(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】チャンネルの決定方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ装置
(51)【国際特許分類】
H04S 7/00 20060101AFI20241106BHJP
H04R 3/00 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
H04S7/00 300
H04R3/00 310
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022575790
(86)(22)【出願日】2022-11-04
(85)【翻訳文提出日】2022-12-07
(86)【国際出願番号】 CN2022129712
(87)【国際公開番号】W WO2024065945
(87)【国際公開日】2024-04-04
(31)【優先権主張番号】202211181449.3
(32)【優先日】2022-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522237667
【氏名又は名称】エーエーシー テクノロジーズ (ナンジン) カンパニーリミテッド
【氏名又は名称原語表記】AAC Technologies (Nanjing) Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】8th Floor, R&D Building, Emerging Industry Incubation Base, Nanda Science Park, Yuanhua road, Xianlin University Town, Qixia district, Nanjing City, Jiangsu Province, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100199819
【氏名又は名称】大行 尚哉
(74)【代理人】
【識別番号】100087859
【氏名又は名称】渡辺 秀治
(72)【発明者】
【氏名】張欣
(72)【発明者】
【氏名】孫舒遠
【テーマコード(参考)】
5D162
5D220
【Fターム(参考)】
5D162AA19
5D162CA11
5D162CA17
5D162CB11
5D162EG02
5D220AA11
5D220AA50
5D220AB01
5D220AB04
(57)【要約】
【課題】本発明には、チャンネルの決定方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ装置が提供される。
【解決手段】当該方法は、チャンネルの決定方法を提供し、取得された出力電流と出力電圧に基づいて、スピーカー数を決定することと、前記スピーカー数に基づいて、システムチャンネルを決定することと、前記スピーカー数と前記システムチャンネルに基づいて、ターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定することと、を含む。これによって、メーカーは、異なるスピーカー数を設定することにより、コンピュータ装置のハイレベル、ミドルレベル、ローレベルの配置を実現し、コンピュータ装置の機種ごとにサウンドエフェクトパラメータを設定する必要もなく、メーカーがスピーカーシステムを開発する設計コストを削減し、人的資源と研究開発資源を節約することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取得された出力電流と出力電圧に基づいて、スピーカー数を決定することと、
前記スピーカー数に基づいて、システムチャンネルを決定することと、
前記スピーカー数と前記システムチャンネルに基づいて、ターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定することと、を含む、
ことを特徴とするチャンネルの決定方法。
【請求項2】
取得された出力電流と出力電圧に基づいて、スピーカー数を決定することは、
収集された出力電流と出力電圧に基づいて、少なくとも1つの負荷抵抗値を生成することと、
少なくとも1つの前記負荷抵抗値に基づいて、前記スピーカー数を決定することと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のチャンネルの決定方法。
【請求項3】
前記スピーカー数に基づいて、システムチャンネルを決定することは、
前記スピーカー数及び取得された第1チャンネルに基づいて、前記システムチャンネルを決定することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のチャンネルの決定方法。
【請求項4】
前記ターゲットサウンドエフェクトパラメータは、音色イコライザーパラメータ、自動線形歪み補正パラメータ、低音強化パラメータ、ステレオ拡張パラメータ、ダイナミックレンジ制御パラメータのうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のチャンネルの決定方法。
【請求項5】
前記システムチャンネルは、2.0チャンネル、2.1チャンネル、4.0チャンネル、4.1チャンネル、5.1チャンネル、5.1.2チャンネル、7.1チャンネル、7.1.4チャンネルのうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のチャンネルの決定方法。
【請求項6】
前記スピーカー数と前記システムチャンネルに基づいて、ターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定することは、
前記スピーカー数と前記システムチャンネルに基づいて、少なくとも1つのサウンドエフェクトパラメータを検索することと、
サウンドエフェクトパラメータの優先順位に基づいて、少なくとも1つの前記サウンドエフェクトパラメータから前記ターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定することと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のチャンネルの決定方法。
【請求項7】
取得された出力電流と出力電圧に基づいてスピーカー数を決定するための第1決定モジュールと、
前記スピーカー数に基づいてシステムチャンネルを決定するための第2決定モジュールと、
前記スピーカー数と前記システムチャンネルに基づいてターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定するための第3決定モジュールと、を含む、
ことを特徴とするチャンネルの決定装置。
【請求項8】
第1決定モジュールは、
収集された出力電流と出力電圧に基づいて、少なくとも1つの負荷抵抗値を生成するための生成サブモジュールと、
少なくとも1つの前記負荷抵抗値に基づいて、前記スピーカー数を決定するための決定サブモジュールと、を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のチャンネルの決定装置。
【請求項9】
記憶媒体であって、
記憶されたプログラムを含み、ここで、前記プログラムが実行される時に、前記記憶媒体が設けられた装置を請求項1~6のいずれか1項に記載のチャンネルの決定方法を実行させるように制御する、
ことを特徴とする記憶媒体。
【請求項10】
メモリと、プロセッサと、を含み、前記メモリはプログラム命令を含む情報を記憶するために使われ、前記プロセッサはプログラム命令の実行を制御するために使われるコンピュータ装置であって、
前記プログラム命令がプロセッサによってローディングかつ実行される時に、請求項1~6のいずれか1項に記載のチャンネルの決定方法のステップを実現する、
ことを特徴とするコンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はホームオートメーションの技術分野に関し、具体的にはチャンネルの決定方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スマートデバイスの急速な発展に伴い、スマートテレビの音質に対する消費者の要求も高まっている。現在のスマートテレビ市場では、各メーカーのスマートテレビは、価格によって、ハイレベル、ミドルレベルまたはローレベルに分類されており、その中で、ハイレベル、ミドルレベルまたはローレベルのスマートテレビのスピーカー配置は異なっている。かつ、一部のメーカーのハイエンドのスマートテレビ製品だけが5.1.2以上のサラウンドサウンドエフェクトとスピーカーシステムを搭載している。
【0003】
メーカーは製品ごとに異なるハードウェアシステムとスピーカーシステムを設計する必要があるため、毎年スマートテレビのモデル数が多くなり、かつ製品に異なるサウンドエフェクトが搭載されているため、モデルごとに多くの人力と研究開発リソースを投入する必要があり、メーカーがスピーカーシステムを開発するための設計コストを増やした。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の問題に鑑みて、本発明は、従来技術においてメーカーがスピーカーシステムを開発するための設計コストを増やすという問題を解決するためのチャンネルの決定方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様では、本発明の実施例は、チャンネルの決定方法を提供し、取得された出力電流と出力電圧に基づいて、スピーカー数を決定することと、前記スピーカー数に基づいて、システムチャンネルを決定することと、前記スピーカー数と前記システムチャンネルに基づいて、ターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定することと、を含む。
【0006】
1つの可能な実施形態では、取得された出力電流と出力電圧に基づいて、スピーカー数を決定することは、収集された出力電流と出力電圧に基づいて、少なくとも1つの負荷抵抗値を生成することと、少なくとも1つの前記負荷抵抗値に基づいて、前記スピーカー数を決定することと、を含む。
【0007】
1つの可能な実施形態では、前記スピーカー数に基づいて、システムチャンネルを決定することは、前記スピーカー数及び取得された第1チャンネルに基づいて、前記システムチャンネルを決定することを含む。
【0008】
1つの可能な実施形態では、前記ターゲットサウンドエフェクトパラメータは、音色イコライザーパラメータ、自動線形歪み補正パラメータ、低音強化パラメータ、ステレオ拡張パラメータ、ダイナミックレンジ制御パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0009】
1つの可能な実施形態では、前記システムチャンネルは、2.0チャンネル、2.1チャンネル、4.0チャンネル、4.1チャンネル、5.1チャンネル、5.1.2チャンネル、7.1チャンネル、7.1.4チャンネルのうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
1つの可能な実施形態では、前記スピーカー数と前記システムチャンネルに基づいて、ターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定することは、前記スピーカー数と前記システムチャンネルに基づいて、少なくとも1つのサウンドエフェクトパラメータを検索することと、サウンドエフェクトパラメータの優先順位に基づいて、少なくとも1つの前記サウンドエフェクトパラメータから前記ターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定することと、を含む。
【0011】
第2態様では、本発明の実施例は、チャンネルの決定装置を提供し、取得された出力電流と出力電圧に基づいてスピーカー数を決定するための第1決定モジュールと、前記スピーカー数に基づいてシステムチャンネルを決定するための第2決定モジュールと、前記スピーカー数と前記システムチャンネルに基づいてターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定するための第3決定モジュールと、を含む。
【0012】
1つの可能な実施形態では、第1決定モジュールは、収集された出力電流と出力電圧に基づいて、少なくとも1つの負荷抵抗値を生成するための生成サブモジュールと、少なくとも1つの前記負荷抵抗値に基づいて、前記スピーカー数を決定するための決定サブモジュールと、を含む。
【0013】
第3態様では、本発明の実施例は、記憶媒体を提供し、前記記憶媒体は、記憶されたプログラムを含み、ここで、前記プログラムが実行される時に、前記記憶媒体が設けられた装置を請求項1~6のいずれか1項に記載のチャンネルの決定方法を実行させるように制御する。
【0014】
第4態様では、本発明の実施例は、コンピュータ装置を提供し、メモリと、プロセッサと、を含み、前記メモリはプログラム命令を含む情報を記憶するために使われ、前記プロセッサはプログラム命令の実行を制御するために使われ、前記プログラム命令がプロセッサによってローディングかつ実行される時に、上記第1態様及び第1態様のいずれか可能な実施形態に記載のチャンネルの決定方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施例が提供するチャンネルの決定方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ装置の技術案において、取得された出力電流と出力電圧に基づいて、スピーカー数を決定することと、前記スピーカー数に基づいて、システムチャンネルを決定することと、前記スピーカー数と前記システムチャンネルに基づいて、ターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定することと、を含む。これによって、メーカーは、異なるスピーカー数を設定することにより、コンピュータ装置のハイレベル、ミドルレベル、ローレベルの配置を実現し、コンピュータ装置の機種ごとにサウンドエフェクトパラメータを設定する必要もなく、メーカーがスピーカーシステムを開発する設計コストを削減し、人的資源と研究開発資源を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の実施例における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下説明された図面は、本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、進歩的な労働をしなくても、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【0017】
【
図1】
図1は、本発明の実施例に係るチャンネルの決定方法のフローチャートである。
【
図2】
図2は、本発明の実施例に係るスマート検出モジュールの概略図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施例に係るパラメータマッチングモジュールの概略図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施例に係る他のチャンネル決定方法のフローチャートである。
【
図5】
図5は、本発明の実施例に係るチャンネル決定装置の概略構成図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施例に係るコンピュータ装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の技術案をよりよく理解するために、以下、添付図面に関連して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0019】
明らかに、記載された実施例は、全ての実施例ではなく、本発明の一部の実施例に過ぎない。当業者が本発明における実施例に基づいて進歩的な労働をしない前提に得られた他の全ての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0020】
本発明の実施例で使用される用語は、特定の実施例を説明するためだけの目的であって、本発明を限定することを意図していない。本発明の実施例および添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「1つ」、「前記」、および「当該」は、文脈が他の意味を明確に示さない限り、多数の形を含むことも意図される。
【0021】
本明細書で使用される用語「および/または」は、関連オブジェクトを記述する関連関係にすぎず、例えば、Aおよび/またはBの3つの関係が存在し得ることを意味し、Aが単独で存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独で存在することを意味することができることを理解されたい。また、本文中の文字「/」は、前後の関連オブジェクトが「または」の関係であることを一般的に表す。
【0022】
本発明の実施例では、数などを記述するために第1、第2、第3などの用語を使用することができるが、これらの数はこれらの用語に限定されるべきではないことを理解すべきである。これらの用語は、数を互いに区別するためにのみ使用されます。例えば、本発明の実施例の範囲を逸脱しない場合、第1の数を第2の数と呼ぶこともでき、同様に、第2の数を第1の数と呼ぶこともできる。
【0023】
文脈に応じて、本明細書で使用される「もし」という言葉は、「場合に」または「と」または「という判定に応じて」または「という検出に応じて」と解釈され得る。同様に、文脈に応じて、「もし(記載された条件またはイベント)と判定されると」または「もし(記載された条件またはイベント)と検出されると」ということは、「(記載された条件またはイベント)と判定された場合」または「という判定に応じて」または「(記載された条件またはイベント)と検出された場合」または「という検出に応じて」と解釈されることができる。
【0024】
図1は本発明の実施例に係るチャンネルの決定方法のフローチャートであり、
図1に示すように、この方法は下記のステップを含む。
【0025】
ステップ101:取得された出力電流と出力電圧に基づいて、スピーカー数を決定する。
【0026】
本発明の実施例における各ステップは、コンピュータ装置によって実行されることができる。コンピュータ装置は、スマートテレビ、スマートテレビの外部デバイス、またはスマートテレビ及び外部デバイスなどを含むが、これらに限定されない。
【0027】
本発明の実施例では、
図2は本発明の実施例に係るスマート検出モジュールの概略図であり、
図2に示すスマート検出モジュールはコンピュータ装置に搭載され、スマート検出モジュールは、メインチップと、オーディオパワーアンプモジュールと、スピーカーモジュールと、検出回路と、比較回路と、を含む。ここで、メインチップはオーディオパワーアンプモジュールに接続され、オーディオパワーアンプモジュールはスピーカーモジュールと検出回路に接続され、スピーカーモジュールは検出回路に接続され、検出回路は比較回路に接続され、比較回路はオーディオパワーアンプモジュールに接続される。
【0028】
オーディオパワーアンプモジュールの出力端はスピーカーモジュールに出力電流(Iout)を伝送し、検出回路とスピーカーモジュールに出力電圧(Vout)を伝送し、比較回路はオーディオパワーアンプモジュールにフィードバック信号を送信する。コンピュータ装置は、出力電流と出力電圧を収集して、出力電流と出力電圧に基づいて、スピーカー数を決定する。
【0029】
ステップ102:スピーカー数に基づいて、システムチャンネルを決定する。
【0030】
本発明の実施例では、システムチャンネルは、2.0チャンネル、2.1チャンネル、4.0チャンネル、4.1チャンネル、5.1チャンネル、5.1.2チャンネル、7.1チャンネル、7.1.4チャンネルのうちの少なくとも1つを含む。
【0031】
ステップ103:スピーカー数とシステムチャンネルに基づいて、ターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定する。
【0032】
本発明の実施例では、
図3は本発明の実施例に係るパラメータマッチングモジュールの概略図であり、
図3に示すパラメータマッチングモジュールは、コンピュータ装置に搭載され、パラメータマッチングモジュールには、複数のサウンドエフェクトパラメータが予め記憶されている。コンピュータ装置は、スピーカー数とシステムチャンネルに基づいて、複数のサウンドエフェクトパラメータからターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定する。
【0033】
本発明の実施例では、チャンネルの決定方法が提供され、当該チャンネルの決定方法において、取得された出力電流と出力電圧に基づいてスピーカー数を決定し、スピーカー数に基づいて、システムチャンネルを決定し、スピーカー数とシステムチャンネルに基づいて、ターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定し、ハイレベル、ミドルレベル及びローレベルのコンピュータ装置がそれぞれ異なるサウンドエフェクトパラメータに対応するため、コンピュータ装置はスピーカー数を決定した後、スピーカー数に基づいてコンピュータ装置のサウンドエフェクトパラメータを決定することができ、コンピュータ装置のハイレベル、ミドルレベルまたはローレベルの配置が実現され、メーカーがスピーカーシステムを何度も開発する必要がなくなり、メーカーがスピーカーシステムを開発する設計コストを削減し、人的資源と研究開発資源を節約することができる。
【0034】
図4は本発明の実施例に係る他のチャンネル決定方法のフローチャートであり、
図4に示すように、この方法は下記のステップを含む。
【0035】
ステップ201:収集された出力電流と出力電圧に基づいて、少なくとも1つの負荷抵抗値を生成する。
【0036】
本発明の実施例では、
図2に示すように、メインチップの出力端は検出信号をオーディオパワーアンプモジュールに伝送する。オーディオパワーアンプモジュールの入力端はメインチップから伝送した検出信号を受信し、オーディオパワーアンプモジュールの出力端は、スピーカーモジュールと検出回路に出力電圧を伝送し、スピーカーモジュールに出力電流を伝送する。スピーカーモジュールの入力端はオーディオパワーアンプモジュールから伝送した出力電流を受け取り、スピーカーモジュールの出力端は出力電流を検出回路に伝送し、これにより、ループ内の検出回路は出力電流を自発的に認識できるようになる。検出回路はさらに検出された出力電流を比較回路に伝送する。比較回路には、複数の検出回路が含まれ、各検出回路はいずれも出力電流をチェックし、かついずれもスピーカーモジュール内のスピーカーに接続され、スピーカーモジュール内の各スピーカーのインピーダンス値を得る。
【0037】
ステップ202:少なくとも1つの負荷抵抗値に基づいて、スピーカー数を決定する。
【0038】
本発明の実施例では、コンピュータ装置は、少なくとも1つの負荷抵抗値と有効閾値範囲に基づいて、少なくとも1つの有効閾値範囲内にある負荷抵抗値の有効数を統計し、有効数をスピーカー数とする。
【0039】
図2に示すように、比較回路は、フィードバック信号をオーディオパワーアンプモジュールに送信し、フィードバック信号には少なくとも1つの負荷抵抗値が含まれ、オーディオパワーアンプモジュールは有効閾値範囲内にある少なくとも1つの負荷抵抗値を選別し、オーディオパワーアンプモジュールはメインチップに状態信号を送信し、状態信号には有効閾値範囲内にある少なくとも1つの負荷抵抗値が含まれ、メインチップは有効閾値範囲内にある負荷抵抗値の有効数を統計し、この有効数をスピーカー数とする。例えば、スピーカーの抵抗値は通常2Ω以上かつ32Ω以下であるため、負荷抵抗値が32Ωを超える場合、オーディオパワーアンプモジュールの出力端は開放であることを示し、負荷抵抗値が2Ω以上かつ32Ω以下である場合、スピーカーモジュールには少なくとも1つのスピーカーが含まれることを示し、負荷抵抗値が2Ω未満の場合、スピーカーモジュールが短絡状態にあることを示す。したがって、有効閾値範囲は、負荷抵抗値が2Ω以上かつ32Ω以下である範囲とすることができ、メインチップが受信した状態信号には2Ω以上かつ32Ω以下の負荷抵抗値が4つ含まれた場合、コンピュータ装置に4つのスピーカーが含まれていることを示す。
【0040】
ステップ203:スピーカー数及び取得された第1チャンネルに基づいて、システムチャンネルを決定する。
【0041】
本発明の実施例では、第1チャンネルは、予め設定されたスピーカーのチャンネルである。決定されたシステムチャンネルは、コンピュータ装置が使用可能なチャンネルである。第1チャンネルは、2.0チャンネル、2.1チャンネル、4.0チャンネル、4.1チャンネル、5.1チャンネル、5.1.2チャンネル、7.1チャンネル、7.1.4チャンネルのうちの少なくとも1つを含むことができる。
図3に示すように、コンピュータ装置には第1チャンネルが格納されており、コンピュータ装置は、スピーカー数に基づいて、第1チャンネルからシステムチャンネルを決定する。コンピュータ装置にはスピーカーが2つしかない場合、システムチャンネルは2.0チャンネルであり、コンピュータ装置には4つのスピーカーが含まれた場合、システムチャンネルは2.0チャンネルと4.0チャンネルであってもよい。
【0042】
ステップ204:スピーカー数とシステムチャンネルに基づいて、少なくとも1つのサウンドエフェクトパラメータを検索する。
【0043】
本発明の実施例では、ターゲットサウンドエフェクトパラメータは、音色イコライザーパラメータ、自動線形歪み補正パラメータ、低音強化パラメータ、ステレオ拡張パラメータ、ダイナミックレンジ制御パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0044】
コンピュータ装置には複数のサウンドエフェクトパラメータが格納されている。各サウンドエフェクトパラメータは、いずれも異なるスピーカー数とシステムチャンネルに基づいて調整され、当該スピーカー数とシステムチャンネルの下でスピーカーの最適な音質を再生することを確保することができる。コンピュータ装置にはデジタル信号処理(DigitalSignalProcessing、DSP)チップが含まれており、オペレーターは予めスピーカー数、システムチャンネルとターゲットサウンドエフェクトパラメータの対応関係をDSPチップに追加することができる。コンピュータ装置は、予め設定された数量のチャンネルとサウンドエフェクトパラメータの対応関係に基づいて、少なくとも1つのサウンドエフェクトパラメータを検索する。
図3に示すように、スピーカー数が4つで、システムチャンネルが2.0チャンネルと4.0チャンネルである場合、4つのスピーカーと2.0チャンネルに対応するサウンドエフェクトパラメータを検索し、4つのスピーカーと4.0チャンネルに対応するサウンドエフェクトパラメータを検索する。
【0045】
ステップ205:サウンドエフェクトパラメータの優先順位に基づいて、少なくとも1つのサウンドエフェクトパラメータからターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定する。
【0046】
本発明の実施例では、コンピュータ装置には、サウンドエフェクトパラメータの優先順位が予め記憶されることができる。サウンドエフェクトパラメータの優先順位は、出力された音質の良さによって決定されることができる。例えば、
図3に示すように、コンピュータ装置は、4つのスピーカーと2.0チャンネルに対応するサウンドエフェクトパラメータを検索し、4つのスピーカーと4.0チャンネルに対応するサウンドエフェクトパラメータを検索する。ただし、コンピュータ装置が4つのスピーカーと4.0チャンネルに対応するサウンドエフェクトパラメータに基づいて出力する音声の音質は、コンピュータ装置が4つのスピーカーと2.0チャンネルに対応するサウンドエフェクトパラメータに基づいて出力する音声の音質よりも高いため、4つのスピーカーと4.0チャンネルに対応するサウンドエフェクトパラメータの優先順位は4つのスピーカーと2.0チャンネルに対応するサウンドエフェクトパラメータの優先順位よりも高く、コンピュータ装置は、ターゲットサウンドエフェクトパラメータが4つのスピーカーと4.0チャンネルに対応するサウンドエフェクトパラメータであると決定する。
【0047】
コンピュータ装置は、決定されたターゲットサウンドエフェクトパラメータに基づいて音声を再生することで、コンピュータ装置が最適なサウンドエフェクトを出力し、最適なサウンドエフェクトの効果を達することができる。また、ユーザーの音質に対する要求が向上した場合、ユーザーはコンピュータ装置やコンピュータ装置のスピーカーシステムを交換せずに、音質に対する要求を満たすことができ、コンピュータ装置のスピーカー数を増やすことで、コンピュータ装置はより高品質なサウンドエフェクトパラメータを決定することができる。
【0048】
本発明は、チャンネルの決定方法を提供し、このチャンネルの決定方法においえ、取得された出力電流と出力電圧に基づいてスピーカー数を決定し、スピーカー数に基づいて、システムチャンネルを決定し、スピーカー数とシステムチャンネルに基づいて、ターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定し、これによって、異なるスピーカー数を設定することで、コンピュータ装置のハイレベル、ミドルレベル、ローレベルの配置を実現し、メーカーがスピーカーシステムを開発するための設計コストを削減し、音声再生の拡張可能性を増やし、製品の差別化を高めることができるとともに、コンピュータ装置の機種ごとにサウンドエフェクトパラメータを設定する必要もなく、人的資源と研究開発資源を節約し、その後のユーザーのスピーカーシステムのパーソナライズ・アップグレードの可能性と利便性を高め、コンピュータ装置やスピーカーシステムを交換せずに、ユーザーの音声品質に対するニーズを満たすことができる。
【0049】
図5は、本発明の実施例に係るチャンネル決定装置の概略構成図であり、
図5に示すように、この装置は、第1決定モジュール11と、第2決定モジュール12と、第3決定モジュール13と、を含む。
【0050】
第1決定モジュール11は、取得された出力電流と出力電圧に基づいてスピーカー数を決定するために使われ、第2決定モジュール12は、スピーカー数に基づいてシステムチャンネルを決定するために使われ、第3決定モジュール13は、スピーカー数とシステムチャンネルに基づいてターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定するために使われる。
【0051】
本発明の実施例では、第1決定モジュール11は、生成サブモジュール111と、決定サブモジュール112と、を含む。
【0052】
生成サブモジュール111は、収集された出力電流と出力電圧に基づいて、少なくとも1つの負荷抵抗値を生成するために使われ、決定サブモジュール112は、少なくとも1つの負荷抵抗値に基づいて、スピーカー数を決定するために使われる。
【0053】
本発明の実施例では、第2決定モジュール12は、具体的には、スピーカー数及び取得された第1チャンネルに基づいて、システムチャンネルを決定するために使われる。
【0054】
本発明の実施例では、ターゲットサウンドエフェクトパラメータは、音色イコライザーパラメータ、自動線形歪み補正パラメータ、低音強化パラメータ、ステレオ拡張パラメータ、ダイナミックレンジ制御パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0055】
本発明の実施例では、システムチャンネルは、2.0チャンネル、2.1チャンネル、4.0チャンネル、4.1チャンネル、5.1チャンネル、5.1.2チャンネル、7.1チャンネル、7.1.4チャンネルのうちの少なくとも一つを含む。
【0056】
本発明の実施例では、第3決定モジュール13は、具体的には、スピーカー数とシステムチャンネルに基づいて、少なくとも1つのサウンドエフェクトパラメータを検索し、かつ、サウンドエフェクトパラメータの優先順位に基づいて、少なくとも1つのサウンドエフェクトパラメータからターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定するために使われる。
【0057】
本発明の実施例では、チャンネルの決定装置が提供され、当該チャンネルの決定装置は、取得された出力電流と出力電圧に基づいてスピーカー数を決定し、スピーカー数に基づいて、システムチャンネルを決定し、スピーカー数とシステムチャンネルに基づいて、ターゲットサウンドエフェクトパラメータを決定し、これによって、異なるスピーカー数を設定することで、コンピュータ装置のハイレベル、ミドルレベル、ローレベルの配置を実現し、メーカーがスピーカーシステムを開発するための設計コストを削減し、音声再生の拡張可能性を増やし、製品の差別化を高めることができるとともに、コンピュータ装置の機種ごとにサウンドエフェクトパラメータを設定する必要もなく、人的資源と研究開発資源を節約し、その後のユーザーのスピーカーシステムのパーソナライズ・アップグレードの可能性と利便性を高め、コンピュータ装置やスピーカーシステムを交換せずに、ユーザーの音声品質に対するニーズを満たすことができる。
【0058】
本発明の実施例では、記憶媒体が提供され、当該記憶媒体は、記憶されたプログラムを含み、ここで、プログラムが実行される時に、記憶媒体が設けられた装置を上記のチャンネルの決定方法の実施例における各ステップを実行させるように制御し、具体的な説明は上記チャンネルの決定方法の実施例を参照できる。
【0059】
本発明の実施例では、コンピュータ装置が提供され、当該コンピュータ装置は、メモリと、プロセッサと、を含み、メモリはプログラム命令を含む情報を記憶するために使われ、プロセッサはプログラム命令の実行を制御するために使われ、プログラム命令がプロセッサによってローディングかつ実行される時に、上記のチャンネルの決定方法の実施例における各ステップを実現し、具体的な説明は前記チャンネルの決定方法の実施例を参照できる。
【0060】
図6は本発明の実施例に係るコンピュータ装置の概略図である。
図6に示すように、本実施例におけるコンピュータ装置30は、プロセッサ31と、メモリ32と、メモリ32に記憶されかつプロセッサ31で実行可能なコンピュータプログラム33と、を含み、このコンピュータプログラム33がプロセッサ31によって実行された時に、実施例におけるチャンネルに適用される決定方法を実現する。繰り返しを避けるために、ここで再度説明する必要がない。または、このコンピュータプログラムがプロセッサ31に実行された時に、実施例におけるチャンネルに適用される決定装置における各モデル/ユニットの機能を実現する。繰り返しを避けるために、ここで再度説明する必要がない。
【0061】
コンピュータ装置30は、プロセッサ31と、メモリ32と、を含むが、これらに限定されない。当業者であれば理解できるように、
図6は単にコンピュータ装置30の例であり、コンピュータ装置30を限定するものではなく、図示より多いまたは少ない部品、またはいくつかの部品の組み合わせ、または異なる部品を含んでもよく、例えば、コンピュータ装置30は入出力装置、ネットワークアクセス装置、バスなどを含んでもよい。
【0062】
前記プロセッサ31とは、中央処理装置(CentralProcessingUnit、CPU)であってもよいし、その他の汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DigitalSignalProcessor、DSP)、特定用途向け集積回路(ApplicationSpecificIntegratedCircuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-ProgrammableGateArray、FPGA)、またはその他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリなどであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、または、当該プロセッサは、いかなる汎用プロセッサなどであってもよい。
【0063】
メモリ32は、コンピュータ装置30の内部記憶ユニット、例えば、コンピュータ装置30のハードディスクまたはメモリであってもよい。メモリ32はさらに、コンピュータ装置30の外部記憶装置、例えばコンピュータ装置30に搭載されたプラグインハードディスク、スマートメディアカード(SmartMedia(登録商標)Card、SMC)、セキュアデジタル(SecureDigital、SD)カード、フラッシュカード(FlashCard)などであってもよい。さらに、メモリ32は、コンピュータ装置30の内部記憶装置と外部記憶装置の両方を含んでもよい。メモリ32は、コンピュータプログラムおよびコンピュータ装置30に必要なその他のプログラムおよびデータを記憶するために使われる。メモリ32はさらに、出力された、または出力されるデータを一時的に記憶するために使うこともできる。
【0064】
当業者ははっきり知っているように、説明の便宜と簡素化を図るために、前述のシステム、装置およびユニットの具体的な動作プロセスは、実施例における前記対応プロセスを参照すればよく、ここでは繰り返して説明する必要がない。
【0065】
理解できるように、本発明で提供するいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置および方法は、他の方式によって実現されてもよい。例えば、前述された装置実施例は単なる例示にすぎず、例えば、前記ユニットの区分は、単なる論理的機能の区分だけであり、実際に実現する時、他の区分方式であってもよく、例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは組み合わせてもよいし、他のシステムに統合してもよく、あるいは、いくつかの特徴は無視されてもよいし、実行しなくてもよい。また、表示されたり検討されたりした相互間の結合または直接結合または通信リンクは、いくつかのインターフェース、装置またはユニットを介した間接結合または通信リンクであってもよく、電気的な形式、機械的な形式または他の形式であってもよい。
【0066】
分離部品として説明された前記ユニットは、物理的に分離されてもよいし、物理的に分離されなくてもよく、ユニットとして表示された部品は、物理的なユニットであってもよいし、物理的なユニットでなくてもよく、1つの箇所に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに分布してもよい。本実施例の目的を達成するため、実際の必要に応じてユニットの一部または全部を選択して実現することができる。
【0067】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、各ユニットが単独で物理的に存在してよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。上記の統合されたユニットは、ハードウェアの形で実現されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアの機能ユニットの形で実現されてもよい。
【0068】
上記のようなソフトウェア機能ユニットの形で実現される集積ユニットは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。上記ソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に記憶され、本発明の各実施例で説明された前記方法の一部のステップを1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバまたはネットワーク装置などであってもよい)またはプロセッサ(Processor)に実行するための複数の命令を含む。前記記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(Read-OnlyMemory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(RandomAccessMemory、RAM)、ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0069】
上記は本発明のより好ましい実施例のみであり、本発明を限定する必要はなく、本発明の精神と原則の範囲内で、行ったいかなる修正、均等置換、改良などは、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【国際調査報告】