(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】仮想小道具のピックアップを制御する方法と装置、端末及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/55 20140101AFI20241106BHJP
A63F 13/2145 20140101ALI20241106BHJP
A63F 13/42 20140101ALI20241106BHJP
A63F 13/837 20140101ALI20241106BHJP
【FI】
A63F13/55
A63F13/2145
A63F13/42
A63F13/837
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526865
(86)(22)【出願日】2022-11-15
(85)【翻訳文提出日】2024-05-07
(86)【国際出願番号】 CN2022132007
(87)【国際公開番号】W WO2023138192
(87)【国際公開日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】202210077448.8
(32)【優先日】2022-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
【氏名又は名称原語表記】TENCENT TECHNOLOGY (SHENZHEN) COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】35/F,Tencent Building,Kejizhongyi Road,Midwest District of Hi-tech Park,Nanshan District, Shenzhen,Guangdong 518057,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】于 清波
(57)【要約】
仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法、端末及びコンピュータプログラムが提供され、ヒューマンコンピュータインタラクションの技術分野に関する。該方法は小道具ピックアップリストを表示し(201);小道具ピックアップリストにおける第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取り(202);及び、操作により指示されるピックアップ方式に基づいて、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップするように制御するステップ(203)を含む。該方法により、仮想小道具のピックアップ操作を簡素化し、小道具のピックアップ効率を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が実行する、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法であって、
小道具ピックアップリストを表示するステップであって、前記小道具ピックアップリストには仮想小道具の小道具ピックアップコントロールが含まれる、ステップ;
前記小道具ピックアップリストにおける第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取るステップであって、前記第一小道具ピックアップコントロールは第一仮想小道具の小道具ピックアップコントロールである、ステップ;及び
前記操作により指示されるピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップするように制御するステップであって、前記第一仮想小道具の前記ピックアップ方式はピックアップして使用する方式又はピックアップして携帯する方式を含む、ステップを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記小道具ピックアップリストにおける第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取るステップは、
前記小道具ピックアップリストにおける前記第一小道具ピックアップコントロールに対しての第一操作を受け取るステップ;又は
前記小道具ピックアップリストにおける前記第一小道具ピックアップコントロールに対しての第二操作を受け取るステップを含み、
前記第一操作と前記第二操作の操作類型は異なり、
前記操作により指示されるピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップするように制御するステップは、
前記第一操作に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御するステップ;又は
前記第二操作に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして携帯するように制御するステップを含む、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記第一操作はクリック操作であり、前記第二操作はスライド操作であり;又は
前記第一操作は第一スライド操作であり、前記第二操作は第二スライド操作であり、前記第一スライド操作と前記第二スライド操作のスライド方向は異なり;又は
前記第一操作は第一クリック操作であり、前記第二操作は第二クリック操作であり、前記第一クリック操作と前記第二クリック操作のクリック回数は異なる、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記第一操作又は前記第二操作はスライド操作であり、
前記方法はさらに、
前記小道具ピックアップリストの周囲に提示コントロールを表示するステップであって、前記提示コントロールの表示位置は前記スライド操作のスライド方向に対応し、前記提示コントロールには小道具ピックアップ情報が表示され、前記小道具ピックアップ情報は前記第一仮想小道具の前記ピックアップ方式を指示するために用いられる、ステップを含む、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記小道具ピックアップリストにおける第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取るステップは、
前記小道具ピックアップリストにおける前記第一小道具ピックアップコントロールに対しての長押し操作に応じて小道具置換コントロールを表示するステップであって、異なる小道具置換コントロールは異なる所有小道具に対応する、ステップ;及び
第一小道具置換コントロールに対しての選択操作を受け取るステップを含み、
前記操作により指示されるピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップするように制御するステップは、
前記第一小道具置換コントロールに対応する所有小道具の小道具状態に基づいて、前記ピックアップ方式を決定するステップ;及び
前記ピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップするように制御するステップを含む、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、
前記第一小道具置換コントロールに対応する所有小道具の小道具状態に基づいて、前記ピックアップ方式を決定するステップは、
前記小道具状態が使用状態である場合に、前記ピックアップ方式はピックアップして使用する方式であると決定するステップ;及び
前記小道具状態が非使用状態である場合に、前記ピックアップ方式はピックアップして携帯する方式であると決定するステップを含む、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、
前記操作により指示されるピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップするように制御するステップは、
前記仮想対象の所有小道具の数が小道具数の上限に達しない場合に、前記操作により指示される前記ピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップするように制御するステップ;及び
前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達している場合に、前記操作により指示される前記ピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップし、かつ第二仮想小道具を捨てるように制御するステップを含む、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、
前記ピックアップ方式はピックアップして使用する方式であり、
前記仮想対象の所有小道具の数が小道具数の上限に達しない場合に、前記操作により指示される前記ピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップするように制御するステップは、
前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達せず、かつ前記仮想対象が仮想小道具を使用しない場合に、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御し;及び
前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達せず、かつ第三仮想小道具が使用状態にある場合に、前記仮想対象が前記第三仮想小道具を非使用状態に切り替えるように制御し、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御するステップを含む、方法。
【請求項9】
請求項7に記載の方法であって、
前記ピックアップ方式はピックアップして使用する方式であり、
前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達している場合に、前記操作により指示される前記ピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップし、かつ第二仮想小道具を捨てるように制御するステップは、
前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達しており、かつ前記仮想対象が仮想小道具を使用しない場合に、非使用状態の所有小道具のうちから前記第二仮想小道具を決定し、前記仮想対象が前記第二仮想小道具を捨てるように制御し、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御するステップ;及び
前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達しており、かつ前記第二仮想小道具が使用状態にある場合に、前記仮想対象が前記第二仮想小道具を捨てるように制御し、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御するステップを含む、方法。
【請求項10】
請求項7に記載の方法であって、
前記ピックアップ方式はピックアップして携帯する方式であり、
前記仮想対象の所有小道具の数が小道具数の上限に達しない場合に、前記操作により指示される前記ピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップするように制御するステップは、
前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達しない場合に、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして携帯するように制御するステップを含み、
前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達している場合に、前記操作により指示される前記ピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップし、かつ第二仮想小道具を捨てるように制御するステップは、
前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達している場合に、非使用状態の所有小道具のうちから前記第二仮想小道具を決定するステップ;
前記仮想対象が前記第二仮想小道具を捨てるように制御するステップ;及び
前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして携帯するように制御するステップを含む、方法。
【請求項11】
請求項9に記載の方法であって、
前記非使用状態の所有小道具のうちから前記第二仮想小道具を決定するステップは、
前記所有小道具の小道具優先度に基づいて、前記非使用状態の前記所有小道具のうちから前記第二仮想小道具を決定するステップであって、前記第二仮想小道具の前記小道具優先度は他の所有小道具の前記小道具優先度よりも低い、ステップを含む、方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、
前記小道具優先度は優先度設定操作に基づいて決定され;又は
前記第一仮想小道具と同じ類型の前記所有小道具の前記小道具優先度は前記第一仮想小道具とは異なる類型の前記所有小道具の前記小道具優先度よりも低く;又は
前記小道具優先度は前記所有小道具の小道具作用強度と正の相関関係があり;又は
前記小道具優先度は前記所有小道具の小道具作用範囲と正の相関関係がある、方法。
【請求項13】
仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する装置であって、
小道具ピックアップリストを表示するための表示モジュールであって、前記小道具ピックアップリストには仮想小道具の小道具ピックアップコントロールが含まれる、表示モジュール;
前記小道具ピックアップリストにおける第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取るための受け取りモジュールであって、前記第一小道具ピックアップコントロールは第一仮想小道具に対応する小道具ピックアップコントロールである、受け取りモジュール;及び
前記操作により指示されるピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップするように制御するための制御モジュールであって、前記第一仮想小道具の前記ピックアップ方式はピックアップして使用する方式又はピックアップして携帯する方式を含む、制御モジュールを含む、装置。
【請求項14】
請求項13に記載の装置であって、
前記受け取りモジュールはさらに、
前記小道具ピックアップリストにおける前記第一小道具ピックアップコントロールに対しての第一操作を受け取り;又は
前記小道具ピックアップリストにおける前記第一小道具ピックアップコントロールに対しての第二操作を受け取るために用いられ、
前記第一操作と前記第二操作の操作類型は異なり、
前記制御モジュールはさらに、
前記第一操作に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御し;又は
前記第二操作に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして携帯するように制御するために用いられる、装置。
【請求項15】
請求項14に記載の装置であって、
前記第一操作はクリック操作であり、前記第二操作はスライド操作であり;又は
前記第一操作は第一スライド操作であり、前記第二操作は第二スライド操作であり、前記第一スライド操作と前記第二スライド操作のスライド方向は異なり;又は
前記第一操作は第一クリック操作であり、前記第二操作は第二クリック操作であり、前記第一クリック操作と前記第二クリック操作のクリック回数は異なる、装置。
【請求項16】
請求項15に記載の装置であって、
前記第一操作又は前記第二操作はスライド操作であり、
前記表示モジュールはさらに、前記小道具ピックアップリストの周囲に提示コントロールを表示するために用いられ、前記提示コントロールの表示位置は前記スライド操作のスライド方向に対応し、前記提示コントロールには小道具ピックアップ情報が表示され、前記小道具ピックアップ情報は前記第一仮想小道具の前記ピックアップ方式を指示するために用いられる、表示モジュールを含む、装置。
【請求項17】
請求項13に記載の装置であって、
前記受け取りモジュールはさらに、
前記小道具ピックアップリストにおける前記第一小道具ピックアップコントロールに対しての長押し操作に応じて小道具置換コントロールを表示し、異なる小道具置換コントロールは異なる所有小道具に対応し;及び
第一小道具置換コントロールに対しての選択操作を受け取るために用いられ、
前記制御モジュールはさらに、
前記第一小道具置換コントロールに対応する所有小道具の小道具状態に基づいて、前記ピックアップ方式を決定し;及び
前記ピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップするように制御するために用いられる、装置。
【請求項18】
処理器、及び前記処理器に接続される記憶器を含む端末であって、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行することで請求項1乃至12のうちの何れか1項に記載の方法を実現するように構成される、方法。
【請求項19】
コンピュータに、請求項1乃至12のうちの何れか1項に記載の方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2022年01月24日に中国専利局に出願した、出願番号が202210077448.8、発明の名称が「仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法、端末及び記憶媒体」である中国特許出願に基づく優先権を主張するものであり、その全内容を参照によりここに援用する。
【0002】
本出願の実施例は、ヒューマンコンピュータインタラクションの技術分野に関し、特に、仮想対象(仮想オブジェクトともいう)が仮想小道具(仮想アイテムともいう)をピックアップすることを制御する方法と装置、端末及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
3次元仮想環境に基づくアプリケーションプログラム、例えば、一人称対戦ゲームでは、ユーザにより、仮想環境における仮想対象が歩き、走り、登り、戦いなどの動作を行うように操作・制御することができ、また、複数のユーザがオンラインでチームを組んで同一の仮想環境で協力して或る任務(タスク)を完了することもできる。
【0004】
関連技術では、ユーザは、仮想対象が仮想環境から仮想小道具をピックアップし、そして、ピックアップした仮想小道具を使用するように制御することができる。ピックアップ操作を受け取ると、端末は、握持状態の仮想小道具の置換を直接行い、即ち、仮想対象が現在握持している仮想小道具を捨てから、新しい仮想小道具をピックアップして使用するように制御する。
【0005】
しかしながら、関連技術における方法を採用した場合に、仮想小道具を誤って捨てる可能性があり、ユーザは誤って捨てられた仮想小道具を再度ピックアップする必要があるため、小道具のピックアップ効率は低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例は、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法と装置、端末及びコンピュータプログラムの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一側面によれば、本出願の実施例では、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法が提供され、前記方法は端末により実行され、前記方法は、
小道具ピックアップリストを表示し、前記小道具ピックアップリストには仮想小道具の小道具ピックアップコントロールが含まれ;
前記小道具ピックアップリストにおける第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取り、前記第一小道具ピックアップコントロールは第一仮想小道具の小道具ピックアップコントロールであり;及び
前記操作により指示されるピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップするように制御し、前記第一仮想小道具の前記ピックアップ方式はピックアップして使用し又はピックアップして携帯(carry)する方式(「ピックアップ&使用」の方式(第一方式)又は「ピックアップ&携帯」の方式(第二方式)ともいう)を含むことを含む。
【0008】
もう1つの側面によれば、本出願の実施例では、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する装置が提供され、前記装置は、
小道具ピックアップリストを表示するための第一表示モジュールであって、前記小道具ピックアップリストには仮想小道具の小道具ピックアップコントロールが含まれる、第一表示モジュール;
前記小道具ピックアップリストにおける第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取るための受け取りモジュールであって、前記第一小道具ピックアップコントロールは第一仮想小道具の小道具ピックアップコントロールである、受け取りモジュール;及び
前記操作により指示されるピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップするように制御するための制御モジュールであって、前記第一仮想小道具の前記ピックアップ方式はピックアップして使用し又はピックアップして携帯する方式を含む、制御モジュールを含む。
【0009】
もう1つの側面によれば、本出願の実施例では端末が提供され、前記端末は処理器及び記憶器を含み、前記記憶器には少なくとも1つのプログラムが記憶されており、前記少なくとも1つのプログラムは前記処理器によりロード・実行されることで、上述の側面に記載のような、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法を実現するように構成される。
【0010】
もう1つの側面によれば、本出願の実施例ではコンピュータ可読記憶媒体が提供され、前記コンピュータ可読記憶媒体には少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは処理器によりロード・実行されることで、上述の側面に記載のような、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法を実現するように構成される。
【0011】
本出願の他の側面によれば、コンピュータプログラムプロダクトが提供され、該コンピュータプログラムプロダクトはコンピュータ命令を含み、該コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されている。端末の処理器はコンピュータ可読記憶媒体から該コンピュータ命令を読み取って該コンピュータ命令を実行することで、該端末が上述の側面で提供される、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法を実現するようにさせる。
【発明の効果】
【0012】
本出願の実施例で提供される技術案は少なくとも以下の有利な効果を有する。
【0013】
本出願の実施例では、第一小道具ピックアップコントロールに対しての異なる操作により、仮想対象が異なるピックアップ方式で第一仮想小道具をピックアップするようにトリガーすることができ、ピックアップ方式はピックアップして使用し又はピックアップして携帯する方式を含み、ユーザは実際のニーズに応じて異なる操作により所有(所持)小道具及び第一仮想小道具の使用状況を制御することができ、関連技術で仮想対象が使用状態の仮想小道具を直接捨てるように制御する方式に比べて、ユーザにより仮想対象が他の仮想小道具を使用するように制御しようとする場合に、ユーザは先に仮想対象が第一仮想小道具をピックアップするように操作・制御し、次に仮想対象が第一仮想小道具を携帯状態に切り替えるように操作・制御する必要がなく、必要なピックアップ方式に基づいて第一小道具ピックアップコントロールに対して対応する操作を1回行うだけで、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして第一仮想小道具を対応する状態に装備するように制御することができるため、仮想小道具のピックアップ操作を簡素化し、小道具のピックアップ効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本出願の1つの例示的な実施例で提供される実装環境を示す図である。
【
図2】本出願の1つの例示的な実施例で提供される、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の1つの例示的な実施例で提供される仮想環境インターフェースを示す図である。
【
図4】本出願のもう1つの例示的な実施例で提供される、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法のフローチャートである。
【
図5】本出願のもう1つの例示的な実施例で提供される仮想環境インターフェースを示す図である。
【
図6】本出願のもう1つの例示的な実施例で提供される仮想環境インターフェースを示す図である。
【
図7】本出願のもう1つの例示的な実施例で提供される仮想環境インターフェースを示す図である。
【
図8】本出願の1つの例示的な実施例で提供されるスライドイベント判断プロセスのフローチャートである。
【
図9】本出願の1つの例示的な実施例で提供されるスライドイベント取り消し判断プロセスのフローチャートである。
【
図10】本出願のもう1つの例示的な実施例で提供される、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法のフローチャートである。
【
図11】本出願の1つの例示的な実施例で提供される小道具置換コントロールの表示をトリガーすることを示す図である。
【
図12】本出願のもう1つの例示的な実施例で提供される、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法のフローチャートである。
【
図13】本出願のもう1つの例示的な実施例で提供される、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法のフローチャートである。
【
図14】本出願の1つの例示的な実施例で提供される、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する装置の構成ブロック図である。
【
図15】本出願の1つの例示的な実施例で提供される端末の構成ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
まず、本出願の実施例に係る名詞(用語)について紹介する。
【0016】
1)仮想環境
アプリケーションプログラムが端末で実行されるときに表示(又は提供)される仮想環境を指す。該仮想環境はリアル世界をシミュレットした環境であっても良く、半シミュレーション半架空の3次元環境であっても良く、又は完全架空の3次元環境であっても良い。仮想環境は2次元仮想環境、2.5次元仮想環境及び3次元仮想環境のうちの何れか1つであっても良い。なお、後述の実施例では仮想環境が3次元仮想環境であることを例にして説明するが、これに限定されない。オプションとして、該仮想環境はさらに、少なくとも2つの仮想対象の間の仮想環境での対戦に用いられ得る。オプションとして、該仮想環境には少なくとも2つの仮想対象の使用に供する仮想リソースがある。
【0017】
2)仮想対象
仮想対象とは仮想シーン内の可移動対象を指す。該可移動対象は仮想人物、仮想動物及びアニメ人物のうちの少なくとも1つであっても良い。オプションとして、仮想シーンが3次元仮想シーンであるときに、仮想対象は3次元立体モデルであっても良い。各仮想対象は3次元仮想シーンにおいて独自の形状及び体積を持ち、3次元仮想シーンにおける一部の空間を占める。オプションとして、仮想キャラクターは3次元人体骨格技術に基づいて構築される3次元キャラクターであり、該仮想キャラクターは異なるスキンを着用することで異なる外観イメージを実現する。幾つかの実現方式において、仮想キャラクターは2.5次元又は2次元モデルを用いて実現されても良いが、本出願の実施例ではこれらについて限定しない。
【0018】
3)仮想小道具
仮想小道具とは仮想対象が仮想環境で使用し得る小道具を指し、例えば、機能小道具や仮想装備のうちの少なくとも1つを含む。例示として、本出願では仮想小道具は仮想環境で仮想対象の属性値を変えるために用いられる。例えば、仮想小道具は発射型仮想小道具、近接利用型仮想小道具及び投擲型仮想小道具を含み得る。
【0019】
4)ユーザインターフェース(User Interface、UI)コントロール
アプリケーションプログラムのユーザインターフェースに見える任意の可視コントロール又は要素を指し、例えば、ピクチャ、入力ボックス、テキストボックス、ボタン、ラベルなどのコントロールであり、そのうち、幾つかのUIコントロールがユーザの操作にレスポンスし得る。
【0020】
5)仮想環境をサポートするアプリケーションプログラム
該アプリケーションプログラムはマルチプレイヤーオンライン対戦プログラムであっても良く、例えば、マルチプレイヤーオンライン戦術競技(Multiplayer Online Battle Arena、MOBA)ゲーム、射撃ゲーム及び戦略シミュレーションゲーム(Simulation Game、SLG)のうちの任意の1つである。本出願の実施例では、該アプリケーションプログラムが射撃ゲームであることを例にして説明を行う。仮想環境に基づくゲームは往々にして、1つ又は複数のゲーム世界の地図からなり、ゲームにおける仮想環境はリアル世界のシーンをシミュレットし、ユーザはゲームにおける仮想対象が仮想環境で歩き、走り、跳び、射撃、戦い、運転、仮想小道具のピックアップ、仮想小道具の使用の置換、仮想小道具又は仮想技能(スキル)による他の仮想対象への攻撃などの動作を行うように操作・制御することができる。
【0021】
関連技術では、ユーザは仮想対象が仮想環境から仮想小道具をピックアップし、その後に、ピックアップした仮想小道具を使用するように制御することができる。通常、仮想対象が取得し得る仮想小道具は限られている。所有小道具の数が小道具数の上限に達しないときに、ピックアップした仮想小道具は小道具欄の空き位置に置くことができる。所有小道具の数が小道具数の上限に達している場合に、先に対応数量の所有小道具を捨てる必要があり、端末は直接、使用状態にある仮想小道具の置換を行い、即ち、仮想対象が現在使用している仮想小道具を捨てるように制御し、その後に、新しい仮想小道具をピックアップして使用するように制御する。しかしながら、関連技術における方法を採用した場合に、ユーザは新しい仮想小道具で小道具欄内の仮想小道具を置換しようとするときに、先に仮想対象が対応する仮想小道具を携帯状態から使用状態に切り替え、次に新しい仮想小道具をピックアップするように制御する必要があり、また、ユーザは仮想対象が他の仮想小道具を使用するように制御しようとするときに、さらに、仮想対象がピックアップした仮想小道具を使用状態から携帯状態に切り替えるように制御する必要がある。また、使用状態にある所有小道具が存在する場合に、ユーザが前もって状態の切り替えを行わなければ、該所有小道具は捨てられるようになり、ユーザがタイムリーに小道具の小道具状態の切り替えを行わないことにより所有小道具が誤って捨てられる場合は存在する。よって、所有小道具が誤って捨てられやすく、小道具のピックアップ効率は低い。
【0022】
上述の技術的問題を解決するために、本出願の実施例では仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法を提供する。
【0023】
図1は本出願の1つの実施例で提供される実装環境を示す図である。該実装環境は第一端末110、サーバー120及び第二端末130を含んでも良い。
【0024】
第一端末110では仮想環境をサポートするアプリケーションプログラム(アプリともいう)111が実行され、第一端末がアプリケーションプログラム111を実行するときに、第一端末110のスクリーンにはアプリケーションプログラム111のユーザインターフェースが表示される。本実施例では、該アプリケーションプログラム111がマルチプレイヤー対戦ゲームであることを例にして説明を行う。第一端末110は第一ユーザ112が使用する端末であり、第一ユーザ112は第一端末110を用いて、仮想環境における第一仮想対象がアクティビティを行うように制御し、第一仮想対象は第一ユーザ112の主制御仮想対象と呼ばれても良い。第一仮想対象のアクティビティは体の姿勢の調整、クロール、歩き、走り、ライディング、飛び、跳び、運転、ピックアップ、攻撃、投擲及び技能解放のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限られない。例示として、第一仮想対象は第一仮想人物であり、例えば、シミュレートされた人物又はアニメ人物である。
【0025】
第二端末130では仮想環境をサポートするアプリケーションプログラム131が実行され、第二端末130がアプリケーションプログラム131を実行するときに、第二端末130のスクリーンにはアプリケーションプログラム131のユーザインターフェースが表示される。本実施例では、該アプリケーションプログラム131がマルチプレイヤー対戦ゲームであることを例にして説明を行う。第二端末130は第二ユーザ132が使用する端末であり、第二ユーザ132は第二端末130を用いて、仮想環境における第二仮想対象がアクティビティを行うように制御し、第二仮想対象は第二ユーザ132の主制御仮想対象と呼ばれても良い。第二仮想対象のアクティビティは体の姿勢の調整、クロール、歩き、走り、ライディング、飛び、跳び、運転、ピックアップ、攻撃、投擲及び技能解放のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。例示として、第二仮想対象は第二仮想人物であり、例えば、シミュレートされた人物又はアニメ人物である。
【0026】
オプションとして、第一仮想対象及び第二仮想対象は同一の仮想世界に所在する。オプションとして、第一仮想対象及び第二仮想対象は同一の陣営、同一のチーム又は同一の組織に属し、友達関係又は一時的通信権限を有する。オプションとして、第一仮想対象及び第二仮想対象は異なる陣営、異なるチーム又は異なる組織に属し、敵対関係を有する。
【0027】
オプションとして、第一端末110及び第二端末130にインストールされるアプリケーションプログラムは同じであり、又は2つの端末にインストールされるアプリケーションプログラムは異なるオペレーティングシステムプラットフォーム(アンドロイド又はIOS)上の同じ類型(タイプ)のアプリケーションプログラムである。第一端末110は一般に複数の端末のうちの1つであっても良く、第二端末130は一般に複数の端末のうちのもう1つであっても良く、本実施例では第一端末110及び第二端末130のみを例にとって説明を行う。第一端末110及び第二端末130の装置類型が同じであり又は異なり、該装置類型はスマートフォン、タブレットコンピュータ、電子書籍リーダー、MP3プレイヤー、MP4プレイヤー、ノートパソコン及びデスクトップ型コンピュータのうちの少なくとも1つを含む。
【0028】
図1には2つのみの端末が示されているが、異なる実施例にはサーバー120にアクセスすることができる複数の他の端末が存在する。オプションとして、1つ又は複数の端末がさらに存在し、このような端末は開発者に対応するものであり、該端末では仮想環境をサポートするアプリケーションプログラムの開発及び編集プラットフォームがインストールされる。開発者は該端末でアプリケーションプログラムに対して編集及び更新を行い、そして、更新後のアプリケーションプログラムインストールパッケージをサーバー120に有線又は無線ネットワークを介して伝送することができる。第一端末110及び第二端末130はサーバー120からアプリケーションプログラムインストールパッケージをダウンロードすることで、アプリケーションプログラムに対しての更新を実現することができる。
【0029】
第一端末110、第二端末130及び他の端末は無線ネットワーク又は有線ネットワークを介してサーバー120に接続される。
【0030】
サーバー120は1台のサーバー、複数台のサーバーからなるサーバー群、クラウドコンピューティングプラットフォーム及び仮想化センターのうちの少なくとも1つを含む。サーバー120は3次元仮想環境をサポートするアプリケーションプログラムにバックグラウンドサービスを提供するために用いられる。オプションとして、サーバー120はプライマリー計算作業を担当し、端末はセカンダリー計算作業を担当し、又は、サーバー120はセカンダリー計算作業を担当し、端末はプライマリー計算作業を担当し、又は、サーバー120及び端末は分散計算アーキテクチャを採用して連携計算を行っても良い。
【0031】
1つの例示的な例において、サーバー120は記憶器121、処理器122、ユーザアカウントデータベース123、対戦サービスモジュール124及びユーザ向けの入力/出力インターフェース(Input/Output Interface、I/Oインターフェース)125を含む。そのうち、処理器122はサーバー120に記憶されている命令をロードし、ユーザアカウントデータベース123及び対戦サービスモジュール124におけるデータを処理するために用いられ、ユーザアカウントデータベース123は第一端末110、第二端末130及び他の端末が使用するユーザアカウントのデータ、例えば、ユーザアカウントのアバター、ユーザアカウントのニックネーム、ユーザアカウントの所有する仮想小道具、ユーザアカウントの所在するサービス領域を記憶するために用いられ、対戦サービスモジュール124は複数の対戦ルームを、ユーザが対戦、例えば、1V1対戦、3V3対戦、5V5対戦などを行うように提供するために用いられ、ユーザ向けのI/Oインターフェース125は無線ネットワーク又は有線ネットワークを介して第一端末110及び/又は第二端末130と通信を確立してデータを交換するために用いられる。
【0032】
本出願に係る仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法は、仮想環境をサポートする端末が単独で実行しても良く、また、該方法は、仮想環境をサポートするアプリケーションプログラムに対応するサーバーが単独で実行しても良い。該方法はさらに、上述の端末及びサーバーが協力して実行しても良い。なお、後述の各方法の実施例では、該方法が端末により単独で実行されることを例にとって説明を行う。
【0033】
図2は本出願の1つの例示的な実施例で提供される、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法のフローチャートである。本実施例では該方法が
図1に示すような実装環境における第一端末110又は第二端末130あるいは該実装環境における他の端末に適用されることを例にして説明を行う。該方法は次のようなステップを含む。
【0034】
ステップ201:小道具ピックアップリストを表示する。
【0035】
小道具ピックアップリストには仮想小道具に対応する小道具ピックアップコントロールが含まれる。該仮想小道具とは仮想環境に散在しており、かつ任意の仮想対象にも属しないものを指し、端末に対応する被制御仮想対象及び仮想環境における他の仮想対象は何れも該仮想小道具をピックアップすることができ、該仮想小道具は仮想対象によりピックアップされた後に該仮想対象の所有小道具(即ち、仮想対象の所有する小道具)になる。
【0036】
1つの可能な実施方式において、仮想対象の周辺(周囲)の仮想環境に仮想小道具が存在する場合に、端末は仮想環境インターフェースにより小道具ピックアップリストを表示することで、ユーザに、現在の時刻に仮想対象がピックアップし得る仮想小道具を提示する。例えば、仮想対象までの距離が5m以下の位置に仮想小道具が存在すると検出した場合に、端末は小道具ピックアップリストを表示する。小道具ピックアップリストには仮想対象の周辺(周囲)の各仮想小道具に対応する小道具ピックアップコントロールが含まれ、ユーザは小道具ピックアップリストにおける小道具ピックアップコントロールに対して操作を行うことで、端末が第一仮想対象ピックアップに対応する仮想小道具を制御するようにさせることができる。
【0037】
オプションとして、仮想対象と仮想小道具との間の距離が距離閾値よりも小さいときに、端末は自動で小道具ピックアップリストを表示し、仮想対象と仮想小道具との間の距離が距離閾値よりも大きいときに、端末は自動で小道具ピックアップリストの表示を取り消す。あるいは、ユーザは手動で端末が小道具ピックアップリストを表示し又はその表示をキャンセルするように制御することができ、小道具ピックアップリストに対してのトリガー操作を受け取ったときに、端末は小道具ピックアップリストを表示し、該トリガー操作はリスト表示コントロールに対してのトリガー操作、所定操作タイプのトリガー操作、語音トリガー操作などであっても良い。なお、本出願の実施例ではこれらについて限定しない。
【0038】
例示として、
図3を参照し、それは小道具ピックアップリストが表示されている仮想環境インターフェースを示している。仮想対象301の周辺には仮想小道具302が存在し、端末は仮想環境インターフェースにより小道具ピックアップリスト303を表示する。小道具ピックアップリスト303には3つの仮想小道具302のそれぞれに対応する小道具ピックアップコントロールが含まれる。
【0039】
ステップ202:小道具ピックアップリストにおける第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取り、第一小道具ピックアップコントロールは第一仮想小道具の小道具ピックアップコントロールである。
【0040】
小道具ピックアップリストにおける小道具ピックアップコントロールと、仮想小道具との間には一対一対応する関係がある。操作を受け取った小道具ピックアップコントロールは第一小道具ピックアップコントロールであり、第一小道具ピックアップコントロールに対応する仮想小道具は第一仮想小道具である。第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取ったときに、端末は仮想対象が仮想環境から第一仮想小道具をピックアップするように制御する。
【0041】
1つの可能な実施方式において、第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作は、操作開始点が第一小道具ピックアップコントロール内に位置し、かつ操作類型がコントロールトリガー条件を満たした操作である。そのうち、異なるピックアップ方式に対応するコントロールトリガー条件(操作類型)は異なり、端末は第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取った後に、操作類型に基づいてピックアップ方式を決定する。
【0042】
ステップ203:操作により指示されるピックアップ方式に基づいて、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップするように制御し、第一仮想小道具のピックアップ方式はピックアップして使用する方式(ピックアップ&使用)又はピックアップして携帯する方式(ピックアップ&携帯)を含む。
【0043】
仮想対象の所有小道具は2種類の状態、即ち、使用状態及び携帯状態を有する。使用状態の所有小道具とは、仮想対象が直接それを用いて他の仮想対象の属性値を変え得る小道具(例えば、手で持っており、足で持っており、仮想対象の或る部位にバインディング又はインストールされている)を指し、即ち、端末は小道具使用コントロールに対しての操作を受け取ったときに、仮想対象が使用状態下の所有小道具により他の仮想対象の属性値を変えるように制御する。携帯状態の所有小道具とは、仮想対象が直接それを用いて他の仮想対象の属性値を変え得ない小道具(例えば、仮想対象が背中にあり、又は小道具欄に隠れている)を指す。携帯状態下の所有小道具は使用状態に切り替えることができ、使用状態下の所有小道具は携帯状態に切り替えることができる。仮想対象が仮想小道具をピックアップするピックアップ方式はピックアップして使用する方式及びピックアップして携帯する方式を含む。そのうち、ピックアップして使用する方式とは仮想小道具をピックアップしてそれを使用状態として装備することを指し、ピックアップして携帯する方式とは仮想小道具をピックアップしてそれを携帯状態として装備することを指す。
【0044】
1つの可能な実施方式において、端末は操作により指示されるピックアップ方式に基づいて、仮想対象が該ピックアップ方式で第一仮想小道具をピックアップするように制御する。例えば、ユーザは第一小道具ピックアップコントロールをシングルクリックすることで、端末に、制御仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして手で持つように制御させ、対応するピックアップ方式はピックアップして使用する方式であり、また、ユーザは第一小道具ピックアップコントロールを右へスライドすることで、端末に、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして第一仮想小道具を背負うように制御させ、対応するピックアップ方式はピックアップして携帯する方式である。
【0045】
オプションとして、端末は受け取った操作に基づいて、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップするように制御しても良く、サーバーは仮想対象が第一仮想小道具をピックアップするように制御しても良く、端末は受け取った操作をサーバーに報告することができ、サーバーは該操作に対応するピックアップ方式を決定し、第一仮想対象が第一仮想小道具をピックアップするように制御することで、第一仮想小道具をピックアップする表示画面を端末にフィードバックすることができ、これによって、端末は、該仮想対象が第一仮想小道具をピックアップするように制御する画面表示プロセスを表示することができる。
【0046】
要約すれば、本出願の実施例では、第一小道具ピックアップコントロールに対しての異なる操作により、仮想対象が異なるピックアップ方式で第一仮想小道具をピックアップするようにトリガーすることができ、ピックアップ方式はピックアップして使用し又はピックアップして携帯する方式を含み、ユーザは実際のニーズに応じて異なる操作により所有小道具及び第一仮想小道具の使用状況を制御することができ、関連技術で仮想対象が使用状態の仮想小道具を直接捨てるように制御する方式に比べて、ユーザにより仮想対象が他の仮想小道具を使用するように制御しようとする場合に、ユーザは先に仮想対象が第一仮想小道具をピックアップするように操作・制御し、次に仮想対象が第一仮想小道具を携帯状態に切り替えるように操作・制御する必要がなく、必要なピックアップ方式に基づいて第一小道具ピックアップコントロールに対して対応する操作を1回行うだけで、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして第一仮想小道具を対応する状態に装備するように制御することができるため、仮想小道具のピックアップ操作を簡素化し、小道具のピックアップ効率を向上させることができる。
【0047】
異なるピックアップ方式を区別するために、それぞれ、異なるピックアップ方式について異なる操作を設定する。1つの可能な実施方式において、第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作は第一操作及び第二操作を含み、この2種類の操作の操作類型は異なり、かつそれぞれ異なるピックアップ方式に対応する。例えば、第一操作はクリック操作であっても良く、第二操作はスライド操作であっても良い。
【0048】
図4は本出願のもう1つの例示的な実施例で提供される、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法のフローチャートである。本実施例では該方法が
図1に示す実装環境における第一端末110又は第二端末130あるいは該実装環境における他の端末に適用されることを例にして説明を行い、該方法は次のようなステップを含む。
【0049】
ステップ401:小道具ピックアップリストを表示する。
【0050】
ステップ401の具体的な実施方式については上述のステップ201を参照可能であり、本出願の実施例ではその詳しい説明を省略する。
【0051】
ステップ402:小道具ピックアップリストにおける第一小道具ピックアップコントロールに対しての第一操作を受け取り、又は、小道具ピックアップリストにおける第一小道具ピックアップコントロールに対しての第二操作を受け取る。
【0052】
第一操作及び第二操作の操作類型は異なり、第一操作及び第二操作の操作類型は以下の幾つかのタイプを含み、即ち、第一操作はクリック操作、第二操作はスライド操作である。
【0053】
例示として、第一操作はシングルクリック操作、ダブルクリック操作、1本指のクリック操作、2本指のクリック操作などであり、第二操作は右へのスライド操作、左へのスライド操作、1本指のスライド操作、2本指のスライド操作などである。第一操作及び第二操作は任意のクリック操作と任意のスライド操作との組み合わせを選んでも良く、例えば、シングルクリック操作+右へのスライド操作、シングルクリック操作+左へのスライド操作、シングルクリック操作+1本指のスライド操作、シングルクリック操作+2本指のスライド操作、ダブルクリック操作+右へのスライド操作、ダブルクリック操作+左へのスライド操作、ダブルクリック操作+1本指のスライド操作、ダブルクリック操作+2本指のスライド操作などであるが、本出願の実施例ではこれらに限定されない。例えば、第一操作がシングルクリック操作であり、第二操作が右へのスライド操作であり、ユーザが第一小道具ピックアップコントロールをシングルクリックすると、端末は第一仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御し、また、ユーザが第一小道具ピックアップコントロールに対して右へのスライド操作を行うと、端末は第一仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして携帯するように制御する。
【0054】
あるいは、第一操作は第一スライド操作であり、第二操作は第二スライド操作であり、かつ第一スライド操作と第二スライド操作のスライド方向は異なる。
【0055】
例示として、第一操作は左へのスライド操作であり、第二操作は右へのスライド操作であり、又は、第一操作は右へのスライド操作であり、第二操作は左へのスライド操作であり、又は、第一操作は上へのスライド操作であり、第二操作は下へのスライド操作であり、又は、第一操作は下へのスライド操作であり、第二操作は上へのスライド操作である。なお、本出願の実施例ではこれらに限定されない。
【0056】
あるいは、第一スライド操作と第二スライド操作のスライド距離は異なる。例示として、第一スライド操作及び第二スライド操作がすべて左へのスライド操作であるが、第一スライド操作の第一スライド距離は第二スライド操作の第二スライド距離よりも小さく、又は、第一スライド操作の第一スライド距離は第二スライド操作の第二スライド距離よりも大きい。
【0057】
あるいは、第一操作は第一クリック操作であり、第二操作は第二クリック操作であり、かつ第一クリック操作と第二クリック操作のクリック回数は異なる。
【0058】
例示として、第一操作はシングルクリック操作であり、第二操作はダブルクリック操作であり、又は、第一操作はダブルクリック操作であり、第二操作はシングルクリック操作であり、又は、第一操作は1本指のクリック操作であり、第二操作は2本指のクリック操作である。なお、本出願の実施例ではこれらに限定されない。
【0059】
他の可能の実施方式において、第一操作と第二操作はさらに他の類型の操作であっても良い。例えば、第一操作はスライド操作であり、第二操作はクリック操作であり、又は、第一操作はクリック操作であり、第二操作は長押し操作である。
【0060】
ステップ403:第一操作に基づいて、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御し、又は、第二操作に基づいて、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして携帯するように制御する。
【0061】
第一操作に対応するピックアップ方式はピックアップして使用する方式であり、第二操作に対応するピックアップ方式はピックアップして携帯する方式である。端末は操作類型に基づいて、第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作が第一操作に属するか(第一操作であるか)、それとも、第二操作に属するか(第二操作であるか)を判断することで、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして使用し、又は第一仮想小道具をピックアップして携帯するように制御する。
【0062】
1つの可能な実施方式において、第一操作又は第二操作がスライド操作であるときに、本出願の実施例で提供される、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法はさらに次のようなステップを含む。
【0063】
小道具ピックアップリストの周囲に提示コントロールを表示し、提示コントロールの表示位置はスライド操作のスライド方向に対応し、かつ提示コントロールには小道具ピックアップ情報が表示され、小道具ピックアップ情報は第一仮想小道具のピックアップ方式を指示するために用いられる。
【0064】
第一操作又は第二操作がスライド操作である場合に、スライド開始点が第一小道具ピックアップコントロール内に位置し、かつスライド方向が第一操作又は第二操作に一致しているスライド操作を検出したときに、端末はスライド方向に基づいて、小道具ピックアップリストの周辺(周囲)に提示コントロールを表示する。該提示コントロールにはピックアップ方式指示用の提示情報が表示される。端末が提示コントロールを表示し、ユーザに、現在の操作が完了した後に仮想対象が如何に第一仮想小道具をピックアップするかを提示することで、ユーザが継続して操作を行うかを決定することに有利であり、誤操作により第一仮想対象が誤ったピックアップ方式を採用するように制御することを回避可能である。
【0065】
例示として、
図5及び
図6に示すように、第一操作は左へのスライド操作であり、第二操作は右へのスライド操作である。2種類の操作に対応するピックアップ方式をユーザに提示するために、第一小道具ピックアップコントロール502に対しての右へのスライド操作を受け取ったときに、端末は小道具ピックアップリスト501の右側に提示コントロール503を表示し、このときに、提示コントロール503内の提示情報は“小道具を収納する”であり、該提示情報はピックアップして携帯する方式に対応する。第一小道具ピックアップコントロール502に対しての左へのスライド操作を受け取ったときに、端末は小道具ピックアップリスト501の左側に提示コントロール503を表示し、このときに、提示コントロール503内の提示情報は“小道具を使用する”であり、該提示情報はピックアップして使用する方式に対応する。
【0066】
もう1つの実施方式において、仮想対象の所有小道具は数の上限を持ち、所有小道具の数が数の上限に達したときに、仮想対象は仮想小道具を再びピックアップする場合に所有小道具を置換する必要がある。操作により指示されるピックアップ方式で第一仮想小道具をピックアップし、対応する所有小道具を置換する必要があるときに、提示情報はさらに、置換される所有小道具の小道具標識(ID)を含む。これにより、ユーザが、その所有するどの小道具が置換されるかを知ることに便利であり、ユーザが小道具の置換状況を観察して考える必要がないため、小道具のピックアップ効率を向上させるとともに、誤って必要な所有小道具を捨てることを回避可能である。ユーザは該所有小道具を置換したくない場合に、操作の継続を停止することができる。
【0067】
図7に示すように、現在の仮想対象が所有小道具のうちの副小道具505を使用しており、所有小道具のうちの主小道具504が携帯状態にある。第一小道具ピックアップコントロール502に対しての第二操作を受け取ったときに、端末は携帯状態にある主小道具504を置換する必要があると決定し、そして、提示コントロール503を表示し、提示コントロール503には提示情報“主小道具を置換する”が含まれる。
【0068】
本出願の実施例において、2種類のピックアップ方式についてそれぞれ異なる類型の操作を設定することで、ユーザは第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を1回行うだけで、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップし、かつ第一仮想小道具の小道具状態を決定するように制御することができ、固定した小道具ピックアップ方式に比べて、ユーザは所有小道具の小道具状態を、他の所有小道具に影響しないように調整する必要がないので、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する操作フローを簡素化し、操作効率を向上させることができる。
【0069】
1つの可能な実施方式において、第一操作又は第二操作が目標方向上のスライド操作であるときに、上述のステップ202は次のようなステップを含む。
【0070】
ステップ202a:第一小道具ピックアップコントロールに作用する目標方向上のスライド操作を受け取る。
【0071】
第一小道具ピックアップコントロールに作用する(操作開始点が第一小道具ピックアップコントロール内に位置する)目標方向上のスライド操作を検出したときに、端末は該スライドイベントを検出し、それが第一操作又は第二操作に属するかを判断する。
【0072】
ステップ202b:スライド操作が終了しており、かつスライド距離が第一距離閾値以上であることに応じて、第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取ったと決定する。
【0073】
端末はスライド操作のスライド距離に基づいて、スライドイベントが有効になるかを判断し、即ち、該スライド操作が第一操作又は第二操作に属するかを判断する。スライド操作が終了しており、かつスライド距離が第一距離閾値以上であるときに、端末は第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取ったと決定する。
【0074】
なお、スライド距離の単位はデバイスに依存しないピクセル(Device independent Pixels、DP)である。計算公式はDP係数=スクリーンピクセル密度/160である。DPをスライド距離の単位として使用する利点は、アプリケーションプログラム開発プロセスで異なるピクセル密度のデバイスタイプに適応するときに、各デバイスタイプの端末が表示する同一のコントロールの物理的なサイズを統一するように保証することができ、これによって、統一した距離閾値を用いてスライドイベントを判定することに便利である。
【0075】
それ相応に、本出願の実施例で提供される、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法はさらに次のようなステップを含む。
【0076】
スライド操作が終了しており、スライド距離が第一距離閾値よりも小さいことに応じて、スライド操作が第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作に属しないと決定する。
【0077】
例示として、
図8に示すように、端末によりスライドイベントが有効になるかを判断するプロセスは次のようなステップを含む。
【0078】
ステップ801:第一小道具ピックアップコントロールに対してのスライド操作を受け取り;
ステップ802:スライド距離が距離閾値よりも大きいかを判断し、はいの場合に、ステップ804を実行し、いいえの場合に、ステップ803を実行し;
ステップ803:スライドイベントが失敗したと決定し;及び
ステップ804:スライドイベントが有効になったと決定し、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップするように制御する。
【0079】
スライド操作のスライド方向に変化が発生しており、かつ方向変化後のスライド距離が第二距離閾値以上であることに応じて、スライド操作が第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作に属しないと決定する。
【0080】
スライド操作が終了しておらず、スライド操作のスライド方向に変化が発生しており、かつ方向変化後のスライド距離が第二距離閾値以上であるときに、端末はスライドイベントが失敗したと決定し、該スライド操作は第一操作又は第二操作に属しない。即ち、ユーザは操作未完了時に、逆方向のスライドにより第一操作又は第二操作を取り消すことで、誤って仮想小道具をピックアップするのを減少させることができる。
【0081】
オプションとして、第二距離閾値は第一距離閾値以下であっても良く、即ち、比較的大きな距離閾値によってスライドイベントが有効になるかを判断する必要があり、また、スライド方向が変わる限り、スライド距離が比較的小さくでも、スライドイベントが失敗したと決定することができ、これによって、スライドイベントが有効になる閾値を高くし、スライドイベントがユーザにより自発的に開始されたスライドイベントであると判断する正確さを向上させ、誤タッチによる誤った小道具ピックアップ操作を避けることができる。
【0082】
例えば、第二操作が右へのスライド操作であり、端末が第一小道具ピックアップコントロールに対しての右へのスライド操作を受け取り、端末は該スライド操作が左へのスライド操作に変わっており、かつ左へのスライド距離が第二距離閾値よりも大きいと検出したときに、スライド操作が第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作に属しないと決定する。
【0083】
例示として、
図9に示すように、端末によりスライドイベントの取り消しが有効になるかを判定するプロセスは以下のステップを含む。
【0084】
ステップ901:スライド操作プロセスでスライド操作のスライド方向に変化が発生したと検出しており;
ステップ902:スライド方向変化後のスライド距離が距離閾値よりも大きいかを判断し、はいの場合に、ステップ904を実行し、いいえの場合に、ステップ903を実行し;及び
ステップ903:スライドイベントの取り消しが失敗したと判定し;及び
ステップ904:スライド操作のキャンセル(取り消し)が有効になったと判定し、第一仮想小道具をピックアップする操作を取り消す。
【0085】
小道具のピックアップ方式よりも、ユーザが関心を持つのは、第一仮想小道具をピックアップした後に、第一仮想小道具により置換される、仮想対象が捨てる必要のある所有小道具である。1つの可能な実施方式において、端末では置換される小道具の選択メカニズムが提供される。ユーザは置換される所有小道具を選択することができ、端末は自動的に、置換される小道具の小道具状態に基づいてピックアップ方式を決定し、第一仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして対応する所有小道具を置換するように制御するすることができる。
【0086】
図10は本出願のもう1つの例示的な実施例で提供される、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法のフローチャートである。本実施例では該方法が
図1に示す実装環境における第一端末110又は第二端末130あるいは該実装環境における他の端末に適用されることを例にして説明を行い、該方法は次のようなステップを含む。
【0087】
ステップ1001:小道具ピックアップリストを表示する。
【0088】
ステップ1001の具体的な実施方式については上述のステップ201を参照可能であるため、本出願の実施例ではその詳しい説明を省略する。
【0089】
ステップ1002:小道具ピックアップリストにおける第一小道具ピックアップコントロールに対しての長押し操作に応じて、小道具置換コントロールを表示し、異なる小道具置換コントロールは異なる所有小道具に対応する。
【0090】
1つの可能な実施方式において、第一小道具に対しての操作が長押し操作であるときに、小道具置換コントロールの表示及び小道具置換コントロールに対しての選択操作をトリガーすることができる。ユーザはピックアップしようとする第一仮想小道具を決定した後に、第一仮想小道具に対応する第一小道具ピックアップコントロールを長押しすることにより、端末が第一小道具ピックアップコントロールに対応する小道具置換コントロールを表示するようにイネーブルすることができる。小道具置換コントロールは対応する所有小道具を第一仮想小道具で置換するようにトリガーするために用いられる。
【0091】
例示として、
図11に示すように、第一小道具ピックアップコントロール1101に対しての長押し操作を受け取ったときに、端末は第一小道具ピックアップコントロール1101を第一小道具置換コントロール1101a及び第二小道具置換コントロール1101bに切り替えて表示する。そのうち、第一小道具置換コントロール1101aは対応する主小道具1102を第一仮想小道具で置換するようにトリガーするために用いられ、第二小道具置換コントロール1101bは対応する副小道具1103を第一仮想小道具で置換するようにトリガーするために用いられる。小道具置換コントロールには対応する所有小道具の小道具標識(画像)が、ユーザがピックアップ方式を迅速に決定して操作を完了するように表示され得る。
【0092】
もう1つの可能な実施方式において、小道具置換コントロールは小道具配置位置と一対一対応し、小道具置換コントロールは対応する小道具配置位置における所有小道具を置換するようにトリガーするために用いられる。小道具配置位置が空き状態にあるときに、小道具置換コントロールには空きマーク(空きマークは対応する小道具配置位置が空き状態にあることを表すために用いられる)が表示され得る。
【0093】
オプションとして、端末は小道具置換コントロールを表示するときに、すべての所有小道具について、対応する小道具置換コントロールを表示することができる。あるいは、一部のみの所有小道具の小道具置換コントロールを、ユーザが小道具置換コントロールを選択する難易度を下げるために表示しても良い。
【0094】
オプションとして、端末は一部の所有小道具の小道具置換コントロールを表示するときに、ユーザの主制御仮想対象が所有する全部の仮想小道具のうちから置換待ち所有小道具を選択することができ、置換され得る所有小道具を選択するときに、第一仮想小道具と同一の小道具類型に属する仮想小道具を選択することができ、又は、第一仮想小道具の攻撃類型と類似した仮想小道具を選択することができ、又は、第一仮想小道具と同じ使用方式を有する仮想小道具を選択することができ、又は、小道具優先度が比較的低い仮想小道具を優先的に選択することができ、該小道具優先度は仮想小道具の過去使用頻度に関連しても良く(過去使用頻度が低いほど、小道具優先度が低くなる)、又は、該仮想小道具の攻撃強度に関連しても良く(攻撃強度が低いほど、小道具優先度が低くなる)、又は、仮想小道具の攻撃範囲に関連しても良い(攻撃範囲が小さいほど、小道具優先度が低くなる)。
【0095】
ステップ1003:第一小道具置換コントロールに対しての選択操作を受け取る。
【0096】
オプションとして、該選択操作はクリック操作、長押し操作、スライド操作、ドラッグ操作などであっても良いが、本出願の実施例ではこれらに限られない。
【0097】
ステップ1004:第一小道具置換コントロールに対応する所有小道具の小道具状態に基づいて、ピックアップ方式を決定する。
【0098】
小道具ピックアップコントロールに対してのユーザの操作により指示されるのが置換される所有小道具であるので、端末は第一小道具置換コントロールに対応する所有小道具の小道具状態に基づいて第一仮想小道具のピックアップ方式を決定することで、第一仮想小道具のピックアップ後の状態が置換される所有小道具の小道具状態に一致するようにさせる必要があり、これによって、他の状態下の所有小道具への影響を避けることができる。
【0099】
1つの可能な実施方式において、ステップ1004は次のようなステップを含む。
【0100】
ステップ1004a:小道具状態が使用状態である場合に、ピックアップ方式がピックアップして使用する方式であると決定する。
【0101】
ステップ1004b:小道具状態が非使用状態である場合に、ピックアップ方式がピックアップして携帯する方式であると決定する。
【0102】
そのうち、小道具状態が使用状態であるとは、仮想対象が直接、該仮想小道具を使用して他の仮想対象の属性値を変えることができる状態(例えば、手で持っており、足で持っており、仮想対象の或る部位にバインディング又はインストールされている)を指し、即ち、端末は小道具使用コントロールに対しての操作を受け取ったときに、仮想対象が使用状態下の所有小道具により他の仮想対象の属性値を変えるように制御する。小道具が非使用状態にあるとは、仮想対象が直接、仮想小道具を使用して他の仮想対象の属性値を変えることができない状態(例えば、仮想対象が背中にあり、又は小道具欄に隠れている)を指す。非使用状態は携帯状態とも称され、非使用状態下の所有小道具は使用状態に切り替えることができ、使用状態下の所有小道具は非使用状態に切り替えることができる。
【0103】
端末はピックアップ方式を、第一仮想小道具のピックアップ後の小道具状態が第一小道具置換コントロールに対応する所有小道具の小道具状態に一致するように決定する。例示として、仮想対象の所有する小道具が1つの主小道具及び1つの副小道具を含み、そのうち、主小道具は非使用状態にあり、副小道具は使用状態にある。主小道具に対応する小道具置換コントロールに対してのトリガー操作を受け取った後に、主小道具が非使用状態にあるときに、置換後の第一仮想小道具も非使用状態にあるべきであり、この場合に、対応して、端末は第一仮想小道具のピックアップ方式がピックアップして携帯する方式であると決定する。オプションとして、副小道具に対応する小道具置換コントロールに対してのトリガー操作を受け取った後に、副小道具が使用状態にあるときに、置換後の第一仮想小道具も使用状態にあるべきであり、この場合に、対応して、第一仮想小道具のピックアップ方式がピックアップして使用する方式であると確定する。
【0104】
もう1つの可能な実施方式において、小道具置換コントロールは小道具配置位置に一対一対応し、小道具置換コントロールは対応する小道具配置位置における所有小道具を置換するようにトリガーするために用いられる。小道具配置位置が空き状態にあるときに、小道具置換コントロールには空きマーク(空きマークは対応する小道具配置位置が空き状態にあることを表すために用いられる)が表示され得る。
【0105】
よって、第一小道具置換コントロールに対応する所有小道具が存在するときに、端末はステップ1004a又はステップ1004bを実行する。第一小道具置換コントロールに対応する所有小道具が存在しないときに、端末は他の所有小道具の小道具状態に基づいてピックアップ方式を決定する。使用状態にある所有小道具が存在する場合に、ピックアップ方式がピックアップして携帯する方式であると決定し、使用状態にある所有小道具が存在しない場合に、ピックアップ方式がデフォルトピックアップ方式(ピックアップして使用し、又は、ピックアップして携帯する方式)であると決定する。
【0106】
ステップ1005:ピックアップ方式に基づいて、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップするように制御する。
【0107】
オプションとして、端末はピックアップ方式に基づいて、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップするように制御し、かつ仮想対象が第一小道具置換コントロールに対応する所有小道具を捨てるように制御し、又は、ピックアップ方式がピックアップして使用する方式であるときに、第一小道具置換コントロールに対応する所有小道具を使用状態から非使用状態に切り替える。
【0108】
オプションとして、仮想対象の所有小道具の小道具数に基づいて、置換される所有小道具の状態を決定することができ、仮想対象の所有小道具の小道具数が小道具数の上限に達しないときに、第一小道具置換コントロールに対応する所有小道具を捨てず、使用状態から非使用状態に切り替えることができ、仮想対象の所有小道具の小道具数が小道具数の上限に達しているときに、第一小道具置換コントロールに対応する所有小道具を直接捨てることができる。
【0109】
本出願の実施例では、第一小道具置換コントロールに対応する所有小道具の小道具状態に基づいてピックアップ方式を決定することで、ユーザは如何にピックアップ方式を選ぶかを観察して考える必要がなく、置換する必要のある小道具を直接選択することができるため、ピックアップ方式を誤って選ぶことにより依然として使用する必要のある所有小道具を捨てることを回避可能であり、また、1回のみの操作により所有小道具の置換及び第一仮想小道具のピックアップを完了することができるため、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する効率及び正確さをさらに向上させることができる。
【0110】
図12は本出願のもう1つの例示的な実施例で提供される、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法のフローチャートである。本実施例では該方法が
図1に示す実装環境における第一端末110又は第二端末130あるいは該実装環境における他の端末に適用されることを例にして説明を行い、該方法は次のようなステップを含む。
【0111】
ステップ1201:小道具ピックアップリストを表示する。
【0112】
ステップ1202:小道具ピックアップリストにおける第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取り、第一小道具ピックアップコントロールは第一仮想小道具の小道具ピックアップコントロールである。
【0113】
ステップ1201乃至ステップ1202の具体的な実施方式については上述の実施例を参照可能であり、本出願の実施例ではその詳しい説明を省略する。
【0114】
ステップ1203:仮想対象の所有小道具の数が小道具数の上限に達しない場合に、操作により指示されるピックアップ方式に基づいて、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップするように制御する。
【0115】
仮想対象の所有小道具は数の上限を有し、例えば、小道具数の上限が5である場合に、仮想対象は最大で5つの仮想小道具を所有することができる。仮想対象の所有小道具の数が小道具数の上限に達しないときに、仮想対象は継続して仮想小道具をピックアップすることができ、仮想対象の所有小道具の数が小道具数の上限に達しているときに、端末は仮想対象が先に対応数量の所有する仮想小道具を捨て、次に第一仮想小道具をピックアップするように制御する必要がある。よって、操作により指示されるピックアップ方式に基づいて第一仮想小道具をピックアップした後に、さらに、仮想対象の所有小道具の数と、小道具数の上限との間の関係に基づいて、所有小道具のうちの第二仮想小道具を捨てる必要があるかを決定する。仮想対象の所有小道具の数が小道具数の上限に達しない場合に、ピックアップ方式に基づいて第一仮想小道具をピックアップするときに、第二仮想小道具を捨てる必要がなく、逆に、仮想対象の所有小道具の数が小道具数の上限に達している場合に、ピックアップ方式に基づいて第一仮想小道具をピックアップすると同時に、第二仮想小道具を捨てることが要される可能性がある。
【0116】
なお、ここでの所有小道具の数は第一仮想小道具をピックアップする前に仮想対象が所有する仮想小道具の数である。
【0117】
1つの可能な実施方式において、使用状態にある所有小道具の上限が1であり、ピックアップ方式がピックアップして使用する方式であるときに、ステップ1203は次のようなステップを含む。
【0118】
ステップ1203a:所有小道具の数が小道具数の上限に達せず、かつ仮想対象が仮想小道具を使用しない場合に、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御する。
【0119】
ピックアップ方式に基づいて第一仮想小道具をピックアップするときに、第一仮想小道具のピックアップ方式がピックアップして使用する方式である場合に、仮想対象が2つの仮想小道具を同時に使用することができないため、仮想対象が仮想小道具を使用するかに基づいて他の仮想小道具の小道具状態を変える必要があるかを決定することが要される。1つの可能な実施方式において、所有小道具の数が小道具数の上限に達せず、かつ仮想対象が仮想小道具を使用しない場合に、ピックアップ方式がピックアップして使用する方式であるときに、端末は直接、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御する。
【0120】
例えば、仮想対象が最大で1つの主小道具及び1つの副小道具を所有する。仮想対象が1つの主小道具のみを所有し、かつ主小道具が非使用状態にある場合に、ピックアップ方式がピックアップして使用する方式である操作を受け取ったときに、端末は仮想対象が第一仮想小道具をピックアップし、かつ第一仮想小道具を副小道具として使用するように制御する。
【0121】
ステップ1203b:所有小道具の数が小道具数の上限に達せず、かつ第三仮想小道具が使用状態にある場合に、仮想対象が第三仮想小道具を非使用状態に切り替えるように制御し、そして、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御する。
【0122】
所有小道具の数が小道具数の上限に達せず、かつ第三仮想小道具が使用状態にある場合に、ピックアップ方式がピックアップして使用する方式であるときに、仮想対象が複数の仮想小道具を同時に使用することができないので、端末は、仮想対象が先に使用状態の所有小道具(即ち、第三仮想小道具)を非使用状態に切り替え、次に第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御する必要がある。
【0123】
例えば、仮想対象が最大で1つの主小道具及び1つの副小道具を所有する。仮想対象が1つの主小道具のみを所有し、かつ主小道具が使用状態にある場合に、ピックアップ方式がピックアップして使用する方式である操作を受け取ったときに、端末は、仮想対象が主小道具を使用状態から非使用状態に切り替え(例えば、手で持つ状態から背負う状態に切り替える)、その後に、第一仮想小道具をピックアップし、第一仮想小道具を副小道具として使用するように制御する。
【0124】
1つの可能な実施方式において、ピックアップ方式がピックアップして携帯する方式であるときに、ステップ1103は次のようなステップを含む。
【0125】
ステップ1203c:所有小道具の数が小道具数の上限に達しない場合に、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして携帯するように制御する。
【0126】
ピックアップして携帯するというピックアップ方式が使用状態にある所有小道具に影響を与えることがなく、即ち、使用状態にある所有小道具が存在するかどうかにもかかわらず、所有小道具の数が小道具数の上限に達しない場合に、仮想対象はすべて、他の所有小道具の状態を変える必要がなく、直接、第一仮想小道具をピックアップして携帯することができる。
【0127】
例えば、仮想対象が最大で1つの主小道具及び1つの副小道具を所有する。仮想対象が1つの主小道具のみを所有する場合に、ピックアップ方式がピックアップして携帯する方式である操作を受け取ったときに、端末は、第一仮想対象が第一仮想小道具をピックアップし、かつ第一仮想小道具を副小道具として携帯するように制御する。
【0128】
ステップ1204:所有小道具の数が小道具数の上限に達している場合に、操作により指示されるピックアップ方式に基づいて、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップし、かつ第二仮想小道具を捨てるように制御する。
【0129】
所有小道具の数が小道具数の上限に達している場合に、端末は直接、仮想対象が継続して仮想小道具をピックアップするように制御することができず、仮想対象が先に第二仮想小道具を捨て、次に第一仮想小道具をピックアップするように制御する必要がある。
【0130】
異なる小道具の装備の場合に第二仮想小道具は異なり、1つの可能な実施方式において、ピックアップ方式がピックアップして使用する方式であるときに、使用状態にある所有小道具が存在しない場合に、ステップ1104は次のようなステップを含む。
【0131】
ステップ1204a:所有小道具の数が小道具数の上限に達しており、かつ仮想対象が仮想小道具を使用しない場合に、非使用状態の所有小道具のうちから第二仮想小道具を決定する。
【0132】
ステップ1204b:仮想対象が第二仮想小道具を捨てるように制御する。
【0133】
ステップ1204c:仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御する。
【0134】
所有小道具の数が小道具数の上限に達している場合に、第一仮想対象が継続して仮想小道具をピックアップするように制御するときに、端末は、先に、仮想対象が対応数量の所有小道具を捨てるように制御する必要がある。仮想対象が仮想小道具を使用しない場合に、即ち、使用状態にある所有小道具が存在しない場合に、端末は非使用状態の所有小道具のうちから第二仮想小道具を決定し、仮想対象が第二仮想小道具を捨てた後に第一仮想小道具をピックアップするように制御する必要がある。
【0135】
例えば、仮想対象の所有小道具に1つの主小道具及び1つの副小道具が含まれ、かつ小道具数の上限に達している。仮想対象が仮想小道具を使用せず、かつ端末が、ピックアップ方式がピックアップして使用する方式である操作を受け取ったときに、端末は主小道具及び副小道具のうちから第二仮想小道具を決定する。
【0136】
オプションとして、第二仮想小道具はデフォルト小道具(例えば、主小道具)であり、又は、端末は各所有小道具の小道具優先度に基づいて非使用状態の所有小道具のうちから第二仮想小道具を決定する。第二仮想小道具の小道具優先度は他の所有小道具の小道具優先度よりも低い。オプションとして、小道具優先度は所有小道具の使用頻度に従って決定され(使用頻度が低いほど、小道具優先度が低くなる)、又は、小道具優先度は所有小道具の小道具作用強度に従って決定され(小道具作用強度が強いほど、小道具優先度が高くなる)、又は、小道具優先度は所有小道具の小道具作用範囲に従って決定されても良い(小道具作用範囲が大きいほど、小道具優先度が高くなる)。
【0137】
オプションとして、端末が制御する必要のある、仮想対象が捨てる第二仮想小道具の数はピックアップした第一仮想小道具の数に基づいて決定され、例えば、2つの第一仮想小道具をピックアップする必要がある場合に、2つの第二仮想小道具を捨てる必要がある。
【0138】
1つの可能な実施方式において、ピックアップ方式がピックアップして使用する方式であるときに、使用状態にある所有小道具が存在する場合に、ステップ1204は次のようなステップを含む。
【0139】
ステップ1204d:所有小道具の数が小道具数の上限に達しており、かつ第二仮想小道具が使用状態にある場合に、仮想対象が第二仮想小道具を捨てるように制御する。
【0140】
ステップ1204e:仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御する。
【0141】
所有小道具の数が小道具数の上限に達しており、かつ使用状態にある第二仮想小道具が存在する場合に、ピックアップ方式がピックアップして使用する方式である操作を受け取ったときに、端末は使用状態にある所有小道具を第二仮想小道具として決定し、仮想対象が第二仮想小道具を捨てた後に第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御する。
【0142】
例えば、仮想対象の所有小道具に1つの主小道具及び1つの副小道具が含まれ、かつ小道具数の上限に達している。仮想対象が主小道具を使用しており、かつ端末が、ピックアップ方式がピックアップして使用する方式である操作を受け取ったときに、端末は、仮想対象が主小道具を捨てた後に、第一仮想小道具をピックアップし、第一仮想小道具を主小道具として使用するように制御する。
【0143】
1つの可能な実施方式において、ピックアップ方式がピックアップして携帯する方式であるときに、ステップ1104は次のようなステップを含む。
【0144】
ステップ1204f:所有小道具の数が小道具数の上限に達している場合に、非使用状態の所有小道具のうちから第二仮想小道具を決定する。
【0145】
ステップ1204g:仮想対象が第二仮想小道具を捨てるように制御する。
【0146】
ステップ1204h:仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして携帯するように制御する。
【0147】
所有小道具の数が小道具数の上限に達している場合に、ユーザが選択するピックアップ方式がピックアップして携帯する方式であるときに、使用状態にある所有小道具は通常、比較的重要な小道具であり、ユーザは仮想対象が継続して該小道具を使用するように制御する可能性が高い。よって、使用状態の所有小道具への影響を避けるために、端末は非使用状態の所有小道具のうちから第二仮想小道具を決定する。
【0148】
上述の最後の2種類の小道具のピックアップのシーンにおいて、端末は第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取った後に、まず、非使用状態の所有小道具のうちから第二仮想小道具を決定する必要がある。第二仮想小道具の決定プロセスは次のようなステップを含む。
【0149】
所有小道具の小道具優先度に基づいて、非使用状態の所有小道具のうちから第二仮想小道具を決定し、第二仮想小道具の小道具優先度は他の所有小道具の小道具優先度よりも低い。
【0150】
そのうち、小道具優先度は優先度設定操作に基づいて決定され、又は、第一仮想小道具と同じ類型の所有小道具の小道具優先度は第一仮想小道具とは異なる類型の所有小道具の小道具優先度よりも低く、又は、小道具優先度は所有小道具の小道具作用強度と正の相関関係があり、又は、小道具優先度は所有小道具の小道具作用範囲と正の相関関係がある。
【0151】
捨てられる所有小道具は通常、ユーザが必要としない仮想小道具である。1つの可能な実施方式において、端末は小道具優先度が最も低い所有小道具を第二仮想小道具として決定する。
【0152】
オプションとして、小道具優先度は優先度設定操作に基づいて決定される。例えば、ユーザは各類型の仮想小道具の小道具優先度を設定することができ、端末は所有小道具の小道具類型、及び優先度設定操作に基づいて得た小道具類型と小道具優先度との間の対応関係に基づいて、各所有小道具の小道具優先度を決定する。
【0153】
オプションとして、小道具優先度は小道具作用強度(例えば、仮想対象の属性値を変える程度)、小道具作用範囲などのうちの少なくとも1種類の小道具属性値と正の相関関係がある。端末は小道具作用強度又は小道具作用範囲が最も小さい所有小道具を第二仮想小道具として決定する。
【0154】
オプションとして、第一仮想小道具と同じ類型の所有小道具の小道具優先度は第一仮想小道具とは異なる類型の所有小道具の小道具優先度よりも低い。即ち、所有小道具に第一仮想小道具と同じ類型の小道具が存在する場合に、端末は、まず、第一仮想小道具と同じ類型の所有小道具のうちから第二仮想小道具を決定する。
【0155】
本出願の実施例では、端末は操作により指示されるピックアップ方式、仮想対象の所有小道具の数、及び仮想対象が仮想小道具を使用するかに基づいて、所有小道具を置換し又は捨てる必要があるかを決定する。所有小道具の数が小道具数の上限に達している場合に、ユーザ操作及び小道具優先度に基づいて、捨てられる必要のある第二仮想小道具又は第三仮想小道具を決定する。関連技術で使用状態の所有小道具を直接捨てる方式に比べて、次のような操作を必要とせず、即ち、ユーザは複数回、第一仮想対象が使用状態の小道具を、使用する必要のある小道具から、捨てようとする小道具に置換するように操作・制御し、その後に、第一仮想対象が第一仮想小道具をピックアップするように制御し、また、使用状態の小道具を、第一仮想小道具から、使用する必要のある他の小道具に再び置換する場合もある。これにより、小道具ピックアップ操作を簡素化するとともに、誤ったユーザ操作により所有小道具を誤って捨てることの回避も可能である。
【0156】
上述の実施例と併せて、1つの例示的な例において、端末は仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御するフローは
図13に示すとおりであり、該フローは次のようなステップを含む。
【0157】
ステップ1301:小道具ピックアップリストを表示する。
【0158】
ステップ1302:小道具ピックアップリストにおける第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取る。
【0159】
ステップ1303:所有小道具の数が小道具数の上限に達しているかを判断する。はいの場合に、ステップ1304又はステップ1305を実行し、いいえの場合に、ステップ1306又はステップ1307を実行する。
【0160】
ステップ1304:ピックアップ方式がピックアップして使用する方式である場合に、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして使用状態の所有小道具を置換するように制御する。
【0161】
ステップ1305:ピックアップ方式がピックアップして携帯する方式である場合に、仮想対象が第二仮想小道具を捨てて第一仮想小道具をピックアップして携帯するように制御する。
【0162】
所有小道具の数が小道具数の上限に達している場合に、ピックアップ方式がピックアップして使用する方式であれば、使用状態にある第二仮想小道具を直接捨て、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御し、ピックアップ方式がピックアップして携帯する方式であれば、非使用状態の所有小道具のうちから第二仮想小道具を決定して第二仮想小道具を捨て、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして携帯するように制御する。
【0163】
ステップ1306:ピックアップ方式がピックアップして使用する方式である場合に、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして使用状態の所有小道具を置換するように制御する。
【0164】
ステップ1307:ピックアップ方式がピックアップして携帯する方式である場合に、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして携帯するように制御する。
【0165】
所有小道具の数が小道具数の上限に達しない場合に、ピックアップ方式がピックアップして使用する方式であれば、使用状態にある第三仮想小道具を非使用状態に切り替え、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御し、ピックアップ方式がピックアップして携帯する方式であれば、仮想対象が他の所有する仮想小道具の小道具状態を変える必要がなく、第一仮想小道具を直接ピックアップして携帯するように制御する。
【0166】
図14は本出願の1つの例示的な実施例で提供される、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する装置の構成ブロック図である。該装置は次のようなものを含む。
【0167】
表示モジュール1401:小道具ピックアップリストを表示するために用いられ、前記小道具ピックアップリストには仮想小道具の小道具ピックアップコントロールが含まれ;
受け取りモジュール1402:前記小道具ピックアップリストにおける第一小道具ピックアップコントロールに対しての操作を受け取るために用いられ、前記第一小道具ピックアップコントロールは第一仮想小道具の小道具ピックアップコントロールであり;及び
制御モジュール1403:前記操作により指示されるピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップするように制御するために用いられ、前記第一仮想小道具のピックアップ方式はピックアップして使用し又はピックアップして携帯する方式を含む。
【0168】
オプションとして、前記受け取りモジュール1402はさらに、前記小道具ピックアップリストにおける前記第一小道具ピックアップコントロールに対しての第一操作を受け取り;又は、前記小道具ピックアップリストにおける前記第一小道具ピックアップコントロールに対しての第二操作を受け取るために用いられ、前記第一操作と前記第二操作の操作類型は異なる。
【0169】
前記制御モジュール1403はさらに、前記第一操作に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御し;又は、前記第二操作に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして携帯するように制御するために用いられる。
【0170】
オプションとして、前記第一操作はクリック操作であり、前記第二操作はスライド操作であり;又は、前記第一操作は第一スライド操作であり、前記第二操作は第二スライド操作であり、かつ前記第一スライド操作と前記第二スライド操作のスライド方向は異なり;又は、前記第一操作は第一クリック操作であり、前記第二操作は第二クリック操作であり、かつ前記第一クリック操作と前記第二クリック操作のクリック回数は異なる。
【0171】
オプションとして、前記第一操作又は前記第二操作はスライド操作である。
【0172】
前記表示モジュール1401はさらに、前記小道具ピックアップリストの周囲に提示コントロールを表示するために用いられ、前記提示コントロールの表示位置は前記スライド操作のスライド方向に対応し、かつ前記提示コントロールには小道具ピックアップ情報が表示され、前記小道具ピックアップ情報は前記第一仮想小道具の前記ピックアップ方式を指示するために用いられる。
【0173】
オプションとして、前記受け取りモジュール1402はさらに、前記小道具ピックアップリストにおける前記第一小道具ピックアップコントロールに対しての長押し操作に応じて小道具置換コントロールを表示し、異なる小道具置換コントロールは異なる所有小道具に対応し;及び、第一小道具置換コントロールに対しての選択操作を受け取るために用いられる。
【0174】
前記制御モジュール1403はさらに、前記第一小道具置換コントロールに対応する所有小道具の小道具状態に基づいて前記ピックアップ方式を決定し;及び、前記ピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップするように制御するために用いられる。
【0175】
オプションとして、前記制御モジュール1403はさらに、前記小道具状態が使用状態である場合に、前記ピックアップ方式がピックアップして使用する方式であると決定し;及び、前記小道具状態が非使用状態である場合に、前記ピックアップ方式がピックアップして携帯する方式であると決定するために用いられる。
【0176】
オプションとして、前記制御モジュール1403はさらに、前記仮想対象の所有小道具の数が小道具数の上限に達しない場合に、前記操作により指示される前記ピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップするように制御し;及び、前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達している場合に、前記操作により指示される前記ピックアップ方式に基づいて、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップし、第二仮想小道具を捨てるように制御するために用いられる。
【0177】
オプションとして、前記ピックアップ方式はピックアップして使用する方式である。
【0178】
前記制御モジュール1403はさらに、前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達せず、かつ前記仮想対象が仮想小道具を使用しない場合、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御し;及び、前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達せず、かつ第三仮想小道具が使用状態にある場合に、前記仮想対象が前記第三仮想小道具を非使用状態に切り替えるように制御し;及び、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御するために用いられる。
【0179】
オプションとして、前記ピックアップ方式はピックアップして使用する方式である。
【0180】
前記制御モジュール1403はさらに、前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達しており、かつ前記仮想対象が仮想小道具を使用しない場合に、非使用状態の所有小道具のうちから前記第二仮想小道具を決定し、前記仮想対象が前記第二仮想小道具を捨てるように制御し、及び、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御し;及び、前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達しており、かつ前記第二仮想小道具が使用状態にある場合に、前記仮想対象が前記第二仮想小道具を捨てるように制御し、及び、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして使用するように制御するために用いられる。
【0181】
オプションとして、前記ピックアップ方式はピックアップして携帯する方式である。
【0182】
前記制御モジュール1403はさらに、前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達しない場合に、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして携帯するように制御するために用いられ、前記制御モジュール1403はさらに、前記所有小道具の数が前記小道具数の上限に達している場合に、非使用状態の所有小道具のうちから前記第二仮想小道具を決定し;前記仮想対象が前記第二仮想小道具を捨てるように制御し;及び、前記仮想対象が前記第一仮想小道具をピックアップして携帯するように制御するために用いられる。
【0183】
オプションとして、前記制御モジュール1403はさらに、前記所有小道具の小道具優先度に基づいて、前記非使用状態の前記所有小道具のうちから前記第二仮想小道具を決定するために用いられ、そのうち、前記第二仮想小道具の前記小道具優先度は他の所有小道具の前記小道具優先度よりも低い。
【0184】
オプションとして、前記小道具優先度は優先度設定操作に基づいて決定され;又は、前記第一仮想小道具と同じ類型の前記所有小道具の前記小道具優先度は前記第一仮想小道具とは異なる類型の前記所有小道具の前記小道具優先度よりも低く;又は、前記小道具優先度は前記所有小道具の小道具作用強度と正の相関関係があり;又は、前記小道具優先度は前記所有小道具の小道具作用範囲と正の相関関係がある。
【0185】
要約すれば、本出願の実施例では、第一小道具ピックアップコントロールに対しての異なる操作により、仮想対象が異なるピックアップ方式で第一仮想小道具をピックアップするようにトリガーすることができ、ピックアップ方式はピックアップして使用し又はピックアップして携帯する方式を含み、ユーザは実際のニーズに応じて異なる操作により所有小道具及び第一仮想小道具の使用状況を制御することができる。関連技術で仮想対象が使用状態の仮想小道具を直接捨てるように制御する方式に比べて、ユーザにより仮想対象が他の仮想小道具を使用するように制御しようとする場合に、ユーザは先に仮想対象が第一仮想小道具をピックアップするように操作・制御し、次に仮想対象が第一仮想小道具を携帯状態に切り替えるように操作・制御する必要がなく、必要なピックアップ方式に基づいて第一小道具ピックアップコントロールに対して対応する操作を1回行うだけで、仮想対象が第一仮想小道具をピックアップして第一仮想小道具を対応する状態に装備するように制御することができるため、仮想小道具のピックアップ操作を簡素化し、小道具のピックアップ効率を向上させることができる。
【0186】
図15を参照し、それは本出願の1つの例示的な実施例で提供される端末1500の構成ブロック図である。該端末1500は携帯型モバイル端末、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、MP3(Moving Picture Experts Group Audio Layer III)プレイヤー、MP4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV)プレイヤーなどであっても良い。端末1500はさらに、ユーザ装置、携帯端末などの他の名称と呼ばれても良い。
【0187】
端末1500は通常、処理器1501及び記憶器1502を含む。
【0188】
処理器1501は1つ又は複数の処理コア、例えば、4コア処理器、8コア処理器などを含み得る。処理器1501はDSP(Digital
Signal Processing)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)及びPLA(Programmable Logic Array)のうちの少なくとも1つのハードウェアの形式で実現されても良い。処理器1501はメインプロセッサ及びコプロセッサをも含んでも良く、メインプロセッサは喚起状態にあるデータを処理する処理器であり、中央処理器(Central Processing Unit、CPU)とも称され、コプロセッサは待機状態にあるデータを処理する低電力処理器である。幾つかの実施例において、処理器1501はGPU(Graphics
Processing Unit)が集積されても良く、GPUは表示ディスプレイに表示される必要のある内容のレンダリング及び描画を行うために用いられる。幾つかの実施例において、処理器1501はさらに人工知能(Artificial Intelligence、AI)処理器を含んでも良く、該AI処理器は機械学習に関する計算操作を処理するために用いられる。
【0189】
記憶器1502は1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体を含んでも良く、該コンピュータ可読記憶媒体は有形かつ非一時的であって良い。記憶器1502はさらに高速ランダムアクセスメモリ、及び不揮発性メモリ、例えば、1つ又は複数の磁気ディスク、フレッシュメモリを含んでも良い。幾つかの実施例において、記憶器1502のうちの非一時的コンピュータ可読記憶媒体は少なくとも1つの命令を記憶するために用いられ、該少なくとも1つの命令は処理器1501により実行されることで本出願の実施例で提供される方法を実現するために用いられる。
【0190】
当業者が理解できるように、
図15に示す構成は端末1500を限定するためのものではなく、図示よりも多くの又は少ないアセンブリを含んでも良く、又は幾つかのアセンブリを組み合わせても良く、又は異なるアセンブリ配置を採用しても良い。
【0191】
本出願の実施例ではさらにコンピュータ可読記憶媒体が提供され、該コンピュータ可読記憶媒体には少なくとも1つのプログラム命令が記憶されており、前記少なくとも1つのプログラム命令は処理器によりロード・実行されることで上述の各実施例に記載の、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法を実現することができる。
【0192】
本出願の他の側面によれば、コンピュータプログラムプロダクトが提供され、該コンピュータプログラムプロダクトはコンピュータ命令を含み、該コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されている。端末の処理器はコンピュータ可読記憶媒体から該コンピュータ命令を読み取って該コンピュータ命令を実行することで、該端末が上述の側面の各選択可能な実現方式で提供される、仮想対象が仮想小道具をピックアップすることを制御する方法を実行するようにさせることができる。
【0193】
以上、本出願の好ましい実施例を説明したが、本出願はこの実施例に限定されず、本出願の趣旨を離脱しない限り、本出願に対するあらゆる変更は本出願の技術的範囲に属する。
【国際調査報告】