(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】ネットワークインタフェースを介した近隣RANノード間のリソース調整のための方法
(51)【国際特許分類】
H04W 24/02 20090101AFI20241106BHJP
H04W 16/10 20090101ALI20241106BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20241106BHJP
H04W 88/18 20090101ALI20241106BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W16/10
H04W92/20
H04W88/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523820
(86)(22)【出願日】2022-11-09
(85)【翻訳文提出日】2024-06-19
(86)【国際出願番号】 IB2022060804
(87)【国際公開番号】W WO2023084423
(87)【国際公開日】2023-05-19
(32)【優先日】2021-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パリシェレテロウジェニ, アリ
(72)【発明者】
【氏名】チェントンザ, アンジェロ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067AA13
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067EE56
(57)【要約】
電気通信ネットワークにおいて近隣のネットワークノードとセルとの間でリソースを調整するための方法およびシステムが説明される。隣接するセルまたはノードは、同一チャネル干渉などの競合を経験し得る。ノードまたはセル間の協調を可能にするために、ネットワークインタフェースとのフルフレッジセル対セル関係を確立することが必要とされてきた。これは、インタフェース上のほとんどの機能が未使用のままであっても、コストおよびリソース集約的であり得る。セル間の本格的な関係を被ることなくリソース協調を可能にし、リソースのより効率的な使用を可能にするためのシステムおよび方法が開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運用、管理および保守(OAM)ノード(3300)によって実行される、第1のネットワークノード(3300)によってサービス提供される第1のセルと、第2のネットワークノード(3300)によってサービス提供される第2のセルとの間の属性構成を構成するための方法であって、
前記第1のネットワークノードおよび前記第2のネットワークノードにおいて少なくとも1つの属性構成を構成すること(1310)を含み、
前記少なくとも1つの属性構成は、前記第1のセルと前記第2のセルとの間のインタフェースを介して、使用されるべき少なくとも1つのサービスを識別する、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのサービスは、一度に1つのサービスのみを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの属性構成は、少なくとも1つの近隣関係構成の一部を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記インタフェースは、以下のサービス:動的スペクトル共有と、リソースの調整と、または物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースの調整および潜在的なPRACH競合を解決することと、のうちの1つのためにのみ使用される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のセルは、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)セルを備え、前記第2のセルはニューラジオ(NR)セルを備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記E-UTRAセルがターゲットセルを含み、前記NRセルがソースセルを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記E-UTRAセルがソースセルを含み、前記NRセルがターゲットセルを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のノードおよび前記第2のノードは、同一のNRノードB(gNB)によってサービス提供される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記インタフェースが、EUTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)X2インタフェースを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの属性構成は、
EUTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)なし、ここで、それぞれの近隣関係は、EN-DCのためのソースセルによって使用されるべきではない、
リソースコーディネーションのみ、ここで、それぞれの近隣関係は、ソースセルとターゲットセルとの間でリソースを調整させるためだけにX2インタフェースを使用するものとする、
動的スペクトル共有のみ、ここで、それぞれの近隣関係はソースセルからの動的スペクトル共有をターゲットセルと調整させるためだけにX2インタフェースを使用するものとする、または、
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソース調整のみ、ここで、それぞれの近隣関係は、PRACHリソースを調整させ、前記第1のネットワークノードと前記第2のネットワークノードとの間の潜在的なPRACH競合を解決するためだけにX2インタフェースを使用する、
オプションのうちの1つ以上を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記近隣関係構成は、NCRT(Neighbour Cell Relation Table)の一部として構成される、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのサービスは、インタフェースセットアップと、トランスポートネットワークアソシエーション保守と、構成の更新と、のうちの少なくとも1つを実行し続けることを可能にする、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
第1のネットワークノードによって提供される第1のセルと、第2のネットワークノードによって提供される第2のセルと、の間の属性構成を構成するために第1のネットワークノードによって実行される方法であって、
運用、管理および保守(OAM)から、少なくとも1つの属性構成を受信すること(1310)であって、前記少なくとも1つの属性構成は、前記第1のセルと前記第2のセルとの間のインタフェースを介して使用されるべき少なくとも1つのサービスを識別する、受信することと、
前記第1のセルと前記第2のセルとの間の前記インタフェースをセットアップすること(1330)と、
前記インタフェースを介して前記少なくとも1つのサービスを使用すること(1350)と、
を含む、方法。
【請求項14】
前記インタフェースが、EUTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)X2インタフェースを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのサービスは、リソース調整のみ、動的スペクトル共有のみ、または物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソース調整のみのうちの1つを備える、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの属性構成が、近隣セル関係テーブル(NCRT)に記憶されるように構成された少なくとも1つの近隣関係構成の一部を有する、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のセルが、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)セル、またはNRセルのうちの1つを備える、請求項13から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のセルが、ソースセルまたはターゲットセルのうちの1つを含む、請求項13から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記第2のネットワークノードが、前記属性構成によって許可されていないサービスを使用しようと試みる場合、失敗メッセージを前記第2のネットワークノードに送信することをさらに備える、請求項13から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のネットワークノードが、NCRTを管理するように構成された自動近隣関係(ANR)機能を備え、前記NCRTが1つ以上の近隣関係を含む、請求項13から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記1つ以上の近隣関係の各々は、ソースセルからターゲットセルへの関係を定義し、前記1つ以上の近隣関係の各々について、前記第1のネットワークノードは、前記ターゲットセルのE-UTRAセルグローバル識別子(ECGI)および物理セル識別子(PCI)を知っていることと、前記ターゲットセルを識別する前記ソースセルに対する前記NCRT中にエントリを有することと、OAMによって定義されるか、またはデフォルト値に設定されるかのいずれかである前記NCRT中に任意の属性を有することと、のうちの少なくとも1つによって特徴付けられる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
第1のネットワークノードによってサービス提供される第1のセルの属性構成を管理するために前記第1のネットワークノードによって実行される方法であって、
前記第1のネットワークノードにおける少なくとも1つの属性構成を、前記第1のセルと、第2のネットワークノードによってサービス提供される第2のセルとの間の近隣関係の一部として設定すること(1010、1120)と、
前記第1のセルと前記第2のセルとの間のインタフェース上で使用されるべき、少なくとも属性構成によって識別される少なくとも1つのサービスを判定すること(1020、1130)と、
前記少なくとも1つのサービスおよび少なくとも1つの属性構成を前記第2のネットワークノードへ示すこと(1040、1140)と、
前記インタフェースを確立すること(1160)と、
確立された前記インタフェースを介して前記少なくとも1つのサービスを実施すること(1160)と、
を含む方法。
【請求項23】
第2のネットワークノードと同じ場所に配置された第1のネットワークノードによって実行される、前記第1のネットワークノードによってサービス提供される第1のセルと同じ周波数帯域を使用する第3のネットワークノードとリソース調整を実行するために実行される方法であって、
前記第2のネットワークノードによってサービス提供される第2のセルのための近隣関係を構成すること(1110)であって、前記近隣関係は、前記第1のセルと前記第2のセルとの間のインタフェースを介して使用されるべき少なくとも1つのサービスを識別する、構成することと、
前記近隣関係および前記第2のネットワークノードへの少なくとも1つのサービスを示すこと(1140)と、
前記第1のネットワークノードと前記第3のネットワークノードとの間の近隣セルが共有チャネル上に共存することができるように、1つ以上のリソースを前記第2のネットワークノードと調整すること(1160)と、
を含む方法。
【請求項24】
前記第1のネットワークノードおよび前記第2のネットワークノードが同じ場所に配置されることは、分割アーキテクチャにおいて、NRにおける同じ基地局(gNB)を共有することを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
特定のサービスのために第1のセルと第2のセルとの間の近隣関係を構成するためのネットワークノードであって、
請求項1から24のいずれか一項に記載のステップのいずれかを実行するように構成された処理回路(3302)と、
前記処理回路に電力を供給するように構成された電源回路(3308)と、
を備えるネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照) 本出願は、2021年11月9日に出願された「ネットワークインタフェースを介した近隣RANノード間のリソース調整のための方法」と題する米国優先権出願第63/277491号の利点を主張する。
【0002】
(技術分野)
本開示は一般に、ワイヤレス通信の技術分野に関し、より詳細には、近隣ノード間のリソース調整に関する。
【背景技術】
【0003】
現在の5G RAN(NG-RAN(次世代無線アクセスネットワーク))アーキテクチャは、3GPP(登録商標) TS 38.401バージョン16.5.0に示され、説明されている。NG-RANの全体的なアーキテクチャを
図1に示す。
【0004】
NRアーキテクチャ
NG-RANは、NGを介して5GC(5Gコア)に接続されたgNB(NR(ニューラジオ)の基地局)の集合を含む。gNBは、FDD(周波数分割複信)モード、TDD(時分割複信)モード、またはデュアルモード動作をサポートすることができる。そして、gNBは、Xnインタフェース(NRにおける2つのgNB間のインタフェース)を介して相互接続され得る。gNBは、gNB-CU(セントラルユニット)およびgNB-DU(分散ユニット)から構成され得る。gNB-CUとgNB-DUとは、F1と呼ばれる論理インタフェースを介して相互接続される。1つのgNB-DUは、好ましくは1つのgNB-CUのみに接続される。復元性のために、gNB-DUは、適切な実装によって複数のgNB-CUに接続され得る。
【0005】
NG、Xn、F1は論理インタフェースである。NG-RANは、無線ネットワーク層(RNL)とトランスポートネットワーク層(TNL)とに階層化される。NG-RANアーキテクチャ、すなわち、NG-RAN論理ノードおよびそれらの間のインタフェースは、RNLの一部として定義される。NG-RANインタフェース(NG、Xn、F1)ごとに、関連するTNLプロトコルおよび機能が指定される。TNLは、ユーザプレーントランスポートおよび制御プレーン(シグナリング)トランスポートのためのサービスを提供する。NG-RANインタフェースのTNL上の制御プレーンおよびユーザプレーンデータに対するセキュリティ保護がサポートされなければならない場合、NDS/IP(ネットワークドメインセキュリティ/インターネットプロトコル)(3GPP(登録商標) TS 33.401)が適用される。
【0006】
gNBはまた、X2インタフェース(LTEにおける2つのeNB間のインタフェース)を介してLTE(ロングタームエボリューション)eNB(進化型ノードB(LTE基地局))に接続され得る。別のアーキテクチャのオプションは、発展型パケットコアネットワークに接続されたLTE eNBがいわゆるen-gNBとX2インタフェースを介して接続される場合である。後者はCNに直接接続されておらず、デュアルコネクティビティを実行する唯一の目的のために、X2を介してeNBに接続されたgNBである。
【0007】
図1のアーキテクチャは、gNB-CUを2つのエンティティに分割することによって拡張することができる(
図2を参照)。分割アーキテクチャオプションでは、RANプロトコルスタック機能が異なる部分に分離される。gNB-CU-CP (またはCU-CP(セントラルユニット-制御プレーン))はRRC(無線リソース制御)レイヤを扱うことが期待され、gNB-CU-UP(またはCU-UP(セントラルユニット-ユーザプレーン))はPDCP(パケットデータコンバージェンスプロトコル)レイヤを扱い、gNB-DUはプロトコルスタックのRLC、MAC(媒体アクセス制御)およびPHY(物理)レイヤを扱う。いくつかのさらなる分割において、gNB-DUは、gNB-DUにおいて取り扱われるRLC層およびMAC層と比較して、PHY部分を別々に取り扱う分離ユニットを有することができる。
【0008】
異なるユニットが異なるプロトコルスタック機能を扱うので、gNB-DU、gNB-CU-UP、およびgNB-CU-CPの間のノード間通信が必要となる。これは、制御プレーンシグナリングに関連するF1-Cインタフェースを介して、gNB-CUとgNB-DUとの間の通信のためのユーザプレーンシグナリングに関連するF1-Uインタフェースを介して、およびgNB-CU-UPとgNB-CU-CPとの間の通信のためのE1インタフェースを介して達成される。
【0009】
E1インタフェースは、論理インタフェースである。これは、エンドポイント間のシグナリング情報の交換をサポートする。論理的な観点から、E1インタフェースは、gNB-CU-CPとgNB-CU-UPとの間のポイントツーポイントインタフェースである。E1インタフェースは、UE(ユーザ機器)関連情報および非UE関連情報の交換(exchange)を可能にする。E1インタフェースは制御インタフェースであり、ユーザデータ転送には使用されない。
【0010】
NRにおけるランダムアクセス
ランダムアクセス(RA)はUEがアイドル状態/非アクティブ状態から、例えば、データまたはシグナリングを送信するために、接続状態に遷移することを望むときに実行される。LTEと同様に、NRは、以下のステップを有する4ステップのランダムアクセス手順を使用する(
図3を参照):
1 - UEは、物理ランダムアクセスチャネル(RACH)上でプリアンブル(Msg1としても知られる)を送信する
2 - ネットワークはプリアンブルの受信を示し、受信されたプリアンブルのタイミングに基づいてUEの送信タイミングを調整するタイムアライメントコマンドを提供するランダムアクセス応答(RAR)(Msg2としても知られる)で応答する
3-4 - UEおよびネットワークはセル内の複数のデバイスからの同じプリアンブルの同時送信に起因する潜在的な衝突を解決するために、メッセージ(アップリンクメッセージMsg3および後続のダウンリンクメッセージMsg4)を交換する。
【0011】
成功した場合、Msg4はまた、UEを接続状態に遷移する。ランダムアクセスが完了すると、UEは接続状態になり、その後の通信は専用チャネルを使用して実行される。
【0012】
上述の基本的な4ステップのランダムアクセス手順に加えて、NRリリース16は2つのメッセージMsgAおよびMsgBのみからなる2ステップのランダムアクセス手順もサポートし、MsgAは基本的にMsg1+Msg3を置き換え、MsgBは基本的にMsg2+Msg4を置き換える(
図4参照)。2ステップランダムアクセス手順はアイドルから接続への遷移時間を低減するが、実際にはアップリンクタイミングアライメントが確立される前にMsgAのMsg3(またはPUSCH(物理アップリンク共有チャネル))部分が送られるので、タイミングアドバンスが0であるスモールセルに限定される。
【0013】
上述したのは、UE間の調整がなく、したがって、同じプリアンブルが同時に複数のUEから送信され時間、いわゆる競合ベースのランダムアクセス手順である。接続モードでは例えばハンドオーバ中に使用されるコンテンションフリーランダムアクセス手順もあり、ネットワークはUEがランダムアクセス手順で使用するための専用プリアンブルを割り当て、したがって衝突はない。本開示の焦点は、競合ベースのランダムアクセス手順である。
【0014】
RACH最適化
セルにおけるRACH構成の最適化は、モバイルネットワークのシステム性能を最適化するための鍵となるリリース9 SON(自己組織化ネットワーク)機能(feature)である。不十分に構成されたRACHは、頻繁なRACH衝突、または低いプリアンブル検出確率および制限されたカバレッジに起因して、より高い呼セットアップおよびハンドオーバ遅延をもたらし得る。RACHのために予約されたアップリンクリソースの量は、システム容量にも影響を及ぼす。したがって、ネットワークオペレータは、RACH負荷、アップリンク干渉、トラフィックパターン、およびセルカバレッジ下のポピュレーションなどの要因を考慮して、RACHパラメータが適切に設定されることを注意深く監視すべきである。
【0015】
RACH最適化機能は近隣セルとのプリアンブル衝突を回避するために、PRACH(物理RACH)パラメータ(PRACHリソース構成、プリアンブルルートシーケンス、およびサイクリックシフト構成を含む)の自動構成を容易にする。この自動構成の原理は自動PCI(物理セル識別子)構成SON機能に類似しており、PRACH構成情報は、LTEにおける「X2 Setup」および「eNB Configuration Update(構成更新)」手順に含まれる。したがって、新しいeNBが初期化され、ANR(自動近隣関係)機能を介してその近隣について学習するときはいつでも、それは、同時に、近隣PRACH構成を学習することができる。次に、それは、近隣のものとの競合を回避するために、それ自体のPRACH構成を選択することができる。これは、近隣eNB/セルが同期される場合に容易にされる。
【0016】
競合が識別されるときはいつでも、セルのうちの1つはその構成を変更すべきであるが、どのセルを変更すべきか、およびどのように指定されていないかを選択するためのアルゴリズムを変更すべきである。ネットワークオペレータはまた、必要に応じて、PRACH自己最適化を手動構成と組み合わせることができるが、これは一般に、自動RACH最適化よりも誤差を生じやすく、より時間がかかる。
【0017】
LTEにおけるX2インタフェース上のRACHに関するシグナリング
次に、LTEネットワークにおけるX2インタフェースを介したRACHに関するシグナリングについて説明する。一般に、RANノードは、内部で、または他のRANノードと協調して、1つ以上のUEによって報告された情報の分析をトリガし得る。この点で、LTEソリューションの一部として、eNB PRACH構成パラメータは、X2 SETUP REQUEST/X2 SETUP RESPONSEメッセージ交換およびENB CONFIGURATION UPDATE/ENB CONFIGURATION UPDATE ACKNOWLEDGEメッセージ交換を含むX2AP(X2アプリケーションプロトコル)シグナリング手順を使用して、X2インタフェース上で交換できる。このIEは、近隣セルで使用されるPRACHリソースを示す。
【0018】
そのような情報は、近隣セルとして識別されたセルを有するRANノード間で交換され得る。近隣セルは、UEによって提供されるRRM(無線リソース管理)測定によって識別される。新しいネイバーを検出すると、RANノードはX2インタフェースをセットアップし、変更された場合、後に構成を更新することを要求することができる。これは、Served Cell Information IEの一部としてPRACH構成IEを含むX2 SETUP REQUESTまたはENB CONFIGURATION UPDATE X2APシグナリングの一部として達成される。
【0019】
X2セットアップおよびeNB構成更新シグナリングの一部としてX2インタフェース上でRACH関連構成情報を交換するための上述の機構に加えて、Uuベースの(LTEおよび5G NRのためのエアインタフェース)シグナリング機構が潜在的な問題を検出するためにUE支援情報を使用し、提供されたUE支援情報に依拠するより細かい最適化を実行することによってRACH性能をさらに向上させるように定義されている。
【0020】
E-UTRA-NRセルリソース調整
E-UTRA-NR (Evolved Universal Terrestrial Radio Access-NR)セルリソース調整について説明する。E-UTRA-NRセルリソース調整手順の目的はスペクトルを共有しており、カバレッジエリアが完全にまたは部分的に重複しているng-eNBとgNBとの間の無線リソース割り当ての調整を可能にすることである。手順中、ng-eNBおよびgNBはデータトラフィックのためのそれらの意図されたリソース割り当てを交換し、可能であれば、共有リソースに収束する。この手順は、E-UTRA-NRスペクトル共有の目的のためにのみ使用されるべきである。手順は、非UEに関するシグナリングを使用することができる。
【0021】
TS 38.300において指定されるように、共有Xn-C信号トランスポートを用いてブロードキャストされる複数のセルIDを有するネットワーク共有の場合、E-UTRA-NR CELL RESOURCE COORDINATION要求メッセージおよびE-UTRA-NR CELL RESOURCE COORDINATION RESPONSEメッセージは、対応するインタフェースインスタンスを識別するためにインタフェースインスタンス指示IEを含むべきである。
【0022】
図6は動作が成功した、ng-eNB(UEに向けてE-UTRAユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し、NGインタフェースを介して5GCに接続されたノード)によって開始されたE-ULTRA-NRセルリソース調整要求を示す。ng-eNBは、E-UTRA-NR CELL RESOURCE COORDINATION要求メッセージを、Xnインタフェースを介してgNBに送信することによって、手順を開始する。gNBはデータトラフィックリソース指示IEを抽出し、E-UTRA-NR CELL RESOURCE COORDINATION RESPONSEメッセージを送信することによって応答する。gNBは、ng-eNBから最も直近に受信されたデータトラフィックリソース指示IEと保護されたE-UTRAリソース指示IEとを組み合わせることによって、完全なng-eNBリソース割り当てを計算する。直近に受信されたデータトラフィックリソース指示IEと直近に受信された保護E-UTRAリソース指示IEとの間の競合の場合、gNBは、保護E-UTRAリソース指示IEに優先順位を与える。
【0023】
図7は、gNBによって開始されたE-ULTRA-NRセルリソース調整要求を、成功した動作とともに示す。gNBは、E-UTRA-NR CELL RESOURCE COORDINATION要求メッセージをng-eNBに送信することによって手順を開始する。ng-eNBは、E-UTRA-NR CELL RESOURCE COORDINATION RESPONSEメッセージで応答する。直近に受信されたデータトラフィックリソース指示IEと直近に受信された保護E-UTRAリソース指示IEとの間の競合の場合、gNBは、保護E-UTRAリソース指示IEに優先順位を与える。
【0024】
ANR機能
3GPP(登録商標) TS 36.300からの説明は、近隣RANノード間の近隣関係の詳細を説明するのに役立つことができる。
【0025】
ANR機能の目的は、近隣セル関係(NCR)を手動で管理する負担からオペレータを軽減することである。
図8にANRとその環境を示す。ANR機能はeNB内に存在し、概念的近隣セル関係テーブル(NCRT)を管理する。ANR内に位置する近隣検出機能は、新しい近隣を見つけ、それらをNCRTに追加する。ANRはまた、古いNCRを除去する近隣除去機能を含む。近隣検出機能および近隣除去機能は実装固有である。
【0026】
ANRのコンテキストにおけるNCRは、以下のように定義される。ソースセルからターゲットセルへの既存の近隣関係は、ソースセルを制御するeNBが、
1. ECGI/CGI (E-UTAN Cell Global IdentifierまたはCell Global Identifier)およびターゲットセルのPCIを認識し、
2. ソースセルのNCRTにターゲットセルを識別するエントリを有し、
3. O&M(運用および保守)またはデフォルト値に設定されたこのNCRTエントリの属性が定義されている。
【0027】
eNBが有する各セルについて、eNBはNCRを保持する(
図8参照)各NCRについて、NCRは、ターゲットセルを識別するターゲットセル識別子(TCI)を含む。E-UTRANの場合、TCIは、ターゲットセルのECGIおよびPCIに対応する。さらに、各NCRは、NoRemove、NoHO、およびNoX2属性の3つの属性を有する。これらの属性は、以下の定義を有する:
1. No Remove:チェックされた場合、eNBは、NCRをNCRTから除去しない
2. No HO:チェックされた場合、NCRは、ハンドオーバの理由のためにeNBによって使用されない
3. No X2:チェックされた場合、近隣関係は、ターゲットセルを親とするeNBに向けて手順を開始するためにX2インタフェースを使用しない。
【0028】
NCRはセル間関係であり、一方、X2リンクは、2つのeNB間に設定される。NCRは一方向であり、X2リンクは双方向である。X2セットアップ手順中またはeNB構成更新手順中に生じる近隣情報交換は、ANRの目的のために使用され得る。ANR機能は、O&MがNCRTを管理することも可能にする。O&Mは、NCRを追加および削除することができる。また、NCRTの属性を変更することもできる。O&Mシステムは、NCRTの変更について知らされる。
【発明の概要】
【0029】
本開示に基づく一実施形態は、第1のネットワークノードによってサービス提供される第1のセルと第2のネットワークノードによってサービス提供される第2のセルとの間の属性構成を構成するためのOAM(運用、管理、保守)ノードによって実行される方法を備える。本方法は第1のネットワークノードおよび第2のネットワークノードにおいて少なくとも1つの属性構成を構成することを備え、少なくとも1つの属性構成は第1のセルと第2のセルとの間のインタフェースを介して使用されるべき少なくとも1つのサービスを識別する。
【0030】
本開示に基づく方法の別の実施形態は、第1のネットワークノードによってサービス提供される第1のセルと第2のネットワークノードによってサービス提供される第2のセルとの間の属性構成を構成するために第1のネットワークノードによって実行される方法である。本方法はOAMから、少なくとも1つの属性構成を受信することを備え、少なくとも1つの属性構成は、第1のセルと第2のセルとの間のインタフェースを介して使用されるべき少なくとも1つのサービスを識別する。それはさらに、第1のセルと第2のセルとの間のインタフェースをセットアップすることと、インタフェース上で少なくとも1つのサービスを使用することと、を含む。
【0031】
別の実施形態は、第1のネットワークノードによって実行される、第1のネットワークノードによってサーブされる第1のセルの属性構成を管理するための方法を備える。本方法は第1のネットワークノードにおける少なくとも1つの属性構成を、第1のセルと、第2のネットワークノードによってサーブされる第2のセルとの間の近隣関係の一部として設定することと、第1のセルと第2のセルとの間のインタフェース上で使用されるべき、少なくとも属性構成によって識別される少なくとも1つのサービスを決定することとを備える。本方法はまた、少なくとも1つのサービスおよび少なくとも1つの属性構成を第2のネットワークノードに示すことと、インタフェースを確立することと、確立されたインタフェースを介して少なくとも1つのサービスを実装することとを含む。
【0032】
本開示に基づく別の可能な実施形態は第1のネットワークノードによって提供される第1のセルと同じ周波数帯域を使用して第3のネットワークノードとリソース調整を実行するために、第2のネットワークノードと同じ場所に配置された第1のネットワークノードによって実行される方法である。本方法は第2のネットワークノードによってサーブされる第2のセルのための近隣関係を構成することを備え、近隣関係は第1のセルと第2のセルとの間のインタフェースを介して使用されるべき少なくとも1つのサービスを識別する。本方法はまた、近隣関係および少なくとも1つのサービスを第2のネットワークノードに示すことと、第1のネットワークノードと第3のネットワークノードとの間の近隣セルが共有チャネル上に共存できるように、1つ以上のリソースを第2のネットワークノードと調整させることとを含む。
【0033】
追加の実施形態は、特定のサービスのために第1のセルと第2のセルとの間の近隣関係を構成するためのネットワークノードまたは構成要素を備える。ノードまたは構成要素は本明細書で説明するネットワークノードまたは構成要素(たとえば、OAM、O&M)ベースの方法のいずれかのステップのいずれかを実行するように構成された処理回路を備える。さらに、処理回路に電力を供給するように構成された電源回路を備える。
【0034】
この発明の概要は、以下の詳細な説明においてさらに説明される概念の選択を簡略化された形態で紹介するために提供される。この発明の概要は、特許請求される主題の主要な特徴または本質的な特徴を識別することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲の指標として使用されることを意図するものでもない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
本開示をより完全に理解するために、添付の図面と併せて以下の説明を参照する。
【0036】
【
図1】
図1は、全体的なNG-RANアーキテクチャを示す。
【0037】
【
図2】
図2は、NG-RANにおけるスプリットgNBアーキテクチャを示す。
【0038】
【
図3】
図3は、4ステップのランダムアクセス手順のフローチャートを示す。
【0039】
【
図4】
図4は、2ステップランダムアクセス手順のフローチャートを示す。
【0040】
【
図5】
図5は、例示的なPRACH構成情報要素のテーブルを示す。
【0041】
【
図6】
図6は、ng-eNBによって開始されるE-UTRA-NRセルリソース調整要求の成功した動作のフローチャートを示す。
【0042】
【
図7】
図7は、gNBによって開始されるE-UTRA-NRセルリソース調整要求の成功した動作のフローチャートを示す。
【0043】
【
図8】
図8は、ANRによるeNBとO&Mとの間の相互作用の実施形態を示す。
【0044】
【
図9】
図9は、典型的な4G無線ネットワーク配備を示す。
【0045】
【
図10】
図10は、本開示の下での2つのネットワークノード間のリソース調整のための方法の実施形態のフローチャートを図示する。
【0046】
【
図11】
図11は、本開示の下での3つのネットワークノード間のリソース調整のための方法実施形態のフローチャートを図示する。
【0047】
【
図12】
図12は、本開示による、2つのネットワークノードとOAMとの間のリソース調整のための方法の実施形態のフローチャートを図示する。
【0048】
【
図13】
図13は、ANRによるgNBとOAMとの間の相互作用の実施形態を示す。
【0049】
【
図14】
図14は、本開示の下でのUEと2つのノード/セルとの間のリソース調整のための方法の実施形態のフローチャートを図示する。
【0050】
【
図15】
図15は、本開示における通信システムの実施形態の概略を示す。
【0051】
【
図16】
図16は、本開示におけるユーザ機器の実施形態の概略図を示す。
【0052】
【
図17】
図17は、本開示におけるネットワークノードの実施形態の概略図を示す。
【0053】
【
図18】
図18は、本開示におけるホストの実施形態の概略図を示す。
【0054】
【
図19】
図19は、本開示における仮想化環境の実施形態の概略図を示す。
【0055】
【
図20】
図20は、本開示におけるノード、ホスト、およびユーザ機器間の通信の実施形態の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0056】
本開示の様々な実施形態を詳細に説明する前に、本開示は、特に例示されたシステム、方法、装置、製品、プロセス、および/またはキットのパラメータに限定されず、当然のことながら変化し得ることを理解されたい。したがって、本開示の特定の実施形態は具体的な構成、パラメータ、構成要素、要素などを参照して詳細に説明されるが、説明は例示的なものであり、特許請求される実施形態の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。加えて、本明細書で使用される用語は実施形態を説明するためのものであり、特許請求される実施形態の範囲を限定することを必ずしも意図するものではない。
【0057】
現在、近隣ノード間のリソース調整のための特定の課題が存在する。上述したように、RANノード(非限定的な例ではeNB)が所有する各セルについて、RANノードはNCRTを保持する。各NCRについて、NCRTはターゲットセルを識別するTCI、例えば、ターゲットセルのECGIおよびPCIを含む。さらに、各NCRは以下で定義されるように、NoRemove、NoHO、およびNoX2属性の3つの属性を有する
No Remove:チェックされた場合、eNBは、NRTからNCRを削除しないものとする
No HO:チェックされた場合、NCRは、ハンドオーバの理由のためにeNBによって使用されないものとする
No X2:チェックされた場合、近隣関係は、ターゲットセルを親とするeNBに向けて手順を開始するためにX2インタフェースを使用しない。
【0058】
属性構成は属性のセットを参照することができ、それらがチェックされるか否か、それぞれの機能を実装する(または禁止する)ことができる。近隣関係は、ターゲットセルの識別情報と組み合わされた属性構成を指す。近隣関係は、NCRT内のデータのラインまたはグループであることが多い。
【0059】
これらの属性に基づいて、ソースおよび/またはターゲットRANノードは近隣関係を使用することにおいて制限される(たとえば、RANノード間のインタフェースは、ハンドオーバの目的のために使用されないものとする)。しかしながら、(上述した)現在のアプローチは、オペレータが近隣のRANノード間のインタフェースを確立して、特定のセットの特徴を実行することを可能にしない。この欠点は確立されたインタフェース上で実行される限定された機能のセットのために、それらの関連するセットアップおよび構成要件でインタフェース能力全体をサポートする必要がある、ネットワークオペレータのための追加のコストを引き起こす可能性がある。
【0060】
非限定的な例示的な問題は、以下のように説明することができる。この例は、3GPP(登録商標) RAN3#110e会議で議論された、現実のネットワークにおける既存の問題に基づく。4G時代には、カバレッジレイヤとして1.8GHzが都市部に配備され、容量レイヤとして2.1GHzが大容量要件を有する地域に配備された。
図9に示すように、2.1GHzセルの量は、1.8GHzセルの量よりもはるかに少ない。2.1GHz帯は、NRカバレッジレイヤのための良好な選択としても考えられる。LTEとNRとの間の円滑な移行を可能にするために、リソース調整機能をサポートするために、既存のLTE 2.1GHzサイトをアップグレードすることが理想的であろう。これにより、アップグレードされたeNBが例えば、EN-DC(E-UTRA-NR デュアルコネクティビティ)X2インタフェースを介して、新たに配備されたgNBに接続することを可能にし、LTEとNRの両方が同じスペクトル内に共存することを可能にすることができる。LTEと同一チャネルを共有する多数のNRセルがNRのための連続的なカバレッジを構築するために展開されることが計画されることは、注目に値する。結果として、アップグレードされたサイト内の既存のLTEセルと新しく構築されたNRサイトとの間の同一チャネル干渉は非常に顕著であり、それを修正するための解決策が、スペクトル効率劣化を回避するために必要とされる。
【0061】
本開示およびそれらの実施形態の特定の態様は、これらのまたは他の課題に対する解決策を提供することができる。本開示の下の実施形態は、E-UTRA-NRセルリソース調整手順を介してスペクトルを共有しているeNBとen-gNBとの間の無線リソース割り当ての調整をサポートすることができる。しかしながら、E-UTRAとNRセルとの間のリソース調整機能を利用するために、以前は完全なセル対セル関係およびネットワークインタフェース(例えば、EN-DC X2インタフェース)が確立され、一方、この確立されたインタフェース上の特徴のほとんどは、使用されないままである。これは、複雑さ、構成、および運用上の投資の観点から、オペレータに法外なコストを生じさせる可能性がある。したがって、1つの問題は、そのような高いコストを被ることなく、リソース調整の使用をどのように可能にするかである。
【0062】
本開示の以下のいくつかの実施形態は、近隣RANノードが近隣関係を構成および/または設定し、近隣RANノード間の特定の機能/アプリケーション/サービス(または特定の機能のセットなど)に対してのみ近隣RANノードへのネットワークインタフェースを確立することを可能にすることを含む。これは、例えば、事前構成によって選択された特定の機能のみを実行するために、セル間の近隣関係および確立されたインタフェースを使用することができることを意味する。本開示の以下の実施形態は、RANノードが確立されたネットワークインタフェースを使用して特定の機能のセットのみを実行することを可能にする、近隣RANノード間のセル間近隣関係インタフェースを構成するための方法およびシステムを備える。
【0063】
特定の実施形態は、様々な技術的利点を提供することができる。本開示に基づく特定の実施形態は特定の機能、例えば、リソース調整またはスペクトル共有またはPRACHリソース調整を実行するために、RANノードがセル間近隣関係および別のRANノードへのインタフェースを使用するための詳細な手段を提供することができる。特定の方法の実施形態は同一場所に配置されていないRANノードに属する同一チャネルセルを実行し、動作させる可能性を提供することができる。
【0064】
非限定的な例では、特定の機能が同じまたは重複する周波数帯域で動作するセルを所有する近隣RANノード間のリソース調整または動的スペクトル共有であり得る。別の非限定的な例では、特定の機能が同じまたは重複する周波数帯域で動作するセルを所有する近隣RANノード間のPRACH構成の調整であり得る。
【0065】
ここで、本明細書で企図される実施形態のいくつかを、添付の図面を参照してより完全に説明することができる。実施形態は、主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供される。本開示の目的のために、用語/名称/略語「CU」、「DU」、「CU-CP」および「CU-UP」はそれぞれの用語/名称/略語「gNB-CU」、「gNB-DU」、「gNB-CU-CP」および「gNB-CU-UP」と均等物であると考えることができ、さらに、本開示におけるネットワークノードおよびRANノードは、互換的に使用され、eNBまたはgNB-CUまたはeNB-CU、gNB-DUまたはeNB-DUとすることができることに留意されたい。加えて、gNB-CUはgNB-CU-CPによって「表される」ことができ、および/またはeNB-CUは、eNB-CU-CPによって「表される」ことができる。
【0066】
本開示に基づく1つの方法の実施形態は第1のRANノードによって提供される第1のセルの構成を管理する第1のネットワークノードによって実行され、方法は第1のRANノードにおいて少なくとも1つの属性を、第1のセルと第2のRANノードによって提供される第2のセルとの間の近隣関係に関連する近隣関係構成の一部として設定する。本方法は、構成された属性の一部として、第1および第2のセルにサービス提供するRANノード間の確立されたインタフェース上で使用されるべき少なくとも1つの機能/サービス/アプリケーションを決定する。この方法の一実施形態は
図10に示されている。方法1000が第2のネットワークノードに属する第2のセルとの第1のセルの構成または近隣関係を管理するために、第1のセルを有する第1のネットワークノードによって実行される方法である。ステップ1010は、第1のネットワークノードにおける少なくとも1つの属性を、第1のセルと、第2のネットワークノードによって供給される第2のセルとの間の近隣関係の構成の一部として設定する。ステップ1020は第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとの間の確立されたインタフェース(たとえば、リソース調整のみ、PRACH調整のみ)を介して使用されるべき少なくとも1つの機能/サービス/アプリケーションを決定する。ステップ1030は、近隣関係および少なくとも1つの属性を第2のネットワークノードに示す。ステップ1040は任意であってもよく、第2のネットワークノードから、近隣関係または最後の1つの属性の肯定応答または拒否を受信している。この後、インタフェースを確立することができ、機能、サービス、またはアプリケーションを、第1のセルと第2のセルとの間のインタフェースにわたって実行することができる。
【0067】
方法1000は、様々な追加または代替のステップまたは修正を含むことができる。一実施形態では近隣関係がNCRTの一部として構成され、関連する構成はRANノード間のネットワークインタフェースがリソース調整の目的のためにのみ、または近隣RANノードによって所有される近隣セル間の動的スペクトル共有のためにのみ使用されることを示す。別の実施形態では、近隣関係がNCRTの一部として構成され、関連する構成はRANノード間のネットワークインタフェースが例えば、近隣のネットワークノード間の競合を解決するために、PRACHリソース調整のためにのみ使用されることを示す。
【0068】
一実施形態では、第1のネットワークノードおよび第1または第2のRANノードが同じノードであってもよく、すなわち、近接セルのうちの1つをサービス提供するRANノードのいずれも、インタフェースがどの機能を使用することを可能にするかを決定する属性を構成することができる。
【0069】
さらに別の実施形態では、第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとの間の許可された機能/サービス/アプリケーションに関する属性が動作、管理、および保守(OAM)ノードによって設定される。さらに別の実施形態では、第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとの間の許可された機能/サービス/アプリケーションに関する属性がサービス管理&オーケストレータ(SMO)ノードによって設定される。「機能」、「サービス」、および「アプリケーション」という用語は、本開示において互換的に使用され得る。各々は、ネットワークノードもしくはセルの様々なアプリケーション、機能性(ファンクショナリティ)、機能、サービス、プログラム、アルゴリズム、挙動、または他の同様の態様、および/または他のノードもしくはセルとのそれらの関係を指すことができる。
【0070】
上記のすべての実施形態において、構成された属性は正しく効率的な方法で動作するインタフェースをセットアップし、維持するために必要とされる機能が依然として実行されることを意味する。すなわち、インタフェースセットアップ、トランスポートネットワーク関連保守、構成更新などの特徴は、属性がインタフェース上で使用され得る機能を制限する場合であっても、実行が許可され得る。
【0071】
さらに別の実施形態では、第1のRANノードまたは第2のRANノード(同じサイトに同じ場所に配置されるなど)が第1および第2のRANノードと同じ場所に配置されないが同じ周波数帯域を使用する第3のRANノードに代わってリソース調整を実行することができる。例えば、第3のネットワークノードに接続された(第2のネットワークノードとコロケートされた)第1のネットワークノードは第2および第3のネットワークノードが最小干渉レベルで同じスペクトルを共有するように、第2のネットワークノードと共有リソースを調整することができる。この態様の実施形態は
図11に示される方法に示される。方法1100が第1のネットワークノードまたは第2のネットワークノードと同一の周波数帯域を使用しているが、同一の周波数帯域を使用している第3のネットワークノードのためのリソース調整を実行するために、第2のネットワークノードと同一の場所に配置された第1のネットワークノードによって実行される方法である。ステップ1110は、第2のネットワークノードによってサーブされる第2のセルのための近隣関係を構成することである。ステップ1120は、近隣関係の属性を設定する。ステップ1130は、第1のRANノードと第2のRANノードとの間の確立されたインタフェース上で使用されるべき少なくとも1つのサービスを決定する。ステップ1140は、近隣関係および少なくとも1つの属性を第2のネットワークノードに示す。ステップ1150は第2のネットワークノードから、近隣関係または最後の1つの属性の肯定応答または拒否を受信している。ステップ1160は第1のネットワークノードと第3のネットワークノードとの間の近隣セルが共有チャネル上に共存できるように、1つ以上のリソースを第2のネットワークノードと調整させる。サブ実施形態では、第1のRANノードはLTE eNBであり、第2および第3のネットワークノードはXnインタフェースによって接続されたgNBである。RANノード1およびRANノード2は、好ましくはRANノード3が同一チャネルセル上でそれらに干渉しないことを保証することに留意されたい。
【0072】
別の実施形態では
図12に示される方法1300において、OAM(運用、管理、保守)は2つのノード間のリソース調整のための属性を構成することができる。ステップ1310において、OAMは、2つのノード間のインタフェースのための「リソース調整のみ」の使用のための属性を構成する。ステップ1320において、第1のネットワークノードは第2のネットワークノードとのインタフェース、例えば、EN-DC X2インタフェースを確立することを、OAMによってプロッドされた状態で決定する。ステップ1330において、インタフェースが確立される。ステップ1340において、ネットワークノードは1つの機能、例えば、E-UTRA-NRセルリソース調整のみがインタフェース上で使用され得ることを(OAMからの属性構成を介して)決定する。ステップ1350において、2つのノードはEN-DC X2インタフェースによって可能にされるすべての他の機能をサポートする必要なしに、近隣セルのいずれかの間のリソース利用を調整する。
【0073】
ステップ1310からの構成が提供され得ることは注目に値する:
1. 近隣ノード毎に(例えば、所与の近隣ノードと確立された全てのインタフェースに対して有効な構成)
2. 近隣セルごとに(例えば、所与の近隣セルをサービス提供する近隣ノードと確立されたすべてのインタフェースに対して有効な構成)
3. インタフェースごとに(たとえば、1つ以上の特定の近隣ノードと確立された特定のインタフェースに対して有効な構成)、または
4. 上記の組合せ。
【0074】
方法1300のいくつかの実施形態または変形例では、1つのノードがE-UTRAセルである第1のセルを有し得る。他のノードは、NRセルである第2のセル(第1のセルに近隣する)を有し得る。または、その逆であってもよい。EN-DC X2インタフェースは、これらのセルがリソースを調整することを可能にすることができる。例えば、NCRTの属性とすることができる「リソース調整のみ」。チェックされるとき、第1のセルと第2のセルとの間の近隣関係はX2インタフェースを使用して、互いの間のリソース(たとえば、リソース調整、動的スペクトル共有、PRACHリソース調整)を調整させるだけである。いくつかの実施形態では、隣接セルが同じネットワークまたはRANノード上にあり得る。または、それらは分割アーキテクチャにおいて同じgNBを共有することができる。
【0075】
いくつかの実施形態では構成が両方のノードに提供される必要はないが、第1のノードに提供され得る。この場合、構成された属性によって許可されていない機能を第2のノードから使用しようとする試みは、その機能に関連付けられた手順の障害をもたらし得る。機能が使用されることを許可されないことを第1のノードが理解することを可能にするために、特定の原因値が、失敗メッセージ中に提供され得る。
【0076】
ノード間の構成のシグナリング
ここで、ネットワークまたはRANノード間の構成のシグナリングを説明することができる。セル間の近隣関係およびノード間のネットワークインタフェースを確立すると、第1のネットワークノードはNCRTの一部として決定された属性、たとえば、関連するインタフェース上で実行されるべき機能/サービス/アプリケーションのセットを第2のネットワークノードに示す。
【0077】
一実施形態では、インタフェースがEN-DC X2インタフェース、または一般にMR-DC XnインタフェースまたはNGインタフェースであり得る。非限定的な例では、属性を変換する信号が、3GPP(登録商標)規格TS 36.423またはTS 38.423に従って、X2セットアップまたはXnセットアップまたはNG RANノード構成更新(NG RAN Node Configuration Update)とすることができる。別の例では、ノードが属性を一方にシグナリングせず、他のノードがどの属性を用いて構成されているかを知るために構成に依存する。あるいはノードが属性を一方にシグナリングしなくてもよいが、例えば、手順の失敗によって、近隣ノードによってサポートされる機能がどのようなものであるかを時間学習してもよい。
【0078】
例示的な実装
以下の開示で提案される実施形態の1つの非限定的な例示的な実装形態はそれぞれ、以下におよび
図8で説明されるように、3GPP(登録商標) TS 36.300および38.300の一部として示される。システム800は、eNB 820と通信するO&M810を備える。eNB820がNCRT 850およびANR機能830を備える。ANR機能830はeNB820内に存在し、概念的にNCRT850を管理する。ANR機能840は、NCRT管理機能840と、近隣除去機能880と、近隣検出機能890とを備える。ANR機能830は、古いNCRを除去する近隣除去機能880を含む。ANR機能830内に位置し、近隣検出機能890は、新しい近隣を見つけ、それらをNCRT 850に追加する。近隣検出機能890および近隣除去機能880は実装固有である。NCRT管理機能840は受信した情報を取得し、NCRT850を更新することができる。NCR管理機能840はNCRレポートをO&M810に送信し、NCRへの追加または他の更新を受信することができる。ANR機能830の一態様は、NCRを手動で管理する負担からオペレータを軽減することである。
【0079】
図8に示されるようなANR機能のコンテキストにおけるNCRの実施形態は、以下のように例示することができる。ソースセルからターゲットセルへの既存の近隣関係は、そのソースセルを制御するeNBが、
1. ターゲットセルのECGI/CGIおよびPCIを認識し、
2. ターゲットセルを識別するソースセルに対するNCRT内のエントリを有し、
3. このNCRTエントリの属性は、O&Mによって定義されているか、デフォルト値に設定されている、ことを意味する。
【0080】
eNBが有する各セルについて、eNBは
図8のように、NCRを保持する。各NCRについて、NCRは、ターゲットセルを識別するTCIを含む。E-UTRANの場合、TCIは、ターゲットセルのECGIおよびPCIに対応する。さらに、各NCRは、いくつかの属性を有する。属性は例えば、以下の定義を有することができる:
1. No Remove:チェックされた場合、eNBは、NCRをNCRTから削除しないものとする
2. No HO:チェックされた場合、NCRは、ハンドオーバの理由のためにeNBによって使用されないものとする
3. No X2:チェックされた場合、近隣関係は、ターゲットセルを親とするeNBに向けた手続きを開始するためにX2インタフェースを使用しない
4. 唯一のリソース協調:チェックされた場合、近隣関係は、ソースとターゲットセルとの間でリソースを調整させるためにのみX2インタフェースを使用する
5. 動的スペクトル共有のみ:チェックされた場合、近隣関係は、ターゲットセルとの動的スペクトル共有のみをX2インタフェースを使用する;
6. PRACHリソース調整のみ:チェックされた場合、近隣関係はPRACHリソースを調整し、ソースRANノードとターゲットRANノードとの間の潜在的なPRACH競合を解決するためにのみ、X2インタフェースを使用する。
【0081】
NCRはセル間の関係であり、一方、X2リンクは、2つのeNB間に設定される。NCRは一方向であり、X2リンクは双方向である。X2セットアップ手順中またはeNB構成の更新手順中に生じる近隣情報交換は、ANR機能汎用のために使用され得る。ANR機能は、O&MがNCRTを管理することも可能にする。O&Mは、NCRを追加および削除することができる。また、NCRTの属性を変更することもできる。O&Mシステムは、NCRTの変更について知らされる。
【0082】
NRに向けたANR機能
NRに対するANR機能も記述することができる。
図8に関連して説明されたANR機能は、強化されたNRに適用することができる。ソースE-UTRAセルからターゲットNRセルへの存在するNCRは、ソースセルを制御するeNBがターゲットセルのNCGIおよびPCIを知っていることを意味する。ソースE-UTRAセルからターゲットE-UTRAセルへのNCRが存在する場合、ソースセルを制御するeNBは、ターゲットE-UTRAセルがEN-DCを実行するためのターゲットNRセルへの既存のNCRを有するかどうかの情報を有する。eNBとen-gNBとの間にX2リンクが設定され得る。NoRemove、NoHO、およびNoX2 属性は、en-gNB がターゲットセルを親とする場合に適用される。NCRは、以下の追加の属性を有することができる:
1. No EN-DC:チェックされた場合、NCRは、EN-DCのためにeNBによって使用されない;
2. リソース調整のみ:チェックされた場合、近隣関係は、ソースとターゲットセルとの間でリソースを調整させるためにのみX2インタフェースを使用する;
3. 動的スペクトル共有のみ:チェックされた場合、近隣関係は、ターゲットセルとの動的スペクトル共有を調整するためにX2インタフェースのみを使用する
4. PRACHリソース調整のみ:チェックされた場合、近隣関係はPRACHリソースを調整し、ソースRANノードとターゲットRANノードとの間の潜在的なPRACH競合を解決するためにのみ、X2インタフェースを使用する。
【0083】
各E-UTRAセルは、周波数間探索リストを含む。このリストには、探索可能なすべての周波数が含まれている。PCIは、SIB1(System Information Block 1)に関連付けられたSSB(Synchronization Signal Block)とNR-PCIの周波数によって定義される。
【0084】
さらに別の非限定的な例では、解決策がアプリケーションレイヤ初期化の以下の説明に示されるように、3GPP(登録商標) TS 38.300において実装され得る。
【0085】
アプリケーションレイヤの初期化
SCTPコネクティビティが確立されると、NG-RANノードおよびその候補ピアNG-RANノードは、2つのノードがXnインタフェース上で正しく相互作用するために必要とされるXnAPを介してアプリケーションレベルの構成データを交換する位置にある:
・ NG-RANノードは関連する構成情報を候補NG-RANノードに提供し、この候補NG-RANノードは、サービス提供されるセル情報を含む
・ 候補NG-RANノードは、関連する構成情報を、サービス提供されるセル情報を含む開始NG-RANノードに提供する
・ アプリケーションレイヤの初期化が成功裏に完了すると、動的構成手順が完了し、Xnインタフェースが動作可能になる
・ NG-RANノードはXnインタフェースが動作している間、近隣のNG-RANノードを、サービス提供されたセルの完全なリストで、またはピアNG-RANノードによって要求された場合、サービス提供されたセルの限定されたリストによって更新された状態に保つものとする。
【0086】
自動近隣セル関係機能
ここで、自動的な近隣セル関係機能についてさらに説明することができる。ANR機能の1つの目的は、NCRを手動で管理する負担からオペレータを軽減することである。
図13は、システム1700における別の例示的なANRおよびその環境を示す。
【0087】
システム1700は、OAM1710およびgNB1720を備える。ANR機能1740はgNB1720内に存在し、NCRT1730を管理する。ANR機能1740内に位置し、近隣検出機能1760は、RRC1780に通信可能に結合され、新しい近隣を見つけ、NCRT管理機能1770を介してNCRT1730にそれらを追加する。ANR機能1740はまた、NCR管理機能1770を介して古いNCRを除去する近隣除去機能1750を含む。近隣検出機能1760および近隣除去機能1750は実装固有である。ANR機能1740はまた、OAM1710がNCRT1730を管理することを可能にする。OAM1710は、NCRを追加および削除することができる。また、NCRT1730の属性を変更することもできる。OAM1710は、NCRT1730の変化について知らされる。
【0088】
ソースセルからターゲットセルへの既存のNCRは、ソースセルを制御するgNBが、
1. ターゲットセルのグローバルおよび物理ID(たとえば、NR CGI/NR PCI、ECGI/PCI)を知っている、
2. ターゲットセルを識別するソースセルに対するNCRT内のエントリを有している、
3. このNCRTエントリの属性は、OAMによって定義されているか、デフォルト値に設定されている、
ことを意味する。
【0089】
NCRはセル間関係であり、一方、Xnリンクは、2つのgNBの間に設定される。NCRは一方向であり、Xnリンクは双方向である。Xnセットアップ手順中またはgNB構成更新手順中に発生する近隣情報の交換は、ANRの目的のために使用され得る。
【0090】
さらに、各NCRはいくつかの属性を有することができる。属性は以下の定義を持つことができる:
1. リソース調整のみ:チェックされた場合、隣接関係は、ソースとターゲットセルとの間でリソースを調整させるためにX2インタフェースのみを使用するものとする;
2. 動的スペクトル共有のみ:チェックされた場合、隣接関係は、ターゲットセルとの動的スペクトル共有のためにのみX2インタフェースを使用する;
3. PRACHリソース調整のみ:チェックされた場合、隣接関係はPRACHリソースを調整し、ソースRANノードとターゲットRANノードとの間の潜在的なPRACH競合を解決するためにのみ、X2インタフェースを使用する。
【0091】
システム内自動隣接セル関係機能
システム内自動近隣セル関係機能も実施することができる。いくつかの例は、そのような実装を説明するのに役立ち得る。ANRはTS 36.300に規定されるように、E-UTRAセルのNCGIおよびANR報告に依存する。
図14は、セルAをサービス提供するNG-RANノードがANR機能を有する例を示す。RRC_CONNECTEDでは、NG-RANノードが各UEに、近隣セルに対して測定を実行するように指示する。NG-RANノードは、測定を行い、測定をいつNG-RANノードに報告するかをUEに指示するための異なるポリシーを使用することができる。この測定方法は、TS 38.331及びTS 36.331に規定されている。ステップ1910において、UEは、セルBに関する測定報告を送信する。本報告書はセルBのPCIを含むが、NCGI/ECGIは含まない。NG-RANノードがPCIを含むUE測定報告を受信するとき、以下のシーケンスが使用され得る。1920において、NG-RANノードは、新たに発見されたPCIをパラメータとして使用して、すべてのブロードキャストNCGI/ECGI、TAC、RANAC(RANエリアコード)、PLMN ID、および近隣NRセルのNR周波数帯域を読み取るようにUEに要求する。そうするために、NG-RANノードはステップ1920において、UEが検出された隣接セルのブロードキャストチャネルからNCGI/ECGIを読み取ることを可能にするために、適切なアイドル期間をスケジュールする必要があり得る。UEがNCGI/ECGIをどのように読み取るかは、TS 38.331およびTS 36.331において指定される。UEが新しいセルのNCGI/ECGIを見つけたとき、1940において、UEは、すべてのブロードキャストNCGI/ECGIを、セルをサービス提供するNG-RANノードに報告する。加えて、UEは、UEによって読み取られた、すべてのトラッキングエリアコード、RANAC、PLMN ID、および近隣NRセルについてのNR周波数帯域を報告する。検出されたNRセルがSIB1をブロードキャストしない場合、UEは、TS 38.331において指定されたようにnoSIB1インジケーションを報告し得る。可能な実施形態において、セルAのNG-RANノードは、追加のステップを実行することができる。いくつかの実施形態では、NG-RANノードがこの近隣関係を追加することを決定し、PCIおよびNCGI/ECGIを:
1. 新しいNG-RANノードへのトランスポートレイヤアドレスのルックアップ;
2. NCR リストの更新;
3. 必要に応じて、このNG-RANノードに向けて新しいXnインタフェースをセットアップする。
【0092】
さらに、各システム間NCRは、いくつかの属性を有することができる。属性は以下の定義を持つことができる:
1. リソース調整のみ:チェックされた場合、近隣関係は、ソースとターゲットセルとの間でリソースを調整させるためにX2インタフェースのみを使用するものとする;
2. 動的スペクトル共有のみ:チェックされた場合、近隣関係は、ターゲットセルとの動的スペクトル共有のみをX2インタフェースを使用する;
3. PRACHリソース調整のみ:チェックされた場合、近隣関係は、PRACHリソースを調整してソースRANノードとターゲットRANノードとの間の潜在的なPRACH競合を解決するためにのみ、X2インタフェースを使用する。
【0093】
追加の実施形態
図15は、いくつかの実施形態に係る通信システム2100の一例を示している。この例において、通信システム2100は、無線アクセスネットワーク(RAN)といったアクセスネットワーク2104と、1つ以上のコアネットワークノード2108を含むコアネットワーク2106とを含む電気通信ネットワーク2102を含む。アクセスネットワーク2104は、ネットワークノード2110a及び2110bといった1つ以上のアクセスネットワークノード(そのうちの1つ以上が、概してネットワークノード2110として言及され得る)、又は何らかの他の類似の3GPP(登録商標)アクセスノード若しくは非3GPP(登録商標)アクセスポイントを含む。ネットワークノード2110は、1つ以上のワイヤレス接続上でコアネットワーク2106へUE2112a、2112b、2112c及び2112d(そのうちの1つ以上が、概してUE2112として言及され得る)を接続するなどして、ユーザ機器(UE)の直接的な又は間接的な接続を促進する。
【0094】
ワイヤレス接続上の例示的なワイヤレス通信は、電磁波、無線波、赤外線波、及び/若しくは、ワイヤ、ケーブル若しくは他の物質的な導体を使用せずに情報を運ぶために適した他のタイプの信号を用いて、ワイヤレス信号を送信し並びに/又は受信することを含む。そのうえ、様々な実施形態において、通信システム1100は、いかなる数の有線若しくは無線ネットワーク、ネットワークノード、UE、並びに/又は、有線接続か無線接続かに関わらずデータ及び/若しくは信号の通信を促進し若しくは当該通信に参加し得る任意の他のコンポーネント若しくはシステムを含んでもよい。通信システム2100は、任意のタイプの通信、電気通信、データ、セルラー、無線ネットワーク、及び/若しくは他の類似するタイプのシステムを含んでよく、並びに/又はそれらとインタフェースしてよい。
【0095】
UE2112は、ネットワークノード2110及び他の通信デバイスとワイヤレスに通信するように配置され、構成され、及び/又は動作可能なワイヤレスデバイスを含む、広範な種類の通信デバイスのうちの任意のものであってよい。同様に、ネットワークノード2110は、ワイヤレスネットワークアクセスといったネットワークアクセスを可能にし、及び/若しくは、提供するため、並びに/又は、電気通信ネットワーク2102内の管理といった他の機能を実行するために、UE2112に対して、及び/若しくは電気通信ネットワーク2102内の他のネットワークノード若しくは機器に対して、直接的に若しくは間接的に通信するように配置され、それが可能であり、そのように構成され、並びに/又はそのように動作可能である。
【0096】
図示した例において、コアネットワーク2106は、ネットワークノード2110を、ホスト2116といった1つ以上のホストへ接続する。それら接続は、直接的であってもよく、又は1つ以上の中間的なネットワーク若しくはデバイスを介する間接的なものであってもよい。他の例において、ネットワークノードがホストへ直接的に連結されてもよい。コアネットワーク2106は、ハードウェア及びソフトウェアコンポーネントと共に構造化される1つ以上のコアネットワークノード(例えば、コアネットワークノード2108)を含む。それらコンポーネントの機能は、UE、ネットワークノード及び/又はホストに関して説明したものと実質的に同様であってよく、よって、それらの説明がコアネットワークノード2108の対応するコンポーネントへ概して適用可能である。例示的なコアネットワークノードは、モバイルスイッチングセンタ(MSC)、モビリティ管理エンティティ(MME)、ホーム加入者サーバ(HSS)、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、認証サーバ機能(AUSF)、サブスクリプション識別子秘匿解除機能(SIDF)、統一データ管理(UDM)、セキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP)、ネットワーク公開機能(NEF)、及び/又はユーザプレーン機能(UPF)のうちの1つ以上の機能を含む。
【0097】
ホスト2116は、事業者以外のサービスプロバイダ、又はアクセスネットワーク2104及び/若しくは電気通信ネットワーク2102のプロバイダの所有下にあってもその制御下にあってもよく、当該サービスプロバイダにより若しくは当該サービスプロバイダの代わりに運用されてもよい。ホスト2116は、多様なアプリケーションをホスティングして1つ以上のサービスを提供してよい。そうしたアプリケーションの例は、ライブの及び事前収録された音声/映像コンテンツ、複数のUEにより検知される多様な周囲の条件に関するデータの取得及び編集といったデータ収集サービス、分析機能性、ソーシャルメディア、リモートデバイスの制御若しくはさもなければインタラクションのための機能、警報及び監視センタのための機能、又は、サーバにより実行される任意の他のそうした機能を含む。
【0098】
全体として、
図15の通信システム2100は、UE、ネットワークノード及びホストの間の接続性を可能にする。その意味において、通信システムは、限定ではないものの、次のものを含む特定の標準のような予め定義されたルール又は手続に従って動作するように構成されてよい:GSM(Global System for Mobile Communications)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、LTE(Long Term Evolution)、及び/若しくは他の適した2G、3G、4G、5G標準、若しくは任意の適用可能な将来の世代の標準(例えば、6G)、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11標準(WiFi)などのWLAN(wireless local area network)標準、並びに/又は、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth、Z-Wave、NFC(Near Field Communication) ZigBee、LiFi、及び/若しくは、LoRa及びSigfoxなど任意のLPWAN(low-power wide-area network)標準といった、任意の他の適切なワイヤレス通信標準。
【0099】
いくつかの例において、電気通信ネットワーク2102は、3GPP(登録商標)により標準化された機能を実装するセルラーネットワークである。したがって、電気通信ネットワーク2102は、電気通信ネットワーク2102へ接続される様々なデバイスに様々な論理ネットワークを提供するためのネットワークスライシングをサポートしてもよい。例えば、電気通信ネットワーク2102は、いくつかのUEに超高信頼性低レイテンシ通信(URLLC)サービスを提供する一方で、他のUEに拡張モバイルブロードバンド(eMBB)サービスを提供してもよく、またさらなるUEにマッシブマシンタイプ通信(mMTC)/マッシブIoTサービスを提供してもよい。
【0100】
いくつかの例において、UEQQ112は、直接的なヒューマンインタラクション無しで情報を送信し及び/又は受信するように構成される。例えば、UEは、予め決定されるスケジュールで、内部の若しくは外部のイベントによりトリガされた場合に、又は、アクセスネットワーク2104からのリクエストに応じて、アクセスネットワーク2104へ情報を送信するように設計されてもよい。追加的に、UEは、シングル若しくはマルチRATで、又はマルチ標準モードで動作するために構成されてもよい。例えば、UEは、Wi-Fi、NR(新無線)及びLTEのうちの任意の1つ又は組み合わせで、即ち、E-UTRAN(Evolved-UMTS Terrestrial Radio Access Network)新無線-デュアルコネクティビティ(EN-DC)といったマルチ無線デュアルコネクティビティ(MR-DC)のために構成されて動作してもよい。
【0101】
上記例において、ハブ2114は、1つ以上のUE(例えば、UE2112c及び/又は2112d)とネットワークノード(例えば、ネットワークノード2110b)との間の間接的な通信を促進するために、アクセスネットワーク2104と通信する。いくつかの例において、ハブ2114は、コントローラ、ルータ、コンテンツソース及びアナリティクス、又はUEに関してここで説明した他の通信デバイスのいずれかであってよい。例えば、ハブ2114は、UEのためにコアネットワーク2106へのアクセスを可能にするブロードバンドルータであってもよい。他の例として、ハブ2114は、UE内の1つ以上のアクチュエータへコマンド又は命令を送信するコントローラであってもよい。コマンド又は命令は、UEやネットワークノード2110から受信され、又は、実行可能なコード、スクリプト、プロセス、若しくはハブ2114内の他の命令により受付けられてもよい。他の例として、ハブ2114は、UEのデータのための一時的なストレージとして動作するデータコレクタであってもよく、いくつかの実施形態では、そのデータの分析若しくは他の処理を実行してもよい。他の例として、ハブ2114は、コンテンツソースであってもよい。例えば、VRヘッドセット、ディスプレイ、ラウドスピーカー、若しくは他のメディアデリバリデバイスであるUEについて、ハブ2114は、ネットワークノードを介してVRアセット、映像、音声、又は他の感覚情報に関連するメディア若しくはデータを取得してもよく、その場合、ハブ2114は、直接的に、ローカルでの処理の実行後、及び/又は追加的なローカルコンテンツを加えた後のいずれかに、UEへそれを提供する。また別の例において、ハブ2114は、UEのためのプロキシサーバ又はオーケストレータとして動作し、とりわけ、UEのうちの1つ以上が低エネルギーIoTデバイスである場合にはそうである。
【0102】
ハブ2114は、ネットワークノード2110bに対して定常的/永続的な又は間欠的な接続を有し得る。また、ハブ2114は、ハブ2114とUE(UE2112c及び/又は2112d)との間、並びにハブ2114とコアネットワーク2106との間で、異なる通信方式及び/又はスケジュールを可能にしてもよい。他の例において、ハブ2114は、有線接続を介して、コアネットワーク2106及び/又は1つ以上のUEへ接続される。そのうえ、ハブ2114は、アクセスネットワーク1104上でM2Mサービスプロバイダへ接続され、及び/又は、直接的な接続上で他のUEへ接続されるように構成されてもよい。いくつかのシナリオにおいて、UEは、有線又は無線接続を介してハブ2114経由で依然として接続されながら、ネットワークノード2110と無線接続を確立してもよい。いくつかの実施形態において、ハブ2114は、専用のハブ、即ち、その主要な機能がUEとネットワークノード2110bとの間で通信をルーティングすることであるハブであってもよい。他の実施形態において、ハブ2114は、専用でないハブ、即ち、UEとネットワークノード2110bとの間で通信をルーティングするように動作可能であるが、それに加えて何らかのデータチャネルについて通信の始点及び/又は終点として動作可能なデバイスであってもよい。
【0103】
図16は、いくつかの実施形態に係るUE2200を示している。ここで使用されるところでは、UEは、ネットワークノード及び/若しくは他のUEとワイヤレスに通信することが可能であり、そのように構成され、配置され並びに/又は動作可能なデバイスをいう。UEの例は、限定ではないものの、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、VoIP(Voice over IP)フォン、ワイヤレスローカルループフォン、デスクトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレスカメラ、ゲーミングコンソール若しくはデバイス、音楽記憶デバイス、再生用電化製品、ウェアラブル端末デバイス、ワイヤレスエンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載型機器(LME)、スマートデバイス、ワイヤレス顧客構内機器(CPE)、車載若しくは車両組み込み/統合型ワイヤレスデバイス等を含む。他の例には、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)UE、マシンタイプ通信(MTC)UE、及び/又は、拡張MTC(eMTC)UEを含む3GPP(登録商標)によって識別される任意のUEが含まれる。
【0104】
UEは、例えば、サイドリンク通信、専用近距離通信(DSRC)、車両対車両(V2V)、車両対インフラストラクチャ(V2I)又は車両対エブリシング(V2E)のために3GPP(登録商標)規格を実装することにより、デバイスツーデバイス(D2D)通信をサポートしてもよい。他の例において、UEは、関係するデバイスを所有し及び/又は操作する人間のユーザという意味でのユーザを必ずしも有していなくてもよい。その代わりに、UEは、人間のユーザへの販売又は人間のユーザによる操作を意図されているが、少なくとも当初は特定の人間のユーザに関連付けられていないかもしれないデバイス(例えば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表してもよい。代替的に、UEは、エンドユーザへの販売又はエンドユーザによる操作を意図されず、ユーザの恩恵に関連付けられ又はユーザの恩恵のために運用され得るデバイス(例えば、スマートパワーメータ)を表してもよい。
【0105】
UE2200は、入出力インタフェース2206へバス2204を介して動作可能に連結される処理回路22202、電源2208、メモリ2210、通信インタフェース2212、及び/若しくは任意の他のコンポーネント、又はそれらの任意の組み合わせを含む。あるUEは、
図16に示したコンポーネントのうちの全て又はサブセットを利用し得る。コンポーネント間の統合のレベルは、あるUEと他のUEとで変化してよい。さらに、あるUEは、複数のプロセッサ、メモリ、送受信機、送信機、受信機などのように、コンポーネントの複数のインスタンスを含んでもよい。
【0106】
処理回路2202は、命令群及びデータを処理するように構成され、メモリ2210内に機械読取可能なコンピュータプログラムとして記憶されている命令群を実行するように動作可能な何らかのシーケンシャルステートマシンを実装するように構成されてもよい。処理回路2202は、1つ以上の(例えば、ディスクリートロジック、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)などでの)ハードウェア実装されるステートマシン、適切なファームウェアを伴うプログラマブルロジック、1つ以上のストアドコンピュータプログラム、適切なソフトウェアを伴うマイクロプロセッサ若しくはデジタル信号プロセッサ(DSP)といった汎用プロセッサ、又は上記の任意の組み合わせとして実装されてもよい。例えば、処理回路QQ202は、複数の中央演算装置(CPU)を含んでもよい。
【0107】
上記例において、入出力インタフェース2206は、入力デバイス、出力デバイス、又は1つ以上の入出力デバイスに対する1つ又は複数のインタフェースを提供するように構成されてもよい。出力デバイスの例は、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、他の出力デバイス、又はそれらの任意の組み合わせを含む。入力デバイスは、ユーザがUE2200に対し情報を捕捉することを可能にし得る。入力デバイスの例は、タッチ感応型の又はプレゼンス感応型のディスプレイ、カメラ(例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向操作パッド、トラックパッド、スクロールホイール、及びスマートカードなどを含む。プレゼンス感応型のディスプレイは、ユーザからの入力を感知するための容量型又は抵抗型のタッチセンサを含んでもよい。センサは、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁気センサ、光学センサ、近接センサ、生体センサなど、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインタフェースポートを使用してもよい。例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポートが、入力デバイス及び出力デバイスを提供するために使用されてもよい。
【0108】
いくつかの実施形態において、電源2208は、バッテリ又はバッテリパックとして構造化される。外部の電源(例えば、電気コンセント)、光発電デバイス又は電池といった他のタイプの電源もまた使用されてよい。電源2208は、電源2208自体及び/又は外部電源からUE2200の多様な部分へ入力回路又は電源ケーブルといったインタフェースを介して電力を伝達するための電力回路をさらに含んでもよい。電力の伝達は、例えば、電源2208の充電のためであってもよい。電力回路は、電力供給先であるUE2200のそれぞれのコンポーネントに電力を適したものとするために、電源2208からの電力に対し何らかの整形、変換又は他の修正を行ってもよい。
【0109】
メモリ2210は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出専用メモリ(ROM)、プログラマブル読出専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読出専用メモリ(EPROM)、電気消去可能プログラマブル読出専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、ハードディスク、取り外し可能カートリッジ、及びフラッシュドライブなどであってもよく、又はそうしたメモリを含むように構成されてもよい。1つの例において、メモリ2210は、オペレーティングシステム、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェット、ガジェットエンジン若しくは他のアプリケーションといった1つ以上のアプリケーションプログラム2214、及び対応するデータ22216を含む。メモリ2210は、UE2100による使用のために、広範な多様なオペレーティングシステム又は複数のオペレーティングシステムの組み合わせのうちの任意のものを記憶してよい。
【0110】
メモリ2210は、RAID(Redundant Array of Independent Disks)といった複数の物理ドライブユニット、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、HD-DVD(High-Density Digital Versatile Disc)、光ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ、Blu-Ray光ディスクドライブ、HDDS(Holographic Digital Data Storage)光ディスクドライブ、外部ミニDI MM(Dual In-Line Memory Module)、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)、外部マイクロDIMM SDRAM、USIM及び/若しくはISIMなどの1つ以上のSIM(subscriber Identity Module)を含むUICC(universal integrated circuit card)の形式の耐タンパモジュールといったスマートカードメモリ、他のメモリ、又はそれらの任意の組み合わせを含むように構成されてもよい。UICCは、例えば、組込みUICC(eUICC)、統合UICC(iUICC)、又は一般に"SIMカード"として知られるリムーバブルUICCであってよい。メモリ2210は、UE2200が一時的な若しくは非一時的な記憶媒体に記憶される命令群及びアプリケーションプログラムなどへアクセスしてデータをオフロードし又はデータをアップロードすることを可能にしてもよい。通信システムを利用するものなどといった製品の品目は、デバイス読取可能な記憶媒体であり又はそれを含んでもよいメモリ2210として又は当該メモリ2210内で有形的に具現化され得る。
【0111】
処理回路2202は、通信インタフェース2212を用いてアクセスネットワーク又は他のネットワークと通信するように構成され得る。通信インタフェース2212は、1つ以上の通信サブシステムを含んでもよく、アンテナ2222を含み若しくはアンテナ2222へ通信可能に連結されてもよい。通信インタフェース2212は、ワイヤレス通信可能な他のデバイス(例えば、他のUE若しくはアクセスネットワーク内のネットワークノード)の1つ以上のリモート送受信機と通信することなどによって、通信を行うために使用される1つ以上の送受信機を含んでもよい。各送受信機は、ネットワーク通信を提供するために適切な送信機2218及び/又は受信機2220を含み得る(例えば、光学的、電気的、周波数割当てなど)。そのうえ、送信機2218及び受信機2220は、1つ以上のアンテナ(例えば、アンテナ2222)へ連結されてもよく、それらは回路コンポーネント、ソフトウェア若しくはファームウェアを共有してもよく、又は、代替的に別個に実装されてもよい。
【0112】
図示した実施形態において、通信インタフェースQQ212の通信機能は、セルラー通信、Wi-Fi通信、LPWAN通信、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、Bluetoothのような近距離通信、近接(near-field)通信、ロケーションの決定のためのGPS(Global Positioning System)の使用といったロケーションベースの通信、他の類似の通信機能、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。通信は、例えば、IEEE802.11、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、GSM、LTE、新無線(NR)、UMTS、WiMax、イーサネット、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、同期光ネットワーキング(SONET)、非同期転送モード(ATM)、QUIC、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)などの、1つ以上の通信プロトコル及び/又は標準に従って実装されてよい。
【0113】
センサのタイプに関わらず、UEは、自身の通信インタフェースQQ212を通じてワイヤレス接続を介してネットワークノードへ、自身のセンサにより捕捉されるデータの出力を提供してもよい。UEのセンサにより捕捉されるデータは、ワイヤレス接続を通じてネットワークノードへ他のUEを介して通信されてもよい。出力は、周期的に(例えば、感知された温度を報告する場合は15分に1回)、ランダムに(例えば、複数のセンサからの通知による負荷を均一化するため)、トリガとなるイベントに応じて(例えば、湿気が検出されて、アラートが送信される)、リクエストに応じて(例えば、ユーザが開始したリクエスト)、又は、連続ストリーム(例えば、患者のライブビデオフィード)であってもよい。
【0114】
他の例として、UEは、ネットワークノードからワイヤレス接続を介してワイヤレス入力を受信するように構成される通信インタフェースに関連する、アクチュエータ、モータ又はスイッチを含む。受信されるワイヤレス入力に応じて、アクチュエータ、モータ又はスイッチの状態が変化し得る。例えば、UEは、受信される入力に従って飛行中のドローンの制御面若しくはロータを調整するモータ、又は、受信される入力に従って医療上の処置を行うロボティックアームを含んでもよい。
【0115】
UEは、IoT(Internet of Things)デバイスの形式である場合、1つ以上のアプリケーションドメインにおける使用のためのデバイスであってよく、それらドメインは、限定ではないものの、街中でのウェアラブル技術、拡張された産業アプリケーション、及びヘルスケアを含む。そうしたIoTデバイスの非限定的な例は、コネクテッド冷蔵庫若しくは冷凍庫、TV、コネクテッド照明器具、電気メータ、ロボット掃除機、音声制御スマートスピーカ、ホームセキュリティカメラ、動き検知器、サーモスタット、煙検知器、ドア/窓センサ、浸水/水分検出器(flood/moisture sensor)、電気ドアロック、コネクテッドドアベル、ヒートポンプなどの空調システム、自律型車両、監視システム、気象監視装置、車両駐車監視装置、電気自動車充電ステーション、スマートウォッチ、フィットネストラッカ、拡張現実(AR)又は仮想現実(VR)用のヘッドマウントディスプレイ、触覚増強又は感覚向上のためのウェアラブル、水スプリンクラ、動物又は物体追跡装置、植物又は動物を監視するためのセンサ、産業用ロボット、無人飛行機(UAV)、及び、心拍モニタ又は遠隔制御型手術ロボットなどの任意の種類の医療デバイス、といったデバイスであり又はそうしたデバイスに組み込まれる。IoTデバイスの形式のUEは、IoTデバイスの目的とするアプリケーションに依存する回路及び/又はソフトウェアに加えて、
図16に示したUE2200に関連して説明したような他のコンポーネントを備える。
【0116】
また別の固有の例として、IoTのシナリオでは、UEは、監視及び/若しくは測定を実行し、並びに他のUE及び/若しくはネットワークノードへそうした監視及び/若しくは測定の結果を送信する、マシン又は他のデバイスを表してもよい。UEは、このケースにおいて、M2Mデバイスであってもよく、3GPP(登録商標)のコンテキストではMTCデバイスとして言及されてもよい。1つの例として、UEは、3GPP(登録商標) NB-IoT標準を実装してもよい。他のシナリオにおいて、UEは、その動作ステータス若しくはその動作に関連付けられる他の機能について監視し及び/若しくは報告することの可能な乗用車、トラック、船舶若しくは航空機、又は他の機器を表してもよい。
【0117】
実際上、単一のユースケースに関していかなる数のUEが一緒に使用されてもよい。例えば、第1のUEは、ドローンであるか又はドローンに統合され、(速度センサを通じて取得される)ドローンの速度情報を、当該ドローンを操作するリモートコントローラである第2のUEへ提供してもよい。ユーザがリモートコントローラから変更を行うと、第1のUEは、(例えば、アクチュエータを制御することで)ドローンのスロットルを調整して、ドローンの速度を増減させてもよい。第1及び/又は第2のUEは、上述した機能性のうちの1つよりも多くを含むこともできる。例えば、UEは、センサ及びアクチュエータを備え、速度センサ及びアクチュエータの双方についてのデータの通信を扱ってもよい。
【0118】
図17は、いくつかの実施形態に係るネットワークノード3300を示している。ここで使用されるところでは、ネットワークノードは、UE及び/若しくは電気通信ネットワーク内の他のネットワークノード若しくは機器と直接的に若しくは間接的に通信することが可能であり、そのように構成され、配置され並びに/又は動作可能な機器をいう。ネットワークノードの例は、限定ではないものの、アクセスポイント(AP)(例えば、無線アクセスポイント)や基地局(BS)(例えば、無線基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)、及びNRノードB(gNB))を含む。
【0119】
基地局は、それらが提供するカバレッジの量(あるいは別の言い方をすると、それらの送信電力レベル)に基づいてカテゴリ分けされてよく、そのため、提供されるカバレッジの量に依存して、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局又はマクロ基地局として言及され得る。基地局は、中継ノード又は中継機を制御する中継ドナーノードであってもよい。ネットワークノードは、集中型デジタルユニット、及び/又はリモート無線ヘッド(RRH)ということもあるリモート無線ユニット(RRU)といった、分散型の無線基地局の1つ以上の(又は全ての)部分を含んでもよい。そうしたリモート無線ユニットは、アンテナ統合型無線機のようにアンテナと統合されてもよく又は統合されなくてもよい。分散型無線基地局の一部は、分散アンテナシステム(DAS)内のノードとして言及されてもよい。
【0120】
ネットワークノードの他の例は、マルチ送信ポイント(multi-TRP)5Gアクセスノード、MSR BSといったマルチ標準無線(MSR)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)若しくは基地局コントローラ(BSC)といったネットワークコントローラ、基地送受信局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、オペレーション及びメンテナンス(O&M)ノード、オペレーションサポートシステム(OSS)ノード、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、測位ノード(例えば、進化型サービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC)及び/又はドライブテスト最小化(MDT)を含む。
【0121】
ネットワークノード3300は、処理回路3302、メモリ3304、通信インタフェース3306及び電源3308を含む。ネットワークノード3300は、自身のそれぞれのコンポーネントを各々が有し得る、複数の物理的に別個のコンポーネント(例えば、ノードBコンポーネント及びRNCコンポーネント、又は、BTSコンポーネント及びBSCコンポーネントなど)から構成されてもよい。ネットワークノード3300が複数の別個のコンポーネント(例えば、BTS及びBSCコンポーネント)を備えるあるシナリオにおいて、それら別個のコンポーネントの1つ以上がいくつかのネットワークノードの間で共有されてもよい。例えば、単一のRNCが複数のノードBを制御してもよい。そうしたシナリオでは、ノードB及びRNCの一意な各ペアが、いくつかの例において、単一の別個のネットワークノードとみなされてもよい。いくつかの実施形態において、ネットワークノード3300は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように構成されてもよい。そうした実施形態において、いくつかのコンポーネントが冗長化されてもよく(例えば、異なるRAT向けの別個のメモリ3304)、いくつかのコンポーネントが再利用されてもよい(例えば、同一のアンテナ3310が異なる複数のRATにより共有されてもよい)。また、ネットワークノード3300は、例えばGSM、WCDMA(登録商標)、LTE、NR、WiFi、Zigbee、Z-wave、LoRaWAN、RFID(Radio Frequency Identification)、又はBluetoothワイヤレス技術といった、ネットワークノード3300へ統合される様々なワイヤレス技術のための多様な例示したコンポーネントの複数のセットを含んでもよい。それらワイヤレス技術は、ネットワークノード3300内の同一の若しくは異なるチップ又はチップセット及び他のコンポーネントへ統合されてよい。
【0122】
処理回路3302は、単独で若しくはメモリ3304といった他のネットワークノード3300のコンポーネントと連携してネットワークノード3300の機能性を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又は他の適したコンピューティングデバイス、リソース若しくはハードウェア、ソフトウェア及び/若しくは符号化ロジックの組み合わせ、のうちの1つ以上の組み合わせを含んでよい。
【0123】
いくつかの実施形態において、処理回路3302は、システムオンチップ(SOC)を含む。いくつかの実施形態において、処理回路3302は、無線周波数(RF)送受信機回路3312及びベースバンド処理回路3314のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態において、無線周波数(RF)送受信機回路3312及びベースバンド処理回路3314は、無線ユニット及びデジタルユニットのように、別個のチップ(若しくはチップセット)、基盤又はユニット上にあってもよい。代替的な実施形態において、RF送受信機回路3312及びベースバンド処理回路3314の一部又は全てが同一のチップ若しくはチップセット、基盤又はユニット上にあってもよい。
【0124】
メモリ3304は、限定ではないものの、処理回路3302により使用され得る情報、データ及び/若しくは命令を記憶する、永続的なストレージ、ソリッドステートメモリ、遠隔搭載型のメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、大規模記憶媒体(例えば、ハードディスク)、取外し可能記憶媒体(例えば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)若しくはデジタルビデオディスク(DVD))、並びに/又は、他の任意の揮発性の若しくは不揮発性の非一時的なデバイス読取可能な及び/若しくはコンピュータ実行可能なメモリデバイスを含む、いかなる形式の揮発性の又は不揮発性のコンピュータ読取可能なメモリを含んでもよい。メモリ3304は、処理回路3302により実行可能であってネットワークノード3300により利用可能な、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルのうちの1つ以上を含むアプリケーション、及び/又は他の命令を含む任意の適した命令、データ又は情報を記憶し得る。メモリ3304は、処理回路3302により生み出される任意の計算結果、及び/又はインタフェース3306を介して受信される任意のデータを記憶するために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、処理回路3302及びメモリ3304は統合される。
【0125】
通信インタフェース3306は、ネットワークノード、アクセスネットワーク及び/又はUEの間での、シグナリング及び/又はデータの有線若しくは無線通信において使用される。図示したように、通信インタフェース3306は、例えば、有線接続上でネットワークとの間でデータを送受信するためのポート/端子3316を含む。通信インタフェース3306は、アンテナ3310へ連結され又はある実施形態ではアンテナ3310の一部であり得る無線フロントエンド回路3318をも含む。無線フロントエンド回路3318は、フィルタ3320及び増幅器3322を含む。無線フロントエンド回路3318は、アンテナ3310及び処理回路3302へ接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ3310及び処理回路3302の間で通信される信号を調整するように構成されてもよい。無線フロントエンド回路3318は、無線接続を介して他のネットワークノード又はUEへ送出されるべきデジタルデータを受け付け得る。無線フロントエンド回路3318は、そのデジタルデータを、フィルタ3320及び/又は増幅器3322の組み合わせを用いて、適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号へ変換し得る。そして、無線信号は、アンテナ3310を介して送信され得る。同様に、データが受信される場合、アンテナ3310が無線信号を収集し、次いで無線信号は無線フロントエンド回路33318によりデジタルデータへ変換され得る。デジタルデータは、処理回路3302へ受け渡され得る。他の実施形態において、通信インタフェースは、異なるコンポーネント及び/又はコンポーネントの異なる組み合わせを含んでもよい。
【0126】
ある代替的な実施形態において、ネットワークノード3300は、別個の無線フロントエンド回路3318を含まなくてもよく、むしろ、処理回路3302が、無線フロントエンド回路を含んでもよく、アンテナ3310へ接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態において、RF送受信機回路3312の全て又はいくつかが通信インタフェース3306の一部である。また別の実施形態において、通信インタフェース3306は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つ以上のポート若しくは端子3316、無線フロントエンド回路3318及びRF送受信機回路3312を含み、通信インタフェース3306はデジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路3314と通信する。
【0127】
アンテナ3310は、ワイヤレス信号を送信し及び/又は受信するように構成される、1つ以上のアンテナ若しくはアンテナアレイを含んでもよい。アンテナ3310は、無線フロントエンド回路3318へ連結されてもよく、データ及び/又は信号をワイヤレスに送信し及び受信することの可能ないかなるタイプのアンテナであってもよい。ある実施形態において、アンテナ3310は、ネットワークノード3300とは別個であり、インタフェース又はポートを通じてネットワークノード3300へ接続可能である。
【0128】
アンテナ3310、通信インタフェース3316及び/又は処理回路3302は、ネットワークノードにより実行されるものとしてここで説明した何らかの受信動作及び/又はある取得動作を実行するように構成され得る。どのような情報、データ及び/又は信号が、UE、他のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器から受信されてもよい。同様に、アンテナ3310、通信インタフェース3306及び/又は処理回路3302は、ネットワークノードにより実行されるものとしてここで説明した何らかの送信動作を実行するように構成され得る。どのような情報、データ及び/又は信号が、UE、他のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器へ送信されてもよい。
【0129】
電源3308は、それぞれのコンポーネントに適した形式で(例えば、各コンポーネントそれぞれにとって必要とされる電圧及び電流のレベルで)、ネットワークノード3300の多様なコンポーネントへ電力を提供する。電源3308は、ここで説明した機能性を実行するための電力をネットワークノード3300のコンポーネントへ供給するための電力管理回路を含んでもよく、又は当該電力管理回路へ連結されてもよい。例えば、ネットワークノード3300は、電気ケーブルといった入力回路若しくはインタフェースを介して外部の電源(例えば、電力グリッド、電気コンセント)へ接続可能であってもよく、それにより外部の電源が電源3308の電力回路へ電力を供給する。さらなる例として、電源3308は、電力回路へ接続され若しくは電力回路へ統合されるバッテリ又はバッテリパックの形式の電力のソースを含んでもよい。バッテリは、外部の電源の障害に備えてバックアップ電力を提供してもよい。
【0130】
ネットワークノード3300の実施形態は、ここで説明した機能性のいずれか及び/又はここで説明した主題をサポートするために必要な何らかの機能性を含む、当該ネットワークノードの機能性のある観点を提供するための、
図18に示したもの以外の追加的なコンポーネントを含んでもよい。例えば、ネットワークノード3300は、ネットワークノード3300への情報の入力を可能にし、及びネットワークノード3300からの情報の出力を可能にするユーザインタフェース機器を含んでもよい。これにより、ユーザがネットワークノード3300について診断、メンテナンス、修理及び他の管理機能を実行することが可能となり得る。
【0131】
図18は、ここで説明した多様な観点に係る、
図15のホスト2116の実施形態であり得るホスト4400のブロック図である。ここで使用されるところでは、ホスト4400は、スタンドアローンサーバ、ブレードサーバ、クラウド実装されたサーバ、分散型サーバ、仮想マシン、コンテナ、若しくはサーバファーム内の処理リソースを含む、多様な組み合わせでのハードアウェア及び/又はソフトウェアであってもよく、あるいはそれを含んでもよい。ホスト4400は、1つ以上のUEへ1つ以上のサービスを提供し得る。
【0132】
ホスト4400は、入出力インタフェース4406へバス4404を介して動作可能に連結される処理回路4402、ネットワークインタフェース4408、電源4410、及びメモリ4412を含む。他の実施形態において、他のコンポーネントが含まれていてもよい。それらコンポーネントの機能は、
図17及び
図18といったこれまでの図面のデバイスに関して説明したものと実質的に同様であってよく、よって、それらの説明がホスト4400の対応するコンポーネントへ概して適用可能である。
【0133】
メモリ4412は、1つ以上のホストアプリケーションプログラム4414を含む1つ以上のコンピュータプログラムと、例えばホスト4400のためにUEにより生成されるデータ又はUEのためにホスト4400により生成されるデータなどのユーザデータを含み得るデータ4416と、を含んでよい。ホスト4400の実施形態は、図示したコンポーネントのうちのサブセットのみ又は全てを利用してよい。ホストアプリケーションプログラム4414は、コンテナベースのアーキテクチャで実装されてもよく、異なる複数のUEのクラス、タイプ又は実装(例えば、ハンドセット、デスクトップコンピュータ、ウェアラブルディスプレイシステム、ヘッドアップディスプレイシステム)のためのトランスコーディングを含む、ビデオコーデック(VVC(Versatile Video Coding)、HEVC(High Efficiency Video Coding)、AVC(Advanced Video Coding)、MPEG、VP9)及びオーディオコーデック(例えば、FLAC、AAC(Advanced Audio Coding)、MPEG、G.711)のためのサポートを提供してもよい。また、ホストアプリケーションプログラムQQ414は、ユーザ認証及びライセンスチェックを提供してもよく、コアネットワークのエッジ内に又はエッジにあるデバイスといった中央ノードへ周期的にヘルス、ルート及びコンテンツ利用可能性を報告してもよい。したがって、ホスト4400は、UEのためのオーバザトップサービスのために異なるホストを選択し及び/又は指し示してもよい。ホストアプリケーションプログラム4414は、HLS(HTTP Live Streaming)プロトコル、RTMP(Real-Time Messaging Protocol)、RTSP(Real-Time Streaming Protocol)、MPEG-DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)などといった多様なプロトコルをサポートしてもよい。
【0134】
図19は、いくつかの実施形態により実装される機能が仮想化され得る仮想化環境5500を示すブロック図である。本文脈において、装置又はデバイスの仮想的なバージョンを生成する仮想化手段は、仮想化ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイス及びネットワーキングリソースを含み得る。ここで使用されるところでは、仮想化は、ここで説明される任意のデバイス又はそれらのコンポーネントへ適用されることができ、その機能性の少なくとも一部が1つ以上の仮想コンポーネントとして実装される実装例に関連する。ここで説明される機能のいくつか又は全ては、ネットワークノード、UE、コアネットワークノード又はホストとして動作するハードウェアコンピューティングデバイスといったハードウェアノードの1つ以上によりホスティングされる1つ以上の仮想環境5500内に実装される1つ以上の仮想マシン(VM)により実行される仮想コンポーネントとして実装されてよい。さらに、仮想ノードが無線接続性を要しない実施形態(例えば、コアネットワークノード又はホスト)では、当該ノードが全体として仮想化されてもよい。
【0135】
アプリケーション5502(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれてもよい)は、ここで開示した実施形態のいくつかの特徴、機能及び/又は恩恵のいくつかを実装するための仮想化環境5500において稼働する。
【0136】
ハードウェア5504は、処理回路、ハードウェアである処理回路により実行可能なソフトウェア及び/若しくは命令群を記憶するメモリ、並びに/又は、ネットワークインタフェースや入出力インタフェースといったここで説明した通りのハードウェアデバイスなどを含む。ソフトウェアは、処理回路により実行されて、1つ以上の仮想化レイヤ5506(ハイパーバイザ又は仮想マシンモニタ(VMM)としても言及される)をインスタンス化し、VM5508a及びVM5508b(そのうち1つ以上がまとめてVM5508として言及されてもよい)を提供し、並びに/又は、ここで説明したいくつかの実施形態との関係で説明した機能、特徴及び/若しくは恩恵のうちのいずれかを実行する。仮想化レイヤ5506は、仮想マシン5508にとってネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを呈示してもよい。
【0137】
VM5508は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキング又はインタフェース、及び仮想ストレージを含み、対応する仮想化レイヤ5506により実行され得る。仮想アプライアンス5502のインスタンスの様々な実施形態が、VM5508のうちの1つ以上において実装されてよく、その実装は、様々な手法でなされてよい。ハードウェアの仮想化を、いくつかの文脈において、ネットワーク機能仮想化(NFV)という。NFVは、データセンタ及び顧客構内機器内に位置することのできる、業界標準の大容量のサーバハードウェア、物理スイッチ及び物理ストレージへと多くのネットワーク機器のタイプを集約するために使用され得る。
【0138】
NFVの文脈では、VM5508は、物理的であって仮想化されていないマシン上であたかも実行されているかのようにプログラムを稼働させる物理マシンのソフトウェア実装であってよい。VM5508の各々、及び、当該VMに専用のハードウェアであれ、及び/又は当該VMにより他のVMと共用されるハードウェアであれ当該VMを実行するハードウェア5504の部分は、別個の仮想ネットワークエレメントを形成する。やはりNFVの文脈において、仮想ネットワーク機能は、ハードウェア5504の最上位で1つ以上のVM5508において稼働する固有のネットワーク機能を扱うことに責任を有し、アプリケーション5502に対応する。
【0139】
ハードウェア5504は、一般的な又は固有のコンポーネントを伴うスタンドアローンのネットワークノードにおいて実装されてもよい。ハードウェア5504は、仮想化を介していくつかの機能を実装してもよい。代替的に、ハードウェア5504は、多数のハードウェアノードが協働し及び管理及びオーケストレーション5510を介して管理される(例えば、データセンタ又はCPE内のもののような)より大規模なハードウェアのクラスタの一部であってもよく、それは、とりわけアプリケーション5502のライフサイクル管理を監督する。いくつかの実施形態において、ハードウェア5504は、1つ以上のアンテナへ連結され得る、1つ以上の送信機及び1つ以上の受信機を各々含む、1つ以上の無線ユニットへ連結される。無線ユニットは、1つ以上の適切なネットワークインタフェースを介して他のハードウェアノードと直接的に通信してもよく、無線アクセスノード又は基地局のように仮想ノードに無線ケイパビリティを提供するために仮想コンポーネントとの組み合わせで使用されてもよい。いくつかの実施形態において、制御システム5512の使用と共に何らかのシグナリングを提供することができ、それは代替的にハードウェアノード及び無線ユニットの間の通信のために使用されてもよい。
【0140】
図20は、いくつかの実施形態に係る部分的にワイヤレスな接続上でネットワークノード6604を介してUE6606と通信するホストコンピュータ6602の通信図を示している。ここまでの段落において議論したUE(
図15のUE2112a及び/又は
図16のUE2200)、ネットワークノード(
図15のネットワークノード2110a及び/又は
図17のネットワークノード3300)、並びにホスト(
図15のホスト2116及び/又は
図18のホスト4400)の、多様な実施形態に係る例示的な実装が、これより
図20を参照しながら説明されるであろう。
【0141】
ホスト4400と同様に、ホスト6602の実施形態は、通信インタフェース、処理回路、及びメモリといったハードウェアを含む。ホスト6602は、さらに、ホスト6602内に記憶され又はホスト6602によりアクセス可能なソフトウェアであって、処理回路により実行可能な当該ソフトウェアをも含む。当該ソフトウェアは、UE6606及びホスト6602の間に伸びるオーバザトップ(OTT)接続6650を介して接続しているUE6606といったリモートユーザへサービスを提供するように動作可能であり得るホストアプリケーションを含む。リモートユーザへのサービスの提供中に、ホストアプリケーションは、OTT接続6650を用いて送信されるユーザデータを提供し得る。
【0142】
ネットワークノード6604は、ホスト6602及びUE6606との通信を可能にするハードウェアを含む。接続6660は、ダイレクトであり、又は、(
図15のコアネットワーク2106のような)コアネットワーク及び/若しくは1つ以上のパブリックな、プライベートな若しくはホスティングされるネットワークといった1つ以上の他の中間ネットワークを通過し得る。例えば、中間ネットワークは、バックボーンネットワーク又はインターネットであってもよい。
【0143】
UE6606は、UE6606内に記憶され又はUE6606によりアクセス可能なソフトウェアであって、UEの処理回路により実行可能な当該ソフトウェアをも含む。当該ソフトウェアは、ホスト6602のサポートと共に、人間の又は非人間のユーザへUE6606を介してサービスを提供するように動作可能であり得る、ウェブブラウザ又は事業者固有の"アプリ"といったクライアントアプリケーションを含む。ホスト6602において、実行対象のホストアプリケーションは、実行対象のクライアントアプリケーションとUE6606及びホスト6602で終端するOTT接続6650を介して通信し得る。ユーザへのサービス提供中に、UEのクライアントアプリケーションは、ホストのホストアプリケーションからリクエストデータを受信し、当該リクエストデータへの応答としてユーザデータを提供し得る。OTT接続6650は、リクエストデータ及びユーザデータの双方を移送し得る。UEのクライアントアプリケーションは、自身がOTT接続6650を通じてホストアプリケーションへ提供するユーザデータを生成するために、ユーザとインタラクションし得る。
【0144】
OTT接続6650は、ホスト6602とネットワークノード6604との間の接続6660を介して、及びネットワークノード6604とUE6606との間の無線接続6670を介して伸びており、ホスト6602とUE6606との間の接続を提供し得る。ホスト6602とUE6606との間のネットワークノード6604を介する通信を、いかなる中間的なデバイス及びそれらデバイスを介するメッセージの正確なルーティングへの明示的な言及も無く例示するために、OTT接続6650が提供され得る接続6660及び無線接続6670が抽象的に描かれている。
【0145】
OTT接続6650を介してデータを送信する一例として、ステップ6608において、ホスト6602はユーザデータを提供し、これはホストアプリケーションを実行することにより行われ得る。いくつかの実施形態において、ユーザデータは、特定の人間のユーザがUE6606とインタラクションすることに関連付けられる。他の実施形態において、ユーザデータは、UE6606が明示的なヒューマンインタラクション無しでホスト6602とデータを共有することに関連付けられる。ステップ6610において、ホスト6602は、ユーザデータを搬送するUE6606への送信を開始する。ホスト6602は、UE6606により送信されるリクエストへの応答として当該送信を開始してもよい。上記リクエストは、UE6606とのヒューマンインタラクションにより、又はUE6606上で稼働するクライアントアプリケーションの動作により引き起こされ得る。上記送信は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード6604を通過し得る。それに応じて、ステップ6612において、ネットワークノード6604は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、ホスト6602が開始した上記送信において搬送されたユーザデータをUE6606へ送信する。ステップ6614において、UE6606は、上記送信において搬送されたユーザデータを受信し、これはホスト6602により実行されるホストアプリケーションに関連付けられるUE6606上で実行されるクライアントアプリケーションにより行われ得る。
【0146】
いくつかの例において、UE6606がクライアントアプリケーションを実行し、それによりホスト6602宛てのユーザデータが提供される。ユーザデータは、ホスト6602からデータを受信したことに対するリアクション又はレスポンスにおいて提供されてもよい。それに応じて、ステップ6616において、UE6606がユーザデータを提供してもよく、これはクライアントアプリケーションを実行することにより行われ得る。ユーザデータの提供中に、クライアントアプリケーションは、ユーザからUE6606の入出力インタフェースを介して受け付けられるユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された具体的なやり方に関わらず、UE6606は、ステップ6618において、ネットワークノード6604を介するホスト6602へのユーザデータの送信を開始する。ステップ6620において、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード6604は、UE6606からユーザデータを受信し、受信したユーザデータのホスト6602への送信を開始する。ステップ6622において、ホスト6602は、UE6606により開始される上記送信において搬送されるユーザデータを受信する。
【0147】
多様な実施形態の1つ以上が、OTT接続6650を用いてUE6606へ提供されるOTTサービスの性能を改善し、無線接続6670はその最後のセグメントを形成する。より正確には、これら実施形態の教示は、データレート、レイテンシ及び電力消費を改善し、それにより、低減されたユーザの待ち時間、ファイルサイズに関する緩和された制約、改善されたコンテンツ解像度、より良好な応答性、及び長くなったバッテリ寿命といった利益を提供し得る。
【0148】
例示的なシナリオにおいて、ホスト6602により工場のステータス情報が収集され分析されてもよい。他の例として、ホスト6602は、地図を生成する際に使用するために、UEから取得したものであり得る音声及び映像データを処理してもよい。他の例として、ホスト6602は、車両の混雑の制御(例えば、信号機の制御)を支援するためにリアルタイムデータを収集し及び分析してもよい。他の例として、ホスト6602は、UEによりアップロードされる監視映像を保存してもよい。他の例として、ホスト6602は、UEへブロードキャストし、マルチキャストし若しくはユニキャストすることのできる映像、音声、VR若しくはARといったメディアコンテンツについて保存又はアクセス制御を行ってもよい。他の例として、ホスト6602は、エネルギープライシング、発電ニーズのバランシングのためのタイムクリティカルでない電力負荷の遠隔制御、ロケーションサービス、プレゼンテーションサービス(リモートデバイスから収集されたデータからの図の編集など)、又は、データを収集し、取得し、保存し、分析し及び/若しくは送信する任意の他の機能のために使用されてもよい。
【0149】
いくつかの例において、データレート、レイテンシ及び1つ以上の実施形態により改善される他の要因を監視する目的で、測定手続が提供されてもよい。測定結果の変動に応じてホスト6602とUE6606との間のOTT接続6650を再構成するためのオプションとしてのネットワークの機能性がさらに存在してもよい。上記測定手続及び/又はOTT接続を再構成するためのネットワーク機能性は、ホスト6602及び/又はUE6606のソフトウェア及びハードウェアにおいて実装され得る。いくつかの実施形態において、他のデバイス内に又は他のデバイスに関連付けて、OTT接続6650が通過するセンサ(図示せず)が配備されてもよく、それらセンサは、上で例示した監視結果の数量の値を供給し又は他の物理量の値を供給することにより上記測定手続に参加してもよく、それらからソフトウェアにより監視対象の量が計算され又は推定され得る。OTT接続6650の再構成は、メッセージフォーマット、再送設定、好適なルーティングなどを含んでよく、その再構成がネットワークノード6604の動作を直接的に変更する必要はない。そうした手続及び機能性は、当分野において既知であり又は実用されているかもしれない。ある実施形態において、測定は、ホスト6602によるスループット、伝播時間及びレイテンシなどの測定を容易化する独自のUEシグナリングを包含してもよい。その測定は、ソフトウェアがOTT接続6650を用いて具体的には空であり又は"ダミー"のメッセージであるメッセージを送信しつつ、伝播時間や誤りなどを監視する形で実装されてもよい。
【0150】
ここで説明したコンピューティングデバイス(例えば、UE、ネットワークノード、ホスト)は図示したハードウェアコンポーネントの組み合わせを含み得るものの、他の実施形態は、コンポーネントの異なる組み合わせを伴うコンピューティングデバイスを含んでもよい。理解されるべきこととして、それらコンピューティングデバイスは、ここで開示されるタスク、特徴、機能及び方法を実行するために必要とされるハードウェア並びに/又はソフトウェアの任意の適した組み合わせを含み得る。ここで説明した決定、計算、取得又は類似の動作は、処理回路により実行されてよく、当該処理回路は、例えば、取得される情報を他の情報へ変換すること、取得される情報若しくは変換後の情報をネットワークノードにおいて記憶されている情報と比較すること、及び/又は取得される情報若しくは変換後の情報に基づいて1つ以上の動作を実行すること、並びにその処理の結果として決定を下すことにより、情報を処理し得る。そのうえ、コンポーネントはより大きいボックス内に位置する単一のボックスとして描かれており、又は複数のボックス内で入れ子となっているが、実際には、コンピューティングデバイスは、図示した単一のコンポーネントを作り上げる複数の異なる物理コンポーネントを含んでもよく、別個のコンポーネントの間で機能性が区分けされてもよい。例えば、通信インタフェースがここで説明したコンポーネントのいずれかを含むように構成されてもよく、それらコンポーネントの機能性が処理回路と通信インタフェースとの間で区分けされてもよい。他の例において、そうしたコンポーネントのうちの任意のものの計算上重くない機能がソフトウェア又はファームウェアで実装され、計算上重い機能がハードウェアで実装されてもよい。
【0151】
ある実施形態では、ここで説明した機能性のうちのいくつか又は全ては、メモリに記憶される命令群を処理回路が実行することにより提供されてもよく、ある実施形態では、それは非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体の形式のコンピュータプログラムプロダクトであってもよい。代替的な実施形態において、その機能性のいくつか又は全ては、別個の又は離散的なデバイス読取可能な記憶媒体に記憶される命令を実行することなく、ハードワイヤ方式などで処理回路により提供されてもよい。それら具体的な実施形態のいずれにおいても、非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶される命令を実行するか否かに関わらず、説明される機能性を実行するように処理回路を構成することができる。そうした機能性により提供される恩恵は、処理回路だけ又はコンピューティングデバイスの他のコンポーネントに限定されることなく、全体としてコンピューティングデバイスにより、並びに/又はエンドユーザ及びワイヤレスネットワーク全般により享受される。
【0152】
本開示のコンピュータシステム
コンピュータシステムは、ますます多種多様な形態をとっていることが理解されるのであろう。本明細書および特許請求の範囲では「コントローラ」、「コンピュータシステム」、または「コンピューティングシステム」という用語は少なくとも1つの物理的および有形のプロセッサと、プロセッサによって実行され得るコンピュータ実行可能命令をその上に有することが可能な物理的および有形のメモリとを含む、任意のデバイスまたはシステム、またはそれらの組合せを含むものとして広く定義される。限定ではなく例として、本明細書で使用される「コンピュータシステム」または「コンピューティングシステム」という用語はパーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、ハンドヘルドデバイス(たとえば、携帯電話、PDA、ページャ)、マイクロプロセッサベースまたはプログラマブルな家庭用電化製品、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、マルチプロセッサシステム、ネットワークPC、分散コンピューティングシステム、データセンタ、メッセージプロセッサ、ルータ、スイッチ、および従来ウェアラブル(たとえば、眼鏡)などのコンピューティングシステムと見なされていなかったデバイスさえも含むことが意図される。
【0153】
メモリは任意の形成をとることができ、コンピューティングシステムの性質および形成に依存することができる。メモリは、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、またはこれら2つの何らかの組合せを含む物理システムメモリとすることができる。「メモリ」という用語はまた、本明細書では、物理的記憶媒体などの不揮発性大容量記憶装置を指すために使用され得る。
【0154】
また、コンピューティングシステムは「実行可能構成要素」と呼ばれることが多い複数の構造を有し、例えば、コンピューティングシステムのメモリは、実行可能構成要素を含むことができる。用語「実行可能構成要素」は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組合せであり得る構造であるとしてコンピューティングの分野の当業者によく理解されている構造の名称である。
【0155】
たとえば、ソフトウェアで実装されるとき、実行可能構成要素の構造は、コンピューティングシステム上の1つ以上のプロセッサによって実行され得るソフトウェアオブジェクト、ルーチン、方法などを含み得ること、そのような実行可能構成要素がコンピューティングシステムのヒープ中に存在するかどうか、または実行可能構成要素がコンピュータ可読記憶媒体上に存在するかどうかを当業者は理解されよう。実行可能コンポーネントの構造はコンピューティングシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、本明細書で説明する機能および方法などの1つ以上の機能をコンピューティングシステムに実行させるように動作可能であるような形態で、コンピュータ可読媒体上に存在する。そのような構造は実行可能コンポーネントがバイナリである場合のように、プロセッサによって直接コンピュータ可読であり得る。代替的に、構造はプロセッサによって直接解釈可能なそのようなバイナリを生成するように、単一段階であろうと複数段階であろうと、解釈可能および/またはコンパイル可能であるように構造化され得る。
【0156】
「実行可能構成要素」という用語はまた、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム固有標準製品(ASSP)、システムオンチップシステム(SOC)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)、または任意の他の特殊回路などのハードウェア論理構成要素において排他的にまたはほぼ排他的に実装される構造を含むものとして、当業者によってよく理解される。したがって、「実行可能コンポーネント」という用語は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組合せで実装されるかどうかにかかわらず、コンピューティングの当業者によって十分に理解される構造の用語である。
【0157】
用語「構成要素」、「サービス」、「エンジン」、「モジュール」、「制御」、「ジェネレータ」などもまた、この説明において使用され得る。本明細書およびこの場合に使用されるように、これらの用語は、修飾句を用いて、または用いずに表現されるかにかかわらず、用語「実行可能コンポーネント」と同義であることも意図され、したがって、コンピューティングの当業者によって十分に理解される構造も有する。
【0158】
一実施形態では、通信システムが上述の実施形態の方法のいずれかを実行するコンピューティングデバイスと、サーバパークおよびデータセンタであり得るデータ記憶装置との複合体を含み得る。
【0159】
コンピュータ実装に関して、コンピュータは一般に、1つ以上のプロセッサまたは1つ以上のコントローラを備えると理解され、コンピュータ、プロセッサ、およびコントローラという用語は、互換的に使用され得る。コンピュータ、プロセッサ、またはコントローラによって提供される場合、機能は単一の専用コンピュータまたはプロセッサまたはコントローラによって、単一の共有コンピュータまたはプロセッサまたはコントローラによって、または複数の個々のコンピュータまたはプロセッサまたはコントローラによって提供され得、それらのうちのいくつかは共有または分散され得る。さらに、「プロセッサ」または「コントローラ」という用語はそのような機能を実行することができ、かつ/または上で列挙された例示的なハードウェアなどのソフトウェアを実行することができる他のハードウェアも指す。
【0160】
一般に、様々な例示的な実施形態は、ハードウェアまたは専用チップ、回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。たとえば、いくつかの態様はハードウェアで実装され得るが、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実装され得るが、本開示はそれらに限定されない。本開示の例示的な実施形態の様々な態様はブロック図、フローチャートとして、または何らかの他の図表現を使用して図示および説明され得るが、本明細書で説明されるこれらのブロック、装置、システム、技法、または方法は非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路もしくはロジック、汎用ハードウェアもしくはコントローラ、もしくは他のコンピューティングデバイス、またはそれらの何らかの組合せで実装され得ることが十分に理解される。
【0161】
すべてのコンピューティングシステムがユーザインタフェースを必要とするわけではないが、いくつかの実施形態ではコンピューティングシステムがユーザとの間で情報を通信する際に使用するためのユーザインタフェースを含む。ユーザインタフェースは、出力機構ならびに入力機構を含むことができる。本明細書に記載される原理は正確な出力機構または入力機構に限定されず、そのようなものはデバイスの性質に依存する。しかしながら、出力機構は例えば、スピーカ、ディスプレイ、触覚出力、投射、ホログラムなどを含むことができる。入力機構の例は例えば、マイクロフォン、タッチスクリーン、投射、ホログラム、カメラ、キーボード、スタイラス、マウス、または他のポインタ入力、任意のタイプのセンサなどを含むことができる。
【0162】
したがって、本明細書で説明する実施形態は、専用または汎用コンピューティングシステムを備えるか、または利用することができる。本明細書で説明する実施形態はまた、コンピュータ実行可能命令および/またはデータ構造を搬送または記憶するための物理的および他のコンピュータ可読媒体を含む。そのようなコンピュータ可読媒体は、汎用または専用コンピューティングシステムによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。コンピュータ実行可能命令を格納するコンピュータ可読媒体は、物理記憶媒体である。コンピュータ実行可能命令を搬送するコンピュータ可読媒体は伝送媒体である。したがって、限定ではなく例として、本明細書に開示または想定される実施形態は、少なくとも2つの明確に異なる種類のコンピュータ可読媒体、すなわち記憶媒体および伝送媒体を含むことができる。
【0163】
コンピュータ可読記憶媒体はRAM、ROM、EEPROM、ソリッドステートドライブ(「SSD」)、フラッシュメモリ、相変化メモリ(「PCM」)、CD-ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、またはコンピュータ実行可能命令もしくはデータ構造の形成で所望のプログラムコードを記憶するために使用することができ、開示された機能または機能を実装するために汎用または専用コンピューティングシステムによってアクセスおよび実行することができる任意の他の物理的および有形記憶媒体を含む。例えば、コンピュータ実行可能命令はコンピュータプログラム製品を形成するために、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体上で具現化され得る。
【0164】
伝送媒体はコンピュータ実行可能命令またはデータ構造の形成で所望のプログラムコードを搬送するために使用することができ、汎用または専用コンピューティングシステムによってアクセスおよび実行することができるネットワークおよび/またはデータリンクを含むことができる。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0165】
さらに、様々なコンピューティングシステム構成要素に到達すると、コンピュータ実行可能命令またはデータ構造の形態のプログラムコードが、伝送媒体から記憶媒体に(またはその逆に)自動的に転送され得る。例えば、ネットワークまたはデータリンクを介して受信されたコンピュータ実行可能命令またはデータ構造はネットワークインタフェースモジュール(例えば、"NIC")内のRAMにバッファリングされ、次いで、コンピューティングシステムRAMおよび/またはコンピューティングシステムにおける揮発性の低い記憶媒体に最終的に転送され得る。したがって、記憶媒体は、伝送媒体も利用するか、または主に伝送媒体を利用するコンピューティングシステム構成要素に含めることができることを理解されたい。
【0166】
当業者は、コンピューティングシステムが例えば、ネットワークを介して他のコンピューティングシステムと通信することを可能にする通信チャネルも含み得ることをさらに理解するのであろう。したがって、本明細書で説明する方法は、多くのタイプのコンピューティングシステムおよびコンピューティングシステム構成を有するネットワークコンピューティング環境で実施され得る。開示される方法はまた、ネットワークを介して(有線データリンク、無線データリンク、または有線データリンクと無線データリンクとの組合せのいずれかによって)リンクされるローカルおよび/またはリモートコンピューティングシステムが両方ともタスクを実行する分散システム環境において実施され得る。分散システム環境では、処理能力、メモリ能力、および/または記憶能力も分散され得る。
【0167】
当業者はまた、開示された方法がクラウドコンピューティング環境において実施され得ることを理解するのであろう。クラウドコンピューティング環境は分散されてもよいが、これは必須ではない。分散されるとき、クラウドコンピューティング環境は、組織内で国際的に分散され、および/または複数の組織にわたって所有されるコンポーネントを有することができる。本明細書および以下の特許請求の範囲では、「クラウドコンピューティング」が構成可能なコンピューティングリソース(たとえば、ネットワーク、サーバ、ストレージ、アプリケーション、およびサービス)の共有プールへのオンデマンドネットワークアクセスを可能にするためのモデルとして定義される。「クラウドコンピューティング」の定義は、適切に展開されたときにそのようなモデルから得ることができる他の多数の利点のいずれにも限定されない。
【0168】
クラウドコンピューティングモデルは、オンデマンドセルフサービス、広範なネットワークアクセス、リソースプーリング、迅速な弾性、測定されたサービスなどの様々な特性から構成され得る。クラウドコンピューティングモデルはまた、例えば、Software as a Service(SaaS)、Platform as a Service(PaaS)、およびInfrastructure as a Service(IaaS)など、様々なサービスモデルの形態をとり得る。クラウドコンピューティングモデルはまた、プライベートクラウド、コミュニティクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウドなどの異なる展開モデルを使用して展開され得る。
【0169】
略語および定義語
本明細書および添付の特許請求の範囲の範囲および内容を理解するのを助けるために、選択されたいくつかの用語を以下に直接定義する。別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
【0170】
用語「およそ」、「約」、および「実質的に」は、本明細書で使用される場合、所望の機能を依然として果たすか、または所望の結果を達成する、特定の記載された量または条件に近い量または条件を表す。例えば、「およそ」、「約」、および「実質的に」という用語は、具体的に記載された量または条件から10%未満、または5%未満、または1%未満、または0.1%未満、または0.01%未満逸脱する量または条件を指し得る。
【0171】
デバイス、システム、および方法を含む、本開示の様々な態様は、本質的に例示的な1つ以上の実施形態または実装形態を参照して示され得る。本明細書で使用される場合、「インスタンス的」という手段は「インスタンス、事例、またはインスタンスとして働く」という意味であり、必ずしも本明細書で開示される他の実施形態よりも好ましいまたは好都合であると解釈されるべきではない。加えて、本開示または実施形態の「実施」への基準はその1つ以上の実施形態への特定の基準を含み、その逆もまた同様であり、本明細書によってではなく添付の特許請求の範囲によって示される本開示の範囲を限定することなく、例示的な実施例を提供することを意図する。
【0172】
本明細書で使用される場合、単数形で出現する単語はその複数形の対応物を包含し、複数形で出現する単語は暗示的にもしくは明示的に理解されるか、または別段の記載がない限り、その単数形の対応物を包含する。したがって、本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は文脈が明らかに別段の指示をしない限り、複数の指示対象を含むことに留意されたい。たとえば、単数の指示対象(たとえば、「ウィジェット」)への言及は暗黙的にまたは明示的に理解されるか、そうではないないと述べられない限り、1つ、2つ、またはそれを上回る指示対象を含む。同様に、複数の指示対象への言及は内容および/または文脈が明らかに別段の指示をしない限り、単一の指示対象および/または複数の指示対象を含むものとして解釈されるべきである。例えば、複数形の指示対象(例えば、「ウィジェット」)への言及は、必ずしも複数のそのような指示対象を必要としない。そうではなく、推測される参照の数とは無関係に、特に明記しない限り、1つ以上の参照が本明細書で企図されることが理解されよう。
【0173】
本明細書において、「一実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」などへの言及は記載される実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示すが、すべての実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含む必要はない。さらに、そのような語句は、必ずしも同じ実施形態を参照するものではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が実施形態に関連して説明される場合、明示的に説明されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してそのような特徴、構造、または特性に影響を及ぼすことは、当業者の知識の範囲内であることが提出される。
【0174】
本明細書では様々な要素を説明するために「第1の」および「第2の」などの用語が使用され得るが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、1つの要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と呼ぶことができ、同様に、第2の要素を第1の要素と呼ぶことができる。本明細書で使用するとき、用語「及び/又は」は、関連する列挙された用語のうちの1つ以上の任意の及び全ての組合せを含む。
【0175】
用語「備える(comprises)」、「備えること(comprising)」、「有する(has)」、「有すること(having)」、「含む(includes)」、および/または「含むこと(including)」は本明細書で使用される場合、述べられた特徴、要素、および/または構成要素などの存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、要素および/またはそれらの組み合わせの存在または追加を排除するものではないことがさらに理解されるであろう。
【0176】
結論
本開示は、明示的にまたはその任意の一般化のいずれかで、本明細書に開示される任意の新規の特徴または特徴の組み合わせを含む。本開示の前述の例示的な実施形態に対する様々な修正および適応は添付の図面と併せて読まれるとき、前述の説明を考慮して、当業者に明らかになり得る。しかしながら、任意の及び全ての変更は、本開示の非限定的かつ例示的な実施形態の範囲内に依然として含まれる。
【0177】
本明細書に記載される任意の所与の構成要素または実施形態について、その構成要素について列挙される任意の可能な候補または代替物は暗示的または明示的に理解されない限り、または別段に述べられない限り、一般に、個々に、または互いに組み合わせて使用され得ることが理解される。さらに、そのような候補または代替物の任意のリストは暗示的または明示的に理解されるか、または別段に述べられない限り、単なる例示であり、限定ではないことが理解されるのであろう。
【0178】
さらに、別段の指示がない限り、本明細書および特許請求の範囲で使用される量、構成要素、距離、または他の測定値を表す個数はその用語が本明細書で定義されるように、用語「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。したがって、そわないことが示されない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲に記載される数値パラメータは、本明細書に提示される主題によって得ようとする所望の特性に応じて変化し得る近似値である。少なくとも、請求項の範囲に均等論の適用を限定する試みとしてではなく、各数値パラメータは、報告された有効数字の桁数に照らして、かつ通常の四捨五入技法を適用することによって、少なくとも解釈されるべきである。本明細書に提示される主題の広い範囲を示す数値範囲およびパラメータが近似値であるにもかかわらず、特定の実施例に記載される数値は、可能な限り正確に報告される。しかしながら、任意の数値は本質的に、それぞれの試験測定において見出される標準偏差から必然的に生じる特定の誤差を含む。
【0179】
本明細書で使用される任意の見出しおよび小見出しは、構成目的のみのためであり、説明または特許請求の範囲の範囲を限定するために使用されることを意味するものではない。本明細書で使用された用語および表現は限定ではなく説明の用語として使用され、そのような用語および表現の使用において、示され、記載された特徴またはその一部の均等物を除外する意図はないが、種々の変形が本開示の範囲内で可能であることが認識される。したがって、本開示は好ましい実施形態によって部分的に具体的に開示されているが、本明細書に開示される概念の例示的な実施形態、ならびにオプション機能、修正形態、および変形形態は当業者によって利用され得、そのような修正形態および変形形態は本説明の範囲内にあると見なされることを理解されたい。
【0180】
本開示の特定の実施形態による、システム、デバイス、製品、キット、方法、および/またはプロセスは本明細書に開示および/または記載される他の実施形態に記載される特性または特徴(例えば、構成要素、部材、要素、部品、および/または部分)を含み、組み込み、または他の方法で含み得ることも理解されよう。したがって、特定の実施形態の様々な特徴は本開示の他の実施形態と互換性があり、それらと組み合わせられ、それらに含まれ、および/またはそれらに組み込まれ得る。したがって、本開示の特定の実施形態に対する特定の機能の開示は、特定の実施形態に対する機能のアプリケーションまたは包含として解釈されるべきではない。むしろ、他の実施形態は、本開示の範囲から必ずしも逸脱することなく、特徴、部材、要素、部分、および/または部分を含むこともできることが理解されよう。
【0181】
さらに、特徴がそれと組み合わせて別の特徴を必要とするものとして説明されない限り、本明細書における任意の特徴は、本明細書に開示される同じまたは異なる実施形態の任意の他の特徴と組み合わせられてもよい。さらに、例示的なシステム、方法、装置などの様々な周知の態様は例示的な実施形態の態様を不明瞭にすることを避けるために、本明細書では特に詳細に説明されない。しかしながら、そのような態様も本明細書において企図される。
【0182】
本出願において引用される全ての参考文献は、それらが本出願における開示と矛盾しない範囲で、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。本明細書に具体的に記載されているもの以外の方法、デバイス、デバイス要素、材料、手順、および技術が、過度の実験に頼ることなく、本明細書に広く開示されているような記載された実施形態の実施に適用され得ることが、当業者には明らかであろう。本明細書に具体的に記載される方法、デバイス、デバイス要素、材料、手順、および技術の全ての当技術分野で公知の機能的等価物は、本開示によって包含されることが意図される。
【0183】
材料、組成物、成分、または化合物の群が本明細書に開示される場合、それらの群のすべての個々のメンバーおよびそれらのすべてのサブグループが別々に開示されることが理解される。マーカッシュグループまたは他のグループ化が本明細書で使用されるとき、グループのすべての個々のメンバー、ならびにグループのすべての組合せおよび可能なサブコンビネーションは、本開示に個々に含まれることが意図される。
【0184】
上述の実施形態は例に過ぎない。当業者であれば、添付の特許請求の範囲によってのみ定義される説明の範囲から逸脱することなく、特定の実施形態に対して変更、修正、および変形を行うことができる。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運用、管理および保守(OAM)ノード(3300)によって実行される、第1のネットワークノード(3300)によってサービス提供される第1のセルと、第2のネットワークノード(3300)によってサービス提供される第2のセルとの間の属性構成を構成するための方法であって、
前記第1のネットワークノードおよび前記第2のネットワークノードにおいて少なくとも1つの属性構成を構成すること(1310)を含み、
前記少なくとも1つの属性構成は、前記第1のセルと前記第2のセルとの間のインタフェースを介して、使用されるべき少なくとも1つのサービスを識別する、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのサービスは、一度に1つのサービスのみを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記インタフェースは、以下のサービス:動的スペクトル共有と、リソースの調整と、または物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースの調整および潜在的なPRACH競合を解決することと、のうちの1つのためにのみ使用される、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のセルは、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)セルを備え、前記第2のセルはニューラジオ(NR)セルを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記E-UTRAセルがターゲットセルを含み、前記NRセルがソースセルを含む、
または、前記E-UTRAセルがソースセルを含み、前記NRセルがターゲットセルを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の
ネットワークノードおよび前記第2の
ネットワークノードは、同一のNRノードB(gNB)によってサービス提供される、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの属性構成は、
EUTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)なし、ここで、それぞれの近隣関係は、EN-DCのためのソースセルによって使用されるべきではない、
リソース調整のみ、ここで、それぞれの近隣関係は、ソースセルとターゲットセルとの間でリソースを調整させるためだけにX2インタフェースを使用するべきである、
動的スペクトル共有のみ、ここで、それぞれの近隣関係はソースセルからの動的スペクトル共有をターゲットセルと調整させるためだけにX2インタフェースを使用するべきである、または、
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソース調整のみ、ここで、それぞれの近隣関係は、PRACHリソースを調整させ、前記第1のネットワークノードと前記第2のネットワークノードとの間の潜在的なPRACH競合を解決するためだけにX2インタフェースを使用するべきである、
オプションのうちの1つ以上を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのサービスは、インタフェースセットアップと、トランスポートネットワークアソシエーション保守と、構成の更新と、のうちの少なくとも1つを実行し続けることを可能にする、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
第1のネットワークノードによってサービス提供される第1のセルと、第2のネットワークノードによってサービス提供される第2のセルと、の間の属性構成を構成するために第1のネットワークノードによって実行される方法であって、
運用、管理および保守(OAM)から、少なくとも1つの属性構成を受信すること(1310)であって、前記少なくとも1つの属性構成は、前記第1のセルと前記第2のセルとの間のインタフェースを介して使用されるべき少なくとも1つのサービスを識別する、受信することと、
前記第1のセルと前記第2のセルとの間の前記インタフェースをセットアップすること(1330)と、
前記インタフェースを介して前記少なくとも1つのサービスを使用すること(1350)と、
を含む、方法。
【請求項10】
前記インタフェースが、EUTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)X2インタフェースを含む、
請求項1または9に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つのサービスは、リソース調整のみ、動的スペクトル共有のみ、または物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソース調整のみのうちの1つを備える、
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つの属性構成は、少なくとも1つの近隣関係構成の一部を含む、請求項1または9に記載の方法。
【請求項13】
前記近隣関係構成は、近隣セル関係テーブル(NCRT)の一部として構成される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のセルが、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)セル、またはNRセルのうちの1つを備える、
請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のセルが、ソースセルまたはターゲットセルのうちの1つを含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のネットワークノードが、前記属性構成によって許可されていないサービスを使用しようと試みる場合、失敗メッセージを前記第2のネットワークノードに送信することをさらに備える、
請求項9に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のネットワークノードが、NCRTを管理するように構成された自動近隣関係(ANR)機能を備え、前記NCRTが1つ以上の近隣関係を含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項18】
前記1つ以上の近隣関係の各々は、ソースセルからターゲットセルへの関係を定義し、前記1つ以上の近隣関係の各々について、前記第1のネットワークノードは、前記ターゲットセルのE-UTRAセルグローバル識別子(ECGI)および物理セル識別子(PCI)を知っていることと、前記ターゲットセルを識別する前記ソースセルに対する前記NCRT中にエントリを有することと、OAMによって定義されるか、またはデフォルト値に設定されるかのいずれかである前記NCRT中に任意の属性を有することと、のうちの少なくとも1つによって特徴付けられる、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
第1のネットワークノードによってサービス提供される第1のセルの属性構成を管理するために前記第1のネットワークノードによって実行される方法であって、
前記第1のネットワークノードにおける少なくとも1つの属性構成を、前記第1のセルと、第2のネットワークノードによってサービス提供される第2のセルとの間の近隣関係の一部として設定すること(1010、1120)と、
前記第1のセルと前記第2のセルとの間のインタフェース上で使用されるべき、少なくとも属性構成によって識別される少なくとも1つのサービスを判定すること(1020、1130)と、
前記少なくとも1つのサービスおよび少なくとも1つの属性構成を前記第2のネットワークノードへ示すこと(1040、1140)と、
前記インタフェースを確立すること(1160)と、
確立された前記インタフェースを介して前記少なくとも1つのサービスを実施すること(1160)と、
を含む方法。
【請求項20】
第2のネットワークノードと同じ場所に配置された第1のネットワークノードによって実行される、前記第1のネットワークノードによってサービス提供される第1のセルと同じ周波数帯域を使用する第3のネットワークノードとリソース調整を実行するために実行される方法であって、
前記第2のネットワークノードによってサービス提供される第2のセルのための近隣関係を構成すること(1110)であって、前記近隣関係は、前記第1のセルと前記第2のセルとの間のインタフェースを介して使用されるべき少なくとも1つのサービスを識別する、構成することと、
前記近隣関係および前記第2のネットワークノードへの少なくとも1つのサービスを示すこと(1140)と、
前記第1のネットワークノードと前記第3のネットワークノードとの間の近隣セルが共有チャネル上に共存することができるように、1つ以上のリソースを前記第2のネットワークノードと調整すること(1160)と、
を含む方法。
【請求項21】
前記第1のネットワークノードおよび前記第2のネットワークノードが同じ場所に配置されることは、分割アーキテクチャにおいて、NRにおける同じ基地局(gNB)を共有することを備える、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
特定のサービスのために第1のセルと第2のセルとの間の近隣関係を構成するためのネットワークノードであって、
請求項1、9、19、および20のいずれか一項に記載のステップのいずれかを実行するように構成された処理回路(3302)と、
前記処理回路に電力を供給するように構成された電源回路(3308)と、
を備えるネットワークノード。
【国際調査報告】