(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】配管備品ボックス及び漏れ検出システム
(51)【国際特許分類】
E03C 1/02 20060101AFI20241108BHJP
【FI】
E03C1/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525220
(86)(22)【出願日】2022-10-27
(85)【翻訳文提出日】2024-06-17
(86)【国際出願番号】 IL2022051136
(87)【国際公開番号】W WO2023095115
(87)【国際公開日】2023-06-01
(32)【優先日】2021-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524154016
【氏名又は名称】ペレス,モシェ
【氏名又は名称原語表記】PEREZ, Moshe
【住所又は居所原語表記】Mishol Hadkalim 6/2 Street, Migdal Haemek (IL)
(71)【出願人】
【識別番号】524154027
【氏名又は名称】ペレス,タル イスラエル
【氏名又は名称原語表記】PEREZ, Tal Israel
【住所又は居所原語表記】Mishol Hadkalim 6/2 Street, Migdal Haemek (IL)
(71)【出願人】
【識別番号】524154038
【氏名又は名称】ミズラヒ,ハガイ
【氏名又は名称原語表記】MIZRAHI, Hagai
【住所又は居所原語表記】Zichron Tovia 12 Street, Jerusalem (IL)
(74)【代理人】
【識別番号】110003487
【氏名又は名称】弁理士法人東海特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ペレス,モシェ
【テーマコード(参考)】
2D060
【Fターム(参考)】
2D060AA01
2D060AB10
2D060AC05
(57)【要約】
ポートを有するケースと、ケース内の接合部と、ポートに接続された先導管と、近位端部が接合部に接続され、先導管及びポートを貫通し、遠位端部が接続ボックス外部の端部ユニットに接続された導水管とを含む配管接合部が、開示及び記載される。本発明の実施形態は、水接続管の設置及び保守並びに漏水検出を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管システムであって、
第1の接続ボックスであって、
複数の管アダプタ、
前記複数の管アダプタの内部空間を相互接続する接合部、
前記複数の管アダプタを囲む密封ケース、及び
前記密封ケース内の複数のポート、を含む、第1の接続ボックスと、
前記第1の接続ボックスの前記複数のポートのうちの第1のポートに第1の端部において接続された先導管であって、それにより、前記ポートが前記先導管の内部に通じている、先導管と、
前記第1の接続ボックスの管コネクタに第1の端部において接続され、前記第1のポート及び前記先導管を貫通している、第1の導水管と、を備える、配管システム。
【請求項2】
前記導水管が、配管端部ユニットに接続された第2の端部を含む、請求項1に記載の配管システム。
【請求項3】
前記端部ユニットが、配管接続ボックス、ケース、浴室設備、浴室備品、台所設備、台所備品、蛇口、冷房システム、暖房システム、消火システム、庭散水システム、排水システム、又は主給水網から選択される配管備品である、請求項2に記載の配管システム。
【請求項4】
第2の配管接続ボックスであって、
第2の管コネクタと、
前記管コネクタを囲む第2の密封ケースと、
前記第2の密封ケースの第2の複数のポートであって、前記第2の複数のポートの各前記ポートがリードコネクタを含む、第2の複数のポートと、
を含む、第2の配管接続ボックスを更に備え、
前記先導管が、前記第2の複数のポートのそれぞれのポートのそれぞれのリードコネクタに接続された第2の端部を含み、前記導水管はまた、前記それぞれのポート及び前記先導管を貫通しており、
前記導水管が、前記第2の配管接続ボックスの前記管コネクタに接続された第2の端部を含む、請求項3に記載の配管システム。
【請求項5】
前記端部ユニットへの接続が、水密である、請求項2に記載の配管システム。
【請求項6】
前記先導管が、構造物の壁、床、若しくは天井、又はそれらの組み合わせに組み込まれている、請求項1に記載の配管システム。
【請求項7】
配管接続ボックスであって、
導水管への接続のために構成された複数の管アダプタと、
前記複数の管アダプタの内部空間を相互接続する接合部と、
前記管アダプタを囲む密封ケースと、
前記密封ケース内の複数のポートと、
複数のコネクタであって、各コネクタが、前記ポートのうちの1つに装着され、前記導水管を通過するように構成されて、先導管に装着されるように構成され、前記ポートが、前記ボックスの内部と装着された前記先導管の内部とを相互接続し、それにより、前記導水管が、前記先導管の前記内部と前記密封ケースの前記内部との間の前記ポートを貫通している、複数のコネクタと、を更に備える、配管接続ボックス。
【請求項8】
前記複数の管アダプタのうちの少なくとも2つの間の前記接合部を通って接続部を開閉するように構成された弁を更に備える、請求項7に記載の配管接続ボックス。
【請求項9】
配管接続ボックスであって、
脱着可能カバーを有するケースを備え、前記ケースが、
複数のポートであって、前記複数のポートの各ポートが、それぞれの先導管に接続されている、複数のポートと、
複数の導水管であって、前記複数の導水管の各々が、前記複数のポートのそれぞれのポート及び前記それぞれの先導管を貫通している、複数の導水管と、
前記ケース内で前記複数の導水管間を接続する接合部と、を含む、配管接続ボックス。
【請求項10】
各前記導水管が、近位端部において前記接合部に、及び遠位端部において端部ユニットに接続されている、請求項8に記載の配管接続ボックス。
【請求項11】
前記アダプタに接続された接合スイッチと、
締切スイッチを有する入口管と、を更に備える、請求項8に記載の配管接続ボックス。
【請求項12】
排水管を有する排水ポートを更に備える、請求項9に記載の配管接続ボックス。
【請求項13】
センサを更に備える、請求項9に記載の配管接続ボックス。
【請求項14】
前記センサが、湿度センサ、水分センサ、運動センサ、圧力センサ、温度センサ、又はそれらの任意の組み合わせから選択される、請求項13に記載の配管接続ボックス。
【請求項15】
前記配管接続ボックスを構造物の壁、床、又は天井内に又はそれらに接続するように構成された壁コネクタを更に備える、請求項9に記載の配管接続ボックス。
【請求項16】
前記脱着可能カバーが、壁、天井、床、磁器、又はタイルの外面に又はその同一平面に設置されるように構成されている、請求項9に記載の配管接続ボックス。
【請求項17】
配管備品を設置する方法であって、
先導管を構造物内に設置することと、
前記先導管の近位端部を配管接続ボックスの外部のポートに接続することと、
導水管を、前記導水管の近位端部が前記ポートを通って前記配管接続ボックス内に突出するように前記先導管に貫通させることと、
前記導水管の前記近位端部を前記配管接続ボックス内の接合部に装着することと、を含む、方法。
【請求項18】
前記設置することが、前記構造物の壁、天井、及び床のうちの少なくとも1つに設置することである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記導水管の遠位端部を端部ユニットに装着することを更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記端部ユニットが、配管接続ボックス、ケース、浴室設備、浴室備品、台所設備、台所備品、蛇口、冷房システム、暖房システム、消火システム、庭散水システム、排水システム、壁取付締切弁、及び主給水網のうちの少なくとも1つから選択される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
第2の前記先導管のそれぞれを第2のポートに接続することと、
第2の導水管を前記第2のポート及び前記第2の先導管に貫通させることと、
前記第2の導水管の近位端部を前記接合部を介して前記導水管に接続することと、を更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
配管備品の漏れを検出する方法であって、
先導管内の漏れ導水管を滴る水を回収することと、
前記先導管を下って前記水を配管接続ボックス内に導くことと、
前記先導管及び前記配管接続ボックスの少なくとも1つの中の水を感知することと、を含む、方法。
【請求項23】
前記水を、排水ポートを通って前記配管接続ボックスから排出させることを更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記水を、前記排水ポートを通って主排水システムへの排水管内に排出させることを更に含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記感知することが、湿度センサ、水分センサ、運動センサ、圧力センサ、温度センサ、又はそれらの任意の組み合わせから選択されたセンサによる、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
使用者に対して、検出された漏れを警告することを更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記警告することが、無線信号、視覚信号、聴覚信号、又はそれらの組み合わせから選択される信号によって実行される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記警告することが、使用者のパーソナルコンピュータデバイスに無線で信号を送信することによって実行される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記使用者に対して、どの導水管が漏れているかを示すことを更に含む、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
先導管を貫通する漏れ導水管を補修する方法であって、
前記漏れ導水管への給水をオフにすることと、
前記漏れ導水管を分離することと、
前記漏れ導水管を前記先導管から引き抜くことと、
新たな導水管を前記先導管に貫通させることと、
前記新たな導水管を接続することと、
前記新たな導水管への給水をオンにすることと、を含む、方法。
【請求項31】
前記先導管の近位端部が、配管接続ボックスのポートに接続され、前記分離することが、前記漏れ導水管の遠位端部を端部ユニットから分離することと、前記漏れ導水管の近位端部を接続ボックス内の接合部から分離することと、を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記引き抜くことが、前記先導管を通って前記漏れ導水管の前記遠位端部を引き、前記ポートを前記接合ボックス内へと抜くことを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記貫通させることが、前記新たな導水管の遠位端部を、前記接合ボックスから前記ポート及び前記先導管を貫通させることを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記接続することが、前記新たな導水管の前記遠位端部を前記端部ユニットに接続することと、前記新たな導水管の近位端部を前記配管接続ボックス内の接合部に接続することと、を含む、請求項33に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、米国特許法第119条(e)項に基づき、2021年11月25日に提出された米国仮特許出願第63/283,228号の利益を主張し、参考としてその全文が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明は、いくつかの実施形態では、配管備品の設置及び保守並びにそのような備品及び配管装備品からの漏水検出の分野に関し、より具体的には、限定するものではないが、パイプ及びパイプに通じる接続部に関する。
【0003】
配管設備及びシステムの世界では、漏れはよく発生し、大きな損傷を及ぼし、修理するのが難しい問題である。処置不能であるか、又は漏れに到達し停止するのが困難であることから生じる損傷は、個人宅所有者や、言うまでもなく産業及び公共の水道システムにとって相当大きな総量にまでふくらむ可能性がある。漏れは、広範な構造上の損傷をもたらし、高コストの保守及び補修につながるおそれがある。
【0004】
多くの解決策が、市場に存在し、ある程度又は度合いでこれらの問題を解決する。しかしながら、配管設備及び備品を設置又は交換するのが困難であることは一般的に発生する問題であり、ゆっくりとした検出が難しい漏れ、水の漏れ及び漏出へのアクセスも問題となり得る。
【0005】
漏れが検出されると、水が漏れているパイプから離れて堆積し下方に流れ出すことが多い。水は堆積した構造物内のどこかの地点で検出され得るが、水がどのパイプから来たのかが明確にならない場合がある。漏れを修理するために、配管工は、漏れ源が発見されるまで、壁及び/又は床の広い箇所を取り壊さなければならないことがある。次いで、配管工は、壁又は床に沿ってずっとパイプを取り外すかパイプを交換して、壁及び/又は床を修理し得る、あるいはパイプの壊れた箇所を切断して補強し得るが、既に劣化した古いパイプで今後漏れが発生するリスクがある。また、多くの場合、補修工事を行う前に湿った領域を乾燥させるため、人々は水なしで長期間過ごすことになる。
【0006】
本発明のいくつかの実施形態は、これらの及び他の問題を緩和させ得る。例えば、いくつかの実施形態は、一般的な既存の市販製品よりも効率的であり、保守し易く、運用し易く、及び/又は漏れを検出し易い、当該分野の主要な問題のいくつかに対する新しく革新的な解決策を提供する。
【発明の概要】
【0007】
本発明のいくつかの実施形態の一態様によれば、配管システムが提供され、配管システムは、複数の管アダプタ、複数の管アダプタの内部空間を相互接続する接合部、複数の管アダプタを囲む密封ケース、及び密封ケースの複数のポートを含む第1の接続ボックスと、ポートが先導管の内部に通じるように、第1の端部において第1の接続ボックスの複数のポートのうちの第1のポートに接続された先導管と、第1の端部において第1のボックスの管コネクタに接続され、第1のポート及び先導管を貫通している第1の導水管とを含む。
【0008】
本発明のいくつかの実施形態によれば、導水管は、配管端部ユニットに接続された第2の端部を含む。
【0009】
本発明のいくつかの実施形態によれば、端部ユニットは、配管接続ボックス、ケース、浴室設備、浴室備品、台所設備、台所備品、蛇口、冷房システム、暖房システム、消火システム、庭散水システム、排水システム、又は主給水網から選択される配管備品である。
【0010】
本発明のいくつかの実施形態によれば、システムは、第2の管コネクタ、管コネクタを囲む第2の密封ケース、及び第2の密封ケースのうちの第2の複数のポートを含む第2の配管接続ボックスを更に含み、第2の複数のポートの各ポートは、リードコネクタを含み、先導管は、第2の複数のポートのそれぞれのポートのそれぞれのリードコネクタに接続された第2の端部を含み、導水管はまた、それぞれのポート及び先導管を貫通しており、導水管は、第2の接続ボックスの管コネクタに接続された第2の端部を含む。
【0011】
本発明のいくつかの実施形態によれば、端部ユニットへの接続部は、水密である。
【0012】
本発明のいくつかの実施形態によれば、先導管は、構造物の壁、床、若しくは天井、又はそれらの組み合わせに組み込まれる。
【0013】
本発明のいくつかの実施形態の一態様によれば、配管接続ボックスが提供され、配管接続ボックスは、導水管に接続するように構成された複数の管アダプタと、複数の管アダプタの内部空間を相互接続する接合部と、管アダプタを囲む密封ケースと、密封ケースの複数のポートと、複数のコネクタとを含み、各コネクタが、ポートのうちの1つに装着され、導水管を貫通するように構成され、ポートが、ボックスの内部と装着された先導管の内部とを相互接続し、それにより、導水管が、先導管の内部と密封ケースの内部との間のポートを貫通している。
【0014】
本発明のいくつかの実施形態によれば、配管接続ボックスは、複数の管アダプタのうちの少なくとも2つの間の接合部を介して接続部を開閉するように構成された弁を更に含む。
【0015】
本発明のいくつかの実施形態の一態様によれば、配管接続ボックスが提供され、配管接続ボックスは、脱着可能カバーを有するケースを含み、ケースは、各々がそれぞれの先導管に接続された複数のポートと、各々が複数のポートのそれぞれのポート及びそれぞれの先導管を貫通する複数の導水管と、ケース内で複数の導水管間を接続する接合部とを含む。
【0016】
本発明のいくつかの実施形態によれば、各導水管は、近位端部において接合部に接続され、遠位端部において端部ユニットに接続される。
【0017】
本発明のいくつかの実施形態によれば、配管接続ボックスは、アダプタに接続される接合スイッチと、締切スイッチを有する入口管とを更に含む。
【0018】
本発明のいくつかの実施形態によれば、配管接続ボックスは、排水管を有する排水ポートを更に含む。
【0019】
本発明のいくつかの実施形態によれば、配管接続ボックスは、センサを更に含む。
【0020】
本発明のいくつかの実施形態によれば、センサは、湿度センサ、水分センサ、運動センサ、圧力センサ、温度センサ、又はそれらの任意の組み合わせから選択される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明のいくつかの実施形態は、添付図面を参照して、本明細書では単に例示として説明する。具体的に図面を詳細に参照すると、図示される細部は例であり、本発明の実施形態の例示的説明を目的とすることを強調しておく。この点では、図面を利用した説明により、いかにして本発明の実施形態を実行することができるかが当業者にとって自明となる。
【0022】
【
図1】本発明のいくつかの実施形態による、主配管接続ボックスの概略側面図である。
【
図2】本発明のいくつかの実施形態による、主配管接続ボックスの概略斜視図である。
【
図3】本発明のいくつかの実施形態による、
図1及び2の平面A-A’で切断された主配管接続ボックスの概略断面図である。
【
図4】本発明のいくつかの実施形態による、配管設備の断面図である。
【
図5】本発明のいくつかの実施形態による、配管設備の斜視図である。
【
図6】本発明のいくつかの実施形態による、配管設備の斜視図である。
【
図7A】本発明のいくつかの実施形態による、配管システムの概略図である。
【
図7B】本発明のいくつかの実施形態による、配管システムの概略図である。
【
図8】本発明のいくつかの実施形態による、配管備品の概略斜視図である。
【
図9】本発明のいくつかの実施形態による、配管備品の概略斜視図である。
【
図10】本発明のいくつかの実施形態による、配管備品の概略破断図である。
【
図11】本発明のいくつかの実施形態による、配管備品の概略斜視図である。
【
図12】本発明のいくつかの実施形態による、配管備品の概略斜視図である。
【
図13】本発明のいくつかの実施形態による、配管備品の概略斜視図である。
【
図14】本発明のいくつかの実施形態による、配管接続ボックスのブロック図である。
【
図15】本発明のいくつかの実施形態による、配管接続ボックスのブロック図である。
【
図16】本発明のいくつかの実施形態による、設置する方法のフローチャートである。
【
図17】本発明のいくつかの実施形態による、漏れを検出する方法のフローチャートである。
【
図18】本発明のいくつかの実施形態による、設置する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、いくつかの実施形態では、配管備品の設置及び保守、並びにこのような備品における漏水検出、より具体的には、限定するものではないが、備品に接続され、備品に通じる及び/又は備品から通じる管に関する。
【0024】
概要
本発明のいくつかの実施形態の一態様は、配管備品の設置及び保守、並びに/又は漏水検出システムに関する。例えば、管及び/又は備品からの漏れが、検出及び/又は位置特定され得る。任意選択的に、システムは、配管備品に接続されて配管備品に通じる、及び/又は配管備品から通じる管からの漏水を検出し得る。いくつかの実施形態では、故障した管の交換のための簡易な方法が開示される。任意選択的に、システムは、構造物の壁、床、又は天井に組み込まれる。
【0025】
本発明の何らかの態様は、2つの主な部分又はセグメントからなり、いずれも、配管の世界で定期的に発生する上記の問題の一部又は全部を解決又は最小化するために協働し得る。
【0026】
いくつかの実施形態によれば、本発明の第1の部分又はセグメントは、特別に設計された配管接続ボックスであり得る。このような接続ボックスは、各種機能を果たし得る。例えば、接続ボックスは、(例えば、シャワー、浴槽、及び/又はシンク用の)温水/冷水混合弁として構成及び/又は機能し得る。代替的に又は追加的に、接続ボックスは、単一水源(例えば、温水又は冷水のいずれか)用の遮断弁として構成及び/又は機能し得る。代替的に又は追加的に、接続ボックスは、他の接続ボックスに水を分配する主配管接続ボックスとして構成され得る、及び/又は機能し得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、接続ボックスは任意選択的に、カバーが周囲の壁、床、天井、磁器、又はタイルと面一又は同一平面になり得るように、壁、床、天井、磁器、又はタイル内に設置され得る。任意選択的に、このケースは、必要に応じて中に設置された備品への容易なアクセスを可能にするように設計され得る。任意選択的に、ケースのカバーは、例えば、タイルの一部、周りの表面、独立型シャワー設備などの可視環境になじむように設計され得る。任意選択的に、接続ボックスは、備品及びその内部の管の簡易かつ迅速な設置を可能にするように設計され得る。
【0028】
本発明のいくつかの実施形態によれば、接続ボックス、例えば、ケースは、例えば、必要な管及び/又は備品を当該ケースの特別に設計された溝及び/又は凹部に単純にカチッとはめ込むことによって、備品及び/又は管を容易かつ簡便に「受け入れる」ように特別に鋳造された形状及びトンネルを有し得る。代替的に及び/又は追加的に、ケースは、「先導」管の安全かつ水密の接続を容易にし得る特別に設計されたポート、アダプタ、チャネル、及び/又はトンネルを有し得る。代替的に又は追加的に、様々な種類の従来の配管及び/又は接続部が使用され得る。
【0029】
本発明のいくつかの実施形態によれば、「先導」管(任意選択的に、管はパイプ及び/又はホースを含み得る)は中空チャネルであり得る。任意選択的に、導水管は、先導管を貫通し得る。任意選択的に、これにより、容易な及び/又は正確な設置が簡易化され得る。任意選択的に、構造物内の一部及び/又は全部の管、例えば、主給水網からの入口管及び/又は主排水システムへの排水管は、先導管を貫通する導水管を含み得る。
【0030】
本発明のいくつかの実施形態によれば、これらの「先導」管の安全かつ水密接続は、(例えば、該ケース内の備品から、ケースより高い地点からなどの)漏水を、壁及び/又は床及び/又は天井内に漏れ出さずに安全に運ぶことを可能にする。任意選択的に、漏水は、本発明の第2の部分によって回収及び検出され得る。
【0031】
本発明のいくつかの実施形態によれば、センサは、漏水を検出するために、家屋又は構造物(例えば、主管の床上)の配管ボックスケースに設置され得る。任意選択的に、センサは、配管ハウジング及び/又は先導管内に配置されてもよい。任意選択的に、配管ボックスケースは、家屋又は構造物のできる限り最下位置に据えられてもよい。任意選択的に、このセンサは、水を検出するとすぐに、所有者や保守作業員などに警告を送ってもよい。任意選択的に、警告は、どの先導管で水が漏れているか、及び/又は先導管のどこから水か漏れているかに関する情報を提供してもよい。任意選択的に、警告された人は、迅速に漏れに気づかされてもよく、当然ながら、水染みが壁、床、若しくは天井に現れたとき、又は出水が生じたときのみ、漏れを指摘することが非常に好ましい。
【0032】
任意選択的に、排水ポート及び/又は排水システムは、家屋又は構造物の主排水システムに接続され得る。任意選択的に、漏れが発生すると、漏水は、どこで発生しようと、主接続ボックスケースに流れ込み、そこから排水開口部内へ及び/又は主排水システムへ排出され得る。任意選択的に、これにより、水が家屋又は構造物の床にあふれ出て氾濫するのを防止し得る、及び/又は壁、床、又は天井上の水染みの出現を防止し得る。いくつかの実施形態では、湿気検出器は、排水ポート及び/又は排水管に配置され得る。
【0033】
特定の実施形態
本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、その適用が、以下の説明に記載される及び/又は図面及び/又は実施例に示される構成要素及び/又は方法の構造及び配置の詳細に必ずしも限定されないと理解すべきである。本発明は、他の実施形態も可能である、又は様々な方法で実施若しくは実行することが可能である。
【0034】
本発明のいくつかの実施形態によれば、本発明は、本発明の2つの部分を含み得る。
【0035】
本発明のいくつかの実施形態によれば、第1の部分は、壁、床、又は天井内に埋め込まれ得る、特別に設計された配管接続ボックスからなり、いくつかの特有の革新的な特徴を有し得る。
【0036】
配管接続ボックスは、本発明のいくつかの実施形態では、特別に鋳造又は設計された内部を有し得る。任意選択的に、ハウジングは、標準的な配管備品が、安全で手の届きやすい形状でハウジング内に嵌合され得るように設計されてもよい。任意選択的に、ハウジングの内部設計は、このような備品及びそれらの接続管を「受け入れ」てもよく、及び/又はそれらを適所に固定してもよい。任意選択的に、これにより、当該管及び/又は備品を通って流れる水によって生じる運動及び振動の結果として、ハウジングの漏れのリスクを低減し得る。
【0037】
ハウジングは、本発明のいくつかの実施形態では、周囲にポートを有し得る。任意選択的に、コネクタは、ポート上又はポート内に嵌合し得る。任意選択的に、ポートコネクタは、先導管を安全に及び/又は防水して装着させるように設計され得る。任意選択的に、先導管は、構造物の壁、床、及び/又は天井に埋めこまれる、及び/又は組み込まれる管を含む。任意選択的に、先導管は、導水管が貫通する導管として機能し得る。任意選択的に、この特徴により、漏れた水は(例えば、接続ボックス自体内、いずれかの導水管内、導水管上のどこかの地点などで)先導管により接続ボックスに導かれることによって、壁、天井、又は床に漏れ出すのを防止することができる。
【0038】
ハウジングは、本発明のいくつかの実施形態では、例えば、美的設計、製造材料、又はその両方において、シャワーと浴槽設備及び備品の自然な環境の一部になるように設計され得る脱着可能カバー又は蓋を有し得る。任意選択的に、この特徴は、カバー又は蓋を、浴室壁、天井、床、磁器、又はタイルの外面上に設置して、漏れが発生したときに簡易なアクセス及び簡易な診断を行うことを可能にし得る。任意選択的に、カバー又は蓋は、完全に取り外され得るか、又はヒンジなどにおいて開放され得る。
【0039】
本発明のいくつかの実施形態によれば、2つ以上の接続ボックスが、家屋又は構造物に設置され得る。任意選択的に、「主」接続ボックスは、家屋又は構造物の可能な最下部に配置され得る。任意選択的に、「副」接続ボックスは、構造物全体の様々な位置、例えば、浴室、台所、庭、床、天井の各々などに設置され得る。任意選択的に、副配管接続ボックスは、主配管接続ボックスの一部又は全部の特徴を含み得る。任意選択的に、副配管接続ボックスは、主配管接続ボックスよりも小さい及び/又は少ない接続部及び/又はポートを備え得る。任意選択的に、副配管接続ボックスは、接合部、遮断弁、及び/又は混合弁として機能し得る。任意選択的に、各配管接続ボックス上には、コネクタ、ポート、及び/又は先導管、及びそれらがどの備品に向かうかのマップが設けられる。
【0040】
本発明のいくつかの実施形態によれば、本発明の第1の部分によって簡易化され得る第2の部分は、配管接続ボックス(例えば、主配管接続ボックス、副配管接続ボックス、又はその両方)内に配置される排水及び漏れ検出システムであり得る。任意選択的に、第2の部分自体は、2つのセグメントを含んでもよい。
【0041】
任意選択的に、全ての漏水は、最終的に主配管接続ボックスに流れ込み得る、及び/又は水は、液体検出器によって検出され得る。例えば、液体検出器は、当該接続ボックスの下端部に位置決めされ得る。任意選択的に、このような検出器は、本発明のいくつかの実施形態では、液体が検出されたときに、漏れを使用者に警告し得る。任意選択的に、センサは、パーソナルコンピュータデバイスに無線で接続され得る。任意選択的に、パーソナルコンピュータデバイスは、スマートフォン、スマートウォッチ、ラップトップ、デスクトップコンピュータ、VRなどを含み得る。任意選択的に、センサは、漏れの存在を使用者に警告してもよい。他の警告する方法は、音及び/又は光及び/又は効率的だと思われる任意の他の方法によるものであり得る。
【0042】
任意選択的に、漏水は、主配管接続ボックス内に堆積され得る。接続ボックスは、排水管に接続され得る。任意選択的に、排水管は、(例えば、当該主配管接続ボックスの底部から)家屋又は構造物の主排水システムに通じる。任意選択的に、これにより、全ての漏れが主廃水システムに方向転換される、及び/又は当該漏れが構造物の床にあふれるのを防止して、深刻な損傷及びコストを回避するのを確保することができる。
【0043】
次に例示的な図面を参照する。
【0044】
図1は、本発明のいくつかの実施形態による、配管接続ボックスの概略側面図である。例えば、配管接続ボックス100は、主配管接続ボックスであり得る。任意選択的に、接続ボックスは、いくつかのアダプタ102を収容するケース110を含み、各アダプタは導水管104に接続され、導水管はポートを通って接続ボックスに接続された先導管106を貫通している。任意選択的に、先導管106は、構造物の壁、床、又は天井内に設置されてもよい。任意選択的に、導水管104は、先導管106を貫通して、遠位端部で1つ以上の配管備品、例えば、蛇口、トイレ、シャワー、浴槽、シンク、冷蔵庫、ボイラー、庭散水システム、噴水、暖房システム及び/又は冷房システム、消火システム、排水システム、主給水網などに接続され得る。任意選択的に、導水管104は、近位端部で配管接続ボックス上のアダプタ102に接続されてもよい。任意選択的に、配管接続ボックスは、排水ポート108を含み得る。任意選択的に、排水ポート108は、構造物の主排水システム及び/又は廃水システムに接続され得る。
【0045】
図2は、本発明のいくつかの実施形態による、配管備品の概略斜視図である。例えば、主配管接続ボックス200は、1つ以上のアダプタ202を収容するケース214を含み、各アダプタは、導水管204の近位端部に接続され、導水管は 先導管206を貫通して、遠位端部において端部ユニット、例えば、トイレ、シャワー、浴槽、シンク、冷蔵庫、ボイラー、庭散水システム、噴水、暖房システム及び/又は冷房システムなどに接続され得る。任意選択的に、各アダプタ202は、遮断弁210を含み得る。任意選択的に、配管接続ボックス200は、配管接続ボックス内の液体、及び/又は配管接続ボックスを通過して排水ポート208及び構造物の主排水システムに至る液体の存在を検出し得るセンサ212を含み得る。任意選択的に、センサ212は、湿度センサ、水分センサ、運動センサ、圧力センサ、温度センサ、又はそれらの任意の組み合わせであり得る。
【0046】
図3は、本発明のいくつかの実施形態による、配管備品の概略側面図である。例えば、配管接続ボックス300はアダプタ302を含み、各アダプタは、導水管304の近位端部に接続され、導水管は先導管306を貫通して、遠位端部の配管備品、例えば、蛇口、トイレ、シャワー、浴槽、シンク、冷蔵庫、ボイラー、庭散水システム、噴水、暖房システム及び/又は冷房システム、消火システム、排水システム、主給水網などに接続される。任意選択的に、各アダプタ302は、遮断弁310を含み得る。任意選択的に、システム全体へ、故障した導水管が接続される配管接続ボックスへ、いくつかの導水管へ、又は故障した導水管のみへの給水が遮断され得る。任意選択的に、配管接続ボックス300は、配管接続ボックス内の液体、及び/又は配管接続ボックスを通って排水ポート308へ、次いで、出口管によって構造物の主排水システムまで流れる液体の存在を検出し得るセンサ312を含み得る。任意選択的に、脱着可能カバー314は、浴室の壁、天井、床、磁器、又はタイルの外面に設置され得る、又はその外面と面一に若しくは同一平面になり得る。
【0047】
任意選択的に、導水管は、弾性、可撓性、半可撓性、又は剛性材料で作製され得る。好ましくは、材料は、非毒性で飛散しにくいものであってもよい。任意選択的に、導水管は、軟質プラスチック、ゴムプラスチック、天然ゴム、スチレンブタジエンブロックコポリマー、ポリイソプレン、ポリブタジエン、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロプレンジエン系ゴム、シリコーンエラストマー、フルオロエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ニトリルゴム、アクリル(ポリメチルメタアクリレート)、ブチレート(酢酸セルロースブチレート)、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリエチレンテトラフタレート、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレン、金属(例えば、鉛、銅、アルミニウムなど)、又はこれらの組み合わせから作製され得る。
【0048】
任意選択的に、先導管は、高品質の透明な、部分的に透明な、半透明な、及び/又は不透明な材料から作製され得る。好ましくは、材料は、非毒性で飛散しにくいものであってもよい。例えば、先導管は、軟質プラスチック、ゴムプラスチック、天然ゴム、スチレンブタジエンブロックコポリマー、ポリイソプレン、ポリブタジエン、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロプレンジエン系ゴム、シリコーンエラストマー、フルオロエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ニトリルゴム、アクリル(ポリメチルメタアクリレート)、ブチレート(酢酸セルロースブチレート)、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリエチレンテトラフタレート、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレン、金属(例えば、ステンレス鋼、銅、アルミニウムなど)、又はこれらの組み合わせから作製され得る。
【0049】
図4は、本発明のいくつかの実施形態による、配管備品(例えば、遮断弁)の概略斜視破断図である。例えば、配管接続ボックス400は、脱着可能カバー402を含み得る。任意選択的に、防水先導管接続部406は、導水管から先導管に漏れる水をシステムから(例えば、管が貫通する建物の壁内へ)漏れ出さないようにさせ得る、及び/又は主水接続ボックス及び/又はセンサ及び/又は排水溝に戻るように移動させ得る。任意選択的に、導水管は、接続ボックスのケース410内に収容される接合部408、次いで、備品404、例えば、蛇口、トイレ、シャワー、浴槽、シンク、冷蔵庫、ボイラー、庭散水システム、噴水、暖房システム及び/又は冷房システム、消火システム、排水システム、主給水網などに接続され得る。
【0050】
図5は、本発明のいくつかの実施形態による、配管備品の概略前面斜視図である。例えば、配管接続ボックス500は、脱着可能カバー502を含み得る。任意選択的に、脱着可能カバー502は、浴室の壁、天井、床、磁器、又はタイルの外面に設置され得る、又はそれと面一若しくは同一平面になり得る。任意選択的に、防水先導管接続部506及び備品(例えば、蛇口、トイレ、シャワー、浴槽、シンク、冷蔵庫、ボイラー、庭散水システム、噴水、暖房システム及び/又は冷房システム、消火システム、排水システム、主給水網など)への接続部504は、接続ボックス500のケース508上に通じ得る。
【0051】
図6は、本発明のいくつかの実施形態による、配管備品の概略後面斜視図である。例えば、配管接続ボックス600は、脱着可能カバー602を含み得る。任意選択的に、脱着可能カバー602は、浴室の壁、天井、床、磁器、又はタイルの外面に設置され得る、又はそれと面一若しくは同一平面になり得る。任意選択的に、防水先導管接続部606及び備品(例えば、蛇口、トイレ、シャワー、浴槽、シンク、冷蔵庫、ボイラー、庭散水システム、噴水、暖房システム及び/又は冷房システム、消火システム、排水システム、主給水網など)への接続部604は、接続ボックス600のケース608上に通じ得る。
【0052】
図7Aは、本発明のいくつかの実施形態による、配管システムの概略図である。例えば、配管システム700aは、主配管接続ボックス、例えば、
図1に示されるように配管接続ボックス100を備える。任意選択的に、先導管714は、導水管704を取り囲む。任意選択的に、先導管714は、導水管704からの漏水がシステムから(例えば、建物の壁内へ)流れ出るのを防止する。管(例えば、先導管714及び導水管704)は任意選択的に、主配管接続ボックス100と周辺接続ボックス401a~401c’(例えば、停止弁を有する接続ボックス400及び/又は温水/冷水混合弁を有する接続ボックス800)との間を接続する。
【0053】
いくつかの実施形態では、導水管704は、(例えば、主接続ボックス100における)水源と周辺接続ボックス(例えば、締切弁接続ボックス401a、401b、401c)内の接合部(例えば、
図4の接合部408)との間で水を導く。先導管は任意選択的に、接続ボックス401a~401c’のケース(例えば、ケース410、例えば、ケース410の先導管接続部406)に対して密封される(例えば、漏水を密封接続ボックス400に導く、及び/又は周辺接続ボックスの外側を単に封止する)。例えば、導水管704から漏れる水は、先導管714を下方へ戻り、主水接続ボックス及び/又はセンサ及び/又は排水溝まで送られ得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、導水管704内の水は、周辺配管接続ボックス401a~401c’、及び/又は800内の接合部を通って端部ユニット及び/又はデバイスに通じる。例えば、配管備品は、トイレ702a、シンク702b、シャワー702c、浴槽、灌漑システム、庭用ホース、噴水、消火システム、排水システム、主給水網などを含み得る。例えば、デバイスは、冷蔵庫及び/又は給湯器及び/又は暖房システム及び/又は冷房システムを含み得る。例えば、周辺接続ボックス401a~401c’、800とデバイス及び/又は端部ユニットとの間の接続部は、従来の導水管705を含み得る、及び/又は漏れが検出される開放空間を通過し得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、導水管704、705は、ボックス401a~401c’、500のケース上のポートを通って接続され、ポートを通って導水管704、705は密封接続ボックス内へ延在し得る。接続ボックス内では、接合部は様々な水接続管の間を接続し得る。例えば、接合部は、(例えば、主ボックス100からの)流入給水導水管704と、例えば設備及び/又はデバイスに接続される流出導水管(例えば、管705)との間を相互接続し得る。任意選択的に、先導管714内の水は、周辺接続ボックス401a~401c’、800においてシステムから出るのを阻止される。例えば、先導ポート接続部(例えば、接続部406)は、周辺接続ボックスに接続された端部において先導管を出るのを阻止されるように密封され得る。代替的に又は追加的に、先導管接続部(例えば、ポート812上のコネクタ)は、密封ケースに通じ得る。いくつかの実施形態では、給水導水管705(例えば、先導管を含まない)を含む従来の導水管705が貫通するポートは、接続ボックス(例えば、ボックス500)内の水が管705の周囲に漏れ出さないように密封される。いくつかの実施形態では、流入給水管704は、先導管714内で包囲される。任意選択的に、流入給水導水管704は、ポートを通過してボックス内へ入る。任意選択的に、先導管714は、コネクタによってボックス401a~401c’、800のケースに水密封止で取り付けられる。
【0056】
いくつかの実施形態では、接続ボックス100(及び/又は周辺接続ボックス401a~401c’、800)のハウジングケースは、排水管744によって構造物の主排水システム742に接続される。接続ボックス100、401a~401c’、800はまた、センサ716を収容し得る。任意選択的に、センサは、排水ポート又は出口排水管744に近接してケース内に配置され得る。任意選択的に、排水ポート又は出口排水管744は、ケースの最下部近傍に配置され得る。任意選択的に、センサは、ケースの最下位置近傍に及び/又は各先導管の近位端部に近接して配置され得る。任意選択的に、センサは、先導管704及び/又はケース及び/又は排水管744及び/又は排水ポート内の水を検出することによって漏水を特定し得る。いくつかの実施形態では、センサは、何がケースに入ったかを検出するが、どこから来たかは示さない。任意選択的に、使用者は、ケースを開けて、どのポートから水が来ているかを見ることによって、関連する先導管704、導水管714、及び/又はその接続部への漏れの位置を特定する。代替的に又は追加的に、センサ716は、どの先導管から水が来ているかを特定し得る。例えば、導水管714から漏れる水は、関連する先導管704を下ってケースまで送られ得る、及び/又はケース内に堆積し得る、及び/又は構造物の主排水システム742へと排出され得る。任意選択的に、故障した導水管714は、遠位端部及び近位端部において端部ユニット702及び/又は接合部707及び/又は水供給源から分離し、故障した導水管714を先導管704から引き抜き、次いで、新たな導水管を先導管704を進ませる、及び/又は遠位端部及び近位端部においてそれぞれ端部ユニット702、給水及び/又は接合部に接続することによって容易に交換され得る。
【0057】
いくつかの実施形態では、接続ボックスは、配管システム700aの従来の各種ユニット間で使用され得る。例えば、デバイス703(例えば、給湯器)は、水入力部707a及び水出力部707bを有し得る。出力部は任意選択的に、従来の管705によって接続ボックス401c’に接続され得る。任意選択的に、接続ボックス401cは、出力部707bから先導管714内の導水管704を通って更なる接続ボックス401b’へと温水を方向付け、そこで温水を端部ユニット(例えば、シンク702b)の従来の混合弁に方向付ける。代替的に又は追加的に、接続ボックス401cは、出力部707bから先導管714内の導水管704を通って、混合弁を含む更なる接続ボックス800へ方向付け、混合された温水/冷水は、従来の管705を介して接続ボックス800から端部ユニット(例えば、シャワー702c)に送られる。
【0058】
図7Bは、本発明のいくつかの実施形態による、配管システムの概略図である。例えば、配管システム700bは配管接続ボックス706を備える。ボックス706は、導水管714用のポートと先導管704用のコネクタとを含み、蛇口、トイレ、シャワー、浴槽、シンク、冷蔵庫、ボイラー、庭散水システム、噴水、暖房システム及び/又は冷房システム、消火システム、排水システム、主給水網などの各種備品を含み得る端部ユニット702fに直接接続されてもよい。代替的に又は追加的に、ボックス706は、混合弁を含む追加の配管接続ボックス800、及び/又は標準的な配管705及び/又は端部ユニット702e(例えば、浴槽タブの従来の混合弁の冷水供給)への壁取付遮断弁接続ボックス401dに接続され得る。任意選択的に、先導管704は、壁取付遮断弁接続ボックス401d、401d’間の接続部の周囲に密封して接続される。例えば、接続部は、導水管714を囲む先導管704を含み得る。任意選択的に、複数の配管接続ボックス706は、追加の端部ユニットに相互接続され得る、及び/又は接続され得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、混合弁接続ボックス800は、別の接続ボックス706から直接冷水入力を、及び/又は遮断弁接続ボックス401d’を介して給湯デバイス703から温水入力を受け入れる。
【0060】
いくつかの実施形態では、接続ボックスは、先導管内の湿気に関する遮断弁及び/又はセンサ716を含み得る。いくつかの実施形態では、接続ボックスは、先導管718内の導水管717から入ってくる水を受け入れ得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、接続ボックス100、400、401a~c’、800の排水ポートはまた、排水管744によって構造物の主排水システムに接続される。接続ボックスはまた、センサ716を収容し得る。任意選択的に、センサ716は、排水ポート又は出口排水管744に近いボックス100、400、401a~c’、800内に配置され得る。任意選択的に、排水ポート又は出口排水管744は、ボックス100、400、401a~c’、800の最下部に配置され得る。任意選択的に、センサ716は、各先導管704の近位端部又はその近傍に配置され得る。任意選択的に、センサ716は、先導管704及び/又はボックス100、400、401a~c’、800及び/又は排水管744及び/又は排水ポート内の水を検出することによって漏水を特定し得る。導水管714から漏れる水は、先導管704を通過し得る、及び/又はボックス100、400、401a~c’、800内に堆積し得る、及び/又は排水管744によって構造物の主排水システム742に排出され得る。任意選択的に、故障した導水管714は、反対端部において端部ユニット702から分離させ、接続ボックスで先導管から引き抜いて取り外すことができ、次いで、新たな導水管を進ませて、遠位端部及び近位端部においてそれぞれ第1及び第2の端部ユニットに接続することができる。
【0062】
図8は、本発明のいくつかの実施形態による、配管備品の概略斜視図である。例えば、配管接続ボックス800は、脱着可能カバー802を含み得る。例えば、カバー802は、ケース808を封止して、筐体を密封し得る。任意選択的に、弁制御部は、筐体の外側からアクセス可能にし得る。例えば、接合スイッチ804は、1つ以上の流出導水管及び/又は給水本管及び/又は温水源に接続し得る流入水接続部814、818との間に温水/冷水混合弁を含み得る。例えば、接合スイッチ804は、カバー802から突出し得る。任意選択的に、出口導水管(例えば、
図11及び12の管1117)上の締切放出弁806は、脱着可能カバー802の外部からアクセス可能であってもよい。
【0063】
いくつかの実施形態では、ケース808は、1つ以上の取付補助具810を含み得る。例えば、取付補助具810は、(例えば、フック、ねじ穴、リングなどを介して)壁、床、及び/又は天井内及び/又はへケースを接続するのを助けるように構成され得る。
【0064】
いくつかの実施形態では、ケースは、1つ以上のポート812を含み得る。任意選択的に、ポート812は、(例えば、ケース808から突出する)コネクタを含み得る。例えば、コネクタは、先導管816、818の端部とポート812との間を水密接続することを簡易化し得る。任意選択的に、導水管814は、先導管816を貫通し得る、及び/又は接続ボックス800内へ延在し得る、及び/又は接合部に接続され得る。導水管814は、先導管816を貫通して、遠位端部で端部ユニットに接続され得る。
【0065】
本発明のいくつかの実施形態によれば、導水管は、壁に直接設置されることなく設置され、導管(「先導管」)が壁に設置される。次に、導水管(例えば、可撓管)が導管を貫通する。導水管は、例えば接合部を介して、配管ケースの内部と相互接続される。配管接続ボックスは、任意選択の排水管を有する密封外側ケース内に1セットの配管アダプタ及び/又は接合部(及び任意選択的に、弁)を有し得る。任意選択的に、先導管は、耐水封止で接続ボックスの外側ケースに接続され得る。
【0066】
図9は、本発明のいくつかの実施形態による、開放配管接続ボックス900の概略斜視図である。例えば、配管接続ボックス900は、脱着可能カバー902を含み得る。任意選択的に、接合スイッチ904(例えば、温水/冷水混合スイッチ)は、例えば、導水管の間及び/又は接続ボックス内の接合部を通る流を制御する。例えば、接合スイッチは、配管接続ボックスの外側ケースからアクセス可能であり得る。任意選択的に、先導管918内の出口管(例えば、
図11及び12の管1117)上に締切放出弁906が設けられる。例えば、締切放出弁は、外側ボックス900からアクセス可能であり得る。任意選択的に、ケース908は、壁、床、又は天井(例えば、フック、ループ、ねじ穴、リングなど)内又はそれらに接続するのを助けるように構成された1つ以上の取付補助具910を含み得る。ケースは1つ以上のポート912を含み、導水管914がポートを通って延在し、先導管916に接続され得る。導水管914は、先導管916を貫通し、例えば、遠位端部において端部ユニット、接合部、及び/又は壁取付コネクタに接続され得る。
【0067】
図10は、本発明のいくつかの実施形態による、配管備品の概略破断図である。例えば、配管接続ボックス1000は、接合スイッチ1006(例えば、温水/冷水混合弁)が突出し得るケース1008と、任意選択的に先導管1018内に、給水本管網からの導水出口管(例えば、
図11及び12の管1117)上の締切放出弁1004とを含み得る。任意選択的に、ケース1008は、(例えば、ケースから突出する)任意選択のコネクタを備えた(例えば、導水管1012、1014が貫通する)1つ以上のポートを含んでもよく、そのポートを通って導水管1014が延在し得る。任意選択的に、先導管1016は、コネクタに接続されて、例えば、ポートの周囲の水密封止を提供し得る。導水管1014は、近位端部においてアダプタ1020に接続され得る。導水管は、先導管1016を貫通し、遠位端部において端部ユニットに接続され得る。任意選択的に、配管備品接続ボックス1000は、カバーが周囲の壁、床、天井、磁器、又はタイルと同一表面になり得るように、壁、床、天井、磁器、又はタイル1010内に設置され得る。任意選択的に、この接続ボックスは、必要に応じて中に設置される備品への容易なアクセスを可能にするように設計され得る。任意選択的に、ハウジングのカバーは、例えば、タイルの一部、その周りの表面、独立型シャワー設備などの可視の環境になじむように設計され得る。例えば、冷水は、複数の入力管1014、1012の管1014を通って入り得る。例えば、温水は、複数の入力管1014、1012の管1012を通って入り得る。
【0068】
図11及び12は、本発明のいくつかの実施形態による、配管備品の概略斜視図 である。例えば、配管接続ボックス1100は、ケース1106を含み、そこから接合スイッチ1104(例えば、温水/冷水混合弁)及び/又は任意選択的に、出口導水管1117上の締切放出弁1102が突出し得る。任意選択的に、出口導水管1117は、先導管1118内にある。任意選択的に、ケース1106は、壁、床、又は天井(例えば、フック、ループ、ねじ穴、リングなど)内に又はそれらへケース1106を接続するのを助けるように構成された1つ以上の取付補助具1116を含み得る。ケースは、先導管1108に接続された1つ以上のポート1110を含み得、ポートを通って導水管1114は、接続部の後を、アダプタ1112を介して接合スイッチ1104まで延在し得る。導水管1114a~114d、1117、1117’は、先導管1108を貫通し、遠位端部において端部ユニットに接続され得る。
【0069】
いくつかの実施形態では、混合弁接続ボックスは、温水用の代替の入力ポート(例えば、管1114a及び/又は1114bに接続される)及び/又は冷水用の代替の入力ポート(例えば、管1114c及び/又は1114dに接続される)を含み得る。例えば、温水入力部1114b及び冷水入力部1114cが、ボックス1100の一端部から延びてもよく、及び/又は温水入力管1114a及び冷水入力管1114dが、ボックス1100の一端部から延びてもよく、及び/又は代替の出力ポート(例えば、管1117及び/又は1117’に接続される)が、ボックス1100の反対端部から延びてもよい。例えば、これにより、混合弁を様々な幾何学形状の様々な入力接続部及び/又は出力接続部に接続することが簡便になり得る。
【0070】
図13は、本発明のいくつかの実施形態による、配管備品の概略斜視図である。例えば、配管ハウジング1200は、接合スイッチ1204が突出し得るケース1206と、任意選択的に先導管1218を貫通する出口導水管(例えば、
図11及び12の管1117)上の締切放出弁1202とを含み得る。任意選択的に、ケース1206は、壁、床、又は天井(例えば、フック、ループ、ねじ穴、リングなど)内に又はそれらへケース1206を接続するのを助けるように構成された1つ以上の取付補助具1216を含み得る。先導管1208に接続される1つ以上のポート1210もケースから突出し、ポートを通って導水管1214は、接続部の後でアダプタ1212によって接合スイッチ1204まで延在し得る。導水管1214は、先導管1208を貫通して、遠位端部において端部ユニットに接続され得る。
【0071】
図14は、本発明のいくつかの実施形態による、配管ハウジングのブロック図である。例えば、配管ハウジングは、ケース1304を給水網に接続する、締切弁1316を備えた入口管1300を含む。脱着可能カバー1302を有するケース1304は、いくつかのアダプタ1318を収容し、各アダプタは、ポート1324によってケース1304に接続された先導管1312を貫通する導水管1310に接続される。任意選択的に、先導管1312は、例えば壁コネクタ1306によって、構造物の壁、床、又は天井内に設置され得る。ケース1304は、配管ハウジング内の液体、及び/又は配管ハウジングを通過し、排水ポート1322と排水管1308を介して構造物の主排水システム及び/又は廃水システムに至る水の存在を検出し得るセンサ1320を含む。任意選択的に、ケース1304は、水流を制御し得る接合スイッチ1314を含んでもよい。
【0072】
図15は、本発明のいくつかの実施形態による、配管接続ボックスのブロック図である。例えば、締切弁1410を有する入口管1400は、ケース1402を給水網に接続する。脱着可能カバー1404を有するケース1402はいくつかのアダプタ1412を収容し、各アダプタは、導水管1414に接続され、導水管はケース1402上のポート1418に接続された先導管1416を貫通する。任意選択的に、先導管1416は、構造物の壁、床、又は天井内に設置され、壁取付補助具1406によって適所に保持され得る。ケース1402は、水流を制御し得る接合スイッチ1408を含み得る。
【0073】
図16は、本発明のいくつかの実施形態による、配管備品を設置する方法のフローチャートである。例えば、先導管が、構造物の壁及び/又は床及び/又は天井に設置される1502。先導管が、配管接続ボックスケースに接続される1504。導水管が、先導管を貫通する1506。導水管の近位端部が、(例えば、アダプタを介して)配管ボックスケースの接合部に接続される1508。導水管の遠位端部が、端部ユニットに接続される1510。
【0074】
図17は、本発明のいくつかの実施形態による、漏れを検出する方法のフローチャートである。例えば、導水管のうちの1つが漏れを噴出する場合1602、水は壁及び/又は床及び/又は天井に沁み込むが、先導管内に滴り1604、次いで、先導管を下って、次の配管接続ボックス又は主配管ケースに導かれる1606。水は、配管接続ボックスを出て、排水ポート及び排水管を介して排水システムに流れ込む1608。配管接続ボックス内には、センサが含まれてもよい。配管接続ボックス内の水が検出される1610(例えば、水分センサによって、及び/又は排水管を出るときに見られる)。センサは、使用者、保守専門家、配管工、オーナーなどに警告を発する1612。任意選択的に、警告は信号であってもよい。任意選択的に、信号は、例えば、ネットワーク(例えば、無線、衛星、セルラーネットワークなど)を介して、使用者の電子デバイス(例えば、コンピュータ、ラップトップ、タブレット、携帯電話、スマートウォッチ、クラウド、VRなど)まで無線で送信され得る。任意選択的に、信号は視覚的であってもよく(例えば、光が点滅し得る)、及び/又は音声であってもよい(例えば、サイレンが発せられ得る)。任意選択的に、専門家は、配管接続ボックスに近づいて開き、どの先導管から水が来ているかを見て、それによって、先導管が漏れている導水管を知ることができる。任意選択的に、システムは、壁及び/又は床及び/又は天井が湿るのを防止し得る。
【0075】
図18は、本発明のいくつかの実施形態による、配管備品を補修する方法のフローチャートである。例えば、漏れが導水管内に湧き出る1801。漏れが検出されたという警告が伝えられる1804。配管工が、どの導水管が漏れているかを特定し得る1806(例えば、先導管から滴る水を観察する、又はセンサが、どの導水管が損傷しているかを示す)。いったんどの導水管が漏れているかが分かれば、(例えば、配管接続ボックスの締切弁において)給水をオフにする1808。任意選択的に、システム全体への、故障した導水管が接続される配管接続ボックスへの、いくつかの導水管への、又は故障した導水管のみへの給水をオフにし得る。故障した導水管は、遠位端部において第1の端部備品(例えば、別の配管接続ボックス、浴室設備又は備品、台所設備又は備品、蛇口、冷房又は暖房システム、消火システム、庭散水システム、排水システム、主給水網、壁取付締切弁など)から、及び近位端部において第2の端部備品から分離される1810。故障した導水管は、(例えば、先導管から引っぱり出すことによって)先導管から引き出される1812。新たな導水管が、先導管に引き込まれる1814。導水管の近位端部は第2の端部ユニット(例えば、配管ケース内のアダプタ)に接続され、導水管の遠位端部が、第1の端部ユニットに接続される1816。給水が再確立される。それにより、漏れが固定されて、壁及び/又は床及び/又は天井を壊す必要が低減される。漏水はまた、建物から離れて先導管を通って運ばれ得る、及び/又は漏れによって生じた構造の損傷が低減され得る。作業を開始できるようになる前に、システムが湿気た領域が乾燥するのを待つ時間が低減され得る。
【0076】
システム及び方法を給水システムにおける使用について上述したが、同じ特徴及び実施形態は、廃水又は廃棄物処理システムにおける使用に適合させ得る。
【0077】
これらの実施形態は例示のために提示されており、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0078】
ある程度特定して、好適な形式又は実施形態で本発明を記載したが、この記載は単に例示であり、発明の精神と範囲から逸脱せずに、部分の組み合わせ及び配置を含め、構造、製造、及び使用の詳細における多数の変更が可能であると理解される。
【0079】
一般原則
本願から生じる特許の期間中、多数の関連する建築技術、人工知能方法、コンピュータユーザインターフェース、画像補足デバイスが開発されると予測され、設計要素、分析ルーチン、ユーザデバイスの用語の範囲は、先験的にこのような新たな技術を全て含むことを意図する。
【0080】
別に定義されない限り、本明細書に使用される全ての技術的及び/又は科学的文言は、本発明が関係する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に類似する又は等価である方法及び材料が本発明の実施形態の実施又は試験に際して使用され得るが、例示的方法又は/及び材料を以下説明する。矛盾が生じる場合、定義を含む特許明細書が優先される。また、材料、方法及び実施例は単に例示的であり、必ずしも限定することを目的としていない。
【0081】
本明細書で使用されるとき、用語「約」は±10%を指す。
【0082】
用語「備える(comprises)」、「備えて(comprising)」、「含む(includes)」、「含んで(including)」、「有する(having)」、及びそれらの活用形は、「を含むがこれらに限定されない」を意味する。
【0083】
用語「から成る」は、「含むが限定されない」を意味する。
【0084】
用語「から本質的に成る」は、組成、方法、又は構造が、追加の成分、工程、及び/又は部分が、請求される組成、方法、又は構造の基本的かつ新規な特徴を著しく変更することがない限り、追加の成分、工程、及び/又は部分を含み得ることを意味する。
【0085】
本明細書で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈上別に明確に示されない限り、複数を含む。
【0086】
本願全体を通じて、本発明の各種実施形態は、範囲形式で提示されることがある。範囲形式での記載は単に便宜上及び簡潔にするためであると理解すべきであり、発明の範囲に対する不動の限定と解釈すべきではない。したがって、範囲の記載は、具体的に開示された全ての可能な部分範囲だけでなく範囲内の個々の数値を含むと考えるべきである。例えば、1~6などの範囲の記載は、1~3、1~4、1~5、2~4、2~6、3~6などの具体的に開示された部分範囲だけでなく1、2、3、4、5、及び6などの範囲内の個々の数を含むと考えるべきである。これは範囲の大きさにかかわらず適用される。
【0087】
数値範囲が本明細書で示される場合は常に、示される範囲内の全ての数値(分数または整数)を含むことを意味する。「第1の表示数と第2の表示数にわたる/それらの間の範囲」という表現と、「第1の表示数~第2の表示数の範囲」という表現は、本明細書では互換可能に使用され、第1及び第2の表示数、並びにその間の全ての分数及び整数を含むことを意味する。
【0088】
明瞭化のため、別々の実施形態の文脈で記載される本発明の特定の特徴はまた、単独の実施形態における組み合わせで提供され得ると理解される。逆に、簡潔化のため、単独の実施形態の文脈で記載される本発明の各種特徴は、別々に、若しくは任意の適切な下位組み合わせで、又は本発明の任意の他の記載される実施形態において適宜、提供され得る。各種実施形態の文脈で記載される特定の特徴は、それらの要素無しでは実施形態が不能でない限り、それらの実施形態の必須の特徴とみなすべきではない。
【0089】
本発明は特定の実施形態と併せて説明したが、多数の変更、修正、変形が当業者にとって自明となることは明らかである。したがって、添付の請求項の精神及び概略的な範囲に属する上記全ての変更、修正、変形を包含することが意図される。
【0090】
本明細書に言及される全ての刊行物、特許及び特許出願は、あたかも個々の刊行物、特許又は特許出願がそれぞれ引用により本明細書に組み込まれるように具体的かつ個別に示され、引用により本明細書に全文を組み込む。また、本願における参考文献の引用又は特定は、本発明の従来技術として利用可能であることの承認と解釈されるべきではない。節の見出しが使用される程度まで、それらは必ずしも限定的であると解釈されるべきではない。
【国際調査報告】