(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】温熱治療器用陶磁昇下降装置
(51)【国際特許分類】
A61H 15/00 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
A61H15/00 340C
A61H15/00 350Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532889
(86)(22)【出願日】2022-11-08
(85)【翻訳文提出日】2024-05-31
(86)【国際出願番号】 KR2022017472
(87)【国際公開番号】W WO2023101244
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0170742
(32)【優先日】2021-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510059929
【氏名又は名称】セラジェム カンパニー、リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ ドンミョン
(72)【発明者】
【氏名】ユ ホサン
(72)【発明者】
【氏名】イ ヒョンジュ
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AE03
4C100AE15
4C100AF02
4C100AF04
4C100AF06
4C100AF07
4C100AF12
4C100AF14
4C100BA02
4C100BB04
4C100BC04
4C100CA13
4C100DA04
4C100DA05
4C100DA10
4C100EA10
(57)【要約】
温熱治療器用陶磁昇下降装置が提供される。本発明の第1実施例による温熱治療器用陶磁昇下降装置はベースフレーム;前記ベースフレームにヒンジ結合される昇下降部材;前記昇下降部材の昇下降運動のための動力を伝達するように前記ベースフレームに備えられる第1駆動モジュール;前記昇下降部材の一側部に備えられる陶磁部材;前記昇下降部材の外側方向に移動可能であるように前記昇下降部材の他側部に備えられる加圧部材;および前記加圧部材を移動させることができるように前記昇下降部材に備えられる第2駆動モジュールを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースフレーム;
前記ベースフレームに回転可能に結合される昇下降部材;
前記昇下降部材を回転させることができるように前記ベースフレームに備えられる第1駆動モジュール;
前記昇下降部材の一側部に備えられる陶磁部材;
前記昇下降部材の外側方向に移動可能であるように前記昇下降部材の他側部に備えられる加圧部材;および
前記加圧部材を移動させることができるように前記昇下降部材に備えられる第2駆動モジュールを含む、温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項2】
前記陶磁部材は複数個で備えられ、
前記複数の陶磁部材それぞれは前記昇下降部材の外側に備えられる所定の回転軸を中心に回転可能な円筒形からなるものの、前記回転軸の延長方向両側部の半径が延長方向中央部の半径より大きい、請求項1に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項3】
前記陶磁部材は複数個で備えられ、
前記複数の陶磁部材それぞれは
前記昇下降部材の外側に備えられる所定の回転軸;および
前記回転軸の延長方向両側部に回転可能に備えられる複数個のローラを含む、請求項1に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項4】
前記複数の陶磁部材は
前記昇下降部材の一側に備えられるものの、前記回転軸が前記昇下降部材の幅方向と並んで配置される第1陶磁部材;
前記昇下降部材の幅方向中心を基準として前記第1陶磁部材と対称配置される第2陶磁部材;
前記昇下降部材の長手方向の中心を基準として前記第1陶磁部材と対称配置される第3陶磁部材;および
前記昇下降部材の長手方向の中心を基準として前記第2陶磁部材と対称配置される第4陶磁部材を含む、請求項2または請求項3に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項5】
前記加圧部材は複数個で備えられ、
前記複数の加圧部材それぞれは前記複数個の陶磁部材のうちいずれか一つに隣接して配置される、請求項4に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項6】
前記複数の加圧部材それぞれは前記複数個の陶磁部材の間に位置する、請求項5に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項7】
前記複数の加圧部材は
前記昇下降部材の中心部に隣接して配置される内側加圧部材;および
前記昇下降部材の中心部から前記内側加圧部材より遠く配置される外側加圧部材を含む、請求項6に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項8】
前記内側加圧部材は一対で備えられ、
前記一対の内側加圧部材は前記昇下降部材の幅方向の中心線を基準として対称となり、
前記外側加圧部材は一対で備えられ、
前記一対の外側加圧部材は前記昇下降部材の幅方向の中心線を基準として対称となる、請求項7に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項9】
前記第2駆動モジュールは前記複数個の加圧部材をそれぞれ移動させるように前記複数個の加圧部材に対応して複数個で備えられる、請求項8に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項10】
前記一対の内側加圧部材は同じ高さで同時に移動するように備えられ、
前記一対の外側加圧部材は同じ高さで同時に移動するように備えられる、請求項8に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項11】
前記加圧部材の下側部にはラックギアが前記加圧部材の移動方向と並んで備えられ、
前記第2駆動モジュールは
第2駆動モータ;
前記第2駆動モータによって回転するものの、前記内側加圧部材のラックギアに噛み合う円弧状のギア部を含む内側ピニオンギア;および
前記第2駆動モータによって回転するものの、前記外側加圧部材のラックギアに噛み合う円弧状のギア部を含む外側ピニオンギアを含む、請求項10に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項12】
前記第2駆動モジュールは
第2駆動モータ;
前記第2駆動モータによって回転するものの、前記内側加圧部材の下側と接する内側カム部;および
前記第2駆動モータによって回転するものの、前記外側加圧部材の下側と接する外側カム部を含み、
前記内側カム部および前記外側カム部は外側に湾曲するように突出する突出部を含む、請求項10に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項13】
前記加圧部材の外側端部は前記昇下降部材から高さ方向に前記陶磁部材の最外側部より外側に移動できるように備えられる、請求項1に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項14】
前記昇下降部材は板状で提供され、
前記加圧部材の移動方向は前記昇下降部材の一面に垂直となるように備えられる、請求項1に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項15】
前記加圧部材は前記加圧部材の移動方向に延びた棒状を有し、前記加圧部材の移動方向の外側端部は外側方向に膨らんでいるように形成される曲面を含む、請求項1に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項16】
前記第1駆動モジュールは
前記ベースフレームに設置される第1駆動モータ;
前記第1駆動モータによって回転する第1ピニオンギア;および
前記第1ピニオンギアに噛み合うように前記昇下降部材に備えられるガイドギアを含み、
前記ガイドギアは曲線の形態を有する、請求項1に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項17】
前記ベースフレームを移送する移送モジュールをさらに含む、請求項1に記載の温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【請求項18】
ベースフレーム;
中央部分および前記中央部分に垂直であるものの互いに対向する両側面部分を含み、前記両側面部分の一側部が前記ベースフレームに回転可能に結合される昇下降部材;
前記昇下降部材を回転させることができるように前記ベースフレームに備えられる第1駆動モジュール;
前記昇下降部材の中央部分に備えられる昇下降陶磁部材;
前記ベースフレームに備えられるベース陶磁部材;および
前記昇下降陶磁部材と前記ベース陶磁部材の間に位置するものの、前記ベースフレームによって支持される加圧部材を含む、温熱治療器用陶磁昇下降装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は温熱治療器用陶磁昇下降装置に関し、より詳細には、身体の特定部位を所定の強度および深さで加圧してマッサージできる温熱治療器用陶磁昇下降装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に温熱治療器は、使用者の脊椎部位に対する温熱および遠赤外線放射治療効果を最大化するためにベッドの形態からなる。このようなベッド型温熱治療器は使用者の脊椎部位に、より正確で精巧な治療効果を提供するために人体の脊椎部位に似ている屈曲レールを具備する。
【0003】
従来の温熱治療用陶磁昇下降装置は回転軸を中心に回転できるチャンゴ状またはローラ状の治療用陶磁が複数の列で配置されるように構成される。このような温熱治療用陶磁昇下降装置は治療用陶磁を使用者の身体的条件および体形に合わせて昇下降させ、それとともに身体部位に沿って移動させて温熱治療を遂行してきた。
【0004】
この時、治療用陶磁は昇下降装置の移動による昇下降装置と身体の間の摩擦を緩和し、昇下降装置の耐久性を確保するなどの目的を達成するために、移動方向に転がり運動を遂行しながら使用者の身体を指圧またはマッサージした。
【0005】
しかし、このような治療用陶磁の転がり運動を利用したマッサージは身体を加圧する強度および深さに限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記のような点を勘案して案出したもので、身体の特定部位を目的の強度、方向および深さで指圧できる、温熱治療用陶磁昇下降装置を提供することに目的がある。
【0007】
また、治療用陶磁の転がり運動によるマッサージと身体の特定部位を目的の強度、方向および深さで指圧するマッサージを同時に提供できる、温熱治療用陶磁昇下降装置を提供することにさらに他の目的がある。
【0008】
また、指圧棒によって指圧を受ける感じを使用者に提供できる、温熱治療器用陶磁昇下降装置を提供することにさらに他の目的がある。
【0009】
本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は下記の記載から本発明が属する技術分野の通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面によると、ベースフレーム;前記ベースフレームに回転可能に結合される昇下降部材;前記昇下降部材を回転させることができるように前記ベースフレームに備えられる第1駆動モジュール;前記昇下降部材の一側部に備えられる陶磁部材;前記昇下降部材の外側方向に移動可能であるように前記昇下降部材の他側部に備えられる加圧部材;および前記加圧部材を移動させることができるように前記昇下降部材に備えられる第2駆動モジュールを含む、温熱治療器用陶磁昇下降装置が提供される。
【0011】
この時、前記陶磁部材は複数個で備えられ、前記複数の陶磁部材それぞれは前記昇下降部材の外側に備えられる所定の回転軸を中心に回転可能な円筒形からなるものの、前記回転軸の延長方向両側部の半径が延長方向中央部の半径より大きくてもよい。
【0012】
この時、前記陶磁部材は複数個で備えられ、前記複数の陶磁部材それぞれは前記昇下降部材の外側に備えられる所定の回転軸;および前記回転軸の延長方向両側部に回転可能に備えられる複数個のローラを含むことができる。
【0013】
この時、前記複数の陶磁部材は前記昇下降部材の一側に備えられるものの、前記回転軸が前記昇下降部材の幅方向と並んで配置される第1陶磁部材;前記昇下降部材の幅方向中心を基準として前記第1陶磁部材と対称配置される第2陶磁部材;前記昇下降部材の長手方向の中心を基準として前記第1陶磁部材と対称配置される第3陶磁部材;および前記昇下降部材の長手方向の中心を基準として前記第2陶磁部材と対称配置される第4陶磁部材を含むことができる。
【0014】
この時、前記加圧部材は複数個で備えられ、前記複数の加圧部材それぞれは前記複数個の陶磁部材のうちいずれか一つに隣接して配置され得る。
【0015】
この時、前記複数の加圧部材それぞれは前記複数個の陶磁部材の間に位置され得る。
【0016】
この時、前記複数の加圧部材は前記昇下降部材の中心部に隣接して配置される内側加圧部材;および前記昇下降部材の中心部から前記内側加圧部材より遠く配置される外側加圧部材を含むことができる。
【0017】
この時、前記内側加圧部材は一対で備えられ、前記一対の内側加圧部材は前記昇下降部材の幅方向の中心線を基準として対称となり、前記外側加圧部材は一対で備えられ、前記一対の外側加圧部材は前記昇下降部材の幅方向の中心線を基準として対称となり得る。
【0018】
この時、前記第2駆動モジュールは前記複数個の加圧部材をそれぞれ移動させるように前記複数個の加圧部材に対応して複数個で備えられ得る。
【0019】
この時、前記一対の内側加圧部材は同じ高さで同時に移動するように備えられ、前記一対の外側加圧部材は同じ高さで同時に移動するように備えられ得る。
【0020】
この時、前記加圧部材の下側部にはラックギアが前記加圧部材の移動方向と並んで備えられ、前記第2駆動モジュールは第2駆動モータ;前記第2駆動モータによって回転するものの、前記内側加圧部材のラックギアに噛み合う円弧状のギア部を含む内側ピニオンギア;および前記第2駆動モータによって回転するものの、前記外側加圧部材のラックギアに噛み合う円弧状のギア部を含む外側ピニオンギアを含むことができる。
【0021】
この時、前記第2駆動モジュールは第2駆動モータ;前記第2駆動モータによって回転するものの、前記内側加圧部材の下側と接する内側カム部;および前記第2駆動モータによって回転するものの、前記外側加圧部材の下側と接する外側カム部を含み、前記内側カム部および前記外側カム部は外側に湾曲するように突出する突出部を含むことができる。
【0022】
この時、前記加圧部材の外側端部は前記昇下降部材から高さ方向に前記陶磁部材の最外側部より外側に移動できるように備えられ得る。
【0023】
この時、前記昇下降部材は板状で提供され、前記加圧部材の移動方向は前記昇下降部材の一面に垂直となるように備えられ得る。
【0024】
この時、前記加圧部材は前記加圧部材の移動方向に延びた棒状を有し、前記加圧部材の移動方向の外側端部は外側方向に膨らんでいるように形成される曲面を含むことができる。
【0025】
この時、前記第1駆動モジュールは前記ベースフレームに設置される第1駆動モータ;前記第1駆動モータによって回転する第1ピニオンギア;および前記第1ピニオンギアに噛み合うように前記昇下降部材に備えられるガイドギアを含み、前記ガイドギアは曲線の形態を有し得る。
【0026】
この時、前記ベースフレームを移送する移送モジュールをさらに含むことができる。
【0027】
本発明の他の側面によると、ベースフレーム;中央部分および前記中央部分に垂直であるものの互いに対向する両側面部分を含み、前記両側面部分の一側部が前記ベースフレームに回転可能に結合される昇下降部材;前記昇下降部材を回転させることができるように前記ベースフレームに備えられる第1駆動モジュール;前記昇下降部材の中央部分に備えられる昇下降陶磁部材;前記ベースフレームに備えられるベース陶磁部材;および前記昇下降陶磁部材と前記ベース陶磁部材の間に位置するものの、前記ベースフレームによって支持される加圧部材を含む、温熱治療器用陶磁昇下降装置が提供される。
【発明の効果】
【0028】
本発明の実施例によると、昇下降部材に昇下降部材の外側方向に移動可能な加圧部材を具備し、身体の特定部位を目的の強度、方向および深さで指圧することができる。
【0029】
また、加圧部材が転がり運動をしながら身体をマッサージできる陶磁部材に隣接するように位置して、治療用陶磁の転がり運動によるマッサージと身体の特定部位を目的の強度、方向および深さで指圧するマッサージを同時に提供することができる。
【0030】
また、外側方向に湾曲するように突出する突出部を含むカム部が加圧部材の下側に接し、カム部の回転により加圧部材が移動しながら使用者の身体を加圧することによって、使用者に指圧棒によって指圧を受ける感じを提供することができる。
【0031】
本発明の効果は前述した効果に限定されるものではなく、言及されていない効果は本明細書および添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の側面図である。
【
図3a-3b】本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の加圧部材、昇下降部材および第2駆動モジュールを図示した図面であって、
図3aは正面図であり、
図3bは側面図である。
【
図4】本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の昇下降部材、陶磁部材および加圧部材を図示した平面図である。
【
図5a-5b】本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の加圧部材が下降された状態を図示した図面である。発明の説明のために加圧部材、昇下降部材、陶磁部材およびピニオンギアのみ図示された。
【
図6a-6b】本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の内側加圧部材は下側に移動し、外側加圧部材は上側に移動した状態を図示した図面である。発明の説明のために加圧部材、昇下降部材、陶磁部材およびピニオンギアのみ図示された。
【
図7a-7b】本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の内側加圧部材は下側に移動し、外側加圧部材は上側に移動した状態を図示した図面である。発明の説明のために加圧部材、昇下降部材、陶磁部材およびピニオンギアのみ図示された。
【
図8】本発明の第2実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の加圧部材、昇下降部材および第2駆動モジュールを図示した斜視図である。
【
図9a-9b】本発明の第2実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の加圧部材、昇下降部材および第2駆動モジュールを図示した図面であって、
図9aは正面図であり、
図9bは側面図である。
【
図10】本発明の第3実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の斜視図である。
【
図11a-11b】本発明の第3実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の側面図であって、
図11aは昇下降部材が下降された状態を示した側面図であり、
図11bは昇下降部材が昇降された状態を示した側面図である。発明の説明のために弾性部材は図示されていない。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。図面で本発明を明確に説明するために説明に関わらない部分は省略したし、明細書全体を通じて同一または類似する構成要素に対しては同じ参照符号を付加する。また、図面に図示された構成要素の大きさや形状などは説明の明瞭性と便宜上誇張して図示され得る。
【0034】
本明細書で、「含む」または「有する」等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0035】
また、本明細書で、図面に図示された構成要素との相関関係を説明するために空間的に相対的な用語である「前方」、「後方」、「上部」または「下部」等が使われ得る。これらは図面上図示されたものを基準として定められた相対的な用語であって、配向により位置関係は反対に解釈され得る。
【0036】
また、或る構成要素が他の構成要素の「前方」、「後方」、「上部」または「下部」にあるとは、特別な事情がない限り、他の構成要素とすぐに接して「前方」、「後方」、「上部」または「下部」に配置されることだけでなく、その中間にさらに他の構成要素が配置される場合も含む。
【0037】
図1は、本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の斜視図である。
図2は、本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の側面図である。
【0038】
本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置は治療用陶磁だけでなく、加圧部材を具備して身体の特定部位を目的の強度、方向および深さで加圧できる装置である。これに伴い、本実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置は、治療用陶磁の転がり運動によるマッサージおよび身体の特定部位を目的の強度、方向および深さで加圧するマッサージを同時に提供することができる。
【0039】
この時、前記特定部位は使用者がマッサージを受けようとする部位または使用者の身体上に位置するツボを意味し得る。
【0040】
この時、ツボは漢方医学に基づいて特定される身体上の部位を意味し得る。例えば、ツボは按摩時に使用者の疲労感の解消および健康維持などを図り得る身体上の部位を意味し得る。より具体的な例として、ツボは人体で膀胱・腎臓・脳・心臓などと関連がある経脈であって、足の太陽膀胱経のツボを意味し得る。一方、ツボは使用者の身長、体重、性別、年齢などによりその位置が異なり得る。
【0041】
図1および
図2を参照すると、本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置1はベースフレーム10、昇下降部材20、第1駆動モジュール30、陶磁部材40、加圧部材50、第2駆動モジュール60および移送モジュール70を含むことができる。
【0042】
ベースフレーム10は上面に昇下降部材20および第1駆動モジュール30が配置されて設置され得るように備えられた四角状の板状部材であり得る。
【0043】
昇下降部材20はベースフレーム10の大きさと同じであるか多少小さい大きさを有する板状部材であり得る。昇下降部材20はベースフレーム10に対してヒンジ軸C7を中心に回転できるようにベースフレーム10の一側に備えられたヒンジ結合部28にヒンジ結合され得る。
【0044】
この時、使用者の身体は昇下降部材20に対して所定の方向に配置され得る。例えば、使用者の身体は使用者の頭から足へ向かう方向が昇下降部材20の上側に昇下降部材20の長手方向と並んで配置され得る。この時、使用者の身体の中心線が昇下降部材20の幅方向中心線C1と一致するように配置され得る。ここで、身体の中心線は頭頂と腹部の中心、例えば腹部のヘソを連結する直線を意味し得る。
【0045】
再び
図1を参照すると、移送モジュール70はベースフレーム10の一側部、例えば、
図1を基準として下側部に設置されてベースフレーム10を特定経路に沿って移送させることができる。本実施例で、移送モジュール70は車輪72およびレール74からなり得る。
【0046】
車輪72はベースフレーム10の両側部に設置され得る。この時、車輪72は一定距離をおいて複数個が並んで設置され得る。車輪72はレール74に装着され得る。この時、レール74の経路は陶磁部材40および加圧部材50が身体の特定部位を加圧しながら通過できるように提供され得る。
【0047】
一方、ベースフレーム10の移動方向(またはレール74の経路)は後述する陶磁部材40の回転軸C2、C3、C4、C5に垂直な方向にあり得る。これに伴い、陶磁部材40は陶磁部材40の回転軸C2、C3、C4、C5を中心に回転し、移送モジュール70の移送方向に転がり運動をすることができる。
【0048】
本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置1はベースフレーム10がレール74に沿って移送され得るように駆動力を提供する駆動部を具備することができる。この時、駆動部は車輪72を回転させるモータやベースフレーム10の一側を押したり引く動力発生装置など多様な公知の構成からなり得る。
【0049】
一方、本実施例では使用者の身体の中心線が昇下降部材20の幅方向中心線C1の上側に並んで配置され、ベースフレーム10が昇下降部材20の長手方向と並んでいる方向で移送される使用例を中心に説明することにする。
【0050】
本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置1のベースフレーム10には、昇下降部材20の昇下降運動のための動力を伝達する第1駆動モジュール30が備えられ得る。
【0051】
本実施例で、第1駆動モジュール30は第1駆動モータ32、第1ギアボックス31a、第1ピニオンギア34およびガイドギア36を含むことができる。
【0052】
より詳細には、ベースフレーム10の一側部、例えば、
図1を基準として前方部には第1駆動モータ32が備えられ得る。第1駆動モータ32の一側には第1ギアボックス31aが備えられ得る。
【0053】
本実施例で、第1ギアボックス31aの内部にはヒンジ軸C7と並んで第1駆動モータ回転軸が設置され得る。第1駆動モータ32により発生する駆動力は第1ギアボックス31aによって第1駆動モータ回転軸に伝達され得る。この時、第1駆動モータ回転軸には第1ピニオンギア34が設置され得る。
【0054】
昇下降部材20の下面には第1ピニオンギア34に噛み合う曲線の形態のガイドギア36が備えられ得る。この時、ガイドギア36の曲線形態はヒンジ軸C7を中心とした円弧状を有することができる。これに伴い、昇下降部材20はヒンジ軸C7を中心に回転しながら昇下降運動をすることができる。
【0055】
この時、
図1および
図2を参照すると、第1駆動モータ32はベースフレーム10の幅方向中心に設置され、第1ピニオンギア34および昇下降部材20のガイドギア36は第1駆動モータ32の両側部に第1駆動モータ32を中心に対称となるように形成され得る。これによって、昇下降部材20は第1駆動モジュール30により安定的に支持され得る。
【0056】
一方、昇下降部材20の外面には陶磁部材40が形成されて使用者の身体を加圧およびマッサージすることができる。この時、陶磁部材40は温熱治療のために温熱を発生させることができる温熱陶磁からなり得る。
【0057】
一方、複数個の陶磁部材42、44、46、48それぞれは昇下降部材20の外側に設置される所定の回転軸C2、C3、C4、C5を中心に回転可能な円筒形からなるものの、回転軸C2、C3、C4、C5の延長方向両側部の半径が延長方向中央部より大きく形成され得る。換言すると、陶磁部材40はチャンゴ状を有することができる。
【0058】
陶磁部材40の変形例として、複数の陶磁部材42、44、46、48それぞれは昇下降部材20の外側に設置される所定の回転軸C2、C3、C4、C5および回転軸C2、C3、C4、C5の延長方向に両側に回転可能に配置される複数個のローラを含むことができる。
【0059】
これに伴い、複数の陶磁部材42、44、46、48は所定の回転軸C2、C3、C4、C5を中心に回転することによって、使用者の身体に対して転がり運動を遂行できる。この時、陶磁部材40の最外端部は使用者の身体を指圧したりマッサージすることができる。
【0060】
ここで、陶磁部材40の最外端部は陶磁部材40の半径方向に陶磁部材40の回転軸から外側に最も突出して、使用者の身体と直接的または間接的に接することができる部分を意味し得る。
【0061】
図3aおよび
図3bは本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の加圧部材、昇下降部材および第2駆動モジュールを図示した図面であって、
図3aは正面図であり、
図3bは側面図である。
図4は、本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の昇下降部材、陶磁部材および加圧部材を図示した平面図である。
【0062】
図3を参照すると、昇下降部材20の一面、例えば、
図3bを基準として下面には加圧部材50および第2駆動モジュール60が備えられ得る。第2駆動モジュール60は使用者の身体を加圧したりマッサージできるように加圧部材50を移動させるための構成である。
【0063】
この時、加圧部材50が使用者の身体を加圧する位置および加圧方向は加圧部材50の移動方向によって設定されるように構成され得、加圧部材50が使用者の身体を加圧する強度は第2駆動モジュール60によって制御されるように構成され得る。
【0064】
また、加圧部材50が使用者の身体を加圧する深さは加圧部材50および第2駆動モジュール60のうち少なくともいずれか一つによって決定され得る。これに伴い、本実施例に係るオール熱治療用陶磁昇下降装置1は使用者の身体を目的の強度、方向および深さで加圧することができる。
【0065】
本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置1で、加圧部材50は所定の長さだけ延びて形成される棒状の部材からなり得る。この時、加圧部材50は昇下降部材20の上側方向または下側方向に移動するように備えられ得る。この時、加圧部材50は長手方向が移動方向と並んでいるように配置され得る。
【0066】
これに伴い、加圧部材50の一端部が身体を加圧できるので、加圧部材50が占める空間を最小化しながらも身体の特定部位を正確に加圧することができる。この時、加圧部材50は複数個で備えられて身体の複数の部位を同時に加圧するように構成され得る。
【0067】
図3a、
図3bおよび
図4を参照すると、本実施例で、複数個の加圧部材50は内側加圧部材54、56および外側加圧部材52、58を含むことができる。内側加圧部材54、56は昇下降部材20の中心部に隣接するように配置され得る。外側加圧部材52、58は昇下降部材20の中心部から内側加圧部材54、56より遠く配置され得る。これに伴い、本実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置1は使用者の身体のうち中心部から近い部位と遠い部位を同時に指圧することができる。
【0068】
また、内側加圧部材54、56は昇下降部材20の幅方向の中心線を基準として対称に一対からなり得る。同様に、外側加圧部材52、58は昇下降部材20の幅方向の中心線を基準として対称に一対からなり得る。これに伴い、一対の内側加圧部材54、56および一対の外側加圧部材52、58は身体の中心線の対称となる部位を指圧することができる。
【0069】
一方、加圧部材50の移動方向は昇下降部材20の一面に垂直となるように備えられ得る。この時、使用者の身体は昇下降部材20の一面と平行に配置されるので、加圧部材50は使用者の身体と垂直な方向に使用者の身体を加圧することができる。これに伴い、加圧部材50は第2駆動モジュール60により発生する駆動力を利用して使用者の身体を強く加圧することができる。
【0070】
一方、本実施例で、加圧部材50の外側端部は使用者が加圧部材50の端部によって怪我することなく身体の特定部位をより正確に加圧するように、外側に膨らんでいるように形成される曲面を含むことができる。
【0071】
再び
図3aおよび
図3bを参照すると、本実施例で、第2駆動モジュール60は第2駆動モータ61、第2駆動モータ回転軸61b、第2ギアボックス61aおよびピニオンギア62、64、66、68を含むことができる。
【0072】
加圧部材50の下部にはラックギア52b、54b、56b、58bが加圧部材50の移動方向と並んでいる方向に延長され得る。
【0073】
昇下降部材20の一側部、例えば、
図3bを基準とすると、後方部には第2駆動モータ61が備えられ得る。第2駆動モータ61の一側には第2ギアボックス61aが備えられ得る。第2ギアボックス61aには第2駆動モータ回転軸61bが貫通しながら備えられ得る。第2ギアボックス61aは第2駆動モータ61により発生する動力を第2駆動モータ回転軸61bに伝達できるように構成され得る。
【0074】
一方、本実施例で、第2駆動モータ回転軸61bの他端部には第2駆動モータ回転軸61bを支持できる回転軸支持部材61cが備えられ得る。回転軸支持部材61cの一側部は昇下降部材20に固定され得、他側部には第2駆動モータ回転軸61bの一側部が回転可能に結合され得る。このために、回転軸支持部材61cにはベアリング(図示されず)が設けられ得る。
【0075】
第2駆動モータ61で発生した駆動力は第2駆動モータ回転軸61bを回転させることができる。第2駆動モータ回転軸61bが回転するにつれて、ピニオンギア62、64、66、68が回転して加圧部材50を昇下降部材20の上側や下側に移動させることができるのである。
【0076】
この時、加圧部材52、54、56、58はラックギア52b、54b、56b、58bが形成された区間の長さだけ昇下降部材20の内側または外側に移動することができる。したがって、ラックギア52b、54b、56b、58bが形成された区間の長さを調節することによって、加圧部材52、54、56、58が身体を加圧する深さを調節することができる。
【0077】
または加圧部材50が移動する区間の長さは第2駆動モータ回転軸61bの回転角度に比例するので、加圧部材50が身体を加圧する深さは第2駆動モジュール60の制御によっても調節され得る。
【0078】
図3bを参照すると、本実施例でピニオンギア62、64、66、68は加圧部材52、54、56、58のラックギア52b、54b、56b、58bと噛み合い出来る円弧状ギア部を含むことができる。ラックギア52b、54b、56b、58bは円弧状ギア部の円弧の長さだけ昇下降部材20の内側または外側に移動することができるので、円弧状ギア部の形状によって、加圧部材50が身体を加圧する深さを調節することもできるであろう。
【0079】
一方、再び
図1および
図2を参照すると、本実施例で、昇下降部材20の一面、例えば、
図1を基準として下面には昇下降部材20の下側に突出するガイド部材59が形成され得る。この時、ガイド部材59は加圧部材52、54、56、58のラックギア52b、54b、56b、58bと並んでいる方向に延長され得る。
【0080】
ガイド部材59とラックギア52b、54b、56b、58bにはスライディング結合され得るガイド突起とガイド溝がガイド部材の移動方向と並んで形成され得る。例えば、ガイド部材59にはガイド突起が備えられ、ラックギア52b、54b、56b、58bの一側部にはガイド溝が形成され得る。これに伴い、ガイド部材59は加圧部材50の移動方向をガイドすることができる。
【0081】
以下では、加圧部材と陶磁部材の相対的な位置とそれによる効果を説明する。
図4を参照すると、本発明の第1実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置1で、複数の陶磁部材は第1陶磁部材42~第4陶磁部材48を含むことができる。
【0082】
第1陶磁部材42は昇下降部材20の一側に形成されるものの回転軸C2が昇下降部材の幅方向と並んで配置され得る。第2陶磁部材44は昇下降部材20の幅方向中心線C1を基準として前記第1陶磁部材42と対称となるように備えられ得る。
【0083】
また、第3陶磁部材46および第4陶磁部材48はそれぞれ昇下降部材の長手方向の中心線C6を基準として前記第1および第2陶磁部材42、44とそれぞれ対称となるように備えられ得る。
【0084】
すなわち、第1陶磁部材~第4陶磁部材42、44、46、48の回転軸C2、C3、C4、C5は互いに平行に配置され得る。これに伴い、複数の陶磁部材42、44、46、48は同じ方向に回転しながら転がり運動することによって、使用者の身体を指圧したりマッサージすることができる。
【0085】
一方、本実施例で、複数の加圧部材52、54、56、58それぞれは複数個の陶磁部材42、44、46、48のうちいずれか一つに隣接するように位置することができる。これに伴い、陶磁部材42、44、46、48の転がり運動によるマッサージおよび身体の特定部位を目的の強度、方向および深さで指圧する加圧部材52、54、56、58によるマッサージが同時に提供され得る。
【0086】
この時、陶磁部材42、44、46、48が使用者の荷重の大部分を支持できるように、複数の加圧部材52、54、56、58それぞれは複数個の陶磁部材42、44、46、48の間に位置することができる。また、複数個の加圧部材52、54、56、58は陶磁部材42、44、46、48の回転軸C2、C3、C4、C5と平行な方向に配列され得る。
【0087】
例えば、
図4に図示された通り、複数の加圧部材52、54、56、58のうち一部52、54は第1陶磁部材42と第3陶磁部材46の間に配置され得、複数の加圧部材52、54、56、58のうち残りの56、58は第2陶磁部材44と第4陶磁部材48の間に配置され得る。
【0088】
これに伴い、加圧部材52、54、56、58を通じて第2駆動モジュール60に伝達される使用者の荷重を減少させることができる。したがって、第2駆動モジュール60に加えられる負荷を減少させ、第2駆動モジュール60の損傷を防止することができる。
【0089】
再び、
図4を参照すると、本実施例で、複数個の加圧部材52、54、56、58それぞれは複数個の陶磁部材42、44、46、48のうちいずれか一つの半径方向最外端部と他の陶磁部材42、44、46、48の半径方向最外端部の間に位置することができる。この時、前記陶磁部材は昇下降部材20の長手方向に隣接した陶磁部材であり得る。
【0090】
これによって、ベースフレーム10が昇下降部材20の長手方向に移動すると、陶磁部材42、44が回転しながら使用者の身体に対して転がり運動をすることによって、陶磁部材42、44の最外端部が使用者の身体をマッサージすることができる。
【0091】
その後、加圧部材52、54、56、58が身体の同じ位置を目的の強度、深さおよび方向に指圧することができる。
【0092】
その後、昇下降部材20の長手方向に隣接した他の陶磁部材46、48が加圧部材52、54、56、58により指圧がなされた位置と同じ位置を転がり運動しながらマッサージすることによって、使用者の筋肉が凝り固まることを防止することができる。
【0093】
一方、内側加圧部材54、56の間の距離L1と外側加圧部材52、58の間の距離L2は加圧部材52、54、56、58が指圧しようとする身体の特定部位により調整され得るであろう。
【0094】
図5aおよび
図5bは、本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の加圧部材が下降された状態を図示した図面である。発明の説明のために加圧部材、昇下降部材、陶磁部材およびピニオンギアのみ図示された。
図6aおよび
図6bは、本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の内側加圧部材は下側に移動し、外側加圧部材は上側に移動した状態を図示した図面である。発明の説明のために加圧部材、昇下降部材、陶磁部材およびピニオンギアのみ図示された。
図7aおよび
図7bは、本発明の第1実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の内側加圧部材は下側に移動し、外側加圧部材は上側に移動した状態を図示した図面である。発明の説明のために加圧部材、昇下降部材、陶磁部材およびピニオンギアのみ図示された。
【0095】
図5aおよび
図5bを参照すると、本発明の第1実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置で、加圧部材52、54、56、58の上端部は陶磁部材42、44、46の最外端部より外側方向に移動可能であるように形成され得る。この時、外側方向は昇下降部材20から遠ざかる方向を意味し得る。
【0096】
加圧部材52、54、56、58の上端部が陶磁部材42、44、46の最外端部よりさらに高く外側に移動するほど(すなわち、加圧部材52、54、56、58の上端部と陶磁部材42、44、46の最外端部間の距離がさらに大きくなるほど)、加圧部材52、54、56、58によって支持される身体の荷重が増加するので、より強く使用者の身体を加圧することができる。
【0097】
一方、本発明の第1実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置で、身体の中心線を基準として対称となる位置を同時に同じ深さで指圧するために、内側加圧部材54、56一対は同時に同じ高さで移動し、外側加圧部材52、58一対は同時に同じ高さで移動するように備えられ得る。
【0098】
このために、第2駆動モジュール60は内側加圧部材54、56を移動させるための内側ピニオンギア64、66および外側加圧部材52、58を移動させるための外側ピニオンギア62、68を含むことができる。内側ピニオンギア64、66と外側ピニオンギア62、68は同じ第2駆動モータ回転軸61bに結合され得る。
【0099】
この時、内側ピニオンギア64、66は内側加圧部材54、56のラックギア54b、56bに噛み合う円弧状のギア部を含むことができ、外側ピニオンギア62、68は外側加圧部材52、58のラックギア52b、58bに噛み合う円弧状のギア部を含むことができる。
【0100】
この時、内側ピニオンギア64、66のギア部は第2駆動モータ回転軸61b方向から見る時、互いに重なるように配置され得る。同様に、外側ピニオンギア62、68のギア部は第2駆動モータ回転軸61b方向から見る時、互いに重なるように配置され得る。
【0101】
これに伴い、別途の制御装置を具備せずとも、ピニオンギア62、64、66、68の形状と第2駆動モータ回転軸61bの回転によって内側加圧部材54、56と外側加圧部材52、58を同時に同じ高さで移動させることができる。
【0102】
この時、内側ピニオンギア64、66のギア部と外側ピニオンギア62、68のギア部は第2駆動モータ回転軸61b方向から見る時、他の方向に向かうように互いにずれて配置され得る。両構成がずれる程度は必要に応じて適切に調整され得るであろう。
【0103】
これに伴い、別途の制御装置を具備せずとも、内側ピニオンギア64、66の円弧状と外側ピニオンギア62、68の円弧状の配置を調整して、内側加圧部材54、56と外側加圧部材52、58の指圧過程を調節することができる。
【0104】
図5aおよび
図5bを参照すると、本発明の第1実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置で、内側ピニオンギア64、66の円弧状と外側ピニオンギア62、68の円弧状は第2駆動モータ回転軸61bを中心に互いに対向するように配置され得る。
【0105】
この時、内側ピニオンギア64、66の円弧状のギア部が外側ピニオンギア62、68の円弧状のギア部より先に加圧部材52、54、56、58のラックギアと噛み合うように、第2駆動モータ回転軸61bは
図5bを基準として時計回り方向に回転することができる。
【0106】
図6aおよび
図6bを参照すると、内側ピニオンギア64、66は内側加圧部材54、56のラックギア54b、56bと噛み合いながら内側加圧部材54、56を上側に移動させることができる。この時、外側加圧部材52、58のラックギア52b、58bは外側ピニオンギア62、68の円弧状のギア部と噛み合わないので外側に移動されないことができる。
【0107】
図7aおよび
図7bを参照すると、内側加圧部材54、56のラックギア54b、56bは内側ピニオンギア64、66の円弧状のギア部とそれ以上噛み合わなくなるので、内側加圧部材54、56自体の荷重および身体の荷重によって下側に移動され得る。それとともに、外側加圧部材52、58のラックギア52b、58bは外側ピニオンギア62、68の円弧状のギア部と噛み合い始めて上側に移動され得る。
【0108】
再び
図6aおよび
図6bを参照すると、内側加圧部材54、56のラックギア54b、56bが内側ピニオンギア64、66の円弧状のギア部と噛み合うと、内側加圧部材54、56は上側に移動され得る。それとともに、外側加圧部材52、58のラックギア52b、58bは外側ピニオンギア62、68の円弧状のギア部と沿ってそれ以上噛み合わなくなって、外側加圧部材52、58は自体の荷重および身体の荷重によって下側に移動され得る。
【0109】
前述した通り、第2駆動モータ回転軸61bの回転により、加圧部材52、54、56、58の上下移動が繰り返し遂行されることによって、別途の制御装置を具備せずとも、内側加圧部材54、56によるマッサージと外側加圧部材52、58によるマッサージが順次遂行されるように指圧過程を制御することができる。
【0110】
この時、加圧部材52、54、56、58を下側に移動させるために、加圧部材52、54、56、58の下端部に弾性復原力を有する弾性部材が設置され得る。一方、第2駆動モジュール60は複数個の加圧部材52、54、56、58をそれぞれ移動させるように複数個の加圧部材52、54、56、58に対応して複数個で形成され得る。
【0111】
図8は、本発明の第2実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の加圧部材、昇下降部材および第2駆動モジュールを図示した斜視図である。
図9aおよび
図9bは本発明の第2実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の加圧部材、昇下降部材および第2駆動モジュールを図示した図面であって、
図9aは正面図であり、
図9bは側面図である。
【0112】
以下で、第2実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置について説明する。本発明の第2実施例で、加圧部材および第2駆動モジュール以外の構成およびその作動方式は第1実施例と同じ構成からなり得るため、それに対する説明を省略し、本発明の第2実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置で、第2駆動モジュールおよび加圧部材とその作動に対してより詳細に説明することにする。
【0113】
図8および
図9を参照すると、本発明の第2実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置で、第2駆動モジュール160は第2駆動モータ161、第2駆動モータ回転軸161b、第2ギアボックス161aおよびカム部162、164、166、168を含むことができる。この時、第2駆動モータ161、第2駆動モータ回転軸161bおよび第2ギアボックス161aの構成および動作は第1実施例と同一に構成され得る。
【0114】
加圧部材152、154、156、158の一端部、例えば、
図9aを基準として下側端部にはカム部162、164、166、168と常に接する従動部152b、154b、156b、158bが備えられ得る。カム部162、164、166、168の外周面には第2駆動モータ回転軸161bの外側方向に湾曲するように突出する突出部が形成され得る。この時、カム部162、164、166、168は内側カム部164、166および外側カム部162、168を含むことができる。
【0115】
内側カム部164、166は内側加圧部材154、156の従動部154b、156bと接するように備えられ得、外側カム部162、168は外側加圧部材152、158の従動部152b、158bと接するように備えられ得る。
【0116】
一方、昇下降部材120の上面には加圧部材152、154、156、158の移動方向をガイドするためのガイド部材159が備えられ得る。ガイド部材159は昇下降部材120の上面で上側に突出し得る。ガイド部材159の内側には加圧部材152、154、156、158が貫通して移動できるホールが備えられ得る。
【0117】
加圧部材152、154、156、158の従動部152b、154b、156b、158bは湾曲したカム部162、164、166、168の外面に常に接し、カム部162、164、166、168が回転するにつれて加圧部材152、154、156、158が移動しながら使用者の身体を加圧することができる。これに伴い、本発明の第2実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置は使用者に指圧棒によって指圧を受ける感じを提供することができる。
【0118】
図10は、本発明の第3実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の斜視図である。
図11aおよび
図11bは本発明の第3実施例に係る温熱治療器用陶磁昇下降装置の側面図であって、
図11aは昇下降部材が下降された状態を示した側面図であり、
図11bは昇下降部材が昇降された状態を示した側面図である。発明の説明のために弾性部材は図示されていない。
【0119】
以下で、第3実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置について説明する。第3実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置の第1駆動モジュールおよびその作動方式は第1実施例と同じ構成からなり得るところ、それに対する詳細な説明を省略し、本発明の第3実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置の昇下降部材、陶磁部材の配置および加圧部材に対してより詳細に説明することにする。
【0120】
図10を参照すると、本発明の第3実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置201で、昇下降部材220は中央部分222および両側面部分224a、224bからなり得る。
【0121】
中央部分222はベースフレーム210の幅方向と並んでいる方向に延びたフレームからなり得る。両側面部分224a、224bは中央部分222で垂直に所定の長さだけ延びるものの、互いに対向する棒状のフレームからなり得る。
【0122】
昇下降部材220がベースフレーム210に対して回転できるように、昇下降部材220の両側面部分224a、224bの一端部、例えば、
図10を基準として下側端部はベースフレーム210にヒンジ結合部228にヒンジ結合され得る。
【0123】
昇下降部材220の中央部分222には昇下降陶磁部材242が備えられ得る。ベースフレーム210の上面にはベース陶磁部材244が備えられ得る。この時、ベース陶磁部材244は昇下降部材220の両側面部分224a、224bの間に配置され得る。昇下降部材220の両側面部分224a、224bには昇下降部材220の昇下降運動を補助するために弾性部材290が備えられ得る。
【0124】
本実施例で、ベースフレーム210にはベースフレーム210の外側方向に突出する加圧部材250が備えられ得る。この時、加圧部材250はベース陶磁部材244と昇下降陶磁部材242の間に位置することができる。加圧部材250の一側部、例えば、
図10を基準として下側部はベースフレーム210に固定され得る。すなわち、加圧部材250はベースフレーム210によって支持され得る。
【0125】
これに伴い、本実施例によると、陶磁部材242、244の転がり運動によるマッサージおよび身体の特定部位を目的の強度、方向および深さで指圧する加圧部材250によるマッサージを同時に提供することができる。
【0126】
また、本実施例によると、加圧部材250が使用者の荷重を支持することによって、昇下降陶磁部材242を通じて第1駆動モジュール230に伝達される使用者の荷重を減少させることができる。ひいては、加圧部材250が支持する使用者の荷重に対する反力が使用者の身体に加えられるので、加圧部材250は強い強度で使用者の身体をマッサージすることができる。
【0127】
これを通じて、本発明の第3実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置201は加圧部材250を移動させるための別途の駆動モジュールを具備しないことができるので、昇下降部材220の構造を単純化することができる。
【0128】
また、加圧部材250が使用者の身体を加圧する時、加圧部材250が支持する使用者の荷重がベースフレーム210により直接支持されるので、より強い強度で使用者の身体をマッサージすることができる。
【0129】
一方、本発明の第3実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置201で、加圧部材250が上側に移動した状態では加圧部材250が身体の特定部位を加圧し、加圧部材250が下側に移動した状態では身体を加圧しないように、加圧部材250がベースフレーム210の外側に突出する高さは調整される必要がある。
【0130】
図11aを参照すると、昇下降部材220が下降された状態で、加圧部材250の上端部は陶磁部材242、244の最外端部よりベースフレーム210の外側にさらに突出するように位置することができる。これに伴い、使用者の荷重はほとんど加圧部材250によって支持され、加圧部材250は使用者の身体を強くマッサージすることができる。
【0131】
図11bを参照すると、昇下降部材220が昇降された状態で、昇下降部材220の昇下降陶磁部材242の最外端部は加圧部材250の上端部よりベースフレーム210の外側にさらに突出するように位置することができる。これに伴い、使用者の荷重は昇下降陶磁部材242とベース陶磁部材244によって支持され、加圧部材250は使用者の身体を加圧しないことができる。
【0132】
前述した通り、本発明の第1実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置は、昇下降部材に昇下降部材の外側方向に移動可能な加圧部材を具備するため、身体の特定部位を目的の強度、方向および深さで指圧することができる。
【0133】
また、本発明の第1実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置は、加圧部材が転がり運動をしながら身体をマッサージできる陶磁部材に隣接するように位置して、治療用陶磁の転がり運動によるマッサージおよび身体の特定部位を目的の強度、方向および深さで指圧するマッサージを同時に提供することができる。
【0134】
そして、本発明の第2実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置は、外側方向に湾曲するように突出する突出部を含むカム部が加圧部材の下側に接するように備えられ、カム部の回転により加圧部材が移動しながら使用者の身体を加圧するため、指圧棒によって指圧を受ける感じを使用者に提供することができる。
【0135】
また、本発明の第3実施例に係る温熱治療用陶磁昇下降装置は、加圧部材が支持する使用者の荷重はベースフレームによって支持されるように構成されるため、強い強度で使用者の身体をマッサージすることができる。
【0136】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明の思想は本明細書に提示される実施例に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同じ思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施例を容易に提案できるであろうが、これもまた本発明の思想範囲内に入ると言える。
【国際調査報告】