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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】箱体装置
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/02 20060101AFI20241106BHJP
   F25D 23/06 20060101ALI20241106BHJP
   E05D 7/085 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
F25D23/02 306G
F25D23/06 L
E05D7/085
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024524715
(86)(22)【出願日】2022-08-17
(85)【翻訳文提出日】2024-04-24
(86)【国際出願番号】 CN2022113128
(87)【国際公開番号】W WO2023071434
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111275429.8
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517215032
【氏名又は名称】合肥美的電冰箱有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI MIDEA REFRIGERATOR CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.669,West Changjiang Road,Hefei,Anhui 230601,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】516320344
【氏名又は名称】合肥華凌股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI HUALING CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.176 JinXiu Road,Hefei Economic And Technological Development Area Hefei,Anhui, 230601,China
(71)【出願人】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】方 俊▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】余 道▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 学康
(72)【発明者】
【氏名】▲呂▼ 志▲剛▼
【テーマコード(参考)】
3L102
【Fターム(参考)】
3L102JA01
3L102KB10
(57)【要約】
本願は、ヒンジの技術分野に属し、箱体装置が開示されている。当該箱体装置のヒンジアセンブリは、第1のスライドレールおよび第2のスライドレールが設けられる。第1のスライドレールおよび第2のスライドレールはいずれも直線に延びており、ドアが開口を閉鎖したとき、第1のスライドレールは、開口のある平面に垂直であり、第2のスライドレールは、開口のある平面に対して斜めに設けられ、ドアが開口を閉鎖した状態から箱体に対して開かれる過程に、ドアを箱体の目標側に向かって移動させ、ドアが箱体の外側壁からはみ出す程度を減少させ、回転中にドアが外部構造物に干渉、衝突するリスクを低下させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱体装置であって、
開口を有する収納空間が内部に設けられる箱体と、
前記開口を閉鎖するためのドアと、
前記箱体のピボット側に設けられ、前記箱体と前記ドアとを枢着するヒンジアセンブリとを含み、
前記ヒンジアセンブリは、第1の接続部品および第2の接続部品を含み、前記第1の接続部品が前記箱体および前記ドアのうちの一方に設けられ、前記第2の接続部品が他方に設けられ、前記第1の接続部品は、第1のスライド軸および第2のスライド軸が少なくとも設けられ、前記第2の接続部品は、第1のスライドレールおよび第2のスライドレールが少なくとも設けられ、前記第1のスライド軸は、前記第1のスライドレールに移動可能に接続され、前記第2のスライド軸は、前記第2のスライドレールに移動可能に接続され、
前記第1のスライドレールおよび前記第2のスライドレールはいずれも直線に延びており、前記ドアが前記開口を閉鎖したとき、前記第1のスライドレールは、前記開口のある平面に垂直であり、前記第2のスライドレールは、前記開口のある平面に対して斜めに設けられ、前記ドアが前記開口を閉鎖した状態から前記箱体に対して開かれる過程に、前記ドアを前記箱体の目標側に向かって移動させ、前記ピボット側と前記目標側は、前記開口の両側に対向して設けられることを特徴とする箱体装置。
【請求項2】
前記第1のスライドレールと前記第2のスライドレールは、交点を有することを特徴とする請求項1に記載の箱体装置。
【請求項3】
前記ドアが前記開口を閉鎖したとき、前記第1のスライド軸および前記第2のスライド軸は、いずれも前記交点よりも前記開口から離れており、前記第1のスライド軸と前記第2のスライド軸との連結線は、前記第2のスライドレールに垂直であることを特徴とする請求項2に記載の箱体装置。
【請求項4】
前記ドアが前記開口を閉鎖したとき、前記第2のスライドレールは、前記ピボット側に向かう方向や、前記箱体から離れる方向に延びることを特徴とする請求項1または3に記載の箱体装置。
【請求項5】
前記ドアが前記開口を閉鎖したとき、前記第2のスライドレールは、前記目標側に向かう方向や、前記箱体から離れる方向に延びることを特徴とする請求項1または3に記載の箱体装置。
【請求項6】
前記第1の接続部品は、第3のスライド軸がさらに設けられ、前記第2の接続部品は、第3のスライドレールがさらに設けられ、前記第3のスライド軸は、前記第3のスライドレールに移動可能に接続され、前記第3のスライドレールは直線に延びており、前記ドアが前記開口を閉鎖したとき、前記第3のスライドレールは、前記開口のある平面や前記第2のスライドレールに対して斜めに設けられることを特徴とする請求項1または3に記載の箱体装置。
【請求項7】
前記第1のスライドレール、前記第2のスライドレールと前記第3のスライドレールは、交点を有することを特徴とする請求項6に記載の箱体装置。
【請求項8】
前記ドアが前記開口を閉鎖したとき、前記第3のスライド軸は、前記交点よりも前記開口から離れており、前記第1のスライド軸と前記第3のスライド軸との連結線は、前記第3のスライドレールに垂直であることを特徴とする請求項7に記載の箱体装置。
【請求項9】
前記ドアが前記開口を閉鎖したとき、前記第3のスライドレールは、前記ピボット側に向かう方向や、前記箱体から離れる方向に延びることを特徴とする請求項6に記載の箱体装置。
【請求項10】
前記ドアが前記開口を閉鎖したとき、前記第3のスライドレールは、前記目標側に向かう方向や、前記箱体から離れる方向に延びることを特徴とする請求項6に記載の箱体装置。
【請求項11】
前記ドアの前記ヒンジアセンブリに向かう端面は、内縁、外縁および側縁を有し、前記内縁および前記外縁は、第1の方向に間隔をあけて設けられ、両方とも第2の方向に延びており、前記内縁および前記外縁は、前記側縁によって接続されており、前記側縁は前記第1の方向に延びており、前記第1の方向は前記第2の方向に垂直であり、前記ドアが前記開口を閉鎖したとき、前記内縁は、前記外縁よりも前記箱体に近く、前記第1の方向は、前記開口のある平面に垂直であり、
前記第1のスライドレール、前記第2のスライドレールおよび前記第3のスライドレールのいずれか1つから、前記内縁、前記外縁および前記側縁までの最小距離は、いずれも6mm以上であることを特徴とする請求項6に記載の箱体装置。
【請求項12】
前記第1のスライド軸が位置する前記第1のスライドレールは、第1の接線を有し、
前記第2のスライド軸が位置する前記第2のスライドレールは、第2の接線を有し、
前記第1の接線と前記第2の接線との間の夾角は、10°以上であることを特徴とする請求項1または3に記載の箱体装置。
【請求項13】
前記第2の接続部品は、基準円が定義され、前記第1のスライドレールの中心線と前記第2のスライドレールの中心線は、前記基準円の円心に交差することを特徴とする請求項1または3に記載の箱体装置。
【請求項14】
前記ドアの前記ヒンジアセンブリに向かう端面は、側縁を有し、
前記ドアが前記開口を閉鎖したとき、前記側縁は、前記開口のある平面に垂直であり、前記基準円の半径をRとし、前記基準円の円心から前記側縁までの距離をNとすると、R≦N≦100mmであることを特徴とする請求項13に記載の箱体装置。
【請求項15】
前記ドアの前記ヒンジアセンブリに向かう端面は、側縁を有し、
前記ドアが前記開口を閉鎖したとき、前記側縁は、前記開口のある平面に垂直であり、前記基準円の円心から前記側縁までの距離をNとすると、15mm≦N≦100mmであることを特徴とする請求項13に記載の箱体装置。
【請求項16】
前記ドアの前記ヒンジアセンブリに向かう端面は、内縁および外縁を有し、前記内縁および前記外縁は、第1の方向に間隔をあけて設けられ、両方とも第2の方向に延びており、前記第1の方向は前記第2の方向に垂直であり、前記ドアが前記開口を閉鎖したとき、前記内縁は、前記外縁よりも前記箱体に近いことを特徴とする請求項13に記載の箱体装置。
【請求項17】
前記ドアの前記ヒンジアセンブリに向かう端面は、さらに側縁を有し、前記内縁および前記外縁は、前記側縁によって接続されており、前記側縁は、前記第1の方向に延びることを特徴とする請求項16に記載の箱体装置。
【請求項18】
前記基準円の半径をRとし、前記側縁の前記第1の方向における長さをDとし、前記基準円の円心から前記外縁までの距離をWとすると、R≦W≦(1/2)Dであることを特徴とする請求項17に記載の箱体装置。
【請求項19】
前記基準円の半径をRとし、前記側縁の前記第1の方向における長さをDとし、前記基準円の円心から前記外縁までの距離をWとすると、R≦W≦Dであることを特徴とする請求項17に記載の箱体装置。
【請求項20】
前記ドアの前記第1の方向における長さをHとすると、35mm≦H≦100mmであり、
前記ドアの前記第2の方向における長さをLとすると、300mm≦L≦700mmであり、
前記基準円の半径をRとすると、R=(1/3)Hであり、
前記基準円から前記外縁までの最小距離をMとすると、0mm≦M≦15mmであることを特徴とする請求項16に記載の箱体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年10月29日に提出された、出願番号が2021112754298、発明の名称が「箱体装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容のすべてがこの引用により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、ヒンジの技術分野に属し、特に、箱体装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ドアおよび箱体を有する箱体装置の場合、箱体に対してドアが開かれるとき、ドアは箱体装置の外側壁からはみ出す場合があるので、ドアが箱体装置の取り付け環境と干渉する問題を引き起こす。例えば、箱体装置をビルトインするように取り付ける場合に、箱体装置の外側壁からはみ出したドアの部分は、埋め込まれる壁に干渉する可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
これに鑑みて、本願が主に解決する技術的課題は、ドアの回転中における干渉、衝突のリスクを低減させることができる箱体装置を提供する。
【0005】
上記技術的課題を解決するために、本願が採用する技術方案の一つは、箱体装置を提供することである。当該箱体装置は、開口を有する収納空間が内部に設けられる箱体を含む。当該箱体は、開口を閉鎖するためのドアをさらに含む。当該箱体は、箱体のピボット側に設けられ、箱体とドアとを枢着するヒンジアセンブリをさらに含む。ヒンジアセンブリは、第1の接続部品および第2の接続部品を含み、第1の接続部品が、箱体およびドアのうちの一方に設けられ、第2の接続部品が、他方に設けられ、第1の接続部品は、第1のスライド軸および第2のスライド軸が少なくとも設けられ、第2の接続部品は、第1のスライドレールおよび第2のスライドレールが少なくとも設けられ、第1のスライド軸は、第1のスライドレールに移動可能に接続され、第2のスライド軸は、第2のスライドレールに移動可能に接続される。第1のスライドレールおよび第2のスライドレールは、いずれも直線に延びており、ドアが開口を閉鎖したとき、第1のスライドレールは開口のある平面に垂直であり、第2のスライドレールは、開口のある平面に対して斜めに設けられ、ドアが開口を閉鎖した状態から箱体に対して開かれる過程に、ドアを箱体の目標側に向かって移動させ、ピボット側と目標側は、開口の両側に対向して設けられる。
【0006】
本願の一実施例において、第1のスライドレールと第2のスライドレールは、交点を有する。
【0007】
本願の一実施例において、ドアが開口を閉鎖したとき、第1のスライド軸および第2のスライド軸は、いずれも交点に対して開口から離れており、第1のスライド軸と第2のスライド軸との連結線は、第2のスライドレールに垂直である。
【0008】
本願の一実施例において、ドアが開口を閉鎖したとき、第2のスライドレールは、ピボット側に向かう方向や、箱体から離れる方向に延びる。
【0009】
本願の一実施例において、ドアが開口を閉鎖したとき、第2のスライドレールは、目標側に向かう方向や、箱体から離れる方向に延びる。
【0010】
本願の一実施例において、第1の接続部品は、第3のスライド軸がさらに設けられ、第2の接続部品は、第3のスライドレールがさらに設けられ、第3のスライド軸は、第3のスライドレールに移動可能に接続され、第3のスライドレールは直線に延びており、ドアが開口を閉鎖したとき、第3のスライドレールは、開口のある平面や第2のスライドレールに対して斜めに設けられる。
【0011】
本願の一実施例において、第1のスライドレール、第2のスライドレールと第3のスライドレールは、交点を有する。
【0012】
本願の一実施例において、ドアが開口を閉鎖したとき、第3のスライド軸は、交点に対して開口から離れており、第1のスライド軸と第3のスライド軸との連結線は、第3のスライドレールに垂直である。
【0013】
本願の一実施例において、ドアが開口を閉鎖したとき、第3のスライドレールは、ピボット側に向かう方向や、箱体から離れる方向に延びる。
【0014】
本願の一実施例において、ドアが開口を閉鎖したとき、第3のスライドレールは、目標側に向かう方向や、箱体から離れる方向に延びる。
【0015】
本願の一実施例において、ドアのヒンジアセンブリに向かう端面は、内縁、外縁および側縁を有し、内縁および外縁は、第1の方向に間隔をあけて設けられ、両方とも第2の方向に延びており、内縁および外縁は、側縁によって接続されており、側縁は第1の方向に延びており、第1の方向は第2の方向に垂直であり、ドアが開口を閉鎖したとき、内縁は、外縁よりも箱体に近く、第1の方向は、開口のある平面に垂直であり、第1のスライドレール、第2のスライドレールおよび第3のスライドレールのいずれか1つから、内縁、外縁および側縁までの最小距離は、いずれも6mm以上である。
【0016】
本願の一実施例において、第1のスライド軸が位置する第1のスライドレールは、第1の接線を有し、第2のスライド軸が位置する第2のスライドレールは、第2の接線を有し、第1の接線と第2の接線との間の夾角は、10°以上である。
【0017】
本願の一実施例において、第2の接続部品は、基準円が定義され、第1のスライドレールの中心線と第2のスライドレールの中心線は、基準円の円心に交差する。
【0018】
本願の一実施例において、ドアのヒンジアセンブリに向かう端面は、側縁を有し、ドアが開口を閉鎖したとき、側縁は、開口のある平面に垂直であり、基準円の半径をRとし、基準円の円心から側縁までの距離をNとすると、R≦N≦100mmである。
【0019】
本願の一実施例において、ドアのヒンジアセンブリに向かう端面は、側縁を有し、ドアが開口を閉鎖したとき、側縁は、開口のある平面に垂直であり、基準円の円心から側縁までの距離をNとすると、15mm≦N≦100mmである。
【0020】
本願の一実施例において、ドアのヒンジアセンブリに向かう端面は、内縁および外縁を有し、内縁および外縁は、第1の方向に間隔をあけて設けられ、両方とも第2の方向に延びており、第1の方向は第2の方向に垂直であり、ドアが開口を閉鎖したとき、内縁は、外縁よりも箱体に近い。
【0021】
本願の一実施例において、ドアのヒンジアセンブリに向かう端面は、さらに側縁を有し、内縁および外縁は、側縁によって接続されており、側縁は、第1の方向に延びる。
【0022】
本願の一実施例において、基準円の半径をRとし、側縁の第1の方向における長さをDとし、基準円の円心から外縁までの距離をWとすると、R≦W≦(1/2)Dである。
【0023】
本願の一実施例において、基準円の半径をRとし、側縁の第1の方向における長さをDとし、基準円の円心から外縁までの距離をWとすると、R≦W≦Dである。
【0024】
本願の一実施例において、ドアの第1の方向における長さをHとすると、35mm≦H≦100mmであり、ドアの第2の方向における長さをLとすると、300mm≦L≦700mmであり、基準円の半径をRとすると、R=(1/3)Hであり、基準円から外縁までの最小距離をMとすると、0mm≦M≦15mmである。
【0025】
本願の有益な効果は、以下のとおりである。従来の技術と異なるのは、本願に係る箱体装置のヒンジアセンブリは、第1のスライドレールおよび第2のスライドレールが設けられることである。第1のスライドレールおよび第2のスライドレールは、いずれも直線に延びており、ドアが開口を閉鎖したとき、第1のスライドレールは、開口のある平面に垂直であり、第2のスライドレールは、開口のある平面に対して斜めに設けられ、ドアが開口を閉鎖した状態から箱体に対して開かれる過程に、ドアを箱体の目標側に向かって移動させ、ドアが箱体の外側壁からはみ出す程度を減少させ、回転中にドアが外部構造物に干渉、衝突するリスクを低下させることができる
【図面の簡単な説明】
【0026】
ここでの添付図面は、明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本願に適合する実施例を示しており、明細書と併せて本願の原理を解釈するために用いられる。なお、これらの図面およびテキストによる説明は、本願の思想の範囲をいかなる形で限定するものではなく、特定の実施例を参照して当業者のために本願の概念を説明するものである。
図1】従来の技術の冷凍装置の一実施例の構造模式図である。
図2】本願に係る箱体装置の一実施例の構造模式図である。
図3】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第1の実施例の構造模式図である。
図4図2に示す箱体装置の一部の構造模式図である。
図5】本願に係るドアの開放過程の一実施例の構造模式図である。
図6】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第2の実施例の構造模式図である。
図7】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第3の実施例の構造模式図である。
図8】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第4の実施例の構造模式図である。
図9】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第5の実施例の構造模式図である。
図10】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第6の実施例の構造模式図である。
図11】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第7の実施例の構造模式図である。
図12】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第8の実施例の構造模式図である。
図13】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第9の実施例の構造模式図である。
図14】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第10の実施例の構造模式図である。
図15】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第11の実施例の構造模式図である。
図16】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第12の実施例の構造模式図である。
図17】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第13の実施例の構造模式図である。
図18】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第14の実施例の構造模式図である。
図19】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第15の実施例の構造模式図である。
図20】本願に係る基準楕円に沿って延びるスライドレールの一実施例の構造模式図である。
図21】本願に係るスライド軸およびスライドレールの第16の実施例の構造模式図である。
図22】本願に係るドアの一部の構造模式図である。
図23図2に示す箱体装置の別の部分の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本願の目的、技術方案と利点をより明瞭にするために、以下は、本願の実施例と組み合わせて、本願の実施例における技術方案を明瞭かつ完全に記述する。明らかに、記述される実施例は、本願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創意的な工夫をしない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。後述する実施例および実施例における特徴は、矛盾することなく互いに組み合わせることができる。
【0028】
基本の構造
図1を参照し、図1は従来の技術の冷凍装置の一実施例の構造模式図である。
【0029】
従来技術において、冷蔵庫などの冷凍装置は、ドアの開閉に適用されるヒンジ構造が、一般的に単一ヒンジ軸の設計を利用する。例えば、冷蔵庫10の箱体11にヒンジ固定板12が設けられ、ヒンジ固定板12に一つのヒンジ軸13が設けられ、冷蔵庫10のドア14に軸孔(図示せず)が設けられ、ヒンジ軸13が軸孔に挿設され、ヒンジ軸13が軸孔において回転可能であり、ドア14を箱体11に対して回転させることができ、それにより、ドア14の開閉を実現する。
家庭の装飾スタイルが徐々に全体性、不可視性、シンプルさへと向かっていくにつれて、冷蔵庫10の嵌め込み取り付けも登場する。例えば、冷蔵庫10をキャビネット15に嵌め込む。しかしながら、従来のヒンジ構造が単一ヒンジ軸の設計を利用することによる制限のため、ドア14は、箱体11に対して回転する過程に、箱体11の外側壁111をはみ出す場合があり、ドア14が回転中に、外部構造物(例えば、キャビネット15など)と干渉、衝突する隠れた危険性が生じ得る。
【0030】
これに鑑みて、本願に係る実施例は、回転中にドアが箱体の外側壁をはみ出す程度を小さくすることができる箱体装置を提供し、以下に、詳細に説明する。
【0031】
図2を参照し、図2は、本願に係る箱体装置の一実施例の構造模式図である。
【0032】
一実施例において、箱体装置は、冷蔵庫、チェストフリーザーなどのような冷凍装置であってもよい。もちろん、箱体装置は、箱体20およびドア30を有し、ドア30が箱体20に対して回転可能であることが求められる他の設備であってもよい。以下、冷蔵庫を箱体装置の例として説明するが、あくまで論述のためのものであり、それによって箱体装置の具体的な態様を限定するものではない。
【0033】
箱体装置は、箱体20を含む。箱体20は、箱体装置の格納媒体であり、使用者は、冷蔵や冷凍の必要がある物品を箱体20中に格納する。具体的には、箱体20の内部に開口22を有する収納空間21が設けられ、開口22を介して冷蔵や冷凍の必要がある物品を収納空間21中に格納する。
【0034】
箱体装置は、収納空間21の開口22を閉鎖するためのドア30をさらに含む。ドア30が開口22を閉鎖したとき、即ち、ドア30が閉状態にある場合、箱体20の内部に物品を格納するための密閉空間が1つ形成される。ドア30は、箱体20のピボット側23に回転可能に接続されており、即ち、ドア30は、箱体20に対して回転することができる。箱体20は、目標側24をさらに含み、ピボット側23および目標側24は、開口22の両側に対向して設けられる。
【0035】
箱体装置は、ヒンジアセンブリ40をさらに含む。ヒンジアセンブリ40は、箱体20のピボット側23に設けられ、ヒンジアセンブリ40は、箱体20とドア30とを枢着し、即ち、箱体20とドア30との間の回転接続を実現する。具体的には、ヒンジアセンブリ40は、箱体20およびドア30のうちの一方に設けられる第1の接続部品41と、他方に設けられる第2の接続部品42とを含む。第1の接続部品41は、スライド軸が設けられ、第2の接続部品42は、スライドレールが設けられ、スライド軸は、スライドレールに移動可能に接続される。ドア30が箱体20に対して回転する過程に、スライド軸は、スライドレールに沿って移動する。
【0036】
説明すべきなのは、第1の接続部品41および第2の接続部品42は、箱体20やドア30の一部であってもよく、即ち、第1の接続部品41および第2の接続部品42と、箱体20やドア30とは一体化構造であってもよいことである。例えば、第1の接続部品41が箱体20に設けられ、第2の接続部品42がドア30に設けられる場合、第1の接続部品41と箱体20とは一体化構造であってもよく、第2の接続部品42とドア30とは一体化構造であってもよい。特に、スライドレールは溝状とする場合、ドア30の表面が窪んでスライドレールを直接形成し、スライド軸がスライドレールに埋め込まれ、このとき、スライドレールが位置するドア30における箇所は、第2の接続部品42であると理解される。
【0037】
一実施例において、ドア30のヒンジアセンブリ40に向かう端面は、内縁31、外縁32および側縁33を有する。内縁31および外縁32は、第1の方向Z1に間隔をあけて設けられ、両方とも第2の方向Z2に延びる。ドア30が開口22を閉鎖したとき、内縁31は、外縁32よりも箱体20に近い。側縁33はピボット側23に位置し、内縁31と外縁32との間は、側縁33によって接続されており、側縁33は第1の方向Z1に延びる。ドア30が開口22を閉鎖したとき、側縁33は、開口22のある平面221に垂直である。
【0038】
ドア30は、ピボット側23に第1の内側稜34および外側稜35を有する。第1の内側稜34および外側稜35は、第1の方向Z1に間隔をあけて設けられ、両方とも第3の方向Z3に延びる。ドア30が開口22を閉鎖したとき、第1の内側稜34は、外側稜35よりも箱体20に近い。第1の内側稜34は、内縁31と側縁33との交点に接続され、外側稜35は、外縁32と側縁33との交点に接続される。
【0039】
ドア30のピボット側23から離れた側には、第2の内側稜36をさらに有する。第2の内側稜36は、第3の方向Z3に延びる。ドア30が開口22を閉鎖したとき、第1の内側稜34および第2の内側稜36を通る平面は、開口22のある平面221と平行である。使用者は、通常、ドア30のピボット側23から離れた側を掴んでドア30を開ける。
【0040】
中でも、第1の方向Z1、第2の方向Z2および第3の方向Z3は、互いに垂直である。箱体装置が正確に置かれる場合、第1の方向Z1および第2の方向Z2は、いずれも水平方向であり、第3の方向Z3は垂直方向である。ピボット側23および目標側24は、第2の方向Z2に対向して設けられる。図2における第3の方向Z3は、図示の紙面に垂直であるので、第3の方向Z3は図2において一つの点として示され、同様に、第1の内側稜34、外側稜35および第2の内側稜36は、図2において点の形で示される。
【0041】
一実施例において、箱体装置は、ドア30に設けられるドアシール50をさらに含む。ドア30は、ドアシール50によって収納空間21の開口22を閉鎖し、ドア30が開口22を閉鎖したとき、収納空間21は、良好な密封効果を有することができる。ドアシール50はピボット側23に第3の内側稜51を有し、第3の内側稜51は、第3の方向Z3に沿って延びており、第3の内側稜51とドア30とは互いに間隔を空けられる。同様に、第3の内側稜51は、図2において点の形で示される。
【0042】
説明すべきなのは、本願に係る実施例の箱体装置は、片開き式、観音開き式、ひいてはドア30の数がより多くの設計を採用してもよい。箱体装置は、各ドア30に対応して独立した収納空間21を設置し、即ち、ドア30と収納空間21は一対一で対応し、ドア30は、その対応する収納空間21を閉鎖するために用いられる。
【0043】
直線スライドレールの協働
図2および図3を参照し、図3は、本願に係るライド軸およびスライドレールの第1の実施例の構造模式図である。
【0044】
一実施例において、第1の接続部品41は、スライド軸411およびスライド軸412が少なくとも設けられ、第2の接続部品42は、スライドレール421およびスライドレール422が少なくとも設けられ、スライド軸411は、スライドレール421に移動可能に接続され、スライド軸412は、スライドレール422に移動可能に接続される。
【0045】
スライドレール421およびスライドレール422は、いずれも直線に延びており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は、開口22のある平面221に垂直であり、スライドレール422は、開口22のある平面221に対して斜めに設けられ、ドア30が開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30を箱体20の目標側24に向かって移動させる。
【0046】
具体的には、第2の接続部品42は、基準円61、第1の基準線62および第2の基準線63が定義される。基準円61、第1の基準線62および第2の基準線63は、同一の平面上にあり、第1の基準線62と第2の基準線63は、基準円61の円心Oに交差し、ドア30が開口22を閉鎖したとき、第1の基準線62は、開口22のある平面221に垂直である。
【0047】
スライドレール421は、第1の基準線62に沿って直線に延びており、スライドレール422は、第2の基準線63に沿って直線に延びている。ドア30が開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、スライド軸411はスライドレール421に沿って移動し、スライド軸412はスライドレール422に沿って移動し、ドア30を箱体20の目標側24に向かって移動させる。
【0048】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は箱体20の目標側24へ移動することがあり、ドア30が箱体20の外側壁25からはみ出す程度を小さくし、回転中にドア30の外部構造物への干渉、衝突のリスクを低減させることができる。換言すれば、本実施例では、箱体装置とその隣に位置する外部構造物との間の隙間をマイクロシーム、ひいてはシームレスの程度まで小さくすることが許容され、箱体装置をビルトインするように取り付けることに有利である。
【0049】
説明すべきなのは、スライドレールが基準線に沿って延びることは、スライドレールの中心線が基準線と重なることを意味することである。
【0050】
本実施例において、スライドレール421とスライドレール422は、交点を有する。ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸411およびスライド軸412は、いずれも当該交点よりも開口22から離れており、スライド軸411とスライド軸412との連結線は、スライドレール422に垂直である。
【0051】
具体的には、ドア30が開口22を閉鎖したとき、このときのドア30が閉状態にあり、スライド軸411の中心軸線414から開口22のある平面221までの最小距離、およびスライド軸412の中心軸線415から開口22のある平面221までの最小距離は、いずれも基準円61の円心Oから開口22のある平面221までの最小距離以上である。そして、スライド軸411の中心軸線414は、第1の基準線62と基準円61との交点に位置し、即ち、スライド軸411の始点は、第1の基準線62と基準円61との交点に位置する。スライド軸412の中心軸線415と第2の基準線63の交点と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第2の基準線63に垂直であり、即ち、スライド軸412の始点と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第2の基準線63に垂直である。
【0052】
説明すべきなのは、スライド軸411の中心軸線414およびスライド軸412の中心軸線415は、いずれも本願の添付図面に示される紙面に垂直であるので、スライド軸411の中心軸線414およびスライド軸412の中心軸線415は本願の添付図面において、すべて点の形として示されることである。
【0053】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、設定された軌跡に従って動くことができる。具体的には、図4および図5に示すように、ドア30の外側稜35は軌跡A1に従って動くことができ、第1の内側稜34は軌跡A2に従って動くことができ、第2の内側稜36は軌跡A3に従って動くことができ、ドアシール50の第3の内側稜51は軌跡A4に従って動くことができる。
【0054】
箱体装置をビルトインするように取り付ける場合、業界では、一般的に、箱体装置とその隣に位置する外部構造物との間の距離を4mm以下とし、ドア30の最大の開き角度を90°以上とする必要があることが要求される。本実施例の箱体装置のドア30が設定された軌跡に従って動くと、ドア30の外側稜35が箱体20の外側壁25からはみ出す最大距離gmaxは4mm以下であることを確保できるとともに、ドア30の最大の開き角度amaxが90°以上であることを確保でき、具体的な最大の開き角度amaxは、150°に達することができるので、要求を満たすことができる。
【0055】
さらに、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、ピボット側23に向かう方向や、箱体20から離れる方向に延びており、スライド軸412は、第1の基準線62の目標側24から奥まった側に位置しており、即ち、図3に示すように、スライド軸412の始点は、第1の基準線62の目標側24から奥まった側に位置する。あるいは、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、目標側24に向かう方向や、箱体20から離れる方向に延びており、スライド軸412は、第1の基準線62の目標側24に向かう側に位置しており、即ち、スライド軸412の始点は、第1の基準線62の目標側24に向かう側に位置する。このようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、設定された軌跡に従って動くことができる。
【0056】
図6と併せて参照し、図6は、本願に係るスライド軸およびスライドレールの第2の実施例の構造模式図である。
【0057】
一実施例において、第1の接続部品41は、スライド軸413がさらに設けられ、第2の接続部品42は、スライドレール423がさらに設けられ、スライド軸413は、スライドレール423に移動可能に接続される。スライドレール423は、直線に延びており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール423は、開口22のある平面221およびスライドレール422に対して斜めに設けられる。
【0058】
具体的には、第2の接続部品42は、第3の基準線64がさらに定義され、第3の基準線64は、基準円61と同一の平面上にあり、それぞれ第1の基準線62および第2の基準線63と基準円61の円心Oに交差する。
【0059】
説明すべきなのは、スライド軸413の中心軸線416は本願の添付図面に示す紙面に垂直であるので、スライド軸413の中心軸線416は、本願の添付図面において点の形として示されることである。
【0060】
以上のようにして、任意の時点で、スライド軸411の動き方向、スライド軸412の動き方向、およびスライド軸413の動き方向のうち、少なくとも2つが異なっており、スライド軸411、スライド軸412およびスライド軸413のある時刻での動き方向が同じであることによるドア30の動きが安定しない問題を回避することができ、ドア30の動きの安定性を確保することに有利である。
【0061】
本実施例において、スライドレール421、スライドレール422およびスライドレール423は、交点を有する。ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸413は、当該交点よりも開口22から離れており、スライド軸411とスライド軸413との連結線は、スライドレール423に垂直である。
【0062】
具体的には、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸413の中心軸線416から開口22のある平面221までの最小距離は、基準円61の円心Oから開口22のある平面221までの最小距離以上であり、スライド軸413の中心軸線416と第3の基準線64の交点と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第3の基準線64に垂直であり、即ち、スライド軸413の始点と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第3の基準線64に垂直である。このようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、設定された軌跡に従って動くことができる。
【0063】
さらに、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール423は、ピボット側23に向かう方向や、箱体20から離れる方向に延びており、スライド軸413は、第1の基準線62の目標側24から奥まった側に位置しており、即ち、図3に示すように、スライド軸413の始点は、第1の基準線62の目標側24から奥まった側に位置する。あるいは、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール423は、目標側24に向かう方向や、箱体20から離れる方向に延びており、スライド軸413は、第1の基準線62の目標側24に向かう側に位置しており、即ち、スライド軸413の始点は、第1の基準線62の目標側24に向かう側に位置する。このようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、設定された軌跡に従って動くことができる。
【0064】
好ましくは、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422およびスライドレール423のうちの一方は、ピボット側23に向かう方向や、箱体20から離れる方向に沿って延びており、他方は目標側24に向かう方向や、箱体20から離れる方向に延びており、即ち、図6に示すように、スライド軸412およびスライド軸413のうちの一方は、第1の基準線62の目標側24から奥まった側に位置しており、他方は第1の基準線62の目標側24に向かう側に位置する。換言すれば、スライドレール422およびスライドレール423は、それぞれスライドレール421の両側に位置しており、ドア30の動きの安定性をさらに確保することに有利である。
【0065】
もちろん、本願の他の実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸412およびスライド軸413は、第1の基準線62の同じ側に位置してもよく、ここでは限定されない。
【0066】
図7と併せて参照し、図7は、本願に係るスライド軸およびスライドレールの第3の実施例の構造模式図である。
【0067】
代替実施例において、ヒンジアセンブリ40には、スライド軸412およびスライドレール422、スライド軸413およびスライドレール423のみが設けられてもよい。ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、スライド軸412がスライドレール422に沿って移動し、スライド軸413がスライドレール423に沿って移動し、同様にドア30が設定された軌跡に従って動くように導くことができる。
【0068】
縦方向の直線スライドレールと楕円スライドレールとの協働
図2図8および図9を参照し、図8は、本願に係るスライド軸およびスライドレールの第4の実施例の構造模式図であり、図9は、本願に係るスライド軸およびスライドレールの第5の実施例の構造模式図である。中でも、本願の添付図面の一部には、スライド軸およびスライドレールの幅の表現が省略され、スライド軸の中心軸線を利用してスライド軸を表し、スライドレールの中心線を利用してスライドレールを表す。
【0069】
一実施例において、第1の接続部品41は、スライド軸411およびスライド軸412が少なくとも設けられ、第2の接続部品42は、スライドレール421およびスライドレール422が少なくとも設けられ、スライド軸411は、スライドレール421に移動可能に接続され、スライド軸412は、スライドレール422に移動可能に接続される。
【0070】
スライドレール421は直線に延びており、スライドレール422は楕円に沿って延びており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は開口22のある平面221に垂直であり、スライドレール422の箱体20から離れる部分は、スライドレール421よりもピボット側23から離れており、ドア30が開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30を箱体20の目標側24に向かって移動させる。
【0071】
具体的には、第2の接続部品42は、基準円61、第1の基準線62および基準楕円65が定義され、基準円61、第1の基準線62および基準楕円65は、同一の平面上にあり、第1の基準線62は、基準円61の円心Oを通り、基準楕円65の中心は、当該円心Oと重なっている。中でも、ドア30が開口22を閉鎖したとき、第1の基準線62は、開口22のある平面221に垂直であり、基準楕円65の箱体20から離れる部分は、第1の基準線62よりも目標側24に近い。
【0072】
スライドレール421は、第1の基準線62に沿って直線に延びており、スライドレール422は、基準楕円65に沿って延びている。ドア30が開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、スライド軸411は、スライドレール421に沿って移動し、スライド軸412は、スライドレール422に沿って移動し、ドア30を箱体20の目標側24に向かって移動させる。
【0073】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、箱体20の目標側24へ移動することがあり、ドア30が箱体20の外側壁25をはみ出す程度を小さくし、回転中にドア30の外部構造物への干渉、衝突のリスクを低減させることができる。換言すれば、本実施例では、箱体装置とその隣に位置する外部構造物との間の隙間をマイクロシーム、ひいてはシームレスの程度まで小さくすることが許容され、箱体装置をビルトインするように取り付けることに有利である。
【0074】
説明すべきなのは、スライドレールが基準楕円に沿って延びることは、スライドレールの中心線が基準楕円と重なることを意味することである。
【0075】
本実施例において、スライドレール421は、上記楕円の中心を通る。ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸411およびスライド軸412は、いずれも当該楕円の中心よりも開口22から離れており、スライドレール422は、ピボット側23に向かう方向や、箱体20に近接する方向に沿って延びている。
【0076】
具体的には、第2の接続部品42は、第2の基準線63、第1の座標軸Xおよび第2の座標軸Yがさらに定義され、第2の基準線63は、第1の基準線62と同一の平面上にあるとともに、第1の基準線62と基準円61の円心Oに交差し、第1の座標軸Xおよび第2の座標軸Yにより定義される座標系の原点は、当該円心Oである。中でも、ドア30が開口22を閉鎖したとき、第1の座標軸Xは、開口22のある平面221と平行であり、第2の座標軸Yは、開口22のある平面221に垂直である。
【0077】
基準楕円65の当該座標系における任意点(x,y)は、以下の関係を満たす。
【0078】
x=M/sin(θ)*cos(90°-a-θ)-R*sin(a),y=M/sin(θ)*sin(90°-a-θ)
【0079】
中でも、xは、当該任意点の第1の座標軸Xでの座標値であり、yは、当該任意点の第2の座標軸Yでの座標値であり、Mは、スライド軸412の始点の第1の座標軸Xでの座標絶対値であり、aは、ドア30の箱体20に対する開き角度であり、θは、第1の基準線62と第2の基準線63との夾角である。
【0080】
ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸411の中心軸線から開口22のある平面221までの最小距離、およびスライド軸412の中心軸線から開口22のある平面221までの最小距離は、いずれも円心Oから開口22のある平面221までの最小距離以上である。そして、スライド軸411の中心軸線は、第1の基準線62と基準円61の交点に位置しており、即ち、スライド軸411の始点は、第1の基準線62と基準円61の交点に位置する。スライド軸412の中心軸線は、基準楕円65と第2の基準線63の交点に位置しており、即ち、スライド軸412の始点は、基準楕円65と第2の基準線63の交点に位置する。
【0081】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、設定された軌跡に従って動くことができる。
【0082】
一例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、箱体20に近い方向に曲げられる。具体的には、第2の接続部品42は、第2の基準線63に位置する基準点66がさらに定義され、基準点66と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第2の基準線63に垂直である。図2および図8に示すように、スライド軸412の始点は、基準点66よりも基準円61の円心Oから離れており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、第2の基準線63の目標側24に向かう側に位置する。
【0083】
別の例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、箱体20から離れる方向に曲げられる。具体的には、図2および図9に示すように、スライド軸412の始点は、基準点66よりも基準円61の円心Oに近く、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、第2の基準線63の目標側24から奥まった側に位置する。
【0084】
図2図10および図11を参照し、図10は、本願に係るスライド軸およびスライドレールの第6の実施例の構造模式図であり、図11は、本願に係るスライド軸およびスライドレールの第7の実施例の構造模式図である。
【0085】
一実施例において、第1の接続部品41は、スライド軸411およびスライド軸412が少なくとも設けられ、第2の接続部品42は、スライドレール421およびスライドレール422が少なくとも設けられ、スライド軸411は、スライドレール421に移動可能に接続され、スライド軸412は、スライドレール422に移動可能に接続される。
【0086】
スライドレール421は、直線に延びており、スライドレール422は、楕円に沿って延びており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は、開口22のある平面221に垂直であり、スライドレール422の箱体20から離れる部分は、スライドレール421よりもピボット側23に近く、ドア30が開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30を箱体20の目標側24に向かって移動させる。
【0087】
具体的には、第2の接続部品42は、基準円61、第1の基準線62および基準楕円65が定義され、基準円61、第1の基準線62および基準楕円65は、同一の平面上にあり、第1の基準線62は、基準円61の円心Oを通り、基準楕円65の中心は、当該円心Oと重なっている。中でも、ドア30が開口22を閉鎖したとき、第1の基準線62は、開口22のある平面221に垂直であり、基準楕円65の箱体20から離れる部分は、第1の基準線62よりも目標側24から離れる。
【0088】
スライドレール421は、第1の基準線62に沿って直線に延びており、スライドレール422は、基準楕円65に沿って延びている。ドア30が開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、スライド軸411は、スライドレール421に沿って移動し、スライド軸412は、スライドレール422に沿って移動し、ドア30を箱体20の目標側24に向かって移動させる。
【0089】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、箱体20の目標側24へ移動することがあり、ドア30が箱体20の外側壁25をはみ出す程度を小さくし、回転中にドア30の外部構造物への干渉、衝突のリスクを低減させることができる。換言すれば、本実施例では、箱体装置とその隣に位置する外部構造物との間の隙間をマイクロシーム、ひいてはシームレスの程度まで小さくすることが許容され、箱体装置をビルトインするように取り付けることに有利である。
【0090】
本実施例において、スライドレール421は、上記楕円の中心を通る。ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸411およびスライド軸412は、いずれも当該楕円の中心よりも開口22から離れており、スライドレール422は、ピボット側23に近接する方向や、箱体20から離れる方向に曲げられる。
【0091】
具体的には、第2の接続部品42は、第2の基準線63、第1の座標軸Xおよび第2の座標軸Yがさらに定義され、第2の基準線63は、第1の基準線62と同一の平面上にあるとともに、第1の基準線62と基準円61の円心Oに交差し、第1の座標軸Xおよび第2の座標軸Yにより定義される座標系の原点は、当該円心Oである。中でも、ドア30が開口22を閉鎖したとき、第1の座標軸Xは、開口22のある平面221と平行であり、第2の座標軸Yは、開口22のある平面221に垂直である。
【0092】
基準楕円65の当該座標系における任意点(x,y)は、以下の関係を満たす。
【0093】
x=M/sin(θ)*cos(90°+a-θ)+R*sin(a),y=-M/sin(θ)*sin(90°+a-θ)
【0094】
中でも、xは、当該任意点の第1の座標軸Xでの座標値であり、yは、当該任意点の第2の座標軸Yでの座標値であり、Mは、スライド軸412の始点の第1の座標軸Xでの座標絶対値であり、aは、ドア30の箱体20に対する開き角度であり、θは、第1の基準線62と第2の基準線63との夾角である。
【0095】
ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸411の中心軸線から開口22のある平面221までの最小距離、およびスライド軸412の中心軸線から開口22のある平面221までの最小距離は、いずれも円心Oから開口22のある平面221までの最小距離以上である。そして、スライド軸411の中心軸線は、第1の基準線62と基準円61の交点に位置しており、即ち、スライド軸411の始点は、第1の基準線62と基準円61の交点に位置する。スライド軸412の中心軸線は、基準楕円65と第2の基準線63の交点に位置しており、即ち、スライド軸412の始点は、基準楕円65と第2の基準線63の交点に位置する。
【0096】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、設定された軌跡に従って動くことができる。
【0097】
一例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、スライド軸412と上記楕円の中心との連結線の箱体20から奥まった側に位置する。具体的には、図2および図10に示すように、第2の接続部品42は、第2の基準線63に位置する基準点66がさらに定義され、基準点66と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第2の基準線63に垂直である。スライド軸412の始点は、基準点66よりも基準円61の円心Oから離れており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、第2の基準線63の目標側24に向かう側に位置する。
【0098】
別の例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、スライド軸412と上記楕円の中心との連結線の箱体20に向かう側に位置する。具体的には、図2および図11に示すように、スライド軸412の始点は、基準点66よりも基準円61の円心Oに近く、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、第2の基準線63の目標側24から奥まった側に位置する。
【0099】
斜めな直線スライドレールと楕円スライドレールとの協働
図2図12および図13を参照し、図12は、本願に係るスライド軸およびスライドレールの第8の実施例の構造模式図であり、図13は、本願に係るスライド軸およびスライドレールの第9の実施例の構造模式図である。
【0100】
一実施例において、第1の接続部品41は、スライド軸411およびスライド軸412が少なくとも設けられ、第2の接続部品42は、スライドレール421およびスライドレール422が少なくとも設けられ、スライド軸411は、スライドレール421に移動可能に接続され、スライド軸412は、スライドレール422に移動可能に接続される。
【0101】
スライドレール421は、直線に延びており、スライドレール422は、楕円に沿って延びており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は、開口22のある平面221に対して斜めに設けられ、スライドレール422の箱体20から離れる部分は、スライドレール421よりもピボット側23から離れており、ドア30が開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30を箱体20の目標側24に向かって移動させる。
【0102】
具体的には、第2の接続部品42は、基準円61、第1の基準線62、第2の基準線63および基準楕円65が定義され、基準円61、第1の基準線62、第2の基準線63および基準楕円65は、同一の平面上にあり、第1の基準線62および第2の基準線63は、基準円61の円心Oに交差し、基準楕円65の中心は、当該円心Oと重なっている。中でも、ドア30が開口22を閉鎖したとき、第1の基準線62は、開口22のある平面221に垂直であり、基準楕円65の箱体20から離れる部分は、第1の基準線62よりも目標側24に近い。
【0103】
スライドレール421は、第2の基準線63に沿って直線に延びており、スライドレール422は、基準楕円65に沿って延びている。ドア30が開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、スライド軸411は、スライドレール421に沿って移動し、スライド軸412は、スライドレール422に沿って移動し、ドア30を箱体20の目標側24に向かって移動させる。
【0104】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、箱体20の目標側24へ移動することがあり、ドア30が箱体20の外側壁25をはみ出す程度を小さくし、回転中にドア30の外部構造物への干渉、衝突のリスクを低減させることができる。換言すれば、本実施例では、箱体装置とその隣に位置する外部構造物との間の隙間をマイクロシーム、ひいてはシームレスの程度まで小さくすることが許容され、箱体装置をビルトインするように取り付けることに有利である。
【0105】
本実施例において、スライドレール421は、上記楕円の中心を通る。ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸411およびスライド軸412は、いずれも当該楕円の中心よりも開口22から離れており、スライドレール422は、ピボット側23に向かう方向や、箱体20に近接する方向に沿って延びている。
【0106】
具体的には、第2の接続部品42は、第3の基準線64、第1の座標軸Xおよび第2の座標軸Yがさらに定義され、第3の基準線64は、第1の基準線62と同一の平面上にあるとともに、第1の基準線62と基準円61の円心Oに交差し、第1の座標軸Xおよび第2の座標軸Yにより定義される座標系の原点は、当該円心Oである。中でも、ドア30が開口22を閉鎖したとき、第1の座標軸Xは、開口22のある平面221と平行であり、第2の座標軸Yは、開口22のある平面221に垂直である。
【0107】
基準楕円65の当該座標系における任意点(x,y)は、以下の関係を満たす。
【0108】
x=M/sin(θ)*cos(90°-a-θ)-R*sin(a),y=M/sin(θ)*sin(90°-a-θ)
【0109】
中でも、xは、当該任意点の第1の座標軸Xでの座標値であり、yは、当該任意点の第2の座標軸Yでの座標値であり、Mは、スライド軸412の始点の第1の座標軸Xでの座標絶対値であり、aは、ドア30の箱体20に対する開き角度であり、θは、第1の基準線62と第3の基準線64との夾角である。
【0110】
ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸411の中心軸線から開口22のある平面221までの最小距離、およびスライド軸412の中心軸線から開口22のある平面221までの最小距離は、いずれも円心Oから開口22のある平面221までの最小距離以上である。そして、スライド軸411の中心軸線と第2の基準線63の交点と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第2の基準線63に垂直であり、即ち、スライド軸411の始点と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第2の基準線63に垂直である。スライド軸412の中心軸線は、基準楕円65と第3の基準線64の交点に位置しており、即ち、スライド軸412の始点は、基準楕円65と第3の基準線64の交点に位置する。
【0111】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、設定された軌跡に従って動くことができる。
【0112】
一例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、箱体20に近い方向に曲げられる。具体的には、第2の接続部品42は、基準点66がさらに定義され、基準点66は、第3の基準線64に位置しており、基準点66と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第3の基準線64に垂直である。図2および図12に示すように、スライド軸412の始点は、基準点66よりも基準円61の円心Oから離れており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、第3の基準線64の目標側24に向かう側に位置する。
【0113】
別の例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、箱体20から離れる方向に曲げられる。具体的には、図2および図13に示すように、スライド軸412の始点は、基準点66よりも基準円61の円心Oに近く、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、第3の基準線64の目標側24から奥まった側に位置する。
【0114】
本実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は、ピボット側23に向かう方向や、箱体20から離れる方向に沿って延びており、スライド軸411は、第1の基準線62の目標側24から奥まった側に位置しており、即ち、図12および図13に示すように、スライド軸411的始点は、第1の基準線62の目標側24から奥まった側に位置する。あるいは、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は、目標側24に向かう方向や、箱体20から離れる方向に延びており、スライド軸411は、第1の基準線62の目標側24に向かう側に位置しており、即ち、スライド軸411の始点は、第1の基準線62の目標側24に向かう側に位置する。このようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、設定された軌跡に従って動くことができる。
【0115】
図2図14および図15を参照し、図14は、本願に係るスライド軸およびスライドレールの第10の実施例の構造模式図であり、図15は、本願に係るスライド軸およびスライドレールの第11の実施例の構造模式図である。
【0116】
一実施例において、第1の接続部品41は、スライド軸411およびスライド軸412が少なくとも設けられ、第2の接続部品42は、スライドレール421およびスライドレール422が少なくとも設けられ、スライド軸411は、スライドレール421に移動可能に接続され、スライド軸412は、スライドレール422に移動可能に接続される。
【0117】
スライドレール421は、直線に延びており、スライドレール422は、楕円に沿って延びており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は、開口22のある平面221に対して斜めに設けられ、スライドレール422の箱体20から離れる部分は、スライドレール421よりもピボット側23に近く、ドア30が開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30を箱体20の目標側24に向かって移動させる。
【0118】
具体的には、第2の接続部品42は、基準円61、第1の基準線62、第2の基準線63および基準楕円65が定義され、基準円61、第1の基準線62、第2の基準線63および基準楕円65は、同一の平面上にあり、第1の基準線62および第2の基準線63は、基準円61の円心Oに交差し、基準楕円65の中心は、当該円心Oと重なっている。中でも、ドア30が開口22を閉鎖したとき、第1の基準線62は、開口22のある平面221に垂直であり、基準楕円65の箱体20から離れる部分は、第1の基準線62よりも目標側24から離れる。
【0119】
スライドレール421は、第2の基準線63に沿って直線に延びており、スライドレール422は、基準楕円65に沿って延びている。ドア30が開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、スライド軸411は、スライドレール421に沿って移動し、スライド軸412は、スライドレール422に沿って移動し、ドア30を箱体20の目標側24に向かって移動させる。
【0120】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、箱体20の目標側24へ移動することがあり、ドア30が箱体20の外側壁25をはみ出す程度を小さくし、回転中にドア30の外部構造物への干渉、衝突のリスクを低減させることができる。換言すれば、本実施例では、箱体装置とその隣に位置する外部構造物との間の隙間をマイクロシーム、ひいてはシームレスの程度まで小さくすることが許容され、箱体装置をビルトインするように取り付けることに有利である。
【0121】
本実施例において、スライドレール421は、上記楕円の中心を通る。ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸411およびスライド軸412は、いずれも当該楕円の中心よりも開口22から離れており、スライドレール422は、ピボット側23に近接する方向や、箱体20から離れる方向に曲げられる。
【0122】
具体的には、第2の接続部品42は、第3の基準線64、第1の座標軸Xおよび第2の座標軸Yがさらに定義され、第3の基準線64は、第1の基準線62と同一の平面上にあるとともに、第1の基準線62と基準円61の円心Oに交差し、第1の座標軸Xおよび第2の座標軸Yにより定義される座標系の原点は、当該円心Oである。中でも、ドア30が開口22を閉鎖したとき、第1の座標軸Xは、開口22のある平面221と平行であり、第2の座標軸Yは、開口22のある平面221に垂直である。
【0123】
基準楕円65の当該座標系における任意点(x,y)は、以下の関係を満たす。
【0124】
x=M/sin(θ)*cos(90°+a-θ)+R*sin(a),y=-M/sin(θ)*sin(90°+a-θ)
【0125】
中でも、xは、当該任意点の第1の座標軸Xでの座標値であり、yは、当該任意点の第2の座標軸Yでの座標値であり、Mは、スライド軸412の始点の第1の座標軸Xでの座標絶対値であり、aは、ドア30の箱体20に対する開き角度であり、θは、第1の基準線62と第3の基準線64との夾角である。
【0126】
ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸411の中心軸線から開口22のある平面221までの最小距離、およびスライド軸412の中心軸線から開口22のある平面221までの最小距離は、いずれも円心Oから開口22のある平面221までの最小距離以上である。そして、スライド軸411の中心軸線と第2の基準線63の交点と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第2の基準線63に垂直であり、即ち、スライド軸411の始点と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第2の基準線63に垂直である。スライド軸412の中心軸線は、基準楕円65と第3の基準線64の交点に位置しており、即ち、スライド軸412の始点は、基準楕円65と第3の基準線64の交点に位置する。
【0127】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、設定された軌跡に従って動くことができる。
【0128】
一例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、スライド軸412と上記楕円の中心との連結線の箱体20から奥まった側に位置する。具体的には、第2の接続部品42は、基準点66がさらに定義され、基準点66は、第3の基準線64に位置しており、基準点66と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第3の基準線64に垂直である。図2および図14に示すように、スライド軸412の始点は、基準点66よりも基準円61の円心Oから離れており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、第3の基準線64の目標側24に向かう側に位置する。
【0129】
別の例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、スライド軸412と上記楕円の中心との連結線の箱体20に向かう側に位置する。具体的には、図2および図15に示すように、スライド軸412の始点は、基準点66よりも基準円61の円心Oに近く、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、第3の基準線64の目標側24から奥まった側に位置する。
【0130】
本実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は、目標側24に向かう方向や、箱体20から離れる方向に延びており、スライド軸411は、第1の基準線62の目標側24に向かう側に位置しており、即ち、スライド軸411の始点は、第1の基準線62の目標側24に向かう側に位置する。このようにして、スライドレール421とスライドレール422との間に大きな夾角を確保することができ、スライド軸411およびスライド軸412の動きの安定性の確保に有利であり、即ち、ドア30が安定して動くことを確保する。
【0131】
楕円スライドレールの協働
図2図16および図17を参照し、図16は、本願に係るスライド軸およびスライドレールの第12の実施例の構造模式図であり、図17は、本願に係るスライド軸およびスライドレールの第13の実施例の構造模式図である。
【0132】
一実施例において、第1の接続部品41は、スライド軸411およびスライド軸412が少なくとも設けられ、第2の接続部品42は、スライドレール421およびスライドレール422が少なくとも設けられ、スライド軸411は、スライドレール421に移動可能に接続され、スライド軸412は、スライドレール422に移動可能に接続される。
【0133】
スライドレール421は、第1の基準楕円651に沿って延びており、スライドレール422は、第2の基準楕円652に沿って延びており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421の箱体20から離れる部分は、ピボット側23から離れており、スライドレール422の箱体20から離れる部分は、ピボット側23に近く、ドア30が開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30を箱体20の目標側24に向かって移動させる。
【0134】
説明すべきなのは、スライドレールの箱体20から離れる部分がピボット側23から離れることは、スライドレールの箱体20から離れる部分は、スライドレールの箱体20に近い部分よりもピボット側23から離れることを指し、スライドレールの箱体20から離れる部分がピボット側23に近いことは、スライドレールの箱体20から離れる部分はスライドレールの箱体20に近い部分よりもピボット側23に近いことを指すことである。
【0135】
具体的には、第2の接続部品42は、基準円61、第1の基準線62、第1の基準楕円651および第2の基準楕円652が定義される。基準円61、第1の基準線62、第1の基準楕円651および第2の基準楕円652は同一の平面上にあり、第1の基準線62は、基準円61の円心Oを通り、第1の基準楕円651の中心および第2の基準楕円652の中心は、いずれも円心Oと重なっている。中でも、ドア30が開口22を閉鎖したとき、第1の基準線62は、開口22のある平面221に垂直であり、第1の基準楕円651の箱体20から離れる部分は、第1の基準線62よりも目標側24に近く、第2の基準楕円652の箱体20から離れる部分は、第1の基準線62よりも目標側24から離れる。
【0136】
スライドレール421は、第1の基準楕円651に沿って延びており、スライドレール422は、第2の基準楕円652に沿って延びている。ドア30が開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、スライド軸411は、スライドレール421に沿って移動し、スライド軸412は、スライドレール422に沿って移動し、ドア30を箱体20の目標側24に向かって移動させる。
【0137】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、箱体20の目標側24へ移動することがあり、ドア30が箱体20の外側壁25をはみ出す程度を小さくし、回転中にドア30の外部構造物への干渉、衝突のリスクを低減させることができる。換言すれば、本実施例では、箱体装置とその隣に位置する外部構造物との間の隙間をマイクロシーム、ひいてはシームレスの程度まで小さくすることが許容され、箱体装置をビルトインするように取り付けることに有利である。
【0138】
本実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸411は、第1の基準楕円651の中心よりも開口22から離れており、スライドレール421は、ピボット側23に向かう方向や、箱体20に近い方向に延びている。
【0139】
具体的には、第2の接続部品42は、第2の基準線63、第1の座標軸Xおよび第2の座標軸Yがさらに定義され、第2の基準線63は、第1の基準線62と同一の平面上にあるとともに、第1の基準線62と基準円61の円心Oに交差し、第1の座標軸Xおよび第2の座標軸Yにより定義される座標系の原点は、当該円心Oである。中でも、ドア30が開口22を閉鎖したとき、第1の座標軸Xは、開口22のある平面221と平行であり、第2の座標軸Yは、開口22のある平面221に垂直である。
【0140】
第1の基準楕円651の当該座標系における任意点(x,y)は、以下の関係を満たす。
【0141】
x=M/sin(θ)*cos(90°-a-θ)-R*sin(a),y=M/sin(θ)*sin(90°-a-θ
【0142】
中でも、xは、当該任意点の第1の座標軸Xでの座標値であり、yは、当該任意点の第2の座標軸Yでの座標値であり、Mは、スライド軸411の始点の第1の座標軸Xでの座標絶対値であり、aは、ドア30の箱体20に対する開き角度であり、θは、第1の基準線62と第2の基準線63との夾角である。
【0143】
ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸411の中心軸線から開口22のある平面221までの最小距離は、基準円61の円心Oから開口22のある平面221までの最小距離以上である。そして、スライド軸411の中心軸線は、第1の基準楕円651と第2の基準線63の交点に位置しており、即ち、スライド軸411の始点は、第1の基準楕円651と第2の基準線63の交点に位置する。
【0144】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、設定された軌跡に従って動くことができる。
【0145】
一例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は、箱体20に近接する方向に曲げられる。具体的には、第2の接続部品42は、第2の基準線63に位置する第1の基準点661がさらに定義され、第1の基準点661と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第2の基準線63に垂直である。図2および図16に示すように、スライド軸411の始点は、第1の基準点661よりも基準円61の円心Oから離れており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は、第2の基準線63の目標側24に向かう側に位置する。
【0146】
別の例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は、箱体20から離れる方向に曲げられる。具体的には、図2および図17に示すように、スライド軸411の始点は、第1の基準点661よりも基準円61の円心Oに近く、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は、第2の基準線63の目標側24から奥まった側に位置する。
【0147】
本実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸412は、第2の基準楕円652の中心よりも開口22から離れており、スライドレール422は、ピボット側23に近接する方向や、箱体20から離れる方向に曲げられる。
【0148】
具体的には、第2の接続部品42は、第3の基準線64がさらに定義され、第3の基準線64は、第1の基準線62と同一の平面上にあるとともに、第1の基準線62と基準円61の円心Oに交差する。
【0149】
第2の基準楕円652の上記座標系における任意点(x,y)は、以下の関係を満たす。
【0150】
x=M/sin(θ)*cos(90°+a-θ)+R*sin(a),y=-M/sin(θ)*sin(90°+a-θ
【0151】
中でも、xは、当該任意点の第1の座標軸Xでの座標値であり、yは、当該任意点の第2の座標軸Yでの座標値であり、Mは、スライド軸412の始点の第1の座標軸Xでの座標絶対値であり、aは、ドア30の箱体20に対する開き角度であり、θは、第1の基準線62と第3の基準線64との夾角である。
【0152】
ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸412の中心軸線から開口22のある平面221までの最小距離は、基準円61の円心Oから開口22のある平面221までの最小距離以上である。そして、スライド軸412の中心軸線は、第2の基準楕円652と第3の基準線64の交点に位置しており、即ち、スライド軸412の始点は、第2の基準楕円652と第3の基準線64の交点に位置する。
【0153】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、設定された軌跡に従って動くことができる。
【0154】
一例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、スライド軸412と第2の基準楕円652の中心との連結線の箱体20から奥まった側に位置する。具体的には、第2の接続部品42は、第3の基準線64に位置する第2の基準点662がさらに定義され、第2の基準点662と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第3の基準線64に垂直である。図2および図16に示すように、スライド軸412の始点は、第2の基準点662よりも基準円61の円心Oから離れており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、第3の基準線64の目標側24に向かう側に位置する。
【0155】
別の例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、スライド軸412と第2の基準楕円652の中心との連結線の箱体20に向かう側に位置する。具体的には、図2および図17に示すように、スライド軸412の始点は、第2の基準点662よりも基準円61の円心Oに近く、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、第3の基準線64の目標側24から奥まった側に位置する。
【0156】
図2図18および図19を参照し、図18は、本願に係るスライド軸およびスライドレールの第14の実施例の構造模式図であり、図19は、本願に係るスライド軸およびスライドレールの第15の実施例の構造模式図である。
【0157】
一実施例において、第1の接続部品41は、スライド軸411およびスライド軸412が少なくとも設けられ、第2の接続部品42は、スライドレール421およびスライドレール422が少なくとも設けられ、スライド軸411は、スライドレール421に移動可能に接続され、スライド軸412は、スライドレール422に移動可能に接続される。
【0158】
スライドレール421は、第1の基準楕円651に沿って延びており、スライドレール422は、第2の基準楕円652に沿って延びており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421の箱体20から離れる部分、およびスライドレール422の箱体20から離れる部分は、いずれもピボット側23から離れており、ドア30が開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30を箱体20の目標側24に向かって移動させる。
【0159】
具体的には、第2の接続部品42は、基準円61、第1の基準線62、第1の基準楕円651および第2の基準楕円652が定義される。基準円61、第1の基準線62、第1の基準楕円651および第2の基準楕円652は同一の平面上にあり、第1の基準線62は、基準円61の円心Oを通り、第1の基準楕円651の中心および第2の基準楕円652の中心は、いずれも円心Oと重なっている。中でも、ドア30が開口22を閉鎖したとき、第1の基準線62は、開口22のある平面221に垂直であり、第1の基準楕円651の箱体20から離れる部分、および第2の基準楕円652の箱体20から離れる部分は、いずれも第1の基準線62よりも目標側24に近接する。
【0160】
スライドレール421は、第1の基準楕円651に沿って延びており、スライドレール422は、第2の基準楕円652に沿って延びている。ドア30が開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、スライド軸411は、スライドレール421に沿って移動し、スライド軸412は、スライドレール422に沿って移動し、ドア30を箱体20の目標側24に向かって移動させる。
【0161】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、箱体20の目標側24へ移動することがあり、ドア30が箱体20の外側壁25をはみ出す程度を小さくし、回転中にドア30の外部構造物への干渉、衝突のリスクを低減させることができる。換言すれば、本実施例では、箱体装置とその隣に位置する外部構造物との間の隙間をマイクロシーム、ひいてはシームレスの程度まで小さくすることが許容され、箱体装置をビルトインするように取り付けることに有利である。
【0162】
説明すべきなのは、第1の基準楕円651と第2の基準楕円652は異なり、即ち、第1の基準楕円651の箱体20から離れる部分、および第2の基準楕円652の箱体20から離れる部分の、目標側24に近接する程度が異なることである。
【0163】
本実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸411は、第1の基準楕円651の中心よりも開口22から離れており、スライドレール421は、ピボット側23に向かう方向や、箱体20に近接する方向に沿って延びている。
【0164】
具体的には、第2の接続部品42は、第2の基準線63、第1の座標軸Xおよび第2の座標軸Yがさらに定義され、第2の基準線63は、第1の基準線62と同一の平面上にあるとともに、第1の基準線62と基準円61の円心Oに交差し、第1の座標軸Xおよび第2の座標軸Yにより定義される座標系の原点は、当該円心Oである。中でも、ドア30が開口22を閉鎖したとき、第1の座標軸Xは、開口22のある平面221と平行であり、第2の座標軸Yは、開口22のある平面221に垂直である。
【0165】
第1の基準楕円651の当該座標系における任意点(x,y)は、以下の関係を満たす。
【0166】
x=M/sin(θ)*cos(90°-a-θ)-R*sin(a),y=M/sin(θ)*sin(90°-a-θ
【0167】
中でも、xは、当該任意点の第1の座標軸Xでの座標値であり、yは、当該任意点の第2の座標軸Yでの座標値であり、Mは、スライド軸411の始点の第1の座標軸Xでの座標絶対値であり、aは、ドア30の箱体20に対する開き角度であり、θは、第1の基準線62と第2の基準線63との夾角である。
【0168】
ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸411の中心軸線から開口22のある平面221までの最小距離は、基準円61の円心Oから開口22のある平面221までの最小距離以上である。そして、スライド軸411の中心軸線は、第1の基準楕円651と第2の基準線63の交点に位置しており、即ち、スライド軸411の始点は、第1の基準楕円651と第2の基準線63の交点に位置する。
【0169】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、設定された軌跡に従って動くことができる。
【0170】
一例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は、箱体20に近接する方向に曲げられる。具体的には、第2の接続部品42は、第2の基準線63に位置する第1の基準点661がさらに定義され、第1の基準点661と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第2の基準線63に垂直である。図2および図18に示すように、スライド軸411の始点は、第1の基準点661よりも基準円61の円心Oから離れており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は、第2の基準線63の目標側24に向かう側に位置する。
【0171】
別の例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は、箱体20から離れる方向に曲げられる。具体的には、図2および図19に示すように、スライド軸411の始点は、第1の基準点661よりも基準円61の円心Oに近く、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール421は、第2の基準線63の目標側24から奥まった側に位置する。
【0172】
本実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸412は、第2の基準楕円652の中心よりも開口22から離れており、スライドレール422は、ピボット側23に向かう方向や、箱体20に近接する方向に沿って延びている。
【0173】
具体的には、第2の接続部品42は、第3の基準線64がさらに定義され、第3の基準線64は、第1の基準線62と同一の平面上にあるとともに、第1の基準線62と基準円61の円心Oに交差する。
【0174】
第2の基準楕円652の上記座標系における任意点(x,y)は、以下の関係を満たす。
【0175】
x=M/sin(θ)*cos(90°-a-θ)-R*sin(a),y=M/sin(θ)*sin(90°-a-θ
【0176】
中でも、xは、当該任意点の第1の座標軸Xでの座標値であり、yは、当該任意点の第2の座標軸Yでの座標値であり、Mは、スライド軸412の始点の第1の座標軸Xでの座標絶対値であり、aは、ドア30の箱体20に対する開き角度であり、θは、第1の基準線62と第3の基準線64との夾角である。
【0177】
ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライド軸412の中心軸線から開口22のある平面221までの最小距離は、基準円61の円心Oから開口22のある平面221までの最小距離以上である。そして、スライド軸412の中心軸線は、第2の基準楕円652と第3の基準線64の交点に位置しており、即ち、スライド軸412の始点は、第2の基準楕円652と第3の基準線64の交点に位置する。
【0178】
以上のようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により、開口22を閉鎖した状態から箱体20に対して開かれる過程に、ドア30は、設定された軌跡に従って動くことができる。
【0179】
一例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、箱体20に近い方向に曲げられる。具体的には、第2の接続部品42は、第3の基準線64に位置する第2の基準点662がさらに定義され、第2の基準点662と、第1の基準線62と基準円61の交点との連結線は、第3の基準線64に垂直である。図2および図18に示すように、スライド軸412の始点は、第2の基準点662よりも基準円61の円心Oから離れており、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、第3の基準線64の目標側24に向かう側に位置する。
【0180】
別の例示的な実施例において、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、箱体20から離れる方向に曲げられる。具体的には、図2および図19に示すように、スライド軸412の始点は、第2の基準点662よりも基準円61の円心Oに近く、ドア30が開口22を閉鎖したとき、スライドレール422は、第3の基準線64の目標側24から奥まった側に位置する。
【0181】
好ましくは、図18に示すように、スライド軸411の始点は、第1の基準点661よりも基準円61の円心Oから離れており、スライド軸412の始点は、第2の基準点662よりも基準円61の円心Oに近い。あるいは、図19に示すように、スライド軸411の始点は、第1の基準点661よりも基準円61の円心Oに近く、スライド軸412の始点は、第2の基準点662よりも基準円61の円心Oから離れる。このようにして、スライドレール421とスライドレール422との間に大きな夾角を持たせ、スライド軸411およびスライド軸412の動きの安定性の確保に有利であり、即ち、ドア30が安定して動くことを確保する。
【0182】
楕円スライドレールの変曲点
図20を参照し、図20は、本願に係る基準楕円に沿って延びるスライドレールの一実施例の構造模式図である。
【0183】
一実施例において、楕円(上記実施例における基準楕円を含む)に沿って延びるスライドレールは、当該楕円の長軸と変曲点424に交差する。当該スライドレールには、当該楕円の短軸の変曲点424に向かう側に位置する目標点425を有する。中でも、任意の目標点425と当該変曲点424との連結線と、当該楕円の長軸との間の夾角αは、いずれも10°以上である。
【0184】
以上のようにして、変曲点424の位置で当該スライドレールの回転角が大きくなりすぎることを回避することができ、スライド軸が変曲点424を通る時に動かなくなるリスクを低減させることができ、スライド軸が円滑に動くことを確保することに役立ち、即ち、ドアが円滑に開閉することを確保する。また、変曲点424の両側に位置する当該スライドレールのレールセグメントの重なり度合いを減少させることができ、スライド軸の動きの安定性の確保に有利であり、即ち、ドアが安定して動くことを確保し、スライドレールの設計や製作に利便性を与えることもできる。
【0185】
スライドレールの夾角
図21を参照し、図21は、本願に係るスライド軸およびスライドレールの第16の実施例の構造模式図である。
【0186】
一実施例において、スライド軸411が位置するスライドレール421は、第1の接線P1を有し、スライド軸412が位置するスライドレール422は、第2の接線P2を有し、第1の接線P1と第2の接線P2との間の夾角βは、10°以上であり、ドアの動きの安定性の確保に有利である。
【0187】
スライドレールの設置位置
図2および図22を参照し、図22は、本願に係るドアの一部の構造模式図である。
【0188】
以下、ドア30が閉状態の場合に基づいて、スライドレールの設置位置を説明する。
【0189】
一実施例において、スライドレールから内縁31、外縁32および側縁33までの最小距離は、いずれも6mm以上である。換言すれば、上記実施例におけるスライドレール421、スライドレール422およびスライドレール423を含めるスライドレールのいずれか1つから、内縁31、外縁32および側縁33までの最小距離は、いずれも6mm以上である。このようにして、スライドレールの設計や製作のために十分な空間を確保することができ、ヒンジアセンブリ40の工程設計や製作に利便性を与える。
【0190】
一実施例において、異なるスライドレール同士は、互いに離間してもよく、即ち、異なるスライドレール同士は、交差しない。具体的には、上記実施例に述べられたスライドレール421、スライドレール422およびスライドレール423を含めるスライドレールのいずれか2つは、互いに離間する。このようにして、任意の時刻で、異なるスライド軸がすべて異なるスライドレールに位置することを確保でき、異なるスライド軸が同じスライドレールに位置してスライド軸の動きが安定しなってしまう問題を回避でき、本実施例は、ドアの動きの安定性の確保に有利である。
【0191】
説明すべきなのは、本願の一部の実施例が対応する添付図面は、異なるスライドレール同士が交差する場合を示し、この場合に、上記実施例に述べたように、異なるスライド軸が位置するスライドレールの接線間に十分に大きな夾角があれば、同様にドアの動きの安定性を確保できることである。
【0192】
基準円のサイズおよび設置位置
図2図4および図23を参照し、図23は、図2に示す箱体装置の別の部分の構造模式図である。
【0193】
以下、ドア30が閉状態の場合に基づいて、基準円61のサイズおよび設置位置を説明する。
【0194】
一実施例において、基準円61の位置が側縁33から箱体20の目標側24に向かって移動するにつれて、ドア30の外側稜35が箱体20の外側壁25をはみ出す最大距離は、徐々に小さくなる。同時に、基準円61の位置が箱体20の目標側24に向かって移動すると、開かれる過程にドア30の目標側24への移動量が増加することが考えられる。
【0195】
これに鑑みて、本実施例の基準円61の半径をRとし、基準円61の円心Oから側縁33までの距離をNとすると、R≦N≦100mmである。このようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により開かれる過程に、ドア30の外側稜35が箱体20の外側壁25をはみ出す最大距離を業界で要求される4mm以内に制御することを確保できる。同時に、ドア30の目標側24への移動量を合理的な範囲に制御し、ドア30の第2の内側稜36が他の構造と干渉、衝突するリスクを低減させることができ、また、使用者がドア30を開ける操作のために十分な空間を確保する。なお、基準円61の円心Oから側縁33までの距離は、少なくとも基準円61の半径Rに等しく、ヒンジアセンブリ40上のスライド軸およびスライドレールの設計や製作に利便性を与える。
【0196】
一実施例において、基準円61の位置が外縁32から内縁31に向かって移動するにつれて、ドア30が開かれる過程にドア30の外側稜35の箱体20への移動量が徐々に大きくなり、外側稜35と箱体20との干渉や衝突のリスクが徐々に高まる。基準円61の円心Oが側縁33の中心よりも開口22に近いとき、ドア30の外側稜35は、ドア30が開かれる過程に、箱体20と干渉、衝突する。
【0197】
これに鑑みて、本実施例におけるドア30の側縁33の第1の方向Z1における長さをDとし、基準円61の円心Oから外縁32までの距離をWとすると、R≦W≦(1/2)Dである。このようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により開かれる過程に、ドア30の外側稜35が箱体20と干渉、衝突するリスクを低減させることができる。なお、基準円61の円心Oから外縁32までの距離は、少なくとも基準円61の半径Rに等しく、ヒンジアセンブリ40上のスライド軸およびスライドレールの設計や製作に利便性を与える。
【0198】
一実施例において、基準円61の位置が側縁33から箱体20の目標側24に向かって移動するにつれて、ドア30が開かれる過程にドア30の第1の内側稜34の箱体20への移動量が徐々に大きくなり、第1の内側稜34と箱体20との干渉、衝突のリスクが徐々に高まる。
【0199】
これに鑑みて、本実施例における基準円61の円心Oから側縁33までの距離をNとすると、15mm≦N≦100mmである。このようにして、ドア30がヒンジアセンブリ40の作用により開かれる過程に、ドア30の第1の内側稜34と箱体20との干渉、衝突のリスクを低減させることができる。なお、基準円61の円心Oから側縁33までの距離が少なくとも15mmであり、ヒンジアセンブリ40上のスライド軸およびスライドレールの設計や製作に利便性を与える。
【0200】
一実施例において、基準円61の位置が外縁32から内縁31に向かって移動するにつれて、ドア30が開かれる過程中にドア30の第1の内側稜34の箱体20への移動量が明らかに変化せず、この場合、基準円61の位置の選択は、第1の内側稜34と箱体20との間の干渉量に対する影響が小さく、ヒンジアセンブリ40の設計や製作がより多く考慮される。
【0201】
これに鑑みて、本実施例における基準円61の半径をRとし、側縁33の第1の方向Z1における長さをDとし、基準円61の円心Oから外縁32までの距離をWとすると、R≦W≦Dである。このようにして、基準円61の位置の選択が柔軟であり、スライド軸およびスライドレールの設計や製作が便利であり、ドア30の最大開き角度が150°に達する適用場面に適合させることができる。
【0202】
一実施例において、基準円61の位置が側縁33から箱体20の目標側24に向かって移動するにつれて、ドア30が開かれる過程にドアシール50の第3の内側稜51の箱体20への移動量が徐々に大きくなり、ドアシール50の押圧量が徐々に高まってしまう。ドアシール50の信頼性を確保するために、ドアシール50の押圧量を5mm以内に制御することが要求されることは業界では合理的であり、即ち、ドア30が開かれる過程にドアシール50の第3の内側稜51の箱体20への最大移動量が5mm以下であることが要求される。
【0203】
これに鑑みて、本実施例における基準円61の円心Oから側縁33までの距離をNとすると、15mm≦N≦100mmである。このようにして、ドア30が開かれる過程にドアシール50の第3の内側稜51の箱体20への最大移動量が5mm以下であることを確保でき、ドアシール50の信頼性および安定性を高めることに有利である。なお、基準円61の円心Oから側縁33までの距離が少なくとも15mmであり、ヒンジアセンブリ40上のスライド軸およびスライドレールの設計や製作に利便性を与える。
【0204】
一実施例において、基準円61の位置が外縁32から内縁31に向かって移動するにつれて、ドア30が開かれる過程にドアシール50の第3の内側稜51の箱体20への移動量は、明らかに変化せず、この場合、基準円61の位置の選択は、ドアシール50への押圧量に対する影響が小さく、ヒンジアセンブリ40の設計や製作がより多く考慮される。
【0205】
これに鑑みて、本実施例における基準円61の半径をRとし、側縁33の第1の方向Z1における長さをDとし、基準円61の円心Oから外縁32までの距離をWとすると、R≦W≦Dである。このようにして、基準円61の位置の選択が柔軟であり、スライド軸およびスライドレールの設計や製作が便利であり、ドアシール50の最大開き角度が150°に達する適用場面に適合させることができる。
【0206】
一実施例において、ドア30の第1の方向Z1における長さをH、即ち、ドア30の幅をHとすると、35mm≦H≦100mmである。ドア30の第2の方向Z2における長さをL、即ち、ドア30の長さをLとすると、300mm≦L≦700mmである。基準円61の半径をRとすると、R=(1/3)Hである。基準円61から外縁32までの最小距離をMとすると、0mm≦M≦15mmである。
【0207】
上記実施例における基準円61のサイズおよび設置位置に対する要求をまとめて、基準円61のサイズおよび設置位置を合理的に選択することで、スライド軸およびスライドレールの設置位置を合理的に決定し、このように設計、製作して得られるスライド軸およびスライドレールは、ドア30が上記設定された軌跡に従って動くことを導くことができる。具体的には、ドア30の外側稜35は、軌跡A1に従って動き、外側稜35が箱体20の外側壁25をはみ出す最大距離gmaxを1mm以内に制御することができる。ドア30の第1の内側稜34は、軌跡A2に従って動き、第1の内側稜34の箱体20への動き量が小さく、箱体20との干渉のリスクが低い。ドア30の第2の内側稜36は、軌跡A3に従って動き、第2の内側稜36が箱体20の外側壁25をはみ出す最大距離を3mm以内に制御することができる。ドアシール50の第3の内側稜51は、軌跡A4に従って動き、第3の内側稜51の箱体20への動き量が小さく、即ち、ドアシール50の押圧量が小さい。
【0208】
なお、本願において、別段の明示的な規定および限定がない限り、「連結」、「接続」、「重なり合う」などの用語は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続されてもよく、着脱可能に接続されてもよく、または一体化されてもよく、直接連結されてもよく、中間媒体を介して間接的に連結されてもよく、2つの要素内部の連通または2つの要素の相互作用関係であってもよい。当業者にとって、具体的な場合によって本願における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0209】
最後に説明すべきなのは、以上の各実施例は、本願の技術方案を説明するためにのみ使用されるものであり、それらを制限するものではなく、前述の各実施例を参照して本願を詳細に説明したが、当業者は、依然として前述の各実施例に記載の技術方案を補正し、またはその中の一部または全部の技術的特徴に対して等価の置換を行うことができ、これらの補正および置換は、対応する技術方案の本質を本願の各実施例の技術方案の範囲から逸脱させないと理解すべきであることである。
【符号の説明】
【0210】
10 冷蔵庫
11 箱体
12 ヒンジ固定板
13 ヒンジ軸
14 ドア
15 キャビネット
20 箱体
21 収納空間
22 開口
23 ピボット側
24 目標側
25 外側壁
30 ドア
31 内縁
32 外縁
33 側縁
34 第1の内側稜
35 外側稜
36 第2の内側稜
40 ヒンジアセンブリ
41 第1の接続部品
42 第2の接続部品
50 ドアシール
51 第3の内側稜
61 基準円
62 第1の基準線
63 第2の基準線
64 第3の基準線
65 基準楕円
66 基準点
111 外側壁
221 平面
411、412、413 スライド軸
414、415、416 中心軸線
421、422、423 スライドレール
424 変曲点
425 目標点
651 第1の基準楕円
652 第2の基準楕円
661 第1の基準点
662 第2の基準点
A1、A2、A3、A4 軌跡
O 円心
P1 第1の接線
P2 第2の接線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【国際調査報告】