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▶ タイチン ケーエム バイオメディカル コーポレイションの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】肩強化システム
(51)【国際特許分類】
   A63B 23/02 20060101AFI20241106BHJP
   A63B 21/16 20060101ALI20241106BHJP
   A63B 24/00 20060101ALI20241106BHJP
   A63B 23/00 20060101ALI20241106BHJP
   A63B 21/008 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
A63B23/02 Z
A63B21/16
A63B24/00
A63B23/00 F
A63B21/008
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526582
(86)(22)【出願日】2022-10-05
(85)【翻訳文提出日】2024-06-17
(86)【国際出願番号】 US2022045755
(87)【国際公開番号】W WO2023080978
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】63/277,071
(32)【優先日】2021-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2022/023150
(32)【優先日】2022-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523371126
【氏名又は名称】タイチン ケーエム バイオメディカル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ミコライオ, コール
(72)【発明者】
【氏名】ミコライオ, カメロン
(72)【発明者】
【氏名】モーン, ローリー
(72)【発明者】
【氏名】マイヤー, セス
(57)【要約】
肩強化システムは、ユーザの肩移動に対する多方向かつ動的な抵抗を提供することができる。肩強化システムは、フレームと、フレームに旋回可能に結合されたジョイントと、ジョイントに結合された抵抗機構と、ジョイントに結合されたシャフトとを含むことができる。抵抗機構は、第1の油圧部材と、第2の油圧部材とを含むことができる。第1の油圧部材は、第1の軸の周りのジョイントの相対運動を制限するように構成されることができ、第2の油圧部材は、第2の軸の周りのジョイントの相対運動を制限するように構成されることができる。肩強化システムのシャフトおよびジョイントは、第1および第2の軸の周りでフレームに対して一緒に移動するように構成されることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エクササイズ装置であって、前記エクササイズ装置は、
フレームと、
前記フレームに旋回可能に結合されたジョイントと、
前記ジョイントに結合され、第1の油圧部材と第2の油圧部材とを備えている抵抗機構であって、前記第1の油圧部材は、第1の軸の周りの前記ジョイントの相対運動を制限するように構成され、前記第2の油圧部材は、第2の軸の周りの前記ジョイントの相対運動を制限するように構成されている、抵抗機構と、
前記ジョイントに結合されている、シャフトと
を備え、
前記シャフトおよび前記ジョイントは、前記第1および第2の軸の周りで前記フレームに対して一緒に移動するように構成されている、エクササイズ装置。
【請求項2】
前記第1の油圧部材および前記第2の油圧部材は、前記第1および第2の油圧部材に送達される油圧流体の流量を増加および/または減少させるように構成された1つ以上の流動弁に結合されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記油圧流体の流量は、前記ジョイントの前記相対運動が前記第1の油圧部材および前記第2の油圧部材によって制限される程度を修正する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ジョイントの前記相対運動が制限される前記程度は、前記第1および第2の油圧部材に送達される前記油圧流体の流量に正比例する、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記抵抗機構は、第1の位置センサと、第2の位置センサとをさらに備え、前記第1の位置センサは、前記第1の軸の周りの前記シャフトの角回転を測定するように構成され、前記第2の位置センサは、前記第2の軸の周りの前記シャフトの角回転を測定するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記ジョイントは、ユニバーサルジョイントであり、前記ユニバーサルジョイントは、第1の旋回軸と、前記第1の旋回軸に垂直な第2の旋回軸とを有する、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記シャフトに結合された手首リング構造をさらに備え、前記手首リングの移動は、前記第1および第2の軸の周りの前記シャフトの移動をもたらす、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記手首リング構造は、リングと、前記リングに移動可能に結合されたシャトルと、前記シャトルに結合されたブレースとを備え、前記シャトルおよびブレースは、前記リングの円周に沿って、かつ前記手首リング構造の第1の軸の周りで移動するように構成されている、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記リングは、前記手首リング構造の第2の軸の周りで旋回するように構成され、それによって、前記シャトルおよびブレースも、前記第2の軸の周りで旋回する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記リング、シャトル、およびブレースは、前記手首リング構造の第3の軸の周りで回転するように構成されている、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記シャフトは、伸縮シャフトアセンブリであり、前記伸縮シャフトアセンブリは、少なくとも、前記ジョイントに結合された第1の部材と、前記第1の部材と同軸に整列させられ、それにスライド可能に結合された第2の部材とを備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記伸縮シャフトアセンブリは、前記第1の部材と前記第2の部材との間の相対移動を制限するように構成された調節機構をさらに備えている、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記フレームに結合され、前記装置のユーザの腕に隣接するように構成された支持体をさらに備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記支持体は、前記支持体が前記フレームの垂直軸の周りで360度回転するように構成されるように、前記フレームに回転可能に結合されている、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記シャフトおよび/または前記ジョイントは、第3の軸の周りで前記フレームに対して一緒に移動するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2022年4月1日に出願された国際特許出願第PCT/US2022/023150号の一部継続であり、2021年11月8日に出願された米国仮出願第63/277,071号の利益を主張する。2022年4月1日に出願された国際特許出願第PCT/US2022/023150号は、2021年11月8日に出願された米国仮出願第63/277,071号および2021年4月2日に出願された米国仮出願第63/170,372号の利益を主張する。上記に列挙される出願の全ては、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、エクササイズ機器に関し、より具体的に、肩強化のためのエクササイズ機器に関する。
【背景技術】
【0003】
理学療法治療および肩強化のために使用されるエクササイズは、現在、360度の運動において肩関節を分離し得る動的体重負荷機器の不足によって妨げられている。外科手術手技のみでは、人物の肩を完全に修復することができないので、医師および患者は、リハビリテーションのために従来のエクササイズ機器に依拠したままである。肩のリハビリテーション、特に、外科手術後のリハビリテーションにおける既存の欠点は、典型的に、肩を強化するために使用される弾性バンド、メディシンボール、ダンベル、および他の従来のウエイトルーム機器の限定された効用に起因している。例えば、従来のエクササイズ機器は、前後軸の周りの冠状平面内の運動および内外軸の周りの矢状平面内の運動等、どの時点においても肩関節運動の1つの平面内の抵抗しか可能にしない。現在の理学療法および肩回復の分野における動的体重負荷機器の重大な不足に対処し得る肩強化システムが、必要とされる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
開示される技術のある側面によると、エクササイズ装置は、フレームと、フレームに旋回可能に結合されたジョイントと、ジョイントに結合された抵抗機構と、ジョイントに結合されたシャフトと、シャフトに結合された手首リング構造とを含むことができる。シャフト、手首リング構造、およびジョイントは、フレームに対して一緒に移動することができ、抵抗機構は、フレームに対するジョイントの移動を制限するように構成されることができる。
【0005】
別の代表的実施形態では、エクササイズ装置は、フレームと、フレームに旋回可能に結合されたジョイントと、ジョイントに結合された抵抗機構とを含むことができる。エクササイズ装置は、第1の油圧部材と第2の油圧部材とも含むことができ、第1の油圧部材は、第1の軸の周りのジョイントの相対運動を制限するように構成されることができ、第2の油圧部材は、第2の軸の周りのジョイントの相対運動を制限するように構成されることができる。エクササイズ装置は、ジョイントに結合されたシャフトと、シャフトに結合された手首リング構造とをさらに含むことができる。シャフト、手首リング構造、およびジョイントは、第1および第2の軸の周りでフレームに対して一緒に移動するように構成されることができる。
【0006】
別の代表的実施形態では、エクササイズ装置は、フレームと、フレームに旋回可能に結合されたジョイントと、ジョイントに結合された抵抗機構と、ジョイントに結合されたシャフトアセンブリと、シャフトアセンブリに結合された手首リング構造とを含むことができる。シャフトアセンブリは、第1の部材と、第1の部材と同軸に整列させられ、それにスライド可能に結合された第2の部材とを含むことができる。シャフトアセンブリ、手首リング構造、およびジョイントは、フレームに対して一緒に移動することができ、抵抗機構は、フレームに対するジョイントの移動を制限するように構成されることができる。
【0007】
別の代表的実施形態では、エクササイズ装置は、フレームと、フレームに旋回可能に結合されたジョイントと、ジョイントに結合された抵抗機構と、ジョイントに結合されたシャフトと、シャフトに結合された手首リング構造とを含むことができる。手首リング構造は、リングと、リングに移動可能に結合されたシャトルと、シャトルに結合されたブレースとを含むことができる。シャトルおよびブレースは、リングの円周に沿って、かつ手首リング構造の第1の軸の周りで移動するように構成されることができる。シャフト、手首リング構造、およびジョイントは、フレームに対して一緒に移動することができ、抵抗機構は、フレームに対するジョイントの移動を制限するように構成されることができる。
【0008】
別の代表的実施形態では、エクササイズ装置は、フレームと、フレームに移動可能に結合されたジョイントと、ジョイントに結合された抵抗機構と、ジョイントに結合されたシャフトと、シャフトに結合された手首リング構造とを含むことができる。シャフトおよび手首リング構造、およびジョイントは、第1、第2、および第3の軸の周りでフレームに対して一緒に移動することができる。抵抗機構は、フレームに対するジョイントの移動を制限するように構成されることができる。
【0009】
技術の前述および他の目的、特徴、および利点が、付随の図を参照して進む以下の詳細な説明からより明白となるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、一例による肩強化システムの斜視図である。
【0011】
図2図2は、図1の肩強化システムの側面図である。
【0012】
図3図3は、図1-2の肩強化システムの正面平面図である。
【0013】
図4図4は、一例による抵抗機構の斜視図である。
【0014】
図5A図5Aは、別の例による抵抗機構の斜視図である。
【0015】
図5B図5Bは、図5Aの抵抗機構の油圧部材の半断面図である。
【0016】
図6A図6Aは、図1-3の肩強化システムの伸縮シャフトの斜視図である。
【0017】
図6B図6Bは、図6Aの伸縮シャフトの第1の部材の分解図である。
【0018】
図7A図7Aは、図1-3の肩強化システムの手首リング構造の斜視図である。
【0019】
図7B図7Bは、図7Aの手首リング構造の分解図である。
【0020】
図8A図8Aは、第2の構成による、肩強化システムの見下げ図である。
【0021】
図8B図8Bは、図8Aの肩強化システムの側面図である。
【0022】
図8C図8Cは、図8A-8Bの肩強化システムの正面平面図である。
【0023】
図8D図8Dは、図8A-8Cの肩強化システムの斜視図である。
【0024】
図9A図9Aは、別の例による肩強化システムの側面図である。
【0025】
図9B図9Bは、図9Aの肩強化システムの別の側面図である。
【0026】
図9C図9Cは、図9A-9Bの肩強化システムの斜視図である。
【0027】
図10A図10Aは、動作状態における図9A-9Cの肩強化システムの見下げ図である。
【0028】
図10B図10Bは、図9A-10Aの肩強化システムの側面図である。
【0029】
図10C図10Cは、図9A-10Bの肩強化システムの別の側面図である。
【0030】
図11図11は、図9A-10Cの肩強化システムの斜視図である。
【0031】
図12A図12Aは、図9A-11の肩強化システムの別の斜視図である。
【0032】
図12B図12Bは、図12Aの肩強化システムの抵抗システムの拡大図である。
【0033】
図13A図13Aは、図9A-12Bの肩強化システムの別の斜視図である。
【0034】
図13B図13Bは、カバーが除去された図12Bの肩強化システムの抵抗システムの拡大図である。
【0035】
図14図14は、一例による肩強化システムの斜視図である。
【0036】
図15図15は、図14の肩強化システムの斜視図であり、カバーが抵抗システムから除去された状態である。
【0037】
図16図16は、図14の肩強化システムの斜視図であり、図15の抵抗システムの追加の詳細を示す。
【0038】
図17図17は、図14の肩強化システムの別の斜視図であり、図15の抵抗システムの追加の詳細を示す。
【0039】
図18図18は、図14の肩強化システムのシャフトの側面図である。
【0040】
図19図19は、図18のシャフトの遠位端部分の断面図である。
【0041】
図20図20は、図18のシャフトの近位端部分の斜視図である。
【0042】
図21図21は、図18のシャフトの近位端部分の断面図である。
【0043】
図22図22は、図18のシャフトの中心部分の断面図である。
【0044】
図23図23は、図18のシャフトの断面図であり、シャフトの内側部材の近位端の追加の詳細を示す。
【0045】
図24図24は、図18のシャフトの断面図であり、シャフトの中間部材の近位端の追加の詳細を示す。
【0046】
図25図25は、図18のシャフトの中間部材の近位端に結合されたシャトルの斜視図である。
【0047】
図26A図26Aは、図18のシャフトとシャフトに結合された手首リングアセンブリとを含むシャフトアセンブリの斜視図である。
【0048】
図26B図26Bは、図26Aのシャフトアセンブリの斜視図であり、ブレースが手首リングアセンブリから取り外された状態である。
【0049】
図27図27は、図26A-26Bの手首リングアセンブリのシャトルの斜視図である。
【0050】
図28図28は、図27のシャトルの別の斜視図である。
【0051】
図29図29は、図27のシャトルの基部部分の詳細斜視図である。
【0052】
図30A図30Aは、肩強化システムのシャフトに結合され得るボール構造の斜視図である。
【0053】
図30B図30Bは、図30Aのボール構造の分解図である。
【0054】
図31A図31Aは、一例による肩強化システムの斜視図であり、抵抗システムが第1の位置にある状態である。
【0055】
図31B図31Bは、図31Aの肩強化システムの斜視図であり、抵抗システムが第2の位置にある状態である。
【0056】
図32図32は、収納可能構成における図31Aの肩強化システムおよび肩強化システムのためのケースの斜視図である。
【0057】
図33図33は、一例による肩強化システムのためのシャフトの側面図である。
【0058】
図34図34は、図33のシャフト遠位端部分の断面図である。
【0059】
図35図35は、図33のシャフトの近位端部分の斜視図である。
【0060】
図36図36は、図33のシャフトの近位端部分の断面図である。
【0061】
図37図37は、図33のシャフトの断面図であり、シャフトの内側部材の近位端の追加の詳細を示す。
【0062】
図38図38は、図33のシャフトの断面図であり、シャフトの中間部材の近位端の追加の詳細を示す。
【0063】
図39図39は、図33のシャフトの中間部材の近位端に結合されたシャトルの斜視図である。
【0064】
図40図40は、図33のシャフトの遠位端部分の斜視図であり、図示するためにシャフトの外側部材が除去された状態にある。
【発明を実施するための形態】
【0065】
本明細書に説明されるシステム、装置、および方法は、いかようにも限定として解釈されるべきではない。代わりに、本開示は、単独で、および互いにの種々の組み合わせおよび副次的組み合わせにおいて、種々の開示される例の全ての新規かつ非自明な特徴および側面を対象とする。開示されるシステム、方法、および装置は、任意の具体的側面または特徴またはそれらの組み合わせに限定されることも、開示されるシステム、方法、および装置は、任意の1つ以上の具体的利点が存在することも、問題が解決されることも要求しない。いかなる動作の理論も、解説を容易にするためのものであるが、開示されるシステム、方法、および装置は、そのような動作の理論に限定されない。
【0066】
いくつかの例では、値、手順、または装置は、「最低」、「最良」、「最小」等と称される。そのような説明が、多くの使用される機能的代替の中からの選択が行われ得、そのような選択が他の選択より良好であることも、小さいことも、別様に好ましいことも必要としないことを示すように意図されることを理解されたい。
【0067】
本願および請求項に使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に別様に決定付けない限り、複数形を含む。加えて、用語「~を含む」は、「~を備えている」を意味する。さらに、用語「結合される」および「接続される」は、概して、電気的、電磁気的、および/または物理的に(例えば、機械的または化学的に)結合または連結されることを意味し、具体的な反対の言語がない限り、結合された(または、関連付けられた)アイテムの間の中間要素の存在を除外しない。
【0068】
方向および他の相対参照(例えば、内側、外側、上側、下側等)は、本明細書の図面および原理の議論を促進するために使用され得るが、限定であることを意図していない。例えば、「内側」、「外側」、「上」、「下」、「内部」、「外部」等のある用語が、使用され得る。そのような用語は、該当する場合、特に、図示される例に対する相対的関係を扱うとき、説明のある程度の明確化を提供するために使用される。しかしながら、そのような用語は、絶対的関係、位置、および/または向きを含意することを意図していない。例えば、物体に対して、「上側」部分は、単純に物体を裏返すことによって、「下側」部分になり得る。それにもかかわらず、それは、依然として同じ部分であり、物体は、同じままである。本明細書に使用されるように、「および/または」は、「および」または「または」および「および」および「または」を意味する。
【0069】
(開示される技術の例)
肩のリハビリテーションのために使用される弾性バンドおよび他の従来の機器の使用が、効能の不足を示すという理学療法士および医師の間での意見の一致が、広まっている。肩関節は、複数の平面内でのほぼ360度の運動を有する臼状関節であり、それを身体における最も動的かつ不安定な関節にしている。実際、運動選手および一般集団の間の最も一般的な筋肉および関節の傷害は、肩関節の周囲に付着する種々の筋肉、および周辺の軟骨および開節唇である。この理由のために、肩のリハビリテーションのための利用可能な機器の現在の状態を進歩させ得るエクササイズシステムが、必要とされる。
【0070】
本明細書に開示される肩強化システムは、ユーザの肩移動に対する多方向かつ動的抵抗を提供することができる。肩強化システムの抵抗機構は、ジョイントおよびジョイントに結合される伸縮シャフトに抵抗力を加えるための油圧システムを利用することができる。シャフトは、ジョイントによって提供される全運動範囲に沿って操縦可能であり得るが、シャフトの移動は、可変抵抗を加えることができる油圧システムによって、全ての運動平面内に限定または制限され得る。伸縮シャフトの端部における手首リング構造は、抵抗力が加えられている間、肩強化システムのユーザがシャフトを操作することを可能にし、ユーザがシャフトを操作しているとき、ユーザの肩に対する動的抵抗を提供することができる。手首リング構造は、そのような移動が所望されるとき、手首の比較的に自由な運動も可能にし、そのような移動が所望されないとき、手首の移動を制限しながら、ユーザの手および手首を支持するように構成されることができる。
【0071】
開示される肩強化システムは、シャフトおよび手首リング構造を介した動的かつシームレスな運動を提供することができ、シャフトおよび手首リング構造は、人間の腕および肩関節の自然な運動を忠実に反映する。肩関節は、孤立して作動することも、一度に単一の運動平面で作動することもほとんどない。各生理学的平面および角度において抵抗を提供し得る肩強化システムを有することによって、これは、肩関節が運動中に経験するものを生理学的に可能な限り忠実に再現し、それは、肩強化およびリハビリテーションにおいて使用される従来の機器に優る重要な利点を提供することができる。
【0072】
図1-8Dは、一例による例示的肩強化システム100を描写する。図1-3に描写されるように、肩強化システム100は、抵抗システム102と、支持体104と、フレーム108に搭載された椅子構造106とを含むことができる。フレーム108は、前部および後部においてフレームの基部114に結合された相互接続された上向きに延びている柱110、112の対を有することができる。前部および後部柱110、112は、支柱116によって相互接続されている。支柱116は、前部柱110から後部柱112まで、かつ後部柱112の最上端を越えて上向きに延び、椅子構造106の背骨材を形成する。前部柱110は、フレーム108の基部114に対して垂直または実質的に垂直であり得る一方、後部柱112は、基部114に対してある角度において上向きに延び、支柱116に向かって湾曲することができる。いくつかの例では、基部114は、基部114の前部(図1-3)および/または後部における1つ以上の車輪115を含み、車輪115は、肩強化システム100が1つの場所から別の場所に容易に移動させられることを可能にするように構成されている。
【0073】
図1-3に図示されるように、抵抗システム102および支持体104は、それぞれ、外向きに延びているアーム118、120を介して、フレーム108の前部柱110に結合される。各アーム118、120は、例えば、フレーム108の前部柱110にヒンジ接続され、前部柱110の周りで、互いに対して、およびフレーム108および椅子構造106に対して(例えば、時計回りおよび反時計回りに)自由に回転するように構成される。図1に図示されるように、アーム118、120は、第1の柱110にわたって延び、互いの上に積み重ねられる。例えば、支持体104に結合されるアーム120は、抵抗システム102に結合されるアーム118の上方に、かつそれに近接して位置する。このように、アーム118、120は、下側および上側アームと称され得、それらは、前部柱110によって形成される同じ軸の周りで回転する。フレーム108は、上側アーム120の直上に位置するレバー122も含み、レバー122は、上側アーム120に対して下向き力を加えるように構成され、それによって、上側アーム120は、下側アーム118およびフレーム108の基部114に対して下向き力を加える。相互係止ワッシャ124の対が、前部柱110と同軸に整列させられ、レバー122と上側アーム120との間、下側アーム118と上側アーム120との間、および/または下側アーム118と基部114との間に位置付けられることができる。
【0074】
相互係止ワッシャ124の対の各ワッシャは、基部114、下側アーム118、上側アーム120、またはレバー122等のそのそれぞれの隣接した構造に結合されることができる。例えば、1つのワッシャは、上側アーム120の底部端に結合されることができ、別のワッシャは、下側アーム118の上側端に結合されることができる。この配置では、アーム118、120(それによって、抵抗システム102および支持体104)の両方は、レバー122がアーム118、120に対して下向き力を加えられると、椅子構造106および互いに対して所望の位置に係止されることができる。例として、レバー122が、第1の位置に(例えば、下向き方向に(図1-3))あるとき、レバー122は、下向き圧力を上側および下側アーム120、118に及ぼす。アーム118、120に作用する下向き圧力は、相互係止ワッシャ124に篏合および相互係止させ、下側および上側アーム118、120の回転を防止し、それらを所望の位置に係止する。逆に、レバー122が、第2の位置にある(例えば、外向き方向に向けられている)とき、下側および上側アーム118、120は、前部柱110の周りで自由に回転する。この構成では、アーム118、120、したがって、抵抗システム102および支持体104は、矢印111によって示されるように、前部柱110の周りで360度回転するように構成されるが、様々な所望の位置に設置および係止されることができる。
【0075】
いくつかの例では、アーム118、120は、反対の配置において位置付けられることができる。例えば、支持体104に結合されるアーム120は、アーム120が、下側アームとなり、アーム118が、上側アームとなるように、抵抗システム102に結合されるアーム118の下方に積み重ねられることができる。なおもさらなる例では、ワッシャ124の各対の各ワッシャは、レバーによって加えられる圧力が互いに接触するようにワッシャの対を押すとき、アームの移動が制限されるように、対応するワッシャと篏合および相互係止するように構成される歯または隆起を含むことができる。
【0076】
図1-3に示されるように、下側アーム118は、調節可能アセンブリの一方の半体として構成されることができる。下側アーム118は、例えば、抵抗システム102の基部128から外向きに延びている調節可能アセンブリの対応するスライド可能構造126を受け取るように構成されることができる。このように、抵抗システム102は、矢印125(図1)によって示されるように、フレーム108の前部柱110および椅子構造106に対して様々な長さまたは距離において位置付けられることができる。例えば、クランプねじが、抵抗システム102のスライド可能構造126に係合するように、およびそれを解放するように動作可能であり得る。これは、例えば、基部128と前部柱110との間の距離が増加および減少させられることを可能にし、それによって、抵抗システム102の位置を椅子構造106に対して調節可能にする。しかしながら、他の例では、下側アーム118および/または抵抗システム102の対応する構造は、抵抗システム102およびその基部128が椅子構造106に対して位置付けられることを可能にする種々の調節可能アセンブリおよびシステムを含む様々な方法で構成されることができる。
【0077】
図1に図示されるように、支持体104および上側アーム120は、支持体104が、椅子構造106に対して様々な異なる向きにおいて位置付けられることを可能にするような方法で結合されることができる。例えば、上側アーム120と支持体104とは、旋回可能ジョイント130を用いて結合されることができ、それによって、支持体104およびそのシャフト228は、上側アーム120に対して旋回し得る(椅子構造106に向かうこと、およびそれから離れることを含む)。このように、支持体104も、椅子構造106および肩強化システム100の他のコンポーネントに対して調節可能であり得る。いくつかの例では、上側アーム120も、前部柱110とジョイント130との間の距離も調節可能であり得るように、調節可能アセンブリとして構成されることができる。例えば、それは、抵抗システム102と前部柱110との間の相対距離を調節するように構成される、調節可能アセンブリと類似する方式において達成されることができる。なおもさらなる例では、上側アーム120の一部は、支持体104が、前方および後方方向において等、上側アーム120に対して時計回りおよび反時計回り方向に(例えば、椅子構造106に平行な垂直平面内で時計回りおよび反時計回りに)移動し得るように、左右に回転するように構成されることができる。
【0078】
図1-3を参照すると、フレーム108に結合される椅子構造106は、座部134と、背もたれ136と、ヘッドレスト138とを含むことができ、それらの各々は、パッド型構造から形成されることができる。図示される例に描写されるように、座部134およびヘッドレスト138は、それぞれ、椅子構造106に座らせられたユーザの身長およびサイズに適応するように調節可能であり得る。座部134は、例えば、プルピン調節可能アセンブリ140(図1および3)を介して支柱116に結合され、座部134が、ピン141(図3)を介してフレーム108の基部114に対して上方および下方に調節されることを可能にすることができる。ピン141(例えば、Tハンドルピン、ばね負荷ピン、クランプねじ等)は、ピンをスライド可能構造の表面に沿った1つ以上の開口と篏合させること等によって、座部134のスライド可能構造に係合するように、およびそれを解放するように動作可能であり得る。同様に、ヘッドレスト138は、プルピン調節可能アセンブリ142を介して、背もたれ136および座部134に対して、矢印143によって示されるように、上方および下方に調節されることができる。この事例におけるプルピン調節可能アセンブリ142は、支柱116の上側端と組み合わせて統合されることができる(例えば、支柱116は、アセンブリのスライド可能部分を受け取ることができる)。また、ヘッドレスト138は、プルピン調節可能アセンブリ144(図1-2)を介して、矢印145によって示されるように、前方および後方に調節されることができる。
【0079】
図1および3に図示されるように、ヘッドレスト138は、3つのパッド型構造を含み、第1のパッド型構造は、背もたれ136と同様に向けられる一方、他の2つのパッド型構造は、第1のものに対して外向きに角度付けられる。本湾曲様配置では、ヘッドレスト138は、椅子構造106に座らせられたユーザの頸部および頭部に安定性および支持を提供するように構成される。例えば、頭部および頸部の後方運動を限定することを通して、支持および安定性を提供する。2つの角度付けられた外側パッド型構造はまた、いくつかの例では、頭部の側方移動を限定するように作用し、肩強化システム100に座らせられたユーザが、頭部、頸部、および脊柱の適切な整列を維持すること等、所望の姿勢を維持することに役立つことができる。頭部、頸部、および脊柱の整列を維持することは、ユーザの腕、肩、および/または肩関節を包囲する解剖学的構造のそれらの部分(例えば、周辺筋肉組織)の集中的な係合を促すことができる。言い換えると、整列を維持することは、そうでなければ肩強化を対象とするエクササイズの集中的かつ分離された移動を損ない得る肩エリアの外側の解剖学的構造(例えば、臀部、腰部等)のユーザの係合を限定することができる。それにもかかわらず、ヘッドレスト138は、所望される場合、ユーザの任意の身体移動を可能にするように構成されることができる。ヘッドレスト138は、3つのパッド型構造を含むものとして本明細書に説明されるが、他の例では、ヘッドレスト138は、任意のより少ないまたはより多い数のパッド型構造を含むことができる。
【0080】
肩強化システム100に座らせられたユーザが所望の姿勢を維持することに役立つためにヘッドレスト138の外側パッド型構造を使用することに加えて、またはその代わりに、椅子構造106は、頭部、胴体、および/または脚の移動を制限するように構成された1つ以上の留め具(図示せず)を含むこともできる。例えば、背もたれ136および/またはヘッドレスト138は、使用されている間、椅子構造106に対する胴体および/または頭部の前方および/または側方移動を減らすために、または防止するために、ユーザの対応する解剖学的構造を横断して延びているストラップを含むことができる。同様に、座部134は、上向き移動を減らすために、または防止するために、および/または、ユーザの臀部に対する脚間隔および整列を維持するために、座らせられたユーザの脚を横断して延びるためのストラップを含むことができる。
【0081】
フレーム108、椅子構造106、アーム118、120、およびそれらのそれぞれのコンポーネントが、具体的に説明および描写されるが、これらの特徴が本明細書に説明される機能性および原理に従って、いくつかの異なる方法で構築および/または配置され得ることを理解されたい。一例として、アーム118、120は、互いの上に積み重ねられる必要、またはフレームの同じ要素に結合される必要はなく、むしろ、基部に沿って互いに間隔を置かれ、別個の軸の周りで旋回および/または回転することができる。
【0082】
依然として図1-3を参照すると、抵抗システム102は、基部128と、旋回可能ジョイント156(図4)を介して基部128に結合されたシャフト132と、シャフト132に結合された手首リング構造146とを含むことができる。抵抗システム102は、基部128に対するシャフト132および手首リング構造146の移動を制限するように構成された抵抗機構148(図4)も含むことができる。基部128は、旋回可能ジョイント156および抵抗機構148のための筐体および構造的支持を形成することができる。基部128は、対応する調節可能アセンブリの一方の半体を形成する下側アーム118によって受け取られる外向きに延びているスライド可能構造126も含むことができる。この構成では、前述で言及されるように、抵抗システム102およびそのコンポーネントは、前部柱110によって形成される軸に対して調節され、それの周りで回転し、レバー122および相互係止ワッシャ124を介して所望の位置に固定されることができる。
【0083】
図2に描写されるように、基部128は、基部128から上向きに延びている中心縦方向軸Aを含むことができる。縦方向軸Aは、基部128の底面または肩強化システム100が位置する地面に垂直であり得る。縦方向軸Aは、シャフト132および手首リング構造146を含む抵抗システム102の他のコンポーネントの移動が説明され得る原点を画定することもできる。例えば、抵抗システム102の個々の(または、集合的な)コンポーネントの移動は、縦方向軸Aに対して説明されることができる。
【0084】
図1-3に示されるように、シャフト132は、外側の第1の部材150と、概して、矢印147によって示されるように、第1の部材150にスライド可能に結合され得る内側の第2の部材152とを含むことができる。第1の部材150は、ユニバーサルジョイント156(図4)と、基部128の本体内にユニバーサルジョイント156および抵抗機構148を封入するカバー154(例えば、図4のナット155を介して)とに結合されることができる。第2の部材152の上側端は、手首リング構造146に結合されることができる。手首リング構造146は、手首、それによって、ユーザの腕および手を支え、手首が複数の軸(図7A-7B)の周りで回転および旋回することを可能にするように構成されることができる。手首リング構造146は、ある一定の手首または腕移動が所与のエクササイズに関して望ましくないときなど、ある一定手首移動を制限または限定するように構成されることもできる。本明細書に説明されるように、シャフト132および手首リング構造146は、ユニバーサルジョイント156の動作を介して、縦方向軸Aおよび基部128に対する多方向移動が可能である。この多方向移動は、概して、例えば、矢印149、矢印151、および矢印153(図1)によって示される。抵抗機構148は、ユーザがジョイント156によって提供される運動範囲に沿ってシャフト132および手首リング構造146を操作しているとき、ユニバーサルジョイント156に抵抗力を加え、基部128および椅子構造106(例えば、縦方向軸A)に対するシャフト132および手首リング構造146の移動を制限するように動作可能であり得る。
【0085】
図4は、一例による基部128およびカバー154内に封入されるユニバーサルジョイント156および抵抗機構148を描写する。図4に図示されるように、シャフト132と、油圧部材158の対と1つ以上の可変流動弁160と1つ以上のセンサ162とを含み得る抵抗機構148とは、ユニバーサルジョイント156に結合されることができる。ユニバーサルジョイント156は、ブラケット166と統合された第1のフォークまたはヨーク164を含み、基部プレート168に結合される(例えば、ボルト留め、ねじ留め、溶接される等)ことができる。基部プレート168は、例えば、基部128の底面を形成すること、および/またはスライド可能構造126に結合されることができ、スライド可能構造126は、基部128を通して、それから外向きに延び、下側アーム118と篏合する。いくつかの例では、基部プレート168は、基部128内に据えられることができる。この構成では、ユニバーサルジョイント156は、肩強化システム100のフレーム108に結合されていると考えられることができる。
【0086】
ユニバーサルジョイント156は、第2のフォークまたはヨーク170も含むことができ、ヨーク170は、スパイダまたはクロス172を介してシャフト132の第1の部材150およびジョイントの第1のヨーク164に結合される。この構成では、第1のヨーク164およびクロス172は、第1の旋回軸A1を形成する一方、第2のヨーク170およびクロス172は、第1の旋回軸A1に垂直な第2の旋回軸A2を形成する。いくつかの例では、クロス172は、1つ以上のコンポーネントから構築されることができ、および/または、クロス172は、シャフト132がそれを通して延びていることを防止するように、または可能にするように構成されることができる(例えば、それぞれ、図4および5Aに示されるように)。
【0087】
ユニバーサルジョイント156の構成は、シャフト132が、基部128に対して、かつ複数の方向および運動平面内で縦方向軸A(図2)の周りで移動または旋回することを可能にすることができる。ある例として、ユニバーサルジョイント156へのその結合を介して、シャフト132は、縦方向軸Aの周りで(例えば、軸Aを見下ろして、または見上げて)時計回りおよび反時計回りの両方の方向において360度自由に移動するように構成される。ユニバーサルジョイント156は、シャフト132および手首リング構造146が、縦方向軸Aと整列して、それに対して種々の角度において位置付けられることも可能にする。例えば、シャフト132は、シャフト132が、縦方向軸Aに対してある角度(例えば、図2のシャフト132が縦方向軸Aと形成するわずかな角度)を形成するように、縦方向軸Aと整列させられ、それから離れる任意の方向に移動させられることができる。このように、シャフト132は、ユニバーサルジョイント156によって可能にされる移動範囲内で任意の数の位置間でシームレスに移動することができる。この構成は、例えば、その手または手首が手首リング構造146に固定されたユーザが、椅子構造106に対して腕および肩運動の比較的に全範囲に沿ってシャフト132を移動させることを可能にする。
【0088】
いくつかの例では、シャフト132は、任意の方向に移動し、90度を上回る角度において縦方向軸Aに対してある角度を形成することができる。他の例では、シャフト132の運動範囲は、より制限されることができ、シャフト132が縦方向軸Aに対して形成し得る角度は、0度~90度に及ぶ任意の角度であるか、または0度~60度に及ぶ任意の角度であるか、または比較的により制限された範囲内であり得る。
【0089】
いくつかの例では、シャフト132の第1の部材150は、第1の部材150が第2のヨーク170に対して回転しないような方法で、第2のヨーク170に対して固定されることができる。この例では、第1の部材150の向きと第2の部材152の向とは、シャフト132が縦方向軸Aの周りで移動する間、維持されることができる。しかしながら、他の例では、第1の部材150は、第1の部材150が第2のヨーク170に対して自由に回転するような方法で、第2のヨーク170に結合されることができる。
【0090】
シャフト132の移動に加えられる抵抗(それによって、ユーザの肩および腕に加えられる抵抗)は、抵抗機構148によって提供されることができる。抵抗機構148は、油圧部材158および流動弁160を介して、ユニバーサルジョイント156の移動を制限するように動作する。油圧部材158は、例えば、クロス172と第1および第2のヨーク164、170との間に負荷を生成し、ユニバーサルジョイント156の第1および第2の旋回軸A1、A2において可変抵抗を提供するように作用することができる。言い換えると、油圧部材158は、抵抗を発生させるために、クロス172に対する各ヨーク164、170の移動を制限するように作用する。1つのみの油圧部材158が、図4に示されるが、第2の油圧部材158が、図4に示される抵抗機構148の反対側で第1のヨーク164に結合され得、それによって、油圧部材158が、共通平面内に位置し、互いに対して90度角度を形成することを理解されたい。
【0091】
各油圧部材158は、それぞれのヨークを通して延び、クロス172の対応する点に結合された車軸(図示せず)を含むことができる。具体的に、1つの油圧部材158の車軸またはシャフトは、第1のヨーク164の開口部を通して、クロス172の中に延びていることができる一方、第2の油圧部材158の車軸またはシャフトは、第2のヨーク170の開口部を通して、クロス172の中に延びていることができる(例えば、図4に示される油圧部材158)。この配置では、1つの油圧部材158は、第1のヨーク164およびクロス172によって形成される第1の旋回軸A1に沿って位置し、第2の油圧部材158は、第2のヨーク170およびクロス172によって形成される第2の旋回軸A2に沿って位置する。このような油圧部材158は、第1のヨーク164と第1の旋回軸A1との間、および第2のヨーク170と第2の旋回軸A2との間に作用する制限的な回転力を生産し、シャフト132のユーザの移動に対する抵抗を提供するように動作する。
【0092】
各油圧部材158の筐体174は、そのそれぞれのヨーク164、170の外面に結合され、その中心車軸またはシャフトに対して回転するように構成されることができる。したがって、各油圧部材158の筐体174およびそのそれぞれのヨークは、ヨークが対応する中心車軸および旋回軸(例えば、ユニバーサルジョイント156の第1および第2の旋回軸A1、A2)の周りで旋回しているとき、互いに結合して移動する。
【0093】
各油圧部材158は、油圧を介して、そのそれぞれの車軸と筐体174との間の相対回転を制限するように構成されることができ、それによって、第1および第2の旋回軸A1、A2の周りのユニバーサルジョイント156の移動は、筐体174がその対応するヨークの移動に抵抗するので、制限され得る。その結果、抵抗力がシャフト132の多方向移動が制限されるような方法でシャフト132に加えられることができるが、シャフト132は、ユニバーサルジョイント156によって提供される全運動範囲の周りで移動するように動作可能なままである。特に、シャフト132は、ユニバーサルジョイント156の全運動範囲に沿って操作されることができるが、シャフト132が移動することが可能である容易さまたは困難さは、油圧部材158によって加えられる力を介して修正されることができる。例えば、第1および/または第2の旋回軸A1、A2の周りのユニバーサルジョイント156の回転移動は、油圧部材158を駆動し、部材および可変流動弁160に結合されるホースを通して流体を移動させ、抵抗を発生させる。したがって、抵抗力(または、ユニバーサルジョイント156の移動、それによって、シャフト132の移動)が制限される程度は、油圧部材158の油圧に比例し得る。この油圧は、流動弁160によって油圧部材158に送達される油圧流体を介して、油圧流体の流動(したがって、シャフト132および手首リング構造146の移動に対して加えられる抵抗の程度)を増加または減少させるように調整されることができる。
【0094】
図4に示されるように、各油圧部材158は、ホース176を用いてそれぞれの可変流動弁160に結合されることができる。各流動弁160は、歯車を介して調節ノブ178に連結されることができる。ノブ178は、例えば、同時に両方の流動弁160を制御し、各部材158への油圧流体の流動が同じであることを確実にすることができる。油圧部材158への油圧流体の同じ流量を有することは、例えば、第1および第2の旋回軸においてユニバーサルジョイント156に加えられる抵抗が等しい(または実質的に等しい)ことを確実にすることができ、それによって、ジョイント156によって提供される運動範囲を横断して均一または実質的に均一にシャフト132の移動を制限することができる。図1に示されるように、ノブ178は、基部128の外部にあってアクセス可能であり得、したがって、容易に調節されることができる。
【0095】
図4は、抵抗機構148が、プロセッサボード182に通信可能に結合された1つ以上のトランスデューサおよび/または回転センサを含み得ることも示す。例えば、油圧部材158、ホース176、および流動弁160から形成される各油圧ループは、圧力トランスデューサ180を含むこともできる。これらのトランスデューサ180は、調節ノブ178を介して流動における抵抗を調節することからもたらされる油圧ループにおける圧力差を測定するように構成されることができ、それらの測定値をプロセッサボード182に通信することができる。加えて、抵抗機構148は、クロス172および第1および第2のヨーク164、170によって形成される第1および/または第2の旋回軸の角度移動を追跡するように構成された1つ以上の回転位置センサ162(例えば、デジタルおよび/またはアナログ回転エンコーダ)も含むことができる。特に、回転位置センサ162は、第1および第2のヨーク164、170に結合され、クロス172に対する第1および第2のヨーク164、170の角度移動を測定するように構成されることができる。これらの角度移動も、プロセッサボード182に通信されることができる。
【0096】
言及されるように、プロセッサボード182は、各トランスデューサ180および回転位置センサ162と通信することができる。プロセッサボード182は、例えば、伸縮運動および抵抗負荷を受信および記録するために、シャフト132上の光学プロセッサボード184(図6B)と無線通信することもできる。いくつかの例では、プロセッサボード182は、トランスデューサ180、回転センサ162からの測定値からのデータ、および/または光学プロセッサボード184からのデータが、リアルタイムで、および/または測定後に閲覧され得るように、1つ以上のローカルまたはネットワーク処理環境(例えば、パーソナルコンピュータ、モバイルデバイス、ハンドヘルドデバイス等)、ウェブベースのアプリケーション、および/またはクラウドコンピューティング環境と無線通信することもきる。そのような事例では、いくつかの例では、油圧流体の流動は、ウェブベースのアプリケーションおよび/または処理および/またはコンピューティング環境を介して調節されることもできる。
【0097】
図5Aおよび5Bは、別の例によるユニバーサルジョイント236および抵抗機構238を図示する。ユニバーサルジョイント236および抵抗機構238は、本明細書に説明されるユニバーサルジョイント156および抵抗機構148に構造的かつ機能的に類似し得る。例えば、ユニバーサルジョイント236は、第1のヨーク240(またはブラケット)と、中心部材244を介して第1のヨーク240に結合された第2のヨーク242とを含むことができ、中心部材244は、スパイダまたはクロス172と同様に動作する。この構成では、第1のヨーク240および中心部材244は、第1の旋回軸A1’を形成し、第2のヨーク242および中心部材244は、第1の旋回軸A1’に垂直な第2の旋回軸A2’を形成する。
【0098】
図5Aに示されるように、シャフト132の第1の部材150は、ヨークのクロス部材262を介して第2のヨーク242に結合され、中心部材244によって形成される開口部を通して延びていることができる。中心部材244の開口部は、例えば、シャフト132および第2のヨーク242が操作され、第2の旋回軸A2’の周りで移動させられるとき、開口部の空間内にシャフト132の移動を収容するようにサイズおよび形状を決定されることができる。
【0099】
依然として図5Aを参照すると、抵抗機構238はまた、1つ以上の回転位置センサ162、流動弁160、圧力トランスデューサ180、ホース176、ノブ178、およびプロセッサボード182を含む、抵抗機構148のコンポーネントの全ておよび/または任意の組み合わせを含むことができる。しかしながら、抵抗機構238と抵抗機構148との間の1つの差異は、抵抗を発生させるために使用される油圧部材である。具体的に、抵抗機構148の油圧部材158は、概して、油圧ラジアルシリンダまたはアクチュエータとして構成されるとして説明される一方、抵抗機構238の油圧部材246は、油圧歯車アセンブリとして構成される。
【0100】
油圧部材246のうちの1つの半断面図を示す図5Bに図示されるように、各油圧部材246は、筐体248と、シャフトまたは車軸250と、車軸250と同軸に整列させられ、それに結合されたピニオン歯車252と、シリンダ254の対とを含むことができる。図示される構成では、車軸250およびピニオン歯車252が回転させられると、シリンダ254(またはその歯車ラック)の対応する歯と篏合するピニオン歯車252の歯は、シリンダ254を前後に駆動し、車軸250およびピニオン歯車252が筐体248に対して時計回りおよび反時計回りに回転すると、互いに反対の方向に駆動する。シリンダ254のこの線形移動と、シリンダ254と流体ポート258を通してそれぞれのシリンダバレル256の内外に流動する油圧流体との間の相互作用とは、油圧を生成し、それは、筐体248に対する車軸250およびピニオン歯車252の回転を制限する。車軸250およびピニオン252のこの制限された回転は、上で説明される油圧部材158と同じまたは類似する様式において、第1および第2の旋回軸A1’、A2’の周りのユニバーサルジョイント236に対する抵抗を提供することができる。
【0101】
再び図5Aを参照すると、各油圧部材246の筐体248は、各油圧部材246およびそのそれぞれのヨークが互いに結合して移動するように、そのそれぞれのヨーク240、242の外面に結合されることができる。1つの油圧部材246の車軸250は、第1のヨーク240の開口部を通して延びていることができ、第2の油圧部材246の車軸250は、第2のヨーク242の開口部を通して延びていることができる。図5Aに示されるように、油圧部材246の各車軸250は、ベルトおよびスプロケットアセンブリ260を介して、中心部材244に結合されることができる。各ベルトおよびスプロケットアセンブリ260は、例えば、油圧部材246の車軸250に固定される1つのスプロケットと、それぞれの旋回軸において中心部材244に固定される別のスプロケットとを含む2つ以上のスプロケットを含むことができる。言い換えると、各アセンブリ260の第1のスプロケットは、中心部材244に固定され、ジョイント236のそれぞれの旋回軸と同軸に整列させられることができ、各アセンブリ260の第2のスプロケットは、対応する油圧部材246の車軸250と同軸であり、それに固定されることができる。この構成における各アセンブリ260のベルトは、それぞれのスプロケットの周りに延びていることができ、それによって、第1および第2のヨーク240、242と中心部材244との間の相対移動は、ベルトに油圧部材246の車軸250およびピニオン歯車252を回転させる。換言すると、中心部材244に対するヨーク240、242の差動回転は、ベルトおよびスプロケットアセンブリ260を駆動し、それによって、それらの接続を介して油圧部材246の車軸250およびピニオン歯車252を駆動する。ベルトおよびスプロケットシステムとして説明されるが、いくつかの例では、チェーン、滑車、および/または他の類似するシステムが車軸250およびピニオン歯車252を駆動するために使用され得ることを理解されたい。
【0102】
油圧部材246の油圧は、車軸250およびピニオン歯車252の時計回りおよび反時計回り回転を制限するように動作することができる。結果として、油圧部材246の車軸250を駆動するためのベルトおよびスプロケットアセンブリ260の能力は、制限され、それによって、中心部材244と第1および第2のヨーク240、242との間の相対回転を制限することができる。したがって、第1および第2の旋回軸A1’、A2’の周りのユニバーサルジョイント236の移動は、制限されることができ、抵抗力が、シャフトの多方向移動が制限され得るが、シャフト132がユニバーサルジョイント236によって提供される全運動範囲の周りで移動するように動作可能なままであるような方法で、シャフト132に加えられることができる。特に、シャフト132は、ユニバーサルジョイント236の全運動範囲に沿って操作されることができるが、シャフト132が移動することが可能である容易さまたは困難さは、油圧部材246によって適用される制限を介して修正されることができる。故に、抵抗力(または、ユニバーサルジョイント236(それによって、シャフト132)の移動が制限される程度)は、油圧部材246の油圧に比例し得る。この油圧は、例えば、本明細書に説明されるように、流動弁160によって油圧部材246に送達される油圧流体を介して、調整されることができる。
【0103】
開示されるユニバーサルジョイント156、236および抵抗機構148、238は、規定された様式において構成および/または配置されるとして説明されるが、様々な他の構成および配置が、本明細書に説明されるものと同じまたは類似する機能性を達成するために使用され得ることを理解されたい。例えば、ジョイントは、ユニバーサルジョイントである必要はなく、開示されるユニバーサルジョイント156およびユニバーサルジョイント236の同じまたは類似する運動範囲を提供し得るボールおよびソケットジョイントまたは他のジョイント等の任意のジョイントであり得る。油圧部材158、246も、本明細書に説明される油圧シリンダまたは油圧歯車アセンブリである必要はなく、ジョイントおよび/またはシャフトの移動を制限するように構成される任意の油圧部材および/またはシステムであり得る。例として、油圧部材246は、シリンダの対ではなく、単一のシリンダを含むように構成されることができ、それによって、依然としてジョイント移動に対する所望の抵抗を提供しながら、油圧部材246は、向けられることができ、および/または、ベルトおよびスプロケットアセンブリの1つ以上のコンポーネントが、除去され得る。別の例として、1つ以上の線形シリンダおよび/またはピストンが、油圧部材と併せて、またはその代わりに使用されることができる。油圧部材に加えて、またはその代わりに、1つ以上の追加の機械的および/または電気的コンポーネントが、ジョイントおよび/またはシャフトの移動を制限するために含まれ得ることも理解されたい。
【0104】
ここで図6Aおよび6Bを参照すると、シャフト132は、第1の部材150と、第2の部材152と、調節リング186と、複数の板ばねフィンガ188と、光学センサ190とを含むことができる。前述で言及されるように、第2の部材152は、第1の部材150にスライド可能に結合されることができる。図6Aに示されるように、第2の部材152は、第2の部材152が、第1の部材150の内外に容易にスライドするように構成され得るように、第1の部材150の直径を下回る直径を有する。このように、シャフト132は、伸縮シャフトであると考えられることができる。
【0105】
第2の部材152は、調節リング186および複数の板ばねフィンガ188(図6B)を用いて第1の部材150に結合されることができる。図6Bに図示されるように、板ばねフィンガ188は、第1の部材150の上側端から軸方向に延び、それに沿って互いに円周方向に間隔を置かれることができる。板ばねフィンガ188の各々は、スリップリング194を捕捉したままにする、調節リング186が調節されるにつれて、第2の部材152の外面に接触し、それに摩擦力等の可変機械的負荷を加えるような方法で、内向きに角度付けられることができる。例えば、調節リング186は、第2の部材152および板ばねフィンガ188と同軸に整列させられ、それらの上に延びていることができる。調節リング186は、第1の部材150の外面上に、かつ板ばねフィンガ188に近接して位置する外部螺旋隆起またはねじ山192と篏合するように構成されることができる。調節リング186は、例えば、第1の部材150の上側端における外部隆起またはねじ山192と篏合するように構成されたその内面上に配置された内部螺旋隆起またはねじ山を含むことができる。このように、調節リング186は、第1の部材150に回転可能に結合されることができ、調節リング186の回転は、調節リング186と板ばねフィンガ188および第1の部材150の両方との間の相対軸方向運動を生じさせることができる。調節リング186の相対軸方向運動は、スリップリング194を板ばねフィンガ188の下に(例えば、ねじ山192に向かって)駆動し、角度付けられたばねフィンガ188を内向きに移動させ、第2の部材152に接触させ、それに摩擦力を加えることができる。
【0106】
このように、第2の部材152に加えられる相対的摩擦力は、調節リング186の軸方向進行に比例し得る。例えば、調節リング186が外部ねじ山192に沿ってさらに進行するほど、第2の部材152に加えられる機械的負荷/力は、比較的に大きくなる。逆に、調節リング186が板ばねフィンガ188に向かってさらに進行するほど、第2の部材152に加えられる機械的負荷/力は、比較的に小さくなる。したがって、調節リング186と板ばねフィンガ188との組み合わせは、組み合わせが、シャフト132の伸縮運動に対する滑らかかつ調節可能な抵抗を提供するように、第2の部材152が、第1の部材150の内外にスライドするとき、第2の部材152に可変摩擦力を加えるように構成されることができる。このように、肩強化システム100に座らせられたユーザは、例えば、その加えられる抵抗が調節リング186を介して調節されることができる、この伸縮運動により、ライズ、プレス、およびオーバーヘッドエクステンション等のエクササイズに従事することが可能である。
【0107】
いくつかの例では、調節リング186は、外部ねじ山192の範囲を進行し、第1の部材150の下側固定取り付けリング196に結合するように構成されることができる。この構成では、調節リング186は、第2の部材152が停止され、第1の部材150の内外にスライドすることを防止されるような方法で、第1の部材150に対する第2の部材152の位置を固定するように構成されることができる。これは、エクササイズまたは一連のエクササイズに関する伸縮運動が所望されない、および/またはユーザの腕の固定された位置付けが所望される事例において有用であり得る。例えば、第1の部材150への第2の部材152の固定された相対的位置付けは、ユーザの肩の所望の部分を標的化するために、ユーザが対応するジョイントによって提供される運動範囲を通してシャフト132を移動させると、ユーザの腕を上向き角度に位置付けることができる。加えて、または代替として、調節リング186は、下側固定取り付けリング196に結合するが、依然として、伸縮運動が生じることを可能にするように構成されることができる。そのような事例では、調節リング186と取り付けリング196との間の結合は、最大の摩擦力が第2の部材152に加えられることを示すことができる。
【0108】
なおもさらなる例では、板ばねフィンガ188のうちの1つ以上の自由端は、フェルトパッド198を含むことができる。フェルトパッド198は、板ばねフィンガ188と第2の部材152との間に摩擦を生成するが、その接触がそうでなければ望ましくない摩耗および摩擦力の増加を引き起こし得るこれらの剛体コンポーネントの間の直接接触を防止することができる。このように、フェルトパッド198は、長い使用期間にわたって一貫した摩擦力を提供し、シャフト132のコンポーネントおよび機能性の寿命を延長することができる。フェルトパッド198は、摩擦の存在にもかかわらず、シャフト132の滑らかな伸縮運動に寄与することもできる。
【0109】
第1の部材150が、ユニバーサルジョイント156に結合されるとして説明され、第2の部材152が、手首リング構造146に結合されるとして説明されるが、シャフト132の第1および第2の部材150、152のこの配置が逆転され得ることを理解されたい。例えば、第1の部材150は、手首リング構造146に結合され、第2の部材152は、ユニバーサルジョイント156に結合されることができる。この配置では、シャフト132は、本明細書に説明されるような伸縮および抵抗機能性を維持する。この代替配置では、第2の部材152は、内側の第1の部材と称され、第1の部材150は、外側の第2の部材と称され得る。
【0110】
図6Bは、シャフト132が、1つ以上のセンサおよび/またはゲージも含み得ることを示す。具体的に、第1の部材150は、第1の部材150に対する第2の部材152の伸縮位置/運動を追跡および測定するように構成された通信可能に結合される光学センサ190を伴う光学プロセッサボード184を含むことができる。光学センサ190は、例えば、第1の部材150の内外への第2の部材152の運動を捕捉するために、紫外線発光ダイオード(UV-LED)レンズを利用することができる。加えて、歪みゲージ189が、1つ以上の板ばねフィンガ188に搭載され、調節リング186およびスリップリング194を用いて規定された板ばねフィンガ188の偏向、または言い換えると、それに加えられる曲げ負荷を測定するように構成されることができる。したがって、歪みゲージ189は、第2の部材152に加えられる抵抗を測定することができる。この場合における歪みゲージ189も、光学プロセッサボード184に通信可能に結合されることができる。
【0111】
前述で言及されるように、光学プロセッサボード184は、抵抗機構148のプロセッサボード182(図4)と無線通信することができる。このように、光学プロセッサボード184は、伸縮位置および/または偏向測定値に対応するデータを捕捉し、プロセッサボード182に伝送するように構成されることができる。故に、このデータは、プロセッサボード182を介して、1つ以上のウェブベースのアプリケーション、コンピュータ処理環境、クラウドコンピューティング環境、またはそれらの組み合わせに通信されることができる。しかしながら、いくつかの例では、光学プロセッサボード184は、(例えば、Bluetooth(登録商標)等の無線通信を介して)直上に説明されるそれらのチャネルのうちの1つ以上と直接通信することができる。
【0112】
図6Bに示されるように、光学プロセッサボード184は、筐体200を介して、封入され、第1の部材150に結合されることができ、筐体200は、プロセッサボード184に給電するための1つ以上のバッテリも包み込むように構成される。但し、プロセッサボード184は、様々な方法で給電されることができる。例えば、1つ以上の乾電池、有線電源、および/または1つ以上の再充電可能バッテリ(例えば、ユニバーサルシリアルバスを介して)が、使用されることができる。
【0113】
開示される肩強化システム100が、1つ以上のトランスデューサ、センサ、またはゲージを有するとして説明されるが、システムが、機能するためにこれらの特徴を含む必要はなく、それらが提供する追加された機能性および利益によって強化されることを理解されたい。さらに、本明細書に説明される個々のコンポーネントの数量が、具体的に規定されるが、1つ以上のコンポーネントが、肩強化システムが本開示に従って完全に機能することを依然として可能にしながら、追加または除去され得ることを理解されたい。
【0114】
図7Aおよび7Bは、シャフト132の第2の部材152の上側端に結合された手首リング構造146を描写する。手首リング構造146は、リング202と、リング202に移動可能に結合されたシャトル204と、シャトル204に結合されたブレース206とを含むことができる。図7Aおよび7Bに示されるように、ブレース206は、肩強化システム100の個々のユーザの手および手首を支持し、固定するように構成されることができる。例えば、ブレース206は、ユーザの手首および前腕を確実に支持するように構成される、後方部分210と、掌および指を確実に支持するように構成される、前方湾曲部分212とを含むことができる。この場合における湾曲部分212は、掌および指にブレース206の前方端に向かって弧状にさせる。ユーザの手の掌および指を丸める前方部分212のこの構成は、ユーザの移動が、主として、腕の他の部分ではなく、肩移動に対して分離されることを確実にすること等によって、重要な利益を提供することができる。特に、それらのリラックスした状態において、手および前腕の屈筋は、伸筋を上回る力で手の指部を屈曲させ、したがって、手が可能な限り人間工学的に自然な状態のままであることを可能にすることによって、筋肉の緊張および手首および肘等における不要な関節を横断する力は、減少し、肩関節のさらなる分離を可能にする。
【0115】
ブレース206はまた、ブレース206に対するユーザの腕、手首、および手の移動を確実に保持および制限するために、ストラップまたは弾性コンポーネント等の1つ以上の留め機構214を含むことができる。この構成における留め機構214は、手がブレース206の表面から離れるように動くこと、または持ち上がることを欲するとき等、手が上向き方向に移動することを防止することができる。これはまた、シャフト132の位置付けを操作するために手移動に過剰に大きく依拠し、それによって、意図される動的な360度の肩移動を損なうこととは対照的に、ユーザ移動が、主として、分離された肩移動を対象とすることを確実にする。
【0116】
いくつかの例では、後方部分210および/または湾曲部分212は、対応する解剖学的構造を受け取り、より良好に保持するように成型または形成されることもできる。これは、とりわけ、ブレース206が一般的な支持および快適性のために適していることを可能にする。ユーザの手首および手を支持し、固定するためのブレースとして説明されるが、ブレース206が、様々な方法で構成され得ることを理解されたい。例えば、ブレース206に加えて、またはその代わりに、ブレースは、上側前腕、上腕、および/または肘関節を確実に支持するように構築されることができる。ある例として、図8A-8Dを参照して説明されるであろうように、ブレース234は、肩強化システム100が、概して、従来の機器によって標的化されていない肩の部分を標的化するような方法で向けられながら、上腕を固定するように構成されることができる。
【0117】
図7Aおよび7Bに示されるように、ブレース206は、リング202に移動可能に結合されたシャトル204に結合されることができる。シャトル204は、リング202の縁を受け取り、それと係合するように構成されたジョー構造216を含むことができる。ジョー構造216の内面は、シャトルが、滑らかな連続的運動においてリング202の縁によって形成される経路に沿って移動するように動作可能であるように、リング202の表面に係合するための1つ以上のローラ(図示せず)を含むことができる。このように、シャトル204およびブレース206は、リング202の円周に沿って時計回りおよび反時計回りに自由に移動することができる。したがって、ブレース206およびシャトル204は、矢印207によって示されるように、リング202の中心を通して、リング202の平面に垂直に延びているリング202の縦方向軸の周りで回転するように構成されることができる。このように、シャトル204およびブレース206は、手首リング構造146の第1の軸の周りで移動または回転すると考えられることができる。
【0118】
図7Aおよび7Bは、シャトル204がリング202の周りのシャトル204の移動を制御し得る制御レバー218含み得ることも示す。制御レバー218は、例えば、リング202に対するシャトル204の位置付けを固定すること、およびシャトル204がリング202の円周の周りで自由に移動することを可能にすることの両方を行うように構成されることができる。例として、制御レバー218が、上向きの第1の位置(図7A-7B)にあるとき、シャトル204、それによって、ブレース206は、リング202に対して固定位置にあり得る。このように、シャトル204およびブレース206は、リング202の円周に沿った任意の点に位置付けられ、固定されることができる。逆に、制御レバー218が、第2の下向き位置にある(例えば、図7Aの第2の部材152の方に向けられた)とき、シャトル204およびブレース206は、「自由回転」状態にあり得、シャトルおよびブレースが、リング構造146の第1の軸およびリング202の円周の周りで自由に回転することを意味する。
【0119】
制御レバー218は、シャトル204が、固定状態と自由回転状態との間で迅速に切り替えられ得るように、第1の位置と第3の位置との間でトグルするように構成されることもできる。具体的に、制御レバー218は、第1の位置から第3の位置に上向きに(例えば、ブレース206に向かって)引っ張られ、制御レバー218が第1の位置に戻されるまで、シャトル204を固定状態から瞬間的自由回転状態に切り替えることができる。この場合、制御レバー218は、制御レバー218を第3の位置から第1の位置に自動的に戻すために、ばね負荷されることができる。このようにトグルするように構成される制御レバー218は、例えば、その手および手首がブレース206に固定された個々のユーザが、ブレース206の前方端を過ぎて延びている1つ以上の指で制御レバー218を引き上げることによって、固定状態と自由回転状態との間を切り替えることを可能にすることができる。
【0120】
図7Aおよび7Bに描写されるように、リング202は、U形ブラケット220の上向きに延びているアームの対に結合されることができる。リング202は、アームの開口部222を介してブラケット220に結合されることができる。ブラケット220の各開口部222は、例えば、リング202が、開口部222を通して延びている軸の周りの前後運動においてブラケット220に対して旋回するように構成されるように、ブッシング(図示せず)を含むことができる。この前後運動は、矢印221によって示される。したがって、シャトル204およびブレース206も、リング202が開口部222を通して延びている軸の周りで旋回すると、ブラケット220に対して後方および前方に旋回するように構成される。このように、リング202、シャトル204、およびブレース206の全ては、手首リング構造146の第2の軸の周りで移動または旋回すると考えられることができる。
【0121】
依然として図7Aおよび7Bを参照すると、リング202およびU形ブラケット220は、解放機構224を介して第2の部材152の上側端に結合されることができる。ブラケット220は、例えば、取り付けブロック223に結合(例えば、ボルト留め)されることができる。解放機構224のばねレバー227は、次いで、取り付けブロック223を捕らえ、堅く保持するように構成されることができ、それによって、ブラケット220は、動揺またはがたつきがない方法で解放機構224に確実に結合される。解放機構224は、解放機構224、ブラケット220、およびリング202が、第2の部材152、ブラケット220、および解放機構224の縦方向軸の周りで時計回りおよび反時計回りに回転することが可能であるように、ボルトおよびTブッシングを用いて第2の部材152の上側端に結合されることができる。このように、手首リング構造146およびブレース206と、シャトル204とを含む、その各コンポーネントは、矢印225によって示されるように、手首リング構造146の第3の軸の周りで移動または回転すると考えられることができる。第1、第2、および第3の軸A1、A2、A3の周りの手首リング構造146の移動は、シャフト132に対する十分な移動を提供することができ、それによって、ユーザが種々の方向にシャフト132を操作するように行動するとき、ユーザは、自身の手、手首、および腕を自由に移動させ得る。
【0122】
手首リング構造に結合されるとして説明されるが、いくつかの例では、本明細書に説明されるシャフトが、手首リング構造を含む必要はなく、シャフトに対して静止している部材または構造に結合され得ることを理解されたい。
【0123】
言及されるように、肩強化システム100は、フレーム108の前部柱110に回転可能に結合された支持体104も含むことができる。再び図1-3を参照すると、支持体104は、その最上端に結合されたパッド型構造226を含むことができる。支持体104およびパッド型構造226は、肩強化システム100の使用中、個々のユーザの腕の重量を支えるように、および/またはその後方運動を限定するように構成されることができる。パッド型構造226は、例えば、そのような後方移動の回避が所望されるとき、個々のユーザの腕の後方運動を限定するために、腕の後部に隣接し、それを支持することができる。このように、パッド型構造226は、肘の周囲の上肢関節運動を動かないようにすることができ、それは、肩の方へ作用力を向け、および分離する。さらに、パッド型構造226はまた、ユーザの肘および前腕を支えることができる。ある例として、ユーザの手が、手首リング構造146によって保持されている間、ユーザは、ユーザがシャフト132の位置付けを操作するとき、パッド型構造226に対して自身の手、手首、および前腕を移動または旋回させることができる。いくつかの例では、パッド型構造226は、パッド型構造226が、支持体104の上側端に対して様々な角度および向きで位置付けられ得るように、支持体104に移動可能に結合されることができる。例えば、パッド型構造226は、椅子構造106またはシャフト132に向かって傾けられることができる。
【0124】
図1-3に示されるように、支持体104は、シャフト228の長さが調節されることを可能にする伸縮シャフト228から構築されることもできる。いくつかの例では、シャフト228は、矢印229によって示されるように、内側の第2の部材230と外側の第1の部材232との相対位置が調節されることを可能にするように構成されたレバーまたはハンドル(図示せず)を含むことができる。そのような例では、レバーは、その手および手首が手首リング構造146によって固定されている個人が、自身の空いた手でシャフト228の長さを調節することを可能にするような方法で構成されることができる。この構成では、ばねまたは同様の機構等の付勢部材が、レバーが、第1の位置にある間、第2の部材230が外部の影響なしで自動的に上向きに延びるように、第2の部材230を付勢することができる。ハンドルが、この第1の位置にある間、ユーザはまた、自身の肘等で、第2の部材230の上向き移動に対して下向きに押圧し、第2の部材230およびパッド型構造226を所望の位置に設置することができる。所望の位置に来ると、ハンドルは、第2の位置に移動させられ、第1の部材232に対する第2の部材230の位置を固定することができる。他の例では、シャフト228は、調節リングおよび複数の板ばねフィンガを含むこと等によって、シャフト132に構造的および機能的に類似し得る。
【0125】
図1-3は、特定の構成において、例えば、概して、椅子構造106の右側に肩強化システム100の抵抗システム102および支持体104を示すが、抵抗システム102および支持体104が様々な構成において位置付けられ得ることを理解されたい。例えば、抵抗システム102および支持体104は、身体の左側および右側の両方に適応し、肩の具体的解剖学的構造を標的化するように位置付けられることができる。
【0126】
図8A-8Dを参照すると、例として、基部128および抵抗システム102は、椅子構造106の後ろで、その左後部に位置付けられ、シャフト132は、後ろで、右側に角度付けられることができる。この構成では、ユーザの上腕および/または前腕を固定し、支持するために形成されるブレース234が、手首リング構造146に取って代わり、椅子構造106の右側に近接して位置付けられることができる。手首リング構造146およびブレース234は、例えば、解放機構224へのそれらの結合を介して交換可能であり得る。椅子構造106に座らせられ、腕がこの構成におけるブレース234に留められた個人は、自身の腕を外転させること、すなわち、腕を胴体に平行な位置から胴体に垂直な位置に移動させることができる。この外転は、例えば、この行動に関与する筋肉を標的化するために、調節リング186および板ばねフィンガ188によって第2の部材152に加えられる機械的負荷を介した抵抗下で行われることができる。特に、棘上筋(例えば、外転の初期の15度)および三角筋(例えば、残りの75度)を含む90度の外転を制御する2つの主要な筋肉が、標的化されることができる。これは、とりわけ、典型的に、棘上筋を直接標的化することができない、従来の方法およびエクササイズ機器に優る重要な利点を提供する。
【0127】
図9A-13Bは、別の例による肩強化システム300を描写する。図9A-13Bに図示されるように、肩強化システム300は、抵抗システム302と、フレーム304と、フレーム304に移動可能に結合されたプラットフォーム306とを含むことができる。フレーム304は、基部308と、抵抗システム302および基部308に結合された調節機構310とを含むことができる。プラットフォーム306は、プラットフォーム306が、収納可能状態(図9A-9C)と動作状態(図10A-13B)との間で移動させられ得るように、基部308に旋回可能に結合(例えば、ヒンジ接続)されることができる。
【0128】
図9A-9Cに示されるように、収納可能状態にある間、プラットフォーム306は、肩強化システム300が、システム300を収納または梱包するために比較的に薄型および減少させられた占有面積を有するように、「垂直」または縦向きにおいて位置付けられることができる。肩強化システム300は、例えば、収納可能状態にあるとき、保管または輸送のための対応するケース内に梱包および収納されることができる。収納可能状態にある間の肩強化システム300の全深さは、基部308および/または本明細書に説明される他のコンポーネント(例えば、図9B)の深さに比較的に等しくまたはほぼ等しくなり得る。いくつかの例では、プラットフォーム306および/または基部308は、肩強化システム300が、1つの場所から別の場所に容易に移動させられ得るように、1つ以上の車輪312および/またはハンドル314を含むことができる。基部308および/またはプラットフォーム306の係止アセンブリ316が、含まれ、収納可能状態と動作状態との間でプラットフォーム306を係止するために、および移動させるために使用されることができる。
【0129】
図10A-10Cを参照すると、動作状態にあるとき、プラットフォーム306は、「水平」向きに(すなわち、地面に平行に)位置付けられることによって、ユーザが抵抗システム302と相互作用している間、立ち、自身を位置付けるための場所をユーザに提供することができ。いくつかの例では、プラットフォーム306の上のユーザの重量は、ユーザが抵抗システム302と相互作用している間、安定性を提供し、肩強化システム300を地面に定着させるために好適であり得る。そのような例では、肩強化システム300の全体的重量は、強化システム300を地面に定着させるためにユーザの重量を利用しながら、収納および梱包のためにシステムの重量を最適化するために等、減らされることができる。他の例では、プラットフォーム306の重量および/または地面と接触するプラットフォーム306の表面積は、それ自体、肩強化システム300を安定させ、定着させるために好適であり得る。ひも、留め具、または重り等の他のコンポーネントも、含まれ、強化システム300を地面に固定するために使用されることができる。
【0130】
移動可能プラットフォーム306を含むとして説明されるが、いくつかの例では、プラットフォーム306は、フレームに結合される必要も、移動可能である必要もない。例えば、プラットフォーム306は、強化システム300の設定中、基部308とは別個に地面に固定されること、および/または基部308に動くことができないように結合されることができる。他の例では、プラットフォーム306は、含まれる必要はなく、基部308は、現地の地面に固定されるように、および/または肩強化システム300を安定させ、定着させるようにサイズを決定され、重みを加えられることができる。
【0131】
図11-13Bに示されるように、調節機構310は、第1の調節部材318と、第1の調節部材318に移動可能に結合された第2の調節部材320とを含むことができる。第1の調節部材318は、第1の調節部材318、第2の調節部材320、および基部308の組み合わせが肩強化システム300のための主な支持を形成するように、基部308に結合されることができる。図11-13Bに図示されるように、第1の調節部材318は、第2の調節部材320を受け取るように構成される、中空本体を有することができる。第2の調節部材320は、第2の調節部材320および抵抗システム302が、第1の調節部材318および基部308に対して軸方向に移動し得るように、第1の調節部材318と同軸に整列させられ、それにスライド可能に結合されることができる。例えば、第2の調節部材320は、第1の調節部材318の中空にされた本体の内外に軸方向に移動することができる。したがって、基部308およびプラットフォーム306に対する抵抗システム302の高さまたは垂直位置付けは、基部308から離れるような軸方向「上向き」方向において、および基部308に向かう軸方向「下向き」方向において第2の調節部材320および抵抗システム302を移動させることによって調節されることができる。
【0132】
基部308およびプラットフォーム306に対する抵抗システム302の垂直位置付けは、レバー322(例えば、カムハンドルまたはレバー)を介して調節されることができる。例えば、第1の位置に位置付けられているとき、レバー322は、第1の調節部材318に対する第2の調節部材320の位置を固定するように構成される。第2の位置に位置付けられているとき、レバー322は、第2の調節部材320が、第1の調節部材318および基部308に対して軸方向に移動するように、第2の調節部材320を解放するように構成される。第1の調節部材318の側壁内で側壁に沿った軸方向に延びている間隙324は、第2の調節部材320が、基部308に向かって、第1の調節部材318の最上側縁の下方に移動するとき、抵抗システム302およびそのコンポーネントが第2の調節部材320と一緒に移動することを可能にすることができる。言い換えると、第2の調節部材320に結合される抵抗システム302のコンポーネント(例えば、移動可能ジョイント328および抵抗機構332)は、第2の調節部材320が基部308に向かって軸方向に移動するとき、第1の調節部材318に接触することなく、外向きに、間隙324の間に延びていることができる。
【0133】
上記の例では、第1の調節部材318は、静止した外側調節部材(例えば、基部308に対して静止した)を形成する一方、第2の調節部材320は、第1の調節部材318および基部308に対して移動またはスライドするように構成された移動可能内側調節部材を形成する。しかしながら、いくつかの例では、第2の調節部材320が、静止した内側調節部材であり得る一方、第1の調節部材318が、内側調節部材の外面に対して外面に沿って移動またはスライドするように構成された移動可能外側調節部材であり得る。そのような例では、抵抗システム302は、移動可能外側調節部材に結合されることができる。
【0134】
図11-13Bに示されるように、抵抗システム302が、第2の調節部材320に結合されている。抵抗システム302は、移動可能ジョイント328を介してフレーム304に結合されたシャフト326(図13A-13B)と、シャフト326に結合された手首リング構造330と、システムのフレーム304に対するシャフト326および手首リング構造330の移動を制限するように構成された抵抗機構332(図13A-13B)とを含むことができる。図9A-12Bに図示されるように、1つ以上のカバー334が、移動可能ジョイント328および抵抗機構332を隠し、封入するように据えられることができる。
【0135】
図13Bは、カバー334が除去された抵抗システム302の移動可能ジョイント328および抵抗機構332の拡大図を示す。移動可能ジョイント328および抵抗機構332は、本明細書に説明されるユニバーサルジョイント156および抵抗機構148(図4)およびユニバーサルジョイント236および抵抗機構238(図5A-5B)と同じまたは類似する機能性を提供することができる。例えば、抵抗システム302の移動可能ジョイント328および抵抗機構332は、すでに説明されたそれらのジョイントおよび抵抗機構と同じ範囲の多方向移動およびその多方向移動に対する抵抗を提供するように構成される。特に、移動可能ジョイント328は、調節機構310の第2の調節部材320に結合された第1の支持体またはブラケット336と、第1のブラケット336およびシャフト326に移動可能に結合された第2の支持体またはブラケット338とを含む。第2のブラケット338は、例えば、第1のブラケット336に回転可能に結合された片持支持ブラケットであり得る。第1のブラケット336に結合される第2のブラケット338の部分は、第1の車軸または歯車シャフト340および移動可能ジョイント328の第1の旋回軸A1を形成することができる。類似する様式において、シャフト326は、それによってシャフト326が第2のブラケット338に対して旋回する、第2の旋回軸A2を形成する第2の車軸または歯車シャフト342を介して第2のブラケット338に回転可能に結合されることができる。
【0136】
この構成では、第2のブラケット338およびシャフト326は、第1の旋回軸A1の周りで第1のブラケット336および調節機構310に対して時計回りおよび反時計回りに旋回するように構成される一方、シャフト326は、第2の旋回軸A2の周りで第1および第2のブラケット336、338および調節機構310に対して旋回するように構成される。シャフト326は、例えば、第1のブラケット336および調節機構310に向かって、およびそれから離れるように第2の旋回軸A2の周りで旋回するように構成されることができる。第1および第2の旋回軸A1、A2の周りの移動可能ジョイント328のこの移動は、概して、それぞれ、図13Bに矢印344(例えば、第1の旋回軸および第1の歯車シャフト340の周り)および矢印346(例えば、第2の旋回軸および第2の歯車シャフト342の周り)によって示される。移動可能ジョイント328の移動は、デジタルおよび/またはアナログ回転エンコーダ等の1つ以上の回転位置センサ356(例えば、回転センサ162)を介して測定されることができる。
【0137】
図13Bに示されるように、抵抗機構332は、移動可能ジョイント328の第1および第2のブラケット336、338に結合された油圧部材348の対を含むことができる。各油圧部材348は、それぞれの筐体350と、筐体340内に受け取られるシリンダ(図示せず)と、油圧部材348が、第1および第2の歯車シャフト340、342の回転を制限するように据えられるように、シリンダおよび対応する歯車シャフトに結合されたラックおよびピニオンアセンブリ354とを含むことができる。例えば、第1のブラケット336に結合される油圧部材348のラックおよびピニオンアセンブリ354aのピニオン歯車は、第1の歯車シャフト340に結合され、それと同軸に整列させられることができる。同様に、第2のブラケット338に結合される油圧部材348のラックおよびピニオンアセンブリ354bのピニオン歯車は、シャフト326を第2のブラケット338に結合する第2の歯車シャフト342に結合され、それと同軸に整列させられることができる。各ラックおよびピニオンアセンブリ354の歯車ラック352も、各歯車ラック352の歯がそれぞれのピニオン歯車の歯と篏合するような方法で、それぞれのシリンダに結合され、それと同軸に整列させられることができる。
【0138】
図13Bに図示される構成では、第1および第2の歯車シャフト340、342が、第1および第2のブラケット336、338に対して時計回りおよび反時計回りに回転させられると、ラックおよびピニオンアセンブリ354は、それぞれの筐体350内で線形方式においてシリンダを駆動する。シリンダのこの線形移動と、筐体350内のシリンダと油圧流体との間の相互作用とは、第1および第2の歯車シャフト340、342およびピニオン歯車の時計回りおよび反時計回り回転を制限するように動作する油圧を生成する。したがって、シリンダを駆動するための第1および第2の歯車シャフト340、342およびラックおよびピニオンアセンブリ354の能力は、制限され、それによって、第2のブラケット338と第1のブラケット336との間、およびシャフト326と第2のブラケット338との間の相対回転を制限することができる。結果として、第1および第2の旋回軸A1、A2の周りの移動可能ジョイント328の移動は、制限されることができ、抵抗力が、シャフトの多方向移動が制限されるが、シャフト326が移動可能ジョイント328によって提供される全運動範囲の周りで移動するように動作可能なままであるような方法で、シャフト326に加えられる。シャフト326は、移動可能ジョイント328の全運動範囲に沿って操作されることができるが、シャフト326が移動することが可能である容易さまたは困難さは、油圧部材246によって適用される制限を介して修正されることができる。故に、抵抗力(または、移動可能ジョイント328(それによって、シャフト326)の移動が制限される程度)は、油圧部材348の油圧に比例し得る。この油圧は、例えば、本明細書に説明されるように、ノブ358および流動弁(例えば、流動弁160)によって油圧部材348に送達される油圧流体を介して、調整されることができる。
【0139】
図12A-12Bおよび13A-13Bに描写されないが、抵抗機構332も、概して360で示される抵抗機構148および抵抗機構238のコンポーネント(1つ以上の流動弁、圧力トランスデューサ、ホース、およびプロセッサボードを含む)の全ておよび/または任意の組み合わせを含むことができる。リストアップされるコンポーネントのうちの1つ以上は、例えば、第1の調節部材318または第2の調節部材320内に位置付けられること、および/または搭載されること、および/または移動可能ジョイント328または抵抗機構332に結合されることができる。肩強化システム300内に含まれる任意のプロセッサボードは、トランスデューサ、回転センサからの測定値からのデータ、および/またはプロセッサボードからのデータが、リアルタイムで、および/または測定後に閲覧され得るように、1つ以上のローカルまたはネットワーク処理環境(例えば、パーソナルコンピュータ、モバイルデバイス、ハンドヘルドデバイス等)、ウェブベースのアプリケーション、および/またはクラウドコンピューティング環境と無線通信することもできる。そのような事例では、いくつかの例では、油圧流体の流動はまた、ウェブベースのアプリケーションおよび/またはプロセッサおよび/またはコンピューティング環境を介して調節されることもできる。
【0140】
肩強化システム300の1つの利点は、抵抗システム302の全体が、調節機構310に対して角度付けられることもできることである。図13Bに示されるように、例えば、第1のブラケット336は、抵抗システム302が、種々の角度において調節機構310に対して位置付けられ得るように、調節機構310の第2の調節部材320に旋回可能に結合されることができる。具体的に、第1のブラケット336は、第2の調節部材320にヒンジ接続され、第2の調節部材320の上側部分に沿った複数の開口部362のうちの1つを係合解除および係合するように構成されることができる。開口部362は、調節機構310に対する移動可能ジョイント328および抵抗機構332の増分角度調節を可能にすることができる。例えば、抵抗システム302の移動可能ジョイント328および抵抗機構332は、図9A-13Bに描写されるジョイント328および機構332の位置から、プラットフォーム306および基部308に向かって下向き勾配において傾けられることができる。概して、図10Bの矢印364によって示されるように、特に、抵抗システム302は、移動可能ジョイント328および抵抗機構332が、下向き勾配にあるときに約90度(例えば、図9A-13B)~約60度に及ぶ調節機構310に対する角度を形成し得るように、調節機構310に対して角度付けられることができる。いくつかの例では、第2の調節部材320および第1のブラケット336の構成は、抵抗システム302を上向き勾配において傾斜させるために等、移動可能ジョイント328および抵抗機構332が、調節機構310に対して60度を下回る角度、および/または調節機構310に対して90度を上回る角度を形成するように調節され得るような方法であり得る。
【0141】
このように構成されると、シャフト326、移動可能ジョイント328、および抵抗機構332は、抵抗システム302の第3の旋回軸A3の周りでフレーム304に対して旋回すると考えられることができる。第3の旋回軸A3は、第1のブラケット336と第2の調節部材320との間のヒンジまたは他の好適なコンポーネントによって形成され、それは、第1のブラケット336が第2の調節部材320および調節機構310に対して旋回することを可能にする。この第3の旋回軸A3は、特定の腕および肩移動のために好適な勾配のある下向き角度に抵抗システム302を位置付けるために使用されることもできる。ある例として、移動可能ジョイント328は、シャフト326および手首リング構造330が、ユーザが特定の身体移動を複製することを可能にするように位置付けられ、操縦され得るように、下向き勾配において傾けられることができる。ユーザは、例えば、自身の背中および/または横腹が調節機構310の方に向けられたる状態で、プラットフォーム306上で自身を立位に位置付けることができる。この位置では、ユーザは、自身の手および/または手首を手首リング構造330内に固定し、上手投げ、横手投げ、および/または下手投げ運動に従事することができる。この構成は、例えば、自然な投球運動を再現する移動を通して、投手の肩の傷害の程度を診断するために、および/または投手の肩の健康状態を監視するために望ましい。抵抗システム302の同じまたは類似する向きは、他の運動競技的および/または職業的移動のために使用されることができる。
【0142】
図9A-13Bに示されるように、第1のブラケット336および/または第2の調節部材320に結合されたレバー366は、1つ以上のピン(および/または他の留め具)を第2の調節部材320の開口部362および/または別の部分と係合および係合解除させるように構成されることができる。いくつかの例では、開口部362は、複数の開口部である必要はなく、第3の軸A3の周りの第1のブラケット336の可能な運動を追跡する単一の湾曲開口部であり得る。
【0143】
図9A-13Bに示されるシャフト326および手首リング構造330は、本明細書に説明されるシャフト132および手首リング構造146(図1-8D)に構造的および機能的に類似し得る。例えば、図11-13Bに図示されるように、シャフト326は、外側の第1の部材368と、概して、矢印374(図10Bおよび13A)によって示されるように、第1の部材368にスライド可能に結合され得る内側の第2の部材370とを含むことができる。第1の部材368は、移動可能ジョイント328(図13A-13B)に結合され、第2の部材370の上側端は、手首リング構造330に結合されることができる。いくつかの例では、シャフト326は、第1の部材368および第2の部材370に移動可能に結合され、その間に据えられた第3の部材を含むことができる。シャフト326はまた、調節リング(例えば、調節リング186)によって提供される調節可能な抵抗の代わりに、またはそれに加えて等、シャフト326の伸縮運動に対する滑らかかつ調節可能な抵抗を提供するために、双方向ばねおよび/またはケーブルを含むことができる。
【0144】
手首リング構造330は、手首リング構造330も、手首、それによって、ユーザの腕および手を支え、手首が複数の軸(例えば、図7A-7B)の周りで回転および旋回することを可能にするように構成され得るように、本明細書に説明される手首リング構造146と構造的および機能的に類似し得る。手首リング構造330は、手首または腕移動が所与のエクササイズに関して望ましくないとき等、ある一定の手首移動を制限または限定するように構成されることもできる。説明されるように、シャフト326および手首リング構造330は、移動可能ジョイント328の動作を介して、調節機構310、基部308、およびプラットフォーム306に対する多方向移動も可能である。
【0145】
しかしながら、手首リング構造146と手首リング構造330との間の1つの差異は、ブレース206がボール372またはその一部によって置換されていることである。例えば、図11-13Bに示されるように、ボール372は、ユーザが投球の自然な運動を再現することをさらに支援するために等、野球用ボールのサイズ、形状、および縫い目を複製することができる。しかしながら、他の例では、ボール372は、いくつかのみの例として、フットボール用ボールまたは(例えば、ラケットまたはクラブの)柄等の任意の他のタイプの運動競技用器材を複製することができる。ボール372は、他の職業的ツールを複製する他の物体と置換されることもできる。
【0146】
いくつかの例では、ボール372は、手首リング構造330のシャトル(例えば、シャトル204)に除去可能に結合されること、および/またはシャトルと統合されることができる。したがって、ボール372は、1つ以上の他のブレース(例えば、ブレース206またはブレース234)と交換可能であり得、および/または手首リング構造330は、1つ以上の他の手首リング構造(例えば、手首リング構造146)と交換可能であり得る。他の例では、ボール372は、シャトルまたは手首リング構造の他のコンポーネントから独立し、シャフト326に直接結合されることができる。
【0147】
肩強化システム100および肩強化システム300が、他方を参照して説明されるコンポーネントの全ておよび/または任意の組み合わせを含み得ることを理解されたい。ある例として、いくつかの例では、肩強化システム100は、肩強化システム100のように、抵抗システム302を含むことができ、抵抗システム302は、本明細書に説明されるような移動可能ジョイント328と、抵抗機構332と、シャフト326とを含む。
【0148】
本明細書に説明される抵抗システムは、抵抗を提供するために油圧機構を含むことができるが、抵抗システムの個々のコンポーネントを構成する材料が、油圧機構によって加えられる抵抗力を伴わずに、適正な抵抗を提供し得ることも理解されたい。例えば、ある場合、抵抗システム102および抵抗システム302のコンポーネントの重量および堅さは、特に、リハビリテーションを始めたばかりのそれらのユーザに十分な抵抗を提供することができる。この理由から、抵抗システムのコンポーネントのうちの1つ以上は、コンポーネントが、その肩が弱まった状態であり、再び傷害を起こしやすいユーザによって操作されることが可能であることを確実にするように、比較的に軽量の材料から構築されることができる。一例として、シャフト132およびシャフト326の部材は、抵抗システムに殆ど重量を提供しない軽量の陽極酸化アルミニウムから作製されることができる。
【0149】
図14-29は、一例による肩強化システム400およびそのコンポーネントを描写する。図14に描写されるように、肩強化システム400は、抵抗システム402と、支持体404と、フレーム408に搭載された椅子構造406とを含むことができる。フレーム408は、基部414と、例えば、前部および後部において基部414に結合された相互接続された上向きに延びている柱410、412の対とを含むことができる。前部および後部柱410、412は、支柱416によって相互接続されている。支柱416は、前部柱410から後部柱412まで延び、後部柱412の最上端を越えて上向きに延び、椅子構造406の背骨材を形成する。前部柱410は、フレーム408の基部414に対して垂直または実質的に垂直であり得る一方、後部柱412は、基部414に対してある角度において上向きに延び、支柱416に向かって湾曲することができる。いくつかの例では、基部414は、基部414の前部(図14)および/または後部における1つ以上の車輪415を含み、車輪415は、肩強化システム400が1つの場所から別の場所に容易に移動させられることを可能にするように構成されている。
【0150】
いくつかの事例では、前部柱410は、単一のユニットのコンポーネントとして一体化して形成されることができる。他の事例では、描写されるように、前部柱410は、(例えば、留め具、接着剤、嵌合特徴、および/または結合のための他の手段を介して)一緒に結合された別個のコンポーネントとして形成される1つ以上のセグメントを備えていることができる。例えば、前部柱410は、アーム418、420と、1つ以上の相互係止ワッシャ424とを備えていることができる。
【0151】
図14に図示されるように、抵抗システム402および支持体404は、それぞれ、アーム418、420を介して、フレーム408に結合される。各アーム418、420は、それぞれ、シャフト部分418a、420aと、アーム延長部418b、420bとを備えている。例えば、抵抗システム402は、アーム延長部418bに結合されることができ、支持体404は、アーム延長部420bに結合されることができる。各アーム418、420は、前部柱410の縦方向軸421の周りで、互いに対して、およびフレーム408および椅子構造406に対して(例えば、時計回りおよび反時計回りに)自由に回転するように構成される。
【0152】
シャフト部分418a、420aは、前部柱410の縦方向軸421と同軸であり、縦方向軸421に沿って間隔を置かれ、それによって、アーム418、420は、互いの上に積み重ねられる。いくつかの例では、示されるように、アーム420は、アーム418の上方に位置する。具体的に、アーム420は、アーム418より支柱416のより近く位置付けられ、アーム418は、アーム420より基部414のより近く位置付けられる。このように、アーム418、420は、下側および上側アームと称され得、それらは、縦方向軸421の周りで回転する。
【0153】
アーム延長部418b、420bは、それぞれ、シャフト部分418a、420aから外向きに延びる。いくつかの例では、図14に図示されるように、アーム延長部418b、420bは、シャフト部分418a、420aから垂直方向に外向きに延び、したがって、アーム延長部418b、420bは、フレーム408の基部414に平行である。示されるように、アーム延長部418b、420bは、縦方向軸421に沿って間隔を置かれる。
【0154】
フレーム408は、上側アーム420の直上に、すなわち、支柱416と上側アーム420との間に(例えば、縦方向軸421に沿って)軸方向に位置するレバー422を含む。レバー422は、基部414に対するアーム418、420(したがって、それぞれ、抵抗システム402および支持体404)の回転位置付けを係止するために、縦方向軸421に沿った圧縮力(例えば、下向き力)を前部柱410に選択的に加えるように構成される。具体的に、レバー422は、アーム418、420および相互係止ワッシャ424が、レバー422と基部414との間で、軸方向に(例えば、縦方向軸421に沿って)圧縮されるように、力を加えることができる。
【0155】
相互係止ワッシャ424の対が、縦方向軸421と同軸に整列させられ、レバー422と上側アーム420との間、下側アーム418と上側アーム420との間、および/または下側アーム418と基部414との間に位置付けられることができる。相互係止ワッシャ424の対の各ワッシャは、基部414、下側アーム418、上側アーム420、またはレバー422等のそのそれぞれの隣接した構造に結合されることができる。例えば、1つのワッシャは、上側アーム420のシャフト部分420aの底部端に結合されることができ、別のワッシャは、下側アーム418のシャフト部分418aの上側端に結合されることができる。この配置では、アーム418、420(それによって、抵抗システム402および支持体404)の両方は、レバー422がアーム418、420に対して下向き圧縮力を加えられると、椅子構造406および互いに対して、所望の位置に係止されることができる。例として、レバー422が、第1の位置に(例えば、縦方向軸421に平行な下向き方向等に)あるとき、レバー422は、下向き圧力を上側および下側アーム420、418に及ぼす。アーム418、420に作用する下向き圧力は、下側および上側アーム418、420の回転を防止し、それらを所望の位置に係止するように相互係止ワッシャ424に篏合および相互係止する。逆に、レバー422が、第2の位置にある(例えば、外向き方向に向けられている等(図14参照))とき、下側および上側アーム418、420は、縦方向軸421の周りで自由に回転する。この構成では、アーム418、420、(したがって、抵抗システム402および支持体404)は、縦方向軸421の周りで360度回転するように構成され、様々な所望の位置に設置および係止されることができる。
【0156】
いくつかの例では、アーム418、420は、反対の配置において位置付けられることができる。例えば、支持体404に結合されるアーム420は、アーム420が下側アームであり、アーム418が上側アームであるように、抵抗システム402に結合されるアーム418の下方に積み重ねられることができる。いくつかの例では、ワッシャ424の各対の各ワッシャは、レバーによって加えられる圧力が互いに接触するようにワッシャの対を押すとき、アーム418、420の移動が制限されるように、対応するワッシャと篏合および相互係止するように構成される歯または隆起を含むことができる。
【0157】
いくつかの例では、フレーム408は、方向矢印D1(図14)によって示されるように、椅子構造406(および/またはフレーム408)と抵抗システム402との間の距離を調節するように構成される調節可能アセンブリ427を含むことができる。図14に示されるように、下側アーム418は、調節可能アセンブリ427のコンポーネントとして構成されることができる。例えば、アーム延長部418bは、調節可能アセンブリ427の対応するスライド可能構造426を受け取るように構成されることができ、それによって、構造426は、アーム418に対して平行移動する。いくつかの例では、示されるように、スライド可能構造426は、隅切りされたシャフト(例えば、正方形シャフト)を備え、アーム延長部418bは、構造426がアーム418に対して回転することを防止されるように、対応する隅切りされた開口部を備えている。調節可能アセンブリ427は、クランプねじを含むことができ、例えば、それは、抵抗システム402のスライド可能構造426に係合するように、およびそれを解放するように動作可能である。調節可能アセンブリ427は、抵抗システム402と前部柱410との間の距離が増加および減少させられることを可能にし、それによって、抵抗システム402の位置を椅子構造406に対して調節可能にする。しかしながら、他の例では、下側アーム418および/または抵抗システム402の対応する構造は、抵抗システム402が椅子構造406に対して位置付けられることを可能にする種々の調節可能アセンブリおよびシステムを含む様々な方法で構成されることができる。
【0158】
支持体404および上側アーム420は、支持体404が、椅子構造406に対して様々な異なる向きにおいて位置付けられることを可能にするような方法で結合されることができる。例えば、支持体404は、旋回可能ジョイント430を用いてアーム延長部420bに結合されることができ、それによって、支持体404は、上側アーム420に対して旋回し得る(椅子構造406に向かうこと、およびそれから離れることを含む)。このように、支持体404も、椅子構造406および肩強化システム400の他のコンポーネントに対して調節可能であり得る。いくつかの例では、上側アーム420は、前部柱410とジョイント430との間の距離も調節可能であり得るように、(例えば、調節可能アセンブリ427に類似する等の)調節可能アセンブリのコンポーネントとして構成されることができる。
【0159】
支持体404は、その最上端に結合されたパッド型構造431を含むことができる。支持体104およびパッド型構造431は、肩強化システム400の使用中、個々のユーザの腕の重量を支えるように、および/またはその後方運動を限定するように構成されることができる。パッド型構造431は、例えば、そのような後方移動の回避が所望されるとき、個々のユーザの腕の後方運動を限定するために、腕の後部に隣接し、それを支持することができる。このように、パッド型構造431は、肘の周囲の上肢関節運動(肩の方への作用力を導き、および分離する)を動かないようにすることができる。さらに、パッド型構造431は、ユーザの肘および前腕を支えることもできる。ある例として、ユーザの手が、(例えば、下記に説明される手首リング構造600によって保持される)抵抗システム402に結合されている間、ユーザは、ユーザが抵抗システム402(例えば、下記に説明される抵抗システム402のシャフトアセンブリ444)の位置付けを操作するとき、パッド型構造431に対して自身の手、手首、および前腕を移動または旋回させることができる。いくつかの例では、パッド型構造431は、パッド型構造431が、支持体104の上側端に対して様々な角度および向きで位置付けられ得るように、支持体404に移動可能に結合されることができる。例えば、パッド型構造431は、椅子構造406に向かって、および/または抵抗システム402に向かって傾けられることができる。
【0160】
図14―15に示されるように、支持体404は、シャフト433の長さが調節されることを可能にする伸縮シャフト433から構築されることもできる。いくつかの例では、シャフト433は、方向矢印D(図14)によって示されるように、内側の第2の部材433aと外側の第1の部材433bとの相対位置が調節されることを可能にするように構成されたレバー435を含むことができる。そのような例では、レバー435は、(例えば、手首リング構造600によって)その手および手首が抵抗システム402に固定されている個人が、自身の空いた手でシャフト433の長さを調節することを可能にするような方法で構成されることができる。この構成では、ばねまたは同様の機構等の付勢部材が、レバー435が、第1の位置にある間、第2の部材433aが外部の影響なしで自動的に上向きに延びるように、第2の部材433aを付勢することができる。レバー435が、この第1の位置にある間、ユーザは、自身の肘等で、第2の部材433aの上向き移動に対して下向きに押し下げ、第2の部材433aおよびパッド型構造431を所望の位置に設置することができる。所望の位置に来ると、レバー435は、第2の位置に移動させられ、第1の部材433bに対する第2の部材433aの位置を固定することができる。他の例では、シャフト433は、例えば、図1-3のシャフト132に類似する調節リングおよび複数の板ばねフィンガを含むような、シャフト433の長さが調節されることを可能にするための他の構成を有することができる。
【0161】
図14を参照すると、フレーム408に結合される椅子構造406は、座部434と、背もたれ436と、ヘッドレスト438とを含むことができ、それらの各々は、パッド型構造から形成されることができる。図示される例に描写されるように、座部434およびヘッドレスト438は、それぞれ、椅子構造406に座らせられたユーザの身長およびサイズに適応するように調節可能であり得る。いくつかの事例では、椅子構造の1つ以上のコンポーネントが、省略されることができる。例えば、いくつかの例では、椅子構造は、座部を備え、背もたれおよび/またはヘッドレストを省略する。座部434は、例えば、(例えば、プルピン調節可能アセンブリ140(図1および3)に類似する)プルピン調節可能アセンブリを介して支柱416に結合され、座部434が、フレーム408の基部414に対して、方向矢印D2(図14)によって示されるように、上方および下方に調節されることを可能にすることができる。同様に、ヘッドレスト438は、支柱416に結合されることができ、(例えば、プルピン調節可能アセンブリ142(図1-2)に類似する)プルピン調節可能アセンブリを介して、背もたれ436および座部434に対して、方向矢印D3(図14)によって示されるように、上方および下方に調節されることができる。さらに、ヘッドレスト438は、(例えば、プルピン調節可能アセンブリ144(図1-2)に類似する)プルピン調節可能アセンブリを介して、方向矢印D4(図14)によって示されるように、前方および後方に調節されることもできる。
【0162】
図14に図示されるように、ヘッドレスト438は、ヘッドレスト138に類似する3つのパッド型構造を含むことができる。いくつかの例では、ヘッドレスト438は、任意のより少ないまたはより多い数のパッド型構造を含むことができる。
【0163】
いくつかの例では、肩強化システム400に座らせられたユーザが所望の姿勢を維持することに役立つために、椅子構造406は、頭部、胴体、および/または脚の移動を制限するように構成された1つ以上の留め具を含むこともできる。例えば、背もたれ436および/またはヘッドレスト438は、使用されている間、椅子構造406に対する胴体および/または頭部の前方および/または側方移動を減らすために、または防止するために、ユーザの対応する解剖学的構造を横断して延びているストラップを含むことができる。同様に、座部434は、上向き移動を減らすために、または防止するために、および/または、ユーザの臀部に対する脚間隔および整列を維持するために、座らせられたユーザの脚を横断して延びるためのストラップを含むことができる。
【0164】
図14-15に示されるように、肩強化システム400は、いくつかの例では、フレーム408に結合されたコンピュータインターフェース439(例えば、タッチスクリーンディスプレイ、タブレット等)を含むことができる。いくつかの例では、描写されるように、コンピュータインターフェース439は、フレーム408の多重連結された調節可能アーム441に結合される。調節可能アーム441は、上で説明されるものに類似するプルピン調節可能アセンブリを介して、支柱416に結合されることができる。このように、コンピュータインターフェース439は、椅子構造406に対して移動および/または調節され、ユーザがユーザに対するコンピュータインターフェース439の向きを調節することを可能にすることができる。いくつかの例では、コンピュータインターフェース439は、調節可能アーム441から取り外し可能であり得る。
【0165】
コンピュータインターフェース439は、肩強化システム400のコンポーネントを制御するように、および/または肩強化システム400と関連するデータを表示するように構成されることができる。例えば、いくつかの例では、コンピュータインターフェース439は、抵抗システム402の抵抗を制御するために、抵抗システム402に動作可能に(例えば、無線で等)結合されることができる。この抵抗は、下記にさらに詳細に説明されるように、ユーザが抵抗システム402を動作させる(例えば、移動させる)と、ユーザによって経験され得る。いくつかの例では、コンピュータインターフェース439は、ユーザによる抵抗システム402の移動に関するメトリック、センサ(例えば、下記に説明されるセンサ470、580)からの種々の出力、および/または肩強化システム400の使用と関連する他のデータを表示するように構成されることができる。
【0166】
フレーム408、椅子構造406、アーム418、420、441、およびそれらのそれぞれのコンポーネントが、具体的に説明および描写されるが、これらの特徴が本明細書に説明される機能性および原理に従って、いくつかの異なる方法で構築および/または配置され得ることを理解されたい。一例として、アーム418、420は、互いの上に積み重ねられる必要も、同軸に整列させられる必要もなく、むしろ、基部上の離散場所に結合され、別個の軸の周りで旋回および/または回転することができる。
【0167】
図14-15は、特定の構成において、例えば、概して、椅子構造406の右側に、肩強化システム400の抵抗システム402および支持体404を示すが、抵抗システム402および支持体404が様々な構成において位置付けられ得ることを理解されたい。例えば、抵抗システム402および支持体404は、身体の左側および右側の両方に適応し、肩の具体的解剖学的構造を標的化するように位置付けられることができる。
【0168】
抵抗システム402は、外側筐体440と、筐体440内に配置されたジョイントアセンブリ442および抵抗機構448(図15-17)と、ジョイントアセンブリ442に結合されたシャフトアセンブリ444とを含むことができる。いくつかの例では、描写されるように、シャフトアセンブリ444は、シャフト500と、シャフト500に結合された手首リング構造600とを含むことができる。外側筐体440は、図示するために、図15では、肩強化システム400から除去されている。ジョイントアセンブリ442は、フレーム408に対するシャフトアセンブリ444の多方向移動を可能にするように構成される。例えば、ジョイントアセンブリ442は、フレーム408に結合された基部428を含むことができ、シャフトアセンブリ444は、基部428に対して複数の方向に移動することを可能にされることができる。抵抗機構448(図15-17)は、基部428に対するシャフトアセンブリ444の移動を選択的に制限するように構成される。したがって、本明細書に説明される肩強化システム(例えば、肩強化システム400)は、ユーザの肩に全方向性筋抵抗を提供することができる。
【0169】
図16および17は、ジョイントアセンブリ442および抵抗機構448をさらに詳細に描写する。図16に図示されるように、ジョイントアセンブリ442の基部428は、フレーム408のスライド可能構造426に結合される。上記に議論されるように、スライド可能構造426は、調節可能アセンブリ427の一部として、アーム418に結合され、したがって、椅子構造406とジョイントアセンブリ442の基部428(したがって、抵抗システム402)との間の距離が、アーム418に対してスライド可能構造426を平行移動させることによって調節されることができる。
【0170】
ジョイントアセンブリ442の構成は、シャフトアセンブリ444が、複数の方向および運動平面内で基部428(したがって、フレーム408)に対して移動または旋回することを可能にすることができる。いくつかの例では、描写されるように、ジョイントアセンブリ442は、ユニバーサルジョイントとして機能することができ、したがって、ジョイントアセンブリ442は、2つの垂直軸の周りのシャフトアセンブリ444の移動を可能にする。したがって、ジョイントアセンブリ442は、本明細書では「ユニバーサルジョイント」とも称される。例えば、ジョイントアセンブリ442は、基部428に結合され、第1の軸449の周囲で基部428に対して回転可能であるブラケット450を含む。シャフトアセンブリ444は、ブラケット450に結合され、第2の軸451の周りでブラケット450に対して回転可能である。示されるように、第1および第2の軸449、451は、互いに垂直である。シャフトアセンブリ444がブラケット450に結合されているので、第1の軸449の周りのブラケット450の回転は、第1の軸449の周りのシャフトアセンブリ444の回転をもたらす。したがって、ジョイントアセンブリ442は、シャフトアセンブリ444が、第1の軸449および第2の軸451の両方の周りで同時に回転することを可能にする。
【0171】
このように、シャフトアセンブリ444は、ジョイントアセンブリ442によって可能にされる移動範囲内で任意の数の位置間でシームレスに移動することができる。したがって、肩強化システム400は、例えば、その手または手首が手首リング構造600に固定されたユーザが、椅子構造406に対して腕および肩運動の比較的に全範囲に沿ってシャフトアセンブリ444を移動させることを可能にする。言い換えると、ユーザは、少なくとも球状表面の一部に沿って手首リング構造600を移動させることができ、球体の半径は、シャフトアセンブリ444の長さによって画定される。いくつかの例では、下記にさらに詳細に説明されるように、シャフトアセンブリ444の長さは、調節可能であり得る。このように、ジョイントアセンブリ442およびシャフトアセンブリ444は、ユーザが手首リング構造600を球状扇形(または球状円錐体)内で移動させることを可能にする。
【0172】
上で紹介されているように、基部428は、フレーム408(例えば、スライド可能構造426)に固定して結合され、したがって、基部428は、スライド可能構造426に対して移動および/または回転しない。いくつかの例(例えば、図31A-31Bの例)では、ジョイントアセンブリ442の基部428は、基部428が第3の軸(例えば、軸814(図31A-31B))の周りでフレームに対して旋回することができるように、フレーム(例えば、フレーム804)のコンポーネントにヒンジ式で結合されることができる。このように、肩強化システム300と同様、シャフトアセンブリ444は、3つの軸(例えば、第1の軸449、第2の軸451、および基部428を通して延びる、および/または第2の軸451に平行であるが、第2の軸451からオフセットされる第3の軸)の周りで移動可能であり得る。
【0173】
図16-17に示されるように、ブラケット450は、本体452を含み、本体452は、その中に開口部453を有する。いくつかの例では、描写されるように、本体452および開口部453は、概して、形状が矩形である。シャフトアセンブリ444は、下記にさらに詳細に説明されるように、開口部453内に位置付けられ、ジョイントアセンブリ442を介して本体452に結合される。ピニオンシャフト454は、ブラケット450の本体452から延びる。
【0174】
第1の軸449の周りのブラケット450の回転を可能にするために、ジョイントアセンブリ442は、第1のラック456と、第1のピニオン458と(集合的に、「第1のラックおよびピニオンシステム」)を含む(図17)。第1のラック456および第1のピニオン458の各々は、一緒に噛合される歯を含み、したがって、第1のピニオン458の回転は、第1のラック456の線形移動を駆動する。第1のラック456は、(例えば、抵抗機構448のコンポーネントを介して)基部428に結合され、第1のピニオン458は、ブラケット450に結合される。具体的に、第1のピニオン458は、ブラケット450のピニオンシャフト454に結合され、したがって、(例えば、シャフトアセンブリ444の移動に基づく)第1の軸449の周りのブラケット450の回転は、第1のラック456の線形移動を駆動し得る。
【0175】
第2の軸451の周りのシャフトアセンブリ444の回転を可能にするために、ジョイントアセンブリ442は、第2のラック460と、第2のピニオン462と(集合的に、「第2のラックおよびピニオンシステム」)を含む。第2のラック460および第2のピニオン462の各々は、一緒に噛合される歯を含み、したがって、第2のピニオン462の回転は、第2のラック460の線形移動を駆動する。第2のラック460は、(例えば、抵抗機構448のコンポーネントを介して)ブラケット450に結合され、第2のピニオン462は、シャフトアセンブリ444に結合される。具体的に、第2のピニオン462は、シャフト500の基部部分502に結合され、したがって、第2の軸451の周りのシャフトアセンブリ444の回転は、第2のラック460の線形移動を駆動し得る。
【0176】
上で説明されるように、ジョイントアセンブリ442の構成に基づいて、ユーザは、手首リング構造600(したがって、シャフトアセンブリ444)を移動させることができる。手首リング構造600の移動は、少なくとも球状表面の一部に沿っており、いくつかの例では、球状扇形内であり得る。シャフトアセンブリ444の運動範囲は、部分的に第1および第2のラックおよびピニオンシステムの歯車比に基づいて(例えば、第1および第2のラック456、460の長さに基づいて等)画定されることができる。いくつかの例では、シャフトアセンブリ444の運動範囲は、ブラケット450の本体452の開口部453のサイズおよび/または形状、および肩強化システム400が位置する表面と第1の軸449との間の距離によって限定または制限されることができる。
【0177】
図16-17に示されるように、第1の軸449は、ブラケット450のピニオンシャフト454と同軸である。第2の軸451は、第2のピニオン462と同軸であり、シャフト500の基部部分502およびブラケット450の本体452を通して(例えば、本体452の中心部分を通して)延びる。
【0178】
上で説明されるように、抵抗機構448は、シャフトアセンブリ444の移動に抵抗するように構成され、それによって、ユーザの肩および腕に抵抗を加える。抵抗機構448は、ジョイントアセンブリ442に結合され、油圧部材466と、1つ以上の可変流動弁468と、1つ以上のセンサ(例えば、圧力トランスデューサ等)とを含むことができる。抵抗機構448は、油圧部材466および流動弁468を介して、ジョイントアセンブリ442の移動を制限するように動作する。
【0179】
抵抗機構448は、第1および第2のラックおよびピニオンシステムに対応する2つの油圧部材466(例えば、第1の油圧部材466および第2の油圧部材466)を含む。具体的に、各油圧部材466は、ジョイントアセンブリ442の各軸449、451において可変抵抗を提供するために、それぞれのラックおよびピニオンシステムに負荷を生成するように作用することができる。言い換えると、油圧部材466は、抵抗を発生させるために、第1のピニオン458に対する第1のラック456および第2のピニオン462に対する第2のラック460の移動を制限するように作用する。
【0180】
各油圧部材466は、筐体472と、筐体472に結合されたロッド474と、筐体472に結合された1つ以上の流体ポート476とを含む。各流体ポート476は、管またはホースを介して可変流動弁468のポートに結合される。ロッド474は、例えば、シャフトアセンブリ444の移動に基づいて、筐体472に対して平行移動するように構成される。図16-17に示されるように、第1および第2のラック456、460は、それぞれ、それぞれの油圧部材466の筐体472に結合される。第1の油圧部材466(例えば、第1のラックおよびピニオンシステム456、458に対応する油圧部材466)のロッド474は、基部428(例えば、第1のラックおよびピニオンシステム456、458を支持する構造)に結合される。第2の油圧部材466(例えば、第2のラックおよびピニオンシステム460、462に対応する油圧部材466)のロッド474は、ブラケット450(例えば、第2のラックおよびピニオンシステム460、462)に結合される。このように、第1の油圧部材466の筐体472は、基部428に対して(例えば、第1の軸449に垂直に)その対応するロッド474に沿って平行移動することを可能にされる。同様に、第2の油圧部材466の筐体472は、ブラケット450に対して(例えば、第2の軸451に垂直に)その対応するロッド474に沿って平行移動することを可能にされる。ラック456、460は、それぞれ、それぞれの油圧部材466の筐体472に結合されるため、ピニオンの回転移動は、ラックの平行移動、およびその支持構造(例えば、第1のラックおよびピニオンシステムのための基部428および第2のラックおよびピニオン構造のためのブラケット450)に対する対応する筐体472の平行移動を引き起こす。
【0181】
各油圧部材466は、油圧を介して、そのそれぞれのロッド474と筐体472との間の相対平行移動を制限するように構成されることができ、それによって、第1および第2の軸449、451の周りのジョイントアセンブリ442の移動は、油圧部材466がその対応するラックの移動に抵抗するので、制限され得る。その結果、抵抗力が、シャフトアセンブリ444の多方向移動が制限され得るような方法でシャフトアセンブリ444に加えられることができるが、シャフトアセンブリ444は、ジョイントアセンブリ442によって提供される全運動範囲の周りで移動するように動作可能なままである。特に、シャフトアセンブリ444は、ジョイントアセンブリ442の全運動範囲に沿って操作されることができるが、シャフトアセンブリ444が移動することが可能である容易さまたは困難さは、油圧部材466によって加えられる力を介して修正されることができる。例えば、第1および/または第2の軸449、451の周りのジョイントアセンブリ442の回転移動は、油圧部材466を駆動し、部材466および可変流動弁468に結合されるホースを通して流体を移動させ、抵抗を発生させる。したがって、抵抗力(または、ジョイントアセンブリ442の移動、それによって、シャフトアセンブリ444の移動)が制限される程度は、油圧部材466の油圧に比例し得る。この油圧は、流動弁468によって油圧部材466に送達される油圧流体を介して、油圧流体の流動(したがって、シャフトアセンブリ444の移動に対して加えられる抵抗の程度)を増加および減少させるように調整されることができる。
【0182】
いくつかの例では、描写されるように、油圧部材466は、複動式油圧部材(例えば、複動式油圧シリンダ等)であり、2つの流体ポート476を含む。このように、選択された抵抗は、油圧部材466によって、各ラック456、460の両方の進行方向において第1および第2のラック456、460に加えられ得る。これは、油圧部材466によってシャフトアセンブリ444に加えられる抵抗が、異なる進行方向において異なることを可能にすることができる。例えば、第1の油圧部材466は、シャフトアセンブリ444が第1の軸449の周りで第1の方向(例えば、時計回り)に回転されるとき、第1の抵抗をシャフトアセンブリ444に加えることができ、シャフトアセンブリ444が第1の軸449の周りで第2の回転方向(例えば、反時計回り)に回転されるとき、第2の異なる抵抗をシャフトアセンブリ444に加えることができる。いくつかの例では、各油圧部材466によって生成される抵抗は、両方の方向において同じであり得る。いくつかの例では、両方の進行方向における抵抗を制御することによって、油圧部材466は、ユーザがシャフトアセンブリ444を第1の軸449および/または第2の軸451の周りで移動させると、ジョイントアセンブリ442のための抵抗の改良された正確さおよび/またはシャフトアセンブリ444のより滑らかな接合を提供することができる。
【0183】
油圧部材466の油圧は、第1の軸449の周りの第1のピニオン458(したがって、シャフトアセンブリ444)および第2の軸451の周りの第2のピニオン462(したがって、シャフトアセンブリ444)の回転を制限するように動作可能であり得る。結果として、それぞれのロッド474に対して第1のラック456および第2のラック460(および油圧部材466の対応する筐体472)を駆動するための第1および第2のピニオン458、462の能力は、制限され、それによって、その支持構造(例えば、基部428、ブラケット450)に対するそのそれぞれの軸(例えば、第1の軸449、第2の軸451)の周りのピニオン(例えば、第1のピニオン458、第2のピニオン462)の間の相対回転を制限することができる。したがって、第1および第2の軸449、451の周りのジョイントアセンブリ442の移動は、制限されることができ、抵抗力が、シャフトアセンブリ444の多方向移動が制限され得るような方法でシャフトアセンブリ444に加えられる一方、シャフトアセンブリ444は、ジョイントアセンブリ442によって提供される全運動範囲の周りで移動するために動作可能なままである。特に、シャフトアセンブリ444は、ジョイントアセンブリ442の全運動範囲に沿って操作されることができるが、シャフトアセンブリ444が移動することが可能である容易さまたは困難さは、油圧部材466によって加えられる制限を介して修正されることができる。故に、抵抗力、すなわち、ジョイントアセンブリ442(それによって、シャフトアセンブリ444)の移動が制限される程度は、油圧部材466の油圧に比例し得る。この油圧は、例えば、本明細書に説明されるように、流動弁468によって油圧部材466に送達される油圧流体を介して調整されることができる。
【0184】
示されていないが、抵抗機構448は、(例えば、プロセッサボード182に類似する)プロセッサボードおよび/またはコンピュータインターフェース439に通信可能に結合される1つ以上のトランスデューサを含むことができる。例えば、油圧部材466、流動弁468、および油圧部材466を流動弁468に接続するホースから形成される各油圧ループは、(例えば、圧力トランスデューサ180に類似する)圧力トランスデューサを含むこともできる。これらの圧力トランスデューサは、(例えば、調節ノブまたはコンピュータインターフェース439上に含まれるもの等の他の入力デバイスを介して)流動における抵抗を調節することからもたらされる油圧ループにおける圧力差を測定するように構成されることができ、それらの測定値をプロセッサボードおよび/またはコンピュータインターフェース439に通信することができる。
【0185】
いくつかの例では、肩強化システム400は、シャフトアセンブリ444の移動を追跡するように構成された抵抗システム402に結合された1つ以上の位置センサ470を含むこともできる。例えば、位置センサ470は、ジョイントアセンブリ442に結合され、ジョイントアセンブリ442の基部428に対するシャフトアセンブリ444の位置を検出および/または測定するように構成されることができる。いくつかの例では、図16-17に描写されるように、位置センサ470は、回転位置センサ(例えば、デジタルおよび/またはアナログ回転エンコーダ)であり得、第1の軸449および第2の軸451に対するシャフトアセンブリ444の回転位置を測定するように構成され得る。例えば、示されるように、各位置センサ470は、第1のラック456または第2のラック460のいずれかに結合された(例えば、それと噛合される)鋸歯状歯車を含むことができる。ラック456、460が、それらのそれぞれのピニオン458、462の回転に起因して平行移動させられると、位置センサ470は、ラック456、460とのそれらの接続に起因して同様に回転させられる。このように、位置センサ470の回転は、それぞれの軸449、451の周りのシャフトアセンブリ444の回転に対応し、それによって、位置センサ470は、シャフトアセンブリ444の対応する回転移動を測定することができる。位置センサ470からの出力は、プロセッサボードおよび/またはコンピュータインターフェース439に通信されることができる。
【0186】
いくつかの例では、位置センサ470は、上で説明されるように、ラック456、460に結合されるのではなく、ピニオン458、462に直接結合されることができる。いくつかの例では、示されないが、位置センサ470は、線形位置センサであり得、そのそれぞれの支持構造(例えば、第1のラック456のための基部428および第2のラック460のためのブラケット450)に対する各ラック456、460の線形位置に基づいてシャフトアセンブリ444の位置を測定するように構成され得る。線形位置は、第1の軸449および第2の軸451の周りのシャフトアセンブリ444の回転位置付けを決定するために使用されることができる。
【0187】
開示されるジョイントアセンブリ442および抵抗機構448は、具体的な方法で構成および/または配置されるとして説明されるが、様々な他の構成および配置が、本明細書に説明されるものと同じまたは類似する機能性を達成するために使用され得ることを理解されたい。例えば、ジョイントは、ユニバーサルジョイントである必要はなく、開示されるジョイントアセンブリ442と同じまたは類似する運動範囲を提供し得るボールおよびソケットジョイントまたは他のジョイント等の任意のジョイントであり得る。油圧部材466も、本明細書に説明される複動式油圧シリンダである必要はなく、ジョイントおよび/またはシャフトの移動を制限するように構成される任意の油圧部材および/またはシステムであり得る。例として、油圧部材466は、依然としてジョイント移動に対する所望の抵抗を提供しながら、単動式油圧シリンダとして構成されることができる。別の例として、1つ以上の線形シリンダおよび/またはピストンが、油圧部材と併せて、またはその代わりに使用されることができる。油圧部材に加えて、またはその代わりに、1つ以上の追加の機械的および/または電気的コンポーネントが、ジョイントおよび/またはシャフトの移動を制限するために含まれ得ることも理解されたい。
【0188】
シャフトアセンブリ444は、シャフト500と、シャフト500に結合された手首リング構造600とを含むことができ、シャフトアセンブリ444の長さは、調節可能であり得る。具体的に、描写されるように、シャフト500は、シャフト500の縦方向軸503(図18)に沿って軸方向に調節可能であり、それによって、ジョイントアセンブリ442と手首リング構造600との間の距離(例えば、高さ)が、調節され得る。図18-19を参照すると、シャフト500は、基部部分502と、一緒に結合された複数の同心シャフトまたは部材とを含む。シャフト500の長さを調節するために、同心シャフトまたは部材は、概して方向矢印D5(図14)によって示されるように、縦方向軸503に沿って互いに対してスライド可能である。このように、シャフト500は、伸縮シャフトであると考えられることができる。
【0189】
シャフト500は、基部部分502に結合された第1の部材504(または「外側部材」)と、第1の部材504内で半径方向に配置される第2の部材506(または「中間部材」)と、第2の部材506および第1の部材504内で半径方向に配置される第3の部材508(または「内側部材」)とを含む。3つの部材(例えば、第1の部材504、第2の部材506、第3の部材508)が、図示される例に示されるが、いくつかの例では、シャフト500は、異なる数の部材(例えば、2、4等)を備えていることができる。図18および20に示されるように、第1の部材504の近位端が、留め具510(例えば、ねじ、ボルト等)で基部部分502に結合され得、それによって、第1の部材504は、基部部分502に固定される(例えば、基部部分502に対して軸503に沿って軸方向に移動することができない)。他の事例では、基部部分502および第1の部材504は、単一の一体部品として形成されることができる。
【0190】
図19は、シャフト500の遠位端部分の断面図である。いくつかの例では、示されるように、外側部材504は、丸みを帯びた先端を有する菱形形状断面を有し、外側部材504の長さに沿って延びている内側フランジ514を含む。中間部材506も、菱形形状断面を有し、中間部材506の長さに沿って延びている先端チャネル518を画定する2つの反対側の先端に隣接する内壁516を含む。いくつかの事例では、内側フランジ514は、例えば、中間部材506および内側部材508が、外側部材504に対して軸方向に移動するとき、部材の整列を維持するために、中間部材506のためのガイドとしての役割を果たすことができる。内側部材508は、図示される例では、円形断面を有し、先端チャネル518間に半径方向に配置される。他の例では、部材504、506、508は、異なる断面を有することができ、例えば、部材の全てまたは一部は、円形断面を有することができる。
【0191】
上で紹介されたように、基部部分502は、ジョイントアセンブリ442に結合されることができる。例えば、図16に示されるように、基部部分502は、第2のピニオン462およびブラケット450の本体452に結合される。例えば、第2の軸451と同軸であり、その周りで回転可能である1つ以上のピン512が、基部部分502をブラケット450に結合するために使用されることができる。ピン512は、基部部分502(したがって、第1の部材504)がシャフト500の縦方向軸503に沿ってブラケット450に対して平行移動することを防止する。
【0192】
図20は、第1の部材504に結合されるような基部部分502を図示する。図21-22は、シャフト500の断面図を図示する。具体的に、図21は、基部部分502と第1の部材504の近位端との間の接続、および第1の部材504と第2の部材506の近位端との間の接続を描写する。図22は、第1の部材504と第2の部材506との間の接続、および第2の部材506と第3の部材508の近位端との間の接続を描写する。
【0193】
図20-22に示されるように、第1、第2、および第3の部材504、506、508は、伸縮システム520(本明細書では連結システムとも称される)によって一緒に、および/または基部部分502に結合されることができる。伸縮システム520は、第3の部材508が、縦方向軸503に沿って、基部部分502および第1の部材504に対して、および第2の部材506に対して平行移動することを可能にする。下記にさらに詳細に説明されるように、第1の部材504は、基部部分502に対して固定され、それによって、第1の部材504は、基部部分502に対して移動しない(例えば、2つが一緒に移動する等)。第2および第3の部材506、508の各々は、下記に説明されるように、異なる率で第1の部材504に対して平行移動することができる。
【0194】
第2の部材506および第3の部材508の近位端は、伸縮システム520と係合するように構成された近位端キャップを含むことができる。具体的に、第2の部材506は、第2の部材506の近位端に結合されたシャトル522を含むことができ、第3の部材508は、第3の部材508の近位端に結合されたクランプ526を含むことができる。
【0195】
伸縮システム520は、基部部分502と第3の部材508との間に結合された第1の滑車525を含むことができる。第1の滑車525は、基部部分502を第3の部材508に結合し、それによって、第3の部材508は、基部部分502に対して延びること、および後退することができる。第1の滑車525は、基部部分502に結合されたバレル524と、バレル524およびクランプ526に結合されたベルト528(例えば、テープ、ケーブル、ロープ等)とを含むことができる。ベルト528は、バレル524の周りに巻き付けられることができ、それによって、ベルト528の一部は、バレル524上に配置される(図20-21)。ベルト528の残りの部分は、縦方向軸503に平行に軸方向に延びる。具体的に、ベルト528は、バレル524からシャトル522を通して第3の部材508に向かって延びていることができる。ベルト528の端部は、クランプ526(図22)によって第3の部材508の近位端に固定して結合される。基部部分502に結合されるとして図示されるが、他の例では、バレル524は、第1の部材504等のシャフト500の他の比較的に固定された部材に結合されることができる。
【0196】
伸縮システム520は、第1、第2、および第3の部材504、506、508を連結する第2の滑車527を含むこともできる。具体的に、第2の滑車527は、第3の部材504の移動を第2の部材506の移動と連結するように構成されることができ、それによって、第3の部材504の移動は、第2の部材506の移動(例えば、異なる率で等)をもたらす。第2の滑車527は、1つ以上のローラ529(図21-22に示されるもの)と、少なくとも部分的にローラ529の周りに配置される滑車ベルト(図示するために省略される)(例えば、テープ、ケーブル、ロープ等)とを含むことができる。ローラ529は、第2の部材506に結合され、いくつかの例では、描写されるように、第2の部材506のシャトル522に結合される。滑車ベルトは、基部部分502および/または第1の部材504に(例えば、第1の部材504の遠位端に)結合(例えば、固定)される一端を有し得、滑車ベルトの他端は、第3の部材508に(例えば、クランプ526に)結合され得る。このように、第1、第2、および第3の部材504、506、508は、第2の滑車527によって一緒に連結される。
【0197】
第3の部材508が、基部部分502に対して遠位に(例えば、基部部分502から離れるように)平行移動するにつれて、ベルト528は、バレル524から巻きを解かれ、それによって、ベルト528のより長い部分が、クランプ526と基部部分502との間で延長される。同様に、第3の部材508が、基部部分502に対して近位に(例えば、基部部分502に向かって)平行移動するにつれて、ベルト528は、バレル524の周囲で巻きつき、それによって、ベルト528のより短い部分が、クランプ526と基部部分502との間で延長される。このように、伸縮システム520は、第3の部材508を基部部分502に結合し、それによって、第3の部材508は、縦方向軸503に沿って基部部分502(および第1の部材504および第2の部材506)に対して平行移動することを可能にされる。
【0198】
第3の部材508が、基部部分502に対して遠位に(例えば、基部部分502から離れるように)平行移動すると、第2の滑車527は、第2の部材506にも遠位に平行移動させる。具体的に、第3の部材508に結合された端部を有する第2の滑車527の滑車ベルトは、第3の部材508が基部部分502に対して遠位に平行移動すると、ローラ529に沿って転がり、それは、第2の滑車527(したがって、第2の部材506)を遠位に移動させ、基部部分502から離れさせる。同様に、第3の部材508が基部部分502に対して近位に(例えば、基部部分502に向かって)平行移動すると、第2の滑車527は、第2の部材506にも近位に平行移動させる。このように、伸縮システム520は、第2の部材506を第3の部材508に連結する。
【0199】
いくつかの例では、第2および第3の部材506、508の平行移動は、異なる率であり得る。例えば、第3の部材508の平行移動は、第2の滑車527の構成に基づいて第2の部材506の対応する平行移動の2倍遠くであり得る。故に、第3の部材508および第2の部材506の両方は、異なる(例えば、比例する)率で縦方向軸503に沿って平行移動する。
【0200】
伸縮システム520の第1の滑車525および第2の滑車527は、シャフト500を動作させているユーザにとって「無重力」(または少なくともより軽い重量)を感じ得る方法でシャフト500の延長および後退を可能にするように構成されることができる。例えば、第1の滑車525および第2の滑車527は、シャフト500の延長および後退に抵抗するゼロ力またはわずかな力を及ぼすように構成されることができる。言い換えると、ユーザが延長された構成にシャフト500を延長するために及ぼさなければならない力は、ユーザが後退させられたまたは折り畳まれた構成に対してシャフト500を後退させるために及ぼさなければならない力と同じであり得る。いくつかの例では、伸縮システム520は、重力に対抗する(例えば、第2および第3の部材506、508およびそれらのそれぞれの端部キャップ522、526等、システムの種々のコンポーネントの重量に対抗する)ために1つ以上の追加の滑車を含むことができる。
【0201】
いくつかの例では、捩りばねが、第1の滑車525に結合される(例えば、バレル524および/またはベルト528に結合される)ことができる。いくつかの例では、捩りばねは、ユーザが第3の部材508を基部部分502に向かって軸方向に平行移動させるとき、バレル524からベルト528が巻きを解かれていることが、捩りばねにバレル524の周囲にベルト528を巻きつけるための十分な力を及ぼさせ得るように構成されることができる。例えば、力は、捩りばねがシャフト500を延長された位置から後退させられた位置に向かって後退させないように、比較的に小さくあり得る。言い換えると、捩りばねは、シャフト500を後退させることにおいて、または第3の部材508を第1および第2の部材504、506に対して軸方向に平行移動させることにおいてユーザを支援しない。むしろ、捩りばねは、ベルト528がバレル524の周囲に適切に巻きつくことを確実にするために含まれ得る。したがって、第1の滑車525は、ばねまたは両方向性のばねとも称され得る。
【0202】
いくつかの例(例えば、エクササイズ、リハビリテーション、および/または治療目的)では、伸縮シャフト500に抵抗を選択的に追加することは、有益であり得る。例えば、ユーザがその「無重力」構成のシャフト500を使用して自身の肩をリハビリする十分な進捗をなした後、肩を強化するためにシャフト500の伸縮機能に対する抵抗を増加させることは、有益であり得る。上で説明されるように、(抵抗機構448を介した)肩強化システム400は、シャフト500の回転機能性に対する抵抗を選択的に調節するように構成される。肩強化システム400は、シャフト500の伸縮機能性に対する抵抗を選択的に調節するように構成されることもできる。
【0203】
伸縮システム520に対する抵抗を加えるために、シャフト500は、伸縮システム520のためのブレーキとして機能するように構成されたアームの対530、532を含むことができる。いくつかの例では、示されるように、アーム530、532は、ベルト528の周囲でクランプ締めすることによって、両方向性の第1の滑車525のためのブレーキとして機能することができる。アーム530、532は、図20-21に示されるように、基部部分502に結合されることができる。具体的に、ベルト528は、アーム530のレシーバ534(または「レシーバアーム530」)とアーム532のプッシャ536(または「プッシャアーム532」)との間に配置される。いくつかの例では、図21に示されるように、レシーバ534は、レシーバアーム530の端部に位置付けられ、凹面表面を有する。プッシャ536は、いくつかの例では、プッシャアーム532の端部に位置付けられ、対応する凸面表面を有する。レシーバ534およびプッシャ536は、フェルトまたは革等の材料または繊維で覆われることができる。いくつかの例では、レシーバ534は、革で覆われることができ、プッシャ536は、フェルトで覆われることができる。示されるように、アーム530、532は、概して、ベルト528に対して垂直である。プッシャアーム532は、プッシャアーム532をレシーバアーム530に向かって移動させるように構成されたモータ538に動作可能に結合され、それによって、プッシャ536は、レシーバ534に対して圧縮し、ベルト528が、それらの間に挟まれる。このように、プッシャ536は、抵抗性摩擦力をベルト528に選択的に加え、アーム530、532に対するベルト528の移動を防止することができる。いくつかの例では、力センサ533(例えば、負荷セル)が、アーム(例えば、レシーバアーム530)のうちの1つに結合され、ベルト528(図20-21)に加えられた力を測定するように構成されることができる。いくつかの例では、アーム530、532およびモータ538は、抵抗機構448の一部である。
【0204】
いくつかの例では、力センサ533および/またはモータ538は、コンピュータインターフェース439に動作可能に結合され得、それによって、ユーザは、コンピュータインターフェース439を介してモータ538およびアーム530、532によってベルト528に加えられる抵抗負荷を制御および/または監視することができる。いくつかの例では、コンピュータインターフェース439は、ユーザが、シャフト500を後退させると、および/またはそれを延長すると、シャフト500に加えられる抵抗および/またはそれによって経験される抵抗を追跡および表示することができる。例えば、モータ538によってベルト528に加えられる抵抗、および/または力センサ533によって検出されるような抵抗は、ユーザが、第3の部材508を平行移動させることによってシャフト500の長さを調節するときにユーザによって感じられる抵抗に比例し得る。
【0205】
伸縮システム520は、1つ以上の緩衝器、衝撃吸収材等を含むこともできる。図21-22に示されるように、第2の部材506および第3の部材508の各々は、そのそれぞれの近位端に配置されるばねの対を有する。下記にさらに詳細に説明されるように、ばねは、伸縮シャフト500の部材504、506、508が延びる、および/または後退する流動性を改良するための減衰ばねとしての機能を果たすことができる。具体的に、第3の部材508は、クランプ526の遠位表面に結合された固定端541dと、自由端543dとを有する遠位ばね540dを含む。第3の部材508は、クランプ526の近位表面に結合された固定端541pと、自由端543pとを有する近位ばね540pも含む。いくつかの例では、示されるように、遠位ばね540dは、第3の部材508の外面の周囲に配置される。遠位ばね540dの自由端543dは、第3の部材508が、第2の部材506に対して遠位に(例えば、シャフト500の完全に延長された構成に)平行移動させられるとき、第2の部材506の内面に対して、例えば、第2の部材506の遠位端キャップ542(図19)の内面に対して圧縮するように構成される。例えば、ユーザが、(例えば、基部部分502から離れるように手首リング構造600を引っ張ることによって)第3の部材508を延長するとき、第3の部材508は、遠位ばね540dの自由端543dが遠位端キャップ542に対して圧縮するまで、軸方向に平行移動することができる。
【0206】
近位ばね540pの自由端543pも、図21-22に示されるように、第2の部材506の内面または第2の部材506に結合された内面、例えば、シャトル522の内側遠位表面566に対して圧縮するように構成される。近位ばね540pの自由端543pは、第3の部材508が、第2の部材506に対して近位に(例えば、シャフト500の完全に後退させられた構成に)平行移動させられるとき、シャトル522の遠位表面566に対して圧縮し得る。例えば、ユーザが、(例えば、手首リング構造600を基部部分502に向かって押すことによって)第3の部材508を後退させるとき、第3の部材508は、近位ばね540pの自由端543pがシャトル522の遠位表面に対して圧縮するまで、軸方向に平行移動し得る。
【0207】
第2の部材506は、ばねの対544d、544pも含む。具体的に、第2の部材506は、シャトル522の遠位表面に結合された固定端545dと、自由端547dとを有する遠位ばね544dを含む。第2の部材506は、シャトル522の近位表面に結合された固定端545pと、自由端547pとを有する近位ばね544pも含むことできる。ばね544d、544pの両方は、第2の部材506の外面の外部に配置される。遠位ばね540dの自由端547dは、第2の部材506が、第1の部材504に対して遠位に(例えば、シャフト500の完全に延長された構成に)平行移動させられるとき、第1の部材504の内面に対して、例えば、第1の部材504の遠位端キャップ546(図19)の内面に対して圧縮するように構成される。例えば、ユーザが、(例えば、基部部分502から離れるように手首リング構造600上に引っ張ることによって)第3の部材508および第2の部材506を完全に延長するために十分な力を加えたとき、第2の部材506は、遠位に平行移動し、遠位ばね544dの自由端547dが第1の部材504の遠位端キャップ546に対して圧縮するまで、軸方向に平行移動し得る。
【0208】
近位端ばね544pの自由端547pも、第1の部材504の内面または第1の部材504に結合された内面に対して、例えば、基部部分502の表面に対して圧縮するように構成される。いくつかの例では、図21に示されるように、近位ばね544pの自由端547pは、例えば、シャフト500が、完全に後退させられた構成にあるとき、第1の部材504が留め具510と結合された基部部分502の延長部549に対して圧縮し得る。例えば、ユーザが、(例えば、基部部分502に向かって手首リング構造600を押すことによって)第3の部材508および第2の部材506を完全に後退させるために十分な力を加えたとき、第2の部材506は、近位に平行移動し、近位ばね544pの自由端547pが基部部分502(例えば、延長部549)に対して圧縮するまで、平行移動し得る。
【0209】
遠位ばね540d、544dのうちの1つ以上が、遠位方向における部材の平行移動を限定するために、それぞれ、部材506、504の端部キャップ542、546以外のシャフト500の他の表面に対して圧縮するように構成され得ることを理解されたい。例えば、いくつかの例では、遠位ばね540d、544dは、それぞれ、部材506、504の他の内面に対して圧縮するように構成されることができる。同様に、近位ばね540p、544pは、近位方向における部材の平行移動を限定するために、シャフト500の他の内面に対して圧縮するように構成されることができる。
【0210】
図23は、第3の部材508の近位端、具体的に、クランプ526をさらに詳細に図示する。クランプ526は、外側部材548と、内側部材550と、外側部材548に対する内側部材550の位置付けを保持するように構成された係止コンポーネント552(例えば、止めねじ等)とを含む。示されるように、クランプ526は、ねじ山付き接続部を介して第3の部材508の遠位端に結合される。いくつかの例では、示されるように、第3の部材508の内面は、クランプ526の外面上、例えば、外側部材548の外面上に配置される外部ねじ山556を受け取るように構成された内部ねじ山554を含む。いくつかの例では、示されるように、遠位ばね540dの固定端543dは、外側部材548の遠位面に結合され、近位ばね540pの固定端543pは、外側部材548および/または内側部材550の近位面に結合されることができる。
【0211】
上で紹介されたように、ベルト528の端部が、クランプ526に結合され、その中に固定して保持される。例えば、図23に示されるように、ベルト528は、外側部材548と内側部材550のフランジ558との間で圧縮される。係止コンポーネント552は、フランジ558と外側部材548との間の圧縮を維持し、それらの間にベルト528を挟むことができる。いくつかの例では、第2の滑車527の滑車ベルトも、クランプ526に結合され、ベルト528に加えて、その中に固定して保持されることができる。
【0212】
上で紹介されたように、第2の部材506の近位端は、シャトル522に結合される。具体的に、図24-25に示されるように、シャトル522は、第2の部材506の先端チャネル518(図19も参照)のうちの1つの中に挿入されるように構成された突出部560を含む。突出部560は、第2の部材506をシャトル522に結合するために使用されることができる。例えば、ピンが、第2の部材506の開口部562を通して挿入され、突出部560と係合することができ、それによって、第2の部材506は、シャトル522に対して平行移動および/または回転することを防止される。いくつかの例では、示されるように、開口部562は、内壁516を通して延びることもできる(図19も参照)。いくつかの例では、第2の部材506は、限定ではないが、ねじ、ボルト等の留め具を含む他の方法でシャトル522に結合されることができる。いくつかの例では、示されるように、ばね544d、544pは、シャトル522の片側に結合され、ローラ529は、シャトル522の反対側に結合されるが、ばね544d、544pおよびローラ529は、他の例では、他の方法でシャトル522に結合されることができる。例えば、1つのローラ529のみが、図25に示されるが、他の例では、シャトル522は、複数のローラを含むことができる。シャトル522は、ベルト528が延びる開口部または通路564を含むこともできる。いくつかの例では、第2の滑車527の滑車ベルトも、通路564を通して延びていることができる。上で説明されるように、いくつかの例では、第3の部材508に結合された近位ばね540pは、第3の部材508が、基部部分502に対して後退させられると、遠位表面566に対して圧縮することができる。
【0213】
再び図20を参照すると、シャフト500は、1つ以上のセンサを含むこともできる。いくつかの事例では、プロセッサボードは、シャフト500に(例えば、基部部分502に)結合され、センサおよびコンピュータインターフェース439に動作可能に結合され得る。例えば、上で説明されるように、シャフト500は、いくつかの例では、ベルト528に加えられた力を検出または測定するためにレシーバアーム530に結合された力センサ533を含むことができる。加えて、いくつかの例では、位置センサ580(例えば、回転センサ、光学エンコーダ等)が、バレル524に結合され、プロセッサボードおよび/またはコンピュータインターフェース439に動作可能に結合されることができる。位置センサ580は、基部部分502に対する第2の部材504および第3の部材506の伸縮位置/運動を追跡および測定するように構成されることができる。位置センサ580は、例えば、バレル524から巻きを解かれたベルト528の長さを測定するために、バレル524の回転位置を検出することができる。この測定値は、例えば、コンピュータインターフェース439によって使用され、シャフト500が延びた位置または後退させられた位置を決定することができる。いくつかの例では、位置センサ580(例えば、シャフト500の伸縮位置に対応するデータ等)、モータ538、力センサ533(例えば、ベルト528に加えられる、および/またはそれによって経験される抵抗に対応するデータ等)、および/またはシャフト500の他のコンポーネントに関連付けられたデータが、(例えば、有線接続を介して、Bluetooth(登録商標)等の無線通信を介して)プロセッサボードおよび/またはコンピュータインターフェース439に伝送されることができる。
【0214】
開示される肩強化システム400は、1つ以上のトランスデューサ、センサ、またはゲージを有するとして説明されるが、システムが、機能するためにこれらの特徴を含む必要はなく、それらが提供する追加された機能性および利益によって強化されることを理解されたい。さらに、本明細書に説明される個々のコンポーネントの数量が、具体的に規定されるが、1つ以上のコンポーネントが、肩強化システムが本開示に従って完全に機能することを依然として可能にしながら、追加または除去され得ることを理解されたい。
【0215】
図26Aは、シャフト500の第3の部材508の遠位端に結合された手首リング構造600を描写する。具体的に、第3の部材508の遠位端は、手首リング構造600の一部を受け取るように構成された開口部と、(例えば、係止レバー582を係止された位置と係止解除された位置との間で移行させることによって)手首リング構造600を第3の部材508に解放可能に結合するように構成された係止レバー582(図18-19も参照)とを含むことができる。手首リング構造600は、手首を支え、それによって、ユーザの腕および手を支え、手首が複数の軸の周りで回転および旋回することを可能にするように構成されることができる。手首リング構造600は、ある一定の手首または腕移動が所与のエクササイズに関して望ましくないときなど、ある一定の手首移動を制限または限定するように構成されることもできる。上で説明されるように、シャフトアセンブリ444(例えば、シャフト500および手首リング構造600)は、ジョイントアセンブリ442の動作を介して、例えば、第1の軸449の周りで、軸451の周りで、および/または軸503に沿って、フレーム408および椅子構造406に対する多方向移動が可能である。抵抗機構448は、ユーザがジョイントアセンブリ442によって提供される運動範囲に沿ってシャフトアセンブリ444を操作しているとき、ジョイントアセンブリ442および/または伸縮システム520に抵抗力を加え、フレーム408および椅子構造406に対するシャフトアセンブリ444(例えば、シャフト500および手首リング構造600)の移動を制限するように動作可能であり得る。
【0216】
手首リング構造600は、リング602と、リング602に移動可能に結合されたシャトル604と、シャトル604に結合されたブレース606とを含むことができる。図26A-26Bに示されるように、ブレース606は、肩強化システム400の個々のユーザの手および手首を支持し、固定するように構成されることができる。例えば、ブレース606は、ユーザの手首および前腕を確実に支持するように構成される後方部分610と、掌、およびいくつかの事例では、指の一部を確実に支持するように構成される前方湾曲部分612とを含むことができる。いくつかの例では、示されるように、湾曲部分612は、ユーザの親指のための開口部を含むことができる。この場合における湾曲部分612は、掌および指にブレース606の前方端に向かって弧状にさせる。ユーザの手の掌および指を丸める前方部分612のこの構成は、ユーザの移動が、主として、腕の他の部分ではなく、肩移動に対して分離されることを確実にすること等によって、重要な利益を提供することができる。特に、それらのリラックスした状態において、手および前腕の屈筋は、伸筋を上回る力で手の指部を屈曲させ、したがって、手が可能な限り人間工学的に自然な状態のままであることを可能にすることによって、筋肉の緊張および手首および肘等における不要な関節を横断する力は、減少し、肩関節のさらなる分離を可能にする。
【0217】
ブレース606は、ブレース606に対するユーザの腕、手首、および手の移動を確実に保持および制限するために、ストラップまたは弾性コンポーネント等の1つ以上の留め機構(例えば、留め機構214に類似する)も含むことができる。この構成における留め機構は、例えば、シャフト500の長さを増加させるために、および/またはシャフト500の位置付けを調節するために、手がブレース606の表面から離れるように動くこと、または持ち上がることを欲するとき等、ブレース606に対してユーザの手を保持することができる。これは、シャフト500の位置付けを操作するために手移動に過剰に大きく依拠し、それによって、意図される動的な360度の肩移動を損なうこととは対照的に、ユーザ移動が、主として、分離された肩移動を対象とすることも確実にする。
【0218】
いくつかの例では、後方部分610および/または湾曲部分612は、対応する解剖学的構造を受け取り、より良好に保持するように成型または形成されることもできる。例えば、湾曲部分612は、ユーザの具体的な手(例えば、右手)を受け取るように成形されることができる。これは、湾曲部分212(図7A-7B)とは異なり、例えば、湾曲部分212は、概して、ユーザのいずれかの手を受け取るように構成され、非特異的である。これは、とりわけ、ブレース606が一般的な支持および快適性のために適していることを可能にする。ユーザの手首および手を支持し、固定するためのブレースとして説明されるが、ブレース606が、様々な方法で構成され得ることを理解されたい。例えば、ブレース606に加えて、またはその代わりに、ブレースは、上側前腕、上腕、および/または肘関節を確実に支持するように構築されることができる。
【0219】
いくつかの例では、図26Bに示されるように、ブレース606は、シャトル604から取り外し可能であり得る。例えば、ユーザは、手首リング構造600および/または肩強化システム400が使用されていないときの保管のために、ブレース606を清浄するために、および/または異なるブレースまたは他の構造を手首リング構造600に取り付けるために、ブレース606を手首リング構造600のシャトル604から除去することができる。具体的に、ブレース606は、ブレース606の下側表面(例えば、ユーザの手が係合する表面とは反対側の表面)に結合された基部613を含むことができる。シャトル604は、ブレース606の基部613を受け取るための対応するフレーム615を含むことができる。具体的に、フレーム615は、基部613をフレーム615に解放可能に結合するように構成され、それによって、ブレース606は、シャトル604に結合される。
【0220】
いくつかの例では、基部613は、側面解放バックルと同様に機能し得る。例えば、図26Bに示されるように、基部613は、基部613の両側にプロング614を含むことができる。各プロング614は、それから外向きに延びている突出部またはピン614aを含むことができる。ピン614aは、フレーム615内の開口部615aに対応し、それによって、基部613のプロング614は、フレーム615の中にクリップ留めされることができ、ピン614aは、開口部615a内に位置付けられる。基部613をフレーム615から解放するために、ユーザは、ピン614aが開口部615aから解放され、基部613がフレーム615から除去され得るまで、プロング614を互いに向かって圧縮する(例えば、圧搾する)ことができる。
【0221】
ブレース606は、シャトル604に結合されることができ、シャトル604は、リング602に移動可能に結合されることができる。シャトル604は、図27-29に単独で示される。示されるように、シャトル604は、リングフレーム628と、リングフレーム628から軸方向に延びている複数の延長部(例えば、基部延長部630および1つ以上の支持延長部632)とを含むことができる。示されるように、フレーム615は、基部延長部630に結合される。延長部630、632の各々は、リング602の表面に係合するための1つ以上のローラ634を含むことができる。いくつかの例では、示されるように、支持延長部632は、3つのローラ634を含む。基部延長部630は、リング602の縁を受け取り、それと係合するように構成された2つのローラ634を含むことができる。異なる数のローラ634および/または支持延長部632が、他の例に含まれ得る。
【0222】
ローラ634は、シャトル604がリング602の縁および歯によって形成される経路に沿って滑らかな連続的運動で移動することを可能にする。したがって、シャトル604およびブレース606は、(例えば、リング602の中心軸の周りで)リング602の円周に沿って時計回りおよび反時計回りに自由に移動することができる。したがって、図26Aに示されるように、ブレース606およびシャトル604は、方向矢印D6によって示されるように、リング602の中心を通して、リング602の平面に垂直に延びているリング602の中心軸607の周りで回転するように構成されることができる。このように、シャトル604およびブレース606は、手首リング構造600の第1の軸(例えば、軸607)の周りで移動または回転すると考えられることができる。
【0223】
基部延長部630は、ジョー構造616と制御レバー618とを含むこともできる。ジョー構造616は、シャトル604とリング602との間の相対移動を防止するために、基部延長部630(したがって、シャトル604)をリング602に選択的にクランプ締めするように、または係止するように構成されることができる。図29に示されるように、ジョー構造616は、リング602上の対応する歯と選択的に係合するための1つ以上の歯を含むことができる。いくつかの例では、ジョー構造616は、リング602と係合するために、歯以外の構造(例えば、ゴム製ブロックまたはストッパ、比較的に高い摩擦係数を伴う材料等を含む)を含むことができる。制御レバー618は、リング602に対するシャトル604の位置付けを固定すること、およびシャトル604がリング602の円周の周りで自由に移動することを可能にすることの両方を行うように構成されることができる。制御レバー618は、例えば、ジョー構造616の歯をリング602上の歯と選択的に係合することによって、リング602の周りのシャトル604の移動を制御することができる。
【0224】
いくつかの例では、制御レバー618が上向き、すなわち、第1の位置(図26A-29)にあるとき、シャトル604、それによって、ブレース606は、リング602に対して固定された位置にあり得る。このように、シャトル604およびブレース606は、リング602の円周に沿った任意の点に位置付けられ、固定されることができる。逆に、制御レバー618が第2の下向き位置にあるとき、シャトル604およびブレース606は、「自由回転」状態にあり得、シャトルおよびブレースが、(例えば、ジョー構造616の歯が、リング602の歯から間隔を置かれた状態で)リング構造600の第1の軸およびリング602の円周の周りで自由に回転することを意味する。
【0225】
制御レバー618は、シャトル604が、固定状態と自由回転状態との間で迅速に切り替えられ得るように、第1の位置と第3の位置との間でトグルするように構成されることもできる。具体的に、制御レバー618は、第1の位置から第3の位置に上向きに(例えば、ブレース606に向かって)引っ張られ、制御レバー618が第1の位置に戻されるまで、固定状態から瞬間的に自由な回転状態にシャトル604を切り替えることができる。この場合、制御レバー618は、制御レバー618を第3の位置から第1の位置に自動的に戻すために、ばね負荷されることができる。このようにトグルするように構成される制御レバー618は、例えば、その手および手首がブレース606に固定された個々のユーザが、ブレース606の前方端を過ぎて延びている1つ以上の指で制御レバー618を引き上げることによって、固定状態と自由回転状態との間を切り替えることを可能にすることができる。
【0226】
図26Aおよび26Bに描写されるように、リング602は、ブラケット620(例えば、U形ブラケット)の上向きに延びているアームの対に結合されることができる。リング602は、アームの開口部622を介してブラケット620に結合されることができる。ブラケット620の各開口部622は、例えば、リング602が、開口部622を通して延びている軸609の周りの前後運動においてブラケット620に対して旋回するように構成されるように、ブッシングを含むことができる。この前後運動は、方向矢印D7(図26A)によって示される。したがって、シャトル604およびブレース606も、リング602が、開口部622を通して延びている軸の周りで旋回すると、ブラケット620に対して後方および前方に旋回するように構成される。このように、リング602、シャトル604、およびブレース606の全ては、手首リング構造600の第2の軸の周りで移動または旋回すると考えられることができる。
【0227】
依然として図26A-26Bを参照すると、手首リング構造600は、係止レバー582(図26B)を介して第3の部材508の上側端に結合されることができる。例えば、ブラケット620は、第3の部材508の開口部内に位置付けられることができ、係止レバー582は、(例えば、係止位置と係止解除位置との間で係止レバー582を移行させることによって)ブラケット620を第3の部材508の開口部内に解放可能に結合するように構成されることができる。係止解除位置において、ブラケット620(したがって、手首リング構造600)は、シャフト500の軸503に対して軸方向に平行移動すること、および軸503の周りで回転することができる。このように、手首リング構造600の位置付けも、シャフト500に対して調節可能であり得る。係止レバー582は、少なくともシャフト500に対する手首リング構造600の軸方向位置を係止位置に係止するように構成されることができる。例えば、係止位置において、ブラケット620(したがって、手首リング構造600)は、方向矢印D8(図26A)によって示されるように、いくつかの事例では、シャフト500に対して(例えば、軸503の周りで)回転することができるが、シャフト500に対して平行移動しない。他の例では、ブラケット620は、係止位置においてシャフト500に対して固定される(例えば、シャフト500に対して回転または平行移動することができない)。
【0228】
シャフト500は、手首リング構造(例えば、手首リング構造600または本明細書に説明される任意の手首リング構造)に結合されるとして説明されるが、いくつかの例では、本明細書に説明されるシャフト(例えば、シャフト500)は、代わりに、回転可能ボール700(図30A-30B)等の異なる部材または構造、またはシャフトに対して静止している別の構造に結合され得ることを理解されたい。図30A-30Bに示されるように、回転可能ボール700は、係止レバー582(図26B)を介して第3の部材508の上側端に結合され得る基部702を含む。例えば、基部702は、第3の部材508の開口部内に位置付けられることができ、係止レバー582は、(例えば、係止位置と係止解除位置との間で係止レバー582を移行させることによって)基部702を第3の部材508の開口部内に解放可能に結合するように構成されることができる。ボール700は、基部702に結合された内側部材704と、内側部材704に結合された外側部材706とを含むこともできる。いくつかの例では、描写されるように、外側部材706は、一緒に結合された複数のセグメントを備えていることができる。外側部材706は、内側部材704に対して回転するように構成されることができる。例えば、ユーザは、ボール700の外側部材706をつかみ、内側部材704に対して外側部材706を回転させること、およびボール700が結合されたシャフト(例えば、シャフト500)を移動させ、例えば、シャフトを延長すること、後退させること、および/または角度付けることができる。
【0229】
図31A-32は、別の例による肩強化システム800を描写する。示されるように、肩強化システム800は、抵抗システム402と、フレーム804と、フレーム804に移動可能に結合されたプラットフォーム806とを含むことができる。この例では、抵抗システム402は、外側筐体440と、筐体440内に配置されたジョイントアセンブリ442(図15-17)および抵抗機構448(図15-17)とを含む。シャフトアセンブリ444の代わりに、図示される例の抵抗システム402は、ジョイントアセンブリ442に結合されたシャフトアセンブリ844を含む。いくつかの例では、描写されるように、シャフトアセンブリ844は、シャフト500と、シャフト500に結合されたボール700とを含む。図31A-32に示されるように、肩強化システム800は、(例えば、調節可能アームによって)フレーム804に結合されたコンピュータインターフェース439も含む。
【0230】
プラットフォーム806は、プラットフォーム806が、収納可能状態(図32)と動作状態(図31A-31B)との間で移動させられ得るように、フレーム804に旋回可能に結合(例えば、ヒンジ接続)されることができる。プラットフォーム806はまた、複数の折り曲げ可能セグメント(例えば、図31A-31Bに示される3つのセグメント)にセグメント化されることもでき、それによって、プラットフォーム806は、収納可能状態(図32)においてフレーム804の周囲に折り曲げられることができる。いくつかの例では、肩強化システム800は、少なくとも肩強化システム800の一部を収納可能状態で包み込むように構成されたケース808を含むこともできる。
【0231】
図32に示されるように、収納可能状態にある間、プラットフォーム806は、肩強化システム800が、システム800を収納または梱包するために比較的に薄型および減少させられた占有面積を有するように、「垂直」または縦向きにおいて位置付けられることができる。肩強化システム800は、例えば、収納可能状態にあるとき、保管または輸送のためのケース808内に梱包および収納されることができる。収納可能状態にある間の肩強化システム800の全深さは、フレーム804および/または本明細書に説明される他のコンポーネントの深さに比較的に等しくまたはほぼ等しくあり得る。いくつかの例では、プラットフォーム806、フレーム804、および/またはケース808は、肩強化システム800が、1つの場所から別の場所に容易に移動させられ得るように、1つ以上の車輪および/またはハンドルを含むことができる。係止アセンブリが、含まれ、収納可能状態と動作状態との間でプラットフォーム806を係止するために、および移動させるために使用されることができる。
【0232】
図31A-31Bを参照すると、動作状態にあるとき、プラットフォーム806は、「水平」向きに(すなわち、地面に平行に)位置付けられることによって、抵抗システム402と相互作用している間、立つための(自身を位置付けるための)場所をユーザに提供することができる。いくつかの例では、プラットフォーム806の上のユーザの重量は、ユーザが抵抗システム402と相互作用している間、安定性を提供し、肩強化システム800を地面に定着させるために好適であり得る。そのような例では、肩強化システム800の全体的重量は、強化システム800を地面に定着させるためにユーザの重量を利用しながら、収納および梱包のためにシステムの重量を最適化するために等、減らされることができる。他の例では、プラットフォーム806の重量および/または地面と接触しているプラットフォーム806の表面積は、それ自体、肩強化システム800を安定させ、定着させるために好適であり得る。ひも、留め具、または重り等の他のコンポーネントも、含まれ、強化システム800を地面に固定するために使用されることができる。
【0233】
移動可能プラットフォーム806を含むとして説明されるが、いくつかの例では、プラットフォーム806は、フレームに結合される必要も、移動可能である必要もない。例えば、プラットフォーム806は、強化システム800の設定中、フレーム804とは別個に地面に固定されること、および/またはフレーム804に動くことができないように結合されることができる。他の例では、プラットフォーム806は、含まれる必要はなく、フレーム804は、現地の地面に固定されるように、および/または肩強化システム800を安定させ、定着させるようにサイズを決定され、重みを加えられることができる。
【0234】
図31A-31Bに示されるように、フレーム804は、抵抗システム402に結合された調節機構810を含むことができる。具体的に、調節機構810は、ジョイントアセンブリ442の基部428に結合されたブラケット812を含むことができる(図16-17参照)。調節機構810は、(方向矢印D9(図31A)によって示されるように)フレーム804に対して抵抗システム402を旋回するように構成されること、および/または(方向矢印D10(図31A)によって示されるように)プラットフォーム806に対する抵抗システム402の高さを調節することができる。例えば、ブラケット812は、フレーム804の高さに沿って軸方向に移動し得る。したがって、フレーム804およびプラットフォーム806に対する抵抗システム402の高さまたは垂直位置付けは、プラットフォーム806から離れるような軸方向「上向き」方向において、およびプラットフォーム806に向かう軸方向「下向き」方向においてブラケット812および抵抗システム402を移動させることによって調節されることができる。
【0235】
ブラケット812は、抵抗システム402をフレーム804に対して角度付けられること、例えば、軸814の周りで旋回させられること可能にすることができる。図31Aに示されるように、抵抗システム402は、フレーム804に対して第1の角度付けられた位置(例えば、約90度)に位置付けられる。図31Bは、フレーム804に対して第2の角度付けられた位置(例えば、約30度)における抵抗システム402を図示する。いくつかの例では、係止機構が、ブラケット812に結合されることができ、それによって、抵抗システム402が、種々の角度においてフレーム804に対する位置に係止されることができる。例えば、ブラケット812は、フレーム804にヒンジ接続され、フレーム804と抵抗システム402との間の角度の範囲内(例えば、0度~180度、0~90度、30~90度等)で増加的に調節するように構成されることができる。
【0236】
このように構成されると、フレーム804に結合された抵抗システム(例えば、抵抗システム402)の任意のシャフトまたはシャフトアセンブリ(例えば、シャフトアセンブリ844)は、フレーム804の軸に対して(D10に沿って)平行移動させること、およびフレーム804に対して3つの軸、具体的に、第1の軸449(図16-17)、第2の軸451(図16-17)、および第3の軸814の周りで回転することが可能である。第3の軸814は、ブラケット812とフレーム804との間のヒンジ式接続、または他の好適な接続によって形成される。この第3の軸814は、特定の腕および肩移動のために好適な勾配のある下向き角度に抵抗システム402を位置付けるために使用されることもできる。ユーザは、例えば、自身の背中および/または横腹がフレーム804の方に向けられた状態で、プラットフォーム806上で自身を立位に位置付けることができる。この位置では、ユーザは、ボール700(またはシャフト500に結合された手首リング構造)を確実につかみ、上手投げ、横手投げ、および/または下手投げ運動に従事することができる。この構成は、例えば、自然な投球運動を再現する移動を通して、投手の肩の傷害の程度を診断するために、および/または投手の肩の健康状態を監視するために望ましい。抵抗システム402の同じまたは類似する向きは、他の運動競技的および/または職業的移動のために使用されることができる。
【0237】
図33-40は、本明細書に説明される(例えば、本明細書に説明される任意の抵抗システム102、302、402等内に含まれる)肩強化装置のいずれかにおいて使用され得るシャフト900の別の例を図示する。シャフト900は、概して、シャフト500に類似するが、シャフト900は、伸縮システム520に対するいくつかの追加および/または代替コンポーネントを含む伸縮システム920を含む。伸縮システム920の1つ以上のコンポーネント(例えば、追加および/または代替コンポーネント)が、伸縮システム520内に含まれ得ることを理解されたい。
【0238】
シャフト900は、基部部分902と、基部部分902に結合された第1の部材904(または「外側部材」)と、第1の部材904内で半径方向に配置される第2の部材906(または「中間部材」)と、第2の部材906および第1の部材904内で半径方向に配置される第3の部材908(または「内側部材」)とを含む。3つの部材(例えば、第1の部材904、第2の部材906、第3の部材908)は、図示される例に示されるが、いくつかの例では、シャフト900は、異なる数の部材(例えば、2、4等)を備えていることができる。図33および35に示されるように、第1の部材904の近位端が、留め具(例えば、留め具510等)で基部部分902に結合され得、それによって、第1の部材904は、基部部分902に固定される(例えば、基部部分902に対して軸903に沿って軸方向に移動することができない)。他の事例では、基部部分902および第1の部材904は、単一の一体部品として形成されることができる。基部部分902は、上で説明されるように、基部部分502に類似するジョイントアセンブリ(例えば、ジョイントアセンブリ442)に結合されることができる。例えば、第2のピニオン462が、基部部分902(図35)に結合されることができる。
【0239】
図34は、シャフト900の遠位端部分の断面図である。いくつかの例では、示されるように、外側部材904は、丸みを帯びた先端を有する菱形形状断面を有し、外側部材904の長さに沿って延びている内側フランジ914を含む。中間部材906も、菱形形状断面を有し、中間部材906の長さに沿って延びている先端チャネル918を画定する2つの反対側の先端に隣接する内壁916を含む。いくつかの例では、内側フランジ914は、例えば、中間部材906および内側部材908が外側部材904に対して軸方向に移動するとき、部材の整列を維持するために、中間部材906のためのガイドとしての役割を果たすことができる。図示される例では、内側部材908は、円形断面を有し、先端チャネル918間に半径方向に配置される。他の例では、部材904、906、908は、異なる断面を有することができ、例えば、部材の全てまたは一部は、円形断面を有することができる。
【0240】
図35は、第1の部材904に結合されるような基部部分902を図示する。図36は、シャフト900の断面図を図示し、基部部分902と部材904、906、908との間の接続を描写する。図36に示されるように、第1、第2、および第3の部材904、906、908は、伸縮システム920(本明細書では連結システムとも称される)によって、一緒におよび/または基部部分902に結合されることができる。伸縮システム920は、第3の部材908が基部部分902および第1の部材904に対して、および第2の部材906に対して、縦方向軸903に沿って平行移動することを可能にする。下記にさらに詳細に説明されるように、第1の部材904は、基部部分902に対して固定され、それによって、第1の部材904は、基部部分902に対して移動しない(例えば、2つが一緒に移動する等)。第2および第3の部材906、908の各々は、下記に説明されるように、異なる率で第1の部材904に対して平行移動することができる。
【0241】
第2の部材906および第3の部材908の近位端は、伸縮システム920と係合するように構成された近位端キャップを含むことができる。具体的に、第2の部材906は、第2の部材906の近位端部分に結合されたシャトル922を含むことができ、第3の部材908は、第3の部材908の近位端に結合されたクランプ926を含むことができる。
【0242】
伸縮システム920は、基部部分902と第3の部材908との間に結合された第1の滑車925を含むことができる。第1の滑車925は、基部部分902を第3の部材908に結合し、それによって、第3の部材908は、基部部分902に対して延びること、および後退することができる。第1の滑車925は、基部部分902に結合されたバレル924と、バレル924およびクランプ926に結合されたベルト928(例えば、テープ、ケーブル、ロープ等)とを含むことができる。ベルト928は、バレル924の周りに巻きつくことができ、それによって、ベルト928の一部が、バレル924上に配置される。ベルト928の残りの部分は、縦方向軸903に平行に軸方向に延びる。具体的に、ベルト928は、バレル924からシャトル922を通して第3の部材908に向かって延びていることができる。ベルト928の端部が、クランプ926によって第3の部材908の近位端に固定して結合される。基部部分902に結合されるとして図示されるが、他の例では、バレル924は、第1の部材904等のシャフト900の他の比較的に固定された部材に結合されることができる。
【0243】
伸縮システム920は、第1、第2、および第3の部材904、906、908を連結している第2の滑車927を含むこともできる。具体的に、第2の滑車927は、第3の部材904の移動を第2の部材906の移動と連結するように構成されることができ、それによって、第3の部材904の移動は、(例えば、異なる率で等の)第2の部材906の移動をもたらす。第2の滑車927は、1つ以上のローラ929(図36-38に示されるもの)と、ローラ929の周りに少なくとも部分的に配置される滑車ベルト931(例えば、テープ、ケーブル、ロープ等)とを含むことができる。ローラ929は、第2の部材906に結合され、いくつかの例では、描写されるように、第2の部材906のシャトル922に結合される。いくつかの例では、示されるように、ローラ929は、例えば、ばね970を用いてシャトル922に結合された基部968上に配置されることができる。基部968は、ローラ929が、基部968に対して回転し得るように、ローラ929を保持するように構成される。滑車ベルト931は、第1の部材904に(例えば、第1の部材504に結合された遠位端キャップ946(図40)に)結合された(例えば、固定された)一端を有することができ、滑車ベルトの他端は、第3の部材908に(例えば、クランプ926に)結合されることができる。このように、第1、第2、および第3の部材904、906、908は、第2の滑車927によって一緒に連結される。
【0244】
第3の部材908が、基部部分902に対して遠位に(例えば、基部部分902から離れるように)平行移動すると、ベルト928は、バレル924から巻きを解かれ、それによって、ベルト928のより長い部分が、クランプ926と基部部分902との間で延長されている。同様に、第3の部材908が、基部部分902に対して近位に(例えば、基部部分902に向かって)平行移動すると、ベルト928は、バレル924の周囲に巻きつき、それによって、ベルト928のより短い部分が、クランプ926と基部部分902との間で延長される。このように、伸縮システム920は、第3の部材908を基部部分902に結合し、それによって、第3の部材908は、縦方向軸903に沿って、基部部分902(および第1の部材904および第2の部材906)に対して平行移動することを可能にされる。
【0245】
第3の部材908が、基部部分902に対して遠位に(例えば、基部部分902から離れるように)平行移動するにつれて、第2の滑車927は、第2の部材906にも遠位に平行移動させる。具体的に、滑車ベルト931は、ローラ929と第3の部材908のクランプ926との間に延びている第1の部分931aと、ローラ929と第1の部材904の遠位端キャップ946との間に延びている第2の部分931bとを有する。第3の部材908が、第1の部分931aを遠位に引っ張る(例えば、平行移動させる)と、ローラ929は、第1の方向に(例えば、時計回りに等)回転し、少なくとも滑車ベルト931の第2の部分931bの一部分が、ローラ929に沿って移動する。これは、第1の部分931aの長さを増加させ、第2の部分931bの長さを減少させ、それによって、遠位端キャップ946と第2の滑車927との間の距離は、減少させられる。このように、第2の滑車927(したがって、第2の部材906)は、基部部分902から遠位に、かつ離れるように移動する。いくつかの例では、ローラ929の表面および/または基部968の表面は、例えば、フェルト表面を含むことによって、第2の滑車927が動作するときに滑車ベルト931がローラ929に対してスリップすることを防止するように、構成されることができる。
【0246】
同様に、第3の部材908が、基部部分902に対して近位に(例えば、基部部分902に向かって)平行移動すると、第2の滑車927は、第2の部材906にも近位に平行移動させる。具体的に、第3の部材908が第1の部分931aを近位に押す(例えば、平行移動する)と、ローラ929は、第2の方向に(例えば、反時計回りに等)回転し、少なくとも第1の部分931aの一部分が、ローラ929に沿って移動する。これは、第1の部分931aの長さを減少させ、第2の部分931bの長さを増加させ、それによって、遠位端キャップ946と第2の滑車927との間の距離は、増加させられる。このように、第2の滑車927(したがって、第2の部材906)は、近位に、基部部分902に向かって移動する。
【0247】
いくつかの例では、示されるように、第2および第3の部材906、908の平行移動は、異なる率で生じ得る。例えば、第3の部材908の平行移動は、第2の滑車927の構成に基づいて、第2の部材906の対応する平行移動の2倍遠くであり得る。このように、伸縮システム920は、第2の部材906を第3の部材908に連結し、それによって、第3の部材908および第2の部材906の両方は、異なる(例えば、比例する)率で縦方向軸903に沿って平行移動する。
【0248】
伸縮システム920は、シャフト900を動作させているユーザに「無重力」(またはより軽い重量)を感じさせ得る方法でシャフト900の延長および後退を可能にするように構成されることができる。例えば、第1の滑車925および第2の滑車927は、シャフト900の延長および後退に抵抗するゼロ力またはわずかな力を及ぼすように構成されることができる。言い換えると、ユーザが延長された構成に対してシャフト900を延長するために及ぼさなければならない力は、ユーザが後退させられたまたは折り畳まれた構成に対してシャフト900を後退させるために及ぼさなければならない力と同じであり得る。いくつかの例では、伸縮システム920は、重力に対抗する(例えば、第2および第3の部材906、908およびそれらのそれぞれの端部キャップ922、926等、システムの種々のコンポーネントの重量に対抗する)ために1つ以上の滑車を含むことができる。
【0249】
例えば、伸縮システム920は、第3の滑車972(図40)と、第3の滑車972に結合されたベルトまたはコード974とを含むことができる。第3の滑車972は、第1の部材904(図40)の遠位端キャップ946に結合されることができる。コード974は、シャフト900の固定部分(例えば、基部部分902)、第3の滑車972と、シャフト900の平行移動可能部分(例えば、第2の部材906)との間に延びていることができる。具体的に、コード974は、基部部分902の延長部949に結合された第1の端部部分974aと、第2の部材906のシャトル922に結合された第2の端部部分974bとを有する。コード974は、シャフト900の平行移動可能部分(例えば、第2の部材906、第3の部材908等)に作用する重力に対抗するように緊張され得る。このように、伸縮システム920の第3の滑車972およびコード974は、ユーザのための「無重力」の感覚を生成し、それによって、ユーザがシャフト900を延長すると、および/または後退させると、シャフト900の平行移動可能部分は、「無重力」または「浮遊」を感じさせ得る。
【0250】
いくつかの例では、捩りばねが、第1の滑車925に結合される(例えば、バレル924および/またはベルト928に結合される)ことができ、および/または、第1の滑車925は、捩りばねを含むことができる。いくつかの例では、捩りばねは、ユーザが、第3の部材908を基部部分902に向かって軸方向に平行移動させるとき、バレル924からベルト928の巻きを解くことが、捩りばねにバレル924の周囲にベルト928を巻きつけるための十分な力を及ぼさせ得るように構成されることができる。例えば、力は、捩りばねが延長された位置から後退させられた位置に向かってシャフト900を後退させないように、比較的に小さくあり得る。言い換えると、捩りばねは、シャフト900を後退させることにおいて、または第3の部材908を第1および第2の部材904、906に対して軸方向に平行移動させることにおいてユーザを支援しない。むしろ、捩りばねは、ベルト928がバレル924の周囲に適切に巻きつくことを確実にするために含まれ得る。したがって、第1の滑車925は、ばねまたは両方向性のばねとも称され得る。
【0251】
シャフト500と同様、シャフト900は、アームの対930、932を使用して伸縮システム920に抵抗を加えることができる。例えば、アーム930、932は、伸縮システム920のブレーキとして機能するように構成される。いくつかの例では、示されるように、アーム930、932は、ベルト928の周囲でクランプ締めすることによって、両方向性の第1の滑車925のためのブレーキとして機能することができる。アーム930、932は、図36に示されるように、基部部分902に結合されることができる。具体的に、ベルト928は、アーム930のレシーバ934(または「レシーバアーム930」)とアーム932のプッシャ936(または「プッシャアーム932」)との間に配置される。いくつかの例では、図36に示されるように、レシーバ934は、レシーバアーム930の端部に位置付けられ、凹面表面を有する。プッシャ936は、いくつかの例では、プッシャアーム932の端部に位置付けられ、対応する凸面表面を有する。レシーバ934およびプッシャ936は、フェルトまたは革等の材料または繊維で覆われることができる。いくつかの例では、レシーバ934は、革で覆われることができ、プッシャ936は、フェルトで覆われることができる。示されるように、アーム930、932は、概して、ベルト928に対して垂直である。プッシャアーム932は、プッシャアーム932をレシーバアーム930に向かって移動させるように構成されるモータ938に動作可能に結合され、それによって、プッシャ936は、ベルト928がそれらの間に挟まれた状態で、レシーバ934に対して圧縮する。このように、プッシャ936は、抵抗性摩擦力をベルト928に選択的に加え、アーム930、932に対するベルト928の移動を防止することができる。いくつかの例では、力センサ933(例えば、負荷セル)が、アーム(例えば、レシーバアーム930)のうちの1つに結合され、ベルト928(図35-36)に加えられた力を測定するように構成されることができる。いくつかの例では、アーム930、932およびモータ938は、抵抗機構448の一部である。
【0252】
いくつかの例では、力センサ933および/またはモータ938は、コンピュータインターフェース(例えば、コンピュータインターフェース439)に動作可能に結合されることができ、それによって、ユーザは、シャフト500と同様、コンピュータインターフェースを介してモータ938およびアーム930、932によってベルト928に加えられる抵抗負荷を制御および/または監視することができる。
【0253】
伸縮システム920は、1つ以上の緩衝器、衝撃吸収材等を含むこともできる。図36-38に示されるように、第3の部材908は、伸縮シャフト900が後退する流動性を改良するように構成された緩衝器940(例えば、ゴム製ブロック、ばね等)を含むことができる。具体的に、緩衝器940は、クランプ926の近位表面に結合される。緩衝器940は、図36-38に示されるように、第2の部材906の内面または第2の部材906に結合された内面に対して、例えば、シャトル922の内側遠位表面966に対して圧縮するように構成される。緩衝器940は、第3の部材908が、第2の部材906に対して近位に(例えば、シャフト900の完全に後退させられた構成に)平行移動させられるとき、シャトル922の遠位表面966に対して圧縮することができる。例えば、ユーザが、第3の部材908を後退させるとき、第3の部材908は、緩衝器940がシャトル922の遠位表面966に対して圧縮するまで、軸方向に平行移動することができる。
【0254】
シャフト900が、シャトル922の遠位表面966以外のシャフト900の表面に対して圧縮するように構成され得る1つ以上の緩衝器(例えば、緩衝器940)を含み得ることを理解されたい。例えば、いくつかの例では、シャフト900は、遠位方向におけるシャフト900の部材の平行移動を限定するように構成され得る(例えば、遠位ばね540d、544dに類似する)遠位緩衝器を含むことができる。
【0255】
図37は、第3の部材908の近位端、具体的に、クランプ926をさらに詳細に図示する。クランプ926は、外側部材948と、内側部材950と、外側部材948に対する内側部材950の位置付けを保持するように構成された係止コンポーネント952(例えば、止めねじ等)とを含む。示されるように、クランプ926は、ねじ山付き接続部を介して第3の部材908の遠位端に結合される。いくつかの例では、示されるように、第3の部材908の内面は、クランプ926の外面上、例えば、外側部材948の外面上に配置された外部ねじ山956を受け取るように構成された内部ねじ山954を含む。いくつかの例では、示されるように、緩衝器940は、内側部材950の近位面に結合されることができる。
【0256】
上で紹介されたように、ベルト928の端部および滑車ベルト931の端部が、クランプ526に結合され、その中に固定して保持される。例えば、図37に示されるように、ベルト928および滑車ベルト931は、外側部材948と内側部材950のフランジ958との間で圧縮される。係止コンポーネント952は、フランジ958と外側部材948との間の圧縮を維持し、それらの間にベルト928を挟むことができる。いくつかの例では、描写されるように、留め具976(例えば、クランプ等)が、ベルト928および滑車ベルト931の端部を一緒に(例えば、クランプ926の近位に等)結合するために使用されることができる。
【0257】
上で紹介されたように、第2の部材906の近位端は、シャトル922に結合される。具体的に、図38-39に示されるように、第2の部材906は、例えば、ねじ、ボルト等の留め具を使用して、シャトル922に結合されることができる。例えば、留め具は、シャトル922の開口部978および第2の部材906の対応する開口部を通して結合され得る。シャトル922は、ベルト928が延びている開口部または通路964を含むこともできる。上で説明されるように、いくつかの例では、第3の部材908に結合された緩衝器940は、第3の部材908が、基部部分902に対して後退させられると、遠位表面966に対して圧縮することができる。示されるように、遠位表面966は、第2の滑車927の周囲に(例えば、それにわたって)に部分的に延びているシャトル522のブリッジ部分上に形成される。
【0258】
いくつかの例では、示されるように、コード974は、シャトル922の片側に結合され、第2の滑車927は、シャトル922の反対側に結合される。具体的に、コード974は、シャトル922から延びている2つのフランジ984を通して延びる。各フランジ984は、コード974が延びている開口部を含む。図39に示されるように、コード974の端部部分974bは、シャトル922のフランジ984に結合されることができる。図39では、滑車ベルト931の第1の部分931aは、例示の目的のために示されていない。上で説明されるように、第2の滑車927の基部968は、ばね970を用いてシャトル922に結合されることができる。他の例では、コード974および第2の滑車927は、他の様式においてシャトル922に結合されることができる。
【0259】
図40は、シャフト900の遠位端の斜視図を図示し、図示するために第1の部材904が除去された状態にある。示されるように、第3の滑車972は、第1の部材904の遠位端キャップ946に結合される。コード974は、第3の滑車972から近位に延びる。第2の滑車927も、遠位端キャップ946に結合されることができる。具体的に、滑車ベルト931の端部(例えば、滑車ベルト931の第2の部分931bの端部)が、遠位端キャップ946に結合される。いくつかの例では、示されるように、第3の滑車972および滑車ベルト931は、遠位端キャップ946の延長部947に結合されることができる。例えば、第3の滑車972および滑車ベルト931は、コンポーネントが軸903に平行な方向に軸方向に移動することを防止する延長部947のチャネルの中に(例えば、軸903に垂直な方向に)スライドすることができる。シャフト500と同様、第3の部材908の遠位端は、手首リング構造(本明細書に説明される任意の手首リング構造)または他のユーザ対面構造(例えば、回転可能ボール700)の一部を受け取るように構成された開口部と、手首リング(または他の)構造を第3の部材908に(例えば、係止レバー982を係止位置と係止解除位置との間で移行させることによって)解放可能に結合するように構成された係止レバー982とを含むことができる。
【0260】
再び図35を参照すると、シャフト900は、1つ以上のセンサを含むこともできる。いくつかの例では、プロセッサボード986は、シャフト900に、例えば、基部部分902に結合され、センサおよびコンピュータインターフェース(例えば、コンピュータインターフェース439)に動作可能に結合され得る。例えば、上で説明されるように、シャフト900は、いくつかの例では、ベルト928に加えられた力を検出または測定するためにレシーバアーム930に結合された力センサ933を含むことができる。加えて、いくつかの例では、位置センサ980(例えば、回転センサ、光学エンコーダ等)が、バレル924に結合され、プロセッサボード986および/またはコンピュータインターフェース439に動作可能に結合されることができる。位置センサ980は、基部部分902に対する第2の部材904および第3の部材906の伸縮位置/運動を追跡および測定するように構成されることができる。位置センサ980は、例えば、バレル924から巻きを解かれているベルト928の長さを測定するために、バレル924の回転位置を検出することができる。この測定値は、例えば、コンピュータインターフェース439によって、シャフト900が延長されている位置、または後退させられている位置を決定するために使用され得る。いくつかの例では、位置センサ980(例えば、シャフト900の伸縮位置に対応するデータ等)、モータ938、力センサ933(例えば、ベルト928に加えられた、および/またはそれによって経験された抵抗に対応するデータ等)、および/またはシャフト900の他のコンポーネントに関連付けられるデータが、プロセッサボードおよび/またはコンピュータインターフェース439に(例えば、有線接続を介して、Bluetooth(登録商標)等の無線通信を介して等)伝送されることができる。
【0261】
開示されるシャフト900が、1つ以上のトランスデューサ、センサ、またはゲージを有するとして説明されるが、システムが、機能するためにこれらの特徴を含む必要はなく、それらが提供する追加された機能性および利益によって強化されることを理解されたい。さらに、本明細書に説明される個々のコンポーネントの数量が、具体的に規定されるが、1つ以上のコンポーネントが、肩強化システムが本開示に従って完全に機能することを依然として可能にしながら、追加または除去され得ることを理解されたい。
【0262】
肩強化システム100、300、400、および800が、他方を参照して説明されるコンポーネントの全ておよび/または任意の組み合わせを含み得ることを理解されたい。ある例として、いくつかの例では、肩強化システム800は、シャフトアセンブリ844の代わりに、シャフトアセンブリ444を含むことができる。別の例として、肩強化システム100は、シャフト132の代わりに、シャフト900を含むことができる。
【0263】
本明細書に説明される抵抗システムは、抵抗を提供するために油圧機構を含むことができるが、抵抗システムの個々のコンポーネントを構成する材料が、油圧機構によって加えられる抵抗力を伴わずに、適正な抵抗を提供し得ることも理解されたい。例えば、ある場合、抵抗システム102、302、および402のコンポーネントの重量および堅さは、特に、リハビリテーションを始めたばかりのそれらのユーザに十分な抵抗を提供することができる。この理由から、抵抗システムのコンポーネントのうちの1つ以上は、コンポーネントが、その肩が弱まった状態であり、障害を起こしやすい、および/または再び傷害を起こしやすいユーザによって操作されることが可能であることを確実にするように、比較的に軽量の材料から構築されることができる。一例として、シャフト132、326、500、および900の部材は、抵抗システムに殆ど重量を提供しない軽量の陽極酸化アルミニウムから作製されることができる。
【0264】
(開示される技術の追加の実施例)
開示される主題の上で説明される実装を考慮して、本願は、下記に列挙される追加の実施例を開示する。単独の実施例の1つの特徴、または組み合わせて、随意に、1つ以上のさらなる実施例の1つ以上の特徴と組み合わせて検討される実施例の2つ以上の特徴が、同様に本願の開示内に該当するさらなる実施例であることに留意されたい。
【0265】
実施例1:エクササイズ装置であって、エクササイズ装置は、フレームと、フレームに旋回可能に結合されたジョイントと、ジョイントに結合された抵抗機構と、ジョイントに結合されたシャフトと、シャフトに結合された手首リング構造とを備え、シャフトおよび手首リング構造は、フレームに対して一緒に移動するように構成され、抵抗機構は、フレームに対するジョイントの移動を制限するように構成されている、エクササイズ装置。
【0266】
実施例2:抵抗機構は、第1の油圧部材と、第2の油圧部材とを備え、第1の油圧部材は、第1の軸の周りのジョイントの相対運動を制限するように構成され、第2の油圧部材は、第2の軸の周りのジョイントの相対運動を制限するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例1に記載の装置。
【0267】
実施例3:ジョイントは、ユニバーサルジョイントであり、ユニバーサルジョイントは、第1の旋回軸と、第1の旋回軸に垂直な第2の旋回軸とを有する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例1-2のいずれか1つに記載の装置。
【0268】
実施例4:抵抗機構は、第1の回転位置センサと、第2の回転位置センサとをさらに備え、第1の回転位置センサは、第1の軸の周りのジョイントの角回転を測定するように構成され、第2の回転位置センサは、第2の軸の周りのジョイントの角回転を測定するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例2-3のいずれか1つに記載の装置。
【0269】
実施例5:シャフトは、ジョイントに結合された第1の部材と、第1の部材と同軸に整列させられ、それにスライド可能に結合された第2の部材とを備えている伸縮シャフトアセンブリである、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例1-4のいずれか1つに記載の装置。
【0270】
実施例6:伸縮シャフトアセンブリは、第1の部材および第2の部材に結合され、第1の部材と第2の部材との間の相対移動を制限するように構成された調節リングをさらに備えている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例5に記載の装置。
【0271】
実施例7:第1の部材は、複数の板ばねを備え、調節リングは、板ばねと同軸に整列させられ、それらの上で延びている本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例6に記載の装置。
【0272】
実施例8:第1の部材に対する調節リングの回転は、板ばねが第2の部材に接触し、それに抵抗力を加えるように、調節リングと板ばねおよび第1の部材の両方との間の相対軸方向運動を生じさせる、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例7に記載の装置。
【0273】
実施例9:第2の部材に加えられる相対的抵抗力は、第1の部材に対する調節リングの軸方向進行に比例する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例8に記載の装置。
【0274】
実施例10:第1の部材は、第2の部材に加えられる抵抗力を測定するように構成された1つ以上のセンサを備えている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例8-9のいずれか1つに記載の装置。
【0275】
実施例11:第1の部材は、第1の部材に対する第2の部材の位置を追跡するように構成された1つ以上のセンサを備えている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例5-10のいずれか1つに記載の装置。
【0276】
実施例12:手首リング構造は、リングと、リングに移動可能に結合されたシャトルと、シャトルに結合されたブレースとを備え、シャトルおよびブレースは、リングの円周に沿って、かつ手首リング構造の第1の軸の周りで移動するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例1-11のいずれか1つに記載の装置。
【0277】
実施例13:リングは、シャトルおよびブレースも第2の軸の周りで旋回するように、手首リング構造の第2の軸の周りで旋回するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例12に記載の装置。
【0278】
実施例14:リング、シャトル、およびブレースは、手首リング構造の第3の軸の周りで回転する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例13に記載の装置。
【0279】
実施例15:装置は、フレームに結合され、装置のユーザの腕に隣接するように構成された支持体をさらに備えている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例1-14のいずれか1つに記載の装置。
【0280】
実施例16:支持体は、支持体がフレームの垂直軸の周りで360度回転するように構成されるように、フレームに回転可能に結合されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例15に記載の装置。
【0281】
実施例17:支持体は、第1の部材と、第1の部材と同軸に整列させられ、それにスライド可能に結合された第2の部材とを備えている伸縮シャフトを備えている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例15-16のいずれか1つに記載の装置。
【0282】
実施例18:ジョイントは、ジョイントがフレームの垂直軸の周りで360度回転するように構成されるように、フレームに回転可能に結合されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例1-17のいずれか1つに記載の装置。
【0283】
実施例19:シャフトおよび手首リング構造は、フレームに対して複数の方向において移動するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例18に記載の装置。
【0284】
実施例20:ジョイントは、フレームに結合された基部と、基部に旋回可能に結合された移動可能コンポーネントとを備えている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例1-19のいずれか1つに記載の装置。
【0285】
実施例21:ジョイントは、ジョイントとフレームとの間の相対距離が増加および減少させられ得るように、調節可能アームによってフレームに結合されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例20に記載の装置。
【0286】
実施例22:エクササイズ装置であって、エクササイズ装置は、フレームと、フレームに旋回可能に結合されたジョイントと、ジョイントに結合され、第1の油圧部材と第2の油圧部材とを備えている抵抗機構であって、第1の油圧部材は、第1の軸の周りのジョイントの相対運動を制限するように構成され、第2の油圧部材は、第2の軸の周りのジョイントの相対運動を制限するように構成されている、抵抗機構と、ジョイントに結合されたシャフトと、シャフトに結合された手首リング構造とを備え、シャフトおよび手首リング構造は、第1および第2の軸の周りでフレームに対して一緒に移動するように構成されている、エクササイズ装置。
【0287】
実施例23:第1の油圧部材および第2の油圧部材は、油圧シリンダである、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例22に記載の装置。
【0288】
実施例24:第1の油圧部材および第2の油圧部材は、油圧歯車アセンブリである、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例22に記載の装置。
【0289】
実施例25:第1の油圧部材および第2の油圧部材は、第1および第2の油圧部材に送達される油圧流体の流量を増加および/または減少させるように構成された1つ以上の流動弁に結合されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例22-24のいずれか1つに記載の装置。
【0290】
実施例26:油圧流体の流量は、ジョイントの相対運動が第1の油圧部材および第2の油圧部材によって制限される程度を修正する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例25に記載の装置。
【0291】
実施例27:ジョイントの相対運動が制限される程度は、第1および第2の油圧部材に送達される油圧流体の流量に正比例する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例25-26のいずれか1つに記載の装置。
【0292】
実施例28:抵抗機構は、第1の回転位置センサと、第2の回転位置センサとをさらに備え、第1の回転位置センサは、第1の軸の周りのジョイントの角回転を測定するように構成され、第2の回転位置センサは、第2の軸の周りのジョイントの角回転を測定するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例22-27のいずれか1つに記載の装置。
【0293】
実施例29:ジョイントは、ユニバーサルジョイントであり、ユニバーサルジョイントは、第1の旋回軸と、第1の旋回軸に垂直な第2の旋回軸とを有する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例22-28のいずれか1つに記載の装置。
【0294】
実施例30:第1の油圧部材は、第1の旋回軸と整列させられ、第2の油圧部材は、第2の旋回軸と整列させられている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例22-29のいずれか1つに記載の装置。
【0295】
実施例31:第1の油圧部材および第2の油圧部材は、互いに対して90度角度を形成している、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例22-30のいずれか1つに記載の装置。
【0296】
実施例32:エクササイズ装置であって、エクササイズ装置は、フレームと、フレームに旋回可能に結合されたジョイントと、ジョイントに結合された抵抗機構と、ジョイントに結合されたシャフトアセンブリであって、シャフトアセンブリは、第1の部材と、第1の部材と同軸に整列させられ、それにスライド可能に結合された第2の部材とを備えている、シャフトアセンブリと、シャフトアセンブリに結合された手首リング構造とを備え、シャフトアセンブリおよび手首リング構造は、フレームに対して一緒に移動するように構成され、抵抗機構は、フレームに対するジョイントの移動を制限するように構成されている、エクササイズ装置。
【0297】
実施例33:第1の部材は、ジョイントに結合され、手首リング構造は、第2の部材に結合されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例32に記載の装置。
【0298】
実施例34:第2の部材は、ジョイントに結合され、手首リング構造は、第1の部材に結合されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例32に記載の装置。
【0299】
実施例35:第1の部材および第2の部材のうちの一方は、第1の部材および第2の部材のうちの他方の直径を下回る直径を有する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例32-34のいずれか1つに記載の装置。
【0300】
実施例36:シャフトアセンブリは、第1の部材および第2の部材に回転可能に結合され、第1の部材と第2の部材との間の相対移動を制限するように構成された調節機構をさらに備えている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例30-35のいずれか1つに記載の装置。
【0301】
実施例37:第1の部材および第2の部材のうちの一方は、複数の板ばねを備え、調節機構は、板ばねと同軸に整列させられ、それらの上で延びている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例36に記載の装置。
【0302】
実施例38:第1の部材および第2の部材に対する調節機構の回転は、板ばねが第1の部材および第2の部材のうちの一方に接触し、それに摩擦力を加えるように、調節機構と板ばねとの間の相対軸方向運動を生じさせる、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例36-37のいずれか1つに記載の装置。
【0303】
実施例39:第1の部材および第2の部材のうちの一方に加えられる相対的摩擦力は、板ばねに対する調節機構の軸方向進行に比例する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例38に記載の装置。
【0304】
実施例40:第1の部材および第2の部材のうちの一方は、第1の部材および第2の部材のうちの他方に加えられる摩擦力を測定するように構成された1つ以上のセンサを備えている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例38-39のいずれか1つに記載の装置。
【0305】
実施例41:第1の部材および第2の部材のうちの一方は、第1の部材に対する第2の部材の位置を追跡するように構成された1つ以上のセンサを備えている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例32-40のいずれか1つに記載の装置。
【0306】
実施例42:エクササイズ装置であって、エクササイズ装置は、フレームと、フレームに旋回可能に結合されたジョイントと、ジョイントに結合された抵抗機構と、ジョイントに結合されたシャフトと、シャフトに結合され、リングとリングに移動可能に結合されたシャトルとシャトルに結合されたブレースとを備えている手首リング構造であって、シャトルおよびブレースは、リングの円周に沿って、かつ手首リング構造の第1の軸の周りで移動するように構成されている、手首リング構造とを備え、シャフトおよび手首リング構造は、フレームに対して一緒に移動するように構成され、抵抗機構は、フレームに対するジョイントの移動を制限するように構成されている、エクササイズ装置。
【0307】
実施例43:リングは、シャトルおよびブレースも第2の軸の周りで旋回するように、手首リング構造の第2の軸の周りで旋回するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例42に記載の装置。
【0308】
実施例44:リング、シャトル、およびブレースは、手首リング構造の第3の軸の周りで回転する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例43に記載の装置。
【0309】
実施例45:手首リング構造は、リングの円周に沿ったシャトルおよびブレースの相対移動を制御するように構成される、レバーを備えている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例42-44のいずれか1つに記載の装置。
【0310】
実施例46:レバーは、固定状態と自由回転状態との間でブレースおよびシャトルを切り替えるように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例45に記載の装置。
【0311】
実施例47:レバーは、固定状態と瞬間的自由回転状態との間でブレースおよびシャトルを切り替えるように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例46に記載の装置。
【0312】
実施例48:第1の位置におけるレバーは、リングの円周に沿ったブレースおよびシャトルの相対位置を固定するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例45に記載の装置。
【0313】
実施例49:第2の位置におけるレバーは、ブレースおよびシャトルがリングの円周に沿って自由に移動することを可能にするように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例48に記載の装置。
【0314】
実施例50:レバーは、ブレースおよびシャトルがレバーが第3の位置にあるときにリングの円周に沿って瞬間的に自由に移動し、レバーが第1の位置にあるときに固定されるように、第1の位置と第3の位置との間で移動するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例49に記載の装置。
【0315】
実施例51:手首リング構造は、解放機構に結合され、解放機構は、シャフトに結合されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例42-50のいずれか1つに記載の装置。
【0316】
実施例52:エクササイズ装置であって、エクササイズ装置は、フレームと、フレームに移動可能に結合されたジョイントと、ジョイントに結合された抵抗機構と、ジョイントに結合されたシャフトと、シャフトに結合された手首リング構造とを備え、シャフトおよび手首リング構造は、第1、第2、および第3の軸の周りでフレームに対して一緒に移動するように構成され、抵抗機構は、フレームに対するジョイントの移動を制限するように構成されている、エクササイズ装置。
【0317】
実施例53:フレームに移動可能に結合されたプラットフォームをさらに備えている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例52に記載の装置。
【0318】
実施例54:プラットフォームが第1の向きにあるとき、装置は、収納可能状態にあり、プラットフォームが第2の向きにあるとき、装置は、動作状態にある、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例53に記載の装置。
【0319】
実施例55:フレームに対するシャフト、手首リング構造、およびジョイントの垂直位置付けは、調節機構を介して調節可能である、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例52-54のいずれか1つに記載の装置。
【0320】
実施例56:フレームは、第1の調節部材と、第1の調節部材およびジョイントに移動可能に結合された第2の調節部材とを備え、第2の調節部材は、第1の調節部材に対して軸方向に移動するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例52-55のいずれか1つに記載の装置。
【0321】
実施例57:手首リング構造は、リングと、リングに移動可能に結合されたシャトルと、シャトルに結合されたボール部分とを備え、シャトルおよびボール部分は、リングの円周に沿って、かつ手首リング構造の第1の軸の周りで移動するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例52-56のいずれか1つに記載の装置。
【0322】
実施例58:リングは、シャトルおよびボール部分も第2の軸の周りで旋回するように、手首リング構造の第2の軸の周りで旋回するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例57のいずれか1つに記載の装置。
【0323】
実施例59:リング、シャトル、およびボール部分は、手首リング構造の第3の軸の周りで回転する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例58に記載の装置。
【0324】
実施例60:エクササイズ装置であって、エクササイズ装置は、フレームと、フレームに旋回可能に結合されたジョイントと、ジョイントに結合され、第1の油圧部材と第2の油圧部材とを備えている抵抗機構であって、第1の油圧部材は、第1の軸の周りのジョイントの相対運動を制限するように構成され、第2の油圧部材は、第2の軸の周りのジョイントの相対運動を制限するように構成されている、抵抗機構と、ジョイントに結合されたシャフトとを備え、シャフトは、第1および第2の軸の周りでフレームに対して移動するように構成されている、エクササイズ装置。
【0325】
実施例61:第1の油圧部材および第2の油圧部材は、第1および第2の油圧部材に送達される油圧流体の流量を増加および/または減少させるように構成された1つ以上の流動弁に結合されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例60に記載の装置。
【0326】
実施例62:油圧流体の流量は、ジョイントの相対運動が第1の油圧部材および第2の油圧部材によって制限される程度を修正する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例60-61のいずれか1つに記載の装置。
【0327】
実施例63:ジョイントの相対運動が制限される程度は、第1および第2の油圧部材に送達される油圧流体の流量に正比例する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例60-62のいずれか1つに記載の装置。
【0328】
実施例64:抵抗機構は、第1の回転位置センサと、第2の回転位置センサとをさらに備え、第1の回転位置センサは、第1の軸の周りのジョイントの角回転を測定するように構成され、第2の回転位置センサは、第2の軸の周りのジョイントの角回転を測定するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例60-63のいずれか1つに記載の装置。
【0329】
実施例65:ジョイントは、ユニバーサルジョイントであり、ユニバーサルジョイントは、第1の旋回軸と、第1の旋回軸に垂直な第2の旋回軸とを有する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例60-64のいずれか1つに記載の装置。
【0330】
実施例66:シャフトに結合された手首リング構造をさらに備え、手首リング構造は、第1および第2の軸の周りでシャフトと共に移動するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例60-65のいずれか1つに記載の装置。
【0331】
実施例67:手首リング構造は、リングと、リングに移動可能に結合されたシャトルと、シャトルに結合されたブレースとを備え、シャトルおよびブレースは、リングの円周に沿って、かつ手首リング構造の第1の軸の周りで移動するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例66に記載の装置。
【0332】
実施例68:リングは、シャトルおよびブレースも第2の軸の周りで旋回するように、手首リング構造の第2の軸の周りで旋回するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例67に記載の装置。
【0333】
実施例69:リング、シャトル、およびブレースは、手首リング構造の第3の軸の周りで回転する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例68に記載の装置。
【0334】
実施例70:シャフトは、少なくとも、ジョイントに結合された第1の部材と、第1の部材と同軸に整列させられ、それにスライド可能に結合された第2の部材とを備えている伸縮シャフトアセンブリである、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例60-69のいずれか1つに記載の装置。
【0335】
実施例71:伸縮シャフトアセンブリは、第1の部材と第2の部材との間の相対移動を制限するように構成された調節機構をさらに備えている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例60-70のいずれか1つに記載の装置。
【0336】
実施例72:フレームに結合され、装置のユーザの腕に隣接するように構成された支持体をさらに備えている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例60-71のいずれか1つに記載の装置。
【0337】
実施例73:支持体は、支持体がフレームの垂直軸の周りで360度回転するように構成されるように、フレームに回転可能に結合されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例72に記載の装置。
【0338】
実施例74:シャフトおよびジョイントは、第3の軸の周りでフレームに対して一緒に移動するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例60-73のいずれか1つに記載の装置。
【0339】
実施例75:エクササイズ装置であって、エクササイズ装置は、フレームと、フレームに結合されたジョイントと、ジョイントに結合された抵抗機構と、ジョイントに結合されたシャフトアセンブリとを備え、シャフトアセンブリは、伸縮シャフトを備え、シャフトアセンブリは、フレームに対して一緒に移動するように構成され、抵抗機構は、フレームに対するジョイントの移動を制限するように構成されている、エクササイズ装置。
【0340】
実施例76:伸縮シャフトは、複数の部材と、複数の部材を一緒に連結している伸縮システムとを備え、複数の部材は、外側部材と、中間部材と、内側部材とを含む、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例75に記載の装置。
【0341】
実施例77:伸縮システムは、少なくとも1つのベルトと、少なくとも1つの滑車とを備えている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例76に記載の装置。
【0342】
実施例78:伸縮システムは、外側部材に結合された第1の滑車と、第1の滑車上に少なくとも部分的に配置された第1のベルトとを備え、第1のベルトは、内側部材に結合された第1の端部と、第1の滑車に結合された第2の端部とを有する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例77に記載の装置。
【0343】
実施例79:伸縮システムは、中間部材に結合された第2の滑車と、第2の滑車上に少なくとも部分的に配置された第2のベルトとを備え、第2のベルトは、内側部材に結合された第1の端部と、外側部材に結合された第2の端部とを有する、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例77または実施例78のいずれかに記載の装置。
【0344】
実施例80:伸縮システムは、第3の滑車と、第3のベルトとを備え、第3の滑車は、外側部材に結合され、第3のベルトは、第3の滑車上に少なくとも部分的に配置され、第3のベルトは、外側部材、および内側部材および中間部材のうちの少なくとも1つに結合され、第3のベルトは、少なくとも内側部材および中間部材の重量に対抗するために緊張される、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例77-79のいずれか1つに記載の装置。
【0345】
実施例81:伸縮シャフトは、少なくとも1つの緩衝器を含む、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例75-80のいずれか1つに記載の装置。
【0346】
実施例82:シャフトアセンブリは、伸縮シャフトに結合された手首リング構造をさらに備え、手首リング構造は、リングと、リングに移動可能に結合されたシャトルと、シャトルに取り外し可能に結合されたブレースとを備え、シャトルおよびブレースは、リングの円周に沿って、かつ手首リング構造の第1の軸の周りで移動するように構成されている、本明細書のいずれかの実施例、特に、実施例75-81のいずれか1つに記載の装置。
【0347】
開示される技術の原理が適用され得る多くの可能な実施形態を考慮して、例証される実施形態が技術の実施例にすぎず、技術の範囲を限定するとしてとられるべきではないことを認識されたい。むしろ、技術の範囲は、以下の請求項およびそれらの均等物によって定義される。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
【図
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26A
図26B
図27
図28
図29
図30A
図30B
図31A
図31B
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
【国際調査報告】