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特表2024-541696無線周波数ユニットの動作信頼性を確保する方法及び通信装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】無線周波数ユニットの動作信頼性を確保する方法及び通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/04 20090101AFI20241031BHJP
   H04W 52/18 20090101ALI20241031BHJP
   H04W 88/08 20090101ALI20241031BHJP
【FI】
H04W24/04
H04W52/18
H04W88/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024533882
(86)(22)【出願日】2022-10-17
(85)【翻訳文提出日】2024-07-10
(86)【国際出願番号】 CN2022125697
(87)【国際公開番号】W WO2023103591
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】202111511585.X
(32)【優先日】2021-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】チュイ,ジエンピーン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA33
5K067EE10
5K067KK01
(57)【要約】
本出願は、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するための方法及び通信装置を提供する。本方法は、分散ユニットが、無線周波数ユニットから状態情報を受信することを含み、ここで、状態情報は、無線周波数ユニットのCPU使用率、無線周波数ユニットの温度及び無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含み、分散ユニットが、状態情報に基づいて、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することを含む。この解決策では、分散ユニットは、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて無線周波数ユニットのパラメータを動的に調整して、無線周波数ユニットの正常な動作を保証し得る。これは、過度に重い負荷、過度に高い温度及び過度に大きな温度差の発生を回避することを助け、それによりデータの廃棄を引き起こさない。したがって、サービスの品質に影響を与えることなく、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するための方法であって、
前記無線周波数ユニットから状態情報を受信するステップであって、前記状態情報は、前記無線周波数ユニットの中央処理ユニットCPU使用率、前記無線周波数ユニットの温度及び前記無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記状態情報に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記状態情報に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップは、
前記状態情報が予め設定された条件を満たす場合、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整するステップ、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記予め設定された条件は、以下のうちの1つ以上、すなわち、
前記CPU使用率がCPU使用率閾値より大きいことと、前記温度が温度閾値より大きいことと、前記温度差情報に対応する温度差が温度差閾値より大きいことと、のうちの1つ以上を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記無線周波数ユニットの前記パラメータは、前記無線周波数ユニットのリソースブロックの数量を含み、
前記無線周波数ユニットのパラメータを調整することは、
前記無線周波数ユニットの前記リソースブロックの前記数量を減少させることを含む、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記無線周波数ユニットの前記パラメータは、前記無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を含み、
前記無線周波数ユニットのパラメータを調整することは、
前記無線周波数ユニットの前記電力増幅モジュールの前記送信電力を減少させることを含む、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記アンテナの前記パラメータは、前記アンテナの重み値を含み、
前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することは、
前記アンテナの前記重み値を調整することを含み、前記アンテナの調整された重み値は、前記アンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を減少させるために使用される、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップは、
前記無線周波数ユニットの前記パラメータを決定し、前記無線周波数ユニットの前記決定されたパラメータを前記無線周波数ユニットに送信するステップ、及び/又は、
前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを決定し、前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記決定されたパラメータを前記無線周波数ユニットに送信するステップ、
を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
当該方法は、
前記無線周波数ユニットから指示情報を受信するステップを更に含み、前記指示情報は、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整することを指示する、
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するための方法であって、
前記無線周波数ユニットの状態情報を分散ユニットに送信するステップであって、前記状態情報は、前記無線周波数ユニットの中央処理ユニットCPU使用率、前記無線周波数ユニットの温度及び前記無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記分散ユニットから、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを受信するステップと、
を含み、前記無線周波数ユニットの前記パラメータは、前記状態情報に基づいて決定され、前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータは、前記状態情報に基づいて決定される、
方法。
【請求項10】
前記無線周波数ユニットの状態情報を分散ユニットに送信するステップの前に、当該方法は、
前記状態情報を取得するステップ、
を更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
当該方法は、
前記CPU使用率に対応するCPU使用率閾値、前記温度に対応する温度閾値又は前記温度差情報に対応する温度差閾値のうちの少なくとも1つを前記分散ユニットに送信するステップ、
を更に含む、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
当該方法は、
指示情報を前記分散ユニットに送信するステップを更に含み、前記指示情報は、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整することを指示する、
請求項9乃至11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するための方法であって、
前記無線周波数ユニットから調整基準値を受信するステップであって、前記調整基準値は、調整割合又は調整量であり、前記調整基準値は、前記無線周波数ユニットの状態情報に基づいて決定され、前記状態情報は、前記無線周波数ユニットの中央処理ユニットCPU使用率、前記無線周波数ユニットの温度及び前記無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップと、
を含む、方法。
【請求項14】
前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータを調整することは、
前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットのリソースブロックの数量を減少させること、及び/又は、
前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を減少させること、
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することは、
前記調整基準値に基づいて、前記アンテナの重み値を調整することを含み、前記アンテナの調整された重み値は、前記アンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を減少させるために使用される、
請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
当該方法は、
前記無線周波数ユニットから指示情報を受信するステップを更に含み、前記指示情報は、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整することを指示する、
請求項13乃至15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップは、
前記調整基準値に基づいて前記無線周波数ユニットの前記パラメータを決定し、前記無線周波数ユニットの前記決定されたパラメータを前記無線周波数ユニットに送信するステップ、及び/又は
前記調整基準値に基づいて前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを決定し、前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記決定されたパラメータを前記無線周波数ユニットに送信するステップ、
を含む、請求項13乃至16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するための方法であって、
前記無線周波数ユニットの状態情報に基づいて調整基準値を決定するステップであって、前記調整基準値は、調整割合又は調整量であり、前記状態情報は、前記無線周波数ユニットの中央処理ユニットCPU使用率、前記無線周波数ユニットの温度及び前記無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記調整基準値を分散ユニットに送信するステップと、
前記分散ユニットから、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを受信するステップと、
を含み、前記無線周波数ユニットの前記パラメータは、前記調整基準値に基づいて決定され、前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータは、前記調整基準値に基づいて決定される、
方法。
【請求項19】
前記無線周波数ユニットの状態情報に基づいて調整基準値を決定するステップは、
前記状態情報が予め設定された条件を満たす場合、前記無線周波数ユニットの前記状態情報に基づいて前記調整基準値を決定するステップ、
を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記予め設定された条件は、以下のうちの1つ以上、すなわち、
前記CPU使用率がCPU使用率閾値より大きいことと、前記温度が温度閾値より大きいことと、前記温度差情報に対応する温度差が温度差閾値より大きいことと、のうちの1つ以上を含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
当該方法は、
指示情報を前記分散ユニットに送信するステップ、
を更に含み、前記指示情報は、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整することを指示する、
請求項18乃至20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するための方法であって、
前記無線周波数ユニットによって、前記無線周波数ユニットの状態情報を分散ユニットに送信するステップであって、前記状態情報は、前記無線周波数ユニットの中央処理ユニットCPU使用率、前記無線周波数ユニットの温度及び前記無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記分散ユニットによって、前記状態情報に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップと、
を含む、方法。
【請求項23】
前記分散ユニットによって、前記状態情報に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップは、
前記状態情報が予め設定された条件を満たす場合、前記分散ユニットによって、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整するステップ、
を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記予め設定された条件は、以下のうちの1つ以上、すなわち、
前記CPU使用率がCPU使用率閾値より大きいことと、前記温度が温度閾値より大きいことと、前記温度差情報に対応する温度差が温度差閾値より大きいことと、のうちの1つ以上を含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記無線周波数ユニットの前記パラメータが、前記無線周波数ユニットのリソースブロックの数量を含み、前記分散ユニットによって、前記無線周波数ユニットのパラメータを調整することが、前記分散ユニットによって、前記無線周波数ユニットの前記リソースブロックの前記数量を減少させることを含むか、かつ/又は、
前記無線周波数ユニットの前記パラメータが、前記無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を含み、前記分散ユニットによって、前記無線周波数ユニットのパラメータを調整することが、前記分散ユニットによって、前記無線周波数ユニットの前記電力増幅モジュールの前記送信電力を減少させることを含むか、かつ/又は、
前記アンテナの前記パラメータが、前記アンテナの重み値を含み、前記分散ユニットによって、前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することが、前記分散ユニットによって、前記アンテナの前記重み値を調整することを含み、前記アンテナの調整された重み値は、前記アンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を減少させるために使用される、
請求項22乃至24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
当該方法は、
前記無線周波数ユニットによって、指示情報を前記分散ユニットに送信するステップを更に含み、前記指示情報は、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整することを指示する、
請求項22乃至25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するための方法であって、
前記無線周波数ユニットによって、前記無線周波数ユニットの状態情報に基づいて調整基準値を決定するステップであって、前記調整基準値は、調整割合又は調整量であり、前記状態情報は、前記無線周波数ユニットの中央処理ユニットCPU使用率、前記無線周波数ユニットの温度及び前記無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記無線周波数ユニットによって、前記調整基準値を分散ユニットに送信するステップと、
前記分散ユニットによって、前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップと、
を含む、方法。
【請求項28】
前記分散ユニットによって、前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータを調整することは、
前記分散ユニットによって、前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットのリソースブロックの数量を減少させること、及び/又は、
前記分散ユニットによって、前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を減少させること、
を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記分散ユニットによって、前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することは、
前記分散ユニットによって、前記調整基準値に基づいて、前記アンテナの重み値を調整することを含み、前記アンテナの調整された重み値は、前記アンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を減少させるために使用される、
請求項27又は28に記載の方法。
【請求項30】
前記無線周波数ユニットによって、前記無線周波数ユニットの状態情報に基づいて調整基準値を決定するステップは、
前記状態情報が予め設定された条件を満たす場合、前記無線周波数ユニットによって、前記無線周波数ユニットの前記状態情報に基づいて前記調整基準値を決定するステップ、
を含む、請求項27乃至29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記予め設定された条件は、以下のうちの1つ以上、すなわち、
前記CPU使用率がCPU使用率閾値より大きいことと、前記温度が温度閾値より大きいことと、前記温度差情報に対応する温度差が温度差閾値より大きいことと、のうちの1つ以上を含む、
請求項30に記載の方法。
【請求項32】
当該方法は、
前記無線周波数ユニットによって、指示情報を前記分散ユニットに送信するステップ、
を更に含み、前記指示情報は、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整することを指示する、
請求項27乃至31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されるモジュール、請求項9乃至12のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されるモジュール、請求項13乃至17のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されるモジュール又は請求項18乃至21のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されるモジュールを備える、通信装置。
【請求項34】
コンピュータ読取可能記憶媒体であって、当該コンピュータ読取可能記憶媒体はコンピュータプログラム又は命令を記憶し、前記コンピュータプログラム又は命令が通信装置によって実行されると、請求項1乃至32のいずれか一項に記載の方法が実装される、コンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項35】
命令を含むコンピュータプログラム製品であって、当該コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されると、前記コンピュータは、請求項1乃至32のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータプログラム製品。
【請求項36】
プロセッサとメモリとを含む通信装置であって、前記メモリはコンピュータプログラムを記憶し、前記プロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを読み出して実行すると、当該通信装置は、請求項1乃至32のいずれか一項に記載の方法を実装することが可能になる、通信装置。
【請求項37】
チップであって、当該チップはプロセッサとインタフェース回路とを含み、前記インタフェース回路は前記プロセッサに結合され、前記プロセッサはコンピュータプログラム又は命令を実行して、請求項1乃至32のいずれか一項に記載の方法が実行されることを可能にするように構成される、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年12月6日に中国国家知識産権局に提出された、「METHOD FOR ENSURING OPERATION RELIABILITY OF RADIO FREQUENCY UNIT AND COMMUNICATION APPARATUS」という名称の中国特許出願第202111511585.X号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本出願は、通信技術の分野に関し、特に、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保する方法及び通信装置に関する。
【背景技術】
【0003】
サービス量が多いなどの理由により、無線周波数ユニットのシステム負荷が過度に重いとき、無線周波数ユニットのデバイス温度が過度に高いとき、あるいは無線周波数ユニットのデバイス温度差が過度に大きいとき、無線周波数ユニットは、無線周波数ユニットの信頼性を保護するために、例えばデータを廃棄する等の信頼性保護を開始する。
【0004】
しかしながら、無線周波数ユニットによりデータを廃棄することは、データの再送信をトリガする。その結果、データ伝送効率が低く、サービスの品質に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施形態は、サービスの品質に影響を与えることなく、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するために、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保する方法及び通信装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の側面によると、本出願の実施形態は、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するための方法を提供する。本方法は、分散ユニット又は分散ユニット内で使用されるモジュール(例えばチップ)によって実行され得る。本方法は、無線周波数ユニットから状態情報を受信するステップであって、状態情報は、無線周波数ユニットのCPU使用率、無線周波数ユニットの温度及び無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、状態情報に基づいて、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップと、を含む。
【0007】
前述の解決策によると、分散ユニットは、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて無線周波数ユニットのパラメータを動的に調整して、無線周波数ユニットの正常な動作を保証し得る。これは、過度に重い負荷、過度に高い温度及び過度に大きな温度差の発生を回避することを助け、それによりデータの廃棄を引き起こさない。したがって、サービス品質に影響を与えることなく、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保することができる。
【0008】
可能な実装方法では、状態情報に基づいて、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップは、状態情報が予め設定された条件を満たす場合、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップを含む。
【0009】
可能な実装方法では、予め設定された条件は、以下のうちの1つ以上、すなわち、CPU使用率がCPU使用率閾値より大きいことと、温度が温度閾値より大きいことと、温度差情報に対応する温度差が温度差閾値より大きいことと、のうちの1つ以上を含む。
【0010】
可能な実装方法では、無線周波数ユニットのパラメータは、無線周波数ユニットのリソースブロックの数量を含み、無線周波数ユニットのパラメータを調整することは、無線周波数ユニットのリソースブロックの数量を減少させることを含む。
【0011】
この解決策によると、無線周波数ユニットの負荷、温度又は温度差を迅速に減少させることができ、サービスの品質に影響を与えることなく、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保することができる。
【0012】
可能な実装方法では、無線周波数ユニットのパラメータは、無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を含み、無線周波数ユニットのパラメータを調整することは、無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を減少させることを含む。
【0013】
この解決策によると、無線周波数ユニットの負荷、温度又は温度差を迅速に減少させることができ、サービスの品質に影響を与えることなく、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保することができる。
【0014】
可能な実装方法では、アンテナのパラメータは、アンテナの重み値を含み、無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することは、アンテナの重み値を調整することを含み、アンテナの調整された重み値は、アンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を減少させるために使用される。電力増幅モジュールは、無線周波数ユニットのアンテナに対応する電力増幅モジュールである。
【0015】
この解決策によると、無線周波数ユニットの負荷、温度又は温度差を迅速に減少させることができ、サービスの品質に影響を与えることなく、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保することができる。
【0016】
可能な実装方法では、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップは、無線周波数ユニットのパラメータを決定し、無線周波数ユニットの決定されたパラメータを無線周波数ユニットに送信するステップ、及び/又は、無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを決定し、無線周波数ユニットに対応するアンテナの決定されたパラメータを無線周波数ユニットに送信するステップを含む。
【0017】
可能な実装方法では、本方法は、無線周波数ユニットから指示情報を受信するステップを更に含み、指示情報は、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することを指示する。
【0018】
第2の側面によると、本出願の実施形態は、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するための方法を提供する。本方法は、無線周波数ユニット又は無線周波数ユニットで使用されるモジュール(例えばチップ)によって実行され得る。本方法は、無線周波数ユニットの状態情報を分散ユニットに送信するステップであって、状態情報は、無線周波数ユニットのCPU使用率、無線周波数ユニットの温度及び無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、分散ユニットから、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを受信するステップと、を含み、無線周波数ユニットのパラメータは、状態情報に基づいて決定され、無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータは、状態情報に基づいて決定される。
【0019】
上述の解決策によると、無線周波数ユニットは、無線周波数ユニットの状態情報を分散ユニットに送信してよく、それにより、分散ユニットは、状態情報に基づいて無線周波数ユニットのパラメータを動的に調整して、無線周波数ユニットの正常な動作を保証することができる。これは、過度に重い負荷、過度に高い温度及び過度に大きい温度差の発生を回避することを助け、それにより、データの廃棄を引き起こさない。したがって、サービスの品質に影響を与えることなく、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保することができる。
【0020】
可能な実装方法では、無線周波数ユニットの状態情報を分散ユニットに送信するステップの前に、本方法は、状態情報を取得するステップを更に含む。
【0021】
可能な実装方法では、本方法は、CPU使用率に対応するCPU使用率閾値、温度に対応する温度閾値又は温度差情報に対応する温度差閾値のうちの少なくとも1つを分散ユニットに送信するステップを更に含む。
【0022】
可能な実装方法では、本方法は、指示情報を分散ユニットに送信するステップを更に含み、指示情報は、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することを指示する。
【0023】
第3の側面によると、本出願の実施形態は、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保する方法を提供する。本方法は、分散ユニット又は分散ユニットで使用されるモジュール(例えばチップ)によって実行され得る。本方法は、無線周波数ユニットから調整基準値を受信するステップであって、調整基準値は、調整割合又は調整量であり、調整基準値は、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて決定され、状態情報は、無線周波数ユニットのCPU使用率、無線周波数ユニットの温度及び無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、調整基準値に基づいて、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップと、を含む。
【0024】
上述の解決策によると、分散ユニットは、調整基準値に基づいて無線周波数ユニットのパラメータを動的に調整して、無線周波数ユニットの正常な動作を保証することができる。これは、過度に重い負荷、過度に高い温度及び過度に大きい温度差の発生を回避することを助け、データの廃棄を引き起こさない。したがって、サービスの品質に影響を与えることなく、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保することができる。
【0025】
可能な実装方法では、調整基準値に基づいて、無線周波数ユニットのパラメータを調整することは、調整基準値に基づいて、無線周波数ユニットのリソースブロックの数量を減少させること、及び/又は、調整基準値に基づいて、無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を減少させることを含む。
【0026】
この解決策によると、無線周波数ユニットの負荷、温度又は温度差を迅速に減少させることができ、サービスの品質に影響を与えることなく、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保することができる。
【0027】
可能な実装方法によると、調整基準値に基づいて、無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することは、調整基準値に基づいて、アンテナの重み値を調整することを含み、アンテナの調整された重み値は、アンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を減少させるために使用される。
【0028】
この解決策によると、無線周波数ユニットの負荷、温度又は温度差を迅速に減少させることができ、サービスの品質に影響を与えることなく、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保することができる。
【0029】
可能な実装方法では、本方法は、無線周波数ユニットから指示情報を受信するステップを更に含み、指示情報は、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することを指示する。
【0030】
可能な実装方法では、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップは、調整基準値に基づいて無線周波数ユニットのパラメータを決定し、無線周波数ユニットの決定されたパラメータを無線周波数ユニットに送信するステップ、及び/又は、調整基準値に基づいて無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを決定し、無線周波数ユニットに対応するアンテナの決定されたパラメータを無線周波数ユニットに送信するステップを含む。
【0031】
第4の側面によると、本出願の実施形態は、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保する方法を提供する。本方法は、無線周波数ユニット又は無線周波数ユニットで使用されるモジュール(例えばチップ)によって実行され得る。本方法は、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて調整基準値を決定するステップであって、調整基準値は、調整割合又は調整量であり、状態情報は、無線周波数ユニットのCPU使用率、無線周波数ユニットの温度及び無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、調整基準値を分散ユニットに送信するステップと、分散ユニットから、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを受信するステップと、を含み、無線周波数ユニットのパラメータは、調整基準値に基づいて決定され、無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータは、調整基準値に基づいて決定される。
【0032】
上述の解決策によると、無線周波数ユニットは、調整基準値を分散ユニットに送信し、それにより、分散ユニットは、調整基準値に基づいて無線周波数ユニットのパラメータを動的に調整して、無線周波数ユニットの正常な動作を保証することができる。これは、過度に重い負荷、過度に高い温度及び過度に大きい温度差の発生を回避することを助け、それによりデータの廃棄を引き起こさない。したがって、サービスの品質に影響を与えることなく、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保することができる。
【0033】
可能な実装方法では、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて調整基準値を決定するステップは、状態情報が予め設定された条件を満たす場合、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて調整基準値を決定するステップを含む。
【0034】
可能な実装方法では、予め設定された条件は、以下のうちの1つ以上、すなわち、CPU使用率がCPU使用率閾値より大きいことと、温度が温度閾値より大きいことと、温度差情報に対応する温度差が温度差閾値より大きいことと、のうちの1つ以上を含む。
【0035】
可能な実装方法では、本方法は、指示情報を分散ユニットに送信するステップを更に含み、指示情報は、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することを指示する。
【0036】
第5の側面によると、本出願の実施形態は、通信装置を提供する。装置は、分散ユニット又は分散ユニットで使用されるモジュール(例えばチップ)であり得る。本出願の実施形態による画像処理装置は、第1の側面又は第3の側面によるいずれかの実装方法を実装する機能を有する。これらの機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上述した機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
【0037】
第6の側面によると、本出願の実施形態は、通信装置を提供する。装置は、分散ユニット又は分散ユニットで使用されるモジュール(例えばチップ)であり得る。本出願の実施形態による画像処理装置は、第2の側面又は第4の側面によるいずれかの実装方法を実装する機能を有する。これらの機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上述した機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
【0038】
第7の側面によると、本出願の実施形態は、メモリに結合されたプロセッサを含む通信装置を提供する。プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを呼び出して、第1の側面から第4の側面によるいずれかの実装方法を実行するように構成される。メモリは、装置の内部にあっても外部にあってもよい。加えて、1つ以上のプロセッサが存在してもよい。
【0039】
第8の側面によると、本出願の実施形態は、プロセッサとメモリとを含む通信装置を提供する。メモリは、コンピュータ命令を記憶するように構成される。装置が実行されると、プロセッサはメモリに記憶されたコンピュータ命令を実行し、それにより、装置は第1の側面から第4の側面によるいずれかの実装方法を実行する。
【0040】
第9の側面によると、本出願の実施形態は、第1の側面から第4の側面によるいずれかの実装方法のステップを実行するように構成されたユニット又は手段(means)を含む通信装置を提供する。
【0041】
第10の側面によると、本出願の実施形態は、プロセッサとインタフェース回路を含む通信装置を提供する。プロセッサは、インタフェース回路を介して別の装置と通信し、第1の側面から第4の側面によるいずれかの実装方法を実行するように構成される。1つ以上のプロセッサが存在する。
【0042】
第11の側面によると、本出願の実施形態は、第1の側面から第4の側面によるいずれかの実装方法を実行するように構成されるプロセッサを含む、チップシステムを更に提供する。
【0043】
第12の側面によると、本出願の実施形態は、コンピュータ読取可能記憶媒体を更に提供する。コンピュータ読取可能記憶媒体は命令を記憶する。通信装置上で実行されると、第1の側面から第4の側面のいずれかの実装方法が実行される。
【0044】
第13の側面によると、本出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム又は命令を含む。コンピュータプログラム又は命令が通信装置によって実行されると、第1の側面から第4の側面によるいずれかの実装方法が実行される。
【0045】
第14の側面によると、本出願の実施形態は、第1の側面によるいずれかの実装方法を実行するように構成される分散ユニットと、第2の側面によるいずれかの実装方法を実行するように構成される無線周波数ユニットとを含む通信システムを更に提供する。
【0046】
第15の側面によると、本出願の実施形態は、第3の側面によるいずれかの実装方法を実行するように構成される分散ユニットと、第4の側面によるいずれかの実装方法を実行するように構成される無線周波数ユニットとを含む通信システムを更に提供する。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】本出願の実施形態が適用可能な通信システムの概略図である。
【0048】
図2】本出願の実施形態による無線周波数ユニットの動作信頼性を確保する方法の概略フローチャートである。
【0049】
図3】本出願の実施形態による無線周波数ユニットの動作信頼性を確保する方法の概略フローチャートである。
【0050】
図4】本出願の実施形態による通信装置の概略図である。
【0051】
図5】は、本出願の実施形態による通信装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
図1は、本出願の実施形態が適用可能な通信システムの概略図である。図1に示される通信システムは、分散ユニット(Distributed Unit、DU)と、無線周波数ユニット(Radio Unit、RU)とを含む。1つの分散ユニットが、1つ以上の無線周波数ユニットに接続されてもよい。分散ユニットは、制御プレーンインタフェース及びユーザプレーンインタフェースを介して無線周波数ユニットと通信する。
【0053】
分散ユニットは、主にリアルタイム性能に対する高い要求を有するサービスを処理し、無線リンク制御(radio link control、RLC)層、メディアアクセス制御(medium access control、MAC)層及び物理(PHY)層の一部の機能を有する。分散ユニットは、例えばベースバンドユニット(Baseband Unit、BBU)であってもよい。
【0054】
無線周波数ユニットは、PHY層の一部の機能を有する無線ユニットであり、サイズ、重さ及び消耗品は、無線周波数ユニットの設計上の主要な要素である。無線周波数ユニットは、例えばアクティブアンテナユニット(Active Antenna Unit、AAU)又はリモート無線ユニット(Radio Remote Unit、RRU)であってもよい。
【0055】
図2は、本出願の実施形態による無線周波数ユニットの動作信頼性を確保する方法の概略フローチャートである。本方法は、以下のステップを含む。
【0056】
ステップ201:無線周波数ユニットが、無線周波数ユニットの状態情報を分散ユニットに送信する。これに対応して、分散ユニットが、無線周波数ユニットの状態情報を受信する。
【0057】
無線周波数ユニットの状態情報は、無線周波数ユニットの現在の動作状態を示す。例えば無線周波数ユニットの状態情報は、無線周波数ユニットの中央処理ユニット(central processing unit、CPU)使用率(usage)、無線周波数ユニットの温度及び無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0058】
無線周波数ユニットの温度は、以下のうちの1つ以上:すなわち、無線周波数ユニットの中間周波数温度、無線周波数ユニットの無線周波数温度又は無線周波数ユニットの電力増幅温度のうちの1つ以上を含む。中間周波数温度は、無線周波数ユニット内の中間周波数モジュールの内部動作温度であり、無線周波数温度は、無線周波数ユニット内の無線周波数モジュールの内部動作温度であり、電力増幅温度は、無線周波数ユニット内の電力増幅モジュールの内部動作温度である。
【0059】
無線周波数ユニットの温度差情報は、ある期間における無線周波数ユニットの最大温度差を示す。最大温度差は、最大中間周波数温度差、最大無線周波数温度差又は最大電力増幅温度差のうちの1つ以上であってもよい。温度差情報は、最大温度差によって表されてよく、あるいは最大温度と最小温度によって表されてもよい。
【0060】
ステップ201の前に、無線周波数ユニットは更に、無線周波数ユニットの状態情報を取得する必要がある。例えば無線周波数ユニットは、ローカルデバイス又はモジュールから無線周波数ユニットの状態情報を取得する、例えば温度センサから温度を取得する。あるいは、無線周波数ユニットは、外部のモニタリングユニットから無線周波数ユニットの状態情報を取得する。
【0061】
ステップ202:分散ユニットが、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整する。
【0062】
特定の実装の間、分散ユニットが、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて、無線周波数ユニットのパラメータを調整することは、分散ユニットが、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて、無線周波数ユニットのパラメータを決定し、無線周波数ユニットの決定されたパラメータを無線周波数ユニットに送信することであってもよい。分散ユニットが、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて、無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することは、分散ユニットが、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて、無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを決定し、無線周波数ユニットに対応するアンテナの決定されたパラメータを無線周波数ユニットに送信することであってもよい。
【0063】
上記の解決策によると、分散ユニットは、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて、無線周波数ユニットのパラメータを動的に調整して、無線周波数ユニットの正常な動作を保証し得る。これは、過度に重い負荷、過度に高い温度及び過度に大きい温度差の発生を回避することを助け、それにより、データの廃棄は引き起こされない。したがって、サービスの品質に影響を与えることなく、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保することができる。
【0064】
一実装方法では、無線周波数ユニットの状態情報が予め設定された条件を満たすとき、分散ユニットは、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するようにトリガされる。本明細書において、予め設定された条件は、これらに限定されないが、以下の条件のうちの1つ以上:すなわち、無線周波数ユニットのCPU使用率がCPU使用率閾値より大きいことと、無線周波数ユニットの温度が温度閾値より大きいことと、無線周波数ユニットの温度差情報に対応する温度差が温度差閾値より大きいことと、のうちの1つ以上を含む。CPU使用率閾値、温度閾値及び温度差閾値は、分散ユニットにおいて予め設定されていてもよく、あるいは無線周波数ユニットによって分散ユニットに送信されてもよい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0065】
本明細書において、予め設定された条件は、無線周波数ユニットの状態情報に含まれる情報に基づいて決定される。例えば分散ユニットによって受信された無線周波数ユニットの状態情報が無線周波数ユニットのCPU使用率を含む場合、本明細書における予め設定された条件は、無線周波数ユニットのCPU使用率がCPU使用率閾値よりも大きいことを含む。別の例として、分散ユニットによって受信された無線周波数ユニットの状態情報が無線周波数ユニットの温度を含む場合、本明細書における予め設定された条件は、無線周波数ユニットの温度が温度閾値よりも高いことを含む。更に別の例として、分散ユニットによって受信された無線周波数ユニットの状態情報が無線周波数ユニットの温度差情報を含む場合、本明細書における予め設定された条件は、無線周波数ユニットの温度差情報に対応する温度差が温度差閾値よりも大きいことを含む。また別の例として、分散ユニットによって受信される無線周波数ユニットの状態情報が、無線周波数ユニットのCPU使用率と無線周波数ユニットの温度とを含む場合、本明細書における予め設定された条件は、以下のうちの少なくとも1つ:すなわち、無線周波数ユニットのCPU使用率がCPU使用率閾値を超えることと、無線周波数ユニットの温度が温度閾値を超えることと、のうちの少なくとも1つを含む。また更に別の例として、分散ユニットによって受信される無線周波数ユニットの状態情報が、無線周波数ユニットのCPU使用率と無線周波数ユニットの温度差情報とを含む場合、本明細書における予め設定された条件は、以下のうちの少なくとも1つ:すなわち、無線周波数ユニットのCPU使用率がCPU使用率閾値よりも大きいことと、無線周波数ユニットの温度差情報に対応する温度差が温度差閾値よりも大きいことと、のうちの少なくとも1つを含む。更なる例として、分散ユニットによって受信される無線周波数ユニットの状態情報が、無線周波数ユニットの温度と無線周波数ユニットの温度差情報とを含む場合、本明細書における予め設定された条件は、以下のうちの少なくとも1つ:すなわち、無線周波数ユニットの温度が温度閾値よりも高いことと、無線周波数ユニットの温度差情報に対応する温度差が温度差閾値よりも大きいことと、のうちの少なくとも1つを含む。また更なる例として、分散ユニットによって受信される無線周波数ユニットの状態情報が、無線周波数ユニットのCPU使用率と、無線周波数ユニットの温度と、無線周波数ユニットの温度差情報とを含む場合、本明細書における予め設定された条件は、以下のうちの少なくとも1つ:すなわち、無線周波数ユニットのCPU使用率がCPU使用率閾値より大きいことと、無線周波数ユニットの温度が温度閾値より大きいことと、無線周波数ユニットの温度差情報に対応する温度差が温度差閾値より大きいことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0066】
分散ユニットによって無線周波数ユニットのパラメータを調整するための実装方法において、分散ユニットは、無線周波数ユニットのリソースブロックの量を減少させ得る。例えば分散ユニットは、指定のステップ又は指定の割合に基づいて、無線周波数ユニットのリソースブロックの量を減少させてよい。別の例では、分散ユニットは代替的に、無線周波数ユニットのCPU使用率とCPU使用率閾値との間の差に基づいてリソースブロックの減少量を決定し、リソースブロックの減少量に基づいて無線周波数ユニットのリソースブロックの量を減少させてもよい。更に別の例として、分散ユニットは代替的に、無線周波数ユニットの温度と温度閾値との間の差に基づいてリソースブロックの減少量を決定し、リソースブロックの減少量に基づいて無線周波数ユニットのリソースブロックの量を減少させてもよい。また別の例として、分散ユニットは、無線周波数ユニットの温度差情報に対応する温度差と温度差閾値との間の差に基づいてリソースブロックの減少量を決定し、リソースブロックの減少量に基づいて無線周波数ユニットのリソースブロックの量を減少させてもよい。
【0067】
分散ユニットによって無線周波数ユニットのパラメータを調整するための実装方法において、分散ユニットは、無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を減少させ得る。例えば分散ユニットは、指定のステップ又は指定の割合に基づいて、無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を減少させてよい。別の例では、分散ユニットは代替的に、無線周波数ユニットのCPU使用率とCPU使用率閾値との間の差に基づいて、無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力の減少量を決定し、無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力の減少量に基づいて、無線周波数部の電力増幅モジュールの送信電力を減少させてもよい。更に別の例として、分散ユニットは代替的に、無線周波数ユニットの温度と温度閾値との間の差に基づいて、無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力の減少量を決定し、無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力の減少量に基づいて、無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を減少させてもよい。また別の例として、分散ユニットは代替的に、無線周波数ユニットの温度差情報に対応する温度差と温度差閾値との間の差に基づいて、無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力の減少量を決定し、無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力の減少量に基づいて、無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を減少させてもよい。
【0068】
分散ユニットによって、無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するための実装方法において、分散ユニットは、アンテナの重み値を調整し得る。アンテナの調整された重み値は、アンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を減少させるために使用される。例えば分散ユニットは、指定のステップ又は指定の割合に基づいてアンテナの重み値を減少させてもよい。別の例では、分散ユニットは代替的に、無線周波数ユニットのCPU使用率とCPU使用率閾値との間の差に基づいて重み値の減少量を決定し、重み値の減少量に基づいてアンテナの重み値を減少させてもよい。更に別の例として、分散ユニットは代替的に、無線周波数ユニットの温度と温度閾値との間の差に基づいて重み値の減少量を決定し、重み値の減少量に基づいてアンテナの重み値を減少させてもよい。また別の例として、分散ユニットは代替的に、無線周波数ユニットの温度差情報に対応する温度差と温度差閾値との間の差に基づいて重み値の減少量を決定し、重み値の減少量に基づいてアンテナの重み値を減少させてもよい。アンテナの重み値が減少すると、無線周波数ユニット内のアンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力が減少する。例えばアンテナ1の重み値が分散ユニットによって減少される場合、無線周波数ユニット内のアンテナ1に対応する電力増幅モジュールの送信電力が減少する。別の例では各アンテナの重み値が減少する場合、無線周波数ユニット内の各電力増幅モジュールの送信電力が減少する。
【0069】
一実装方法では、ステップ202の前に、無線周波数ユニットは更に、指示情報を分散ユニットに送信し得る。指示情報は、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することを指示する。指示情報は、上述のステップ202を実行するように分散ユニットをトリガする。例えば分散ユニットは5つの無線周波数ユニットに接続され、5つの無線周波数ユニットが各々、それぞれの状態情報を分散ユニットに送信するが、3つの無線周波数ユニットが指示情報を分散ユニットに送信する。この場合、分散ユニットは、3つの無線周波数ユニットに対してのみ上述のステップ202を実行してよく、指示情報を送信しない他の2つの無線周波数ユニットに対しては上述のステップ202を実行しなくてもよい。あるいは、分散ユニットは、指示情報が送信されたかどうかに基づいて複数の無線周波数ユニットに対して優先度ソートを実行し、優先度ソートと分散ユニットの処理能力とに基づいて複数の無線周波数ユニットに対して別々にステップ202を実行してもよい。この方法によると、分散ユニットの計算量を減少させることができ、負荷を減少させることができる。
【0070】
上述の解決策は、無線周波数ユニットの負荷、温度及び/又は温度差を減少させるために、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整する方法を説明していることに留意されたい。これに対応して、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて、無線周波数ユニットの負荷が軽い、無線周波数ユニットの温度が低い、かつ/又は無線周波数ユニットの温度差が小さいと判断すると、分散ユニットは、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整して、無線周波数ユニットの負荷を増加させ得る。無線周波数ユニットの負荷が軽いということは、無線周波数ユニットのCPU使用率が第1閾値未満であることを意味してよく、ここで、第1閾値は、CPU使用率閾値以下である。無線周波数ユニットの温度が低いということは、無線周波数ユニットの温度が第2閾値未満であることを意味してよく、ここで、第2閾値は温度閾値以下であり、本明細書において、温度は、無線周波数ユニットの中間周波数温度、無線周波数温度又は電力増幅温度のうちの少なくとも1つであり得る。無線周波数ユニットの温度差が小さいということは、ある期間における無線周波数ユニットの最大温度差が第3閾値未満であることを意味してよく、ここで、第3閾値は、温度差閾値以下である。無線周波数ユニットのパラメータを調整することは、無線周波数ユニットのリソース量を増加させること、及び/又は無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を増加させることを含む。無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することは、アンテナの重み値を増加させて、無線周波数ユニット内のアンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を増加させることを含む。あるいは、分散ユニットは、このステップが実行された後の期間において、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することによって、無線周波数ユニットのリソース量を増加させ、かつ/又は無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を増加させ得る。無線周波数ユニットの負荷を増加させる実装プロセスは、無線周波数ユニットの負荷を減少させる逆のプロセスである。したがって、具体的な実装の詳細については、無線周波数ユニットの負荷を減少させるための関連する説明を参照されたい。
【0071】
図3は、本出願の実施形態による無線周波数ユニットの動作信頼性を確保する方法の概略フローチャートである。本方法は、以下のステップを含む。
【0072】
ステップ301:無線周波数ユニットは、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて調整基準値を決定する。
【0073】
調整基準値は、調整割合又は調整量である。調整量は、調整値の絶対値である。例えば電力調整割合が10%である場合、現在の電力は10%削減される。調整量が2デシベルである場合、現在の電力は2デシベル減少する。
【0074】
無線周波数ユニットの状態情報及び無線周波数ユニットの状態情報を取得する方法については、前述のステップ201の説明を参照されたい。詳細はここでは再び説明しない。
【0075】
一実装方法では、無線周波数ユニットの状態情報が予め設定された条件を満たすとき、無線周波数ユニットは、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて調整基準値を決定する。本明細書における予め設定された条件は、これらに限定されないが、以下のうちの1つ以上:すなわち、無線周波数ユニットのCPU使用率がCPU使用率閾値より大きいことと、無線周波数ユニットの温度が温度閾値より大きいことと、無線周波数ユニットの温度差情報に対応する温度差が温度差閾値より大きいことと、のうちの1つ以上を含む。CPU使用率閾値、温度閾値及び温度差閾値は、無線周波数ユニットにおいて予め設定されていてもよく、あるいは分散ユニットによって無線周波数ユニットに送信されてもよい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0076】
一実装方法では、無線周波数ユニットは、無線周波数ユニットのCPU使用率とCPU使用率閾値との間の差に基づいて、調整基準値を決定し得る。あるいは、無線周波数ユニットは、無線周波数ユニットの温度と温度閾値との間の差に基づいて、調整基準値を決定してもよい。あるいは、無線周波数ユニットは、無線周波数ユニットの温度差情報に対応する温度差と温度差閾値との差に基づいて調整基準値を決定してもよい。
【0077】
ステップ302:無線周波数ユニットが、調整基準値を分散ユニットに送信する。これに応じて、分散ユニットが、調整基準値を受け取る。
【0078】
ステップ303:分散ユニットが、調整基準値に基づいて、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整する。
【0079】
具体的な実装の間、分散ユニットによって、調整基準値に基づいて、無線周波数ユニットのパラメータを調整するための方法では、分散ユニットが、調整基準値に基づいて無線周波数ユニットのパラメータを決定し、無線周波数ユニットの決定されたパラメータを無線周波数ユニットに送信する。分散ユニットによって、調整基準値に基づいて、無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するための方法では、分散ユニットが、調整基準値に基づいて、無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを決定し、無線周波数ユニットに対応するアンテナの決定されたパラメータを無線周波数ユニットに送信する。
【0080】
前述の解決策によると、分散ユニットは、調整基準値に基づいて無線周波数ユニットのパラメータを動的に調整して、無線周波数ユニットの正常な動作を保証し得る。これは、過大な負荷、過度に高い温度及び過度に大きい温度差の発生を回避することを助け、それにより、データの廃棄が引き起こされない。したがって、サービスの品質に影響を与えることなく、無線周波数ユニットの動作信頼性を確保することができる。
【0081】
分散ユニットによって、無線周波数ユニットのパラメータを調整するための方法では、分散ユニットが、調整基準値に基づいて無線周波数ユニットのリソースブロックの数量を減少させ、かつ/又は調整基準値に基づいて無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を減少させる。
【0082】
分散ユニットによって、無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するための方法では、分散ユニットが、調整基準値に基づいてアンテナの重み値を調整する。アンテナの調整された重み値は、アンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を減少させるために使用される。
【0083】
一実装方法では、ステップ302において、無線周波数ユニットは、指示情報を分散ユニットに更に送信し得る。指示情報は、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することを指示する。指示情報は、前述のステップ303を実行するように分散ユニットをトリガする。あるいは、無線周波数ユニットが指示情報を分散ユニットに送信しないが、調整基準値のみを送信する場合、調整基準値は、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することを更に指示してもよい。
【0084】
上述の解決策は、無線周波数ユニットの負荷、温度及び/又は温度差を減少させるために、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するための方法を説明していることに留意されたい。これに対応して、無線周波数ユニットの負荷が軽い、無線周波数ユニットの温度が低い、及び/又は無線周波数ユニットの温度差が小さいと判断したとき、無線周波数ユニットは、無線周波数ユニットの負荷を増加させるために、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するように、分散ユニットに通知し得る。無線周波数ユニットのパラメータを調整することは、無線周波数ユニットのリソース量を増加させること、及び/又は無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を増加させることを含む。無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することは、アンテナの重み値を増加させて、無線周波数ユニット内のアンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を増加させることを含む。あるいは、分散ユニットは、このステップが実行された後の期間において、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することによって、無線周波数ユニットのリソース量を増加させ、かつ/又は無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を増加させ得る。無線周波数ユニットの負荷を増加させる実装プロセスは、無線周波数ユニットの負荷を減少させる逆のプロセスである。したがって、具体的な実装の詳細については、無線周波数ユニットの負荷を軽減するための関連する説明を参照されたい。
【0085】
上述の実施形態における機能を実装するために、分散ユニット又は無線周波数ユニットは、機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者は、本出願で開示される実施形態に記載された実施例におけるユニット及び方法のステップと組み合わせて、ハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組合せによって本出願を実装することができることを容易に認識すべきである。機能がハードウェアによって実行されるか、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、特定の適用シナリオ及び技術的解決策の設計制約条件に依存する。
【0086】
図4及び図5は各々、本出願の実施形態による通信装置の構造の概略図である。通信装置は、上述の方法の実施形態における分散ユニット又は無線周波数ユニットの機能を実装するように構成され得る。したがって、上述の方法の実施形態の有利な効果も達成することができる。本出願の実施形態において、通信装置は、分散ユニット又は無線周波数ユニットであってよく、あるいは分散ユニット又は無線周波数ユニットで使用されるモジュール(例えばチップ)であってもよい。
【0087】
図4に示されるように、通信装置400は、処理ユニット410と、送受信ユニット420を含む。通信装置400は、上述した方法の実施形態における分散ユニット又は無線周波数ユニットの機能を実装するように構成される。
【0088】
通信装置400が、図2の実施形態における分散ユニットの動作を行うように構成されるとき、送受信ユニット420は、無線周波数ユニットから状態情報を受信するように構成される。状態情報は、無線周波数ユニットのCPU使用率、無線周波数ユニットの温度及び無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む。処理ユニット410は、状態情報に基づいて、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するように構成される。
【0089】
可能な実装方法では、処理ユニット410は具体的に、状態情報が予め設定された条件を満たす場合、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するように構成される。
【0090】
可能な実装方法では、予め設定された条件は、以下のうちの1つ以上:すなわち、CPU使用率がCPU使用率閾値より大きいことと、温度が温度閾値より大きいことと、温度差情報に対応する温度差が温度差閾値より大きいことと、のうちの1つ以上を含む。
【0091】
可能な実装方法では、無線周波数ユニットのパラメータは、無線周波数ユニットのリソースブロックの数量を含み、処理ユニット410は具体的に、無線周波数ユニットのリソースブロックの数量を減少させるように構成される。
【0092】
可能な実装方法では、無線周波数ユニットのパラメータは、無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を含み、処理ユニット410は具体的に、無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を減少させるように構成される。
【0093】
可能な実装方法では、アンテナのパラメータは、アンテナの重み値を含み、処理ユニット410は具体的に、アンテナの重み値を調整するように構成される。アンテナの調整された重み値は、アンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を減少させるために使用される。
【0094】
可能な実装方法では、処理ユニット410は具体的に、無線周波数ユニットのパラメータを決定し、無線周波数ユニットの決定されたパラメータを、送受信ユニット420を介して無線周波数ユニットに送信するように構成されるか、かつ/又は、無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを決定し、無線周波数ユニットに対応するアンテナの決定されたパラメータを、送受信ユニット420を介して無線周波数ユニットに送信するように構成される。
【0095】
可能な実装方法では、送受信ユニット420は更に、無線周波数ユニットから指示情報を受信するように構成される。指示情報は、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することを指示する。
【0096】
通信装置400が、図2の実施形態における無線周波数ユニットの動作を実行するように構成されるとき、送受信ユニット420は、無線周波数ユニットの状態情報を分散ユニットに送信し、ここで、状態情報は、無線周波数ユニットのCPU使用率、無線周波数ユニットの温度及び無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含み、分散ユニットから、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを受信するように構成される。無線周波数ユニットのパラメータは、状態情報に基づいて決定され、無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータは、状態情報に基づいて決定される。
【0097】
可能な実装方法では、処理ユニット410は、送受信ユニット420が無線周波数ユニットの状態情報を分散ユニットに送信する前に、状態情報を取得するように構成される。
【0098】
可能な実装方法では、送受信ユニット420は更に、CPU使用率に対応するCPU使用率閾値、温度に対応する温度閾値又は温度差情報に対応する温度差閾値のうちの少なくとも1つを分散ユニットに送信するように構成される。
【0099】
可能な実装方法では、送受信ユニット420は更に、指示情報を分散ユニットに送信するように構成される。指示情報は、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することを指示する。
【0100】
通信装置400が、図3の実施形態における分散ユニットの動作を実行するように構成されるとき、送受信ユニット420は、無線周波数ユニットから調整基準値を受信するように構成される。調整基準値は、調整割合又は調整量である。調整基準値は、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて決定される。状態情報は、無線周波数ユニットのCPU使用率、無線周波数ユニットの温度及び無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む。処理ユニット410は、調整基準値に基づいて、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するように構成される。
【0101】
可能な実装方法では、処理ユニット410は具体的に、調整基準値に基づいて無線周波数ユニットのリソースブロックの数量を減少させ、かつ/又は調整基準値に基づいて無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を減少させるように構成される。
【0102】
可能な実装方法では、処理ユニット410は具体的に、調整基準値に基づいてアンテナの重み値を調整するように構成される。アンテナの調整された重み値は、アンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を減少させるために使用される。
【0103】
可能な実装方法では、送受信ユニット420は更に、無線周波数ユニットから指示情報を受信するように構成される。指示情報は、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することを指示する。
【0104】
可能な実装方法では、処理ユニット410は具体的に、調整基準値に基づいて無線周波数ユニットのパラメータを決定し、無線周波数ユニットの決定されたパラメータを、送受信ユニット420を介して無線周波数ユニットに送信するか、かつ/又は調整基準値に基づいて無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを決定し、無線周波数ユニットに対応するアンテナの決定されたパラメータを、送受信ユニット420を介して無線周波数ユニットに送信するように構成される。
【0105】
通信装置400が、図3の実施形態における無線周波数ユニットの動作を実行するように構成されるとき、処理ユニット410は、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて調整基準値を決定するように構成される。調整基準値は、調整割合又は調整量である。状態情報は、無線周波数ユニットのCPU使用率、無線周波数ユニットの温度及び無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む。送受信ユニット420は、調整基準値を分散ユニットに送信し、分散ユニットから、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを受信するように構成される。無線周波数ユニットのパラメータは調整基準値に基づいて決定され、無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータは、調整基準値に基づいて決定される。
【0106】
可能な実装方法では、処理ユニット410は具体的に、状態情報が予め設定された条件を満たす場合、無線周波数ユニットの状態情報に基づいて調整基準値を決定するように構成される。
【0107】
可能な実装方法では、予め設定された条件は、以下のうちの1つ以上:すなわち、CPU使用率がCPU使用率閾値より大きいことと、温度が温度閾値より大きいことと、温度差情報に対応する温度差が温度差閾値より大きいことと、のうちの1つ以上を含む。
【0108】
可能な実装方法では、送受信ユニット420は更に、指示情報を分散ユニットに送信するように構成される。指示情報は、無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することを指示する。
【0109】
処理ユニット410及び送受信ユニット420に関するより詳細な説明は、前述の方法の実施形態における関連する説明を直接参照されたい。詳細はここでは再度説明しない。
【0110】
図5に示されるように、通信装置500は、プロセッサ510と、インタフェース回路520を含む。プロセッサ510とインタフェース回路520は互いに接続されている。インタフェース回路520は、送受信機又は入出力インタフェースであってもよいことが理解され得る。任意に、通信装置500は、プロセッサ510によって実行される命令を記憶するか、プロセッサ510が命令を実行するための入力データを記憶するか、又はプロセッサ510が命令を実行した後に生成されるデータを記憶するように構成される、メモリ530を更に含んでもよい。
【0111】
通信装置500が図2又は図3における方法の実施形態を実装するように構成されるとき、プロセッサ510は処理ユニット410の機能を実装するように構成され、インタフェース回路520は送受信ユニット420の機能を実装するように構成される。
【0112】
本出願のこの実施形態におけるプロセッサは、中央処理ユニット、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又は別のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア構成要素、あるいはそれらの任意の組合せを含んでもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、あるいは任意の従来のプロセッサであってもよい。
【0113】
任意の実装では、本出願のこの実施形態におけるプロセッサは、ベースバンドプロセッサ及び中央処理ユニットを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、主に通信プロトコル及び通信データを処理するように構成される。中央処理ユニットは、主に、通信装置全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される。図5のプロセッサは、ベースバンドプロセッサと中央処理ユニットの機能を統合している。当業者は、ベースバンドプロセッサと中央処理ユニットが代替的に、互いに独立したプロセッサであってもよく、バスのような技術を使用することにより相互接続されることを理解し得る。当業者は、通信装置が、異なるネットワーク規格に適合するように複数のベースバンドプロセッサを含んでもよく、通信装置が、通信装置の処理能力を強化するために複数の中央処理ユニットを含んでもよく、通信装置の構成要素が、様々なバスを使用することにより接続されてもよいことを理解し得る。ベースバンドプロセッサは代替的に、ベースバンド処理回路又はベースバンド処理チップと表現されてもよい。中央処理ユニットは代替的に、中央処理ユニット又は中央処理装置チップと表現されてもよい。通信プロトコル及び通信データを処理する機能は、プロセッサに内蔵されていてもよく、あるいはソフトウェアプログラムの形態でメモリに記憶されてもよく、プロセッサは、ベースバンド処理機能を実装するためにソフトウェアプログラムを実行する。
【0114】
上述の通信装置が、無線周波数ユニットで使用されるチップであるとき、無線周波数ユニットのチップは、上述の方法の実施形態における無線周波数ユニットの機能を実装する。無線周波数ユニットのチップは、無線周波数ユニット内の別のモジュールから情報を受信する。該情報は、分散ユニットからのものである。あるいは、無線周波数ユニットのチップは、無線周波数ユニット内の別のモジュールに情報を送信する。該情報は、分散ユニットに送信される必要がある。
【0115】
上述の通信装置が、分散ユニットで使用されるチップであるとき、分散ユニットのチップは、上述の方法の実施形態における分散ユニットの機能を実装する。分散ユニットのチップは、分散ユニット内の別のモジュールから情報を受信する。該情報は、無線周波数ユニットからのものである。あるいは、分散ユニットのチップは、分散ユニット内の別のモジュールに情報を送信する。該情報は、無線周波数ユニットに送信される必要がある。
【0116】
本出願の実施形態における方法のステップは、ハードウェア方式で実装されてよく、あるいはプロセッサによりソフトウェア命令を実行する方式で実装されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールを含んでもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取専用メモリ、プログラム可能な読取専用メモリ、消去可能なプログラム可能な読取専用メモリ、電気的に消去可能なプログラム可能な読取専用メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、CD-ROM又は当技術分野で周知の任意の他の形態の記憶媒体に記憶されてもよい。例えば記憶媒体はプロセッサに結合され、それにより、プロセッサは記憶媒体から情報を読み出し、記憶媒体に情報を書き込むことができる。もちろん、記憶媒体はプロセッサの構成要素であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASIC内に配置されてもよい。加えて、ASICは、基地局又は端末内に配置されてもよい。もちろん、プロセッサ及び記憶媒体は代替的に、基地局又は端末内に別個の構成要素として存在してもよい。
【0117】
前述の実施形態のすべて又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組合せによって実装されてもよい。ソフトウェアを使用して実施形態を実装するとき、実施形態のすべて又は一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータプログラム及び命令を含む。コンピュータプログラム又は命令がコンピュータにロードされ、実行されると、本出願の実施形態における手順又は機能のすべて又は一部が実行される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、基地局、ユーザ機器又は別のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータプログラム又は命令は、コンピュータ読取可能記憶媒体に記憶されてよく、あるいはコンピュータ読取可能記憶媒体から別のコンピュータ読取可能記憶媒体に送信されてもよい。例えばコンピュータプログラム又は命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタに有線又は無線方式で送信されてもよい。コンピュータ読取可能記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能媒体であるか、あるいは1つ以上の使用可能媒体を統合するサーバ、データセンタ等のようなデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能媒体は、例えばフロッピーディスク、ハードディスク又は磁気テープ等の磁気媒体;例えばデジタルビデオディスク等の光媒体;又は例えばソリッドステートドライブ等の半導体媒体であってよい。コンピュータ読取可能記憶媒体は、揮発性又は不揮発性記憶媒体であってよく、あるいは揮発性記憶媒体と不揮発性記憶媒体を含んでもよい。
【0118】
本出願の様々な実施形態において、特に明記されない限り、あるいは論理上の矛盾がない限り、異なる実施形態における用語及び/又は説明は一貫しており、相互に参照されてよく、異なる実施形態における技術的特徴は、その内部論理的関係に基づいて組み合わされて、新しい実施形態を形成し得る。
【0119】
本明細書において、「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数の」とは2つ以上を意味する。「及び/又は」という用語は、関連付けられるオブジェクト間の関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを示す。例えばA及び/又はBは、以下の3つのケース:すなわち、Aのみが存在すること、AとBの両方が存在すること、Bのみが存在することを示してよく、ここで、A及びBは単数であっても複数であってもよい。本出願のテキスト記述では、文字「/」は、一般に、関連付けられるオブジェクト間の「又は」の関係を示す。本出願の式では、「/」は、関連付けられるオブジェクト間の「除算」の関係を示す。
【0120】
本出願の実施形態における様々な数は、説明を容易にするために区別のために使用され、本出願の実施形態の範囲を限定するために使用されていないことが理解され得る。上述のプロセスのシーケンス番号は、実行順序を意味するものではない。プロセスの実行順序は、プロセスの機能と内部ロジックに基づいて決定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-07-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するための方法であって、
前記無線周波数ユニットから状態情報を受信するステップであって、前記状態情報は、前記無線周波数ユニットの中央処理ユニットCPU使用率、前記無線周波数ユニットの温度及び前記無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記状態情報に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記状態情報に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップは、
前記状態情報が予め設定された条件を満たす場合、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整するステップ、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記予め設定された条件は、以下のうちの1つ以上、すなわち、
前記CPU使用率がCPU使用率閾値より大きいことと、前記温度が温度閾値より大きいことと、前記温度差情報に対応する温度差が温度差閾値より大きいことと、のうちの1つ以上を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記無線周波数ユニットの前記パラメータは、前記無線周波数ユニットのリソースブロックの数量を含み、
前記無線周波数ユニットのパラメータを調整することは、
前記無線周波数ユニットの前記リソースブロックの前記数量を減少させることを含む、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記無線周波数ユニットの前記パラメータは、前記無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を含み、
前記無線周波数ユニットのパラメータを調整することは、
前記無線周波数ユニットの前記電力増幅モジュールの前記送信電力を減少させることを含む、
請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記アンテナの前記パラメータは、前記アンテナの重み値を含み、
前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することは、
前記アンテナの前記重み値を調整することを含み、前記アンテナの調整された重み値は、前記アンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を減少させるために使用される、
請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップは、
前記無線周波数ユニットの前記パラメータを決定し、前記無線周波数ユニットの前記決定されたパラメータを前記無線周波数ユニットに送信するステップ、及び/又は、
前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを決定し、前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記決定されたパラメータを前記無線周波数ユニットに送信するステップ、
を含む、請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
当該方法は、
前記無線周波数ユニットから指示情報を受信するステップを更に含み、前記指示情報は、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整することを指示する、
請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するための方法であって、
前記無線周波数ユニットの状態情報を分散ユニットに送信するステップであって、前記状態情報は、前記無線周波数ユニットの中央処理ユニットCPU使用率、前記無線周波数ユニットの温度及び前記無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記分散ユニットから、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを受信するステップと、
を含み、前記無線周波数ユニットの前記パラメータは、前記状態情報に基づいて決定され、前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータは、前記状態情報に基づいて決定される、
方法。
【請求項10】
前記無線周波数ユニットの状態情報を分散ユニットに送信するステップの前に、当該方法は、
前記状態情報を取得するステップ、
を更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
当該方法は、
前記CPU使用率に対応するCPU使用率閾値、前記温度に対応する温度閾値又は前記温度差情報に対応する温度差閾値のうちの少なくとも1つを前記分散ユニットに送信するステップ、
を更に含む、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
当該方法は、
指示情報を前記分散ユニットに送信するステップを更に含み、前記指示情報は、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整することを指示する、
請求項9又は10に記載の方法。
【請求項13】
無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するための方法であって、
前記無線周波数ユニットから調整基準値を受信するステップであって、前記調整基準値は、調整割合又は調整量であり、前記調整基準値は、前記無線周波数ユニットの状態情報に基づいて決定され、前記状態情報は、前記無線周波数ユニットの中央処理ユニットCPU使用率、前記無線周波数ユニットの温度及び前記無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップと、
を含む、方法。
【請求項14】
前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータを調整することは、
前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットのリソースブロックの数量を減少させること、及び/又は、
前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を減少させること、
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することは、
前記調整基準値に基づいて、前記アンテナの重み値を調整することを含み、前記アンテナの調整された重み値は、前記アンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を減少させるために使用される、
請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
当該方法は、
前記無線周波数ユニットから指示情報を受信するステップを更に含み、前記指示情報は、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整することを指示する、
請求項13又は14に記載の方法。
【請求項17】
前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップは、
前記調整基準値に基づいて前記無線周波数ユニットの前記パラメータを決定し、前記無線周波数ユニットの前記決定されたパラメータを前記無線周波数ユニットに送信するステップ、及び/又は
前記調整基準値に基づいて前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを決定し、前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記決定されたパラメータを前記無線周波数ユニットに送信するステップ、
を含む、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項18】
無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するための方法であって、
前記無線周波数ユニットの状態情報に基づいて調整基準値を決定するステップであって、前記調整基準値は、調整割合又は調整量であり、前記状態情報は、前記無線周波数ユニットの中央処理ユニットCPU使用率、前記無線周波数ユニットの温度及び前記無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記調整基準値を分散ユニットに送信するステップと、
前記分散ユニットから、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを受信するステップと、
を含み、前記無線周波数ユニットの前記パラメータは、前記調整基準値に基づいて決定され、前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータは、前記調整基準値に基づいて決定される、
方法。
【請求項19】
前記無線周波数ユニットの状態情報に基づいて調整基準値を決定するステップは、
前記状態情報が予め設定された条件を満たす場合、前記無線周波数ユニットの前記状態情報に基づいて前記調整基準値を決定するステップ、
を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記予め設定された条件は、以下のうちの1つ以上、すなわち、
前記CPU使用率がCPU使用率閾値より大きいことと、前記温度が温度閾値より大きいことと、前記温度差情報に対応する温度差が温度差閾値より大きいことと、のうちの1つ以上を含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
当該方法は、
指示情報を前記分散ユニットに送信するステップ、
を更に含み、前記指示情報は、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整することを指示する、
請求項18乃至20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するための方法であって、
前記無線周波数ユニットによって、前記無線周波数ユニットの状態情報を分散ユニットに送信するステップであって、前記状態情報は、前記無線周波数ユニットの中央処理ユニットCPU使用率、前記無線周波数ユニットの温度及び前記無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記分散ユニットによって、前記状態情報に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップと、
を含む、方法。
【請求項23】
前記分散ユニットによって、前記状態情報に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップは、
前記状態情報が予め設定された条件を満たす場合、前記分散ユニットによって、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整するステップ、
を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記予め設定された条件は、以下のうちの1つ以上、すなわち、
前記CPU使用率がCPU使用率閾値より大きいことと、前記温度が温度閾値より大きいことと、前記温度差情報に対応する温度差が温度差閾値より大きいことと、のうちの1つ以上を含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記無線周波数ユニットの前記パラメータが、前記無線周波数ユニットのリソースブロックの数量を含み、前記分散ユニットによって、前記無線周波数ユニットのパラメータを調整することが、前記分散ユニットによって、前記無線周波数ユニットの前記リソースブロックの前記数量を減少させることを含むか、かつ/又は、
前記無線周波数ユニットの前記パラメータが、前記無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を含み、前記分散ユニットによって、前記無線周波数ユニットのパラメータを調整することが、前記分散ユニットによって、前記無線周波数ユニットの前記電力増幅モジュールの前記送信電力を減少させることを含むか、かつ/又は、
前記アンテナの前記パラメータが、前記アンテナの重み値を含み、前記分散ユニットによって、前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することが、前記分散ユニットによって、前記アンテナの前記重み値を調整することを含み、前記アンテナの調整された重み値は、前記アンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を減少させるために使用される、
請求項22乃至24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
当該方法は、
前記無線周波数ユニットによって、指示情報を前記分散ユニットに送信するステップを更に含み、前記指示情報は、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整することを指示する、
請求項22乃至24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
無線周波数ユニットの動作信頼性を確保するための方法であって、
前記無線周波数ユニットによって、前記無線周波数ユニットの状態情報に基づいて調整基準値を決定するステップであって、前記調整基準値は、調整割合又は調整量であり、前記状態情報は、前記無線周波数ユニットの中央処理ユニットCPU使用率、前記無線周波数ユニットの温度及び前記無線周波数ユニットの温度差情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記無線周波数ユニットによって、前記調整基準値を分散ユニットに送信するステップと、
前記分散ユニットによって、前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整するステップと、
を含む、方法。
【請求項28】
前記分散ユニットによって、前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットのパラメータを調整することは、
前記分散ユニットによって、前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットのリソースブロックの数量を減少させること、及び/又は、
前記分散ユニットによって、前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットの電力増幅モジュールの送信電力を減少させること、
を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記分散ユニットによって、前記調整基準値に基づいて、前記無線周波数ユニットに対応するアンテナのパラメータを調整することは、
前記分散ユニットによって、前記調整基準値に基づいて、前記アンテナの重み値を調整することを含み、前記アンテナの調整された重み値は、前記アンテナに対応する電力増幅モジュールの送信電力を減少させるために使用される、
請求項27又は28に記載の方法。
【請求項30】
前記無線周波数ユニットによって、前記無線周波数ユニットの状態情報に基づいて調整基準値を決定するステップは、
前記状態情報が予め設定された条件を満たす場合、前記無線周波数ユニットによって、前記無線周波数ユニットの前記状態情報に基づいて前記調整基準値を決定するステップ、
を含む、請求項27又は28に記載の方法。
【請求項31】
前記予め設定された条件は、以下のうちの1つ以上、すなわち、
前記CPU使用率がCPU使用率閾値より大きいことと、前記温度が温度閾値より大きいことと、前記温度差情報に対応する温度差が温度差閾値より大きいことと、のうちの1つ以上を含む、
請求項30に記載の方法。
【請求項32】
当該方法は、
前記無線周波数ユニットによって、指示情報を前記分散ユニットに送信するステップ、
を更に含み、前記指示情報は、前記無線周波数ユニットの前記パラメータ及び/又は前記無線周波数ユニットに対応する前記アンテナの前記パラメータを調整することを指示する、
請求項27又は28に記載の方法。
【国際調査報告】