(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】通信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/10 20090101AFI20241031BHJP
H04W 88/14 20090101ALI20241031BHJP
【FI】
H04W28/10
H04W88/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532738
(86)(22)【出願日】2022-11-24
(85)【翻訳文提出日】2024-07-24
(86)【国際出願番号】 CN2022134027
(87)【国際公開番号】W WO2023098560
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】202111468102.2
(32)【優先日】2021-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユ、ファン
(72)【発明者】
【氏名】リ、ヤン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067BB21
5K067DD17
5K067DD57
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067FF05
(57)【要約】
本願は、通信方法及び通信装置を提供する。方法は、第1デバイスがサービスフロー到着時間についての情報を決定する段階を含み、ここでサービスフロー到着時間についての情報はサービスフロー到着時間又は基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットを含み、サービスフロー到着時間は、第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間であり、第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送される周期的サービスフローである。第1デバイスは、サービスフロー到着時間についての情報に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定する。第1デバイスは、第2デバイスに対して、第1サービスフローを受信した後、サービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを送信するよう指示する。第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、第2デバイスは、アクセスネットワークデバイス、又は、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータであり;又は、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、第2デバイスはユーザプレーンネットワーク要素である。上記の方法によれば、第1サービスフローの確定的レイテンシ要件を満たすことができ、全体的なネットワークパフォーマンスを改善できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
第1デバイスが、サービスフロー到着時間についての情報を決定する段階、ここで、前記サービスフロー到着時間についての前記情報は、前記サービスフロー到着時間、又は、基準時間に対する前記サービスフロー到着時間のオフセットを含み、前記サービスフロー到着時間は、第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間であり、前記第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送される周期的サービスフローである;
前記第1デバイスが、前記サービスフロー到着時間についての前記情報に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定する段階;及び
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローの受信後に前記サービスフロー送信時間まで待ってから前記第1サービスフローを送信するよう前記第2デバイスに指示する段階
を備え、ここで、
前記第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、前記第2デバイスは前記アクセスネットワークデバイス又は前記アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータである;又は、前記第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、前記第2デバイスは前記ユーザプレーンネットワーク要素である、
方法。
【請求項2】
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローの受信後に前記サービスフロー送信時間まで待ってから前記第1サービスフローを送信するように前記第2デバイスに指示する前記段階は:
前記第1デバイスが、前記サービスフロー送信時間についての前記情報を前記第2デバイスへ送信する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1デバイスによって決定される、前記第2デバイスが第2サービスフローを送信するサービスフロー送信時間は、前記第1デバイスによって決定される、前記第2デバイスが前記第1サービスフローを送信する前記サービスフロー送信時間と異なり、前記第2サービスフローは、前記アクセスネットワークデバイス及び前記ユーザプレーンネットワーク要素の間で前記第2デバイスによって伝送される周期的サービスフローであり、前記第2サービスフロー及び前記第1サービスフローは、前記第2デバイスに同時に到着し、又は、前記第2サービスフローが前記第2デバイスに到着する時間及び前記第1サービスフローが前記第2デバイスに到着する時間の間の差が閾値より小さい又はそれに等しい、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記サービスフロー送信時間についての前記情報は、サービスフロー送信時間又は前記基準時間に対する前記サービスフロー送信時間のオフセットを含み;
前記サービスフロー送信時間は、最も遅い送信時間より遅くなく、前記最も遅い送信時間は、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第1サービスフローのサイクル、及び、前記第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、前記最も遅い送信時間は、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの処理時間、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される;又は
前記基準時間に対する前記サービスフロー送信時間の前記オフセットは、最大オフセットを超えず、前記最大オフセットは、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第1サービスフローのサイクル、及び前記第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、前記最大オフセットは、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの処理時間、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される、
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記サービスフロー送信時間は、最も早い送信時間より早くなく、前記最も早い送信時間は、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの前記処理時間に基づいて決定される;又は
前記基準時間に対する前記サービスフロー送信時間の前記オフセットは、最小オフセットより大きい又はそれに等しく、前記最小オフセットは、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの前記処理時間に基づいて決定される、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記最も遅い送信時間、前記最大オフセット、前記最も早い送信時間、又は前記最小オフセットを決定するためのパラメータは更に、前記第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1デバイスが、前記サービスフロー到着時間についての前記情報に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定する前記段階は:
前記第1デバイスがオフセット選択値を取得する段階、ここで、前記オフセット選択値は、前記最小オフセットより大きい又はそれに等しく、前記最大オフセットより小さい又はそれに等しく、又は、前記オフセット選択値は、前記基準時間に対する前記最も早い送信時間のオフセットより大きい又はそれに等しく、前記基準時間に対する前記最も遅い送信時間のオフセットより小さい又はそれに等しい;及び
前記第1デバイスが、前記オフセット選択値に基づいて、前記サービスフロー送信時間についての前記情報を決定する段階
を含む、請求項4から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1デバイスがオフセット選択値を取得する前記段階は:
前記第1デバイスが、前記最小オフセット及び前記最大オフセット、又は、前記基準時間に対する前記最も早い送信時間の前記オフセット及び前記基準時間に対する前記最も遅い送信時間の前記オフセットを第4デバイスへ送信する段階;及び
前記第1デバイスが、前記オフセット選択値を前記第4デバイスから受信する段階
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1デバイスがオフセット選択値を取得する前記段階は更に:
前記第1デバイスが、前記第2デバイス及び第3デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの前記処理時間、及び、前記第3デバイスにおける前記第1サービスフローの処理時間に基づいて、前記第2デバイス及び前記第3デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するためのレイテンシ要件を決定する段階、ここで、前記第3デバイスは、前記第1サービスフローを受信するためのデバイスであり、前記第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、前記第3デバイスは前記ユーザプレーンネットワーク要素であり、又は、前記第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、前記第3デバイスは前記アクセスネットワークデバイス又は前記アクセスネットワークデバイスに対応する前記トランスレータである;及び
前記第1デバイスが、前記レイテンシ要件を前記第4デバイスへ送信する段階
を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1デバイスが、前記オフセット選択値に基づいて前記サービスフロー送信時間についての前記情報を決定する前記段階は:
前記第1デバイスが、前記オフセット選択値及び前記第1サービスフローに関連付けられた前記ジッタレイテンシに基づいて、前記サービスフロー送信時間についての前記情報を決定する段階
を含む、請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記サービスフロー送信時間についての前記情報は、ゲート制御スケジューリングパラメータを含み;
前記方法は更に:
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローの前記サイクル及び前記第1サービスフローの前記最大バーストサイズを取得する段階;
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローの前記最大バーストサイズに基づいて、前記第1サービスフローの最大フレームのサイズを決定する段階;及び
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローの前記サイクル、前記第1サービスフローの前記最大フレームの前記サイズ、及び、前記オフセット選択値に基づいて、前記ゲート制御スケジューリングパラメータを決定する段階
を備える、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるとき、
第1デバイスがサービスフロー到着時間についての情報を決定する前記段階は:
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの滞留時間、及び、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得する段階;及び、
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローが前記端末デバイス側の前記トランスレータに到着する前記時間についての前記情報、前記端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの前記滞留時間、及び、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するための前記パケット遅延バジェットに基づいて、前記サービスフロー到着時間についての前記情報を決定する段階
を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1デバイスはタイムセンシティブネットワーキングTSNアプリケーション機能ネットワーク要素であり;
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの滞留時間、及び、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得する前記段階は:
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローが前記端末デバイス側の前記トランスレータに到着する前記時間についての前記情報を決定する段階;及び
前記第1デバイスが、セッション管理ネットワーク要素から、前記端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの前記滞留時間、及び、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するための前記パケット遅延バジェットを受信する段階
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1デバイスはセッション管理ネットワーク要素であり;
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの滞留時間、及び、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得する前記段階は:
前記第1デバイスが、ポリシー制御ネットワーク要素から、前記第1サービスフローが前記端末デバイス側の前記トランスレータに到着する前記時間についての前記情報を受信する段階;
前記第1デバイスが、前記端末デバイスから、前記端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの前記滞留時間を受信する段階;及び
前記第1デバイスが、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するための前記パケット遅延バジェットを決定する段階
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
通信方法であって、
第2デバイスが第1サービスフローを受信する段階、ここで、前記第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送されることになっている周期的サービスフローである;
前記第2デバイスが、サービスフロー送信時間についての情報を第1デバイスから受信する段階;及び
前記第2デバイスが、前記サービスフロー送信時間についての前記情報によって示される前記サービスフロー送信時間まで待ってから前記第1サービスフローを送信する段階
を備え、ここで、
前記第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、前記第2デバイスは、前記アクセスネットワークデバイス、又は、前記アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータである;又は、前記第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、前記第2デバイスは前記ユーザプレーンネットワーク要素である、
方法。
【請求項16】
前記第2デバイスが第2サービスフローを送信するサービスフロー送信時間は、前記第2デバイスが前記第1サービスフローを送信する前記サービスフロー送信時間と異なり、前記第2サービスフローは、前記アクセスネットワークデバイス及び前記ユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送される周期的サービスフローであり、前記第2サービスフロー及び前記第1サービスフローは、前記第2デバイスに同時に到着し、又は、前記第2サービスフローが前記第2デバイスに到着する時間及び前記第1サービスフローが前記第2デバイスに到着する時間の間の差は、閾値より小さい又はそれに等しい、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記サービスフロー送信時間についての前記情報は、前記サービスフロー送信時間、又は、基準時間に対する前記サービスフロー送信時間のオフセットを含み;
前記サービスフロー送信時間は、最も遅い送信時間より遅くなく、前記最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間についての情報、前記第1サービスフローのサイクル、及び、前記第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、前記最も遅い送信時間は、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの処理時間、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定され;又は
前記基準時間に対する前記サービスフロー送信時間の前記オフセットは、最大オフセットを超えず、前記最大オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、前記第1サービスフローのサイクル、及び、前記第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、前記最大オフセットは、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの処理時間、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される、
請求項15又は16に記載の方法。
【請求項18】
前記サービスフロー送信時間は、最も早い送信時間より早くなく、前記最も早い送信時間は、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの前記処理時間に基づいて決定される;又は
前記基準時間に対する前記サービスフロー送信時間の前記オフセットは、最小オフセットより大きい又はそれに等しく、前記最小オフセットは、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの前記処理時間に基づいて決定される、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記最も遅い送信時間、前記最大オフセット、前記最も早い送信時間、又は前記最小オフセットを決定するためのパラメータは更に、前記第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記サービスフロー送信時間についての前記情報はゲート制御スケジューリングパラメータを含む、請求項15又は19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1デバイスはTSNアプリケーション機能ネットワーク要素であり、又は、前記第1デバイスはセッション管理ネットワーク要素である、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
プロセッサ及びインタフェース回路を備える通信装置、ここで、前記インタフェース回路は:前記通信装置以外の通信装置から信号を受信し、前記信号を前記プロセッサへ伝送し、又は、前記プロセッサからの信号を前記通信装置以外の通信装置へ送信するように構成され;前記プロセッサは、論理回路を使用することによって、又は、コード命令を実行することによって、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成されている、通信装置。
【請求項23】
プロセッサ及びインタフェース回路を備える通信装置、ここで、前記インタフェース回路は:前記通信装置以外の通信装置から信号を受信し、前記信号を前記プロセッサへ伝送し、又は、前記プロセッサからの信号を前記通信装置以外の通信装置へ送信するように構成され;前記プロセッサは、論理回路を使用することによって、又は、コード命令を実行することによって、請求項15から21のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成されている、通信装置。
【請求項24】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記記憶媒体はコンピュータプログラム又は命令を格納し;前記コンピュータプログラム又は前記命令が通信装置によって実行されるとき、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法が実装される、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、参照によって全体が本明細書に組み込まれる、「通信方法及び装置」と題する、2021年12月3日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202111468102.2号の優先権を主張する。
【0002】
本願の実施形態は、無線通信分野、特に、通信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
従来のイーサネット(登録商標)のデータパケット転送プロセスにおいて、大量のデータパケットが短時間内に転送ポートに到着するとき、転送レイテンシが高いか、又はパケット喪失問題が生じる。したがって、従来のイーサネットは、高い信頼性及び保証された伝送レイテンシでサービスを提供できず、車両制御及び産業用インターネットなどの分野の要件を満たすことができない。
【0004】
米国電気電子学会(institute of electrical and electronics engineers, IEEE)は、信頼性の高い、レイテンシ伝送の要件を満たすために、タイムセンシティブネットワーキング(time sensitive networking, TSN)規格を定義している。当該規格は、レイヤ2スイッチングに基づいて、信頼性の高い、レイテンシ伝送サービスを提供し、レイテンシセンシティブサービスのデータ伝送信頼性を確実にし、予測可能なエンドツーエンドの伝送レイテンシを確実にできる。
【0005】
図1に示されるように、TSNシステムは、集中化ネットワーク構成(centralized network configuration, CNC)ネットワーク要素、集中化ユーザ構成(centralized user configuration, CUC)ネットワーク要素、TSN端末(end stations)及びスイッチングノード(TSN Bridges)を含み得る。TSN端末は、送信側(トーカ)及び受信側(リスナ)を含む。
【0006】
5Gシステム(5G System, 5GS)全体がスイッチングノードとして使用され得る。CNCネットワーク要素は、5GS及び別のスイッチングノードによって報告される情報に基づいて各スイッチングノードを構成し、エンドツーエンドの(TSNトーカからTSNリスナへの)確定的レイテンシを確実にし得る。
図2に示されるように、スイッチングノードとして使用される5Gシステムは、少なくとも以下のデバイスを含む:ユーザプレーン機能(User Plane Function, UPF)ネットワーク要素、UPFネットワーク要素側(以下では簡潔にネットワーク側TT(TSN network side TT、NW-TT)と称される)のTSNトランスレータ(TSN translator, TT)、次世代基地局(next generation NodeB, gNB)、ユーザ機器(user equipment, UE)、及びUE側TT(以下では簡潔にデバイス側TT(device side TT、DS-TT)と称される)。ダウンリンクデータパケットが例として使用される。データパケットはTSNシステムからNW-TTへ伝送され、NW-TTは、UPFネットワーク要素、gNB及びUEを通じて、データパケットをDS-TTへ送信する。
【0007】
確定的レイテンシ要件を有するデータパケットについて、5GSは、データパケットのレイテンシ要件に基づいて、対応するパケット遅延バジェット(packet delay budget, PDB)を決定し、UE及びUPFネットワーク要素の間のデータパケットの伝送時間がPDBより大きくないことを確実にする必要がある。どのように確定的レイテンシ要件を満たし、全体的なネットワークパフォーマンスを改善するかは、解決されるべき緊急の問題である。
【発明の概要】
【0008】
第1態様によれば、本願は通信方法を提供する。本方法は以下に挙げることを含む。
【0009】
第1デバイスがサービスフロー到着時間についての情報を決定し、ここでサービスフロー到着時間についての情報はサービスフロー到着時間又は基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットを含み、サービスフロー到着時間は、第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間であり、第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送される周期的サービスフローである。第1デバイスは、サービスフロー到着時間についての情報に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定する。第1デバイスは、第2デバイスに対して、第1サービスフローを受信した後、サービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを送信するよう指示する。第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、第2デバイスは、アクセスネットワークデバイス、又は、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータであり;又は、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、第2デバイスはユーザプレーンネットワーク要素である。
【0010】
上記の方法によれば、第1デバイスはまず、サービスフロー到着時間についての情報を決定し、サービスフロー到着時間についての情報に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定し、その結果、第1サービスフローの受信後、第2デバイスは、サービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを送信し得る。言い換えれば、第1デバイスは、第2デバイスが第1サービスフローを送信する時間を構成し、第2デバイスは、第1デバイスの構成及び指示に従って、第1サービスフローを送信するために、指定されたサービスフロー送信時間まで待つ。第1デバイスの調整された構成を通じて、第2デバイスが複数のサービスフローを同時に又はある期間内に受信する場合でも、輻輳が発生せず、その結果、各フローの確定的レイテンシ要件を満たすことができ、したがって、全体的なネットワークパフォーマンスを改善できる。
【0011】
可能な設計において、第1サービスフローを受信後にサービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを送信するように第2デバイスに指示するとき、第1デバイスはサービスフロー送信時間についての情報を第2デバイスへ送信する。
【0012】
可能な設計において、サービスフロー送信時間についての情報は、サービスフロー送信時間、又は、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットを含む。サービスフロー送信時間は、最も遅い送信時間より遅くなく、最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間についての情報、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される。代替的に、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットは、最大オフセットを超えず、最大オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び、第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、最大オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第2デバイスの第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される。
【0013】
上述の設計において、サービスフロー送信時間は、最も遅い送信時間より遅くない、又は、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットは、最大オフセットを超えず、その結果、第2デバイスが第1サービスフローを送信するとき第1サービスフローのレイテンシ要件を満たすことができる。
【0014】
可能な設計において、サービスフロー送信時間は、最も早い送信時間より早くなく、最も早い送信時間は、サービスフロー到着時間、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間についての情報に基づいて決定される。代替的に、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットは、最小オフセットより大きい又はそれに等しく、最小オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間に基づいて決定される。
【0015】
可能な設計において、最も遅い送信時間、最大オフセット、最も早い送信時間、又は最小オフセットを決定するためのパラメータは更に、第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシを含む。
【0016】
可能な設計において、第1デバイスによって決定される、第2デバイスが第2サービスフローを送信するサービスフロー送信時間は、第1デバイスによって決定される、第2デバイスが第1サービスフローを送信するサービスフロー送信時間と異なり、第2サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送される周期的サービスフローであり、第2サービスフロー及び第1サービスフローは、第2デバイスに同時に到着し、又は、第2サービスフローが第2デバイスに到着する時間及び第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間の間の差が閾値より小さい又はそれに等しい。
【0017】
上述の設計において、第1デバイスは、第1サービスフロー及び第2サービスフローについての異なるサービスフロー送信時間を決定し、その結果、第1サービスフロー及び第2サービスフローの間の輻輳を回避でき、第1サービスフロー及び第2サービスフローの確定的レイテンシ要件を別々に確実にできる。
【0018】
可能な設計において、サービスフロー到着時間についての情報に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定するとき、第1デバイスはオフセット選択値を取得し、ここでオフセット選択値は最小オフセットより大きい又はそれに等しく、最大オフセットより小さい又はそれに等しく、又はオフセット選択値は、基準時間に対する最も早い送信時間のオフセットより大きい又はそれに等しく、基準時間に対する最も遅い送信時間のオフセットより小さい又はそれに等しく;第1デバイスは、オフセット選択値に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定する。
【0019】
上述の設計において、第1デバイスはまず、最小オフセット及び最大オフセット、又は、基準時間に対する最も早い送信時間のオフセット及び基準時間に対する最も遅い送信時間のオフセットを決定し、次に、オフセット選択値を取得し、オフセット選択値に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定する。
【0020】
可能な設計において、オフセット選択値を取得するとき、第1デバイスは、最小オフセット及び最大オフセット、又は、基準時間に対する最も早い送信時間のオフセット及び基準時間に対する最も遅い送信時間のオフセットを第4デバイスへ送信し;第1デバイスはオフセット選択値を第4デバイスから受信する。
【0021】
可能な設計において、オフセット選択値を取得するとき、第1デバイスは、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間に基づいて、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのレイテンシ要件を決定し;第1デバイスはレイテンシ要件を第4デバイスへ送信する。第3デバイスは、第1サービスフローを受信するためのデバイスであり、第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、第3デバイスはユーザプレーンネットワーク要素であり、又は、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、第3デバイスはアクセスネットワークデバイス又はアクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータである。
【0022】
上述の設計において、第4デバイスは、レイテンシ要件を参照してオフセット選択値を決定し得る。加えて、第1デバイスは更に、第1サービスフローの優先度を第4デバイスへ送信する。第4デバイスは、オフセット選択値を決定するときに複数のパラメータを参照し得ることが理解され得る。第4デバイスがどのようにオフセット選択値を決定するかは本願において限定されるものではない。
【0023】
可能な設計において、オフセット選択値に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定するとき、第1デバイスは、オフセット選択値及び第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシに基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定する。
【0024】
可能な設計において、サービスフロー送信時間についての情報はゲート制御スケジューリングパラメータを含む。第1デバイスは、以下の方法に従ってゲート制御スケジューリングパラメータを決定し得る:第1デバイスは、第1サービスフローのサイクル及び第1サービスフローの最大バーストサイズを取得する。第1デバイスは、第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて第1サービスフローの最大フレームのサイズを決定する。第1デバイスは、第1サービスフローのサイクル、第1サービスフローの最大フレームのサイズ、及びオフセット選択値に基づいてゲート制御スケジューリングパラメータを決定する。
【0025】
上述の設計において、第1デバイスは、第1サービスフローのサイクル、第1サービスフローの最大バーストサイズ、及びオフセット選択値に基づいてゲート制御スケジューリングパラメータを決定し得る。ここで、ゲート制御スケジューリングパラメータは、第2デバイスについてのゲート制御スケジューリングパラメータである。
【0026】
可能な設計において、第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるとき、第1サービスフローは、端末デバイスを通じて第2デバイスに到着する。第1デバイスは、サービスフロー到着時間についての情報を決定するとき、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得し;第1デバイスは、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットに基づいて、サービスフロー到着時間についての情報を決定する。
【0027】
上述の設計において、第1デバイスは、第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるシナリオにおけるサービスフロー到着時間についての情報を決定し得る。
【0028】
可能な設計において、第1デバイスはタイムセンシティブネットワーキングTSNアプリケーション機能ネットワーク要素である。第1デバイスは、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得するとき、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報を決定し;第1デバイスは、セッション管理ネットワーク要素、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを受信する。
【0029】
可能な設計において、第1デバイスはセッション管理ネットワーク要素である。第1デバイスは、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得するとき、ポリシー制御ネットワーク要素から、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報を受信し;第1デバイスは、端末デバイスから、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間を受信し;第1デバイスは、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを決定する。
【0030】
第2態様によれば、本願は、通信方法を提供する。方法は、第2デバイスが第1サービスフローを受信する段階を備え、ここで第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送される周期的サービスフローである。第2デバイスは、サービスフロー送信時間についての情報を第1デバイスから受信する。第2デバイスは、サービスフロー送信時間についての情報によって示されるサービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを送信する。第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、第2デバイスは、アクセスネットワークデバイス、又は、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータであり;又は、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、第2デバイスはユーザプレーンネットワーク要素である。
【0031】
上記の方法によれば、サービスフロー到着時間に第1サービスフローを受信した後に、第2デバイスは、第1デバイスによって示されるサービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを送信する。したがって、第2デバイスは、第1デバイスによって示されるサービスフロー送信時間に基づいて第1サービスフローを送信し得る。言い換えれば、第1デバイスは、第2デバイスが第1サービスフローを送信する時間を構成し、第2デバイスは、第1デバイスの構成及び指示に従って、第1サービスフローを送信するために、指定されたサービスフロー送信時間まで待つ。第1デバイスの調整された構成を通じて、第2デバイスが複数のサービスフローを同時に又はある期間内に受信する場合でも、輻輳が発生せず、その結果、各フローの確定的レイテンシ要件を満たすことができ、したがって、全体的なネットワークパフォーマンスを改善できる。
【0032】
可能な設計において、第2デバイスが第2サービスフローを送信するサービスフロー送信時間は、第2デバイスが第1サービスフローを送信するサービスフロー送信時間と異なり、第2サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送される周期的サービスフローであり、第2サービスフロー及び第1サービスフローは、第2デバイスに同時に到着し、又は、第2サービスフローが第2デバイスに到着する時間及び第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間の間の差は、閾値より小さい又はそれに等しい。
【0033】
可能な設計において、サービスフロー送信時間についての情報は、サービスフロー送信時間、又は、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットを含む。サービスフロー送信時間は、最も遅い送信時間より遅くなく、最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間についての情報、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される。代替的に、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットは、最大オフセットを超えず、最大オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び、第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、最大オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第2デバイスの第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される。
【0034】
可能な設計において、サービスフロー送信時間は、最も早い送信時間より早くなく、最も早い送信時間は、サービスフロー到着時間、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間についての情報に基づいて決定される。代替的に、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットは、最小オフセットより大きい又はそれに等しく、最小オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間に基づいて決定される。
【0035】
可能な設計において、最も遅い送信時間、最大オフセット、最も早い送信時間、又は最小オフセットを決定するためのパラメータは更に、第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシを含む。
【0036】
可能な設計において、サービスフロー送信時間についての情報はゲート制御スケジューリングパラメータを含む。
【0037】
可能な設計において、第1デバイスはTSNアプリケーション機能ネットワーク要素であり、又は第1デバイスはセッション管理ネットワーク要素である。
【0038】
第3の態様によれば、本願は、通信装置を提供する。装置は、第1デバイス又は第1デバイスの機能を有する装置であり、装置は:サービスフロー到着時間についての情報を決定するように構成されている処理ユニット、ここで、サービスフロー到着時間についての情報は、サービスフロー到着時間、又は、基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットを含み、サービスフロー到着時間は、第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間であり、第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送される周期的サービスフローであり、ここで、処理ユニットは、サービスフロー到着時間についての情報に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定するように構成されている;及び、第1サービスフローの受信後にサービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを送信するよう第2デバイスに指示するように構成されている送受信器ユニットを備える。第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、第2デバイスは、アクセスネットワークデバイス、又は、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータであり;又は、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、第2デバイスはユーザプレーンネットワーク要素である。
【0039】
可能な設計において、第1サービスフローを受信後、サービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを送信するように第2デバイスに指示するとき、送受信器ユニットは、サービスフロー送信時間についての情報を第2デバイスへ送信するように構成されている。
【0040】
可能な設計において、サービスフロー送信時間についての情報は、サービスフロー送信時間、又は、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットを含む。サービスフロー送信時間は、最も遅い送信時間より遅くなく、最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間についての情報、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される。代替的に、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットは、最大オフセットを超えず、最大オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び、第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、最大オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第2デバイスの第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される。
【0041】
可能な設計において、サービスフロー送信時間は、最も早い送信時間より早くなく、最も早い送信時間は、サービスフロー到着時間、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間についての情報に基づいて決定される。代替的に、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットは、最小オフセットより大きい又はそれに等しく、最小オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間に基づいて決定される。
【0042】
可能な設計において、最も遅い送信時間、最大オフセット、最も早い送信時間、又は最小オフセットを決定するためのパラメータは更に、第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシを含む。
【0043】
可能な設計において、第1デバイスによって決定される、第2デバイスが第2サービスフローを送信するサービスフロー送信時間は、第1デバイスによって決定される、第2デバイスが第1サービスフローを送信するサービスフロー送信時間と異なり、第2サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送される周期的サービスフローであり、第2サービスフロー及び第1サービスフローは、第2デバイスに同時に到着し、又は、第2サービスフローが第2デバイスに到着する時間及び第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間の間の差が閾値より小さい又はそれに等しい。
【0044】
可能な設計において、サービスフロー到着時間についての情報に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定するとき、処理ユニットは:オフセット選択値を取得すること、ここで、オフセット選択値は最小オフセットより大きい又はそれに等しく、最大オフセットより小さい又はそれに等しく、又は、オフセット選択値は、基準時間に対する最も早い送信時間のオフセットより大きい又はそれに等しく、基準時間に対する最も遅い送信時間のオフセットより小さい又はそれに等しい;及び、オフセット選択値に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定することを行うように構成されている。
【0045】
可能な設計において、送受信器ユニットは、第4デバイスへ、最小オフセット及び最大オフセット、又は、基準時間に対する最も早い送信時間のオフセット、及び、基準時間に対する最も遅い送信時間のオフセットを送信する;及び、オフセット選択値を第4デバイスから受信するように構成されている。
【0046】
可能な設計において、処理ユニットは更に、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間に基づいて、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのレイテンシ要件を決定するように構成され;送受信器ユニットは更に、レイテンシ要件を第4デバイスへ送信するように構成されている。第3デバイスは、第1サービスフローを受信するためのデバイスであり、第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、第3デバイスはユーザプレーンネットワーク要素であり、又は、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、第3デバイスはアクセスネットワークデバイス又はアクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータである。
【0047】
可能な設計において、オフセット選択値に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定するとき、処理ユニットは、オフセット選択値及び第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシに基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定するように構成されている。
【0048】
可能な設計において、サービスフロー送信時間についての情報はゲート制御スケジューリングパラメータを含む。処理ユニットは:第1サービスフローのサイクル及び第1サービスフローの最大バーストサイズを取得し;第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて第1サービスフローの最大フレームのサイズを決定し;及び、第1サービスフローのサイクル、第1サービスフローの最大フレームのサイズ、及び、オフセット選択値に基づいてゲート制御スケジューリングパラメータを決定するように構成されている。
【0049】
可能な設計において、第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるとき、第1サービスフローは、端末デバイスを通じて第2デバイスに到着する。サービスフロー到着時間についての情報を決定するとき、処理ユニットは:第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得する;及び、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットに基づいて、サービスフロー到着時間についての情報を決定するように構成されている。
【0050】
可能な設計において、第1デバイスはタイムセンシティブネットワーキングTSNアプリケーション機能ネットワーク要素である。第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得するとき、処理ユニットは、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報を決定するように構成されている。送受信器ユニットは、セッション管理ネットワーク要素から、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを受信するように構成されている。
【0051】
可能な設計において、第1デバイスはセッション管理ネットワーク要素である。第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットが取得されるとき、送受信器ユニットは、ポリシー制御ネットワーク要素から、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報を受信する;及び、端末デバイスから、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間を受信するように構成されている。処理ユニットは、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを決定するように構成されている。
【0052】
第4の態様によれば、本願は、通信装置を提供する。装置は、第2デバイス又は第2デバイスの機能を有する装置であり、装置は:第1サービスフローを受信すること、ここで、第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送される周期的サービスフローである;及び、第1デバイスから、サービスフロー送信時間についての情報を受信することを行うように構成されている送受信器ユニット;及び、サービスフロー送信時間についての情報によって示されるサービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを第3デバイスへ送信するように構成されている処理ユニットを備える。第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、第2デバイスは、アクセスネットワークデバイス、又は、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータであり;又は、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、第2デバイスはユーザプレーンネットワーク要素である。
【0053】
可能な設計において、サービスフロー送信時間についての情報は、サービスフロー送信時間、又は、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットを含む。サービスフロー送信時間は、最も遅い送信時間より遅くなく、最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間についての情報、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される。代替的に、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットは、最大オフセットを超えず、最大オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び、第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、最大オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第2デバイスの第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される。
【0054】
可能な設計において、サービスフロー送信時間は、最も早い送信時間より早くなく、最も早い送信時間は、サービスフロー到着時間、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間についての情報に基づいて決定される。代替的に、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットは、最小オフセットより大きい又はそれに等しく、最小オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間に基づいて決定される。
【0055】
可能な設計において、最も遅い送信時間、最大オフセット、最も早い送信時間、又は最小オフセットを決定するためのパラメータは更に、第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシを含む。
【0056】
可能な設計において、第2デバイスが第2サービスフローを送信するサービスフロー送信時間は、第2デバイスが第1サービスフローを送信するサービスフロー送信時間と異なり、第2サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で第2デバイスによって伝送される周期的サービスフローであり、第2サービスフロー及び第1サービスフローは、第2デバイスに同時に到着し、又は、第2サービスフローが第2デバイスに到着する時間及び第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間の間の差は、閾値より小さい又はそれに等しい。
【0057】
可能な設計において、サービスフロー送信時間についての情報はゲート制御スケジューリングパラメータを含む。
【0058】
可能な設計において、第1デバイスはTSNアプリケーション機能ネットワーク要素であり、又は第1デバイスはセッション管理ネットワーク要素である。
【0059】
第5態様によれば、本願は更に装置を提供する。装置は上記の方法の設計を実行し得る。装置は、上記の方法に対応する機能を実行できるチップ又は回路、又は、チップ又は回路を含むデバイスであり得る。
【0060】
可能な実装において、装置は:コンピュータ実行可能プログラムコードを格納するように構成されているメモリ;及びプロセッサを備え、ここで、プロセッサはメモリに結合されている。メモリに格納されているプログラムコードは命令を含む。プロセッサが命令を実行するとき、装置又は装置が設置されているデバイスは、上記可能な設計のいずれか1つにおける方法を実行することが可能である。
【0061】
装置は更に通信インタフェースを含み得る。通信インタフェースは送受信器であり得る。代替的に、装置がチップ又は回路である場合、通信インタフェースは、チップの入力/出力インタフェース、例えば、入力/出力ピンであり得る。
【0062】
可能な設計において、装置は、別々に上記の方法における段階を実装するように構成されている対応する機能ユニットを含む。機能はハードウェアによって実装され得るか、又は、対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装され得る。ハードウェア又はソフトウェアは、上記機能に対応する1又は複数のユニットを含む。
【0063】
第6態様によれば、本願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムが装置上で実行されるとき、上記可能な設計のいずれか1つにおける方法が実行される。
【0064】
第7態様によれば、本願はコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムが装置上で実行されるとき、上記可能な設計のいずれか1つにおける方法が実行される。
【0065】
第8態様によれば、本願は通信システムを提供する。システムは第1デバイス及び第2デバイスを含む。第1デバイスは、第1態様の任意の可能な設計における方法を実行するように構成され、第2デバイスは、第2態様の任意の可能な設計における方法を実行するように構成されている。
【0066】
可能な設計において、第1デバイスはTSNアプリケーション機能ネットワーク要素であり、又は第1デバイスはセッション管理ネットワーク要素である。
【0067】
可能な設計において、第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、第2デバイスは、アクセスネットワークデバイス、又は、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータであり;又は、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、第2デバイスはユーザプレーンネットワーク要素である。
【0068】
可能な設計において、システムは更に第3デバイスを含み、第3デバイスは、第1サービスフローを受信するためのデバイスである。第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるとき、第3デバイスはユーザプレーンネットワーク要素である。第1サービスフローがダウンリンクサービスフローであるとき、第3デバイスは、アクセスネットワークデバイス又はアクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータである。
【0069】
第9態様によれば、本願は通信システムを提供する。システムは、第2デバイス及び第3デバイスを含む。第2デバイスは、第2態様の任意の可能な設計における方法を実行するように構成されている。第3デバイスは、第1サービスフローを受信するためのデバイスである。
【0070】
例えば、第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、第2デバイスは、アクセスネットワークデバイス、又は、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータであり、第3デバイスはユーザプレーンネットワーク要素である。
【0071】
第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、第2デバイスはユーザプレーンネットワーク要素であり、第3デバイスは、アクセスネットワークデバイス、又は、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータである。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【
図1】TSNシステムの完全集中化構成モデルの概略図である。
【0073】
【
図2】5Gシステムにおける第1サービスフローの転送経路の概略図である。
【0074】
【
図3】発展型パケットシステムアーキテクチャの概略図である。
【0075】
【
図4A】3GPP(登録商標)ネットワーク及びTSNシステムの間の相互作用のシステムアーキテクチャ図である。
【0076】
【
図4B】3GPPネットワーク及び非TSNシステムの間の相互作用のシステムアーキテクチャ図である。
【0077】
【0078】
【
図6A】本願の実施形態が適用されるアーキテクチャの概略図である。
【0079】
【
図6B】本願の実施形態が適用される別のアーキテクチャの概略図である。
【0080】
【
図7A】本願の実施形態が適用される更に別のアーキテクチャの概略図である。
【0081】
【
図7B】本願の実施形態が適用される更に別のアーキテクチャの概略図である。
【0082】
【
図8】本願の実施形態による通信方法の概略フローチャートである。
【0083】
【
図9】本願の実施形態による、第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるときの第1サービスフローの転送経路の概略図である。
【0084】
【
図10】本願の実施形態による、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローであるときの第1サービスフローの転送経路の概略図である。
【0085】
【
図11】本願の実施形態による、伝送キューに対応するゲート制御状態の概略図である。
【0086】
【
図12A】本願の実施形態によるゲート制御状態の概略図である。
【0087】
【
図12B】本願の実施形態による別のゲート制御状態の概略図である。
【0088】
【
図12C】本願の実施形態による更に別のゲート制御状態の概略図である。
【0089】
【
図12D】本願の実施形態による更に別のゲート制御状態の概略図である。
【0090】
【
図12E】本願の実施形態による更に別のゲート制御状態の概略図である。
【0091】
【
図13】本願の実施形態による第1サービスフローの伝送フローチャートである。
【0092】
【
図14】本願の実施形態による第1サービスフローの別の伝送フローチャートである。
【0093】
【
図15A】本願の実施形態による第1サービスフローの更に別の伝送フローチャートである。
【
図15B】本願の実施形態による第1サービスフローの更に別の伝送フローチャートである。
【0094】
【
図16】本願の実施形態による第1サービスフローの更に別の伝送フローチャートである。
【0095】
【
図17】本願の実施形態が適用される更に別のアーキテクチャの概略図である。
【0096】
【
図18A】本願の実施形態による更に別の伝送フローチャートである。
【
図18B】本願の実施形態による更に別の伝送フローチャートである。
【0097】
【
図19】本願の実施形態による装置の構造の概略図である。
【0098】
【
図20】本願の実施形態による装置の別の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0099】
以下では、本願の実施形態における添付図面を参照して本願の実施形態における技術的解決策を明確かつ完全に記載する。明確であるが、記載された実施形態は単に、本願の実施形態の一部であり全部ではない。本願の明細書、請求項及び添付図面において、「第1」及び「第2」などの用語及び当該用語の対応する数字は、同様の対象を区別することが意図されているが、必ずしも具体的な順番又は順序を示すものではない。このように使用された用語は、適切な状況において入れ替え可能であり、これは、同じ属性を有する対象が本願の実施形態において説明されているときに使用される区別方式に過ぎないことが理解されるべきである。加えて、「含む」、「有する」という用語及びそれらの任意の他の変形は、非排他的包含をカバーすることが意図されており、その結果、一連のユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、必ずしも、それらのユニットに限定されるものではなく、明示的に列挙されていない、又は、プロセス、方法、製品又はデバイスに固有の他のユニットを含み得る。
【0100】
本願の説明において、別段の指定が無い限り、「/」は「又は」を意味する。例えば、A/BはA又はBを表し得る。本願において、「及び/又は」は、関連する対象を記載するための対応関係のみを記載し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する場合、A及びBの両方が存在する場合、及び、Bのみが存在する場合という3つの場合を表し得る。加えて、本願の説明において、「少なくとも1つの項目」は、1又は複数の項目を意味し、「複数の項目」は2又はより多くの項目を意味する。「以下の項目(個)のうちの少なくとも1つ」又はその同様の表現は、単数の項目(個)又は複数の項目(個)の任意の組み合わせを含む、これらの項目の任意の組み合わせを指す。例えば、a、b、又はcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、a及びb、a及びc、b及びc、又は、a、b及びcを示し得る、ここで、a、b、及びcは単数形又は複数形を指示し得る。
【0101】
本願の実施形態において提供される技術的解決策は、様々な通信システムに適用され得る。例えば、技術的解決策は、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システム又は5Gシステムに適用可能であるか、又は、別の将来指向の新システム、例えば、プログラマブルユーザプレーンシステムに適用可能である。これは、本願の実施形態において特に限定されない。加えて、「システム」及び「ネットワーク」という用語は入れ替え可能である。
【0102】
図3は、発展型パケットシステム(evolved packet system, EPS)アーキテクチャの概略図である。システムアーキテクチャは2つの部分、すなわちアクセスネットワーク及びコアネットワークに分割される。アクセスネットワークは、無線アクセスに関する機能を実装するように構成されている。アクセスネットワーク要素は、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)デバイスを含む。コアネットワークは主に、以下の複数のネットワーク要素を含む:アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function, AMF)ネットワーク要素、セッション管理機能(session management function, SMF)ネットワーク要素、ユーザプレーン機能(user plane function, UPF)ネットワーク要素、ポリシー制御機能(policy control function, PCF)ネットワーク要素、統合データ管理(unified data management, UDM)ネットワーク要素、統合データレポジトリ(unified data repository, UDR)ネットワーク要素、認証サーバ機能(authentication server function, AUSF)ネットワーク要素、ネットワーク公開機能(network exposure function, NEF)ネットワーク要素、及びアプリケーション機能(application function, AF)ネットワーク要素を含む。
【0103】
以下では、
図3を参照して本願の実施形態におけるデバイスを簡潔に記載する。
【0104】
端末デバイスは、通信システムにアクセスするためにアクセスネットワークデバイスに接続され得る。端末デバイスはまた、端末、UE、モバイルステーション、モバイル端末又は同様のものと称され得る。端末デバイスは、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線送受信器機能を有するコンピュータ、仮想現実端末デバイス、拡張現実端末デバイス、産業用制御における無線端末、自動運転における無線端末、遠隔手術における無線端末、スマートグリッドにおける無線端末、交通安全における無線端末、スマートシティにおける無線端末、スマートホームにおける無線端末、又は同様のものであり得る。端末デバイスに使用される具体的な技術及び具体的なデバイス形態は本願の実施形態において限定されるものではない。
図3に示されるように、端末デバイスはUEであり得る。
【0105】
アクセスネットワークデバイスは、基地局(base station)、進化型基地局(evolved NodeB, eNodeB)、送受信ポイント(transmission reception point, TRP)、gNB、将来のモバイル通信システムにおける基地局、Wi-Fi(登録商標)システムにおけるアクセスノード、又は同様のものであり得る。代替的に、アクセスネットワークデバイスは、基地局のいくつかの機能を完了するモジュール又はユニットであり得、例えば、中央ユニット(central unit, CU)又は分散型ユニット(distributed unit, DU)であり得る。アクセスネットワークデバイスに使用される具体的な技術及び具体的なデバイス形態は、本願の実施形態において限定されるものではない。
図3に示されるように、アクセスネットワークデバイスはNR-RANデバイスであり得る。
【0106】
アクセス管理ネットワーク要素が、モビリティ管理、アクセス管理、及び同様のもの、例えば、端末デバイスの場所の更新、ネットワークに対する端末デバイスの登録、及び端末デバイスハンドオーバのために使用される。アクセス管理ネットワーク要素は、4Gモバイル通信システムにおけるモビリティ管理エンティティ(mobility management entity, MME)機能又は5Gモバイル通信システムにおけるAMFネットワーク要素であり得る。将来のモバイル通信システム、例えば、6Gモバイル通信システムにおいて、アクセス管理ネットワーク要素はなおAMFネットワーク要素であり得るか、又は、別の名称を有し得る。これは、本願において限定されるものではない。Namfは、AMFによって提供されるサービスベースのインタフェースである。AMFは、Namfを通じて別のネットワーク機能と通信し得る。
図3に示されるように、アクセス管理ネットワーク要素はAMFネットワーク要素であり得る。
【0107】
セッション管理ネットワーク要素が、セッション管理、例えば、セッション確立、修正及び解放のために使用される。セッション管理ネットワーク要素は更に、インターネットプロトコル(Internet Protocol, IP)アドレスを端末デバイスに割り当てる、及び、データパケット転送機能を提供するUPFを選択するなどを行うように構成されている。5Gモバイル通信システムにおいて、セッション管理ネットワーク要素はSMFネットワーク要素であり得る。将来のモバイル通信システム、例えば、6Gモバイル通信システムにおいて、セッション管理機能ネットワーク要素はなおSMFネットワーク要素であり得るか、又は、別の名称を有し得る。これは、本願において限定されるものではない。Nsmfは、SMFによって提供されるサービスベースのインタフェースである。SMFは、Nsmfを通じて別のネットワーク機能と通信し得る。
図3に示されるように、セッション管理ネットワーク要素はSMFネットワーク要素であり得る。
【0108】
ポリシー制御ネットワーク要素が、アクセス管理ネットワーク要素又はセッション管理ネットワーク要素にポリシールール情報及び同様のもの、例えば、サービス品質(Quality of Service, QoS)ポリシー及びスライス選択ポリシーを提供するように構成されている。5Gモバイル通信システムにおいて、ポリシー制御ネットワーク要素はPCFネットワーク要素であり得る。将来のモバイル通信システム、例えば6Gモバイル通信システムにおいて、ポリシー制御機能ネットワーク要素はなおPCFネットワーク要素であり得るか、又は別の名称を有し得る。これは、本願において限定されるものではない。
図3に示されるように、ポリシー制御ネットワーク要素はPCFネットワーク要素であり得る。
【0109】
データ管理ネットワーク要素は、端末デバイスのデータ、例えば、サブスクリプション情報及び認証/承認情報を格納するように構成されている。5Gモバイル通信システムにおいて、データ管理ネットワーク要素はUDMネットワーク要素であり得る。将来のモバイル通信システム、例えば、6Gモバイル通信システムにおいて、データ管理ネットワーク要素はなおUDMネットワーク要素であり得るか、又は、別の名称を有し得る。これは、本願において限定されるものではない。
図3に示されるように、データ管理ネットワーク要素はUDMネットワーク要素であり得る。
【0110】
データレポジトリネットワーク要素は、構造化データを格納することを担い、格納された内容は、サブスクリプションデータ、ポリシーデータ、外部に公開される構造化データ、及びアプリケーション関連データを含む。5Gモバイル通信システムにおいて、データレポジトリネットワーク要素はUDRネットワーク要素であり得る。将来の通信システム、例えば、6Gモバイル通信システムにおいて、データレポジトリネットワーク要素はなおUDRネットワーク要素であり得るか、又は別の名称を有し得る。これは、本願において限定されるものではない。
【0111】
認証サーバ機能ネットワーク要素は主に、認証機能を提供すること、及び、3GPPアクセス及び非3GPP(Non-3GPP)アクセスの認証をサポートすることを担う。5Gモバイル通信システムにおいて、認証サーバ機能ネットワーク要素は、認証サーバ機能AUSFネットワーク要素であり得る。将来の通信システム、例えば、6Gモバイル通信システムにおいて、認証サーバ機能ネットワーク要素はなおAUSFネットワーク要素であり得るか、又は、別の名称を有し得る。これは、本願において限定されるものではない。
【0112】
ネットワーク公開機能ネットワーク要素は主に、3GPPネットワークが、ネットワークサービス能力をサードパーティサービスプロバイダ、すなわちアプリケーション機能ネットワーク要素へセキュアに提供できるようにサービスを提供する。5G通信システムにおいて、ネットワーク公開機能ネットワーク要素はNEFネットワーク要素であり得る。将来の通信システム、例えば、6Gモバイル通信システムにおいて、ネットワーク公開機能ネットワーク要素はなおNEFネットワーク要素であり得るか、又は別の名称を有し得る。これは、本願において限定されるものではない。
【0113】
アプリケーション機能ネットワーク要素が、3GPPネットワークにサービスを提供する、例えば、サービスルーティングに影響を与え、ポリシー制御のためにポリシー制御ネットワーク要素とインタラクトするように構成されている。5G通信において、アプリケーション機能ネットワーク要素はAFネットワーク要素であり得る。将来の通信、例えば6G通信において、アプリケーション機能ネットワーク要素はなお、AFネットワーク要素であり得るか、又は、別の名称を有し得る。これは、本願において限定されるものではない。
図3に示されるように、アプリケーション機能ネットワーク要素はAFネットワーク要素であり得る。
【0114】
ユーザプレーンネットワーク要素が、端末デバイスのデータパケットを処理する、例えば、転送及び課金を実行するように構成されている。5G通信において、ユーザプレーンネットワーク要素はUPFネットワーク要素であり得る。将来の通信、例えば6G通信において、ユーザプレーンネットワーク要素はなおUPFネットワーク要素であり得るか、又は、別の名称を有し得る。これは、本願において限定されるものではない。
図3に示されるように、ユーザプレーンネットワーク要素はUPFネットワーク要素であり得る。
【0115】
データネットワーク(data network, DN)は、データ伝送サービスを端末デバイスに提供するネットワークである。データネットワークは、プライベートネットワーク、例えば、ローカルエリアネットワーク、又は、事業者によって管理及び制御されない外部ネットワーク、例えば、インターネット(Internet)、又は、事業者によって展開される専用ネットワーク、例えば、IPマルチメディアコアネットワークサブシステム(IP multimedia core network subsystem, IMS)サービスを提供するネットワークであり得る。端末デバイスは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素を通じて、端末デバイスからデータネットワークへの接続を確立することによって、データネットワークにアクセスし得る。
【0116】
現在、完全集中化構成モデルがTSNシステムのために定義されている。
図1は、TSNシステムの完全集中化構成モデルの概略図である。以下では、
図1におけるデバイスの機能を簡潔に記載する。
【0117】
TSN端末はトーカ及びリスナを含む。トーカ及びリスナはそれぞれ、サービスフローの送信側及び受信側である。
【0118】
CUCネットワーク要素は、TSN端末を発見及び管理すること、TSN端末の能力情報及びユーザ要件を取得すること、サービスフローの要件をCNCネットワーク要素へ送信すること、及び、CNCネットワーク要素の指示に従ってTSN端末を構成することを担う。
【0119】
CNCネットワーク要素は、TSNシステムのユーザプレーンのトポロジ(TSN端末及び各スイッチングノードの間のトポロジを含む)、各スイッチングノードの能力情報、及び、CUCネットワーク要素によって送信されるサービスフローの要件に基づいて、サービスフローのエンドツーエンド(end-to-end, E2E)転送経路を決定し、転送経路上のスイッチングノードを構成するように構成されている。
【0120】
スイッチングノードは、スイッチングノードの能力情報をCNCネットワーク要素へ送信し、CNCネットワーク要素の構成情報に基づいてゲート制御スケジューリングパラメータを決定し、ゲート制御スケジューリングパラメータに基づいてサービスフローをスケジューリング及び転送するように構成されている。
【0121】
図4Aは、3GPPネットワーク及びTSNシステムの間の相互作用のシステムアーキテクチャ図である。5Gシステム(5G System, 5GS)全体がスイッチングノードとして使用される。5GSにおけるTSNアプリケーション機能(Application Function, AF)ネットワーク要素は、TSNシステムにおけるノードと情報を交換する。
【0122】
DS-TTはUEの内側に位置し得るか、又は、UEの外側に位置し得、NW-TTはUPFの内側に位置し得ることに留意されたい。ダウンリンクデータパケットが例として使用される。DS-TTは、CNCネットワーク要素によって送信された構成情報に基づいてゲート制御スケジューリングパラメータを決定し、ゲート制御スケジューリングパラメータに基づいてデータパケットを送信し得る。データパケットを時間内に送信できることを確実にするために、データパケットがDS-TTに到着する時間を特定の時点より後にすることができず、それにより、データパケットをゲート開放プロセスにおいて送信できることを確実にする。ゲート開放プロセスは、ゲート状態が開である時間長の範囲を指す。ゲート制御スケジューリングパラメータによって示される、ゲート状態が開となる開始時間の前にデータパケットがDS-TTに到着した場合、データパケットは、ゲート状態が開となる時間までDS-TTにバッファリングされてから送信される必要がある。ゲート制御スケジューリングパラメータによって示される、ゲート状態が開となる開始時間の後にデータパケットがDS-TTに到着した場合、ゲート状態が閉状態に切り替えられる前に、DS-TTは、データパケットの送信を完了する必要がある。同様に、NW-TTはまた、CNCネットワーク要素によって送信された構成情報に基づいてゲート制御スケジューリングパラメータを決定し、ゲート制御スケジューリングパラメータに基づいてデータパケットを送信し得る。例えば、NW-TTは、転送経路上で5GSに隣接するネクストホップスイッチングノードへ、5GSを通じて受信されるアップリンクサービスフローを送信し得る;又は、NW-TTは、転送経路上で5GSに隣接するプリビアスホップスイッチングノードからダウンリンクサービスフローを受信し、ダウンリンクサービスフローを5GSへ送信するように構成され得る。
【0123】
図4Bは、3GPPネットワーク及び非TSNシステムの間の相互作用のシステムアーキテクチャ図である。非TSNシナリオにおいて、タイムセンシティブ通信及び時間同期機能(time sensitive communication and time synchronization function, TSCTSF)ネットワーク要素が、クロック同期サービスをサポートし、非TSNシナリオにおいてタイムセンシティブ通信(time sensitive communication, TSC)サービスを可能にするために使用される。5GSにおけるTSCTSFネットワーク要素は、AFネットワーク要素と情報を直接交換し、又は、TSCTSFは、NEFを通じてAFネットワーク要素と情報を交換する。
【0124】
図2に示されるように、確定的低レイテンシのシナリオにおいて、例えば、いくつかの産業用制御のシナリオにおいて、エンドツーエンドレイテンシは非常に低いことが要求される。例えば、UE(又はDS-TT)及びUPF(又はNW-TT)の間のレイテンシは2msより小さい必要がある。しかしながら、gNB及びUPFの間の伝送はトンネルモードにおいて実行される。言い換えれば、サービスフローのデータパケットがgNB、UPF、又は、gNB及びUPFの間の伝送ノード(例えばスイッチ)の出口ポートに到着するとき、アイドル状態の伝送リソースがある限り、データパケットは待つ必要なく直接送信される。複数のサービスフローのデータパケットが上記ノードの1つの出口ポートに同時に到着するとき(すなわち、マイクロバーストシナリオ)、gNB及びUPFの間のデータパケットの伝送レイテンシは、輻輳に起因して高いことがあり得、例えば、0.5msを超え得る。結果として、エンドツーエンド伝送レイテンシは、サービス要件を満たすことができず、例えば2msを超え、エンドツーエンド低レイテンシの実装が影響を受ける。gNB及びUPFの間の転送経路は更に、少なくとも1つの伝送ノード(
図4A及び
図4Bにおいて示されない)を含み得ることが理解され得る。伝送ノードは、スイッチ(
図2に示される)、ルータ、又は同様のものであり得る。
【0125】
図5に示されるように、マイクロバーストシナリオにおいて、
図5の左の図に示されるようにデータパケットのレイテンシ分布においてロングテール効果が発生する。言い換えれば、最大レイテンシには上限が無い、又は上限は非常に大きい値である。結果として、エンドツーエンドレイテンシは、サービスの伝送レイテンシ要件を超える。エンドツーエンド低レイテンシを実装するために、データパケットのレイテンシは、
図5の右の図に示されるように、ある範囲内に限定される必要がある。言い換えれば、gNB及びUPFの間のレイテンシジッタをある時間範囲内に限定する必要がある。
【0126】
本願の実施形態において、データパケットはまた、パケット、データパケット、データフレーム、フレーム又は同様のものと称され得ることに留意されたい。以下では、単に説明のための例としてデータパケットを使用する。
【0127】
可能な設計において、本願の実施形態は、
図6A及び
図6Bに示されるネットワークアーキテクチャに適用され、gNB及びUPFの間の低伝送レイテンシを実装し得る。
図6Aにおけるネットワークアーキテクチャは、TSNシナリオに適用可能であり、
図6Bにおけるネットワークアーキテクチャは、非TSNシナリオに適用可能である。
【0128】
例えば、
図6Aに示されるように、2つのドメイン(domain)が
図6Aに関与する。ドメイン1は、
図4Aに示されるアーキテクチャを使用する。ユーザプレーンは、TSN端末、5GS、別のスイッチングノード及びCUCネットワーク要素を含む。CNCネットワーク要素は、TSNシステムにおける制御プレーンネットワーク要素であり、TSN AFは、CNCネットワーク要素と情報を交換する。ドメイン1における破線の枠は、
図6Aにおいて矢印が指している上部に示されるドメイン2を形成する。ドメイン2は、5GSにおけるgNB及びUPFネットワーク要素、gNB及びUPFネットワーク要素の間のスイッチ、SMFネットワーク要素、CNC-TNネットワーク要素、TSN AFネットワーク要素、及びPCFネットワーク要素を含む。ドメイン2において、ユーザプレーンは、5GSにおけるgNB及びUPFネットワーク要素、及び、gNB及びUPFネットワーク要素の間のスイッチを含み、制御プレーンは、SMFネットワーク要素、CNC-TNネットワーク要素、TSN AFネットワーク要素、及びPCFネットワーク要素を含む。
【0129】
ドメイン2において、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータがgNB側に追加される。アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータは、AN-TT(
図6Aに示される)として示され得る。AN-TTは、gNB及びUPFネットワーク要素の間の確定的伝送を実装するように構成され、具体的には以下のフローチャートを参照して説明される。AN-TTはgNBの内側又は外側に位置し得る。AN-TTがgNBの内側に位置するとき、AN-TTは、gNBの内側に統合された機能モジュールとして理解され得る。代替的に、AN-TTがgNBの外側に位置するとき、AN-TT及びgNBは、別々に展開される2つのデバイスであると理解され得る。この場合、AN-TTは、gNB及びUEの間に展開され得るか、又は、AN-TTは、gNB及びUPFネットワーク要素の間に展開され得る。
【0130】
加えて、UPFネットワーク要素に対応する別のトランスレータがUPFネットワーク要素側に追加され、トランスレータはUPFネットワーク要素の内側に位置する。言い換えれば、2つのトランスレータの機能モジュールがUPFの内側に統合される。一方のトランスレータは、上記のNW-TTであり、他方のトランスレータは、N3インタフェーストランスレータ、すなわち、N3-TT(
図6Aに示される)として示され得る。新たに追加されたN3-TTは、gNB及びUPFの間の確定的伝送を実装するように構成され、具体的には、以下のフローチャートを参照して説明される。代替的に、既存のNW-TTの機能が強化され得、その結果、NW-TTはN3-TTの機能を有する。このように、1つのトランスレータの機能モジュールがUPFネットワーク要素の内側において確保される。加えて、中間ユーザプレーンネットワーク要素(intermediate UPF, I-UPF)が更に、gNB及びUPFネットワーク要素の間の経路上に含まれる場合、新たに追加されたトランスレータはN9-TTとして示され得る。新たに追加されたトランスレータがN3-TTである例が、単に説明のために下で使用される。
【0131】
加えて、2つの新たに追加されたトランスレータは、代替的に他の名称を有し得る。これは、本願において限定されるものではない。
【0132】
図6Aにおけるネットワークアーキテクチャのレイアウトに基づいて、ドメイン1及びドメイン2の両方において、ユーザプレーンデバイスによる第1サービスフローの伝送は、第1サービスフローの確定的レイテンシ要件を満たすことができる。
【0133】
図6Bに示されるネットワークアーキテクチャはまた、2つのドメインを含む。ドメイン1は、
図4Bに示されるアーキテクチャを使用する。ユーザプレーンは、エンドステーションデバイス(End station device)、5GS、及び別のスイッチングノード、例えば、DNにおけるスイッチングノードを含む。制御プレーンは、5GSの制御プレーンネットワーク要素及びAFネットワーク要素を含む。ドメイン1における破線の枠は、
図6Bにおいて矢印が指している上部に示されるドメイン2を形成する。ドメイン2は、5GSにおけるgNB及びUPFネットワーク要素、gNB及びUPFネットワーク要素の間のスイッチ、SMFネットワーク要素、CNC-TNネットワーク要素、TSCTSFネットワーク要素、及びPCFネットワーク要素を含む。ドメイン2において、ユーザプレーンは、5GSにおけるgNB及びUPFネットワーク要素、及び、gNB及びUPFネットワーク要素の間のスイッチを含み、制御プレーンは、SMFネットワーク要素、CNC-TNネットワーク要素、TSCTSFネットワーク要素、及びPCFネットワーク要素を含む。同様に、ドメイン2において、AN-TT及びN3-TTが新たに追加される。詳細については、
図6Aにおける説明を参照されたい。ここでは、詳細を再び説明しない。
図6Bにおけるネットワークアーキテクチャのレイアウトに基づいて、ドメイン1及びドメイン2の両方において、ユーザプレーンデバイスによる第1サービスフローの伝送はまた、第1サービスフローの確定的レイテンシ要件を満たすことができる。
【0134】
図6A及び
図6Bに示されるネットワークアーキテクチャにおいて、ドメイン2におけるSMFは、以下の第1デバイスの機能を実装するように構成されている。したがって、
図6A及び
図6Bに示されるネットワークアーキテクチャにおいて、SMFはCNC-TNに接続され、情報がSMF及びCNC-TNの間のインタフェースを通じて交換され得る。
【0135】
可能な設計において、本願の実施形態は、
図7A及び
図7Bに示されるドメイン2に適用され、gNB及びUPFの間の低伝送レイテンシを実装し得る。
図7Aにおけるネットワークアーキテクチャが、TSNシナリオに適用可能であり、
図7Bにおけるネットワークアーキテクチャが、非TSNシナリオに適用可能である。
【0136】
例えば、
図7Aに示されるように、ドメイン1及びドメイン2については、
図6Aにおける関連する説明を参照されたい。
図6Aとの相違点は、
図7Aでは、ドメイン2におけるTSN AFネットワーク要素は、ドメイン2における第1デバイスの機能を実装するように構成され得るという点にある。したがって、
図7Aに示されるネットワークアーキテクチャにおいて、TSN AFはCNC-TNに接続され、TSN AF及びCNC-TNの間のインタフェースを通じて情報が交換され得る。
【0137】
例えば、
図7Bに示されるように、ドメイン1及びドメイン2については、
図6Bにおける関連する説明を参照されたい。
図6Bとの相違点は、
図7Bでは、TSCTSFネットワーク要素は、ドメイン2における第1デバイスの機能を実装するように構成され得るという点にある。したがって、
図7Bに示されるネットワークアーキテクチャにおいて、TSCTSFはCNC-TNに接続され、TSCTSF及びCNC-TNの間のインタフェースを通じて情報が交換され得る。
【0138】
図6A、
図6B、
図7A及び
図7Bについては、ドメイン1のユーザプレーン転送挙動は、ドメイン2のユーザプレーン転送挙動から独立し得ることに留意されたい。具体的には、ドメイン1の制御プレーンが5GSの転送挙動を制御するとき、5GSは全体として考慮され、5GSの内側の伝送ステータス、具体的には、UE及びgNBの間、及び、gNB及びUPFネットワーク要素の間の伝送は考慮されない。ドメイン2の制御プレーンがドメイン2におけるスイッチングノードの転送挙動を制御するとき、第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるとき、gNB及びUPFネットワーク要素はそれぞれ、第1サービスフローの送信側及び受信側とみなされ、又は、AN-TT及びN3-TTはそれぞれ、第1サービスフローの送信側及び受信側とみなされる。第1サービスフローがダウンリンクサービスフローであるとき、UPFネットワーク要素及びgNBはそれぞれ、第1サービスフローの送信側及び受信側とみなされ、又は、N3-TT及びAN-TTはそれぞれ、第1サービスフローの送信側及び受信側とみなされる。送信側がデータパケットを送信する時間は、ドメイン1における5GSノードが上流スイッチングノードからデータパケットを受信する時間によって限定されるが、具体的な送信及び転送挙動は、ドメイン1によって影響及び制御されないことがあり得る。
【0139】
本願は、gNB及びUPFの間の低伝送レイテンシを実装し、全体的なネットワークパフォーマンスを改善するための通信方法を提供する。方法において、確定的伝送がgNB及びUPFの間でサポートされ、その結果、データパケットが、予め定められた時間窓内にgNB又はUPF(又はNW-TT)に到着でき、言い換えれば、
図5に示されるロングテール効果が回避される。
【0140】
通信方法は、第1デバイス、第2デバイス、及び第3デバイスに関連する。例えば、第1デバイスは、セッション管理ネットワーク要素、例えば、
図6A又は
図6BにおけるSMFネットワーク要素であり得;又は、第1ネットワーク要素は、TSNアプリケーション機能ネットワーク要素、例えば、
図7AにおけるTSN AFネットワーク要素であり;又は、第1デバイスは、タイムセンシティブ通信及び時間同期機能ネットワーク要素、例えば、
図7BにおけるTSCTSFネットワーク要素であり得る。アップリンクの場合において、第2デバイスは、アクセスネットワークデバイスに対応するアクセスネットワークデバイス又はトランスレータ(例えば、AN-TT)であり、第3デバイスはユーザプレーンネットワーク要素である。代替的に、ダウンリンクの場合において、第2デバイスは、ユーザプレーンネットワーク要素(例えば、N3-TTの機能を有するUPF)であり、第3デバイスはアクセスネットワークデバイスである。
【0141】
任意選択的に、方法は更に第4デバイスに関連し得る。例えば、第4デバイスは、
図6A、
図6B、
図7A又は
図7BにおけるCNCトランスポートネットワーク(transport network, TN)であり得る。CNC-TNは、CNCネットワーク要素の機能を有する新しいネットワーク要素であり得るか、又は、CNC-TNは第1デバイスにおける機能モジュールである。これは、本願において限定されるものではない。詳細については、第4デバイスの以下の関連する説明を参照されたい。
【0142】
第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるシナリオにおいて(以下のシナリオ1に対応する)、端末デバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB3)は、端末デバイスが第1サービスフローのデータパケットを受信する時間から、ユーザプレーンネットワーク要素又はNW-TTがデータパケットの処理を完了してデータパケットをネクストホップノードへ送信する時間までのレイテンシの上限を示すことに留意されたい。
【0143】
第2デバイスがアクセスネットワークデバイスであり第3デバイスがユーザプレーンネットワーク要素であるとき、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータ(すなわちAN-TT)は、アクセスネットワークデバイスの内側の機能モジュールとして使用される。端末デバイス及びアクセスネットワークデバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB1)が、端末デバイスが第1サービスフローのデータパケットを受信する時間から、第1サービスフローのデータパケットがアクセスネットワークデバイスのPDCP層又はSDAP層に到着する時間までのレイテンシの上限を示す。アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB2)が、第1サービスフローのデータパケットがアクセスネットワークデバイスのPDCP層又はSDAP層から送信される時間から、ユーザプレーンネットワーク要素又はNW-TTがデータパケットの処理を完了してデータパケットをネクストホップノードへ送信する時間までのレイテンシの上限を示す。PDB3は、PDB1及びPDB2の和に等しい。
【0144】
この場合、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットは、PDB2に対応する。
【0145】
第2デバイスが、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータ(すなわち、AN-TT)であり、第3デバイスがユーザプレーンネットワーク要素であるとき、AN-TTは、アクセスネットワークデバイスの外側に独立に展開されるデバイスである。端末デバイス及びアクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータ(すなわちAN-TT)の間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB1')が、端末デバイスが第1サービスフローのデータパケットを受信する時間から、第1サービスフローのデータパケットがAN-TTに到着する時間までのレイテンシの上限を示す。アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータ及びユーザプレーンネットワーク要素の間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB2')が、AN-TTが第1サービスフローのデータパケットを受信する時間から、ユーザプレーンネットワーク要素又はNW-TTがデータパケットの処理を完了してデータパケットをネクストホップノードへ送信する時間までのレイテンシの上限を示す。PDB3は、PDB1'及びPDB2'の和に等しい。
【0146】
この場合、第2デバイス及び第3デバイスの間の第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットはPDB2'に対応する。
【0147】
例えば、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローであるシナリオにおいて(以下のシナリオ2に対応する)、ユーザプレーンネットワーク要素及び端末デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB6)は、第1サービスフローのパケットがユーザプレーンネットワーク要素又はNW-TTによってプリビアスホップスイッチングノードから受信される時間から、パケットが端末デバイス(例えば、端末デバイスのアプリケーション層)に到着する時間までのレイテンシの上限を示す。
【0148】
第2デバイスがユーザプレーンネットワーク要素であり、第3デバイスがアクセスネットワークデバイスであるとき、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータ(すなわちAN-TT)は、アクセスネットワークデバイスの内側の機能モジュールとして使用される。ユーザプレーンネットワーク要素及びアクセスネットワークデバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB4)は、第1サービスフローのパケットがユーザプレーンネットワーク要素又はNW-TTによってプリビアスホップスイッチングノードから受信された時間から、アクセスネットワークデバイスのユーザプレーン層についての汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)トンネルプロトコル(GPRS Tunnel Protocol for the user plane, GTP-U)がパケットの処理を完了する時間までのレイテンシの上限を示す。アクセスネットワークデバイス及び端末デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB5)が、第1サービスフローのパケットがアクセスネットワークデバイスのPDCP層又はSDAP層から送信される時間から、第1サービスフローのパケットが端末デバイス(例えば、端末デバイスのアプリケーション層)に到着する時間までのレイテンシの上限を示す。PDB6はPDB4及びPDB5の和に等しい。
【0149】
この場合、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットはPDB4に対応する。
【0150】
第2デバイスがユーザプレーンネットワーク要素であり、第3デバイスが、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータ(すなわちAN-TT)であるとき、AN-TTは、アクセスネットワークデバイスの外側に独立に展開されるデバイスである。ユーザプレーンネットワーク要素及びアクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータ(すなわちAN-TT)の間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB4')は、ユーザプレーンネットワーク要素又はNW-TTが第1サービスフローのパケットを受信する時間から、AN-TTがパケットの処理を完了する時間までのレイテンシの上限を示す。アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータ(すなわちAN-TT)及び端末デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB5')は、第1サービスフローのパケットがAN-TTから送信される時間から、第1サービスフローのパケットが端末デバイス(例えば、端末デバイスのアプリケーション層)に到着する時間までのレイテンシの上限を示す。PDB6は、PDB4'及びPDB5'の和に等しい。
【0151】
この場合、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットはPDB4'に対応する。
【0152】
以下では、
図8を参照して通信方法を記載する。
図8は、本発明の実施形態による通信方法のシグナリングインタラクション図である。
図8に示すように、当該方法は以下の段階を備える。
【0153】
段階800:第1デバイスが、サービスフロー到着時間についての情報を決定し、ここでサービスフロー到着時間は、第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間であり、第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で送信される周期的サービスフローである。
【0154】
サービスフロー到着時間についての情報は、サービスフロー到着時間であり得るか、又は、基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットであり得る。
【0155】
第1サービスフローは、略してTSNフローと称されるTSNサービスフローであり得る。例えば、第1サービスフローは、
図9においてトーカからリスナへ送信されるTSNフローであり得る。代替的に、第1サービスフローは、集約を通じて取得されるQoSフロー、具体的には、同一又は同様の特徴を有する複数のTSNフローを集約するQoSフローであり得る。第1サービスフローの転送経路は、TSNシステムにおけるCNCネットワーク要素によって決定され得る。例において、第1サービスフローの転送経路におけるスイッチングノードは、モバイル通信システム、例えば、4Gシステム、5Gシステム、又は6Gシステムを含む。言い換えれば、モバイル通信システム全体は、スイッチングノード、例えば、
図9に示されるスイッチングノード2として使用される。
【0156】
第1デバイスは、サービスフロー到着時間又は基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットのうちの少なくとも1つを決定し得ると理解され得る。可能な実装において、第1デバイスはまず、基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットを決定し、次に、基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットに基づいてサービスフロー到着時間を決定し得る。代替的に、基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットを決定した後に、第1デバイスは更に、サービスフロー到着時間を決定しない。別の可能な実装において、第1デバイスはまずサービスフロー到着時間を決定し、次に、サービスフロー到着時間に基づいて、基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットを決定し得る。代替的に、第1デバイスは、サービスフロー到着時間を決定した後に、基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットを更に決定しない。
【0157】
第1デバイスがサービスフロー到着時間についての情報を決定する具体的なプロセスが、例を使用することによって2つのシナリオを参照して下に記載される。
【0158】
シナリオ1:第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるとき、第2デバイスは、アクセスネットワークデバイス又はアクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータである。言い換えれば、第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイスによってユーザプレーンネットワーク要素へ送信されるアップリンクサービスフローである。
【0159】
例えば、第2デバイスがアクセスネットワークデバイス又はアクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータであることは以下のように理解され得る:アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータ及びアクセスネットワークデバイスが別々に展開される場合、第2デバイスは、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータであり得る。例えば、サービスフロー到着時間は、第1サービスフローが、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータ(例えば、上記AN-TT)に到着する時間であり得る。アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータが、アクセスネットワークデバイスの内側の機能モジュールとして使用される場合、第2デバイスは、トランスレータ機能を含むアクセスネットワークデバイスであり得、言い換えれば、第2デバイスはアクセスネットワークデバイスであり得る。対応して、サービスフロー到着時間は、第1サービスフローがアクセスネットワークデバイスに到着する時間であり得る。例えば、サービスフロー到着時間は、第1サービスフローがアクセスネットワークデバイスのパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol, PDCP)層又はサービスデータ適用プロトコル(Service Data Adaptation Protocol, SDAP)層に到着する時間である。
【0160】
この場合、モバイル通信システムにおける第1サービスフローの転送経路は、少なくとも端末デバイス、アクセスネットワークデバイス、及びユーザプレーンネットワーク要素を含む。任意選択的に、転送経路上で、少なくとも1つのスイッチ又はルータが更に、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間に含まれ得る。
【0161】
例えば、
図9に示されるように、5Gシステムがスイッチングノード2として使用され、第1サービスフローはアップリンクサービスフローである。第1サービスフローの転送経路全体は:トーカ、スイッチングノード1、スイッチングノード2、スイッチングノード3、及びリスナである。5Gシステム(すなわちスイッチングノード2)における第1サービスフローの転送経路は:UE、gNB、及びUPFネットワーク要素である。
図9において、DS-TT及びNW-TTは識別されない。
図2を参照すると、5Gシステムにおける第1サービスフローの転送経路は具体的には:DS-TT、UE、gNB、及びUPFネットワーク要素(又はNW-TT)であり得る。gNBからUPFネットワーク要素への第1サービスフローの転送経路は:gNB(AN-TT、ここでAN-TTは、gNBの機能モジュールとしてgNBの内側に位置する)、伝送ノード1、伝送ノード2、及びUPFネットワーク要素(N3-TT、ここでN3-TTは、UPFの機能モジュールとしてUPFの内側に位置する)である。代替的に、gNBからUPFネットワーク要素への第1サービスフローの転送経路は:gNB、AN-TT(ここで、AN-TT及びgNBは別々に展開される)、伝送ノード1、伝送ノード2、及びUPFネットワーク要素(N3-TT)である。
図9において、AN-TTがgNBの機能モジュールとしてgNBの内側に位置する例が、単に説明のために使用される。
【0162】
実装において、第1デバイスは、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータ(例えばDS-TT)に到着する時間についての情報、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得し得る。
【0163】
例えば、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータ(例えばDS-TT)に到着する時間についての情報は具体的には、特定のサイクルにおける第1サービスフローのデータパケットが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報を指し、第1サービスフローがDS-TTに到着するバースト到着時間(burst arrival time)及び第1サービスフローのサイクルに基づいて決定され得る。第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報は、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間、又は、基準時間に対する、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間のオフセットであり得る。基準時間は、時間領域の開始時間(例えば、1970年1月1日、00:00:00)を指す。
【0164】
端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間は、
図2におけるDS-TT及びUEの間の第1サービスフローの滞留時間、すなわち、UE-DS-TT Residence Timeであり得る。
【0165】
更に、第1デバイスは、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットに基づいて、サービスフロー到着時間、又は、基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットを決定し得る。例が以下で提供される。
T1(アップリンク)=Burst Arrival Time 1+UE-DS-TT Residence Time+PDB、式(1)
T1-オフセット(アップリンク)=Burst Arrival Time 1*+UE-DS-TT Residence Time+PDB、式(2)
【0166】
T1(アップリンク)は、アップリンクシナリオにおけるサービスフロー到着時間を示し、T1-オフセット(アップリンク)は、アップリンクシナリオにおける基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットを示す。Burst Arrival Time 1は、第1サービスフローがDS-TTに到着する時間を示し、Burst Arrival Time 1*は、基準時間に対する、第1サービスフローがDS-TTに到着する時間のオフセットを示す。UE-DS-TT Residence Timeは、端末デバイス及びDS-TTにおける第1サービスフローの滞留時間を示す。PDBは、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを示し、上記PDB1又はPDB1'であり得る。例えば、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおけるサービスフローの滞留時間は、同一であり得るか、又は、異なり得る。
【0167】
第1デバイスが、異なるデバイスを使用することによって実装されるとき、第1デバイスが3つのパラメータを取得する方式も異なることが理解され得る。以下では、第1デバイスが3つのパラメータを取得する具体的なプロセスを記載するための例として方式1及び方式2を使用する。
【0168】
方式1:第1デバイスがセッション管理ネットワーク要素(例えば、
図6A又は
図6BにおけるSMFネットワーク要素)であるとき、第1デバイスは、これらに限定されるものではないが以下の方式で3つのパラメータを取得し得る。
【0169】
第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報については、セッション管理ネットワーク要素は、ポリシー制御ネットワーク要素から取得された情報に基づいて、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報を決定し得る。
【0170】
例えば、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報は具体的には、特定のサイクルにおける第1サービスフローのデータパケットが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報を指す。
【0171】
例えば、ポリシー制御ネットワーク要素は、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び第1サービスフローの方向などのパラメータをセッション管理ネットワーク要素へ送信する。
【0172】
第1サービスフローのバースト到着時間についての情報は、第1サービスフローのデータバーストにおける第1データパケットが5Gシステムの入口ポートに到着する時間、基準時間から、第1サービスフローのデータバーストにおける第1データパケットが5Gシステムの入口ポートに到着する時間までの時間長、又は、基準時間に対する、第1サービスフローのデータバーストにおける第1データパケットが5Gシステムの入口ポートに到着する時間までのオフセットであり得る。基準時間は、時間領域の開始時間(例えば、1970年1月1日、00:00:00)である。第1サービスフローがアップリンクサービスフローであることを第1サービスフローの方向が示すとき、ここでの5Gシステムの入口ポートは、端末デバイス側のトランスレータ(例えばDS-TT)のポートを指す。この場合、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報は、第1サービスフローのデータバーストの第1データパケットが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報である。
【0173】
加えて、第1サービスフローのサイクルはまた、第1サービスフローのバースト開始時間の2つの隣接するポイントの間の間隔の時間長として説明され得る。
【0174】
可能な実装において、ポリシー制御ネットワーク要素は、TSNアプリケーション機能ネットワーク要素(例えば、
図6Aに示されるTSN AFネットワーク要素)又はタイムセンシティブ通信及び時間同期機能ネットワーク要素(例えば、
図6Bに示されるTSCTSFネットワーク要素)から、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び第1サービスフローの方向などのパラメータを取得し得る。
【0175】
例えば、
図6Aに示されるネットワークアーキテクチャについては、TSN AFネットワーク要素は、5GSスイッチングノードの制御プレーンとして使用され、TSN AFネットワーク要素は、CNCネットワーク要素から取得された情報に基づいてパラメータを決定し、パラメータをポリシー制御ネットワーク要素へ送信する。
【0176】
別の例では、
図6Bに示されるネットワークアーキテクチャについては、TSCTSFネットワーク要素は、5GSスイッチングノードの制御プレーンとして使用され、TSCTSFネットワーク要素は、アプリケーション機能ネットワーク要素から取得された情報に基づいてパラメータを決定し、パラメータをポリシー制御ネットワーク要素へ送信する。
【0177】
例えば、ポリシー制御ネットワーク要素は、ポリシー制御及び課金(Policy Control and Charging, PCC)ルールをセッション管理ネットワーク要素へ送信する。PCCルールは、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び第1サービスフローの方向を含む。例えば、PCCルールはTSCアシスタンスコンテナ(assistance container)を含む。TSCアシスタンスコンテナは、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び第1サービスフローの方向を保持する。
【0178】
加えて、PCCルールは更にサービス要件記述パラメータを含み得る。サービス要件記述パラメータは、ポリシー制御ネットワーク要素によって、TSNアプリケーション機能ネットワーク要素又はタイムセンシティブ通信及び時間同期機能ネットワーク要素から取得される。サービス要件記述パラメータは、最大バーストサイズ(maximum burst Size)、第1サービスフローの優先度、第1サービスフローのレイテンシ要件、最大フロービットレート(maximum flow bit rate)、及び同様のもののうちの少なくとも1つを含み得る。
【0179】
複数のパラメータ、具体的には、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び、ポリシー制御ネットワーク要素からの第1サービスフローの方向を受信した後に、セッション管理ネットワーク要素は、これらのパラメータに基づいて、特定のサイクルにおける第1サービスフローのデータパケットが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、すなわち、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報を決定し得る。
【0180】
言い換えれば、式(1)におけるBurst Arrival Time 1、又は、式(2)におけるBurst Arrival Time 1*は上記方式において決定され得る。
【0181】
端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間については、セッション管理ネットワーク要素は、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間を端末デバイスから取得し得る。
【0182】
例えば、プロトコルデータユニット(protocol data unit, PDU)セッション確立プロセスにおいて、セッション管理ネットワーク要素は、PDUセッション確立要求メッセージを端末デバイスから受信し得、ここでPDUセッション確立要求メッセージは、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間を保持する。任意選択的に、PDUセッション確立要求メッセージは更に、DS-TTポートの媒体アクセス制御アドレス(media access control Address, MAC)アドレスを保持し得る。
【0183】
言い換えれば、式(1)又は式(2)におけるUE-DS-TT Residence Timeは、上記方式において決定され得る。
【0184】
端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットについては、セッション管理ネットワーク要素は、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを決定し得る。
【0185】
例えば、セッション管理ネットワーク要素は、PCCルールにおける5G QoS識別子(5G QoS Identifier, 5QI)に基づいてPDB1又はPDB1'を決定し得る。例えば、セッション管理ネットワーク要素は、PDB2又はPDB2'を構成し、更に5QIに基づいてPDB3を決定し得る。更に、PDB3及びPDB2の間の差が計算されてPDB1が取得され得る。代替的に、PDB3及びPDB2'の間の差が計算されてPDB1'が取得され得る。詳細については、上記の関連する内容を参照されたい。
【0186】
言い換えれば、PDB1及びPDB1'は上記方式において決定され得る。PDBがPDB1である例は、単に説明のために下で使用される。
【0187】
方式2:第1デバイスがTSNアプリケーション機能ネットワーク要素(例えば、
図7Aに示されるTSN AFネットワーク要素)又はタイムセンシティブ通信及び時間同期機能ネットワーク要素(例えば、
図7Bに示されるTSCTSFネットワーク要素)であるとき、第1デバイスは、限定されるものではないが以下の方式で3つのパラメータを取得し得る。
【0188】
第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報については、第1デバイスは、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報を決定し得る。
【0189】
例えば、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報は具体的には、特定のサイクルにおける第1サービスフローのデータパケットが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報を指す。
【0190】
例えば、第1デバイスがTSNアプリケーション機能ネットワーク要素であるとき、TSNアプリケーション機能ネットワーク要素は更に、5GSスイッチングノードの制御プレーンとして使用され、CNCネットワーク要素から取得された情報に基づいて、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び、第1サービスフローの方向などのパラメータを決定する。別の例では、第1デバイスがタイムセンシティブ通信及び時間同期機能ネットワーク要素であるとき、タイムセンシティブ通信及び時間同期機能ネットワーク要素は更に、5GSスイッチングノードの制御プレーンとして使用され、アプリケーション機能ネットワーク要素から取得された情報に基づいて、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び第1サービスフローの方向などのパラメータを決定する。
【0191】
第1サービスフローのバースト到着時間についての情報は、第1サービスフローのデータバーストにおける第1データパケットが5Gシステムの入口ポートに到着する時間、基準時間から、第1サービスフローのデータバーストにおける第1データパケットが5Gシステムの入口ポートに到着する時間までの時間長、又は、基準時間に対する、第1サービスフローのデータバーストにおける第1データパケットが5Gシステムの入口ポートに到着する時間までのオフセットであり得る。基準時間は、時間領域の開始時間(例えば、1970年1月1日、00:00:00)である。第1サービスフローがアップリンクサービスフローであることを第1サービスフローの方向が示すとき、ここでの5Gシステムの入口ポートは、端末デバイス側のトランスレータ(例えばDS-TT)のポートを指す。この場合、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報は、第1サービスフローのデータバーストの第1データパケットが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報である。
【0192】
端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットについては、方式1を参照することにより、セッション管理ネットワーク要素は端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間を端末デバイスから取得し得、セッション管理ネットワーク要素は更に、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(すなわち、PDB1又はPDB1')を決定し得ることが分かる。例えば、第1デバイスは、上記の情報をセッション管理ネットワーク要素から直接受信し得るか、又は、別のネットワーク要素(例えばポリシー制御ネットワーク要素)を通じて上記の情報をセッション管理ネットワーク要素から受信し得る。代替的に、セッション管理ネットワーク要素は、データ管理ネットワーク要素(例えばUDMネットワーク要素)を通じて、データレポジトリネットワーク要素(例えばUDRネットワーク要素)に上記の情報を格納し、第1デバイスは、上記の情報をデータレポジトリネットワーク要素から取得し得る。
【0193】
シナリオ2:第1サービスフローがダウンリンクサービスフローであるとき、第2デバイスはユーザプレーンネットワーク要素である。言い換えれば、第1サービスフローは、ユーザプレーンネットワーク要素によってアクセスネットワークデバイスへ送信されるダウンリンクサービスフローである。
【0194】
この場合、モバイル通信システムにおける第1サービスフローの転送経路は、ユーザプレーンネットワーク要素、アクセスネットワークデバイス、及び端末デバイスである。任意選択的に、少なくとも1つのスイッチ又はルータは更に、ユーザプレーンネットワーク要素及びアクセスネットワークデバイスの間に含まれ得る。
【0195】
例えば、
図10に示されるように、5Gシステムがスイッチングノード2として使用され、第1サービスフローはダウンリンクサービスフローである。第1サービスフローの転送経路は、トーカ、スイッチングノード1、スイッチングノード2、スイッチングノード3、及びリスナである。5Gシステム(すなわちスイッチングノード2)における第1サービスフローの転送経路は、UPFネットワーク要素、gNB、及びUEである。
図10において、DS-TT及びNW-TTは識別されない。
図2を参照して、5Gシステムにおける第1サービスフローの転送経路は具体的には、UPF(又はNW-TT)、gNB、UE及びDS-TTであり得る。UPFネットワーク要素からgNBへの第1サービスフローの転送経路は:UPFネットワーク要素(N3-TT、ここで、N3-TTは、UPFの機能モジュールとしてUPFの内側に位置する)、伝送ノード1、伝送ノード2、及びgNB(AN-TT、ここでAN-TTは、gNBの機能モジュールとしてgNBの内側に位置する)である。代替的に、UPFネットワーク要素からgNBへの第1サービスフローの転送経路は:UPFネットワーク要素(N3-TT)、伝送ノード1、伝送ノード2、AN-TT(AN-TTは、gNBの外側に位置する)、及びgNBである。
図10において、AN-TTがgNBの機能モジュールとしてgNBの内側に位置する例が、単に説明のために使用される。
【0196】
実装において、サービスフロー到着時間についての情報は、第1サービスフローがユーザプレーンネットワーク要素に到着する時間についての情報である、又は、第1サービスフローがNW-TTに到着する時間についての情報として理解され得る。NW-TTは、ユーザプレーンネットワーク要素の内側に位置し、第1サービスフローがNW-TTに到着する時間は、第1サービスフローがユーザプレーンネットワーク要素に到着する時間に等しい。サービスフロー到着時間についての情報は、第1サービスフローがユーザプレーンネットワーク要素に到着する時間、又は、基準時間に対する、第1サービスフローがユーザプレーンネットワーク要素に到着する時間のオフセットを含み得る。例が下に提供される。
T1(ダウンリンク)=Burst Arrival Time 2、式(3)
T1-オフセット(ダウンリンク)=Burst Arrival Time 2*、式(4)
【0197】
T1(ダウンリンク)は、ダウンリンクシナリオにおけるサービスフロー到着時間を示し、T1-オフセット(ダウンリンク)は、ダウンリンクシナリオにおける基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットを示す。Burst Arrival Time 2は、第1サービスフローがNW-TTに到着する時間を示し、Burst Arrival Time 2*は、基準時間に対する、第1サービスフローがNW-TTに到着する時間のオフセットを示す。
【0198】
同様に、異なるデバイスを使用することによって第1デバイスが実装されるとき、第1デバイスがサービスフロー到着時間についての情報を取得する方式も異なる。以下では、第1デバイスがサービスフロー到着時間についての情報を取得する具体的なプロセスを説明するための例として方式3及び方式4を使用する。
【0199】
方式3:第1デバイスがセッション管理ネットワーク要素(例えば、
図6A又は
図6BにおけるSMFネットワーク要素)であるとき、第1デバイスは、サービスフロー到着時間についての情報をポリシー制御ネットワーク要素から受信し得る。
【0200】
方式3は、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報をセッション管理ネットワーク要素がポリシー制御ネットワーク要素から取得し得る方式1と同様である。相違点として、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報は、第1サービスフローのデータバーストにおける第1データパケットが5Gシステムの入口ポートに到着する時間、基準時間から、第1サービスフローのデータバーストにおける第1データパケットが5Gシステムの入口ポートに到着する時間までの時間長、又は、基準時間に対する、第1サービスフローのデータバーストにおける第1データパケットが5Gシステムの入口ポートに到着する時間のオフセットであり得るので、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローであることを第1サービスフローの方向が示すとき、ここでの5Gシステムの入口ポートは、NW-TTのポートを指す。この場合、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報は、第1サービスフローのデータバーストの第1データパケットがNW-TTに到着する時間についての情報である。
【0201】
方式4:第1デバイスがTSNアプリケーション機能ネットワーク要素又はタイムセンシティブ通信及び時間同期機能ネットワーク要素であるとき、第1デバイスは、サービスフロー到着時間についての情報を決定し得る。
【0202】
方式4は、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報を第1デバイスが決定し得る方式2と同様である。相違点として、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報は、第1サービスフローのデータバーストにおける第1データパケットが5Gシステムの入口ポートに到着する時間、基準時間から、第1サービスフローのデータバーストにおける第1データパケットが5Gシステムの入口ポートに到着する時間までの時間長、又は、基準時間に対する、第1サービスフローのデータバーストにおける第1データパケットが5Gシステムの入口ポートに到着する時間のオフセットであり得るので、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローであることを第1サービスフローの方向が示すとき、ここでの5Gシステムの入口ポートは、NW-TTのポートを指す。この場合、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報は、第1サービスフローのデータバーストの第1データパケットがNW-TTに到着する時間についての情報である。
【0203】
段階810:第1デバイスは、サービスフロー到着時間についての情報に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定する。
【0204】
第1実装において、第1デバイスは、サービスフロー到着時間についての情報に基づいて、最も早い送信時間及び最も遅い送信時間を決定する。最も早い送信時間は、第2デバイスが第1サービスフローを送信する最も早い時間として理解され得、最も遅い送信時間は、第2デバイスが第1サービスフローを送信する最も遅い時間として理解され得る。サービスフロー送信時間は、最も早い送信時間より早くなく、サービスフロー送信時間は、最も遅い送信時間より遅くない。第1デバイスは、最も早い送信時間より早くなく、最も遅い送信時間より遅くない時間をサービスフロー送信時間として決定し得る。サービスフロー送信時間は、第2デバイスがサービスフローを送信するのに推奨される時間として理解され得る。
【0205】
最も早い送信時間は、サービスフロー到着時間及び第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間の和である。
【0206】
例えば、ジッタが考慮されないシナリオにおいて、以下の通りである。
T2=T1+第2デバイスの処理時間、式(5-1)
【0207】
T2は最も早い送信時間を示す。T1はサービスフロー到着時間を示し、式(1)に従って取得されるT1(アップリンク)又は式(3)に従って取得されるT1(ダウンリンク)であり得る。
【0208】
例えば、第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるとき、以下の通りである。
T2(アップリンク)=T1(アップリンク)+TAN、式(5-2)
【0209】
TANは、アクセスネットワークデバイス又はAN-TTにおける第1サービスフローの処理時間である。
【0210】
加えて、第1デバイスは更に、T1(アップリンク)を計算するプロセスをスキップし、T2(アップリンク)を直接計算し得る。
T2(アップリンク)=Burst Arrival Time 1+UE-DS-TT Residence Time+PDB+TAN、式(5-3)
【0211】
例えば、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローであるとき、以下の通りである。
T2(ダウンリンク)=T1(ダウンリンク)+TUPF、式(5-4)
【0212】
TUPFは、ユーザプレーンネットワーク要素における第1サービスフローの処理時間である。
【0213】
加えて、第1デバイスは更に、T1(ダウンリンク)を計算するプロセスをスキップし、T2(ダウンリンク)を直接計算し得る。
T2(アップリンク)=Burst Arrival Time 2+TUPF、式(5-5)
【0214】
ジッタが考慮されるシナリオにおいて、以下の通りである。
T2=T1+第2デバイスの処理時間+Jitter、式(6-1)
【0215】
例えば、第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるとき、以下の通りである。
T2(アップリンク)=T1(アップリンク)+TAN+Jitter、式(6-2)
【0216】
例えば、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローであるとき、以下の通りである。
T2(ダウンリンク)=T1(ダウンリンク)+TUPF+Jitter、式(6-3)
【0217】
加えて、ジッタが考慮されるシナリオにおいて、第1デバイスは更に、T1を計算するプロセスをスキップし、T2を直接計算し得る。ここでは、詳細を再び説明しない。
【0218】
ジッタ(Jitter)は、第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシを示し、第1サービスフローと同一の優先度を有するサービスフローの存在により生じる送信レイテンシであり、第1サービスフローと同一の優先度を有するサービスフローの最大フレームのサイズに基づいて決定され得る。
【0219】
例えば、あるフローについて、当該フローと同一の優先度を有するフローが存在しない場合、当該フローのジッタ値は0である。あるフローについて、当該フローと同一の優先度を有するフローが存在する場合、当該フローのジッタ値は、同一の優先度を有するすべての他のフローの[MaxFrameSize]によって影響を受ける。[MaxFrameSize]は、サービスフローの最大データパケットを送信するために必要な時間、又は、サービスフローのフレームを送信するための最も長い時間を指す。
【0220】
例えば、フローJ及びフローKが同一の優先度を有する。フローJの[MaxFrameSize]に基づいて、フローJのフレームを送信するための最も長い時間は120μsであると決定され、フローKの[MaxFrameSize]に基づいて、フローKのフレームを送信するための最も長い時間は80μsであると決定される。フローKのジッタは、フローJのフレームを送信するための最も長い時間に依存する。例えば、フローKのジッタは、フローJのフレームを送信するための最も長い時間の半分に基づいて決定され、すなわち、60μsである。フローJ及びフローKは同一の優先度を有するので、フローJ及びフローKは同一の送信キューに入ることが理解され得る。フローJ及びフローKが、同一の送信キューにおいて送信されることを同時に待つとき、フローJがまず送信される場合、フローKは、最大時間長だけ待つ必要があり、ここで、最大時間長は、フローJのフレームを送信するための最も長い時間であり;フローKがまず送信される場合、フローKは、最小時間長だけ待つ必要があり、ここで最小時間長は0である。したがって、ここでは、フローKのジッタは、確率に基づいて、フローJのフレームを送信するための最も長い時間(120μs)の半分として定義され、すなわち、60μsである。同様に、フローJのジッタは40μsである。
【0221】
別の例では、フローJ、フローK及びフローGは同一の優先度を有する。フローJの[MaxFrameSize]に基づいて、フローJのフレームを送信するための最も長い時間が120μsであると決定され、フローKの[MaxFrameSize]に基づいて、フローKのフレームを送信するための最も長い時間が80μsであると決定され、フローGの[MaxFrameSize]に基づいて、フローGのフレームを送信するための最も長い時間は100μsであると決定される。同様に、フローJのジッタは、フローKのフレームを送信するための最も長い時間、及び、フローGのフレームを送信するための最も長い時間に依存する。例えば、フローJのジッタは、フローKのフレームを送信するための最も長い時間の半分、及び、フローKのフレームを送信するための最も長い時間の半分の和に基づいて決定され、すなわち、フローJのジッタは90μsである。同様に、フローKのジッタは110μsであり、フローGのジッタは100μsである。
【0222】
加えて、上記の式における第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間は、第1サービスフローのデータパケットが第2デバイスに到着した後に、第2デバイスが、第1サービスフローのデータパケットをデカプセル化し、第1サービスフローのデータパケットを処理し、第1サービスフローのデータパケットをカプセル化し、及び、カプセル化されたデータパケットを第2デバイスの出口ポートへ送信するために必要とする時間として理解され得る。出口ポートは、第1サービスフローを送信するために第2デバイスによって使用される出口ポートである。言い換えれば、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間は、第2デバイスが第1サービスフローのデータパケットを受信する時間から、データパケットが第2デバイスの出口ポートに到着して送信のための準備ができる時間までの時間長として理解され得る。例えば、第2デバイスは、時点t1において第1サービスフローのデータパケットを上流ノードから受信し、データパケットは、第2デバイスによって処理された後、時点t2において第2デバイスの出口ポートに到着し、次のデバイスへ送信されるのを待つと想定される。この場合、t2-t1は、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間である。時点t1はサービスフロー到着時間に対応し、ジッタが考慮されないとき時点t2は最も早い送信時間に対応する。
【0223】
実装において、第2デバイスがユーザプレーンネットワーク要素であるとき、t1は、第1サービスフローのデータパケットが、ユーザプレーンネットワーク要素に対応するNW-TTの入口ポートに到着する時間であり、t2は、第1サービスフローのデータパケットがユーザプレーンネットワーク要素又はNW-TTの出口ポートに到着する時間である。例えば、第2デバイスからアクセスネットワークデバイスへの転送経路がI-UPFを含まないとき、t2は、第1サービスフローのデータパケットがN3-TTの出口ポートに到着する時間である。ここでの出口ポートは、アクセスネットワークデバイス又はAN-TTへ送信するために使用される出口ポートである。例えば、第2デバイスからアクセスネットワークデバイスへの転送経路がI-UPFを含むとき、t2は、第1サービスフローのデータパケットがN9-TTの出口ポートに到着する時間である。ここでの出口ポートは、I-UPFへ送信するために使用される出口ポートである。
【0224】
別の実装において、第2デバイスがアクセスネットワークデバイスであるとき、t1は、第1サービスフローのデータパケットが、エアインタフェースを介して伝送された後にアクセスネットワークデバイスに到着する時間であり、例えば、第1サービスフローのデータパケットがアクセスネットワークデバイスのPDCP層又はSDAP層に到着する時間であり得、t2は、第1サービスフローのデータパケットが、アクセスネットワークデバイスによって処理された後に出口ポートに到着する時間である。
【0225】
更に別の実装において、第2デバイスが、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータであるとき、t1は、第1サービスフローのデータパケットが、エアインタフェースを介して伝送された後にアクセスネットワークデバイスの外側のAN-TTに到着する時間であり、t2は、第1サービスフローのデータパケットがAN-TTによって処理された後に出口ポートに到着する時間である。
【0226】
例えば、第1デバイスは、第2デバイスの処理時間情報を第2デバイスから取得し、第2デバイスの処理時間情報に基づいて、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間を決定し得る。
【0227】
第2デバイスの処理時間情報は、5QI、及び、第2デバイスにおける5QIに対応するサービスフローの処理時間を含み得る。更に、第1デバイスは、第1サービスフローの5QI及び第2デバイスの処理時間情報に基づいて、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間を決定し得る。
【0228】
代替的に、第2デバイスの処理時間情報は、データパケットサイズ範囲、及び、第2デバイスにおけるデータパケットサイズ範囲を満たすサービスフローの処理時間を含む。更に、第1デバイスは、第1サービスフローのデータパケットのサイズに基づいて、第1サービスフローのデータパケットが含まれるデータパケットサイズ範囲を決定し、第2デバイスの処理時間情報に基づいて、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間を決定し得る。
【0229】
代替的に、第2デバイスの処理時間情報は、第2デバイスにおけるサービスフローの処理時間を含み、言い換えれば、第2デバイスにおけるすべてのサービスフローの処理時間は同一の時間長である。更に、第2デバイスは、第2デバイスの処理時間情報における第2デバイスにおけるサービスフローの処理時間を第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間として決定する。
【0230】
シナリオ1及びシナリオ2を参照すると、以下では、第1デバイスが第2デバイスの処理時間情報を第2デバイスから取得する実装を記載するための例を使用する。
【0231】
シナリオ1に対応して、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータがアクセスネットワークデバイスの内側の機能モジュールとして使用されるとき、第1デバイスは、第2デバイスの処理時間情報をアクセスネットワークデバイスから取得し得る。この場合、第2デバイスの処理時間情報はまた、アクセスネットワークデバイスの処理時間情報と称される。
【0232】
アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータが、アクセスネットワークデバイスの外側に独立に展開されるデバイスであるとき、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータは、第2デバイスの処理時間情報をアクセスネットワークデバイスへ送信し得、第1デバイスは、第2デバイスの処理時間情報をアクセスネットワークデバイスから取得し得;又は、第2デバイスの処理時間情報は、アクセスネットワークデバイス上で構成され;又は、第1デバイスは、第2デバイスの処理時間情報を、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータから取得し得る。この場合、第2デバイスの処理時間情報はまた、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータの処理時間情報と称される。
【0233】
例えば、第1デバイスがセッション管理ネットワーク要素であるとき、アクセスネットワークデバイスは、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素との接続を確立したとき、セットアップ要求(NGセットアップ要求)メッセージをアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、NGセットアップ要求メッセージは、第2デバイスの処理時間情報を保持する。代替的に、アクセスネットワークデバイスは、構成更新(RAN構成更新)メッセージをアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、RAN構成更新メッセージは、第2デバイスの処理時間情報を保持する。代替的に、端末デバイス(例えば第1端末デバイス)の登録プロセスにおいて、アクセスネットワークデバイスは、第2デバイスの処理時間情報をアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信し得る。更に、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、PDUセッション確立プロセスにおいて、第2デバイスの処理時間情報をセッション管理ネットワーク要素へ送信する。代替的に、第2デバイスの処理時間情報は、セッション管理ネットワーク要素上で構成され得る。代替的に、端末デバイスのセッション確立プロセスにおいて(例えば、セッション確立要求は、特定の単一ネットワークスライス選択補助情報(single network slice selection assistance information, S-NSSAI)及びデータネットワーク名(data network name, DNN)を保持する)、アクセスネットワークデバイスは、アクセス及びモビリティ管理ネットワーク要素を通じて、第2デバイスの処理時間情報をセッション管理ネットワーク要素へ送信し得る。
【0234】
シナリオ2に対応して、第1デバイスは、ユーザプレーンネットワーク要素の処理時間情報をユーザプレーンネットワーク要素から取得し得る。例えば、第1デバイスがセッション管理ネットワーク要素であるとき、セッション管理ネットワーク要素は、要求メッセージをユーザプレーンネットワーク要素へ送信し、ここで、要求メッセージは、ユーザプレーンネットワーク要素の処理時間情報を要求するために使用される。例えば、要求メッセージは、N4セッション確立メッセージ又はN4セッション修正要求メッセージであり得る。ユーザプレーンネットワーク要素は、要求メッセージについての応答メッセージを第1デバイスへ送信し得、ここで、要求メッセージについての応答メッセージは、ユーザプレーンネットワーク要素の処理時間情報を保持する。例えば、要求メッセージがN4セッション確立メッセージであるとき、要求メッセージについての応答メッセージは、N4セッション確立メッセージについての応答メッセージである。要求メッセージがN4セッション修正要求メッセージであるとき、要求メッセージについての応答メッセージは、N4セッション修正メッセージについての応答メッセージである。代替的に、ユーザプレーンネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素の処理時間情報をセッション管理ネットワーク要素へ直接報告し得、セッション管理ネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素における第1サービスフローの処理時間をユーザプレーンネットワーク要素に要求する必要はない。代替的に、ユーザプレーンネットワーク要素の処理時間情報はセッション管理ネットワーク要素上で構成され得る。
【0235】
加えて、第1デバイスがセッション管理ネットワーク要素以外のデバイスであるとき、セッション管理ネットワーク要素は、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第2デバイスの処理時間情報を第1デバイスへ送信し得、第1デバイスは、上記の情報をセッション管理ネットワーク要素から直接受信し得るか、又は、別のネットワーク要素(例えば、ポリシー制御ネットワーク要素)を通じて上記の情報をセッション管理ネットワーク要素から受信し得る。代替的に、セッション管理ネットワーク要素は、データ管理ネットワーク要素(例えばUDMネットワーク要素)を通じて、データレポジトリネットワーク要素(例えばUDRネットワーク要素)に上記の情報を格納し、第1デバイスは、上記の情報をデータレポジトリネットワーク要素から取得し得る。代替的に、第2デバイスの処理時間情報は第1デバイス上で構成され得る。
【0236】
上記方式において、最も早い送信時間が決定され得る。加えて、サービスフロー送信時間は、最も遅い送信時間より遅くない。最も遅い送信時間は、以下の方式A、方式B又は方法Cにおいて決定され得るが、これらに限定されるものではない。
【0237】
方式A:第1サービスフローは周期的サービスフローであるので、第2デバイスに現在到着する第1サービスフローのデータパケットは、次のサイクルにおける第1サービスフローのデータパケットが第2デバイスに到着する前に、送信される必要があり、言い換えれば、第2デバイスは、サービスフロー到着時間の後に、第1サービスフローのサイクルに対応する時間長内に第1サービスフローのデータパケットを送信する必要がある。したがって、第2デバイスが第1サービスフローのデータパケットを送信する最も遅い時間(すなわち、最も遅い送信時間)は、サービスフロー到着時間及び第1サービスフローのサイクルの和より早い必要がある。更に、次のサイクルにおける第1サービスフローのデータパケットが第2デバイスに到着する前に、第2デバイスに現在到着する第1サービスフローのデータパケットが送信済みであり、送信中ではないことを実装するべく、上記の説明に基づいて、第2デバイスが第1サービスフローを送信する最も遅い時間(すなわち、最も遅い送信時間)は、サービスフロー到着時間及び第1サービスフローのサイクルの和、及び、第1サービスフローの最大データパケットを送信することに対応する時間長の間の差に等しいことがあり得る。
【0238】
例えば、最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間、第1サービスフローのサイクル、及び、第1サービスフローの最大フレームのサイズに基づいて決定される。
【0239】
ジッタが考慮されないシナリオにおいて、以下の通りである。
T3A=T1+Interval-[MaxFrameSize]、式(7-1)
【0240】
T3Aは、方式Aにおいて決定される最も遅い送信時間を示す。T1は、サービスフロー到着時間を示し、式(1)に従って取得されるT1(アップリンク)であり得るか、又は、式(3)に従って取得されるT1(ダウンリンク)であり得る。Intervalは、第1サービスフローのサイクルを示し、[MaxFrameSize]は、第2デバイスの出口ポートを通じた、MaxFrameSizeのサイズを有するデータパケットの送信に対応する時間長、すなわち、第1サービスフローの最大データパケットの送信に対応する時間長を示す。
【0241】
第1サービスフローのサイクルについては、方式1から方式4における関連する内容を参照されたい。MaxFrameSizeは、サービス要件記述パラメータから取得された情報に基づいて決定され得、MaxFrameSizeは、サービス要件記述パラメータにおける最大バーストサイズ及び媒体フレーミングフィールドのサイズの間の差である。媒体フレーミングフィールドは、プリアンブル、IEEE802.3ヘッダ、優先度又は仮想ローカルエリアネットワーク識別子(VLAN Identifier, VID)、周期的冗長性チェック(cyclic redundancy check, CRC)、インターフレームギャップ及び同様のもののうちの少なくとも1つを含み得る。
【0242】
加えて、第1デバイスは更に、T1(アップリンク)を計算するプロセスをスキップし、T3A(アップリンク)を直接計算し得る。
T3A(アップリンク)=Burst Arrival Time 1+UE-DS-TT Residence Time+PDB+Interval-[MaxFrameSize]、式(7-2)
【0243】
同様に、第1デバイスは更に、T1(ダウンリンク)を計算するプロセスをスキップし、T3A(ダウンリンク)を直接計算し得る。
T3A(ダウンリンク)=Burst Arrival Time 2+Interval-[MaxFrameSize]、式(7-3)
【0244】
任意選択的に、ジッタが考慮されるシナリオにおいて、以下の通りである。
T3A=T1+Interval-[MaxFrameSize]-Jitter、式(8)
【0245】
ジッタが考慮されるシナリオにおいて、第2デバイスは、T1+Interval-[MaxFrameSize]-Jitterより早く第1サービスフローのデータパケットを送信し、その結果、次のサイクルにおける第1サービスフローのデータパケットが第2デバイスに到着するとき、現在のサイクルにおける第1サービスフローのデータパケットは、第2デバイスによって送信済みであり、送信中ではないことが理解され得る。したがって、ここではJitterが減算される。
【0246】
同様に、第1デバイスはまた、T1を計算するプロセスをスキップし得る。ここでは、詳細を再び説明しない。
【0247】
方式B:第1サービスフローが第2デバイスに到着した後に、第2デバイスは、第1サービスフローを処理する必要があり、これは、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長によって限定される。したがって、第2デバイスが第1サービスフローを送信する最も遅い時間(すなわち、最も遅い送信時間)は、サービスフロー到着時間、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長の和に等しいことがあり得る。
【0248】
例えば、最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される。第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長は、第1サービスフローが第2デバイスにおいてバッファリングされ得る最大時間長である。
【0249】
ジッタが考慮されないシナリオにおいて、以下の通りである。
T3B=T1+T'+T*、式(9-1)
【0250】
T3Bは、方式Bにおいて決定される最も遅い送信時間を示す。T1は、サービスフロー到着時間を示し、式(1)に従って取得されるT1(アップリンク)であり得るか、又は、式(3)に従って取得されるT1(ダウンリンク)であり得る。T'は、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間を示す。T*は、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長を示す。
【0251】
加えて、第1デバイスは更に、T1(アップリンク)を計算するプロセスをスキップし、T3B(アップリンク)を直接計算し得る。
T3B(アップリンク)=Burst Arrival Time 1+UE-DS-TT Residence Time+PDB+T'+T*、式(9-2)
【0252】
第1デバイスは更に、T1(ダウンリンク)を計算するプロセスをスキップし、T3B(ダウンリンク)を直接計算し得る。
T3B(ダウンリンク)=Burst Arrival Time 2+T'+T*、式(9-3)
【0253】
ジッタが考慮されるシナリオにおいて、以下の通りである。
T3B=T1+T'+T*-Jitter、式(10-1)
【0254】
ジッタが考慮されるシナリオにおいて、第2デバイスは、T1+T'+T*-Jitterより早く第1サービスフローのデータパケットを送信する必要があり、その結果、第2デバイスにおける第1サービスフローのデータパケットのバッファ時間は、最大バッファ時間長を超えないことが理解され得る。
【0255】
同様に、第1デバイスはまた、T1を計算するプロセスをスキップし得る。ここでは、詳細を再び説明しない。
【0256】
方式Bにおいて最も遅い送信時間を計算するために使用される必要がある第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間T'については、最も早い送信時間の決定において、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間をどのように決定するかの説明を参照されたい。ここでは、詳細を再び説明しない。
【0257】
可能な実装において、方式Bにおいて最も遅い送信時間を計算するために使用される必要がある第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長T*は、第2デバイスのバッファ能力に関連し、又は、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長は、第1サービスフローに対応する5QIに関連し、又は、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長は、データパケットサイズ範囲に関連する。例えば、第1デバイスは、第2デバイスの最大バッファ時間長情報を取得し、第2デバイスの最大バッファ時間長情報に基づいて、第1サービスフローを第2デバイスにバッファリングできる最大時間長を決定する。例えば、第1デバイスがセッション管理ネットワーク要素であるとき、最大バッファ時間長情報は、少なくとも1つの5QI、及び、各5QIに対応するサービスフローを第2デバイスにバッファリングできる最大時間長を含む。セッション管理ネットワーク要素は更に、第1サービスフローの5QIを参照して、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長を決定し得る。代替的に、最大バッファ時間長情報は、データパケットサイズ範囲、及び、第2デバイスにおけるデータパケットサイズ範囲を満たすサービスフローの最大バッファ時間長を含む。セッション管理ネットワーク要素は更に、第1サービスフローのデータパケットのサイズを参照して、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長を決定し得る。代替的に、最大バッファ時間長情報は、第2デバイスにおけるサービスフローの最大バッファ時間長を含み、言い換えれば、第2デバイスにおけるすべてのサービスフローの最大バッファ時間長は同一である。セッション管理ネットワーク要素が第2デバイスの最大バッファ時間長情報を取得する実装は、第1デバイスが第2デバイスから第2デバイスの処理時間情報を取得する実装と同一であり得る。詳細については、段階810における説明を参照されたい。ここでは、詳細を再び説明しない。
【0258】
別の可能な実装において、第1デバイスは、第2デバイスの処理時間情報、第3デバイスの処理時間情報、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット、及び、第2デバイス及び第3デバイスの間の第1サービスフローの最大伝送レイテンシに基づいて、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長を決定する。第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長T*=第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット-第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間-第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間-第2デバイス及び第3デバイスの間の第1サービスフローの最大伝送レイテンシ。
【0259】
例えば、第1デバイスがセッション管理ネットワーク要素であるとき、セッション管理ネットワーク要素は、第1サービスフローに対応する5QIに基づいて、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを決定し、第2デバイスの処理時間情報に基づいて、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間を決定し得る。セッション管理ネットワーク要素は更に、第2デバイス及び第3デバイスの間の第1サービスフローの最大伝送レイテンシを決定し、更に、上記パラメータに基づいて第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長を計算し得る。
【0260】
例えば、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットについては、シナリオ1及びシナリオ2におけるPDB2(又はPDB2')及びPDB4(又はPDB4')の関連する説明を参照されたい。例えば、第1サービスフローはアップリンクサービスフローである。端末デバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で第1サービスフローを伝送するためのレイテンシ要件が2msである場合、セッション管理ネットワーク要素は、端末デバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB3)が2msであると、及び、第2デバイス及び第3デバイスの間で伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB2)が1msであると決定し得る。
【0261】
第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間については、上述の関連する説明を参照されたい。
【0262】
第2デバイス及び第3デバイスの間の第1サービスフローの最大伝送レイテンシは、第2デバイス及び第3デバイスの間の各伝送ノードの能力に依存し、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するために必要なレイテンシを示す。第2デバイス及び第3デバイスの間の第1サービスフローの最大伝送レイテンシは、第2デバイス、第3デバイス、及び、第2デバイス及び第3デバイスの間の別の伝送ノードがCNC-TNの制御下でゲート制御スケジューリングパラメータに基づいて第1サービスフローのデータパケットを転送するときに、第2デバイス(アクセスネットワークデバイス又はAN-TT)が第1サービスフローのデータパケットを送信する時間から、第3デバイス(ユーザプレーンネットワーク要素、N3-TT、又はN9-TT)が第1サービスフローのデータパケットを受信する時間までの時間長である。
【0263】
第2デバイス及び第3デバイスの間の第1サービスフローの最大伝送レイテンシは、セッション管理ネットワーク要素上で予め構成され得る。例えば、異なるアクセスネットワークデバイス(又はアクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータ)及び異なるユーザプレーンネットワーク要素の間の最大伝送レイテンシは、セッション管理ネットワーク要素上で構成され得る。代替的に、最大伝送レイテンシは、異なる5QIに基づいて構成され得る。具体的には、具体的なアクセスネットワークデバイス(又はアクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータ)及び具体的なユーザプレーンネットワーク要素については、対応する最大伝送レイテンシは、異なる5QIについて別々に予め構成され、又は、最大伝送レイテンシの均一の値が構成され得、言い換えれば、異なるサービスに別々に対応する5QIは区別されない。
【0264】
第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間は、第1サービスフローのデータパケットが第3デバイスに到着した後に、第1サービスフローのデータパケットをデカプセル化して処理し、第1サービスフローをカプセル化し、カプセル化された第1サービスフローを第3デバイスの出口ポートへ送信するために第3デバイスが必要とする時間として理解され得る。出口ポートは、第1サービスフローをネクストホップデバイスへ送信するために第3デバイスによって使用される出口ポートである。言い換えれば、第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間は、第3デバイスが第1サービスフローのデータパケットを受信する時間から、データパケットが第3デバイスの出口ポートに到着して送信のための準備ができる時間までの時間長として理解され得る。例えば、第3デバイスは、時点t3において第1サービスフローのデータパケットを上流ノードから受信し、データパケットは、第3デバイスによって処理された後に時点t4において第3デバイスの出口ポートに到着し、ネクストホップデバイスへ送信されるのを待つと想定する。この場合、t4-t3は、第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間である。
【0265】
実装において、第3デバイスがユーザプレーンネットワーク要素であるとき、t3は、第1サービスフローのデータパケットがユーザプレーンネットワーク要素に対応するN3-TT又はN9-TTの入口ポートに到着する時間であり、t4は、第1サービスフローのデータパケットがユーザプレーンネットワーク要素又はユーザプレーンネットワーク要素のNW-TTの出口ポートに到着する時間である。例えば、第2デバイスから第3デバイスまでの決定された転送経路がI-UPFを含まないとき、t3は、第1サービスフローのデータパケットがN3-TTの入口ポートに到着する時間である。例えば、第2デバイスから第3デバイスまでの決定された転送経路がI-UPFを含むとき、t3は、第1サービスフローのデータパケットがN9-TTの入口ポートに到着する時間である。
【0266】
別の実装において、第3デバイスがアクセスネットワークデバイスであるとき、t3は、第1サービスフローのデータパケットがN3リンクを通じて伝送された後にアクセスネットワークデバイスに到着する時間であり、例えば、第1サービスフローのデータパケットがアクセスネットワークデバイスの入口ポートに到着する時間であり得、t4は、第1サービスフローのデータパケットがアクセスネットワークデバイスによって処理された後にPDCP層又はSDAP層に到着する時間である。
【0267】
更に別の実装において、第3デバイスがアクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータであるとき、t3は、第1サービスフローのデータパケットがN3リンクを通じて伝送された後にアクセスネットワークデバイスの外側のAN-TTの入口ポートに到着する時間であり、t4は、第1サービスフローのデータパケットがAN-TTによって処理される時間である。
【0268】
例えば、第1デバイスは、第3デバイスの処理時間情報を第3デバイスから取得し、第3デバイスの処理時間情報に基づいて、第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間を決定し得る。
【0269】
第3デバイスの処理時間情報は、5QI、及び、第3デバイスにおける5QIに対応するサービスフローの処理時間を含み得る。更に、第1デバイスは、第1サービスフローの5QI及び第3デバイスの処理時間情報に基づいて、第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間を決定し得る。
【0270】
代替的に、第3デバイスの処理時間情報は、データパケットサイズ範囲、及び、第3デバイスにおけるデータパケットサイズ範囲を満たすサービスフローの処理時間を含む。更に、第1デバイスは、第1サービスフローのデータパケットのサイズに基づいて、第1サービスフローのデータパケットが含まれるデータパケットサイズ範囲を決定し、第3デバイスの処理時間情報に基づいて、第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間を決定し得る。
【0271】
代替的に、第3デバイスの処理時間情報は、第3デバイスにおけるサービスフローの処理時間を含み、言い換えれば、第3デバイスにおけるすべてのサービスフローの処理時間は同一の時間長であり、その結果、第3デバイスは、第3デバイスの処理時間情報における第3デバイスにおけるサービスフローの処理時間を第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間として決定する。
【0272】
加えて、第1デバイスがセッション管理ネットワーク要素以外のデバイスであるとき、セッション管理ネットワーク要素は、第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、又は、第3デバイスの処理時間情報を第1デバイスへ送信し得る。
【0273】
シナリオ1及びシナリオ2を参照すると、以下では、第1デバイスが第3デバイスの処理時間情報を第3デバイスから取得する実装を記載するための例を使用する。
【0274】
シナリオ1に対応して、第1デバイスは、ユーザプレーンネットワーク要素の処理時間情報をユーザプレーンネットワーク要素から取得し得る。詳細については、上記の関連する内容を参照されたい。重複部分は記載されない。
【0275】
シナリオ2に対応して、第1デバイスは、アクセスネットワークデバイスの処理時間情報、又は、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータの処理時間情報を取得し得る。詳細については、上記の関連する内容を参照されたい。重複部分は記載されない。
【0276】
加えて、第1デバイスがセッション管理ネットワーク要素以外のデバイスであるとき、セッション管理ネットワーク要素は、第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第3デバイスの処理時間情報を第1デバイスへ送信し得、第1デバイスは、上記の情報をセッション管理ネットワーク要素から直接受信し得るか、又は、別のネットワーク要素(例えば、ポリシー制御ネットワーク要素)を通じて上記の情報をセッション管理ネットワーク要素から受信し得る。代替的に、セッション管理ネットワーク要素は、データ管理ネットワーク要素(例えばUDMネットワーク要素)を通じて、データレポジトリネットワーク要素(例えばUDRネットワーク要素)に上記の情報を格納し、第1デバイスは、上記の情報をデータレポジトリネットワーク要素から取得し得る。代替的に、第3デバイスの処理時間情報は第1デバイス上で構成され得る。
【0277】
加えて、第1デバイスがセッション管理ネットワーク要素以外のデバイスであるとき、セッション管理ネットワーク要素は、第2デバイスの最大バッファ時間長情報又は第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長を第1デバイスへ送信し得、又は、第2デバイスの最大バッファ時間長情報が第1デバイス上で構成され得る。
【0278】
上記方式において、第1デバイスは、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長を決定し、次に、式(9-1)、式(9-2)、式(9-3)、又は式(10-1)に従って最も遅い送信時間を決定し得る。
【0279】
加えて、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長T*はまず決定されないことがあり得、最も遅い送信時間は、式(9-1)、式(9-2)、式(9-3)、又は式(10-1)を参照して、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長T*を決定する上記方式において直接決定され得る。
【0280】
例えば、ジッタが考慮されないシナリオにおいて、式(9-1)を参照して以下が分かり得る。
T3B=T1+第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケットディレイバジェット-第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間-第2デバイス及び第3デバイスの間の第1サービスフローの最大伝送レイテンシ、式(9-4)
【0281】
ジッタが考慮されるシナリオにおいて、式(10-1)を参照して以下が分かり得る。
T3B=T1+第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケットディレイバジェット-第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間-第2デバイス及び第3デバイスの間の第1サービスフローの最大伝送レイテンシ-Jitter、式(10-2)
【0282】
方法C:方式A及び方式Bに基づいて、方式Aにおいて決定される最も遅い送信時間、及び、方式Bにおいて決定される最も遅い送信時間のうち、より小さな値が最も遅い送信時間として選択される。例えば、T3A及びT3Bのうち、より小さな値が選択される。
【0283】
最も遅い送信時間を決定する上記3つの方式は単に例であることに留意されたい。
【0284】
したがって、第1デバイスは、上記方式を参照して最も早い送信時間及び最も遅い送信時間を決定し得、次に、第1デバイスは、最も早い送信時間より早くない、かつ、最も遅い送信時間より遅くない時間をサービスフロー送信時間として決定し得る。代替的に、第1デバイスは更に、決定されたサービスフロー送信時間に基づいて、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットを決定し得、オフセットをサービスフロー送信時間の情報として使用する。
【0285】
第2実装において、第1デバイスは、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットを直接決定し得る。
【0286】
第2実装については、第1デバイスは、サービスフロー到着時間についての情報に基づいて最小オフセット及び最大オフセットを決定し得る。最小オフセットは、基準時間に対する、第2デバイスが第1サービスフローを送信する時間の最小オフセットであり、基準時間に対する、第1実装における最も早い送信時間のオフセットに等しい。最大オフセットは、基準時間に対する、第2デバイスが第1サービスフローを送信する時間の最大オフセットであり、基準時間に対する、第1実装における最も遅い送信時間のオフセットに等しい。更に、第1デバイスはオフセット選択値を取得し得、ここでオフセット選択値は、最小オフセットより大きい又はそれに等しく、最大オフセットより小さい又はそれに等しい。更に、第1デバイスは、オフセット選択値に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定する。オフセット選択値は、基準時間に対する、サービスフロー送信時間のオフセットとして使用され得、又は、オフセット選択値及び第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシの間の差は、基準時間に対する、サービスフロー送信時間のオフセットとして使用され得る。
【0287】
例えば、最小オフセットは、TSpecTimeAwareにおける最も早い伝送オフセット(EarliestTransmitOffset)であり得、最も早い伝送オフセットは、第1サービスフローのサイクル(Interval)において第2デバイスがデータパケットの送信を開始できる時間の、基準時間に対する最も早い時間オフセットを定義するために使用される。
【0288】
最小オフセットについては、第1デバイスは、サービスフロー到着時間についての情報、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間に基づいて、最小オフセットを決定し得る。例えば、最小オフセットは、基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセット、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間の和であり、又は、最小オフセットは、基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセット、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシの和である。
【0289】
例えば、ジッタが考慮されないシナリオにおいて、以下の通りである。
EarliestTransmitOffset=T1-オフセット+第2デバイスの処理時間、式(11-1)
【0290】
T1-オフセットは、基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットを示し、式(2)に従って取得されるT1-オフセット(アップリンク)、又は、式(4)に従って取得されるT1-オフセット(ダウンリンク)であり得る。
【0291】
例えば、第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるとき、以下の通りである。
EarliestTransmitOffset(アップリンク)=T1-オフセット(アップリンク)+TAN、式(11-2)
【0292】
加えて、第1デバイスは更に、T1-オフセット(アップリンク)を計算するプロセスをスキップし、EarliestTransmitOffset(アップリンク)を直接計算し得る。
EarliestTransmitOffset(アップリンク)=Burst Arrival Time 1*+UE-DS-TT Residence Time+PDB+TAN、式(11-3)
【0293】
例えば、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローであるとき、以下の通りである。
EarliestTransmitOffset(ダウンリンク)=T1-オフセット(ダウンリンク)+TUPF、式(11-4)
【0294】
加えて、第1デバイスは更に、T1-オフセット(ダウンリンク)を計算するプロセスをスキップし、EarliestTransmitOffset(ダウンリンク)を直接計算し得る。
EarliestTransmitOffset(ダウンリンク)=Burst Arrival Time 2*+TUPF、式(11-5)
【0295】
ジッタが考慮されるシナリオにおいて、以下の通りである。
EarliestTransmitOffset=T1-オフセット+第2デバイスの処理時間+Jitter、式(12-1)
【0296】
例えば、第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるとき、以下の通りである。
EarliestTransmitOffset(アップリンク)=T1-オフセット(アップリンク)+TAN+Jitter、式(12-2)
【0297】
例えば、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローであるとき、以下の通りである。
EarliestTransmitOffset(ダウンリンク)=T1-オフセット(ダウンリンク)+TUPF+Jitter、式(12-3)
【0298】
同様に、第1デバイスはまた、T1-オフセットを計算するプロセスをスキップし得る。ここでは、詳細を再び説明しない。
【0299】
第1デバイスが第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間を決定する具体的な方式については、上述の関連する説明を参照されたい。詳細は、改めて説明されない。
【0300】
例えば、最大オフセットは、TSpecTimeAwareにおける最も遅い伝送オフセット(LatestTransmitOffset)であり得、最も遅い伝送オフセットは、第1サービスフローのサイクル(Interval)において第2デバイスがフレームの送信を開始できる時間の、基準時間に対する最も遅い時間オフセットを定義するために使用される。
【0301】
最大オフセットについては、最大オフセットは最も遅い送信時間に対応する。したがって、第1デバイスが最大オフセットを決定する方式については、最も遅い送信時間を決定する上記方式を参照されたい。
【0302】
方式A*:ジッタが考慮されないシナリオは以下の通りである。
LatestTransmitOffset=T1-オフセット+Interval-[MaxFrameSize]、式(13-1)
【0303】
加えて、第1デバイスは更に、T1-オフセット(アップリンク)を計算するプロセスをスキップし、LatestTransmitOffset(アップリンク)を直接計算し得る。
LatestTransmitOffset(アップリンク)=Burst Arrival Time 1*+UE-DS-TT Residence Time+PDB+Interval-[MaxFrameSize]、式(13-2)
【0304】
第1デバイスは更に、T1-オフセット(ダウンリンク)を計算するプロセスをスキップし、LatestTransmitOffset(ダウンリンク)を直接計算し得る。LatestTransmitOffset(ダウンリンク)=Burst Arrival Time 2*+Interval-[MaxFrameSize]、式(13-3)
【0305】
ジッタが考慮されるシナリオにおいて、以下の通りである。
LatestTransmitOffset=T1-オフセット+Interval-[MaxFrameSize]-Jitter、式(14)
【0306】
同様に、第1デバイスはまた、T1-オフセットを計算するプロセスをスキップし得る。ここでは、詳細を再び説明しない。
【0307】
方式A*については、第1実装における最も遅い送信時間に対応する方式Aの関連する説明を参照されたい。
【0308】
方式B*:ジッタが考慮されないシナリオにおいて、以下の通りである。
LatestTransmitOffset=T1-オフセット+T'+T*、式(15-1)
【0309】
加えて、第1デバイスは更に、T1-オフセット(アップリンク)を計算するプロセスをスキップし、LatestTransmitOffset(アップリンク)を直接計算し得る。
LatestTransmitOffset(アップリンク)Burst Arrival Time 1*+UE-DS-TT Residence Time+PDB+T'+T*、式(15-2)
【0310】
第1デバイスは更に、T1-オフセット(ダウンリンク)を計算するプロセスをスキップし、LatestTransmitOffset(ダウンリンク)を直接計算し得る。
LatestTransmitOffset(ダウンリンク)=Burst Arrival Time 2*+L'+T*、式(15-3)
【0311】
ジッタが考慮されるシナリオにおいて、以下の通りである。
LatestTransmitOffset=T1-オフセット+T'+T*-Jitter、式(16)
【0312】
同様に、第1デバイスはまた、T1-オフセットを計算するプロセスをスキップし得る。ここでは、詳細を再び説明しない。
【0313】
方式B*については、第1実装における最も遅い送信時間に対応する方式Bの関連する説明を参照されたい。
【0314】
方式C*:方式A*及び方式B*に基づいて、方式A*において決定される最大オフセット、及び、方式B*において決定される最大オフセットのうち、より小さな値が最大オフセットとして選択される。
【0315】
方式C*については、第1実装における最も遅い送信時間に対応する方法Cの関連する説明を参照されたい。
【0316】
例えば、最小オフセット及び最大オフセットが上記方式において決定された後に、第1デバイスは、以下の方式でオフセット選択値を取得し得るが、これに限定されるものではない。
【0317】
可能な設計において、第1デバイスは、最小オフセット及び最大オフセットを第4デバイスへ送信する。第4デバイスは、最小オフセット及び最大オフセットに基づいてオフセット選択値を決定し、オフセット選択値を第1デバイスへ送信し得る。
【0318】
加えて、上記の方法はまた、第1実装に適用可能である。例えば、第1デバイスは、基準時間に対する最も早い送信時間のオフセット、及び、基準時間に対する最も遅い送信時間のオフセットを第4デバイスへ送信する。第4デバイスは、基準時間に対する最も早い送信時間のオフセット、及び、基準時間に対する最も遅い送信時間のオフセットに基づいて、オフセット選択値を決定し、オフセット選択値を第1デバイスへ送信し得る。第1サービスフローのオフセット選択値は、第1サービスフローの最小オフセットより大きい又はそれに等しく、第1サービスフローの最大オフセットより小さい又はそれに等しい。
【0319】
基準時間に対する最も早い送信時間のオフセットは最小オフセットに等しく、基準時間に対する最も遅い送信時間のオフセットは最大オフセットに等しいことが理解され得る。以下では、最大オフセット及び最小オフセットを単に説明のための例として使用する。
【0320】
可能な実装において、第1サービスフローの最小オフセット及び最大オフセットに加えて、第4デバイスは更に、第2サービスフローの最小オフセット及び最大オフセットを取得し得る。第2サービスフロー及び第1サービスフローは、第2デバイスに同時に到着し、又は、第2サービスフローが第2デバイスに到着する時間及び第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間の間の差は、閾値より小さい又はそれに等しい。
【0321】
第4デバイスは、第1サービスフローの最小オフセット及び最大オフセット、及び、第2サービスフローの最小オフセット及び最大オフセットに基づいて、第1サービスフローのオフセット選択値及び第2サービスフローのオフセット選択値を決定し得る。
【0322】
第1サービスフローのオフセット選択値は、第1サービスフローの最小オフセットより大きい又はそれに等しく、第1サービスフローの最大オフセットより小さい又はそれに等しく、第2サービスフローのオフセット選択値は、第2サービスフローの最小オフセットより大きい又はそれに等しく、第2サービスフローの最大オフセットより小さい又はそれに等しく、その結果、第1サービスフローの確定的レイテンシ要件及び第2サービスフローの確定的レイテンシ要件を確実にできる。加えて、第1サービスフローのオフセット選択値及び第2サービスフローのオフセット選択値の間の差が、第1サービスフローのMaxFrameSizeのデータパケットに対応する時間長(第4デバイスが、第1サービスフローのオフセット選択値が第2サービスフローのオフセット選択値より小さいと決定するとき)、又は、第2サービスフローのMaxFrameSizeのデータパケットに対応する時間長(第4デバイスが、第1サービスフローのオフセット選択値が第2サービスフローのオフセット選択値より大きいと決定するとき)より大きい又はそれに等しく、それにより、第1サービスフロー及び第2サービスフローの間の輻輳を回避する。
【0323】
任意選択的に、第1デバイスは更に、第1サービスフローの優先度を第4デバイスへ送信し得る。第4デバイスは、取得された第1サービスフローの最大オフセット及び最小オフセット、及び、第1サービスフローの優先度に基づいてオフセット選択値を決定し得る。例えば、高い優先度のサービスフローについては、小さいオフセット選択値が設定される。より小さいオフセット選択値は、サービスフローのデータパケットを第2デバイスにキャッシュするための時間がより短いことを示し、より大きいオフセット選択値は、サービスフローのデータパケットを第2デバイスにキャッシュするための時間がより長いことを示す。小さいオフセット選択値が、高い優先度を有するサービスフローに設定されることにより、当該サービスフローのデータパケットが優先的に送信されることを確実にし、したがって、当該サービスフローの低伝送レイテンシを確実にする。
【0324】
任意選択的に、第1デバイスは更に、第2サービスフローの優先度を第4デバイスへ送信し得、第4デバイスは、サービスフローの優先度を総合的に考慮して、各サービスフローについてのオフセット選択値を決定し得る。
【0325】
任意選択的に、第1デバイスは更に、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するための最大レイテンシ要件を第4デバイスへ送信する。第4デバイスは、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するための最大レイテンシ要件、最小オフセット、及び最大オフセットを参照してオフセット選択値を決定し、オフセット選択値を第1デバイスへ送信し得る。第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するための最大レイテンシ要件は、第2デバイスが第1サービスフローを送信する時間から、第3デバイスが第1サービスフローを受信する時間までの時間長、又は、第3デバイスが第1サービスフローを送信する時間から、第2デバイスが第1サービスフローを受信する時間までの時間長の最大許容値である。
【0326】
例えば、第1デバイスは、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間に基づいて、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するための最大レイテンシ要件を決定し得る。第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間については、上記説明を参照されたい。ここでは、詳細を再び説明しない。例えば、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するための最大レイテンシ要件=第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット-第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間である。
【0327】
別の例では、第1デバイスは、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間に基づいて、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するための最大レイテンシ要件を決定し得る。第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間については、上記説明を参照されたい。ここでは、詳細を再び説明しない。例えば、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するための最大レイテンシ要件=第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット-第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間-第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間である。
【0328】
最大レイテンシ要件のより小さな値は、サービスフローのレイテンシ要件がより高いこと、及び、サービスフローができるだけ早く送信される必要があることを示すことが理解され得る。最大レイテンシ要件のより大きい値は、サービスフローのレイテンシ要件がより低いこと、及び、サービスフローができるだけ早く送信される必要がないことを示す。
【0329】
例えば、第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるとき、SMFネットワーク要素は、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB2)(又はPDB2')、アクセスネットワークデバイス又はAN-TTにおける第1サービスフローの処理時間(TAN)、及び、ユーザプレーンネットワーク要素における第1サービスフローの処理時間(TUPF)に基づいて、第2デバイス及び第3デバイスの間の最大レイテンシ要件MaxLatencyを決定し得る。以下ではPDB2を例として使用する:
MaxLatency=PDB2-TAN-TUPF。
【0330】
第1サービスフローがダウンリンクサービスフローであるとき、SMFネットワーク要素は、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB4)(又はPDB4')、ユーザプレーンネットワーク要素における第1サービスフローの処理時間(TUPF)、及び、アクセスネットワークデバイス又はAN-TTにおける第1サービスフローの処理時間(TAN)に基づいて、第2デバイス及び第3デバイスの間の最大レイテンシ要件MaxLatencyを決定し得る。以下ではPDB4を例として使用する:
MaxLatency=PDB4-TUPF-TAN。
【0331】
例えば、第4デバイスは、以下の方式においてオフセット選択値を決定し得るが、これに限定されるものではない。
【0332】
実装において、第4デバイスは、取得された第1サービスフローの最大オフセット及び最小オフセット及びサービスフローの最大レイテンシ要件に基づいてオフセット選択値を決定し得る。例えば、第2デバイス及び第3デバイスの間でサービスフローを伝送するための最大レイテンシ要件の小さい値を有するサービスフローについて、小さいオフセット選択値が設定される。より小さいオフセット選択値は、サービスフローのデータパケットを第2デバイスにキャッシュするための時間がより短いことを示し、より大きいオフセット選択値は、サービスフローのデータパケットを第2デバイスにキャッシュするための時間がより長いことを示す。小さいオフセット選択値が、高レイテンシ要件を有するサービスフローに設定されることにより、当該サービスフローのデータパケットが優先的に送信されることを確実にし、したがって、当該サービスフローの低伝送レイテンシを確実にする。
【0333】
任意選択的に、第1デバイスは更に、複数のサービスフローの最大レイテンシ要件を第4デバイスへ送信し得、第4デバイスは、サービスフローの最大レイテンシ要件を総合的に考慮して各サービスフローについてのオフセット選択値を決定し得る。例えば、第2デバイス及び第3デバイスの間のサービスフローの最大レイテンシ要件が小さい場合、第4デバイスは、サービスフローに対応する最小オフセットに近い値を、サービスフローに対応するオフセット選択値として決定し得;第2デバイス及び第3デバイスの間のサービスフローの最大レイテンシ要件が大きい場合、第4デバイスは、最大オフセットに近い値を、サービスフローに対応するオフセット選択値として決定し得る。
【0334】
第4デバイスによってオフセット選択値を決定するための具体的な方法は本願において限定されるものではないことに留意されたい。上記内容は単なる例であり、本願を限定する意図はない。加えて、上記方式は組み合わされ得る。
【0335】
別の可能な設計において、第1デバイスは、最小オフセット及び最大オフセットに基づいてオフセット選択値を自律的に決定し得る。
【0336】
第1デバイス及び第4デバイスは統合される、又は、第1デバイスは第4デバイスの機能を統合することが理解され得る。
【0337】
上記の方法によれば、第1デバイスはオフセット選択値を取得し、オフセット選択値を基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットとして使用し、又は、オフセット選択値及び第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシの間の差を基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットとして使用して、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットを取得し得る。
【0338】
段階820:第1デバイスは、第2デバイスに対して、第1サービスフローを受信した後にサービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを送信するよう指示する。
【0339】
例えば、第1サービスフローがアップリンクサービスフローであり、かつ、第2デバイスがアクセスネットワークデバイスであるとき、第1デバイスは、サービスフロー送信時間についての情報をアクセスネットワークデバイスへ送信し得る。第2デバイスがAN-TTであるとき、第1デバイスは、サービスフロー送信時間についての情報をAN-TTへ直接送信し得る。代替的に、第1デバイスはまず、サービスフロー送信時間についての情報をアクセスネットワークデバイスへ送信し、次に、アクセスネットワークデバイスはAN-TTに当該情報を通知し得る。第1サービスフローがダウンリンクサービスフローであるとき、第1デバイスは、サービスフロー送信時間を示す情報をユーザプレーンネットワーク要素(N3-TT)へ送信し得る。
【0340】
第1の可能な設計において、サービスフロー送信時間についての情報は、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセット、又はサービスフロー送信時間を含む。
【0341】
いくつかの特殊な場合において、オフセット選択値はまた、最小オフセットに等しいことがあり得、言い換えれば、サービスフロー送信時間は最も早い送信時間に等しいことがあり得ることが理解され得る。以下では、オフセット選択値を説明のための例として使用する。例えば、特定の時点において、第1サービスフロー以外のサービスフローは第2デバイスに到着せず、第2デバイスは、最小オフセットに基づいて第1サービスフローを送信し得る。別の例において、3つのサービスフローが同時に第2デバイスに到着し、ここで、サービスフローは別々に、サービスフローa、サービスフローb、及びサービスフローcである。サービスフローaについては、サービスフローaに対応するオフセット選択値は、サービスフローaに対応する最小オフセットに等しいことがあり得る。この場合、サービスフローaが第2デバイスに到着し第2デバイスによって処理された後に、第2デバイスは、サービスフローaを第3デバイスへ即時に送信する。サービスフローbについては、サービスフローbに対応するオフセット選択値は、サービスフローbに対応する最小オフセットより大きいことがあり得、サービスフローbに対応する最大オフセットより小さい又はそれに等しいことがあり得る(ここで、サービスフローbに対応するオフセット選択値は第1の値として示される)。この場合、サービスフローbが第2デバイスに到着して第2デバイスによって処理された後に、第2デバイスは、サービスフローbを第3デバイスへ送信する前に、第1の値及びサービスフローbに対応する最小オフセットの間の差に対応する期間だけ待つ必要がある。サービスフローcについては、サービスフローcに対応するオフセット選択値は、サービスフローcに対応する最小オフセットより大きいことがあり得、サービスフローcに対応する最大オフセットより小さい又はそれに等しいことがあり得(ここで、サービスフローcに対応するオフセット選択値は第2の値として示される)、第2の値は第1の値より大きい。サービスフローcが第2デバイスに到着して第2デバイスによって処理された後に、第2デバイスは、サービスフローcを第3デバイスへ送信する前に、第2の値及びサービスフローcに対応する最小オフセットの間の差に対応する期間だけ待つ必要がある。したがって、異なるサービスフロー送信時間が、上記の方法に従ってサービスフローについて構成され、その結果、3つのサービスフローのデータパケットの間で輻輳が発生せず、3つのサービスフローのレイテンシ要件を別々に満たすことができる。
【0342】
任意選択的に、第1の値及び最小オフセットの間の差は、サービスフローaのMaxFrameSizeのデータパケットに対応する時間長であり、第2の値及び第1の値の間の差は、サービスフローbのMaxFrameSizeのデータパケットに対応する時間長である。上記設定に基づいて、サービスフローbは、サービスフローaの送信完了後に送信され得、サービスフローcは、サービスフローbの送信完了後に送信され得る。このように、サービスフローa、サービスフローb及びサービスフローcの間の送信の輻輳をより良く回避でき、ネットワークリソースを十分に使用でき、その結果、全体的なネットワークパフォーマンスを改善できる。
【0343】
例えば、第4デバイスは、第2デバイスについてのインタフェース構成情報を第1デバイスへ送信する。第1デバイスは、第2デバイスについてのインタフェース構成情報を第2デバイスへ送信する。例えば、第2デバイスについてのインタフェース構成情報は、第2デバイスのインタフェース識別子(InterfaceID)及びサービスフロー送信時間についての情報を含む。第2デバイスのインタフェース識別子は、第2デバイスのインタフェースを識別するために使用され、MACアドレス及びインタフェース名(InterfaceName)を含み得る。第2デバイスのインタフェース識別子に対応するインタフェースは、第1サービスフローを送信するために使用される出口ポートである。言い換えれば、第2デバイスは、第2デバイスのインタフェース識別子(InterfaceID)に基づいて、どのインタフェースが第1サービスフローを送信するための出口ポートとして使用されるかを知り得、サービスフロー送信時間についての情報を参照して、第2デバイスは、サービスフロー送信時間についての情報に基づいて、出口ポートにおいてサービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを送信し得る。
【0344】
加えて、第4デバイスは更に、第3デバイスについてのインタフェース構成情報を第1デバイスへ送信し得、第1デバイスは、第3デバイスについてのインタフェース構成情報を第3デバイスへ送信する。例えば、第3デバイスについてのインタフェース構成情報は、第3デバイスのインタフェース識別子を含む。任意選択的に、第3デバイスについてのインタフェース構成情報は更に、サービスフロー送信時間についての情報を含み得る。第3デバイスのインタフェース識別子は、第3デバイスのインタフェースを識別するために使用され、MACアドレス及びインタフェース名を含み得る。第3デバイスのインタフェース識別子に対応するインタフェースは、第1サービスフローを受信するために使用される受信ポートである。言い換えれば、第3デバイスは、第3デバイスのインタフェース識別子に基づいて、どのインタフェースが第1サービスフローを受信するための受信ポートとして使用されるかを知り得る。
【0345】
加えて、第2デバイスについてのインタフェース構成情報及び第3デバイスについてのインタフェース構成情報は更に、QoSフロー識別子(QoS flow identifier, QFI)及び対応する優先度を含み得る。第1サービスフローのデータパケットをカプセル化するとき、第2デバイスは、外部MACにおいて、QFIに対応する優先度を含み得、その結果、第2デバイス及び第3デバイスの間の経路上のスイッチングノードは、含まれるQFIの優先度に基づいて、データパケットに対応する伝送キューを決定する。
【0346】
例えば、
図11に示されるように、8の伝送キューは異なる優先度に対応し、第2デバイスは、QoSフロー識別子の優先度に基づいて、第1サービスフローのデータパケットが位置する伝送キューを決定し得る。
【0347】
可能な設計において、サービスフロー送信時間についての情報はゲート制御スケジューリングパラメータを含む。
【0348】
例えば、第1デバイスは更に、第1サービスフローのサイクル、第1サービスフローの最大バーストサイズ及びサービスフロー送信時間に基づいてゲート制御スケジューリングパラメータを決定し得る。ここでのゲート制御スケジューリングパラメータは、第1ゲート制御スケジューリングパラメータであり、言い換えれば、第1ゲート制御スケジューリングパラメータは、第1デバイスによって決定されるゲート制御スケジューリングパラメータである。第1ゲート制御スケジューリングパラメータは、ポートゲート制御サイクルの管理値(AdminCycleTime)、基本時間の管理値(AdminBaseTime)、及びポートゲート制御リストの管理値(AdminControlList)を含み得る。
【0349】
第2デバイスは、第1ゲート制御スケジューリングパラメータに基づいて第2ゲート制御スケジューリングパラメータを決定する。言い換えれば、第2ゲート制御スケジューリングパラメータは、第2デバイスによって決定されるゲート制御スケジューリングパラメータである。第2ゲート制御スケジューリングパラメータは、ポートゲート制御サイクルの動作値(OperCycleTime)、基本時間の動作値(OperBaseTime)、ゲート制御サイクルの開始時間(CycleStartTime)、及びポートにおいて実行されるゲート制御リストの動作値(OperControlList)を含み得る。
【0350】
以下では、第1ゲート制御スケジューリングパラメータ及び第2ゲート制御スケジューリングパラメータの間の関係を説明する。
【0351】
AdminCycleTimeは、各ポートのゲート制御サイクルを構成するために使用される。第2デバイスは、当該パラメータを使用してOperCycleTimeを設定する。AdminCycleTime及びOperCycleTimeは同一であり得るか、又は異なり得る。
【0352】
AdminBaseTimeは、各ポートのゲート制御サイクルの開始時間を構成するために使用される。通常、AdminBaseTimeは、時間領域の開始時間に対する時間長を示す(例えば、1970年1月1日00:00:00)。第2デバイスは当該パラメータを使用してOperBaseTimeを設定する。AdminBaseTime及びAdminBaseTimeは同一であり得るか、又は異なり得る。第2デバイスは、OperBaseTime及びOperCycleTimeに基づいてCycleStartTimeを決定し得、ここでCycleStartTime=OperBaseTime+N*OperCycleTimeであり、Nは第Nサイクルを示し、Nは正の整数である。
【0353】
AdminControlListは、各ポートの伝送キューゲート制御アクションを構成するために使用され、ゲート制御状態(gateState)及び時間間隔(TimeInterval)を含み、ここでgateStateは、ポートの各伝送キューのゲート制御状態(開又は閉)である。ゲート制御状態が開である場合、スイッチングノードはサービスフローを伝送し得;ゲート制御状態が閉である場合、スイッチングノードはサービスフローを伝送できない。TimeIntervalはゲート制御状態の時間長を示す。スイッチングノードは当該パラメータを使用してOperControlListの動作値を設定する。AdminControlList及びOperControlListは同一であり得るか、又は異なり得る。
【0354】
図11はAdminControlList又はOperControlListの概略図である。
図11の右側のゲート制御リストは、AdminControlList又はOperControlListを表し得る。以下では、AdminControlListを説明のための例として使用する。
図11に示されるように、AdminBaseTime T00に対応する時点において、シーケンスナンバー7からシーケンスナンバー0に対応する8の伝送キューに別々に対応するゲート制御状態は、順次にoCooCoooである。Cは、ゲート制御状態が閉であること、言い換えれば、対応するキューにおけるデータパケットを送信できないことを示し;oは、ゲート制御状態が開であること、言い換えれば、対応するキューにおけるデータパケットを送信できることを示す。状態の時間長は、T00からT01までの時間長である。言い換えれば、T01に対応する時点においてゲート制御状態は変化する。具体的には、T01に対応する時点において、シーケンスナンバー7からシーケンスナンバー0に対応する8の伝送キューに別々に対応するゲート制御状態は順次にCoCooCCoである。例えば、T05に対応する時点において、シーケンスナンバー7に対応する伝送キューのゲート制御状態はCであり、言い換えれば、第2デバイスは、T05に対応する時点において、シーケンスナンバー7に対応する伝送キューにおけるデータパケットを伝送しない。T05に対応する時点において、シーケンスナンバー6に対応する伝送キューのゲート制御状態はoであり、言い換えれば、第2デバイスは、T05に対応する時点において、シーケンスナンバー6に対応する伝送キューにおけるデータパケットを伝送し得る。
【0355】
第2デバイスは、複数のサービスフローを伝送するように構成され得、複数のサービスフローは、同時に第2デバイスに到着し得、又は、同時に第2デバイスに到着しないことがあり得、複数のサービスフローの優先度は同一であり得る又は異なり得ることが理解され得る。現在、複数のサービスフローの優先度が異なるとき、第2デバイスは、サービスフローの優先度に基づいて、各サービスフローを異なる伝送キューに配置し得る。同一の優先度を有する複数のサービスフローは同一の伝送キューに配置される。各伝送キューについて、第1デバイスは、伝送キューにおいて伝送される必要があるサービスフローに基づいて、対応する第1ゲート制御スケジューリングパラメータを決定し得、第2デバイスは、伝送キューに対応する第1ゲート制御スケジューリングパラメータに基づいて、伝送キューに対応する第2ゲート制御スケジューリングパラメータを決定し得る。言い換えれば、伝送キューに対応するゲート制御スケジューリングパラメータは、同一の優先度を有する、かつ、伝送キューを使用することによって伝送される1又は複数のサービスフローをスケジューリングするために使用される。
【0356】
具体的には、第1デバイスによって第1ゲート制御スケジューリングパラメータを構成するための方法については、以下の例を参照されたい。
【0357】
例1:同一の優先度を有する複数のサービスフローが同時に到着するとき、第1デバイスは複数のサービスフローを1つの伝送キューに配置し、複数のサービスフローの各々の最小オフセット及び最大オフセット(及び任意選択的に優先度)を第4デバイスへ送信する。第4デバイスは、各サービスフローについて異なるオフセット選択値を構成し得る。例えば、第4デバイスによって決定される、複数のサービスフローに別々に対応するオフセット選択値における任意の2つの隣接して送信されるサービスフローのオフセット選択値の間の間隔は、2つのサービスフローにおいてまず送信されるサービスフローの最大データパケットに対応する時間長より小さくなく、その結果、複数のサービスフローの送信中に輻輳が発生しない。加えて、各サービスフローに対応するオフセット選択値は、サービスフローに対応する最小オフセットより大きい又はそれに等しく、サービスフローに対応する最大オフセットより小さい又はそれに等しく、複数のサービスフローに別々に対応する確定的レイテンシ要件を満たす。更に、第1デバイスは、複数のサービスフローに別々に対応するオフセット選択値に基づいて、各サービスフローのサービスフロー送信時間についての情報を決定し、情報を第2デバイスへ送信し得る。
【0358】
加えて、第1デバイスは更に、複数のサービスフローに別々に対応するオフセット選択値における最小値に基づいてAdminBaseTimeを決定し、複数のサービスフローに別々に対応するサイクルの最小公倍数に基づいてAdminCycleTimeを決定し、各サービスフローの最大データパケットに対応する時間長に基づいて、ゲート状態が開である時間長を決定し得る。
【0359】
言い換えれば、この例において、第1デバイスは、サービスフローのオフセット選択値及び第1ゲート制御スケジューリングパラメータを第2デバイスへ送信する。
【0360】
例えば、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKは同一の優先度を有する。周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKの両方はダウンリンクサービスフローである。EarliestTransmitOffsetが最小オフセットに対応し、LatestTransmitOffsetが最大オフセットに対応し、TimeAwareOffsetがオフセット選択値に対応する。以下の例では、LatestTransmitOffsetが、最大オフセットを決定する方式A*において計算される。LatestTransmitOffsetは代替的に、方式B*又は方式C*において計算され得ることが理解され得る。これは単に例であり、本願の本実施形態において限定されるものではない。
【0361】
周期的サービスフローJのパラメータは以下の通りである。
<Maximum Burst Size in time>(周期的サービスフローJの最大データパケットの送信に対応する時間長を示す)=(120μsの時間);
処理時間=100μs;
Interval(周期的サービスフローJのサイクルを示す)=500μs;及び
基準時間に対する周期的サービスフローJの到着時間のオフセット=1600,000,000,000,110μs。
【0362】
周期的サービスフローKのパラメータは以下の通りである。
<Maximum Burst Size in time>(周期的サービスフローKの最大データパケットの送信に対応する時間長を示す)=(80μsの時間);
処理時間=100μs;
Interval(周期的サービスフローJのサイクルを示す)=500μs;及び
基準時間に対する周期的サービスフローKの到着時間のオフセット=1600,000,000,000,110μs。
【0363】
レイテンシジッタが考慮されないシナリオにおいて、フローJのEarliestTransmitOffset(最小オフセットに対応する)及びLatestTransmitOffset(最大オフセットに対応する)は、式(11-4)及び式(13-1)に従って計算され得る。
EarliestTransmitOffset=基準時間に対する周期的サービスフローJの到着時間のオフセット+処理時間=1600,000,000,000,210μs;及び
LatestTransmitOffset=基準時間に対する周期的サービスフローJの到着時間のオフセット+500-120=1600,000,000,000,490μs。
【0364】
レイテンシジッタが考慮されないシナリオにおいて、フローKのEarliestTransmitOffset(最小オフセットに対応する)及びLatestTransmitOffset(最大オフセットに対応する)は、式(11-4)及び式(13-1)に従って計算され得る。
EarliestTransmitOffset=基準時間に対する周期的サービスフローKの到着時間のオフセット+100μs=1600,000,000,000,210μs;及び
LatestTransmitOffset=基準時間に対する周期的サービスフローKの到着時間のオフセット+500-80=1600,000,000,000,530μs。
【0365】
第4デバイスによって返信されるTimeAwareOffset(オフセット選択値に対応する)は、以下の通りであると想定される:
周期的サービスフローJについては、TimeAwareOffset=1600,000,000,000,320μs;及び
周期的サービスフローKについては、TimeAwareOffset=1600,000,000,000,440μs。
【0366】
第4デバイスは、フローJ及びフローKの<Maximum Burst Size in time>を知ることにより、計算を通じてジッタを取得し得ることに留意されたい。各サービスフローのTimeAwareOffsetを決定するとき、第4デバイスは<Maximum Burst Size in time>を参照し得、その結果、第4デバイスによって決定される、フローJに対応するTimeAwareOffset及びフローKに対応するTimeAwareOffsetの間の差は、フローJの<Maximum Burst Size in time>に等しい。したがって、フローJの確定的伝送が確実になる。
【0367】
更に、上記結果に基づいて第1デバイスによって以下の通り決定され得る:
基準時間に対する、周期的サービスフローJの送信時間のオフセット1600,000,000,000,320μs、及び、基準時間に対する、周期的サービスフローKの送信時間のオフセット1600,000,000,000,440μs;及び
周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKに対応するゲート制御スケジューリングパラメータ:1600,000,000,000,320μsのAdminBaseTime、500μsのAdminCycleTime、及びAdminControlList、ここで、GateState=Openの場合、TimeInterval=200μs;及び、GateState=Closedの場合、TimeInterval=300μs。
【0368】
第1デバイスは、上記の決定されたパラメータを第2デバイスへ送信し、これらのパラメータに基づいて第2デバイスによって以下の通り決定される。
基準時間に対する周期的サービスフローJの送信時間のオフセット1600,000,000,000,320μs、及び、基準時間に対する周期的サービスフローKの送信時間のオフセット1600,000,000,000,440μs;及び周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKのOperBaseTime、OperCycleTime、及びOperControlList、ここで、例えば、OperCycleTime=AdminCycleTime=500μs;OperBaseTime=AdminBaseTime=1600,000,000,000,320μs;及びAdminControlListはOperControlListと同一である。
【0369】
第2デバイスは、基準時間に対する周期的サービスフローJの送信時間のオフセット、及び、第2ゲート制御スケジューリングパラメータに基づいて、周期的サービスフローJを第3デバイスへ送信し、基準時間に対する周期的サービスフローKの送信時間のオフセット、及び、第2ゲート制御スケジューリングパラメータに基づいて、周期的サービスフローKを第3デバイスへ送信し得る。これは、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKの確定的レイテンシ要件を満たすことができ、また、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKの間の輻輳を回避できる。
【0370】
ここで、
図12Aを参照して説明が提供される。周期的サービスフローJの最大データパケットの送信に対応する時間長は120μsであり、周期的サービスフローKの最大データパケットの送信に対応する時間長は80μsであるので、周期的サービスフローJに対応するTimeAwareOffset及び周期的サービスフローKに対応するTimeAwareOffsetの間の差は、周期的サービスフローJの最大データパケットに対応する時間長(すなわち、120μs)であり得る。各サイクルにおいてゲート状態が開状態のままである時間長は200μsであり、言い換えれば、各サイクルにおいてゲート状態が開状態のままである時間長は、周期的サービスフローJの最大データパケットに対応する時間長及び周期的サービスフローKの最大データパケットに対応する時間長の和である。ゲート状態が200μsにわたって開にスイッチングされた後に、ゲート状態は閉にスイッチングされる。加えて、周期的サービスフローJのサイクルは、周期的サービスフローKのサイクルと同一であり、すなわち、500μsである。言い換えれば、ゲート状態が300μsにわたって閉にスイッチングされた後に、次のサイクルに入り、ゲート状態は改めて開にスイッチングされる。
【0371】
上記方式において、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKの異なるサービスフロー送信時間、及び、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKに対応するゲート制御スケジューリングパラメータが構成され、その結果、同一の優先度を有し、かつ、同時に第2デバイスに到着するサービスフローの間の輻輳を回避でき、サービスフローの確定的レイテンシ要件を確実にできる。
【0372】
例2:同一の優先度を有する複数のサービスフローが同時に到着するとき、第1デバイスは、複数のサービスフローを1つの伝送キューに配置し、複数のサービスフローの各々の最小オフセット、最大オフセット、及び、優先度を第4デバイスへ送信する。第4デバイスは各サービスフローについてオフセット選択値を構成し得る。各サービスフローに対応するオフセット選択値は、サービスフローに対応する最小オフセットより大きい又はそれに等しく、サービスフローに対応する最大オフセットより小さい又はそれに等しく、複数のサービスフローに別々に対応する確定的レイテンシ要件を満たす。第1デバイスは、複数のサービスフローに別々に対応するオフセット選択値及び対応するジッタの間の差の最小値に基づいて、AdminBaseTimeを決定し、複数のサービスフローに別々に対応するサイクルの最小公倍数に基づいてAdminCycleTimeを決定し、各サービスフローの最大データパケットに対応する時間長に基づいて、ゲート状態が開である時間長を決定し得る。
【0373】
この場合、第1デバイスは、複数のサービスフローに別々に対応するサービスフロー送信時間を直接構成するのではなく、AdminBaseTimeを使用することによって複数のサービスフローについてのサービスフロー送信時間を黙示的に示し得る。サービスフロー送信時間は、複数のサービスフローにおける任意のサービスフローのサービスフロー送信時間であり得、サービスフロー後に別のサービスフローがランダムに送信され、言い換えれば、各サービスフローの送信順序は指定されない。ゲート状態が開である十分な時間長が確保され、ゲート状態が開であるときに複数のサービスフローを第2デバイスからすべて送信できることを確実にする。
【0374】
例えば、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKは同一の優先度を有する。周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKの具体的なパラメータについては、例1の説明を参照されたい。
【0375】
同様に、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKのジッタ(Jitter)が、レイテンシジッタの上述の関連する説明に基づいて計算され得る。
周期的サービスフローJについて、Jitter=40μs;及び
周期的サービスフローKについて、Jitter=60μsである。
【0376】
したがって、フローJのEarliestTransmitOffset(最小オフセットに対応)及びLatestTransmitOffset(最大オフセットに対応)は、式(12-3)及び式(14)に従って計算され得る。
EarliestTransmitOffset=基準時間に対する周期的サービスフローJの到着時間のオフセット+処理時間+Jitter=1600,000,000,000,250μs;及び
LatestTransmitOffset=基準時間に対する周期的サービスフローJの到着時間のオフセット+500-120-Jitter=1600,000,000,000,450μs。
【0377】
フローKのEarliestTransmitOffset(最小オフセットに対応する)及びLatestTransmitOffset(最大オフセットの対応)は、式(12-3)及び式(14)に従って計算され得る。
EarliestTransmitOffset=基準時間に対する周期的サービスフローKの到着時間のオフセット+100μs+Jitter=1600,000,000,000,270μs;及び
LatestTransmitOffset=基準時間に対する周期的サービスフローKの到着時間のオフセット+500-80-Jitter=1600,000,000,000,470μs。
【0378】
第4デバイスによって返されるTimeAwareOffset(オフセット選択値に対応する)は、以下の通りであると想定される:
周期的サービスフローJについては、TimeAwareOffset=1600,000,000,000,320μs;及び
周期的サービスフローKについては、TimeAwareOffset=1600,000,000,000,340μs。
【0379】
第1デバイスは、対応するジッタを各TimeAwareOffsetから減算して、以下を取得する:フローJに対応するTimeAwareOffset及び対応するジッタの間の差は、1600,000,000,000,320-40=1600,000,000,000,280μsであり、フローKに対応するTimeAwareOffset及び対応するジッタの間の差は、1600,000,000,000,340-60=1600,000,000,000,280μsである。更に、第1デバイスは、上記結果に基づいて、AdminBaseTimeが1600,000,000,000280μsであると決定し得る。第1デバイスは更に、AdminCycleTimeが500μsであると決定し、AdminCycleTime及び<Maximum Burst Size in time>に基づいてAdminControlListを構成し、ここで、GateState=Openの場合、TimeInterval=200μsであり;GateState=Closedの場合、TimeInterval=300μsである。
【0380】
第4デバイスは、第1デバイスによって送信されたサービスフローの優先度に基づいて、フローJ及びフローKが同一の優先度のサービスフローであると決定し、フローJ及びフローKの<Maximum Burst Size in time>に基づく計算を通じてジッタを取得し得ることに留意されたい。各サービスフローのTimeAwareOffsetを決定するとき、第4デバイスはジッタを参照し得、その結果、第1デバイスによって決定される、フローJに対応するTimeAwareOffset及び対応するジッタの間の差、及び、フローKに対応するTimeAwareOffset及び対応するジッタの間の差は、同一の時間オフセットに対応し、すなわちAdminBaseTimeである。
【0381】
ここで
図12Bを参照して説明が提供される。周期的サービスフローJの最大データパケットの送信に対応する時間長が120μsであり、周期的サービスフローKの最大データパケットの送信に対応する時間長が80μsであるので、各サイクルにおいてゲート状態が開状態のままである時間は、200μsである。言い換えれば、ゲート状態が200μsにわたって開にスイッチングされた後に、ゲート状態が閉にスイッチングされる。加えて、周期的サービスフローJのサイクルは、周期的サービスフローKのサイクルと同一であり、すなわち、500μsである。言い換えれば、ゲート状態が300μsにわたって閉にスイッチングされた後に、次のサイクルに入り、ゲート状態は改めて開にスイッチングされる。
【0382】
周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKのAdminBaseTime、AdminCycleTime、及びAdminControlListを受信した後に、第2デバイスは、これらのパラメータに基づいて周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKのOperBaseTime、OperCycleTime、及びOperControlListを決定し得る。例えば、
OperCycleTime=AdminCycleTime=500μs;
OperBaseTime=AdminBaseTime=1600,000,000,000,280μs;及び
AdminControlListはOperControlListと同一である。
【0383】
図12Cに示されるように、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKは同一の優先度を有するので、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKは同一の伝送キューにおいて伝送される。説明を容易にするために、第2デバイスの出口ポートは2つの伝送キューのみをサポートすると想定される。周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKは、伝送キュー1において伝送され、別の周期的サービスフローMは伝送キュー0において伝送されると想定される。周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKについての第2デバイスのゲート制御動作プロセスの説明を容易にするべく、ここでは、周期的サービスフローMは、低伝送レイテンシ要件を有さず、周期的サービスフローMは、伝送ノードがアイドルリソースを有するときに伝送されると想定される。AdminBaseTime T00に対応する時点が例として使用される。この場合、伝送キュー1のゲート制御状態が開であり、第2デバイスは、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKを送信し得る。周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKが第2デバイスに同時に到着する場合、周期的サービスフローJがまず送信され得、次に、周期的サービスフローKが送信され;又は、周期的サービスフローKがまず送信され得、次に、周期的サービスフローJが送信される。ゲート制御状態が開である時間長は200μsであり、第2デバイスは、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKの送信を完了する。T01に対応する時点において、各伝送キューのゲート制御状態が変化する。この場合、伝送キュー1のゲート制御状態が閉であり、ゲート制御状態が開である時間長は300μsである。第2デバイスは、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKの送信を停止し、周期的サービスフローMの送信を開始する。T02に対応する時点において、ゲート制御動作は、1サイクル、すなわち、OperCycleTime(500μs)にわたって継続する。T00に対応する時点におけるゲート制御動作は、T02に対応する時点において繰り返し実行されることを開始する。
【0384】
例2において、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKに対応するゲート制御状態が開であるたびに、第1デバイスは、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKを送信する順序を示さず、言い換えれば、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKを送信する順序は決定されず、例えば、第2デバイスはまず周期的サービスフローJを送信し得、又は、まず周期的サービスフローKを送信し得るが、それでも第2デバイス、及び、第2デバイス及び第3デバイスの間の伝送ノードのマイクロバースト及びマイクロ輻輳はなお生じないことに留意されたい。原因は、第1デバイスが周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKについて十分な送信時間を確保するように第2デバイスを構成し得、言い換えれば、ゲート制御状態が開である時間長が十分であるからである。第2デバイスについては、まず送信されるのが周期的サービスフローJ又は周期的サービスフローKのいずれであるかに関係なく、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKの送信は、ゲート制御状態が開である時間長内に完了され得る。同様に、第2デバイス及び第3デバイスの間の伝送ノードについては、まず受信されるのが周期的サービスフローJ又は周期的サービスフローKのいずれであるかに関係なく、第4デバイスは、2つの周期的サービスフローを伝送するために、ゲート制御状態が開である固定的かつ十分な時間長を確保するように伝送ノードを構成し得、その結果、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKの送信は、ゲート制御状態が開である時間長内に完了できる。本願の本実施形態において提供される解決策によれば、第2デバイス、及び、第2デバイス及び第3デバイスの間の伝送ノードが、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKを伝送するための十分なリソースを確保することを確実にでき、その結果、周期的サービスフローJの伝送時間の確定性及び周期的サービスフローKの伝送時間の確定性を実装できる。
【0385】
言い換えれば、例2において、ゲート制御スケジューリングパラメータが、同一の優先度を有するサービスフローについて、サービスフロー送信時間を黙示的に示すために使用され、ゲート制御スケジューリングパラメータを使用することによって伝達されるサービスフロー送信時間は、伝送キューにおける複数のサービスフローを順次に送信するために使用され得、ゲート制御状態が開である時間は、複数のサービスフローの伝送の完了を確実にするのに十分であり、その結果、確定的伝送が実装され、全体的なネットワークパフォーマンスが改善される。
【0386】
例3:異なる優先度を有する複数のサービスフローが同時に到着しないとき、第1デバイスは、複数のサービスフローを異なる伝送キューに配置する。第1デバイスは、複数のサービスフローの各々の最小オフセット、最大オフセット、及び優先度を第4デバイスへ送信し得る。第4デバイスは、各サービスフローについて異なるオフセット選択値を構成し得る。例えば、第4デバイスによって決定される、複数のサービスフローに別々に対応するオフセット選択値における、任意の2つの隣接して送信されるサービスフローのオフセット選択値の間の間隔は、2つのサービスフローにおける、より高い優先度を有するサービスフローの最大データパケットに対応する時間長より小さくなく、その結果、高い優先度を有するサービスフローが、低い優先度を有するサービスフローの前に送信されること、及び、複数のサービスフローの送信中に輻輳が発生しないことを確実にする。加えて、各サービスフローに対応するオフセット選択値は、サービスフローに対応する最小オフセットより大きい又はそれに等しく、サービスフローに対応する最大オフセットより小さい又はそれに等しく、複数のサービスフローに別々に対応する確定的レイテンシ要件を満たす。更に、第1デバイスは、複数のサービスフローに別々に対応するオフセット選択値に基づいて、各サービスフローのサービスフロー送信時間を決定し、サービスフロー送信時間を第2デバイスへ送信し得る。
【0387】
加えて、第1デバイスは、複数のサービスフローに別々に対応するオフセット選択値における最小値に基づいてAdminBaseTimeを決定し、複数のサービスフローに別々に対応するサイクルの最小公倍数に基づいてAdminCycleTimeを決定する。
【0388】
例えば、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKは異なる優先度を有し、周期的サービスフローJの優先度は、周期的サービスフローKの優先度より高く、言い換えれば、周期的サービスフローJは、周期的サービスフローKに対して優先的に送信される。周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKの両方はダウンリンクサービスフローである。EarliestTransmitOffsetが最小オフセットに対応し、LatestTransmitOffsetが最大オフセットに対応し、TimeAwareOffsetがオフセット選択値に対応する。以下の例では、LatestTransmitOffsetが、最大オフセットを決定する方式A*において計算される。LatestTransmitOffsetは代替的に、方式B*又は方式C*において計算され得ることが理解され得る。これは単に例であり、本願の本実施形態において限定されるものではない。
【0389】
周期的サービスフローJのパラメータは以下の通りである。
<Maximum Burst Size in time>(周期的サービスフローJの最大データパケットの送信に対応する時間長を示す)=(120μsの時間);
Interval(周期的サービスフローJのサイクルを示す)=400μs;
Jitter(周期的サービスフローJのジッタを示す)=0μs(周期的サービスフローJと同一の優先度を有する他のサービスフローが無いので、ジッタは0である);
処理時間=100μs;及び
基準時間に対する周期的サービスフローJの到着時間のオフセット=1600,000,000,000,120μs。
【0390】
したがって、周期的サービスフローJのEarliestTransmitOffset(最小オフセットに対応)及びLatestTransmitOffset(最大オフセットに対応)は、式(11-4)及び式(13-1)に従って計算され得る。
EarliestTransmitOffset=基準時間に対する周期的サービスフローJの到着時間のオフセット+100μs+Jitter=1600,000,000,000,220μs;及び
LatestTransmitOffset=基準時間に対する周期的サービスフローJの到着時間のオフセット+400-120-Jitter=1600,000,000,000,400μs。
【0391】
周期的サービスフローKのパラメータは以下の通りである。
<Maximum Burst Size in time>(周期的サービスフローKの最大データパケットの送信に対応する時間長を示す)=(80μsの時間)
Interval(周期的サービスフローKのサイクルを示す)=800μs;
Jitter(周期的サービスフローKのジッタを示す)=0μs;
処理時間=100μs;及び
基準時間に対する周期的サービスフローKの到着時間のオフセット=1600,000,000,000,100μs。
【0392】
同様に、周期的サービスフローKのEarliestTransmitOffset(最小オフセットに対応)及びLatestTransmitOffset(最大オフセットに対応)は、式(11-4)及び式(13-1)に従って計算され得る。
EarliestTransmitOffset=基準時間に対する周期的サービスフローKの到着時間のオフセット+100μs+Jitter=1600,000,000,000,200μs;及び
LatestTransmitOffset=基準時間に対する周期的サービスフローKの到着時間のオフセット+800-80-Jitter=1600,000,000,000,820μs。
【0393】
第1デバイスは、周期的サービスフローJのEarliestTransmitOffset及びLatestTransmitOffset、及び、周期的サービスフローJの優先度を第4デバイスへ送信し、周期的サービスフローKのEarliestTransmitOffset及びLatestTransmitOffset、及び、周期的サービスフローKの優先度を第4デバイスへ送信する。第4デバイスは、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKの各々について、EarliestTransmitOffsetからLatestTransmitOffsetまでの範囲における値をTimeAwareOffset(オフセット選択値に対応する)として決定する。第4デバイスによって返される、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKのTimeAwareOffset(オフセット選択値に対応する)は、以下の通りであると想定される。
周期的サービスフローJについては、TimeAwareOffset=1600,000,000,000,260μs;及び
周期的サービスフローKについては、TimeAwareOffset=1600,000,000,000,380μs。
【0394】
周期的サービスフローKのTimeAwareOffset及び周期的サービスフローJのTimeAwareOffsetの間の差が、フローKの<Maximum Burst Size in time>であることに留意されたい。このように、周期的サービスフローK及び周期的サービスフローJは、ずらされる方式で送信され得、輻輳が発生しない。当然、本願はこれに限定されるものではない。周期的サービスフローKのTimeAwareOffset及び周期的サービスフローJのTimeAwareOffsetの間の差は代替的に、フローKの<Maximum Burst Size in time>より大きいことがあり得る。
【0395】
第1デバイスは、異なるフローのTimeAwareOffsetに基づいて、AdminBaseTimeは1600,000,000,000,260μsである(例えば、異なるフローのTimeAwareOffsetにおける最小値である)と決定し得る。第1デバイスは更に、AdminCycleTimeが800μs(すなわち、周期的サービスフローJに対応するInterval及び周期的サービスフローKに対応するIntervalの最小公倍数)であると決定し、AdminCycleTime、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKに対応するInterval、及び、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKに対応する<Maximum Burst Size in time>に基づいて、AdminControlListを構成する。
【0396】
ここで、
図12Dを参照して説明が提供される。周期的サービスフローJが位置するキューについては、周期的サービスフローJの最大データパケットの送信に対応する時間長が120μsであるので、ゲート状態が各サイクルにおいて開状態のままである時間は120μsである。言い換えれば、周期的サービスフローJが位置するキューのゲート状態が120μsにわたって開にスイッチングされた後に、周期的サービスフローJが位置するキューのゲート状態が閉にスイッチングされる。加えて、周期的サービスフローJのサイクルは400μsである。言い換えれば、周期的サービスフローJが位置するキューのゲート状態が280μsにわたって閉にスイッチングされた後に、次のサイクルに入り、周期的サービスフローJが位置するキューのゲート状態が改めて開にスイッチングされる。したがって、周期的サービスフローJのAdminControlListが、以下を含む:GateState=Openである場合、TimeInterval=120μs(ゲート状態が120μsにわたって開にスイッチングされることを示す)であり;GateState=Closedである場合、TimeInterval=280μs(ゲート状態が280μsにわたって開にスイッチングされることを示す)であり;GateState=Openである場合、TimeInterval=120μsであり;GateState=Closedである場合、TimeInterval=280μsである。
【0397】
周期的サービスフローKが位置するキューについては、周期的サービスフローKのゲート状態は最初、閉であり、周期的サービスフローJのゲート状態が閉になるまで、開にスイッチングされる。他の原理は周期的サービスフローJと同様である。したがって、周期的サービスフローKのAdminControlListは以下を含む:GateState=Closedである場合、TimeInterval=120μsであり;GateState=Openである場合、TimeInterval=80μsであり;GateState=Closedである場合、TimeInterval=720μsであり:GateState=Openである場合、TimeInterval=80μsであり;GateState=Closedである場合、TimeInterval=720μsである。
【0398】
第1デバイスは、AdminBaseTime、AdminCycleTime、周期的サービスフローJのAdminControlList、及び周期的サービスフローKのAdminControlListを決定することに加えて、周期的サービスフローJのサービスフロー送信時間、すなわち、AdminBaseTimeも決定し、周期的サービスフローKのサービスフロー送信時間を決定し、具体的には、AdminBaseTime、周期的サービスフローJのAdminControlList、及び、周期的サービスフローKのAdminControlListに基づいて、周期的サービスフローKのゲート状態が開である時間を、周期的サービスフローKのサービスフロー送信時間として決定すると理解され得る。
【0399】
第2デバイスは、AdminBaseTime、AdminCycleTime、及び、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKのAdminControlListを受信した後に、これらのパラメータ、OperBaseTime、OperCycleTime、及び周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKのOperControlListに基づいて、周期的サービスフローKのサービスフロー送信時間及び周期的サービスフローJのサービスフロー送信時間を決定し得る。例えば:
OperCycleTime=AdminCycleTime=800μs;
OperBaseTime=AdminBaseTime=1600,000,000,000,260μs;及び
AdminControlListは、OperControlListと同一である。
【0400】
ここでは
図12Dを参照して説明を提供する。OperBaseTimeに対応する時間オフセットにおいて、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKが別々に位置するキューは、それぞれのOperControlListに基づいて動作を実行する。
【0401】
例えば、周期的サービスフローJについては、1600,000,000,000,260μsに対応する時間オフセットにおいて、周期的サービスフローJの伝送キューのゲート状態は開である。ゲート状態が開である時間長は120μsである。1600,000,000,000,380μsに対応する時間オフセットにおいて、周期的サービスフローJの伝送キューのゲート状態は閉である。ゲート状態が閉である時間長は280μsである。1600,000,000,000,660μsに対応する時間オフセットにおいて、周期的サービスフローJの伝送キューのゲート状態は、改めて開であり、次のサイクルに入る。残りは類推によって推定され得る。
【0402】
周期的サービスフローKについては、1600,000,000,000,260μsに対応する時間オフセットにおいて、周期的サービスフローKの伝送キューのゲート状態は閉である。ゲート状態が閉である時間長は120μsである。1600,000,000,000,380μsに対応する時間オフセットにおいて、周期的サービスフローKの伝送キューのゲート状態は開である。ゲート状態が開である時間長は80μsである。1600,000,000,000,460μsに対応する時間オフセットにおいて、周期的サービスフローKの伝送キューのゲート状態は、改めて閉であり、次のサイクルに入る。残りは類推によって推定され得る。
【0403】
図12Eに示されるように、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKは異なる優先度を有するので、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKは別々に異なる伝送キューにおいて伝送される。説明を容易にするべく、周期的サービスフローJは伝送キュー1において伝送され、周期的サービスフローKは伝送キュー0において伝送されると想定する。AdminBaseTime T00に対応する時点において、周期的サービスフローJに対応する伝送キュー1のゲート制御状態は開であり、周期的サービスフローKに対応する伝送キュー0のゲート制御状態は閉である。この場合、第2デバイスは周期的サービスフローJを送信し得、伝送キュー1のゲート制御状態が開である時間長は120μsである。第2デバイスは周期的サービスフローJの送信を完了する。T01に対応する時点において、伝送キューのゲート制御状態が変化し、周期的サービスフローJに対応する伝送キュー1のゲート制御状態は閉であり、周期的サービスフローKに対応する伝送キュー0のゲート制御状態は開である。この場合、第2デバイスは周期的サービスフローKを送信し得、伝送キュー0のゲート制御状態が開である時間長は80μsである。第2デバイスは周期的サービスフローKの送信を完了する。T02に対応する時点において、伝送キューのゲート制御状態は改めて変化し、周期的サービスフローJに対応する伝送キュー1のゲート制御状態は閉であり、周期的サービスフローKに対応する伝送キュー0のゲート制御状態は閉である。この状態は、T03に対応する時点まで、200μsにわたって継続する。T03に対応する時点において、周期的サービスフローJに対応する伝送キュー1のゲート制御状態は開であり、周期的サービスフローKに対応する伝送キュー0のゲート制御状態は閉である。この場合、第2デバイスは周期的サービスフローJを送信し得、ゲート制御状態が開である時間長は120μsである。第2デバイスは、周期的サービスフローJの送信を完了する。T04に対応する時点において、伝送キューのゲート制御状態は変化し、周期的サービスフローJに対応する伝送キュー1のゲート制御状態は閉であり、周期的サービスフローKに対応する伝送キュー0のゲート制御状態は閉である。この状態は280μsにわたって継続する。T00に対応する時点からT05に対応する時点まで、ゲート制御動作は、1サイクル、すなわち、OperCycleTime(800μs)に対応する。T00に対応する時点に対応するゲート制御動作は、T05に対応する時点において、繰り返しを開始する。
【0404】
例1において、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKは異なる優先度を有し、異なる時間に第2デバイスに到着するが、本願の本実施形態において提供される方法は、高優先度のサービスフローが優先的に送信されることを確実にできることに留意されたい。具体的には、周期的サービスフローJの優先度は、周期的サービスフローKの優先度より高い。本願の本実施形態において提供される方法によれば、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKが位置する異なる伝送キューに対応するゲート制御状態及び時間長が制御される。周期的サービスフローKが、周期的サービスフローJより早く第2デバイスに到着するとき、より高い優先度を有する周期的サービスフローJがなお優先的に送信され得る。これにより、周期的サービスフローKが送信されているので、周期的サービスフローKの送信を完了するまで待ってから周期的サービスフローJを送信する必要があるという場合を回避する。
【0405】
いくつかの実施形態において、第1デバイスは更に、ゲート制御スケジューリングパラメータを決定するために使用される情報を第2デバイスへ送信し得、第2デバイスはゲート制御スケジューリングパラメータを決定する。ここでゲート制御スケジューリングパラメータを決定するために使用される情報は、各サービスフローのサイクル、各サービスフローのオフセット選択値、各サービスフローに対応する最大データパケットに対応する時間長、及び同様のものを含み得る。
【0406】
加えて、本願の本実施形態において、第4デバイスは更に、ユーザプレーントポロジ(アクセスネットワークデバイス、ユーザプレーンネットワーク要素、及び、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間の伝送ノードを含む)、各伝送ノードの能力情報、及び、第1デバイスによって送信される、第1サービスフローについての情報、例えば、上記実施形態における最小オフセット及び最大オフセットに基づいて、第1サービスフローの転送経路(具体的には、第2デバイスから第3デバイスへの転送経路)を決定する;及び、転送経路上で伝送ノードを構成する、具体的には、対応するゲート制御スケジューリングパラメータを各伝送ノードへ送信するように構成されることが更に留意されるべきである。ここでのゲート制御スケジューリングパラメータは、伝送ノードについてのゲート制御スケジューリングパラメータである。例えば、第2デバイスのネクストホップ伝送ノードのゲート制御スケジューリングパラメータにおけるAdminBaseTimeは、第2デバイスのゲート制御スケジューリングパラメータにおけるAdminBaseTime+第2デバイスから第2デバイスのネクストホップ伝送ノードへ必要な最大伝送レイテンシであり得る。他のパラメータの内容は同一である。伝送ノードは更に、伝送ノードの能力情報(サービスフローの転送経路を構成し、対応するゲート制御スケジューリングパラメータを決定するために第4デバイスによって使用される)を第4デバイスへ送信し得、ゲート制御スケジューリングパラメータを受信する伝送ノードは、受信されたゲート制御スケジューリングパラメータに基づいて第1サービスフローを転送する。第4デバイスがどのように第1サービスフローの転送経路を決定し、転送経路上の伝送ノードを構成するかは、本願において限定されるものではない。したがって、第2デバイス、及び、第2デバイスから第3デバイスまでの決定された転送経路上の伝送ノードの構成を通じて、第2デバイス及び第3デバイスの間の確定的伝送レイテンシ要件を確実にできる。
【0407】
以下の
図13及び
図14は、
図6A及び
図6Bに示されるアーキテクチャを参照して、第1サービスフローの伝送手順を説明する。
図13及び
図14の例において、SMFが、第1デバイスの機能を実装するように構成されている。
図13において、第1サービスフローはアップリンクサービスフローであり、AN-TTは、gNBの外側に独立に展開されるデバイスであり、又は、AN-TTは、gNBの内側における機能モジュールとして使用される。
【0408】
S1301:SMFネットワーク要素は、DS-TT及びUEにおける第1サービスフローの滞留時間(UE-DS-TT-Residence Time)をUEから取得する。
【0409】
加えて、SMFネットワーク要素は更に、パラメータ、例えば、DS-TTポートのMACアドレスを取得し得る。これは、本願において限定されるものではない。DS-TT及びUEにおける第1サービスフローの滞留時間(UE-DS-TT-Residence Time)は、PDUセッション確立要求メッセージに保持され得、UEによって、gNB及びAMFネットワーク要素を通じてSMFネットワーク要素へ送信される。
【0410】
詳細については、方式1における関連する説明を参照されたい。重複部分については、改めて説明しない。
【0411】
S1302:SMFネットワーク要素は、AN-TTの処理時間情報及びAN-TTのポート情報を取得する。
【0412】
例えば、AN-TTが、gNBの外側に独立に展開されるデバイスであるとき、SMFネットワーク要素は、AN-TTの処理時間情報及びAN-TTのポート情報をAN-TTから取得し得るか、又は、AN-TTの処理時間情報及びAN-TTのポート情報をgNBから取得し得る。この場合、AN-TTの処理時間情報及びAN-TTのポート情報は、AN-TTによってgNBへ送信され、又は、gNB上で構成される。
【0413】
例えば、AN-TTがgNBの内側の機能モジュールとして使用されるとき、SMFネットワーク要素は、AN-TTの処理時間情報及びAN-TTのポート情報をgNBから取得し得る。この場合、AN-TTの処理時間情報はまた、gNBの処理時間情報と称される。
【0414】
AN-TTのポート情報は具体的には、各ポートの識別子を含み、ここで、各ポートの識別子は、各ポートのMACアドレス及びインタフェース名を含む。加えて、AN-TTのポート情報は更に別のパラメータを含み得る。これは、本願において限定されるものではない。
【0415】
例えば、SMFネットワーク要素は、AN-TTの処理時間情報に基づいて、AN-TTにおける第1サービスフローの処理時間を決定し得る。AN-TTの処理時間情報の具体的な内容については、段階810における第2デバイスの処理時間情報の関連する説明を参照されたい。
【0416】
S1303:PCFネットワーク要素がPCCルールをSMFネットワーク要素へ送信する。
【0417】
PCCルールはTSCアシスタンスコンテナを含み、TSCアシスタンスコンテナは、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び第1サービスフローの方向を含む。PCCルールは更に、サービス要件記述パラメータを含み得、サービス要件記述パラメータは最大バーストサイズを含み得る。加えて、TSCアシスタンスコンテナ及びサービス要件パラメータは更に他のパラメータを含み得る。具体的な内容については、方式1における関連する内容を参照されたい。ここでの第1サービスフローのバースト到着時間についての情報は、第1サービスフローがDS-TTに到着する時間についての情報である。
【0418】
図6Aに対応して、PCFネットワーク要素は、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、第1サービスフローの方向、及び、サービス要件記述パラメータをTSN AFネットワーク要素から取得し得る。
【0419】
図6Bに対応して、PCFネットワーク要素は、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、第1サービスフローの方向、及び、サービス要件記述パラメータをTSCTSFネットワーク要素から取得し得る。
【0420】
例えば、PCFネットワーク要素は、TSN AFネットワーク要素又はTSCTSFネットワーク要素から取得された、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、第1サービスフローの方向、及び、サービス要件記述パラメータに基づいて、PCCルールを生成し、PCCルールをSMFネットワーク要素へ送信し得る。SMFネットワーク要素は、PCCルールをQoSフローに関連付け、QoSフローは、第1サービスフローに対応するQoSフローである。
【0421】
5GSシステムにおいて、第1サービスフローは、TSN AF又はTSCTSFによる集約を通じて取得されるサービスフローであり得る。言い換えれば、TSN AF又はTSCTSFは、同一又は同様の特徴を有する複数のサービスフローを集約して、第1サービスフローを取得する。
【0422】
S1304:SMFネットワーク要素は、最小オフセット及び最大オフセットを決定する。
【0423】
最小オフセットはまた、最も早いオフセットと称され得、最大オフセットはまた、最も遅いオフセットと称され得る。例えば、SMFネットワーク要素はTSpecTimeAwareを決定する。最小オフセットは、TSpecTimeAwareにおけるEarliestTransmitOffsetに対応し、最大オフセットはTSpecTimeAwareにおけるLatestTransmitOffsetに対応する。最小オフセットがEarliestTransmitOffsetであり最大オフセットがLatestTransmitOffsetである例が、単に説明のために下で使用される。
【0424】
(1)SMFネットワーク要素はEarliestTransmitOffsetを決定する。
【0425】
例えば、SMFネットワーク要素は、式(11-3)又は式(12-2)に従って、S1301におけるUE-DS-TT-Residence Time、S1302におけるgNBの処理時間情報、S1303におけるPCCルールにおける第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、及び、PCCルールに基づいて決定されるPDB1に基づいて、EarliestTransmitOffsetを決定し得る。
【0426】
(2)SMFネットワーク要素はLatestTransmitOffsetを決定する。
【0427】
例えば、SMFネットワーク要素は、式(13-2)又は式(14)に従って、S1301におけるUE-DS-TT-Residence Time、S1303におけるPCCルールにおける第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、サービス要件記述パラメータに含まれる最大バーストサイズ、及び、PCCルールに基づいて決定されたPDB1に基づいて、LatestTransmitOffsetを決定し得る。
【0428】
代替的に、SMFネットワーク要素がAN-TTにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長を取得する場合、SMFネットワーク要素は、式(15-2)又は式(16)に従って、S1302におけるAN-TTの処理時間情報、AN-TTにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長、S1301におけるUE-DS-TT-Residence Time、S1303におけるPCCルールにおける第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、及び、PCCルールに基づいて決定されたPDB1に基づいて、LatestTransmitOffsetを決定し得る。SMFネットワーク要素によって、AN-TTにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長を取得することについては、上記関連する段落における説明を参照されたい。ここでは、詳細を再び説明しない。例えば、この場合、SMFネットワーク要素は更に、UPFネットワーク要素の処理時間情報をUPFネットワーク要素から取得する必要がある。
【0429】
代替的に、SMFネットワーク要素は、LatestTransmitOffsetの2つの値を決定した後に、より小さな値をLatestTransmitOffsetとして選択し得る。
【0430】
AN-TTがgNBの内側の機能モジュールとして使用されるとき、SMFネットワーク要素は、PCCルールに基づいてPDB1を決定することが理解され得る。AN-TTが、gNBの外側に独立に展開されるデバイスであるとき、SMFネットワーク要素は、PCCルールに基づいてPDB1'を決定し、言い換えれば、PDB1はPDB1'で置き換えられる。
【0431】
S1305:SMFネットワーク要素は、第1サービスフローの識別子(StreamID)、最小オフセット、及び最大オフセットをCNC-TNネットワーク要素へ送信する。
【0432】
加えて、SMFネットワーク要素は更に、第1サービスフローの優先度(StreamRank)、第1サービスフローのサイクル、最大フレームのサイズ、AN-TT及びN3-TTネットワーク要素の間の最大レイテンシ要件、及び、AN-TTのポート情報における少なくとも1つのパラメータをCNC-TNネットワーク要素へ送信し得る。
【0433】
最大フレームのサイズは最大バーストサイズに基づいて決定される。AN-TT及びN3-TTネットワーク要素の間の最大レイテンシ要件を決定する方式については、
図8の実施形態における関連する説明を参照されたい。ここでは、詳細を再び説明しない。
【0434】
S1306:CNC-TNネットワーク要素は、受信された最小オフセット及び最大オフセットに基づいて、オフセット選択値を決定し、第1サービスフローの識別子及びインタフェース構成情報をSMFネットワーク要素へ送信する。
【0435】
インタフェース構成情報はInterfaceID及びオフセット選択値を含み得、InterfaceIDは、S1302におけるAN-TTのポート情報によって示されるポートを識別するために使用される。
【0436】
オフセット選択値はTimeAwareOffsetである。TimeAwareOffset≧EarliestTransmitOffset及びTimeAwareOffset≦LatestTransmitOffsetである。
【0437】
S1307:SMFネットワーク要素は、CNC-TNネットワーク要素によって返されるオフセット選択値に基づいてゲート制御スケジューリングパラメータを決定する。ゲート制御スケジューリングパラメータは、AdminBaseTime、AdminCycleTime、及びAdminControlListを含む。
【0438】
例えば、SMFネットワーク要素は、オフセット選択値、第1サービスフローのサイクル、及び最大バーストサイズに基づいて、ゲート制御スケジューリングパラメータを決定する。詳細については、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKを使用することによって示される例1、例2、例3を参照されたい。詳細はここで改めて説明されない。
【0439】
S1308:SMFネットワーク要素はゲート制御スケジューリングパラメータを送信する。
【0440】
AN-TTが、gNBの外側に独立に展開されるデバイスであるとき、SMFネットワーク要素は、ゲート制御スケジューリングパラメータをAN-TTへ送信し;又は、SMFは、ゲート制御スケジューリングパラメータをgNBへ送信し、gNBは、ゲート制御スケジューリングパラメータをAN-TTへ送信する。
【0441】
AN-TTがgNBの内側の機能モジュールとして使用されるとき、SMFネットワーク要素はゲート制御スケジューリングパラメータをgNBへ送信する。gNBは、内部インタフェースを通じてAN-TTにゲート制御スケジューリングパラメータを通知する。
【0442】
加えて、SMFネットワーク要素は更にInterfaceIDを送信する。
【0443】
上記の方法によれば、SMFネットワーク要素は、AN-TTについて、第1サービスフローに関連付けられたゲート制御スケジューリングパラメータを構成し、AN-TTは、SMFネットワーク要素の構成に従ってサービスフローを伝送し、その結果、第1サービスフロー及び別のサービスフローの間の輻輳の問題を回避できる。したがって、第1サービスフローの確定的レイテンシ要件は満たされ、AN-TT及びN3-TTの間の低レイテンシ伝送を実装でき、全体的なネットワークパフォーマンスを改善できる。
【0444】
図14において、第1サービスフローはダウンリンクサービスフローである。
【0445】
S1401:SMFネットワーク要素は、UPFネットワーク要素の処理時間情報及びN3-TTのポート情報をUPFネットワーク要素から取得する。
【0446】
N3-TTのポート情報は具体的には、各ポートの識別子を含み、ここで、各ポートの識別子は、各ポートのMACアドレス及びインタフェース名を含む。加えて、N3-TTのポート情報は更に別のパラメータを含み得る。これは、本願において限定されるものではない。
【0447】
例えば、SMFネットワーク要素は、UPFネットワーク要素の処理時間情報をUPFネットワーク要素から取得し、UPFネットワーク要素の処理時間情報に基づいて、UPFネットワーク要素における第1サービスフローの処理時間を決定し得る。UPFネットワーク要素の処理時間情報の具体的な内容については、段階810における第2デバイスの処理時間情報の関連する説明を参照されたい。加えて、UPFネットワーク要素の処理時間情報を取得する方式は、N3-TTのポート情報を取得する方式と同様である。詳細については、段階810における、第1デバイスによって、ユーザプレーンネットワーク要素の処理時間情報をユーザプレーンネットワーク要素から取得することの関連する説明を参照されたい。重複部分については、改めて説明しない。
【0448】
S1402:PCFネットワーク要素がPCCルールをSMFネットワーク要素へ送信する。
【0449】
例えば、PCCルールはTSCアシスタンスコンテナを含み、TSCアシスタンスコンテナは、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び第1サービスフローの方向を含む。PCCルールは更にサービス要件記述パラメータを含み、サービス要件記述パラメータは最大バーストサイズを含む。加えて、TSCアシスタンスコンテナ及びサービス要件パラメータは更に他のパラメータを含み得る。具体的な内容については、方式1における関連する内容を参照されたい。S1303との相違点は、ここでの第1サービスフローのバースト到着時間についての情報が、第1サービスフローがNW-TTに到着する時間についての情報であるという点にある。
【0450】
S1403:SMFネットワーク要素は、最小オフセット及び最大オフセットを決定する。
【0451】
最小オフセットはまた、最も早いオフセットと称され得、最大オフセットはまた、最も遅いオフセットと称され得る。例えば、SMFネットワーク要素はTSpecTimeAwareを決定する。最小オフセットは、TSpecTimeAwareにおけるEarliestTransmitOffsetに対応し、最大オフセットはTSpecTimeAwareにおけるLatestTransmitOffsetに対応する。最小オフセットがEarliestTransmitOffsetであり最大オフセットがLatestTransmitOffsetである例が、単に説明のために下で使用される。
【0452】
(1)SMFネットワーク要素はEarliestTransmitOffsetを決定する。例えば、SMFネットワーク要素は、式(11-5)又は式(12-3)に従って、S1401におけるUPFネットワーク要素の処理時間情報、及び、S1402におけるPCCルールにおける第1サービスフローのバースト到着時間についての情報に基づいて、EarliestTransmitOffsetを決定し得る。
【0453】
(2)SMFネットワーク要素がLatestTransmitOffsetを決定する。例えば、SMFネットワーク要素は、式(13-3)又は式(14)に従って、S1402におけるPCCルールにおける、第1サービスフローのバースト到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び、サービス要件記述パラメータに含まれる最大バーストサイズに基づいて、LatestTransmitOffsetを決定し得る。
【0454】
代替的に、SMFネットワーク要素が、UPFネットワーク要素における第1サービスフローの最大バッファ時間長を決定する場合、SMFネットワーク要素は、式(15-3)又は式(16)に従って、S1401におけるUPFネットワーク要素の処理時間情報、UPFにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長、及び、S1402におけるPCCルールにおける第1サービスフローのバースト到着時間についての情報に基づいてLatestTransmitOffsetを決定し得る。SMFネットワーク要素がUPFネットワーク要素における第1サービスフローの最大バッファ時間長を取得することについては、上記の関連する段落における説明を参照されたい。ここでは、詳細を再び説明しない。例えば、この場合、SMFネットワーク要素は更にAN-TTの処理時間情報を取得する必要がある。
【0455】
代替的に、SMFネットワーク要素は、LatestTransmitOffsetの2つの値を決定した後に、より小さな値をLatestTransmitOffsetとして選択し得る。
【0456】
S1404:SMFネットワーク要素は、第1サービスフローの識別子、最小オフセット、及び最大オフセットをCNC-TNネットワーク要素へ送信する。
【0457】
加えて、SMFネットワーク要素は更に、第1サービスフローの優先度、第1サービスフローのサイクル、最大フレームのサイズ、AN-TT及びN3-TTネットワーク要素の間の最大レイテンシ要件、及び、N3-TTのポート情報における少なくとも1つのパラメータをCNC-TNネットワーク要素へ送信し得る。
【0458】
最大フレームのサイズは最大バーストサイズに基づいて決定される。AN-TT及びN3-TTネットワーク要素の間の最大レイテンシ要件を決定する方式については、
図8の実施形態における関連する説明を参照されたい。ここでは、詳細を再び説明しない。
【0459】
S1405:CNC-TNネットワーク要素は、受信された最小オフセット及び最大オフセットに基づいて、オフセット選択値を決定し、第1サービスフローの識別子及びインタフェース構成情報をSMFネットワーク要素へ送信する。
【0460】
インタフェース構成情報は、InterfaceID及びオフセット選択値を含み得、InterfaceIDは、S1401におけるN3-TTのポート情報によって示されるN3-TTのポートを識別するために使用される。
【0461】
オフセット選択値はTimeAwareOffsetである。TimeAwareOffset≧EarliestTransmitOffset及びTimeAwareOffset≦LatestTransmitOffsetである。
【0462】
S1406:SMFネットワーク要素は、CNC-TNネットワーク要素によって返されるオフセット選択値に基づいてゲート制御スケジューリングパラメータを決定する。ゲート制御スケジューリングパラメータは、AdminBaseTime、AdminCycleTime、及びAdminControlListを含む。
【0463】
例えば、SMFネットワーク要素は、オフセット選択値、第1サービスフローのサイクル、及び最大バーストサイズに基づいて、ゲート制御スケジューリングパラメータを決定する。詳細については、周期的サービスフローJ及び周期的サービスフローKを使用することによって示される例1、例2、例3を参照されたい。詳細はここで改めて説明されない。
【0464】
S1407:SMFネットワーク要素はゲート制御スケジューリングパラメータをUPFネットワーク要素へ送信する。
【0465】
UPFネットワーク要素は、内部インタフェースを通じてゲート制御スケジューリングパラメータをN3-TTに通知し得る。
【0466】
加えて、SMFネットワーク要素は更に、InterfaceIDをUPFネットワーク要素へ送信し、UPFネットワーク要素は、内部インタフェースを通じてInterfaceIDをN3-TTに通知する。
【0467】
図13及び
図14に示される実施形態において、SMFネットワーク要素は代替的に、ゲート制御スケジューリングパラメータを決定せず、ゲート制御スケジューリングパラメータを決定するために使用される情報、第1サービスフローの送信時間、又は、基準時間に対する第1サービスフローの送信時間のオフセットを送信することがあり得ることが理解され得る。第1サービスフローの送信時間、又は、基準時間に対する第1サービスフローの送信時間のオフセットは、TimeAwareOffsetに基づいて決定され得る。ゲート制御スケジューリングパラメータを決定するために使用される情報は、複数のサービスフローに別々に対応するサイクル、複数のサービスフローの別々のオフセット選択値、複数のサービスフローに対応する最大データパケットに対応する時間長、複数のサービスフローに別々に対応する優先度、及び同様のものを含み得る。複数のサービスフローは第1サービスフローを含む。
【0468】
上記の方法によれば、SMFネットワーク要素は、N3-TTについて、第1サービスフローに関連付けられたゲート制御スケジューリングパラメータを構成し、N3-TTは、SMFの構成に従ってサービスフローを伝送し、その結果、第1サービスフロー及び別のサービスフローの間の輻輳の問題を回避できる。したがって、第1サービスフローの確定的レイテンシ要件は満たされ、AN-TT及びN3-TTの間の低レイテンシ伝送を実装でき、全体的なネットワークパフォーマンスを改善できる。
【0469】
図15A及び
図15B及び
図16を参照すると、以下では、
図7Aに示されるアーキテクチャにおける第1サービスフローの伝送手順を記載する。
図15A及び
図15B及び
図16の例において、TSN AFネットワーク要素は、SMFネットワーク要素の機能を実装するように構成されている。
図15A及び
図15Bにおいて、第1サービスフローはアップリンクサービスフローである。
【0470】
S1501及びS1502については、S1301及びS1302を参照されたい。重複部分については、改めて説明しない。
【0471】
S1503:SMFネットワーク要素が、PCFネットワーク要素を通じてTSN AFネットワーク要素へ、S1501及びS1502において取得された情報を送信する。
【0472】
例えば、AN-TTの処理時間情報及びAN-TTのポート情報は、コンテナ(Container)にカプセル化され得、言い換えれば、SMFネットワーク要素にとって不可視であり;又は、コンテナにカプセル化されないことがあり得、この場合、SMFネットワーク要素は情報を読み出し得る。
【0473】
S1504:PCFネットワーク要素はPCCルールをSMFネットワーク要素へ送信する。
【0474】
詳細についてはS1303を参照されたい。
【0475】
S1505:SMFネットワーク要素は、PCCルールに基づいて、UE及びgNBの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB1)、及び、gNB及びUPFネットワーク要素の間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB2)のいずれか一方又は両方を決定する。
【0476】
S1506:SMFネットワーク要素は、PCFネットワーク要素を通じてTSN AFネットワーク要素へ、UE及びgNBの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB1)、及び、gNB及びUPFネットワーク要素の間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB2)のいずれか一方又は両方を送信する。SMFがPDB2のみを送信する場合、TSN AFネットワーク要素は更にPDB2に基づいてPDB1を決定する。
【0477】
加えて、SMFネットワーク要素は、PCFネットワーク要素を通じてTSN AFネットワーク要素へ、S1501及びS1502において取得される情報、及び、UE及びgNBの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB1)、及び、gNB及びUPFネットワーク要素の間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット(PDB2)のいずれか一方又は両方を送信し得、すなわち、S1503及びS1506は1つの段階に組み合わされ得る。
【0478】
加えて、AN-TTが、gNBの外側に独立に展開されるデバイスであるとき、PDB1及びPDB2は、PDB1'及びPDB2'で置き換えられる。
【0479】
S1507:TSN AFネットワーク要素は最小オフセット及び最大オフセットを決定する。
【0480】
TSN AFネットワーク要素によって最小オフセット及び最大オフセットを決定するための方法は、SMFネットワーク要素によって最小オフセット及び最大オフセットを決定するための方法と同一であり得る。詳細については、S1304における関連する説明を参照されたい。
【0481】
S1508:TSN AFネットワーク要素は、第1サービスフローの識別子、最小オフセット、及び最大オフセットをCNC-TNネットワーク要素へ送信する。
【0482】
S1509:TSN AFネットワーク要素は、第1サービスフローの識別子及びインタフェース構成情報をCNC-TNネットワーク要素から取得する。
【0483】
インタフェース構成情報は、InterfaceID及びオフセット選択値を含み得、InterfaceIDが、AN-TTのポート情報におけるポートを識別するために使用される。
【0484】
オフセット選択値はTimeAwareOffsetであり得る。TimeAwareOffset≧EarliestTransmitOffset及びTimeAwareOffset≦LatestTransmitOffsetである。
【0485】
S1510:TSN AFネットワーク要素は、CNC-TNネットワーク要素によって返されるオフセット選択値に基づいてゲート制御スケジューリングパラメータを決定する。ゲート制御スケジューリングパラメータは、AdminBaseTime、AdminCycleTime、及びAdminControlListを含む。
【0486】
S1511:TSN AFネットワーク要素は、PCFネットワーク要素を通じてSMFネットワーク要素へゲート制御スケジューリングパラメータを送信する。加えて、TSN AFネットワーク要素は更に、PCFネットワーク要素を通じてSMFネットワーク要素へInterfaceIDを送信し得る。
【0487】
S1512:SMFネットワーク要素はゲート制御スケジューリングパラメータを送信する。
【0488】
AN-TTが、gNBの外側に独立に展開されるデバイスであるとき、SMFネットワーク要素は、ゲート制御スケジューリングパラメータをAN-TTへ送信し;又は、SMFは、ゲート制御スケジューリングパラメータをgNBへ送信し、gNBは、ゲート制御スケジューリングパラメータをAN-TTへ送信する。
【0489】
AN-TTがgNBの内側の機能モジュールとして使用されるとき、SMFネットワーク要素はゲート制御スケジューリングパラメータをgNBへ送信する。
【0490】
加えて、SMFネットワーク要素は更にInterfaceIDを送信する。
【0491】
上記の方法によれば、TSN AFネットワーク要素は、SMFネットワーク要素を通じてAN-TTについて、第1サービスフローに関連付けられた第1ゲート制御スケジューリングパラメータを構成し、AN-TTは、TSN AFの構成に従ってサービスフローを伝送し、その結果、第1サービスフロー及び別のサービスフローの間の輻輳の問題を回避できる。したがって、第1サービスフローの確定的レイテンシ要件は満たされ、AN-TT及びN3-TTの間の低レイテンシ伝送を実装でき、全体的なネットワークパフォーマンスを改善できる。
【0492】
図16において第1サービスフローはダウンリンクサービスフローである。
【0493】
S1601についてはS1401を参照されたい。重複部分については、改めて説明しない。
【0494】
S1602:SMFネットワーク要素が、PCFネットワーク要素を通じてTSN AFネットワーク要素へ、S1601において取得された情報を送信する。
【0495】
例えば、UPFネットワーク要素から取得されるUPFネットワーク要素の処理時間情報及びN3-TTのポート情報は、コンテナ(Container)にカプセル化され得、言い換えれば、SMFネットワーク要素にとって不可視であり;又は、コンテナにカプセル化されないことがあり得、この場合、SMFネットワーク要素は情報を読み出し得る。
【0496】
S1603:TSN AFネットワーク要素は最小オフセット及び最大オフセットを決定する。
【0497】
詳細については、S1403の関連する説明を参照されたい。
【0498】
S1604:TSN AFネットワーク要素は、第1サービスフローの識別子、最小オフセット、及び最大オフセットをCNC-TNネットワーク要素へ送信する。
【0499】
S1605:TSN AFネットワーク要素は、第1サービスフローの識別子及びインタフェース構成情報をCNC-TNネットワーク要素から取得する。
【0500】
インタフェース構成情報は、InterfaceID及びオフセット選択値を含み得、InterfaceIDは、UPFネットワーク要素のインタフェース又はN3-TTのポート情報におけるポートを識別するために使用される。
【0501】
オフセット選択値はTimeAwareOffsetであり得る。TimeAwareOffset≧EarliestTransmitOffset及びTimeAwareOffset≦LatestTransmitOffsetである。
【0502】
S1606:TSN AFネットワーク要素は、CNC-TNネットワーク要素によって返されるオフセット選択値に基づいてゲート制御スケジューリングパラメータを決定する。ゲート制御スケジューリングパラメータは、AdminBaseTime、AdminCycleTime、及びAdminControlListを含む。
【0503】
S1607:TSN AFネットワーク要素は、PCFネットワーク要素を通じてSMFネットワーク要素へゲート制御スケジューリングパラメータを送信する。
【0504】
加えて、TSN AFネットワーク要素は更に、PCFネットワーク要素を通じてSMFネットワーク要素へInterfaceIDを送信する。
【0505】
S1608:SMFネットワーク要素はゲート制御スケジューリングパラメータをUPFネットワーク要素へ送信する。
【0506】
UPFネットワーク要素は、N3-TTにゲート制御スケジューリングパラメータを通知する。
【0507】
加えて、SMFネットワーク要素はInterfaceIDをUPFネットワーク要素へ送信し、UPFネットワーク要素はN3-TTにInterfaceIDを通知する。
【0508】
図15A及び
図15B及び
図16に示される実施形態において、TSN AFネットワーク要素は代替的に、ゲート制御スケジューリングパラメータを決定せず、ゲート制御スケジューリングパラメータを決定するために使用される情報、第1サービスフローの送信時間、又は、基準時間に対する第1サービスフローの送信時間のオフセットを送信することがあり得ることが理解され得る。第1サービスフローの送信時間、又は、基準時間に対する第1サービスフローの送信時間のオフセットは、TimeAwareOffsetに基づいて決定され得る。ゲート制御スケジューリングパラメータを決定するために使用される情報は、複数のサービスフローに別々に対応するサイクル、複数のサービスフローの別々のオフセット選択値、複数のサービスフローに対応する最大データパケットに対応する時間長、複数のサービスフローに別々に対応する優先度、及び同様のものを含み得る。複数のサービスフローは第1サービスフローを含む。
【0509】
上記の方法によれば、TSN AFネットワーク要素は、SMFネットワーク要素を通じてN3-TTについて、第1サービスフローに関連付けられた第1ゲート制御スケジューリングパラメータを構成し、N3-TTは、TSN AFの構成に従ってサービスフローを伝送し、その結果、第1サービスフロー及び別のサービスフローの間の輻輳の問題を回避できる。したがって、第1サービスフローの確定的レイテンシ要件は満たされ、AN-TT及びN3-TTの間の低レイテンシ伝送を実装でき、全体的なネットワークパフォーマンスを改善できる。
【0510】
図15A及び
図15B及び
図16に示される実施形態におけるTSN AFネットワーク要素がTSCTSFネットワーク要素で置き換えられるとき、上記実施形態は、
図7Bに示されるアーキテクチャに適用され得ることに留意されたい。
【0511】
別の実施形態において、
図6A~
図7Bにおけるネットワークアーキテクチャに加えて、ネットワークアーキテクチャも
図17に示され得る。ドメイン1については、
図6A及び
図6Bの関連する説明を参照されたい。ドメイン2において、ユーザプレーンは、5GSにおけるgNB及びUPFネットワーク要素、及び、gNB及びUPFネットワーク要素の間のスイッチを含み、制御プレーンは、要素マネージャ(element manager, EM)ネットワーク要素、ネットワークマネージャ(network manager, NM)ネットワーク要素、及びCNC-CNネットワーク要素を含む。
図17において、NMネットワーク要素は、ドメイン2における第1デバイスの機能を実装するように構成され得る。
【0512】
EMネットワーク要素は、ネットワーク要素管理機能を提供し、1又は複数のネットワーク要素を管理する。
【0513】
NMネットワーク要素は、ネットワーク管理機能を提供し、EMによって管理されるネットワーク要素の間のネットワークを管理する。
【0514】
図18A及び
図18Bを参照すると、以下では、
図17に示されるアーキテクチャにおける第1サービスフローの伝送手順を記載する。
【0515】
S1801:NMネットワーク要素が、ネットワークプランニング及びサービスプランニングに従って、AN-TT及びN3-TTの間の伝送リンクのレイテンシ要件、及び、フロー集約後に取得されるフローの特徴を決定する。
【0516】
例えば、フロー集約後に取得されるフローの特徴は、フローのサイクル、サイクルにおいて伝送されるデータパケットの最大数、データパケットの最大時間長及び同様のものを含む。
【0517】
ネットワークプランニングは、NMネットワーク要素が、AN-TT、N3-TT、及び、AN-TT及びN3-TTネットワーク要素の間の伝送ノードのデータパケット処理能力及びデータパケット伝送能力、AN-TT及びN3-TTの間のネットワークトポロジ、及び同様のものを計画することを意味する。サービスプランニングは、NMネットワーク要素が、ネットワークがサービスを実行する前のフェーズにおいて、AN-TT及びN3-TTネットワーク要素の間で伝送される必要がある複数の種類のサービスフロー、各種類のサービスフローのレイテンシ要件、各種類のサービスフローの特徴(例えば、サイクル又は送信時間)、及び同様のものを事前に取得し、各種類のサービスフローの特徴に基づいて1又は複数の集約フローを決定して、その後、各集約フローに対応するキューのゲート制御スケジューリングパラメータを決定することを意味する。
【0518】
S1802:NMネットワーク要素は更に、AN-TTの処理時間情報、AN-TTのポート情報、UPFネットワーク要素の処理時間情報、及びN3-TTのポート情報を取得する。
【0519】
上記の情報はNMネットワーク要素上で構成され得る。代替的に、gNB(ここでAN-TTはgNBの内側に展開される)又はAN-TT(独立に展開される)がオンにされるとき、AN-TTの処理時間情報及びAN-TTのポート情報はNMネットワーク要素に報告される。代替的に、UPFネットワーク要素がオンにされるとき、UPFネットワーク要素の処理時間情報及びN3-TTのポート情報はNMネットワーク要素に報告される。
【0520】
S1803:NMネットワーク要素は、S1801及びS1802において取得される情報に基づいて最小オフセット及び最大オフセットを決定する。NMネットワーク要素は、
図13又は
図14におけるSMFネットワーク要素、又は、
図15A及び
図15B又は
図16におけるTSN AFネットワーク要素と同一の処理方式で取得された情報に基づいて最小オフセット及び最大オフセットを決定し得る。ここでは、詳細を再び説明しない。
【0521】
S1804:NMネットワーク要素は、第1サービスフローの識別子、最小オフセット、及び最大オフセットをCNC-TNネットワーク要素へ送信する。
【0522】
S1805:CNC-TNネットワーク要素は、第1サービスフローの識別子及びオフセット選択値をNMネットワーク要素へ送信する。
【0523】
第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるとき、インタフェース構成情報はInterfaceID及びオフセット選択値を含む。InterfaceIDは、AN-TTのポート情報におけるポートを識別するために使用される。
【0524】
第1サービスフローがダウンリンクサービスフローであるとき、インタフェース構成情報はInterfaceID及びオフセット選択値を含む。InterfaceIDは、UPFネットワーク要素のインタフェース、又は、N3-TTのポート情報におけるポートを識別するために使用される。
【0525】
S1806:NMネットワーク要素は、CNC-TNネットワーク要素によって返されるオフセット選択値に基づいてゲート制御スケジューリングパラメータを決定する。
【0526】
S1807A:第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるとき、NMネットワーク要素は、EMネットワーク要素を通じてゲート制御スケジューリングパラメータを送信する。
【0527】
S1807B:第1サービスフローがダウンリンクサービスフローであるとき、NMネットワーク要素は、EMネットワーク要素を通じてゲート制御スケジューリングパラメータを送信する。
【0528】
上記の方法によれば、NMネットワーク要素はまず、ネットワークプランニング及びサービスプランニングに従って、ゲート制御スケジューリングパラメータを事前に決定し、ゲート制御スケジューリングパラメータをAN-TT又はN3-TTネットワーク要素へ送信し得、その結果、第1サービスフローの確定的レイテンシ要件を満たすことができ、AN-TT及びN3-TTネットワーク要素の間の低レイテンシ伝送を実装できる。
【0529】
図19は、本願の実施形態による装置の可能な例示的ブロック図である。装置1900は送受信モジュール1910及び処理モジュール1920を含む。送受信モジュール1910は受信ユニット及び送信ユニットを含み得る。処理モジュール1920は、装置1900のアクションを制御及び管理するように構成されている。送受信モジュール1910は、別のネットワークエンティティと通信している装置1900をサポートするように構成されている。任意選択的に、装置1900は更にストレージユニットを含み得、ストレージユニットは、装置1900のプログラムコード及びデータを格納するように構成されている。
【0530】
任意選択的に、装置1900における各モジュールは、ソフトウェアを使用することによって実装され得る。
【0531】
任意選択的に、処理モジュール1920はプロセッサ又はコントローラであり得、例えば、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)又は別のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェアコンポーネント又はそれらの任意の組み合わせであり得る。処理モジュールは、本願の実施形態に開示される内容を参照して記載される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路を実装又は実行し得る。プロセッサは、代わりに、コンピューティング機能を実装するプロセッサの組み合わせ、例えば、1又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、又は、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせであってよい。送受信モジュール1910は、通信インタフェース、送受信器、送受信器回路、又は同様のものであり得る。通信インタフェースは一般的用語である。具体的な実装中に、通信インタフェースは、複数インタフェースを含み得、ストレージユニットはメモリであり得る。
【0532】
装置1900が第1デバイス又は第1デバイスにおけるチップであるとき、装置1900における処理モジュール1920は、上記の方法の例における、第1デバイスのアクションを装置1900が実行することをサポートし得、例えば、
図8における段階800及び段階810、
図13におけるS1304及びS1307、
図14におけるS1403及びS1406、
図15A及び
図15BにおけるS1507及びS1510、
図16におけるS1603及びS1606、及び、
図18A及び
図18BにおけるS1801、S1802、S1803、及びS1806を装置1900が実行することをサポートし得る。
【0533】
送受信モジュール1910は、装置1900及び第2デバイス又は第3デバイスの間の通信をサポートし得る。例えば、送受信モジュール1910は、
図8における段階820、
図13におけるS1301、S1302、S1303、S1305、S1306及びS1308、
図14におけるS1401、S1402、S1404、S1405及びS1407、
図15A及び
図15BにおけるS1503、S1506、S1508、S1509及びS1511、
図16におけるS1602、S1604、S1605及びS1607、及び、
図18A及び
図18BにおけるS1804、S1805、S1807A及びS1807Bの実行において装置1900をサポートし得る。
【0534】
例が以下で提供される。
【0535】
実装において、処理モジュール1920は、サービスフロー到着時間についての情報を決定するように構成され、ここで、サービスフロー到着時間についての情報は、サービスフロー到着時間又は基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットを含み、サービスフロー到着時間は、第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間であり、第1サービスフローは、第2デバイスによってアクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送される周期的サービスフローであり;処理モジュール1920は、サービスフロー到着時間についての情報に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定するように構成され;送受信モジュール1910は、第1サービスフローを受信後にサービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを送信するよう第2デバイスに指示するように構成されている。第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、第2デバイスは、アクセスネットワークデバイス、又は、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータであり;又は、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、第2デバイスはユーザプレーンネットワーク要素である。
【0536】
可能な設計において、第1サービスフローを受信後、サービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを送信するように第2デバイスに指示するとき、送受信モジュール1910は、サービスフロー送信時間についての情報を第2デバイスへ送信するように構成されている。
【0537】
可能な設計において、サービスフロー送信時間についての情報は、サービスフロー送信時間、又は、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットを含む。サービスフロー送信時間は、最も遅い送信時間より遅くなく、最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間についての情報、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される。代替的に、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットは、最大オフセットを超えず、最大オフセットは、基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットについての情報、第1サービスフローのサイクル、及び第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、最大オフセットは、基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットについての情報、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される。
【0538】
可能な設計において、サービスフロー送信時間は、最も早い送信時間より早くなく、最も早い送信時間は、サービスフロー到着時間、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間についての情報に基づいて決定される。代替的に、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットは、最小オフセットより大きい又はそれに等しく、最小オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間に基づいて決定される。
【0539】
可能な設計において、最も遅い送信時間、最大オフセット、最も早い送信時間、又は最小オフセットを決定するためのパラメータは更に、第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシを含む。
【0540】
可能な設計において、第1デバイスによって決定される、第2デバイスが第2サービスフローを送信するサービスフロー送信時間は、第1デバイスによって決定される、第2デバイスが第1サービスフローを送信するサービスフロー送信時間と異なり、第2サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で第2デバイスによって伝送される周期的サービスフローであり、第2サービスフロー及び第1サービスフローは、第2デバイスに同時に到着し、又は、第2サービスフローが第2デバイスに到着する時間及び第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間の間の差が閾値より小さい又はそれに等しい。
【0541】
可能な設計において、サービスフロー到着時間についての情報に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定するとき、処理モジュール1920は:オフセット選択値を取得すること、ここで、オフセット選択値は最小オフセットより大きい又はそれに等しく、最大オフセットより小さい又はそれに等しく、又は、オフセット選択値は、基準時間に対する最も早い送信時間のオフセットより大きい又はそれに等しく、基準時間に対する最も遅い送信時間のオフセットより小さい又はそれに等しい;及び、オフセット選択値に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定することを行うように構成されている。
【0542】
可能な設計において、送受信モジュール1910は、第4デバイスへ、最小オフセット及び最大オフセット、又は、基準時間に対する最も早い送信時間のオフセット、及び、基準時間に対する最も遅い送信時間のオフセットを送信する;及び、オフセット選択値を第4デバイスから受信するように構成されている。
【0543】
可能な設計において、処理モジュール1920は更に、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第3デバイスにおける第1サービスフローの処理時間に基づいて、第2デバイス及び第3デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのレイテンシ要件を決定するように構成され;送受信モジュール1910は更に、レイテンシ要件を第4デバイスへ送信するように構成されている。第3デバイスは、第1サービスフローを受信するためのデバイスであり、第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、第3デバイスはユーザプレーンネットワーク要素であり、又は、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、第3デバイスはアクセスネットワークデバイス又はアクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータである。
【0544】
可能な設計において、オフセット選択値に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定するとき、処理モジュール1920は、オフセット選択値及び第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシに基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定するように構成されている。
【0545】
可能な設計において、サービスフロー送信時間についての情報はゲート制御スケジューリングパラメータを含む。処理モジュール1920は:第1サービスフローのサイクル及び第1サービスフローの最大バーストサイズを取得し;第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて第1サービスフローの最大フレームのサイズを決定し;及び、第1サービスフローのサイクル、第1サービスフローの最大フレームのサイズ、及び、オフセット選択値に基づいてゲート制御スケジューリングパラメータを決定するように構成されている。
【0546】
可能な設計において、第2デバイスがアクセスネットワークデバイスであり第3デバイスがユーザプレーンネットワーク要素であるとき、第1サービスフローは、端末デバイスを通じて第2デバイスに到着する。サービスフロー到着時間についての情報を決定するとき、処理モジュール1920は:第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得する;及び、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットに基づいて、サービスフロー到着時間についての情報を決定するように構成されている。
【0547】
可能な設計において、第1デバイスはタイムセンシティブネットワーキングTSNアプリケーション機能ネットワーク要素である。第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得するとき、処理モジュール1920は、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報を決定するように構成されている。送受信器ユニットは、セッション管理ネットワーク要素から、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを受信するように構成されている。
【0548】
可能な設計において、第1デバイスはセッション管理ネットワーク要素である。第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間、及び、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットが取得されるとき、送受信モジュール1910は、ポリシー制御ネットワーク要素から、第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報を受信する;及び、端末デバイスから、端末デバイス及び端末デバイス側のトランスレータにおける第1サービスフローの滞留時間を受信するように構成されている。処理モジュール1920は、端末デバイス及び第2デバイスの間で第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを決定するように構成されている。
【0549】
本願の本実施形態における装置1900は、上述の方法の実施形態における第1デバイスに対応し得、装置1900におけるモジュールの動作及び/又は機能は別々に、上述の方法の実施形態における第1デバイスの方法の対応する段階を実装するために使用されることが理解されるべきである。したがって、上述の方法の実施形態における有益な効果も実装できる。簡潔にするために、ここでは、詳細について再び説明しない。
【0550】
装置1900が第2デバイス又は第2デバイスのチップであるとき、装置1900における処理モジュール1920は、上記の方法の例における第2デバイスのアクションの実行において装置1900をサポートし得る。
【0551】
送受信モジュール1910は、装置1900及び第1デバイス又は第3デバイスの間の通信をサポートし得る。例えば、送受信モジュール1910は、装置1900が、
図8における段階820、
図13におけるS1302及びS1308、
図14におけるS1401及びS1407、
図15A及び
図15BにおけるS1502及びS1512、
図16におけるS1601及びS1608、及び、
図18A及び
図18BにおけるS1807A及びS1807Bを実行することをサポートし得る。
【0552】
例えば、実装において、送受信モジュール1910は:第1サービスフローを受信すること、ここで、第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で第2デバイスによって伝送される周期的サービスフローである;及び、第1デバイスから、サービスフロー送信時間についての情報を受信することを行うように構成され;処理モジュール1920は、サービスフロー送信時間についての情報によって示されるサービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを第3デバイスへ送信するように構成されている。第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、第2デバイスは、アクセスネットワークデバイス、又は、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータであり;又は、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、第2デバイスはユーザプレーンネットワーク要素である。
【0553】
可能な設計において、サービスフロー送信時間についての情報は、サービスフロー送信時間、又は、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットを含む。サービスフロー送信時間は、最も遅い送信時間より遅くなく、最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間についての情報、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される。代替的に、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットは、最大オフセットを超えず、最大オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、第1サービスフローのサイクル、及び、第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、最大オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間、及び、第2デバイスの第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される。
【0554】
可能な設計において、サービスフロー送信時間は、最も早い送信時間より早くなく、最も早い送信時間は、サービスフロー到着時間、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間についての情報に基づいて決定される。代替的に、基準時間に対するサービスフロー送信時間のオフセットは、最小オフセットより大きい又はそれに等しく、最小オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、及び、第2デバイスにおける第1サービスフローの処理時間に基づいて決定される。
【0555】
可能な設計において、最も遅い送信時間、最大オフセット、最も早い送信時間、又は最小オフセットを決定するためのパラメータは更に、第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシを含む。
【0556】
可能な設計において、第2デバイスが第2サービスフローを送信するサービスフロー送信時間は、第2デバイスが第1サービスフローを送信するサービスフロー送信時間と異なり、第2サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で第2デバイスによって伝送される周期的サービスフローであり、第2サービスフロー及び第1サービスフローは、第2デバイスに同時に到着し、又は、第2サービスフローが第2デバイスに到着する時間及び第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間の間の差は、閾値より小さい又はそれに等しい。
【0557】
可能な設計において、サービスフロー送信時間についての情報はゲート制御スケジューリングパラメータを含む。
【0558】
可能な設計において、第1デバイスはTSNアプリケーション機能ネットワーク要素であり、又は第1デバイスはセッション管理ネットワーク要素である。
【0559】
本願の本実施形態における装置1900は、上述の方法の実施形態における第2デバイスに対応し得、装置1900におけるモジュールの動作及び/又は機能は別々に、上述の方法の実施形態における第2デバイスの方法の対応する段階を実装するために使用されることが理解されるべきである。したがって、上述の方法の実施形態における有益な効果も実装できる。簡潔にするために、ここでは、詳細について再び説明しない。
【0560】
図20は、本願の実施形態による通信装置2000の構造の概略図である。
図20に示されるように、装置2000はプロセッサ2001を含む。
【0561】
装置2000が第1デバイス又は第1デバイスにおけるチップであるとき、可能な実装において、プロセッサ2001は、以下のアクション、すなわち:サービスフロー到着時間についての情報を決定すること、ここで、サービスフロー到着時間についての情報は、サービスフロー到着時間、又は、基準時間に対するサービスフロー到着時間のオフセットを含み、サービスフロー到着時間は、第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間であり、第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で第2デバイスによって伝送される周期的サービスフローである;サービスフロー到着時間についての情報に基づいて、サービスフロー送信時間についての情報を決定すること;及び、第1サービスフローの受信後にサービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを送信するように第2デバイスに指示することを実行するためにインタフェースを呼び出すように構成されている。第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、第2デバイスは、アクセスネットワークデバイス、又は、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータであり;又は、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、第2デバイスはユーザプレーンネットワーク要素である。
【0562】
装置2000は更に、上記実施形態における、第1デバイス側の他の段階及び/又は動作を実行するように構成され得ることが理解されるべきである。簡潔にするために、ここでは詳細について再び説明しない。
【0563】
装置2000が第2デバイス又は第2デバイスにおけるチップであるとき、可能な実装において、プロセッサ2001は、以下のアクション、すなわち:第1サービスフローを受信すること、ここで、第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で第2デバイスによって伝送される周期的サービスフローである;及び、サービスフロー送信時間についての情報によって示されるサービスフロー送信時間まで待ってから第1サービスフローを第3デバイスへ送信することを実行するためにインタフェースを呼び出すように構成されている。第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、第2デバイスは、アクセスネットワークデバイス、又は、アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータであり;又は、第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、第2デバイスはユーザプレーンネットワーク要素である。
【0564】
装置2000は更に、上記実施形態における第2デバイス側の他の段階及び/又は動作を実行するように構成され得ることが理解されるべきである。簡潔にするために、ここでは詳細について再び説明しない。
【0565】
プロセッサ2001は、上記の受信及び送信アクションを実行するためにインタフェースを呼び出し得ることが理解されるべきである。呼び出されたインタフェースは、論理インタフェース又は物理インタフェースであり得る。これについては、限定されない。任意選択的に、物理インタフェースは、送受信器を使用することによって実装され得る。任意選択的に、装置2000は更に送受信器2003を含む。
【0566】
任意選択的に、装置2000は更にメモリ2002を含み、メモリ2002は、上述の方法の実施形態におけるプログラムコードを格納し得、その結果、プロセッサ2001はプログラムコードを呼び出す。
【0567】
具体的には、装置2000がプロセッサ2001、メモリ2002、及び送受信器2003を含む場合、プロセッサ2001、メモリ2002、及び送受信器2003は、内部接続経路を通じて互いに通信し、制御信号及び/又はデータ信号を伝達する。可能な設計において、プロセッサ2001、メモリ2002、及び送受信器2003は、チップを使用することによって実装され得る。プロセッサ2001、メモリ2002及び送受信器2003は、同一チップにおいて実装され得るか、又は、異なチップにおいて実装され得るか、又は、プロセッサ2001、メモリ2002、及び送受信器2003の任意の2つの機能が1つのチップにおいて組み合わされ、実装される。メモリ2002はプログラムコードを格納し得、プロセッサ2001は、メモリ2002に格納されたプログラムコードを呼び出し、装置2000の対応する機能を実装する。
【0568】
本願の実施形態において開示される方法は、プロセッサに適用され得るか、又は、プロセッサによって実装され得る。プロセッサは、信号処理能力を有する集積回路チップであり得る。実装プロセスにおいて、上述の方法の実施形態の各段階は、プロセッサにおけるハードウェア統合論理回路を用いることによって、又はソフトウェア形態の命令を用いることによって、実装されてよい。プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、又は、別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、又はディスクリートハードウェアコンポーネントであり得、又は、システムオンチップ(system on chip, SoC)であり得、又は、中央処理装置(central processing unit、CPU)であり得、又は、ネットワークプロセッサ(network processor, NP)であり得、又は、デジタル信号処理回路(digital signal processor, DSP)であり得、又は、マイクロコントローラ(micro controller unit, MCU)であり得、又は、プログラマブルコントローラ(programmable logic device, PLD)又は別の統合チップであり得る。プロセッサは、本願の実施形態において開示される方法、段階、及び論理ブロック図を実装又は実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、又は、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ等であってよい。本願の実施形態を参照して開示される方法の段階は、ハードウェア復号プロセッサによって直接的に実行及び完了され得、又は、復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行及び完了され得る。ソフトウェアモジュールは、当該技術分野において成熟した記憶媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、又はレジスタに位置され得る。記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサは、メモリにおける情報を読み出し、プロセッサのハードウェアとの組み合わせにおいて方法の段階を完了する。
【0569】
本願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってよく、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含んでよいことが理解され得る。不揮発性メモリは、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリであり得る。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であり得、外部キャッシュとして使用される。限定ではなく例として、多くの形式におけるRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM, SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM, DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM, SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM, DDR SDRAM)、エンハンスドシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM, ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM, SLDRAM)、及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM, DR RAM)が使用され得る。本明細書において説明されるシステム及び方法のメモリには、限定されないが、これら及び別の適切なタイプの任意のメモリが含まれることに留意されたい。
【0570】
本願の実施形態において、「第1」、「第2」及び同様のものの数は単に、異なる対象を区別する、例えば、異なるパラメータ情報又はメッセージを区別することを意図しており、本願の実施形態の範囲に対する限定を構成するものではないことが理解されるべきである。本願の実施形態は、それらに限定されるものではない。
【0571】
上記プロセスの連番は、本願の実施形態における実行順序を意味するものではないことが更に理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部論理に基づいて決定されるべきである。上記プロセスにおける数又は連番は単に、区別して説明を容易にするためであり、本願の実施形態の実装プロセスに対する任意の限定を構成するべきではない。
【0572】
本明細書における「及び/又は」という用語は単に、関連する対象の間の対応関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表すことが更に理解されるべきである。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する場合、A及びBの両方が存在する場合、及び、Bのみが存在する場合という3つの場合を表し得る。加えて、本明細書における「/」との記号は、概して、関連する複数の対象間における「又は」の関係を示している。
【0573】
別段の指定が無い限り、「項目は以下:A、B、及びCのうち1又は複数を含む」という表現と同様の、本願において使用される表現は通常、項目が以下:A;B;C;A及びB;A及びC;B及びC;A、B及びC;A及びA;A、A、及びA;A、A、及びB;A、A、及びC;A、B、及びB;A、C、及びC;B及びB;B、B、及びB;B、B、及びC;C及びC;C、C、及びC;及び、A、B、及びCの別の組み合わせのいずれか1つであり得ることを意味する。上記説明において、3つの要素A、B、及びCは、項目の任意選択のケースを説明するための例として使用される。「項目が、以下:A、B、...、及びXのうちの少なくとも1つを含む」という表現であるとき、言い換えれば、より多くの要素が表現に含まれるとき、当該項目が適用可能である場合はまた、上記ルールに従って取得され得る。
【0574】
当業者であれば、本明細書において開示される実施形態で説明される例と組み合わせて、電子的ハードウェア又はコンピュータソフトウェア及び電子的ハードウェアの組み合わせによってユニット及びアルゴリズム段階を実装することができることを認識し得る。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアのどちらで実行されるかは、技術的解決策の特定の用途及び設計上の制約で決まる。当業者であれば、説明された機能を特定の用途ごとに実装するのに異なる方法を用い得るが、当該実装が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
【0575】
簡便かつ簡潔な説明を目的として、前述のシステム、装置及びユニットの詳細な動作プロセスについては、上述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者により明確に理解され得る。ここでは、詳細を再び説明しない。
【0576】
本願において提供されたいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方式で実装されてよいことを理解すべきである。例えば、説明された装置の実施形態は例に過ぎない。例えば、複数のユニットへの分割は、単なる論理的な機能の分割に過ぎず、実際に実装する際には、他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、別のシステムへ組み合わされ、又は統合されてよく、又は、いくつかの特徴が、無視されてよく、又は実行されなくてよい。更に、表示又は説明された相互連結又は直接的連結又は通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実装されてよい。装置又はユニット間の間接連結又は通信接続は、電気的形態、機械的形態又は他の形態で実装されてよい。
【0577】
別個の部分として記載されるユニットは、物理的に別個であっても、そうでなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理的ユニットであっても、そうでなくてもよく、すなわち、1つの位置に位置しても、複数のネットワークユニットに分散していてもよい。これらのユニットのいくつか又は全てが、実施形態の解決策の目的を実現するための実際の要件に基づいて選択され得る。
【0578】
加えて、本願の実施形態における各機能ユニットが1つの処理ユニットへ統合されてよく、これらのユニットの各々が物理的に単独で存在してよく、又は、2つ又はそれよりも多くのユニットが1つのユニットへ統合されてよい。
【0579】
これらの機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、且つ、独立した製品として販売又は用いられる場合は、当該機能がコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決策は本質的に、又は、現在の技術に貢献する部分は、又は、技術的解決策の幾つかは、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本願の実施形態において説明された方法の段階のすべて又は一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス等であってよい)に命令するための複数の命令を含む。上記記憶媒体は、プログラムコードを格納できる任意の媒体、例えば、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリROM、ランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスク、又はコンパクトディスクを含む。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
第1デバイスが、サービスフロー到着時間についての情報を決定する段階、ここで、前記サービスフロー到着時間についての前記情報は、前記サービスフロー到着時間、又は、基準時間に対する前記サービスフロー到着時間のオフセットを含み、前記サービスフロー到着時間は、第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間であり、前記第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送される周期的サービスフローである;
前記第1デバイスが、前記サービスフロー到着時間についての前記情報に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定する段階;及び
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローの受信後に前記サービスフロー送信時間まで待ってから前記第1サービスフローを送信するよう前記第2デバイスに指示する段階
を備え、ここで、
前記第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、前記第2デバイスは前記アクセスネットワークデバイス又は前記アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータである;又は、前記第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、前記第2デバイスは前記ユーザプレーンネットワーク要素である、
方法。
【請求項2】
前記第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるとき、
第1デバイスがサービスフロー到着時間についての情報を決定する前記段階は:
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの滞留時間、及び、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得する段階;及び、
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローが前記端末デバイス側の前記トランスレータに到着する前記時間についての前記情報、前記端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの前記滞留時間、及び、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するための前記パケット遅延バジェットに基づいて、前記サービスフロー到着時間についての前記情報を決定する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1デバイスはセッション管理ネットワーク要素であり;
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの滞留時間、及び、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得する前記段階は:
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローが前記端末デバイス側の前記トランスレータに到着する前記時間についての前記情報をポリシー制御ネットワーク要素から受信する段階;
前記第1デバイスが、前記端末デバイスから、前記端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの前記滞留時間を受信する段階;及び
前記第1デバイスが、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するための前記パケット遅延バジェットを決定する段階
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローの受信後に前記サービスフロー送信時間まで待ってから前記第1サービスフローを送信するように前記第2デバイスに指示する前記段階は:
前記第1デバイスが、前記サービスフロー送信時間についての前記情報を前記第2デバイスへ送信する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1デバイスによって決定される、前記第2デバイスが第2サービスフローを送信するサービスフロー送信時間は、前記第1デバイスによって決定される、前記第2デバイスが前記第1サービスフローを送信する前記サービスフロー送信時間と異なり、前記第2サービスフローは、前記アクセスネットワークデバイス及び前記ユーザプレーンネットワーク要素の間で前記第2デバイスによって伝送される周期的サービスフローであり、前記第2サービスフロー及び前記第1サービスフローは、前記第2デバイスに同時に到着し、又は、前記第2サービスフローが前記第2デバイスに到着する時間及び前記第1サービスフローが前記第2デバイスに到着する時間の間の差が閾値より小さい又はそれに等しい、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記サービスフロー送信時間についての前記情報は、サービスフロー送信時間又は前記基準時間に対する前記サービスフロー送信時間のオフセットを含み;
前記サービスフロー送信時間は、最も遅い送信時間より遅くなく、前記最も遅い送信時間は、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第1サービスフローのサイクル、及び、前記第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、前記最も遅い送信時間は、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの処理時間、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される;又は
前記基準時間に対する前記サービスフロー送信時間の前記オフセットは、最大オフセットを超えず、前記最大オフセットは、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第1サービスフローのサイクル、及び前記第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、前記最大オフセットは、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの処理時間、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される、
請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記サービスフロー送信時間は、最も早い送信時間より早くなく、前記最も早い送信時間は、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの前記処理時間に基づいて決定される;又は
前記基準時間に対する前記サービスフロー送信時間の前記オフセットは、最小オフセットより大きい又はそれに等しく、前記最小オフセットは、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの前記処理時間に基づいて決定される、
請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記最も遅い送信時間、前記最大オフセット、前記最も早い送信時間、又は前記最小オフセットを決定するためのパラメータは更に、前記第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシを含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1デバイスが、前記サービスフロー到着時間についての前記情報に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定する前記段階は:
前記第1デバイスがオフセット選択値を取得する段階、ここで、前記オフセット選択値は
、最小オフセットより大きい又はそれに等しく、前記最大オフセットより小さい又はそれに等しく、又は、前記オフセット選択値は、前記基準時間に対する前記最も早い送信時間のオフセットより大きい又はそれに等しく、前記基準時間に対する前記最も遅い送信時間のオフセットより小さい又はそれに等しい;及び
前記第1デバイスが、前記オフセット選択値に基づいて、前記サービスフロー送信時間についての前記情報を決定する段階
を含む、請求項
6に記載の方法。
【請求項10】
前記第1デバイスがオフセット選択値を取得する前記段階は:
前記第1デバイスが、前記最小オフセット及び前記最大オフセット、又は、前記基準時間に対する前記最も早い送信時間の前記オフセット及び前記基準時間に対する前記最も遅い送信時間の前記オフセットを第4デバイスへ送信する段階;及び
前記第1デバイスが、前記オフセット選択値を前記第4デバイスから受信する段階
を含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1デバイスがオフセット選択値を取得する前記段階は更に:
前記第1デバイスが、前記第2デバイス及び第3デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの前記処理時間、及び、前記第3デバイスにおける前記第1サービスフローの処理時間に基づいて、前記第2デバイス及び前記第3デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するためのレイテンシ要件を決定する段階、ここで、前記第3デバイスは、前記第1サービスフローを受信するためのデバイスであり、前記第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、前記第3デバイスは前記ユーザプレーンネットワーク要素であり、又は、前記第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、前記第3デバイスは前記アクセスネットワークデバイス又は前記アクセスネットワークデバイスに対応する前記トランスレータである;及び
前記第1デバイスが、前記レイテンシ要件を前記第4デバイスへ送信する段階
を含む、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1デバイスが、前記オフセット選択値に基づいて前記サービスフロー送信時間についての前記情報を決定する前記段階は:
前記第1デバイスが、前記オフセット選択値及び前記第1サービスフローに関連付けられ
たジッタレイテンシに基づいて、前記サービスフロー送信時間についての前記情報を決定する段階
を含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項13】
前記サービスフロー送信時間についての前記情報は、ゲート制御スケジューリングパラメータを含み;
前記方法は更に:
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローの前記サイクル及び前記第1サービスフローの前記最大バーストサイズを取得する段階;
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローの前記最大バーストサイズに基づいて、前記第1サービスフローの最大フレームのサイズを決定する段階;及び
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローの前記サイクル、前記第1サービスフローの前記最大フレームの前記サイズ、及び、前記オフセット選択値に基づいて、前記ゲート制御スケジューリングパラメータを決定する段階
を備える、請求項
9に記載の方法。
【請求項14】
通信方法であって、
第2デバイスが第1サービスフローを受信する段階、ここで、前記第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送されることになっている周期的サービスフローである;
前記第2デバイスが、サービスフロー送信時間についての情報を第1デバイスから受信する段階;及び
前記第2デバイスが、前記サービスフロー送信時間についての前記情報によって示される前記サービスフロー送信時間まで待ってから前記第1サービスフローを送信する段階
を備え、ここで、
前記第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、前記第2デバイスは、前記アクセスネットワークデバイス、又は、前記アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータである;又は、前記第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、前記第2デバイスは前記ユーザプレーンネットワーク要素である、
方法。
【請求項15】
前記第1デバイスはセッション管理ネットワーク要素である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2デバイスが第2サービスフローを送信するサービスフロー送信時間は、前記第2デバイスが前記第1サービスフローを送信する前記サービスフロー送信時間と異なり、前記第2サービスフローは、前記アクセスネットワークデバイス及び前記ユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送される周期的サービスフローであり、前記第2サービスフロー及び前記第1サービスフローは、前記第2デバイスに同時に到着し、又は、前記第2サービスフローが前記第2デバイスに到着する時間及び前記第1サービスフローが前記第2デバイスに到着する時間の間の差は、閾値より小さい又はそれに等しい、
請求項
14に記載の方法。
【請求項17】
前記サービスフロー送信時間についての前記情報は、前記サービスフロー送信時間、又は、基準時間に対する前記サービスフロー送信時間のオフセットを含み;
前記サービスフロー送信時間は、最も遅い送信時間より遅くなく、前記最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間についての情報、前記第1サービスフローのサイクル、及び、前記第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、前記最も遅い送信時間は、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの処理時間、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定され;又は
前記基準時間に対する前記サービスフロー送信時間の前記オフセットは、最大オフセットを超えず、前記最大オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、前記第1サービスフローのサイクル、及び、前記第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、前記最大オフセットは、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの処理時間、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される、
請求項
14に記載の方法。
【請求項18】
前記サービスフロー送信時間は、最も早い送信時間より早くなく、前記最も早い送信時間は、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの前記処理時間に基づいて決定される;又は
前記基準時間に対する前記サービスフロー送信時間の前記オフセットは、最小オフセットより大きい又はそれに等しく、前記最小オフセットは、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの前記処理時間に基づいて決定される、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記最も遅い送信時間、前記最大オフセット、前記最も早い送信時間、又は前記最小オフセットを決定するためのパラメータは更に、前記第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記サービスフロー送信時間についての前記情報はゲート制御スケジューリングパラメータを含む、請求項
15に記載の方法。
【請求項21】
通信方法であって、
第1デバイスによって、サービスフロー到着時間についての情報を決定する段階、ここで、前記サービスフロー到着時間についての前記情報は、前記サービスフロー到着時間、又は、基準時間に対する前記サービスフロー到着時間のオフセットを含み、前記サービスフロー到着時間は、第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間であり、前記第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送されることになっている周期的サービスフローであり;
前記第1デバイスによって、前記サービスフロー到着時間についての前記情報に基づいて、サービスフロー送信時間についての情報を決定する段階;
前記第1デバイスによって、前記第1サービスフローを受信した後に前記サービスフロー送信時間まで待ってから前記第1サービスフローを送信するように前記第2デバイスに指示する段階;
前記第2デバイスによって、前記第1サービスフローを受信する段階;
前記第2デバイスによって、サービスフロー送信時間についての前記情報を前記第1デバイスから受信する段階;及び
前記第2デバイスによって、前記サービスフロー送信時間についての前記情報によって示されるサービスフロー送信時間まで待ってから前記第1サービスフローを送信する段階
を備え、
前記第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、前記第2デバイスは、前記アクセスネットワークデバイス、又は、前記アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータである;又は、前記第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、前記第2デバイスは前記ユーザプレーンネットワーク要素である、
方法。
【請求項22】
プロセッサ及びインタフェース回路を備える通信装置、ここで、前記インタフェース回路は:前記通信装置以外の通信装置から信号を受信し、前記信号を前記プロセッサへ伝送し、又は、前記プロセッサからの信号を前記通信装置以外の通信装置へ送信するように構成され;前記プロセッサは、論理回路を使用することによって、又は、コード命令を実行することによって、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成されている、通信装置。
【請求項23】
プロセッサ及びインタフェース回路を備える通信装置、ここで、前記インタフェース回路は:前記通信装置以外の通信装置から信号を受信し、前記信号を前記プロセッサへ伝送し、又は、前記プロセッサからの信号を前記通信装置以外の通信装置へ送信するように構成され;前記プロセッサは、論理回路を使用することによって、又は、コード命令を実行することによって、請求項
8から
11のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成されている、通信装置。
【請求項24】
請求項22に記載の通信装置である第1デバイス及び請求項23に記載の通信装置である第2デバイスを備える通信システム。
【請求項25】
通信装置によって実行されるとき、請求項1から
13又は請求項14から20のいずれか一項に記載の方法が実装される、コンピュータ
プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0579
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0579】
これらの機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、且つ、独立した製品として販売又は用いられる場合は、当該機能がコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決策は本質的に、又は、現在の技術に貢献する部分は、又は、技術的解決策の幾つかは、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本願の実施形態において説明された方法の段階のすべて又は一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス等であってよい)に命令するための複数の命令を含む。上記記憶媒体は、プログラムコードを格納できる任意の媒体、例えば、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリROM、ランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスク、又はコンパクトディスクを含む。
(他の可能な項目)
[項目1]
通信方法であって、
第1デバイスが、サービスフロー到着時間についての情報を決定する段階、ここで、前記サービスフロー到着時間についての前記情報は、前記サービスフロー到着時間、又は、基準時間に対する前記サービスフロー到着時間のオフセットを含み、前記サービスフロー到着時間は、第1サービスフローが第2デバイスに到着する時間であり、前記第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送される周期的サービスフローである;
前記第1デバイスが、前記サービスフロー到着時間についての前記情報に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定する段階;及び
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローの受信後に前記サービスフロー送信時間まで待ってから前記第1サービスフローを送信するよう前記第2デバイスに指示する段階
を備え、ここで、
前記第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、前記第2デバイスは前記アクセスネットワークデバイス又は前記アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータである;又は、前記第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、前記第2デバイスは前記ユーザプレーンネットワーク要素である、
方法。
[項目2]
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローの受信後に前記サービスフロー送信時間まで待ってから前記第1サービスフローを送信するように前記第2デバイスに指示する前記段階は:
前記第1デバイスが、前記サービスフロー送信時間についての前記情報を前記第2デバイスへ送信する段階
を含む、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記第1デバイスによって決定される、前記第2デバイスが第2サービスフローを送信するサービスフロー送信時間は、前記第1デバイスによって決定される、前記第2デバイスが前記第1サービスフローを送信する前記サービスフロー送信時間と異なり、前記第2サービスフローは、前記アクセスネットワークデバイス及び前記ユーザプレーンネットワーク要素の間で前記第2デバイスによって伝送される周期的サービスフローであり、前記第2サービスフロー及び前記第1サービスフローは、前記第2デバイスに同時に到着し、又は、前記第2サービスフローが前記第2デバイスに到着する時間及び前記第1サービスフローが前記第2デバイスに到着する時間の間の差が閾値より小さい又はそれに等しい、項目1又は2に記載の方法。
[項目4]
前記サービスフロー送信時間についての前記情報は、サービスフロー送信時間又は前記基準時間に対する前記サービスフロー送信時間のオフセットを含み;
前記サービスフロー送信時間は、最も遅い送信時間より遅くなく、前記最も遅い送信時間は、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第1サービスフローのサイクル、及び、前記第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、前記最も遅い送信時間は、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの処理時間、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される;又は
前記基準時間に対する前記サービスフロー送信時間の前記オフセットは、最大オフセットを超えず、前記最大オフセットは、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第1サービスフローのサイクル、及び前記第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、前記最大オフセットは、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの処理時間、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される、
項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
[項目5]
前記サービスフロー送信時間は、最も早い送信時間より早くなく、前記最も早い送信時間は、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの前記処理時間に基づいて決定される;又は
前記基準時間に対する前記サービスフロー送信時間の前記オフセットは、最小オフセットより大きい又はそれに等しく、前記最小オフセットは、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの前記処理時間に基づいて決定される、
項目4に記載の方法。
[項目6]
前記最も遅い送信時間、前記最大オフセット、前記最も早い送信時間、又は前記最小オフセットを決定するためのパラメータは更に、前記第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシを含む、項目5に記載の方法。
[項目7]
前記第1デバイスが、前記サービスフロー到着時間についての前記情報に基づいてサービスフロー送信時間についての情報を決定する前記段階は:
前記第1デバイスがオフセット選択値を取得する段階、ここで、前記オフセット選択値は、前記最小オフセットより大きい又はそれに等しく、前記最大オフセットより小さい又はそれに等しく、又は、前記オフセット選択値は、前記基準時間に対する前記最も早い送信時間のオフセットより大きい又はそれに等しく、前記基準時間に対する前記最も遅い送信時間のオフセットより小さい又はそれに等しい;及び
前記第1デバイスが、前記オフセット選択値に基づいて、前記サービスフロー送信時間についての前記情報を決定する段階
を含む、項目4から6のいずれか一項に記載の方法。
[項目8]
前記第1デバイスがオフセット選択値を取得する前記段階は:
前記第1デバイスが、前記最小オフセット及び前記最大オフセット、又は、前記基準時間に対する前記最も早い送信時間の前記オフセット及び前記基準時間に対する前記最も遅い送信時間の前記オフセットを第4デバイスへ送信する段階;及び
前記第1デバイスが、前記オフセット選択値を前記第4デバイスから受信する段階
を含む、項目7に記載の方法。
[項目9]
前記第1デバイスがオフセット選択値を取得する前記段階は更に:
前記第1デバイスが、前記第2デバイス及び第3デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェット、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの前記処理時間、及び、前記第3デバイスにおける前記第1サービスフローの処理時間に基づいて、前記第2デバイス及び前記第3デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するためのレイテンシ要件を決定する段階、ここで、前記第3デバイスは、前記第1サービスフローを受信するためのデバイスであり、前記第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、前記第3デバイスは前記ユーザプレーンネットワーク要素であり、又は、前記第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、前記第3デバイスは前記アクセスネットワークデバイス又は前記アクセスネットワークデバイスに対応する前記トランスレータである;及び
前記第1デバイスが、前記レイテンシ要件を前記第4デバイスへ送信する段階
を含む、項目8に記載の方法。
[項目10]
前記第1デバイスが、前記オフセット選択値に基づいて前記サービスフロー送信時間についての前記情報を決定する前記段階は:
前記第1デバイスが、前記オフセット選択値及び前記第1サービスフローに関連付けられた前記ジッタレイテンシに基づいて、前記サービスフロー送信時間についての前記情報を決定する段階
を含む、項目7から9のいずれか一項に記載の方法。
[項目11]
前記サービスフロー送信時間についての前記情報は、ゲート制御スケジューリングパラメータを含み;
前記方法は更に:
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローの前記サイクル及び前記第1サービスフローの前記最大バーストサイズを取得する段階;
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローの前記最大バーストサイズに基づいて、前記第1サービスフローの最大フレームのサイズを決定する段階;及び
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローの前記サイクル、前記第1サービスフローの前記最大フレームの前記サイズ、及び、前記オフセット選択値に基づいて、前記ゲート制御スケジューリングパラメータを決定する段階
を備える、項目7から10のいずれか一項に記載の方法。
[項目12]
前記第1サービスフローがアップリンクサービスフローであるとき、
第1デバイスがサービスフロー到着時間についての情報を決定する前記段階は:
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの滞留時間、及び、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得する段階;及び、
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローが前記端末デバイス側の前記トランスレータに到着する前記時間についての前記情報、前記端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの前記滞留時間、及び、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するための前記パケット遅延バジェットに基づいて、前記サービスフロー到着時間についての前記情報を決定する段階
を含む、項目1から11のいずれか一項に記載の方法。
[項目13]
前記第1デバイスはタイムセンシティブネットワーキングTSNアプリケーション機能ネットワーク要素であり;
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの滞留時間、及び、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得する前記段階は:
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローが前記端末デバイス側の前記トランスレータに到着する前記時間についての前記情報を決定する段階;及び
前記第1デバイスが、セッション管理ネットワーク要素から、前記端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの前記滞留時間、及び、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するための前記パケット遅延バジェットを受信する段階
を含む、項目12に記載の方法。
[項目14]
前記第1デバイスはセッション管理ネットワーク要素であり;
前記第1デバイスが、前記第1サービスフローが端末デバイス側のトランスレータに到着する時間についての情報、端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの滞留時間、及び、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するためのパケット遅延バジェットを取得する前記段階は:
前記第1デバイスが、ポリシー制御ネットワーク要素から、前記第1サービスフローが前記端末デバイス側の前記トランスレータに到着する前記時間についての前記情報を受信する段階;
前記第1デバイスが、前記端末デバイスから、前記端末デバイス及び前記端末デバイス側の前記トランスレータにおける前記第1サービスフローの前記滞留時間を受信する段階;及び
前記第1デバイスが、前記端末デバイス及び前記第2デバイスの間で前記第1サービスフローを伝送するための前記パケット遅延バジェットを決定する段階
を含む、項目12に記載の方法。
[項目15]
通信方法であって、
第2デバイスが第1サービスフローを受信する段階、ここで、前記第1サービスフローは、アクセスネットワークデバイス及びユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送されることになっている周期的サービスフローである;
前記第2デバイスが、サービスフロー送信時間についての情報を第1デバイスから受信する段階;及び
前記第2デバイスが、前記サービスフロー送信時間についての前記情報によって示される前記サービスフロー送信時間まで待ってから前記第1サービスフローを送信する段階
を備え、ここで、
前記第1サービスフローがアップリンクサービスフローである場合、前記第2デバイスは、前記アクセスネットワークデバイス、又は、前記アクセスネットワークデバイスに対応するトランスレータである;又は、前記第1サービスフローがダウンリンクサービスフローである場合、前記第2デバイスは前記ユーザプレーンネットワーク要素である、
方法。
[項目16]
前記第2デバイスが第2サービスフローを送信するサービスフロー送信時間は、前記第2デバイスが前記第1サービスフローを送信する前記サービスフロー送信時間と異なり、前記第2サービスフローは、前記アクセスネットワークデバイス及び前記ユーザプレーンネットワーク要素の間で伝送される周期的サービスフローであり、前記第2サービスフロー及び前記第1サービスフローは、前記第2デバイスに同時に到着し、又は、前記第2サービスフローが前記第2デバイスに到着する時間及び前記第1サービスフローが前記第2デバイスに到着する時間の間の差は、閾値より小さい又はそれに等しい、
項目15に記載の方法。
[項目17]
前記サービスフロー送信時間についての前記情報は、前記サービスフロー送信時間、又は、基準時間に対する前記サービスフロー送信時間のオフセットを含み;
前記サービスフロー送信時間は、最も遅い送信時間より遅くなく、前記最も遅い送信時間は、サービスフロー到着時間についての情報、前記第1サービスフローのサイクル、及び、前記第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、前記最も遅い送信時間は、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの処理時間、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定され;又は
前記基準時間に対する前記サービスフロー送信時間の前記オフセットは、最大オフセットを超えず、前記最大オフセットは、サービスフロー到着時間についての情報、前記第1サービスフローのサイクル、及び、前記第1サービスフローの最大バーストサイズに基づいて決定され、及び/又は、前記最大オフセットは、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの処理時間、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの最大バッファ時間長に基づいて決定される、
項目15又は16に記載の方法。
[項目18]
前記サービスフロー送信時間は、最も早い送信時間より早くなく、前記最も早い送信時間は、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの前記処理時間に基づいて決定される;又は
前記基準時間に対する前記サービスフロー送信時間の前記オフセットは、最小オフセットより大きい又はそれに等しく、前記最小オフセットは、前記サービスフロー到着時間についての前記情報、及び、前記第2デバイスにおける前記第1サービスフローの前記処理時間に基づいて決定される、
項目17に記載の方法。
[項目19]
前記最も遅い送信時間、前記最大オフセット、前記最も早い送信時間、又は前記最小オフセットを決定するためのパラメータは更に、前記第1サービスフローに関連付けられたジッタレイテンシを含む、項目18に記載の方法。
[項目20]
前記サービスフロー送信時間についての前記情報はゲート制御スケジューリングパラメータを含む、項目15又は19に記載の方法。
[項目21]
前記第1デバイスはTSNアプリケーション機能ネットワーク要素であり、又は、前記第1デバイスはセッション管理ネットワーク要素である、項目1から20のいずれか一項に記載の方法。
[項目22]
プロセッサ及びインタフェース回路を備える通信装置、ここで、前記インタフェース回路は:前記通信装置以外の通信装置から信号を受信し、前記信号を前記プロセッサへ伝送し、又は、前記プロセッサからの信号を前記通信装置以外の通信装置へ送信するように構成され;前記プロセッサは、論理回路を使用することによって、又は、コード命令を実行することによって、項目1から14のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成されている、通信装置。
[項目23]
プロセッサ及びインタフェース回路を備える通信装置、ここで、前記インタフェース回路は:前記通信装置以外の通信装置から信号を受信し、前記信号を前記プロセッサへ伝送し、又は、前記プロセッサからの信号を前記通信装置以外の通信装置へ送信するように構成され;前記プロセッサは、論理回路を使用することによって、又は、コード命令を実行することによって、項目15から21のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成されている、通信装置。
[項目24]
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記記憶媒体はコンピュータプログラム又は命令を格納し;前記コンピュータプログラム又は前記命令が通信装置によって実行されるとき、項目1から21のいずれか一項に記載の方法が実装される、コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】