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特表2024-541640リフトピン保護アセンブリ及び基板処理装置
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  • 特表-リフトピン保護アセンブリ及び基板処理装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】リフトピン保護アセンブリ及び基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
H01L21/68 N
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532751
(86)(22)【出願日】2022-09-22
(85)【翻訳文提出日】2024-07-26
(86)【国際出願番号】 KR2022014165
(87)【国際公開番号】W WO2023101168
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0170306
(32)【優先日】2021-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】509123895
【氏名又は名称】ユ-ジーン テクノロジー カンパニー.リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002398
【氏名又は名称】弁理士法人小倉特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ドゥ ヨル
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ホ ミン
(72)【発明者】
【氏名】オ,ワン ソク
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ソン ギュン
(72)【発明者】
【氏名】アン,ヒョ ジン
(72)【発明者】
【氏名】イ,サン ドン
(72)【発明者】
【氏名】カン,ウ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム,セ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム,キ ホ
(72)【発明者】
【氏名】イ,クン ウ
【テーマコード(参考)】
5F131
【Fターム(参考)】
5F131CA12
5F131DA33
5F131DA42
5F131EA22
5F131EB72
5F131EB81
(57)【要約】
本発明の一実施例によると,基板処理装置は,基板に対するプロセスが進行するチャンバと,前記チャンバの内部に設置され,前記基板が配置されるサセプタと,前記サセプタを貫通して前記基板を支持可能な複数のリフトピンと,前記サセプタの下面から突出する前記リフトピンの一部をそれぞれ包む複数の前記サセプタの下面から突出している保護プラグを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に対するプロセスが進行するチャンバと,
前記チャンバの内部に設置され,前記基板が配置されるサセプタと,
前記サセプタを貫通して前記基板を支持可能な複数のリフトピンと,
前記サセプタの下面から突出する前記リフトピンの一部をそれぞれ包む複数の前記サセプタの下面から突出している保護プラグを含む基板処理装置。
【請求項2】
前記基板処理装置は,
前記サセプタの下面に固定可能な平板状の保護カバーをさらに含み,
前記保護カバーは,前記保護プラグがそれぞれ設けられた複数の設置孔及び前記設置孔の上部にそれぞれ位置する着座溝を有する,請求項1記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記保護プラグは,
前記リフトピンが内部に取り付けられた管状の本体と,
前記本体の上部に設置されて前記着座溝に収容される支持リングを備え,
前記支持リングの外径は前記本体の外径よりも大きい請求項2記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記保護カバーは,複数のファスナーを介して前記サセプタの下面に固定され,前記基板と比較して小さな外径を有する請求項2記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記保護プラグは,
前記リフトピンが内部に取り付けられた管状の本体と,
前記本体の上部に設けられて前記サセプタの上面に形成された着座溝に収容される支持リングを備え,
前記支持リングの外径は前記本体の外径よりも大きい請求項1記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記サセプタは,
上下に配置されて前記リフトピンがそれぞれ設けられた複数のリフトピン孔と,
前記リフトピン孔の下部にそれぞれ位置して前記サセプタの下部に向かって開口し,前記リフトピン孔よりも大きな直径を有する締結孔を有し,
前記保護プラグは,
前記リフトピンが内部に設けられた管状の本体と,
前記本体の上部に設けられて締結孔に結合される支持ヘッドを備える請求項1記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記本体の外径は上端が下端よりも大きく,前記本体の上端外径は前記締結孔の直径よりも大きい請求項6記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記サセプタの下面から前記保護プラグの下端までの距離は6~10mmである請求項1記載の基板処理装置。
【請求項9】
サセプタに取り付けられてサセプタの下面から突出し,前記サセプタの下面から突出した前記リフトピンの一部を包む保護プラグを含むリフトピン保護アセンブリ。
【請求項10】
前記リフトピン保護アセンブリは,
前記サセプタの下面に固定可能な平板状の保護カバーをさらに含み,
前記保護カバーは,前記保護プラグがそれぞれ設けられた複数の設置孔及び前記設置孔の上部にそれぞれ位置する着座溝を有する請求項9記載のリフトピン保護アセンブリ。
【請求項11】
前記保護プラグは,
前記リフトピンが内部に取り付けられた管状の本体と,
前記本体の上部に設けられて前記サセプタの上面に形成された着座溝に収容される支持リングを備え,
前記支持リングの外径は前記本体の外径よりも大きい請求項9記載のリフトピン保護アセンブリ。
【請求項12】
前記保護プラグは,
前記リフトピンが内部に設けられた管状の本体と,
前記本体の上部に設けられ,前記サセプタに形成されて前記サセプタの下部に向かって開放された締結孔に結合される支持ヘッドを備える請求項9記載のリフトピン保護アセンブリ。
【請求項13】
前記サセプタの下面から前記保護プラグの下端までの距離は6~10mmである請求項9記載のリフトピン保護アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,リフトピン保護アセンブリ及び基板処理装置に関し,より詳細には,リフトピンの汚染を防止することができるリフトピン保護アセンブリ及び基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造プロセスでは,リフトピンはチャンバ内に設置され,半導体基板をサセプタ上で持ち上げるか下降させるために使用される。ロボットアームは基板をチャンバの内部に搬送し,サセプタを介して上部に突出したリフトピン上に基板を配置する。その後,リフトピンが下降すると,基板はサセプタの上に置かれる。
【0003】
逆に,基板に対するプロセスが完了した後,リフトピンは上昇して基板をサセプタから持ち上げ,ロボットアームは,プロセスが完了した基板をチャンバから引き出すために基板の下に挿入される。その後,リフトピンが下降し,基板がロボットアーム上に置かれ,ロボットアームは基板をチャンバから引き出す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は,リフトピンの汚染を防止することができるリフトピン保護アセンブリ及び基板処理装置を提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は,リフトピンがプロセスガスにさらされるのを防ぐことができるリフトピン保護アセンブリ及び基板処理装置を提供することにある。
【0006】
本発明のまた他の目的は,下記発明の詳細な説明と添付した図面からより明確になるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施例によると,基板処理装置は,基板に対するプロセスが進行するチャンバと,前記チャンバの内部に設置され,前記基板が配置されるサセプタと,前記サセプタを貫通して前記基板を支持可能な複数のリフトピンと,前記サセプタの下面から突出する前記リフトピンの一部をそれぞれ包む複数の前記サセプタの下面から突出している保護プラグを含む。
【0008】
前記基板処理装置は,前記サセプタの下面に固定可能な平板状の保護カバーをさらに含み,前記保護カバーは,前記保護プラグがそれぞれ設けられた複数の設置孔及び前記設置孔の上部にそれぞれ位置する着座溝を有することができる。
【0009】
前記保護プラグは,前記リフトピンが内部に取り付けられた管状の本体と,前記本体の上部に設置されて前記着座溝に収容される支持リングを備え,前記支持リングの外径は前記本体の外径よりも大きくてもよい。
【0010】
前記保護カバーは,複数のファスナーを介して前記サセプタの下面に固定され,前記基板と比較して小さな外径を有することができる。
【0011】
前記保護プラグは,前記リフトピンが内部に取り付けられた管状の本体と,前記本体の上部に設けられて前記サセプタの上面に形成された着座溝に収容される支持リングを備え,前記支持リングの外径は前記本体の外径よりも大きくてもよい。
【0012】
前記サセプタは,上下に配置されて前記リフトピンがそれぞれ設けられた複数のリフトピン孔と,前記リフトピン孔の下部にそれぞれ位置して前記サセプタの下部に向かって開口し,前記リフトピン孔よりも大きな直径を有する締結孔を有し,前記保護プラグは,前記リフトピンが内部に設けられた管状の本体と,前記本体の上部に設けられて締結孔に結合される支持ヘッドを備えることができる。
【0013】
前記本体の外径は上端が下端よりも大きく,前記本体の上端外径は前記締結孔の直径よりも大きくてもよい。
【0014】
前記サセプタの下面から前記保護プラグの下端までの距離は6~10mmであり得る。
【0015】
本発明の一実施例によると,リフトピン保護アセンブリは,サセプタに取り付けられてサセプタの下面から突出し,前記サセプタの下面から突出した前記リフトピンの一部を包む保護プラグを含む。
【0016】
前記リフトピン保護アセンブリは,前記サセプタの下面に固定可能な平板状の保護カバーをさらに含み,保護カバーは,前記保護プラグがそれぞれ設けられた複数の設置孔及び前記設置孔の上部にそれぞれ位置する着座溝を有することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の一実施例によると,保護プラグは,リフトピンがプロセスガスにさらされるのを防ぐことができる。さらに,必要に応じて保護プラグを簡単に交換してリフトピンの寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1実施例に係る基板処理装置を概略的に示す図である。
図2図1に示す保護カバー及び保護プラグを示す図である。
図3】本発明の第2実施例に係る基板処理装置を概略的に示す図である。
図4図3に示す保護カバー及び保護プラグを示す図である。
図5】本発明の第3実施例に係る保護プラグを概略的に示す図である。
図6】本発明の第3実施例に係る保護プラグを概略的に示す図である。
図7】本発明の第4実施例に係る保護プラグを概略的に示す図である。
図8】本発明の第4実施例に係る保護プラグを概略的に示す図である。
図9】工程後のリフトピンの状態を示す写真である。
図10】工程後のリフトピンの状態を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下,本発明の好ましい実施例を添付した図1図10を参照してより詳細に説明する。本発明の実施例は様々な形態に変形されてもよく,本発明の範囲が以下で説明する実施例に限ると解釈されてはならない。本実施例は,該当発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に本発明をより詳細に説明するために提供されるものである。よって,図面に示した各要素の形状はより明確な説明を強調するために誇張されている可能性がある。
【0020】
図1は,本発明の第1実施例に係る基板処理装置を概略的に示す図である。サセプタ20はチャンバ10の内部空間に設けられ,チャンバ10は外部からプロセスガスが供給されて基板Sに対するプロセスが進行する内部空間を有する。図1に示すように,サセプタ20は支持軸22を介して支持され,上部に基板Sが載置される。サセプタ20は,基板Sと対応する円形ディスク形状とすることができるが,他の形状も可能である。サセプタ20は,プロセス進行時に基板Sを所定の温度に加熱することができ,ヒータ(図示せず)をサセプタ20の内部に設置することができる。
【0021】
基板Sはリフトピン1によって支持され,リフトピン1はサセプタ20に形成されたリフトピン孔21内に貫通してリフトピン孔21内で昇降することができる。リフトピン1はサセプタ20の昇降により昇降したり,別途の昇降機構により昇降することができ,リフトピン1の昇降方式は公知技術であるので詳細な説明は省略する。
【0022】
図1に示すように,リフトピン1はサセプタ20の厚さよりも大きい長さを有する。リフトピン1が下降した状態で,基板Sはサセプタ20の上部に載置され,リフトピン1の上部はリフトピン孔21内に位置し,リフトピン1の下部はサセプタ20の下部に突出している。図示していないが,リフトピン1が上昇した状態で,基板Sはサセプタ20から持ち上げられ,リフトピン1の上部はサセプタ20の上部に突出する。
【0023】
保護カバー32はサセプタ20の下面に設けられ,複数のファスナー34は,保護カバー32に形成された複数の貫通孔を介して保護カバー32をサセプタ20にそれぞれ固定する。保護カバー32はサセプタ20に対応する形状であり,概して円板形状であり得る。
【0024】
図2は,図1に示す保護カバー及び保護プラグを示す図である。図2に示すように,保護カバー32は,リフトピン孔21にそれぞれ対応する複数の設置孔35を有しており,保護カバー32がサセプタ20に固定された状態で,リフトピン孔21は設置孔35とそれぞれ連通している。また,保護カバー32は,設置孔35の上部にそれぞれ位置する複数の着座溝を有し,着座溝は設置孔35よりも大きい直径を有する。ただし,本実施形態とは異なり,着座溝は,上端から下端に向かって傾斜した(テーパ付き)穴形状であってもよい。
【0025】
保護プラグは設置孔35に挿入され,サセプタ20の下部に突出したリフトピン1の一部を包む。保護プラグは,管状の本体42と本体42の上部に接続された支持リング44とを含む。本体42はリフトピン1が内部に設けられ,支持リング44は着座溝に収容された状態で本体35を支持する。支持リング44の外径は本体42の外径よりも大きい。
【0026】
具体的には,作業者は,保護プラグを設置孔35に嵌め込み,支持リング44を着座溝に収容(締結)するように保護プラグを保護カバー32に取り付けることができ,ファスナー34を介して保護カバー32をサセプタ20に固定するように設置を完了することができる。保護プラグはサセプタ20の下部に突出したリフトピン1の一部を包み,サセプタ20の下面から保護プラグの下端までの距離Lは6~10mmとすることができる。
【0027】
図3は本発明の第2実施形態に係る基板処理装置を概略的に示す図であり,図4図3に示す保護カバー及び保護プラグを示す図である。先に図1及び図2に示す保護カバー32は,サセプタ20の裏面全てを概ね覆うように基板Sの直径よりも大きい直径を有するが,図3及び図4に示す保護カバー32は,サセプタ20の背面の一部を覆うように基板Sの直径より小さい直径を有し,他の構造と機能は同じであり得る。
【0028】
保護カバー32は,サセプタ20の背面に接触してサセプタ20の温度を下げるヒートシンクとして機能することができるので,必要に応じて保護カバー32のサイズを調整することができる。また,本実施形態では保護カバー32を円板状として説明したが,保護カバー32は保護プラグをサセプタ20の下部に固定するための用途であることを考慮して,保護カバー32は,「+」字状のようにサセプタ20の中心を基準としてリフトピン孔21に向かって放射状に延びる複数の枝形状であり得る。
【0029】
図5及び図6は,本発明の第3実施形態による保護プラグを概略的に示す図である。図5に示すように,保護カバーを省略することができ,保護プラグをサセプタに直接固定して設置することができる。
【0030】
サセプタ20は,リフトピン孔21の下部にそれぞれ位置する複数の締結孔23を有し,締結孔23はサセプタ20の下部に向かって開放されている。締結孔23は,リフトピン孔21よりも大きな直径を有し,内周面にねじ山を形成することができる。
【0031】
保護プラグは,管状の本体42と,本体42の上部に接続された支持ヘッド44とを含む。本体42は,リフトピン1が内部に設けられ,支持ヘッド44は,外周面に形成されたねじ山を介して締結孔23に螺合された状態で本体42を支持する。本体42の外径は上端が下端より大きく,本体42の上端外径は締結孔23の直径よりも大きい。
【0032】
具体的には,作業者は,保護プラグの支持ヘッド44を締結孔23にねじ込むように保護プラグをサセプタ20に固定することができ,本体42の上端がサセプタ20の下面に接触した状態で,保護プラグはサセプタ20の下部に突出したリフトピン1の一部を包み込み,サセプタ20の下面から保護プラグの下端までの距離Lは6~10mmであり得る。
【0033】
図7及び図8は,本発明の第4実施形態による保護プラグを概略的に示す図である。図7に示すように,サセプタ20は,リフトピン孔21の上部にそれぞれ位置する複数の着座溝22を有しており,着座溝22はサセプタ20の上部に向かって開放されている。着座溝22は,上端から下端に向かって傾斜した(テーパ付き)穴形状であってもよいし,本実施形態と異なり,着座溝22は,リフトピン孔21よりも大きな直径を有して段差形状であってもよい。
【0034】
保護プラグは,管状の本体42と本体の上部に接続された支持リング44とを含む。本体42はリフトピン1が内部に設けられ,支持リング44は着座溝22に収容された状態で本体42を支持する。支持リング44の外径は本体42の外径よりも大きい。
【0035】
具体的には,作業者は,保護プラグをリフトピン孔21に嵌合して支持リング44を着座溝22に収容(締結)するように保護プラグをサセプタ20に固定することができ,支持リング44の上端はサセプタ20の上面とほぼ同じ高さに位置した状態で,保護プラグはサセプタ20の下部に突出したリフトピン1の一部を包み,サセプタ20の下面から保護プラグの下端までの距離Lは6~10mmであり得る。
【0036】
図9及び図10は,工程後のリフトピン1の状態を示す写真である。
【0037】
図9は,保護プラグが取り付けられていない状態での処理後のリフトピン1の状態を示す。図9を見ると,プロセス中に反応ガスによって発生した異物(またはブラックパウダー)がリフトピン1に付着し(赤い丸で示されている),異物は,リフトピン1がリフトピン孔に沿って昇降するのに障害になったり,リフトピン1から脱落してチャンバ10内部及び基板Sを汚染する問題を生じた。
【0038】
特に,異物は,プロセス過程で反応ガスに露出されたリフトピン1の露出区間全体に付着するのではなく,サセプタ(またはヒータ)20の下部に位置するいくつかの区間(約6~10mm)にのみ取り付けられた。
【0039】
図10は,保護プラグが取り付けられた状態での処理後のリフトピン1の状態を示す。異物がリフトピン1の一部区間(約6~10mm)にのみ付着することを考慮して保護プラグを設置し(図2及び4参照), この点を考慮して,サセプタ20の下面から保護プラグの下端までの距離を6~10mmに調整した。その結果,プロセス中のリフトピン1の一部の区間は反応ガスにさらされないように制限し,図10を見ると,リフトピン1に付着した異物は見られなかった。
【0040】
本発明を好ましい実施例を介して詳細に説明したが,これとは異なる形態の実施例も可能である。よって,以下に記載の請求項の技術的思想と範囲は好ましい実施例に限らない。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は,多様な形態の半導体の製造設備及び製造方法に応用される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】