(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】携帯型美容機器
(51)【国際特許分類】
A61N 1/36 20060101AFI20241106BHJP
A61N 5/06 20060101ALI20241106BHJP
A61N 1/06 20060101ALN20241106BHJP
【FI】
A61N1/36
A61N5/06 Z
A61N1/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023553709
(86)(22)【出願日】2023-06-08
(85)【翻訳文提出日】2023-09-04
(86)【国際出願番号】 CN2023099238
(87)【国際公開番号】W WO2024066468
(87)【国際公開日】2024-04-04
(31)【優先権主張番号】202211361059.4
(32)【優先日】2022-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222919471.5
(32)【優先日】2022-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222919888.1
(32)【優先日】2022-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222907156.0
(32)【優先日】2022-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202211339271.0
(32)【優先日】2022-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222874921.3
(32)【優先日】2022-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222875041.8
(32)【優先日】2022-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222874212.5
(32)【優先日】2022-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202211217053.X
(32)【優先日】2022-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519302316
【氏名又は名称】深▲せん▼由莱智能電子有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shenzhen Ulike Smart Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 810, Building 1, Xunmei Technology Plaza, No. 8 Keyuan Road, Science and Technology Park Community, Yuehai Street, Nanshan District,Shenzhen, Guangdong 518000, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】ジンジン ヤン
【テーマコード(参考)】
4C053
4C082
【Fターム(参考)】
4C053DD03
4C053JJ12
4C053JJ13
4C053JJ21
4C053JJ33
4C053JJ36
4C082PA02
4C082PC09
4C082PE01
4C082PJ21
(57)【要約】
本出願は、処理される肌と接触する端部および側部を含むハウジングと、電極と、を備え、前記電極は、一部が前記ハウジングの前記端部に位置し、他部が前記ハウジングの前記側部に位置する第1電極と、ハウジングの前記端部または前記側部に設けられる第3電極とを含み、前記第3電極はC群電極を含み、前記C群電極における各電極は隣接する前記第1電極と電極対を形成して微弱電流を発生させることができる、携帯型美容機器を開示する。本出願では、ハウジングの端部と側部との接続領域に第1電極が設けられ、第1電極は、端部または側部の第3電極と協働して電極対を形成することができ、これにより、美容機器は、第1電極で局所的なある肌に放電することができ、第3電極で他の箇所の肌に放電することもでき、第1電極を設けることで、美容機器の電極数を増やし、美容機器の電流がカバーできる肌の範囲を広げ、美容機器の美容効果を向上させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理される肌と接触する端部および側部を含むハウジングと、
電極と、を備え、前記電極は、
一部が前記ハウジングの前記端部に位置し、他部が前記ハウジングの前記側部に位置する第1電極と、
前記ハウジングの前記端部または前記側部に設けられる第3電極とを含み、
前記第3電極はC群電極を含み、前記C群電極における各電極は隣接する前記第1電極と電極対を形成して微弱電流を発生させることができることを特徴とする、携帯型美容機器。
【請求項2】
前記電極は2つの前記第1電極を含み、前記第1電極は、前記ハウジングの縁部に沿って延びる円弧形の電極ストリップであり、2つの前記第1電極はそれぞれ、前記ハウジングの前記端部の対向する両側に位置することを特徴とする、請求項1に記載の携帯型美容機器。
【請求項3】
前記C群電極は2つの電極を含み、前記C群電極は、前記ハウジングの前記端部に設けられ、かつ2つの前記第1電極の間に位置し、各前記第1電極はそれぞれ、隣接する前記C群電極の電極と協働して電極対を形成することを特徴とする、請求項2に記載の携帯型美容機器。
【請求項4】
前記第3電極は、個別に作動して微弱電流またはRF電流を発生させるB群電極をさらに含み、前記B群電極の各電極は、前記第1電極の長さ方向に間隔をあけて配置されることを特徴とする、請求項3に記載の携帯型美容機器。
【請求項5】
前記第3電極は全体として三角形に分布し、前記C群電極の2つの電極はそれぞれ、前記B群電極の両側に位置することを特徴とする、請求項4に記載の携帯型美容機器。
【請求項6】
前記電極は、
前記ハウジングの前記端部に設けられる第2電極をさらに含み、各前記第2電極は協働して、肌に放電できる電極対を形成することを特徴とする、請求項1に記載の携帯型美容機器。
【請求項7】
前記ハウジングの外面には第1領域と第2領域を有し、前記第1領域の面積は前記第2領域の面積より大きく、前記第2電極は前記第1領域に設けられ、前記第3電極は第2領域に設けられることを特徴とする、請求項6に記載の携帯型美容機器。
【請求項8】
前記第1電極の延在方向に沿って、前記第2電極は前記第3電極の一端に位置することを特徴とする、請求項6に記載の携帯型美容機器。
【請求項9】
前記第2電極は、中心電極と多数の周辺電極を含み、前記多数の周辺電極は、前記中心電極の周囲に設けられることを特徴とする、請求項6に記載の携帯型美容機器。
【請求項10】
前記中心電極は円環状電極であり、前記周辺電極は円弧セグメント状の電極であり、各前記周辺電極は、前記中心電極を中心として所定円の円周に等間隔で分布していることを特徴とする、請求項9に記載の携帯型美容機器。
【請求項11】
前記ハウジング内に位置し、前記電極に接続された処理回路と、
前記ハウジング内に位置すると共に前記端部に隣接して設けられたアダプタプレートと、を含み、前記アダプタプレートは、前記第2電極、前記第3電極に対応する多数の接続端子を有し、前記端部は、前記第2電極、前記第3電極に対応する第1貫通孔を有し、前記第2電極、前記第3電極は、前記第1貫通孔を介して多数の接続端子に電気的に接続され、前記多数の接続端子は前記処理回路に接続されることを特徴とする、請求項6に記載の携帯型美容機器。
【請求項12】
導電性を有する多数の第1固定部材を含み、
前記アダプタプレートは、前記接続端子に対応する部位に第2貫通孔が設けられ、前記第2電極、前記第3電極は、前記アダプタプレートに面する側に第1固定部を有し、前記第1固定部材は、前記アダプタプレートの前記第2電極、前記第3電極に面する側の反対側から前記第2貫通孔を通って前記第1固定部に固定されることを特徴とする、請求項11に記載の携帯型美容機器。
【請求項13】
前記第2電極の全ての前記周辺電極は、接続ワイヤおよび/または接続リングおよび/または接続部材を介して接続されることを特徴とする、請求項9に記載の携帯型美容機器。
【請求項14】
固定部材であって、
前記ハウジングの前記端部と前記側部との接続領域において、取付スロットと、前記取付スロットの底部に設けられる貫通孔と、が設けられ、前記第1電極の前記ハウジング内に面する側に固定部を有し、前記ハウジング内から前記貫通孔を通って前記固定部に接続される固定部材と、
前記固定部または前記固定部材に嵌設され、かつ前記第1電極と前記スロットの底部との間に位置することにより、前記固定部と前記貫通孔の内壁との間の隙間、または前記固定部材と前記貫通孔の内壁との間の隙間を封止するシールリングと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の携帯型美容機器。
【請求項15】
前記アダプタプレートと前記端部との間に設けられた回路基板と、
前記回路基板の端部に面する側に設けられ、かつ前記回路基板を介して前記処理回路に接続された多数の光線療法ランプと、を含み、
ここで、前記端部は、前記光線療法ランプに対応する透明領域を有し、前記透明領域は、前記光線療法ランプが発光しないときには外部からの視線を遮断し、前記光線療法ランプが発光するときには光の少なくとも一部が透過できるように構成されることを特徴とする、請求項11に記載の携帯型美容機器。
【請求項16】
前記アダプタプレートと前記端部との間に設けられ、多数の位置決め孔または位置決めスロットを有し、かつ前記位置決め孔または位置決めスロットの周囲に遮光領域を有する取付ブラケットと、
前記取付ブラケットと前記アダプタプレートとの間に設けられる導光部材であって、多数の導光柱と、前記多数の導光柱の間に接続された接続ブラケットを含む導光部材と、を含み、
前記位置決め孔または位置決めスロット、前記導光柱、前記光線療法ランプは1対1で対応するように設けられることを特徴とする、請求項15に記載の携帯型美容機器。
【請求項17】
少なくとも2つの前記電極と処理回路を接続する導電部材を含むことを特徴とする、請求項1に記載の携帯型美容機器。
【請求項18】
前記処理回路を接続するストローブ回路をさらに含み、前記電極は第2電極を含み、
前記導電部材は、第1導電部材および第2導電部材を含み、前記ストローブ回路は、前記第1導電部材と前記第2導電部材との間に接続され、前記第2電極の少なくとも2つの電極は、前記第1導電部材に接続され、
前記第3電極の少なくとも2つの電極は、前記第2導電部材に接続され、前記処理回路は、前記ストローブ回路によって、前記第2電極と前記第3電極のいずれか、または前記第2電極と前記第3電極の両方を駆動することを特徴とする、請求項17に記載の携帯型美容機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施例は、電子機器の技術分野に関し、特に携帯型美容機器に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の進歩や時代の発展に伴い、肌ケアはますます注目されているようになり、その効果だけではなく、その体験もますます重要視されている。その中で、RF電流または微弱電流による携帯型美容機器を用いて肌をお手入れする肌ケア方式がある。
【0003】
市販されている美容機器では、平坦な部位で広い面積の肌しかお手入れできないことが多く、特定の面積が小さな縁部肌の局所的なお手入れを行うことができず、作動モードが単一である。
【発明の概要】
【0004】
従来技術の欠点に鑑み、本出願は、平坦な部位で広い面積の肌をお手入れすることができるとともに、面積が小さな縁部肌の局所的なお手入れもでき、携帯型美容機器の作動モードを豊かにする携帯型美容機器を提供する。
【0005】
上記の目的を実現するために、本出願は、以下のような技術的解決手段を採用する。
【0006】
携帯型美容機器であって、
処理される肌と接触する端部および側部を含むハウジングと、
電極と、を備え、前記電極は、
一部が前記ハウジングの前記端部に位置し、他部が前記ハウジングの前記側部に位置する第1電極と、
前記ハウジングの前記端部または前記側部に設けられる第3電極とを含み、
前記第3電極はC群電極を含み、前記C群電極における各電極は隣接する前記第1電極と電極対を形成して微弱電流を発生させることができる。
【0007】
一実施形態として、前記電極は2つの前記第1電極を含み、前記第1電極は、前記ハウジングの縁部に沿って延びる円弧形の電極ストリップであり、2つの前記第1電極はそれぞれ、前記ハウジングの前記端部の対向する両側に位置する。
【0008】
一実施形態として、前記C群電極は2つの電極を含み、前記C群電極は、前記ハウジングの前記端部に設けられ、かつ2つの前記第1電極の間に位置し、各前記第1電極はそれぞれ、隣接する前記C群電極の電極と協働して電極対を形成する。
【0009】
一実施形態として、前記第3電極は、個別に作動して微弱電流またはRF電流を発生させるB群電極をさらに含み、前記B群電極の各電極は、前記第1電極の長さ方向に間隔をあけて配置される。
【0010】
一実施形態として、前記第3電極は全体として三角形に分布し、前記C群電極の2つの電極はそれぞれ、前記B群電極の両側に位置する。
【0011】
一実施形態として、前記電極は、
前記ハウジングの前記端部に設けられる第2電極をさらに含み、各前記第2電極は協働して、肌に放電できる電極対を形成する。
【0012】
一実施形態として、前記ハウジングの外面には第1領域と第2領域を有し、前記第1領域の面積は前記第2領域の面積より大きく、前記第2電極は前記第1領域に設けられ、前記第3電極は第2領域に設けられる。
【0013】
一実施形態として、前記第1電極の延在方向に沿って、前記第2電極は前記第3電極の一端に位置する。
【0014】
一実施形態として、前記第2電極は、中心電極と多数の周辺電極を含み、前記多数の周辺電極は、前記中心電極の周囲に設けられる。
【0015】
一実施形態として、前記中心電極は円環状電極であり、前記周辺電極は円弧セグメント状の電極であり、各前記周辺電極は、前記中心電極を中心として所定円の円周に等間隔で分布している。
【0016】
一実施形態として、前記携帯型美容機器は、
前記ハウジング内に位置し、前記電極に接続された処理回路と、
前記ハウジング内に位置すると共に前記端部に隣接して設けられたアダプタプレートと、を含み、前記アダプタプレートは、前記第2電極、前記第3電極に対応する多数の接続端子を有し、前記端部は、前記第2電極、前記第3電極に対応する第1貫通孔を有し、前記第2電極、前記第3電極は、前記第1貫通孔を介して多数の接続端子に電気的に接続され、前記多数の接続端子は前記処理回路に接続される。
【0017】
一実施形態として、前記携帯型美容機器は、
導電性を有する多数の第1固定部材を含み、
前記アダプタプレートは、前記接続端子に対応する部位に第2貫通孔が設けられ、前記第2電極、前記第3電極は、前記アダプタプレートに面する側に第1固定部を有し、前記第1固定部材は、前記アダプタプレートの前記第2電極、前記第3電極に面する側の反対側から前記第2貫通孔を通って前記第1固定部に固定される。
【0018】
一実施形態として、前記第2電極の全ての前記周辺電極は、接続ワイヤおよび/または接続リングおよび/または接続部材を介して接続される。
【0019】
一実施形態として、前記携帯型美容機器は、
固定部材であって、
前記ハウジングの前記端部と前記側部との接続領域において、取付スロットと、前記取付スロットの底部に設けられる貫通孔と、が設けられ、前記第1電極の前記ハウジング内に面する側に固定部を有し、前記ハウジング内から前記貫通孔を通って前記固定部に接続される固定部材と、
前記固定部または前記固定部材に嵌設され、かつ前記第1電極と前記スロットの底部との間に位置することにより、前記固定部と前記貫通孔の内壁との間の隙間、または前記固定部材と前記貫通孔の内壁との間の隙間を封止するシールリングと、を含む。
【0020】
一実施形態として、前記携帯型美容機器は、
前記アダプタプレートと前記端部との間に設けられた回路基板と、
前記回路基板の端部に面する側に設けられ、かつ前記回路基板を介して前記処理回路に接続された多数の光線療法ランプと、を含み、
ここで、前記端部は、前記光線療法ランプに対応する透明領域を有し、前記透明領域は、前記光線療法ランプが発光しないときには外部からの視線を遮断し、前記光線療法ランプが発光するときには光の少なくとも一部が透過できるように構成される。
【0021】
一実施形態として、前記携帯型美容機器は、
前記アダプタプレートと前記端部との間に設けられ、多数の位置決め孔または位置決めスロットを有し、かつ前記位置決め孔または位置決めスロットの周囲に遮光領域を有する取付ブラケットと、
前記取付ブラケットと前記アダプタプレートとの間に設けられる導光部材であって、多数の導光柱と、前記多数の導光柱の間に接続された接続ブラケットを含む導光部材と、を含み、
前記位置決め孔または位置決めスロット、前記導光柱、前記光線療法ランプは1対1で対応するように設けられる。
【0022】
一実施形態として、前記携帯型美容機器は、
少なくとも2つの前記電極と処理回路を接続する導電部材を含む。
【0023】
一実施形態として、前記携帯型美容機器は、前記処理回路を接続するストローブ回路をさらに含み、前記電極は第2電極を含み、
前記導電部材は、第1導電部材および第2導電部材を含み、前記ストローブ回路は、前記第1導電部材と前記第2導電部材との間に接続され、前記第2電極の少なくとも2つの電極は、前記第1導電部材に接続され、
前記第3電極の少なくとも2つの電極は、前記第2導電部材に接続され、前記処理回路は、前記ストローブ回路によって、前記第2電極と前記第3電極のいずれか、または前記第2電極と前記第3電極の両方を駆動する。
【0024】
本出願では、ハウジングの端部と側部との接続領域に第1電極が設けられ、第1電極は、端部または側部の第3電極と協働して電極対を形成することができ、これにより、美容機器は、第1電極で局所的なある肌に放電することができ、第3電極で他の箇所の肌に放電することもでき、また、第1電極を設けることで、美容機器の電極数を増やし、美容機器の電流がカバーできる肌の範囲を広げ、美容機器の美容効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の構造を示す模式図である。
【
図2】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器を示す側断面図である。
【
図3】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の第1電極の組み立て方式を示す模式図である。
【
図4】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の中央フレームの構造を示す模式図である。
【
図5】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器のフロントハウジング内部の構造を示す模式図である。
【
図6】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の電極分布を示す模式図である。
【
図7】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の内部構造を示す模式図である。
【
図8】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の電極の1つの構造を示す分解概略図である。
【
図9】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の電極の別の構造を示す分解概略図である。
【
図10】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器における導電部材と回路の接続を示す模式図である。
【
図11】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の空間の一部の内部構造を示す模式図である。
【
図12】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の回路構造を示す模式図である。
【
図13】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の電極接続方式を示す模式図である。
【
図14】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の第1取付板が第1サイドハウジングに向かう構造を示す模式図である。
【
図15】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の第1取付板が第2サイドハウジングに向かう構造を示す模式図である。
【
図16】本出願の一実施例に係る第1サイドハウジングの内面の構造を示す模式図である。
【
図17】本出願の一実施例に係る第2サイドハウジングの内面の構造を示す模式図である。
【
図18】本出願の一実施例に係るフロントハウジングの表面の構造を示す模式図である。
【
図19】本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の構造を示す斜視図である。
【0026】
本出願の目的の実現、機能的特徴および利点については、実施例と合わせ、図面を参照しながらさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本出願では、「配置」、「設けられ」、「接続」という用語は、広義的に理解されるべきである。例えば、固定接続、取り外し可能な接続、または一体型構成であってよく、機械的接続、または電気的接続であってよく、直接接続、または中間媒体を介した間接接続、或いは2つの装置、要素や構成要素間の内部連通であってよい。当業者であれば、実際の状況に応じて本出願における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0028】
「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」や「円周方向」等の用語によって指示された方位または位置関係は、図面に示された方位または位置関係に基づくものであり、本出願の説明を容易にし、説明を簡略化するためのものに過ぎず、言及された装置または部材が特定の方位を有し、特定の方位で構成および操作しなければならないことを指示や示唆するものではないので、本出願を限定するものと解釈されるべきではない。
【0029】
なお、「第1」、「第2」という用語は、目的を説明するためのものに過ぎず、相対的な重要度を指示や示唆するもの、あるいは指示される技術的特徴の数を暗示的に表示するものとして理解すべきではない。従って、「第1」、「第2」で限定される特徴は、少なくとも1つの当該特徴を明示的または暗示的に含む可能性がある。本出願の説明において、特に限定されていない限り、「複数」は少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどを意味する。
【0030】
さらに、上記の用語の一部は、方位または位置関係の他に、他の意味を表すために使用されることも可能である。例えば、「上」という用語は、場合によって依存関係または接続関係を表すために使用されてもよい。当業者であれば、特定の状況に応じて、本出願におけるこれらの用語の具体的な意味を理解することができる。
【0031】
本出願の目的、技術的解決手段および利点をより明確に理解するために、以下は、図面および実施例と合わせて、本出願をさらに詳細に説明する。ここで説明する具体的な実施例は、本出願を解釈するためのものに過ぎず、本出願を限定するものではないと理解されるべきである。
【0032】
使用者は美容機器を使用して肌ケアを行う際、電極が放電して肌に刺激を与えるには、美容機器の電極を肌の接触面にしっかりフィットする必要がある。肌への電流による美容効果を高めるために、通常、電極は美容機器の端部に設けられるが、美容機器で小面積の局所的な対象領域の肌ケアを行う必要がある場合、肌に接触して放電する電極の数及び接触面積を制御することが困難であり、その結果、電極がその対象領域の周囲にある無関係な肌にも作用してしまう。さらに、鼻翼などの縁部にあるいくつかの生体部位は、美容機器の電極が当てにくいため、美容機器の電流が刺激を与えることができない場合がある。そこで、本出願は、美容機器の電流がカバーする生体部位の面積を拡大することができる以下の実施例を提出する。
【0033】
図1は、本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の構造を示す模式図であり、
図2は、本出願の一実施例に係る携帯型美容機器を示す側断面図である。
【0034】
図1および
図2に示すように、この携帯型美容機器は、ハウジング10、電極500および処理回路L1を含み、ハウジング10は、処理される肌に接触するための端部および側部を有し、電極500は、ハウジング10の端部および側部の領域に設けられ、電流を放出して肌に刺激を与え、肌を改善するために使用され、処理回路L1は、ハウジング10内に位置し、電極500に接続されて、電極500の放電を駆動する。
【0035】
電極500は、第1電極510、第2電極520および第3電極530を含み、第1電極510は、ハウジング10の端部と側部の接続領域に設けられ、第2電極520は、ハウジング10の端部に設けられ、第3電極530は、ハウジング10の端部または側部に設けられる。第3電極530は、RF電流または微弱電流を発生させることができるものであり、第1電極510と協働して第1電極対を形成し、電流を発生させて肌に刺激を与えることにより、肌を改善する。さらに、第2電極520の数は少なくとも2つであり、各第2電極520は協働して第2電極対を形成する。第1電極対と第2電極対は、それぞれ独立して肌に放電し、または同時に肌に放電することができる。使用者は、美容機器のモードを調整することで、放電する電極対の数を制御し、美容機器の美容強度を制御することができる。
【0036】
第1電極510と第2電極520は電流を放出して肌に作用するものであるため、美容機器の電流がカバーできる生体部位の範囲が拡大される。例えば、使用者は美容機器の側部を持ち、その端部を肌に接触させると、肌に当てている第2電極520と第1電極510を放電させることができ、使用者は、鼻翼及びその周辺の生体部位に刺激を与えたい場合、第1電極510を鼻翼に当てるように美容機器を傾ければよい。また例えば、使用者は、美容機器で小面積の局所的なある肌だけをお手入れしたい場合、美容機器を傾けて、局部的な肌に刺激を与えるように第1電極510を肌に当てればよい。
【0037】
一実施例では、端部と側部は120度未満の角度を有し、端部と側部の接続領域は、端部と側部との間の屈曲領域である。例示的に、第1電極510の数は2つであり、2つの第1電極510はそれぞれ、端部の対向する両側に位置し、各第1電極510はいずれもこの屈曲領域の屈曲線に沿って延び、すなわち第1電極510は端部の縁部に沿って延び、各第1電極510の一部は端部に位置し、一部は屈曲線に位置し、他部は側部に位置する。もちろん、屈曲線を無視すれば、各第1電極510の一部が端部に位置し、他部が側部に位置することも想定できる。例えば、美容機器の端部と側部とのなす角度は110度、70度であり得る。本実施例では、端部と側部とのなす角度は120度未満であるため、鼻翼のようなコーナーを有する部位の肌の美容を美容機器で行う場合、その部位の肌によりよくフィットし、引き締め効果を得ることができる。
【0038】
もちろん、他の実施例では、第1電極510はドット電極であってもよく、必ずしも屈曲領域の屈曲線に沿って延びるものではない。
【0039】
美容機器の使用中、電極500は微弱電流を発生させることができ、その微弱電流は肌に作用して刺激を与え、肌への引き締め効果やアンチエイジング効果をもたらす。ここで、第1電極510は、ハウジング10の端部と側部の接続領域に位置する2つの円弧形の電極ストリップを有し、第1電極510が円弧形の電極ストリップであるため、この設計により、電極ストリップはフェイスライン、特に法令線の窪みにより密接にフィットすることができ、それによって、肌への引き締め効果がより優れている。
【0040】
この実施例では、電極500を制御して微弱電流を発生させることにより、肌に刺激を与えて、例えば、肌の急速なリフトアップ、強力なアンチエイジング、引き締まって弾力のある肌、3分間でのVフェイスライン形成、法令線の減少、目の周りの引き締め、皮膚バリアの強化、若返り、透明感等の少なくとも1つの肌への改善効果を得ることができる。
【0041】
図3は、本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の第1電極の組み立て方式を示す模式図である。
【0042】
図3を参照すると、この携帯型美容機器は固定部材512を含む。ここで、ハウジング10はこの接続領域に貫通孔が設けられ、第1電極510は、ハウジング10内に面する側に固定部511を備え、固定部材512をハウジング10内からハウジング10の貫通孔に通して、第1電極510の固定部511に接続することにより、第1電極510をハウジング10に固定することができる。
【0043】
第1電極510を固定する方式として、ハウジング10上の第1電極510に対応する取付位置を見つけ、ハウジング10上に予約された貫通孔に第1電極510の固定部511を通し、さらにハウジング10内から貫通孔を通った固定部511を見つけ、固定部材512を固定部511に取り付けることにより、第1電極510をハウジング10に固定することができる。本実施例では、固定部材512を設け、固定部材512をハウジング10から貫通孔に通して第1電極510の固定部511に固定することにより、第1電極510をハウジング10に固定し、それによって、第1電極510は、外力によってずれたり緩んだりすることなく、所定領域にしっかりと固定することができる。
【0044】
任意選択的に、シールリング1900を固定部511または固定部材512に嵌設することにより、固定部511と貫通孔の内壁との間の隙間、または固定部材512と貫通孔の内壁との間の隙間を封止する。
【0045】
固定部511または固定部材512と貫通孔との接触は剛性の接触である場合があるため、その変形量は、加工誤差等による固定部511または固定部材512と貫通孔との間の隙間を塞ぐのに十分ではない可能性がある。本実施例では、シールリング1900を固定部511または固定部材512に嵌設することで、液体の浸入に対する美容機器のシール性能を高めることができる。例えば、シールリング1900は、化粧水や美容ジェル等が、固定部511と貫通孔の内壁との間の隙間、または固定部材512と貫通孔の内壁との間の隙間からハウジング10に浸入することを防止することができる。
【0046】
任意選択的に、ハウジング10は、この接続領域に取付スロットが設けられ、取付スロットの形状は第1電極510に適合し、取付スロットの深さは第1電極510の高さに適合し、第1電極510は取付スロット内に埋め込まれ、貫通孔は取付スロットの底部に設けられ、シールリング1900は第1電極510とスロットの底部との間に位置する。
【0047】
第1電極510とスロットの底部との接触は剛性の接触である場合があるため、その変形量は、加工誤差等による第1電極510とスロットの底部との間の隙間を塞ぐのに十分ではない可能性があり、また、美容機器は何らかの液体(例えば、化粧水やスキンケアジェル)と一緒に使用することがあるため、第1電極510が肌に直接接触する際に、その液体は、第1電極510とスロットの底部との間の隙間から美容機器の内部に浸入し、美容機器の性能に影響を与える可能性がある。このように、シールリング1900を第1電極510とスロットの底部との間に設けることで、美容機器の肌と接触する領域における、液体の浸入に対するシール性能を高めることができる。例えば、シールリング1900は、化粧水や美容ジェル等が、固定部511と貫通孔の内壁との間の隙間、または固定部材512と貫通孔の内壁との間の隙間からハウジング10に浸入することを防止することができる。
【0048】
さらに、シールリング1900は、液体の浸入を防止できるだけでなく、第1電極510をハウジング10とより良好に組み付けることもでき、それによって、第1電極510が使用中に移動しないようになり、美容機器の快適性を向上させ、使用者の使用を容易にする。
【0049】
図4は、本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の中央フレームの構造を示す模式図である。
【0050】
図1および
図4を参照すると、一実施例では、携帯型美容機器は中央フレーム100を含み、中央フレーム100は、第1方向に延びる第1取付板110と、第2方向に延びる第2取付板120とを有し、第1取付板110は、互いに離反して設けられた第1側辺111と、第2側辺112と、第1側辺111と第2側辺112との間に接続された第3側辺113(第2取付板120によって遮蔽される)とを有し、第2取付板120は、互いに離反して設けられた第1表面121と第2表面122とを有し、第2取付板120は、第2表面122によって第1取付板110の第3側面113に接続される。
【0051】
本出願は、中央フレームによって美容機器の基本フレームを形成し、構造が簡単で合理的である。使用者はこの美容機器を使用して肌の美容を行う際に、手の動きが小さくてもよく、人間工学生物力学に適応し、簡単で楽に使用でき、使用の快適性が向上する。また、本出願は、中央フレームによって電極およびサイドハウジングを取り付けるための構造と、部品を収容するための収容空間とを形成し、構造が簡単で合理的である。
【0052】
図1、
図2および
図4を参照すると、ハウジング10は、フロントハウジングアセンブリ40、第1サイドハウジング200および第2サイドハウジング300を含む。フロントハウジングアセンブリ40はフロントハウジング400を含み、電極500はフロントハウジング400上に設けられ、その一部がフロントハウジング400内に設けられ、かつ少なくとも一部がフロントハウジング400の外部に露出する。第1サイドハウジング200および第2サイドハウジング300は、それぞれ第1取付板110の離反する両側に設けられ、かつそれぞれ第1取付板110および第2取付板120と、第1取付板110で仕切られた第1収容空間1500および第2収容空間1600として囲まれる。処理回路L1は、第2収容空間1600に設けられる。
【0053】
フロントハウジング400は、第2取付板120の第2表面122に正対して設けられ、かつ第2取付板120と第3収容空間1700として囲まれ、フロントハウジング400は上述の端部および側部を含む。
【0054】
本出願では、ハウジング10をフロントハウジング400、第1サイドハウジング200および第2サイドハウジング300に分割し、フロントハウジング400、第1サイドハウジング200および第2サイドハウジング300は、中央フレーム100とそれぞれ第3収容空間1700、第1収容空間1500および第2収容空間1600を形成し、各収容空間において対応する部品が設置されることで、美容機器内の多数の部品の区画が実現され、構造が合理的かつコンパクトであり、取付が容易である。
【0055】
このようにして、携帯型美容機器には3つの収容空間を有し、第1取付板110、第1サイドハウジング200と第2取付板120は第1収容空間1500として囲まれ、第1取付板110、第2サイドハウジング300と第2取付板120は第2収容空間1600として囲まれ、フロントハウジング400と第2取付板120は第3収容空間1700として囲まれ、第1電極510は、フロントハウジング400の端部と側部の接続領域に位置し、処理回路L1、エネルギー蓄積回路や充電アセンブリなどは第1収容空間1500、第2収容空間1600または第3収容空間1700内に配置される。
【0056】
本実施例では、中央フレーム100を介して第1サイドハウジング200と第2サイドハウジング300を一体に組み合わせることにより、美容機器の組立が容易になり、第1サイドハウジング200と第2サイドハウジング300とはほぼ同じ形状を有するため、美容機器のハウジングが規則的な形状となり、使用者がよりよく把持することができる。
【0057】
図5は、本出願の一実施例に係る携帯型美容機器のフロントハウジング内部の構造を示す模式図である。
【0058】
図2および
図5を参照すると、本実施例では、固定ポスト513は、フロントハウジング400の接続領域の内面において第3収容空間1700に向かって延出され、この固定ポスト513は、フロントハウジング400の端部に対して斜め方向に延出され、貫通孔は、固定ポスト513を軸方向に貫通し、固定部材512は貫通孔内に挿設される。固定部材は例えばネジであってもよい。固定部材512と固定ポスト513との嵌合により、電極500をフロントハウジングにロックすることができるので、電極500は、外力によってずれたり緩んだりすることなく、所定領域にしっかりと固定することができる。
【0059】
任意選択的に、処理回路L1は回路基板3110を含み、回路基板3110の固定ポスト513に対応する位置に逃げスロット3113が形成されることで、固定ポスト513は、逃げスロット3113を通過させて回路基板3110と一体に固定され、フロントハウジング400を、外力によってずれたり緩んだりすることなく、回路基板3110に固定する。
【0060】
任意選択的に、本出願の別の実施例では、この携帯型美容機器は弾性ピンアセンブリを含み、ハウジング10は接続領域に貫通孔が設けられ、貫通孔のハウジング10内に隣接する一端の孔径は、貫通孔のハウジング10外に隣接する一端の孔径よりも大きく、第1電極510は、貫通孔の形状に適合した形状を有し、ハウジング10内から貫通孔への挿入によって制限され、弾性ピンアセンブリは、第1電極510と処理回路L1との間に設けられて、第1電極510と処理回路L1を電気的に接続する。
【0061】
このようにして、フロントハウジング400と回路基板3110は弾性ピンアセンブリによって一体に固定することができ、第1電極510と処理回路L1は弾性ピンアセンブリによって電気的に接続される。
【0062】
本実施例では、第1電極510は差し込み可能なものである。任意選択的に、使用者は、第1電極510を引き抜き、美容機器の端部を洗浄布/紙で覆い、第1電極510を凹部に挿し戻すことができ、このように、洗浄布/紙を美容機器の端部に固定することができ、使用者はこの携帯型美容機器を顔の洗浄に使用することができる。
【0063】
任意選択的に、本出願のさらに別の実施例では、この携帯型美容機器は磁石を含み、ハウジング10は接続領域に凹部が設けられ、第1電極510は凹部に埋め込まれ、磁石は、第1電極510またはハウジング10内に位置することにより、第1電極510を凹部に吸着させる。第1電極510とハウジング10は、磁力によって接続・固定される。
【0064】
磁石を第1電極510またはハウジング10内に配置することで、携帯型美容機器に洗浄機能を追加することができる。第1電極510とフロントハウジング400の間に洗浄布/紙を挟むことにより、使用者は携帯型美容機器を使用して肌を洗浄することができる。また、例えば、第1電極510とフロントハウジング400の間に特定の効果を有する布/紙を挟むことも可能である。特定の効果を有する布/紙はフェイスマスクであってもよく、フェイスマスクを第1電極510とフロントハウジング400の間に挟むことで、肌深部のフェイスマスク内の水分への吸収を促進し、保湿・美白効果を得ることができる。
【0065】
任意選択的に、本出願の別の実施例では、第1電極510は、ハウジング10の端部を取り囲むリング電極を含む。ハウジング10の端部を取り囲むリング電極の設置により、使用者は使用中に、美容機器の角度を意図的に調整することなく、美容機器の第1電極510を肌に接触させることができ、これにより、使用中に、使用者の手の動きがより小さくてもよく、人間工学生物力学に適応し、簡単で楽に使用でき、使用の快適性が向上する。また、手の動きが少なくなることで、携帯型美容機器の揺れも少なくなり、美容時の肌部位の感触が良くなり、ユーザ体験が向上する。
【0066】
図6は、本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の電極分布を示す模式図であり、
図10は、本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の内部構造を示す模式図である。
【0067】
図6および
図10を参照すると、一実施例では、この携帯型美容機器は、ハウジング10、第2電極520、第3電極530および処理回路L1を含み、ハウジング10は、処理される肌に接触するための端部と側部を有し、端部の外面には、第1領域010と第2領域020を有し、第1領域010の面積は、第2領域020の面積よりも大きく、第2電極520は第1領域010に設けられ、第3電極530は第2領域020に設けられ、処理回路L1は、ハウジング10内に位置し、第2電極520と第3電極530を接続する。
【0068】
例示的に、第1電極510は第1方向に延び、第2電極520、第3電極530は第1方向に順に配置される。
【0069】
ここで、第2電極520は、中心電極520aと、多数の周辺電極520bを含み、前記多数の周辺電極520bは、中心電極520aの周囲に設けられる。中心電極520aは円環状電極であり、周辺電極520bは円弧セグメント状の電極であり、各周辺電極520bは、中心電極520aを中心として所定円の円周に等間隔で分布している。
【0070】
周辺電極520bの大きさは電極間の相互作用に影響するので、異なる大きさの周辺電極520bによって、異なる程度の刺激が得られる。例えば、周辺電極520bの直径が比較的小さい場合、周辺電極520bと肌との接触部分が小さすぎて、使用者は電気刺激を感じにくい。周辺電極520bの直径が比較的大きい場合、構造もそれに伴って大きくなり、周辺電極520b間の距離も確保しにくくなり、局所に刺激を与える効果も低下する。このため、周辺電極520bの大きさは実際の状況に応じて合理的に設定する必要があり、このように、周辺電極520bの出力が小さくても使用者に実感させやすく、美容効果が向上する。また、周辺電極520bの出力を抑制しても、使用者は強い刺激を得ることもできるため、省電力効果も得られる。
【0071】
例示的に、いくつかの実施例では、中心電極520aの直径は8mmから12mmであってよく、周辺電極520bの直径は2mmから6mmであってよい。
【0072】
本出願の周辺電極520bは円弧セグメント状のものであり、従来の平板電極と比較して、肌との接触面積がより大きく、電流が人間の肌により浸透しやすく、円弧状に流れる電流が肌の内部に達しやすいため、周辺電極520bの電流が直接肌の内部に流れ得る。つまり、本出願で採用される円弧セグメント状の周辺電極520bは、電流を肌の内部に効果的に印加することができる。
【0073】
いくつかの実施例では、周辺電極520bの数は、4個、5個、6個または8個であってもよい。任意選択的に、本出願の周辺電極520bの数は5個である。
【0074】
いくつかの実施例では、第3電極530は、B群電極530aおよびC群電極530bを含んでもよく、ここで、第3電極530におけるB群電極530aは、上述の第2電極520と同様に、RF電流と微弱電流を発生させることができる。例示的に、第3電極530は全体として三角形に分布し、
図6に示すように、B群電極530aの各電極は、第1電極510の長さ方向に間隔をあけて配置され、C群電極530bの各電極は、それぞれB群電極530aの両側に設けられ、B群電極530aの両側のC群電極530bはそれぞれ弧形の第1電極510に近接し、C群電極530bの2つの電極、B群電極530aの1つの電極は、B群電極530aの別の電極を取り囲む。
【0075】
いくつかの実施例では、この携帯型美容機器には、
図6に示す第1電極510が設けられてもよい。ここで、第1電極510は、円弧形の電極ストリップであり、凹んだ面部領域、特に法令線の窪みにより密接にフィットすることができるため、肌への引き締め効果がより優れている。
【0076】
一実施例では、この第1電極510は、第3電極530および/または第2電極520で仕切られる。
図1に示すように、第1取付板110に垂直な方向に沿って、2つの第1電極510はそれぞれハウジング10の両側縁部に位置し、第2電極520、第3電極530は、2つの第1電極510の間に位置すると共に、第1電極510の延在方向に延び、第2電極520は第3電極530の一端に位置する。
【0077】
例示的に、C群電極530bは、第1電極510の円弧形の電極ストリップと協働することができ、ここで、C群電極530bは、全てまたはそのうちの1つが正電極であってよく、円弧形の電極ストリップは、全てまたはそのうちの1つが負電極であってよい。つまり、C群電極530bのそれぞれは、微弱電流を発生させるために、隣接する円弧形の電極ストリップと新たな電極対を形成することができる。
【0078】
例えば、第2電極520は大きな範囲を占め、面部のようなの大きくて平坦な領域に作用し、美容機器の作業効率を向上させることができ、第2電極520は、RF電流と微弱電流を発生させることにより、面部筋肉に柔らかい電波を送り、その活力を刺激してコラーゲンの再生を促進したり、筋肉に刺激を与えて肌を引き締めたりすることができ、それに対し、第3電極530は小さな範囲を占め、全体として三角形に分布し、細かい作業により適しており、例えば、第3電極530におけるB群電極530aは単独で作動し、発生した微弱電流またはRF電流が目の周りなどの領域に作用することができ、第1電極510を円弧形の電極ストリップとして設計することにより、当該電極ストリップを凹んだ面部領域、特に法令線の窪みにより密接にフィットすることができる。また、第1電極510は、第3電極530におけるC群電極530bと組み合わせて微弱電流を発生させ、低周波電流を発生させて肌の深部まで浸透させ、凹んだ面部領域の筋肉(特に顎部の筋肉)の動きを刺激し、筋肉を収縮させることができるため、第1電極510とC群電極530bとの組み合わせにより、高い凹んだ面部領域の肌への引き締め効果が得られる。
【0079】
上記の実施例と組み合わせて、美容機器には、同時に複数の電極群が設けられてもよく、異なる電極群は、別々に独立して作動しても、一緒に作動してもよく、また、複数の電極群の間は、電極に微弱電流またはRF電流を発生させ、肌上に作用して刺激を与え、肌への引き締め効果及びアンチエイジング効果をもたらすように、様々な組み合わせ形態を有してもよい。
【0080】
本実施例では、別々に独立して作動しても、一緒に作動してもよい複数の電極群を設けることにより、肌の部位によって異なるお手入れ方式を採用し、電極群の組み合わせによって、対応する作動モードおよび出力するエネルギーも異なり、電極を制御して微弱電流やRF電流を発生させて皮膚に刺激を与えることにより、使用者は自分の状況に応じて、RF美容または微弱電流美容を選択して、肌を改善し、例えば、肌の急速なリフトアップ、強力なアンチエイジング、引き締まって弾力のある肌、3分間でのVフェイスライン形成、法令線の減少等の少なくともいずれかの美容効果を得ることができる。また、複数の電極群が協動するとき、美容機器の作業効率を高め、使用者の時間を節約することができる。
【0081】
図7は、本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の内部構造を示す模式図であり、
図8は、本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の電極の1つの構造を示す分解概略図であり、
図9は、本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の電極の別の構造を示す分解概略図である。
【0082】
図1、2、4および
図6~9を参照すると、一実施例では、この携帯型美容機器はアダプタプレートL0を含み、アダプタプレートL0は、ハウジング10内に位置すると共に、端部に隣接して設けられ、アダプタプレートL0は、第2電極520、第3電極530に対応する多数の接続端子を有し、端部は、第2電極520、第3電極530に対応する第1貫通孔101を有し、第2電極520、第3電極530は、第1貫通孔101を介して多数の接続端子に電気的に接続され、多数の接続端子は処理回路L1に接続される。
【0083】
このようにして、第1貫通孔101はハウジング10の端部に位置し、第2電極520、第3電極530は、第1貫通孔101を介してハウジング10の端部に固定され、アダプタプレートL0上の多数の接続端子を介して処理回路L1に接続される。
【0084】
例示的に、多数の第1固定部材201は導電性を有し、アダプタプレートL0は、接続端子に対応する部位に第2貫通孔102が設けられ、第2電極520、第3電極530は、アダプタプレートL0に面する側に第1固定部301を有し、第1固定部材201は、アダプタプレートL0の第2電極520および第3電極530に面する側の反対側から第2貫通孔102を通って第1固定部301に固定され、さらに第2電極520、第3電極530をアダプタプレートL0に電気的に接続する。
【0085】
第2貫通孔102はアダプタプレートL0に位置し、第1固定部材201は、アダプタプレートL0の第2電極520および第3電極530に面する側の反対側から第2貫通孔102を通り、第2電極520および第3電極530のアダプタプレートL0に面する側の第1固定部301は第1固定部材201に接続され、これにより、第2電極520、第3電極530はアダプタプレートL0に固定され、さらに第2電極520、第3電極530はアダプタプレートL0に電気的に接続される。
【0086】
任意選択的に、本出願の別の実施例では、第2電極520のうちの少なくとも2つの電極は、接続ワイヤを介して電気的に接続され、その後、接続ワイヤはアダプタプレートL0に接続され、これにより、処理回路L1では電極とアダプタプレートL0の接続操作が減少され、加工難易度が低減される。例えば、第2電極520の全ての周辺電極520bは、接続ワイヤおよび/または接続リングおよび/または接続部材によって接続されてから、アダプタプレートL0上の1つの接続端子に接続される。
【0087】
任意選択的に、本出願の別の実施例では、第3電極530のうちの少なくとも2つの電極は、接続ワイヤを介して電気的に接続され、かつ接続ワイヤは処理回路L1に接続される。
【0088】
本出願の別の実施例では、この携帯型美容機器は、多数のシールリング(図示せず)を含む。ここで、第1貫通孔101は段付き孔であり、第2電極520の各電極は段付き孔に合わせた形状を有し、かつ端部の外側から段付き孔に挿入されて段付き孔に当接され、シールリングは、第2電極520と第1貫通孔101との間の隙間を封止するように第2電極520に嵌設される。
【0089】
いくつかの実施例では、シールリングの形状は、第1貫通孔101の形状に応じて具体的に設定することができ、例えば、第1貫通孔101が環状である場合、シールリングはそれに対応してO型に設定することができる。
【0090】
いくつかの実施例では、シールリングはゴム製であってもよく、ゴムは水を吸収せず、水を透過させないため、ゴム製のシールリングを採用すれば、第2電極520と第1貫通孔101との間の嵌合面に存在する小さな気体または液体の流路を塞ぎ、第2電極520と第1貫通孔101との間の隙間からハウジング10に水が浸入し、さらに回路基板などのアセンブリを損傷し、美容機器が正常に作動しなくなることを防止することができる。
【0091】
同様に、第3電極530には、第3電極530と第1貫通孔101との間の隙間からハウジングに水が浸入するのを防止するために、シールリングが設けられてもよい。
【0092】
ここで、第3電極530に嵌設されたシールリングの材料としては、UV防水ゴムを選択することができる。UV防水ゴムは、硬化速度が速く、接着強度が高く、シール性が良好で、耐水性、耐熱性、耐寒性に優れ、安全で無毒であるため、水やジェルなどの不純物が第3電極530と第1貫通孔101との間の隙間からハウジングに入り込むのを効果的に防止することができ、それにより、第3電極530は良好な防水性能を有する。さらに、第3電極530に嵌設されたシールリングは、第3電極530の固定を補助し、第3電極530と端部との接続の安定性を高めることができるものでもある。
【0093】
理解されるように、シールリングは、他の材料を使用してもよく、その具体的な形状および材質について本願では厳格に限定されない。
【0094】
図2、6および
図7を参照すると、一実施例では、この携帯型美容機器は、回路基板3110、多数の光線療法ランプ2500を含み、回路基板3110は、アダプタプレートL0と端部の間に設けられ、多数の光線療法ランプ2500は、回路基板3110の端部に面する側に設けられ、かつ回路基板3110を介して処理回路L1に接続される。
【0095】
ここで、ハウジング10の端部は、光線療法ランプ2500に対応する透明領域を有し、処理回路L1は、電極へのRF出力および光線療法ランプ2500への駆動信号を提供し、端部の透明領域は、光線療法ランプ2500が発光していないときには外部からの視覚を遮断し、光線療法ランプ2500が発光しているときには少なくとも一部の光が透過できるように構成され、よって、一定の程度で眩しすぎる光を避け、光を弱め、使用者が見られる光をより柔らかくすることができる。
【0096】
本実施例の光線療法ランプ2500は、端部の透明領域によって光を放出することができ、処理回路L1は光線療法ランプ2500へ駆動信号を提供し、光線療法ランプ2500は異なる種類の光を放出することができ、光により果たす役割も異なる。光は、肌における血液循環を加速し、新陳代謝を促進し、細胞活性を高め、組織の修復を助けることができるだけでなく、皮脂分泌を抑制し、肌の炎症を抑え、角質層を整えることもできる。
【0097】
一実施例では、
図4に示すように、第1取付板110は、第1板本体115および2つの第1側板116を含み、2つの第1側板116はそれぞれ、第1板本体115の対向する左右両側に接続され、各第1側板116の幅方向の一方の端部は、第1側辺111を有し、他方の端部は、第2側辺112を有し。
【0098】
一実施例では、第1方向と第2方向は垂直である。例示的に、第1方向は携帯型美容機器の中心軸線に平行であり、第2方向は携帯型美容機器の中心軸線に垂直である。
【0099】
一実施例では、第1取付板110、第2取付板120は略板状体であってもよく、凹凸構造を有する棚体であってもよく、中空構造であってもよい。
【0100】
任意選択的に、第1取付板110の第3側辺113は、第2取付板120の中央位置に接続される。
【0101】
図1、2、4および
図8、9を参照すると、いくつかの実施例では、この携帯型美容機器は、環状ハウジング900および多数の第2固定部材202をさらに含み、フロントハウジングアセンブリ40は、フロントハウジング400に加えて環状ハウジング900を含み、フロントハウジング400、環状ハウジング900、第2取付板120は第3収容空間1700として囲まれる。環状ハウジング900は、フロントハウジング400と第2取付板120を接続するために、フロントハウジング400と第2取付板120の間に位置し、環状ハウジング900内にはスペーサ1400が設けられ、ここで、ハウジング10の端部は、アダプタプレートL0に面する側に多数の第2固定部302が設けられ、アダプタプレートL0の多数の第2固定部302に対応する位置には、第3貫通孔103が設けられ、スペーサ1400の第3貫通孔103に対応する位置には、第4貫通孔104が設けられ、第2固定部材202は、スペーサ1400のアダプタプレートL0に面する側の反対側から第4貫通孔104、第3貫通孔103を順に通ってから第2固定部302に固定され、さらにハウジング10の端部、アダプタプレートL0および環状ハウジング900を固定する。
【0102】
このようにして、多数の第2固定部材202は、アダプタプレートL0上の第3貫通孔103とスペーサ1400の第4貫通孔104を通って、端部のアダプタプレートL0に面する側の多数の第2固定部302と1対1で対応するように接続されて、端部、アダプタプレートL0および環状ハウジング900を固定する。
【0103】
任意選択的に、
図2を参照すると、携帯型美容機器は、処理回路L1、エネルギー蓄積回路L2、充電アセンブリL3等を含み、処理回路L1、エネルギー蓄積回路L2および充電アセンブリL3は、第1収容空間1500および第2収容空間1600に配置され、アダプタプレートL0は第3収容空間1700に設けられ、アダプタプレートL0は電極に接続され、処理回路L1は、アダプタプレートL0を介して微弱電流およびRF電流を電極500に送る。
【0104】
この実施例では、処理回路L1と電極との協働により、微弱電流およびRF電流を発生させて、肌に刺激を与え、または光線療法ランプからの光で肌を照射することにより、肌の急速なリフトアップ、強力なアンチエイジング、引き締まって弾力のある肌、3分間でのVフェイスライン形成、法令線の減少等の効果を得ることができる。
【0105】
本実施例では、異なるアセンブリを携帯型美容機器の異なる収容空間に配置することにより、作動中にアセンブリの温度が上昇して他のアセンブリの正常な作動に影響することを防止できるとともに、携帯型美容機器の内部で各アセンブリをより確実に固定することもできる。
【0106】
いくつかの実施例では、この携帯型美容機器は、多数の第3固定部材203をさらに含み、ここで、スペーサ1400の第2取付板120に面する側には、多数の第3固定部303が設けられ、第2取付板120の多数の第2固定部302に対応する位置には、第5貫通孔105が設けられ、第3固定部材203は、第2取付板120のスペーサ1400に面する側の反対側から第5貫通孔105を通って第3固定部303に固定され、さらにフロントハウジング400、アダプタプレートL0、環状ハウジング900、中央フレーム100を固定する。
【0107】
本実施例では、中央フレーム100の第2取付板120に第5貫通孔105が設けられることにより、第3固定部材203は、第5貫通孔105を通ってから、スペーサ1400の第2取付板120に面する側に設けられた第3固定部303と1対1で対応するように接続される。このように、第2固定部302および第3固定部303によって、フロントハウジング400、アダプタプレートL0、環状ハウジング900、中央フレーム100を固定することができる。
【0108】
上記の実施例では、貫通孔、固定部材および固定部の嵌合により、美容機器の各アセンブリの着脱が容易になる。
【0109】
任意選択的に、本出願の別の実施例では、この携帯型美容機器は、サファイア(図示せず)、半導体冷却部材(図示せず)を含み、サファイアは、端部に設けられ、端部の外側に露出し、半導体冷却部材は、サファイアの内側に設けられ、サファイアに熱的に結合されて処理回路L1に接続され、処理回路L1は、サファイア、第2電極520および/または第3電極530を冷却または加熱するように、半導体冷却部材の作動を駆動するために用いられる。
【0110】
いくつかの実施例では、この携帯型美容機器にはまた、ヒートシンクが設けられてもよく、例示的に、当該ヒートシンクは、半導体冷却部材および/またはサファイアに熱的に結合されてもよい。
【0111】
ここで、半導体冷却部材の一側は、肌接触素子に熱的に結合され、肌接触素子はサファイア、第2電極520および/または第3電極530であってもよい。半導体冷却部材が発熱する場合、肌接触素子を昇温させることで、肌接触素子が肌に接触すると、冷たくなくて快適であるような肌の感覚を与え、半導体冷却部材が冷却を行う場合、肌接触素子を降温させることで、肌が過熱しているときに肌の表面温度を下げるようにする。
【0112】
上記の第2電極520、第3電極530および第1電極510は電流を発生させ、その電流で人体の筋肉に刺激を与え、筋肉を受動的に運動させて肌への引き締め効果を得ることができるが、美容効果をさらに高めるために、携帯型美容機器にいくつかの振動アセンブリを取り付けてもよい。
【0113】
例えば、一実施例では、この携帯型美容機器は、第3収容空間1700内に振動アセンブリ(図示せず)がさらに設けられてもよく、振動アセンブリは端部の内向き側に位置し、処理回路L1に接続される。
【0114】
振動アセンブリの振動により、肌底の細胞を振動させ、スキンケアを実現し、細胞活性を高めることができる。また、振動アセンブリは高い周波数で振動し、より多くのエネルギーも含まれ、肌の細胞を効果的にマッサージし、スキンケア製品中の栄養素を小さな分子に分解して、肌がよりよく吸収できるようにすることができ、つまり、振動周波数によって、スキンケア製品をよりよく肌に導入し、肌をマッサージし、血液循環を促進し、血管の循環機能を向上させ、その結果、肌をより健康な状態に保つ。
【0115】
いくつかの実施例では、振動アセンブリの振動周波数が調整可能であるため、使用者は、美容機器の振動機能を起動し、適切な振動周波数を選択してスキンケア製品を肌に導入し、肌をマッサージすることができる。例えば、1分間あたりに回転速度8600rpmの高周波振動に設定することで、スキンケア製品に含まれる有効成分を肌の奥までスムーズに浸透させて役割を果たすことを助けることができる。
【0116】
いくつかの実施例では、夜間は肌の調子が比較的悪くなるため、夜間使用時に、使用者は、美容機器の振動機能を起動し、美容機器を顔のラインに沿って円を描くように動きながら振動させ、スキンケア製品に含まれる有効成分を肌の奥までスムーズに浸透させて役割を果たすことを助けることができる。
【0117】
任意選択的に、本出願の別の実施例では、この携帯型美容機器では、第2電極520および/または第3電極530は、ハウジング10の端部の外側から突出しているか、または端部の外側と面一になっている。
【0118】
電極の取付と補正を容易にするために、一般に、本出願の
図6に示すように、第2電極520と第3電極530の両方を端部の外側から突出させることができる。
【0119】
例示的に、ハウジング10の端部の外側から突出している第2電極520および/または第3電極530の高さは、2mm~3mmであってもよい。
【0120】
他の実施例では、第2電極520がハウジング10の端部の外側と面一であるが、第3電極530がハウジング10の端部の外側から突出しているか、あるいは、第2電極520が端部の外側から突出しているが、第3電極530がハウジング10の端部の外側と面一であることも可能である。
【0121】
他の実施例では、第2電極520と第3電極530の両方がハウジング10の端部の外側と面一であることも可能である。
【0122】
第2電極520および第3電極530と端部との位置の具体的な設定については、本出願では限定されない。
【0123】
図10は、本出願の一実施例に係る携帯型美容機器における導電部材と回路の接続を示す模式図である。
【0124】
図10を参照すると、いくつかの実施例では、この携帯型美容機器にはさらに、ストローブ回路L11と導電部材が設けられてもよい。ここで、導電部材は、第1導電部材L12と第2導電部材L13を含み、ストローブ回路L11は、第1導電部材L12と第2導電部材L13との間に接続され、第2電極520の少なくとも2つの電極は、第1導電部材L12に接続され、第3電極530の少なくとも2つの電極は、第2導電部材L13に接続され、処理回路L1は、ストローブ回路L11に接続され、ストローブ回路L11によって、第2電極520と第3電極530のいずれか、または第2電極520と第3電極530の両方を駆動する。
【0125】
いくつかの実施例では、導電部材は、リード線、弾性ピン、導電性プレートまたは回路基板であってもよい。
【0126】
このように、ストローブ回路L11と導電部材の作用により、電極とアダプタプレートL0との間の接続点を減らすことができ、また、処理回路L1がストローブ回路L11に接続されている場合に、ストローブ回路L11によって、第2電極520と第3電極530のいずれか、または第2電極520と第3電極530の両方の作動を駆動することも可能である。このように、異なる電極群は、別々に独立して作動しても、一緒に作動してもよく、肌の部位によって異なるお手入れ方式を採用し、対応する作動モードおよび出力するエネルギーも異なる。複数の電極群が協動する場合、美容機器の作業効率を高め、使用者の時間を節約することができる。
【0127】
図11は、本出願の一実施例に係る携帯型美容機器の空間の一部の内部構造を示す模式図である。
【0128】
図11を参照すると、いくつかの実施例では、この携帯型美容機器は、第3収容空間1700内に設けられた取付ブラケット2600と導光部材2700をさらに備えてもよく、取付ブラケット2600は、アダプタプレートL0とハウジング10の端部との間に設けられ、多数の位置決め孔または位置決めスロット2601を有し、かつ位置決め孔または位置決めスロット2601の周囲に遮光領域を有し、導光部材2700は、取付ブラケット2600とアダプタプレートL0との間に設けられ、ここで、当該導光部材2700は、第1ライトガイド部2701と第2ライトガイド部2702を含み、各ライトガイド部は、いずれも接続ブラケット2703と多数の導光柱2704を含み、接続ブラケット2703は多数の導光柱2704の間に接続され、アダプタプレートL0には多数の光線療法ランプ2500が設けられ、かつ当該光線療法ランプ2500は、アダプタプレートL0を介して処理回路L1に接続され、ここで、端部には、光線療法ランプ2500に対応する透明領域を有し、位置決め孔/または位置決めスロット2601、導光柱2704、光線療法ランプ2500は1対1で対応するように設けられ、処理回路L1は、電極へのRF出力および光線療法ランプへの駆動信号を提供する。
【0129】
取付ブラケット2600における位置決め孔および/または位置決めスロット2601は、導光部材2700における導光柱2704およびアダプタプレートL0における光線療法ランプ2500と1対1で対応するように設けられるため、取付ブラケット2600における3つの固定孔2602が電極に固定されるとともに、取付ブラケット2600とアダプタプレートL0との間に設けられた導光部材2700がアダプタプレートL0に圧着され、それによって、取付ブラケット2600における位置決め孔または位置決めスロット2601は、導光部材2700における導光柱2704およびアダプタプレートL0における光線療法ランプ2500に対応して圧着され、導光柱2704の頂部は対応する位置決め孔または位置決めスロットに挿入されることにより、処理回路L1が電極へのRF出力および光線療法ランプ2500への駆動信号を提供する場合、導光部材2700は、光線療法ランプ2500によって放射される光を集光することができ、さらに、取付ブラケット2600における位置決め孔および/または位置決めスロット2601の周囲に遮光領域を有するため、遮光の機能も果たすことができる。
【0130】
いくつかの実施例では、取付ブラケット2600は、シリコーン材料を採用してもよい。
【0131】
一実施例では、この携帯型美容機器は、フロントハウジング400、多数の電極500、中央フレーム100、リアハウジング400B、環状ハウジング900、処理回路L1、導電部材1610(
図13を参照)を含み、リアハウジング400B(
図1を参照)は把持に使用され、フロントハウジング400は肌との接触に使用され、多数の電極500はフロントハウジング400に設けられる。
【0132】
ここで、リアハウジング400Bは、少なくとも部分的に第1取付板110を取り囲み、かつ第1取付板110と収容空間を形成し、処理回路L1は当該収容空間内に位置し、導電部材1610は、電極500の少なくとも2つの電極および処理回路L1に接続される。
【0133】
任意選択的に、携帯型美容機器には2つの収容空間を有し、リアハウジング400Bで取り囲まれた第1取付板110は、第2収容空間1600として囲まれ、フロントハウジング400と第2取付板120は第3収容空間1700として囲まれ、電極500はフロントハウジング400に設けられる。
【0134】
任意選択的に、携帯型美容機器は、処理回路L1、エネルギー蓄積回路L2、充電アセンブリL3などを含み、処理回路L1、エネルギー蓄積回路L2、充電アセンブリL3は、第2収容空間1600内に設けられ、電極500、アダプタプレートL0などは第3収容空間1700内に設けられ、アダプタプレートL0は電極500に接続され、処理回路L1は、アダプタプレートL0を介して微弱電流およびRF電流を電極500に送る。
【0135】
任意選択的に、多数の電極500は、正電極と負電極を含み、負電極の数は少なくとも2つであり、かつ負電極はいずれも導電部材に接続され、正電極は処理回路L1に接続される。
【0136】
図10~13を参照すると、この携帯型美容機器はストローブ回路L11を含む。ここで、電極500は、第2電極520および第3電極530を含み、導電部材は、第1導電部材L12と第2導電部材L13を含み、ストローブ回路L11は、第1導電部材L12と第2導電部材L13との間に接続され、第2電極520の少なくとも2つの電極500は、第1導電部材L12に接続され、第3電極530の少なくとも2つの電極500は、第2導電部材L13に接続され、処理回路L1は、ストローブ回路L11に接続され、かつストローブ回路L11によって、第2電極520と第3電極530のいずれか、または第2電極520と第3電極530の両方を駆動する。
【0137】
この実施例では、導電部材は第3導電部材であってもよく、例えば、電極500とアダプタプレートL0を接続するために使用されるリード線である。ここで、第3導電部材1610が接続する電極は、第2電極520の正電極であり、かつアダプタプレートL0に接続され、第3導電部材1620が接続する電極は、第2電極520の負電極であり、かつアダプタプレートL0に接続され、第3導電部材1630が接続する電極は、第3電極530の正電極であり、かつアダプタプレートL0に接続され、第3導電部材1640が接続する電極は、第3電極530の負電極であり、かつアダプタプレートL0に接続される。導電部材によっては、同一の特性を持つ電極500同士を一体に接続し、電極500とアダプタプレートL0との接続点を減らすことができる。また、処理回路L1がストローブ回路L11に接続されている場合、ストローブ回路L11によって、第2電極520と第3電極530のいずれか、または第2電極520と第3電極530の両方の作動を駆動することも可能である。例えば、処理回路L1は、ストローブ回路L11を制御して第3導電部材1610および第3導電部材1620を駆動し、第2電極520を作動させ、または処理回路L1は、ストローブ回路L11を制御して第3導電部材1630および第3導電部材1640を駆動し、第3電極530を作動させ、または処理回路L1は、ストローブ回路L11を制御して第3導電部材1610、第3導電部材1620、第3導電部材1630および第3導電部材1640を駆動し、第2電極520と第3電極530を同時に作動させる。このように、異なる電極群は、別々に独立して作動しても、一緒に作動してもよく、肌の部位によって異なるお手入れ方式を採用し、対応する作動モードおよび出力するエネルギーも異なる。複数の電極群が協動する場合、美容機器の作業効率を高め、使用者の時間を節約することができる。
【0138】
この実施例では、フロントハウジング400が肌に接触すると、正負電極は導通され、電極は微弱電流およびRF電流を発生させ、肌に刺激を与えて改善を行い、例えば、肌の急速なリフトアップ、強力なアンチエイジング、引き締まって弾力のある肌、3分間でのVフェイスライン形成、法令線の減少、目の周りの引き締め、皮膚バリアの強化、若返り、透明感等の少なくともいずれかの美容効果を得ることができる。
【0139】
図1および
図14~17を参照すると、一実施例では、この携帯型美容機器では、リアハウジング400Bは、第1サイドハウジング200と第2サイドハウジング300を含み、第1サイドハウジング200と第2サイドハウジング300はそれぞれ、第1取付板110の離反する両側に取り付けられる。第1取付板110の離反する両側には、いずれも第1係合部710が設けられ、第1サイドハウジング200および第2サイドハウジング300の第1取付板110に向かう内側には、いずれも第2係合部720が設けられ、第1サイドハウジング200および第2サイドハウジング300は、第2係合部720によって第1係合部710に係合される。
【0140】
ここで、第1サイドハウジング200と第2サイドハウジング300の係合方式は異なり、第1サイドハウジング200は円形で埋め込まれるように第1取付板110に係合され、第2サイドハウジング300は、四角留め具により第1取付板110に係合される。
【0141】
このように、本実施例では、中央フレーム100を骨格とし、中央フレーム100の異なる位置に第1サイドハウジング200、第2サイドハウジング300、フロントハウジング400が組み付けられ、第1サイドハウジング200、第2サイドハウジング300およびフロントハウジング400は、第1取付板110の露出する第1側辺111および第2側辺112、並びに第2取付板120の露出する側辺と共に、携帯型美容機器の筐体を形成している。
【0142】
図2を参照し、第1サイドハウジング200および第2サイドハウジング300は、リアハウジング400Bと総称し、両サイドハウジングは、2つの離反した窪みを有し、つまり、第1サイドハウジング200および第2サイドハウジング300はそれぞれ1つの窪みを有し、また、フロントハウジング400のリアハウジング400Bに隣接する位置には、環状溝を有し、窪みと環状溝は人間工学に適応し、使用中に使用者が美容機器を握りやすくし、外れるのを防止する。
【0143】
図18を参照し、この携帯型美容機器はアダプタプレートL0を含み、アダプタプレートL0は、フロントハウジング400と環状ハウジング900との間に位置し、アダプタプレートL0は接続端子を有し、フロントハウジング400は、多数の電極500に対応する第1貫通孔101を備え、少なくとも2つの電極500は、第1貫通孔101を介して導電部材に電気的に接続され、導電部材は、アダプタプレートL0における接続端子を介して処理回路L1に接続される。
【0144】
このようにして、処理回路L1は、アダプタプレートL0の接続端子を介してRF電流または微弱電流を出力し、さらに導電部材を介して電極500に送る。
【0145】
図15および
図19を参照すると、一実施例では、第1側板116には充電スロット2400が設けられ、第1板本体115の充電スロット2400に隣接する位置には、逃げスロット2500Cが設けられ、逃げスロット2500Cは充電ボードを取り付けるために使用され、充電ボードは充電スロット2400に接続される。
【0146】
一実施例では、第1側板116には充電ボードを接続する充電電極116Bが設けられ、充電電極116Bは第1側板116の外面に露出している。
【0147】
このようにして、携帯型美容機器は、第1側板116に2種類の充電ポートを有し、2種類の充電方式を提供することができ、1つ目の方式として、充電スロット2400をデータケーブルに接続し、データケーブルの電流が充電スロット2400から充電ボードに入り、充電ボードの充電を実現する。2つ目の方式として、美容機器が美容機器の充電ベースに正しく設置されると、充電ベースの電流は充電電極116Bを介して充電ボードに送られ、充電ボードの充電を実現する。
【0148】
任意選択的に、本出願の別の実施例では、この携帯型美容機器では、第1側板116に、充電ボードを接続するためのワイヤレス充電コイルが設けられる。美容機器のワイヤレス充電コイルと充電ボードのワイヤレス充電コイルを正しく対応させればよく、充電ボードに一定周波数の可変電流を流すと、美容機器と充電ボードの間に磁界が発生し、美容機器のワイヤレス充電コイルは誘導電流を発生させ、充電ボードの充電を実現することができる。
【0149】
任意選択的に、本出願の別の実施例では、この携帯型美容機器では、電極500とフロントハウジング400は一体的に成形され、かつ電極500は、フロントハウジング400の外面に露出している。
【0150】
電極500とフロントハウジング400が一体的に成形されている場合、電極500とフロントハウジング400との間の取付隙間からフロントハウジング400の内部に水が浸入することを防止することができる。
【0151】
上記は、本出願の具体的な実施形態に過ぎず、当業者であれば、本出願の原理から逸脱することなく、多数の改良および修飾を行うことができ、これらも本出願の保護範囲に含まれるものとすることに留意されたい。
【国際調査報告】