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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】ロールに巻かれた生理用ナプキン
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/472 20060101AFI20241106BHJP
   A61F 13/84 20060101ALI20241106BHJP
   A61F 13/514 20060101ALI20241106BHJP
   A61F 13/505 20060101ALI20241106BHJP
   A61F 13/15 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
A61F13/472
A61F13/84
A61F13/514 500
A61F13/505
A61F13/15 391
A61F13/15 356
A61F13/15 355
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518751
(86)(22)【出願日】2021-11-19
(85)【翻訳文提出日】2024-03-22
(86)【国際出願番号】 US2021060029
(87)【国際公開番号】W WO2023091140
(87)【国際公開日】2023-05-25
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524112706
【氏名又は名称】イーガル・パッド・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100101742
【弁理士】
【氏名又は名称】麦島 隆
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・イー・デブリン
【テーマコード(参考)】
3B200
【Fターム(参考)】
3B200AA03
3B200BB01
3B200BB02
3B200BB03
3B200BB05
3B200BB09
3B200BB17
3B200CA14
3B200EA14
3B200EA22
3B200EA27
(57)【要約】
生理用ナプキンロールは、芯と、芯に巻き付けられた帯状物とを含む。帯状物は、広げられると、横方向に対して垂直である長手方向に沿って延びる。加えて、帯状物は、不浸透層と、吸収層と、脆弱化領域とを含み、この脆弱化領域は、横方向に沿って延び、帯状物から切り離し可能であるセグメントを画定する。これらのセグメントは、切り離されると、対応する生理用ナプキンを形成する。吸収層よりも幅が広い不浸透層は、長手方向に沿って折り返されて重なり部を形成し、それによって吸収層を包囲する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生理用ナプキンロールを含む製品であって、前記生理用ナプキンロールが、芯と、芯に巻き付けられた帯状物とを含み、前記帯状物が、横方向に対して垂直である長手方向に沿って延び、不浸透層と、吸収層と、脆弱化領域とを含み、この脆弱化領域が、前記横方向に沿って延び、前記帯状物から切り離されたとき、対応する生理用ナプキンを形成するセグメントを画定し、前記吸収層よりも幅が広い前記不浸透層が、前記長手方向に沿って折り返されて重なり部を形成し、それによって前記吸収層を包囲する、製品。
【請求項2】
前記脆弱化領域が、前記帯状物を貫通する穿孔を含む、請求項1記載の製品。
【請求項3】
前記芯が厚紙の筒を含む、請求項1記載の製品。
【請求項4】
前記生理用ナプキンがダイカットされている、請求項1記載の製品。
【請求項5】
前記生理用ナプキンが羽根を含む、請求項1記載の製品。
【請求項6】
前記重なり部が接着されている、請求項1記載の製品。
【請求項7】
前記吸収層が、ナプキン間ギャップによって切り離された複数の吸収領域を含み、前記吸収領域それぞれが生理用ナプキンに対応し、前記脆弱化領域が前記ナプキン間ギャップを横切って延びる、請求項1記載の製品。
【請求項8】
各セグメントが第一端および第二端を含み、前記第二端が、前記第一端から前記長手方向に沿って離れ、前記第一端が第一のシールを含み、前記第二端が第二のシールを含み、前記帯状物が、前記第一のシールと前記第二のシールとの間に延びる長さを含み、前記脆弱化領域がその長さを横切って延びる、請求項1記載の製品。
【請求項9】
前記帯状物が、第一のシールを含む第一のセグメントと、第二のシールを含む第二のセグメントと、前記第一のシールと前記第二のシールとの間に延びる長さとを含み、前記長さの部分の厚さが、前記第一および第二のいずれのシールの厚さよりも薄く、前記第一および第二シールの厚さが、前記吸収層の厚さよりも薄い、請求項1記載の製品。
【請求項10】
前記帯状物が、隣接するセグメント同士を隔てる長さ部分を含み、前記長さ部分が、0.5mm~2mmである厚さを有する、請求項1記載の製品。
【請求項11】
各セグメントが第一端および第二端を含み、前記第二端が、前記第一端から前記長手方向に沿って離れ、前記帯状物が、前記第一端から前記第二端まで延びるシールを含み、前記脆弱化領域が前記シールを横切って延びる、請求項1記載の製品。
【請求項12】
前記帯状物が、隣接するセグメント同士を隔てるシールを含み、前記シールの厚さが、前記吸収層の厚さよりも薄い、請求項1記載の製品。
【請求項13】
前記帯状物が、前記長手方向に沿って長さを有し、前記帯状物が、前記帯状物上の生理用ナプキンの数および前記長さの関数である空間周波数で前記長さに沿って周期的に変化する厚さを有する、請求項1記載の製品。
【請求項14】
前記帯状物が、前記長手方向に沿って変化する厚さを有し、前記厚さが、生理用ナプキン沿いの第一の値と、生理用ナプキン間の第二の値とを有する、請求項1記載の製品。
【請求項15】
前記帯状物が、前記長手方向に沿って変化する厚さを有し、前記厚さが、第一の部分に沿った第一の値と、第二の部分に沿った第二の値と、第三の部分に沿った第三の値と、第四の部分に沿った前記第二の値と、第五の部分に沿った前記第一の値とを有し、前記第一および第五の部分がそれぞれ生理用ナプキンを含み、前記第二、第三および第四の部分が前記第一の部分と前記第五の部分との間にあり、前記第三の部分が前記第二の部分と前記第四の部分との間にあり、前記第三の値が前記第二の値よりも小さく、前記第二の値が前記第一の値よりも小さい、請求項1記載の製品。
【請求項16】
前記吸収性帯状物中に切り欠きの対をさらに含み、前記切り欠きが、前記横方向に沿って互いに向かって延び、生理用ナプキン間の境界を印す、請求項1記載の製品。
【請求項17】
生理用ナプキンの長手方向範囲を画定する間隔で前記帯状物を貫通する中央に打ち抜かれた穴をさらに含む、請求項1記載の製品。
【請求項18】
前記帯状物が、他のセグメント一つのみに付いた末端セグメントを含み、前記末端セグメントが、前記横方向に沿って延びる末端縁を含み、前記末端縁が、封止されていないスペースの両側に封止されたコーナーを含む、請求項1記載の製品。
【請求項19】
前記帯状物が、他のセグメント一つのみに付いた末端セグメントを含み、前記末端セグメントが、前記横方向に沿って延びる末端縁を含み、前記末端縁が、封止された中央部分および封止されていないコーナーを含む、請求項1記載の製品。
【請求項20】
前記不浸透層が裏打ち材を含み、この裏打ち材が、それ自体に溶着されて前記重なり部を形成し、それによって前記生理用ナプキンが濡れる、または汚損するのを防ぐための封止された区画を生理用ナプキンごとに形成する、請求項1記載の製品。
【請求項21】
前記生理用ナプキンが、ダイカットされておらず、前記脆弱化領域で前記帯状物を横断方向に裂くことによって形成される、請求項1記載の製品。
【請求項22】
前記生理用ナプキンが、前記脆弱化領域で前記帯状物を横断方向に裂いて解放される、請求項1記載の製品。
【請求項23】
前記吸収層が前記帯状物の前記長手方向に沿って連続的である、請求項1記載の製品。
【請求項24】
前記吸収層が前記長手方向に沿って連続的であり、前記吸収層が、前記セグメントの長さに等しい間隔で前記層に沿って周期的に配置された特徴を含む、請求項1記載の製品。
【請求項25】
前記吸収層が前記帯状物の前記長手方向に沿って不連続である、請求項1記載の製品。
【請求項26】
便器に隣接して配置するための壁取り付け型ディスペンサをさらに含み、前記芯が前記ディスペンサのスピンドルの周囲に配されて、前記帯状物を引くと、前記芯を回転させるトルクが生じる、請求項1記載の製品。
【請求項27】
前記スピンドルが第一のスピンドルであり、前記ディスペンサが、トイレットペーパーのロールを支持する第二のスピンドルを含む、請求項26記載の製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公共の使用に供される生理用ナプキン(sanitary pads)に関する。
【背景技術】
【0002】
公衆トイレを利用する人は、トイレットペーパーが利用可能であることを当然と考える。
【0003】
しかし、月経期にある人は異なる世界に遭遇する。結果として、月経期にある人は、多くの場合、月経周期が予期せずに始まる場合に備え、生理用ナプキンまたはタンポンを常に携行する。
【0004】
多くの場合、人は、便器を使用してはじめて、生理用ナプキンが必要であることに気づく。必要な備えを携行することを忘れたならば、不都合かつ潜在的に恥ずかしい状況が生じる。
【0005】
一部の公衆トイレは、自動販売機で販売されるタンポンおよびナプキンを備えている。しかし、既に便器に着座した人にとって、これは好都合とは言い難い。品物を取り出すためには、着衣を整え、個室から出なければならないであろう。さらに悪いことに、自動販売機で使用するのに適当な小銭を見つけなければならないであろう。
【発明の概要】
【0006】
一態様では、本発明は、芯に巻かれている、個別にダイカット(型抜き)された生理用ナプキンの帯状物(strip)を特徴とする。各生理用ナプキンは、下着に貼り付けるための接着剤を有する。帯状物は、生理用ナプキンの上に折り返され、それよって漏れを防ぎ、汚損から保護するのに十分な幅を有する。生理用ナプキンの各対の間には、個々のセグメント(それぞれが生理用ナプキンを含む)の切り離しを容易にするために穿孔されている、裏打ち材を含むナプキン間ギャップがある。
【0007】
いくつかの実施形態では、裏打ち材は、それ自体に溶着され、それによって各生理用ナプキン間に封止された区画を形成する。これが、帯状物の露出端に隣接する生理用ナプキンが濡れたり、汚れたりすることを防ぐ。
【0008】
理想的には、ロールは、半径が角度に依存しない、円形の断面を有する円柱形構造である。起こり得る問題は、ナプキン間ギャップが互いに整合する可能性である。これは、特定の角度範囲で半径をより小さくしてしまう。その結果、ロールの断面に偏りを生じさせる。
【0009】
別の形態では、生理用ナプキンは、個別にダイカットされた状態ではなく、一続きの帯状物上で共に保持される。各生理用ナプキンは、シールによって包囲される吸収領域を有する。シールは、帯状物の上層を帯状物の下層に溶着することによって形成される。このような溶着は、熱エネルギーであるか音響エネルギーであるかを問わず、エネルギーの印加によって実施される。このようなシールが帯状物の縁における放血を防ぐ。
【0010】
いくつかの実施形態では、シールは吸収領域を完全には包囲せず、それにより、吸収領域が、生理用ナプキンごとに途切れるのではなく、一続きの帯状物のままであることを許容する。これは製造プロセスを加速するが、代償として、封止されていない部分が残り、漏れのリスクを高める。
【0011】
一態様では、本発明は、芯と、芯に巻き付けられた帯状物とを有する生理用ナプキンロール(sanitary-pad roll)を特徴とする。帯状物は、広げられると、横方向に対して垂直である長手方向に沿って延在する。加えて、帯状物は、不浸透層と、吸収層と、脆弱化領域とを含み、この脆弱化領域は、横方向に沿って延在し、帯状物から切り離し可能であるセグメントを画定する。これらのセグメントは、切り離されると、対応する生理用ナプキンを形成する。吸収層よりも幅が広い不浸透層は、長手方向に沿って折り返されて重なり部を形成し、それによって吸収層を包囲する。
【0012】
いくつかの実施形態では、脆弱化領域は、帯状物を貫通する穿孔(perforations)を含む。
【0013】
他の実施形態では、芯は厚紙の筒を含む。
【0014】
実施形態には、生理用ナプキンがダイカットされている実施形態を含み、また、生理用ナプキンが羽根を含む実施形態を含む。
【0015】
実施形態の中には、重なり部が接合されている実施形態がある。それらは、重なり部が熱によって接合されている実施形態および重なり部が機械的かしめによって接合されている実施形態を含む。
【0016】
実施形態はさらに、吸収層が、ナプキン間ギャップによって分離された複数の吸収領域を含み、吸収領域のそれぞれが生理用ナプキンに対応する実施形態を含む。そのような実施形態では、脆弱化領域がナプキン間ギャップを横切って延びる。
【0017】
また、実施形態の中には、各セグメントが、第一端と、長手方向に沿って第一端から分離された第二端とを含む実施形態がある。これらの実施形態では、第一端は第一のシールを含み、第二端は第二のシールを含む。これらのシール間に、それらの間に延びる帯状物の長さがある。脆弱化領域がこの長さを横切って延びる。
【0018】
さらに他の実施形態では、帯状物は、第一のシールを含む第一のセグメントと、第二のシールを含む第二のセグメントと、第一のシールと第二のシールとの間に延在する長さとを含む。この長さの部分の厚さは、第一および第二のいずれのシールの厚さよりも薄い。一方、第一および第二のシールの厚さは、それぞれ、吸収層の厚さよりも薄い。
【0019】
さらに他の実施形態では、帯状物は、隣接するセグメント同士を隔てる長さを含み、その長さの部分は、0.5mm~2mmの厚さを有する。
【0020】
いくつかの実施形態では、各セグメントは第一端および第二端を含み、第二端は、第一端から長手方向に沿って離れている。帯状物は、第一端から第二端まで延びるシールを含み、脆弱化領域がシールを横切って延びる。
【0021】
他の実施形態では、帯状物は、隣接するセグメント同士を分離するシールを含み、そのシールの厚さは、吸収層の厚さよりも薄い。
【0022】
実施形態には、帯状物が、当該帯状物上の生理用ナプキンの数および長さの関数である空間周波数でその長さに沿って周期的に変化する厚さを有する実施形態、および、当該帯状物の厚さが、生理用ナプキン沿いの第一の値と、生理用ナプキン間の第二の値とを有し、それによって方形波を画定する実施形態を含む。それらの中には、第二の値が第三の値と第四の値との間で推移し、それによってもう一つの方形波を画定する実施形態がある。
【0023】
また、実施形態の中には、帯状物が、長手方向に沿って変化する厚さを有し、その厚さが、第一の部分に沿った第一の値と、第二の部分に沿った第二の値と、第三の部分に沿った第三の値と、第四の部分に沿った第二の値と、第五の部分に沿った第一の値とを有する実施形態がある。第一および第五の部分はそれぞれ生理用ナプキンを含む。第二、第三および第四の部分は第一の部分と第五の部分との間にあり、第三の部分は第二の部分と第四の部分との間にある。このような実施形態では、第三の値は第二の値よりも小さく、第二の値は第一の値よりも小さい。
【0024】
実施形態はさらに、吸収性帯状物中に切り欠きの対を有する実施形態を含む。これらの切り欠きは、横方向に沿って互いに向かって延び、生理用ナプキン間の境界を印す。また、生理用ナプキンの長手方向範囲を画定する間隔で当該帯状物を貫通する中央に打ち抜かれた穴を有する実施形態を含む。
【0025】
また、実施形態の中には、帯状物が、他のセグメント一つのみに付いた末端セグメントを含む実施形態がある。この末端セグメントは、横方向に沿って延びる末端縁を含む。これらの実施形態のいくつかでは、末端縁は、封止されていないスペースの両側に、封止されたコーナーを含む。他の実施形態では、末端縁は、封止された中央部分および封止されていないコーナーを含む。
【0026】
また、実施形態の中には、不浸透層が裏打ち材を含み、この裏打ち材が、それ自体に溶着されて重なり部を形成し、それによって生理用ナプキンが濡れる、または汚損するのを防ぐための封止された区画を生理用ナプキンごとに形成する実施形態がある。
【0027】
いくつかの実施形態では、生理用ナプキンは、ダイカットされておらず、代わりに、脆弱化領域で帯状物を横断方向に裂くことによって形成される。他の実施形態、たとえば生理用ナプキンがダイカットされている実施形態では、生理用ナプキンは、脆弱化領域で帯状物を横断方向に裂いて解放される。
【0028】
実施形態はさらに、吸収層が帯状物の長手方向に沿って不連続である実施形態および吸収層がその方向に沿って連続している実施形態を含む。後者の中には、吸収層が、セグメントの長さに等しい間隔で当該層に沿って周期的に配置された特徴を含む実施形態がある。このような特徴には、吸収層中の切り欠きのある例および吸収層中に穴のある例を含む。他の実施形態では、製品は、便器に隣接して配置するための壁取り付け型ディスペンサを含む。そのようなディスペンサはスピンドルを含む。芯がスピンドル上に配置されて、帯状物を引くと、前記芯を回転させるトルクが生じるようになっている。そのスピンドルが二つのスピンドルの一方であり、他方のスピンドルがトイレットペーパーのロールを支持する実施形態もそれらの中にある。
【0029】
別の態様では、本発明は、第一の層と第二の層との間に配置された生理用ナプキンを含むセグメントを特徴とする。生理用ナプキンは、裏打ち層と、吸収性ファブリックと、裏打ち層と吸収性ファブリックとの間の吸収領域と、裏打ち層に配置された接着層とを含む。セグメントは、その端部にある端縁部と、その側面に沿う側縁部とを含む。第一および第二の層がこれらの縁部で合わさって、生理用ナプキンの周囲にシールを形成する。端縁部の少なくとも一つをちぎり、セグメントを別の同様のセグメントから切り離す。そして、第一層および第二層を除去すると、生理用ナプキンが得られる。
【0030】
本発明のこれらおよび他の態様は、以下の詳細な説明および添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】トイレットペーパーと生理用ナプキンとを分配するデュアルロールディスペンサを示す。
図2】吸収領域と、流体の漏れを防ぐための、吸収領域を包囲するシール領域とを示す、図1のディスペンサに保持された生理用ナプキンの図である。
図2A】より確実な配置のために下着に巻き付く羽根を含む、図2に示す生理用ナプキンの変形例である。
図2B】説明を明確にするために断面寸法が拡大されている、図2の生理用ナプキンの断面図である。
図3】ナプキンの外側マージンと、両側で折り返されてナプキンを完全に覆う外層とを有する、生理用ナプキンの一続きのロールを示す。
図3A図3に示すロール上の生理用ナプキンの断面図である。
図4図1に示す生理用ナプキンの一続きの帯状物のアセンブリに関連する様々な状態を示す。
図4A】切り取られた縁を示す、図4の一続きの帯状物から切り離されたセグメントである。
図4B】生理用ナプキンセグメント間にある長くて実質的に薄い部分を示す、図4の一続きの帯状物の断面図である。
図5】薄い部分がロール中で互いに整合するとき生じる偏りを示す、図4Bに示す断面を有する一続きの帯状物のアセンブリの図である。
図6】ダイカットされておらず、代わりに、一続きの帯状物上でシール領域によって包囲された吸収領域の列を含む、図3に示したものと類似の生理用ナプキン帯状物を示す。
図6A】切り取られた縁を示す、図4の一続きの帯状物アセンブリの切り離されたセグメントである。
図6B】切り取られた縁を示す、図6Aのアセンブリセグメントから取り出されたナプキンである。
図6C】短くなった薄い部分を示す、図6の一続きの帯状物の断面図である。
図7】吸収領域およびシール領域が連続的である、図6のナプキンの設計変形例である。
図7A】漏れが起こり得る領域を示す、切り離した結果として得られる図7のナプキン設計例のセグメントである。
図7B】吸収領域およびシール領域が連続的である、図6のナプキンの第二の設計変形例である。
図7C】漏れが起こり得るコーナーを示す、切り離した結果として得られる図7Bのナプキン設計例のセグメントである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
詳細な説明
図1は、二つのスピンドル3を有する壁取り付け型デュアルディスペンサ1を示し、スピンドルの一方がトイレットペーパーロール4を保持し、その他方が生理用ナプキンロール2を保持する。デュアルディスペンサ1は通常、便器近くの壁に取り付けられる。
【0033】
生理用ナプキンロール2は、図3によく見てとれるように、帯状物40を含む。帯状物40は、穿孔6によって脆弱化された脆弱化部分で互いに付いている連結されたセグメント5を含む。これらの連結されたセグメント5の中には、他の連結されたセグメント5一つのみに付くことを特徴とする最も末端に連結されたセグメント5がある。
【0034】
次に図2を参照すると、各連結されたセグメント5は生理用ナプキン10をその中に有する。生理用ナプキンを必要とするユーザーは、最も末端に連結されたセグメント5をつかみ、ちぎる方向9に引く。これが穿孔6を破断させる。結果として、ユーザーは、連結されたセグメント5を切り離されたセグメント7へと変形させる。その後、ユーザーは、切り離されたセグメント7から生理用ナプキン10を取り出して、その所期の目的に使用し得るようにする。
【0035】
さらに図2を参照すると、生理用ナプキン10は幅12および長さ13を有する。典型的な実施形態では、生理用ナプキン10は、その幅12に沿って30mm~60mmであり、その長さ13に沿って140mm~240mmである。生理用ナプキンの全体の外形(footprint)11は、ナプキン10を打ち抜くために使用される型によって決まる。図2Aに示すもののようないくつかの実施形態では、生理用ナプキン10を形成するために使用される型は、さらなる保定のために下着に巻き付く、横方向に延びる羽根18を有する外形(profile)11をもたらす。
【0036】
生理用ナプキン10は、シール15によって包囲された吸収領域14を含む。吸収領域14は流体(体液)を吸収する。シール15は、これらの吸収された流体が吸収領域14から漏れ出すのを防ぐ。
【0037】
図2Bは、図2の生理用ナプキン10の「A-A」線から見た断面を示す。図2Bから明らかなように、吸収領域14は、裏打ち層21と吸収性ファブリック24との間に位置する吸収材23を含む。接着層22が、使用時に生理用ナプキン10が下着に接着することを可能にする。
【0038】
吸収性ファブリック24は、吸収領域14の周囲を越えて延びる。結果として、吸収性ファブリック24の一部分を裏打ち層21に溶着することができる。これが流体不浸透性のシール15を形成する。シール15の全厚さ26は約0.5mm~2mmである。
【0039】
いくつかの実施形態では、吸収材23は低密度ポリエチレンフィルムを含み、吸収性ファブリック24はコットン不織布である。他の実施形態には、吸収材23が、綿、セルロース、積層体、または高吸水性ポリマーを含むアセンブリである実施形態を含む。
【0040】
高吸水性ポリマーに依存する実施形態が、かなりの量の液体を吸収する高吸水性ポリマーの能力のため、特に有用である。高吸水性ポリマーは粉末として連続操作で吹き付けられる。この結果、綿またはセルロースに依存する、より厚いナプキンと同じぐらい多くの流体を吸収する生理用ナプキン10が得られる。一定の最大直径を有する生理用ナプキンロール2に収容され得る生理用ナプキン10の数は、生理用ナプキン10の厚さによってある程度制限される。結果として、できるだけ薄い生理用ナプキン10を備えることが、費用効果的に十分な数のナプキンをロール状にすることを実現させる。
【0041】
図3は、生理用ナプキン10の一続きの帯状物40を示し、芯53に巻かれて図1に示す生理用ナプキンロール2を形成する。生理用ナプキンロール2の芯53は、好ましくは、典型的なトイレットペーパーロール4の芯とよく似た厚紙の筒である。
【0042】
図3に示す生理用ナプキン10は、一続きの帯状物40に沿って、当該帯状物の外層43上、ロール方向44に順に配置されている。外層43に適した材料は、ポリエチレンフィルムなどの流体不浸透性材料である。各生理用ナプキン10は、その幅12が一対の外側マージン46の間に延びるように配設されている。
【0043】
外層43は、生理用ナプキン10の両側の外側マージン46を越えて横方向外側に延びる。帯状物40を作製するプロセスは、外層43に二つの折り返しを作ることを含む。そのような折り返しのそれぞれは、二つの外側マージン46のうちの一つに沿っている。これにより、外層43は、それ自体に重なり、長手方向に延びる重なり部55を有することになる。いくつかの実施形態では、熱の印加または接着剤の塗布が、重なり部55を定位置に保持する長手方向接合部56を形成する。この長手方向接合部56は、図3のB-B線から見た断面図である図3Aでよく見てとれる。
【0044】
横方向に延びる穿孔6が一続きの帯状物40の全層を貫通している。これは、ユーザーが最も末端に付いたセグメント5を切り離すことを容易にする。
【0045】
図3Aの断面B-Bを参照すると、この製造プロセスにより、縁部折り返し54が形成された層57が得られる。これらの縁部折り返し54は、外縁を通過する汚損および水の浸入に対する障壁58を形成する。
【0046】
図2Bに示すように、シール15は吸収領域14よりもはるかに薄い。これが、生理用ナプキンの断面(profile)に不規則性を生じさせる。この不規則性は、生理用ナプキンロール2を形成するために、帯状物40をロール状に巻くことの妨げとなる。これは、シールの剛性不足により、部分的に、シールから半径方向外側に位置するものを支えることができないからである。結果として、シール15が生理用ナプキンロール2に巻かれた際、シール同士が同じ半径方向ベクトルに沿って整合すると、くぼみ(sinkhole)に類似するものが生じる。これが、図5に示すように、生理用ナプキンロール2に全体的な偏りを生じさせる。
【0047】
図2B図3Aとを比較するとわかるように、図3Aに示す縁部折り返し54は、シム(shim)として機能するのに十分な高さを加える。これは、より均一の厚さをもたらし、生理用ナプキンロール2を形成する能力を高める。
【0048】
図4を参照すると、一続きの帯状物40のアセンブリの一つのバージョンは、ダイカットされた生理用ナプキン10を、外層43上にロール方向44に沿って、生理用ナプキン10の各対がナプキン間スペース61によって分離された状態で、配置することを含む。
【0049】
折り返し領域60において、外層43は折り返されて重なり部55を形成する。好ましい実施形態では、重なり部55は加熱または接着されて長手方向接合部56を形成する。
【0050】
いくつかの実施形態では、ナプキン間スペース61を横方向に横切って延びる横方向接合部62を形成することも有用である。横方向接合部62は、特に、最も末端に付いたセグメント5の横方向縁が露出してしまうことを防ぐのに有用である。横方向接合部62は、ナプキン間スペース61で機械的かしめ、加熱または接着を実施し、それによって外層43をそれ自体に接合させることによって形成される。横方向接合部62は、その中に封入されている生理用ナプキン10を塵埃や汚損から保護する区画63を形成する。結果として、図1に示した連結されたセグメント5が得られる。
【0051】
次いで、ナプキン間スペース61を脆弱化して、最も末端に付いたセグメント5を生理用ナプキンロール2から切り離し易くする。これは通常、材料の層を貫通して穿孔6を形成することによって実施される。
【0052】
図4Aを参照すると、生理用ナプキンロール2から切り離された後、切り離されたセグメント7は、ちぎられまたは切り取られた縁71を各端に有することになる。その後、切り離されたセグメント7を展開すると、生理用ナプキン10を得ることができる。
【0053】
図4Bは、図4のうち、ナプキン間スペース61を含む部分の断面C-Cを示す。図から明らかなように、帯状物40に厚さの不連続部77が存在する。特に、吸収領域14の厚さはナプキン間スペース61の厚さをはるかに超えている。当該不連続部77は、その範囲内で埋没した不連続部76をさらに含む。典型的には厚さわずか0.04mmであるこの埋没した不連続部76は外層43のみを含む。
【0054】
図5は、生理用ナプキンロール2を形成する際、好ましくなく整合している不連続部77の高さ方向を示す。これは、半径方向ベクトルが複数の不連続部77と交差すると起こり得る。結果として、生理用ナプキンロール2に偏りを生じさせる。これが製造し難さを生じさせ、その難しさの程度は、帯状物40の最も薄い部分と最も厚い部分との間の差および不連続部77の長さに依存する。これらの問題を回避するためには、不連続部77をできるだけ短くし、不連続部77によって生じる高さの差をできるだけ小さくすることが好ましい。
【0055】
図6は、図4Bに示すタイプの不連続部77を回避する実施形態を示す。図6の実施形態では、帯状物40は、生理用ナプキン10の列92がロール方向44に沿って配置されているナプキン支持ウェブ91を含む。ナプキン支持ウェブ91は、ロール方向44に沿って外層43上に配置されている。各生理用ナプキン10は、図4Bに示す実施形態の場合と同様に、シール領域15によって包囲された吸収領域14を有する。なお、この実施形態で生理用ナプキン10が配置されるときのピッチ94は単一のセグメント5の長さに等しい。
【0056】
折り返し領域60において、外層43は折り返されて重なり部55を形成する。いくつかの実施形態では、熱の印加または接着剤の塗布が、重なり部55を定位置に保持する長手方向接合部56を形成する。
【0057】
いくつかの実施形態では、横方向接合部95を形成することが有用である。横方向接合部95は、外層43が各セグメント5間でシール15に接合するように、ナプキン間スペース61で機械的かしめ、加熱または接着を実施することによって形成される。これが、転じて、生理用ナプキン10を塵埃や汚損から保護する区画63を形成する。その後、各ナプキンセグメント5間の材料の層を打ち抜いて穿孔6を形成して、または他のやり方で脆弱化させて、一続きの帯状物40から最も末端に付いたセグメント5の容易な切り離しを可能にする。
【0058】
従来の組み立て機を使用して、連続的な吸収材料23のロールからセグメント5をカットすることができ、また、各セグメント5間にスペースを設けつつ、横方向接合部62がシール領域15の材料のちょうど間に位置するように接合動作をタイミング調整することもできる。これは、カットされた個々の構成部分を取り扱うための特殊な機械を用いることなく、ローリングプロセスで実施される。前述の方法はまた、セグメント5が長方形である場合、材料廃棄を回避させる。前述の方法はまた、生理用ナプキンをダイカットしなければならない場合の遅延を回避させ、ひいては、より速やかな製造を可能にする。
【0059】
いくつかの実施形態では、横方向接合部62は薄い帯状物である。この幾何学的形状は、生理用ナプキン10のユーザーが外層43を引き剥がすときシール15にかかる応力を減らす。
【0060】
図6Aに示されるように、切り離されたセグメント7は、切り離された後、ちぎられまたは切り取られた縁71を各端に有することになる。そして、このセグメント7は、外層43を剥がし、その中の生理用ナプキン10を使用することにより、標準的な生理用ナプキンと同様に使用することができる。図6Bに示されるように、切り離されたセグメント7から取り出された結果として得られる生理用ナプキン10は、シール領域15によって包囲された吸収領域14を中央に有し、ちぎられた縁71を各端に有する長方形の構造である。
【0061】
図6Cは、図6の「C-C」線から見た断面を示す。明らかなように、結果的に生じる不連続部77は、図4Bに示す不連続部よりも有意に小さい。したがって、この構成により、図5に示されたような偏った生理用ナプキンロール2を生じさせる可能性が低くなる。
【0062】
図7を参照すると、代替のナプキン支持ウェブ91は、規則的な間隔123で切り欠き122を有する連続的な吸収領域14を備える特徴がある。これらの切り欠き122は、隣接する生理用ナプキン10間の境界を印す。ローリング組み立てプロセスでは、図7に示すような連続的な吸収領域14が製造速度を向上させる。
【0063】
図7Aを参照すると、生理用ナプキン10は、ナプキン支持ウェブ91から切り離された後、その各コーナー131にはシールを有する。しかし、コーナー131とコーナー131との間のコーナー間スペース132が流体133を漏れさせる。
【0064】
図7Bに示されたもう一つの実施形態では、ナプキン支持持ウェブ91に沿って中央に打ち抜かれた穴142が、生理用ナプキン10の長さに対応する規則的な間隔123でシール15を形成することを可能にする。
【0065】
図7Cに示されるように、図7Bに示されたナプキン支持ウェブ91からの生理用ナプキン10は、封止された中央部分151と、封止されていないコーナー152とを含み、この封止されていないコーナー152を通して、吸収領域14によって吸収された流体133が漏れ出し得る。
【0066】
図7Cに示された実施形態では、流体154が吸収領域14から広がると、それは最終的に、封止されていないコーナー152に近いコーナー領域155に達する。これらのコーナー領域は、吸収領域14の中心から最も遠いということになる。したがって、製造の容易さを促進するための妥協策として、生理用ナプキンの縁の一部分を封止しないことを選択せざるを得ない場合、コーナー152は、図7Aに示された中央部分132よりも良い選択となるであろう。理由は、コーナー領域155が、吸収領域10のうち、吸収された流体で最も膨潤すると予想される部分から最も遠いからである。
【0067】
明確にするため、材料、接合、接着剤、ロールへの取り付け方法、穿孔およびダイカットなど、これらのロールの経済的な製造方法の詳細は省略されているが、連続的な布地または紙製造の分野の当業者は、記載されたロールを製造することができると想定される。
【0068】
前述の詳細な説明は例示を意図したものであり、添付の特許請求の範囲によって画定される発明の範囲を限定することを意図したものではないことが理解されよう。他の実施形態が以下の特許請求の範囲に含まれる。
図1
図2
図2A
図2B
図3
図3A
図4
図4A
図4B
図5
図6
図6A
図6B
図6C
図7
図7A
図7B
図7C
【手続補正書】
【提出日】2024-05-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生理用ナプキンロールを含む製品であって、
前記生理用ナプキンロールが、芯と、芯に巻き付けられた帯状物とを含み、
前記帯状物が、横方向に対して垂直である長手方向に沿って延び、不浸透層と、吸収層と、脆弱化領域とを含み、この脆弱化領域が、前記横方向に沿って延び、前記帯状物から切り離されると対応する生理用ナプキンを形成する連結されたセグメントを画定し、
前記連結されたセグメントが、最も末端に連結されたセグメントを含み、前記最も末端に連結されたセグメントは、他の連結されたセグメントの一つのみに連結され、
前記吸収層よりも幅が広い前記不浸透層が、前記長手方向に沿って折り返されて重なり部を形成し、
前記不浸透層は、前記長手方向に沿ってそれ自体に接合されて前記重なり部を形成する裏打ち材を含み、
前記裏打ち材と、隣接する前記セグメント間のナプキン間スペースを横切って延びる横方向接合部とが、前記生理用ナプキンそれぞれの個別の区画を形成し、前記区画のそれぞれが、前記横方向接合部間で延びる封止された区画であり、
前記区画内に存在する結果として、前記最も末端に連結されたセグメントを含む前記セグメントは、露出された横方向縁を有することが防止され、前記区画内の前記生理用ナプキンが濡れ及び汚損から保護されている、製品。
【請求項2】
前記脆弱化領域が、前記帯状物を貫通して延びる穿孔を含む、請求項1記載の製品。
【請求項3】
前記生理用ナプキンがダイカットされている、請求項1記載の製品。
【請求項4】
前記生理用ナプキンが羽根を含む、請求項1記載の製品。
【請求項5】
前記重なり部が接合されている、請求項1記載の製品。
【請求項6】
前記吸収層が、ナプキン間ギャップによって分離された複数の吸収領域を含み、前記吸収領域それぞれが生理用ナプキンに対応し、前記脆弱化領域が前記ナプキン間ギャップを横切って延びる、請求項1記載の製品。
【請求項7】
前記帯状物が、第一のシールを含む第一のセグメントと、第二のシールを含む第二のセグメントと、前記第一のシールと前記第二のシールとの間に延びる長さとを含み、前記長さの部分の厚さが、前記第一および第二のいずれのシールの厚さよりも薄く、前記第一および第二シールの厚さが、前記吸収層の厚さよりも薄い、請求項1記載の製品。
【請求項8】
各セグメントが第一端および第二端を含み、前記第二端が、前記第一端から前記長手方向に沿って離れ、前記帯状物が、前記第一端から前記第二端まで延びるシールを含み、前記脆弱化領域が前記シールを横切って延びる、請求項1記載の製品。
【請求項9】
前記帯状物が、隣接するセグメント同士を隔てるシールを含み、前記シールの厚さが、前記吸収層の厚さよりも薄い、請求項1記載の製品。
【請求項10】
前記帯状物が、前記長手方向に沿って長さを有し、前記帯状物が、前記帯状物上の生理用ナプキンの数および前記長さの関数である空間周波数で前記長さに沿って周期的に変化する厚さを有する、請求項1記載の製品。
【請求項11】
前記帯状物が、前記長手方向に沿って変化する厚さを有し、前記厚さが、生理用ナプキン沿いの第一の値と、生理用ナプキン間の第二の値とを有する、請求項1記載の製品。
【請求項12】
前記生理用ナプキンが、ダイカットされておらず、前記脆弱化領域で前記帯状物を横断方向に裂くことによって形成される、請求項1記載の製品。
【請求項13】
前記吸収層が前記帯状物の前記長手方向に沿って不連続である、請求項1記載の製品。
【請求項14】
前記生理用ナプキンのそれぞれが、前記吸収領域からの流体の漏れを防ぐシールによって包囲されている、請求項1記載の製品。
【請求項15】
前記横方向接合部の数が、前記セグメントの数以上である、請求項1記載の製品。
【請求項16】
前記生理用ナプキンは、それぞれのセグメントに、全体に平坦に置かれており、前記生理用ナプキンの吸収層は折り曲げられていない、請求項1記載の製品。
【請求項17】
生理用ナプキンのロールを製造することを含む方法であって、
裏打ち材を含む不浸透層、吸収層及び横方向に沿って延びる脆弱化領域を含み、それぞれが生理用ナプキンをその中に含む連結されたセグメントを画定しており、前記不浸透層が、前記吸収層よりも幅が広く、前記連結されたセグメントは、連結された他のセグメントの一つのみに連結された最も末端に連結されたセグメントを含み、隣接する各対のセグメント間に、前記裏打ち材を横切って延びるナプキン間スペースが存在する、横方向に対して垂直である長手方向に沿って延びる前記生理用ナプキンの帯状物を作り、
前記不浸透層を前記長手方向に沿って折り曲げ、重なり部を形成し、前記裏打ち材をそれ自体に接合し、前記最も末端のセグメントを含む前記セグメントのそれぞれの周囲に、濡れ及び汚損から対応する生理用ナプキンを保護するシールされた区画を形成し、
前記シールされた区画の形成には、各セグメントに関し、隣接する前記セグメント間のナプキン間スペースのそれぞれを横切る横方向接合部を形成することを含み、それにより、前記区画のそれぞれが、前記横方向接合部の対応する組間に延びており、
かつ、前記帯状部を芯に巻き付ける、
前記方法。
【請求項18】
前記横方向接合部の形成が、前記ナプキン間スペースで、機械的にかしめることを含む、請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記横方向接合部の形成が、前記ナプキン間スペースで、加熱することを含む、請求項17記載の方法。
【請求項20】
前記横方向接合部の形成が、前記ナプキン間スペースで、接着することを含む、請求項17記載の方法。
【国際調査報告】