(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】周波数領域リソース割り当て方法、装置およびデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0453 20230101AFI20241108BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20241108BHJP
【FI】
H04W72/0453
H04W72/232
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527582
(86)(22)【出願日】2022-11-14
(85)【翻訳文提出日】2024-05-10
(86)【国際出願番号】 CN2022131738
(87)【国際公開番号】W WO2023083350
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】202111342504.8
(32)【優先日】2021-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【氏名又は名称】柳 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201466
【氏名又は名称】竹内 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, トゥオ
(72)【発明者】
【氏名】フー, リジー
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示は、周波数領域リソース割り当て方法、装置およびデバイスを提供し、周波数領域リソース割り当て方法は、1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を端末に送信するステップを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク側デバイスに適用される周波数領域リソース割り当て方法であって、
1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を端末に送信するステップを含む、周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項2】
前記DCIは第1情報ドメインと第2情報ドメインを含み、
前記第1情報ドメインは、物理共有チャネルの周波数領域リソースが所在する1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示し、
前記第2情報ドメインは、1つの周波数領域リソース範囲内の周波数領域リソース割り当てを指示する、請求項1に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項3】
前記第1情報ドメインにおいて、ビットマップ(bitmap)またはコードポイント(code point)の方法により、前記1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示する、請求項2に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項4】
前記周波数領域リソース範囲は、帯域幅が最も小さい第1周波数領域リソース範囲、及び前記第1周波数領域リソース範囲以外の少なくとも1つの第2周波数領域リソース範囲を含む、請求項2に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項5】
前記第2情報ドメインのビット長は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅に基づいて決定されたリソース割り当てのビット長に等しい、請求項2または4に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項6】
前記周波数領域リソース割り当てがタイプ1である場合、前記第2情報ドメインに含まれるリソース指示値(RIV)に対応する第2周波数領域リソース範囲の開始リソースブロック(RB)は、
【数60】
であり、
連続割り当てのRB数は、
【数61】
であり、
【数62】
は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数であり、
Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率である、請求項4に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項7】
前記周波数領域リソース割り当てがタイプ0である場合、前記第2情報ドメインのビットは、前記第2周波数領域リソース範囲のリソースブロックグループ(RBG)に対応し、
最初のRBGのサイズは、
【数63】
であり、
【数64】
である場合、最後のRBGのサイズは
【数65】
であり、そうでなければ、最後のRBGのサイズはP*Kであり、その他のRBGのサイズはP*Kであり、
Pは、第1周波数領域リソース範囲のRBGのサイズであり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率であり、
【数66】
は、第2周波数領域リソース範囲における開始リソース位置であり、
【数67】
は、第2周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数である、請求項4に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項8】
端末に適用される周波数領域リソース割り当て方法であって、
ネットワーク側デバイスから送信された、1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップを含む、周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項9】
前記DCIは第1情報ドメインと第2情報ドメインを含み、
前記第1情報ドメインは、物理共有チャネルの周波数領域リソースが所在する1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示し、
前記第2情報ドメインは、1つの周波数領域リソース範囲内の周波数領域リソース割り当てを指示する、請求項8に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項10】
前記第1情報ドメインにおいて、ビットマップ(bitmap)またはコードポイント(code point)の方法により、端末によりスケジューリングされる前記1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示する、請求項9に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項11】
前記周波数領域リソース範囲は、帯域幅が最も小さい第1周波数領域リソース範囲、及び前記第1周波数領域リソース範囲以外の少なくとも1つの第2周波数領域リソース範囲を含む、請求項9に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項12】
前記第2情報ドメインのビット長は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅に基づいて決定されたリソース割り当てのビット長に等しい、請求項9または11に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項13】
前記周波数領域リソース割り当てがタイプ1である場合、前記第2情報ドメインに含まれるリソース指示値(RIV)に対応する第2周波数領域リソース範囲の開始リソースブロック(RB)は、
【数68】
であり、
連続割り当てのRB数は、
【数69】
であり、
【数70】
は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数であり、
Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率である、請求項12に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項14】
前記周波数領域リソース割り当てがタイプ0である場合、前記第2情報ドメインのビットは、前記第2周波数領域リソース範囲のリソースブロックグループ(RBG)に対応し、
最初のRBGのサイズは、
【数71】
であり、
【数72】
である場合、最後のRBGのサイズは
【数73】
であり、そうでなければ、最後のRBGのサイズはP*Kであり、その他のRBGのサイズはP*Kであり、
Pは、第1周波数領域リソース範囲のRBGのサイズであり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率であり、
【数74】
は、第2周波数領域リソース範囲における開始リソース位置であり、
【数75】
は、第2周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数である、請求項12に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項15】
ネットワーク側デバイスに適用される周波数領域リソース割り当て装置であって、
1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を端末に送信する送受信モジュールを含む、周波数領域リソース割り当て装置
【請求項16】
端末に適用される周波数領域リソース割り当て装置であって、前記装置は、
ネットワーク側デバイスから送信された、1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を受信する送受信モジュールを含む、周波数領域リソース割り当て装置。
【請求項17】
プロセッサと、コンピュータプログラムが記憶されているメモリとを含み、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、請求項1から7のいずれか一項に記載の周波数領域リソース割り当て方法または請求項8から14のいずれか一項に記載の周波数領域リソース割り当て方法を実行する通信デバイス。
【請求項18】
命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータが請求項1から7のいずれか一項に記載の周波数領域リソース割り当て方法または請求項8から14のいずれか一項に記載の周波数領域リソース割り当て方法を実行する、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互引用】
【0001】
本願は、2021年11月12日に中国に提出した中国特許出願番号No.202111342504.8の優先権を主張し、その全内容は援用によりここに含まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は通信技術分野に関し、特に周波数領域リソース割り当て方法、装置およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、新しい無線(New Radio、NR)には帯域幅が狭い不連続なスペクトルが多数存在しており、従来のスペクトル使用方式によると、端末は、これらのキャリアに対してキャリアアグリゲーションを行うことしかできず、しかし、1つの伝送ブロック(Transport Block、TB)は依然として1つのキャリア内でのみ伝送される。各キャリアの帯域幅がいずれも狭く、大きなTBサイズをサポートできないため、サービスパケットに対して、基地局はそれを複数の小さいTBに分割することしかできず、複数の物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)が個別にスケジューリングする必要もあるため、PDCCHのオーバーヘッドが高い。同時に、各キャリアの帯域幅がいずれも小さいので、大きなアグリゲーションレベルのPDCCHをサポートすることもできず、キャリア使用のスループットが制限される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示が解決しようとする技術的課題は、周波数領域リソース割り当て方法、装置およびデバイスを提供することである。複数の異なる周波数領域リソースが1つのDCIにおいてスケジューリングされ、キャリア使用のスループットを向上させ、ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のオーバーヘッドを削減する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的課題を解決するために、本開示の技術案は以下のとおりである。
【0006】
本開示の実施例の一態様によると、ネットワーク側デバイスに適用される周波数領域リソース割り当て方法を提供し、前記方法は、1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を端末に送信するステップを含む。
【0007】
選択可能に、前記DCIは第1情報ドメインと第2情報ドメインを含み、 前記第1情報ドメインは、物理共有チャネルの周波数領域リソースが所在する1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示し、前記第2情報ドメインは、1つの周波数領域リソース範囲内の周波数領域リソース割り当てを指示する。
【0008】
選択可能に、前記第1情報ドメインにおいて、ビットマップ(bitmap)またはコードポイント(code point)の方法により、前記1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示する。
【0009】
選択可能に、前記周波数領域リソース範囲は、帯域幅が最も小さい第1周波数領域リソース範囲、及び前記第1周波数領域リソース範囲以外の少なくとも1つの第2周波数領域リソース範囲を含む。
【0010】
選択可能に、前記第2情報ドメインのビット長は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅に基づいて決定されたリソース割り当てのビット長に等しい。
【0011】
選択可能に、前記周波数領域リソース割り当てがタイプ1である場合、前記第2情報ドメインに含まれるリソース指示値(RIV)に対応する第2周波数領域リソース範囲の開始リソースブロック(RB)は、
【数1】
であり、連続割り当てのRB数は、
【数2】
であり、
【数3】
は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数であり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率である。
【0012】
選択可能に、前記周波数領域リソース割り当てがタイプ0である場合、前記第2情報ドメインのビットは、前記第2周波数領域リソース範囲のリソースブロックグループ(RBG)に対応し、最初のRBGのサイズは、
【数4】
であり、
【数5】
である場合、最後のRBGのサイズは
【数6】
であり、そうでなければ、最後のRBGのサイズはP*Kであり、その他のRBGのサイズはP*Kであり、Pは、第1周波数領域リソース範囲のRBGのサイズであり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率であり、
【数7】
は、第2周波数領域リソース範囲における開始リソース位置であり、
【数8】
は、第2周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数である。
【0013】
本開示の実施例のもう1つの態様によると、端末に適用される周波数領域リソース割り当て方法を提供し、前記方法は、ネットワーク側デバイスから送信された、1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップを含む。
【0014】
選択可能に、前記DCIは第1情報ドメインと第2情報ドメインを含み、
前記第1情報ドメインは、物理共有チャネルの周波数領域リソースが所在する1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示し、前記第2情報ドメインは、1つの周波数領域リソース範囲内の周波数領域リソース割り当てを指示する。
【0015】
選択可能に、前記第1情報ドメインにおいて、ビットマップ(bitmap)またはコードポイント(code point)の方法により、端末によりスケジューリングされる前記1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示する。
【0016】
選択可能に、前記周波数領域リソース範囲は、帯域幅が最も小さい第1周波数領域リソース範囲、及び前記第1周波数領域リソース範囲以外の少なくとも1つの第2周波数領域リソース範囲を含む。
【0017】
選択可能に、前記第2情報ドメインのビット長は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅に基づいて決定されたリソース割り当てのビット長に等しい。
【0018】
選択可能に、前記周波数領域リソース割り当てがタイプ1である場合、前記第2情報ドメインに含まれるリソース指示値(RIV)に対応する第2周波数領域リソース範囲の開始リソースブロック(RB)は、
【数9】
であり、連続割り当てのRB数は、
【数10】
であり、
【数11】
は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数であり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率である。
【0019】
選択可能に、前記周波数領域リソース割り当てがタイプ0である場合、前記第2情報ドメインのビットは、前記第2周波数領域リソース範囲のリソースブロックグループ(RBG)に対応し、
最初のRBGのサイズは、
【数12】
であり、
【数13】
である場合、最後のRBGのサイズは
【数14】
であり、そうでなければ、最後のRBGのサイズはP*Kであり、その他のRBGのサイズはP*Kであり、Pは、第1周波数領域リソース範囲のRBGのサイズであり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率であり、
【数15】
は、第2周波数領域リソース範囲における開始リソース位置であり、
【数16】
は、第2周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数である。
【0020】
本開示の実施例の他の態様によると、ネットワーク側デバイスに適用される周波数領域リソース割り当て装置を提供し、前記装置は、1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を端末に送信する送受信モジュールを含む。
【0021】
本開示の実施例のさらなる態様によると、端末に適用される周波数領域リソース割り当て装置を提供し、前記装置は、ネットワーク側デバイスから送信された、1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を受信する送受信モジュールを含む。
【0022】
本開示の実施例のさらなる態様によると、通信デバイスを提供し、該通信デバイスは、プロセッサと、コンピュータプログラムが記憶されているメモリとを備え、前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、以上のいずれか一項に記載の方法を実行する。
【0023】
本開示の実施例のさらなる態様によると、命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、上記いずれか一項に記載の方法を実行する。
【発明の効果】
【0024】
本開示の上記解決案は少なくとも以下の有益な効果を奏する。
1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を端末に送信し、これにより、複数の異なる周波数領域リソースが1つのDCIにおいてスケジューリングされ、キャリア使用のスループットを向上させ、ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のオーバーヘッドを削減し、ユーザーエクスペリエンスとネットワークパフォーマンスを向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本開示の実施例によって提供される周波数領域リソース割り当て方法のフローチャートである。
【
図2】本開示の実施例によって提供される第1種の帯域幅の概略スペクトル図である。
【
図3】本開示の実施例によって提供される第2種の帯域幅の概略スペクトル図である。
【
図4】本開示の実施例によって提供される第3種の帯域幅の概略スペクトル図である。
【
図5】本開示の実施例によって提供される周波数領域リソース割り当て装置のモジュールの概略ブロック図である。
【発明を実行するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して本開示の例示的な実施例をより詳しく説明する。図面には本開示の例示的な実施例が開示されているが、様々な形式で本開示を実現でき、ここで説明される実施例により限定されるべきではないことを理解されたい。むしろ、これらの実施例を提供することは本開示をよりよく理解するためであり、且つ本開示の範囲を完全に当業者に伝えることができる。
【0027】
図1に示すように、本開示の実施例は、ネットワーク側デバイスに適用される周波数領域リソース割り当て方法を提供し、前記方法は以下のステップ11を含む。
【0028】
ステップ11では、1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を端末に送信する。
【0029】
該実施例では、1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を端末に送信してもよい。複数の異なる周波数領域リソース範囲が1つのDCIにおいてスケジューリングされ、キャリア使用のスループットを向上させ、ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のオーバーヘッドを削減する。
【0030】
本開示の1つの選択可能な実施例では、ステップ11において、前記DCIは第1情報ドメインと第2情報ドメインを含み、前記第1情報ドメインは、物理共有チャネルの周波数領域リソースが所在する1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示し、前記第2情報ドメインは、1つの周波数領域リソース範囲内の周波数領域リソース割り当てを指示する。
【0031】
前記周波数領域リソース範囲はキャリアまたは帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)である。
【0032】
該実施例では、第2情報ドメインは、具体的には、1つのキャリアまたは帯域幅部分(BWP)内における物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)/物理アップリンク共有チャネルPUSCHの周波数領域リソースのリソース割り当てを指示する。第2情報ドメインは複数の周波数領域リソース範囲によって共有されており、即ち、複数の周波数領域リソース範囲内はいずれも第2情報ドメインにより指示された周波数領域リソース割り当てを参照し、PDCCHの負荷サイズを節約し、PDCCHのスループットを向上させる。
【0033】
本開示のもう1つの選択可能な実施例では、前記第1情報ドメインにおいて、ビットマップ(bitmap)またはコードポイント(code point)の方法により、前記1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示する。
【0034】
該実施例では、前記第1情報ドメインにおいて、ビットマップ(bitmap)またはコードポイント(code point)の方法により、実際にスケジューリングされる物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)/物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)が所在する少なくとも1つの周波数領域リソースのインデックスを指示する。例えば、5つのキャリア/帯域幅部分(BWP)がある場合、スケジューリングされるのがどのキャリア/帯域幅部分(BWP)であるかを5ビットマップ(5 bitmap)で指示することができる。
【0035】
少なくとも2つのターゲット周波数領域リソースを実際にスケジューリングする時、基地局にいくつかのキャリア/帯域幅部分(BWP)の組み合わせを設定する場合を設定してよく、その後、第1情報ドメインにより、インデックスの組み合わせまたは設定を指示する。
【0036】
本開示のもう1つの選択可能な実施例では、前記周波数領域リソース範囲は、帯域幅が最も小さい第1周波数領域リソース範囲、及び前記第1周波数領域リソース範囲以外の少なくとも1つの第2周波数領域リソース範囲を含む。
【0037】
該実施例では、前記第1周波数領域リソース範囲は、少なくとも2つの周波数領域リソース範囲のうち帯域幅が最も小さい周波数領域リソース範囲である。
【0038】
本開示のもう1つの選択可能な実施例では、前記第2情報ドメインのビット長は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅に基づいて決定されたリソース割り当てのビット長に等しい。
【0039】
該実施例では、端末は、第1情報ドメインと第2情報ドメインを組み合わせて、スケジューリングされる少なくとも1つの周波数領域リソース範囲、およびスケジューリングの周波数領域リソース範囲における周波数領域リソース割り当てを決定し、ここで、スケジューリングの複数の周波数領域リソース範囲内の物理チャネルの周波数領域リソース割り当てはいずれも第2情報ドメインの指示を参照する。複数の周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズが異なってもよいことを鑑みて、該実施例における第2情報ドメインの長さは、最小の周波数領域リソース範囲の帯域幅によって決定され、つまり、第1情報ドメインにより指示されたスケジューリングの周波数領域リソース範囲のインデックスがどのような組み合わせであろうと、第2情報ドメインのサイズは固定したものであり、前記DCIの負荷サイズも固定したものであり、端末がPDCCHを受信する複雑さを下げる。
【0040】
本開示のもう1つの選択可能な実施例では、前記周波数領域リソース割り当てがタイプ1である場合(例えば、連続リソース割り当てである場合)、前記第2情報ドメインに含まれるリソース指示値(Resource Indication Value、RIV)に対応する第2周波数領域リソース範囲の開始リソースブロック(Resource Block、RB)は、
【数17】
であり、連続割り当てのRB数は、
【数18】
であり、
【数19】
は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(Physical Resource Block、PRB)数であり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率であり、例えば、
【数20】
である。
【0041】
該実施例では、第1情報ドメインにおいて指示されるスケジューリング周波数領域リソース範囲は第2周波数領域リソース範囲を含み、第2周波数領域リソース範囲について、上記方法により、前記第2周波数領域リソース範囲内でスケジューリングされる物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)により占有される周波数領域リソース位置を決定する。
【0042】
第1情報ドメインにおいて指示されるスケジューリング周波数領域リソース範囲が第1周波数領域リソース範囲を含む場合、第1周波数領域リソース範囲について、関連する方法により、前記第1周波数領域リソース範囲内でスケジューリングされる物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)により占有される周波数領域リソース位置を決定する。
【0043】
本開示のもう1つの可能な実施例では、前記周波数領域リソース割り当てがタイプ0である場合(例えば、不連続リソース割り当ての場合)、前記第2情報ドメインのビットは前記第2周波数領域リソース範囲のリソースブロックグループ(Resource block group、RBG)に対応し、ここで、最初のRBGのサイズは、
【数21】
であり、
【数22】
である場合、最後のRBGのサイズは
【数23】
であり、そうでなければ、最後のRBGのサイズはP*Kであり、その他のRBGのサイズはP*Kであり、Pは、第1周波数領域リソース範囲のRBGのサイズであり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率であり、
【数24】
は、第2周波数領域リソース範囲における開始リソース位置であり、
【数25】
は、第2周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数である。
【0044】
該実施例では、第1情報ドメインにおいて指示されるスケジューリング周波数領域リソース範囲は第2周波数領域リソース範囲を含み、第2周波数領域リソース範囲について、上記方法により、前記第2周波数領域リソース範囲内でスケジューリングされる物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)により占有される周波数領域リソース位置を決定する。
【0045】
第1情報ドメインにおいて指示されるスケジューリング周波数領域リソース範囲が第1周波数領域リソース範囲を含む場合、第1周波数領域リソース範囲について、所定の方法により、前記第1周波数領域リソース範囲内でスケジューリングされる物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)により占有される周波数領域リソース位置を決定する。
【0046】
図2~
図4に示すように、現在、NRネットワークには、帯域幅が狭い不連続なスペクトルが多数存在しており、
図2~
図4はそれぞれ3種類の帯域幅のキャリア/帯域幅部分(BWP)の概略図を示しており、このような不連続な小キャリア/BWPに対して、1つのDCIでスケジューリングしてもよく、これにより、1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)が少なくとも1つの不連続な周波数領域リソースにマッピング可能であることを実現する。
【0047】
例えば、基地局は端末にDCIを送信し、前記DCIは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)をスケジューリングするために使用され、DCIの第1情報ドメインにより指示される周波数領域リソース範囲には、
図2、
図3と
図4に示すキャリア/帯域幅部分(BWP)のうちの少なくとも1つが含まれ、端末は第1情報ドメインと第2情報ドメインと組み合わせて、スケジューリングされる少なくとも1つの周波数領域リソース範囲、スケジューリングされる周波数領域リソース範囲における周波数領域リソース割り当てビット長、及びスケジューリングされる周波数領域リソース範囲内の周波数領域リソース割り当て位置を決定する。
【0048】
ここで、第1周波数領域リソース範囲は、
図2に示すキャリアであってもよく、第2周波数領域リソース範囲は、
図3または
図4に示すキャリア/BWPであってもよく、第1周波数領域リソース範囲は、少なくとも1つの周波数領域リソース範囲のうち帯域幅が最も小さい周波数領域リソース範囲であってもよく、DCIの第2情報ドメインは、これらのスケジューリングされた周波数領域リソースが割り当て時に、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅に従って割り当てを行い、即ち、10Mの帯域幅に従って割り当てを行うことを指示し、つまり、前記周波数領域リソース割り当てのビット長は、第1周波数領域リソース範囲により決定された周波数領域リソースにより指示されたビット長に等しい。
【0049】
すると、
図3と
図4に示す第2周波数領域リソース範囲について、第1情報ドメインが、スケジューリングされる周波数領域リソース範囲に
図3および/または
図4に記載の周波数領域リソース範囲が含まれることを指示する場合、10メガヘルツ(MHz)の周波数領域リソース割り当てのビット長に従って、20MHzと30MHzの周波数領域リソースをマッピングする必要があり、具体的にマッピングする時は以下のとおりである。
【0050】
1)リソース割り当てタイプ1(連続リソース割り当て)について
端末は、第2情報ドメインにより指示されるRIV(リソース指示値)を説明し、ここで、RIVに対応する開始RBは
【数26】
であり、連続割り当てのRB数は、
【数27】
であり、
【数28】
は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/PRB数であり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率であり、例えば、
【数29】
である。
【0051】
例えば、
図3の周波数領域リソース範囲について、K=2であり、
図4の周波数領域リソース範囲について、K=3である。
【0052】
2)リソース割り当てタイプ0(不連続なリソース割り当て)について
端末は、第2情報ドメインにより指示されるbitmapを説明し、前記第2情報ドメインのビットは、前記第2周波数領域リソース範囲のリソースブロックグループ(RBG)に対応し、ここで、最初のRBGのサイズは、
【数30】
であり、
【数31】
である場合、最後のRBGのサイズは
【数32】
であり、そうでなければ、最後のRBGのサイズはP*Kであり、その他のRBGのサイズはP*Kであり、Pは、第1周波数領域リソース範囲のRBGのサイズであり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率であり、
【数33】
または
【数34】
であり、
【数35】
は、第2周波数領域リソース範囲における開始リソース位置であり、
【数36】
は、第2周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数である。
【0053】
例えば、
図3の周波数領域リソース範囲について、K=2であり、
図4の周波数領域リソース範囲につて、K=3である。
【0054】
このように、複数のキャリアの使用によりスループットを向上させ、不連続な周波数領域リソースにおける1つのTBパケットのマッピングを実現し、端末が複数のTBパケットを処理する複雑さを下げ、新しい物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を一回増やすこともできる。同時に、端末が基地局に送信した物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)は、前記物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)とともに1つの周波数領域リソースにマッピングされてもよい。
【0055】
本開示の上記実施例では、1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を端末に送信することにより、DCIを削減してネットワーク側のシグナリングオーバーヘッドを削減すると同時に、柔軟なシングル/マルチキャリア/周波数領域リソース/BWPのスケジューリングを実現し、不連続な周波数領域リソースにおける1つのTBパケットのマッピングを実現し、端末が複数のTBパケットを処理する複雑さを下げる。同時に、第1周波数領域リソース範囲と第2周波数領域リソース範囲の定義により、第2情報ドメインの長さを決定し、異なるDCIの負荷サイズの数を減少させ、端末がPDCCHを検出する複雑さを低下させる。
【0056】
本開示の実施例は、端末に適用される周波数領域リソース指示の受信方法をさらに提供し、前記方法は、ネットワーク側デバイスから送信された、1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を受信する。
【0057】
選択可能に、前記DCIは第1情報ドメインと第2情報ドメインを含み、前記第1情報ドメインは、物理共有チャネルの周波数領域リソースが所在する1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示し、前記第2情報ドメインは、1つの周波数領域リソース範囲内の周波数領域リソース割り当てを指示する。
【0058】
選択可能に、前記第1情報ドメインにおいて、ビットマップ(bitmap)またはコードポイント(code point)の方法により、端末によりスケジューリングされる前記1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示する。
【0059】
選択可能に、前記周波数領域リソース範囲は、帯域幅が最も小さい第1周波数領域リソース範囲、及び前記第1周波数領域リソース範囲以外の少なくとも1つの第2周波数領域リソース範囲を含む。
【0060】
選択可能に、前記第2情報ドメインのビット長は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅に基づいて決定されたリソース割り当てのビット長に等しい。
【0061】
選択可能に、前記周波数領域リソース割り当てがタイプ1である場合、前記第2情報ドメインに含まれるリソース指示値(RIV)に対応する第2周波数領域リソース範囲の開始リソースブロック(RB)は、
【数37】
であり、
連続割り当てのRB数は、
【数38】
であり、
ここで、
【数39】
は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数であり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率である。
【0062】
選択可能に、前記周波数領域リソース割り当てがタイプ0である場合、前記第2情報ドメインのビットは、前記第2周波数領域リソース範囲のリソースブロックグループ(RBG)に対応し、最初のRBGのサイズは、
【数40】
であり、
【数41】
である場合、最後のRBGのサイズは
【数42】
であり、そうでなければ、最後のRBGのサイズはP*Kであり、その他のRBGのサイズはP*Kであり、Pは、第1周波数領域リソース範囲のRBGのサイズであり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率であり、
【数43】
は、第2周波数領域リソース範囲における開始リソース位置であり、
【数44】
は、第2周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数である。
【0063】
なお、該端末側の方法は、上記ネットワーク側の方法に対応する方法であり、上記ネットワーク側の方法のすべての実現形態は、いずれも該端末側の方法に適用され、同様な技術的効果を達成することもできる。
【0064】
図5に示すように、本開示の実施例は、ネットワーク側デバイスに適用される周波数領域リソース割り当て装置50をさらに提供し、前記装置は、1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を端末に送信する送受信モジュール51を含む。
【0065】
選択可能に、前記DCIは第1情報ドメインと第2情報ドメインを含み、前記第1情報ドメインは、物理共有チャネルの周波数領域リソースが所在する1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示し、前記第2情報ドメインは、1つの周波数領域リソース範囲内の周波数領域リソース割り当てを指示する。
【0066】
選択可能に、前記第1情報ドメインにおいて、ビットマップ(bitmap)またはコードポイント(code point)の方法により、前記1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示する。
【0067】
選択可能に、前記周波数領域リソース範囲は、帯域幅が最も小さい第1周波数領域リソース範囲、及び前記第1周波数領域リソース範囲以外の少なくとも1つの第2周波数領域リソース範囲を含む。
【0068】
選択可能に、前記第2情報ドメインのビット長は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅に基づいて決定されたリソース割り当てのビット長に等しい。
【0069】
選択可能に、前記周波数領域リソース割り当てがタイプ1である場合、前記第2情報ドメインに含まれるリソース指示値(RIV)に対応する第2周波数領域リソース範囲の開始リソースブロック(RB)は、
【数45】
であり、
連続割り当てのRB数は、
【数46】
であり、
ここで、
【数3】
は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数であり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率である。
【0070】
選択可能に、前記周波数領域リソース割り当てがタイプ0である場合、前記第2情報ドメインのビットは、前記第2周波数領域リソース範囲のリソースブロックグループ(RBG)に対応し、最初のRBGのサイズは、
【数47】
であり、
【数48】
である場合、最後のRBGのサイズは
【数49】
であり、そうでなければ、最後のRBGのサイズはP*Kであり、その他のRBGのサイズはP*Kであり、Pは、第1周波数領域リソース範囲のRBGのサイズであり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率である
【数50】
は、第2周波数領域リソース範囲における開始リソース位置であり、
【数51】
は、第2周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数である。
【0071】
なお、該装置は、上記ネットワーク側デバイスの方法に対応する装置であり、上記方法のすべての実現形態は、いずれも該装置の実施例に適用され、同様な技術的効果を奏することもできる。該装置は、送受信モジュール51により送受信されるデータを処理するための処理モジュール52をさらに含んでもよい。
【0072】
本開示の実施例は、端末に適用される周波数領域リソース割り当て装置をさらに提供し、前記装置は、ネットワーク側デバイスから送信された、1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を受信する送受信モジュールを含む。
【0073】
選択可能に、前記DCIは第1情報ドメインと第2情報ドメインを含み、前記第1情報ドメインは、物理共有チャネルの周波数領域リソースが所在する1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示し、前記第2情報ドメインは、1つの周波数領域リソース範囲内の周波数領域リソース割り当てを指示する。
【0074】
選択可能に、前記第1情報ドメインにおいて、ビットマップ(bitmap)またはコードポイント(code point)の方法により、端末によりスケジューリングされる前記1つ又は複数の周波数領域リソース範囲のインデックスを指示する。
【0075】
選択可能に、前記周波数領域リソース範囲は、帯域幅が最も小さい第1周波数領域リソース範囲、及び前記第1周波数領域リソース範囲以外の少なくとも1つの第2周波数領域リソース範囲を含む。
【0076】
選択可能に、前記第2情報ドメインのビット長は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅に基づいて決定されたリソース割り当てのビット長に等しい。
【0077】
選択可能に、前記周波数領域リソース割り当てがタイプ1である場合、前記第2情報ドメインに含まれるリソース指示値(RIV)に対応する第2周波数領域リソース範囲の開始リソースブロック(RB)は、
【数52】
であり、連続割り当てのRB数は、
【数53】
であり、ここで、
【数54】
は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数であり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率である。
【0078】
選択可能に、前記周波数領域リソース割り当てがタイプ0である場合、前記第2情報ドメインのビットは前記第2周波数領域リソース範囲のRBG(リソースブロックグループ)に対応し、最初のRBGのサイズは、
【数55】
であり、
【数56】
である場合、最後のRBGのサイズは
【数57】
であり、そうでなければ、最後のRBGのサイズはP*Kであり、その他のRBGのサイズはP*Kであり、Pは、第1周波数領域リソース範囲のRBGのサイズであり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率であり、
【数58】
は、第2周波数領域リソース範囲における開始リソース位置であり、
【数59】
は、第2周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数である。
【0079】
なお、該装置は、上記端末側の方法に対応する装置であり、上記方法のすべての実現形態は、いずれも該装置の実施例に適用され、同様な技術的効果を達成することもできる。
【0080】
本開示の実施例は、通信デバイスをさらに提供し、該通信デバイスは、プロセッサと、コンピュータプログラムが記憶されているメモリとを備え、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される時、上記のような方法を実現する。上記方法の実施例では、すべての実現形態はいずれも該実施例に適しており、同様な技術的効果を達成することもできる。
【0081】
本開示の実施例は、命令を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記命令がコンピュータにおいて実行されると、コンピュータは上記の方法を実現する。上記方法の実施例では、すべての実現形態はいずれも該実施例に適しており、同様な技術的効果を達成することもできる。
【0082】
当業者であれば理解できるように、本明細書で開示された実施例に合わせて説明される各例示的なユニットおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現可能である。これらの機能は果たしてハードウェアで実行されるか、それともソフトウェアで実行されるかは、技術案の特定のアプリケーションと設計制約条件によって決まる。当業者であれば、特定のアプリケーションのそれぞれに対して、異なる方法を用いて説明される機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の範囲を超えたものとして理解すべきではない。
【0083】
当業者であればはっきりと理解できるように、説明の便宜と簡略化のために、上記説明されるシステム、装置とユニットの具体的な作業のプロセスは、前述した方法の実施例の対応するプロセスを参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0084】
本開示により提供される実施例では、開示された装置と方法は、他の方式で実現されてもよい。例えば、以上で説明される装置の実施例は例示的なものであり、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割であり、実際に実現する際に、他の分割方式も可能であり、例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、もう1つのシステムと組み合わせてもよく、そのシステムに統合されてもよく、あるいは、一部の特徴は無視してもよく、または実行されてもよい。また、表示または検討される互いの結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェース、装置またはユニットによる間接結合または通信接続であってもよく、電気的なもの、機械的なものまたは他の形式であってもよい。
【0085】
前記分離部品として説明されるユニットは、物理的に分離したものであってもよく、そうではなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理ユニットであってもよく、そうではなくてもよく、即ち、一箇所に位置してもよく、または複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の需要に応じて、そのうちの一部のユニットまたはすべてのユニットを選択して本実施例の解決案の目的を実現してもよい。
【0086】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットは1つのユニットに統合されてもよい。
【0087】
前記機能がソフトウェア機能ユニットの形で実現され且つ独立した製品として販売または使用される場合、1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本開示の技術案は、本質的には、関連技術に貢献する部分または該技術案の一部はソフトウェア製品の形で体現でき、該コンピュータソフトウェア製品は1つの記憶媒体に記憶されており、一台のコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法のすべてまたは一部のステップを実行させるように命令を含む。前述した記憶媒体は、Uディスク、ポータブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスク等など、プログラムコードを記憶可能な様々な媒体を含む。
【0088】
なお、本開示の装置と方法では、各部品または各ステップは、明らかに、分解および/または再度組み合わせが可能である。これらの分解および/または再度組み合わせは、本開示に同等な技術案として見なすべきである。また、上記一連の処理を実行するステップは、自然に、説明される順序に従って時系列に実行してもよいが、必ずしも時系列に実行するとは限らず、一部のステップは並列的に実行されてもよく、または互い独立して実行されてもよい。当業者であれば理解であるように、本開示の方法と装置のすべてまたは任意のステップまたは部品は、任意の演算装置(プロセッサ、記憶媒体等を含む)または演算装置のネットワークにおいて、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアまたはそれらの組み合わせで実現可能であり、これは、当業者が本開示の説明を読んだ前提で、基本的なプログラミングスキルを活用すれば実現可能なことである。
【0089】
したがって、本開示の目的は、任意の演算装置において1つのプログラムまたは1組のプログラムを実行することで実現可能である。前記演算装置は、周知の汎用装置であってもよい。したがって、本開示の目的は、前記方法または装置を実現するプログラムコードを含むプログラム製品を提供することのみで実現されてもよい。即ち、このようなプログラム製品も本開示を構成し、そして、このようなプログラム製品が記憶されている記憶媒体も本開示を構成する。明らかに、前記記憶媒体は、周知の任意の記憶媒体またはこの先開発されてくる任意の記憶媒体であってもよい。なお、本開示の装置と方法では、明らかに、各部品または各ステップは、分解および/または再度組み合わせが可能である。これらの分解および/または再度組み合わせは、本開示に同等な技術案として見なすべきである。それに、上記一連の処理を実行するステップは、自然に、自然に、説明される順序に従って時系列に実行してもよいが、必ずしも時系列に実行するとは限らず、一部のステップは並列的に実行されてもよく、または互い独立して実行されてもよい。
【0090】
以上に記載されたのは、本開示の好ましい実施形態、当業者であれば、本開示に記載の原理から逸脱しない限り、いくつかの改善と修正を行ってもよく、これらの改善と修正も本開示の保護範囲として見なされるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク側デバイスに
より実行される周波数領域リソース割り当て方法であって、
1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を端末に送信するステップを含む、周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項2】
前記DCIは第1情報ドメインと第2情報ドメインを含み、
前記第1情報ドメインは、物理共有チャネルの周波数領域リソースが所在する1つ又は複数の周波数領域リソース範囲の
1つ又は複数のインデックスを指示し、
前記第2情報ドメインは、1つの周波数領域リソース範囲内の周波数領域リソース割り当てを指示する、請求項1に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項3】
前記第1情報ドメインにおいて、ビットマップ(bitmap)またはコードポイント(code point)の方法により、前記1つ又は複数の周波数領域リソース範囲の
1つ又は複数のインデックスを指示する、請求項2に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項4】
前記周波数領域リソース範囲は、帯域幅が最も小さい第1周波数領域リソース範囲、及び前記第1周波数領域リソース範囲以外の少なくとも1つの第2周波数領域リソース範囲を含む、請求項2に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項5】
前記第2情報ドメインのビット長は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅に基づいて決定されたリソース割り当てのビット長に等しい、請求項
2に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項6】
前記周波数領域リソース割り当てがタイプ1である場合、前記第2情報ドメインに含まれるリソース指示値(RIV)に対応する第2周波数領域リソース範囲の開始リソースブロック(RB)は、
【数60】
であり、
連続割り当てのRB数は、
【数61】
であり、
【数62】
は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数であり、
Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率である、請求項4に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項7】
前記周波数領域リソース割り当てがタイプ0である場合、前記第2情報ドメインのビットは、前記第2周波数領域リソース範囲のリソースブロックグループ(RBG)に対応し、
最初のRBGのサイズは、
【数63】
であり、
【数64】
である場合、最後のRBGのサイズは
【数65】
であり、そうでなければ、最後のRBGのサイズはP*Kであり、その他のRBGのサイズはP*Kであり、
Pは、第1周波数領域リソース範囲のRBGのサイズであり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率であり、
【数66】
は、第2周波数領域リソース範囲における開始リソース位置であり、
【数67】
は、第2周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ
または物理リソースブロック(PRB)の数である、請求項4に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項8】
端末に
より実行される周波数領域リソース割り当て方法であって、
ネットワーク側デバイスから送信された、1つ又は複数の周波数領域リソース範囲内にある物理共有チャネルの周波数領域リソースの割り当てを指示するためのダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップを含む、周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項9】
前記DCIは第1情報ドメインと第2情報ドメインを含み、
前記第1情報ドメインは、物理共有チャネルの周波数領域リソースが所在する1つ又は複数の周波数領域リソース範囲の
1つ又は複数のインデックスを指示し、
前記第2情報ドメインは、1つの周波数領域リソース範囲内の周波数領域リソース割り当てを指示する、請求項8に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項10】
前記第1情報ドメインにおいて、ビットマップ(bitmap)またはコードポイント(code point)の方法により、端末によりスケジューリングされる前記1つ又は複数の周波数領域リソース範囲の
1つ又は複数のインデックスを指示する、請求項9に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項11】
前記周波数領域リソース範囲は、帯域幅が最も小さい第1周波数領域リソース範囲、及び前記第1周波数領域リソース範囲以外の少なくとも1つの第2周波数領域リソース範囲を含む、請求項9に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項12】
前記第2情報ドメインのビット長は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅に基づいて決定されたリソース割り当てのビット長に等しい、請求項
9に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項13】
前記周波数領域リソース割り当てがタイプ1である場合、前記第2情報ドメインに含まれるリソース指示値(RIV)に対応する第2周波数領域リソース範囲の開始リソースブロック(RB)は、
【数68】
であり、
連続割り当てのRB数は、
【数69】
であり、
【数70】
は、第1周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ
または物理リソースブロック(PRB)の数であり、
Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率である、請求項12に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項14】
前記周波数領域リソース割り当てがタイプ0である場合、前記第2情報ドメインのビットは、前記第2周波数領域リソース範囲のリソースブロックグループ(RBG)に対応し、
最初のRBGのサイズは、
【数71】
であり、
【数72】
である場合、最後のRBGのサイズは
【数73】
であり、そうでなければ、最後のRBGのサイズはP*Kであり、その他のRBGのサイズはP*Kであり、
Pは、第1周波数領域リソース範囲のRBGのサイズであり、Kは、第2周波数領域リソース範囲と第1周波数領域リソース範囲に基づく帯域幅の比率であり、
【数74】
は、第2周波数領域リソース範囲における開始リソース位置であり、
【数75】
は、第2周波数領域リソース範囲の帯域幅サイズ/物理リソースブロック(PRB)の数である、請求項12に記載の周波数領域リソース割り当て方法。
【請求項15】
プロセッサと、コンピュータプログラムが記憶されているメモリとを含み、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、請求項1から7のいずれか一項に記載の周波数領域リソース割り当て方法または請求項8から14のいずれか一項に記載の周波数領域リソース割り当て方法を実行する通信デバイス。
【請求項16】
命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータが請求項1から7のいずれか一項に記載の周波数領域リソース割り当て方法または請求項8から14のいずれか一項に記載の周波数領域リソース割り当て方法を実行する、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】