(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】容器の開口部の中に挿入するための流れ制御デバイス
(51)【国際特許分類】
B65D 47/28 20060101AFI20241108BHJP
B65D 47/06 20060101ALI20241108BHJP
B65D 47/32 20060101ALI20241108BHJP
A47J 41/00 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
B65D47/28
B65D47/06
B65D47/32 200
A47J41/00 303C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531304
(86)(22)【出願日】2022-11-24
(85)【翻訳文提出日】2024-07-23
(86)【国際出願番号】 BR2022050460
(87)【国際公開番号】W WO2023092209
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】1020210236418
(32)【優先日】2021-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524195868
【氏名又は名称】ピーエムアイ・サウス・アメリカ・コンシューマー・グッズ・エルティーディーエー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】アレックス・モンテイロ・ボテーリョ
【テーマコード(参考)】
3E084
4B002
【Fターム(参考)】
3E084AA04
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084DA01
3E084DB08
3E084EA04
3E084FB03
3E084GA04
3E084GB04
3E084HA05
3E084HB04
3E084HC03
3E084HD04
3E084KA05
3E084KB01
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD06
3E084LD08
3E084LD18
4B002AA01
4B002BA15
4B002CA50
(57)【要約】
本発明は、容器の開口部の中に挿入するための流れ制御デバイス(1)に関し、本体(2)と、駆動組立体(3)と、流体通路構成(4)とを備える。駆動組立体(3)は、流れ制御デバイス(1)の中への、容器の流路を制限する、または可能にするように構成され、本体(2)は、実質的に円筒形に構成され、かつ流体通路構成(4)を収容し、流体通路構成(4)は、流れ制御デバイス(1)の内側を外部環境と連通させる。流体通路構成(4)は、隣接して、圧力等化チャンバ(5)および出力ダクト(6)を備え、圧力等化チャンバ(5)は、流体の圧力を均質化できるようにするために、流体を集めるように構成され、出力ダクト(6)は、実質的に円形の横断面を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の開口部の中に挿入するための流れ制御デバイス(1)であって、本体(2)、駆動組立体(3)、および流体通路構成(4)を備え、
前記駆動組立体(3)は、前記流れ制御デバイス(1)の中への、容器からの流体流れを制限する、または可能にするように構成され、
前記本体(2)は、実質的に円筒形に構成され、かつ前記流体通路構成(4)を収容し、
前記流体通路構成(4)は、前記流れ制御デバイス(1)の内側を外部環境と連通させる、
流れ制御デバイス(1)において、
前記流体通路構成(4)は、隣接して、圧力等化チャンバ(5)および出力ダクト(6)を備え、
- 前記圧力等化チャンバ(5)は、流体の圧力を均質化できるようにするために、流体を集めるように構成され、
- 前記出力ダクト(6)は、実質的に円形の横断面を示す
ことを特徴とする、流れ制御デバイス(1)。
【請求項2】
前記出力ダクト(6)は、その終端部の近くに円錐形セクション(6.1)を有し、その横断面は、前記出力ダクト(6)の出力端に向けて減少することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項3】
前記流体通路構成(4)は、通気管(7)をさらに備えることを特徴とする、請求項1または2に記載のデバイス(1)。
【請求項4】
前記本体(2)は、ねじが切られたセクション(8)を有し、そのねじ山は、前記容器の開口部の内部のねじ山に対応し、前記流れ制御デバイス(1)が、前記容器の開口部にねじ込まれるようにすることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
【請求項5】
前記駆動組立体(3)は、
- 内部的に、前記流れ制御デバイス(1)を横断し、かつ前記容器から前記デバイス(1)の中への流体流れを制限するように構成された弁組立体(9)と、
- 作動されると、前記弁組立体(9)を移動させて、前記流体を前記デバイス(1)の中に流入させるように構成された駆動機構(10)と、
- 前記弁組立体(9)の一部の周囲に同心に配置される、好ましくは、ばねである弾性要素(11)であって、前記弁組立体(9)がその元の位置に戻るのを支援するように構成される、弾性要素(11)と
を備えることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
【請求項6】
前記弁組立体(9)は、弁要素(12)と、封止のための、少なくとも1つのガスケット(13)とを備えることを特徴とする、請求項5に記載のデバイス(1)。
【請求項7】
前記駆動機構(10)は、少なくとも1つのピンと、特にボタンまたはレバーである、1つの駆動要素とを備えることを特徴とする、請求項5または6に記載のデバイス(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の開口部の中に挿入するための流体流れ制御デバイスの技術分野に関し、より詳細には、サービスを可能にする、すなわち、流体を層流状態で、高い精度で注ぐことを可能にする、魔法瓶で利用される容器の開口部に使用される計量ストッパーに関する。
【背景技術】
【0002】
瓶の中に含まれる液体の流れを制御するように設計されたデバイスを使用することは、市場において広く知られたものである。概して、このようなデバイスは、ユーザが、容器の内側から外側への液体の流れを制限する、または可能にするために、瓶の開口部のストッパーに関連付けられる。全く特徴的な一例は、その蓋に注ぎ口を有する魔法瓶であり、それは、その内容物(水、コーヒーなど)をより制御された方式で別の容器に注ぐように設計され、キャンプ場において、また屋外のアクティビティにおいて多く使用される。
【0003】
この意味において、文献の米国特許第8056745号(B2)は、ストッパーを取り外すことなく、瓶の内容物を注ぐことができるように、魔法瓶などの容器の開口部の中に挿入されるストッパーを開示する。ストッパーは、圧力ボタン、流入口と流出口の間で延びる流れチャネル、弁、および瓶にねじ込むためのねじ山部分を含む。
【0004】
文献EP2796078(B1)は、2つの部分の構成を備える瓶のためのストッパー組立体について記載している。その組立体は、容器本体の上部開口部に収容され、そこに流出通路を有する外側プラグと、外側プラグの上部セクションの開口部に収容された内側プラグとを含む。外側および内側プラグは、互いにねじ込まれる。
【0005】
しかし、既存の解決策は、主として出力ダクトを離れる液体の流れに関して、ユーザの体験に悪影響を与える一連の欠点を提示する点に注目される。検出される1つの欠点は、様々なストッパーが、注ぐときに、滴下の形成、また液体の飛び散りを阻止しないことである。これにより、液体が失われ、望ましくない濡れが生じ、また液体が熱い場合には、ユーザに損傷を与えるおそれがある。
【0006】
検出される別の欠点は、乱れた不安定な状態での液体の流出が発生することである。これは、ストッパーの注ぎ口と、注がれる容器の間の距離が大きすぎる状態において特に不利であり、液体の噴流の不正確さおよび不安定さが、望ましい目標の中へと注ぐのを妨げる可能性がある。
【0007】
前記現象が特に望ましくない1つの例示的な用途は、マテハーブティーを調製することである。マテを調製する一方法は、キャラバッシュヒョウタン(calabash gourd)にハーブを入れて詰めた後、お湯を受け入れるために、わずかな空洞部をハーブに開けることからなる。この場合、空洞部の中へお湯を効率的に注ぐことは、魔法瓶を離れるお湯の流れが、飛び散る、または滴下することなく、制御された層流を示す場合に限って達成され得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第8056745号(B2)
【特許文献2】EP2796078(B1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、したがって、先行技術において検出される欠点を改善することである。本発明の第1の目的は、簡単で汎用性があり、操作するのが容易な方法で構成された、瓶の口部で使用される計量ストッパーを提供することである。
【0010】
さらに、本発明の別の目的は、安定した、信頼性のある液体流れを生成する計量ストッパーを提供することである。液体の噴流は、層流状態にあり、はね散らすこと、または滴下を生成すべきではなく、それにより、ユーザは、注ぐときに流体の流れを振動させることなく、またサービスする時点で、損失および他の望ましくない現象を生ずることなく、大きな注ぐ距離において、正確に容器を満たすことが可能になる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の目的は、本体、駆動組立体、および流体通路構成を備える、容器の開口部の中に挿入するための流れ制御デバイスにより達成される。駆動組立体は、容器から流れ制御デバイスの内側への流路を制限する、または可能にするように構成され、本体は、実質的に円筒形に構成され、かつ流体通路構成を収容し、また流体通路構成は、流れ制御デバイスの内側を外部環境と連通させる。流体通路構成は、隣接して、圧力等化チャンバおよび出力ダクトを備え、圧力等化チャンバは、流体の圧力を均質化できるようにするために、流体を集めるように構成され、出力ダクトは、実質的に円形の断面を示す。
【0012】
有利な一実施形態では、出力ダクトは、その終端部の近くで円錐形のセクションを示し、その横断面は、出力ダクトの出口端に向けて減少し、その負の出力角度は、注ぐときに、流体が先細りになる、中心化する、および安定化することを確実に行う。
【0013】
別の有利な実施形態では、流体通路構成は、通気管をさらに備え、それは、流出量の維持、安定化、および均等化を支援する。
【0014】
有利には、本体は、ねじ山を有するセクションを示し、そのねじ山は、容器の開口部の内側のねじ山に対応して、流れ制御デバイスが、容器の開口部にねじ込まれるようにする。
【0015】
駆動組立体が、流れ制御デバイスを内部で横断し、かつ容器の流路をデバイスの内側に制限するように構成された弁セットと、作動時に、弁セットを移動させて、流体がデバイスの内側を流れるように構成される駆動機構と、弁セットの一部の周囲に同心に配置され、かつ弁セットをその元の位置に戻すように構成された、好ましくは、ばねである弾性要素とを備えることは、特に有利である。
【0016】
本発明の好ましい実施形態では、弁セットは、弁要素と、封止のための少なくとも1つのガスケットとを備える。
【0017】
有利には、駆動機構は、少なくとも1つのピン、および特にボタンまたはレバーである1つの駆動要素を備える。
【0018】
本発明は、次に、図面で表された好ましい実施形態に基づいて述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の流れ制御デバイスのすべての主な構成の細部を視覚化することが可能な切断図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1で見ることができるように、本発明の容器の開口部に挿入するための流れ制御デバイス1は、容器の開口部の中に、より具体的には瓶の開口部に挿入するのに適した、実質的に円筒形の外側の形式を有する。流れ制御デバイス1は、実質的に円筒形で中空の構成の本体2を備え、その外壁上にねじ山8が付与されたセクションがある。ねじ山の輪郭は、デバイスのその本体2において継ぎ目なく形成されることが好ましく、対応する内側のねじ山を示す瓶の開口部に、デバイスの本体2をねじ込むための要素である。したがって、流れ制御デバイス1は、別の容器に瓶の液体を注ぐために外す必要性なしに、瓶の開口部に固定されて動作する。本体2(例えば、その壁の直径および厚さ)およびねじ山の特定の寸法は、関連する容器に従って寸法化すべき設計パラメータである。例えば、本体2の外径は、ねじ込むために、容器(例えば、瓶)の開口部の中に入るように設計すべきである。材料は、ポリマー、特にポリプロピレンであることが好ましいが、当業者であれば、デバイスを具体化するために他の材料も適していることが理解されよう。
【0021】
本発明の流れ制御デバイス1は、デバイスの内側への容器の流路を制限する、または可能にするように構成された駆動組立体3をさらに備える。通常の状態、すなわち、駆動しない場合には、駆動組立体3は、容器から、流れ制御デバイス1の内側への液体の通路を閉鎖する。これは、駆動組立体3が弁セット9を備えているため可能であり、弁セットは、弁要素12と、弁要素12の底部に配置された少なくとも1つのガスケット13とを備える。弁要素12の底部のガスケット13は、デバイス1の本体2の底部と封止接触状態にあり、したがって、容器に注がれているときであっても、液体がデバイスの内部に達することはない。
【0022】
駆動組立体3は、好ましくは、流れ制御デバイス1の上部に配置されて、ユーザの手によって容易にアクセスでき、かつ操作できるように構成すべきである駆動機構10をさらに備える。駆動組立体3は、少なくとも1つのピン、好ましくは、2つのピンと、駆動要素、好ましくはレバーまたはボタンとを備える。当業者であれば、駆動要素の他の選択肢も可能であることが容易に理解されよう。最後に、駆動組立体3は、好ましくは、ばねである弾性要素11をさらに備え、それは、弁セット9の一部の周囲で同心に、好ましくはその上部に配置される。
【0023】
例えば、レバーまたはボタンを押すなど、駆動要素に対してユーザが操作を行うと、駆動要素は、弁セット9の底部と、流れ制御デバイス1の本体2の底部分との間の接触をやめるために、弁セット9の長手方向の変位を促進するようにする。それと同時に、弾性要素11が押される。駆動組立体3の駆動状態では、したがって、ユーザが容器に注ぐとき、液体は、弁セット9と本体2の底部の間で形成された空間を通して、流れ制御デバイス1の内側に流れることができる。再度、流れ制御デバイス1の内側への液体の通路を閉じるためには、ユーザは、単に、駆動要素をその元の状態に戻す必要があるだけである。前に押された弾性要素11は、弁セット9が、その初期の構成に戻るのを支援し、液体の通路は、再度閉鎖される。
【0024】
本発明の好ましい実施形態では、したがって、駆動機構10は、本体2の上の、流れ制御デバイス1の上部に位置し、また弁セット9は、本体2の内側で、その全長にわたって延び、その底部は、本体2の底端部と接触して位置する。駆動組立体3はまた、良好な全体封止を提供するために、例えば、弁セット9の軸の周囲に、他のガスケットを備えることもできる。
【0025】
本発明の流れ制御デバイス1の本体2は、その内側に、流体通路構成4を収容しており、その内部の空洞部は、液体が、流れ制御デバイス1の中へのその入り口から、その底端部を通り、外部環境へのその出口へと進む経路を形成する。したがって、外部の圧力と流れ制御デバイス1の内側を連通させる要素は、流体通路構成4である。
【0026】
本発明の流体通路構成4の内部の空洞部の幾何形状は、最も重要なものであり、そらは、容器が注がれたとき、流れ制御デバイス1を離れる液体の噴流の流れの状態を実質的に画定するからである。この幾何形状の説明を向上させるために、それは、概略的に2つの段階に分割される、すなわち、圧力等化チャンバ5と、出力ダクト6であり、共に互いに隣接している。
【0027】
圧力等化チャンバ5は、液体が進む流体通路構成4の第1段階である。圧力等化チャンバ5は、出力ダクト6よりも大きい横断面を有し、それは、
図1で示された好ましい実施形態で確認することができる。圧力等化チャンバ5の幾何形状は、容器の内側から来る液体が、出力ダクト6へと流れる前にそこに集まるように設計される。圧力等化チャンバ5における液体の流れのこのわずかな保留期間は、その圧力の均質性を可能にし、それは、流れを安定化させ、かつ良好な圧力の均質化を加えることが様々な試験によって検証された。
【0028】
圧力等化チャンバ5の後、出力ダクト6へと流入する横断面が減少した中間的な移行段階が存在する。出力ダクト6は、円形の横断面を有しており、それはまた、流れ制御デバイス1の開口部を離れる液体の噴流が、安定し、層流であり、方向性を有するためには最も重要である。
図1で示される好ましい実施形態では、出力ダクト6は、流れ制御デバイス1の外側開口部に流れを送るために90度の曲がりを示し、そこから、液体が放出されることになる。しかし、当業者であれば、出力ダクト6の円形の横断面特性に対して適正な配慮がなされる場合は、角度付けおよび曲がりの別の可能性も全く可能であることが理解されよう。
【0029】
前に述べた曲がりの後、出力ダクト6は、好ましくは、円錐形のセクション6.1をさらに提供し、それは、好ましくは、出力ダクト6の終端部へと延び、その端部を通って流体は吐出される。円錐形セクション6.1の横断面の直径は、この端部に向けて減少し、したがって、流体の流れは、最終的に吐出される前に、円錐形セクション6.1を通って進むにつれて、「先細り」になる。この円錐形セクション6.1は、注入する動作において、流体の先細り、方向付け、および層流化を促進する効果を生成し、したがって、液体の注入を安定化させることに寄与するさらなる要素になる。
図1で示される好ましい実施形態では、出力ダクト6は、90度の曲がりの後、小さな円筒形セクション、すなわち、円形で一定の横断面を有するセクションを示す。この実施形態では、円錐形セクション6.1は、この小さな円筒形セクションの後に開始し、出口端へと延びる。しかし、当業者であれば、例えば、90度(または任意の他の角度)の曲がりの直後に、円錐形セクションが開始するなど、他の構成も全く可能であることが容易に理解されよう。円錐形セクション6.1の長さおよび直径は、したがって、特定の計画の仕様に従って適合させることができる。加えて、示される好ましい構成において、円錐形セクション6.1は、出力ダクト6に隣接して収容される別部品である。しかし、円錐形セクション6.1が、出力ダクト6の(したがって、流体通路構成4の)継ぎ目のない部分である代替の構成も全く可能である。
【0030】
最後に、流体通路構成4の最終的な要素は、通気管7であり、それは、圧力等化チャンバ5および出力ダクト6とは全く反対に位置する。
図1で示される好ましい実施形態では、出力ダクト6を表す流体通路構成4の内部の空洞部は、本体2において実行される内部の空洞部に隣接しており、したがって、通気管7のセクションは、本体2に位置し、他のセクションは、流体通路構成4に位置し、共に、円形の横断面および同じ直径を有する。
【0031】
流れ制御デバイス1を離れる液体流れの状態を担うのは、正確に言って、円錐形セクション6.1により促進される液体流れの先細りに加えて、圧力等化チャンバ5、出力ダクト6、および通気管7を形成する流体通路構成4のこれらの内部の空洞部である。この組合せを用いると、層状の、安定した、はね散らすことのない液体の噴流が達成されて、容器(グラス、カップ、キャラバッシュヒョウタンなど)を満たすことにおいて、ユーザは、より大きな正確さを取得できるようにし、他の従来の計量ストッパーで見出される欠点を回避する。述べられたこれらの要素の調和のとれた組合せは、流れ制御デバイス1の弁セット9と本体2の間に形成される間隙に加えて、流れの有利な層状の、方向性のある制御を促進する。
【0032】
流体通路構成4は、好ましくは、流れ制御デバイス1の本体2と同じ材料から製作され、流れ制御デバイス1を組み立てた後に、中に保持されるように、その内部の空洞部に収容される。
図1で示される好ましい実施形態では、本体2および流体通路構成4は、互いに関連付けられ得る2つの異なる要素であり、特に、例えば、流体通路構成4および本体2の内側を清浄化するために、流体通路構成4を取り外しできるようにする。しかし、当業者であれば、本発明の保護の範囲に影響を与えることなく、継ぎ目なく、引用された両方の要素を製作することが可能であることを理解されよう。
【0033】
図2は、本発明の流れ制御デバイス1の外側の特性の向上させた視覚化を可能にする。流れ制御デバイス1の実質的に円筒形の形状は、容器の開口部の中に、より具体的には、魔法瓶の中に挿入するのに適していることが、ここでよく理解することができる。ねじ山8が付与された部分のねじ山は、単に、デバイスの向上させた視覚化を行うために、この図では示されていないことを強調しておきたい。
【0034】
上記に記載された説明は、本発明の可能な実施形態を示しているが、その範囲は、詳細に説明された例により、または本出願に添付される図面により限定されない。当業者であれば、様々な他の構成も全く可能であることが理解されよう。
【符号の説明】
【0035】
1 流れ制御デバイス
2 本体
3 駆動組立体
4 流体通路構成
5 圧力等化チャンバ
6 出力ダクト
6.1 円錐形セクション
7 通気管
8 ねじ山
9 弁セット
10 駆動機構
11 弾性要素
12 弁要素
13 ガスケット
【国際調査報告】