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2024-542378カテーテル性能最適化のためのパターン化された結合層
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】カテーテル性能最適化のためのパターン化された結合層
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/00 20060101AFI20241108BHJP
【FI】
A61M25/00 610
A61M25/00 500
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525274
(86)(22)【出願日】2022-10-28
(85)【翻訳文提出日】2024-06-19
(86)【国際出願番号】 US2022078927
(87)【国際公開番号】W WO2023086737
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】63/278,463
(32)【優先日】2021-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595148888
【氏名又は名称】ストライカー コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Stryker Corporation
【住所又は居所原語表記】2825 Airview Boulevard Kalamazoo MI 49002 (US)
(71)【出願人】
【識別番号】521535973
【氏名又は名称】ストライカー ヨーロピアン オペレーションズ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Stryker European Operations Limited
【住所又は居所原語表記】Anngrove, IDA Business & Technology Park, Carrigtwohill, County Cork, T45HX08 Ireland
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】ノースロップ,クレイ ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】レイマン,テッド ダブリュー.
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA01
4C267BB02
4C267BB05
4C267BB06
4C267BB12
4C267BB13
4C267BB40
4C267CC08
4C267FF01
4C267GG04
4C267GG06
4C267GG14
4C267HH03
(57)【要約】
血管内カテーテルは、細長い管状本体を有するハイポチューブ構造体を備え、管状本体が、近位端、遠位端、管状本体の遠位端に配置された開口および固体要素のハイポチューブパターン、および管状本体の近位端と遠位端との間に延びるハイポチューブルーメンを有する。血管内カテーテルは、ハイポチューブルーメン内に配置された内側ポリマーライナをさらに備え、内側ポリマーライナは、ライナルーメンを有する。血管内カテーテルは、管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、ハイポチューブ構造体の固体要素に内側ポリマーライナを断続的に取り付ける結合層をさらに備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
血管内カテーテルであって、
細長い管状本体を有するハイポチューブ構造体であって、前記管状本体が、近位端、遠位端、前記管状本体の遠位端に配置された開口および固体要素のハイポチューブパターン、および前記管状本体の近位端と遠位端との間に延びるハイポチューブルーメンを有する、ハイポチューブ構造体と、
前記ハイポチューブルーメン内に配置された補強されていない内側ポリマーライナであって、ライナルーメンを有する内側ポリマーライナと、
前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部に前記内側ポリマーライナを断続的に取り付ける結合層とを備えることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項2】
請求項1に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記固体要素が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域を有し、前記少なくとも1の離散した接着領域の総面積が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域の面積の75%以下であることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項3】
請求項1に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記固体要素が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域を有し、前記少なくとも1の離散した接着領域の総面積が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域の面積の50%以下であることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項4】
請求項1に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記固体要素が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域を有し、前記少なくとも1の離散した接着領域の総面積が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域の面積の25%~75%の範囲内にあることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項5】
請求項1に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、開口および固体要素の結合層パターンを有することを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項6】
請求項5に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記ハイポチューブパターンおよび結合層パターンの各々が、本質的に周期的であることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項7】
請求項1に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記ハイポチューブパターンが、レンガパターンであることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項8】
請求項1に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記少なくとも1の離散した接着領域が、周方向の帯状パターンを有することを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項9】
請求項1に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記少なくとも1の離散した接着領域が、螺旋状パターンを有することを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項10】
請求項1に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記少なくとも1の離散した接着領域が、複数の接着領域を含むことを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項11】
請求項1に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記内側ポリマーライナが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸PTFE(ePTFE)、フルオロポリマー、パーフルオロアルキオキシ、アルカン(PFA)、フッ素化エチレンポリエチレン(FEP)およびポリエチレン(PE)のうちの1または複数により構成されていることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項12】
請求項1に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記内側ポリマーライナが、前記管状本体の遠位端において0.001インチ以下の厚さの壁をさらに有することを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項13】
請求項1に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記内側ポリマーライナが、前記ハイポチューブ構造体のすべての固体要素の全体と密着していることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項14】
請求項1に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記内側ポリマーライナの遠位端が、開口および固体要素のパターンを有することを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項15】
請求項1に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記内側ポリマーライナの外面に配置されていることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項16】
請求項1に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記内側ポリマーライナに埋め込まれていることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項17】
請求項1に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記開口がスロットであり、前記固体要素がストラットであることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項18】
血管内カテーテルであって、
細長い管状本体を有するハイポチューブ構造体であって、前記管状本体が、近位端、遠位端、前記管状本体の遠位端に配置された開口および固体要素のハイポチューブパターン、および前記管状本体の近位端と遠位端との間に延びるハイポチューブルーメンを有する、ハイポチューブ構造体と、
前記ハイポチューブルーメン内に配置された内側ポリマーライナであって、ライナルーメンと、前記管状本体の遠位端で0.001インチ以下の厚さを有する壁とを有する内側ポリマーライナと、
前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部に前記内側ポリマーライナを断続的に取り付ける結合層とを備えることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項19】
請求項18に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記固体要素が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域を有し、前記少なくとも1の離散した接着領域の総面積が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域の面積の75%以下であることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項20】
請求項18に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記固体要素が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域を有し、前記少なくとも1の離散した接着領域の総面積が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域の面積の50%以下であることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項21】
請求項18に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記固体要素が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域を有し、前記少なくとも1の離散した接着領域の総面積が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域の面積の25%~75%の範囲内にあることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項22】
請求項18に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、開口および固体要素の結合層パターンを有することを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項23】
請求項22に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記ハイポチューブパターンおよび結合層パターンの各々が、本質的に周期的であることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項24】
請求項18に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記ハイポチューブパターンが、レンガパターンであることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項25】
請求項18に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記少なくとも1の離散した接着領域が、周方向の帯状パターンを有することを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項26】
請求項18に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記少なくとも1の離散した接着領域が、螺旋状パターンを有することを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項27】
請求項18に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記少なくとも1の離散した接着領域が、複数の接着領域を含むことを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項28】
請求項18に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記内側ポリマーライナが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸PTFE(ePTFE)、フルオロポリマー、パーフルオロアルキオキシ、アルカン(PFA)、フッ素化エチレンポリエチレン(FEP)およびポリエチレン(PE)のうちの1または複数により構成されていることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項29】
請求項18に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記内側ポリマーライナが、前記ハイポチューブ構造体のすべての固体要素の全体と密着していることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項30】
請求項18に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記内側ポリマーライナの遠位端が、開口および固体要素のパターンを有することを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項31】
請求項18に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記内側ポリマーライナの外面に配置されていることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項32】
請求項18に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記内側ポリマーライナに埋め込まれていることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項33】
請求項18に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記開口がスロットであり、前記固体要素がストラットであることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項34】
血管内カテーテルであって、
細長い管状本体を有するハイポチューブ構造体であって、前記管状本体が、近位端、遠位端、前記管状本体の遠位端に配置された開口および固体要素のハイポチューブパターン、および前記管状本体の近位端と遠位端との間に延びるハイポチューブルーメンを有する、ハイポチューブ構造体と、
前記ハイポチューブルーメン内に配置された内側ポリマーライナであって、ライナルーメンを有し、前記ハイポチューブ構造体のすべての固体要素の全体と密着している内側ポリマーライナと、
前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部に前記内側ポリマーライナを断続的に取り付ける結合層とを備えることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項35】
請求項34に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記固体要素が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域を有し、前記少なくとも1の離散した接着領域の総面積が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域の面積の75%以下であることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項36】
請求項34に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記固体要素が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域を有し、前記少なくとも1の離散した接着領域の総面積が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域の面積の50%以下であることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項37】
請求項34に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記固体要素が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域を有し、前記少なくとも1の離散した接着領域の総面積が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域の面積の25%~75%の範囲内にあることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項38】
請求項34に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、開口および固体要素の結合層パターンを有することを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項39】
請求項38に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記ハイポチューブパターンおよび結合層パターンの各々が、本質的に周期的であることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項40】
請求項34に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記ハイポチューブパターンが、レンガパターンであることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項41】
請求項34に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記少なくとも1の離散した接着領域が、周方向の帯状パターンを有することを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項42】
請求項34に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記少なくとも1の離散した接着領域が、螺旋状パターンを有することを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項43】
請求項34に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記少なくとも1の離散した接着領域が、複数の接着領域を含むことを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項44】
請求項34に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記内側ポリマーライナが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸PTFE(ePTFE)、フルオロポリマー、パーフルオロアルキオキシ、アルカン(PFA)、フッ素化エチレンポリエチレン(FEP)およびポリエチレン(PE)のうちの1または複数により構成されていることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項45】
請求項34に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記内側ポリマーライナの遠位端が、開口および固体要素のパターンを有することを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項46】
請求項34に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記内側ポリマーライナの外面に配置されていることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項47】
請求項34に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記内側ポリマーライナに埋め込まれていることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項48】
請求項34に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記開口がスロットであり、前記固体要素がストラットであることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項49】
血管内カテーテルを製造する方法であって、
管状本体を有するハイポチューブ構造体を提供するステップであって、前記管状本体が、近位端、遠位端、前記管状本体の遠位端に配置された開口および固体要素のパターン、および前記管状本体の近位端と遠位端との間に延びるハイポチューブルーメンを有する、ステップと、
チューブルーメンを有するポリマーチューブを提供するステップと、
前記ポリマーチューブを前記ハイポチューブルーメン内に配置するステップと、
前記ハイポチューブルーメン内で前記ポリマーチューブを半径方向に拡張するステップと、
前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部に前記ポリマーチューブを断続的に取り付けるステップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項50】
請求項49に記載の方法において、
前記開口がスロットであり、前記固体要素がストラットであることを特徴とする方法。
【請求項51】
請求項49に記載の方法において、
前記管状本体の遠位端に開口および固体要素のパターンを形成するステップをさらに備えることを特徴とする方法。
【請求項52】
請求項51に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの遠位端に開口および固体要素のパターンを形成するステップをさらに備えることを特徴とする方法。
【請求項53】
請求項49に記載の方法において、
前記少なくとも1の離散した接着領域が、周方向の帯状パターンを有することを特徴とする方法。
【請求項54】
請求項49に記載の方法において、
前記少なくとも1の離散した接着領域が、螺旋状パターンを有することを特徴とする方法。
【請求項55】
請求項49に記載の方法において、
前記少なくとも1の離散した接着領域が、複数の接着領域を含むことを特徴とする方法。
【請求項56】
請求項49に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸PTFE(ePTFE)、フルオロポリマー、パーフルオロアルキオキシ、アルカン(PFA)、フッ素化エチレンポリエチレン(FEP)およびポリエチレン(PE)のうちの1または複数により構成されていることを特徴とする方法。
【請求項57】
請求項49に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、補強されていないことを特徴とする方法。
【請求項58】
請求項49に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの遠位端が、0.001インチ以下の壁厚を有することを特徴とする方法。
【請求項59】
請求項49に記載の方法において、
半径方向に拡張したポリマーチューブが、前記ハイポチューブ構造体のすべての固体要素の全体と密着していることを特徴とする方法。
【請求項60】
請求項49に記載の方法において、
前記固体要素が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域を有し、前記少なくとも1の離散した接着領域の総面積が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域の面積の75%以下であることを特徴とする方法。
【請求項61】
請求項49に記載の方法において、
前記固体要素が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域を有し、前記少なくとも1の離散した接着領域の総面積が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域の面積の50%以下であることを特徴とする方法。
【請求項62】
請求項49に記載の方法において、
前記固体要素が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域を有し、前記少なくとも1の離散した接着領域の総面積が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域の面積の25%~75%の範囲内にあることを特徴とする方法。
【請求項63】
請求項49に記載の方法において、
前記ポリマーチューブに結合層を設けるステップをさらに含み、前記結合層が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記ハイポチューブ構造体の固体要素に前記ポリマーチューブを断続的に取り付けることを特徴とする方法。
【請求項64】
請求項63に記載の方法において、
前記ハイポチューブルーメン内に前記ポリマーチューブを配置する前に、前記結合層が前記ポリマーチューブに設けられることを特徴とする方法。
【請求項65】
請求項64に記載の方法において、
前記結合層が、前記ポリマーチューブの外面に設けられることを特徴とする方法。
【請求項66】
請求項65に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を設けることが、前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を分散コーティングすることを含むことを特徴とする方法。
【請求項67】
請求項65に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を設けることが、前記ポリマーチューブの外面に接着材料のポジ型パターンを形成することを含み、前記接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項68】
請求項65に記載の方法において、
前記結合層が、連続結合層であることを特徴とする方法。
【請求項69】
請求項68に記載の方法において、
前記連続結合層に接着パターンを形成するステップをさらに含み、前記接着パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項70】
請求項69に記載の方法において、
前記連続結合層に接着パターンを形成することが、前記接着パターンに対応する連続結合層の領域を溶融または他の方法で接着特性を活性化することを含むことを特徴とする方法。
【請求項71】
請求項69に記載の方法において、
前記連続結合層上に非接着材料のポジ型パターンを設けて、非接着材料のポジ型パターンの外側に接着材料のネガ型パターンを形成するステップをさらに含み、前記接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項72】
請求項68に記載の方法において、
前記連続結合層内のネガ型パターンをアブレーションして、ネガ型パターンの外側に接着材料のポジ型パターンを形成するステップをさらに含み、前記接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項73】
請求項64に記載の方法において、
前記ポリマーチューブ内のネガ型パターンをアブレーションして、ネガ型ポリマーチューブパターンを形成するステップをさらに含み、前記結合層を前記ポリマーチューブに設けることが、前記ネガ型ポリマーチューブパターンに接着材料を配置して、接着材料のパターンを形成することを含み、接着パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項74】
請求項63に記載の方法において、
前記ハイポチューブルーメン内に前記ポリマーチューブを配置した後に、前記結合層が前記ポリマーチューブに設けられることを特徴とする方法。
【請求項75】
請求項74に記載の方法において、
前記結合層を前記ポリマーチューブに設けることが、前記ハイポチューブ構造体の固体要素と前記ポリマーチューブとの間に液状接着剤が浸透するように、前記ハイポチューブ構造体の開口を通して液状接着剤を加えることを含むことを特徴とする方法。
【請求項76】
血管内カテーテルを製造する方法であって、
管状本体を有するハイポチューブ構造体を提供するステップであって、前記管状本体が、近位端、遠位端、前記管状本体の遠位端に配置された開口および固体要素のパターン、および前記管状本体の近位端と遠位端との間に延びるハイポチューブルーメンを有する、ステップと、
チューブルーメンを有するポリマーチューブを提供するステップと、
前記ポリマーチューブに結合層を設けるステップと、
前記ポリマーチューブに前記結合層を設けた後に、前記ポリマーチューブを前記ハイポチューブルーメン内に配置するステップと、
前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記結合層を介して前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部に前記ポリマーチューブを断続的に取り付けるステップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項77】
請求項76に記載の方法において、
前記開口がスロットであり、前記固体要素がストラットであることを特徴とする方法。
【請求項78】
請求項76に記載の方法において、
前記管状本体の遠位端に開口および固体要素のパターンを形成するステップをさらに備えることを特徴とする方法。
【請求項79】
請求項78に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの遠位端に開口および固体要素のパターンを形成するステップをさらに備えることを特徴とする方法。
【請求項80】
請求項76に記載の方法において、
前記少なくとも1の離散した接着領域が、周方向の帯状パターンを有することを特徴とする方法。
【請求項81】
請求項76に記載の方法において、
前記少なくとも1の離散した接着領域が、螺旋状パターンを有することを特徴とする方法。
【請求項82】
請求項76に記載の方法において、
前記少なくとも1の離散した接着領域が、複数の接着領域を含むことを特徴とする方法。
【請求項83】
請求項76に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸PTFE(ePTFE)、フルオロポリマー、パーフルオロアルキオキシ、アルカン(PFA)、フッ素化エチレンポリエチレン(FEP)およびポリエチレン(PE)のうちの1または複数により構成されていることを特徴とする方法。
【請求項84】
請求項76に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、補強されていないことを特徴とする方法。
【請求項85】
請求項76に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの遠位端が、0.001インチ以下の壁厚を有することを特徴とする方法。
【請求項86】
請求項76に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、前記ハイポチューブ構造体のすべての固体要素の全体と密着していることを特徴とする方法。
【請求項87】
請求項76に記載の方法において、
前記固体要素が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域を有し、前記少なくとも1の離散した接着領域の総面積が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域の面積の75%以下であることを特徴とする方法。
【請求項88】
請求項76に記載の方法において、
前記固体要素が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域を有し、前記少なくとも1の離散した接着領域の総面積が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域の面積の50%以下であることを特徴とする方法。
【請求項89】
請求項76に記載の方法において、
前記固体要素が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域を有し、前記少なくとも1の離散した接着領域の総面積が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った固体要素の全内面領域の面積の25%~75%の範囲内にあることを特徴とする方法。
【請求項90】
請求項76に記載の方法において、
前記結合層が、前記ポリマーチューブの外面に設けられることを特徴とする方法。
【請求項91】
請求項90に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を設けることが、前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を分散コーティングすることを含むことを特徴とする方法。
【請求項92】
請求項90に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を設けることが、前記ポリマーチューブの外面に接着材料のポジ型パターンを形成することを含み、前記接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項93】
請求項90に記載の方法において、
前記結合層が、連続結合層であることを特徴とする方法。
【請求項94】
請求項93に記載の方法において、
前記連続結合層に接着パターンを形成するステップをさらに含み、前記接着パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項95】
請求項94に記載の方法において、
前記連続結合層に接着パターンを形成することが、前記接着パターンに対応する連続結合層の領域を溶融または他の方法で接着特性を活性化することを含むことを特徴とする方法。
【請求項96】
請求項94に記載の方法において、
前記連続結合層上に非接着材料のポジ型パターンを設けて、非接着材料のポジ型パターンの外側に接着材料のネガ型パターンを形成するステップをさらに含み、接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項97】
請求項93に記載の方法において、
前記連続結合層内のネガ型パターンをアブレーションして、ネガ型パターンの外側に接着材料のポジ型パターンを形成するステップをさらに含み、前記接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項98】
請求項76に記載の方法において、
前記ポリマーチューブ内のネガ型パターンをアブレーションして、ネガ型ポリマーチューブパターンを形成するステップをさらに含み、前記結合層を前記ポリマーチューブに設けることが、前記ネガ型ポリマーチューブパターンに接着材料を配置して、接着材料のパターンを形成することを含み、接着パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項99】
請求項76に記載の方法において、
前記ハイポチューブ構造体の外面にポリマージャケットを設けるステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項100】
血管内カテーテルであって、
細長い管状本体を有するハイポチューブ構造体であって、前記管状本体が、近位端、遠位端、前記管状本体の遠位端に配置された開口および固体要素のハイポチューブパターン、および前記管状本体の近位端と遠位端との間に延びるハイポチューブルーメンを有する、ハイポチューブ構造体と、
前記ハイポチューブルーメン内に配置された補強されていない内側ポリマーライナであって、ライナルーメンを有する内側ポリマーライナと、
前記ハイポチューブ構造体の外面に配置された外側ポリマージャケットと、
前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部および/または前記外側ポリマージャケットに前記内側ポリマーライナを断続的に取り付ける結合層とを備えることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項101】
請求項100に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記内側ポリマーライナを前記ハイポチューブ構造体の固体要素に断続的に取り付けることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項102】
請求項100に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記内側ポリマーライナを前記外側ポリマージャケットに断続的に取り付けることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項103】
請求項102に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記ハイポチューブ構造体のハイポチューブパターンの開口を介して、前記内側ポリマーライナを前記外側ポリマージャケットに断続的に取り付けることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項104】
請求項100に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部および前記外側ポリマージャケットの両方に前記内側ポリマーライナを断続的に取り付けることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項105】
請求項100に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記内側ポリマーライナが、前記管状本体の遠位端において0.001インチ以下の壁厚をさらに有することを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項106】
請求項100に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記内側ポリマーライナが、前記ハイポチューブ構造体のすべての固体要素の全体と密着していることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項107】
血管内カテーテルであって、
細長い管状本体を有するハイポチューブ構造体であって、前記管状本体が、近位端、遠位端、前記管状本体の遠位端に配置された開口および固体要素のハイポチューブパターン、および前記管状本体の近位端と遠位端との間に延びるハイポチューブルーメンを有する、ハイポチューブ構造体と、
前記ハイポチューブルーメン内に配置された内側ポリマーライナであって、ライナルーメンと、前記管状本体の遠位端において0.001インチ以下の厚さを有する壁とを含む内側ポリマーライナと、
前記ハイポチューブ構造体の外面に配置された外側ポリマージャケットと、
前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部および/または前記外側ポリマージャケットに前記内側ポリマーライナを断続的に取り付ける結合層とを備えることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項108】
請求項107に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記ハイポチューブ構造体の固体要素に前記内側ポリマーライナを断続的に取り付けることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項109】
請求項107に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記内側ポリマーライナを前記外側ポリマージャケットに断続的に取り付けることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項110】
請求項109に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記ハイポチューブ構造体のハイポチューブパターンの開口を介して、前記内側ポリマーライナを前記外側ポリマージャケットに断続的に取り付けることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項111】
請求項107に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部および前記外側ポリマージャケットの両方に前記内側ポリマーライナを断続的に取り付けることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項112】
請求項107に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記内側ポリマーライナが、前記ハイポチューブ構造体のすべての固体要素の全体と密着していることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項113】
血管内カテーテルであって、
細長い管状本体を有するハイポチューブ構造体であって、前記管状本体が、近位端、遠位端、前記管状本体の遠位端に配置された開口および固体要素のハイポチューブパターン、および前記管状本体の近位端と遠位端との間に延びるハイポチューブルーメンを有する、ハイポチューブ構造体と、
前記ハイポチューブルーメン内に配置された内側ポリマーライナであって、ライナルーメンを有し、前記ハイポチューブ構造体のすべての固体要素の全体と密着している内側ポリマーライナと、
前記ハイポチューブ構造体の外面に配置された外側ポリマージャケットと、
前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部および/または前記外側ポリマージャケットに前記内側ポリマーライナを断続的に取り付ける結合層とを備えることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項114】
請求項113に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記ハイポチューブ構造体の固体要素に前記内側ポリマーライナを断続的に取り付けることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項115】
請求項113に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記内側ポリマーライナを前記外側ポリマージャケットに断続的に取り付けることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項116】
請求項115に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記ハイポチューブ構造体のハイポチューブパターンの開口を介して、前記内側ポリマーライナを前記外側ポリマージャケットに断続的に取り付けることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項117】
請求項113に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記結合層が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部および前記外側ポリマージャケットの両方に前記内側ポリマーライナを断続的に取り付けることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項118】
血管内カテーテルを製造する方法であって、
管状本体を有するハイポチューブ構造体を提供するステップであって、前記管状本体が、近位端、遠位端、前記管状本体の遠位端に配置された開口および固体要素のパターン、および前記管状本体の近位端と遠位端との間に延びるハイポチューブルーメンを有する、ステップと、
チューブルーメンを有するポリマーチューブを提供するステップと、
前記ポリマーチューブを前記ハイポチューブルーメン内に配置するステップと、
前記ハイポチューブルーメン内で前記ポリマーチューブを半径方向に拡張するステップと、
前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部および/または前記外側ポリマージャケットに前記ポリマーチューブを断続的に取り付けるステップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項119】
請求項118に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記ハイポチューブ構造体の固体要素に断続的に取り付けられることを特徴とする方法。
【請求項120】
請求項118に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、外側ポリマージャケットに断続的に取り付けられることを特徴とする方法。
【請求項121】
請求項120に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、前記ハイポチューブ構造体のハイポチューブパターンの開口を介して、前記外側ポリマージャケットに断続的に取り付けられることを特徴とする方法。
【請求項122】
請求項118に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部および前記外側ポリマージャケットの両方に取り付けられることを特徴とする方法。
【請求項123】
請求項118に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、補強されていないことを特徴とする方法。
【請求項124】
請求項118に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの遠位端が、0.001インチ以下の壁厚を有することを特徴とする方法。
【請求項125】
請求項118に記載の方法において、
半径方向に拡張したポリマーチューブが、前記ハイポチューブ構造体のすべての固体要素の全体と密着していることを特徴とする方法。
【請求項126】
請求項118に記載の方法において、
前記ポリマーチューブに結合層を設けるステップをさらに含み、前記結合層が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部および/または前記外側ポリマージャケットに前記ポリマーチューブを断続的に取り付けることを特徴とする方法。
【請求項127】
請求項126に記載の方法において、
前記ハイポチューブルーメン内に前記ポリマーチューブを配置する前に、前記結合層が前記ポリマーチューブに設けられることを特徴とする方法。
【請求項128】
請求項127に記載の方法において、
前記結合層が、前記ポリマーチューブの外面に設けられることを特徴とする方法。
【請求項129】
請求項128に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を設けることが、前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を分散コーティングすることを含むことを特徴とする方法。
【請求項130】
請求項128に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を設けることが、前記ポリマーチューブの外面に接着材料のポジ型パターンを形成することを含み、前記接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項131】
請求項128に記載の方法において、
前記結合層が、連続結合層であることを特徴とする方法。
【請求項132】
請求項131に記載の方法において、
前記連続結合層に接着パターンを形成するステップをさらに含み、前記接着パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項133】
請求項132に記載の方法において、
前記連続結合層に接着パターンを形成することが、前記接着パターンに対応する連続結合層の領域を溶融または他の方法で接着特性を活性化することを含むことを特徴とする方法。
【請求項134】
請求項132に記載の方法において、
前記連続結合層上に非接着材料のポジ型パターンを設けて、非接着材料のポジ型パターンの外側に接着材料のネガ型パターンを形成するステップをさらに含み、接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項135】
請求項131に記載の方法において、
前記連続結合層内のネガ型パターンをアブレーションして、ネガ型パターンの外側に接着材料のポジ型パターンを形成するステップをさらに含み、前記接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項136】
請求項127に記載の方法において、
前記ポリマーチューブ内のネガ型パターンをアブレーションして、ネガ型ポリマーチューブパターンを形成するステップをさらに含み、前記結合層を前記ポリマーチューブに設けることが、前記ネガ型ポリマーチューブパターンに接着材料を配置して、接着材料のパターンを形成することを含み、接着パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項137】
請求項126に記載の方法において、
前記ハイポチューブルーメン内に前記ポリマーチューブを配置した後に、前記結合層が前記ポリマーチューブに設けられることを特徴とする方法。
【請求項138】
請求項137に記載の方法において、
前記結合層を前記ポリマーチューブに設けることが、前記ハイポチューブ構造体の固体要素と前記ポリマーチューブとの間に液状接着剤が浸透するように、前記ハイポチューブ構造体の開口を通して液状接着剤を加えることを含むことを特徴とする方法。
【請求項139】
血管内カテーテルを製造する方法であって、
管状本体を有するハイポチューブ構造体を提供するステップであって、前記管状本体が、近位端、遠位端、前記管状本体の遠位端に配置された開口および固体要素のパターン、および前記管状本体の近位端と遠位端との間に延びるハイポチューブルーメンを有する、ステップと、
チューブルーメンを有するポリマーチューブを提供するステップと、
前記ポリマーチューブに結合層を設けるステップと、
前記ポリマーチューブに前記結合層を設けた後に、前記ポリマーチューブを前記ハイポチューブルーメン内に配置するステップと、
前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記結合層を介して前記ポリマーチューブを前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部および/または前記外側ポリマージャケットに断続的に取り付けるステップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項140】
請求項139に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記結合層を介して前記ハイポチューブ構造体の固体要素に断続的に取り付けられることを特徴とする方法。
【請求項141】
請求項139に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記結合層を介して外側ポリマージャケットに断続的に取り付けられることを特徴とする方法。
【請求項142】
請求項141に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、前記ハイポチューブ構造体のハイポチューブパターンの開口を介して、前記結合層を介して前記外側ポリマージャケットに断続的に取り付けられることを特徴とする方法。
【請求項143】
請求項139に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記結合層を介して前記ハイポチューブ構造体の固体要素の少なくとも一部および前記外側ポリマージャケットの両方に断続的に取り付けられることを特徴とする方法。
【請求項144】
請求項139に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、補強されていないことを特徴とする方法。
【請求項145】
請求項139に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの遠位端が、0.001インチ以下の壁厚を有することを特徴とする方法。
【請求項146】
請求項139に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、前記ハイポチューブ構造体のすべての固体要素の全体と密着していることを特徴とする方法。
【請求項147】
請求項139に記載の方法において、
前記結合層が、前記ポリマーチューブの外面に設けられることを特徴とする方法。
【請求項148】
請求項147に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を設けることが、前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を分散コーティングすることを含むことを特徴とする方法。
【請求項149】
請求項147に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を設けることが、前記ポリマーチューブの外面に接着材料のポジ型パターンを形成することを含み、前記接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項150】
請求項147に記載の方法において、
前記結合層が、連続結合層であることを特徴とする方法。
【請求項151】
請求項150に記載の方法において、
前記連続結合層に接着パターンを形成するステップをさらに含み、前記接着パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項152】
請求項151に記載の方法において、
前記連続結合層に接着パターンを形成することが、前記接着パターンに対応する連続結合層の領域を溶融または他の方法で接着特性を活性化することを含むことを特徴とする方法。
【請求項153】
請求項151に記載の方法において、
前記連続結合層上に非接着材料のポジ型パターンを設けて、非接着材料のポジ型パターンの外側に接着材料のネガ型パターンを形成するステップをさらに含み、接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項154】
請求項150に記載の方法において、
前記連続結合層内のネガ型パターンをアブレーションして、ネガ型パターンの外側に接着材料のポジ型パターンを形成するステップをさらに含み、前記接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項155】
請求項139に記載の方法において、
前記ポリマーチューブ内のネガ型パターンをアブレーションして、ネガ型ポリマーチューブパターンを形成するステップをさらに含み、前記結合層を前記ポリマーチューブに設けることが、前記ネガ型ポリマーチューブパターンに接着材料を配置して、接着材料のパターンを形成することを含み、接着パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項156】
血管内カテーテルであって、
細長い管状本体であって、近位端、遠位端、および前記管状本体の近位端と遠位端との間に延びる管状本体ルーメンを有する管状本体と、
前記管状本体ルーメン内に配置された補強されていない内側ポリマーライナであって、ライナルーメンを有する内側ポリマーライナと、
前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記管状本体に前記内側ポリマーライナを断続的に取り付ける結合層とを備えることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項157】
請求項156に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記細長い管状本体が、ハイポチューブ構造体であることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項158】
請求項156に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記細長い管状本体が、外側ポリマージャケットであることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項159】
請求項156に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記内側ポリマーライナが、前記管状本体の遠位端において0.001インチ以下の厚さを有する壁をさらに有することを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項160】
請求項156に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記内側ポリマーライナが、前記管状本体と連続的に密着していることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項161】
血管内カテーテルであって、
細長い管状本体であって、近位端、遠位端、および前記管状本体の近位端と遠位端との間に延びる管状本体ルーメンを有する管状本体と、
前記管状本体ルーメン内に配置された内側ポリマーライナであって、ライナルーメンと、前記管状本体の遠位端において0.001インチ以下の厚さの壁とを有する内側ポリマーライナと、
前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記管状本体に前記内側ポリマーライナを断続的に取り付ける結合層とを備えることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項162】
請求項161に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記細長い管状本体が、ハイポチューブ構造体であることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項163】
請求項161に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記細長い管状本体が、外側ポリマージャケットであることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項164】
請求項161に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記内側ポリマーライナが、前記管状本体と連続的に密着していることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項165】
血管内カテーテルであって、
細長い管状本体であって、近位端、遠位端、および前記管状本体の近位端と遠位端との間に延びる管状本体ルーメンを有する細長い管状本体と、
前記管状本体ルーメン内に配置された内側ポリマーライナであって、ライナルーメンを有し、前記管状本体と連続的に密着している内側ポリマーライナと、
前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記管状本体に前記内側ポリマーライナを断続的に取り付ける結合層とを備えることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項166】
請求項165に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記細長い管状本体が、ハイポチューブ構造体であることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項167】
請求項165に記載の血管内カテーテルにおいて、
前記細長い管状本体が、外側ポリマージャケットであることを特徴とする血管内カテーテル。
【請求項168】
血管内カテーテルを製造する方法であって、
細長い管状本体を提供するステップであって、前記管状本体が、近位端、遠位端、および前記管状本体の近位端と遠位端との間に延びる管状本体ルーメンを有する、ステップと、
チューブルーメンを有するポリマーチューブを提供するステップと、
前記ポリマーチューブを前記管状本体ルーメン内に配置するステップと、
前記管状本体ルーメン内で前記ポリマーチューブを半径方向に拡張するステップと、
前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記管状本体に前記ポリマーチューブを断続的に取り付けるステップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項169】
請求項168に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、補強されていないことを特徴とする方法。
【請求項170】
請求項168に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの遠位端が、0.001インチ以下の壁厚を有することを特徴とする方法。
【請求項171】
請求項168に記載の方法において、
半径方向に拡張したポリマーチューブが、前記管状本体と連続的に密着していることを特徴とする方法。
【請求項172】
請求項168に記載の方法において、
前記ポリマーチューブに結合層を設けるステップをさらに含み、前記結合層が、前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、前記ポリマーチューブを前記管状本体に断続的に取り付けることを特徴とする方法。
【請求項173】
請求項172に記載の方法において、
前記管状本体ルーメン内に前記ポリマーチューブを配置する前に、前記結合層が前記ポリマーチューブに設けられることを特徴とする方法。
【請求項174】
請求項173に記載の方法において、
前記結合層が、前記ポリマーチューブの外面に設けられることを特徴とする方法。
【請求項175】
請求項174に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を設けることが、前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を分散コーティングすることを含むことを特徴とする方法。
【請求項176】
請求項174に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を設けることが、前記ポリマーチューブの外面に接着材料のポジ型パターンを形成することを含み、前記接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項177】
請求項174に記載の方法において、
前記結合層が、連続結合層であることを特徴とする方法。
【請求項178】
請求項177に記載の方法において、
前記連続結合層に接着パターンを形成するステップをさらに含み、前記接着パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項179】
請求項178に記載の方法において、
前記連続結合層に接着パターンを形成することが、前記接着パターンに対応する連続結合層の領域を溶融または他の方法で接着特性を活性化することを含むことを特徴とする方法。
【請求項180】
請求項178に記載の方法において、
前記連続結合層上に非接着材料のポジ型パターンを設けて、非接着材料のポジ型パターンの外側に接着材料のネガ型パターンを形成するステップをさらに含み、接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項181】
請求項177に記載の方法において、
前記連続結合層内のネガ型パターンをアブレーションして、ネガ型パターンの外側に接着材料のポジ型パターンを形成するステップをさらに含み、前記接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項182】
請求項173に記載の方法において、
前記ポリマーチューブ内のネガ型パターンをアブレーションして、ネガ型ポリマーチューブパターンを形成するステップをさらに含み、前記結合層を前記ポリマーチューブに設けることが、前記ネガ型ポリマーチューブパターンに接着材料を配置して、接着材料のパターンを形成することを含み、接着パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項183】
請求項172に記載の方法において、
前記ハイポチューブルーメン内に前記ポリマーチューブを配置した後に、前記結合層が前記ポリマーチューブに設けられることを特徴とする方法。
【請求項184】
請求項183に記載の方法において、
前記結合層を前記ポリマーチューブに設けることが、前記ハイポチューブ構造体の固体要素と前記ポリマーチューブとの間に液状接着剤が浸透するように、前記ハイポチューブ構造体の開口を通して液状接着剤を加えることを含むことを特徴とする方法。
【請求項185】
血管内カテーテルを製造する方法であって、
細長い管状本体を提供するステップであって、前記管状本体が、近位端、遠位端、および前記管状本体の近位端と遠位端との間に延びる管状本体ルーメンを有する、ステップと、
チューブルーメンを有するポリマーチューブを提供するステップと、
前記ポリマーチューブに結合層を設けるステップと、
前記ポリマーチューブに前記結合層を設けた後に、前記ポリマーチューブを前記管状本体ルーメン内に配置するステップと、
前記管状本体の遠位端の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域で、前記管状本体に前記ポリマーチューブを断続的に取り付けるステップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項186】
請求項185に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、補強されていないことを特徴とする方法。
【請求項187】
請求項185に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの遠位端が、0.001インチ以下の壁厚を有することを特徴とする方法。
【請求項188】
請求項185に記載の方法において、
前記ポリマーチューブが、前記管状本体と連続的に密着していることを特徴とする方法。
【請求項189】
請求項185に記載の方法において、
前記結合層が、前記ポリマーチューブの外面に設けられることを特徴とする方法。
【請求項190】
請求項189に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を設けることが、前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を分散コーティングすることを含むことを特徴とする方法。
【請求項191】
請求項189に記載の方法において、
前記ポリマーチューブの外面に前記結合層を設けることが、前記ポリマーチューブの外面に接着材料のポジ型パターンを形成することを含み、前記接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項192】
請求項189に記載の方法において、
前記結合層が、連続結合層であることを特徴とする方法。
【請求項193】
請求項192に記載の方法において、
前記連続結合層に接着パターンを形成するステップをさらに含み、前記接着パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項194】
請求項193に記載の方法において、
前記連続結合層に接着パターンを形成することが、前記接着パターンに対応する連続結合層の領域を溶融または他の方法で接着特性を活性化することを含むことを特徴とする方法。
【請求項195】
請求項193に記載の方法において、
前記連続結合層上に非接着材料のポジ型パターンを設けて、非接着材料のポジ型パターンの外側に接着材料のネガ型パターンを形成するステップをさらに含み、接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項196】
請求項192に記載の方法において、
前記連続結合層内のネガ型パターンをアブレーションして、ネガ型パターンの外側に接着材料のポジ型パターンを形成するステップをさらに含み、前記接着材料のポジ型パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【請求項197】
請求項185に記載の方法において、
前記ポリマーチューブ内のネガ型パターンをアブレーションして、ネガ型ポリマーチューブパターンを形成するステップをさらに含み、前記結合層を前記ポリマーチューブに設けることが、前記ネガ型ポリマーチューブパターンに接着材料を配置して、接着材料のパターンを形成することを含み、接着パターンの少なくとも一部が、前記少なくとも1の離散した接着領域に対応することを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、医療デバイスに関し、より詳細には、医療用カテーテルに関する。
【背景技術】
【0002】
血管欠損などの様々な種類の疾患にアクセスして治療するために、血管内カテーテルを使用することがよく知られている。例えば、適切な血管内カテーテルを患者の血管系内に挿入することができる。患者の標的部位にアクセスするために一般的に使用される血管用途では、鼠径部付近の大腿動脈の切開部からガイドワイヤを挿入して、標的部位に到達するまでガイドワイヤを前進させることが含まれる。その後、カテーテルの開いた遠位端が標的部位に配置されるまで、カテーテル内のルーメンを介してカテーテルがガイドワイヤ上で進められる。カテーテルの遠位端が標的部位に配置されると同時に、または配置された後に、血管内インプラントが送達ワイヤを介してカテーテルのルーメンを通って進められる。
【0003】
神経血管治療などの特定の用途では、カテーテルは、曲がりくねった複雑な血管系を通過する必要がある。「押し込み性能」、「操舵性能」、「トルク性能」などの必要な性能特性、および最も重要な遠位先端の柔軟性を有する適切なサイズのデバイスを使用することにより、曲がりくねった脳血管系および末梢血管系内を含む、血管系内の事実上あらゆる標的部位にアクセスすることができる。それらのカテーテルの近位端で加えられる力は、押し込み性能(軸方向の剛性)とトルク性能(回転)を実現するために、遠位端に適切に伝達される必要がある。それらの機能間のバランスを達成することは非常に望ましいが、困難である。
【0004】
そのような神経血管治療の用途、並びに、カテーテルによって患者の体腔内または空洞内に他の様々なデバイス、薬剤および/または流体を通過させることを伴う他の用途では、カテーテルの1または複数のルーメンの内面の特性がカテーテルの性能に大きく影響する場合がある。特に、内面の潤滑性は、カテーテルの1または複数のルーメンに他のデバイス、薬剤および/または流体を通過させる能力に影響を与える可能性がある。
【0005】
潤滑性を高めるために、低摩擦ライナ(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸PTFE(ePTFE、例えば、一方向性ePTFEまたは二方向性ePTFE)、フルオロポリマー、パーフルオロアルキオキシ、アルカン(PFA)、フッ素化エチレンポリエチレン(FEP)、ポリエチレン(PE)またはそれらの任意の組合せ)がカテーテルのルーメンを取り囲むことができる。ライナは、カテーテルのルーメンにガイドワイヤ、ペーシングリードまたは他のデバイスを通しやすくするために、滑らかな内面を提供することができる。しかしながら、低摩擦ライナをカテーテルの外側ジャケットに接着するのは困難であるため、そのようなカテーテルの構築は複雑になる。例えば、PTFEはそのままの形態では接着がほぼ不可能である。ライナをカテーテルに不適切に組み込むと、剥離が発生する可能性がある。これは、多くのデバイスメーカにとってリスクとコスト負担の両方を伴う、カテーテル構築における困難な故障モードである。通常、カテーテルアセンブリの完成品を製造した後の最終試験中に発見されるため、最終製品の歩留まりが著しく低下する。さらに重要なことに、剥離は現場での不具合や製品回収につながる可能性がある。
【0006】
カテーテルの内側ライナと外側ジャケット間の層間剥離を防止するために、カテーテルの構築中に内側ポリマーライナ上に極薄熱可塑性コーティングの形態の結合層を付加する場合がある。この結合層は溶融接着可能な基材を形成し、カテーテルの内側ポリマーライナと外側ジャケットの両方に対する接着性を向上させる。代替的には、液体、分散液または固体などの別の形態の接着剤を使用することもできる。
【0007】
現在、構造内でハイポチューブを利用したマイクロカテーテルが数多く設計されている。一般に、ハイポチューブは、ステンレス鋼、ニッケルチタン合金(例えば、ニチノール)などの金属または金属合金、硬質プラスチックなどから形成された長くて薄壁のチューブである。ハイポチューブは多くの場合、その長さ方向に沿って微細加工が施された特徴を有する。ハイポチューブの遠位端は、患者の血管系を通るハイポチューブの押し込み性能を維持するのに十分な軸方向の剛性を提供しながら、その柔軟性を高めるスロットパターンを有することがある。上述したように、ハイポチューブを介して押し込まれるデバイスとの低摩擦界面を提供するために、スロット付きハイポチューブにある種の内側ライナを組み込むことが望ましい。そのようなライナは、製造中にスロット付きハイポチューブ内でスライドするように、僅かに小さいサイズとすることができる。他の実施形態では、スロット付きチューブは、カテーテルが血管系を通って治療部位に到達する際にライナをより強固に支持し完全性をもたらす補強を有する場合がある。場合によっては、ポリマージャケットをスロット付きハイポチューブの外径に付加することにより、柔軟性を確保しながらも、シールを与えるとともに、ハイポチューブのスロットによる外面粗さを最小限に抑えることができる。この外側ジャケットは、ハイポチューブの開口/スロットを塞ぎ、ハイポチューブの内面を被覆することもできる。
【0008】
しかしながら、肉厚が最小のPTFEライナでさえ、スロット付きハイポチューブカテーテルの遠位端に許容できないほどの剛性が加わる可能性があることが知られている。特に、図1に示す開口(例えば、スロット)2と固体要素(例えば、ストラット)4のパターンを含むスロット付きハイポチューブ構造体1では、柔軟性を確保するために、ハイポチューブ構造体1の開口2が曲げ力に応じて自由に開いたり閉じたりすることが要求される。内側ポリマーライナ4が結合層5を介してハイポチューブ構造体1の固体要素3の内面に密接かつ連続的に結合されている場合、開口2が開くようにするためには、内側ポリマーライナ4が伸長する必要がある。それには、開口2に跨るポリマーしか伸長することができないため、比較的高い伸長率が必要となる可能性がある。スロット付きハイポチューブカテーテルの遠位領域では、剛性の点で、内側ポリマーライナが圧倒的に支配的な要素である。
【0009】
内側ライナとハイポチューブ構造体との間の密接/連続的な結合は、スロット付きハイポチューブカテーテルの遠位領域の柔軟性に悪影響を与えるだけでなく、過去の経験から、カテーテル構造のトルク伝達性と操作性にも悪影響を与えることが示されている。特に、スロット付きハイポチューブカテーテルの遠位領域を曲げるには相対的に大きい歪みが必要となるため、内側ポリマーライナが塑性変形し、それによりカテーテルの遠位領域に恒久的な曲がりが生じる可能性がある。変形したカテーテルにトルクを与えると、カテーテルの遠位端が激しく動き、カテーテルの操縦性能に悪影響を与える可能性がある。
【0010】
この問題に対処する1つの手法は、内側ポリマーライナの離散した位置をスロット付きハイポチューブ構造体に接着して、ライナが束になったり、スロット付きハイポチューブ構造体から独立して移動したりするのを防ぐ「フローティング」内側ポリマーライナを備えることである。しかしながら、そのようなフローティングライナは、真空下で潰れるのを防ぐために金属コイルまたは編組で補強された複合材料で構成し、かつハイポチューブ構造体内に適切に収まるように(ライナがハイポチューブ構造体内に滑り込むことができるように)許容差を緩くする必要があり、それらはどちらも壁の厚さを増加させることにつながる。さらに、内側ポリマーライナがスロット付きハイポチューブ構造体内で「浮く」(すなわち、接着された離散した位置間のスロット付きハイポチューブ構造体と内側ポリマーライナとの間に空間が存在する)ためには、カテーテルの外径を大きくして、カテーテル内の操作ルーメンの開通性を維持する必要がある。このフローティングライナは、ハイポチューブ構造体のスロットを介して、ハイポチューブ構造体に離散した位置で手間をかけて接着しなければならず、その結果、製造に時間を要する。
【0011】
このため、スロット付きハイポチューブ構造体の曲げ剛性を過度に増加させることなく、内側ポリマーライニングをスロット付きハイポチューブ構造体に接着する効率的な手法に対する継続的な必要性が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図面は、開示の発明の好ましい実施形態の設計および有用性を示すものであり、同様の要素には共通の符号が付されている。なお、図面は縮尺通りに描かれていないこと、並びに、類似の構造または機能の要素が図面全体を通して同様の符号によって示されていることに留意されたい。また、図面は、実施形態の説明を容易にすることのみを意図していることに留意されたい。それらは、本発明の網羅的な説明として意図したものでも、本発明の範囲の限定を意図したものでもなく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によってのみ規定されるものである。さらに、開示の発明の例示的な実施形態は、開示されたすべての態様または利点を有する必要はない。さらに、開示の発明の特定の実施形態に関連して説明した態様または利点は、必ずしもその実施形態に限定されるものではなく、たとえそのように示されていなくても、他の任意の実施形態において実施され得る。
【0013】
開示の発明の上述したおよび他の利点および目的がどのようにして得られるかをよりよく理解するために、上で簡単に説明した開示の発明のより具体的な説明を、添付の図面に示されているその具体的な実施形態を参照して行う。それらの図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示しており、よって、その範囲を限定するものとみなされるものではないことを理解した上で、添付図面を使用しながら、本発明をさらに具体的かつ詳細に記載および説明することとする。
【0014】
図1図1は、先行技術のスロット付きハイポチューブ構造体の縦断面図である。
図2図2は、血管内カテーテルの一実施形態の側面図であり、特に、直線形状の血管内カテーテルの遠位端を示している。
図3図3は、図2の血管内カテーテルの側面図であり、特に、湾曲形状の血管内カテーテルの遠位端を示している。
図4図4は、図2の血管内カテーテルに使用されるハイポチューブ構造体の一実施形態の遠位端の側面図である。
図5図5は、図4のハイポチューブ構造体の遠位端の斜視図である。
図6図6は、図2の血管内カテーテルのカテーテル本体の一実施形態の遠位端の断面図である。
図7図7は、図6のカテーテル本体の遠位端の縦断面図であり、特に、結合層の一実施形態を示している。
図8図8は、図6のカテーテル本体に使用されるハイポチューブ構造体の別の実施形態の遠位端の斜視図である。
図9図9は、図6のカテーテル本体に使用される内側ポリマーライナの一実施形態の斜視図である。
図10図10は、図6のカテーテル本体の遠位端の縦断面図であり、特に、結合層の別の実施形態を示している。
図11図11は、図6のカテーテル本体の遠位端の縦断面図であり、特に、結合層のさらに別の実施形態を示している。
図12図12は、図9の内側ポリマーライナの側面図であり、特に、離散した接着領域の一実施形態を示している。
図13図13は、図9の内側ポリマーライナの側面図であり、特に、離散した接着領域の別の実施形態を示している。
図14図14は、図6のカテーテル本体の遠位端の縦断面図であり、特に、結合層のさらに別の実施形態を示している。
図15図15は、図6のカテーテル本体の別の実施形態の遠位端の断面図である。
図16図16A図16Cは、図15のカテーテル本体の遠位端の縦断面図であり、特に、結合層のいくつかの実施形態を示している。
図17図17は、図2の血管内カテーテルを製造する1つの方法を示すフロー図である。
図18図18は、図17のフロー図に従ってハイポチューブ構造体を製造するために使用される1つの管状本体の斜視図である。
図19図19は、ハイポチューブ構造体を製造するために図18の管状本体の遠位端に形成された開口および固体要素のパターンの斜視図である。
図20図20は、1つのポリマーチューブの斜視図である。
図21図21は、図17のフロー図に従って図19のハイポチューブ構造体の内側ルーメン内に配置された図20のポリマーチューブの斜視図である。
図22図22は、図17のフロー図に従って複数の離散した接着領域を介してハイポチューブ構造体に断続的に接合されたポリマーチューブの斜視図である。
図23図23は、図20のポリマーチューブに結合層を設けるための1つの手法を示す斜視図である。
図24図24は、図20のポリマーチューブに連続的な結合層を設けるための別の手法を示す斜視図である。
図25図25は、図24の連続結合層上に接着パターンを設けるための手法を示す斜視図である。
図26図26は、図24の連続結合層上に接着材料のパターンを形成するための手法を示す斜視図である。
図27図27は、図24の連続結合層上に接着材料のパターンを形成するための別の手法を示す斜視図である。
図28図28は、図2の血管内カテーテルの遠位端の縦断面図であり、特に、図20のポリマーチューブに結合層を設けるための別の手法を示している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図2および図3を参照して、血管内カテーテル10の一実施形態について説明する。血管内カテーテル10は、管状の構成を有し、例えば、マイクロカテーテル、シースなどの形態をとることができる。図示の実施形態では、血管内カテーテル10が、血管閉塞デバイス12を動脈瘤内に送達するための送達カテーテルとして機能するが、血管内カテーテル10の代替的な実施形態では、他の医療デバイス、例えば、別のカテーテル、ガイド部材、ステント、血栓除去デバイスなどを送達することができる。さらに、血管内カテーテル10の他の代替的な実施形態では、操作カテーテル、例えば、治療カテーテルまたは診断カテーテルとして機能し得る。プッシャ部材14は、接合部16(例えば、機械的、熱的および油圧的機構)を介して血管閉塞デバイス12に取り外し可能に結合される。このため、プッシャ部材14を遠位方向に前進させて、血管閉塞デバイス12を血管内カテーテル10から動脈瘤(図示せず)内に展開し、接合部16の作用によりプッシャ部材14から選択的に切り離して、血管閉塞デバイス12を動脈瘤内に送達することができる。
【0016】
血管内カテーテル10は、概して、近位カテーテル本体セクション20と遠位カテーテル本体セクション22との間でトポロジカルに分割された細長いカテーテル本体18と、近位カテーテル本体セクション20から遠位カテーテル本体セクション22までカテーテル本体18内に延在する内側カテーテルルーメン24と、近位カテーテル本体セクション20に取り付けられた近位カテーテルハブ26とを備える。
【0017】
近位カテーテル本体セクション20は、患者の外部に留まり、オペレータがアクセス可能である一方、遠位カテーテル本体セクション22は、患者の血管系の遠隔位置に到達するようなサイズおよび寸法を有し、血管閉塞デバイス12を動脈瘤(図示せず)に送達するように構成されている。遠位カテーテル本体セクション22は、近位カテーテル本体セクション20よりも柔軟であり、直線形状(図2)と湾曲形状(図3)との間で移行することができる。通常、近位カテーテル本体セクション20は、遠位カテーテル本体セクション22よりも硬い材料から形成されており、近位カテーテル本体セクション20は、患者の脈管系を通って前進するのに十分な押し込み性を有する一方で、遠位カテーテル本体セクション22は、より柔軟な材料で形成されることにより、遠位カテーテル本体セクション22が柔軟性を維持し、脈管系の曲がりくねった領域の遠隔位置にアクセスするためにガイドワイヤ上をより容易に辿ることができる。場合によっては、近位カテーテル本体セクション20は、カテーテル本体18の押し込み性を高めるために、編組層やコイル層などの補強層を含むようにしてもよい。カテーテル本体18は、任意選択的に、近位カテーテル本体セクション20の比較的高い曲げ剛性から遠位カテーテル本体セクション22の比較的低い曲げ剛性へと徐々に移行する中間カテーテル本体セクション(図示せず)を含むことができる。遠位カテーテル本体セクション22の遠位先端28は、体組織への外傷性穿刺の可能性を最小限に抑えるために丸みを帯びていてもよい。血管内カテーテル12は、遠位先端28に、内側カテーテルルーメン24と連通する遠位ポート30を備え、そこから血管閉塞デバイス16が展開される。
【0018】
カテーテル本体18は、血管アクセスポイントから患者内の標的組織部位にアクセスするのに適した長さを有する。標的組織部位は、血管内カテーテル10が使用される医療処置に依存する。例えば、血管内カテーテル10が患者の鼠径部の大腿動脈アクセスポイントから患者の脳内の血管系にアクセスするために使用される場合、カテーテル本体18の全長は125cm~200cmであり得る。一実施形態では、カテーテル本体18の外径が、カテーテル本体18の長さ方向に沿って均一であってもよい。別の実施形態では、カテーテル本体18の外径が、近位カテーテル本体セクション20の第1の外径から遠位カテーテル本体セクション22の第2の外径まで、徐々にまたは段階的に先細りになっていてもよい。
【0019】
カテーテル本体18の外径は、3F~10Fの範囲とすることができる。遠位カテーテル本体セクション22の外径は、近位カテーテル本体セクション20の外径よりも小さくてもよく、それにより遠位カテーテル本体セクション22の外形を小さくし、曲がりくねった血管系内でのナビゲーションを容易にすることができる。なお、図面では概ね円形の断面形状を有するように描かれているが、血管内カテーテル10は他の断面形状または形状の組合せ、例えば楕円形、長方形、三角形、多角形などを含み得ることを理解されたい。カテーテル本体18は、比較的柔軟で、押し込みやすく、かつ比較的よじれや座屈に抵抗し得るように構造的に構成されおり、近位カテーテル本体セクション20に押圧力を加えて、患者の血管系を介してカテーテル本体18を遠位方向に進めるときに座屈に抵抗することができ、また、血管系内の急な曲がり角を横切るときによじれに抵抗することができる。カテーテル本体18は、所与の外径に対して比較的大きな内径を規定するように、比較的薄肉にすることができ、これはカテーテル本体18の柔軟性および耐キンク性にさらに寄与する可能性がある。
【0020】
いくつかの実施形態では、カテーテル本体18の外面の少なくとも一部は、1または複数のコーティング、例えば、インビトロでの血栓形成を減少させるのに役立つ抗血栓性コーティング、抗菌性コーティング、または潤滑性コーティング(例えば、親水性コーティング)を含むことができ、潤滑性コーティングにより、例えば、カテーテル本体18が血管系または別のカテーテルを通って前進する際に、カテーテル本体18と患者の組織との間の静摩擦または動摩擦を低減することができる。
【0021】
内側カテーテルルーメン24の直径は、血管内カテーテル10が使用される医療処置に基づいて変更することができ、図示の実施形態では、血管閉塞デバイス16を収容するサイズとされている。内側カテーテルルーメン24の直径は、近位カテーテル本体セクション20から遠位カテーテル本体セクション22まで実質的に一定であってもよく、あるいは近位カテーテル本体セクション20における第1の直径から遠位カテーテル本体セクション22における第2の異なる直径まで先細りになっていてもよい。
【0022】
近位カテーテルハブ26は、例えば接着剤、溶接などの適切な手段を使用して近位カテーテル本体セクション20に接合することができる。近位カテーテルハブ26は、近位ポート32を含み、この近位ポートを介して内側カテーテルルーメン24にアクセスすることができ、一部の実施形態では閉鎖することができる。例えば、近位ポート32は、近位カテーテルハブ26の近位端に配置され、内側カテーテルルーメン24と位置合わせされるものであってもよく、それにより近位ポート34を介して内側カテーテルルーメン24にアクセスすることが可能である。その場合、プッシャ部材14を有する血管閉塞デバイス12は、カテーテルハブ26の近位ポート34を介して内側カテーテルルーメン24内に導入することができる。近位カテーテルハブ26は、内側カテーテルルーメン24と流体連通するサイドポート36をさらに備えることができ、このサイドポートを使用して、カテーテル本体18内に流体を導入することができる。いくつかの実施形態では、近位カテーテルハブ26に加えて、またはその代わりに、別の構造体(図示せず)を近位カテーテル本体セクション20に取り付けることもできる。
【0023】
図4図7に示すように、血管内カテーテル10のカテーテル本体18は、全体として、ハイポチューブ構造体38と、ハイポチューブ構造体38内に配置された内側ポリマーライナ40(図6および図7)と、内側ポリマーライナ40をハイポチューブ構造体38に取り付ける結合層42(図6および図7)とを備える。重要なことは、結合層42を形成する材料を選択的に適用(または除去)することにより、遠位カテーテル本体セクション22(図3)の曲げ剛性が低下され、内側ポリマーライナ40の特定の長さの遠位部分がハイポチューブ構造体12に連続的に取り付けられないようにしていることである。これにより、患者の血管系を通るカテーテル本体18の移動性を改善することができる。
【0024】
ハイポチューブ構造体38は、細長い管状本体44を有し、この管状本体は、近位端46および遠位端48と、管状本体44の遠位端48に形成された開口50aおよび固体要素50bのハイポチューブパターン50と、管状本体44の近位端46と遠位端48との間に延びる内側ハイポチューブルーメン52とを備える。管状本体44は、種々の適切な材料のいずれか、例えば、管状本体44の壁などの極めて薄い構造体を形成するために使用される場合に、剛性であるが、ある程度の柔軟性を有する材料で構成することができる。そのような材料の例には、金属(例えば、304ステンレス鋼、316ステンレス鋼、316Lステンレス鋼などのステンレス鋼、ニッケルクロム(NiCr)鋼、ニッケルチタン合金(例えば、ニチノール)、コバルト/クロム)、または様々なプラスチックが含まれる。管状本体44の寸法は、血管内カテーテル10の1または複数の所望の用途に適したものとすることができる。例えば、管状本体44の外径は0.005~0.080インチの範囲とすることができる。管状本体44の内径(すなわち、内側ハイポチューブルーメン52の直径)は、0.002~0.070インチの範囲内とすることができる。
【0025】
図示の実施形態では、ハイポチューブパターン50が、レンガパターンの形態をとり、開口50aが、スロットの形態をとり、固体要素50bが、ストラットの形態をとる。図8に示す代替的な実施形態では、管状本体44の遠位端48に形成されたハイポチューブパターン50’が、スリット50a’((管状本体44の長手方向軸に対して垂直な)周方向または(管状本体44の長手方向軸に対して斜めの角度で)螺旋方向に向けることもできる)の形態の開口と、スリット50a’の間に形成されたスパイン50b’の形態の固体要素とを有することができる。
【0026】
ハイポチューブパターン50またはハイポチューブパターン50’は、特に、レーザー切断、鋸切断(例えば、ダイヤモンドグリットが埋め込まれた半導体ダイシングブレード)、エッチング、ウォータージェット切断、または放電加工によって、管状本体44の遠位端48に形成することができる。
【0027】
図示の実施形態では、開口50aおよび固体要素50bのハイポチューブパターン50(または開口50a’および固体要素50b’のハイポチューブパターン50’)は、血管内カテーテル10の軸方向剛性(押し込み性能)およびトルク性能を維持しながら、血管内カテーテル10の遠位端の曲げ柔軟性を高めるように配置され、それにより、血管内カテーテル10を患者の曲がりくねった脈管系を介して導入して、前進させることができる。開口50aの間隔、幅および形状を制御および変更することにより、ハイポチューブ構造体38、よって遠位カテーテル本体セクション22(図2および図3を参照)の曲げ撓みプロファイルおよびねじり剛性を選択的に変更することができる。
【0028】
図6および図7に示すように、内側ポリマーライナ40は、内側ハイポチューブルーメン52内に配置されている。図9にさらに示すように、内側ポリマーライナ40は、近位端58と遠位端60とを有する細長いポリマーチューブ54と、ポリマーチューブ54の近位端58と遠位端60との間に延びる内側ライナルーメン56とを備える。ポリマーチューブ54の内面は、内側ライナルーメン56を通る医療デバイス(例えば、別のカテーテル、ガイド部材、塞栓防止デバイス、ステント、血栓除去デバイス、またはそれらの任意の組合せ)の通過を容易にするために潤滑性を有することができる。例えば、ポリマーチューブ54全体を形成する材料が、潤滑性を有するものであってもよい。そのような材料の例には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸PTFE(ePTFE、例えば、一方向性ePTFEまたは二方向性ePTFE)、フルオロポリマー、パーフルオロアルキオキシ、アルカン(PFA)、フッ素化エチレンポリエチレン(FEP)、ポリエチレン(PE)、またはそれらの任意の組合せが含まれるが、それらに限定されるものではない。ポリマーチューブ54を形成することができる材料の他の例としては、低密度ポリエチレン(LDPE)(例えば、約42D)、高密度ポリエチレン(HDPE)、またはそれらの任意の組合せが挙げられるが、それらに限定されるものではない。
【0029】
ポリマーチューブ54は、一体構造を有し、すなわち、一体として形成され、その結果、ポリマーチューブ54は、ポリマーチューブ54の全長に沿って連続している。好ましい実施形態では、ポリマーチューブ54が補強されておらず(ポリマーチューブ54の半径方向強度を増加させるように機能する金属要素がポリマーチューブ54の壁内に配置されていないことを意味する)、それにより、内側ポリマーライナ40によって遠位カテーテル本体セクション22に付与される曲げ剛性が最小限に抑えられる(図3を参照)。以下にさらに詳細に説明するように、ポリマーチューブ54は補強されていないことから、ハイポチューブ構造体38の内側ハイポチューブルーメン52内で半径方向に拡張させることができ、それによりポリマーチューブ54の壁厚を減少させ、ポリマーチューブ54とハイポチューブ構造体38の内側ハイポチューブルーメン52との間の連続的な密着(連続的な結合ではない)を確保することができる(すなわち、ハイポチューブ構造体38が、ハイポチューブ構造体38のすべての固体要素の全体と接触している)。
【0030】
ポリマーチューブ54の遠位端60の壁厚は、001インチ以下とすることができる。いくつかの実施形態では、ポリマーチューブ54の壁厚が、ポリマーチューブ54の長さ方向に沿ってほぼ一定である。他の実施形態では、ポリマーチューブ54の壁厚が、遠位端50に向かって減少するようにしてもよい(例えば、ポリマーチューブ54の厚さが、ポリマーチューブ54の近位端48から遠位端50に向かって減少するようにしてもよい)。ポリマーチューブ54の内径(すなわち、内側ライナルーメン56の直径)は、ポリマーチューブ54の全長に沿ってほぼ一定であってもよい。他の実施形態では、ポリマーチューブ54の内径が変化するようにしてもよく、例えば、ポリマーチューブ54の近位端48から遠位端50まで連続的に先細りするようにしても、あるいは段階的に変化するようにしてもよい。任意の実施形態では、内側ポリマーライナ40が、遠位カテーテル本体セクション22の曲げ柔軟性を高めるために、例えば、引用により本明細書に明示的に援用される米国特許公開第2020/0129733号に記載されているように、開口(例えば、スロットまたはスリット)および固体要素(例えば、ストラットまたはリブ)(図示せず)のパターンを有することができる。
【0031】
結合層42は、適切な材料、例えば、ポリウレタン(例えば、Tecoflex(商標))、Pebax(登録商標)、およびナイロンで構成することができる。結合層42は、約0.005インチ以下、いくつかの実施態様では約0.001インチ、おそらくは0.0001インチ以下の厚さを有することができる。結合層42は、一般に、少なくとも遠位カテーテル本体セクション22の10~20cmの範囲に沿って延在し、通常はカテーテル本体18の長さに沿って約50cm未満である。
【0032】
具体的に図7を参照すると、結合層42は、ハイポチューブパターン50と相補的な、開口62aおよび固体要素62bの結合層パターン62を有し、結合層42がハイポチューブパターン50の長さ方向に沿ってハイポチューブ構造体38の固体要素50bに内側ポリマーライナ40を断続的に取り付けるようになっている。その結果、ハイポチューブ構造体38と内側ポリマーライナ40との間に少なくとも1の離散した接着領域64が形成され、ハイポチューブ構造体38と内側ポリマーライナ40との間に少なくとも1の非接着領域66が形成されている。図示の実施形態では、結合層パターン62がハイポチューブパターン50と相補的であり、その結果、ハイポチューブ構造体38と内側ポリマーライナ40との間に複数の離散した接着領域64が形成され、ハイポチューブ構造体38と内側ポリマーライナ40との間に複数の非接着領域66が形成されるようになっている。
【0033】
好ましくは、結合層42は、ハイポチューブパターン50の全長に沿って、ハイポチューブ構造体38の固体要素50bに内側ポリマーライナ40を断続的に取り付けるが、代替的な実施形態では、補強されていない内側ポリマーライナ40が真空下で潰れない(すなわち、内側ハイポチューブルーメン52内に突き出ない)限りにおいては、結合層42は、ハイポチューブパターン50の全長よりも短い長さに沿って、ハイポチューブ構造体38の固体要素50bに内側ポリマーライナ40を断続的に取り付けることができる。例えば、離散的な接着領域64は、ハイポチューブパターン50の長さの少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%に沿って延在することが望ましい。管状本体44の遠位端48の長さ方向に沿って、内側ポリマーライナ40をハイポチューブ構造38の固体要素50bに断続的に取り付けることにより、開口50aに跨る内側ポリマーライナ40の一部の割合と固体要素50bの下方にある内側ポリマーライナ40の一部の割合とを含む、内側ポリマーライナ40のより大きい長さがハイポチューブ構造38に接合されないことになる。
【0034】
このため、離散した接着領域64の総面積は、ハイポチューブ構造体38の管状本体44の遠位端48の長さ方向に沿ったハイポチューブ構造体38の固体要素50bの内面の総面積のある割合以下である。一実施形態では、離散した接着領域64の総面積が、ハイポチューブ構造体38の管状本体44の遠位端48の長さ方向に沿ったハイポチューブ構造体38の固体要素50bの内面の総面積の75%以下である。別の実施形態では、離散した接着領域64の総面積が、ハイポチューブ構造体38の管状本体44の遠位端48の長さ方向に沿ったハイポチューブ構造体38の固体要素50bの内面の総面積の25%以下である。
【0035】
図7に示す実施形態では、離散した接着領域64の総面積が、ハイポチューブ構造体38の管状本体44の遠位端48の長さ方向に沿ったハイポチューブ構造体38の固体要素50bの内面の総面積の50%に等しい。これは、内側ポリマーライナ4がハイポチューブ構造体3の内面と密接かつ連続的に結合している(すなわち、内側ポリマーライナ4がハイポチューブ構造体3の固体要素5に接着されている接着領域の総面積が100%である)図1の実施形態と対比されるべきである。図7の実施形態のハイポチューブ構造体38がハイポチューブ構造体3と同一であり、内側ポリマーライナ40を構成する材料および厚さが内側ポリマーライナ4を構成する材料および厚さと同一であると仮定すると、図1の実施形態のハイポチューブ構造体3と内側ポリマーライナ4との間の接着領域の総面積と比較して、図7の実施形態のハイポチューブ構造体38と内側ポリマーライナ40との間の接着領域の総面積が半分になる結果、ハイポチューブ構造体と内側ポリマーライナとにより形成される複合構造体の曲げ剛性をほぼ2分の1に低減することができる。
【0036】
図7は、ハイポチューブ構造体38の管状本体44の遠位端48の全長にわたってハイポチューブ構造体38の固体要素50bに完全に対応するものとして、離散した接着領域64を示しているが、そのような配置は必須ではないことを理解されたい。一実施形態では、離散した接着領域64が、ハイポチューブ構造体38の管状本体44の遠位端48の非常に局所的な長さにわたって、例えば1~2センチメートルにわたって、ハイポチューブ構造体38の固体要素50bに完全に対応する。
【0037】
別の実施形態では、ハイポチューブ構造体38と内側ポリマーライナ40との間に形成される離散した接着領域64の総面積が、図10に示すように、平均して、ハイポチューブ構造体38の管状本体44の遠位端48の長さ方向に沿ったハイポチューブ構造体38の固体要素50bの内面の総面積の十分な割合以下となるように、ハイポチューブパターン50と結合層パターン62が互いに補完し合うことができる。その場合、離散した接着領域64の総面積は、ハイポチューブパターン50に沿ったハイポチューブ構造体38の固体要素50bの内面の総面積の50%未満である。ハイポチューブパターン50および結合層パターン62の各々は、本質的に周期的であってもよい。ハイポチューブパターン50および結合層パターン62が予測可能であるため、ハイポチューブ構造体38の固体要素50bの内面の総面積に対する離散した接着領域64の総面積の一貫した割合は、製造中に達成することが可能である。その場合、ハイポチューブパターン50の周期と結合層パターン62の周期とは、互いに同じであっても、あるいは互いに異なっていてもよい。別の実施形態では、図11に示すように、ハイポチューブパターン50および結合層パターン62の一方または両方をランダム化することができる。
【0038】
離散した接着領域64のパターンは、ハイポチューブ構造体38と内側ポリマーライナ40との間の、ハイポチューブパターン50の固体要素50bと結合層パターン62の固体要素54bとの交差位置に形成され得る。内側ポリマーライナ40とハイポチューブ構造体38との間の接着に与えられる離散した接着領域64のパターンは、実質的にどのような形態でも取り得る。
【0039】
例えば、図12に示すように、離散した接着領域64aの周方向の帯状パターンを、ハイポチューブ構造体38(明瞭化のために図12には図示せず)と内側ポリマーライナ40との間に形成することができる。図示の実施形態では、離散した接着領域64aの周方向の帯状パターンが直線状であるが、代替的な実施形態では、離散した接着領域64aの周方向の帯が、例えば、正弦波状であってもよい。離散した接着領域64aの周方向の帯を形成するために、結合層パターン62の固体要素62bは、ハイポチューブパターン50の固体要素50bと周期的に交差して離散した接着領域64aの周方向の帯状パターンを形成する周方向の帯として形成され得る。別の実施形態では、図13に示すように、離散した接着領域64bの螺旋状パターンを、ハイポチューブ構造体38(明瞭化のために図13には図示せず)と内側ポリマーライナ40との間に形成することができる。その場合、結合層パターン62の固体要素62bは、ハイポチューブパターン50の固体要素50bと周期的に交差して離散した接着領域64bの螺旋状パターンを形成する螺旋として形成され得る。図13では、離散した接着領域64bの螺旋状パターンが一定のピッチおよび幅を有するものとして示されているが、離散した接着領域64bの螺旋状パターンは、代替的には、変化するピッチおよび/または幅を有するものであってもよい。
【0040】
図7図10および図11に示す実施形態では、結合層42が内側ポリマーライナ40の外面に配置されているが、結合層は内側ポリマーライナ内に埋め込まれるものであってもよい。例えば、図14に示す代替的な実施形態では、内側ポリマーライナ40’が、ポリマーチューブ54を完全にまたは部分的に通って延びる開口68を有することができ、結合層42’を開口68内に埋め込むことができる。その場合、ハイポチューブ構造体38と内側ポリマーライナ40との間に少なくとも1の離散した接着領域64が形成され、ハイポチューブ構造体38と内側ポリマーライナ40との間に少なくとも1の非接着領域66が形成される。
【0041】
図4図14に示す実施形態では、カテーテル本体18はポリマージャケットを有していないが、図15に示すカテーテル本体18’の代替的な実施形態は、ハイポチューブ構造体38の外径に設けられる外側ポリマージャケット70を備え、それにより、シールを提供するとともに、柔軟性を与えながらも、開口50aおよび固体要素50bのハイポチューブパターン50によって付与される外面粗さを最小限に抑えることができる。いくつかの実施形態では、ハイポチューブ構造体38の固体要素62bと内側ポリマーライナ40(または40’)との間に少なくとも1の離散した接着領域64を形成するために、内側ポリマーライナ40(または40’)および結合層42(または42’)を、図7図10図11図14に示す態様で配置することができる。
【0042】
図16A図16Cに示す他の実施形態では、結合層42”が、ハイポチューブパターン50と相補的な開口62aおよび固体要素62bの結合層パターン62を有し、結合層42”が、ハイポチューブ構造体38のハイポチューブパターン50の開口50aの少なくとも一部を介して内側ポリマーライナ40を外側ポリマージャケット70に断続的に取り付ける。その結果、ハイポチューブ構造体38と外側ポリマージャケット70との間に少なくとも1の離散した接着領域64が形成され、ハイポチューブ構造体38と内側ポリマーライナ40との間に少なくとも1の非接着領域66が形成される。図示の実施形態では、結合層パターン62が、ハイポチューブパターン50と相補的であり、その結果、ハイポチューブ構造体38と外側ポリマージャケット70との間に複数の離散した接着領域64が形成され、ハイポチューブ構造体38と内側ポリマーライナ40との間に複数の非接着領域66が形成されている。図16Aに示す実施形態では、結合層42”がハイポチューブ構造体38のハイポチューブパターン50の開口50aのすべてを介して内側ポリマーライナ40を外側ポリマージャケット70に断続的に接着しているが、図16Bに示す実施形態では、結合層42”がハイポチューブ構造体38のハイポチューブパターン50の開口50aのすべてを介して内側ポリマーライナ40を外側ポリマージャケット70に断続的に接着している。図16Cに示す実施形態では、結合層42”が内側ポリマーライナ40をハイポチューブ構造体38にも断続的に接着し、ハイポチューブ構造体38の固体要素62bのすべてではないが一部と内側ポリマーライナ40との間に離散した接着領域64が形成される。
【0043】
血管内カテーテル10の構造および配置を説明してきたが、次に、図17を参照して、血管内カテーテル10を製造する1つの例示的な方法100を説明する。
【0044】
本方法100は、ハイポチューブ構造体を提供するステップを含む。特に、本方法100は、近位端204、遠位端206、および近位端204と遠位端206との間に延びるルーメン208を有する管状本体202を提供するステップ(図18を参照)(ステップ102)と、例えば、レーザー切断、鋸切断(例えば、ダイヤモンドグリットを埋め込んだ半導体ダイシングブレード)、エッチング、ウォータージェット切断または放電加工などによって、管状本体202の遠位端206に開口212(例えば、スロット)および固体要素214(例えば、ストラット)のパターン210を形成するステップ(図19を参照)(ステップ104)とを含み、それによりハイポチューブ構造体200を作成する。
【0045】
本方法100は、近位端218、遠位端220、および近位端218と遠位端220との間に延びるルーメン222を有するポリマーチューブ216を提供するステップ(ステップ106)をさらに含む(図20を参照)。ポリマーチューブ216は、例えば、PTFE、ePTFE、フルオロポリマー、PFA、FEPおよびPEのうちの1または複数から構成することができる。ポリマーチューブ216の遠位端218は、0.001インチ以下の壁厚を有することができる。好ましくは、ポリマーチューブ216は補強されておらず、それにより、得られた血管内カテーテルの遠位端の曲げ柔軟性は低下することはなく、また、ポリマーチューブ216は半径方向に拡張することができる。本方法100は、任意選択的に、ポリマーチューブ216の遠位端218に開口および固体要素のパターンを形成するステップを含むことができる。
【0046】
本方法100はさらに、ポリマーチューブ216をハイポチューブ構造体200のルーメン206内に配置するステップ(ステップ108)を含む(図21を参照)。その結果、ポリマーチューブ216は、ハイポチューブ構造体200に対する内側ポリマーライナとして機能する。本方法はさらに、ハイポチューブ構造体200のルーメン206内でポリマーチューブ216を半径方向に拡張し、それによりポリマーチューブ216の壁厚を減少させるとともに、ポリマーチューブ216の外部とハイポチューブ構造体200の内部との間に連続的な密着を形成するステップ(ステップ110)を含む。本方法100はさらに、管状本体202の遠位端206の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域224で、ポリマーチューブ216をハイポチューブ構造体200の固体要素214に断続的に取り付けるステップ(ステップ112)を含む(図22を参照)。図示の方法では、離散した1または複数の接着領域224は、周方向の帯状パターンを有するが、離散した1または複数の接着領域224は、代替的には、一定のピッチ/幅または可変ピッチ/幅を有する螺旋状パターンを含む任意の適切なパターンを取り得ることを理解されたい。好ましくは、1または複数の離散した接着領域224の総面積は、ハイポチューブ構造体200の遠位端206に沿ったハイポチューブ構造体200の固体要素214の内面の総面積の75%以下、より好ましくは50%以下、さらに好ましくは25%以下である。
【0047】
ポリマーチューブ216は、ハイポチューブ構造体200のルーメン206内でのポリマーチューブ216の拡張中または拡張後のいずれかに、結合層226を使用してハイポチューブ構造体200の固体要素214に断続的に取り付けることができ、これは任意の様々な方法で達成することができる。
【0048】
1つの方法では、結合層226が、ハイポチューブ構造体200のルーメン206内にポリマーチューブ216を配置する前にポリマーチューブ216に設けられ、その場合、ハイポチューブ構造体200のルーメン206内でのポリマーチューブ216の拡張中に、ポリマーチューブ216が結合層226を介してハイポチューブ構造体200の固体要素214に断続的に取り付けられる。
【0049】
一実施形態では、結合層226aが、図23に示すように、ポリマーチューブ216の外面上に接着材料のポジ型パターンとして形成され(すなわち、アディティブプロセス)、それにより(離散した接着領域224に対応する)ポジ型接着パターンを形成することができる。接着材料のポジ型パターンは、例えば、熱活性化接着剤、触媒活性化接着剤、溶剤活性化接着剤などの接着剤に加えて、前述した材料(例えば、ポリウレタン、Pebax(登録商標)、ナイロン)または一般的な結合層ポリマーよりも高い剛性を有するポリマーのいずれかで構成することができる。接着材料のポジ型パターンは、例えば、ポリマーチューブ216の外面上にパターン化マスク(ポジ型接着パターンのネガ)を設け、パターン化マスク上に(例えば、分散コーティング、例えば、フィルムキャスティングまたはディップコーティング、またはスプレーなどにより)接着材料を均一に塗布し、その後、ポリマーチューブ216からパターン化マスクを除去すること、三次元(3D)印刷、インクジェット印刷などによって、ポリマーチューブ216の外面に形成することができる。図示の方法では、結合層226aが周方向の帯状パターンを有するが、代替的には、結合層226aは、一定のピッチ/幅または可変ピッチ/幅を有する螺旋状パターンを含む任意の適切なパターンを取り得ることを理解されたい。
【0050】
他の実施形態では、先ず、図24に示すように、適切なプロセスを使用して(例えば、分散コーティング、例えば、フィルムキャスティングまたはディップコーティング、またはスプレーなどにより)、連続結合層226’をポリマーチューブ216の外面に形成し、その後、図25に示すように、(例えば、接着パターン224bに対応する連続結合層226’の領域を溶融またはその接着特性を他の方法で活性化することによって)連続結合層226’上に接着パターン224b(ハイポチューブ構造体200の固体要素214と交わるその少なくとも一部が、離散した接着領域224に対応する)を形成し;または図26に示すように、連続結合層226’上に非接着材料のポジ型パターン228を形成して(すなわち、アディティブプロセス)、非接着材料のポジ型パターン228の外側に接着材料のパターン226c(ハイポチューブ構造体200の固体要素214と交わるその少なくとも一部が、離散した接着領域224に対応する)を形成し;または図27に示すように、連続結合層226’内のネガ型パターン230をアブレーションして(すなわち、サブトラクティブプロセス)、ネガ型パターン230の外側に接着材料のポジ型パターン226d(ハイポチューブ構造体200の固体要素214と交わるその少なくとも一部が、離散した接着領域224に対応する)を形成する。注目すべきことに、フォトリソグラフィを使用して、活性/不活性領域のパターンを形成することができ、あるいはポジ型またはネガ型のパターンで感光性材料を調整することができる。露光された材料または露光されていない材料のいずれかが接着剤として活性化または不活性化されるか、またはその後除去され、残りの材料が接着剤として作用する。
【0051】
別の方法では、ハイポチューブ構造体200のルーメン206内にポリマーチューブ216を配置した後に、結合層226がポリマーチューブ216に設けられ、その場合、ポリマーチューブ216は、ハイポチューブ構造体200のルーメン206内でのポリマーチューブ216の拡張後に、結合層226を介してハイポチューブ構造体200の固体要素214に断続的に取り付けられる。
【0052】
一実施形態では、図28に示すように、ハイポチューブ構造体200の開口212を介して液状接着剤を加えて、液状接着剤をハイポチューブ構造体200の固体要素214とポリマーチューブ216との間に浸透させ、それにより接着パターン224e(ハイポチューブ構造体200の固体要素214と交わるその少なくとも一部が、離散した1または複数の接着領域224に対応する)を形成する。
【0053】
本方法100は、任意選択的に、ハイポチューブ構造体200の外側に外側ポリマージャケット(図示せず)を取り付けるステップ(ステップ114)を含む。その場合、ポリマーチューブ216は、管状本体202の遠位端206の長さ方向に沿った少なくとも1の離散した接着領域において、外側ポリマージャケットに断続的に取り付けられる。その場合、ステップ112において結合層226を介してハイポチューブ構造体200の固体要素214にポリマーチューブ216を断続的に取り付ける代わりに、結合層226を介して外側ポリマージャケットにポリマーチューブ216を断続的に取り付けるようにしてもよい。他の実施形態では、ポリマーチューブ216が、結合層226を介してハイポチューブ構造体200の固体要素214と外側ポリマージャケットの両方に断続的に取り付けられるようにしてもよい。
【0054】
最後に、本方法100は、ハイポチューブ構造体200の近位端204(図示せず)に近位カテーテルハブ220を取り付けるステップ(ステップ116)を含む。
【0055】
本明細書では特定の実施形態を示し説明したが、それらは開示の発明を限定することを意図したものではなく、以下の特許請求の範囲およびその均等物によってのみ規定される開示の発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、変形および修正(例えば、様々な部分の寸法、部分の組合せ)を加えることができることは当業者には明らかであろう。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味と見なされるべきである。本明細書に示され説明される様々な実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれ得る開示の発明の代替、修正および均等物を網羅することを意図している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16A
図16B
図16C
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
【国際調査報告】