(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-11
(54)【発明の名称】尿レベルを決定し、使用者に伝達するセンサを備えた採尿袋
(51)【国際特許分類】
A61M 1/00 20060101AFI20241101BHJP
A61F 5/453 20060101ALI20241101BHJP
A61F 5/455 20060101ALI20241101BHJP
【FI】
A61M1/00 100
A61F5/453
A61F5/455
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529474
(86)(22)【出願日】2022-11-27
(85)【翻訳文提出日】2024-06-10
(86)【国際出願番号】 IN2022051034
(87)【国際公開番号】W WO2023095173
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】202111054963
(32)【優先日】2021-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524183968
【氏名又は名称】シン、スニル クマール
(71)【出願人】
【識別番号】524183119
【氏名又は名称】マンダーニ、アニル
(74)【代理人】
【識別番号】100145241
【氏名又は名称】鈴木 康裕
(72)【発明者】
【氏名】シン、スニル クマール
(72)【発明者】
【氏名】マンダーニ、アニル
【テーマコード(参考)】
4C077
4C098
【Fターム(参考)】
4C077AA19
4C077CC04
4C077EE04
4C077HH06
4C077HH13
4C077HH15
4C077JJ05
4C077JJ17
4C098AA09
4C098CC18
4C098CC39
4C098CD01
4C098CD10
(57)【要約】
開示されているのは、使用者のための採尿袋(100)である。採尿袋(100)は、第1のチャンバ(102)が使用者の尿を受け入れるように、使用者のストーマ上に配置された第1のチャンバ(102)と、第1の端部(104A)が第1のチャンバ(102)内に受け入れられて、尿のチューブ(104)を通って通過を可能にするように第1の端部(104A)および第2の端部(104B)を有するチューブ(104)と、流入口(110A)を有し、第2の端部(104B)が流入口(110A)内に受容されて尿のチューブ(104)から第2のチャンバ(110)への通過を可能にするようにチューブ(104)に結合された第2のチャンバ(110)と、第2のチャンバ(110)内の尿の体積が第2のチャンバ(110)の予め決められた体積に達したときに使用者に警告するように構成された電子センサユニット(106)と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の尿を受容するように、使用者のストーマ上に配置された第1のチャンバ(102)と、
第1の端部(104A)および第2の端部(104B)を有し、チューブ(104)を通って尿の通過を可能にするために第1の端部(104A)が第1のチャンバ(102)内に受容されているチューブ(104)と、
流入口(110A)および排出口(110B)を有し、チューブ(104)から第2のチャンバ(110)へ尿の通過を可能にするために第2の端部(104B)が流入口(110A)内に受容されるようにチューブ(104)に結合された第2のチャンバ(110)と、
チューブ(104)の第1の端部(104A)と第2の端部(104B)との間に配置され、第2のチャンバ(110)内の尿の体積が第2のチャンバ(110)の予め決められた体積に達したときに使用者に警告するように構成された電子センサユニット(106)と、
を備える使用者のための採尿袋(100)。
【請求項2】
電子センサーユニット(106)は、
第2のチャンバ(110)内に集められた尿の量を測定するために、チューブ(104)を通って流れる尿の流量を感知するように構成された1つまたは複数のセンサ(202)と、
1つまたは複数のセンサ(202)に結合され、第2のチャンバ(110)内に集められた尿の量に基づいて、使用者に警告するための警告信号を生成するように構成されたマイクロコントローラ(204)と、
1つまたは複数のセンサ(202)およびマイクロコントローラ(204)に結合され、1つまたは複数のセンサ(202)およびマイクロコントローラ(204)に電力を供給するように構成されたバッテリ(206)と、
を備える請求項1に記載の採尿袋(100)。
【請求項3】
1つまたは複数のセンサ(202)は、流量センサ、容量センサ、および粒子センサのうちの1つを備える請求項2に記載の採尿袋(100)。
【請求項4】
マイクロコントローラ(204)は、第2のチャンバ(110)内に集められた尿の体積が第2のチャンバ(110)の予め決められた体積に達したときに、警告信号を生成する請求項2に記載の採尿袋(100)。
【請求項5】
第2のチャンバ(110)は、複数のバッフル(110C)が第2のチャンバ(110)内のセルを画定するように、第2のチャンバ(110)内に配置された複数のバッフル(110C)を備える請求項1に記載の採尿袋(100)。
【請求項6】
第2のチャンバ(110)内に配置され、チューブ(104)の第2の端部(104B)に結合され、チューブ(104)を通って通過する尿の逆流を防止するように適合された逆流防止弁(108)をさらに備える請求項1に記載の採尿袋(100)。
【請求項7】
第2のチャンバ(110)の排出口(110B)に結合された排出弁(112)と、
排出弁(112)に結合された押しボタン(114)であって、押しボタンの作動時に、排出弁(112)が、開位置および閉位置のうちの1つを示し、閉位置が、第2のチャンバ(110)内に集められた尿の排出を防止し、開位置が、第2のチャンバ(110)内に集められた尿の排出を可能にする押しボタン(114)と、
をさらに含む請求項1に記載の採尿袋(100)。
【請求項8】
採尿袋(100)を備え、ユーザに警告するシステム(300)であって、
採尿袋(100)は、
使用者の尿を受容するように、使用者のストーマ上に配置された第1のチャンバ(102)と、
第1の端部(104A)および第2の端部(104B)を有し、チューブ(104)を通って尿の通過を可能にするために第1の端部(104A)が第1のチャンバ(102)内に受容されているチューブ(104)と、
流入口(110A)および排出口(110B)を有し、チューブ(104)から第2のチャンバ(110)へ尿の通過を可能にするために第2の端部(104B)が流入口(110A)内に受容されるようにチューブ(104)に結合された第2のチャンバ(110)と、
チューブ(104)の第1の端部(104A)と第2の端部(104B)との間に配置され、第2のチャンバ(110)内の尿の体積が第2のチャンバ(110)の予め決められた体積に達したときに使用者に警告するように構成された電子センサユニット(106)と、
を備える、
システム。
【請求項9】
電子センサユニットは、
第2のチャンバ(110)内に集められた尿の量を測定するために、チューブ(104)を通って流れる尿の流量を感知するように構成された1つまたは複数のセンサ(202)と、
1つまたは複数のセンサ(202)に結合され、第2のチャンバ(110)内に集められた尿の量に基づいて、使用者に警告するための警告信号を生成するように構成されたマイクロコントローラ(204)と、
1つまたは複数のセンサ(202)およびマイクロコントローラ(204)に結合され、1つまたは複数のセンサ(202)およびマイクロコントローラ(204)に電力を供給するように構成されたバッテリ(206)と、
を備える、
請求項8に記載のシステム(300)。
【請求項10】
採尿袋(100)に結合されたユーザ装置(302)をさらに備え、マイクロコントローラ(204)が、ユーザ装置(302)上で警告信号を生成してユーザに警告する請求項9に記載のシステム(300)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に医療機器に関する。より詳細には、本開示は、尿レベルを決定し、使用者に伝達するためのセンサを有する採尿袋に関する。
【背景技術】
【0002】
膀胱は尿を貯蔵することで、排尿の頻度を減らし、コントロールできるようにしている。膀胱が摘出されたり、膀胱の機能に悪影響がある場合には、尿のための別の通路を作るために手術を行う必要がある。患者におけるこの尿路変更術は、小腸や尿管を使って腹壁に出口を作り、尿路ストーマという形で直接尿路を造る。ストーマ(瘻孔)は腎臓から患者の腹部の外側に通じる通路である。ストーマは集尿パウチに接続され、パウチが満杯になると適時に廃棄する必要がある。
【0003】
一般的に、採尿パウチは腰の高さに保持され、腰から自由に垂れ下がる。採尿パウチが尿で満たされると、患者は排出口を開けてパウチを空にする。このような従来のパウチは患者にとって使い勝手が悪く、社会的にも個人的にも患者をヒヤヒヤさせることがある。パウチはぶら下がった袋であり、ぶら下がった袋はその人の健康問題の兆候であるため、個人の尊厳ある生活に影響を与える。袋に尿が溜まると袋が膨らみ、尿がいっぱいになった袋を持っている患者に不快感を与える。患者はバッグやパウチが空になるのを常に監視する必要があり、片手で操作できるものではない。パウチには最大150~200ccの尿を入れることができるため、空にするサイクルはより頻繁になる。
【0004】
患者の動きを制限せず、使用者の快適性をさらに高める装置が求められている。医学の進化に伴い、尿失禁用のズボンとして、ズボンと蓄尿バッグを含む医療用ズボンが使用されるようになった。尿マスクと蓄尿バッグはカテーテルで接続されている。尿マスクはさらに、人体にぴったりと固定されるゴムバンドで提供される。ズボンは、蓄尿バッグを収納するスペースを提供し、社会的な受容と良識を提供する。しかし、使用者は常にズボンを着用する必要があり、使用者に不快感を与える。ストーマを持つ患者が、恥じることなく、自然に尿を排出する行為に近い方法で尿を排出するのを補助する装置の必要性がある。
【0005】
さらに、現在の尿バッグまたは採尿袋は、異なる時間に尿のレベルを決定するために手動でチェックする必要があり、尿バッグはズボンまたは下着の内側に配置されているため、使用者がバッグが満杯であるかどうかを判断することは必ずしも容易ではない。
【0006】
したがって、従来の採尿袋の前述の問題を解決する採尿装置または採尿袋の必要性が存在する。
【発明の概要】
【0007】
上述の観点から、使用者のための採尿袋が開示される。この採尿袋は、第1のチャンバが使用者の尿を受容するように、使用者のストーマ上に配置された第1のチャンバと、第1の端部と第2の端部を有し、チューブを通って尿の通過を可能にするために第1の端部が第1のチャンバ内に受容されているチューブと、流入口と排出口とを有し、チューブから第2のチャンバへ尿の通過を可能にするために第2の端部が流入口内に受容されるようにチューブに結合された第2のチャンバと、チューブの第1の端部と第2の端部との間に配置され、第2のチャンバ内の尿の体積が第2のチャンバの予め決められた体積に達したときに使用者に警告するように構成された電子センサユニットと、を備える。
【0008】
いくつかの実施形態では、電子センサユニットは、第2のチャンバ内に集められた尿の量を測定するために、チューブを通って流れる尿の流量を感知するように構成された1つまたは複数のセンサと、1つまたは複数のセンサに結合され、第2のチャンバ内に集められた尿の量に基づいて、使用者に警告するための警告信号を生成するように構成されたマイクロコントローラと、1つまたは複数のセンサおよびマイクロコントローラに結合され、1つまたは複数のセンサおよびマイクロコントローラに電力を供給するように構成されたバッテリと、を備える。
【0009】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のセンサは、流量センサ、容量センサ、および粒子センサのうちの1つを備える。
【0010】
いくつかの実施形態では、マイクロコントローラは、第2のチャンバに集められた尿の体積が第2のチャンバの予め決められた体積に達したとき、警告信号を生成する。
【0011】
いくつかの実施形態では、第2チャンバは、複数のバッフルが第2チャンバ内のセルを画定するように、第2チャンバ内に配置された複数のバッフルを備える。
【0012】
いくつかの実施形態において、採尿袋は、第2のチャンバ内に配置され、チューブの第2の端部に結合され、チューブを通って通過する尿の逆流を防止するように適合された逆流防止弁をさらに備える。
【0013】
いくつかの実施形態において、採尿袋は、第2のチャンバの排出口に結合された排出弁と、排出弁に結合された押しボタンをさらに備え、押しボタンの作動時に、排出弁は、開位置および閉位置のうちの1つを呈し、閉位置は、第2のチャンバ内に集められた尿の排出を防止し、開位置は、第2のチャンバ内に集められた尿の排出を可能にする。
【0014】
いくつかの実施形態では、使用者に警告するシステムが開示される。このシステムは、採尿袋を含み、採尿袋は、第1のチャンバが使用者の尿を受容するように使用者のストーマ上に配置された第1のチャンバと、第1の端部および第2の端部を有し、チューブを通って尿の通過を可能にするように第1の端部が第1のチャンバ内に受容されているチューブと、流入口および排出口を有し、チューブから第2のチャンバへ尿の通過を可能にするために第2の端部が流入口内に受容されるようにチューブに結合された第2のチャンバと、チューブの第1の端部と第2の端部との間に配置され、第2のチャンバ内の尿の体積が第2のチャンバの予め決められた体積に達したときに使用者に警告するように構成された電子センサユニットを備える。
【0015】
いくつかの実施形態では、電子センサユニットは、第2のチャンバ内に集められた尿の量を測定するために、チューブを通って流れる尿の流量を感知するように構成された1つまたは複数のセンサと、1つまたは複数のセンサに結合され、第2のチャンバ内に集められた尿の量に基づいて、使用者に警告するための警告信号を生成するように構成されたマイクロコントローラと、1つまたは複数のセンサおよびマイクロコントローラに結合され、1つまたは複数のセンサおよびマイクロコントローラに電力を供給するように構成されたバッテリを備える。
【0016】
いくつかの実施形態において、システムは、採尿袋に結合されたユーザ装置をさらに含み、マイクロコントローラは、ユーザ装置上で警告信号を生成してユーザに警告する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本開示の態様の上記およびさらなる特徴および利点は、その態様の以下の詳細な説明を考慮することにより、特に添付の図面と併せて考慮することにより、明らかになる。
図1は、本明細書の一実施形態による、使用者のための採尿袋を示す。
図2は、本明細書の一実施形態による、
図1の採尿袋の電子センサユニットのブロック図である。
図3は、本明細書の一実施形態による、ユーザに警告を発するシステムのブロック図である。
【0018】
理解を容易にするため、図に共通する同様の要素を示すために、可能な限り同様の参照数字が使用されている。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示の種々の局面は、使用者のための採尿袋および使用者に警告するシステムを提供する。以下の説明は、それらの態様の完全な理解を提供するために、図面に図示された本開示の特定の態様の具体的な詳細を提供する。しかしながら、本開示は、追加の局面に反映され得、本開示は、以下の説明におけるいくつかの詳細がなくても実施され得ることが認識されるべきである。
【0020】
次に、例示的な態様を含む様々な態様を、本開示の様々な態様が示されている添付図面を参照してより完全に説明する。しかしながら、本開示は、異なる形態で具体化されてもよく、本明細書に記載の態様に限定して解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が徹底的かつ完全であり、当業者に本開示の範囲を十分に伝えるように提供される。図面において、構成要素のサイズは、明確にするために誇張されている場合がある。
【0021】
要素または層が、他の要素または層上に「ある」、「接続されている」、または「結合されている」と言及される場合、それは、他の要素または層、または存在し得る介在要素または層上に直接、接続され得る、または結合され得ることが理解される。本明細書で使用される場合、用語「および/または」は、関連する列挙された項目の1つまたは複数の任意のおよびすべての組み合わせを含む。
【0022】
本明細書で開示される例示的側面の主題は、法令上の要件を満たすために具体的に記述されている。しかしながら、説明自体は、本開示の範囲を限定することを意図していない。むしろ、本発明者/発明者らは、特許請求される主題が、他の技術と共に、本明細書に記載されるものと同様の異なる特徴または特徴の組み合わせを含むように、他の方法で具体化される可能性も想定している。一般に、例示の態様を含む様々な態様は、使用者のための採尿袋および使用者に警告を発するシステムに関する。
【0023】
前述のように、効率的な採尿袋および採尿袋内の尿レベルについて使用者に警告するシステムに対する必要性が残っている。本開示の採尿袋は、採尿袋の第2のチャンバが予め決められた体積まで充填されると、警報を提供する。
【0024】
図1は、本明細書の一実施形態による、使用者のための採尿袋100を示す。採尿袋100は、第1のチャンバ102、チューブ104、電子センサユニット106、逆流防止弁108、第2のチャンバ110、排出弁112、および押しボタン114を含み得る。チューブ104は、第1の端部104Aおよび第2の端部104Bを含むことができる。第2のチャンバ110は、流入口110A、排出口110B、および複数のバッフル110Cを含むことができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、チューブ104はシリコーンで構成されている。
【0026】
電子センサユニット106は、チューブ104の第1の端部104Aと第2の端部104Bとの間に配置されてもよい。逆流防止弁108は、第2のチャンバ110内に配置され、チューブ104の第2の端部104Bに結合されてもよい。複数のバッフル110Cは、複数のバッフル110Cが第2のチャンバ110内のセルを画定するように、第2のチャンバ110内に配置されてもよい。排出弁112は、第2のチャンバ110の出口110Bに結合されてもよい。押しボタン114は、排出弁112に結合されてもよい。
【0027】
第1のチャンバ102は、第1のチャンバ102が使用者のストーマから放出される尿を受け入れるように、使用者のストーマ上に配置されてもよい。第1の端部104Aは、尿が第1のチャンバ102からチューブ104を通って第2のチャンバ110へ通過することを可能にするように、第1のチャンバ102内に受容され得る。第2のチャンバ110は、チューブ104から第2のチャンバ110への尿の通過を可能にするために、チューブ104の第2の端部104Bが第2のチャンバ110の流入口110A内に受容されるように、チューブ104に結合され得る。チューブ104から第2のチャンバ110へ尿が通過すると、第2のチャンバ110は尿で徐々に満たされる。尿をチューブ104から第2のチャンバ110に通過させる間、逆流防止弁108は、尿の逆流を防止するように適合され得る。
【0028】
電子センサユニット106は、第2のチャンバ110内の尿の体積が第2のチャンバ110の予め決められた体積に達すると、使用者に警告を発するように構成されてもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、第2のチャンバ110の予め決められた体積の値は、300ミリリットルと400ミリリットルとの間の範囲内であってよい。好ましくは、第2のチャンバ110の予め決められた体積の値は、350ミリリットルであってよい。
【0030】
いくつかの実施形態において、複数のバッフル110Cは、第2のチャンバ110内の尿の流速を制御するように適合され得る。複数のバッフル110Cは、したがって、第2のチャンバ110内の尿を案内し、したがって、第2のチャンバ110内の蓄積された尿によって引き起こされる乱流を防止し得る。
【0031】
押しボタン114は、押しボタン114の作動時に、排出弁112が開位置および閉位置の一方を示すように作動するように適合され得る。排出弁112の閉位置は、第2のチャンバ110に集められた尿の排出を防止することができる。排出弁112の開位置は、第2のチャンバ110に集められた尿の排出を可能にすることができる。
【0032】
図2は、本明細書の一実施形態による、
図1の採尿袋100の電子センサユニット106のブロック図を示す。電子センサユニット106は、第1~第3センサ202A~202Cが示される1つ以上のセンサ202、マイクロコントローラ204、および電池206を含み得る。1つまたは複数のセンサ202は、マイクロコントローラ204に結合されてもよい。電池206は、1つまたは複数のセンサ202およびマイクロコントローラ204に結合されてもよい。
【0033】
1つまたは複数のセンサ202は、第2のチャンバ110内に集められた尿の量を測定するために、チューブ104を通って流れる尿の流量を感知するように構成され得る。マイクロコントローラ204は、第2のチャンバ110内に集められた尿の量に基づいて、使用者に警告するための警告信号を生成するように構成されてもよい。具体的には、マイクロコントローラ204は、第2のチャンバ110内に集められた尿の体積が第2のチャンバ110の予め決められた体積に達したときに、警告信号を生成するように構成されてもよい。
【0034】
いくつかの実施形態において、1つまたは複数のセンサ202は、流量センサ、容量センサ、および粒子センサを含むが、これらに限定されない。
【0035】
いくつかの実施形態では、警報は、振動警報、可聴警報などのいずれかである。
【0036】
図3は、本明細書の実施形態による、使用者に警告を発するシステム300のブロック図である。システム300は、採尿袋100およびユーザ装置302を含むことができる。ユーザ装置302は、マイクロコントローラ204がユーザに警告するためにユーザ装置302上で警告信号を生成するように、採尿袋100に結合され得る。したがって、ユーザ装置302は、第2のチャンバ110の充填状態を更新することができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、ユーザ装置は、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)装置、タブレット、PC(Personal-Computer)、スクリーン、および他のハンドヘルド装置を含むが、これらに限定されない。
【0038】
いくつかの実施形態では、ユーザ装置302は、採尿袋100に無線で結合され得る。
【0039】
したがって、採尿袋100は、採尿袋100の構造的および機能的側面から得られる以下の利点を提供し得る。
- 採尿袋100は、第2のチャンバ110の体積が予め決められた体積まで満たされると、使用者に警告を発する。
- 採尿袋100は、ある場所から別の場所へ簡単に持ち運ぶことができる。
- ユーザ装置302は、ある場所から別の場所への持ち運びが容易であり、それにより、ユーザがどのような場所でも警報を受信することを容易にする。
- 採尿袋100は、排出弁112によって、第2のチャンバ110内に溜まった尿の排出を容易にする。
【0040】
本開示に関する前述の議論は、例示および説明の目的で提示されたものである。本開示を本明細書に開示された形態または態様に限定することを意図するものではない。前述の詳細な説明において、例えば、本開示の様々な特徴は、本開示を合理化する目的で、1つまたは複数の側面、構成、または局面にまとめられている。側面、構成、または局面の特徴は、上述した以外の代替の側面、構成、または局面で組み合わされてもよい。この開示方法は、本開示が各請求項に明示的に記載されている以上の特徴を必要とする意図を反映していると解釈されるべきものではない。むしろ、以下の請求項が反映するように、発明的側面は、単一の前述の開示された側面、構成、または態様の全ての特徴よりも少ない特徴にある。したがって、以下の特許請求の範囲は、本明細書に組み込まれ、各請求の範囲は、本開示の別個の態様としてそれ自体で成り立つ。
【0041】
さらに、本開示の説明には、1つまたは複数の態様、構成、または側面、および特定の変形例および変更例の説明が含まれているが、他の変形例、組み合わせ、および変更例は、例えば、本開示を理解した後に、当業者の技術および知識の範囲内にあり得るように、本開示の範囲内にある。そのような代替、交換可能、および/または同等の構造、機能、範囲、またはステップが本明細書に開示されているか否かにかかわらず、また、特許可能な主題を公に献呈することを意図することなく、特許請求されるものと代替、交換可能、および/または同等の構造、機能、範囲、またはステップを含む、代替の態様、構成、または側面を許される範囲で含む権利を取得することが意図される。
【国際調査報告】