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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】無線通信のための電子機器及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20241106BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20241106BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20241106BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W84/06
H04W52/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525866
(86)(22)【出願日】2022-10-28
(85)【翻訳文提出日】2024-05-23
(86)【国際出願番号】 CN2022128097
(87)【国際公開番号】W WO2023078163
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】202111298774.3
(32)【優先日】2021-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】張雪菲
(72)【発明者】
【氏名】賀清清
(72)【発明者】
【氏名】劉芳▲シン▼
(72)【発明者】
【氏名】李浩進
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE07
5K067EE10
5K067FF05
5K067KK02
5K067LL11
(57)【要約】
本開示は、無線通信のための電子機器、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、当該電子機器は、ユーザ機器が非地上系ネットワークの第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するためのタイマーを設定し、当該タイマーのタイミング時間長は、ユーザ機器に対する第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて設定され、タイマーがタイムアウトした後に実行されるビーム測定結果の報告に比べて、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少するように構成される処理回路を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための電子機器であって、
ユーザ機器が非地上系ネットワークの第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するためのタイマーを設定し、前記タイマーのタイミング時間長は、前記ユーザ機器に対する前記第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて設定され、
前記タイマーがタイムアウトした後に実行されるビーム測定結果の報告に比べて、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少するように構成される処理回路を含む、電子機器。
【請求項2】
前記処理回路は、さらに、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、前記第1のセルに対応する1つの又は複数のビームのみを測定するように構成される、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記処理回路は、前記タイマーがタイムアウトした後に実行されるビーム測定に比べて、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定の回数を減少するように構成される、請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記処理回路は、測定された前記第1のセルのビーム品質が所定の閾値よりも低い場合に、前記タイマーの計時を中断し、セル切り替えプロセスをトリガーするように構成される、請求項2に記載の電子機器。
【請求項5】
前記処理回路は、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、前記ビーム測定結果の報告を実行しないように構成される、請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記処理回路は、さらに、前記第1のセルの基地局から、前記タイマーのタイミング時間長の情報を含む無線リソース制御再構成メッセージを受信するように構成される、請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記処理回路は、前記無線リソース制御再構成メッセージに前記タイマーのタイミング時間長の情報が含まれない場合に、前記タイマーを停止するように構成される、請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記処理回路は、さらに、前記タイマーがタイムアウトした後に、セル切り替え動作を実行するように構成される、請求項1に記載の電子機器。
【請求項9】
前記処理回路は、前記セル切り替え動作を実行する際に、前記ユーザ機器が通過したセルに対応するビームを測定しないように構成される、請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記処理回路は、前記ユーザ機器の位置情報をビーム測定レポートに含めて基地局に提供するように構成される、請求項8に記載の電子機器。
【請求項11】
前記処理回路は、さらに、前記基地局からの指示に基づいて、前記ユーザ機器によって測定された候補セルのうち、前記ユーザ機器を正常に作動させ且つ最長の予め推定されたサービス時間長を提供することができるセルであるターゲットセルに切り替えるように構成される、請求項10に記載の電子機器。
【請求項12】
前記ターゲットセルは、前記基地局によって、少なくとも前記ユーザ機器の位置情報、衛星エフェメリス情報、衛星移動方向と速度、ビーム仰角、及びセルカバー面積に基づいて決定される、請求項11に記載の電子機器。
【請求項13】
無線通信のための電子機器であって、
ユーザ機器に対する前記ユーザ機器がアクセスする非地上系ネットワークの第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて、前記ユーザ機器に使用されるタイマーのタイミング時間長を決定し、
前記ユーザ機器が前記タイマーを使用して、前記ユーザ機器が前記第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するように、前記タイミング時間長の情報を前記ユーザ機器に提供し、前記タイマーがタイムアウトした後に前記ユーザ機器が実行されるビーム測定結果の報告に比べて、前記ユーザ機器が、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少するように構成される処理回路を含む、電子機器。
【請求項14】
前記処理回路は、前記タイミング時間長の情報を無線リソース制御再構成メッセージに含めて前記ユーザ機器に提供するように構成される、請求項13に記載の電子機器。
【請求項15】
前記処理回路は、さらに、前記無線リソース制御再構成メッセージに前記タイミング時間長の情報が含まれないことで、前記タイマーを停止するように前記ユーザ機器に指示するように構成される、請求項14に記載の電子機器。
【請求項16】
前記処理回路は、さらに、前記ユーザ機器の位置情報、衛星エフェメリス情報、衛星移動方向と速度、ビーム仰角、及びセルカバー面積に基づいて、各候補セルが前記ユーザ機器にサービスを提供できる予め推定されたサービス時間長を決定するように構成される、請求項13に記載の電子機器。
【請求項17】
前記処理回路は、前記ユーザ機器のビーム測定レポートを介して前記ユーザ機器の位置情報を取得するように構成される、請求項16に記載の電子機器。
【請求項18】
前記処理回路は、さらに、前記ユーザ機器のビーム測定結果を取得し、前記ビーム測定結果、及び決定された各候補セルの予め推定されたサービス時間長に基づいて、前記ユーザ機器が前記第1のセルに切り替えると決定するように構成される、請求項16に記載の電子機器。
【請求項19】
前記第1のセルは、前記候補セルのうち、前記ユーザ機器を正常に作動させ且つ最長の予め推定されたサービス時間長を提供することができるセルである、請求項18に記載の電子機器。
【請求項20】
前記処理回路は、衛星の移動方向に応じて前記ユーザ機器が通過したセルを決定し、前記ユーザ機器が通過したセルに対応するビームを測定しないように前記ユーザ機器を構成するように構成される、請求項18に記載の電子機器。
【請求項21】
前記ユーザ機器は、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、前記ビーム測定結果の報告を実行しない、請求項13に記載の電子機器。
【請求項22】
前記ユーザ機器は、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、前記第1のセルに対応する1つの又は複数のビームのみを測定する、請求項13に記載の電子機器。
【請求項23】
無線通信のための方法であって、
ユーザ機器が非地上系ネットワークの第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するためのタイマーを設定し、前記タイマーのタイミング時間長は、前記ユーザ機器に対する前記第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて設定されることと、
前記タイマーがタイムアウトした後に実行されるビーム測定結果の報告に比べて、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少することとを含む、方法。
【請求項24】
無線通信のための方法であって、
ユーザ機器に対する前記ユーザ機器がアクセスする非地上系ネットワークの第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて、前記ユーザ機器に使用されるタイマーのタイミング時間長を決定することと、
前記ユーザ機器が前記タイマーを使用して、前記ユーザ機器が前記第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するように、前記タイミング時間長の情報を前記ユーザ機器に提供し、前記タイマーがタイムアウトした後に前記ユーザ機器が実行されるビーム測定結果の報告に比べて、前記ユーザ機器が、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少することとを含む、方法。
【請求項25】
1つの又は複数のプロセッサにより実行される場合に、請求項23又は24に記載の無線通信のための方法を前記1つの又は複数のプロセッサに実行させるコンピュータ実行可能な命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年11月04日に中国特許庁に提出された、出願番号が202111298774.3であり、発明の名称が「無線通信のための電子機器及び方法、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全内容を参照により本出願に援用する。
【0002】
本出願は、無線通信技術分野に関し、具体的に、非地上系ネットワーク通信におけるユーザ機器の省エネルギーの技術に関する。より具体的に、無線通信のための電子機器及び方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
5G非地上系ネットワーク(Non-Terrestrial Network、NTN)において、衛星は、高い位置、広いビームカバレッジ、及び速い非静止軌道衛星の運行速度等の特徴を有する。これらの特徴は、5G非地上系ネットワークに、大きな伝送遅延、大きなセルカバー半径、移動中のセル等の技術的課題をもたらす。
【0004】
NTN地球低軌道(Low Earth Orbit、LEO)の場合に、端末と衛星との間のラウンドトリップタイム(Round Trip Time、RTT)は、約270.73msであり、NTN地球静止軌道(Geostationary Earth Orbiting、GEO)の場合に、端末と衛星との間のRTTは、約12.89msである。これに対して、地上系ネットワークにおいて、NR基地局(gNB)と端末との距離が10kmであることを例とすると、端末と基地局との間のRTTは、わずか0.066msである。
【0005】
NTNにおいて、衛星は、地球上に複数のビームを形成し、各ビームは、地球上のあるエリアをカバーし、ビームカバー半径は、数百から数千キロメートルに達することができる。
【0006】
低軌道衛星の速度は、約7.56km/sであり、ユーザ機器(User Equipment、UE)の移動速度は、低軌道衛星に比べて、無視できる程度である。低軌道衛星が移動すると、ビームは、実際に経時的に移動する。これは、UEが衛星からの信号を受信すると、UEのサービスビームが経時的に変化することを意味する。
【0007】
NTNの伝送遅延が大きいため、UEは、セル切り替えを行う際に、gNBと多くのシグナリングインタラクションを行うことになり、セル切り替えを頻繁に行うと、大量のエネルギー消費は発生する。したがって、UEのエネルギー消費を削減するための技術の提案が望まれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下では、本開示に関する簡単な概説を説明して、本開示のある態様に関する基本的理解を提供する。この概説が本開示に関する取り尽くした概説ではないと理解すべきである。それは、本開示の肝心又は重要部分を意図的に特定することではなく、本開示の範囲を意図的に限定することでもない。その目的は、簡素化の形式で、ある概念を提供して、後続論述するより詳しい技術の前述とするものである。
【0009】
本出願の一局面によれば、無線通信のための電子機器であって、ユーザ機器が非地上系ネットワークの第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するためのタイマーを設定し、当該タイマーのタイミング時間長は、ユーザ機器に対する第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて設定され、タイマーがタイムアウトした後に実行されるビーム測定結果の報告に比べて、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少する、ように構成される処理回路を含む電子機器を提供する。
【0010】
本出願の他の局面によれば、無線通信のための方法であって、ユーザ機器が非地上系ネットワークの第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するためのタイマーを設定し、当該タイマーのタイミング時間長は、ユーザ機器に対する第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて設定されることと、タイマーがタイムアウトした後に実行されるビーム測定結果の報告に比べて、タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少することと、を含む方法を提供する。
【0011】
本出願の一局面によれば、無線通信のための電子機器であって、ユーザ機器に対するユーザ機器がアクセスする非地上系ネットワークの第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて、ユーザ機器に使用されるタイマーのタイミング時間長を決定し、ユーザ機器がタイマーを使用して、ユーザ機器が第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するように、タイミング時間長の情報をユーザ機器に提供し、タイマーがタイムアウトした後にユーザ機器が実行されるビーム測定結果の報告に比べて、ユーザ機器が、タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少する、ように構成される処理回路を含む電子機器を提供する。
【0012】
本出願の他の局面によれば、無線通信のための方法であって、ユーザ機器に対するユーザ機器がアクセスする非地上系ネットワークの第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて、ユーザ機器に使用されるタイマーのタイミング時間長を決定することと、ユーザ機器がタイマーを使用して、ユーザ機器が第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するように、タイミング時間長の情報をユーザ機器に提供し、タイマーがタイムアウトした後にユーザ機器が実行されるビーム測定結果の報告に比べて、ユーザ機器が、タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少することと、を含む方法を提供する。
【0013】
本開示の他の局面によれば、さらに、上記の無線通信のための方法を実現するためのコンピュータプログラムコード、コンピュータプログラム製品、及び上記の無線通信のための方法を実現するためのコンピュータプログラムコードが記録されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0014】
本出願の実施例による電子機器及び方法は、セルにアクセスした後の比較的安定したサービス時間中の測定結果の報告を減少することで、シグナリングオーバーヘッドを減少し、UEのエネルギー消費を削減する。
【0015】
以下では、図面を結合して、本開示の好適な実施例を詳細に説明することで、本開示の以上及び他の利点はより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本開示の以上及び他の利点と特徴をさらに説明するために、以下では、図面を結合して本開示の具体的な実施形態をさらに詳細に説明する。図面は以下の詳細な説明とともに本明細書に含まれ、本明細書の一部を形成する。同じ機能及び構成を有する素子は、同じ符号で示される。なお、これらの図面は、本開示の典型な例示を説明し、本開示の範囲に対する限定と見なされるべきではない。図面において、
【0017】
図1図1は、本出願の一実施例による無線通信のための電子機器の機能モジュールのブロック図を示す。
図2図2は、NTNネットワークのシーンの一例を示す。
図3図3は、NTNネットワークのシーンの他の例を示す。
図4図4は、本出願の一実施例による無線通信のための電子機器の機能モジュールのブロック図を示す。
図5図5は、ターゲットセルの選択の一例を示す。
図6図6は、タイマーがタイムアウトした場合のUEがビーム5に対応するセルのエッジに近づく概略図を示す。
図7図7は、タイマーがタイムアウトした場合のUEがセル5のエッジに近づく概略図を示す。
図8図8は、本出願の実施例によるセル切り替え動作のシグナリングフローの概略図を示す。
図9図9は、UEがターゲットセルに切り替えた後のビーム測定及びビーム測定結果の報告の情報フローの概略図を示す。
図10図10は、本出願の他の実施例による無線通信のための電子機器の機能モジュールのブロック図を示す。
図11図11は、本出願の一実施例による無線通信のための方法のフローチャートを示す。
図12図12は、本出願の他の実施例による無線通信のための方法のフローチャートを示す。
図13図13は、本開示内容の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第1の例を示すブロック図である。
図14図14は、本開示内容の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第2の例を示すブロック図である。
図15図15は、本開示内容の技術を適用できるスマートフォンの概略構成の例を示すブロック図である。
図16図16は、本開示内容の技術を適用できるカーナビゲーション装置の概略構成の例を示すブロック図である。
図17図17は、本開示の実施例による方法及び/又は装置及び/又はシステムを実現できる汎用パーソナルコンピュータの概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、図面を結合して、本開示の例示的な実施例を記載する。明確且つ簡明のために、明細書において実際の実施形態の全部特徴を記載しない。例えば、システム及び業務に関する制限条件に該当し、且つこれらの制限条件が実施形態により変化する可能性があるような、開発者の具体的な目標を実現するように、このような実際の実施例を開発する過程で実施形態に特定する決定をしなければならないことを理解されたい。また、開発作業は非常に複雑で時間がかかる場合があるが、本開示内容の恩恵を受ける当業者にとって、このような開発作業は日常的な任務に過ぎないことも理解されたい。
【0019】
ここで、不必要な詳細によって本開示をぼかすことを避けるために、図面において、本開示の方案に緊密に関する装置構成及び/又は処理ステップのみを示し、本開示とほとんど関係のない他の詳細を省略したことにも留意されたい。
【0020】
<第1の実施例>
以上のように、NTNの伝送遅延が大きいため、UEは、セル切り替えを行う場合に、又はセル切り替えに関する動作を実行する場合に、gNBと多くのシグナリングインタラクションを行うことになり、これは、大きなエネルギー消費をもたらす。UEの移動速度は、衛星に比べて、無視できる程度であり、衛星の移動は、規則的であるため、それに基づいて、UEの測定報告をいくつか減少することができ、エネルギー消費を減少することができる。本実施形態は、UEのエネルギー消費を削減するための電子機器100を提供する。
【0021】
図1は、電子機器100の機能モジュールのブロック図を示し、当該電子機器100は、UEがNTNの第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するためのタイマーを設定するように構成される設定部101であって、タイマーのタイミング時間長は、UEに対する第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて設定される設定部101と、タイマーがタイムアウトした後に実行されるビーム測定結果の報告に比べて、タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少するように構成される制御部102とを含む。
【0022】
なお、設定部101及び制御部102は、1つの又は複数の処理回路によって実現され得、当該処理回路は、例えば、チップ、プロセッサとして実現され得る。そして、図1に示す電子機器における各機能部は、実現する具体的な機能に基づき区画された論理モジュールのみであり、具体的な実現形態を限定しないと理解すべきである。
【0023】
電子機器100は、例えば、UE側に設置され、又はUEと通信可能に接続され得る。ここで、電子機器100は、チップレベルで実現されてもよく、デバイスレベルで実現されてもよい。例えば、電子機器100は、UEそのものとして動作してもよく、そして、例えば、メモリ、トランシーバー(未図示)等の外部のデバイスをさらに含んでもよい。メモリは、ユーザ機器が様々な機能を実現するために実行するプログラム、及び関連データ情報を記憶するために用いられる。トランシーバーは、異なるデバイス(例えば、基地局、他のユーザ機器等)との間の通信をサポートするために、1つの又は複数の通信インターフェースを含み得るが、ここで、トランシーバーの実現形態を具体的に限定しない。
【0024】
また、本出願では、第1、第2のような用語は、区別のみのために使用され、任意の順序または他の意味を表すことではないことに留意されたい。
【0025】
理解を容易にするために、図2及び図3は、NTNネットワークのシーンの例を示している。図2において、1つのビームは、1つのセルに対応し(マッピングし)、図3において、複数のビームは、1つのセルに対応する(マッピングする)。本実施例の方案は、これらの2つのシーンにおいて適用可能である。
【0026】
一般的に、UEの移動速度は、衛星に比べて、無視できる程度であり、衛星の移動方向及び移動速度は、所定の規則に従い、図2及び図3を例とすると、衛星は、左方向へ移動する。したがって、図中のUEが第1のセル(例えば、図2にビーム5として示され、図3にセル5として示される)にアクセスしてから、時間の経過に伴い、UEは、第1のセルでの相対位置が変化し、さらに第1のセルのカバレッジから離れ、第1のセルは、当該UEにサービスすることができない。
【0027】
UEが第1のセルのカバレッジ内にある期間において、通信品質は、UEの要求を満たす可能性が高いので、UEは、ビームを頻繁に測定する、及び/又は、基地局にビーム測定結果を頻繁に報告する必要がない。それに対応して、この期間において、制御部102は、ビーム測定結果の報告の回数を減少することができる。また、制御部102は、ビーム測定の回数を減少することもできる。
【0028】
本実施例におけるタイマーは、上記の時間を計時するために用いられ、このタイマーを通じてUEのおおよその位置を推定することができるため、UEが第1のセルのカバレッジの外に移動する場合に、制御部102は、ビーム測定の回数、及び/又は、ビーム測定結果の報告の回数を復元することができ、セル切り替え動作を確実に実行することができる。
【0029】
したがって、タイマーのタイミング時間長は、UEに対する第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて設定されることができる。当該予め推定されたサービス時間長は、基地局によって、UEの位置情報、衛星エフェメリス情報、衛星移動方向と速度、ビーム仰角、及びセルカバー面積に基づいて決定されることができる。一例として、タイマーのタイミング時間長の情報は、基地局から取得されることができる。それに対応して、図4に示すように、電子機器100は、基地局から、タイマーのタイミング時間長の情報を含む無線リソース制御再構成(RRC Reconfiguration)メッセージを受信するように構成される通信部103をさらに含むことができる。ここで、基地局は、UEが第1のセルに切り替える前に位置するサービスセルに対応する基地局である。RRC Reconfigurationメッセージにタイマーのタイミング時間長の情報が含まれない場合に、例えば、相応するフィールドが空である場合に、設定部101は、当該タイマーを停止する。言い換えれば、UEは、正常のビーム測定及び報告動作を実行する。
【0030】
タイマーがタイムアウトした後に実行されるビーム測定結果の報告に比べて、制御部102は、タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少する。例示的に、制御部102は、タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告を実行しなくてよい。また、タイマーがタイムアウトした後に実行されるビーム測定に比べて、制御部102は、タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定の回数を減少することもできる。もちろん、エネルギー消費を最大限に削減するために、制御部102は、タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定を実行しないこともできる。
【0031】
他方で、タイマーがタイムアウトしていない期間において、制御部102は、サービスセル、即ち、第1のセルに対応する1つの又は複数のビームのみを測定することができる。図2を例とすると、タイマーがタイムアウトしていない期間において、UEは、ビーム5のみを測定してよい。図3を例とすると、タイマーがタイムアウトしていない期間において、UEは、セル5に対応する複数のビームのみを測定してよい。これは、タイマーがタイムアウトしていない期間において、UEがセルを切り替える必要がないので、全てのビームを測定する必要がなく、現在のサービスセルのビーム品質を監視すればよいからである。
【0032】
タイマーがタイムアウトしていない期間において、測定された第1のセルのビーム品質が所定の閾値よりも低い場合に、例えば、ビーム品質がUEの要求を満たすことができなくなる場合に、制御部102は、タイマーの計時を中断し、セル切り替えプロセスをトリガーする。例えば、UEは、すべてのビームを測定しビーム測定結果を基地局に報告し、基地局は、そのビーム測定結果に基づいてセル切り替えを行う。
【0033】
また、タイマーがタイムアウトした後に、制御部102は、セル切り替え動作も実行する。通信品質の良いセルに切り替えるために、UEは、ビームを測定しビーム測定結果を基地局に報告する必要がある。
【0034】
一例として、UEは、タイマーがタイムアウトした後に自分の位置を特定し、通信部103は、UEの位置情報をビーム測定レポートに含めて基地局に提供することもできる。それに対応して、基地局は、UEの位置情報、衛星エフェメリス情報、衛星移動方向と速度、ビーム仰角、及びセルカバー面積等に応じて、相応するセルがUEにサービスを提供できる予め推定されたサービス時間長を推定してよい。例えば、UEの切り替え先のターゲットセルを決定する場合に、基地局は、UEがビーム測定を実行した候補セルのうち、UEを正常に作動させ且つ最長の予め推定されたサービス時間長を提供することができるセルを選択する。次に、基地局は、選択したターゲットセルをUEに指示する。制御部102は、基地局からの指示に基づいて、ターゲットセルに切り替えることができる。
【0035】
図5は、ターゲットセルの選択の一例を示している。なお、測定の結果、セル3及びセル4の通信品質は、いずれもUEを正常に作動させる条件を満たすことが分かった。UEに対して、基地局は、セル3の予め推定されたサービス時間長がセル4の予め推定されたサービス時間長よりも短いと算出した。したがって、セル切り替えにおいて、基地局は、セル4をターゲットセルとして選択し、UEにセル4への切り替えを指示する。
【0036】
このように、サービス時間のより長いセルに優先的に切り替えることにより、UEの頻繁なセル切り替えを低減することができ、UEのエネルギー消費を削減することができる。
【0037】
また、UEのエネルギー消費をさらに削減するために、制御部102は、さらに、セル切り替え動作を実行する際に、UEが通過したセルに対応するビームを測定しないように構成されることができる。これは、衛星の移動方向と速度、衛星エフェメリス情報、及びUEがセル切り替えを実行する際の位置情報が全て既知であり、どのセルのカバレッジがUEを通過したか(又は、UEがどのセルのカバレッジを通過したか)のを特定することができ、UEが通過したこれらのセルが、次にすぐにUEにサービスを提供しないためであるので、UEは、そのビームを測定しないことができ、測定及び報告によるエネルギー消費を削減することができる。
【0038】
また、依然に図2を例として、1つのビームは、1つのセルにマッピングされ、図6は、タイマーがタイムアウトした場合のUEがビーム5に対応するセルのエッジに近づく概略図を示している。この場合に、UEは、セル切り替え動作を実行する。衛星の移動方向に応じて、UEは、既にビーム7及びビーム8に対応するセルを通過し、これらの2つのセルは、サービスを提供しないので、セル切り替え動作を実行する際に、UEは、ビーム7及びビーム8を測定しないことができる。同様に、図3を例として、複数のビームは、1つのセルにマッピングされ、図7は、タイマーがタイムアウトした場合のUEがセル5のエッジに近づく概略図を示している。衛星の移動方向に応じて、UEは、既にセル7及びセル8を通過し、これらの2つのセルは、サービスを提供しないので、セル切り替え動作を実行する際に、UEは、セル7及びセル8に対応するビームを測定しないことができる。
【0039】
以上のように、セル切り替えを実行する際に、通信部103は、RRC Reconfigurationメッセージを介してタイマーのタイミング時間長の情報を取得することもできる。ここで、タイマーのタイミング時間長は、UEの切り替え先のターゲットセルの予め推定されたサービス時間長であってもよいし、当該予め推定されたサービス時間長に基づいて計算される値であってもよく、例えば、一定のマージンを考慮してよい。セルの切り替えの後、タイマーは、起動され、UEは、ビーム測定及び/又はビーム測定報告の回数を減少する。
【0040】
理解を容易にするために、図8は、本出願の実施例によるセル切り替え動作のシグナリングフローの概略図を示している。当該シグナリングフローは、単なる例示であり、これに限定されるものではないことに留意されたい。
【0041】
UEが図2に示すシーンにおけるビームに対応するセル5にあり、時間の経過に伴い、タイマーがタイムアウトし、セル切り替え動作のための測定イベントをトリガーすると仮定する。UEは、全てのビーム又は特定のビーム(例えば、通過したセルに対応するビームを除く)を測定した後、ソースgNB(現在のサービスセル、即ち、セル5に対応する基地局)に測定レポートを送信し、この測定レポートには、例えばUEの位置情報が含まれることができる。ソースgNBは、受信した測定レポート、及び各セルの予め推定されたサービス時間長に基づいて決定し、UEの切り替え先のターゲットセルを決定し、ここで、ソースgNBは、UEの位置情報、衛星エフェメリス情報、衛星移動方向と速度、ビーム仰角、セルカバー面積等に基づいて、相応するセルの予め推定されたサービス時間長を決定することができ、ソースgNBは、測定された候補セルのうち、UEを正常に作動させ且つ最長の予め推定されたサービス時間長を提供することができるセルを、ターゲットセルとして決定することができる。続いて、ソースgNBは、決定したターゲットセルのgNB(ターゲットgNB)に切り替え要求を送信し、ターゲットgNBは、アドミッション制御を実行し、ソースgNBに切り替え要求確認を送信する。ソースgNBは、UEに、タイマーのタイミング時間長の情報を含むRRC Reconfigurationメッセージを送信し、例えば、タイマーのタイミング時間長は、ターゲットセルの予め推定されたサービス時間長であってよい。次に、UEは、ターゲットgNBへのランダムアクセスプロセスを実行し、具体的に、UEは、ターゲットgNBにパイロットを送信し、ターゲットgNBからのランダムアクセス応答を受信し、gNBにRRC ReconfigurationCompleteメッセージを送信する。また、UEは、さらに、タイマーを起動して、UEがターゲットセルにアクセスしてからの時間を計時する。図8において、RRC ReconfigurationCompleteメッセージの送信の後にタイマーを起動させるが、これに限定されず、例えば、RRC Reconfigurationメッセージの受信の直後にタイマーを起動させてもよいことに留意されたい。
【0042】
図9は、UEがターゲットセルに切り替えた後のビーム測定及びビーム測定結果の報告の情報フローの概略図を示している。なお、図8と重複する部分については、図示及び詳細な説明を省略する。図9では、セル切り替えが完了し且つタイマーが起動した後、UEは、現在のサービスセルに対応するビームのみを測定することができる。任意選択で、タイマーがタイムアウトしていない場合に、UEは、gNBに測定結果を報告しなくてもよいし、又は、通常と比較して報告の回数を減少してもよい。また、UEは、測定の回数を減少してもよく、ビーム測定を行わなくてもよい。図9のタイマーがタイムアウトすると、図8のセル切り替えプロセスを繰り返して実行するが、ここで重複しない。
【0043】
要するに、本実施例による電子機器100は、セルにアクセスした後の比較的安定したサービス時間中のビーム測定及び/又はビーム測定結果の報告を減少することで、シグナリングオーバーヘッドを減少し、UEのエネルギー消費を削減する。また、本実施例による電子機器100は、さらに、UEがサービス時間のより長いセルに優先的にアクセスすることで、頻繁なセル切り替えを回避し、UEのエネルギー消費をさらに削減することができる。
【0044】
<第2の実施例>
図10は、本出願の他の実施例による無線通信のための電子機器200の機能モジュールのブロック図を示し、当該電子機器200は、UEに対するUEがアクセスするNTNネットワークの第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて、UEに使用されるタイマーのタイミング時間長を決定するように構成される決定部201と、UEが当該タイマーを使用して、UEが第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するように、タイミング時間長の情報をUEに提供するように構成される通信部202であって、タイマーがタイムアウトした後にUEが実行されるビーム測定結果の報告に比べて、UEが、タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少する通信部202とを含む。
【0045】
なお、決定部201及び通信部202は、1つの又は複数の処理回路によって実現され得、当該処理回路は、例えば、チップ、プロセッサとして実現され得る。そして、図10に示す電子機器における各機能部は、実現する具体的な機能に基づき区画された論理モジュールのみであり、具体的な実現形態を限定しないと理解すべきである。
【0046】
電子機器200は、例えば、基地局側に設置され、又は基地局側と通信可能に接続され得る。本出願に記載の基地局は、送受信点(Transmit Receive Point、TRP)、又はアクセスポイント(Access Point、AP)であってもよい。ここで、電子機器200は、チップレベルで実現されてもよく、デバイスレベルで実現されてもよい。例えば、電子機器200は、基地局そのものとして動作してもよく、そして、例えば、メモリ、トランシーバー(未図示)等の外部のデバイスをさらに含んでもよい。メモリは、基地局が様々な機能を実現するために実行するプログラム、及び関連データ情報を記憶するために用いられる。トランシーバーは、異なるデバイス(例えば、UE、他の基地局等)との間の通信をサポートするために、1つの又は複数の通信インターフェースを含み得るが、ここで、トランシーバーの実現形態を具体的に限定しない。
【0047】
ここでの第1のセルは、セル切り替えを実行する際のUEの切り替え先のターゲットセルであってよい。タイマーは、UEが第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するために用いられる。タイマーがタイムアウトしていない期間において、エネルギー消費を削減するために、UEは、ビーム測定結果の報告の回数を減少することができ、又は、ビーム測定結果の報告を実行しないことができる。更に、UEは、ビーム測定の回数を減少することができ、又は、ビーム測定を実行しないこともできる。更に、UEは、第1のセルに対応する1つの又は複数のビームのみを測定することもできる。タイマーがタイムアウトした場合に、例えば、UEが第1のセルのエッジに到達したことを意味し、UEは、セル切り替え動作をトリガーして他のセルに切り替え、この場合に、UEは、通常の回数のビーム測定結果の報告を実行する。関連する動作及び詳細について、第1の実施例で既に詳細に提供されたので、ここで重複しない。
【0048】
例えば、通信部202は、タイミング時間長の情報をRRC Reconfigurationメッセージに含めてUEに提供することができる。RRC Reconfigurationメッセージにタイミング時間長の情報が含まれない場合に、通信部202は、UEにタイマーを停止するように指示する。例えば、RRC Reconfigurationメッセージでの、タイミング時間長を指示するフィールドが空である場合に、基地局がUEにタイマーを停止するように指示することを代表し、つまり、第1のセルにアクセスした後に、通常のビーム測定及び/又はビーム測定結果の報告を実行する。
【0049】
UEが第1のセルにアクセスすると決定部201が決定する前の例えばセル切り替えプロセスにおいて、UEは、基地局にビーム測定結果を報告する必要がある。言い換えれば、通信部202は、UEからUEのビーム測定結果を取得するようにさらに構成される。当該ビーム測定結果には、例えば、UEの位置情報が含まれてよい。
【0050】
決定部201は、UEの位置情報、衛星エフェメリス情報、衛星移動方向と速度、ビーム仰角、及びセルカバー面積に基づいて、各候補セルが前記ユーザ機器にサービスを提供できるサービス時間長を決定することができる。決定部201は、取得したビーム測定結果、及び決定された各候補セルの予め推定されたサービス時間長に基づいて、前記ユーザ機器が第1のセルに切り替えると決定する。例示的に、第1のセルは、候補セルのうち、UEを正常に作動させ且つ最長の予め推定されたサービス時間長を提供することができるセルである。
【0051】
また、決定部201は、さらに、衛星の移動方向に応じてUEが通過したセルを決定し、UEが通過したセルに対応するビームを測定しないようにUEを構成する、ように構成されることができる。このように、不要な測定や測定結果の報告を減少することで、UEのエネルギー消費を削減することができる。
【0052】
関連する情報フローについては、図8及び図9、ならびに第1の実施形態における関連する説明を参照することができるので、ここで重複しない。
【0053】
要するに、本実施例による電子機器200は、セルにアクセスした後の比較的安定したサービス時間中のビーム測定及び/又はビーム測定結果の報告を減少することで、シグナリングオーバーヘッドを減少し、UEのエネルギー消費を削減する。また、本実施例による電子機器200は、さらに、UEがサービス時間のより長いセルに優先的にアクセスすることで、頻繁なセル切り替えを回避し、UEのエネルギー消費をさらに削減することができる。
【0054】
<第3の実施例>
以上の実施形態で無線通信のための電子機器を説明する過程において、明らかに、いくつかの処理又は方法を開示した。以下は、前文において既に議論したいくつかの詳細を重複せず、これらの方法の概要を記載する。これらの方法は、無線通信のための電子機器を説明する過程で開示したが、必ずしも説明した部材を利用するか又はこれらの部材により実行されるとは限らない。例えば、無線通信のための電子機器の実施形態は、部分的又は完全にハードウェア及び/又はファームウェアにより実現され得るが、以下の無線通信のための方法は、完全にコンピュータ実行可能なプログラムにより実現されることができる。もちろん、これらの方法は、無線通信のための電子機器のハードウェア及び/又はファームウェアを利用してもよい。
【0055】
図11は、本出願の一実施例による無線通信のための方法のフローチャートを示し、当該方法は、UEがNTNの第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するためのタイマーを設定し、当該タイマーのタイミング時間長は、UEに対する第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて設定されること(S12)と、タイマーがタイムアウトした後に実行されるビーム測定結果の報告に比べて、タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少すること(S13)とを含む。当該方法は、例えば、UE側で実行され得る。
【0056】
例えば、ステップS13において、タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告を実行しないことができる。また、ステップS13において、さらに、タイマーがタイムアウトした後に実行されるビーム測定に比べて、タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定の回数を減少することができる。一方、タイマーがタイムアウトしていない期間において、第1のセルに対応する1つの又は複数のビームのみを測定することができる。例えば、測定された第1のセルのビーム品質が所定の閾値よりも低い場合に、タイマーの計時を中断し、セル切り替えプロセスをトリガーすることができる。
【0057】
図11の点線ボックスに示すように、上記の方法は、基地局から、タイマーのタイミング時間長の情報を含むRRC Reconfigurationメッセージを受信するステップS11をさらに含むことができる。RRC Reconfigurationメッセージにタイマーのタイミング時間長の情報が含まれない場合に、当該タイマーを停止することができる。
【0058】
図11の別の点線ボックスに示すように、上記の方法は、タイマーがタイムアウトした後にセル切り替え動作を実行するステップS14をさらに含むことができる。例えば、第1のセルの基地局が少なくともUEの位置情報、衛星エフェメリス情報、衛星移動方向と速度、ビーム仰角、及びセルカバー面積に基づいて各候補セルの予め推定されたサービス時間長を決定するように、UEの位置情報をビーム測定レポートに含めて第1のセルの基地局に提供することができる。そして、第1のセルの基地局は、UEのビーム測定結果、及び決定された各候補セルの予め推定されたサービス時間長に基づいて、ターゲットセルを決定し、例えば、ターゲットセルは、UEによって測定された候補セルのうち、UEを正常に作動させ且つ最長の予め推定されたサービス時間長を提供することができるセルである。UEは、第1のセルの基地局からのターゲットセルについての指示に基づいて、ターゲットセルに切り替える。
【0059】
例示的に、上記のセル切り替え動作を実行する際に、UEが通過したセルに対応するビームを測定しないことができ、UEのエネルギー消費をさらに削減することができる。
【0060】
図12は、本出願の他の実施例による無線通信のための方法のフローチャートを示し、当該方法は、UEに対するUEがアクセスする非地上系ネットワークの第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて、UEに使用されるタイマーのタイミング時間長を決定すること(S22)と、UEが当該タイマーを使用して、UEが第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するように、タイミング時間長の情報をUEに提供し、タイマーがタイムアウトした後にUEが実行されるビーム測定結果の報告に比べて、UEが、タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少すること(S23)とを含む。当該方法は、例えば、基地局側で実行され得る。
【0061】
例えば、タイミング時間長の情報をRRC Reconfigurationメッセージに含めてUEに提供することができる。さらに、RRC Reconfigurationメッセージにタイミング時間長の情報が含まれないことで、UEにタイマーを停止するように指示することができる。
【0062】
図12の点線ボックスに示すように、上記の方法は、UEのビーム測定結果を取得し、ビーム測定結果、及び決定された各候補セルの予め推定されたサービス時間長に基づいて、UEが第1のセルに切り替えると決定するステップS21をさらに含むことができる。即ち、セル切り替えプロセスにおいて、基地局は、UEのビーム測定結果だけでなく、各候補セルの予め推定されたサービス時間長にも基づいて、切り替え先のターゲットセル(即ち、第1のセル)を決定する。例えば、第1のセルは、候補セルのうち、UEを正常に作動させ且つ最長の予め推定されたサービス時間長を提供することができるセルである。
【0063】
例示的に、UEの位置情報、衛星エフェメリス情報、衛星移動方向と速度、ビーム仰角、及びセルカバー面積に基づいて、各候補セルがUEにサービスを提供できる予め推定されたサービス時間長を決定してよい。なお、UEのビーム測定レポートを介してUEの位置情報を取得してよい。
【0064】
また、衛星の移動方向に応じて、UEが通過したセルを決定し、UEが通過したセルに対応するビームを測定しないようにUEを構成してよく、ビーム測定によるエネルギー消費をさらに削減する。
【0065】
上記の方法の詳細は、第1の実施例及び第2の実施例において詳細に説明されたので、ここで重複しない。
【0066】
本開示内容の技術は、様々な製品に適用可能である。
【0067】
電子機器100は、様々なユーザ機器として実現されてもよい。ユーザ機器は、モバイル端末(例えば、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピューター(PC)、ノートPC、携帯ゲーム端末、ポータブル/ドングルモバイルルーター、及びデジタル撮像装置)、又は車載端末(例えば、カーナビゲーション装置)として実現されてもよい。ユーザ機器は、さらに、マシンツーマシン(M2M、Machine To Machine)通信を実行する端末(マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末とも呼ばれる)として実現されてもよい。また、ユーザ機器は、これらの端末のそれぞれに搭載された無線通信モジュール(例えば、単一のチップを含む集積回路モジュール)であってもよい。
【0068】
例えば、電子機器200は、様々な基地局として実現され得る。基地局は、任意のタイプのeNB(evolved Node B)又はgNB(5G基地局)として実現され得る。eNBは、例えば、マクロeNB及びスモールeNBを含む。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB、及びホーム(フェムト)eNB等の、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであり得る。gNBについても、同様の場合がある。その代わりに、基地局は、NodeBや基地局トランシーバ(BTS)等の任意の他のタイプの基地局として実現され得る。基地局は、無線通信を制御するように構成される主体(基地局機器とも呼ばれる)と、主体と異なるところに設けられる1つの又は複数のリモート無線ヘッド(RRH)とを含むことができる。また、様々なタイプのユーザ機器は、一時的に又は半永続的に基地局の機能を実行することにより、基地局として動作することができる。
【0069】
[基地局についての適用例]
(第1の適用例)
図13は、本開示内容の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第1の例を示すブロック図である。以下の説明は、eNBを例としたが、同様にgNBに適用可能である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。基地局装置820及び各アンテナ810は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
【0070】
アンテナ810のそれぞれは、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図13に示したように、複数のアンテナ810を有することができる。複数のアンテナ810は、例えば、eNB800が使用する複数の周波数帯域と互換性があり得る。なお、図13には、eNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は、単一のアンテナ810を有してもよい。
【0071】
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインターフェース823、及び無線通信インターフェース825を含む。
【0072】
コントローラ821は、例えば、CPU又はDSPであり得、基地局装置820の上位レイヤーの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インターフェース825により処理された信号内のデータから、データパケットを生成し、生成したパケットを、ネットワークインターフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルパケットを生成し、生成したバンドルパケットを転送することができる。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、モビリティ管理(Mobility Management)、アドミッション制御(Admission Control)、又はスケジューリング(Scheduling)等の制御を実行する論理的な機能を有することができる。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されることができる。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び各種の制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータ等)を記憶する。
【0073】
ネットワークインターフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インターフェースである。コントローラ821は、ネットワークインターフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信することができる。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインターフェース(例えば、S1インターフェースとX2インターフェース)により互いに接続される。ネットワークインターフェース823は、有線通信インターフェースであってもよく、無線バックホールライン用の無線通信インターフェースであってもよい。ネットワークインターフェース823が無線通信インターフェースである場合に、ネットワークインターフェース823は、無線通信インターフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用することができる。
【0074】
無線通信インターフェース825は、任意のセルラー通信方式(例えば、Long Term Evolution(LTE)とLTE‐Advanced)をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセルに位置する端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース825は、通常、例えばベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827を含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/逆多重化を実行することができ、レイヤー(例えば、L1、メディアアクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータアグリゲーションプロトコル(PDCP))の各タイプの信号処理を実行することができる。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリであってもよく、又は、プログラムを実行するように構成されるプロセッサと関連する回路を含むモジュールであってもよい。プログラムの更新は、BBプロセッサ826の機能を変更させることができる。このモジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード又はブレッドであってもよい。代わりに、このモジュールは、カード又はブレッドに搭載されるチップであってもよい。同時に、RF回路827は、例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ810を介して無線信号を送受信することができる。
【0075】
図13に示すように、無線通信インターフェース825は、複数のBBプロセッサ826を含むことができる。例えば、複数のBBプロセッサ826は、eNB800が使用する複数の周波数帯域と互換性があり得る。図13に示すように、無線通信インターフェース825は、複数のRF回路827を含むことができる。例えば、複数のRF回路827は、複数のアンテナ素子と互換性があり得る。図13は、無線通信インターフェース825が複数のBBプロセッサ826と複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インターフェース825は、単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
【0076】
図13に示すeNB800では、電子機器200の通信部202、トランシーバーは、無線通信インターフェース825により実現されてもよい。機能の少なくとも一部は、コントローラ821により実現されてもよい。例えば、コントローラ821は、決定部201及び通信部202の機能を実行することでUEにタイマーを設定することにより、UEは、タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少し、UEのエネルギー消費を削減する。
【0077】
(第2の適用例)
図14は、本開示内容の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第2の例を示すブロック図である。類似に、以下の説明は、eNBを例としたが、同様にgNBに適用可能である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。RRH860及び各アンテナ840は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブル等の高速回線で互いに接続され得る。
【0078】
アンテナ840のそれぞれは、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図14に示したように、複数のアンテナ840を有することができる。複数のアンテナ840は、例えば、eNB830が使用する複数の周波数帯域と互換性があり得る。なお、図14には、eNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は、単一のアンテナ840を有してもよい。
【0079】
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインターフェース853、無線通信インターフェース855、及び接続インターフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852、及びネットワークインターフェース853は、図13を参照して説明したコントローラ821、メモリ822、及びネットワークインターフェース823と同様である。
【0080】
無線通信インターフェース855は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE‐Advanced)をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース855は、通常、例えば、BBプロセッサ856を含み得る。BBプロセッサ856は、接続インターフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図13を参照して説明したBBプロセッサ826と同様である。無線通信インターフェース855は、図14に示したように、複数のBBプロセッサ856を含み得る。複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域と互換性があり得る。なお、図14には、無線通信インターフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インターフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
【0081】
接続インターフェース857は、基地局装置850(無線通信インターフェース855)をRRH860と接続するためのインターフェースである。接続インターフェース857は、基地局装置850(無線通信インターフェース855)をRRH860に接続するための上記の高速回線における通信用の通信モジュールであってもよい。
【0082】
RRH860は、接続インターフェース861及び無線通信インターフェース863を備える。
【0083】
接続インターフェース861は、RRH860(無線通信インターフェース863)を基地局装置850に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース861は、上記の高速回線における通信のための通信モジュールであってもよい。
【0084】
無線通信インターフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インターフェース863は、通常、例えば、RF回路864等を含み得る。RF回路864は、例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ840を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース863は、図14に示したように、複数のRF回路864を含むことができる。複数のRF回路864は、複数のアンテナ素子をサポートすることができる。なお、図14には、無線通信インターフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インターフェース863は、単一のRF回路864を含んでもよい。
【0085】
図14に示すeNB830では、電子機器200の通信部202、トランシーバーは、無線通信インターフェース855及び/又は無線通信インターフェース863により実現されてもよい。機能の少なくとも一部は、コントローラ851により実現されてもよい。例えば、コントローラ851は、決定部201及び通信部202の機能を実行することでUEにタイマーを設定することにより、UEは、タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少し、UEのエネルギー消費を削減する。
【0086】
[ユーザ機器についての適用例]
(第1の適用例)
図15は、本開示内容の技術を適用できるスマートフォン900の概略構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、記憶装置903、外部接続インターフェース904、撮像装置906、センサ907、マイク908、入力装置909、表示装置910、スピーカ911、無線通信インターフェース912、1つの又は複数のアンテナスイッチ915、1つの又は複数のアンテナ916、バス917、バッテリ918、及び補助コントローラ919を含む。
【0087】
プロセッサ901は、例えばCPU又はシステムオンチップ(SoC)であり、スマートフォン900のアプリケーション層と他の層の機能を制御することができる。メモリ902は、RAMとROMを含み、データとプロセッサ901によって実行されるプログラムを記憶する。記憶装置903は、例えば半導体メモリとハードディスクのような記憶媒体を含むことができる。外部接続インターフェース904は、外部装置(例えばメモリカードとユニバーサルシリアルバス(USB)装置)をスマートフォン900に接続するためのインターフェースである。
【0088】
撮像装置906は、イメージセンサ(例えば、電荷結合デバイス(CCD)と相補型金属酸化物半導体(CMOS))を含み、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば測定センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサのような1組のセンサを含むことができる。マイク908は、スマートフォン900に入力された音をオーディオ信号に変換する。入力装置909は、例えば表示装置910のスクリーン上のタッチを検出するように構成されるタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチを含み、ユーザから入力された操作又は情報を受信する。表示装置910は、スクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)を含み、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力されたオーディオ信号を音に変換する。
【0089】
無線通信インターフェース912は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE‐Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース912は、通常、例えばBBプロセッサ913とRF回路914を含むことができる。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/逆多重化を実行することができ、無線通信のための各種のタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路914は、例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ916を介して無線信号を送受信することができる。なお、図には、一つのRFリンクが一つのアンテナに接続されている場合を示していますが、これは単なる例示であり、一つのRFリンクが複数の移相器を介して複数のアンテナに接続されている場合も含まれる。無線通信インターフェース912は、その上にBBプロセッサ913とRF回路914が集積されている1つのチップモジュールであることができる。図15に示すように、無線通信インターフェース912は、複数のBBプロセッサ913と複数のRF回路914を含むことができる。図15には、無線通信インターフェース912が複数のBBプロセッサ913と複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インターフェース912は、単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
【0090】
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース912は、例えば、短距離無線通信方式、近接通信方式や無線ローカルネットワーク(LAN)方式等の別のタイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合に、無線通信インターフェース912は、各種の無線通信方式に対するBBプロセッサ913とRF回路914を含むことができる。
【0091】
アンテナスイッチ915のそれぞれは、無線通信インターフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式に使用される回路)の間で、アンテナ916の接続先を切り替える。
【0092】
アンテナ916のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース912による無線信号の送受信に使用される。図15に示すように、スマートフォン900は、複数のアンテナ916を含むことができる。図15には、スマートフォン900が複数のアンテナ916を含む例を示したが、スマートフォン900は、単一のアンテナ916を含んでもよい。
【0093】
なお、スマートフォン900は、各種の無線通信方式に対するアンテナ916を含むことができる。この場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されることができる。
【0094】
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、記憶装置903、外部接続インターフェース904、撮像装置906、センサ907、マイク908、入力装置909、表示装置910、スピーカ911、無線通信インターフェース912、及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリ918は、給電線を介して、図15に示すスマートフォン900の各ブロックに電力を供給し、給電線は、図面において部分的に点線として表される。補助コントローラ919は、例えば睡眠モードでスマートフォン900の最低限必要な機能を動作させる。
【0095】
図15に示すスマートフォン900では、電子機器100の通信部103、トランシーバーは、無線通信インターフェース912により実現されてもよい。機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919により実現されてもよい。例えば、プロセッサ901又は補助コントローラ919は、設定部101、制御部102及び通信部103の機能を実行することでタイマーを設定することにより、タイマーがタイムアウトしていない期間において、UEによるビーム測定結果の報告の回数を減少し、UEのエネルギー消費を削減する。
【0096】
(第2の適用例)
図16は、本開示内容の技術を適用できるカーナビゲーション装置920の概略構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、グローバルポジショニングシステム(GPS)モジュール924、センサ925、データインターフェース926、コンテンツプレーヤー927、記憶媒体インターフェース928、入力装置929、表示装置930、スピーカ931、無線通信インターフェース933、1つの又は複数のアンテナスイッチ936、1つの又は複数のアンテナ937、及びバッテリ938を含む。
【0097】
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであり、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能と他の機能を制御することができる。メモリ922は、RAMとROMを含み、データ及びプロセッサ921によって実行されるプログラムを記憶する。
【0098】
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信したGPS信号を使用してカーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度、高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサ等の1組のセンサを含むことができる。データインターフェース926は、図示しない端末を介して例えば車載ネットワーク941に接続し、車両が生成したデータ(例えば、車速データ)を取得する。
【0099】
コンテンツプレーヤー927は、記憶媒体インターフェース928に挿入された記憶媒体(例えば、CDとDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力装置929は、例えば表示装置930のスクリーン上のタッチを検出するように構成されるタッチセンサ、ボタン又はスイッチを含み、ユーザから入力された操作又は情報を受信する。表示装置930は、例えばLCDやOLEDディスプレイのスクリーンを含み、ナビゲーション機能の画像又は再生されたコンテンツを表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能の音又は再生されたコンテンツを出力する。
【0100】
無線通信インターフェース933は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE‐Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース933は、通常、例えばBBプロセッサ934とRF回路935を含むことができる。BBプロセッサ934は、例えば符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/逆多重化を実行することができ、無線通信のための様々なタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路935は、例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ937を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース933は、その上にBBプロセッサ934とRF回路935が集積されている1つのチップモジュールであることもできる。図16に示すように、無線通信インターフェース933は、複数のBBプロセッサ934と複数のRF回路935を含むことができる。図16には、無線通信インターフェース933が複数のBBプロセッサ934と複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インターフェース933は、単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
【0101】
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース933は、例えば、短距離無線通信方式、近接通信方式や無線LAN方式等の別のタイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合に、各種の無線通信方式に対して、無線通信インターフェース933は、BBプロセッサ934とRF回路935を含むことができる。
【0102】
アンテナスイッチ936のそれぞれは、無線通信インターフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式に使用される回路)の間で、アンテナ937の接続先を切り替える。
【0103】
アンテナ937のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース933による無線信号の送受信に使用される。図16に示すように、カーナビゲーション装置920は複数のアンテナ937を含むことができる。図16には、カーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を含む例を示したが、カーナビゲーション装置920は、単一のアンテナ937を含んでもよい。
【0104】
なお、カーナビゲーション装置920は、各種の無線通信方式に対するアンテナ937を含むことができる。この場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されることができる。
【0105】
バッテリ938は、給電線を介して図16に示すカーナビゲーション装置920の各ブロックに電力を供給し、給電線は、図面において部分的に点線として表される。バッテリ938は、車両から供給された電力を蓄積する。
【0106】
図16に示すカーナビゲーション装置920では、電子機器100の通信部103、トランシーバーは、無線通信インターフェース933により実現されてもよい。機能の少なくとも一部は、プロセッサ921により実現されてもよい。例えば、プロセッサ921は、設定部101、制御部102及び通信部103の機能を実行することでタイマーを設定することにより、タイマーがタイムアウトしていない期間において、UEによるビーム測定結果の報告の回数を減少し、UEのエネルギー消費を削減する。
【0107】
本開示内容の技術は、カーナビゲーション装置920、車載ネットワーク941及び車両モジュール942のうちの1つの又は複数のブロックを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両モジュール942は、車両データ(例えば車速、エンジン速度、故障情報)を生成し、生成されたデータを車載ネットワーク941に出力する。
【0108】
以上は、具体的な実施例を結合して本開示の基本的な原理を説明したが、当業者にとって、本開示の方法及び装置の全部又は任意のステップ又は部材が、任意のコンピュータ装置(プロセッサ、記憶媒体等を含む)又はコンピュータ装置のネットワークで、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせによって実現できることを理解でき、これは、当業者が本開示の説明を読んで、その基本的な回路設計知識又は基本的なプログラムスキルを利用して実現できる。
【0109】
そして、本開示は、さらに、機械読み取り可能な命令コードが記憶されているプログラム製品を提出する。前記命令コードは、機器により読み取られて実行される場合に、上記の本開示の実施例による方法を実行する。
【0110】
それに対応して、上記の機械読み取り可能な命令コードが記憶されているプログラム製品を格納するための記憶媒体も本開示の開示に含まれる。上記の記憶媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリカード、メモリースティック等を含むが、これらに限定されない。
【0111】
ソフトウェア又はファームウェアにより本開示を実現する場合に、記憶媒体又はネットワークから、専用ハードウェア構成を有するコンピュータ(例えば、図17に示す汎用コンピュータ1700)に、当該ソフトウェアを構成するプログラムをインストールし、各種のプログラムがインストールされた場合に、当該コンピュータは、各種の機能を実行できる。
【0112】
図17において、中央処理装置(CPU)1701は、読み取り専用メモリ(ROM)1702に記憶されているプログラム、又は記憶部分1708からランダムアクセスメモリ(RAM)1703にロードされたプログラムに基づき、各種の処理を実行する。RAM1703において、必要に応じて、CPU1701が各種の処理を実行する等の際に必要なデータを記憶する。CPU1701、ROM1702及びRAM1703は、バス1704を介して互いに接続される。入力/出力インターフェース1705もバス1704に接続される。
【0113】
入力部分1706(キーボード、マウス等を含む)、出力部分1707(例えば陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)等のようなディスプレイ、及びスピーカ等を含む)、記憶部分1708(ハードディスク等を含む)、通信部分1709(LANカード、変調復調器等のようなネットワークインターフェースカードを含む)は、入力/出力インターフェース1705に接続される。通信部分1709は、ネットワーク、例えばインターネットのようなネットワークを介して通信処理を実行する。必要に応じて、ドライブ1710は、入力/出力インターフェース1705に接続されてもよい。磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等のようなリムーバブルメディア1711は、必要に応じて、ドライブ1710に搭載されることで、それから読み出されたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部分1708にインストールされる。
【0114】
ソフトウェアにより上記の一連の処理を実現する場合に、例えばインターネットのようなネットワーク、又は例えばリムーバブルメディア1711のような記憶媒体から、ソフトウェアを構成するプログラムをインストールする。
【0115】
当業者であれば、このような記憶媒体は、図17に示すプログラムが記憶され、装置と分離するように配信することで、ユーザにプログラムを提供するリムーバブルメディア1711に限定されないことを理解すべきである。リムーバブルメディア1711の例は、磁気ディスク(フレキシブルディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(光ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)及びデジタル汎用ディスク(DVD)を含む)、光磁気ディスク(ミニディスク(MD)(登録商標)を含む)、及び半導体メモリを含む。または、記憶媒体は、ROM1702、記憶部分1708に含まれるハードディスク等であってもよく、プログラムが記憶されており、それらを含む装置とともにユーザに配分される。
【0116】
本開示の装置、方法及びシステムにおいて、各部材又は各ステップは、分解及び/又は再組み合わせが可能である。これらの分解及び/又は再組み合わせも、本開示の等価方案と見なされるべきである。なお、上記の一連の処理の実行ステップは、説明順、時間順で実行されることができるが、必ずしも時間順で実行される必要がない。いくつかのステップは、並行、又は互いに独立に実行されてもよい。
【0117】
最後に、用語「含む」「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な包含を含むように意図され、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、品物又は機器は、それらの要素を含むだけでなく、明確に列挙されていない他の要素も含み、又は、このようなプロセス、方法、品物又は機器の固有の要素も含む。また、特に限定しない限り、語句「一つの…を含む」で限定された要素は、上記の要素を含むプロセス、方法、品物又は機器にさらに他の同じ要素が存在することを排除しない。
【0118】
以上は、図面を結合して本開示の実施例を詳細に説明したが、以上に説明された実施形態は、本開示を説明するためのものだけであり、本開示を制限するものではないと理解すべきである。当業者にとって、本開示の実質及び範囲から逸脱することがなく、上記した実施形態に対して、様々な修正及び変更が可能である。そのため、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその等価物のみによって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2024-07-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための電子機器であって、
ユーザ機器が非地上系ネットワークの第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するためのタイマーを設定し、前記タイマーのタイミング時間長は、前記ユーザ機器に対する前記第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて設定され、
前記タイマーがタイムアウトした後に実行されるビーム測定結果の報告に比べて、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少するように構成される処理回路を含む、電子機器。
【請求項2】
前記処理回路は、さらに、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、前記第1のセルに対応する1つの又は複数のビームのみを測定するように構成される、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記処理回路は、前記タイマーがタイムアウトした後に実行されるビーム測定に比べて、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定の回数を減少するように構成される、請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記処理回路は、測定された前記第1のセルのビーム品質が所定の閾値よりも低い場合に、前記タイマーの計時を中断し、セル切り替えプロセスをトリガーするように構成される、請求項2に記載の電子機器。
【請求項5】
前記処理回路は、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、前記ビーム測定結果の報告を実行しないように構成される、請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記処理回路は、さらに、前記第1のセルの基地局から、前記タイマーのタイミング時間長の情報を含む無線リソース制御再構成メッセージを受信するように構成される、請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記処理回路は、前記無線リソース制御再構成メッセージに前記タイマーのタイミング時間長の情報が含まれない場合に、前記タイマーを停止するように構成される、請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記処理回路は、さらに、前記タイマーがタイムアウトした後に、セル切り替え動作を実行するように構成される、請求項1に記載の電子機器。
【請求項9】
前記処理回路は、前記セル切り替え動作を実行する際に、前記ユーザ機器が通過したセルに対応するビームを測定しないように構成される、請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記処理回路は、前記ユーザ機器の位置情報をビーム測定レポートに含めて基地局に提供するように構成される、請求項8に記載の電子機器。
【請求項11】
前記処理回路は、さらに、前記基地局からの指示に基づいて、前記ユーザ機器によって測定された候補セルのうち、前記ユーザ機器を正常に作動させ且つ最長の予め推定されたサービス時間長を提供することができるセルであるターゲットセルに切り替えるように構成される、請求項10に記載の電子機器。
【請求項12】
前記ターゲットセルは、前記基地局によって、少なくとも前記ユーザ機器の位置情報、衛星エフェメリス情報、衛星移動方向と速度、ビーム仰角、及びセルカバー面積に基づいて決定される、請求項11に記載の電子機器。
【請求項13】
無線通信のための電子機器であって、
ユーザ機器に対する前記ユーザ機器がアクセスする非地上系ネットワークの第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて、前記ユーザ機器に使用されるタイマーのタイミング時間長を決定し、
前記ユーザ機器が前記タイマーを使用して、前記ユーザ機器が前記第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するように、前記タイミング時間長の情報を前記ユーザ機器に提供し、前記タイマーがタイムアウトした後に前記ユーザ機器が実行されるビーム測定結果の報告に比べて、前記ユーザ機器が、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少するように構成される処理回路を含む、電子機器。
【請求項14】
前記処理回路は、前記タイミング時間長の情報を無線リソース制御再構成メッセージに含めて前記ユーザ機器に提供するように構成される、請求項13に記載の電子機器。
【請求項15】
前記処理回路は、さらに、前記無線リソース制御再構成メッセージに前記タイミング時間長の情報が含まれないことで、前記タイマーを停止するように前記ユーザ機器に指示するように構成される、請求項14に記載の電子機器。
【請求項16】
前記処理回路は、さらに、前記ユーザ機器の位置情報、衛星エフェメリス情報、衛星移動方向と速度、ビーム仰角、及びセルカバー面積に基づいて、各候補セルが前記ユーザ機器にサービスを提供できる予め推定されたサービス時間長を決定するように構成される、請求項13に記載の電子機器。
【請求項17】
前記処理回路は、さらに、前記ユーザ機器のビーム測定結果を取得し、前記ビーム測定結果、及び決定された各候補セルの予め推定されたサービス時間長に基づいて、前記ユーザ機器が前記第1のセルに切り替えると決定するように構成され
前記第1のセルは、前記候補セルのうち、前記ユーザ機器を正常に作動させ且つ最長の予め推定されたサービス時間長を提供することができるセルである、請求項16に記載の電子機器。
【請求項18】
前記処理回路は、衛星の移動方向に応じて前記ユーザ機器が通過したセルを決定し、前記ユーザ機器が通過したセルに対応するビームを測定しないように前記ユーザ機器を構成するように構成される、請求項17に記載の電子機器。
【請求項19】
前記ユーザ機器は、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、前記ビーム測定結果の報告を実行しない、及び/又は、
前記ユーザ機器は、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、前記第1のセルに対応する1つの又は複数のビームのみを測定する、請求項13に記載の電子機器。
【請求項20】
無線通信のための方法であって、
ユーザ機器が非地上系ネットワークの第1のセルにアクセスしてからの時間を計時するためのタイマーを設定し、前記タイマーのタイミング時間長は、前記ユーザ機器に対する前記第1のセルの予め推定されたサービス時間長に基づいて設定されることと、
前記タイマーがタイムアウトした後に実行されるビーム測定結果の報告に比べて、前記タイマーがタイムアウトしていない期間において、ビーム測定結果の報告の回数を減少することとを含む、方法。
【国際調査報告】