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特表2024-542243アプリケーション表示方法及び電子デバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】アプリケーション表示方法及び電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/451 20180101AFI20241106BHJP
   G06F 8/65 20180101ALI20241106BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20241106BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
G06F9/451
G06F8/65
G08G1/09 H
G08G1/09 F
G01C21/26 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529966
(86)(22)【出願日】2021-11-22
(85)【翻訳文提出日】2024-06-10
(86)【国際出願番号】 CN2021132196
(87)【国際公開番号】W WO2023087330
(87)【国際公開日】2023-05-25
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ゥローン,インホワ
【テーマコード(参考)】
2F129
5B376
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129EE02
2F129EE78
2F129FF02
2F129FF11
2F129FF20
2F129FF57
2F129HH02
2F129HH12
2F129HH20
5B376CA27
5B376CA31
5B376CA36
5B376CA43
5B376GA09
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB08
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF27
5H181FF33
5H181LL09
(57)【要約】
この出願の実施形態は、アプリケーション表示方法を提供する。当該方法は、第1のアプリケーションの第1のインタフェースを表示するステップと、第1のインタフェースにおける第1の操作を検出するステップであり、第1の操作は、第1のアプリケーションの第2のインタフェースを表示するために使用され、第2のインタフェースは、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースを含み、第1のサブインタフェースは、電子地図上のターゲットビークルの走行状態を表示するために使用され、第2のサブインタフェースは、アップグレード機能を提供するために使用される、ステップとを含む。この出願のこの実施形態では、電子地図上のターゲットビークルの走行状態が第1のサブインタフェースに表示され、アップグレード機能が第2サブインタフェースに提供される。アップグレードの前にターゲットビークルが検査されるとき、電子地図上のターゲットビークルの走行状態が取得されて、ターゲットビークルをアップグレードするか否かを決定する。これは、ビークル所有者が遠隔誤操作を実行することを防止し、アップグレードプロセスにおける相互作用体験を改善できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーション表示方法であって、
第1のアプリケーションの第1のインタフェースを表示するステップと、
前記第1のインタフェースにおける第1の操作を検出するステップであり、前記第1の操作は、前記第1のアプリケーションの第2のインタフェースを表示するために使用され、前記第2のインタフェースは、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースを含み、前記第1のサブインタフェースは、電子地図上のターゲットビークルの走行状態を表示するために使用され、前記第2のサブインタフェースは、アップグレード機能を提供するために使用される、ステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記電子地図上の前記ターゲットビークルの前記走行状態は、前記ターゲットビークルの位置情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のサブインタフェースは、アップグレード領域を表示又はプロンプトするために更に使用され、前記アップグレード領域は、前記アップグレード機能が実行できる領域を定義するために使用される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記アップグレード領域は、事前定義又は事前構成される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
第2の操作を検出するステップであり、前記第2の操作は、前記電子地図上の前記アップグレード領域を選択するために使用される、ステップ、又は
第2の操作を検出するステップであり、前記第2の操作は、前記アップグレード領域の位置情報を入力するために使用される、ステップ
を更に含む、請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
フィードバック情報を表示するステップであり、前記フィードバック情報は、前記ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又は前記ターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す、ステップ
を更に含む、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
ディスプレイと、メモリと、1つ以上のプロセッサと、第1のアプリケーションと、1つ以上のプログラムとを含む電子デバイスであって、
前記1つ以上のプログラムは前記メモリに記憶され、前記1つ以上のプロセッサが前記1つ以上のプログラムを実行したとき、前記電子デバイスは、以下の方法、すなわち、
前記第1のアプリケーションの第1のインタフェースを表示するステップと、
前記第1のインタフェースにおける第1の操作を検出するステップであり、前記第1の操作は、前記第1のアプリケーションの第2のインタフェースを表示するために使用され、前記第2のインタフェースは、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースを含み、前記第1のサブインタフェースは、電子地図上のターゲットビークルの走行状態を表示するために使用され、前記第2のサブインタフェースは、アップグレード機能を提供するために使用される、ステップと
を実行することが可能になる、電子デバイス。
【請求項8】
前記電子地図上の前記ターゲットビークルの前記走行状態は、前記ターゲットビークルの位置情報を含む、請求項7に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記第1のサブインタフェースは、アップグレード領域を表示又はプロンプトするために更に使用され、前記アップグレード領域は、前記アップグレード機能が実行できる領域を定義するために使用される、請求項7又は8に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記アップグレード領域は、事前定義又は事前構成される、請求項9に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記電子デバイスは、
第2の操作を検出するステップであり、前記第2の操作は、前記電子地図上の前記アップグレード領域を選択するために使用される、ステップ、又は
第2の操作を検出するステップであり、前記第2の操作は、前記アップグレード領域の位置情報を入力するために使用される、ステップ
を更に実行する、請求項9又は10に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記電子デバイスは、
フィードバック情報を表示するステップであり、前記フィードバック情報は、前記ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又は前記ターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す、ステップ
を更に実行する、請求項7乃至11のうちいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項13】
アップグレード方法であって、
アップグレード命令を受信するステップと、
ターゲットビークルがアップグレード状態にあるとき、前記アップグレード命令に従ってアップグレード動作を実行するステップ、又は
前記ターゲットビークルがアップグレード状態にないとき、フィードバック情報を送信するステップであり、前記フィードバック情報は、前記ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又は前記ターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す、ステップと
を含み、
前記アップグレード状態は、前記ターゲットビークルがガード状態にあることを含む、方法。
【請求項14】
前記アップグレード状態は、以下のこと、すなわち、
前記ターゲットビークルの充電プラグが切断状態にあること、前記ターゲットビークルの車載診断(OBD)システムが切断状態にあること、前記ターゲットビークルがPギアにあること、前記ターゲットビークルの給油キャップが閉じた状態にあること、前記ターゲットビークルのハンドブレーキのキャリパーがクランプ状態にあること、前記ターゲットビークルのバッテリレベルがフラッシュ可能状態にあること、又は前記ターゲットビークルが非点火状態にあること
のうち少なくとも1つを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
アップグレード命令を受信するステップは、アップグレード領域内の前記ターゲットビークルにより、前記アップグレード命令を受信するステップを含む、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記アップグレード命令は、ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間情報を含み、前記事前設定された時間情報は、ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間を示す、請求項13乃至15のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
ターゲット時間を前記事前設定された時間と比較するステップと、
前記事前設定された時間が前記ターゲット時間よりも大きいとき、ソフトウェアアップグレードを実行するステップと
を更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記アップグレード命令は、ソフトウェアアップグレードのために必要とされる事前設定されたバッテリレベル情報を更に含み、前記事前設定されたバッテリレベル情報は、第1のバッテリレベルを示す、請求項13乃至17のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記ターゲットビークルのターゲットバッテリレベル情報を取得するステップであり、前記ターゲットバッテリレベル情報は、第2のバッテリレベルを示す、ステップと、
前記第1のバッテリレベルと前記第2のバッテリレベルとの和が前記ターゲットビークルの残存バッテリレベル以上であるとき、ソフトウェアアップグレードを実行するステップと
を更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
アップグレード装置であって、
アップグレード命令を受信するように構成されたトランシーバユニットと、
ターゲットビークルがアップグレード状態にあるとき、前記アップグレード命令に従ってアップグレード動作を実行するか、或いは、前記ターゲットビークルがアップグレード状態にないとき、フィードバック情報を送信するように構成された処理ユニットであり、前記フィードバック情報は、前記ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又は前記ターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す、処理ユニットと
を含み、
前記アップグレード状態は、前記ターゲットビークルがガード状態にあることを含む、装置。
【請求項21】
前記アップグレード状態は、以下のこと、すなわち、
前記ターゲットビークルの充電プラグが切断状態にあること、前記ターゲットビークルの車載診断(OBD)システムが切断状態にあること、前記ターゲットビークルがPギアにあること、前記ターゲットビークルの給油キャップが閉じた状態にあること、前記ターゲットビークルのハンドブレーキのキャリパーがクランプ状態にあること、前記ターゲットビークルのバッテリレベルがフラッシュ可能状態にあること、及び前記ターゲットビークルが非点火状態にあること
のうち少なくとも1つを更に含む、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記トランシーバユニットは、アップグレード領域内の前記ターゲットビークルにより、前記アップグレード命令を受信するように構成される、請求項20又は21に記載の装置。
【請求項23】
前記アップグレード命令は、ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間情報を含み、前記事前設定された時間情報は、ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間を示す、請求項20乃至22のうちいずれか1項に記載の装置。
【請求項24】
前記処理ユニットは、ターゲット時間を前記事前設定された時間と比較し、前記事前設定された時間が前記ターゲット時間よりも大きいとき、ソフトウェアアップグレードを実行するように更に構成される、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記アップグレード命令は、ソフトウェアアップグレードのために必要とされる事前設定されたバッテリレベル情報を更に含み、前記事前設定されたバッテリレベル情報は、第1のバッテリレベルを示す、請求項20乃至24のうちいずれか1項に記載の装置。
【請求項26】
前記処理ユニットは、前記ターゲットビークルのターゲットバッテリレベル情報を取得するように更に構成され、前記ターゲットバッテリレベル情報は、第2のバッテリレベルを示し、前記第1のバッテリレベルと前記第2のバッテリレベルとの和が前記ターゲットビークルの残存バッテリレベル以上であるとき、ソフトウェアアップグレードを実行するように更に構成される、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
請求項13乃至19のうちいずれか1項に記載の装置を含む電子デバイス。
【請求項28】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムコードを記憶し、前記プログラムコードがコンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータは、請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の方法を実行することが可能になるか、或いは、
前記プログラムコードがコンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータは、請求項13乃至19のうちいずれか1項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願の実施形態は、インテリジェントコネクテッドビークルの分野に関し、特に、アプリケーション表示方法及び電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
インテリジェントコネクテッドビークルの発展に伴い、人々は、ビークルのコンピューティング及び制御能力に対してますます高い要求を有する。より多くの機能がソフトウェアの形式でユーザに提供される。したがって、ソフトウェア定義ビークルは、重要なビークル開発トレンドになりつつある。ビークル内のソフトウェアがインストール又は更新される必要があるとき、クラウドに接続して、ビークル内のソフトウェアをインストール又は更新するために、オーバージエア(over the air, OTA)技術が使用されてもよい。
【0003】
OTAソフトウェアアップグレードが携帯電話のapp上で遠隔操作されるとき、アップグレードのためにビークル状態が検査されることを要求される必要がある。検査対象の内容は、車速、Pギア、ready状態及びバッテリレベルのようなビークルの主要な状態を含む。アップグレードは、ビークルの主要な状態が条件を満たすときにのみ実行される。
【0004】
したがって、遠隔アップグレードプロセスにおいて、ビークル所有者が遠隔誤操作を実行することをどのように防止するか、及びアップグレードプロセスにおける相互作用体験をどのように改善するかは、解決される必要がある緊急の技術的問題である。
【発明の概要】
【0005】
この出願の実施形態は、ビークルの遠隔アップグレードプロセスにおいてビークル所有者が遠隔誤操作を実行することを防止するのを助け、アップグレードプロセスにおける相互作用体験を改善するための、アプリケーション表示方法及び電子デバイスを提供する。
【0006】
第1の態様によれば、この出願の実施形態は、アプリケーション表示方法を提供する。当該方法は、電子デバイス(例えば、スマートフォン)、全体のビークル、ビークル内の車載デバイス、又はビークル内のチップ若しくは他のコンポーネントに適用されてもよい。
【0007】
当該方法は、第1のアプリケーションの第1のインタフェースを表示するステップと、第1のインタフェースにおける第1の操作を検出するステップであり、第1の操作は、第1のアプリケーションの第2のインタフェースを表示するために使用され、第2のインタフェースは、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースを含み、第1のサブインタフェースは、電子地図上のターゲットビークルの走行状態を表示するために使用され、第2のサブインタフェースは、アップグレード機能を提供するために使用される、ステップとを含む。
【0008】
この出願のこの実施形態では、電子地図上のターゲットビークルの走行状態が第1のサブインタフェースに表示され、アップグレード機能が第2サブインタフェースに提供される。アップグレードの前にターゲットビークルが検査されるとき、電子地図上のターゲットビークルの走行状態が検査されて、ターゲットビークルを遠隔アップグレードするか否かを決定する。これは、ビークル所有者が遠隔誤操作を実行することを防止し、アップグレードプロセスにおける相互作用体験を改善できる。
【0009】
第1の態様を参照して、可能な実現方式では、電子地図上のターゲットビークルの走行状態は、ターゲットビークルの位置情報を含む。
【0010】
第1の態様を参照して、可能な実現方式では、ターゲットビークルの位置情報は、ターゲットビークルのリアルタイム位置情報又は動的位置情報を含む。
【0011】
ターゲットビークルの位置情報は、電子地図上に表示され、それにより、ビークル所有者が、携帯電話のapp上でビークルのリアルタイム位置情報を見て、ビークルをアップグレードするか否かを決定できるようにする。これは、ビークル所有者が遠隔誤操作を実行することを防止し、アップグレードプロセスにおける相互作用体験を改善できる。
【0012】
第1の態様を参照して、可能な実現方式では、第1のサブインタフェースは、アップグレード領域を表示又はプロンプトするために更に使用され、アップグレード領域は、アップグレード機能が実行できる領域を定義するために使用される。
【0013】
アップグレード領域は、第1のサブインタフェースにおいてプロンプト又は表示され、それにより、ビークル所有者が、アップグレードが実行できる領域内にターゲットビークルがあるか否かを決定して、ビークルをアップグレードするか否かを決定するようにする。これは、ターゲットビークルの運転安全性を確保する。
【0014】
第1の態様を参照して、可能な実現方式では、アップグレード領域は、事前定義又は事前構成される。
【0015】
この出願のこの実施形態では、アップグレード領域は、事前定義又は事前構成されてもよい。事前定義又は事前構成されたアップグレード領域は、ビークルが安全な領域でアップグレードされることを効果的に確保できる。ビークル所有者の携帯電話のappがアップグレード通知を受信したとき、アップグレードが実行できる事前定義又は事前構成された安全な領域内にビークルがあるか否かが決定される。アップグレードが実行できる事前定義又は事前構成された安全な領域内にビークルがある場合、ターゲットビークルはアップグレードされる。これは、ターゲットビークルの運転安全性を確保できる。ビークル所有者によりビークルを使用するプロセスにおいて、アップグレード領域は、代替として、ビークル所有者の要求に基づいて一時的に定義されてもよいことが理解され得る。これは、アップグレード領域を設定する柔軟性を大幅に改善する。
【0016】
第1の態様を参照して、可能な実現方式では、当該方法は、第2の操作を検出するステップであり、第2の操作は、電子地図上のアップグレード領域を選択するために使用される、ステップ、又は第2の操作を検出するステップであり、第2の操作は、アップグレード領域の位置情報を入力するために使用される、ステップを更に含む。
【0017】
第1の態様を参照して、可能な実現方式では、当該方法は、フィードバック情報を表示するステップであり、フィードバック情報は、ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又はターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す、ステップを更に含む。
【0018】
第1の態様を参照して、可能な実現方式では、第2のサブインタフェースは、ターゲットビークルのためのOTAアップグレード機能を提供するために使用される。
【0019】
第2の態様によれば、この出願の実施形態は、電子デバイスを提供する。電子デバイスは、スマートフォン、全体のビークル、ビークル内のビークル搭載デバイス、又はビークル内のチップ若しくはは他のコンポーネントでもよい。
【0020】
電子デバイスは、表示装置と、メモリと、1つ以上のプロセッサと、第1のアプリケーションと、1つ以上のプログラムとを含む。1つ以上のプログラムはメモリに記憶される。1つ以上のプロセッサが1つ以上のプログラムを実行したとき、電子デバイスは、以下の方法、すなわち、
第1のアプリケーションの第1のインタフェースを表示するステップと、
第1のインタフェースにおける第1の操作を検出するステップであり、第1の操作は、第1のアプリケーションの第2のインタフェースを表示するために使用され、第2のインタフェースは、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースを含み、第1のサブインタフェースは、電子地図上のターゲットビークルの走行状態を表示するために使用され、第2のサブインタフェースは、アップグレード機能を提供するために使用される、ステップと
を実行することが可能になる。
【0021】
第2の態様を参照して、可能な実現方式では、電子地図上のターゲットビークルの走行状態は、ターゲットビークルの位置情報を含む。
【0022】
第2の態様を参照して、可能な実現方式では、ターゲットビークルの位置情報は、ターゲットビークルのリアルタイム位置情報又は動的位置情報を含む。
【0023】
第2の態様を参照して、可能な実現方式では、第1のサブインタフェースは、アップグレード領域を表示又はプロンプトするために更に使用され、アップグレード領域は、アップグレード機能が実行できる領域を定義するために使用される。
【0024】
第2の態様を参照して、可能な実現方式では、アップグレード領域は、事前定義又は事前構成される。
【0025】
第2の態様を参照して、可能な実現方式では、電子デバイスは、第2の操作を検出するステップであり、第2の操作は、電子地図上のアップグレード領域を選択するために使用される、ステップ、又は第2の操作を検出するステップであり、第2の操作は、アップグレード領域の位置情報を入力するために使用される、ステップを更に実行する。
【0026】
第2の態様を参照して、可能な実現方式では、電子デバイスは、フィードバック情報を表示するステップであり、フィードバック情報は、ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又はターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す、ステップを更に実行する。
【0027】
第3の態様によれば、この出願の実施形態は、アップグレード方法を提供する。当該方法は、電子デバイス(例えば、携帯電話)、全体のビークル、ビークル内の車載デバイス、又はビークル内のチップ若しくは他のコンポーネントに適用されてもよい。
【0028】
当該方法は、アップグレード命令を受信するステップと、ターゲットビークルがアップグレード状態にあるとき、アップグレード命令に従ってアップグレード動作を実行するステップ、又はターゲットビークルがアップグレード状態にないとき、フィードバック情報を送信するステップであり、フィードバック情報は、ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又はターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す、ステップとを含む。アップグレード状態は、ターゲットビークルがガード状態にあることを含む。
【0029】
この出願のこの実施形態では、ターゲットビークルがアップグレード状態にあるとき、ターゲットビークルは、アップグレード命令に従ってアップグレード動作を実行し、或いは、ターゲットビークルがアップグレード状態にないとき、ターゲットビークルは、ターゲットビークルがアップグレードできないか、或いは、アップグレード要件を満たさないことを示すフィードバック情報を送信する。アップグレード状態は、ターゲットビークルがガード状態にあることを含む。言い換えると、遠隔アップグレードの前に、ターゲットビークルのガード状態が検査され、適時に携帯電話のappにフィードバックされて、防衛のために外部からビークルを施錠する。これは、ビークルのアップグレードセキュリティを確保する。
【0030】
第3の態様を参照して、可能な実現方式では、アップグレード状態は、以下のこと、すなわち、ターゲットビークルの充電プラグが切断状態にあること、ターゲットビークルの車載診断OBDシステムが切断状態にあること、ターゲットビークルがPギアにあること、ターゲットビークルの給油キャップ(filler cap)が閉じた状態にあること、ターゲットビークルのハンドブレーキのキャリパーがクランプ状態にあること、ターゲットビークルのバッテリレベルがフラッシュ可能(flashable)状態にあること、又はターゲットビークルが非点火状態にあることのうち少なくとも1つを更に含む。
【0031】
第3の態様を参照して、可能な実現方式では、アップグレード命令を受信するステップは、アップグレード領域内のターゲットビークルにより、アップグレード命令を受信するステップを含む。ターゲットビークルがアップグレード領域内にあるとき、ターゲットビークルはアップグレード命令を受信する。これは、遠隔アップグレードプロセスにおける相互作用体験を効果的に改善する。この実施形態では、アップグレード領域外のターゲットビークルは、アップグレード命令を受信できない。
【0032】
第3の態様を参照して、可能な実現方式では、アップグレード命令は、ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間情報を含み、事前設定された時間情報は、ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間を示す。
【0033】
第3の態様を参照して、可能な実現方式では、ターゲット時間が事前設定された時間と比較され、事前設定された時間がターゲット時間よりも大きいとき、ソフトウェアアップグレードが実行される。
【0034】
ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間が取得され、事前設定された時間は、タスクを完了するためにユーザにより必要とされる時間と比較され、事前設定された時間がターゲット時間よりも大きいとき、ソフトウェアアップグレードが実行される。この実施形態によれば、ユーザがタスクを完了している間に、遠隔アップグレードが完了できる。これは、アップグレード効率を大幅に改善する。
【0035】
第3の態様を参照して、可能な実現方式では、アップグレード命令は、アップグレードのために必要とされる事前設定されたバッテリレベル情報を更に含み、事前設定されたバッテリレベル情報は、第1のバッテリレベルを示す。
【0036】
第3の態様を参照して、可能な実現方式では、ターゲットビークルのターゲットバッテリレベル情報が取得され、ターゲットバッテリレベル情報は、第2のバッテリレベルを示し、第1のバッテリレベルと第2のバッテリレベルとの和がターゲットビークルの残存バッテリレベル以上であるとき、ソフトウェアアップグレードが実行される。
【0037】
必要とされる第1のバッテリレベルが取得され、タスクを完了するためにターゲットビークルにより必要とされる第2のバッテリレベルが取得され、第1のバッテリレベルと第2のバッテリレベルとの和がターゲットビークルの残存バッテリレベル以上であるとき、ソフトウェアアップグレードが実行される。
【0038】
第3の態様を参照して、可能な実現方式では、ターゲットビークルに関連付けられた携帯電話のappのプライマリアカウント及びサブアカウントの双方が、アップグレード命令を受信する。
【0039】
第4の態様によれば、この出願の実施形態は、アップグレード装置を提供する。当該装置は、アップグレード命令を受信するように構成されたトランシーバユニットと、ターゲットビークルがアップグレード状態にあるとき、アップグレード命令に従ってアップグレード動作を実行するか、或いは、ターゲットビークルがアップグレード状態にないとき、フィードバック情報を送信するように構成された処理ユニットであり、フィードバック情報は、ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又はターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す、処理ユニットとを含む。アップグレード状態は、ターゲットビークルがガード状態にあることを含む。
【0040】
第4の態様を参照して、可能な実現方式では、アップグレード状態は、以下のこと、すなわち、ターゲットビークルの充電プラグが切断状態にあること、ターゲットビークルの車載診断OBDシステムが切断状態にあること、ターゲットビークルがPギアにあること、ターゲットビークルの給油キャップが閉じた状態にあること、ターゲットビークルのハンドブレーキのキャリパーがクランプ状態にあること、ターゲットビークルのバッテリレベルがフラッシュ可能状態にあること、及びターゲットビークルが非点火状態にあることのうち少なくとも1つを更に含む。
【0041】
第4の態様を参照して、可能な実現方式では、トランシーバユニットは、アップグレード領域内のターゲットビークルにより、アップグレード命令を受信するように構成される。
【0042】
第4の態様を参照して、可能な実現方式では、アップグレード命令は、ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間情報を含み、事前設定された時間情報は、ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間を示す。
【0043】
第4の態様を参照して、可能な実現方式では、処理ユニットは、ターゲット時間を事前設定された時間と比較し、事前設定された時間がターゲット時間よりも大きいとき、ソフトウェアアップグレードを実行するように更に構成される。
【0044】
第4の態様を参照して、可能な実現方式では、アップグレード命令は、アップグレードのために必要とされる事前設定されたバッテリレベル情報を更に含み、事前設定されたバッテリレベル情報は、第1のバッテリレベルを示す。
【0045】
第4の態様を参照して、可能な実現方式では、処理ユニットは、ターゲットビークルのターゲットバッテリレベル情報を取得するように更に構成され、ターゲットバッテリレベル情報は、第2のバッテリレベルを示し、第1のバッテリレベルと第2のバッテリレベルとの和がターゲットビークルの残存バッテリレベル以上であるとき、ソフトウェアアップグレードを実行するように更に構成される。
【0046】
第4の態様を参照して、可能な実現方式では、ターゲットビークルに関連付けられた携帯電話のappのプライマリアカウント及びサブアカウントの双方が、アップグレード命令を受信する。
【0047】
第5の態様によれば、この出願の実施形態は装置を提供する。当該装置は、プロセッサとメモリとを含む。
【0048】
メモリは、プログラムを記憶するように構成される。
【0049】
プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを実行するように構成され、それにより、当該装置が、第1の態様、第3の態様、又は第1の態様若しくは第3の態様の可能な実現方式のうちいずれか1つによる方法を実現するようにする。
【0050】
第6の態様によれば、この出願の実施形態は、ビークルを提供する。ビークルは、第2の態様による電子デバイス又は第4の態様による装置を含む。
【0051】
第7の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第1の態様による方法を実行することが可能になるか、或いは、コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第3の態様による方法を実行することが可能になる。
【0052】
コンピュータプログラムコードの全部又は一部は、記憶媒体に記憶されてもよい点に留意すべきである。記憶媒体は、プロセッサと共にパッケージ化されてもよく、或いは、プロセッサとは独立してパッケージ化されてもよい。これは、この出願の実施形態では特に限定されない。
【0053】
第8の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ可読媒体は、プログラムコードを記憶する。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第1の態様又は第3の態様による方法を実行することが可能になる。
【0054】
第9の態様によれば、この出願の実施形態は、チップシステムを提供する。チップシステムは、メモリに記憶されたコンピュータプログラム又はコンピュータ命令を呼び出すように構成されたプロセッサを含み、それにより、プロセッサが、第1の態様及び第1の態様の可能な設計による方法を実行するか、或いは、第3の態様及び第3の態様の可能な設計による方法を実行するようにする。
【0055】
第9の態様を参照して、可能な実現方式では、プロセッサは、インタフェースを通じてメモリに結合される。
【0056】
第9の態様を参照して、可能な実現方式では、チップシステムはメモリを更に含み、メモリはコンピュータプログラム又はコンピュータ命令を記憶する。
【0057】
第10の態様によれば、この出願の実施形態はプロセッサを提供する。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラム又はコンピュータ命令を呼び出すように構成され、それにより、プロセッサが、第1の態様及び第1の態様の可能な設計による方法を実行するか、或いは、第3の態様及び第3の態様の可能な設計による方法を実行するようにする。
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1】この出願の実施形態によるビークル通信システムの概略図である。
図2】この出願の実施形態による、アップグレードがOTA技術に基づいて実行される適用シナリオの概略図である。
図3】この出願の実施形態によるアプリケーション表示方法のフローチャートである。
図4】この出願の実施形態によるアプリケーション表示方法の概略図である。
図5】この出願の実施形態による他のアプリケーション表示方法の概略図である。
図6】この出願の実施形態による他のアプリケーション表示方法の概略図である。
図7A】この出願の実施形態による他のアプリケーション表示方法の概略図である。
図7B】この出願の実施形態による他のアプリケーション表示方法の概略図である。
図8A】この出願の実施形態による他のアプリケーション表示方法の概略図である。
図8B】この出願の実施形態による他のアプリケーション表示方法の概略図である。
図9】この出願の実施形態による他のアプリケーション表示方法の概略図である。
図10A】この出願の実施形態による他のアプリケーション表示方法の概略図である。
図10B】この出願の実施形態による他のアプリケーション表示方法の概略図である。
図11】この出願の実施形態による他のアプリケーション表示方法の概略図である。
図12A】この出願の実施形態による他のアプリケーション表示方法の概略図である。
図12B】この出願の実施形態による他のアプリケーション表示方法の概略図である。
図13】この出願の実施形態による他のアプリケーション表示方法の概略図である。
図14】この出願の実施形態によるアップグレード方法の概略相互作用フローチャートである。
図15】この出願の実施形態によるアップグレード方法の概略フローチャートである。
図16】この出願の実施形態による電子デバイスの概略ブロック図である。
図17】この出願の実施形態による装置の概略ブロック図である。
図18】この出願の実施形態による装置の他の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
以下に、添付の図面を参照して、この出願の実施形態における技術的解決策について説明する。
【0060】
図1は、通信システムの概略図である。通信システムは、ビークルとサービス側とを含む。図1に示すように、サービス側はクラウドでもよく、クラウドはクラウドサーバ及び/又はクラウド仮想マシンを含んでもよい。サービス側は、ビークルと通信して、複数のサービス、例えば、オーバージエア(over the air, OTA)技術サービス、高精細地図サービス、及び自動運転又は支援運転サービスをビークルに提供してもよい。
【0061】
例えば、OTAサービスでは、ソフトウェアマネージャは、ソフトウェアをクラウドにアップロードしてもよく、ビークルは、クラウドからソフトウェアを自動的にダウンロードしてもよく、或いは、ユーザは、クラウドからソフトウェアをダウンロードすることを選択して、ローカルソフトウェアを更新して、それにより、ローカルビークルシステムの機能アップグレード又は機能更新を実現する。例えば、ビークルのインフォテインメント(infotainment)システムは、OTAを使用することによりアップグレードされてもよい。他の例では、ビークルの電子制御ユニット(electronic control unit, ECU)は、OTAを使用することによりアップグレードされてもよく、それにより、ビークル性能がECUをアップグレードすることによりアップグレードできるようにする。他の例では、ビークルサスペンションシステムは、OTAを使用することによりアップグレード及び調整されて、より快適な運転又は乗車体験をユーザに提供してもよい。
【0062】
ビークルは、クラウドから高精細地図データをダウンロードして、高精細地図を取得して、それにより、より正確なナビゲーションサービスをユーザに提供してもよい。道路情報は頻繁に更新される。このサービスは、地図への道路情報を適時に更新できるだけでなく、ビークルのローカル記憶空間要件を低減することもできる。例えば、大きい都市又は地域にとって、全体の高精細地図は大量のデータを含む。クラウドにより提供される高精細地図サービスを使用することにより、ビークルは、ビークルが運転しているときに、現在の位置における小さい領域の高精細地図をリアルタイムで取得してもよく、必要でないときに、その領域の高精細地図はビークルから解放されてもよい。ビークル所有者の携帯電話のappは、クラウドから地図情報を取得してもよく、それにより、ビークル所有者が、ビークルの位置情報をリアルタイムで取得できるようにする。
【0063】
ビークルは、クラウドと相互作用して、自動運転又は支援運転機能を改善して、それにより、ビークルの安全性及び移動効率を改善してもよい。例えば、ビークルは、ビークルに設置されたセンシング装置を使用することにより道路情報及び周辺ビークル情報を収集し、収集された情報をクラウドにアップロードしてもよい。クラウドは、収集された情報に基づいて異なるシナリオにおける運転アルゴリズムを訓練し、訓練データが更新されるにつれて運転アルゴリズムを継続的に最適化し、ビークルに対する最適化された運転アルゴリズムを更新し、それにより、様々なシナリオに適応するためのビークルの自律運転能力が継続的に改善されるようにする。他の例では、センシング装置により使用されるニューラルネットワークベースの画像処理アルゴリズムについて、画像処理アルゴリズムの訓練はクラウド上で完了されてもよく、画像処理アルゴリズムはトレーニングデータの更新とともに更新される。対応して、ビークルは、クラウドから更新された画像処理アルゴリズムを取得してもよく、それにより、センシング装置の画像処理能力が改善できるようにする。他の例では、悪天候において、ビークルは、クラウドを使用することにより気象情報及び道路交通事故情報を取得して、計画におけるビークルを支援してもよい。これは、移動効率を改善し、ビークルの事故リスクを低減する。代替として、クラウドは、リアルタイム道路情報、例えば、交通信号灯情報をビークルに送信してもよい。このように、ビークルは、前方交差点における交通信号灯変化間隔を事前に受信し、現在のビークル速度に基づいて、ビークルにより使用される通過時間を計算して、適切で安全な通過機会を決定し、ビークルの運転速度を計画してもよい。したがって、ビークルのエネルギー消費が低減できるだけでなく、運転安全性も改善できる。
【0064】
ビークルは、無線通信モードでクラウドと情報を交換してもよい。無線通信は、ビークルによりアクセスされるネットワークの無線プロトコル、例えば、セルラーネットワークのV2X(C-V2X)通信に準拠してもよい。セルラーネットワークは、例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)無線ネットワーク又は第5世代(5th generation, 5G)無線ネットワークである。
【0065】
通信システムは、路側ユニット(roadside unit, RSU)を更に含んでもよい。路側ユニットは、道路側に設置され、クラウド及びビークルと通信してもよい。クラウドと通信する路側ユニットは、ビークルと同様の端末装置と考えられてもよい。ビークルと通信する路側ユニットは、ビークルと同様の端末装置と考えられてもよく、或いは、ビークルのサービス側装置と考えられてもよい。路側ユニットは、無線通信モードでビークル又はクラウドと相互作用してもよい。路側ユニットは、専用狭域通信(dedicated short range communication, DSRC)技術を使用することによりビークルと通信してもよく、或いは、例えば、ロングタームエボリューションLTE通信プロトコルに基づいて或いは5G通信プロトコルに基づいて、セルラネットワークベースのV2X(C-V2X)通信を通じてビークルと通信してもよい。路側ユニットは、例えば、LTE通信プロトコルに基づいて或いは5G通信プロトコルに基づいて、セルラネットワークベースのV2X(C-V2X)通信を通じてクラウドと通信してもよい。路側ユニットは、サービスをビークルに提供してもよく、例えば、ビークルアイデンティティの識別、電子料金の徴収及び電子ポイントの引き落としを実現してもよい。センシング装置は、路側ユニットに設置されて、道路情報を収集して、それにより、ビークル・道路協調サービスを提供してもよい。路側ユニットは、路側交通標識(例えば、電子交通信号灯又は電子速度制限標識)に接続されて、交通信号灯又は速度制限標識に対するリアルタイム制御を実現してもよく、或いは、クラウドを使用することにより道路情報をビークルに提供してもよく、或いは、道路情報をビークルに直接提供して、自動運転又は支援運転機能を改善してもよい。
【0066】
図2は、この出願の実施形態による、OTA技術に基づいてアップグレードが実行される適用シナリオの概略図である。適用シナリオは、端末デバイス(図2では、端末デバイス200がスマートフォンであることが例として使用される)と、ビークル100と、サーバ300とを含む。端末デバイスは、ブルートゥース、NFC、Wi-Fi、モバイルネットワーク等を使用することによりビークルと通信してもよい。サーバは、Wi-Fi、モバイルネットワーク等を使用することにより、端末デバイス又はビークルと通信してもよい。ビークル100は、ビークル側ビークル状態モジュールと、ビークル側全体ビークルアップグレード制御モジュールとを含み、サーバ300は、OTAクラウドビークル状態管理モジュールと、OTAクラウドタスク管理モジュールとを含む。
【0067】
この出願のこの実施形態では、ビークル所有者は、電子デバイスを使用することによりターゲットビークルの遠隔アップグレードを制御し、ビークル所有者に対応するアカウントは、プライマリアカウントであり、ユーザは、ターゲットビークルを運転しているエンティティであり、ユーザに対応するアカウントは、サブアカウントである。アップグレードタスクが存在するとき、ビークル所有者及びユーザの双方がアップグレード通知情報を受信する。ビークル所有者が遠隔アップグレードを実行するとき、ビークル所有者が遠隔誤操作を実行することを防止し、ビークルの遠隔アップグレードプロセスにおける相互作用体験を改善するために、ターゲットビークルの現在の走行状態が決定される必要がある。上記は、単に適用シナリオの例を記載している。これは、この出願の実施形態では限定されない。
【0068】
この出願の実施形態では、電子デバイスは、携帯電話、パッド、車載インフォテインメントディスプレイ等でもよい。電子デバイスは、ソフトウェアアプリケーション(application, APP)を保持してもよい。ビークル所有者又はユーザは、ソフトウェアappに対して入力操作を実行して、アップグレードタスクを完了する。アップグレードタスクは、OTAアップグレードタスクを含み、OTAアップグレードタスクは、ソフトウェアアップグレードタスク及びファームウェアアップグレードタスクを含む。これは、この出願の実施形態では限定されない。
【0069】
この出願の実施形態では、「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数」は2つ以上を意味する点に留意すべきである。「及び/又は」は、関連するオブジェクトの間の関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の場合、すなわち、Aのみが存在すること、A及びBの双方が存在すること、並びにBのみが存在することを表してもよく、A及びBは単数又は複数でもよい。「/」という文字は、通常では、関連するオブジェクトの間の「又は」の関係を示す。「以下の項目(もの)の少なくとも1つ」又はこの同様の表現は、これらの項目のいずれかの組み合わせを示し、単数の項目(もの)又は複数の項目(もの)のいずれかの組み合わせを含む。例えば、a、b又はcの少なくとも1つの項目(もの)は、a、b、c、a及びb、a及びc、b及びc、又はa、b及びcを表してもよく、a、b及びcは単数又は複数でもよい。
【0070】
さらに、特に指定されない限り、この出願の実施形態において言及される「第1」及び「第2」ような序数は、複数のオブジェクトの間を区別するために使用されるが、複数のオブジェクトの優先度又は重要性を限定することを意図するものではない。例えば、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースは、単に異なるサブインタフェースの間を区別するために使用されるが、サブインタフェースの異なる優先度、重要性等を示すものではない。
【0071】
この出願の実施形態は、アプリケーション表示方法を提供する。 当該方法は、第1のアプリケーションの第1のインタフェースを表示するステップと、第1のインタフェースにおける第1の操作を検出するステップであり、第1の操作は、第1のアプリケーションの第2のインタフェースを表示するために使用され、第2のインタフェースは、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースを含み、第1のサブインタフェースは、電子地図上のターゲットビークルの走行状態を表示するために使用され、第2のサブインタフェースは、アップグレード機能を提供するために使用される、ステップとを含む。この出願のこの実施形態では、電子地図上のターゲットビークルの走行状態が第1のサブインタフェースに表示され、アップグレード機能が第2サブインタフェースに提供される。アップグレードの前にターゲットビークルが検査されるとき、電子地図上のターゲットビークルの走行状態が取得されて、ターゲットビークルをアップグレードするか否かを決定するる。これは、ビークル所有者が遠隔誤操作を実行することを防止し、アップグレードプロセスにおける相互作用体験を改善できる。
【0072】
以下に、特定の実施形態を参照して、この出願の実施形態における関連するステップについて説明する。
【0073】
図3は、この出願の実施形態によるアプリケーション表示方法を示す。当該方法は、全体のビークル、ビークル内の車載デバイス(例えば、ディスプレイ)又は電子デバイス(例えば、スマートフォン)に適用されてもよい。図3に示すように、アプリケーション表示方法300は、以下のステップを含むが、これらに限定されない。
【0074】
ステップ301:第1のアプリケーションの第1のインタフェースを表示する。
【0075】
この出願のこの実施形態では、第1のアプリケーションの第1のインタフェースは、ビークル所有者により使用されるクライアントに表示されてもよく、例えば、第1のアプリケーションの第1のインタフェースは、図4に示すように、スマートフォンのappに表示され、第1のアプリケーションの第1のインタフェースは、図10A及び図10Bに示すように、ターゲットビークルのディスプレイに表示されてもよく、第1のアプリケーションの第1のインタフェースは、ターゲットビークル(図示せず)の拡張現実ヘッドアップディスプレイ(Augmented Reality Head-Up Display, AR-HUD)に表示されるか、或いは、第1のアプリケーションの第1のインタフェースは、ターゲットビークル(図示せず)のヒューマンマシンインタフェース(Human-Machine Interface, HMI)に表示されてもよい。これは、この出願の実施形態では限定されない。
【0076】
任意選択で、第1のアプリケーションは、ターゲットビークルに対して遠隔OTAアップグレードを実行するためにビークル所有者により使用されるアプリケーションを含む。
【0077】
任意選択で、第1のインタフェースは、第1のアプリケーションが開かれた後に表示されるインタフェースを含む。
【0078】
ステップ302:第1のインタフェースにおける第1の操作を検出する。具体的には、第1の操作が第1のインタフェースにおいて検出された後に、第1のアプリケーションの第2のインタフェースが表示され、第2のインタフェースは、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースを含み、第1のサブインタフェースは、電子地図上のターゲット端末の走行状態を表示するために使用され、第2のサブインタフェースは、アップグレード機能を提供するために使用される。
【0079】
任意選択で、ターゲット端末は、自動車、トラック、オートバイ、バス、船舶、飛行機、無人航空機、ヘリコプター、芝刈り機、エンターテイメントビークル、遊園地ビークル、建設デバイス、トラム、ゴルフカート、列車等でもよい。これは、この出願の実施形態では特に限定されない。説明を容易にするために、ターゲット端末がターゲットビークルである例が以下の説明に主に使用される。
【0080】
第1のサブインタフェースは、電子地図上のターゲットビークルの走行状態を含むことが理解され得る。ビークルの位置情報は、電子地図上でリアルタイムに見られることができる。第2のサブインタフェースは、アップグレード機能を提供するために使用される。アップグレード機能は、即時アップグレード及びスケジュールされたアップグレードを含んでもよい。第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースは、異なる方式で表示される。以下は、いくつかの可能な実現方式を提供する。
【0081】
可能な実現方式では、図4において指がソフトウェア更新をタップした後に、すなわち、第1の操作がディスプレイ上で検出された後に、図5に示すインタフェースが表示され、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースがディスプレイの同じインタフェースに表示され、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースは上下に配置され、第1のサブインタフェースは第2のサブインタフェースよりも上に位置する。第1のサブインタフェースは、代替として、第2のサブインタフェースよりも低く位置してもよく、或いは、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースは、左右に配置されてもよいことが理解され得る。これは、この出願の実施形態では限定されない。
【0082】
他の可能な実現方式では、図4において指がソフトウェア更新をタップした後に、すなわち、第1の操作がディスプレイ上で検出された後に、図6に示すインタフェースが表示される。図6に示すように、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースは、ディスプレイの異なるインタフェースに表示される。第1の操作が検出された後に、第1のサブインタフェース、すなわち、電子地図上のターゲットビークルの走行状態が最初に表示され、次いで、第2のサブインタフェースが表示され、すなわち、アップグレード機能が提供される。
【0083】
他の可能な実現方式では、図7Aにおいて指がソフトウェア更新をタップした後に、すなわち、第1の操作がディスプレイ上で検出された後に、図7Bに示すインタフェースが表示される。図7A及び図7Bに示すように、第1のサブインタフェースは、第1のインタフェース及び第2のインタフェースの双方に表示される。例えば、第1のサブインタフェースは、第1のインタフェースに埋め込まれる。第1のインタフェースにおける第1の操作が検出されたとき、第2のインタフェースは、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースを含む。第1のサブインタフェースは、電子地図上のターゲットビークルの走行状態を表示するために使用され、第2のサブインタフェースは、アップグレード機能を提供するために使用される。
【0084】
他の可能な実現方式では、図8Aにおいて指がソフトウェア更新をタップした後に、すなわち、第1の操作がディスプレイ上で検出された後に、図8Bに示すインタフェースが表示される。図8A及び図8Bに示すように、第1のサブインタフェースは、第1のインタフェースに表示される。例えば、第1のサブインタフェースは、第1のインタフェースに埋め込まれる。第1のサブインタフェースは、電子地図上のターゲットビークルの走行状態を表示するために使用される。第1のインタフェースにおける第1の操作が検出されたとき、第2のインタフェースは第2のサブインタフェースを含む。第2のサブインタフェースは、アップグレード機能を提供するために使用される。
【0085】
他の可能な実現方式では、電子デバイスは、パッド、(図9に示すような)折り畳み可能スクリーン携帯電話、又は(図10A及び図10Bに示すような)大型車載インフォテインメントディスプレイである。図9又は図10A及び図10Bにおいて指がソフトウェア更新をタップした後に、すなわち、第1の操作がディスプレイ上で検出された後に、図9又は図10A及び図10Bに示すインタフェースが表示される。図9又は図10A及び図10Bに示すように、第1のインタフェースにおける第1の操作が検出されたとき、第2のインタフェースは、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースを含む。第1のサブインタフェースは、電子地図上のターゲットビークルの走行状態を表示するために使用され、第2のサブインタフェースは、アップグレード機能を提供するために使用される。
【0086】
他の可能な実現方式では、電子デバイスは、パッド、(図11に示すような)折り畳み可能スクリーン携帯電話、又は(図12A及び図12Bに示すような)大型車載インフォテインメントディスプレイである。図11又は図12A及び図12Bにおいて指がソフトウェア更新をタップした後に、すなわち、第1の操作がディスプレイ上で検出された後に、図11又は図12A及び図12Bに示すインタフェースが表示される。図11又は図12A及び図12Bに示すように、第1のインタフェースは第1のサブインタフェースを含む。第1のサブインタフェースは、電子地図上のターゲットビークルの走行状態を表示するために使用される。第1のインタフェースにおける第1の操作が検出されたとき、第2のサブインタフェースがアップグレード機能を提供するために使用される。
【0087】
インタフェースの上記の異なる表示及び配置方式は、単なる例であることが理解され得る。第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースは、ポップアップ方式、埋め込み方式等で表示されてもよい。例えば、第1の操作が検出されたとき、第1のサブインタフェースがポップアップし、電子地図上のターゲットビークルの走行状態が第1のサブインタフェースに表示される。第2のサブインタフェースは、ユーザが第1のサブインタフェースをタップしたときに表示される。他の例では、第1のサブインタフェースがポップアップした後に、電子地図上のターゲットビークルの走行状態及びカウントダウンが第1のサブインタフェースに表示され、カウントダウンが終了した後に、第2のサブインタフェースが表示される。
【0088】
指を使用することによりスクリーンをタップすることによりソフトウェア更新を実行する操作として第1の操作が記載されることは、単なる例であることが理解され得る。代替として、第1の操作は、指タッチ又はスライドのようなスクリーン操作を通じてソフトウェア更新を実行する操作として記載されてもよく、音声命令を入力することによりソフトウェア更新を実行する操作として記載されてもよく、或いは、他の方式でソフトウェア更新を実行する操作として記載されてもよい。これは、この出願の実施形態では限定されない。
【0089】
任意選択で、第2のサブインタフェースは、ターゲットビークルのためのOTAアップグレード機能を提供するために使用される。
【0090】
任意選択で、電子地図上のターゲットビークルの走行状態は、ターゲットビークルの位置情報を含む。具体的には、位置情報は、ターゲットビークルの動的位置情報又はターゲットビークルのリアルタイム位置情報を含む。位置情報は、ターゲットビークルが現在位置する道路区間でもよく、ターゲットビークルのリアルタイムGPS位置でもよく、或いは、ターゲットビークルの経度及び緯度でもよい。これは、この出願の実施形態では限定されない。ターゲットビークルの位置情報は、電子地図上に表示され、それにより、ビークル所有者が、携帯電話のapp上でビークルのリアルタイム位置情報を見て、ビークルを遠隔でアップグレードするか否かを決定できるようにする。
【0091】
任意選択で、第1のサブインタフェースは、アップグレード領域を表示又はプロンプトするために更に使用され、アップグレード領域は、アップグレード機能が実行できる領域を定義するために使用される。アップグレード領域は、第1のサブインタフェースにおいてプロンプト又は表示され、それにより、ビークル所有者が、アップグレードを実行できる領域内にターゲットビークルがあるか否かを決定して、ビークルをアップグレードするか否かを決定するようにする。
【0092】
任意選択で、アップグレード領域は、事前定義又は事前構成される。
【0093】
任意選択で、第2の操作が検出され、第2の操作は、電子地図上のアップグレード領域を選択するために使用されるか、或いは、第2の操作が検出され、第2の操作は、アップグレード領域の位置情報を入力するために使用される。第2の操作は、アップグレードの前に実行されてもよく、或いは、アップグレードプロセスにおいて実行されてもよい。これは、この出願の実施形態では限定されない。
【0094】
任意選択で、この出願の実施形態では、アップグレード領域は、事前定義又は事前構成されてもよい。事前定義又は事前構成されたアップグレード領域は、ビークルが安全な領域でアップグレードされることを効果的に確保できる。ビークル所有者の携帯電話のappがアップグレード通知を受信したとき、アップグレードが実行できる事前定義又は事前構成された安全な領域内にビークルがあるか否かが決定される。ビークルがその領域内にある場合、ターゲットビークルはアップグレードされる。これは、ターゲットビークルの運転安全性を確保できる。ビークル所有者によりビークルを使用するプロセスにおいて、アップグレード領域は、代替として、ビークル所有者の要求に基づいて一時的に定義されてもよく、一時的に定義されたアップグレード領域は、要求に基づいて削除されてもよいことが理解され得る。これは、アップグレード領域を設定する柔軟性を確保する。
【0095】
任意選択で、この出願の実施形態では、アップグレード領域は、直接的又は間接的に設定されてもよい。具体的には、ユーザは、ユーザの要求又は好みに基づいてアップグレード領域を設定又は削除してもよく、或いは、ユーザは、ビークル所有者に要求メッセージを送信して、アップグレード領域を設定することを要求してもよい。例えば、AはBのビークルを運転して移動させ、ビークル端はAが好む機能をプッシュする。Aは、第2の操作に入り、認可範囲内のアップグレード領域を指定して、ターゲットビークルをアップグレードしてもよい。アップグレードが完了した後に、Aはアップグレード領域を削除してもよい。Bは、代替として、Aの要求に基づいて第2の操作に入って、アップグレード領域を指定又は削除してもよい。具体的には、Aは、アップグレード領域を指定することを要求するための要求メッセージをBに送信し、要求メッセージはターゲット領域を示し、Bは、要求メッセージに基づいてアップグレード領域を指定する。任意選択で、アップグレードが完了した後に、Bはターゲット領域を削除する。
【0096】
この出願の実施形態では、アップグレード領域は、円又はボックスのようないずれかの形状を使用することにより識別されてもよい。アップグレード領域は、代替として、電子フェンスでもよく、ターゲットビークルのアップグレード領域は、電子フェンスを使用することにより画定されることが理解され得る。
【0097】
任意選択で、フィードバック情報が表示され、フィードバック情報は、ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又はターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す。例えば、図13に示すように、フィードバック情報は、ターゲットビークルがアップグレードできないか、或いは、アップグレード要件を満たさないときに表示される。ターゲットビークルがアップグレードできないか、或いは、アップグレード要件を満たさないシナリオは、以下のこと、すなわち、ターゲットビークルの充電プラグは切断状態にあること、ターゲットビークルの車載診断(On-board diagnostics, OBD)システムが切断状態にあること、ターゲットビークルがPギアにあること、ターゲットビークルの給油キャップが閉じた状態にあること、ターゲットビークルのハンドブレーキのキャリパーがクランプ状態にあること、ターゲットビークルのバッテリレベルがフラッシュ可能状態にあること、ターゲットビークルが非点火状態にあることのうち少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0098】
任意選択で、第1のインタフェース及び第2のインタフェースは、異なる属性情報に対応する。
【0099】
任意選択で、第1のアプリケーションは、ビークル所有者のアプリケーションappを含み、ビークル所有者のアプリケーションappは、ビークル所有者のOTAアップグレードソフトウェアを含む。
【0100】
図14は、この出願の実施形態によるアップグレード方法の概略相互作用フローチャートである。図14に示す実施形態では、携帯電話とサーバとターゲットビークルとの間の相互作用が、説明のための例として使用される。携帯電話は、ソフトウェアアップグレードのためのアプリケーションappを含み、アプリケーションappは、アップグレードインタフェースを表示するために使用される。図14に示すように、方法1400は、以下のステップを含むが、これらに限定されない。
【0101】
ステップ1401:ターゲットビークルは、ビークル位置情報をサーバに報告する。任意選択で、ビークル位置情報はGPSデータを含む。
【0102】
ターゲットビークルは、ビークル位置情報をサーバに周期的に報告してもよいことが理解され得る。代替として、ビークル位置情報を見るために、携帯電話を使用することにより要求がサーバに送信されてもよく、サーバは、命令をターゲットビークルに送信し、ターゲットビークルは、命令に従ってビークル位置情報を報告する。
【0103】
任意選択で、ビークル位置情報は、ターゲットビークルのリアルタイムGPSデータを含むか、或いは、経度及び緯度情報を含むか、或いは、将来の期間におけるルート計画に関する情報等を含んでもよい。これは、この出願の実施形態では限定されない。
【0104】
ステップ1402:ユーザは、携帯電話を使用することによりビークル位置情報を問い合わせる。対応して、サーバは、ビークル位置情報を携帯電話に送信する。
【0105】
ステップ1403:携帯電話は、アップグレード領域を設定することを要求するためのメッセージをサーバに送信し、アップグレード領域は、第1のアップグレードの前に設定されてもよく、或いは、ユーザ要求に基づいて設定されてもよい。アップグレード領域が設定された後に、アップグレード領域が設定されたことが携帯電話にフィードバックされる。設定はクラウド上に記憶され、アップグレード領域は拡大又は修正できる。アップグレードの前に携帯電話に対して設定が実行されていない場合、ユーザは設定を実行するように促される。
【0106】
ステップ1404:携帯電話は、アップグレード領域を問い合わせるための要求メッセージをサーバに送信し、サーバは、事前定義又は事前構成されたアップグレード領域に基づいて、アップグレード領域情報を携帯電話に送信する。
【0107】
ステップ1405:携帯電話は、ビークル位置情報をアップグレード領域と比較し、比較結果に基づいて、アップグレード命令を配信するか否かを決定する。
【0108】
ステップ1406:ビークル位置情報がアップグレード領域内にあるとき、携帯電話を使用することにより、アップグレード命令を配信するための要求をサーバに送信する。ビークル位置情報がアップグレード領域内にない場合、アップグレード手順は終了する。代替として、ユーザの要求に基づいてアップグレード領域が再指定され、それにより、ビークルの位置がアップグレード領域内になり、次いで、アップグレード命令を配信するための要求が、携帯電話を使用することによりサーバに送信されるようにする。
【0109】
ステップ1407:サーバは、アップグレード命令をターゲットビークルに送信する。対応して、ターゲットビークルは、アップグレード命令を受信する。
【0110】
さらに、アップグレード領域内のターゲットビークルはアップグレード命令を受信する。例えば、アップグレード領域内のターゲットビークルがアップグレード命令を受信することは、アップグレード領域外のターゲットビークルがアップグレード命令を受信できないことを意味する。この実施形態では、アップグレード領域内のターゲットビークルがアップグレードされることが確保できる。これは、アップグレードプロセスにおける相互作用体験を改善する。
【0111】
任意選択で、アップグレード命令は、ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間情報を含み、事前設定された時間情報は、ソフトウェアアップグレードに必要とされる事前設定された時間を示す。
【0112】
任意選択で、ターゲット時間が事前設定された時間と比較され、事前設定された時間がターゲット時間よりも大きいとき、ソフトウェアアップグレードが実行される。可能な実現方式では、ターゲットビークルを使用するユーザは、ターゲット時間を事前設定された時間と比較するか、或いは、ユーザは、ターゲット時間をターゲットビークルに入力し、ターゲットビークルは、ターゲット時間を事前設定された時間と比較し、事前設定された時間がターゲット時間よりも大きいとき、ソフトウェアアップグレードを実行する。他の可能な実現方式では、ビークル所有者は、携帯電話を使用することによりターゲット時間を取得し、ターゲット時間を事前設定された時間と比較し、事前設定された時間がターゲット時間よりも大きいとき、ソフトウェアアップグレードを実行する。例えば、ターゲットビークルは、アップグレード命令を受信し、ユーザは、アップグレード命令に含まれる事前設定された時間情報に基づいて、ソフトウェアアップグレードに必要とされる時間を取得する。ターゲットビークルのユーザがショッピング要求を有し、ターゲットビークルを離れる必要があるとき、ユーザは、ショッピング要求を完了するために必要とされるターゲット時間を推定し、ターゲット時間をソフトウェアアップグレードに必要とされる事前設定された時間と比較し、事前設定された時間がターゲット時間よりも大きいとき、ソフトウェアアップグレードを実行してもよい。代替として、ユーザは、ショッピングを完了するために必要とされる時間をビークル所有者にフィードバックしてもよく、ビークル所有者は、ターゲット時間をソフトウェアアップグレードに必要とされる事前設定された時間と比較し、事前設定された時間がターゲット時間よりも大きいとき、ソフトウェアアップグレードを実行する。
【0113】
ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間が取得され、事前設定された時間は、タスクを完了するためにユーザにより必要とされる実際の時間と比較され、事前設定された時間がターゲット時間よりも大きいとき、ソフトウェアアップグレードが実行される。このように、ソフトウェアアップグレードプロセスにおけるターゲットビークルの安全性が確保される一方で、ユーザの通常の活動が確保される。
【0114】
任意選択で、アップグレード命令は、アップグレードに必要とされる事前設定されたバッテリレベル情報を更に含み、事前設定されたバッテリレベル情報は、第1のバッテリレベルを示す。
【0115】
任意選択で、事前設定された時間が条件を満たすと決定されたとき、タスクを完了するためにターゲットビークルにより必要とされるターゲットバッテリレベル情報が取得され、事前設定されたバッテリレベルとターゲットバッテリレベルとの和がターゲットビークルの残存バッテリレベル以上であるとき、ソフトウェアアップグレードが実行される。可能な実現方式では、ターゲットビークルは、決定を実行し、事前設定されたバッテリレベルとターゲットバッテリレベルとの和がターゲットビークルの残存バッテリレベル以上であるとき、ソフトウェアアップグレードを実行する。他の可能な実現方式では、ビークル所有者は、携帯電話を使用することにより決定を実行し、事前設定されたバッテリレベルとターゲットバッテリレベルとの和がターゲットビークルの残存バッテリレベル以上であるとき、ソフトウェアアップグレードを実行する。例えば、ターゲットビークルは、アップグレード命令を受信し、事前設定された時間が条件を満たすと決定されたとき、ユーザは、アップグレード命令に含まれる事前設定されたバッテリレベル情報に基づいて、ソフトウェアアップグレードに必要とされる第1のバッテリレベルを取得する。ターゲットビークルのユーザは、目的地に到達するために必要とされるバッテリレベル情報を推定する。バッテリレベル情報は、目的地まで移動するためにターゲットビークルにより必要とされる第2のバッテリレベルを示す。第1のバッテリレベルと第2のバッテリレベルとの和がターゲットビークルの残存バッテリレベル以上であるとき、ソフトウェアアップグレードが実行される。このように、ソフトウェアアップグレードプロセスにおけるターゲットビークルの安全性が確保される一方で、ユーザの通常の活動が確保される。
【0116】
上記の実施形態では、決定は、最初に時間次元で実行され、次いで、決定は、バッテリレベル次元で実行され、双方の条件が満たされるとき、ソフトウェアアップグレードが実行される。時間次元及びバッテリレベル次元はそれぞれ、代替として、別個の決定基準として使用されてもよいことが理解され得る。代替として、決定は、最初にバッテリレベル次元で実行されてもよく、次いで、決定は、時間次元で実行され、双方の条件が満たされるとき、ソフトウェアアップグレードが実行される。これは、この出願の実施形態では限定されない。
【0117】
任意選択で、ターゲットビークルに関連付けられた携帯電話のappのプライマリアカウント及びサブアカウントの双方が、アップグレード命令を受信する。例えば、ターゲットビークルは、家族メンバA及び家族メンバBに関連付けられ、メンバAはプライマリアカウントに対応し、メンバBはサブアカウントに対応し、メンバA及びメンバBの双方がアップグレード命令を受信できる。具体的には、メンバBがターゲットビークルを使用するとき、メンバBはアップグレード命令を受信し、メンバBは、ターゲットビークルの状態に基づいて、アップグレードを実行するか否かを決定してもよい。この場合、メンバAもアップグレード命令を受信できる。メンバAがターゲットビークルをアップグレードする準備をした場合、メンバAは、上記の情報を1つずつ確認する必要があり、確認が成功した後にのみターゲットビークルを遠隔でアップグレードできる。
【0118】
任意選択で、携帯電話が検査を完了した後に、携帯電話は、要求命令をサーバに送信する。サーバは、アップグレード関連情報(アップグレードに必要とされる時間、アップグレードの後の推定残存バッテリレベル等)を確認のためにappのサブアカウントにプッシュする。サブアカウントは、現在のビークル使用状態に基づいて、アップグレードを実行することに同意するか否かを決定する。アップグレードが合意された場合、或いは、時間が満了するまで処理が実行されない場合、プロセスは次のステップに進む。そうでない場合、アップグレードが合意されていないことを示す情報がクラウドに返信され、次いで、メッセージがプライマリアカウントにプッシュされる。
【0119】
アップグレード命令は、事前設定された時間情報及び事前設定されたバッテリレベル情報を含むことが理解され得る。他の可能な実現方式では、ターゲットビークルは、第2の命令を受信し、第2の命令は、事前設定された時間情報を示し、ターゲットビークルは、第3の命令を更に受信し、第3の命令は、事前設定されたバッテリレベル情報を受信するために使用される。他の可能な実現方式では、ターゲットビークルは、第4の命令を受信し、第4の命令は、事前設定された時間情報及び事前設定されたバッテリレベル情報を示す。この出願の実施形態では、事前設定された時間情報及び事前設定されたバッテリレベル情報は、代替として、他の形式で配信されてもよい。これは、この出願の実施形態では限定されない。
【0120】
ステップ1408:ターゲットビークルは、アップグレードの前に検査を実行する。具体的には、ビークルのアップグレード状態が検査される。
【0121】
任意選択で、アップグレード状態検査は、現在のビークル状態情報を問い合わせることを含む。ビークル状態情報は、以下のうちいずれかの1つ以上を含む。
【0122】
(1)バッテリレベル情報
【0123】
ターゲットビークルの電力バッテリレベルの割合が事前設定されたバッテリレベル以上であるとき、ターゲットビークルはアップグレードできる。例えば、ターゲットビークルの電力バッテリレベルの割合がバッテリ容量の25%以上であるとき、ターゲットビークルはアップグレードできる。
【0124】
ターゲットビークルのバッテリレベルがフラッシュ条件(flashing condition)を満たすとき、ターゲットビークルはアップグレードできる。例えば、ターゲットビークルのバッテリレベルがバッテリ容量の50%以上であるとき、ターゲットビークルはアップグレードできる。
【0125】
(2)車速情報
【0126】
ターゲットビークルの車速が事前設定された車速以下であるとき、ターゲットビークルはアップグレードできる。例えば、ターゲットビークルの車速が3km/h以下である場合、或いは、ターゲットビークルの車速が0km/hである場合、ターゲットビークルはアップグレードできる。
【0127】
(3)ギア状態情報
【0128】
ターゲットビークルが「Pギア」にあるとき、ターゲットビークルはアップグレードできる。
【0129】
(4)「点火」状態情報
【0130】
ターゲットビークルが燃料ビークル又はハイブリッドビークルである場合、状態検査中に、ターゲットビークルが「点火」状態にあるか否かが検査される。ターゲットビークルが「非点火」状態にある場合、ターゲットビークルはアップグレードできる。
【0131】
(5)車載診断(On-board diagnostics, OBD)システムの状態情報
【0132】
OBDシステムが切断状態にあるとき、ターゲットビークルはアップグレードできる。
【0133】
(6)ハンドブレーキの状態情報
【0134】
ターゲットビークルのハンドブレーキのキャリパーがクランプ状態にあるとき、ターゲットビークルはアップグレードできる。
【0135】
(7)急速充電プラグ/充電プラグの状態情報
【0136】
急速充電プラグ又は充電プラグが切断状態にあるとき、ターゲットビークルはアップグレードできる。
【0137】
(8)給油キャップの状態情報
【0138】
ターゲットビークルが燃料ビークル又はハイブリッドビークルである場合、状態検査中に、ターゲットビークルの給油キャップが検査される。ターゲットビークルの給油キャップが閉じた状態であるとき、ターゲットビークルはアップグレードできる。
【0139】
アップグレード状態は、以下のこと、すなわち、ターゲットビークルの充電プラグが切断状態にあること、ターゲットビークルの車載診断OBDシステムが切断状態にあること、ターゲットビークルがPギアにあること、ターゲットビークルの給油キャップが閉じた状態にあること、ターゲットビークルのハンドブレーキのキャリパーがクランプ状態にあること、ターゲットビークルのバッテリレベルがフラッシュ可能状態にあること、又はターゲットビークルが非点火状態にあることのうち少なくとも1つを更に含むことが理解され得る。
【0140】
任意選択で、ステップ1409において、ターゲットビークルがアップグレード状態にあるとき、アップグレード命令に従ってアップグレード動作を実行するか、或いは、ステップ1412において、ターゲットビークルがアップグレード状態にないとき、フィードバック情報を送信し、フィードバック情報は、ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又はターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す。
【0141】
任意選択で、アップグレード状態は、ターゲットビークルがガード状態にあることを含む。例えば、ターゲットビークルが携帯電話を使用することにより遠隔アップグレードされる場合、ターゲットビークルは、ターゲットビークルのガード状態を検査する。ビークルのガード状態を検査することは、ビークルを利用しているユーザがターゲットビークルにおらず、ビークルが施錠状態にあることを確認することである。
【0142】
任意選択で、ステップ1410において、ターゲットビークルがアップグレード動作を実行するプロセス(ステップ1409)において、ターゲットビークルは、アップグレード進捗情報をサーバに送信し、サーバは、アップグレード進捗情報を受信して記憶する。
【0143】
任意選択で、ステップ1411において、携帯電話は、アップグレード進捗情報をサーバに問い合わせるための要求メッセージを開始し、サーバは、要求メッセージに応じて、アップグレード進捗情報を携帯電話に送信し、携帯電話のappは、アップグレード進捗情報を表示する。
【0144】
任意選択で、ステップ1413において、ターゲットビークルがアップグレード状態にないとき(ステップ1412)、ターゲットビークルは、フィードバック情報をサーバに送信し、フィードバック情報は、ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又はターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す。
【0145】
任意選択で、ステップ1414において、携帯電話は、アップグレードフィードバック情報をサーバに問い合わせるための要求メッセージを開始してもよく、サーバは、要求メッセージに応じてアップグレードフィードバック情報を携帯電話に送信し、携帯電話のappは、フィードバック情報を表示する。
【0146】
図15は、この出願の実施形態によるアップグレード方法のブロックフローチャートである。図15に示すように、方法1500は、以下のステップを含むが、これらに限定されない。
【0147】
ステップ1501:ターゲットビークルは、アップグレード命令を受信し、アップグレード命令はOTAタスクを示す。任意選択で、ターゲットビークルは、OTAタスクのダウンロード及び記憶を完了する。
【0148】
ステップ1502:ビークル所有者は、インストール通知を受信し、インストール通知は、現在のOTAタスクに対応するソフトウェアパッケージをターゲットビークルにインストールするか否かを示す通知であり、インストール通知はアップグレード通知を含む。
【0149】
任意選択で、ステップ1503において、ビークル所有者の携帯電話がインストール通知を受信した後に、ビークル所有者は、携帯電話のapp上で電子地図上のビークルの走行状態情報を見て、走行状態情報は、ターゲットビークルの位置情報を含む。
【0150】
ステップ1504:ターゲットビークルの位置情報がアップグレード条件を満たすとき、ビークル所有者は、携帯電話のapp上で即時アップグレード又はスケジュールされたアップグレードを遠隔でトリガする。
【0151】
ステップ1505:ターゲットビークルは、アップグレードの前に検査を実行する。アップグレードの前の検査の内容は、任意選択で、ステップ1506及びステップ1507を含む。具体的には、ビークル所有者が第1の遠隔アップグレードを実行する場合、ビークル所有者は、電子地図上に「アップグレード領域」を画定又は設定するように、携帯電話のapp上で気付かされる必要がある。携帯電話は、「アップグレード領域」及びターゲットビークルの現在の位置情報に基づいて、アップグレードを許可するか否かを決定する。ターゲットビークルの現在の位置情報がアップグレード領域内にない場合、アップグレード条件は満たされず、エラープロンプト情報が返信され、ビークル所有者はapp上でプロンプトされる。ターゲットビークルの現在の位置情報がアップグレード領域内にある場合、アップグレード条件が満たされ、プロセスはステップ1508に進む。
【0152】
ステップ1508:ターゲットビークルの位置情報がアップグレード条件を満たすとき、ビークル所有者は、携帯電話のapp上で即時アップグレード又はスケジュールされたアップグレードを遠隔でトリガする。
【0153】
ステップ1509:ターゲットビークルは、OTAインストール命令を受信し、アップグレードの前に検査を実行する。アップグレードの前の検査の内容は、任意選択で、ステップ1510及びステップ1511を含む。具体的には、まず、ターゲットビークルの車速、Pギア及びready状態がアップグレード条件を満たすか否かが検査され、次いで、ターゲットビークルのガード状態が検査されて、ユーザがターゲットビークルにおらず、ビークルが施錠されていることを確認する。上記の状態がアップグレード条件を満たさない場合、エラープロンプト情報が返信され、ビークル所有者は、app上でプロンプトされ、appは、ターゲットビークルのapp又はビークル所有者の携帯電話のappを含む。上記の状態がアップグレード条件を満たす場合、プロセスはステップ1512に進む。
【0154】
ステップ1512:アップグレードの前の状態検査がアップグレード条件を満たすという前提で、カウントダウンを開始し、アップグレード状態に入るようにターゲットビークルをウェイクアップさせて、アップグレードを完了する。
【0155】
携帯電話を使用することにより遠隔OTAアップグレードが実行される前に、アップグレードの前の検査のための方法が追加されることが理解され得る。ターゲットビークルのリアルタイム位置情報、「アップグレード領域」及び「ガード状態」のうち1つ以上が検査され、それにより、遠隔OTAアップグレードのセキュリティが改善できるようにする。ターゲットビークルは事前に検査でき、それにより、情報の非対称性により引き起こされる誤操作が回避されるようにする。
【0156】
上記の実施形態では、ビークル所有者は、ターゲットビークルに関連付けられたプライマリアカウントの所有者として理解されてもよく、ユーザは、ターゲットビークルに関連付けられたサブアカウントの所有者として理解されてもよい。上記の実施形態のシナリオは、以下を含む。ユーザがターゲットビークルを使用しているとき、ビークル所有者の携帯電話は、OTAアップグレードタスクを受信したとき、アップグレードの前にターゲットビークルの状態を確認する。検査の内容は、ターゲットビークルのリアルタイム位置情報、「アップグレード領域」及び「ガード状態」のうち1つ以上を含む。
【0157】
図16は、この出願の実施形態による電子デバイス1600の概略ブロック図である。図16に示す電子デバイス1600は、少なくとも1つのプロセッサ1610と、メモリ1620と、ディスプレイ1630とを含み、任意選択で、通信インタフェース1640を更に含んでもよい。
【0158】
メモリ1620は、揮発性メモリ、例えば、ランダムアクセスメモリでもよい。メモリは、代替として、不揮発性メモリ、例えば、読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ(hard disk drive, HDD)又はソリッドステートドライブ(solid-state drive, SSD)でもよい。代替として、メモリ1620は、命令又はデータ構造の形式で想定されるプログラムコードを搬送又は記憶するために使用でき、コンピュータによりアクセスできるいずれかの他の媒体である。しかし、これは、これに限定されるものではない。メモリ1620は、上記のメモリの組み合わせでもよい。
【0159】
プロセッサ1610とメモリ1620との間の具体的な接続媒体は、この出願の実施形態では限定されない。
【0160】
図16に示す電子デバイスは、ディスプレイ1630を更に含み、ディスプレイは、プロセッサ1610により処理されたデータを表示するように構成される。
【0161】
図16に示す電子デバイスは、通信インタフェース1640を更に含む。他のデバイスと通信するとき、プロセッサ1610は、通信インタフェース1640を通じてデータを伝送してもよい。
【0162】
電子デバイスが図16に示す形式であるとき、図16に示すプロセッサ1610は、メモリ1620に記憶されたコンピュータ実行可能命令を呼び出してもよく、それにより、装置1600が、上記の方法の実施形態のいずれか1つにおいて装置により実行される方法を実行できるようにする。
【0163】
図17は、この出願の実施形態によるアプリケーション表示装置1700の概略ブロック図である。装置1700は、第1のアプリケーションの第1のインタフェースを表示するように構成された表示ユニット1701と、第1のインタフェースにおける第1の操作を検出するように構成された検出ユニット1702であり、第1の操作は、第1のアプリケーションの第2のインタフェースを表示するために使用され、第2のインタフェースは、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースを含み、第1のサブインタフェースは、電子地図上のターゲットビークルの走行状態を表示するために使用され、第2のサブインタフェースは、アップグレード機能を提供するために使用される、検出ユニット1702とを含む。
【0164】
可能な実現方式では、電子地図上のターゲットビークルの走行状態は、ターゲットビークルの位置情報を含む。
【0165】
可能な実現方式では、ターゲットビークルの位置情報は、ターゲットビークルのリアルタイム位置情報又はターゲットビークルの動的位置情報を含む。
【0166】
可能な実現方式では、第1のサブインタフェースは、アップグレード領域を表示又はプロンプトするために更に使用され、アップグレード領域は、アップグレード機能が実行できる領域を定義するために使用される。
【0167】
可能な実現方式では、アップグレード領域は、事前定義又は事前構成される。
【0168】
可能な実現方式では、検出ユニット1702は、第2の操作を検出するように更に構成され、第2の操作は、電子地図上のアップグレード領域を選択するために使用されるか、或いは、第2の操作を検出するように更に構成され、第2の操作は、アップグレード領域の位置情報を入力するために使用される。
【0169】
可能な実現方式では、表示ユニット1701は、フィードバック情報を表示するように更に構成され、フィードバック情報は、ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又はターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す。
【0170】
図18は、この出願の実施形態によるアップグレード装置1800の概略ブロック図である。装置1800は、アップグレード命令を受信するように構成されたトランシーバユニット1801と、ターゲットビークルがアップグレード状態にあるとき、アップグレード命令に従ってアップグレード動作を実行するか、或いは、ターゲットビークルがアップグレード状態にないとき、フィードバック情報を送信するように構成された処理ユニット1802であり、フィードバック情報は、ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又はターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す、処理ユニット1802とを含む。アップグレード状態は、ターゲットビークルがガード状態にあることを含む。
【0171】
可能な実現方式では、アップグレード状態は、以下のこと、すなわち、ターゲットビークルの充電プラグが切断状態にあること、ターゲットビークルの車載診断OBDシステムが切断状態にあること、ターゲットビークルがPギアにあること、ターゲットビークルの給油キャップが閉じた状態にあること、ターゲットビークルのハンドブレーキのキャリパーがクランプ状態にあること、ターゲットビークルのバッテリレベルがフラッシュ可能状態にあること、又はターゲットビークルが非点火状態にあることのうち少なくとも1つを更に含む。
【0172】
可能な実現方式では、トランシーバユニットは、アップグレード領域内のターゲットビークルにより、アップグレード命令を受信するように構成される。
【0173】
可能な実現方式では、アップグレード命令は、ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間情報を含み、事前設定された時間情報は、ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間を示す。
【0174】
可能な実現方式では、処理ユニット1802は、ターゲット時間を事前設定された時間と比較し、事前設定された時間がターゲット時間よりも大きいとき、ソフトウェアアップグレードを実行するように更に構成される。
【0175】
可能な実現方式では、アップグレード命令は、アップグレードのために必要とされる事前設定されたバッテリレベル情報を更に含み、事前設定されたバッテリレベル情報は、第1のバッテリレベルを示す。
【0176】
可能な実現方式では、処理ユニット1802は、ターゲットビークルのターゲットバッテリレベル情報を取得するように更に構成され、ターゲットバッテリレベル情報は、第2のバッテリレベルを示し、第1のバッテリレベルと第2のバッテリレベルとの和がターゲットビークルの残存バッテリレベル以上であるとき、ソフトウェアアップグレードを実行するように更に構成される。
【0177】
この出願の実施形態は、ビークルを更に提供する。ビークルは、電子デバイス1700又は装置1800を含んでもよい。
【0178】
この出願の実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品が上記の装置上で実行されたとき、上記の実施形態のうちいずれか1つにおけるビークル制御方法が実行される。
【0179】
この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムが実行されたとき、上記の実施形態のいずれか1つにおけるビークル制御方法が実現される。
【0180】
上記の実施形態は、異なる技術的効果を達成するために互いに組み合わされてもよい。
【0181】
上記のプロセスのシーケンス番号は、この出願の様々な実施形態における実行順序を意味しないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、この出願の実施形態の実現プロセスに対する如何なる限定としても解釈されるべきではない。
【0182】
実施形態に関する上記の説明は、当業者が、便利で簡潔な説明の目的で、上記の機能モジュールへの分割が単なる説明のための例として使用されていることを明確に理解することを可能にする。実際の適用の中で、上記の機能は、必要に応じて、実現のために異なる機能モジュールに割り当てられることができる。言い換えると、装置の内部構造は、上記の機能の全部又は一部を実現するために異なる機能モジュールに分割される。
【0183】
この出願において提供されるいくつかの実施形態では、開示される装置及び方法は、他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、記載の装置の実施形態は、単なる例である。例えば、モジュール又はユニットへの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実現方式では他の分割でもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは組み合わされてもよく或いは他の装置に統合されてもよく、或いは、いくつかの特徴は無視されてもよく或いは実行されなくてもよい。さらに、表示又は議論された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実現されてもよい。装置又はユニットの間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形式で実現されてもよい。
【0184】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個でもよく或いは別個でなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、1つ以上の物理的ユニットでもよく、1つの場所に位置してもよく、或いは、異なる場所に分散されてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0185】
さらに、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理モジュールに統合されてもよく、ユニットのそれぞれは、物理的に単独で存在してもよく、或いは、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、或いは、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0186】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるとき、統合されたユニットは、可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、この出願の実施形態における技術的解決策は本質的に、或いは、従来技術に寄与する部分又は技術的解決策の全部若しくは一部は、ソフトウェア製品の形式で実現されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、デバイス(シングルチップマイクロコンピュータ、チップ等でもよい)又はプロセッサ(processor)に、この出願の実施形態において記載される方法のステップの全部又は一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクのような、プログラムコードを記憶できるいずれかの媒体を含む。上記の説明は、単にこの出願の実施形態の特定の実現方式であり、この出願の実施形態の保護範囲を限定することを意図するものではない。この出願において開示される技術的範囲内のいずれかの変形又は置換は、この出願の実施形態の保護範囲内に入るものとする。したがって、この出願の実施形態の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10A
図10B
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2024-06-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーション表示方法であって、
第1のアプリケーションの第1のインタフェースを表示するステップと、
前記第1のインタフェースにおける第1の操作を検出するステップであり、前記第1の操作は、前記第1のアプリケーションの第2のインタフェースを表示するために使用され、前記第2のインタフェースは、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースを含み、前記第1のサブインタフェースは、電子地図上のターゲットビークルの走行状態を表示するために使用され、前記第2のサブインタフェースは、アップグレード機能を提供するために使用される、ステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記電子地図上の前記ターゲットビークルの前記走行状態は、前記ターゲットビークルの位置情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のサブインタフェースは、アップグレード領域を表示又はプロンプトするために更に使用され、前記アップグレード領域は、前記アップグレード機能が実行できる領域を定義するために使用される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記アップグレード領域は、事前定義又は事前構成される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
第2の操作を検出するステップであり、前記第2の操作は、前記電子地図上の前記アップグレード領域を選択するために使用される、ステップ、又は
第2の操作を検出するステップであり、前記第2の操作は、前記アップグレード領域の位置情報を入力するために使用される、ステップ
を更に含む、請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
フィードバック情報を表示するステップであり、前記フィードバック情報は、前記ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又は前記ターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す、ステップ
を更に含む、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
ディスプレイと、メモリと、1つ以上のプロセッサと、第1のアプリケーションと、1つ以上のプログラムとを含む電子デバイスであって、
前記1つ以上のプログラムは前記メモリに記憶され、前記1つ以上のプロセッサが前記1つ以上のプログラムを実行したとき、前記電子デバイスは、以下の方法、すなわち、
前記第1のアプリケーションの第1のインタフェースを表示するステップと、
前記第1のインタフェースにおける第1の操作を検出するステップであり、前記第1の操作は、前記第1のアプリケーションの第2のインタフェースを表示するために使用され、前記第2のインタフェースは、第1のサブインタフェース及び第2のサブインタフェースを含み、前記第1のサブインタフェースは、電子地図上のターゲットビークルの走行状態を表示するために使用され、前記第2のサブインタフェースは、アップグレード機能を提供するために使用される、ステップと
を実行することが可能になる、電子デバイス。
【請求項8】
前記電子地図上の前記ターゲットビークルの前記走行状態は、前記ターゲットビークルの位置情報を含む、請求項7に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記第1のサブインタフェースは、アップグレード領域を表示又はプロンプトするために更に使用され、前記アップグレード領域は、前記アップグレード機能が実行できる領域を定義するために使用される、請求項7又は8に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記アップグレード領域は、事前定義又は事前構成される、請求項9に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記電子デバイスは、
第2の操作を検出するステップであり、前記第2の操作は、前記電子地図上の前記アップグレード領域を選択するために使用される、ステップ、又は
第2の操作を検出するステップであり、前記第2の操作は、前記アップグレード領域の位置情報を入力するために使用される、ステップ
を更に実行する、請求項9又は10に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記電子デバイスは、
フィードバック情報を表示するステップであり、前記フィードバック情報は、前記ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又は前記ターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す、ステップ
を更に実行する、請求項7乃至11のうちいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項13】
アップグレード方法であって、
アップグレード領域内のターゲットビークルにより、アップグレード命令を受信するステップと、
前記ターゲットビークルがアップグレード状態にあるとき、前記アップグレード命令に従ってアップグレード動作を実行するステップ、又は
前記ターゲットビークルがアップグレード状態にないとき、フィードバック情報を送信するステップであり、前記フィードバック情報は、前記ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又は前記ターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す、ステップと
を含み、
前記アップグレード状態は、前記ターゲットビークルがガード状態にあることを含む、方法。
【請求項14】
前記アップグレード状態は、以下のこと、すなわち、
前記ターゲットビークルの充電プラグが切断状態にあること、前記ターゲットビークルの車載診断(OBD)システムが切断状態にあること、前記ターゲットビークルがPギアにあること、前記ターゲットビークルの給油キャップが閉じた状態にあること、前記ターゲットビークルのハンドブレーキのキャリパーがクランプ状態にあること、前記ターゲットビークルのバッテリレベルがフラッシュ可能状態にあること、又は前記ターゲットビークルが非点火状態にあること
のうち少なくとも1つを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記アップグレード命令は、ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間情報を含み、前記事前設定された時間情報は、ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間を示す、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
ターゲット時間を前記事前設定された時間と比較するステップと、
前記事前設定された時間が前記ターゲット時間よりも大きいとき、ソフトウェアアップグレードを実行するステップと
を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記アップグレード命令は、ソフトウェアアップグレードのために必要とされる事前設定されたバッテリレベル情報を更に含み、前記事前設定されたバッテリレベル情報は、第1のバッテリレベルを示す、請求項13乃至16のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記ターゲットビークルのターゲットバッテリレベル情報を取得するステップであり、前記ターゲットバッテリレベル情報は、第2のバッテリレベルを示す、ステップと、
前記第1のバッテリレベルと前記第2のバッテリレベルとの和が前記ターゲットビークルの残存バッテリレベル以上であるとき、ソフトウェアアップグレードを実行するステップと
を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
アップグレード装置であって、
アップグレード領域内のターゲットビークルのアップグレード命令を受信するように構成されたトランシーバユニットと、
前記ターゲットビークルがアップグレード状態にあるとき、前記アップグレード命令に従ってアップグレード動作を実行するか、或いは、前記ターゲットビークルがアップグレード状態にないとき、フィードバック情報を送信するように構成された処理ユニットであり、前記フィードバック情報は、前記ターゲットビークルがアップグレードできないこと、又は前記ターゲットビークルがアップグレード要件を満たさないことを示す、処理ユニットと
を含み、
前記アップグレード状態は、前記ターゲットビークルがガード状態にあることを含む、装置。
【請求項20】
前記アップグレード状態は、以下のこと、すなわち、
前記ターゲットビークルの充電プラグが切断状態にあること、前記ターゲットビークルの車載診断(OBD)システムが切断状態にあること、前記ターゲットビークルがPギアにあること、前記ターゲットビークルの給油キャップが閉じた状態にあること、前記ターゲットビークルのハンドブレーキのキャリパーがクランプ状態にあること、前記ターゲットビークルのバッテリレベルがフラッシュ可能状態にあること、及び前記ターゲットビークルが非点火状態にあること
のうち少なくとも1つを更に含む、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記アップグレード命令は、ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間情報を含み、前記事前設定された時間情報は、ソフトウェアアップグレードのための事前設定された時間を示す、請求項19又は20に記載の装置。
【請求項22】
前記処理ユニットは、ターゲット時間を前記事前設定された時間と比較し、前記事前設定された時間が前記ターゲット時間よりも大きいとき、ソフトウェアアップグレードを実行するように更に構成される、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記アップグレード命令は、ソフトウェアアップグレードのために必要とされる事前設定されたバッテリレベル情報を更に含み、前記事前設定されたバッテリレベル情報は、第1のバッテリレベルを示す、請求項19乃至22のうちいずれか1項に記載の装置。
【請求項24】
前記処理ユニットは、前記ターゲットビークルのターゲットバッテリレベル情報を取得するように更に構成され、前記ターゲットバッテリレベル情報は、第2のバッテリレベルを示し、前記第1のバッテリレベルと前記第2のバッテリレベルとの和が前記ターゲットビークルの残存バッテリレベル以上であるとき、ソフトウェアアップグレードを実行するように更に構成される、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
請求項19乃至24のうちいずれか1項に記載の装置を含む電子デバイス。
【請求項26】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムコードを記憶し、前記プログラムコードがコンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータは、請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の方法を実行することが可能になるか、或いは、
前記プログラムコードがコンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータは、請求項13乃至18のうちいずれか1項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】