(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】コンタクタ、充電配電システム、車両及び充電パイル
(51)【国際特許分類】
H01H 51/12 20060101AFI20241108BHJP
B60L 53/10 20190101ALI20241108BHJP
H01H 50/04 20060101ALI20241108BHJP
H01H 50/16 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
H01H51/12 J
B60L53/10
H01H50/04 R
H01H50/16 S
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519492
(86)(22)【出願日】2022-11-17
(85)【翻訳文提出日】2024-05-20
(86)【国際出願番号】 CN2022132635
(87)【国際公開番号】W WO2023093616
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】202111395077.X
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BYD Company Limited
【住所又は居所原語表記】No. 3009, BYD Road, Pingshan, Shenzhen, Guangdong 518118, P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】黄托弟
(72)【発明者】
【氏名】薛▲鵬▼▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼明文
(72)【発明者】
【氏名】姜宏
(72)【発明者】
【氏名】▲馬▼生▲遷▼
【テーマコード(参考)】
5H125
【Fターム(参考)】
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC22
5H125FF11
(57)【要約】
コンタクタ(100)を開示し、当該コンタクタ(100)は、端子群と、導電性バスバー(3)と、マイクロスイッチ(4)と、駆動アセンブリ(5)とを含み、端子群は、第1端子(1)及び第2端子(2)を含み、導電性バスバー(3)は、可動に接続された第1導通部分(31)と第2導通部分(32)を含み、第1導通部分(31)が第1端子(1)に接続され、マイクロスイッチ(4)は、第2導通部分(32)に接続され、マイクロスイッチ(4)、導電性バスバー(3)及び端子群は、いずれも少なくとも2組あり、一対一に対応し、駆動アセンブリ(5)は、少なくとも2組のマイクロスイッチ(4)を駆動して回転させ、対応する第2導通部分(32)を駆動して第2端子(2)との接続を選択的に切断するか又は形成する。また、充電配電システム、車両及び充電パイルを開示する。このコンタクタは、複数組の高圧回路の同期導通切断を実現することができ、駆動アセンブリの部品数を減少させ、さらにリスク箇所の数を減少させ、コンタクタの形状をよりコンパクトにし、コンタクタの小型化及び軽量化の設計の実現に有利である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子群と、導電性バスバー(3)と、マイクロスイッチ(4)と、駆動アセンブリ(5)とを含むコンタクタ(100)であって、
前記端子群は、第1端子(1)及び第2端子(2)を含み、
前記導電性バスバー(3)は、可動に接続された第1導通部分(31)と第2導通部分(32)を含み、前記第1導通部分(31)が前記第1端子(1)に接続され、
前記マイクロスイッチ(4)は、前記第2導通部分(32)に接続され、前記マイクロスイッチ(4)、前記導電性バスバー(3)及び前記端子群は一対一に対応し、少なくとも2組以上あり、
前記駆動アセンブリ(5)は、少なくとも2組の前記マイクロスイッチ(4)を駆動して回転させ、対応する前記第2導通部分(32)と前記第2端子(2)との接続を選択的に切断するか又は形成する、ことを特徴とするコンタクタ(100)。
【請求項2】
前記駆動アセンブリ(5)は、駆動コイル(51)及び2組の磁気駆動部(52)を含み、前記マイクロスイッチ(4)は、2組あり、2組の前記磁気駆動部(52)に一対一に対応し、
前記駆動コイル(51)は、前記磁気駆動部(52)の磁気状態を変えて前記マイクロスイッチ(4)を駆動して回転させる、ことを特徴とする請求項1に記載のコンタクタ(100)。
【請求項3】
前記駆動アセンブリ(5)は、磁気カラム(53)と、前記磁気カラム(53)の両端に接続された磁気伝導板(54)とをさらに含み、前記駆動コイル(51)は、前記磁気カラム(53)の外に巻かれ、2組の前記磁気駆動部(52)は、それぞれ前記磁気カラム(53)の両側に位置し、いずれも2つの前記磁気伝導板(54)に接続される、ことを特徴とする請求項2に記載のコンタクタ(100)。
【請求項4】
各組の前記磁気駆動部(52)は、間隔をあけて配置された第1磁気伝導片(521)と第2磁気伝導片(522)を含み、前記第1磁気伝導片(521)は、前記磁気カラム(53)の第1端の磁気伝導板(54)に接続され、前記第2磁気伝導片(522)は、前記磁気カラム(53)の第2端の磁気伝導板(54)に接続され、前記マイクロスイッチ(4)の第1端には、間隔をあけて配置された第1磁極(41)と第2磁極(42)が設けられ、前記マイクロスイッチ(4)の第2端には、間隔をあけて配置された第3磁極(43)と第4磁極(44)が設けられ、
前記第1磁気伝導片(521)は、前記第1磁極(41)と前記第2磁極(42)との間に延伸して前記第1磁極(41)及び前記第2磁極(42)のうちの1つに吸着され、前記第2磁気伝導片(522)は、前記第3磁極(43)と前記第4磁極(44)との間に延伸して前記第3磁極(43)及び前記第4磁極(44)のうちの1つに吸着される、ことを特徴とする請求項3に記載のコンタクタ(100)。
【請求項5】
前記第1磁気伝導片(521)と前記第2磁気伝導片(522)とは、極性が逆であり、前記第1磁極(41)と前記第2磁極(42)とは、極性が逆であり、前記第3磁極(43)と前記第4磁極(44)とは、極性が逆である、ことを特徴とする請求項4に記載のコンタクタ(100)。
【請求項6】
前記第1磁気伝導片(521)と前記第2磁気伝導片(522)とは、極性が逆であり、
前記第1磁極(41)と前記第2磁極(42)は、いずれも内側極性と外側極性とが逆であり、前記第1磁極(41)の内側極性と前記第2磁極(42)の内側極性とが逆であるように構成され、
前記第3磁極(43)と前記第4磁極(44)は、いずれも内側極性と外側極性とが逆であり、前記第3磁極(43)の内側極性と前記第4磁極(44)の内側極性とが逆であるように構成される、ことを特徴とする請求項4に記載のコンタクタ(100)。
【請求項7】
前記第1磁極(41)と前記第3磁極(43)は、一体成形され、前記第2磁極(42)と前記第4磁極(44)は、一体成形される、ことを特徴とする請求項6に記載のコンタクタ(100)。
【請求項8】
前記マイクロスイッチ(4)の第1端には、U字状に構成された第1磁石(45)が設けられ、前記第1磁石(45)の両端は、それぞれ前記第1磁極(41)と前記第2磁極(42)として構成され、前記マイクロスイッチ(4)の第2端には、U字状に構成された第2磁石(46)が設けられ、前記第2磁石(46)の両端は、それぞれ前記第3磁極(43)と前記第4磁極(44)として構成される、ことを特徴とする請求項4~7のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)。
【請求項9】
前記マイクロスイッチ(4)の両側にそれぞれ第1磁気板(47)と第2磁気板(48)が設けられ、前記第1磁気板(47)と前記第2磁気板(48)との間に磁気部品(49)が設けられ、前記磁気部品(49)の両端は、極性が逆であり、前記第1磁気板(47)と前記磁気部品(49)の第1端とは、極性が同じであり、前記第2磁気板(48)と前記磁気部品(49)の第2端とは、極性が同じであり、
前記第1磁気板(47)の両端は、それぞれ前記第1磁極(41)と前記第3磁極(43)として構成され、前記第2磁気板(48)の両端は、それぞれ前記第2磁極(42)と前記第4磁極(44)として構成される、ことを特徴とする請求項4~8のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)。
【請求項10】
前記マイクロスイッチ(4)は、駆動台(61)と、前記駆動台(61)に接続された挟持部(62)とを含み、前記第1磁極(41)、前記第2磁極(42)、前記第3磁極(43)及び前記第4磁極(44)は、それぞれ前記駆動台(61)の4つの角部に設けられ、前記挟持部(62)は、挟持口(63)を有し、前記第2導通部分(32)は、前記挟持口(63)内に介設される、ことを特徴とする請求項4~9のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)。
【請求項11】
前記第1端子(1)及び前記第2端子(2)は、それぞれ第1方向に前記導電性バスバー(3)に対向して設けられ、前記導電性バスバー(3)、前記第1端子(1)及び前記第2端子(2)のうちの少なくとも1つは、第2方向に前記駆動アセンブリ(5)に対向して設けられ、前記第1方向は、前記第2方向に直交する、ことを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)。
【請求項12】
前記導電性バスバー(3)は、可撓性接続部(33)をさらに含み、前記可撓性接続部(33)は、前記第1導通部分(31)と前記第2導通部分(32)との間に接続され、前記第2導通部分(32)は、前記可撓性接続部(33)の変形によって前記第2端子(2)に向かって移動する、又は離れて移動するように構成される、ことを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)。
【請求項13】
センサ(9)と、コントローラと、をさらに含み、前記センサ(9)は、前記第1端子(1)又は前記第2端子(2)又は前記導電性バスバー(3)に近接して設けられ、前記第1端子(1)又は前記第2端子(2)又は前記導電性バスバー(3)の回路信号をリアルタイムに検出し、
前記コントローラは、前記センサ(9)に電気的に接続され、前記回路信号に基づいて前記駆動アセンブリ(5)を制御して前記第2導通部分(32)と前記第2端子(2)との電気的接続を切断するか又は形成するように構成される、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)。
【請求項14】
前記コントローラは、前記回路信号に基づいて、前記第1端子(1)又は前記第2端子(2)又は前記導電性バスバー(3)の温度又は電圧又は電流を取得し、
前記コントローラは、前記第1端子(1)又は前記第2端子(2)又は前記導電性バスバー(3)の温度が第1温度閾値よりも大きいとき、及び/又は電圧が第1電圧閾値よりも大きいとき、及び/又は電流が第1電流閾値よりも大きいとき、前記第2導通部分(32)と前記第2端子(2)との電気的接続を切断するように構成される、ことを特徴とする請求項13に記載のコンタクタ(100)。
【請求項15】
前記コントローラは、前記第1端子(1)又は前記第2端子(2)又は前記導電性バスバー(3)の温度が第2温度閾値よりも小さいとき、及び/又は電圧が第2電圧閾値よりも小さいとき、及び/又は電流が第2電流閾値よりも小さいとき、前記第2導通部分(32)と前記第2端子(2)との電気的接続を形成するように構成され、第2温度閾値は、前記第1温度閾値以下であり、第2電圧閾値は、前記第1電圧閾値以下であり、第2電流閾値は、前記第1電流閾値以下である、ことを特徴とする請求項14に記載のコンタクタ(100)。
【請求項16】
ハウジング(7)をさらに含み、前記ハウジング(7)は、収容空間を画定し、前記導電性バスバー(3)、前記第1端子(1)、前記第2端子(2)及び前記駆動アセンブリ(5)は、いずれも前記収容空間内に設けられ、前記第1端子(1)及び前記第2端子(2)は、少なくとも一部が前記ハウジング(7)から延出する、ことを特徴とする請求項1~15のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)。
【請求項17】
前記ハウジング(7)外に低圧信号端(8)がさらに設けられ、前記低圧信号端(8)は、前記駆動コイル(51)に接続される、ことを特徴とする請求項16に記載のコンタクタ(100)。
【請求項18】
請求項1~17のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)が設けられる、ことを特徴とする充電配電システム。
【請求項19】
請求項18に記載の充電配電システムが設けられる、ことを特徴とする車両。
【請求項20】
請求項1~19のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)が設けられる、ことを特徴とする充電パイル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、出願番号が202111395077Xで、出願日が2021年11月23日である中国特許出願に基づいて提出され、かつその優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本発明は、電気機器の製造分野に関し、特に、コンタクタと、当該コンタクタを備えた充電配電システムと、当該充電配電システムを備えた車両と、コンタクタを備えた充電パイルとに関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術では、コンタクタの低圧回路の効率が低いため、低圧回路の体積が大きくて、コンタクタ全体の体積が大きくなり、放熱性能が悪く、そして、複数の回路の同期導通切断を実現することが困難であり、改善の余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、少なくとも従来技術における技術的課題の1つを解決しようとする。そのため、本発明の1つの目的は、複数組の高圧回路の同期導通切断を実現でき、放熱に有利であり、高い安全性と信頼性を有する、コンタクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例に係るコンタクタは、端子群と、導電性バスバーと、マイクロスイッチと、駆動アセンブリとを含み、前記端子群は、第1端子及び第2端子を含み、前記導電性バスバーは、可動に接続された第1導通部分と第2導通部分を含み、前記第1導通部分が前記第1端子に接続され、前記マイクロスイッチは、前記第2導通部分に接続され、前記マイクロスイッチ、前記導電性バスバー及び前記端子群は、いずれも少なくとも2組あり、一対一に対応し、前記駆動アセンブリは、少なくとも2組の前記マイクロスイッチを駆動して回転させて、対応する前記第2導通部分を駆動して前記第2端子との接続を選択的に切断又は形成する。
【0006】
本発明の実施例に係るコンタクタには、少なくとも2組のマイクロスイッチと導電性バスバーが設けられ、少なくとも2組のマイクロスイッチと導電性バスバーが同一の駆動部品を共用することにより、同一の駆動部品によって少なくとも2組のマイクロスイッチを制御して同時に回転させるとともに、少なくとも2組の導電性バスバーを駆動して同時に回転させ、さらに複数組の高圧回路の同期導通切断を実現し、それにより、駆動アセンブリの部品数を減少させ、さらにリスク箇所の数を減少させ、コンタクタの形状をよりコンパクトにし、コンタクタの小型化及び軽量化の設計の実現に有利である。
【0007】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタでは、前記駆動アセンブリは、駆動コイル及び2組の磁気駆動部を含み、前記マイクロスイッチは、2組あり、2組の前記磁気駆動部に一対一に対応し、前記駆動コイルは、前記磁気駆動部の磁気状態を変えて前記マイクロスイッチを駆動して回転させる。
【0008】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタでは、前記駆動アセンブリは、磁気カラムと、前記磁気カラムの両端に接続された磁気伝導板とをさらに含み、前記駆動コイルは、前記磁気カラムの外に巻かれ、2組の前記磁気駆動部は、それぞれ前記磁気カラムの両側に位置し、いずれも2つの前記磁気伝導板に接続される。
【0009】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタでは、各組の前記磁気駆動部は、間隔をあけて配置された第1磁気伝導片と第2磁気伝導片を含み、前記第1磁気伝導片は、前記磁気カラムの第1端の磁気伝導板に接続され、前記第2磁気伝導片は、前記磁気カラムの第2端の磁気伝導板に接続され、前記マイクロスイッチの第1端には、間隔をあけて配置された第1磁極と第2磁極が設けられ、第2端には、間隔をあけて配置された第3磁極と第4磁極が設けられ、前記第1磁気伝導片は、前記第1磁極と前記第2磁極との間に延伸して前記第1磁極及び前記第2磁極のうちの1つに吸着され、前記第2磁気伝導片は、前記第3磁極と前記第4磁極との間に延伸して前記第3磁極及び前記第4磁極のうちの1つに吸着される。
【0010】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタでは、前記第1磁気伝導片と前記第2磁気伝導片とは、極性が逆であり、前記第1磁極と前記第2磁極とは、極性が逆であり、前記第3磁極と前記第4磁極とは、極性が逆である。
【0011】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタでは、前記第1磁気伝導片と前記第2磁気伝導片とは、極性が逆であり、前記第1磁極と前記第2磁極は、いずれも内側極性と外側極性とが逆であり、前記第1磁極の内側極性と前記第2磁極の内側極性とが逆であるように構成され、前記第3磁極と前記第4磁極は、いずれも内側極性と外側極性とが逆であり、前記第3磁極の内側極性と前記第4磁極の内側極性とが逆であるように構成される。
【0012】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタでは、前記第1磁極と前記第3磁極は、一体成形され、前記第2磁極と前記第4磁極は、一体成形される。
【0013】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタでは、前記マイクロスイッチの第1端には、U字状に構成された第1磁石が設けられ、前記第1磁石の両端は、それぞれ前記第1磁極と前記第2磁極として構成され、前記マイクロスイッチの第2端には、U字状に構成された第2磁石が設けられ、前記第2磁石の両端は、それぞれ前記第3磁極と前記第4磁極として構成される。
【0014】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタでは、前記マイクロスイッチの両側にそれぞれ第1磁気板と第2磁気板が設けられ、前記第1磁気板と前記第2磁気板との間に磁気部品が設けられ、前記磁気部品の両端は、極性が逆であり、前記第1磁気板と前記磁気部品の第1端とは、極性が同じであり、前記第2磁気板と前記磁気部品の第2端とは、極性が同じであり、前記第1磁気板の両端は、それぞれ前記第1磁極と前記第3磁極として構成され、前記第2磁気板の両端は、それぞれ前記第2磁極と前記第4磁極として構成される。
【0015】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタでは、前記マイクロスイッチは、駆動台と、前記駆動台に接続された挟持部とを含み、前記第1磁極、前記第2磁極、前記第3磁極及び前記第4磁極は、それぞれ前記駆動台の4つの角部に設けられ、前記挟持部は、挟持口を有し、前記第2導通部分は、前記挟持口内に介設される。
【0016】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタでは、前記第1端子及び前記第2端子は、それぞれ第1方向に前記導電性バスバーに対向して設けられ、前記導電性バスバー、前記第1端子及び前記第2端子のうちの少なくとも1つは、第2方向に前記駆動アセンブリに対向して設けられ、前記第1方向は、前記第2方向に直交する。
【0017】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタでは、前記導電性バスバーは、可撓性接続部をさらに含み、前記可撓性接続部は、前記第1導通部分と前記第2導通部分との間に接続され、前記第2導通部分は、前記可撓性接続部の変形によって前記第2端子に向かって又は離れて移動するように構成される。
【0018】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタは、センサと、コントローラと、をさらに含み、前記センサは、前記第1端子又は前記第2端子又は前記導電性バスバーに近接して設けられ、前記第1端子又は前記第2端子又は前記導電性バスバーの回路信号をリアルタイムに検出し、前記コントローラは、前記センサに電気的に接続され、前記回路信号に基づいて前記駆動アセンブリを制御して前記第2導通部分と前記第2端子との電気的接続を切断するか又は形成するように構成される。
【0019】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタでは、前記コントローラは、前記回路信号に基づいて、前記第1端子又は前記第2端子又は前記導電性バスバーの温度又は電圧又は電流を取得し、前記コントローラは、前記第1端子又は前記第2端子又は前記導電性バスバーの温度が第1温度閾値よりも大きいとき、及び/又は電圧が第1電圧閾値よりも大きいとき、及び/又は電流が第1電流閾値よりも大きいとき、前記第2導通部分と前記第2端子との電気的接続を切断するように構成される。
【0020】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタでは、前記コントローラは、前記第1端子又は前記第2端子又は前記導電性バスバーの温度が第2温度閾値よりも小さいとき、及び/又は電圧が第2電圧閾値よりも小さいとき、及び/又は電流が第2電流閾値よりも小さいとき、前記第2導通部分と前記第2端子との電気的接続を形成するように構成され、第2温度閾値は、前記第1温度閾値以下であり、第2電圧閾値は、前記第1電圧閾値以下であり、第2電流閾値は、前記第1電流閾値以下である。
【0021】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタは、ハウジングをさらに含み、前記ハウジングは、収容空間を画定し、前記導電性バスバー、前記第1端子、前記第2端子及び前記駆動アセンブリは、いずれも前記収容空間内に設けられ、前記第1端子及び前記第2端子は、少なくとも一部が前記ハウジングから延出する。
【0022】
本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタでは、前記ハウジング外に低圧信号端がさらに設けられ、前記低圧信号端は、前記駆動コイルに接続される。
【0023】
また、本発明は、充電配電システムを提供する。
【0024】
本発明の実施例に係る充電配電システムには、上記いずれかの実施例に記載のコンタクタが設けられる。
【0025】
また、本発明は、車両を提供する。
【0026】
本発明の実施例に係る車両には、上記いずれかの実施例に記載の充電配電システムが設けられる。
【0027】
また、本発明は、充電パイルを提供する。
【0028】
本発明のいくつかの実施例に係る充電パイルには、上記いずれかの実施例に記載のコンタクタが設けられる。
【発明の効果】
【0029】
前記充電配電システム、前記車両、前記充電パイル及び上記コンタクタは、従来技術に対して同じ利点を有するため、ここでは説明を省略する。
【0030】
本発明の追加の態様及び利点は、一部が以下の説明において示され、一部が以下の説明において明らかになるか又は本発明の実施により把握される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本発明の上記及び/又は追加の態様及び利点は、以下の図面を参照して実施例を説明することにより、明らかになって理解されやすくなる。
【0032】
【
図1】本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタの概略構成図である。
【
図2】本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタの側面図である。
【
図3】本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタの上面図である。
【
図5】本発明のいくつかの実施例に係るコンタクタの概略構成図(ハウジングなし)である。
【
図9】本発明のいくつかの実施例に係る駆動アセンブリ及びマイクロスイッチの組立概略図(第1接触状態)である。
【
図12】本発明のいくつかの実施例に係る駆動アセンブリ及びマイクロスイッチの組立概略図(第2接触状態)である。
【
図15】本発明の別のいくつかの実施例に係るコンタクタの概略構成図(ハウジングなし)である。
【
図17】本発明のいくつかの実施例に係る駆動アセンブリの正面図である。
【
図18】本発明のいくつかの実施例に係る駆動アセンブリの概略構成図である。
【
図19】本発明のいくつかの実施例に係る駆動アセンブリの上面図である。
【
図20】本発明のいくつかの実施例に係るマイクロスイッチの概略構成図である。
【
図21】本発明の別のいくつかの実施例に係るマイクロスイッチの概略構成図である。
【
図22】本発明のまた別のいくつかの実施例に係るマイクロスイッチの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施例を詳細に説明し、上記実施例の例は、図面に示され、全体を通して、同一又は類似の符号は、同一又は類似の部品、或いは同一又は類似の機能を有する部品を示す。以下、図面を参照して説明される実施例は、例示的なものであり、本発明を解釈するだけであり、本発明を限定するものと理解すべきではない。
【0034】
以下、
図1~
図19を参照して本発明の実施例に係るコンタクタ100を説明し、当該コンタクタ100に少なくとも2組の端子群が設けられ、即ち、コンタクタ100には、少なくとも2組の高圧回路を有し、少なくとも2組のマイクロスイッチ4と導電性バスバー3が設けられ、少なくとも2組のマイクロスイッチ4と導電性バスバー3は、同一の駆動部品を共用することにより、同一の駆動部品によって少なくとも2組のマイクロスイッチ4を制御して同時に回転させ、少なくとも2組のマイクロスイッチ4が少なくとも2組の導電性バスバー3を駆動して同時に回転させ、さらに少なくとも2組の高圧回路の同期導通切断を実現する。
【0035】
これにより、コンタクタ100の集積度を向上させ、コンタクタ100内部の空間利用率を向上させ、駆動アセンブリ5の部品数を減少させ、さらにリスク箇所の数を減少させ、コンタクタ100の形状をよりコンパクトにし、コンタクタ100の小型化及び軽量化の設計の実現に有利である。
【0036】
図4~
図8に示すように、本発明の実施例に係るコンタクタ100は、端子群、導電性バスバー3、マイクロスイッチ4及び駆動アセンブリ5を含む。
【0037】
図1に示すように、端子群は、第1端子1及び第2端子2を含み、少なくとも2組の端子群が設けられ、2組の端子群は、コンタクタ100の一側に間隔をあけて分布するとともに、第1端子1と第2端子2とが選択的に接続される。これにより、コンタクタ100に少なくとも2つの高圧回路が形成することができる。
【0038】
さらに、導電性バスバー3は、可動に接続された第1導通部分31と第2導通部分32を含み、導電性バスバー3の材料に軟銅(銀)などの複合金属が添加されているため、体積がより小さく、質量がより小さい新規材料で導電性バスバー3を製造することができ、導電性バスバー3により大きい電流容量を備えさせることができるとともに、可動接点の数を減少させ、可動接点による高圧電力消費の問題を低減し、アークの数を減少させ、接着点を低減することができ、また、回路制御中のコンタクタ100の動作摩耗を軽減することができ、まとめると、リスク箇所及び電力損失を低減することができる。
【0039】
コンタクタ100の動作中に、第2導通部分32は、第2端子2に衝突して、動作ノイズを発生し、コンタクタ100の動作ノイズを低減するために、本発明の導電性バスバー3を可撓性部品として構成し、可撓性金属材料(例えば、軟銅複合材料、軟銀複合材料)を使用して、衝突ノイズを低減し、コンタクタ100の使用体験を向上させることができ、そして、可撓性金属材料を使用することにより、電流を増加させることができ、第2端子2と導電性バスバー3との間の接触抵抗を低減し、両者が接着される確率を低減することもできる。
【0040】
なお、第1導通部分31と第2導通部分32が可動に接続されることは、両者が導電性回転接続構造を介して接続されて相対的に回転してもよく、可撓性構造部品を介して接続され(即ち、導電性バスバー3の少なくとも一部が可撓性構造として構成される)、可撓性構造の折り曲げによって相対的に回転してもよく、導電性バスバー3全体が可撓性部品として構成され、折り曲げによって相対的に回転してもよいことを指す。上記構造を用いることにより、第2導通部分32の回転中に、導電性バスバー3の折り曲げ摩耗がより小さくなり、導電性バスバー3の耐用年数を延長して、コンタクタ100の耐用年数を延長することができる。
【0041】
具体的には、第1導通部分31は、第1端子1に接続され、マイクロスイッチ4は、第2導通部分32に接続される。マイクロスイッチ4、導電性バスバー3及び端子群は、いずれも少なくとも2組あり、一対一に対応し、駆動アセンブリ5は、少なくとも2組のマイクロスイッチ4を駆動して回転させて、対応する第2導通部分32を駆動して第2端子2との接続を選択的に切断するか又は形成する。
【0042】
理解できるように、第1導通部分31が第1端子1に接続され、マイクロスイッチ4が第2導通部分32に接続されて第2導通部分32を駆動して回転させ、具体的には、コンタクタ100の実際の制御中に、駆動アセンブリ5がマイクロスイッチ4を駆動することにより、マイクロスイッチ4が第2導通部分32を駆動して第2端子2に向かって/離れて移動させて、第2導通部分32と第2端子2との接続を選択的に切断するか又は形成する。
【0043】
これにより、第1端子1及び第2端子2は、導電性バスバー3を介して選択的に電気的に接続されるか又は電気的接続が切断され、駆動アセンブリ5は、マイクロスイッチ4を駆動することにより、マイクロスイッチ4が導電性バスバー3を駆動して移動させて、第1端子1と第2端子2との導通及び切断を実現する。
【0044】
好ましくは、本発明において、マイクロスイッチ4、導電性バスバー3及び端子群は、いずれも2組あり、一対一に対応し、それにより、第2導通部分32を制御して第2端子2との接続を選択的に切断するか又は形成して、第1端子1と第2端子2とを導電性バスバー3を介して電気的に接続することにより、第1導通部分31と第2導通部分32が導電性バスバー3を介して高圧回路を形成する。
【0045】
第1導通部分31が第1端子1に接続され、マイクロスイッチ4が第2導通部分32に接続されて第2導通部分32を駆動して回転させ、具体的には、コンタクタ100の実際の制御中に、駆動アセンブリ5が2組のマイクロスイッチ4を同時に駆動することにより、2組のマイクロスイッチ4が対応する2つの第2導通部分32を駆動して第2端子2に向かって/離れて移動させて、2組の第2導通部分32と対応する第2端子2との接続を選択的に切断するか又は形成する。
【0046】
これにより、1つの駆動アセンブリ5が2つのマイクロスイッチ4を同時に制御することにより、駆動アセンブリ5の部品数を減少させ、さらにリスク箇所の数を減少させ、コンタクタ100の形状をよりコンパクトにし、コンタクタ100の小型化及び軽量化の設計の実現に有利であり、そして、同一の駆動部品によって少なくとも2組のマイクロスイッチ4を制御して同時に回転させ、さらに複数組の高圧回路の同期導通切断を実現し、コンタクタ100の実用性を向上させる。
【0047】
本発明の実施例に係るコンタクタ100には、少なくとも2組のマイクロスイッチ4と導電性バスバー3が設けられ、少なくとも2組のマイクロスイッチ4と導電性バスバー3が同一の駆動部品を共用することにより、同一の駆動部品によって少なくとも2組のマイクロスイッチ4を制御して同時に回転させるとともに、少なくとも2組の導電性バスバー3を駆動して同時に回転させ、さらに複数組の高圧回路の同期導通切断を実現し、それにより、駆動アセンブリ5の部品数を減少させ、さらにリスク箇所の数を減少させ、コンタクタ100の形状をよりコンパクトにし、コンタクタ100の小型化及び軽量化の設計の実現に有利である。
【0048】
いくつかの実施例では、
図17に示すように、駆動アセンブリ5は、駆動コイル51及び2組の磁気駆動部52を含み、2組の磁気駆動部52は、それぞれ駆動コイル51の両端に設けられてもよく、駆動コイル51は、磁気駆動部52に接続されてもよい。
【0049】
さらに、
図5及び
図6に示すように、マイクロスイッチ4は、2組あり、2組の磁気駆動部52に一対一に対応し、即ち、各組の磁気駆動部52は、いずれも対応するマイクロスイッチ4を駆動して回転させることができ、駆動コイル51は、磁気駆動部52の磁気状態を変えてマイクロスイッチ4を駆動して回転させる。
【0050】
例えば、駆動コイル51に低圧電流を流すことができ、駆動コイル51内の電流の流れ方向を変えて駆動コイル51に接続された磁気駆動部の磁気状態を変えることにより、磁気駆動部52は、異なる磁界を発生することができ、磁界の作用で、マイクロスイッチ4が磁気駆動部52に近接するか又はそれから離れる磁気駆動力を発生させ、さらに磁気駆動力によりマイクロスイッチ4の第2導通部分32を第2端子2に向かって/離れて回転させる。
【0051】
なお、駆動コイル51に流す電流の流れ方向が逆であるとき、2組の磁気駆動部52は、磁気状態が逆である。
【0052】
これにより、駆動コイル51に流す低圧電流の流れ方向を変えて磁気駆動部52の磁気状態を変えることにより、2組のマイクロスイッチ4を駆動して対応する第2端子2に向かって/離れて回転させ、それにより、第1端子1と第2端子2とが導電性バスバー3を介して電気的に接続されるか否かを制御し、さらに2組の高圧回路の導通切断状態を同時に制御し、複数組の高圧回路の同期導通切断を実現し、放熱に有利であり、高い安全性及び信頼性を有する。
【0053】
さらに、
図17~
図19に示すように、駆動アセンブリ5は、磁気カラム53と、磁気カラム53の両端に接続された磁気伝導板54とをさらに含む。
【0054】
駆動コイル51は、磁気カラム53の外に巻かれ、つまり、本発明のコンタクタ100は、駆動コイル51を磁気カラム53の外に巻くことにより、駆動コイル51を固定することができ、駆動コイル51の構造安定性を向上させることができ、磁気カラム53は、駆動コイル51が発生する磁界を高めることができ、それにより、コンタクタ100に通電すると、駆動コイル51に電流を流し、駆動コイル51に磁界を発生させ、磁気カラム53は、駆動コイル51が発生する磁界を高めることができ、さらに駆動アセンブリ5からのマイクロスイッチ4への磁気駆動力を高めることにより、マイクロスイッチ4の第2導通部分32がより速く第2端子2に向かって/離れて回転することができ、さらにコンタクタ100の高圧回路の導通切断を制御する効率を向上させ、コンタクタ100の感度を向上させる。
【0055】
図19に示すように、2組の磁気駆動部52は、それぞれ磁気カラム53の両側に位置し、いずれも2つの磁気伝導板54に接続される。理解できるように、2つの磁気伝導板54は、それぞれ磁気カラム53の両端に位置し、各磁気伝導板54には、いずれも1組の磁気駆動部52が接続されて、磁気伝導板54を介して磁気カラム53によって発生した磁気を磁気駆動部52に伝達する。
【0056】
各組の磁気駆動部52は、間隔をあけて配置された第1磁気伝導片521と第2磁気伝導片522を含み、
図19に示すように、2組の磁気駆動部52の対応する第1磁気伝導片521は、磁気伝導板54の両側に対称的に設けられ、2組の磁気駆動部52の対応する第2磁気伝導片522も、磁気伝導板54の両側に対称的に設けられる。
【0057】
具体的には、
図19に示すように、第1磁気伝導片521は、磁気カラム53の第1端の磁気伝導板54に接続され、第2磁気伝導片522は、磁気カラム53の第2端の磁気伝導板54に接続され、それにより、磁気カラム53の第1端の磁気伝導板54を介して駆動コイル51によって発生した磁気を第1磁気伝導板54に伝達して、第1磁気伝導板54の磁気状態を変えるとともに、磁気カラム53の第2端の磁気伝導板54を介して駆動コイル51によって発生した磁気を第2磁気伝導板54に伝達して、第2磁気伝導板54の磁気状態を変える。
【0058】
なお、第1磁気伝導板54と第2磁気伝導板54とは、発生する磁気状態が逆である。
【0059】
さらに、マイクロスイッチ4の第1端には、間隔をあけて配置された第1磁極41と第2磁極42が設けられ、第2端には、間隔をあけて配置された第3磁極43と第4磁極44が設けられ、第1磁気伝導片521は、第1磁極41と第2磁極42との間に延伸して第1磁極41及び第2磁極42のうちの1つに吸着され、第2磁気伝導片522は、第3磁極43と第4磁極44との間に延伸して第3磁極43及び第4磁極44のうちの1つに吸着される。
【0060】
理解できるように、第1磁極41と第2磁極42は、いずれもマイクロスイッチ4の第1端に設けられるとともに、間隔をあけて分布することにより、第1磁極41と第2磁極42との間に可動空間が画定され、第1磁気伝導片521は、可動空間内に延伸し、可動空間内で回転可能であり、第3磁極43と第4磁極44は、いずれもマイクロスイッチ4の第2端に設けられるとともに、間隔をあけて分布することにより、第3磁極43と第4磁極44との間に可動空間が画定され、第2磁気伝導片522は、可動空間内に延伸し、可動空間内で回転可能である。
【0061】
なお、第1磁気伝導片521が第1磁極41と第2磁極42との間に延伸し、第2磁気伝導片522が第3磁極43と第4磁極44との間に延伸するようにすることにより、第2磁気伝導片522によって第3磁極43と第4磁極44に対して位置制限の役割を果たし、マイクロスイッチ4の脱落の問題を防止し、マイクロスイッチ4の構造安定性を向上させることができる。
【0062】
さらに、駆動コイル51に異なる流れ方向の電流を流して、第1磁気伝導片521及び第2磁気伝導片522の極性を変えることにより、磁気駆動力の作用で、第1磁気伝導片521が第1磁極41及び第2磁極42のうちの第1磁気伝導片521の極性と逆である一方に向かって移動し、第2磁気伝導片522が第3磁極43及び第4磁極44のうちの第1磁気伝導片521の極性と逆である一方に向かって移動する。
【0063】
なお、磁気駆動力の作用で、第1磁気伝導片521は、第1磁極41及び第2磁極42のうちの第1磁気伝導片521の極性と同じである一方に対して推力を発生し、第2磁気伝導片522は、第3磁極43及び第4磁極44のうちの第2磁気伝導片522の極性と同じである一方に対して推力を発生し、それにより、マイクロスイッチ4の回転速度を向上させ、さらにコンタクタ100の高圧回路の導通切断速度を向上させ、コンタクタ100の実用性を向上させる。
【0064】
これにより、駆動コイル51に電流を流して第1磁気伝導片521及び第2磁気伝導片522の極性を変えることにより、第1磁気伝導片521が第1磁極41と第2磁極42のうちのいずれか1つに吸着接続することができ、第2磁気伝導片522が第3磁極43と第4磁極44のうちのいずれか1つに吸着接続することができ、さらにマイクロスイッチ4が導電性バスバー3を駆動して第2端子2に向かって/離れて移動させ、それにより、コンタクタ100の2本の高圧回路の同期導通切断を実現し、コンタクタ100の感度を向上させる。
【0065】
例えば、
図9~
図11に示すように、このとき、コンタクタ100は、第1動作状態であり、即ち、第1磁気伝導片521が第2磁極42に吸着され、第2磁気伝導片522が第3磁極43に吸着され、このとき、第2導通部分32は、第2端子2に電気的に接続され、このとき、コンタクタ100の高圧回路が導通する。
【0066】
或いは、
図12~
図14に示すように、このとき、コンタクタ100は、第2動作状態であり、即ち、第1磁気伝導片521が第1磁極41に吸着され、第2磁気伝導片522が第4磁極44に吸着され、このとき、第2導通部分32は、第2端子2から分離し、このとき、コンタクタ100の高圧回路が切断される。
【0067】
つまり、コンタクタ100が第1動作状態である場合、コンタクタ100の高圧回路が導通し、コンタクタ100が第2動作状態である場合、コンタクタ100の高圧回路が切断される。当然のことながら、コンタクタ100が第1動作状態である場合、コンタクタ100の高圧回路が切断され、コンタクタ100が第2動作状態である場合、コンタクタ100の高圧回路が導通してもよい。
【0068】
これにより、第1磁気伝導片521が第1磁極41と第2磁極42のうちのいずれか1つに吸着接続することができ、第2磁気伝導片522が第3磁極43と第4磁極44のうちのいずれか1つに吸着接続することができ、さらにマイクロスイッチ4が導電性バスバー3を駆動して第2端子2に向かって/離れて移動させ、それにより、コンタクタ100の2本の高圧回路の同期導通切断を実現し、コンタクタ100の感度を向上させる。
【0069】
第1磁気伝導片521と第2磁気伝導片522とは、極性が逆であり、なお、第1磁気伝導片521及び第2磁気伝導片522の極性は、駆動コイル51に流す電流の流れ方向によって決められる。
【0070】
第1磁極41と第2磁極42とは、極性が逆であり、第3磁極43と第4磁極44とは、極性が逆であるため、第1磁極41と第2磁極42とが互いに吸着されず、第3磁極43と第4磁極44とが互いに吸着されない。
【0071】
これにより、コンタクタ100の実際の動作中に、第1磁気伝導片521は、第1磁極41及び第2磁極42のうちの第1磁気伝導片521の極性と逆である一方に対して吸引力を発生するとともに、他方に対して推力を発生し、第1磁気伝導片521は、第1磁極41及び第2磁極42のうちの第1磁気伝導片521の極性と逆である一方に対して吸引力を発生するとともに、他方に対して推力を発生し、それにより、マイクロスイッチ4の回転効率を向上させ、コンタクタ100の高圧回路の迅速な導通切断を実現し、コンタクタ100の感度を向上させる。
【0072】
いくつかの実施例では、第1磁気伝導片521と第2磁気伝導片522とは、極性が逆である。
【0073】
具体的には、第1磁極41と第2磁極42は、いずれも内側極性と外側極性とが逆であり、第1磁極41の内側極性と第2磁極42の内側極性とが逆であるように構成される。
【0074】
理解できるように、第1磁極41、第2磁極42の内側極性と外側極性とは、逆であり、第1磁極41の第1磁気伝導片521に近接する層と第2磁極42の第1磁気伝導片521に近接する層とは、極性が逆であり、第1磁極41の第1磁気伝導片521から離れる層と第2磁極42の第1磁気伝導片521から離れる層とは、極性が逆である。これにより、第1磁極41と第2磁極42の磁気感度を向上させ、さらにマイクロスイッチ4の回転効率を向上させ、コンタクタ100の高圧回路の迅速な導通切断を実現し、コンタクタ100の感度を向上させる。
【0075】
第3磁極43と第4磁極44は、いずれも内側極性と外側極性とが逆であり、第3磁極43の内側極性と第4磁極44の内側極性とが逆であるように構成される。
【0076】
理解できるように、第3磁極43、第4磁極44の内側極性と外側極性とは、逆であり、第3磁極43の第2磁気伝導片522に近接する層と第4磁極44の第2磁気伝導片522に近接する層とは、極性が逆であり、第3磁極43の第2磁気伝導片522から離れる層と第4磁極44の第2磁気伝導片522から離れる層とは、極性が逆である。これにより、第3磁極43と第4磁極44の磁気感度を向上させ、さらにマイクロスイッチ4の回転効率を向上させ、コンタクタ100の高圧回路の迅速な導通切断を実現し、コンタクタ100の感度を向上させる。
【0077】
なお、第1磁極41、第2磁極42、第3磁極43及び第4磁極44は、いずれも永久磁石である。
【0078】
さらに、
図20に示すように、第1磁極41と第3磁極43は一体成形され、第2磁極42と第4磁極44は、一体成形される。
【0079】
例えば、第1磁極41と第3磁極43が一体構造として構成され、第2磁極42と第4磁極44が一体構造として構成されることで、加工難度を低減し、製造コストを低減する。また、
図20に示すように、第1磁極41と第3磁極43とは、いずれも内側がN極で、外側がS極であるように構成され、第2磁極42と第4磁極44とは、いずれも内側がS極、外側がN極であるように構成される。
【0080】
これにより、マイクロスイッチ4の磁気感度を向上させ、さらにマイクロスイッチ4の回転効率を向上させ、コンタクタ100の高圧回路の迅速な導通切断を実現し、コンタクタ100の感度を向上させる。
【0081】
別のいくつかの実施例では、
図21に示すように、マイクロスイッチ4の第1端(
図21に示す左端)には、U字状に構成された第1磁石45が設けられ、第1磁石45の両端は、それぞれ第1磁極41と第2磁極42として構成され、マイクロスイッチ4の第2端(
図21に示す右端)には、U字状に構成された第2磁石46が設けられ、第2磁石46の両端は、それぞれ第3磁極43と第4磁極44として構成される。
【0082】
理解できるように、別のいくつかの実施例では、第1磁極41と第2磁極42とが一体成形され、第3磁極43と第4磁極44とが一体成形されることで、加工難度を低減し、製造コストを低減する。
【0083】
また、
図21に示すように、第1磁極41と第2磁極42とは、極性が逆であり、第3磁極43と第4磁極44とは、極性が逆であり、例えば、第1磁極41と第3磁極43がいずれもN極として構成され、第2磁極42と第4磁極44がいずれもS極として構成されてもよく、これにより、マイクロスイッチ4の磁気感度を向上させ、さらにマイクロスイッチ4の回転効率を向上させ、コンタクタ100の高圧回路の迅速な導通切断を実現し、コンタクタ100の感度を向上させる。
【0084】
また別のいくつかの実施例では、
図22に示すように、マイクロスイッチ4の両側にそれぞれ第1磁気板47と第2磁気板48が設けられ、第1磁気板47と第2磁気板48の間に磁気部品49が設けられ、磁気部品49の両端は、極性が逆であり、第1磁気板47と磁気部品49の第1端とは、極性が同じであり、第2磁気板48と磁気部品49の第2端とは、極性が同じであり、第1磁気板47の両端は、それぞれ第1磁極41と第3磁極43として構成され、第2磁気板48の両端は、それぞれ第2磁極42と第4磁極44として構成される。
【0085】
理解できるように、また別のいくつかの実施例では、第1磁気板47の磁気は、磁気部品49の第1端の磁気によって決められ、第2磁気板48の磁気は、磁気部品49の第2端の磁気によって決められ、即ち、第1磁極41及び第3磁極43と、磁気部品49の第1端とは、磁気が同じであり、第2磁極42及び第4磁極44と、磁気部品49の第2端とは、磁気が同じである。
【0086】
例えば、
図22に示すように、磁気部品49は、第1端(
図22に示す上端)がN極として構成され、第2端(
図22に示す下端)がS極として構成されることにより、第1磁気板47の両端の第1磁極41及び第3磁極43がいずれもN極になり、第2磁気板48の両端の第2磁極42及び第4磁極44がいずれもS極になる。これにより、マイクロスイッチ4の製造難度を低減し、マイクロスイッチ4の磁気感度を向上させ、さらにマイクロスイッチ4の回転効率を向上させ、コンタクタ100の高圧回路の迅速な導通切断を実現し、コンタクタ100の感度を向上させる。
【0087】
また別のいくつかの実施例では、駆動台61は、磁性体として構成され、駆動台61の上部と駆動台61の下部とは、磁気が逆であり、それにより、駆動コイル51に電流を流して第1磁気伝導片521及び第2磁気伝導片522の極性を変えることにより、第1磁気伝導片521が第1磁極41と第2磁極42のうちのいずれか1つに吸着接続することができ、第2磁気伝導片522が第3磁極43と第4磁極44のうちのいずれか1つに吸着接続することができ、さらにマイクロスイッチ4が導電性バスバー3を駆動して第2端子2に向かって/離れて移動させ、それにより、コンタクタ100の2本の高圧回路の同期導通切断を実現し、コンタクタ100の感度を向上させる。
【0088】
別のいくつかの実施例では、マイクロスイッチ4は、駆動台61と、駆動台61に接続された挟持部62とを含む。駆動台及び挟持部62は、一体成形されてもよく、マイクロスイッチ4の加工ステップを低減し、製造効率を向上させる。
【0089】
さらに、
図10及び
図13に示すように、駆動台61は、第1導通部分31と第2導通部分32との間に設けられ、第1磁極41、第2磁極42、第3磁極43及び第4磁極44は、それぞれ駆動台61の4つの角部に設けられ、第1磁極41及び第2磁極42と第3磁極43及び第4磁極44とは、それぞれ駆動台61の対向する両側に位置し、それにより、第1磁気伝導片521が第1磁極41と第2磁極42との間に延伸することができ、第2磁気伝導片522が第3磁極43と第4磁極44との間に延伸することができ、駆動台61が4つの磁極を駆動して同期して移動させて、第1磁極41及び第2磁極42のうちの1つが第1磁気伝導片521に吸着され、第3磁極43及び第4磁極44のうちの1つが第2磁気伝導片522に吸着され、さらにコンタクタ100の高圧回路の導通切断の制御を実現する。
【0090】
図11、
図12及び
図14に示すように、挟持部62は、挟持口63を有し、挟持口63は、駆動台61の方向に向かって窪んで形成され、第2導通部分32は、挟持口63内に介設され、第2導通部分32の構造安定性を向上させ、さらに導電性バスバー3の移動安定性を向上させる。
【0091】
これにより、駆動台61と導電性バスバー3との間に接続構造を個別に設ける必要がなく、コンタクタ100の内部構造を簡略化し、導電性バスバー3が占める取付空間を減少させ、さらにコンタクタ100の小型化設計を実現し、そして、挟持口63を設けることにより、駆動台61が第2導通部分32を駆動して第2端子2に向かって/離れて移動させ、さらにコンタクタ100の高圧回路の導通切断の制御を実現する。
【0092】
いくつかの実施例では、第1端子1及び第2端子2は、それぞれ第1方向に導電性バスバー3に対向して設けられ、導電性バスバー3、第1端子1及び第2端子2のうちの少なくとも1つは、第2方向に駆動アセンブリ5に対向して設けられ、第1方向は、第2方向に直交する。
【0093】
図5及び
図6に示すように、導電性バスバー3が第1方向に第1端子1及び第2端子2に対向して設けられ、駆動アセンブリ5が第2方向に導電性バスバー3、第1端子1及び第2端子2のうちの少なくとも1つに対向して設けられるようにし、例えば、第1方向が水平面における長さ方向又は幅方向に対応し、第2方向が高さ方向に対応すると、第1端子1、第2端子2及び導電性バスバー3は、同じ高さに設けられ、駆動アセンブリ5は、導電性バスバー3の上方又は下方に位置し、好ましくは、駆動アセンブリ5は、導電性バスバー3の下方に位置して、コンタクタ100の高さ方向の寸法を小さくする。
【0094】
また、上記のように設けることにより、コンタクタ100を階層的に設けることを実現し、かつ高低電圧分離(上層が高圧導通部分であり、下層が低圧制御部分である)を実現することができ、消弧方式が不活性ガスと磁気吹消との組み合わせに限定されず、全体を絶縁液体に浸潤させる方式で実現するか又は消弧構造を省略してもよく、消弧方式の多様性により、駆動アセンブリ5とキャビティとを絶縁分離する必要がなく、低電圧故障の問題を解決することができ、不活性ガスを注入する必要がなく、コンタクタ100を加工するためにセラミック及び金属のロウ付けプロセスを用いる必要がなく、コンタクタ100の加工プロセスを簡略化し、材料工程を低減し、製造効率を向上させるとともに、コンタクタ100の加工コストを低減することができる。
【0095】
また別のいくつかの実施例では、
図15及び
図16に示すように、導電性バスバー3は、可撓性接続部33をさらに含む。
【0096】
可撓性接続部33は、第1導通部分31と第2導通部分32の間に接続され、第2導通部分32は、可撓性接続部33の変形によって第2端子2に向かって又は離れて移動するように構成される。
【0097】
理解できるように、本発明における可撓性接続部33は、、可撓性金属材料(例えば、軟銅複合材料、軟銀複合材料)を使用して、衝突ノイズを低減し、コンタクタ100の使用体験を向上させることができ、そして、可撓性金属材料を使用することにより、電流を増加させることができ、第2端子2と導電性バスバー3との間の接触抵抗を低減し、両者が接着される確率を低減することもできる。
【0098】
いくつかの実施例では、コンタクタ100は、センサ9と、コントローラと、をさらに含む。
【0099】
センサ9は、第1端子1又は第2端子2又は導電性バスバー3に近接して設けられ、第1端子1又は第2端子2又は導電性バスバー3の回路信号をリアルタイムに検出し、コントローラは、センサ9に電気的に接続され、回路信号に基づいて駆動アセンブリ5を制御して第2導通部分32と第2端子2との電気的接続を切断するか又は形成するように構成される。
【0100】
好ましくは、センサ9は、導電性バスバー3に近接して設けられ、導電性バスバー3の回路信号をリアルタイムに検出し、センサ9は、検出された導電性バスバー3の回路信号をコントローラにリアルタイムに伝送することができ、これにより、コントローラは、センサ9によって検出された回路信号に基づいて制御して、導電性バスバー3と第2端子2との接続を形成するか又は切断することができ、特に、極端な動作状況において、高圧回路に高電圧が印加されることを確保して、高圧回路の安全性を向上させることができる。
【0101】
コントローラは、車両の元のホストコンピュータであってもよく、センサ9とホストコンピュータがCAN(コントローラエリアネットワーク)を用いて通信制御を行うことにより、元のホストコンピュータを利用して温度センサ9を制御し、センサ9の制御構造を簡略化し、製造コストを低減する。
【0102】
具体的には、コントローラは、回路信号に基づいて、第1端子1又は第2端子2又は導電性バスバー3の温度又は電圧又は電流を取得し、コントローラは、第1端子1又は第2端子2又は導電性バスバー3の温度が第1温度閾値よりも大きいとき、及び/又は電圧が第1電圧閾値よりも大きいとき、及び/又は電流が第1電流閾値よりも大きいとき、駆動アセンブリ5を制御して導電性バスバー3を回転させ、第2導通部分32を第2端子2から分離させ、さらに第1端子1と第2端子2との電気的接続を切断するように構成される。
【0103】
つまり、センサ9によって検出された高圧回路の信号が第1温度閾値及び/又は第1電圧閾値及び/又は第1電流閾値よりも大きい場合、センサ9は、回路信号をコントローラに伝送し、コントローラは、駆動アセンブリ5を制御して導電性バスバー3を回転させて、第2導通部分32を第2端子2から分離させ、さらに第1端子1と第2端子2との電気的接続を切断し、コンタクタ100を切断させ、それにより、コンタクタ100の安全性を向上させる。
【0104】
さらに、コントローラは、第1端子1又は第2端子2又は導電性バスバー3の温度が第2温度閾値よりも小さいとき、及び/又は電圧が第2電圧閾値よりも小さいとき、及び/又は電流が第2電流閾値よりも小さいとき、第2導通部分32と第2端子2との電気的接続を形成し、即ち、駆動アセンブリ5を制御して導電性バスバー3を回転させて、第2導通部分32と第2端子2を接続し、さらに第1端子1と第2端子2との電気的接続を導通するように構成される。
【0105】
つまり、センサ9によって検出された高圧回路の信号が第2温度閾値及び/又は第2電圧閾値及び/又は第2電流閾値よりも小さい場合、センサ9は、回路信号をコントローラに伝送し、コントローラは、駆動アセンブリ5を制御して導電性バスバー3を回転させて、第2導通部分32と第2端子2を接続し、さらに第1端子1と第2端子2との電気的接続を導通する。
【0106】
第2温度閾値は、第1温度閾値以下であり、第2電圧閾値は、第1電圧閾値以下であり、第2電流閾値は、第1電流閾値以下である。
【0107】
理解できるように、回路信号は、温度信号、電圧変化及び電流変化などを含むが、ここでは限定しない。これにより、コントローラは、センサ9によって検出された温度、電圧及び電流のうちの1種又は複数種の信号に基づいて駆動アセンブリ5を制御することができ、さらに導電性バスバー3と第2端子2との接続又は接続切断を制御することができ、そして、ヒューズの代わりにセンサ9及びコントローラを設けることができ、コンタクタ100が所在する高圧回路にヒューズを設ける必要がなく、高圧損失を低減することができるだけでなく、極端な動作状況において、高圧回路に高電圧が印加されることを確保して、高圧回路の安全性を向上させることもできる。
【0108】
いくつかの例では、センサ9は、導電性バスバー3に溶接されるとともに、ホストコンピュータに電気的に接続され、導電性バスバー3により第1端子1及び第2端子2を導通することに伴って、高圧回路の電流容量及び発熱量がいずれも変化し、それに応じて温度が変化し、センサ9は、高圧回路の動作中の変化情報(温度変化、電流容量変化など)を取得することができ、センサ9は、導電性バスバー3の温度変化を検出し、かつ回路信号の形式でコントローラに伝達し、コントローラは、回路信号に基づいて高圧回路の切断閾値に達したか否かを判断し、高圧回路を切断する必要がある場合、駆動アセンブリ5を制御して扇形駆動部と第2端子2との電気的接続を解除し、ヒューズを設ける必要がなく、高圧損失を低減し、コストを低減するだけでなく、コンタクタ100を制御して切断した後、本発明のコンタクタ100を用いた電気機器が動作し続ける必要があると、電気機器に高電圧が印加されることを確保し、安全性を向上させることができる。
【0109】
なお、ヒューズが溶断すると、高圧回路が完全に切断され、本発明は、コントローラ及びセンサ9を設けることにより、センサ9によって取得された情報に基づいて高電圧を切断する必要があっても、極端な条件下で、依然として高電圧を印加して安全性を向上させることができ、例えば、本発明のコンタクタ100は、電気自動車に適用され、回路情報がコンタクタ100を切断する必要があることを表すが、車両が危険な状況にあって動作状況を維持する必要がある場合、高電圧印加状態を維持し、安全位置まで走行した後又は危険な状況を解消した後、導電性バスバー3と第2端子2との電気的接続を切断することができる。
【0110】
これにより、導電性バスバー3の温度が高すぎてコンタクタ100が過熱することを防止することができ、コンタクタ100の安全性の向上に有利であり、車両が危険な状況にあって動作状況を維持する必要がある場合、高電圧印加状態を維持し、さらにコンタクタ100の実用性を向上させることができる。
【0111】
当然のことながら、センサ9は、高圧回路の回路信号を検出するために、他の構造形式で高圧回路の他の位置に設けられてもよく、ここでは限定しない。
【0112】
いくつかの実施例では、
図1~
図4に示すように、コンタクタ100は、ハウジング7をさらに含む。
【0113】
ハウジング7は、収容空間を画定し、導電性バスバー3、第1端子1、第2端子2及び駆動アセンブリ5は、いずれも収容空間内に設けられ、それにより、導電性バスバー3及び駆動アセンブリ5がコンタクタ100の外部に直接見えず、ハウジング7を設けることにより、駆動アセンブリ5を外部と分離することができ、動作安定性を向上させるとともに、外部環境による駆動アセンブリ5、マイクロスイッチ4への干渉を低減し、低圧制御部分の制御応答効率を向上させることができる。第1端子1及び第2端子2は、少なくとも一部がハウジング7から延出して接続端子を形成することにより、コンタクタ100が他の構造に電気的に接続される。
【0114】
ハウジング外に取付部71がさらに設けられ、取付部71に取付孔711が形成されることにより、取付部71を介してコンタクタ100を他の構造に着脱可能に接続して、コンタクタ100の着脱を容易にし、さらにコンタクタ100の実用性を向上させる。
【0115】
さらに、ハウジング7外に低圧信号端8がさらに設けられ、低圧信号端8は、駆動コイル51に接続される。
【0116】
好ましくは、いくつかの実施例では、ハウジング7にワイヤハーネス引出口が設けられ、低圧信号端8がワイヤハーネス引出口からハウジング外に引き出され、別のいくつかの実施例では、低圧信号端8がハウジング7に挿着して固定され、ハウジング7に挿着口が対応して設けられ、挿着口からハウジング7内に金属線を入れて駆動コイル51に電気的に接続することにより、本発明のコンタクタ100の外見が従来のコンタクタ100と一致し、構造設計及び材料切り替えが容易になり、研究開発周期を短縮し、開発コストを低減することができる。
【0117】
また、本発明は、充電配電システムを提供する。
【0118】
本発明の実施例に係る充電配電システムには、上記いずれかの実施例に記載のコンタクタ100が設けられ、そのコンタクタ100には、少なくとも2組のマイクロスイッチ4と導電性バスバー3が設けられ、少なくとも2組のマイクロスイッチ4と導電性バスバー3が同一の駆動部品を共用することにより、同一の駆動部品によって少なくとも2組のマイクロスイッチ4を制御して同時に回転させるとともに、少なくとも2組の導電性バスバー3を駆動して同時に回転させ、さらに複数組の高圧回路の同期導通切断をさらに実現し、それにより、駆動アセンブリ5の部品数を減少させ、さらにリスク箇所の数を減少させ、コンタクタ100の形状をよりコンパクトにし、コンタクタ100の小型化及び軽量化の設計の実現に有利である。
【0119】
また、本発明は、車両を提供する。
【0120】
本発明の実施例に係る車両には、上記いずれかの実施例に記載の充電配電システムが設けられ、そのコンタクタ100には、少なくとも2組のマイクロスイッチ4と導電性バスバー3が設けられ、少なくとも2組のマイクロスイッチ4と導電性バスバー3が同一の駆動部品を共用することにより、同一の駆動部品によって少なくとも2組のマイクロスイッチ4を制御して同時に回転させるとともに、少なくとも2組の導電性バスバー3を駆動して同時に回転させ、さらに複数組の高圧回路の同期導通切断を実現し、それにより、駆動アセンブリ5の部品数を減少させ、さらにリスク箇所の数を減少させ、コンタクタ100の形状をよりコンパクトにし、コンタクタ100の小型化及び軽量化の設計の実現に有利であり、そして、上記コンタクタ100を用いることにより、車両の充電配電システムの動作安定性、使用安全性を向上させ、耐用年数を延長することができる。
【0121】
また、本発明は、充電パイルを提供する。
【0122】
本発明のいくつかの実施例に係る充電パイルには、上記いずれかの実施例に記載のコンタクタ100が設けられ、そのコンタクタ100には、少なくとも2組のマイクロスイッチ4と導電性バスバー3が設けられ、少なくとも2組のマイクロスイッチ4と導電性バスバー3が同一の駆動部品を共用することにより、同一の駆動部品によって少なくとも2組のマイクロスイッチ4を制御して同時に回転させるとともに、少なくとも2組の導電性バスバー3を駆動して同時に回転させ、さらに複数組の高圧回路の同期導通切断を実現し、それにより、駆動アセンブリ5の部品数を減少させ、さらにリスク箇所の数を減少させ、コンタクタ100の形状をよりコンパクトにし、コンタクタ100の小型化及び軽量化の設計の実現に有利であり、そして、上記コンタクタ100を用いることにより、充電パイルの使用安全性を向上させることができる。
【0123】
なお、本発明の説明では、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などの用語で示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を容易に説明し説明を簡略化するためのものに過ぎず、示された装置又は部品が特定の方位を有し、特定の方位で構成され動作しなければならないことを示すか又は示唆するものではないため、本発明を限定するものであると理解すべきではない。
【0124】
本発明の説明では、「第1特徴」、「第2特徴」は、1つ以上の当該特徴を含んでもよい。
【0125】
本発明の説明では、「複数」とは、2つ以上を意味する。
【0126】
本発明の説明では、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1特徴と第2特徴とが直接的に接触することを含んでもよく、第1特徴と第2特徴とが直接的に接触せず、それらの間の別の特徴を介して接触することを含んでもよい。
【0127】
本発明の説明では、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」又は「上面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上及び斜め上にあることを含んでもよく、第1特徴の水平高さが第2特徴よりも高いことだけを表してもよい。
【0128】
本明細書の説明では、用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体的な例」又は「いくつかの例」などを参照する説明は、当該実施例又は例を組み合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性が本発明の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書では、上記用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を意味するわけではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切に組み合わせることができる。
【0129】
本発明の実施例を示し説明したが、当業者であれば、本発明の原理及び目的を逸脱しない限り、これらの実施例に対して様々な変更、補正、置換及び変形を行うことができ、本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等物によって限定されていることを理解することができる。
【符号の説明】
【0130】
100 コンタクタ
1 第1端子
2 第2端子
3 導電性バスバー
31 第1導通部分
32 第2導通部分
33 可撓性接続部
4 マイクロスイッチ
41 第1磁極
42 第2磁極
43 第3磁極
44 第4磁極
45 第1磁石
46 第2磁石
47 第1磁気板
48 第2磁気板
49 磁気部品
5 駆動アセンブリ
51 駆動コイル
52 磁気駆動部
521 第1磁気伝導片
522 第2磁気伝導片
53 磁気カラム
54 磁気伝導板
61 駆動台
62 挟持部
63 挟持口
7 ハウジング
71 取付部
711 取付孔
8 低圧信号端
9 センサ
【手続補正書】
【提出日】2024-05-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子群と、導電性バスバー(3)と、マイクロスイッチ(4)と、駆動アセンブリ(5)とを含むコンタクタ(100)であって、
前記端子群は、第1端子(1)及び第2端子(2)を含み、
前記導電性バスバー(3)は、可動に接続された第1導通部分(31)と第2導通部分(32)を含み、前記第1導通部分(31)が前記第1端子(1)に接続され、
前記マイクロスイッチ(4)は、前記第2導通部分(32)に接続され、前記マイクロスイッチ(4)、前記導電性バスバー(3)及び前記端子群は一対一に対応し、少なくとも2組以上あり、
前記駆動アセンブリ(5)は、少なくとも2組の前記マイクロスイッチ(4)を駆動して回転させ、対応する前記第2導通部分(32)と前記第2端子(2)との接続を選択的に切断するか又は形成する、ことを特徴とするコンタクタ(100)。
【請求項2】
前記駆動アセンブリ(5)は、駆動コイル(51)及び2組の磁気駆動部(52)を含み、前記マイクロスイッチ(4)は、2組あり、2組の前記磁気駆動部(52)に一対一に対応し、
前記駆動コイル(51)は、前記磁気駆動部(52)の磁気状態を変えて前記マイクロスイッチ(4)を駆動して回転させる、ことを特徴とする請求項1に記載のコンタクタ(100)。
【請求項3】
前記駆動アセンブリ(5)は、磁気カラム(53)と、前記磁気カラム(53)の両端に接続された磁気伝導板(54)とをさらに含み、前記駆動コイル(51)は、前記磁気カラム(53)の外に巻かれ、2組の前記磁気駆動部(52)は、それぞれ前記磁気カラム(53)の両側に位置し、いずれも2つの前記磁気伝導板(54)に接続される、ことを特徴とする請求項2に記載のコンタクタ(100)。
【請求項4】
各組の前記磁気駆動部(52)は、間隔をあけて配置された第1磁気伝導片(521)と第2磁気伝導片(522)を含み、前記第1磁気伝導片(521)は、前記磁気カラム(53)の第1端の磁気伝導板(54)に接続され、前記第2磁気伝導片(522)は、前記磁気カラム(53)の第2端の磁気伝導板(54)に接続され、前記マイクロスイッチ(4)の第1端には、間隔をあけて配置された第1磁極(41)と第2磁極(42)が設けられ、前記マイクロスイッチ(4)の第2端には、間隔をあけて配置された第3磁極(43)と第4磁極(44)が設けられ、
前記第1磁気伝導片(521)は、前記第1磁極(41)と前記第2磁極(42)との間に延伸して前記第1磁極(41)及び前記第2磁極(42)のうちの1つに吸着され、前記第2磁気伝導片(522)は、前記第3磁極(43)と前記第4磁極(44)との間に延伸して前記第3磁極(43)及び前記第4磁極(44)のうちの1つに吸着される、ことを特徴とする請求項3に記載のコンタクタ(100)。
【請求項5】
前記第1磁気伝導片(521)と前記第2磁気伝導片(522)とは、極性が逆であり、前記第1磁極(41)と前記第2磁極(42)とは、極性が逆であり、前記第3磁極(43)と前記第4磁極(44)とは、極性が逆である、ことを特徴とする請求項4に記載のコンタクタ(100)。
【請求項6】
前記第1磁気伝導片(521)と前記第2磁気伝導片(522)とは、極性が逆であり、
前記第1磁極(41)と前記第2磁極(42)は、いずれも内側極性と外側極性とが逆であり、前記第1磁極(41)の内側極性と前記第2磁極(42)の内側極性とが逆であるように構成され、
前記第3磁極(43)と前記第4磁極(44)は、いずれも内側極性と外側極性とが逆であり、前記第3磁極(43)の内側極性と前記第4磁極(44)の内側極性とが逆であるように構成される、ことを特徴とする請求項4に記載のコンタクタ(100)。
【請求項7】
前記第1磁極(41)と前記第3磁極(43)は、一体成形され、前記第2磁極(42)と前記第4磁極(44)は、一体成形される、ことを特徴とする請求項6に記載のコンタクタ(100)。
【請求項8】
前記マイクロスイッチ(4)の第1端には、U字状に構成された第1磁石(45)が設けられ、前記第1磁石(45)の両端は、それぞれ前記第1磁極(41)と前記第2磁極(42)として構成され、前記マイクロスイッチ(4)の第2端には、U字状に構成された第2磁石(46)が設けられ、前記第2磁石(46)の両端は、それぞれ前記第3磁極(43)と前記第4磁極(44)として構成される、ことを特徴とする請求項
4に記載のコンタクタ(100)。
【請求項9】
前記マイクロスイッチ(4)の両側にそれぞれ第1磁気板(47)と第2磁気板(48)が設けられ、前記第1磁気板(47)と前記第2磁気板(48)との間に磁気部品(49)が設けられ、前記磁気部品(49)の両端は、極性が逆であり、前記第1磁気板(47)と前記磁気部品(49)の第1端とは、極性が同じであり、前記第2磁気板(48)と前記磁気部品(49)の第2端とは、極性が同じであり、
前記第1磁気板(47)の両端は、それぞれ前記第1磁極(41)と前記第3磁極(43)として構成され、前記第2磁気板(48)の両端は、それぞれ前記第2磁極(42)と前記第4磁極(44)として構成される、ことを特徴とする請求項
4に記載のコンタクタ(100)。
【請求項10】
前記マイクロスイッチ(4)は、駆動台(61)と、前記駆動台(61)に接続された挟持部(62)とを含み、前記第1磁極(41)、前記第2磁極(42)、前記第3磁極(43)及び前記第4磁極(44)は、それぞれ前記駆動台(61)の4つの角部に設けられ、前記挟持部(62)は、挟持口(63)を有し、前記第2導通部分(32)は、前記挟持口(63)内に介設される、ことを特徴とする請求項
4に記載のコンタクタ(100)。
【請求項11】
前記第1端子(1)及び前記第2端子(2)は、それぞれ第1方向に前記導電性バスバー(3)に対向して設けられ、前記導電性バスバー(3)、前記第1端子(1)及び前記第2端子(2)のうちの少なくとも1つは、第2方向に前記駆動アセンブリ(5)に対向して設けられ、前記第1方向は、前記第2方向に直交する、ことを特徴とする請求項
1に記載のコンタクタ(100)。
【請求項12】
前記導電性バスバー(3)は、可撓性接続部(33)をさらに含み、前記可撓性接続部(33)は、前記第1導通部分(31)と前記第2導通部分(32)との間に接続され、前記第2導通部分(32)は、前記可撓性接続部(33)の変形によって前記第2端子(2)に向かって移動する、又は離れて移動するように構成される、ことを特徴とする請求項
1に記載のコンタクタ(100)。
【請求項13】
センサ(9)と、コントローラと、をさらに含み、前記センサ(9)は、前記第1端子(1)又は前記第2端子(2)又は前記導電性バスバー(3)に近接して設けられ、前記第1端子(1)又は前記第2端子(2)又は前記導電性バスバー(3)の回路信号をリアルタイムに検出し、
前記コントローラは、前記センサ(9)に電気的に接続され、前記回路信号に基づいて前記駆動アセンブリ(5)を制御して前記第2導通部分(32)と前記第2端子(2)との電気的接続を切断するか又は形成するように構成される、ことを特徴とする請求項
1に記載のコンタクタ(100)。
【請求項14】
前記コントローラは、前記回路信号に基づいて、前記第1端子(1)又は前記第2端子(2)又は前記導電性バスバー(3)の温度又は電圧又は電流を取得し、
前記コントローラは、前記第1端子(1)又は前記第2端子(2)又は前記導電性バスバー(3)の温度が第1温度閾値よりも大きいとき、及び/又は電圧が第1電圧閾値よりも大きいとき、及び/又は電流が第1電流閾値よりも大きいとき、前記第2導通部分(32)と前記第2端子(2)との電気的接続を切断するように構成される、ことを特徴とする請求項13に記載のコンタクタ(100)。
【請求項15】
前記コントローラは、前記第1端子(1)又は前記第2端子(2)又は前記導電性バスバー(3)の温度が第2温度閾値よりも小さいとき、及び/又は電圧が第2電圧閾値よりも小さいとき、及び/又は電流が第2電流閾値よりも小さいとき、前記第2導通部分(32)と前記第2端子(2)との電気的接続を形成するように構成され、第2温度閾値は、前記第1温度閾値以下であり、第2電圧閾値は、前記第1電圧閾値以下であり、第2電流閾値は、前記第1電流閾値以下である、ことを特徴とする請求項14に記載のコンタクタ(100)。
【請求項16】
ハウジング(7)をさらに含み、前記ハウジング(7)は、収容空間を画定し、前記導電性バスバー(3)、前記第1端子(1)、前記第2端子(2)及び前記駆動アセンブリ(5)は、いずれも前記収容空間内に設けられ、前記第1端子(1)及び前記第2端子(2)は、少なくとも一部が前記ハウジング(7)から延出する、ことを特徴とする請求項
2に記載のコンタクタ(100)。
【請求項17】
前記ハウジング(7)外に低圧信号端(8)がさらに設けられ、前記低圧信号端(8)は、前記駆動コイル(51)に接続される、ことを特徴とする請求項16に記載のコンタクタ(100)。
【請求項18】
請求項1~17のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)が設けられる、ことを特徴とする充電配電システム。
【請求項19】
請求項18に記載の充電配電システムが設けられる、ことを特徴とする車両。
【請求項20】
請求項1~
17のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)が設けられる、ことを特徴とする充電パイル。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0071】
これにより、コンタクタ100の実際の動作中に、第1磁気伝導片521は、第1磁極41及び第2磁極42のうちの第1磁気伝導片521の極性と逆である一方に対して吸引力を発生するとともに、他方に対して推力を発生し、第2磁気伝導片522は、第3磁極43及び第4磁極44のうちの第2磁気伝導片522の極性と逆である一方に対して吸引力を発生するとともに、他方に対して推力を発生し、それにより、マイクロスイッチ4の回転効率を向上させ、コンタクタ100の高圧回路の迅速な導通切断を実現し、コンタクタ100の感度を向上させる。
【国際調査報告】