(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】マルチモーダル旅行システムの会話型ユーザ体験
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/14 20120101AFI20241106BHJP
【FI】
G06Q50/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525985
(86)(22)【出願日】2022-10-18
(85)【翻訳文提出日】2024-05-01
(86)【国際出願番号】 IB2022059992
(87)【国際公開番号】W WO2023073505
(87)【国際公開日】2023-05-04
(32)【優先日】2021-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151987
【氏名又は名称】谷口 信行
(72)【発明者】
【氏名】サマルティヤム サントッシュ
(72)【発明者】
【氏名】サリバヴィ マドベシュ
【テーマコード(参考)】
5L050
【Fターム(参考)】
5L050CC26
(57)【要約】
マルチモーダル旅行システムの会話型ユーザ体験を提供するシステム及び方法を提供する。システムは、ユーザに関連する電子装置を、ユーザインターフェイス(UI)をレンダリングするように制御する。UIを通じて、ユーザからの自然言語入力を含む1又は2以上のメッセージを取得する。システムは、ユーザデータも取得する。1又は2以上の自然言語処理(NLP)モデルを使用して、取得された1又は2以上のメッセージを処理し、ある場所に旅行しようとするユーザの意図及び旅行に関連するスケジュールを示すコンテキスト情報を決定する。システムは、コンテキスト情報及びユーザデータに基づいて旅行計画を生成する。システムは、旅行計画で指定された旅行の予約詳細を生成するようにモビリティアズアサービス(MaaS)ネットワークをトリガーし、生成された予約詳細をUI上に表示するように電子装置を制御する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一群の輸送サービスプロバイダに関連するモビリティアズアサービス(MaaS)ネットワークに通信可能に結合されたシステムにおいて、
第1のユーザに関連する電子装置を、第1のユーザインターフェイス(UI)をレンダリングするように制御することと、
前記第1のUIを通じて、前記第1のユーザからの自然言語入力を含む1又は2以上のメッセージを取得することと、
前記第1のユーザに関連するユーザデータを取得することと、
1又は2以上の自然言語処理(NLP)モデルを使用して、前記取得された1又は2以上のメッセージを処理し、第1の場所に旅行しようとする前記第1のユーザの意図及び前記旅行に関連するスケジュールを示すコンテキスト情報を決定することと、
前記コンテキスト情報及び前記ユーザデータに基づいて旅行計画を生成することと、
前記旅行計画で指定された旅行の予約詳細を生成するように前記MaaSネットワークをトリガーすることと、
前記生成された予約詳細を前記第1のUI上又は前記第1のUIとは異なる第2のUI上に表示するように前記電子装置を制御することと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1のUIはチャットUIであり、
前記自然言語入力は、前記第1のユーザと前記1又は2以上のメッセージの1又は2以上の受信者との間の音声ベースの会話、ビデオベースの会話、又はテキストベースの会話のうちの1つに対応する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記決定されたコンテキスト情報は、
前記1又は2以上のメッセージに関連する社会的文脈と、
前記1又は2以上のメッセージの1又は2以上の受信者との社会的関係と、
をさらに示す、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記取得された1又は2以上のメッセージ及び前記決定されたコンテキスト情報を分散型ストレージシステムのストレージノードに記憶することをさらに含み、
前記分散型ストレージシステムの各ノード上のストレージは、前記一群の輸送サービスプロバイダのうちのある輸送サービスプロバイダに固有である、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記コンテキスト情報及び前記ユーザデータに基づいて、前記第1のユーザの旅行関心と同じ旅行関心を有する一群のメンバーを含むメッセージンググループを選択することと、
前記メッセージンググループに参加するための推奨を表示するように前記電子装置を制御することと、
をさらに含み、
前記旅行計画は、前記1又は2以上のNLPモデルを使用することにより、前記第1のユーザと前記メッセージンググループの1又は2以上のメンバーとの間の会話の分析にさらに基づいて生成され、
前記旅行計画は、前記第1の場所への旅行を企てる前記第1のユーザ及び前記1又は2以上のメンバーの各々の前記旅行の旅程を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のUI又は前記第2のUI上に一連のインタラクティブUI要素をオーバーレイ表示するように前記電子装置を制御することをさらに含み、前記一連のインタラクティブUI要素は、
前記旅行に関連する共通スケジュール、
前記旅行中にアクティビティを計画するか否かを判定するための投票、
前記旅行においてカバーされる1又は2以上の場所に関連するニュース、及び、
前記1又は2以上の場所に関連する共通関心事項、
のうちの1つ又は2つ以上に対応する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のUIは、前記一連のインタラクティブUI要素がオーバーレイ表示されるマップUI要素を含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のUIを介して、前記旅行計画の確認に対応する第1のユーザ入力を受け取り、前記受け取られた第1のユーザ入力に基づいて前記予約詳細を生成するように前記MaaSネットワークをトリガーすることと、
1又は2以上の輸送サービスプロバイダサーバから、旅行前及び旅行中に発生するイベントに関連する追跡情報を受け取ることと、
前記予約詳細及び前記受け取った追跡情報に基づいて、
前記旅行計画で指定された旅行の各行程の開始、
前記旅行の各行程の終了、
前記旅行の各行程が開始及び終了する場所、
前記旅行の各行程が開始及び終了するタイムスタンプ、
前記旅行の少なくとも1つの行程のルート又は輸送サービスプロバイダを変更する要求、及び、
前記ルート又は前記輸送サービスプロバイダの変更、
に対応するイベントを検出することと、
前記追跡されたイベントに基づいて、前記MaaSネットワークの分散型台帳ノード上で1又は2以上のトランザクションを実行することによって前記旅行の進捗を追跡することと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のUIを介して、前記旅行の少なくとも1つの行程のルート、スケジュール又は輸送サービスプロバイダを変更又はキャンセルする要求に対応する第2のユーザ入力を受け取ることと、
前記受け取った第2のユーザ入力に基づいて、前記予約詳細を更新するようにMaaSネットワークをトリガーし、前記MaaSネットワークの分散型台帳ノード上でトランザクションを実行することによって前記MaaSネットワークが前記予約詳細を更新することと、
前記更新された予約詳細に関して知らせる通知をレンダリングするように前記電子装置を制御することと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記決定されたコンテキスト情報に基づいて初期関心地点セットを生成することと、
前記生成された初期関心地点セットに1又は2以上の最適化技術を適用して中間関心地点セットを決定することと、
前記中間関心地点セットに関連する推奨セットを生成することと、
前記生成された推奨セットに対応する、前記第1のユーザ及び前記1又は2以上のメッセージの1又は2以上の受信者の総意に基づく第3のユーザ入力を受け取ることと、
前記受け取った第3の入力に基づいて関心地点セットを生成することと、
をさらに含み、前記旅行計画は、前記生成された地点セット、前記コンテキスト情報、及び前記ユーザデータにさらに基づいて生成される、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記電子装置を拡張現実(AR)対応として決定することと、
前記旅行中に既に訪れた場所、
前記旅行中に訪れるべき現在の場所又は将来的な場所、
前記旅行中における前記第1のユーザと1又は2以上のメンバーとの間の会話、
前記会話の文脈、
1又は2以上の広告、
共通の関心、及び、
共通スケジュール、
のうちの1つ又は2つ以上に基づいて一連のインタラクティブAR要素を生成することと、
前記生成された一連のAR要素を前記第1のUI上又は前記第2のUI上にレンダリングするように前記電子装置を制御することと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
メッセージンググループの前記第1のユーザを含む1又は2以上のメンバーから、
前記旅行のアクティブな行程のために取られるルートを見る又は強調表示する選好、
前記1又は2以上のメンバーによって計画される前記旅行の旅程、
前記第1の場所及び前記旅行のコース内の他の場所に関連する場所固有の情報、及び、
前記1又は2以上のメンバーが実行すべき1又は2以上のタスク、
のうちの少なくとも1つに関連する入力セットを受け取ることと、
前記旅行又は前記旅行のアクティブな行程のライブマップUIを生成することと、
前記受け取った入力セットに基づいて複数のクリック可能なUI要素を生成することと、
前記電子装置を、
前記生成されたライブマップUIの第1のビューをレンダリングし、
前記レンダリングされたライブマップUIの前記第1のビュー上の対応する位置に前記複数のクリック可能なUI要素をオーバーレイ表示する、
ように制御することと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記オーバーレイ表示された複数のクリック可能なUI要素のうちの第1のクリック可能なUI要素の選択を受け取ることと、
前記受け取った選択に基づいて、前記レンダリングされた第1のビューを前記ライブマップUIの前記第1のビューとは異なる第2のビューに切り替えることと、
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記生成された複数のクリック可能な要素は、1又は2以上の拡張現実(AR)要素を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記オーバーレイ表示された複数のクリック可能なUI要素のうちの第2のクリック可能なUI要素の選択を受け取ることと、
前記受け取られた前記第2のクリック可能な要素の選択に基づいて、前記ライブマップUI上にチャットウィンドウUIをオーバーレイ表示することと、
をさらに含み、前記チャットウィンドウUIは、前記第1のユーザと前記メッセージンググループのメンバーとの間のやりとりを可能にする、
請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のユーザに関連する1又は2以上のスケジュールされたタスクに対応する入力を受け取ることと、
前記1又は2以上のスケジュールされたタスクに対応する1又は2以上のタスクウィジェットを生成することと、
前記生成された1又は2以上のタスクウィジェットを前記旅行又は前記旅行のアクティブな行程のライブマップUIと共にレンダリングするように前記電子装置を制御することと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記旅行中に、前記旅行のライブマップUI上にコンテンツ消費UIをレンダリングするように前記電子装置を制御することをさらに含み、前記コンテンツ消費UIは、
メディアコンテンツを表示するメディアプレーヤUI、
前記旅行中に前記第1のユーザを含む1又は2以上のメンバーによって既に消費された又はまだ消費されていないメディアコンテンツの量を示すタイムライン、及び、
前記1又は2以上のメンバーを示すビューアUI要素、
のうちの1つ又は2つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記MaaSネットワークの分散型台帳ノード上で1又は2以上のトランザクションを実行することによって前記1又は2以上のメンバーの前記メディアコンテンツの消費を追跡することをさらに含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記旅行中にカバーすべき1又は2以上の旅程項目をグラフィカルに表現する第1の一群のUI要素、及び、
前記1又は2以上の旅程項目の各々を構成するオプションに対応する第2の一群のUI要素、
のうちの1つ又は2つ以上を含むビジュアルプランナーUIをレンダリングするように前記電子装置を制御することと、
前記第2の一群のUI要素のうちの1又は2以上のUI要素の選択を受け取ることと、
前記受け取った選択に基づいて前記旅行計画を更新することと、
をさらに含み、前記MaaSネットワークは、前記更新された旅行計画にさらに基づいて前記予約詳細を生成するようにトリガーされる、
請求項1に記載の方法。
【請求項20】
コンピュータ実行可能命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、システム内のコンピュータによって実行された時に、
第1のユーザに関連する電子装置を、第1のユーザインターフェイス(UI)をレンダリングするように制御することと、
前記第1のUIを通じて、前記第1のユーザからの自然言語入力を含む1又は2以上のメッセージを取得することと、
前記第1のユーザに関連するユーザデータを取得することと、
1又は2以上の自然言語処理(NLP)モデルを使用して、前記取得された1又は2以上のメッセージを処理し、第1の場所に旅行しようとする前記第1のユーザの意図及び前記旅行に関連するスケジュールを示すコンテキスト情報を決定することと、
前記コンテキスト情報及び前記ユーザデータに基づいて旅行計画を生成することと、
前記旅行計画で指定された旅行の予約詳細を生成するようにモビリティアズアサービス(MaaS)ネットワークをトリガーすることと、
前記生成された予約詳細を前記第1のUI上又は前記第1のUIとは異なる第2のUI上に表示するように前記電子装置を制御することと、
を含む動作を前記システムに実行させる、ことを特徴とする非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項21】
一群の輸送サービスプロバイダに関連するモビリティアズアサービス(MaaS)ネットワークに通信可能に結合された回路を備えたシステムであって、前記回路は、
第1のユーザに関連する電子装置を、第1のユーザインターフェイス(UI)をレンダリングするように制御し、
前記第1のUIを通じて、前記第1のユーザからの自然言語入力を含む1又は2以上のメッセージを取得し、
前記第1のユーザに関連するユーザデータを取得し、
1又は2以上の自然言語処理(NLP)モデルを使用して、前記取得された1又は2以上のメッセージを処理し、第1の場所に旅行しようとする前記第1のユーザの意図及び前記旅行に関連するスケジュールを示すコンテキスト情報を決定し、
前記コンテキスト情報及び前記ユーザデータに基づいて旅行計画を生成し、
前記旅行計画で指定された旅行の予約詳細を生成するように前記MaaSネットワークをトリガーし、
前記生成された予約詳細を前記第1のUI上又は前記第1のUIとは異なる第2のUI上に表示するように前記電子装置を制御する、
ように構成される、ことを特徴とするシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照/引用による組み入れ〕
本出願は、2021年11月01日に米国特許庁に出願された米国特許出願第17/515839号の優先権の利益を主張するものである。上記の各出願は、その全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本開示の様々な実施形態は、旅行技術及び旅行計画サービスに関する。具体的には、本開示の様々な実施形態は、マルチモーダル旅行システムの会話型ユーザ体験を提供するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
旅行技術の進歩は、ユーザに様々な旅行計画、予約及び支払いサービスを提供してきた。例えば、モビリティアズアサービス(Mobility-as-a-Service:MaaS)は、様々な輸送サービスプロバイダが共通モバイルアプリケーションなどの共通プラットフォームを通じてユーザに旅行関連サービスを提供することを可能にする。通常、旅行の計画には、航空機、タクシー及び列車などの複数の輸送サービスの予約が必要となり得る。旅行計画には、ホテルの予約、並びに観光、地元料理の試食又はイベントへの参加などのアクティビティの予約がさらに必要になることもある。従来、旅行を計画するグループは、共有アクティビティ(shared activities)を計画して旅行計画に合意するために連絡し合う必要がある。通常、このようなグループのメンバーは、複数のプラットフォーム又はサービスを使用して連絡を取り合い、旅行計画を整理し、旅行を決定し、旅行計画でのアクティビティを計画し、その他の詳細を決定することができる。例えば、ユーザは、メッセージングアプリケーションを使用して旅行グループを作成し、旅行計画について話し合うことができる。さらに、このようなユーザは、旅行ウェブサイト及びタクシー予約アプリケーションを使用して航空機、ホテル及びタクシーをそれぞれ予約することができる。異なるプラットフォームを使用して旅行の話し合い、整理、計画又は予約を行うことは時間がかかる活動であり、ユーザ間の協調が弱まってしまう場合がある。また、ユーザが旅行計画の異なる部分の支払いを異なるプラットフォームにわたって管理し追跡することは面倒な場合もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
当業者には、説明したシステムと、本出願の残り部分において図面を参照しながら示す本開示のいくつかの態様とを比較することにより、従来の慣習的な手法の限界及び不利点が明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実質的に少なくとも1つの図に関連して図示及び/又は説明し、特許請求の範囲にさらに完全に示すような、マルチモーダル旅行システムの会話型ユーザ体験のためのシステム及び方法を提供する。
【0006】
全体を通じて同じ要素を同じ参照符号によって示す添付図面を参照しながら本開示の以下の詳細な説明を検討することにより、本開示のこれらの及びその他の特徴及び利点を理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の実施形態による、マルチモーダル旅行システムの会話型ユーザ体験のための例示的なネットワーク環境の図である。
【
図2】本開示の実施形態による、マルチモーダル旅行システムの会話型ユーザ体験を示す例示的なシーケンス図である。
【
図3A】本開示の実施形態による、予約詳細の生成及びユーザインターフェイス上における予約詳細のレンダリングを
図3Bと共に示す図である。
【
図3B】本開示の実施形態による、予約詳細の生成及びユーザインターフェイス上における予約詳細のレンダリングを
図3Aと共に示す図である。
【
図4A】本開示の実施形態による、ネットワーキングアプリケーションのホーム画面に対応する例示的なユーザインターフェイスを示す図である。
【
図4B】本開示の実施形態による、ネットワーキングアプリケーションのチャット画面に対応する例示的なユーザインターフェイスを示す図である。
【
図4C】本開示の実施形態による、ネットワーキングアプリケーションの例示的なチャットユーザインターフェイスを示す図である。
【
図4D】本開示の実施形態による、予約詳細を表示する例示的なユーザインターフェイスを示す図である。
【
図4E】本開示の実施形態による、ライブマップユーザインターフェイスに対応する例示的なユーザインターフェイスを示す図である。
【
図4F】本開示の実施形態による、生成された拡張現実(AR)要素を示す図である。
【
図4G】本開示の実施形態による、ライブマップユーザインターフェイス上にオーバーレイ表示された複数のクリック可能なUI要素を示す図である。
【
図4H】本開示の実施形態による、例示的なカスタムマップベースのユーザインターフェイスを示す図である。
【
図4I】本開示の実施形態による、1又は2以上のタスクウィジェットを示す図である。
【
図4J】本開示の実施形態による、例示的なビジュアルプランナーユーザインターフェイスを示す図である。
【
図5】本開示の実施形態による、
図1のネットワーク環境の例示的なソフトウェアレベルアーキテクチャを示す図である。
【
図6】本開示の実施形態による、マルチモーダル旅行システムの拡張現実(AR)対応会話型ユーザ体験の例示的なアーキテクチャを示す図である。
【
図7】本開示の実施形態による、関心地点セットに基づく例示的な旅行計画生成方法のフローチャートを示す図である。
【
図9】本開示の実施形態による、マルチモーダル旅行システムの会話型ユーザ体験のためのシステムの例示的なブロック図である。
【
図10】本開示の実施形態による、マルチモーダル旅行システムの会話型ユーザ体験のための方法の例示的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
開示するマルチモーダル旅行システムの会話型ユーザ体験を提供するシステム及び方法では、後述する実装を見出すことができる。本開示の例示的な態様は、一群の輸送プロバイダに関連するモビリティアズアサービス(MaaS)ネットワークに通信可能に結合できるシステムを提供することができる。輸送プロバイダは、例えば公共輸送サービスプロバイダ、タクシーアグリゲータ、並びにバス輸送プロバイダ、レンタカー会社、共有輸送サービスプロバイダなどの民間輸送サービスプロバイダを含むことができる。MaaSネットワークは、パブリッシュ-サブスクライブモデル及び分散型台帳データベースを含むことができる。パブリッシュ-サブスクライブモデルは、複数の発行者ノード、ブローカノード、及び複数の加入者ノードを含むことができる。分散型台帳データベースは、複数のMaaSデータベースを含むことができる。
【0009】
いずれかの時点で、システムは、第1のユーザに関連する電子装置を、第1のユーザインターフェイス(UI)をレンダリングするように制御することができる。電子装置は、例えば第1のユーザのスマートフォンであることができ、第1のUIは、(スマートフォンなどの)電子装置のディスプレイ画面上にレンダリングすることができる。ある実施形態では、第1のUIがチャットUI(例えば、メッセージングアプリケーションのUI)であることができる。システムは、第1のUIを通じて、第1のユーザからの自然言語入力を含むことができる1又は2以上のメッセージを取得することができる。例えば、自然言語入力は、第1のユーザと1又は2以上のメッセージの1又は2以上の受信者との間の音声ベースの会話、ビデオベースの会話、又はテキストベースの会話に対応することができる。例示的なシナリオでは、第1のユーザが、第1のUIを利用してメッセージングアプリケーション上で他のユーザとやりとりすることができる。
【0010】
システムは、1又は2以上の自然言語処理(NLP)モデルを使用して、取得された1又は2以上のメッセージを処理してコンテキスト情報を決定することができる。コンテキスト情報は、第1の場所に旅行しようとする第1のユーザの意図、及びこの旅行に関連するスケジュールを示すことができる。例えば、コンテキスト情報は、第1の場所の名称、及び第1の場所への好ましい訪問日を含むことができる。さらに、システムは、第1のユーザに関連するユーザデータを取得することができる。取得されるユーザデータの例としては、以下に限定するわけではないが、(第1のユーザの名前、第1のユーザの所在地などの)個人情報、第1のユーザの旅行履歴、及びメッセージングアプリケーション上での第1のユーザのコンテンツ消費情報を挙げることができる。いくつかの実施形態では、システムが、1又は2以上のメッセージ及び決定されたコンテキスト情報を、(輸送プロバイダなどの)一群の輸送サービスプロバイダのうちのある輸送サービスプロバイダに固有のものであることができる分散型ストレージシステムのストレージノードに記憶することができる。
【0011】
システムは、決定されたコンテキスト情報及びユーザデータに基づいて旅行計画を生成することができる。システムは、旅行計画で指定された旅行の予約詳細を生成するようにMaaSネットワークをトリガーすることができる。例えば、予約詳細は、第1の場所への旅行日、予約されたフライト情報、及び予約されたホテル情報などを含むことができる。MaaSネットワークのトリガーは、MaaSネットワークの(分散型台帳データベースのノードなどの)分散型台帳ノード上でトランザクションを実行することに対応することができる。システムは、第1のユーザに関連する電子装置118を、生成された予約詳細を第1のUI上又は第1のUIとは異なる第2のUI上に表示するように制御することができる。
【0012】
ある実施形態によれば、システムは、コンテキスト情報及びユーザデータに基づいてメッセージンググループを選択することができる。メッセージンググループは、第1のユーザの旅行関心と同じ旅行関心を有する一群のメンバーを含むことができる。第1のユーザに関連する電子装置上に、メッセージンググループに参加するための推奨を表示することができる。システムは、第1のユーザとメッセージンググループの1又は2以上のメンバーとの間の会話の分析に基づいて旅行計画を生成することができる。
【0013】
ある実施形態によれば、システムは、1又は2以上の輸送サービスプロバイダサーバ(又は輸送プロバイダサーバ)から追跡情報を受け取ることができる。追跡情報は、旅行前及び旅行中に発生し得るイベントに関連することができる。システムは、追跡情報に基づいてイベントを検出することができる。例えば、イベントは、旅行計画で指定された旅行の各行程(leg)の開始、旅行の各行程の終了、及びルート又は輸送プロバイダの変更などに対応することができる。システムは、追跡されたイベントに基づいて、MaaSネットワークの分散型台帳ノード上で1又は2以上のトランザクションを実行することによって旅行の進捗を追跡することができる。
【0014】
いくつかの実施形態では、システムが、旅行の少なくとも1つの行程のルート、スケジュール又は輸送プロバイダを変更又はキャンセルする要求に対応できるユーザ入力を受け取ることができる。システムは、ユーザ入力に基づいて予約詳細を更新するようにMaaSネットワークをトリガーすることができる。さらに、更新された予約詳細を通知として電子装置上にレンダリングすることもできる。
【0015】
いくつかの実施形態では、システムが、メッセージンググループの第1のユーザを含む1又は2以上のメンバーから入力セットを受け取ることができる。例えば、入力セットは、旅行のアクティブな行程のために取られるルートを見る又は強調表示する選好、1又は2以上のメンバーによって計画される旅行の旅程(itinerary)、第1の場所及び旅行コース内の他の場所に関連する場所固有の情報、或いは1又は2以上のメンバーが実行すべき1又は2以上のタスクに関連することができる。システムは、旅行又は旅行のアクティブな行程のライブマップUIをさらに生成することができる。システムは、入力セットに基づいて複数のクリック可能なUI要素を生成することができる。システムは、生成されたライブマップUIの第1のビューをレンダリングし、レンダリングされたライブマップUIの第1のビュー上の対応する位置に複数のクリック可能なUI要素をオーバーレイ表示することができる。このような態様では、第1のユーザ及び1又は2以上のメンバーが複数のクリック可能なUI要素をクリックして、入力セットに関連する特定のタスクを実行することができる。
【0016】
ある実施形態によれば、システムは、第1のユーザに関連する1又は2以上のスケジュールされたタスクに対応する入力を受け取ることができる。例えば、1又は2以上のスケジュールされたタスクは、ある現場の訪問、及び第1のユーザによる現場の視察などを含むことができる。システムは、1又は2以上のスケジュールされたタスクに対応する1又は2以上のタスクウィジェットを生成することができる。生成された1又は2以上のタスクウィジェットは、旅行又は旅行のアクティブな行程のライブマップUIと共にレンダリングすることができる。
【0017】
ある実施形態によれば、システムは、旅行中に旅行のライブマップUI上にコンテンツ消費UIをレンダリングするように電子装置を制御することができる。例えば、コンテンツ消費UIは、メディアコンテンツを表示できるメディアプレーヤUIと、旅行中の第1のユーザを含む1又は2以上のメンバーによって既に消費された可能性がある、又は未だ消費されていないメディアコンテンツの量を示すタイムラインと、1又は2以上のメンバーを示すビューアUI要素とを含むことができる。いくつかの実施形態では、システムが、MaaSネットワークの分散型台帳ノード上で1又は2以上のトランザクションを実行することによって1又は2以上のメンバーのメディアコンテンツの消費を追跡することができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、システムが、ビジュアルプランナーUIをレンダリングするように電子装置を制御することができる。ビジュアルプランナーUIのレンダリングは、例えば旅行中にカバーすべき1又は2以上の旅程項目(itinerary items)をグラフィカルに表現できる第1の一群のUI要素、及び1又は2以上の旅程項目の各々を構成するオプションに対応できる第2の一群のUI要素を含むことができる。システムは、第2の一群のUI要素のうちの1又は2以上のUI要素の選択を受け取ることができる。この選択に基づいて旅行計画を更新することができる。システムは、更新された旅行計画にさらに基づいて予約詳細を生成するようにMaaSネットワークをトリガーすることができる。
【0019】
従来、ユーザは、旅行を計画するために、旅行中の乗り物の予約、ホテルの予約及びアクティビティの調査などのための複数のプラットフォーム又はサービスを必要とすることがある。本開示のシステムは、ユーザが様々なサービスを完全に1つのプラットフォーム上で利用することを可能にすることができる。例えば、旅行する場所の検索から開始して、乗り物の予約、ホテルの予約及び(タクシーなどの)輸送手段の手配にまで至る旅行の計画を、このシステムの使用によって行うことができる。従って、システムは、手間のかからない(hassle free)旅行計画体験をユーザに提供することができる。従来のシステムでは、第1のユーザの個人データなどのユーザデータが航空会社などの様々な第三者と共有される恐れがある。しかしながら、本開示のシステムは、1又は2以上のメッセージ及びコンテキスト情報を分散型ストレージシステムにローカルに記憶することができる。従来のシステムでは、様々なサービスの支払いの管理及び追跡がユーザにとって困難な作業となる場合があり、支払いサービスに音声ベースのコマンドが存在しない場合もある。本開示のシステムは、旅行の全ての支払いのユーザフレンドリーな管理及び追跡を単一のプラットフォーム上で可能にすることができる。さらに、システムは、プラットフォーム上での第1のユーザの認証及び支払いの容易化のための音声ベースのコマンドを可能にすることもできる。さらに、システムは、ユーザにホリスティック体験(holistic experience)を提供できるチャットUIなどの異なるUIを提供することもできる。
【0020】
図1は、本開示の実施形態による、マルチモーダル旅行システムの会話型ユーザ体験を提供する例示的なネットワーク環境の図である。
図1にはネットワーク環境100の図を示す。ネットワーク環境100は、システム102を含むことができる。システム102は、1又は2以上のNLPモデル104を含むことができる。ネットワーク環境100は、MaaSネットワーク106をさらに含むことができる。MaaSネットワーク106は、パブリッシュ-サブスクライブモデル108及び分散型台帳データベース110を含むことができる。ネットワーク環境100は、第1のMPサーバ112A、第2のMPサーバ112B及び第NのMPサーバ112Nなどの1又は2以上のモビリティプロバイダ(MP)サーバ112をさらに含むことができる。ネットワーク環境100は、第1の車両114A、第2の車両114B及び第Nの車両114Nなどの一群の車両をさらに含むことができる。ネットワーク環境100は、第1のストレージノード116A、第2のストレージノード116B及び第Nのストレージノード116Nを含むことができる分散型ストレージシステム116をさらに含むことができる。さらに、ネットワーク環境100は、第1のユーザ120に関連する電子装置118、電子装置118に関連する第1のユーザインターフェイス(UI)122、及び第2のUI124を含むことができる。ネットワーク環境100は、通信ネットワーク126をさらに含むことができる。システム102、MaaSネットワーク106、1又は2以上のMPサーバ112、分散型ストレージシステム116、電子装置118及び一群の車両は、通信ネットワーク126を介して通信することができる。
【0021】
システム102は、ユーザが旅行計画についてチャットするとともに、マップベースのインターフェイスなどの様々なオプションを通じて旅行計画に含まれる旅行を追跡するための(第1のUI122又は第2のUI124などの)インターフェイスを提供するように構成できる好適なロジック、回路、コード及び/又はインターフェイスを含むことができる。システム102は、旅行計画に基づいて、予約詳細を生成するようにMaaSネットワーク106をトリガーすることができる。システム102は、生成された予約詳細を第1のUI122又は第2のUI124上に表示するように電子装置118を制御することができる。システム102の実装例としては、以下に限定するわけではないが、ホストマシン上の仮想マシン(VM)、ホストマシン又はサーバ上のオペレーティングシステム(OS)のコンテナ又は仮想ランタイム環境、サーバ上のコンテナ化アプリケーション、ベアメタルサーバ、(プライベートクラウド、パブリッククラウド、又はハイブリッドクラウドなどの)クラウドサーバ、ワークステーション、メディアサーバ、或いはメディアコンテンツを生成して装置群にストリーミングする能力を有するいずれかの装置を挙げることができる。ある実施形態では、システム102を、1又は2以上のMPサーバ112のうちのあるサーバ又はサーバノード上のVM又はコンテナとして実装することができる。
【0022】
1又は2以上のNLPモデル104は、第1のユーザ120からの1又は2以上のメッセージを分析してコンテキスト情報を決定するように構成できる機械学習モデル又は統計モデルであることができる。このようなメッセージは、第1のユーザ120と1又は2以上のメッセージの1又は2以上の受信者との間の音声ベースの会話、ビデオベースの会話又はテキストベースの会話のうちの少なくとも1つに対応できる自然言語入力を含むことができる。1又は2以上のNLPモデル104は、人工知能(AI)ベースのモデルであることができる。1又は2以上のNLPモデル104は、第1のユーザ120と1又は2以上の受信者との間の時間効率のよいユーザフレンドリーなやりとりを可能にすることができる。1又は2以上のNLPモデル104は、第1のユーザ120と1又は2以上の受信者との間のアイデアの共有をさらにもたらすことができる。1又は2以上のNLPモデル104が1又は2以上のメッセージを分析するために利用できるNLP技術の例としては、以下に限定するわけではないが、文脈抽出、自動要約、感情分析、品詞タグ付け(parts-of-speech tagging)、意味関係抽出、ステミング、テキストマイニング、及び機械翻訳を挙げることができる。1又は2以上のNLPモデル104の例示的なアーキテクチャの詳細については、例えば
図5でさらに説明する。
【0023】
MaaSネットワーク106は、標準的な通信仕様をサポートすることができ、パブリッシュ-サブスクライブモデル108を含むことができる。パブリッシュ-サブスクライブモデル108は、発行者ノード(例えば、チケットリーダ又は乗車予約アプリケーション)と、加入者ノードと、メッセージキューイングテレメトリトランスポート(Message Queuing Telemetry Transport)などのパブリッシュ-サブスクライブネットワークプロトコルに従って発行者ノードから加入者ノードにトランザクションメッセージを伝える少なくとも1つのブローカノード装置とを含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、MaaSネットワーク106が、MaaS輸送サービスの発券トランザクション、様々なサービスのための支払い、及び追跡された旅行の進捗などの様々なモビリティサービスに関連するトランザクションを記録する台帳ノードを含むことができる分散型台帳データベース110を含むことができる。
【0024】
MaaSネットワーク106に関連する全ての輸送サービスプロバイダの発行者ノードは、標準的な又は共通の通信プロトコルに従ってデータ交換を行うことができる。MaaSネットワーク106は、MaaS標準通信仕様に従うことができる同種発行者ノードを含むことができる。ある実施形態では、MaaSネットワーク106が、専用通信プロトコルに従うことができる異種発行者ノードを含むことができる。MaaSネットワーク106は、それぞれの輸送サービスプロバイダがMaaS標準通信仕様に従ってこのような仕様をサポートするまでこのような異種発行者ノードをサポートできるように、発行者ノードにプラグインベースのサポートを提供することができる。
【0025】
MaaSネットワーク106は、異なる輸送プロバイダに関連する発行者ノードがMaaSネットワーク106に参加するのを可能にすることができる。MaaSネットワーク106は、ノード管理装置を通じて発行者ノードのバルククラスタ管理(bulk cluster management)を提供することができる。全ての発行者ノードは、MaaSネットワーク106上での動作を可能にするセットプロトコル(set protocols)に従うことができる。セットプロトコルは、(発行者ノードの認証及び許可のための)共通セキュリティアーキテクチャ、ネットワークプロトコル(例えば、HTTP、MQTT、AMQPなど)、統一データ要求又は応答フォーマット(例えば、JSON、CSV、又はXMLフォーマット)、及びAPI/データスキームを義務付けることができる。これにより、各発行者ノードが(企業名、企業ID、ゲートID及びゲート番号などを含む装置プロファイルなどの)クラスタレベルコンフィギュレーション及び装置レベル証明書(device-level certificate)(すなわち、認証クレデンシャル)に従うことを確実にすることができる。クラスタレベルコンフィギュレーションのパターン及びセットプロトコルは、輸送プロバイダが新たな発行者ノードの展開又は既存の発行者ノードの置換をプラグアンドプレイ手法で行うのを容易にすることができる。この結果、MaaSネットワーク106が様々な輸送プロバイダの(発行者ノード装置などの)リソース間の相互運用性を伴う同種輸送ネットワークとして機能することを容易にすることができる。
【0026】
1又は2以上のMPサーバ112は、個々のユーザ又は一群のユーザによって計画された旅行の輸送/移動サービスを集合的に管理するように構成できる好適なロジック、回路、コード及び/又はインターフェイスを含むことができる。例えば、第1のMPサーバ112Aは、第1の輸送サービスプロバイダの輸送/移動サービスを管理するように構成することができる。第2のMPサーバ112Bは、第2の輸送サービスプロバイダの輸送/移動サービスを管理するように構成することができる。同様に、第NのMPサーバ112Nは、第Nの輸送サービスプロバイダの輸送/移動サービスを管理するように構成することができる。1又は2以上のMPサーバ112の各々はクラウドサーバとして実装することができ、ウェブアプリケーション、クラウドアプリケーション、HTTPリクエスト、リポジトリ操作及びファイル転送などを通じて動作を実行することができる。1又は2以上のMPサーバ112の各々の他の実装例としては、以下に限定するわけではないが、データベースサーバ、ファイルサーバ、ウェブサーバ、メディアサーバ、アプリケーションサーバ、メインフレームサーバ、又はクラウドコンピューティングサーバを挙げることができる。少なくとも1つの実施形態では、当業者に周知のいくつかの技術を使用することにより、1又は2以上のMPサーバ112の各々を複数の分散クラウドベースリソースとして実装することができる。
【0027】
MaaSネットワーク106に関連する輸送サービスプロバイダは、第1の車両114A、第2の車両114B及び第Nの車両114Nなどの一群の車両を所有、リース、又は管理することができる。このような車両の各々は、公共輸送サービス又は民間輸送サービスの一部として提供することができる。第1のユーザ120がMaaSネットワーク106を通じて旅行を予約すると、この旅行を、第1の車両114A、第2の車両114B及び第Nの車両114Nなどの1又は2以上の輸送モードを通じてカバーできる行程に分割することができる。このような輸送モードの例としては、以下に限定するわけではないが、鉄道、バス、自動車、航空機、タクシー又はキャブ、トロリー、路面電車、フェリー、高速輸送機関、トラック、又は自転車を挙げることができる。
【0028】
図1では、第1の車両114A、第2の車両114B及び第Nの車両114Nなどの一群の車両を一例として自動車、タクシー及びトラックとして示しているにすぎず、本開示を限定するものとして解釈すべきではない。本開示は、他の利用可能な公共又は民間輸送モードに関連する車両に適用することもできる。
【0029】
分散型ストレージシステム116は、それぞれの輸送サービスプロバイダに関連するトランザクションデータを記憶するように構成できる好適なロジック、回路、コード及び/又はインターフェイスを含むことができる。例えば、第1のストレージノード116Aは、第1の輸送サービスプロバイダに関連するトランザクションデータを記憶することができる。トランザクションデータは、(第1のユーザ120などの)ユーザの過去の旅行の記録、及び旅行背景を伴う最近及び過去のメッセージ又はチャットの記録を含むことができる。各旅行は、旅行の少なくとも1つの行程において(例えば、第1のMPサーバ112Aに関連する)第1の輸送サービスプロバイダが提供できるMaaS輸送サービスに対応することができる。分散型ストレージシステム116の各ストレージノードは、MaaSネットワーク106の様々な輸送サービスプロバイダのトランザクションデータを記憶できる分散型ストレージシステム116のノードと呼ぶことができる。分散型ストレージシステム116は、異なるメッセージングクライアントのユーザがシステム102に接続するのを可能にすることができる。分散型ストレージシステム116は、各ユーザに関連するデータの安全な記憶を可能にし、ユーザ間のメッセージのエンドツーエンド暗号化を可能にすることができる。
【0030】
電子装置118は、ユーザによるチャット、旅行グループの作成、旅行計画の決定、旅行計画提案の容認、容認された旅行計画の予約のトリガー、及び旅行計画に含まれる旅行の追跡を可能にする第1のUI122又は第2のUI124などのUIを表示するように構成できる好適なロジック、回路及びインターフェイスを含むことができるユーザ装置であることができる。電子装置118は、第1のUI122又は第2のUI124上に1又は2以上の旅行計画に関連する予約詳細を表示するように制御することができる。いくつかの実施形態では、電子装置118がウェブアプリケーション又はモバイルアプリケーションを含むことができる。このような事例では、第1のUI122又は第2のUI124を、ウェブアプリケーション又はモバイルアプリケーションの一部としてレンダリングすることができる。電子装置118の例としては、以下に限定するわけではないが、コンピュータ装置、スマートフォン、携帯電話機、(公共キオスクなどの)公共ディスプレイ、拡張現実(XR)装置、ゲーム装置、メインフレームマシン、サーバ、コンピュータワークステーション、及び/又は消費者向け電子(CE)装置を挙げることができる。
【0031】
第1のUI122及び第2のUI124は、電子装置118のディスプレイ画面などのディスプレイ画面上にレンダリングすることができる。ある実施形態では、第1のUI122がチャットUIであることができ、第2のUI124がマップUI要素を含むことができる。
【0032】
通信ネットワーク126は、システム102、MaaSネットワーク106、1又は2以上のMPサーバ112、一群の車両、分散型ストレージシステム116及び電子装置118が互いに通信できるようにする通信媒体を含むことができる。通信ネットワーク126は、有線接続又は無線接続の一方であることができる。通信ネットワーク126の例としては、以下に限定するわけではないが、インターネット、クラウドネットワーク、(ロングタームエボリューション及び5G新無線などの)セルラー又は無線モバイルネットワーク、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)ネットワーク、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、又はメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)を挙げることができる。ネットワーク環境100内の様々な装置は、様々な有線及び無線通信プロトコルに従って通信ネットワーク126に接続するように構成することができる。このような有線及び無線通信プロトコルの例としては、以下に限定するわけではないが、伝送制御プロトコル及びインターネットプロトコル(TCP/IP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、ファイル転送プロトコル(FTP)、ZigBee、EDGE、IEEE802.11、ライトフィデリティ(Li-Fi)、802.16、IEEE802.11s、IEEE802.11g、マルチホップ通信、無線アクセスポイント(AP)、装置間通信、セルラー通信プロトコル及びBluetooth(BT)通信プロトコルのうちの少なくとも1つを挙げることができる。
【0033】
動作時には、電子装置118上でネットワーキングアプリケーションにアクセスすることができる。ネットワーキングアプリケーションは、例えばソーシャルネットワーキングアプリケーション、マイクロブロギングアプリケーション、チャットアプリケーション、メッセージングアプリケーション、ボイスオーバーインターネットテレフォニー(VoIP)アプリケーションなどであることができる。システム102は、第1のユーザ120に関連する(スマートフォンなどの)電子装置118を、第1のUI122をレンダリングするように制御することができる。第1のUI122はネットワーキングアプリケーションに関連することができ、第1のユーザ120はネットワーキングアプリケーションの登録ユーザであることができる。いくつかの実施形態では、第1のUI122をチャットUIとしてレンダリングすることができる。第1のUI122のレンダリングに関連する詳細については、例えば
図2でさらに説明する。
【0034】
第1のユーザ120は、いずれかの時点で、家族及び友人グループの一部又はソーシャルグループのメンバーであることができる1又は2以上のユーザにメッセージを送信することができる。システム102は、第1のユーザ120からの自然言語入力を含むことができる1又は2以上のメッセージを取得することができる。このようなメッセージは、第1のUI122を通じて取得することができる。1又は2以上の実施形態では、自然言語入力が、第1のユーザ120と1又は2以上のメッセージの1又は2以上の受信者との間の音声ベースの会話、ビデオベースの会話、又はテキストベースの会話のうちの1つに対応することができる。例えば、第1のユーザ120は、第1のUI122を利用して、(1又は2以上のメッセージの受信者であることができる)1又は2以上のユーザと旅行の場所についてチャットすることができる。1又は2以上のメッセージの取得の詳細については、例えば
図2でさらに説明する。
【0035】
システム102は、第1のユーザ120に関連するユーザデータを取得することができる。ある実施形態によれば、ユーザデータは、(第1のユーザ120の名前、第1のユーザ120の現在位置、第1のUI122の通信アドレス、第1のユーザ120の電子メール(e-mail)などの)個人情報を含むことができる。ユーザデータは、(好きな旅行地などの)一連のユーザ選好、(以前に訪れた場所などの)旅行履歴、及び(ネットワーキングアプリケーションの使用履歴などの)コンテンツ消費情報を含むこともできる。ユーザデータは、旅行でカバーされる場所の文脈におけるユーザ生成コンテンツ、及び以下に限定するわけではないが、チャット履歴、1又は2以上のメッセージンググループのメンバーとの一連の過去のやりとり、チャット履歴に記録された各会話の社会的文脈、及び第1のユーザ120のソーシャルネットワーク内の人々のグループを含むソーシャルデータを含むこともできる。ユーザデータの取得の詳細については、例えば
図2でさらに説明する。
【0036】
システム102は、1又は2以上のNLPモデル104を使用して、取得された1又は2以上のメッセージを処理してコンテキスト情報を決定することができる。いくつかの実施形態では、1又は2以上のNLPモデル104が、AI又は機械学習モデル、(隠れマルコフモデルなどの)統計的マルコフモデル(statistical Markov models)、又はNLPの発見的モデルであることができる。コンテキスト情報は、第1の場所に旅行しようとする第1のユーザ120の意図、及びこの旅行に関連するスケジュールを示すことができる。例えば、コンテキスト情報は、第1のユーザ120が好む第1の場所の名称、及び第1の場所への好ましい訪問日を含むことができる。コンテキスト情報の決定の詳細については、例えば
図2でさらに説明する。
【0037】
システム102は、決定されたコンテキスト情報及びユーザデータに基づいて旅行計画を生成することができる。いくつかの実施形態では、旅行計画が、第1の場所への旅行を企てる第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーの各々の旅行の旅程を含むことができる。例えば、旅行計画は、第1の場所で訪れるべき異なる場所(例えば、有名なモニュメント)に関する情報、及び好ましいアクティビティ(例えば、バンジージャンプ及びパラグライダー)に関する情報を含むことができる。旅行計画の生成の詳細については、例えば
図2でさらに説明する。
【0038】
システム102は、旅行計画で指定された旅行の予約詳細を生成するようにMaaSネットワーク106をトリガーすることができる。例えば、予約詳細は、第1の場所への旅行日、旅行の各行程のスケジュール、各行程で使用すべき輸送サービス、及び旅行の各行程で予約できる又は利用可能と予想される車両に乗る場所及び時間を含むことができる。旅行の最初の場所への移動に航空機が必要である場合、予約詳細は、予約されたフライト及び予約された滞在ホテルの(フライト名、搭乗場所、フライトの出発及び到着時刻などの)詳細を含むことができる。MaaSネットワーク106のトリガーは、MaaSネットワーク106の(分散型台帳データベース110のノードなどの)分散型台帳ノード上でのトランザクションの実行に対応することができる。トランザクションの実行は、各ユーザの旅行の詳細を(旅行計画の一部として)分散型台帳ノード上に記録するために行うことができる。MaaSネットワーク106は、この実行に基づいて、少なくとも旅行の各行程の開始及び終了、旅行期間内の全ての時点における各ユーザの位置、並びに発券、支払い又はメディア消費などの他のサービスの提供を追跡するように構成することができる。予約詳細の生成の詳細については、例えば
図2でさらに説明する。
【0039】
システム102は、第1のユーザ120に関連する電子装置118を、生成された予約詳細を第1のUI122又は第2のUI124上に表示するように制御することができる。第2のUI124は、第1のUI122とは異なることができる。例えば、第1のUI122はチャットUIであることができ、第2のUI124はマップUI要素を含むことができる。生成された予約詳細の表示の詳細については、例えば
図2でさらに説明する。
【0040】
ある実施形態によれば、システム102は、コンテキスト情報及びユーザデータに基づいてメッセージンググループを選択することができる。一例として、メッセージンググループは、ユーザデータ内の第1のユーザ120のユーザ選好及び行動データに基づいて選択することができる。さらに、メッセージンググループは、例えば第1のユーザ120の(会社などの)組織、第1のユーザ120の居住地、第1のユーザ120の家族グループ、及び第1のユーザ120の友人サークルなどの社会的文脈に基づいて選択することもできる。さらに、メッセージンググループは、ネットワーキングアプリケーション上で第1のユーザ120とやりとりしたことがあるユーザ、又は第1のユーザ120の友人リスト内に存在し得るユーザのユーザプロファイルに基づいて選択することもできる。メッセージンググループは、第1のユーザ120の旅行関心と同じ旅行関心を有する一群のメンバーを含むことができる。例えば、メッセージンググループは、好ましい旅行地がヨーロッパ内に存在し得る一群のメンバーを含むことができる。ある実施形態では、メッセージンググループが、家族旅行、友人/同僚との旅行、仕事関連の旅行、及び住宅協会の旅行などに関連することができる。第1のユーザ120に関連する電子装置118には、メッセージンググループに参加するための推奨を表示することができる。システム102は、第1のユーザ120とメッセージンググループの1又は2以上のメンバーとの間の会話の分析に基づいて旅行計画を生成することができる。メッセージンググループの選択の詳細については、例えば
図3Aでさらに説明する。
【0041】
ある実施形態によれば、システム102は、第1のUI122又は第2のUI124上に一連のインタラクティブUI要素をオーバーレイ表示することができる。例えば、一連のインタラクティブUI要素は、第1の場所の旅行に関連する共通スケジュール、旅行中にアクティビティを計画するか否かを決定するための投票、或いは1又は2以上の場所に関連する共通関心事項に対応することができる。いくつかの実施形態では、第2のUI124が、一連のインタラクティブUI要素をオーバーレイ表示できるマップUI要素を含むことができる。一連のインタラクティブUI要素のオーバーレイ表示の詳細については、例えば
図3Aでさらに説明する。
【0042】
ある実施形態によれば、システム102は、1又は2以上のMPサーバ112から追跡情報を受け取ることができる。追跡情報は、旅行前及び旅行中に発生し得るイベントに関連することができる。システム102は、追跡情報に基づいてイベントを検出することができる。例えば、イベントは、旅行計画で指定された旅行の各行程の開始、旅行の各行程の終了、及びルート又は輸送プロバイダの変更などに対応することができる。システム102は、追跡されたイベントに基づいて、MaaSネットワーク106の分散型台帳ノード上で1又は2以上のトランザクションを実行することによって旅行の進捗を追跡することができる。追跡情報の受信及びイベントの検出の詳細については、例えば
図3Bでさらに説明する。
【0043】
いくつかの実施形態では、システム102が、旅行の少なくとも1つの行程のルートを変更又はキャンセルする要求、スケジュールを変更又はキャンセルする要求、或いは輸送プロバイダを変更又はキャンセルする要求に対応できるユーザ入力を受け取ることができる。例えば、第1のユーザ120は、旅行計画に含まれる特定の都市への訪問をスキップすることが必要になる場合がある。システム102は、旅行計画に含まれる特定の都市への訪問をキャンセルする要求に対応できるユーザ入力を受け取ることができる。システム102は、ユーザ入力に基づいて予約詳細を更新するようにMaaSネットワーク106をトリガーすることができる。さらに、更新された予約詳細を通知として電子装置118上にレンダリングすることができる。予約詳細の更新の詳細については、例えば
図3Bでさらに説明する。
【0044】
1又は2以上の実施形態では、システム102が、一連のインタラクティブ拡張現実(AR)要素を生成することができる。例えば、一連のインタラクティブAR要素は、訪れた旅行の場所、旅行中に訪れるべき現在の場所又は将来的な場所、旅行中の第1のユーザ120と1又は2以上のメンバーとの間の会話、及び1又は2以上の広告などに基づくことができる。例えば、生成される一連のAR要素は、第1のユーザ120が訪れたモニュメントに対応するAR要素を含むことができる。生成された一連のAR要素は、第1のUI122又は第2のUI124上にレンダリングすることができる。一連のインタラクティブAR要素の生成の詳細については、例えば
図4Fでさらに説明する。
【0045】
いくつかの実施形態では、システム102が、メッセージンググループの第1のユーザ120を含む1又は2以上のメンバーから入力セットを受け取ることができる。例えば、入力セットは、旅行のアクティブな行程のために取られるルートを見る又は強調表示する選好、1又は2以上のメンバーが計画できる旅行の旅程、第1の場所及び旅行中にカバーされる又はカバーすべき他の場所に関連する場所固有の情報、並びに1又は2以上のメンバーが実行すべき1又は2以上のタスクに関連することができる。システム102は、旅行又は旅行のアクティブな行程のライブマップUIを生成することができる。
【0046】
システム102は、入力セットに基づいて複数のクリック可能なUI要素を生成することができる。例えば、システム102は、入力セットのうちの、ルートを強調表示する要求に対応する入力を受け取ることができる。システム102は、生成されたライブマップUIの第1のビューをレンダリングし、レンダリングされたライブマップUIの第1のビュー上の対応する位置に複数のクリック可能なUI要素をオーバーレイ表示することができる。複数のクリック可能なUI要素は、第1のユーザ120が異なるアクティビティのために利用できる強調表示されたルート上に生成することができる。第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーは、複数のクリック可能なUI要素をクリックして、入力セットに関連する特定のタスクを実行することができる。複数のクリック可能なUI要素の生成の詳細については、例えば
図4Eでさらに説明する。
【0047】
ある実施形態によれば、システム102は、オーバーレイ表示された複数のクリック可能なUI要素のうちの第1のクリック可能なUI要素の選択を受け取ることができる。システム102は、受け取った選択に基づいて、レンダリングされた第1のビューをライブマップUIの第2のビューに切り替えることができる。例えば、第1のクリック可能なUI要素はレストランに対応することができる。第2のビューは、第1のユーザ120の現在位置とレストランの場所との間のルートを表示するマップのビューに対応することができる。いくつかの実施形態では、複数のクリック可能な要素が1又は2以上のAR要素を含むことができる。レンダリングされた第1のビューから第2のビューへの切り替えの詳細については、例えば
図4Gでさらに説明する。
【0048】
ある実施形態によれば、システム102は、オーバーレイ表示された複数のクリック可能なUI要素のうちの第2のクリック可能なUI要素の選択を受け取ることができる。システム102は、選択に基づいてライブマップUI上にチャットウィンドウUIをオーバーレイ表示することができる。チャットウィンドウUIは、第1のユーザ120とメッセージンググループのメンバーとの間のやりとりを可能にすることができる。例えば、第1のユーザ120又はメッセージンググループのメンバーは、チャットウィンドウUIを使用して互いのライブ位置を見ながら瞬時にやりとりを行うことができる。チャットウィンドウUIのオーバーレイの詳細については、例えば
図4Gでさらに説明する。
【0049】
ある実施形態によれば、システム102は、第1のユーザ120に関連する1又は2以上のスケジュールされたタスクに対応する入力を受け取ることができる。例えば、1又は2以上のスケジュールされたタスクは、ある現場への訪問、及び第1のユーザ120による現場の視察などを含むことができる。システム102は、1又は2以上のスケジュールされたタスクに対応する1又は2以上のタスクウィジェットを生成することができる。生成された1又は2以上のタスクウィジェットは、旅行又は旅行のアクティブな行程のライブマップUIと共にレンダリングすることができる。例えば、1又は2以上のタスクウィジェットは、現場への訪問、プロジェクトの完了、又は会議への出席などの、第1のユーザ120が1日のうちに実行すべき活動に対応することができる。1又は2以上のタスクウィジェットの生成の詳細については、例えば
図4H及び
図4Iでさらに説明する。
【0050】
ある実施形態によれば、システム102は、旅行中に旅行のライブマップUI上にコンテンツ消費UIをレンダリングするように電子装置118を制御することができる。例えば、コンテンツ消費UIは、メディアコンテンツを表示できるメディアプレーヤUIと、旅行中の第1のユーザ120を含む1又は2以上のメンバーによって既に消費された可能性がある、又は未だ消費されていないメディアコンテンツの量を示すタイムラインと、1又は2以上のメンバーを示すビューアUI要素とを含むことができる。いくつかの実施形態では、システム102が、MaaSネットワーク106の分散型台帳ノード上で1又は2以上のトランザクションを実行することによって1又は2以上のメンバーのメディアコンテンツの消費を追跡することができる。コンテンツ消費UIのレンダリングの詳細については、例えば
図4Jでさらに説明する。
【0051】
いくつかの実施形態では、システム102が、ビジュアルプランナーUIをレンダリングするように電子装置118を制御することができる。ビジュアルプランナーUIのレンダリングは、例えば旅行中にカバーすべき1又は2以上の旅程項目をグラフィカルに表現できる第1の一群のUI要素、及び1又は2以上の旅程項目の各々を構成するオプションに対応できる第2の一群のUI要素を含むことができる。システム102は、第2の一群のUI要素のうちの1又は2以上のUI要素の選択を受け取ることができる。選択に基づいて旅行計画を更新することができる。システム102は、更新された旅行計画にさらに基づいて予約詳細を生成するようにMaaSネットワーク106をトリガーすることができる。ビジュアルプランナーUIのレンダリングの詳細については、例えば
図4Jでさらに説明する。
【0052】
図2は、本開示の実施形態による、マルチモーダル旅行システムの会話型ユーザ体験を示す例示的なシーケンス図である。
図2の説明は、
図1の要素に関連して行う。
図2には、202~216の一連の動作を示すシーケンス
図200を示す。これらの一連の動作は、
図1のシステム102、電子装置118、分散型ストレージシステム116、又はMaaSネットワーク106によって実行することができる。
【0053】
202において、システム102は、第1のユーザ120に関連する電子装置118を、第1のUI122をレンダリングするように制御することができる。第1のUI122はネットワーキングアプリケーションに関連することができ、第1のユーザ120はネットワーキングアプリケーションの登録ユーザであることができる。ネットワーキングアプリケーションの例示的なインターフェイスについては、例えば
図4Aでさらに説明する。
【0054】
ある実施形態によれば、第1のUI122はチャットUIであることができる。例えば、第1のユーザ120は、チャットUIを利用して、ネットワーキングアプリケーションに登録された(ユーザなどの)1又は2以上のメンバーとやりとりすることができる。例示的なシナリオでは、ネットワーキングアプリケーションが複数のチャットUIを含むことができる。例えば、複数のチャットUIのうちの第1のチャットUIは、第1のユーザ120の家族グループ専用であることができる。複数のチャットUIのうちの第2のチャットUIは、第1のユーザ120の友人グループ専用であることができる。複数のチャットUIのうちの第3のチャットUIは、親しい友人又は妻などの特定のユーザ専用であることができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、チャットUIを、連絡先の選択、又は複数のチャットUIからの以前にレンダリングされた(最近のチャットを示す)チャットUIの選択に基づいてレンダリングすることができる。チャットUIとしての第1のUI122の詳細については、例えば
図4B及び
図4Cでさらに説明する。
【0056】
204において、システム102は、第1のUI122を通じて1又は2以上のメッセージを取得することができる。1又は2以上のメッセージは、第1のユーザ120からの自然言語入力を含むことができる。ある実施形態によれば、自然言語入力は、第1のユーザ120とこのようなメッセージの1又は2以上の受信者との間の音声ベースの会話、ビデオベースの会話、又はテキストベースの会話のうちの1つに対応することができる。例えば、第1のユーザ120は、第1のUI122をチャットUIとして使用して1又は2以上の受信者とやりとりすることができる。1又は2以上のメッセージは、8月上旬のニューヨークへの2日間の旅行の計画に関するテキストベースの会話に対応することができる。第1のユーザ120は、レンダリングされたチャットUI上に、ニューヨークへの旅行を計画するテキストメッセージを投稿することができる。例えば、テキストメッセージは、「ねえ、ニューヨークへの休暇を計画しようよ(Hey,let us plan a vacation to New York)」であることができる。テキストメッセージに応答して、1又は2以上の受信者がチャットUI上で応答することができる。例えば、応答は、テキストメッセージ、音声メッセージ、又はビデオメッセージの形態であることができる。いくつかの実施形態では、第1のユーザ120が、チャットUI内でニューヨークという旅行地に関連するユニフォームリソースロケータ(URL)を1又は2以上の受信者と共有することができる。1又は2以上のメッセージを伴うチャットUIの詳細については、例えば
図4Cでさらに説明する。
【0057】
ある実施形態では、システム102が、音声ベースの会話(又は音声ベースのコマンド)を利用して旅行中に第1のユーザ120を支援することができる。音声ベースのコマンドは、第1のユーザ120が設定することができる。例えば、「チームメンバーとコンテンツを共有する」、「Donaldにコンテンツを要求する」、「飲み物の支払いをする」、及び「マネージャと投票を開始する」などの音声ベースのコマンドを旅行中の支援に利用することができる。ある例では、システム102が、MaaS関連のクエリ及びコマンドのためにボット(bots)をMaaSネットワーク106と連動させることができる。例えば、第1のユーザ120は、「停車駅の10分前にリマインドしてください(Remind me 10 mins before my stop)」などの音声ベースのコマンドを使用することができる。さらに、旅行中の支払いを可能にするために音声ベースの認証を利用することもできる。音声ベースの認証は、ユーザ識別及び支払いの承認に利用することもできる。限定ではなく一例として、システム102は、「送金してください(Send money)」という音声ベースのコマンドを受け取ることができる。システム102は、トランザクションのための要求を銀行のサーバに送信し、銀行のサーバから第1のユーザ120を認証する要求を受け取ることができる。システム102は、第1のユーザ120に関連する電子装置118に通知を送信することができる。システム102は、第1のユーザ120から音声ベースの認証を受け取り、音声ベースの認証を銀行のサーバに送信することができる。銀行のサーバは、音声ベースの認証の受信に基づいて取引を承認することができる。
【0058】
206において、システム102は、第1のユーザ120に関連するユーザデータを取得することができる。ある実施形態によれば、ユーザデータは、第1のユーザ120の個人情報を含むことができる。個人情報の例としては、以下に限定するわけではないが、第1のユーザ120の名前、第1のユーザ120の登録電子メールID、第1のユーザ120の連絡先番号、第1のユーザ120の現在地、及び第1のユーザ120の住所を挙げることができる。ユーザデータは、一連のユーザ選好をさらに含むことができる。一連のユーザ選好は、例えば旅行地の選好、旅行地でのホテルの選好、輸送モードの選好、及び1年のうちの(特定の月又は週などの)旅行に好ましい期間などを含むことができる。ユーザデータは、第1のユーザ120の旅行履歴を含むこともできる。例えば、旅行履歴は、第1のユーザ120が訪れた(都市又は国などの)場所、過去の数回の休暇の詳細、第1のユーザ120の(会社までの移動ルートなどの)日常的移動情報を含むことができる。
【0059】
ある実施形態では、ユーザデータが、第1のユーザ120が好む映画又は番組のタイプ及び第1のユーザ120が好む音楽のタイプなどの一連のコンテンツ選好を含むことができる。ユーザデータは、以前に観た映画及び再生した音楽などのコンテンツ消費情報を含むことができる。ユーザデータは、旅行でカバーされる場所の文脈におけるユーザ生成コンテンツを含むこともできる。例えば、ユーザ生成コンテンツは、第1のユーザ120が旅行先で撮影した1又は2以上の画像、及び第1のユーザ120が旅行先で録画した1又は2以上のビデオを含むことができる。ユーザ生成コンテンツは、ネットワーキングアプリケーション上での第1のユーザ120と他のユーザとの(チャット履歴などの)会話の履歴をさらに含むことができる。
【0060】
ユーザデータは、以下に限定するわけではないが、チャット履歴、1又は2以上のメッセージンググループのメンバーとの過去の一連の相互作用、チャット履歴に記録された各会話の社会的文脈、及び第1のユーザ120のソーシャルネットワーク内の人々のグループを含むソーシャルデータをさらに含むことができる。例えば、ソーシャルネットワーク内の人々のグループは、第1のユーザ120の家族、第1のユーザ120の友人、及び第1のユーザ120の職場の同僚などであることができる。ユーザデータには、人々のグループの各々との各会話の社会的文脈を含めることもできる。
【0061】
208において、システム102は、1又は2以上のNLPモデル104を使用して、取得された1又は2以上のメッセージを処理してコンテキスト情報を決定することができる。コンテキスト情報は、第1の場所に旅行しようとする第1のユーザ120の意図、及びこの旅行に関連するスケジュールを示すことができる。1又は2以上のNLPモデル104には、1又は2以上のメッセージを入力することができる。1又は2以上のNLPモデル104は、1又は2以上のメッセージを処理してコンテキスト情報を出力することができる。例えば、システム102は、NLPモデルに「ニューヨークへの旅行を計画しよう(Lets plan a trip to New York)」というメッセージを入力することができる。NLPモデルによって出力されるコンテキスト情報は、「第1のユーザ120が第2のユーザと共にニューヨーク市への旅行を計画したいと望んでいる(the first user 120 wants to plan the trip to New York city with a second user)」を含むことができる。
【0062】
ある実施形態によれば、コンテキスト情報は、1又は2以上のメッセージに関連する社会的文脈をさらに示すことができる。社会的文脈は、第1のユーザ120が1又は2以上のメッセージの1又は2以上の受信者と相互作用できる社会的設定を示すことができる。コンテキスト情報は、1又は2以上のメッセージの1又は2以上の受信者との社会的関係をさらに示すことができる。一例として、第1のユーザ120は、メッセージの1又は2以上の受信者の同僚であることができる。社会的文脈は、ニューヨークへの旅行が同僚との出張であることを示すことができる。別の例として、第1のユーザ120は、メッセージの1又は2以上の受信者と友人であることができる。社会的文脈は、ニューヨークへの旅行が友人との休暇であることを示すことができる。1又は2以上のNLPモデル104の例示的なアーキテクチャの詳細については、例えば
図5でさらに説明する。
【0063】
210において、システム102は、取得された1又は2以上のメッセージ及び決定されたコンテキスト情報を分散型ストレージシステム116の(第1のストレージノード116Aなどの)ストレージノードに記憶することができる。分散型ストレージシステム116の各ノード上のストレージは、一群の輸送サービスプロバイダのうちのある輸送サービスプロバイダに固有のものであることができる。例えば、第1のユーザ120は第1の輸送サービスプロバイダを利用することができる。取得された1又は2以上のメッセージ及び第1のユーザ120に関連する決定されたコンテキスト情報は、第1のストレージノード116Aにローカルに記憶することができる。この処理は、ユーザ固有のデータを安全に記憶して第1のユーザ120のプライバシーを維持するために行うことができる。
【0064】
ある実施形態では、1又は2以上のメッセージ、コンテキスト情報、第1のユーザ120の(オンライン利用可能性などの)状況、及びユーザデータを第1のストレージノード116Aに記憶することができる。同様に、1又は2以上の受信者に関連するメッセージ、1又は2以上の受信者に関連するコンテキスト情報、1又は2以上の受信者の(オンライン利用可能性などの)状況、及び1又は2以上の受信者のユーザデータも、分散型ストレージシステム116のそれぞれのストレージノードに記憶することができる。
【0065】
212において、システム102は、コンテキスト情報及びユーザデータに基づいて旅行計画を生成することができる。ある実施形態によれば、旅行計画は、第1の場所への旅行を企てる第1のユーザ120及び1又は2以上の受信者のそれぞれの旅行の旅程を含むことができる。例示的なシナリオでは、旅行計画が、(ニューヨークなどの)第1の場所において訪れるべき場所を含むことができる。これらの場所は、有名なモニュメント、レストラン、遊園地、劇場、及び美術館などを含むことができる。旅行計画は、各場所の訪問に対応する日付及び時間をさらに含むことができる。旅行計画は、第1の場所までの総所要時間、第1の場所の到着日時、及び第1の場所からの出発日時をさらに含むことができる。旅行計画のための例示的な第1のUIの詳細については、例えば
図4Dでさらに説明する。
【0066】
214において、システム102は、生成された旅行計画で指定された旅行の予約詳細を生成するようにMaaSネットワーク106をトリガーすることができる。システム102は、第1のユーザ120に関連する予約データをMaaSネットワーク106に送信し又は共有することができる。予約データは、例えば第1のユーザ120の名前及び第1のユーザ120の連絡先番号などのユーザデータを含むことができる。予約データは、旅行の各行程で使用すべき輸送サービスの支払詳細、及び旅行期間中の滞在に使用すべきホテルなどの場所の支払詳細をさらに含むことができる。送信された予約データに基づいて、MaaSネットワーク106上にトランザクション記録を作成することができる。システム102は、作成されたトランザクション記録に基づいて予約詳細を生成することができる。
【0067】
例示的なシナリオでは、予約詳細が、第1のユーザ120の第1の場所への移動日、出発便情報、到着便情報、旅行の複数の行程に使用すべきマルチモーダル輸送サービス、ホテルチェックインの詳細、及びホテルチェックアウトの詳細などを含むことができる。予約詳細の生成の詳細については、例えば
図3A及び
図3Bでさらに説明する。
【0068】
分散型台帳データベース110は、旅行確認詳細(例えば、チケット識別(ID)番号)、(旅行内で要求される変更などの)旅行変更詳細、旅行計画の確認詳細、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーによるイベント参加の合意、タスクの状況、及び支払い詳細などの詳細を記憶することができる。
【0069】
216において、システム102は、生成された予約詳細を第1のUI122又は第2のUI124上に表示するように電子装置118を制御することができる。第2のUI124は、第1のUI122とは異なることができる。例えば、予約詳細は、電子装置118のディスプレイ画面上にレンダリングされた第1のUI122上に表示することができる。ディスプレイ画面は、電子装置118に組み込むことも、又は電子装置118から分離することもできる。第1のユーザ120は、表示された予約詳細を第1のUI122上又は第2のUI124上で確認することができる。予約詳細を表示する例示的な第1のUIの詳細については、例えば
図4Dでさらに説明する。
【0070】
シーケンス
図200については、202、204、206、208、210、212、214及び216などの離散的動作として示しているが、いくつかの実施形態では、開示する実施形態の本質を損なうことなく、このような離散的動作を特定の実装に応じてさらなる動作にさらに分割し、より少ない動作に組み合わせ、又は削除することもできる。
【0071】
図3A及び
図3Bは、本開示の実施形態による、予約詳細の生成及びユーザインターフェイス上の予約詳細のレンダリングをまとめて示す図である。
図3A及び
図3Bの説明は、
図1及び
図2の要素に関連して行う。
図3A及び
図3Bには、302~328の一連の動作を示すシーケンス
図300を示す。これらの一連の動作は、
図1のシステム102、電子装置118、MaaSネットワーク106、或いは1又は2以上のMPサーバ112によって実行することができる。
【0072】
302において、システム102は、第1のユーザ120と同一又は同様の旅行関心を有する一群のメンバーを含むメッセージンググループを選択することができる。システム102は、(
図1及び
図2で説明した)コンテキスト情報及びユーザデータに基づいてメッセージンググループを選択することができる。例えば、ネットワーキングアプリケーション上での第1のユーザ120の検索履歴は、第1の場所(例えば、ニューヨーク)への旅行に対する第1のユーザ120の関心を示唆することができる。別の例では、1又は2以上のメッセージが第1の場所(ニューヨーク)への旅行に対する第1のユーザ120の関心を示すことができる。システム102は、「ニューヨーク」という第1の場所への第1のユーザ120の旅行関心に対応するメッセージンググループを選択することができる。
【0073】
メッセージンググループは、ニューヨークなどの特定の場所への旅行に関心がある一群のメンバーを含むネットワーキングアプリケーション上の既存のグループであることができる。いくつかの実施形態では、同様の旅行関心を有する複数のグループがネットワーキングアプリケーション上に存在することができる。システム102は、ユーザデータ及びコンテキスト情報に基づいて、複数のグループからメッセージンググループを選択することができる。例えば、メッセージンググループは、第1のユーザ120の年齢層、第1のユーザ120が好む旅行日、又は第1のユーザ120のその他の選好に基づいて選択することができる。
【0074】
1又は2以上の実施形態では、選択されたメッセージンググループが、第1のユーザ120をユーザとして登録できるいずれかのメッセージングクライアント上に存在することができる。システム102は、特定のメッセージングクライアントに対するユーザ選好に基づいてメッセージンググループを選択することができる。いくつかの実施形態では、異なるメッセージングクライアントがMaaSネットワーク106に関連することができる。システム102は、MaaSネットワーク106に関連する異なるメッセージングクライアントからメッセージンググループを選択することができる。
【0075】
304において、システム102は、メッセージンググループに参加するための推奨を表示するように電子装置118を制御することができる。例えば、メッセージンググループに参加するための推奨は、第1のUI122上に表示されるメッセージンググループの名前を含むことができる。メッセージンググループに参加するための推奨は、メッセージンググループ及びメッセージンググループのメンバーに関する情報をさらに含むことができる。
【0076】
1又は2以上の実施形態では、システム102が、コンテキスト情報及びユーザデータに基づいて複数のメッセージンググループの推奨を提供することができる。ある例として、第1のメッセージンググループは、第1のユーザ120の現在の位置に基づいて推奨することができ、第2のメッセージンググループは、第1のユーザ120の年齢層に基づいて推奨することができ、第3のメッセージンググループは、家族、友人又は同僚との旅行に対する第1のユーザ120の関心に基づいて推奨することができる。メッセージンググループの推奨を表示する例示的なUIの詳細については、例えば
図4Aでさらに説明する。
【0077】
306において、システム102は、1又は2以上のNLPモデル104を利用して、第1のユーザ120とメッセージンググループの1又は2以上のメンバーとの間の会話を分析することができる。例えば、第1のユーザ120と1又は2以上のメンバーとの間の会話を分析してコンテキスト情報を決定することができる。例示的な会話は、来月末頃に(ヨーロッパ内の場所などの)第1の場所に旅行する第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーの関心を示すことができる。1又は2以上のNLPモデル104は、例示的な会話を分析してコンテキスト情報を決定することができる。例えば、コンテキスト情報は、(ヨーロッパなどの)関心のある場所、(9月24日から9月30日までなどの)好ましい旅行日、並びに第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーの好ましいアクティビティの情報を含むことができる。
【0078】
308において、システム102は、1又は2以上のNLPモデル104を使用することによって、第1のユーザ120とメッセージンググループの1又は2以上のメンバーとの間の会話の分析に基づいて旅行計画を生成することができる。旅行計画は、第1の場所への旅行を企てる第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーの各々の旅行の旅程を含むことができる。
【0079】
ある実施形態では、ヨーロッパへの旅行を企てる第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーにとって、好ましいアクティビティ又はヨーロッパで訪れる好ましい場所が異なることがある。システム102は、個々の好みに基づいて、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバー向けに個人化された旅程を生成することができる。例えば、第1のユーザ120は美術館への訪問に興味がないことがある。従って、旅程は、第1のユーザ120については美術館への訪問を除外することができる。代わりに、旅程は、美術館の近くの(レストランなどの)好ましい場所への訪問を含むことができる。システム102が美術館の近くの場所を含むことができる理由は、1又は2以上のメンバーの大半が美術館に存在して第1のユーザ120が旅行中の予定時刻に1又は2以上のメンバーと合流できるからである。同様に、システム102は、1又は2以上のメンバーの各々についてもこのような旅程での除外を行うことができる。
【0080】
310において、システム102は、第1のUI122上又は第2のUI124上に一連のインタラクティブUI要素をオーバーレイ表示するように電子装置118を制御することができる。一連のインタラクティブUI要素は、旅行に関連する共通スケジュールを含むことができる。例えば、第1の場所への旅行中に、メッセージンググループを利用して第1のユーザ120と1又は2以上のメンバーとの間の会話を開始又は継続することができる。旅行に関連する共通スケジュールは、(第1のUI122などの)チャットUI上にオーバーレイ表示することができる。共通スケジュールは、例えば昼食のためにレストランで待ち合わせることなどの好ましいアクティビティを含むことができる。
【0081】
一連のインタラクティブUI要素は、旅行中にアクティビティを計画するか否かを決定する投票をさらに含むことができる。例えば、第1のユーザ120は、遊園地を訪れるための投票を作成することができる。投票は、メッセージンググループ内の第1のUI122上にオーバーレイ表示することができる。投票は、「はい」及び「いいえ」の選択肢などの選択肢を含むことができる。1又は2以上のメンバーの各々は、個々の選好に基づいて投票に応答することができ、システム102は、これに基づいて旅程を生成することができる。
【0082】
一連のインタラクティブUI要素は、旅行でカバーされる1又は2以上の場所に関するニュースをさらに含むことができる。例えば、第1の場所への旅行の旅程の一部としてビーチの場所が近い場合がある。メッセージンググループ内でインタラクティブUI要素を介してビーチに関するニュースを共有することができる。
【0083】
一連のインタラクティブUI要素は、1又は2以上の場所に関連する共通関心項目をさらに含むことができる。例えば、遊園地への途中にレストランが存在する場合がある。メッセージンググループ内でインタラクティブUI要素を介してレストランの場所及び方向を共有することができる。
【0084】
ある実施形態によれば、第2のUI124は、一連のインタラクティブUI要素をオーバーレイ表示できるマップUI要素を含むことができる。マップUI要素は、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーが移動しているライブルートを示すことができる。例えば、マップUI要素に対応するライブルート上の正確なレストランの位置に、レストランに対応するインタラクティブUI要素をオーバーレイ表示することができる。同様に、マップUI要素上の正確な遊園地の位置に、遊園地を訪れる投票をオーバーレイ表示することもできる。
【0085】
312において、システム102は、第1のUI122を介して、旅行計画の確認に対応できる第1のユーザ入力を受け取ることができる。例えば、生成された旅行計画は、輸送モードの詳細、好ましいルート、及び(旅行計画内の)ルート上の停止を含むことができる。システム102は、旅行計画の確認に対応できる第1のユーザ入力を受け取ることができる。場合によっては、生成された旅行計画が第1のユーザ120に適していないことがある。例えば、旅行計画を実行する第1のユーザ120の好ましいタイミングが旅行計画で指定される時間と異なる場合がある。このような場合、第1のユーザ120は旅行計画を受け入れないことができる。
【0086】
314において、システム102は、受け取られた第1のユーザ入力に基づいて予約詳細を生成するようにMaaSネットワーク106をトリガーすることができる。MaaSネットワーク106は、第1のユーザ入力の受信後に、例えばレストランの予約、美術館への訪問、(旅行の1又は2以上の行程でのタクシー、バス又は列車への乗車などの)旅行/輸送サービスの予約などを含むことができる予約詳細を生成するようにトリガーすることができる。
【0087】
例示的なシナリオでは、メッセージンググループが第1のユーザ120の会社に関連することができる。このような場合、メッセージンググループは、第1のユーザ120及び一群のメンバー(すなわち、第1のユーザ120の同僚)を含むことができる。システム102は、第1のユーザ120に関連する電子装置118から「帰りにJustinの自宅で書類を受け取る(I will pick up documents from Justin’s place on my way home)」というメッセージを受け取ることができる。その後、システム102は、1又は2以上のNLPモデル104を使用して、受け取ったメッセージ及び第1のユーザ120に関連するユーザデータを処理してコンテキスト情報を決定することができる。コンテキスト情報は、「Justinの自宅の場所」及び「会社からJustinの自宅までのルート」などの詳細を含むことができる。システム102は、コンテキスト情報に基づいて生成された旅行計画を第1のユーザ120に表示するように電子装置118を制御することができる。いくつかの実施形態では、システム102が、第1のUI122上に(Justinの自宅の場所などの)一連のインタラクティブUI要素をオーバーレイ表示するように電子装置118を制御することができる。
【0088】
ある実施形態では、システム102が、第1のUI122を介して、生成された旅行計画の確認に対応できる第1のユーザ入力を受け取ることができる。システム102は、受け取られた確認に基づいて、予約詳細を生成するようにMaaSネットワーク106をトリガーすることができる。
【0089】
316において、システム102は、生成された予約詳細を(チャットUIなどの)第1のUI122又は(マップUI要素などの)第2のUI124上に表示するように電子装置118を制御することができる。第1のユーザ120は、ネットワーキングアプリケーションに関連する第1のUI122上又は第2のUI124上に表示された予約詳細を見ることができる。予約詳細を表示する例示的な第1のUIの詳細については、例えば
図4Dでさらに説明する。
【0090】
318において、システム102は、1又は2以上のMPサーバ112から、旅行前及び旅行中に発生し得るイベントに関連する追跡情報を受け取ることができる。例えば、追跡情報は、第1のユーザ120に関連する位置情報を含むことができる。追跡情報は、第1のユーザ120の会社からの(Justinの自宅への旅行などの)旅行の開始時刻を含むことができる。1又は2以上のMPサーバ112は、旅行前及び旅行中に発生し得るイベントに関連する追跡情報の記録を保持することができる。
【0091】
320において、システム102はイベントを検出することができる。イベントの検出は、予約詳細及び受け取られた追跡情報に基づくことができる。イベントは、旅行計画で指定できる旅行の各行程の開始に対応することができる。例えば、旅行の第1の行程は、会社から(Justinの自宅などの)同僚の自宅への移動に対応する。旅行の第2の行程は、Justinの自宅から第1のユーザ120の家への移動に対応することができる。
【0092】
検出されたイベントは、第1のユーザ120の会社からの旅行の第1の行程の開始に対応することができる。イベントは、旅行の各行程の終了にさらに対応することができる。例えば、検出されたイベントは、(Justinの自宅などへの)旅行の第1の行程の終了に対応することができる。イベントは、旅行の各行程が開始及び終了する場所にさらに対応することができる。例えば、イベントは、第1のユーザ120の(会社などの)開始場所及び(Justinの自宅などの)終了場所に対応することができる。イベントは、旅行の各行程が開始及び終了するタイムスタンプにさらに対応することができる。例えば、検出されたイベントは、(Justinの自宅への旅行などの)旅行の行程の開始時刻及び旅行の行程の終了時刻に対応することができる。イベントは、旅行の少なくとも1つの行程のルート又は輸送サービスプロバイダを変更する要求にさらに対応することができる。例えば、旅行計画で指定された旅行の第1の行程の第1のルートが第1のユーザ120に適していないことがある。システム102は、旅行の第1の行程の第1のルートを変更する要求を受け取ることができる。イベントは、ルート又は輸送サービスプロバイダの変更にさらに対応することができる。例えば、イベントは、旅行計画で指定された第1のルートの代わりに第1のユーザ120が取る代替ルートを含むことができる。
【0093】
322において、システム102は、追跡されたイベントに基づいて、MaaSネットワーク106の(分散型台帳データベース110のノードなどの)分散型台帳ノード上で1又は2以上のトランザクションを実行することによって旅行の進捗を追跡することができる。例えば、システム102は、分散型台帳データベース110の分散型台帳ノード上で追跡されたイベントを送信することによって1又は2以上のトランザクションを実行することができる。このようにして、(旅行前及び旅行中に発生し得る)第1のユーザ120に関連するイベントを分散型台帳データベース110上に安全に記憶することができる。実行されたトランザクションに基づいて、第1のユーザ120の旅行の進捗を追跡することができる。
【0094】
324において、システム102は、旅行の少なくとも1つの行程のルート、スケジュール、又は輸送サービスプロバイダを変更又はキャンセルする要求に対応できる第2のユーザ入力を受け取ることができる。システム102は、第1のUI122を介して第2のユーザ入力を受け取ることができる。例えば、旅行計画に変更がある場合がある。第1のユーザ120は、旅行を数日間延長したいと望む場合もあれば、第2の場所への訪問が必要になる場合もある。システム102は、旅行計画で指定された復路のルートを変更する第2のユーザ入力を受け取ることができる。別の例では、第2のユーザ入力が、旅行計画で指定された復路の輸送サービスプロバイダの変更に対応することができる。
【0095】
326において、システム102は、受け取られた第2のユーザ入力に基づいて、予約詳細を更新するようにMaaSネットワーク106をトリガーすることができる。MaaSネットワーク106は、MaaSネットワーク106の分散型台帳ノード上でトランザクションを実行することによって予約詳細を更新することができる。例えば、更新された予約詳細は、第2の場所の旅行情報を含むことができる。更新された予約詳細は、(第2の場所から第1のユーザ120の居住市などへの)帰路のフライト情報をさらに含むことができる。
【0096】
328において、システム102は、更新された予約詳細に関して知らせることができる通知をレンダリングするように電子装置118を制御することができる。更新された予約詳細に対応する通知は、第1のUI122上にレンダリングすることができる。
【0097】
例示的なシナリオでは、予約詳細が、第1のユーザ120の会社からJustinの自宅への旅行のためのものであることができる。システム102は、第1のユーザ120の家に関連するメッセージンググループを介して第2のユーザ入力を受け取ることができる。第1のユーザ120の家に関連するメッセージンググループは、第1のユーザ120及び第1のユーザ120の家族を含むことができる。システム102は、第1のユーザ120に関連する電子装置118から、「仕事が遅れて夕食に間に合わない(I will be late from work and cannot catch up for dinner)」というメッセージなどの第2のユーザ入力を受け取ることができる。その後、システム102は、1又は2以上のNLPモデル104を使用して、受け取ったメッセージ及び第1のユーザ120に関連するユーザデータを処理してコンテキスト情報を決定することができる。コンテキスト情報は、「Justinの自宅の場所へのルート上での夕食の計画」又は「Justinの自宅から家までのルート上での夕食の計画」、及び「ユーザの好みに基づくルート上でのレストランの推奨」などの詳細を含むことができる。システム102は、コンテキスト情報に基づいて生成された更新済みの旅行計画を表示するように電子装置118を制御することができる。ある実施形態では、システム102が、更新された旅行計画の確認を受け取ることができる。システム102は、受け取った確認に基づいて、予約詳細を更新するようにMaaSネットワーク106をトリガーすることができる。
【0098】
シーケンス
図300については、302、304、306、308、310、312、314、316、318、320、322、324、326及び328などの離散的動作として示しているが、いくつかの実施形態では、開示する実施形態の本質を損なうことなく、このような離散的動作を特定の実装に応じてさらなる動作にさらに分割し、より少ない動作に組み合わせ、又は削除することもできる。
【0099】
図4Aは、本開示の実施形態による、ネットワーキングアプリケーションのホーム画面に対応する例示的なユーザインターフェイスを示す図である。
図4Aの説明は、
図1、
図2、
図3A及び
図3Bの要素に関連して行う。
図4Aには
図400Aを示す。
図400Aは、電子装置118を含むことができる。システム102は、ホーム画面402をレンダリングするように電子装置118を制御することができる。ある実施形態では、電子装置118上でネットワークアプリケーションへのアクセスが行われた時に、ホーム画面402を第1のUI122と呼ぶことができる。ホーム画面402は検索バー404を含むことができる。検索バー404は、ネットワーキングアプリケーションに登録された他のユーザ、或いは異なる旅行先又はその他の選好に関連する異なるメッセージンググループを検索するために使用することができる。ネットワーキングアプリケーションは、1又は2以上のメッセージングクライアントに関連することができる。
【0100】
検索バー404は、第1のユーザ120が旅行で「ニューヨーク」などの好みの場所を検索するために使用することもできる。検索バー404は、第1のユーザ120が友人又は同僚などの特定のユーザを検索するために使用することもできる。ホーム画面402は、(第1のユーザ120の友人などの)1又は2以上のユーザが旅行した場所を表示することができる。ホーム画面402は、コンテキスト情報及びユーザデータに基づいて、1又は2以上のメッセージンググループに参加するための推奨を表示することもできる。例えば、推奨は、第1のメッセージンググループ「家族での休暇(Family Vacay)」及び第2のメッセージンググループ「カップルの隠れ家(Couple’s retreat)」を含むことができる。
【0101】
ホーム画面402は、一連のアイコンをさらに含むことができる。一連のアイコンは、ホームアイコン406A、チャットアイコン406B、発見アイコン406C、アクティビティアイコン406D、及びプロフィールアイコン406Eを含むことができる。ホームアイコン406Aは、第1のユーザ120がホーム画面402を見るために利用することができる。チャットアイコン406Bは、第1のユーザ120がチャットUI又はメッセージンググループを見るために利用することができる。発見アイコン406Cは、第1のユーザ120が他のユーザを検索するために利用することができる。アクティビティアイコン406Dは、第1のユーザ120がネットワーキングアプリケーション上で第1のユーザ120のアクティビティを見て追跡するために利用することができる。プロフィールアイコン406Eは、第1のユーザ120が、第1のユーザ120のユーザ名、第1のユーザ120の登録電子メール及び第1のユーザ120の連絡先情報などのプロフィール情報を見るために利用することができる。
【0102】
【0103】
システム102は、チャット画面408をレンダリングするように電子装置118を制御することができる。チャット画面408は、第1のユーザ120が電子装置118上のチャットアイコン406Bを押すことによって見ることができる。チャット画面408は、第1のユーザ120がメンバーであることができる(例えば、アイコンとしての)複数のメッセージンググループを含むことができる。例えば、「ニューヨーク旅行」というメッセージンググループが示されている。ある例では、第1のユーザ120が「ニューヨーク旅行」というメッセージンググループを作成し、第1のユーザ120と同一又は同様の旅行関心を有するメンバーのグループをメッセージンググループ「ニューヨーク旅行」に追加することができる。チャット画面408は、メッセージンググループ「ニューヨーク旅行」、及びメッセージンググループ「ニューヨーク旅行」内の未読メッセージの数を表す通知を表示することができる。
【0104】
ある実施形態では、第1のユーザ120が、発見アイコン406Cを押すことによって発見画面410を見ることができる。第1のユーザ120は、発見画面410を利用してユーザを名前で検索し、検索バー404を通じて好みの場所を検索することによってメッセージンググループを検索することができる。
【0105】
図4Cは、本開示の実施形態による、ネットワーキングアプリケーションの例示的なチャットユーザインターフェイスを示す図である。
図4Cの説明は、
図1、
図2、
図3A、
図3B、
図4A及び
図4Bの要素に関連して行う。
図4Cには
図400Cを示す。
図400Cは電子装置118を含むことができる。システム102は、チャットUI412をレンダリングするように電子装置118を制御することができる。例えば、第1のユーザ120は、メッセージンググループ「ニューヨーク旅行」にアクセスすることによってチャットUI412を見ることができる。メッセージンググループ「ニューヨーク旅行」に対応するチャットUI412は、第1のユーザ120とメッセージンググループ「ニューヨーク旅行」の1又は2以上のメンバーとの間の会話を含むことができる。チャットUI412は、第1のユーザ120と1又は2以上のメンバーとの間の会話のタイムスタンプをさらに含むことができる。
【0106】
いくつかの実施形態では、第1のUI122の例示的な実施形態であることができるチャットUI412上に一連のインタラクティブUI要素をオーバーレイ表示することができる。インタラクティブUI要素の例としては、旅行中にアクティビティを計画するか否かを決定する投票を含む。例えば、「マグノリアベーカリー(Magnolia Bakery)」という場所を訪れる投票をチャットUI412上にオーバーレイ表示することができる。チャットUI412は、第1のUI122が1又は2以上のメッセージを入力できるチャットボックス414をさらに含むことができる。
【0107】
図4Dは、本開示の実施形態による、予約詳細を表示する例示的なユーザインターフェイスを示す図である。
図4Dの説明は、
図1、
図2、
図3A、
図3B、
図4A、
図4B及び
図4Cの要素に関連して行う。
図4Dには
図400Dを示す。
図400Dは電子装置118を含むことができる。システム102は、予約詳細を表示する第1のUI418をレンダリングするように電子装置118を制御することができる。予約詳細は、旅行計画で指定された旅行の開始日、及び第1のユーザ120と共に第1の場所に旅行する一群のメンバーの詳細などの詳細を含むことができる。予約詳細は、旅行の特定の部分/行程のためにスケジュール又は予約できる様々な輸送サービスの詳細をさらに含むことができる。第1のユーザ120は、詳細アイコン420を通じてホテルの予約情報などの他の詳細にアクセスすることができる。第1のUI418は、旅行の旅程にアクセスするためのプランナーアイコン422、及び旅行の各行程のルートにアクセスするためのマップアイコン424をさらに含むことができる。第1のUI418は、旅行で計画されているアクティビティのリストにアクセスするためのリストアイコン426をさらに含むことができる。
【0108】
【0109】
ある実施形態によれば、システム102は、メッセージンググループの第1のユーザ120を含む1又は2以上のメンバーから入力セットを受け取ることができる。入力セットは、旅行のアクティブな行程のために取られるルート428を見る又は強調表示する選好に関連することができる。例えば、ルート428は、旅行のアクティブな行程であることができる。ルート428は、入力セットのうちの1つの入力に基づいて強調表示することができる。さらに、入力セットは、1又は2以上のメンバーが企てることができる旅行の旅程に関連することができる。例えば、システム102は、ユーザの選好に基づいて、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーの各々のために個別の旅程を生成することができる。入力は、例えば旅行の旅程に含まれるランドマークに関連することができる。
【0110】
入力セットは、第1の場所及び旅行コース内の他の場所に関連する場所固有の情報にさらに関連することができる。例えば、システム102は、レストランへのルートを見るための入力を受け取ることができる。入力セットは、1又は2以上のメンバーが実行すべき1又は2以上のタスクにさらに関連することができる。例えば、第1のユーザ120が文書を受け取ることが必要な場合がある。システム102は、文書を受け取る場所の位置を強調表示するための入力を受け取ることができる。
【0111】
システム102は、旅行又は旅行のアクティブな行程のライブマップUI430を生成することができる。また、システム102は、受け取った入力セットに基づいて複数のクリック可能なUI要素を生成することができる。例えば、第1のクリック可能なUI要素432は美術館の位置に対応することができる。第2のクリック可能なUI要素434はレストランの位置に対応することができる。第3のクリック可能なUI要素436は公園の位置に対応することができる。第4のクリック可能なUI要素438は教会の位置に対応することができる。システム102は、生成されたライブマップUI430の第1のビューをレンダリングするように電子装置118を制御することができる。第1のビューは、強調表示されたルート428を含むことができる。システム102は、第1のクリック可能なUI要素432、第2のクリック可能なUI要素434、第3のクリック可能なUI要素436及び第4のクリック可能なUI要素438などの複数のクリック可能なUI要素を、レンダリングされたライブマップUI430の第1のビュー上の対応する位置にオーバーレイ表示することができる。
【0112】
ある実施形態によれば、システム102は、オーバーレイ表示された複数のクリック可能なUI要素のうちの第1のクリック可能なUI要素432などのクリック可能なUI要素の選択をさらに受け取ることができる。第1のクリック可能なUI要素432の選択は、生成されたライブマップUI430を介して受け取ることができる。システム102は、受け取られた選択に基づいて、レンダリングされた第1のビューをライブマップUI430の第2のビューに切り替えることができる。第2のビューは、第1のビューと異なることができる。例えば、第2のビューは、第1のユーザ120の現在位置から第1のクリック可能なUI要素432に対応する美術館の位置までの強調表示されたルートであることができる。
【0113】
いくつかの実施形態では、生成された複数のクリック可能な要素が1又は2以上の拡張現実(AR)要素を含むことができる。例えば、システム102は、電子装置118をAR対応として判定することができる。この判定に基づいて、生成された複数のクリック可能な要素を1又は2以上のAR要素として提示することができる。
【0114】
【0115】
システム102は、電子装置118をAR対応として判定し、既に旅行中に訪れた場所に基づいて一連のインタラクティブAR要素を生成することができる。例えば、一連のインタラクティブAR要素のうちのあるAR要素は、第1のユーザ120が訪れた遊園地のARビューに対応することができる。一連のインタラクティブAR要素は、旅行中に訪れるべき現在の場所又は将来的な場所にさらに基づいて生成することができる。例えば、一連のインタラクティブAR要素のうちのあるAR要素は、第1のユーザ120が存在すると考えられる通りのARビューに対応することができる。生成される一連のインタラクティブAR要素は、旅行での第1のユーザ120と1又は2以上のメンバー(すなわち、旅行者)との間の会話にさらに基づいて生成することができる。例えば、第1のユーザ120は、レストランでオブジェクト440を検出することができる。第1のユーザ120は、1又は2以上のメンバーとオブジェクト440について会話することが必要な場合がある。オブジェクト440は、電子装置118に関連するイメージングセンサを使用してスキャンすることができる。システム102は、オブジェクト440に対応するAR要素442を生成することができる。
【0116】
システム102は、オブジェクト440に関する情報444をさらに生成することができる。例えば、オブジェクト440は、特定の品種のトマトであることができる。生成されたオブジェクト440に関する情報444は、オブジェクト440の(トマトなどの)名前、オブジェクト440の一般的重量、オブジェクト440が有するカロリー数、及びオブジェクト440の色を含むことができる。生成された情報444は、電子装置118の第1のUI122上にレンダリングすることができる。
【0117】
一連のインタラクティブAR要素は、第1のユーザ120と1又は2以上のメンバーとの間の会話の文脈にさらに基づいて生成することができる。例えば、1又は2以上のメッセージは、第1の場所におけるフードフェスティバルに関連することができる。システム102は、第1の場所におけるフードフェスティバルに対応するAR要素を生成することができる。一連のインタラクティブAR要素は、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーの(好きな料理、ニュース項目及び特定の場所などの)共通の関心及び(同じ時刻の出発便などの)共通スケジュールにさらに基づいて生成することができる。一例として、AR要素は、第1のユーザ120のアバターに基づくことができる。いくつかの実施形態では、一連のインタラクティブAR要素を、以下に限定するわけではないが、特定の年齢層又は所得層のグループ、特定のブランドの買い物客又はファン、又は特定の場所の住民などの特定のターゲットグループに合わせて生成することができる。システム102は、オブジェクト440に対応するAR要素442などの生成された一連のAR要素を第1のUI122又は第2のUI124上にレンダリングするように電子装置118を制御することができる。システム102は、(電子装置118などの)AR対応ハードウェアを有することができる第1のユーザ120などのユーザが、1又は2以上のメンバーのうちのAR対応ハードウェアを有していなくてもよい他のメンバーとAR体験を共有することを可能にすることができる。
【0118】
【0119】
システム102は、オーバーレイ表示された複数のクリック可能なUI要素のうちの第2のクリック可能なUI要素446の選択を受け取ることができる。第2のクリック可能なUI要素446は、1又は2以上のメンバーのうちのあるメンバーからのメッセージに対応することができ、1又は2以上のメンバーのうちのルート428上のメンバーの位置にオーバーレイ表示することができる。
【0120】
システム102は、受け取られた第2のクリック可能なUI要素446の選択に基づいて、ライブマップUI430上にチャットウィンドウUIをオーバーレイ表示することができる。チャットウィンドウUIは、第1のユーザ120とメッセージンググループの1又は2以上のメンバーとの間のやりとりを可能にすることができる。例えば、第2のクリック可能なUI要素446は、メンバーによる「準備できた?(Are you ready?)」というメッセージに対応することができる。第1のユーザ120は第2のクリック可能なUI要素446をクリックすることができ、これに基づいてライブマップUI430上にチャットウィンドウUIをオーバーレイ表示することができる。
【0121】
ある実施形態によれば、システム102は、旅行中に旅行のライブマップUI430上にコンテンツ消費UIをレンダリングするように電子装置118を制御することができる。コンテンツ消費UIは、メディアコンテンツを表示できるメディアプレーヤUIを含むことができる。旅行中、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーは、(楽曲、オーディオブック、ポッドキャスト、映画などの)メディアコンテンツを消費することができる。メディアコンテンツは、コンテンツアクセスタイプに基づいてパブリックコンテンツ又はプライベートコンテンツに分類することができる。パブリックコンテンツには、共通の関心に基づいてアクセスすることができる。(部長のメッセージなどの)プライベートコンテンツには、特定のグループのみがアクセスすることができる。
【0122】
メディアプレーヤUIは、第1のユーザ120のためのメディアコンテンツをライブマップUI430上に表示することができる。コンテンツ消費UIは、旅行中に第1のユーザ120を含む1又は2以上のメンバーが既に消費した、又はまだ消費していない可能性があるメディアコンテンツの量を示すことができるタイムラインをさらに含むことができる。例えば、コンテンツ消費UIは、タイムスタンプを伴うタイムラインを含むことができる。タイムライン上には、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーの各々によるメディアコンテンツの消費経過を異なるタイムスタンプで示すことができる。コンテンツ消費UIは、1又は2以上のメンバーを示すことができるビューアUI要素をさらに含むことができる。例えば、ビューアUI要素は、1又は2以上のメンバーの各々の名前を表示することができる。
【0123】
ある実施形態によれば、システム102は、MaaSネットワーク106の分散型台帳ノード上で1又は2以上のトランザクションを実行することによって1又は2以上のメンバーのメディアコンテンツの消費を追跡することができる。システム102は、メディアコンテンツの消費に対応するトランザクション記録をMaaSネットワーク106の(分散型台帳データベース110のノードなどの)分散型台帳ノードに送信することができる。
【0124】
システム102は、コンテンツプロバイダが特定のターゲットグループを追跡してユーザの消費行動から学ぶことを可能にすることができる。これらの特定のグループの追跡を利用して、10代向け、大人向け、子供向け及びインターン向けなどの様々なグループ向けのコンテンツストリーミングを管理することができる。
【0125】
【0126】
カスタムマップベースのUI448は、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーの各々に対応するカスタマイズされたライブマップを含むことができる。例えば、第1のカスタマイズされたライブマップ450は、第1のユーザ120が好むルートを示すことができる。第2のカスタマイズされたライブマップ452は、1又は2以上のメンバーのうちのあるメンバーが好むルートを示すことができる。例えば、第1のユーザ120は、第1のカスタマイズされたライブマップ450に、表示されたルートマップ上にコーヒーショップの位置が強調表示されたルートマップを見るように要求することができる。
【0127】
1又は2以上の実施形態では、カスタムマップベースのUI448が、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーのライブ位置に関連する複合ライブ旅行マップ(composite live travel maps)を含むことができる。カスタムマップベースのUI448は、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーが移動しているルートの現在の行程に関連するルートの行程の複合旅行マップをさらに含むことができる。カスタムマップベースのUI448は、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーの各々に関連するライブ旅行マップをさらに含むことができる。
【0128】
ある実施形態では、カスタムマップベースのUI448が、1又は2以上のメンバーの各々の名前及び(オンライン状況又はオフライン状況などの)状況をさらに含むことができる。例えば、カスタムマップベースのUI448は、「Carly Shannon」という名前を含み、「Carly Shannon」というユーザに関連する「2時間前に接続(Connected 2 hours ago)」などの最後に見た状況を表示することができる。
【0129】
ある実施形態では、カスタムマップベースのUI448が、メンバーを検索するための検索バー454と、メッセージンググループを検索するための検索バー456とをさらに含むことができる。カスタムマップベースのUI448は、旅行計画の現在の旅行の行程のタイムスタンプをさらに含むことができる。カスタムマップベースのUI448は、第1のユーザ120と1又は2以上のメンバーとの間で共通し得るメッセージンググループを含むことができるメッセージウィンドウ458をさらに含むことができる。カスタムマップベースのUI448は、旅程に含まれるタスクを示すことができるタスクウィンドウ460をさらに含むことができる。
【0130】
ある実施形態では、カスタムマップベースのUI448が、第1のユーザ120と1又は2以上のメンバーとの間の共有文書を含むことができるレポートウィンドウ462を含むことができる。カスタムマップベースのUI448は、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーがたどったルートを含むことができる追跡ウィンドウ464、旅行に参加中のメンバーの詳細を含むことができる参加者ウィンドウ466、イベントに関する雑多な情報を含むことができる情報ウィンドウ468、及び決定されたイベントのリストを含むことができるイベントリストウィンドウ470をさらに含むことができる。
【0131】
ある実施形態では、カスタムマップベースのUI448が、第1のユーザ120のための(ライブルートなど)主要コンテンツ及び相互作用的なカスタマイズされたコンテンツを表示するマップレイヤを含むことができる。カスタムマップベースのUI448は、第1のユーザ120に位置案内を提供できるARベースのナビゲーションをさらに含むことができる。システム102は、探索すべき局所性に対応するAR要素をさらに生成することができる。局所性に対応するAR要素は、ガス管、地下メトロ(underground metro)及び地下鉄(subways)などの隠れたインフラストラクチャを含むことができる。
【0132】
カスタムマップベースのUI448は、距離、コスト及びその他の測定基準などのパラメータに基づいて第1のユーザ120の近隣エリアを探索するために利用することができる。カスタムマップベースのUI448は、第1のユーザ120と1又は2以上のメンバーとの間で検索結果をマップ表現として共有するためにさらに利用することができる。
【0133】
【0134】
システム102は、第1のUI472をレンダリングするように電子装置118を制御することができる。システム102は、第1のUI472を通じて、第1のユーザ120に関連する1又は2以上のスケジュールされたタスクに対応できる入力を受け取ることができる。例えば、第1のスケジュールされたタスクは、現場「A」の視察に対応することができる。第2のスケジュールされたタスクは、現場「B」の視察に対応することができる。システム102は、このようなスケジュールされたタスクに対応する1又は2以上のタスクウィジェットを生成することができる。例えば、システム102は、第1のスケジュールされたタスクに対応する第1のタスクウィジェット474、及び第2のスケジュールされたタスクに対応する第2のタスクウィジェット476を生成することができる。
【0135】
システム102は、第1のタスクウィジェット474及び第2のタスクウィジェット476などの生成された1又は2以上のタスクウィジェットを旅行又は旅行のアクティブな行程のライブマップUI478と共にレンダリングするように電子装置118を制御することができる。例示的なシナリオでは、1又は2以上のスケジュールされたタスクに対応できる入力が、1又は2以上のスケジュールされたタスクの優先度を含むことができる。例えば、1又は2以上のスケジュールされたタスクの各々は高優先度のもの又は低優先度のものであることができる。生成された1又は2以上のタスクウィジェットは、設定されたタスクの優先度だけでなく、1又は2以上のスケジュールされたタスクを完了すべき日付/時間を含むこともできる。
【0136】
システム102は、第2のUI480をレンダリングするように電子装置118を制御することができる。第1のユーザ120は、第1のスケジュールされたタスクの詳細を含むことができる第2のUI480を見るために第1のタスクウィジェット474にアクセスすることができる。例えば、第2のUI480は、現場「A」の視察日、現場「A」の場所、第1のスケジュールされたタスクの説明、第1のスケジュールされたタスクの状況、第1のスケジュールされたタスクに関連するメモ、及び第1のスケジュールされたタスクに関連する添付文書を含むことができる。
【0137】
【0138】
システム102は、ビジュアルプランナーUI482をレンダリングするように電子装置118を制御することができる。ビジュアルプランナーUI482は、旅行中にカバーすべき1又は2以上の旅程項目をグラフィカルに表現できる第1の一群のUI要素484を含むことができる。ビジュアルプランナーUI482は、旅行中にカバーすべき1又は2以上の旅程項目の各々を構成するオプションに対応できる第2の一群のUI要素486をさらに含むことができる。システム102は、第2の一群のUI要素486のうちの1又は2以上のUI要素の選択を受け取ることができる。例えば、UI要素488を選択することができる。システム102は、受け取った選択に基づいて旅行計画を更新することができる。例えば、UI要素488は聖域への訪問に対応することができる。UI要素488は、旅程項目を完了としてマークするためのクリック可能なUI要素であることができる。UI要素488の選択に基づいて、今後の旅程内のイベントから聖域への訪問を削除することができる。MaaSネットワーク106は、更新された旅行計画に基づいて予約詳細を生成するようにトリガーすることができる。
【0139】
システム102は、第1のユーザ120の消費ベースの課金モデルを可能にし、第1のUI122の使用パターンに基づく柔軟な価格設定を提供することができる。システム102は、メッセージンググループの包含及び上位レベルアクセスのためのネゴシエーションを可能にすることができる。
【0140】
システム102は、旅行の計画前及びMaaSネットワーク106を通じて予約された旅行中に、カスタマイズされたサービス提供のために(第1のユーザ120などの)顧客をより良く理解することを可能にすることができる。MaaSネットワーク106は、収益最大化のために柔軟なサービス提供モデルを利用することができる。コンテンツプロバイダについては、繰り返しの価格設定(recurrent pricing)と消費価格設定との柔軟な組み合わせが、コンテンツプロバイダによる効果的な実験、市場内テスト及び再調整を可能にすることができる。システム102は、コンテンツプロバイダがサービスへのシームレスなアクセスのためにMaaSネットワーク106に依拠することを可能にすることができる。
【0141】
なお、
図4A~
図4Jに示す例示的なユーザインターフェイスは一例として提示したものにすぎない。このような例は、本開示を限定するものとして解釈すべきではない。本開示は、他のタイプのユーザインターフェイスにも適用可能である。
【0142】
【0143】
図500は、自然言語処理モデル502及び音声認識モジュール504を含むことができる。音声認識モジュール504は、音響モデル506、言語モデル508、及びノイズ除去モデル510を含むことができる。
図500は、自然言語理解モデル512をさらに含むことができる。自然言語理解モデル512は、領域分類器514、シーケンスラベラー516、及び状態追跡器518を含むことができる。
【0144】
図500は、MaaSインターフェイス520及びマップエンジン522をさらに含むことができる。マップエンジン522は、ARモジュール524、検索モジュール526、コンポーザモジュール528、並びに通知及びアクションモジュール530を含むことができる。
図500は、意思決定モジュール532をさらに含むことができる。意思決定モジュール532は、会話マネージャ534及びインテントランカー(intent ranker)536を含むことができる。
図500は、ユーザプロファイルデータベース538及びコンテキスト認識推奨モジュール540をさらに含むことができる。コンテキスト認識推奨モジュール540は、コンテキスト因子モジュール542を含むことができる。
【0145】
図500は、訓練パイプライン544及びMaaSネットワーク106を含むことができる。
図500は、高水準モジュール548を含む機能モジュール546をさらに含むことができる。高水準モジュール548は、オブジェクト検出モジュール550、画像セグメンテーションモジュール552、及び低解像度ハンドリングモジュール554を含むことができる。機能モジュール546は、低水準モジュール556をさらに含むことができる。低水準モジュール556は、ビデオ処理モジュール558及び画像処理モジュール560を含むことができる。
【0146】
図500は、制御モジュール562をさらに含むことができる。制御モジュール562は、イベントベースの再生制御モジュール564を含むことができる。
図500は、ARウェブサービスモジュール566をさらに含むことができる。
図500は、文書データベース568、ストリーミングデータベース570、マップデータベース572、及び時系列データベース574をさらに含むことができる。
図500は、分散型ユーザ情報サーバ576をさらに含むことができる。分散型ユーザ情報サーバ576は、個人情報モジュール578、ユーザ状態モジュール580、コンテキストモジュール582、及び仮想現実プロセスデータモジュール584を含むことができる。
【0147】
図500は、マップエンジン586をさらに含むことができる。マップエンジン586は、マップティルト及びレンダラー(map tilt and renderer)588、並びにマップスタイル生成器590を含むことができる。
図500は、動的旅行プランナー592をさらに含むことができる。動的旅行プランナー592は、ルート積算器(routes integrator)594及びルート生成器596をさらに含むことができる。ルート生成器596は、シナリオベースのルート生成器596A及び最適化ベースのルート生成器596Bをさらに含むことができる。動的旅行プランナー592は、ルート推奨器598をさらに含むことができる。ルート推奨器598は、コンテキスト推論及びフィルタモジュール598A、ルートユーティリティ計算器598B、及び集計器598Cをさらに含むことができる。
図500は、推奨者システム599をさらに含むことができる。
【0148】
ユーザデータは、ユーザプロファイルデータベース538に記憶することができる。音声ベースの会話などの1又は2以上のメッセージは、音声認識モジュール504によって処理することができる。音声認識モジュール504は、音響モデル506、言語モデル508及びノイズ除去モデル510を利用して、第1のユーザ120と1又は2以上のメンバーとの間の音声ベースの会話を処理することができる。
【0149】
自然言語処理モデル502及び自然言語理解モデル512は、コンテキスト認識推奨モジュール540及び音声認識モジュール504を利用して、ユーザデータ及び1又は2以上のメッセージに基づいてコンテキスト情報を決定することができる。意思決定モジュール532は、第1のユーザ120と1又は2以上のメンバーとの間の会話を分析してコンテキスト情報を正確に決定するためにさらに利用することができる。
【0150】
自然言語処理モデル502及び自然言語理解モデル512は、第1のユーザ120と1又は2以上のメンバーとの間で共有される1又は2以上のメッセージから旅行に関連するコンテキスト情報を決定するAIベースの知能を提供することができる。
【0151】
分散型ユーザ情報サーバ576は、第1のユーザ120の個人情報などのユーザデータを安全に記憶するために利用することができる。このような分散型ユーザ情報サーバ576は、ユーザデータに対する自己主権性(self-sovereignty)を提供することができる。例えば、個人情報モジュール578は、第1のユーザ120の個人情報を記憶することができ、ユーザ状態モジュール580は、第1のユーザ120の(オンライン状況又はオフライン状況などの)状況を記憶することができる。自然言語処理モデル502及び自然言語理解モデル512は、インターフェイスを介して分散型ユーザ情報サーバ576からユーザデータを受け取ることができる。
【0152】
第1のユーザ120と1又は2以上のメンバーとの間のARベースの体験の共有は、ARウェブサービスモジュール566を介して容易にすることができる。制御モジュール562は、メディアコンテンツを表示できるメディアプレーヤUIを制御するために利用することができる。機能モジュール546は、第1のユーザ120と1又は2以上のメッセージの1又は2以上の受信者との間の音声ベースの会話、ビデオベースの会話、又はテキストベースの会話などの自然言語入力を分析するために利用することができる。
【0153】
マップエンジン522は、ライブマップUIの生成及び場所の位置の決定などの位置及びマップベースのサービスのために利用することができる。MaaSインターフェイス520は、ルート、加入、支払い、コスト、距離及び乗車可能性などの機能のためにシステム102を連動させるために利用することができる。文書データベース568は、第1のユーザ120と1又は2以上のメンバーとの間で共有される文書を記憶するために利用することができる。ストリーミングデータベース570は、旅行中にストリーミングされたメディアコンテンツを記憶するために利用することができる。マップデータベース572は、生成されたマップUIを記憶するために利用することができる。時系列データベース574は、旅行に関するタスクに関連するタイムラインを記憶するために利用することができる。訓練パイプライン544は、自然言語処理モデル502を訓練するために利用することができる。
【0154】
マップエンジン586は、マップUIのタイルセット及びスタイルなどのマップUI及び関連するデータの異なる表現又はバリエーションを記憶するために利用することができる。ルート積算器594は、ユニモーダルルート(unimodal routes)に関連する情報を収集し、収集されたユニモーダルルートに関連する情報を集約するために利用することができる。ルート積算器594は、収集されたユニモーダルルートに関連する情報をルート生成器596への入力としてさらに提供することができる。ルート生成器596は、MaaSネットワーク106のモビリティプレーヤからの(例えば、カーシェアリングデータ、バイクシェアリングデータ、駐車場利用可能性などの輸送に関連するデータなどの)データを使用して最適化されたルートシナリオを生成するために利用することができる。ルート生成器596は、移動モードの特定の都市のマップアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)のために利用できるワーカースレッド(worker thread)を含むことができる。計画タスクは、グループメンバー共有又は駐車関連情報を必要とする場合には直接データベースにアクセスすることができる。ルート生成器596のMaaS API及びブローカノードは、タスクスケジューラ及びワーカースレッドを通じて共有及び駐車データベースを更新するために使用することができる。
【0155】
ルート推奨器598は、ルートシナリオを組み合わせ、組み合わさったルートをユーザ又はグループの文脈と一致させ、ルートのユーティリティを計算するために利用することができる。ルートのユーティリティは、ある人物又はグループユーティリティ、最適なMaaSプラン使用ユーティリティ、環境適合性、及びモード促進ユーティリティに基づいて計算することができる。ルートユーティリティ計算器598Bは、選好に関連するパラメータに割り当てられた重みを使用して第1のユーザ又は1又は2以上のメンバーの選好に優先度付けするために利用することができる。ルートは、ローカル及びグローバルランキング機構を使用することによって最適化することができる。例示的なシナリオでは、第1のユーザの選好が「明るい道」であることができる。「明るい道」という選好は1又は2以上のメンバーに影響を与えないと考えられるので、明るい道のルートが好ましいと考えられる。いくつかの実施形態では、(ユーザの旅行グループなどの)グループ内の特定のメンバーの安全パラメータの値を増加させ、特定の閾値に基づいてグループが最適未満のルートを取り入れることができる。異なるユーティリティベースのランク付けされたルートリストを集約して、グループと共有できる最終的なランク付けされたルートリストを作成することができる。推奨者システム599は、関心地点に関連する推奨セットを生成するために利用することができる。推奨者システム599の詳細については、例えば
図7にさらに示す。
【0156】
【0157】
モバイルクライアント602は、ビューモジュール606を含むことができる。ビューモジュール606は、マップビューモジュール608、ARビューモジュール610、通知ビューモジュール612、及びビューページャモジュール614を含むことができる。モバイルクライアント602は、バックグラウンドサービスモジュール616をさらに含むことができる。バックグラウンドサービスモジュール616は、ロケーションモジュール618を含むことができる。ロケーションモジュール618は、イベントハンドラ620及びロケーションハンドラ622を含むことができる。バックグラウンドサービスモジュール616は、センササービスモジュール624をさらに含むことができる。
【0158】
モバイルクライアント602は、ハンドリングモジュール626をさらに含むことができる。ハンドリングモジュール626は、データマネージャ628及び表現的状態転送(representational state transfer:REST)クライアント630を含むことができる。モバイルクライアント602は、モデル632をさらに含むことができる。モデル632は、データベースアクセス層634、ローカルアセットデータベース636、及びローカルデータベース638を含むことができる。サーバ604は、ウェブサービスモジュール640及び分散型データベース642をさらに含むことができる。
【0159】
システム102は、クライアント-サーバモデルを利用してシステム102に関連する動作を実行することができる。例えば、モバイルクライアント602は電子装置118の一部であることができる。サーバ604は、システム102の一部であることができる。モバイルクライアント602は、通信ネットワーク126を介してサーバ604に通信可能に結合することができる。
【0160】
分散型データベース642は、ユーザデータを安全に記憶するために利用することができる。モバイルクライアント602は、サーバ604を介してユーザデータを受け取り、第1のユーザ120のARベースの会話型ユーザ体験を可能にすることができる。マップビューモジュール608は、一連のインタラクティブAR要素をオーバーレイ表示できるライブマップUIを生成するために利用することができる。ARビューモジュール610は、一連のインタラクティブAR要素を生成するために利用することができる。通知ビューモジュール612は、第1のユーザ120と1又は2以上のメンバーとの間のメッセージなどの通知を見るために利用することができる。ビューページャモジュール614は、第1のユーザ120から第2のUI124に切り替えるために利用することができる。
【0161】
バックグラウンドサービスモジュール616のロケーションモジュール618は、第1の場所におけるロケーションベースのサービス及び決定されたイベントを処理するために利用することができる。センササービスモジュール624は、一連のインタラクティブAR要素を生成するようにオブジェクトをスキャンするために利用することができる。
【0162】
ハンドリングモジュール626のRESTクライアント630は、システム102又は輸送サービスプロバイダが通信のためにRESTサービスアプリケーションプログラムインターフェイス(API)を呼び出すために利用することができる。例えば、RESTサービスAPIは、ライブ交通情報を決定するために利用することができる。データベースアクセス層634は、ローカルアセットデータベース636及びローカルデータベース638に記憶されたユーザデータにアクセスするために利用することができる。
【0163】
図7に、本開示の実施形態による、関心地点セットに基づく例示的な旅行計画生成方法のフローチャートを示す。
図7の説明は、
図1、
図2、
図3A~
図3B、
図4A~
図4J、
図5及び
図6の要素に関連して行う。
図7にはフローチャート700を示す。フローチャート700の例示的な方法は、例えば
図1のシステム102などのいずれかのコンピュータシステムによって実行することができる。フローチャート700の例示的な方法は、702から開始して704に進むことができる。
【0164】
704において、例えば
図2で説明したような決定されたコンテキスト情報に基づいて初期関心地点セットを生成することができる。ある実施形態によれば、システム102は、初期関心地点セットを生成するように構成することができる。ある実施形態によれば、取得された1又は2以上のメッセージが、第1のユーザ120及びチャットグループの1又は2以上の他のメンバーにとって関心があると考えられる1又は2以上の場所の名前を含むことができる。取得されたユーザデータは、第1のユーザ120及びメンバーが好む場所に関する情報を含むことができる。コンテキスト情報は、このような場所に関する情報を含むことができる。
【0165】
706において、生成された初期関心地点セットに1又は2以上の最適化技術を適用して中間関心地点セットを決定することができる。ある実施形態によれば、システム102は、生成された初期関心地点セットに1又は2以上の最適化技術を適用して中間関心地点セットを決定するように構成することができる。このような技術は、第1のユーザ120にとって旅行に関連する値が最大になるように旅行のルートに沿ったできるだけ多くの場所を組み合わせる方法を発見するために適用することができる。
【0166】
1又は2以上の最適化技術の適用は、生成された初期関心地点セットの各々にユーザ選好に基づいて重みを割り当てることを含むことができる。1又は2以上の最適化技術は、高い重みを有する初期関心地点セットを利用して中間関心地点セットを生成することができる。1又は2以上の最適化技術の例としては、以下に限定するわけではないが、巡回セールスマン問題、オリエンテーリング問題、及びナップサック問題を挙げることができる。オリエンテーリング問題の例としては、チームオリエンテーリング問題、時間枠付きオリエンテーリング問題、時間枠付きチームオリエンテーリング問題、時間依存オリエンテーリング問題、時間枠付き多重制約付きチームオリエンテーリング問題、一般化オリエンテーリング問題、利益が減少するチームオリエンテーリング問題、クラスタ化オリエンテーリング問題、確率的利益を含むオリエンテーリング問題、確率的移動時間及びサービス時間を含むオリエンテーリング問題などを挙げることができる。ナップサック問題は、例えばオレゴントレイルナップサック問題(Oregon trail knapsack problem)であることができる。
【0167】
708において、中間関心地点セットに関連する推奨セットを生成することができる。ある実施形態によれば、システム102は、中間関心地点セットに関連する推奨セットを生成するように構成することができる。推奨セットは、都心ルート、車での旅行(road trips)、複数の地域で構成された旅行などの異なる粒度での旅行及びルートを含むことができる。いくつかの実施形態では、ユーザの選好に基づいて(異なる場所で計画されるルート又はアクティビティなどの)各項目にランク付けすることができる。
【0168】
推奨セットは、複数の関心地点又は旅行目的地などの旅行項目セットと、推奨セット内の目的地、アクティビティ、宿泊施設及びその他のサービスなどのまとまりのある旅行項目を組み合わせることができる(旅行バッグ又は旅行バンドルと呼ばれる)旅行計画とを含むことができる。推奨セットは、第1のユーザ120及び第1のユーザ120と共に旅行する1又は2以上のメンバーの一日又は複数日の旅行で楽しめるルートに沿った関心地点セットなどの一連の項目をさらに含むことができる。
【0169】
1又は2以上の実施形態では、推奨セットが、(ユーザデータに含まれる)ユーザの年齢又は旅行時刻に基づくことができる。推奨セットに含まれる旅行バンドルは、旅行の開始前に生成することができる。ある実施形態では、システム102が、複合旅行を生成するための入力として旅行地域を利用することができ、これを後で推奨セットに含めることができる。いくつかの実施形態では、推奨セットを、休日のタイプ、オフィスツアー、旅行地域、及び/又は目的輸送手段に基づいて生成することができる。推奨セットは、旅行中の昼食及び夕食などの旅程項目のためのバッファスロット(buffer slots)を含むことができる。
【0170】
いくつかの実施形態では、旅行計画に多様性を組み込むために、推奨セットが、重み付けの高い項目(すなわち、関心地点)を他の重み付けの低い項目から除外することができる。システム102は、事前活動パターンを分析して推奨セットを生成することができる。システム102は、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーに関連するコンテキスト情報を分析して推奨セットを生成することができる。
【0171】
710において、生成された推奨セットに対応する第3のユーザ入力を受け取ることができる。第3のユーザ入力は、第1のユーザ120及び1又は2以上のメッセージの1又は2以上の受信者の総意に基づくことができる。ある実施形態によれば、システム102は、生成された推奨セットに対応する第3のユーザ入力を受け取るように構成することができる。第3のユーザ入力は、例えば複数のUIのうちの第4のUIを介して受け取ることができる。第3のユーザ入力の受信の詳細については、例えば
図8Aでさらに説明する。
【0172】
712において、受け取られた第3の入力に基づいて関心地点セットを生成することができる。ある実施形態によれば、システム102は、受け取られた第3の入力に基づいて関心地点セットを生成するように構成することができる。生成された関心地点セットは、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーの総意に基づく場所、アクティビティ及びルートなどを含むことができる。
【0173】
714において、生成された関心地点セット、コンテキスト情報及びユーザデータに基づいて旅行計画を生成することができる。生成された旅行計画は、第1の場所への旅行を企てる第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーの各々の旅行の旅程を含むことができる。
【0174】
【0175】
図8Aには
図800Aを示す。
図800Aは、第4のUI802、ディスカッショントピックUI要素804、及び旅行計画シーケンスUI要素806を含むことができる。第4のUI802は、推奨セット808を表示することができる。ディスカッショントピックUI要素804は、マップ810、アラートUI要素812、並びにルート詳細及びメトリックUI要素814を含むことができる。旅行計画シーケンスUI要素806は、詳細UI要素816を含むことができる。
【0176】
ある実施形態では、第4のUI802が、第1の場所への旅行の一部であることができる第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーとやりとりするためのチャットボットを含むチャットUIであることができる。システム102は、生成された推奨セット808を第4のUI802内にレンダリングすることができる。例えば、生成された推奨セット808は、(
図7で説明した)中間関心地点セット、アクティビティ及びルートなどに関連する複数のオプションを含むことができる。
【0177】
第4のUI802は、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーがチャットボットとチャットして旅行計画を更新するために利用することができる。第4のUI802は、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーが生成された推奨セット808に対応する入力を提供するためにさらに利用することができる。第4のUI802は、生成された推奨セット808に対応する受け取られた入力に基づいて投票をレンダリングすることができる。
【0178】
生成された関心地点セットに基づいて(総意に基づいて)ディスカッショントピックUI要素804を生成することができる。ディスカッショントピックUI要素804は、第1のユーザ120及び1人又はメンバーが旅行に関して話し合うために利用することができる。マップ810は、旅行の現在の行程及び/又は過去/今後の行程のマップを含むことができる。アラートUI要素812は、外れたルート又は旅行の現在の行程に関連するその他のアラートなどのアラートに関する詳細を含むことができる。アラートUI要素812は、マップ810上の関心地点セットに関連する項目をリンクするように構成することができる。ルート詳細及びメトリックUI要素814は、旅行の現在の行程上の各場所の詳細、ルートに関連するメトリック、輸送モード及び施設、気象情報、及び旅行の現在の行程に沿ったアクティビティの詳細を含むことができる。
【0179】
生成された関心地点セットに基づいて旅行計画シーケンスUI要素806を生成することができる。旅行計画シーケンスUI要素806は、旅行の現在の行程内の場所の順序に基づくリストを含み、第1のユーザ120又は1又は2以上のメンバーなどの各個人に合わせて個人化することができる。いくつかの実施形態では、旅行計画シーケンスUI要素806が、マップ上の場所の順序を示すことができるマップベースのシーケンスUI要素であることができる。詳細UI要素816は、例えば予約詳細、ホテル詳細及び施設などの各場所に関連する詳細を含むことができる。詳細UI要素816は、マップ810上の関心地点セットに関連する項目をリンクするように構成することができる。
【0180】
第4のUI802における会話に基づいて、マップ810上で検索及びプロット位置、並びにキーワード及びジオコードを更新することができる。また、(凡例、常用記号(custom symbols)、オーバーレイなどの)自動グラフィックプロセスを更新することもできる。さらに、移動時間及びルート、バッファ、(グループに関連し得る)人口統計指標及び交通データなどの属性を有する補強レイヤ(enrich layers)を更新することができる。さらに、マップ810上で特定のルートをお気に入りとしてマークすることもできる。マップ810を保存することも、或いは将来的なセッション修正のためにマップ810の一部を文書又はオブジェクトとして保存することもできる。さらに、マップ810の印刷可能なマップビューを生成することもできる。マップビューは、後でディスカッショントピックUI要素804に追加できる他のユーザと共有することができる。
【0181】
図8Bには
図800Bを示す。
図800Bには、第4のUI802内の会話に基づく旅行計画シーケンスの変更を示すことができる。例示的なシナリオでは、旅行の現在の行程中に第1のユーザ120がある人物の家を訪れることが必要な場合がある。第1のユーザ120は、第4のUI802を利用して旅行の現在の行程又は今後の行程に新たな項目、すなわちその人物の家への訪問を含めることができる。チャットボットは、訪問期間を確認し、1又は2以上のメンバーから旅行の現在の行程又は今後の行程にその人物の家の場所を含めるための総意を受け取ることができる。旅行計画シーケンスUI要素806内の(場所などの)要素はクリック可能であることができる。
【0182】
図8Cには
図800Cを示す。
図800Cは、第4のUI802における会話に基づいて詳細UI要素816にアクティビティの詳細を含めることを示すことができる。例示的なシナリオでは、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーが、旅行の現在の行程中に「映画鑑賞」というアクティビティを追加する意思を示すことができる。チャットボットは、第4のUI802内で「映画鑑賞」というアクティビティに関連する情報を求めることができる。システム102は、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーの総意に基づいて、旅行の現在の行程又は今後の行程において「映画鑑賞」というアクティビティを完了する計画を生成することができる。アクティビティについては、詳細UI要素816を通じて映画館などの場所の提案を提供することができる。詳細UI要素816は、MaaSネットワーク106のデータサービスプロバイダとの統合を使用することによって表示することができる。
【0183】
いくつかの実施形態では、システム102が、ディスカッショントピックUI要素804、詳細UI要素816及び旅行計画シーケンスUI要素806に関心地点セットをリンクできるアクティビティUI要素を生成することができる。システム102は、関心地点セットをマップ810にリンクできるメッセージUI要素をさらに生成することができる。これらの又はその他の実施形態では、システム102がハイパーカードUI要素を生成することができる。ハイパーカードUI要素は、関係に従ってリンクすることができ、新たなUI要素として表示することができ、又は既存のUI要素の代わりに表示することができる。
【0184】
図9は、本開示の実施形態による、マルチモーダル旅行システムの会話型ユーザ体験のための例示的なシステムのブロック図である。
図9の説明は、
図1、
図2、
図3A~
図3、
図4A~
図4J、
図5、
図6、
図7及び
図8A~
図8Cの要素に関連して行う。
図9にはシステム102のブロック図を示す。システム102は、回路902及びメモリ904を含むことができる。メモリ904は、1又は2以上のNLPモデル104を含むことができる。システム102は、入力/出力(I/O)装置906及びネットワークインターフェイス908をさらに含むことができる。
【0185】
回路902は、システム102によって実行される異なる動作に関連するプログラム命令を実行するように構成できる好適なロジック、回路及びインターフェイスを含むことができる。回路902は、それぞれ独立プロセッサとして実装できる1又は2以上の処理ユニットを含むことができる。ある実施形態では、1又は2以上の処理ユニットを、1又は2以上の処理ユニットの機能をまとめて実行する統合プロセッサ又はプロセッサ群として実装することができる。回路902は、当業で周知の複数のプロセッサ技術に基づいて実装することができる。回路202の実装例としては、以下に限定するわけではないが、x86ベースのプロセッサ、x64ベースのプロセッサ、グラフィックプロセッシングユニット(GPU)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)プロセッサ、(視覚処理ユニット(VPU)などの)コプロセッサ、複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、マイクロコントローラ、中央処理装置(CPU)、及び/又はこれらの組み合わせを挙げることができる。
【0186】
メモリ904は、回路902によって実行される1又は2以上の命令を記憶するように構成できる好適なロジック、回路及びインターフェイスを含むことができる。メモリ904は、1又は2以上のメッセージ及びユーザデータを記憶するように構成することができる。メモリ904は、決定されたコンテキスト情報、生成された旅行計画、及び生成された予約詳細を記憶するようにさらに構成することができる。メモリ904の実装例としては、以下に限定するわけではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、ハードディスクドライブ(HDD)、固体ドライブ(SSD)、CPUキャッシュ、及び/又はセキュアデジタル(SD)カードなどを挙げることができる。
【0187】
I/O装置906は、第1のユーザ及び1又は2以上のメンバーからの入力を受け取り、受け取った入力に基づいて出力を提供するように構成できる好適なロジック、回路及びインターフェイスを含むことができる。様々な入力/出力装置を含むことができるI/O装置906は、回路902と通信するように構成することができる。I/O装置906の例としては、以下に限定するわけではないが、タッチ画面、キーボード、マウス、ジョイスティック、マイク、ディスプレイ画面、及びスピーカを挙げることができる。
【0188】
ネットワークインターフェイス908は、通信ネットワーク126を介したシステム102、MaaSネットワーク106、電子装置118、1又は2以上のMPサーバ112及び分散型ストレージシステム116間の通信を容易にするように構成できる好適なロジック、回路及びインターフェイスを含むことができる。ネットワークインターフェイス908は、様々な既知の技術を使用して電子装置118と通信ネットワーク126との有線又は無線通信をサポートするように実装することができる。ネットワークインターフェイス908は、以下に限定するわけではないが、アンテナ、無線周波数(RF)トランシーバ、1又は2以上の増幅器、チューナ、1又は2以上の発振器、デジタルシグナルプロセッサ、コーダ-デコーダ(CODEC)チップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、又はローカルバッファ回路を含むことができる。ネットワークインターフェイス908は、以下に限定するわけではないが、インターネット、イントラネット、或いはセルラー電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)及びメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)などの無線ネットワークなどのネットワークとの有線又は無線通信を可能にするように構成することができる。無線通信は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、拡張データGSM環境(EDGE)、広帯域符号分割多重アクセス(W-CDMA)、ロングタームエボリューション(LTE)、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、Bluetooth、(IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g又はIEEE802.11nなどの)ワイヤレスフィデリティ(WiFi)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、ライトフィデリティ(Li-Fi)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(Wi-MAX)、電子メール用プロトコル、インスタントメッセージ、及びショートメッセージサービス(SMS)などの複数の通信標準、プロトコル及び技術のうちの1つ又は2つ以上を使用するように構成することができる。
【0189】
図10は、本開示の実施形態による、マルチモーダル旅行システムの会話型ユーザ体験のための方法の例示的なフローチャートを示す図である。
図10の説明は、
図1、
図2、
図3A~
図3B、
図4A~
図4J、
図5、
図6、
図7、
図8A~
図8C及び
図9の要素に関連して行う。
図10にはフローチャート1000を示す。フローチャート1000の例示的な方法は、例えば
図1のシステム102などのいずれかのコンピュータシステムによって実行することができる。フローチャート1000の例示的な方法は、1002から開始して1004に進むことができる。
【0190】
1004において、第1のユーザ120に関連する電子装置118を、第1のUI122をレンダリングするように制御することができる。ある実施形態によれば、回路702は、第1のユーザ120に関連する電子装置118を、第1のUI122をレンダリングするように制御するよう構成することができる。
【0191】
1006において、第1のUI122を通じて、第1のユーザ120からの自然言語入力を含むことができる1又は2以上のメッセージを取得することができる。ある実施形態によれば、回路702は、第1のUI122を通じて、第1のユーザ120からの自然言語入力を含むことができる1又は2以上のメッセージを取得するように構成することができる。いくつかの実施形態では、回路902を、メッセージンググループの(少なくとも第2のユーザなどの)1又は2以上のメンバーからの自然言語入力を含むことができる1又は2以上のメッセージを取得するように構成することができる。
【0192】
1008において、第1のユーザ120に関連するユーザデータを取得することができる。ある実施形態によれば、回路702は、第1のユーザ120に関連するユーザデータを取得するように構成することができる。ある実施形態によれば、回路902は、メッセージンググループの(少なくとも第2のユーザなどの)1又は2以上のメンバーに関連するユーザデータを取得するように構成することができる。
【0193】
1010において、1又は2以上のNLPモデル104を使用して、取得された1又は2以上のメッセージを処理し、第1の場所に旅行しようとする第1のユーザ120の意図及び旅行に関連するスケジュールを示すことができるコンテキスト情報を決定することができる。ある実施形態によれば、回路702は、1又は2以上のNLPモデル104を使用して、取得された1又は2以上のメッセージを処理し、第1の場所に旅行しようとする第1のユーザ120の意図及び旅行に関連するスケジュールを示すことができるコンテキスト情報を決定するように構成することができる。
【0194】
1012において、コンテキスト情報及びユーザデータに基づいて旅行計画を生成することができる。ある実施形態によれば、回路702は、コンテキスト情報及びユーザデータに基づいて旅行計画を生成するように構成することができる。いくつかの実施形態では、回路902を、(例えば、第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーの総意に基づいて)生成された関心地点セット、コンテキスト情報及びユーザデータに基づいて旅行計画を生成するように構成することができる。生成された関心地点セット、コンテキスト情報及びユーザデータに基づく旅行計画の生成の詳細については、例えば
図7にさらに示している。
【0195】
1014において、旅行計画で指定された旅行の予約詳細を生成するようにMaaSネットワーク106をトリガーすることができる。ある実施形態によれば、回路702は、旅行計画で指定された旅行の予約詳細を生成するようにMaaSネットワーク106をトリガーするよう構成することができる。
【0196】
1016において、生成された予約詳細を第1のUI122上又は第1のUI122とは異なる第2のUI124上に表示するように電子装置118を制御することができる。ある実施形態によれば、回路702は、生成された予約詳細を第1のUI122上又は第1のUI122とは異なる第2のUI124上に表示するように電子装置118を制御するよう構成することができる。
【0197】
フローチャート1000については、1004、1006、1008、1010、1012、1014及び1016などの離散的動作として示しているが、本開示はこのように限定されるものではない。従って、いくつかの実施形態では、開示する実施形態の本質を損なうことなく、特定の実装に応じてこのような離散的動作をさらなる動作にさらに分割し、より少ない動作に結合し、又は削除することもできる。
【0198】
本開示の様々な実施形態は、(システム102などのシステムの)機械及び/又はコンピュータによって実行可能なコンピュータ実行可能命令又は命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体及び/又は記憶媒体を提供することができる。システムは、一群の輸送サービスプロバイダに関連する(モビリティアズアサービス(MaaS)ネットワーク106などの)MaaSネットワークに通信可能に結合された(回路702などの)回路を含むことができる。命令は、(第1のユーザ120などの)第1のユーザに関連する(電子装置118などの)電子装置を、(第1のUI122などの)第1のユーザインターフェイスをレンダリングするように制御することを含むことができる動作を機械及び/又はコンピュータに実行させることができる。動作は、第1のUI122を通じて、第1のユーザ120からの自然言語入力を含むことができる1又は2以上のメッセージを取得することをさらに含むことができる。動作は、(1又は2以上の自然言語処理(NLP)モデル104などの)1又は2以上のNLPモデルを使用して、取得された1又は2以上のメッセージを処理し、第1の場所に旅行しようとする第1のユーザ120の意図及び旅行に関連するスケジュールを示すことができるコンテキスト情報を決定することをさらに含むことができる。動作は、コンテキスト情報及びユーザデータに基づいて旅行計画を生成することをさらに含むことができる。動作は、旅行計画で指定された旅行の予約詳細を生成するようにMaaSネットワーク106をトリガーすることをさらに含むことができる。動作は、生成された予約詳細を第1のUI122上又は第1のUI122とは異なる(第2のUI124などの)第2のUI上に表示するように電子装置118を制御することをさらに含むことができる。
【0199】
本開示の例示的な態様は、(システム102などの)システムを含むことができる。システム102は、一群の輸送サービスプロバイダに関連する(モビリティアズアサービス(MaaS)ネットワーク106などの)MaaSネットワークに通信可能に結合された(回路702などの)回路を含むことができる。回路702は、(第1のユーザ120などの)第1のユーザに関連する(電子装置118などの)電子装置を、(第1のUI122などの)第1のユーザインターフェイスをレンダリングするように制御するよう構成することができる。回路702は、第1のUI122を通じて、第1のユーザ120からの自然言語入力を含むことができる1又は2以上のメッセージを取得するようにさらに構成することができる。回路702は、(1又は2以上の自然言語処理(NLP)モデル104などの)1又は2以上のNLPモデルを使用して、取得された1又は2以上のメッセージを処理し、第1の場所に旅行しようとする第1のユーザ120の意図及び旅行に関連するスケジュールを示すことができるコンテキスト情報を決定するようにさらに構成することができる。回路702は、コンテキスト情報及びユーザデータに基づいて旅行計画を生成するようにさらに構成することができる。回路702は、旅行計画で指定された旅行の予約詳細を生成するようにMaaSネットワーク106をトリガーするようさらに構成することができる。回路702は、生成された予約詳細を第1のUI122上又は第1のUI122とは異なる(第2のUI124などの)第2のUI上に表示するように電子装置118を制御するようさらに構成することができる。
【0200】
ある実施形態によれば、第1のUI122はチャットUIであることができる。自然言語入力は、第1のユーザ120と1又は2以上のメッセージの1又は2以上の受信者との間の音声ベースの会話、ビデオベースの会話、又はテキストベースの会話のうちの1つに対応することができる。
【0201】
ある実施形態によれば、決定されたコンテキスト情報は、1又は2以上のメッセージに関連する社会的文脈、及び1又は2以上のメッセージの1又は2以上の受信者との社会的関係をさらに示すことができる。
【0202】
ある実施形態によれば、方法は、取得された1又は2以上のメッセージ及び決定されたコンテキスト情報を分散型ストレージシステム116のストレージノード上に記憶することをさらに含むことができる。分散型ストレージシステム116の各ノード上のストレージは、一群の輸送サービスプロバイダのうちのある輸送サービスプロバイダに固有であることができる。
【0203】
ある実施形態によれば、方法は、コンテキスト情報及びユーザデータに基づいて、第1のユーザ120の旅行関心と同じ旅行関心を有する一群のメンバーを含むことができるメッセージンググループを選択することをさらに含むことができる。方法は、メッセージンググループに参加するための推奨を表示するように電子装置118を制御することを含むことができる。旅行計画は、1又は2以上のNLPモデル104を使用することにより、第1のユーザ120とメッセージンググループの1又は2以上のメンバーとの間の会話の分析にさらに基づいて生成することができる。旅行計画は、第1の場所への旅行を企てる第1のユーザ120及び1又は2以上のメンバーの各々の旅行の旅程を含むことができる。
【0204】
ある実施形態によれば、方法は、第1のUI122又は第2のUI124上に一連のインタラクティブUI要素をオーバーレイ表示するように電子装置118を制御することをさらに含むことができる。一連のインタラクティブUI要素は、旅行に関連する共通スケジュール、旅行中にアクティビティを計画するか否を決定するための投票、旅行でカバーされる1又は2以上の場所に関連するニュース、及び1又は2以上の場所に関連する共通関心事項のうちの1つ又は2つ以上に対応することができる。
【0205】
ある実施形態によれば、第2のUI124は、一連のインタラクティブUI要素をオーバーレイ表示できるマップUI要素を含むことができる。
【0206】
ある実施形態によれば、方法は、第1のUI122を介して、旅行計画の確認に対応できる第1のユーザ入力を受け取ることをさらに含むことができる。MaaSネットワークインターフェイス708は、受け取られた第1のユーザ入力に基づいて予約詳細を生成するようにトリガーすることができる。方法は、(1又は2以上のMPサーバ112などの)1又は2以上の輸送サービスプロバイダサーバから、旅行前及び旅行中に発生し得るイベントに関連する追跡情報を受け取ることをさらに含むことができる。方法は、予約詳細及び受け取った追跡情報に基づいてイベントを検出することをさらに含むことができる。イベントは、旅行計画で指定できる旅行の各行程の開始、旅行の各行程の終了、旅行の各行程が開始及び終了できる場所、旅行の各行程が開始及び終了できるタイムスタンプ、旅行の少なくとも1つの行程のルート又は輸送サービスプロバイダを変更する要求、及びルート又は輸送サービスプロバイダの変更に対応することができる。方法は、追跡されたイベントに基づいて、MaaSネットワーク106の分散型台帳ノード上で1又は2以上のトランザクションを実行することによって旅行の進捗を追跡することをさらに含むことができる。
【0207】
ある実施形態によれば、方法は、第1のUI122を介して、旅行の少なくとも1つの行程のルート、スケジュール又は輸送サービスプロバイダを変更又はキャンセルする要求に対応できる第2のユーザ入力を受け取ることをさらに含むことができる。方法は、受け取られた第2のユーザ入力に基づいて、予約詳細を更新するようにMaaSネットワーク106をトリガーすることをさらに含むことができる。MaaSネットワーク106は、MaaSネットワーク106の分散型台帳ノード上でトランザクションを実行することによって予約詳細を更新することができる。方法は、更新された予約詳細に関して知らせることができる通知をレンダリングするように電子装置118を制御することをさらに含むことができる。
【0208】
ある実施形態によれば、ユーザデータは、個人情報、一連のユーザ選好、旅行履歴、一連のコンテンツ選好、コンテンツ消費情報、旅行でカバーされる場所の文脈におけるユーザ生成コンテンツ、並びにチャット履歴、1又は2以上のメッセージンググループのメンバーとの一連の過去のやりとり、チャット履歴に記録された各会話の社会的文脈、及び第1のユーザ120のソーシャルネットワーク内の人々のグループを含むソーシャルデータのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0209】
ある実施形態によれば、方法は、決定されたコンテキスト情報に基づいて初期関心地点セットを生成することをさらに含むことができる。方法は、生成された初期関心地点セットに1又は2以上の最適化技術を適用して中間関心地点セットを決定することをさらに含むことができる。方法は、中間関心地点セットに関連する推奨セットを生成することをさらに含むことができる。方法は、生成された推奨セットに対応する第3のユーザ入力を受け取ることをさらに含むことができる。第3のユーザ入力は、第1のユーザ120及び1又は2以上のメッセージの1又は2以上の受信者の総意に基づくことができる。方法は、受け取られた第3の入力に基づいて関心地点セットを生成することをさらに含むことができる。方法は、生成された関心地点セット、コンテキスト情報及びユーザデータに基づいて旅行計画を生成することをさらに含むことができる。
【0210】
ある実施形態によれば、方法は、電子装置118をAR対応として判定すること、及び一連のインタラクティブAR要素を生成することをさらに含むことができる。一連のインタラクティブAR要素は、旅行中に既に訪れた場所、旅行中に訪れるべき現在の場所又は将来的な場所、旅行中の第1のユーザ120と1又は2以上のメンバーとの間の会話、会話の文脈、1又は2以上の広告、及び共通スケジュールのうちの1つ又は2つ以上に基づいて生成することができる。方法は、生成された一連のAR要素を第1のUI122上又は第2のUI124上にレンダリングするように電子装置118を制御することをさらに含むことができる。
【0211】
ある実施形態によれば、方法は、メッセージンググループの第1のユーザ120を含む1又は2以上のメンバーから入力セットを受け取ることをさらに含むことができる。入力セットは、旅行のアクティブな行程のために取られるルートを見る又は強調表示する選好、1又は2以上のメンバーが計画できる旅行の旅程、第1の場所及び旅行のコース内の他の場所に関連する場所固有の情報、及び1又は2以上のメンバーが実行すべき1又は2以上のタスクのうちの少なくとも1つに関連することができる。方法は、旅行又は旅行のアクティブな行程のライブマップUIを生成することをさらに含むことができる。方法は、受け取った入力セットに基づいて複数のクリック可能なUI要素を生成することをさらに含むことができる。方法は、生成されたライブマップUIの第1のビューをレンダリングし、レンダリングされたライブマップUIの第1のビュー上の対応する位置に複数のクリック可能なUI要素をオーバーレイ表示するように電子装置118を制御することをさらに含むことができる。
【0212】
ある実施形態によれば、方法は、オーバーレイ表示された複数のクリック可能なUI要素のうちの第1のクリック可能なUI要素の選択を受け取り、受け取られた選択に基づいて、レンダリングされた第1のビューをライブマップUIの第2のビューに切り替えることをさらに含むことができる。第2のビューは、第1のビューとは異なることができる。
【0213】
ある実施形態によれば、生成された複数のクリック可能な要素は1又は2以上のAR要素を含むことができる。
【0214】
ある実施形態によれば、方法は、オーバーレイ表示された複数のクリック可能なUI要素のうちの第2のクリック可能なUI要素の選択を受け取り、受け取られた第2のクリック可能な要素の選択に基づいて、ライブマップUI上にチャットウィンドウUIをオーバーレイ表示することをさらに含むことができる。チャットウィンドウUIは、第1のユーザ120とメッセージンググループのメンバーとの間の通信を可能にすることができる。
【0215】
ある実施形態によれば、方法は、第1のユーザ120に関連する1又は2以上のスケジュールされたタスクに対応できる入力を受け取ることをさらに含むことができる。方法は、1又は2以上のスケジュールされたタスクに対応できる1又は2以上のタスクウィジェットを生成することをさらに含むことができる。方法は、生成された1又は2以上のタスクウィジェットを、旅行又は旅行のアクティブな行程のライブマップUIと共にレンダリングするように電子装置118を制御することをさらに含むことができる。
【0216】
ある実施形態によれば、方法は、旅行中に、旅行のライブマップUI上にコンテンツ消費UIをレンダリングするように電子装置118を制御することをさらに含むことができる。コンテンツ消費UIは、メディアコンテンツを表示するメディアプレーヤUI、第1のユーザ120を含む1又は2以上のメンバーが旅行中に既に消費した又は未だ消費していないメディアコンテンツの量を示すタイムライン、及び1又は2以上のメンバーを示すビューアUI要素のうちの1つ又は2つ以上を含むことができる。
【0217】
ある実施形態によれば、方法は、MaaSネットワーク106の分散型台帳ノード上で1又は2以上のトランザクションを実行することによって1又は2以上のメンバーのメディアコンテンツの消費を追跡することをさらに含むことができる。
【0218】
ある実施形態によれば、方法は、旅行中にカバーすべき1又は2以上の旅程項目をグラフィカルに表現できる第1の一群のUI要素、及び1又は2以上の旅程項目の各々を構成するオプションに対応できる第2の一群のUI要素のうちの1つ又は2つ以上を含むことができるビジュアルプランナーUIをレンダリングするように電子装置118を制御することをさらに含むことができる。方法は、第2の一群のUI要素のうちの1又は2以上のUI要素の選択を受け取ることをさらに含むことができる。方法は、受け取った選択に基づいて旅行計画を更新することをさらに含むことができる。MaaSネットワーク106は、更新された旅行計画にさらに基づいて予約詳細を生成するようにトリガーすることができる。
【0219】
本開示は、ハードウェアで実現することも、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現することもできる。本開示は、少なくとも1つのコンピュータシステム内で集中方式で実現することも、又は異なる要素を複数の相互接続されたコンピュータシステムにわたって分散できる分散方式で実現することもできる。本明細書で説明した方法を実行するように適合されたコンピュータシステム又はその他の装置が適することができる。ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせは、ロードされて実行された時に本明細書で説明した方法を実行するようにコンピュータシステムを制御することができるコンピュータプログラムを含む汎用コンピュータシステムであることができる。本開示は、他の機能も実行する集積回路の一部を含むハードウェアで実現することができる。
【0220】
本開示は、本明細書で説明した方法の実装を可能にする全ての特徴を含み、コンピュータシステムにロードされた時にこれらの方法を実行できるコンピュータプログラム製品に組み込むこともできる。本文脈におけるコンピュータプログラムとは、情報処理能力を有するシステムに特定の機能を直接的に、或いはa)別の言語、コード又は表記法への変換、b)異なる内容形態での複製、のいずれか又は両方を行った後に実行させるように意図された命令セットの、あらゆる言語、コード又は表記法におけるあらゆる表現を意味する。
【0221】
いくつかの実施形態を参照しながら本開示を説明したが、当業者であれば、本開示の範囲から逸脱することなく様々な変更を行うことができ、同等物を代用することもできると理解するであろう。また、本開示の範囲から逸脱することなく、特定の状況又は内容を本開示の教示に適合させるように多くの修正を行うこともできる。従って、本開示は、開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内に収まる全ての実施形態を含むように意図される。
【国際調査報告】