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特表2024-542338折り畳み可能な表示モジュール及び折り畳み可能な表示装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】折り畳み可能な表示モジュール及び折り畳み可能な表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20241108BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20241108BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
G09F9/00 302
G09F9/30 308Z
G09F9/00 350Z
H04M1/02 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571967
(86)(22)【出願日】2023-06-30
(85)【翻訳文提出日】2023-11-20
(86)【国際出願番号】 CN2023104841
(87)【国際公開番号】W WO2024093322
(87)【国際公開日】2024-05-10
(31)【優先権主張番号】202211358194.3
(32)【優先日】2022-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517333336
【氏名又は名称】武漢華星光電半導体顕示技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUHAN CHINA STAR OPTOELECTRONICS SEMICONDUCTOR DISOLAY TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】305 Room,Building C5 Biolake of Optics Valley,No.666 Gaoxin Avenue,.Wuhan East Lake High-tech Development Zone Wuhan,Hubei 430079 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】ワン・ウェンチアン
【テーマコード(参考)】
5C094
5G435
5K023
【Fターム(参考)】
5C094AA36
5C094DA06
5C094FA01
5C094FA02
5C094JA01
5C094JA08
5G435AA07
5G435EE04
5G435EE13
5G435GG43
5G435HH02
5G435KK02
5K023AA07
5K023DD08
5K023HH06
(57)【要約】
本発明の実施例は、折り畳み可能な表示モジュール及び折り畳み可能な表示装置を開示し、該折り畳み可能な表示モジュールは、表示パネル及び支持板を含み、支持板は第2方向に交互に設けられた第1穿孔群及び第2穿孔群を含み、第1穿孔群が複数の第1ビアを有し、第2穿孔群が複数の第2ビアを有し、第1方向において、第1ビアの長さは第2ビアの長さよりも大きく、第2ビアは隣接する第1ビアの間の第1隙間部に合わせて設けられる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳み可能な表示モジュールであって、少なくとも1つの折り曲げ領域及び前記折り曲げ領域に接する非折り曲げ領域を含み、前記折り曲げ領域は、2つの前記非折り曲げ領域間に接し、且つ第1折り曲げ中心線を含み、前記第1折り曲げ中心線は第1方向と平行であり、前記折り畳み可能な表示モジュールは、
表示パネルと、
前記表示パネルの一側に設けられる支持板と、を含み、
ここで、前記支持板は複数の第1穿孔群及び複数の第2穿孔群を含み、各前記第1穿孔群及び各前記第2穿孔群の延在方向はすべて前記第1方向と平行であり、1つの前記第1穿孔群と1つの前記第2穿孔群は第2方向に交互に設けられ、前記第2方向は、前記第1方向と予め設定された角度を成すように設定され、前記第1穿孔群は、前記第1方向に沿って間隔をおいて設けられる複数の第1ビアを有し、前記第2穿孔群は、前記第1方向に沿って間隔をおいて設けられる複数の第2ビアを有し、前記第1ビアの前記第1方向における長さは、前記第2ビアの前記第1方向における長さよりも大きく、
前記第1穿孔群は、隣接する2つの前記第1ビアの間にある第1隙間部をさらに含み、前記第2方向において、前記第2ビアは前記第1隙間部に合わせて設けられる、折り畳み可能な表示モジュール。
【請求項2】
前記第1穿孔群内の複数の前記第1ビアは、前記第1穿孔群の両端に設けられる2つの第1類孔、及び2つの前記第1類孔の間に設けられる少なくとも1つの第2類孔を含み、
前記第1類孔は、前記第1穿孔群の対応する端部に近接する第1部分、及び前記第1穿孔群の対応する端部から離れた第2部分を含み、
前記第2類孔は、2つの第3部分、及び2つの前記第3部分の間に設けられる第4部分を含み、前記第3部分及び前記第4部分は前記第1方向に沿って設けられており、
ここで、前記第2方向において、前記第1部分の最大幅は、前記第2部分の最小幅よりも小さく、前記第3部分の最小幅は、前記第4部分の最大幅よりも大きい、請求項1に記載の折り畳み可能な表示モジュール。
【請求項3】
同一の前記第1類孔において、前記第2方向に、前記第2部分の最大幅と前記第1部分の最小幅の比の値は1.5~2であり、
同一の前記第2類孔において、前記第2方向に、前記第3部分の最大幅と前記第4部分の最小幅の比の値は1.5~2である、請求項2に記載の折り畳み可能な表示モジュール。
【請求項4】
前記第2ビアは、前記第1隙間部に対応する第5部分、及び前記第5部分の両端に位置する第6部分を含み、
ここで、前記第5部分及び前記第6部分は前記第1方向に沿って設けられ、前記第2方向において、前記第5部分の最小幅は、前記第6部分の最大幅よりも大きい、請求項2に記載の折り畳み可能な表示モジュール。
【請求項5】
前記第1方向において、前記第6部分の長さは、対応する前記第2部分の長さよりも小さく、且つ対応する前記第3部分の長さよりも小さい、請求項4に記載の折り畳み可能な表示モジュール。
【請求項6】
前記第2部分の端部、前記第3部分の端部、及び前記第6部分の端部は、弧形状の外輪郭を備え、
前記第1部分と前記第2部分の間の接合部は、弧形状の外輪郭を備え、前記第3部分と前記第4部分の間の接合部は、弧形状の外輪郭を備え、前記第5部分と前記第6部分の間の接合部は、弧形状の外輪郭を備える、請求項4に記載の折り畳み可能な表示モジュール。
【請求項7】
少なくとも1つの前記第2穿孔群において、前記第2穿孔群の中心に近接する前記第2ビアの前記第5部分の前記第2方向における幅は、前記第2穿孔群の中心から離れた前記第2ビアの前記第5部分の前記第2方向における幅よりも大きく、
少なくとも1つの前記第2穿孔群において、前記第2穿孔群の中心に近接する前記第2ビアの前記第6部分の前記第1方向における長さは、前記第2穿孔群の中心から離れた前記第2ビアの前記第6部分の前記第1方向における長さよりも大きい、請求項4に記載の折り畳み可能な表示モジュール。
【請求項8】
同一の前記第2ビアにおいて、前記第1方向に、前記第2ビアの長さと前記第5部分の長さの比の値は12~15である、請求項4に記載の折り畳み可能な表示モジュール。
【請求項9】
同一の第2ビアにおいて、前記第2方向に、前記第5部分の最大幅と前記第6部分の最小幅の比の値は1.5~2である、請求項4に記載の折り畳み可能な表示モジュール。
【請求項10】
少なくとも1つの前記第1穿孔群において、前記第1穿孔群の中心に近接する前記第2類孔の前記第3部分の前記第1方向における長さは、前記第1穿孔群の中心から離れた前記第2類孔の前記第3部分の前記第1方向における長さよりも大きい、請求項2に記載の折り畳み可能な表示モジュール。
【請求項11】
同一の前記第2類孔において、前記第1方向に、前記第2類孔の長さと前記第4部分の長さの比の値は1.5~2.5である、請求項2に記載の折り畳み可能な表示モジュール。
【請求項12】
前記折り曲げ領域は、第1サブ折り曲げ領域、前記第1サブ折り曲げ領域の外周にある第1サブ平面状領域、及び前記第1サブ平面状領域の外周にある第2サブ折り曲げ領域を含み、前記第2サブ折り曲げ領域は、前記非折り曲げ領域に接し、
前記第1折り曲げ中心線は、前記第1サブ折り曲げ領域内に位置し、各前記第1穿孔群及び各前記第2穿孔群は前記第1サブ折り曲げ領域内に位置し、
ここで、前記支持板は、前記第2サブ折り曲げ領域内に設けられる複数の第3穿孔群をさらに含み、各前記第3穿孔群の延在方向はすべて前記第1方向と平行であり、前記第3穿孔群の開孔深さは前記支持板の厚さよりも小さい、請求項1に記載の折り畳み可能な表示モジュール。
【請求項13】
前記折り曲げ領域は第2折り曲げ中心線をさらに含み、前記第2折り曲げ中心線は、第1方向と平行であるとともに、前記第2サブ折り曲げ領域内に位置し、
ここで、前記第2折り曲げ中心線に近接する方向における前記第3穿孔群の深さは、前記第2折り曲げ中心線から離れた方向における前記第3穿孔群の深さよりも大きい、請求項12に記載の折り畳み可能な表示モジュール。
【請求項14】
前記第2折り曲げ中心線に近接する方向において、隣接する2群の前記第3穿孔群の間の距離が徐々に小さくなっている、請求項13に記載の折り畳み可能な表示モジュール。
【請求項15】
前記表示パネルは、パネル本体、前記パネル本体の出光側に近接するように位置する偏光層、前記偏光層の前記パネル本体から離れた側にあるウィンドウカバー、及び前記パネル本体の出光側から離れるように位置するバックプレートを含み、
ここで、前記支持板は前記パネル本体の出光側から離れるように位置する、請求項1に記載の折り畳み可能な表示モジュール。
【請求項16】
折り畳み可能な表示モジュールを含み、前記折り畳み可能な表示モジュールは、少なくとも1つの折り曲げ領域及び前記折り曲げ領域に接する非折り曲げ領域を含み、前記折り曲げ領域は、2つの前記非折り曲げ領域間に接し、且つ第1折り曲げ中心線を含み、前記第1折り曲げ中心線は第1方向と平行であり、前記折り畳み可能な表示モジュールは、
表示パネルと、
前記表示パネルの一側に設けられる支持板と、を含み、
ここで、前記支持板は複数の第1穿孔群及び複数の第2穿孔群を含み、各前記第1穿孔群及び各前記第2穿孔群の延在方向はすべて前記第1方向と平行であり、1つの前記第1穿孔群と1つの前記第2穿孔群は第2方向に交互に設けられ、前記第2方向は、前記第1方向と予め設定された角度を成すように設定され、前記第1穿孔群は、前記第1方向に沿って間隔をおいて設けられる複数の第1ビアを有し、前記第2穿孔群は、前記第1方向に沿って間隔をおいて設けられる複数の第2ビアを有し、前記第1ビアの前記第1方向における長さは、前記第2ビアの前記第1方向における長さよりも大きく、
前記第1穿孔群は、隣接する2つの前記第1ビアの間にある第1隙間部をさらに含み、前記第2方向において、前記第2ビアは前記第1隙間部に合わせて設けられる、折り畳み可能な表示装置。
【請求項17】
前記第1穿孔群内の複数の前記第1ビアは、前記第1穿孔群の両端に設けられる2つの第1類孔、及び2つの前記第1類孔の間に設けられる少なくとも1つの第2類孔を含み、
前記第1類孔は、前記第1穿孔群の対応する端部に近接する第1部分、及び前記第1穿孔群の対応する端部から離れた第2部分を含み、
前記第2類孔は、2つの第3部分、及び2つの前記第3部分の間に設けられる第4部分を含み、前記第3部分及び前記第4部分は前記第1方向に沿って設けられており、
ここで、前記第2方向において、前記第1部分の最大幅は、前記第2部分の最小幅よりも小さく、前記第3部分の最小幅は、前記第4部分の最大幅よりも大きい、請求項16に記載の折り畳み可能な表示装置。
【請求項18】
前記第2ビアは、前記第1隙間部に対応する第5部分、及び前記第5部分の両端に位置する第6部分を含み、
ここで、前記第5部分及び前記第6部分は前記第1方向に沿って設けられ、前記第2方向において、前記第5部分の最小幅は、前記第6部分の最大幅よりも大きい、請求項17に記載の折り畳み可能な表示装置。
【請求項19】
少なくとも1つの前記第1穿孔群において、前記第1穿孔群の中心に近接する前記第2類孔の前記第3部分の前記第1方向における長さは、前記第1穿孔群の中心から離れた前記第2類孔の前記第3部分の前記第1方向における長さよりも大きい、請求項17に記載の折り畳み可能な表示装置。
【請求項20】
前記折り曲げ領域は、第1サブ折り曲げ領域、前記第1サブ折り曲げ領域の外周にある第1サブ平面状領域、及び前記第1サブ平面状領域の外周にある第2サブ折り曲げ領域を含み、前記第2サブ折り曲げ領域は、前記非折り曲げ領域に接し、
前記第1折り曲げ中心線は、前記第1サブ折り曲げ領域内に位置し、各前記第1穿孔群及び各前記第2穿孔群は前記第1サブ折り曲げ領域内に位置し、
ここで、前記支持板は、前記第2サブ折り曲げ領域内に設けられる複数の第3穿孔群をさらに含み、
各前記第3穿孔群の延在方向はすべて前記第1方向と平行であり、前記第3穿孔群の開孔深さは前記支持板の厚さよりも小さい、請求項16に記載の折り畳み可能な表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、表示の分野に関し、特に折り畳み可能な表示モジュール及び折り畳み可能な表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、折り畳み可能な表示モジュールは、消費者に人気になっていくが、折り畳みスクリーン表示モジュールは、長時間使用すると、折り曲げ領域内に明らかな折り目が形成しやすく、その結果、スクリーンオフや表示状態で明らかな凹凸現象が発生し、折り目の問題があるため、折り畳みスクリーン表示モジュールの市場への展開に影響を与えている。
【0003】
このため、上記技術的課題を解決するための折り畳み可能な表示モジュール及び折り畳み可能な表示装置が早急に求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、現在の折り畳みスクリーン表示モジュールの折り曲げ領域に折り目があるという技術的課題を緩和できる、折り畳み可能な表示モジュール及び折り畳み可能な表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するために、本願は次の技術的解決手段を提供する。
【0006】
本発明は折り畳み可能な表示モジュールを提供し、少なくとも1つの折り曲げ領域及び前記折り曲げ領域に接する非折り曲げ領域を含み、前記折り曲げ領域は、2つの前記非折り曲げ領域間に接し、且つ第1折り曲げ中心線を含み、前記第1折り曲げ中心線は第1方向と平行であり、前記折り畳み可能な表示モジュールは、
表示パネルと、
前記表示パネルの一側に設けられる支持板と、を含み、
ここで、前記支持板は複数の第1穿孔群及び複数の第2穿孔群を含み、各前記第1穿孔群及び各前記第2穿孔群の延在方向はすべて前記第1方向と平行であり、1つの前記第1穿孔群と1つの前記第2穿孔群は第2方向に交互に設けられ、前記第2方向は、前記第1方向と予め設定された角度を成すように設定され、前記第1穿孔群は、前記第1方向に沿って間隔をおいて設けられる複数の第1ビアを有し、前記第2穿孔群は、前記第1方向に沿って間隔をおいて設けられる複数の第2ビアを有し、前記第1ビアの前記第1方向における長さは、前記第2ビアの前記第1方向における長さよりも大きく、
前記第1穿孔群は、隣接する2つの前記第1ビアの間にある第1隙間部をさらに含み、前記第2方向において、前記第2ビアは前記第1隙間部に合わせて設けられる。
【0007】
いくつかの実施例では、前記第1穿孔群内の複数の前記第1ビアは、前記第1穿孔群の両端に設けられる2つの第1類孔、及び2つの前記第1類孔の間に設けられる少なくとも1つの第2類孔を含み、前記第1類孔は、前記第1穿孔群の対応する端部に近接する第1部分、及び前記第1穿孔群の対応する端部から離れた第2部分を含み、前記第2類孔は、2つの第3部分、及び2つの前記第3部分の間に設けられる第4部分を含み、前記第3部分及び前記第4部分は前記第1方向に沿って設けられており、ここで、前記第2方向において、前記第1部分の最大幅は、前記第2部分の最小幅よりも小さく、前記第3部分の最小幅は、前記第4部分の最大幅よりも大きい。
【0008】
いくつかの実施例では、同一の前記第1類孔において、前記第2方向に、前記第2部分の最大幅と前記第1部分の最小幅の比の値は1.5~2であり、
同一の前記第2類孔において、前記第2方向に、前記第3部分の最大幅と前記第4部分の最小幅の比の値は1.5~2である。
【0009】
いくつかの実施例では、前記第2ビアは、前記第1隙間部に対応する第5部分、及び前記第5部分の両端に位置する第6部分を含み、ここで、前記第5部分及び前記第6部分は前記第1方向に沿って設けられ、前記第2方向において、前記第5部分の最小幅は、前記第6部分の最大幅よりも大きい。
【0010】
いくつかの実施例では、前記第1方向において、前記第6部分の長さは、対応する前記第2部分の長さよりも小さく、且つ対応する前記第3部分の長さよりも小さい。
【0011】
いくつかの実施例では、前記第2部分の端部、前記第3部分の端部、及び前記第6部分の端部は、弧形状の外輪郭を備え、前記第1部分と前記第2部分の間の接合部は、弧形状の外輪郭を備え、前記第3部分と前記第4部分の間の接合部は、弧形状の外輪郭を備え、前記第5部分と前記第6部分の間の接合部は、弧形状の外輪郭を備える。
【0012】
いくつかの実施例では、少なくとも1つの前記第2穿孔群において、前記第2穿孔群の中心に近接する前記第2ビアの前記第5部分の前記第2方向における幅は、前記第2穿孔群の中心から離れた前記第2ビアの前記第5部分の前記第2方向における幅よりも大きく、少なくとも1つの前記第2穿孔群において、前記第2穿孔群の中心に近接する前記第2ビアの前記第6部分の前記第1方向における長さは、前記第2穿孔群の中心から離れた前記第2ビアの前記第6部分の前記第1方向における長さよりも大きい。
【0013】
いくつかの実施例では、同一の前記第2ビアにおいて、前記第1方向に、前記第2ビアの長さと前記第5部分の長さの比の値は12~15である。
【0014】
いくつかの実施例では、同一の第2ビアにおいて、前記第2方向に、前記第5部分の最大幅と前記第6部分の最小幅の比の値は1.5~2である。
【0015】
いくつかの実施例では、少なくとも1つの前記第1穿孔群において、前記第1穿孔群の中心に近接する前記第2類孔の前記第3部分の前記第1方向における長さは、前記第1穿孔群の中心から離れた前記第2類孔の前記第3部分の前記第1方向における長さよりも大きい。
【0016】
いくつかの実施例では、同一の前記第2類孔において、前記第1方向に、前記第2類孔の長さと前記第4部分の長さの比の値は1.5~2.5である。
【0017】
いくつかの実施例では、前記折り曲げ領域は、第1サブ折り曲げ領域、前記第1サブ折り曲げ領域の外周にある第1サブ平面状領域、及び前記第1サブ平面状領域の外周にある第2サブ折り曲げ領域を含み、前記第2サブ折り曲げ領域は、前記非折り曲げ領域に接し、前記第1折り曲げ中心線は、前記第1サブ折り曲げ領域内に位置し、各前記第1穿孔群及び各前記第2穿孔群は前記第1サブ折り曲げ領域内に位置し、ここで、前記支持板は、前記第2サブ折り曲げ領域内に設けられる複数の第3穿孔群をさらに含み、各前記第3穿孔群の延在方向はすべて前記第1方向と平行であり、前記第3穿孔群の開孔深さは前記支持板の厚さよりも小さい。
【0018】
いくつかの実施例では、前記折り曲げ領域は第2折り曲げ中心線をさらに含み、前記第2折り曲げ中心線は、第1方向と平行であるとともに、前記第2サブ折り曲げ領域内に位置し、ここで、前記第2折り曲げ中心線に近接する方向における前記第3穿孔群の深さは、前記第2折り曲げ中心線から離れた方向における前記第3穿孔群の深さよりも大きい。
【0019】
いくつかの実施例では、前記第2折り曲げ中心線に近接する方向において、隣接する2群の前記第3穿孔群の間の距離が徐々に小さくなっている。
【0020】
いくつかの実施例では、前記表示パネルは、パネル本体、前記パネル本体の出光側に近接するように位置する偏光層、前記偏光層の前記パネル本体から離れた側にあるウィンドウカバー、及び前記パネル本体の出光側から離れるように位置するバックプレートを含み、
ここで、前記支持板は前記パネル本体の出光側から離れるように位置する。
【0021】
本発明は、折り畳み可能な表示装置をさらに提供し、折り畳み可能な表示モジュールを含み、前記折り畳み可能な表示モジュールは、少なくとも1つの折り曲げ領域及び前記折り曲げ領域に接する非折り曲げ領域を含み、前記折り曲げ領域は、2つの前記非折り曲げ領域間に接し、且つ第1折り曲げ中心線を含み、前記第1折り曲げ中心線は第1方向と平行であり、前記折り畳み可能な表示モジュールは、
表示パネルと、
前記表示パネルの一側に設けられる支持板と、を含み、
ここで、前記支持板は複数の第1穿孔群及び複数の第2穿孔群を含み、各前記第1穿孔群及び各前記第2穿孔群の延在方向はすべて前記第1方向と平行であり、1つの前記第1穿孔群と1つの前記第2穿孔群は第2方向に交互に設けられ、前記第2方向は、前記第1方向と予め設定された角度を成すように設定され、前記第1穿孔群は、前記第1方向に沿って間隔をおいて設けられる複数の第1ビアを有し、前記第2穿孔群は、前記第1方向に沿って間隔をおいて設けられる複数の第2ビアを有し、前記第1ビアの前記第1方向における長さは、前記第2ビアの前記第1方向における長さよりも大きく、
前記第1穿孔群は、隣接する2つの前記第1ビアの間にある第1隙間部をさらに含み、前記第2方向において、前記第2ビアは前記第1隙間部に合わせて設けられる。
【0022】
いくつかの実施例では、前記第1穿孔群内の複数の前記第1ビアは、前記第1穿孔群の両端に設けられる2つの第1類孔、及び2つの前記第1類孔の間に設けられる少なくとも1つの第2類孔を含み、
前記第1類孔は、前記第1穿孔群の対応する端部に近接する第1部分、及び前記第1穿孔群の対応する端部から離れた第2部分を含み、
前記第2類孔は、2つの第3部分、及び2つの前記第3部分の間に設けられる第4部分を含み、前記第3部分及び前記第4部分は前記第1方向に沿って設けられており、
ここで、前記第2方向において、前記第1部分の最大幅は、前記第2部分の最小幅よりも小さく、前記第3部分の最小幅は、前記第4部分の最大幅よりも大きい。
【0023】
いくつかの実施例では、前記第2ビアは、前記第1隙間部に対応する第5部分、及び前記第5部分の両端に位置する第6部分を含み、
ここで、前記第5部分及び前記第6部分は前記第1方向に沿って設けられ、前記第2方向において、前記第5部分の最小幅は、前記第6部分の最大幅よりも大きい。
【0024】
いくつかの実施例では、少なくとも1つの前記第1穿孔群において、前記第1穿孔群の中心に近接する前記第2類孔の前記第3部分の前記第1方向における長さは、前記第1穿孔群の中心から離れた前記第2類孔の前記第3部分の前記第1方向における長さよりも大きい。
【0025】
いくつかの実施例では、前記折り曲げ領域は、第1サブ折り曲げ領域、前記第1サブ折り曲げ領域の外周にある第1サブ平面状領域、及び前記第1サブ平面状領域の外周にある第2サブ折り曲げ領域を含み、前記第2サブ折り曲げ領域は、前記非折り曲げ領域に接し、
前記第1折り曲げ中心線は、前記第1サブ折り曲げ領域内に位置し、各前記第1穿孔群及び各前記第2穿孔群は前記第1サブ折り曲げ領域内に位置し、
ここで、前記支持板は、前記第2サブ折り曲げ領域内に設けられる複数の第3穿孔群をさらに含み、各前記第3穿孔群の延在方向はすべて前記第1方向と平行であり、前記第3穿孔群の開孔深さは前記支持板の厚さよりも小さい。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、次の有益な効果を有する。すなわち、本発明では、折り曲げ領域に長さの異なるビアを設け、長ビア群と短ビア群を交互に設けるとともに、第2ビアを第1隙間部に合わせて設けることにより、短ビアで第1隙間部の折り曲げ応力をさらに低減し、折り曲げ応力をより均一に解放し、また、短ビアにより、支持板材の除去が少なくなり、支持板の支持性能が向上し、交互に設けられた長/短ビアにより、ビアの配置複雑さが増加し、応力解放経路をより多様化し、よって、支持板のねじり応力と支持剛性のバランスが取られ、折り曲げ応力がより均一に解放され、折り畳み状態下で、折り畳み可能な表示モジュールの水滴型折り曲げ形態を有する折り曲げ弧形状部分が円形態により近く、受けた力をさらに低減し、より均一にすることで、折り畳み可能な表示モジュールの折り目が緩和される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の実施例で提供される折り畳み可能な表示モジュールの1つの構造模式図である。
図2】本発明の実施例で提供される折り畳み可能な表示モジュールの支持板の1つの構造模式図である。
図3図2のA領域の部分拡大図である。
図4図3のB領域の部分拡大図である。
図5】本発明の実施例で提供される折り畳み可能な表示モジュールの第2類孔の部分拡大図である。
図6】本発明の実施例で提供される折り畳み可能な表示モジュールの第2ビアの部分拡大図である。
図7】本発明の実施例で提供される折り畳み可能な表示モジュールの支持板の別の構造模式図である。
図8図7のC1-C2断面に沿った構造模式図である。
図9】本発明の実施例で提供される折り畳み可能な表示モジュールの別の構造模式図である。
図10】本発明の実施例で提供される折り畳み可能な表示モジュールのシミュレーション模式図である。
図11】本発明の実施例で提供される折り畳み可能な表示モジュールの折り畳みシミュレーションの比較模式図である。
図12】本発明の実施例で提供される折り畳み可能な表示モジュールの比較実験特徴づけ図である。
図13】本発明の実施例で提供される折り畳み可能な表示装置の構造模式図である。
図14】本発明の実施例で提供される折り畳み可能な表示装置の分解構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本願は、折り畳み可能な表示モジュール及び折り畳み可能な表示装置を提供する。本願の目的、技術的解決手段及び効果をよりはっきり、且つ明確にするために、以下に、図面を参照しながら実施例を挙げて本願をさらに詳しく説明する。ここで記述されている具体的な実施例は、本願を解釈するためのものに過ぎず、それを限定するものではないことを理解すべきである。
【0029】
本願の実施例は折り畳み可能な表示モジュール及び折り畳み可能な表示装置を提供する。以下において、それぞれ詳しく説明する。説明すべきこととして、以下の実施例の説明順序は実施例の好適な順序を限定するものではない。
【0030】
近年、折り畳み可能な表示モジュールは、消費者に人気になっていくが、折り畳みスクリーン表示モジュールは、長時間使用すると、折り曲げ領域内に明らかな折り目が形成しやすく、その結果、スクリーンオフや表示状態で明らかな凹凸現象が発生し、折り目の問題があるため、折り畳みスクリーン表示モジュールの市場への展開に影響を与えている。
【0031】
図1から図12を参照すると、本発明の実施例は、折り畳み可能な表示モジュール100を提供し、少なくとも1つの折り曲げ領域110及び前記折り曲げ領域110に接する非折り曲げ領域120を含み、前記折り曲げ領域110は、2つの前記非折り曲げ領域120間に接し、前記折り曲げ領域110は、第1折り曲げ中心線101を含み、前記第1折り曲げ中心線101は、第1方向と平行であり、前記折り畳み可能な表示モジュール100は、
表示パネル200と、
前記表示パネル200の一側に設けられる支持板300と、を含み、
ここで、前記支持板300は、複数の第1穿孔群400及び複数の第2穿孔群500を含み、各前記第1穿孔群400及び各前記第2穿孔群500の延在方向はすべて前記第1方向と平行であり、1つの前記第1穿孔群400と1つの前記第2穿孔群500は第2方向に交互に設けられ、前記第2方向は、前記第1方向と予め設定された角度を成すように設定され、前記第1穿孔群400は、前記第1方向に沿って間隔をおいて設けられる複数の第1ビア410を有し、前記第2穿孔群500は、前記第1方向に沿って間隔をおいて設けられる複数の第2ビア510を有し、前記第1ビア410の前記第1方向における長さは、前記第2ビア510の前記第1方向における長さよりも大きく、
前記第1穿孔群400は、隣接する2つの前記第1ビア410の間にある第1隙間部420をさらに含み、前記第2方向において、前記第2ビア510は、前記第1隙間部420に合わせて設けられる。
【0032】
本発明では、折り曲げ領域に長さの異なるビアを設け、長ビア群と短ビア群を交互に設けるとともに、第2ビアを第1隙間部に合わせて設けることにより、短ビアで第1隙間部の折り曲げ応力をさらに低減し、折り曲げ応力をより均一に解放し、また、短ビアにより、支持板材の除去が少なくなり、支持板の支持性能が向上し、交互に設けられた長/短ビアにより、ビアの配置複雑さが増加し、応力解放経路をより多様化し、よって、支持板のねじり応力と支持剛性のバランスが取られ、折り曲げ応力がより均一に解放され、折り畳み状態下で、折り畳み可能な表示モジュールの水滴型折り曲げ形態を有する折り曲げ弧形状部分が円形態により近く、受けた力をさらに低減し、より均一にすることで、折り畳み可能な表示モジュールの折り目が緩和される。
【0033】
現在、具体的な実施例と組み合わせて本発明の技術的解決手段を説明する。
【0034】
本実施例において、図1から図4図9を参照すると、前記折り畳み可能な表示モジュール100は、少なくとも1つの折り曲げ領域110及び前記折り曲げ領域110に接する非折り曲げ領域120を含み、前記折り曲げ領域110は、2つの前記非折り曲げ領域120間に接し、前記折り曲げ領域110は、第1折り曲げ中心線101を含み、前記第1折り曲げ中心線101は、第1方向と平行である。
【0035】
前記折り畳み可能な表示モジュール100は、表示パネル200、及び前記表示パネル200の一側に設けられる支持板300を含み、前記支持板300は、複数の第1穿孔群400及び複数の第2穿孔群500を含み、各前記第1穿孔群400及び各前記第2穿孔群500の延在方向はすべて前記第1方向と平行であり、1つの前記第1穿孔群400と1つの前記第2穿孔群500は第2方向に交互に設けられ、前記第2方向は、前記第1方向と予め設定された角度を成すように設定され、前記第1穿孔群400は、前記第1方向に沿って間隔をおいて設けられる複数の第1ビア410を有し、前記第2穿孔群500は、前記第1方向に沿って間隔をおいて設けられる複数の第2ビア510を有し、前記第1ビア410の前記第1方向における長さは、前記第2ビア510の前記第1方向における長さよりも大きい。前記第1穿孔群400は、隣接する2つの前記第1ビア410の間にある第1隙間部420をさらに含み、前記第2方向において、前記第2ビア510は、前記第1隙間部420に合わせて設けられる。
【0036】
第1方向をX軸とし、第2方向をY軸とすることを例として説明する。前記第1穿孔群400は、X軸方向に設けられて延在している複数の第1ビア410を含み、前記第1穿孔群400において、隣接する2つの前記第1ビアの間に第1隙間部420を有し、前記第1隙間部420は前記支持板300の実体材料であり、即ち、非穿孔部であり、折り畳み中に、折り畳みのためのねじり応力は、主に前記第1隙間部420に集中し、ねじり応力が依然として効果的に解放できないので、第2方向における隣接する2つの第1穿孔群400の間に第2穿孔群500が設けられ、第2穿孔群500は、X軸方向に設けられて延在している複数の第2ビア510を含み、Y軸方向において、前記第2ビア510は、前記第1隙間部420に合わせて設けられる。
【0037】
前記第1隙間部420内のみに第1穿孔群400内にあるビアが設けられる場合、孔の配置が過度に単一であり、応力解放経路が単一であり、各方向からの複雑なねじり応力を解放することができなくなり、前記第2ビア510により、前記第1ビア410の近傍において第1隙間に対応する第2ビア510を設けることにより、ビアの配置複雑さが増加し、応力解放経路をより多様化し、折り畳み中に、複雑なねじり応力の解放に役立ち、折り曲げ応力がより均一に解放され、折り畳み状態下で、折り畳み可能な表示モジュール100の水滴型折り曲げ形態を有する折り曲げ弧形状部分が円形態により近く、受けた力をさらに低減し、より均一にすることで、折り畳み可能な表示モジュール100の折り目が緩和される。
【0038】
いくつかの実施例では、図3から図6を参照すると、前記第1穿孔群400内の複数の前記第1ビア410は、前記第1穿孔群400の両端に設けられる2つの第1類孔431、及び2つの前記第1類孔431の間に設けられる少なくとも1つの第2類孔432を含み、前記第1類孔431は、前記第1穿孔群400の対応する端部に近接する第1部分610、及び前記第1穿孔群400の対応する端部から離れた第2部分620を含み、前記第2類孔432は、2つの第3部分630、及び2つの前記第3部分630の間に設けられる第4部分640を含み、前記第3部分630及び前記第4部分640は前記第1方向に沿って設けられ、ここで、前記第2方向において、前記第1部分610の最大幅は、前記第2部分620の最小幅よりも小さく、前記第3部分630の最小幅は、前記第4部分640の最大幅よりも大きい。
【0039】
前記第1部分610及び前記第4部分640は、前記第1部分610及び前記第4部分640の周辺の支持材料の支持塑形性能を向上させ、支持板300が折り畳み中に容易に変形して崩れないことを保証するように、幅が減少し、前記第3部分630及び前記第2部分620は、折り畳み中のねじり応力を低減するように、幅が増加し、よって、均一なねじり応力と支持剛性のバランスが取られ、さらにビアの複雑さが向上し、前記支持板300の材料の穿孔輪郭がより多くの応力解放方向をカバーでき、折り曲げ応力がより多くの方向へ解放でき、折り曲げ応力の解放経路が増加し、折り曲げ応力の均一な解放に役立ち、折り畳み状態下で、折り畳み可能な表示モジュール100の水滴型折り曲げ形態を有する折り曲げ弧形状部分が円形態により近く、受けた力をさらに低減し、より均一にすることで、折り畳み可能な表示モジュール100の折り目が緩和される。
【0040】
いくつかの実施例では、図3から図6を参照すると、前記第2ビア510は、前記第1隙間部420に対応する第5部分650、及び前記第5部分650の両端に位置する第6部分660を含み、ここで、前記第5部分650及び前記第6部分660は前記第1方向に沿って設けられ、前記第2方向において、前記第5部分650の最小幅は前記第6部分660の最大幅よりも大きい。
【0041】
前記第1隙間部420に対応する前記第5部分650の幅を大きくすることにより、前記第1隙間部420周辺の支持材料を低減し、折り畳み中のねじり応力を低減し、支持材料の経路が応力解放のための担体であり、前記第5部分650と前記第2部分620及び前記第3部分630との間の支持材料の輪郭の複雑さを向上させ、前記支持板300の材料の穿孔輪郭がより多くの応力解放方向をカバーでき、折り曲げ応力がより多くの方向へ解放でき、応力解放経路の多様性が向上し、折り曲げ応力がより均一に解放され、折り畳み状態下で、折り畳み可能な表示モジュール100の水滴型折り曲げ形態を有する折り曲げ弧形状部分が円形態により近く、受けた力をさらに低減し、より均一にすることで、折り畳み可能な表示モジュール100の折り目が緩和される。
【0042】
いくつかの実施例では、実験群及び比較群を設定し、支持板300が異なる実験条件下で折り畳み実験を行い、比較群及び実験群の支持板300の厚さをいずれも0.2mmにする。
【0043】
比較群では、均一に開孔するアレイ式の支持板300を条件とし、実験群では、前記第2方向において、前記第1部分610の最大幅が前記第2部分620の最小幅よりも小さく、前記第3部分630の最小幅が前記第4部分640の最大幅よりも大きく、前記第2方向において、前記第5部分650の最小幅が前記第6部分660の最大幅よりも大きいことを条件とする。
【0044】
図9から図12を参照すると、前記折り畳み可能な表示モジュール100の折り畳み最終形態のシミュレーション図を作製し、及び応力測定を行う。ここで、応力比較図12において、横座標は、測定点から前記第1折り曲げ中心線101までの経路距離を表し、単位がミリメートルであり、縦座標は、応力大きさを表し、単位がメガパスカルである。
【0045】
比較から分かるように、本願の穿孔構造の形態設計により、水滴形態を最適化することができ、つまり、モジュールを折り畳んだ後、水滴状折り曲げ弧状領域の第1サブ折り曲げ領域111は、楕円形態から円形態に近づけることができ、それにより、水滴中間曲率が低下し、半径が大きくなり、モジュールの受けた力が改善される。
【0046】
比較群では、中央折り曲げ領域110の曲率が小さいので、全体的に受けた力が大きく、且つスクリーン本体の水滴状折り曲げ形態を調整することができない。実験群では、水滴形態を調整して、中央折り曲げ領域110の曲率を大きくすることができるため、水滴状折り曲げ弧状領域の第1サブ折り曲げ領域111は、円弧形状により近く、応力を分散させる役割を果たすことができ、よって、モジュールにおける膜層であるウィンドウカバー230の受けた力が明らかに低減され、折り目の減少に役立つ。
【0047】
いくつかの実施例では、図4図6を参照すると、前記第1方向において、前記第6部分660の長さは、対応する前記第2部分620の長さよりも小さく、且つ対応する前記第3部分630の長さよりも小さい。
【0048】
前記第1部分610及び前記第4部分640の主な役割は、前記支持板300により高い剛性を付与し、支持板300が折り畳み中に容易に変形して崩れないことを保証することであり、第2部分620及び前記第3部分630の主な役割は、ねじり応力を低減し、応力解放均一性を向上させることであるため、前記第6部分660は、前記第1部分610又は前記第4部分640へ延在しないほうがよく、つまり、前記第2方向において、隣接する2つの前記第1部分610の間に前記第2ビア510が設けられず、隣接する2つの前記第4部分640の間に前記第2ビア510が設けられず、これにより、折り曲げ領域110のスルーホール率が低下し、折り曲げ領域110がより高い支持性を備え、支持板300の剛性を保証し、支持板300が折り畳み中に変形して崩れることを避け、折り畳み可能な表示モジュール100の折り目が緩和される。
【0049】
いくつかの実施例では、図4から図6を参照すると、前記第2部分620の端部、前記第3部分630の端部、及び前記第6部分660の端部は、弧形状の外輪郭を備え、前記第1部分610と前記第2部分620の間の接合部は、弧形状の外輪郭を備え、前記第3部分630と前記第4部分640の間の接合部は、弧形状の外輪郭を備え、前記第5部分650と前記第6部分660の間の接合部は、弧形状の外輪郭を備える。
【0050】
弧形状は、応力の均一な解放に役立ち、また、周長が同じである条件下で、弧形状の面積が直線辺形のパターンの面積よりも大きく、これにより、穿孔の面積を大きくし、さらにねじり応力を低減し、応力集中のリスクを低減し、応力解放の均一性を向上させることができる。弧形状は、円形又は楕円形であってもよく、ここでは一例に過ぎず、具体的に限定するものではない。
【0051】
いくつかの実施例では、図4から図6を参照すると、前記第1部分610と前記第2部分620の間の接合部は、弧形状の外輪郭を備え、前記第3部分630と前記第4部分640の間の接合部は、弧形状の外輪郭を備え、前記第5部分650と前記第6部分660の間の接合部は、弧形状の外輪郭を備える。弧形状の面積が直線辺形のパターンの面積よりも大きく、これにより、穿孔の面積を大きくし、さらにねじり応力を低減し、応力集中のリスクを低減し、応力解放の均一性を向上させることができる。弧形状は、円形、楕円形、二次曲線、放物線のいずれか1つ又は2つ又は複数の組み合わせであってもよく、ここでは一例に過ぎず、具体的に限定するものではない。例えば、弧形状は、2つの楕円円弧r1、r2からなってもよい。
【0052】
いくつかの実施例では、同一の前記第1類孔431において、前記第2方向に、前記第2部分620の最大幅と前記第1部分610の最小幅の比の値は1.5~2である。該比の値は大きすぎる又は小さすぎると、応力解放性能と支持剛性の間のバランスが取られず、前記支持板300の性能パラメータに影響を及ぼし、明らかな折り目が生じるようになる。
【0053】
いくつかの実施例では、同一の前記第2類孔432において、前記第2方向に、前記第3部分630の最大幅と前記第4部分640の最小幅の比の値は1.5~2である。該比の値は大きすぎる又は小さすぎると、応力解放性能と支持剛性の間のバランスが取られず、前記支持板300の性能パラメータに影響を及ぼし、明らかな折り目が生じるようになる。
【0054】
いくつかの実施例では、同一の第2ビア510において、前記第2方向に、前記第5部分650の最大幅と前記第6部分660の最小幅の比の値は1.5~2である。該比の値は大きすぎる又は小さすぎると、応力解放性能と支持剛性の間のバランスが取られず、前記支持板300の性能パラメータに影響を及ぼし、明らかな折り目が生じるようになる。
【0055】
いくつかの実施例では、図5を参照すると、前記第2方向において、前記第1部分610の幅は0.1mmから0.15mmであり、前記第4部分640の幅a3は0.1mmから0.15mmである。該数値の範囲内にあると、応力を効果的に解放することができ、高い支持剛性を提供することもできる。前記第1部分610の幅は前記第4部分640の幅と同様であり、繰り返して図を作成しないようになる。
【0056】
いくつかの実施例では、前記第1方向において、前記第2類孔432の長さと前記第2ビア510の長さの比の値は2~5である。該比の値は大きすぎる又は小さすぎると、応力解放性能と支持剛性の間のバランスが取られず、前記支持板300の性能パラメータに影響を及ぼし、明らかな折り目が生じるようになる。
【0057】
いくつかの実施例では、図5図6を参照すると、前記第2部分620の端部、前記第3部分630の端部、及び前記第6部分660の端部は、半楕円形状の外輪郭を備え、ここで、半楕円形の長半軸a2と短半軸a1の比の値は2~3である。該比の値は大きすぎる又は小さすぎると、応力解放性能と支持剛性の間のバランスが取られず、前記支持板300の性能パラメータに影響を及ぼし、明らかな折り目が生じるようになる。
【0058】
いくつかの実施例では、図5を参照すると、同一の第2類孔432において、前記第1方向に、前記第2類孔432の長さL1と前記第4部分640の長さL2の比の値は1.5~2.5である。
【0059】
前記第2類孔432の2つの部分の長さの割合に対して、次の制限ルールに従って、ある程度制限する必要がある。
【0060】
孔の長さ寸法と応力との関係の問題については、前記支持板300の材料に関連する設計パラメータであり、一般的に、前記支持板300の材料はSUSステンレスであり、その降伏強度が1600MPa程度であり、疲労強度が通常、材料の降伏強度の0.5倍程度であるため、設計時、800MPa疲労強度を設計基準応力として参照し、シミュレーションにより長さの割合を確定し、L1とL2の比の値と応力の間のシミュレーション対照表である表1に示すとおりである。
【0061】
【表1】
【0062】
孔の長さ寸法と支持性の関係の問題については、孔の長さの比の値と折り曲げ後にシミュレーションした反発力とをチェックすることにより校正を行う。反発力は、支持性をある程度反映することができ、主に疲労応力強度と閉合したモジュールの弾性力の2点から考慮して判定し、理論的に、反発力が大きいほど、支持性が高くなり、折り曲げにくくなり、応力が大きくなる一方で、反発力が大きすぎると、スクリーンを折り畳んだ後に閉合しにくくなり、このため、折り畳み可能な表示装置の中間枠に吸着するための磁石を追加する必要があり、磁性体の大きさが反発力に直接関連し、一般的に、磁性体の限界力が4N程度であり、このため、設計時、4Nを設計基準反発力として参照し、シミュレーションにより長さの割合を確定し、L1とL2の比の値と反発力の間のシミュレーション対照表である表2に示すとおりである。
【0063】
【表2】
【0064】
L1/L2の比の値は大きすぎる又は小さすぎると、応力解放性能と支持剛性の間のバランスが取られず、前記支持板300の性能パラメータに影響を及ぼし、明らかな折り目が生じるようになるため、前記支持板300の支持剛性と折り曲げ性のバランスを取るとともに、製品の出荷標準を満たすように、L1/L2比の値を1.5~2.5にする。
【0065】
いくつかの実施例では、図6を参照すると、同一の前記第2ビア510において、前記第1方向に、前記第2ビア510の長さL4と前記第5部分650の長さL3の比の値は12~15である。
【0066】
前記第2ビア510の2つの部分の長さの割合に対して、同様に、ある程度制限する必要があり、制限ルールはL1/L2比の値に関する限定ルールを参照されたい。L4/L3の比の値と応力の間のシミュレーション結果が表3を、L4/L3の比の値と反発力の間のシミュレーション結果が表4を参照されたい。
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】
L4/L3比の値は大きすぎる又は小さすぎると、応力解放性能と支持剛性の間のバランスが取られず、前記支持板300の性能パラメータに影響を及ぼし、明らかな折り目が生じるようになるため、前記支持板300の支持剛性と折り曲げ性のバランスを取るとともに、製品の出荷標準を満たすように、傾向に応じてL4/L3の比の値を12~15にする。
【0070】
ここで、図中の割合は概略的なものに過ぎず、具体的な割合が上記具体的なデータの割合を参照されたい。
【0071】
いくつかの実施例では、前記第1方向において、前記第1類孔431の長さと前記第2類孔432の長さの比の値は1/2~2/3である。
【0072】
いくつかの実施例では、図9図11を参照すると、以上の割合パラメータの平均値を実験値として実験を行い、以上の構造的特徴及び各寸法の組み合わせ関係を最適化することにより、力学的シミュレーションモードと結合し、以上の寸法パラメータを調整し、各寸法を以上に記載の範囲内にすることにより、折り曲げ状態下での折り畳みスクリーンの水滴型折り曲げ形態を制御し、折り曲げ領域110の第1サブ折り曲げ領域111の中間折り曲げ弧形部R1を円形状態にし、それにより、受けた力を低減するか、又はより均一にし、モジュールの折り曲げ部位の受けた力の大きさ及び歪みを全体的に低減し、折り目を緩和する。
【0073】
いくつかの実施例では、少なくとも1つの前記第2穿孔群500において、前記第2穿孔群500の中心に近接する前記第2ビア510の前記第5部分650の前記第2方向における幅は、前記第2穿孔群500の中心から離れた前記第2ビア510の前記第5部分650の前記第2方向における幅よりも大きく、少なくとも1つの前記第2穿孔群500において、前記第2穿孔群500の中心に近接する前記第2ビア510の前記第6部分660の前記第1方向における長さは、前記第2穿孔群500の中心から離れた前記第2ビア510の前記第6部分660の前記第1方向における長さよりも大きい。
【0074】
前記第2穿孔群500の端部から前記第2穿孔群500の中心までの方向において、前記第2穿孔群500の端部から離れるほど、折り曲げ応力の交差変化が複雑になり、よって、前記第2穿孔群500の穿孔率が向上し、前記第5部分650と前記第3部分630の間の支持板300の材料が低減され、支持板300の折り曲げ性能が向上するとともに、前記第5部分650と前記第3部分630の間の支持板の輪郭の複雑さが増加し、前記支持板300の材料の穿孔輪郭がより多くの応力解放方向をカバーでき、折り曲げ応力がより多くの方向へ解放でき、応力解放経路の多様性が向上し、折り曲げ応力がより均一に解放され、折り畳み状態下で、折り畳み可能な表示モジュール100の水滴型折り曲げ形態を有する折り曲げ弧形状部分が円形態により近く、受けた力をさらに低減し、より均一にすることで、折り畳み可能な表示モジュール100の折り目が緩和される。
【0075】
いくつかの実施例では、少なくとも1つの前記第1穿孔群400において、前記第1穿孔群400の中心に近接する前記第2類孔432の前記第3部分630の前記第1方向における長さは、前記第1穿孔群400の中心から離れた前記第2類孔432の前記第3部分630の前記第1方向における長さよりも大きい。
【0076】
前記第1穿孔群400の端部から前記第1穿孔群400の中心までの方向において、前記第1穿孔群400の中心に近接するほど、第3部分630が長くなり、前記第4部分640が短くなり、前記第1穿孔群400の穿孔率が高くなり、前記支持板300の折り曲げ性能が高くなり、より多くの折り曲げ応力を解放し、折り畳み可能な表示モジュール100の折り目を緩和することができる。
【0077】
いくつかの実施例では、図2図8図9を参照すると、前記折り曲げ領域110は、第1サブ折り曲げ領域111、前記第1サブ折り曲げ領域111の外周にある第1サブ平面状領域112、及び前記第1サブ平面状領域112の外周にある第2サブ折り曲げ領域113を含み、前記第2サブ折り曲げ領域113は前記非折り曲げ領域120に接し、前記第1折り曲げ中心線101は前記第1サブ折り曲げ領域111内に位置し、前記第1穿孔群400及び各前記第2穿孔群500は前記第1サブ折り曲げ領域111内に位置する。ここで、前記支持板300は、前記第2サブ折り曲げ領域113内に設けられる複数の第3穿孔群700をさらに含み、各前記第3穿孔群700の延在方向はすべて前記第1方向と平行であり、前記第3穿孔群700の開孔深さは、前記支持板300の厚さよりも小さい。
【0078】
前記折り畳み可能な表示モジュール100が折り畳み状態にある場合、前記折り曲げ領域110は水滴形の形状となり、折り畳みを補助し、折り畳み応力を解放するように、水滴形の底部に第1サブ折り曲げ領域111に対応する弧形部R1を有する以外、水滴形の上部にも第2サブ折り曲げ領域113に対応する弧形部R2を有するが、前記第2サブ折り曲げ領域113内の折り曲げ弧度が小さく、ビアを設ける必要がないため、前記第3穿孔群700は、強化した折り曲げ性能を提供するとともに、剛性支持性能をより多く保持するように、半エッチング孔となる。
【0079】
いくつかの実施例では、図9を参照すると、前記折り曲げ領域110は、第2折り曲げ中心線102をさらに含み、前記第2折り曲げ中心線102は、第1方向と平行であるとともに、前記第2サブ折り曲げ領域113内に位置し、ここで、前記第2折り曲げ中心線102に近接する方向において、前記第3穿孔群700の深さは、徐々に大きくなる。
【0080】
前記第2折り曲げ中心線102に近接するほど、折り曲げ弧度が大きくなり、前記第3穿孔群700の深さが大きくなり、よって、より高い折り曲げ性能を提供することができ、より多くの折り曲げ応力を解放し、折り畳み可能な表示モジュール100の折り目を緩和することができる。
【0081】
いくつかの実施例では、前記第2折り曲げ中心線102に近接する方向において、隣接する2群の前記第3穿孔群700の間の距離が徐々に小さくなる。
【0082】
前記第2折り曲げ中心線102に近接するほど、折り曲げ弧度が大きくなり、前記第3穿孔群700の設置密度が高くなり、穿孔率が高くなり、よって、より高い折り曲げ性能を提供することができ、より多くの折り曲げ応力を解放し、折り畳み可能な表示モジュール100の折り目を緩和することができる。
【0083】
いくつかの実施例では、前記第3穿孔群700の穿孔深さと前記支持板300の厚さの比の値は1/2~2/3である。該比の値は大きすぎる又は小さすぎると、折り曲げ性能と支持性能の間のバランスに影響を与え、前記支持板300の性能パラメータに影響を及ぼし、明らかな折り目が生じるようになる。
【0084】
いくつかの実施例では、前記第3穿孔群700の穿孔幅と隣接する2つの前記穿孔群の間の距離との比の値は1~5である。該比の値は大きすぎる又は小さすぎると、折り曲げ性能と支持性能の間のバランスに影響を与え、前記支持板300の性能パラメータに影響を及ぼし、明らかな折り目が生じるようになる。
【0085】
いくつかの実施例では、前記第3穿孔群700の穿孔幅は0.25mmから0.5mmである。該数値の範囲内にあると、応力を効果的に解放することができ、高い支持剛性を提供することもできる。
【0086】
いくつかの実施例では、図8図9を参照すると、前記表示パネル200は、パネル本体210、前記パネル本体210の出光側に近接するように位置する偏光層220、前記偏光層220の前記パネル本体210から離れた側にあるウィンドウカバー230、及び前記パネル本体210の出光側から離れるように位置するバックプレート240を含む。ここで、図を容易に作製するために、図9において、前記偏光層220と前記ウィンドウカバー230は併合膜層250で表される。
【0087】
いくつかの実施例では、図8図9を参照すると、前記支持板300は前記パネル本体210の出光側から離れるように位置する。
【0088】
いくつかの実施例では、前記支持板300の材料は鋼板、チタン合金、炭素繊維、高分子複合材料のうちのいずれか1つであり、ここでは一例に過ぎず、具体的に限定するものではない。
【0089】
いくつかの実施例では、前記支持板300の厚さは、穿孔率と支持性能のバランスを取るように、0.1mmから0.2mmとなる。
【0090】
本発明では、折り曲げ領域に長さの異なるビアを設け、長ビア群と短ビア群を交互に設けるとともに、第2ビアを第1隙間部に合わせて設けることにより、短ビアで第1隙間部の折り曲げ応力をさらに低減し、折り曲げ応力をより均一に解放し、また、短ビアにより、支持板材の除去が少なくなり、支持板の支持性能が向上し、よって、支持板のねじり応力と支持剛性のバランスが取られ、折り曲げ応力がより均一に解放され、折り畳み状態下で、折り畳み可能な表示モジュールの水滴型折り曲げ形態を有する折り曲げ弧形状部分が円形態により近く、受けた力をさらに低減し、より均一にすることで、折り畳み可能な表示モジュールの折り目が緩和される。
【0091】
図13図14を参照すると、本発明の実施例は、折り畳み可能な表示装置10をさらに提供し、上記したいずれか1つの折り畳み可能な表示モジュール100を含む。
【0092】
いくつかの実施例では、前記折り畳み可能な表示装置10は、装置本体20をさらに含み、前記折り畳み可能な表示モジュール100は、前記装置本体20と一体に組み合わせられる。
【0093】
前記折り畳み可能な表示モジュール100の具体的な構造は、上記したいずれか1つの折り畳み可能な表示モジュール100の実施例及び図面を参照し、ここでは説明を省略する。
【0094】
本実施例において、前記装置本体20は、中間枠、枠用接着剤、外掛け素子、ヒンジなどを含んでもよく、前記折り畳み可能な表示装置10は、携帯電話、タブレット、テレビなどの表示端末であってもよく、ここでは限定しない。
【0095】
いくつかの実施例では、前記第1サブ平面状領域112に対応する前記支持板300は、接着剤でヒンジのフロート構造に接続するために用いることができる。
【0096】
いくつかの実施例では、前記折り畳み可能な表示装置10は、対応する粘着層30をさらに含む。
【0097】
本発明の実施例は、折り畳み可能な表示モジュール及び折り畳み可能な表示装置を開示する。該折り畳み可能な表示モジュールは表示パネル及び支持板を含み、支持板は複数の第1穿孔群及び複数の第2穿孔群を含み、1つの第1穿孔群と1つの第2穿孔群は第2方向に交互に設けられ、第1穿孔群は複数の第1ビアを有し、第2穿孔群は複数の第2ビアを有し、第1ビアの第1方向における長さは、第2ビアの第1方向における長さよりも大きく、第2ビアは、隣接する2つの第1ビアの間の第1隙間部に合わせて設けられる。本発明では、折り曲げ領域に長さが異なり且つ交互に設けられた長/短ビアを設けることにより、短ビアで第1隙間部の折り曲げ応力を低減し、短ビアにより、支持板材の除去が少なくなり、支持板の支持性能が向上し、ビアの配置複雑さが増加し、応力解放経路をより多様化し、よって、支持板のねじり応力と支持剛性のバランスが取られ、折り畳み時の折り曲げ弧形部が円形態により近い。
【0098】
当業者であれば、本願の技術的解決手段及びその発明の構想に基づく同等な置き換えや変更が可能であり、これらの変更や置き換えは、全て本願の添付する請求項の保護範囲に含まれるものとすることが理解可能である。
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【国際調査報告】