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特表2024-541671スイッチトキャパシタ回路のためのリップルキャンセル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】スイッチトキャパシタ回路のためのリップルキャンセル
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/07 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
H02M3/07
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024533072
(86)(22)【出願日】2022-11-18
(85)【翻訳文提出日】2024-06-03
(86)【国際出願番号】 US2022050367
(87)【国際公開番号】W WO2023107262
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】17/457,840
(32)【優先日】2021-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】シンイー・フア
【テーマコード(参考)】
5H730
【Fターム(参考)】
5H730AA02
5H730AS05
5H730BB03
5H730BB05
5H730DD04
5H730FF01
5H730FG01
(57)【要約】
システム(105)は、電圧線(115)と、電圧線に結合されたスイッチトキャパシタ回路(110)と、リップルキャンセル回路(310)とを含む。リップルキャンセル回路は、第1の分岐(422、430、424)及び第2の分岐(426、435、228)を有する電流ミラー(420)であって、電流ミラーの第2の分岐が、電圧線(314、428)に結合されている、電流ミラーと、第1の端子(414)、第2の端子(416)、及び第3の端子(418)を有するスイッチング回路(414)であって、スイッチング回路の第1の端子(414)が、電流ミラーの第1の分岐(424)に結合され、第3の端子(418)が、接地又は基準電圧に結合されている、スイッチング回路と、スイッチング回路の第2の端子(416)に結合された第1のキャパシタ(440)とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
電圧線と、
前記電圧線に結合されたスイッチトキャパシタ回路と、
リップルキャンセル回路であって、
第1の分岐及び第2の分岐を有する電流ミラーであって、前記電流ミラーの前記第2の分岐が、前記電圧線に結合されている、電流ミラーと、
第1の端子、第2の端子、及び第3の端子を有するスイッチング回路であって、前記スイッチング回路の前記第1の端子が、前記電流ミラーの前記第1の分岐に結合され、前記第3の端子が、接地又は基準電圧に結合されている、スイッチング回路と、
前記スイッチング回路の前記第2の端子に結合された第1のキャパシタと、
を備えるリップルキャンセル回路と、
備える、システム。
【請求項2】
前記スイッチトキャパシタ回路内の1つ又は複数のスイッチが、スイッチング信号によって駆動され、
前記スイッチング回路が、前記スイッチング信号を受信するように構成された制御入力を有する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記スイッチング回路が、
前記スイッチング信号が第1の論理状態を有するとき、前記スイッチング回路の前記第2の端子を前記スイッチング回路の前記第3の端子に結合し、
前記スイッチング信号が第2の論理状態を有するとき、前記スイッチング回路の前記第2の端子を前記スイッチング回路の前記第1の端子に結合する、
ように構成されている、
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記スイッチング回路が、
前記スイッチング回路の前記第2の端子と前記スイッチング回路の前記第1の端子との間に結合された第1のスイッチであって、前記スイッチング回路の前記制御入力に結合された制御入力を有する、第1のスイッチと、
前記スイッチング回路の前記第2の端子と前記スイッチング回路の前記第3の端子との間に結合された第2のスイッチであって、前記スイッチング回路の前記制御入力に結合された制御入力を有する、第2のスイッチと、
を備える、
請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1のスイッチが、p型電界効果トランジスタ(PFET)を含み、前記第2のスイッチが、n型電界効果トランジスタ(NFET)を含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1のキャパシタが、第1の端子及び第2の端子を有し、前記第1のキャパシタの前記第1の端子が、前記スイッチング回路の前記第2の端子に結合され、前記第1のキャパシタの前記第2の端子が、前記接地又は前記基準電圧に結合されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記リップルキャンセル回路が、前記電流ミラーと供給レールとの間に結合された抵抗器を更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記リップルキャンセル回路が、第1の端子及び第2の端子を有する第2のキャパシタを更に備え、前記第2のキャパシタの前記第1の端子が、前記電流ミラーと前記抵抗器との間に結合され、前記第2のキャパシタの前記第2の端子が、前記接地に結合されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記電流ミラーが、
ソース、ドレイン、及びゲートを有する第1のトランジスタであって、前記第1のトランジスタの前記ソースが、前記抵抗器に結合され、前記第1のトランジスタの前記ゲートが、前記第1のトランジスタの前記ドレインに結合され、前記第1のトランジスタの前記ドレインが、前記スイッチング回路の前記第1の端子に結合されている、第1のトランジスタと、
ソース、ドレイン、及びゲートを有する第2のトランジスタであって、前記第2のトランジスタの前記ソースが、前記抵抗器に結合され、前記第2のトランジスタの前記ゲートが、前記第1のトランジスタの前記ゲートに結合され、前記第2のトランジスタの前記ドレインが、前記電圧線に結合されている、第2のトランジスタと、
を備える、
請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
供給レールに結合された入力と、前記電圧線に結合された出力とを有する電圧レギュレータを更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記電圧レギュレータが、低ドロップアウト(LDO)レギュレータを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記スイッチトキャパシタ回路が、チャージポンプを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記スイッチトキャパシタ回路が、スイッチトキャパシタフィルタ、デジタル-アナログ変換器(DAC)、アナログ-デジタル変換器(ADC)、位相ロックループ(PLL)、離散時間信号プロセッサ、サンプルホールド回路、又は電圧変換器のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
スイッチトキャパシタ回路に結合された電圧線上のリップルを低減する方法であって、
前記スイッチトキャパシタ回路内の1つ又は複数のスイッチを駆動するスイッチング信号を受信することと、
前記スイッチング信号のエッジに応じて電流パルスを生成することと、
前記電流パルスを前記電圧線に注入することと、
を含む、方法。
【請求項15】
前記電流パルスを生成することが、キャパシタを充電することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記電流パルスを前記電圧線に注入することが、
前記電流パルスを電流ミラーであって、前記電流パルスを前記電流ミラーの第2の分岐にミラーリングするように構成されている、電流ミラーの第1の分岐を通過させることと、
前記電流ミラーの前記第2の分岐から前記電圧線に前記電流パルスを注入することと、
を含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記電流ミラーが、Nのスケーリング係数によって前記電流パルスをスケーリングするように構成され、Nが、1よりも大きい、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記電流パルスを生成することが、
前記スイッチング信号が第1の論理状態を有するとき、前記電流ミラーの前記第1の分岐とキャパシタとの間に結合されている、第1のスイッチを開くことと、
前記スイッチング信号が第2の論理状態を有するとき、前記第1のスイッチを閉じることと、
を含み、前記エッジが、前記第1の論理状態から前記第2の論理状態への遷移を含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記スイッチング信号が前記第1の論理状態を有するとき、第2のスイッチであって、前記キャパシタと接地との間に結合されている、又は前記キャパシタと基準電圧との間に結合されている、第2のスイッチを閉じることと、
前記スイッチング信号が前記第2の論理状態を有するとき、前記第2のスイッチを開くことと、
を更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記スイッチング信号の前記エッジが、立ち上がりエッジである、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記スイッチング信号の前記エッジが、立ち下がりエッジである、請求項14に記載の方法。
【請求項22】
前記スイッチトキャパシタ回路が、チャージポンプを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項23】
前記スイッチトキャパシタ回路が、スイッチトキャパシタフィルタ、デジタル-アナログ変換器(DAC)、アナログ-デジタル変換器(ADC)、位相ロックループ(PLL)、離散時間信号プロセッサ、サンプルホールド回路、又は電圧変換器のうちの少なくとも1つを備える、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年12月6日に米国特許商標庁に出願された非仮特許出願第17/457,840号の優先権及び利益を主張し、その内容全体が、以下にその全文が完全に記載されるかのように、及び全ての適用可能な目的のために、本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
分野
本開示の態様は、概して、スイッチトキャパシタ回路に関し、より具体的には、スイッチトキャパシタ回路のためのリップルキャンセルに関する。
【0003】
背景
チャージポンプ、フィルタ、デジタル-アナログ変換器(digital-to-analog converters、DACs)、アナログ-デジタル変換器(analog-to-digital converters、ADCs)、離散時間信号プロセッサなどを含むスイッチトキャパシタ回路を使用して、様々なタイプの回路を実装することができる。スイッチトキャパシタ回路は、1つ又は複数のキャパシタと、1つ又は複数のキャパシタへ及び1つ又は複数のキャパシタから電荷を転送するように構成されたスイッチとを含む。スイッチは、1つ又は複数のスイッチング信号(例えば、クロック信号)によって駆動することができる。
【発明の概要】
【0004】
以下では、1つ又は複数の実装形態の簡略化された概要が、そのような実装形態の基本的理解をもたらすために提示される。この「発明の概要」は、想到されている全ての実装形態の広範囲にわたる概観ではなく、全ての実装形態の主要な要素又は重要な要素を特定することも、いずれか又は全ての実装形態の範囲を明示することも意図するものではない。その唯一の目的は、後に提示される「発明を実施するための形態」に対する導入部として、1つ又は複数の実装形態のいくつかの構想を簡略化された形式で提示することである。
【0005】
第1の態様はシステムに関する。システムは、電圧線と、電圧線に結合されたスイッチトキャパシタ回路と、リップルキャンセル回路とを含む。リップルキャンセル回路は、第1の分岐及び第2の分岐を有する電流ミラーであって、電流ミラーの第2の分岐が、電圧線に結合されている、電流ミラーと、第1の端子、第2の端子、及び第3の端子を有するスイッチング回路であって、スイッチング回路の第1の端子が、電流ミラーの第1の分岐に結合され、第3の端子が、接地又は基準電圧に結合されている、スイッチング回路と、スイッチング回路の第2の端子に結合された第1のキャパシタとを含む。
【0006】
第2の態様は、スイッチトキャパシタ回路に結合された電圧線上のリップルを低減する方法に関する。この方法は、スイッチトキャパシタ回路内の1つ又は複数のスイッチを駆動するスイッチング信号を受信することと、スイッチング信号のエッジに応じて電流パルスを生成することと、電流パルスを電圧線に注入することとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示のいくつかの態様による、スイッチトキャパシタ回路を含むシステムの一実施例を示す。
図2】本開示のいくつかの態様による、低ドロップアウトレギュレータの一実施例を示す。
図3】本開示のいくつかの態様による、リップルキャンセル回路を含むシステムの一実施例を示す。
図4】本開示のいくつかの態様による、リップルキャンセル回路の例示的な実装形態を示す。
図5】本開示のいくつかの態様による、リップルキャンセルの一実施例を示すタイミング図である。
図6】本開示のいくつかの態様による、スイッチング回路の例示的な実装形態を示す。
図7】本開示のいくつかの態様による、スイッチング回路内のスイッチの例示的な実装形態を示す。
図8】本開示のいくつかの態様による、スイッチング回路に結合されたインバータの一実施例を示す。
図9】本開示のいくつかの態様による、電流ミラーの例示的な実装形態を示す。
図10】本開示のいくつかの態様による、チャージポンプを含むシステムの一実施例を示す。
図11】本開示のいくつかの態様による、チャージポンプの例示的な実装形態を示す。
図12】本開示のいくつかの態様による、チャージポンプのためのフィードバック回路の一実施例を示す。
図13】本開示のいくつかの態様による、リップルを低減する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
添付図面に関連して、以下に記載される「発明を実施するための形態」は、様々な構成の説明として意図されているものであり、本明細書で説明される構想を実践することができる、唯一の構成を表すことを意図するものではない。「発明を実施するための形態」は、様々な構想の完全な理解をもたらすことを目的とする、具体的な詳細を含む。しかしながら、当業者には、これらの具体的な詳細を伴わずとも、これらの構想を実践することができる点が明らかとなるであろう。場合によっては、そのような構想を不明瞭にすることを回避するために、周知の構造及び構成要素は、ブロック図の形式で示されている。
【0009】
図1は、スイッチトキャパシタ回路110と電圧レギュレータ120とを含むシステム105の一実施例を示す。スイッチトキャパシタ回路110は、チャージポンプ、スイッチトキャパシタフィルタ、デジタル-アナログ変換器(DAC)(例えば、容量性DAC)、アナログ-デジタル変換器(ADC)、位相ロックループ(phase-locked loop、PLL)、離散時間信号プロセッサ、サンプルホールド回路、電圧変換器などを含む様々な回路のうちのいずれか1つを実装することができる。
【0010】
スイッチトキャパシタ回路110は、1つ又は複数のキャパシタ(図示せず)と、1つ又は複数のキャパシタへ及び1つ又は複数のキャパシタから電荷を転送するように構成されたスイッチ(図示せず)とを含む。スイッチは、第1のスイッチング信号(「sw1」とラベル付けされる)及び第2のスイッチング信号(「sw2」とラベル付けされる)を含む1つ又は複数のスイッチング信号によって駆動することができる。第1のスイッチング信号sw1は、スイッチトキャパシタ回路110内のスイッチのうちの1つ又は複数を駆動することができ、第2のスイッチング信号sw2は、スイッチトキャパシタ回路110内のスイッチのうちの他の1つ又は複数を駆動することができる。追加のスイッチング信号を使用してもよいことを理解されたい。
【0011】
いくつかの態様では、スイッチング信号sw1及びsw2の各々は、発振周波数においてハイ(すなわち、論理1)とロー(論理0)との間で発振する発振信号(例えば、クロック信号)を含むことができる。これらの態様では、スイッチング信号sw1及びsw2は、(例えば、スイッチトキャパシタ回路110内のスイッチのための所望のスイッチングシーケンスに基づいて)互いに位相がずれていてもよい。例えば、スイッチング信号sw1及びsw2は、互いに約180°位相がずれていてもよい。しかしながら、本開示はこの例に限定されるものではないことが認識されるべきである。スイッチング信号sw1及びsw2は、同じデューティサイクル又は異なるデューティサイクルを有することができる。
【0012】
電圧レギュレータ120は、入力122及び出力124を有する。入力122は、供給電圧VDDを供給する供給レール125に結合されている。出力124は、電圧線115を介してスイッチトキャパシタ回路110に結合されている(すなわち、電圧線115は、出力124とスイッチトキャパシタ回路110との間に結合されている)。電圧レギュレータ120は、供給電圧VDDから調整電圧VRegを生成し、出力124において調整電圧VRegを出力するように構成されている。電圧線115は、調整電圧VRegをスイッチトキャパシタ回路110に提供する。電圧レギュレータ120は、低ドロップアウト(low-dropout、LDO)レギュレータ又は別のタイプの電圧レギュレータを用いて実装することができる。LDOレギュレータの一実施例については、図2に関して以下で説明する。本明細書で使用されるとき、「電圧線」は、電圧線に結合された1つ又は複数の回路に電圧を供給するために使用される線(例えば、金属線)であり、電圧レール、電圧経路、電圧供給レール、又は別の用語で呼ばれることもある。
【0013】
スイッチトキャパシタ回路110の課題は、スイッチトキャパシタ回路110が電圧線115から電流パルスを引き込み、それにより、電圧線115上にリップルを引き起こすことである。リップルは、(例えば、電圧レギュレータ120の限られた帯域幅に起因して)電圧レギュレータ120を介して供給レール125に結合することができ、供給レール125に結合された他の回路(例えば、アナログ及び無線周波数回路)の性能を劣化させることがある。
【0014】
電流パルス(図1において電流パルス150によって表される)は、スイッチトキャパシタ回路110におけるスイッチングによってトリガされる、電圧線115からスイッチトキャパシタ回路110内の1つ又は複数のキャパシタへの電荷移動によって引き起こされる。例えば、電流パルスは、電圧線115とスイッチトキャパシタ回路110内のキャパシタとの間のスイッチがオンに切り替えられたときにトリガされることがあり、電荷が電圧線115からキャパシタにスイッチを通して流れることを可能にする。スイッチトキャパシタ回路110内のスイッチは、スイッチング信号sw1及びsw2によってオン及びオフに切り替えられるので、各電流パルスは、スイッチング信号sw1及びsw2のうちの1つのエッジでトリガされる。
【0015】
電流パルスによって引き起こされる電圧線115上のリップルを低減するための1つの手法は、電圧線115に結合された大きな負荷キャパシタを使用する。この手法の一実施例は、電圧レギュレータ120の例示的な実装形態を示す図2に示されている。この実施例では、電圧レギュレータ120は、パストランジスタ230と、誤差増幅器240と、分圧器210とを含むLDOレギュレータを用いて実装される。パストランジスタ230は、入力122と出力124との間に結合され、分圧器210は、出力124と接地との間に結合されている。図2の実施例では、パストランジスタ230は、p型電界効果トランジスタ(p-type field effect transistor、PFET)を用いて実装される。しかしながら、パストランジスタ230は、n型電界効果トランジスタ(n-type field effect transistor、NFET)を用いても実装することができることを理解されたい。
【0016】
図2の実施例では、分圧器210は、出力124と接地との間に直列に結合された第1の抵抗器220及び第2の抵抗器225を含む。分圧器210は、第1の抵抗器220と第2の抵抗器225との間のノード222においてフィードバック電圧Vfbを生成する。フィードバック電圧Vfbは、次式で与えられる電圧を有する。
【0017】
【数1】
式中、R1は、第1の抵抗器220の抵抗であり、R2は、第2の抵抗器225の抵抗である。
【0018】
誤差増幅器240は、第1の入力242、第2の入力244、及び出力246を有する。第1の入力242は、基準電圧VRefを受信するように構成されている。第2の入力244は、フィードバック電圧Vfbを受信するためにノード222に結合され、出力246は、パストランジスタ230のゲートに結合されている。
【0019】
動作において、誤差増幅器240は、基準電圧VRefとフィードバック電圧Vfbとの差を低減する方向にパストランジスタ230のゲート電圧を調整する。これにより、フィードバック電圧Vfbを基準電圧VRefにほぼ等しくさせ、その結果、調整電圧VRegは、次式にほぼ等しくなる。
【0020】
【数2】
【0021】
図2の実施例では、電圧レギュレータ120はまた、出力124とパストランジスタ230のゲートとの間に結合された補償キャパシタCと、出力124(したがって電圧線115)に結合された負荷キャパシタCとを含む。この実施例では、スイッチトキャパシタ回路110の電流パルスによって引き起こされる電圧線115上のリップルは、負荷キャパシタCのキャパシタンスを増加させることによって低減することができる。しかしながら、負荷キャパシタンスCのキャパシタンスを増加させることにより、電圧レギュレータ120の第2の極をより低い周波数に押しやり、これは、電圧レギュレータ120の安定性に悪影響を及ぼす。この場合、電圧レギュレータ120を安定させるために、電圧レギュレータ120の静止電流を増加させることによって、出力124におけるパストランジスタ230のインピーダンスを低減することができる。低減されたインピーダンスは、第2の極をより高い周波数に押し戻す。しかしながら、電圧レギュレータ120の静止電流を増加させることにより、電力消費を増加させる。
【0022】
これに対処するために、本開示の態様は、以下で更に説明するように、電圧線115に電流パルスを注入して、スイッチトキャパシタ回路110の電流パルスをキャンセルし、それによって電圧線115上のリップルを低減するように構成されたリップルキャンセル回路を提供する。
【0023】
図3は、本開示のいくつかの態様による、リップルキャンセル回路310を含むシステム305の一実施例を示す。システム305はまた、図1を参照して上述したスイッチトキャパシタ回路110及び電圧レギュレータ120を含む。
【0024】
リップルキャンセル回路310は、制御入力312、供給入力316、及び出力314を有する。供給入力316は、図3の実施例に示されるように、供給レール125に結合することができる。制御入力312は、スイッチング信号sw1及びsw2の一方又はスイッチング信号sw1及びsw2の両方を受信するように構成されている。出力314は、電圧線115に結合されている。
【0025】
いくつかの態様では、リップルキャンセル回路310は、電流パルスを生成し、生成された電流パルス(図3において電流パルス320によって表される)を出力314を介して電圧線115に注入して、スイッチトキャパシタ回路110の電流パルス(図3において電流パルス150によって表される)をキャンセルするように構成されている。リップルキャンセル回路310の電流パルスは、電圧線115上のリップルを低減するために、スイッチトキャパシタ回路110の電流パルスの全部又は一部分をキャンセルすることができる。
【0026】
上述したように、スイッチング信号sw1及びsw2は、スイッチトキャパシタ回路110内のスイッチを制御するので、スイッチトキャパシタ回路110の電流パルスは、スイッチング信号sw1及びsw2のうちの1つ又は複数のエッジでトリガされる。いくつかの態様では、リップルキャンセル回路310は、スイッチング信号sw1及びsw2のうちの1つ又は複数のエッジ上で、電圧線115への電流パルスの注入をタイミング調整するように構成されている。これは、リップルキャンセル回路310の電流パルスが、スイッチトキャパシタ回路110の電流パルスとほぼ時間整合(すなわち、同期)されて、スイッチトキャパシタ回路110の電流パルスをキャンセルすることを確実にするのに役立つ。
【0027】
図4は、いくつかの態様による、リップルキャンセル回路310の例示的な実装形態を示す。この実施例では、リップルキャンセル回路310は、第1のキャパシタ440と、スイッチング回路410と、電流ミラー420と、第2のキャパシタ450と、抵抗器455とを含む。
【0028】
電流ミラー420は、第1の分岐430及び第2の分岐435を有する。第1の分岐430は、電流ミラー420の第1の端子422と第2の端子424との間にある。第2の分岐435は、電流ミラー420の第3の端子426と第4の端子428との間にある。電流ミラー420は、第1の分岐430を通って流れる電流を第2の分岐435にミラーリングするように構成されている。いくつかの態様では、電流ミラー420はまた、以下で更に説明するように、Nのスケーリング係数によって第1の分岐を通って流れる電流をスケーリングすることができる。
【0029】
第2のキャパシタ450は、抵抗器455を介して供給レール125に結合された第1の端子452と、接地に結合された第2の端子454とを有する。第2のキャパシタ450は、抵抗器455を介して供給レール125から電荷を受け取り、その電荷を蓄積することができる。蓄積された電荷は、以下で更に説明するように、リップルキャンセル回路310によって生成される電流パルスのための電荷を提供するために使用することができる。抵抗器455は、リップルを減衰させるために使用することができる。図4の実施例では、電流ミラー420の第1の端子422及び第3の端子426は、第2のキャパシタ450の第1の端子452に結合され、電流ミラー420の第4の端子428は、リップルキャンセル回路310の出力314に結合されている。
【0030】
スイッチング回路410は、リップルキャンセル回路310の制御入力312に結合された制御入力412を有する。スイッチング回路410はまた、第1の端子414、第2の端子416、及び第3の端子418を有する。第1の端子414は、電流ミラー420の第2の端子424に結合され、第3の端子418は、接地に結合されている。第1のキャパシタ440は、第2の端子416と接地との間に結合することができる。より具体的には、第1のキャパシタ440は、スイッチング回路410の第2の端子416に結合された第1の端子442と、接地に結合された第2の端子444とを有する。しかしながら、いくつかの実装形態では、第1のキャパシタ440の第2の端子444及びスイッチング回路410の第3の端子418は、DC基準電圧に結合することができることを理解されたい。
【0031】
いくつかの態様では、スイッチング回路410は、制御入力412を介してスイッチング信号(例えば、スイッチング信号sw1及びsw2のうちの1つ)を受信するように構成されている。スイッチング回路410は、スイッチング信号が第1の論理状態を有するとき、第2の端子416を第3の端子418に結合し、スイッチング信号が第2の論理状態を有するとき、第2の端子416を第1の端子414に結合するように構成されている。第1の論理状態は、1であってもよく、第2の論理状態は、0であってもよく、又はその逆でもよい。いくつかの態様では、1の論理状態は、ほぼVDDの電圧又は別の電圧に対応することができ、0の論理状態は、ほぼ接地に対応することができる。
【0032】
この実施例では、スイッチング回路410は、スイッチング信号が第1の論理状態を有するとき、第1のキャパシタ440の第1の端子442を接地に結合する。結果として、スイッチング回路410を介して第1のキャパシタ440が放電される。
【0033】
スイッチング信号がスイッチング信号のエッジ上で第1の論理状態から第2の論理状態に遷移するとき、スイッチング回路410は、第1のキャパシタ440の第1の端子442をスイッチング回路410の第1の端子414に結合する。これにより、電流ミラー420及びスイッチング回路410を介して第2のキャパシタ450から第1のキャパシタ440に電荷が流れて、第1のキャパシタ440を充電することを可能にする。したがって、スイッチング回路410は、スイッチング信号のエッジで第1のキャパシタ440の充電をトリガする。エッジは、第1の論理状態が1であり第2の論理状態が0である実施例については、立ち下がりエッジであってもよく、第1の論理状態が0であり第2の論理状態が1である実施例については、立ち上がりエッジであってもよい。
【0034】
第1のキャパシタ440の充電は、スイッチング信号の同じエッジに対応するスイッチトキャパシタ回路110の電流パルスと同様の形状(すなわち、プロファイル)を有する電流パルスを生成する。これは、スイッチトキャパシタ回路110の電流パルスもキャパシタの充電によって生成されるためである。
【0035】
第1のキャパシタ440の充電に起因する電流パルスは、電流ミラー420の第1の分岐430を通って流れ、電流ミラー420は、電流パルスを電流ミラー420の第2の分岐435にミラーリングする(すなわち、コピーする)。電流ミラー420はまた、スケーリング係数Nによって電流パルスをスケーリングすることができる(すなわち、第2の分岐435における電流パルスは、第1の分岐430における電流パルスのN倍であってもよい)。スケーリング係数は、1よりも大きくてもよい。
【0036】
電流ミラー420の第2の分岐435における電流パルスは、出力314を介して電圧線115(図4には図示せず)に注入され、スイッチトキャパシタ回路110の対応する電流パルスをキャンセルする。両方の電流パルスがスイッチ信号の同じエッジによってトリガされるので、リップルキャンセル回路310からの電流パルスは、スイッチトキャパシタ回路110の電流パルスとほぼ時間整合される(すなわち、同期される)。
【0037】
図5は、スイッチトキャパシタ回路110からの電流パルス510及びリップルキャンセル回路310からの電流パルス520の一例を示す図である。電流パルス510及び520は、スイッチトキャパシタ回路110が電圧線115から電流パルス510を引き込み、リップルキャンセル回路310が電流パルス520を電圧線115に注入するので、図5において反対の極性を有する。また、電流パルス510及び520は、スイッチング信号の同じエッジによってトリガされるので、電流パルス510及び520は、ほぼ時間整合される。
【0038】
図5はまた、電圧線115における正味電流パルス530を示す。図5の実施例では、リップルキャンセル回路310からの電流パルス520は、スイッチトキャパシタ回路110からの電流パルス510の大部分をキャンセルし、電圧線115における正味電流パルス530を、スイッチトキャパシタ回路110からの電流パルス510よりも実質的に小さくさせる。その結果、電圧線115上のリップルは、実質的に低減される。
【0039】
いくつかの態様では、リップルキャンセル回路310に入力されるスイッチング信号(例えば、スイッチング信号sw1及びsw2のうちの1つ)は、クロック信号である。本明細書で使用されるとき、クロック信号は、クロック周波数でハイ(すなわち、論理1)とロー(論理0)との間で発振する信号である。一実施例では、リップルキャンセル回路310は、クロック信号の各サイクル(すなわち、周期)中に電流パルスを生成して、電流パルスを電圧線115に注入することができる。
【0040】
いくつかの態様では、システム305は、電圧線115に結合されたリップルキャンセル回路310の複数のインスタンスを含むことができる。一実施例では、異なるスイッチング信号(例えば、スイッチング信号sw1及びsw2のうちの異なる1つ)を、リップルキャンセル回路310の各インスタンスに入力することができる。この実施例では、リップルキャンセル回路310の各インスタンスは、それぞれのスイッチング信号のエッジによってトリガされるスイッチトキャパシタ回路110の電流パルスをキャンセルするために使用することができる。
【0041】
図6は、本開示のいくつかの態様による、スイッチング回路410の例示的な実装形態を示す。この実施例では、スイッチング回路410は、第1のスイッチ610及び第2のスイッチ620を含む。第1のスイッチ610は、第1の端子414と第2の端子416との間に結合され、第2のスイッチ620は、第2の端子416と第3の端子418との間に結合されている。
【0042】
第1のスイッチ610は、スイッチング回路410の制御入力412に結合された制御入力615を有し、第2のスイッチ620は、スイッチング回路410の制御入力412に結合された制御入力625を有する。本明細書で使用されるとき、スイッチの「制御入力」は、制御入力における信号(例えば、電圧又は論理状態)に基づいてスイッチのオン/オフ状態を制御する。
【0043】
いくつかの態様では、第2のスイッチ620は、制御入力625におけるスイッチング信号が第1の論理状態を有するときにオンになり、制御入力625におけるスイッチング信号が第2の論理状態を有するときにオフになるように構成されている。上述したように、第1の論理状態は、1であってもよく、第2の論理状態は、0であってもよく、又はその逆でもよい。したがって、この実施例では、第2のスイッチ620は、スイッチング信号が第1の論理状態を有するとき、第1のキャパシタ440を放電するために、第1のキャパシタ440の第1の端子442を接地に結合する。
【0044】
第1のスイッチ610は、制御入力615におけるスイッチング信号が第2の論理状態を有するときにオンになり、制御入力615におけるスイッチング信号が第1の論理状態を有するときにオフになるように構成されている。したがって、この実施例では、第1のスイッチ610は、スイッチング信号が第2の論理状態を有するとき、第1のキャパシタ440の第1の端子442をスイッチング回路410の第1の端子414に結合する。
【0045】
スイッチング信号がスイッチング信号のエッジ上で第1の論理状態から第2の論理状態に遷移するとき、第1のスイッチ610は、オンに切り替わる。これにより、電流ミラー420及び第1のスイッチ610を介して第2のキャパシタ450から第1のキャパシタ440に電荷が流れて、第1のキャパシタ440を充電することを可能にする。第1のキャパシタ440の充電は、電流パルスを生成し、この電流パルスは、電流ミラー420の第1の分岐430を通って流れる。電流ミラー420は、電流パルスを第2の分岐435にミラーリング(すなわち、コピー)し、第2の分岐435は、出力314において電流パルスを出力する。
【0046】
したがって、この実施例では、リップルキャンセル回路310の電流パルスは、スイッチング信号(例えば、スイッチング信号sw1及びsw2のうちの1つ)のエッジで第1のスイッチ610のスイッチングによってトリガされる。スイッチング信号のエッジは、第1の論理状態が1であり第2の論理状態が0である実施例については、立ち下がりエッジであってもよく、第1の論理状態が0であり第2の論理状態が1である実施例については、立ち上がりエッジであってもよい。
【0047】
図7は、いくつかの態様による、第1のスイッチ610及び第2のスイッチ620の例示的な実装形態を示す。この実施例では、第1のスイッチ610は、第1の端子414と第2の端子416との間に結合されたp型電界効果トランジスタ(PFET)710を含む。第1のスイッチ610の制御入力615は、PFET710のゲートに位置する。第2のスイッチ620は、第2の端子416と第3の端子418との間に結合されたn型電界効果トランジスタ(NFET)720を含む。第2のスイッチ620の制御入力625は、NFET720のゲートに位置する。
【0048】
この実施例では、第2のスイッチ620は、制御入力625におけるスイッチング信号が1(例えば、ほぼVDD)であるときにオンになり、制御入力625におけるスイッチング信号が0であるときにオフになるように構成されている。第1のスイッチ610は、制御入力615におけるスイッチング信号が0であるときにオンになり、制御入力615におけるスイッチング信号が1(例えば、ほぼVDD)であるときにオフになるように構成されている。
【0049】
したがって、この実施例では、第1のスイッチ610は、スイッチング信号(例えば、スイッチング信号sw1及びsw2のうちの1つ)の立ち下がりエッジ上でスイッチング信号が1から0に遷移するときにオンに切り替えられる。これにより、電流ミラー420及び第1のスイッチ610を介して第2のキャパシタ450から第1のキャパシタ440に電荷が流れて、第1のキャパシタ440を充電することを可能にする。第1のキャパシタ440の充電は、電流パルスを生成し、この電流パルスは、電流ミラー420の第1の分岐430を通って流れる。電流ミラー420は、電流パルスを第2の分岐435にミラーリング(すなわち、コピー)し、第2の分岐435は、出力314において電流パルスを出力する。
【0050】
したがって、この実施例では、リップルキャンセル回路310の電流パルスは、スイッチング信号(例えば、スイッチング信号sw1及びsw2のうちの1つ)の立ち下がりエッジで第1のスイッチ610のスイッチングによってトリガされる。スイッチング信号の立ち上がりエッジで電流パルスをトリガするために、リップルキャンセル回路310の制御入力312とスイッチング回路410の制御入力412との間にインバータ810を結合することができ、その一実施例が図8に示されている。この実施例では、インバータの入力812は、リップルキャンセル回路310の制御入力312に結合され、インバータ810の出力814は、スイッチング回路410の制御入力412に結合されている。インバータ810は、スイッチング信号を反転し、反転されたスイッチング信号をスイッチング回路410の制御入力412に出力するように構成されている。これにより、図8に示す実施例における第1のスイッチ610をオンに切り替えさせ、スイッチング信号の立ち上がりエッジで電流パルスをトリガさせる。
【0051】
図9は、いくつかの態様による、電流ミラー420の例示的な実装形態を示す。この実施例では、電流ミラー420は、第1のトランジスタ910及び第2のトランジスタ915を含む。第1のトランジスタ910のソースは、第1の端子422に結合され、第1のトランジスタ910のドレインは、第2の端子424に結合され、第1のトランジスタ910のゲートは、第1のトランジスタ910のドレインに結合されている。第1の分岐430の電流は、第1のトランジスタ910のチャネルを通って流れる。第2のトランジスタ915のソースは、第3の端子426に結合され、第2のトランジスタ915のドレインは、第4の端子428に結合され、第2のトランジスタ915のゲートは、第1のトランジスタ910のゲートに結合されている。第2の分岐435の電流は、第2のトランジスタ915のチャネルを通って流れる。図9における実施例では、第1のトランジスタ910及び第2のトランジスタ915の各々は、それぞれのPFETを用いて実装される。しかしながら、他のタイプのトランジスタが使用されてもよいことを理解されたい。
【0052】
この実施例では、第2のトランジスタ915のゲートは、第1のトランジスタ910のゲートに結合されているので、第2のトランジスタ915のソース-ゲート電圧は、第1のトランジスタ910のソース-ゲート電圧にほぼ等しい。これにより、第2のトランジスタ915に、第1のトランジスタ910を通って流れる電流をミラーリングさせる。
【0053】
いくつかの態様では、電流ミラー420は、スケーリング係数Nを有し、第1のトランジスタ910を通って流れる電流は、スケーリング係数Nによってスケーリングされる(すなわち、第2のトランジスタ915を通って流れる電流は、第1のトランジスタ910を通って流れる電流のN倍である)。これらの態様では、第2のトランジスタ915は、スケーリング係数Nを達成するように第1のトランジスタ910に対してサイズ決定することができる。
【0054】
この実施例では、リップルキャンセル回路310が1つの電流パルスの間に電圧線115に注入する電荷の量は、およそ次式によって与えられる。
【0055】
【数3】
式中、Qrcは、電荷量であり、Crcは、第1のキャパシタ440のキャパシタンスであり、VDDは、供給電圧であり、Vthは、第1のトランジスタ910の閾値電圧であり、Nは、電流ミラー420のスケーリング係数である。一実施例では、1つの電流パルスの電荷Qrcは、リップル低減を増加させるために、電荷Qrcがスイッチトキャパシタ回路110の1つの電流パルスの電荷に厳密に一致するように、(例えば、Crc及び/又はNを調整することによって)調整することができる。
【0056】
図10は、いくつかの態様による、スイッチトキャパシタ回路110がチャージポンプ1010を含む一実施例を示す。チャージポンプ1010は、電圧線115に結合された入力1012と、出力1014とを有する。チャージポンプ1010は、入力1012における電圧(例えば、VReg)を、出力1014におけるより低い又はより高い電圧Voutに変換するように構成することができる。例えば、チャージポンプ1010は、入力1012における電圧を2倍又は3倍にすることができる。言い換えれば、出力電圧Voutは、入力1012における電圧の2倍又は3倍であってもよい。別の実施例では、チャージポンプ1010は、入力1012における電圧を反転させることができる。言い換えれば、出力電圧Voutは、入力1012における電圧の負であってもよい。別の実施例では、チャージポンプ1010は、入力1012における電圧を2倍又は3倍にすることと、入力1012における電圧を反転させることとの両方を行うことができる(例えば、Vout=-2VReg又はVout=-3VReg)。チャージポンプ1010は、上記の実施例に限定されないことを理解されたい。
【0057】
図11は、本開示のいくつかの態様による、チャージポンプ1010の例示的な実装形態を示す。この実施例では、チャージポンプ1010は、入力1012における電圧を反転させるように構成されている。
【0058】
チャージポンプ1010は、第1のスイッチ1110、第2のスイッチ1115、第3のスイッチ1120、第4のスイッチ1125、第1のキャパシタ1150、及び第2のキャパシタ1160を含む。第1のスイッチ1110は、入力1012と第1のキャパシタ1150の第1の端子1152との間に結合されている。第2のスイッチ1115は、接地と第1のキャパシタ1150の第2の端子1154との間に結合されている。
【0059】
第3のスイッチ1120は、第1のキャパシタ1150の第1の端子1152と接地との間に結合されている。第4のスイッチ1125は、第1のキャパシタ1150の第2の端子1154と出力1014との間に結合されている。第2のキャパシタ1160の第1の端子1162は、出力1014に結合され、第2のキャパシタ1160の第2の端子1164は、接地に結合されている。
【0060】
第1のスイッチ1110の制御入力1112及び第2のスイッチ1115の制御入力1118は、第1のスイッチング信号sw1によって駆動されてもよく、第3のスイッチ1120の制御入力1122及び第4のスイッチ1125の制御入力1127は、第2のスイッチング信号sw2によって駆動されてもよい。この実施例では、スイッチング信号sw1及びsw2は、チャージポンプ1010の第1の位相中に、第1のスイッチ1110及び第2のスイッチ1115をオンにし、第3のスイッチ1120及び第4のスイッチ1125をオフにすることができる。スイッチング信号sw1及びsw2は、チャージポンプ1010の第2の位相中に、第1のスイッチ1110及び第2のスイッチ1115をオフにし、第3のスイッチ1120及び第4のスイッチ1125をオンにすることができる。
【0061】
第1の位相の間、第1のスイッチ1110は、第1のキャパシタ1150の第1の端子1152を入力1012に結合し、第2のスイッチ1115は、第1のキャパシタ1150の第2の端子1154を接地に結合する。これにより、第1のキャパシタ1150を、入力1012における電圧(例えば、VReg)に等しい電圧まで充電させる。
【0062】
第2の位相の間、第3のスイッチ1120は、第1のキャパシタ1150の第1の端子1152を接地に結合し、第4のスイッチ1125は、第1のキャパシタ1150の第2の端子1154を出力1014に結合する。これにより、出力1014における第1のキャパシタ1150の電圧を反転させる。第1のキャパシタ1150は、第1の位相中に入力電圧(例えば、VReg)に充電されたので、第2の位相中に第1のキャパシタ1150の電圧を反転させることにより、入力電圧の負にほぼ等しい電圧(例えば、-VReg)を出力1014において生成する。第2のキャパシタ1160は、出力1014において負電圧を保持するのを助ける。
【0063】
この実施例では、スイッチング信号sw1及びsw2は、チャージポンプ1010に第1及び第2の位相を繰り返させる周期的信号であってもよい。
【0064】
この実施例では、チャージポンプ1010は、第1のスイッチ1110がオンに切り替わると、電圧線115から電流パルスを引き出す。これは、第1のスイッチ1110をオンに切り替えることにより、電荷が電圧線115から第1のキャパシタ1150に移動して第1のキャパシタ1150を充電することが可能になるためである。この実施例では、第1のスイッチ1110は、第1のスイッチング信号sw1によって制御されるので、電流パルスは、第1のスイッチング信号sw1のエッジでトリガされる。この実施例では、第1のスイッチング信号sw1は、リップルキャンセル回路310の制御入力312に入力することができ、リップルキャンセル回路310は、チャージポンプ1010の電流パルスをキャンセルするために、第1のスイッチング信号sw1のエッジ上で電圧線115に電流パルスを注入するように構成することができる。第1のスイッチ信号sw1のエッジは、(例えば、第1のスイッチ信号sw1がNFET又はPFETで実装されるかに応じて)立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジであってもよい。
【0065】
チャージポンプ1010は、図11に示す例示的な実装形態に限定されないことを理解されたい。一実施例では、チャージポンプ1010は、図11に示す実装形態に1つ又は複数の追加の段を追加することによって、出力1014における負電圧を2倍又は3倍にするように構成することができ、各段は、スイッチ及びキャパシタを含む。例えば、チャージポンプ1010は、-2VRegにほぼ等しい出力電圧Vout又はVout=-3VRegを生成するように構成することができる。
【0066】
いくつかの態様では、チャージポンプ1010の出力電圧Voutは、フィードバック回路を使用して調整することができる。この関連で、図12は、いくつかの態様による、第1の抵抗器R1、第2の抵抗器R2、増幅器1220、及び発振器1210を含むフィードバック回路1208の一実施例を示す。第1の抵抗器R1は、ノード1230と基準電圧Ref_cpとの間に結合され、第2の抵抗器R2は、ノード1230とチャージポンプ1010の出力1014との間に結合されている。増幅器1220は、接地に結合された第1の入力1222、ノード1230に結合された第2の入力1224、及び出力1226を有する。
【0067】
発振器1210は、増幅器1220の出力1226に結合された制御入力1212と、第1の出力1214と、第2の出力1216とを有する。発振器1210は、第1のスイッチング信号sw1及び第2のスイッチング信号sw2を生成し、第1の出力1214において第1のスイッチング信号sw1を出力し、第2の出力1216において第2のスイッチング信号を出力するように構成されている。第1の出力1214及び第2の出力1216は、チャージポンプ1010に結合されて、チャージポンプ1010にスイッチング信号sw1及びsw2を提供する。第1の出力1214及び/又は第2の出力1216はまた、リップルキャンセル回路310の制御入力312に結合されて、リップルキャンセル回路310にスイッチング信号sw1及びsw2の一方又は両方を提供することができる。発振器1210はまた、増幅器1220の出力1226における信号に基づいて、第1のスイッチング信号sw1及び第2のスイッチング信号sw2の周波数を調整するように構成されている。
【0068】
動作において、増幅器1220は、第2の入力1224を介してノード1230における電圧を受信し、ノード1230における電圧と接地との間の差を低減する方向に第1のスイッチング信号sw1及び第2のスイッチング信号sw2の周波数を調整する。換言すれば、フィードバック回路1208のフィードバックループは、ノード1230における電圧を0ボルトにほぼ等しくさせる。このフィードバックは、出力電圧Voutを次式にほぼ等しくさせる。
【0069】
【数4】
式中、R1は、第1の抵抗器R1の抵抗であり、R2は、第2の抵抗器R2の抵抗であり、Ref_cpは、上述した基準電圧である。したがって、フィードバック回路1208は、例えば、それに応じて第1の抵抗器R1の抵抗及び/又は第2の抵抗器R2の抵抗を調整することによって、チャージポンプ1010の出力電圧Voutが所望の電圧に調整されることを可能にする。
【0070】
図13は、いくつかの態様による、スイッチトキャパシタ回路(例えば、スイッチトキャパシタ回路110)に結合された電圧線(例えば、電圧線115)上のリップルを低減する方法1300の一実施例を示す。
【0071】
ブロック1310において、スイッチング信号が受信され、スイッチング信号は、スイッチトキャパシタ回路内の1つ又は複数のスイッチを駆動する。スイッチング信号は、スイッチング信号sw1及びsw2のうちの1つに対応することができる。スイッチング信号は、リップルキャンセル回路310において受信することができる。
【0072】
ブロック1320において、スイッチング信号のエッジに応じて電流パルスが生成される。例えば、電流パルスは、第1のキャパシタ440を充電することによって生成することができる。スイッチング回路410は、スイッチング信号のエッジ上でスイッチング回路410の第2の端子416をスイッチング回路410の第1の端子414に結合することによって、スイッチング信号のエッジに応じて第1のキャパシタ440を充電することができる。エッジは、立ち下がりエッジ又は立ち上がりエッジであってもよい。
【0073】
ブロック1330において、電流パルスが電圧線に注入される。例えば、電流ミラー420は、電流パルスを電圧線に注入することができる。
【0074】
いくつかの態様では、電流パルスを電圧線に注入することは、電流パルスを電流ミラー(例えば、電流ミラー420)であって、電流パルスを電流ミラーの第2の分岐にミラーリングするように構成されている、電流ミラーの第1の分岐(例えば、第1の分岐430)を通過させることと、電流パルスを電流ミラーの第2の分岐(例えば、第2の分岐435)から電圧線に注入することと、を含むことができる。いくつかの態様では、電流ミラーは、Nのスケーリング係数によって電流パルスをスケーリングするように構成され、Nは、1よりも大きい。
【0075】
いくつかの態様では、電流パルスを生成することは、スイッチング信号が第1の論理状態を有するとき、第1のスイッチ(例えば、第1のスイッチ610)であって、電流ミラーの第1の分岐とキャパシタ(例えば、第1のキャパシタ440)との間に結合されている、第1のスイッチを開くことと、スイッチング信号が第2の論理状態を有するとき、第1のスイッチを閉じることと、を含み、エッジは、第1の論理状態から第2の論理状態への遷移を含む。第1の論理状態が1であり、第2の論理状態が0である実施例では、エッジは、立ち下がりエッジである。第1の論理状態が0であり、第2の論理状態が1である実施例では、エッジは、立ち上がりエッジである。
【0076】
いくつかの態様では、方法1300はまた、スイッチング信号が第1の論理状態を有するとき、第2のスイッチ(例えば、第2のスイッチ620)であって、キャパシタと接地との間に結合されている、又はキャパシタと基準電圧との間に結合されている、第2のスイッチを閉じることと、スイッチング信号が第2の論理状態を有するとき、第2のスイッチを開くことと、を含むことができる。
【0077】
以下の番号付きの条項において、実装例について説明する。
1.システムであって、
電圧線と、
電圧線に結合されたスイッチトキャパシタ回路と、
リップルキャンセル回路であって、
第1の分岐及び第2の分岐を有する電流ミラーであって、電流ミラーの第2の分岐が、電圧線に結合されている、電流ミラーと、
第1の端子、第2の端子、及び第3の端子を有するスイッチング回路であって、スイッチング回路の第1の端子が、電流ミラーの第1の分岐に結合され、第3の端子が、接地又は基準電圧に結合されている、スイッチング回路と、
スイッチング回路の第2の端子に結合された第1のキャパシタと、
を備えるリップルキャンセル回路と、
備える、システム。
2.
スイッチトキャパシタ回路内の1つ又は複数のスイッチが、スイッチング信号によって駆動され、
スイッチング回路が、スイッチング信号を受信するように構成された制御入力を有する、
条項1に記載のシステム。
3.スイッチング回路が、
スイッチング信号が第1の論理状態を有するとき、スイッチング回路の第2の端子をスイッチング回路の第3の端子に結合し、
スイッチング信号が第2の論理状態を有するとき、スイッチング回路の第2の端子をスイッチング回路の第1の端子に結合する、
ように構成されている、
条項2に記載のシステム。
4.スイッチング回路が、
スイッチング回路の第2の端子とスイッチング回路の第1の端子との間に結合された第1のスイッチであって、スイッチング回路の制御入力に結合された制御入力を有する、第1のスイッチと、
スイッチング回路の第2の端子とスイッチング回路の第3の端子との間に結合された第2のスイッチであって、スイッチング回路の制御入力に結合された制御入力を有する、第2のスイッチと、
を備える、
条項2又は3に記載のシステム。
5.第1のスイッチが、p型電界効果トランジスタ(PFET)を含み、第2のスイッチが、n型電界効果トランジスタ(NFET)を含む、条項4に記載のシステム。
6.第1のキャパシタが、第1の端子及び第2の端子を有し、第1のキャパシタの第1の端子が、スイッチング回路の第2の端子に結合され、第1のキャパシタの第2の端子が、接地又は基準電圧に結合されている、条項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
7.リップルキャンセル回路が、電流ミラーと供給レールとの間に結合された抵抗器を更に備える、条項1から6のいずれか一項に記載のシステム。
8.リップルキャンセル回路が、第1の端子及び第2の端子を有する第2のキャパシタを更に備え、第2のキャパシタの第1の端子が、電流ミラーと抵抗器との間に結合され、第2のキャパシタの第2の端子が、接地に結合されている、条項7に記載のシステム。
9.電流ミラーが、
ソース、ドレイン、及びゲートを有する第1のトランジスタであって、第1のトランジスタのソースが、抵抗器に結合され、第1のトランジスタのゲートが、第1のトランジスタのドレインに結合され、第1のトランジスタのドレインが、スイッチング回路の第1の端子に結合されている、第1のトランジスタと、
ソース、ドレイン、及びゲートを有する第2のトランジスタであって、第2のトランジスタのソースが、抵抗器に結合され、第2のトランジスタのゲートが、第1のトランジスタのゲートに結合され、第2のトランジスタのドレインが、電圧線に結合されている、第2のトランジスタと、
を備える、
条項7又は8に記載のシステム。
10.供給レールに結合された入力と、電圧線に結合された出力とを有する電圧レギュレータを更に備える、条項1から9のいずれか一項に記載のシステム。
11.電圧レギュレータが、低ドロップアウト(LDO)レギュレータを含む、条項10に記載のシステム。
12.スイッチトキャパシタ回路が、チャージポンプを備える、条項1から11のいずれか一項に記載のシステム。
13.スイッチトキャパシタ回路が、スイッチトキャパシタフィルタ、デジタル-アナログ変換器(DAC)、アナログ-デジタル変換器(ADC)、位相ロックループ(PLL)、離散時間信号プロセッサ、サンプルホールド回路、又は電圧変換器のうちの少なくとも1つを備える、条項1から11のいずれか一項に記載のシステム。
14.スイッチトキャパシタ回路に結合された電圧線上のリップルを低減する方法であって、
スイッチトキャパシタ回路内の1つ又は複数のスイッチを駆動するスイッチング信号を受信することと、
スイッチング信号のエッジに応じて電流パルスを生成することと、
電流パルスを電圧線に注入することと、
を含む、方法。
15.電流パルスを生成することが、キャパシタを充電することを含む、条項14に記載の方法。
16.電流パルスを電圧線に注入することが、
電流パルスを電流ミラーであって、電流パルスを電流ミラーの第2の分岐にミラーリングするように構成されている、電流ミラーの第1の分岐を通過させることと、
電流ミラーの第2の分岐から電圧線に電流パルスを注入することと、
を含む、
条項14又は15に記載の方法。
17.電流ミラーが、Nのスケーリング係数によって電流パルスをスケーリングするように構成され、Nが、1よりも大きい、条項16に記載の方法。
18.電流パルスを生成することが、
スイッチング信号が第1の論理状態を有するとき、電流ミラーの第1の分岐とキャパシタとの間に結合されている、第1のスイッチを開くことと、
スイッチング信号が第2の論理状態を有するとき、第1のスイッチを閉じることと、
を含み、エッジが、第1の論理状態から第2の論理状態への遷移を含む、
条項16又は17に記載の方法。
19.
スイッチング信号が第1の論理状態を有するとき、第2のスイッチであって、キャパシタと接地との間に結合されている、又はキャパシタと基準電圧との間に結合されている、第2のスイッチを閉じることと、
スイッチング信号が第2の論理状態を有するとき、第2のスイッチを開くことと、
を更に含む、条項18に記載の方法。
20.スイッチング信号のエッジが、立ち上がりエッジである、条項14から19のいずれか一項に記載の方法。
21.スイッチング信号のエッジが、立ち下がりエッジである、条項14から19のいずれか一項に記載の方法。
22.スイッチトキャパシタ回路が、チャージポンプを備える、条項14から21のいずれか一項に記載の方法。
23.スイッチトキャパシタ回路が、スイッチトキャパシタフィルタ、デジタル-アナログ変換器(DAC)、アナログ-デジタル変換器(ADC)、位相ロックループ(PLL)、離散時間信号プロセッサ、サンプルホールド回路、又は電圧変換器のうちの少なくとも1つを備える、条項14から21のいずれか一項に記載の方法。
【0078】
本明細書で説明するトランジスタは、並列に結合された複数のトランジスタを有するチップ上に物理的に実装することができることを理解されたい。
【0079】
本明細書において「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる言及も、一般にそれらの要素の数量又は順序を限定しない。むしろ、これらの呼称は、2つ以上の要素、又は要素の例を区別する便利な方法として本明細書で使用されている。したがって、第1及び第2の要素への言及は、2つの要素のみが採用され得ること、又は第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0080】
本開示の範囲内で、「例示的」という語は、「実施例、実例、又は例示としての役割を果たすこと」を意味するために使用されている。「例示的」として本明細書で説明されている、いずれの実装形態又は態様も、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいか又は有利であるとして解釈されるべきではない。同様に、「態様」という用語は、本開示の全ての態様が、説明した特徴、利点、又は動作モードを含むことを必要とするとは限らない。述べられた値又は特性に関して本明細書で使用されるとき、「ほぼ」という用語は、述べられた値又は特性の10%以内(すなわち、述べられた値又は特性の90%~110%以内)であることを示すものとする。
【0081】
本開示の前述の説明は、あらゆる当業者が本開示を作成又は使用することが可能となるように提供される。本開示に対する様々な修正が、当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義されている一般的原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他の変形例に適用することができる。それゆえ、本開示は、本明細書で説明されている実施例に限定されることを意図するものではなく、本明細書で開示されている原理及び新規の特徴と一致する、最も広い範囲が与えられるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】