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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】チャネル状態情報レポート構成
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20241106BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20241106BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20241106BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/0457 110
H04W28/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518706
(86)(22)【出願日】2022-10-26
(85)【翻訳文提出日】2024-05-02
(86)【国際出願番号】 IB2022060300
(87)【国際公開番号】W WO2023073585
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】17/515,107
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.JAVA
3.PYTHON
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】アハメド・ヒンディ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィジャイ・ナンギア
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067DD34
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067JJ13
5K067JJ14
5K067LL11
(57)【要約】
CSIレポート構成のための装置、方法、およびシステムが開示される。1つの方法(1000)は、少なくとも1つのCSI報告設定を受信するステップ(1002)を含む。少なくとも1つのCSI報告設定は少なくとも1つのCSI RSリソース設定を含み、CSI報告設定はモバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのCSIフィードバック報告の標示を含む。方法(1000)は、CSI報告設定に基づいて送信仮説のセットを特定するステップ(1004)を含む。仮説は、少なくとも1つのTRPからのシングルポイント送信の組合せ、または2つのTRPからのマルチポイントジョイント送信を含む。方法(1000)は、CSI参照信号リソース設定に基づいてモバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つのCSI参照信号リソースを受信するステップ(1006)を含む。方法(1000)は、CSI報告設定に基づいて少なくとも1つのCSIレポートのセットを生成するステップ(1008)を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器における方法であって、
チャネル状態情報報告設定を受信するステップであって、前記チャネル状態情報報告設定がモバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含む、ステップと、
前記チャネル状態情報報告設定に基づいて送信仮説のセットを特定するステップであって、前記仮説が少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む、ステップと、
前記モバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つの非ゼロ電力チャネル状態情報参照信号リソースを受信するステップと、
前記チャネル状態情報報告設定に基づいてチャネル状態情報レポートを生成するステップと、
前記モバイル通信ネットワークに前記チャネル状態情報レポートをフィードバックするステップとを備える、方法。
【請求項2】
前記チャネル状態情報レポートが、プリコーダ行列インジケータ、ランクインジケータ、チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、レイヤインジケータ、チャネル品質インジケータ、またはこれらの組合せの少なくとも1つの値を備え、前記少なくとも1つの値の各値が、送信仮説の前記セットのうちの1つの送信仮説と関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記チャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットの中のチャネル状態情報フィールドは、前記少なくとも1つのチャネル状態情報レポート内の少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートにマッピングされ、前記少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートの各チャネル状態情報サブレポートが、定められた順序でマッピングされる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記モバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の前記標示が構成パラメータを備え、前記構成パラメータが、
複数の送受信点チャネル状態情報報告を示し、
2つのチャネル状態情報参照信号リソースに対応する2つのチャネル状態情報参照信号識別子を含み、
2つのチャネル測定リソースグループ識別子を示し、
複数のコードブック構成を示し、
レポート量のペアを示し、
ダウンリンク制御情報において送信構成インジケータコードポイントを示し、前記送信構成インジケータコードポイントが2つの送信構成インジケータ状態に対応し、
またはこれらの何らかの組合せである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記チャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドの前記セットが3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、前記3つのチャネル状態情報サブレポートが、報告される場合、前記3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポート、前記3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポート、および前記3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートを含む順序でマッピングされる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記チャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポート内のシングルポイント送信仮説に対応する2つのチャネル状態情報サブレポートが、前記2つのチャネル状態情報サブレポートに関連する2つのチャネル状態情報参照信号リソースを備える対応するチャネル測定リソースグループ識別子に基づいて順序付けられる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記チャネル状態情報レポートが3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、前記チャネル状態情報レポートの第1のチャネル状態情報部分が、前記3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分、前記3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分、および前記3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分の順序でマッピングされる、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記チャネル状態情報レポートが3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、前記チャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパートが、前記3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、前記3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、および前記3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパートの順序でマッピングされる、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記チャネル状態情報レポートが3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、前記チャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートが、前記3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパート、前記3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパート、および前記3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートの順序でマッピングされる、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
ジョイント送信に対応するチャネル状態情報サブレポートが2つのプリコーダ行列インジケータフィールドを備え、前記2つのプリコーダ行列インジケータフィールドの各プリコーダ行列インジケータフィールドが、第1の部分X1および第2の部分X2へと分解され、同じプリコーダ行列インジケータの前記第1の部分X1および前記第2の部分X2が連続した順序でマッピングされる、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記チャネル状態情報レポートが、2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信に対応するチャネル状態情報を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記2つの送受信点が、2つの非ゼロ電力チャネル状態情報参照信号リソース、2つのレイヤインジケータ、および2つのプリコーディング行列インジケータに対応する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記チャネル状態情報レポートのチャネル状態情報パラメータが、
チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、
ランクインジケータ、
2つのレイヤインジケータ、
ゼロパディングビット、
前記2つのプリコーディング行列インジケータのうちの第1のプリコーディング行列インジケータの広帯域情報フィールドの第1の部分、
前記2つのプリコーディング行列インジケータのうちの前記第1のプリコーディング行列インジケータの広帯域情報フィールドの第2の部分、
前記2つのプリコーディング行列インジケータのうちの第2のプリコーディング行列インジケータの広帯域情報フィールドの第1の部分、
前記2つのプリコーディング行列インジケータのうちの前記第2のプリコーディング行列インジケータの広帯域情報フィールドの第2の部分、
広帯域チャネル品質インジケータ、
またはこれらの何らかのサブセット、
の順序でマッピングされる、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリとを備える装置であって、前記プロセッサが前記装置に、
チャネル状態情報報告設定を受信することであって、前記チャネル状態情報報告設定がモバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含む、受信することと、
前記チャネル状態情報報告設定に基づいて送信仮説のセットを特定することであって、前記仮説が少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む、特定することと、
前記モバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つの非ゼロ電力チャネル状態情報参照信号リソースを受信することと、
前記チャネル状態情報報告設定に基づいてチャネル状態情報レポートを生成することと、
前記モバイル通信ネットワークへ前記チャネル状態情報レポートをフィードバックすることと、
を実行させるように構成される、装置。
【請求項15】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリとを備える装置であって、前記プロセッサが前記装置に、
チャネル状態情報報告設定を送信することであって、前記チャネル状態情報報告設定がモバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含み、送信仮説のセットが前記チャネル状態情報報告設定に基づいて特定され、前記仮説が少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む、送信することと、
前記モバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つの非ゼロ電力チャネル状態情報参照信号リソースを送信することであって、チャネル状態情報レポートが前記チャネル状態情報報告設定に基づいて生成される、送信することと、
前記モバイル通信ネットワークにおいて前記1つのチャネル状態情報レポートを備えるフィードバックを受信することと、
を実行させるように構成される、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、Ahmed Hindy他の2021年10月29日に出願された「CHANNEL STATE INFORMATION REPORT CONFIGURATION」という表題の米国特許出願第17/515,107号、Ahmed Hindy他の2020年10月30日に出願された「APPARATUSES, METHODS, AND SYSTEMS FOR CSI ENHANCEMENTS FOR MULTI-TRP WITH CONFINED CONFIGURATION AND REPORTING」という表題の米国特許出願第63/108,251号、Ahmed Monier Ibrahim Saleh Hindy他の2020年11月23日に出願された「CSI ENHANCEMENTS FOR MULTI-TRP」という表題の米国特許出願第63/117,444号の優先権を主張し、これらのすべての全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書で開示される主題は、全般にワイヤレス通信に関し、より具体的には、チャネル状態情報レポート構成(channel state information report configuration)に関する。
【背景技術】
【0003】
いくつかのワイヤレス通信ネットワークでは、複数のTRPがあることがある。そのようなネットワークでは、非効率なおよび/または過剰な通信があることがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
チャネル状態情報レポート構成のための方法が開示される。装置およびシステムはまた、方法の機能を実行する。方法の一実施形態は、ユーザ機器において、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定(channel state information reporting setting)を受信するステップを含む。少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定は、少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソース設定を含み、チャネル状態情報報告設定は、モバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含む。いくつかの実施形態では、方法は、チャネル状態情報報告設定に基づいて送信仮説(transmission hypotheses)のセットを特定するステップを含む。仮説は、少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む。いくつかの実施形態では、方法は、チャネル状態情報参照信号リソース設定に基づいてモバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソースを受信するステップを含む。様々な実施形態では、方法は、チャネル状態情報報告設定に基づいて少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットを生成するステップを含む。少なくとも1つのチャネル状態情報レポートは、プリコーダ行列インジケータ、ランクインジケータ、チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、レイヤインジケータ、チャネル品質インジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ、またはこれらの組合せの少なくとも1つの値を含み、少なくとも1つの値の各値は、送信仮説のセットのうちの1つの送信仮説と関連付けられ、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットの中のチャネル状態情報フィールドは、少なくとも1つのチャネル状態情報レポート内の少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポート(channel state information subreport)にマッピングされ、少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートの各チャネル状態情報サブレポートが定められた順序でマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドにマッピング順序を提供する優先度関数を使用して少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにおいてマッピングされ、またはこれらの組合せである。いくつかの実施形態では、方法は、モバイル通信ネットワークに少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットをフィードバックするステップを含む。
【0005】
チャネル状態情報レポート構成のための1つの装置は、ユーザ機器を含む。いくつかの実施形態では、装置は、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定を受信する受信機を含む。少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定は、少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソース設定を含み、チャネル状態情報報告設定は、モバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含む。様々な実施形態において、装置は、チャネル状態情報報告設定に基づいて送信仮説のセットを特定するプロセッサを含む。仮説は、少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む。いくつかの実施形態では、装置は送信機を含む。受信機は、チャネル状態情報参照信号リソース設定に基づいて、モバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソースを受信する。プロセッサは、チャネル状態情報報告設定に基づいて少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットを生成する。少なくとも1つのチャネル状態情報レポートは、プリコーダ行列インジケータ、ランクインジケータ、チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、レイヤインジケータ、チャネル品質インジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ、またはこれらの組合せの少なくとも1つの値を含み、少なくとも1つの値の各値は、送信仮説のセットのうちの1つの送信仮説と関連付けられ、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットの中のチャネル状態情報フィールドは、少なくとも1つのチャネル状態情報レポート内の少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートにマッピングされ、少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートの各チャネル状態情報サブレポートが定められた順序でマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドにマッピング順序を提供する優先度関数を使用して少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにおいてマッピングされ、またはこれらの組合せである。送信機は、モバイル通信ネットワークに少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットをフィードバックする。
【0006】
チャネル状態情報レポート構成のための方法の別の実施形態は、ネットワークデバイスから、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定を送信するステップを含む。少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定は、少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソース設定を含み、チャネル状態情報報告設定は、モバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含む。送信仮説のセットは、チャネル状態情報報告設定に基づいて特定され、仮説は、少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む。いくつかの実施形態では、方法は、チャネル状態情報参照信号リソース設定に基づいて、モバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソースを送信するステップを含む。少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットは、チャネル状態情報報告設定に基づいて生成され、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートは、プリコーダ行列インジケータ、ランクインジケータ、チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、レイヤインジケータ、チャネル品質インジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ、またはこれらの組合せの少なくとも1つの値を含み、少なくとも1つの値の各値は、送信仮説のセットのうちの1つの送信仮説と関連付けられ、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットの中のチャネル状態情報フィールドは、少なくとも1つのチャネル状態情報レポート内の少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートにマッピングされ、少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートの各チャネル状態情報サブレポートが定められた順序でマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドにマッピング順序を提供する優先度関数を使用して少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにおいてマッピングされ、またはこれらの組合せである。いくつかの実施形態では、方法は、モバイル通信ネットワークにおいて少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットを含むフィードバックを受信するステップを含む。
【0007】
チャネル状態情報レポート構成のための別の装置は、ネットワークデバイスを含む。いくつかの実施形態では、装置は、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定を送信することであって、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定が少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソース設定を含み、チャネル状態情報報告設定がモバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含み、送信仮説のセットがチャネル状態情報報告設定に基づいて特定され、仮説が少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む、送信することと、チャネル状態情報参照信号リソース設定に基づいてモバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソースを送信することとを行う、送信機を含む。少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットは、チャネル状態情報報告設定に基づいて生成され、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートは、プリコーダ行列インジケータ、ランクインジケータ、チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、レイヤインジケータ、チャネル品質インジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ、またはこれらの組合せの少なくとも1つの値を含み、少なくとも1つの値の各値は、送信仮説のセットのうちの1つの送信仮説と関連付けられ、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットの中のチャネル状態情報フィールドは、少なくとも1つのチャネル状態情報レポート内の少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートにマッピングされ、少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートの各チャネル状態情報サブレポートが定められた順序でマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドにマッピング順序を提供する優先度関数を使用して少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにおいてマッピングされ、またはこれらの組合せである。様々な実施形態では、装置は、モバイル通信ネットワークにおいて少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットを含むフィードバックを受信する受信機を含む。
【0008】
上で簡単に説明された実施形態のより具体的な説明は、添付の図面において示される特定の実施形態を参照して行われる。これらの図面はいくつかの実施形態を示すだけであり、したがって範囲を限定するものと見なされるべきではないことを理解して、実施形態が、添付の図面の使用を通じて、追加の具体性および詳細とともに記述されて説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】チャネル状態情報レポート構成のためのワイヤレス通信システムの一実施形態を示す概略ブロック図である。
図2】チャネル状態情報レポート構成のために使用され得る装置の一実施形態を示す概略ブロック図である。
図3】チャネル状態情報レポート構成のために使用され得る装置の一実施形態を示す概略ブロック図である。
図4】マルチTRP送信標示を伴うCSI-ReportConfig報告設定IEのためのASN.1コードの第1の実施形態を示す概略ブロック図である。
図5】マルチTRP送信標示を伴うCSI-ReportConfig報告設定IEのためのASN.1コードの第2の実施形態を示す概略ブロック図である。
図6】NZP CIS-RSリソース設定構成IEの中の1つより多くのCMRグループをトリガするためのASN.1コードの第3の実施形態を示す概略ブロック図である。
図7】CodebookConfigコードブック構成IE内の2つのCSIレポートをトリガするためのASN.1コードの第4の実施形態を示す概略ブロック図である。
図8】CSI-ReportConfig報告設定IE内の2つのCSIレポートをトリガするためのASN.1コードの第5の実施形態を示す概略ブロック図である。
図9】CSI-ReportConfig報告設定IE内の2つのCSIレポートをトリガするためのASN.1コードの第6の実施形態を示す概略ブロック図である。
図10】チャネル状態情報レポート構成のための方法の一実施形態を示すフローチャート図である。
図11】チャネル状態情報レポート構成のための方法の別の実施形態を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
当業者により理解されるように、実施形態の態様は、システム、装置、方法、またはプログラム製品として具現化され得る。したがって、実施形態は、全体がハードウェアの実施形態、全体がソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、または、一般にすべてが「回路」、「モジュール」、もしくは「システム」と本明細書で呼ばれることがあるソフトウェアの態様とハードウェアの態様を組み合わせる実施形態という形態をとり得る。さらに、実施形態は、以後コードと呼ばれる、機械可読コード、コンピュータ可読コード、および/またはプログラムコードを記憶する1つまたは複数のコンピュータ可読記憶デバイスにおいて具現化されるプログラム製品の形態をとり得る。記憶デバイスは、有形デバイス、非一時デバイス、および/または非伝送デバイスであり得る。記憶デバイスは信号を具現化しないことがある。いくつかの実施形態では、記憶デバイスはコードにアクセスするための信号を利用するだけである。
【0011】
本明細書で説明される機能ユニットのいくつかは、実装形態の独立性を特に強調するために、モジュールとして標識されることがある。たとえば、モジュールは、カスタムの超大規模集積(「VLSI」)回路またはゲートアレイ、ロジックチップ、トランジスタ、または他のディスクリート部品などの市販の半導体を備える、ハードウェア回路として実装され得る。モジュールは、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイスなどの、プログラマブルハードウェアデバイスにおいても実装され得る。
【0012】
モジュールは、様々なタイプのプロセッサによる実行のために、コードおよび/またはソフトウェアでも実装され得る。特定されたコードのモジュールは、たとえば、実行可能コードの1つまたは複数の物理ブロックまたは論理ブロックを含んでもよく、これらは、たとえば、オブジェクト、プロシージャ、または関数として編成されてもよい。それでも、特定されたモジュールの実行可能物は物理的に一緒に配置される必要はなく、論理的に一緒につながれるとモジュールを含みモジュールの述べられた目的を達成する、異なる位置に記憶されている別個の命令を含んでもよい。
【0013】
実際に、コードのモジュールは、単一の命令であっても多数の命令であってもよく、いくつかの異なるコードセグメントにわたって、異なるプログラムの間で、かついくつかのメモリデバイスにまたがって、分散されていることすらあってもよい。同様に、動作データは、本明細書ではモジュール内で特定されて示されることがあり、任意の適切な形態で具現化され、任意の適切なタイプのデータ構造内で編成されてもよい。動作データは、単一のデータセットとして収集されてもよく、または、異なるコンピュータ可読記憶デバイスにわたって分散していることを含めて、異なる位置にわたって分散していてもよい。モジュールまたはモジュールの部分がソフトウェアで実装される場合、ソフトウェア部分は1つまたは複数のコンピュータ可読記憶デバイスに記憶される。
【0014】
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体の任意の組合せが利用され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体であり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コードを記憶する記憶デバイスであり得る。記憶デバイスは、たとえば、限定はされないが、電気的な、磁気的な、光学的な、電磁気的な、赤外線の、ホログラフィックの、マイクロメカニカルの、または半導体の、システム、装置、もしくはデバイス、または上記の任意の適切な組合せであり得る。
【0015】
記憶デバイスのより具体的な例(非網羅的な一覧)は、1つまたは複数のワイヤを有する電気的な接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、読み取り専用メモリ(「ROM」)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(「EPROM」またはフラッシュメモリ)、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(「CD-ROM」)、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記の任意の適切な組合せを含む。この文書の文脈では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスが使用するための、もしくはそれらに関連するプログラムを、格納または記憶することができる、任意の有形媒体であり得る。
【0016】
実施形態のための動作を行うためのコードは、任意の数の行で書かれてもよく、Python、Ruby、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、「C」プログラミング言語などの従来の手続型プログラミング言語、および/またはアセンブリ言語などの機械語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書かれ得る。コードは、完全にユーザのコンピュータで、一部がユーザのコンピュータで、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、一部がユーザのコンピュータで、かつ一部がリモートコンピュータで、または完全にリモートコンピュータもしくはサーバで実行され得る。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)もしくはワイドエリアネットワーク(「WAN」)を含む任意のタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続されてもよく、または、(たとえば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通じて)外部コンピュータへの接続が行われてもよい。
【0017】
本明細書全体での「一実施形態」、「ある実施形態」、または同様の術語への言及は、実施形態に関して説明される特定の特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体での「一実施形態」、「ある実施形態」という語句、および同様の術語の出現は、必ずではないが、すべてが同じ実施形態を指すことがあり、別段明確に指定されない限り、「すべてではないが1つまたは複数の実施形態」を意味する。「含む」、「備える」、「有する」という用語、およびそれらの変形は、別段明確に指定されない限り、「限定はされないが含む」を意味する。項目の列挙された一覧は、別段明確に指定されない限り、項目のいずれかまたはすべてが相互に排他的であることを示唆しない。「a」、「an」、および「the」という用語は、別段明確に指定されない限り、「1つまたは複数」も指す。
【0018】
さらに、実施形態の説明される特徴、構造、または特性は、任意の適切な方式で組み合わせられ得る。以下の説明では、実施形態の完全な理解をもたらすために、プログラミング、ソフトウェアモジュール、ユーザ選択、ネットワークトランザクション、データベースクエリ、データベース構造、ハードウェアモジュール、ハードウェア回路、ハードウェアチップの例などの、多数の具体的な詳細が提供される。しかしながら、実施形態は、具体的な詳細の1つまたは複数なしで、または、他の方法、コンポーネント、材料などとともに実践されてもよいことを、当業者は認識するだろう。他の事例では、実施形態の態様を曖昧にするのを避けるために、よく知られている構造、材料、もしくは動作が詳しく示され、または説明される。
【0019】
実施形態の態様は、実施形態による方法、装置、システム、およびプログラム製品の概略フローチャート図ならびに/または概略ブロック図を参照して以下で説明される。概略フローチャート図および/または概略ブロック図の各ブロック、ならびに概略フローチャート図および/または概略ブロック図の中のブロックの組合せは、コードによって実装され得ることが理解されるであろう。コードは、機械を生み出すために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに提供され得るので、コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサを介して実行される命令は、概略フローチャート図および/または概略ブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて明示される機能/行動を実施するための手段を作り出す。
【0020】
コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、または他のデバイスに、ある特定の方式で機能するように指示することができるコードも記憶デバイスに記憶されてもよく、それにより、記憶デバイスに記憶されている命令は、概略フローチャート図および/または概略ブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて明示される機能/行動を実施する命令を含む製造物品を生み出す。
【0021】
コードはまた、コンピュータで実施されるプロセスを生み出すために、コンピュータ、他のプログラム可能装置、または他のデバイスで一連の動作ステップが実行されるようにするために、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、または他のデバイスへとロードされてもよく、それにより、コードは、コンピュータまたは他のプログラム可能装置で実行されると、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて明示される機能/行動を実施するためのプロセスを提供する。
【0022】
図面の中の概略フローチャート図および/または概略ブロック図は、様々な実施形態による装置、システム、方法、およびプログラム製品のあり得る実装形態の、アーキテクチャ、機能、および動作を示す。これに関して、概略フローチャート図および/または概略ブロック図の中の各ブロックは、指定される論理機能を実装するためのコードの1つまたは複数の実行可能な命令を含む、モジュール、セグメント、またはコードの部分を表し得る。
【0023】
いくつかの代替の実装形態では、ブロックに書かれた機能が、図面に書かれた順序とは異なる順序で存在してもよいことにも留意されたい。たとえば、関係する機能に応じて、連続して示される2つのブロックは、実際には実質的に同時に実行されてもよく、または、ブロックは時々逆の順序で実行されてもよい。示される図面の1つまたは複数のブロック、またはその一部と、機能、論理、または効果が等価である、他のステップおよび方法が想起され得る。
【0024】
様々な矢印のタイプおよび線のタイプがフローチャートおよび/またはブロック図において利用されることがあるが、それらは対応する実施形態の範囲を限定しないものとして理解される。実際に、いくつかの矢印または他の接続子は、図示される実施形態の論理フローだけを示すために使用され得る。たとえば、矢印は、図示される実施形態の列挙されるステップ間の、指定されない長さの待機期間または監視期間を示し得る。ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート図の中のブロックの組合せは、指定された機能もしくは行動を実行する専用ハードウェアベースのシステムによって、または、専用ハードウェアとコードの組合せによって実装され得ることにも留意されたい。
【0025】
各図の要素の説明は、前の図の要素を指すことがある。同様の番号は、同様の要素の代替の実施形態を含めて、すべての図の中の同様の要素を指す。
【0026】
図1は、チャネル状態情報レポート構成のためのワイヤレス通信システム100の実施形態を示す。一実施形態では、ワイヤレス通信システム100は、遠隔ユニット102およびネットワークユニット104を含む。特定の数の遠隔ユニット102およびネットワークユニット104が図1に示されているが、任意の数の遠隔ユニット102およびネットワークユニット104がワイヤレス通信システム100に含まれてもよいことを当業者は認識するだろう。
【0027】
一実施形態では、遠隔ユニット102は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(「PDA」)、タブレットコンピュータ、スマートフォン、スマートテレビジョン(たとえば、インターネットに接続されたテレビジョン)、セットトップボックス、ゲームコンソール、セキュリティシステム(セキュリティカメラを含む)、車載コンピュータ、ネットワークデバイス(たとえば、ルータ、スイッチ、モデム)、航空機、ドローンなどの、コンピューティングデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、遠隔ユニット102は、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学ヘッドマウントディスプレイなどの、ウェアラブルデバイスを含む。その上、遠隔ユニット102は、加入者ユニット、モバイル、移動局、ユーザ、端末、モバイル端末、固定端末、加入者局、UE、ユーザ端末、デバイスと呼ばれることがあり、または当技術分野において使用される他の用語により言及されることがある。遠隔ユニット102は、UL通信信号を介して、ネットワークユニット104の1つまたは複数と直接通信し得る。いくつかの実施形態では、遠隔ユニット102は、サイドリンク通信を介して他の遠隔ユニット102と直接通信し得る。
【0028】
ネットワークユニット104は、地理的領域にわたって分散していることがある。いくつかの実施形態では、ネットワークユニット104はまた、アクセスポイント、アクセス端末、ベース、基地局、ロケーションサーバ、コアネットワーク(「CN」)、無線ネットワークエンティティ、Node-B、evolved node-B(「eNB」)、5G node-B(「gNB」)、Home Node-B、中継ノード、デバイス、コアネットワーク、空中サーバ、無線アクセスノード、アクセスポイント(「AP」)、new radio(「NR」)、ネットワークエンティティ、アクセスおよびモビリティ管理機能(「AMF」)、統合データ管理(「UDM」)、統合データリポジトリ(「UDR」)、UDM/UDR、ポリシー制御機能(「PCF」)、無線アクセスネットワーク(「RAN」)、ネットワークスライス選択機能(「NSSF」)、運用、管理および保守(「OAM」)、セッション管理機能(「SMF」)、ユーザプレーン機能(「UPF」)、アプリケーション機能、認証サーバ機能(「AUSF」)、セキュリティアンカー機能(「SEAF」)、信用非3GPPゲートウェイ機能(「TNGF」)、もしくは当技術分野において使用される任意の他の用語の1つまたは複数として言及されることがあり、かつ/またはそれらを含むことがある。ネットワークユニット104は一般に、1つまたは複数の対応するネットワークユニット104に通信可能に結合された1つまたは複数のコントローラを含む無線アクセスネットワークの一部である。無線アクセスネットワークは一般に、ネットワークの中でもとりわけ、インターネットおよび公衆交換電話網のような他のネットワークに結合され得る、1つまたは複数のコアネットワークに通信可能に結合される。無線アクセスおよびコアネットワークのこれらの要素と他の要素は図示されず、当業者により一般によく知られている。
【0029】
一実装形態では、ワイヤレス通信システム100は、第3世代パートナーシッププロジェクト(「3GPP(登録商標)」)において標準化されるNRプロトコルに準拠し、ネットワークユニット104はダウンリンク(「DL」)上でOFDM変調方式を使用して送信し、遠隔ユニット102はシングルキャリア周波数分割多元接続(「SC-FDMA」)方式または直交周波数分割多重化(「OFDM」)方式を使用してアップリンク(「UL」)上で送信する。しかしながら、より一般的には、ワイヤレス通信システム100は、プロトコルの中でもとりわけ、いくつかの他のオープンまたはプロプライエタリ通信プロトコル、たとえば、WiMAX、institute of electrical and electronics engineers(「IEEE」)802.11変形、global system for mobile communications(「GSM」)、general packet radio service(「GPRS」)、universal mobile telecommunications system(「UMTS」)、long term evolution(「LTE」)変形、code division multiple access 2000(「CDMA2000」)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、Sigfoxxを実装し得る。本開示は、どのような特定のワイヤレス通信システムのアーキテクチャまたはプロトコルの実装形態にも限定されないものとする。
【0030】
ネットワークユニット104は、ワイヤレス通信リンクを介して、サービングエリア、たとえばセルまたはセルセクタ内のいくつかの遠隔ユニット102にサービスし得る。ネットワークユニット104は、時間領域、周波数領域、および/または空間領域で遠隔ユニット102にサービスするために、DL通信信号を送信する。
【0031】
様々な実施形態において、遠隔ユニット102は、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定を受信し得る。少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定は、少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソース設定を含み、チャネル状態情報報告設定は、モバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含む。いくつかの実施形態では、遠隔ユニット102は、チャネル状態情報報告設定に基づいて送信仮説のセットを特定し得る。仮説は、少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む。いくつかの実施形態では、遠隔ユニット102は、チャネル状態情報参照信号リソース設定に基づいてモバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソースを受信し得る。様々な実施形態において、遠隔ユニット102は、チャネル状態情報報告設定に基づいて少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットを生成し得る。少なくとも1つのチャネル状態情報レポートは、プリコーダ行列インジケータ、ランクインジケータ、チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、レイヤインジケータ、チャネル品質インジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ、またはこれらの組合せの少なくとも1つの値を含み、少なくとも1つの値の各値は、送信仮説のセットのうちの1つの送信仮説と関連付けられ、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットの中のチャネル状態情報フィールドは、少なくとも1つのチャネル状態情報レポート内の少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートにマッピングされ、少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートの各チャネル状態情報サブレポートが定められた順序でマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドにマッピング順序を提供する優先度関数を使用して少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにおいてマッピングされ、またはこれらの組合せである。いくつかの実施形態では、遠隔ユニット102は、モバイル通信ネットワークに少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットをフィードバックし得る。したがって、遠隔ユニット102は、チャネル状態情報レポート構成のために使用され得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、ネットワークユニット104は、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定を送信し得る。少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定は、少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソース設定を含み、チャネル状態情報報告設定は、モバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含む。送信仮説のセットは、チャネル状態情報報告設定に基づいて特定され、仮説は、少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む。いくつかの実施形態では、ネットワークユニット104は、チャネル状態情報参照信号リソース設定に基づいてモバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソースを送信し得る。少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットは、チャネル状態情報報告設定に基づいて生成され、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートは、プリコーダ行列インジケータ、ランクインジケータ、チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、レイヤインジケータ、チャネル品質インジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ、またはこれらの組合せの少なくとも1つの値を含み、少なくとも1つの値の各値は、送信仮説のセットのうちの1つの送信仮説と関連付けられ、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットの中のチャネル状態情報フィールドは、少なくとも1つのチャネル状態情報レポート内の少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートにマッピングされ、少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートの各チャネル状態情報サブレポートが定められた順序でマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドにマッピング順序を提供する優先度関数を使用して少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにおいてマッピングされ、またはこれらの組合せである。いくつかの実施形態では、ネットワークユニット104は、モバイル通信ネットワークにおいて少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットを含むフィードバックを受信し得る。したがって、ネットワークユニット104は、チャネル状態情報レポート構成のために使用され得る。
【0033】
図2は、チャネル状態情報レポート構成のために使用され得る装置200の一実施形態を示す。装置200は遠隔ユニット102の一実施形態を含む。さらに、遠隔ユニット102は、プロセッサ202、メモリ204、入力デバイス206、ディスプレイ208、送信機210、および受信機212を含み得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス206およびディスプレイ208は、タッチスクリーンなどの単一のデバイスへと組み合わせられる。いくつかの実施形態では、遠隔ユニット102は、どのような入力デバイス206および/またはディスプレイ208も含まなくてもよい。様々な実施形態において、遠隔ユニット102は、プロセッサ202、メモリ204、送信機210、および受信機212の1つまたは複数を含んでもよく、入力デバイス206および/またはディスプレイ208を含まなくてもよい。
【0034】
一実施形態では、プロセッサ202は、コンピュータ可読命令を実行することが可能な、および/または論理演算を実行することが可能な、任意の既知のコントローラを含み得る。たとえば、プロセッサ202は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、中央処理装置(「CPU」)、グラフィクス処理装置(「GPU」)、補助処理装置、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、または同様のプログラム可能コントローラであり得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ202は、本明細書で説明される方法およびルーチンを実行するために、メモリ204に記憶されている命令を実行する。プロセッサ202は、メモリ204、入力デバイス206、ディスプレイ208、送信機210、および受信機212に通信可能に結合される。
【0035】
一実施形態では、メモリ204は、コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施形態では、メモリ204は揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。たとえば、メモリ204は、ダイナミックRAM(「DRAM」)、シンクロナスダイナミックRAM(「SDRAM」)、および/またはスタティックRAM(「SRAM」)を含む、RAMを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ204は不揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。たとえば、メモリ204は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、または任意の他の適切な不揮発性コンピュータ記憶デバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ204は揮発性コンピュータ記憶媒体と不揮発性コンピュータ記憶媒体の両方を含む。いくつかの実施形態では、メモリ204はまた、遠隔ユニット102上で動作するオペレーティングシステムまたは他のコントローラアルゴリズムなどの、プログラムコードおよび関連するデータを記憶する。
【0036】
一実施形態では、入力デバイス206は、タッチパネル、ボタン、キーボード、スタイラス、マイクロフォンなどを含む、任意の既知のコンピュータ入力デバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス206は、ディスプレイ208、たとえばタッチスクリーンまたは同様のタッチ感知ディスプレイと統合され得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス206は、タッチスクリーンに表示される仮想キーボードを使用して、および/またはタッチスクリーンへの手書きによってテキストが入力され得るように、タッチスクリーンを含む。いくつかの実施形態では、入力デバイス206は、キーボードおよびタッチパネルなどの2つ以上の異なるデバイスを含む。
【0037】
一実施形態では、ディスプレイ208は、任意の既知の電気的に制御可能なディスプレイまたは表示デバイスを含み得る。ディスプレイ208は、視覚の、聴覚の、および/または触覚の信号を出力するように設計され得る。いくつかの実施形態では、ディスプレイ208は、視覚データをユーザに出力することが可能な電子ディスプレイを含む。たとえば、ディスプレイ208は、限定はされないが、液晶ディスプレイ(「LCD」)、発光ダイオード(「LED」)ディスプレイ、有機発光ダイオード(「OLED」)ディスプレイ、プロジェクタ、または、画像、テキストなどをユーザに出力することが可能な同様の表示デバイスを含み得る。別の限定しない例として、ディスプレイ208は、スマートウォッチ、スマートグラス、ヘッドアップディスプレイなどの、ウェアラブルディスプレイを含み得る。さらに、ディスプレイ208は、スマートフォン、携帯情報端末、テレビジョン、タブレットコンピュータ、ノートブック(ラップトップ)コンピュータ、パーソナルコンピュータ、車両ダッシュボードなどのコンポーネントであり得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ208は、音を生み出すための1つまたは複数のスピーカーを含む。たとえば、ディスプレイ208は、可聴の警告または通知(たとえば、ビープ音またはチャイム)を生み出し得る。いくつかの実施形態では、ディスプレイ208は、振動、運動、または他の触覚フィードバックを生み出すための1つまたは複数の触覚デバイスを含む。いくつかの実施形態では、ディスプレイ208のすべてまたは一部が入力デバイス206と統合され得る。たとえば、入力デバイス206およびディスプレイ208は、タッチスクリーンまたは同様のタッチ感知ディスプレイを形成し得る。他の実施形態では、ディスプレイ208は入力デバイス206の近くに位置し得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、受信機212は、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定を受信する。少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定は、少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソース設定を含み、チャネル状態情報報告設定は、モバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含む。様々な実施形態において、プロセッサ202は、チャネル状態情報報告設定に基づいて送信仮説のセットを特定する。仮説は、少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む。受信機212は、チャネル状態情報参照信号リソース設定に基づいてモバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソースを受信する。プロセッサ202は、チャネル状態情報報告設定に基づいて少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットを生成する。少なくとも1つのチャネル状態情報レポートは、プリコーダ行列インジケータ、ランクインジケータ、チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、レイヤインジケータ、チャネル品質インジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ、またはこれらの組合せの少なくとも1つの値を含み、少なくとも1つの値の各値は、送信仮説のセットのうちの1つの送信仮説と関連付けられ、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットの中のチャネル状態情報フィールドは、少なくとも1つのチャネル状態情報レポート内の少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートにマッピングされ、少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートの各チャネル状態情報サブレポートが定められた順序でマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドにマッピング順序を提供する優先度関数を使用して少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにおいてマッピングされ、またはこれらの組合せである。送信機210は、モバイル通信ネットワークに少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットをフィードバックする。
【0040】
1つの送信機210および1つの受信機212だけが示されているが、遠隔ユニット102は任意の適切な数の送信機210および受信機212を有し得る。送信機210および受信機212は、任意の適切なタイプの送信機および受信機であり得る。一実施形態では、送信機210および受信機212はトランシーバの一部であり得る。
【0041】
図3は、チャネル状態情報レポート構成のために使用され得る装置300の一実施形態を示す。装置300は、ネットワークユニット104の一実施形態を含む。さらに、ネットワークユニット104は、プロセッサ302、メモリ304、入力デバイス306、ディスプレイ308、送信機310、および受信機312を含み得る。理解され得るように、プロセッサ302、メモリ304、入力デバイス306、ディスプレイ308、送信機310、および受信機312は実質的に、それぞれ、遠隔ユニット102のプロセッサ202、メモリ204、入力デバイス206、ディスプレイ208、送信機210、および受信機212と同様であり得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、送信機310は、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定を送信することであって、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定が、少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソース設定を含み、チャネル状態情報報告設定が、モバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含み、送信仮説のセットが、チャネル状態情報報告設定に基づいて特定され、仮説が、少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む、送信することと、チャネル状態情報参照信号リソース設定に基づいてモバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソースを送信することとを行う。少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットは、チャネル状態情報報告設定に基づいて生成され、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートは、プリコーダ行列インジケータ、ランクインジケータ、チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、レイヤインジケータ、チャネル品質インジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ、またはこれらの組合せの少なくとも1つの値を含み、少なくとも1つの値の各値は、送信仮説のセットのうちの1つの送信仮説と関連付けられ、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットの中のチャネル状態情報フィールドは、少なくとも1つのチャネル状態情報レポート内の少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートにマッピングされ、少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートの各チャネル状態情報サブレポートが定められた順序でマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドにマッピング順序を提供する優先度関数を使用して少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにおいてマッピングされ、またはこれらの組合せである。様々な実施形態において、受信機312は、モバイル通信ネットワークにおいて少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットを含むフィードバックを受信する。
【0043】
3GPP new radio(「NR」)などのためのいくつかの実施形態では、複数の送受信点(「TRP」)またはTRP内のマルチアンテナパネルは、カバレッジ、スループット、および/または信頼性を高めるために、1つのユーザ機器(「UE」)と同時に通信し得る。これらの改良は、最良の送信構成(たとえば、マルチポイント送信をサポートするかどうか)を通信するために、および、サポートする場合、どのTRPが同時に動作するかを、UEからネットワークに報告されるチャネル状態情報(「CSI」)フィードバックの量の超線形であり得る増大に加えて通信するために、ネットワーク側とUE側の間で過剰な制御シグナリングが生じるという犠牲を伴うことがあり、それは、各送信構成に対して別個のレポートが必要とされ得るからである。分解能の高いType-IIコードブックなどのためのいくつかの実施形態では、アップリンク制御情報(「UCI」)を介してgNBにおいてUEからフィードバックされるプリコーダ行列インジケータ(「PMI」)ビットの数は、シングルポイント送信でも非常に大きいことがある(たとえば、広帯域幅においては1000ビットより大きい)。そのような実施形態では、レポート当たりのPMIフィードバックの数を減らすことは、効率を改善するために重要であり得る。様々な実施形態において、多入力多出力(「MIMO」)の改良は、マルチTRP(「mTRP」)およびマルチパネル送信を含み得る。mTRP送信の目的は、スペクトル効率ならびに接続の信頼性とロバスト性を改善することであることがあり、mTRP送信は理想的なバックホールと非理想的なバックホールの両方をカバーすることがある。いくつかの実施形態では、mTRPを使用して信頼性を高めるために、mTRP送信のもとで超高信頼低レイテンシ通信(「URLLC」)が使用されてもよく、UEは協調クラスタを形成する複数のTRPによってサービスされてもよく、場合によっては中央処理装置に接続されてもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、UEは、クラスタの中の複数のTRPの1つによってサービスされるように動的にスケジュールされ得る。そのような実施形態では、ネットワークは、ジョイント送信を実行するために2つのTRPを選び得る。その上、そのような実施形態では、UEは、ネットワークがmTRPダウンリンク送信方式を決めるために、ネットワークのための必要とされるCSI情報を報告する必要があり得る。
【0045】
様々な実施形態において、送信仮説の数は、協調クラスタの中のTRPの数とともに指数関数的に増大する。たとえば、4個のTRPに対して、(TRP1)、(TRP2)、(TRP3)、(TRP4)、(TRP1, TRP2)、(TRP1, TRP3)、(TRP1, TRP4)、(TRP2, TRP3)、(TRP2, TRP4)、および(TRP3, TRP4)という10個の送信仮説がある。報告によるオーバーヘッドは、協調クラスタのサイズとともに劇的に増大する。一般に、K個のTRPの存在は、最大で
【数1】
をトリガすることがあり、ここで、
【数2】
はK個の要素のセットから選択されたあり得る順序付けられないnタプルの数を表す二項係数を表し、n≦Kである。
【0046】
いくつかの実施形態では、CSIレポートが送信されるUL送信リソースは十分ではないことがあり、部分的なCSIの省略が必要であることがある。いくつかの実施形態では、CSIレポートは、1)時間領域の挙動および物理チャネルに従って優先順位を付けられ、ここであまり動的ではないレポートよりも動的なレポートが優先され、物理アップリンク共有チャネル(「PUSCH」)が物理アップリンク制御チャネル(「PUCCH」)より優先され、2)CSIの内容に従って優先順位を付けられ、ここでビームレポート(たとえば、レイヤ1(「L1」)参照信号受信電力(「RSRP」)(「L1-RSRP」)報告)が普通のCSIレポートより優先され、3)CSIが対応するサービングセルに従って優先順位を付けられ(たとえば、キャリアアグリゲーション(「CA」)動作について、プライマリセル(「PCell」)に対応するCSIはセカンダリセル(「SCell」)に対応するCSIより優先される)、および/または4)CSIレポート設定識別子(「ID」)(たとえば、reportConfigID)に従って優先順位を付けられ得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、シングルダウンリンク制御情報(「DCT」)(「single-DCI」)またはマルチDCIのいずれかを伴うマルチTRP送信の目的で、1)マルチTRP CSI報告フレームワークのもとでのCSIレポートの分解が達成され、および/または2)マルチTRP送信に対応するCSI報告のためのアップリンク制御情報(「UCI」)ビット割振りについての詳細が入手され得る。
【0048】
いくつかの実施形態が本明細書で説明される。様々な実施形態によれば、説明される実施形態の1つまたは複数からの1つまたは複数の要素または特徴は(たとえば、CSI測定、フィードバック生成、および/または報告のために)組み合わせられてもよく、これは全体的なCSIフィードバックのオーバーヘッドを減らし得る。
【0049】
「TRP」という用語は、TRP、セル、ノード、パネル、制御リソースセット(「CORESET」)プールに関連する通信(たとえば、信号および/またはチャネル)、および/または少なくとも2つのTCI状態を備える送信構成からのTCI状態に関連する通信を含み得ることに留意されたい。その上、使用されるコードブックタイプは、別段述べられない限り、任意であり得る(たとえば、異なるコードブックタイプ(Type-IおよびType-IIコードブック)を使用する柔軟性がある)ことに留意されたい。
【0050】
いくつかの実施形態では、UEは2つ以上のDCIを用いて触発され、マルチTRP方式は、空間分割多重化(「SDM」)(たとえば、方式1a)、周波数分割多重化(「FDM」)(たとえば、方式2aおよび/または2b)、および/または時分割多重化(「TDM」)(たとえば、方式3および/または4)に基づき得る。他の送信方式も使用され得る。本明細書では、CSIサブレポートは、CSIレポートのコンポーネント、セグメント、または区分を表し得る。
【0051】
実施形態の第1のセットでは、マルチTRPのためのCSI報告構成標示があり得る。実施形態の第1のセットでは、UEは、CSI報告のための1つまたは複数のCSI-ReportConfig報告設定、CSI測定のための1つまたは複数のCSI-ResourceConfigリソース設定、および(たとえば、より高いレイヤのパラメータCSI-AperiodicTriggerStateListおよびCSI-SemiPersistentOnPUSCH-TriggerStateListによって与えられる)トリガ状態の1つまたは2つのリストを用いて、より高いレイヤにより構成される。CSI-AperiodicTriggerStateListの各トリガ状態は、チャネルのための、および任意選択で干渉のための、リソースセットIDを示す関連するCSI-ReportConfigsのサブセットのリストを含み得る。CSI-SemiPersistentOnPUSCH-TriggerStateListの中の各トリガ状態は、1つまたは複数の関連するCSI-ReportConfigを含み得る。マルチTRP送信の標示のための異なる実施形態が、本明細書で提供される。本明細書の実施形態の1つまたは複数の組合せを伴うセットアップが作られてもよい。
【0052】
実施形態の第1のセットのうちの第1の実施形態において、マルチTRP送信を用いて構成されるUEは、マルチTRP送信(たとえば、非コヒーレントジョイント送信(「NCJT」))を用いてUEを構成するより高いレイヤのパラメータ(たとえば、mTRP-CSI-Enabled)を含むCSI報告設定CSI-ReportConfigを用いて構成され得る。そのようなCSI-ReportConfig報告設定情報要素(「IE」)に対応するabstract syntax notation 1(「ASN.1」)コードの例が、マルチTRPベースのCSI報告をトリガするより高いレイヤのパラメータとともに図4において提供される。具体的には、図4は、マルチTRP送信標示を伴うCSI-ReportConfig報告設定IEのためのASN.1コード400の第1の実施形態を示す概略ブロック図である。
【0053】
実施形態の第1のセットのうちの第2の実施形態において、マルチTRP送信を用いて構成されるUEは、シングルTRP送信仮説およびマルチTRP送信仮説のための共有チャネル測定リソース(「CMR」)を伴うマルチTRP送信を用いてUEを構成するより高いレイヤのパラメータ(たとえば、CMRsharing)を含むCSI報告設定CSI-ReportConfigを用いて構成され得る。そのようなCSI-ReportConfig報告設定IEに対応する例示的なASN.1コードが、マルチTRPベースのCSI報告をトリガするより高いレイヤのパラメータとともに図5において提供される。具体的には、図5は、マルチTRP送信標示を伴うCSI-ReportConfig報告設定IEのためのASN.1コード500の第2の実施形態を示す概略ブロック図である。
【0054】
実施形態の第1のセットのうちの第3の実施形態において、マルチTRP送信を用いて構成されるUEは、CMRの2つのグループ(たとえば、チャネル測定のためのNZP CSI-RSリソースの2つのグループ、たとえば、2つのTRPに対応するCMR-Group1、CMR-Group2)をトリガするより高いレイヤのパラメータを含むCSI報告設定(たとえば、CSI-ReportConfig)を用いて構成され得る。一例では、より高いレイヤのパラメータは、チャネル測定のために構成されるCSI報告設定内のIE(たとえば、非ゼロ電力(「NZP」)CSI参照信号(「RS」)(「CSI-RS」)リソースセット構成、NZP-CSI-RS-ResourceSet)に存在する。このIEに対応するASN.1コードの例が図6において提供される。具体的には、図6は、NZP CSI-RSリソースセット構成IEの中の1つより多くのCMRグループをトリガするためのASN.1コード600の第3の実施形態を示す概略ブロック図である。
【0055】
実施形態の第1のセットのうちの第4の実施形態において、マルチTRP送信を用いて構成されるUEは、2つのTRPに対応する2つのTRPからのジョイン送信に関連するCMRに対応するN個のCMRペアのセットをトリガするより高いレイヤのパラメータ(たとえば、nCMR-Pairs)を含むCSI報告設定(たとえば、CSI-ReportConfig)を用いて構成され得る。一例では、より高いレイヤのパラメータは、チャネル測定のために構成されるCSI報告設定内のIE(たとえば、NZP CSI-RSリソースセット構成、NZP-CSI-RS-ResourceSet)に存在する。このIEに対応するASN.1コードの例が図7において提供される。具体的には、図7は、CodebookConfigコードブック構成IE内の2つのCSIレポートをトリガするためのASN.1コード700の第4の実施形態を示す概略ブロック図である。
【0056】
実施形態の第1のセットのうちの第5の実施形態において、マルチTRP送信を用いて構成されるUEは、1つまたは複数のCSI報告設定CSI-ReportConfigを用いて構成されてもよく、1つまたは複数のCSI報告設定CSI-ReportConfigの少なくとも1つは、1つまたは複数のCSIレポートに対応する2つのCodebookConfigコードブック構成を構成する。CSI-ReportConfig報告設定IEに対応するASN1.コードの例が図8において提供されてもよく、2つのコードブック構成は同じ報告設定のもとでトリガされる。具体的には、図8は、CSI-ReportConfig報告設定IE内の2つのCSIレポートをトリガするためのASN.1コード800の第5の実施形態を示す概略ブロック図である。
【0057】
実施形態の第1のセットのうちの第6の実施形態において、マルチTRP送信を用いて構成されるUEは、1つまたは複数のCSI報告設定CSI-ReportConfigを用いて構成されてもよく、1つまたは複数のCSI報告設定CSI-ReportConfigの少なくとも1つは、1つまたは複数のCSI報告に対応する2つのreportQuantityレポート量を構成する。CSI-ReportConfig報告設定IEに対応するASN.1コードの例が図9において提供される。具体的には、図9は、CSI-ReportConfig報告設定IE内の2つのCSIレポートをトリガするためのASN.1コード900の第6の実施形態を示す概略ブロック図である。
【0058】
実施形態の第1のセットのうちの第7の実施形態において、マルチTRP送信は、1つより多くのTRPから送信される物理ダウンリンク共有チャネル(「PDSCH」)コードワードを備える送信方式に対応し得る。第1の例では、PDSCHコードワードは1つより多くのTCI状態と関連付けられる。第2の例では、PDSCHのための復調参照信号(「DMRS」)ポートの第1のセットは第1のNZP CSI-RSリソースを伴うTCI状態と関連付けられ、PDSCHのためのDMRSポートの第2のセットは第2のNZP CSI-RSリソースを伴うTCI状態と関連付けられる。
【0059】
実施形態の第2のセットにおいて、CSIサブレポートを介したマルチTRPのためのCSIフィードバックがあり得る。実施形態の第2のセットにおいて、UEは、1つまたは複数の送信仮説(たとえば、シングルTRP送信仮説およびNCJT仮説)のためのCSI報告をトリガするCSI報告設定CSI-ReportConfigを用いて構成され得る。一例では、シングルTRP送信仮説は、チャネル測定のための単一のNZP CSI-RSリソース(たとえば、CMR)に基づくCSI報告に対応する。別の例では、NCJT仮説は、チャネル測定のためのNZP CSI-RSリソースペア(たとえば、CMRペア)に基づくCSI報告に対応する。CSIレポートの内容のための異なる実施形態が、本明細書で見出される。本明細書の実施形態の1つまたは複数の組合せを用いたセットアップが作られてもよい。
【0060】
実施形態の第2のセットのうちの第1の実施形態において、1つまたは複数の送信仮説に対応するCSIは単一のCSIレポート内で報告されてもよく、CSIレポートは、1)1つのNCJT仮説に対応するCSI、2)1つのNCJT仮説および1つのシングルTRP送信仮説に対応するCSI、3)1つのNCJT仮説および2つのシングルTRP送信仮説に対応するCSI、ならびに/または4)1つのNCJT仮説と1つまたは複数のシングルTRP送信仮説のセットのうちの最良の1つの送信仮説に対応するCSIを含み得る。
【0061】
実施形態の第2のセットのうちの第2の実施形態において、少なくとも1つのNCJT仮説に対応するCSIを含むCSIレポートは、1つまたは複数のCSIサブレポート、区分、断片、またはセグメントへと分解され、各CSIサブレポート、区分、断片、またはセグメントは、送信仮説を表し得る。一例では、1つのNCJT仮説および2つのシングルTRP送信仮説に対応するCSIレポートは3つのCSIサブレポートを含み、3つのCSIサブレポートの第1のCSIサブレポートはNCJT仮説に対応し、3つのCSIサブレポートの第2のCSIサブレポートは2つのシングルTRP送信仮説の第1のシングルTRP送信仮説に対応し、3つのCSIサブレポートの第3のCSIサブレポートは2つのシングルTRP送信仮説の第2のシングルTRP送信仮説に対応する。
【0062】
実施形態の第3のセットにおいて、マルチTRP CSIフレームワークのもとで、CSIレポートのためのCSIフィールドのマッピング順序があり得る。
【0063】
実施形態の第3のセットのうちの第1の実施形態において、マルチTRP送信に対応するCSI報告設定によって構成されるCSIレポートのCSIフィールドは、CSIサブレポートインデックスの順序でPUCCHにおいてマッピングされる。一例では、3つのCSIサブレポートを含むCSIレポート#nのCSIフィールドは、報告される場合、3つのCSIサブレポートの第1のCSIサブレポート、3つのCSIサブレポートの第2のCSIサブレポート、および3つのCSIサブレポートの第3のCSIサブレポートの順序でマッピングされる。そのようなマッピングの例示がTable 1(表1)の中にある。
【0064】
【表1】
【0065】
実施形態の第3のセットのうちの第2の実施形態において、CSIレポートの中のCSIサブレポートは送信仮説に基づいて順序付けられる。第1の例では、1つのジョイント送信仮説および2つのシングルポイント送信仮説に対応するCSIレポートのCSIフィールドは、ジョイント送信仮説に対応するCSIサブレポート、次いで2つのシングルポイント送信仮説に対応する2つのCSIサブレポートの順序でマッピングされる。第2の例では、1つのジョイント送信仮説および2つのシングルポイント送信仮説に対応するCSIレポートのCSIフィールドは、2つのシングルポイント送信仮説に対応する2つのCSIサブレポート、次いでジョイン送信仮説に対応するCSIサブレポートの順序でマッピングされる。
【0066】
実施形態の第3のセットのうちの第3の実施形態において、同じCSIレポート内のシングルポイント送信仮説に対応する2つのCSIサブレポートは、2つのCSIサブレポートに関連する2つのNZP CSI-RSリソースIDに基づいて順序付けられる。第1の例では、2つのシングルポイント送信仮説に対応するCSIサブレポートは、より低いNZP CSI-RSリソースIDに関連するCSIサブレポート、次いでより高いNZP CSI-RSリソースIDに関連するCSIサブレポートの順序でマッピングされる。第2の例では、2つのシングルポイント送信仮説に対応するCSIサブレポートは、より高いNZP CSI-RSリソースIDに関連するCSIサブレポート、次いでより低いNZP CSI-RSリソースIDに関連するCSIサブレポートの順序でマッピングされる。
【0067】
実施形態の第3のセットのうちの第4の実施形態において、同じCSIレポート内のシングルポイント送信仮説に対応する2つのCSIサブレポートは、2つのCSIサブレポートに関連する2つのNZP CSI-RSリソースIDの対応するCMRグループインデックスに基づいて順序付けられる。第1の例では、2つのシングルポイント送信仮説に対応するCSIサブレポートは、2つのCMRグループの第1のCMRグループのNZP CSI-RSリソースに関連するCSIサブレポート、次いで2つのCMRグループの第2のCMRグループのNZP CSI-RSリソースに関連するCSIサブレポートの順序でマッピングされる。
【0068】
実施形態の第4のセットにおいて、広帯域CSI報告があり得る。そのような実施形態は、PUCCH上のCSI報告に主に適用され得る。
【0069】
実施形態の第4のセットのうちの第1の実施形態において、広帯域PMIおよび広帯域CQIフォーマットを伴うCSIレポートのためのジョイント送信に対応するCSIサブレポートのCSIフィールドは、CSI量に関してマッピングされる。第1の例では、ジョイント送信に対応するCSIサブレポート#kは、報告される場合には連続した順序でマッピングされる2つのランクインジケータ(「RI」)を含む。第2の例では、2つのレイヤインデックス(「LI」)を含むジョイント送信に対応するCSIサブレポート#kは、報告される場合には連続した順序でマッピングされる2つのLIを有する。第3の例では、2つのPMI X1フィールドを含むジョイント送信に対応するCSIサブレポート#kは、報告される場合には連続した順序でマッピングされる2つのPMI X1フィールドを有する。第4の例では、2つのPMI X2フィールドを含むジョイント送信に対応するCSIサブレポート#kは、報告される場合には連続した順序でマッピングされる2つのPMI X2フィールドを有する。そのようなマッピングの例示はTable 2(表2)の中にある。
【0070】
【表2】
【0071】
実施形態の第4のセットのうちの第2の実施形態において、広帯域PMIおよび広帯域CQIフォーマットをもつCSIレポートのためのジョイント送信に対応するCSIサブレポートのCSIフィールドは、CSI量に関してマッピングされる。第1の例では、2つのPMIフィールド(各PMIフィールドはさらに2つの部分X1、X2へと分解される)を含むジョイント送信に対応するCSIサブレポート#kは、報告される場合に連続した順序でマッピングされる、同じPMIの2つのPMI部分X1、X2を有する。そのようなマッピングの例示がTable 3(表3)の中にある。
【0072】
【表3】
【0073】
実施形態の第4のセットのうちの第3の実施形態において、広帯域PMIおよび広帯域CQIフォーマットをもつCSIレポートのためのジョイント送信に対応するCSIサブレポートのCSIフィールドは、対応するNZP CSI-RSリソース、またはCMRグループに関してマッピングされる。第1の例では、2つのPMIフィールド、2つのRIフィールド、および2つのLIフィールドを含むジョイント送信に対応するCSIサブレポート#kは、報告される場合に連続した順序でマッピングされる、2つのRIフィールドの第1のRIフィールド、2つのLIフィールドの第1のLIフィールド、および2つのPMIフィールドの第1のPMIフィールド、ならびに、報告される場合に連続した順序でマッピングされる、2つのRIフィールドの第2のRIフィールド、2つのLIフィールドの第2のLIフィールド、および2つのPMIフィールドの第2のPMIフィールドを有する。そのようなマッピングの例示がTable 4(表4)の中にある。
【0074】
【表4】
【0075】
実施形態の第4のセットのうちの第4の実施形態において、報告される場合、CSI報告の広帯域PMIおよび広帯域CQIフォーマットをもつシングルポイント送信仮説に対応するCSIサブレポートのCSIフィールドがマッピングされる。
【0076】
実施形態の第5のセットにおいて、サブバンドCSI報告があり得る。実施形態の第5のセットは、PUCCHまたはPUSCH上のCSI報告に適用され得る。
【0077】
実施形態の第5のセットのうちの第1の実施形態において、サブバンドPMIフォーマットまたはサブバンドCQIフォーマットをもつマルチTRP送信に対応するCSIレポートのCSIサブレポートは、1つより多くのセグメントにさらに分解される。一例では、CSIサブレポートは、CSI Part 1、CSI Part2 wideband、およびCSI Part2 sub-bandセグメントへと分解される。
【0078】
実施形態の第5のセットのうちの第2の実施形態において、サブバンドPMIフォーマットまたはサブバンドCQIフォーマットをもつマルチTRP送信に対応するCSIレポートの2つの部分のうちの第1の部分のCSIフィールドは、送信仮説に関してマッピングされる。第1の例では、3つのサブレポートを備えるCSIレポートは、3つのCSIサブレポートの第1のCSIサブレポートのCSI Part 1、3つのCSIサブレポートの第2のCSIサブレポートのCSI Part 1、および3つのCSIサブレポートの第3のCSIサブレポートのCSI Part 1の順序でマッピングされる、CSIレポートのCSI Part 1を有する。そのようなマッピングの例示がTable 5(表5)の中にある。
【0079】
【表5】
【0080】
実施形態の第5のセットのうちの第3の実施形態において、サブバンドPMIフォーマットまたは広帯域CQIフォーマットをもつCSIレポートのためのジョイント送信に対応するCSIサブレポートのCSI Part 1のCSIフィールドは、CSI量に関してマッピングされる。第1の例では、ジョイント送信に対応するCSIサブレポート#kのCSI Part 1は、報告される場合、CSI-RSリソースインデックス(「CRI」)、2つのRIの第1のRI、2つのRIの第2のRI、広帯域チャネル品質インジケータ(「CQI」)、およびサブバンドCQIの順序で報告されるCSIフィールドを有する。そのようなマッピングの例示がTable 6(表6)の中にある。
【0081】
【表6】
【0082】
実施形態の第5のセットのうちの第4の実施形態において、報告される場合、CSI報告のサブバンドPMIフォーマットまたはサブバンドCQIフォーマットをもつシングルポイント送信仮説に対応するCSIサブレポートのCSI Part 1のCSIフィールドが、PUCCH報告とPUSCH報告の少なくとも1つのためにマッピングされる。
【0083】
実施形態の第5のセットのうちの第5の実施形態において、サブバンドPMIフォーマットまたはサブバンドCQIフォーマットをもつマルチTRP送信に対応するCSIレポートのCSI Part2 widebandのCSIフィールドは、送信仮説に関してマッピングされる。第1の例では、3つのサブレポートを含むCSIレポートは、3つのCSIサブレポートの第1のCSIサブレポートのCSI Part2 wideband、3つのCSIサブレポートの第2のCSIサブレポートのCSI Part2 wideband、および3つのCSIサブレポートの第3のCSIサブレポートのCSI Part2 widebandの順序でマッピングされる、CSIレポートのCSI Part2 widebandを有する。そのようなマッピングの例示がTable 7(表7)の中にある。
【0084】
【表7】
【0085】
実施形態の第5のセットのうちの第6の実施形態において、サブバンドPMIフォーマットまたは広帯域CQIフォーマットをもつCSIレポートのためのジョイント送信に対応するCSIサブレポートのCSI Part2 widebandのCSIフィールドは、対応するNZP CSI-RSリソースまたはCMRグループに関してマッピングされる。第1の例では、ジョイント送信に対応するCSIサブレポート#kのCSI Part2 widebandは、報告される場合、2つのLIの第1のLI、2つのPMI広帯域X1の第1のPMI広帯域X1、2つのPMI広帯域X2の第1のPMI広帯域X2、2つのLIの第2のLI、2つのPMI広帯域X1の第2のPMI広帯域X1、および2つのPMI広帯域X2の第2のPMI広帯域X2の順序で報告されるCSIフィールドを有する。そのようなマッピングの例示がTable 8(表8)の中にある。
【0086】
【表8】
【0087】
実施形態の第5のセットのうちの第7の実施形態において、サブバンドPMIフォーマットまたは広帯域CQIフォーマットをもつCSIレポートのためのジョイント送信に対応するCSIサブレポートのCSI Part2 widebandのCSIフィールドは、CQI量に関してマッピングされる。第1の例では、ジョイント送信に対応するCSIサブレポート#kのCSI Part2 widebandは、報告される場合、2つのLI、2つのPMI広帯域X1フィールド、および2つのPMI広帯域X2フィールドの順序で報告されるCSIフィールドを有する。そのようなマッピングの例示がTable 9(表9)の中にある。
【0088】
【表9】
【0089】
実施形態の第5のセットのうちの第8の実施形態において、報告される場合、CSI報告のサブバンドPMIフォーマットまたはサブバンドCQIフォーマットをもつシングルポイント送信仮説に対応するCSIサブレポートのCSI Part2 widebandのCSIフィールドは、PUCCH報告とPUSCH報告の少なくとも1つにおいてマッピングされる。
【0090】
実施形態の第5のセットのうちの第9の実施形態において、サブバンドPMIフォーマットまたはサブバンドCQIフォーマットをもつマルチTRP送信に対応するCSIレポートのCSI Part2 sub-bandのCSIフィールドは、送信仮説に関してマッピングされる。第1の例では、3つのサブレポートを含むCSIレポートは、3つのCSIサブレポートの第1のCSIサブレポートのCSI Part2 sub-band、3つのCSIサブレポートの第2のCSIサブレポートのCSI Part2 sub-band、および3つのCSIサブレポートの第3のCSIサブレポートのCSI Part2 sub-bandの順序でマッピングされる、CSIレポートのCSI Part2 sub-bandを有する。そのようなマッピングの例示がTable 10(表10)の中にある。
【0091】
【表10】
【0092】
実施形態の第5のセットのうちの第10の実施形態において、サブバンドPMIフォーマットまたは広帯域CQIフォーマットをもつCSIレポートのためのジョイント送信に対応するCSIサブレポートのCSI Part2 sub-bandのCSIフィールドは、対応するNZP CSI-RSリソース、またはCMRグループに関してマッピングされる。第1の例では、ジョイント送信に対応するCSIサブレポート#kのCSI Part2 sub-bandは、報告される場合、2つのPMIサブバンドX1の第1のPMIサブバンドX1、2つのPMIサブバンドX2の第1のPMIサブバンドX2、2つのPMIサブバンドX1の第2のPMIサブバンドX1、および2つのPMIサブバンドX2の第2のPMIサブバンドX2の順序で報告されるCSIフィールドを有する。そのようなマッピングの例示がTable 11(表11)の中にある。
【0093】
【表11】
【0094】
実施形態の第5のセットのうちの第11の実施形態において、サブバンドPMIフォーマットまたは広帯域CQIフォーマットをもつCSIレポートのためのジョイント送信に対応するCSIサブレポートのCSI Part2 sub-bandのCSIフィールドは、CSI量に関してマッピングされる。第1の例では、ジョイント送信に対応するCSIサブレポート#kのCSI Part2 sub-bandは、報告される場合、2つのPMIサブバンドX1フィールド、および2つのPMIサブバンドX2フィールドの順序で報告されるCSIフィールドを有する。そのようなマッピングの例示がTable 12(表12)の中にある。
【0095】
【表12】
【0096】
実施形態の第5のセットのうちの第12の実施形態において、報告される場合、CSI報告のサブバンドPMIフォーマットまたはサブバンドCQIフォーマットをもつシングルポイント送信仮説に対応するCSIサブレポートのCSI Part2 sub-bandのCSIフィールドは、PUCCH報告とPUSCH報告の少なくとも1つにおいてマッピングされる。
【0097】
様々な実施形態において、本明細書の1つまたは複数の実施形態の組合せが行われ得る。第1の実装形態では、実施形態の第5のセットのうちの第1の、第2の、第3の、第4の、第5の、第6の、第8の、第9の、第10の、および第12の実施形態の組合せが同時に適用され得る。第2の実装形態では、実施形態の第5のセットのうちの第1の、第2の、第3の、第4の、第5の、第7の、第8の、第9の、第11の、および第12の実施形態の組合せが同時に適用され得る。
【0098】
実施形態の第6のセットでは、マルチTRP CSIフレームワークのもとでCSIレポートのための第2のCSI部分の優先度があり得る。そのような実施形態では、UEは、1つまたは複数のCSIレポート(たとえば、PUSCHまたはPUCCH上でのNRep CSIレポート)を報告することを用いて構成され得る。CSIレポートのいずれかが2つの部分を有する場合、UEは第2の部分(たとえば、Part2)CSIの部分を省略し得る。Part2 CSIの省略は、NRep CSIレポートにわたる優先順序に従う。Part2 CSIは、最低の優先レベルで開始して、Part2 CSIコードレートがより高いレイヤのパラメータmaxCodeRateによって構成されるもの以下になるまで、省略される。優先順序の異なる実施形態が本明細書で見出される。可能な実施形態によれば、レポートの優先順序の一実施形態を、本明細書の他の実施形態と組み合わせることが行われてもよい。
【0099】
実施形態の第6のセットのうちの第1の実施形態では、NRep CSIレポートのPart2 wideband CSIは、CSI報告の優先レベルが最高である。
【0100】
実施形態の第6のセットのうちの第2の実施形態では、CSIレポートのCSI優先レベルは、CSIレポートのためのPart2 CSIをマッピングすることに基づき、CSIレポートの広帯域CSIは優先度が最高であり、サブバンドCSIはまず、CSIレポートのCSIサブレポートにわたってマッピングされ、続いてCSIレポートにわたってマッピングされる。
【0101】
一例では、CSIレポート当たり3つのサブレポートがある2つのCSIレポートのCSI優先度は、すべてのCSIレポート1および2のためのPart2 wideband CSI、CSIレポート1のサブレポート1のPart2 sub-band CSI、報告される場合にはCSIレポート1のサブレポート2のPart2 sub-band CSI、報告される場合にはCSIレポート1のサブレポート3のPart2 sub-band CSI、CSIレポート2のサブレポート1のPart2 sub-band CSI、報告される場合にはCSIレポート2のサブレポート2のPart2 sub-band CSI、および報告される場合にはCSIレポート2のサブレポート3のPart2 sub-band CSI、という順序でマッピングされる。
【0102】
この優先レベルマッピングの例がTable 13(表13)において見出され、表のより上の行は表のより下の行と比較してより高い優先レベルを表す。
【0103】
【表13】
【0104】
実施形態の第6のセットのうちの第3の実施形態において、CSIレポートのCSI優先レベルは、CSIレポートのためのPart2 CSIをマッピングすることに基づき、CSIレポートの広帯域CSIは優先度が最高であり、サブバンドCSIはまず、所与のCSIサブレポートインデックスに対するCSIレポートにわたってマッピングされ、続いてCSIサブレポートインデックスにわたってマッピングされる。
【0105】
一例では、CSIレポート当たり3つのサブレポートがある2つのCSIレポートのCSI優先度は、すべてのCSIレポート1および2のためのPart2 Wideband CSI、CSIレポート1のサブレポート1のPart2 sub-band CSI、CSIレポート2のサブレポート1のPart2 sub-band CSI、報告される場合にはCSIレポート1のサブレポート2のPart2 sub-band CSI、報告される場合にはCSIレポート2のサブレポート2のPart2 sub-band CSI、報告される場合にはCSIレポート1のサブレポート3のPart2 sub-band CSI、および報告される場合にはCSIレポート2のサブレポート3のPart2 sub-band CSI、という順序でマッピングされる。
【0106】
この優先レベルマッピングの例がTable 14(表14)において見出され、表のより上の行は表のより下の行と比較してより高い優先レベルを表す。
【0107】
【表14】
【0108】
実施形態の第6のセットのうちの第4の実施形態において、CSIレポートのCSI優先レベルは、CSIレポートのためのPart2 CSIをマッピングすることに基づき、サブバンドCSIは、偶数番目のサブバンドグループおよび奇数番目のサブバンドグループという2つのグループに分解され、CSIレポートの広帯域CSIは優先度が最高であり、サブバンドCSIはまず、所与のCSIサブレポートインデックスおよび所与のサブバンドCSIグループに対してCSIレポートにわたってマッピングされ、続いて所与のサブバンドCSIグループに対してCSIサブレポートインデックスにわたってマッピングされ、続いて偶数番目のサブバンドCSIおよび奇数番目のサブバンドCSIのCSIサブバンドグループにわたってマッピングされる。
【0109】
一例では、CSIレポート当たり3つのサブレポートがある2つのCSIレポートのCSI優先度は、すべてのCSIレポート1および2のためのPart2 Wideband CSI、CSIレポート1のサブレポート1のCSIの偶数番目のサブバンドのPart2 sub-band、CSIレポート2のサブレポート1の偶数番目のサブバンドのPart2 sub-band CSI、報告される場合にはCSIレポート1のサブレポート2の偶数番目のサブバンドのPart2 sub-band CSI、報告される場合にはCSIレポート2のサブレポート2の偶数番目のサブバンドのPart2 sub-band CSI、報告される場合にはCSIレポート1のサブレポート3の偶数番目のサブバンドのPart2 sub-band CSI、報告される場合にはCSIレポート2のサブレポート3の偶数番目のサブバンドのPart2 sub-band CSI、CSIレポート1のサブレポート1のCSIの奇数番目のサブバンドのPart2 sub-band、CSIレポート2のサブレポート1の奇数番目のサブバンドのPart2 sub-band CSI、報告される場合にはCSIレポート1のサブレポート2の奇数番目のサブバンドのPart2 sub-band CSI、報告される場合にはCSIレポート2のサブレポート2の奇数番目のサブバンドのPart2 sub-band CSI、報告される場合にはCSIレポート1のサブレポート3の奇数番目のサブバンドのPart2 sub-band CSI、および報告される場合にはCSIレポート2のサブレポート3の奇数番目のサブバンドのPart2 sub-band CSI、という順序でマッピングされる。
【0110】
この優先レベルマッピングの例がTable 15(表15)において見出され、表のより上の行は表のより下の行と比較してより高い優先レベルを表す。
【0111】
【表15A】
【0112】
【表15B】
【0113】
実施形態の第6のセットのうちの第5の実施形態において、CSIレポートのCSI優先レベルは、CSIレポートのためのPart2 CSIをマッピングすることに基づき、CSIはまず、所与のCSIサブレポートインデックスに対してCSIレポートにわたってマッピングされ、続いてCSIサブレポートインデックスにわたってマッピングされる。
【0114】
一例では、CSIレポート当たり3つのサブレポートがある2つのCSIレポートのCSI優先度は、すべてのレポート1および2のためのCSIサブレポート1のPart2 Wideband CSI、CSIレポート1のサブレポート1のPart2 sub-band CSI、CSIレポート2のサブレポート1のPart2 sub-band CSI、すべてのCSIレポート1、2のためのCSIサブレポート2のPart2 Wideband CSI、報告される場合にはCSIレポート1のサブレポート2のPart2 sub-band CSI、報告される場合にはCSIレポート2のサブレポート2のPart2 sub-band CSI、すべてのCSIレポート1、2のためのCSIサブレポート3のPart2 Wideband CSI、報告される場合にはCSIレポート1のサブレポート3のPart2 sub-band CSI、報告される場合にはCSIレポート2のサブレポート3のPart2 sub-band CSI、という順序でマッピングされる。
【0115】
この優先レベルマッピングの例がTable 16(表16)において見出され、表のより上の行は表のより下の行と比較してより高い優先レベルを表す。
【0116】
【表16】
【0117】
実施形態の第7のセットにおいて、マルチTRP CSIフレームワークのもとでCSIレポートのための優先度関数を使用したCSIフィールドのマッピング順序があり得る。そのような実施形態では、CSIレポートの中のCSIフィールドがあらかじめ定められた順序に関してマッピングされるような、新しいフレームワークがあり得る。あらかじめ定められた順序は、優先式の形で記述され得る。本明細書では様々な実施形態が提供される。本明細書の実施形態の1つまたは複数の組合せを伴うセットアップが作られてもよい。
【0118】
実施形態の第7のセットのうちの第1の実施形態において、マルチTRP送信に対応するCSIレポートのCSIフィールドは、優先度関数に従ってマッピングされ、各CSIフィールドは優先度関数の優先値を割り当てられ、CSIレポートのCSIフィールドは対応する優先度関数の値の昇順で並べられる。
【0119】
実施形態の第7のセットのうちの第2の実施形態において、優先度関数の出力は、1つまたは複数の入力引数に基づく。一例では、優先度関数の出力は3つの引数に基づき、3つの引数の第1の引数は送信仮説に対応し、3つの引数の第2の引数はCSI量に対応し、3つの引数の第3の引数は同じCSI量のフィールドのインデックスに対応する。
【0120】
実施形態の第7のセットのうちの第3の実施形態において、優先度関数は、Pri(x,y,z)=2Mx+2y+zという形態をとる。対応する変数値の一例は次の通りである。1)1つのCSI量の第1の値に対してz=0、2)同じCSI量の第2の値に対してz=1、3)CRI量に対してy=0、4)RI量に対してy=1、5)CQI量に対してy=2、6)LI量に対してy=3、7)PMI X1量に対してy=4、8)PMI X2量に対してy=5、9)ジョイント送信仮説(たとえば、NCJT)に対応するx=0、10)第1のシングルポイント送信仮説(たとえば、よりインデックス値の低いNZP CSI-RSリソースに対応するシングルTRP仮説)に対する、または2つのCMRグループの第1のCMRグループに対応するx=1、11)第2のシングルポイント送信仮説(たとえば、よりインデックス値の高いNZP CSI-RSリソースに対応するシングルTRP仮説)に対する、または2つのCMRグループの第2のCMRグループに対応するx=2、12)CSI量の総数に対応するM=6(たとえば、y=0,1,…,5とする)、および13)送信仮説の総数に対応するN=3(たとえば、x=0,1,2とする)。
【0121】
実施形態の第7のセットのうちの第4の実施形態において、優先度関数は、Pri(x,y,z)=2Mx+Mz+yという形態をとる。優先度関数パラメータの値の例は、実施形態の第6のセットのうちの第3の実施形態の優先度関数パラメータの値と同様であり得る。
【0122】
実施形態の第7のセットのうちの第5の実施形態において、優先度関数は、Pri(x,y,z)=2Ny+2x+zという形態をとる。優先度関数パラメータの値の例は、実施形態の第6のセットのうちの第3の実施形態の優先度関数パラメータの値と同様であり得る。
【0123】
実施形態の第7のセットのうちの第6の実施形態において、シングルポイント送信仮説に対応するCSIフィールドは、ジョイント送信仮説と比較してCSIフィールドのマッピング順序において優先度が高い。一例では、送信仮説のインデックスは、次のように実施形態の第6のセットに対応する優先度関数のいずれかに基づき得る。1)第1のシングルポイント送信仮説(たとえば、よりインデックス値の低いNZP CSI-RSリソースに対応するシングルTRP仮説)に対する、もしくは2つのCMRグループの第1のCMRグループに対応するx=0、2)第2のシングルポイント送信仮説(たとえば、よりインデックス値の高いNZP CSI-RSリソースに対応するシングルTRP仮説)に対する、もしくは2つのCMRグループの第2のCMRグループに対応するx=1、および/または、3)ジョイント送信仮説(たとえば、NCJT)に対応するx=2。
【0124】
いくつかの実施形態では、アンテナ、パネル、およびアンテナパネルという用語は交換可能に使用される。アンテナパネルは、6GHzより低い周波数(たとえば、周波数範囲1(「FR1」))もしくは6GHzより高い周波数(たとえば、周波数範囲2(「FR2」)またはミリ波(「mmWave」))における無線信号を送信および/または受信するために使用されるハードウェアであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナパネルはアンテナ素子のアレイを含み得る。各アンテナ素子は、制御モジュールが信号の送信および/または受信のための空間パラメータを適用することを可能にする、位相シフタなどのハードウェアに接続され得る。得られる放射パターンはビームと呼ばれることがあり、これは、単峰性であることもないこともあり、空間方向から送信または受信される信号をデバイスが増幅することを可能にすることがある。
【0125】
様々な実施形態において、アンテナパネルはアンテナポートとして視覚化されることもされないこともある。アンテナパネルは、各送信(たとえば、出射)および受信(たとえば、入射)方向のための無線周波数(「RF」)チェーンを通じて、ベースバンド処理モジュールに接続され得る。アンテナパネルの数、それらの複信能力、それらのビームフォーミング能力などに関するデバイスの能力は、他のデバイスに知られていることも知られていないこともある。いくつかの実施形態では、能力情報はシグナリングを介して通信されてもよく、または、能力情報はシグナリングの必要なくデバイスに提供されてもよい。他のデバイスが情報を利用可能である場合、その情報はシグナリングまたはローカルでの意思決定のために使用され得る。
【0126】
いくつかの実施形態では、UEアンテナパネルは、無線周波数(「RF」)チェーンの共通部分または大部分(たとえば、同相および/または直交(「I/Q」)変調器、アナログデジタル(「A/D」)コンバータ、ローカル発振器、位相シフトネットワーク)を共有する、アンテナ素子またはアンテナポートのセットを含む物理的もしくは論理的なアンテナアレイであり得る。UEアンテナパネルまたはUEパネルは論理エンティティであってもよく、物理UEアンテナがその論理エンティティと対応付けられる。論理エンティティとの物理UEアンテナの対応付けは、UEの実装形態次第であり得る。アンテナパネルのエネルギーを放射するために活動するアンテナ素子またはアンテナポートの少なくともサブセット(たとえば、能動素子)上での通信(たとえば、受信または送信)は、バイアス付与またはRFチェーンの電源投入を必要とすることがあり、これは、UEにおけるアンテナパネルに関連した電流流出または電力消費(たとえば、アンテナ素子またはアンテナポートに関連する、電力増幅器および/または低雑音増幅器(「LNA」)の電力消費を含む)をもたらす。本明細書では、「エネルギーを放射するために活動する」という語句は、送信機能に限定されず、受信機能も包含するものとする。したがって、エネルギーを放射するために活動するアンテナ素子は、同時にもしくは順番にのいずれかで、無線周波数エネルギーを送信するための送信機に、または無線周波数エネルギーを受信するための受信機に結合されてもよく、あるいは、その意図される機能を実行するために、一般にトランシーバに結合されてもよい。アンテナパネルの能動素子で通信することは、放射パターンまたはビームの生成を可能にする。
【0127】
いくつかの実施形態では、UEの固有の実装形態に応じて、「UEパネル」は、その送信(「TX」)ビームを独立に制御するためのアンテナグループのユニット、その送信電力を独立に制御するためのアンテナグループのユニット、および/またはその送信タイミングを独立に制御するためのアンテナグループのユニットの動作上の役割として、以下の機能の少なくとも1つを有し得る。「UEパネル」はgNBに対して透過的であり得る。いくつかの条件のもとで、gNBまたはネットワークは、UEの物理アンテナと論理エンティティ「UEパネル」との間の対応付けが変更され得ないと想定することがある。たとえば、条件は、次の更新もしくはUEからのレポートまで、または、対応付けに変化がないとgNBが想定する時間の長さを含み得る。UEは、「UEパネル」に関するそのUE能力をgNBまたはネットワークに報告し得る。UE能力は、少なくとも「UEパネル」の数を含み得る。一実施形態では、UEは、パネル内の1つのビームからのUL送信をサポートし得る。複数のパネルがある場合、1つより多くのビーム(たとえば、パネル当たり1つのビーム)がUL送信のために使用され得る。別の実施形態では、UL送信のためにパネル当たり1つより多くのビームがサポートおよび/または使用され得る。
【0128】
いくつかの実施形態では、アンテナポートは、アンテナポート上のあるシンボルがそれを介して搬送されるチャネルが、同じアンテナポート上の別のシンボルがそれを介して搬送されるチャネルから推測され得るように、定義され得る。
【0129】
いくつかの実施形態では、2つのアンテナポートは、一方のアンテナポート上のシンボルがそれを介して搬送されるチャネルの大規模な特性が、他方のアンテナポート上のシンボルがそれを介して搬送されるチャネルから推測され得る場合、疑似コロケート(「QCL」)されていると言われる。大規模な特性は、遅延広がり、ドップラー広がり、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、および/または空間受信(「RX」)パラメータの1つまたは複数を含み得る。2つのアンテナポートは大規模な特性のサブセットに関して疑似コロケートされていることがあり、大規模な特性の異なるサブセットはQCL Typeによって示されることがある。たとえば、qcl-Typeは、1)「QCL-TypeA」:{ドップラーシフト、ドップラー広がり、平均遅延、遅延広がり}、2)「QCL-TypeB」:{ドップラーシフト、ドップラー広がり}、3)「QCL-TypeC」:{ドップラーシフト、平均遅延}、および4)「QCL-TypeD」:{空間RXパラメータ}という値の1つをとり得る。他のQCL-Typesは、1つのまたは大規模な特性の組合せに基づいて定義され得る。
【0130】
様々な実施形態において、空間RXパラメータは、到達角(「AoA」)、支配的AoA、平均AoA、角度広がり、AoAの電力角度スペクトル(「PAS」)、平均発射角(「AoD」)、AoDのPAS、送信および/もしくは受信チャネル相関、送信および/もしくは受信ビームフォーミング、ならびに/または空間チャネル相関の1つまたは複数を含み得る。
【0131】
いくつかの実施形態では、QCL-TypeA、QCL-TypeB、およびQCL-TypeCは、すべてのキャリア周波数に対して適用可能であり得るが、QCL-TypeDは、より高いキャリア周波数(たとえば、mmWave、FR2、およびその上)においてのみ適用可能であることがあり、そこでは、UEは全方向送信を実行できないことがある(たとえば、UEは指向性送信のためのビームを形成する必要がある)。2つの参照信号AとBとの間のQCL-TypeDについて、参照信号Aは、参照信号Bと空間的にコロケートされていると見なされ、UEは、参照信号AおよびBが同じ空間フィルタを用いて(たとえば、同じRXビームフォーミングの重みを伴って)受信され得ると想定し得る。
【0132】
いくつかの実施形態では、「アンテナポート」は、(たとえば、ビームフォーミングから生じる)ビームに対応し得る、またはデバイス上の物理アンテナに対応し得る、論理ポートであり得る。いくつかの実施形態では、物理アンテナは単一のアンテナポートに直接マッピングしてもよく、このとき、アンテナポートは実際の物理アンテナに対応する。様々な実施形態において、物理アンテナのセット、物理アンテナのサブセット、アンテナセット、アンテナアレイ、またはアンテナサブアレイが、各物理アンテナ上の信号に複素重みおよび/または巡回遅延を適用した後に1つまたは複数のアンテナポートにマッピングされ得る。物理アンテナセットは、単一のモジュールもしくはパネルから、または複数のモジュールもしくはパネルからのアンテナを有し得る。重みは、巡回遅延ダイバーシティ(「CDD」)などのアンテナ仮想化方式におけるように固定されていてもよい。物理アンテナからアンテナポートを導出するために使用される手順は、デバイスの実装形態に固有であり、他のデバイスに対して透過的であり得る。
【0133】
いくつかの実施形態では、ターゲット送信に関連する送信構成インジケータ(「TCI」)状態(「TCI-state」)は、ターゲット送信(たとえば、送信機会の間のターゲット送信の復調(「DM」)参照信号(「RS」)(「DM-RS」)のターゲットRS)とソース参照信号(たとえば、同期信号ブロック(「SSB」)、CSI-RS、および/またはサウンディング参照信号(「SRS」))との間の疑似コロケーション関係を、対応するTCI状態において示される疑似コロケーションタイプパラメータに関して構成するための、パラメータを示し得る。TCIは、どの参照信号がQCLソースとして使用されるか、およびどのQCL特性が各参照信号から導出され得るかを説明する。デバイスは、サービングセル上での送信のためにサービングセルのための複数の送信構成インジケータ状態の構成を受信し得る。いくつかの実施形態では、TCI状態は、QCLおよび/または空間フィルタを決定するための基準(たとえば、UE想定)を提供するための少なくとも1つのソースRSを含む。
【0134】
本明細書で説明される実施形態のいくつかでは、デバイスが別個のDLおよび/またはUL TCIを用いて無線リソース制御(「RRC」)シグナリングによって構成される場合、UL TCI状態が提供される。UL TCI状態は、コンポーネントキャリア(「CC」)における、または構成されたCCおよび/もしくは帯域幅部分(「BWP」)のセットにわたる、UL送信のためのUL空間領域送信フィルタを決定するための基準を提供するソース参照信号(たとえば、動的グラントおよび/もしくは構成グラントベースのPUSCH、専用PUCCHリソース)を含み得る。
【0135】
本明細書で説明される実施形態のいくつかでは、デバイスがジョイントDLおよび/またはUL TCIを用いてRRCシグナリングによって構成される(たとえば、ジョイントTCIまたは別個のDLおよび/もしくはUL TCIの構成がRRCシグナリングに基づく)場合、ジョイントDLおよび/またはUL TCI状態が提供される。ジョイントDLおよび/またはUL TCI状態は、DL QCL情報とUL空間送信フィルタの両方を決定するために使用される共通ソース参照RSを少なくとも指す。示されるジョイント(または共通)TCI状態から決定されるソースRSは、QCL Type-D標示(たとえば、デバイス専用物理ダウンリンク制御チャネル(「PDCCH」)および/またはPDSCHのための)を提供し、CCのための、または構成されたCCおよび/もしくはBWPのセットにわたる、UL空間送信フィルタ(たとえば、UE専用PUSCHおよび/またはPUCCH)を決定するために使用される。一例では、UL空間送信フィルタは、ジョイントTCI状態の中のDL QCL Type DのRSから導出される。UL送信の空間設定は、ジョイントTCI状態の中の「typeD」にqcl-Typeが設定された状態で構成されるソースRSを基準とした空間的な関係に従い得る。
【0136】
いくつかの実施形態では、ターゲット送信に関連する空間関係情報は、ターゲット送信と参照RS(たとえば、SSB、CSI-RS、および/またはSRS)との間の空間的な設定を示し得る。たとえば、UEは、参照RS(たとえば、SSBおよび/またはCSI-RSなどのDL RS)を受信するために使用されるのと同じ空間領域フィルタを用いてターゲット送信を送信し得る。別の例では、UEは、RS(たとえば、SRSなどのUL RS)の送信のために使用されるのと同じ空間領域送信フィルタを用いてターゲット送信を送信し得る。UEは、サービングセルでの送信のために、サービングセルのための複数の空間関係情報構成のうちのある構成を受信し得る。
【0137】
図10は、チャネル状態情報レポート構成のための方法1000の一実施形態を示すフローチャート図である。いくつかの実施形態では、方法1000は、遠隔ユニット102などの装置によって実行される。いくつかの実施形態では、方法1000は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理装置、FPGAなどによって実行され得る。
【0138】
様々な実施形態において、方法1000は、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定を受信するステップ(1002)を含む。少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定は、少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソース設定を含み、チャネル状態情報報告設定は、モバイル通信ネットワークにおける複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含む。いくつかの実施形態では、方法1000は、チャネル状態情報報告設定に基づいて送信仮説のセットを特定するステップ(1004)を含む。仮説は、少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む。いくつかの実施形態では、方法1000は、チャネル状態情報参照信号リソース設定に基づいて、モバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソースを受信するステップ(1006)を含む。様々な実施形態において、方法1000は、チャネル状態情報報告設定に基づいて少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットを生成するステップ(1008)を含む。少なくとも1つのチャネル状態情報レポートは、プリコーダ行列インジケータ、ランクインジケータ、チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、レイヤインジケータ、チャネル品質インジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ、またはこれらの組合せの少なくとも1つの値を含み、少なくとも1つの値の各値は、送信仮説のセットのうちの1つの送信仮説と関連付けられ、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットの中のチャネル状態情報フィールドは、少なくとも1つのチャネル状態情報レポート内の少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートにマッピングされ、少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートの各チャネル状態情報サブレポートが定められた順序でマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドにマッピング順序を提供する優先度関数を使用して少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにおいてマッピングされ、またはこれらの組合せである。いくつかの実施形態では、方法1000は、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットをモバイル通信ネットワークにフィードバックするステップ(1010)を含む。
【0139】
いくつかの実施形態では、モバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示は構成パラメータを備え、構成パラメータは、複数の送受信点チャネル状態情報報告を示し、少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号リソースに対応する少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号識別子を含み、2つのチャネル測定リソースグループ識別子を示し、複数のコードブック構成を示し、レポート量のペアを示し、ダウンリンク制御情報において送信構成インジケータコードポイントを示し、送信構成インジケータコードポイントが2つの送信構成インジケータ状態に対応し、またはこれらの何らかの組合せである。
【0140】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、これらは、報告される場合、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートを含む順序でマッピングされる。様々な実施形態において、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポート内のシングルポイント送信仮説に対応する2つのチャネル状態情報サブレポートは、2つのチャネル状態情報サブレポートに関連する2つのチャネル状態情報参照信号リソースを備える対応するチャネル測定リソースグループ識別子に基づいて順序付けられる。
【0141】
一実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第1のチャネル状態情報部分は、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分の順序でマッピングされる。
【0142】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパートは、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパートの順序でマッピングされる。
【0143】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートは、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートの順序でマッピングされる。
【0144】
様々な実施形態において、ジョイント送信に対応するチャネル状態情報サブレポートは2つのプリコーダ行列インジケータフィールドを備え、2つのプリコーダ行列インジケータフィールドの各プリコーダ行列インジケータフィールドは、第1の部分X1および第2の部分X2へと分解され、同じプリコーダ行列インジケータの第1の部分X1および第2の部分X2は連続した順序でマッピングされる。一実施形態では、サブバンドプリコーダ行列インジケータフォーマットまたはサブバンドチャネル品質インジケータフォーマットをもつ複数の送受信点送信に対応する少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートは、1つより多くのセグメントへと分解される。
【0145】
いくつかの実施形態では、チャネル状態情報サブレポートは、第1のチャネル状態情報部分、第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、および第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートへと分解される。いくつかの実施形態では、複数の送受信点送信に対応する少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットは優先度関数に基づいてマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドは優先度関数の優先値を割り当てられ、チャネル状態情報フィールドのセットは、優先度関数の値の昇順で並べられる。様々な実施形態において、優先度関数の出力は3つの引数の1つまたは複数の引数を備え、3つの引数の第1の引数は1つの送信仮説に対応し、3つの引数の第2の引数はチャネル状態情報品質に対応し、3つの引数の第3の引数は同じチャネル状態情報品質のフィールドのインデックスに対応する。
【0146】
一実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分のチャネル状態情報報告優先度は、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いで少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスのための少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスおよび所与のサブバンドチャネル状態情報グループのための少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いで所与のサブバンドチャネル状態情報グループのためのチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブバンドグループにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、第2の部分サブバンドチャネル状態情報は偶数番目のサブバンドグループおよび奇数番目のサブバンドグループを備える2つのグループへと分解され、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスのためのすべてのチャネル状態情報にわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、またはこれらの何らかの組合せである。
【0147】
図11は、チャネル状態情報レポート構成のための方法1100の別の実施形態を示すフローチャート図である。いくつかの実施形態では、方法1100は、ネットワークユニット104などの装置によって実行される。いくつかの実施形態では、方法1100は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理装置、FPGAなどの装置によって実行され得る。
【0148】
様々な実施形態において、方法1100は、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定を送信するステップ(1102)を含む。少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定は、少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソース設定を含み、チャネル状態情報報告設定は、モバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含む。送信仮説のセットはチャネル状態情報報告設定に基づいて特定され、仮説は少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む。いくつかの実施形態では、方法1100は、チャネル状態情報参照信号リソース設定に基づいてモバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソースを送信するステップ(1104)を含む。少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットは、チャネル状態情報報告設定に基づいて生成され、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートは、プリコーダ行列インジケータ、ランクインジケータ、チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、レイヤインジケータ、チャネル品質インジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ、またはこれらの組合せの少なくとも1つの値を含み、少なくとも1つの値の各値は、送信仮説のセットのうちの1つの送信仮説と関連付けられ、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットの中のチャネル状態情報フィールドが、少なくとも1つのチャネル状態情報レポート内の少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートにマッピングされ、少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートの各チャネル状態情報サブレポートが定められた順序でマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドにマッピング順序を提供する優先度関数を使用して少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにおいてマッピングされ、またはこれらの組合せである。いくつかの実施形態では、方法1100は、モバイル通信ネットワークの中の少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットを含むフィードバックを受信するステップ(1106)を含む。
【0149】
いくつかの実施形態では、モバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示は構成パラメータを備え、構成パラメータは、複数の送受信点チャネル状態情報報告を示し、少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号リソースに対応する少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号識別子を含み、2つのチャネル測定リソースグループ識別子を示し、複数のコードブック構成を示し、レポート量のペアを示し、ダウンリンク制御情報において送信構成インジケータコードポイントを示し、送信構成インジケータコードポイントが2つの送信構成インジケータ状態に対応し、またはこれらの何らかの組合せである。
【0150】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、それらは、報告される場合、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートを含む順序でマッピングされる。
【0151】
様々な実施形態において、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポート内のシングルポイント送信仮説に対応する2つのチャネル状態情報サブレポートは、2つのチャネル状態情報サブレポートに関連する2つのチャネル状態情報参照信号リソースを備える対応するチャネル測定リソースグループ識別子に基づいて順序付けられる。
【0152】
一実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第1のチャネル状態情報部分は、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分の順序でマッピングされる。
【0153】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパートは、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパートの順序でマッピングされる。
【0154】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートは、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートの順序でマッピングされる。様々な実施形態において、ジョイント送信に対応するチャネル状態情報サブレポートは2つのプリコーダ行列インジケータフィールドを備え、2つのプリコーダ行列インジケータフィールドの各プリコーダ行列インジケータフィールドは、第1の部分X1および第2の部分X2へと分解され、同じプリコーダ行列インジケータの第1の部分X1および第2の部分X2は連続した順序でマッピングされる。
【0155】
一実施形態では、サブバンドプリコーダ行列インジケータフォーマットまたはサブバンドチャネル品質インジケータフォーマットをもつ複数の送受信点送信に対応する少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのあるチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートは、1つより多くのセグメントへと分解される。いくつかの実施形態では、チャネル状態情報サブレポートは、第1のチャネル状態情報部分、第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、および第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートへと分解される。
【0156】
いくつかの実施形態では、複数の送受信点送信に対応する少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットは優先度関数に基づいてマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドは、優先度関数の優先値を割り当てられ、チャネル状態情報フィールドのセットは、優先度関数の値の昇順で並べられる。様々な実施形態において、優先度関数の出力は3つの引数の1つまたは複数の引数を備え、3つの引数の第1の引数は1つの送信仮説に対応し、3つの引数の第2の引数はチャネル状態情報品質に対応し、3つの引数の第3の引数は同じチャネル状態情報品質のフィールドのインデックスに対応する。
【0157】
一実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分のチャネル状態情報報告優先度は、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いで少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスのための少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスおよび所与のサブバンドチャネル状態情報グループのための少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いで所与のサブバンドチャネル状態情報グループのためのチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブバンドグループにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、第2の部分サブバンドチャネル状態情報は偶数番目のサブバンドグループおよび奇数番目のサブバンドグループを備える2つのグループへと分解され、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスのためのすべてのチャネル状態情報レポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、またはこれらの何らかの組合せである。
【0158】
一実施形態では、ユーザ機器の方法は、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定を受信するステップであって、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定が少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソース設定を備え、チャネル状態情報報告設定がモバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含む、ステップと、チャネル状態情報報告設定に基づいて送信仮説のセットを特定するステップであって、仮説が少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む、ステップと、チャネル状態情報参照信号リソース設定に基づいてモバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソースを受信するステップと、チャネル状態情報報告設定に基づいて少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットを生成するステップであって、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートが、プリコーダ行列インジケータ、ランクインジケータ、チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、レイヤインジケータ、チャネル品質インジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ、またはこれらの組合せの少なくとも1つの値を備え、少なくとも1つの値の各値が、送信仮説のセットのうちの1つの送信仮説と関連付けられ、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットの中のチャネル状態情報フィールドが、少なくとも1つのチャネル状態情報レポート内の少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートにマッピングされ、少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートの各チャネル状態情報サブレポートが定められた順序でマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドにマッピング順序を提供する優先度関数を使用して少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにおいてマッピングされ、またはこれらの組合せである、ステップと、モバイル通信ネットワークに少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットをフィードバックするステップとを備える。
【0159】
いくつかの実施形態では、モバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示は構成パラメータを備え、構成パラメータは、複数の送受信点チャネル状態情報報告を示し、少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号リソースに対応する少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号識別子を含み、2つのチャネル測定リソースグループ識別子を示し、複数のコードブック構成を示し、レポート量のペアを示し、ダウンリンク制御情報において送信構成インジケータコードポイントを示し、送信構成インジケータコードポイントは2つの送信構成インジケータ状態に対応し、またはこれらの何らかの組合せである。
【0160】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、それらは、報告される場合、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートを含む順序でマッピングされる。
【0161】
様々な実施形態において、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポート内のシングルポイント送信仮説に対応する2つのチャネル状態情報サブレポートは、2つのチャネル状態情報サブレポートに関連する2つのチャネル状態情報参照信号リソースを備える対応するチャネル測定リソースグループ識別子に基づいて順序付けられる。
【0162】
一実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第1のチャネル状態情報部分は、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分の順序でマッピングされる。
【0163】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパートは、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパートの順序でマッピングされる。
【0164】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートは、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートの順序でマッピングされる。
【0165】
様々な実施形態において、ジョイント送信に対応するチャネル状態情報サブレポートは2つのプリコーダ行列インジケータフィールドを備え、2つのプリコーダ行列インジケータフィールドの各プリコーダ行列インジケータフィールドは、第1の部分X1および第2の部分X2へと分解され、同じプリコーダ行列インジケータの第1の部分X1および第2の部分X2は連続した順序でマッピングされる。
【0166】
一実施形態では、サブバンドプリコーダ行列インジケータフォーマットまたはサブバンドチャネル品質インジケータフォーマットをもつ複数の送受信点送信に対応する少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのあるチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートは、1つより多くのセグメントへと分解される。
【0167】
いくつかの実施形態では、チャネル状態情報サブレポートは、第1のチャネル状態情報部分、第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、および第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートへと分解される。
【0168】
いくつかの実施形態では、複数の送受信点送信に対応する少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットは優先度関数に基づいてマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドは、優先度関数の優先値を割り当てられ、チャネル状態情報フィールドのセットは、優先度関数の値の昇順で並べられる。
【0169】
様々な実施形態において、優先度関数の出力は3つの引数の1つまたは複数の引数を備え、3つの引数の第1の引数は1つの送信仮説に対応し、3つの引数の第2の引数はチャネル状態情報品質に対応し、3つの引数の第3の引数は同じチャネル状態情報品質のフィールドのインデックスに対応する。
【0170】
一実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分のチャネル状態情報報告優先度は、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いで少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスのための少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスおよび所与のサブバンドチャネル状態情報グループのための少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いで所与のサブバンドチャネル状態情報グループのためのチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブバンドグループにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、第2の部分サブバンドチャネル状態情報は偶数番目のサブバンドグループおよび奇数番目のサブバンドグループを備える2つのグループへと分解され、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスのためのすべてのチャネル状態情報レポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、またはこれらの何らかの組合せである。
【0171】
一実施形態では、装置はユーザ機器を備える。装置はさらに、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定を受信する受信機であって、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定が少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソース設定を備え、チャネル状態情報報告設定がモバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含む、受信機と、チャネル状態情報報告設定に基づいて送信仮説のセットを特定するプロセッサであって、仮説が少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む、プロセッサと、送信機とを備え、受信機は、チャネル状態情報参照信号リソース設定に基づいてモバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソースを受信し、プロセッサは、チャネル状態情報報告設定に基づいて少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットを生成し、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートは、プリコーダ行列インジケータ、ランクインジケータ、チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、レイヤインジケータ、チャネル品質インジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ、またはこれらの組合せの少なくとも1つの値を備え、少なくとも1つの値の各値は、送信仮説のセットのうちの1つの送信仮説と関連付けられ、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットの中のチャネル状態情報フィールドは、少なくとも1つのチャネル状態情報レポート内の少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートにマッピングされ、少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートの各チャネル状態情報サブレポートが定められた順序でマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドにマッピング順序を提供する優先度関数を使用して少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにおいてマッピングされ、またはこれらの組合せであり、送信機は、モバイル通信ネットワークに少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットをフィードバックする。
【0172】
いくつかの実施形態では、モバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示は構成パラメータを備え、構成パラメータは、複数の送受信点チャネル状態情報レポートを示し、少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号リソースに対応する少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号識別子を含み、2つのチャネル測定リソースグループ識別子を示し、複数のコードブック構成を示し、レポート量のペアを示し、ダウンリンク制御情報において送信構成インジケータコードポイントを示し、送信構成インジケータコードポイントは2つの送信構成インジケータ状態に対応し、またはこれらの何らかの組合せである。
【0173】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、それらは、報告される場合、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートを含む順序でマッピングされる。
【0174】
様々な実施形態において、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポート内のシングルポイント送信仮説に対応する2つのチャネル状態情報サブレポートは、2つのチャネル状態情報サブレポートに関連する2つのチャネル状態情報参照信号リソースを備える対応するチャネル測定リソースグループ識別子に基づいて順序付けられる。
【0175】
一実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第1のチャネル状態情報部分は、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分の順序でマッピングされる。
【0176】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパートは、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパートの順序でマッピングされる。
【0177】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートは、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートの順序でマッピングされる。
【0178】
様々な実施形態において、ジョイント送信に対応するチャネル状態情報サブレポートは2つのプリコーダ行列インジケータフィールドを備え、2つのプリコーダ行列インジケータフィールドの各プリコーダ行列インジケータフィールドは、第1の部分X1および第2の部分X2へと分解され、同じプリコーダ行列インジケータの第1の部分X1および第2の部分X2は連続した順序でマッピングされる。
【0179】
一実施形態では、サブバンドプリコーダ行列インジケータフォーマットまたはサブバンドチャネル品質インジケータフォーマットをもつ複数の送受信点送信に対応する少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのあるチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートは、1つより多くのセグメントへと分解される。
【0180】
いくつかの実施形態では、チャネル状態情報サブレポートは、第1のチャネル状態情報部分、第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、および第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートへと分解される。
【0181】
いくつかの実施形態では、複数の送受信点送信に対応する少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットは優先度関数に基づいてマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドは、優先度関数の優先値を割り当てられ、チャネル状態情報フィールドのセットは、優先度関数の値の昇順で並べられる。
【0182】
様々な実施形態において、優先度関数の出力は3つの引数の1つまたは複数の引数を備え、3つの引数の第1の引数は1つの送信仮説に対応し、3つの引数の第2の引数はチャネル状態情報品質に対応し、3つの引数の第3の引数は同じチャネル状態情報品質のフィールドのインデックスに対応する。
【0183】
一実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分のチャネル状態情報報告優先度は、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いで少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスのための少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスおよび所与のサブバンドチャネル状態情報グループのための少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いで所与のサブバンドチャネル状態情報グループのためのチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブバンドグループにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、第2の部分サブバンドチャネル状態情報は偶数番目のサブバンドグループおよび奇数番目のサブバンドグループを備える2つのグループへと分解され、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスのためのすべてのチャネル状態情報レポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、またはこれらの何らかの組合せである。
【0184】
一実施形態では、ネットワークデバイスの方法は、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定を送信するステップであって、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定が少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソース設定を備え、チャネル状態情報報告設定がモバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含み、送信仮説のセットがチャネル状態情報報告設定に基づいて特定され、仮説が少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む、ステップと、チャネル状態情報参照信号リソース設定に基づいてモバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソースを送信するステップであって、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットがチャネル状態情報報告設定に基づいて生成され、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートが、プリコーダ行列インジケータ、ランクインジケータ、チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、レイヤインジケータ、チャネル品質インジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ、またはこれらの組合せの少なくとも1つの値を備え、少なくとも1つの値の各値が、送信仮説のセットのうちの1つの送信仮説と関連付けられ、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットの中のチャネル状態情報フィールドが、少なくとも1つのチャネル状態情報レポート内の少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートにマッピングされ、少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートの各チャネル状態情報サブレポートが定められた順序でマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドにマッピング順序を提供する優先度関数を使用して少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにおいてマッピングされ、またはこれらの組合せである、ステップと、モバイル通信ネットワークにおいて少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットを備えるフィードバックを受信するステップとを備える。
【0185】
いくつかの実施形態では、モバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示は構成パラメータを備え、構成パラメータは、複数の送受信点チャネル状態情報報告を示し、少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号リソースに対応する少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号識別子を含み、2つのチャネル測定リソースグループ識別子を示し、複数のコードブック構成を示し、レポート量のペアを示し、ダウンリンク制御情報において送信構成インジケータコードポイントを示し、送信構成インジケータコードポイントは2つの送信構成インジケータ状態に対応し、またはこれらの何らかの組合せである。
【0186】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、それらは、報告される場合、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートを含む順序でマッピングされる。
【0187】
様々な実施形態において、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポート内のシングルポイント送信仮説に対応する2つのチャネル状態情報サブレポートは、2つのチャネル状態情報サブレポートに関連する2つのチャネル状態情報参照信号リソースを備える対応するチャネル測定リソースグループ識別子に基づいて順序付けられる。
【0188】
一実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第1のチャネル状態情報部分は、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分の順序でマッピングされる。
【0189】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパートは、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパートの順序でマッピングされる。
【0190】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートは、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートの順序でマッピングされる。
【0191】
様々な実施形態において、ジョイント送信に対応するチャネル状態情報サブレポートは2つのプリコーダ行列インジケータフィールドを備え、2つのプリコーダ行列インジケータフィールドの各プリコーダ行列インジケータフィールドは、第1の部分X1および第2の部分X2へと分解され、同じプリコーダ行列インジケータの第1の部分X1および第2の部分X2は連続した順序でマッピングされる。
【0192】
一実施形態では、サブバンドプリコーダ行列インジケータフォーマットまたはサブバンドチャネル品質インジケータフォーマットをもつ複数の送受信点送信に対応する少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのあるチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートは、1つより多くのセグメントへと分解される。
【0193】
いくつかの実施形態では、チャネル状態情報サブレポートは、第1のチャネル状態情報部分、第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、および第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートへと分解される。
【0194】
いくつかの実施形態では、複数の送受信点送信に対応する少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットは優先度関数に基づいてマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドは、優先度関数の優先値を割り当てられ、チャネル状態情報フィールドのセットは、優先度関数の値の昇順で並べられる。
【0195】
様々な実施形態において、優先度関数の出力は3つの引数の1つまたは複数の引数を備え、3つの引数の第1の引数は1つの送信仮説に対応し、3つの引数の第2の引数はチャネル状態情報品質に対応し、3つの引数の第3の引数は同じチャネル状態情報品質のフィールドのインデックスに対応する。
【0196】
一実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分のチャネル状態情報報告優先度は、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いで少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスのための少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスおよび所与のサブバンドチャネル状態情報グループのための少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いで所与のサブバンドチャネル状態情報グループのためのチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブバンドグループにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、第2の部分サブバンドチャネル状態情報は偶数番目のサブバンドグループおよび奇数番目のサブバンドグループを備える2つのグループへと分解され、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスのためのすべてのチャネル状態情報レポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、またはこれらの何らかの組合せである。
【0197】
一実施形態では、装置はネットワークデバイスを備える。装置はさらに、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定を送信することであって、少なくとも1つのチャネル状態情報報告設定が少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソース設定を備え、チャネル状態情報報告設定がモバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示を含み、送信仮説のセットがチャネル状態情報報告設定に基づいて特定され、仮説が少なくとも1つの送受信点からのシングルポイント送信の組合せ、または2つの送受信点からのマルチポイントジョイント送信を含む、送信することと、チャネル状態情報参照信号リソース設定に基づいてモバイル通信ネットワークから送信される少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号リソースを送信することであって、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットがチャネル状態情報報告設定に基づいて生成され、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートが、プリコーダ行列インジケータ、ランクインジケータ、チャネル状態情報参照信号リソースインジケータ、レイヤインジケータ、チャネル品質インジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ、またはこれらの組合せの少なくとも1つの値を備え、少なくとも1つの値の各値が、送信仮説のセットのうちの1つの送信仮説と関連付けられ、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットの中のチャネル状態情報フィールドが、少なくとも1つのチャネル状態情報レポート内の少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートにマッピングされ、少なくとも1つのチャネル状態情報サブレポートの各チャネル状態情報サブレポートが定められた順序でマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドにマッピング順序を提供する優先度関数を使用して少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにおいてマッピングされ、またはこれらの組合せである、送信することとを行う、送信機と、モバイル通信ネットワークにおいて少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのセットを備えるフィードバックを受信する受信機とを備える。
【0198】
いくつかの実施形態では、モバイル通信ネットワークの中の複数の送信点についてのチャネル状態情報フィードバック報告の標示は構成パラメータを備え、構成パラメータは、複数の送受信点チャネル状態情報報告を示し、少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号リソースに対応する少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号識別子を含み、2つのチャネル測定リソースグループ識別子を示し、複数のコードブック構成を示し、レポート量のペアを示し、ダウンリンク制御情報において送信構成インジケータコードポイントを示し、送信構成インジケータコードポイントは2つの送信構成インジケータ状態に対応し、またはこれらの何らかの組合せである。
【0199】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、それらは、報告される場合、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートを含む順序でマッピングされる。
【0200】
様々な実施形態において、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポート内のシングルポイント送信仮説に対応する2つのチャネル状態情報サブレポートは、2つのチャネル状態情報サブレポートに関連する2つのチャネル状態情報参照信号リソースを備える対応するチャネル測定リソースグループ識別子に基づいて順序付けられる。
【0201】
一実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第1のチャネル状態情報部分は、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報部分の順序でマッピングされる。
【0202】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパートは、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパートの順序でマッピングされる。
【0203】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報レポートは3つのチャネル状態情報サブレポートを備え、チャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートは、3つのチャネル状態情報サブレポートの第1のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパート、3つのチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパート、および3つのチャネル状態情報サブレポートの第3のチャネル状態情報サブレポートの第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートの順序でマッピングされる。
【0204】
様々な実施形態において、ジョイント送信に対応するチャネル状態情報サブレポートは2つのプリコーダ行列インジケータフィールドを備え、2つのプリコーダ行列インジケータフィールドの各プリコーダ行列インジケータフィールドは、第1の部分X1および第2の部分X2へと分解され、同じプリコーダ行列インジケータの第1の部分X1および第2の部分X2は連続した順序でマッピングされる。
【0205】
一実施形態では、サブバンドプリコーダ行列インジケータフォーマットまたはサブバンドチャネル品質インジケータフォーマットをもつ複数の送受信点送信に対応する少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのあるチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートは、1つより多くのセグメントへと分解される。
【0206】
いくつかの実施形態では、チャネル状態情報サブレポートは、第1のチャネル状態情報部分、第2のチャネル状態情報部分の広帯域サブパート、および第2のチャネル状態情報部分のサブバンドサブパートへと分解される。
【0207】
いくつかの実施形態では、複数の送受信点送信に対応する少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報フィールドのセットは優先度関数に基づいてマッピングされ、チャネル状態情報フィールドのセットの各チャネル状態情報フィールドは、優先度関数の優先値を割り当てられ、チャネル状態情報フィールドのセットは、優先度関数の値の昇順で並べられる。
【0208】
様々な実施形態において、優先度関数の出力は3つの引数の1つまたは複数の引数を備え、3つの引数の第1の引数は1つの送信仮説に対応し、3つの引数の第2の引数はチャネル状態情報品質に対応し、3つの引数の第3の引数は同じチャネル状態情報品質のフィールドのインデックスに対応する。
【0209】
一実施形態では、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2のチャネル状態情報部分のチャネル状態情報報告優先度は、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いで少なくとも1つのチャネル状態情報レポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスのための少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、次いで所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスおよび所与のサブバンドチャネル状態情報グループのための少なくとも1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報サブレポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いで所与のサブバンドチャネル状態情報グループのためのチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブバンドグループにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、第2の部分サブバンドチャネル状態情報は偶数番目のサブバンドグループおよび奇数番目のサブバンドグループを備える2つのグループへと分解され、または、少なくとも1つのチャネル状態情報レポートの第2の部分広帯域チャネル状態情報、所与のチャネル状態情報サブレポートインデックスのためのすべてのチャネル状態情報レポートにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報、次いでチャネル状態情報サブレポートインデックスにわたる第2の部分サブバンドチャネル状態情報に基づいて順序付けられ、またはこれらの何らかの組合せである。
【0210】
実施形態は他の特定の形式で実践され得る。説明される実施形態は、すべての面で、限定的ではなく例示的なものにすぎないと見なされるべきである。したがって、本発明の範囲は、上記の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって示される。請求項の意味および均等性の範囲内にあるすべての変更が、それらの範囲内に包含されるものとする。
【符号の説明】
【0211】
102 遠隔ユニット
104 ネットワークユニット
202 プロセッサ
204 メモリ
206 入力デバイス
208 ディスプレイ
210 送信機
212 受信機
302 プロセッサ
304 メモリ
306 入力デバイス
308 ディスプレイ
310 送信機
312 受信機
図1
図2
図3
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【国際調査報告】