(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料及びその準備方法
(51)【国際特許分類】
C09D 195/00 20060101AFI20241106BHJP
C09D 153/02 20060101ALI20241106BHJP
C09D 7/43 20180101ALI20241106BHJP
C09D 7/63 20180101ALI20241106BHJP
C09D 7/61 20180101ALI20241106BHJP
C09D 7/40 20180101ALI20241106BHJP
C09D 125/10 20060101ALI20241106BHJP
E04D 7/00 20060101ALI20241106BHJP
E04F 13/02 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
C09D195/00
C09D153/02
C09D7/43
C09D7/63
C09D7/61
C09D7/40
C09D125/10
E04D7/00 E
E04F13/02 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523277
(86)(22)【出願日】2023-05-11
(85)【翻訳文提出日】2024-04-15
(86)【国際出願番号】 CN2023093354
(87)【国際公開番号】W WO2024016796
(87)【国際公開日】2024-01-25
(31)【優先権主張番号】202210865542.X
(32)【優先日】2022-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524144501
【氏名又は名称】北京宇陽澤麗防水材料有限責任公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】包毓含
(72)【発明者】
【氏名】李建芳
(72)【発明者】
【氏名】田継斌
(72)【発明者】
【氏名】謝彦▲じゃう▼
(72)【発明者】
【氏名】曲学平
(72)【発明者】
【氏名】張暁明
(72)【発明者】
【氏名】郭岩
(72)【発明者】
【氏名】劉雪培
【テーマコード(参考)】
4J038
【Fターム(参考)】
4J038BA241
4J038CA041
4J038CQ011
4J038HA286
4J038HA456
4J038HA526
4J038HA536
4J038HA556
4J038JA45
4J038KA02
4J038KA07
4J038KA08
4J038NA07
4J038PA19
4J038PB05
(57)【要約】
本発明は、防水塗料の技術分野に関し、改質アスファルト50-70部と、スチレンブタジエンゴムラテックス20-30部と、増粘剤1-2部と、消泡剤0.1-0.5部と、無機フィラー1-5部と、分散媒0.1-0.5部と老化抵抗剤0.1-0.2部を含み、前記改質アスファルトがスチレンブタジエンゴム改質アスファルトであることを特徴とする高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料を提供し、関連する技術において改質アスファルト防水コイル材が工事過程中地下室直立壁や斜面屋根との粘着が悪くなり、スリップを発生するという問題を解決できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
改質アスファルト50-70部と、スチレンブタジエンゴムラテックス20-30部と、増粘剤1-2部と、消泡剤0.1-0.5部と、無機フィラー1-5部と、分散媒0.1-0.5部と老化抵抗剤0.1-0.2部を含み、
前記改質アスファルトがスチレンブタジエンゴム改質アスファルトであって、前記改質アスファルトにおいて、スチレンブタジエンゴムに対するアスファルトの質量比は100:(6-8)であって、
前記スチレンブタジエンゴムは第一スチレンブタジエンゴムと第二スチレンブタジエンゴムの質量比を1:(2-3)とする混合物であって、前記第一スチレンブタジエンゴムの重量平均分子量は2500-4500であって、型番がHTBS、I型であって、前記第二スチレンブタジエンゴムは重量平均分子量は176000であって、型番はESBR1739Eであって、
アスファルトとアレーン油を混合し150℃に加熱して、得た混合物に第一スチレンブタジエンゴムを添加し、30分に攪拌して170℃に昇温し、得た混合物に第二スチレンブタジエンゴムを添加し、さらに190℃に昇温し1.5時間に攪拌し、8000回転/分の速度で得た混合物を1時間に剪断し、その後得た混合物を30分に攪拌することで、改質アスファルトを得って、
前記増粘剤はセルロースエーテルとポリアクリルアミドの質量比を1~1.5:1とする混合物である、
ことを特徴とする高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料である。
【請求項2】
前記アスファルトは70号アスファルト又は90号アスファルトである、請求項1に記載の高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料。
【請求項3】
前記無機フィラーは一つ又は複数のタルカムパウダー、珪灰石、炭酸カルシューム、カオリンである、請求項1に記載の高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料。
【請求項4】
前記分散媒はオレイン酸ナトリウム又はスルホン酸ナトリウムであって、前記老化抵抗剤は酸化防止剤4020又は酸化防止剤RDである、請求項1に記載の高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料。
【請求項5】
スチレンブタジエンゴムラテックスと、無機フィラーと、分散媒と、消泡剤を0.2-0.5時間に混合し、予備混合材料を得るステップS1と、
予備混合材料と改質アスファルトを混合した後1-1.5時間に研磨し、混在物質を得るステップS2と、
混在物質に増粘剤と老化抵抗剤を添加し均等に混合し、高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴム防水塗料を得るステップS3と、を含む
ことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の前記高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料を準備方法である。
【請求項6】
請求項1~4の何れか1項に記載の前記高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料の地下室直立壁と斜面屋根に対する応用である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防水塗料の技術分野に関し、具体的に、高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料及びその準備方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建築防水工程に頻繁に使用される防水材料においては、改質アスファルト型式の防水コイル材はもっとも高い比率を占めており、在建築物地上や地下及び他の特別な建築構造には幅広く活用されています。しかし、市場で既存改質アスファルト防水コイル材は工事過程中地下室直立壁や斜面屋根との粘着が悪くなり、スリップを発生するという問題もある。したがって、新型高粘度のスキッド抵抗水性ゴムアスファルト防水塗料と防水コイル材を組み換えて使用することで、改質アスファルト類防水コイル材と地下直立壁や斜面屋根の粘着強度と抗スリップ能力を高める緊急の必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料及びその準備方法を提供し、関連する技術において改質アスファルト防水コイル材が工事過程中地下室直立壁や斜面屋根との粘着が悪くなり、スリップを発生するという問題を解決した。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の技術案は以下の通りである。
【0005】
本発明は、
改質アスファルト50-70部と、スチレンブタジエンゴムラテックス20-30部と、増粘剤1-2部と、消泡剤0.1-0.5部と、無機フィラー1-5部と、分散媒0.1-0.5部と老化抵抗剤0.1-0.2部を含み、
前記改質アスファルトがスチレンブタジエンゴム改質アスファルトである、
ことを特徴とする高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料
を提供する。
【0006】
さらなる技術案として、前記改質アスファルトにおいて、スチレンブタジエンゴムに対するアスファルトの質量比は100:(6-8)である。
【0007】
さらなる技術案として、前記スチレンブタジエンゴムは第一スチレンブタジエンゴムと第二スチレンブタジエンゴムの質量比を1:(2-3)とする混合物であって、前記第一スチレンブタジエンゴムの重量平均分子量は2500-4500であって、前記第二スチレンブタジエンゴムは重量平均分子量は150000-200000である。
【0008】
さらなる技術案として、アスファルトとアレーン油を混合し150℃に加熱して、得た混合物に第一スチレンブタジエンゴムを添加し、30分に攪拌して170℃に昇温し、得た混合物に第二スチレンブタジエンゴムを添加し、さらに190℃に昇温し1.5時間に攪拌し、8000回転/分の速度で得た混合物を1時間に剪断し、その後得た混合物を30分に攪拌することで、改質アスファルトを得る。
【0009】
さらなる技術案として、前記アスファルトは70号アスファルト又は90号アスファルトである。
【0010】
さらなる技術案として、前記無機フィラーは一つ又は複数のタルカムパウダー、珪灰石、炭酸カルシューム、カオリンである。
【0011】
さらなる技術案として、前記増粘剤はセルロースエーテルとポリアクリルアミドの質量比を1~1.5:1とする混合物である。
【0012】
さらなる技術案として、前記分散媒はオレイン酸ナトリウム又はスルホン酸ナトリウムであって、前記老化抵抗剤は酸化防止剤4020又は酸化防止剤RDである。
【0013】
本発明は、
スチレンブタジエンゴムラテックスと、無機フィラーと、分散媒と、消泡剤を0.2-0.5時間に混合し、予備混合材料を得るステップS1と、
予備混合材料と改質アスファルトを混合した後1-1.5時間に研磨し、混在物質を得るステップS2と、
混在物質に増粘剤と老化抵抗剤を添加し均等に混合し、高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴム防水塗料を得るステップS3と、を含む
ことを特徴とする前記高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料を準備方法
も提供する。
【0014】
本発明は、
前記高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料の地下室直立壁と斜面屋根に対する応用も提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の動作原理と有益な効果は以下の通りである。
【0016】
本発明は、スチレンブタジエンゴムを使用してアスファルトに改性をすることと、スチレンブタジエンゴムが第一スチレンブタジエンゴムと第二スチレンブタジエンゴムの質量比を1:(2-3)とする混合物で構成されることにより、得た改質アスファルトがスチレンブタジエンゴムラテックスや増粘剤等助剤とさらに混合し水性ゴムアスファルト防水塗料を得ることができ、水性ゴムアスファルト防水塗料の粘着性能と抗スリップ性を大幅に高め、高粘度のスキッド抵抗水性ゴムアスファルト防水塗料を得るため、関連する技術において改質アスファルト防水コイル材が工事過程中地下室直立壁や斜面屋根との粘着が悪くなり、スリップを発生するという問題を解決した。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は本発明の実施例1における水性ゴムアスファルト防水塗料が自己接着コイル材とを粘着した後のスキッド抵抗に対するテストチャートである。
【
図2】
図2は本発明の実施例1における水性ゴムアスファルト防水塗料が自己接着コイル材とを粘着した後100キロの負担重量でスキッド抵抗に対するテスト正面図である。
【
図3】
図3は本発明の実施例1における水性ゴムアスファルト防水塗料が自己接着コイル材とを粘着した後100キロの負担重量でスキッド抵抗に対するテスト左視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施例と結合することで、本発明の実施例における技術案を明確に完全に述べる。明らかに、述べられた実施例は本発明一部分の実施例のみであり、全部の実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、普通の当業者が独創的な労働のない前提として得られた他の実施例は全部本発明の保護範囲に関する。
【0019】
以下の実施例及び対比例において、第一スチレンブタジエンゴムは、重量平均分子量が2500-4500であって、型番がHTBS、I型であって、山東▲ず▼博斉龍化学工学会社から購入される。第二スチレンブタジエンゴムは、重量平均分子量が176000であって、型番はESBR1739Eであって、中国石油蘭州石化会社から購入される。消泡剤はBASF A10である。
【実施例1】
【0020】
実施例1
高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料は、改質アスファルト50部と、スチレンブタジエンゴムラテックス20部と、増粘剤1部と、消泡剤0.1部と、タルカムパウダー1部と、オレイン酸ナトリウム0.1部と、酸化防止剤4020 0.1部を含む。
【0021】
その中、70号アスファルトとアレーン油を混合し150℃に加熱して、得た混合物に第一スチレンブタジエンゴムを添加し、30分に攪拌して170℃に昇温し、得た混合物に第二スチレンブタジエンゴムを添加し、さらに190℃に昇温し1.5時間に攪拌し、8000回転/分の速度で得た混合物を1時間に剪断し、その後得た混合物を30分に攪拌することで、改質アスファルトを得る。アスファルトと芳香油と第一スチレンブタジエンゴムと第二スチレンブタジエンゴムとの質量比は100:15:2:4である。増粘剤はセルロースエーテルとポリアクリルアミドの質量比を1:1とする混合物である。
【0022】
前記高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料の準備方法は、
スチレンブタジエンゴムラテックスと、タルカムパウダーと、オレイン酸ナトリウムと、消泡剤は混合タンクに添加され、当該混合タンクを起動させて攪拌し、得た混合物を20分に分散し、攪拌の回転速度が400rpmとして、予備混合材料を得るステップS1と、
予備混合材料と改質アスファルトを混合した後1時間に研磨し、混在物質を得るステップS2と、
混在物質に増粘剤と老化抵抗剤4020を添加し、得た混合物を40分に分散し、攪拌の回転速度が800rpmとして、高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴム防水塗料を得るステップS3と、
を含む。
【実施例2】
【0023】
実施例2
高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料は、改質アスファルト60部と、スチレンブタジエンゴムラテックス25部と、増粘剤1.5部と、消泡剤0.3部と、タルカムパウダー3部と、スルホン酸ナトリウム0.3部と、酸化防止剤RD 0.15部を含む。
【0024】
その中、70号アスファルトとアレーン油を混合し150℃に加熱して、得た混合物に第一スチレンブタジエンゴムを添加し、30分に攪拌して170℃に昇温し、得た混合物に第二スチレンブタジエンゴムを添加し、さらに190℃に昇温し1.5時間に攪拌し、8000回転/分の速度で得た混合物を1時間に剪断し、その後得た混合物を30分に攪拌することで、改質アスファルトを得る。アスファルトと芳香油と第一スチレンブタジエンゴムと第二スチレンブタジエンゴムとの質量比は100:15:2:4である。増粘剤はセルロースエーテルとポリアクリルアミドの質量比を1:1とする混合物である。
【0025】
前記高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料の準備方法は、
スチレンブタジエンゴムラテックスと、タルカムパウダーと、スルホン酸ナトリウムと、消泡剤は混合タンクに添加され、当該混合タンクを起動させて攪拌し、その混合物を20分に分散し、攪拌の回転速度が400rpmとして、予備混合材料を得るステップS1と、
予備混合材料と改質アスファルトを混合した後1時間に研磨し、混在物質を得るステップS2と、
混在物質に増粘剤と酸化防止剤RDを添加し、混合物を40分に分散し、攪拌の回転速度が800rpmとして、高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴム防水塗料を得るステップS3と、
を含む。
【実施例3】
【0026】
実施例3
高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料は、改質アスファルト70部と、スチレンブタジエンゴムラテックス30部と、増粘剤2部と、消泡剤0.5部と、珪灰石5部と、スルホン酸ナトリウム0.5部と、酸化防止剤RD 0.2部を含む。
【0027】
その中、90号アスファルトとアレーン油を混合し150℃に加熱して、得た混合物に第一スチレンブタジエンゴムを添加し、30分に攪拌して170℃に昇温し、得た混合物に第二スチレンブタジエンゴムを添加し、さらに190℃に昇温し1.5時間に攪拌し、8000回転/分の速度で得た混合物を1時間に剪断し、その後得た混合物を30分に攪拌することで、改質アスファルトを得る。アスファルトと芳香油と第一スチレンブタジエンゴムと第二スチレンブタジエンゴムとの質量比は100:15:2:4である。増粘剤はセルロースエーテルとポリアクリルアミドの質量比を1:1とする混合物である。
【0028】
前記高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料の準備方法は、
スチレンブタジエンゴムラテックスと、珪灰石と、スルホン酸ナトリウムと、消泡剤は混合タンクに添加され、当該混合タンクを起動させて攪拌し、その混合物を20分に分散し、攪拌の回転速度が400rpmとして、予備混合材料を得るステップS1と、
予備混合材料と改質アスファルトを混合した後1時間に研磨し、混在物質を得るステップS2と、
混在物質に増粘剤と酸化防止剤RDを添加し、混合物を40分に分散し、攪拌の回転速度が800rpmとして、高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴム防水塗料を得るステップS3と、
を含む。
【実施例4】
【0029】
実施例4
高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料は、改質アスファルト50部と、スチレンブタジエンゴムラテックス20部と、増粘剤1部と、消泡剤0.1部と、タルカムパウダー1部と、オレイン酸ナトリウム0.1部と、酸化防止剤4020 0.1部を含む。
【0030】
その中、70号アスファルトとアレーン油を混合し150℃に加熱して、得た混合物に第一スチレンブタジエンゴムを添加し、30分に攪拌して170℃に昇温し、得た混合物に第二スチレンブタジエンゴムを添加し、さらに190℃に昇温し1.5時間に攪拌し、8000回転/分の速度で得た混合物を1時間に剪断し、その後得た混合物を30分に攪拌することで、改質アスファルトを得る。アスファルトと芳香油と第一スチレンブタジエンゴムと第二スチレンブタジエンゴムとの質量比は100:15:2:6である。増粘剤はセルロースエーテルとポリアクリルアミドの質量比を1:1とする混合物である。
【0031】
前記高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料の準備方法は、実施例1と同じである。
【実施例5】
【0032】
実施例5
高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料は、改質アスファルト50部と、スチレンブタジエンゴムラテックス20部と、増粘剤1部と、消泡剤0.1部と、タルカムパウダー1部と、オレイン酸ナトリウム0.1部と、酸化防止剤4020 0.1部を含む。
【0033】
その中、70号アスファルトとアレーン油を混合し150℃に加熱して、得た混合物に第一スチレンブタジエンゴムを添加し、30分に攪拌して170℃に昇温し、得た混合物に第二スチレンブタジエンゴムを添加し、さらに190℃に昇温し1.5時間に攪拌し、8000回転/分の速度で得た混合物を1時間に剪断し、その後得た混合物を30分に攪拌することで、改質アスファルトを得る。アスファルトと芳香油と第一スチレンブタジエンゴムと第二スチレンブタジエンゴムとの質量比は100:15:3:3である。増粘剤はセルロースエーテルとポリアクリルアミドの質量比を1:1とする混合物である。
【0034】
前記高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料の準備方法は、実施例1と同じである。
【実施例6】
【0035】
実施例6
高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料は、改質アスファルト50部と、スチレンブタジエンゴムラテックス20部と、増粘剤1部と、消泡剤0.1部と、タルカムパウダー1部と、オレイン酸ナトリウム0.1部と、酸化防止剤4020 0.1部を含む。
【0036】
その中、70号アスファルトとアレーン油を混合し150℃に加熱して、得た混合物に第一スチレンブタジエンゴムを添加し、30分に攪拌して170℃に昇温し、得た混合物に第二スチレンブタジエンゴムを添加し、さらに190℃に昇温し1.5時間に攪拌し、8000回転/分の速度で得た混合物を1時間に剪断し、その後得た混合物を30分に攪拌することで、改質アスファルトを得る。アスファルトと芳香油と第一スチレンブタジエンゴムと第二スチレンブタジエンゴムとの質量比は100:15:1.2:4.8である。増粘剤はセルロースエーテルとポリアクリルアミドの質量比を1:1とする混合物である。
【0037】
前記高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料の準備方法は、実施例1と同じである。
【実施例7】
【0038】
実施例7
高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料は、改質アスファルト50部と、スチレンブタジエンゴムラテックス20部と、増粘剤1部と、消泡剤0.1部と、タルカムパウダー1部と、オレイン酸ナトリウム0.1部と、酸化防止剤4020 0.1部を含む。
【0039】
その中、70号アスファルトとアレーン油を混合し150℃に加熱して、得た混合物に第一スチレンブタジエンゴムを添加し、30分に攪拌して170℃に昇温し、得た混合物に第二スチレンブタジエンゴムを添加し、さらに190℃に昇温し1.5時間に攪拌し、8000回転/分の速度で得た混合物を1時間に剪断し、その後得た混合物を30分に攪拌することで、改質アスファルトを得る。アスファルトと芳香油と第一スチレンブタジエンゴムと第二スチレンブタジエンゴムとの質量比は100:15:2:4である。増粘剤はセルロースエーテルとポリアクリルアミドの質量比を1:1.5とする混合物である。
【0040】
前記高粘度ウエッドスキッド抵抗性能のゴムアスファルト防水塗料の準備方法は、実施例1と同じである。
【対比例1】
【0041】
対比例1
当該対比例と実施例1の区別は以下のみである。70号アスファルトとアレーン油を混合し150℃に加熱して、得た混合物に第一スチレンブタジエンゴムを添加し、さらに190℃に昇温し1.5時間に攪拌し、8000回転/分の速度で得た混合物を1時間に剪断し、その後得た混合物を30分に攪拌することで、改質アスファルトを得る。アスファルトと、芳香油と、第一スチレンブタジエンゴムとの質量比は100:15:6である。
【対比例2】
【0042】
対比例2
当該対比例と実施例1の区別は以下のみである。70号アスファルトとアレーン油を混合し170℃に加熱して、得た混合物に第二スチレンブタジエンゴムを添加し、さらに190℃に昇温し1.5時間に攪拌し、8000回転/分の速度で得た混合物を1時間に剪断し、その後得た混合物を30分に攪拌することで、改質アスファルトを得る。アスファルトと、芳香油と、第二スチレンブタジエンゴムとの質量比は100:15:6である。
【対比例3】
【0043】
対比例3
当該対比例と実施例1の区別は以下のみである。70号アスファルトとアレーン油を混合し170℃に加熱して、得た混合物に第一スチレンブタジエンゴムと第二スチレンブタジエンゴムを添加し、さらに190℃に昇温し1.5時間に攪拌し、8000回転/分の速度で得た混合物を1時間に剪断し、その後得た混合物を30分に攪拌することで、改質アスファルトを得る。アスファルトと芳香油と第一スチレンブタジエンゴムと第二スチレンブタジエンゴムの質量比は100:15:2:4である。
【0044】
実施例1-7と対比例1-2の水性ゴムアスファルト防水塗料に対する以下の性能テストを行う。
【0045】
1、粘着強度:GB/T 16777-2008《建築防水塗料試験方法》に規定した方法によりサンプルの粘着強度を測試する。
【0046】
2、剥離強度:JC/T1069-2008《アスファルト基防水コイル材用のプライマー》に規定した方法によりサンプルの剥離強度を測試する。
【0047】
3、耐垂れ性能:GB/T9264-2012《発色塗料とワニスの耐垂れ性能評定》に規定した方法によりテストサンプルの耐垂れ性能を測試する。
【0048】
テスト結果は以下の表に通りである。
【0049】
表1実施例1-7及対比例1-2に対する水性ゴムアスファルト防水塗料の性能テスト結果
【0050】
上記の表におけるデータから、対比例1-2と比較すると、実施例1-7の水性ゴムアスファルト防水塗料の粘着強度と剥離強度と耐垂れ性能が幅に高まることと、特に実施例1-3と実施例7の水性ゴムアスファルト防水塗料に当てはまることを知っている。本発明はチレンブタジエンゴムを使用することでアスファルトを改質できる一方、スチレンブタジエンゴムが第一スチレンブタジエンゴムと第二スチレンブタジエンゴムの質量比を1:(2-3)とする混合物で形成することにより、水性ゴムアスファルト防水塗料の粘着性能と抗スリップ性を幅に高め、高粘度のスキッド抵抗水性ゴムアスファルト防水塗料を準備でき、それにより水性ゴムアスファルト防水塗料が地下室直立壁や斜面屋根の応用に対する工事性能を高めること、を断言することができる。
【0051】
実施例1と比較すると、対比例3の水性ゴムアスファルト防水塗料の粘着強度と剥離強度と耐垂れ性能は全部悪いである。その原因は、対比例の水性ゴムアスファルト防水塗料の準備中、改質アスファルトには第一スチレンブタジエンゴムと第二スチレンブタジエンゴムを当時に添加することがアスファルトに対するスチレンブタジエンゴムの改性效果を十分に発揮させることができないこと、を招くことである。本発明は改質アスファルトの準備方法を調整することで、アスファルトに対するスチレンブタジエンゴムの改性效果を十分に発揮させ、それにより水性ゴムアスファルト防水塗料の粘着性と抗スリップ性能を高めること、を断言することができる。
【0052】
工事応用の実例:
実施例1の水性ゴムアスファルト防水塗料と自己接着コイル材を組み換えて使用する。工程実例は
図1と
図2に示すように、幅の1mとなるコイル材が一つの成人を支えると脱落滑り下りの現象がなく、幅の1mとなるコイル材上が平衡ウエイトの100kgを支えると7日以内にスリップ現象を発生しない。
【0053】
実施例1に準備した水性ゴムアスファルト防水塗料は国家建築材料工業建築クラッディングとチューブラー商品品質監督検出テスト中心に送られて委託検出を行い、検出レレポートは以下の表に参照する。
【0054】
表2 実施例1の水性ゴムアスファルト防水塗料に対する検出レポート
【0055】
レポート番号No:JC2021MJ0536
【0056】
上記は、本発明のより良い実施例のみであって、本発明に限定することはない。本発明の精神と原則内にいかなる修正と同等置換と改善などは、全部本発明の保護範囲内に含まれるはずである。
【国際調査報告】