(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置{AUTOMATIC WAFER TEACHING APPARATUS FOR SEMICONDUCTOR MANUFACTURING EQUIPMENT}
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20241108BHJP
B25J 9/22 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B25J9/22 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529998
(86)(22)【出願日】2022-08-31
(85)【翻訳文提出日】2024-05-21
(86)【国際出願番号】 KR2022013064
(87)【国際公開番号】W WO2023096093
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】10-2021-0162099
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000006622
【氏名又は名称】株式会社安川電機
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100145012
【氏名又は名称】石坂 泰紀
(74)【代理人】
【識別番号】100171099
【氏名又は名称】松尾 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ユン, ジュン‐ホ
(72)【発明者】
【氏名】カン, ヨング
(72)【発明者】
【氏名】リュウ, ミッド ウエム
(72)【発明者】
【氏名】實政 泰樹
(72)【発明者】
【氏名】南 孝
(72)【発明者】
【氏名】東垂水 大輔
【テーマコード(参考)】
3C707
5F131
【Fターム(参考)】
3C707BS15
3C707JS02
3C707KS17
3C707KV11
3C707MT04
5F131AA02
5F131BA37
5F131CA09
5F131CA12
5F131CA18
5F131CA42
5F131DA32
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5F131DB02
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5F131DB76
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5F131DD72
5F131GA14
5F131HA06
5F131HA33
5F131KA15
5F131KB33
(57)【要約】
半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置の発明が開示される。開示された半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置は、イエフイエムの一側縁部に沿って少なくとも1つがイエフイエムの内側に接続されるように設けられたロードポートと、イエフイエムの内側に設けられたウエハを処理するためにエンドエフェクタにて複数の前記ロードポートに搬送する搬送ロボットと、ウエハをアンロードした状態のエンドエフェクタがロードポート内部でウエハを定位置に置くことができるように、定位置検出を行うロードポートティーチング部とを含むことを特徴とする。
【代表図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イエフイエムと、
前記イエフイエムの一側縁部に沿って少なくとも1つが前記イエフイエムの内側に接続されるように設けられたロードポートと、
前記イエフイエムの内側に設けられたウエハを処理するためにエンドエフェクタにて複数の前記ロードポートに搬送する搬送ロボットと、
前記ウエハをアンロードした状態の前記エンドエフェクタが前記ロードポートの内部で前記ウエハを定位置に置くことができるように、定位置を検出するロードポートティーチング部とを含む
ことを特徴とする半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置。
【請求項2】
前記エンドエフェクタは、少なくとも上面が平面状に形成されたベースパッドと、
前記ベースパッドの前側に延びる2つのフォークとを含み、
前記ロードポートティーチング部は、
前記ウエハの平面上前縁または中央に対応するように、特定の前記ロードポート、ダミーポート、または前記イエフイエムの内側底面に突出して形成される検出ピンと、
特定の前記ロードポート、ダミーポート、または前記イエフイエムの内側底面において、前記エンドエフェクタの進入方向で前記検出ピンと一直線に沿って設定距離だけ離隔した位置に突出形成される半月ブロックと、
前記フォークの各々に対向するように一直線上に設けられ、前記検出ピンを前記フォーク間の平面上中央と設定高さに位置するように前記エンドエフェクタの入進入位置をY方向およびZ方向に検出案内する前端センサと、
前記フォークが前進移動し、前記前端センサが前記半月ブロックを検出するとき、前記検出ピンが位置するように前記ベースパッドに貫通形成される中央孔部と、
前記中央孔部の内側方向に相互作用し、前記検出ピンが設定位置にセットされるように、前記エンドエフェクタをX方向およびZ方向に位置決めするために、前記中央孔部の縁に沿って前記ベースパッドに1つ以上設けられる中央センサとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置。
【請求項3】
前記エンドエフェクタは、少なくとも上面が平面状に形成されたベースパッドと、
前記ベースパッドの前側に延びる2つのフォークとを含み、
前記ロードポートティーチング部は、特定の前記ロードポート、ダミーポート、または前記イエフイエムの内側底部の設定位置に置かれるベースプレートと、
前記ウエハの平面上前縁または中央に対応するように、前記ベースプレートの底面に突出形成される検出ピンと、
前記ベースプレートにおいて、前記エンドエフェクタの進入方向で前記検出ピンと一直線に沿って設定距離だけ離隔した位置に突出形成される半月ブロックと、
前記フォークの各々に対向するように一直線上に設けられ、前記検出ピンを前記フォーク間の平面上中央と設定高さに位置するように前記エンドエフェクタの進入位置をY方向およびZ方向に検出案内する前端センサと、
前記フォークが前進移動し、前記前端センサが前記半月ブロックを検出するとき、前記検出ピンが位置するように前記ベースパッドに貫通形成される中央孔部と、
前記中央孔部の内側方向に相互作用し、前記検出ピンが設定位置にセットされるように、前記エンドエフェクタをX方向およびZ方向に位置決めするために、前記中央孔部の縁に沿って前記ベースパッドに1つ以上設けられる中央センサとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置。
【請求項4】
前記ダミーポートが特定の前記ロードポートの内部に位置する場合、前記ダミーポートは、第1位置設定部によって前記ロードポートに対して定位置設定されることを特徴とする、請求項3に記載の半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置。
【請求項5】
前記イエフイエムの他側縁部に沿って少なくとも1つが前記イエフイエムの内側に接続されるように設けられるステーションと、
前記ウエハをアンロードした状態の前記エンドエフェクタが前記ステーションの内部で前記ウエハを定位置に置くことができるように定位置検出するステーションティーチング部とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置。
【請求項6】
清浄空間を形成する搬送装置に設置されたロードポートに載置されるウエハキャリア(FOUP)内におけるウエハの受け渡し位置をティーチングするためのティーチングシステムを備えた搬送装置であって、
ウエハを保持可能なハンドと、前記ハンドを水平方向と垂直方向に移動させるアームと、前記ハンドに設けられたセンサとを備えたロボットと、
少なくとも前記センサの検知と、前記アームと前記ハンドの動作制御を行うロボット制御装置と、
前記ロードポートに載置され、前記ロボットによる前記ウエハキャリア内のウエハの受け渡し位置と同じ位置において前記搬送装置の清浄空間を維持するように構成されたティーチングジグと、を含み、
前記ティーチングジグは、前記ウエハキャリア内における前記ウエハの受け渡し位置との相対的な位置関係を把握できるように配置されている特定形状部を備え、
前記ロボット制御装置は、前記ハンドを動作させて、前記ティーチングジグの前記特定形状部を前記センサで検知し、検知された前記特定形状部の位置に基づいて前記ウエハの前記受け渡し位置を記憶する、搬送装置。
【請求項7】
前記ティーチングジグは、一面に開口面と他面に前記ロードポートが前記ティーチングジグを保持するための形状とを有する筐体を含み、前記特定形状部は、前記筐体の内部に設けられており、前記ロボットは、前記搬送装置の清浄空間を維持する前記ティーチングジグの前記開口面を介して前記特定形状部にアクセス可能である、請求項6に記載の搬送装置。
【請求項8】
前記ティーチングジグは、ウエハを収容可能なウエハキャリア(FOUP)であり、前記ウエハキャリアにおけるウエハ載置段に、前記特定形状部を有する板状の基板が装着されている、請求項6に記載の搬送装置。
【請求項9】
前記特定形状部は、前記ウエハキャリアに載置された前記ウエハと同じ高さに位置する板状の基板に設けられている、請求項7に記載の搬送装置。
【請求項10】
前記ティーチングジグは、前記開口面を覆うカバーをさらに備え、前記カバーは前記ロードポートによって開閉される、請求項7に記載の搬送装置。
【請求項11】
前記特定形状部は、第1特定形状部と第2特定形状部を含み、前記第1特定形状部及び前記第2特定形状部は互いに相対的な位置関係を把握できるように配置されており、前記第2特定形状部は、前記第1特定形状部よりも前記開口面に近い位置に配置されており、
前記ロボット制御装置は、前記ハンドを動作させて、前記センサで前記第2特定形状部を検知し、検知された前記第2特定形状部の位置に基づいて前記センサで前記第1特定形状部を検知し、前記第1特定形状部の位置に基づいて前記ウエハの受け渡し位置を取得する、請求項7に記載の搬送装置。
【請求項12】
前記第1特定形状部および前記第2特定形状部は、平面視で前記開口面に対する前記ハンドの軸線がなす角度に応じた配置位置に配置されている、請求項11に記載の搬送装置。
【請求項13】
前記ティーチングジグは、第1配置位置と前記第1配置位置とは異なる第2配置位置を有し、前記第1特定形状部及び前記第2特定形状部は、平面視で前記開口面に対する前記ハンドの軸線がなす角度が垂直な状態を保ちつつ前記ハンドが前記開口面からアクセスする場合、前記第1配置位置に配置され、前記開口面に対する前記軸線がなす角度が垂直でない状態を保ちつつ前記ハンドが前記開口面からアクセスする場合、前記第2配置位置に配置される、請求項12に記載の搬送装置。
【請求項14】
前記第1特定形状部は、前記センサによって前記第2特定形状部が検知された後、前記開口面に対する前記ハンドの軸線がなす角度を保持したまま、前記センサによって検知できる位置に配置される、請求項11に記載の搬送装置。
【請求項15】
前記第2特定形状部は、前記センサによって検知されるとき、少なくとも前記筐体の側壁と前記ハンドとの間の隙間が確保できる位置に設けられる、請求項11に記載の搬送装置。
【請求項16】
前記第1特定形状部及び前記第2特定形状部は、前記ティーチングジグ内で複数段に階層的に複数設けられている、請求項11に記載の搬送装置。
【請求項17】
前記第2配置位置において、前記第1特定形状部が位置する面と前記第2特定形状部が位置する面とは互いに異なる、請求項13に記載の搬送装置。
【請求項18】
前記センサは、前記ハンドの先端側に設けられた第1センサと、前記第1センサよりも前記ハンドの基端側に設けられ、前記第1センサの光軸と直交する光軸を有する第2センサと、を備え、前記第1特定形状部は、第1検出部と第2検出部とを含み、前記第1センサが前記第2特定形状部を検知した後、前記第1センサが前記第2検出部を検知可能で、前記第2センサが前記第1検出部を検知可能な位置まで前記制御装置が前記ハンドを移動させる、請求項11に記載の搬送装置。
【請求項19】
前記第1検出部と前記第2検出部は、前記第2センサが前記第1検出部を検出すると同時に、前記第1センサが前記第2検出部を検出可能な相対位置関係を有する、請求項18に記載の搬送装置。
【請求項20】
前記第2センサは、前記ハンドの基端側に設けられた穴を横切るように設けられ、前記第1センサが前記第2検出部を検知し、前記穴に前記第1検出部が入り込むとき、前記ハンドと前記第2特定形状部とが干渉しないように構成されている、請求項18に記載の搬送装置。
【請求項21】
前記第2センサは、前記第1センサの光軸と平行な光軸のアルファセンサと、前記アルファセンサ及び前記第1センサの光軸とそれぞれ直交するベータセンサと、を有し、前記ベータセンサは、前記穴を横切るように設けられている、請求項20に記載の搬送装置。
【請求項22】
前記ティーチングジグは、OHT(Overhead Hoist Transport)又はAGV (Automated Guided Vehicle)により前記ロードポートに載置される、請求項6に記載の搬送装置。
【請求項23】
清浄空間を形成する搬送装置に設置されたロードポートに載置されるウエハキャリア(FOUP)内におけるウエハの受け渡し位置をティーチングするためのティーチングシステムであって、
ウエハを保持可能なハンドと、前記ハンドを水平方向と垂直方向に移動させるアームと、前記ハンドに設けられたセンサとを備えたロボットと、
少なくとも前記センサの検知と、前記アームと前記ハンドの動作制御を行うロボット制御装置と、
前記ロードポートに載置され、前記ロボットによる前記ウエハキャリア内のウエハの受け渡し位置と同じ位置において前記搬送装置の清浄空間を維持するように構成されたティーチングジグと、を含み、
前記ティーチングジグは、前記ウエハキャリア内における前記ウエハの受け渡し位置との相対的な位置関係を把握できるように配置されている特定形状部を備え、
前記ロボット制御装置は、前記ハンドを動作させて、前記ティーチングジグの前記特定形状部を前記センサで検知し、検知された前記特定形状部の位置に基づいて前記ウエハの前記受け渡し位置を記憶する、ティーチングシステム。
【請求項24】
清浄空間を形成する搬送装置に設置されたロードポートに載置されるウエハキャリア(FOUP)内におけるウエハの受け渡し位置をロボットへティーチングするためのティーチングジグであって、
前記ロードポートに載置されて、前記ロボットによる前記ウエハキャリア内のウエハの受け渡し位置と同じ位置において前記搬送装置の清浄空間を維持するように構成され、一面に開口面を有する筐体を含み、
前記筐体の内部に、前記ウエハキャリア内における前記ウエハの受け渡し位置との相対的な位置関係を把握できるように配置されている特定形状部が設けられている、ティーチングジグ。
【請求項25】
清浄空間を形成する搬送装置に設置されたロードポートに載置されるウエハキャリア(FOUP)との間でウエハの受け渡しを行うロボットであって、
ウエハを保持可能なハンドと、
前記ハンドを水平方向と垂直方向に移動させるアームと、
前記ハンドに設けられたセンサと、を備え、
前記ロボットは、前記ウエハキャリア内におけるウエハの受け渡し位置をティーチングするためのティーチングジグを前記センサで検知することにより、前記ウエハの受け渡し位置がティーチングされ、
前記ティーチングジグは、前記ロードポートに載置され、前記ロボットが前記ウエハキャリア内のウエハの受け渡し位置と同じ位置において前記搬送装置の清浄空間を維持するように構成され、前記ウエハキャリア内におけるウエハの受け渡し位置との相対的な位置関係を把握できるように配置されている特定形状部を備え、
前記ロボットは、前記ハンドを動作させて、前記ティーチングジグの前記特定形状部を前記センサで検知し、検知された前記特定形状部の位置に基づいて前記ウエハの前記受け渡し位置がティーチングされる、ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置に関し、より詳細には別途のティーチングジグを人手で設置して使用することなく、ウエハの処理工程のためにイエフイエム(EFEM;Equipment Front End Module)のエッジに沿って具備されるロードポートとステーションの内部で搬送ロボットのエンドエフェクタの定位置設定を検出することにより、人手で設置した既存のティーチングジグでエンドエフェクタやウエハのティーチング作業を行う工程に対比してティーチング時間を短縮しようとする半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子は、薄膜蒸着工程、イオン注入工程、拡散工程、洗浄工程、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程などのような多数の工程を経て製造される。これら半導体製造工程が行われる装置は、ウエハを1枚ずつ処理する枚葉式装置が広く用いられている。
【0003】
例えば、洗浄工程はウエハをケミカルで処理してパーティクル、金属不純物、有機系のような汚染を除去し、高い清浄度を満たすためにウエハを1枚ずつ洗浄する枚葉式洗浄が広く用いられている。枚葉式洗浄装置は、ウエハがロードされるローディング部と洗浄工程が行われる洗浄部との間にウエハの供給を円滑にするためにウエハを待機させるバッファ部を有することが一般的である。
【0004】
搬送ロボットによってバッファ部にウエハがロードされるとき、搬送ロボットがずれていればバッファ部のウエハスロットにウエハの位置がずれたまま置かれる。
【0005】
バッファ部のウエハの位置がずれていると、ウエハを洗浄部に搬送する際にウエハが搬送ロボットから離脱してウエハが破損したり、洗浄部でウエハが正しく置かれないため洗浄作業が停止するという問題が発生することがある。
【0006】
また、ウエハが搬送ロボットから離脱されなくても、ウエハの位置のずれがウエハ位置感知センサによって感知されると、工程の進行を止め、製造設備をダウンさせて、搬送ロボットのずれ程度を測定し、マニュアルで搬送ロボットをティーチングする作業をしなければならない。
【0007】
製造設備をダウンさせて搬送ロボットをティーチングするには時間がかかるため、工程の生産性が低下する。また、イエフイエムを大気に開放した状態で、作業者がイエフイエム内の清浄な空間に入り、手作業でジグを設置して搬送ロボットをティーチングする作業を行うため、イエフイエムの外部から搬入された異物などによりイエフイエム内部が汚染して製造設備全体の清浄度が低下してしまうことになり、低下した清浄度を所望のレベルに回復させるためにイエフイエム内部を清浄化する処理を繰り返すことになり、全体の作業時間が長くなるという問題がある。
【0008】
なお、5つのウエハキャリア(FOUP)を載置できるイエフイエムでは、搬送ロボットのハンドがウェハキャリアの開口に対してハンドがほぼ一直線にアクセスできる、中央に位置する3つのウエハキャリアとは異なり、両端に位置する2つのウエハキャリアに対しては、搬送ロボットのハンドの到達可能範囲によっては、ハンドが斜めにアクセスしてウエハを授受しなければならない場合があるが、この場合、ロボットのハンドが周囲に、特にウエハキャリアの側壁と干渉して安全なティーチング作業を困難にすることがある。
【0009】
したがって、それを改善する必要性が求められている。
【0010】
関連技術としては、韓国公開特許公報第10-2013-0058413号(公開日:2013.06.04、発明の名称:基板処理装置)に提案されている。
上記技術構成は、本発明の理解を助けるための背景技術であり、本発明が属する技術分野で広く知られた従来技術を意味するものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記のような問題点を改善するために案出されたものであって、別途のティーチングジグを人手で設置して使用することなく、ウエハの処理工程のためにイエフイエムのエッジに沿って設けられるロードポートとステーションの検出ピン及び半月ブロックを介して、搬送ロボットのエンドエフェクタに備えられる前端センサにてエンドエフェクタをY方向とZ方向に定位置設定した後、エンドエフェクタに形成される中央孔部の中央センサにてエンドエフェクタをX方向とZ方向に定位置を設定してウエハのティーチング工程を完了することにより、人手で設置した既存のティーチングジグでエンドエフェクタやウエハのティーチング作業を行う工程に対比してティーチング時間を短縮しようとする半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置を提供することにその目的がある。
【0012】
また、開示の実施形態は、ウエハを収容可能なウエハキャリア(FOUP)と同様にロードポートに載置できるティーチングジグを提供することで、イエフイエムを大気開放したままイエフイエム内に作業者が入ることなくイエフイエムのクリーン空間を維持したまま搬送ロボットに対するティーチング工程を自動的に行うことができることをその目的とする。
【0013】
また、開示の実施形態は、搬送ロボットのハンドがウェハキャリア内のウエハに対して斜めにアクセスしなければならない場合であっても、搬送ロボットのハンドが周囲に(特に、ウエハキャリアの側壁)と干渉することなく安全にウエハの受け渡し位置を正確にティーチングできる、ティーチングシステムおよびティーチングジグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置は、の一側縁部に沿って少なくとも1つがイエフイエムの内側に接続されるように設けられたロードポートと、イエフイエムの内側に設けられたウエハを処理するためにエンドエフェクタにて複数のロードポートに搬送する搬送ロボットと、ウエハをアンロードした状態のエンドエフェクタがロードポートの内部でウエハを定位置に置くことができるように定位置検出を行うロードポートティーチング部と、イエフイエムの他側縁部に沿って少なくとも1つがイエフイエムの内側に接続されるように設けられたステーションと、ウエハをアンロードした状態のエンドエフェクタがステーションの内部でウエハを定位置に置くことができるように定位置検出を行うステーションティーチング部を含む。
【0015】
前記エンドエフェクタは、少なくとも上側面が平面形状で構成されたベースパッドと、ベースパッドの前方に延びる2つのフォークを含む。
【0016】
一例として、前記ロードポートティーチング部は、前記ウエハの平面上の前側縁又は中央に対応するように、特定の前記ロードポート、ダミーポート又は前記イエフイエムの内側底面に突出形成される検出ピンと、特定のロードポート、ダミーポート、またはイエフイエムの内側底面において、エンドエフェクタの進入方向で検出ピンと一直線に沿って設定距離だけ離隔した位置に突出形成される半月ブロックと、フォークの各々に対向するように一直線上に設けられ、検出ピンをフォーク間の平面上の中央と設定高さに位置するようにエンドエフェクタの進入位置をY方向およびZ方向に検出案内する前端センサと、フォークが前進し前端センサが半月ブロックを検出する際、検出ピンが位置するようにベースパッドに貫通形成された中央孔部と、前記中央孔部の内側方向に相互作用し、検出ピンが設定位置に設定されるように、エンドエフェクタをX方向およびZ方向に位置決めするために、中央孔部の端部に沿ってベースパッドに1つ以上設けられた中央センサとを含む。
【0017】
別の例として、ロードポートティーチング部は、特定のロードポート、ダミーポート、またはイエフイエムの内側底部の設定位置に置かれるベースプレートと、前記ウエハの平面上の前側縁または中央に対応するように、前記ベースプレートの底面に突出して形成された検出ピンと、前記ベースプレートにおいて、エンドエフェクタの進入方向で前記検出ピンと一直線に沿って設定距離だけ離隔した位置に突出形成される半月ブロックと、前記フォークの各々に対向するように一直線上に設けられ、検出ピンをフォーク間の平面上の中央と設定高さに位置するようにエンドエフェクタの進入位置をY方向およびZ方向に検出案内する前端センサと、前記フォークが前進移動して前記前端センサが半月ブロックを検出する際、前記検出ピンが位置するように、前記ベースパッドに貫通形成された中央孔部と、前記中央孔部の内側方向に相互作用し、前記検出ピンが設定位置に設定されるように、前記エンドエフェクタをX方向およびZ方向に位置決めするために、前記中央孔部の端部に沿って前記ベースパッドに1つ以上設けられた中央センサとを含む。
【0018】
前記ダミーポートが特定の前記ロードポートの内部に位置する場合、前記ダミーポートは、第1位置設定部により前記ロードポートに対して定位置設定されることを特徴とする。
【0019】
別の例として、清浄空間を形成する搬送装置に設置されたロードポートに載置されるウエハキャリア(FOUP)内におけるウエハの受け渡し位置をティーチングするためのティーチングシステムを備えた搬送装置であって、ウエハを保持可能なハンドと、前記ハンドを水平方向と垂直方向に移動させるアームと、前記ハンドに設けられたセンサとを備えたロボットと、少なくとも前記センサの検知と、前記アームと前記ハンドの動作制御を行うロボット制御装置と、前記ロードポートに載置され、前記ロボットによる前記ウエハキャリア内のウエハの受け渡し位置と同じ位置において前記搬送装置の清浄空間を維持するように構成されたティーチングジグと、を含み、前記ティーチングジグは、前記ウエハキャリア内における前記ウエハの受け渡し位置との相対的な位置関係を把握できるように配置されている特定形状部を備え、前記ロボット制御装置は、前記ハンドを動作させて、前記ティーチングジグの前記特定形状部を前記センサで検知し、検知された前記特定形状部の位置に基づいて前記ウエハの前記受け渡し位置を記憶することを特徴とする。
【0020】
別の例として、清浄空間を形成する搬送装置に設置されたロードポートに載置されるウエハキャリア(FOUP)内におけるウエハの受け渡し位置をティーチングするためのティーチングシステムであって、ウエハを保持可能なハンドと、前記ハンドを水平方向と垂直方向に移動させるアームと、前記ハンドに設けられたセンサとを備えたロボットと、少なくとも前記センサの検知と、前記アームと前記ハンドの動作制御を行うロボット制御装置と、前記ロードポートに載置され、前記ロボットによる前記ウエハキャリア内のウエハの受け渡し位置と同じ位置において前記搬送装置の清浄空間を維持するように構成されたティーチングジグと、を含み、前記ティーチングジグは、前記ウエハキャリア内における前記ウエハの受け渡し位置との相対的な位置関係を把握できるように配置されている特定形状部を備え、前記ロボット制御装置は、前記ハンドを動作させて、前記ティーチングジグの前記特定形状部を前記センサで検知し、検知された前記特定形状部の位置に基づいて前記ウエハの前記受け渡し位置を記憶することを特徴とする。
【0021】
別の例として、清浄空間を形成する搬送装置に設置されたロードポートに載置されるウエハキャリア(FOUP)内におけるウエハの受け渡し位置をロボットへティーチングするためのティーチングジグであって、前記ロードポートに載置されて、前記ロボットによる前記ウエハキャリア内のウエハの受け渡し位置と同じ位置において前記搬送装置の清浄空間を維持するように構成され、一面に開口面を有する筐体を含み、前記筐体の内部に、前記ウエハキャリア内における前記ウエハの受け渡し位置との相対的な位置関係を把握できるように配置されている特定形状部が設けられていることを特徴とする。
【0022】
別の例として、清浄空間を形成する搬送装置に設置されたロードポートに載置されるウエハキャリア(FOUP)との間でウエハの受け渡しを行うロボットであって、ウエハを保持可能なハンドと、前記ハンドを水平方向と垂直方向に移動させるアームと、前記ハンドに設けられたセンサと、を備え、前記ロボットは、前記ウエハキャリア内におけるウエハの受け渡し位置をティーチングするためのティーチングジグを前記センサで検知することにより、前記ウエハの受け渡し位置がティーチングされ、前記ティーチングジグは、前記ロードポートに載置され、前記ロボットが前記ウエハキャリア内のウエハの受け渡し位置と同じ位置において前記搬送装置の清浄空間を維持するように構成され、前記ウエハキャリア内におけるウエハの受け渡し位置との相対的な位置関係を把握できるように配置されている特定形状部を備え、前記ロボットは、前記ハンドを動作させて、前記ティーチングジグの前記特定形状部を前記センサで検知し、検知された前記特定形状部の位置に基づいて前記ウエハの前記受け渡し位置がティーチングされることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように、本発明に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置は、従来技術とは異なり、別途のティーチングジグを人手で設置して使用することなく、ウエハの処理工程のためにイエフイエムの縁部に沿って設けられるロードポートとステーションの検出ピン及び半月ブロックを介して、搬送ロボットのエンドエフェクタに備えられる前端センサにてエンドエフェクタをY方向とZ方向に定位置設定した後、エンドエフェクタに形成される中央孔部の中央センサにてエンドエフェクタをX方向とZ方向に定位置設定してウエハのティーチング工程を完了することにより、人手で設置した既存のティーチングジグでエンドエフェクタやウエハのティーチング作業を行う工程に対比してティーチング時間を短縮することができる。
【0024】
また、本実施形態に係るティーチングシステムは、イエフイエム内に作業者が入らずにイエフイエムの清浄な空間を維持したまま搬送ロボットに対するティーチング作業を行うことができる。
【0025】
特に、搬送ロボットのハンドが斜めにウエハにアクセスしなければならない場合であっても、搬送ロボットのハンドが周囲に(特に、FOUPの側壁)と干渉することなく安全にウエハの受け渡し位置を正確にティーチングすることができる。
【0026】
さらに、イエフイエム内に作業者が入らずにウエハキャリアが載置されるイエフイエムのロードポートにティーチングジグを設置できるので、イエフイエムの清浄な空間を維持したまま、定期的に自動的に、ロボットのティーチング位置の確認が可能であり、ティーチング位置を定期的に取得して所定の基準から外れていればティーチングをし直すことができる。また、定期的にティーチング位置を取得し、このデータを蓄積することで、適切な時間ごとにティーチングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置を示す平面図であって、その初期状態を示す平面図である。
図2は、
図1において本発明の一実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置のロボットがロードポートティーチングを行う状態を示す平面図である。
図3は、本発明の一実施形態に係るロボットのエンドエフェクタがロードポートティーチング部によって進行されるティーチング工程を順に示した要部図である。
図4は、本発明の一実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置のエンドエフェクタがティーチング完了後にウエハをバッファに供給する状態を示す平面図である。
図5は、本発明の一実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置のロボットがステーションティーチングを行う状態を示す平面図である。
図6は、本発明の一実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置のエンドエフェクタがステーションティーチング部によって進行するティーチング工程を順に示した要部図である。
図7は、本発明の一実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置のエンドエフェクタがティーチング完了後にウエハをステーションに供給する状態を示す平面図である。
図8は、本発明の一実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置のダミーポートをロードポートに位置決めして固定する状態を示す断面図である。
図9は、本発明の他の実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置のロボットがロードポートティーチングを行う状態を示す平面図である。
図10は、本発明の他の実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置のロボットがステーションティーチングを行う状態を示す平面図である。
図11は、本発明の変形例に係る搬送装置を示す要部図であり、(a)は第2ロードポート420-2に配置されたウエハキャリア(FOUP)460にアクセスするロボットを示し、(b)は、第1ロードポート420-1に配置されたティーチングジグ500にアクセスするロボットを示す。
図12は、搬送装置のロードポートに配置されるウエハキャリア(FOUP)を示す図である。
図13は、搬送装置のロードポートに配置されるティーチングジグを示す図であり、特定形状部が設けられた板状の基板が内部に収納された状態を示す図である。
図14は、搬送装置に設けられたロードポートにティーチングジグを載置した状態を説明するための側断面図である。
図15は、ティーチングジグ内に特定形状部が配置される第1配置位置の一例を示す図である。
図16は、ティーチングジグ内に特定形状部が配置される第2配置位置の一例を示す図である。
図17は、特定形状部が設けられた板状の基板を複数段に階層的に収納したティーチングジグを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付図面を参照して本発明に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置の実施形態を説明する。この過程で、図面に示された線の厚さや構成要素の大きさなどは、説明の明瞭性と便宜上、誇張されて示されることかある。さらに、後述する用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であり、これはユーザ、オペレータの意図または慣例に応じて変わり得る。したがって、これらの用語の定義は、本明細書全体にわたる内容に基づいて行われるべきである。
【0029】
図1は本発明の一実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置を示す平面図であって、半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置の初期状態を示す平面図であり、
図2は本発明の一実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置のロボットがロードポートティーチングを行う状態を示す平面図であり、
図3は、本発明の一実施形態によるロボットのエンドエフェクタがロードポートティーチング部によって進行されるティーチング工程を順に示す要部図である。
【0030】
図4は、本発明の一実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置のエンドエフェクタがティーチング完了後にウエハをバッファに供給する状態を示す平面図である。
【0031】
図5は、本発明の一実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置のロボットがステーションティーチングを行う状態を示す平面図であり、
図6は、本発明の一実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置のエンドエフェクタがステーションティーチング部によって進行されるティーチング工程を順に示す要部図である。
【0032】
図7は、本発明の一実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置のエンドエフェクタがティーチング完了後にウエハをステーションに供給する状態を示す平面図であり、
図8は本発明の一実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置のダミーポートをロードポートに位置決めして固定する状態を示す断面図である。
【0033】
図1~
図8を参照すると、本発明の一実施形態に係る半導体製造設備用ウエハ10の自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置100は、イエフイエム(EFEM;Equipment Front End Module)110、搬送ロボット130、ロードポート(LP;Load Port)120、ロードポートティーチング部200、ステーション140、およびステーションティーチング部300を含む。
【0034】
イエフイエム110は、平面状の多角形状からなり、内部が清浄な環境を維持してウエハ10の汚染を防止したまま搬送される清浄な空間を提供する。便宜上、イエフイエム110は平面状の矩形形状であることを示す。
【0035】
そして、ロードポート120は、イエフイエム110の一側縁に沿って1つ以上配置され、それぞれがイエフイエム110の内部と連結される。このとき、ロードポート120は、工程処理されたウエハ10を内部に積載するウェハキャリア(ここではFOUPまたはバッファともよぶ)をイエフイエムの内部からロボットなどがウエハ10にアクセスできる状態にする役割を果たす。便宜上、ロードポート120は、イエフイエム110の一側縁に沿って3つが配置されるものとし、
図1において最も左側に配置されたロードポート120に収容されたダミーポート150に検出ピン220及び半月ブロック230を設けて特定のロードポートと呼び、中央及び右側に配置されたロードポート120にはバッファ122が積載されているものとする。バッファ122は、開閉可能なドアを有し、多段に形成されたウエハスロット(ウエハ載置段)にウエハを収納するものであり、ウエハを収納するウエハキャリア(FOUP:Front Opening Unified Pod)に該当する。FOUP460は、
図12に示すように、一面に開口面を有するハウジング464と、当該開口面を開閉するカバー462とを有し、ハウジング内部には、ウエハを収納するウエハ載置端が多段で設置されている。なお、ロードポート120は、その内部空間にバッファ122を収容(積載)する形態で説明及び図示されている場合があるが、これに限定されるものではなく、バッファ122をロードポートの配置台(ステージ)上に載置する形態でもよい。
【0036】
さらに、ステーション140は、イエフイエム110の他側縁に沿って1つ以上配置され、それぞれがイエフイエム110の内部に接続される。ステーション140は、例えばプロセス処理前のウエハ10が投入され、内部の気体が排気された真空状態か、または不活性ガスをパージして大気圧とほぼ同じ圧力状態とを切り替えながら、図示していないウエハの処理装置側がウエハをステーション140にて交換できるような役割をする。したがって、ステーション140は内部が空の空間を有する。便宜上、ステーション140は、イエフイエム110の他側縁に沿って2つ設けられているように示されている。
【0037】
そして、搬送ロボット130は、イエフイエム110の内部で位置固定されるか、設定軌跡に沿って移動可能に設けられ、ロードポート120とステーション140との間でウエハ10を直接搬送する役割をする。すなわち、搬送ロボット130は、ロードポート120に積載されたバッファ122(ウエハキャリア)からウエハをイエフイエム110へ搬入してステーション140に渡し、ステーション140から搬入されたウエハをロードポート140のバッファ122(ウエハキャリア)に渡す。このとき、便宜上、搬送ロボット130は、イエフイエム110の内部に固定されているものとして示されている。
【0038】
特に、本実施形態では、搬送ロボット130は、ボディ132、ミドルリンクアーム134、およびエンドエフェクタ136を含む。
【0039】
ボディ132は、イエフイエム110の内側底部に固定されたままミドルリンクアーム134とエンドエフェクタ(ハンド)136とを支持する。
【0040】
ミドルリンクアーム134は、一側がボディ132に設定角度だけ回動可能に連結される。このとき、ミドルリンクアーム134は、1つまたは互いにリンク接続された複数個で設けられてもよい。
【0041】
そして、エンドエフェクタ(ハンド)136は、ミドルリンクアーム134に回動可能にリンク連結され、水平方向と垂直方向に移動可能であり、初期に折り畳まれたり、ウエハ10のローディングまたはアンローディングのために展開されるように具備されている。
【0042】
さらに、エンドエフェクタ136はベースパッド137およびフォーク138を含む。
【0043】
ベースパッド137は、少なくとも上側面が略平面状に形成され、ウエハ10の一部を面接して安定的に支持する。
【0044】
そして、フォーク138は、ベースパッド137から前方に一対が延びて、エンドエフェクタ136の荷重を減らしたままウエハ10を当接して支持する。もちろん、ベースパッド137およびフォーク138は様々な形状に変形可能である。
【0045】
一方、ロードポートティーチング部200は、ロードポート120の内部でウエハ10を定位置に置くことができるように、ウエハ10をアンロードした状態すなわちウエハ10が置かれていないエンドエフェクタ136は、ロードポート120の内部における定位置、即ち、ウエハの受け渡し位置を検出する役割をする。
【0046】
このために、ロードポートティーチング部200は、検出ピン220、半月ブロック230、前端センサ240、中央穴部250、及び中央センサ260を含む。検出ピン220及び半月ブロック230は、ウエハの受け渡し位置を搬送ロボット130にティーチングするためのティーチングジグの一例であって、ウエハ受け渡し位置との相対的な位置関係を把握できるように配置されている特定形状部の一例に該当する。前端センサ240、中央孔部250及び中央センサ260は、搬送ロボット130のエンドエフェクタ(ハンド)136に設けられている。
【0047】
検出ピン220は、ウエハ10の平面上の前側縁又は中央に対応するように、特定のロードポート120、ダミーポート150又はイエフイエム110の内側底面に突出形成される。以下では、便宜上、特定のロードポート120は内部にダミーポート150を備え、検出ピン220はダミーポート150の内側底面に突出形成されるものとする。このとき、検出ピン220は、エンドエフェクタ136が進入するダミーポート150の内側底部の前側縁に突出するものとする。もちろん、検出ピン220は様々な形状に適用可能であり、サイズに限定されない。
【0048】
そして、半月ブロック230は、特定のロードポート120、ダミーポート150、又はイエフイエム110の内側底面においてエンドエフェクタ136の進入方向で検出ピン220と一直線に沿って設定距離だけ離隔した位置に突出形成される。このとき、半月ブロック230は、検出ピン220を突出形成したダミーポート150の内側底面に突出形成されている。もちろん、半月ブロック230は様々な形状に適用可能であり、サイズおよび高さに限定されない。
【0049】
このように内部底面に検出ピン220及び半月ブロック230が形成されたダミーポート150は、
図8に示すように、実際のウエハキャリアが載置されるロードポート120に配置されており、エンドエフェクタ136が進入可能な開口面を備えるハウジングの形状を有している。
【0050】
さらに、前端センサ240は、エンドエフェクタ136のベースパッド137から延びる一対のフォーク138のそれぞれに対向するように一直線上に設けられている。すなわち、前端センサ240は、エンドエフェクタ(ハンド)136の先端側に設けられており、以下では第1センサの一例と称する。したがって、エンドエフェクタ136は一対の前端センサ240を備えており、一方の前端センサ240は受光部であり、他方の前端センサ240は発光部として適用されてもよい。あるいは、一対の前端センサ240はリミットセンサであってもよい。
【0051】
したがって、エンドエフェクタ136がダミーポート150の内部に入ると、検出ピン220は一対のフォーク138の間に配置される。
【0052】
特に、前端センサ240は、検出ピン220を対応するフォーク138の間で位置検出し、エンドエフェクタ136が位置検出された検出ピン220を基準に平面状中央及び設定高さに位置するようにY方向及びZ方向にエンドエフェクタ136の進入位置を検出案内する。
【0053】
ここで、Y方向はエンドエフェクタ136がダミーポート150に進入する方向を意味し、Z方向は上下方向を意味する。
【0054】
もちろん、前端センサ240は、対応するフォーク138に様々な方法で固定設置することができる。
【0055】
したがって、エンドエフェクタ136は、検出ピン220に対する一対のフォーク138のY方向位置およびZ方向位置を検出した後、前進移動時に検出ピン220と衝突することが防止されるように検出ピン220の上部に位置する。
【0056】
中央孔部250は、検出ピン220の上部に位置するエンドエフェクタ136がY方向に設定距離だけ前進移動した後、一対の前端センサ240が半月ブロック230を検出(感知)した時、検出ピン220が位置するようにベースパッド137に通孔形成される。
【0057】
このとき、中央孔部250は、エンドエフェクタ136がティーチングのために移動する領域を確保できる大きさで構成される。
【0058】
そして、中央センサ260は、中央孔部250の内側方向に相互作用し、検出ピン220が設定位置に設定されるように、エンドエフェクタ136をX方向及びZ方向に位置決めするため、中央孔部250の縁に沿ってベースパッド137に一つ以上設けられる。中央センサ260は、
図3に示すように、前端センサ240よりもエンドエフェクタ136の基端側に設けられ、中央孔部250の穴を横切るように設けられており、以下では第2センサの一例と称する。中央センサ260は中央孔部250に2つ設けられているものと示されており、一方の中央センサは前端センサ240の光軸と平行な光軸を有し、アルファセンサとも呼ばれ、他方の中央センサは、前記1つの中央センサと前端センサ240の光軸とそれぞれ直交する光軸を有し、ベータセンサとも呼ばれる。これとは異なり、中央センサ260が1つ設けられていてもよいが、当該中央センサ260は前端センサ240の光軸と直交する光軸を有する。
【0059】
すなわち、エンドエフェクタ136が検出ピン220の上部からY方向に前進移動され、一対の前端センサ240が半月ブロック230を感知すると、エンドエフェクタ136が前進移動を停止する。このとき、検出ピン220は中央孔部250の内側領域に位置する。
【0060】
この後、検出ピン220が中央孔部250の設定位置、すなわち中央に位置するように、中央センサ260が持続的に検出ピン220を感知する。この場合、エンドエフェクタ136は、検出ピン220が中央孔部250の中央領域に位置するようにX方向およびZ方向に移動される。すなわち、前端センサ240が半月ブロック230を感知するとき、中央孔部250に検出ピン220が入り込むことになる。ここで、「X方向」とは、Y方向に垂直な方向を意味する。
【0061】
このとき、検出ピン220が一対の前端センサ240間の中央、及び中央孔部250の中央に位置するように、制御部がモータ力によるエンドエフェクタ136の移動を制御する。
【0062】
最後に、検出ピン220が中央孔部250の内側中央領域に位置するとともに、半月ブロック230は一対のフォーク138間の中央に位置することになる。これにより、ロードポート120に対するエンドエフェクタ136のティーチングプロセスが完了する。
【0063】
この場合、中央センサ260が検出ピン220を感知してエンドエフェクタ136の位置をティーチングし、前端センサ240が半月ブロック230を感知してエンドエフェクタ136の位置をティーチングするにつれて、エンドエフェクタ136は、モータ力によってX方向、Y方向およびZ方向に複合的に位置決めされるように制御される。
【0064】
このとき、特定のロードポート120にティーチングのために設けられたダミーポート150は、他のロードポート120の内部に設けられるバッファ122と異なってもよいし、同一であってもよい。
【0065】
ダミーポート150とバッファ122が異なる場合、ティーチング工程が完了した後、ダミーポート150は、特定のロードポート120から除去し、その後バッファ122が特定のロードポート120に設置される。
【0066】
その後、エンドエフェクタ136は、ティーチング値に基づいて全てのロードポート120または全てのバッファ122の内部にウエハ10を搬送した後にアンロードする。
【0067】
特に、ダミーポート150が特定のロードポート120の内部に位置する場合、ダミーポート150は、第1位置設定部160によってロードポート120に対して定位置設定される。また、バッファ122は、第1位置設定部160によってロードポート120の内部に定位置設定されてもよい。
【0068】
ここで、第1位置設定部160は、第1設定ピン162と第1設定溝164とを含む。
【0069】
第1設定ピン162は、ダミーポート150とバッファ122の下側面に複数個突出形成される。
【0070】
そして、第1設定溝164は、ロードポート120の内側底面に凹み形成されて第1設定ピン162を一対一で収容する。したがって、ダミーポート150またはバッファ122は、対応するロードポート120に位置決めされたまま固定される。したがって、第1設定ピン162および第1設定溝164は、ダミーポート150(またはバッファ)をロードポート120に固定する役割をするが、これに限定せずに多様な変形が可能である。例えば、第1設定ピン162をロードポートの底面に設け、第1設定溝164をダミーポート150(あるいはバッファ)の下面に設けてもよい。
【0071】
結果的に、エンドエフェクタ136がロードポート120またはバッファ122の内部にウエハ10を搬送してアンロードする前に、エンドエフェクタ136のみが特定のロードポート120または特定のロードポート120の内部のダミーポート150に進入する。そして、検出ピン220が前端センサ240と中央センサ260により順に位置検出され、半月ブロック230が前端センサ240により位置検出されることで、エンドエフェクタ136は、特定のロードポート120またはダミーポート150の内部で位置決められるようにティーチングされる。
【0072】
一方、ステーションティーチング部300は、ウエハ10をアンロードした状態のエンドエフェクタ136がステーション140の内部でウエハ10を定位置に置くことができるように定位置検出する役割をする。
【0073】
このために、イエフイエム110は、設定された位置の内部底面にダミーステーション170を備えてもよく、特定のステーション140の内部にダミーステーション170を備えてもよい。便宜上、ステーション140の内部でウエハ10をティーチングするために、ステーション140と同じサイズのダミーステーション170をイエフイエム110の内側底部に固定設置する。このとき、ダミーステーション170は様々な方法でイエフイエム110に固定することができる。
【0074】
特に、ステーションティーチング部300は、作製の便宜性及び互換性のため、上述したロードポートティーチング部200の限定構成と同じものとする。
【0075】
すなわち、ステーションティーチング部300は、検出ピン220、半月ブロック230、前端センサ240、中央孔部250、及び中央センサ260を含む。
【0076】
検出ピン220は、ウエハ10の平面上の前側縁または中央に対応するように、特定のステーション140またはダミーステーション170の内側底面に突出形成される。便宜上、ダミーステーション170は、イエフイエム110の設定された内部底面に設けられているように示されている。
【0077】
そして、半月ブロック230は、特定のステーション140またはダミーステーション170の内側底面に突出形成される。
【0078】
このとき、検出ピン220及び半月ブロック230の機能は上述したものと置き換える。なお、前端センサ240、中央孔部250及び中央センサ260の機能は、上述したものと置き換える。
【0079】
もちろん、検出ピン220と半月ブロック230は、特定のステーション140の内側底面に設けられてもよい。
【0080】
また、検出ピン220、半月ブロック230、前端センサ240、中央孔部250及び中央センサ260の相互作用により、エンドエフェクタ136のティーチング工程が行われる詳細な説明は上述したものと置き換える。
【0081】
図9は、本発明の他の実施形態に係る半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置のロボットがロードポートティーチングを行う状態を示す平面図であり、
図10は、本発明の他の実施形態による半導体製造設備用ウエハの自動ティーチング装置のロボットがステーションティーチングを行う状態を示す平面図である。
【0082】
図9及び
図10を参照すると、本発明の他の実施形態に係る半導体製造設備用ウエハ10の自動ティーチング装置が適用された半導体製造装置の搬送装置100は、イエフイエム(EFEM;Equipment Front End Module)110、搬送ロボット130、ロードポート(LP;Load Port)120、ロードポートティーチング部200、ステーション140、およびステーションティーチング部300を含む。
【0083】
このとき、イエフイエム110、搬送ロボット130、ロードポート120、及びステーション140は上述したものと置き換える。
【0084】
そして、ロードポートティーチング部200は、ベースプレート210、検出ピン220、半月ブロック230、前端センサ240、中央孔部250及び中央センサ260を含む。
【0085】
ベースプレート210は、特定のロードポート120、または特定のロードポート120の内部に備えられるダミーポート150の内側底部の定位置に置かれる。便宜上、ベースプレート210は、ダミーポート150の内側底部の定位置に設けられるものとするが、これに限定されるものではなく、ダミーポート150内において、バッファ122に配置されたウエハと同じ高さに位置しても良い。
【0086】
そして、一実施形態に係る検出ピン220と半月ブロック230は、ベースプレート210に突出形成される。特に、検出ピン220および半月ブロック230の機能は、一実施形態で上述したものと置き換える。
【0087】
これにより、ベースプレート210は、ダミーポート150の開放された前側に検出ピン220が位置するように、設置方向性を設定しなければならない。ベースプレート210は、様々な形状に変形可能である。一例では、ベースプレート210は、板状の基板であってもよく、実際のウエハと同じ直径を有する基板であり得る。
【0088】
また、前端センサ240、中央孔部250及び中央センサ260は、上述したものと置き換える。
【0089】
なお、ステーションティーチング部300は、本実施形態のロードポートティーチング部200の限定構成と同様に構成されるものとする。
【0090】
すなわち、ステーションティーチング部300は、ベースプレート210、検出ピン220、半月ブロック230、前端センサ240、中央孔部250及び中央センサ260を含む。
【0091】
ベースプレート210は、ステーション140、又はイエフイエム110の内部設定位置に固定されたダミーステーション170の内側底面に位置固定される。便宜上、ベースプレート210は、ダミーステーション170の内側底面に位置固定されているとする。
【0092】
そして、検出ピン220と半月ブロック230は、ベースプレート210に突出形成される。特に、検出ピン220および半月ブロック230の機能は、一実施形態で上述したものと置き換える。
【0093】
これにより、ベースプレート210は、ダミーステーション170の開放された前側に検出ピン220が位置するように、設置方向性を設定しなければならない。ベースプレート210は様々な形状に変形可能である。
【0094】
また、前端センサ240、中央孔部250及び中央センサ260は、上述したものと置き換える。
【0095】
本明細書に開示される実施形態は、上述した実施形態の内容に限定されるものではなく、その趣旨および技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な変形が可能である。
【0096】
即ち、以前の実施形態では、イエフイエム110の一側縁部に沿って3つのロードポート120が設けられている場合を例に説明したが、3つを超えるロードポート120がイエフイエム110に設置される場合にも同様に適用可能である。また、以前の実施形態では検出ピン220および半月ブロック230を設けているが、追加の検出ピンを加えてもよい。なお、以前の実施形態では、ウエハキャリアであるバッファ122及びダミーポート150をロードポート120の内部空間に積載(収容)する場合を例に説明したが、ロードポート120のステージ(配置台)470上に、ウエハキャリアであるバッファ122及びダミーポート150を載置する場合にも適用可能である。
【0097】
以下では、搬送装置の変形例について説明する。同変形例の搬送装置では、イエフイエムの一側縁部に沿って5つのロードポートが設けられ、ウエハキャリアが載置可能なロードポートの配置台470の上に、ウエハ授受位置のティーチングのためのダミーポートを載置し、当該ダミーポートには、前述の実施形態で説明した検出ピン220および半月ブロック230に加えて、追加の検出ピンが設けられている。以下において変形例を説明するにあたり、ロードポートに載置されるダミーポートをティーチングジグと呼び、検出ピン220及び半月ブロック230を備えた以前の実施形態との区別のため、以前の実施形態において特定形状部の一例と呼ばれる検出ピン220および半月ブロック230を、本変形例では第1特定形状部の例と称する一方、さらに導入される検出ピンを第2特定形状部の例と呼ぶ。なお、説明の便宜上、第1特定形状部のうち、検出ピン220は第1検出部の一例、半月ブロック230は第2検出部の一例と称する場合もある。
【0098】
図11(a)を参照すると、本変形例に係る搬送装置400は、イエフイエム410、ロードポート420、ティーチングジグ500、ロボット430、ステーション440、及びロボット制御装置450を含む。前述の実施形態と比較して変更のない構成については説明を省略する。
【0099】
前述のように、イエフイエム410は、その内部を清浄な環境に維持してウエハの汚染を防止したままウエハを搬送する清浄な空間を提供する。
【0100】
ロードポート420は、イエフイエム410の一側縁に沿って5つ配置されている。図において左から順に第1ロードポート420-1、第2ロードポート420-2、第3ロードポート420-3、第4ロードポート420-4、及び第5ロードポート420-5と呼ぶ。ロードポート420の配置台(ステージ)470の上には、
図12に示すような、ウエハがその内部に積載可能なウエハキャリア(FOUP)460が載置され、ウエハキャリア460内に収納されたウエハをイエフイエム410の内部に位置するロボット430により、イエフイエム410の内部に搬入することができ、逆にロボット430に保持されたウエハをウエハキャリア460に搬出することができる。
【0101】
ステーション440は、以前の実施形態と同様に、ロードポート420が位置するイエフイエム410の一側縁に対向するイエフイエム410の他側縁に沿って1つ以上配置され、各々はイエフイエム410の内部に接続されている。
【0102】
ロボット430は、前の実施形態と同様に、清浄な空間を形成するイエフイエム410に設置されたロードポート420に配置されたウエハキャリア460との間でウエハの受け渡しを行う。
【0103】
ロボット430は、イエフイエム410の内側底部に固定されているボディ431と、一側がボディ431に回動可能に連結されたアーム432と、アーム432によって水平方向及び垂直方向に移動可能でウエハを保持可能なハンド434と、ハンド434に設けられたセンサとを備える。ハンド434は、前の実施形態のエンドエフェクタ136に相当するものであり、エンドエフェクタ136と同じ構造を有するので、具体的な説明を省略する。
【0104】
また、ロボット430のハンド434に設けられたセンサは、ハンドの先端側に設けられた第1のセンサと、第1のセンサよりもハンド434の基端側に設けられた第2のセンサとを備え、前の実施形態のエンドエフェクタ136に設けられたセンサ(前端センサ240、中央センサ260)と同じ構成および機能を有するので、詳しい説明を省略する。すなわち、以前の実施形態における前端センサ240が本変形例の第1センサに、中央センサ260が第2センサに対応する。
【0105】
変形例のティーチングジグ500は、前の実施形態において清浄な空間を形成するイエフイエム110に設けられたロードポート120に載置され、特定形状部の例である検出ピン220及び半月ブロック230を有するダミーポート150と同様に、ウエハの受け渡し位置をロボット130にティーチングする。ティーチングジグ500は、
図11(b)に示すように、ロードポート420上に配置され、ロボット430によるウエハキャリア460内のウエハ受け渡し位置と同じ位置で搬送装置400の清浄空間を維持するように構成されている。
【0106】
すなわち、ティーチングジグ500は、搬送装置400の清浄空間を維持することができるハウジングの形態でロードポート420上に配置することができれば十分であり、その形態に制限はない。例えば、ティーチングジグ500のハウジング570は、
図12に示すウエハキャリア(FOUP)460と類似した形態を有することができる。さらに、ティーチングジグ500は、ウエハキャリア460と同じ形態を有することができる。ティーチングジグ500は、
図13に示すように、ハウジング570の一面に開口面580を有し、開口面580に該当開口面580を覆うカバー560をさらに備える。ティーチングジグ500のカバー560は、ティーチングジグ500の搬送中に閉じられているので、その内部を搬送装置400の内部で維持されるレベルの清浄度に維持することができる。カバー560は、ティーチングジグ500がロードポート420上に載置された状態でロードポート420によって開閉できるように構成されるので、ティーチングジグ500を用いてウエハ授受位置のティーチング作業を行うとき、搬送装置の清浄な空間を維持することができる。
【0107】
ティーチングジグ500が搬送装置400のロードポート420に配置され、搬送装置400の清浄空間が維持された状態でロボット430のハンド434がティーチングジグ500にアクセスする状態を説明するための搬送装置400の側断面図を
図14に示す。カバー560が閉じた状態でティーチングジグ500がロードポート420に載置されると、
図14に示すように、ロードポート420の開閉機構によりティーチングジグ500のカバー560がハウジング570から分離され、ティーチングジグ500より下方に移動して開放するので、ロボット430のハンド434がティーチングジグ500の開口面580を介してティーチングジグ500の内部にアクセスすることができる。
【0108】
ティーチングジグ500のハウジング570は、ティーチングジグ500がロードポート420上に配置されたときに、ロードポート420がティーチングジグ500を保持するような形状を他面に備えている。
図13には、ハウジング570の下面に、ティーチングジグ500をロードポート420に保持させる形状が設けられていることが示されている。この形状の一例として、ティーチングジグ500のハウジング570の下面に凹んで形成された設定溝510を用いることができ、ロードポート420の配置台470における、設定溝510に対応する位置に設けられた設定ピン480に設定溝510が一対一で収容されることにより、ティーチングジグ500をロードポート420に保持することができる。
【0109】
また、ティーチングジグ500は、ウエハキャリア460内のウエハの受け渡し位置との相対的な位置関係を把握できるように配置された特定形状部530、535、540を備える。本変形例では、特定形状部の一例として、
図13に示すように、ロボット430のハンド434が進入する開口面から順に第2検出ピン540、第1検出ピン530及び半月ブロック535が配置されたものを使用することができるが、これに限定されるものではなく、ウエハキャリア内に位置するウエハの受け渡し位置をロボット430のハンド434が正確に認識できるものであれば様々な変形が可能である。
【0110】
なお、以下では、第1検出ピン530及び半月ブロック535を第1特定形状部の例として、第2検出ピン540を第2特定形状部の例としてそれぞれ区分して記載する場合があり、また、第1特定形状部の一例である第1検出ピン530及び半月ブロック535をそれぞれ第1検出部及び第2検出部の一例として記載する場合がある。
【0111】
また、特定形状部は、例えば板状の基板550に設けることができる。この場合、
図13に示すように、第1検出ピン530及び半月ブロック535は基板550の表面に突出形成され、第2検出ピン540は基板550の裏面に突出形成することができる。特定形状部が設けられた板状の基板550は、ウエハキャリア460と類似した形態を有するティーチングジグ500内において、実際のウエハキャリア460内のウエハの収納位置に対応する位置に収納することができる。板状の基板550は、実際のウエハと同じ直径を有する基板であり得る。
【0112】
第1特定形状部530、535及び第2特定形状部540は、互いに相対的な位置関係を把握できるように配置されている。第2特定形状部540は、第1特定形状部530、535と比較してティーチングジグ500のカバー560に近い位置に配置されている。本変形例では、前述したように、第1特定形状部の一例として、板状の基板550の表面に形成された検出ピン530および半月ブロック535を用い、第2特定形状部の例として、板状の基板550の裏面に形成された検出ピン540を用いているが、これに限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0113】
また、ティーチングジグ500は、第1特定形状部530、535と第2特定形状部540とを配置する配置位置として、ティーチングジグ500を平面視したとき、第1配置位置、およびこれとは異なる第2の配置位置を有する。
【0114】
図15には第1配置位置の例を、
図16には第2配置位置の例を示す。第1特定形状部530、535及び第2特定形状部540は、平面視で、ティーチングジグ500が複数のロードポート420のうち最も外側ではないロードポート、例えば、第2~第4ロードポート420-2、420-3、420-4上に配置され、ハンド434が開口面に対してハンド434の軸線がなす角度が垂直な状態を維持したままティーチングジグ500の開口面580からアクセスする場合には、
図15に示すように特定形状部がティーチングジグ500の開口面580に対して直交する方向に配置された第1配置位置に配置される。
【0115】
一方、ティーチングジグ500は、複数のロードポート420のうち最も外側のロードポート、例えば第1ロードポート420-1または第5ロードポート420-5に配置され、開口面に対してハンド434の軸線がなす角度が垂直でない状態を維持したままティーチングジグ500の開口面580からアクセスする場合には、
図16に示すように特定形状部がティーチングジグ500の開口面580に対して垂直でない傾斜をなす方向に配置された第2の配置位置に配置される。
【0116】
第1または第5のロードポート420-1、420-5上にウエハキャリア460が配置される場合、その開口面に対するハンド434の軸線がなす角度は、ロボット430のアーム432およびハンド434の長さの制限のため垂直にならない可能性があり、したがって最外側のロードポート420、例えば第1のロードポート420-1または第5のロードポート420-5に配置されたウエハキャリア460に入るハンド434は、垂直ではなく特定の角度をなす状態で斜めにアクセスすることになる。
【0117】
結局、ティーチングジグ500の第1特定形状部530、535及び第2特定形状部540は、ティーチングジグ500の開口面580に対するハンド434の軸線がなす角度に応じた配置位置に配置されることになる。本変形例において、ハンド434の軸線とは、ハンド434の先端に設けられた前端センサ240がなすセンシングラインの中心と、ハンド434の基端側に設けられた中央孔部250の中心と、ハンド434の回転軸とを連結した線を意味する。
【0118】
また、第2配置位置において第1特定形状部530、535が位置する面と第2特定形状部540が位置する面とは異なる。すなわち、
図16に示すような第2配置位置では、第1特定形状部の例である第1検出ピン530および半月ブロック535が基板550の表面に位置するのに対し、第2特定形状部の例である第2検出ピン540は、基板550の裏面に位置している。
【0119】
なお、
図15に示すような第1配置位置では、第2特定形状部の例である第2検出ピン540を省略してもよい。
【0120】
各配置位置に配置された特定形状部を備えたティーチングジグ500を、当該配置位置に応じてティーチングしたいロードポート420に配置、すなわち第1配置位置に配置された特定形状部を備えたティーチングジグ500を第2~第4ロードポート420-2、420-3、420-4に配置し、第2配置位置に配置された特定形状部を備えたティーチングジグ500を第1又は第5ロッドポート420-1、420-5に配置して、各ロードポート420に配置されたウエハキャリア460におけるウエハの受け渡し位置をティーチングジグすることができる。
【0121】
ロボット430のハンド434に設けられた前端センサ240及び中央センサ260を用いて第1特定形状部530、535及び第2特定形状部540の検出方法については後述する。
【0122】
また、特定形状部が設けられた板状の基板550は、
図17に示すようにティーチングジグ500内に複数設けられてもよい。例えば、板状の基板550をティーチングジグ500内のウエハの複数の収納位置に収納することにより、特定形状部をティーチングジグ500内で複数段に階層的に複数設けることができる。このとき、各板状の基板550の収納位置は、ウエハキャリア内に収納されるウエハの高さに対応する。
【0123】
なお、このように一つのティーチングジグ500内に、特定形状部が設けられた板状の基板550が複数収納される場合、各板状の基板550上における特定形状部の配置位置は、互いに異なることができる。例えば、最も下側に位置する板状の基板550-Cには、特定形状部が
図16(a)に示す第2の配置位置に配置され、その上に位置する板状の基板550-Bには、特定形状部が
図15に示す第1配置位置に配置され、その上に配置した板状の基板550-Aには、特定形状部が
図16(b)に示す第2配置位置に配置され得る。このように、1つのティーチングジグ500内に特定形状部の配置位置が互いに異なる複数の基板550-A、550-B、550-Cを収納することにより、ロードポート420の位置に応じたティーチング作業のために複数のティーチングジグが不要になる。
【0124】
第1特定形状部530、535は、第1検出部530と第2検出部535とを含むことができる。
図13には、以前の実施形態と同様に、第1検出部530の一例として、基板550の表面に突出形成された第1検出ピンが用いられ、第2検出部535の例として、第1検出ピンと同じ表面上に突出形成された半月ブロックが使用されている。
【0125】
図13に示すように、第1検出部530は、第2検出部535よりもティーチングジグ500のカバー560に近い位置にあり、第1検出部530よりティーチングジグ500のカバー560に近い方に第2特定形状部540の一例である第2検出ピンが位置する。第2検出部535は、ハンド434が進入する方向に第1検出部530と所定の距離だけ離間した位置に配置され、またロボット430のハンド434の先端に設けられた前端センサ240により検知されるとき、ティーチングジグ500のハウジング570の側壁とハンド434との間に隙間を確保することができる位置に設けられる。所定の距離は、ロボット430のハンド434の先端に設けられた前端センサ240(第1センサの例)と、ロボット430のハンド434の基端側に形成された中央孔部250を横切るように設けられた中央センサ260(第2センサの例)との間の距離によって決定されます。具体的には、所定の距離は、前端センサ240の発光部と受光部がなす一直線から中央孔部250の中心位置との間の距離に対応する。すなわち、第1検出部530及び第2検出部535は、中央センサ260が第1検出部530を検出すると同時に、前端センサ240が第2検出部535を検出可能な相対的位置関係を有する。
【0126】
したがって、前端センサ240が第2検出部535を検出すると、第1検出部530は、中央孔部250の内側領域に位置し、中央センサ260によって検出されることができる。ハンド434の移動により中央孔部250の内側に第1検出部530が入り込むので、ハンド434は、第1検出部530と衝突しない。また、このとき、ハンド434の中央孔部250から離れている第2特定形状部540は、第1検出部530とは異なる面に位置しているため、第1検出部530と第2検出部535の検出時、ハンド434と干渉しない。
【0127】
本変形例のロボット制御装置450は、ハンド434に設けられたセンサ240、260の検知と、ハンド434の動作制御を行う装置であって、ハンド434を動作させ、搬送装置400のロードポート420に配置されたティーチングジグ500の第1特定形状部540を第1センサ240で検知し、検知された第2特定形状部540の位置に基づいて、ティーチングジグ500の第1特定形状部530、535にハンド434を移動させて第1及び第2センサ240、260で第1特定形状部530、535を検知し、第1特定形状部の位置に基づいてウエハの受け渡し位置を取得する。
【0128】
即ち、搬送装置400のロードポート420にティーチングジグ500が載置され、ティーチングジグ500のカバー560がロードポート420により開放されると、ロボット制御装置450は、ロボット430のハンド434をティーチングジグ500の開口面580を介してティージングジグ500の内部に進入させ、ティーチングジグ500に設けられた第2特定形状部540を第1センサ240にて検知し、その後、第1センサ240が第1特定形状部の第2検出部535を検出可能で、かつ第2センサ260が第1特定形状部の第1検出部530を検出可能な位置までハンド434を移動させて、第1および第2検出部の位置を検出してウエハの受け渡し位置を記憶することができる。
【0129】
図11では、ロボット制御装置450がロボット430と一体的に設けられているが、これに限定せず、ロボット制御装置450はロボット430とは別に設けられてもよい。
【0130】
本変形例のように、イエフイエム410の一側縁に沿って5つのロードポート420が設けられる場合、イエフイエム410の内部空間及びロボット430のアーム432とハンド434の長さの制限のため、ロボット制御装置450は、
図11(b)に示すように、ハンド434が第1ロードポート420-1に配置されたウエハキャリア460に開口面に対して垂直な状態に入ることができないので、ハンド434の軸線が第1ロードポート420-1の開口面に対して傾いた状態に入るように制御する。これは、第5ロードポート420-5にウエハキャリア460が配置された場合も同様である。しかし、第1または第5ロードポート420-1、420-5にウエハキャリア460が配置された場合にも、本変形例のティーチングジグ500を用いて清浄な空間を保持した状態で自動的にウエハキャリア内のウエハの受け渡し位置をティーチングジグすることができる。
【0131】
以下では、本変形例のティーチングジグ500を用いたティーチング作業について説明する。
【0132】
イエフイエム410の一側縁に形成されたロードポート420上にティーチングジグ500が載置されている。ティーチングジグ500は、OHT(Overhead Hoist Transport)またはAGV(Automated Guided Vehicle)によって自動的に配置することができる。ティーチングジグ500のハウジング570の下面に設けられた設定溝510が、ロードポート420の配置台470に設けられた設定ピン480と係合し、ティーチングジグ500がロッドポート420上に保持される。
【0133】
ティーチングジグ500がロードポート420上に保持されると、搬送装置400の清浄な空間を保持した状態でティーチングジグ500のカバー560が開かれる。ロードポート420によってティーチングジグ500のカバー560を開く例示的な形態は、
図14を参照することができるが、これに限定されない。
【0134】
ティーチングジグ500のカバー560が開放されると、ロボット制御装置450は、イエフイエム410の内部に設置されたロボット430を制御して、ハンド434がティーチングジグ500の開口面580を介してティーチングジグ500の内部に入るようにする。
【0135】
ハンド434がティーチングジグ500の開口面580を通過してティーチングジグ500の内部にアクセスするにつれて、ハンド434の先端に設けられた第1のセンサ240により、開口面580から最も近く位置するティーチングジグ500の第2特定形状部540が検知される。第2特定形状部540が検知されると、ロボット制御装置450は、検知された第2特定形状部540の位置を基準に第1センサ240の平面上中央及び設定高さにハンド434が位置するようにX方向、Y方向、およびZ方向にハンド434の位置を調整します。Y方向は、ティーチングジグ500の開口面に対して垂直な方向を、X方向は、平面視でY方向に垂直な方向を、Z方向はティーチングジグ500の上下方向を意味する。
【0136】
その後、ロボット制御装置450は、板状の基板550の反対側の面に形成された第1特定形状部530、535を検知するために、ハンド434をY方向及びZ方向に移動させる。このとき、ハンド434が第1特定形状部530、535の検知のためにティーチングジグ500に進入するときにハンド434がティーチングジグ500のハウジング570の側壁に衝突するのを防止するためのハンド434の位置調整がさらに行われることがある。そのように、実際のウエハの授受位置(ティーチングジグしたい位置)に近い位置に配置されている第1特定形状部530、535よりも、ティーチングジグ500の開口面580に近い第2特定形状部540を使えば、ハンド434が、ティーチングジグ500のハウジング570の側壁などの周囲部分に干渉せずに安全に第1特定形状部530、535へアプローチすることができる。ただし、第2特定形状部がティーチングジグ500に設けられていない場合には、上述した第2特定形状部の検知動作は省略することができる。
【0137】
その後、ロボット制御装置450は、開口面580に対するハンド434の軸線がなす角度を維持したままハンド434をティーチングジグ500の内部に移動させ、第1センサ240及び第2センサ260により第1特定形状部530、535を検出して、ウエハキャリア460内でハンド434がウエハを受け渡すための受け渡し位置を記憶するが、このような動作は、以前の実施例に記載の動作と実質的に同じである。
【0138】
即ち、開口面580に対するハンド434の軸線がなす角度を維持したままハンド434を移動させることにより、ハンド434の先端に設けられた第1センサ240の間に第1特定形状部530,535の第1検出部530が位置することになり、第1検出部530の位置が検出される。第1検出部530の位置が検出されると、ロボット制御装置450は、検出された第1検出部530の位置を基準に、第1センサ240の平面上中央及び設定高さにハンド434が位置するようにハンド434の位置を調整する。ハンド434は、前進移動時に第1検出部530と衝突することが防止されるようにZ方向に移動した後、ハンド434の軸線がなす角度を維持したまま進行するにつれて、ハンド434の先端に設けられた第1センサ240の間に第1特定形状部530、535の第2検出部535が位置するようになり、第2検出部535が検出される。このように第2検出部535が第1センサ240によって検知されるとき、第1検出部530と第2検出部535との間の所定の距離は、ハンド434の先端に設けられた第1センサ240がなす直線と中央孔部250の中心位置との間の距離に対応するので、ハンド434の中央孔部250には第1特定形状部の第1検出部530が位置し、中央孔部250を横切るように設けられた第2センサ260により第1検出部530を検知することができる。
【0139】
このとき、ロボット制御装置450は、中央孔部250の中心位置に第1検出部530が位置するようにハンド434を制御する。ハンド434の中央穴部250の中心位置に第1検出部530が位置するとき、ハンド434の該当位置が、ウエハキャリア460内でハンド434がウエハを受け渡す受け渡し位置と決定され、ロボット制御装置450はその位置を記憶する。
【0140】
その後、ロボット制御装置450は、記憶された位置に基づいてロードポート420に配置されたウエハキャリア460との間でウエハの受け渡しを行うようにロボット430を制御する。
【0141】
未説明の図面符号は上述したものに置き換える。
【0142】
本発明は、図面に示された実施例を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当該技術が属する分野で通常の知識を有する者であれば、これから様々な変形及び均等な他の実施例が可能であることを理解できる。したがって、本発明の本当の技術的保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって定められるべきである。
【符号の説明】
【0143】
10:ウエハ 100:搬送装置
110:イエフイエム 120:ロードポート(Load Port)
122:バッファ 130:搬送ロボット
136:エンドエフェクタ 137:ベースパッド
138:フォーク 140:ステーション
150:ダミーポート 160:第1位置設定部
170:ダミーステーション200:ロードポートティーチング部
210:ベースプレート 220:検出ピン
230:半月ブロック 240:前端センサ
250:中央孔部 260:中央センサ
300:ステーションティーチング部
410:イエフイエム
420:ロードポート
430:ロボット
431:ボディ
432:アーム
434:ハンド
440:ステーション
450:ロボット制御装置
460:ウエハキャリア
470:配置台
480:設定ピン
500:ティーチングジグ
510:設定溝
530:第1検出部
535:第2検出部
540:第2特定形状部
550:板状の基板
560:カバー
570:ハウジング
580:開口面
【国際調査報告】