(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて信号の送受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 76/10 20180101AFI20241108BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20241108BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W72/23
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527146
(86)(22)【出願日】2022-12-05
(85)【翻訳文提出日】2024-05-08
(86)【国際出願番号】 KR2022019577
(87)【国際公開番号】W WO2023101531
(87)【国際公開日】2023-06-08
(32)【優先日】2021-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチョル
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンウク
(72)【発明者】
【氏名】ミョン セチャン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG01
(57)【要約】
本発明の様々な実施例のうちの少なくとも1つによれば、端末は、上位階層シグナリングを介して、共有スペクトル(shared spectrum)上に設定された(configured)UL(uplink)送信に対する設定情報を受信し、設定されたUL送信のためのチャネル接続過程を行い、チャネル接続過程において端末は、設定されたUL送信が端末-開始(UE-initiated)チャネル占有(channel occupancy)を支援するために設定された第1区間の開始以後に発生(occur)し、設定されたUL送信が第1区間に含まれた/対応する遊休区間(Idle Period)と重なることに基づいて、設定されたUL送信を行うか又はドロップするかを決定する。
【選択図】
図27
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末(UE)が信号を送信する方法であって、
上位階層シグナリングを介して、共有スペクトル(shared spectrum)上に設定された(Configured)UL(uplink)送信に対する設定情報を受信することと、
前記設定された(configured)UL送信のためのチャネル接続過程を行うことと、を含み、
前記チャネル接続過程は、
前記設定されたUL送信が端末-開始(UE-initiated)チャネル占有(channel occupancy)を支援するために設定された第1区間の開始以後に発生(occur)し、前記設定されたUL送信が前記第1区間に含まれた遊休区間(Idle Period)と重なることに基づいて、前記設定されたUL送信を行うか又はドロップするかを決定するための複数の条件をチェックすることを含み、
前記複数の条件は、i)前記端末が前記第1区間においてチャネル占有を開始していないという第1条件、ii)前記設定されたUL送信が基地局(BS)-開始チャネル占有を支援するために設定された第2区間内に発生し、且つ前記第2区間の遊休区間の前に終了するという第2条件、及びiii)前記第2区間において前記基地局によるチャネル占有が既に開始されたという第3条件を含み、
前記設定されたUL送信を行うためには、前記複数の条件がいずれも満たされる必要がある、方法。
【請求項2】
前記端末は、前記複数の条件のいずれか1つでも満たされていないことに基づいて、前記設定されたUL送信をドロップする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末は、前記第1区間において前記端末によるチャネル占有が既に開始されたことに基づいて、前記設定されたUL送信をドロップする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末は、前記設定されたUL送信が前記第2区間内で発生するが、前記第2区間の遊休区間と重なることに基づいて、前記設定されたUL送信をドロップする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記端末は、前記設定されたUL送信が前記第2区間内で発生し、且つ前記第2区間の遊休区間の前に終了しても、前記第2区間において前記基地局によるチャネル占有が既に開始されたという判断無しでは、前記設定されたUL送信をドロップする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記端末は、前記第1条件、前記第2条件及び前記第3条件がいずれも満たされたことに基づいて、前記基地局のチャネル占有が開始される前記第2区間においてCOT(channel occupancy time)-共有(sharing)基盤で前記設定されたUL送信を行う、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記端末は、前記設定されたUL送信が周波数ドメイン上において複数のチャネル上で設定され、時間ドメイン上において前記第1区間の遊休区間又は前記第2区間の遊休区間のうちの少なくとも1つと重なり、前記複数のチャネルが前記端末によって占有されたチャネルと前記基地局によって占有されたチャネルを含むことに基づいて、
当該遊休区間のうちの少なくとも1つと重なる区間では、各チャネルが前記端末によって占有されたか又は前記基地局によって占有されたかとは関係なく、前記複数のチャネルの全てにおいて前記設定されたUL送信をドロップする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記端末は、前記設定されたUL送信が周波数ドメイン上において複数のチャネル上で設定され、時間ドメイン上において前記第1区間の遊休区間又は前記第2区間の遊休区間のうちの少なくとも1つと重なり、前記複数のチャネルの全てが同一のチャネル占有に関連されていないことに基づいて、
当該遊休区間のうちの少なくとも1つと重なる区間では、各チャネルが前記端末によって占有されたか又は前記基地局によって占有されたかとは関係なく、前記複数のチャネルの全てにおいて前記設定されたUL送信をドロップする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記端末は、前記設定されたUL送信が周波数ドメイン上において複数のチャネル上で設定され、時間ドメイン上において前記第1区間の遊休区間又は前記第2区間の遊休区間のうちの少なくとも1つと重なることに基づいて、
前記複数の条件は、前記複数のチャネルの全てが同一のチャネル占有に関連するという第4条件を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1区間は、前記端末-開始チャネル占有のために、上位階層シグナリングを介して周期的に設定され、
前記第2区間は、前記基地局-開始チャネル占有のために、上位階層シグナリングを介して周期的に設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法を行うためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項12】
無線通信システムにおいて信号を送信する端末であって、
送受信機と、
前記送受信機を制御することにより、上位階層シグナリングを介して、共有スペクトル(shared spectrum)上に設定された(configured)UL(uplink)送信に対する設定情報を受信し、前記設定されたUL送信のためのチャネル接続過程を行うプロセッサと、を含み、
前記チャネル接続過程は、
前記設定されたUL送信が端末-開始(UE-initiated)チャネル占有(channel occupancy)を支援するために設定された第1区間の開始以後に発生(occur)し、前記設定されたUL送信が前記第1区間に含まれた遊休区間(Idle Period)と重なることに基づいて、前記設定されたUL送信を行うか又はドロップするかを決定するための複数の条件をチェックすることを含み、
前記複数の条件は、i)前記端末が前記第1区間においてチャネル占有を開始していないという第1条件、ii)前記設定されたUL送信が基地局(BS)-開始チャネル占有を支援するために設定された第2区間内に発生し、且つ前記第2区間の遊休区間の前に終了するという第2条件、及びiii)前記第2区間において前記基地局によるチャネル占有が既に開始されたという第3条件を含み、
前記設定されたUL送信を行うためには、前記複数の条件がいずれも満たされる必要がある、端末。
【請求項13】
無線通信システムにおいて端末(UE)を制御するための機器であって、
命令語を格納するメモリと、
前記命令語を実行することにより、動作を行うプロセッサと、を含み、
前記プロセッサの動作は、
上位階層シグナリングを介して、共有スペクトル(shared spectrum)上に設定された(configured)UL(uplink)送信に対する設定情報を受信することと、
前記設定されたUL送信のためのチャネル接続過程を行うことと、を含み、
前記チャネル接続過程は、
前記設定されたUL送信が端末-開始(UE-initiated)チャネル占有(channel occupancy)を支援するために設定された第1区間の開始以後に発生(occur)し、前記設定されたUL送信が前記第1区間に含まれた遊休区間(Idle Period)と重なることに基づいて、前記設定されたUL送信を行うか又はドロップするかを決定するための複数の条件をチェックすることを含み、
前記複数の条件は、i)前記端末が前記第1区間においてチャネル占有を開始していないという第1条件、ii)前記設定されたUL送信が基地局(BS)-開始チャネル占有を支援するために設定された第2区間内に発生し、且つ前記第2区間の遊休区間の前に終了するという第2条件、及びiii)前記第2区間において前記基地局によるチャネル占有が既に開始されたという第3条件を含み、
前記設定されたUL送信を行うためには、前記複数の条件がいずれも満たされる必要がある、機器。
【請求項14】
無線通信システムにおいて基地局(BS)が信号を受信する方法であって、
上位階層シグナリングを介して、共有スペクトル(shared spectrum)上に設定された(configured)UL(uplink)受信に対する設定情報を端末(UE)に送信することと、
前記端末からの前記設定されたUL受信を行うことと、を含み、
前記設定されたUL受信が端末-開始(UE-initiated)チャネル占有(channel occupancy)を支援するために設定された第1区間の開始以後に発生(occur)し、前記設定されたUL受信が前記第1区間に含まれた遊休区間(Idle Period)と重なることに基づいて、前記設定されたUL受信を行うか否かが決定され、
前記設定されたUL受信を行うためには、i)前記端末が前記第1区間においてチャネル占有を開始していないという第1条件、ii)前記設定されたUL受信が基地局-開始チャネル占有を支援するために設定された第2区間内に発生し、且つ前記第2区間の遊休区間の前に終了するという第2条件、及びiii)前記第2区間において前記基地局によるチャネル占有が既に開始されたという第3条件を含む複数の条件がいずれも満たされる必要がある、方法。
【請求項15】
無線通信システムにおいて信号を受信する基地局であって、
送受信機と、
前記送受信機を制御することにより、上位階層シグナリングを介して、共有スペクトル(shared spectrum)上に設定された(configured)UL(uplink)受信に対する設定情報を端末(UE)に送信し、前記端末からの前記設定されたUL受信を行うプロセッサと、を含み、
前記設定されたUL受信が端末-開始(UE-initiated)チャネル占有(channel occupancy)を支援するために設定された第1区間の開始以後に発生(occur)し、前記設定されたUL受信が前記第1区間に含まれた遊休区間(Idle Period)と重なることに基づいて、前記設定されたUL受信を行うか否かが決定され、
前記設定されたUL受信を行うためには、i)前記端末が前記第1区間においてチャネル占有を開始していないという第1条件、ii)前記設定されたUL受信が基地局-開始チャネル占有を支援するために設定された第2区間内に発生し、且つ前記第2区間の遊休区間の前に終了するという第2条件、及びiii)前記第2区間において前記基地局によるチャネル占有が既に開始されたという第3条件を含む複数の条件がいずれも満たされる必要がある、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信システムに関し、より具体的には無線通信システムにおいて上り/下りリンク無線信号を送信又は受信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムが音声やデータなどの種々の通信サービスを提供するために広範囲に展開されている。一般に、無線通信システムは利用可能なシステムリソース(帯域幅、伝送パワーなど)を共有して多重使用者との通信を支援することができる多重接続(多重アクセス、multiple access)システムである。多重接続システムの例としては、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)システムなどがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
達成しようとする技術的課題は、無線信号の送受信過程を効率的に行う方法及びそのための装置を提供することにある。
【0004】
達成しようとする技術的課題はこれに制限されず、言及しなかった他の技術的課題は下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一側面により、無線通信システムにおいて端末(UE)が信号を送信する方法であって、上位階層シグナリングを介して、共有スペクトル(shared spectrum)上に設定された(configured)UL(uplink)送信に対する設定情報を受信することと、前記設定されたUL送信のためのチャネル接続過程を行うことと、を含む。前記チャネル接続過程は、前記設定されたUL送信が端末-開始(UE-initiated)チャネル占有(channel occupancy)を支援するために設定された第1区間の開始以後に発生(occur)し、前記設定されたUL送信が前記第1区間に含まれた遊休区間(Idle Period)と重なることに基づいて、前記設定されたUL送信を行うか又はドロップするかを決定するための複数の条件をチェックすることを含む。前記複数の条件は、i)前記端末が前記第1区間においてチャネル占有を開始していないという第1条件、ii)前記設定されたUL送信が基地局(BS)-開始チャネル占有を支援するために設定された第2区間内に発生し、且つ前記第2区間の遊休区間の前に終了するという第2条件、及びiii)前記第2区間において前記基地局によるチャネル占有が既に開始されたという第3条件を含む。前記設定されたUL送信を行うためには、前記複数の条件がいずれも満たされる必要がある。
【0006】
前記端末は、前記複数の条件のいずれか1つでも満たされていないことに基づいて、前記設定されたUL送信をドロップすることができる。
【0007】
前記端末は、前記第1区間において前記端末によるチャネル占有が既に開始されたことに基づいて、前記設定されたUL送信をドロップすることができる。
【0008】
前記端末は、前記設定されたUL送信が前記第2区間内で発生するが、前記第2区間の遊休区間と重なることに基づいて、前記設定されたUL送信をドロップすることができる。
【0009】
前記端末は、前記設定されたUL送信が前記第2区間内で発生し、且つ前記第2区間の遊休区間の前に終了しても、前記第2区間において前記基地局によるチャネル占有が既に開始されたという判断無しでは、前記設定されたUL送信をドロップすることができる。
【0010】
前記端末は、前記第1条件、前記第2条件及び前記第3条件がいずれも満たされたことに基づいて、前記基地局のチャネル占有が開始される前記第2区間においてCOT(channel occupancy time)-共有(sharing)基盤で前記設定されたUL送信を行うことができる。
【0011】
前記端末は、前記設定されたUL送信が周波数ドメイン上において複数のチャネル上で設定され、時間ドメイン上において前記第1区間の遊休区間又は前記第2区間の遊休区間のうちの少なくとも1つと重なり、前記複数のチャネルが前記端末によって占有されたチャネルと前記基地局によって占有されたチャネルを含むことに基づいて、当該遊休区間のうちの少なくとも1つと重なる区間では、各チャネルが前記端末によって占有されたか又は前記基地局によって占有されたかとは関係なく、前記複数のチャネルの全てにおいて前記設定されたUL送信をドロップすることができる。
【0012】
前記端末は、前記設定されたUL送信が周波数ドメイン上において複数のチャネル上で設定され、時間ドメイン上において前記第1区間の遊休区間又は前記第2区間の遊休区間のうちの少なくとも1つと重なり、前記複数のチャネルの全てが同一のチャネル占有に関連されていないことに基づいて、当該遊休区間のうちの少なくとも1つと重なる区間では、各チャネルが前記端末によって占有されたか又は前記基地局によって占有されたかとは関係なく、前記複数のチャネルの全てにおいて前記設定されたUL送信をドロップすることができる。
【0013】
前記端末は、前記設定されたUL送信が周波数ドメイン上において複数のチャネル上で設定され、時間ドメイン上において前記第1区間の遊休区間又は前記第2区間の遊休区間のうちの少なくとも1つと重なることに基づいて、前記複数の条件は、前記複数のチャネルの全てが同一のチャネル占有に関連するという第4条件を含むことができる。
【0014】
前記第1区間は、前記端末-開始チャネル占有のために、上位階層シグナリングを介して周期的に設定されることができる。前記第2区間は、前記基地局-開始チャネル占有のために、上位階層シグナリングを介して周期的に設定されることができる。
【0015】
本発明のまた他の一側面により、無線通信システムにおいて基地局(BS)が信号を受信する方法は、上位階層シグナリングを介して、共有スペクトル(shared spectrum)上に設定された(configured)UL(uplink)受信に対する設定情報を端末(UE)に送信することと、前記端末からの前記設定されたUL受信を行うことと、を含む。前記設定されたUL受信が端末-開始(UE-initiated)チャネル占有(channel occupancy)を支援するために設定された第1区間の開始以後に発生(occur)し、前記設定されたUL受信が前記第1区間に含まれた遊休区間(Idle Period)と重なることに基づいて、前記設定されたUL受信を行うか否かが決定される。前記設定されたUL受信を行うためには、i)前記端末が前記第1区間においてチャネル占有を開始していないという第1条件、ii)前記設定されたUL受信が基地局-開始チャネル占有を支援するために設定された第2区間内に発生し、且つ前記第2区間の遊休区間の前に終了するという第2条件、及びiii)前記第2区間において前記基地局によるチャネル占有が既に開始されたという第3条件を含む複数の条件がいずれも満たされる必要がある。
【0016】
本発明のさらに他の側面において、上述した方法を行う基地局が提供される。
【発明の効果】
【0017】
様々な実施例のうちの少なくとも1つによれば、無線通信システムにおいて無線信号の送受信を効率的に行うことができる。
【0018】
本発明で得られる効果は以上で言及した効果に制限されず、言及しなかった他の効果は下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】無線通信システムの一例である3GPP(登録商標)システムに用いられる物理チャネル及びこれらを用いた一般的な信号伝送方法を例示する図である。
【
図2】無線フレーム(radio frame)の構造を例示する図である。
【
図3】スロットのリソースグリッド(resource grid)を例示する図である。
【
図4】スロット内に物理チャネルがマッピングされる例を示す図である。
【
図5】ACK/NACK送信過程を例示する図である。
【
図6】PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)送信過程を例示する図である。
【
図7】制御情報をPUSCHに多重化する例を示す図である。
【
図8】非免許帯域を支援する無線通信システムを例示する図である。
【
図9】非免許帯域内でリソースを占有する方法を例示する図である。
【
図10】FBE基盤のチャネルアクセルを例示する図である。
【
図11】LBE基盤のチャネルアクセルを例示する図である。
【
図12】下りリンク信号送信のための基地局のType 1 CAP動作(例えば、LBE基盤のチャネルアクセルの一例)を示すフローチャートである。
【
図13】上りリンク信号送信のための端末のType 1 CAP動作(例えば、LBE基盤のチャネルアクセスの一例)を示すフローチャートである。
【
図14】共有スペクトル上の周波数帯域(例えば、BWP)に含まれた複数のLBT-SBsを例示する図である。
【
図17】共有スペクトル上での信号の送受信方法を説明する図である。
【
図18】共有スペクトル上での信号の送受信方法を説明する図である。
【
図19】共有スペクトル上での信号の送受信方法を説明する図である。
【
図20】共有スペクトル上での信号の送受信方法を説明する図である。
【
図21】共有スペクトル上での信号の送受信方法を説明する図である。
【
図22】共有スペクトル上での信号の送受信方法を説明する図である。
【
図23】共有スペクトル上での信号の送受信方法を説明する図である。
【
図24】共有スペクトル上での信号の送受信方法を説明する図である。
【
図25】共有スペクトル上での信号の送受信方法を説明する図である。
【
図26】共有スペクトル上での信号の送受信方法を説明する図である。
【
図27】共有スペクトル上での信号の送受信方法を説明する図である。
【
図28】共有スペクトル上での信号の送受信方法を説明する図である。
【
図29】本発明に適用可能な通信システム1と無線機器を例示する図である。
【
図30】本発明に適用可能な通信システム1と無線機器を例示する図である。
【
図31】本発明に適用可能な通信システム1と無線機器を例示する図である。
【
図32】本発明に適用可能な通信システム1と無線機器を例示する図である。
【
図33】本発明に適用可能なDRX(Discontinuous Reception)動作を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-Aは3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は3GPP LTE/LTE-Aの進化したバージョンである。
【0021】
より多い通信機器がより大きい通信容量を要求することにより、既存の無線接続技術(無線アクセス技術、radio Access technology、RAT)に比べて向上した無線広帯域(mobile broadband、eMBB)通信に対する必要性が台頭しつつある。また、複数の機器及びモノを連結していつでもどこでも様々なサービスを提供する大規模MTC(massive Machine Type Communications)が次世代通信において考慮すべき重要なイッシュの一つである。のみならず、信頼度(reliability)及びレイテンシ(latency)に敏感なサービス/UEを考慮したURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)が論議されている。このようにeMBB(enhanced Mobile BroadBand Communication)、大規模MTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が論議されており、本発明では、便宜上、該当技術をNR(New radio又はNew RAT)と呼ぶ。
【0022】
説明を明確にするために、3GPP NRを主として説明するが、本発明の技術的思想はこれに限られない。
【0023】
この明細書においては、"設定"という表現は"構成(configure/configuration)"という表現に置き換えてもよく、両者は混用される。また、条件的表現(例えば、"~~であると(if)"、"~の場合(in a case)"又は"~であるとき(when)"など)は、"~であることに基づいて(based on that ~~)"又は"~である状態で(in a state/status)"などの表現に置き換えてもよい。また、該当条件の充足による端末/基地局の動作又はSW/HW構成を類推/理解することができる。また、無線通信装置(例えば、基地局、端末)の間の信号送受信において、送信(又は受信)側のプロセスから受信(又は送信)側のプロセスが類推/理解できれば、その説明は省略してもよい。例えば、送信側の信号決定/生成/符号化/送信などは受信側の信号モニタリング受信/復号/決定などに理解できる。また、端末が特定の動作を行う(又は行わない)という表現は、基地局が端末の特定の動作の実行を期待/仮定(又は行わないと期待/仮定)して動作するとも解釈できる。基地局が特定の動作を行う(又は行わない)という表現は、端末が基地局の特定の動作の実行を期待/仮定(又は行わないと期待/仮定)して動作するとも解釈できる。また、以下の説明において、各セクション、実施例、例示、オプション、方法、方案などの区部とインデックスは、説明の便宜のためのものであり、それぞれが必ず独立した発明を構成することを意味するか、又はそれぞれが必ず個々に実施されるべきであることを意味すると解釈してはいけない。また、各セクション、実施例、例示、オプション、方法、方案などを説明するにおいて、明示的に衝突/反対する技術がなければ、これらの少なくとも一部を組み合わせて一緒に実施したり、少なくとも一部を省略して実施したりしてもよいと類推/解釈される。
【0024】
無線通信システムにおいて、端末は基地局から下りリンク(Downlink、DL)を介して情報を受信し、端末は基地局から上りリンク(Uplink、UL)を介して情報を伝送する。基地局と端末が送受信する情報はデータ及び様々な制御情報を含み、これらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
【0025】
図1は3GPP NRシステムに用いられる物理チャネル及びこれらを用いた一般的な信号伝送方法を例示する図である。
【0026】
電源Off状態で電源を入れたか或いは新しくセルに進入した端末は、段階S101において、基地局と同期を確立するなどの初期セル探索(初期セルサーチ、Initial cell search)作業を行う。このために、端末は基地局からSSB(Synchronization Signal Block)を受信する。SSBはPSS(Primary Synchronization Signal)、SSS(Secondary Synchronization Signal)及びPBCH(Physical Broadcast Channel)を含む。端末はPSS/SSSに基づいて基地局と同期を確立し、セルID(cell identity)などの情報を得る。また端末はPBCHに基づいてセル内の放送情報を得る。なお、端末は初期セル探索の段階において、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal、DL RS)を受信して下りリンクチャネルの状態を確認することができる。
【0027】
初期セル探索が終了した端末は、段階S102において、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)及び物理下りリンク制御チャネルの情報に基づく物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDSCH)を受信して、より具体的なシステム情報を得る。
【0028】
以後、端末は基地局に接続を完了するために、段階S103乃至段階S106のような任意接続過程(ランダムアクセス手順、Random Access Procedure)を行う。このために端末は、物理任意接続チャネル(物理ランダムアクセスチャネル、Physical Random Access Channel、PRACH)を介してプリアンブル(preamble)を伝送し(S103)、物理下りリンク制御チャネル及びこれに対応する物理下りリンク共有チャネルを介してプリアンブルに対する応答メッセージを受信する(S104)。競争基盤の任意接続(競合ベースのランダムアクセス、Contention based random access)の場合、さらなる物理任意接続チャネルの伝送(S105)、物理下りリンク制御チャネル及びそれに対応する物理下りリンク共有チャネルの受信(S106)のような衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を行う。
【0029】
このような手順を行った端末は、その後一般的な上り/下りリンク信号の伝送手順として物理下りリンク制御チャネル/物理下りリンク共有チャネルの受信(S107)、及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)の伝送を行う(S108)。端末が基地局に伝送する制御情報を併せて上りリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)と称する。UCIは、HARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest Acknowledgement/Negative-ACK)、SR(Scheduling Request)、CSI(Channel State Information)などを含む。CSIは、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indication)などを含む。UCIは一般的にPUCCHを介して伝送されるが、制御情報とトラヒックデータが同時に伝送される必要がある場合にはPUSCHを介して伝送される。また、ネットワークの要請/指示によってPUSCHを介してUCIを非周期的に伝送することができる。
【0030】
一方、任意接続過程(RACH過程)はネットワーク初期接続のためのもの(例えば、S103ないしS106)に限られず、様々な用途に使用できる。例えば、任意接続過程はRRC連結再確立過程、ハンドオーバー、UE-triggered ULデータ送信、RRC_INACTIVEから転移(transition)、SCell時間整合(Time alignment)、システム情報要請及びビーム失敗回復、ULリソース要請のいずれかのために使用され、それに限定されない。端末は任意接続過程によりUL同期及び/又はUL送信リソースを得られる。任意接続過程は、1)contention-based random accessと、2)contention free random accessの過程に区分される。
【0031】
1)Contention-based Random Access(CBRA)は、4-step CBRAと2-step CBRAに区分される。4-step CBRAはType-1とも称され、2-step CBRAはType-2とも称される。
【0032】
-まず、4-step CBRAについて説明すると、端末はPRACHを介して特定のシーケンスに関連するプリアンブルを含むメッセージ1(Msg1)を送信し、PDCCH及び対応するPDSCHを介してRAR(Random Access Response)を含むメッセージ2(Msg2)を受信する。端末はRAR内のスケジューリング情報を用いてメッセージ3(Msg3)をPUSCHを介して送信する。端末は基地局から衝突解決過程のための衝突解決情報(contention resolution information)を含むメッセージ4(Msg4)を受信する。
【0033】
-次に、2-step CBRAについて説明すると、4-step CBRAでのMsg1の送信とMsg3の送信が、2-step CBRAではPRACH及びPUSCHを含む1つのメッセージA(MsgA)の送信により行われる。MsgAはMsg1のPRACHプリアンブルとMsg3のデータを含む。また、4-step CBRA過程でのMsg2の送信及びMsg4の送信が、2-step CBRAでは基地局がRAR及び衝突解決情報を含む1つのメッセージB(MsgB)の送信により行われる。MsgBはMsg2のRARとMsg4の衝突解決情報を含む。
【0034】
2)Contention Free Random Access(CFRA)は、端末が他のセル又は基地局にハンドオーバーする過程で使用されるか、又は基地局の命令により要請される場合に行われる。CFRAの基本的な過程はCBRAと類似する。但し、端末が複数の任意接続プリアンブルのうち、自分が使用するプリアンブルを自ら選択するCBRAとは異なり、CFRAの場合は、端末が使用する専用(dedicated)の任意接続プリアンブルが基地局により明示的に端末に指示される。専用の任意接続プリアンブルに関する情報は、RRCメッセージ(例、ハンドオーバー命令)に含まれるか、又はPDCCHオーダにより端末に提供される。任意接続過程が開始されると、端末は専用の任意接続プリアンブルを基地局に送信する。端末が基地局から任意接続応答を受信すると、任意接続過程が完了する(complete)。
【0035】
一方、CBRAはCB-RACHとも称され、CFRAはCF-RACHとも称される。
【0036】
図2は無線フレームの構造を例示する図である。NRにおいて、上りリンク及び下りリンク送信はフレームで構成される。無線フレームは10msの長さを有し、2個の5msハーフフレーム(Half-Frame、HF)と定義される。ハーフフレームは5個の1msサブフレーム(Subframe、SF)と定義される。サブフレームは1つ以上のスロットに分割され、サブフレーム内のスロット数はSCS(Subcarrier Spacing)に依存する。各スロットはCP(cyclic prefix)によって12個又は14個のOFDM(A)シンボルを含む。一般CPが使用される場合、各スロットは14個のシンボルを含む。拡張CPが使用される場合は、各スロットは12個のシンボルを含む。
【0037】
表1は一般CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
【0038】
【0039】
*Nslot
symb:スロット内のシンボル数 *Nframe,u
slot:フレーム内のスロット数 *Nsubframe,u
slot:サブフレーム内のスロット数
【0040】
表2は拡張CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
【0041】
【0042】
フレーム構造は例示に過ぎず、フレームにおいてサブフレーム数、スロット数及びシンボル数は様々に変更できる。NRシステムでは1つの端末に併合される複数のセル間でOFDMニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS)が異なるように設定されることができる。これにより、同じ数のシンボルで構成された時間リソース(例えば、SF、スロット又はTTI)(便宜上、TU(Time Unit)と通称)の(絶対時間)区間が併合されたセル間で異なるように設定されることができる。ここで、シンボルはOFDMシンボル(或いはCP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(或いはDiscrete Fourier Transform-spread-OFDM、DFT-s-OFDMシンボル)を含む。
【0043】
図3はスロットのリソースグリッド(resource grid)を例示する図である。スロットは時間ドメインで複数のシンボルを含む。例えば、一般CPの場合、1つのスロットが14個のシンボルを含むが、拡張CPの場合は、1つのスロットが12個のシンボルを含む。搬送波は周波数ドメインで複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は周波数ドメインで複数(例えば、12)の連続する副搬送波と定義される。BWPは周波数ドメインで複数の連続するPRB(Physical RB)と定義され、1つのニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)に対応することができる。搬送波は最大N個(例えば、5個)のBWPを含む。データ通信は活性化されたBWPで行われ、1つの端末には1つのBWPのみが活性化される。リソースグリッドにおいて各々の要素はリソース要素(Resource Element、RE)と称され、1つの複素シンボルがマッピングされることができる。
【0044】
図4はスロット内に物理チャネルがマッピングされる例を示す図である。DL制御領域ではPDCCHが送信され、DLデータ領域ではPDSCHが送信される。UL制御領域ではPUCCHが送信され、ULデータ領域ではPUSCHが送信される。GPは基地局と端末が送信モードから受信モードに転換する過程又は受信モードから送信モードに転換する過程で時間ギャップを提供する。サブフレーム内でDLからULに転換する時点の一部のシンボルがGPと設定されることができる。
【0045】
以下、各々の物理チャネルについてより詳しく説明する。
【0046】
PDCCHはDCI(Downlink Control Information)を運ぶ。例えば、PCCCH(即ち、DCI)はDL-SCH(downlink shared channel)の送信フォーマット及びリソース割り当て、UL-SCH(uplink shared channel)に対するリソース割り当て情報、PCH(Paging Channel)に関するページング情報、DL-SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信される任意接続応答のような上位階層制御メッセージに関するリソース割り当て情報、送信電力制御命令、CS(Configured scheduling)の活性化/解除などを運ぶ。DCIはCRC(cyclic redundancy check)を含み、CRCはPDCCHの所有者又は使用用途によって様々な識別子(例えば、Radio Network Temporary Identifier、RNTI)にマスキング/スクランブルされる。例えば、PDCCHが特定の端末のためのものであれば、CRCは端末識別子(例えば、cell-RNTI、C-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがページングに関するものであれば、CRCはP-RNTI(Paging-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがシステム情報(例えば、System Information Block、SIB)に関するものであれば、CRCはSI-RNTI(System Information RNTI)にマスキングされる。PDCCHが任意接続応答に関するものであれば、CRCはRA-RNTI(Random Access-RNTI)にマスキングされる。
【0047】
PDCCHはAL(Aggregation Level)によって1、2、4、8、16個のCCE(Control Channel Element)で構成される。CCEは無線チャネル状態によって所定の符号率のPDCCHを提供するために使用される論理的割り当て単位である。CCEは6個のREG(Resource Element Group)で構成される。REGは一つのOFDMシンボルと一つの(P)RBにより定義される。PDCCHはCORESET(Control Resource Set)により送信される。CORESETは与えられたニューマロロジー(例えば、SCS、CP長さなど)を有するREGセットにより定義される。一つの端末のための複数のCORESETは時間/周波数ドメインで重畳することができる。CORESETはシステム情報(例えば、Master Information Block、MIB)又は端末-特定(UE固有、UE-specific)の上位階層(例えば、Radio Resource Control、RRC、layer)シグナリングにより設定される。具体的には、CORESETを構成するRB数及びOFDMシンボル数(最大3個)が上位階層シグナリングにより設定される。
【0048】
PDCCH受信/検出のために、端末はPDCCH候補をモニターする。PDCCH候補はPDCCH検出のために端末がモニターするCCEを示す。各PDCCH候補はALによって1、2、4、8、16個のCCEにより定義される。モニタリングはPDCCH候補を(ブラインド)復号することを含む。端末がモニターするPDCCH候補のセットをPDCCH検索空間(サーチスペース、Search Space、SS)と定義する。検索空間は共通検索空間(共通サーチスペース、Common Search Space、CSS)又は端末-特定の検索空間(UE固有のサーチスペース、UE-specific search space、USS)を含む。端末はMIB又は上位階層シグナリングにより設定された一つ以上の検索空間でPDCCH候補をモニターしてDCIを得ることができる。各々のCORESETは一つ以上の検索空間に連関し、各検索空間は一つのCORESTに連関する。検索空間は以下のパラメータに基づいて定義される。
【0049】
-controlResourceSetId:検索空間に関連するCORESETを示す。
【0050】
-monitoringSlotPeriodicityAndOffset:PDCCHモニタリング周期(スロット単位)及びPDCCHモニタリング区間オフセット(スロット単位)を示す。
【0051】
-monitoringSymbolsWithinSlot:スロット内のPDCCHモニタリングシンボルを示す(例えば、SORESETの1番目のシンボルを示す)。
【0052】
-nrofCandidates:AL={1、2、4、8、16}ごとのPDCCH候補の数(0、1、2、3、4、5、6、8のうちの1つ)を示す。
【0053】
*PDCCH候補をモニターする機会(occasion)(例、時間/周波数リソース)をPDCCH(モニタリング)機会であると定義する。スロット内に1つ以上のPDCCH(モニタリング)機会が構成される。
【0054】
表3は検索空間タイプごとの特徴を例示する。
【0055】
【0056】
表4はPDCCHを介して送信されるDCIフォーマットを例示する。
【0057】
【0058】
DCIフォーマット0_0はTB-基盤(又はTB-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット0_1はTB-基盤(又はTB-level)のPUSCH又はCBG(Code Block Group)-基盤(又はCBG-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット1_0はTB-基盤(又はTB-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット1_1はTB-基盤(又はTB-level)のPDSCH又はCBG-基盤(又はCBG-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット0_0/0_1はULグラントDCI又はULスケジューリング情報と呼ばれ、DCIフォーマット1_0/1_1はDLグラントDCI又はDLスケジューリング情報と呼ばれる。DCIフォーマット2_0は動的スロットフォーマット情報(例えば、dynamic SFI)を端末に伝達するために使用され、DCIフォーマット2_1は下りリンク先制(pre-Emption)情報を端末に伝達するために使用される。DCIフォーマット2_0及び/又はDCIフォーマット2_1は1つのグループで定義された端末に伝達されるPDCCHであるグループ共通PDCCH(Group Common PDCCH)を介して該当グループ内の端末に伝達される。
【0059】
DCIフォーマット0_0とDCIフォーマット1_0はフォールバック(fallback)DCIフォーマットと称され、DCIフォーマット0_1とDCIフォーマット1_1はノンフォールバックDCIフォーマットと称される。フォールバックDCIフォーマットは端末の設定に関係なくDCIサイズ/フィールドの構成が同様に維持される。反面、ノンフォールバックDCIフォーマットは端末の設定によってDCIサイズ/フィールドの構成が異なる。
【0060】
PDSCHは下りリンクデータ(例、DL-SCH transport block、DL-SCH TB)を運び、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、256QAMなどの変調方法が適用される。TBを符号化してコードワード(codeword)が生成される。PDSCHは最大2個のコードワードを運ぶ。コードワードごとにスクランブル及び変調マッピングが行われ、各コードワードから生成された変調シンボルは1つ以上のレイヤにマッピングされる。各レイヤはDMRS(Demodulation Reference Signal)と共にリソースにマッピングされてOFDMシンボル信号に生成され、該当アンテナポートにより送信される。
【0061】
PUCCHはUCI(Uplink Control Information)を運ぶ、UCIは以下を含む。
【0062】
-SR(Scheduling Request):UL-SCHリソースを要請するために使用される情報である。
【0063】
-HARQ-ACK:PDSCH上の下りリンクデータパケット(例えば、コードワード)に対する応答である。下りリンクデータパケットが成功的に受信されたか否かを示す。単一のコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 1ビットが送信され、2個のコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 2ビットが送信される。HARQ-ACK応答は、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTX(Discontinuous Transmission)又はNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語は、HARQ ACK/NACK、ACK/NACKと同じ意味で使われる。
【0064】
-CSI(Channel State Information):下りリンクチャンネルに対するフィードバック情報である。MIMO(Multiple Input Multiple Output)-関連フィードバック情報は、RI(Rank Indicator)及びPMI(Precoding Matrix Indicator)を含む。
【0065】
表5はPUCCHフォーマットを例示する。PUCCH送信長さによってShort PUCCH(フォーマット0,2)及びLong PUCCH(フォーマット1,3,4)に区分できる。
【0066】
【0067】
PUCCHフォーマット0は最大2ビットサイズのUCIを運び、シーケンスに基づいてマッピングされて送信される。具体的には、端末は複数のシーケンスのうちの1つのシーケンスをPUCCHフォーマット0であるPUCCHを介して送信して特定のUCIを基地局に送信する。端末は肯定(positive)のSRを送信する場合のみに対応するSR設定のためのPUCCHリソース内でPUCCHフォーマット0であるPUCCHを送信する。PUCCHフォーマット1は最大2ビットサイズのUCIを運び、変調シンボルは時間領域で(周波数ホッピング有無によって異なるように設定される)直交カバーコード(OCC)により拡散される。DMRSは変調シンボルが送信されないシンボルで送信される(即ち、TDM(Time Division Multiplexing)されて送信される)。
【0068】
PUCCHフォーマット2は2ビットより大きいビットサイズのUCIを運び、変調シンボルはDMRSとFDM(Frequency Division Multiplexing)されて送信される。DM-RSは1/3密度のリソースブロック内のシンボルインデックス#1、#4、#7及び#10に位置する。PN(Pseudo Noise)シーケンスがDM_RSシーケンスのために使用される。2シンボルPUCCHフォーマット2のために周波数ホッピングが活性化されることができる。
【0069】
PUCCHフォーマット3は同一の物理リソースブロック内において端末多重化が行われず、2ビットより大きいビットサイズのUCIを運ぶ。即ち、PUCCHフォーマット3のPUCCHリソースは直交カバーコードを含まない。変調シンボルはDMRSとTDM(Time Division Multiplexing)されて送信される。
【0070】
PUCCHフォーマット4は同一の物理リソースブロック内に最大4個の端末まで多重化が支援され、2ビットより大きいビットサイズのUCIを運ぶ。即ち、PUCCHフォーマット3のPUCCHリソースは直交カバーコードを含む。変調シンボルはDMRSとTDM(Time Division Multiplexing)されて送信される。
【0071】
PUSCHは上りリンクデータ(例えば、UL-SCH transport block、UL-SCH TB)及び/又は上りリンク制御情報(UCI)を運び、CP-OFDM(Cyclic Prefix-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)波形又はDFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform-spread-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)波形に基づいて送信される。PUSCHがDFT-s-OFDM波形に基づいて送信される場合、端末は変換プリコーディング(transform precoding)を適用してPUSCHを送信する。一例として、変換プリコーディングが不可能な場合は(例えば、transform precoding is disabled)、端末はCP-OFDM波形に基づいてPUSCHを送信し、変換プリコーディングが可能な場合には(例えば、transform precoding is enabled)、端末はCP-OFDM波形又はDFT-s-OFDM波形に基づいてPUSCHを送信する。PUSCH送信はDCI内のULグラントにより動的にスケジュールされるか、又は上位階層(例えば、RRC)シグナリング(及び/又はLayer 1(L1)シグナリング(例えば、PDCCH))に基づいて準-静的(semi-static)にスケジュールされる(configured grant)。PUSCH送信はコードブック基盤又は非コードブック基盤に行われる。
【0072】
図5はACK/NACK送信過程を例示する。
図5を参照すると、端末はスロット#nでPDCCHを検出する。ここで、PDCCHは下りリンクスケジューリング情報(例えば、DCIフォーマット1_0、1_1)を含み、PDCCHはDL割り当て-to-PDSCHオフセット(K0)とPDSCH-HARQ-ACK報告オフセット(K1)を示す。例えば、DCIフォーマット1_0、1_1は以下の情報を含む。
【0073】
-Frequency domain resource assignment:PDSCHに割り当てられたRBセットを示す。
【0074】
-Time domain resource assignment:K0(例、スロットオフセット)、スロット#n+K0内のPDSCHの開始位置(例えば、OFDMシンボルインデックス)及びPDSCHの長さ(例:OFDMシンボルの数)を示す
【0075】
-PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator:K1を示す
【0076】
-HARQ process number(4ビット):データ(例、PDSCH、TB)に対するHARQ process ID(Identity)を示す
【0077】
以後、端末はスロット#nのスケジューリング情報によってスロット#(n+K0)からPDSCHを受信した後、スロット#n1(where、n+K0≦n1)でPDSCHの受信が終わると、スロット#(n1+K1)でPUCCHを介してUCIを送信する。ここで、UCIはPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。
図5では便宜上、PDSCHに対するSCSとPUCCHに対するSCSが同一であり、スロット#n1=スロット#n+K0と仮定したが、本発明はこれに限定されない。SCSが互いに異なる場合、PUCCHのSCSに基づいてK1が指示/解釈される。
【0078】
PDSCHが最大1つのTBを送信するように構成された場合、HARQ-ACK応答は1-ビットで構成される。PDSCHが最大2つのTBを送信するように構成された場合は、HARQ-ACK応答は空間(spatial)バンドリングが構成されないと、2-ビットで構成され、空間バンドリングが構成されると、1-ビットで構成される。複数のPDSCHに対するHARQ-ACKの送信時点がスロット#(n+K1)と指定された場合、スロット#(n+K1)で送信されるUCIは複数のPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。
【0079】
HARQ-ACK応答のために端末が空間(Spatial)バンドリングを行うか否かは、セルグループごとに構成(configure)(例えば、RRC/上位階層シグナリング)される。一例として、空間バンドリングはPUCCHを介して送信されるHARQ-ACK応答及び/又はPUSCHを介して送信されるHARQ-ACK応答のそれぞれに個々に構成される。
【0080】
空間バンドリングは該当サービングセルで一度に受信可能な(又は1DCIによりスケジューリング可能な)TB(又はコードワード)の最大数が2つである場合(又は2つ以上である場合)に支援される(例えば、上位階層パラメータmaxNrofCodeWordsScheduledByDCIが2-TBに該当する場合)。一方、2-TB送信のためには、4つより多いレイヤが使用され、1-TB送信には最大4つのレイヤが使用される。結局、空間バンドリングが該当セルグループに構成された場合、該当セルグループ内のサービングセルのうち、4つより多いレイヤがスケジューリング可能なサービングセルに対して空間バンドリングが行われる。該当サービングセル上で、空間バンドリングによりHARQ-ACK応答を送信しようとする端末は、複数のTBに対するA/Nビットを(bit-wise)logical AND演算してHARQ-ACK応答を生成することができる。
【0081】
例えば、端末が2-TBをスケジューリングするDCIを受信し、該当DCIに基づいてPDSCHを介して2-TBを受信したと仮定するとき、空間バンドリングを行う端末は、第1TBに対する第1A/Nビットと第2TBに対する第2A/Nビットを論理的AND演算して単一のA/Nビットを生成することができる。結局、第1TBと第2TBがいずれもACKである場合、端末はACKビット値を基地局に報告し、いずれのTBでもNACKであると、端末はNACKビット値を基地局に報告する。
【0082】
例えば、2-TBが受信可能に構成された(configure)サービングセル上で実際に1-TBのみがスケジュールされた場合、端末は該当1-TBに対するA/Nビットとビット値1を論理的AND演算して、単一のA/Nビットを生成することができる。結局、端末は該当1-TBに対するA/Nビットをそのまま基地局に報告する。
【0083】
基地局/端末にはDL送信のために複数の並列DL HARQプロセスが存在する。複数の並列HARQプロセスは以前のDL送信に対する成功又は非成功受信に対するHARQフィードバックを待つ間にDL送信が連続して行われるようにする。それぞれのHARQプロセスはMAC(Medium Access Control)階層のHARQバッファーに連関する。それぞれのDL HARQプロセスはバッファー内のMAC PDU(Physical Data Block)の送信回数、バッファー内のMAC PDUに対するHARQフィードバック、現在の冗長バージョン(redundancy version)などに関する状態変数を管理する。それぞれのHARQプロセスはHARQプロセスIDにより区別される。
【0084】
図6はPUSCH送信過程を例示する。
図6を参照すると、端末はスロット#nでPDCCHを検出する。ここで、PDCCHは上りリンクスケジューリング情報(例えば、DCIフォーマット0_0、0_1)を含む。DCIフォーマット0_0、0_1は以下の情報を含む。
【0085】
-Frequency domain resource assignment:PUSCHに割り当てられたRBセットを示す。
【0086】
-Time domain resource assignment:スロットオフセットK2、スロット内のPUSCHの開始位置(例えば、シンボルインデックス)及び長さ(例:OFDMシンボル数)を示す。開始シンボル及び長さはSLIV(Start and Length Indicator Value)により指示されるか、又は各々指示される。
【0087】
以後、端末はスロット#nのスケジューリング情報によってスロット#(n+K2)でPUSCHを送信する。ここで、PUSCHはUL-SCH TBを含む。
【0088】
図7はUSIをPUSCHに多重化する例を示す。スロット内で複数のPUCCHリソースとPUSCHリソースが重畳し、PUCCH-PUSCH同時送信が設定されていない場合、UCIは、図示したように、PUSCHを介して送信される(UCIピギーバック又はPUSCHピギーバック)。
図7はHARQ-ACKとCSIがPUSCHリソースに含まれる場合を例示する。
【0089】
Configured Grant(CG)
【0090】
上位階層(RRC)により準-静的に(semi-static)設定されたグラント(configured grant)(CG)が端末に設定される。サービングセルの該当BWPに対して端末に最大12個の活性CGが設定される。
【0091】
各CGはタイプ1であるか又はタイプ2である。タイプ1 CGにおいてUL(例えば、PUSCH)送信のための全てのパラメータが上位階層を介してシグナリングされる。タイプ-2 CGにおいてUL送信のためのパラメータのうちの一部は上位階層によってシグナリングされ、その他はPDCCHによってシグナリングされる(例えば、表4のDCI format 0_1)。タイプ1 CGの活性/非活性はサービングセルの間で互いに独立して行われる。タイプ2 CGの活性/非活性はCS(Configured Scheduling)-RNTIにCRCがスクランブルされたPDCCHが運ぶDCIによって行われる。複数のタイプ2 CGが設定された場合、各タイプ2 CGの活性はDCIにより個々に行われる。一つのDCIが一つのタイプ2 CGを非活性することもでき、複数のタイプ2 CGを非活性することもできる。
【0092】
NR-U(即ち、shared spectrum channel access)上でのCG基盤の送信のためには、CG-UCI(Configured Grant Uplink control information)が該当CG PUSCH(即ち、PUSCH scheduled by configured grant)に送信される。NR-U上でCG-UCIとHARQ-ACKを運ぶPUCCHの間の多重化が基地局により設定/許容される。CG-UCIとHARQ-ACKを運ぶPUCCHの間の多重化が設定されない場合であって、HARQ-ACKを運ぶPUCCHがPUCCHグループ内でCG PUSCHと重畳する場合には、CG PUSCHの送信が省略される。
【0093】
CG PUSCH送信のために繰り返しが設定されてもよく、具体的に、PUSCH repetition type A又はPUSCH repetition type Bが設定される。PUSCH repetition type Aで連続したK個のスロットにおいてK番CG PUSCHが繰り返される(すなわち、各スロット当たり1つのPUSCHがマッピングされる)。PUSCH repetition type Aでは、名目上の繰り返し(nominal repetition)回数と先頭の名目上の繰り返しの時間リソースが端末に指示されると、端末は、これに基づいて実際の繰り返し(actual repetition)を行う。実際の繰り返し回数は、名目上の繰り返し回数以上であることもある。例えば、端末に指示された名目上の繰り返し時間リソースから後続の名目上の繰り返しの時間リソースが決定されるが、もし当該名目上の繰り返しの途中にDLリソースがある場合、又は当該名目上の繰り返しがスロット境界に跨っている場合、当該名目上の繰り返しは、時間ドメイン上において複数の実際の繰り返しに区分される。
【0094】
NR-shared spectrum/unlicensed band(NR-U) operation
【0095】
図8は非免許帯域を支援する無線通信システムを例示する図である。便宜上、免許帯域(以下、L-バンド)で動作するセルをLCellと定義し、LCellのキャリアを(DL/UL)LCC(Licensed Component Carrier)と定義する。また、非免許帯域(以下、U-バンド)で動作するセルをUCellと定義し、UCellのキャリアを(DL/UL)UCC(Unlicensed Component Carrier)と定義する。セルのキャリアはセルの動作周波数(例えば、中心周波数)を意味する。セル/キャリア(例えば、Component Carrier、CC)はセルと統称する。
【0096】
キャリア併合(キャリアアグリゲーション、Carrier Aggregation、CA)が支援される場合、一つの端末は併合された複数のセル/キャリアを介して基地局と信号を送受信することができる。一つの端末に複数のCCが構成された場合、一つのCCはPCC(Primary CC)と設定され、残りのCCはSCC(Secondary CC)と設定される。特定の制御情報/チャネル(例えば、CSS PDCCH、PUCCH)はPCCを介してのみ送受信されるように設定される。データはPCC/SCCを介して送受信される。
図8(a)は端末と基地局がLCC及びUCCを介して信号を送受信することを例示している(NSA(non-standalone)モード)。この場合、LCCはPCCと設定され、UCCはSCCと設定される。端末に複数のLCCが構成された場合、一つの特定のLCCはPCCと設定され、残りのLCCはSCCと設定される。
図8(a)は3GPP LTEシステムのLAAに該当する。
図8(b)は端末と基地局がLCCなしに一つ以上のUCCを介して信号を送受信することを例示している(SA(Standalone)モード)。この場合、UCCのうちの一つはPCCと設定され、残りのUCCはSCCと設定される。これにより、NR UCellではPUCCH、PUSCH、PRACH送信などが支援される。3GPP NRシステムの非免許帯域ではNSAモードとSAモードが全て支援される。
【0097】
特に言及しない限り、以下の定義がこの明細書で使用する用語に適用される。
【0098】
-チャネル(Channel):共有スペクトル(Shared spectrum)でチャネル接続過程が行われる連続するRBで構成され、搬送波又は搬送波の一部を称する。
【0099】
-チャネル接続過程(チャネルアクセス手順、Channel Access Procedure、CAP):信号送信前に他の通信ノードのチャネル使用有無を判断するために、センシングに基づいてチャネル可用性を評価する手順である。センシングのための基本ユニット(basic unit)はTsl=9us区間(duration)のセンシングスロットである。基地局又は端末がセンシングスロット区間の間にチャネルをセンシングし、センシングスロット区間内で少なくとも4usの間に検出された電力がエネルギー検出しきい値XThreshより小さい場合、センシングスロット区間Tslは遊休状態と見なされる。そうではない場合は、センシングスロット区間Tsl=9usはビジー状態と見なされる。CAPはLBT(Listen-Before-Talk)とも称される。
【0100】
-チャネル占有(Channel occupancy):チャネル接続過程を行った後、基地局/端末によるチャネル上の対応する送信を意味する。
【0101】
-チャネル占有時間(Channel Occupancy Time、COT):基地局/端末がチャネル接続過程を行った後、基地局/端末及びチャネル占有を共有する任意の基地局/端末がチャネル上で送信を行える総時間を称する。COTの決定時、送信ギャップが25us以下であると、ギャップ区間もCOTにカウントされる。COTは基地局と対応端末の間の送信のために共有される。
【0102】
-DL送信バースト(burst):16usを超えるギャップがない基地局からの送信セットと定義される。16usを超えるギャップにより分離された基地局からの送信は個々のDL送信バーストと見なされる。基地局はDL送信バースト内でチャネル可用性をセンシングせず、ギャップ以後に送信を行う。
【0103】
-UL送信バースト:16usを超えるギャップがない端末からの送信セットと定義される。16usを超えるギャップにより分離された端末からの送信は個々のUL送信バーストと見なされる。端末はUL送信バースト内でチャネル可用性をセンシングせず、ギャップ以後に送信を行う。
【0104】
-検出バースト:(時間)ウィンドウ内に限定され、デューティサイクルに連関する、信号及び/又はチャネルのセットを含むDL送信バーストを称する。LTE基盤のシステムにおいて、検出バーストは基地局により開始された送信であって、PSS、SSS及びCRS(cell-specific RS)を含み、さらに非-ゼロ出力CSI-RSを含む。NR基盤のシステムにおいては、検出バーストは基地局により開始された送信であって、少なくともSS/PBCHブロックを含み、さらにSIB1を有するPDSCHをスケジューリングするPDCCHのためのCORESET、SIB1を運ぶPDSCH及び/又は非-ゼロ出力CSI-RSを含む。
【0105】
図9は非免許帯域においてリソースを占有する方法を例示している。非免許帯域に対する地域別規制(regulation)によれば、非免許帯域内の通信ノードは信号送信前に他の通信ノードのチャネル使用有無を判断しなければならない。具体的には、通信ノードは信号送信前にまずCS(Carrier Sensing)を行って他の通信ノードが信号送信を行うか否かを確認することができる。他の通信ノードが信号送信を行わないと判断された場合をCCA(Clear Channel Assessment)が確認されたと定義する。所定の或いは上位階層(例、RRC)シグナリングにより設定されたCCAしきい値がある場合、通信ノードはCCAしきい値より高いエネルギーがチャネルで検出されると、チャネル状態をビジー(busy)と判断し、そうではないと、チャネル状態を遊休(idle)と判断する。参考として、Wi-Fi標準(802.11ac)において、CCAしきい値はnon Wi-Fi信号に対して-62dBm、Wi-Fi信号に対して-82dBmと規定されている。チャネル状態が遊休であると判断されると、通信ノードはUCellで信号送信を開始することができる。上述した一連の過程はLBT(Listen-Before-Talk)又はCAP(Channel Access Procedure)と呼ばれる。LBTとCAPは混用可能である。
【0106】
ヨーロッパでは、FBE(Frame based equipment)とLBE(Load Based Equipment)と言われる2つのLBT動作を例示している。
【0107】
図10を参照すると、FBE基盤のLBT方式では、通信ノードがチャネル接続に成功したとき、送信を持続できる時間を意味するチャネル占有時間(channel occupancy time)(例えば、1~10ms)とチャネル占有時間の最小5%に該当する遊休区間が一つの固定(fixed)フレーム区間を構成し、CCAは遊休区間内の後部分にCCAスロット(最小20μs)の間にチャネルを観測する動作と定義される。通信ノードは固定フレーム単位で周期的にCCAを行い、チャネルが非占有(unoccupied)状態である場合は、チャネル占有時間の間にデータを送信し、チャネルが占有(occupied)状態である場合には、送信を保留し、次の周期のCCAスロットまで待機する。
【0108】
図11を参照すると、LBE基盤のLBT方式の場合は、通信ノードはまずq∈{4、5、…、32}の値を設定した後、1つのCCAスロットに対するCCAを行う。1番目のCCAスロットでチャネルが非占有状態であると、最大(13/32)q ms長さの時間を確保してデータを送信することができる。1番目のCCAスロットでチャネルが占有状態であると、通信ノードはランダムにN∈{1、2、…、q}の値を選択してカウンターの初期値として格納し、その後、CCAスロット単位でチャネル状態をセンシングしながらCCAスロット単位でチャネルが非占有状態であると、カウンターに格納された値を1ずつ減らしていく。カウンター値が0になると、通信ノードは最大(13/32)q ms長さの時間を確保してデータを送信する。
【0109】
表6はNR-Uで支援されるチャネル接続過程(CAP)を例示する。
【0110】
【0111】
一方、Type1 CAPは3GPP標準化過程でのCategory4(CAT4)-LBTと称され、Type2A CAPとType2B CAPは3GPP標準化過程でのCAT2-LBTと称され、Type2C CAPは3GPP標準化過程でのCAT1-LBTと称される。CAT2-LBT(即ち、Type2A CAP、Type2B CAP)はFBE基盤のLBTであり、CAT4-LBTはLBE基盤のLBTである。
【0112】
表6を参照すると、基地局は非免許帯域での下りリンク信号送信のために、以下のうちの一つのチャネル接続過程(CAP)を行う。
【0113】
(1)タイプ1 下りリンク(DL) CAP
【0114】
タイプ1 DL CAPにおいて送信前に遊休とセンシングされるセンシングスロットによりスパンされる(Spanned)時間区間の長さはランダムである。タイプ1 DL CAPは以下の送信に適用される。
【0115】
-(i)ユーザ平面データ(ユーザプレーンデータ、user plane data)を有するユニキャストPDSCH、又は(ii)ユーザ平面データを有するユニキャストPDSCH、及びユーザ平面データをスケジューリングするユニキャストPDCCHを含む、基地局により開始された(initiated)送信、又は
【0116】
-(i)検出バーストのみを有する、又は(ii)非-ユニキャスト(non-unicast)情報と多重化された検出バーストを有する、基地局により開始された送信。
【0117】
図12を参照して、表6のタイプ1 DL CAPについてより具体的に説明すると、まず基地局は遅延区間(defer duration)T
dのセンシングスロット区間の間にチャネルが遊休状態であるか否かをセンシングし、その後、カウンターNが0になると、送信を行う(S1234)。このとき、カウンターNは以下の手順によって追加センシングスロット区間の間にチャネルをセンシングすることにより調整される:
【0118】
ステップ1)(S1220)N=Ninitに設定。ここで、Ninitは0からCWpの間で均等に分布されたランダム値である。次いで、ステップ4に移動する。
【0119】
ステップ2)(S1240)N>0であり、基地局がカウンターの減少を選択した場合、N=N-1と設定。
【0120】
ステップ3)(S1250)追加センシングスロット区間の間にチャネルをセンシングする。このとき、追加センシングスロット区間が遊休である場合(Y)、ステップ4に移動する。そうではない場合は(N)、ステップ5に移動する。
【0121】
ステップ4)(S1230)N=0であると(Y)、CAP手順を終了する(S1232)。そうではないと(N)、ステップ2に移動する。
【0122】
ステップ5)(S1260)追加遅延区間Td内でビジー(busy)のセンシングスロットが検出されるか、又は追加遅延区間Td内の全てのセンシングスロットが遊休(idle)と検出されるまでチャネルをセンシング。
【0123】
ステップ6)(S1270)追加遅延区間Tdの全てのセンシングスロット区間の間にチャネルが遊休にセンシングされる場合(Y)、ステップ4に移動する。そうではない場合には(N)、ステップ5に移動する。
【0124】
(2)タイプ2 DL CAP
【0125】
Type2A/2B DL CAPについて説明すると、少なくともセンシング区間25usの間にチャネルが遊休であるとセンシングされると、基地局はセンシングが終了した直後(immediately after)から非免許帯域で下りリンクの送信を行うことができる。Type2C DL CAPの場合、基地局はセンシングなしに直ちにチャネルにアクセスすることができる。
【0126】
表6に示されているように、非免許帯域での上りリンク送信のために複数のCAP Type(即ち、LBT Type)を定義できる。例えば、上りリンク送信のためにType1又はType2 CAPが定義される。端末は上りリンク信号の送信のために、基地局が設定/指示したCAP(例えば、Type1又はType2)を行うことができる。
【0127】
(1)Type1 上りリンクCAP
【0128】
図13を参照して表6のType1 UL CAPについてより具体的に説明すると、端末は非免許帯域を介する信号送信のためにCAPを開始する(S1510)。端末はステップ1によって競争ウィンドウ(CW)内でバックオフカウンターNを任意に選択する。このとき、N値は初期値N
initと設定される(S1520)。N
initは0ないしCW
pの間の値のうち、任意の値が選択される。次いで、ステップ4によってバックオフカウンター値(N)が0であると(S1530;Y)、端末はCAP過程を終了する(S1532)。その後、端末はTxバースト送信を行う(S1534)。反面、バックオフカウンター値が0ではないと(S1530;N)、端末はステップ2によってバックオフカウンター値を1だけ減らす(S1540)。その後、端末はUCell(s)のチャネルが遊休状態であるか否かを確認し(S1550)、チャネルが遊休状態であると(S1550;Y)、バックオフカウンター値が0であるか否かを確認する(S1530)。逆に、S1550の段階でチャネルが遊休状態ではないと、即ち、チャネルがビジー状態であると(S1550;N)、端末はステップ5によってスロット時間(例えば、9us)より長い遅延期間(defer duration T
d;25usec以上)の間に該当チャネルが遊休状態であるか否かを確認する(S1560)。遅延期間の間にチャネルが遊休状態であると(S1570;Y)、端末は再度CAP過程を再開する。ここで、遅延期間は16usec区間及び直後のm
p個の連続するスロット時間(例えば、9us)で構成される。反面、遅延期間の間にチャネルがビジー状態であると(S1570;N)、端末はS1560の段階を再度行って新しい遅延期間の間にチャネルが遊休状態であるか否かを再度確認する。
【0129】
表7はチャネル接続優先順位クラス(p)によって、CAPに適用されるmp、最小CW(CWmin,p)、最大CW(CWmax,p)、最大チャネル占有時間(Maximum Channel Occupancy Time、MCOT)(TulmCOT,p)及び許容されたCWサイズ(allowed CW sizes)が変わることを例示している。
【0130】
【0131】
Type1 CAPに適用されるCWサイズ(CWS)は様々な方法に基づいて決定される。一例として、CWSは一定の時間区間(例えば、参照TU)内のUL-SCHのHARQプロセスIDであるHARQ_ID_refに関連する少なくとも一つのHARQプロセッサのためのNDI(New Data indicator)値のトグル有無に基づいて調整される。端末が搬送波上でチャネル接続優先順位クラスpに関連するType1 CAPを用いて信号送信を行う場合、端末はHARQ_ID_refに関連する少なくとも一つのHARQプロセスのためのNDI値がトルグされると、全ての優先順位クラスp∈{1、2、3、4}でCWp=CWmin,pと設定し、そうではない場合は、全ての優先順位クラスp∈{1、2、3、4}でCWpを次に高い許容値(next higher allowed value)に増加させる。参照サブフレームnref(又は参照スロットnref)は以下のように決定される。
【0132】
端末がサブフレーム(又はスロット)ngでULグラントを受信し、サブフレーム(又はスロット)n0、n1、…、nw内でサブフレーム(又はスロット)n0から始まり、ギャップのないUL-SCHを含む送信を行う場合、参照サブフレーム(又はスロット)nrefはサブフレーム(又はスロット)n0である。
【0133】
(2) Type2 UL CAP
【0134】
少なくともセンシング区間Tshort_ul=25usの間にチャネルが遊休とセンシングされると、端末はセンシングが終了した直後(immediately after)から非免許帯域で上りリンク送信(例えば、PUSCH)を行うことができる。Tshort_ulはTsl(=9us)+Tf(=16us)で構成される。
【0135】
図14は非免許帯域内に複数のLBT-SBsが含まれた場合を例示している。
図14を参照すると、セル(或いは搬送波)のBWPに複数のLBT-SBが含まれる。LBT-SBは例えば、20MHz帯域を有する。LBT-SBは周波数領域において複数の連続する(P)RBで構成され、(P)RBセットと称される。図示していないが、LBT-SBの間にはガードバンド(GB)が含まれる。従って、BWPは{LBT-SB#0(RB set #0)+GB#0+LBT-SB#1(RB set #1+GB#1)+…+LBT-SB#(K-1)(RB set (#K-1))}の形態で構成される。便宜上、LBT-SB/RBインデックスは低い周波数帯域から始まり、高い周波数帯域に向かうにつれて増加するように設定/定義される。
【0136】
非免許帯域動作のためのUE/BS-initiated COT基盤の送信動作
【0137】
NR Rel-16ではFBE基盤のU-バンド(例えば、共有スペクトル)の動作を支援するために、BS-initiated COTから始まるFFP(Fixed Frame Period)送信構造が導入されており(例えば、Type2A/2B CAP)、その主要内容を要約すると、以下の通りである。
【0138】
【0139】
表8に示すように、FFP区間の長さは上位階層シグナリング(例えば、RRC)によりUEに(準-静的に)設定され、この明細書で使用されるFFP用語は簡略に区間(period)又は準-静的区間(semi-static period)に代替することができる。またFFPに基づくチャネル占有(channel occupancy)は準-静的チャネル占有(semi-static channel occupancy)とも称される。一方、Rel-17では、FBE基盤のU-バンド環境で効率的なURLLCサービス支援のために、UE-initiated COTから始まるFFP送信構造の導入が考慮されており、そのためにUE-initiated COTとBS-initiated COTを全て考慮するFBE送信動作方法について提案する。以下、DL信号は特定のDL信号を意味する。以下、BSは5G NRシステムにおける基地局であるgNBであるが、それに限られない。
【0140】
[1] FBE動作状況においてUEのDL信号検出様相による動作
【0141】
まず、UE-initiated COT及びBS-initiated COT基盤のFBE動作のために、基本的に以下のようなUE/BS送信動作が考えられる。
【0142】
1)UEにBS-initiated COTから始まるFFP(以下、"FFP-g"又は"BS FFP")区間及び開始時点情報、さらにUE-initiated COTから始まるFFP(以下、"FFP-u"又は"UE FFP")区間及び開始時点情報が設定される。
【0143】
A.これにより、BSのFFP-gと複数のUEに設定されたFFP-uが時間的に互いに重なる形態で構成される。
【0144】
2)UEは自分のFFP-u開始時点の直前に(例えば、25-μsec或いは9-μsec或いは16-μsecの間に)LBTを行うように設定される。
【0145】
A.LBTの結果、もしチャネルが遊休であると判断されると、UEはUE-initiated COTから該当FFP-uの送信を始まる。
【0146】
i.一方、このようなFFP-u区間内でBSはUEからの特定のUL信号(例えば、PUSCH/PUCCH DMRS、PRACH、SRS)の検出に成功した場合にのみ、同一のFFP-u区間内の(shared-COT形態の)DL送信ができるようにBS動作が規定される。
【0147】
B.そうではなく、もしチャネルがビジーであると判断された場合は、UEは(FFP-u開始時点を含むFFP-g区間に対して)BS-initiated COTを始めとしたFFP-g送信構造を仮定してRel-16動作を行う(例えば、表8)。
【0148】
i.詳しくは、該当FFP-g区間でBSからの特定のDL信号検出に成功した場合にのみ、UEが同一のFFP-g区間内のconfigured UL(例えば、PRACH、PUSCH)の送信ができるように定義される。もしUEが該当FFP-g区間でDL信号検出に失敗した場合は、該当UL送信が許容されないこともある。
【0149】
3)又はUEは(自分のFFP-u開始時点を含むFFP-g区間で)自分のFFP-u開始時点前に位置するFFP-g区間に対してBSからのDL信号検出を行うように動作する。
【0150】
A.もしDL信号検出に失敗した場合は、UEは自分のFFP-u開始時点直前に(例えば、25-μsec或いは9-μsec或いは16-μsecの間に)LBTを行うように動作し、
【0151】
i.該当LBTの結果、チャネルが遊休であると判断された場合は、UEはUE-initiated COTから該当FFP-u送信を始まる反面、
【0152】
ii.該当LBTの結果、チャネルがビジーであると判断された場合には、UEは該当FFP区間に対しては如何なる送信(及び/又は受信)を行わないようにUE動作が規定されるか、又はUEはBS-initiated COTを始めとしたFFP-g送信構造を仮定してRel-16動作を行う(例えば、表8)。
【0153】
B.もしDL信号検出に成功した場合は、UEはBS-initiated COTを始めとしたFFP-g送信構造を仮定してRel-16動作を行う(例えば、表8)。
【0154】
C.例えば、UEはFFP-uによる送信/UE-initiated COTの設定を始める前に、時間ドメインにおいて先に位置する(該当FFP-u開始時点を含む)FFP-gに基づいてDL信号検出を試み、DL信号検出に基づくshared-COTを優先して考慮する。例えば、UEが先に位置するBS-initiated COTを共有可能な状態であって、UEがBS-initiated COTにより自分のUL信号の送信が可能であれば、UE-initiated COT設定(及びそのためのLBT)を省略してもよい。UEは先に位置するBS-initiated COTの共有に基づいて、自分のUL信号の送信を行う。
【0155】
一方、このようなFBE動作状況において、BSからのDL信号検出様相によって、以下のようなUEの送信動作方法を考慮する。
【0156】
1)問題状況
【0157】
A.特定のFFP-g区間内で特定のUE1がBSからのDL信号を検出した場合、該当DL信号がBS-initiated COTに基づいて送信されたものであるか、それとも他のUE2のUE-initiated COTに基づいてBSがshared-COT形態でDL送信を行ったものであるかによって、UE1が該当FFP-g内に設定された(検出されたDL信号後の)configured ULリソース(例えば、CG PUSCH、PRACH、PUCCH、SRS)の送信が許容されるか(DLがBS-initiated COT送信である場合)、許容されないか(DLがUE-initiated COTに基づくshared-COT送信である場合)が決定される。しかし、それに対するUEの判断がBSの意図と合わない場合、FBE動作関連の規則に反するか、或いは特定の妨害状況を引き起こすこともある。例えば、実際はBSがUE2のUE-initiated COTを共有してDL送信を行ったが、UE1が該当DL信号がBS-initiated COTに基づいて送信されたものと誤認して、該当FFP-g内に設定されたconfigured ULリソースに基づいてUL送信を行うことにより信号衝突などの問題が発生することもある。もしUE1が該当DL信号がUE2のUE-initiated COT共有に基づいて送信されたものであることを知っていたら行わなかったUE1のUL送信が間違って行われることにより問題になり得る。
【0158】
2)提案1
【0159】
A.BSがUE2から生成されたUE-initiated COTに基づくshared-COT形態でDL信号の送信を行う場合、もし(該当DL信号の送信時点と重なる或いは該当DL信号の送信時点を含む)自分のFFP-g区間内にUE1のconfigured ULリソースが設定されていれば、BSは以下のOpt 1/2のように動作するように規定される。
【0160】
i.Opt 1:BSは該当DL信号をUE1の受信/検出対象とならない(即ち、UE1の観点で該当DL信号がBS-initiated COTに基づいて送信されたものと検出又は判断されないようにする)信号のみで構成/送信するように動作が規定される。規定された動作に対する、例えば、(i)ブロードキャスト信号/チャネルは送信不可、(ii)UE1に関連する(制御情報/データを運ぶ)ユニキャスト信号/チャネル(例えば、UE-specific PDCCH/PDSCH)又はUE group-common(GC) PDCCH/PDSCHは送信不可、(iii)UE2に関連する(制御情報/データを運ぶ)ユニキャスト信号/チャネルは送信可能、及び/又は(iv)UE1に関連しない(制御情報/データを運ぶ)GC-PDCCH/PDSCHは送信可能のうちのいずれかの動作が規定され、これに限られない。
【0161】
ii.Opt 2:BSは該当DL信号をUE2に関連する(制御情報/データを運ぶ)ユニキャスト信号/チャネルのみで構成/送信するように動作が規定される。例えば、ブロードキャスト信号/チャネル及びGC-PDCCH/PDSCHは送信不可と規定される。
【0162】
B.これと類似する動作方法として、BSがUE2から生成されたUE-initiated COTに基づくshared-COT形態でDL信号/チャネル送信を行う場合を仮定して、以下のi.Opt Aないしiv.Opt Dを説明する。
【0163】
i.Opt A
【0164】
1.もし(BSの観点で)DL送信時点を含むFFP-g区間(又は該当FFP-g区間内でDL送信時点後の区間)内に、UE2に設定/指示された(configured or scheduled)ULリソースのみが存在するか、又はいかなるUEにも設定/指示されたULリソースが存在しない場合、BSにより送信されるDL信号/チャネルはその受信対象に制限なく任意のUEを全て受信可能である。例えば、UE2に対するユニキャストPDCCH/PDSCH/signal、UE2ではない他のUEに対するユニキャストPDCCH/PDSCH/signal、特定のUE group-common PDCCH/PDSCH/signal、及びブロードキャストPDCCH/PDSCH/signalの全て(又は少なくとも一部)がDL信号/チャネルで送信可能である。
【0165】
2.そうではなく、もし(BSの観点で)DL送信時点を含むFFP-g区間(又は該当FFP-g区間内でDL送信時点後の区間)内に、UE2ではない他のUEに設定/指示されたULリソースが存在する場合は、BSにより送信されるDL信号/チャネルはその受信対象がUE2のみに制限される。例えば、UE2に対するユニキャストPDCCH/PDSCH/signalのみがDL信号/チャネルで送信可能である。
【0166】
ii.Opt B
【0167】
1.もし(BSの観点で)DL送信時点を含むFFP-g区間(又は該当FFP-g区間内でDL送信時点後の区間)内に、UE2に設定/指示された(configured or scheduled)ULリソースのみ存在するか、いかなるUEにも設定/指示されたULリソースが存在しないか、又はUE2ではない他のUEに対してはDCIによりUE-initiated COT基盤の送信が指示されたscheduled ULリソースのみが存在する場合、BSにより送信されるDL信号/チャネルはその受信対象に制限なく任意のUEが全て受信可能である。
【0168】
2.そうではなく、もし(BSの観点で)DL送信時点を含むFFP-g区間(又は該当FFP-g区間内でDL送信時点後の区間)内に、UE2ではない他のUEに設定されたconfigured ULリソース又は他のUEに対してDCIによりBS-initiated COT基盤の送信が指示されたscheduled ULリソースが存在する場合は、BSにより送信されるDL信号/チャネルはその受信対象がUE2のみに制限される。
【0169】
iii.Opt C
【0170】
1.もし(BSの観点で)DL送信時点を含むFFP-g区間(又は該当FFP-g区間内でDL送信時点後の区間)内に、いかなるUEにも設定/指示されたULリソースが存在しない場合、BSにより送信されるDL信号/チャネルはその受信対象に制限なく任意のUEが全て受信可能である。
【0171】
2.そうではなく、もし(BSの観点で)DL送信時点を含むFFP-g区間(又は該当FFP-g区間内でDL送信時点後の区間)内に任意のUEに設定/指示されたULリソースが存在する場合は、BSにより送信されるDL信号/チャネルはその受信対象がUE2のみに制限される。
【0172】
iv.Opt D:DL送信時点を含むFFP-g区間(又は該当FFP-g区間内でDL送信時点後の区間)内に、特定のULリソースが存在するか否かに関係なく、BSにより送信されるDL信号/チャネルはその受信対象が常にUE2のみに制限される。
【0173】
3)提案2
【0174】
A.Configured ULリソース(例えば、RRCなどにより準-静的/準-持続的に設定されたULリソース、例えば、CG PUSCH、PRACH、PUCCH)、及び/又はscheduled ULリソース(例えば、DCIなどにより動的に指示/スケジュールされたULリソース、例えば、PUSCH、PUCCH)に対して、FFP-u開始時点と該当ULリソース(例えば、開始シンボル)の(時間)整列(align)の有無によって、該当ULリソース送信に対するLBTに使用されるEDT(energy detection threshold)値が異なるように設定される。
【0175】
i.一例として、FFP-u開始時点と(時間)整列されたULリソースに対しては、EDTが特定の単一値(以下、"EDT_sh")(例えば、BSから別に設定された値)に固定されて使用される。FFP-u開始時点と(時間)整列されていないULリソースに対しては、他の特定の単一値(以下、"EDT_no_sh")(例えば、UE最大送信電力などに基づいて計算された値)に固定されて使用されるか、又は複数のEDT値(例えば、EDT_shとEDT_no_sh)からUEが少なくとも一つを選択して適用するように(そしてUEは自分が選択/適用したEDTを該当ULリソースによりBSにシグナリングするように)動作する。一例として、特定のUEにFFP-uが設定される場合、該当UEには常にEDT_shが設定される。例えば、基地局が特定のUEにFFP-u設定を許容する場合、基地局は特定のUEに必ずEDT_shをシグナリングするように規定される。
【0176】
ii.(上記例示に関連する一例として)UEがEDT_shを適用したUL送信によりUE-initiated COTを生成/構成した場合、UEは該当UE-initiated COTから始まるFFP-u区間内で追加(configured)UL送信を行う(又はかかるUE-initiated COT基盤の追加UL送信が許容される)。
【0177】
iii.(上記例示に関連する一例として)BSがUEからEDT_shに基づくULリソース上の送信を受信することについて、BSは(UE-initiated COTに基づくUL送信であると判断して)該当ULリソース後、shared-COT形態のDL送信を行う(又はかかるshared-COT形態のDL送信が許容される)。BSがUEからEDT_no_shに基づくULリソース上の送信を受信することについて、BSは(UE-initiated COTに基づくUL送信であると判断せず)該当ULリソース後、shared-COT形態のDL送信を行わない(又はかかるshared-COT形態のDL送信が許容されない)。
【0178】
4)提案3
【0179】
A.Configured ULリソース(例えば、CG PUSCH、PRACH、PUCCH)及び/又はscheduled ULリソース(例えば、PUSCH、PUCCH)に対して、FFP-u開始時点と該当ULリソース(例えば、開始シンボル)が(時間)整列されても、該当UL送信がUE-initiated COT基盤の送信であるか否かによって、該当ULリソース送信に対するLBTに使用されるEDT値が異なるように設定される。
【0180】
i.一例として、UE-initiated COT基盤のUL送信である場合には、EDTが特定の単一値(例えば、EDT_sh)に固定して使用される。BS-initiated COTに基づくshared-COT形態のUL送信である場合、EDTは他の特定の単一値(例えば、EDT_no_sh)に固定されるか、又は複数のEDT値(例えば、EDT_shとEDT_no_sh)からUEにより選択されたものが適用される(そしてUEは自分が選択/適用したEDTを該当ULリソースによりBSにシグナリングする)。(一方、UEにFFP-uが設定される場合、該当UEには常にEDT_shが設定される)。
【0181】
ii.(上記例示に関連する一例として)UEがEDT_shを適用したUL送信によりUE-initiated COTを生成/構成した場合、UEは該当UE-initiated COTから始まるFFP-u区間内でさらに(configured)UL送信を行う(又はかかるUE-initiated COT基盤の追加UL送信が許容される)。
【0182】
iii.(上記例示に関連する一例として)BSはUEからEDT_shが適用されたULリソースの送信に対しては、(UE-initiated COTに基づくUL送信であると判断して)該当ULリソース後、shared-COT形態のDL送信を行う(又はかかるshared-COT形態のDL送信が許容される)。UEからEDT_no_shが適用されたULリソースの送信に対して、BSは(UE-initiated COTに基づくUL送信であると判断せず)該当ULリソース後、shared-COT形態のDL送信を行わない(又はかかるshared-COT形態のDL送信が許容されない)。
【0183】
5)提案4
【0184】
A.Configured ULリソース(例えば、CG PUSCH、PRACH及び/又はPUCCH)及び/又はscheduled ULリソース(例えば、PUSCH及び/又はPUCCH)に対して、FFP-u開始時点と該当ULリソース(例えば、開始シンボル)が整列(align)された状態で、UEが該当UL送信によりUE-initiated COTを生成/構成するときに適用されるEDT値が、BSから複数のEDT値(例えば、EDT_shとEDT_no_sh)の一つに設定/指示されるか、又は複数のEDT値(例えば、EDT_shとEDT_no_sh)からUEが選択して適用するように動作する。
【0185】
i.(上記例示に関連する一例として)UEがEDT_shを適用したUL送信によりUE-initiated COTを生成/構成した場合、UEは該当UE-initiated COTから始まるFFP-u区間内で(configured)UL送信を行う(又はかかるUE-initiated COT基盤の追加UL送信が許容される)。
【0186】
ii.(上記例示に関連する一例として)UEがEDT_no_shを適用したUL送信によりUE-initiated COTを生成/構成した場合、UEは該当UE-initiated COTから始まるFFP-u区間内で追加(configured)UL送信を行うか(又はかかるUE-initiated COT基盤の追加UL送信が許容されるか)、又はUEも該当UE-initiated COTから始まるFFP-u区間内で追加(configured)UL送信を行わない(又はかかるUE-initiated COT基盤の追加UL送信が許容されない)。
【0187】
iii.(上記例示に関連する一例として)BSはUEからEDT_shが適用されたULリソースの送信に対しては該当ULリソース後、shared-COT形態のDL送信を行い(又はかかるshared-COT形態のDL送信が許容され)、UEからEDT_no_shが適用されたULリソースの送信に対しては該当ULリソース後、shared-COT形態のDL送信を行わない(又はかかるshared-COT形態のDL送信が許容されない)。
【0188】
[2] FBE動作状況においてconfigured ULリソースに対するUEの送信
【0189】
1)問題状況
【0190】
A.FFP-u開始時点に(例えば、開始シンボルが)整列(align)されるように設定されたconfigured ULリソース(例えば、CG PUSCH、PRACH及び/又はPUCCH)がUE-initiated COTに基づいて送信されるか、或いはBS-initiated COTに基づくshared-COT形態で送信されるか(これを便宜上、“shared-BS COT”送信と定義する)によって、続く動作及び影響が異なる。
【0191】
B.もし(例えば、
図15のような状況において)UE-initiated COTを仮定してconfigured UL(以下、"C-UL")リソース(例えば、
図15のC-UL#1)を送信すると、FFP-u(例えば、
図15のFFP-u#1)の終了時点にあるFFP-uの遊休区間(F5)と重なるように設定された他のC-ULリソース(C-UL#x)の送信が許容されない反面、BS-initiated COTを仮定してshared-BS COTでC-UL#1を送信すると、(BS-initiated COTから始まるFFP-g(
図15のFFP-g#1)区間内にある)FFP-uの(
図15のFFP-u#1の終了時点にある)遊休区間と重なるように設定された他のC-ULリソース(C-UL#x)の送信が許容される(Case1-1)。
【0192】
C.また、上記と同一の(
図15のような)状況において、C-UL#1に対してUE-initiated COT送信を仮定する/行う場合、BSはFFP-u#1の終了時点にあるFFP-uの遊休区間(F5)と重なるようにDL信号を送信する動作が許容されない反面、該当C-UL#1に対してshared-BS COTの送信を仮定する/行う場合には、BSがFFP-u#1の終了時点にあるFFP-uの遊休区間(F5)と重なるようにDL信号を送信する動作が許容される(Case1-2)。
【0193】
D.一方、
図15のような状況において、FFP-u#1の開始時点に整列(align)されたC-UL#1に対してshared-BS COT送信を仮定する/行う場合、該当C-UL#1を含むFFP-g#1区間内にありながら、C-UL#1が設定されたFFP-u#1の直後のFFP-u#2に設定されたC-UL#2の送信が可能である反面、該当C-UL#1に対してUE-initiated COT送信を仮定する/行う場合には、(C-UL#1が設定されたFFP-u#1区間外にあるので)C-UL#2の送信が許容されない(Case2-1)。
【0194】
E.また、
図16のような状況において、FFP-u#1の開始時点と整列(align)されたC-UL#1に対してshared-BS COT送信を仮定する/行う場合、(該当C-UL#1が設定されたFFP-u#2区間内にあるが)該当C-UL#1を含むFFP-g#1区間外に設定されたC-UL#3の送信が許容されない反面、C-UL#1に対してUE-initiated COT送信を仮定する/行う場合には、(該当C-UL#1が設定されたFFP-u#2区間内にあるので)C-UL#3送信が許容される(Case2-2)。
【0195】
F.上記のようにFFP-u開始時点に整列(align)された特定のC-ULリソースに対してUE-initiated COT送信を仮定する/行うか、或いはshared-BSCOT送信を仮定する/行うかによって、UE/BSの繋がる/続く動作が異なる状況において、もしBSがBS-initiated COT生成を目的として送信したDL信号をUEが検出に失敗するか、或いはUEがUE-initiated COT生成を目的として送信したUL信号をBSがshared-BS COT送信とみなすと、UE/BSの送受信性能が低下したり、FBE関連規則に反する動作が発生したりする。
【0196】
2)提案1
【0197】
A.特定のFFP-u(例えば、
図16のFFP-u#2)の開始時点と整列(align)されていない形態で該当FFP-u内に設定された特定のC-ULリソース(例えば、
図16のC-UL#3)に対して:
【0198】
i.もしC-UL#3リソースを含むFFP-g(例えば、
図16のFFP-g#2)(これは該当C-UL#3リソースが該当FFP-gの開始時点と重ならない場合に限定される)に対してUEがBS-initiated COTに基づくDL信号を検出した場合(該当C-UL#3リソースが設定されたFFP-u(例えば、
図16のFFP-u#2)に対してUEがUE-initiated COTを生成/構成したか否かに関係なく)、UEは該当C-UL#3リソースに対してshared-BS COT送信を仮定する/行うように動作する(これを“Operation 1”と定義)。
【0199】
ii.又は、もし該当C-UL#3リソースを含むFFP-g(
図16のFFP-g#2)(これは該当C-UL#3リソースが該当FFP-gの開始時点と重ならない場合に限定される)に対してUEがBS-initiated COTに基づくDL信号検出に失敗した状態で該当C-UL#3リソースが設定されたFFP-u(
図16のFFP-u#2)に対してUEがUE-initiated COTを生成/構成した場合、UEは該当C-UL#3リソースに対してUE-initiated COT送信を仮定する/行うように動作する(これを“Operation 2”と定義)。
【0200】
iii.さらに他の方法として、もし該当C-UL#3リソースを含むFFP-g(
図16のFFP-g#2)(これを該当C-UL#3リソースが該当FFP-gの開始時点と重ならない場合に限定される)に対してUEがBS-initiated COTに基づくDL信号検出に失敗した場合、UEは該当C-UL#3リソースを無効(invalid)であるとみなして、該当C-UL#3リソースに対する送信動作を行わないように規定する(これを“Operation 3”と定義)。
【0201】
B.提案1による動作はscheduled ULリソースに対しても同様に適用できるが、例えば、“FFP-u内に設定された特定のC-ULリソース”を“FFP-u内に指示された特定のscheduled ULリソース”に、そして“該当C-ULリソースが設定されたFFP-u”を“該当scheduled ULリソースが指示されたFFP-u”に、そして“C-ULリソース”を“scheduled ULリソース”にそれぞれ置き換えることができる。
【0202】
C.一方、FFP-uの開始時点に整列(align)されていない形態に設定されたC-ULリソースがもし特定のFFP-gの開始時点と重なるように設定された場合は、UEは該当C-ULリソースを無効(invalid)であると判断して、該当C-ULリソースに対する送信動作を行わないように規定される。
【0203】
D.一方、FFP-uの開始時点に整列(align)されていない形態に指示されたscheduled ULリソースがもし特定のFFP-gの開始時点と重なるように指示された場合は、UEは"Operation 1"及び/又は"Operation 2"及び/又は"Operation 3"を適用する/行うように規定される。
【0204】
3)提案2
【0205】
A.特定のFFP-g(例えば、
図15のFFP-g#1)に対してBSがBS-initiated COTを生成/構成した状況において:
【0206】
i.以下の動作を行った場合にのみBSはFFP-g区間内にある特定のFFP-uの遊休区間(
図15においてFFP-u#1の終了時点にある遊休区間(F5))と重なるようにDL信号を送信する動作が可能であり/許容され、以下の動作を行わなかった場合は、BSはFFP-g区間内にある特定のFFP-uの遊休区間(F5)と重なるDL信号を送信する動作が許容されない。
【0207】
1.FFP-gの開始時点に、又はFFP-uの遊休区間(
図15においてFFP-u#1の終了時点にある遊休区間(F5))以前の時点に、又は該当遊休区間の直前のFFP-u(
図15のFFP-u#1)の開始時点前に、(UEにBS-initiated COT送信で検出される)BSがDL信号の送信を行う。
【0208】
ii.以下の動作を行った場合にのみBSはFFP-g区間内にある特定のFFP-u(
図15のFFP-u#2)の開始時点と重なるようにDL信号を送信する動作が可能であり/許容され、以下の動作を行わなかった場合は、BSはFFP-g区間内にある特定のFFP-uの開始時点と重なるDL信号を送信する動作が許容されない。
【0209】
1.FFP-gの開始時点に、又はFFP-u(
図15のFFP-u#2)の開始時点前に(UEにBS-initiated COT送信で検出される)BSがDL信号の送信を行うことができる。
【0210】
4)提案3
【0211】
A.特定のFFP-u(例えば、
図16のFFP-u#2)に対してUEが該当FFP-uの開始時点と整列(align)されるように設定された特定のC-ULリソース(
図16のC-UL#1)の送信によりUE-initiated COTを生成/構成した状況において:
【0212】
i.FFP-u区間内に特定のFFP-g(
図16のFFP-g#2)の開始時点が含まれている場合、UEは該当FFP-g#2に対してBS-initiated COTに基づいて送信されたDL信号を検出(該当DL信号の送信有無を把握)するように動作が規定される。
【0213】
1.もしDL信号が検出された場合、UEはFFP-u区間内で該当FFP-g#2区間と重なる(又は該当DL信号検出時点後の)区間(例えば、該当区間内に設定/スケジュールされたULリソース)に対しては、BS-initiated COTを仮定した状態で動作する(例えば、shared-BS COT形態のUL送信を仮定する/行う)ように規定される。
【0214】
2.そうではなく、もしDL信号の検出に失敗した場合は、UEはFFP-u区間内で該当FFP-g#2区間と重なる(又は該当DL信号検出時点後の)区間に対しては(例えば、少なくともC-ULリソースに対しては)、UE-initiated COT基盤のUL送信を仮定する/行うように規定されるか、又は該当区間内に設定されたC-ULリソースを無効(invalid)であると判断して/仮定して、該当C-ULリソースに対する送信動作を行わないように規定される。
【0215】
ii.又は、FFP-u区間内に特定のFFP-g(
図16のFFP-g#2)の開始時点が含まれている場合、(該当FFP-g#2によるDL信号検出の有無に関係なく常に)UEはFFP-u区間内で該当FFP-g#2区間と重なる(又は該当DL信号検出時点後の)区間に対しては、該当区間内に設定されたC-ULリソースを無効(invalid)であるとみなして、該当C-ULリソースに対する送信動作を行わないように規定される。
【0216】
iii.これにより、UEは(FFP-u区間の開始時点から)FFP-u区間の終了時点とFFP-g区間の終了時点(或いは該当FFP-gの直後のFFP-g区間の開始時点からXμsec(例えば、X=9又は16又は25)以前の時点)のうち、より早い時点までの区間に対してのみ(例えば、少なくともC-ULリソースに対しては)UE-initiated COT基盤のUL送信を仮定する/行うように規定される。
【0217】
1.従って、FFP-g区間の終了時点(或いは該当FFP-gの直後のFFP-g区間の開始時点からXμsec(例えば、X=9又は16又は25)以前の時点)がFFP-u区間の終了時点より早い場合、FFP-u区間に属するが、FFP-g区間(或いは該当FFP-gの直後のFFP-g区間の開始時点からXμsec(例えば、X=9又は16又は25)以前の時点までの区間)から外れたC-ULリソースに対してはUE-initiated COT基盤の送信ができない(該当C-ULリソースに対してはBS-initiated COTで送信されたDL信号の検出に基づくshared-BS COT形態のUL送信のみが可能である)。
【0218】
B.又は、特定のFFP-g(
図16のFFP-g#1)区間内に特定のFFP-u(
図16のFFP-u#2)の開始時点が含まれており、該当FFP-u#2の開始時点に整列(align)されるように特定のC-ULリソース(例えば、
図16のC-UL#1)が設定された場合:
【0219】
i.もしC-UL#1リソースがFFP-g#1区間内の送信が設定された特定のDL信号/チャネル(例えば、ブロードキャスト送信が行われるSSB(SS/PBCH送信のためのリソース)及び/又は(MIB/SIBなどにより設定される)特定の(例えば、最低ID/インデックスを有する)CORESETなどのリソースと時間的に重なる場合、該当C-UL#1リソースの送信によってはUE-initiated COTを生成する動作が許容されない。
【0220】
1.これにより、(C-UL#1リソースを含んで)FFP-u#2区間に対してはBS-initiated COTで送信されたDL信号の検出に基づくshared-BS COT形態のUL送信のみができるように規定される。
【0221】
5)提案4
【0222】
A.特定のFFP-uの開始時点に整列(align)されるように設定された任意のC-ULリソース又は特定の(例えば、該当C-UL送信によるUE-initiated COT生成/構成ができる/許容されるように設定された)C-ULリソースに対して:
【0223】
i.もし該当FFP-uの開始時点又は該当C-ULの開始シンボルから直前のDL信号検出時点間の時間間隔(例えば、DL-to-UL gap)がXμsec(例えば、X=9又は16又は25)(又はFFP-uに設定された遊休区間に該当する時間)以上確保される場合、UEは該当C-ULリソースの送信によりUE-initiated COTを生成/構成することができる(即ち、該当C-ULリソースの送信によるUE-initiated COT生成/構成ができる/許容されるように規定される)。
【0224】
ii.そうではなく、もし該当FFP-uの開始時点又は該当C-ULの開始シンボルから直前のDL信号検出時点間の時間間隔(例えば、DL-to-UL gap)がXμsec(例えば、X=9又は16又は25)(又はFFP-uに設定された遊休区間に該当する時間)以上確保されない場合は、UEは該当C-ULリソースの送信によってはUE-initiated COTを生成/構成できず、該当C-ULリソースに対してはshared-BS COT形態の送信のみができる/許容されるように規定されるか、又は該当C-ULリソースを無効(invalid)であるとみなして、該当C-ULリソースに対する送信動作を行わないように規定される。
【0225】
B.一方、(該当C-UL送信による)UE-initiated COT生成/構成ができる/許容されるように設定されないC-ULリソースの場合、UEは該当C-ULリソースに対してはshared-BS COT形態の送信のみができる/許容されるように規定される。
【0226】
6)提案5
【0227】
A.任意の又は特定の(例えば、UE-initiated COT生成/構成ができる/許容されるように設定された)FFP-uの開始時点と整列(align)されるように設定されたC-ULリソースに対して:
【0228】
i.もし該当FFP-uの開始時点又は該当C-ULの開始シンボルから直前のDL信号検出時点間の時間間隔(例えば、DL-to-UL gap)がXμsec(例えば、X=9又は16又は25)(又はFFP-uに設定された遊休区間に該当する時間)以上確保される場合、UEは該当C-ULリソースの送信によりUE-initiated COTを生成/構成することができる(即ち、該当C-ULリソースの送信によるUE-initiated COT生成/構成ができる/許容されるように規定される)。
【0229】
ii.そうではなく、もし(該当C-ULリソースが特定のFFP-g区間内に含まれ)該当FFP-uの開始時点又は該当C-ULの開始シンボルから直前のDL信号検出時点間の時間間隔(例えば、DL-to-UL gap)がXμsec(例えば、X=9又は16又は25)(又はFFP-uに設定された遊休区間に該当する時間)以上確保されない場合は、UEは該当C-ULリソースの送信によってはUE-initiated COTを生成/構成できず、この場合、該当C-ULリソースに対してはshared-BS COT形態の送信のみができる/許容されるように規定されるか、又は該当C-ULリソースを無効(invalid)であるとみなして、該当C-ULリソースに対する送信動作を行わないように規定される。
【0230】
B.一方、UE-initiated COT生成/構成ができる/許容されるように設定されないFFP-uの開始時点と整列(align)されるように設定されたC-ULリソースの場合、UEは該当C-ULリソースに対してはshared-BS COT形態の送信のみができる/許容されるように規定される。
【0231】
C.提案5による動作はscheduled ULリソースに対しても同様に適用できるが、例えば、“FFP-uの開始時点と整列(align)されるように設定されたC-ULリソース”を“FFP-uの開始時点と整列(align)されるように指示されたscheduled ULリソース”に、そして“C-ULリソース”を“scheduled ULリソース”にそれぞれ置き換えることができる。
【0232】
7)提案6
【0233】
A.UEに特定のFFP-u(boundary)セットが設定されても設定されなくてもよいが、もしUEに特定のFFP-uセットが設定されると:
【0234】
i.特定のFFP-uセットに属するFFP-uの開始時点と整列(align)されるように設定されたC-ULリソースに対してはshared-BS COT形態の送信のみが可能である/許容される。
【0235】
ii.特定のFFP-uセットに属しいないFFP-uの開始時点と整列(align)されるように設定されたC-ULリソースに対しては:
【0236】
-Alt-1
【0237】
1.もし該当FFP-uの開始時点又は該当C-ULの開始シンボルから直前のDL信号検出時点間の時間間隔(例えば、DL-to-UL gap)がXμsec(例えば、X=9又は16又は25)(又はFFP-uに設定された遊休区間に該当する時間)以上確保される場合、UEは該当C-ULリソースの送信によりUE-initiated COTを生成/構成することができる(即ち、該当C-ULリソースの送信によるUE-initiated COT生成/構成ができる/許容される)。
【0238】
2.そうではなく、もし(該当C-ULリソースが特定のFFP-g区間内に含まれ)該当FFP-uの開始時点又は該当C-ULの開始シンボルから直前のDL信号検出時点間の時間間隔(例えば、DL-to-UL gap)がXμsec(例えば、X=9又は16又は25)(又はFFP-uに設定された遊休区間に該当する時間)以上確保されない場合は、UEは該当C-ULリソースの送信によってはUE-initiated COTを生成/構成できず、該当C-ULリソースに対してはshared-BS COT形態の送信のみが可能である/許容されるか、又は該当C-ULリソースを無効(invalid)であるとみなして、該当C-UL送信動作を行わない。
【0239】
-Alt-2
【0240】
1.もし(該当C-ULリソースが特定のFFP-g区間内に含まれた状態で)該当FFP-uの開始時点又は該当C-ULの開始シンボル以前の時点に(該当FFP-g区間により)検出されたDL信号がない場合、UEは該当C-ULリソースの送信によりUE-initiated COTを生成/構成することができる(即ち、該当C-ULリソースの送信によるUE-initiated COT生成/構成ができる/許容される)。
【0241】
2.そうではなく、もし(該当C-ULリソースが特定のFFP-g区間内に含まれた状態で)該当FFP-uの開始時点又は該当C-ULの開始シンボル以前の時点に(該当FFP-g区間により)検出されたDL信号がある場合は、UEは該当C-ULリソースを無効(invalid)であるとみなして、該当C-ULリソースに対する送信動作を行わない。
【0242】
B.そうではなく、もしUEに特定のFFP-uセットが設定されない場合は、任意のFFP-uの開始時点と整列(align)されるように設定されたC-ULリソースに対して、Alt-1又はAlt-2動作を適用する。
【0243】
C.この動作方法はscheduled ULリソースに対しても同様に適用でき、(上記例示に関連する一例として)“FFP-uの開始時点と整列(align)されるように設定されたC-ULリソース”を“FFP-uの開始時点と整列(align)されるように指示されたscheduled ULリソース”に、そして“C-ULリソース”を“scheduled ULリソース”にそれぞれ置き換えて上記動作方法を適用することができる。
【0244】
D.一方、特定のFFP-u(boundary)セットの場合、以下のような方法で設定される。
【0245】
i.Alt-a:Even radio frame number/index(例えば、0)の開始(boundary)時点(含む)後の1番目のFFP-uを含めて、Xmsec(例えば、X=20又はX=10)区間に属するFFP-u集合内の(全体或いは)特定の一部に(例えば、ビットマップ形態で)設定され、該当FFP-uセット設定がXmsec周期に同様に適用される形態である。
【0246】
ii.Alt-b:Even radio frame number/index(例えば、0)の開始(boundary)時点(含む)後の1番目のFFP-uを含めて、Y個のFFP-u集合内の(全体或いは)特定の一部に(例えば、ビットマップ形態で)設定され、該当FFP-uセット設定がY個のFFP-u区間の周期に同様に適用される形態である。
【0247】
E.一方、特定のFFP-uセットの場合は、UEにconfigured ULリソースとscheduled ULリソースに共通して(適用される)単一のFFP-uセットが設定されるか、又はconfigured ULリソースとscheduled ULリソースのそれぞれに(適用される)個々のFFP-uセットが設定される。
【0248】
[3] FBE動作状況においてFFP区間の遊休区間に対するUL/DL送信
【0249】
1)問題状況1
【0250】
A.UEは自分のUE-initiated COT送信から始まったFFP-uに対して:
【0251】
-Case U1)該当FFP-uの遊休区間によるUL送信が許容されない反面、
【0252】
-Case U2)該当FFP-u区間内に含まれたFFP-gの遊休区間によってはUL送信が許容される。
【0253】
B.BS-initiated COT送信から始まったFFP-gに対してUEは:
【0254】
-Case N1)該当FFP-gの遊休区間による(shared-BS COT基盤の)UL送信が許容されない反面、
【0255】
-Case N2)該当FFP-g区間内に含まれたFFP-uの遊休区間によっては(shared-BS COT基盤の)UL送信が許容される。
【0256】
C.一方、Case U2(及び/又はCase N2)の場合、もしUEとBSの間に該当時点でのCOT Initiator(例えば、UEであるか又はBSであるか)に対する不一致が発生する場合、UEとBSの間に(及び/又はUEらの間に)予想しなかった干渉の影響があり得る。かかる干渉の影響は、scheduled UL送信の場合、DCIによる適切なUL送信時点の指示により制御が容易である反面、特定のconfigured UL(例えば、CG PUSCH)送信の場合は、干渉の影響に対する制御が容易ではない。
【0257】
2)提案1
【0258】
A.Opt 1
【0259】
i.Case U2の場合にscheduled UL送信に対してのみUL送信が許容され、configured UL送信に対してはUL送信が許容されないように規定される。
【0260】
1.これにより、UEはCase U2に該当するFFP-gの遊休区間はconfigured UL送信に無効(invalid)なリソースであるとみなした状態でconfigured ULリソースの構成及び送信動作を行う。
【0261】
ii.又は、Case U2の場合にconfigured UL送信に対してUL送信が許容されるか否かがUEに設定される。
【0262】
B.Opt 2
【0263】
i.Case N2の場合にscheduled UL送信に対してのみ(shared-BS COT基盤の)UL送信が許容され、configured UL送信に対しては(shared-BS COT基盤の)UL送信が許容されないように規定される。
【0264】
1.これにより、UEはCase N2に該当するFFP-uの遊休区間はconfigured UL送信に無効(invalid)なリソースとみなした状態でconfigured ULリソースの構成及び送信動作を行う。
【0265】
ii.又は、Case N2の場合にconfigured UL送信に対して(shared-BS COT基盤の)UL送信が許容されるか否かがUEに設定される。
【0266】
C.Opt 3
【0267】
i.Case U2とCase N2の場合、scheduled UL送信に対してのみUL送信が許容され、configured UL送信に対してはUL送信が許容されないように規定される。
【0268】
1.これにより、UEはCase U2に該当するFFP-gの遊休区間とCase N2に該当するFFP-uの遊休区間はconfigured UL送信に無効(invalid)なリソースと見なした状態でconfigured ULリソースの構成及び送信動作を行うことができる。
【0269】
ii.又は、Case U2とCase N2の場合にconfigured UL送信に対してUL送信が許容されるか否かがUEに設定される。
【0270】
D.Note:configured ULの場合、少なくともCG PUSCHを含む。
【0271】
3)問題状況2
【0272】
A.BS-initiated COT送信から始まったFFP-gに対してBSは:
【0273】
-Case A1)該当FFP-gの遊休区間によるDL送信が許容されない反面、
【0274】
-Case A2)該当FFP-g区間内に含まれたFFP-uの遊休区間によってはDL送信が許容される。
【0275】
B.UE-initiated COT送信から始まったFFP-uに対してBSは:
【0276】
-Case B1)該当FFP-uの遊休区間による(shared-UE COT基盤の)DL送信が許容されない反面、
【0277】
-Case B2)該当FFP-u区間内に含まれたFFP-gの遊休区間によっては(shared-UE COT基盤の)DL送信が許容される。
【0278】
C.一方、Case A2(及び/又はCase B2)の場合、もしUEとBSの間に該当時点でのCOT Initiator(例えば、UEであるか又はBSであるか)に対する不一致が発生する場合、UEとBSの間に(及び/又はUEらの間に)予期していない干渉の影響があり得る。かかる干渉の影響は、scheduled DL送信の場合、DCIによる適切なDL送信時点の指示により制御が容易である反面、特定のconfigured DL(例えば、SPS PDSCH)送信の場合は、干渉の影響に対する制御が容易ではない。
【0279】
4)提案2
【0280】
A.Opt 1
【0281】
i.Case A2の場合、UEはscheduled DL送信に対してのみDL受信を行い、configured DL送信に対してはDL受信を行わないように規定される。
【0282】
1.これにより、UEはCase A2に該当するFFP-uの遊休区間はconfigured DL送信に無効(invalid)なリソースであるとみなした状態でconfigured DLリソースの構成及び受信動作を行うことができる。
【0283】
ii.又は、Case A2の場合にconfigured DL送信に対してDL受信を行うか否かがUEに設定される。
【0284】
B.Opt 2
【0285】
i.Case B2の場合、UEは(shared-UE COT基盤の)scheduled DL送信に対してのみDL受信を行い、(shared-UE COT基盤の)configured DL送信に対してはDL受信を行わないように規定される。
【0286】
1.これにより、UEはCase B2に該当するFFP-gの遊休区間はconfigured DL送信に無効(invalid)なリソースとみなした状態でconfigured DLリソースの構成及び受信動作を行うことができる。
【0287】
ii.又は、Case B2の場合に(shared-UE COT基盤の)configured DL送信に対してDL受信を行うか否かがUEに設定される。
【0288】
C.Opt 3
【0289】
i.Case A2とCase B2の場合、UEはscheduled DL送信に対してのみDL受信を行い、configured DL送信に対してはDL受信を行わないように規定される。
【0290】
1.これにより、UEはCase A2に該当するFFP-uの遊休区間とCase B2に該当するFFP-gの遊休区間はconfigured DL送信に無効(invalid)なリソースであると見なした状態でconfigured DLリソースの構成及び受信動作を行うことができる。
【0291】
ii.又は、Case A2とCase B2の場合にconfigured DL送信に対してDL受信を行う否かがUEに設定される。
【0292】
D.Note:configured DLの場合、少なくともSPS PDSCHを含む。
【0293】
[4] FBE動作状況においてscheduled UL送信に対するUE動作
【0294】
1)Scheduled UL(例えば、PUSCH、PUCCH)送信に対して、DCIにより該当UL送信をUE-initiated COTに基づいて送信するか、それとも(BS-initiated COTに基づく)shared-COT形態で送信するか(送信形態)が指示される状況において、以下のようなUE動作が考えられる。
【0295】
A.UL/DLスケジューリングDCIによりscheduled UL(例えば、PUSCH/PUCCH/SRS)リソースがUEに指示され、UEが該当scheduled ULリソース上の送信を、例えば、shared-COT形態(例えば、scheduled ULをFFP-g区間内でBS-initiated COTに基づいて送信する形態)に基づいて行うように指示された状態で、Opt 1)UEはscheduled ULリソースを含むFFP-g区間(period)に対してBSが既にBS-initiated COT送信を開始したと仮定した状態で(DL信号検出/センシング過程を省略し、又はDL信号検出の有無/結果に関係なく)該当scheduled ULリソース上でshared-COT形態で送信を行うか、又はOpt 2)UEは該当scheduled ULリソースを含むFFP-g上で(DL信号検出/センシング過程を行った結果)(BS-initiated COTに基づいて送信された)DL信号を検出した場合にのみ該当scheduled ULリソース上でshared-COT形態でUL送信を行い、これとは異なり、(該当scheduled ULリソースを含むFFP-g上でDL信号の検出/センシング過程を行った結果)DL信号の検出に失敗した場合は、該当scheduled UL送信ができないように(drop)動作する。
【0296】
B.Opt 1動作の一例として、DCIが送信されたセル1とscheduled ULリソースが割り当てられたセル2が互いに異なり(例えば、セル1上のDCIがセル2上のPUSCHをクロスキャリアスケジューリングするように設定された場合、及び/又はセル1上のDCI/PDSCH送信に対するHARQ-ACKフィードバックがセル2上のPUCCHを介して送信される場合など)、DCIが送信された時点がscheduled ULリソースが割り当てられたFFP-g(例えば、セル2上のFFP-g)区間内に含まれる(confined)場合(或いはDCI送信時点を含むセル1上のFFP-g区間とscheduled ULリソースを含むセル2上のFFP-g区間が時間的に重なる場合)、UE/BSはOpt 1に基づいてUL信号を送受信する。
【0297】
C.Opt 2動作の一例として、DCIが送信されたセル1とscheduled ULリソースが割り当てられたセル2が異なり、(及び/又は)DCIが送信された時点がscheduled ULリソースが割り当てられたFFP-g(例えば、セル2上のFFP-g)区間内に含まれていない場合(或いはDCI送信時点を含むセル1上のFFP-g区間とscheduled ULリソースを含むセル2上のFFP-g区間が時間的に重ならない場合)(このような場合を便宜上“Case A”と定義)、UE/BSはOpt 2に基づいてUL信号を送受信する(クロスキャリアスケジューリング状況において、BSが該当FFP-gを予約した/占めたこと(例えば、BS initiated COTにより開始される)を確認するための)DL信号の検出は、scheduled ULリソースが割り当てられたセル2上で行われる。Opt 2動作の適用が必ずクロスキャリアスケジューリングに限定されることではない。Opt 2動作の一例として、DCIが送信されたセルとscheduled ULリソースが割り当てられたセルが同一である場合にもOpt 2が適用される。一例として、DCIが送信されたセルとscheduled ULリソースが割り当てられたセルが同一であり、DCIが受信されたFFP-g内にscheduled ULリソースが含まれた(confined)ことではなければ、UE/BSはOpt 2を適用する。
【0298】
D.Case Aの状況において、特定の(例えば、UE group-common)DCIによりULリソースが割り当てられたセル2上のFFP-g区間がDL送信/受信に利用可能であると指示された場合は、例外的にOpt 1の動作が適用される。
【0299】
図17は本発明の一実施例によるUL信号送受信を説明する図である。一方、上述したように、shared-COT形態でscheduled UL送信を行うために、UEは(原則的には)BSが該当FFP-gの占有/確保に成功したことを確認する(例えば、BS initiated COTから始まることを確認)必要があり、またUEはBSが占有/確保に成功したFFP-gでBSのDL送信が終わった後にこそUEが残余FFP-g区間を共有してUL送信を行うことができる。但し、(例外的に)Opt 1が適用可能であると判断された場合は、UEはBSが該当FFP-gの占有/確保に成功したことを確認する別の過程(H20)を省略してもよい。
【0300】
図17を参照すると、UEはDCIを受信する(H10)。DCIはUL送信をスケジューリングするものであって、ULグラントDCIであってもよいが、それに限られない。例えば、DLグラントDCIにより指示されるPUCCHリソースによるUEのPUCCH送信もScheduled UL送信であるので、DCIはDLグラントDCIであってもよい。DCIが受信されたFFPをFFP_aと仮定する。FFP_aはBS initiated COTから始まるFFP-gであってもよい。DCIはUL送信のためのチャネルアクセスパラメータを指示する。UEはDCIに基づいて、scheduled ULがFFP-g(該当FFP-gに対応するBS-initiated COT)に関するものであるか、又はFFP-u(該当FFP-uに対応するUE-initiated COT)に関するものであるかを決定する。UEはネットワークシグナリング、例えば、DCIに基づいて、scheduled ULのためにチャネルセンシングを行うか否かを決定する。以下、DCIがスケジューリングしたUL送信が(BS initiated COTから始まる)FFP-gに含まれ、BS initiated COTから始まるFFP-g上でUEがshared-COT形態でscheduled UL送信を行うように指示されたと仮定する。
【0301】
DCIを受信したUEはscheduled ULリソースが該当DCIが受信されたFFP_aに含まれたか否かを確認する(H15)。
【0302】
scheduled ULリソースがFFP_aに含まれた場合、即ち、scheduled ULがDCIと同一のFFP上でスケジュールされた場合(例えば、Intra period scheduling)、UEはOpt 1に基づいてscheduled UL送信を行う(H25)。Opt 1に基づくscheduled UL送信はshared COTに基づいて行われる。Opt 1に基づくscheduled UL送信では、該当FFPがBS initiated COTから始まるFFP-gであることを確認するためのDL検出/センシング過程が省略される。
図18はUEがshared COTに基づいてUL送信を行う場合の一例である。例えば、
図18は
図17のH25又はH30に関連する。
図18を参照すると、UEは(scheduled UL以前に行われたprevious ULがあれば)scheduled ULがprevious UL送信時点から最大16us時間ギャップ内で行われるか否かを判断する(J15)。例えば、該当scheduled ULから最大16us時間ギャップ内で行われたprevious UL送信がある場合、UEは別のチャネルセンシング(LBT)なしに、scheduled ULを行う(J25)。該当scheduled ULから最大16us時間ギャップ内で行われたprevious UL送信がない場合は、UEは別にチャネルセンシング(LBT)過程を行い(J20)、遊休が確認されると、scheduled ULを行う(J30)。
【0303】
図17に戻って、scheduled ULリソースがFFP_aに含まれない場合、即ち、scheduled ULがDCIと異なるFFP_b上でスケジュールされた場合(例えば、Cross period scheduling)、UEはOpt 2に基づいてscheduled UL送信を行う(H15、No)。Opt 2によれば、UEはscheduled ULが属するFFP_bに対してDL検出/センシングの手順を行わなければならない(H20)。UE/BSはDCIが送受信されたFFP_a時点では今後FFP_bがBSにより占有されるか否かが確実ではないが、その理由は該当周波数帯域が共有スペクトル/非免許帯域であって、他の機器/他の標準(例えば、IEEE802.11など)と共存する必要があるためである。例えば、3GPP UE及びサービングセルを運用するBS間ではFFP_bがBS initiated COTから始まるFFP-gに設定すると予め(例えば、遅くともFFP_a時点には)約束したとしても、3GPP規約に従わない第3の機器又は該当3GPP UEとBS間の先約を知らない第3の機器がFFP_bの少なくとも一部を占有する可能性を排除できない。例えば、3GPP BS/UEは該当周波数帯域を独占する権限がないので、FFP_bで第3の機器の占有を完全に排除できない。従って、UEはscheduled ULが属するFFP_bの開始時点に実際にBSが該当FFP_bの占有に成功したか否かを確認する必要があり、つまり、FFP_bの開始時点にBS initiated COTに関連するDL信号が存在するか否かを確認するためのDL検出/センシング過程を行う必要がある(H20)。仮にFFP_bの開始時点にBS initiated COTに関連するDL信号が存在しない場合(H20、non-pass)、UEはFFP_bがBSにより占有されたか否かを確信できないので(言い換えれば、第3機器によるチャネル占有の可能性があるので)、UEは第3機器と衝突可能性のあるscheduled ULの送信を行わない(H25、Drop)。仮にFFP_bの開始時点にBS initiated COTに関連するDL信号が存在する場合は(H20、pass)、UEはFFP_bがBSにより占有/予約されたと判断して、UEはshared COTに基づいてscheduled ULの送信を行う(H30及び
図18)。
【0304】
E.一方、時間ドメインにおけるDCIとscheduled ULの間の重畳有無(Intra periodの有無)だけではなく、さらに周波数ドメイン上におけるDCIとscheduled ULの間の重畳有無(Intra freq.の有無)が考慮される。また、(UL/DL grant)DCIが送信されたセルとscheduled UL(例えば、PUSCH/PUCCH/SRS)リソースが割り当てられたセルが同一である場合についても、Opt 1/2の適用有無が考慮される。
【0305】
一例として、送信されたセルとscheduled ULリソースが割り当てられたセルが同一である場合にも、該当セル上に一つ以上(複数)の(個別/独立したLBTが求められる)RBセットが設定された場合には、Opt 2が適用されることもある。
【0306】
又は、DCIが送信されたセルとscheduled ULリソースが割り当てられたセルが同一である場合であって、該当セル上に一つ以上(複数)のRBセットが設定された場合には、以下のように上述したOpt 1/2動作の適用が区分される:
【0307】
i.Opt 1動作の一例として、DCIが送信されたRBセット1と(対応する)scheduled ULリソースが割り当てられたRBセット2が異なり、DCI送信とscheduled ULリソースが同一のFFP-g区間内に含まれる場合(即ち、Intra period)、UE/BSはOpt 1に基づいて動作する。例えば、
図20の(a)を参照すると、(たとえRB set#a≠RB set#cであっても)UE/BSは(BS initiated COTに関連するものと指示された)scheduled ULリソースがDCIが受信されたFFP-g#j区間内に含まれたことに基づいて、Opt 1に基づいてUL信号の送受信を行うことができる。例えば、
図20の(b)を参照すると、(たとえcarrier#a≠carrier#bであっても)UE/BSは(BS initiated COTに関連するものと指示された)scheduled ULリソースが該当DCIが受信されたFFP-g#x区間内に完全に含まれた(例えば、scheduled ULリソースの開始と終了が全て完全にFFP-g#x内に含まれた)ことに基づいて、Opt 1に基づいてUL信号の送受信を行うこともできる。
【0308】
ii.Opt 2動作の一例として、DCIが送信されたRBセットと対応するscheduled ULリソースが割り当てられたRBセットが同一のものある場合にも(即ち、Intra freq.)、Opt 2に基づいてUL信号の送受信が行われることができ、Opt 2が必ず異なるRBセットのDCI及びscheduled ULリソースに限定して適用されることではない。例えば、(DCIとscheduled ULリソースが互いに異なるRBセットに属すると同時に)DCI送信とscheduled ULリソースが同一のFFP-g区間内に含まれていない(即ち、互いに異なるFFP-g区間内に含まれる)場合(例えば、Cross period&Cross freq.,以下、このような場合を便宜上“Case B”と定義)、UE/BSはOpt 2に基づいて動作し、この場合、DL信号検出(例えば、
図19のH20a)はscheduled ULリソースが割り当てられたRBセット上でのDL信号検出を意味する。
【0309】
iii.(Case Bの状況であっても)特定のフォーマット(例えば、UE group-common)DCIによりscheduled ULリソースが割り当てられたRBセット2上のFFP-g区間がDL送信/受信に有用であると指示された場合は、例外的にOpt 1動作が適用されてもよい。
【0310】
F.
図19は本発明の一実施例によるUL信号送受信を説明するための図である。
図19は上述した
図17のUL信号送受信をより詳しく限定した一例である。即ち、
図17は
図19の上位概念であり、
図19と
図17は互いに反するものではない。
図19は
図17の一つの具現形態であり、
図17の説明が
図19により制限して解釈されることはない。但し、
図17と重複する説明は
図19では省略する。UEはUL送信をスケジューリングするDCI(例えば、ULグラントDCI又はDLグラントDCI)を受信する(H10a)。DCIが受信されたFFPをFFP_aと仮定する。FFP_aはBS initiated COTから始まるFFP-gであってもよい。DCIはUL送信のためのチャネルアクセスパラメータを指示する。UEはDCIに基づいて、scheduled ULがFFP-g(該当FFP-gに対応するBS-initiated COT)に関するものであるか、それともFFP-u(該当FFP-uに対応するUE-initiated COT)に関するものであるかを決定する。UEはネットワークシグナリング、例えば、DCIに基づいてscheduled ULのためにチャネルセンシングを行うべきであるか否かを決定する。以下、DCIがスケジューリングしたUL送信が(BS initiated COTから始まる)FFP-gに含まれ、BS initiated COTから始まるFFP-g上でUEがshared-COT形態でscheduled UL送信を行うことが指示されたと仮定する。
【0311】
DCIを受信したUEは、scheduled ULリソースが該当DCIが受信されたFFP_aに(完全に)含まれたか否か(Intra period)と、scheduled ULリソースが該当DCIが受信された周波数リソース領域(例えば、RBセット又はキャリア)に(完全に)含まれたか否か(Intra Freq.)を確認する(H15a)。
【0312】
Intra period&Intra Freq.である場合、UEはOpt 1に基づいてscheduled UL送信を行う(H25、
図18)。一例として、同じ周波数リソース領域(RBセット/キャリア)&同じFFP-gにおいて、UE/BSのOpt 1基盤の動作が行われる(例えば、ULリソースが割り当てられたRBセット自体でDCIが受信された場合はDL信号の検出過程を省略される)。
【0313】
Cross period&Cross freq.の場合、UEはOpt 2に基づいてscheduled UL送信を行う(H15a、No)。
【0314】
図18ではCross periodであるか又はCross freq.である場合において、UEがOpt 2に基づいてscheduled UL送信を行うように例示的に具現したが、本発明はこれに限られず、UEは以下のように動作することもできる(以下、i/iiはCross/Intra Freq.の有無を区分しない
図17の実施例と類似する結果と理解できる)。
【0315】
i.一例として、(Intra period&Cross freq.又はIntra period&Same freq.である場合)UEはIntra periodであることに基づいて、Opt 1基盤のscheduled UL送信を行うことができる。DCIが周波数リソース領域#1(例えば、RBセット/キャリア#1)上で送信されるが、周波数リソース領域#1上でのDCI送信時点がscheduled ULリソースが割り当てられた周波数リソース領域#2(例えば、RBセット/キャリア#2)上でのFFP-g区間内に含まれる場合、Opt 1が適用される(ここで、RBセット/キャリア#1とRBセット/キャリア#2は同一或いは異なるRBセット/キャリアである)。
【0316】
ii.一例として、(Cross period&Intra Freq.又はCross period&Same freq.である場合)UEはCross periodであることに基づいて、Opt 2基盤のscheduled UL送信を行うことができる。DCIが周波数リソース領域#1(例えば、RBセット/キャリア#1)上で送信されるが、周波数リソース領域#1上でのDCI送信時点がscheduled ULリソースが割り当てられた周波数リソース領域#2(例えば、RBセット/キャリア#2)上でのFFP-g区間内に含まれない場合には(例えば、該当3FFP-g区間の開始点前に位置する場合)、Opt 2が適用される。
【0317】
2)Scheduled UL送信に対してDCIにより該当UL送信をUE-initiated COTに基づいて送信するか、それともshared-COT形態で送信するか(送信形態)が指示される状況において、さらに以下のようなUE動作が考えられる。
【0318】
A.特定の(例えば、特定のFFP-u区間の開始点と整列されないながら該当FFP-u区間内に含まれるように割り当てられた)scheduled ULリソースに対してDCIによりUE-initiated COT基盤の送信が指示されたとき、以前の時点にUEが既に該当FFP-u区間に対してUE-initiated COT送信を開始した場合は該当scheduled ULリソースをUE-initiated COTに基づいて送信し、そうではない場合にはUEは該当scheduled ULリソースに対する送信を省略(drop)するように動作する。
【0319】
B.また、特定の(例えば、特定のFFP-g区間内に含まれるように割り当てられた)scheduled ULリソースに対してDCIによりshared-COT基盤の送信が指示されたとき、以前の時点にUEが既に該当FFP-g区間内でshared-COT送信を行った場合は(該当scheduled ULリソースが割り当てられたセル上で別のDL信号の検出動作を省略し又は該当セル上でのDL信号の検出有無に関係なく)該当scheduled ULリソースをshared-COTに基づいて送信し、そうではない場合には(クロスキャリアスケジューリング/指示の有無及びセルごとのFFP-g区間などによって)Opt 1又はOpt 2動作を適用する。
【0320】
[5] FBE動作状況においてCOT Initiatorの決定に関連するハンドリング動作
【0321】
UEに複数のRBセットで構成されたキャリア(即ち、セル)及び/又は(一つ以上のRBセットで構成された)複数のセルが設定された(即ち、CA)状況において、(UE観点での)COT Initiator(例えば、UE-initiated COT又はBS-initiated COT)の決定に関連して、以下のような動作が考えられる。
【0322】
A.同じセル(例えば、イントラキャリア)或いは同じBWP上に設定された複数のRBセットで構成されたRBセットグループ(及び/又は同じ周波数帯域(例えば、Intra-band)上に設定された複数のセル(該当セルに構成された複数のRBセット)で構成されたセル(RBセット)グループ)について、特定のFFP-g区間に対して(特定の(例えば、UE-specific又はUE group-common)DCIにより)BS-initiated COTであると(或いはBS-initiated COTに基づく(例えば、scheduled)UL送信が)指示された、又はそれに相応する(BS-initiated COTに基づいて送信された)DL信号が検出された、又は(特定の(例えば、UE group-common又はUE-specific)DCIにより)DL送信/受信に有用であると指示されたRBセット(又は特定のDL信号/チャネル(例えば、ブロードキャスト送信が行われるSSB(SS/PBCH送信に使用されるリソース)及び/又は(MIB/SIBなどにより設定される)特定の(例えば、最低ID/インデックスを有する)CORESETなど)を含むRBセット)が存在しない場合、該当FFP-g区間と時間的に重なる又は該当FFP-g区間に(FFP開始時点が)含まれるFFP-u区間(及び/又は該当FFP-gの開始時点と時間的に重なるFFP-u区間)でRBセットグループに属するRBセット(全部或いは一部)によりUE-initiated COTに基づくUL送信を行う動作が許容される/可能である。
【0323】
i.この場合、(FFP-u区間に対して)RBセットグループに属する特定のRBセットについて、BSからUE-initiated COTであると(或いはUE-initiated COTに基づく(例えば、scheduled)UL送信が)指示された、又はUEが(該当RBセットに割り当てられた特定の(例えば、configured)UL送信に対して)UE-initiated COTを仮定するように決定した場合は、UEは該当RBセット(又はこのRBセットが属するRBセットグループの全体)に対してUE-initiated COTと仮定/決定した状態で該当RBセット(又はこのRBセットが属するRBセットグループ)によるUL送信を行うように動作する。
【0324】
B.同じセル(例えば、イントラキャリア)或いは同じBWP上に設定された複数のRBセットで構成されたRBセットグループ(及び/又は同じ周波数帯域(例えば、Intra-band)上に設定された複数のセル(該当セルに構成された複数のRBセット)で構成されたセル(RBセット)グループ)について、特定のFFP-g区間に対して(特定の(例えば、UE-specific又はUE group-common)DCIにより)BS-initiated COTであると(或いはBS-initiated COTに基づく(例えば、scheduled)UL送信が)指示された、又はそれに相応する(BS-initiated COTに基づいて送信された)DL信号が検出された、又は(特定の(例えば、UE group-common又はUE-specific)DCIにより)DL送信/受信に有用であると指示されたRBセット(又は特定のDL信号/チャネル(例えば、ブロードキャスト送信が行われるSSB(SS/PBCH送信に使用されるリソース)及び/又は(MIB/SIBなどにより設定される)特定の(例えば、最低ID/インデックスを有する)CORESETなど)を含むRBセット)が少なくとも一つ以上存在する場合、該当FFP-g区間と時間的に重なる又は該当FFP-g区間に(FFP開始時点が)含まれるFFP-u区間(及び/又は該当FFP-gの開始時点と時間的に重なるFFP-u区間)でRBセットグループに属する如何なるRBセットによってもUE-initiated COTに基づくUL送信を行う動作が許容されない/不可能である(これにより、FFP-g区間ではBS-initiated COTに基づく(shared-COT基盤の)UL送信のみが許容される/可能である)。
【0325】
i.この場合、(FFP-g区間に対して)RBセットグループに属する特定のRBセットに対して、BS-initiated COTであると(或いはBS-initiated COTに基づく(例えば、scheduled)UL送信が)指示された、又はそれに相応する(BS-initiated COTに基づいて送信された)DL信号が検出された、又はDL送信/受信に有用であると指示された場合、UEは該当RBセットに対してのみBS-initiated COTと仮定/決定した状態で該当RBセットによるUL送信を行うように動作する。
【0326】
C.他の方法においては、同じセル(例えば、イントラキャリア)或いは同じBWP上に設定された複数のRBセットで構成されたRBセットグループ(及び/又は同じ周波数帯域(例えば、Intra-band)上に設定された複数のセル(該当セルに構成された複数のRBセット)で構成されたセル(RBセット)グループ)に対して:
【0327】
-セル/BWP上に周波数上に隣接するRBセットの間に(例えば、イントラキャリア)ガードバンドが設定された状態でRBセットグループ内の特定の一部(割り当てられた)RBセットが特定のタイプの(例えば、configured又はscheduled)UL送信リソースとして設定/指示された場合、
【0328】
-該当割り当てられたRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT Initiator(例えば、UE-initiated COTであるか、それともBS-initiated COTであるか)が一致すれば、該当COT Initiatorが(該当割り当てられたRBセットを除いた)残りのRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT Initiatorと一致するか否かに関係なく、UL送信が許容される/可能である。かかる動作を便宜上、“multi-RB set behavior 1”と定義する。
【0329】
i.一例として、割り当てられたRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT InitiatorがUE-initiated COTと一致する場合、残りのRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT InitiatorがBS-initiated COTであってもUL送信が許容される/可能である。
【0330】
ii.従って、この場合、もし割り当てられたRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT InitiatorがRBセットの間で異なると、UL送信が許容されない/不可能である(即ち、UEは該当UL送信を省略するように動作する)。
【0331】
iii.具体的な一例として、総N個のRBセットを含むRBセットグループが(BWP又はキャリア上に)設定され、UEは該当RBセットグループにおいてM個(N以下の整数)のRBセットによりUL送信を行う状況を仮定する。一方、COT Initiatorは各RBセットごとに決定される。(i)UEが行うUL送信がconfigured ULに該当する場合、M個のRBセットのCOT Initiatorが全て同一である(例えば、RBセット#1のCOT Initiator=RBセット#2のCOT Initiator=....=RBセット#MのCOT Initiator)と決定されないと、UEは該当configured UL送信を行うことができない。(ii)UEが行うUL送信がScheduled ULに該当する場合であって、DCIにより指示されたCOT InitiatorがX(ここで、XはUE又はBS)と指示された場合、全てのM個のRBセットのCOT InitiatorがDCIにより指示されたCOT Initiator Xと同一である(例えば、RBセット#1のCOT Initiator=RBセット#2のCOT Initiator=....=RBセット#MのCOT Initiator=X)と決定されないと、UEは該当Scheduled UL送信を行うことができない。一例として、(i)/(ii)において、残りの他のRBセット(例えば、N-M個のRBセット)においてCOT Initiatorが決定されない状態(例えば、COT Initiator決定のための信号の検出/センシングを行ったが、検出されなかった場合又は残りの他のRBセットに対してはCOT Initiatorの決定が行われていない場合)でUL送信のための過程が行われる。また、一例として、(i)/(ii)において、M個のRBセットのCOT Initiatorが残りの他のRBセット(例えば、N-M個のRBセット)のCOT Initiatorと同一ではない場合、UEは該当UL送信をドロップするか否かを判断するための追加過程を行う。又は、(i)/(ii)において、M個のRBセットのCOT Initiatorが残りの他のRBセット(例えば、N-M個のRBセット)のCOT Initiatorと同一ではない場合であっても、(特定の条件下で例外的に)該当UL送信が行われる。
【0332】
D.又は他の方法において、同じセル(例えば、イントラキャリア)或いは同じBWP上に設定された複数のRBセットで構成されたRBセットグループ(及び/又は同じ周波数帯域(例えば、Intra-band)上に設定された複数のセル(該当セルに構成された複数のRBセット)で構成されたセル(RBセット)グループ)に対して:
【0333】
-セル/BWP上に周波数上に隣接するRBセット間に(例えば、イントラキャリア)ガードバンドが設定された状態でRBセットグループ内の特定の一部(割り当てられた)RBセットが特定のタイプの(例えば、configured又はscheduled)UL送信リソースとして設定/指示された場合、
【0334】
-該当割り当てられたRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT Initiator A(例えば、UE-initiated COTであるか、それともBS-initiated COTであるか)が一致し、(該当割り当てられたRBセットを除いた)残りのRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT Initiatorが(ないか又はあっても)COT Initiator Aと一致する場合、UL送信が許容される/可能である。
【0335】
i.一例として、割り当てられたRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT InitiatorがUE-initiated COTと一致する場合、残りのRBセットに対して特別に決定/仮定/指示されたCOT InitiatorがなくてもUL送信が許容される/可能である。
【0336】
ii.従って、この場合、もし割り当てられたRBセット及び残りのRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT InitiatorがRBセットの間で異なると、UL送信が許容されない/不可能である(即ち、UEは該当UL送信を省略するように動作する)。
【0337】
E.他の方法において、同じセル(例えば、イントラキャリア)或いは同じBWP上に設定された複数のRBセットで構成されたRBセットグループ(及び/又は同じ周波数帯域(例えば、Intra-band)上に設定された複数のセル(該当セルに構成された複数のRBセット)で構成されたセル(RBセット)グループ)に対して:
【0338】
-セル/BWP上に周波数上に隣接するRBセット間に(例えば、イントラキャリア)ガードバンドが設定されない状態でRBセットグループ内の特定の一部(割り当てられた)RBセットが特定のタイプ(例えば、configured又はscheduled)UL送信リソースとして設定/指示された場合は、
【0339】
-該当割り当てられたRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT Initiator A(例えば、UE-initiated COTであるか、それともBS-initiated COTであるか)が一致し、(該当割り当てられたRBセットを除いた)残りのRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT Initiatorが(ないか又はあっても)COT Initiator Aと一致する場合、UL送信が許容される/可能である。かかる動作を便宜上、“multi-RB set behavior 2”と定義する。
【0340】
i.一例として、割り当てられたRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT InitiatorがUE-initiated COTと一致する場合、残りのRBセットに対して特に決定/仮定/指示されたCOT InitiatorがなくてもUL送信が許容される/可能である。
【0341】
ii.従って、この場合、もし割り当てられたRBセット及び残りのRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT InitiatorがRBセットの間で異なると、UL送信が許容されない/不可能である(即ち、UEは該当UL送信を省略するように動作する)。
【0342】
特徴的な一例として、同じセル(例えば、イントラキャリア)或いは同一のBWP上に設定された複数のRBセットで構成されたRBセットグループ(及び/又は同じ周波数帯域(例えば、Intra-band)上に設定された複数のセル(該当セルに構成された複数のRBセット)で構成されたセル(RBセット)グループ)に対して:
【0343】
-セル/BWP上に周波数上に隣接するRBセットの間に(例えば、イントラキャリア)ガードバンドが設定された場合、UEはmulti-RB set behavior 1に基づいて動作し、
【0344】
-セル/BWP上に周波数上に隣接するRBセットの間に(例えば、イントラキャリア)ガードバンドが設定されない場合は、UEはmulti-RB set behavior 2に基づいて動作するように規定される。
【0345】
F.さらに他の(又は追加)方法として、同じセル(例えば、イントラキャリア)或いは同じBWP上に設定された複数のRBセットで構成されたRBセットグループ(及び/又は同じ周波数帯域(例えば、Intra-band)上に設定された複数のセル(該当セルに構成された複数のRBセット)で構成されたセル(RBセット)グループ)について、特定のFFP-g区間に対して(特定の(例えば、UE-specific又はUE group-common)DCIにより)BS-initiated COTであると(或いはBS-initiated COTに基づく(例えば、scheduled)UL送信が)指示された、又はそれに相応する(BS-initiated COTに基づいて送信された)DL信号が検出された、又は(特定の(例えば、UE group-common又はUE-specific)DCIにより)DL送信/受信に有用であると指示されたRBセット(又は特定のDL信号/チャネル(例えば、ブロードキャスト送信が行われるSSB(SS/PBCH送信に使用されるリソース)及び/又は(MIB/SIBなどにより設定される)特定の(例えば、最低ID/インデックスを有する)CORESETなど)を含むRBセット)が少なくとも一つ以上存在する場合、UEは該当FFP-g内の遊休区間の間には(全体RBセットのうち)どのRBセットによってもUL送信を行わないように(例えば、該当遊休区間と時間的に重なるように設定/指示された(全てのRBセット上の)UL送信を省略するように)UE動作が規定される。
【0346】
i.この場合、BS-initiated COTに基づいて(UL送信を行うように)動作するRBセットだけではなく、UE-initiated COTに基づいて(UL送信を行うように)動作するRBセットに対しても、FFP-g内の遊休区間の間には該当RBセットによりUL送信を行わないように(例えば、該当RBセット上に遊休区間と時間的に重なるように設定/指示されたUL送信を省略するように)動作する。
【0347】
G.さらに他の(又は追加)方法として、1つの特定の(例えば、configured or scheduled)UL送信(リソース)が(同一のセル/キャリア内の)複数のRBセット(チャネル)にわたって設定/指示された状態で、該当複数のRBセットの一部に対しては、特定のFFP-g区間に対してBS-initiated COTに基づく送信/動作に決定/仮定される反面、残りのRBセットに対しては特定のFFP-u区間に対してUE-initiated COTに基づく送信/動作に決定/仮定された場合、UEは複数のRBセットの全てにおいて該当FFP-gに対応する遊休区間と時間が重なるように設定/指示されたリソース、そして(複数のRBセットの全てにおいて)該当FFP-uに対応する遊休区間と時間が重なるように設定/指示されたリソースに対するUL送信を省略するように動作する。
【0348】
i.この場合、UEは複数のRBセットに対してBS-initiated COTに基づく送信/動作に決定/仮定されたRBセットだけではなく、UE-initiated COTに基づく送信/動作に決定/仮定されたRBセットに対しても、FFP-gに対応する遊休区間と時間が重なるように設定/指示されたリソースに対するUL送信を省略(drop)するように動作し、(複数のRBセットに対して)UE-initiated COTに基づく送信/動作に決定/仮定されたRBセットだけではなく、BS-initiated COTに基づく送信/動作に決定/仮定されたRBセットに対しても、FFP-uに対応する遊休区間と時間が重なるように設定/指示されたリソースに対するUL送信を省略するように動作する。RBセットの用語はチャネルとも称される。
【0349】
ii.
図21を参照すれば、FFP-g(BS FFP)とFFP-u(UE FFP)のそれぞれが時間ドメイン上において周期的に設定される(例えば、準-静的チャネル接続設定(semi-static channel access configuration(s)の上位階層シグナリング)。便宜上、周波数ドメイン上で3つのRBセット(又は3つのチャネル)RB set ♯0、RB set ♯1及びRB set ♯2が設定され、端末にConfigured ULが設定された場合を仮定して説明する。i)Configured UL 1-1は、周波数ドメインにおいて2つのRBセットに設定され、時間ドメインにおいてはUE FFP♯i及びBS FFP♯nに属するが、UE FFP♯iにおいて2つのRBセット♯0及び♯1に対してUEがチャネル占有を開始し、Configured UL 1はUEが占有するUE FFP♯iの遊休区間(Idle period)と重ならない。よって、端末は、UE FFP♯iにおいてUE initiatedチャネル占有に基づいてConfigured UL 1の送信を行う。一方、Configured UL 1がRB Set ♯2に設定されたものではないため、BS FFP ♯nにおいてRB Set ♯2を基地局が占有し、Configured UL 1がBS FFP ♯nの遊休区間と重なっても、Configured UL 1がドロップされずに行われる。ii)Configured UL 2-1は、周波数ドメインにおいて3つのRBセットに設定され、時間ドメインにおいてはUE FFP♯i及びBS FFP♯n+1に属するが、UE FFP♯iにおいてRBセット♯0及びRBセット♯1に対してはUEがチャネル占有を開始したが、BS FFP♯n+1においてRBセット♯2に対してはBSがチャネル占有を開始した。言い換えれば、UE FFP♯i+1においてRBセット♯0及びRBセット♯1のチャネル占有はUEが行い、RBセット♯2のチャネル占有は基地局が行う。Configured UL 2-1に対する3つのRBセットに対して同一のチャネル占有ではなく、且つConfigured UL 2-1がUE FFP ♯iの遊休区間と重なるので、UEはConfigured UL 2-1をドロップする。Configured UL 2-1は全体として(例えば、当該UL送信リソースとして設定された複数のチャネル/RBセットの全体が)ドロップされる。iii)Configured UL 2-2は、周波数ドメインにおいて3つのRBセットに設定され、時間ドメインにおいてはUE FFP♯i+2及びBS FFP♯n+1に属するが、UE FFP♯i+2においてRBセット♯0に対してはUEがチャネル占有を開始したが、BS FFP♯n+1においてRBセット♯2に対してはBSがチャネル占有を開始した。Configured UL 2-2に対する3つのRBセットに対して同一のチャネル占有ではなく、且つConfigured UL 2-2がBS FFP ♯n+1の遊休区間と重なるため、UEはConfigured UL 2-2をドロップする。Configured UL 2-2は全体として(例えば、当該UL送信リソースとして設定された複数のチャネル/RBセットの全体が)ドロップされる。
【0350】
H.これはUE-initiated COT送信によるBS-initiated COT/FFPへの(UL-to-DL)干渉の影響を防止するためのものであり、例えば、BS-initiated COTとUE-initiated COTの間の衝突/干渉などの問題を予め防止することができる。
【0351】
2)さらに、複数のRBセットで構成されたキャリア(即ち、セル)及び/又は(一つ以上のRBセットで構成された)複数のセルが構成された状況において、BSの観点でのCOT Initiator(例えば、UE-initiated COT又はBS-initiated COT)の決定に関連して以下のような動作が考えられる。
【0352】
A.同じセル(例えば、イントラキャリア)上に設定された複数のRBセットで構成されたRBセットグループ(及び/又は同じ周波数帯域(例えば、Intra-band)上に構成された複数のセル(該当セルに設定された複数のRBセット)で構成されたセル(RBセット)グループ)について、特定のFFP-u区間に対して(特定のDCIにより)UE-initiated COTであると(或いはUE-initiated COTに基づく(例えば、scheduled)UL送信が)指示された、又はそれに相応する(UE-initiated COTに基づいて送信された)UL信号が検出されたRBセットが存在しない場合、BSの観点で該当FFP-u区間と時間的に重なる、又は該当FFP-u区間に(FFP開始時点が)含まれるFFP-g区間でRBセットグループに属するRBセット(全部或いは一部)によりBS-initiated COTに基づくDL送信を行う。
【0353】
B.同じセル(例えば、イントラキャリア)上に設定された複数のRBセットで構成されたRBセットグループ(及び/又は同じ周波数帯域(例えば、Intra-band)上に構成された複数のセル(該当セルに設定された複数のRBセット)で構成されたセル(RBセット)グループ)について、特定のFFP-u区間に対して(特定のDCIにより)UE-initiated COTであると(或いはUE-initiated COTに基づく(例えば、scheduled)UL送信が)指示された、又はそれに相応する(UE-initiated COTに基づいて送信された)UL信号が検出されたRBセットが少なくとも一つ以上存在する場合は、BSの観点で該当FFP-u区間と時間的に重なる、又は該当FFP-u区間に(FFP開始時点が)含まれるFFP-g区間でRBセットグループに属する如何なるRBセットによってもBS-initiated COTに基づくDL送信を行わない。
【0354】
3)さらに、UEに複数のRBセットで構成されたキャリア(即ち、セル)又はBWPが設定された状況において、(UE観点での)COT initiator(例えば、UE-initiated COT又はBS-initiated COT)の決定に関連して以下のようなOperationが考えられる。
【0355】
A.Operation 1:同一のセル(例えば、intra-carrier)或いは同一のBWP上に設定された複数のRBセットで構成されたRBセットグループに対して、RBセットグループ内の(少なくとも)一部の(allocated)RBセットが特定の(例えば、configured or scheduled)UL送信リソースに設定/指示された場合:
【0356】
該当一部の(allocated)RBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT initiator A(例えば、UE-initiated COT又はBS-initiated COT)が等しく一致し(特にUL送信がscheduled UL送信である場合は、一部の(allocated)セットの全てに対してDCIにより指示されたCOT initiator Aに検出/検証され)、(該当一部の(allocated)RBセットを除いた)残りのRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT initiatorが(ないか又はあっても)COT initiator Aと一致する場合は、UL送信が許容される/可能である。
【0357】
i.一例として、一部の(allocated)RBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT initiatorがUE-initiated COTと等しく一致する場合、残りのRBセットに対して特に決定/仮定/指示されたCOT initiatorがなくても、UL送信が許容される/可能である。
【0358】
ii.従って、この場合、もし一部の(allocated)RBセット及び残りのRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT initiatorがRBセットの間で異なると、UL送信が許容されない/可能ではない(UEは該当UL送信を省略するように動作する)。
【0359】
B.Operation 2:同一のセル(例えば、intra-carrier)或いは同一のBWP上に設定された複数のRBセットで構成されたRBセットグループに対して、RBセットグループ内の(少なくとも)一部の(allocated)RBセットが特定の(例えば、configured or scheduled)UL送信リソースに設定/指示された場合:
【0360】
該当一部の(allocated)RBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT initiator(例えば、UE-initiated COT又はBS-initiated COT)が等しく一致すると(特に、UL送信がscheduled UL送信である場合、一部の(allocated)RBセットの全てに対してDCIにより指示されたCOT initiatorに検出/検証された場合)、該当COT initiatorが(該当一部の(allocated)RBセットを除いた)残りのRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT initiatorと一致するか否かに関係なく、UL送信が許容される/可能である。
【0361】
i.一例として、一部の(allocated)RBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT initiatorがUE-initiated COTに等しく一致する場合、残りのRBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT initiatorがBS-initiated COTであってもUL送信が許容される/可能である。
【0362】
ii.従って、この場合、もし一部の(allocated)RBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT initiatorがRBセットの間で異なると、UL送信が許容されない/可能ではない(即ち、UEは該当UL送信を省略するように動作する)(これを便宜上、“Operation 2-1”と称する)。例えば、Operation 2-1によれば、一部の(allocated)RBセットに第1RBセット及び第2RBセットが含まれ、第1RBセットのCOT initiatorと第2RBセットのCOT initiatorが異なることに基づいて、UL送信が許容されない/可能ではない。
【0363】
iii.又はこの場合、もし一部の(allocated)RBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT initiatorがRBセットの間で異なると、UL送信をUE-initiated COTに基づいて送信するように動作する(これを便宜上、“Operation 2-2”と称する)。例えば、Operation 2-2によれば、一部の(allocated) RBセットに第1RBセット及び第2RBセットが含まれ、第1RBセットのCOT initiatorと第2RBセットのCOT initiatorが異なることに基づいて、UE-initiated COT基盤のUL送信のみが許容されるように制約される/可能に制約される。
【0364】
C.Operation 3:同一のセル(例えば、intra-carrier)或いは同一のBWP上に設定された複数のRBセットで構成されたRBセットグループに対して、RBセットグループ内の特定の一部の(allocated)RBセットが特定の(例えば、configured or scheduled)UL送信リソースに設定/指示された場合:
【0365】
該当一部の(allocated)RBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT initiator(例えば、UE-initiated COT又はBS-initiated COT)が一致するか一致しないかに関係なく、UL送信が許容される/可能である。
【0366】
i.一例として、一部の(allocated)RBセットに対して決定/仮定/指示されたCOT initiatorが第1RBセットに対してはUE-initiated COTであり、第2RBセットに対してはBS-initiated COTである場合にも、UL送信が許容される/可能である。
【0367】
D.Note 1
【0368】
i.セル/BWP上で周波数が隣接/連続する(adjacent/consecutive)RBセットの間に(例えば、intra-carrier)guard-bandが設定されていない場合はOperation 1が適用され、該当intra-carrier guard-bandが設定されている場合にはOperation 2が適用される。
【0369】
ii.セル/BWP上で周波数が隣接/連続する(adjacent/consecutive)RBセットの間に(例えば、intra-carrier)guard-bandが設定されていない場合はOperation 1が適用され、該当intra-carrier guard-bandが設定されている場合にはOperation 3が適用される。
【0370】
iii.セル/BWP上で周波数が隣接/連続する(adjacent/consecutive)RBセットの間に(例えば、intra-carrier)guard-bandが設定されていない場合はOperation 2が適用され、該当intra-carrier guard-bandが設定されている場合にはOperation 3が適用される。
【0371】
E.Note 2
【0372】
i.UL送信がscheduled UL送信である場合はOperation 2が適用され、UL送信がconfigured UL送信である場合にはOperation 3が適用される。
【0373】
ii.(Operation 2において)UL送信がscheduled UL送信であり、一部の(allocated)RBセットに対して決定/仮定されたCOT initiatorが(DCIにより指示されたCOT initiatorと全て一致しないか)RBセットの間で異なる場合、UEは(Operation 2の)Operation 2-1を適用する。
【0374】
iii.(Operation 2において)UL送信がconfigured UL送信であり、一部の(allocated)RBセットに対して決定/仮定されたCOT initiatorがRBセットの間で異なる場合、UEは(Operation 2の)Operation 2-2を適用する。
【0375】
図22はCOT Initiatorの決定に基づくUL信号の送受信過程の一例を示す。
図22の実施例は上述した提案の例示的な適用方案であり、本発明の権利範囲は
図22に限られない。また上述した内容を
図22の実施例を理解するために参照できる。
【0376】
図22を参照すると、UL送信を行おうとするRBセット上でCOT Initiatorが決定される(K10)。COT Initiatorの決定は信号を検出/センシングする過程を含む。COT Initiatorは各RBセットごとに決定される。UEは(少なくともUL送信のために割り当てられた)RBセットが属するFFP上で各RBセットのCOT Initiatorを決定する。configured UL送信の場合、(割り当てられた)RBセットのCOT Initiatorが全て同一であるか否か(t)によって、UEはUL送信を行うか(K25、UL送信のために(必要な)チャネルアクセル過程を行う)又はドロップする(K20)。一方、scheduled UL送信の場合、UEはCOT Initiatorを指示するDCIを受信するので、(割り当てられた)RBセットのCOT Initiatorが全てDCIにより指示されたCOT Initiatorと同一であるか否かを判断することができる(K15)。(割り当てられた)RBセットの全てに対してCOT Initiatorが同一である場合、UEはUL送信を行うことができる(K25、UL送信のために(必要な)チャネルアクセル過程を行う)。(割り当てられた)RBセットのうちのいずれかがDCIにより指示されたCOT initiatorとは異なるCOT Initiatorであると判断されると、UEは、特定の条件下においてUL送信をドロップするか、又はUL送信をドロップするか否かを決定するために特定の条件をチェックすることができる(K20)。例えば、
図21に示すように、特定の条件は、Idle Periodと重畳しているか否かに関連する。複数のRBセットに設定されたUL送信が同一のチャネル占有に関連されず、BS FFPの遊休区間(Idle period)と重畳しているか及び/又はUE FFPの遊休区間と重畳している場合、UL送信がドロップされる。上述したように、一例として、(割り当てられたRBセット以外に該当RBセットグループの)残りのRBセットに対して特に決定/仮定/指示されたCOT InitiatorがなくてもUL送信が許容される/可能である。
【0377】
[6] FBE動作状況においてconfigured UL送信に対するUE動作
【0378】
1)特定のconfigured UL送信(リソース)が特定のFFP-u区間の開始時点後に(即ち、該当FFP-u開始時点と整列(align)しないように)開始されて、該当FFP-uのための(該当FFP-u区間(period)に対応する)遊休区間と重なるように設定された場合(例えば、
図23のM80)、以下のようなUE動作が考えらえる。
【0379】
A.もし(if)UEがFFP-uに対して既にUE-initiated COTを生成した(例えば、該当FFP-uの開始時点でUE-initiated COTに基づくUL送信を行った)場合(例えば、
図23のM85 Yes、これを便宜上、「Case 1」と定義)、UEはconfigured UL送信を省略(drop)するように動作する(例えば、
図23のM105)。
【0380】
B.そうではなく、もし(else if)UEがFFP-uに対してUE-initiated COTを生成していない(例えば、該当FFP-uの開始時点でUE-initiated COTに基づくUL送信を行っていない)状態で(例えば、
図23のM85 No)、configured UL送信(リソース)が特定のFFP-g区間内に(該当FFP-gに対応する遊休区間と重複せず)設定され(例えば、
図23のM90 Yes)、UEが該当FFP-gに対して既にBS-initiated COTが生成されていると判断した(例えば、該当FFP-gによりBS-initiated COTに基づくDL信号を検出した)場合(例えば、
図23のM95 Yes、これを便宜上、「Case 2」と定義)、UEはconfigured ULリソースをBS-initiated COTに基づくshared-COTの形態で送信するように動作する(例えば、
図23のM100)。
【0381】
C.そうではなく、(else if)Case 1(例えば、
図23のM85 Yes)でもなく、Case 2(例えば、
図23のM95 Yes)でもない他のケースに対しては(例えば、
図23のM90 No、M95 No)、UEはconfigured UL送信を省略(drop)するように動作する(
図23のM105)。
【0382】
2)特定のconfigured UL送信(これを構成する複数のULリソース)が特定のFFP-u区間の開始時点に(即ち、該当FFP-uの開始時点と整列して)開始されて(複数のULリソースのうち、特定の一部が)該当FFP-uに対応する遊休区間と重なるように設定された場合、以下のようなUE動作が考えらえる。
【0383】
A.もし(if)configured UL送信(これを構成する複数のULリソース)が特定のFFP-g区間内で開始されて(複数のULリソースの全てが)該当FFP-gに対応する遊休区間と重ならないように設定され、UEが該当FFP-gに対して既にBS-initiated COTが生成されたと判断した場合(例えば、該当FFP-gによりBS-initiated COTに基づくDL信号を検出した場合)、UEはconfigured ULリソースの全てをBS-initiated COTに基づくshared-COTの形態で送信するように動作する(これを便宜上、「Case A」と定義)。
【0384】
B.そうではなく、もし(else if)configured UL送信(これを構成する複数のULリソース)が特定のFFP-g区間内で開始されて(複数のULリソースのうちの特定の一部が)該当FFP-gに対応する遊休区間と重なるように設定され、UEが該当FFP-gに対して既にBS-initiated COTが生成されたと判断した場合は(例えば、該当FFP-gによりBS-initiated COTに基づくDL信号を検出した場合)、UEはconfigured ULリソースのうち、遊休区間と重なった特定の一部のリソースに対しては送信を省略し、(遊休区間と重ならない)残りのリソースに対してのみBS-initiated COTに基づくshared-COT形態で送信するように動作する(これを便宜上、「Case B」と定義)。
【0385】
C.そうではなく、もし(else if)Case AとCase Bのいずれにも該当しない場合には、UEはconfigured ULリソースのうち、FFP-uに対応する遊休区間と重なった特定の一部のリソースに対しては送信を省略し、(遊休区間と重ならない)残りのリソースに対してのみ(該当FFP-uに対してUE-initiated COTを生成して(例えば、該当FFP-uの開始時点でUE-initiated COTに基づくUL送信を行って)、UE-initiated COTに基づく送信を行うように動作する。
【0386】
一方、
図24を参照すれば、(
図23の例示とは異なり)Configured UL及び/又はFFP(semi-static channel access)設定に応じては、Configured ULがUE FFP ♯iの開始以後に発生しても、UE FFP ♯iの遊休区間の前に終わる場合がある(M40)。もしUE FFP ♯iにおいてUEが既にチャネル占有を開始した場合(M45 Yes)、そのconfigured ULはUEが開始したUE FFP ♯iにおけるチャネル占有に関連するものであって、configured ULはUE開始チャネル占有に基づいて行われる(M70)。もしUE FFP ♯iにおいてUEが未だチャネル占有を開始していない場合であって(M45 No)、当該configured ULがBS FFP内で発生し、BS FFPの遊休区間の前に終了する場合(M55 Yes)、UEはBS FFP内で基地局がチャネル占有を開始したか否かを判断する(M60)。BS FFP内で基地局がチャネル占有を既に開始したと判断できない場合(M60 No)、UEはConfigured ULをドロップする(M75)。BS FFP内で基地局がチャネル占有を既に開始したと判断した場合(M60 Yes)、当該Configured ULがBSによって開始されたチャネル占有に関連するものであって(M65)、UEはBS FFPのCOT-sharingに基づいて当該Configured UL送信を行う。もしUE FFP ♯iにおいてUEが未だチャネル占有を開始していない場合であって(M45 No)、当該configured ULがBS FFP内で発生し、BS FFPの遊休区間と重なる場合(M55 No)、UEはConfigured ULをドロップする(M75)。
【0387】
一方、Configured UL及び/又はFFP(semi-static channel access)設定に応じては、
図23又は
図24の例示とは異なり、Configured ULがUE FFPの開始から発生する場合もあり、この場合、端末/基地局の動作は、
図25に従う。
図25を参照すれば、UE FFP ♯iの開始でConfigured ULが発生し、UE FFP ♯iの遊休区間の前に終了する(M05)。Configured ULがBS FFP内で発生してBS FFPの遊休区間の前に終了する場合(M10 Yes)、UEはBS FFP内で基地局がチャネル占有を開始したか否かを判断する(M15)。BS FFP内で基地局がチャネル占有を既に開始したと判断した場合(M15 Yes)、当該Configured ULがBSによって開始されたチャネル占有に関連するものであって(M20)、UEはBS FFPのCOT-sharingに基づいて当該Configured UL送信を行う。BS FFP内で基地局がチャネル占有を既に開始したと判断できない場合(M15 No)、UEはConfigured ULがUEによって開始されるUE FFP ♯iでのチャネル占有に関連するものであって、UEがUE FFP ♯iにおいてチャネル占有を開始することに成功した場合、configured UL送信が行われる(M30)。Configured ULがBS FFP内で発生しない場合、又はConfigured ULがBS FFP内で発生しても、BS FFPの遊休区間と重なる場合(M10 No)であって、UE FFP ♯iの遊休区間と重なると、Configured ULはドロップされる(M25、M35)。Configured ULがBS FFP内で発生しない場合、又はConfigured ULがBS FFP内で発生しても、BS FFPの遊休区間と重なる場合(M10 No)であって、(当該Configured ULがUE FFP ♯iの開始から発生して)UE FFP ♯iの遊休区間の前に終了する場合、UEはConfigured ULがUEによって開始されるUE FFP ♯iでのチャネル占有に関連するものであって、(特定の条件下に)UEがUE FFP ♯iでチャネル占有を開始することに成功した場合、configured UL送信が行われる(M25、M30)。一例として、configured UL送信(M25、M30)を行うための特定の条件は、configured ULと重なるBS FFPにおいて基地局がチャネル占有を開始していないと端末が判断することを含む。configured UL送信がBS FFP内で発生したが、BS FFPの遊休区間と重なるので、M10の判断結果がNoである場合であって、基地局が当該BS FFPにおいて既にチャネル占有を開始したと判断した場合、UEは、BS FFPの遊休区間と重なるConfigured UL送信をドロップする。これとは異なり、configured UL送信がBS FFP内で発生したが、BS FFPの遊休区間と重なるため、M10の判断結果がNoである場合であって、基地局が当該BS FFPにおいてチャネル占有を開始していないと判断した場合、UEはUE-initiatedチャネル占有に基づいてConfigured UL送信を行う。
【0388】
図26は一実施例によるConfigured ULの送受信方法を説明するための図である。
図26を参照すれば、UEは、Configured ULに対する設定情報を上位階層シグナリングを介して受信する(2505)。Configured ULがUE FFPの開始から発生する場合(2510 Yes)、
図25のように動作する(M05)。Configured ULがUE FFPの開始以後に発生して(2510 No)、UE FFPの遊休区間と重なる場合(2515 No)、
図23のように動作する(M80)。Configured ULがUE FFPの開始以後に発生して(2510 No)、UE FFPの遊休区間の前に終了する場合(2515 Yes)、
図24のように動作する(M40)。
【0389】
図27は一実施例により無線通信システムにおいて共有スペクトル(shared spectrum)上のUEの動作を説明するための図である。
図27は前述した提案の例示的な適用方案であって、本発明の権利範囲は
図27に限られない。また上述した内容を
図27の実施例を理解するために参照できる。
【0390】
図27を参照すれば、端末は、上位階層シグナリングを介して、共有スペクトル(shared spectrum)上に設定された(configured)UL(uplink)送信に対する設定情報を受信する(2705)(UE may receive, through higher layer signaling, configuration information for an uplink (UL) transmission configured on a shared spectrum)。前述のように、configured ULはRRCシグナリングを介して(準-静的/準-持続的に(semi-static/semi-persistent))設定されたULであって、例えば、CG PUSCH、PRACH、PUCCH及びSRSのうちの少なくとも1つを含み、これに限られない。
【0391】
端末は、共有スペクトル(shared spectrum)上でconfigured UL送信のためのチャネル接続過程を行う(2710)(UE may perform, on the shared spectrum, a channel access procedure for the Configured UL transmission)。チャネル接続過程は、configured UL送信が端末-開始(UE-initiated)チャネル占有(channel occupancy)を支援するために設定された第1区間の開始以後に発生(occur)し、configured UL送信が第1区間に含まれた遊休区間(Idle Period)と重なることに基づいて、configured UL送信を行うか又はドロップするかを決定するための複数の条件をチェックすることを含む(The channel access procedure may comprise checking a plurality of conditions to determine whether to perform or drop the Configured UL transmission, based on that the Configured UL transmission occurs after a beginning of a first period configured to support a UE-initiated channel occupancy, and the Configured UL transmission ends before an idle period of the first period)。複数の条件は、i)端末が第1区間においてチャネル占有を開始していないという第1条件、ii)configured UL送信が基地局(BS)-開始チャネル占有を支援するために設定された第2区間内で発生し、且つ第2区間の遊休区間の前に終了するという第2条件、及びiii)第2区間において基地局によるチャネル占有が既に開始されたという第3条件を含む(The plurality of conditions may include i)a first condition that the UE has not initiated channel occupancy in the first period ii)a second condition that the Configured UL transmission occurs within a second period configured to support a base station (BS)-initiated channel occupancy, and ends before an idle period of the second period, iii)a third condition that a channel occupancy has been already initiated by a BS in the second period)。configured UL送信を行うためには、複数の条件がいずれも満たされる必要がある(All the plurality of conditions shall be satisfied for performing the Configured UL transmission)。
【0392】
端末は、複数の条件のいずれか1つでも満たされていないことに基づいて、configured UL送信をドロップする(例えば、
図23のM105)。例えば、端末は、第1区間において端末によるチャネル占有が既に開始されたことに基づいて(例えば、
図23のM85 Yes)、configured UL送信をドロップする。例えば、端末は、configured UL送信が第2区間内で発生するが、第2区間の遊休区間と重なることに基づいて(例えば、
図23のM90 No)、configured UL送信をドロップする。例えば、端末は、configured UL送信が第2区間内で発生し、且つ第2区間の遊休区間の前に終了しても(例えば、
図23のM90 Yes)、第2区間において基地局によるチャネル占有が既に開始されたという判断無しでは(例えば、
図23のM95 No)、configured UL送信をドロップすることができる。
【0393】
端末は、第1条件、第2条件、及び第3条件がいずれも満たされたことに基づいて(例えば、
図23のM95 Yes)、基地局のチャネル占有が開始される第2区間においてCOT(channel occupancy time)-共有(sharing)基盤でconfigured UL送信を行う(例えば、
図23のM100)。
【0394】
端末は、configured UL送信が周波数ドメイン上において複数のチャネル上で設定され、時間ドメイン上において第1区間の遊休区間又は第2区間の遊休区間のうちの少なくとも1つと重なり、複数のチャネルの全てが同一のチャネル占有に関連されていないことに基づいて、当該遊休区間のうちの少なくとも1つと重なる区間では、各チャネルが端末によって占有されたか又は基地局によって占有されたかとは関係なく、複数のチャネルの全てにおいてconfigured UL送信をドロップすることができる。例えば、端末は、configured UL送信が周波数ドメイン上において複数のチャネル上で設定され、時間ドメイン上において第1区間の遊休区間又は第2区間の遊休区間のうちの少なくとも1つと重なり、複数のチャネルが端末によって占有されたチャネルと基地局によって占有されたチャネルを含むことに基づいて、当該遊休区間のうちの少なくとも1つと重なる区間では、各チャネルが端末によって占有されたか又は基地局によって占有されたかとは関係なく、複数のチャネルの全てにおいてconfigured UL送信をドロップすることができる(例えば、
図21のConfigured UL 2-1及び/又はConfigured UL 2-2)。
【0395】
端末は、configured UL送信が周波数ドメイン上において複数のチャネル上で設定され、時間ドメイン上において第1区間の遊休区間又は第2区間の遊休区間のうちの少なくとも1つと重なることに基づいて、複数の条件は、複数のチャネルの全てが同一のチャネル占有に関連するという第4条件を含んでもよい。
【0396】
第1区間は、端末-開始チャネル占有のために、上位階層シグナリングを介して周期的に設定される。第2区間は、基地局-開始チャネル占有のために、上位階層シグナリングを介して周期的に設定される。
【0397】
図28は一実施例により無線通信システムにおいて共有スペクトル(shared spectrum)上の基地局の動作を説明するための図である。
図28は、前述した提案の例示的な適用方案であって、本発明の権利範囲は、
図28に限られない。また上述した内容を
図28の実施例を理解するために参照できる。
【0398】
図28を参照すれば、基地局は、上位階層シグナリングを介して、共有スペクトル(shared spectrum)上で設定される(configured)UL(uplink)受信に対する設定情報を端末(UE)に送信する(2805)。前述したように、configured ULはRRCシグナリングを介して(準-静的/準-持続的に)設定されたULであって、例えば、CG PUSCH、PRACH、PUCCH及びSRSのうちの少なくとも1つを含み、これに限られない。
【0399】
基地局は、共有スペクトル(shared spectrum)上で端末からのconfigured UL受信を行う(2810)。configured UL受信が端末-開始(UE-initiated)チャネル占有(channel occupancy)を支援するために設定された第1区間の開始以後に発生(occur)し、configured UL受信が第1区間に含まれた遊休区間(Idle Period)と重なることに基づいて、configured UL受信を行うか否かが決定される。configured UL受信を行うためには、i)端末が第1区間においてチャネル占有を開始していないという第1条件、ii)configured UL受信が基地局-開始チャネル占有を支援するために設定された第2区間内に発生し、且つ第2区間の遊休区間の前に終了するという第2条件、及びiii)第2区間において基地局によるチャネル占有が既に開始されたという第3条件を含む複数の条件がいずれも満たされる必要がある。
【0400】
複数の条件のいずれか1つでも満たされていないことに基づいて、configured UL受信がドロップされる(例えば、
図23のM105)。例えば、第1区間において端末によるチャネル占有が既に開始されたことに基づいて(例えば、
図23のM85 Yes)、configured UL受信がドロップされる。例えば、端末は、configured UL受信が第2区間内で発生するが、第2区間の遊休区間と重なることに基づいて(例えば、
図23のM90 No)、configured UL受信がドロップされる。例えば、configured UL受信が第2区間内で発生し、且つ第2区間の遊休区間の前に終了しても(例えば、
図23のM90 Yes)、第2区間において基地局のチャネル占有の開始無しでは(例えば、
図23のM95 No)、configured UL受信がドロップされる。
【0401】
第1条件、第2条件、及び第3条件がいずれも満たされたことに基づいて(例えば、
図23のM95 Yes)、基地局のチャネル占有が開始される第2区間においてCOT(channel occupancy time)-共有(sharing)基盤でconfigured UL受信が行われる(例えば、
図23のM100)。
【0402】
configured UL受信が周波数ドメイン上において複数のチャネル上で設定され、時間ドメイン上において第1区間の遊休区間又は第2区間の遊休区間のうちの少なくとも1つと重なり、複数のチャネルの全てが同一のチャネル占有に関連されていないことに基づいて、当該遊休区間のうちの少なくとも1つと重なる区間では、各チャネルが端末によって占有されたか又は基地局によって占有されたかとは関係なく、複数のチャネルの全てにおいてconfigured UL受信がドロップされる。例えば、configured UL受信が周波数ドメイン上において複数のチャネル上で設定され、時間ドメイン上において第1区間の遊休区間又は第2区間の遊休区間のうちの少なくとも1つと重なり、複数のチャネルが端末によって占有されたチャネルと基地局によって占有されたチャネルを含むことに基づいて、当該遊休区間のうちの少なくとも1つと重なる区間では、各チャネルが端末によって占有されたか又は基地局によって占有されたかとは関係なく、複数のチャネルの全てにおいてconfigured UL受信がドロップされる(例えば、
図21のConfigured UL 2-1及び/又はConfigured UL 2-2)。
【0403】
configured UL受信が周波数ドメイン上において複数のチャネル上で設定され、時間ドメイン上において第1区間の遊休区間又は第2区間の遊休区間のうちの少なくとも1つと重なることに基づいて、複数の条件は、複数のチャネルの全てが同一のチャネル占有に関連するという第4条件を含んでもよい。
【0404】
第1区間は、端末-開始チャネル占有のために、上位階層シグナリングを介して周期的に設定される。第2区間は、基地局-開始チャネル占有のために、上位階層シグナリングを介して周期的に設定される。
【0405】
図29は本発明が適用可能な通信システム1を例示する。
【0406】
図29を参照すると、通信システム1は無線機器、基地局及びネットワークを含む。ここで、無線機器は無線接続技術(例えば、5G NR、LTE)を用いて通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器とも称される。これに限られないが、無線機器はロボット100a、車両100b-1,100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held Device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100f及びAIサーバ/機器400を含む。例えば、車両は無線通信機能が備えられた車両、自律走行車両、車両間通信を行える車両などを含む。ここで、車両はUAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含む。XR機器はAR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、TV、スマートホン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタル看板、車両、ロボットなどの形態で具現される。携帯機器はスマートホン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピュータ(例えば、ノートブックパソコンなど)などを含む。家電はTV、冷蔵庫、洗濯機などを含む。IoT機器はセンサ、スマートメータなどを含む。例えば、基地局、ネットワークは無線機器にも具現され、特定の無線機器200aは他の無線機器に基地局/ネットワークノードで動作することもできる。
【0407】
無線機器100a~100fは基地局200を介してネットワーク300に連結される。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術が適用され、無線機器100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400に連結される。ネットワーク300は3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク又は5G(例えば、NR)ネットワークなどを用いて構成される。無線機器100a~100fは基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信できるが、基地局/ネットワークを介することなく、直接通信することもできる(例えば、サイドリンク通信)。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信することができる(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything)通信)。またIoT機器(例えば、センサ)は他のIoT機器(例えば、センサ)又は他の無線機器100a~100fと直接通信することができる。
【0408】
無線機器100a~100f/基地局200、基地局200/基地局200の間には無線通信/連結150a、150b、150cが行われる。ここで、無線通信/連結は上り/下りリンク通信150aとサイドリンク通信150b(又は、D2D通信)、基地局間の通信150c(例えば、relay、IAB(Integrated Access Backhaul)のような様々な無線接続技術により行われる(例えば、5G NR)。無線通信/連結150a、150b、150cにより無線機器と基地局/無線機器、基地局と基地局は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/連結150a、150b、150cは様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。このために、本発明の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報の設定過程、様々な信号処理過程(例えば、チャネル符号化/復号、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、リソース割り当て過程のうちのいずれか1つが行われる。
【0409】
【0410】
図30を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)により無線信号を送受信する。ここで、{第1無線機器100、第2無線機器200}は
図29の{無線機器100x、基地局200}及び/又は{無線機器100x、無線機器100x}に対応する。
【0411】
第1無線機器100は1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含む。プロセッサ102はメモリ104及び/又は送受信機106を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ102はメモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、送受信機106で第1情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ102は送受信機106で第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に格納する。メモリ104はプロセッサ102に連結され、プロセッサ102の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ104はプロセッサ102により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ102とメモリ104は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106はプロセッサ102に連結され、1つ以上のアンテナ108により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機106はRF(radio Frequency)ユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0412】
第2無線機器200は1つ以上のプロセッサ202及び1つ以上のメモリ204を含み、さらに1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208を含む。プロセッサ202はメモリ204及び/又は送受信機206を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ202はメモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206で第3情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ202は送受信機206で第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に格納する。メモリ204はプロセッサ202に連結され、プロセッサ202の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ204はプロセッサ202により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ202とメモリ204は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206はプロセッサ202に連結され、1つ以上のアンテナ208により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機206は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機206はRFユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0413】
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限られないが、1つ以上のプロトコル階層が1つ以上のプロセッサ102,202により具現される。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の階層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的階層)を具現する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによって1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成して、1つ以上の送受信機106,206に提供する。1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信して、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を得ることができる。
【0414】
1つ以上のプロセッサ102,202はコントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとも称される。1つ以上のプロセッサ102,202はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより具現される。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれる。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートはファームウェア又はソフトウェアを使用して具現され、ファームウェア又はソフトウェアはモジュール、手順、機能などを含むように具現される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うように設定されたファームウェア又はソフトウェアは1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、又は1つ以上のメモリ104,204に格納されて1つ以上のプロセッサ102,202により駆動される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートはコード、命令語(instruction)及び/又は命令語集合の形態でファームウェア又はソフトウェアを使用して具現される。
【0415】
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納することができる。1つ以上のメモリ104,204はROM、RAM、EPROM、フラッシメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/又はこれらの組み合わせにより構成される。1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置する。また、1つ以上のメモリ104,204は有線又は無線連結のような様々な技術により1つ以上のプロセッサ102,202に連結される。
【0416】
1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置にこの明細書における方法及び/又はフローチャートなどで言及されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置からこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、無線信号を送受信することができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御することができる。また、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御することができる。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208に連結され、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208によりこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定される。この明細書において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)である。1つ以上の送受信機106,206は受信されたユーザ データ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換する(Convert)。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換する。このために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含む。
【0417】
図31は本発明に適用される無線機器の他の例を示す。無線機器は使用例/サービスによって様々な形態で具現される(
図29を参照)。
【0418】
図31を参照すると、無線機器100,200は
図30の無線機器100,200に対応し、様々な要素(element)、成分(component)、ユニット/部及び/又はモジュールで構成される。例えば、無線機器100,200は通信部110、制御部120、メモリ部130及び追加要素140を含む。通信部は通信回路112及び送受信機114を含む。例えば、通信回路112は
図30における1つ以上のプロセッサ102,202及び/又は1つ以上のメモリ104,204を含む。例えば、送受信機114は
図30の1つ以上の送受信機106,206及び/又は1つ以上のアンテナ108,208を含む。制御部120は通信部110、メモリ部130及び追加要素140に電気的に連結され、無線機器の諸般動作を制御する。例えば、制御部120はメモリ部130に格納されたプログラム/コード/命令/情報に基づいて無線機器の電気的/機械的動作を制御する。また制御部120はメモリ部130に格納された情報を通信部110により外部(例えば、他の通信機器)に無線/有線インターフェースにより送信するか、又は通信部110により外部(例えば、他の通信機器)から無線/有線インターフェースにより受信された情報をメモリ部130に格納する。
【0419】
追加要素140は無線機器の種類によって様々に構成される。例えば、追加要素140はパワーユニット/バッテリー、入出力部(I/O unit)、駆動部及びコンピュータ部のうち、いずれか1つを含む。これに限られないが、無線機器はロボット(
図29、100a)、車両(
図29、100b-1、100b-2)、XR機器(
図29、100c)、携帯機器(
図29、100d)、家電(
図29、100e)、IoT機器(
図29、100f)、デジタル放送用端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、フィンテック装置(又は金融装置)、保安装置、気候/環境装置、AIサーバ/機器(
図29、400)、基地局(
図29、200)及びネットワークノードなどの形態で具現される。無線機器は使用例/サービスによって移動可能であるか、又は固定した場所で使用される。
【0420】
図31において、無線機器100,200内の様々な要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは全体が有線インターフェースにより互いに連結されるか、又は少なくとも一部が通信部110により無線連結される。例えば、無線機器100,200内で制御部120と通信部110は有線連結され、制御部120と第1ユニット(例えば、130、140は通信部110により無線連結される。また無線機器100,200内の各要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは1つ以上の要素をさらに含む。例えば、制御部120は1つ以上のプロセッサ集合で構成される。例えば、制御部120は通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(Application PROCESSOR)、ECU(Electronic control Unit)、グラフィック処理プロセッサ、メモリ制御プロセッサなどの集合で構成される。他の例として、メモリ部130はRAM(Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash Memory)、揮発性メモリ(volatile Memory)、非揮発生メモリ及び/又はこれらの組み合わせで構成される。
【0421】
図32は本発明に適用される車両又は自律走行車両を例示する図である。車両又は自律走行車両は移動型ロボット、車両、汽車、有/無人飛行体(Aerial Vehicle、AV)、船舶などで具現される。
【0422】
図32を参照すると、車両又は自律走行車両100はアンテナ部108、通信部110、制御部120、駆動部140a、電源供給部140b、センサ部140c及び自律走行部140dを含む。アンテナ部108は通信部110の一部で構成される。ブロック110/130/140a~140dはそれぞれ
図31におけるブロック110/130/140に対応する。
【0423】
通信部110は他の車両、基地局(例えば、基地局、路辺基地局(Road Side unit)など)、サーバなどの外部機器と信号(例えば、データ、制御信号など)を送受信する。制御部120は車両又は自律走行車両100の要素を制御して様々な動作を行う。制御部120はECU(Electronic control Unit)を含む。駆動部140aにより車両又は自律走行車両100が地上で走行する。駆動部140aはエンジン、モータ、パワートレイン、輪、ブレーキ、ステアリング装置などを含む。電源供給部140bは車両又は自律走行車両100に電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリーなどを含む。センサ部140cは車両状態、周辺環境情報、ユーザ情報などを得ることができる。センサ部140cはIMU(inertial measurement unit)センサ、衝突センサ、ホイールセンサ(wheel sensor)、速度センサ、傾斜センサ、重量感知センサ、ヘッディングセンサ(heading sensor)、ポジションモジュール(position module)、車両前進/後進センサ、バッテリーセンサ、燃料センサ、タイヤセンサ、ステアリングセンサ、温度センサ、湿度センサ、超音波センサ、照度センサ、ペダルポジションセンサなどを含む。自律走行部140dは走行中の車線を維持する技術、車間距離制御装置(adaptive cruise control)のように速度を自動に調節する技術、所定の経路によって自動走行する技術、目的地が設定されると自動に経路を設定して走行する技術などを具現する。
【0424】
一例として、通信部110は外部サーバから地図データ、交通情報データなどを受信する。自律走行部140dは得られたデータに基づいて自律走行経路とドライブプランを生成する。制御部120はドライブプランに従って車両又は自律走行車両100が自律走行経路に移動するように駆動部140aを制御する(例えば、速度/方向調節)。通信部110は自律走行中に外部サーバから最新交通情報データを非周期的に得、また周りの車両から周りの交通情報データを得る。またセンサ部140cは自律走行中に車両状態、周辺環境情報を得る。自律走行部140dは新しく得たデータ/情報に基づいて自律走行経路とドライブプランを更新する。通信部110は車両位置、自律走行経路、ドライブプランなどに関する情報を外部サーバに伝達する。外部サーバは車両又は自律走行車両から集められた情報に基づいて、AI技術などを用いて交通情報データを予め予測し、予測された交通情報データを車両又は自律走行車両に提供することができる。
【0425】
図33は本発明の一実施例による端末のDRX(Discontinuous Reception)動作を説明する図である。
【0426】
端末は、上述した説明/提案した手順及び/又は方法を実行しながら、DRX動作を行うことができる。DRXが設定された端末は、DL信号を不連続的に受信することで電力消費を下げることができる。DRXは、RRC(Radio Resource Control)_IDLE状態、RRC_INACTIVE状態、RRC_CONNECTED状態で行われる。RRC_IDLE状態及びRRC_INACTIVE状態におけるDRXは、ページング信号を不連続的に受信するのに用いられる。以下、RRC_CONNECTED状態で行われるDRXについて説明する(RRC_CONNECTED DRX)。
【0427】
図33を参照すると、DRXサイクルは、On DurationとOpportunity for DRXとからなる。DRXサイクルは、On Durationが周期的に繰り返される時間間隔を定義する。On Durationは、端末がPDCCHを受信するためにモニターする時間区間を示す。DRXが設定されると、端末は、On Durationの間にPDCCHモニタリングを行う。PDCCHモニタリングの間に、検出に成功したPDCCHがある場合、端末は、inactivityタイマーを動作させて、起動(awake)状態を維持する。一方、PDCCHモニタリングの間に検出に成功したPDCCHがない場合、端末は、On Durationが終了した後、睡眠(スリープ。sleep)状態へ入る。よって、DRXが設定された場合、上述した説明/提案した手順及び/又は方法を行うとき、PDCCHモニタリング/受信が時間ドメインにおいて不連続的に行われる。例えば、DRXが設定された場合、本発明において、PDCCH受信機会(occasion)(例えば、PDCCH探索空間を有するスロット)は、DRX設定に従って不連続的に設定される。一方、DRXが設定されていない場合、上述/提案した手順及び/又は方法を行うとき、PDCCHモニタリング/受信が時間ドメインにおいて連続的に行われる。例えば、DRXが設定されていない場合、本発明において、PDCCH受信機会(例えば、PDCCH探索空間を有するスロット)は連続的に設定される。一方、DRX設定有無には関係なく、測定ギャップで設定された時間区間では、PDCCHモニタリングが制限されてもよい。
【0428】
表9はDRXに関連する端末の過程を示す(RRC_CONNECTED状態)。表9を参照すると、DRX構成情報は、上位層(例えば、RRC)シグナリングを介して受信され、DRX ON/OFFは、MAC層のDRXコマンドによって制御される。DRXが設定される場合、端末は、本発明において説明/提案した手順及び/又は方法を行うとき、PDCCHモニタリングを不連続的に行うことができる。
【0429】
【0430】
ここで、MAC-CellGroupConfigは、セルグループのためのMAC(Medium Access Control)パラメータを設定するのに必要な構成情報を含む。MAC-CellGroupConfigは、DRXに関する構成情報を含んでもよい。例えば、MAC-CellGroupConfigは、DRXの定義において以下のような情報を含む。
【0431】
-Value of drx-OnDurationTimer:DRXサイクルの開始区間の長さを定義
【0432】
-Value of drx-InactivityTimer:初期UL又はDLデータを指示するPDCCHが検出されたPDCCH機会の後に端末が起動状態にある時間区間の長さを定義
【0433】
-Value of drx-HARQ-RTT-TimerDL:DL初期送信が受信された後、DL再送信が受信されるまでの最大時間区間の長さを定義
【0434】
-Value of drx-HARQ-RTT-TimerDL:UL初期送信に対するグラントが受信された後、UL再送信に対するグラントが受信されるまでの最大の時間区間の長さを定義
【0435】
-drx-LongCycleStartOffset:DRXサイクルの時間長さと開始時点を定義
【0436】
-drx-ShortCycle(optional):short DRXサイクルの時間長さを定義
【0437】
ここで、drx-OnDurationTimer、drx-InactivityTimer、drx-HARQ-RTT-TimerDL、drx-HARQ-RTT-TimerDLのうちのいずれか1つでも動作中であれば、端末は起動状態を維持しながら、毎PDCCH機会ごとにPDCCHモニタリングを行う。
【0438】
前述した実施例は、本発明の構成要素と特徴が所定形態に結合されたものである。各構成要素又は特徴は、別途の明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明する各動作の順序は変更可能である。いずれかの実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含ませることができ、又は、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えることができる。特許請求の範囲で明示的な引用関係のない請求項を組み合せて実施例を構成するか、出願後の補正によって新しい請求項として含ませ得ることは自明である。
【0439】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは当業者にとって自明である。よって、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならなく、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によって決定しなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0440】
本発明は無線移動通信システムの端末機、基地局又はその他の装備に使用できる。
【国際調査報告】