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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】空気調和機及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/39 20180101AFI20241108BHJP
   F24F 11/49 20180101ALI20241108BHJP
   F24F 11/65 20180101ALI20241108BHJP
【FI】
F24F11/39
F24F11/49
F24F11/65
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522673
(86)(22)【出願日】2023-10-30
(85)【翻訳文提出日】2024-04-16
(86)【国際出願番号】 CN2023127960
(87)【国際公開番号】W WO2024093950
(87)【国際公開日】2024-05-10
(31)【優先権主張番号】202211342326.3
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2023/105581
(32)【優先日】2023-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2023/096723
(32)【優先日】2023-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202321340922.8
(32)【優先日】2023-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202223608409.0
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202223602180.X
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517383858
【氏名又は名称】海信(広東)空調有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hisense (Guangdong) Air Conditioning Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No 8 Hisense Road, Advanced Manufacturing Jiangsha Demonstration Park, Jiangmen City, Guangdong Province, PRC
(71)【出願人】
【識別番号】517383847
【氏名又は名称】海信家電集団股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hisense Home Appliances Group Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.8 Ronggang Road, Ronggui, Shunde, Foshan, Guangdong, P.R.C
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ジェンジョン
(72)【発明者】
【氏名】グオ,フアフェン
(72)【発明者】
【氏名】シェン,リャン
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ミンジユ
(72)【発明者】
【氏名】リ,デペン
(72)【発明者】
【氏名】ゾウ,シャンシュ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ウェイゲ
(72)【発明者】
【氏名】デン,ジュージェ
【テーマコード(参考)】
3L260
【Fターム(参考)】
3L260AA01
3L260AB02
3L260BA62
3L260CA12
3L260CB63
3L260CB68
3L260DA02
3L260EA09
3L260FC24
(57)【要約】
空気調和機(1)及びその制御方法が提供される。空気調和機(1)は室外機(900)と室内機(1000)とを備える。室内機(1000)は室外機(900)に接続され、室内機(1000)は筐体(100)、フィルター(210)、自己清掃アセンブリ(300)及びコントローラ(80)を含む。自己清掃アセンブリ(300)は、フィルター上の異物を除去するために自動清掃機能を実行するように構成される。コントローラ(80)は、空気調和機(1)の電源が投入され、且つ起動及び運転が行われていると決定された場合、前記空気調和機(1)の現在の清掃サイクル内の連続停止時間を取得し、連続停止時間が第1設定時間閾値より大きいと決定された場合、第1設定条件が満たされているか否かを判断し、前記第1設定条件が満たされたと決定された場合、前記空気調和機(1)が停止するように制御し、前記自己清掃アセンブリ(300)が前記自動清掃機能を実行するように制御し、前記自動清掃機能の実行が終了した後に、前記空気調和機(1)が次の清掃サイクルに入るように制御するように構成される。
【選択図】図29
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機であって、
室外機と、
前記室外機に接続される室内機と、を備え、
前記室内機は、
吸込口を有する筐体と、
前記吸込口を覆うフィルターと、
前記フィルター上の異物を除去するために自動清掃機能を実行するように構成される自己清掃アセンブリと、
コントローラと、を含み、
前記コントローラは、
前記空気調和機の電源が投入され、且つ起動及び運転が行われていると決定された場合、前記空気調和機の現在の清掃サイクル内の連続停止時間を取得し、
前記連続停止時間が第1設定時間閾値より大きいと決定された場合、第1設定条件が満たされているか否かを判断し、
前記第1設定条件が満たされたと決定された場合、前記空気調和機が停止するように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御し、前記自動清掃機能の実行が終了した後に、前記空気調和機が次の清掃サイクルに入るようにする、ように構成される、
空気調和機。
【請求項2】
前記第1設定条件は、前記空気調和機の起動及び運転が行われた後、取得された連続運転時間が第2設定時間閾値より大きいことを含む、
請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
前記室外機は圧縮機をさらに備え、前記室内機は室内ファンをさらに備え、
前記コントローラは、
前記空気調和機の起動及び運転が行われた後、前記圧縮機が設定運転周波数で運転するように制御することと、
前記空気調和機の起動及び運転が行われた後、前記室外ファンが設定運転回転数で運転するように制御することと、のうちの少なくとも1つを実行する、ようにさらに構成される、
請求項1又は請求項2に記載の空気調和機。
【請求項4】
前記第1設定条件は、
前記空気調和機が冷房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第1目標室内温度より小さく、且つ前記第1目標室内温度と前記室内温度との差が設定温度差より大きいことと、
前記空気調和機が暖房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第2目標室内温度より大きく、且つ前記室内温度と前記第2目標室内温度との差が設定温度差より大きいことと、を含む、
請求項1に記載の空気調和機。
【請求項5】
前記第1設定条件は、
前記空気調和機が冷房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第1デフォルト室内温度より小さく、且つ前記空気調和機の連続運転時間が第3設定時間閾値より大きいことと、
前記空気調和機が暖房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第2デフォルト室内温度より大きく、且つ前記空気調和機の連続運転時間が第3設定時間閾値より大きいことと、を含む、
請求項1に記載の空気調和機。
【請求項6】
前記コントローラは、さらに
前記空気調和機の電源が投入された後に、前記空気調和機の現在の清掃サイクル内の累積運転時間を取得し、
前記累積運転時間が第4設定時間閾値より大きく、第5設定時間閾値以下であり、且つ前記空気調和機が停止状態にあると決定された場合、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御する、ように構成され、
前記第5設定時間閾値は前記第4設定時間閾値より大きい、
請求項1から請求項5のいずれかに記載の空気調和機。
【請求項7】
前記コントローラは、さらに
前記累積運転時間が前記第5設定時間閾値以上である場合、前記空気調和機が停止するように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御する、ように構成される、
請求項6に記載の空気調和機。
【請求項8】
前記コントローラは、さらに
前記空気調和機の電源が投入された後に、前記空気調和機の現在の清掃サイクル内の連続運転時間を取得し、
前記連続運転時間が第6設定時間閾値より大きいと決定された場合、前記空気調和機が停止するように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御する、ように構成される、
請求項1から請求項5のいずれかに記載の空気調和機。
【請求項9】
前記コントローラは、さらに
前記空気調和機が自動清掃機能の実行を許可する第2設定条件を満たしたと決定された場合、前記自己清掃アセンブリが自動清掃機能を実行するように制御する、ように構成される、
請求項1から請求項8のいずれかに記載の空気調和機。
【請求項10】
前記空気調和機は、光線強度検出アセンブリをさらに備え、
前記第2設定条件は、
前記コントローラがシャットダウン制御命令を受信することと、
現在の時刻が前記設定時間帯外にあることと、
現在の室内光線強度が設定光線強度閾値より大きいことと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項9に記載の空気調和機。
【請求項11】
空気調和機の制御方法であって、
前記空気調和機は、
室外機と、
前記室外機に接続される室内機と、を備え、
前記室内機は、
吸込口を有する筐体と、
前記吸込口を覆うフィルターと、
前記フィルター上の異物を除去するために自動清掃機能を実行するように構成される自己清掃アセンブリと、
前記室外機、前記室内機、前記筐体、前記フィルター及び前記自己清掃アセンブリに結合されるコントローラと、を備え、
前記制御方法は、
前記空気調和機の電源が投入され、且つ起動及び運転が行われていると決定された場合、前記空気調和機の現在の清掃サイクル内の連続停止時間を取得することと、
前記連続停止時間が第1設定時間閾値より大きいと決定された場合、第1設定条件が満たされているか否かを判断することと、
前記第1設定条件が満たされたと決定された場合、前記空気調和機が停止するように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御することと、前記自動清掃機能の実行が終了した後に、前記空気調和機が次の清掃サイクルに入るようにすることと、を含み、
前記第1設定条件は、前記空気調和機の起動及び運転が行われた後、取得された連続運転時間が第2設定時間閾値より大きいことを含む、
空気調和機の制御方法。
【請求項12】
前記室外機は圧縮機をさらに備え、前記室内機は室内ファンをさらに備え、
前記制御方法は、
前記空気調和機の起動及び運転が行われた後、前記圧縮機が予め設定運転周波数で運転するように制御すること、または
前記空気調和機の起動及び運転が行われた後、前記室外ファンが設定運転回転数で運転するように制御すること、をさらに含む、
請求項11に記載の制御方法。
【請求項13】
前記第1設定条件は、
前記空気調和機が冷房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第1目標室内温度より小さく、且つ前記第1目標室内温度と前記室内温度との差が設定温度差より大きいことと、
前記空気調和機が暖房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第2目標室内温度より大きく、且つ前記室内温度と前記第2目標室内温度との差が設定温度差より大きいことと、を含む、
請求項11に記載の制御方法。
【請求項14】
前記第1設定条件は、
前記空気調和機が冷房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第1デフォルト室内温度より小さく、且つ前記空気調和機の連続運転時間が第3設定時間閾値より大きいことと、
前記空気調和機が暖房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第2デフォルト室内温度より大きく、且つ前記空気調和機の連続運転時間が第3設定時間閾値より大きいことと、を含む、
請求項11に記載の制御方法。
【請求項15】
前記制御方法は、
前記空気調和機の電源が投入された後に、前記空気調和機の現在の清掃サイクル内の累積運転時間を取得することと、
前記累積運転時間が第4設定時間閾値より大きく、第5設定時間閾値以下であり、且つ前記空気調和機が停止状態にあると決定された場合、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御することと、をさらに含み、
前記第5設定時間閾値は前記第4設定時間閾値より大きい、
請求項11から請求項14のいずれかに記載の制御方法。
【請求項16】
前記制御方法は、
前記累積運転時間が前記第5設定時間閾値以上である場合、前記空気調和機が停止するように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御すること、をさらに含む、
請求項15に記載の制御方法。
【請求項17】
前記制御方法は、
前記空気調和機の電源が投入された後に、前記空気調和機の現在の清掃サイクル内の連続運転時間を取得することと、
前記連続運転時間が第6設定時間閾値より大きいと決定された場合、前記空気調和機が停止するように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御することと、をさらに含む、
請求項11から請求項14のいずれかに記載の制御方法。
【請求項18】
前記制御方法は、
前記空気調和機が自動清掃機能の実行を許可する第2設定条件を満たしたと決定された場合、前記自己清掃アセンブリが自動清掃機能を実行するように制御すること、をさらに含む、
請求項11から請求項17のいずれかに記載の制御方法。
【請求項19】
前記空気調和機は、光線強度検出アセンブリをさらに備え、
前記第2設定条件は、
前記コントローラがシャットダウン制御命令を受信することと、
前記空気調和機が前記設定時間帯外にあることと、
現在の室内光線強度が設定光線強度閾値より大きいことと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項18に記載の制御方法。
【請求項20】
前記自己清掃アセンブリが2回の連続した前記自動清掃機能を実行するのに必要な時間は、1つの清掃サイクルである、
請求項11から請求項19のいずれかに記載の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2023年5月29日に出願された出願番号がPCT/CN2023/096723であるPCT国際特許出願、2023年7月3日に出願された出願番号がPCT/CN2023/105581であるPCT国際特許出願、2022年10月31日に出願された出願番号が202211342326.3である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれ、前記した出願番号がPCT/CN2023/096723であるPCT国際特許出願は、2022年5月31日に出願された出願番号が202210618975.5である中国特許出願、2022年12月30日に出願された出願番号が202223608409.0である中国特許出願、2022年12月30日に出願された出願番号が202223602180.Xである中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、前記した出願番号がPCT/CN2023/105581であるPCT国際特許出願は、2023年5月29日に出願された出願番号が202321340922.8である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張する。
【0002】
本開示は空調技術分野に関し、特に空気調和機及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0003】
家庭生活において、空気調和機は各家庭に欠かせない家電の1つとなっている。室内機は空気調和機の一部として室内に設置され、室内の空気と熱交換することで、室内の温度を上げたり下げたりするために用いられる。
【0004】
室内機は、室内機に入る空気をフィルターで濾過し、空気中のホコリなどの異物が室内機内に入るのを阻止し、フィルターに付着した異物を自己清掃アセンブリによって清掃し、室内機の効率的な運転を維持する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、空気調和機が提供され、前記空気調和機は室外機と室内機とを備える。前記室内機は室外機に接続され、且つ前記室内機は筐体、フィルター、自己清掃アセンブリ及びコントローラを含む。前記筐体は吸込口を有する。前記フィルターは前記吸込口を覆う。前記自己清掃アセンブリは、前記フィルター上の異物を除去するために自動清掃機能を実行するように構成される。前記コントローラは、前記空気調和機の電源が投入され、且つ起動及び運転が行われていると決定された場合、前記空気調和機の現在の清掃サイクル内の連続停止時間を取得し、前記連続停止時間が第1設定時間閾値より大きいと決定された場合、第1設定条件が満たされているか否かを判断し、前記第1設定条件が満たされたと決定された場合、前記空気調和機が停止するように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御し、前記自動清掃機能の実行が終了した後に、前記空気調和機が次の清掃サイクルに入るようにする、ように構成される。
【0006】
別の態様では、空気調和機の制御方法が提供され、前記空気調和機は室外機と室内機とを備える。前記室内機は前記室外機に接続され、且つ前記室内機は筐体、フィルター、自己清掃アセンブリ及びコントローラを含む。前記筐体は吸込口を備える。前記フィルターは前記吸込口を覆う。前記自己清掃アセンブリは、前記フィルター上の異物を除去するために自動清掃機能を実行するように構成される。前記コントローラは、前記室外機、前記室内機、前記筐体、前記フィルター及び前記自己清掃アセンブリに結合される。前記制御方法は、前記空気調和機の電源が投入され、且つ起動及び運転が行われていると決定された場合、前記空気調和機の現在の清掃サイクル内の連続停止時間を取得することと、前記連続停止時間が第1設定時間閾値より大きいと決定された場合、第1設定条件が満たされているか否かを判断することと、前記第1設定条件が満たされたと決定された場合、前記空気調和機が停止するように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御することと、前記自動清掃機能の実行が終了した後に、前記空気調和機が次の清掃サイクルに入るようにすることと、を含む。ここで、前記第1設定条件は、前記空気調和機の起動及び運転が行われた後、取得された連続運転時間が第2設定時間閾値より大きいことを含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】幾つかの実施例に係る室内機の斜視図である。
図2】幾つかの実施例に係る室内機の筐体の斜視図である。
図3図2における円Aの部分拡大図である。
図4】幾つかの実施例に係る室内機の正面図である。
図5図4におけるB-B方向の断面図である。
図6】幾つかの実施例に係る室内機のベースの斜視図である。
図7A】幾つかの実施例に係る室内機のベースの断面図である。
図7B】幾つかの実施例に係る室内機の第1リール及び第2リールの斜視図である。
図8A】幾つかの実施例に係る室内機の第1リールの第1部分または第2リールの第3部分の構造図である。
図8B】幾つかの実施例に係る室内機の第1リールの第2部分または第2リールの第4部分の構造図である。
図9】幾つかの実施例に係るパネルが取り外された室内機の斜視図である。
図10】幾つかの実施例に係るパネル及び筐体が取り外された室内機の斜視図である。
図11図10における円Cの部分拡大図である。
図12】幾つかの実施例に係る室内機の別のベースの斜視図である。
図13】幾つかの実施例に係る室内機のリンク、伝動アセンブリ及び駆動アセンブリの構造図である。
図14図13における円Dの部分拡大図である。
図15】幾つかの実施例に係るパネル及び1つのベースが取り外された室内機の斜視図である。
図16図15における円Eの部分拡大図である。
図17】幾つかの実施例に係る室内機のフィルターの構造図である。
図18】幾つかの実施例に係る室内機の断面図である。
図19】幾つかの実施例に係る別の室内機のブロック図である。
図20】幾つかの実施例に係る別の室内機の斜視図である。
図21】幾つかの実施例に係る別の室内機の筐体及び自己清掃アセンブリの分解図である。
図22】幾つかの実施例に係る別の室内機の自己清掃アセンブリの分解図である。
図23図22における円Pの部分拡大図である。
図24】幾つかの実施例に係る別の室内機の自己清掃アセンブリの断面図である。
図25】幾つかの実施例に係る別の室内機の洗浄ブラシアセンブリの分解図である。
図26】幾つかの実施例に係る別の室内機の自己清掃アセンブリの分解図である。
図27】幾つかの実施例に係る別の室内機の駆動アセンブリの分解図である。
図28】幾つかの実施例に係る別の室内機のストッパ部の斜視図である。
図29】幾つかの実施例に係る別の空気調和機の制御方法のフローチャートである。
図30】幾つかの実施例に係る別の空気調和機の別の制御方法のフローチャートである。
図31】幾つかの実施例に係る別の空気調和機のまた別の制御方法のフローチャートである。
図32】幾つかの実施例に係る別の空気調和機のまた別の制御方法のフローチャートである。
図33】幾つかの実施例に係る別の空気調和機のまた別の制御方法のフローチャートである。
図34】幾つかの実施例に係る別の空気調和機のまた別の制御方法のフローチャートである。
図35】幾つかの実施例に係る別の空気調和機のまた別の制御方法のフローチャートである。
図36】幾つかの実施例に係る別の空気調和機のまた別の制御方法のフローチャートである。
図37】幾つかの実施例に係る別の空気調和機のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本開示の幾つかの実施例を明確かつ完全に説明する。無論、ここに記載された実施例はあくまで本開示の実施例の一部のみであり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者にとっては想到可能な他のすべての実施例は、本開示の射出範囲に含まれるものとする。
【0009】
本明細書において、「…に適用する」又は「…ように配置される」の使用は開放的且つ包括的な言語を意味し、追加のタスク又はステップを実行するように適用又は配置される装置を排除しない。
【0010】
本願の説明において、理解すべきなのは、「中心」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語によって示された方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づき、本願の説明の便宜又は説明の簡略化を図るためのものであり、言及された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構造又は操作される必要があることを指示又は暗示するものではないため、本願を限定するものと理解されるべきでない。
【0011】
以下、説明の便宜上、本開示における上下左右前後の向きの表現は、特に断りのない限り、室内機の運転時の状態に基づくものとする。室内機の運転時、ユーザに面した側が前側、その反対側が後側となる。室内機の高さ方向は上下方向である。室内機の長さ方向は左右方向であり、室内機の厚さ方向は前後方向である。
【0012】
空気調和機1は、通常、セパレートタイプの空気調和機1と一体型空気調和機1とを備える。セパレートタイプの空気調和機1は室内機と室外機とを備えるものであり、一体型空気調和機1は、空気調和機1に含まれる全ての構成要素を1つの筐体内に集積するものである。通常、一体型空気調和機は部屋内を自由に移動することができる。本開示の幾つかの実施例は、セパレートタイプの空気調和機または一体型空気調和機に適用できる。
【0013】
セパレートタイプの空気調和機を例に、室内機は室内熱交換器と、室内ファンと、室内膨張弁とを備え、室外機は室外熱交換器と、圧縮機と、室外膨張弁とを備える。圧縮機、凝縮器(室内熱交換器または室外熱交換器)、膨張弁(室内膨張弁及び室外膨張弁)及び蒸発器(室外熱交換器または室内熱交換器)は、空気調和機1の冷媒循環を実行する。冷媒循環は、圧縮、凝縮、膨張及び蒸発に関連する一連のプロセスを含み、且つ調節対象側に冷媒を循環供給する。室内ファンは、室内熱交換器の伝熱管内を流れる冷媒と室内空気との熱交換を促進し、温度調節を補助するように構成されている。
【0014】
空気調和機の普及に伴い、ユーザの空気調和機に対する要求もますます高まっている。室内機は吸込口と吹出口とを含む。吸込口にはフィルターが設置され、室内機に入る空気を濾過し、空気中のホコリ等の異物が室内機に入るのを阻止する。室内機は一定時間運転した後に、フィルターに付着したホコリ等の異物が多すぎて、フィルターの一部を塞ぎ、吸込風量が減少し、空気調和機の冷房効率または暖房効率が低下する可能性がある。
【0015】
通常、室内機内にローラーブラシを設置し、ローラーブラシによってフィルターに付着した異物を除去し、フィルターが高い濾過能力を維持させ、室内機の冷房効率または暖房効率を維持する。室内機が一定時間作動していると、フィルターに付着した異物が多くなり、濾過アセンブリを取り外し、濾過アセンブリにおけるフィルター及びローラーブラシ等の構造を洗浄する必要がある。濾過アセンブリを取り外す過程において、フィルターをローラブラシに対して運動するように駆動するための駆動モータがフィルターに接続されているため、濾過アセンブリを取り外す前に駆動モータを取り外す必要がある。しかしながら、濾過アセンブリを取り外す際、駆動モータとの接触による感電という安全上の危険が生じる可能性がある。さらに、濾過アセンブリの脱着が容易でないため、室内機の組み立て効率が低く、ユーザが濾過アセンブリを洗浄するのに不利である。
【0016】
本開示の幾つかの実施例は、室内機1000が提供される。図1図4図5、及び図10に示すように、室内機1000は、筐体100、濾過アセンブリ200、自己清掃アセンブリ300、駆動アセンブリ400及び伝動アセンブリ500(図11を参照)を備える。
【0017】
図18に示すように、筐体100は、第1板191と、第2板192と、第3板193と、第4板194とを備える。第1板191は、室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁から離れる側の側板である。第2板192は、室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁に近い側の側板である。第1側板193及び第4板194は、それぞれ第1板191及び第2板192に接続され、それぞれ第1板191及び第2板192と垂直な方向に沿って延在する。例えば、第1側板193は、筐体100の長さ方向(すなわち、図1に示す左右方向)上の一方側の側板であり、第4板194は、筐体100の長さ方向(すなわち、図1に示す左右方向)上の他方側の側板である。例えば、第1側板193は室内機1000の左側の側板であり、第4板194は室内機1000の右側の側板である。
【0018】
筐体100は吸込口110を備える。例えば、筐体100の頂部の一部は開放され、吸込口110が形成される。濾過アセンブリ200は、筐体100内に設置され、且つ吸込口110に位置する。濾過アセンブリ200は、吸込口110から室内機1000に入る空気を濾過して、空気中の異物が室内機1000に入るのを防止するように構成される。自己清掃アセンブリ300は、筐体100内に設置され、且つ濾過アセンブリ200に付着した異物を除去するように構成される。
【0019】
駆動アセンブリ400は筐体100上に設置され、伝動アセンブリ500は筐体100内に設置される。伝動アセンブリ500は、それぞれ自己清掃アセンブリ300及び駆動アセンブリ400に接続され、且つ駆動アセンブリ400の駆動下で自己清掃アセンブリ300を運動させ、濾過アセンブリ200に付着した異物を自己清掃アセンブリ300に除去させ、自己清掃作業を実行させ、室内機1000の冷房効率または暖房効率の維持を実現するように構成される。
【0020】
幾つかの実施例では、図2及び図5に示すように、室内機1000は、室内熱交換器600、第1ファンアセンブリ700及び吹出口をさらに備える。室内熱交換器600は、筐体100内に設置され、且つ吸込口110から入る室内空気と熱交換するように構成される。第1ファンアセンブリ700は、室内熱交換器600の吸込口110から離れる側に設置され、且つ室内空気を吸い込んで汲み出すように構成される。
【0021】
例えば、第1ファンアセンブリ700が作動する際、ファンが回転して吸込口110から室内空気を吸い込み、室内空気を室内熱交換器600と熱交換させ、その後、室内熱交換器600に介して熱交換された室内空気を吹出口から汲み出す。室内機1000は、室内熱交換器600を介して室内空気を加熱または冷却することにより、室内温度を上昇または低下させて、暖房または冷房効果を実現する。
【0022】
幾つかの実施例では、図6図7A及び図7Bに示すように、濾過アセンブリ200は、フィルター210を備える。フィルター210が、吸込口110と室内熱交換器600との間に設置され(図5に示すように)、且つ吸込口110を覆うことで、フィルター210は、吸込口110から室内機1000に入る空気中の異物を濾過することができる。
【0023】
自己清掃アセンブリ300は、第1ベース310、第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340を備える。第1ベース310は、筐体100内に設けられ、且つ第2取付部311と第1ブラケット312とを含む。第1ブラケット312の一方側は、第2取付部311の第2板192に近い側に接続され、且つ室内機1000の厚さ方向(図7Aに示す前後方向)に沿って延在する。第2取付部311内に、第1キャビティ313(例えば、取付キャビティ)が画定され、且つ第1キャビティ313の頂部の一部が開放されている。第1ブラケット312は、フィルター210を担持するように構成される。フィルター210は、第1ブラケット312上に設置され、且つ第1ブラケット312に対して運動することができる。
【0024】
第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340は、第1キャビティ313内に回転可能に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340は、それぞれ室内機1000の長さ方向に沿って延在する。第1洗浄ブラシ320は、第1毛ブラシ321を含み、且つフィルター210に付着した異物を除去するように構成される。第1洗浄ブラシ320は、第1リール330に近接して設置される。第1リール330と第2リール340は間隔を空けて設置され、且つ略平行である。フィルター210の一端は第1リール330に接続され、他端は第2リール340に接続される。フィルター210は、第1リール330と第2リール340のうちの少なくとも一方の外周に巻き付けられ、且つフィルター210は、第1リール330と第2リール340との間に張られる。
【0025】
幾つかの実施例では、図10及び図11に示すように、伝動アセンブリ500は第1ベース310に設置され、且つ伝動アセンブリ500はそれぞれ第1リール330及び第2リール340に接続される。伝動アセンブリ500は、第1リール330及び第2リール340を介してフィルター210に接続される。
【0026】
駆動アセンブリ400は筐体100上に設置され、且つ駆動アセンブリ400は駆動ギア410を含む。駆動ギア410は、動力出力端に接続される。駆動アセンブリ400の動力出力端は伝動アセンブリ500と取り外し可能に接続される。例えば、駆動アセンブリ400は駆動モータである。駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500を介して、第1リール330と第2リール340とを反対方向に沿って回転させることにより、フィルター210を予め設定された軌道に沿って運動するように駆動してもよい。すなわち、第1洗浄ブラシ320とフィルター210との間に相対運動が生じることによって、フィルター210の異なる領域が第1洗浄ブラシ320に対向して設置される。
【0027】
例えば、駆動アセンブリ400は、フィルター210が第1リール330上で巻き上げられ、且つ第2リール340上で巻き下げられ、或いは、フィルター210が第1リール330上で巻き下げられ、且つ第2リール340上で巻き上げられるように、伝動アセンブリ500を介して第1リール330及び第2リール340を回転させることで、フィルター210が第1リール330と第2リール340との間に張られ、且つ第1洗浄ブラシ320に対して運動する。このように、第1洗浄ブラシ320は、それと対向しているフィルター210の領域を清掃することができる。
【0028】
伝動アセンブリ500は、第1従動ギア510、第2従動ギア520、第3従動ギア530、及び中間ギア540を備える。第1従動ギア510は第1リール330の一端に取り付けられ、第1従動ギア510は駆動ギア410と噛み合う。第2従動ギア520は第2リール340の一端に取り付けられ、第2従動ギア520は第1従動ギア510と噛み合う。第3従動ギア530は第1洗浄ブラシ320の一端に取り付けられ、第3従動ギア530は中間ギア540と噛み合う。さらに、第1従動ギア510は中間ギア540と噛み合う。
【0029】
自己清掃アセンブリ300が作動する過程において、駆動アセンブリ400は、動力出力端上の駆動ギア410を第1方向に沿って回転させるように運転することにより、第1従動ギア510を第2方向に沿って回転させ、ひいては、第1リール330を前記第2方向に沿って回転させる。同時に、第1従動ギア510は、さらに第2従動ギア520を前記第1方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を前記第1方向に沿って回転させる。
【0030】
このように、第1リール330と第2リール340の作用下で、第1リール330と第2リール340との間に張られたフィルター210は予め設定された軌道に沿って運動し、これにより、フィルター210上の異なる領域は順に第1洗浄ブラシ320に対向し、第1洗浄ブラシ320は異なる領域のフィルター210を清掃する。
【0031】
なお、前記第1方向は前記第2方向と反対である。第1リール330が前記第1方向に沿って回転してフィルター210を巻き上げる際、第2リール340は前記第2方向に沿って回転してフィルター210を巻き下げる。
【0032】
例えば、図7A図7B及び図11を参照すると、第1従動ギア510は、駆動ギア410の駆動下で反時計回り方向に沿って回転され、第1リール330を反時計回り方向に沿って回転させて、フィルター210を巻き上げる。その後、第1従動ギア510は反時計回り方向に沿って回転しながら、第2従動ギア520を時計回り方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き下げる。
【0033】
第1従動ギア510が、駆動ギア410の駆動下で時計回り方向に沿って回転され、第1リール330を時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き下げ、その後、第1従動ギア510が、時計回り方向に沿って回転すると同時に、第2従動ギア520を反時計回り方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を反時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き上げることは、理解される。
【0034】
また、第1従動ギア510は同時に中間ギア540を前記第1方向に沿って回転させ、それによって、中間ギア540は第3従動ギア530を前記第2方向に沿って回転させ、ひいては、第1洗浄ブラシ320を前記第2方向に沿って回転させることで、第1洗浄ブラシ320の回転方向はフィルター210の運動方向と反対方向になり、第1洗浄ブラシ320によるフィルター210に対する洗浄効果を向上させるのに有利である。
【0035】
例えば、第1従動ギア510と第2従動ギア520の歯数は同じであるため、第1リール330と第2リール340の回転速度は一致となり、それによって、フィルター210は第1リール330と第2リール340上に張られる。
【0036】
幾つかの実施例では、図10図11及び図12に示すように、第1ベース310は第2キャビティ314をさらに含む。第2取付部311の室内機1000の長さ方向に沿った一方側は、他方側に向かって凹んでおり、これにより、第2キャビティ314が形成される。伝動アセンブリ500は第2キャビティ314内に設置され、すなわち、第1従動ギア510、第2従動ギア520、第3従動ギア530及び中間ギア540はそれぞれ第2キャビティ314内に設置される。第1ベース310に第2キャビティ314を設けることは、第1従動ギア510、第2従動ギア520、中間ギア540及び第3従動ギア530の保護及び隠蔽に有利であり、室内機1000内の配線の引き回しに有利であり、作動している物品(例えば中間ギア540)が他の物品(例えば第1ファンアセンブリ700)を損傷するのを防止する。
【0037】
幾つかの実施例では、図12に示すように、第2キャビティ314の底側には、第1キャビティ313と連通する第1開口3141、第2開口3142及び第3開口3143が設けられる。図14に示すように、第1従動ギア510の中部には第1プリズム511が設けられ、第1リール330の端部には第1プリズム511に適合する第1孔が設けられる。第1プリズム511は第1開口3141を通過して前記第1孔内に挿入されることにより、第1従動ギア510と第1リール330とを固定接続する。
【0038】
第2従動ギア520の中部には第2プリズム521が設けられ、第2リール340の端部には第2プリズム521に適合する第2孔が設けられる。第2プリズム521は第2開口3142を通過して前記第2孔内に挿入されることにより、第2従動ギア520と第2リール340とを固定接続する。第3従動ギア530の中部には第3プリズム531が設けられ、第1洗浄ブラシ320の端部には第3プリズム531に適合する第3孔が設けられる。第3プリズム531は第3開口3143を通過して前記第3孔内に挿入されることにより、第3従動ギア530と第1洗浄ブラシ320とを固定接続する。
【0039】
室内機1000内に、第1開口3141、第1プリズム511、前記第1孔、第2開口3142、第2プリズム521、前記第2孔、第3開口3143、第3プリズム531及び前記第3孔を設置することは、第1従動ギア510と第1リール330との接続、第2従動ギア520と第2リール340との接続及び第3従動ギア530と第1洗浄ブラシ320との接続を実現するのに有利となるため、回転の安定性を向上させることができる。
【0040】
このように、室内空気は、第1ファンアセンブリ700の作用下で吸込口110から筐体100に入り、フィルター210を介して濾過された後、室内熱交換器600に流れる。室内空気は、室内熱交換器600を介して熱交換された後、吹出口から吹き出される。
【0041】
室内機1000が一定時間作動した後、室内空気中の異物はフィルター210を介して濾過された後、フィルター210の表面に堆積し、フィルター210に多くの異物を付着させ、フィルター210の濾過効果及び吸込効果に影響を与えることがある。フィルター210に付着した異物が多い場合、室内機1000の自己清掃アセンブリ300は、フィルター210に付着した異物を除去して、フィルター210の濾過能力を維持することができるので、室内機1000の冷房効率または暖房効率を向上させることができる。
【0042】
幾つかの実施例では、図8A及び図8Bに示すように、第1リール330は第1部分331と第2部分332とを含み、第1部分331と第2部分332とは取り外し可能に接続される。第2リール340は第3部分341と第4部分342とを含み、第3部分341と第4部分342とは取り外し可能に接続される。フィルター210の一端は第1部分331と第2部分332との間に挟持され、フィルター210の他端は第3部分341と第4部分342との間に挟持される。
【0043】
なお、第1リール330と第2リール340を、それぞれ取り外し可能に接続された2つ部分の構造として設置し、挟持することによって、フィルター210の両端をそれぞれ第1リール330と第2リールに固定することにより、フィルター210による第1リール330と第2リール340との接続の安定性を向上させることができ、フィルターが第1リール330と第2リール340との間に張られることを維持するのに有利である。
【0044】
第1部分331、第2部分332、第3部分341及び第4部分342は、それぞれ室内機1000の厚さ方向(図8A及び図8Bに示す前後方向)に沿って延在し、且つ断面が円弧形状のストライプ構造である。第1部分331、第2部分332、第3部分341及び第4部分342の外側面は滑らかであり、フィルター210を第1リール330及び第2リール340に巻き上げたり巻き下げたりするのに有利である。
【0045】
第1部分331の内側面には第1係止部333が設けられ、第2部分332の内側面には第2係止部334が設けられる。第1係止部333と第2係止部334とは係止接続することにより、第1部分331と第2部分332とを取り外し可能に接続する。第3部分341の内側面には第3係止部343が設けられ、第4部分342の内側面には第4係止部344が設けられる。第3係止部343と第4係止部344とは係止接続することにより、第3部分341と第4部分342とを取り外し可能に接続する。このように、係止接続により、第1部分331と第2部分332の接続、第3部分341と第4部分342の接続を実現することは、ユーザがフィルター210を取り出して洗浄するのに有利である。
【0046】
幾つかの実施例では、図9図10及び図15を参照すると、室内機1000は、複数の濾過アセンブリ200及び複数の自己清掃アセンブリ300を備える。筐体100は、複数の吸込口110を備える。各濾過アセンブリ200はそれぞれ1つの自己清掃アセンブリ300に対応し、各吸込口110はそれぞれ1つの濾過アセンブリ200に対応する。
【0047】
室内機1000内に複数の吸込口110、複数の濾過アセンブリ200及び複数の自己清掃アセンブリ300を設置することで、室内機1000の吸込風量及び吹出風量を増加させるのに有利であるため、室内機1000の冷房効率または暖房効率を向上させることができることは、理解される。
【0048】
室内機1000は複数の駆動アセンブリ400及び複数の伝動アセンブリ500をさらに備え、且つ各駆動アセンブリ400はそれぞれ1つの伝動アセンブリ500に対応する。各駆動アセンブリ400は、自分と対応する伝動アセンブリ500を介して濾過アセンブリ200に接続される。このように、各濾過アセンブリ200が個別に駆動されることにより、自己清掃作業を実行することができる。
【0049】
幾つかの実施例では、図13及び図14に示すように、室内機1000は、少なくとも1つのリンク550をさらに備える。複数の伝動アセンブリ500は、リンク550を介して接続される。駆動アセンブリ400の動力出力端は、リンク550に接続される。このように、駆動アセンブリ400は、リンク550及び複数の伝動アセンブリ500を介して、複数の自己清掃アセンブリ300を作動させるように駆動することができ、室内機1000の構造を簡略化するのに有利である。
【0050】
幾つかの実施例では、図12に示すように、第1ベース310は、切欠き口315をさらに備える。例えば、第2キャビティ314の第2板192に近い側は開放され、切欠き口315が形成される。第1従動ギア510の一部は切欠き口315から突出し、駆動ギア410は第1従動ギア510の前記一部に噛み合う。
【0051】
伝動アセンブリ500と駆動アセンブリ400との取り外し可能な接続が、第1従動ギア510と駆動ギア410との間の噛み合いによって実現されることは、理解される。第1ベース310に切欠き口315を設置することは、駆動ギア410と第1従動ギア510との噛み合いを実現するのに有利である。伝動アセンブリ500を取り外す際、駆動ギア410は第2取付部311とともに筐体100から取り外されなく、第1従動ギア510は第2取付部311とともに筐体100から取り外されるギア。
【0052】
すなわち、駆動アセンブリ400の動力出力端と伝動アセンブリ500とは取り外し可能に接続されるが、伝動アセンブリ500は自己清掃アセンブリ300に接続され、濾過アセンブリ200は自己清掃アセンブリに接続されるため、ユーザが濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を取り外して濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を洗浄する必要がある場合、第1ベース310を筐体100から取り外して自己清掃アセンブリを筐体100から取り外すことができる。同時に、駆動アセンブリ400は伝動アセンブリ500とともに筐体100から取り外されなく、伝動アセンブリ500は自己清掃アセンブリ300とともに筐体100から取り外される。
【0053】
このように、ユーザは、駆動アセンブリ400に接触することなく濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を取り外し、濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を洗浄することができ、駆動アセンブリ400への接触による安全上の危険を回避するのに有利である。さらに、駆動アセンブリ400は筐体100内に隠されているため、保護を得るのに有利であり、外界作用による損傷を回避することができる。
【0054】
幾つかの実施例では、図2に示すように、筐体100は、第1接続部120及び第1取付部130(例えば取付溝)をさらに備える。例えば、筐体100の前側の一部が開放され、第1接続部120が形成される。筐体100内に第1取付部130が画定される。第1取付部130の前側は開放される。第1接続部120は第1取付部130と連通し、且つ第1接続部120は第1取付部130の上方に位置する。第2取付部311は、第1取付部130内に設けられる。自己清掃アセンブリ300は第2取付部311の内側に設置され、伝動アセンブリ500は第2取付部311の外側に設置される。第1ブラケット312は、第1接続部120を介して筐体100内に設置される。
【0055】
第1リール330、第2リール340及び第1洗浄ブラシ320は第2取付部311内に設置され、第2取付部311は第1取付部130内に設置され、第1ブラケット312の一方側は第2取付部311に接続され、且つ第1接続部120を介して後側に延在する。したがって、ユーザは、第1接続部120を介して第2取付部311を第1取付部130から取り外すことにより、第1ブラケット312とフィルター210は、第2取付部311とともに筐体100から取り外され、濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の取り外しを実現することができる。このように、濾過アセンブリと自己清掃アセンブリの脱着の難易度を軽減し、ユーザによる取り外された濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の洗浄を容易にするのに有利である。
【0056】
同様に、ユーザは、第1接続部120を介して第2取付部311を第1取付部130内に取り付けることにより、第1ブラケット312とフィルター210は第2取付部311とともに筐体100に取り付けされ、濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の取り付けを実現することができる。
【0057】
幾つかの実施例では、図9に示すように、室内機1000は、第1位置制限部160(例えば、位置制限ブロック)をさらに備える。第1位置制限部160は、筐体100の第1板191上に回転可能に設置され、且つ第1取付部130に近接する。第1位置制限部160は、ロック位置とロック解除位置との間で回転可能に切り替わるように構成される。
【0058】
例えば、第1位置制限部160がロック位置にある場合、第1位置制限部160の少なくとも一部は第2取付部311の前側にあるため、第2取付部311が第1取付部130から滑り出るのを阻害する。第1位置制限部160がロック解除位置にある場合、第1位置制限部160は筐体100の第1板191上にあるため、第2取付部311が前方にスライドして第1取付部130から離脱することができる。
【0059】
なお、室内機1000が作動する際、第1位置制限部160は、第2取付部311が第1取付部130から滑り出るのを防止するために、ロック位置にある。濾過アセンブリ200を洗浄する必要がある場合、第1位置制限部160をロック解除位置に回転させることにより、第2取付部311を取り出すことができる。
【0060】
例えば、室内機1000は、複数の第1位置制限部160を備える。筐体100に複数の第1位置制限部160を設置することは、ユーザによる濾過アセンブリ200の脱着に有利である。
【0061】
幾つかの実施例では、図15に示すように、自己清掃アセンブリ300は、第1集塵ボックス350及び灰落としボックス360をさらに備える。第1集塵ボックス350は、第1ベース310上に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320の下方に位置する。第1集塵ボックス350は、フィルター210から除去された異物を収集するように構成される。
【0062】
図3及び図9に示すように、室内機1000は、第3係合溝150をさらに備える。第3係合溝150は、筐体100の第1板191に設けられる。灰落としボックス360は第3係合溝150内に設置され、且つ灰落としボックス360は第1集塵ボックス350の下方に位置する。第3係合溝150は、室内機1000の長さ方向(すなわち、図9の左右方向)に沿って間隔を空けて設けられる第1側壁151と第2側壁152とを有する。第1側壁151には第1係合溝153が設けられ、第2側壁152には第2係合溝154が設けられる。図12に示すように、灰落としボックス360には、室内機1000の長さ方向(すなわち、図9の左右方向)に沿って間隔を空けて設けられる第1係合ブロックと第2係合ブロックが設けられる。
【0063】
第1係合ブロックと第1係合溝153との係合、及び第2係合ブロックと第2係合溝154との係合により、灰落としボックス360は第3係合溝150内に取り外し可能に取り付けられる。
【0064】
幾つかの実施例では、図15及び図16に示すように、自己清掃アセンブリ300は、第2洗浄ブラシ370をさらに備える。第2洗浄ブラシ370は、第1集塵ボックス350内に設置され、且つ第1掃除ブラシ320に付着した異物を第1集塵ボックス350内に払い落とすように構成される。第2洗浄ブラシ370は第2毛ブラシ371を備え、第2毛ブラシ371は第1洗浄ブラシ320内に挿入されるように構成される。
【0065】
自己清掃アセンブリが作動する際、一部の異物は第1毛ブラシ321に付着することがあり、第2毛ブラシ371は、第1毛ブラシ321に付着した異物を第1集塵ボックス350内に払い落とすことができるので、第1毛ブラシ321は異物が付着していない状態でフィルター210に接触してフィルター210に付着した異物を除去することができ、フィルター230の清掃効果を向上させるのに有利である。
【0066】
幾つかの実施例では、図1及び図4に示すように、室内機1000は、パネル800をさらに備える。パネル800は、筐体100の前側に取り外し可能に接続され、第1接続部120を封止する。例えば、室内機1000が作動する際、パネル800は筐体100の前側を覆って設置され、室内機1000の外観を調和させる。濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300を取り外して洗浄する必要がある場合、パネル800を筐体100の前側から取り外して、その後、第1接続部120を介して濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300を筐体100から取り外すことができる。
【0067】
図2に示すように、パネル800の内側面には第1嵌合部が設けられ、筐体100の前側には第2嵌合部140が設けられる。第1嵌合部と第2嵌合部140が係合によって接続されることにより、パネル800は筐体100の前側に取り外し可能に接続される。
【0068】
幾つかの実施例では、図17に示すように、フィルター210は、順に接続された濾過部211と遮断部212とを備える。濾過部211は、吸込口110から筐体100内に入る空気を濾過するように構成される。遮断部212は、吸込口110から筐体100内に入る空気を遮断するように構成される。
【0069】
例えば、フィルター210が予め設定された軌道に沿って運動する場合、フィルター210は濾過位置と遮断位置との間で運動することができる。フィルター210が前記濾過位置にある場合、濾過部211は吸込口110を覆い、吸込口110から筐体100内に入る空気を濾過する。フィルター210が前記遮断位置にある場合、遮断部212は吸込口110を覆い、吸込口110から筐体100内に入る空気を遮断する。
【0070】
なお、室内機1000が作動する際、フィルター210は前記濾過位置にあり、濾過部211は吸込口110を覆って吸込口110から入る空気を濾過する。室内機が運転停止する際、フィルター210は前記濾過位置から前記遮断位置に運動し、遮断部212は吸込口110を覆うので、空気とホコリは遮断部212によって遮断され、ホコリが筐体100内部に入り込むことを回避する。
【0071】
濾過部211が孔径の小さい複数の孔を有する領域であり、濾過部211上の前記複数の孔は、空気中の大きな粒子のホコリ等の異物を濾過し、濾過された空気を筐体100に入らせることができることは、理解される。遮断部212は孔を有していない領域であり、空気やホコリが通過できない。例えば、遮断部212はプラスチックフィルムからなり、遮断部212と濾過部211との間には、遮断部212と濾過部211とを接続するための熱融部が設けられる。
【0072】
このように、フィルター210に遮断部212を設けることにより、室内機1000が運転停止する際、空気やホコリが筐体100内に入ることができなくなり、筐体100内部へのホコリ等の入り込みを回避することができ、ホコリ等の異物が筐体100内の室内熱交換器600または第1ファンアセンブリ700に付着するのを防止することができ、室内機1000の内部をより清潔にすることができ、室内機1000の冷房効果または暖房効果を向上させるのに有利である。
【0073】
幾つかの実施例では、室内機1000はセンサとコントローラをさらに備える。前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信するように構成される。例えば、前記信号は、室内機1000の自己清掃モードの実行または停止を指示する信号である。フィルター210上の異物が予め設定された量に達する場合、前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信する。フィルター210上の異物が予め設定された量より少ない場合、前記センサは、自己清掃モードの停止を表す信号を前記コントローラに送信する。
【0074】
前記コントローラは、前記センサからの信号を受信し、前記信号に応答し、前記信号によって指示される操作を実行するように室内機1000を制御するように構成される。例えば、前記センサからの自己清掃モードの実行を表す信号を受信する際、室内機1000が自己清掃モードを実行するように制御する。前記センサからの自己清掃モードの停止を表す信号を受信する際、室内機1000が自己清掃モードを停止するように制御する。
【0075】
例えば、室内機1000が一定時間作動した後、室内空気は、第1ファンアセンブリ700の作用下で吸込口110から室内熱交換器600へ流れ続け、室内熱交換器600で熱交換した後に、第1ファンアセンブリ700によって吹出口から室内へ送られる。そのため、室内機1000内の吸込口110に対向するフィルター210に付着する異物は増加する。フィルター210上の異物が予め設定された量に達する際、前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信する。
【0076】
前記コントローラは、前記センサからの自己清掃モードの実行を表す信号を受信し、室内機1000が自己清掃モードを実行するように制御する。自己清掃モードが実行される際、駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500を介して、第1リール330と第2リール340とを反対方向に沿って回転させ、フィルター210が予め設定された軌道に沿って運動するように駆動することができる。第1洗浄ブラシ320は、フィルター210の異なる領域に対向して設置され、自身と対向して設置されたフィルター210領域を清掃することができる。
【0077】
第1リール330と第2リール340が反対方向に回転する際、第1洗浄ブラシ320は第1リール330に当接して、第1リール330に巻き付けられたフィルター210上の異物を除去し、異物が第1集塵ボックス350内に落下して、異物の収集を実現する。第1集塵ボックス350内の異物が多い場合、第1集塵ボックス350を取り外して掃除することができる。
【0078】
本開示の幾つかの実施例では、別の室内機100Aが提供される。図19に示すように、室内機100Aは、筐体100、室内熱交換器20、第2ファンアセンブリ30、少なくとも1つのフィルター210、少なくとも1つの自己清掃アセンブリ300、少なくとも1つの駆動アセンブリ400及び少なくとも1つの伝動アセンブリ500を備える。
【0079】
図20及び図21に示すように、筐体100は、第5板12、第6板13、第7板14及び第8板15を備える。第5板12は、室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁から離れる側板である。第6板13は、室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁に近い側板である。第7板14及び第8板15は、それぞれ第5板12及び第6板13に接続され、それぞれ第5板12及び第6板13と垂直な方向に沿って延在する。
【0080】
例えば、第7板14は、筐体100の長さ方向(すなわち、図20に示す左右方向)上の一方側の側板であり、第8板15は、筐体100の長さ方向上の他方側の側板である。例えば、第7板14は室内機100Aの左側の側板であり、第8パネル15は室内機100Aの右側の側板であり。
【0081】
筐体100は、少なくとも1つの吸込口110と吹出口を備える。筐体100の頂部の一部は開放され、吸込口110が形成される。例えば、図20に示すように、筐体100は2つの吸込口110を備え、2つの吸込口110は、それぞれ筐体100の頂部に設置され、且つ筐体100の長さ方向に沿って間隔を空けて設けられる。
【0082】
筐体100の底部の一部は開放され、吹出口が形成される。室内熱交換器20は、筐体100内に設置され、且つ吸込口110から入る室内空気と熱交換するように構成される。第2ファンアセンブリ30は、室内熱交換器20の吸込口110から離れる側に設置され、且つ室内空気を吸い込んで汲み出すように構成される。例えば、第2ファンアセンブリ30が作動する際、ファンが回転して吸込口110から室内空気を吸い込み、室内空気を室内熱交換器20と熱交換させ、その後、室内熱交換器20によって熱交換された室内空気を前記吹出口から汲み出す。
【0083】
室内空気が、第2ファンアセンブリ30の作用下で吸込口110から筐体100内に入り、フィルター210によって濾過された後、室内熱交換器20に入って熱交換することは、理解される。例えば、室内機100Aが冷房の場合、室内空気は、室内熱交換器20と熱交換した後、冷風を形成して、前記吹出口から室内に吹き出される。
【0084】
なお、第2ファンアセンブリ30は、室内空気を吸込口110から室内熱交換器20に導き、吸込口110から室内熱交換器20に入る吸込風量を増加させることができ、第2ファンアセンブリ30は、室内熱交換器20に入る吸込風量を調整することができる。
【0085】
フィルター210は、吸込口110と室内熱交換器20との間に設置され、且つ吸込口110を覆う。フィルター210は、吸込口110から室内機100Aに入る空気を濾過して、空気中の異物が室内機100Aに入るのを防止するように構成される。
【0086】
例えば、室内機100Aが運転する際、吸込口110から筐体100内に入った室内空気は、まずフィルター210を経て、フィルター210によって濾過されてから室内熱交換器20に入ることにより、室内空気中の異物が室内熱交換器20に入るのを防止し、異物が室内熱交換器20に堆積して詰まりを発生させ、室内熱交換器20の熱交換効率が低下することを回避する。室内熱交換器20によって熱交換された室内空気は、第2ファンアセンブリ30の作用下で、前記吹出口から吹き出される。
【0087】
自己清掃アセンブリ300は、筐体100内に設置され、フィルター210に付着した異物を清掃するように構成される。駆動アセンブリ400は筐体100上に設置され、伝動アセンブリ500は筐体100内に設置される。駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500が回転するように駆動するように構成される。伝動アセンブリ500は、それぞれ自己清掃アセンブリ300及び駆動アセンブリ400に接続され、且つ駆動アセンブリ400の駆動下で自己清掃アセンブリ300を運動させ、濾過アセンブリ200に付着した異物を自己清掃アセンブリ300に除去させ、室内機100Aの冷房効率または暖房効率の維持を実現するように構成される。
【0088】
幾つかの実施例では、図31に示すように、自己清掃アセンブリ300は、第2ベース51、第4リール53、第3リール52、洗浄ブラシアセンブリ54及び第2集塵ボックス55を備える。第2ベース51は、筐体100内に設けられ、且つ第5板12に近接する。第2ベース51は、ベース主体511Aと第2ブラケット512とを備える。第2ブラケット512の一方側は、ベース主体511Aの第6板13に近い側に接続され、且つ筐体100の厚さ方向(すなわち、図20に示す前後方向)に沿って延在する。第2ブラケット512は、フィルター210を担持するように構成される。フィルター210は、第2ブラケット512上に設置され、且つ第2ブラケット512上で予め設定された軌道に沿って運動してもよい。
【0089】
第4リール53、第3リール52及び洗浄ブラシアセンブリ54は、ベース主体511Aに回転接続され、且つ第4リール53、第3リール52及び洗浄ブラシアセンブリ54は、それぞれ筐体100の長さ方向に沿って延在する。第4リール53と第3リール52は間隔を空けて設置され、且つ略平行である。フィルター210の一端は第4リール53に接続され、他端は第3リール52に接続される。フィルター210は、第4リール53と第3リール52のうちの少なくとも一方の外周に巻き付けられ、且つフィルター210は、第4リール53と第3リール52との間で張られる。洗浄ブラシアセンブリ54は、第3リール52に近接して設置され、且つ第3リール52がフィルター210を巻き上げるとき、またはフィルター210を巻き下げるときにフィルター210上の異物を清掃するように構成される。
【0090】
自己清掃アセンブリ300は、清掃キャビティ56をさらに備える。ベース主体511A内には、清掃キャビティ56が画定される。清掃キャビティ56は、第4開口563と第5開口564とを備える。清掃キャビティ56の頂部は開放され、第4開口563が形成される。清掃キャビティ56の底部は開放され、第5開口564が形成される。第4リール53は第4開口563の上方に位置し、第3リール52は第4開口563に位置し、洗浄ブラシアセンブリ54は清掃キャビティ56内に位置する。第2集塵ボックス55は、第5開口564の下方に設置され、且つ洗浄ブラシアセンブリ54によってフィルター210から掃き落とされた異物を収容するように構成される。
【0091】
幾つかの実施例では、第4リール53と第3リール52は反対方向に沿って回転する。自己清掃アセンブリ300による清掃過程において、フィルター210は、第3リール52上で巻き上げ、且つ第4リール53上で巻き下げ、或いは、フィルター210は、第3リール52上で巻き下げ、且つ第4リール53上で巻き上げる。洗浄ブラシアセンブリ54の少なくとも一部はフィルター210と接触し、且つフィルター210の巻き上げと巻き下げに伴い、洗浄ブラシアセンブリ54はフィルター210との相対運動を発生する。洗浄ブラシアセンブリ54は、フィルター210の異なる領域に対向して設置することができ、且つフィルター210の異なる領域を清掃してもよい。フィルター210上の異物は、洗浄ブラシアセンブリ54を介して第2集塵ボックス55内に清掃される。
【0092】
幾つかの実施例では、図25に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、洗浄ブラシベース541、第3洗浄ブラシ542及び少なくとも1つの弾性材543を備える。第3洗浄ブラシ542は、洗浄ブラシベース541に設けられる。洗浄ブラシベース541は、第3取付部5411と第4取付部5412とを備える。第3取付部5411は、第4取付部5412上に設けられ、且つ第4取付部5412に接続される。少なくとも1つの弾性材543のうちのいずれかの弾性材543の一端は、第3取付部5411に当接し、他端は第4取付部5412に当接する。
【0093】
例えば、弾性材543はバネである。第3洗浄ブラシ542は、第3取付部5411の第4取付部5412から離れる側に設けられる。第3洗浄ブラシ542が第3リール52に当接する場合、第3リール52は第3洗浄ブラシ542に力を加え、すなわち、第3リール52は第3取付部5411に力を加え、これにより、第3取付部5411に弾性材543を圧縮させる。
【0094】
第4取付部5412は、筐体100の高さ方向(すなわち、図20に示す上下方向)に沿って動かないため、弾性材543は、第3洗浄ブラシ542が第3リール52に力を加えるように、第3取付部5412に対して、大きさが同じで方向が反対の弾性力を加えることにより、第3洗浄ブラシ542を第3リール52に弾性的に当接させることができる。洗浄ブラシベース541は、弾性材543を介して、第3洗浄ブラシ542を第3リール52に当接させ、第3リール52または洗浄ブラシベース541が回転する過程において第3洗浄ブラシ542が常に第3リール52に当接することを実現し、第3洗浄ブラシ542が第3リール52において巻き付けられたフィルター210に対する洗浄能力を向上させるのに有利である。同時に、第3リール52と第3洗浄ブラシ542との間の硬性接触による第3洗浄ブラシ542の過度の磨耗を回避し、第3洗浄ブラシ542の耐用年数を延長する。
【0095】
第3洗浄ブラシ542が弾性材543を介して第3リール52に当接し、第4リール53と第3リール52が反対方向に回転する際、第3洗浄ブラシ542が第3リール52に当接し、当接部位に運動したフィルター210を清掃することができるので、フィルター210から払い落とされた異物が、第2集塵ボックス55内に落下し、異物の収集を実現することは理解される。第3リール52は回転中に振動またはラジアル振れが生じるため、弾性材543の弾性は、第3洗浄ブラシ542と第3リール52との当接の安定性を向上させ、第3リール52と第3洗浄ブラシ542との間の硬性接触を回避するのに有利である。
【0096】
例えば、室内機100Aが一定時間作動した後、室内空気は第2ファンアセンブリ30の作用下で室内熱交換器20に入り続け、室内熱交換器20によって熱交換されてから室内に送られる。室内熱交換器20に入った室内空気はフィルター210を介して濾過された後、室内空気中の異物はフィルター210の表面に堆積し、フィルター210に付着する異物を増加させ、フィルター210の濾過効果及び吸込効果に影響を与える。
【0097】
フィルター210に付着した異物が多い場合、室内機100Aは、自己清掃モードを実行してフィルター210に付着した異物を清掃し、フィルター210の濾過能力を維持し、それにより、室内機100Aの冷房効率または暖房効率を向上させることができる。室内機100Aが自己清掃モードを実行する場合、第4リール53と第3リール52は回転することにより、フィルター210が第4リール53上で巻き上げられ、且つ第3リール52上で巻き下げられ、あるいは、フィルター210が第4リール53上で巻き下げられ、第3リール52上で巻き上げられる。フィルター210は、第4リール53及び第3リール52の作用下で第3洗浄ブラシ542に対して運動することにより、第3洗浄ブラシ542は、フィルター210の異なる領域に対向して設置され、フィルター210の異なる領域を清掃する。
【0098】
幾つかの実施例では、図21図26に示すように、第2集塵ボックス55は、集塵ボックス主体551と第4孔553とを備える。第4孔553は、集塵ボックス主体551の筐体100の長さ方向に沿った一端に設けられる。筐体100は位置決め材をさらに備え、前記位置決め材は筐体100の長さ方向に沿った側の側板に設けられる。第2集塵ボックス55と筐体100は、第4孔553と前記位置決め材との嵌合係合により、第2集塵ボックス55と筐体100との取り外し可能な接続を実現する。第2集塵ボックス55内の異物を清掃する必要がある場合、第4孔553及び前記位置決め材を介して、第2集塵ボックス55を筐体100から取り外して、第2集塵ボックス55内の異物を掃除してもよい。
【0099】
図26に示すように、第2集塵ボックス55はバッフル板552をさらに備える。バッフル板552は、集塵ボックス主体551の前側に設けられる。バッフル板552の一端は集塵ボックス主体551に接続され、バッフル板552の他端は筐体100の高さ方向(すなわち、図20に示す上下方向)に沿って上方に延在する。バッフル板552は、第2集塵ボックス55を第2ベース51に組み立てる際に、第2集塵ボックス55の前側と第2ベース51の前面側との間の隙間をシールすることにより、第2集塵ボックス55内の異物が前記隙間からこぼれ落ちるのを回避するように構成される。
【0100】
幾つかの実施例では、図25に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、第3キャビティ544をさらに備える。第4取付部5412の第3洗浄ブラシ542に向かう側は開放され、第3取付部5411は第2取付部5412の開放側に設けられる。第3取付部5411は第4取付部5412と共に第3キャビティ544を画定する。弾性材543は、第3キャビティ544内に設置される。弾性材543の両端は、それぞれ第3取付部5411と第4取付部5412とに当接するように接続しているため、第3取付部5411が押圧される際、第3取付部5411は第4取付部5412に向かって運動することができる。このように、洗浄ブラシアセンブリ54に第3キャビティ544を設けることは、弾性材543の取り付けに有利であり、弾性材543が洗浄ブラシベース541から抜け出るのを回避する。
【0101】
幾つかの実施例では、図25に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの位置決め柱545をさらに備える。少なくとも1つの位置決め柱545のうちのいずれかの位置決め柱545は、第3取付部5411と第4取付部5412のいずれか一方に設けられる。弾性材543は、いずれかの位置決め柱545に嵌め込んで設置される。
【0102】
洗浄ブラシアセンブリ54が2つの位置決め柱545と2つの弾性材543を備え、且つ2つの位置決め柱545が第4取付部5412に設けられる場合を例にすると、2つの位置決め柱545は、それぞれ第4取付部5412の筐体100の長さ方向に沿った両端に設けられる。弾性材543は、それぞれ位置決め柱545に嵌め込んで設置される。このように、洗浄ブラシアセンブリ54に位置決め柱545を設けることは、弾性材543の位置制限と取り付けを実現するのに有利であり、弾性材543が筐体100の高さ方向に沿って運動させ、第3取付部5411が第3洗浄ブラシ542を第4取付部5412に対して運動させる。
【0103】
幾つかの実施例では、図25に示すように、洗浄ブラシベース541は、少なくとも1つの第4係合溝5414と、少なくとも1つの第5係止部5415とをさらに備える。少なくとも1つの第4係合溝5414は、第3取付部5411の筐体100の幅方向に沿った両側壁のうちの少なくとも一方に設けられる。少なくとも1つの第5係止部5415は、第4取付部5412の筐体100の幅方向に沿った両側壁のうちの少なくとも一方に設けられる。第5係止部5415と第4係合溝5414は嵌合して係合することにより、第3取付部5411が第4取付部5412に接続される。第5係止部5415が第4係合溝5414内に係合される場合、第5係止部5415は第4係合溝5414内で筐体100の高さ方向に沿って運動してもよい。
【0104】
例えば、少なくとも1つの第3取付部5411が複数の第4係合溝5414を備える場合、複数の第4係合溝5414は、第3取付部5411の筐体100の幅方向に沿った両側壁に間隔を空けて設けられる。複数の第4係合溝5414に対応して、第4取付部5412の筐体100の幅方向に沿った両側壁に、複数の第5係止部5415が設けられ、且つ複数の第5係止部5415は、筐体100の長さ方向に沿って間隔を空けて設けられる。
【0105】
第3取付部5411が第4取付部5412と嵌合して係合する際、複数の第4係合溝5414は複数の第5係止部5415と嵌合して係合し、第3取付部5411と第4取付部5412の取り付けを実現する。
【0106】
例えば、第4係合溝5414の筐体100の高さ方向に沿った長さを、第5係止部5415の筐体100の高さ方向に沿った長さより大きくすることで、第3取付部5411は筐体100の高さ方向に沿って、第4取付部5412に対して運動することができる。
【0107】
第3洗浄ブラシ542が第3リール52に当接する際、第3取付部5411が第4取付部5412に向かって運動することは、理解される。第3洗浄ブラシ542が第3リール52から分離する際、第3取付部5411は第4取付部5412から離れる方向に向かって運動する。このように、第3取付部5411と第4取付部5412とは、第4係合溝5414と第5係止部5415との嵌合により係合されるので、第3取付部5411と第4取付部5412との組み立て効率を向上させ、洗浄ブラシベース541の構造を簡素化し、第3取付部5411と第4取付部5412との組み立ての安定性を向上させるのに有利である。
【0108】
さらに、第5係止部5415が第4係合溝5414内に係合される際、第5係止部5415は第4係合溝5414に対して運動することにより、第3取付部5411の第4取付部5412に対する運動を実現するのに有利であり、第3洗浄ブラシ542を第3リール52に当接させ、第3洗浄ブラシ542によるフィルター210に対する清掃効率を向上させる。
【0109】
幾つかの実施例では、図24から図26に示すように、第3取付部5411は、第1側部5416、第2側部5417及び第2接続部5413を備える。第2接続部5413の筐体100の厚さ方向に沿った両端は、それぞれ第1側部5416と第2側部5417の上側に接続される。第1側部5416と第2側部5417の下側は、筐体100の高さ方向に沿って第4取付部5412に向かって延在する。第1側部5416、第2側部5417及び第2接続部5413は、共に第3取付部5411を構成する。
【0110】
第1側部5416と第2側部5417は、第4取付部5412に向かって延在する。弾性材543の一端は第2接続部5413に当接し、弾性材543の他端は第4取付部5412に設けられた位置決め柱545に嵌め込んで設置される。第1側部5416と第2側部5417は、第4係合溝5414と第5係止部5415との嵌合係合により、第4取付部5412に接続される。第3取付部5411と第4取付部5412とを組み立てる際、第1側部5416と第2側部5417は、第4取付部5412の筐体100の厚さ方向に沿った両側壁の外側に位置し、第4取付部5412に対する位置制限を形成し、弾性材543の抜け出しを回避する。
【0111】
洗浄ブラシベース541には、第1側部5416、第2側部5417及び第2接続部5413を設置して第3取付部5411を形成することで、第3取付部5411が良好な構造強度を持ち、第3取付部5411と第3洗浄ブラシ542の取り付けに有利であり、第3洗浄ブラシ542の取り付けをより強固にし、第3洗浄ブラシ542が洗浄ブラシベース541から脱落するのを回避することができる。
【0112】
幾つかの実施例では、図25図26に示すように、自己清掃アセンブリ300は、取付溝57をさらに備える。取付溝57は、第2接続部5413の第4取付部5412から離れる側に設けられる。第3洗浄ブラシ542は、取付溝57内に設置される。取付溝57の底面は、第3洗浄ブラシ542の第3リール52に近い側の表面と面一であり、円弧状に形成されることで、第3洗浄ブラシ542が第3リール52に当接する際に、フィルター210の清掃を実現することができるとともに、清掃によって生じた異物が第3洗浄ブラシ542の表面から清掃キャビティ56内に落下することができる。このように、自己清掃アセンブリ300に取付溝57を設けることは、第3洗浄ブラシ542の取り付けに有利であり、第3洗浄ブラシ542の取り付けの安定性を向上させ、第3取付部5411の洗浄ブラシ542に対する位置制限を向上させることができる。
【0113】
幾つかの実施例では、図23図26及び図27に示すように、自己清掃アセンブリ300は、2つの伝動アセンブリ500に接続される。駆動アセンブリ400は、2つの伝動アセンブリ500のうちのいずれかに接続される。2つの伝動アセンブリ500は、それぞれ筐体100の長さ方向に沿って自己清掃アセンブリ300の両端に設置される。駆動アセンブリ400は、筐体100の長さ方向に沿って筐体100の一端に設置される。
【0114】
伝動アセンブリ500は、第1ギア71、第2ギア72及び第3ギア73を備える。第1ギア71は第2ギア72と噛み合う。2つの伝動アセンブリ500において、2つの第1ギア71はそれぞれ第4リール53の両端に設けられ、2つの第2ギア72はそれぞれ第3リール52の両端に設けられ、2つの第3ギア73はそれぞれ洗浄ブラシベース541の両端に設けられる。
【0115】
駆動アセンブリ400は第1駆動モータ61と第2駆動モータ62とを備える。第1駆動モータ61は、第1ギア71と第2ギア72とのうちの一方に接続され、第1ギア71と第2ギア72とのうちのいずれかが回転するように駆動する、ように構成される。第2駆動モータ62は、第3ギア73に接続され、第3ギア73が回転するように駆動する、ように構成される。
【0116】
第1駆動モータ61と第2ギア72との接続を例にして、自己清掃アセンブリ300が自己清掃モードを実行する際、第1駆動モータ61は、第2ギア72が第1方向に沿って回転するように駆動し、第3リール52を前記第1方向に沿って回転させる。同時に、第2ギア72は、さらに第1ギア71が第2方向に沿って回転させ、ひいては第4リール53を前記第2方向に沿って回転させる。第2駆動モータ62は、第3ギア73が回転するように駆動することにより、洗浄ブラシベース541を回転させる。
【0117】
なお、前記第1方向は前記第2方向と反対である。第4リール53が前記第2方向に沿って回転してフィルター210を巻き下げる際、第3リール52は前記第1方向に沿って回転してフィルター210を巻き上げる。
【0118】
このように、第4リール53と第3リール52の作用下で、第4リール53と第3リール52との間に張られたフィルター210は、予め設定された軌道に沿って運動し、第3洗浄ブラシ542とフィルター210と間に相対運動が生じ、第3洗浄ブラシ542によるフィルター210に対する清掃を実現する。
【0119】
第4リール53の両端がそれぞれ第1ギア71に接続され、第4リール53が第1ギア71を介して第2ベース51との回転接続を実現することは、理解される。第3リール52の両端はそれぞれ第2ギア72に接続され、第3リール52は第2ギア72を介して第2ベース51との回転接続を実現する。洗浄ブラシベース541の両端はそれぞれ第3ギア73に接続され、洗浄ブラシベース541は第3ギア73を介して第2ベース51との回転接続を実現する。
【0120】
幾つかの実施例では、図22から図26に示すように、室内機100Aは、2つの自己清掃アセンブリ300、2つの駆動アセンブリ400及び4つの伝動アセンブリ500を備える。1つの自己清掃アセンブリ300、1つの駆動アセンブリ400及び2つの伝動アセンブリ500は、自己清掃装置を構成し、すなわち、室内機100Aは、2つの前記自己清掃装置を備える。2つの自己清掃アセンブリ300は、筐体100の長さ方向に沿って間隔を空けて設けられる。
【0121】
1つの前記自己清掃装置を例にして、自己清掃アセンブリ300は2つの伝動アセンブリ500に接続され、且つ2つの伝動アセンブリ500はそれぞれ自己清掃アセンブリ300の両端に設置される。駆動アセンブリ400は、筐体100の側壁に近い伝動アセンブリ500に接続される。駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500が回転するように駆動し、自己清掃アセンブリ300を回転させる。
【0122】
2つの自己清掃アセンブリ300の両端に、それぞれ伝動アセンブリ500が設けられているため、自己清掃アセンブリ300を筐体100に取り付ける際に左右を区別する必要がなく、自己清掃アセンブリ300の取り付け効率を向上させるのに有利である。
【0123】
幾つかの実施例では、図27に示すように、駆動アセンブリ400は、筐体部63と折り曲げ部64とをさらに備える。筐体部63は、筐体100に接続される。折り曲げ部64は、筐体部63の筐体100の幅方向に沿った側に設けられ、折り曲げ部64の自由端は筐体100の長さ方向に沿って第2ベース51に向かって延在する。折り曲げ部64、筐体部63及び第2ベース51は収容空間を画定し、第1駆動モータ61と第2駆動モータ62は前記収容空間内に設けられる。このように、湿気や空気中のホコリが前記収容空間内に入るのを低減するのに有利であり、第1駆動モータ61及び第2駆動モータ62の損傷を回避し、駆動アセンブリ400の耐用年数を延長する。
【0124】
幾つかの実施例では、図26図27に示すように、第2ベース51は、2つの端蓋514と接続板516とをさらに備える。2つの端蓋514は、それぞれ第2ベース51の筐体100の長さ方向に沿った両端に設けられる。接続板516は、2つの端蓋514を接続し、且つ2つの端蓋の第6板13から離れる側に位置する。接続板516は把持部5161を備え、把持部5161は接続板516の頂部に設けられる。図28に示すように、把持部5161は複数の凹溝を備え、前記凹溝は筐体100の高さ方向に沿って第2集塵ボックス55に向かって凹む。前記複数の凹溝は、接続板516上に筐体100の長さ方向に沿って連続して設けられる。このように、ユーザが自己清掃アセンブリ300を脱着する際に自己清掃アセンブリ300を把持するのに有利であり、自己清掃アセンブリ300の組み立て効率を向上させる。
【0125】
幾つかの実施例では、図26図27に示すように、第2ベース51は、ベース前蓋513をさらに備える。ベース前蓋513は、筐体100の前側に設けられ、且つ接続板516の下方に位置する。ベース前蓋513の下端は、ベース主体511Aに取り外し可能に接続される。ベース前蓋513の上端は、ベース主体511Aに回動して接続される。
【0126】
ベース前蓋513は、清掃キャビティ56の前側を開閉するように構成される。このように、清掃キャビティ56内の第3洗浄ブラシ542に対する清掃を実現するのに有利であり、第3洗浄ブラシ542の作動効率を向上させ、また、自己清掃アセンブリ300内の部品が故障した場合、ベース前蓋513を介して自己清掃アセンブリ300内の部品に対してメンテナンスすることができ、さらに、自己清掃アセンブリ300内の部品(例えば、第4リール53、第3リール52及び第3洗浄ブラシ542等)の取り付けと取り外しに有利である。
【0127】
例えば、自己清掃アセンブリ300の長時間の作動に伴い、洗浄ブラシ542がフィルター210上の異物を払い落とす能力が低下する。第3洗浄ブラシ542を清掃する必要がある場合、ベース前蓋513を開けることにより、清掃キャビティ56内の第3洗浄ブラシ542に対する掃除を実現することができる。
【0128】
幾つかの実施例では、図26に示すように、ベース前蓋513は回転軸5131を備える。回転軸5131は、ベース前蓋513の筐体100の長さ方向に沿った両端に設けられる。ベース主体511Aは回転軸孔をさらに備え、前記回転軸孔はベース主体511A上に設けられる。回転軸5131は前記回転軸孔と嵌合して係合することにより、ベース前蓋513とベース主体511Aとの回転接続を実現する。このように、ベース前蓋513が開く際、ベース前蓋513の下側が上向きに反転し、清掃キャビティ56の前側を開くことを実現する。
【0129】
幾つかの実施例では、図25及び図26に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの第2位置制限部546をさらに備える。少なくとも1つの第2位置制限部546は、洗浄ブラシベース541の筐体100の長さ方向に沿った一端に設けられる。例えば、少なくとも1つの第2位置制限部546は1つの第2位置制限部546を備え、1つの第2位置制限部546は第4取付部5412の筐体100の長さ方向に沿った一端に設けられる。例えば、少なくとも1つの第2位置制限部546は2つの第2位置制限部546を備え、2つの第2位置制限部546は、それぞれ第4取付部5412の筐体100の長さ方向に沿った両端に設けられる。
【0130】
図28に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、ストッパ部547をさらに備える。ストッパ部547は、清掃キャビティ56の内壁に設けられる。
【0131】
第2位置制限部546は、ストッパ部547に当接して洗浄ブラシアセンブリ54の回転角度を制限するように構成される。洗浄ブラシアセンブリ54が作動し、且つ第2位置制限部546がストッパ部547に当接する際、第3洗浄ブラシ542は第3リール52に当接し、当接におけるフィルター210上の異物を清掃する。洗浄ブラシアセンブリ54に第2位置制限部546及びストッパ部547を設けることは、洗浄ブラシアセンブリ54の回転角度を制限するのに有利であり、第3洗浄ブラシ542が第3洗浄ブラシベース541の作用下で正確に第3リール52と当接させ、フィルター210の掃除を実現し、第3洗浄ブラシ542がフィルター210と当接する際にオフセットする可能性を低減する。
【0132】
例えば、少なくとも1つの第2位置制限部546は、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462とを備える。第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462は、第4取付部5412の筐体100の長さ方向に沿った端部に設けられ、且つ第4取付部5412の径方向に沿って対称に設けられる。
【0133】
第2位置制限部546が、第1位置に回転するように構成されるこれにより、第1位置制限突起5461がストッパ部547に当接し、第3洗浄ブラシ542が第3リール52に接触しない。また、第2位置制限部546が、第2位置に回転するように構成されることにより、第2位置制限突起5462がストッパ部547に当接し、第3洗浄ブラシ542が第3リール52に当接する。
【0134】
例えば、洗浄ブラシアセンブリ54が時計回り方向に沿って回転し、且つ第2位置制限部546が前記第1位置に回転する場合、第1位置制限突起5461はストッパ部547に当接し、ストッパ部547は、第2位置制限部546が回転し続けることを制限し、第3洗浄ブラシ542は第3リール52に接触せず、第1位置制限突起5461は第2位置制限突起5462の下方に位置し、第3洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541の中心軸線の下方に位置する。
【0135】
洗浄ブラシアセンブリ54が反時計回り方向に沿って回転し、且つ第2位置制限部546が前記第2位置に回転する場合、第2位置制限突起5462はストッパ部547に当接し、ストッパ部547は、第2位置制限部546が回転し続けることを制限し、第3洗浄ブラシ542は第3リール52に当接し、当接におけるフィルター210上の異物を清掃する。
【0136】
第2位置制限突起5462とストッパ部547との当接は、第3洗浄ブラシ542を第3リール52に当接させ、第3洗浄ブラシ542が慣性の作用下でフィルター210と位置ずれすることで、第3洗浄ブラシ542の洗浄効果を低下させることを回避するのに有利である。
【0137】
幾つかの実施例では、図28に示すように、ストッパ部547は、第1ストッパ面5471と第2ストッパ面5472とを備える。第2位置制限部546が前記第1位置に回転する場合、第1位置制限突起5461は第1ストッパ面5471に当接し、第3洗浄ブラシ542は第3リール52に接触しない。第2位置制限部546が前記第2位置に回転する場合、第2位置制限突起5462は第2ストッパ面5472に当接し、第3洗浄ブラシ542は第3リール52に当接してフィルター210上の異物を払い落とす。
【0138】
第1ストッパ面5471の一端は第2ストッパ面5472の一端に接続され、且つ第1ストッパ面5471は第2ストッパ面5472の下方に位置する。第1ストッパ面5471の他端は、筐体100の厚さ方向に沿って第6板13に近づく方向に向けて、且つ下向きに斜めに延在する。第2ストッパ面5472の他端は、筐体100の厚さ方向に沿って第6板13に近づく方向に向けて、且つ上向きに斜めに延在する。
【0139】
例えば、洗浄ブラシベース541が時計回り方向に沿って回転し、且つ第2位置制限部546が前記第1位置に回転する場合、第1位置制限突起5461は第1ストッパ面5471に当接する。第1ストッパ面5471は、第1位置制限突起5461が回転し続けることを制限し、第3洗浄ブラシ542は第3リール52に接触せず、第1位置制限突起5461は第2位置制限突起5462の下方に位置し、第3洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541の中心軸線の下方に位置する。
【0140】
洗浄ブラシベース541が反時計回り方向に沿って回転し、且つ第2位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、第1位置制限突起5461は、第1ストッパ面5471に対して当接する状態から離れる状態に変化し、その後、第2位置制限突起5462は第2ストッパ面5472に当接することで、第3洗浄ブラシ542が第3リール52に当接してフィルター210を清掃する。
【0141】
このように、ストッパ部547に第1ストッパ面5471と第2ストッパ面5472とを設けることは、第1位置制限突起5461及び第2位置制限突起5462とストッパ部547との当接に有利であり、第2位置制限部546とストッパ部547との当接の安定性及び信頼性を向上させ、洗浄ブラシアセンブリ54の回転誤差を低減させる。
【0142】
幾つかの実施例では、図24図26及び図27に示すように、自己清掃アセンブリ300は、清掃材59をさらに備える。清掃材59は、ベース前蓋513の清掃キャビティ56に近い側に設けられる。例えば、清掃材59とベース前蓋513との間は、接着剤または係合構造により接続してもよい。清掃材59は、清掃キャビティ56のストッパ部547と対向する側の側壁に設けられる。第2位置制限部546が前記第1位置と前記第2位置との間で往復回転する場合、清掃材59は第3洗浄ブラシ542上の異物を清掃するように構成される。
【0143】
例えば、ストッパ部547は清掃キャビティ56の後壁に設けられ、清掃材59は清掃キャビティ56の前壁に設けられる。フィルター210上の異物が多く、フィルター210を清掃する必要がある場合、第2位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、第3洗浄ブラシ542は第3リール52に当接してフィルター210を清掃する。第2位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、清掃材59は第3洗浄ブラシ542に接触して第3洗浄ブラシ542上の異物を清掃し、第3洗浄ブラシ542を比較的きれいな状態にすることができる。
【0144】
このように、第2位置制限突起5462が再びストッパ部547に当接する場合、清掃材59によって清掃された第3洗浄ブラシ542は、フィルター210上の異物をよりよく清掃することができ、洗浄ブラシアセンブリ54のフィルター210に対する洗浄効果を向上させることができる。
【0145】
幾つかの実施例では、図24及び図26に示すように、ベース前蓋513は、避けセクション5132と延在セクション5133とをさらに備える。避けセクション5132は、2つの端蓋514の間に位置し、避けセクション5132は、第3洗浄ブラシ542の中心軸線から離れる方向に突出する。回転軸5131は、避けセクション5132の第3洗浄ブラシ542から離れる側に接続される。延在セクション5133は、筐体100の高さ方向に沿って延在する。延在セクション5133の上端は避けセクション5132の下端に接続され、延在セクション5133の下端は第2集塵ボックス55と嵌合して係合する。
【0146】
ベース前蓋513は、清掃キャビティ56の一部であり、清掃キャビティ56の前側に清掃キャビティ56に対するシールを形成するように構成される。避けセクション5132は、延在セクション5133の上方に位置し、且つ筐体100の厚さ方向において、避けセクション5132は第3洗浄ブラシ542と対向する。回転軸5131は、避けセクション5132の第3洗浄ブラシ542から離れる側に設けられる。ベース前蓋513がベース主体511Aと嵌合して係合する場合、延在セクション5133の筐体100の高さ方向に沿って避けセクション5132から離れる一端は、第2集塵ボックス55の上部と嵌合して係合する。すなわち、第2集塵ボックス55をベース主体511Aに組み立てる場合、第2集塵ボックス55の上部はベース前蓋513と嵌合して係合することにより、ベース主体511Aの前側と下側において清掃キャビティ56に対するシールを形成する。
【0147】
例えば、図24に示すように、避けセクション5132は、第3洗浄ブラシ542の中心軸線から離れる方向に突出する円弧形状に形成し、避けセクション5132の中心線は、第3洗浄ブラシ542の中心軸線と重なり合う。このように、ベース前蓋513がベース主体511Aと嵌合して係合する際に、ベース前蓋513と第3洗浄ブラシ542との干渉を回避するのに有利である。また、第2ベース51の空間利用率を増加させるのに有利であり、ベース前蓋513と第3洗浄ブラシ542との間の間隔を制限し、第3洗浄ブラシ542の回転過程中に発生したホコリや粒子状物質等を避けセクション5132に沿って第2集塵ボックス55内に集中的に落下させ、清掃キャビティ56内の舞い上がるホコリを減少させ、自己清掃アセンブリ300の体積を減少させるのに有利である。
【0148】
幾つかの実施例では、図24に示すように、第2ベース51は、ベース後蓋515をさらに備える。ベース後蓋515は、2つの端蓋514の間に設置され、且つベース後蓋515は、筐体100の厚さ方向に沿って清掃キャビティ56の後側に設置される。ベース後蓋515はベース前蓋513と対向し、ベース後蓋515はベース主体511Aに回転接続される。ベース後蓋515は接続溝を備え、前記接続溝はベース後蓋515上に設けられる。前記接続溝の洗浄ブラシアセンブリ54に向かう側は開放される。前記接続溝内にはシール材が設けられる。
【0149】
ベース後蓋515を閉じて清掃キャビティ56の後側を閉じる際、前記シール材は、ベース後蓋515と第3リール52との間の隙間をシールするように構成される。ベース後蓋515を開けて清掃キャビティ56の後側を開ける際、前記シール材と第3リール52とは互いに離間する。すなわち、ベース後蓋515がベース主体511Aに接続される際、ベース主体511Aの第3リール52に向かう側に前記接続溝が設けられ、且つ前記接続溝内に前記シール材が設けられ、前記シール材は前記接続溝に取り外し可能に接続される。
【0150】
前記シール材の後側は前記接続溝内に位置し、前記シール材の前側は前記接続溝から延び出し第3リール52に当接する。例えば、前記シール材は、高反発性弾性を有するポリウレタンにより発泡されたスポンジである。
【0151】
このように、ベース後蓋515に前記接続溝を設け、前記接続溝内に前記シール材を設けることは、清掃キャビティ56の第4開口563が前記シール材を介して第3リール52に当接させ、第4開口563に対するシールを形成することができ、清掃キャビティ56内のホコリが第2ファンアセンブリ30または室内熱交換器20に流れるのを回避するのに有利であり、室内機100Aの耐用年数を延長する。
【0152】
幾つかの実施例では、図24に示すように、第5開口564の幅は、筐体100の高さ方向に沿って上から下に傾斜して設けられ、すなわち、第5開口564の横断面積は、筐体100の高さ方向に沿って上から下に減少する。第5開口564は、清掃キャビティ56の底部に位置する。第5開口564の清掃キャビティ56に近い端の開口はより大きく、第5開口564の第2集塵ボックス55に近い端の開口はより小さい。
【0153】
第3洗浄ブラシ542がフィルター210上の異物を清掃する際、第3洗浄ブラシ542の回転時に発生する遠心力により、一部の異物は清掃キャビティ56の内壁に飛び散ることがある。第5開口564の口径を、筐体100の高さ方向に沿って上から下に小さくすることは、ホコリを第2集塵ボックス55に流し、清掃キャビティ56の側壁の行き止まりによるホコリの溜まりを回避するのに有利である。
【0154】
幾つかの実施例では、図24に示すように、清掃キャビティ56は、第1延在セクション561と第2延在セクション562とをさらに備える。第1延在セクション561と第2延在セクション562は、清掃キャビティ56の下部に設けられる。第1延在セクション561は清掃キャビティ56の前壁に接続され、第2延在セクション562は清掃キャビティ56の後壁に接続され、第1延在セクション561と第2延在セクション564との間に第5開口564が画定される。第1延在セクション561と第2延在セクション562との間の距離は、筐体100の高さ方向に沿って上から下に向かって減少する。
【0155】
例えば、第1延在セクション561の一端は、清掃キャビティ56の前壁の底部に接続され、且つ第3洗浄ブラシ542の下方に位置する。第1延在セクション561の他端は、第2集塵ボックス55に向かって斜めに延在する。第2延在セクション562の一端は、清掃キャビティ56の後壁の底部に接続され、且つ第3洗浄ブラシ542の下方に位置する。第2延在セクション562の他端は、第2集塵ボックス55に向かって斜めに延在する。
【0156】
第1延在セクション561と第2延在セクション562とは、互いに近づく方向に向かって斜めに延在する。すなわち、第1延在セクション561と第2延在セクション562の他端は、同時に第2集塵ボックス55の中心に向かって斜めに延在することで、第1延在セクション561と第2延在セクション562は、漏斗形状の第5開口564として構成される。
【0157】
また、第1延在セクション561と第2延在セクション562の他端は、清掃キャビティ56の底部と面一となることで、第1延在セクション561と第2延在セクション562が第2集塵ボックス55の取り付けへの干渉を回避する。
【0158】
このように、第1延在セクション561と第2延在セクション562との間の距離が、筐体100の高さ方向に沿って上から下に向かって減少することは、第3洗浄ブラシ542によって払い落とされた異物を第2集塵ボックス55に落下させるのに有利であり、異物が清掃キャビティ56内または第5開口564に溜まる可能性を低減させ、異物が第2集塵ボックス55以外の領域に落下するリスクを低減させる。さらに、第1延在セクション561と第2延在セクション562の全体は、第3洗浄ブラシ542の下方に位置し、フィルター210から清掃された異物が第2集塵ボックス55内に落下するように誘導するのに有利であり、異物が清掃キャビティ56内に堆積するのを回避する。
【0159】
幾つかの実施例では、図24及び図26に示すように、自己清掃アセンブリ300は、挿接部58をさらに備える。挿接部58は、接続板516上に設けられ、且つ接続板516に対して筐体100の長さ方向に沿って運動してもよい。自己清掃アセンブリ300が筐体100に取り付けられる場合、挿接部58は、一部が第2ベース51の端部から延び出すまで、筐体100の長さ方向に沿って運動し、且つ筐体100と嵌合して係合することで、自己清掃アセンブリ300の取り付けを実現する。自己清掃アセンブリ300を取り外す必要がある場合、挿接部58が筐体100の長さ方向に沿って第2ベース51の中心に向かって移動するように挿接部58を動かして、挿接部58を筐体100から分離し、の筐体100に対する自己清掃アセンブリ300の取り外しを実現する。
【0160】
自己清掃アセンブリ300に挿接部58を設けることは、自己清掃アセンブリ300の脱着をするのに有利であり、自己清掃アセンブリ300の脱着の効率を向上させる。
【0161】
幾つかの実施例では、図37に示すように、コントローラ80は、命令操作コードとタイミング信号に従って、操作制御信号を生成し、空気調和機1に制御命令の実行を指示可能な装置を指す。幾つかの実施例では、コントローラ80は、室外機900、室内機100A、筐体100、フィルター210及び自己清掃アセンブリ300に結合され、且つ各部品の作動を制御し、空気調和機1内の各部品を運転させ、空気調和機1の予め設定された各機能を実現するように構成される。
【0162】
例えば、コントローラ80は、空気調和機1の電源が投入され、且つ起動及び運転が行われていると決定された場合、空気調和機1の現在の清掃サイクル内の連続停止時間を取得するように構成される。連続停止時間が予め設定された第1設定時間閾値より大きいと決定された場合、第1設定条件が満たされているか否かを判断するように構成される。第1設定条件が満たされたと決定された場合、空気調和機1が停止するように制御し、自己清掃アセンブリ300が自動清掃機能を実行するように制御する、ように構成される。自動清掃機能の実行が終了した後に、空気調和機1が次の清掃サイクルに入るようにする、ように構成される。
【0163】
本開示の幾つかの実施例では、空気調和機1の制御方法が提供され、当該方法はコントローラ80に適用される。図29に示すように、幾つかの実施例では、当該制御方法は、ステップS10からステップS15を含む。
【0164】
S10、空気調和機1の電源を投入し、且つ起動及び運転を行う。
【0165】
S11、空気調和機1の現在の清掃サイクル内の連続停止時間を取得する。
【0166】
幾つかの実施例では、自己清掃アセンブリ300が2回の連続した自動清掃機能を実行するのに必要な時間を、1つの清掃サイクルとする。
【0167】
S12、連続停止時間toffが予め設定された第1設定時間閾値t1より大きいか否かを判断し、「YES」である場合、S13を実行し、「NO」である場合、引き続きS11を実行する。
【0168】
空気調和機1の電源が投入されて起動及び運転が行われた後、第1清掃サイクルに入り、コントローラ80は、空気調和機1の運転状態情報を取得して統計し、当該運転状態情報が第1設定条件を満たすか否かを判断する。
【0169】
幾つかの実施例では、空気調和機1の運転状況情報は、空気調和機1の連続運転時間ton、連続停止時間toff、累積運転時間ton add及び累積停止時間toff addを含むが、空気調和機1の圧縮機の運転周波数、運転回転数、または室内ファンの運転回転数等の情報をさらに含んでもよい。
【0170】
なお、連続運転時間tonとは、現在時刻との差が最も小さい1回の連続運転時間であり、連続停止時間toffとは、現在時刻との差が最も小さい連続シャットダウン時間であり、累積運転時間toff addとは、現在の清掃サイクル内において、起動及び運転が行われるときの累積時間である。
【0171】
例えば、空気調和機1は現在の清掃サイクルに入った後、8時間連続運転し、ユーザのリモコンの制御下で3時間停止し、その後再び12時間起動及び運転が行われた。この場合、連続運転時間tonは12時間であり、連続停止時間toffは3時間であり、累積運転時間toff addは8+12=20時間である。
【0172】
幾つかの実施例では、空気調和機1の運転状態情報は、連続停止時間toffを含む。この場合、第1設定時間閾値t1を予め設置する。第1設定時間閾値t1は、空気調和機1が停止状態にある時間を特徴付けるために用いられる。
【0173】
連続停止時間toffが第1設定時間閾値t1より大きく、すなわち、toff>t1と決定された場合、空気調和機1が停止状態にある時間が長すぎることを示し、この場合、コントローラ80は、空気調和機1が自己清掃条件を満たすと判定する。
【0174】
なお、第1設定時間閾値t1は、予め設定された値である。幾つかの実施例では、第1設定時間閾値t1は72時間より大きい。例えば、第1設定時間閾値t1は7日、すなわち、t1=7×24時間=168時間に設置してもよい。
【0175】
S13、第1設定条件を満たすか否かを判断し、「YES」である場合、S14を実行し、「NO」である場合、引き続きS13を実行する。
【0176】
なお、第1設定条件は、予め設定された自己清掃条件である。第1設定条件が満たされていないことが確認された場合、空気調和機1の運転モードが変更ないように制御され、且つ自己清掃アセンブリ300が閉状態になるように制御される。
【0177】
幾つかの実施例では、図30に示すように、第1設定条件は、空気調和機1の連続運転時間tonが第2設定時間閾値t2より大きく、すなわち、ton>t2を満たすことを含む。この場合、S13はS131を含む。
【0178】
S131、連続運転時間tonが第2設定時間閾値t2より大きいか否かを判断し、「YES」である場合、S14を実行し、「NO」である場合、引き続きS131を実行する。
【0179】
なお、第2設定時間閾値t2は、予め設定された値である。幾つかの実施例では、第2予設定時間閾値t2は、[5min,60min]の範囲の値をとり、例えば、t2は15minに設置してもよい。
【0180】
幾つかの実施例では、図31に示すように、S13はS132からS1322を含む。
【0181】
S132、空気調和機1の運転モードを判断し、空気調和機1が冷房モードで運転していると決定された場合、S1321を実行し、空気調和機1が暖房モードで運転していると決定された場合、S1322を実行する。
【0182】
S1321、第1目標室内温度T2と室内温度T1との差が設定温度差ΔT1より大きいか否かを判断し、「YES」である場合、S14を実行し、「NO」である場合、引き続きS1321を実行する。
【0183】
空気調和機1が冷房モードで運転している場合、第1設定条件は、現在の室内温度T1が予め設定された第1目標室内温度T2より小さく、且つ第1目標室内温度T2と室内温度T1との差が設定温度差ΔT1より大きく、すなわち、T2-T1>ΔT1を満たすことを含む。
【0184】
S1322、室内温度T1と第2目標室内温度T3との差が設定温度差ΔT1より大きいか否かを判断し、「YES」である場合、S14を実行し、「NO」である場合、引き続きS1322を実行する。
【0185】
幾つかの別の実施例では、図31に示すように、空気調和機1が暖房モードで運転している場合、第1設定条件は、現在の室内温度T1が予め設定された第2目標室内温度T3より大きく、且つ室内温度T1と第2目標室内温度T3との差が設定温度差ΔT1より大きく、すなわち、T1-T3>ΔT1を満たすことを含む。
【0186】
なお、設定温度差ΔT1は予め設定された値であり、且つΔT1>0である。例えばΔT1は、2℃に設置してもよい。
【0187】
図32に示すように、S13はS133からS1332を含む。
【0188】
S133、空気調和機1の運転モードを判断し、空気調和機1が冷房モードで運転していると決定された場合、S1331を実行し、空気調和機1が暖房モードで運転していると決定された場合、S1332を実行する。
【0189】
S1331、現在の室内温度T1が予め設定された第1デフォルト室内温度T4より小さいか否か、且つ連続運転時間tonが予め設定された第3設定時間閾値t3より大きいか否かを判断し、「YES」である場合、S14を実行し、「NO」である場合、引き続きS1331を実行する。
【0190】
空気調和機1が冷房モードで運転している場合、第1設定条件は、現在の室内温度T1が予め設定された第1デフォルト室内温度T4より小さく、すなわち、T1<T4を満たし、且つ空気調和機1の連続運転時間tonが予め設定された第3設定時間閾値t3より大きく、すなわち、ton>t3を満たすことを含む。
【0191】
S1332、現在の室内温度T1が予め設定された第2デフォルト室内温度T5より大きいか否か、且つ空気調和機1の連続運転時間tonが予め設定された第3設定時間閾値t3より大きいか否かを判断する。
【0192】
空気調和機1が暖房モードで運転している場合、第1設定条件は、現在の室内温度T1が予め設定された第2デフォルト室内温度T5より大きく、すなわち、T1>T5を満たし、且つ空気調和機1の連続運転時間tonが予め設定された第3設定時間閾値t3より大きく、すなわち、ton>t3を満たすことを含む。
【0193】
なお、第1デフォルト室内温度T4と第2デフォルト室内温度T5は、ユーザが要求する環境温度値であり、第1デフォルト室内温度T4と第2デフォルト室内温度T5は、T4=T5=24℃に設置してもよい。
【0194】
このように、空気調和機1の運転を停止し、自己清掃アセンブリ300を起動してフィルター210を自己清掃するように制御する前に、室内温度を予め設定された要求温度に到達させることができる。
【0195】
S14、空気調和機1が停止するように制御し、自己清掃アセンブリ300が自動清掃機能を実行するように制御する。
【0196】
コントローラ80は、空気調和機1が第1設定条件を満たしていると決定した場合、空気調和機1の運転を停止するよう制御し、自己清掃アセンブリ300を起動して自動清掃機能を実行し、フィルター210を自己清掃するように制御する。
【0197】
S15、自動清掃機能の実行が終了した後に、空気調和機1が次の清掃サイクルに入るようにする。
【0198】
コントローラ80は、自動清掃機能の実行が終了したことを取得した後に、コントローラ80は、空気調和機1を再起動し、清掃前の運転状態に従って運転を継続するように制御し、且つコントローラ80は、現在のサイクルの運転状態情報をクリアし、次の清掃サイクルの統計と制御に進む。
【0199】
なお、異なる清掃サイクルを実行するのに必要な時間は、同じであっても異なっていてもよい。
【0200】
このように、本開示の幾つかの実施例に係る空気調和機1によれば、空気調和機1の連続停止時間toffを自動的に取得し、空気調和機1が自己清掃条件を満たすか否かを判断することにより、フィルター210に対する自己清掃を実現し、ユーザがフィルター210を手動で取り外して洗浄する操作を回避し、フィルター210の清掃効率を向上させるのに有利である。さらに、ユーザがフィルター210を適時に洗浄しないことによりフィルター210にホコリが堆積し、空気調和機1の吹出風量に影響を与え、ひいては空気調和機1の運転性能に影響を与えるという問題も回避することができる。
【0201】
また、空気調和機1の起動及び運転が一定時間連続に行われ、且つフィルター210の清掃が行われなかった場合、ユーザが空気調和機1を再起動した後に、空気調和機1が第1設定条件を満すまで運転され、すなわち、まず室内を冷房または暖房し、且つ室内温度が予め設定された温度に達した後、空気調和機1を停止するように制御し、自己清掃アセンブリ300を起動してフィルター210を自己清掃し、それによって、室内空気温度に対する要求への影響を最小限に抑える。
【0202】
幾つかの実施例では、S12の後且つS13の前に、コントローラは、設定運転周波数で運転するように圧縮機を制御することと、設定運転回転数で運転するように室外ファンを制御することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される。
【0203】
例えば、圧縮機の設定運転周波数は、その最大運転周波数であってもよい。室外ファンの設定運転回転数は、その最大運転回転数であってもよい。
【0204】
このように、空気調和機1の連続停止時間toffが第1設定時間閾値t1より大きくなった後、ユーザの冷房または暖房のニーズを迅速に満たすことができ、その後の空気調和機1の停止により、自己清掃アセンブリ300が自動清掃機能を実行する際に生じる室内温度とユーザによって設定された目標温度との差が大きいという問題を回避することができる。
【0205】
幾つかの実施例では、図33に示すように、S10は、S101とS102を含むことができる。
【0206】
S101、空気調和機1の電源を投入する。
【0207】
S102、空気調和機1の起動及び運転を行う。
【0208】
幾つかの実施例では、S14は、S141とS142を含んでもよい。
【0209】
S141、空気調和機1が停止するように制御する。
【0210】
S142、自己清掃アセンブリ300が自動清掃機能を実行するように制御する。
【0211】
幾つかの実施例では、コントローラ80によって取得された空気調和機1の運転状態情報が累積運転時間ton addを含む場合、S101の後、当該制御方法は、S21からS23をさらに含む。
【0212】
S21、空気調和機1の現在の清掃サイクル内における累積運転時間を取得する。
【0213】
S22、累積運転時間ton―addが第4設定時間閾値t4より大きく、且つ第5設定時間閾値t5より小さいか否かを判断し、「YES」である場合、S23を実行し、「NO」である場合、引き続きS21を実行する。
【0214】
S23、空気調和機1が停止状態にあるか否かを判断し、「YES」である場合、S142を実行し、「NO」である場合、引き続きS21を実行する。
【0215】
なお、第4設定時間閾値t4と第5設定時間閾値t5は、予め設定された値である。例えば、第4設定時間閾値t4と第5設定時間閾値t5は、[12h,72h]の範囲の値をとり、且つ第5設定時間閾値t5は第4設定時間閾値t4より大きい。
【0216】
例えば、第4設定時間閾値t4を24時間、第5設定時間閾値t5を32時間に設置し、現在の清掃サイクル内に、ユーザは空気調和機1の起動を制御し、空気調和機1が8時間連続作動し、その後n時間作動を停止し、その後再起動して12時間連続作動し、その後n時間作動を停止し、その後再起動して6時間連続作動した後にシャットダウンする。この場合、コントローラ80が統計して得られた累積運転時間ton add=8時間+12時間+6時間=26時間であり、t4<ton add<t5を満たし、且つ空気調和機1は現在停止状態にあるため、予め設定された自己清掃条件を満すと判定し、コントローラ80は、自己清掃アセンブリ300が起動して運転し、フィルター210を自己清掃するように制御する。ここで、n>0である。
【0217】
幾つかの実施例では、図34に示すように、S22を実行する際、累積運転時間ton addが(t4,t5)の範囲外であると判定された場合、当該制御方法は、S31をさらに含む。
【0218】
S31、累積運転時間ton addが第5設定時間閾値t5以上であるか否かを判断し、「YES」である場合、S141を実行し、「NO」である場合、引き続きS21を実行する。
【0219】
例えば、第5設定時間閾値t5を32時間に設置する。現在の清掃サイクル内に、ユーザは空気調和機1の起動を制御し、空気調和機1が8時間連続作動し、その後n時間作動を停止し、その後再起動して12時間連続作動し、その後n時間作動を停止し、その後再起動して12時間以上連続作動した。この場合、コントローラ80が統計して得られた前記累積運転時間ton add=8時間+12時間+12時間=32時間であり、ton add≧t5を満たすため、予め設定された自己清掃条件を満すと判定し、自己清掃アセンブリ300が起動して運転し、フィルター210を自己清掃するように制御する。
【0220】
このように、空気調和機1の累積運転時間がt4<ton add<t5を満たし、且つ空気調和機1がシャットダウンした条件下でフィルター210を洗浄することを確保することができ、フィルター210の清浄を保証することができる。
【0221】
幾つかの実施例では、図35に示すように、コントローラ80によって取得された空気調和機1の運転状態情報が連続運転時間tonを含む場合、S101の後、当該制御方法は、S41からS42をさらに含む。
【0222】
S41、空気調和機1の現在の清掃サイクル内の連続運転時間tonを取得する。
【0223】
S42、連続運転時間tonが予め設定された第6設定時間閾値t6より大きいか否かを判断し、「YES」である場合、S141を実行し、「NO」である場合、引き続きS41を実行する。
【0224】
なお、第6設定時間閾値t6は、予め設定された値である。第6設定時間閾値t6は、第2設定時間閾値t2と第3設定時間閾値t3より大きく、すなわち、t6>t2、且つt6>t3である。第6設定時間閾値t6の値は、12~72時間であってもよい。
【0225】
例えば、第6設定時間閾値t6を24時間に設置する。現在の清掃サイクル内に、ユーザは空気調和機1の起動を制御し、空気調和機1が25時間連続作動し、コントローラ80が統計して得られた現在の連続運転時間ton=25時間であり、第6設定時間閾値t6より大きいため、予め設定された自己清掃条件を満すと判定し、自己清掃アセンブリ300が起動して運転し、フィルター210を自己清掃するように制御する。
【0226】
その後、空気調和機1が起動後に再び24時間連続作動した場合、再び空気調和機1が停止するように制御し、自己清掃アセンブリ300が起動して、フィルター210を自己清掃するように制御し、自動清掃機能の実行が終了した後に、空気調和機1を再起動して作動することにより、空気調和機1が清掃前の運転状態に戻るように制御する。
【0227】
図36に示すように、自己清掃アセンブリ300が自動清掃機能を実行するように制御する(すなわち、ステップS14)前に、当該制御方法は、S61をさらに含む。
【0228】
S61、自動清掃機能の実行を許可する第2設定条件を満たすか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS14を実行し、「NO」である場合、引き続きステップS61を実行する。
【0229】
幾つかの実施例では、第2設定条件は、シャットダウン制御命令を受信したか否かを判断することと、現在の時刻がユーザによって設定時間帯外にあるか否かを判断することと、現在の室内光線強度が設定光線強度閾値より大きいか否かを判断することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0230】
例えば、第1設定条件が満たされたと判定された時、空気調和機1が起動及び運転状態にあると決定されたが、コントローラ80がユーザによって入力されたシャットダウン制御命令を受信しなかった場合、空気調和機1の現在の運転状態を変更せず維持し、且つ自己清掃アセンブリ300を閉状態に維持する。コントローラ80がユーザによって入力されたシャットダウン制御命令を受信したと決定された時、空気調和機1を停止するように制御し、自己清掃アセンブリ300が起動して運転し、フィルター210を自己清掃するように制御する。
【0231】
また例えば、現在の時刻がユーザによって設定時間帯外にあると決定された場合、例えば、ユーザによって設定時間帯を23:00~7:00とし、このとき、現在の時刻が23:00~7:00の時間帯内にあると決定された場合、空気調和機1の元の状態を変更せずに維持し、且つ自己清掃アセンブリ300を閉状態に維持し、自己清掃時に発するノイズがユーザのニーズに影響を与えるのを回避する。時刻が7:00になり、且つ空気調和機1が起動状態にあると決定された場合、空気調和機1が停止するように制御し、自己清掃アセンブリ300が起動して運転し、フィルター210を自己清掃するように制御する。
【0232】
また例えば、図37に示すように、空気調和機1は、光線強度検出アセンブリ90をさらに備える。光線強度検出アセンブリ90は、空気調和機1の筐体に設けられ、現在の室内光線強度を検出するように構成され、且つ光線強度検出アセンブリ90はコントローラ80に結合される。現在の室内光線強度が設定光線強度閾値より大きいと決定された場合、現在の室内光線が強いことを示し、このとき、空気調和機1が起動状態であれば、空気調和機1が停止するように制御し、自己清掃アセンブリ300が起動して運転し、フィルター210を自己清掃するように制御する。現在の室内光線強度が設定光線強度閾値以下であると決定された場合、現在の室内光線が弱いことを示し、このとき、空気調和機1の現在の運転状態を変更せずに維持し、且つ自己清掃アセンブリ300を閉状態に維持する。
【0233】
このように、空気調和機1は、第1設定条件を満たした後、自己清掃アセンブリ300を起動してフィルター210を清掃する前に、第2設定条件も満たす必要があり、ユーザの生活ニーズを満たすことができる。
【0234】
本発明の開示範囲が、上記の特定の実施例に限定されるものではなく、本出願の精神から逸脱することなく、実施例の特定要素に対して修正及び置換を行うことができることは、当業者には理解され得る。本開示の範囲は、特許請求の範囲によって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
【手続補正書】
【提出日】2024-04-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2023年5月29日に出願された出願番号がPCT/CN2023/096723であるPCT国際特許出願、2023年7月3日に出願された出願番号がPCT/CN2023/105581であるPCT国際特許出願、2022年10月31日に出願された出願番号が202211342326.3である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれ、前記した出願番号がPCT/CN2023/096723であるPCT国際特許出願は、2022年12月30日に出願された出願番号が202223608409.0である中国特許出願、2022年12月30日に出願された出願番号が202223602180.Xである中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、前記した出願番号がPCT/CN2023/105581であるPCT国際特許出願は、2023年5月29日に出願された出願番号が202321340922.8である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張する。
【0002】
本開示は空調技術分野に関し、特に空気調和機及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0003】
家庭生活において、空気調和機は各家庭に欠かせない家電の1つとなっている。室内機は空気調和機の一部として室内に設置され、室内の空気と熱交換することで、室内の温度を上げたり下げたりするために用いられる。
【0004】
室内機は、室内機に入る空気をフィルターで濾過し、空気中のホコリなどの異物が室内機内に入るのを阻止し、フィルターに付着した異物を自己清掃アセンブリによって清掃し、室内機の効率的な運転を維持する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、空気調和機が提供され、前記空気調和機は室外機と室内機とを備える。前記室内機は室外機に接続され、且つ前記室内機は筐体、フィルター、自己清掃アセンブリ及びコントローラを含む。前記筐体は吸込口を有する。前記フィルターは前記吸込口を覆う。前記自己清掃アセンブリは、前記フィルター上の異物を除去するために自動清掃機能を実行するように構成される。前記コントローラは、前記空気調和機の電源が投入され、且つ起動及び運転が行われていると決定された場合、前記空気調和機の現在の清掃サイクル内の連続停止時間を取得し、前記連続停止時間が第1設定時間閾値より大きいと決定された場合、第1設定条件が満たされているか否かを判断し、前記第1設定条件が満たされたと決定された場合、前記空気調和機が停止するように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御し、前記自動清掃機能の実行が終了した後に、前記空気調和機が次の清掃サイクルに入るように制御する、ように構成される。
【0006】
別の態様では、空気調和機の制御方法が提供され、前記空気調和機は室外機と室内機とを備える。前記室内機は前記室外機に接続され、且つ前記室内機は筐体、フィルター、自己清掃アセンブリ及びコントローラを含む。前記筐体は吸込口を備える。前記フィルターは前記吸込口を覆う。前記自己清掃アセンブリは、前記フィルター上の異物を除去するために自動清掃機能を実行するように構成される。前記コントローラは、前記室外機、前記室内機、前記筐体、前記フィルター及び前記自己清掃アセンブリに結合される。前記制御方法は、前記空気調和機の電源が投入され、且つ起動及び運転が行われていると決定された場合、前記空気調和機の現在の清掃サイクル内の連続停止時間を取得することと、前記連続停止時間が第1設定時間閾値より大きいと決定された場合、第1設定条件が満たされているか否かを判断することと、前記第1設定条件が満たされたと決定された場合、前記空気調和機が停止するように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御することと、前記自動清掃機能の実行が終了した後に、前記空気調和機が次の清掃サイクルに入るように制御することと、を含む。ここで、前記第1設定条件は、前記空気調和機の起動及び運転が行われた後、取得された連続運転時間が第2設定時間閾値より大きいことを含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】幾つかの実施例に係る室内機の斜視図である。
図2】幾つかの実施例に係る室内機の筐体の斜視図である。
図3図2における円Aの部分拡大図である。
図4】幾つかの実施例に係る室内機の正面図である。
図5図4におけるB-B方向の断面図である。
図6】幾つかの実施例に係る室内機のベースの斜視図である。
図7A】幾つかの実施例に係る室内機のベースの断面図である。
図7B】幾つかの実施例に係る室内機の第1リール及び第2リールの斜視図である。
図8A】幾つかの実施例に係る室内機の第1リールの第1部分または第2リールの第3部分の構造図である。
図8B】幾つかの実施例に係る室内機の第1リールの第2部分または第2リールの第4部分の構造図である。
図9】幾つかの実施例に係るパネルが取り外された室内機の斜視図である。
図10】幾つかの実施例に係るパネル及び筐体が取り外された室内機の斜視図である。
図11図10における円Cの部分拡大図である。
図12】幾つかの実施例に係る室内機の別のベースの斜視図である。
図13】幾つかの実施例に係る室内機のリンク、伝動アセンブリ及び駆動アセンブリの構造図である。
図14図13における円Dの部分拡大図である。
図15】幾つかの実施例に係るパネル及び1つのベースが取り外された室内機の斜視図である。
図16図15における円Eの部分拡大図である。
図17】幾つかの実施例に係る室内機のフィルターの構造図である。
図18】幾つかの実施例に係る室内機の断面図である。
図19】幾つかの実施例に係る別の室内機のブロック図である。
図20】幾つかの実施例に係る別の室内機の斜視図である。
図21】幾つかの実施例に係る別の室内機の筐体及び自己清掃アセンブリの分解図である。
図22】幾つかの実施例に係る別の室内機の自己清掃アセンブリの分解図である。
図23図22における円Pの部分拡大図である。
図24】幾つかの実施例に係る別の室内機の自己清掃アセンブリの断面図である。
図25】幾つかの実施例に係る別の室内機の洗浄ブラシアセンブリの分解図である。
図26】幾つかの実施例に係る別の室内機の自己清掃アセンブリの分解図である。
図27】幾つかの実施例に係る別の室内機の駆動アセンブリの分解図である。
図28】幾つかの実施例に係る別の室内機のストッパ部の斜視図である。
図29】幾つかの実施例に係る別の空気調和機の制御方法のフローチャートである。
図30】幾つかの実施例に係る別の空気調和機の別の制御方法のフローチャートである。
図31】幾つかの実施例に係る別の空気調和機のまた別の制御方法のフローチャートである。
図32】幾つかの実施例に係る別の空気調和機のまた別の制御方法のフローチャートである。
図33】幾つかの実施例に係る別の空気調和機のまた別の制御方法のフローチャートである。
図34】幾つかの実施例に係る別の空気調和機のまた別の制御方法のフローチャートである。
図35】幾つかの実施例に係る別の空気調和機のまた別の制御方法のフローチャートである。
図36】幾つかの実施例に係る別の空気調和機のまた別の制御方法のフローチャートである。
図37】幾つかの実施例に係る別の空気調和機のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本開示の幾つかの実施例を明確かつ完全に説明する。無論、ここに記載された実施例はあくまで本開示の実施例の一部のみであり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者にとっては想到可能な他のすべての実施例は、本開示の射出範囲に含まれるものとする。
【0009】
本明細書において、「…に適用する」又は「…ように配置される」の使用は開放的且つ包括的な言語を意味し、追加のタスク又はステップを実行するように適用又は配置される装置を排除しない。
【0010】
本願の説明において、理解すべきなのは、「中心」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語によって示された方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づき、本願の説明の便宜又は説明の簡略化を図るためのものであり、言及された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構造又は操作される必要があることを指示又は暗示するものではないため、本願を限定するものと理解されるべきでない。
【0011】
以下、説明の便宜上、本開示における上下左右前後の向きの表現は、特に断りのない限り、室内機の運転時の状態に基づくものとする。室内機の運転時、ユーザに面した側が前側、その反対側が後側となる。室内機の高さ方向は上下方向である。室内機の長さ方向は左右方向であり、室内機の厚さ方向は前後方向である。
【0012】
空気調和機1は、通常、セパレートタイプの空気調和機と一体型空気調和機とに分けられる。セパレートタイプの空気調和機は室内機と室外機とを備えるものであり、一体型空気調和機1は、空気調和機1に含まれる全ての構成要素を1つの筐体内に集積するものである。通常、一体型空気調和機は部屋内を自由に移動することができる。本開示の幾つかの実施例は、セパレートタイプの空気調和機または一体型空気調和機に適用できる。
【0013】
セパレートタイプの空気調和機を例に、室内機は室内熱交換器と、室内ファンと、室内膨張弁とを備え、室外機は室外熱交換器と、圧縮機と、室外膨張弁とを備える。圧縮機、凝縮器(室内熱交換器または室外熱交換器)、膨張弁(室内膨張弁及び室外膨張弁)及び蒸発器(室外熱交換器または室内熱交換器)は、空気調和機1の冷媒循環を実行する。冷媒循環は、圧縮、凝縮、膨張及び蒸発に関連する一連のプロセスを含み、且つ調節対象側に冷媒を循環供給する。室内ファンは、室内熱交換器の伝熱管内を流れる冷媒と室内空気との熱交換を促進し、温度調節を補助するように構成されている。
【0014】
空気調和機の普及に伴い、ユーザの空気調和機に対する要求もますます高まっている。室内機は吸込口と吹出口とを含む。吸込口にはフィルターが設置され、室内機に入る空気を濾過し、空気中のホコリ等の異物が室内機に入るのを阻止する。室内機は一定時間運転すした後に、フィルターに付着したホコリ等の異物が多すぎて、フィルターの一部を塞ぎ、吸込風量が減少し、空気調和機の冷房効率または暖房効率が低下する可能性がある。
【0015】
通常、室内機内にローラーブラシを設置し、ローラーブラシによってフィルターに付着した異物を除去し、フィルターが高い濾過能力を維持させ、室内機の冷房効率または暖房効率を維持する。室内機が一定時間作動していると、フィルターに付着した異物が多くなり、濾過アセンブリを取り外し、濾過アセンブリにおけるフィルター及びローラーブラシ等の構造を洗浄する必要がある。濾過アセンブリを取り外す過程において、フィルターをローラブラシに対して運動するように駆動するための駆動モータがフィルターに接続されているため、濾過アセンブリを取り外す前に駆動モータを取り外す必要がある。しかしながら、濾過アセンブリを取り外す際、駆動モータとの接触による感電という安全上の危険が生じる可能性がある。さらに、濾過アセンブリの脱着が容易でないため、室内機の組み立て効率が低く、ユーザが濾過アセンブリを洗浄するのに不利である。
【0016】
本開示の幾つかの実施例は、室内機1000が提供される。図1図4図5、及び図10に示すように、室内機1000は、筐体100、濾過アセンブリ200、自己清掃アセンブリ300、駆動アセンブリ400及び伝動アセンブリ500(図11を参照)を備える。
【0017】
図18に示すように、筐体100は、第1板191と、第2板192と、第3板193と、第4板194とを備える。第1板191は、室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁から離れる側の側板である。第2板192は、室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁に近い側の側板である。第3側板193及び第4板194は、それぞれ第1板191及び第2板192に接続され、それぞれ第1板191及び第2板192と垂直な方向に沿って延在する。例えば、第3側板193は、筐体100の長さ方向(すなわち、図1に示す左右方向)上の一方側の側板であり、第4板194は、筐体100の長さ方向(すなわち、図1に示す左右方向)上の他方側の側板である。例えば、第3側板193は室内機1000の左側の側板であり、第4板194は室内機1000の右側の側板である。
【0018】
筐体100は吸込口110を備える。例えば、筐体100の頂部の一部は開放され、吸込口110が形成される。濾過アセンブリ200は、筐体100内に設置され、且つ吸込口110に位置する。濾過アセンブリ200は、吸込口110から室内機1000に入る空気を濾過して、空気中の異物が室内機1000に入るのを防止するように構成される。自己清掃アセンブリ300は、筐体100内に設置され、且つ濾過アセンブリ200に付着した異物を除去するように構成される。
【0019】
駆動アセンブリ400は筐体100上に設置され、伝動アセンブリ500は筐体100内に設置される。伝動アセンブリ500は、それぞれ自己清掃アセンブリ300及び駆動アセンブリ400に接続され、且つ駆動アセンブリ400の駆動下で自己清掃アセンブリ300を運動させ、濾過アセンブリ200に付着した異物を自己清掃アセンブリ300に除去させ、自己清掃作業を実行させ、室内機1000の冷房効率または暖房効率の維持を実現するように構成される。
【0020】
幾つかの実施例では、図2及び図5に示すように、室内機1000は、室内熱交換器600、第1ファンアセンブリ700及び吹出口をさらに備える。室内熱交換器600は、筐体100内に設置され、且つ吸込口110から入る室内空気と熱交換するように構成される。第1ファンアセンブリ700は、室内熱交換器600の吸込口110から離れる側に設置され、且つ室内空気を吸い込んで汲み出すように構成される。
【0021】
例えば、第1ファンアセンブリ700が作動する際、ファンが回転して吸込口110から室内空気を吸い込み、室内空気を室内熱交換器600と熱交換させ、その後、室内熱交換器600に介して熱交換された室内空気を吹出口から汲み出す。室内機1000は、室内熱交換器600を介して室内空気を加熱または冷却することにより、室内温度を上昇または低下させて、暖房または冷房効果を実現する。
【0022】
幾つかの実施例では、図6図7A及び図7Bに示すように、濾過アセンブリ200は、フィルター210を備える。フィルター210が、吸込口110と室内熱交換器600との間に設置され(図5に示すように)、且つ吸込口110を覆うことで、フィルター210は、吸込口110から室内機1000に入る空気中の異物を濾過することができる。
【0023】
自己清掃アセンブリ300は、第1ベース310、第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340を備える。第1ベース310は、筐体100内に設けられ、且つ第2取付部311と第1ブラケット312とを含む。第1ブラケット312の一方側は、第2取付部311の第2板192に近い側に接続され、且つ室内機1000の厚さ方向(図7Aに示す前後方向)に沿って延在する。第2取付部311内に、第1キャビティ313(例えば、取付キャビティ)が画定され、且つ第1キャビティ313の頂部の一部が開放されている。第1ブラケット312は、フィルター210を担持するように構成される。フィルター210は、第1ブラケット312上に設置され、且つ第1ブラケット312に対して運動することができる。
【0024】
第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340は、第1キャビティ313内に回転可能に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340は、それぞれ室内機1000の長さ方向に沿って延在する。第1洗浄ブラシ320は、第1毛ブラシ321を含み、且つフィルター210に付着した異物を除去するように構成される。第1洗浄ブラシ320は、第1リール330に近接して設置される。第1リール330と第2リール340は間隔を空けて設置され、且つ略平行である。フィルター210の一端は第1リール330に接続され、他端は第2リール340に接続される。フィルター210は、第1リール330と第2リール340のうちの少なくとも一方の外周に巻き付けられ、且つフィルター210は、第1リール330と第2リール340との間に張られる。
【0025】
幾つかの実施例では、図10及び図11に示すように、伝動アセンブリ500は第1ベース310に設置され、且つ伝動アセンブリ500はそれぞれ第1リール330及び第2リール340に接続される。伝動アセンブリ500は、第1リール330及び第2リール340を介してフィルター210に接続される。
【0026】
駆動アセンブリ400は筐体100上に設置され、且つ駆動アセンブリ400は駆動ギア410を含む。駆動ギア410は、動力出力端に接続される。駆動アセンブリ400の動力出力端は伝動アセンブリ500と取り外し可能に接続される。例えば、駆動アセンブリ400は駆動モータである。駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500を介して、第1リール330と第2リール340とを反対方向に沿って回転させることにより、フィルター210を予め設定された軌道に沿って運動するように駆動してもよい。すなわち、第1洗浄ブラシ320とフィルター210との間に相対運動が生じることによって、フィルター210の異なる領域が第1洗浄ブラシ320に対向して設置される。
【0027】
例えば、駆動アセンブリ400は、フィルター210が第1リール330上で巻き上げられ、且つ第2リール340上で巻き下げられ、或いは、フィルター210が第1リール330上で巻き下げられ、且つ第2リール340上で巻き上げられるように、伝動アセンブリ500を介して第1リール330及び第2リール340を回転させることで、フィルター210が第1リール330と第2リール340との間に張られ、且つ第1洗浄ブラシ320に対して運動する。このように、第1洗浄ブラシ320は、それと対向しているフィルター210の領域を清掃することができる。
【0028】
伝動アセンブリ500は、第1従動ギア510、第2従動ギア520、第3従動ギア530、及び中間ギア540を備える。第1従動ギア510は第1リール330の一端に取り付けられ、第1従動ギア510は駆動ギア410と噛み合う。第2従動ギア520は第2リール340の一端に取り付けられ、第2従動ギア520は第1従動ギア510と噛み合う。第3従動ギア530は第1洗浄ブラシ320の一端に取り付けられ、第3従動ギア530は中間ギア540と噛み合う。さらに、第1従動ギア510は中間ギア540と噛み合う。
【0029】
自己清掃アセンブリ300が作動する過程において、駆動アセンブリ400は、動力出力端上の駆動ギア410を第1方向に沿って回転させるように運転することにより、第1従動ギア510を第2方向に沿って回転させ、ひいては、第1リール330を前記第2方向に沿って回転させる。同時に、第1従動ギア510は、さらに第2従動ギア520を前記第1方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を前記第1方向に沿って回転させる。
【0030】
このように、第1リール330と第2リール340の作用下で、第1リール330と第2リール340との間に張られたフィルター210は予め設定された軌道に沿って運動し、これにより、フィルター210上の異なる領域は順に第1洗浄ブラシ320に対向し、第1洗浄ブラシ320は異なる領域のフィルター210を清掃する。
【0031】
なお、前記第1方向は前記第2方向と反対である。第1リール330が前記第1方向に沿って回転してフィルター210を巻き上げる際、第2リール340は前記第2方向に沿って回転してフィルター210を巻き下げる。
【0032】
例えば、図7A図7B及び図11を参照すると、第1従動ギア510は、駆動ギア410の駆動下で反時計回り方向に沿って回転され、第1リール330を反時計回り方向に沿って回転させて、フィルター210を巻き上げる。その後、第1従動ギア510は反時計回り方向に沿って回転しながら、第2従動ギア520を時計回り方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き下げる。
【0033】
第1従動ギア510が、駆動ギア410の駆動下で時計回り方向に沿って回転され、第1リール330を時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き下げ、その後、第1従動ギア510が、時計回り方向に沿って回転すると同時に、第2従動ギア520を反時計回り方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を反時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き上げることは、理解される。
【0034】
また、第1従動ギア510は同時に中間ギア540を前記第1方向に沿って回転させ、それによって、中間ギア540は第3従動ギア530を前記第2方向に沿って回転させ、ひいては、第1洗浄ブラシ320を前記第2方向に沿って回転させることで、第1洗浄ブラシ320の回転方向はフィルター210の運動方向と反対方向になり、第1洗浄ブラシ320によるフィルター210に対する洗浄効果を向上させるのに有利である。
【0035】
例えば、第1従動ギア510と第2従動ギア520の歯数は同じであるため、第1リール330と第2リール340の回転速度は一致となり、それによって、フィルター210は第1リール330と第2リール340上に張られる。
【0036】
幾つかの実施例では、図10図11及び図12に示すように、第1ベース310は第2キャビティ314をさらに含む。第2取付部311の室内機1000の長さ方向に沿った一方側は、他方側に向かって凹んでおり、これにより、第2キャビティ314が形成される。伝動アセンブリ500は第2キャビティ314内に設置され、すなわち、第1従動ギア510、第2従動ギア520、第3従動ギア530及び中間ギア540はそれぞれ第2キャビティ314内に設置される。第1ベース310に第2キャビティ314を設けることは、第1従動ギア510、第2従動ギア520、中間ギア540及び第3従動ギア530の保護及び隠蔽に有利であり、室内機1000内の配線の引き回しに有利であり、作動している物品(例えば中間ギア540)が他の物品(例えば第1ファンアセンブリ700)を損傷するのを防止する。
【0037】
幾つかの実施例では、図12に示すように、第2キャビティ314の底側には、第1キャビティ313と連通する第1開口3141、第2開口3142及び第3開口3143が設けられる。図14に示すように、第1従動ギア510の中部には第1プリズム511が設けられ、第1リール330の端部には第1プリズム511に適合する第1孔が設けられる。第1プリズム511は第1開口3141を通過して前記第1孔内に挿入されることにより、第1従動ギア510と第1リール330とを固定接続する。
【0038】
第2従動ギア520の中部には第2プリズム521が設けられ、第2リール340の端部には第2プリズム521に適合する第2孔が設けられる。第2プリズム521は第2開口3142を通過して前記第2孔内に挿入されることにより、第2従動ギア520と第2リール340とを固定接続する。第3従動ギア530の中部には第3プリズム531が設けられ、第1洗浄ブラシ320の端部には第3プリズム531に適合する第3孔が設けられる。第3プリズム531は第3開口3143を通過して前記第3孔内に挿入されることにより、第3従動ギア530と第1洗浄ブラシ320とを固定接続する。
【0039】
室内機1000内に、第1開口3141、第1プリズム511、前記第1孔、第2開口3142、第2プリズム521、前記第2孔、第3開口3143、第3プリズム531及び前記第3孔を設置することは、第1従動ギア510と第1リール330との接続、第2従動ギア520と第2リール340との接続及び第3従動ギア530と第1洗浄ブラシ320との接続を実現するのに有利となるため、回転の安定性を向上させることができる。
【0040】
このように、室内空気は、第1ファンアセンブリ700の作用下で吸込口110から筐体100に入り、フィルター210を介して濾過された後、室内熱交換器600に流れる。室内空気は、室内熱交換器600を介して熱交換された後、吹出口から吹き出される。
【0041】
室内機1000が一定時間作動した後、室内空気中の異物はフィルター210を介して濾過された後、フィルター210の表面に堆積し、フィルター210に多くの異物を付着させ、フィルター210の濾過効果及び吸込効果に影響を与えることがある。フィルター210に付着した異物が多い場合、室内機1000の自己清掃アセンブリ300は、フィルター210に付着した異物を除去して、フィルター210の濾過能力を維持することができるので、室内機1000の冷房効率または暖房効率を向上させることができる。
【0042】
幾つかの実施例では、図8A及び図8Bに示すように、第1リール330は第1部分331と第2部分332とを含み、第1部分331と第2部分332とは取り外し可能に接続される。第2リール340は第3部分341と第4部分342とを含み、第3部分341と第4部分342とは取り外し可能に接続される。フィルター210の一端は第1部分331と第2部分332との間に挟持され、フィルター210の他端は第3部分341と第4部分342との間に挟持される。
【0043】
なお、第1リール330と第2リール340を、それぞれ取り外し可能に接続された2つ部分の構造として設置し、挟持することによって、フィルター210の両端をそれぞれ第1リール330と第2リールに固定することにより、フィルター210による第1リール330と第2リール340との接続の安定性を向上させることができ、フィルターが第1リール330と第2リール340との間に張られることを維持するのに有利である。
【0044】
第1部分331、第2部分332、第3部分341及び第4部分342は、それぞれ室内機1000の厚さ方向(図8A及び図8Bに示す前後方向)に沿って延在し、且つ断面が円弧形状のストライプ構造である。第1部分331、第2部分332、第3部分341及び第4部分342の外側面は滑らかであり、フィルター210を第1リール330及び第2リール340に巻き上げたり巻き下げたりするのに有利である。
【0045】
第1部分331の内側面には第1係止部333が設けられ、第2部分332の内側面には第2係止部334が設けられる。第1係止部333と第2係止部334とは係止接続することにより、第1部分331と第2部分332とを取り外し可能に接続する。第3部分341の内側面には第3係止部343が設けられ、第4部分342の内側面には第4係止部344が設けられる。第3係止部343と第4係止部344とは係止接続することにより、第3部分341と第4部分342とを取り外し可能に接続する。このように、係止接続により、第1部分331と第2部分332の接続、第3部分341と第4部分342の接続を実現することは、ユーザがフィルター210を取り出して洗浄するのに有利である。
【0046】
幾つかの実施例では、図9図10及び図15を参照すると、室内機1000は、複数の濾過アセンブリ200及び複数の自己清掃アセンブリ300を備える。筐体100は、複数の吸込口110を備える。各濾過アセンブリ200はそれぞれ1つの自己清掃アセンブリ300に対応し、各吸込口110はそれぞれ1つの濾過アセンブリ200に対応する。
【0047】
室内機1000内に複数の吸込口110、複数の濾過アセンブリ200及び複数の自己清掃アセンブリ300を設置することで、室内機1000の吸込風量及び吹出風量を増加させるのに有利であるため、室内機1000の冷房効率または暖房効率を向上させることができることは、理解される。
【0048】
室内機1000は複数の駆動アセンブリ400及び複数の伝動アセンブリ500をさらに備え、且つ各駆動アセンブリ400はそれぞれ1つの伝動アセンブリ500に対応する。各駆動アセンブリ400は、自分と対応する伝動アセンブリ500を介して濾過アセンブリ200に接続される。このように、各濾過アセンブリ200が個別に駆動されることにより、自己清掃作業を実行することができる。
【0049】
幾つかの実施例では、図13及び図14に示すように、室内機1000は、少なくとも1つのリンク550をさらに備える。複数の伝動アセンブリ500は、リンク550を介して接続される。駆動アセンブリ400の動力出力端は、リンク550に接続される。このように、駆動アセンブリ400は、リンク550及び複数の伝動アセンブリ500を介して、複数の自己清掃アセンブリ300を作動させるように駆動することができ、室内機1000の構造を簡略化するのに有利である。
【0050】
幾つかの実施例では、図12に示すように、第1ベース310は、切欠き口315をさらに備える。例えば、第2キャビティ314の第2板192に近い側は開放され、切欠き口315が形成される。第1従動ギア510の一部は切欠き口315から突出し、駆動ギア410は第1従動ギア510の前記一部に噛み合う。
【0051】
伝動アセンブリ500と駆動アセンブリ400との取り外し可能な接続が、第1従動ギア510と駆動ギア410との間の噛み合いによって実現されることは、理解される。第1ベース310に切欠き口315を設置することは、駆動ギア410と第1従動ギア510との噛み合いを実現するのに有利である。伝動アセンブリ500を取り外す際、駆動ギア410は第2取付部311とともに筐体100から取り外されなく、第1従動ギア510は第2取付部311とともに筐体100から取り外されるギア。
【0052】
すなわち、駆動アセンブリ400の動力出力端と伝動アセンブリ500とは取り外し可能に接続されるが、伝動アセンブリ500は自己清掃アセンブリ300に接続され、濾過アセンブリ200は自己清掃アセンブリに接続されるため、ユーザが濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を取り外して濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を洗浄する必要がある場合、第1ベース310を筐体100から取り外して自己清掃アセンブリを筐体100から取り外すことができる。同時に、駆動アセンブリ400は伝動アセンブリ500とともに筐体100から取り外されなく、伝動アセンブリ500は自己清掃アセンブリ300とともに筐体100から取り外される。
【0053】
このように、ユーザは、駆動アセンブリ400に接触することなく濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を取り外し、濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を洗浄することができ、駆動アセンブリ400への接触による安全上の危険を回避するのに有利である。さらに、駆動アセンブリ400は筐体100内に隠されているため、保護を得るのに有利であり、外界作用による損傷を回避することができる。
【0054】
幾つかの実施例では、図2に示すように、筐体100は、第1接続部120及び第1取付部130(例えば取付溝)をさらに備える。例えば、筐体100の前側の一部が開放され、第1接続部120が形成される。筐体100内に第1取付部130が画定される。第1取付部130の前側は開放される。第1接続部120は第1取付部130と連通し、且つ第1接続部120は第1取付部130の上方に位置する。第2取付部311は、第1取付部130内に設けられる。自己清掃アセンブリ300は第2取付部311の内側に設置され、伝動アセンブリ500は第2取付部311の外側に設置される。第1ブラケット312は、第1接続部120を介して筐体100内に設置される。
【0055】
第1リール330、第2リール340及び第1洗浄ブラシ320は第2取付部311内に設置され、第2取付部311は第1取付部130内に設置され、第1ブラケット312の一方側は第2取付部311に接続され、且つ第1接続部120を介して後側に延在する。したがって、ユーザは、第1接続部120を介して第2取付部311を第1取付部130から取り外すことにより、第1ブラケット312とフィルター210は、第2取付部311とともに筐体100から取り外され、濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の取り外しを実現することができる。このように、濾過アセンブリと自己清掃アセンブリの脱着の難易度を軽減し、ユーザによる取り外された濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の洗浄を容易にするのに有利である。
【0056】
同様に、ユーザは、第1接続部120を介して第2取付部311を第1取付部130内に取り付けることにより、第1ブラケット312とフィルター210は第2取付部311とともに筐体100に取り付けされ、濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の取り付けを実現することができる。
【0057】
幾つかの実施例では、図9に示すように、室内機1000は、第1位置制限部160(例えば、位置制限ブロック)をさらに備える。第1位置制限部160は、筐体100の第1板191上に回転可能に設置され、且つ第1取付部130に近接する。第1位置制限部160は、ロック位置とロック解除位置との間で回転可能に切り替わるように構成される。
【0058】
例えば、第1位置制限部160がロック位置にある場合、第1位置制限部160の少なくとも一部は第2取付部311の前側にあるため、第2取付部311が第1取付部130から滑り出るのを阻害する。第1位置制限部160がロック解除位置にある場合、第1位置制限部160は筐体100の第1板191上にあるため、第2取付部311が前方にスライドして第1取付部130から離脱することができる。
【0059】
なお、室内機1000が作動する際、第1位置制限部160は、第2取付部311が第1取付部130から滑り出るのを防止するために、ロック位置にある。濾過アセンブリ200を洗浄する必要がある場合、第1位置制限部160をロック解除位置に回転させることにより、第2取付部311を取り出すことができる。
【0060】
例えば、室内機1000は、複数の第1位置制限部160を備える。筐体100に複数の第1位置制限部160を設置することは、ユーザによる濾過アセンブリ200の脱着に有利である。
【0061】
幾つかの実施例では、図15に示すように、自己清掃アセンブリ300は、第1集塵ボックス350及び灰落としボックス360をさらに備える。第1集塵ボックス350は、第1ベース310上に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320の下方に位置する。第1集塵ボックス350は、フィルター210から除去された異物を収集するように構成される。
【0062】
図3及び図9に示すように、室内機1000は、第3係合溝150をさらに備える。第3係合溝150は、筐体100の第1板191に設けられる。灰落としボックス360は第3係合溝150内に設置され、且つ灰落としボックス360は第1集塵ボックス350の下方に位置する。第3係合溝150は、室内機1000の長さ方向(すなわち、図9の左右方向)に沿って間隔を空けて設けられる第1側壁151と第2側壁152とを有する。第1側壁151には第1係合溝153が設けられ、第2側壁152には第2係合溝154が設けられる。図12に示すように、灰落としボックス360には、室内機1000の長さ方向(すなわち、図9の左右方向)に沿って間隔を空けて設けられる第1係合ブロックと第2係合ブロックが設けられる。
【0063】
第1係合ブロックと第1係合溝153との係合、及び第2係合ブロックと第2係合溝154との係合により、灰落としボックス360は第3係合溝150内に取り外し可能に取り付けられる。
【0064】
幾つかの実施例では、図15及び図16に示すように、自己清掃アセンブリ300は、第2洗浄ブラシ370をさらに備える。第2洗浄ブラシ370は、第1集塵ボックス350内に設置され、且つ第1掃除ブラシ320に付着した異物を第1集塵ボックス350内に払い落とすように構成される。第2洗浄ブラシ370は第2毛ブラシ371を備え、第2毛ブラシ371は第1洗浄ブラシ320内に挿入されるように構成される。
【0065】
自己清掃アセンブリが作動する際、一部の異物は第1毛ブラシ321に付着することがあり、第2毛ブラシ371は、第1毛ブラシ321に付着した異物を第1集塵ボックス350内に払い落とすことができるので、第1毛ブラシ321は異物が付着していない状態でフィルター210に接触してフィルター210に付着した異物を除去することができ、フィルター210の清掃効果を向上させるのに有利である。
【0066】
幾つかの実施例では、図1及び図4に示すように、室内機1000は、パネル800をさらに備える。パネル800は、筐体100の前側に取り外し可能に接続され、第1接続部120を封止する。例えば、室内機1000が作動する際、パネル800は筐体100の前側を覆って設置され、室内機1000の外観を調和させる。濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300を取り外して洗浄する必要がある場合、パネル800を筐体100の前側から取り外して、その後、第1接続部120を介して濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300を筐体100から取り外すことができる。
【0067】
図2に示すように、パネル800の内側面には第1嵌合部が設けられ、筐体100の前側には第2嵌合部140が設けられる。第1嵌合部と第2嵌合部140が係合によって接続されることにより、パネル800は筐体100の前側に取り外し可能に接続される。
【0068】
幾つかの実施例では、図17に示すように、フィルター210は、順に接続された濾過部211と遮断部212とを備える。濾過部211は、吸込口110から筐体100内に入る空気を濾過するように構成される。遮断部212は、吸込口110から筐体100内に入る空気を遮断するように構成される。
【0069】
例えば、フィルター210が予め設定された軌道に沿って運動する場合、フィルター210は濾過位置と遮断位置との間で運動することができる。フィルター210が前記濾過位置にある場合、濾過部211は吸込口110を覆い、吸込口110から筐体100内に入る空気を濾過する。フィルター210が前記遮断位置にある場合、遮断部212は吸込口110を覆い、吸込口110から筐体100内に入る空気を遮断する。
【0070】
なお、室内機1000が作動する際、フィルター210は前記濾過位置にあり、濾過部211は吸込口110を覆って吸込口110から入る空気を濾過する。室内機が運転停止する際、フィルター210は前記濾過位置から前記遮断位置に運動し、遮断部212は吸込口110を覆うので、空気とホコリは遮断部212によって遮断され、ホコリが筐体100内部に入り込むことを回避する。
【0071】
濾過部211が孔径の小さい複数の孔を有する領域であり、濾過部211上の前記複数の孔は、空気中の大きな粒子のホコリ等の異物を濾過し、濾過された空気を筐体100に入らせることができることは、理解される。遮断部212は孔を有していない領域であり、空気やホコリが通過できない。例えば、遮断部212はプラスチックフィルムからなり、遮断部212と濾過部211との間には、遮断部212と濾過部211とを接続するための熱融部が設けられる。
【0072】
このように、フィルター210に遮断部212を設けることにより、室内機1000が運転停止する際、空気やホコリが筐体100内に入ることができなくなり、筐体100内部へのホコリ等の入り込みを回避することができ、ホコリ等の異物が筐体100内の室内熱交換器600または第1ファンアセンブリ700に付着するのを防止することができ、室内機1000の内部をより清潔にすることができ、室内機1000の冷房効果または暖房効果を向上させるのに有利である。
【0073】
幾つかの実施例では、室内機1000はセンサとコントローラをさらに備える。前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信するように構成される。例えば、前記信号は、室内機1000の自己清掃モードの実行または停止を指示する信号である。フィルター210上の異物が予め設定された量に達する場合、前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信する。フィルター210上の異物が予め設定された量より少ない場合、前記センサは、自己清掃モードの停止を表す信号を前記コントローラに送信する。
【0074】
前記コントローラは、前記センサからの信号を受信し、前記信号に応答し、前記信号によって指示される操作を実行するように室内機1000を制御するように構成される。例えば、前記センサからの自己清掃モードの実行を表す信号を受信する際、室内機1000が自己清掃モードを実行するように制御する。前記センサからの自己清掃モードの停止を表す信号を受信する際、室内機1000が自己清掃モードを停止するように制御する。
【0075】
例えば、室内機1000が一定時間作動した後、室内空気は、第1ファンアセンブリ700の作用下で吸込口110から室内熱交換器600へ流れ続け、室内熱交換器600で熱交換した後に、第1ファンアセンブリ700によって吹出口から室内へ送られる。そのため、室内機1000内の吸込口110に対向するフィルター210に付着する異物は増加する。フィルター210上の異物が予め設定された量に達する際、前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信する。
【0076】
前記コントローラは、前記センサからの自己清掃モードの実行を表す信号を受信し、室内機1000が自己清掃モードを実行するように制御する。自己清掃モードが実行される際、駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500を介して、第1リール330と第2リール340とを反対方向に沿って回転させ、フィルター210が予め設定された軌道に沿って運動するように駆動することができる。第1洗浄ブラシ320は、フィルター210の異なる領域に対向して設置され、自身と対向して設置されたフィルター210領域を清掃することができる。
【0077】
第1リール330と第2リール340が反対方向に回転する際、第1洗浄ブラシ320は第1リール330に当接して、第1リール330に巻き付けられたフィルター210上の異物を除去し、異物が第1集塵ボックス350内に落下して、異物の収集を実現する。第1集塵ボックス350内の異物が多い場合、第1集塵ボックス350を取り外して掃除することができる。
【0078】
本開示の幾つかの実施例では、別の室内機100Aが提供される。図19に示すように、室内機100Aは、筐体100、室内熱交換器20、第2ファンアセンブリ30、少なくとも1つのフィルター210、少なくとも1つの自己清掃アセンブリ300、少なくとも1つの駆動アセンブリ400及び少なくとも1つの伝動アセンブリ500を備える。
【0079】
図20及び図21に示すように、筐体100は、第5板12、第6板13、第7板14及び第8板15を備える。第5板12は、室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁から離れる側板である。第6板13は、室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁に近い側板である。第7板14及び第8板15は、それぞれ第5板12及び第6板13に接続され、それぞれ第5板12及び第6板13と垂直な方向に沿って延在する。
【0080】
例えば、第7板14は、筐体100の長さ方向(すなわち、図20に示す左右方向)上の一方側の側板であり、第8板15は、筐体100の長さ方向上の他方側の側板である。例えば、第7板14は室内機100Aの左側の側板であり、第8パネル15は室内機100Aの右側の側板であり。
【0081】
筐体100は、少なくとも1つの吸込口110と吹出口を備える。筐体100の頂部の一部は開放され、吸込口110が形成される。例えば、図20に示すように、筐体100は2つの吸込口110を備え、2つの吸込口110は、それぞれ筐体100の頂部に設置され、且つ筐体100の長さ方向に沿って間隔を空けて設けられる。
【0082】
筐体100の底部の一部は開放され、吹出口が形成される。室内熱交換器20は、筐体100内に設置され、且つ吸込口110から入る室内空気と熱交換するように構成される。第2ファンアセンブリ30は、室内熱交換器20の吸込口110から離れる側に設置され、且つ室内空気を吸い込んで汲み出すように構成される。例えば、第2ファンアセンブリ30が作動する際、ファンが回転して吸込口110から室内空気を吸い込み、室内空気を室内熱交換器20と熱交換させ、その後、室内熱交換器20によって熱交換された室内空気を前記吹出口から汲み出す。
【0083】
室内空気が、第2ファンアセンブリ30の作用下で吸込口110から筐体100内に入り、フィルター210によって濾過された後、室内熱交換器20に入って熱交換することは、理解される。例えば、室内機100Aが冷房の場合、室内空気は、室内熱交換器20と熱交換した後、冷風を形成して、前記吹出口から室内に吹き出される。
【0084】
なお、第2ファンアセンブリ30は、室内空気を吸込口110から室内熱交換器20に導き、吸込口110から室内熱交換器20に入る吸込風量を増加させることができ、第2ファンアセンブリ30は、室内熱交換器20に入る吸込風量を調整することができる。
【0085】
フィルター210は、吸込口110と室内熱交換器20との間に設置され、且つ吸込口110を覆う。フィルター210は、吸込口110から室内機100Aに入る空気を濾過して、空気中の異物が室内機100Aに入るのを防止するように構成される。
【0086】
例えば、室内機100Aが運転する際、吸込口110から筐体100内に入った室内空気は、まずフィルター210を経て、フィルター210によって濾過されてから室内熱交換器20に入ることにより、室内空気中の異物が室内熱交換器20に入るのを防止し、異物が室内熱交換器20に堆積して詰まりを発生させ、室内熱交換器20の熱交換効率が低下することを回避する。室内熱交換器20によって熱交換された室内空気は、第2ファンアセンブリ30の作用下で、前記吹出口から吹き出される。
【0087】
自己清掃アセンブリ300は、筐体100内に設置され、フィルター210に付着した異物を清掃するように構成される。駆動アセンブリ400は筐体100上に設置され、伝動アセンブリ500は筐体100内に設置される。駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500が回転するように駆動するように構成される。伝動アセンブリ500は、それぞれ自己清掃アセンブリ300及び駆動アセンブリ400に接続され、且つ駆動アセンブリ400の駆動下で自己清掃アセンブリ300を運動させ、濾過アセンブリ200に付着した異物を自己清掃アセンブリ300に除去させ、室内機100Aの冷房効率または暖房効率の維持を実現するように構成される。
【0088】
幾つかの実施例では、図24に示すように、自己清掃アセンブリ300は、第2ベース51、第4リール53、第3リール52、洗浄ブラシアセンブリ54及び第2集塵ボックス55を備える。第2ベース51は、筐体100内に設けられ、且つ第5板12に近接する。第2ベース51は、ベース主体511Aと第2ブラケット512とを備える。第2ブラケット512の一方側は、ベース主体511Aの第6板13に近い側に接続され、且つ筐体100の厚さ方向(すなわち、図20に示す前後方向)に沿って延在する。第2ブラケット512は、フィルター210を担持するように構成される。フィルター210は、第2ブラケット512上に設置され、且つ第2ブラケット512上で予め設定された軌道に沿って運動してもよい。
【0089】
第4リール53、第3リール52及び洗浄ブラシアセンブリ54は、ベース主体511Aに回転接続され、且つ第4リール53、第3リール52及び洗浄ブラシアセンブリ54は、それぞれ筐体100の長さ方向に沿って延在する。第4リール53と第3リール52は間隔を空けて設置され、且つ略平行である。フィルター210の一端は第4リール53に接続され、他端は第3リール52に接続される。フィルター210は、第4リール53と第3リール52のうちの少なくとも一方の外周に巻き付けられ、且つフィルター210は、第4リール53と第3リール52との間で張られる。洗浄ブラシアセンブリ54は、第3リール52に近接して設置され、且つ第3リール52がフィルター210を巻き上げるとき、またはフィルター210を巻き下げるときにフィルター210上の異物を清掃するように構成される。
【0090】
自己清掃アセンブリ300は、清掃キャビティ56をさらに備える。ベース主体511A内には、清掃キャビティ56が画定される。清掃キャビティ56は、第4開口563と第5開口564とを備える。清掃キャビティ56の頂部は開放され、第4開口563が形成される。清掃キャビティ56の底部は開放され、第5開口564が形成される。第4リール53は第4開口563の上方に位置し、第3リール52は第4開口563に位置し、洗浄ブラシアセンブリ54は清掃キャビティ56内に位置する。第2集塵ボックス55は、第5開口564の下方に設置され、且つ洗浄ブラシアセンブリ54によってフィルター210から掃き落とされた異物を収容するように構成される。
【0091】
幾つかの実施例では、第4リール53と第3リール52は反対方向に沿って回転する。自己清掃アセンブリ300による清掃過程において、フィルター210は、第3リール52上で巻き上げ、且つ第4リール53上で巻き下げ、或いは、フィルター210は、第3リール52上で巻き下げ、且つ第4リール53上で巻き上げる。洗浄ブラシアセンブリ54の少なくとも一部はフィルター210と接触し、且つフィルター210の巻き上げと巻き下げに伴い、洗浄ブラシアセンブリ54はフィルター210との相対運動を発生する。洗浄ブラシアセンブリ54は、フィルター210の異なる領域に対向して設置することができ、且つフィルター210の異なる領域を清掃してもよい。フィルター210上の異物は、洗浄ブラシアセンブリ54を介して第2集塵ボックス55内に清掃される。
【0092】
幾つかの実施例では、図25に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、洗浄ブラシベース541、第3洗浄ブラシ542及び少なくとも1つの弾性材543を備える。第3洗浄ブラシ542は、洗浄ブラシベース541に設けられる。洗浄ブラシベース541は、第3取付部5411と第4取付部5412とを備える。第3取付部5411は、第4取付部5412上に設けられ、且つ第4取付部5412に接続される。少なくとも1つの弾性材543のうちのいずれかの弾性材543の一端は、第3取付部5411に当接し、他端は第4取付部5412に当接する。
【0093】
例えば、弾性材543はバネである。第3洗浄ブラシ542は、第3取付部5411の第4取付部5412から離れる側に設けられる。第3洗浄ブラシ542が第3リール52に当接する場合、第3リール52は第3洗浄ブラシ542に力を加え、すなわち、第3リール52は第3取付部5411に力を加え、これにより、第3取付部5411に弾性材543を圧縮させる。
【0094】
第4取付部5412は、筐体100の高さ方向(すなわち、図20に示す上下方向)に沿って動かないため、弾性材543は、第3洗浄ブラシ542が第3リール52に力を加えるように、第3取付部5412に対して、大きさが同じで方向が反対の弾性力を加えることにより、第3洗浄ブラシ542を第3リール52に弾性的に当接させることができる。洗浄ブラシベース541は、弾性材543を介して、第3洗浄ブラシ542を第3リール52に当接させ、第3リール52または洗浄ブラシベース541が回転する過程において第3洗浄ブラシ542が常に第3リール52に当接することを実現し、第3洗浄ブラシ542が第3リール52において巻き付けられたフィルター210に対する洗浄能力を向上させるのに有利である。同時に、第3リール52と第3洗浄ブラシ542との間の硬性接触による第3洗浄ブラシ542の過度の磨耗を回避し、第3洗浄ブラシ542の耐用年数を延長する。
【0095】
第3洗浄ブラシ542が弾性材543を介して第3リール52に当接し、第4リール53と第3リール52が反対方向に回転する際、第3洗浄ブラシ542が第3リール52に当接し、当接部位に運動したフィルター210を清掃することができるので、フィルター210から払い落とされた異物が、第2集塵ボックス55内に落下し、異物の収集を実現することは理解される。第3リール52は回転中に振動またはラジアル振れが生じるため、弾性材543の弾性は、第3洗浄ブラシ542と第3リール52との当接の安定性を向上させ、第3リール52と第3洗浄ブラシ542との間の硬性接触を回避するのに有利である。
【0096】
例えば、室内機100Aが一定時間作動した後、室内空気は第2ファンアセンブリ30の作用下で室内熱交換器20に入り続け、室内熱交換器20によって熱交換されてから室内に送られる。室内熱交換器20に入った室内空気はフィルター210を介して濾過された後、室内空気中の異物はフィルター210の表面に堆積し、フィルター210に付着する異物を増加させ、フィルター210の濾過効果及び吸込効果に影響を与える。
【0097】
フィルター210に付着した異物が多い場合、室内機100Aは、自己清掃モードを実行してフィルター210に付着した異物を清掃し、フィルター210の濾過能力を維持し、それにより、室内機100Aの冷房効率または暖房効率を向上させることができる。室内機100Aが自己清掃モードを実行する場合、第4リール53と第3リール52は回転することにより、フィルター210が第4リール53上で巻き上げられ、且つ第3リール52上で巻き下げられ、あるいは、フィルター210が第4リール53上で巻き下げられ、第3リール52上で巻き上げられる。フィルター210は、第4リール53及び第3リール52の作用下で第3洗浄ブラシ542に対して運動することにより、第3洗浄ブラシ542は、フィルター210の異なる領域に対向して設置され、フィルター210の異なる領域を清掃する。
【0098】
幾つかの実施例では、図21図26に示すように、第2集塵ボックス55は、集塵ボックス主体551と第4孔553とを備える。第4孔553は、集塵ボックス主体551の筐体100の長さ方向に沿った一端に設けられる。筐体100は位置決め材をさらに備え、前記位置決め材は筐体100の長さ方向に沿った側の側板に設けられる。第4孔553と前記位置決め材との嵌合係合により、第2集塵ボックス55と筐体100との取り外し可能な接続を実現する。第2集塵ボックス55内の異物を清掃する必要がある場合、第4孔553及び前記位置決め材を介して、第2集塵ボックス55を筐体100から取り外して、第2集塵ボックス55内の異物を掃除してもよい。
【0099】
図26に示すように、第2集塵ボックス55はバッフル板552をさらに備える。バッフル板552は、集塵ボックス主体551の前側に設けられる。バッフル板552の一端は集塵ボックス主体551に接続され、バッフル板552の他端は筐体100の高さ方向(すなわち、図20に示す上下方向)に沿って上方に延在する。バッフル板552は、第2集塵ボックス55を第2ベース51に組み立てる際に、第2集塵ボックス55の前側と第2ベース51の前面側との間の隙間をシールすることにより、第2集塵ボックス55内の異物が前記隙間からこぼれ落ちるのを回避するように構成される。
【0100】
幾つかの実施例では、図25に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、第3キャビティ544をさらに備える。第4取付部5412の第3洗浄ブラシ542に向かう側は開放され、第3取付部5411は第2取付部5412の開放側に設けられる。第3取付部5411は第4取付部5412と共に第3キャビティ544を画定する。弾性材543は、第3キャビティ544内に設置される。弾性材543の両端は、それぞれ第3取付部5411と第4取付部5412とに当接するように接続しているため、第3取付部5411が押圧される際、第3取付部5411は第4取付部5412に向かって運動することができる。このように、洗浄ブラシアセンブリ54に第3キャビティ544を設けることは、弾性材543の取り付けに有利であり、弾性材543が洗浄ブラシベース541から抜け出るのを回避する。
【0101】
幾つかの実施例では、図25に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの位置決め柱545をさらに備える。少なくとも1つの位置決め柱545のうちのいずれかの位置決め柱545は、第3取付部5411と第4取付部5412のいずれか一方に設けられる。弾性材543は、いずれかの位置決め柱545に嵌め込んで設置される。
【0102】
洗浄ブラシアセンブリ54が2つの位置決め柱545と2つの弾性材543を備え、且つ2つの位置決め柱545が第4取付部5412に設けられる場合を例にすると、2つの位置決め柱545は、それぞれ第4取付部5412の筐体100の長さ方向に沿った両端に設けられる。弾性材543は、それぞれ位置決め柱545に嵌め込んで設置される。このように、洗浄ブラシアセンブリ54に位置決め柱545を設けることは、弾性材543の位置制限と取り付けを実現するのに有利であり、弾性材543が筐体100の高さ方向に沿って運動させ、第3取付部5411が第3洗浄ブラシ542を第4取付部5412に対して運動させる。
【0103】
幾つかの実施例では、図25に示すように、洗浄ブラシベース541は、少なくとも1つの第4係合溝5414と、少なくとも1つの第5係止部5415とをさらに備える。少なくとも1つの第4係合溝5414は、第3取付部5411の筐体100の幅方向に沿った両側壁のうちの少なくとも一方に設けられる。少なくとも1つの第5係止部5415は、第4取付部5412の筐体100の幅方向に沿った両側壁のうちの少なくとも一方に設けられる。第5係止部5415と第4係合溝5414は嵌合して係合することにより、第3取付部5411が第4取付部5412に接続される。第5係止部5415が第4係合溝5414内に係合される場合、第5係止部5415は第4係合溝5414内で筐体100の高さ方向に沿って運動してもよい。
【0104】
例えば、少なくとも1つの第3取付部5411が複数の第4係合溝5414を備える場合、複数の第4係合溝5414は、第3取付部5411の筐体100の幅方向に沿った両側壁に間隔を空けて設けられる。複数の第4係合溝5414に対応して、第4取付部5412の筐体100の幅方向に沿った両側壁に、複数の第5係止部5415が設けられ、且つ複数の第5係止部5415は、筐体100の長さ方向に沿って間隔を空けて設けられる。
【0105】
第3取付部5411が第4取付部5412と嵌合して係合する際、複数の第4係合溝5414は複数の第5係止部5415と嵌合して係合し、第3取付部5411と第4取付部5412の取り付けを実現する。
【0106】
例えば、第4係合溝5414の筐体100の高さ方向に沿った長さを、第5係止部5415の筐体100の高さ方向に沿った長さより大きくすることで、第3取付部5411は筐体100の高さ方向に沿って、第4取付部5412に対して運動することができる。
【0107】
第3洗浄ブラシ542が第3リール52に当接する際、第3取付部5411が第4取付部5412に向かって運動することは、理解される。第3洗浄ブラシ542が第3リール52から分離する際、第3取付部5411は第4取付部5412から離れる方向に向かって運動する。このように、第3取付部5411と第4取付部5412とは、第4係合溝5414と第5係止部5415との嵌合により係合されるので、第3取付部5411と第4取付部5412との組み立て効率を向上させ、洗浄ブラシベース541の構造を簡素化し、第3取付部5411と第4取付部5412との組み立ての安定性を向上させるのに有利である。
【0108】
さらに、第5係止部5415が第4係合溝5414内に係合される際、第5係止部5415は第4係合溝5414に対して運動することにより、第3取付部5411の第4取付部5412に対する運動を実現するのに有利であり、第3洗浄ブラシ542を第3リール52に当接させ、第3洗浄ブラシ542によるフィルター210に対する清掃効率を向上させる。
【0109】
幾つかの実施例では、図24から図26に示すように、第3取付部5411は、第1側部5416、第2側部5417及び第2接続部5413を備える。第2接続部5413の筐体100の厚さ方向に沿った両端は、それぞれ第1側部5416と第2側部5417の上側に接続される。第1側部5416と第2側部5417の下側は、筐体100の高さ方向に沿って第4取付部5412に向かって延在する。第1側部5416、第2側部5417及び第2接続部5413は、共に第3取付部5411を構成する。
【0110】
第1側部5416と第2側部5417は、第4取付部5412に向かって延在する。弾性材543の一端は第2接続部5413に当接し、弾性材543の他端は第4取付部5412に設けられた位置決め柱545に嵌め込んで設置される。第1側部5416と第2側部5417は、第4係合溝5414と第5係止部5415との嵌合係合により、第4取付部5412に接続される。第3取付部5411と第4取付部5412とを組み立てる際、第1側部5416と第2側部5417は、第4取付部5412の筐体100の厚さ方向に沿った両側壁の外側に位置し、第4取付部5412に対する位置制限を形成し、弾性材543の抜け出しを回避する。
【0111】
洗浄ブラシベース541には、第1側部5416、第2側部5417及び第2接続部5413を設置して第3取付部5411を形成することで、第3取付部5411が良好な構造強度を持ち、第3取付部5411と第3洗浄ブラシ542の取り付けに有利であり、第3洗浄ブラシ542の取り付けをより強固にし、第3洗浄ブラシ542が洗浄ブラシベース541から脱落するのを回避することができる。
【0112】
幾つかの実施例では、図25図26に示すように、自己清掃アセンブリ300は、取付溝57をさらに備える。取付溝57は、第2接続部5413の第4取付部5412から離れる側に設けられる。第3洗浄ブラシ542は、取付溝57内に設置される。取付溝57の底面は、第3洗浄ブラシ542の第3リール52に近い側の表面と面一であり、円弧状に形成されることで、第3洗浄ブラシ542が第3リール52に当接する際に、フィルター210の清掃を実現することができるとともに、清掃によって生じた異物が第3洗浄ブラシ542の表面から清掃キャビティ56内に落下することができる。このように、自己清掃アセンブリ300に取付溝57を設けることは、第3洗浄ブラシ542の取り付けに有利であり、第3洗浄ブラシ542の取り付けの安定性を向上させ、第3取付部5411の第3洗浄ブラシ542に対する位置制限を向上させることができる。
【0113】
幾つかの実施例では、図23図26及び図27に示すように、自己清掃アセンブリ300は、2つの伝動アセンブリ500に接続される。駆動アセンブリ400は、2つの伝動アセンブリ500のうちのいずれかに接続される。2つの伝動アセンブリ500は、それぞれ筐体100の長さ方向に沿って自己清掃アセンブリ300の両端に設置される。駆動アセンブリ400は、筐体100の長さ方向に沿って筐体100の一端に設置される。
【0114】
伝動アセンブリ500は、第1ギア71、第2ギア72及び第3ギア73を備える。第1ギア71は第2ギア72と噛み合う。2つの伝動アセンブリ500において、2つの第1ギア71はそれぞれ第4リール53の両端に設けられ、2つの第2ギア72はそれぞれ第3リール52の両端に設けられ、2つの第3ギア73はそれぞれ洗浄ブラシベース541の両端に設けられる。
【0115】
駆動アセンブリ400は第1駆動モータ61と第2駆動モータ62とを備える。第1駆動モータ61は、第1ギア71と第2ギア72とのうちの一方に接続され、第1ギア71と第2ギア72とのうちのいずれかが回転するように駆動する、ように構成される。第2駆動モータ62は、第3ギア73に接続され、第3ギア73が回転するように駆動する、ように構成される。
【0116】
第1駆動モータ61と第2ギア72との接続を例にして、自己清掃アセンブリ300が自己清掃モードを実行する際、第1駆動モータ61は、第2ギア72が第1方向に沿って回転するように駆動し、第3リール52を前記第1方向に沿って回転させる。同時に、第2ギア72は、さらに第1ギア71が第2方向に沿って回転させ、ひいては第4リール53を前記第2方向に沿って回転させる。第2駆動モータ62は、第3ギア73が回転するように駆動することにより、洗浄ブラシベース541を回転させる。
【0117】
なお、前記第1方向は前記第2方向と反対である。第4リール53が前記第2方向に沿って回転してフィルター210を巻き下げる際、第3リール52は前記第1方向に沿って回転してフィルター210を巻き上げる。
【0118】
このように、第4リール53と第3リール52の作用下で、第4リール53と第3リール52との間に張られたフィルター210は、予め設定された軌道に沿って運動し、第3洗浄ブラシ542とフィルター210と間に相対運動が生じ、第3洗浄ブラシ542によるフィルター210に対する清掃を実現する。
【0119】
第4リール53の両端がそれぞれ第1ギア71に接続され、第4リール53が第1ギア71を介して第2ベース51との回転接続を実現することは、理解される。第3リール52の両端はそれぞれ第2ギア72に接続され、第3リール52は第2ギア72を介して第2ベース51との回転接続を実現する。洗浄ブラシベース541の両端はそれぞれ第3ギア73に接続され、洗浄ブラシベース541は第3ギア73を介して第2ベース51との回転接続を実現する。
【0120】
幾つかの実施例では、図22から図26に示すように、室内機100Aは、2つの自己清掃アセンブリ300、2つの駆動アセンブリ400及び4つの伝動アセンブリ500を備える。1つの自己清掃アセンブリ300、1つの駆動アセンブリ400及び2つの伝動アセンブリ500は、自己清掃装置を構成し、すなわち、室内機100Aは、2つの前記自己清掃装置を備える。2つの自己清掃アセンブリ300は、筐体100の長さ方向に沿って間隔を空けて設けられる。
【0121】
1つの前記自己清掃装置を例にして、自己清掃アセンブリ300は2つの伝動アセンブリ500に接続され、且つ2つの伝動アセンブリ500はそれぞれ自己清掃アセンブリ300の両端に設置される。駆動アセンブリ400は、筐体100の側壁に近い伝動アセンブリ500に接続される。駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500が回転するように駆動し、自己清掃アセンブリ300を回転させる。
【0122】
2つの自己清掃アセンブリ300の両端に、それぞれ伝動アセンブリ500が設けられているため、自己清掃アセンブリ300を筐体100に取り付ける際に左右を区別する必要がなく、自己清掃アセンブリ300の取り付け効率を向上させるのに有利である。
【0123】
幾つかの実施例では、図27に示すように、駆動アセンブリ400は、筐体部63と折り曲げ部64とをさらに備える。筐体部63は、筐体100に接続される。折り曲げ部64は、筐体部63の筐体100の幅方向に沿った側に設けられ、折り曲げ部64の自由端は筐体100の長さ方向に沿って第2ベース51に向かって延在する。折り曲げ部64、筐体部63及び第2ベース51は収容空間を画定し、第1駆動モータ61と第2駆動モータ62は前記収容空間内に設けられる。このように、湿気や空気中のホコリが前記収容空間内に入るのを低減するのに有利であり、第1駆動モータ61及び第2駆動モータ62の損傷を回避し、駆動アセンブリ400の耐用年数を延長する。
【0124】
幾つかの実施例では、図26図27に示すように、第2ベース51は、2つの端蓋514と接続板516とをさらに備える。2つの端蓋514は、それぞれ第2ベース51の筐体100の長さ方向に沿った両端に設けられる。接続板516は、2つの端蓋514を接続し、且つ2つの端蓋の第6板13から離れる側に位置する。接続板516は把持部5161を備え、把持部5161は接続板516の頂部に設けられる。図28に示すように、把持部5161は複数の凹溝を備え、前記凹溝は筐体100の高さ方向に沿って第2集塵ボックス55に向かって凹む。前記複数の凹溝は、接続板516上に筐体100の長さ方向に沿って連続して設けられる。このように、ユーザが自己清掃アセンブリ300を脱着する際に自己清掃アセンブリ300を把持するのに有利であり、自己清掃アセンブリ300の組み立て効率を向上させる。
【0125】
幾つかの実施例では、図26図27に示すように、第2ベース51は、ベース前蓋513をさらに備える。ベース前蓋513は、筐体100の前側に設けられ、且つ接続板516の下方に位置する。ベース前蓋513の下端は、ベース主体511Aに取り外し可能に接続される。ベース前蓋513の上端は、ベース主体511Aに回動して接続される。
【0126】
ベース前蓋513は、清掃キャビティ56の前側を開閉するように構成される。このように、清掃キャビティ56内の第3洗浄ブラシ542に対する清掃を実現するのに有利であり、第3洗浄ブラシ542の作動効率を向上させ、また、自己清掃アセンブリ300内の部品が故障した場合、ベース前蓋513を介して自己清掃アセンブリ300内の部品に対してメンテナンスすることができ、さらに、自己清掃アセンブリ300内の部品(例えば、第4リール53、第3リール52及び第3洗浄ブラシ542等)の取り付けと取り外しに有利である。
【0127】
例えば、自己清掃アセンブリ300の長時間の作動に伴い、第3洗浄ブラシ542がフィルター210上の異物を払い落とす能力が低下する。第3洗浄ブラシ542を清掃する必要がある場合、ベース前蓋513を開けることにより、清掃キャビティ56内の第3洗浄ブラシ542に対する掃除を実現することができる。
【0128】
幾つかの実施例では、図26に示すように、ベース前蓋513は回転軸5131を備える。回転軸5131は、ベース前蓋513の筐体100の長さ方向に沿った両端に設けられる。ベース主体511Aは回転軸孔をさらに備え、前記回転軸孔はベース主体511A上に設けられる。回転軸5131は前記回転軸孔と嵌合して係合することにより、ベース前蓋513とベース主体511Aとの回転接続を実現する。このように、ベース前蓋513が開く際、ベース前蓋513の下側が上向きに反転し、清掃キャビティ56の前側を開くことを実現する。
【0129】
幾つかの実施例では、図25及び図26に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの第2位置制限部546をさらに備える。少なくとも1つの第2位置制限部546は、洗浄ブラシベース541の筐体100の長さ方向に沿った一端に設けられる。例えば、少なくとも1つの第2位置制限部546は1つの第2位置制限部546を備え、1つの第2位置制限部546は第4取付部5412の筐体100の長さ方向に沿った一端に設けられる。例えば、少なくとも1つの第2位置制限部546は2つの第2位置制限部546を備え、2つの第2位置制限部546は、それぞれ第4取付部5412の筐体100の長さ方向に沿った両端に設けられる。
【0130】
図28に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、ストッパ部547をさらに備える。ストッパ部547は、清掃キャビティ56の内壁に設けられる。
【0131】
第2位置制限部546は、ストッパ部547に当接して洗浄ブラシアセンブリ54の回転角度を制限するように構成される。洗浄ブラシアセンブリ54が作動し、且つ第2位置制限部546がストッパ部547に当接する際、第3洗浄ブラシ542は第3リール52に当接し、当接におけるフィルター210上の異物を清掃する。洗浄ブラシアセンブリ54に第2位置制限部546及びストッパ部547を設けることは、洗浄ブラシアセンブリ54の回転角度を制限するのに有利であり、第3洗浄ブラシ542が洗浄ブラシベース541の作用下で正確に第3リール52と当接させ、フィルター210の掃除を実現し、第3洗浄ブラシ542がフィルター210と当接する際にオフセットする可能性を低減する。
【0132】
例えば、少なくとも1つの第2位置制限部546は、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462とを備える。第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462は、第4取付部5412の筐体100の長さ方向に沿った端部に設けられ、且つ第4取付部5412の径方向に沿って対称に設けられる。
【0133】
第2位置制限部546が、第1位置に回転するように構成されるこれにより、第1位置制限突起5461がストッパ部547に当接し、第3洗浄ブラシ542が第3リール52に接触しない。また、第2位置制限部546が、第2位置に回転するように構成されることにより、第2位置制限突起5462がストッパ部547に当接し、第3洗浄ブラシ542が第3リール52に当接する。
【0134】
例えば、洗浄ブラシアセンブリ54が時計回り方向に沿って回転し、且つ第2位置制限部546が前記第1位置に回転する場合、第1位置制限突起5461はストッパ部547に当接し、ストッパ部547は、第2位置制限部546が回転し続けることを制限し、第3洗浄ブラシ542は第3リール52に接触せず、第1位置制限突起5461は第2位置制限突起5462の下方に位置し、第3洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541の中心軸線の下方に位置する。
【0135】
洗浄ブラシアセンブリ54が反時計回り方向に沿って回転し、且つ第2位置制限部546が前記第2位置に回転する場合、第2位置制限突起5462はストッパ部547に当接し、ストッパ部547は、第2位置制限部546が回転し続けることを制限し、第3洗浄ブラシ542は第3リール52に当接し、当接におけるフィルター210上の異物を清掃する。
【0136】
第2位置制限突起5462とストッパ部547との当接は、第3洗浄ブラシ542を第3リール52に当接させ、第3洗浄ブラシ542が慣性の作用下でフィルター210と位置ずれすることで、第3洗浄ブラシ542の洗浄効果を低下させることを回避するのに有利である。
【0137】
幾つかの実施例では、図28に示すように、ストッパ部547は、第1ストッパ面5471と第2ストッパ面5472とを備える。第2位置制限部546が前記第1位置に回転する場合、第1位置制限突起5461は第1ストッパ面5471に当接し、第3洗浄ブラシ542は第3リール52に接触しない。第2位置制限部546が前記第2位置に回転する場合、第2位置制限突起5462は第2ストッパ面5472に当接し、第3洗浄ブラシ542は第3リール52に当接してフィルター210上の異物を払い落とす。
【0138】
第1ストッパ面5471の一端は第2ストッパ面5472の一端に接続され、且つ第1ストッパ面5471は第2ストッパ面5472の下方に位置する。第1ストッパ面5471の他端は、筐体100の厚さ方向に沿って第6板13に近づく方向に向けて、且つ下向きに斜めに延在する。第2ストッパ面5472の他端は、筐体100の厚さ方向に沿って第6板13に近づく方向に向けて、且つ上向きに斜めに延在する。
【0139】
例えば、洗浄ブラシベース541が時計回り方向に沿って回転し、且つ第2位置制限部546が前記第1位置に回転する場合、第1位置制限突起5461は第1ストッパ面5471に当接する。第1ストッパ面5471は、第1位置制限突起5461が回転し続けることを制限し、第3洗浄ブラシ542は第3リール52に接触せず、第1位置制限突起5461は第2位置制限突起5462の下方に位置し、第3洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541の中心軸線の下方に位置する。
【0140】
洗浄ブラシベース541が反時計回り方向に沿って回転し、且つ第2位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、第1位置制限突起5461は、第1ストッパ面5471に対して当接する状態から離れる状態に変化し、その後、第2位置制限突起5462は第2ストッパ面5472に当接することで、第3洗浄ブラシ542が第3リール52に当接してフィルター210を清掃する。
【0141】
このように、ストッパ部547に第1ストッパ面5471と第2ストッパ面5472とを設けることは、第1位置制限突起5461及び第2位置制限突起5462とストッパ部547との当接に有利であり、第2位置制限部546とストッパ部547との当接の安定性及び信頼性を向上させ、洗浄ブラシアセンブリ54の回転誤差を低減させる。
【0142】
幾つかの実施例では、図24図26及び図27に示すように、自己清掃アセンブリ300は、清掃材59をさらに備える。清掃材59は、ベース前蓋513の清掃キャビティ56に近い側に設けられる。例えば、清掃材59とベース前蓋513との間は、接着剤または係合構造により接続してもよい。清掃材59は、清掃キャビティ56のストッパ部547と対向する側の側壁に設けられる。第2位置制限部546が前記第1位置と前記第2位置との間で往復回転する場合、清掃材59は第3洗浄ブラシ542上の異物を清掃するように構成される。
【0143】
例えば、ストッパ部547は清掃キャビティ56の後壁に設けられ、清掃材59は清掃キャビティ56の前壁に設けられる。フィルター210上の異物が多く、フィルター210を清掃する必要がある場合、第2位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、第3洗浄ブラシ542は第3リール52に当接してフィルター210を清掃する。第2位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、清掃材59は第3洗浄ブラシ542に接触して第3洗浄ブラシ542上の異物を清掃し、第3洗浄ブラシ542を比較的きれいな状態にすることができる。
【0144】
このように、第2位置制限突起5462が再びストッパ部547に当接する場合、清掃材59によって清掃された第3洗浄ブラシ542は、フィルター210上の異物をよりよく清掃することができ、洗浄ブラシアセンブリ54のフィルター210に対する洗浄効果を向上させることができる。
【0145】
幾つかの実施例では、図24及び図26に示すように、ベース前蓋513は、避けセクション5132と延在セクション5133とをさらに備える。避けセクション5132は、2つの端蓋514の間に位置し、避けセクション5132は、第3洗浄ブラシ542の中心軸線から離れる方向に突出する。回転軸5131は、避けセクション5132の第3洗浄ブラシ542から離れる側に接続される。延在セクション5133は、筐体100の高さ方向に沿って延在する。延在セクション5133の上端は避けセクション5132の下端に接続され、延在セクション5133の下端は第2集塵ボックス55と嵌合して係合する。
【0146】
ベース前蓋513は、清掃キャビティ56の一部であり、清掃キャビティ56の前側に清掃キャビティ56に対するシールを形成するように構成される。避けセクション5132は、延在セクション5133の上方に位置し、且つ筐体100の厚さ方向において、避けセクション5132は第3洗浄ブラシ542と対向する。回転軸5131は、避けセクション5132の第3洗浄ブラシ542から離れる側に設けられる。ベース前蓋513がベース主体511Aと嵌合して係合する場合、延在セクション5133の筐体100の高さ方向に沿って避けセクション5132から離れる一端は、第2集塵ボックス55の上部と嵌合して係合する。すなわち、第2集塵ボックス55をベース主体511Aに組み立てる場合、第2集塵ボックス55の上部はベース前蓋513と嵌合して係合することにより、ベース主体511Aの前側と下側において清掃キャビティ56に対するシールを形成する。
【0147】
例えば、図24に示すように、避けセクション5132は、第3洗浄ブラシ542の中心軸線から離れる方向に突出する円弧形状に形成し、避けセクション5132の中心線は、第3洗浄ブラシ542の中心軸線と重なり合う。このように、ベース前蓋513がベース主体511Aと嵌合して係合する際に、ベース前蓋513と第3洗浄ブラシ542との干渉を回避するのに有利である。また、第2ベース51の空間利用率を増加させるのに有利であり、ベース前蓋513と第3洗浄ブラシ542との間の間隔を制限し、第3洗浄ブラシ542の回転過程中に発生したホコリや粒子状物質等を避けセクション5132に沿って第2集塵ボックス55内に集中的に落下させ、清掃キャビティ56内の舞い上がるホコリを減少させ、自己清掃アセンブリ300の体積を減少させるのに有利である。
【0148】
幾つかの実施例では、図24に示すように、第2ベース51は、ベース後蓋515をさらに備える。ベース後蓋515は、2つの端蓋514の間に設置され、且つベース後蓋515は、筐体100の厚さ方向に沿って清掃キャビティ56の後側に設置される。ベース後蓋515はベース前蓋513と対向し、ベース後蓋515はベース主体511Aに回転接続される。ベース後蓋515は接続溝を備え、前記接続溝はベース後蓋515上に設けられる。前記接続溝の洗浄ブラシアセンブリ54に向かう側は開放される。前記接続溝内にはシール材が設けられる。
【0149】
ベース後蓋515を閉じて清掃キャビティ56の後側を閉じる際、前記シール材は、ベース後蓋515と第3リール52との間の隙間をシールするように構成される。ベース後蓋515を開けて清掃キャビティ56の後側を開ける際、前記シール材と第3リール52とは互いに離間する。すなわち、ベース後蓋515がベース主体511Aに接続される際、ベース主体511Aの第3リール52に向かう側に前記接続溝が設けられ、且つ前記接続溝内に前記シール材が設けられ、前記シール材は前記接続溝に取り外し可能に接続される。
【0150】
前記シール材の後側は前記接続溝内に位置し、前記シール材の前側は前記接続溝から延び出し第3リール52に当接する。例えば、前記シール材は、高反発性弾性を有するポリウレタンにより発泡されたスポンジである。
【0151】
このように、ベース後蓋515に前記接続溝を設け、前記接続溝内に前記シール材を設けることは、清掃キャビティ56の第4開口563が前記シール材を介して第3リール52に当接させ、第4開口563に対するシールを形成することができ、清掃キャビティ56内のホコリが第2ファンアセンブリ30または室内熱交換器20に流れるのを回避するのに有利であり、室内機100Aの耐用年数を延長する。
【0152】
幾つかの実施例では、図24に示すように、第5開口564の幅は、筐体100の高さ方向に沿って上から下に傾斜して設けられ、すなわち、第5開口564の横断面積は、筐体100の高さ方向に沿って上から下に減少する。第5開口564は、清掃キャビティ56の底部に位置する。第5開口564の清掃キャビティ56に近い端の開口はより大きく、第5開口564の第2集塵ボックス55に近い端の開口はより小さい。
【0153】
第3洗浄ブラシ542がフィルター210上の異物を清掃する際、第3洗浄ブラシ542の回転時に発生する遠心力により、一部の異物は清掃キャビティ56の内壁に飛び散ることがある。第5開口564の口径を、筐体100の高さ方向に沿って上から下に小さくすることは、ホコリを第2集塵ボックス55に流し、清掃キャビティ56の側壁の行き止まりによるホコリの溜まりを回避するのに有利である。
【0154】
幾つかの実施例では、図24に示すように、清掃キャビティ56は、第1延在セクション561と第2延在セクション562とをさらに備える。第1延在セクション561と第2延在セクション562は、清掃キャビティ56の下部に設けられる。第1延在セクション561は清掃キャビティ56の前壁に接続され、第2延在セクション562は清掃キャビティ56の後壁に接続され、第1延在セクション561と第2延在セクション564との間に第5開口564が画定される。第1延在セクション561と第2延在セクション562との間の距離は、筐体100の高さ方向に沿って上から下に向かって減少する。
【0155】
例えば、第1延在セクション561の一端は、清掃キャビティ56の前壁の底部に接続され、且つ第3洗浄ブラシ542の下方に位置する。第1延在セクション561の他端は、第2集塵ボックス55に向かって斜めに延在する。第2延在セクション562の一端は、清掃キャビティ56の後壁の底部に接続され、且つ第3洗浄ブラシ542の下方に位置する。第2延在セクション562の他端は、第2集塵ボックス55に向かって斜めに延在する。
【0156】
第1延在セクション561と第2延在セクション562とは、互いに近づく方向に向かって斜めに延在する。すなわち、第1延在セクション561と第2延在セクション562の他端は、同時に第2集塵ボックス55の中心に向かって斜めに延在することで、第1延在セクション561と第2延在セクション562は、漏斗形状の第5開口564として構成される。
【0157】
また、第1延在セクション561と第2延在セクション562の他端は、清掃キャビティ56の底部と面一となることで、第1延在セクション561と第2延在セクション562が第2集塵ボックス55の取り付けへの干渉を回避する。
【0158】
このように、第1延在セクション561と第2延在セクション562との間の距離が、筐体100の高さ方向に沿って上から下に向かって減少することは、第3洗浄ブラシ542によって払い落とされた異物を第2集塵ボックス55に落下させるのに有利であり、異物が清掃キャビティ56内または第5開口564に溜まる可能性を低減させ、異物が第2集塵ボックス55以外の領域に落下するリスクを低減させる。さらに、第1延在セクション561と第2延在セクション562の全体は、第3洗浄ブラシ542の下方に位置し、フィルター210から清掃された異物が第2集塵ボックス55内に落下するように誘導するのに有利であり、異物が清掃キャビティ56内に堆積するのを回避する。
【0159】
幾つかの実施例では、図24及び図26に示すように、自己清掃アセンブリ300は、挿接部58をさらに備える。挿接部58は、接続板516上に設けられ、且つ接続板516に対して筐体100の長さ方向に沿って運動してもよい。自己清掃アセンブリ300が筐体100に取り付けられる場合、挿接部58は、一部が第2ベース51の端部から延び出すまで、筐体100の長さ方向に沿って運動し、且つ筐体100と嵌合して係合することで、自己清掃アセンブリ300の取り付けを実現する。自己清掃アセンブリ300を取り外す必要がある場合、挿接部58が筐体100の長さ方向に沿って第2ベース51の中心に向かって移動するように挿接部58を動かして、挿接部58を筐体100から分離し、の筐体100に対する自己清掃アセンブリ300の取り外しを実現する。
【0160】
自己清掃アセンブリ300に挿接部58を設けることは、自己清掃アセンブリ300の脱着をするのに有利であり、自己清掃アセンブリ300の脱着の効率を向上させる。
【0161】
幾つかの実施例では、図37に示すように、コントローラ80は、命令操作コードとタイミング信号に従って、操作制御信号を生成し、空気調和機1に制御命令の実行を指示可能な装置を指す。幾つかの実施例では、コントローラ80は、室外機900、室内機100A、筐体100、フィルター210及び自己清掃アセンブリ300に結合され、且つ各部品の作動を制御し、空気調和機1内の各部品を運転させ、空気調和機1の予め設定された各機能を実現するように構成される。
【0162】
例えば、コントローラ80は、空気調和機1の電源が投入され、且つ起動及び運転が行われていると決定された場合、空気調和機1の現在の清掃サイクル内の連続停止時間を取得するように構成される。連続停止時間が予め設定された第1設定時間閾値より大きいと決定された場合、第1設定条件が満たされているか否かを判断するように構成される。第1設定条件が満たされたと決定された場合、空気調和機1が停止するように制御し、自己清掃アセンブリ300が自動清掃機能を実行するように制御する、ように構成される。自動清掃機能の実行が終了した後に、空気調和機1が次の清掃サイクルに入るように制御する、ように構成される。
【0163】
本開示の幾つかの実施例では、空気調和機1の制御方法が提供され、当該方法はコントローラ80に適用される。図29に示すように、幾つかの実施例では、当該制御方法は、ステップS10からステップS15を含む。
【0164】
S10、空気調和機1の電源を投入し、且つ起動及び運転を行う。
【0165】
S11、空気調和機1の現在の清掃サイクル内の連続停止時間を取得する。
【0166】
幾つかの実施例では、自己清掃アセンブリ300が2回の連続した自動清掃機能を実行するのに必要な時間を、1つの清掃サイクルとする。
【0167】
S12、連続停止時間toffが予め設定された第1設定時間閾値t1より大きいか否かを判断し、「YES」である場合、S13を実行し、「NO」である場合、引き続きS11を実行する。
【0168】
空気調和機1の電源が投入されて起動及び運転が行われた後、第1清掃サイクルに入り、コントローラ80は、空気調和機1の運転状態情報を取得して統計し、当該運転状態情報が第1設定条件を満たすか否かを判断する。
【0169】
幾つかの実施例では、空気調和機1の運転状況情報は、空気調和機1の連続運転時間ton、連続停止時間toff、累積運転時間ton add及び累積停止時間toff addを含むが、空気調和機1の圧縮機の運転周波数、運転回転数、または室内ファンの運転回転数等の情報をさらに含んでもよい。
【0170】
なお、連続運転時間tonとは、現在時刻との差が最も小さい1回の連続運転時間であり、連続停止時間toffとは、現在時刻との差が最も小さい連続シャットダウン時間であり、累積運転時間ton addとは、現在の清掃サイクル内において、起動及び運転が行われるときの累積時間である。
【0171】
例えば、空気調和機1は現在の清掃サイクルに入った後、8時間連続運転し、ユーザのリモコンの制御下で3時間停止し、その後再び12時間起動及び運転が行われた。この場合、連続運転時間tonは12時間であり、連続停止時間toffは3時間であり、累積運転時間ton addは8+12=20時間である。
【0172】
幾つかの実施例では、空気調和機1の運転状態情報は、連続停止時間toffを含む。この場合、第1設定時間閾値t1を予め設置する。第1設定時間閾値t1は、空気調和機1が停止状態にある時間を特徴付けるために用いられる。
【0173】
連続停止時間toffが第1設定時間閾値t1より大きく、すなわち、toff>t1と決定された場合、空気調和機1が停止状態にある時間が長すぎることを示し、この場合、コントローラ80は、空気調和機1が自己清掃条件を満たすと判定する。
【0174】
なお、第1設定時間閾値t1は、予め設定された値である。幾つかの実施例では、第1設定時間閾値t1は72時間より大きい。例えば、第1設定時間閾値t1は7日、すなわち、t1=7×24時間=168時間に設置してもよい。
【0175】
S13、第1設定条件を満たすか否かを判断し、「YES」である場合、S14を実行し、「NO」である場合、引き続きS13を実行する。
【0176】
なお、第1設定条件は、予め設定された自己清掃条件である。第1設定条件が満たされていないことが確認された場合、空気調和機1の運転モードが変更ないように制御され、且つ自己清掃アセンブリ300が閉状態になるように制御される。
【0177】
幾つかの実施例では、図30に示すように、第1設定条件は、空気調和機1の連続運転時間tonが第2設定時間閾値t2より大きく、すなわち、ton>t2を満たすことを含む。この場合、S13はS131を含む。
【0178】
S131、連続運転時間tonが第2設定時間閾値t2より大きいか否かを判断し、「YES」である場合、S14を実行し、「NO」である場合、引き続きS131を実行する。
【0179】
なお、第2設定時間閾値t2は、予め設定された値である。幾つかの実施例では、第2予設定時間閾値t2は、[5min,60min]の範囲の値をとり、例えば、t2は15minに設置してもよい。
【0180】
幾つかの実施例では、図31に示すように、S13はS132からS1322を含む。
【0181】
S132、空気調和機1の運転モードを判断し、空気調和機1が冷房モードで運転していると決定された場合、S1321を実行し、空気調和機1が暖房モードで運転していると決定された場合、S1322を実行する。
【0182】
S1321、第1目標室内温度T2と室内温度T1との差が設定温度差ΔT1より大きいか否かを判断し、「YES」である場合、S14を実行し、「NO」である場合、引き続きS1321を実行する。
【0183】
空気調和機1が冷房モードで運転している場合、第1設定条件は、現在の室内温度T1が予め設定された第1目標室内温度T2より小さく、且つ第1目標室内温度T2と室内温度T1との差が設定温度差ΔT1より大きく、すなわち、T2-T1>ΔT1を満たすことを含む。
【0184】
S1322、室内温度T1と第2目標室内温度T3との差が設定温度差ΔT1より大きいか否かを判断し、「YES」である場合、S14を実行し、「NO」である場合、引き続きS1322を実行する。
【0185】
幾つかの別の実施例では、図31に示すように、空気調和機1が暖房モードで運転している場合、第1設定条件は、現在の室内温度T1が予め設定された第2目標室内温度T3より大きく、且つ室内温度T1と第2目標室内温度T3との差が設定温度差ΔT1より大きく、すなわち、T1-T3>ΔT1を満たすことを含む。
【0186】
なお、設定温度差ΔT1は予め設定された値であり、且つΔT1>0である。例えばΔT1は、2℃に設置してもよい。
【0187】
図32に示すように、S13はS133からS1332を含む。
【0188】
S133、空気調和機1の運転モードを判断し、空気調和機1が冷房モードで運転していると決定された場合、S1331を実行し、空気調和機1が暖房モードで運転していると決定された場合、S1332を実行する。
【0189】
S1331、現在の室内温度T1が予め設定された第1デフォルト室内温度T4より小さいか否か、且つ連続運転時間tonが予め設定された第3設定時間閾値t3より大きいか否かを判断し、「YES」である場合、S14を実行し、「NO」である場合、引き続きS1331を実行する。
【0190】
空気調和機1が冷房モードで運転している場合、第1設定条件は、現在の室内温度T1が予め設定された第1デフォルト室内温度T4より小さく、すなわち、T1<T4を満たし、且つ空気調和機1の連続運転時間tonが予め設定された第3設定時間閾値t3より大きく、すなわち、ton>t3を満たすことを含む。
【0191】
S1332、現在の室内温度T1が予め設定された第2デフォルト室内温度T5より大きいか否か、且つ空気調和機1の連続運転時間tonが予め設定された第3設定時間閾値t3より大きいか否かを判断する。
【0192】
空気調和機1が暖房モードで運転している場合、第1設定条件は、現在の室内温度T1が予め設定された第2デフォルト室内温度T5より大きく、すなわち、T1>T5を満たし、且つ空気調和機1の連続運転時間tonが予め設定された第3設定時間閾値t3より大きく、すなわち、ton>t3を満たすことを含む。
【0193】
なお、第1デフォルト室内温度T4と第2デフォルト室内温度T5は、ユーザが要求する環境温度値であり、第1デフォルト室内温度T4と第2デフォルト室内温度T5は、T4=T5=24℃に設置してもよい。
【0194】
このように、空気調和機1の運転を停止し、自己清掃アセンブリ300を起動してフィルター210を自己清掃するように制御する前に、室内温度を予め設定された要求温度に到達させることができる。
【0195】
S14、空気調和機1が停止するように制御し、自己清掃アセンブリ300が自動清掃機能を実行するように制御する。
【0196】
コントローラ80は、空気調和機1が第1設定条件を満たしていると決定した場合、空気調和機1の運転を停止するよう制御し、自己清掃アセンブリ300を起動して自動清掃機能を実行し、フィルター210を自己清掃するように制御する。
【0197】
S15、自動清掃機能の実行が終了した後に、空気調和機1が次の清掃サイクルに入るように制御する。
【0198】
コントローラ80は、自動清掃機能の実行が終了したことを取得した後に、コントローラ80は、空気調和機1を再起動し、清掃前の運転状態に従って運転を継続するように制御し、且つコントローラ80は、現在のサイクルの運転状態情報をクリアし、次の清掃サイクルの統計と制御に進む。
【0199】
なお、異なる清掃サイクルを実行するのに必要な時間は、同じであっても異なっていてもよい。
【0200】
このように、本開示の幾つかの実施例に係る空気調和機1によれば、空気調和機1の連続停止時間toffを自動的に取得し、空気調和機1が自己清掃条件を満たすか否かを判断することにより、フィルター210に対する自己清掃を実現し、ユーザがフィルター210を手動で取り外して洗浄する操作を回避し、フィルター210の清掃効率を向上させるのに有利である。さらに、ユーザがフィルター210を適時に洗浄しないことによりフィルター210にホコリが堆積し、空気調和機1の吹出風量に影響を与え、ひいては空気調和機1の運転性能に影響を与えるという問題も回避することができる。
【0201】
また、空気調和機1の起動及び運転が一定時間連続に行われ、且つフィルター210の清掃が行われなかった場合、ユーザが空気調和機1を再起動した後に、空気調和機1が第1設定条件を満すまで運転され、すなわち、まず室内を冷房または暖房し、且つ室内温度が予め設定された温度に達した後、空気調和機1を停止するように制御し、自己清掃アセンブリ300を起動してフィルター210を自己清掃し、それによって、室内空気温度に対する要求への影響を最小限に抑える。
【0202】
幾つかの実施例では、S12の後且つS13の前に、コントローラは、設定運転周波数で運転するように圧縮機を制御することと、設定運転回転数で運転するように室外ファンを制御することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される。
【0203】
例えば、圧縮機の設定運転周波数は、その最大運転周波数であってもよい。室外ファンの設定運転回転数は、その最大運転回転数であってもよい。
【0204】
このように、空気調和機1の連続停止時間toffが第1設定時間閾値t1より大きくなった後、ユーザの冷房または暖房のニーズを迅速に満たすことができ、その後の空気調和機1の停止により、自己清掃アセンブリ300が自動清掃機能を実行する際に生じる室内温度とユーザによって設定された目標温度との差が大きいという問題を回避することができる。
【0205】
幾つかの実施例では、図33に示すように、S10は、S101とS102を含むことができる。
【0206】
S101、空気調和機1の電源を投入する。
【0207】
S102、空気調和機1の起動及び運転を行う。
【0208】
幾つかの実施例では、S14は、S141とS142を含んでもよい。
【0209】
S141、空気調和機1が停止するように制御する。
【0210】
S142、自己清掃アセンブリ300が自動清掃機能を実行するように制御する。
【0211】
幾つかの実施例では、コントローラ80によって取得された空気調和機1の運転状態情報が累積運転時間ton addを含む場合、S101の後、当該制御方法は、S21からS23をさらに含む。
【0212】
S21、空気調和機1の現在の清掃サイクル内における累積運転時間を取得する。
【0213】
S22、累積運転時間ton addが第4設定時間閾値t4より大きく、且つ第5設定時間閾値t5より小さいか否かを判断し、「YES」である場合、S23を実行し、「NO」である場合、引き続きS21を実行する。
【0214】
S23、空気調和機1が停止状態にあるか否かを判断し、「YES」である場合、S142を実行し、「NO」である場合、引き続きS21を実行する。
【0215】
なお、第4設定時間閾値t4と第5設定時間閾値t5は、予め設定された値である。例えば、第4設定時間閾値t4と第5設定時間閾値t5は、[12h,72h]の範囲の値をとり、且つ第5設定時間閾値t5は第4設定時間閾値t4より大きい。
【0216】
例えば、第4設定時間閾値t4を24時間、第5設定時間閾値t5を32時間に設置し、現在の清掃サイクル内に、ユーザは空気調和機1の起動を制御し、空気調和機1が8時間連続作動し、その後n時間作動を停止し、その後再起動して12時間連続作動し、その後n時間作動を停止し、その後再起動して6時間連続作動した後にシャットダウンする。この場合、コントローラ80が統計して得られた累積運転時間ton add=8時間+12時間+6時間=26時間であり、t4<ton add<t5を満たし、且つ空気調和機1は現在停止状態にあるため、予め設定された自己清掃条件を満すと判定し、コントローラ80は、自己清掃アセンブリ300が起動して運転し、フィルター210を自己清掃するように制御する。ここで、n>0である。
【0217】
幾つかの実施例では、図34に示すように、S22を実行する際、累積運転時間ton addが(t4,t5)の範囲外であると判定された場合、当該制御方法は、S31をさらに含む。
【0218】
S31、累積運転時間ton addが第5設定時間閾値t5以上であるか否かを判断し、「YES」である場合、S141を実行し、「NO」である場合、引き続きS21を実行する。
【0219】
例えば、第5設定時間閾値t5を32時間に設置する。現在の清掃サイクル内に、ユーザは空気調和機1の起動を制御し、空気調和機1が8時間連続作動し、その後n時間作動を停止し、その後再起動して12時間連続作動し、その後n時間作動を停止し、その後再起動して12時間以上連続作動した。この場合、コントローラ80が統計して得られた前記累積運転時間ton add=8時間+12時間+12時間=32時間であり、ton add≧t5を満たすため、予め設定された自己清掃条件を満すと判定し、自己清掃アセンブリ300が起動して運転し、フィルター210を自己清掃するように制御する。
【0220】
このように、空気調和機1の累積運転時間がt4<ton add<t5を満たし、且つ空気調和機1がシャットダウンした条件下でフィルター210を洗浄することを確保することができ、フィルター210の清浄を保証することができる。
【0221】
幾つかの実施例では、図35に示すように、コントローラ80によって取得された空気調和機1の運転状態情報が連続運転時間tonを含む場合、S101の後、当該制御方法は、S41からS42をさらに含む。
【0222】
S41、空気調和機1の現在の清掃サイクル内の連続運転時間tonを取得する。
【0223】
S42、連続運転時間tonが予め設定された第6設定時間閾値t6より大きいか否かを判断し、「YES」である場合、S141を実行し、「NO」である場合、引き続きS41を実行する。
【0224】
なお、第6設定時間閾値t6は、予め設定された値である。第6設定時間閾値t6は、第2設定時間閾値t2と第3設定時間閾値t3より大きく、すなわち、t6>t2、且つt6>t3である。第6設定時間閾値t6の値は、12~72時間であってもよい。
【0225】
例えば、第6設定時間閾値t6を24時間に設置する。現在の清掃サイクル内に、ユーザは空気調和機1の起動を制御し、空気調和機1が25時間連続作動し、コントローラ80が統計して得られた現在の連続運転時間ton=25時間であり、第6設定時間閾値t6より大きいため、予め設定された自己清掃条件を満すと判定し、自己清掃アセンブリ300が起動して運転し、フィルター210を自己清掃するように制御する。
【0226】
その後、空気調和機1が起動後に再び24時間連続作動した場合、再び空気調和機1が停止するように制御し、自己清掃アセンブリ300が起動して、フィルター210を自己清掃するように制御し、自動清掃機能の実行が終了した後に、空気調和機1を再起動して作動することにより、空気調和機1が清掃前の運転状態に戻るように制御する。
【0227】
図36に示すように、自己清掃アセンブリ300が自動清掃機能を実行するように制御する(すなわち、ステップS14)前に、当該制御方法は、S61をさらに含む。
【0228】
S61、自動清掃機能の実行を許可する第2設定条件を満たすか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS14を実行し、「NO」である場合、引き続きステップS61を実行する。
【0229】
幾つかの実施例では、第2設定条件は、シャットダウン制御命令を受信したか否かを判断することと、現在の時刻がユーザによって設定時間帯外にあるか否かを判断することと、現在の室内光線強度が設定光線強度閾値より大きいか否かを判断することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0230】
例えば、第1設定条件が満たされたと判定された時、空気調和機1が起動及び運転状態にあると決定されたが、コントローラ80がユーザによって入力されたシャットダウン制御命令を受信しなかった場合、空気調和機1の現在の運転状態を変更せず維持し、且つ自己清掃アセンブリ300を閉状態に維持する。コントローラ80がユーザによって入力されたシャットダウン制御命令を受信したと決定された時、空気調和機1を停止するように制御し、自己清掃アセンブリ300が起動して運転し、フィルター210を自己清掃するように制御する。
【0231】
また例えば、現在の時刻がユーザによって設定時間帯外にあると決定された場合、例えば、ユーザによって設定時間帯を23:00~7:00とし、このとき、現在の時刻が23:00~7:00の時間帯内にあると決定された場合、空気調和機1の元の状態を変更せずに維持し、且つ自己清掃アセンブリ300を閉状態に維持し、自己清掃時に発するノイズがユーザのニーズに影響を与えるのを回避する。時刻が7:00になり、且つ空気調和機1が起動状態にあると決定された場合、空気調和機1が停止するように制御し、自己清掃アセンブリ300が起動して運転し、フィルター210を自己清掃するように制御する。
【0232】
また例えば、図37に示すように、空気調和機1は、光線強度検出アセンブリ90をさらに備える。光線強度検出アセンブリ90は、空気調和機1の筐体に設けられ、現在の室内光線強度を検出するように構成され、且つ光線強度検出アセンブリ90はコントローラ80に結合される。現在の室内光線強度が設定光線強度閾値より大きいと決定された場合、現在の室内光線が強いことを示し、このとき、空気調和機1が起動状態であれば、空気調和機1が停止するように制御し、自己清掃アセンブリ300が起動して運転し、フィルター210を自己清掃するように制御する。現在の室内光線強度が設定光線強度閾値以下であると決定された場合、現在の室内光線が弱いことを示し、このとき、空気調和機1の現在の運転状態を変更せずに維持し、且つ自己清掃アセンブリ300を閉状態に維持する。
【0233】
このように、空気調和機1は、第1設定条件を満たした後、自己清掃アセンブリ300を起動してフィルター210を清掃する前に、第2設定条件も満たす必要があり、ユーザの生活ニーズを満たすことができる。
【0234】
本発明の開示範囲が、上記の特定の実施例に限定されるものではなく、本出願の精神から逸脱することなく、実施例の特定要素に対して修正及び置換を行うことができることは、当業者には理解され得る。本開示の範囲は、特許請求の範囲によって限定される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機であって、
室外機と、
前記室外機に接続される室内機と、を備え、
前記室内機は、
吸込口を有する筐体と、
前記吸込口を覆うフィルターと、
前記フィルター上の異物を除去するために自動清掃機能を実行するように構成される自己清掃アセンブリと、
コントローラと、を含み、
前記コントローラは、
前記空気調和機の電源が投入され、且つ起動及び運転が行われていると決定された場合、前記空気調和機の現在の清掃サイクル内の連続停止時間を取得し、
前記連続停止時間が第1設定時間閾値より大きいと決定された場合、第1設定条件が満たされているか否かを判断し、
前記第1設定条件が満たされたと決定された場合、前記空気調和機が停止するように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御し、前記自動清掃機能の実行が終了した後に、前記空気調和機が次の清掃サイクルに入るように制御する、ように構成される、
空気調和機。
【請求項2】
前記第1設定条件は、前記空気調和機の起動及び運転が行われた後、取得された連続運転時間が第2設定時間閾値より大きいことを含む、
請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
前記第1設定条件は、
前記空気調和機が冷房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第1目標室内温度より小さく、且つ前記第1目標室内温度と前記室内温度との差が設定温度差より大きいことと、
前記空気調和機が暖房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第2目標室内温度より大きく、且つ前記室内温度と前記第2目標室内温度との差が設定温度差より大きいことと、を含む、
請求項1に記載の空気調和機。
【請求項4】
前記第1設定条件は、
前記空気調和機が冷房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第1デフォルト室内温度より小さく、且つ前記空気調和機の連続運転時間が第3設定時間閾値より大きいことと、
前記空気調和機が暖房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第2デフォルト室内温度より大きく、且つ前記空気調和機の連続運転時間が第3設定時間閾値より大きいことと、を含む、
請求項1に記載の空気調和機。
【請求項5】
前記コントローラは、さらに
前記空気調和機の電源が投入された後に、前記空気調和機の現在の清掃サイクル内の累積運転時間を取得し、
前記累積運転時間が第4設定時間閾値より大きく、第5設定時間閾値以下であり、且つ前記空気調和機が停止状態にあると決定された場合、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御する、ように構成され、
前記第5設定時間閾値は前記第4設定時間閾値より大きい、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の空気調和機。
【請求項6】
前記コントローラは、さらに
前記累積運転時間が前記第5設定時間閾値以上である場合、前記空気調和機が停止するように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御する、ように構成される、
請求項5に記載の空気調和機。
【請求項7】
前記コントローラは、さらに
前記空気調和機の電源が投入された後に、前記空気調和機の現在の清掃サイクル内の連続運転時間を取得し、
前記連続運転時間が第6設定時間閾値より大きいと決定された場合、前記空気調和機が停止するように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御する、ように構成される、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の空気調和機。
【請求項8】
前記コントローラは、さらに
前記空気調和機が自動清掃機能の実行を許可する第2設定条件を満たしたと決定された場合、前記自己清掃アセンブリが自動清掃機能を実行するように制御する、ように構成される、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の空気調和機。
【請求項9】
前記空気調和機は、光線強度検出アセンブリをさらに備え、
前記第2設定条件は、
前記コントローラがシャットダウン制御命令を受信することと、
現在の時刻が設定時間帯外にあることと、
現在の室内光線強度が設定光線強度閾値より大きいことと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項8に記載の空気調和機。
【請求項10】
空気調和機の制御方法であって、
前記空気調和機は、
室外機と、
前記室外機に接続される室内機と、を備え、
前記室内機は、
吸込口を有する筐体と、
前記吸込口を覆うフィルターと、
前記フィルター上の異物を除去するために自動清掃機能を実行するように構成される自己清掃アセンブリと、
前記室外機、前記室内機、前記筐体、前記フィルター及び前記自己清掃アセンブリに結合されるコントローラと、を備え、
前記制御方法は、
前記空気調和機の電源が投入され、且つ起動及び運転が行われていると決定された場合、前記空気調和機の現在の清掃サイクル内の連続停止時間を取得することと、
前記連続停止時間が第1設定時間閾値より大きいと決定された場合、第1設定条件が満たされているか否かを判断することと、
前記第1設定条件が満たされたと決定された場合、前記空気調和機が停止するように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御することと、前記自動清掃機能の実行が終了した後に、前記空気調和機が次の清掃サイクルに入るように制御することと、を含み、
前記第1設定条件は、前記空気調和機の起動及び運転が行われた後、取得された連続運転時間が第2設定時間閾値より大きいことを含む、
空気調和機の制御方法。
【請求項11】
前記第1設定条件は、
前記空気調和機が冷房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第1目標室内温度より小さく、且つ前記第1目標室内温度と前記室内温度との差が設定温度差より大きいことと、
前記空気調和機が暖房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第2目標室内温度より大きく、且つ前記室内温度と前記第2目標室内温度との差が設定温度差より大きいことと、を含む、
請求項10に記載の制御方法。
【請求項12】
前記第1設定条件は、
前記空気調和機が冷房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第1デフォルト室内温度より小さく、且つ前記空気調和機の連続運転時間が第3設定時間閾値より大きいことと、
前記空気調和機が暖房モードで運転している場合、現在の室内温度が予め設定された第2デフォルト室内温度より大きく、且つ前記空気調和機の連続運転時間が第3設定時間閾値より大きいことと、を含む、
請求項10に記載の制御方法。
【請求項13】
前記制御方法は、
前記空気調和機の電源が投入された後に、前記空気調和機の現在の清掃サイクル内の累積運転時間を取得することと、
前記累積運転時間が第4設定時間閾値より大きく、第5設定時間閾値以下であり、且つ前記空気調和機が停止状態にあると決定された場合、前記自己清掃アセンブリが前記自動清掃機能を実行するように制御することと、をさらに含み、
前記第5設定時間閾値は前記第4設定時間閾値より大きい、
請求項10から請求項12のいずれかに記載の制御方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
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図7A
図7B
図8A
図8B
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【国際調査報告】