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特表2024-541796エアロゾル生成材料におけるカプセル化された香料
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】エアロゾル生成材料におけるカプセル化された香料
(51)【国際特許分類】
   A24B 15/16 20200101AFI20241106BHJP
   A24B 15/30 20060101ALI20241106BHJP
   A24B 15/167 20200101ALI20241106BHJP
   A24F 40/10 20200101ALI20241106BHJP
【FI】
A24B15/16
A24B15/30
A24B15/167
A24F40/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516447
(86)(22)【出願日】2022-10-19
(85)【翻訳文提出日】2024-05-07
(86)【国際出願番号】 GB2022052662
(87)【国際公開番号】W WO2023067334
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】2114908.3
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ビショップ, デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】テスファトション, ビニアム
【テーマコード(参考)】
4B043
4B162
【Fターム(参考)】
4B043BB22
4B043BC02
4B043BC03
4B043BC04
4B043BC18
4B043BC20
4B043BC23
4B043BC24
4B043BC28
4B162AA02
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB22
4B162AB23
4B162AB28
(57)【要約】
本発明は、エアロゾル供給システムにおける使用のためのエアロゾル生成材料であって、カプセル化材料にカプセル化された香料が埋め込まれているエアロゾル生成材料に関する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル供給システムにおける使用のためのエアロゾル生成材料であって、カプセル化材料にカプセル化された香料が前記エアロゾル生成材料に埋め込まれている、エアロゾル生成材料。
【請求項2】
前記カプセル化された香料を埋め込むように押し出されるか、凝集されるか、又は造粒されている、請求項1に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項3】
前記カプセル化された香料がメンソールである、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項4】
前記カプセル化された香料が、乾燥バニラ、リンゴ、アマレット、ティラミス、森の果実及びマンゴーから選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項5】
前記香料が、噴霧乾燥によって前記カプセル化材料にカプセル化されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項6】
前記カプセル化材料が安定剤を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項7】
前記カプセル化材料がガム材料を含み、任意選択で、前記ガム材料がアカシアガムである、請求項6に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項8】
前記カプセル化材料が、糖アルコール;炭水化物;ゼラチン、寒天、PEG2000~6000及びポリビニルピロリドン(PVP)(10k)などのポリマー;並びに長鎖脂肪酸からなる群から選択される1種又は複数のマトリックス形成材料を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項9】
前記マトリックス形成材料がソルビトールを含む、請求項8に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項10】
前記カプセル化材料がシクロデキストリンである、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項11】
前記シクロデキストリンがβ-シクロデキストリン又はγ-シクロデキストリンである、請求項10に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項12】
ニコチン源を含み、任意選択で、前記ニコチン源がタバコである、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項13】
結合剤を含み、任意選択で、前記結合剤が、CMC;天然ガム(ローカストビーンガム、キサンタンガム、アラビアガム、寒天、アルギン酸、カラギーナン、グアーガム、ゲランガム、カラヤガム)、デンプン(天然及び加工の両方)、アルギネート、セルロース材料(天然、及びHPC、HMPC、HECを含む修飾)、キトサンを含む多糖類からなる群から選択される、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項14】
pH調整剤を含み、任意選択で、前記pH調整剤がNaCOである、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項15】
エアロゾル形成剤を含み、任意選択で前記エアロゾル形成剤がエリスリトール、プロピレングリコール、グリセロール、植物性グリセリン(VG)、トリアセチン、及びキシリトールから選択される、請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項16】
請求項1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料を製造する方法であって、香料をカプセル化材料にカプセル化することと、前記カプセル化された香料を押し出すか、凝集させるか、又は造粒して、前記エアロゾル生成材料を形成することとを含む方法。
【請求項17】
前記カプセル化された香料が、ニコチン源、任意選択で、タバコと共に押し出される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記香料が、前記カプセル化材料と共に噴霧乾燥される、請求項16又は17に記載の方法。
【請求項19】
前記カプセル化材料が、35~55重量%の安定剤及び/又は35~55重量%のガム材料及び/又は5~35重量%のマトリックス形成材料を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記カプセル化された香料が、30~65重量%の前記香料を含む、請求項18又は19に記載の方法。
【請求項21】
請求項1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料を含むエアロゾル供給システムにおける使用のための消耗品。
【請求項22】
エアロゾル供給システムでエアロゾル生成材料を加熱することによって生成された25パフ以上にわたる香料の放出を制御するための、前記エアロゾル生成材料に埋め込まれたカプセル化された香料の使用。
【発明の詳細な説明】
【分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル供給システムにおける使用のためのエアロゾル生成材料、並びにまた方法、消耗品及びカプセル化された香料の使用に関する。
【背景】
【0002】
本発明者らは、加熱式タバコ製品のために香料をエアロゾル生成材料に添加する現在の方法が、一般的に、ユーザーへの香料の提供が不十分であることを見出した。例えば、香料の送達が、所望の効果を提供するには速すぎる可能性がある。このような加香エアロゾル生成材料を製造する一般的な方法は、材料を液体香料に浸すことによって、単純な吸着を介してエアロゾル生成材料に注入することを含む。これは、エアロゾル生成材料によって香料があまり取り込まれず、香料が弱くなるという課題に悩まされている。また、香料があまりにも速く放出され得る、例えば、香料があまり保持されていないため、香料が約20パフ(puff)以内に放出され得る。克服しようとしている他の課題には、プロセスからの交差汚染及び安定性の問題が含まれる。したがって、ユーザーのためにメンソールを十分に保持し、メンソールをタイムリーに放出するエアロゾル生成材料を製造する必要がある。
【概要】
【0003】
本発明の第1の態様によると、エアロゾル供給システムにおける使用のためのエアロゾル生成材料であって、カプセル化材料にカプセル化された香料を埋め込んだエアロゾル生成材料が提供される。
【0004】
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が、カプセル化された香料を埋め込むように押し出されるか、凝集されるか、又は造粒されている。
【0005】
一部の実施形態では、カプセル化された香料がメンソールである。
【0006】
一部の実施形態では、カプセル化された香料が、乾燥バニラ、リンゴ、アマレット、ティラミス、森の果実及びマンゴーから選択される。
【0007】
一部の実施形態では、香料が、噴霧乾燥によってカプセル化材料にカプセル化されている。
【0008】
一部の実施形態では、カプセル化材料が安定剤を含む。
【0009】
一部の実施形態では、カプセル化材料がガム材料を含み、任意選択で、ガム材料がアカシアガムである。
【0010】
一部の実施形態では、カプセル化材料が、糖アルコール;炭水化物;ゼラチン、寒天、PEG2000~6000及びポリビニルピロリドン(PVP)(10k)などのポリマー;並びに長鎖脂肪酸からなる群から選択される1種又は複数のマトリックス形成材料を含む。一部の実施形態では、マトリックス形成材料がソルビトールを含む。
【0011】
一部の実施形態では、カプセル化材料がシクロデキストリンである。一部の実施形態では、シクロデキストリンがβ-シクロデキストリン又はγ-シクロデキストリンである。
【0012】
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料がニコチン源を含み、任意選択で、ニコチン源がタバコである。
【0013】
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が結合剤を含み、任意選択で、結合剤が、CMC;天然ガム(ローカストビーンガム、キサンタンガム、アラビアガム、寒天、アルギン酸、カラギーナン、グアーガム、ゲランガム、カラヤガム)、デンプン(天然及び加工の両方)、アルギネート、セルロース材料(天然、及びHPC、HMPC、HECを含む修飾)、キトサンを含む多糖類からなる群から選択される。
【0014】
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料がpH調整剤を含み、任意選択で、pH調整剤がNaCOである。
【0015】
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料がエアロゾル形成剤を含み、エアロゾル形成剤が、任意選択でエリスリトール、プロピレングリコール、グリセロール、植物性グリセリン(VG)、トリアセチン、及びキシリトールから選択される。
【0016】
本発明の第2の態様によると、第1の態様によるエアロゾル生成材料を製造する方法であって、香料をカプセル化材料にカプセル化するステップと、カプセル化された香料を押し出すか、凝集させるか、又は造粒して、エアロゾル生成材料を形成するステップとを含む方法が提供される。
【0017】
一部の実施形態では、カプセル化された香料が、ニコチン源、任意選択で、タバコと共に押し出される。
【0018】
一部の実施形態では、香料が、カプセル化材料と共に噴霧乾燥される。
【0019】
一部の実施形態では、カプセル化材料が、35~55重量%の安定剤及び/又は35~55重量%のガム材料及び/又は5~35重量%のマトリックス形成材料を含む。
【0020】
一部の実施形態では、カプセル化された香料が、30~65重量%の香料を含む。
【0021】
本発明の第3の態様によると、第1の態様によるエアロゾル生成材料を含むエアロゾル供給システムにおける使用のための消耗品が提供される。
【0022】
本発明の第4の態様によると、エアロゾル供給システムでエアロゾル生成材料を加熱することによって生成された25パフ以上にわたる香料の放出を制御するための、エアロゾル生成材料に埋め込まれたカプセル化された香料の使用が提供される。
【0023】
ここで、本発明の実施形態を、付随する図面を参照して、単なる例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】噴霧乾燥メンソールの熱重量分析装置(TGA)プロファイルと比較したカプセル化されていないメンソール(「純粋なメンソール」として示される)のTGAプロファイルを示す図である。このプロファイルを30℃で1分間保持し、これに温度500℃になるまで10℃/分の勾配段階を続けた。
図2】噴霧乾燥タバコについてのエアロゾルメンソール送達(μg/パフ)を示すグラフである。
図3】本明細書に記載されるエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイスの透視図である。
図4】β-シクロデキストリンを含むカプセル化材料にカプセル化されたメンソール(「BCD-メンソール複合体」として示される)の熱重量分析装置(TGA)プロファイル及びβ-シクロデキストリン単独(「BCD」として示される)のTGAプロファイルと比較した、カプセル化されていないメンソール(「メンソール」として示される)のTGAプロファイルを示す図である。
【詳細な説明】
【0025】
本発明は、エアロゾル供給システムにおける使用のためのエアロゾル生成材料であって、カプセル化材料にカプセル化された香料を埋め込んだエアロゾル生成材料に関する。一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が、カプセル化された香料を中に埋め込むように押し出されるか、凝集されるか、又は造粒されている。他の技術又はプロセスを使用して、カプセル化された香料をエアロゾル生成材料の構造に組み込んでもよい。
【0026】
本明細書に記載されるエアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料が他の加香エアロゾル生成材料よりも香料を保持及び保護するという利点を享受する。これにより、より良い香料プロファイル、一貫性のあるより遅い放出、及び特定の放出プロファイルが提供される。これにより、ユーザーに、強く、持続的で永続的な香料が提供される。本発明者らは、カプセル化された香料と、例えば、任意選択でスフェロイド化(spheronisation)を伴う押出、凝集又は造粒によって、カプセル化された香料をエアロゾル生成材料に構造的に埋め込むことの組合せが、上述の放出プロファイル及び香料の利点を提供する特によく保護された香料を提供することを見出した。
【0027】
別の利点は、エアロゾル生成材料が一定の温度及び湿度の範囲で安定であり、延長された貯蔵寿命を有し、したがって貯蔵及び輸送が容易であることである。経時的な香料の喪失が低減される。エアロゾル生成材料内のカプセル化された香料の移動も低減される。
【0028】
本明細書に記載されるエアロゾル生成材料の含水量は、例えば、組成物が維持される温度、圧力及び湿度条件に従って変化し得る。含水量は、当業者に知られているように、カール-フィッシャー分析によって、又はガスクロマトグラフィー-熱伝導度型検出器(GC-TCD)によって決定することができる。
【0029】
カプセル化
香料はカプセル化されて、カプセル化された香料をもたらす。これは、香料がより安定し、処理がより容易である、例えば、処理中に香料の損失が減少し、カプセル化された香料が、より良好な物理的特性及び香料汚染の低減を提供するという利点を有する。エアロゾル生成材料の製造に関与する第2の処理ステップ(押出、凝集、又は造粒)があるため、これは特に有利である。カプセル化された香料が、第2のプロセス自体から保護されると同時に、外部の影響から「二重に保護」される。
【0030】
一部の実施形態では、カプセル化された香料が、少なくとも1種の香料と、カプセル化材料とを含む。
【0031】
カプセル化された香料は、カプセル化された香料の総重量に基づいて約10~約80重量%の香料を含み得る。一部の実施形態では、カプセル化された香料が、約20~約70重量%、約25~約65重量%、約30~約60重量%又は約25~約55重量%の香料を含む。一部の実施形態では、カプセル化された香料が、約30~約65重量%の量の香料を含む。香料の量は、強すぎることも弱すぎることもなく、十分な量の香料が供給されるように、ユーザーに経時的に適切な香料放出プロファイルを提供するように選択され得る。
【0032】
本明細書で使用される場合、「香料」及び「香味料」という用語は、現地の規制が許可する場合、成人消費者用の製品に所望の味、香り又は他の体性感覚を生み出すために使用され得る材料を指す。これらは、天然に存在する香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られた材料、又はそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、カエデ、抹茶、メンソール、ハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ウコン、インドのスパイス、アジアのスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、桃、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、ジン、テキーラ、ラム酒、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、アラビアチャノキ、ナスワール(naswar)、キンマ、シーシャ、松、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、桜の花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、わさび、ピーマン、生姜、コリアンダー、コーヒー、麻、ハッカ属(Mentha)の任意の種由来のハッカ油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ヘーゼル、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、バラ、緑茶若しくは紅茶などの茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ローリエ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンの皮、ミント、アカジソ、ウコン、コリアンダー葉、ギンバイカ、カシス、セイヨウカノコソウ、オールスパイス、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、キャラウェイ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香料強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤又は刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びにチャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加物を含み得る。これらは、模造、合成若しくは天然成分、又はそれらのブレンドであり得る。これらは、任意の適切な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、又は気体であり得る。
【0033】
一部の実施形態では、香料が、エアロゾル生成材料に組み込まれた場合に、揮発性であるか、又は移動しやすい。
【0034】
一部の実施形態では、香料が、メンソール、スペアミント及び/又はペパーミントを含む。一部の実施形態では、香料が、メンソールを含み得るか、メンソールから本質的になり得るか、又はメンソールからなり得る。
【0035】
一部の実施形態では、香料が、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類及び/又はレッドベリーの香料成分を含む。一部の実施形態では、香料がオイゲノールを含む。一部の実施形態では、香料が、タバコから抽出された香料成分を含む。一部の実施形態では、香料が、大麻から抽出された香料成分を含む。
【0036】
一部の実施形態では、香料が、香り若しくは味覚神経に加えて、又はその代わりに、第5脳神経(三叉神経)の刺激によって通常化学的に誘導され、知覚される体性感覚を達成することを意図した感覚惹起剤(sensate)を含み得、これらは、加熱、冷却、刺痛、麻痺効果を提供する薬剤を含み得る。適切な熱効果剤は、それだけに限らないが、バニリルエチルエーテルであり得、適切な冷却剤は、それだけに限らないが、ユーカリプトール、WS-3であり得る。
【0037】
カプセル化材料
一部の実施形態では、香料が、本明細書において「カプセル化材料」として示される組成物にカプセル化されている。
【0038】
一部の実施形態では、カプセル化材料が、香料を取り囲むマトリックス又はコーティングを形成する。香料は、カプセル化材料の全体又は一部に分布し得る。或いは、カプセル化材料は、香料を取り囲むコーティング又はシェルを形成し得る。一部の実施形態では、カプセル化材料が、香料分子が保持される空洞を有する、金属-有機フレームワークなどの分子フレームワークである。
【0039】
カプセル化材料は、香料を固定化及び保護する。
【0040】
カプセル化材料は、ソルビトール、マンニトールなどの糖アルコール;デンプン、スクロース、トレハロース、ラクトース、ラフィノース、マルトース、デキストラン10、デキストラン70、デキストラン90、マルトデキストリン、及びシクロデキストリンなどの炭水化物(単糖、二糖及びオリゴ糖を含む);ゼラチン、寒天、PEG2000~6000及びポリビニルピロリドン(PVP)(10k)などのポリマー;長鎖脂肪酸、又はそれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種のマトリックス形成材料を含み得る。
【0041】
これらのマトリックス形成材料は、増量剤又は充填剤として作用することができ、マトリックス又はコーティングを形成することもできる。カプセル化材料は、約5~85重量%、約10~700重量%、約15~60重量%、又は約20~50重量%のマトリックス形成材料を含み得る。一部の実施形態では、カプセル化材料が、5~50重量%のマトリックス形成材料を含む。一部の実施形態では、カプセル化材料が、約18重量%のマトリックス形成材料を含み得る。カプセル化材料中のマトリックス形成材料の量は、カプセル化される香料並びにカプセル化材料及びエアロゾル生成材料の他の成分の性質に応じて変化し得、選択され得る。
【0042】
一部の実施形態では、マトリックス形成材料が親水性特性を有する。これにより、マトリックス形成材料が水性環境に容易に分散し、カプセル化されているほとんど疎水性の成分を保護することができるという利点が提供される。ソルビトール又は他の糖アルコールは、スラリーが噴霧乾燥前に調製される実施形態において特に適したものとなり得る。マトリックス形成材料がソルビトールである実施形態では、カプセル化材料が、5~50重量%のマトリックス形成材料を含み得る。
【0043】
カプセル化材料は、グアーガム、アカシアガム及びそれらの混合物などのガム材料、例えば、セルロースゲル化剤及び非セルロースゲル化剤を含み得る。カプセル化材料は、約20~70重量%、約30~60重量%、約35~55重量%、約30~50重量%又は約35~45重量%のガム材料を含み得る。一部の実施形態では、カプセル化材料が、35~55重量%のガム材料を含む。一部の実施形態では、カプセル化材料が、約40重量%のガム材料を含み得る。カプセル化材料は、ガム材料からなり得るか、又はガム材料から本質的になり得る。ガム材料は、有利には、香料の保護を改善し得る。理由によって拘束されることを望むものではないが、ガム材料が乳化特性を有すると考えられる。香料が疎水性特性を有する実施形態では、ガム材料が、香料が曝露され得る水性環境から香料を分離するのに役立ち得る。本明細書に記載されるように、そのような水性環境は、湿気であっても製造中であってもよい。
【0044】
カプセル化材料は、カプセル化材料を安定化及び保護する安定剤を含み得る。安定剤は、有利には、システム内のカプセル化材料の成分の均一な分散を維持するのを助ける。理由によって拘束されることを望むものではないが、安定剤が表面エネルギー障壁を提供し、それなしでは分散されたカプセル化システムがより不安定になると考えられる。カプセル化材料は、約20~70重量%、約30~60重量%、約35~55重量%、約30~50重量%又は約35~45重量%の安定剤を含み得る。一部の実施形態では、カプセル化材料が、35~55重量%の安定剤を含む。一部の実施形態では、カプセル化材料が、約40重量%の安定剤を含み得る。安定剤は、有利には、カプセル化材料を安定化し、押出、造粒及び/又はスフェロイド化後にエアロゾル生成材料をさらに安定化する。カプセル化材料は、多糖類、天然ガム(ローカストビーンガム、キサンタンガム、アラビアガム、寒天、アルギン酸、カラギーナン、グアーガム、ゲランガム、カラヤガムを含む)、デンプン(天然及び加工の両方)、アルギネート、セルロース材料(天然、及びHPC、HMPC、HECを含む修飾)、キトサン、乳化剤(レシチン、ソルビタンエステル、スクロースエステル、グリセリド、及びグルコシド)又はそれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の安定剤を含み得る。
【0045】
一部の実施形態では、香料が分子カプセル化によってカプセル化されている。カプセル化材料は、そのようなカプセル化に適した分子カプセル材料を含み得る。分子カプセル材料は、シクロデキストリン、ククルビツリル、フラーレン、デンドリマー、クリプタンド、カリックスアレーン、ピラーアレーン、レゾルシンアレーン、スフェランド、及びクラウンエーテル、又はそれらの組合せなどの大環状オリゴマーの群から選択される少なくとも1つを含み得る。
【0046】
一部の実施形態では、カプセル化材料が少なくとも1種のシクロデキストリンを含む。シクロデキストリンは、β-シクロデキストリン又はγ-シクロデキストリンの少なくとも1種を含み得る。シクロデキストリンの空洞サイズは、放出に影響を及ぼす(例えば、β及びγ)。シクロデキストリンは、香料分子がシクロデキストリンの空洞にはまる機序を介して香料を保護する。シクロデキストリンへの香料の複合体化は、香料とシクロデキストリンとの間の相互作用、例えば、吸湿性相互作用又は静電相互作用によって補助される。シクロデキストリンをカプセル化材料として使用することは、温度と湿気の両方がカプセル化された香料の放出に影響を及ぼすという利点を有する。これは、香料をユーザーに送達するためにエアロゾル生成デバイスを使用する場合に、香料が容易に放出され得ることを意味する。
【0047】
カプセル化方法
一部の実施形態では、香料が噴霧乾燥を介してカプセル化される。噴霧乾燥プロセスでは、カプセル化材料を噴霧し、高温ガスを使用して迅速に乾燥させる。噴霧乾燥の使用は、本発明にいくつかの利点を提供する:乾燥粒径が制御可能であり、一貫性があり得;香料が熱感受性である場合でも、比較的高い入口温度で噴霧乾燥することができ;噴霧乾燥装置内での短い滞留時間が必要であり;香料/揮発性物質の損失が最小限である。これにより、プロセスが、揮発性化合物の損失を低減し、エアロゾル生成材料の所望の香料を維持するように適応可能になる。
【0048】
噴霧乾燥プロセスはまた、物理的障壁を提供するという利点を享受する。これは、香料に有害となり得る環境のpH変化がある場合に有用である。例えば、タバコからのニコチン送達は、より高いpH条件で改善されることが当技術分野で知られている。したがって、カプセル化された香料は、エアロゾル生成材料に含まれる場合、高いpH条件に曝露される可能性があり、この方法は、この変化から香料を保護する。
【0049】
カプセル化された香料は、造粒によっても調製され得る。これは、固体形態の香料に特に適したものとなり得る。造粒は、微細粒子又は粉末のより大きな顆粒又は粒への凝集を伴う。粒子は一緒に集められ、圧縮によって又は結合剤を使用して互いに結合され得る。造粒は、湿式プロセス又は乾式プロセスであり得る。
【0050】
一部の実施形態では、分子カプセル化が採用され得る。分子カプセル化は、「ゲスト」分子が「ホスト分子」の空洞内に閉じ込められる方法である。これらの宿主分子は、例えば、分子カプセル、分子容器、ケージ化合物、クラウンエーテル、環状化合物、シクロデキストリン又は他の超分子構造からなり得る。分子カプセル化の利点は、カプセル化された香料の制御されたプログラム可能な放出を提供することである。制御放出は、例えば、温度、pH、及び溶媒極性を含むいくつかのパラメータを通して達成することができる。
【0051】
一部の実施形態では、香料が噴霧冷却を介してカプセル化される。噴霧冷却は、ミクロスフェアの形態であり得る粒子に霧化液体スプレーを固化させるプロセスである。噴霧冷却を実施する方法には、圧力ノズル、振動ノズル、及びスピニングディスクアトマイザーが含まれる。この方法は、香料がカプセル化材料全体に均質に分散され得るという利点を提供する。
【0052】
他の可能なカプセル化プロセスには、造粒、押出、スフェロイド化、乳化、凝集、バンドキャスティング、コアセルベーション(分子)、ゲル化、及び流動層コーティングが含まれる。
【0053】
エアロゾル生成材料
次いで、カプセル化された香料は、カプセル化された香料をエアロゾル生成材料に埋め込むか、又は構造的に組み込む任意の適切なプロセスを介してエアロゾル生成材料に組み込まれ得る。例えば、押出、凝集、若しくは造粒、又はそれらの組合せなどの技術を使用してもよい。エアロゾル生成材料の構造内に埋め込まれたカプセル化された香料を含めることは、香料の放出の改善された制御を提供するという利点を有する。したがって、エアロゾル生成材料は、任意選択で安定剤、充填剤、及び/若しくはガム材料、又はそれらの組合せを含む、上記のカプセル化材料を含むカプセル化された香料を含む。エアロゾル生成材料はまた、エアロゾル生成デバイスの使用中に香料担体としても作用する。
【0054】
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が、約5重量%、約10重量%、約20重量%、約30重量%、約40重量%、約50重量%、60重量%又は70重量%、約80重量%、約90重量%、又は95重量%のカプセル化された香料を含み得る。一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が、最大で約5重量%、約10重量%、約20重量%、約30重量%、約40重量%、約50重量%、60重量%又は70重量%、約80重量%、約90重量%又は95重量%のカプセル化された香料を含み得る。エアロゾル生成材料中のカプセル化された香料の量は、エンドユーザーに所望の効果を提供するように、及びエアロゾル生成材料を調製するために使用される製造プロセスと適合性となるように選択され得る。
【0055】
一部の実施形態では、香料が、エアロゾルを生成するために加熱することによって、エアロゾル生成材料の長期間の使用にわたって放出され得る。例えば、香料は、エアロゾル生成材料を加熱することによって生成されたエアロゾルの最初の5、10、20、25、30、40、50、60、80、又は100パフで放出され得る。一部の実施形態では、香料の放出が、最初の5、10、15、又は20パフ後まで放出され得る。一部の実施形態では、香料が、最初の60パフ後も依然として放出され得る。一部の実施形態では、香料が、最初の100パフ後も依然として放出され得る。
【0056】
本明細書に記載される押出、凝集又は造粒のプロセスは、強化された香料安定性を有するエアロゾル生成材料を提供し、これは、香料損失の低減による改善された貯蔵特性を提供する。
【0057】
本発明は、香料が最初にカプセル化され、その後、押し出され、凝集され、造粒され、任意選択でスフェロイド化されるため、特に安定であり、保護されるという利点を享受する。これらの段階の両方を組み合わせると、香料がエアロゾル生成材料内で特に保護される。これにより、改善され、より遅く、より一貫した放出プロファイルが提供され、香料の安定性が改善される。
【0058】
有利には、エアロゾル生成材料の使用中の香料放出動態も改善され、香料送達がより一貫している。エアロゾル生成材料は、使用中に加熱され得、経時的な香料の放出はより一貫しており、経時的にユーザーに望ましい香料プロファイルを提供する。これは、香料がしばしば急速に及び/又はプロファイルの開始時に放出される他の加香エアロゾル生成材料に対する改善である。これは、パフィング(puffing)が続くにつれてユーザーへの香料の送達が急速に減少するため、あまり望ましくないユーザーエクスペリエンスを提供する。
【0059】
さらなる利点は、カプセル化された香料がエアロゾル生成材料全体に均一に分布し得ることである。これにより、ユーザーにより一貫した香料放出プロファイルが提供される。
【0060】
エアロゾル生成材料は、例えば、任意の他の方法で加熱されたか、照射されたか又はエネルギーを与えられた場合に、エアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質及び/又は香味料を含有しても含有しなくてもよい固体、液体又はゲルの形態であり得る。一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が、代替的に「モノリシック固体」(すなわち、非繊維状)と呼ばれ得る「非晶質固体」を含み得る。一部の実施形態では、非晶質固体が乾燥ゲルであり得る。非晶質固体は、液体などのある流体を保持し得る固体材料である。一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が、例えば、約50重量%、60重量%又は70重量%の非晶質固体~約90重量%、95重量%又は100重量%の非晶質固体を含み得る。
【0061】
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が、自由流動性及び/又は非粘着性であり、エアロゾル生成材料の取り扱いを支援する。エアロゾル生成材料は、自由流動性粉末の形態であり得る。これは、一貫した粒径を含み、材料を下流プロセス及び消耗品に含めやすくすることを含む、いくつかの利点を享受する。加えて、自由流動性粉末は製造及び取り扱いが容易であり、流動特性が周知であり、機械に使用することができる。自由流動性粉末は、他の成分と混合するのも容易である。
【0062】
押出、凝集又は造粒を採用して、所望の径の均一な大きさの粒子を達成することができる。粒子の径は香料の放出に影響を及ぼすため、粒径の制御及び一貫性がこの調製の利点である。いかなる特定の理論によっても拘束されることを望むものではないが、より小さい顆粒粒子は、より大きな表面積対体積比を有し、したがって、より大きな径の粒子と比較して、タバコ構成成分の促進された放出を示し得る。一部の実施形態では、ふるい分けを採用して、所望の粒径及び分布を達成することができる。
【0063】
本明細書で使用される場合、エアロゾル生成材料は、基材を形成するために、支持体上又は支持体内に存在し得る。支持体は、例えば、紙、カード、板紙、厚紙、再構成材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、若しくは金属合金であり得るか、又はこれらを含み得る。一部の実施形態では、支持体がサセプタを含む。一部の実施形態では、サセプタが材料内に埋め込まれる。一部の代替的な実施形態では、サセプタが材料の一方又はいずれかの側にある。
【0064】
エアロゾル生成材料は押出を介して形成され得る。押出は、押出機:スクリュー、ふるい及びバスケット、ロール、ラム及びピンバレル押出機の主要なクラスの1つを使用して実施され得る。これは、この処理が、カプセル化された香料組成物及びエアロゾル生成材料の他の成分の混合、調整、均質化及び成形を組み合わせるという利点を有する。さらなる利点は、押し出されたエアロゾル生成材料が、エアロゾル生成材料を通して香料の均一な分布を提供することである。押出プロセスは、香料をタバコ基材にさらに構造的に統合し、材料からの放出プロファイルを修正するのに役立つ。
【0065】
カプセル化された香料はまた、造粒を介してエアロゾル生成材料に組み込まれ得る。造粒のプロセスは、凝集、破砕、粉砕、製粉、細断又はペレットへの形成を含み得る。そのような粒子を作成するための適切な機械には、例えば、シュレッダー、カッター、又はハンマーミル、ローラーミル若しくは他の種類の市販のフライス盤などのミルが含まれる。
【0066】
カプセル化された香料はまた、スフェロイド化(マルメリゼーション(marumerization))を介してエアロゾル生成材料に組み込まれ得る。スフェロイド化の利点は、生成された粒子が一貫した径であることである。これにより、エアロゾル生成材料の取り扱い、梱包及び処理が容易になる。加えて、これにより、消耗品中の香料のより正確な量が可能になる。有利には、粒子は球状である。これは、消耗品に梱包し、消耗品及びエアロゾル生成デバイスを通る好ましい空気流を提供するのに有利であり得る。
【0067】
一部の実施形態では、カプセル化された香料が、押出又は造粒とスフェロイド化の組合せを介してもエアロゾル生成材料に組み込まれ得る。これらの方法は、噴霧乾燥により適した一部のカプセル化材料と適合性でない香料に特に有用である。例えば、ある特定の香料は、カプセル化材料が噴霧乾燥される実施形態で使用されるカプセル化材料のある特定の成分に混和性ではないことがある。加えて、これらの方法は、より低い温度で作動するので、香料又はカプセル化材料の成分が熱不安定性である実施形態にとって特に有利である。
【0068】
例示的な実施形態では、カプセル化された香料を、最終的なエアロゾル生成材料の他の成分と混合して均質化粉末を得て、次いで、これを押し出し、その後、造粒又はスフェロイド化することができる。
【0069】
一部の実施形態では、粒子が、ふるい分けによって測定した場合、約3mm以下、1mm以下、約0.5mm以下の平均粒径を有するか、又は約0.3mm以下の平均粒径を有することが望ましくなり得る。
【0070】
一部の実施形態では、平均粒径が、約0.1~約3mm、約0.1~約1mm、約0.1~約0.5mm、約0.1~約0.4mmの範囲内、又は約0.2~約0.3mmの範囲内にある。一部の実施形態では、粒子の少なくとも約90%が、約0.1~約3mm、又は約0.1~約1mm、又は約0.1~約0.5mmの範囲内の粒径を有する。一部の実施形態では、粒子の少なくとも約90%が、約0.1~約3mm、又は約0.1~約1mm、又は約0.1~0.5mmの範囲内の粒径を有する。一部の実施形態では、粒子のいずれも、5mm超、4mm超、2mm超、1.5mm超、又は約1mm超の粒径を有さない。一部の実施形態では、平均粒径が1mm未満である。
【0071】
エアロゾル生成材料の他の成分
エアロゾル生成材料はニコチン源を含み得、一部の実施形態では、ニコチン源が、タバコ材料、抽出物又はタバコ由来材料である。タバコ抽出物又は材料は、タバコ葉片、茎、柄、葉脈、屑及び切れ端、又はこれらの2つ以上の混合物を含む、タバコの任意の種類及びタバコ植物の任意の部分に由来し得るか、又はこれらであり得る。適切なタバコ抽出物又は材料には、以下の種類が含まれる:バージニア若しくは鉄管乾燥タバコ、バーリータバコ、オリエンタルタバコ、又は任意選択で、ここに列挙されているものを含む、タバコ材料のブレンド。タバコは、ドライアイス膨張タバコ(dry-ice expanded tobacco)(DIET)など膨張されてもよく、任意の他の手段によって処理されてもよい。一部の実施形態では、タバコ材料が再生タバコ材料であり得る。タバコは、前処理されても処理されなくてもよく、例えば、固形茎(SS);細断乾燥茎(SDS);蒸気処理茎(STS);又はそれらの任意の組合せであり得る。タバコ材料は、発酵、硬化、未硬化、トースト、又は他の方法で前処理され得る。タバコ材料は、刻みラグタバコの形態で提供され得る。刻みラグタバコは、例えば、1インチ当たり少なくとも15カット(1cm当たり約5.9カット、約1.7mmのカット幅に相当する)のカット幅を有することができる。刻みラグタバコは、タバコ材料の形態の混合物、例えば、紙再生タバコ、葉タバコ、押出タバコ、及びバンドキャストタバコ(bandcast tobacco)のうちの1種又は複数の混合物から形成することができる。一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が、約50~90重量%、約60~80重量%、又は約65~75重量%のニコチン源を含み得る。
【0072】
エアロゾル生成材料は、1種若しくは複数の活性物質及び/又は香料、1種若しくは複数のエアロゾル形成材料、並びに任意選択で1種若しくは複数の他の機能性材料をさらに含み得る。
【0073】
エアロゾル生成材料はまた、接着性を有する結合剤を含み得る。一部の実施形態では、結合添加剤が、ポリビニルアルコール(PVA)、ゼラチン、ガム、アカシアガム、デンプン、多糖類、ペクチン、アルギネート、木材パルプ、セルロース、及びカルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、又はそれらの組合せなどの熱可逆性ゲル化剤の少なくとも1つである。結合剤を含めることは、ラッパー(wrapper)が取り扱い及び処理しやすいという利点を有し得る。一部の実施形態では、結合剤が、カルボキシメチルセルロースからなるか、又はカルボキシメチルセルロースから本質的になる。一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が、約0.5~4重量%、約1~3重量%又は約1~2重量%の結合剤を含み得る。
【0074】
エアロゾル生成材料はまた、pH調整剤を含み得る。一部の実施形態では、pH調整剤がNaCOである。一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が、約1~15重量%、約3~12重量%、約5~10重量%又は約7~9重量%のpH調整剤を含み得る。pH調整剤は、カプセル化された香料が、任意選択のスフェロイド化を用いて、さらなる押出又は造粒としてのカプセル化によってpH変化から保護されるため、特に本発明にとって有利であり得る。タバコ成分の改善されたエアロゾル化を提供するための基本的なpHは、当技術分野で公知である。
【0075】
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が充填剤成分を含有する。充填剤成分は、一般に、非タバコ成分、すなわち、タバコ由来の成分を含まない成分である。一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が、湿潤重量基準で60重量%未満、例えば1重量%~60重量%、又は5重量%~50重量%、又は5重量%~30重量%、又は10重量%~20重量%の充填剤を含む。
【0076】
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が、不活性充填剤材料を含むことによって増加した表面積を有し得る。適切な不活性充填剤は、多孔質であっても非多孔質であってもよい。
【0077】
充填剤は、存在する場合、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイドシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムなどの1種又は複数の無機充填剤材料、及び分子ふるいなどの適切な無機吸着剤を含み得る。充填剤は、木材パルプ、麻繊維、セルロース及びセルロース誘導体などの1種又は複数の有機充填剤材料を含み得る。
【0078】
エアロゾル生成材料はまた、エアロゾル形成剤材料を含み得る。
【0079】
エアロゾル形成剤材料は、エアロゾルを形成することができる1種又は複数の構成成分を含み得る。有利には、エアロゾル形成剤は、香料及びニコチンをエアロゾル生成材料からエアロゾルに駆動するのに役立ち得る。一部の実施形態では、エアロゾル形成剤材料が、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、炭酸プロピレン、植物性グリセリン(VG)、及びキシリトールのうちの1種又は複数を含み得る。
【0080】
一部の実施形態では、エアロゾル形成剤が、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール及びグリセリンなどの1種若しくは複数の多価アルコール;グリセロールモノ-、ジ-若しくはトリアセテートなどの多価アルコールのエステル;並びに/又はジメチルドデカンジオエート及びジメチルテトラデカンジオエートなどのモノ-、ジ-若しくはポリカルボン酸の脂肪族エステルを含む。一部の実施形態では、エアロゾル形成剤材料が、エリスリトール、プロピレングリコール、グリセロール、植物性グリセリン(VG)、トリアセチン、ソルビトール及びキシリトールから選択される1種又は複数の化合物を含む。一部の実施形態では、エアロゾル形成剤材料が、グリセロールを含むか、グリセロールから本質的になるか、又はグリセロールからなる。グリセロールは、エアロゾル生成デバイスを使用する場合に目に見えるエアロゾルを提供する。消費者が製品及び消費しているものを視覚化することができるので、消費者が、目に見えるエアロゾルを提供するエアロゾル生成デバイスを好むことが一般的である。これにより、グリセロールが、エアロゾル形成剤材料にとって望ましい選択肢となる。プロピレングリコールは、グリセロールよりも優れた香料担体であるという利益を有する。
【0081】
エアロゾル形成剤の組合せは、等しい又は異なる割合で使用され得る。エアロゾル形成剤材料は、可塑剤として作用し得る。
【0082】
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が、少なくとも約1重量%、少なくとも約5重量%、少なくとも約10重量%、又は少なくとも約20重量%のエアロゾル形成剤材料(湿潤重量基準で計算される)を含む。
【0083】
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が保存剤をさらに含む。適切な保存剤は、当業者に容易に知られており、例えば、吸入可能なエアロゾルを生成する製品における使用のための安全な保存剤を含むだろう。使用され得る保存剤の例としては、プロピレングリコール、カルバクロール、チモール、L-メンソール、1,8-シネオール、フェノキシエタノール、PhytoCide、ソルビン酸及びその塩、ヒドロキシメチルグリシン酸ナトリウム、エチルヘキシルグリセリン、パラベン、並びにビタミンE又はビタミンCなどのビタミンが挙げられる。
【0084】
消耗品
本発明の一部の実施形態では、エアロゾル生成材料が、エアロゾル供給システムにおける使用のための消耗品に含まれる。
【0085】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含むか、又はエアロゾル生成材料からなる物品であり、その一部又は全部が、ユーザーによる使用中に消費されることが意図されている。消耗品は、エアロゾル生成材料貯蔵エリア、エアロゾル生成材料移送コンポーネント、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、マウスピース、フィルター、及び/又はエアロゾル修飾剤などの1つ又は複数の他のコンポーネントを含み得る。消耗品はまた、使用中に熱を放出してエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるヒーターなどのエアロゾル生成装置を含み得る。ヒーターは、例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、又はサセプタを含み得る。
【0086】
場合によっては、消耗品はロッド形状を有し、ラッパーを取り囲むラッパーをさらに含み得る。本明細書で使用される場合、「ロッド」という用語は、一般的に、エアロゾル生成アセンブリにおける使用のための任意の適切な形状であり得る細長い体を指す。場合によっては、ロッドが実質的に円筒型である。
【0087】
送達システム
本明細書で使用される場合、「送達システム」という用語は、少なくとも1種の物質をユーザーに送達するシステムを包含することを意図しており、電子タバコ、タバコ加熱製品、及びエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムなどの、エアロゾル生成材料を燃焼させることなく、エアロゾル生成材料から化合物を放出する非燃焼式エアロゾル供給システムを含む。
【0088】
本開示によると、「非燃焼式」エアロゾル供給システムは、ユーザーへの少なくとも1種の物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システム(又はそのコンポーネント)の構成エアロゾル生成材料が燃焼も焼化もされないものである。
【0089】
一部の実施形態では、送達システムが、動力式非燃焼式エアロゾル供給システムなどの非燃焼式エアロゾル供給システムである。
【0090】
一部の実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムが、ベイピングデバイス又は電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は必要条件ではないことに留意されたい。
【0091】
一部の実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムが、非燃焼加熱式システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの例は、タバコ加熱システムである。
【0092】
一部の実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムが、そのうちの1種又は複数が加熱され得るエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体又はゲルの形態であり得、ニコチンを含有しても含有しなくてもよい。一部の実施形態では、ハイブリッドシステムが、液体又はゲルエアロゾル生成材料及び固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含み得る。
【0093】
典型的には、非燃焼式エアロゾル供給システムが、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品とを含み得る。
【0094】
一部の実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと共に使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示を通して物品と呼ばれることがある。
【0095】
一部の実施形態では、その非燃焼式エアロゾル供給デバイスなどの非燃焼式エアロゾル供給システムが、電源及びコントローラーを含み得る。電源は、例えば、電力源又は発熱電源であり得る。一部の実施形態では、発熱電源が、発熱電源に近接したエアロゾル生成材料又は伝熱材料に熱の形で電力を分配するようにエネルギーを与えられ得るカーボン基板を含む。
【0096】
一部の実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムが、消耗品を受け入れるためのエリア、エアロゾル生成装置、エアロゾル生成エリア、ハウジング、マウスピース、フィルター及び/又はエアロゾル修飾剤を含み得る。
【0097】
一部の実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品が、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料貯蔵エリア、エアロゾル生成材料移送コンポーネント、エアロゾル生成装置、エアロゾル生成エリア、ハウジング、ラッパー、フィルター、マウスピース、及び/又はエアロゾル修飾剤を含み得る。
【0098】
図3は、本明細書に記載される、消耗品110のエアロゾル生成材料などのエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイス100の例を示している。概して、デバイス100は、エアロゾル生成材料を含む交換可能な物品110、例えば、本明細書の他の場所に記載される物品を加熱して、デバイス100のユーザーによって吸入されるエアロゾル又は他の吸入可能な媒体を生成するために使用され得る。デバイス100及び交換可能な物品110は、一緒にシステムを形成する。
【0099】
デバイス100は、デバイス100の様々なコンポーネントを取り囲み、収容するハウジング102(外側カバーの形態)を備える。デバイス100は、加熱アセンブリによって加熱するために物品110が挿入され得る開口部104を一端に有する。使用中、物品110は、加熱アセンブリに完全に又は部分的に挿入され得、そこでヒーターアセンブリの1つ又は複数のコンポーネントによって加熱され得る。
【0100】
この例のデバイス100は、物品110が設置されていない場合に開口部104を閉じるために、第1の端部材106に対して移動可能である蓋108を備える第1の端部材106を備える。図3では、蓋108は開放構成で示されているが、蓋108は閉鎖構成に移り得る。例えば、ユーザーは、蓋108を矢印「B」の方向にスライドさせることができる。
【0101】
デバイス100はまた、押された場合にデバイス100を作動させるボタン又はスイッチなどのユーザー操作可能な制御要素112を備え得る。例えば、ユーザーは、スイッチ112を操作することによってデバイス100をオンにすることができる。
【0102】
デバイス100はまた、デバイス100のバッテリーを充電するためのケーブルを受け入れることができる、ソケット/ポート114などの電気コンポーネントを備え得る。例えば、ソケット114は、USB充電ポートなどの充電ポートであり得る。
【0103】
実施例1
第1の実施例では、エアロゾル生成材料を、記載されたステップに従って調製した。
【0104】
カプセル化された香料はメンソールであり、カプセル化材料は、アラビアガム40%;メンソール42%;及びソルビトール18%(全て重量によって計算される)を含んでいた。カプセル化方法として噴霧乾燥を使用した。平均粒径は約5~約125μmであった。
【0105】
次いで、カプセル化された香料を使用して、タバコ75%;結合剤としてのCMC1%;カプセル化された香料10%;pH調整剤としてのNaCO 4.3%;水9.7%を含むエアロゾル生成材料を調製した。タバコ葉を350μmの粒径に粉砕し、乾燥NaCO及びCMCと混合した後、ダブルコーンミキサーに添加し、20分間混合した。有利なことに、粉砕メンソールと比較して、噴霧乾燥メンソールで凝集が少ないことが観察された。この混合物を押出機に添加した。次いで、水を添加して混合して、押出機に「タバコ生地」を形成した。生地を、強制的にダイヘッドに通してストランドを形成し、回転ブレードを使用して顆粒に切断した。次いで、ふるいを使用して、0.71~2mmの径を有する押出粒子を選択した。押出粒子は、約950~約1250μmの中央粒径及び約0.75~約1g/cmの密度を有していた。
【0106】
実施例2
第2の実施例では、熱重量分析装置(TGA)実験を実行した。TGA実験における正の結果は、材料がTHPデバイスにおいて同様に正の方法で働く可能性が高いという指標であることが当該技術分野で知られている。
【0107】
図1は、噴霧乾燥メンソールの送達の遅延が、カプセル化されていないメンソールの送達の遅延よりも実質的に長いことを示している。メンソールのカプセル化は、温度動態に影響を及ぼし、THPデバイスにおける香味料の送達を変化させるために使用することができる。両試料は押出成形しなかったが、第1のカプセル化ステップを例示する。
【0108】
図4は、β-シクロデキストリンを含むカプセル化材料にカプセル化されたメンソールの安定性改善及び遅延放出を示している。β-シクロデキストリンを使用してカプセル化されたメンソールが、より高い温度でより安定であったことが明らかである。カプセル化されたメンソールの放出は、温度が約150℃~300℃に達するまで遅延されたが、カプセル化されていないメンソールは、約100℃で放出された。
【0109】
実施例3
第3の実施例では、様々な割合の噴霧乾燥メンソールを有するタバコをTHPデバイスで試験し、結果を図2に示す。この実施例では、カプセル化材料は、約40重量%のメンソールを含み、これを噴霧乾燥した。エアロゾル生成材料は、押出を介して調製し、顆粒の形態であった。エアロゾル生成材料は、グラフの凡例に示されるように、0、5又は10%の噴霧乾燥メンソールを含んでいた。メンソール送達は、約100μg/パフでのデバイスの継続的なパフと一致していた。放出されるメンソールがなかったため、0%メンソールについてのデータはなく、これを対照試料とした。
【0110】
本明細書に記載される様々な実施形態は、特許請求される特徴を理解し、教示するのを助けるためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的な試料としてのみ提供され、網羅的及び/又は排他的ではない。本明細書に記載される利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲に対する制限と見なされるべきでも、特許請求の範囲の等価物に対する制限と見なされるべきでもなく、他の実施形態が利用され得、特許請求される発明の範囲から逸脱することなく修正がなされ得ることを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されているもの以外の、開示される要素、コンポーネント、特徴、部品、ステップ、手段等の適切な組合せを適切に含み得るか、それらからなり得るか、又はそれらから本質的になり得る。加えて、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含み得る。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-05-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル供給システムにおける使用のためのエアロゾル生成材料であって、カプセル化材料にカプセル化された香料が前記エアロゾル生成材料に埋め込まれている、エアロゾル生成材料。
【請求項2】
前記カプセル化された香料を埋め込むように押し出されるか、凝集されるか、又は造粒されている、請求項1に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項3】
前記カプセル化された香料がメンソールである、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項4】
前記カプセル化された香料が、乾燥バニラ、リンゴ、アマレット、ティラミス、森の果実及びマンゴーから選択される、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項5】
前記香料が、噴霧乾燥によって前記カプセル化材料にカプセル化されている、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項6】
前記カプセル化材料が安定剤を含む、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項7】
前記カプセル化材料がガム材料を含み、任意選択で、前記ガム材料がアカシアガムである、請求項6に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項8】
前記カプセル化材料が、糖アルコール;炭水化物;ゼラチン、寒天、PEG2000~6000及びポリビニルピロリドン(PVP)(10k)などのポリマー;並びに長鎖脂肪酸からなる群から選択される1種又は複数のマトリックス形成材料を含む、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項9】
前記マトリックス形成材料がソルビトールを含む、請求項8に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項10】
前記カプセル化材料がシクロデキストリンである、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項11】
前記シクロデキストリンがβ-シクロデキストリン又はγ-シクロデキストリンである、請求項10に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項12】
ニコチン源を含み、任意選択で、前記ニコチン源がタバコである、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項13】
結合剤を含み、任意選択で、前記結合剤が、CMC;天然ガム(ローカストビーンガム、キサンタンガム、アラビアガム、寒天、アルギン酸、カラギーナン、グアーガム、ゲランガム、カラヤガム)、デンプン(天然及び加工の両方)、アルギネート、セルロース材料(天然、及びHPC、HMPC、HECを含む修飾)、キトサンを含む多糖類からなる群から選択される、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項14】
pH調整剤を含み、任意選択で、前記pH調整剤がNaCOである、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項15】
エアロゾル形成剤を含み、任意選択で前記エアロゾル形成剤がエリスリトール、プロピレングリコール、グリセロール、植物性グリセリン(VG)、トリアセチン、及びキシリトールから選択される、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項16】
請求項1又は2に記載のエアロゾル生成材料を製造する方法であって、香料をカプセル化材料にカプセル化することと、前記カプセル化された香料を押し出すか、凝集させるか、又は造粒して、前記エアロゾル生成材料を形成することとを含む方法。
【請求項17】
前記カプセル化された香料が、ニコチン源、任意選択で、タバコと共に押し出される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記香料が、前記カプセル化材料と共に噴霧乾燥される、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記カプセル化材料が、35~55重量%の安定剤及び/又は35~55重量%のガム材料及び/又は5~35重量%のマトリックス形成材料を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記カプセル化された香料が、30~65重量%の前記香料を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
請求項1又は2に記載のエアロゾル生成材料を含むエアロゾル供給システムにおける使用のための消耗品。
【請求項22】
エアロゾル供給システムでエアロゾル生成材料を加熱することによって生成された25パフ以上にわたる香料の放出を制御するための、前記エアロゾル生成材料に埋め込まれたカプセル化された香料の使用。
【国際調査報告】