(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】O-RANの共有セル構成のための結合方式
(51)【国際特許分類】
H04W 92/04 20090101AFI20241031BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20241031BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20241031BHJP
【FI】
H04W92/04
H04W72/0457 110
H04W72/0446
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532779
(86)(22)【出願日】2022-10-05
(85)【翻訳文提出日】2024-05-29
(86)【国際出願番号】 KR2022014929
(87)【国際公開番号】W WO2023055224
(87)【国際公開日】2023-04-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524204953
【氏名又は名称】ソリッド ラブズ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホン、ホーヌイ
(72)【発明者】
【氏名】モーン、ウォーシク
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヒュンチャエ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067CC01
5K067EE10
5K067EE64
(57)【要約】
本発明は、O-RAN(Open Radio Access Network)におけるノード装置の動作方法であって、少なくとも一つのサウスノード(south-node)装置からユーザ平面(user-plane)に関するメッセージを受信するステップと、メッセージに基づいて、拡張されたアンテナキャリア(extended Antenna-Carrier、eAxC)単位で、メッセージを結合する動作のタイミングを決定するステップと、を含む方法を開示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
O-RAN(Open Radio Access Network)におけるノード装置の動作方法であって、
少なくとも一つのサウスノード(south-node)装置から、ユーザ平面(user-plane)に関するメッセージを受信するステップと、
前記メッセージに基づいて、拡張されたアンテナキャリア(extended Antenna-Carrier、eAxC)単位で、前記メッセージを結合する動作のタイミングを決定するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記決定するステップは、
少なくとも一つのポートから、前記eAxC単位の最終のメッセージが受信されるかどうかを判断するステップと、
前記最終のメッセージが受信されたと判断されれば、前記eAxC単位で、前記メッセージを結合する動作のタイミングを指示する第1結合トリガを生成するステップと、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記判断するステップは、
前記少なくとも一つのポートから、前記eAxC単位のメッセージが連続的に受信されるかどうかに基づいて判断する請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記決定するステップは、
少なくとも一つのポートから、前記eAxC単位の最初のメッセージが受信されるかどうかを判断するステップと、
前記最初のメッセージが受信されたと判断されれば、前記eAxC単位で、前記メッセージを結合する動作のタイミングを指示する第2結合トリガを生成するステップと、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2結合トリガを生成するステップは、
前記最初のメッセージが受信されたタイミングを既定の時間ほど遅延させて、前記第2結合トリガを生成する請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも一つのサウスノード装置は、複数のサウスノード装置を含み、
前記決定する過程は、前記複数のサウスノード装置のうち、前記ノード装置についての伝送遅延が最も大きいサウスノード装置から受信されるメッセージを用いる請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記メッセージのうち、同じeAxC単位のメッセージは、連続的に受信される請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも一つのサウスノード装置は、複数のサウスノード装置を含み、
前記複数のサウスノード装置それぞれから受信されるメッセージにおいて、前記eAxC単位を基準とする受信順序は、相等しい請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記決定されたタイミングによって、前記eAxC単位で前記メッセージを結合するステップと、
結合順に、前記結合されたメッセージをノースノード装置に伝送するステップと、
を含む請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
O-RANのノード装置であって、
少なくとも一つのプロセッサを備え、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
少なくとも一つのサウスノード装置から受信されたユーザ平面に関するメッセージに基づいて、eAxC単位で、前記メッセージを結合する動作のタイミングを決定するように構成される、ノード装置。
【請求項11】
前記少なくとも一つのプロセッサは、
少なくとも一つのポートから、前記eAxC単位の最終のメッセージが受信されるかどうかを判断し、
前記最終のメッセージが受信されたと判断されれば、前記eAxC単位で、前記メッセージを結合する動作のタイミングを指示する第1結合トリガを生成するようにさらに構成される請求項10に記載のノード装置。
【請求項12】
前記少なくとも一つのプロセッサは、
前記少なくとも一つのポートから、前記eAxC単位のメッセージが連続的に受信されるかどうかに基づいて、前記eAxC単位の最終のメッセージが受信されるかどうかを判断するようにさらに構成される請求項11に記載のノード装置。
【請求項13】
前記少なくとも一つのプロセッサは、
少なくとも一つのポートから、前記eAxC単位の最初のメッセージが受信されるかどうかを判断し、
前記最初のメッセージが受信されたと判断されれば、前記eAxC単位で、前記メッセージを結合する動作のタイミングを指示する第2結合トリガを生成するようにさらに構成される請求項10に記載のノード装置。
【請求項14】
前記少なくとも一つのプロセッサは、
前記最初のメッセージが受信されたタイミングを、既定の時間ほど遅延させて、前記第2結合トリガを生成するようにさらに構成される請求項13に記載のノード装置。
【請求項15】
前記少なくとも一つのサウスノード装置は、複数のサウスノード装置を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
前記複数のサウスノード装置のうち、前記ノード装置についての伝送遅延が最も大きいサウスノード装置から受信されるメッセージを用いて、前記eAxC単位で、前記メッセージを結合する動作のタイミングを決定するようにさらに構成される請求項10に記載のノード装置。
【請求項16】
前記メッセージのうち、同じeAxC単位のメッセージは、連続的に受信される請求項10に記載のノード装置。
【請求項17】
前記少なくとも一つのサウスノード装置は、複数のサウスノード装置を含み、
前記複数のサウスノード装置それぞれから受信されるメッセージにおいて、前記eAxC単位を基準とする受信順序は、相等しい請求項16に記載のノード装置。
【請求項18】
前記少なくとも一つのプロセッサは、
前記決定されたタイミングによって、前記eAxC単位で前記メッセージを結合し、
結合手順による、前記結合されたメッセージのノースノード装置への送信を制御するようにさらに構成される請求項10から17のいずれか一項に記載のノード装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、O-RAN(Open Radio Access Network)の共有セル構成のための結合方式を含む無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
O-RANアライアンスは、次世代RAN(Radio Access Network)インフラを具現するためのアーキテクチャを定義する仕様を発表した。「O-RAN」は、開放型RANを意味し、O-RANアーキテクチャは、「O-DU(O-RAN Distributed Unit)」と「O-RU(O-RAN Remote Unit)」を使う。各O-DUは、ユーザ装備と無線で通信する時に使われる無線インターフェースについて、レイヤ2及び上位レイヤ1の機能を具現し、各O-RUは、前記無線インターフェースについて、下位レイヤ1の機能を具現する。各O-DUとO-RUとは、フロントホールリンクを介して通信的に連結される。
【0003】
O-RANアライアンスは、フロントホールを介するO-DUとO-RUとの通信のために開放型フロントホールインターフェースを定義する仕様を発表した。例えば、O-RANフロントホールワーキンググループ4は、O-DU及びO-RUで具現された機能の間に使われる機能分割(functional split)を規定する「制御、ユーザ及び同期平面(Control、User and Synchronization Plane Specification)仕様」を提供する。
【0004】
O-RAN仕様の初期バージョンでは、各O-DUが一つのO-RUと対をなして一つの物理的セルをサービングするポイント・ツー・ポイント構成と、O-DUとO-RUの対それぞれについての個別的なO-RANフロントホールインターフェースのみを規定したが、最近は、一つの物理的セルをサービングするために、一つのO-DUが複数のO-RUと対をなす「共有セル(shared cell)」を具現する時に使えるさらなる構成を定義するO-RAN仕様が開発されている。
【0005】
最近公表されたO-RAN仕様で、共有セルは、一つのO-DUが、フロントホールマルチプレクサ(FHM)を含むフロントホールを介して複数のO-RUと通信するトポロジー、一つのO-DUが、カスケード連結された複数のO-RUと通信するトポロジーを始めとして、これらが複合されたトポロジーなどを有すると例示している。
【0006】
共有セルでは、FHMとカスケード連結されたO-RUが、ダウンリンク方向にメッセージを複製(copy)して伝達し、アップリンク方向にメッセージを結合(combine)して伝達する。このような複製/結合処理によって、共有セルを構成するO-RUの数と、O-RUが支援するキャリア数が増え、またFHM、O-RUの連結構造が複雑になるほど、パッケージ基盤ネットワークであるO-RANのネットワーク混雑度が大きく増える。これは、特に、限定された時間資源内にメッセージの結合処理が行われるべきアップリンク方向で問題になり、フロントホール具現に際して深刻な物理的制約を引き起こす。
【0007】
よって、共有セルについての効果的なアップリンクメッセージの結合方式が必要になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする技術的課題は、限定された時間資源を効果的に使えるO-RANの共有セル構成のための結合方式を提示することである。
【0009】
本発明の技術的思想が解決しようとする技術的課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及していない他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解される。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面によれば、O-RAN(Open Radio Access Network)におけるノード装置の動作方法であって、少なくとも一つのサウスノード(south-node)装置からユーザ平面(user-plane)に関するメッセージを受信するステップと、前記メッセージに基づいて、拡張されたアンテナキャリア(extended Antenna-Carrier、eAxC)単位で前記メッセージを結合する動作のタイミングを決定するステップと、を含む方法が開示される。
【0011】
例示的な実施形態によれば、前記決定するステップは、少なくとも一つのポートから、前記eAxC単位の最終のメッセージが受信されるかどうかを判断するステップと、前記最終のメッセージが受信されたと判断されれば、前記eAxC単位で、前記メッセージを結合する動作のタイミングを指示する第1結合トリガを生成するステップと、を含む。
【0012】
例示的な実施形態によれば、前記判断するステップは、前記少なくとも一つのポートから、前記eAxC単位のメッセージが連続的に受信されるかどうかに基づいて判断する。
【0013】
例示的な実施形態によれば、前記決定するステップは、少なくとも一つのポートから、前記eAxC単位の最初のメッセージが受信されるかどうかを判断するステップと、前記最初のメッセージが受信されたと判断されれば、前記eAxC単位で、前記メッセージを結合する動作のタイミングを指示する第2結合トリガを生成するステップと、を含む。
【0014】
例示的な実施形態によれば、前記第2結合トリガを生成するステップは、前記最初のメッセージが受信されたタイミングを既定の時間ほど遅延させて、前記第2結合トリガを生成する。
【0015】
例示的な実施形態によれば、前記少なくとも一つのサウスノード装置は、複数のサウスノード装置を含み、前記決定する過程は、前記複数のサウスノード装置のうち、前記ノード装置についての伝送遅延が最も大きいサウスノード装置から受信されるメッセージを用いる。
【0016】
例示的な実施形態によれば、前記メッセージのうち、同じeAxC単位のメッセージは、連続的に受信される。
【0017】
例示的な実施形態によれば、前記少なくとも一つのサウスノード装置は、複数のサウスノード装置を含み、前記複数のサウスノード装置それぞれから受信されるメッセージにおいて、前記eAxC単位を基準とする受信順序は、相等しい。
【0018】
例示的な実施形態によれば、前記方法は、前記決定されたタイミングによって、前記eAxC単位で前記メッセージを結合するステップと、結合順に前記結合されたメッセージをノースノード装置に伝送するステップと、をさらに含む。
【0019】
本発明の技術的思想の他の側面によれば、O-RANのノード装置であって、少なくとも一つのプロセッサを備え、前記少なくとも一つのプロセッサは、少なくとも一つのサウスノード装置から受信されたユーザ平面に関するメッセージに基づいて、eAxC単位で前記メッセージを結合する動作のタイミングを決定するように構成される、ノード装置が開示される。
【0020】
例示的な実施形態によれば、前記少なくとも一つのプロセッサは、少なくとも一つのポートから、前記eAxC単位の最終のメッセージが受信されるかどうかを判断することができ、前記最終のメッセージが受信されたと判断されれば、前記eAxC単位で、前記メッセージを結合する動作のタイミングを指示する第1結合トリガを生成するようにさらに構成される。
【0021】
例示的な実施形態によれば、前記少なくとも一つのプロセッサは、前記少なくとも一つのポートから、前記eAxC単位のメッセージが連続的に受信されるかどうかに基づいて、前記eAxC単位の最終のメッセージが受信されるかどうかを判断するようにさらに構成される。
【0022】
例示的な実施形態によれば、前記少なくとも一つのプロセッサは、少なくとも一つのポートから、前記eAxC単位の最初のメッセージが受信されるかどうかを判断し、前記最初のメッセージが受信されたと判断されれば、前記eAxC単位で、前記メッセージを結合する動作のタイミングを指示する第2結合トリガを生成するようにさらに構成される。
【0023】
例示的な実施形態によれば、前記少なくとも一つのプロセッサは、前記最初のメッセージが受信されたタイミングを既定の時間ほど遅延させて、前記第2結合トリガを生成するようにさらに構成される。
【0024】
例示的な実施形態によれば、前記少なくとも一つのサウスノード装置は、複数のサウスノード装置を含み、前記少なくとも一つのプロセッサは、前記複数のサウスノード装置のうち、前記ノード装置についての伝送遅延が最も大きいサウスノード装置から受信されるメッセージを用いて、前記eAxC単位で、前記メッセージを結合する動作のタイミングを決定するようにさらに構成される。
【0025】
例示的な実施形態によれば、前記メッセージのうち、同じeAxC単位のメッセージは、連続的に受信される。
【0026】
例示的な実施形態によれば、前記少なくとも一つのサウスノード装置は、複数のサウスノード装置を含み、前記複数のサウスノード装置それぞれから受信されるメッセージにおいて、前記eAxC単位を基準とする受信順序は、相等しい。
【0027】
例示的な実施形態によれば、前記少なくとも一つのプロセッサは、前記決定されたタイミングによって、前記eAxC単位で前記メッセージを結合することができ、結合手順による、前記結合されたメッセージのノースノード装置への送信を制御するようにさらに構成されることができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明の例示的な実施形態によれば、ユーザ平面に関するメッセージの結合タイミング及び結合動作を、拡張されたアンテナ・キャリア(extended Antenna-Carrier、eAxC)単位で制御することによって、限定されたフロントホールの時間資源下でも、共有セルを効果的に構成及び運用することができる。
【0029】
本発明が得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していないさらに他の効果は、下記の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】O-RANの共有セル(shared cell)構成を説明するための概念図である。
【
図2】本発明の例示的な実施形態による共有セルを構成するノード装置での、ユーザ平面メッセージ結合方式を説明するための図面である。
【
図3】本発明の例示的な実施形態による結合方式に適用される、ユーザ平面(user-plane)メッセージのフレームフォーマットを説明するための図面である。
【
図4】本発明の例示的な実施形態による結合方式を支援するノード装置、及びその動作方法を説明するための図面である。
【
図5】本発明の例示的な実施形態による結合方式を支援するノード装置、及びその動作方法を説明するための図面である。
【
図6】本発明の例示的な実施形態による結合方式を支援するノード装置、及びその動作方法を説明するための図面である。
【
図7】本発明の例示的な実施形態による結合方式を支援するノード装置、及びその動作方法を説明するための図面である。
【
図8】本発明の例示的な実施形態による結合方式を支援するノード装置、及びその動作方法を説明するための図面である。
【
図9】本発明の例示的な実施形態による結合方式を支援するノード装置、及びその動作方法を説明するための図面である。
【
図10】本発明の例示的な実施形態による結合方式を支援するノード装置、及びその動作方法を説明するための図面である。
【
図11】本発明の例示的な実施形態による結合方式を支援するノード装置、及びその動作方法を説明するための図面である。
【
図12】本発明の例示的な実施形態による結合方式を支援するノード装置の動作方法を説明するためのフローチャートである。
【
図13】本発明の例示的な実施形態による結合方式を支援するノード装置の動作方法を説明するためのフローチャートである。
【
図14】本発明の例示的な実施形態による結合方式を支援するノード装置の動作方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明で使われる用語は、単に特定の実施形態を説明するために使われたものであり、他の実施形態の範囲を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明らかに異なって表示しない限り、複数の表現を含む。技術的や科学的な用語を含んでここで使われる用語は、当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本発明に使われた用語のうち一般的な辞書に定義された用語は、関連技術の文脈上有する意味と同一または類似した意味で解釈され、本発明で明らかい定義されない限り、理想的や過度に形式的な意味で解釈されることはない。場合によって、本発明で定義された用語であっても、本発明の実施形態を排除するように解釈されてはいけない。
【0032】
以下で説明される本発明の多様な実施形態では、主にハードウェア的な接近方法を例示として説明する。しかし、本発明の多様な実施形態では、ハードウェアとソフトウェアとをいずれも使う技術を含んでいるため、本発明の多様な実施形態が、ソフトウェア基盤の接近方法を除くものではない。
【0033】
本発明に関連して説明される多様な例証的な論理ブロック/セクション、モジュール、及び回路、プロセッサは、本願で開示された機能を行うように設計された汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、応用注文型半導体(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス(PLD)、離散ゲートまたはトランジスタ・ロジック、離散ハードウェアコンポネントまたはこれらの任意の組み合わせによって具現されるか、または行われてもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代案として、プロセッサは、任意の商業的に利用可能なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態マシンであってもよい。プロセッサはまた、コンピュータデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した一つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他の構成で具現されてもよい。
【0034】
以下、説明で使われる信号を称する用語(例えば、メッセージ、情報、プリアンブル、信号、シグナリング、シーケンス、ストリーム)、資源を称する用語(例えば、シンボル、スロット、サブフレーム(subframe)、無線フレーム(radio frame)、サブキャリア(subcarrier)、RE(resource element)、RB(resource block)、BWP(bandwidth part)、機会(occasion))、演算状態のための用語(例えば、ステップ、動作(operation)、手続き(procedure))、データを称する用語(例えば、パッケージ、ユーザストリーム、情報、ビット、シンボル、コードワード)、チャネルを称する用語、制御情報を称する用語(例えば、DCI(downlink control information)、MACCE(medium access control element)、RRC(radio resource control)信号)、ネットワーク客体(network entity)を称する用語、装置の構成要素を称する用語などは、説明の便宜のために例示されたものである。よって、本発明が後述される用語に限定されるものではなく、同等な技術的な意味を有する他の用語が使われうる。
【0035】
また、本発明で、特定条件の満足(satisfied)、充足(fulfilled)如何を判断するために、超過または未満の表現が使われうるが、これは、一例を表現するための記載であるだけで、以上または以下の記載を排除するものではない。「以上」と記載された条件は「超過」、「以下」と記載された条件は「未満」、「以上及び未満」と記載された条件は「超過及び以下」で置き換えられうる。
【0036】
また、本発明は、一部の通信規格(例えば、3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)、xRAN(extensible radio access network)、O-RAN(open-radio access network)で使われる用語を用いて多様な実施形態を説明するが、これは説明のための例示であるだけである。本発明の多様な実施形態は、他の通信システムでも、容易に変形されて適用される。
【0037】
以下、本発明の技術的思想による多様な実施形態を順次に詳細に説明する。
【0038】
図1は、O-RANの共有セル構成を説明するための概念図である。
【0039】
先ず、
図1の(a)を参照して第1共有セル構成を説明する。前記第1共有セル構成で、O-DU 10は、複数のO-RU 30(例えば、O-RU#1からO-RU#n)と対をなし、O-DU 10とO-RU 30とは、FHM 20を含むフロントホールを介して互いに通信する。ここで、FHM 20は、一般のO-RUのようなLLS(Lower Layer Split)フロントホール支援機能以外に、複製及び結合(copy and combine)機能が加えられたO-RUにモデリングされるものの、無線送受信機能のないノード装置を意味する。前記第1共有セル構成は、FHMモードと称する。
【0040】
ダウンリンク(例えば、ノースノードからサウスノードに向かう経路)で、O-DU 10は、各制御平面(control-plane)及びユーザ平面(user-plane)メッセージの複製バージョンをFHM 20に伝送し、FHM 20は、各制御平面及びユーザ平面メッセージを複製して、それぞれの複製バージョンを複数のO-RU 20それぞれに伝送する。
【0041】
アップリンク(例えば、サウスノードからノースノードに向かう経路)で、各O-RU 30は、ユーザ平面メッセージをFHM 20に伝送し、FHM 20は、O-RU 30から受信された資源要素(resource element、RE)を結合した後、結合されたREを含む単一ユーザ平面メッセージをO-DU 10に伝送する。
【0042】
図1の(b)を参照して第2共有セル構成を説明する。前記第2共有セル構成で、O-DU 10は、複数のO-RU 30(例えば、O-RU#1からO-RU#n)と対をなし、ここでは、O-DU 10とO-RU 30との相互通信のためのフロントホールを具現するために、カスケード・トポロジーが適用される。O-DU 10は、カスケードで最初のO-RU(例えば、O-RU#1)と直接通信し、カスケードで各O-RUは、直前のO-RU及び直後のO-RUと直接通信する。前記第2共有セル構成は、カスケードモードと称する。
【0043】
ダウンリンクで、O-DU 10は、カスケード連結されたO-RU 30のうち最初のO-RU(例えば、O-RU#1)に、各制御平面及びユーザ平面メッセージの複製バージョンを伝送し、カスケードで各O-RUは、先行するO-RUから自分に伝送された各メッセージを使って、複製バージョンを、カスケードで次のO-RUに伝送する。
【0044】
アップリンクで、カスケード連結されたO-RU 30のうち最後のO-RU(例えば、O-RU#n)は、受信されたRF信号から生成されたREを含むユーザ平面メッセージを、直前のO-RUに伝送し、カスケードで各O-RUは、直後のO-RUから受信されたユーザ平面メッセージに含まれているREを、自分の受信したRF信号から生成されたREと結合して、単一のユーザ平面メッセージで直前のO-RUに伝送する。
【0045】
図1の(c)を参照して第3共有セル構成を説明すれば、前記第3共有セル構成は、前述した第1及び第2共有セル構成がハイブリッド化された構成であり、O-DU 10が、カスケード連結されたFHM 20のうちFHM#1を含むフロントホールを介して複数のO-RU(O-RU#1からO-RU#n)と互いに通信し、カスケード連結されたFHM 20のうちFHM#2を含むフロントホールを介して複数のO-RU(O-RU#1からO-RU#m)と互いに通信する。前記第3共有セル構成は、カスケード・FHMモードと称し、ダウンリンク及びアップリンクでのO-DU 10、FHM 20、O-RU 30の相互通信は、
図1の(a)及び
図1の(b)を参照して前述した方式と実質的に等しいため、詳細な説明は省略する。
【0046】
前述したように、前記第1共有セル構成から第3共有セル構成では、フロントホールを構成するノードである、FHMとカスケードO-RUでのメッセージについての複製及び結合処理が要求される。それにより、共有セルのノード数の増加と共にノード間の連結構造が複雑になり、また支援すべきキャリアの数が増加するほど、パッケージ基盤ネットワークであるO-RANでネットワーク混雑度が大きく増加し、動作制御が難しくなりながらネットワーク具現に深刻な物理的制約が加えられる。
【0047】
これは、特にアップリンク方向において問題になる。一般的な結合方式によれば、ノードの物理的/論理的な位置による伝送遅延差などによって、結合対象であるシンボル単位のメッセージがFHM及びカスケードO-RUに到着する時間が一定ではなく、ノードがそれぞれ任意の順序で多様な資源要素に関するメッセージを伝送するため、結合タイミングと結合動作の制御が困難である。さらに、許容されるフロントホール遅延が制限されるため、各ノードで結合対象であるシンボル単位のメッセージについての受信待機時間、処理時間などを十分に与えることができず、エラー状況などへの対応が困難である。
【0048】
本発明の技術的思想は、前述した問題点を解決するためのものであり、共有セル構成でユーザ平面に関するメッセージの結合単位を、拡張されたアンテナ・キャリア単位(extended Antenna-Carrier、eAxC)と使用し、前記eAxC単位でメッセージの結合タイミング及び動作を制御する方式を提示する。
【0049】
図2は、本発明の例示的な実施形態による共有セルを構成するノード装置での、ユーザ平面メッセージ結合方式を説明するための図面であり、
図3は、本発明の例示的な実施形態による結合方式に適用される、ユーザ平面メッセージのフレームフォーマットを説明するための図面である。
図2では、説明の便宜のために、共有セル構成がFHMモードで具現され、FHM 20が、O-RUからそれぞれ一つのアンテナポートに関するユーザ平面メッセージを受信して結合する実施形態を例示的に示す。
【0050】
図2を参照すれば、本発明の例示的な実施形態による共有セル構成は、FHM 20、O-RU#1 30-1及びO-RU#2 30-2を含む。
【0051】
先ず、O-RU#1 30-1及びO-RU#2 30-2は、それぞれインターフェースセクション31及びLow-PHYセクション33を含む。図示されてはいないが、O-RU#1 30-1及びO-RU#2 30-2は、それぞれユーザ装置と無線信号を送受信するための少なくても一つのアンテナポート(及び/またはアンテナ)と、無線信号のデジタル変換処理のためのRFセクション(またはRFトランシーバ)をさらに含む。一方、以下で使われる「…セクション」、「…器」などの用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、ハードウェアやソフトウェア、またはハードウェア及びソフトウェアの結合で具現される。そして、いずれか一つのセクションの少なくとも一部の動作、アクションは、他のセクションで行われてもよく、いずれか一つのセクション自体が他のセクションに統合されてもよい。
【0052】
Low-PHYセクション33は、少なくとも一つのアンテナポート(アンテナ)を介して受信され、RFセクションを介してデジタル変換された無線信号に基づいて、IQデータを生成する。
【0053】
Low-PHYセクション33は、生成されたIQデータに基づいて、フロントホールの伝送プロトコル(transport protocol)に従うユーザ平面に関するメッセージを生成する。前記伝送プロトコルは、ネットワークとの共有の容易なイーサネット(登録商標)及びeCPRIが使われ、前記メッセージのフレームフォーマット300は、
図3に示されたような構造を有する。
【0054】
図3をさらに参照すれば、前記メッセージのフレームフォーマット300は、eCPRIヘッダ310及びeCPRIペイロード330を含む。eCPRIヘッダ310には、メッセージソース及び対象識別子ecpriPcidが含まれるが、O-RANのフロントホール仕様では、前記メッセージソース及び対象識別子ecpriPcidで前記eAxC(eAxC ID)311を規定する。前記eAxC 311は、O-DUポート識別子(DU_Port_ID)3111、バンドセクター識別子(BandSector_ID)3113、コンポネントキャリア識別子(CC_ID)3115)、及びO-RUポート識別子(RU_Port_ID)3117を含む。
【0055】
Low-PHYセクション33は、各アンテナポートごとに、IQデータのうち同じeAxCを有するIQデータをグルーピングして、eAxC単位のメッセージを生成するように構成される。前記eAxC単位のメッセージは、単一メッセージであるが、これに限定されるものではなく、分割されて(fragmented)、複数のメッセージで構成される。
【0056】
インターフェースセクション31は、フロントホールリンクを介して、前記eAxC単位のメッセージをFHM 20に伝送する。
【0057】
インターフェースセクション31は、前記eAxC単位のメッセージのうち、同じeAxCを有するメッセージは、連続的にFHM 20に伝送する。
【0058】
また、インターフェースセクション31は、前記eAxC単位のメッセージを、既定の伝送順序によってFHM 20に伝送する。具体的に、eAxC別に伝送順序が既定され、インターフェースセクション31は、該伝送順序に合わせて前記eAxC単位のメッセージを伝送する。
【0059】
例えば、インターフェースセクション31は、
図2に示されたように、eAxC IDナンバーの昇順(eAxC ID-1、eAxC ID-2、…)で、特定アンテナポートについての前記eAxC単位のメッセージをFHM 20に伝送する。しかし、これに限定されるものではなく、インターフェースセクション31は、eAxC IDナンバーの降順、またはeAxC IDナンバーの一定のパターン順序で、特定アンテナポートについての前記eAxC単位のメッセージをFHM 20に伝送する。
【0060】
前記伝送順序は、O-DU 10(
図1を参照)によって既定され、ネットワーク運用の環境/状態、サービスプロバイダの要求などによってアップデートされる。前記伝送順序のアップデートは、リアルタイムで行われるが、これに限定されるものではない。また、前記伝送順序の設定、アップデートは遠隔で行われるが、これに限定されるのではない。
【0061】
このように、O-RU#1 30-1とO-RU# 30-2は、それぞれ少なくとも一つのアンテナポートについてのeAxC単位のメッセージを生成し、相等しいeAxC単位基準の伝送順序で、前記アンテナポートについてのeAxC単位のメッセージをFHM 20に伝送する。
【0062】
FHM 20は、インターフェースセクション21、結合セクション23及びトリガリングセクション25を含む。
【0063】
先ず、トリガリングセクション25は、サウスノード、すなわち、O-RU#1 30-1とO-RU#2 30-2のうち少なくとも一つから受信されたメッセージに基づいて、前記メッセージをeAxC単位で結合する動作のタイミング(以下、結合動作タイミング)を決定する。ここで、前述した用語「決定する」は、多様なアクションを含む。例えば、「決定する」は、計算する、コンピューティング、プロセッシング、導出する、調査する、ルックアップする(例えば、テーブル、データベース、または他のデータ構造でルックアップする)、確認するなどを含む。また、「決定する」は、受信する(例えば、情報を受信する)、アクセスする(メモリのデータにアクセスする)などを含む。また、「決定する」は、解決する、選択する、選ぶ、確立するなどを含む。
【0064】
一実施形態で、トリガリングセクション25は、受信されたメッセージのうち、eAxC単位別に最終のメッセージの受信如何を判断し、判断結果に基づいて前記結合動作タイミングを決定する。
【0065】
他の実施形態で、トリガリングセクション25は、受信されたメッセージのうち、eAxC単位別に最初のメッセージの受信如何を判断し、判断結果に基づいて前記結合動作タイミングを決定する。
【0066】
さらに他の実施形態で、トリガリングセクション25は、前述したeAxC単位での最終のメッセージまたは最初のメッセージの受信如何についての判断結果と共に、前記eAxC単位のメッセージに適用するフレーム構造と、前記eAxC単位に適用する制御平面メッセージのタイミングに基づいて算出された待機時間関連情報を用いて、前記結合動作タイミングを決定する。
【0067】
一方、トリガリングセクション25は、前述した例を行うに際して、O-RU#1 30-1とO-RU#2 30-2それぞれから受信されたメッセージをいずれも利用せず、O-RU#1 30-1とO-RU#2 30-2のうち、FHM 20について伝送遅延の大きいO-RU#2 30-2から受信されたメッセージのみを用いて、結合動作タイミングを決定することもできる。
【0068】
FHM 20で、メッセージの最終/最初の受信如何に基づいた結合動作のトリガリング概念のため、複数のサウスノードのうち伝送遅延の最も大きいサウスノードからのメッセージが、他のサウスノードのメッセージより遅く到着する可能性が高いため、結合動作タイミングの制御及び処理の簡素化によりさらなる遅延を防止する観点などで、特定経路を基準としてトリガリングを制御することができる。ここでは、伝送遅延値の比較対象として特定サウスノードを例示したが、これに限定されるものではなく、特定アンテナポートなどを比較対象として選択することができるということはいうまでもない。
【0069】
トリガリングセクション25については、以下で
図4から
図11を参照してさらに詳細に説明する。
【0070】
結合セクション23は、トリガリングセクション25によって決定された結合動作タイミングによって、相等しいeAxC単位のメッセージを結合する。例えば、
図2に示されたように、各アンテナポート(例えば、O-RU#1のポートa、O-RU#2のポートb)に関するメッセージを、eAxC ID-1、eAxC ID-2単位別に結合することができる。結合セクション23での前記eAxC単位のメッセージ結合は、O-RANフロントホール仕様で規定されたように、対応するeAxC単位のメッセージのIQデータサンプルを結合することを意味し、結合後の圧縮処理などを含む概念である。
【0071】
一方、結合セクション23は、結合動作によって生成されたIQデータに基づいて、フロントホールの伝送プロトコルに従うユーザ平面に関するメッセージを生成する。説明の便宜のため、結合セクション23でメッセージ生成機能が行われると説明したが、メッセージ生成機能は、別途のセクションによって具現される。
【0072】
インターフェースセクション21は、メッセージをeAxC単位で結合して生成されたメッセージを、ノースノード(例えば、O-DU 10(
図1を参照))に伝送する。
【0073】
インターフェースセクション21は、前記メッセージの生成順序、すなわち、結合動作の実行結果によってメッセージが生成される順序によって、前記メッセージを前記ノースノードに伝送することができる。しかし、これに限定されるものではない。実施形態によって、インターフェースセクション21は、O-RU遅延プロファイルを鑑みて、特定パラメータ(例えば、Ta3_min、FHMまたはカスケードO-RUが、O-RUアンテナでの受信タイミングを基準として、O-DUまたはノースノードにユーザ平面メッセージを伝送することができる最後の時間の最小値)を基準として、結合動作の実行結果によって生成されたメッセージを伝送することもできる。
【0074】
このように、本発明の例示的な実施形態による結合方式によれば、FHMまたはカスケードO-RUで、結合対象であるシンボルがいずれも受信されるまで待機した後で結合する既存の結合方式よりさらに速く、eAxC単位で結合動作がトリガされることができて、制限的なフロントホール遅延下で時間資源をさらに効果的に運用することができる。
【0075】
また、eAxC単位の結合動作トリガリングと共に、既存O-RANフロントホール仕様で規定している結合動作トリガリングも、相互補完的に使うことができて、メッセージ欠落(または、ドロップ)によるエラー発生を防止することができる。
【0076】
また、eAxC単位の結合動作のトリガ手続きを、伝送遅延を鑑みて簡素化することで、既存よりさらに高い頻度で行われるeAxC単位の結合動作に基づいた、さらなる遅延などを防止することができる。
【0077】
図4から
図11は、本発明の例示的な実施形態による結合方式を支援するノード装置、及びその動作方法を説明するための図面である。
図4から
図11を説明するに際して、
図2に示された本発明の実施形態を共に参照して説明する。一方、説明の便宜のために、
図4及び
図8のトリガリングセクション、
図6及び
図10のサブセクションをそれぞれ一つの構成に示したが、該セクションは、シンボル数に相応して、複数で構成される。
【0078】
図4は、共有セル構成でFHMまたはカスケードO-RUのトリガリングセクションの一実施形態を示す。
【0079】
図4を参照すれば、トリガリングセクション43は、第1結合トリガ生成器431、ロジック433、及び第1から第jエンドフラッグ生成器435-1から435-jを含む。
【0080】
第1から第jエンドフラッグ生成器435-1から435-jは、それぞれ複数のサウスノード装置から伝送されるユーザ平面メッセージのうち、対応するアンテナポートのメッセージについて、eAxC単位ごとに最終のメッセージが受信されるかどうかを判断し、最終のメッセージが受信されたと判断されれば、エンドフラッグを生成することができる。
【0081】
一実施形態で、第1から第jエンドフラッグ生成器435-1から435-jは、特定eAxC単位でメッセージが連続的に受信されるかどうかに基づいて、該eAxC単位での最終のメッセージ受信如何を判断する。
【0082】
前記メッセージの連続的な受信如何は、所定時間内に順次に受信されたメッセージが同じeAxCを有するかどうかに基づいて判断することができる。例えば、同じAxCを有するかどうかは、所定のパラメータ(例えば、filterindex)を探索して判断することができる。
【0083】
または、前記メッセージの連続的な受信如何は、Wタイマーを用いて、いずれか一つのeAxC単位のメッセージが受信された後、期定の時間の間にメッセージが受信されるかどうかに基づいて判断することができる。メッセージ間の受信間隔が長い場合、待機による遅延を防止するためであり、期定の時間内にメッセージが到着しなければ、既に受信された該eAxC単位のメッセージが最終のメッセージであると判断される。
【0084】
他の実施形態で、第1から第jエンドフラッグ生成器435-1から435-jは、特定eAxC単位でメッセージに含まれている所定の情報に基づいて、該eAxC単位での最終のメッセージ受信如何を判断することができる。サウスノードから伝送されるメッセージは、eAxC単位の最終のメッセージであるかどうかを指示する所定のフィールド(例えば、subseq-ID)を含むことができ、第1から第jエンドフラッグ生成器435-1から435-jは、該フィールドに基づいて最終のメッセージの受信如何を判断することができる。
【0085】
ロジック433は、第1から第jエンドフラッグ生成器435-1から435-jによって生成されるポート別エンドフラッグについて、論理演算を行う。例えば、ロジック433は、AND演算を行う。
【0086】
第1結合トリガ生成器431は、ロジック433の演算結果に基づいて結合動作タイミングを指示する第1結合トリガ(以下、AR(arrival)-トリガと称する)を生成する。
【0087】
第1結合トリガ生成器431は、ロジック433のAND演算結果に基づいて、すべてのポートで特定eAxC単位のメッセージストリームについてのエンドフラッグが生成されるかどうかを判断し、すべてのポートでエンドフラッグが発生すれば、該eAxC単位は、すべてのポートから最終のメッセージが到着したと判断して、該eAxC単位のメッセージの結合動作をトリガリングするAR-トリガを生成する。
【0088】
一方、実施形態によって、トリガリングセクション43は、複数のサウスノード装置のうち、伝送遅延の最も大きいサウスノード装置から伝送されるユーザ平面メッセージのみを用いて、前記AR-トリガを生成する。伝送遅延の最も大きいサウスノード装置からのメッセージが最も遅く到着する可能性が高いため、該メッセージのみに基づいて前記AR-トリガを生成することができる。
【0089】
図5は、
図4のトリガリングセクション43によるeAxC単位で、ユーザ平面に関するメッセージを結合する動作のタイミングを決定する動作を説明するための図面である。
【0090】
図5の(a)は、一つのアンテナポートについてのeAxC単位のメッセージに基づいて、AR-トリガを生成する動作を例示する。
【0091】
図5の(a)を参照すれば、サウスノード#1のアンテナポートaに対応するエンドフラッグ生成器は、eAxC ID-1に関するメッセージが連続的に受信され、他のeAxC ID-2のメッセージが受信されたため、eAxC ID-1についてのエンドフラッグを生成することができ、eAxC ID-2の場合、W-タイマーの指定時間の間に後続メッセージが受信されていないため、eAxC ID-2についてのエンドフラッグを生成することができる。第1結合トリガ生成器431は、エンドフラッグそれぞれの生成タイミングに、eAxC ID-1、2についてのAR-トリガを生成することができる。
【0092】
図5の(b)は、2つのアンテナポートについてのeAxC単位のメッセージに基づいて、AR-トリガを生成する動作を例示する。
【0093】
図5の(b)を参照すれば、サウスノード#1のアンテナポートaとサウスノード#2のアンテナポートbに対応するエンドフラッグ生成器は、それぞれ
図5の(a)のように、eAxC ID-1、eAxC ID-2についてのエンドフラッグを生成することができる。ロジック433は、生成されたエンドフラッグについてAND演算を行うことができ、第1結合トリガ生成器431は、ロジック433のAND演算結果によって、各ポートでエンドフラッグがいずれも発生したタイミングに、eAxC ID-1、2それぞれについてAR-トリガを生成することができる。
【0094】
図5の(c)は、サウスノード#1、#2の伝送遅延のうち、伝送遅延の大きいサウスノード#2のメッセージのみを考慮して、2つのアンテナポートに関するeAxC単位のメッセージについてAR-トリガを生成する動作を例示する。
【0095】
図5の(c)を参照すれば、相対的に伝送遅延がさらに大きいサウスノード#2のアンテナポートbに対応するエンドフラッグ生成器のみが、
図5の(a)のように、eAxC ID-1、eAxC ID-2についてのエンドフラッグを生成することができる。第1結合トリガ生成器431は、エンドフラッグそれぞれの生成タイミングに、eAxC ID-1、2についてのAR-トリガを生成することができる。
【0096】
図6は、共有セル構成で、FHMまたはカスケードO-RUのトリガリングセクションの他の実施形態を示す図面である。
図6のトリガリングセクション63は、
図4のトリガリングセクション43の変形例であり、AR-トリガと、タイミング関連情報に基づいたTW(Timing Window)-トリガとを相互補完的に用いて、メッセージの結合動作タイミングを決定する実施形態である。
図6及び
図7を説明するに際して、
図4及び
図5を共に参照して説明するが、重なる説明は省略する。
【0097】
図6を参照すれば、トリガリングセクション63は、AR-トリガの生成のための第1サブセクション63-1、TW-トリガを生成して選択するための第2サブセクション63-2及び選択器641、AR-トリガ及び/またはTW-トリガの選択のためのロジック62を含む。
【0098】
第1サブセクション63-1は、
図4のトリガリングセクション43と実質的に等しくAR-トリガを生成する。第1サブセクション63-1は、生成されたAR-トリガをロジック62に出力する。
【0099】
第2サブセクション63-2は、TWN-トリガ生成器643及びTWC-トリガ生成器645を含む。
【0100】
TWN-トリガ生成器643及びTWC-トリガ生成器645によって生成されるトリガは、O-RANフロントホールの標準仕様に規定された内容に基づいたものであり、それぞれeAxC単位に適用されるフレーム構造と制御平面のタイミングから算出することができる。
【0101】
例えば、TWN-トリガ生成器643は、PUSCH/PUCCHのeAxC単位に適用するノーマルフレーム構造(例えば、SCS(Sub-Carrier Spacing)及びN_TA_Offsetなどによって決定する)にオフセットを与えて待機時間を決定した後、待機時間の終了時点に、結合動作をトリガリングするTWN-トリガを生成することができる。
【0102】
例えば、TWC-トリガ生成器645は、PRACHのeAxC単位及びその制御平面のタイミングから待機時間を決定した後、待機時間の終了時点に結合動作をトリガリングするTWC-トリガを生成することができる。
【0103】
TWN-トリガの基準時間は、シンボルのCP(Cyclic Prefix)を含む開始点であり、TWC-トリガの基準時間は、PRACHCPを除いたシーケンス持続時間(duration)の開始点であり、これらは、時間オフセットとCP長さで算出することができる。
【0104】
TWN-トリガとTWC-トリガは、それぞれの基準時間に基づいて、(Ta3-Prime_max)-(T_Combine_Net)-(Txwindow)で算出することができる。ここで、Ta3_Prime_maxは、FHMまたはカスケードO-RUがO-RUアンテナでの受信タイミングを基準として、O-DUまたはノースノードにユーザ平面メッセージを伝送することができる最後の時間の最大値を意味し、T_Combine_netは、受信されたメッセージでIQサンプルを結合する開始時間と、フロントホールインターフェースを通じて、O-DUまたはノースノードにメッセージを伝送する開始時間との間のFHMまたはカスケードO-RUの最大処理遅延を意味し、Txwindowは、FHMまたはカスケードO-RUが、サウスノードORUから伝送したアップリンクユーザ平面メッセージを待機せねばならない時間を意味する。
【0105】
第2サブセクション63-2によって生成されたTWN-トリガとTWC-トリガは、適用するeAxC単位が相異なるため、選択的にまたは同時に使用することができる。
【0106】
選択器641は、生成されたTWN-トリガ及びTWCトリガのうち少なくとも一つを選択して、ロジック62に出力する。
【0107】
ロジック62は、生成されたAR-トリガ、TWN-トリガ及びTWCトリガについて論理演算を行う。例えば、ロジック62は、OR演算を行う。
【0108】
ロジック62は、AR-トリガ、TWN-トリガ及びTWC-トリガのうち少なくとも一つを出力することができ、ロジック62から出力されるトリガによって、eAxC単位のメッセージの結合動作がトリガされる。
【0109】
図7をさらに参照すれば、トリガリングセクション63は、各ポートでエンドフラッグがいずれも発生したタイミングに、eAxC ID-1、2、8それぞれについて生成されたAR-トリガ、受信待機時間に基づいて算出されたTWN-トリガ、TWC-トリガを選択的に使って、eAxC単位のメッセージの結合動作をトリガすることができる。
【0110】
このように、特定eAxC単位のメッセージストリームについての最終受信如何に基づいて、eAxC単位のメッセージ結合動作を制御するに際して、メッセージ欠落などのエラーが発生しても、TWN-トリガまたはTWC-トリガによって、欠落されたメッセージについてeAxC単位で結合動作をさらに行うことができ、これによって、メッセージ結合時のエラーを最小化し、エラー状況に効果的に対応することができる。
【0111】
図8は、共有セル構成でFHMまたはカスケードO-RUのトリガリングセクションのさらに他の実施形態を示す。
【0112】
図8を参照すれば、トリガリングセクション83は、第2結合トリガ生成器831、ロジック833、及び第1から第jスタートフラッグ生成器835-1から835-jを含む。
【0113】
第1から第jスタートフラッグ生成器835-1から835-jは、それぞれ複数のサウスノード装置から伝送されるユーザ平面メッセージのうち、対応するアンテナポートのメッセージについて、eAxC単位ごとに最初のメッセージが受信されるかどうかを判断し、最初のメッセージが受信されたと判断されれば、スタートフラッグを生成することができる。
【0114】
ロジック833は、第1から第jスタートフラッグ生成器835-1から835-jによって生成されるポート別スタートフラッグについて、論理演算を行う。例えば、ロジック833は、AND演算を行う。
【0115】
第2結合トリガ生成器831は、ロジック833の演算結果に基づいて、結合動作タイミングを指示する第2結合トリガ(以下、ST(start)-トリガと称する)を生成する。
【0116】
第2結合トリガ生成器831は、ロジック833のAND演算結果に基づいて、すべてのポートで特定eAxC単位のメッセージストリームについてのスタートフラッグが生成されるかどうかを判断し、すべてのポートでスタートフラッグが発生すれば、該eAxC単位は、最初のメッセージが到着したと判断して、該eAxC単位のメッセージの結合動作をトリガリングするST-トリガを生成する。
【0117】
第2結合トリガ生成器831は、すべてのポートでスタートフラッグが生成されれば、最後のスタートフラッグの生成時点を、Sタイマーを用いて所定の時間(例えば、eAxCメッセージ持続時間)ほど遅延させた時点に、前記ST-トリガを生成する。
【0118】
一方、実施形態によって、トリガリングセクション83は、複数のサウスノード装置のうち、伝送遅延の最も大きいサウスノード装置から伝送されるユーザ平面メッセージのみを用いて、前記ST-トリガを生成する。伝送遅延の最も大きいサウスノード装置からのメッセージが最も遅く到着する可能性が高いため、該メッセージのみに基づいてST-トリガを生成することができる。
【0119】
図9は、
図8のトリガリングセクション83によるeAxC単位で、ユーザ平面に関するメッセージを結合する動作のタイミングを決定する動作を説明するための図面である。
【0120】
図9の(a)は、一つのアンテナポートについてのeAxC単位のメッセージに基づいて、ST-トリガを生成する動作を例示する。
【0121】
図9の(a)を参照すれば、サウスノード#1のアンテナポートaに対応するスタートフラッグ生成器は、eAxC ID-1に関するメッセージが受信され、eAxC ID-2に関するメッセージが受信されたため、それぞれスタートフラッグを生成することができる。第2結合トリガ生成器831は、スタートフラッグそれぞれの生成時点を基準として、所定の時間ほど(例えば、Sタイマーによって設定された時間)遅延させた時点に、eAxC ID-1、2についてのST-トリガを生成することができる。
【0122】
図9の(b)は、2つのアンテナポートについてのeAxC単位のメッセージに基づいて、ST-トリガを生成する動作を例示する。
【0123】
図9の(b)を参照すれば、サウスノード#1のアンテナポートaとサウスノード#2のアンテナポートbに対応するスタートフラッグ生成器は、それぞれ
図9の(a)のように、eAxC ID-1、eAxC ID-2についてのスタートフラッグを生成することができる。ロジック833は、生成されたスタートフラッグについてAND演算を行うことができ、第2結合トリガ生成器831は、ロジック833のAND演算結果によって、各ポートでスタートフラッグがいずれも発生した時点を所定の時間ほど遅延させて、eAxC ID-1、2それぞれについてのST-トリガを生成することができる。
【0124】
図9の(c)は、サウスノード#1、#2の伝送遅延のうち伝送遅延の大きいサウスノード#2のメッセージのみを考慮して、2つのアンテナポートに関するeAxC単位のメッセージについて、ST-トリガを生成する動作を例示する。
【0125】
図9の(c)を参照すれば、相対的に伝送遅延がさらに大きいサウスノード#2のアンテナポートbに対応するスタートフラッグ生成器のみが、
図9の(a)のように、eAxC ID-1、eAxC ID-2についてのスタートフラッグを生成することができる。第2結合トリガ生成器831は、生成されたスタートフラッグそれぞれの生成時点を所定の時間ほど遅延させて、eAxC ID-1、2についてのST-トリガを生成する。
【0126】
図10は、共有セル構成で、FHMまたはカスケードO-RUのトリガリングセクションの他の実施形態を示す図面である。
図10のトリガリングセクション103は、
図8のトリガリングセクション83の変形例であり、ST-トリガと、タイミング関連情報に基づいたTW-トリガとを相互補完的に用いて、メッセージの結合動作タイミングを決定する実施形態である。
図10及び
図11を説明するに際して、
図6から
図9を共に参照して説明するが、重なる説明は省略する。
【0127】
図10を参照すれば、トリガリングセクション103は、AR-トリガの生成のための第1サブセクション103-1、TW-トリガを生成して選択するための第2サブセクション103-2及び選択器1041、ST-トリガとTW-トリガの選択のためのロジック102を含む。
【0128】
第1サブセクション103-1は、
図8のトリガリングセクション83と実質的に等しくST-トリガを生成する。第1サブセクション103-1は、生成されたST-トリガをロジック102に出力する。
【0129】
第2サブセクション103-2は、TWN-トリガ生成器1043及びTWC-トリガ生成器1045を含み、
図6の第2サブセクション63-2と実質的に同じく、TWN-トリガ及びTWC-トリガを生成する。選択器1041は、生成されたTWN-トリガ及びTWCトリガのうち少なくとも一つを選択して、ロジック102に出力する。
【0130】
ロジック102は、生成されたST-トリガ、TWN-トリガ及びTWCトリガについて論理演算を行う。例えば、ロジック102は、OR演算を行う。
【0131】
ロジック102は、ST-トリガ、TWN-トリガ及びTWC-トリガのうち少なくとも一つを出力することができ、ロジック102から出力されるトリガによって、eAxC単位のメッセージの結合動作がトリガされる。
【0132】
図11をさらに参照すれば、トリガリングセクション103は、各ポートでスタートフラッグがいずれも発生したタイミングを所定の時間ほど遅延させて、eAxC ID-1、2、8それぞれについて生成されたST-トリガ、受信待機時間に基づいて算出されたTWN-トリガ、TWC-トリガを選択的に使って、eAxC単位のメッセージの結合動作をトリガすることができる。
【0133】
このように、特定eAxC単位のメッセージストリームについての最初受信如何に基づいて、eAxC単位のメッセージ結合動作を制御するに際して、メッセージ欠落などのエラーが発生しても、TWN-トリガまたはTWC-トリガによって、欠落されたメッセージについてeAxC単位で結合動作をさらに行うことができ、これによって、メッセージ結合時のエラーを最小化し、エラー状況に効果的に対応することができる。
【0134】
図12から
図14は、本発明の例示的な実施形態による結合方式を支援するノード装置の動作方法を説明するためのフローチャートである。
図12から
図14は、共有セル構成のFHMまたはカスケードO-RUで行われる結合動作過程を説明するためのフローチャートであり、以下では、該過程が
図2のFHM 20で行われる実施形態を中心として説明する。
【0135】
S1201ステップで、FHM 20は、少なくとも一つのサウスノード装置からユーザ平面に関するメッセージを受信する。前記メッセージは、サウスノード装置のアンテナポートそれぞれについてのメッセージであり、各アンテナポートについてのメッセージは、同じeAxC単位で連続する。そして、サウスノード装置それぞれから受信されるeAxC単位のメッセージは、同じeAxC単位配列の順序を有する。
【0136】
S1203ステップで、FHM 20は、受信された前記メッセージに基づいて、eAxC単位で、メッセージを結合する動作のタイミングを決定する。
【0137】
FHM 20は、前記メッセージの最初または最終受信如何についての判断結果に基づいて、前記結合動作タイミングを決定する。あるいは、FHM 20は、前記メッセージの最初または最終受信如何についての判断結果と共に、前記eAxC単位のメッセージに適用するフレーム構造と、前記eAxC単位に適用する制御平面メッセージのタイミングに基づいて算出された待機時間関連情報を用いて、前記結合動作タイミングを決定する。
【0138】
FHM 20の結合動作タイミングを決定する過程については、
図13及び
図14を参照してさらに詳細に説明する。
【0139】
先ず、
図13を参照すれば、S1301ステップで、FHM 20は、eAxC単位の最終のメッセージ受信如何を判断する。
【0140】
一部の実施形態で、FHM 20は、特定eAxC単位についてのメッセージストリームが、すべてのアンテナポートから最終的に受信されたかどうかを判断する。FHM 20は、eAxC単位のメッセージの連続性、最終のメッセージを指示する情報などに基づいて、最終受信如何を判断する。
【0141】
他の実施形態で、FHM 20は、FHM 20についての伝送遅延値が最も大きいサウスノード装置から受信されたメッセージのみを用いて、特定eAxC単位についてのメッセージストリームが最終的に受信されたかどうかを判断する。
【0142】
S1303ステップで、FHM 20は、判断結果、前記eAxC単位の最終のメッセージが受信されたと判断されれば、AT-トリガを生成する。
【0143】
S1305ステップで、FHM 20は、前記eAxC単位のメッセージに適用されるフレーム構造と制御平面のタイミングから待機時間を算出し、S1307ステップで、算出結果に基づいてTW-トリガを生成する。
【0144】
S1309ステップで、FHM 20は、生成されたAT-トリガ及び/またはTW-トリガを出力する。
【0145】
次いで、
図14を参照すれば、S1401ステップで、FHM 20は、eAxC単位の最初のメッセージ受信如何を判断する。
【0146】
一部の実施形態で、FHM 20は、特定eAxC単位についてのメッセージストリームが、すべてのアンテナポートから最初に受信されたかどうかを判断する。
【0147】
他の実施形態で、FHM 20は、FHM 20についての伝送遅延値が最も大きいサウスノード装置から受信されたメッセージのみを用いて、特定eAxC単位についてのメッセージストリームの最初のメッセージの受信如何を判断する。
【0148】
S1403ステップで、FHM 20は、判断結果、前記eAxC単位の最初のメッセージが受信されたと判断されれば、ST-トリガを生成する。
【0149】
S1405ステップで、FHM 20は、前記eAxC単位のメッセージに適用されるフレーム構造と制御平面のタイミングから待機時間を算出し、S1407ステップで、算出結果に基づいてTW-トリガを生成する。
【0150】
S1409ステップで、FHM 20は、生成されたST-トリガ及び/またはTW-トリガを出力する。
【0151】
再び
図12を参照すれば、S1205ステップで、FHM 20は、決定されたタイミングによって、各ポートのメッセージをeAxC単位で結合する。
【0152】
S1207ステップで、FHM 20は、結合順に結合されたメッセージをノースノード装置に伝送する。
【0153】
図12から
図14を参照して説明された方法は、前述された方法を達成するための一つ以上のステップまたはアクションを含む。方法を達成するためのステップ及び/またはアクションの少なくとも一部は、請求項の範囲を逸脱しないながら互いに交換されるか、または省略されてもよい。言い換えれば、ステップまたはアクションについての特定順序が明示されない限り、特定ステップ及び/またはアクションの順序及び/または利用は、請求項の範囲から逸脱せずに修正されうる。
【0154】
また、前述した方法の多様な動作は、対応する機能を行える任意の適当な手段で行われてもよい。手段は、注文型集積回路(ASIC)、またはプロセッサを始めとした多様なハードウェア及び/またはソフトウェアコンポネント及び/またはモジュールを含むが、これに制限されるものではない。一般的に、図面に対応する動作がある場合、このような動作は、対応する相対手段及び同じ番号を有する機能コンポネントを有することもできる。
【0155】
また、前述した方法は、多様なコンピュータ手段を通じて行われるプログラム命令の形態に具現されて、コンピュータで読み取り可能な媒体に記録される。コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含む。コンピュータで読み取り可能な媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計されて構成されたものであるか、コンピュータソフトウェアの当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。コンピュータで読み取り可能な媒体の例には、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの、プログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令語の例には、コンパイラによって作られるような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使ってコンピュータによって実行され得る高級言語コードが含まれる。前述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために、少なくとも一つのソフトウェアモジュールで作動するように構成されることができ、その逆も同様である。
【0156】
当業者ならば、本発明の技術的思想の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能であろう。
【0157】
よって、本発明に例示された実施形態は、本発明の技術的思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、これらの実施形態によって本発明の技術的思想の範囲が限定されるものではない。
【0158】
本発明の技術的思想の保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって解釈されねばならず、それと同等な範囲内にあるすべての技術的思想は、本発明の技術的仮想の範囲に含まれると解釈されねばならない。
【国際調査報告】