(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-13
(54)【発明の名称】バイオマーカー収集、双方向患者通信および長期的な患者フォローアップのための装置、システム、および方法
(51)【国際特許分類】
G16H 10/00 20180101AFI20241106BHJP
【FI】
G16H10/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024552099
(86)(22)【出願日】2022-11-22
(85)【翻訳文提出日】2024-06-25
(86)【国際出願番号】 US2022050752
(87)【国際公開番号】W WO2023096914
(87)【国際公開日】2023-06-01
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520124291
【氏名又は名称】コンパス パスファインダー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】バーク、ジェイコブ
(72)【発明者】
【氏名】ドーファティ、ロバート・エフ.
(72)【発明者】
【氏名】ライ、クワン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ユーチェン
(72)【発明者】
【氏名】アル-アラミ、ディナ
(72)【発明者】
【氏名】リスリク、グレゴリー・エー.
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
5L099AA22
(57)【要約】
バイオマーカーのセットを生成することと、バイオマーカーに少なくとも部分的に基づいて概要と1つまたは複数の推奨とを生成することとを行うための手法が、提供される。ユーザに関連付けられたセンサーデータが受信され得る。センサーデータは、バイオマーカーのセットを生成するために分析され得る。セットのうちの1つまたは複数のバイオマーカーが、1つまたは複数の追加のバイオマーカーを生成するために組み合わせられ得る。概要と1つまたは複数の推奨とが、バイオマーカーの生成されたセットと追加のバイオマーカーとに少なくとも部分的に基づいて生成され得る。生成された概要と、1つまたは複数の推奨とは、クライアントデバイス上での表示のために提供され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに関連付けられたセンサーデータを受信することと、
バイオマーカーのセットを生成するために前記センサーデータを分析することと、
1つまたは複数の追加のバイオマーカーを生成するために前記セットのうちの1つまたは複数のバイオマーカーを組み合わせることと、
バイオマーカーの前記生成されたセットと前記追加のバイオマーカーとに少なくとも部分的に基づいて概要と1つまたは複数の推奨とを生成することと、
クライアントデバイス上での表示のために、前記生成された概要を提供することと
を備える、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記センサーデータが、少なくとも1つのニューラルネットワークを使用して分析される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記概要と前記1つまたは複数の推奨とが、機械学習を使用して決定される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記センサーデータが、光センサーと、全地球測位システム(GPS)センサーと、加速度計と、ジャイロスコープと、磁力計と、気圧計と、ネットワーク接続性センサーと、活動状態センサーと、スクリーンタッチイベントと、ペアにされたウェアラブルからのデータとのうちの1つまたは複数から収集される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
少なくとも1つのバイオマーカーについてのスコアを決定することと、
前記スコアが、決定されたしきい値を下回ると決定することと、
前記スコアに少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数の推奨を生成することと
をさらに備える、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
ユーザに関連付けられた第1のセンサーデータを受信することと、
バイオマーカーのセットを生成するために前記第1のセンサーデータを分析することと、
バイオマーカーの前記生成されたセットに少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の推奨を生成することと、
クライアントデバイス上での表示のために前記1つまたは複数の推奨を提供することと、
前記ユーザが、前記1つまたは複数の推奨に関するアクションをとったと決定することと、
前記ユーザに関連付けられた第2のセンサーデータを分析することと、
前記分析された第2のセンサーデータに関する指示が表示のために提供されることを引き起こすことと
を備える、コンピュータ実装方法。
【請求項7】
新しいバイオマーカーを生成するためにバイオマーカーの前記セットのうちの複数のバイオマーカーを組み合わせることと、
バイオマーカーの前記生成されたセットと前記新しいバイオマーカーとに少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数の推奨を生成することと
をさらに備える、請求項6に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
前記第1のセンサーデータと前記第2のセンサーデータとのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つのニューラルネットワークを使用して分析される、請求項6に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項9】
前記1つまたは複数の推奨が、機械学習を使用して決定される、請求項6に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項10】
前記センサーデータが、光センサーと、全地球測位システム(GPS)センサーと、加速度計と、ジャイロスコープと、磁力計と、気圧計と、ネットワーク接続性センサーと、活動状態センサーと、スクリーンタッチイベントと、ペアにされたウェアラブルからのデータとのうちの1つまたは複数から収集される、請求項6に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項11】
少なくとも1つのバイオマーカーについてのスコアを決定することと、
前記スコアが、決定されたしきい値を下回ると決定することと、
前記スコアに少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数の推奨を生成することと
をさらに備える、請求項6に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項12】
前記セットのうちの1つまたは複数のバイオマーカーについてのベースラインスコアを決定することと、
前記1つまたは複数のバイオマーカーについての第2のスコアが、前記決定されたベースラインスコアを下回ると決定することと、
前記ベースラインスコアと前記第2のスコアとに少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数の推奨を生成することと
をさらに備える、請求項6に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項13】
少なくとも1つのバイオマーカーについてのスコアを決定することと、
前記スコアが、決定されたしきい値を下回る場合、警告を生成することと、
前記クライアントデバイス上での表示のために前記警告を提供することと
をさらに備える、請求項6に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項14】
少なくとも1つのプロセッサと、
メモリと
を備える、システムであって、前記メモリが1つまたは複数の命令を記憶し、前記1つまたは複数の命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記少なくとも1つのプロセッサに、
ユーザに関連付けられた第1のセンサーデータを受信することと、
バイオマーカーのセットを生成するために前記第1のセンサーデータを分析することと、
バイオマーカーの前記生成されたセットに少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の推奨を生成することと、
クライアントデバイス上での表示のために前記1つまたは複数の推奨を提供することと、
前記ユーザが、前記1つまたは複数の推奨に関するアクションをとったと決定することと、
前記ユーザに関連付けられた第2のセンサーデータを分析することと、
前記分析された第2のセンサーデータに関する指示が表示のために提供されることを引き起こすことと
を行わせる、システム。
【請求項15】
前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記少なくとも1つのプロセッサに、
新しいバイオマーカーを生成するためにバイオマーカーの前記セットのうちの複数のバイオマーカーを組み合わせることと、
バイオマーカーの前記生成されたセットと前記新しいバイオマーカーとに少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数の推奨を生成することと
をさらに行わせる、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1のセンサーデータと前記第2のセンサーデータとのうちの少なくとも1つが、機械学習を使用して分析される、請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記センサーデータが、光センサーと、全地球測位システム(GPS)センサーと、加速度計と、ジャイロスコープと、磁力計と、気圧計と、ネットワーク接続性センサーと、活動状態センサーと、スクリーンタッチイベントと、ペアにされたウェアラブルからのデータとのうちの1つまたは複数から収集される、請求項14に記載のシステム。
【請求項18】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記少なくとも1つのプロセッサに、
少なくとも1つのバイオマーカーについてのスコアを決定することと、
前記スコアが、決定されたしきい値を下回ると決定することと、
前記スコアに少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数の推奨を生成することと
をさらに行わせる、請求項14に記載のシステム。
【請求項19】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記セットのうちの1つまたは複数のバイオマーカーについてのベースラインスコアを決定することと、
前記1つまたは複数のバイオマーカーについての第2のスコアが、前記決定されたベースラインスコアを下回ると決定することと、
前記ベースラインスコアと前記第2のスコアとに少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数の推奨を生成することと
をさらに行わせる、請求項14に記載のシステム。
【請求項20】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記少なくとも1つのプロセッサに、
少なくとも1つのバイオマーカーについてのスコアを決定することと、
前記スコアが、決定されたしきい値を下回る場合、警告を生成することと、
前記クライアントデバイス上での表示のために前記警告を提供することと
をさらに行わせる、請求項14に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本PCT出願は、すべての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、2021年11月23日に出願された、「APPARATUSES, SYSTEMS, AND METHODS FOR BIOMARKER COLLECTION, BI-DIRECTIONAL PATIENT COMMUNICATION, AND LONGITUDINAL PATIENT FOLLOW-UP」と題する米国仮特許出願第63/282,633号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
[0002]今日、パーソナルコンピュータおよびスマートデバイスの援助により多くの医学的治療および療法が行われる。しかしながら、患者バイオマーカーデータを相関させることと、患者と通信するときに患者バイオマーカーデータを適切に利用することとを行う際の困難がある。たとえば、バイオマーカーは、様々なデバイスから収集され得るが、しばしば、そのようなデバイスからのデータは、高レベルであり、ベースラインスコアからの変化に対処するための詳細な洞察または推奨を提供しないことがある。さらに、そのようなバイオマーカーデータは、ユーザが、バイオマーカーデータに関連付けられたスコアを改善するために変更を行うことが可能であり得るような、有意味なやり方で提示されないことがある。
【発明の概要】
【0003】
[0003]本開示による様々な実施形態が、図面を参照しながら説明される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】[0004]様々な実施形態の態様を実装するために使用され得る例示的なインターフェースを示す図。
【
図2】[0005]様々な実施形態の態様を実装するために使用され得る別の例示的なインターフェースを示す図。
【
図3】[0006]様々な実施形態の1つまたは複数の態様を実装するために利用され得る例示的なシステムを示す図。
【
図4】[0007]様々な実施形態の1つまたは複数の態様を実装するために利用され得る例示的な方法を示す図。
【
図5】[0008]様々な実施形態の1つまたは複数の態様を実装するための環境の一例を示す図。
【
図6】[0009]様々な実施形態の1つまたは複数の態様を実装するために利用され得る電子デバイスの例示的なブロック図。
【
図7】[0010]様々な実施形態の態様が実装され得る別の例示的な環境の構成要素を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0005】
[0011]以下の説明では、様々な実施形態が説明される。説明の目的で、実施形態の完全な理解を提供するために、具体的な構成および詳細が記載される。ただし、それらの実施形態はそれらの具体的な詳細なしに実践され得ることも、当業者には明らかであろう。さらに、説明されている実施形態を不明瞭にしないために、よく知られている特徴が省略または簡略化され得る。
【0006】
[0012]バイオマーカーのセットを生成することと、バイオマーカーに少なくとも部分的に基づいて概要と1つまたは複数の推奨とを生成することとを行うための手法が、提供される。ユーザに関連付けられたセンサーデータが受信され得る。センサーデータは、バイオマーカーのセットを生成するために分析され得る。セットのうちの1つまたは複数のバイオマーカーが、1つまたは複数の追加のバイオマーカーを生成するために組み合わせられ得る。概要と1つまたは複数の推奨とが、バイオマーカーの生成されたセットと追加のバイオマーカーとに少なくとも部分的に基づいて生成され得る。生成された概要と、1つまたは複数の推奨とは、クライアントデバイス上での表示のために提供され得る。
【0007】
[0013]例示的な一実施形態によれば、バイオマーカー収集、双方向患者通信、および長期的な(longitudinal)患者フォローアップのためのデータセキュアなおよび匿名化されたクラウドベースプラットフォームが、提供され得る。デジタルバイオマーカー収集のためのクラウドベース機密アーキテクチャが、スマートフォンセンサー、ウェアラブル、および他のそのようなスマートデバイスを使用して、デジタルバイオマーカー収集において利用され得る。さらに、匿名化された機密クラウドネイティブ患者通信システムが提供され得、これは、患者教育資料の配信、ならびに患者とケアチームとの間の複数当事者通信を可能にする。さらに、コンテンツは、患者およびケアチームにセキュアにおよび同期的に配信され得る。
【0008】
[0014]1つまたは複数の実施形態によれば、所定のトリガに関するリアルタイム患者および療法士フィードバックを提供するように構成されたセキュアな人工知能バイオマーカーアクションおよび応答サービスが提供され得る。非限定的な例として、患者が、一般に、執行される療法の初期投薬セッションの後の所与の夜の間に8時間眠り、その患者が、投薬の後の数ヶ月、1夜当たり5時間の睡眠のみを受けた場合、この睡眠変化は、ケアチームのためにフラグを付けられ得る、患者の再発または健康悪化の指示であり得る。
【0009】
[0015]情報がクラウドベース環境から動的にロードされ得、これは、コンテンツに関する、すべてのデバイスのグローバル同期を可能にする。さらに、システムは、人工知能、機械学習、および/またはケアチームが、コンテンツを表示することより前にカスタマイゼーションを行うことを可能にすることによってなど、そのコンテンツがカスタマイズされることを可能にし得る。カスタマイズされたコンテンツは、リモートでまたはローカルに管理され得る。カスタマイゼーションがこのやり方で行われ得るので、アプリケーションの異なるバージョンが異なる研究または使用事例のためにリリースされる必要がないことがある。アプリケーションは、グローバル同期を使用して様々な研究および使用事例にわたって適用可能であり得る。いくつかの実施形態では、ユーザに提示されたデータおよび情報の少なくともサブセットが、ローカルに記憶されるが、リモートクラウドベースバックエンドから更新される。アプリケーションは、クラウドベースバックエンドから情報を動的に取り出し得、情報は、オンザフライでダウンロードされ得る。例示的な一実施形態によれば、患者は、特定の研究に割り当てられ得、患者ごとにどの情報が関連があるかの分析をクラウドベースアルゴリズムが実施し得る。すべての必要とされる情報のグローバルリストが作成され得、関連のあるコンテンツがリアルタイムでまたはほぼリアルタイムで提供され得る。クラウドベース環境への接続が利用可能でない場合、直前のクラウドプルからのデータが示され得る。直前のクラウドプルがなかった場合、インターネットへの接続が利用可能になるまで、デフォルト情報が示され得る。したがって、システムは、単数のアプリケーションにおいて、異なる患者に、および時間とともに同じ患者に、異なるコンテンツを提供することが可能であり得る。
【0010】
[0016]
図1は、様々な実施形態の態様を実装するために使用され得る例示的なインターフェース100を示す。例示的な一実施形態によれば、クライアントデバイスが、様々な要素を表示することができる、インターフェースを有し得る。クライアントデバイスは、そのようなデバイスの中でも、スマートフォン、タブレット、あるいはラップトップまたはデスクトップコンピュータなどのパーソナルコンピュータを含み得る。インターフェースは、例示的な一実施形態によれば、チェックイン110など、ユーザが、その時間的ポイントにおいて、ユーザのムードに対応する反応を入力または選択することができる、要素を含み得る。また、インターフェースの要素は、示唆されたアクション項目120と、現在の経過追跡140とを含み得る。示唆されたアクション項目120は、ユーザがとるべきである推奨されたアクションを含み得る。推奨されたアクションは、機械学習または他の人工知能技法を使用して決定され得、ユーザについて分析された1つまたは複数のバイオマーカーを使用して決定され得る。非限定的な例として、ユーザに関連付けられたバイオマーカーは、ユーザが、集中していないことがある、心配していることがある、または十分な睡眠を得ていないことを指示し得る。たとえば、ユーザのバイオマーカーに関連付けられた1つまたは複数のスコアが、決定されたしきい値を下回り得る。その結果、システムは、ユーザが、マインドフルネス(mindfulness)を実践することから恩恵を受けることになると決定し得る。システムは、ユーザがとるべきアクション項目としてマインドフルネスを実践することについての推奨を提示し得る。ユーザは、単に、推奨されたアクション項目をクリックするか、タップするか、またはさもなければそれと対話し得、マインドフルネスについての過程が、ユーザが参加するためにロードされ得る。
【0011】
[0017]別の例示的な実施形態によれば、ユーザは、ユーザの治療遍歴(therapeutic journey)の現在の経過130を提示され得る。現在の経過は、ユーザが所与の日付の前に完了することを必要とされる必須のスクリーニングを含み得る。たとえば、ユーザは、スクリーニング1A~1Cを完了することを必要とされ得る。ユーザが個々の項目を完了したとき、完了された項目は、その項目がさらなるアクションを必要としないことを指示する様式で提示され得る。たとえば、(要素140に対応する)スクリーニング1Aは、完了されており、したがって、薄い灰色であるものとして表示されており、黒くされた丸がその項目の隣にある。ユーザが項目をタップするか、クリックするか、またはさもなければそれと対話した場合、ユーザは、項目についてのコンテンツを提供する電子ページに連れていかれ得る。ユーザがここまでのユーザの経過を追跡することを望む場合、ユーザは、要素150など、タイムラインを参照するための要素をタップするか、クリックするか、またはさもなければそれと対話し得る。例示的な一実施形態によれば、タイムラインは、年代順に、完了されたアクション項目を表示し得る。
【0012】
[0018]
図2は、様々な実施形態の態様を実装するために使用され得る別の例示的なインターフェース200を示す。例示的な一実施形態によれば、インターフェース200は、ユーザが考慮すべき様々な推奨210を提示し得る。いくつかの実施形態では、推奨は、人工知能技法を使用して特定のユーザに適合され得る。他の実施例では、推奨は、ユーザのセットに一般に適用可能であり得る所定の推奨を含み得る。いくつかの実施形態では、推奨は、適合された推奨と一般に適用可能な推奨との組合せであり得る。
【0013】
[0019]この例示的な実施形態では、推奨は、呼吸練習220と、セッション経験情報230と、ケアチーム240との面談をスケジュールするためのオプションとを含み得る。呼吸練習は、ユーザが使用することが可能であり得るガイド瞑想のためのリソースとともに、呼吸練習に関する情報を含み得る。セッション経験情報は、ユーザが受けている療法に関係する一般的な情報を含み得る。セッション経験情報は、ユーザの特定の治療経験に関係する情報をも含み得る。ユーザは、いくつかの例示的な実施形態では、療法を受けながら、ユーザの主観的経験に関するフィードバックを提供し得る。ユーザはまた、例示的な一実施形態によれば、要素240を使用してケアチームとの面談をスケジュールすることが可能であり得る。その要素と対話することは、仮想スケジューリングアシスタントが開くことを引き起こし得、ここで、ユーザは、ユーザにとって都合がよい日付および時間を選択し得、ユーザがビデオ呼、電話呼、またはテキストチャットを望むかどうかを指定し得る。ユーザにとって都合がよい時間帯がない場合、ユーザは、ユーザのケアチームへのビデオ、電話、またはテキストメッセージを残すことが可能であり得る。
【0014】
[0020]
図3は、様々な実施形態の1つまたは複数の態様を実装するために利用され得る例示的なシステム300を示す。システムは、例示的な一実施形態によれば、モバイルアプリケーションまたはウェブベースアプリケーション、セキュアレイヤ、データ処理レイヤ、および/あるいは患者フィードバックレイヤを含み得る。システムは、バイオマーカー収集、双方向患者通信、および/または長期的な患者フォローアップのための完全にセキュアなおよび匿名化されたクラウドベースプラットフォームを含み得る。
【0015】
[0021]患者は、センサーデータの収集を含む、バイオマーカー収集の許諾を付与し得る。例示的な一実施形態によれば、センサーデータ320は、クライアントデバイス304に提供されるかまたはそれによって収集され得る。センサーデータは、限定はしないが、スマートフォンのセンサーと、ウェアラブルデバイスのセンサーと、撮像デバイスのセンサーとを含む、様々なセンサーを使用して、様々な時間ポイントにおいて収集され得る。センサーは、例示的な一実施形態によれば、限定はしないが、光センサーと、全地球測位システム(GPS)センサーと、加速度計と、ジャイロスコープと、磁力計と、気圧計と、ネットワーク接続性センサーと、活動状態センサーと、スクリーンタッチイベントと、ペアにされたウェアラブルからのデータ(たとえば、心拍数センサー、グルコースレベル、脳活動を検出するネックウェアラブルなど)と、他のそのようなセンサーおよび信号とを含み得る。例示的な一実施形態によれば、センサーデータに関連付けられた個人識別情報が、ユーザのプライバシーを維持するためにマスキングされ得る。クライアントデバイスは、限定はしないが、そのようなデバイスの中でも、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピューティングデバイス、またはウェアラブルデバイスを含み得る。ユーザ管理モジュール308が、例示的な一実施形態によれば、1つまたは複数のクライアントデバイスを認証するために利用され得る。いくつかの実施形態では、患者は、一意の識別子の下で患者自体のユーザアカウントを有し得る。ユーザアカウントは、患者が患者の治療遍歴のどこにいるかに関する指示など、対象識別子を含んでいることがある。別の実施形態では、ユーザアカウントは、患者が、提携するプログラムの一部であるかどうかなど、より広範な情報を含んでいることがある。対象識別子は、すべての通信、準備、バイオマーカー収集、または他の対話のためのグローバル識別子として働き得、実際の個人の匿名性を保ちながら、ユーザを一意に識別し得る。各対象識別子は、コンピュータ生成されるかまたは個人に割り当てられ得る。他の実施形態では、アドミニストレータは対象識別子を患者に割り当て得る。
【0016】
[0022]少なくとも例示的な一実施形態では、システムは、モバイルアプリケーションまたはウェブベースアプリケーションを介した患者またはケアチームへのアクセスを可能にし得る。ユーザアカウントが作成されたとき、ユーザは、ログインすることが可能であり得。そのポイントにおいて、アプリケーションは、ユーザがそれについて認証された、最新の準備資料をダウンロードすることになる。非限定的な例として、アプリケーションは、今度の治療セッションのための先読み資料をダウンロードし得る。
【0017】
[0023]通信構成要素306などの通信構成要素が、クライアントデバイスをケアチームのメンバーと接続するために利用され得る。通信構成要素306は、ユーザ間のビデオ会議、遠隔会議、およびテキストベース通信をサポートし得る。ユーザ許諾が可能にした場合、患者とケアチームとは、同期的にと非同期的にの両方で、ビデオ、テキスト、および/またはオーディオを通してなど、互いと直接通信することが可能であり得る。たとえば、患者は、誰かがオンデマンドで話すために利用可能でないか、または患者がリアルタイムで患者のケアチームのメンバーと話すことが可能であり得る場合、患者のケアチームへのメッセージを残し得る。このようにして、患者は、今度の療法セッションの準備をすることが可能であり得る。さらに、患者は、必要に応じて治療セッションの前におよび/または後に患者のケアチームとともにフォローアップすることが可能であり得る。アプリケーションは、例示的な一実施形態によれば、後の処理のために患者およびケアチーム通信のキャプチャを可能にし得る。たとえば、通信は、適宜に、および患者承諾によって可能にされたように、自然言語処理および/または他の人工知能分析を使用して処理され得る。例示的な一実施形態では、対象識別子のみが利用可能である場合でも、異常検出が、教師なし機械学習アルゴリズムがベースライン測定からの偏差を検出することを可能にし得る。詳細には、いくつかの例示的な実施形態では、ベイズ分析が、患者ごとのベースラインを決定するために母集団レベル測定を患者ごとの特定のデータと組み合わせるために、使用され得る。このベースラインからの持続された偏差が、その患者の健康的な状態からのかなりの偏差を表し得る。たとえば、平均の母集団レベル睡眠量が1夜当たり8時間であるが、患者が一般に1夜当たり6時間眠る場合、患者について、1夜当たり5.75~6.5時間の正常範囲が作成され得る。しかしながら、患者が1夜当たり4時間の睡眠のみを一貫して受け始めた場合、これは、患者の正常範囲からの統計的におよび医学的に有意な偏差を表し得る。
【0018】
[0024]コンテンツデータベース314が、クラウド同期モジュール312を通してクライアントデバイス上での表示のために提供されるべきコンテンツを記憶し得る。コンテンツデータベースは、ユーザの治療遍歴を通してユーザを支援するのを助け得る教育コンテンツを含み得る。この例はクラウド同期モジュールを使用するが、コンテンツは、他の例示的な実施形態では、クライアントデバイスにローカルに記憶され得る。アプリケーションは、人工知能を使用して生成された匿名化されたデータ集合、教育コンテンツ、バイオマーカー概要、および/または示唆を提供し得る。センサーデータは、クライアントデバイス304を介して、バックエンドサービスおよび論理へのセキュアエントリを含めて、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)ゲートウェイ310にセキュアレイヤにおいてアップロードされ得る。セキュアレイヤに言及すると、アプリケーションからの、クラウドベース環境に送られたデータが、セキュアレイヤを通って進み得る。セキュアレイヤは、例示的な一実施形態によれば、APIゲートウェイを含み得る。
【0019】
[0025]データはAPIゲートウェイ310からデータ処理レイヤに送られ得、データ処理レイヤは、データを構造化し、機械学習バイオマーカー作成を提供し、1つまたは複数のバイオマーカーに基づいて、人工知能を使用して示唆または推奨を生成し得る。システムは、データベース挿入を扱うように構成された、データ挿入のためのマイクロサービス316などの機能をトリガし得る。例示的な一実施形態によれば、バイオマーカー集合が特徴フラグを付けられ得、個々のセンサーおよび研究設定が、患者選好に基づいてトグルされる。データは、たとえば、消失したデータを矯正するように構成され得るサーバレスλ機能を介して、動的に注入され得る。しかしながら、データは、任意の好適な手段を介して注入され得る。
【0020】
[0026]例示的な一実施形態では、各要求および応答が、バックエンドへのエントリポイントとして働くAPIゲートウェイによって確認され得る。APIゲートウェイは、バックエンドサービスおよびデータベースに要求を送る前に要求が認証されることを保証し得る。さらに、非個人化された教育コンテンツが、モバイルアプリケーションにわたって同期され得る。
【0021】
[0027]次にデータ処理レイヤに言及すると、収集された患者データは、データストア318など、データベース(たとえば、NoSQLデータベース)に、半構造化されたまたは構造化されていないデータとして挿入され得る。さらに、データは、処理され、構造化されたデータストア320などの構造化されたデータウェアハウスに挿入され得る。そのような処理は、定期的にまたは所定の時間間隔において行われ得る。バイオマーカー分析および生成構成要素322を使用して、構造化されたデータが分析され得、デジタルバイオマーカーが各患者について生成され得る。例示的な一実施形態によれば、バイオマーカーは、偏差を識別するために、人工知能を用いて処理され得る。複数のセンサーからの入力が、データを分析し、データから1つまたは複数の結論を生成するのを助けるために、機械学習フレームワークまたは教師なしフレームワークを使用して処理され得る。例示的な一実施形態によれば、任意の数のセンサーが、場合によっては追加のハードウェアを必要とすることになる、個人の新規の測定を生成するように、構成され得る。たとえば、光センサーからの入力が、患者睡眠の測定を生成するために加速度計データと組み合わせられ得、その測定は、次いで、その時間的ポイントにおける患者の健康を理解するために使用され得る。単独のままである、光センサーデータと加速度計データとは、データの組合せほど正確でないことがある。任意の数のセンサーの単一の機械学習アルゴリズムへの全体的統合が、患者健康と関心の結果とを連続的に監視する可能性を可能にし得る。例示的な一実施形態では、バイオマーカーは、クラウドベース環境において処理され得る。他の例示的な実施形態では、バイオマーカーは、ローカルにまたは任意の好適なコンピューティングデバイス上で処理され得る。処理されたバイオマーカーは、ケアチームがレビューするために、モバイルアプリケーションまたはウェブベースアプリケーションなどのアプリケーションに送信され得る。バイオマーカーは、リアルタイムで、ほぼリアルタイムで、または決定された時間的ポイントにおいてなど、任意の時間において送信され得る。トリガは、しきい値が、1つまたは複数のバイオマーカーに関して満たされた場合、ケアチームに警告し得る。たとえば、患者が、95%の信頼性レベルにおいて1夜当たり7~8時間の睡眠範囲を有する場合、システムは、患者が、95%の信頼性レベルにおいて1夜当たり4~5時間眠る場合、睡眠のこの減少が精神健康悪化のシグナルであり得るので、ケアチームに警告し得る。しきい値は、患者固有であり得、個々の患者が患者自体の個々のベースラインを有するモデルを使用して、生成され得る。ベースラインは、関連性をもつ推定値を生成するために、平均ベースライン(たとえば、所与の母集団についての平均ベースライン)と組み合わせられ得る。例示的な一実施形態では、ベイズモデルが、推定値を生成するために利用され得る。
【0022】
[0028]バイオマーカーは、バイオマーカーストレージ324になど、記憶され得る。バイオマーカーデータは、時間的に記憶され得、したがって、そのデータは、タイムスタンプを付けられ得る。このようにして、療法全体にわたる患者の経過が、時間とともにより簡単に追跡され得る。
【0023】
[0029]患者フィードバックレイヤは、バイオマーカー概要、コンテンツおよび他のアクション項目に関する示唆、ならびに/またはリアルタイム患者-専門家通信を提供し得る。バイオマーカー処理は、アプリケーションにおいて患者のために利用可能になり得る、人間が読み取れる概要および推奨を生成するのを助け得る。概要および推奨は、例示的な一実施形態では、バイオマーカー概要および推奨生成構成要素326において生成され得る。概要および推奨は、バイオマーカーおよび患者に依存し得るが、そのような情報は、パターンが決定された場合、患者の履歴レベル、ノルム外の(たとえば、患者の95%の信頼性限界の外部の)偏差、および潜在的示唆を提供し得る。概要および/または推奨は、その概要がなぜ有用でありおよび/または患者健康を反映するかを示す、情報をも提供し得る。非限定的な例として、システムが、患者が少なくとも30分間の歩行を行った日に睡眠がより有用であると決定した場合、患者がその日の午後5時までに患者の歩行を行わなかった場合、示唆がアプリケーションに提供され得る。したがって、そのような概要は、ノルムの外部の偏差とともに、最近数ヶ月にわたる患者の履歴睡眠を表示し得る。人工知能を使用して生成された推奨に応じて、システムは、患者にアクション項目についての通知を送り得る。
【0024】
[0030]患者フィードバックレイヤに言及すると、バイオマーカー概要は、示唆されたアクション項目および推奨されたコンテンツとともに患者に提示され得る。例示的な一実施形態では、示唆されたアクション項目に応じて、ケアチームの割り当てられた療法士または他のメンバーとのリアルタイムビデオチャットがスケジュールされ得る。チャットは、治療における患者の経過に応じて、任意の好適なスケジュール(たとえば、1週間につき2回)に従い得る。バイオマーカーのさらなる強化のために使用され得る、短く構造化された調査などの調査が、患者に提示され得る。非限定的な例として、調査は、患者精神健康および患者ステータスを直接査定するために使用され得る。様々な実施形態では、システムは、限定はしないが、臨床的に使用され得るモンゴメリー-アスベルグ鬱病評価尺度(MADRS:Montgomery-Asberg Depression Rating Scale)、患者健康アンケート、または9項目(PHQ-9)など、共通の精神健康査定と同様の査定を再作成または提供し得る。代替的に、調査は、ユーザが、患者健康を測定するのにより適していると感じる、主観的要素を含み得るかまたは質問を反映し得る。たとえば、そのような質問は、「対象は、最近7日間にわたって身体活動に何回従事したか?」を含み得る。例示的な一実施形態によれば、これらの調査の結果が、教師あり機械学習のためのトレーニングラベルとして使用され得る。
【0025】
[0031]アプリケーションは、ユーザにコンテンツを推奨するように構成され得る。たとえば、推奨は、タブの下でアプリケーションにおいてユーザに提示され得る。推奨は、例示的な一実施形態によれば、患者から収集されたデータに基づいて生成され得る。たとえば、ユーザの収集されたデータが、上昇した不安レベルを示す場合、ユーザは、リラクゼーションを促進するために呼吸練習ビデオを見ることを推奨され得る。
【0026】
[0032]さらに、ユーザは、いかがお過ごしですか(how they are doing)、と質問され、ユーザの満足に基づいて返答するためのオプションを提供され得る。例示的な一実施形態によれば、返答は、バイオマーカー分析の一部として記憶および考慮され得る。ユーザはまた、今度のセッションのスケジュールと過去のセッションの履歴とを提示され得る。
【0027】
[0033]アプリケーションにおいて、ユーザはまた、ユーザのケアチームのメンバーとのビデオ、オーディオ、またはテキストチャットにダイレクトされ得る。ユーザはまた、個人の詳細を提供するかまたは設定を調整するようにプロンプトされ得る。ケアチームのメンバー、またはアドミニストレータは、アプリケーションのバックエンドへのアクセスを提供され得る。
【0028】
[0034]例示的な一実施形態によれば、認証の様々な手段が提供され得る。たとえば、患者およびケアチームの匿名性を可能にするためのログインポータルが提供され得る。さらに、システムは、単一のクラウドネイティブデータベースに組み込まれ得る、様々なオペレーティングシステムにわたってなど、自動クロスプラットフォームデジタルバイオマーカーおよびセンサーデータ収集を含み得る。さらに、システムは、新しい研究および患者のためにリモートで更新された同期されたコンテンツデータベースを含み得る。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、ユーザは、サービス環境の1つまたは複数の特徴にログインするためにクイックレスポンス(QR)コードを利用し得る。
【0029】
[0035]例示的な一実施形態では、システムは、すべてのデバイスにわたって無矛盾であるクロスプラットフォームフロントエンドアプリケーションであり得、これは、1つのコードベースとしての、規制目的のためのアプリケーションのより簡単な確認を可能にする。その上、アプリケーションは、ケアチームおよび患者へのカスタムバイオマーカーの表示を可能にし得る。さらに、アプリケーションは、収集されたデータに応じたカスタム警告を提供し得る。アプリケーションは、システムが、データを収集すること、アップロードすること、分析すること、トリガを識別すること、および/またはケアチームに情報を送信することを行うように構成され得るので、「フルサークル」機械学習を可能にし得る。
【0030】
[0036]システムは、さらに、患者が、治療を申し込むこと、同意書に同意すること、および/あるいはモバイルアプリケーションをダウンロードするかまたはウェブベースアプリケーションにアクセスすることを可能にするように、構成され得る。患者は、セキュアなおよび暗号化されたログインプロセスを使用してアプリケーションにサインインし得る。オンボーディングプロセス中に、患者は、データ集合および通知へのアクセスを可能にし得る(たとえば、患者は、モバイルデバイスを介して許諾を付与し得る)。例示的な一実施形態では、アプリケーションは、利用可能なとき、健康データ、移動データ、外部ウェアラブルからのデータ、およびデバイス使用データを収集し得る。収集されたデータは、暗号化され、匿名化され、クラウドベース環境にアップロードされ得る。アプリケーションはまた、治療プロセスを通して患者のプロセスに応じて、テキスト、ビデオ、および/またはオーディオなど、患者がブラウズおよび消費すべき教育コンテンツを示唆し得る。
【0031】
[0037]アプリケーションは、研究、治療、および/または参加者を管理するためのアドミニストレータユーザインターフェースを含み得る。アドミニストレータユーザインターフェースは、モバイルデバイスまたは他のコンピュータ化されたデバイスを介してアドミニストレータに提示され得る。そのようなユーザインターフェースは、アドミニストレータが1つまたは複数の研究および/またはロケーションに参加者を追加するかまたは削除することを可能にし得る。たとえば、1つまたは複数の研究および/または1つまたは複数のロケーションは、1つまたは複数のドロップダウンメニューをポピュレートし得る。さらに、そのようなユーザインターフェースは、参加者の識別子と、それが作成されたときの時間および日付とをアドミニストレータに提示し得る。ユーザインターフェースは、参加者の識別子を拡張することと、参加者および/または研究に関するさらなる詳細を閲覧することとを行う能力をもアドミニストレータに提示し得る。
【0032】
[0038]アプリケーションは、モバイルアプリケーションにアクセスするためのワンタイムログインコードおよび/またはQRコード(登録商標)を参加者に提示し得る。たとえば、そのようなコードは、治療の着手時に参加者に提示され得る。例示的な一実施形態では、アドミニストレータおよび/またはユーザは、システムに新しいコードを生成させ得る。各ログインコードおよび/またはQRコードは一意の対象識別子に関連付けられ得る。
【0033】
[0039]アプリケーションはまた、1つまたは複数の実施形態に従って有効または無効にされ得る、1つまたは複数の許諾を含み得る。許諾は、限定はしないが、アクティブ活力、皮電的(electrodermal)活動、上ったフライト、心拍数、心拍変動性、マインドフル(mindful)分、酸素飽和度、安静時心拍数、睡眠、歩幅、歩行および走行距離、ならびに歩行心拍数平均を含み得る。ユーザは、アプリケーションが、対応するタイプのデータまたはセンサーを利用するのを妨げ得る。
【0034】
[0040]
図4は、様々な実施形態の1つまたは複数の態様を実装するために利用され得る例示的な方法を示す。本明細書の任意のプロセスについて、別段に述べられていない限り、様々な実施形態の範囲内で同様のまたは代替の順序であるいは並行して実施される、追加の、より少数の、または代替のステップがあり得ることを理解されたい。例示的な一実施形態によれば、ユーザに関連付けられたセンサーデータが受信され得る410。センサーデータは、バイオマーカーのセットを生成するために分析され得る420。セットのうちの1つまたは複数のバイオマーカーが、1つまたは複数の追加のバイオマーカーを生成するために組み合わせられ得る430。バイオマーカーに関係する概要および推奨が、バイオマーカーの生成されたセットと追加のバイオマーカーとに少なくとも部分的に基づいて生成され得る440。生成された概要は、クライアントデバイス上での表示のために提供され得る450。
【0035】
[0041]説明されるように、異なる手法が、説明される実施形態による様々な環境において実装され得る。
図5は、様々な実施形態の1つまたは複数の態様を実装するための環境500の一例を示す。諒解されるように、ウェブベース環境が説明の目的で使用されるが、異なる環境が、適宜に、様々な実施形態を実装するために使用され得る。システムは、電子クライアントデバイス502、508を含み、電子クライアントデバイス502、508は、適切なネットワーク504上で要求、メッセージまたは情報を送るおよび受信することと、デバイスのユーザに情報を伝達することとを行うように動作可能な、任意の適切なデバイスを含むことができる。そのようなクライアントデバイスの例は、パーソナルコンピュータ、セルフォン、ハンドヘルドメッセージングデバイス、ラップトップコンピュータ、セットトップボックス、個人情報端末、電子ブックリーダーなどを含む。ネットワークは、イントラネット、インターネット、セルラーネットワーク、ローカルエリアネットワークまたは任意の他のそのようなネットワーク、あるいはそれらの組合せを含む、任意の適切なネットワークを含むことができる。そのようなシステムのために使用される構成要素は、選択されるネットワークおよび/または環境のタイプに少なくとも部分的に依存することができる。そのようなネットワークを介して通信するためのプロトコルおよび構成要素は、よく知られており、本明細書では詳細に説明されない。ネットワーク上での通信は、ワイヤードまたはワイヤレス接続およびそれらの組合せを介して可能にされ得る。この例では、ネットワークは、環境が、要求を受信し、それに応答してコンテンツをサービスするための、1つまたは複数のサーバ506を含むので、インターネットを含むが、当業者に明らかになるように、他のネットワークでは、同様の目的をサービスする代替デバイスが使用され得る。
【0036】
[0042]例示的な環境は、少なくとも1つのアプリケーションサーバ510と、データストア512とを含む。適切なデータストアからデータを取得することなど、タスクを実施するために対話することができる、連結されるかまたはさもなければ構成され得る、いくつかのアプリケーションサーバ、レイヤまたは他の要素、プロセスまたは構成要素があり得ることを理解されたい。本明細書で使用される「データストア」という用語は、データを記憶し、データにアクセスし、データを取り出すことが可能な、任意のデバイスまたはデバイスの組合せを指し、それらのデバイスは、任意の標準、分散またはクラスタ化環境中に、データサーバ、データベース、データ記憶デバイスおよびデータ記憶媒体の任意の組合せ、ならびに任意の数のそれらのデバイスを含み得る。アプリケーションサーバ510は、クライアントデバイスのために1つまたは複数のアプリケーションの態様を実行するために必要に応じてデータストア512と統合し、アプリケーションについてのデータアクセスおよびビジネス論理の大部分を扱うための、任意の適切なハードウェアおよびソフトウェアを含むことができる。アプリケーションサーバは、データストアと協働してアクセス制御にサービスを提供し、ユーザに転送されるべきテキスト、グラフィック、オーディオおよび/またはビデオなど、コンテンツを生成することが可能であり、そのコンテンツは、この例では、HTML、XMLまたは別の適切な構造化された言語の形態で、ウェブサーバを含む1つまたは複数のサーバ506によってユーザにサービスされ得る。すべての要求および応答の扱い、ならびにクライアントデバイス502、508とアプリケーションサーバ510との間のコンテンツの配信は、サーバ506のウェブサーバによって扱われ得る。ウェブサーバおよびアプリケーションサーバは、本明細書で説明される構造化されたコードが、本明細書の他の場所で説明されるように、任意の適切なデバイスまたはホスト機械上で実行され得るので、必要とされず、例示的な構成要素であるにすぎないことを理解されたい。
【0037】
[0043]データストア512は、特定の態様に関係するデータを記憶するためのいくつかの別個の、データ表、データベース、または他のデータ記憶機構および媒体を含むことができる。たとえば、図示されたデータストアは、製造側のためにコンテンツをサービスするために使用され得る、製造データ514およびユーザ情報518を記憶するための機構を含む。データストアは、ログまたはアプリケーションセッションデータ516を記憶するための機構をも含むことが示されている。ページ画像情報およびアクセス権利情報など、データストアに記憶される必要があり得る多くの他の態様があり得、その情報は、適宜、上記でリストされた機構のいずれかにおいて、またはデータストア512中の追加の機構において記憶され得ることを理解されたい。データストア512は、それに関連付けられた論理を通して、アプリケーションサーバ510から命令を受信し、それに応答してデータを取得、更新、またはさもなければ処理するように、動作可能である。一例では、ユーザは、メディアファイルをトランスクライブし、タグ付けし、および/またはラベリングするための要求をサブミットし得る。この場合、データストアは、ユーザの識別情報を検証するためにユーザ情報にアクセスし得、メディアファイルに関連付けられた分析とともに、タグおよび/またはラベルを含むトランスクリプトを提供することができる。情報は、次いで、ユーザがユーザデバイス502、508上のブラウザを介して閲覧することが可能であるウェブページ上の結果リスティング中でなど、ユーザに返され得る。関心の特定の特徴についての情報が、ブラウザの専用ページまたはウィンドウにおいて閲覧され得る。
【0038】
[0044]各サーバは、一般に、そのサーバの一般的なアドミニストレーションおよび動作のための実行可能プログラム命令を提供するオペレーティングシステムを含むことになり、一般に、サーバのプロセッサによって実行されたとき、サーバがそれの意図された機能を実施することを可能にする命令を記憶する、コンピュータ可読媒体を含むことになる。サーバのオペレーティングシステムおよび一般的な機能のための好適な実装形態が、知られているかまたは市販されており、特に本明細書の開示に照らして、当業者によって容易に実装される。
【0039】
[0045]一実施形態における環境は、1つまたは複数のコンピュータネットワークまたは直接接続を使用して、通信リンクを介して相互接続された、いくつかのコンピュータシステムおよび構成要素を利用する分散コンピューティング環境である。しかしながら、そのようなシステムは、
図5に示されているよりも少数の構成要素または大きい数の構成要素を有するシステムにおいて等しく良好に動作し得ることが、当業者によって諒解されよう。したがって、
図5中のシステム500の図は、本質的に例示的なものであり、本開示の範囲に限定するものではないととられるべきである。
【0040】
[0046]
図6は、様々な実施形態の1つまたは複数の態様を実装するために利用され得る電子デバイスの例示的なブロック図を示す。電子デバイス600のインスタンスが、1つまたは複数のサーバと1つまたは複数のクライアントデバイスとを含み得る。概して、電子デバイスは、プロセッサ/CPU602と、メモリ604と、電源606と、たとえば、グラフィカルユーザインターフェースまたはテキストユーザインターフェースを提供するように動作可能であり得る入出力(I/O)構成要素/デバイス610、たとえば、マイクロフォン、スピーカー、ディスプレイ、タッチスクリーン、キーボード、マウス、キーパッド、顕微鏡、GPS構成要素、カメラ、心拍数センサー、光センサー、加速度計、ターゲットバイオメトリックセンサー、脳活動を検出するネックウェアラブルなどとを含み得る。
【0041】
[0047]ユーザは、電子デバイス600のタッチスクリーンを介して入力を提供し得る。タッチスクリーンは、たとえば、ユーザが、ユーザの指など、ユーザの身体の一部を用いてタッチスクリーンにタッチしているかどうかを決定することによって、ユーザが入力を提供しているかどうかを決定し得る。電子デバイス600は、電子デバイス600の上述の要素に接続する通信バス612をも含むことができる。ネットワークインターフェース608は、ワイヤレス通信のための受信機および送信機(またはトランシーバ)と1つまたは複数のアンテナとを含むことができる。
【0042】
[0048]プロセッサ602は、任意のタイプの処理デバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、およびグラフィックス処理ユニット(GPU)のうちの1つまたは複数を含むことができる。また、たとえば、プロセッサは、1つまたは複数の機能またはアクションを実施するための、あるいは1つまたは複数の他の構成要素からの1つまたは複数の機能またはアクションを引き起こすための、中央処理論理、または他の論理を利用することができ、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアまたはそれらの組合せを含み得る。また、所望のアプリケーションまたは必要に基づいて、中央処理論理、または他の論理は、たとえば、ソフトウェア制御のマイクロプロセッサ、ディスクリート論理、たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル/プログラムされた論理デバイス、命令などを含んでいるメモリデバイス、またはハードウェア中に埋め込まれた組合せ論理を含み得る。さらに、論理はまた、ソフトウェアとして完全に具備され得る。
【0043】
[0049]ランダムアクセスメモリ(RAM)614と読取り専用メモリ(ROM)616とを含むことができるメモリ604は、任意のタイプのメモリデバイス、たとえば、1次(CPUによって直接アクセス可能)または2次(CPUによって間接的にアクセス可能)記憶デバイス(たとえば、フラッシュメモリ、磁気ディスク、光ディスクなど)のうちの1つまたは複数によって可能にされ得る。RAMは、オペレーティングシステム618と、1つまたは複数のデータベースを含み得るデータストレージ620と、たとえば、プログラムのソフトウェア態様624を含むことができる、プログラムおよび/またはアプリケーション622とを含むことができる。また、ROM616は、電子デバイス600の基本入出力システム(BIOS)626を含むことができる。
【0044】
[0050]プログラム622のソフトウェア態様は、本発明の実施形態による方法およびシステムを実装するかまたは容易にするのに必要な、すべてのプログラミング、アプリケーション、アルゴリズム、モデル、ソフトウェア、および他のツールを広く含むかまたは表すものとする。それらの要素は、単一のコンピュータ上に存在するか、あるいは複数のコンピュータ、サーバ、デバイス、またはエンティティの間で分散され得る。
【0045】
[0051]電源606は、1つまたは複数の電力構成要素を含んでいることがあり、電子デバイス600への電力の供給および管理を容易にするのを助け得る。
【0046】
[0052]入出力(I/O)インターフェース610を含む入出力構成要素は、たとえば、電子デバイス600の構成要素と、外部デバイスの構成要素と、エンドユーザとの間の通信を容易にするための任意のインターフェースを含むことができる。たとえば、そのような構成要素は、受信機と、送信機と、トランシーバと、1つまたは複数の入出力インターフェースとの統合であり得る、ネットワークカードを含むことができる。ネットワークカードは、たとえば、ネットワークの他のデバイスとのワイヤードまたはワイヤレス通信を容易にすることができる。ワイヤレス通信の場合、アンテナがそのような通信を容易にすることができる。また、入出力インターフェース610のうちのいくつかとバス612とが、電子デバイス600の構成要素間の通信を容易にすることができ、一例では、プロセッサ602によって実施される処理を簡単にすることができる。
【0047】
[0053]電子デバイス600がサーバである場合、そのサーバは、信号を送るまたは受信することが可能であり得るコンピューティングデバイス、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレスネットワークを含むことができるか、あるいは物理メモリ状態として、信号を、たとえば、メモリにおいて処理するかまたはメモリに記憶することが可能であり得る。そのサーバは、ネットワークを介して別のデバイスに1つまたは複数にアプリケーションを提供するための構成を含むアプリケーションサーバであり得る。また、アプリケーションサーバは、たとえば、例示的な実施形態のアドミニストレーションのためのユーザインターフェースを提供することができるウェブサイトをホストし得る。
【0048】
[0054]
図7は、様々な実施形態の態様が実装され得る例示的な環境700を示す。この例では、ユーザは、少なくとも1つのネットワーク704にわたってマルチテナントリソースプロバイダ環境706に要求をサブミットするために1つまたは複数のクライアントデバイス702を利用することが可能である。クライアントデバイスは、適切なネットワーク上で要求、メッセージ、または他のそのような情報を送るおよび受信することと、デバイスのユーザに情報を伝達することとを行うように動作可能な、任意の適切な電子デバイスを含むことができる。そのようなクライアントデバイスの例は、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、ノートブックコンピュータなどを含む。少なくとも1つのネットワーク704は、イントラネット、インターネット、セルラーネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、または任意の他のそのようなネットワーク、あるいは組合せを含む、任意の適切なネットワークを含むことができ、ネットワーク上の通信が、ワイヤードおよび/またはワイヤレス接続を介して可能にされ得る。リソースプロバイダ環境706は、要求を受信し、それらの要求に応答して情報を返すまたはアクションを実施するための、任意の適切な構成要素を含むことができる。一例として、プロバイダ環境は、要求を受信および処理し、次いで、その要求に応答してデータ、ウェブページ、ビデオ、オーディオ、あるいは他のそのようなコンテンツまたは情報を返すための、ウェブサーバおよび/またはアプリケーションサーバを含み得る。
【0049】
[0055]様々な実施形態では、プロバイダ環境は、様々な異なる目的のために複数のユーザによって利用され得る様々なタイプのリソースを含み得る。本明細書で使用される、ネットワーク環境において利用されるコンピューティングリソースおよび他の電子リソースは、「ネットワークリソース」と呼ばれることがある。これらは、たとえば、データおよび/または実行可能な命令を受信し、送信し、および/または処理することなど、タスクを実施することができるサーバ、データベース、ロードバランサ、ルータなどを含むことができる。少なくともいくつかの実施形態では、所与のリソースまたはリソースのセットの全部または一部分が、少なくとも、決定された時間期間の間、特定のユーザに割り振られるかまたは特定のタスクのために割り振られ得る。プロバイダ環境からのこれらのマルチテナントリソースの共有は、しばしば、そのような用語の中でも、ならびに特定の環境および/または実装形態に応じて、リソース共有、ウェブサービス、または「クラウドコンピューティング」と呼ばれる。この例では、プロバイダ環境は、1つまたは複数のタイプの複数のリソース714を含む。これらのタイプは、たとえば、ユーザによって提供される命令を処理するように動作可能なアプリケーションサーバ、または、ユーザ要求に応答して、1つまたは複数のデータストア716に記憶されたデータを処理するように動作可能なデータベースサーバを含むことができる。そのような目的のために知られているように、ユーザはまた、所与のデータストア中のデータストレージの少なくとも一部分を予約することができる。ユーザが様々なリソースおよびリソースインスタンスを予約することを可能にするための方法は、当技術分野においてよく知られており、したがって、プロセス全体の詳細な説明、およびすべての可能な構成要素の説明は、本明細書では詳細に説明されない。
【0050】
[0056]少なくともいくつかの実施形態では、リソース714の一部分を利用することを希望するユーザは、プロバイダ環境706のインターフェースレイヤ808に、受信された要求をサブミットすることができる。インターフェースレイヤは、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)、または、ユーザがプロバイダ環境に要求をサブミットすることを可能にする他の公開されたインターフェースを含むことができる。この例におけるインターフェースレイヤ808はまた、少なくとも1つのウェブサーバ、ルーティング構成要素、ロードバランサなど、他の構成要素をも含むことができる。インターフェースレイヤ708にリソースをプロビジョニングするようにとの要求が受信されたとき、その要求についての情報が、ユーザアカウントおよび情報、リソースプロビジョニングおよび使用、ならびに他のそのような態様を管理するように構成された、サービスマネージャ710、あるいは他のそのようなシステム、サービス、または構成要素に宛てられ得る。要求を受信したサービスマネージャ710は、アカウントデータがプロバイダ環境中の少なくとも1つのデータストア712に記憶され得る場合、要求をサブミットしたユーザの識別情報を認証すること、ならびにそのユーザがリソースプロバイダとの既存のアカウントを有するかどうかを決定することなど、タスクを実施することができる。ユーザは、ユーザの識別情報を認証するために、プロバイダに様々なタイプの証明のいずれかを提供することができる。これらの証明は、たとえば、ユーザ名とパスワードとのペア、バイオメトリックデータ、デジタル署名、QRベース証明、または他のそのような情報を含むことができる。
【0051】
[0057]プロバイダは、ユーザについて記憶された情報に対してこの情報を確認することができる。ユーザが、適切な許諾、ステータスなどをもつアカウントを有する場合、リソースマネージャは、ユーザの要求に適するために利用可能な十分なリソースがあるかどうかを決定することができ、十分なリソースがある場合、要求によって指定された量についてユーザによる使用のためにそれらのリソースをプロビジョニングするか、または場合によってはそれらのリソースの対応する部分へのアクセスを付与することができる。この量は、たとえば、そのような値の中でも、単一の要求を処理するかまたは単一のタスクを実施する能力、指定された時間期間、あるいは循環/再生可能期間を含むことができる。ユーザがプロバイダとの有効なアカウントを有しないか、ユーザアカウントが、要求中で指定されたリソースのタイプへのアクセスを可能にしないか、または別のそのような理由が、ユーザがそのようなリソースへのアクセスを取得するのを妨げている場合、そのようなオプションの中でも、ユーザが、アカウントを作成または修正すること、あるいは要求中で指定されたリソースを変更することを可能にするための通信が、ユーザに送られ得る。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、ユーザは、サービスプロバイダ環境内で提供されるサービスのフリート全体にアクセスするために認証され得る。他の例示的な実施形態では、ユーザのアクセスは、ユーザの(1つまたは複数の)証明にひも付けされた1つまたは複数のアクセスポリシーを使用する、サービスプロバイダ環境内の特定のサービスに制限され得る。
【0052】
[0058]ユーザが認証され、アカウントが検証され、リソースが割り振られると、ユーザは、指定された、能力、データ転送の量、時間期間、または他のそのような値についての、(1つまたは複数の)割り振られたリソースを利用することができる。少なくともいくつかの実施形態では、ユーザは、セッショントークンまたは他のそのような証明を、それらの要求がそのユーザセッション上で処理されることを可能にするために、後続の要求とともに提供し得る。ユーザは、少なくとも、ユーザアカウントの関連のある態様が変化するか、ユーザがリソースへのアクセスをもはや付与されないか、または別のそのような態様が変化するような時間まで、クライアントデバイス702が、サービスマネージャ710と通信することが必要であることなしに、割り振られたリソースを用いて通信することを可能にすることができる、リソース識別子、特定のアドレス、または他のそのような情報を受信することができる。
【0053】
[0059]また、この例におけるサービスマネージャ710(あるいは別のそのようなシステムまたはサービス)は、プロビジョニング、スケーリング、複製などを含み得るような、管理アクションに加えて制御機能を扱う、ハードウェアおよびソフトウェア構成要素の仮想レイヤとして機能することができる。リソースマネージャは、インターフェースレイヤ808中の専用APIを利用することができ、ここで、各APIは、インスタンスをプロビジョニング、スケーリング、クローニング、または休止することなど、データ環境に関して実施されるべき少なくとも1つの特定のアクションについての要求を受信するために提供され得る。APIのうちの1つへの要求を受信すると、インターフェースレイヤのウェブサービス部分が、呼に沿って行動するかまたは呼を処理するために必要とされるステップまたはアクションを決定するために要求をパースするか、またはさもなければ分析することができる。たとえば、データリポジトリを作成するようにとの要求を含むウェブサービス呼が受信され得る。
【0054】
[0060]少なくとも1つの実施形態におけるインターフェースレイヤ708は、様々なAPIを提供し、API仕様に基づいて適切な応答を返すことができる、ユーザ対向サーバのスケーラブルセットを含む。インターフェースレイヤは、一実施形態では、外部対向ユーザAPIを処理する、無国籍の、複製されたサーバからなる、少なくとも1つのAPIサービスレイヤをも含むことができる。インターフェースレイヤは、証明に基づいてユーザを認証すること、ユーザを認可すること、APIサーバへのユーザ要求をスロットリングすること、ユーザ入力を確認すること、ならびに、要求および応答をマーシャリングまたはアンマーシャリングすることなど、ウェブサービスフロントエンド特徴を担当し得る。APIレイヤは、API呼に応答して、アドミニストレーションデータストアに/からデータベース構成データの読取りおよび書込みを行うことをも担当し得る。多くの実施形態では、ウェブサービスレイヤおよび/またはAPIサービスレイヤは、唯一の外部的に可視の構成要素であるか、または、制御サービスのユーザに可視であり、そのユーザによってアクセス可能である、唯一の構成要素であることになる。ウェブサービスレイヤのサーバは、当技術分野で知られているように、無国籍であり、水平方向にスケーリングされ得る。APIサーバ、ならびに永続的データストアが、たとえば、領域中の複数のデータセンターにわたって、それらのサーバが単一データセンター障害に対して弾性であるように、拡散され得る。
【0055】
[0061]様々な実施形態が、さらに、いくつかの場合には、いくつかのアプリケーションのいずれかを動作させるために使用され得る1つまたは複数のユーザコンピュータまたはコンピューティングデバイスを含むことができる、多種多様な動作環境において実装され得る。ユーザデバイスまたはクライアントデバイスは、標準オペレーティングシステムを稼働するデスクトップまたはラップトップコンピュータなど、いくつかの汎用パーソナルコンピュータ、ならびに、モバイルソフトウェアを稼働し、いくつかのネットワーキングプロトコルおよびメッセージングプロトコルをサポートすることが可能な、いくつかのセルラー、ワイヤレスおよびハンドヘルドデバイスのいずれかを含むことができる。そのようなシステムは、開発およびデータベース管理などの目的のための様々な市販のオペレーティングシステムおよび他の知られているアプリケーションのいずれかを稼働する、いくつかのワークステーションをも含むことができる。また、これらのデバイスは、ネットワークを介して通信することが可能なダミー端末、シンクライアント(thin client)、ゲーミングシステムおよび他のデバイスなど、他の電子デバイスを含むことができる。
【0056】
[0062]たいていの実施形態は、TCP/IP、FTP、UPnP、NFS、およびCIFSなど、様々な市販のプロトコルのいずれかを使用して通信をサポートするための、当業者によく知られることになる少なくとも1つのネットワークを利用する。ネットワークは、たとえば、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、仮想プライベートネットワーク、インターネット、イントラネット、エクストラネット、公衆交換電話網、赤外線ネットワーク、ワイヤレスネットワークおよびそれらの任意の組合せであり得る。ウェブサーバを利用する実施形態では、ウェブサーバは、HTTPサーバ、FTPサーバ、CGIサーバ、データサーバ、Java(登録商標)サーバおよびビジネスアプリケーションサーバを含む、様々なサーバまたは中層のアプリケーションのいずれかを稼働することができる。(1つまたは複数の)サーバはまた、Java、C、C#またはC++など、任意のプログラミング言語、あるいは、Perl、PythonまたはTCLなど、任意のスクリプト言語、ならびにそれらの組合せで書かれた、1つまたは複数のスクリプトまたはプログラムとして実装され得る1つまたは複数のウェブアプリケーションを実行することによってなど、ユーザデバイスからの応答要求中のプログラムまたはスクリプトを実行することが可能であり得る。(1つまたは複数の)サーバはまた、限定はしないが、オラクル(登録商標)、マイクロソフト(登録商標)、Sybase(登録商標)およびIBM(登録商標)からの市販のものを含む、データベースサーバを含み得る。
【0057】
[0063]環境は、上記で説明されたように、様々なデータストアと、他のメモリおよび記憶媒体とを含むことができる。これらは、ネットワークにわたる、コンピュータのうちの1つまたは複数にローカルの(および/または1つまたは複数中に存在する)、またはコンピュータのいずれかまたはすべてからリモートの、記憶媒体上になど、様々なロケーション中に存在することができる。実施形態の特定のセットでは、情報は、当業者によく知られたストレージエリアネットワーク(SAN)中に常駐し得る。同様に、コンピュータ、サーバまたは他のネットワークデバイスに帰する機能を実施するための必要なファイルは、適宜に、ローカルにおよび/またはリモートで記憶され得る。システムが、コンピュータ化されたデバイスを含む場合、各そのようなデバイスは、バスを介して電気的に結合され得るハードウェア要素を含むことができ、それらの要素は、たとえば、少なくとも1つの中央処理ユニット(CPU)と、少なくとも1つの入力デバイス(たとえば、マウス、キーボード、コントローラ、タッチセンシティブディスプレイ要素またはキーパッド)と、少なくとも1つの出力デバイス(たとえば、ディスプレイデバイス、プリンタまたはスピーカー)とを含む。そのようなシステムは、ディスクドライブ、光記憶デバイス、および、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM)などのソリッドステート記憶デバイス、ならびにリムーバブルメディアデバイス、メモリカード、フラッシュカードなど、1つまたは複数の記憶デバイスをも含み得る。そのようなデバイスは、コンピュータ可読記憶媒体リーダーと、通信デバイス(たとえば、モデム、ネットワークカード(ワイヤレスまたはワイヤード)、赤外線通信デバイス)と、上記で説明されたワーキングメモリとをも含むことができる。コンピュータ可読記憶媒体リーダーは、リモート、ローカル、固定および/またはリムーバブル記憶デバイスを表すコンピュータ可読記憶媒体、ならびにコンピュータ可読情報を一時的におよび/またはより永続的に含み、記憶し、送信し、取り出すための記憶媒体と接続されるか、またはそれらを受容するように構成され得る。
【0058】
[0064]システムおよび様々なデバイスは、一般に、オペレーティングシステムと、クライアントアプリケーションまたはウェブブラウザなどのアプリケーションプログラムとを含む、少なくとも1つのワーキングメモリデバイス内に位置するいくつかのソフトウェアアプリケーション、モジュール、サービスまたは他の要素をも含むことになる。代替実施形態が、上記で説明された実施形態からの多数の変形形態を有し得ることを諒解されたい。たとえば、カスタマイズされたハードウェアも使用され得、および/あるいは特定の要素が、ハードウェア、(アプレットなど、ポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、またはその両方で実装され得る。さらに、ネットワーク入出力デバイスなど、他のコンピューティングデバイスへの接続が採用され得る。コードまたはコードの部分を含むための記憶媒体および他の非一時的コンピュータ可読媒体が、限定はしないが、所望の情報を記憶するために使用され得るおよびシステムデバイスによってアクセスされ得る、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは任意の他の媒体を含む、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータなど、情報の記憶のための任意の方法または技術で実装される、揮発性および不揮発性、リムーバブルおよび非リムーバブル媒体など、当技術分野において知られているまたは使用される任意の適切な媒体を含むことができる。本明細書で提供される開示および教示に基づいて、当業者は、様々な実施形態を実装するための他のやり方および/または方法を諒解されよう。
【0059】
[0065]したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で考慮されるべきである。しかしながら、特許請求の範囲に記載された本発明のより広い趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更がそれに対して行われ得ることは明らかであろう。
【国際調査報告】