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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】端末用表示方法及び端末用表示装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20241106BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20241106BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20241106BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20241106BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20241106BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20241106BHJP
   G09G 5/373 20060101ALI20241106BHJP
   G09G 5/14 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/0488
G06F3/14 360A
G06F3/14 350A
G09G5/00 510A
G09G5/37 310
G09G5/00 550C
G09G5/00 510H
G09G5/38
G09G5/373
G09G5/37 320
G09G5/14 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024517031
(86)(22)【出願日】2022-11-15
(85)【翻訳文提出日】2024-05-16
(86)【国際出願番号】 CN2022131847
(87)【国際公開番号】W WO2023109404
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202111537625.8
(32)【優先日】2021-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
2.macOS
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BYD Company Limited
【住所又は居所原語表記】No. 3009, BYD Road, Pingshan, Shenzhen, Guangdong 518118, P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100216150
【弁理士】
【氏名又は名称】香山 良樹
(72)【発明者】
【氏名】屈成▲棟▼
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼▲時▼▲聡▼
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼▲暁▼奇
(72)【発明者】
【氏名】▲やん▼妍
【テーマコード(参考)】
5B069
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5B069AA01
5B069CA01
5B069CA04
5B069CA06
5B069CA14
5B069CA15
5B069JA06
5C182AB08
5C182AB25
5C182BA01
5C182BA06
5C182BA65
5C182CB13
5C182CB33
5C182CB42
5C182CB44
5C182CC02
5C182CC06
5C182CC07
5C182CC21
5C182DA52
5E555AA26
5E555BA01
5E555BB01
5E555BC08
5E555CA12
5E555CB12
5E555CB37
5E555CB52
5E555CB53
5E555CB54
5E555CC05
5E555CC22
5E555DB03
5E555DC21
5E555DC25
5E555DC31
5E555DC62
5E555DC63
5E555DD05
5E555EA11
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
端末用表示方法及び端末用表示装置であり、該方法は、端末がランドスケープモードの状態にある場合、アプリケーションのポートレートモード表示方式に基づいて、アプリケーションのランドスケープモード表示設定を決定するステップと、ランドスケープモード表示設定に基づいて、アプリケーションに対して表示操作を実行するステップであって、アプリケーションは、ランドスケープモード表示をサポートしない、ステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末用表示方法であって、
前記端末がランドスケープモードの状態にある場合、アプリケーションのポートレートモード表示方式に基づいて、前記アプリケーションのランドスケープモード表示設定を決定するステップと、
前記ランドスケープモード表示設定に基づいて、前記アプリケーションに対して表示操作を実行するステップであって、前記アプリケーションは、ランドスケープモード表示をサポートしない、ステップと、
を含む、ことを特徴とする、
表示方法。
【請求項2】
前記アプリケーションのポートレートモード表示方式に基づいて、前記アプリケーションのランドスケープモード表示設定を決定するステップは、
前記アプリケーションのポートレートモードウィンドウ設定情報を取得するステップと、
前記ポートレートモードウィンドウ設定情報に基づいて、前記アプリケーションがマルチウィンドウ表示をサポートするか否かを判断するステップと、
前記アプリケーションがマルチウィンドウ表示をサポートしない場合、前記アプリケーションの単一画面表示設定である前記アプリケーションの第1ランドスケープモード設定を決定するステップと、
前記アプリケーションがマルチウィンドウ表示をサポートする場合、前記アプリケーションの分割画面表示設定である前記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定するステップと、
前記第1ランドスケープモード設定又は前記第2ランドスケープモード設定を前記ランドスケープモード表示設定とするステップと、
を含む、ことを特徴とする、
請求項1に記載の表示方法。
【請求項3】
前記アプリケーションの第1ランドスケープモード設定を決定するステップは、
前記アプリケーションの少なくとも1つの常用ウィンドウを取得するステップと、
前記ポートレートモードウィンドウ設定情報に対応するメインウィンドウ設定を決定し、前記少なくとも1つの常用ウィンドウに対応するサブウィンドウ設定を決定するステップと、
前記メインウィンドウ設定及び前記サブウィンドウ設定に基づいて、前記アプリケーションの第1ランドスケープモード設定を決定するステップと、
を含む、ことを特徴とする、
請求項2に記載の表示方法。
【請求項4】
前記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定するステップは、
前記アプリケーションの表示対象ウィンドウのウィンドウ数を決定するステップと、
前記ウィンドウ数が1つである場合、前記アプリケーションの表示対象ウィンドウをセンタリングして表示する設定を前記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定として決定するステップと、
前記ウィンドウ数が少なくとも2つである場合、ウィンドウパラメータ情報を取得し、前記ウィンドウパラメータ情報に基づいて、前記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定するステップと、
を含む、ことを特徴とする、
請求項2に記載の表示方法。
【請求項5】
前記アプリケーションの表示対象ウィンドウをセンタリングして表示する設定を決定した後に、ユーザーの境界編集操作に応答して、
前記アプリケーションの表示対象ウィンドウをセンタリングして表示する設定を修正して、境界修正後の設定を取得するステップと、
前記境界修正後の設定を前記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定とするステップと、
を更に含む、ことを特徴とする、
請求項4に記載の表示方法。
【請求項6】
前記ウィンドウパラメータ情報は、ウィンドウサイズ及びウィンドウ位置を含み、
前記ウィンドウパラメータ情報に基づいて、前記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定するステップは、
前記端末の画面サイズを取得するステップと、
前記ウィンドウサイズ及び前記画面サイズに基づいて、前記端末の複数の表示領域を決定するステップと、
前記ウィンドウ位置及び前記複数の表示領域に基づいて、各表示対象ウィンドウの表示設定を決定するステップと、
各表示対象ウィンドウの表示設定に基づいて、前記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定するステップと、
を含む、ことを特徴とする、
請求項4に記載の表示方法。
【請求項7】
前記ウィンドウ位置に対する調整操作に応答して、前記ウィンドウ位置を調整して、調整後の位置を取得するステップと、
前記調整後の位置及び前記複数の表示領域に基づいて、各表示対象ウィンドウの表示設定を決定するステップと、
を更に含む、ことを特徴とする、
請求項6に記載の表示方法。
【請求項8】
前記表示操作を実行した後に、現在のフォーカスウィンドウを決定するステップと、
前記端末に対するタッチイベントに応答して、前記タッチイベントに対応するタッチ領域を決定するステップと、
前記タッチ領域が前記現在のフォーカスウィンドウ内にあるか否かを判断するステップと、
前記タッチ領域が前記現在のフォーカスウィンドウ内にない場合、前記タッチ領域が位置するウィンドウを新しい現在のフォーカスウィンドウとするステップと、
前記タッチイベントに対応する操作命令を実行するステップと、
を更に含む、ことを特徴とする、
請求項4に記載の表示方法。
【請求項9】
前記現在のフォーカスウィンドウを決定するステップは、
前記表示対象ウィンドウをトラバースし、前記表示対象ウィンドウから第1表示状態にある少なくとも1つの第1ウィンドウを決定し、前記表示対象ウィンドウのうち、前記少なくとも1つの第1ウィンドウ以外のウィンドウが第2表示状態にあるステップと、
前記第1ウィンドウにおいてデフォルトフォーカスウィンドウを決定するステップと、
前記デフォルトフォーカスウィンドウを現在のフォーカスウィンドウとするステップと、
を含む、ことを特徴とする、
請求項8に記載の表示方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの第1ウィンドウは、親表示ウィンドウ及び少なくとも1つの子表示ウィンドウを含み、
前記タッチイベントを実行するステップは、
前記タッチイベントのイベントタイプを決定するステップと、
前記イベントタイプがウィンドウジャンプイベントである場合、前記子表示ウィンドウをクリアし、前記タッチイベントに対応する新しい子表示ウィンドウを表示するステップと、
前記イベントタイプが非ウィンドウジャンプイベントである場合、リフレッシュして現在のフォーカスウィンドウを表示するステップと、
を含む、ことを特徴とする、
請求項9に記載の表示方法。
【請求項11】
前記表示操作を実行した後に、前記端末のポートレートモード操作に応答して、
前記親表示ウィンドウをポートレートモードで表示するステップと、
前記少なくとも1つの子表示ウィンドウを前記第2表示状態に設定するステップと、
を更に含む、ことを特徴とする、
請求項10に記載の表示方法。
【請求項12】
前記端末の前記ポートレートモード操作より後のランドスケープモード操作に応答して、各子表示ウィンドウをいずれも前記第1表示状態に設定するステップと、
前記第2ランドスケープモード設定に基づいて、前記少なくとも1つの第1ウィンドウに対して前記表示操作を実行するステップと、
を更に含む、ことを特徴とする、
請求項11に記載の表示方法。
【請求項13】
端末用表示装置であって、
前記端末がランドスケープモードの状態にある場合、アプリケーションのポートレートモード表示方式に基づいて、前記アプリケーションのランドスケープモード表示設定を決定するランドスケープモード設定決定ユニットと、
前記ランドスケープモード表示設定に基づいて、前記アプリケーションに対して表示操作を実行する表示ユニットであって、前記アプリケーションは、ランドスケープモード表示をサポートしない、表示ユニットと、
を含む、ことを特徴とする、
表示装置。
【請求項14】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されるメモリと、
を含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサに実行可能であり、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、請求項1~12のいずれか一項に記載の表示方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実行させることができる命令が記憶されている、
電子機器。
【請求項15】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、
該プログラムは、プロセッサによって実行されると、請求項1~12のいずれか一項に記載の表示方法を実現する、ことを特徴とする、
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年12月15日に提出された出願番号が202111537625.8で、発明の名称が「端末用表示方法及び端末用表示装置」の中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全ての内容は、参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本願は、画面表示の技術分野に関し、特に端末用表示方法及び端末用表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
インテリジェント表示画面は、実際の応用過程において、大部分がポートレートモードのアプリケーションのみをサポートし、ランドスケープモードのアダプティブアプリケーションをサポートしないため、端末をサポートすることができない。関連技術において、ポートレートモードで表示されたコンテンツを引張変形させることによりランドスケープモードの表示効果を達成することができるが、上記方法では、表示コンテンツの異常変形及び表示不良を引き起こし、ユーザー体験を大幅に低減する。
【発明の概要】
【0004】
本願は、関連技術における技術的課題の1つを少なくともある程度解決することを目的とする。そのため、本願は、端末に応用されるアプリケーションの適用性を予め判断し、適用されないアプリケーションに対して対応する表示操作を実行することにより、アプリケーションの引張変形又は表示コンテンツが少ないという技術的問題を効果的に回避し、ユーザー体験を向上させる端末用表示方法を提供する。
【0005】
本願は、端末用表示装置を更に提供する。
【0006】
本願は、電子機器を更に提供する。
【0007】
本願は、コンピュータ記憶媒体を更に提供する。
【0008】
本願の端末用表示方法によれば、前記表示方法は、前記端末がランドスケープモードの状態にある場合、アプリケーションのポートレートモード表示方式に基づいて、前記アプリケーションのランドスケープモード表示設定を決定するステップと、前記ランドスケープモード表示設定に基づいて、前記アプリケーションに対して表示操作を実行するステップであって、前記アプリケーションは、ランドスケープモード表示をサポートしない、ステップと、を含む。
【0009】
本願のいくつかの実施例によれば、前記アプリケーションのポートレートモード表示方式に基づいて、前記アプリケーションのランドスケープモード表示設定を決定するステップは、前記アプリケーションのポートレートモードウィンドウ設定情報を取得するステップと、前記ポートレートモードウィンドウ設定情報に基づいて、前記アプリケーションがマルチウィンドウ表示をサポートするか否かを判断するステップと、前記アプリケーションがマルチウィンドウ表示をサポートしない場合、前記アプリケーションの単一画面表示設定である前記アプリケーションの第1ランドスケープモード設定を決定するステップと、前記アプリケーションがマルチウィンドウ表示をサポートする場合、前記アプリケーションの分割画面表示設定である前記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定するステップと、前記第1ランドスケープモード設定又は前記第2ランドスケープモード設定を前記ランドスケープモード表示設定とするステップと、を含む。
【0010】
本願のいくつかの実施例によれば、前記アプリケーションの第1ランドスケープモード設定を決定するステップは、前記アプリケーションの少なくとも1つの常用ウィンドウを取得するステップと、前記ポートレートモードウィンドウ設定情報に対応するメインウィンドウ設定を決定し、前記少なくとも1つの常用ウィンドウに対応するサブウィンドウ設定を決定するステップと、前記メインウィンドウ設定及び前記サブウィンドウ設定に基づいて、前記アプリケーションの第1ランドスケープモード設定を決定するステップと、を含む。
【0011】
本願のいくつかの実施例によれば、前記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定するステップは、前記アプリケーションの表示対象ウィンドウのウィンドウ数を決定するステップと、前記ウィンドウ数が1つである場合、前記アプリケーションの表示対象ウィンドウをセンタリングして表示する設定を前記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定として決定するステップと、前記ウィンドウ数が少なくとも2つである場合、ウィンドウパラメータ情報を取得し、前記ウィンドウパラメータ情報に基づいて、前記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定するステップと、を含む。
【0012】
本願のいくつかの実施例によれば、前記表示方法は、前記アプリケーションの表示対象ウィンドウをセンタリングして表示する設定を決定した後に、ユーザーの境界編集操作に応答して、前記アプリケーションの表示対象ウィンドウをセンタリングして表示する設定を修正して、境界修正後の設定を取得するステップと、前記境界修正後の設定を前記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定とするステップと、を更に含む。
【0013】
本願のいくつかの実施例によれば、前記ウィンドウパラメータ情報は、ウィンドウサイズ及びウィンドウ位置を含み、前記ウィンドウパラメータ情報に基づいて、前記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定するステップは、前記端末の画面サイズを取得するステップと、前記ウィンドウサイズ及び前記画面サイズに基づいて、前記端末の複数の表示領域を決定するステップと、前記ウィンドウ位置及び前記複数の表示領域に基づいて、各表示対象ウィンドウの表示設定を決定するステップと、各表示対象ウィンドウの表示設定に基づいて、前記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定するステップと、を含む。
【0014】
本願のいくつかの実施例によれば、前記表示方法は、前記ウィンドウ位置に対する調整操作に応答して、前記ウィンドウ位置を調整して、調整後の位置を取得するステップと、前記調整後の位置及び前記複数の表示領域に基づいて、各表示対象ウィンドウの表示設定を決定するステップと、を更に含む。
【0015】
本願のいくつかの実施例によれば、前記表示方法は、前記表示操作を実行した後に、現在のフォーカスウィンドウを決定するステップと、前記端末に対するタッチイベントに応答して、前記タッチイベントに対応するタッチ領域を決定するステップと、前記タッチ領域が前記現在のフォーカスウィンドウ内にあるか否かを判断するステップと、前記タッチ領域が前記現在のフォーカスウィンドウ内にない場合、前記タッチ領域が位置するウィンドウを新しい現在のフォーカスウィンドウとするステップと、前記タッチイベントに対応する操作命令を実行するステップと、を更に含む。
【0016】
本願のいくつかの実施例によれば、前記現在のフォーカスウィンドウを決定するステップは、前記表示対象ウィンドウをトラバースし、前記表示対象ウィンドウから第1表示状態にある少なくとも1つの第1ウィンドウを決定し、前記表示対象ウィンドウのうち、前記少なくとも1つの第1ウィンドウ以外のウィンドウが第2表示状態にあるステップと、前記第1ウィンドウにおいてデフォルトフォーカスウィンドウを決定するステップと、前記デフォルトフォーカスウィンドウを現在のフォーカスウィンドウとするステップと、を含む。
【0017】
本願のいくつかの実施例によれば、前記少なくとも1つの第1ウィンドウは、親表示ウィンドウ及び少なくとも1つの子表示ウィンドウを含み、前記タッチイベントを実行するステップは、前記タッチイベントのイベントタイプを決定するステップと、前記イベントタイプがウィンドウジャンプイベントである場合、前記子表示ウィンドウをクリアし、前記タッチイベントに対応する新しい子表示ウィンドウを表示するステップと、前記イベントタイプが非ウィンドウジャンプイベントである場合、リフレッシュして現在のフォーカスウィンドウを表示するステップと、を含む。
【0018】
本願のいくつかの実施例によれば、前記表示方法は、前記表示操作を実行した後に、前記端末のポートレートモード操作に応答して、前記親表示ウィンドウをポートレートモードで表示するステップと、前記少なくとも1つの子表示ウィンドウを前記第2表示状態に設定するステップと、を更に含む。
【0019】
本願のいくつかの実施例によれば、前記表示方法は、前記端末の前記ポートレートモード操作より後のランドスケープモード操作に応答して、各子表示ウィンドウをいずれも前記第1表示状態に設定するステップと、前記第2ランドスケープモード設定に基づいて、前記少なくとも1つの第1ウィンドウに対して前記表示操作を実行するステップと、を更に含む。
【0020】
本願の実施例に係る端末用表示装置は、前記端末がランドスケープモードの状態にある場合、アプリケーションのポートレートモード表示方式に基づいて、前記アプリケーションのランドスケープモード表示設定を決定するランドスケープモード設定決定ユニットと、前記ランドスケープモード表示設定に基づいて、前記アプリケーションに対して表示操作を実行する表示ユニットであって、前記アプリケーションは、ランドスケープモード表示をサポートしない、表示ユニットと、を含む。
【0021】
本願の実施例に係る電子機器は、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリと、を含み、前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサに実行可能であり、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、本願の実施例に係る表示方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実行させることができる命令が記憶されている。
【0022】
本願の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶され、該プログラムは、プロセッサによって実行されると、本願の実施例に係る表示方法を実現する。
【0023】
端末に応用されるアプリケーションを表示する過程において、まず適応性を判断し、現在のアプリケーションがランドスケープモード表示をサポートしないと決定した場合、直ちに該アプリケーションのポートレートモード表示方式に基づいて、対応するランドスケープモード表示設定を生成し、かつ対応する表示操作を実行することにより、ユーザーの実際のランドスケープモード表示の需要を効果的に満たし、従来の強制にランドスケープモードで表示することによる引張変形の異常表示状況を回避し、ユーザー体験を向上させる。
【0024】
本願の追加の態様及び利点は、一部が以下の説明において示され、一部が以下の説明において明らかになるか又は本願の実施により把握される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本願の上記及び/又は追加の態様及び利点は、以下の図面を参照して実施例を説明することにより、明らかになり、容易に理解される。
【0026】
図1】本願の実施例に係る端末用表示方法を具体的に実現するフローチャートである。
図2】本願の実施例に係る端末用表示方法においてランドスケープモード表示設定を決定することを具体的に実現するフローチャートである。
図3】本願の実施例に係る端末用表示方法において第1ランドスケープモード設定を決定する場合の概略図である。
図4】本願の別の実施例に係る端末用表示方法において第1ランドスケープモード設定を決定する場合の概略図である。
図5】本願の実施例に係る端末用表示方法において1つの表示対象ウィンドウだけを表示する場合の概略図である。
図6】本願の実施例に係る端末用表示方法において2つの表示対象ウィンドウを表示する場合の概略図である。
図7】本願の実施例に係る端末用表示方法において2つの表示対象ウィンドウの位置を調整する場合の概略図である。
図8】本願の実施例に係る端末用表示方法においてポートレートモード表示方式に切り替える場合の概略図である。
図9】本願の実施例に係る端末用表示装置の概略構成図である。
図10】本願の実施例に係る電子機器の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本願の実施例を詳細に説明し、上記実施例の例は、図面に示され、全体を通して同一又は類似の符号は、同一又は類似の素子、或いは同一又は類似の機能を有する素子を示す。以下、図面を参照して説明される実施例は、例示的なものに過ぎず、本願を解釈するためのものであり、本願を限定するためのものとして理解すべきではない。
【0028】
本願の実施例における用語「システム」及び「ネットワーク」は、互換的に使用されてもよい。「複数」は、2つ又は2つ以上を意味し、これを考慮すると、本願の実施例では、「複数」を「少なくとも2つの」として理解してもよい。「及び/又は」は、関連する対象の関連関係を説明し、3種類の関係が存在してもよいことを表し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独で存在するという3つの状況を表すことができる。また、文字「/」は、特に説明しない限り、一般的に前後の関連対象が「又は」の関係を有することを表す。なお、理解すべきこととして、本願の実施例の説明において、「第1」、「第2」などの語彙は、区別して説明するためのものに過ぎず、相対的な重要性を示すか又は示唆するものとして理解することができず、順番を示すか又は示唆するものとして理解することもできない。
【0029】
図1に示すように、本願の実施例に係る端末用表示方法であり、上記表示方法は、
上記端末がランドスケープモードの状態にある場合、アプリケーションのポートレートモード表示方式に基づいて、上記アプリケーションのランドスケープモード表示設定を決定するステップS10)と、
上記ランドスケープモード表示設定に基づいて、上記アプリケーションに対して表示操作を実行するステップS20)であって、上記アプリケーションは、ランドスケープモード表示をサポートしない、ステップS20)と、を含む。
【0030】
1つの可能な実施形態では、本願の実施例に係る表示方法は、車載端末に適用され、当然のことながら、他の表示端末に適用されてもよく、ここでは説明を省略する。例えば、本願の実施例では、該車載端末は、デフォルトでランドスケープモードの状態にあり、上記ランドスケープモードの状態は、車載端末が応用される場合、車載端末の表示画面の幅が画面の高さより大きい状態であり、例えば、該車載端末は、タッチスクリーンであってもよく、他の移動端末の共有画面であってもよい。ある応用シーンにおいて、あるユーザーが該車載端末においてあるアプリケーションを起動するか又はあるアプリケーションを表示する場合、ランドスケープモードにある車載端末の好適な表示を実現し、ユーザーにより良いユーザー体験を提供するために、表示する前に、まずアプリケーションの表示設定情報を取得し、例えば、本願の実施例に係る車載端末は、androidオペレーティングシステムに基づくものであってもよく、当然のことながら、他のアプリケーションシステム(例えば、MacOS、Linux(登録商標)などのシステム)に基づくものであってもよく、アプリケーションを起動する際に、アプリケーションがマニフェストファイルによって設定されるか又はコードによって申請されたOrientation属性を取得して該アプリケーションの表示設定情報を取得し、上記表示設定情報に基づいて現在表示されているアプリケーションがランドスケープモード表示をサポートするか否かを決定することができる。
【0031】
例えば、本願の実施例では、該アプリケーションは、ランドスケープモード表示をサポートせず、即ち、アプリケーションにおける表示コンテンツのサイズが画面配置状態に応じて適応的に調整する効果をサポートせず、この場合、該アプリケーションのポートレートモード表示方式に基づいて、該アプリケーションのランドスケープモード表示設定を更に決定し、上記ランドスケープモード表示設定に基づいて、該アプリケーションに対して対応する表示操作を実行することができる。
【0032】
本願の実施例では、端末におけるアプリケーションの表示を予め適応的に判定することにより、ランドスケープモード表示を行うことができないアプリケーションに対して最適化表示を行い、具体的には、そのポートレートモード表示方式に基づいて、対応するランドスケープモード表示設定を生成し、対応する表示操作を実行することにより、アプリケーションの表示コンテンツに対して引張変形を引き起こさない上で、フレンドリーなランドスケープモード表示を実現し、ユーザーの使用体験を効果的に向上させる。
【0033】
図2に示すように、本願の実施例では、上記アプリケーションのポートレートモード表示方式に基づいて、上記アプリケーションのランドスケープモード表示設定を決定するステップは、
上記アプリケーションのポートレートモードウィンドウ設定情報を取得するステップS31)と、
上記ポートレートモードウィンドウ設定情報に基づいて、上記アプリケーションがマルチウィンドウ表示をサポートするか否かを判断するステップS32)と、
上記アプリケーションがマルチウィンドウ表示をサポートしない場合、上記アプリケーションの単一画面表示設定である上記アプリケーションの第1ランドスケープモード設定を決定するステップS33)と、
上記アプリケーションがマルチウィンドウ表示をサポートする場合、上記アプリケーションの分割画面表示設定である上記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定するステップS34)と、
上記第1ランドスケープモード設定又は上記第2ランドスケープモード設定を上記ランドスケープモード表示設定とするステップS35)と、を含む。
【0034】
1つの可能な実施形態では、該アプリケーションがランドスケープモード表示をサポートしないと決定した後に、該アプリケーションのランドスケープモード表示設定の決定を開始する。例えば、本願の実施例では、該アプリケーションを分割画面で表示することができ、例えば、左右の画面に分けてそれぞれ表示する方式で、該アプリケーションのポートレートモード表示方式でのランドスケープモード表示効果を達成することができるが、実際の応用過程において、全てのアプリケーションが分割画面表示をサポートするものではなく、例えば、一実施例では、技術者は、端末の応用シーンのために専用に開発されたアプリケーションが分割画面表示効果をサポートし、実際の応用過程において分割画面表示を行うことができ、これに対して、ある汎用ソフトウェアの場合、分割画面表示をサポートしないため、該汎用アプリケーションに対して更なる最適化表示を行う必要がある。
【0035】
したがって、本願の実施例では、アプリケーションを実際に表示する過程において、まず、該アプリケーションのポートレートモードウィンドウ設定情報を取得し、例えば、該アプリケーションのリソースファイルを解析することによって該アプリケーションのポートレートモードウィンドウ設定情報を取得することができ、例えば、該ポートレートモードウィンドウ設定情報は、該アプリケーションをポートレートモード(即ち、その表示ウィンドウの幅が高さより小さい)方式で表示するための設定情報であり、該ポートレートモードウィンドウ設定情報に基づいて、該アプリケーションがマルチウィンドウ表示をサポートするか否かを判断する。第1実施例では、該アプリケーションがマルチウィンドウ表示をサポートしないため、該アプリケーションの単一画面表示方式に対して対応する第1ランドスケープモード設定を決定する必要がある。
【0036】
本願の実施例では、上記アプリケーションの第1ランドスケープモード設定を決定するステップは、上記アプリケーションの少なくとも1つの常用ウィンドウを取得するステップと、上記ポートレートモードウィンドウ設定情報に対応するメインウィンドウ設定を決定し、上記少なくとも1つの常用ウィンドウに対応するサブウィンドウ設定を決定するステップと、上記メインウィンドウ設定及び上記サブウィンドウ設定に基づいて、上記アプリケーションの第1ランドスケープモード設定を決定するステップと、を含む。
【0037】
図3に示すように、1つの可能な実施形態では、該アプリケーションの第1ランドスケープモード設定を決定する過程において、該アプリケーションの少なくとも1つの常用ウィンドウを更に取得し、例えば、該常用ウィンドウは、該ユーザーが日常的に使用する過程において、ユーザーが常用するアプリケーションウィンドウに基づいて決定される。常用ウィンドウを決定した後、アプリケーションのポートレートモードウィンドウ設定情報に対応するメインウィンドウ設定を更に決定し、例えば、本願の実施例では、アプリケーションに対応するメインウィンドウは、センタリングして表示されるように設定され、当然のことながら、幅寄せ(左に寄せる又は右に寄せる)に表示されてもよく、上記メインウィンドウ設定は、アプリケーションのメインウィンドウのサイズに対する設定情報を更に含んでもよく、例えば、アプリケーションの表示幅/表示高さを増加/減少させてもよく、或いは該メインウィンドウは、画面の上下境界に密着するように設定されてもよく、上下境界と所定の間隔をおいて設置されてもよく、そして、少なくとも1つの常用ウィンドウに対応するサブウィンドウ設定を決定し、このとき、上記メインウィンドウ設定及びサブウィンドウ設定に基づいて、該アプリケーションの第1ランドスケープモード設定を決定し、対応する表示を行う。サブウィンドウは、画面の左上隅に表示するように設定されてもよく、画面の右上隅に表示されてもよく、ここでは限定しない。
【0038】
本願の実施例では、アプリケーションの実際の表示設定に基づいて、意図的なランドスケープモード最適化表示方法をアプリケーションに提供することにより、アプリケーションが表示過程において、ユーザーにより高いランドスケープモード表示効果を提供し、ユーザーの使用体験を向上させることができる。
【0039】
図4に示すように、別の可能な実施形態では、ユーザーが現在開いているアプリケーションは、カラオケアプリケーションであり、該カラオケアプリケーションにおけるユーザーの常用ウィンドウが2つあるため、一方では、該カラオケアプリケーションに対応するメインウィンドウ設定を生成し、例えば、該メインウィンドウ設定は、カラオケアプリケーションをセンタリングして最大化して表示する設定であり、他方では、ユーザーが日常的に歌を聞く過程における常用ウィンドウに基づいて、対応するサブウィンドウ設定を生成し、例えば、上記2つの常用ウィンドウは、ユーザーの注目曲リスト及びカラオケウィンドウであり、例えば、該サブウィンドウ設定は、上記注目曲リスト及びカラオケウィンドウをそれぞれ左右両側に表示する設定である。
【0040】
当然のことながら、当業者は、上記実施例から容易に分かるように、上記メインウィンドウを左に寄せて表示し、2つのサブウィンドウを右に寄せて表示してもよく(例えば、右上と右下の位置にそれぞれ表示する)、更に、上記実施例に係るサブウィンドウの数は、特定の実施例に過ぎず、サブウィンドウの数を限定するものと見なすべきではなく、当業者は、実際の需要に応じて複数の(2つより大きい)サブウィンドウを設定することができ、いずれも本願の実施例の保護範囲に属するべきであり、ここでは説明を省略する。
【0041】
更に、ユーザー体験を更に向上させ、インタラクションの美しさを向上させるために、当業者は、端末の表示画面の底部にアプリケーションテーマ背景を設定し、上記メインウィンドウとサブウィンドウを該アプリケーションテーマ背景に重ねて表示して、より良いユーザー体験を実現することができる。
【0042】
本願の実施例では、従来の簡単なアプリケーション表示又はクリック操作に基づいて段階的に表示することに基づいて、ユーザーに独立した表示及びショートカット表示を更に提供することにより、アプリケーションの元のポートレートモード表示を基に、ランドスケープモード方式に適応する、より最適化された表示効果を達成し、ユーザーにより高い端末アプリケーション体験効果を提供する。
【0043】
上記技術手段に基づいて、ランドスケープモード表示を行うことができず、かつマルチウィンドウ表示をサポートしないアプリケーションに対するランドスケープモード表示効果の最適化を実現し、以下、ランドスケープモード表示を行うことができないがマルチウィンドウ表示をサポートするアプリケーションに対して、どのようにランドスケープモード表示効果の最適化を実現するかを更に説明する。
【0044】
本願の実施例では、上記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定するステップは、上記アプリケーションの表示対象ウィンドウのウィンドウ数を決定するステップと、上記ウィンドウ数が1つである場合、上記アプリケーションをセンタリングして表示する設定を上記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定として決定するステップと、上記ウィンドウ数が少なくとも2つである場合、ウィンドウパラメータ情報を取得し、上記ウィンドウパラメータ情報に基づいて、上記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定するステップと、を含む。
【0045】
1つの可能な実施形態では、該アプリケーションがマルチウィンドウ表示をサポートすると決定した後に、該アプリケーションに対するランドスケープモード最適化表示を用意する。まず、該アプリケーションの表示対象ウィンドウのウィンドウ数を決定し、表示対象ウィンドウは、同一のタスクスタックのタスクウィンドウであり、例えば、androidシステムに基づくアプリケーションの表示過程において、該アプリケーションの表示対象ウィンドウは、同一のActivityStackスタック内の複数のウィンドウであってもよい。例えば、一実施例では、図5に示すように、該アプリケーションが起動されたばかりであり、このとき、該アプリケーションがそのメイン画面のみを表示すればよく、即ち該アプリケーションの表示対象ウィンドウのウィンドウ数が1つであるため、該アプリケーションをセンタリングして表示して、表示の美しさを向上させることができ、このとき、該アプリケーションをセンタリングして表示する設定をアプリケーションの第2ランドスケープモード設定とすることができる。
【0046】
更に、本願の実施例では、上記表示方法は、上記アプリケーションをセンタリングして表示する設定を決定した後に、ユーザーの境界編集操作に応答して、上記アプリケーションをセンタリングして表示する設定を修正して、境界修正後の設定を取得するステップと、上記境界修正後の設定を上記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定とするステップと、を更に含む。
【0047】
例えば、該アプリケーションをセンタリングして表示し、かつ対応する表示設定を取得することを決定した後に、ユーザーが更なる境界編集操作を有するか否かをリアルタイムに監視することができ、ユーザーが境界編集操作を入力すれば、直ちに応答をトリガーし、例えば、ユーザー自体は、実際の需要に応じて該アプリケーションの表示境界を定義することができ、このとき、ユーザーの境界編集操作に応じて該アプリケーションの表示幅などを増加/減少させることにより、センタリング表示設定の修正を実現して境界修正後の設定を取得し、かつ該境界修正後の設定を該アプリケーションの第2ランドスケープモード設定とすることができる。ユーザーが境界編集操作を入力しなければ、デフォルトで自動生成された表示設定を該アプリケーションの第2ランドスケープモード設定としてランドスケープモード表示を行う。
【0048】
図6に示すように、別の実施例では、該アプリケーションの表示対象ウィンドウが少なくとも2つ(例えば、2つ)である場合、表示過程において、まず、ウィンドウパラメータ情報を取得し、該ウィンドウパラメータ情報に基づいて、該アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定し、例えば、該ウィンドウパラメータ情報は、ウィンドウサイズ及びウィンドウ位置を含み、上記ウィンドウパラメータ情報に基づいて、上記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定するステップは、上記端末の画面サイズを取得するステップと、上記ウィンドウサイズ及び上記画面サイズに基づいて、上記端末の複数の表示領域を決定するステップと、上記ウィンドウ位置及び上記複数の表示領域に基づいて、各表示対象ウィンドウの表示設定を決定するステップと、各表示対象ウィンドウの表示設定に基づいて、上記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を決定するステップと、を含む。
【0049】
該アプリケーションに対してマルチウィンドウ表示を行う過程において、アプリケーションのアクティブウィンドウがシステム側でWindowStateによって記述されるため、このような実装により具体的なウィンドウの境界及び位置の計算を実現することができ、例えば、その中のDisplayFramesが現在のウィンドウの全ての境界を定義するため、DisplayFramesに対応するmFrame、mDisplayFrame、mVisibleFrame、mDecorFrameなどの境界属性を変更することにより、ウィンドウの表示境界及び位置を決定する。例えば、現在の端末の表示解像度が1920*1080である場合、シングルウィンドウのデフォルトのランドスケープモード表示幅を960に設定し、表示位置を[480,1440]に設定するように定義することができる。デュアルウィンドウ表示の場合、ウィンドウのランドスケープモード表示幅を955にデフォルトで設定し、左ウィンドウの表示位置を[0,955]に設定し、右ウィンドウの表示位置を[965,1920]に設定し、即ち各表示対象ウィンドウの表示設定を決定し、そして該アプリケーションの第2ランドスケープモード設定を更に決定する。
【0050】
本願の実施例では、上記表示方法は、上記ウィンドウ位置に対する調整操作に応答して、上記ウィンドウ位置を調整して、調整後の位置を取得するステップと、上記調整後の位置及び上記複数の表示領域に基づいて、各表示対象ウィンドウの表示設定を決定するステップと、を更に含む。
【0051】
図7に示すように、1つの可能な実施形態では、上記表示対象ウィンドウは、2つのウィンドウを含み、上記アプリケーションの第2ランドスケープモード設定に基づいて、該アプリケーションをランドスケープモードで表示した後に、例えば、2つのウィンドウのうちのデフォルトメインウィンドウを画面の左側に表示し、デフォルト子ウィンドウを画面の右側に表示し、このとき、上記ウィンドウのウィンドウ位置に対する調整操作を取得したか否かをリアルタイムに監視する。例えば、ある時刻において、ユーザーがそのうちの1つのウィンドウをスワイプすることにより上記2つのウィンドウのウィンドウ位置を調整し、即ちウィンドウ位置に対する調整操作を取得したことを監視したため、直ちに応答し、例えば、上記調整操作に基づいて、上記ウィンドウのウィンドウ位置を調整して、調整後の位置を取得し、その後に、上記調整後の位置及び上記複数の表示領域に基づいて、各表示対象ウィンドウの表示設定を更に決定し、その後、該アプリケーションを表示する。
【0052】
本願の実施例では、アプリケーションに対してマルチウィンドウ表示を行う過程において、ユーザーのウィンドウ調整操作にリアルタイムに応答することにより、ユーザーの実際の画面観察の需要を更に満たし、ユーザー体験を向上させることができる。
【0053】
本願の実施例では、上記表示方法は、上記表示操作を実行した後に、現在のフォーカスウィンドウを決定するステップと、上記端末に対するタッチイベントに応答して、上記タッチイベントに対応するタッチ領域を決定するステップと、上記タッチ領域が上記現在のフォーカスウィンドウ内にあるか否かを判断するステップと、上記タッチ領域が前記現在のフォーカスウィンドウ内にない場合、上記タッチ領域が位置するウィンドウを新しい現在のフォーカスウィンドウとするステップと、上記タッチイベントに対応する操作命令を実行するステップと、を更に含む。
【0054】
更に、本願の実施例では、上記現在のフォーカスウィンドウを決定するステップは、上記表示対象ウィンドウをトラバースし、上記表示対象ウィンドウから第1表示状態にある少なくとも1つの第1ウィンドウを決定し、上記表示対象ウィンドウのうち、上記少なくとも1つの第1ウィンドウ以外のウィンドウが第2表示状態にあるステップと、上記第1ウィンドウにおいてデフォルトフォーカスウィンドウを決定するステップと、上記デフォルトフォーカスウィンドウを現在のフォーカスウィンドウとするステップと、を含む。
【0055】
システムが同一の時刻に1つのフォーカスウィンドウのみを記載し、対応する操作応答を行うことができるため、該アプリケーションの各ウィンドウの表示設定を決定し、対応するランドスケープモード表示を実行した後、マルチウィンドウのタッチイベントに対する正確な応答を実現するために、フォーカスウィンドウを更にリアルタイムに取得する必要がある。1つの可能な実施形態では、表示操作を実行した後、現在のフォーカスウィンドウを決定し、例えば、本願の実施例では、いずれも同一のActivityStackにある上記表示対象ウィンドウをトラバースし、上記表示対象ウィンドウから、例えば、画面の左側に表示されるメインウィンドウと画面の右側に表示される子ウィンドウとを含む、表示状態にある第1ウィンドウを決定し、該表示対象ウィンドウのうち、他のウィンドウは、いずれも表示一時停止又はクリア状態にある。その後、上記第1ウィンドウにおいてデフォルトフォーカスウィンドウを決定し、例えば、上記メインウィンドウをデフォルトフォーカスウィンドウとして予め設定してもよく、アプリケーションが起動された後、アプリケーションが起動された後に表示されるメインウィンドウは、該デフォルトフォーカスウィンドウとなる。
【0056】
デフォルトフォーカスウィンドウを決定した後に、該デフォルトフォーカスウィンドウを現在のフォーカスウィンドウとし、このとき、端末に対するタッチイベントが存在するか否かをリアルタイムに監視し、例えば、ある時刻において、ユーザーが端末の表示画面をタッチするため、端末は、該タッチイベントに応答し、まず、該タッチイベントに対応するタッチ領域を決定し、例えば、タッチイベントの端末での横縦座標に基づいて、該タッチイベントに対応するタッチ領域を決定し、その後、該タッチ領域が現在のフォーカスウィンドウ内にあるか否かを更に判断し、該タッチ領域が現在のフォーカスウィンドウ内にない場合、タッチ領域が位置するウィンドウを新しい現在のフォーカスウィンドウとして、フォーカスウィンドウの切り替えを実現し、その後、該タッチイベントに対応する操作命令を実行することにより、タッチイベントの正確な応答を実現する。
【0057】
本願の実施例では、表示操作を実行した後、分割画面で表示されたアプリケーションの現在のフォーカスウィンドウをリアルタイムに更新又は切り替えることにより、タッチイベントの正確な実行を実現し、ユーザー体験を向上させることができる。
【0058】
本願の実施例では、上記少なくとも1つの第1ウィンドウは、親表示ウィンドウ及び少なくとも1つの子表示ウィンドウを含み、上記タッチイベントを実行するステップは、上記タッチイベントのイベントタイプを決定するステップと、上記イベントタイプがウィンドウジャンプイベントである場合、上記子表示ウィンドウをクリアし、上記タッチイベントに対応する新しい子表示ウィンドウを表示するステップと、上記イベントタイプが非ウィンドウジャンプイベントである場合、リフレッシュして現在のフォーカスウィンドウを表示するステップと、を含む。
【0059】
1つの可能な実施形態では、上記タッチイベントを取得した後に、まず、該タッチイベントのイベントタイプを決定し、例えば、本願の実施例では、該タッチタイプは、ウィンドウジャンプイベント及び非ウィンドウジャンプイベントを含み、ウィンドウジャンプイベントは、現在のウィンドウから他のウィンドウにジャンプするイベントであり、例えば、ユーザーのタッチ操作があるジャンプリンクをクリックすることである場合、該タッチイベントがウィンドウジャンプイベントであると決定することができ、非ウィンドウジャンプイベントは、書類閲覧、画像拡大(画像をクリックして拡大表示する)などのイベントを含むことができるが、これらに限定されない。別の実施例では、ユーザーのタッチイベントがあるジャンプリンクをクリックすることである場合、該子表示ウィンドウをクリアし(該ウィンドウジャンプイベントが親表示ウィンドウに発生したか子表示ウィンドウに発生したかにかかわらず、親表示ウィンドウに発生した場合、他の子ウィンドウを閲覧しようとすると決定するため、右側の子表示ウィンドウに対してクリア操作を行い、子表示ウィンドウに発生した場合、現在の子表示ウィンドウをクリアして新しい子表示ウィンドウを表示する必要もある)、その後、該タッチイベントを実行して対応する新しい子表示ウィンドウを表示し、例えば、現在の子表示ウィンドウの位置でリフレッシュして、ジャンプ表示しようとするウィンドウを表示する。
【0060】
本願の実施例では、ユーザーのタッチイベントのイベントタイプに応じて対応するウィンドウ更新表示を実行することにより、同一のウィンドウが右側の子ウィンドウに複数回追加されることを回避し、異常表示及び異常応答の状況の発生を効果的に回避し、アプリケーションの使用安定性を向上させ、ユーザー体験を向上させる。
【0061】
本願の実施例では、上記表示方法は、上記表示操作を実行した後に、上記端末のポートレートモード操作に応答して、上記親表示ウィンドウをポートレートモードで表示するステップと、上記少なくとも1つの子表示ウィンドウを上記第2表示状態に設定するステップと、を更に含む。
【0062】
更に、本願の実施例では、上記表示方法は、上記端末の上記ポートレートモード操作より後のランドスケープモード操作に応答して、各子表示ウィンドウをいずれも上記第1表示状態に設定するステップと、上記第2ランドスケープモード設定に基づいて、上記少なくとも1つの第1ウィンドウに対して上記表示操作を実行するステップと、を更に含む。
【0063】
当業者にとって容易に分かるように、ほとんどの車載端末については、いずれも自動車に固定して設置されるが、自動車にも取り外し可能に設置される車載端末が存在し、このような端末については、ユーザーが端末を持って縦置きする場合、依然としてランドスケープモード表示の方式を用いると、依然としてユーザー体験を低減させるため、端末の実際の配置状態に対して動的な表示切り替えを自動的に行う必要がある。
【0064】
図8に示すように、1つの可能な実施形態では、表示操作を実行した後、端末がポートレートモード操作を受けたか否かをリアルタイムに監視し、例えば、ある時刻において、端末が縦置きされたことを監視し、即ち該端末に対するポートレートモード操作を取得したため、直ちに応答する。具体的には、アプリケーションの複数のウィンドウが現在分割画面で表示されている場合、アプリケーションの親表示ウィンドウをポートレートモードで表示し、少なくとも1つの子表示ウィンドウを上記第2表示状態に設定する。例えば、該親表示ウィンドウをポートレートモードで表示し、残りの子表示ウィンドウを親表示ウィンドウの下に重ねて一時停止に表示する。
【0065】
更に、上記ポートレートモード操作に応答した後、ポートレートモード操作より後のランドスケープモード操作を取得したか否かを更に監視し、例えば、別の時刻において、ユーザーが端末をランドスケープモードの状態に再び戻したことを監視し、即ち、ポートレートモード操作より後のランドスケープモード操作を取得し、このとき、上記各子表示ウィンドウをいずれも第1表示状態に設定し、例えば、上記各子表示ウィンドウを表示状態に再び設定し、その後、上記第2ランドスケープモード設定に基づいて、上記少なくとも1つの第1ウィンドウに対して表示操作を実行することにより、端末のポートレートモードとランドスケープモードの切り替え過程において、ランドスケープモード表示をサポートしないアプリケーションの表示又は適応的なポートレートモード切り替え表示を実現し、ユーザーの使用体験を効果的に向上させ、ユーザーの実際の需要を満たす。
【0066】
以下、図面を参照して、本願の実施例に係る端末用表示装置を説明する。
【0067】
図9に示すように、同一の発明構想に基づいて、本願の実施例は、端末用表示装置を提供し、前記表示装置は、上記端末がランドスケープモードの状態にある場合、アプリケーションのポートレートモード表示方式に基づいて、上記アプリケーションのランドスケープモード表示設定を決定するランドスケープモード設定決定ユニットと、上記ランドスケープモード表示設定に基づいて、上記アプリケーションに対して表示操作を実行する表示ユニットであって、上記アプリケーションは、ランドスケープモード表示をサポートしない、表示ユニットと、を含む。
【0068】
図10に示すように、更に、本願の実施例に係る電子機器は、少なくとも1つのプロセッサと、上記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリと、を含み、上記メモリには、上記少なくとも1つのプロセッサに実行可能であり、上記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、本願の実施例に係る表示方法を上記少なくとも1つのプロセッサに実行させることができる命令が記憶されている。
【0069】
更に、本願の実施例に更に係るコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶され、該プログラムは、プロセッサによって実行されると、本願の実施例に記載の方法を実現する。
【0070】
以上、図面を参照しながら本願の実施例の好ましい実施形態を詳細に説明したが、本願の実施例は、上記実施形態の具体的な内容に限定されるものではなく、本願の実施例の技術的思想の範囲内に、本願の実施例の技術手段に対して様々な簡単な変更を行うことができ、これらの簡単な変更がいずれも本願の実施例の保護範囲に属するものである。
【0071】
なお、上記具体的な実施形態に説明された各具体的な技術的特徴は、矛盾しない場合に、任意の適切な方式で組み合わせることができる。不要な重複を回避するために、本願の実施例は、可能なあらゆる組み合わせ方式を別途に説明しない。
【0072】
当業者であれば理解できるように、上記実施例の方法におけるステップの全部又は一部の実現は、プログラムによって関連するハードウェアを命令することにより完成することができ、該プログラムは、1つの記憶媒体に記憶され、シングルチップマイクロコンピュータ、チップ又はプロセッサ(processor)に本願の各実施例に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶可能な様々な媒体を含む。
【0073】
また、本願の実施例の様々な実施形態は、任意に組み合わせることができ、本願の実施例の思想から逸脱しない限り、同様に本願の実施例に開示されている内容と見なすべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】