(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】旋回要素を可動に支持するための金具
(51)【国際特許分類】
E05F 3/14 20060101AFI20241108BHJP
E05F 1/14 20060101ALI20241108BHJP
E05F 5/02 20060101ALI20241108BHJP
E05F 1/10 20060101ALI20241108BHJP
E05D 3/14 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
E05F3/14
E05F1/14 A
E05F5/02 E
E05F1/10
E05D3/14 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531345
(86)(22)【出願日】2022-11-22
(85)【翻訳文提出日】2024-07-03
(86)【国際出願番号】 AT2022060410
(87)【国際公開番号】W WO2023092165
(87)【国際公開日】2023-06-01
(32)【優先日】2021-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】597140501
【氏名又は名称】ユリウス ブルーム ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】Julius Blum GmbH
【住所又は居所原語表記】Industriestrasse 1, 6973 Hoechst, Austria
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】トーマス シューラー
【テーマコード(参考)】
2E050
【Fターム(参考)】
2E050BA04
2E050CA04
2E050DB01
(57)【要約】
定置の支持体(102)に対して相対的に旋回要素(101)、特に家具部分、扉または窓を可動に支持するための金具(1)であって、支持体(102)の、好ましくは実質的に水平方向または鉛直方向に向けられたプレート(103)の端面(103a)に設けられた切欠き(103b)内に実質的に完全に配置可能である実質的に直方体形の第1の金具部分(2)と、旋回要素(101)に固定するための第2の金具部分(3)であって、第1の金具部分(2)に旋回可能に結合されていて、旋回要素(101)内に実質的に完全に配置可能である、第2の金具部分(3)と、互いに相対的な両方の金具部分(2,3)の旋回運動、好ましくは閉鎖運動を減衰するための減衰装置(4)とを備え、この減衰装置(4)は、第1の減衰位置から、この第1の減衰位置に比べて減じられた減衰性能を有する第2の減衰位置に移行可能であり、減衰装置(4)は第1の金具部分(2)内に配置されており、減衰装置(4)を第2の減衰位置に保持するためのロック装置(5)が設けられている、金具(1)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
定置の支持体(102)に対して相対的に旋回要素(101)、特に家具部分、扉または窓を可動に支持するための金具(1)であって、
- 前記支持体(102)の、好ましくは実質的に水平方向または鉛直方向に向けられたプレート(103)の端面(103a)に設けられた切欠き(103b)内に実質的に完全に配置可能である実質的に直方体形の第1の金具部分(2)と、
- 前記旋回要素(101)に固定するための第2の金具部分(3)であって、前記第1の金具部分(2)に旋回可能に結合されていて、前記旋回要素(101)内に実質的に完全に配置可能である、第2の金具部分(3)と、
- 互いに相対的な両方の前記金具部分(2,3)の旋回運動、好ましくは閉鎖運動を減衰するための減衰装置(4)と
を備える、金具(1)において、
前記減衰装置(4)は、第1の減衰位置から、該第1の減衰位置に比べて減じられた減衰性能を有する第2の減衰位置に移行可能であり、前記減衰装置(4)は前記第1の金具部分(2)内に配置されており、前記減衰装置(4)を前記第2の減衰位置に保持するためのロック装置(5)が設けられていることを特徴とする、金具(1)。
【請求項2】
前記減衰装置(4)は係合要素(4a)を有し、前記ロック装置(5)はロック要素(5a)を有し、該ロック要素(5a)は、該ロック要素(5a)が前記係合要素(4a)から離間させられている解除位置と、前記ロック要素(5a)が前記係合要素(4a)に係合しているロック位置とに配置可能であり、前記ロック要素(5a)は、前記解除位置から前記ロック位置への前記ロック要素(5a)の運動時に第1の方向に可動であり、前記係合要素(4a)は、前記第1の減衰位置から出発して、前記ロック位置に配置された前記ロック要素(5a)を乗り越えるように構成されており、該ロック要素(5a)は、乗り越えられる際に前記係合要素(4a)によって、前記第1の方向に対して直交方向に向けられた第2の方向に可動であることを特徴とする、請求項1記載の金具。
【請求項3】
前記ロック装置(5)は、該ロック装置(5)を操作するための、好ましくは工具なしで操作可能な操作要素(5b)を有することを特徴とする、請求項1または2記載の金具。
【請求項4】
前記操作要素(5b)は、好ましくは前記第1の方向に対して直交する方向および/または前記第2の方向に対して直交する方向への前記操作要素(5b)の移動によって操作可能であることを特徴とする、請求項3記載の金具。
【請求項5】
前記操作要素(5b)の運動を前記第1の方向への前記ロック要素(5a)の運動に変換する変向装置(5c)が設けられていることを特徴とする、請求項3または4および2のいずれか1項記載の金具。
【請求項6】
前記変向装置(5c)はガイド溝の形態で形成されており、好ましくは、該ガイド溝は、前記第1の方向に対して30°~55°の角度、好ましくは45°の角度を有することを特徴とする、請求項5記載の金具。
【請求項7】
前記操作要素(5b)は、前記金具(1)の閉鎖位置において前記第1の金具部分(2)または前記第2の金具部分(3)によって覆われていることを特徴とする、請求項3から6までのいずれか1項記載の金具。
【請求項8】
少なくとも両方の前記金具部分相互の規定の位置以後、前記金具(1)を該金具(1)の閉鎖位置に自動的に移行させる閉鎖装置(6)を有することを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の金具。
【請求項9】
前記閉鎖装置(6)は蓄力器(6a)、好適にはばね、特に好適には圧縮ばねを有することを特徴とする、請求項8記載の金具。
【請求項10】
前記閉鎖装置(6)は変向レバー(6b)を有し、該変向レバー(6b)に変向ローラ(6c)が配置されていることを特徴とする、請求項8または9記載の金具。
【請求項11】
前記蓄力器(6a)は、前記変向レバー(6b)に力を加えるように構成されていることを特徴とする、請求項9および10記載の金具。
【請求項12】
前記蓄力器(6a)の長手延在方向と、前記減衰装置(4)の長手延在方向とは、互いに実質的に平行に配置されていることを特徴とする、請求項9から11までのいずれか1項記載の金具。
【請求項13】
前記閉鎖装置(6)は前記第1の金具部分(2)内に配置されていることを特徴とする、請求項8から12までのいずれか1項記載の金具。
【請求項14】
前記金具(1)は、少なくとも1つの第1の旋回レバー(7)と、少なくとも1つの第2の旋回レバー(8)とを有し、両方の前記旋回レバー(7,8)は、それぞれ第1の箇所(7a,8a)において前記第1の金具部分(2)に旋回可能に支持されていて、それぞれ第2の箇所(7b,8b)において前記第2の金具部分(3)に旋回可能に支持されていることを特徴とする、請求項1から13までのいずれか1項記載の金具。
【請求項15】
前記第1の旋回レバー(7)は、該第1の旋回レバー(7)を前記減衰装置(4)に接触させることができる接触区分(7c)を有することを特徴とする、請求項14記載の金具。
【請求項16】
前記第1の旋回レバー(7)は、前記変向ローラ(6c)を走行させることができる制御輪郭部(7d)を有することを特徴とする、請求項14または15および10のいずれか1項記載の金具。
【請求項17】
前記減衰装置(4)はリニアダンパの形態で形成されていることを特徴とする、請求項1から16までのいずれか1項記載の金具。
【請求項18】
前記減衰装置(4)は10mm~15mm、好ましくは12mmの移動ストロークを有することを特徴とする、請求項17記載の金具。
【請求項19】
前記減衰装置(4)は、ばねダンパ、ガス圧ダンパおよび/または液圧ダンパとして形成されていることを特徴とする、請求項1から18までのいずれか1項記載の金具。
【請求項20】
前記減衰装置(4)はハウジング(4b)を有することを特徴とする、請求項1から19までのいずれか1項記載の金具。
【請求項21】
前記係合要素(4a)は前記ハウジング(4b)と一体形に形成されていることを特徴とする、請求項20記載の金具。
【請求項22】
前記係合要素(4a)は、好ましくは直方体形の突起の形態で形成されていることを特徴とする、請求項2から21までのいずれか1項記載の金具。
【請求項23】
前記ロック要素(5a)は少なくとも部分的に弾性的に形成されていることを特徴とする、請求項1から22までのいずれか1項記載の金具。
【請求項24】
前記ロック要素(5a)は、前記係合要素(4a)が前記ロック要素(5a)を乗り越えることができる、少なくとも片側、好ましくは両側で面取りされた領域(5d)を有することを特徴とする、請求項1から23までのいずれか1項記載の金具。
【請求項25】
家具(100)であって、旋回要素(101)と、定置の支持体(102)と、請求項1から24までのいずれか1項記載の少なくとも1つの金具(1)とを備え、前記旋回要素(101)は可動の家具部分の形態で形成されており、前記定置の支持体(102)は家具キャビネットの形態で形成されている、家具(100)。
【請求項26】
前記第1の金具部分(2)は、前記支持体(102)のプレート(103)内に、好ましくは完全に配置されていることを特徴とする、請求項25記載の家具。
【請求項27】
前記第2の金具部分(3)は、前記旋回要素(101)内に、好ましくは完全に配置されていることを特徴とする、請求項25または26記載の家具。
【請求項28】
少なくとも2つの金具が設けられていることを特徴とする、請求項25から27までのいずれか1項記載の家具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部の特徴を有する、定置の支持体に対して相対的に旋回要素、特に家具部分、扉または窓を可動に支持するための金具に関する。
【0002】
このような金具は、すでに先行技術、例えば本出願人が所有するオーストリア国特許発明第506903号明細書に基づき公知である。この公知の金具には、減衰装置を第1の減衰位置から、この第1の減衰位置に比べて減じられた減衰性能を有する第2の減衰位置に移行させることができるようにするために、比較的手間のかかる機構が必要になるという欠点がある。これによって、1つには、より多くの生産手間と、より高い生産コストとが生じてしまう。もう1つには、複雑な機構がより故障しやすくもある。
【0003】
さらに、組付け状態で使用者に可能な限り見えないかもしくはほんの僅かしか見えない金具を使用する開発がますます目立っている。このことは、例えば、金具の金具部分が、定置の要素内もしくは旋回要素内に可能な限り完全に配置されていることによって達成される。このような金具の場合、減衰装置を第1の減衰位置から、この第1の減衰位置に比べて減じられた減衰性能を有する第2の減衰位置に移行させるために先行技術による装置を使用することは、構造形態に起因して不可能である。
【0004】
本発明の課題は、先行技術による前述した欠点を少なくとも部分的に回避して、先行技術に比べて改善された、定置の支持体に対して相対的に旋回要素、特に家具部分、扉または窓を可動に支持するための金具と、このような金具を備えた家具とを提供することである。
【0005】
これらの課題は、独立請求項1および25の特徴によって解決される。
【0006】
つまり、本発明によれば、減衰装置は、第1の減衰位置から、この第1の減衰位置に比べて減じられた減衰性能を有する第2の減衰位置に移行可能であり、減衰装置は第1の金具部分内に配置されており、減衰装置を第2の減衰位置に保持するためのロック装置が設けられていることが特定されている。
【0007】
好適な実施形態によれば、減衰装置は係合要素を有し、ロック装置はロック要素を有し、このロック要素は、このロック要素が係合要素から離間させられている解除位置と、ロック要素が係合要素に係合しているロック位置とに配置可能であり、ロック要素は、解除位置からロック位置へのロック要素の運動時に第1の方向に可動であり、係合要素は、第1の減衰位置から出発して、ロック位置に配置されたロック要素を乗り越えるように構成されており、このロック要素は、乗り越えられる際に係合要素によって、第1の方向に対して直交方向に向けられた第2の方向に可動であることが特定されている。
【0008】
減衰装置を第1の減衰位置から第2の減衰位置に移行させるためには、ロック要素を係合要素に係合させることが必要になる。このために、第1のステップでは、ロック要素が解除位置からロック位置へと第1の方向に運動させられる。次いで、第2のステップにおいて、ロック要素が係合要素によって乗り越えられてよい。この場合、ロック要素が、乗り越えられる際に係合要素によって、第1の方向に対して直交方向に向けられた第2の方向に運動させられる。これによって、ロック要素と係合要素とが、互いに係合した位置に位置している。
【0009】
これによって、減衰装置を第1の減衰位置から第2の減衰位置に移行させることが簡単に可能となる。
【0010】
可能な限り人目に付きにくくしたい金具に関しては、ロック要素が、解除位置からロック位置へのロック要素の運動時に第1の方向に可動であり、係合要素が、第1の減衰位置から出発して、ロック位置に配置されたロック要素を乗り越えるように構成されており、このロック要素が、乗り越えられる際に係合要素によって、第1の方向に対して直交方向に向けられた第2の方向に可動であることも特定されている。
【0011】
これによって、このような新規な金具でも、第1の減衰位置から第2の減衰位置への減衰装置の移行ひいては必要となる減衰性能の調整が可能となる。
【0012】
家具に関して、この家具は、旋回要素と、定置の支持体と、このような少なくとも1つの金具とを備え、旋回要素は可動の家具部分の形態で形成されており、定置の支持体は家具キャビネットの形態で形成されていることが特定されている。
【0013】
本発明の更なる有利な実施形態は従属請求項に規定してある。
【0014】
ロック装置が、このロック装置を操作するための、好ましくは工具なしで操作可能な操作要素を有することが特定されていてよい。
【0015】
特に、操作要素が工具なしでも操作可能である場合、このことは、使用者にとって、減衰装置を第1の減衰位置から第2の減衰位置に移行させるための簡単な可能性を成している。しかしながら、基本的には、操作要素が、工具、例えばねじ回しを介して操作可能であることも可能である。
【0016】
本発明の一実施例では、操作要素が、好ましくは第1の方向に対して直交する方向および/または第2の方向に対して直交する方向への操作要素の移動によって操作可能であることが特定されていてよい。
【0017】
このことは、使用者にとって簡単な操作形態を成している。さらに、操作装置が操作されているか否かを簡単に読み取ることもできる。また、操作要素を別の形態で、例えば回動によって操作することも可能である。
【0018】
操作要素の運動を第1の方向へのロック要素の運動に変換する変向装置が設けられていることが特定されていてよい。
【0019】
このために、好適には、変向装置がガイド溝の形態で形成されており、好ましくは、このガイド溝が、第1の方向に対して30°~55°の角度、好ましくは45°の角度を有することが特定されていてよい。
【0020】
このことは、変向装置を実現するための簡単な可能性を成している。本明細書では、当然ながら、変向装置の別の構成も可能である。特に、変向装置が、操作要素の操作形態に応じて選択されてもよい。
【0021】
操作要素が、金具の閉鎖位置において第1の金具部分または第2の金具部分によって覆われていることが特定されていてよい。このことは、閉鎖位置と異なる位置でも、金具の視覚的に見栄えの良い全体像に寄与する。
【0022】
好適には、金具が、少なくとも両方の金具部分相互の規定の位置以後、金具をこの金具の閉鎖位置に自動的に移行させる閉鎖装置を有することが特定されていてよい。
【0023】
これによって、閉鎖過程が常に適正に実施または終了されており、また、金具が実際に閉鎖されてもいることが確保される。さらに、このような閉鎖装置によって、このような金具を備えた家具またはこれに類するものの使用が容易になる。
【0024】
好ましくは、閉鎖装置が蓄力器、好適にはばね、特に好適には圧縮ばねを有することが特定されていてよい。この蓄力器を介して、金具を閉鎖位置に移行させるために必要になる力を提供することができる。
【0025】
閉鎖装置が変向レバーを有し、この変向レバーに変向ローラが配置されていることも特定されていてよい。
【0026】
好適には、蓄力器が、変向レバーに力を加えるように構成されていることが特定されていてよい。したがって、変向レバーと変向ローラとを介して、蓄力器により提供された力を変向させ、これによって、この力を特定の位置において提供することができる。
【0027】
本発明の一実施例によれば、蓄力器の長手延在方向と、減衰装置の長手延在方向とが、互いに実質的に平行に配置されていることが特定されていてよい。
【0028】
これによって、蓄力器と減衰装置との省スペースの配置が可能となる。このことは、金具の小さな構成サイズを促進する。
【0029】
閉鎖装置が第1の金具部分内に配置されていても、類似のことが云える。
【0030】
金具が、少なくとも1つの第1の旋回レバーと、少なくとも1つの第2の旋回レバーとを有し、両方の旋回レバーが、それぞれ第1の箇所において第1の金具部分に旋回可能に支持されていて、それぞれ第2の箇所において第2の金具部分に旋回可能に支持されていることが特定されていてよい。
【0031】
これによって、1つには、両方の金具部分が互いに旋回可能に結合される。もう1つには、両方の旋回レバーによって、第2の金具部分を第1の金具部分に対して相対的に旋回させることができる軌跡が規定される。
【0032】
好適には、第1の旋回レバーが、この第1の旋回レバーを減衰装置に接触させることができる接触区分を有することができることが特定されていてよい。
【0033】
このことは、両方の金具部分相互の旋回運動の減衰を実現するための簡単な可能性を成している。
【0034】
好適には、第1の旋回レバーが、変向ローラを走行させることができる制御輪郭部を有することが特定されていてもよい。
【0035】
変向レバーと、変向ローラと、制御輪郭部とを介して、蓄力器により提供された力を第1の旋回レバーに加えることができ、これによって、閉鎖装置を簡単に実現することができる。
【0036】
接触区分も制御輪郭部も第1の旋回レバーに設けられているので、一方の旋回レバーだけは、幾分手間のかかる形状を有している。しかしながら、これによって、全体的に金具がより複雑ではなくなる。このこともやはり、より少ない生産手間と、より低い生産コストとに結果的に繋がる。
【0037】
減衰装置がリニアダンパの形態で形成されていることが特定されていてよい。このことは、減衰装置を実現するための簡単なかつ省スペースの可能性を成している。しかしながら、別のダンパ、例えば回転ダンパを使用することも可能である。
【0038】
減衰装置が10mm~15mm、好ましくは12mmの移動ストロークを有することが特定されていてよい。このような移動ストロークは、1つには、最良の減衰を保証するために十分に大きく、もう1つには、過度に多くのスペースを必要としないために十分に小さい。
【0039】
本発明の一実施例では、減衰装置が、ばねダンパ、ガス圧ダンパおよび/または液圧ダンパとして形成されていることが特定されていてよい。別のダンパ形態も可能である。
【0040】
減衰装置がハウジングを有することも特定されていてよい。
【0041】
特に好適には、係合要素がハウジングと一体形に形成されていることが特定されていてよい。これによって、別体の係合要素を製作する製作ステップひいてはコストも節約することができる。
【0042】
特に好適には、係合要素が、好ましくは直方体形の突起の形態で形成されていることが特定されていてよい。このことは、係合要素を実現するための最も簡単な可能性を成している。
【0043】
また、係合要素が、ロック要素を乗り越えることを容易にするために、面取りされた領域またはこれに類するものを有することも可能である。
【0044】
好適には、ロック要素が弾性的に形成されていることが特定されていてよい。これによって、ロック要素を係合要素による乗越え時に純粋な弾性変形によって、第1の方向に対して直交方向に向けられた第2の方向に運動させることができる。
【0045】
本発明の一実施例によれば、ロック要素が、係合要素がロック要素を乗り越えることができる、少なくとも片側、好ましくは両側で面取りされた領域を有することが特定されてよい。
【0046】
これによって、係合要素によるロック要素の乗越えが容易になる。
【0047】
家具に関して、第1の金具部分が、支持体のプレート内に、好ましくは完全に配置されていることが特定されていてよい。このことは、家具の視覚的に見栄えの良い外観像を促進する。
【0048】
また、第2の金具部分が、旋回要素内に、好ましくは完全に配置されていることも特定されていてよい。このことは、家具の視覚的に見栄えの良い外観像を促進する。
【0049】
特に好適には、少なくとも2つの金具が設けられていることが特定されていてよい。これによって、旋回要素と定置の支持体との特に安定した結合を保証することができる。
【0050】
以下に、本発明の更なる詳細および利点を図面の説明に基づき図面を参照しながら詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【
図3a】第1の減衰位置にある金具の平面図である。
【
図3b】第1の減衰位置にある減衰装置の平面図である。
【
図4a】金具を第1の減衰位置から第2の減衰位置に移行させる際の第1のステップにおける金具の平面図である。
【
図4b】金具を第1の減衰位置から第2の減衰位置に移行させる際の第1のステップにおける減衰装置の平面図である。
【
図5a】係合要素がロック要素を乗り越える際の金具の平面図である。
【
図5b】係合要素がロック要素を乗り越える際の減衰装置の平面図である。
【
図6a】金具を第1の減衰位置から第2の減衰位置に移行させる際の第2のステップにおける金具の平面図である。
【
図6b】金具を第1の減衰位置から第2の減衰位置に移行させる際の第2のステップにおける減衰装置の平面図である。
【
図7a】第2の減衰位置にある金具の平面図である。
【
図7b】第2の減衰位置にある減衰装置の平面図である。
【0052】
図1には、家具100の斜視図が示してある。この家具100は、家具キャビネットの形態の定置の支持体102を有していることを認めることができる。この定置の支持体は、実質的に鉛直方向もしくは水平方向に配置された複数のプレート103から成っている。
【0053】
この実施例では、2つの金具1を認めることができる。これらの金具1の第1の金具部分2は、水平方向に向けられたプレート103内にそれぞれ実質的に完全に配置されている。金具1の第2の金具部分3は、本明細書では家具扉の形態の旋回要素101内にそれぞれ実質的に完全に配置されている。
【0054】
家具の内部には、例えば仕切り104が配置されていてよい。
【0055】
図1からは、本実施例における金具1を、その固有の構成であれ、配置形態であれ、ほとんど認めることができないことも明らかである。主として、金具部分2,3の端面しか認めることができない。これによって、家具100の視覚的に見栄えの良い形象が得られる。
【0056】
図2aには、金具1の斜視図が示してあり、
図2bには、相応の部分的な分解図が示してある。
【0057】
第1の金具部分2は2つの部分から形成されていることを認めることができる。組付け部分2bは、プレート103に設けられた切欠き内に挿入されてよい。次いで、組付け部分2bは、固定装置2cを介して切欠き内に固定されてよい。
【0058】
本実施例では、このことは、固定装置2cの操作要素を回動させることによって行われる。このことは、固定装置2cの緊締要素の回動を結果的に生じさせる。これによって、組付け部分2bがプレート103の切欠き内に緊締される。
【0059】
ヒンジ要素2aは組付け要素2b内に挿入されて、この組付け要素2b内に解除可能に係止されてよい。
【0060】
金具1の組付け状態において可視のままである端面にロック装置5の操作要素5bが配置されていることが明らかである。
【0061】
実質的に第1の金具部分2を含む平面内には、旋回レバー7,8も位置している。このことは、第2の金具部分3にも当てはまる。しかしながら、第1の金具部分2と第2の金具部分3とが、互いに回動させられた平面、特に互いに90°回動させられた平面内に位置していることも可能である。
【0062】
第2の金具部分3にも、実質的に第1の金具部分2の固定装置2cと同じ原理により機能する固定装置3aが配置されている。
【0063】
図3aには、第1の減衰位置にある金具1の平面図が示してあり、
図3bには、減衰装置4の相応の平面図が示してあり、
図3cには、
図3bの細部Aが示してある。
【0064】
組付け部分9bとヒンジ部分2aのカバーとは、ヒンジ部分2aの内部の視認を確保するために図示していない。
【0065】
減衰装置4は、ハウジング4bとピストンロッド4cとを有している。このピストンロッド4cは、第1の金具部分2のベースプレート2dに配置されており、ハウジング4bは、ピストンロッド4cに沿って減衰されるように運動させられてよい。
【0066】
ピストンロッド4cに沿ったハウジング4bの運動の減衰は、このハウジング4bの内部で、例えばばねまたは流体を介して行われる。
【0067】
ハウジング4bには、第1の旋回レバー7の接触区分7cが接触させられてよい。第1の旋回レバー7は、第1の箇所7aにおいて第1の金具部分2に旋回可能に結合されていて、第2の箇所7b(図示せず)において第2の金具部分3に旋回可能に結合されている。
【0068】
第2の旋回レバー8もまた、第1の箇所8aにおいて第1の金具部分2に旋回可能に結合されていて、第2の箇所8b(図示せず)において第2の金具部分3に旋回可能に結合されている。
【0069】
旋回レバー7,8の互いに異なる構成に基づき、接触区分7cは、第1の金具部分2と第2の金具部分3との間の規定の閉鎖角度以降にダンパ4のハウジング4bに接触させられる(
図3bでは、この閉鎖角度はまだ達成されておらず、したがって、接触区分7cはハウジング4bにまだ接触していない)。
【0070】
金具1が引き続き閉鎖される、つまり、閉鎖角度が減じられると、接触区分7cがハウジング4bの方向に運動させられ、このハウジング4bをピストンロッド4cの方向に運動させる。この運動は減衰装置4によって減衰される。したがって、閉鎖運動も減衰される。
【0071】
第1の減衰位置では、減衰のために、減衰要素4の十分な移動ストロークVが提供されている。
【0072】
この場合には、ロック装置5が操作されていないことを認めることができる。したがって、ロック要素5aが、ロック位置へと一方向に運動させられていない。これによって、ハウジング4bを妨害なしに移動ストロークV全体にわたってピストンロッド4cに沿って移動させることができる。
【0073】
第1の旋回レバー7は、そのほかさらに、制御輪郭部7dを有している。この制御輪郭部7dには、閉鎖装置6の変向ローラ6cが接触させられる。
【0074】
変向ローラ6cは変向レバー6bに支持されている。この変向レバー6bには、圧縮ばねの形態の蓄力器6aによって力が加えられる。したがって、制御ローラ6cが制御輪郭部7dに押し付けられる。
【0075】
第2の金具部分3の運動によって、制御輪郭部7cがローラ6cに沿って走行する。このローラ6cは、金具1の規定の閉鎖角度以降、変向ローラ6cを通して制御輪郭部7dに加えられた力が変向レバー7を旋回させる制御輪郭部7dの区分に位置している。これによって、この旋回運動により、変向レバー7が、第2の金具部分3を金具1の閉鎖位置の方向に運動させる。
【0076】
また、ハウジング4bに突起の形態の係合要素4aが形成されていることも認めることができる。
【0077】
図4aには、金具1を第1の減衰位置から第2の減衰位置に移行させる際の第1のステップにおける金具1の平面図が示してあり、
図4bには、減衰装置4の相応の平面図が示してあり、
図4cには、
図4bの細部Aが示してある。
【0078】
ロック装置5の操作要素5bが操作されていることを認めることができる。この操作要素の操作によって、ロック要素5aが第1の方向に運動させられ、ひいては、ロック位置に移行させられる。
【0079】
ロック要素5aの運動への操作要素5bの運動の変換は、変向装置5cを介して行われる。本実施例では、この変向装置は、ロック要素5cが移動可能に支持されているガイド溝を備えている。
【0080】
ガイド溝は、操作要素5bの運動方向に対して45°の角度を成して配置されている。ロック要素5aは、このロック要素5aの長手延在方向に対して平行である第1の方向にしか可動でない。したがって、操作要素5aの運動が、第1の方向へのロック要素5aの運動を結果的に生じさせる。
【0081】
ロック要素5aは、このステップでは減衰装置の方向に運動させられている。
【0082】
図5aには、係合要素4bがロック要素5aを乗り越える際の金具の平面図が示してあり、
図5bには、減衰装置4の相応の平面図が示してあり、
図5cには、
図5bの細部Aが示してある。
【0083】
ハウジング4bがピストンロッド4cの方向に運動させられており、これによって、係合要素4aもロック要素5aの方向に運動させられていることを認めることができる。
【0084】
係合要素4aは、ロック要素5aを乗り越える際にこのロック要素5aを第2の方向、本事例では上向き運動させる。したがって、この第2の方向は、この実施例では、(ロック要素の長手延在方向に対して平行である)第1の方向に対しても、操作要素5bの操作方向に対しても直交方向に向けられている。
【0085】
ロック要素5aは、係合要素4aが乗り越えることができる領域で面取りされていてよく、これによって、相応の乗越えが容易になる。また、係合要素4aも少なくとも部分的に面取りされていてよく、これによって、乗越えが容易になる。
【0086】
さらに、ロック要素5aは少なくとも部分的に弾性的に形成されており、これによって、係合要素4aによる乗越えが簡単に実現される。
【0087】
図6aには、金具1を第1の減衰位置から第2の減衰位置に移行させる際の第2のステップにおける金具1の平面図が示してあり、
図6bには、減衰装置4の相応の平面図が示してあり、
図6cには、
図6bの細部Aが示してある。
【0088】
ロック要素5aが係合要素4aによって完全に乗り越えられたことを認めることができる。ハウジング4bは、ピストンロッド4cに沿って移動ストロークVの大部分にわたって運動させられている。
【0089】
また、係合要素4aがもはやロック要素5aに係合していないことも認めることができる。
【0090】
図7aには、金具1を第2の減衰位置から移行させる際の第2のステップにおける金具1の平面図が示してあり、
図7bには、減衰装置4の相応の平面図が示してあり、
図7cには、
図7bの細部Aが示してある。
【0091】
係合要素4aがロック要素5aに係合していることを認めることができる。したがって、ハウジング4bの移動ストロークVが大幅に制限されている。したがって、金具1の閉鎖運動の減衰は、もはや制限された移動ストロークVでしか行うことができない。したがって、減衰性能が第1の減衰位置に比べて減じられている。
【0092】
減衰装置4を再び第1の減衰位置に移行させるためには、操作要素5bが操作されさえすればよい。これによって、ロック要素が再び解除位置に運動させられる。この場合、係合要素4aはもはやロック要素5aに係合されていない。これによって、減衰装置4に再び完全な移動ストロークVが提供される。
【符号の説明】
【0093】
1 金具
2 第1の金具部分
2a ヒンジ要素
2b 組付け部分
2c 固定装置
2d ベースプレート
3 第2の金具部分
3a 固定装置
4 減衰装置
4a 係合要素
4b ハウジング
4c ピストンロッド
5 ロック装置
5a ロック要素
5b 操作要素
5c 変向装置
6 閉鎖装置
6a 蓄力器
6b 変向レバー
6c 変向ローラ
7 第1の旋回レバー
7a 第1の箇所
7b 第2の箇所
7c 接触区分
7d 制御輪郭部
8 第2の旋回レバー
8a 第1の箇所
8b 第2の箇所
100 家具
101 旋回要素
102 定置の支持体
103 プレート
104 仕切り
V 移動ストローク
【手続補正書】
【提出日】2024-07-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
定置の支持体(102)に対して相対的に旋回要素(101)、特に家具部分、扉または窓を可動に支持するための金具(1)であって、
- 前記支持体(102)の、好ましくは実質的に水平方向または鉛直方向に向けられたプレート(103)の端面(103a)に設けられた切欠き(103b)内に実質的に完全に配置可能である実質的に直方体形の第1の金具部分(2)と、
- 前記旋回要素(101)に固定するための第2の金具部分(3)であって、前記第1の金具部分(2)に旋回可能に結合されていて、前記旋回要素(101)内に実質的に完全に配置可能である、第2の金具部分(3)と、
- 互いに相対的な両方の前記金具部分(2,3)の旋回運動、好ましくは閉鎖運動を減衰するための減衰装置(4)と
を備える、金具(1)において、
前記減衰装置(4)は、第1の減衰位置から、該第1の減衰位置に比べて減じられた減衰性能を有する第2の減衰位置に移行可能であり、前記減衰装置(4)は前記第1の金具部分(2)内に配置されており、前記減衰装置(4)を前記第2の減衰位置に保持するためのロック装置(5)が設けられていることを特徴とする、金具(1)。
【請求項2】
前記減衰装置(4)は係合要素(4a)を有し、前記ロック装置(5)はロック要素(5a)を有し、該ロック要素(5a)は、該ロック要素(5a)が前記係合要素(4a)から離間させられている解除位置と、前記ロック要素(5a)が前記係合要素(4a)に係合しているロック位置とに配置可能であり、前記ロック要素(5a)は、前記解除位置から前記ロック位置への前記ロック要素(5a)の運動時に第1の方向に可動であり、前記係合要素(4a)は、前記第1の減衰位置から出発して、前記ロック位置に配置された前記ロック要素(5a)を乗り越えるように構成されており、該ロック要素(5a)は、乗り越えられる際に前記係合要素(4a)によって、前記第1の方向に対して直交方向に向けられた第2の方向に可動であることを特徴とする、請求項1記載の金具。
【請求項3】
前記ロック装置(5)は、該ロック装置(5)を操作するための、好ましくは工具なしで操作可能な操作要素(5b)を有することを特徴とする、請求項
1記載の金具。
【請求項4】
前記操作要素(5b)は、好ましくは前記第1の方向に対して直交する方向および/または前記第2の方向に対して直交する方向への前記操作要素(5b)の移動によって操作可能であることを特徴とする、請求項3記載の金具。
【請求項5】
前記操作要素(5b)の運動を前記第1の方向への前記ロック要素(5a)の運動に変換する変向装置(5c)が設けられていることを特徴とする、請求項
2および3記載の金具。
【請求項6】
前記変向装置(5c)はガイド溝の形態で形成されており、好ましくは、該ガイド溝は、前記第1の方向に対して30°~55°の角度、好ましくは45°の角度を有することを特徴とする、請求項5記載の金具。
【請求項7】
前記操作要素(5b)は、前記金具(1)の閉鎖位置において前記第1の金具部分(2)または前記第2の金具部分(3)によって覆われていることを特徴とする、請求項
3記載の金具。
【請求項8】
少なくとも両方の前記金具部分相互の規定の位置以後、前記金具(1)を該金具(1)の閉鎖位置に自動的に移行させる閉鎖装置(6)を有することを特徴とする、請求項
1記載の金具。
【請求項9】
前記閉鎖装置(6)は蓄力器(6a)、好適にはばね、特に好適には圧縮ばねを有することを特徴とする、請求項8記載の金具。
【請求項10】
前記閉鎖装置(6)は変向レバー(6b)を有し、該変向レバー(6b)に変向ローラ(6c)が配置されていることを特徴とする、請求項
8記載の金具。
【請求項11】
前記蓄力器(6a)は、前記変向レバー(6b)に力を加えるように構成されていることを特徴とする、請求項9および10記載の金具。
【請求項12】
前記蓄力器(6a)の長手延在方向と、前記減衰装置(4)の長手延在方向とは、互いに実質的に平行に配置されていることを特徴とする、請求項
9記載の金具。
【請求項13】
前記閉鎖装置(6)は前記第1の金具部分(2)内に配置されていることを特徴とする、請求項
8記載の金具。
【請求項14】
前記金具(1)は、少なくとも1つの第1の旋回レバー(7)と、少なくとも1つの第2の旋回レバー(8)とを有し、両方の前記旋回レバー(7,8)は、それぞれ第1の箇所(7a,8a)において前記第1の金具部分(2)に旋回可能に支持されていて、それぞれ第2の箇所(7b,8b)において前記第2の金具部分(3)に旋回可能に支持されていることを特徴とする、請求項
1記載の金具。
【請求項15】
前記第1の旋回レバー(7)は、該第1の旋回レバー(7)を前記減衰装置(4)に接触させることができる接触区分(7c)を有することを特徴とする、請求項14記載の金具。
【請求項16】
前記第1の旋回レバー(7)は、前記変向ローラ(6c)を走行させることができる制御輪郭部(7d)を有することを特徴とする、請求項1
0および14記載の金具。
【請求項17】
前記減衰装置(4)はリニアダンパの形態で形成されていることを特徴とする、請求項
1記載の金具。
【請求項18】
前記減衰装置(4)は10mm~15mm、好ましくは12mmの移動ストロークを有することを特徴とする、請求項17記載の金具。
【請求項19】
前記減衰装置(4)は、ばねダンパ、ガス圧ダンパおよび/または液圧ダンパとして形成されていることを特徴とする、請求項
1記載の金具。
【請求項20】
前記減衰装置(4)はハウジング(4b)を有することを特徴とする、請求項
1記載の金具。
【請求項21】
前記係合要素(4a)は前記ハウジング(4b)と一体形に形成されていることを特徴とする、請求項20記載の金具。
【請求項22】
前記係合要素(4a)は、好ましくは直方体形の突起の形態で形成されていることを特徴とする、請求項
2記載の金具。
【請求項23】
前記ロック要素(5a)は少なくとも部分的に弾性的に形成されていることを特徴とする、請求項
1記載の金具。
【請求項24】
前記ロック要素(5a)は、前記係合要素(4a)が前記ロック要素(5a)を乗り越えることができる、少なくとも片側、好ましくは両側で面取りされた領域(5d)を有することを特徴とする、請求項
1記載の金具。
【請求項25】
家具(100)であって、旋回要素(101)と、定置の支持体(102)と、請求項1から24までのいずれか1項記載の少なくとも1つの金具(1)とを備え、前記旋回要素(101)は可動の家具部分の形態で形成されており、前記定置の支持体(102)は家具キャビネットの形態で形成されている、家具(100)。
【請求項26】
前記第1の金具部分(2)は、前記支持体(102)のプレート(103)内に、好ましくは完全に配置されていることを特徴とする、請求項25記載の家具。
【請求項27】
前記第2の金具部分(3)は、前記旋回要素(101)内に、好ましくは完全に配置されていることを特徴とする、請求項2
5記載の家具。
【請求項28】
少なくとも2つの金具が設けられていることを特徴とする、請求項2
5記載の家具。
【国際調査報告】