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特表2024-542123無線送受信ユニット(WTRU)ベースのエッジコンピューティングスケーリングを可能にするための方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】無線送受信ユニット(WTRU)ベースのエッジコンピューティングスケーリングを可能にするための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/50 20180101AFI20241106BHJP
   H04W 8/00 20090101ALI20241106BHJP
   H04W 88/08 20090101ALI20241106BHJP
   H04W 28/16 20090101ALI20241106BHJP
【FI】
H04W4/50
H04W8/00 110
H04W88/08
H04W28/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526766
(86)(22)【出願日】2022-11-07
(85)【翻訳文提出日】2024-06-05
(86)【国際出願番号】 US2022079371
(87)【国際公開番号】W WO2023086761
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】63/277,391
(32)【優先日】2021-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロイ,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ディ ラロー,ケビン
(72)【発明者】
【氏名】オルベラ・ヘルナンデス,ウリセス
(72)【発明者】
【氏名】ガズダ,ロバート
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD17
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
【解決手段】 無線送信/受信ユニット(WTRU)ベースのエッジ計算オートスケーリングのための方法及び装置が、本明細書において説明される。例えば、WTRUは、ネットワークデバイスからメッセージを受信し得る。メッセージは、インスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられた1つ以上のエッジアプリケーションサーバ(EAS)のリストを含み得る。WTRUは、インスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられた1つ以上のEASのリストからEASを選択し得る。WTRUは、エッジデータネットワーク(EDN)に要求を送信し得、この要求は、選択されたEASにおいてインスタンス化されていないアプリケーションをインスタンス化する要求を示す。WTRUは、EDNから応答を受信し得、応答が、インスタンス化されていないアプリケーションは選択されたエッジアプリケーションサーバにおいてインスタンス化されたことを示し、かつEASにおいて現在のインスタンス化されたアプリケーションにアクセスするための情報を示す。
【選択図】図6

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実施される方法であって、前記方法が、
ネットワークデバイスからメッセージを受信することであって、前記メッセージが、1つ以上のエッジアプリケーションサーバ識別子のリストを含み、各エッジアプリケーションサーバ識別子が、インスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられている、受信することと、
インスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられたエッジアプリケーションサーバ識別子の前記リストから1つ以上のエッジアプリケーションサーバ識別子を選択することと、
エッジデータネットワークにメッセージを送信することであって、前記メッセージが、前記エッジデータネットワークにおいて1つ以上のインスタンス化されていないアプリケーションをインスタンス化する要求を示す、送信することと、
前記エッジデータネットワークから応答を受信することであって、前記応答が、前記インスタンス化されていないアプリケーションは前記選択されたエッジデータネットワークにおいてインスタンス化されたことを示し、前記エッジデータネットワークにおいて前記新たにインスタンス化されたアプリケーションインスタンスにアクセスするための情報を含む、受信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記エッジデータネットワークにエッジアプリケーションサーバ発見要求を送信することを更に含み、前記エッジアプリケーションサーバ発見要求が、1つ以上のエッジアプリケーションサーバ要件を示し、前記メッセージが、前記エッジアプリケーションサーバ発見要求に応答して受信されたエッジアプリケーションサーバ発見応答を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メッセージが、前記インスタンス化されたアプリケーションの既にインスタンス化されたバージョンに関連付けられた1つ以上のエッジアプリケーションサーバ識別子のリストを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記新たにインスタンス化されたアプリケーションにアクセスするための前記情報が、前記新たにインスタンス化されたアプリケーションは同期してインスタンス化されたのか、又は非同期でインスタンス化されたのかを示す、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記新たにインスタンス化されたアプリケーションにアクセスするための前記情報が、前記新たにインスタンス化されたアプリケーションは同期してインスタンス化されたことを示し、前記エッジアプリケーションサーバインスタンス化応答が、前記WTRUが前記新たにインスタンス化されたアプリケーションにアクセスすることを可能にするエッジアプリケーションサーバ情報を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記応答における前記選択されたエッジアプリケーションサーバインターネットプロトコル(IP)アドレス、URL、又はFQDNを受信することを更に含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
各インスタンス化されていないアプリケーションが、前記エッジデータネットワークに含まれるインスタンス化されていないエッジアプリケーションサーバに対応する、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
プロセッサ及びメモリを備える無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記プロセッサ及び前記メモリが、
ネットワークデバイスからメッセージを受信し、前記メッセージが、インスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられた1つ以上のエッジアプリケーションサーバのリストを含み、
前記インスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられた1つ以上のエッジアプリケーションサーバの前記リストからエッジアプリケーションサーバを選択し、
エッジデータネットワークに要求を送信し、前記要求が、前記選択されたエッジアプリケーションサーバにおいて前記インスタンス化されていないアプリケーションをインスタンス化する要求を示し、
前記エッジデータネットワークから応答を受信し、前記応答が、前記インスタンス化されていないアプリケーションは前記選択されたエッジアプリケーションサーバにおいてインスタンス化されたことを示し、かつ前記エッジアプリケーションサーバにおいて前記現在のインスタンス化されたアプリケーションにアクセスするための情報を示す、ように構成されている、無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項9】
前記プロセッサ及びメモリが、前記エッジデータネットワークにエッジアプリケーションサーバ発見要求を送信するように構成されており、前記エッジアプリケーションサーバ発見要求が、1つ以上のエッジアプリケーションサーバ要件を示し、前記メッセージが、前記エッジアプリケーションサーバ発見要求に応答して受信されたエッジアプリケーションサーバ発見応答を含む、請求項8に記載のWTRU。
【請求項10】
前記要求が、前記エッジデータネットワークのエッジイネーブラサーバに送信される、請求項8又は9に記載のWTRU。
【請求項11】
前記メッセージが、サービスプロビジョニングメッセージを含む、請求項8~10のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項12】
前記現在のインスタンス化されたアプリケーションにアクセスするための前記情報が、前記現在のインスタンス化されたアプリケーションは同期してインスタンス化されたことを示し、前記エッジアプリケーションサーバインスタンス化応答が、前記選択されたエッジアプリケーションサーバに関連付けられたエッジアプリケーションサーバ情報を含む、請求項8~11のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項13】
前記選択されたエッジアプリケーションサーバのインターネットプロトコル(IP)アドレスが、前記応答に含まれる、請求項8~12のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項14】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実施される方法であって、前記方法が、
データネットワークにアプリケーションサーバ発見要求を送信することであって、前記アプリケーションサーバ発見要求が、1つ以上のアプリケーションサーバ要件を示す、送信することと、
ネットワークデバイスからアプリケーションサーバ発見要求メッセージを受信することであって、前記メッセージが、前記1つ以上のアプリケーションサーバ要件を充足するアプリケーションに関連付けられた1つ以上のアプリケーションサーバのリストを含み、前記アプリケーションサーバ発見要求が、前記アプリケーションは前記1つ以上のアプリケーションサーバにおいて現在インスタンス化されていないことを示す、受信することと、
前記アプリケーションに関連付けられた1つ以上のアプリケーションサーバの前記リストからアプリケーションサーバを選択することと、
前記データネットワークに要求を送信することであって、前記要求が、前記選択されたアプリケーションサーバにおいて前記アプリケーションをインスタンス化する要求を示す、送信することと、
前記データネットワークから応答を受信することであって、前記応答が、前記アプリケーションは前記選択されたアプリケーションサーバにおいてインスタンス化されたことを示し、かつ前記アプリケーションサーバにおいて前記アプリケーションにアクセスするための情報を示す、受信することと、を含む、方法。
【請求項15】
前記メッセージが、前記アプリケーションが現在インスタンス化されている場合に、前記アプリケーションに関連付けられた1つ以上のアプリケーションサーバのリストを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
プロセッサ及びメモリを備える無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記プロセッサ及びメモリが、
エッジデータネットワークにエッジアプリケーションサーバ発見要求を送信し、前記エッジアプリケーションサーバ発見要求が、1つ以上のエッジアプリケーションサーバ要件を示し、
エッジデータネットワークからエッジアプリケーションサーバ発見応答メッセージを受信し、前記メッセージが、前記1つ以上のエッジアプリケーションサーバ要件を充足する1つ以上のエッジアプリケーションサーバのリストを含み、前記エッジアプリケーションサーバ発見要求が、前記エッジアプリケーションサーバは現在インスタンス化されていないことを示し、
1つ以上のエッジアプリケーションサーバの前記リストからエッジアプリケーションサーバを選択し、
前記エッジデータネットワークに要求を送信し、前記要求が、前記選択されたエッジアプリケーションサーバをインスタンス化する要求を示し、
前記エッジデータネットワークから応答を受信し、前記応答が、前記選択されたエッジアプリケーションサーバはインスタンス化されたことを示し、かつ前記選択されたアプリケーションサーバにアクセスするための情報を示す、ように構成されている、無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項17】
プロセッサ及びメモリを備える無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記プロセッサ及び前記メモリが、
ネットワークデバイスからエッジサービスプロビジョニング手順メッセージを受信し、前記エッジサービスプロビジョニング手順メッセージが、現在インスタンス化されていない1つ以上のエッジアプリケーションサーバのリストを含み、
現在インスタンス化されていない1つ以上のエッジアプリケーションサーバの前記リストからエッジアプリケーションサーバを選択し、
エッジデータネットワークに要求を送信し、前記要求が、前記選択されたエッジアプリケーションサーバをインスタンス化する要求を示し、
前記エッジデータネットワークから応答を受信し、前記応答が、前記選択されたエッジアプリケーションサーバはインスタンス化されたことを示し、かつ前記選択されたエッジアプリケーションサーバにアクセスするための情報を示す、ように構成されている、無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項18】
前記要求が、前記エッジデータネットワークのエッジイネーブラサーバに送信され、前記応答が、前記エッジデータネットワークのエッジイネーブラサーバから受信される、請求項17に記載のWTRU。
【請求項19】
前記メッセージが、1つ以上の既にインスタンス化されたエッジアプリケーションサーバのリストを含む、請求項17又は18に記載のWTRU。
【請求項20】
前記現在のインスタンス化されたエッジアプリケーションサーバにアクセスするための前記情報が、前記現在のエッジアプリケーションサーバは同期してインスタンス化されたのか、又は非同期でインスタンス化されたのかを示す、請求項16~19のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項21】
前記現在のインスタンス化されたエッジアプリケーションサーバにアクセスするための前記情報が、前記現在のインスタンス化されたエッジアプリケーションサーバは同期してインスタンス化されたこと、及び前記サービスプロビジョニング手順メッセージを示す、請求項19に記載のWTRU。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年11月9日に出願された米国仮特許出願第63/277,391号の利益を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
自己組織化ネットワーク(Self-Organizing Network、SON)は、モバイル無線アクセスネットワークの計画、構成、管理、最適化、及び修復をより単純かつ高速にするように設計された自動化技術として定義される概念である。SON概念は、クラウドコンピューティングにも存在する。クラウド計算自己組織化の重要な態様は、オートスケーリングと呼ばれる。オートスケーリングは、グループ内のサーバの数を、そのグループの計算負荷を使用して動的に調整するための方法である。目的は、使用が増加するにつれてクラウドアプリケーションがスケーリングすることを可能にすることである。クラウドスケーリング技法は、典型的には、サーバにおいて測定されるキーパフォーマンスインディケータ(key performance indicator、KPI)と、これらのサーバへの着信トラフィックをステアリングするロードバランサによって提供されるKPIと、に依拠する。オートスケーリングは、粗粒度であり、典型的には、要求に対して反応的に適用される。この技法は、コンピュータが同じ場所に配置され、かつ豊富である、データセンタ環境によく適している。エッジコンピューティングがユビキタスになり、かつ計算がモバイル端末の近くに移動するにつれて、エッジネットワークリソースのスケーリングは、発展する必要がある。しかしながら、クラウドコンピューティングのオートスケーリングは、エッジの細粒度の、制限された、かつ分散された計算を扱うには適切でない。したがって、モバイルエッジコンピューティングのためのオートスケーリングを可能にする方法及び装置が必要とされる。
【0003】
無線送信/受信ユニット(wireless transmit/receive unit、WTRU)ベースのエッジ計算オートスケーリングのための方法及び装置が、本明細書において説明される。例えば、WTRUは、エッジデータネットワーク(edge data network、EDN)に、1つ以上のエッジアプリケーションサーバ(edge application server、EAS)要件を含むEAS発見要求を送信し得る。WTRUは、EDNから、実行されるEASと、オンデマンドEAS、例えば、実行されないEASと、のリストを含むEAS発見応答を受信し得る。WTRUは、実行されるEAS及びオンデマンドEASのリストからのオンデマンドEASの選択に基づいて、EDNに、選択されたオンデマンドEASを示すオンデマンドEASインスタンス化要求を送信し得る。WTRUは、EDNから、同期して又は非同期でEASインスタンス化を示すオンデマンドEASインスタンス化応答を受信し得る。EASインスタンス化が同期して示されるという条件で、オンデマンドEASインスタンス化応答は、選択されたオンデマンドEASに関連付けられたEAS情報を含み得る。EASインスタンス化が非同期で示されるという条件で、オンデマンドEASインスタンス化応答は、EASインスタンス化のステータスを示す結果コードを含み得、WTRUは、EDNから、選択されたオンデマンドEASに関連付けられたEAS情報を含むオンデマンドEASインスタンス化通知を受信し得る。WTRUは、EAS情報に基づいて、選択されたオンデマンドEASにデータを送信し得る。
【0004】
WTRUによって実施される方法は、ネットワークデバイスからメッセージを受信することを含み得る。メッセージは、1つ以上のEAS識別子のリストを提供し得る。各EAS識別子は、インスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられ得る。本方法は、インスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられたEAS識別子のリストから1つ以上のEAS識別子を選択することを含み得る。本方法は、EDNにメッセージを送信することを含み得る。メッセージは、EDNにおいて1つ以上のインスタンス化されていないアプリケーションをインスタンス化する要求を示すことを提供し得る。本方法は、EDNから応答を受信することを含み得る。応答は、インスタンス化されていないアプリケーションが、選択されたEDNにおいてインスタンス化されたことを示すことを含み、かつEDNにおいて新たにインスタンス化されたアプリケーションインスタンスにアクセスするための情報を含み得る。
【0005】
本方法は、EDNにEAS発見要求を送信することを含み得る。EAS発見要求は、1つ以上のEAS要件を示すことを含む。本方法は、メッセージを送信することが、EAS発見要求に応答して受信されたEAS発見応答を提供することを提供し得る。
【0006】
本方法は、インスタンス化されたアプリケーションの既にインスタンス化されたバージョンに関連付けられた1つ以上のEAS識別子のリストを含むことを含み得る。
【0007】
本方法は、新たにインスタンス化されたアプリケーションにアクセスするための情報を送信することを提供し得る。この情報は、新たにインスタンス化されたアプリケーションが同期してインスタンス化されたのか、又は非同期でインスタンス化されたのかを示し得る。
【0008】
本方法は、新たにインスタンス化されたアプリケーションが同期してインスタンス化されたことを示す、新たにインスタンス化されたアプリケーションにアクセスするための情報を送信することを提供し得る。本方法は、EASインスタンス化応答が、WTRUが新たにインスタンス化されたアプリケーションにアクセスすることを可能にするEAS情報を含むという情報を送信することを提供し得る。
【0009】
本方法は、応答において、選択されたEASインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレス、URL、又はFQDNを受信することを含み得る。
【0010】
本方法は、EDNに含まれるインスタンス化されていないEASに対応する各インスタンス化されていないアプリケーションを提供し得る。
【0011】
WTRUは、ネットワークデバイスからメッセージを受信するように構成され得る。メッセージは、インスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられた1つ以上のエッジアプリケーションサーバのリストを提供し得る。WTRUは、インスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられた1つ以上のEASのリストからEASを選択し得る。WTRUは、EDNに要求を送信し得る。要求は、選択されたEASにおいてインスタンス化されていないアプリケーションをインスタンス化することを要求し得る。WTRUは、EDNから応答を受信し得る。応答は、インスタンス化されていないアプリケーションが、選択されたEASにおいてインスタンス化されたことを示し得、かつ/又はEASにおいて現在のインスタンス化されたアプリケーションにアクセスするための情報を示し得る。
【0012】
WTRUは、EDNにEAS発見要求を送信するように構成され得る。EAS発見要求は、1つ以上のEAS要件を示し得る。WTRUは、EAS発見要求に応答して受信されたEAS発見応答を含むメッセージを送信し得る。
【0013】
WTRUは、EDNのEASに要求を送信し得る。
【0014】
WTRUは、サービスプロビジョニングメッセージを含むメッセージを送信し得る。
【0015】
WTRUはあり得、現在のインスタンス化されたアプリケーションにアクセスするための情報が、現在のインスタンス化されたアプリケーションは同期してインスタンス化されたことを示し、エッジアプリケーションサーバインスタンス化応答が、選択されたエッジアプリケーションサーバに関連付けられたエッジアプリケーションサーバ情報を含む。
【0016】
WTRUは、その応答に、選択されたEASのインターネットプロトコル(IP)アドレスを含め得る。
【0017】
WTRUによって実施される方法は、データネットワークにアプリケーションサーバ発見要求を送信することを含み得る。アプリケーションサーバ発見要求は、1つ以上のアプリケーションサーバ要件を示すことを含み得る。本方法は、ネットワークデバイスからアプリケーションサーバ発見要求メッセージを受信することを更に提供し得る。メッセージは、1つ以上のアプリケーションサーバ要件を充足するアプリケーションに関連付けられた1つ以上のアプリケーションサーバのリストを含み得る。アプリケーションサーバ発見要求は、アプリケーションが1つ以上のアプリケーションサーバにおいて現在インスタンス化されていないことを示すことを提供し得る。本方法は、アプリケーションに関連付けられた1つ以上のアプリケーションサーバのリストからアプリケーションサーバを選択することを提供し得る。本方法は、データネットワークに要求を送信することを含み得る。要求は、選択されたアプリケーションサーバにおいてアプリケーションをインスタンス化する要求を示すことを含み得る。本方法は、ネットワークから応答を受信することを含み得る。応答は、アプリケーションが、選択されたアプリケーションサーバにおいてインスタンス化されたことを示すことと、アプリケーションサーバにおいてアプリケーションにアクセスするための情報を示すことと、を含み得る。
【0018】
本方法は、アプリケーションが現在インスタンス化されているアプリケーションに関連付けられた1つ以上のアプリケーションサーバのリストを含むことを含み得る。
【0019】
WTRUは、エッジデータネットワークにEAS発見要求を送信するように構成され得る。EAS発見要求は、1つ以上のEAS要件を示し得る。EASは、EDNからEAS発見応答メッセージを受信し得、メッセージは、1つ以上のEAS要件を充足する1つ以上のEASのリストを含む。EAS発見要求は、EASが現在インスタンス化されていないことを示し得る。WTRUは、1つ以上のEASのリストからEASを選択し得る。WTRUは、EDNに要求を送信し得る。要求は、選択されたEASをインスタンス化する要求を示し得る。WTRUは、EDNから応答を受信し得る。応答は、選択されたEASがインスタンス化されたことを示し、かつ選択されたアプリケーションサーバにアクセスするための情報を示し得る。
【0020】
WTRUは、ネットワークデバイスからエッジサービスプロビジョニング手順メッセージを受信するように構成され得る。エッジサービスプロビジョニング手順メッセージは、現在インスタンス化されていない1つ以上のEASのリストを含み得る。WTRUは、現在インスタンス化されていない1つ以上のEASのリストからEASを選択し得る。WTRUは、EDNに要求を送信する。要求は、選択されたEASをインスタンス化する要求を示す。WTRUは、EDNから応答を受信し得る。応答は、選択されたEASがインスタンス化されたことを示し得、かつ/又は選択されたアプリケーションサーバにアクセスするための情報を示し得る。
【0021】
WTRUは、EDNのエッジイネーブラサーバ(edge enabler server、EES)に要求を送信し得、かつ/又はEESから応答を受信し得る。
【0022】
WTRUは、1つ以上の既にEASのリストを含むメッセージを提供し得る。
【0023】
WTRUは、現在のインスタンス化されたEASにアクセスするための情報が、現在のEASは同期してインスタンス化されたのか、又は非同期でインスタンス化されたのかを示すことを示し得る。
【0024】
WTRUは、現在のインスタンス化されたEASにアクセスするための情報を含み得る。情報は、現在のインスタンス化されたEASが同期してインスタンス化されたこと、及び/又はサービスプロビジョニング手順メッセージを示し得る。
【図面の簡単な説明】
【0025】
より詳細な理解は、添付の図面と併せて例として与えられる以下の説明から得ることができ、図中の同様の参照番号は、同様の要素を示す。
図1A図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システムを例解する、システム図である。
図1B図1Bは、一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線送信/受信ユニット(WTRU)を例解する、システム図である。
図1C図1Cは、一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)及び例示的なコアネットワーク(core network、CN)を例解する、システム図である。
図1D図1Dは、一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、更なる例示的なRAN及び更なる例示的なCNを例解する、システム図である。
図2図2は、エッジアプリケーションを可能にするための例示的なSA6アーキテクチャを例解する図である。
図3図3は、例示的な高レベルクラウドサービスアーキテクチャを例解する図である。
図4図4は、例示的な機械学習ベースのコンテキストアウェアルール学習フレームワークを例解する図である。
図5図5は、WTRUオンデマンドエッジアプリケーションサーバ(EAS)インスタンス化についての例示的な高レベル概要を例解する図である。
図6図6は、WTRUオンデマンドEASインスタンス化についての例示的な手順を例解する図である。
図7図7は、WTRUオンデマンドEAS選択についての例示的な手順を例解する図である。
図8図8は、WTRUオンデマンドEAS終了についての例示的な手順を例解する図である。
図9図9は、エッジイネーブラサーバ(EES)オンデマンドEASインスタンス化についての例示的な手順を例解する図である。
図10図10は、例示的なWTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャを例解する図である。
図11図11は、エッジイネーブラクライアント(edge enabler client、EEC)における例示的なWTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャを例解する図である。及び
図12図12は、ネットワーク人工知能(artificial intelligent、AI)/機械学習(machine learning、ML)を使用する例示的なWTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャを例解する図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システム100を例解する図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ伝達、ブロードキャストなどのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多重アクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、このようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、符号分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)、時分割多重アクセス(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(frequency division multiple access、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワード離散フーリエ変換拡散OFDM(zero-tail unique-word discrete Fourier transform Spread OFDM、ZT-UW-DFT-S-OFDM)、ユニークワードOFDM(unique word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ型OFDM、フィルタバンクマルチキャリア(filter bank multicarrier、FBMC)などの1つ以上のチャネルアクセス方法を用い得る。
【0027】
図1Aに示すように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク(CN)106、公衆交換電話ネットワーク(public switched telephone network、PSTN)108、インターネット110、及び他のネットワーク112を含み得るが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図することが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作し、かつ/又は通信するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、それらのいずれも局(station、STA)と称され得るWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局、固定電話若しくは携帯電話加入者ユニット、加入ベースのユニット、ポケットベル、携帯電話、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット若しくはMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、腕時計若しくは他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display、HMD)、車両、ドローン、医療デバイス及びアプリケーション(例えば、遠隔手術)、産業デバイス及びアプリケーション(例えば、産業及び/又は自動処理チェーンコンテキストで動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、家電子デバイス、商業及び/又は産業無線ネットワークで動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、互換的にUEと称され得る。
【0028】
通信システム100はまた、基地局114a及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(base transceiver station、BTS)、NodeB、eNode B(eNB)、Home Node B、Home eNode B、gNode B(gNB)などの次世代NodeB、新しい無線(NR)NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(access point、AP)、無線ルータなどであり得る。基地局114a、114bは、各々単一の要素として描画されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されよう。
【0029】
基地局114aは、RAN104の一部であり得、これはまた、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、中継ノードなどの他の基地局、及び/又はネットワーク要素(図示せず)を含み得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る1つ以上のキャリア周波数で無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、未認可スペクトル、又は認可スペクトルと未認可スペクトルとの組み合わせであり得る。セルは、相対的に固定され得るか、又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに、無線サービスのカバレッジを提供し得る。セルは、セルセクタに更に分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバを、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を採用し得、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、ビームフォーミングは、所望の空間方向に信号を送信、かつ/又は受信するために使用され得る。
【0030】
基地局114a、114bは、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上と通信し得、この無線インターフェースは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得る。無線インターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(radio access technology、RAT)を使用して確立され得る。
【0031】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、多重アクセスシステムであり得るが、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1つ以上のチャネルアクセス方式を用い得る。例えば、RAN104の基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA)を使用してエアインターフェース116を確立し得る、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(UMTS Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(Downlink、DL)パケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンク(Uplink、UL)パケットアクセス(High-Speed Uplink Packet Access、HSUPA)を含み得る。
【0032】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)を使用して無線インターフェース116を確立し得る。
【0033】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実装し得、これは、NRを使用してエアインターフェース116を確立し得る。
【0034】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用される無線インターフェースは、複数の種類の基地局(例えば、eNB及びgNB)との間で送信される複数の種類の無線アクセス技術及び/又は送信によって、特徴付けられ得る。
【0035】
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、IEEE802.16(すなわち、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(Interim Standard、IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
【0036】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、Home Node B、Home eNode B、又はアクセスポイントであり得るが、事業所、家庭、車両、キャンパス、工業施設、(例えば、ドローンによる使用のための)空中回廊、道路などの場所などの局所的エリアにおける無線接続を容易にするために、任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立し得る。更に別の一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立し得る。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0037】
RAN104は、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークであり得る、CN106と通信し得る。データは、例えば、異なるスループット要件、待ち時間要件、誤り許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの、様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106は、通話制御、ビリングサービス、移動体位置ベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、映像配信などを提供し、かつ/又はユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実行し得る。図1Aには示されていないが、RAN104及び/又はCN106は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを用いる他のRANと直接的に又は間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104に接続されることに加えて、CN106はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、又はWiFi無線技術を採用して、別のRAN(図示せず)と通信し得る。
【0038】
CN106はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのゲートウェイとして機能し得る。PSTN108は、従来型電話サービス(Plain Old Telephone Service、POTS)を提供する回線交換電話網を含み得る。インターネット110は、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得るが、これらのネットワーク及びデバイスは、伝送制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)、及び/又はTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(IP)などの、共通通信プロトコルを使用する。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている、有線通信ネットワーク及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを用い得る1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0039】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのいくつか又は全ては、マルチモード機能を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、図1Aに示すWTRU102cは、セルラベースの無線技術を採用し得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を採用し得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0040】
図1Bは、一例示のWTRU102を例解するシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。
【0041】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能を実施し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして描画するが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一体に統合され得るということが理解されよう。
【0042】
送信/受信要素122は、無線インターフェース116を介して、基地局(例えば、基地局114a)との間で信号を送信するか、又は受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR信号、UV信号、又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得ることが理解されよう。
【0043】
送信/受信要素122は、単一の要素として図1Bに描画されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用し得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0044】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード機能を有し得る。したがって、トランシーバ120は、例えば、NR及びIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0045】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)表示ユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)表示ユニット)に結合され得るが、これらからユーザが入力したデータを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、かつメモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク、又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に位置していないメモリから情報にアクセスして、メモリにデータを記憶し得る。
【0046】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信し得、WTRU102における他の構成要素に電力を分配し、かつ/又は制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル金属水素化物(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0047】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得るが、これは、WTRU102の現在の位置に関する位置情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、又はその代わりに、WTRU102は、無線インターフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a、114b)から位置情報を受信し、かつ/又は2つ以上の近接基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その位置を決定し得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の好適な位置決定方法によってロケーション情報を取得し得ることが理解されよう。
【0048】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得るが、他の周辺機器138には、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールが含まれ得る。例えば、周辺機器138には、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality/Augmented Reality、VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどが含まれ得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得る。センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、配向センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、湿度センサなどのうちの1つ以上であり得る。
【0049】
WTRU102は、(例えば、(例えば、送信のための)UL及び(例えば、受信のための)DLの両方の特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全ての送受信が、同時及び/又は一緒であり得る、全二重無線機を含み得る。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサ(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)又はプロセッサ118を介して)を介した信号処理のいずれかを介して自己干渉を低減し、かつ又は実質的に排除するための干渉管理ユニットを含み得る。一実施形態では、WTRU102は、(例えば、(例えば、送信のための)UL又は(例えば、受信のための)DLのいずれかの特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全ての送受信の半二重無線機を含み得る。
【0050】
図1Cは、一実施形態による、RAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0051】
RAN104は、eNode-B160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の数のeNode-Bを含み得るということが理解されよう。eNode-B160a、160b、160cは各々、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eNode-B160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eNode-B160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。
【0052】
eNode-B160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得るが、UL及び/又はDLにおいて、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、ユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。図1Cに示すように、eNode-B160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信し得る。
【0053】
図1Cに示すCN106は、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)162、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(packet data network、PDN)、パケットデータゲートウェイ(packet data gateway、PGW)166を含み得る。前述の要素は、CN106の一部として描画されているが、これらの要素のうちのいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運用され得ることが理解されよう。
【0054】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeNode-B162a、162b、162cの各々に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択すること、などの役割を果たし得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0055】
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeNode-B160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、ユーザデータパケットを、WTRU102a、102b、102cとの間でルーティングして、転送し得る。SGW164は、eNode B間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカする機能、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガする機能、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理及び記憶する機能などの、他の機能を実施し得る。
【0056】
SGW164は、PGW166に接続され得るが、PGW166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
【0057】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はこれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、この他のネットワークは、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。
【0058】
WTRUは、無線端末として図1A図1Dにおいて説明されているが、特定の代表的な実施形態では、このような端末は、通信ネットワークとの有線通信インターフェースを(例えば、一時的又は永久的に)使用し得ることが企図される。
【0059】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
【0060】
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードのWLANは、BSSのアクセスポイント(AP)及びAPと関連付けられた1つ以上の局(station、STA)を有し得る。APは、BSS内に、かつ/又はBSS外にトラフィックを搬送する配信システム(Distribution System、DS)又は別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを有し得る。BSS外から生じる、STAへのトラフィックは、APを通って到達し得、STAに配信され得る。STAからBSS外の宛先へ生じるトラフィックは、APに送信されて、それぞれの宛先に送信され得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、例えば、APを通って送信され得、ソースSTAは、APにトラフィックを送信し、APは、トラフィックを宛先STAに配信し得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとしてみなされ得る、かつ/又は称され得る。ピアツーピアトラフィックは、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、これらの間で直接的に)、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)を使用して送信され得る。ある特定の代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(tunneled DLS、TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有しない場合があり、IBSS内又はこれを使用するSTA(例えば、STAの全て)は、互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
【0061】
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用するときに、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信し得る。プライマリチャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又は動的に設定された幅であり得る。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであり得るが、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。特定の代表的実施形態では、衝突回避を用いるキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance、CSMA/CA)は、例えば、802.11システムにおいて、実装され得る。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)は、プライマリチャネルを検知し得る。プライマリチャネルが特定のSTAによってビジーであると検知/検出及び/又は決定された場合、特定のSTAは、バックオフされ得る。1つのSTA(例えば、1つの局のみ)は、所与のBSSにおいて、任意の所与の時間に送信され得る。
【0062】
高スループット(High Throughput、HT)STAは、通信のための40MHz幅のチャネルを使用し得、この40MHz幅のチャネルは、例えば、プライマリ20MHzチャネルと、隣接又は非隣接の20MHzチャネルとの組み合わせを介して形成され得る。
【0063】
非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。40MHz及び/又は80MHzチャネルは、連続する複数の20MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と称され得る2つの連続していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通過し得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理、及び時間ドメイン処理は、各ストリームで別個に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzチャネルにマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信器では、80+80構成に対する上記で説明される動作は逆にされ得、組み合わされたデータを媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送信し得る。
【0064】
サブ1GHzの動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及び搬送波は、802.11n及び802.11acで使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルで5MHz、10MHz、及び20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHzの帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリアにおけるMTCデバイスなどのメータタイプの制御/マシンタイプ通信(Machine-Type Communications、MTC)をサポートし得る。MTCデバイスは、特定の能力、例えば、特定の帯域幅及び/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、これらのためのみのサポート)を含む、限定された能力を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を上回るバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
【0065】
複数のチャネル、並びに802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートするBSSで動作する全てのSTAの中から、STAによって設定され、かつ/又は制限され得る。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、AP、及びBSSにおける他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、これのみをサポートする)STA(例えば、MTC型デバイス)に対して1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク割り当てベクトル(Network Allocation Vector、NAV)設定は、プライマリチャネルのステータスに依存し得る。例えば、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAにより、プライマリチャネルがビジーである場合、利用可能な周波数帯域の大部分がアイドル状態になったとしても、利用可能な周波数帯域の全てがビジーであるとみなされ得る。
【0066】
米国では、802.11ahにより使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国のコードに応じて6MHz~26MHzである。
【0067】
図1Dは、一実施形態による、RAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、NR無線技術を採用して、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0068】
RAN104は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の数のgNBを含み得ることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは各々、無線インターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信し得る、かつ/又はgNB180a、180b、180cから信号を受信し得る。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aとの間で無線信号を送信、かつ/又は受信し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、複数の要素搬送波をWTRU102a(図示せず)に送信し得る。これらの要素搬送波のサブセットは、未認可スペクトル上にあり得るが、残りの要素搬送波は、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調送信を受信し得る。
【0069】
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルなニューメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、無線送信スペクトルの異なる送信、異なるセル、及び/又は異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、様々な若しくはスケーラブルな長さのサブフレーム又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI)を使用して(例えば、様々な数のOFDMシンボル及び/又は様々な長さの絶対時間の持続し変化する時間を含む)、gNB180a、180b、180cと通信し得る。
【0070】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eNode-B160a、160b、160cなど)にアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cの1つ以上を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、未認可帯域における信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信し、これらに接続する一方で、eNode-B160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し、これらに接続し得る。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c及び1つ以上のeNode-B160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためのDC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eNode-B160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのモビリティアンカとして機能し得、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービス提供するための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
【0071】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライスのサポート、DC、NRとE-UTRAとの間の相互作用、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bに対するユーザプレーンデータのルーティング、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bに対する制御プレーン情報のルーティングなどを処理するように構成され得る。図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信し得る。
【0072】
図1Dに示すCN106は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b、及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の要素は、CN106の一部として描画されているが、これらの要素のうちのいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運用され得ることが理解されよう。
【0073】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN104におけるgNB180a、180b、180cの1つ以上に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザ認証、ネットワークスライスのためのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるプロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッションの処理)、特定のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、非アクセス層(non-access stratum、NAS)信号伝達の終了、モビリティ管理などの役割を果たし得る。ネットワークスライスは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、超高信頼低遅延(ultra-reliable low latency、URLLC)アクセスに依存するサービス、高速大容量(enhanced massive mobile broadband、eMBB)アクセスに依存するサービス、MTCアクセスのためのサービスなどのような、異なる使用事例に対して確立され得る。AMF182a、182bは、RAN104と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、及び/又はWiFiなどの非-3GPPアクセス技術などの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0074】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN106内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介して、CN106内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理及び割り当てる機能、PDUセッションを管理する機能、ポリシー実施及びQoSを制御する機能、DLデータ通知を提供する機能などのような、他の機能を実行し得る。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
【0075】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN104内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続することができ、これにより、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184、184bは、パケットのルーティング及び転送、ユーザプレーンポリシーの実施、マルチホームPDUセッションのサポート、ユーザプレーンQoSの処理、DLパケットのバッファリング、モビリティアンカリングの提供などの他の機能を実行し得る。
【0076】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み得るか、又はこれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、この他のネットワークは、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じて、ローカルDN185a、185bに接続され得る。
【0077】
図1A図1D及び図1A図1Dの対応する説明を考慮して、WTRU102a~102d、基地局114a~114b、eNode-B160a~160c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~180c、AMF182a~182b、UPF184a~184b、SMF183a~183b、DN185a~185b、及び/又は本明細書において説明される任意の他のデバイスのうちの1つ以上に関して本明細書において説明される機能のうちの1つ以上又は全ては、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実行され得る(図示せず)。エミュレーションデバイスは、本明細書において説明される機能の1つ以上又は全てをエミュレートするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスは、他のデバイスを試験し、かつ/又は、ネットワーク及び/若しくはWTRU機能をシミュレートするために使用され得る。
【0078】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境及び/又は事業者ネットワーク環境における他のデバイスの1つ以上の試験を実施するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として完全に若しくは部分的に実装及び/又は展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実施し得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実施し得る。エミュレーションデバイスは、オーバザエアの無線通信を使用して、試験するかつ/又は試験を実行する目的で、別のデバイスに直接結合され得る。
【0079】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実装/展開されていない間、全てを含む1つ以上の機能を実施し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上の構成要素の試験を実装するために、試験実験室での試験シナリオ、並びに/又は展開されていない(例えば、試験用の)有線及び/若しくは無線通信ネットワークにおいて利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。RF回路(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)を介した直接RF結合及び/又は無線通信は、データを送信及び/又は受信するように、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0080】
最新のモバイルネットワークの重要な特徴は、モバイルネットワークの自己組織化する能力である。自己組織化ネットワーク(SON)は、モバイル無線アクセスネットワークの計画、構成、管理、最適化、及び修復をより単純かつ高速にするように設計された自動化技術として定義される概念である。SON概念は、端末がネットワーク内で移動する際に無線リソースに適用され得、ネットワークは、最良のユーザ経験を提供するために端末モビリティに絶えず調整している。
【0081】
SON概念は、クラウドコンピューティングにも存在し得る。クラウド計算自己組織化の重要な態様は、オートスケーリングと呼ばれる。オートスケーリングは、グループ内のサーバの数を、そのグループの計算負荷を使用して動的に調整することと定義され得、目的は、使用が増加するにつれてクラウドアプリケーションがスケーリングすることを可能にすることである。クラウドスケーリング技法は、典型的には、サーバにおいて測定されるキーパフォーマンスインディケータ(KPI)と、これらのサーバへの着信トラフィックをステアリングするロードバランサによって提供されるKPIと、に依拠する。オートスケーリングは、粗粒度であり、典型的には、要求に対して反応的に適用され、この技法は、コンピュータが同じ場所に配置され、かつ豊富である、データセンタ環境によく適している。
【0082】
エッジコンピューティングがユビキタスになり、かつ計算がモバイル端末の近くに移動するにつれて、エッジネットワークリソースをスケーリングするための方法及び装置が必要とされる。クラウドコンピューティングのオートスケーリングは、エッジの細粒度の、制限された、かつ分散された計算を扱うには適切でない。
【0083】
モバイルエッジコンピューティングは、個々の端末コンテキストを伴うオンデマンドスケーリングを必要とする場合があり、これは、マスクラウドベースのオートスケーリングとは反対である。
【0084】
同様に、SONは、無線ネットワーク技術のコア概念となった。したがって、将来のエッジ技術では、自己組織化エッジ計算(Self-Organizing Edge Compute、SOEC)が普及することが予想される。
【0085】
図2はエッジアプリケーションを可能にするための例示的なSA6アーキテクチャを例解する図である。オートスケーリング及びロードバランシングについての例が、本明細書において説明される。上で説明されるように、クラウドベースのオートスケーリングアーキテクチャは、このオートスケーリングアーキテクチャがエッジコンピューティング環境で使用される場合には適切ではない。したがって、WTRUベースのエッジオートスケーリング及びこのエッジオートスケーリングのアーキテクチャが必要とされる。
【0086】
WTRU202は、1つ以上のアプリケーションクライアント(application client、AC)204を含み得る。アプリケーションクライアント204は、ユーザアプリケーションであり得る。AC204は、1つ以上のエッジアプリケーションサーバ(EAS)206と通信し得る。EAS206は、スタンドアロンサーバとして実装され得るか、又はエッジデータネットワークの汎用サーバ上に実装されるソフトウェアモジュールであり得る。EASは、ハードウェア及びソフトウェアの任意の組み合わせを使用して実装され得る。したがって、汎用サーバ上のソフトウェアとして実装される場合、エッジアプリケーションサーバ自体は、オンデマンドでインスタンス化及び/又は非インスタンス化され得る。同様に、エッジアプリケーションサーバ上で動作するアプリケーションは、オンデマンドでインスタンス化及び/又は非インスタンス化され得る。WTRU202は、1つ以上のAC204を同時に使用し得る。AC204とEAS206との間で伝達される情報は、アプリケーションデータトラフィック208であり得る。アプリケーションデータトラフィック218は、3GPPコアネットワーク218全体にわたって送信され得る。EAS206及び3GPPコアネットワーク218は、エッジ7基準点を介して通信し得る。
【0087】
1つ以上のエッジイネーブラクライアント(EEC)210は、AC204とともにWTRU202上に常駐し得る。EEC210は、WTRU202上のAC204にエッジサポートを提供する。1つ以上のAC204及び1つ以上のEEC210が、WTRU202上に常駐し得るが、1つのAC204が、1つのEEC210からサポートを受信し得る。EEC210は、エッジ-5ノードを介してAC204と通信し得る。
【0088】
エッジ構成サーバ(ECS)212は、EEC210及び/又はエッジイネーブラサーバ(EES)214に必要とされるサポート機能を提供し得る。例えば、ECS212は、1つ以上のESS214を発見し得、EEC210及び/又はEES214にエッジ構成情報を提供し得、かつ/又はESS214を登録し得る。ネットワークは、1つ以上のECS212を含み得る。
【0089】
EEC210及びECS212は、エッジ-4ノードを介して通信し得る。ECS212及びEES214は、エッジ-6ノードを介して通信し得る。EES214及び3GPPコアネットワーク218は、エッジ-7ノードを介して通信し得る。ECS212及び3GPPコアネットワーク218は、エッジ-8ノードを介して通信し得る。
【0090】
EES214は、EAS206及びEEC210に必要なサポート機能を提供し得る。例えば、EES214は、EEC210にEAS206構成情報を提供し得、アプリケーションコンテキスト転送イベントを公開し得、EEC210コンテキスト転送を実行し得、EAS206に3G)コアネットワーク及びサービス能力を公開し得、かつ/又はEEC210及び/若しくはEES214を登録し得る。WTRU202がモバイルであり、かつ/又は再配置中であるとき、EES214は、別個の機能性を有し得る。例えば、WTRU202のモビリティ/再配置が生じる前に、ソースEES(source EES、S-EES)が使用され得る。例えば、WTRU202のモビリティ/再配置が生じた後に、ターゲットEES(target EES、T-EES)が使用され得る。ネットワークは、エッジデータネットワーク(EDN)216ごとに1つ以上のEES214を含み得る。
【0091】
EES214及びEEC210は、エッジ-1ノードを介して通信し得る。EES214及びEAS206は、エッジ-3ノードを介して通信し得る。EES214は、エッジ-9ノードを介してEDN216内の別のEES214と通信し得る。
【0092】
EAS206は、EDN216内に常駐するサーバとして機能し得る。この能力において、EAS206は、AC204にサービスを提供するソフトウェアとして動作し得る。WTRU202がモバイルであり、かつ/又は再配置中であるとき、EAS206は、別個の機能性を有し得る。例えば、WTRU202のモビリティ/再配置が生じる前に、ソースEAS(S-EAS)が使用され得る。例えば、WTRU202のモビリティ/再配置が生じた後に、ターゲットEAS(T-EAS)が使用され得る。ネットワークは、エッジデータネットワーク(EDN)216ごとに1つ以上のEAS206を含み得る。各EDN216は、EAS206の異なるセットを含み得る。例えば、いくつかのEAS206は、WTRU202及び/又はAC204のグループにサービス提供し得る。例えば、いくつかのEAS206は、単一のWTRU202及び/又はAC204に排他的にサービス提供し得る。
【0093】
図3は、例示的な高レベルクラウドサービスアーキテクチャ300を例解する。図3は、オートスケーリングを実行するクラウドサービスアーキテクチャの能力を更に描画する。
【0094】
オートスケーリングは、例えば、クラウドデータセンタ302に割り当てられた計算リソース(例えば、サーバ)の数を自動的に変更する(例えば、スケールアップ又はダウンする)方法を含み得る。例えば、クラウドデータセンタ302は、1つ以上のサーバ304を含み得る。
【0095】
オートスケーリングなしでは、クラウドデータセンタは、アイドル時間にリソースを浪費し、多すぎる着信要求306を処理するときに応答しなくなり得る。オートスケーリングは、リソース使用を最適化し、かつ需要が増大するにつれて自己調整するエラスティック計算をサポートする必要性に対処し得る。オートスケーリングは、エージェント、例えば、自動スケーラ308によって実行され得る。オートスケーラ308は、KPIを収集し、計算量が変更される必要がある場合に、KPIを評価し得る。
【0096】
オートスケーラ308は、異なるタイプのKPIを使用し得る。例では、スケジュールされたオートスケーリングは、サービスの容量を増大/低減するための期間を使用し得る。例では、着信要求306の数に基づくスケーリングに、フロントエンドトラフィックオートスケーリングが使用され得る。1つ以上のロードバランサ310は、クラウドサーバ304の前で、KPIを含むフロントエンド着信トラフィック312を処理する。例では、バックエンドスケーリングは、ロード(例えば、キュー内のジョブの数)又は時間(ジョブがどのくらい長くキューに入っているか)に基づくことができる。クラウドサーバ304は、バックエンドスケーリング時に、KPIを含むバックエンドトラフィック314を取得する。実装形態に応じて、オートスケーラは、時間的なフロントエンドKPI及びバックエンドKPIに依拠して、オートスケーリング意思決定を実行し得る。
【0097】
クラウドシステムにおけるロードバランサ310の役割は、WTRU316において発生するトラフィックを、利用可能なサーバリソース304にステアリングすることを含み得る。ロードバランサ310は、所定の方法(例えば、ラウンドロビン)でトラフィックをステアリングし得る。ロードバランサ310は、サーバロードKPIを考慮することによってトラフィックを動的にステアリングして、よりビジーでないサーバ304に要求を方向付け得る。
【0098】
併せて、オートスケーラ308、ロードバランサ310、及びKPI取得フレームワーク(例えば、フロントエンドトラフィック312及びバックエンドトラフィック314)は、今日見られる任意のクラウドコンピューティングアーキテクチャの構成要素を備え得る。クラウドコンピューティングアーキテクチャの例は、本明細書において説明される、スマートフォンデータからのコンテキストアウェアルール学習を含み得る。本開示には、WTRU316上に存在するコンテキストアウェアネスフレームワークを使用し得、かつ/又はそれと対話し得るWTRU316ベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャが説明される。
【0099】
WTRU316の処理能力における最近の開発及び増加は、コンテキストアウェア技術に対する人気及び関心を駆り立てている。データ分析と、データ駆動型コンテキストアウェアシステムの構築と、を使用して、WTRU316上にインテリジェントコンテキストアウェアアプリケーションが構築され得る。これは、コンテキストに基づく高精度及び知的意思決定戦略を伴う高度なデータ分析技法を必要とする。機械学習ベースの技法は、スマートフォンデータ分析及び対応するコンテキストアウェアルール学習のための効果的かつ効率的な結果を提供し得る。
【0100】
図4は、例示的な機械学習ベースのコンテキストアウェアルール学習フレームワークを例解する。具体的には、図4は、WTRU生データからコンテキストアウェアルールを導出するための例示的な機械学習(ML)フレームワークを提示し、この場合に、生データが様々なソースから取得され、次いで、様々な技法、例えば、ML技法及び人工知能技法を使用して操作され得る。次いで、これらの技法は、WTRUの挙動に影響を及ぼすために使用されるコンテキストルールを導出し得る。
【0101】
例えば、学習技法は、WTRU402が、このWTRUがデータを取得することと、データを分析することと、当該データ取得及び分析からルールを学習することと、を伴う一連のステップ(例えば、レイヤ)を実行することを伴い得る。例えば、第1のステップ、例えばレイヤ1、は、WTRU402がコンテキストデータ取得406に参加することを伴う。コンテキストデータ取得404を介して取得された関連データは、例えば、スマートフォンログ、センサ、及び/又は外部ソースを含み得る。次いで、レイヤ2、すなわちコンテキスト離散化410、において、WTRU402は、異なる技法、例えば、時系列モデリング及び/又はコンテキストデータクラスタリングの使用を通じて、取得されたデータを分析し得る。
【0102】
次いで、このデータを分析することから、WTRU402は、レベル3のルール発見414フェーズ中にいくつかのルールを生成し得る。発見ルールに対して、WTRU402は、コンテキストプリファレンス、ルールベースの学習技法、及び/又はルール汎化パラメータを適用し得る。
【0103】
WTRU402が、ルール発見414中に、説明される技法を適用したとき、WTRU402は、動的更新及び管理418として知られる、レベル4で、学習されたルールを精緻化し得る。WTRUは、WTRUの学習されたルールを精緻化する際に、リーセンシ分析及びマイニング技法を適用し得る。WTRU402はまた、ルール更新を実行して、学習されたルールを、コンテキスト離散化410において使用される取得されたデータ及びモデリング技法を用いて最新に保ち得る。
【0104】
WTRU402は、現実世界のアプリケーション及びサービス422にサービス提供するときに、新たに学習及び定義されたルールを適用し得る。この段階で、WTRUは、WTRUの新たに学習及び定義されたルールをサポートしながらアプリケーションにサービス提供し得る。
【0105】
上で説明されるように、クラウドオートスケーリングは、自己組織化エッジ計算(SOEC)アーキテクチャを実現するために必要とされる特性を満たさない場合がある。
【0106】
図2において説明されるように、3GPP SA6アーキテクチャは、端末がエッジアプリケーションサーバ(EAS)を発見及び使用するための手段を提供し得るエッジ有効化アーキテクチャを定義している。このアーキテクチャは、EAS発見をEASインスタンス化と結合して、利用可能なEASの発見を実行しようとするWTRUに(例えば、最良の利用可能なオプションを選択するために)、望ましくない方法で計算をインスタンス化させる。以下で説明されるように、このように挙動するWTRUは、エッジコンピューティングに必要とされる細粒度のリソース管理原理に反する。例では、EAS発見をEASインスタンス化と結合することは、不必要なEASインスタンス化を引き起こし、計算リソースを浪費し得る。WTRUは、可能なEASを発見し、かつ/又はインスタンス化を要求し、EASを独立して使用する必要がある。
【0107】
現在の3GPP SA6アーキテクチャは、EASが必要とされないときにEASを終了させる能力を欠く。この能力の欠如は、リソースを未使用のままにし、それによって、エッジコンピューティングに必要とされる細粒度のリソース管理原理に反する。未使用のEASリソースは、未使用のままであり、それによって、計算リソースを浪費し得る。WTRUは、WTRUがエッジ計算リソースを使用することを停止したことを示す必要がある。
【0108】
計算オーバープロビジョニングは、パブリッククラウド浪費において、2020年の176億ドルから上昇して、2021年には266億ドルを招来しており、その傾向は、加速している。このことは、分散され、かつリソースが制限されたエッジ環境で使用される場合に致命的になるクラウドオートスケーリング方法の粗さを例解する。したがって、クラウドベースのオートスケーリングは、粗粒度であり、リソースが限られたエッジ環境の細粒度のオートスケーリング要件を満たさない場合がある。
【0109】
関連するアーキテクチャの例としては、例えば、3GPPエッジアーキテクチャにおけるSOECを可能にすること、3GPPエッジアーキテクチャのためのWTRUベースのエッジ計算管理を可能にすること、及び/又は3GPPエッジアーキテクチャにおける細粒度のオートスケーリングを可能にすることが挙げられる。
【0110】
上で説明されるように、SOECを実現するために、WTRUベースのエッジオートスケーリングが必要とされ得る。
【0111】
例では、WTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャをサポートするために必要とされる3GPPエッジ有効化アーキテクチャの能力が、本明細書において説明される。これらの能力は、以下を含み得、例えば、エラー!参照元が見つからない、エラー!参照元が見つからない、エラー!参照元が見つからない、及び/又はエラー!参照元が見つからない。
【0112】
また、本明細書には、3GPPエッジ有効化レイヤに基づくWTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャ、WTRUベースのオートスケーリング、及びオンデマンドEASアップスケーリングのためのWTRU方法の例が説明される。
【0113】
オンデマンドEASアップスケーリングは、端末(例えば、ネットワークノード、ネットワークデバイス、及び/又はWTRU)が、エッジサービスを消費するためにEASを発見しようと試みるときに生じ得る。手順は、まだ実行されていないオンデマンドEASの発見と、オンデマンドEASの実行を要求することと、を含み得る。
【0114】
例では、エッジ計算ノードは、エッジにおいてEASをオーバープロビジョニングするのに十分な計算リソースを有し得る。オーバープロビジョニングが生じると、必要以上のEASが作成される場合があり、必要とされるリソースは、必要になるまで使用されずに無駄になる場合がある。オーバープロビジョニングは、リソースが豊富であるクラウド環境において一般的である。計算エラスティック性は、クラウドオートスケーリングアルゴリズム及び/又は手順を使用して実現され得る。
【0115】
典型的なエッジコンピューティング環境は、リソースが制約されており、したがって、必要とされるEASのみがインスタンス化されるように最適化される。端末は、端末がリソースを使用しようとするとき、及び端末がリソースを使用する必要がある持続時間の間、インスタンス化されていないEASを発見し、それらのインスタンス化をトリガすることができる必要がある。
【0116】
図5は、WTRUオンデマンドEASインスタンス化500についての例示的なハイレベル概要を例解する。図5に例解されるように、EASインスタンス化を含むネットワーク構成要素は、WRTU502、EDN504、及びリソース管理システム(Resource Management System、RMS)506を含み得る。WTRU502は、AC508及びEEC510を含み得る。EDN504は、EES512及びEAS514を含み得る。RMS506は、オーケストレータ及び/又はEASレジストリ516(例えば、3GPP管理システム)を備え得る。
【0117】
図5に例解されるように、WTRU502のオンデマンドエッジEAS514インスタンス化は、4つのフェーズを含み得る:EDN初期化530、EAS発見540、EASインスタンス化550、及びEAS使用560。
【0118】
EDN初期化530は、EDN504作成時及び/又は構成時に生じ得る。EDN初期化530中に、RMS506は、エッジ有効化レイヤを作成及び初期化し得る。RMS506は、どのEAS514がWTRU502のオンデマンドインスタンス化に利用可能であるかを、新たに作成されたEES512に示し得る。
【0119】
EAS発見540は、AC508がEAS514を使用する必要があるときに、EDN504ランタイムで生じ得る。AC508は、EEC510によって搬送されるEAS514発見をトリガし得る。WTRU502は、EDN504において利用可能なEAS514インスタンスを発見し得る。WTRU502上に存在するEEC510は、オンデマンドEAS514を実行することを発見し得る。
【0120】
EASインスタンス化550は、WTRU502がオンデマンドEASインスタンス化550を実行することを意思決定したときに、EDN504ランタイムで生じ得る。これは、WTRU502上に存在するEEC510によって実行され得る。WTRU502は、オンデマンドEASインスタンス化550をトリガするために、エッジ有効化レイヤとのシグナリングを実行し得る。これは、WTRU502上に存在するEEC510によって実行され得る。EES512は、オンデマンドEASインスタンス化550を実行するために、RMS506とのシグナリングを実行し得る。
【0121】
EAS使用560は、EDN504ランタイムで、例えば新たに作成されたEAS514がWTRU502に利用可能になったときに、生じ得る。WTRU502は、新たに作成されたEAS514にアクセスし、このEAS514を使用し得る。アクセス及び使用は、WTRU502上に存在するAC508によって実行され得る。
【0122】
図6は、WTRU602のオンデマンドEASインスタンス化についての例示的な手順600を例解する。図6は、図5において導入されたオンデマンドEASインスタンス化手順の詳細を提示する。図6は、端末ベースのエッジオートスケーリングに必要なオンデマンドEASインスタンス化をWTRU602が実行するために必要とされる、WTRU602、EDN604、及び/又はRMS606の間の詳細なメッセージングフローを例解する。
【0123】
事前条件、条件、構成、ネットワークによる構成された情報、事前構成、及び/又はWTRU602への事前構成された情報は、例えば、WTRU602がモバイルネットワーク内に存在するエッジサービスの通信及び使用を可能にする有効なサブスクリプションを有すること、WTRU602がモバイルネットワークにアタッチされていること、WTRU602がソースEDN604へのPDUセッションを確立していること、及び/又はWTRU602がエッジ有効化レイヤを構成する要素(例えば、ECS、EESなど)と通信するために必要なセキュリティ及び許可クレデンシャルをプロビジョニングされていることを含み得る。
【0124】
例示的なPDUセッション確立手順は、3GPP規格において概説され得る。EDN604(別名、DNN)選択は、典型的には、URSPルールを使用してPCFによって提供され得る。EDN604はまた、他の方法(例えば、固定、ユーザプロファイル、EECなど)を介してプロビジョニングされ得る。
【0125】
EDN初期化630において、RMS606は、EES612などのエッジ有効化レイヤの構成要素を以前にインスタンス化している(図6には示されていない)場合がある。EDN604がEAS614オーバープロビジョニングのために構成されている場合、1つ以上のEAS614は、EDN604に関連付けられたRMS606によって作成され得る。EAS614が実行を開始する際、EAS614は、EAS614の関連付けられたEES612に登録し得る。
【0126】
632のステップ1aにおいて、オーケストレータ及び/又はレジストリ616は、EDN604に、オーケストレータレジストリ616からEASイメージをフェッチさせ得る(図6には図示せず)。EDN604は、EDN604内に存在するハードウェアプラットフォーム上で、フェッチされたEAS614の実行を開始し得る。EDN604構成は、632のステップ1aをトリガし、それによって、RMS606に、事前定義されたEAS614をインスタンス化するように命令し得る。代替的に又は追加的に、EES612は、1つ以上のEAS614のオーバープロビジョニングを要求することによって、632のステップ1aをトリガし得る。
【0127】
633のステップ1bにおいて、始動時に、各EAS614は、EAS614のEES612に登録し得る。結果として、各登録されたEAS614は、実行されるEASとして発見され得る。各登録されたEAS614は、WTRU602にサービスを提供し得る。
【0128】
ステップ2において、EDN初期化630手順の一部として、及びWTRU602からのオンデマンドEASインスタンス化をサポートするために、EES612は、オンデマンドインスタンス化に利用可能なEAS614を知り得る。
【0129】
例では、634のステップ2aは、オンデマンドEAS614のリストを提供するメッセージを含み得る。RMS606は、オンデマンドEASのリストを提供し得る。オーケストレータ及び/又はレジストリ616は、リストを知り得る。RMS606並びに/又はオーケストレータ及び/若しくはレジストリ616は、EES612へのAPI呼び出しを介してEES612を提供し得る。
【0130】
代替的に又は追加的に、635において、EES612は、オンデマンドEAS614のリストを知るために、RMS606にアクセスし、RMS606を検査し得る。RMS606並びに/又はオーケストレータ及び/若しくはレジストリ616へのAPI呼び出しは、EAS614リストを発見し得る。
【0131】
代替的に又は追加的に、636において、EES612は、事前構成されたオンデマンドEAS614リストを有し得る。
【0132】
図6には示されていないが、EES612が以前にECSに登録されていた場合、EES612は、オンデマンドEAS614リストを提供することによって、ECSへのEES612の登録を更新し得る。
【0133】
ステップ3において、WTRU602がエッジサービスを使用する必要があるとき、WTRU602は、EAS発見640を実行することを要求し得る。例えば、WTRU602上で実行されるAC608は、EAS614発見を実行するようにEEC610に要求し得る。
【0134】
641のステップ3aにおいて、AC608は、AC608がEAS614を使用したいことをEEC610に通知し得る。このことは、異なる技法を介して実行され得る。例えば、AC608は、EEC610によって傍受されるDNS要求を発行することができる。代替的に又は追加的に、AC608は、EEC610へのAPI呼び出しを実行し得る。代替的に又は追加的に、AC608は、最終的にEEC610に通知するソフトウェアライブラリを使用し得る。代替的に又は追加的に、AC608は、EEC610に通知するOS呼び出しを実行し得る。
【0135】
642のステップ3bにおいて、EEC610は、AC608識別子及びEAS614選択フィルタを含むEAS発見要求をEES612に向けて発行し得る。要求を受信すると、EES612は、AC608要件を遂行することができるEAS614の検索を実行し得る。EES612は、要求パラメータに基づいてEAS614の検索を遂行するために、EAS614(例えば、登録されたEAS)及び/又はオンデマンドEAS612(例えば、オンデマンドEASのリスト)を実行することを考慮し得る。実行中及びオンデマンドの両方のEAS614が、要求パラメータに基づいてEAS614の検索において考慮され得る。
【0136】
図6には示されていないが、EAS発見640要求を発行することに代えて又は加えて、WTRU602及び/又はEEC610は、EAS614発見通知を受信するために加入し得る。サブスクリプションは、AC608識別子及び/又はEAS614選択フィルタを含み得る。
【0137】
EAS発見640要求に含まれる情報は、3GPP 23.558 v17.1.0第8.5.3.2節に定義されている。EAS発見640サブスクリプションに含まれる情報は、3GPP 23.558 v17.1.0第8.5.3.4節に定義されている。3GPP 23.558 v17.1.0表8.5.3.2-2において定義される発見フィルタには、追加情報、例えばEAS614カテゴリ、及び/又はEAS614オンデマンド発見フィルタが更に備えられ得る。3GPP 23.558 v17.1.0の内容は、本明細書における参照により本明細書に組み込まれる。
【0138】
EAS614カテゴリは、要求者が、EAS614(例えば、登録されたEAS)のみ、オンデマンドEAS614(例えば、オンデマンドEASのリスト)のみ、及び/又は両方のタイプの実行について通知されることを望むかどうかを示し得る。代替的に又は追加的に、EAS614ステータスフィールドは、EAS614カテゴリを指定するために拡張され得る。
【0139】
EAS614オンデマンド発見フィルタは、オンデマンドインスタンス化のための要求されたKPIを示すフィルタ情報を含み得る。代替的に又は追加的に、EAS発見640フィルタは、EAS614オンデマンド発見フィルタを指定するために拡張され得る。例えば、平均インスタンス化持続時間を使用して、平均EASインスタンス化650時間が、EAS614をインスタンス化するための示された持続時間よりも長くならないことを指定し得る。瞬時インスタンス化持続時間を使用して、EASインスタンス化650時間が、現在のプラットフォーム状態においてEAS614をインスタンス化するための示された持続時間よりも長くならないことを指定し得る。インスタンス化失敗率は、平均EASインスタンス化650失敗率が、このEAS614がインスタンス化されたときの示された失敗率を超えないことを指定し得る。既存の「ACスケジュール」及び「EASスケジュール」パラメータを使用する暗黙的なオンデマンドインスタンス化を使用して、1つ以上のEAS614インスタンスのインスタンス化を暗黙的にトリガするマッチングウィンドウを提供し得る。
【0140】
643のステップ3cにおいて、EES614は、EAS614の実行(例えば、登録されたEAS)及び/又はオンデマンド(例えば、オンデマンドEASのリスト)を含み得るEAS614のリストをWTRU602に返し得る。代替的に又は追加的に(図6には示されていない)、EES612は、EAS発見640のサブスクリプションを使用する場合、WTRU602にEAS614発見通知を送信し得る。
【0141】
EAS発見640の応答又は通知は、EAS614の選択及びその後のEAS614の通信に必要とされる必要な情報を含むべきEAS614のリストを含み得る。EAS614(例えば、登録されたEAS)を実行するために提供される情報は、要求を使用する場合は、3GPP 23.558 v17.1.0、第8.5.3.3節に、並びに通知を使用する場合は、3GPP 23.558 v17.1.0、及び第8.5.3.6節に定義されている。EASプロファイルは、3GPP 23.558 v17.1.0、第8.2.4節に定義されている。
【0142】
EASプロファイル、EAS発見640応答、及びEAS発見640通知には、オンデマンドEAS614をサポートするための情報、例えばEASプロファイル、EAS発見640応答、及び/又はEAS発見640通知、が備えられる。EAS614プロファイルは、例えば、EAS614カテゴリ及び/又はEAS614オンデマンドKPIを含み得る。代替的に又は追加的に、EASカテゴリ及び/又はEASステータスは、EAS614がEAS(例えば、登録されたEAS)又はオンデマンド(例えば、オンデマンドEASのリスト)を実行中であるかどうかを示し得る。代替的に又は追加的に、EAS614オンデマンドKPI及び/又はEASサービスKPIは、インスタンス化のためのオンデマンドEAS KPIを示し得る。これらのEASサービスKPIは、642のステップ3bにおいて定義されるEAS614オンデマンド発見フィルタと同じであり得る。EAS発見640応答及び/又はEAS発見640通知は、既存の寿命パラメータを含み得る。既存の寿命パラメータは、「オンデマンド」EAS614を示すために「0」に設定され得る。
【0143】
651のステップ4において、(643のステップ3cに示されるように)EAS614のリストを受信すると、WTRU602は、EAS614選択を実行し得る。EEC612は、この選択を実行し得る。図6に例解されるように、EEC612は、受信されたリストからオンデマンドEAS614を選択し得る。EEC612は、選択されたEAS614を示すオンデマンドEASインスタンス化要求651をEES612に送信し得る。
【0144】
オンデマンドEASインスタンス化要求651は、EES612のAPIを呼び出すことによって実行され得る。要求内の情報は、例えば、要求者識別子、WTRU602識別子、セキュリティクレデンシャル、WTRU602ロケーション、要求されたサービス継続性(service continuity、SC)サポート、要求されたSC計画、EAS614特性、及び/又はEAS614インスタンス化情報を含み得る。
【0145】
要求者識別子は、要求者(EECID)のIDであり得る。WTRU602識別子は、GPSI又はアイデンティティトークンであり得る。セキュリティクレデンシャルは、エッジコンピューティングサービスを用いる許可の成功の結果であり得る。WTRU602ロケーションは、3GPP 23.558 v17.1.0第7.3.2節において説明され得る。要求されたSCサポートは、EEC610によって要求されるアプリケーションコンテキスト再配置(application context relocation、ACR)タイプであり得る。要求されたSC計画は、EES612がこのアプリケーションのためのSC計画を実行するかどうかを示し得る。EAS614特性は、3GPP 23.558 v17.1.0表8.5.3.2-2において説明され、かつこの手順の642のステップ3bにおいて更に提供されるEAS614発見フィルタに対応し得る。
【0146】
EASインスタンス化情報は、EASインスタンス化650を実行することが、オンデマンドEASインスタンス化要求651と同期して又は非同期で実行され得るかどうかを示し得る。EAS通知エンドポイントは、非同期のEASインスタンス化を使用する場合、EAS614情報を受信するためにEEC610によって公開されるエンドポイントである。EASインスタンス化650タイムアウトは、インスタンス化を実行するためにWTRU602によって許可される持続時間であり得る。この持続時間の後、WTRU602は、インスタンス化が失敗したとみなし得、インスタンス化をキャンセルする必要がある。
【0147】
652のステップ5において、WTRU602からEASインスタンス化要求651を受信すると、EES612は、EASインスタンス化要求651をRMS606に送信し得る。RMS606への要求は、例えば、この手順のステップ2において取得されたEAS614識別子、及び/又はステップ4からのEASインスタンス化要求651から受信された情報を含み得る。RMS606への要求は、任意選択的に、代替的に、及び/又は追加的に、EAS614をインスタンス化する必要があるハードウェアリソースを示し得る。
【0148】
ステップ6に見られる例では、EASインスタンス化650は、オンデマンドEASインスタンス化要求651から同期して実行され得る。EES614は、新たに要求されたEAS614が、653のステップ6aにおいて、EDN604においてインスタンス化され、かつ654のステップ6bにおいて、EES612に登録されるまで、655のステップ6cにおいて、オンデマンドEASインスタンス化応答を維持し得る。この例示的なモデルでは、新たに作成されたEAS614に関する詳細が、ステップ6cにおいてオンデマンドEASインスタンス化応答655に含まれ得る。
【0149】
EASインスタンス化応答655に含まれるデータは、643のステップ3において説明されるEAS発見応答のデータと同様であり得る。EASインスタンス化応答655は、EASインスタンス化650の結果コードを含む。成功した場合、結果コードは、新たにインスタンス化されたEAS614を実行されるEAS(例えば、登録されたEAS)として記述し得る。
【0150】
ステップ7に見られるような例では、EASインスタンス化650は、例えば特定のアプリケーションの長いインスタンス化時間に起因して、オンデマンドEASインスタンス化要求651から非同期で実行され得る。656のステップ7aにおいて、EES612は、要求の成功又は失敗を示す応答をWTRU602に直ちに返し得る。EAS614は、657のステップ7bにおいて、EDN604内に作成され得る。EAS614は、658のステップ7cにおいて、EES612に登録されている場合がある。EES612は、659のステップ7dにおいて、新たに作成されたEAS612の詳細を通知本体内に示す通知をWTRU602に発行し得る。WTRU602は、非同期モードを使用するための前提条件として、EAS614通知を受信するためにEES612に加入する必要があり得る。
【0151】
EASインスタンス化応答656に含まれる情報は、651のステップ4の要求が受信されたというステータスを提供する。EASインスタンス化応答656に含まれる情報は、この時点で要求を処理することができるかどうかを更に示し得る。失敗は、要求が受け入れられないことを示し得、理由が提供され得る。要求は、再提出され得る。
【0152】
EASインスタンス化通知659に含まれる情報は、ステップ6において説明されるEASインスタンス化応答655のデータと同様であり得る。EASインスタンス化通知659は、EASインスタンス化650の結果コードを含み得る。成功した場合、結果コードは、新たにインスタンス化されたEAS614を実行されるEAS614として記述し得る。
【0153】
662のステップ8において、EAS使用660を要求するために使用される方法に応じて、EAS情報を要求側WTRU602に中継して戻し得る。例えば、WTRU602上で実行されるAC608は、DNS応答においてEAS IPアドレスを受信し得る。代替的に及び/又は追加的に、AC608は、例えばEEC610から発行された、API応答において、EAS IPアドレスを受信し得る。代替的に又は追加的に、AC608は、関数呼び出し戻り値からEAS IPアドレスを受信することができる。代替的に及び/又は追加的に、AC608は、OS呼び出し応答においてEAS IPアドレスを受信し得る。
【0154】
664のステップ9において、WTRU602は、受信されたIPアドレスを使用してオンデマンドEAS614にアクセスし得る。WTRU602上で実行されるAC608は、このアクセスを取得し得る。
【0155】
図7は、例えばEECによって、WTRU上で実行され得る例示的な選択手順700を提示する。例示的な選択手順700は、実行されるEAS(例えば、登録されたEAS)及びオンデマンドEAS(例えば、オンデマンドEASのリスト)の両方を組み合わせるときに、EAS発見応答をどのように評価することができるかを示す。例示的な選択手順700は、WTRUベースのエッジオートスケーリングのためにオンデマンドEASをどのように選択することができるかを示す。例示的な選択手順700は、EAS選択が失敗した場合のフォールバック経路を示す。
【0156】
図7は、WTRUオンデマンドEAS選択のための例示的な手順を例解する。例えば、図7は、EECによって実行され得るWTRUの例示的な選択方法を提示し得る。
【0157】
702のステップ1において、WTRUは、EAS発見要求を送信し、EAS発見応答を受信し得る。代替的に又は追加的に、WTRUがEAS発見に加入している場合、WTRUは、EAS発見通知を受信し得る。EAS発見情報を受信すると、WTRUは、WTRUの内部EASキャッシュを更新し得る。これらのアクションは、例えば、WTRU上のEECによって実行され得る。これらのアクションは、図6のステップ3において説明されるように(例えば、具体的には、642のステップ3bにおいて、及び643のステップ3cにおいて、並びに/又は定期的な更新のために)トリガされ得る。WTRU上で実行されるACが、EASを使用することを必要とする場合、WTRUは、704のステップ2に進み得る。
【0158】
704のステップ2において、WTRUは、最初に、実行されるEAS(例えば、登録されたEAS)がAC要件を満たすかどうかを検証し得る。実行されるEASが発見され、かつ要件を満たす場合、WTRUは、EASを選択し、712のステップ6に進み得る。WTRUが実行されるEAS(例えば、登録されたEAS)を見つけない場合、WTRUは、706のステップ3に進み得る。これらのアクションは、例えば、WTRU上で実行されるEECによって実行され得る。
【0159】
706のステップ3において、WTRUは、実行されるEASが見つからず、かつ/又は要件を満たしていなかったことから、オンデマンドEASをインスタンス化することを選定し得る。オンデマンドEASが見つかり、かつ要件を満たす場合、WTRUは、708のステップ4において、EASを選択し、EASのインスタンス化することを試み得る。要件を満たすEASがない場合、WTRUは、710のステップ5において再評価を試み得る。これらのアクションは、例えば、WTRU上で実行されるEECによって実行され得る。
【0160】
708のステップ4において、WTRUは、図6の651のステップ4において説明されるように、EASインスタンス化要求を形成することによって、選択されたEASをインスタンス化することを試み得る。アプリケーション使用、プラットフォーム状態、及び/又は接続性条件などの、コンテキストWTRU情報は、要求コンテンツに影響を及ぼし得る。WTRU条件に関する更なる詳細は、図10において説明される。
【0161】
WTRUは、オンデマンドEASインスタンス化要求を送信し、応答を受信し得る。応答が成功した場合、WTRUは、提供されたEASを選択し得、712のステップ6においてACに通知し得る。インスタンス化が失敗した場合、WTRUは、710のステップ5において再評価を試み得る。WTRU上で実行されるEECは、これらのアクションを実行し得る。
【0162】
710のステップ5において、この状態のWTRUは、休止状態であり得る。WTRUは、WTRUの現在の条件を再評価することを定期的に(例えば、ある期間に)意思決定し得る。代替的に又は追加的に、WTRUは、例えば、EASを要求するためにWTRU上で実行されるACから、キャッシュ有効性満了タイマから、並びに/又はECS通知及び/若しくはEES通知などのネットワークイベントから、ウェイクイベントを受信し得る。
【0163】
WTRUは、適切な場合、WTRUのEAS発見キャッシュを使用することによって要求を解決することを意思決定し得、WTRUは、704のステップ2において、キャッシュを使用して再評価を実行するように進み得る。代替的に又は追加的に、WTRUキャッシュが無効であるか、又はWTRUがキャッシュをリフレッシュする必要があると判定する場合、WTRUは、702のステップ1に進んで、ネットワークに問い合わせ、EAS発見を再び実行し得る。WTRU上で実行されるEECは、これらのアクションを実行し得る。
【0164】
712のステップ6において、WTRUは、それぞれ図6の662及び664のステップ8及び9において説明されるように、EASを選択し、選択されたEASの使用を開始し得る。選択は、EECによって実行され、使用は、ACによって実行され、両方ともWTRU上で実行され得る。
【0165】
エッジコンピューティングを可能にするための3GPPアーキテクチャは、WTRUからのEAS終了をサポートしない。むしろ、オンデマンドEASダウンスケーリングのためのWTRU方法が必要とされる。オンデマンドEASダウンスケーリングのためのWTRU方法についての実施形態は、WTRUがオンデマンドEASを使用する必要がないときに行われ得る。この手順は、WTRUによって以前にインスタンス化されている場合があるオンデマンドEASの終了を含み得る。WTRUが1つ以上のオンデマンドEASを使用し得ることに加えて、図6において説明される前提条件及び/又は構成が適用され得る。
【0166】
図8は、WTRU802のオンデマンドEAS終了810についての例示的な手順800を例解する。812のステップ1において、WTRU802は、WTRU802が使用するEAS814のランタイム検証を定期的に(時間ベースで)実行し得る。WTRU802は、WTRU802のエッジ消費フットプリントを最小化するために、いくつかのEAS814を終了させることを意思決定し得る。代替的に又は追加的に、WTRU802は、EAS814がもはや必要とされないことを通知され、終了に進み得る。EEC810は、EAS814終了を実行し得る。
【0167】
WTRU802は、WTRU802がオンデマンドでインスタンス化したEAS814を終了することを選定し得る。代替的に及び/又は追加的に、WTRU802は、WTRU802が発見した実行されるEAS814を終了することを選定し得る。WTRU802は、任意の時間に、WTRU802が以前に発見又はインスタンス化した任意のEAS814について、終了要求を発行し得る。
【0168】
未使用のEAS814の検出及び通知は、異なる技法を介して実行され得る。例えば、WTRU802は、AC808がWTRU802のOSを介して動作しなくなったことを検出し得、次いで、WTRU802は、WTRU802の関連付けられたEAS814を終了し得る。代替的に又は追加的に、AC808は、EAS814が必要とされないことを、API呼び出しを介してEEC810に通知することができる。代替的に又は追加的に、WTRU802は、トラフィック検出を実行して、EAS814がある期間使用されていないことを検出し得る。同様の結果を達成する他の方法が可能である。
【0169】
ネットワークは、820においてEAS終了を実行し得る。822のステップ2において、WTRU802は、終了が要求されるEAS識別子を示すEAS814に関連付けられたEES812に向けてEAS終了要求822を発行し得る。EEC810は、要求を行い得る。
【0170】
830のステップ3において、WTRU802からEAS終了要求を受信すると、EES812は、RMS806にEAS終了要求822を送信し得る。RMS806への要求は、この手順のステップ2からのEAS終了要求822から受信されたEAS識別子を含み得る。
【0171】
EAS終了要求822は、即時終了又は遅延終了が要求されるかどうかを示す1つ以上の値を含み得る。遅延終了の場合、終了は、タイマが満了した後に送られ得る。
【0172】
EAS終了要求822は、終了がグレースフルである必要があるか、又は強制される必要があるかを示し得る。グレースフル終了は、EES812に、他のアクティブユーザが現在EAS814を使用していないことを検証することを必要とし得る。強制終了は、EAS814の使用にかかわらず、EES812が終了を実行することを必要とし得る。WTRU802は、EAS814を終了するために許可を必要とし得る。例えば、WTRU802は、EAS814の終了を強制することを許可されない場合がある。
【0173】
グレースフル終了の例では、EES812は、EAS814を終了させることができ、かつ/又は依然としてアクティブなユーザを有するかどうかを、EAS814で検証し得る。EES812は、EAS814へのAPI呼び出しを実行することによって、使用を学習し得る。代替的に又は追加的に、EES812は、WTRU802インスタンスによるEAS814の使用を追跡し続けることによって、使用を学習し得る。使用がグレースフル終了を防止する例では、EES812は、グレースフル終了を可能にするアクションを選定し得る。例えば、EES812は、EAS814のユーザコンテキストが再配置されると、残りのユーザのためのACRとEAS814のグレースフル終了とをトリガし得る。グレースフル終了を実行することができない場合、EES812は、後でEAS814終了を再試行することを選定し得るか、又はEAS814終了を全く実行しないことを選定し得る。
【0174】
強制終了の例では、EES812は、EAS814の使用を検証しない場合があり、EAS814を直ちに終了し得る。代替的に又は追加的に、EES812は、最終的にEAS814が終了されることを除いて、グレースフル終了論理に従いうる。
【0175】
ステップ4において、例では、EAS終了820は、オンデマンドEAS終了要求822から同期して実行され得る。したがって、EES812は、ステップ4cにおいてオンデマンドEAS終了応答843を維持し得る。EES812は、それぞれ841及び842で見られるように、ステップ4aにおいてEAS終了820が完了し、かつステップ4bでEES812から登録解除されるまで、維持し得る。
【0176】
EAS終了応答843に含まれるデータは、終了要求822に関するステータス情報であり得る。例えば、応答843は、EAS814が終了したこと、終了が許可されなかったこと、終了が遅延したこと、及び/又は終了が拒絶されたことを示し得る。WTRU802は、終了応答を使用して、WTRU802の内部EAS814キャッシュを更新し得る。WTRU802上で動作しているEEC812は、終了応答を使用して、EEC812の内部EAS814キャッシュを更新し得る。
【0177】
ステップ5において、例では、EAS終了820は、例えば、特定のアプリケーションの長い終了時間に起因して、オンデマンドEAS終了要求822から非同期で実行され得る。したがって、EES812は、851のステップ5aにおけるように、WTRU802に直ちに応答を返し得る。応答は、要求の成功又は失敗を示し得る。例えば、要求は、終了820が許可されていないことを示し得る。
【0178】
終了が成功した場合、EAS814は、853のステップ5bにおいて終了し、ステップ5cにおいてEESから登録解除される。EAS終了及び登録解除の指標は、それぞれ、852及び853において見られる。EESは、854のステップ5dにおいて、EAS終了820のステータスを示す通知をEEC810に発行し得る。失敗した終了の例では、通知は、終了が遅延及び/又は拒絶されたことを示し得る。
【0179】
WTRU802は、非同期モードを使用するための前提条件としてEAS通知に加入し得る。EAS終了通知に含まれるデータは、終了要求に関するステータス情報であり得る。
【0180】
図9は、例示的な手順900のEESオンデマンドEASインスタンス化を例解する。図9に描画されるように、WTRUは、S-EDN902内に位置するS-EAS908を発見及び使用している場合がある。全てのS-EES910及びT-EES912は、説明される手順を実行する許可を有し得る。
【0181】
別のEES上でのオンデマンドEASアップスケーリングのためのEES方法の例は、3GPPエッジ有効化レイヤを含み得る。3GPPエッジ有効化レイヤは、ターゲットEES(T-EES)912上のEASリソースのインスタンス化を要求するためにソースEES(S-EES)910を必要とし得るACR手順を定義する。
【0182】
これらの手順は、3GPP 23.558 v17.1.0第8.8節において定義されているサービス継続性に関連する。ACRは、WTRUの移動に従ってターゲットロケーションに位置するターゲットEAS(T-EAS)914のインスタンス化を必要とし得る。サービス継続性計画(service continuity planning、SCP)は、WTRUの予測される今後の移動に従って、1つ以上のターゲットロケーションに位置するいくつかの可能なT-EASのインスタンス化を必要とし得る。
【0183】
いくつかのACR手順は、3GPP 23.558 v17.1.0第8.8.2.2節、第8.8.2.3節、及び第8.8.2.6節に反映されているように、WTRU上で実行されるEECに依拠して、T-EAS914を発見及びインスタンス化し得る。これらの手順は、図5~8において先に導入された方法から利益を得ることができる。
【0184】
いくつかのACR手順は、3GPP 23.558 v17.1.0第8.8.2.4節及び第8.8.2.5節に反映されているように、EES(ソース又はターゲット)がT-EAS914発見を実行することを必要とし得る。
【0185】
例では、概念的にはWTRUオンデマンドEASインスタンス化に対してであるが、別のEESによって要求されたEASアップスケーリングは、2つのEDNである、ソースEDN(source EDN、S-EDN)902とターゲットEDN(target EDN、T-EDN)904との間で生じ得る。アップスケーリング手順は、いくつかの事前条件、条件、構成、又は事前構成を有し、例えば、WTRUは、モバイルネットワーク内に存在するエッジサービスの通信及び使用を可能にする有効なサブスクリプションを有し得る。WTRUは、モバイルネットワークにアタッチされ得る。WTRUは、S-EDN902へのPDUセッションを確立している場合がある。例示的なPDUセッション確立手順は、3GPP 23.502 v17.2.1第4.3.2.2.1節に概説されている。EDN(別名、DNN)選択は、典型的には、URSPルールを使用してPCFによって提供される。例示的なPDUセッションはまた、他の方法(例えば、固定、ユーザプロファイル、EECなど)を介してプロビジョニングされ得る。3GPP 23.502 v17.2.1の内容は、本明細書における参照により本明細書に組み込まれる。
【0186】
921のステップ1において、EDN初期化プロシージャ920は、上で説明される手順と同様であり得る。両方のEDN、例えばS-EDN902及びT-EDN904、は、エッジ有効化レイヤアプリケーションをプロビジョニングされ得る。RMS906は、各EES、例えばS-EES910及びT-EES912、にオンデマンドEASのリストを提供し得る。RMS606は、エッジデータネットワーク動作に必要なアプリケーションをインスタンス化し得る。
【0187】
ステップ2において、EAS又はEESは、所与のWTRUに対してACRを実行することを意思決定し得る。S-EES910は、3GPP 23.558 v17.1.0第8.8.3.2節に従って、T-EAS914のEAS発見930を試み得る。
【0188】
ステップ2aにおいて、S-EAS908は、ACR意思決定932をS-EES910に通知し得る。代替的に及び/又は追加的に、S-EES910は、ACRが必要とされると意思決定し得る。
【0189】
ステップ2bにおいて、S-EES910は、WTRUによって最初に提供されたEAS要件を示すEAS発見要求934をT-EES912に向けて発行し得る。要求を受信すると、T-EES912は、要件を満足することができるEASの検索を実行し得る。実行されるEAS(例えば、登録されたEAS)及びオンデマンドEAS(例えば、オンデマンドEASのリスト)の両方が、要求パラメータに基づいてEAS検索において考慮され得る。EAS発見要求934に含まれる情報は、先に図6において説明されたものと同じであり得る。
【0190】
ステップ2cにおいて、T-EES912は、実行されるEAS(例えば、登録されたEAS)及びオンデマンドEAS(例えば、オンデマンドEASのリスト)を含み得るEASのリストである応答936をS-EES910に返し得る。EAS発見応答936に含まれる情報は、先に図6において説明されたものと同じであり得る。
【0191】
ステップ3において、EAS発見応答936を受信すると、S-EES910は、EAS選択を実行し得る。図9に例解されるように、S-EES910は、受信されたリストからオンデマンドEASを選択し得る。S-EES910は、選択されたEASを示すオンデマンドEASインスタンス化要求941をT-EES912に送信し得る。
【0192】
例では、EASインスタンス化940は、T-EES912のAPIを呼び出すことによって実行され得るオンデマンドEASインスタンス化要求941から始まる。EASインスタンス化要求941によって提供される情報は、図6において説明されるものと同じであり得る。
【0193】
942のステップ4において、S-EES910からEASインスタンス化要求941を受信すると、T-EES912は、RMS906にEASインスタンス化要求942を送信し得る。RMS906への要求は、921のステップ1において取得されたEAS識別子、ステップ3からのEASインスタンス化要求941から受信された情報を含み得、かつ/又は任意選択的に、EASがインスタンス化されるべきハードウェアリソースを示し得る。
【0194】
ステップ5において、EASインスタンス化940は、ACR手順に使用されるときに同期して実行され得る。したがって、T-EES912は、新たに要求されたT-EAS914が943のステップ5aにおいて作成され、かつT-EAS914が944のステップ5bにおいてT-EES912に登録されるまで、ステップ5cにおいてオンデマンドEASインスタンス化応答945を維持し得る。新たに作成されたT-EAS914に関する詳細が、945のステップ5cにおいて、オンデマンドEASインスタンス化応答945に含まれ得る。EASインスタンス化応答945に含まれるデータは、図6において説明されるものと同じであり得る。
【0195】
オンデマンドEASプロビジョニングをサポートするためのECS方法の例が、本明細書において説明される。例えば、3GPP 23.558 v17.1.0第8.3.3節において定義されているサービスプロビジョニング手順中に、WTRUのEECが、ECSを介して、WTRUのACによって必要とされるサービスを提供するのに好適なEESのリストを発見しようと試み得る。したがって、ECSサービスプロビジョニング応答は、EESのリストを含み得、当該EESのリストは、実行されるEASに対応する登録されたEAS識別子のリストを含む。
【0196】
オンデマンドEASインスタンス化をサポートするために、ECSサービスプロビジョニング要求は、EESのリストを確立するときに、実行されるEAS、オンデマンドEAS、又はその両方のカテゴリをECSによって考慮する必要がある場合に、WTRUのEECを示し得る。ECSサービスプロビジョニング応答は、EESによって提供される利用可能なオンデマンドEAS識別子のリストを含み得る。オンデマンドEAS識別子は、実行されるEASの識別子と混合され得、その場合、応答フォーマットは、同じままであり得、EAS識別子のリストは、実行されるEASの識別子及びオンデマンドEASの識別子の両方を含み得る。代替的に又は追加的に、応答フォーマットは、WTRUが、実行されるEASとオンデマンドEASとを区別することを可能にする指標を含み得る。例えば、オンデマンドEAS識別子のリストは、WTRUが、EESで利用可能な実行されるEASとオンデマンドEASとを区別することを可能にする別個のリストであり得る。
【0197】
オンデマンドEASのリストは、3GPP 23.558 v17.1.0第8.4.4節に定義されているように、EES登録時又はEES登録更新時に、ECSによって取得され得る。より具体的には、ECSへの登録時に、EESは、3GPP 23.558 v17.1.0第8.4.4.3.2節に従うEESプロファイルを含む登録要求を発行する。EESプロファイルは、実行されるEAS及びオンデマンドEASの両方を含むことができるEASIDsのリストを含み得る。代替的に又は追加的に、実行されるEASの識別子及びオンデマンドEASの識別子は、例えば別個のリストを使用して、区別され得る。EESプロファイルが変化すると、EESは、3GPP 23.558 v17.1.0第8.4.4.3.4節に従うEES登録更新を発行し得、EES登録更新は、同じく区別され得る、実行されるEASの識別子及びオンデマンドEASの識別子の要求を含み得る。
【0198】
ACR手順中に、S-EESがECSを使用してT-EES発見を実行することが可能である。次いで、ECSは、WTRUについて先で説明されたように、オンデマンドEASの識別子を含み得るEESプロファイルのリストをS-EESに返し得る。
【0199】
WTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャの例が、本明細書において説明される。例えば、図10は、例示的なWTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャ1000を例解する図である。このアーキテクチャ1000は、以下で説明される様々な構成要素、例えばWTRU1002上に存在するエッジイネーブラクライアント(EEC)1010、を備え得る。
【0200】
EEC1010は、エッジ計算ネットワーク1015リソースへのアクセスを提供するWTRU1002のエッジイネーブラ機能であり得る。EEC1010の機能は、ネットワーク1015からエッジ計算データを取り出すこと、取り出されたエッジコンピューティング(edge computing、EC)データに従ってEEC1010構成を維持すること、ECリソースの発見能力を提供すること、及び/又はECリソースへのアクセスを提供することを含み得る。
【0201】
代替的に及び/又は追加的に、上で説明されるように、EEC1010は、オンデマンドアップスケーリング及びダウンスケーリング機能を提供するために、EDNに向けてのゲートウェイとして機能し得る。代替的に及び/又は追加的に、EEC1010は、WTRU1002エッジコンピューティングコンテキストを導出するためのエッジ計算データソースとして機能し得る。例えば利用可能なEDN、利用可能なEES、利用可能なEAS、WTRU1002によるEAS使用、及び/又はネットワークから取り出されたEAS KPIなどの、情報を使用して、WTRU1002エッジコンピューティングコンテキストを確立し得る。EEC1010は、異なる方法を使用して、WTRU1002上にECコンテキストを提供し得る。例えば、情報は、EECのAPIを介して公開され、ファイルに記憶され、共有データベースを介して提供され、WTRU OSを介して取得され、かつ/又はライブラリパッケージを介して公開され得る。
【0202】
アプリケーションクライアント(AC)1020は、ECの使用を必要とするアプリケーションであり得る。AC1020は、ネットワーク内で利用可能なEASのエンドポイントアドレスを発見するために、EDGE-5基準点を介してEEC1010とインターフェースし得る。AC1020はまた、WTRU1002コンテキストを導出するためのコンテキストデータソースとして機能し得る。例えば、アプリケーション構成、アプリケーションログ、及び/又はアプリケーション通知などの、情報は、WTRU1002アプリケーションコンテキストを確立するために使用され得るAC1020情報の例である。
【0203】
コンテキストデータソース1030は、WTRU1002コンテキストを確立するために使用される異なるデータのソースであり得る。例では、そのようなデータは、異なるコンテキストにおけるユーザの挙動活動パターンを理解するためのソースとして使用され得る。説明されるコンテキストデータソース1030に代えて及び/又は加えて、ECデータが、WTRU1002のエッジコンテキスト及び挙動を確立するために使用され得る。データソースを、例えば、センサ、ログ、ハードウェア、OSなどのような、多様なソースから取得することができる。
【0204】
WTRUコンテキストアウェアネス機能1040は、コンテキストデータソース1030を使用して、異なるコンテキストにおいてWTRU1002の挙動を適応させるために使用されるコンテキストアウェアルールを導出し得る。例として、WTRU1002は、コンテキストアウェアユーザ通知を実装し得る。これらの通知は、ユーザが就寝中である、会議に出席中である、仕事中である、及び/又は運転中である、などの場合、ミュートされ得る。人工知能(AI)及び機械学習(ML)技法の使用は、このタイプのコンテキストアウェアネス機能において一般的であり得る。WTRUベースのエッジオートスケーリングにおいて、コンテキストアウェアネス機能は、エッジオートスケーリング意思決定を行うために使用されるコンテキストデータ及びルールを生成し得る。WTRUコンテキストアウェアネス機能1040は、スタンドアロンアプリケーションとして実装され得、コンテキストアウェアネスフレームワークの一部であり得、OSの一部であり得、WTRU1002上のハードウェア構成要素によって提供され得、EEC1010及び/又はWTRUベースのエッジオートスケーリング機能1050などによって提供される機能として実装され得る。
【0205】
WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1050は、WTRUコンテキストアウェアネス機能1040によって生成されたコンテキスト情報を使用して、エッジ計算リソースのアップスケーリング又はダウンスケーリングに関する意思決定を行い得る。代替的に及び/又は追加的に、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1050は、生のコンテキストデータを直接使用し得る。WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1050は、スタンドアロンアプリケーションとして実装され得、エッジオートスケーリングフレームワークの一部であり得、OSの一部であり得、WTRU1002上のハードウェアコンポーネントによって提供され得、かつ/又はEEC1010によって提供される機能として実装され得る、などである。
【0206】
図11及び図12は、図10に例解されるWTRUベースのオートスケーリングアーキテクチャ1000の例示的な変形例である。
【0207】
図11は、EEC1110内の例示的なWTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャ1100を例解する。図11は、オートスケーリング及びコンテキストアウェアネスが両方ともEEC1110の一部として実装され得る、WTRU1102要素のコンパクトな変形例を表す。生のコンテキストデータは、コンテキストルールを直接導出し、かつ内部でオートスケーリング意思決定を導出することができる、EEC1110によって取得され得る。具体的には、EEC1110内に位置するコンテキストアウェアネス機能1140をWTRUベースエッジオートスケーリングすることは、コンテキストルール及びオートスケーリング意思決定をEEC1110に提供し得る。
【0208】
図12は、ネットワークAI及び/又はMLを使用する例示的なWTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャ1200を例解する。図12は、コンテキストアウェアネスがネットワークサイドにデリゲートされ得る変形例である。WTRU1202において収集された生のコンテキストデータは、例えばWTRU1202上に存在する連合学習機能1260を介して、ネットワークベースのAI/ML連合学習機能1250に送信され得る。連合学習機能1260は、内部WTRU1202データを、例えば、他のWTRU、ネットワーク、無線アクセスネットワーク、及び/又はエッジ計算フレームワークなどから取得された外部データソースと組み合わせることによって、高度モデルを導出し得る。次いで、このモデルを使用して、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240によって使用されるルールを導出し得る。
【0209】
例では、自律型ドローンは、インフラストラクチャ検査動作に使用され得、リアルタイムビデオ分析を実行するためのエッジサービスを必要とし得る。ビデオ分析サービスのエッジ計算要件は、高い場合がある(例えば、高計算、GPU、かなりのRAM、及び/又は高帯域幅)。エッジ計算要件は、高い使用コストを有し得る。これらの制約に起因して、ユーザは、検査時にビデオ分析サービスを単にプロビジョニングし得る。WTRUコンテキストアウェアネス情報及び/又はルールの例は、ドローン(例えば、WTRU1202)が飛行中であり、検査に到達し、ドローンのカメラが起動されており、かつ/又はエッジサービスに向けてビデオフィードを送信する準備ができていることを示し得る。これに応答して、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、図6において説明されるように、EEC1210にEASインスタンス化を実行することを要求することによって、コンテキスト要件が満たされたときに、エッジサービスのインスタンス化を要求し得る。
【0210】
例では、いくつかのドローン(例えば、複数のWTRU1202)が、協調して検査を実行するために合同し得る。合同するドローン(例えば、複数のWTRU1202)は、最初に、単一のビデオ分析エッジサービスを共有し得る。そのような場合、合同するドローン(例えば、複数のWTRU1202)は、定型のEAS発見を実行し得る。合同するドローンは、既存のビデオ分析サービスを発見し得る。より多くのドローンが合同するにつれて、ビデオ分析サービスは、飽和し得る。より多くのドローンが合同するにつれて、ビデオ分析サービスは、性能要件を満たさない場合があり、発見は、実行されるEASに返されない場合がある。新たに合同するドローン上のWTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、エッジビデオ分析能力を増加させるために、図6において説明されるようにサービスのアップスケーリングをトリガし得る。
【0211】
ドローンがドローンの検査を終了し、ドローンのホームベースに戻ると、ドローンは、ビデオ分析サービスを使用することを停止し得る。各ドローンは、図8において説明されるように、グレースフルEAS終了要求を送信し得る。EESは、ドローンがEASを使用しなくなっている場合にEASを終了し、さもなければ、代替的に及び/若しくは追加的にEASを維持することを選定し得る。
【0212】
検査が完了すると、ドローンは、その領域を離れて、ドローンのホームベースに戻り得る。WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、検査が終了したこと(例えば、カメラオフ)を認識し得る。検査が終了したことを知ると、そのドローンのためのWTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、図8において説明されるように、グレースフルEAS終了要求を送信し得る。EESは、ドローンがビデオ分析サービスを使用しなくなっている場合に、ビデオ分析サービスをダウンスケールすることを選定し、代替的に又は追加的に、サービスを維持するか、又はサービスの別のインスタンスに対してACRを実行し、その後にサービスが終了し得る。最後のドローンが検査を完了すると、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、エッジビデオ分析サービスの終了を引き起こすグレースフルEAS終了要求を送信し得る。
【0213】
例では、自律型車両(例えば、WTRU1202)は、衝突回避を支援する計算を実行するためにエッジサービスを使用し得る。車両が移動するにつれて、センサデータがエッジに送信され、他の車両情報と組み合わされ得る。この例では、各車両は、独自のエッジサービスを有し、データは、エッジサービス間で共有され得る。車両が駐車されることを想定すると、衝突回避サービスは、必要とされなくなり得る。WTRUコンテキストアウェアネス機能は、ユーザが運転中又は駐車中であるという情報を提供し得、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、ドライバが再び動き始めるまで、運転支援エッジサービスをダウンスケーリングすることができる。
【0214】
例では、WTRU1202上のゲームは、個々のプレーヤごとにゲーミングエッジサービスインスタンスを必要とし得る。協調的に再生されるとき、セッションランデブーポイントとして機能する第2のエッジサービスが、各協調セッションに必要とされ得る。第1のプレーヤ(例えば、プレーヤ1)がプレイを開始する際、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、ゲーミングエッジサービスインスタンスをアップスケールし得る。第2のプレーヤ(例えば、プレーヤ2)が到着する際、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、ゲーミングエッジサービスインスタンスをアップスケールし、ランデブーエッジサービスがまだ利用可能でないため、ランデブーエッジサービスをインスタンス化し得る。第3のプレーヤ(例えば、プレーヤ3)が参加する際、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、ランデブーポイントサービスが既に存在するため、単にゲーミングエッジサービスをインスタンス化することを選定し得る。
【0215】
特徴及び要素は、特定の組み合わせにおいて上で説明されているが、当業者は、各特徴又は要素が単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用され得ることを理解されよう。加えて、本明細書に説明される方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアにおいて実装され得る。コンピュータ可読媒体の例としては、電子信号(有線又は無線接続を介して送信される)及びコンピュータ可読記憶媒体が挙げられる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体及びCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2024-06-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年11月9日に出願された米国仮特許出願第63/277,391号の利益を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
自己組織化ネットワーク(Self-Organizing Network、SON)は、モバイル無線アクセスネットワークの計画、構成、管理、最適化、及び修復をより単純かつ高速にするように設計された自動化技術として定義される概念である。SON概念は、クラウドコンピューティングにも存在する。クラウド計算自己組織化の重要な態様は、オートスケーリングと呼ばれる。オートスケーリングは、グループ内のサーバの数を、そのグループの計算負荷を使用して動的に調整するための方法である。目的は、使用が増加するにつれてクラウドアプリケーションがスケーリングすることを可能にすることである。クラウドスケーリング技法は、典型的には、サーバにおいて測定されるキーパフォーマンスインディケータ(key performance indicator、KPI)と、これらのサーバへの着信トラフィックをステアリングするロードバランサによって提供されるKPIと、に依拠する。オートスケーリングは、粗粒度であり、典型的には、要求に対して反応的に適用される。この技法は、コンピュータが同じ場所に配置され、かつ豊富である、データセンタ環境によく適している。エッジコンピューティングがユビキタスになり、かつ計算がモバイル端末の近くに移動するにつれて、エッジネットワークリソースのスケーリングは、発展する必要がある。しかしながら、クラウドコンピューティングのオートスケーリングは、エッジの細粒度の、制限された、かつ分散された計算を扱うには適切でない。したがって、モバイルエッジコンピューティングのためのオートスケーリングを可能にする方法及び装置が必要とされる。
【0003】
無線送信/受信ユニット(wireless transmit/receive unit、WTRU)ベースのエッジ計算オートスケーリングのための方法及び装置が、本明細書において説明される。例えば、WTRUは、エッジデータネットワーク(edge data network、EDN)に、1つ以上のエッジアプリケーションサーバ(edge application server、EAS)要件を含むEAS発見要求を送信し得る。WTRUは、EDNから、実行されるEASと、オンデマンドEAS、例えば、実行されないEASと、のリストを含むEAS発見応答を受信し得る。WTRUは、実行されるEAS及びオンデマンドEASのリストからのオンデマンドEASの選択に基づいて、EDNに、選択されたオンデマンドEASを示すオンデマンドEASインスタンス化要求を送信し得る。WTRUは、EDNから、同期して又は非同期でEASインスタンス化を示すオンデマンドEASインスタンス化応答を受信し得る。EASインスタンス化が同期して示されるという条件で、オンデマンドEASインスタンス化応答は、選択されたオンデマンドEASに関連付けられたEAS情報を含み得る。EASインスタンス化が非同期で示されるという条件で、オンデマンドEASインスタンス化応答は、EASインスタンス化のステータスを示す結果コードを含み得、WTRUは、EDNから、選択されたオンデマンドEASに関連付けられたEAS情報を含むオンデマンドEASインスタンス化通知を受信し得る。WTRUは、EAS情報に基づいて、選択されたオンデマンドEASにデータを送信し得る。
【0004】
WTRUによって実施される方法は、ネットワークデバイスからメッセージを受信することを含み得る。メッセージは、1つ以上のEAS識別子のリストを提供し得る。各EAS識別子は、インスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられ得る。本方法は、インスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられたEAS識別子のリストから1つ以上のEAS識別子を選択することを含み得る。本方法は、EDNにメッセージを送信することを含み得る。メッセージは、EDNにおいて1つ以上のインスタンス化されていないアプリケーションをインスタンス化する要求を示すことを提供し得る。本方法は、EDNから応答を受信することを含み得る。応答は、インスタンス化されていないアプリケーションが、選択されたEDNにおいてインスタンス化されたことを示すことを含み、かつEDNにおいて新たにインスタンス化されたアプリケーションインスタンスにアクセスするための情報を含み得る。
【0005】
本方法は、EDNにEAS発見要求を送信することを含み得る。EAS発見要求は、1つ以上のEAS要件を示すことを含む。本方法は、メッセージを送信することが、EAS発見要求に応答して受信されたEAS発見応答を提供することを提供し得る。
【0006】
本方法は、インスタンス化されたアプリケーションの既にインスタンス化されたバージョンに関連付けられた1つ以上のEAS識別子のリストを含むことを含み得る。
【0007】
本方法は、新たにインスタンス化されたアプリケーションにアクセスするための情報を送信することを提供し得る。この情報は、新たにインスタンス化されたアプリケーションが同期してインスタンス化されたのか、又は非同期でインスタンス化されたのかを示し得る。
【0008】
本方法は、新たにインスタンス化されたアプリケーションが同期してインスタンス化されたことを示す、新たにインスタンス化されたアプリケーションにアクセスするための情報を送信することを提供し得る。本方法は、EASインスタンス化応答が、WTRUが新たにインスタンス化されたアプリケーションにアクセスすることを可能にするEAS情報を含むという情報を送信することを提供し得る。
【0009】
本方法は、応答において、選択されたEASインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレス、URL、又はFQDNを受信することを含み得る。
【0010】
本方法は、EDNに含まれるインスタンス化されていないEASに対応する各インスタンス化されていないアプリケーションを提供し得る。
【0011】
WTRUは、ネットワークデバイスからメッセージを受信するように構成され得る。メッセージは、インスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられた1つ以上のエッジアプリケーションサーバのリストを提供し得る。WTRUは、インスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられた1つ以上のEASのリストからEASを選択し得る。WTRUは、EDNに要求を送信し得る。要求は、選択されたEASにおいてインスタンス化されていないアプリケーションをインスタンス化することを要求し得る。WTRUは、EDNから応答を受信し得る。応答は、インスタンス化されていないアプリケーションが、選択されたEASにおいてインスタンス化されたことを示し得、かつ/又はEASにおいて現在のインスタンス化されたアプリケーションにアクセスするための情報を示し得る。
【0012】
WTRUは、EDNにEAS発見要求を送信するように構成され得る。EAS発見要求は、1つ以上のEAS要件を示し得る。WTRUは、EAS発見要求に応答して受信されたEAS発見応答を含むメッセージを送信し得る。
【0013】
WTRUは、EDNのEASに要求を送信し得る。
【0014】
WTRUは、サービスプロビジョニングメッセージを含むメッセージを送信し得る。
【0015】
WTRUはあり得、現在のインスタンス化されたアプリケーションにアクセスするための情報が、現在のインスタンス化されたアプリケーションは同期してインスタンス化されたことを示し、エッジアプリケーションサーバインスタンス化応答が、選択されたエッジアプリケーションサーバに関連付けられたエッジアプリケーションサーバ情報を含む。
【0016】
WTRUは、その応答に、選択されたEASのインターネットプロトコル(IP)アドレスを含め得る。
【0017】
WTRUによって実施される方法は、データネットワークにアプリケーションサーバ発見要求を送信することを含み得る。アプリケーションサーバ発見要求は、1つ以上のアプリケーションサーバ要件を示すことを含み得る。本方法は、ネットワークデバイスからアプリケーションサーバ発見要求メッセージを受信することを更に提供し得る。メッセージは、1つ以上のアプリケーションサーバ要件を充足するアプリケーションに関連付けられた1つ以上のアプリケーションサーバのリストを含み得る。アプリケーションサーバ発見要求は、アプリケーションが1つ以上のアプリケーションサーバにおいて現在インスタンス化されていないことを示すことを提供し得る。本方法は、アプリケーションに関連付けられた1つ以上のアプリケーションサーバのリストからアプリケーションサーバを選択することを提供し得る。本方法は、データネットワークに要求を送信することを含み得る。要求は、選択されたアプリケーションサーバにおいてアプリケーションをインスタンス化する要求を示すことを含み得る。本方法は、ネットワークから応答を受信することを含み得る。応答は、アプリケーションが、選択されたアプリケーションサーバにおいてインスタンス化されたことを示すことと、アプリケーションサーバにおいてアプリケーションにアクセスするための情報を示すことと、を含み得る。
【0018】
本方法は、アプリケーションが現在インスタンス化されているアプリケーションに関連付けられた1つ以上のアプリケーションサーバのリストを含むことを含み得る。
【0019】
WTRUは、エッジデータネットワークにEAS発見要求を送信するように構成され得る。EAS発見要求は、1つ以上のEAS要件を示し得る。EASは、EDNからEAS発見応答メッセージを受信し得、メッセージは、1つ以上のEAS要件を充足する1つ以上のEASのリストを含む。EAS発見要求は、EASが現在インスタンス化されていないことを示し得る。WTRUは、1つ以上のEASのリストからEASを選択し得る。WTRUは、EDNに要求を送信し得る。要求は、選択されたEASをインスタンス化する要求を示し得る。WTRUは、EDNから応答を受信し得る。応答は、選択されたEASがインスタンス化されたことを示し、かつ選択されたアプリケーションサーバにアクセスするための情報を示し得る。
【0020】
WTRUは、ネットワークデバイスからエッジサービスプロビジョニング手順メッセージを受信するように構成され得る。エッジサービスプロビジョニング手順メッセージは、現在インスタンス化されていない1つ以上のEASのリストを含み得る。WTRUは、現在インスタンス化されていない1つ以上のEASのリストからEASを選択し得る。WTRUは、EDNに要求を送信する。要求は、選択されたEASをインスタンス化する要求を示す。WTRUは、EDNから応答を受信し得る。応答は、選択されたEASがインスタンス化されたことを示し得、かつ/又は選択されたアプリケーションサーバにアクセスするための情報を示し得る。
【0021】
WTRUは、EDNのエッジイネーブラサーバ(edge enabler server、EES)に要求を送信し得、かつ/又はEESから応答を受信し得る。
【0022】
WTRUは、1つ以上の既にEASのリストを含むメッセージを提供し得る。
【0023】
WTRUは、現在のインスタンス化されたEASにアクセスするための情報が、現在のEASは同期してインスタンス化されたのか、又は非同期でインスタンス化されたのかを示すことを示し得る。
【0024】
WTRUは、現在のインスタンス化されたEASにアクセスするための情報を含み得る。情報は、現在のインスタンス化されたEASが同期してインスタンス化されたこと、及び/又はサービスプロビジョニング手順メッセージを示し得る。
【図面の簡単な説明】
【0025】
より詳細な理解は、添付の図面と併せて例として与えられる以下の説明から得ることができ、図中の同様の参照番号は、同様の要素を示す。
図1A図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システムを例解する、システム図である。
図1B図1Bは、一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線送信/受信ユニット(WTRU)を例解する、システム図である。
図1C図1Cは、一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)及び例示的なコアネットワーク(core network、CN)を例解する、システム図である。
図1D図1Dは、一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、更なる例示的なRAN及び更なる例示的なCNを例解する、システム図である。
図2図2は、エッジアプリケーションを可能にするための例示的なSA6アーキテクチャを例解する図である。
図3図3は、例示的な高レベルクラウドサービスアーキテクチャを例解する図である。
図4図4は、例示的な機械学習ベースのコンテキストアウェアルール学習フレームワークを例解する図である。
図5図5は、WTRUオンデマンドエッジアプリケーションサーバ(EAS)インスタンス化についての例示的な高レベル概要を例解する図である。
図6図6は、WTRUオンデマンドEASインスタンス化についての例示的な手順を例解する図である。
図7図7は、WTRUオンデマンドEAS選択についての例示的な手順を例解する図である。
図8図8は、WTRUオンデマンドEAS終了についての例示的な手順を例解する図である。
図9図9は、エッジイネーブラサーバ(EES)オンデマンドEASインスタンス化についての例示的な手順を例解する図である。
図10図10は、例示的なWTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャを例解する図である。
図11図11は、エッジイネーブラクライアント(edge enabler client、EEC)における例示的なWTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャを例解する図である。及び
図12図12は、ネットワーク人工知能(artificial intelligent、AI)/機械学習(machine learning、ML)を使用する例示的なWTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャを例解する図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システム100を例解する図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ伝達、ブロードキャストなどのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多重アクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、このようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、符号分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)、時分割多重アクセス(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(frequency division multiple access、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワード離散フーリエ変換拡散OFDM(zero-tail unique-word discrete Fourier transform Spread OFDM、ZT-UW-DFT-S-OFDM)、ユニークワードOFDM(unique word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ型OFDM、フィルタバンクマルチキャリア(filter bank multicarrier、FBMC)などの1つ以上のチャネルアクセス方法を用い得る。
【0027】
図1Aに示すように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク(CN)106、公衆交換電話ネットワーク(public switched telephone network、PSTN)108、インターネット110、及び他のネットワーク112を含み得るが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図することが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作し、かつ/又は通信するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、それらのいずれも局(station、STA)と称され得るWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局、固定電話若しくは携帯電話加入者ユニット、加入ベースのユニット、ポケットベル、携帯電話、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット若しくはMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、腕時計若しくは他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display、HMD)、車両、ドローン、医療デバイス及びアプリケーション(例えば、遠隔手術)、産業デバイス及びアプリケーション(例えば、産業及び/又は自動処理チェーンコンテキストで動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、家電子デバイス、商業及び/又は産業無線ネットワークで動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、互換的にUEと称され得る。
【0028】
通信システム100はまた、基地局114a及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(base transceiver station、BTS)、NodeB、eNode B(eNB)、Home Node B、Home eNode B、gNode B(gNB)などの次世代NodeB、新しい無線(NR)NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(access point、AP)、無線ルータなどであり得る。基地局114a、114bは、各々単一の要素として描画されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されよう。
【0029】
基地局114aは、RAN104の一部であり得、これはまた、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、中継ノードなどの他の基地局、及び/又はネットワーク要素(図示せず)を含み得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る1つ以上のキャリア周波数で無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、未認可スペクトル、又は認可スペクトルと未認可スペクトルとの組み合わせであり得る。セルは、相対的に固定され得るか、又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに、無線サービスのカバレッジを提供し得る。セルは、セルセクタに更に分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバを、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を採用し得、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、ビームフォーミングは、所望の空間方向に信号を送信、かつ/又は受信するために使用され得る。
【0030】
基地局114a、114bは、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上と通信し得、この無線インターフェースは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得る。無線インターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(radio access technology、RAT)を使用して確立され得る。
【0031】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、多重アクセスシステムであり得るが、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1つ以上のチャネルアクセス方式を用い得る。例えば、RAN104の基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA)を使用してエアインターフェース116を確立し得る、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(UMTS Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(Downlink、DL)パケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンク(Uplink、UL)パケットアクセス(High-Speed Uplink Packet Access、HSUPA)を含み得る。
【0032】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)を使用して無線インターフェース116を確立し得る。
【0033】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実装し得、これは、NRを使用してエアインターフェース116を確立し得る。
【0034】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用される無線インターフェースは、複数の種類の基地局(例えば、eNB及びgNB)との間で送信される複数の種類の無線アクセス技術及び/又は送信によって、特徴付けられ得る。
【0035】
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、IEEE802.16(すなわち、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(Interim Standard、IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
【0036】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、Home Node B、Home eNode B、又はアクセスポイントであり得るが、事業所、家庭、車両、キャンパス、工業施設、(例えば、ドローンによる使用のための)空中回廊、道路などの場所などの局所的エリアにおける無線接続を容易にするために、任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立し得る。更に別の一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立し得る。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0037】
RAN104は、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークであり得る、CN106と通信し得る。データは、例えば、異なるスループット要件、待ち時間要件、誤り許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの、様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106は、通話制御、ビリングサービス、移動体位置ベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、映像配信などを提供し、かつ/又はユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実行し得る。図1Aには示されていないが、RAN104及び/又はCN106は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを用いる他のRANと直接的に又は間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104に接続されることに加えて、CN106はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、又はWiFi無線技術を採用して、別のRAN(図示せず)と通信し得る。
【0038】
CN106はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのゲートウェイとして機能し得る。PSTN108は、従来型電話サービス(Plain Old Telephone Service、POTS)を提供する回線交換電話網を含み得る。インターネット110は、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得るが、これらのネットワーク及びデバイスは、伝送制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)、及び/又はTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(IP)などの、共通通信プロトコルを使用する。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている、有線通信ネットワーク及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを用い得る1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0039】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのいくつか又は全ては、マルチモード機能を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、図1Aに示すWTRU102cは、セルラベースの無線技術を採用し得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を採用し得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0040】
図1Bは、一例示のWTRU102を例解するシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。
【0041】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能を実施し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして描画するが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一体に統合され得るということが理解されよう。
【0042】
送信/受信要素122は、無線インターフェース116を介して、基地局(例えば、基地局114a)との間で信号を送信するか、又は受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR信号、UV信号、又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得ることが理解されよう。
【0043】
送信/受信要素122は、単一の要素として図1Bに描画されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用し得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0044】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード機能を有し得る。したがって、トランシーバ120は、例えば、NR及びIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0045】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)表示ユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)表示ユニット)に結合され得るが、これらからユーザが入力したデータを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、かつメモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク、又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に位置していないメモリから情報にアクセスして、メモリにデータを記憶し得る。
【0046】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信し得、WTRU102における他の構成要素に電力を分配し、かつ/又は制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル金属水素化物(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0047】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得るが、これは、WTRU102の現在の位置に関する位置情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、又はその代わりに、WTRU102は、無線インターフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a、114b)から位置情報を受信し、かつ/又は2つ以上の近接基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その位置を決定し得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の好適な位置決定方法によってロケーション情報を取得し得ることが理解されよう。
【0048】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得るが、他の周辺機器138には、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールが含まれ得る。例えば、周辺機器138には、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality/Augmented Reality、VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどが含まれ得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得る。センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、配向センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、湿度センサなどのうちの1つ以上であり得る。
【0049】
WTRU102は、(例えば、(例えば、送信のための)UL及び(例えば、受信のための)DLの両方の特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全ての送受信が、同時及び/又は一緒であり得る、全二重無線機を含み得る。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサ(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)又はプロセッサ118を介して)を介した信号処理のいずれかを介して自己干渉を低減し、かつ又は実質的に排除するための干渉管理ユニットを含み得る。一実施形態では、WTRU102は、(例えば、(例えば、送信のための)UL又は(例えば、受信のための)DLのいずれかの特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全ての送受信の半二重無線機を含み得る。
【0050】
図1Cは、一実施形態による、RAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0051】
RAN104は、eNode-B160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の数のeNode-Bを含み得るということが理解されよう。eNode-B160a、160b、160cは各々、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eNode-B160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eNode-B160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。
【0052】
eNode-B160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得るが、UL及び/又はDLにおいて、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、ユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。図1Cに示すように、eNode-B160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信し得る。
【0053】
図1Cに示すCN106は、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)162、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(packet data network、PDN)、パケットデータゲートウェイ(packet data gateway、PGW)166を含み得る。前述の要素は、CN106の一部として描画されているが、これらの要素のうちのいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運用され得ることが理解されよう。
【0054】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeNode-B162a、162b、162cの各々に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択すること、などの役割を果たし得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0055】
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeNode-B160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、ユーザデータパケットを、WTRU102a、102b、102cとの間でルーティングして、転送し得る。SGW164は、eNode B間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカする機能、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガする機能、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理及び記憶する機能などの、他の機能を実施し得る。
【0056】
SGW164は、PGW166に接続され得るが、PGW166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
【0057】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はこれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、この他のネットワークは、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。
【0058】
WTRUは、無線端末として図1A図1Dにおいて説明されているが、特定の代表的な実施形態では、このような端末は、通信ネットワークとの有線通信インターフェースを(例えば、一時的又は永久的に)使用し得ることが企図される。
【0059】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
【0060】
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードのWLANは、BSSのアクセスポイント(AP)及びAPと関連付けられた1つ以上の局(station、STA)を有し得る。APは、BSS内に、かつ/又はBSS外にトラフィックを搬送する配信システム(Distribution System、DS)又は別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを有し得る。BSS外から生じる、STAへのトラフィックは、APを通って到達し得、STAに配信され得る。STAからBSS外の宛先へ生じるトラフィックは、APに送信されて、それぞれの宛先に送信され得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、例えば、APを通って送信され得、ソースSTAは、APにトラフィックを送信し、APは、トラフィックを宛先STAに配信し得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとしてみなされ得る、かつ/又は称され得る。ピアツーピアトラフィックは、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、これらの間で直接的に)、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)を使用して送信され得る。ある特定の代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(tunneled DLS、TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有しない場合があり、IBSS内又はこれを使用するSTA(例えば、STAの全て)は、互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
【0061】
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用するときに、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信し得る。プライマリチャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又は動的に設定された幅であり得る。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであり得るが、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。特定の代表的実施形態では、衝突回避を用いるキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance、CSMA/CA)は、例えば、802.11システムにおいて、実装され得る。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)は、プライマリチャネルを検知し得る。プライマリチャネルが特定のSTAによってビジーであると検知/検出及び/又は決定された場合、特定のSTAは、バックオフされ得る。1つのSTA(例えば、1つの局のみ)は、所与のBSSにおいて、任意の所与の時間に送信され得る。
【0062】
高スループット(High Throughput、HT)STAは、通信のための40MHz幅のチャネルを使用し得、この40MHz幅のチャネルは、例えば、プライマリ20MHzチャネルと、隣接又は非隣接の20MHzチャネルとの組み合わせを介して形成され得る。
【0063】
非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。40MHz及び/又は80MHzチャネルは、連続する複数の20MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と称され得る2つの連続していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通過し得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理、及び時間ドメイン処理は、各ストリームで別個に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzチャネルにマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信器では、80+80構成に対する上記で説明される動作は逆にされ得、組み合わされたデータを媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送信し得る。
【0064】
サブ1GHzの動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及び搬送波は、802.11n及び802.11acで使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルで5MHz、10MHz、及び20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHzの帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリアにおけるMTCデバイスなどのメータタイプの制御/マシンタイプ通信(Machine-Type Communications、MTC)をサポートし得る。MTCデバイスは、特定の能力、例えば、特定の帯域幅及び/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、これらのためのみのサポート)を含む、限定された能力を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を上回るバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
【0065】
複数のチャネル、並びに802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートするBSSで動作する全てのSTAの中から、STAによって設定され、かつ/又は制限され得る。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、AP、及びBSSにおける他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、これのみをサポートする)STA(例えば、MTC型デバイス)に対して1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク割り当てベクトル(Network Allocation Vector、NAV)設定は、プライマリチャネルのステータスに依存し得る。例えば、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAにより、プライマリチャネルがビジーである場合、利用可能な周波数帯域の大部分がアイドル状態になったとしても、利用可能な周波数帯域の全てがビジーであるとみなされ得る。
【0066】
米国では、802.11ahにより使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国のコードに応じて6MHz~26MHzである。
【0067】
図1Dは、一実施形態による、RAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、NR無線技術を採用して、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0068】
RAN104は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の数のgNBを含み得ることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは各々、無線インターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信し得る、かつ/又はgNB180a、180b、180cから信号を受信し得る。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aとの間で無線信号を送信、かつ/又は受信し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、複数の要素搬送波をWTRU102a(図示せず)に送信し得る。これらの要素搬送波のサブセットは、未認可スペクトル上にあり得るが、残りの要素搬送波は、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調送信を受信し得る。
【0069】
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルなニューメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、無線送信スペクトルの異なる送信、異なるセル、及び/又は異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、様々な若しくはスケーラブルな長さのサブフレーム又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI)を使用して(例えば、様々な数のOFDMシンボル及び/又は様々な長さの絶対時間の持続し変化する時間を含む)、gNB180a、180b、180cと通信し得る。
【0070】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eNode-B160a、160b、160cなど)にアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cの1つ以上を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、未認可帯域における信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信し、これらに接続する一方で、eNode-B160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し、これらに接続し得る。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c及び1つ以上のeNode-B160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためのDC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eNode-B160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのモビリティアンカとして機能し得、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービス提供するための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
【0071】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライスのサポート、DC、NRとE-UTRAとの間の相互作用、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bに対するユーザプレーンデータのルーティング、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bに対する制御プレーン情報のルーティングなどを処理するように構成され得る。図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信し得る。
【0072】
図1Dに示すCN106は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b、及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の要素は、CN106の一部として描画されているが、これらの要素のうちのいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運用され得ることが理解されよう。
【0073】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN104におけるgNB180a、180b、180cの1つ以上に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザ認証、ネットワークスライスのためのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるプロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッションの処理)、特定のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、非アクセス層(non-access stratum、NAS)信号伝達の終了、モビリティ管理などの役割を果たし得る。ネットワークスライスは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、超高信頼低遅延(ultra-reliable low latency、URLLC)アクセスに依存するサービス、高速大容量(enhanced massive mobile broadband、eMBB)アクセスに依存するサービス、MTCアクセスのためのサービスなどのような、異なる使用事例に対して確立され得る。AMF182a、182bは、RAN104と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、及び/又はWiFiなどの非-3GPPアクセス技術などの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0074】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN106内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介して、CN106内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理及び割り当てる機能、PDUセッションを管理する機能、ポリシー実施及びQoSを制御する機能、DLデータ通知を提供する機能などのような、他の機能を実行し得る。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
【0075】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN104内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続することができ、これにより、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184、184bは、パケットのルーティング及び転送、ユーザプレーンポリシーの実施、マルチホームPDUセッションのサポート、ユーザプレーンQoSの処理、DLパケットのバッファリング、モビリティアンカリングの提供などの他の機能を実行し得る。
【0076】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み得るか、又はこれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、この他のネットワークは、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じて、ローカルDN185a、185bに接続され得る。
【0077】
図1A図1D及び図1A図1Dの対応する説明を考慮して、WTRU102a~102d、基地局114a~114b、eNode-B160a~160c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~180c、AMF182a~182b、UPF184a~184b、SMF183a~183b、DN185a~185b、及び/又は本明細書において説明される任意の他のデバイスのうちの1つ以上に関して本明細書において説明される機能のうちの1つ以上又は全ては、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実行され得る(図示せず)。エミュレーションデバイスは、本明細書において説明される機能の1つ以上又は全てをエミュレートするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスは、他のデバイスを試験し、かつ/又は、ネットワーク及び/若しくはWTRU機能をシミュレートするために使用され得る。
【0078】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境及び/又は事業者ネットワーク環境における他のデバイスの1つ以上の試験を実施するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として完全に若しくは部分的に実装及び/又は展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実施し得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実施し得る。エミュレーションデバイスは、オーバザエアの無線通信を使用して、試験するかつ/又は試験を実行する目的で、別のデバイスに直接結合され得る。
【0079】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実装/展開されていない間、全てを含む1つ以上の機能を実施し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上の構成要素の試験を実装するために、試験実験室での試験シナリオ、並びに/又は展開されていない(例えば、試験用の)有線及び/若しくは無線通信ネットワークにおいて利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。RF回路(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)を介した直接RF結合及び/又は無線通信は、データを送信及び/又は受信するように、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0080】
最新のモバイルネットワークの重要な特徴は、モバイルネットワークの自己組織化する能力である。自己組織化ネットワーク(SON)は、モバイル無線アクセスネットワークの計画、構成、管理、最適化、及び修復をより単純かつ高速にするように設計された自動化技術として定義される概念である。SON概念は、端末がネットワーク内で移動する際に無線リソースに適用され得、ネットワークは、最良のユーザ経験を提供するために端末モビリティに絶えず調整している。
【0081】
SON概念は、クラウドコンピューティングにも存在し得る。クラウド計算自己組織化の重要な態様は、オートスケーリングと呼ばれる。オートスケーリングは、グループ内のサーバの数を、そのグループの計算負荷を使用して動的に調整することと定義され得、目的は、使用が増加するにつれてクラウドアプリケーションがスケーリングすることを可能にすることである。クラウドスケーリング技法は、典型的には、サーバにおいて測定されるキーパフォーマンスインディケータ(KPI)と、これらのサーバへの着信トラフィックをステアリングするロードバランサによって提供されるKPIと、に依拠する。オートスケーリングは、粗粒度であり、典型的には、要求に対して反応的に適用され、この技法は、コンピュータが同じ場所に配置され、かつ豊富である、データセンタ環境によく適している。
【0082】
エッジコンピューティングがユビキタスになり、かつ計算がモバイル端末の近くに移動するにつれて、エッジネットワークリソースをスケーリングするための方法及び装置が必要とされる。クラウドコンピューティングのオートスケーリングは、エッジの細粒度の、制限された、かつ分散された計算を扱うには適切でない。
【0083】
モバイルエッジコンピューティングは、個々の端末コンテキストを伴うオンデマンドスケーリングを必要とする場合があり、これは、マスクラウドベースのオートスケーリングとは反対である。
【0084】
同様に、SONは、無線ネットワーク技術のコア概念となった。したがって、将来のエッジ技術では、自己組織化エッジ計算(Self-Organizing Edge Compute、SOEC)が普及することが予想される。
【0085】
図2はエッジアプリケーションを可能にするための例示的なSA6アーキテクチャを例解する図である。オートスケーリング及びロードバランシングについての例が、本明細書において説明される。上で説明されるように、クラウドベースのオートスケーリングアーキテクチャは、このオートスケーリングアーキテクチャがエッジコンピューティング環境で使用される場合には適切ではない。したがって、WTRUベースのエッジオートスケーリング及びこのエッジオートスケーリングのアーキテクチャが必要とされる。
【0086】
WTRU202は、1つ以上のアプリケーションクライアント(application client、AC)204を含み得る。アプリケーションクライアント204は、ユーザアプリケーションであり得る。AC204は、1つ以上のエッジアプリケーションサーバ(EAS)206と通信し得る。EAS206は、スタンドアロンサーバとして実装され得るか、又はエッジデータネットワークの汎用サーバ上に実装されるソフトウェアモジュールであり得る。EASは、ハードウェア及びソフトウェアの任意の組み合わせを使用して実装され得る。したがって、汎用サーバ上のソフトウェアとして実装される場合、エッジアプリケーションサーバ自体は、オンデマンドでインスタンス化及び/又は非インスタンス化され得る。同様に、エッジアプリケーションサーバ上で動作するアプリケーションは、オンデマンドでインスタンス化及び/又は非インスタンス化され得る。WTRU202は、1つ以上のAC204を同時に使用し得る。AC204とEAS206との間で伝達される情報は、アプリケーションデータトラフィック208であり得る。アプリケーションデータトラフィック218は、3GPPコアネットワーク218全体にわたって送信され得る。EAS206及び3GPPコアネットワーク218は、エッジ7基準点を介して通信し得る。
【0087】
1つ以上のエッジイネーブラクライアント(EEC)210は、AC204とともにWTRU202上に常駐し得る。EEC210は、WTRU202上のAC204にエッジサポートを提供する。1つ以上のAC204及び1つ以上のEEC210が、WTRU202上に常駐し得るが、1つのAC204が、1つのEEC210からサポートを受信し得る。EEC210は、エッジ-5ノードを介してAC204と通信し得る。
【0088】
エッジ構成サーバ(ECS)212は、EEC210及び/又はエッジイネーブラサーバ(EES)214に必要とされるサポート機能を提供し得る。例えば、ECS212は、1つ以上のESS214を発見し得、EEC210及び/又はEES214にエッジ構成情報を提供し得、かつ/又はESS214を登録し得る。ネットワークは、1つ以上のECS212を含み得る。
【0089】
EEC210及びECS212は、エッジ-4ノードを介して通信し得る。ECS212及びEES214は、エッジ-6ノードを介して通信し得る。EES214及び3GPPコアネットワーク218は、エッジ-7ノードを介して通信し得る。ECS212及び3GPPコアネットワーク218は、エッジ-8ノードを介して通信し得る。
【0090】
EES214は、EAS206及びEEC210に必要なサポート機能を提供し得る。例えば、EES214は、EEC210にEAS206構成情報を提供し得、アプリケーションコンテキスト転送イベントを公開し得、EEC210コンテキスト転送を実行し得、EAS206に3G)コアネットワーク及びサービス能力を公開し得、かつ/又はEEC210及び/若しくはEES214を登録し得る。WTRU202がモバイルであり、かつ/又は再配置中であるとき、EES214は、別個の機能性を有し得る。例えば、WTRU202のモビリティ/再配置が生じる前に、ソースEES(source EES、S-EES)が使用され得る。例えば、WTRU202のモビリティ/再配置が生じた後に、ターゲットEES(target EES、T-EES)が使用され得る。ネットワークは、エッジデータネットワーク(EDN)216ごとに1つ以上のEES214を含み得る。
【0091】
EES214及びEEC210は、エッジ-1ノードを介して通信し得る。EES214及びEAS206は、エッジ-3ノードを介して通信し得る。EES214は、エッジ-9ノードを介してEDN216内の別のEES214と通信し得る。
【0092】
EAS206は、EDN216内に常駐するサーバとして機能し得る。この能力において、EAS206は、AC204にサービスを提供するソフトウェアとして動作し得る。WTRU202がモバイルであり、かつ/又は再配置中であるとき、EAS206は、別個の機能性を有し得る。例えば、WTRU202のモビリティ/再配置が生じる前に、ソースEAS(S-EAS)が使用され得る。例えば、WTRU202のモビリティ/再配置が生じた後に、ターゲットEAS(T-EAS)が使用され得る。ネットワークは、エッジデータネットワーク(EDN)216ごとに1つ以上のEAS206を含み得る。各EDN216は、EAS206の異なるセットを含み得る。例えば、いくつかのEAS206は、WTRU202及び/又はAC204のグループにサービス提供し得る。例えば、いくつかのEAS206は、単一のWTRU202及び/又はAC204に排他的にサービス提供し得る。
【0093】
図3は、例示的な高レベルクラウドサービスアーキテクチャ300を例解する。図3は、オートスケーリングを実行するクラウドサービスアーキテクチャの能力を更に描画する。
【0094】
オートスケーリングは、例えば、クラウドデータセンタ302に割り当てられた計算リソース(例えば、サーバ)の数を自動的に変更する(例えば、スケールアップ又はダウンする)方法を含み得る。例えば、クラウドデータセンタ302は、1つ以上のサーバ304を含み得る。
【0095】
オートスケーリングなしでは、クラウドデータセンタは、アイドル時間にリソースを浪費し、多すぎる着信要求306を処理するときに応答しなくなり得る。オートスケーリングは、リソース使用を最適化し、かつ需要が増大するにつれて自己調整するエラスティック計算をサポートする必要性に対処し得る。オートスケーリングは、エージェント、例えば、自動スケーラ308によって実行され得る。オートスケーラ308は、KPIを収集し、計算量が変更される必要がある場合に、KPIを評価し得る。
【0096】
オートスケーラ308は、異なるタイプのKPIを使用し得る。例では、スケジュールされたオートスケーリングは、サービスの容量を増大/低減するための期間を使用し得る。例では、着信要求306の数に基づくスケーリングに、フロントエンドトラフィックオートスケーリングが使用され得る。1つ以上のロードバランサ310は、クラウドサーバ304の前で、KPIを含むフロントエンド着信トラフィック312を処理する。例では、バックエンドスケーリングは、ロード(例えば、キュー内のジョブの数)又は時間(ジョブがどのくらい長くキューに入っているか)に基づくことができる。クラウドサーバ304は、バックエンドスケーリング時に、KPIを含むバックエンドトラフィック314を取得する。実装形態に応じて、オートスケーラは、時間的なフロントエンドKPI及びバックエンドKPIに依拠して、オートスケーリング意思決定を実行し得る。
【0097】
クラウドシステムにおけるロードバランサ310の役割は、WTRU316において発生するトラフィックを、利用可能なサーバリソース304にステアリングすることを含み得る。ロードバランサ310は、所定の方法(例えば、ラウンドロビン)でトラフィックをステアリングし得る。ロードバランサ310は、サーバロードKPIを考慮することによってトラフィックを動的にステアリングして、よりビジーでないサーバ304に要求を方向付け得る。
【0098】
併せて、オートスケーラ308、ロードバランサ310、及びKPI取得フレームワーク(例えば、フロントエンドトラフィック312及びバックエンドトラフィック314)は、今日見られる任意のクラウドコンピューティングアーキテクチャの構成要素を備え得る。クラウドコンピューティングアーキテクチャの例は、本明細書において説明される、スマートフォンデータからのコンテキストアウェアルール学習を含み得る。本開示には、WTRU316上に存在するコンテキストアウェアネスフレームワークを使用し得、かつ/又はそれと対話し得るWTRU316ベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャが説明される。
【0099】
WTRU316の処理能力における最近の開発及び増加は、コンテキストアウェア技術に対する人気及び関心を駆り立てている。データ分析と、データ駆動型コンテキストアウェアシステムの構築と、を使用して、WTRU316上にインテリジェントコンテキストアウェアアプリケーションが構築され得る。これは、コンテキストに基づく高精度及び知的意思決定戦略を伴う高度なデータ分析技法を必要とする。機械学習ベースの技法は、スマートフォンデータ分析及び対応するコンテキストアウェアルール学習のための効果的かつ効率的な結果を提供し得る。
【0100】
図4は、例示的な機械学習ベースのコンテキストアウェアルール学習フレームワークを例解する。具体的には、図4は、WTRU生データからコンテキストアウェアルールを導出するための例示的な機械学習(ML)フレームワークを提示し、この場合に、生データが様々なソースから取得され、次いで、様々な技法、例えば、ML技法及び人工知能技法を使用して操作され得る。次いで、これらの技法は、WTRUの挙動に影響を及ぼすために使用されるコンテキストルールを導出し得る。
【0101】
例えば、学習技法は、WTRU402が、このWTRUがデータを取得することと、データを分析することと、当該データ取得及び分析からルールを学習することと、を伴う一連のステップ(例えば、レイヤ)を実行することを伴い得る。例えば、第1のステップ、例えばレイヤ1、は、WTRU402がコンテキストデータ取得406に参加することを伴う。コンテキストデータ取得404を介して取得された関連データは、例えば、スマートフォンログ、センサ、及び/又は外部ソースを含み得る。次いで、レイヤ2、すなわちコンテキスト離散化410、において、WTRU402は、異なる技法、例えば、時系列モデリング及び/又はコンテキストデータクラスタリングの使用を通じて、取得されたデータを分析し得る。
【0102】
次いで、このデータを分析することから、WTRU402は、レベル3のルール発見414フェーズ中にいくつかのルールを生成し得る。発見ルールに対して、WTRU402は、コンテキストプリファレンス、ルールベースの学習技法、及び/又はルール汎化パラメータを適用し得る。
【0103】
WTRU402が、ルール発見414中に、説明される技法を適用したとき、WTRU402は、動的更新及び管理418として知られる、レベル4で、学習されたルールを精緻化し得る。WTRUは、WTRUの学習されたルールを精緻化する際に、リーセンシ分析及びマイニング技法を適用し得る。WTRU402はまた、ルール更新を実行して、学習されたルールを、コンテキスト離散化410において使用される取得されたデータ及びモデリング技法を用いて最新に保ち得る。
【0104】
WTRU402は、現実世界のアプリケーション及びサービス422にサービス提供するときに、新たに学習及び定義されたルールを適用し得る。この段階で、WTRUは、WTRUの新たに学習及び定義されたルールをサポートしながらアプリケーションにサービス提供し得る。
【0105】
上で説明されるように、クラウドオートスケーリングは、自己組織化エッジ計算(SOEC)アーキテクチャを実現するために必要とされる特性を満たさない場合がある。
【0106】
図2において説明されるように、3GPP SA6アーキテクチャは、端末がエッジアプリケーションサーバ(EAS)を発見及び使用するための手段を提供し得るエッジ有効化アーキテクチャを定義している。このアーキテクチャは、EAS発見をEASインスタンス化と結合して、利用可能なEASの発見を実行しようとするWTRUに(例えば、最良の利用可能なオプションを選択するために)、望ましくない方法で計算をインスタンス化させる。以下で説明されるように、このように挙動するWTRUは、エッジコンピューティングに必要とされる細粒度のリソース管理原理に反する。例では、EAS発見をEASインスタンス化と結合することは、不必要なEASインスタンス化を引き起こし、計算リソースを浪費し得る。WTRUは、可能なEASを発見し、かつ/又はインスタンス化を要求し、EASを独立して使用する必要がある。
【0107】
現在の3GPP SA6アーキテクチャは、EASが必要とされないときにEASを終了させる能力を欠く。この能力の欠如は、リソースを未使用のままにし、それによって、エッジコンピューティングに必要とされる細粒度のリソース管理原理に反する。未使用のEASリソースは、未使用のままであり、それによって、計算リソースを浪費し得る。WTRUは、WTRUがエッジ計算リソースを使用することを停止したことを示す必要がある。
【0108】
計算オーバープロビジョニングは、パブリッククラウド浪費において、2020年の176億ドルから上昇して、2021年には266億ドルを招来しており、その傾向は、加速している。このことは、分散され、かつリソースが制限されたエッジ環境で使用される場合に致命的になるクラウドオートスケーリング方法の粗さを例解する。したがって、クラウドベースのオートスケーリングは、粗粒度であり、リソースが限られたエッジ環境の細粒度のオートスケーリング要件を満たさない場合がある。
【0109】
関連するアーキテクチャの例としては、例えば、3GPPエッジアーキテクチャにおけるSOECを可能にすること、3GPPエッジアーキテクチャのためのWTRUベースのエッジ計算管理を可能にすること、及び/又は3GPPエッジアーキテクチャにおける細粒度のオートスケーリングを可能にすることが挙げられる。
【0110】
上で説明されるように、SOECを実現するために、WTRUベースのエッジオートスケーリングが必要とされ得る。
【0111】
例では、WTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャをサポートするために必要とされる3GPPエッジ有効化アーキテクチャの能力が、本明細書に説明される。これらの能力は、例えば、オンデマンドEASアップスケーリングのためのWTRU方法、オンデマンドEASダウンスケーリングのためのWTRU方法、オンデマンドEASアップスケーリングのためのEES方法、及び/又はオンデマンドEASプロビジョニングをサポートするためのECS方法を含み得る。
【0112】
また、本明細書には、3GPPエッジ有効化レイヤに基づくWTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャ、WTRUベースのオートスケーリング、及びオンデマンドEASアップスケーリングのためのWTRU方法の例が説明される。
【0113】
オンデマンドEASアップスケーリングは、端末(例えば、ネットワークノード、ネットワークデバイス、及び/又はWTRU)が、エッジサービスを消費するためにEASを発見しようと試みるときに生じ得る。手順は、まだ実行されていないオンデマンドEASの発見と、オンデマンドEASの実行を要求することと、を含み得る。
【0114】
例では、エッジ計算ノードは、エッジにおいてEASをオーバープロビジョニングするのに十分な計算リソースを有し得る。オーバープロビジョニングが生じると、必要以上のEASが作成される場合があり、必要とされるリソースは、必要になるまで使用されずに無駄になる場合がある。オーバープロビジョニングは、リソースが豊富であるクラウド環境において一般的である。計算エラスティック性は、クラウドオートスケーリングアルゴリズム及び/又は手順を使用して実現され得る。
【0115】
典型的なエッジコンピューティング環境は、リソースが制約されており、したがって、必要とされるEASのみがインスタンス化されるように最適化される。端末は、端末がリソースを使用しようとするとき、及び端末がリソースを使用する必要がある持続時間の間、インスタンス化されていないEASを発見し、それらのインスタンス化をトリガすることができる必要がある。
【0116】
図5は、WTRUオンデマンドEASインスタンス化500についての例示的なハイレベル概要を例解する。図5に例解されるように、EASインスタンス化を含むネットワーク構成要素は、WRTU502、EDN504、及びリソース管理システム(Resource Management System、RMS)506を含み得る。WTRU502は、AC508及びEEC510を含み得る。EDN504は、EES512及びEAS514を含み得る。RMS506は、オーケストレータ及び/又はEASレジストリ516(例えば、3GPP管理システム)を備え得る。
【0117】
図5に例解されるように、WTRU502のオンデマンドエッジEAS514インスタンス化は、4つのフェーズを含み得る:EDN初期化530、EAS発見540、EASインスタンス化550、及びEAS使用560。
【0118】
EDN初期化530は、EDN504作成時及び/又は構成時に生じ得る。EDN初期化530中に、RMS506は、エッジ有効化レイヤを作成及び初期化し得る。RMS506は、どのEAS514がWTRU502のオンデマンドインスタンス化に利用可能であるかを、新たに作成されたEES512に示し得る。
【0119】
EAS発見540は、AC508がEAS514を使用する必要があるときに、EDN504ランタイムで生じ得る。AC508は、EEC510によって搬送されるEAS514発見をトリガし得る。WTRU502は、EDN504において利用可能なEAS514インスタンスを発見し得る。WTRU502上に存在するEEC510は、オンデマンドEAS514を実行することを発見し得る。
【0120】
EASインスタンス化550は、WTRU502がオンデマンドEASインスタンス化550を実行することを意思決定したときに、EDN504ランタイムで生じ得る。これは、WTRU502上に存在するEEC510によって実行され得る。WTRU502は、オンデマンドEASインスタンス化550をトリガするために、エッジ有効化レイヤとのシグナリングを実行し得る。これは、WTRU502上に存在するEEC510によって実行され得る。EES512は、オンデマンドEASインスタンス化550を実行するために、RMS506とのシグナリングを実行し得る。
【0121】
EAS使用560は、EDN504ランタイムで、例えば新たに作成されたEAS514がWTRU502に利用可能になったときに、生じ得る。WTRU502は、新たに作成されたEAS514にアクセスし、このEAS514を使用し得る。アクセス及び使用は、WTRU502上に存在するAC508によって実行され得る。
【0122】
図6は、WTRU602のオンデマンドEASインスタンス化についての例示的な手順600を例解する。図6は、図5において導入されたオンデマンドEASインスタンス化手順の詳細を提示する。図6は、端末ベースのエッジオートスケーリングに必要なオンデマンドEASインスタンス化をWTRU602が実行するために必要とされる、WTRU602、EDN604、及び/又はRMS606の間の詳細なメッセージングフローを例解する。
【0123】
事前条件、条件、構成、ネットワークによる構成された情報、事前構成、及び/又はWTRU602への事前構成された情報は、例えば、WTRU602がモバイルネットワーク内に存在するエッジサービスの通信及び使用を可能にする有効なサブスクリプションを有すること、WTRU602がモバイルネットワークにアタッチされていること、WTRU602がソースEDN604へのPDUセッションを確立していること、及び/又はWTRU602がエッジ有効化レイヤを構成する要素(例えば、ECS、EESなど)と通信するために必要なセキュリティ及び許可クレデンシャルをプロビジョニングされていることを含み得る。
【0124】
例示的なPDUセッション確立手順は、3GPP規格において概説され得る。EDN604(別名、DNN)選択は、典型的には、URSPルールを使用してPCFによって提供され得る。EDN604はまた、他の方法(例えば、固定、ユーザプロファイル、EECなど)を介してプロビジョニングされ得る。
【0125】
EDN初期化630において、RMS606は、EES612などのエッジ有効化レイヤの構成要素を以前にインスタンス化している(図6には示されていない)場合がある。EDN604がEAS614オーバープロビジョニングのために構成されている場合、1つ以上のEAS614は、EDN604に関連付けられたRMS606によって作成され得る。EAS614が実行を開始する際、EAS614は、EAS614の関連付けられたEES612に登録し得る。
【0126】
632のステップ1aにおいて、オーケストレータ及び/又はレジストリ616は、EDN604に、オーケストレータレジストリ616からEASイメージをフェッチさせ得る(図6には図示せず)。EDN604は、EDN604内に存在するハードウェアプラットフォーム上で、フェッチされたEAS614の実行を開始し得る。EDN604構成は、632のステップ1aをトリガし、それによって、RMS606に、事前定義されたEAS614をインスタンス化するように命令し得る。代替的に又は追加的に、EES612は、1つ以上のEAS614のオーバープロビジョニングを要求することによって、632のステップ1aをトリガし得る。
【0127】
633のステップ1bにおいて、始動時に、各EAS614は、EAS614のEES612に登録し得る。結果として、各登録されたEAS614は、実行されるEASとして発見され得る。各登録されたEAS614は、WTRU602にサービスを提供し得る。
【0128】
ステップ2において、EDN初期化630手順の一部として、及びWTRU602からのオンデマンドEASインスタンス化をサポートするために、EES612は、オンデマンドインスタンス化に利用可能なEAS614を知り得る。
【0129】
例では、634のステップ2aは、オンデマンドEAS614のリストを提供するメッセージを含み得る。RMS606は、オンデマンドEASのリストを提供し得る。オーケストレータ及び/又はレジストリ616は、リストを知り得る。RMS606並びに/又はオーケストレータ及び/若しくはレジストリ616は、EES612へのAPI呼び出しを介してEES612を提供し得る。
【0130】
代替的に又は追加的に、635において、EES612は、オンデマンドEAS614のリストを知るために、RMS606にアクセスし、RMS606を検査し得る。RMS606並びに/又はオーケストレータ及び/若しくはレジストリ616へのAPI呼び出しは、EAS614リストを発見し得る。
【0131】
代替的に又は追加的に、636において、EES612は、事前構成されたオンデマンドEAS614リストを有し得る。
【0132】
図6には示されていないが、EES612が以前にECSに登録されていた場合、EES612は、オンデマンドEAS614リストを提供することによって、ECSへのEES612の登録を更新し得る。
【0133】
ステップ3において、WTRU602がエッジサービスを使用する必要があるとき、WTRU602は、EAS発見640を実行することを要求し得る。例えば、WTRU602上で実行されるAC608は、EAS614発見を実行するようにEEC610に要求し得る。
【0134】
641のステップ3aにおいて、AC608は、AC608がEAS614を使用したいことをEEC610に通知し得る。このことは、異なる技法を介して実行され得る。例えば、AC608は、EEC610によって傍受されるDNS要求を発行することができる。代替的に又は追加的に、AC608は、EEC610へのAPI呼び出しを実行し得る。代替的に又は追加的に、AC608は、最終的にEEC610に通知するソフトウェアライブラリを使用し得る。代替的に又は追加的に、AC608は、EEC610に通知するOS呼び出しを実行し得る。
【0135】
642のステップ3bにおいて、EEC610は、AC608識別子及びEAS614選択フィルタを含むEAS発見要求をEES612に向けて発行し得る。要求を受信すると、EES612は、AC608要件を遂行することができるEAS614の検索を実行し得る。EES612は、要求パラメータに基づいてEAS614の検索を遂行するために、EAS614(例えば、登録されたEAS)及び/又はオンデマンドEAS612(例えば、オンデマンドEASのリスト)を実行することを考慮し得る。実行中及びオンデマンドの両方のEAS614が、要求パラメータに基づいてEAS614の検索において考慮され得る。
【0136】
図6には示されていないが、EAS発見640要求を発行することに代えて又は加えて、WTRU602及び/又はEEC610は、EAS614発見通知を受信するために加入し得る。サブスクリプションは、AC608識別子及び/又はEAS614選択フィルタを含み得る。
【0137】
EAS発見640要求に含まれる情報は、3GPP 23.558 v17.1.0第8.5.3.2節に定義されている。EAS発見640サブスクリプションに含まれる情報は、3GPP 23.558 v17.1.0第8.5.3.4節に定義されている。3GPP 23.558 v17.1.0表8.5.3.2-2において定義される発見フィルタには、追加情報、例えばEAS614カテゴリ、及び/又はEAS614オンデマンド発見フィルタが更に備えられ得る。3GPP 23.558 v17.1.0の内容は、本明細書における参照により本明細書に組み込まれる。
【0138】
EAS614カテゴリは、要求者が、EAS614(例えば、登録されたEAS)のみ、オンデマンドEAS614(例えば、オンデマンドEASのリスト)のみ、及び/又は両方のタイプの実行について通知されることを望むかどうかを示し得る。代替的に又は追加的に、EAS614ステータスフィールドは、EAS614カテゴリを指定するために拡張され得る。
【0139】
EAS614オンデマンド発見フィルタは、オンデマンドインスタンス化のための要求されたKPIを示すフィルタ情報を含み得る。代替的に又は追加的に、EAS発見640フィルタは、EAS614オンデマンド発見フィルタを指定するために拡張され得る。例えば、平均インスタンス化持続時間を使用して、平均EASインスタンス化650時間が、EAS614をインスタンス化するための示された持続時間よりも長くならないことを指定し得る。瞬時インスタンス化持続時間を使用して、EASインスタンス化650時間が、現在のプラットフォーム状態においてEAS614をインスタンス化するための示された持続時間よりも長くならないことを指定し得る。インスタンス化失敗率は、平均EASインスタンス化650失敗率が、このEAS614がインスタンス化されたときの示された失敗率を超えないことを指定し得る。既存の「ACスケジュール」及び「EASスケジュール」パラメータを使用する暗黙的なオンデマンドインスタンス化を使用して、1つ以上のEAS614インスタンスのインスタンス化を暗黙的にトリガするマッチングウィンドウを提供し得る。
【0140】
643のステップ3cにおいて、EES614は、EAS614の実行(例えば、登録されたEAS)及び/又はオンデマンド(例えば、オンデマンドEASのリスト)を含み得るEAS614のリストをWTRU602に返し得る。代替的に又は追加的に(図6には示されていない)、EES612は、EAS発見640のサブスクリプションを使用する場合、WTRU602にEAS614発見通知を送信し得る。
【0141】
EAS発見640の応答又は通知は、EAS614の選択及びその後のEAS614の通信に必要とされる必要な情報を含むべきEAS614のリストを含み得る。EAS614(例えば、登録されたEAS)を実行するために提供される情報は、要求を使用する場合は、3GPP 23.558 v17.1.0、第8.5.3.3節に、並びに通知を使用する場合は、3GPP 23.558 v17.1.0、及び第8.5.3.6節に定義されている。EASプロファイルは、3GPP 23.558 v17.1.0、第8.2.4節に定義されている。
【0142】
EASプロファイル、EAS発見640応答、及びEAS発見640通知には、オンデマンドEAS614をサポートするための情報、例えばEASプロファイル、EAS発見640応答、及び/又はEAS発見640通知、が備えられる。EAS614プロファイルは、例えば、EAS614カテゴリ及び/又はEAS614オンデマンドKPIを含み得る。代替的に又は追加的に、EASカテゴリ及び/又はEASステータスは、EAS614がEAS(例えば、登録されたEAS)又はオンデマンド(例えば、オンデマンドEASのリスト)を実行中であるかどうかを示し得る。代替的に又は追加的に、EAS614オンデマンドKPI及び/又はEASサービスKPIは、インスタンス化のためのオンデマンドEAS KPIを示し得る。これらのEASサービスKPIは、642のステップ3bにおいて定義されるEAS614オンデマンド発見フィルタと同じであり得る。EAS発見640応答及び/又はEAS発見640通知は、既存の寿命パラメータを含み得る。既存の寿命パラメータは、「オンデマンド」EAS614を示すために「0」に設定され得る。
【0143】
651のステップ4において、(643のステップ3cに示されるように)EAS614のリストを受信すると、WTRU602は、EAS614選択を実行し得る。EEC612は、この選択を実行し得る。図6に例解されるように、EEC612は、受信されたリストからオンデマンドEAS614を選択し得る。EEC612は、選択されたEAS614を示すオンデマンドEASインスタンス化要求651をEES612に送信し得る。
【0144】
オンデマンドEASインスタンス化要求651は、EES612のAPIを呼び出すことによって実行され得る。要求内の情報は、例えば、要求者識別子、WTRU602識別子、セキュリティクレデンシャル、WTRU602ロケーション、要求されたサービス継続性(service continuity、SC)サポート、要求されたSC計画、EAS614特性、及び/又はEAS614インスタンス化情報を含み得る。
【0145】
要求者識別子は、要求者(EECID)のIDであり得る。WTRU602識別子は、GPSI又はアイデンティティトークンであり得る。セキュリティクレデンシャルは、エッジコンピューティングサービスを用いる許可の成功の結果であり得る。WTRU602ロケーションは、3GPP 23.558 v17.1.0第7.3.2節において説明され得る。要求されたSCサポートは、EEC610によって要求されるアプリケーションコンテキスト再配置(application context relocation、ACR)タイプであり得る。要求されたSC計画は、EES612がこのアプリケーションのためのSC計画を実行するかどうかを示し得る。EAS614特性は、3GPP 23.558 v17.1.0表8.5.3.2-2において説明され、かつこの手順の642のステップ3bにおいて更に提供されるEAS614発見フィルタに対応し得る。
【0146】
EASインスタンス化情報は、EASインスタンス化650を実行することが、オンデマンドEASインスタンス化要求651と同期して又は非同期で実行され得るかどうかを示し得る。EAS通知エンドポイントは、非同期のEASインスタンス化を使用する場合、EAS614情報を受信するためにEEC610によって公開されるエンドポイントである。EASインスタンス化650タイムアウトは、インスタンス化を実行するためにWTRU602によって許可される持続時間であり得る。この持続時間の後、WTRU602は、インスタンス化が失敗したとみなし得、インスタンス化をキャンセルする必要がある。
【0147】
652のステップ5において、WTRU602からEASインスタンス化要求651を受信すると、EES612は、EASインスタンス化要求651をRMS606に送信し得る。RMS606への要求は、例えば、この手順のステップ2において取得されたEAS614識別子、及び/又はステップ4からのEASインスタンス化要求651から受信された情報を含み得る。RMS606への要求は、任意選択的に、代替的に、及び/又は追加的に、EAS614をインスタンス化する必要があるハードウェアリソースを示し得る。
【0148】
ステップ6に見られる例では、EASインスタンス化650は、オンデマンドEASインスタンス化要求651から同期して実行され得る。EES614は、新たに要求されたEAS614が、653のステップ6aにおいて、EDN604においてインスタンス化され、かつ654のステップ6bにおいて、EES612に登録されるまで、655のステップ6cにおいて、オンデマンドEASインスタンス化応答を維持し得る。この例示的なモデルでは、新たに作成されたEAS614に関する詳細が、ステップ6cにおいてオンデマンドEASインスタンス化応答655に含まれ得る。
【0149】
EASインスタンス化応答655に含まれるデータは、643のステップ3において説明されるEAS発見応答のデータと同様であり得る。EASインスタンス化応答655は、EASインスタンス化650の結果コードを含む。成功した場合、結果コードは、新たにインスタンス化されたEAS614を実行されるEAS(例えば、登録されたEAS)として記述し得る。
【0150】
ステップ7に見られるような例では、EASインスタンス化650は、例えば特定のアプリケーションの長いインスタンス化時間に起因して、オンデマンドEASインスタンス化要求651から非同期で実行され得る。656のステップ7aにおいて、EES612は、要求の成功又は失敗を示す応答をWTRU602に直ちに返し得る。EAS614は、657のステップ7bにおいて、EDN604内に作成され得る。EAS614は、658のステップ7cにおいて、EES612に登録されている場合がある。EES612は、659のステップ7dにおいて、新たに作成されたEAS612の詳細を通知本体内に示す通知をWTRU602に発行し得る。WTRU602は、非同期モードを使用するための前提条件として、EAS614通知を受信するためにEES612に加入する必要があり得る。
【0151】
EASインスタンス化応答656に含まれる情報は、651のステップ4の要求が受信されたというステータスを提供する。EASインスタンス化応答656に含まれる情報は、この時点で要求を処理することができるかどうかを更に示し得る。失敗は、要求が受け入れられないことを示し得、理由が提供され得る。要求は、再提出され得る。
【0152】
EASインスタンス化通知659に含まれる情報は、ステップ6において説明されるEASインスタンス化応答655のデータと同様であり得る。EASインスタンス化通知659は、EASインスタンス化650の結果コードを含み得る。成功した場合、結果コードは、新たにインスタンス化されたEAS614を実行されるEAS614として記述し得る。
【0153】
662のステップ8において、EAS使用660を要求するために使用される方法に応じて、EAS情報を要求側WTRU602に中継して戻し得る。例えば、WTRU602上で実行されるAC608は、DNS応答においてEAS IPアドレスを受信し得る。代替的に及び/又は追加的に、AC608は、例えばEEC610から発行された、API応答において、EAS IPアドレスを受信し得る。代替的に又は追加的に、AC608は、関数呼び出し戻り値からEAS IPアドレスを受信することができる。代替的に及び/又は追加的に、AC608は、OS呼び出し応答においてEAS IPアドレスを受信し得る。
【0154】
664のステップ9において、WTRU602は、受信されたIPアドレスを使用してオンデマンドEAS614にアクセスし得る。WTRU602上で実行されるAC608は、このアクセスを取得し得る。
【0155】
図7は、例えばEECによって、WTRU上で実行され得る例示的な選択手順700を提示する。例示的な選択手順700は、実行されるEAS(例えば、登録されたEAS)及びオンデマンドEAS(例えば、オンデマンドEASのリスト)の両方を組み合わせるときに、EAS発見応答をどのように評価することができるかを示す。例示的な選択手順700は、WTRUベースのエッジオートスケーリングのためにオンデマンドEASをどのように選択することができるかを示す。例示的な選択手順700は、EAS選択が失敗した場合のフォールバック経路を示す。
【0156】
図7は、WTRUオンデマンドEAS選択のための例示的な手順を例解する。例えば、図7は、EECによって実行され得るWTRUの例示的な選択方法を提示し得る。
【0157】
702のステップ1において、WTRUは、EAS発見要求を送信し、EAS発見応答を受信し得る。代替的に又は追加的に、WTRUがEAS発見に加入している場合、WTRUは、EAS発見通知を受信し得る。EAS発見情報を受信すると、WTRUは、WTRUの内部EASキャッシュを更新し得る。これらのアクションは、例えば、WTRU上のEECによって実行され得る。これらのアクションは、図6のステップ3において説明されるように(例えば、具体的には、642のステップ3bにおいて、及び643のステップ3cにおいて、並びに/又は定期的な更新のために)トリガされ得る。WTRU上で実行されるACが、EASを使用することを必要とする場合、WTRUは、704のステップ2に進み得る。
【0158】
704のステップ2において、WTRUは、最初に、実行されるEAS(例えば、登録されたEAS)がAC要件を満たすかどうかを検証し得る。実行されるEASが発見され、かつ要件を満たす場合、WTRUは、EASを選択し、712のステップ6に進み得る。WTRUが実行されるEAS(例えば、登録されたEAS)を見つけない場合、WTRUは、706のステップ3に進み得る。これらのアクションは、例えば、WTRU上で実行されるEECによって実行され得る。
【0159】
706のステップ3において、WTRUは、実行されるEASが見つからず、かつ/又は要件を満たしていなかったことから、オンデマンドEASをインスタンス化することを選定し得る。オンデマンドEASが見つかり、かつ要件を満たす場合、WTRUは、708のステップ4において、EASを選択し、EASのインスタンス化することを試み得る。要件を満たすEASがない場合、WTRUは、710のステップ5において再評価を試み得る。これらのアクションは、例えば、WTRU上で実行されるEECによって実行され得る。
【0160】
708のステップ4において、WTRUは、図6の651のステップ4において説明されるように、EASインスタンス化要求を形成することによって、選択されたEASをインスタンス化することを試み得る。アプリケーション使用、プラットフォーム状態、及び/又は接続性条件などの、コンテキストWTRU情報は、要求コンテンツに影響を及ぼし得る。WTRU条件に関する更なる詳細は、図10において説明される。
【0161】
WTRUは、オンデマンドEASインスタンス化要求を送信し、応答を受信し得る。応答が成功した場合、WTRUは、提供されたEASを選択し得、712のステップ6においてACに通知し得る。インスタンス化が失敗した場合、WTRUは、710のステップ5において再評価を試み得る。WTRU上で実行されるEECは、これらのアクションを実行し得る。
【0162】
710のステップ5において、この状態のWTRUは、休止状態であり得る。WTRUは、WTRUの現在の条件を再評価することを定期的に(例えば、ある期間に)意思決定し得る。代替的に又は追加的に、WTRUは、例えば、EASを要求するためにWTRU上で実行されるACから、キャッシュ有効性満了タイマから、並びに/又はECS通知及び/若しくはEES通知などのネットワークイベントから、ウェイクイベントを受信し得る。
【0163】
WTRUは、適切な場合、WTRUのEAS発見キャッシュを使用することによって要求を解決することを意思決定し得、WTRUは、704のステップ2において、キャッシュを使用して再評価を実行するように進み得る。代替的に又は追加的に、WTRUキャッシュが無効であるか、又はWTRUがキャッシュをリフレッシュする必要があると判定する場合、WTRUは、702のステップ1に進んで、ネットワークに問い合わせ、EAS発見を再び実行し得る。WTRU上で実行されるEECは、これらのアクションを実行し得る。
【0164】
712のステップ6において、WTRUは、それぞれ図6の662及び664のステップ8及び9において説明されるように、EASを選択し、選択されたEASの使用を開始し得る。選択は、EECによって実行され、使用は、ACによって実行され、両方ともWTRU上で実行され得る。
【0165】
エッジコンピューティングを可能にするための3GPPアーキテクチャは、WTRUからのEAS終了をサポートしない。むしろ、オンデマンドEASダウンスケーリングのためのWTRU方法が必要とされる。オンデマンドEASダウンスケーリングのためのWTRU方法についての実施形態は、WTRUがオンデマンドEASを使用する必要がないときに行われ得る。この手順は、WTRUによって以前にインスタンス化されている場合があるオンデマンドEASの終了を含み得る。WTRUが1つ以上のオンデマンドEASを使用し得ることに加えて、図6において説明される前提条件及び/又は構成が適用され得る。
【0166】
図8は、WTRU802のオンデマンドEAS終了810についての例示的な手順800を例解する。812のステップ1において、WTRU802は、WTRU802が使用するEAS814のランタイム検証を定期的に(時間ベースで)実行し得る。WTRU802は、WTRU802のエッジ消費フットプリントを最小化するために、いくつかのEAS814を終了させることを意思決定し得る。代替的に又は追加的に、WTRU802は、EAS814がもはや必要とされないことを通知され、終了に進み得る。EEC810は、EAS814終了を実行し得る。
【0167】
WTRU802は、WTRU802がオンデマンドでインスタンス化したEAS814を終了することを選定し得る。代替的に及び/又は追加的に、WTRU802は、WTRU802が発見した実行されるEAS814を終了することを選定し得る。WTRU802は、任意の時間に、WTRU802が以前に発見又はインスタンス化した任意のEAS814について、終了要求を発行し得る。
【0168】
未使用のEAS814の検出及び通知は、異なる技法を介して実行され得る。例えば、WTRU802は、AC808がWTRU802のOSを介して動作しなくなったことを検出し得、次いで、WTRU802は、WTRU802の関連付けられたEAS814を終了し得る。代替的に又は追加的に、AC808は、EAS814が必要とされないことを、API呼び出しを介してEEC810に通知することができる。代替的に又は追加的に、WTRU802は、トラフィック検出を実行して、EAS814がある期間使用されていないことを検出し得る。同様の結果を達成する他の方法が可能である。
【0169】
ネットワークは、820においてEAS終了を実行し得る。822のステップ2において、WTRU802は、終了が要求されるEAS識別子を示すEAS814に関連付けられたEES812に向けてEAS終了要求822を発行し得る。EEC810は、要求を行い得る。
【0170】
830のステップ3において、WTRU802からEAS終了要求を受信すると、EES812は、RMS806にEAS終了要求822を送信し得る。RMS806への要求は、この手順のステップ2からのEAS終了要求822から受信されたEAS識別子を含み得る。
【0171】
EAS終了要求822は、即時終了又は遅延終了が要求されるかどうかを示す1つ以上の値を含み得る。遅延終了の場合、終了は、タイマが満了した後に送られ得る。
【0172】
EAS終了要求822は、終了がグレースフルである必要があるか、又は強制される必要があるかを示し得る。グレースフル終了は、EES812に、他のアクティブユーザが現在EAS814を使用していないことを検証することを必要とし得る。強制終了は、EAS814の使用にかかわらず、EES812が終了を実行することを必要とし得る。WTRU802は、EAS814を終了するために許可を必要とし得る。例えば、WTRU802は、EAS814の終了を強制することを許可されない場合がある。
【0173】
グレースフル終了の例では、EES812は、EAS814を終了させることができ、かつ/又は依然としてアクティブなユーザを有するかどうかを、EAS814で検証し得る。EES812は、EAS814へのAPI呼び出しを実行することによって、使用を学習し得る。代替的に又は追加的に、EES812は、WTRU802インスタンスによるEAS814の使用を追跡し続けることによって、使用を学習し得る。使用がグレースフル終了を防止する例では、EES812は、グレースフル終了を可能にするアクションを選定し得る。例えば、EES812は、EAS814のユーザコンテキストが再配置されると、残りのユーザのためのACRとEAS814のグレースフル終了とをトリガし得る。グレースフル終了を実行することができない場合、EES812は、後でEAS814終了を再試行することを選定し得るか、又はEAS814終了を全く実行しないことを選定し得る。
【0174】
強制終了の例では、EES812は、EAS814の使用を検証しない場合があり、EAS814を直ちに終了し得る。代替的に又は追加的に、EES812は、最終的にEAS814が終了されることを除いて、グレースフル終了論理に従いうる。
【0175】
ステップ4において、例では、EAS終了820は、オンデマンドEAS終了要求822から同期して実行され得る。したがって、EES812は、ステップ4cにおいてオンデマンドEAS終了応答843を維持し得る。EES812は、それぞれ841及び842で見られるように、ステップ4aにおいてEAS終了820が完了し、かつステップ4bでEES812から登録解除されるまで、維持し得る。
【0176】
EAS終了応答843に含まれるデータは、終了要求822に関するステータス情報であり得る。例えば、応答843は、EAS814が終了したこと、終了が許可されなかったこと、終了が遅延したこと、及び/又は終了が拒絶されたことを示し得る。WTRU802は、終了応答を使用して、WTRU802の内部EAS814キャッシュを更新し得る。WTRU802上で動作しているEEC812は、終了応答を使用して、EEC812の内部EAS814キャッシュを更新し得る。
【0177】
ステップ5において、例では、EAS終了820は、例えば、特定のアプリケーションの長い終了時間に起因して、オンデマンドEAS終了要求822から非同期で実行され得る。したがって、EES812は、851のステップ5aにおけるように、WTRU802に直ちに応答を返し得る。応答は、要求の成功又は失敗を示し得る。例えば、要求は、終了820が許可されていないことを示し得る。
【0178】
終了が成功した場合、EAS814は、853のステップ5bにおいて終了し、ステップ5cにおいてEESから登録解除される。EAS終了及び登録解除の指標は、それぞれ、852及び853において見られる。EESは、854のステップ5dにおいて、EAS終了820のステータスを示す通知をEEC810に発行し得る。失敗した終了の例では、通知は、終了が遅延及び/又は拒絶されたことを示し得る。
【0179】
WTRU802は、非同期モードを使用するための前提条件としてEAS通知に加入し得る。EAS終了通知に含まれるデータは、終了要求に関するステータス情報であり得る。
【0180】
図9は、例示的な手順900のEESオンデマンドEASインスタンス化を例解する。図9に描画されるように、WTRUは、S-EDN902内に位置するS-EAS908を発見及び使用している場合がある。全てのS-EES910及びT-EES912は、説明される手順を実行する許可を有し得る。
【0181】
別のEES上でのオンデマンドEASアップスケーリングのためのEES方法の例は、3GPPエッジ有効化レイヤを含み得る。3GPPエッジ有効化レイヤは、ターゲットEES(T-EES)912上のEASリソースのインスタンス化を要求するためにソースEES(S-EES)910を必要とし得るACR手順を定義する。
【0182】
これらの手順は、3GPP 23.558 v17.1.0第8.8節において定義されているサービス継続性に関連する。ACRは、WTRUの移動に従ってターゲットロケーションに位置するターゲットEAS(T-EAS)914のインスタンス化を必要とし得る。サービス継続性計画(service continuity planning、SCP)は、WTRUの予測される今後の移動に従って、1つ以上のターゲットロケーションに位置するいくつかの可能なT-EASのインスタンス化を必要とし得る。
【0183】
いくつかのACR手順は、3GPP 23.558 v17.1.0第8.8.2.2節、第8.8.2.3節、及び第8.8.2.6節に反映されているように、WTRU上で実行されるEECに依拠して、T-EAS914を発見及びインスタンス化し得る。これらの手順は、図5~8において先に導入された方法から利益を得ることができる。
【0184】
いくつかのACR手順は、3GPP 23.558 v17.1.0第8.8.2.4節及び第8.8.2.5節に反映されているように、EES(ソース又はターゲット)がT-EAS914発見を実行することを必要とし得る。
【0185】
例では、概念的にはWTRUオンデマンドEASインスタンス化に対してであるが、別のEESによって要求されたEASアップスケーリングは、2つのEDNである、ソースEDN(source EDN、S-EDN)902とターゲットEDN(target EDN、T-EDN)904との間で生じ得る。アップスケーリング手順は、いくつかの事前条件、条件、構成、又は事前構成を有し、例えば、WTRUは、モバイルネットワーク内に存在するエッジサービスの通信及び使用を可能にする有効なサブスクリプションを有し得る。WTRUは、モバイルネットワークにアタッチされ得る。WTRUは、S-EDN902へのPDUセッションを確立している場合がある。例示的なPDUセッション確立手順は、3GPP 23.502 v17.2.1第4.3.2.2.1節に概説されている。EDN(別名、DNN)選択は、典型的には、URSPルールを使用してPCFによって提供される。例示的なPDUセッションはまた、他の方法(例えば、固定、ユーザプロファイル、EECなど)を介してプロビジョニングされ得る。3GPP 23.502 v17.2.1の内容は、本明細書における参照により本明細書に組み込まれる。
【0186】
921のステップ1において、EDN初期化プロシージャ920は、上で説明される手順と同様であり得る。両方のEDN、例えばS-EDN902及びT-EDN904、は、エッジ有効化レイヤアプリケーションをプロビジョニングされ得る。RMS906は、各EES、例えばS-EES910及びT-EES912、にオンデマンドEASのリストを提供し得る。RMS606は、エッジデータネットワーク動作に必要なアプリケーションをインスタンス化し得る。
【0187】
ステップ2において、EAS又はEESは、所与のWTRUに対してACRを実行することを意思決定し得る。S-EES910は、3GPP 23.558 v17.1.0第8.8.3.2節に従って、T-EAS914のEAS発見930を試み得る。
【0188】
ステップ2aにおいて、S-EAS908は、ACR意思決定932をS-EES910に通知し得る。代替的に及び/又は追加的に、S-EES910は、ACRが必要とされると意思決定し得る。
【0189】
ステップ2bにおいて、S-EES910は、WTRUによって最初に提供されたEAS要件を示すEAS発見要求934をT-EES912に向けて発行し得る。要求を受信すると、T-EES912は、要件を満足することができるEASの検索を実行し得る。実行されるEAS(例えば、登録されたEAS)及びオンデマンドEAS(例えば、オンデマンドEASのリスト)の両方が、要求パラメータに基づいてEAS検索において考慮され得る。EAS発見要求934に含まれる情報は、先に図6において説明されたものと同じであり得る。
【0190】
ステップ2cにおいて、T-EES912は、実行されるEAS(例えば、登録されたEAS)及びオンデマンドEAS(例えば、オンデマンドEASのリスト)を含み得るEASのリストである応答936をS-EES910に返し得る。EAS発見応答936に含まれる情報は、先に図6において説明されたものと同じであり得る。
【0191】
ステップ3において、EAS発見応答936を受信すると、S-EES910は、EAS選択を実行し得る。図9に例解されるように、S-EES910は、受信されたリストからオンデマンドEASを選択し得る。S-EES910は、選択されたEASを示すオンデマンドEASインスタンス化要求941をT-EES912に送信し得る。
【0192】
例では、EASインスタンス化940は、T-EES912のAPIを呼び出すことによって実行され得るオンデマンドEASインスタンス化要求941から始まる。EASインスタンス化要求941によって提供される情報は、図6において説明されるものと同じであり得る。
【0193】
942のステップ4において、S-EES910からEASインスタンス化要求941を受信すると、T-EES912は、RMS906にEASインスタンス化要求942を送信し得る。RMS906への要求は、921のステップ1において取得されたEAS識別子、ステップ3からのEASインスタンス化要求941から受信された情報を含み得、かつ/又は任意選択的に、EASがインスタンス化されるべきハードウェアリソースを示し得る。
【0194】
ステップ5において、EASインスタンス化940は、ACR手順に使用されるときに同期して実行され得る。したがって、T-EES912は、新たに要求されたT-EAS914が943のステップ5aにおいて作成され、かつT-EAS914が944のステップ5bにおいてT-EES912に登録されるまで、ステップ5cにおいてオンデマンドEASインスタンス化応答945を維持し得る。新たに作成されたT-EAS914に関する詳細が、945のステップ5cにおいて、オンデマンドEASインスタンス化応答945に含まれ得る。EASインスタンス化応答945に含まれるデータは、図6において説明されるものと同じであり得る。
【0195】
オンデマンドEASプロビジョニングをサポートするためのECS方法の例が、本明細書において説明される。例えば、3GPP 23.558 v17.1.0第8.3.3節において定義されているサービスプロビジョニング手順中に、WTRUのEECが、ECSを介して、WTRUのACによって必要とされるサービスを提供するのに好適なEESのリストを発見しようと試み得る。したがって、ECSサービスプロビジョニング応答は、EESのリストを含み得、当該EESのリストは、実行されるEASに対応する登録されたEAS識別子のリストを含む。
【0196】
オンデマンドEASインスタンス化をサポートするために、ECSサービスプロビジョニング要求は、EESのリストを確立するときに、実行されるEAS、オンデマンドEAS、又はその両方のカテゴリをECSによって考慮する必要がある場合に、WTRUのEECを示し得る。ECSサービスプロビジョニング応答は、EESによって提供される利用可能なオンデマンドEAS識別子のリストを含み得る。オンデマンドEAS識別子は、実行されるEASの識別子と混合され得、その場合、応答フォーマットは、同じままであり得、EAS識別子のリストは、実行されるEASの識別子及びオンデマンドEASの識別子の両方を含み得る。代替的に又は追加的に、応答フォーマットは、WTRUが、実行されるEASとオンデマンドEASとを区別することを可能にする指標を含み得る。例えば、オンデマンドEAS識別子のリストは、WTRUが、EESで利用可能な実行されるEASとオンデマンドEASとを区別することを可能にする別個のリストであり得る。
【0197】
オンデマンドEASのリストは、3GPP 23.558 v17.1.0第8.4.4節に定義されているように、EES登録時又はEES登録更新時に、ECSによって取得され得る。より具体的には、ECSへの登録時に、EESは、3GPP 23.558 v17.1.0第8.4.4.3.2節に従うEESプロファイルを含む登録要求を発行する。EESプロファイルは、実行されるEAS及びオンデマンドEASの両方を含むことができるEASIDsのリストを含み得る。代替的に又は追加的に、実行されるEASの識別子及びオンデマンドEASの識別子は、例えば別個のリストを使用して、区別され得る。EESプロファイルが変化すると、EESは、3GPP 23.558 v17.1.0第8.4.4.3.4節に従うEES登録更新を発行し得、EES登録更新は、同じく区別され得る、実行されるEASの識別子及びオンデマンドEASの識別子の要求を含み得る。
【0198】
ACR手順中に、S-EESがECSを使用してT-EES発見を実行することが可能である。次いで、ECSは、WTRUについて先で説明されたように、オンデマンドEASの識別子を含み得るEESプロファイルのリストをS-EESに返し得る。
【0199】
WTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャの例が、本明細書において説明される。例えば、図10は、例示的なWTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャ1000を例解する図である。このアーキテクチャ1000は、以下で説明される様々な構成要素、例えばWTRU1002上に存在するエッジイネーブラクライアント(EEC)1010、を備え得る。
【0200】
EEC1010は、エッジ計算ネットワーク1015リソースへのアクセスを提供するWTRU1002のエッジイネーブラ機能であり得る。EEC1010の機能は、ネットワーク1015からエッジ計算データを取り出すこと、取り出されたエッジコンピューティング(edge computing、EC)データに従ってEEC1010構成を維持すること、ECリソースの発見能力を提供すること、及び/又はECリソースへのアクセスを提供することを含み得る。
【0201】
代替的に及び/又は追加的に、上で説明されるように、EEC1010は、オンデマンドアップスケーリング及びダウンスケーリング機能を提供するために、EDNに向けてのゲートウェイとして機能し得る。代替的に及び/又は追加的に、EEC1010は、WTRU1002エッジコンピューティングコンテキストを導出するためのエッジ計算データソースとして機能し得る。例えば利用可能なEDN、利用可能なEES、利用可能なEAS、WTRU1002によるEAS使用、及び/又はネットワークから取り出されたEAS KPIなどの、情報を使用して、WTRU1002エッジコンピューティングコンテキストを確立し得る。EEC1010は、異なる方法を使用して、WTRU1002上にECコンテキストを提供し得る。例えば、情報は、EECのAPIを介して公開され、ファイルに記憶され、共有データベースを介して提供され、WTRU OSを介して取得され、かつ/又はライブラリパッケージを介して公開され得る。
【0202】
アプリケーションクライアント(AC)1020は、ECの使用を必要とするアプリケーションであり得る。AC1020は、ネットワーク内で利用可能なEASのエンドポイントアドレスを発見するために、EDGE-5基準点を介してEEC1010とインターフェースし得る。AC1020はまた、WTRU1002コンテキストを導出するためのコンテキストデータソースとして機能し得る。例えば、アプリケーション構成、アプリケーションログ、及び/又はアプリケーション通知などの、情報は、WTRU1002アプリケーションコンテキストを確立するために使用され得るAC1020情報の例である。
【0203】
コンテキストデータソース1030は、WTRU1002コンテキストを確立するために使用される異なるデータのソースであり得る。例では、そのようなデータは、異なるコンテキストにおけるユーザの挙動活動パターンを理解するためのソースとして使用され得る。説明されるコンテキストデータソース1030に代えて及び/又は加えて、ECデータが、WTRU1002のエッジコンテキスト及び挙動を確立するために使用され得る。データソースを、例えば、センサ、ログ、ハードウェア、OSなどのような、多様なソースから取得することができる。
【0204】
WTRUコンテキストアウェアネス機能1040は、コンテキストデータソース1030を使用して、異なるコンテキストにおいてWTRU1002の挙動を適応させるために使用されるコンテキストアウェアルールを導出し得る。例として、WTRU1002は、コンテキストアウェアユーザ通知を実装し得る。これらの通知は、ユーザが就寝中である、会議に出席中である、仕事中である、及び/又は運転中である、などの場合、ミュートされ得る。人工知能(AI)及び機械学習(ML)技法の使用は、このタイプのコンテキストアウェアネス機能において一般的であり得る。WTRUベースのエッジオートスケーリングにおいて、コンテキストアウェアネス機能は、エッジオートスケーリング意思決定を行うために使用されるコンテキストデータ及びルールを生成し得る。WTRUコンテキストアウェアネス機能1040は、スタンドアロンアプリケーションとして実装され得、コンテキストアウェアネスフレームワークの一部であり得、OSの一部であり得、WTRU1002上のハードウェア構成要素によって提供され得、EEC1010及び/又はWTRUベースのエッジオートスケーリング機能1050などによって提供される機能として実装され得る。
【0205】
WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1050は、WTRUコンテキストアウェアネス機能1040によって生成されたコンテキスト情報を使用して、エッジ計算リソースのアップスケーリング又はダウンスケーリングに関する意思決定を行い得る。代替的に及び/又は追加的に、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1050は、生のコンテキストデータを直接使用し得る。WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1050は、スタンドアロンアプリケーションとして実装され得、エッジオートスケーリングフレームワークの一部であり得、OSの一部であり得、WTRU1002上のハードウェアコンポーネントによって提供され得、かつ/又はEEC1010によって提供される機能として実装され得る、などである。
【0206】
図11及び図12は、図10に例解されるWTRUベースのオートスケーリングアーキテクチャ1000の例示的な変形例である。
【0207】
図11は、EEC1110内の例示的なWTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャ1100を例解する。図11は、オートスケーリング及びコンテキストアウェアネスが両方ともEEC1110の一部として実装され得る、WTRU1102要素のコンパクトな変形例を表す。生のコンテキストデータは、コンテキストルールを直接導出し、かつ内部でオートスケーリング意思決定を導出することができる、EEC1110によって取得され得る。具体的には、EEC1110内に位置するコンテキストアウェアネス機能1140をWTRUベースエッジオートスケーリングすることは、コンテキストルール及びオートスケーリング意思決定をEEC1110に提供し得る。
【0208】
図12は、ネットワークAI及び/又はMLを使用する例示的なWTRUベースのエッジオートスケーリングアーキテクチャ1200を例解する。図12は、コンテキストアウェアネスがネットワークサイドにデリゲートされ得る変形例である。WTRU1202において収集された生のコンテキストデータは、例えばWTRU1202上に存在する連合学習機能1260を介して、ネットワークベースのAI/ML連合学習機能1250に送信され得る。連合学習機能1260は、内部WTRU1202データを、例えば、他のWTRU、ネットワーク、無線アクセスネットワーク、及び/又はエッジ計算フレームワークなどから取得された外部データソースと組み合わせることによって、高度モデルを導出し得る。次いで、このモデルを使用して、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240によって使用されるルールを導出し得る。
【0209】
例では、自律型ドローンは、インフラストラクチャ検査動作に使用され得、リアルタイムビデオ分析を実行するためのエッジサービスを必要とし得る。ビデオ分析サービスのエッジ計算要件は、高い場合がある(例えば、高計算、GPU、かなりのRAM、及び/又は高帯域幅)。エッジ計算要件は、高い使用コストを有し得る。これらの制約に起因して、ユーザは、検査時にビデオ分析サービスを単にプロビジョニングし得る。WTRUコンテキストアウェアネス情報及び/又はルールの例は、ドローン(例えば、WTRU1202)が飛行中であり、検査に到達し、ドローンのカメラが起動されており、かつ/又はエッジサービスに向けてビデオフィードを送信する準備ができていることを示し得る。これに応答して、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、図6において説明されるように、EEC1210にEASインスタンス化を実行することを要求することによって、コンテキスト要件が満たされたときに、エッジサービスのインスタンス化を要求し得る。
【0210】
例では、いくつかのドローン(例えば、複数のWTRU1202)が、協調して検査を実行するために合同し得る。合同するドローン(例えば、複数のWTRU1202)は、最初に、単一のビデオ分析エッジサービスを共有し得る。そのような場合、合同するドローン(例えば、複数のWTRU1202)は、定型のEAS発見を実行し得る。合同するドローンは、既存のビデオ分析サービスを発見し得る。より多くのドローンが合同するにつれて、ビデオ分析サービスは、飽和し得る。より多くのドローンが合同するにつれて、ビデオ分析サービスは、性能要件を満たさない場合があり、発見は、実行されるEASに返されない場合がある。新たに合同するドローン上のWTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、エッジビデオ分析能力を増加させるために、図6において説明されるようにサービスのアップスケーリングをトリガし得る。
【0211】
ドローンがドローンの検査を終了し、ドローンのホームベースに戻ると、ドローンは、ビデオ分析サービスを使用することを停止し得る。各ドローンは、図8において説明されるように、グレースフルEAS終了要求を送信し得る。EESは、ドローンがEASを使用しなくなっている場合にEASを終了し、さもなければ、代替的に及び/若しくは追加的にEASを維持することを選定し得る。
【0212】
検査が完了すると、ドローンは、その領域を離れて、ドローンのホームベースに戻り得る。WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、検査が終了したこと(例えば、カメラオフ)を認識し得る。検査が終了したことを知ると、そのドローンのためのWTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、図8において説明されるように、グレースフルEAS終了要求を送信し得る。EESは、ドローンがビデオ分析サービスを使用しなくなっている場合に、ビデオ分析サービスをダウンスケールすることを選定し、代替的に又は追加的に、サービスを維持するか、又はサービスの別のインスタンスに対してACRを実行し、その後にサービスが終了し得る。最後のドローンが検査を完了すると、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、エッジビデオ分析サービスの終了を引き起こすグレースフルEAS終了要求を送信し得る。
【0213】
例では、自律型車両(例えば、WTRU1202)は、衝突回避を支援する計算を実行するためにエッジサービスを使用し得る。車両が移動するにつれて、センサデータがエッジに送信され、他の車両情報と組み合わされ得る。この例では、各車両は、独自のエッジサービスを有し、データは、エッジサービス間で共有され得る。車両が駐車されることを想定すると、衝突回避サービスは、必要とされなくなり得る。WTRUコンテキストアウェアネス機能は、ユーザが運転中又は駐車中であるという情報を提供し得、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、ドライバが再び動き始めるまで、運転支援エッジサービスをダウンスケーリングすることができる。
【0214】
例では、WTRU1202上のゲームは、個々のプレーヤごとにゲーミングエッジサービスインスタンスを必要とし得る。協調的に再生されるとき、セッションランデブーポイントとして機能する第2のエッジサービスが、各協調セッションに必要とされ得る。第1のプレーヤ(例えば、プレーヤ1)がプレイを開始する際、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、ゲーミングエッジサービスインスタンスをアップスケールし得る。第2のプレーヤ(例えば、プレーヤ2)が到着する際、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、ゲーミングエッジサービスインスタンスをアップスケールし、ランデブーエッジサービスがまだ利用可能でないため、ランデブーエッジサービスをインスタンス化し得る。第3のプレーヤ(例えば、プレーヤ3)が参加する際、WTRUベースのエッジオートスケーリング機能1240は、ランデブーポイントサービスが既に存在するため、単にゲーミングエッジサービスをインスタンス化することを選定し得る。
【0215】
特徴及び要素は、特定の組み合わせにおいて上で説明されているが、当業者は、各特徴又は要素が単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用され得ることを理解されよう。加えて、本明細書に説明される方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアにおいて実装され得る。コンピュータ可読媒体の例としては、電子信号(有線又は無線接続を介して送信される)及びコンピュータ可読記憶媒体が挙げられる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体及びCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実施される方法であって、前記方法が、
エッジデータネットワーク(EDN)にエッジアプリケーションサーバ(EAS)発見要求を送信することであって、前記EAS発見要求が、1つ以上のEAS要件を含む、送信することと、
前記EDNからEAS発見応答を受信することであって、前記EAS発見応答が、前記1つ以上のEAS要件を満たすインスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられた1つ以上のEASのリストを含む、受信することと、
前記1つ以上のEASのリストからEASを選択することと、
前記EDNにEASインスタンス化要求を送信することであって、前記EASインスタンス化要求が、前記選択されたEASを示す、送信することと、
前記EDNからEASインスタンス化応答を受信することであって、前記EASインスタンス化応答が、前記選択されたEASは前記EDNにおいてインスタンス化されたことを示し、前記EASインスタンス化応答が、前記選択されたEASに関連付けられたインスタンス化情報を含む、受信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記インスタンス化情報が、前記選択されたEASは同期してインスタンス化されたのか、又は非同期でインスタンス化されたのかを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記インスタンス化情報が、前記選択されたEASは同期してインスタンス化されたことを示し、前記EASインスタンス化応答が、前記選択されたEASに関連付けられたEAS情報を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記EASインスタンス化応答が、前記選択されたEASのインターネットプロトコル(IP)アドレス、完全修飾ドメイン名(FQDN)、又はユニフォームリソースロケータ(URL)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記WTRU上に常駐するアプリケーションクライアント(AC)が、前記IPアドレスに基づいて前記選択されたEASにアクセスする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記WTRU上に常駐するエッジイネーブラクライアント(EEC)によって、前記1つ以上のEASのリストから前記EASを選択することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記EAS発見要求が、1つ以上のアプリケーションクライアント(AC)識別子及びEAS選択フィルタを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記EASインスタンス化要求が、要求者識別子、WTRU識別子、セキュリティクレデンシャル、WTRUロケーション、要求されたサービス継続性(SC)サポート、要求されたSC計画、EAS特性、又はEASインスタンス化情報のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記EASが、ドメイン名システム(DNS)応答、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)応答、関数呼び出し戻り値、又はオペレーティングシステム(OS)呼び出し応答を介して、前記EDNから前記インスタンス化応答を受信する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記EAS発見要求が、アプリケーション使用、WTRUプラットフォーム状態、又は接続性条件のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
プロセッサ及びメモリを備える無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記プロセッサが、
エッジデータネットワーク(EDN)にエッジアプリケーションサーバ(EAS)発見要求を送信し、前記EAS発見要求が、1つ以上のEAS要件を含み、
前記EDNからEAS発見応答を受信し、前記EAS発見応答が、前記1つ以上のEAS要件を満たすインスタンス化されていないアプリケーションに関連付けられた1つ以上のEASのリストを含み、
前記1つ以上のEASのリストからEASを選択し、
前記EDNにEASインスタンス化要求を送信し、前記EASインスタンス化要求が、前記選択されたEASを示し、
前記EDNからEASインスタンス化応答を受信し、前記EASインスタンス化応答が、前記選択されたEASは前記EDNにおいてインスタンス化されたことを示し、前記EASインスタンス化応答が、前記選択されたEASに関連付けられたインスタンス化情報を含む、ように構成されている、無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項12】
前記インスタンス化情報が、前記選択されたEASは同期してインスタンス化されたのか、又は非同期でインスタンス化されたのかを示す、請求項11に記載のWTRU。
【請求項13】
前記インスタンス化情報が、前記選択されたEASは同期してインスタンス化されたことを示し、前記EASインスタンス化応答が、前記選択されたEASに関連付けられたEAS情報を含む、請求項12に記載のWTRU。
【請求項14】
前記EASインスタンス化応答が、前記選択されたEASのインターネットプロトコル(IP)アドレス、完全修飾ドメイン名(FQDN)、又はユニフォームリソースロケータ(URL)を含む、請求項11に記載のWTRU。
【請求項15】
前記WTRU上に常駐するアプリケーションクライアント(AC)が、前記IPアドレスに基づいて前記選択されたEASにアクセスする、請求項14に記載のWTRU。
【請求項16】
前記プロセッサが、
前記WTRU上に常駐するエッジイネーブラクライアント(EEC)によって、前記1つ以上のEASのリストから前記EASを選択するように更に構成されている、請求項11に記載のWTRU。
【請求項17】
前記EAS発見要求が、1つ以上のアプリケーションクライアント(AC)識別子及びEAS選択フィルタを含む、請求項11に記載のWTRU。
【請求項18】
前記EASインスタンス化要求が、要求者識別子、WTRU識別子、セキュリティクレデンシャル、WTRUロケーション、要求されたサービス継続性(SC)サポート、要求されたSC計画、EAS特性、又はEASインスタンス化情報のうちの1つ以上を含む、請求項11に記載のWTRU。
【請求項19】
前記EASが、ドメイン名システム(DNS)応答、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)応答、関数呼び出し戻り値、又はオペレーティングシステム(OS)呼び出し応答を介して、前記EDNから前記インスタンス化応答を受信する、請求項11に記載のWTRU。
【請求項20】
前記EAS発見要求が、アプリケーション使用、WTRUプラットフォーム状態、又は接続性条件のうちの1つ以上を含む、請求項11に記載のWTRU。

【国際調査報告】