースの内部に供給される熱風又はスチームを生成する機械室;
前記インナーケースの内部に備えられ、前記衣類又はハンガーが掛けられる掛け部;
前記インナーケースの幅方向に沿って延長され、前記掛け部を揺らす(shake)動力を伝達する回転軸を備えた駆動部;
前記回転軸に結合され、前記掛け部を支持し、前記動力を前記掛け部に伝達する動力伝達部;を備えてなり、
前記駆動部及び前記動力伝達部は、前記インナーケースの外部に配置され、
前記掛け部は、前記インナーケースを貫通して前記動力伝達部に結合して支持することを特徴とする、衣類処理装置。
【請求項34】
前記動力伝達部は、前記回転軸を基準として中心軸の方向が変更されるように動く剛体部を備え、
前記掛け部は、前記インナーケースを貫通して前記剛体部に結合される結合プレートを備えることを特徴とする、請求項33に記載の衣類処理装置。
【請求項35】
前記結合プレートは、前記剛体部の下部の側面に結合して固定されることを特徴とする、請求項34に記載の衣類処理装置。
【請求項36】
前記キャビネットに固定され、前記回転軸より下部において前記回転軸を支持する支持部を更に備え、
前記掛け部は、前記支持部を貫通して前記動力伝達部に結合される結合プレートを備えることを特徴とする、請求項30に記載の衣類処理装置。
【請求項37】
衣類処理装置であって、
前方に開口部を備えるキャビネット;
前記キャビネットの内部に備えられ、衣類を収容するインナーケース;
前記キャビネットに回転自在に結合され、前記開口部を開閉するドア;
前記インナーケースの下部に備えられ、前記インナーケースの内部に供給される熱風又はスチームを生成する機械室;
前記インナーケースの内部において前記衣類又はハンガーが掛けられる掛け部;
前記掛け部より上部に配置され、前記掛け部を揺らす(shake)動力を伝達する駆動部;
前記駆動部に結合され、前記掛け部の上部を支持し、前記掛け部を周期的に振動させる動力伝達部;を備えてなり、
前記動力伝達部は、前記掛け部を1周期の間に幅方向及び上下方向だけではなく前後方向にも往復させることを特徴とする衣類処理装置。
【請求項38】
前記動力伝達部は、前記掛け部を幅方向及び上下方向だけではなく前後方向にも振子運動させることを特徴とする、請求項37に記載の衣類処理装置。
【請求項39】
前記駆動部は、
前記キャビネットの内部において回転するように備えられる回転軸と、
前記回転軸を回転させるモーターと、を備え、
前記動力伝達部は、前記回転軸に傾斜して結合され、軸方向を変更することを特徴とする、請求項37に記載の衣類処理装置。
【請求項40】
前記掛け部は、下端が前記駆動部を基準として8字状又は円錐状を描いて振子運動するように構成されることを特徴とする、請求項37に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衣類処理装置に関する。より詳細には、掛けられた衣類に物理力を加えて、塵などの異物を除去可能な衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
衣類処理装置は、家庭及びクリーニング屋で衣類を洗濯及び乾燥し、衣類についたシワを除去するために開発された装置のことをいう。衣類処理装置として分類されるものは、衣類を洗濯する洗濯機、衣類を乾燥する乾燥機、洗濯機能と乾燥機能を両方持つ洗濯/乾燥機、衣類をリフレッシュ(refresh)する衣類管理機、そして衣類のシワを除去するスチーマー(steamer)などを含む(備える;構成する;構築する;設定する;包接する;包含する;含有する)概念である。
【0003】
近来、衣類を水に浸して洗剤で洗濯しなくとも、衣類を快適かつ清浄に維持させる衣類処理装置が登場した。この従来の衣類処理装置は、衣類に付着した微細塵を叩き、匂いを脱臭し、衣類を乾燥させ、衣類に香りを与える。また、静電気の発生を防止し、除湿された空気又はスチームを用いて、衣類についたシワを除去し、衣類を殺菌消毒することができる。
【0004】
図1は、韓国登録特許公報第10-1525568号の従来の衣類処理装置を示す。
【0005】
従来の衣類処理装置は、外観を形成し、前方に開口部を備えるキャビネット50と、前記キャビネットの内部に備えられ、衣類を収容する空間を備えるインナーケースTと、前記開口部を開閉するドア60と、前記ドア60の下部に備えられ、前記キャビネット50の内部に熱風又はスチームを供給する供給部70とを含む。
【0006】
従来の衣類処理装置は、前記供給部70から熱風又はスチームを供給し、前記キャビネット50の内部にハンガー94によって掛けられた衣類をリフレッシュすることができる。
【0007】
但し、熱風又はスチームのみでは、衣類に付着した微細塵を除去することが難しく、熱風又はスチームが衣類に均一露出されず、リフレッシュ性能を保障することができない。
【0008】
よって、従来の衣類処理装置は、前記ハンガー94を揺らして衣類を振動させる駆動部90をさらに含む。
【0009】
前記駆動部90は、キャビネットに固定して支持されるフレーム92と、前記フレーム92に着座して回転動力を発生するモーター95と、前記モーターの回転動力を伝達する伝達部97と、前記伝達部によって伝達された回転動力を直線往復運動に切り換える切換部977と、前記切換部977によって揺れる支持バー919と、前記支持バー919を固定するフレーム92に固定する支持リブ93とを含む。
【0010】
前記伝達部97は、モーターの回転軸971に結合されるベルト975及びプーリ973を含み、前記切換部977は、回転運動を往復直線運動に切り換えるカムなどの構造が適用される。
【0011】
前記支持バー919は、支持台911とハンガー94が着座する支持溝917とを含み、前記モーター95が回転すると、切換部977によってキャビネットの幅方向に振動する。
【0012】
その結果、前記ハンガー94も前記支持バー919に沿って左右に振動し、衣類に付着した微細塵を叩くことができ、前記熱風又はスチームが衣類に接触する面積を増加させる効果がある。
【0013】
但し、この従来の衣類処理装置は、支持バー919がキャビネットの幅方向に沿って直線往復運動する特性上、前記支持バー919が移動方向を変える時点において慣性力を克服するとき、強い振動や騒音が発生する問題がある。
【0014】
例えば、前記支持バー919がキャビネットの左側に移動してから右側に移動方向を変える時点、又は前記キャビネットの右側に移動してから左側に移動方向を変える時点に強い振動が発生する。
【0015】
すなわち、前記支持バー919は、左側に早く移動してから右側に移動方向を変えるときには、速力が瞬間的に0になった後、再び右側に急加速される。また、前記支持部919は、右側に早く移動してから左側に移動方向を変えるときには、速力が瞬間的に0になった後、再び左側に急加速される。
【0016】
これにより、前記支持バー91が速力及び方向を急変する過程において強い振動が発生し、この振動は前記キャビネット50まで伝達され、前記キャビネット50を揺らして振動及び騒音がキャビネット50の外部に放射される問題がある。
【0017】
また、この振動は、前記駆動部90そのものの耐久性を弱化させるだけではなく、衣類にも伝達され、衣類が互いに衝突するか強く揺れて、衣類が損傷される問題もある。
【0018】
このような問題を解決するために、日本登録特許公報第6355075号のように衣類の運動方向を急変しない衣類処理装置が登場した。
【0019】
図2は、新しい駆動方式が適用された従来の衣類処理装置を示す。
【0020】
前記衣類処理装置には、キャビネット50の内部にインナーケースの幅方向に沿って延長される回転軸95と、前記回転軸95に傾斜して結合されるプレート96とが備えられる。
【0021】
前記プレート96は、前記回転軸95の軸方向に傾斜して結合される傾斜軸受を含む。
【0022】
これにより、前記プレート96の内部に結合される傾斜軸受は、回転軸95を基準として歳差運動して回転するが、前記プレート96は、前記回転軸95と共に回転せず、軸方向のみ変更されるように動く。
【0023】
前記プレート96の軸方向は、円錐状を描くように規則的に変更され、運動方向のみが変化するだけで、運動速度は大きく変わらない。これにより、前記プレート96に掛けられたハンガー94も運動方向のみが変化するだけで、運動速力は均一であるか大きく変わらない。
【0024】
よって、前記ハンガー94に強い慣性力が発生せず、前記ハンガー94に強い振動が発生することが遮断できる。
【0025】
前記ハンガー94が前記プレート96に掛けられる場合、前記ハンガー94は、プレート96の軸方向が変更されるにつれて揺れる。
【0026】
前記プレート96は、前記回転軸95の連続的な回転によって軸方向が急変するのではなく、均一な加速度で変化する。これにより、前記ハンガー94も均一な加速度で動きながら揺れる。
【0027】
具体的に、前記ハンガー94は、前記プレート96の軸方向の変化によってキャビネット50の側面を基準として連続して捩じれるか、前記プレート96を基準として振子運動を行う。
【0028】
但し、この従来の衣類処理装置は、前記回転軸95が衣類の掛けられる空間に露出されている。これにより、前記回転軸95が熱風又はスチームに露出され、腐食する可能性があり、前記回転軸95をユーザが直接に触る場合があり、ユーザが過熱された回転軸95によってやけどしたり、動く回転軸95によって安全事故に遭う問題がある。
【0029】
特に、前記回転軸95に子供などが吊られたり、重い衣類が同時に掛けられる場合、前記回転軸95が強い荷重によって曲がり、モーターによって回転できないか、衣類を揺らす性能が急減する問題がある。
【0030】
一方、この衣類処理装置において、前記ハンガー94は、前記プレート96に直接に掛けられる。前記ハンガー94が支持される別の部材がないため、前記ハンガー94は、その自体の慣性力によって前記プレート96と一体として動けない問題がある。
【0031】
また、
図1に示す従来の衣類処理装置もハンガー94が支持バーに掛けられるだけで、固定又は支持されないため、前記支持バー911と一体として動けない問題がある。
【0032】
図3は、従来の衣類処理装置においてハンガーと駆動部が一体として動けない問題点を示す。
【0033】
図3(a)を参照すれば、前記ハンガー94は、フック部のみが前記プレート96に掛けられるだけで、別として支持されない。
【0034】
図3(b)及び
図3(b)を参照すれば、前記プレート96が前記ハンガー94を揺らすために軸方向が変更されても、前記ハンガー94はその自体の慣性力によって前記プレート96より遅く動くしかない。
【0035】
例えば、前記プレート96が前記ハンガー94を左側に導く場合、瞬間的に前記ハンガー94が動けないので、前記プレート96を基準として右側に偏ることになる。
【0036】
また、複数のハンガー94に掛けられた衣類の荷重が異なる場合、各々のハンガー94において慣性力の差異があるため、複数のハンガーが異なる方向及び振幅で揺れる。
【0037】
これにより、各々のハンガー94がプレート96を基準として異なる角度で捩じれて、ハンガー94が互いに衝突するか、前記ハンガー94に掛けられた衣類同士が衝突し、衣類が損傷する問題がある。
【0038】
この問題点は、前記ハンガー94が前記支持バー911に掛けられて左右に揺れるときにも同様に発生する。
【0039】
さらに、前記ハンガー94のフック部が単に前記プレート96の上端に備えられた溝に掛けられる場合は、前記プレート96の力が前記ハンガー94にそのまま伝達されないことがある。
【0040】
言い換えれば、前記ハンガー94のフック部が前記プレート96に固定されるものではなく、所定の自由度を有して回転するように掛けられているため、前記プレート96の軸方向が前後、左右、上下方向に全て変わっても、前記ハンガー94は前記プレート96と一体として動けず、自重及び慣性力によって左右方向のみに揺れる問題がある。
【0041】
従って、前記プレート96が多方向に動いても、前記ハンガー94が一方向のみに動き、衣類の全面を多方向に叩く効果が保障できない問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0042】
本発明は、衣類を収容するインナーケースの幅方向に配置された回転軸がインナーケースの内部に露出されることを遮断する衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0043】
本発明は、インナーケースの幅方向に配置され、複数の衣類を同時に振動させる回転軸がユーザに露出されることを根本的に遮断する衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0044】
本発明は、回転軸に結合され、軸方向が変化する動力伝達部に衣類又はハンガーが直接に掛けられることを遮断する衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0045】
本発明は、前記動力伝達部の動きに対応する動きでハンガー又は衣類が動ける衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0046】
本発明は、複数の衣類が同じ方向に振動するか動くことができ、衣類間の衝突を防止し、衣類の最大振幅を保障する衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0047】
本発明は、衣類を揺らすか振動させる駆動部が運動方向を急激に変えることを遮断し、振動及び騒音の発生、衣類の損傷を防止する衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0048】
本発明は、前述した課題を解決するために、インナーケースの幅方向に沿って延設され、衣類を揺らす動力を提供する回転軸がインナーケースの内部に露出されることを遮断する衣類処理装置を提供する。
【0049】
これにより、ユーザが回転軸を把持するだけではなく、回転軸に接触すること、また回転軸を発見することまで遮断することができる。
【0050】
前記回転軸は、別の遮蔽部材又は支持部材によって露出が遮断されてもよい。
【0051】
又は、前記回転軸だけではなく、前記回転軸を回転させるモーターまで前記インナーケースの外部に配置することができる。
【0052】
一方、本発明の衣類処理装置は、前記回転軸とインナーケースの内部にある衣類を連結する構成が必須である。
【0053】
このために、本発明の衣類処理装置は、前記回転軸に結合され、衣類が掛けられる掛け部を支持する動力伝達部をさらに含み、前記動力伝達部と前記掛け部の少なくともいずれか1つは、前記インナーケースを貫通して配置される。
【0054】
前記動力伝達部材は、前記回転軸に外周面が傾斜して結合され、外周面の延長方向が前記回転軸を基準として回転するように備えられる軸受部と、前記軸受部の外周面に前記軸受部と独立して回転するように結合され、前記掛け部を支持する剛体部とを含む。前記軸受部及び前記剛体部は、前記インナーケースの外部に配置される。
【0055】
前記掛け部は、前記剛体部に結合され、前記インナーケースの内部へ延長される。
【0056】
前記掛け部は、前記剛体部に結合される掛けプレートと、前記掛けプレートの下部に備えられ、前記衣類又は前記ハンガーが掛けられるフック部とを含む。
【0057】
前記インナーケースは、前記掛け部又は前記動力伝達部が通過するように備えられる貫通穴を含む。
【0058】
前記貫通穴を封止し、前記回転軸が熱風又はスチームに露出されることを遮断するシール部を含む。
【0059】
前記シール部は、前記貫通穴を封止するシール体と、前記シール体を貫通して備えられ、前記動力伝達部材又は前記掛け部を囲むように備えられる透過穴とを含む。
【0060】
前記インナーケースの外部に備えられ、前記回転軸を回転自在に支持する支持部をさらに含む。
【0061】
前記支持部は、前記キャビネットと前記インナーケースの上部面との間に配置される。
【0062】
本発明は、前述した課題を解決するために、前記掛け部が前記動力伝達部から前記インナーケースの底面に向かって延長され、前記衣類又は前記ハンガーを揺らすように備えられる。
【0063】
前記掛け部は、前記軸受部より下部に延長されて備えられる。
【0064】
前記掛け部は、前記動力伝達部から下部に延長される掛けプレートと、前記掛けプレートの下部に備えられ、前記衣類又は前記ハンガーが掛けられるフック部とを含む。
【0065】
前記掛け部は、前記剛体部から延長又は結合され、前記衣類又は前記ハンガーを支持する掛けプレートを含む。
【0066】
前記掛けプレートは、幅又は長さが前記剛体部の直径より大きく備えられる。
【0067】
前記剛体部は、前記軸受部を回転自在に収容し、前記軸受部に固定され、直径が軸方向の厚さより大きく備えられる剛体本体を含み、前記掛けプレートは前記剛体本体に支持される。
【0068】
前記剛体部は、前記剛体本体から前記インナーケースに向かって延長される連結バー(bar)を含み、前記掛けプレートは、前記連結バーに結合される第1プレートと、前記第1プレートから前記インナーケースの底面に向かって延長され、前記衣類又は前記ハンガーが掛けられるフック部が結合される第2プレートとを含む。
【0069】
前記掛け部は、前記第2プレートから前記インナーケースの底面に延長され、前記フック部に掛けられた前記ハンガーの一面を支持するハンガー支持部を含む。
【0070】
前記インナーケースより上部に配置され、前記駆動部、前記動力伝達部及び前記掛け部の荷重を支持する支持フレームをさらに含み、前記支持フレームは、前記連結バーが貫通する通過穴が備えられる。
【0071】
前記掛け部は、前記剛体本体に結合され、前記インナーケースの底面に向かって延長される結合プレートを含む。
【0072】
前記インナーケースは、前記結合プレートが貫通する貫通穴を含む。
【0073】
前記剛体本体は、外周面から突出して前記結合プレートが結合される結合体を含み、前記結合プレートは、上端が前記結合体の側面に結合される。
【0074】
前記掛け部は、前記結合プレートに結合され、前記衣類又は前記ハンガーが掛けられるフック部を含み、前記フック部は、前記結合プレートの下端から上部に離隔して結合される。
【0075】
前記結合プレートは、前記フック部から下部にさらに延長され、前記ハンガーの一面を支持する支持延長部を含む。
【0076】
前記支持延長部は、前記結合プレートから前記フック部に向かって折り曲がって備えられる。
【0077】
前記軸受部は、内周面が前記回転軸を収容するように結合され、前記回転軸と共に回転するものの、外周面が前記回転軸に傾斜して備えられる傾斜管と、前記傾斜管の外周面に結合される内輪と、前記内輪と独立して回転し、前記内輪に並んで備えられる外輪とを含む回転軸受を含み、前記傾斜管は、内周面に前記回転軸の外周面と結合する固定部材が備えられる。
【0078】
前記剛体本体は、外周面の全体が外部に凸な曲面として備えられる。
【0079】
本発明は、前述した課題を解決するために、前記回転軸は、前記インナーケースの外部に配置され、前記動力伝達部は、前記回転軸に結合され、前記インナーケースを貫通して延長され、前記掛け部は、前記インナーケースの内部に露出した前記動力伝達部に結合されるように備えられる。
【0080】
前記動力伝達部は、前記回転軸を基準として、中心軸の方向が変更されるように動く剛体部と、前記剛体部から延長され、前記支持部を通過して延長される連結バーとを含み、前記掛け部は、前記連結バーに結合されて支持される。
【0081】
前記キャビネットに固定され、前記回転軸より下部において前記回転軸を支持する支持部をさらに含み、前記動力伝達部は、前記回転軸から前記支持部を貫通して前記インナーケースの内部に露出される。
【0082】
本発明は、前述した課題を解決するために、前記駆動部及び前記動力伝達部は前記インナーケースの外部に配置され、前記掛け部は前記インナーケースを貫通して前記動力伝達部に結合されて支持されるように備えられる。
【0083】
前記掛け部は、前記インナーケースを貫通して前記剛体部に結合される結合プレートを含む。
【0084】
前記結合プレートは、前記剛体部の下部の側面に結合して固定される。
【0085】
本発明の衣類処理装置は、前記キャビネットに固定され、前記回転軸より下部において前記回転軸を支持する支持部をさらに含み、前記掛け部は、前記支持部を貫通して前記動力伝達部に結合される結合プレートを含む。
【0086】
本発明の衣類処理装置は、前述した課題を解決するために、前記掛け部が1周期の間に幅方向及び上下方向だけではなく前後方向にも往復するように備えられる。
【0087】
前記動力伝達部は、前記掛け部が幅方向及び上下方向だけではなく前後方向にも振子運動するように備えられる。
【0088】
前記掛け部は、下端が前記駆動部を基準として8字状又は円錐状を描いて振子運動するように備えられる。
【発明の効果】
【0089】
本発明は、衣類を収容するインナーケースの幅方向に配置された回転軸がインナーケースの内部に露出されることを遮断する衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0090】
本発明は、インナーケースの幅方向に配置され、複数の衣類を同時に振動させる回転軸がユーザに露出されることを根本的に遮断する衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0091】
本発明は、回転軸に結合され、軸方向が変化する動力伝達部に衣類又はハンガーが直接に掛けられることを遮断する衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0092】
本発明は、前記動力伝達部の動きに対応する動きでハンガー又は衣類が動ける衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0093】
本発明は、複数の衣類が同じ方向に振動するか動くことができ、衣類間の衝突を防止し、衣類の最大振幅が保障できる衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0094】
本発明は、衣類を揺らすか振動させる駆動部が運動方向を急激に変えることを遮断し、振動及び騒音の発生、衣類の損傷を防止する衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【
図1】韓国登録特許公報第10-1525568号の従来の衣類処理装置を示す。
【
図2】新しい駆動方式が適用された衣類処理装置を示す。
【
図3】従来の衣類処理装置においてハンガーと駆動部が一体として動けない問題点を示す。
【
図5】本発明の衣類処理装置の駆動部の一実施例を示す。
【
図6】前記ハンガー支持部430の一実施例を示す。
【
図7】本発明の衣類処理装置の駆動部の他の実施例を示す。
【
図8】本発明の衣類処理装置の動力伝達部の実施例を示す。
【
図9】本発明の衣類処理装置の動力伝達部の駆動過程を示す。
【
図10】本発明の衣類処理装置の動力伝達部によって動くハンガー状態を示す。
【
図11】本発明の衣類処理装置の動力伝達部によって動くハンガー状態を示す。
【
図12】前記ハンガー800が前記掛け部400と一体として運動しない状況を示す。
【
図13】前記動力伝達部と掛け部の一実施例を示す。
【
図14】
図13の前記動力伝達部と掛け部の結合断面図を示す。
【
図15】
図13の前記動力伝達部と前記掛け部の具体的な構造の実施例を示す。
【
図16】前記動力伝達部と掛け部のまた他の実施例を示す。
【
図17】
図16の前記動力伝達部と前記掛け部の結合状態を示す。
【
図18】
図16の前記動力伝達部と前記掛け部の具体的な構造の実施例を示す。
【
図19】前記動力伝達部又は前記回転軸を支持する支持部の一実施例を示す。
【
図20】前記支持ホルダー540の一実施例を示す。
【
図21】前記支持ホルダー540の具体的な形状を示す。
【
図23】
図22に適用された結合プレート413の具体的な構造を示す。
【
図24】前記結合プレート413が振子運動することを示す。
【
図25】前記支持部500が回転軸210を直接に支持する実施例を示す。
【
図28】前記第1シール部701の作動方式を示す。
【
図29】本発明の衣類処理装置のシール部700の他の実施例を示す。
【
図30】前記第2シール部702の様々な実施例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0096】
以下、添付図面を参照しながらこの明細書に開示の実施例を詳細に説明する。この明細書では、互いに異なる実施例であっても、同一・類似する構成については同一・類似する参照符号を与え、その説明を省略する。本発明で使用する単数の表現は、文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。また、本発明を説明するにあたり、本発明に関連する公知の技術についての具体的な説明が、本発明の要旨を無駄に曖昧にするおそれがあると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。添付された図面は、本明細書に開示された実施例を簡単に理解できるようにするためのものであり、添付された図面によって本明細書に開示された技術的思想が制限されてはいけない。
【0097】
【0098】
図4を参照すれば、本発明の衣類処理装置は、前方に開口部を備えるキャビネット10と、前記キャビネット10に回転自在に備えられ、前記開口部を開閉するドア11と、前記キャビネットに備えられ、衣類Lが収容される収容空間21を提供するインナーケース200、前記インナーケース200と連通し、前記収容空間21に供給される空気(熱風)又は水分の少なくともいずれか1つを生成するように備えられる機械室30、前記インナーケース20又は前記ドア11の少なくともいずれか1つに備えられ、前記衣類Lを前記収容空間の内部に掛けるか固定する掛け部400を含む。
【0099】
前記キャビネット10は、衣類処理装置の外観を形成するように備えられ、高さが幅より長く備えられる。これにより、下衣のように長さの長い衣類Lまで折り畳まれず、前記収容空間21に収容され、衣類Lにシワが発生することを防止することができる。
【0100】
前記キャビネット10は、金属材質で備えられ、強度が維持できるものであれば、強化プラスチックなどの樹脂材質で備えられてもよい。
【0101】
前記インナーケース20は、前記キャビネット10の内部に位置し、前記収容空間21を形成するケース状で備えられる。
【0102】
前記インナーケース20は、衣類Lから排出された異物、又は供給部から供給された熱風や水分によって変形されるか、化学反応せずに強度が維持可能な材質で備えられ、一例として、ABS、ASAのようなスチレン系樹脂系列で備えられる。
【0103】
前記インナーケース20は、一面に前記機械室30と連通するように備えられ、前記機械室30から熱風や水分が供給されるか、前記機械室30に空気を排出するように備えられる。このために、前記インナーケース20は、前記機械室30と連通する複数の貫通口23を含む。
【0104】
前記機械室30は、前記キャビネット10の内部において前記収容空間21と分離して備えられる。
【0105】
前記機械室30は、空気より相対的に密度の低い加熱された空気やスチームを前記収容空間21に供給するために、収容空間21より下部に備えられる。
【0106】
言い換えれば、前記機械室30によって収容空間21に供給される空気は、加熱された空気(heated air、熱風)であり、供給部によって収容空間に供給される水分はスチーム(steam)である。その結果、前記機械室30が収容空間21の下部に位置するだけで、熱風やスチームが別の送風装置がなくても収容空間21の内部に均一に供給される。
【0107】
前記機械室30は図示していないが、前記インナーケース20に連通する循環ダクトと、前記循環ダクトの内部に配置され、循環ダクトを循環する空気を除湿して加熱するヒートポンプとが備えられる。前記ヒートポンプは、循環する空気の方向を基準として配置される蒸発器と凝縮器、前記蒸発器から吐出された冷媒を圧縮して凝縮器に供給する圧縮器、前記凝縮器を通過した冷媒を膨張して冷却する膨張弁を含む。
【0108】
また、前記循環ダクトは、スチームを供給するスチーム供給部と連通し、前記スチーム供給部は、前記機械室30に取り付けられる水槽と、前記水槽に収容された水を加熱して振動させてスチームに切り換える切換部、前記切換部を通過したスチームを循環ダクトに連通するスチーム管とを含む。
【0109】
この構成は、
図1、
図2又は
図3の従来の衣類処理装置と同様であるため、詳しい説明は省略する。
【0110】
一方、前記ドア11は、前記キャビネット10に回転自在に結合され、前記開口部を開閉するように備えられる。前記ドア11は、前記インナーケース20だけではなく、前記機械室30の前方まで遮蔽するように備えられる。
【0111】
これにより、前記収容空間21に供給された熱風や水分が外部に流出されることが防止でき、また前記機械室30から発生した熱が外部に伝達されることを遮断することができる。
【0112】
前記ドア11は、前記インナーケース20の前方を開閉するように備えられるため、前記インナーケース20の内面と前記ドア11の内面は前記収容空間21の外面を形成する。
【0113】
前記掛け部400は、前記インナーケース20の内部において衣類Lを収容空間21に掛けるように備えられる。
【0114】
前記掛け部400は、衣類Lが折り畳まれず、完全に広げられた状態で収容空間21に掛けられるように、前記インナーケース20の上部面22に備えられるか、前記インナーケース20の側面の上部に備えられる。
【0115】
これにより、前記掛け部400は、衣類Lが収容空間21に自重によって広げられた状態で掛けられるようにして、機械室30から供給される空気や水分を前記衣類Lに均一に露出させる。
【0116】
本発明の衣類処理装置は、前記ドア11に結合されて衣類を圧迫する圧迫部40をさらに含む。
【0117】
前記圧迫部40は、前記衣類Lを前記ドア11に掛けた状態で圧迫することができる。これにより、前記圧迫部40は、衣類Lのシワを除去するか、クリース(crease)を形成することができる。
【0118】
一方、本発明の衣類処理装置は、前記掛け部400を揺らすように備えられる駆動部200をさらに含む。
【0119】
前記駆動部200が前記掛け部400を揺らすことは、前記駆動部200が前記掛け部400を振動させるか、往復運動、振子運動させることを含む概念であって、前記掛け部400が揺れると、前記掛け部400に掛けられたハンガーも揺れ、前記衣類が動くことになる。
【0120】
前記掛け部400が揺れると、前記掛け部400に掛けられたハンガー800も揺れ、これによって前記衣類から塵を叩くような効果が導き出される。
【0121】
さらに、前記掛け部400が揺れることにより、前記ハンガー800が揺れると、前記衣類がインナーケース20の内部で動くことで、前記収容空間21に供給される熱風又はスチームにさらに均一に露出され、リフレッシュ性能が極大化できる。
【0122】
図5は、本発明の衣類処理装置の駆動部の一実施例を示す。
【0123】
本発明の衣類処理装置は、キャビネット10に固定される支持部500と、前記支持部500に着座する駆動部200とを含む。
【0124】
前記駆動部200は、支持部500に着座するモーター220と、前記モーター220によって回転する回転軸210と、前記モーター220の回転力を前記回転軸210に伝達する回転結合部230とを含む。
【0125】
前記駆動部200の下部には、前記回転軸210の回転運動を直線往復運動に切り換える動力伝達部300を含む。前記動力伝達部300は、前記回転軸210に結合されて回転するカム部材と、前記カム部材によって直線運動する直線切換部340とを含む。
【0126】
前記支持部500の下端には、前記ハンガー800を掛ける掛け部400を含む。
【0127】
前記掛け部400は、前記支持部500の両側の下部に結合され、下端が左右に揺れる掛けプレート410と、前記掛けプレート410に支持される支持バー440とを含む。
【0128】
前記支持バー440は、前記直線切換部340に結合され、前記直線切換部340によって左右に揺れる。
【0129】
前記ハンガー800は、前記支持バー440に掛けられ、前記支持バー440によって左右に振動して揺れる。
【0130】
このとき、前記掛け部400は、前記ハンガー800本体を支持するハンガー支持部430をさらに含む。
【0131】
前記ハンガー支持部430は、前記ハンガー800の両面又は一面を面接触するように備えられ、前記掛けプレート410に結合されるか、前記掛けプレート410より下部に配置される。
【0132】
前記ハンガー支持部430は、前記掛けプレート410又は支持バー440と一体として動くように備えられる。よって、前記ハンガー支持部430は、前記ハンガー800の少なくとも一面を支持しながら記ハンガー800が前記掛け部400と一体として運動するように誘導する。
【0133】
前記ハンガー支持部430によって前記ハンガー800は慣性力を克服し、前記掛け部400と共に移動する。
【0134】
前記ハンガー800は、前記ハンガー支持部430によって前記掛け部400において揺れる振幅や方向が所定レベル以下に制限される。例えば、前記ハンガー800は、前記ハンガー支持部430によって前記掛け部400において相対運動することが制限される。
【0135】
これにより、前記ハンガー800が複数備えられても、前記複数のハンガー800が同時に同じ方向及び同じ振幅で動き、互いに衝突することが防止できる。
【0136】
また、前記ハンガー支持部430によって複数のハンガー800が一体として動くことが誘導され、前記ハンガー800に掛けられた衣類が衝突することが防止できる。
【0137】
また、前記ハンガー支持部430によって前記ハンガー800は掛け部400において任意に動くことが制限され、駆動部200及び掛け部400の安定性が確保できる。
【0138】
図では、前記ハンガー支持部430が前記ハンガー800の一面のみを支持するものとして示しているが、前記ハンガー800の両面を支持してもよい。
【0139】
図6は、前記ハンガー支持部430の一実施例を示す。
【0140】
前記掛け部400は、前記支持バー440に結合され、前記ハンガー800の荷重を支持する固定プレート414を含む。
【0141】
前記固定プレート414は、前記支持バー440に固定され、前記支持バー440と一体として動く固定体4141と、前記固定体4141を貫通し、前記支持バー440に掛けられる固定溝4142とを含む。前記固定溝4142は、前記支持バー440の断面に対応する形状で備えられ、前記支持バー440に締りばめなどの様々な方式によって結合される。
【0142】
前記固定体4141には、前記ハンガー800の鉤部が掛けられるフック部420が結合され、前記フック部420を前記固定体4141に結合させる締結部材が固定される媒介体441も結合される。
【0143】
前記ハンガー支持部430は、前記固定体4141に結合され、前記ハンガー800の少なくとも一面を面接触して支持するように備えられる。
【0144】
前記ハンガー支持部430は、前記掛けプレート420に結合され、前記フック部420より下部に延長される支持体431と、前記支持体431に結合され、前記ハンガー800の一面に支持される支持部材432とを含む。
【0145】
前記支持体431は金属板として備えられ、前記掛けプレート410との結合力及び耐久性が保障でき、前記ハンガー800に荷重が伝達されても変形されることを防止することができる。
【0146】
前記支持部材432は、弾性部材からなり、前記ハンガー800の一面に面接触するように備えられ、前記ハンガー800との接触力を強化するだけではなく、前記ハンガー800を移動させる力を加え、前記ハンガー800の破損を防止することができる。
【0147】
前記支持体431は、上端が前記固定プレート414に結合され、他端が前記ハンガー800の本体の一面に向かうまで延長される。
【0148】
前記支持体431は、前記固定プレート414の一面に結合される第1本体4311と、前記第1本体4311から前記フック部420より下部に延長される第2本体4312とを含む。
【0149】
前記第2本体4312は、前記フック部420又はハンガー800に向かって折り曲げられ、前記ハンガー800にさらに近く配置される。
【0150】
前記第1本体4311は、締結部材450が貫通する本体穴4313が備えられ、前記本体穴4313は複数備えられる。
【0151】
前記支持部材432は、前記支持体431に結合され、前記ハンガーの一面を支持するように備えられる。前記支持部材432は弾性部材からなり、前記第2本体4312に結合して固定される。
【0152】
前記支持部材432の幅は、前記第2本体4312の幅より長く備えられ、前記ハンガー800の一面をより確実に支持する。
【0153】
前記第2本体4312は、前記支持部材432と結合する第2本体穴4314が備えられる。
【0154】
前記支持部材432は、前記第2本体穴4314に挿入して結合される突出部4322が備えられる。
【0155】
もちろん、前記支持部材432は別の締結部材によって前記第2本体4312に結合されてもよい。
【0156】
前記支持部材432は、前記第2本体4312に密着して固定されるように、前記第2本体4312の形状に沿って陥没して備えられる陥没面が備えられる。前記突出部4322は、前記陥没面から突出して備えられる。
【0157】
前記第1本体4311は、少なくとも一部が前記フック部420と重なる高さに配置される。よって、1つの締結部材によって前記フック部420と共に前記掛けプレート410に結合される。
【0158】
これにより、前記ハンガー800は、前記ハンガー支持部430によって支持され、前記掛け部400と一体として動くことができる。
【0159】
図7は、本発明の衣類処理装置の駆動部の他の実施例を示す。
【0160】
図7(a)を参照すれば、前記キャビネット10は、前記キャビネット10の外部に配置されたパネルを支持するフレーム12をさらに含む。
【0161】
前記フレーム12は、直方体状で備えられ、外部にはキャビネット10のパネルが結合され、内部にはインナーケース20を支持するように備えられる。
【0162】
具体的に、前記フレーム12は、前後方向に配置される第1フレーム121と、前記第1フレーム12に結合されて幅方向に配置される第2フレーム122と、第1フレーム121又は第2フレーム122に結合されて高さ方向に配置される第3フレーム123とを含む。
【0163】
前記第1フレーム121、前記第2フレーム122及び第3フレーム123が組み合わされて直方体の骨格を形成する。
【0164】
前記駆動部200は、前記フレーム12に結合して支持されて動力を発生するモーター220と、前記モーター220によって回転するように備えられる回転軸210とを含む。
【0165】
前記回転軸210は、前記インナーケース20の幅方向に配置され、前記モーター220は、フレーム12に固定されて前記回転軸210を回転させる動力を発生するように備えられる。
【0166】
一方、前記回転軸210は、前記モーター220によって回転しながら前記掛け部400を揺らす動力を伝達するように備えられる。
【0167】
また、前記掛け部400は、複数備えられ、前記回転軸210の長さ方向に沿って所定距離に離隔して配置される。
【0168】
前記回転軸210は、前記複数の掛け部400を全部支持し、前記複数の掛け部400を全部揺らすように備えられる。
【0169】
これにより、本発明の衣類処理装置1は、1つのモーター220及び1つの回転軸210によって十分に複数の掛け部400を全部揺らすことができる。
【0170】
一方、前記回転軸210は、回転する構成であるため、前記インナーケース20の内部において高さ方向に配置され、衣類又はハンガーが掛けられる掛け部400を直接に支持することは難しい。
【0171】
よって、本発明の衣類処理装置1は、前記回転軸210の動力を前記掛け部400に伝達し、前記掛け部400を揺らす動力伝達部300をさらに含む。
【0172】
前記動力伝達部300は、前記回転軸210に結合され、前記掛け部400を支持するように備えれらる。前記動力伝達部300は、前記回転軸210と前記掛け部400を互いに連結し、前記掛け部400の荷重を少なくとも一部の前記回転軸210に伝達し、前記回転軸210の回転動力を前記掛け部400に伝達するように備えられる。
【0173】
一方、前記掛け部400は、前記動力伝達部300を介して前記回転軸210に支持されるため、前記回転軸210が前記インナーケース20の内部に直接に露出される必要がない。
【0174】
言い換えれば、前記回転軸210がインナーケース20の外部に配置され、前記回転軸210に結合された動力伝達部300が前記インナーケース20の内部に延長され、前記掛け部400と結合される。
【0175】
また、前記回転軸210がインナーケース20の外部に配置され、前記掛け部400が前記回転軸210に結合された動力伝達部300に結合するように、前記インナーケース20を貫通して延長される。
【0176】
いずれの場合でも、前記回転軸210が前記インナーケース20の外部に配置されるため、前記回転軸210がインナーケース20の内部に露出されることが遮断できる。
【0177】
また、前記モーター220及び前記回転軸210は、前記インナーケース20に直接に支持されてもよい。
【0178】
但し、前記インナーケース20は樹脂系列であるため、前記モーター220と前記回転軸210を直接支持するには、剛性や耐久性が足りない。
【0179】
よって、本発明の衣類処理装置は、前記モーター220及び前記回転軸210を支持する支持部500をさらに含む。
【0180】
例えば、前記支持部500は、前記フレーム12に結合して支持され、前記駆動部200を支持するように備えられる。また、前記支持部500は、第1フレーム121と前記第2フレーム122に着座して支持され、前記モーター220は、前記支持部500に結合して固定及び支持される。
【0181】
前記支持部500は、前記ケース10又は前記インナーケース20に支持され、前記回転軸210又は前記モーター220を支持する金属材質で備えられる。
【0182】
前記支持部500の少なくとも一部が前記回転軸210より下部に配置される場合、前記回転軸210が外部に露出されることが遮断又は最小化できる。
【0183】
前記支持部500は、少なくとも一部が前記回転軸210を遮蔽するように備えられる。
【0184】
結果として、本発明の衣類処理装置1において前記掛け部400を揺らす動力を提供し、インナーケースの幅方向に配置される回転軸210は、外部に露出されることが遮断又は制限される。
【0185】
これにより、前記回転軸210と前記モーター220は、前記インナーケース20の内部に露出されることが遮断できる。
【0186】
これにより、前記回転軸210と前記モーター220は、前記インナーケース20の内部に供給される熱風又はスチームに露出されることが遮断され、腐食及び短絡などが防止でき、加熱されることも防止できる。
【0187】
よって、前記回転軸210がユーザによって下方に曲がるか破損されることが予防できる。
【0188】
さらに、前記回転軸210にユーザの身体が接触することを最小化又は遮断し、ユーザの身体が回転軸210によってけがしたり、過熱された回転軸210によってやけどしたりするなどの安全事故が防止できる。
【0189】
また、前記駆動部200と前記動力伝達部300は、前記インナーケース20の外部に配置されるため、前記衣類又は前記ハンガーが前記動力伝達部300又は前記インナーケース20に掛けられるか接触することを完全に遮断することができる。
【0190】
一方、前記動力伝達部300は、少なくとも一部が前記支持部500より上部に配置される。その結果、前記動力伝達部300の一部も前記支持部500に支持される。
【0191】
従って、前記支持部500を介して前記回転軸210に加わる荷重が分散され、前記回転軸210が曲がることが防止できる。よって、前記回転軸210の持続的な回転が保障され、前記衣類を揺らす衣類処理装置の性能が維持できる。
【0192】
図7(b)を参照すれば、前記回転軸210と前記モーター220は、前記インナーケース20の外部に配置される。前記回転軸210と前記モーター220は、前記支持部500によって支持され、前記インナーケース20の上部面22より上部に配置される。
【0193】
これにより、前記回転軸210又は前記モーター220が前記インナーケース20の収容空間21に供給される熱風又はスチームに露出されることが最小化又は防止できる。
【0194】
従って、前記モーター220の短絡が防止でき、前記回転軸210又は前記モーター210の腐食や加熱も遮断できる。
【0195】
一方、前記駆動部200が前記インナーケース20の外部に配置され、前記掛け部400は、前記インナーケース20の内部に露出され、前記ハンガー800が掛けられる必要があるため、前記インナーケース20は、前記掛け部400又は前記動力伝達部300が通過する貫通穴23をさらに含む。
【0196】
前記貫通穴23は、少なくとも一部が前記支持部500によって遮蔽され、後述するシール部700によって遮蔽されてもよい。
【0197】
図8は、本発明の衣類処理装置の動力伝達部の実施例を示す。
【0198】
前記動力伝達部300は、前記掛け部400を支持するが、前記掛け部400を揺らすことができ(wobble、sway)、その結果、前記掛け部400を振子運動させる。
【0199】
前記振子運動は、運動方向が急激に変わらないだけではなく、運動方向が変わっても、直線往復運動とは異なり、徐々に変わる運動を意味する。
【0200】
前記動力伝達部300は、前記回転軸210が貫通するように結合されるものの、前記回転軸210が回転するとき、前記回転軸210の動力で軸が可変するように備えられ、前記掛け部400を振子運動させる。
【0201】
図8(a)を参照すれば、前記動力伝達部300は、前記回転軸210に内周面が結合して回転するが、外周面は内周面と独立して回転する軸受部310と、前記軸受部310に結合され、前記軸受部310と共に軸方向が変更される剛体部320とを含む。
【0202】
これにより、前記軸受部310は、前記回転軸210と共に回転するが、前記剛体部320は、前記回転軸210と回転することを防止するように備えられる。よって、前記掛け部400は、前記剛体部320に延長又は結合され、前記回転軸210と共に回転せず、前記インナーケース20の内部にハンガー800を掛けるように配置される。
【0203】
前記剛体部320は、カムなどの形態として備えられ、前記回転軸210が回転するとき、位置が可変するように備えられる。
【0204】
但し、前記剛体部320は、前記回転軸210が回転するとき、軸方向のみが変更されるように動く、いわゆる、ウォブルプレートモーション(wobble plate motion)で動く。
【0205】
これにより、前記剛体部320に結合された前記掛け部400も軸方向が変更されるように動くことで、ウォブルプレートモーションで動いてもよく、振子運動してもよい。
【0206】
そのために、前記剛体部320が前記回転軸210に傾斜して配置されてもよいが、前記軸受部310そのものが傾斜して備えられ、前記剛体部320は前記軸受部310を収容し、前記軸受部310と一体として動くように備えられてもよい。
【0207】
前記軸受部310は、内輪が前記回転軸210に並んで結合され、外輪が前記回転軸210に傾斜して配置されることで、前記外輪に対応する中心軸が前記回転軸210を基準として歳差運動するように備えられる。
【0208】
但し、従来の軸受の構造を適用するために、本発明の軸受部310は、前記回転軸210に結合され、前記回転軸210と共に回転するものの、外周面が回転軸に傾斜して配置される傾斜管311と、前記傾斜管311を収容するように結合される回転軸受312とを含む。
【0209】
前記回転軸受312は、内輪と外輪が互いに並んで配置される一般的な軸受として備えられ、前記剛体部320は、前記回転軸受312の外輪に結合して固定される。よって、前記回転軸受312の構造を別として制作しなくてもよいため、コストが低減できる。
【0210】
前記剛体部320は、直径が高さより遥かに大きい円筒状又はリング状で備えられる。
【0211】
前記剛体部320の直径が大きいほど前記剛体部320の結合された掛け部400の動きは大きくなるため、衣類の揺らし効果が増加する。
【0212】
前記剛体部320は、直径が軸方向の厚さより大きく備えられる。
【0213】
図8(b)を参照すれば、前記傾斜管311は、前記回転軸210を収容して結合される。
【0214】
前記回転軸210の軸方向又は延長方向を基準軸方向Bと定義し、前記傾斜管311の外周面の軸方向は傾斜軸方向Aと定義する場合、前記傾斜軸方向Aは、前記基準軸方向Bと傾斜角度Cだけ捩じれるように結合される。
【0215】
よって、前記傾斜管311は、前記回転軸210に結合され、前記回転軸210と一体として回転するが、前記回転軸210と傾斜角度Cだけ捩じれて回転するため、前記傾斜管311は前記回転軸210を基準として歳差運動(Precessional motion)するように備えられる。
【0216】
図8(c)を参照すれば、前記傾斜管311の内周面3112は、前記回転軸210に並んで備えられ、前記傾斜管311の外周面3113は、前記内周面3112又は前記回転軸210と傾斜角度Cだけ傾斜して配置される。
【0217】
但し、前記傾斜管311の外周面3113そのものは円筒状で備えられる。
【0218】
その結果、前記回転軸受312が前記傾斜管311の外周面3113に傾斜して結合される場合、前記回転軸受312も前記回転軸210を基準として傾斜角度cだけ歳差運動する。また、前記剛体部320が前記回転軸受312に結合される場合、前記剛体部320の軸方向は、前記傾斜管311の軸方向及び前記回転軸受312の軸方向と共に変更される。
【0219】
前記回転軸受312は、前記傾斜管311の外周面3113を収容して結合される内輪3121と、前記剛体部320に収容されて結合される外輪3122と、前記内輪3121と前記外輪3122を独立して回転させる回転部材3123とを含む。
【0220】
前記回転部材3123は、前記内輪3121と前記外輪3122に同時に接触して回転する複数のボールを含んでもよいが、前記内輪3121と外輪3122を独立して回転させるものであれば、流体、磁石などのどんな構造でも関係ない。
【0221】
前記内輪3121は、前記傾斜管311の外周面3113に結合され、前記外周面3113と共に回転するように備えられるが、前記外輪3122は、回転部材3123によって前記内輪3121と共に回転しなくてもよい。
【0222】
これにより、前記外輪3122は、前記剛体部320に結合され、前記剛体部320は、前記掛け部400の荷重を支持するため、前記外輪3122は、前記回転軸210及び回転軸受312の内輪3121が回転しても回転しないことができる。
【0223】
その結果、前記外輪3122は、内輪3121が前記傾斜管311と共に歳差運動するとき、軸方向のみが変更されるように備えられ前記剛体部320も中心軸の方向が変更されるようにウォブル運動を行う。
【0224】
一方、前記傾斜管311は、前記回転軸210との結合力を強化するために、前記回転軸210の外周面の少なくとも一部を収容するか、前記回転軸210の外周面に挿入されるように備えられる。
【0225】
例えば、前記回転軸210は、外周面に突出されて前記傾斜管3111に挿入される突起部2111を含み、前記傾斜管3111は、内周面に前記突起部2111を収容して結合される傾斜溝3111を含む。
【0226】
図9は、本発明の衣類処理装置の動力伝達部の駆動過程を示す。
【0227】
図9(a)を参照すれば、前記傾斜管311は地面から入る方向に前記回転軸210を基準として傾斜角度cだけ傾斜して配置され、断面から見ると、前記基準軸方向Aと傾斜軸方向Bが互いに並んで配置される。
【0228】
しかし、前記軸受部310は、軸方向が捩じれるため、左側面が露出され、右側面が見えない。
【0229】
図9(b)を参照すれば、前記傾斜管311が前記回転軸210と共に90度回転する場合、前記傾斜管311の傾斜軸方向Aが傾斜管311の傾斜角度cだけ上部に向かうように傾斜管311が配置される。
【0230】
図9(c)を参照すれば、前記傾斜管311が前記回転軸210と共に90度さらに回転する場合、前記傾斜管311が地面から入る方向に前記回転軸210を基準として傾斜角度cだけ傾斜して配置され、断面から見ると、前記基準軸方向Aと傾斜軸方向Bが互いに並んで配置される。
【0231】
しかし、前記軸受部310は、軸方向が捩じれるため、右側面が露出され、左側面が見えない。
【0232】
図9(d)を参照すれば、前記傾斜管311が前記回転軸210と共に90度さらに回転する場合、前記傾斜管311の傾斜軸方向Aが傾斜管311の傾斜角度cだけ下部に向かうように傾斜管311が配置される。
【0233】
前記傾斜管311が前記回転軸210と共に回転する場合、前記傾斜管311の傾斜角度cだけ前記傾斜管311は歳差運動を行い、前記軸受部310は軸方向が前記傾斜管311の回転に対応する方向に回転する。
【0234】
前記軸受部310そのものが1つの構成として外輪が内輪を基準として傾斜して配置されても、前記軸受部310は軸方向が図示のように変更されて動く。
【0235】
結果として、前記傾斜管311は、前記回転軸210を基準として円錐状を描きながら軸方向が回転する。
【0236】
これにより、前記傾斜管311に結合された剛体部320も軸方向が円錐状を描きながら回転する力を受け、前記剛体部320に結合された掛け部400も円錐状を描きながら回転運動又は振子運動を行うように備えられる。
【0237】
言い換えれば、前記軸受部310は、前記回転軸210を基準として歳差運動するように回転し、前記軸受部310の外輪は軸方向が回転軸210を基準として円錐状を形成して回転するように変更される。
【0238】
前記剛体部320は、前記軸受部310の外輪(例えば、回転軸受312の外輪)に固定されるため、前記剛体部320の軸方向も前記軸受部310の軸方向と同様に変更される。
【0239】
図10及び
図11は、本発明の衣類処理装置の動力伝達部によって動くハンガーの状態を示す。
【0240】
図10(a)、
図11(a)を参照すれば、前記動力伝達部300は、前記回転軸210に傾斜して結合され、軸方向が捩じれるように動く。
【0241】
前記掛け部400は、前記回転軸210より下部に配置され、前記インナーケース20の底面に向かって延長される。
【0242】
前記掛け部400は、前記動力伝達部300に結合され、前記動力伝達部300と一体として動く。前記ハンガー800は、前記掛け部400に着座するため、前記ハンガー800も前記動力伝達部300と一体として動く。
【0243】
その結果、前記動力伝達部300の軸方向が変更されるように動く場合、前記掛け部400及び前記ハンガー800もこれに対応して一体として動く。
【0244】
前記回転軸が配置された方向をY軸といい、前記前後方向をX軸という場合、
図10(a)の状態は、動力伝達部300の左側面が+X+Y方向に向かうように傾斜して配置された状態となる。これにより、前記掛け部400及びハンガー800も左側面が+X+Yに向かうように傾斜して配置される。
【0245】
図10(b)、
図11(b)を参照すれば、前記回転軸210が回転し、前記動力伝達部300の軸方向がY軸上で上部に向かって捩じられる。
【0246】
その結果、前記掛け部400及びハンガー800も左側の上部に向かって傾斜して配置されるように移動する。すなわち、前記掛け部400と前記ハンガー800は、XY方向に向かい、その後、Y軸方向に向かうように捩じられ、上部に傾斜角度Cだけ持ち上げられる。
【0247】
図10(c)、
図11(c)を参照すれば、前記回転軸210がさらに回転し、前記動力伝達部800の軸方向が-X+Y方向に向かうように傾斜して配置される。
【0248】
その結果、前記掛け部400と前記ハンガー800は、右側面が前方に向かうように傾斜して配置される。すなわち、前記掛け部400と前記ハンガー800は、Y軸方向に配置され、その後、-X+Y方向に向かうように捩じられ、傾斜角度だけ下部に下降する。
【0249】
図10(d)、
図11(d)を参照すれば、前記回転軸210がさらに回転し、前記動力伝達部の軸方向がY軸上で下部に向かうように傾斜して配置される。
【0250】
その結果、前記掛け部400及びハンガー800もY軸上で下部に向かうように傾斜して配置される。すなわち、前記掛け部400と前記ハンガー800は、-X+Y方向に向かい、その後、Y軸上で下部に向かうように捩じられ、傾斜角度だけさらに下部に下降する。
【0251】
図10(e)、
図11(c)を参照すれば、前記回転軸210がさらに回転して全360度回転すると、
図10(a)の状態に戻る。すなわち、動力伝達部300の左側面が+X+Y方向に向かうように傾斜して配置され、前記掛け部400及びハンガー800も左側面が+X+Yに向かうように傾斜して配置され、上部に傾斜角度だけ持ち上げられる。
【0252】
まとめると、前記動力伝達部300の軸方向は、前記回転軸210を基準として、円錐状を描きながら回転する。その結果、前記動力伝達部は、前後方向及び上下方向のそれぞれに傾斜角度cだけ往復移動する。
【0253】
具体的に、前記掛け部400は、前記剛体部320に結合され、前記剛体部320と一体として動くように備えられる。また、前記ハンガー800も前記掛け部400に結合され、前記剛体部320と一体として動く。
【0254】
その結果、前記掛け部400及び前記ハンガー800も上下方向にそれぞれ傾斜角度cだけ往復移動し、前後方向にそれぞれ傾斜角度cだけ往復移動するように備えられる。
【0255】
これにより、前記剛体部310の軸方向が回転軸を基準として歳差運動するように変更される場合、前記掛け部400とハンガー800は、左側面又は右側面が上部又は下部を繰り返して向かうように動き、一方の腕又は他方の腕が左側と右側を繰り返して向かうように動く。
【0256】
その結果、前記ハンガー800に掛けられた衣類も一面を基準として下部と上部を繰り返して向かうように往復移動し、一面を基準として前方と後方に向かって捩じられるように繰り返して往復移動する。
【0257】
よって、前記衣類の全体が前記インナーケース20の多方向に向かって捩じられるため、前記収容空間21に供給される熱風又はスチームに均一に露出される。
【0258】
前記掛け部400は、前記剛体部310からインナーケース20の底面に向かって延長されるため、前記掛け部400が振子の回転軸の役割を行う。これにより、前記掛け部400と前記ハンガー800は振子運動を行う。
【0259】
具体的に、前記動力伝達部300の軸方向がY軸を基準として円錐状に回転するにつれて、前記掛け部400と前記ハンガー800も高さ方向を基準として円錐状に回転する力を受ける。
【0260】
また、前記掛け部400と前記ハンガー800は、XY軸方向に随時捩じられ、前記回転軸210が回転する度に+Y軸-Y軸方向に振子運動することもできる。
【0261】
さらに、前記掛け部400と前記ハンガー800は、円錐状に回転する力を受ける度に+X軸-X軸方向にも振子運動するように備えられる。
【0262】
これにより、前記掛け部400と前記ハンガー800は捩じられてX軸を基準として振子運動するように備えられ、Y軸を基準として振子運動するように備えられる。よって、前記掛け部400と前記ハンガー800は3次元に振子運動又は回転運動し、前記衣類の表面が各々の鉛直方向に叩かれる効果が導き出される。
【0263】
この振子運動は、運動方向に前後往復移動のように特定の時点に急激に変わることがない。すなわち、この振子運動は、全体の時点において運動量の変化が一定であるか変化幅が非常に小さい。よって、前記剛体部310に連結された前記掛け部400と前記ハンガー800も全体の時点において運動量の変化が一定であるため、特定の時点に強い慣性力が発生しない。よって、前記動力伝達部300、前記掛け部400及び前記ハンガー800の全体に急激な慣性力が発生しないため、衣類処理装置1から発生する騒音や振動が大きく低減され、駆動部200及び動力伝達部300、掛け部400、ハンガー800の耐久性が保障される。
【0264】
また、前記ハンガー800に掛けられた衣類も運動量の変化が一定であるか緩い振子運動を行うため、衣類がインナーケース20などに急激に衝突するか、衣類同士が衝突して損傷することが防止できる。
【0265】
一方、
図11(a)を参照すれば、前記剛体部320は、厳密には、前記軸受部310と一体として動かない。言い換えれば、前記軸受部310は軸方向が回転軸210を基準として回転しても、前記剛体部320は前記軸受310を回転自在に収容するため、前記剛体部320は、前記軸受部310と独立して動くことができる。
【0266】
すなわち、前記剛体部320は、前記掛け部400と前記ハンガー800及び衣類の荷重によって、前記軸受部310と正確に一体として動かず、元の位置を維持しようとする慣性力を受ける。
【0267】
よって、前記軸受310は円錐状に軸方向が回転しても、前記剛体部320は前記軸受部310の外周面に沿って回転するため、前記剛体部320の下部及び前記掛け部400は8字状を描きながら回転する。
【0268】
すなわち、前記回転軸210が1回転する度に、前記軸受部310も回転軸を基準として軸方向が円形を描きながら1回転するが、前記剛体部320は前記掛け部400と前記ハンガー800の荷重によって動きが制限されるため、8字状を描きながら振子運動を行う。
【0269】
すなわち、xy軸を基準として8字を描きながら振子運動し、これはx軸のみを基準とする場合、単純な振子運動及び往復運動のように見え、y軸のみを基準とする場合は、単純な振子運動及び往復運動のように見える。
【0270】
また、xy軸を基準として振子運動を行う場合、前記掛け部400の長さは固定されているため、高さも周期的に変化する。
【0271】
その結果、前記動力伝達部300によって、前記掛け部400と前記ハンガー800は、回転軸210の1回転の間にxyz軸の全ての方向に揺れる。
【0272】
言い換えれば、前記掛け部400と前記ハンガー800は、振子運動の1周期の間にキャビネット10の幅方向及び高さ方向だけではなく、前後方向にも往復運動を行う。
【0273】
その結果、本発明の衣類処理装置は、衣類の全方向に微細塵が分離される効果が導き出される。
【0274】
一方、
図12は、前記ハンガー800が前記掛け部400と一体として動かない状況を示す。
【0275】
図12を参照すれば、前記動力伝達部300及び掛け部400が方向に沿って円弧状の振子運動、又は8字状の振子運動を行っても、前記ハンガー800は自体的な慣性力によって前記掛け部400と独立して運動する。
【0276】
言い換えれば、前記動力伝達部300と前記掛け部400は複雑に運動しても、前記ハンガー800は鉤部810のみが前記掛け部400に掛けられているため、衣類が掛けられる本体部820は前記掛け部400と独立して運動する。
【0277】
その結果、前記ハンガー800が自重又は衣類の荷重により、掛け部400と共にxy方向に捩じられて往復状又は8字状の振子運動を行うのではなく、+Y-Y方向に単純な往復運動又は振子運動を行う。
【0278】
さらに、前記ハンガー800が前記掛け部400の上部や下部に上げられるとき、慣性力によって前記掛け部400とは異なる角度に捩じられ、前記ハンガー800に掛けられた衣類の荷重が異なる場合、捩じられた角度は各ハンガー800ごとに異なる。
【0279】
その結果、複数のハンガー800が互いに衝突するか、複数のハンガー800に掛けられた衣類が互いに衝突し、損傷及び摩耗される恐れがある。
【0280】
これを防止するために、本発明の衣類処理装置1は、前記ハンガー800を前記掛け部400と一体として運動する前記ハンガー支持部430をさらに含む。
【0281】
以下、前記動力伝達部300と前記掛け部400の具体的な実施例と共に、前述した各実施例に適用可能なハンガー支持部430の具体的な実施例についても説明する。
【0282】
図13は、前記動力伝達部と掛け部の一実施例を示す。
【0283】
図13(a)は、前記動力伝達部と前記掛け部を正面から見た図であり、
図13(b)は、前記動力伝達部と前記掛け部の斜視図である。
【0284】
本発明の衣類処理装置は、前記掛け部400を前記インナーケース20の内部に配置し、前記駆動部200は、前記インナーケース20の外部に配置し、前記動力伝達部300が前記インナーケース20を貫通して、前記駆動部200と前記掛け部400を連結するように備えられる。
【0285】
前記駆動部200は、前記インナーケース20の上部面に配置され、前記支持部500は、前記インナーケース20より上部に配置され、前記駆動部200を支持するように備えられる。
【0286】
前記動力伝達部300は、前記インナーケース20に備えられる貫通穴25を貫通し、一端はインナーケース20の外部から前記回転軸210に結合され、他端は前記インナーケース20の内部に露出され、前記掛け部400に結合される。
【0287】
前記支持部500は、前記フレーム12に掛けられる結合体512と、前記結合体512から延長され、前記駆動部200を支持する本体511とを含む。
【0288】
前記本体511は、前記回転軸210に並んで配置され、前記結合体512は前記本体511の両側に延長され、前記フレーム12に結合されて備えられる。
【0289】
前記本体511は、前記結合体512から下部に折り曲がって延長され、前記駆動部200が着座する空間を確保する。
【0290】
前記本体511は、前記インナーケース20の上部面に接触して支持され、前記インナーケース20の上部面と所定距離に離隔して配置されてもよい。
【0291】
前記回転軸210は、前記結合体512の間において前記本体511の上部に配置され、前記モーター220は、前記結合体512の外面に結合して支持される。
【0292】
前記本体511と前記結合体512は金属板として備えられる。
【0293】
前記掛け部400は、前記本体511より下部に配置され、前記動力伝達部300は、前記本体511より上部に配置される。
【0294】
前記支持部500は、前記本体511を貫通するように備えられ、前記動力伝達部300が通過する通過穴550と、前記動力伝達部300を支持する支持ホルダー540とをさらに含む。
【0295】
前記通過穴550は、貫通穴25に対向するように備えられ、前記動力伝達部300と前記掛け部400は、前記回転軸210の長さ方向に沿って所定距離に離隔して配置される。前記支持ホルダー540は、前記動力伝達部300の下部を支持する位置に対応するように配置される。
【0296】
前記動力伝達部300は、前記通過穴550と前記貫通穴25を通過する連結部材を含み、前記掛け部400は、前記支持部500の下部において前記連結部材と結合して支持される。
【0297】
結果として、前記動力伝達部300は、支持部500より下部に配置された掛け部400と、支持部500より上部に配置された駆動部200とを連結するように備えられる。
【0298】
これにより、生産者は支持部500に前記駆動部200と前記動力伝達部300を設けることができ、前記支持部500を前記インナーケース20の上部に固定し、前記動力伝達部300を前記インナーケース20の内部に配置させることができる。この後、生産者は、前記掛け部400を前記動力伝達部300に結合させ、前記掛け部400をインナーケース20の内部に設けることができる。
【0299】
その結果、前記掛け部400と前記動力伝達部300は、前記インナーケース20及び前記支持部500によって、結合力、固定力が強化できる。
【0300】
前記ハンガー800は、前記掛け部400に掛けられるように備えられ、衣類を前記インナーケース20に配置させる。
【0301】
前記駆動部200は、前記モーター220と前記回転軸210を連結し、前記モーター220が回転力を前記回転軸210に伝達する回転結合部230を含む。
【0302】
前記回転結合部230は、前記モーター220のrpmを変更し、前記回転軸210に伝達するギアボックスとして備えられてもよく、前記モーター220の駆動軸と前記回転軸210を連結する構成として備えられてもよい。
【0303】
前記モーター220は、前記結合体512の外面に配置され、前記回転結合部230は、ギアボックスとして備えられ、前記結合体512の外面に結合して固定される。
【0304】
前記支持部500は、前記回転軸210の両端の1つ以上を回転自在に支持する軸結合部520を含む。
【0305】
一方、前記ハンガー800は、前記掛け部400に固定される鉤部810と、前記鉤部810に結合して衣類を掛けるハンガー本体820とを含む。
【0306】
前記ハンガー本体820は、三角形で備えられるが、底辺は省略されてもよい。
【0307】
前記鉤部810は、前記ハンガー本体820の上端に結合される。
【0308】
前記ハンガー800は、前記ハンガー本体820の下端を連結し、衣類を把持する衣類挟み830をさらに含む。
【0309】
前記ハンガー本体820は、一面が前記掛け部400に接触支持され、前記掛け部400と一体として移動する。
【0310】
図14は、
図13の前記動力伝達部と掛け部の結合断面図を示す。
【0311】
前記支持プレート510の上部に備えられる軸結合部520によって前記回転軸210は回転自在に固定され、前記支持プレート510にモーター220が固定され、前記回転結合部230によって前記回転軸210を回転させるように備えられる。
【0312】
前記動力伝達部300は複数備えられ、前記回転軸210の長さ方向に沿って所定距離に離隔して配置される。
【0313】
前記掛け部400も前記動力伝達部300に結合されて支持されるため、前記動力伝達部300のように複数備えられ、前記回転軸210の長さ方向に沿って所定距離に離隔して配置される。
【0314】
これにより、前記回転軸210が回転すると、複数の動力伝達部300が動き、複数の掛け部400が全部揺れる。
【0315】
前記動力伝達部300は、前記回転軸210に傾斜して結合されて回転する軸受部310と、前記軸受部310を収容するように備えられ、リング状で備えられる剛体部320とを含む。
【0316】
前記剛体部320は、前記軸受部310を収容するように備えられる剛体本体321と、前記剛体本体321から延長され、前記支持部500と前記インナーケース20を通過するように備えられる連結バー322とを含む。
【0317】
前記剛体本体321は、外周面が外部に凸な曲面として備えられ、前記連結バー322は、長さが厚さ又は直径より大きく備えられる。
【0318】
前記連結バー322は、前記支持プレート510を貫通して備えられる貫通穴550を通過するように備えられる。
【0319】
前記掛け部400は、前記動力伝達部300に結合され、前記インナーケース20の底面に向かって延長される掛けプレート410を含む。
【0320】
前記掛けプレート410は、幅又は長さが前記剛体部320の直径より大きく備えられる。これにより、前記掛けプレート410は、衣類を揺らす振子の軸の役割を確実に行う。
【0321】
前記掛けプレート410は、前記連結バー322に結合されて前記動力伝達部300に支持される。
【0322】
前記掛け部400は、前記掛けプレート410に結合され、前記ハンガー800又は衣類が着座するように備えられるフック部420を含む。
【0323】
前記フック部420は、第1締結部材460によって前記掛けプレート410の一面に結合して固定される。
【0324】
前記掛け部400は、前記掛けプレート410に結合されて前記ハンガーの一面を支持するハンガー支持部430をさらに含む。
【0325】
前記ハンガー支持部430は、前記第2締結部材450を介して前記掛けプレート410の他面に結合して固定される。
【0326】
前記掛け部400は、前記フック部420と前記ハンガー支持部430を前記掛けプレート410に結合して固定する媒介部440をさらに含む。
【0327】
前記媒介部400は、前記掛けプレート410と前記ハンガー支持部430との間に配置される。
【0328】
前記フック部420と前記媒介部440は、樹脂系列からなり、前記第1締結部材460と前記第2締結部材450に結合されるねじ穴が形成される。
【0329】
これにより、前記掛けプレート410が金属材質で備えれても、内部に螺線を形成することが排除でき、生産工程が単純化できる。
【0330】
前記第1締結部材460は、前記フック部420の外面から前記掛けプレート410に向かって挿入されるように備えられる。また、前記第1締結部材460は、前記媒介部440に結合して固定される。
【0331】
前記第2締結部材450は、前記媒介部440の外面から前記掛けプレート410に向かって挿入されるように備えられる。また、前記第2締結部材450は、前記フック部420に結合して固定される。
【0332】
前記第1締結部材460と前記第2締結部材450のそれぞれは複数備えられ、前記第1締結部材460と前記第2締結部材450のいずれかは省略されてもよい。
【0333】
これにより、前記掛け部400は、掛けプレート410と前記フック部420によってハンガー800又は衣類をインナーケース20に安定的に配置することができ、前記動力伝達部300から伝達される動力を正確に前記ハンガー800又は衣類に伝達することができる。
【0334】
前記ハンガー支持部430は、前記フック部420より下部に延長され、前記ハンガー800の一面を支持することで、前記ハンガー800を前記掛けプレート410と一体として運動させる。
【0335】
前記支持ホルダー540は、前記剛体本体321の下部面を支持するように備えられる。
【0336】
前記支持ホルダー540は、前記剛体本体321の下部面を接触して支持する着座面541を含み、前記着座面541の剛性を補強し、荷重を分散する前記支持プレート510から突出する強化面543と、前記強化面543と前記着座面541を連結する延長面542をさらに含む。
【0337】
これにより、前記剛体本体321の軸方向が回転軸210の周縁をコーン状で回転する場合、前記連結バー322が方向のみを変えてコーン状で回転し、その結果、前記掛けプレート410及び前記フック部420が振子運動を行う。
【0338】
前記連結バー322は、前記支持部500より上部にある領域が支持部500より下部にある領域より長く備えられ、前記掛け部400の振幅を大きく拡張できる。
【0339】
前記連結バー322の長さは、前記剛体本体321の直径より長く備えられる。
【0340】
図15は、
図13の前記動力伝達部と前記掛け部の具体的な構造の実施例を示す。
【0341】
図15(a)を参照すれば、前記剛体部320は、前記軸受部310を収容し、前記軸受部310の外周面と一体として動くように備えられる。前記剛体部320は、前記軸受部310が軸方向に離脱することを防止するように離脱防止リング3121が備えられる。
【0342】
前記連結バー322は、前記剛体部320の下部から延長され、前記掛けプレート410は、前記連結バー322が貫通して結合される。
【0343】
前記掛けプレート410の一面には前記フック部420が結合され、前記媒介部440又は前記ハンガー支持部430は、前記掛けプレート420の他面に結合される。
【0344】
前記締結部材450は、前記フック部420及び前記媒介部440、前記ハンガー支持部430を掛けプレート410に結合させるように備えられる。
【0345】
前記ハンガー支持部430は、前記掛けプレート420に結合され、前記フック部420より下部に延長される支持体431と、前記支持体431に結合され、前記ハンガー800の一面に支持される支持部材432とを含む。
【0346】
前記支持体431は、金属板として備えられ、前記掛けプレート410との結合力及び耐久性が保障でき、前記ハンガー800に荷重が伝達されても変形されることが防止できる。
【0347】
前記支持部材432は、弾性部材からなり、前記ハンガー800の一面に接触するように備えられ、前記ハンガー800との接触力を強化するだけではなく、前記ハンガー800を移動させる力を加え、前記ハンガー800の破損を防止することができる。
【0348】
図15(b)を参照すれば、前記傾斜管311は、前記回転軸210を収容するように備えられ、前記傾斜管311は一端に前記傾斜管311の直径より大きく備えられる固定リング3114をさらに含む。前記固定リング3114は、前記回転軸受312が前記傾斜管311から離脱することを防止することができる。
【0349】
前記傾斜管311の長さは、前記回転軸受312の厚さより大きく備えられる。これにより、前記傾斜管311と前記回転軸受312が分離されることを防止し、前記傾斜管311から伝達された動力を前記回転軸受312に完全に伝達することができる。
【0350】
前記回転軸受312は、前記傾斜管311の外周面に結合され、前記傾斜管311に固定される。これにより、前記回転軸受312は、前記傾斜管311が歳差運動するとき、前記傾斜管311の軸が動くことと同様に軸が動く。
【0351】
前記剛体本体321は、前記回転軸受312の外周面に結合され、前記回転軸受312に固定される。
【0352】
前記剛体本体321は、厚さの薄い円形リングとして備えられる。前記剛体本体321は、球状又は外部に凸な曲面として備えられる支持外周面3213と、前記回転軸受312の外周面と結合する収容内周面3211と、前記収容内周面3211から開放した一面及び他面のいずれか1つに配置され、前記回転軸受312の離脱を防止する支持リング3212とを含む。
【0353】
前記剛体本体321の軸方向の厚さ又は長さは、前記軸受部310の軸方向の厚さ又は長さより大きく備えられる。これにより、前記剛体本体321に前記軸受部310が収容される場合、前記軸受部310が前記剛体本体321の外部に突出しない。
【0354】
前記収容内周面3211は、前記剛体本体321の内周面から前記軸受部310の外周面に対応する形状に陥没して備えられる。前記収容内周面3211は、前記剛体本体321の内周面に前記軸受部310が嵌められて結合される溝を形成する。これにより、前記軸受部310の外周面が前記収容内周面3211の内周面に嵌め結合される。
【0355】
前記剛体本体321の軸方向の厚さは、前記軸受部310の軸方向の厚さより大きく備えられるため、前記収容内周面3211は、前記剛体本体321の内周面の開放した両面に支持リング3212を形成する。
【0356】
前記支持リング3212は、前記軸受部310の両面を支持し、前記軸受部310が前記剛体本体321から離脱することを防止することができる。
【0357】
前記連結バー322は、前記支持外周面3213から下部に延長されて備えられる。
【0358】
前記剛体部320は、金属材質からなり、前記掛け部400を支持して、前記軸受部310から伝達された動力で前記掛け部400を揺らす。
【0359】
前記連結バー322の直径は、前記剛体本体321の軸方向の厚さより小さく備えられる。前記連結バー322は、下部に延長されるほど、直径が小さくなるように備えられ、金属材質からなり、前記剛体本体321と一体として制作される。
【0360】
前記連結バー322の下部にはナットなどの結合部材が結合される結合螺線3221が備えられる。
【0361】
前記連結バー322は、前記剛体本体321から延長され、前記剛体本体321がウォブルモーションによって軸が変更されるように動くとき、振子の軸又は糸の役割を行う。その結果、前記連結バー322の自由端は、前記剛体本体321が軸受部310によって動く場合、円弧又は8字状を描きながら振子運動を行う。
【0362】
前記掛け部400は、前記連結バー322に結合して支持される掛けプレート410を備える。
【0363】
前記掛けプレート410は、金属材質の板状として備えられ、前記ハンガー800の荷重を支持し、前記連結バー322と一体として振子運動を行う。
【0364】
前記掛けプレート410は、前記連結バー322の直径より薄い板状で備えられる。前記掛けプレート410は、前記連結バー322と貫通して結合され、前記インナーケース20の底面に向かって延長される。
【0365】
前記掛けプレート410は、長さが幅より遥かに長く備えられる。これにより、前記連
【0366】
前記掛けプレート410は、前記連結バー322が貫通して結合される第1プレート411と、前記第1プレート411から延長される第2プレート412とを含む。
【0367】
前記第1プレート411は、前記連結バー322に傾斜して配置され、前記連結バー322が貫通するように備えられる。例えば、前記連結バー322を基準として垂直に配置される。
【0368】
前記第2プレート412は、前記第1プレート411から前記インナーケース20の底面に向かって延長される。前記第2プレート412の長さは、前記第1プレート411の長さより長く備えられる。
【0369】
これにより、前記フック部420を最大に前記剛体部320から離れるように配置し、前記ハンガー800の振幅を拡大する。
【0370】
前記フック部420は、前記第2プレート412の一面に結合され、前記第1プレート411より下部に配置される。前記フック部420の上端は、前記第1プレート411に対向するように備えられる。
【0371】
前記フック部420は、前記第2プレート412の下部に結合される。前記フック部420は、前記第2プレート412の上端より下端に近く配置される。
【0372】
前記フック部420は、前記第2プレート412に結合される掛け体421と、前記掛け体421の上部においてハンガー800の鉤部が掛けられる鉤溝4221が備えられる。
【0373】
前記鉤溝4221は、前記フック体421から前記ハンガー800の鉤部の厚さより深く陥没して備えられる。また、前記フック体421の上部から前記ハンガー800の鉤部に対応する幅に離隔して延長される鉤体422が備えられ、その間に前記鉤溝4221が備えられてもよい。
【0374】
前記フック体421は、第1締結部材460が貫通するフック穴4121が備えられ、前記フック穴4121は複数備えられる。
【0375】
これにより、前記ハンガー800の上端に備えられた鉤部は、前記鉤溝4221に把持され、前記ハンガー800が前記フック部420に掛けられる。これにより、前記ハンガー800及び前記ハンガー800に掛けられた衣類は、前記掛け部410及び前記フック部420から振子運動する動力が伝達される。
【0376】
但し、前記ハンガー800の上端に備えられる鉤部のみが前記フック部420に掛けられる場合、前記ハンガー800の本体は、前記掛け部410を基準として再び振子運動を行う可能性がある。
【0377】
この場合、前記剛体部320と前記掛け部410及び前記フック部420までは一体として動くが、前記ハンガー800は独立して運動することになる。
【0378】
よって、前記ハンガー800は振子運動を行わない恐れがある。
【0379】
また、前記掛け部410が複数備えられるとき、各掛け部410に掛けられるハンガー800に掛けられる衣類の長さが異なる場合には、前記掛け部410ごとに掛けられた衣類の振幅や往復時間が異なるため、各衣類ごとに独立して揺れることになる。
【0380】
この場合、衣類同士が衝突し、衣類が意図した振幅で動けず、衣類同士の摩擦による損傷が発生する。
【0381】
よって、前記掛け部410は、前記ハンガー支持部430をさらに備え、前記ハンガー800の本体を支持することで、ハンガー800が前記掛け部410と共に一体として動くようにする。
【0382】
すなわち、前記ハンガー800と衣類の荷重を前記ハンガー支持部430が支持し、前記ハンガー800を押すか支えることで、前記ハンガー800が前記掛け部410と独立して動くことを防止することができる。
【0383】
その結果、ハンガー800が前記掛け部410と共に振子運動することができ、複数の掛け部410に掛けられたハンガー800が同時に同じ方向に動き、衣類の揺らし効果が極大化できる。
【0384】
前記ハンガー支持部430は、前記第2プレート412から前記フック部420より下部にさらに延長され、前記フック部420に掛けられたハンガー800を支持するように備えられる。
【0385】
前記ハンガー支持部430は、前記ハンガー800の鉤部がフック部420に掛けられるとき、前記ハンガー800の本体の一面に接触されるように備えられる。
【0386】
前記ハンガー支持部430は、上端が前記第2プレート412に結合され、他端が前記ハンガー800の本体の一面に対向するまで延長される支持体431を含む。
【0387】
前記支持体431は、前記第2プレート412の一面に結合される第1本体4311と、前記第1本体4311から前記フック部420より下部に延長される第2本体4312とを含む。
【0388】
前記第2本体4312は、前記フック部420に向かって折り曲がり、前記ハンガー800にさらに近く配置される。
【0389】
前記第1本体4311は、前記第2締結部材450が貫通する本体穴4313が備えられ、前記本体穴4313は複数備えられる。
【0390】
前記ハンガー支持部430は、前記支持体431に結合され、前記ハンガーの一面を支持する支持部材432を含む。前記支持部材432は弾性部材からなり、前記第2本体4312に結合して固定される。
【0391】
前記支持部材432の幅は、前記第2本体4312の幅より長く備えられ、前記ハンガー800の一面をより確実に支持することができる。
【0392】
前記第2本体4312は、前記支持部材432と結合される第2本体穴4314が備えられる。
【0393】
前記支持部材432は、前記第2本体穴4314に挿入して結合される突出部4322が備えられる。
【0394】
もちろん、前記支持部材432は、別の締結部材によって前記第2本体4312に結合されてもよい。
【0395】
前記支持部材432は、前記第2本体4312に密着して固定されるように、前記第2本体4312の形状に応じて陥没する陥没面が備えられる。前記突出部4322は前記陥没面から突出される。
【0396】
前記第1本体4311は、少なくとも一部が前記フック部420と重なる高さに配置される。よって、1つの締結部材を介して前記フック部420と共に前記掛けプレート410に結合される。
【0397】
また、前記支持体431と、前記掛けプレート410は、金属板状として備えられるため、締結部材と結合される螺線が形成されることが難しい。
【0398】
従って、前記フック部420を前記掛けプレート410に結合する第1締結部材460と結合され、前記支持体431も前記掛けプレート410に結合する第2締結部材450に結合される媒介部440を含む。
【0399】
前記媒介部440は、前記掛けプレート410の他面において前記フック部420と重なる高さに配置される。
【0400】
前記媒介部440と前記フック部420との間に前記第2プレート412が配置され、前記ハンガー支持部430と前記第2プレート412との間に前記媒介部440が配置される。
【0401】
前記媒介部440は、前記第1締結部材460と前記第2締結部材450の少なくともいずれか1つが貫通するか、少なくともいずれか1つが結合される媒介穴441を含む。
【0402】
前記媒介穴441は、前記フック穴4211と前記第1本体穴4313と対向する位置に配置される。
【0403】
結果として、前記掛け部410は、前記フック部420によって前記ハンガー800を振子運動させる。
【0404】
図16は、前記動力伝達部と掛け部のまた他の実施例を示す。
【0405】
以下、重なる説明を避けるために、その他の部分を中心として説明する。よって、説明を省略した部分は、前述した構成と同一のものとみられる。
【0406】
前記第1フレーム121、前記第2フレーム122及び前記第3フレーム123が形成するキャビネット10の骨格に前記インナーケース20が配置され、前記インナーケース20の上部に駆動部200が備えられる。
【0407】
前記動力伝達部300は、前記インナーケース20より上部に配置される。前記掛け部410は、一部が前記収容空間21の内部に配置されるが、その他の一部が前記インナーケース20の上部面を貫通して前記インナーケース20より上部に配置される。
【0408】
前記掛け部410は、前記インナーケース410を貫通して動力伝達部300に直接に結合して支持される。
【0409】
前記掛け部410は、一端が前記剛体部320に結合して固定され、他端が前記インナーケース20の内部に配置される結合プレート413を含む。
【0410】
前記インナーケース20の上部と前記キャビネット10の上部パネルとの間には金属材質からなる支持部500が備えられる。
【0411】
前記支持部500は、前記インナーケース20の上部面に支持されてもよく、前記フレーム12に結合されて前記キャビネット10に支持されてもよい。
【0412】
前記支持部500の支持プレート410は、前記回転軸210より下部に配置されるため、前記結合プレート412は、前記支持プレート410を通過するように備えられる。
【0413】
前記モーター220は、前記支持プレート510に結合して支持される。
【0414】
また、前記モーター220は、フレーム12に結合して支持され、前記支持プレート510と前後のいずれか一方向に離隔して配置される。これにより、前記モーター220が支持プレート510によって設置空間が制約されずに配置できる。
【0415】
一方、前記回転軸210は、前記支持プレート510に並んで配置されるため、前記回転軸210と前記モーター220を連結する回転結合部がさらに備えられる。
【0416】
図17は、
図16の前記動力伝達部と前記掛け部の結合状態を示す。
【0417】
前記モーター220は、駆動軸が前記支持プレート510に対向しないように配置される。
【0418】
例えば、前記モーター220は、前記支持プレート510より後方に配置される。
【0419】
一方、前記回転軸210は、前記支持プレート510より上部において前記支持プレート510に並んで配置され、前記支持プレート510に備えられる軸結合部520に回転自在に支持される。
【0420】
前記回転結合部230は、モーター220の動力を前記モーター220から離隔した回転軸210に伝達するように備えられる。例えば、前記回転結合部230は、前記駆動軸210に結合される駆動プーリー233と、前記回転軸210と共に回転するように備えられる回転プーリー232と、前記駆動プーリーと前記回転プーリーを連結して同時に回転させるベルト231とを含む。
【0421】
前記回転軸210には、前記動力伝達部300が前記回転軸210の長さ方向に沿って複数離隔して配置され、前記動力伝達部300ごとに前記掛け部410が結合されて備えられる。
【0422】
前記支持プレート510は、前記結合プレート413が通過するように備えられる通過穴550が備えられる。
【0423】
前記通過穴550は、前記結合プレート413が通過するように備えられるだけではなく、前記剛体部320に対向する面積より大きく備えられる。
【0424】
これにより、前記剛体部320に結合された結合プレート413が振子運動するとき、前記支持プレート510から制約されない。
【0425】
前記結合プレート413は、前記剛体部320に結合される結合端部4131と、前記結合端部から前記インナーケース420に向かって延長されるプレート体4132とを含む。
【0426】
前記結合端部4131は、前記剛体部320の側面に結合される。前記結合端部4131は、掛け締結部材4134が貫通して結合するように備えられ、前記掛け締結部材4134は、前記剛体部320の側面に結合して前記結合端部4131を固定する。
【0427】
これにより、前記剛体部320から延長される連結バー322を省略することができ、前記結合プレート413を一字の板状で制作することができ、構成が単純となり、生産工程及び結合行程が単純となる。
【0428】
また、前記結合プレート413が前記剛体部320の側面の下部に直接結合され、前記剛体部320と一体として動きながら、回転軸210の動力がより直接に伝達され、振子運動を行うことができる。
【0429】
前記ハンガー800は、前記結合プレート413に掛けられるように備えられる。
【0430】
図18は、
図16の前記動力伝達部と前記掛け部の具体的な構造の実施例を示す。
【0431】
図18(a)を参照すれば、前記傾斜管311と前記回転軸受312などの軸受部310の構造は、前述した実施例と同様である。
【0432】
前記剛体部320は、前記結合プレート413が直接結合されて支持されるため、剛性をさらに強化するように備えられるか、円周面の厚さをさらに厚くして配置される。
【0433】
前記剛体本体321は、軸受部310を収容する内周面3211と外周面3213との間を軸方向に貫通するか陥没して備えられる強化穴3214と、前記内周面3211と外周面3213とを連結する強化リブ3215のうちの1つ以上を含む。
【0434】
言い換えれば、前記剛体本体321の内周面と外周面が板の外周面と内周面に対向するのではなく、前記内周面3211と外周面3213が所定の厚さ以上に離隔して配置される。
【0435】
その結果、前記剛体本体321の直径方向の厚さがさらに増加し、前記剛体本体321の剛性そのものが補強される。
【0436】
また、前記剛体本体321の直径方向の厚さが厚くなるにつれて、前記結合プレート413が接触又は締結される面積が拡大される。
【0437】
一方、前記剛体本体321は、金属材質ではなく、強化プラスチックで備えられてもよい。
【0438】
これにより、前記剛体本体321の剛性を増加させるために、前記軸方向に前記剛体本体321の厚さを貫通して前記強化穴3214を形成することができる。前記強化穴3214は、前記剛体本体321の周縁に沿って所定距離に離隔して複数備えられ、前記強化穴3214の間には強化リブ3215が配置される。
【0439】
これにより、前記剛体本体321の内周面3211又は外周面3213に伝達される荷重が分散され、前記剛体本体321の剛性が補強される。
【0440】
また、前記結合プレート413が前記剛体本体321の側面に結合され、前記剛体本体321の側面に伝達される荷重や負荷が前記強化穴3214と前記強化リブ3215によって分散され、前記剛体本体321の耐久性が保障できる。
【0441】
前記剛体部320は、前記結合プレート413の結合面積をさらに確保するために、前記剛体本体321から外部に突設される結合体323をさらに含む。
【0442】
前記結合体323は、前記剛体本体321の外周面3213から下部にさらに突出し、前記結合プレート413は、前記剛体本体321の下部の側面と前記結合体323の側面に対向して、前記剛体本体321に結合して固定される。
【0443】
前記結合体323には、前記掛け締結部材4134が結合される結合穴が備えられる。
【0444】
一方、前記結合プレート413の一面には、前記フック部420が結合される。
【0445】
このとき、前記フック部420は、前記結合プレート413の下端から上部に所定距離に離隔して結合される。
【0446】
前記結合プレート413において前記フック部420より下部に配置された領域は、ハンガー支持部430の役割を行う。
【0447】
すなわち、前記結合プレート413は、前記フック部420より下部に延長される支持延長部433を含む。前記支持延長部433は、前記プレート体4132と一体として備えられる。また、前記支持延長部433は、前記プレート体4132において前記フック部420から離れる方向に折り曲がって配置される。
【0448】
これにより、前記フック部420の上端に備えられる鉤着座溝4211に前記ハンガーが結合される場合、前記支持延長部433は前記ハンガーの本体に面接触して前記ハンガーを支持する。
【0449】
一方、前記結合プレート413は、前記フック部420が結合される結合溝4135が備えられる。前記結合溝4135は、前記結合プレート413の側面が幅方向に陥没して備えられる。前記結合溝4135は、前記結合プレート413の下端から上部に所定距離に離隔して配置される。
【0450】
これにより、前記フック部420は、クリップのように前記結合溝4135に挿入され、前記結合プレート413の両面に結合されるように備えられる。
【0451】
すなわち、前記フック部420は、前記媒介部440と一体として備えられ、前記フック部420と前記媒介部440の間隔は、前記プレート体4132の厚さに対応される。 。
【0452】
これにより、締結部材と結合するための複数の貫通穴を省略することができる。
【0453】
図18(b)を参照すれば、前記結合プレート413は、一端に前記剛体本体321の結合体323に対応して結合される結合端部4131と、前記結合端部4131から下部に延長されるプレート体4132とを含む。
【0454】
前記結合プレート413は、前記結合端部4131と前記プレート体4132とを連結するホルダー支持部4133をさらに含む。
【0455】
前記結合端部4131は、前記剛体本体321の側面に並んで備えられるため、前記ホルダー支持部4133は、前記結合端部4131の下端から回転軸210に並んで延長されて備えられる。
【0456】
前記ホルダー支持部4133は、前記プレート体4132の厚さ又は幅より大きく備えられ、後述するシール部700の離脱を防止するか、前記支持ホルダー540に支持されるように備えられる。
【0457】
前記結合プレート413は、前記結合端部4131と前記ホルダー支持部4133とを連結する強化リブ416をさらに含む。前記強化リブ416は、三角形で備えられ、一面が前記結合端部4131から延長され、他面が前記ホルダー支持部4133から延長される。
【0458】
前記強化リブ416は、前記結合端部4131又は前記ホルダー支持部4133の幅の中央に配置されてもよく、前記幅方向に沿って所定間隔に離隔して複数備えられてもよい。
【0459】
前記掛け締結部材4134は、前記強化リブ416に離隔されて前記結合端部4131に結合される。
【0460】
前記結合端部4131は、前記強化リブ416に離隔された領域に前記掛け締結部材4134が挿入される端部穴を含む。
【0461】
前記端部穴と前記掛け締結部材4134は複数備えられ、前記結合体323に結合される。これにより、前記掛けプレート410と前記剛体部320との結合力をさらに増加させることができる。
【0462】
前述のように、前記結合プレート413のうち、前記結合部420及び前記媒介部400から下部にさらに延長される延長プレート4137は、ハンガー支持部430の役割を行う。
【0463】
すなわち、前記延長プレート4137の少なくとも一部は、前記ハンガー800の一面を支持する支持延長部433として備えられる。
【0464】
これにより、前記結合プレート413は、前記剛体本体321に堅固に結合され、前記剛体本体321の軸方向が動きに従って、前記収容空間21の内部において振子運動を行う。
【0465】
一方、前記結合プレート413は、前記ホルダー支持部4133の下部において前記プレート体4132の周縁に沿って備えられる陥没溝部4133aをさらに含む。
【0466】
前記陥没溝部4133aは、後述するシール部700の厚さに対応するように備えられ、前記シール部700が嵌められて固定されるように備えられる。
【0467】
図19は、前記動力伝達部又は前記回転軸を支持する支持部の一実施例を示す。
【0468】
本発明の衣類処理装置1は、前記回転軸210が前記インナーケース20の外部に配置され、前記掛け部400の少なくとも一部は、前記インナーケース20の内部に露出されて前記衣類を支持する。
【0469】
よって、前記インナーケース20の上部面22は、前記掛け部400又は動力伝達部300の少なくともいずれか1つが貫通するように備えられる貫通穴23が備えられる。
【0470】
一方、前記回転軸210は、前記インナーケース20の上部面23において回転自在に支持されるように備えられる。
【0471】
但し、前記回転軸210は、動力伝達部300が結合され、前記動力伝達部300には掛け部400が掛けられるため、前記回転軸210には動力伝達部300と前記掛け部400の荷重が共に加わる。
【0472】
その結果、前記回転軸210が直接に前記インナーケース20の上部面22に支持される場合、前記インナーケース20は樹脂系列からなるため、前記上部面22が過度な荷重によって破損する恐れがある。
【0473】
また、前記回転軸210は、前記インナーケース20の幅方向に沿って配置されて回転するように備えられ、複数の動力伝達部300が結合され、複数の掛け部400の荷重を支持するように備えられる。これにより、前記回転軸210の両端の間に過度な荷重が加われ、前記回転軸210が曲がる場合、前記回転軸210の回転が保障できないだけではなく、他の動力伝達部300が下に垂れるか設置角度が変更され、前記掛け部400がハンガー800を掛ける機能まで損傷される。
【0474】
よって、前記回転軸210が曲がる場合は、本発明の衣類処理装置1がインナーケース20の内部において衣類を揺らすことだけではなく、衣類を掛けることまで保障できないという問題が発生する。
【0475】
これを解決するために、本発明の衣類処理装置は、支持部500を含む。
【0476】
前記支持部500は、金属材質の鋼板状で備えられ、前記回転軸210に加われる全ての荷重を支持するように備えられ、前記回転軸210又は前記インナーケース20に過度な荷重が伝達されることを防止することができる。
【0477】
前記支持部500は、前記回転軸210より下部に配置され、前記回転軸210の下部を直接又は間接に支持することで、前記回転軸210に加われる荷重を分散させることができる。言い換えれば、前記支持部500は、前記回転軸210、前記動力伝達部300、前記掛け部400の少なくともいずれか1つを支持するように備えられる。
【0478】
また、前記支持部500が前記インナーケース20の上部面に付着する場合、前記インナーケース20の上部面が破損することを防止することができる。
【0479】
さらに、前記支持部500が前記インナーケース20の上部面から完全に離隔されるか分離される場合、前記インナーケース20に衝撃や振動が伝達されることを防止し、前記インナーケース20の耐久性が保障できる。
【0480】
例えば、前記支持部500は、一部が前記インナーケース20の上部面に支持されてもよい。但し、前記支持部500は、前記フレーム12に結合され、ほとんどの荷重を前記キャビネット10によって支持してもよい。
【0481】
前記支持部500は、少なくとも一部が前記回転軸210の下部に配置される支持プレート510を含む。前記支持プレート510は、金属材質の鋼板で備えられる。
【0482】
前記支持プレート510は、前記キャビネット10と前記インナーケース上部面22との間に配置される。
【0483】
前記支持プレート510は、前記回転軸210の下部に配置され、前記回転軸210が前記インナーケース210の内部に配置されるか、内部に露出されても、前記回転軸210を遮蔽することができる。よって、ユーザが前記回転軸210に吊られたり、前記回転軸210を触ることを防止することができる。
【0484】
また、前記支持プレート510は、少なくとも一部が前記回転軸210の下部に配置される。よって、前記回転軸210の下部を直接又は間接に支持することができ、前記回転軸210が曲がることが防止できる。
【0485】
前記支持部500は、前記回転軸210を回転自在に支持する軸結合部520を含む。前記軸結合部520は、前記支持プレート510の上部に結合され、前記回転軸210の両端を支持する。
【0486】
一方、前記支持部500は、前記支持プレート510を貫通し、前記動力伝達部300又は前記掛け部400のうちの少なくとも一部が通過する通過穴550を備える。前記通過穴550は、前記動力伝達部300又は前記掛け部400の個数及び位置に対応するように配置され、前記回転軸210の長さ方向に沿って配置される。前記通過穴550は、貫通穴23に対応する領域に配置される。
【0487】
前記貫通穴23は、前記支持プレート510の形状に対応するように貫通して備えられるものとして示されているが、前記通過穴550又は前記通過穴550より直径の大きい複数の穴として備えられてもよい。
【0488】
前記支持部500は、前記支持プレート510に備えられ、前記動力伝達部300又は前記掛け部400を支持する支持ホルダー540をさらに含む。
【0489】
前記支持ホルダー540は、前記動力伝達部300の下部を支持するように備えられ、前記動力伝達部300の往復移動又はウォブルモーションが可能に前記支持プレート510から下部に陥没して備えられる。前記支持ホルダー540は、前記支持プレート510から突出し、前記支持プレート510の剛性も補強し、前記支持ホルダー540に加われる荷重も分散するように備えられる。
【0490】
これにより、ユーザが前記回転軸210に吊られるか、前記ハンガー800に吊られるか、前記特定の掛け部400に過度な荷重が加われる場合、前記支持ホルダー540は、動力伝達部300を支持し、前記荷重を支持プレート510に分散させることで、前記回転軸210の変形や前記動力伝達部300 又は前記掛け部400の破損を防止することができる。
【0491】
前記支持ホルダー540は、内部に前記通過穴550が備えられる。
【0492】
本発明の衣類処理装置は、前記通過穴550を遮蔽し、通過穴550に熱風又はスチームが流出されることを遮断するシール部700をさらに含む。
【0493】
図20は、前記支持ホルダー540の一実施例を示す。
【0494】
図20(a)を参照すれば、前記支持ホルダー540は、前記剛体部320に対向する領域が下部に陥没して備えられる。
【0495】
よって、前記支持ホルダー540は、前記剛体部320の少なくとも一部を収容して支持する。前記支持ホルダー540は、前記剛体部320を支持しながら前記動力伝達部300の全体及び前記回転軸210に加われる荷重も支持する。さらに、前記支持ホルダー540は、陥没した形状に沿って前記支持ホルダー540に加われる荷重を多方向に分散させ、前記荷重が特定の領域と方向に集中することを防止することができる。
【0496】
また、前記支持ホルダー540は、前記支持プレート510において上部に突出して備えられる。よって、前記支持プレート510が前記剛体部320から離隔していても、前記支持ホルダー540は、前記剛体部320の下部を接触して支持することができる。
【0497】
また、前記支持ホルダー540が支持プレート510から上部に突出することにつれて、前記支持プレート510の剛性が大きく増加する。また、前記支持ホルダー540に加われる荷重もより多方向に分散され、突出した部分がカンチレバーのような弾性力も加えることで、前記支持ホルダー540の剛性及び耐久性が大きく増加する。
【0498】
前記剛体部320に前記連結バー322が延長されて備えられても、前記連結バー322は、 前記支持ホルダー540に備えられる通過穴550に通過され、前記剛体部320の下部のみが前記支持ホルダー540に支持される。
【0499】
図21(b)を参照すれば、前記支持ホルダー540のそれぞれは、複数の剛体部320の下部に配置される。
【0500】
前記支持ホルダー540は、前記回転軸210には接触することが防止され、前記剛体部320の下部領域の一部を収容するように備えられる。
【0501】
前記支持ホルダー540は、前記剛体部320が下部領域と面接触又は線接触するように備えられてもよい。
【0502】
また、前記支持ホルダー540は、前記剛体部320から所定距離に離隔し、前記剛体部320に過度な荷重が加われるとき、前記剛体部320の下部と接触するように備えられる。
【0503】
これにより、前記支持ホルダー540は、前記剛体部320が所定距離の以下に下降することを防止し、前記回転軸210の永久変形が発生することを予防することができる。
【0504】
一方、前記支持ホルダー540は、前記剛体部320を収容して支持する上面が球状の一部面を形成する。これにより、前記剛体部320は軸方向が変更されて往復移動又は振子運動することを許容する。
【0505】
図21は、前記支持ホルダー540の具体的な形状を示す。
【0506】
前記支持ホルダー540は、前記動力伝達部300を支持し、前記回転軸210を間接に支持する。
【0507】
前記軸受部310が前記回転軸210を基準として歳差運動する場合、前記剛体部320も前記回転軸を基準として軸方向が回転するように備られる。
【0508】
これにより、前記剛体部320の下部面は円弧を描きながら回転する。
【0509】
よって、前記支持ホルダー540は、剛体部320の動きを許容して前記剛体部320を支持するように下部に陥没して備えられる着座面541を含む。
【0510】
前記着座面541の曲率半径は、前記剛体部320の外周面の曲率半径と等しいか大きく備えられる。これにより、前記着座面541は、前記剛体部320と接触しても、前記剛体部320の動きを許容することができる。
【0511】
前記着座面541の幅は、前記剛体部320の軸方向の厚さより大きく備えられる。前記着座面541の幅は、前記剛体部320の外周面3213の軸方向の厚さより広く備えられる。これにより、前記着座面541は、前記剛体部320の下部面の全体を支持する。
【0512】
一方、前記着座面541の深さは、前記着座面541の幅より小さく備えられ、前記剛体部320の動きを妨害しない。
【0513】
前記着座面541は、球状で備えられ、球の一部に対応する曲率半径を備える。
【0514】
すなわち、前記着座面541は、内部の通過穴550に向かって陥没する漏斗状で備えられる。
【0515】
前記着座面541の曲率半径は、前記剛体部320の外周面が動く軌跡の曲率半径より大きいか等しく備えられる。
【0516】
前記着座面541の曲率半径は、前記剛体部320の外周面の曲率半径より大きいか等しく備えられる。
【0517】
これにより、前記剛体部320が回転軸210を基準として円又は球を描きながら動く場合、前記着座面541は前記剛体部320を面接触して支持することができ、前記剛体部320の荷重をより広い領域及び多方向に分散することができる。
【0518】
前記着座面541は、前記支持プレート510から下部に向かって折り曲がって備えられる。
【0519】
一方、前記支持ホルダー540は、前記着座面541を前記剛体部320に向かって前記支持プレート510から持ち上げる強化面543をさらに含む。前記強化面543は、前記支持プレート510かた上部に突出して備えられ、前記着座面541は、前記強化面543の内部に備えられる。
【0520】
前記強化面543は、前記支持プレート510から突出して前記支持プレート510の剛性を強化し、前記着座面541に加われる荷重を前記支持プレート510の鉛直方向に分散させることができる。
【0521】
また、前記支持ホルダー540は、前記強化面543の内周面から前記着座面541に延長される延長面542をさらに含む。
【0522】
すなわち、前記強化面543の内部に前記延長面542が備えられ、前記延長面542の内部に前記着座面541が備えられ、前記着座面541の内部に通過穴550が備えられる。
【0523】
前記延長面542は、内周面には前記着座面541が備えられ、外周面には前記強化面543が備えられる。
【0524】
前記延長面542は、支持プレート510に並んで配置されるか、上部に凸な形状で備えられる。
【0525】
これにより、前記延長面542は、前記着座面541から伝達される荷重を前記支持プレート510に並んで放射状に分散し、前記着座面541が変形することを防止することができる。
【0526】
一方、前記強化面543は、前記支持プレート510から前記着座面541の下部が前記支持プレート510の下部に突出することを防止するために上部に突出される。言い換えれば、前記強化面543が突出した高さは、前記着座面541が陥没した高さより大きい。
【0527】
これにより、前記着座面541が支持プレート510の下部に突出することを遮断し、ユーザが前記着座面541によって傷害などを負うことを防止することができる。
【0528】
前記通過穴550は、前記着座面541の内周面に備えられ、前記連結バー322は前記通過穴550に通過する。
【0529】
前記支持ホルダー540は、球状の着座面541及びリング状の延長面542と垂直方向又は傾斜方向の強化面543によって前記剛体部320に伝達される荷重を多方向に分散して支持する。
【0530】
さらに、前記延長面542及び前記強化面543は、カンチレバーのように大きい弾性力を前記着座面541に提供し、前記支持ホルダー540の全体の耐久性を確保することができる。
【0531】
【0532】
図22(a)を参照すれば、前記支持部500は、掛け部400を直接に支持するように備えられる。前記支持部500は、前記掛け部400を支持し、且つ前記動力伝達部300又は前記回転軸210を間接に支持する。
【0533】
前記支持部500は、前記支持プレート510を通過する前記掛け部400を支持するように備えられる。
【0534】
前記支持ホルダー540に備えられる着座面541は、前記掛け部400を支持するように備えられる。
【0535】
具体的に、前記着座面541は、前記剛体部320に直接に結合される結合プレート413を支持するように備えられる。
【0536】
前記結合プレート413は、前記結合端部4131から前記通過穴550の直径より大きく突出し、前記着座面541に着座するホルダー支持部4133を含む。
【0537】
前記結合プレート413は、前記着座面541に備えられる通過穴550を貫通して備えられるが、前記ホルダー支持部4133を介して前記着座面541の上面に支持される。
【0538】
前記着座面541は、上部から見て円形で備えられるため、前記着座面541の中心部分の直径が最も広く備えられる。
【0539】
これは、前記剛体部320の直径が前記結合プレート413の幅より大きく備えられるため、前記剛体部320に対応する領域が前記着座面541の中心に配置されることが最も有利である。
【0540】
よって、前記剛体部320は、前記着座面541の中央に位置し、前記結合プレート413は、前記剛体部320の側面に結合して固定されるため、前記通過穴550も前記結合プレート413の位置に対応し、前記着座面541の中央から一側に偏って形成される。
【0541】
前記着座面541は、前記剛体部320の歳差運動のように、軸方向が回転軸を基準として回転する運動を許容するために、曲面として備えられる。
【0542】
よって、前記ホルダー支持部4133も前記着座面541に面接触して支持されるために、下部面が曲面として備えられる。
【0543】
一方、前記プレート体412は、前記通過穴550の直径を過度に大きくしないために、板状よりは棒状で備えられる。
【0544】
具体的に、前記プレート体4132は、前記ホルダー支持部4133から前記フック部420が結合される領域まで棒状で備えられる第1プレート体4132aをさらに含む。前記第1プレート体4132aは、前記フック部420が結合されるプレート体4132の本体より幅が遥かに小さく備えられる。
【0545】
これにより、プレート体4132は、通過穴550を通過し、振子運動時に着座面541から妨害されず、第1プレート体4132aの下部に配置された本体によってフック部420を安定的に支持することができる。
【0546】
図23は、
図22に適用された結合プレート413の具体的な構造を示す。
【0547】
前記ホルダー支持部4133は、前記結合端部4131より厚く備えられるホルダー体4133aと、前記ホルダー体4133aの下部に備えられ、前記着座面に支持される曲面として備えられる本体面4133bとを含む。
【0548】
前記ホルダー体4133aは、前記結合端部4131から前記回転軸210に並ぶ方向に延長される。
【0549】
前記本体面4133bは、前記着座面541の面積より小さく備えられ、前記着座面541の曲率半径は前記本体面4133bの曲率半径より等しいか大きく備えられる。
【0550】
前記ホルダー支持部4133は、前記本体面4133bの厚さが確保できるように、前記結合端部4131から下部に延長される延長面4133cをさらに含む。
【0551】
前記本体面4133bは、前記ホルダー体4133a及び前記延長面4133cを延長するように備えられる。
【0552】
前記フック部420は、前記プレート体4132のうち、前記第1プレート体4132aの下部に結合して固定される。
【0553】
前記フック部420は、前記プレート体4132の一面に支持される第1フック体421と、前記プレート体4132の他面に支持される第2フック体422とを含む。
【0554】
前記第1フック体421及び前記第2フック体422は、前記プレート体4132より幅が大きく備えられ、前記第1フック体421及び前記第2フック体422は、前記プレート体4132の厚さだけ離隔されるが、一面が互いに延長されて一体として形成される。
【0555】
これにより、前記第1フック体421と前記第2フック体422のいずれか1つが媒介部440の役割を行う。前記第1フック体421には上部にハンガーの鉤部が着座する鉤結合溝4211が備えられる。
【0556】
図24は、前記結合プレート413が振子運動することを示す。
【0557】
図24(a)を参照すれば、前記回転軸210に前記剛体部320が結合され、前記結合端部4131は前記剛体部320の下部に結合される。
【0558】
前記ホルダー支持部4133は、前記結合端部4131から延長されて前記通過穴550の周囲の前記着座面541に着座して支持される。
【0559】
前記剛体部320は、前記回転軸210を基準として上部に向かう合うように傾斜して配置され、前記掛けプレート410は、前記結合端部4131が結合された前記剛体部320の一面の傾斜に対応して左側に傾斜して配置される。
【0560】
図24(b)を参照すれば、前記回転軸210が回転し、前記剛体部320は前記回転軸210を基準として下部に対向するように傾斜して配置される。前記ホルダー支持部4133は、前記着座面541に支持されて前記通過穴550を基準として回転し、前記掛けプレート410は、前記結合端部4131が結合した前記剛体部320の一面の傾斜に対応して右側に傾斜して配置される。
【0561】
これにより、前記掛けプレート410は振子運動するように備えられる。
【0562】
前記支持ホルダー540は、前記掛けプレート410を支持することで、前記動力伝達部300及び前記回転軸210に加われる荷重を分散することができる。
【0563】
また、前記支持ホルダー540は、前記動力伝達部300と前記回転軸210を間接に支持する。
【0564】
図25は、前記支持部500が回転軸210を直接に支持する実施例を示す。
【0565】
前記支持部500は、前記回転軸210を囲むか、前記回転軸210の下部に接触可能に備えられ、前記回転軸210を支持する支持柱530を含む。
【0566】
前記支持柱530は、前記回転軸210の両端間に配置された前記回転軸210の中間領域を支持するように備えられ、前記回転軸210が下部に曲がることを防止することができる。
【0567】
前記支持柱530は、前記回転軸210の下部面を接触して支持するように備えられ、前記回転軸210の下部面から所定間隔に離隔した状態で、前記回転軸210が弾性限界以上に曲がる領域まで到達すると、前記回転軸210を支持するように備えられる。
【0568】
図示とは異なり、前記支持柱530は、前記回転軸210を完全に回転自在に囲んで前記回転軸210を支持する構造であってもよい。
【0569】
前記支持柱530は、前記支持プレート510に結合される柱体531と、前記柱体531の上部に備えられ、前記回転軸を支持する柱溝532とを含む。
【0570】
前記柱溝532は、前記柱体531の上端が陥没される溝として備えられ、前記回転軸210を収容するように備えられ、上部を開放して前記回転軸210が着脱自在に備えられる。
【0571】
前記柱溝532の内周面には、図示していないが、前記回転軸210を回転自在に支持する軸受が備えられてもよい。
【0572】
図示とは異なり、前記支持柱530は、前記回転軸210の長さ方向に沿って所定距離に離隔して複数備えられてもよい。すなわち、前記支持柱530は、前記回転軸210の両端を除く領域を支持するように複数で備えられる。
【0573】
前記支持柱530は、前記通過穴550又は貫通穴23に離隔して配置される。
【0574】
前記柱溝532の内周面には、前記柱溝532の内周面から突出して前記回転軸210を支持する支持突起5321を含む。
【0575】
前記支持突起5321は、前記柱溝532の内周面に沿って備えられる。
【0576】
前記支持突起5321は、前記回転軸210の長さ方向に沿って所定距離に離隔して複数備えられる。
【0577】
前記支持柱530は、前記支持突起5321によって回転軸210との接触面積を最小化して摩擦力を最小化し、前記回転軸210が下部に曲がるとき、強い反力を集中的に提供することができる。
【0578】
結果として、前記支持部500は、前記回転軸210の両端は軸結合部520によって支持し、前記回転軸210の両端間の領域は支持柱530によって支持する。
【0579】
前記支持柱530は、前記軸結合部520の間に配置される。
【0580】
結果として、前記支持部500は、前記回転軸210と接触し、前記回転軸210を直接に支持してもよい。
【0581】
また、前述のように、前記回転軸210に結合された動力伝達部300又は前記動力伝達部300に結合された掛け部400を支持し、且つ前記回転軸210を間接に支持することができる。
【0582】
前記支持部500は、前記回転軸210より下部において前記回転軸210に並んで配置される支持プレート510を含む。
【0583】
具体的に、前記支持プレート510は、前記回転軸210の下部に対向する部分のみが前記回転軸210より下部に配置され、前記回転軸210の両端外の領域は、前記回転軸210より高く配置される。
【0584】
前記支持プレート510は全体が金属材質で備えられ、強い剛性及び一定の弾性が確保できる。これにより、前記駆動部200、前記掛け部400及び前記動力伝達部300の少なくともいずれか1つの荷重を支持する。
【0585】
前記支持プレート510は、前記回転軸210より下部に配置される本体511と、前記本体511の両側から延長されて前記本体511を支持する結合体512とを含む。
【0586】
前記結合体521は、前記本体511の両端から上部に延長され、前記回転軸210が配置される空間を形成する傾斜体5122と、前記傾斜体5122から前記回転軸210に離れるように延長され、フレーム12に着座する固定体5121とを含む。
【0587】
前記固定体5121には、前記フレーム12にボルトなどによって固定される固定穴5123が備えられる。
【0588】
前記支持部500は、前記本体511に結合されて前記回転軸210の両端を回転自在に支持する軸結合部520を含む。前記軸結合部520は、前記本体511から上部に突出し、前記回転軸210の両端のうちの1つ以上が回転自在に結合される軸受を含む。
【0589】
前記本体511は、前記軸結合部520を介して前記回転軸210の荷重を支持する。
【0590】
前記本体511は、前記インナーケース20の上部面に接触し、前記インナーケース20に支持される。
【0591】
或いは、前記本体511は、前記インナーケース20の上部面とは離隔され、前記結合体521を介して前記キャビネット10の骨格を形成する前記フレーム12に支持されるように備えられる。
【0592】
これにより、前記支持部500は、前記キャビネット10と前記インナーケース20の少なくともいずれか1つに支持される。
【0593】
前記本体511は、前記回転軸210を支持し、前記回転軸210には動力伝達部300が結合され、前記動力伝達部300には掛け部400が備えられるため、前記回転軸210、動力伝達部300、掛け部400の荷重をいずれも支持することができる。
【0594】
よって、前記支持プレート510は、前記本体511の剛性が確保できるように、前記本体511の延長方向に沿って折り曲げられて備えられる強化ビード513をさらに含む。
【0595】
一方、前記支持プレート510は、本体511が前記回転軸210より下部に配置されるため、前記回転軸210に結合される動力伝達部300、前記動力伝達部300に結合される掛け部400のうちの1つ以上が通過可能な前記通過穴550が備えられる。
【0596】
これにより、前記回転軸210が前記支持プレート510より上部に配置され、前記掛け部400の少なくとも一部が前記支持プレート510より下部に配置されても、前記掛け部400又は前記動力伝達部300が前記支持プレート510に干渉することが防止できる。
【0597】
一方、前記支持部500は、前記回転軸210の両端間の領域を前記回転軸210と接触して支持する支持柱530をさらに含む。
【0598】
前記支持部500によって前記回転軸210に過度な荷重が加われても前記回転軸210が曲がることが防止できる。よって、回転軸210が曲がることが防止され、前記剛体部320及び前記軸受部310は軸方向が円に沿って変わる動きが維持され、前記衣類処理装置が衣類を揺らす機能が常に保障できる。
【0599】
また、前記支持部500が前記回転軸210より少なくとも一部の下部に配置されるため、前記回転軸210がユーザに露出されることが遮断され、ユーザが前記回転軸210に吊られるか、前記回転軸210を触るなどの安全事故などを予防することができる。
【0600】
【0601】
本発明の衣類処理装置は、前記貫通穴23に熱風又はスチームが流出されることを防止するシール部700を含む。
【0602】
前記貫通穴23は、前記支持フレーム510によって遮蔽され、前記通過穴550が前記貫通穴23に対向するように備えられる。前記通過穴550は、前記動力伝達部300又は前記掛け部400の振子運動を許容する必要があるため、前記通過穴330を貫通する動力伝達部300又は掛け部400より直径が大きく備えられる。
【0603】
例えば、前記通過穴550は、前記連結バー322又は前記結合プレート413よりは直径が大きく備えられる。
【0604】
よって、前記通過穴550を介して熱風又はスチームが排出される恐れがある。
【0605】
前記シール部700は、前記通過穴550に熱風又はスチームが流出されることを防止するように備えられる。
【0606】
前記シール部700は、前記支持フレーム510に着座して前記通過穴550を遮蔽するように備えられる。
【0607】
前記シール部700は、前記通過穴550から前記動力伝達部300又は前記掛け部400の周縁を囲んで前記通過穴550と前記動力伝達部300又は前記掛け部400との間に熱風又はスチームが流出されることを防止することができる。
【0608】
前記シール部700は、前記掛け部400又は前記動力伝達部300が通過する透過穴720と、前記透過穴720から延長されて前記通過穴550を密閉するシール体710とを含む。
【0609】
前記シール体710は、前記掛け部400又は前記動力伝達部300の動きを許容するように備えられる。
【0610】
前記シール体710は、前記支持フレーム510に着座して前記通過穴550を密閉するように備えられる。
【0611】
一方、前記シール部700は、前記支持フレーム510又は前記通過穴550から離脱するか分離されることを防止する固定部730をさらに含む。
【0612】
【0613】
具体的に、シール部700は、前記支持ホルダー540に着座し、前記通過穴550にスチーム又は熱風が流出されることを遮断する第1シール部701を含む。
【0614】
前記第1シール部701は、前記支持ホルダー540に着座し、前記掛け部400又は前記動力伝達部300の下部を支持する第1シール体711を含む。
【0615】
前記第1シール体711は、前記支持ホルダー540に着座し、前記掛け部400又は前記動力伝達部300の下部を支持するように備えられる。
【0616】
前記第1シール体711は、前記支持ホルダー540において前記着座面541に収容される円環板状で備えられる。
【0617】
前記第1シール体711の下部面は、前記着座面541に着座し、上部面は、前記掛け部400の一部又は動力伝達部300の下部を支持するように備えられる。
【0618】
前記第1シール部701は、前記第1シール体711を貫通して備えられ、前記通過穴550と連通する第1透過穴721を含む。
【0619】
前記第1シール体711は、前記着座面541の上部面に対応する形状で備えられる。前記第1シール体711は、上部面と下部面が下に凸な球面又は曲面として備えられる。
【0620】
前記着座面541は、幅が深さより大きい漏斗状で備えられ、前記第1シール体710も幅が深さより大きい漏斗状で備えられる。言い換えれば、前記着座面541は、上部から下部に行くほど直径が小さくなる漏斗状で備えられ、前記第1シール体710は、上部から下部に行くほど直径が小さくなる漏斗状で備えられる。
【0621】
前記着座面541は、外周面から前記通過穴550に向かうほど直径又は幅が小さくなり、前記第1シール体710も外周面から前記第1透過穴721に向かうほど直径又は幅が小さくなる。
【0622】
その結果、前記第1シール体711は、下部面の少なくとも一部が前記着座面に面接触して支持される。
【0623】
これにより、前記第1シール体711は、前記着座面541に着座し、前記支持ホルダー540の外部に離脱することが防止できる。
【0624】
前記第1シール体711の直径又は幅は、支持する前記掛け部400又は前記動力伝達部300の下部面の軸方向の厚さ又は幅より広く備えられる。
【0625】
これにより、前記第1シール体711は、前記掛け部400又は動力伝達部300が回転軸210を基準として動く全体の過程において、前記掛け部400又は動力伝達部300の下部面を支持し続ける。
【0626】
例えば、前記第1シール体711は、金属材質で備えられ、前記支持ホルダー540より硬度、強度、比重の少なくともいずれか1つがより大きい材質で備えられる。
【0627】
前記第1シール体711は、前記着座面541に着座し、前記剛体部320を支持するように備えられる。前記第1シール体711は、前記剛体部320の下部面を支持しながら、前記通過穴550を遮蔽するように備えられる。
【0628】
前記剛体部320に連結バー322が備えられる場合は、前記第1シール体711は内周面に備えられる第1透過穴721を介して前記連結バー322を通過させる。
【0629】
前記第1透過穴721は、前記連結バー322より直径が大きく備えられる。これにより、前記連結バー322が前記第1透過穴721を通過することを許容するだけではなく、前記連結バー322が振子運動しても、前記第1透過穴721に妨害されることを遮断する。
【0630】
前記第1透過穴721の直径は、前記剛体部320の軸方向の厚さより小さく備えられる。その結果、前記剛体部320の下部面は、前記第1透過穴721を遮蔽するように備えられる。
【0631】
前記剛体部320は、前記第1透過穴721を基準として前記第1透過穴721の上部において振子運動する。この場合にも、前記剛体部320の下部面は常に前記第1透過穴721を遮蔽するように備えられる。
【0632】
結果として、前記第1シール体711は、通過穴550を遮蔽するように備えられ、前記剛体部320は、前記第1シール体711の内周面に備えられる第1透過穴721を遮蔽するように備えられる。よって、前記通過穴550及び前記第1透過穴721に熱風又はスチームが流出されることが防止できる。
【0633】
一方、前記第1シール部700は、前記第1シール体710が前記支持ホルダー540から離脱するか位置変更することを遮断する第1固定部731を含む。
【0634】
前記第1固定部731は、前記第1シール体711又は前記第1透過穴721の外周面から突出し、前記通過穴550に少なくとも一部が挿入される突出リング状で備えられる。
【0635】
前記第1固定部731の直径は、前記通過穴550の直径と等しいか小さく備えられる。これにより、前記第1固定部731は、前記通過穴550の内部に配置される。
【0636】
前記第1固定部731は、前記第1シール体711の下部面又は前記第1透過穴721の内周面から下部に向かって延長される。
【0637】
前記第1固定部731は、断面が前記通過穴550の内周面に支持されるフック状で備えられる。
【0638】
これにより、前記第1シール体711が前記剛体部720の動きによって加圧されるか、回転軸210又は衣類から発生する振動が伝達されても、前記第1固定部731が通過穴550の内周面に支持され、前記第1シール体711が前記着座面541から離脱するか滑られることが防止できる。
【0639】
結果として、前記第1固定部731によって前記第1シール部701の配置位置が変更されることが防止できる。
【0640】
前記第1固定部731は、下部面が前記着座面541の下部又は支持プレート510の下部に露出されないように備えられる。前記第1固定部731の突出長さは、前記通過穴550の上下方向の厚さより小さい。
【0641】
これにより、前記第1固定部731が前記インナーケース20の内部にある構成又はユーザの身体に接触することを防止することができる。
【0642】
図28は、前記第1シール部701の作動方式を示す。
【0643】
図28(a)を参照すれば、前記着座面541の上部面の幅は、前記剛体部320が前記回転軸210を基準として動く全体の領域より大きく備えられる。
【0644】
また、前記第1シール部701の全体の直径は、前記剛体部320が前記回転軸210を基準として動く最大の領域より大きく備えられる。
【0645】
よって、前記剛体部320は、前記第1シール体711に常に支持されて動く。
【0646】
具体的に、前記第1シール体711の最大の半径は、前記剛体部320の下部面が前記第1シール体711の外周面に最も遠く移動するときより大きく備えられ、前記第1透過穴721の直径は、前記剛体部320の下部面が前記シール体711の内周面に最も短く移動するときより小さく備えられる。
【0647】
これにより、前記剛体部320は、前記第1透過穴721を常に遮蔽することができ、前記第1シール体711の内部に配置される。
【0648】
図28(b)を参照すれば、前記回転軸210が回転し、前記軸受部310の軸が上部に傾斜して配置され、前記剛体部320の軸も前記軸受部310の軸に並んで配置される。
【0649】
前記剛体部320の下部面の左側部分は、さらに第1シール体711の外周面に向かって移動し、前記剛体部320の下部面の右側部分は、前記第1シール体711の透過穴721に向かって移動する。
【0650】
この場合にも、前記剛体部320の下部面の左側部分は、第1シール体711の外周面より内側に配置され、前記剛体部320の下部面の右側部分は、前記第1透過穴721より外側に配置される。
【0651】
図28(c)を参照すれば、前記回転軸210がさらに回転し、前記軸受部310と前記剛体部320の軸が高さを基準として前記回転軸210に並ぶ。
【0652】
もちろん、この場合にも、前後方向を基準として、前記剛体部320の下部面のうち、最外郭部分は、第1シール体711の外周面より内側に配置され、前記剛体部320の最内郭部分は、前記第1透過穴721より外側に配置される。
【0653】
図24(d)を参照すれば、前記回転軸210が回転し、前記軸受部310の軸が下部に傾斜して配置され、前記剛体部320の軸も前記軸受部310の軸に並んで配置される。
【0654】
前記剛体部320の下部面の左側部分は、前記第1シール体711の透過穴721に向かって移動し、前記剛体部320の下部面の右側部分は、さらに第1シール体711の外周面に向かって移動する。
【0655】
この場合にも、前記剛体部320の下部面の右側部分は、第1シール体711の外周面より内側に配置され、前記剛体部320の下部面の左側部分は、前記第1透過穴721より外側に配置される。
【0656】
結果として、前記第1シール体711は、前記通過穴550を遮蔽しながら前記剛体部320を支持し、前記剛体部320は、前記第1透過穴721を遮蔽し続ける。
【0657】
図29は、本発明の衣類処理装置のシール部700の他の実施例を示す。
【0658】
前記シール部700は、前記通過穴550に結合され、前記掛け部400又は前記動力伝達部300に接触可能に備えられる第2シール部702を含む。
【0659】
図29(a)を参照すれば、前記第2シール部702は、前記掛けプレート410に嵌められ、前記通過穴550を遮蔽するシール体710と、前記シール体710を貫通して前記掛けプレート710が通過する通過穴720と、前記シール体710を前記通過穴550又は前記支持プレート510に結合する固定部730とを含む。
【0660】
図29(b)を参照すれば、前記第2シール部702は、複数の掛けプレート410に全てが嵌められた状態で複数の通過穴550を遮蔽するように備えられる。
【0661】
前記第2シール部702は、全体が弾性材質で備えられ、前記通過穴550を基準として前記シール体710の形態が可変するように備えられる。
【0662】
これにより、前記第2シール部702は、前記掛けプレート410が振子運動することを許容し、前記通過穴550を密閉し続ける。
【0663】
図30は、前記第2シール部702の様々な実施例を示す。
【0664】
全ての実施例において共通して、前記第2シール部702は弾性材質で備えられる第2シール体712を含む。
【0665】
前記第2シール体712は、前記掛けプレート410に嵌められて前記通過穴550を密閉するように備えられる。例えば、前記第2シール体712は、前記支持プレート510に結合されるか着座して前記通過穴550を密閉するように備えられる。
【0666】
前記第2シール体712は、波形管の構造で備えられ、形態が可変するか長さが伸張又は圧縮するように備えられる。
【0667】
また、前記第2シール体712は、前記通過穴550より面積が大きく備えられ、前記通過穴550を遮蔽して前記掛けプレート410の一部を収容するケース状で備えられる。
【0668】
前記第2シール体712は、前記通過穴550から上部に延長される波形管又は多段構造で備えられる。
【0669】
前記第2透過穴722は、前記掛けプレート410の断面形状と同じ形状で備えられ、前記掛けプレート410の面積より少し小さく備えられる。よって、前記第2透過穴722は、前記掛けプレート410に締りばめされ、前記第2透過穴722に熱風又はスチームが流出されることを防止することができる。
【0670】
前記第2シール部702は、前記第2シール体712から延長され、前記通過穴に結合される第2固定部732を含む。
【0671】
前記第2固定部732は、前記第2シール体712の下部に配置され、前記第2シール体712の直径より小さく備えられる収縮部7322と、前記収縮部7322の下部から前記収縮部7322より直径が大きく延長される拡張部7321とを含む。
【0672】
前記収縮部7322及び前記拡張部7321によって、前記第2シール部702は、波形管のように、幅方向又は鉛直方向にいずれも所定長さで延長又は収縮される。
【0673】
前記拡張部7321の断面積又は幅は、前記通過穴550の面積又は直径より大きく備えられ、前記第2シール体712の断面積又は幅は、前記通過穴550の面積又は直径より大きく備えられる。
【0674】
前記第2シール体712は、内部において前記第2シール体712の面積を拡張し、前記収縮部7322より面積を大きく維持する維持リング7121が配置される。
【0675】
前記維持リング7121は、前記第2シール体712と一体として備えられ、前記第2シール体712の内周面から突出して備えられる。
【0676】
前記第2シール体712の上部面は、前記ホルダー支持部4133を支持するように備えられる。前記第2透過穴722の内周面は、前記陥没溝部4133aに嵌められて備えられる。
【0677】
結果として、前記第2シール体712の上部面は、前記掛けプレート410に備えられる陥没溝部4133aに嵌められて位置が固定される。
【0678】
前記掛けプレート410は、前記陥没溝部4133aにおいて前記第2シール体712の上部面の下面を支持する支持拡張部4133dを含む。
【0679】
前記支持拡張部4133dは、前記陥没溝部4133aより直径が大きくなる。
【0680】
図30(a)を参照すれば、前記拡張部7321は、前記通過穴550の外周面に着座して前記通過穴550を遮蔽する。前記収縮部7322は、前記支持プレート510の上部に配置される。
【0681】
これは、前記掛け部410と前記動力伝達部400が荷重によって支持プレート510に向かって加圧されるだけで、上部に上げられる場合がないことを考慮したものであって、前記第2シール体712の全体高さは、前記ホルダー支持部4133と前記支持プレート510の間隔より大きく備えられる。
【0682】
これにより、前記第2シール部702は、前記通過穴550が配置された前記支持プレート510に着座して前記通過穴550を密閉し、前記掛け部400の振子運動を許容する。
【0683】
図30(b)を参照すれば、前記拡張部7321は、前記支持プレート510の下部に配置され、前記収縮部7322は、前記通過穴550に嵌められて配置され、前記第2シール体712は、前記通過穴550より上部に配置される。
【0684】
結果として、前記拡張部7321と前記収縮部7322は、前記通過穴550に挿入され、前記通過穴550に嵌められて結合される。
【0685】
よって、前記掛けプレート410が振子運動するか、一時的な振動や衝撃が前記第2シール部702に伝達されても、前記第2シール部702は、前記支持プレート510から分離されることが遮断できる。
【0686】
本発明は、様々な形態に変形して実施され、前述した実施例によってその権利範囲が限定されない。よって、変形された実施例が本発明の特許請求の範囲の構成要素を含んでいる場合、本発明の権利範囲に属するものとみるべきである。
【0687】
〔特許請求の範囲(国際出願時)〕
〔請求項1〕
衣類処理装置であって、
前方に開口部を備えるキャビネット;
前記キャビネットの内部に備えられ、衣類を収容するインナーケース;
前記キャビネットに回転自在に結合され、前記開口部を開閉するドア;
前記インナーケースの下部に備えられ、前記インナーケースの内部に供給される熱風又はスチームを生成する機械室;
前記インナーケースの内部に露出され、前記衣類又はハンガーが掛けられる掛け部;
前記掛け部の荷重を支持し、前記掛け部を揺らす(shake)ように付与された回転軸を備えた駆動部;を備えてなり、
前記回転軸は、
前記インナーケースの幅方向に沿って延長され、
前記インナーケースの内部に露出されることを遮断するように配置されることを特徴とする、衣類処理装置。
〔請求項2〕
前記駆動部は、前記回転軸を回転させるモーターを更に備え、
前記モーター及び前記回転軸は、前記インナーケースの外部に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
〔請求項3〕
前記回転軸に結合され、前記掛け部を支持する動力伝達部;を更に備え、
前記動力伝達部と前記掛け部の少なくとも何れか1つは、前記インナーケースを貫通して配置されることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
〔請求項4〕
前記動力伝達部は、
前記回転軸に外周面が傾斜して結合され、外周面の延長方向が前記回転軸を基準として回転するように備えられる軸受部と、
前記軸受部の外周面に前記軸受部と独立して回転するように結合され、前記掛け部を支持する剛体部と、を備え、
前記軸受部及び前記剛体部は、前記インナーケースの外部に配置されることを特徴とする、請求項3に記載の衣類処理装置。
〔請求項5〕
前記掛け部は、前記剛体部に結合され、前記インナーケースの内部に延長されて備えられることを特徴とする、請求項4に記載の衣類処理装置。
〔請求項6〕
前記掛け部は、
前記剛体部に結合される掛けプレートと、
前記掛けプレートの下部に備えられ、前記衣類又は前記ハンガーが掛けられるフック部と、を備えることを特徴とする、請求項5に記載の衣類処理装置。
〔請求項7〕
前記インナーケースは、前記掛け部又は前記動力伝達部が通過するように備えられる貫通穴を備えることを特徴とする、請求項3に記載の衣類処理装置。
〔請求項8〕
前記貫通穴を密閉し、前記回転軸が熱風又はスチームに露出されることを遮断するシール部を備えることを特徴とする、請求項7に記載の衣類処理装置。
〔請求項9〕
前記シール部は、前記貫通穴を密閉するシール体と、
前記シール体を貫通して備えられ、前記動力伝達部又は前記掛け部を囲むように備えられる透過穴と、を備えることを特徴とする、請求項8に記載の衣類処理装置。
〔請求項10〕
前記キャビネットに固定され、前記回転軸の下部が前記インナーケースの内部に露出されることを遮断する支持プレートを更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
〔請求項11〕
前記支持プレートは、前記キャビネットと前記インナーケースの上部面との間に配置されることを特徴とする、請求項10に記載の衣類処理装置。
〔請求項12〕
衣類処理装置であって、
前方に開口部を備えるキャビネット;
前記キャビネットの内部に備えられ、衣類を収容するインナーケース;
前記キャビネットに回転自在に結合され、前記開口部を開閉するドア;
前記インナーケースの下部に備えられ、前記インナーケースの内部に供給される熱風又はスチームを生成する機械室;
前記インナーケースの内部に備えられ、前記衣類又はハンガーが掛けられる掛け部;
前記インナーケースの幅方向に沿って延長され、前記掛け部を揺らす(shake)動力を伝達する回転軸を備えた駆動部;
前記回転軸に結合され、前記動力を前記掛け部に伝達する動力伝達部;を備えてなり、
前記掛け部は、
前記動力伝達部に結合され、
前記インナーケースの底面に向かって延長され、
前記衣類又は前記ハンガーを揺らすように備えられることを特徴とする、衣類処理装置。
〔請求項13〕
前記動力伝達部は、内周面が前記回転軸に結合され、外周面が前記回転軸に傾斜して備えられ、前記外周面の延長方向が前記回転軸を基準として公転するように備えられた軸受部を備え、
前記掛け部は、前記軸受部より下部に配置されることを特徴とする、請求項12に記載の衣類処理装置。
〔請求項14〕
前記掛け部は、
前記動力伝達部から下部に延長される掛けプレートと、
前記掛けプレートの下部に備えられ、前記衣類又は前記ハンガーが掛けられるフック部と、を備えることを特徴とする、請求項12に記載の衣類処理装置。
〔請求項15〕
前記動力伝達部は、
前記回転軸に外周面が傾斜して結合され、外周面の延長方向が前記回転軸を基準として回転するように備えられる軸受部と、
前記軸受部の外周面に前記軸受部と独立して回転するように結合され、前記掛け部を支持する剛体部と、を備え、
前記掛け部は、前記剛体部から延長されるか結合され、前記衣類又は前記ハンガーを支持する掛けプレートを備えることを特徴とする、請求項12に記載の衣類処理装置。
〔請求項16〕
前記掛けプレートは、幅又は長さが前記剛体部の直径より大きいものであることを特徴とする、請求項15に記載の衣類処理装置。
〔請求項17〕
前記剛体部は、前記軸受部を回転自在に収容して前記軸受部に固定され、直径が軸方向の厚さより大きい剛体本体を備え、
前記掛けプレートは、前記剛体本体に荷重が支持されることを特徴とする、請求項15に記載の衣類処理装置。
〔請求項18〕
前記剛体部は、前記剛体本体から前記インナーケースに向かって延長される連結バー(bar)を備え、
前記掛けプレートは、
前記連結バーに結合される第1プレートと、
前記第1プレートから前記インナーケースの底面に向かって延長され、前記衣類又は前記ハンガーが掛けられるフック部が結合される第2プレートと、を備えることを特徴とする、請求項17に記載の衣類処理装置。
〔請求項19〕
前記掛け部は、前記第2プレートから前記インナーケースの底面に延長され、前記フック部に掛けられた前記ハンガーの一面を支持するハンガー支持部、を更に備えることを特徴とする、請求項18に記載の衣類処理装置。
〔請求項20〕
前記フック部は、前記第2プレートの一面に結合され、
前記ハンガー支持部は、前記第2プレートの他面に結合されることを特徴とする、請求項19に記載の衣類処理装置。
〔請求項21〕
前記インナーケースより上部に配置され、前記駆動部、前記動力伝達部及び前記掛け部の荷重を支持する支持フレームを更に備え、
前記支持フレームは、前記連結バーが貫通する通過穴が備えられることを特徴とする、請求項18に記載の衣類処理装置。
〔請求項22〕
前記掛け部は、前記剛体本体に結合され、前記インナーケースの底面に向かって延長される結合プレートを備えることを特徴とする、請求項17に記載の衣類処理装置。
〔請求項23〕
前記インナーケースは、前記結合プレートが貫通する貫通穴を備えることを特徴とする、請求項22に記載の衣類処理装置。
〔請求項24〕
前記剛体本体は、外周面から突出して前記結合プレートが結合して締結される結合体を備え、
前記結合プレートは、上端が前記結合体の側面に結合されることを特徴とする、請求項22に記載の衣類処理装置。
〔請求項25〕
前記掛け部は、前記結合プレートに結合され、前記衣類又は前記ハンガーが掛けられるフック部を備え、
前記フック部は、前記結合プレートの下端から上部に離隔して結合されることを特徴とする、請求項22に記載の衣類処理装置。
〔請求項26〕
前記結合プレートは、前記フック部から下部に更に延長され、前記ハンガーの一面を支持する支持延長部を備えることを特徴とする、請求項25に記載の衣類処理装置。
〔請求項27〕
前記支持延長部は、前記結合プレートから前記フック部に離れるように折り曲がって構成されることを特徴とする、請求項26に記載の衣類処理装置。
〔請求項28〕
前記軸受部は、
内周面が前記回転軸を収容するように結合され、前記回転軸と共に回転し外周面が前記回転軸に傾斜して備えられる傾斜管と、
前記傾斜管の外周面に結合される内輪と、前記内輪と独立して回転し前記内輪に並んで備えられる外輪とを備える回転軸受と、を備え、
前記傾斜管は、内周面に前記回転軸の外周面と結合する固定部材を備えることを特徴とする、請求項15に記載の衣類処理装置。
〔請求項29〕
前記剛体本体は、外周面の全体が外部に凸な曲面として構成されることを特徴とする、請求項17に記載の衣類処理装置。
〔請求項30〕
衣類処理装置であって、
前方に開口部を備えるキャビネット;
前記キャビネットの内部に備えられ、衣類を収容するインナーケース;
前記キャビネットに回転自在に結合され、前記開口部を開閉するドア;
前記インナーケースの下部に備えられ、前記インナーケースの内部に供給する熱風又はスチームを生成する機械室;
前記インナーケースの内部に備えられ、前記衣類又はハンガーが掛けられる掛け部;
前記インナーケースの幅方向に沿って延長され、前記掛け部を揺らす(shake)動力を伝達する回転軸を備えた駆動部;
前記回転軸に結合され、前記掛け部を支持し、前記動力を前記掛け部に伝達する動力伝達部;を備えてなり、
前記回転軸は、前記インナーケースの外部に配置され、
前記動力伝達部は、前記回転軸に結合され、前記インナーケースを貫通して延長され、
前記掛け部は、前記インナーケースの内部に露出された前記動力伝達部に結合されることを特徴とする、衣類処理装置。
〔請求項31〕
前記動力伝達部は、
前記回転軸を基準として中心軸の方向が変更されるように動く剛体部と、
前記剛体部から延長され、前記インナーケースを通過して延長される連結バーと、を備え、
前記掛け部は、前記連結バーに結合されて支持されることを特徴とする、請求項30に記載の衣類処理装置。
〔請求項32〕
前記キャビネットに固定され、前記回転軸より下部において前記回転軸を支持する支持部を更に備え、
前記動力伝達部は、前記回転軸から前記支持部を貫通して前記インナーケースの内部に露出されることを特徴とする、請求項30に記載の衣類処理装置。
〔請求項33〕
衣類処理装置であって、
前方に開口部を備えたキャビネット;
前記キャビネットの内部に備えられ、衣類を収容するインナーケース;
前記キャビネットに回転自在に結合され、前記開口部を開閉するドア;
前記インナーケースの下部に備えられ、前記インナーケースの内部に供給される熱風又はスチームを生成する機械室;
前記インナーケースの内部に備えられ、前記衣類又はハンガーが掛けられる掛け部;
前記インナーケースの幅方向に沿って延長され、前記掛け部を揺らす(shake)動力を伝達する回転軸を備えた駆動部;
前記回転軸に結合され、前記掛け部を支持し、前記動力を前記掛け部に伝達する動力伝達部;を備えてなり、
前記駆動部及び前記動力伝達部は、前記インナーケースの外部に配置され、
前記掛け部は、前記インナーケースを貫通して前記動力伝達部に結合して支持することを特徴とする、衣類処理装置。
〔請求項34〕
前記動力伝達部は、前記回転軸を基準として中心軸の方向が変更されるように動く剛体部を備え、
前記掛け部は、前記インナーケースを貫通して前記剛体部に結合される結合プレートを備えることを特徴とする、請求項33に記載の衣類処理装置。
〔請求項35〕
前記結合プレートは、前記剛体部の下部の側面に結合して固定されることを特徴とする、請求項34に記載の衣類処理装置。
〔請求項36〕
前記キャビネットに固定され、前記回転軸より下部において前記回転軸を支持する支持部を更に備え、
前記掛け部は、前記支持部を貫通して前記動力伝達部に結合される結合プレートを備えることを特徴とする、請求項30に記載の衣類処理装置。
〔請求項37〕
衣類処理装置であって、
前方に開口部を備えるキャビネット;
前記キャビネットの内部に備えられ、衣類を収容するインナーケース;
前記キャビネットに回転自在に結合され、前記開口部を開閉するドア;
前記インナーケースの下部に備えられ、前記インナーケースの内部に供給される熱風又はスチームを生成する機械室;
前記インナーケースの内部において前記衣類又はハンガーが掛けられる掛け部;
前記掛け部より上部に配置され、前記掛け部を揺らす(shake)動力を伝達する駆動部;
前記駆動部に結合され、前記掛け部の上部を支持し、前記掛け部を周期的に振動させる動力伝達部;を備えてなり、
前記動力伝達部は、前記掛け部を1周期の間に幅方向及び上下方向だけではなく前後方向にも往復させることを特徴とする衣類処理装置。
〔請求項38〕
前記動力伝達部は、前記掛け部を幅方向及び上下方向だけではなく前後方向にも振子運動させることを特徴とする、請求項37に記載の衣類処理装置。
〔請求項39〕
前記駆動部は、
前記キャビネットの内部において回転するように備えられる回転軸と、
前記回転軸を回転させるモーターと、を備え、
前記動力伝達部は、前記回転軸に傾斜して結合され、軸方向を変更することを特徴とする、請求項37に記載の衣類処理装置。
〔請求項40〕
前記掛け部は、下端が前記駆動部を基準として8字状又は円錐状を描いて振子運動するように構成されることを特徴とする、請求項37に記載の衣類処理装置。
【国際調査報告】