特表 2024-542446 閉鎖系使用の経腸栄養摂取備品に接続する長寿命容器固定封緘部

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-11-15

(54)【発明の名称】閉鎖系使用の経腸栄養摂取備品に接続する長寿命容器固定封緘部

(51)【国際特許分類】

   A61J 15/00 20060101AFI20241108BHJP

   A61J 1/10 20060101ALI20241108BHJP

   A61M 39/12 20060101ALI20241108BHJP

【ＦＩ】

A61J15/00 Z

A61J1/10 335Z

A61M39/12

【審査請求】未請求

【予備審査請求】有

(21)【出願番号】P 2024528479

(86)(22)【出願日】2022-11-11

(85)【翻訳文提出日】2024-06-19

(86)【国際出願番号】 BR2022050434

(87)【国際公開番号】W WO2023081991

(87)【国際公開日】2023-05-19

(31)【優先権主張番号】1020210229144

(32)【優先日】2021-11-13

(33)【優先権主張国・地域又は機関】BR

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】524179640

【氏名又は名称】サントス レイテ，ロナウド

【氏名又は名称原語表記】ＳＡＮＴＯＳ ＬＥＩＴＥ，Ｒｏｎａｌｄｏ

【住所又は居所原語表記】Ｒｕａ Ｏｒｅｓｔｅｓ Ｑｕｅｒｃｉａ，ｎｏ １５６，Ｌｏｔｅ Ａ１５，Ｐａｒｑｕｅ Ｂｒａｓｉｌ ５００，ＣＥＰ １３１４１－０５４，Ｐａｕｌｉｎｉａ／ＳＰ （ＢＲ）

(74)【代理人】

【識別番号】110000659

【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】サントス レイテ，ロナウド

【テーマコード（参考）】

4C047

4C066

【Ｆターム（参考）】

4C047AA11

4C047CC27

4C047NN17

4C066AA10

4C066BB01

4C066EE02

4C066JJ02

4C066JJ10

(57)【要約】

本発明は、食品梱包の技術分野に関するもので、具体的には、閉鎖系で経腸栄養摂取食品の市場に供給するために創出したものであり、従来の長寿命容器（開放系）を閉鎖系容器に変換するレイアウトを有し、投与備品への接続により専用の長寿命容器を形成する固定の封緘部から成るが、それは、本発明の特徴が、製品を環境にさらすことなく、操作を省き、したがって特定の調製する箇所の必要性なしに、チューブを通して製品を排出し、パッケージの防壁や気密封緘機能を維持することを可能にするからである。
【選択図】図５

【特許請求の範囲】

【請求項1】

十字型栄養摂取セットを有する閉鎖系での栄養摂取チューブの使用に対して、無菌カートン容器を、経腸栄養摂取食品容器に変換することを特徴とする、
閉鎖系による経腸栄養摂取に使用の無菌カートン梱包用開封装置（図５）であって、
該開封装置は、前記十字型栄養摂取セットを固定する内部装置の内部雄ネジ（０４）に嵌合する上部（０１）に中央ネジ（０７）を有し、該装置のベースに生物学的フィルタ（０６）を含む（図６）ことを特徴とする開封装置。

【請求項2】

十字型栄養摂取セットを有する閉鎖系での栄養摂取チューブの使用に対して、無菌カートン容器を、経腸栄養摂取食品容器に変換することを特徴とする、請求項１に記載の、閉鎖系による経腸栄養摂取に使用の無菌カートン梱包用開封装置（図５）であって、
該開封装置は、前記栄養摂取セットを固定する前記内部装置の前記内部雄ネジ（０４）に嵌合する前記上部（０１）に中央ネジ（０７）を有し、該装置のベースに生物学的フィルタはない（図７）ことを特徴とする開封装置。

【請求項3】

十字型栄養摂取セットを有する閉鎖系での栄養摂取チューブの使用に対して、無菌カートン容器を、経腸栄養摂取食品容器に変換することを特徴とする、請求項１に記載の、閉鎖系による経腸栄養摂取に使用の無菌カートン梱包用開封装置（図９）であって、
該開封装置は、下部（０２）の雄ネジ（０８）に嵌合する前記上部（０１）に別個の遠位の雌ネジ（０９）を有し、該装置のベースに生物学的フィルタ（０６）を含む（図６）ことを特徴とする開封装置。

【請求項4】

十字型栄養摂取セットを有する閉鎖系での栄養摂取チューブの使用に対して、無菌カートン容器を、経腸栄養摂取食品容器に変換することを特徴とする、請求項３に記載の、閉鎖系による経腸栄養摂取に使用の無菌カートン梱包用開封装置（図９）であって、
該開封装置は、前記下部（０２）の前記雄ネジ（０８）に嵌合する前記上部（０１）に別個の遠位の雌ネジ（０９）を有し、該装置のベースに生物学的フィルタはない（図７）ことを特徴とする開封装置。

【請求項5】

十字型栄養摂取セットを有する閉鎖系での栄養摂取チューブの使用に対して、無菌カートン容器を、経腸栄養摂取食品容器に変換することを特徴とする、請求項１に記載の、閉鎖系による経腸栄養摂取に使用の無菌カートン梱包用開封装置（図１０）であって、
該装置の上部と下部は、不正開封防止シール（０３）が取り外された後でも、前記部分を分離することなく開放し、前記上部（１０）を前記下部に押し付けることにより閉じることを可能にする折り畳み式継目（１１）によって接続され、
該装置は、該装置のベースに生物学的フィルタ（０６）を有する（図６）ことを特徴とする開封装置。

【請求項6】

十字型栄養摂取セットを有する閉鎖系での栄養摂取チューブの使用に対して、無菌カートン容器を、経腸栄養摂取食品容器に変換することを特徴とする、請求項５に記載の、閉鎖系による経腸栄養摂取に使用の無菌カートン梱包用開封装置（図１０）であって、該装置の上部と下部は、前記不正開封防止シール（０３）が取り外された後でも、該装置のベースに生物学的フィルタなしに、前記部分を分離することなく開放し、前記上部（１０）を前記下部に押し付けることにより閉じることを可能にする折り畳み式継目（１１）によって接続される（図７）ことを特徴とする開封装置。

【請求項7】

ランセット型栄養摂取セットを有する閉鎖系での栄養摂取チューブの使用に対して、無菌カートン容器を、経腸栄養摂取食品容器に変換することを特徴とする、請求項３に記載の、閉鎖系による経腸栄養摂取に使用の無菌カートン梱包用開封装置（図１２）であって、
該装置は、前記下部（０２）の雄ねじ（０８）に嵌合する前記上部（０１）に別個の遠位の雌ネジ（０９）を有し、前記上部に前記嵌合（１２）を閉じる装置（１３）を含み、前記嵌合は、前記容器と直接接触することなく前記装置のベースの中間部に配置され、前記装置のベースには生物学的フィルタ（０６）を有する（図１４）ことを特徴とする開封装置。

【請求項8】

ランセット型栄養摂取セットを有する閉鎖系での栄養摂取チューブの使用に対して、無菌カートン容器を、経腸栄養摂取食品容器に変換することを特徴とする、請求項７に記載の、閉鎖系による経腸栄養摂取に使用の無菌カートン梱包用開封装置（図１２）であって、
該装置は、前記下部（０２）の前記雄ねじ（０８）に嵌合する前記上部（０１）に別個の遠位の雌ネジ（０９）を有し、前記上部に前記嵌合（１２）を閉じる装置（１３）を含み、前記嵌合は、前記容器と直接接触することなく前記装置のベースの中間部に配置され、前記装置のベースには生物学的フィルタはない（図１５）ことを特徴とする開封装置。

【請求項9】

ランセット型栄養摂取セットを有する閉鎖系での栄養摂取チューブの使用に対して、無菌カートン容器を、経腸栄養摂取食品容器に変換することを特徴とする、請求項７に記載の、閉鎖系による経腸栄養摂取に使用の無菌カートン梱包用開封装置（図１６）であって、
該装置は、前記下部（０２）の前記雄ネジ（０８）に嵌合する前記上部（０１）に別個の部分的に遠位の雌ネジ（０９）を有し、前記上部には、前記容器と直接接触する前記装置のベースの前記下部に配置された前記嵌合（１２）を閉じる拡張装置（１３）を含み、前記装置のベースには生物学的フィルタ（０６）を有する（図１４）ことを特徴とする開封装置。

【請求項10】

ランセット型栄養摂取セットを有する閉鎖系での栄養摂取チューブの使用に対して、無菌カートン容器を、経腸栄養摂取食品容器に変換することを特徴とする、請求項９に記載の、閉鎖系による経腸栄養摂取に使用の無菌カートン梱包用開封装置（図１６）であって、
該装置は、前記下部（０２）の前記雄ネジ（０８）に嵌合する前記上部（０１）に別個の部分的に遠位の雌ネジ（０９）を有し、前記上部には、前記容器と直接接触する前記装置のベースの前記下部に配置された前記嵌合（１２）を閉じる拡張装置（１３）を含み、前記装置のベースには生物学的フィルタ（０６）はない（図１５）ことを特徴とする開封装置。

【請求項11】

ランセット型栄養摂取セットを有する閉鎖系での栄養摂取チューブの使用に対して、無菌カートン容器を、経腸栄養摂取食品容器に変換することを特徴とする、請求項５に記載の、閉鎖系による経腸栄養摂取に使用の無菌カートン梱包用開封装置（図１７）であって、
該装置の上部と下部は、前記不正開封防止シール（０３）が取り外された後でも、前記部分を分離することなく開放し、前記上部（１０）を前記下部に押し付けることにより閉じることを可能にする折り畳み式継目（１１）によって接続され、前記上部は、前記嵌合（１２）を閉じる拡張装置（１３）を含み、前記装置のベースに生物学的フィルタ（０６）を有する（図１４）ことを特徴とする開封装置。

【請求項12】

ランセット型栄養摂取セットを有する閉鎖系での栄養摂取チューブの使用に対して、無菌カートン容器を、経腸栄養摂取食品容器に変換することを特徴とする、請求項１１に記載の、閉鎖系による経腸栄養摂取に使用の無菌カートン梱包用開封装置（図１７）であって、
該装置の上部と下部は、前記不正開封防止シール（０３）が取り外された後でも、前記部分を分離することなく開放し、前記上部（１０）を前記下部に押し付けることにより閉じることを可能にする折り畳み式継目（１１）によって接続され、前記上部は、前記嵌合（１２）を閉じる拡張装置（１３）を含み、前記装置のベースに生物学的フィルタはない（図１５）ことを特徴とする開封装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明の特許出願は、食品梱包の技術分野に属する。本発明の特許出願は、無菌カートン梱包用の開封装置を導入し、この種の梱包で利用可能な従来の開封装置を置き換えることにより、閉鎖経腸系での投与のみを目的とした製品に使用することを可能にする。

【背景技術】

【0002】

経腸栄養摂取療法は、２系統、すなわち開放系及び閉鎖系を使用して実施することができる。開放経腸系では、食事は取り扱いを必要とし、特定のエリアで準備する必要がある。一方、閉鎖経腸系は、特殊な調製エリア又は梱包エリアを必要としない。経腸栄養摂取食品は、両方の系において利用可能である。開放系製品は、かなり安価であり、無菌カートン梱包で供給される。閉鎖系製品は、様々な種類の特別に開発された梱包で提供される（図１９）。本発明は、現在の無菌カートン梱包（図１）を非常に低いコストで閉鎖系梱包（図８及び図１３）に変えるものであり、通常は高圧蒸気滅菌処理によって滅菌される現在の閉鎖系製品と比較して、取り扱いの必要性を排除し、優れた品質を提供することによってより高い安全性を提供する。

【0003】

経腸栄養摂取療法（ＥＮＴ）は、個人、病院、健康プラン、又は自宅で治療を受ける（ホームケアの）個人にとって、高い治療費を伴う。閉鎖系による投与が推奨される場合、この費用は開放系と比較して３倍になる可能性がある。この特性は、閉鎖系向けに特別に開発された梱包（図１９）が最終製品価格に著しく影響を及ぼし、経済的に不利な患者にとって手が届かないことを意味する。
現在、無菌カートン梱包内の経腸処方物は、製品に接続するのに保護シールを破る必要がある自動開封装置を有しており、したがって閉鎖系梱包として分類されることからは除外される。このシールを破ると、内容物は手による接触や大気を含む、様々な原因による汚染の可能性にさらされる。
本発明では、経腸セットを介して経腸栄養摂取剤を注入するのに必要な経腸栄養摂取セット（図２０）によってのみ穿孔され、閉鎖系製品で使用する特別な梱包と同様に容器内の内容物が保存されるので、保護シールを適切に破ることが確実にできる。したがって、本発明を備えた無菌カートン梱包により、閉鎖系で使用する経腸栄養摂取食品のコスト、ひいては最終消費者価格を大幅に削減することが可能である。
低減価格に加えて、別の一貫した技術的な利点は、梱包した製品の栄養摂取特性を維持することである。特別梱包（高圧蒸気滅菌処理）で主に使用される滅菌システムは、長寿命梱包処理（ＵＨＴ処理）で使用されるものよりもかなり熱的に強く、栄養素のより自然な状態を維持し、滅菌によって引き起こされる不要な分子相互作用を減少させる。言い換えれば、本発明は、価格を低減し、無菌カートン梱包開放系に見られるものと同等の閉鎖系における品質を可能にする。

【図面の簡単な説明】

【0004】

本発明は、代替的な機構及び相補的な構成要素を有する様々なレイアウトをとることができる。以下は、本発明及びその概念のいくつかを例示するために提供される図の説明である。

【図1】従来の無菌カートン梱包の写真を示す。

【図2】すべてのレイアウト（図１０及び図１７に示されている取り付けキャップのモデルを除く）について同じである、閉鎖キャップを有するプロトタイプの写真を示す。

【図3】キャップを閉鎖状態で提示し、上部が下部の上にある十字型経腸栄養摂取セット（ＥＮＦｉｔ^{（登録商標）}）用接続先を備えたプロトタイプの概略図を示す。

【図4】十字型経腸栄養摂取セット（ＥＮＦｉｔ）用の接続先を有するプロトタイプの写真を示し、上部（キャップ）部分及び下部（ベース）部分が分離され、横に並んで配置されている。

【図5】前の写真（図４）、すなわち、上部と下部が分離されたプロトタイプの概略図を示す。

【図6】十字型経腸栄養摂取セット用接続先及び生物学的フィルタを有する開封装置のベース（０２）の底面図（２－ａ）及び上面図（２－ｂ）を表す。

【図7】生物学的フィルタがなく十字型経腸栄養摂取セット用接続先を有する開封装置のベース（０２）の底面図（２－ａ）及び上面図（２－ｂ）を表す。

【図8】キャップを閉鎖状態及び開放状態の両方で無菌カートン容器に適用した十字型経腸栄養摂取セット用接続先を有するプロトタイプの写真を示す。

【図9】十字型経腸栄養摂取セット用接続先を有し、ネジ（０８）及びネジ（０９）を使用したキャップのベースへの固定方法が異なるプロトタイプの概略図を示す。

【図10】キャップを接合ポイントに押し付けることによって達成した、封緘の種類が異なる十字型経腸栄養摂取セット用接続先を有するプロトタイプの概略図を示す。

【図11】ランセット状経腸栄養摂取セット用接続先を有し、その上部及び下部が分離されたプロトタイプの写真を示す。

【図12】前の写真（図１１）、すなわち上部及び下部を有するプロトタイプの概略図を示す。

【図13】キャップを閉じ、またキャップを開放状態で無菌カートン容器に適用されたランセット状の経腸栄養摂取セット用接続先を有するプロトタイプの写真を示す。

【図14】生物学的フィルタとともにランセット状経腸栄養摂取セット用接続先を有する開封装置のベース（０２）の底面図（２－ａ）及び上面図（２－ｂ）を表す。

【図15】生物学的フィルタがなくランセット状経腸栄養摂取セット用接続先を有する開封装置のベース（０２）の底面図（２－ａ）及び上面図（２－ｂ）を表す。

【図16】ランセット状経腸栄養摂取セット用接続先を有し、部分的なネジ（０８）及びネジ（０９）を使用してキャップ上部のキャップ下部への固定方法が異なるプロトタイプの概略図を示す。

【図17】ランセット状経腸栄養摂取セット用接続先を有し、（折り畳み可能な接続部を介して結合した）上部を下部に押し付けることによって行う、キャップの封緘方法が異なるプロトタイプの概略図である。

【図18】十字型経腸栄養摂取セット用接続先を有する開放系製品（１４）及びランセット状経腸栄養摂取セット用接続先を有する開放系製品（１５）を投与するのに使用するボトルの２つのモデルを例示する写真を示す。

【図19】現在市販されている閉鎖系製品に使用される特殊梱包のいくつかのモデルを例示する写真を示す。

【図20】十字型（１６）及びランセット状（１７）の２つの栄養摂取セットを例示する写真を示す。 本発明のすべてのレイアウトに存在する構成要素を以下に説明する。

【符号の説明】

【0005】

（０１）開封装置のキャップ（上部）
（０２）開封装置のベース（下部）
（０３）不正開封防止シール（赤色破線）
（０４）十字型栄養摂取セット固定用内部装置の雄ネジ
（０５）十字型栄養摂取セットの貫通点
（０６）内部減圧用生物学的フィルタ
（０７）雄ネジ（０４）に適合する雌ネジ
（０８）上部固定用雄ネジ
（０９）雌部（０８）に適合する雌ネジ
（１０）折り畳み式継目によって結合した開封装置の上部（キャップ）
（１１）開封装置の上部及び下部を取り付ける折り畳み式継目
（１２）ランセット状栄養摂取セットの貫通及び固定用ポイント
（１３）貫通閉鎖ポイント（１２）用の装置

【発明を実施するための形態】

【0006】

この新しい開封装置は、無菌カートン梱包の不可欠な部分であり、上記で説明した図に示すように、様々な設計で実現することができる。これらの設計は、市場で入手可能な様々な種類の栄養摂取セットに適合し、生産モデルを合理化し、又は投与中の製品品質を保証するより安全でより実用的なモデルによって取り扱いを改善することができる。異なるモデルとの互換性を示すために、２つの異なる種類の栄養摂取セットである十字型栄養摂取セット（図５、図９、図１０）及びランセット状栄養摂取セット（図１２、図１６、図１７について、プロトタイプを提示した。これら２つの種類の栄養摂取セットについて、図６、図７、図１４、及び図１５に示すように、異なるレイアウトにより示された実装オプションは、生物学的フィルタの有無にかかわらず適用することができる。

【0007】

本発明、すなわち無菌カートン梱包用の開封装置は、レイアウトに関係なく、閉鎖系を介した経腸栄養摂取投与を目的とした製品向けのカートン梱包に専属するものである。本発明は、十字型（１６）、ランセット状（１７）、又は他の既存の種類にかかわらず、栄養摂取セット用の接続先（図２０）と、経腸系を通して製品の注入を容易にしかつ濾過した空気を入れて梱包の内圧バランスをとることを可能にする微生物学的フィルタ（０６）（図６及び図１４）という、特殊な梱包に共通の特徴を含む。微生物学的フィルタは、製品投与中に満足のいく流れを維持しながら圧力に屈する折り畳み式容器（図７及び図１５）では不要である。これが、十字型接続モデル（図６及び図７）とランセット状接続モデル（図１４及び図１５）の両方について、フィルタを有する例示的な図（図６及び図１４）とフィルタを有さない例示的な図（図７及び図１５）を提示する理由である。

【0008】

本発明の概念は、プロトタイプの写真（図４）及びその概略図（図５）によって示しており、無菌カートン梱包用の開封装置のベースに十字型栄養摂取セット用接続先が設定された無菌カートン梱包用の開封装置を示している。本開封装置は、ベース（０２）と、栄養摂取セットを固定するベースに見る雄ネジ（０４）と適合する雌ネジ（０７）を特徴とするキャップ（０１）とからなる。ベースは、不正開封防止シール（０３）によってキャップに接続され、この不正開封防止シールは、キャップ（０１）が取り外されて経腸栄養摂取セットを接続するときに破断される。
本発明の実施形態例

【0009】

上述の提案に加えて、本発明の実施形態のいくつかの例を図９、図１０、図１２、図１６、及び図１７に示す。しかしながら、無菌カートン梱包における製造の容易さ及び適用のための機械加工性の理由から、前の段落に記載された形態は、最初に製造される好ましい形態とすることができる。本発明のモデル、機構、及び構成要素は、図２、図３、図４、図５、図６、及び図８を分析することによって理解することができる。

【0010】

無菌カートン梱包内のほとんどの食料製品は開封装置を有する。しかしながら、本梱包にこれまで使用されてきたモデルは、経腸栄養摂取セットを固定する装置を有していない。したがって、本発明は、無菌カートン梱包を閉鎖経腸系で食品に使用することを可能にするので、経腸栄養摂取市場にとって斬新な解決策を示す。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】

【図19】

【図20】

【国際調査報告】