(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】制御回路、制御方法及び表示装置
(51)【国際特許分類】
H05B 45/10 20200101AFI20241108BHJP
H05B 45/345 20200101ALI20241108BHJP
H05B 47/105 20200101ALI20241108BHJP
H05B 47/17 20200101ALI20241108BHJP
H05B 45/325 20200101ALI20241108BHJP
【FI】
H05B45/10
H05B45/345
H05B47/105
H05B47/17
H05B45/325
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531386
(86)(22)【出願日】2022-12-22
(85)【翻訳文提出日】2024-05-24
(86)【国際出願番号】 CN2022140897
(87)【国際公開番号】W WO2023216602
(87)【国際公開日】2023-11-16
(31)【優先権主張番号】202210498041.2
(32)【優先日】2022-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521141718
【氏名又は名称】恵科股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HKC Corporation Limited
【住所又は居所原語表記】1F-3F, 5F-7F of Factory Building 1, 7F of Factory Building 6, Huike Industrial Park, No.1 Industrial 2nd Road, Shilong Community, Shiyan Street, Baoan District, Shenzhen, China
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100186716
【氏名又は名称】真能 清志
(72)【発明者】
【氏名】▲リュウ▼ 洪海
(72)【発明者】
【氏名】阮 永▲シン▼
(72)【発明者】
【氏名】于 ▲ダー▼▲ウェイ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲ツェン▼ 浩旋
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273AA05
3K273BA02
3K273BA07
3K273CA02
3K273CA03
3K273CA27
3K273DA02
3K273EA07
3K273EA25
3K273EA35
3K273FA03
3K273FA07
3K273FA14
3K273FA26
3K273FA32
(57)【要約】
本願は、制御回路、制御方法及び表示装置を提供する。制御回路は、パルス幅変調信号に対応するレベル信号を収集するためのサンプリングモジュールと、一端が前記サンプリングモジュールに接続され、他端が少なくとも1組の信号フィードバック端に接続される切替モジュールと、サンプリングモジュール及び切替モジュールに接続され、サンプリングモジュール及び切替モジュールに電力を供給する動作電源と、を含み、信号フィードバック端は、少なくとも2つのフィードバックポイントを含み、フィードバックポイントは、発光ユニットに接続されるためのものであり、切替モジュールは、レベル信号とプリセット閾値との関係に基づいて、第1モードと第2モードとの間で切り替わることができ、第1モードで、切替モジュールは、信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに独立するように制御することができ、第2モードで、切替モジュールは、信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに関連するように制御することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パルス幅変調信号に対応するレベル信号を収集するためのサンプリングモジュールを含む制御回路であって、前記制御回路は、
一端が前記サンプリングモジュールに接続され、他端が少なくとも1組の信号フィードバック端に接続される切替モジュールと、
前記サンプリングモジュール及び前記切替モジュールに接続され、前記サンプリングモジュール及び前記切替モジュールに電力を供給する動作電源と、をさらに含み、
前記信号フィードバック端は、少なくとも2つのフィードバックポイントを含み、前記フィードバックポイントは、発光ユニットに接続されるためのものであり、前記切替モジュールは、前記レベル信号とプリセット閾値との関係に基づいて、第1モードと第2モードとの間で切り替わることができ、前記第1モードで、前記切替モジュールは、前記信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに独立するように制御することができ、前記第2モードで、前記切替モジュールは、前記信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに関連するように制御することができ、前記各フィードバックポイントが互いに独立することは、各フィードバックポイントが互いに独立した流通経路を持つことを意味し、前記各フィードバックポイントが互いに関連することは、各フィードバックポイントが1つの流通経路を共有することを意味することを特徴とする制御回路。
【請求項2】
前記切替モジュールは、少なくとも1組の定電流源サブモジュール及び少なくとも1組の制御スイッチサブモジュールを含み、前記定電流源サブモジュール、前記制御スイッチサブモジュール及び前記信号フィードバック端は、一対一に対応するように設けられ、
前記制御スイッチサブモジュールは、第1スイッチ及び第2スイッチを含み、
前記定電流源サブモジュールは、少なくとも2つの定電流源を含み、前記定電流源は、電源端、入力端及び出力端を有し、前記定電流源の入力端は、1本の入力経路を介して前記サンプリングモジュールに接続され、前記定電流源の電源端は、1本の電源経路を介して前記動作電源に接続され、前記定電流源の出力端は、1本のフィードバック経路を介して前記信号フィードバック端の1つのフィードバックポイントに接続され、
複数本の前記電源経路において、1本の電源経路に前記第1スイッチが設けられていないが、残りの他の前記電源経路に前記第1スイッチが設けられており、
前記信号フィードバック端において、各前記フィードバックポイントに接続される各フィードバック経路は、前記第2スイッチを介して接続され、
前記第1モードで、前記第1スイッチはオンされ、前記第2スイッチはオフされ、
前記第2モードで、前記第1スイッチはオフされ、前記第2スイッチはオンされることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
【請求項3】
前記定電流源サブモジュールは複数設けられ、複数の前記定電流源サブモジュールは、互いに並列に設けられ、各前記定電流源サブモジュールは、1組の前記信号フィードバック端に接続されることを特徴とする請求項2に記載の制御回路。
【請求項4】
前記切替モジュールは、制御ユニットをさらに含み、
前記制御ユニットは、前記制御スイッチサブモジュールに接続され、
前記制御ユニットは、前記第1スイッチのオン又はオフ、及び前記第2スイッチのオン又はオフを制御するためのものであることを特徴とする請求項2に記載の制御回路。
【請求項5】
前記定電流源は、第1演算増幅器、第1電界効果トランジスタ及び第1抵抗を含み、
前記第1演算増幅器の電源の正極は、前記動作電源に接続され、前記第1演算増幅器の電源の負極は接地され、前記第1演算増幅器の信号入力正極は、前記サンプリングモジュールに接続され、前記第1演算増幅器の信号入力負極は、前記第1抵抗に接続され、前記第1抵抗の他端は接地され、前記第1演算増幅器の信号出力端は、前記第1電界効果トランジスタに接続され、前記第1電界効果トランジスタの一端は、前記第1抵抗に接続され、前記第1電界効果トランジスタの他端は、1つの前記フィードバックポイントに接続されることを特徴とする請求項2に記載の制御回路。
【請求項6】
前記サンプリングモジュールは、第2演算増幅器、第2電界効果トランジスタ、第1サンプリング点及び第2サンプリング点を含み、
前記第1サンプリング点は、前記第2演算増幅器の信号入力正極に接続され、前記第2サンプリング点は、前記第2電界効果トランジスタの制御端に接続され、
前記サンプリングモジュールは、第2抵抗をさらに含み、
前記第2電界効果トランジスタの一端は、前記第2抵抗に接続され、前記第2抵抗の他端は接地され、前記第2電界効果トランジスタの他端は、前記第2演算増幅器の信号入力負極に接続されることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
【請求項7】
前記サンプリングモジュールは、第3抵抗をさらに含み、
前記第3抵抗の一端は、前記第2演算増幅器の信号入力負極に接続され、前記第3抵抗の他端は接地され、前記第2電界効果トランジスタ及び前記第2抵抗からなる経路は、前記第3抵抗に並列に接続されることを特徴とする請求項6に記載の制御回路。
【請求項8】
サンプリングモジュールがパルス幅変調信号に対応するレベル信号を収集するとともに、前記レベル信号を切替モジュールに伝送するように制御するステップと、
前記切替モジュールが前記レベル信号を受信するように制御し、前記レベル信号とプリセット閾値との関係に基づいて、前記切替モジュールが第1モードと第2モードとの間で切り替わるように制御するステップと、を含み、
前記切替モジュールの一端は、前記サンプリングモジュールに接続され、他端は、少なくとも1組の信号フィードバック端に接続され、前記信号フィードバック端は、少なくとも2つのフィードバックポイントを含み、前記フィードバックポイントは、発光ユニットに接続されるためのものであり、前記切替モジュール及び前記サンプリングモジュールは、いずれも動作電源に接続され、
前記第1モードで、前記切替モジュールは、前記信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに独立するように制御することができ、前記第2モードで、前記切替モジュールは、前記信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに関連するように制御することができ、前記各フィードバックポイントが互いに独立することは、各フィードバックポイントが互いに独立した流通経路を持つことを意味し、前記各フィードバックポイントが互いに関連することは、各フィードバックポイントが1つの流通経路を共有することを意味することを特徴とする制御方法。
【請求項9】
前記レベル信号とプリセット閾値との関係に基づいて、前記切替モジュールが第1モードと第2モードとの間で切り替わるように制御するステップは、
パルス幅変調信号から前記レベル信号を示すデューティ比を取得するステップと、
前記デューティ比とプリセット閾値とを比較するステップと、
前記デューティ比が前記プリセット閾値より小さい場合、第1切替命令を出力し、前記第1切替命令に基づいて、前記切替モジュールが前記第1モードに切り替わるように制御するステップと、
前記デューティ比が前記プリセット閾値以上である場合、第2切替命令を出力し、前記第2切替命令に基づいて、前記切替モジュールが前記第2モードに切り替わるように制御するステップと、を含むことを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
【請求項10】
前記プリセット閾値の範囲は、0.1%~10%であることを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
【請求項11】
前記切替モジュールは、少なくとも1組の定電流源サブモジュール及び少なくとも1組の制御スイッチサブモジュールを含み、前記定電流源サブモジュール、前記制御スイッチサブモジュール及び前記信号フィードバック端は、一対一に対応するように設けられ、
前記制御スイッチサブモジュールは、第1スイッチ及び第2スイッチを含み、
前記定電流源サブモジュールは、少なくとも2つの定電流源を含み、前記定電流源は、電源端、入力端及び出力端を有し、前記定電流源の入力端は、1本の入力経路を介して前記サンプリングモジュールに接続され、前記定電流源の電源端は、1本の電源経路を介して前記動作電源に接続され、前記定電流源の出力端は、1本のフィードバック経路を介して前記信号フィードバック端の1つのフィードバックポイントに接続され、
複数本の前記電源経路において、1本の電源経路に前記第1スイッチが設けられていないが、残りの他の前記電源経路に前記第1スイッチが設けられており、
前記信号フィードバック端において、各前記フィードバックポイントに接続される各フィードバック経路は、前記第2スイッチを介して接続され、
前記第1モードで、前記第1スイッチはオンされ、前記第2スイッチはオフされ、
前記第2モードで、前記第1スイッチはオフされ、前記第2スイッチはオンされることを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
【請求項12】
前記定電流源サブモジュールは複数設けられ、複数の前記定電流源サブモジュールは、互いに並列に設けられ、各前記定電流源サブモジュールは、1組の前記信号フィードバック端に接続されることを特徴とする請求項11に記載の制御方法。
【請求項13】
前記定電流源は、第1演算増幅器、第1電界効果トランジスタ及び第1抵抗を含み、
前記第1演算増幅器の電源の正極は、前記動作電源に接続され、前記第1演算増幅器の電源の負極は接地され、前記第1演算増幅器の信号入力正極は、前記サンプリングモジュールに接続され、前記第1演算増幅器の信号入力負極は、前記第1抵抗に接続され、前記第1抵抗の他端は接地され、前記第1演算増幅器の信号出力端は、前記第1電界効果トランジスタに接続され、前記第1電界効果トランジスタの一端は、前記第1抵抗に接続され、前記第1電界効果トランジスタの他端は、1つの前記フィードバックポイントに接続されることを特徴とする請求項11に記載の制御方法。
【請求項14】
複数の発光ユニット及び制御回路を含む表示装置であって、前記フィードバックポイントは、前記発光ユニットに一対一に対応するように接続され、前記制御回路は、
パルス幅変調信号に対応するレベル信号を収集するためのサンプリングモジュールと、
一端が前記サンプリングモジュールに接続され、他端が少なくとも1組の信号フィードバック端に接続される切替モジュールと、
前記サンプリングモジュール及び前記切替モジュールに接続され、前記サンプリングモジュール及び前記切替モジュールに電力を供給する動作電源と、を含み、
前記信号フィードバック端は、少なくとも2つのフィードバックポイントを含み、前記フィードバックポイントは、発光ユニットに接続されるためのものであり、前記切替モジュールは、前記レベル信号とプリセット閾値との関係に基づいて、第1モードと第2モードとの間で切り替わることができ、前記第1モードで、前記切替モジュールは、前記信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに独立するように制御することができ、前記第2モードで、前記切替モジュールは、前記信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに関連するように制御することができ、前記各フィードバックポイントが互いに独立することは、各フィードバックポイントが互いに独立した流通経路を持つことを意味し、前記各フィードバックポイントが互いに関連することは、各フィードバックポイントが1つの流通経路を共有することを意味することを特徴とする表示装置。
【請求項15】
前記切替モジュールは、少なくとも1組の定電流源サブモジュール及び少なくとも1組の制御スイッチサブモジュールを含み、前記定電流源サブモジュール、前記制御スイッチサブモジュール及び前記信号フィードバック端は、一対一に対応するように設けられ、
前記制御スイッチサブモジュールは、第1スイッチ及び第2スイッチを含み、
前記定電流源サブモジュールは、少なくとも2つの定電流源を含み、前記定電流源は、電源端、入力端及び出力端を有し、前記定電流源の入力端は、1本の入力経路を介して前記サンプリングモジュールに接続され、前記定電流源の電源端は、1本の電源経路を介して前記動作電源に接続され、前記定電流源の出力端は、1本のフィードバック経路を介して前記信号フィードバック端の1つのフィードバックポイントに接続され、
複数本の前記電源経路において、1本の電源経路に前記第1スイッチが設けられていないが、残りの他の前記電源経路に前記第1スイッチが設けられており、
前記信号フィードバック端において、各前記フィードバックポイントに接続される各フィードバック経路は、前記第2スイッチを介して接続され、
前記第1モードで、前記第1スイッチはオンされ、前記第2スイッチはオフされ、
前記第2モードで、前記第1スイッチはオフされ、前記第2スイッチはオンされることを特徴とする請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記定電流源サブモジュールは複数設けられ、複数の前記定電流源サブモジュールは、互いに並列に設けられ、各前記定電流源サブモジュールは、1組の前記信号フィードバック端に接続されることを特徴とする請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記切替モジュールは、制御ユニットをさらに含み、
前記制御ユニットは、前記制御スイッチサブモジュールに接続され、
前記制御ユニットは、前記第1スイッチのオン又はオフ、及び前記第2スイッチのオン又はオフを制御するためのものであることを特徴とする請求項15に記載の表示装置。
【請求項18】
前記定電流源は、第1演算増幅器、第1電界効果トランジスタ及び第1抵抗を含み、
前記第1演算増幅器の電源の正極は、前記動作電源に接続され、前記第1演算増幅器の電源の負極は接地され、前記第1演算増幅器の信号入力正極は、前記サンプリングモジュールに接続され、前記第1演算増幅器の信号入力負極は、前記第1抵抗に接続され、前記第1抵抗の他端は接地され、前記第1演算増幅器の信号出力端は、前記第1電界効果トランジスタに接続され、前記第1電界効果トランジスタの一端は、前記第1抵抗に接続され、前記第1電界効果トランジスタの他端は、1つの前記フィードバックポイントに接続されることを特徴とする請求項15に記載の表示装置。
【請求項19】
前記サンプリングモジュールは、第2演算増幅器、第2電界効果トランジスタ、第1サンプリング点及び第2サンプリング点を含み、
前記第1サンプリング点は、前記第2演算増幅器の信号入力正極に接続され、前記第2サンプリング点は、前記第2電界効果トランジスタの制御端に接続され、
前記サンプリングモジュールは、第2抵抗をさらに含み、
前記第2電界効果トランジスタの一端は、前記第2抵抗に接続され、前記第2抵抗の他端は接地され、前記第2電界効果トランジスタの他端は、前記第2演算増幅器の信号入力負極に接続されることを特徴とする請求項14に記載の表示装置。
【請求項20】
前記サンプリングモジュールは、第3抵抗をさらに含み、
前記第3抵抗の一端は、前記第2演算増幅器の信号入力負極に接続され、前記第3抵抗の他端は接地され、前記第2電界効果トランジスタ及び前記第2抵抗からなる経路は、前記第3抵抗に並列に接続されることを特徴とする請求項19に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2022年5月9日に中国特許庁に提出され、出願番号がCN202210498041.2であり、出願の名称が「制御回路、制御方法及び表示装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容全体が本願に援用として組み込まれる。
【0002】
本願は、表示駆動の技術分野に関し、特に、制御回路、制御方法及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
表示パネルのバックライト(Back Light)において、パルス幅変調PWM(Pulse width modulation)により発光ダイオードの点灯を制御する。しかし、現在のPWM信号に低レベル信号の設置が現れる。低レベル信号のPWM信号が電流信号に変換される場合、電流値が低い。低電流によって、発光ダイオードのフィードバック端の電圧の変動幅が大きくなる。電圧が大幅に変動することにより、発光ダイオードの輝度が上下に変動し、発光ダイオードが点滅し続けるという問題が存在する。
【0004】
上述した背景技術に開示された上記の情報は、本発明の背景に対する理解を深めるためのものに過ぎなく、当業者に知られている従来技術を構成しない情報を含んでいてもよい。
【発明の概要】
【0005】
本願は、低レベル信号のPWM信号の場合、発光ダイオードが点滅し続けることを低減するという技術案を提供する。
【0006】
本願の第1形態によれば、本願は、パルス幅変調信号に対応するレベル信号を収集するためのサンプリングモジュールを含む制御回路を提供し、前記制御回路は、
一端が前記サンプリングモジュールに接続され、他端が少なくとも1組の信号フィードバック端に接続される切替モジュールと、
前記サンプリングモジュール及び前記切替モジュールに接続され、前記サンプリングモジュール及び前記切替モジュールに電力を供給する動作電源と、をさらに含み、
前記信号フィードバック端は、少なくとも2つのフィードバックポイントを含み、前記フィードバックポイントは、発光ユニットに接続されるためのものであり、前記切替モジュールは、前記レベル信号とプリセット閾値との関係に基づいて、第1モードと第2モードとの間で切り替わることができ、前記第1モードで、前記切替モジュールは、前記信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに独立するように制御することができ、前記第2モードで、前記切替モジュールは、前記信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに関連するように制御することができる。
【0007】
本願の第2形態によれば、本願は、制御方法をさらに提供し、前記制御方法は、
サンプリングモジュールがパルス幅変調信号に対応するレベル信号を収集するとともに、前記レベル信号を切替モジュールに伝送するように制御するステップと、
前記切替モジュールが前記レベル信号を受信するように制御し、前記レベル信号とプリセット閾値との関係に基づいて、前記切替モジュールが第1モードと第2モードとの間で切り替わるように制御するステップと、を含み、
ここで、前記切替モジュールの一端は、前記サンプリングモジュールに接続され、他端は、少なくとも1組の信号フィードバック端に接続され、前記信号フィードバック端は、少なくとも2つのフィードバックポイントを含み、前記フィードバックポイントは、発光ユニットに接続されるためのものであり、前記切替モジュール及び前記サンプリングモジュールは、いずれも動作電源に接続され、
前記第1モードで、前記切替モジュールは、前記信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに独立するように制御することができ、前記第2モードで、前記切替モジュールは、前記信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに関連するように制御することができる。
【0008】
本願の第3形態によれば、本願は、複数の発光ユニット及び上記の制御回路を含む表示装置をさらに提供し、前記フィードバックポイントは、前記発光ユニットに一対一に対応するように接続される。
【0009】
本願の技術案において、動作電源は、サンプリングモジュール及び切替モジュールの運転に電力を供給し、サンプリングモジュールは、収集されたレベル信号を切替モジュールに送信し、ここで、前記レベル信号は、パルス幅変調信号に対応する。切替モジュールは、駆動レベル信号に基づいて第1モードと第2モードとの間で切り替わることができる。第1モードで、各フィードバックポイントは互いに独立しており、この時、各フィードバックポイントに接続される電流も独立している。第2モードで、2つのフィードバックポイントは、互いに関連しており、この時、当該2つのフィードバックポイントは、同一の経路に接続される。低レベル信号では、切替モジュールは、第2モードに切り替わり、2つの低電流の経路を合併させることに相当し、これにより、この経路での電流量を増加させる。電流の増加によって、電圧の相対的な変動が小さくなり、発光ダイオードの輝度を安定させて、輝度が上下に変動することはない。これにより、本技術案は、発光ダイオードの輝度の点滅を効果的に低減することができる。
【0010】
理解すべきことは、前記一般的な記載及び後述の詳細な記載は、単なる例示的なものであり、本願を限定しない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
以下の図面は、明細書に組み入れて本明細書の一部分を構成し、本願に該当する実施例を例示するとともに、明細書とともに本願の原理を解釈するために使用される。
【0012】
本発明の内容をより明確に理解しやすくするために、以下、本発明の具体的な実施例に基づいて、添付の図面を参照しながら、本発明をさらに詳細に説明する。
【
図2】本願の
図1における発光ユニットに接続される接続模式図である。
【
図4】本願の第2実施例の制御方法のフロー図である。
【
図5】本願の第2実施例におけるステップS20の具体的なフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本願は、異なる形態の実施形態として容易に表現できるが、添付の図面に示され且つ本明細書において詳細に説明されるのは、そのうちのいくつかの具体的な実施形態に過ぎず、同時に、本明細書は、本願の原理の例示的な説明と見なされるべきであり、本願を本明細書に説明されるように限定することを意図するものではないことを理解することができる。
【0014】
これにより、本明細書で指摘された1つの特徴は、本願の一実施形態を説明するための1つの特徴であり、本願の各実施形態が必ず説明された特徴を備えることを示唆するものではない。また、本明細書で多くの特徴が記載されていることに留意されたい。いくつかの特徴は、可能なシステム設計を示すために組み合わせられてもよいが、これらの特徴は、明確に説明されていない他の組み合わせにも用いられる。これにより、特別な説明がない限り、説明されている組み合わせは、限定を意図するものではない。
【0015】
図面に図示された実施形態において、方向の指示(例えば、上、下、左、右、前、及び後)は、本願の各素子の構造及び動きが絶対的ではなく、相対的であることを解釈するために使用される。これらの素子が図面に示されている位置にある場合に、これらの説明は適当である。これらの素子の位置の説明が変わると、それに応じてこれらの方向の指示も変わる。
【0016】
以下、図面を参照しながら例示的な実施形態をより全面的に説明する。ただし、例示的な実施形態は複数種類の形態で実施することができ、本明細書に記載の実施例に限定されるものとして理解されるべきではない。逆に、これらの実施形態の提供によれば、本願を全面で完全に、且つ、例示的な実施形態の思想を全面で当業者に伝達する。図面は本願の模式的な図示に過ぎず、必ずしも縮尺通りに描かれてはいない。なお、図面において、同一の符号が同一又は類似の部分を表しているので、重複の説明を省略する。
【0017】
以下、本明細書の図面を併せて本願の好ましい実施形態についてさらに詳しく説明する。
【0018】
実施例1
図1及び
図2を参照すると、本願は、制御回路を提供し、制御回路は、サンプリングモジュール1、切替モジュール2及び動作電源3を含む。動作電源3は、サンプリングモジュール1及び切替モジュール2に接続され、動作電源3は、サンプリングモジュール1及び切替モジュール2を電力を供給する。動作電源3は、直流電源VCCであり、動作電源3からの給電によって、サンプリングモジュール1及び切替モジュール2における各種電子部品が運転して正常に動作することができることを保証し、動作電源3の電圧は、5ボルトであってもよく、12ボルトであってもよい。サンプリングモジュール1は、パルス幅変調信号に対応するレベル信号を収集するためのものであり、パルス幅変調信号は、単にPWM信号とも呼ばれる。切替モジュール2の一端は、サンプリングモジュール1に接続され、他端は、少なくとも1組の信号フィードバック端4に接続され、信号フィードバック端4は、少なくとも2つのフィードバックポイントを含む。
【0019】
なお、信号フィードバック端4は複数であってもよいが、1つに限らず、例えば2つ又は3つなどであってもよい。また、各組の信号フィードバック端4におけるフィードバックポイントの数も2つに限らず、3つ以上であってもよい。フィードバックポイントは、発光ユニット5に接続されるためのものである。一般的に、発光ユニット5の一端は、フィードバックポイントに接続され、他端は、バックライトコネクタの負極6に接続される。切替モジュール2をオンすることにより、発光ユニット5の点灯又はオフを実現することができる。発光ユニット5は、LED(light-emitting diode、発光ダイオード)であってもよく、OLED(Organic Light-Emitting Diode、有機発光ダイオード)又はAMOLED(Active-matrix organic light-emitting diode、アクティブマトリクス有機発光ダイオード)などであってもよい。
【0020】
また、本実施例において、フィードバックポイントに接続される発光ユニット5は、1つに限らず、複数の発光ユニット5からなるランプ列であってもよい。切替モジュール2は、レベル信号とプリセット閾値との関係に基づいて第1モードと第2モードとの間で切り替わることができる。第1モードで、切替モジュール2は、信号フィードバック端4内の各フィードバックポイントが互いに独立するように制御することができる。各フィードバックポイントが互いに独立することは、それらの間の電流又は電圧が離間しており、それぞれが独立した流通経路を持つことを意味する。第2モードで、切替モジュール2は、信号フィードバック端4内の各フィードバックポイントが互いに関連するように制御することができる。互いに関連することは、各フィードバックポイントを接続して、1つの流通経路を共有すると理解することができる。プリセット閾値は、レベル信号におけるレベルの高低を判断する根拠として理解することができる。プリセット閾値の大きさは調整されてもよく、一般的に、プリセット閾値の範囲は、0.1%~10%である。また、プリセット閾値は、その中の具体的な値であってもよく、範囲の値であってもよい。例えばプリセット閾値が5%である場合、5%を限界として、切替モジュール2が第1モードに切り替わるか、第2モードに切り替わるかを判断する。このほか、プリセット閾値は、0.1%、0.3%、0.5%、1%、2%、3%、4%、6%、7%、8%、9%、10%などであってもよい。
【0021】
本実施例の技術案において、動作電源3は、サンプリングモジュール1及び切替モジュール2の運転に電力を供給し、サンプリングモジュール1は、収集されたレベル信号を切替モジュール2に送信し、ここで、前記レベル信号は、パルス幅変調信号に対応する。切替モジュール2は、駆動レベル信号に基づいて第1モードと第2モードとの間で切り替わることができる。第1モードで、各フィードバックポイントは互いに独立しており、この時、各フィードバックポイントに接続される電流も異なる経路を介して独立して供給される。第2モードで、2つのフィードバックポイントは、互いに関連しており、この時、当該2つのフィードバックポイントは、同一の経路に接続される。低レベル信号では、切替モジュール2は、第2モードに切り替わり、2つの低電流の経路を合併させることに相当し、これにより、この経路での電流量を増加させる。電流の増加によって、電圧の相対的な変動が小さくなり、発光ダイオードの輝度を安定させて、輝度が上下に変動することはない。これにより、本技術案は、発光ダイオードの輝度の点滅を効果的に低減することができる。
【0022】
図3を参照すると、切替モジュール2の切替動作を効果的に完了させるために、切替モジュール2は、少なくとも1組の定電流源サブモジュール21及び少なくとも1組の制御スイッチサブモジュール22を含み、定電流源サブモジュール21、制御スイッチサブモジュール22及び信号フィードバック端4は、一対一に対応するように設けられる。ここで、制御スイッチサブモジュール22は、第1スイッチK1及び第2スイッチK2を含む。
【0023】
定電流源サブモジュール21は、少なくとも2つの定電流源を含み、定電流源は、電源端、入力端及び出力端を有し、定電流源の入力端は、1本の入力経路を介してサンプリングモジュール1に接続され、定電流源の電源端は、1本の電源経路を介して動作電源3に接続され、定電流源の出力端は、1本のフィードバック経路を介して信号フィードバック端4の1つのフィードバックポイントに接続される。定電流源は、安定した直流電流を供給し、安定した直流電流によって、発光ユニット5は、点灯され続けることができ、消灯、点灯してから、再消灯、再点灯するまでの過程はない。表示スクリーンに点滅の縞模様もないので、画面をより良好に表示することができる。定電流源の電源端は、電源の正極及び電源の負極を含み、電源の正極は、動作電源3に接続され、電源の負極は接地される。
【0024】
複数本の電源経路において、1本の電源経路に第1スイッチK1が設けられていないが、残りの他の電源経路に第1スイッチK1が設けられている。信号フィードバック端4において、各フィードバックポイントに接続される各フィードバック経路は、第2スイッチを介して接続される。第2スイッチK2は1つ設けられてもよいし、複数設けられてもよい。第2スイッチK2が複数設けられる場合、複数の第2スイッチK2は、各フィードバック経路に連通する。第1スイッチK1が設けられていない電源経路に接続される定電流源において、動作電源3は常にそれに接続されたままである。このようにして、残りの他の電源経路における第1スイッチK1がオフされる場合、第2スイッチK2がオンされるので、定電流源サブモジュール21における定電流源は、いずれも1本の経路を介して動作電源に連通する。
【0025】
具体的に、切替モジュール2の動作過程において、第1モードで、第1スイッチK1はオンされ、第2スイッチK2はオフされ、複数の第1スイッチK1及び複数の第2スイッチK2が設けられる場合、第1スイッチK1は、いずれもオン状態になり、第2スイッチK2は、オフ状態になる。第2モードで、第1スイッチK1はオフされ、第2スイッチK2はオンされる。同様に、複数の第1スイッチK1及び複数の第2スイッチK2が設けられる場合、第1スイッチK1は、いずれもオフ状態になり、第2スイッチK2は、いずれもオン状態になることが分かることができる。
【0026】
一形態によれば、定電流源サブモジュール21は複数設けられ、複数の定電流源サブモジュール21は、並列に設けられており、各定電流源サブモジュール21は、1組の信号フィードバック端4に接続される。これから分かるように、信号フィードバック端4は複数設けられる。また、制御スイッチサブモジュール22も複数設けられ、各組の定電流源は、1組の制御スイッチサブモジュール22に接続される。各組の制御スイッチサブモジュール22は、各組の信号フィードバック端4と定電流源サブモジュール21との間の接続状態を制御する。
図3に示すように、定電流源サブモジュール21は2つ設けられてもよいが、これに限定されなく、それ以上設けられてもよい。
【0027】
一形態によれば、切替モジュール2は、制御ユニット23をさらに含み、制御ユニット23は、制御スイッチサブモジュール22に接続され、制御ユニット23は、第1スイッチK1のオン又はオフ、及び第2スイッチK2のオン又はオフを制御するためのものである。制御ユニット23は、MCU(Microcontroller Unit、マイクロコントロールユニット)として理解することができ、MCUには、メモリが設けられ、プリセット閾値は、メモリに保存されてもよい。MCUは、プロセッサをさらに含み、切替モジュール2が動作する場合、プロセッサは、メモリに保存されているプリセット閾値を呼び出し、プロセッサは、受信したPWM信号におけるデューティ比(Duty Ratio)とメモリにおけるプリセット閾値とを比較し、両者の大きさの比較結果に基づいて後続する制御作業を行う。このPWM信号におけるデューティ比は、サンプリングモジュール1により収集されたレベル信号に対応する。ここで、デューティ比は、1つのパルス信号周期内の通電時間と総時間との比である。デューティ比が低いほど通電時間が短くなることが分かることができる。サンプリングモジュール1により収集されたレベル信号は、デューティ比を変換したものである。デューティ比が低い場合、レベル信号は、低レベルであり、デューティ比が高い場合、レベル信号は、高レベルである。
【0028】
一形態によれば、定電流源は、第1演算増幅器U1、第1電界効果トランジスタQ1及び第1抵抗R1を含み、第1演算増幅器U1の電源の正極は、動作電源3に接続され、第1演算増幅器U1の電源の負極は接地され、第1演算増幅器U1の信号入力正極は、サンプリングモジュール1に接続され、第1演算増幅器U1の信号入力負極は、第1抵抗R1に接続され、第1抵抗R1の他端は接地され、第1演算増幅器U1の信号出力端は、第1電界効果トランジスタQ1に接続され、第1電界効果トランジスタQ1の一端は、第1抵抗R1に接続され、第1電界効果トランジスタQ1の他端は、1つのフィードバックポイントに接続される。
【0029】
例を挙げて説明すると、定電流源サブモジュール21は2つ設けられ、そのうちの1つの定電流源サブモジュール21は、2つの定電流源を含み、1つの定電流源には、第1演算増幅器U1及び第1電界効果トランジスタQ1が含まれ、第1演算増幅器U1及び第1電界効果トランジスタQ1の一端は、いずれも第1抵抗R1に接続される。他の定電流源には、第3演算増幅器U3及び第3電界効果トランジスタQ3が含まれ、第3演算増幅器U3及び第3電界効果トランジスタQ3の一端は、いずれも第4抵抗R4に接続される。第1スイッチK1がオンされ且つ第2スイッチK2がオフされる場合、これらの2つの定電流源は、並列に接続されている。もう1つの定電流源サブモジュール21も2つの定電流源を含み、1つの定電流源には、第4演算増幅器U4及び第4電界効果トランジスタQ4が含まれ、第4演算増幅器U4及び第4電界効果トランジスタQ4の一端は、いずれも第5抵抗R5に接続される。他の定電流源には、第5演算増幅器U5及び第5電界効果トランジスタQ5が含まれ、第5演算増幅器U5及び第5電界効果トランジスタQ5の一端は、いずれも第6抵抗R6に接続される。通常の場合、第1抵抗R1、第4抵抗R4、第5抵抗R5及び第6抵抗R6の抵抗値の大きさは等しい。また、定電流源サブモジュール21には、1つの第7抵抗R7も並列に接続され、第7抵抗R7の抵抗値は、第1抵抗R1の抵抗値と等しくてもよい。その中、電界効果トランジスタは、MOS管として理解することができ、MOSFETの略語である。MOSFE金属-酸化物半導体電界効果トランジスタは、単にMOSトランジスタ(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor、MOSFET)と呼ばれる。一般的に、金属(metal)-酸化物(oxide)-半導体(semiconductor)電界効果トランジスタ又は金属-絶縁体(insulator)-半導体と呼ばれる。G:gateゲート;S:sourceソース;D:drainドレイン。MOS管のsource(ソース)及びdrain(ドレイン)は交換可能である。
【0030】
一形態によれば、サンプリングモジュール1は、第2演算増幅器U2、第1サンプリング点A及び第2サンプリング点Bを含み、第1サンプリング点Aは、第2演算増幅器U2の信号入力正極に接続され、第2サンプリング点Bは、第2演算増幅器U2の信号入力負極に接続され、第2演算増幅器U2の信号入力負極と第2サンプリング点Bとの間には、第2電界効果トランジスタQ2が設けられる。本実施例において、電界効果トランジスタは、スイッチに相当し、低レベルでは、第2電界効果トランジスタQ2はオフされ、高レベルでは、第2電界効果トランジスタQ2は導通する。これから分かるように、低レベルでは、第2電界効果トランジスタQ2はオフされる。さらに、サンプリングモジュール1は、第2抵抗R2及び第3抵抗R3をさらに含み、第2電界効果トランジスタQ2の一端は、第2抵抗R2に接続され、第2抵抗R2の他端は接地される。第3抵抗R3の一端は、第2演算増幅器U2の信号入力負極に接続され、第3抵抗R3の他端は接地され、第2電界効果トランジスタQ2及び第2抵抗R2からなる経路は、第3抵抗R3に並列に接続される。低レベルでは、第2電界効果トランジスタQ2はオフされ、電流は、第2抵抗R2及び第3抵抗R3を流れ、第2抵抗R2と第3抵抗R3とが直列に接続されて抵抗値が大きくなり、第2演算増幅器U2を流れる電流が小さくなることが分かることができる。高レベルでは、第2電界効果トランジスタQ2はオンされ、電流は、第2電界効果トランジスタQ2を流れ、この時、第2抵抗R2と第3抵抗R3とが並列に接続されて、抵抗値が小さくなる。第2演算増幅器U2を流れる電流が大きくなることが分かることができる。ここで、演算増幅器の信号入力正極は、正相入力端として理解することができ、演算増幅器の信号入力負極は、逆相入力端として理解することができる。
【0031】
さらに、第2電界効果トランジスタQ2及び第2抵抗R2からなる経路と第3抵抗R3の経路の電流が同じであることを保証するために、第2抵抗R2及び第3抵抗R3の抵抗値は等しくてもよく、第2抵抗R2及び第3抵抗R3の抵抗値は、60.4kΩである。また、サンプリングモジュール1には、第6電界効果トランジスタQ6及び第7電界効果トランジスタQ7がさらに含まれ、第6電界効果トランジスタQ6及び第7電界効果トランジスタQ7は、いずれも動作電源3に接続され、第6電界効果トランジスタQ6は、第7電界効果トランジスタQ7に並列に接続される。第6電界効果トランジスタQ6及び第7電界効果トランジスタQ7の他端は、第8電界効果トランジスタQ8に接続される。第8電界効果トランジスタQ8は、第2演算増幅器U2の出力端に接続される。なお、第1サンプリング点A及び第2サンプリング点Bは、同一のサンプリング点であり、同一の点から延びる2本の経路である。
【0032】
実施例2
本願は、制御方法をさらに提供し、制御方法は、以下のステップを含む。
【0033】
ステップS10において、サンプリングモジュールがパルス幅変調信号に対応するレベル信号を収集するとともに、レベル信号を切替モジュールに伝送するように制御し、ここで、切替モジュールの一端は、サンプリングモジュールに接続され、他端は、少なくとも1組の信号フィードバック端に接続され、信号フィードバック端は、少なくとも2つのフィードバックポイントを含み、フィードバックポイントは、発光ユニットに接続されるためのものであり、切替モジュール及びサンプリングモジュールは、いずれも動作電源に接続される。動作電源は、直流電源であり、動作電源からの給電によって、サンプリングモジュール及び切替モジュールにおける各種電子部品が運転して正常に動作することができることを保証し、動作電源の電圧は、5ボルトであってもよく、12ボルトであってもよい。サンプリングモジュールは、パルス幅変調信号に対応するレベル信号を収集するためのものであり、パルス幅変調信号は、単にPWM信号とも呼ばれる。
【0034】
ステップS20において、切替モジュールがレベル信号を受信するように制御し、レベル信号とプリセット閾値との関係に基づいて、切替モジュールが第1モードと第2モードとの間で切り替わるように制御し、ここで、第1モードで、切替モジュールは、信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに独立するように制御することができ、第2モードで、切替モジュールは、信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに関連するように制御することができる。互いに関連することは、各フィードバックポイントを接続して、1つの流通経路を共有すると理解することができる。プリセット閾値は、レベル信号におけるレベルの高低を判断する根拠として理解することができる。プリセット閾値の大きさは調整されてもよく、一般的に、プリセット閾値の範囲は、0.1%~10%である。また、プリセット閾値は、その中の具体的な値であってもよく、範囲の値であってもよい。例えばプリセット閾値が5%である場合、5%を限界として、切替モジュール2が第1モードに切り替わるか、第2モードに切り替わるかを判断する。このほか、プリセット閾値は、0.1%、0.3%、0.5%、1%、2%、3%、4%、6%、7%、8%、9%、10%などであってもよい。
【0035】
具体的に、一形態によれば、レベル信号とプリセット閾値との関係に基づいて、切替モジュールが第1モードと第2モードとの間で切り替わるように制御するステップは、以下のステップを含む。
【0036】
ステップS210において、パルス幅変調信号からレベル信号を示すデューティ比を取得する。デューティ比は、1つのパルス信号周期内の通電時間と総時間との比である。デューティ比が低いほど通電時間が短くなることが分かることができる。サンプリングモジュールにより収集されたレベル信号は、デューティ比を変換したものである。デューティ比が低い場合、レベル信号は、低レベルであり、デューティ比が高い場合、レベル信号は、高レベルである。
【0037】
ステップS220において、デューティ比とプリセット閾値とを比較する。両者の大きさを比較し、両者の比較結果に基づいて切替命令を出力する。
【0038】
ステップS230において、デューティ比がプリセット閾値より小さい場合、第1切替命令を出力し、第1切替命令に基づいて、切替モジュールが第1モードに切り替わるように制御する。第1モードで、切替モジュールは、信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに独立するように制御することができる。各フィードバックポイントが互いに独立することは、それらの間の電流又は電圧が離間しており、それぞれが独立した流通経路を持つことを意味する。
【0039】
ステップS240において、デューティ比がプリセット閾値以上である場合、第2切替命令を出力し、第2切替命令に基づいて、切替モジュールが第2モードに切り替わるように制御する。第2モードで、切替モジュールは、信号フィードバック端内の各フィードバックポイントが互いに関連するように制御することができる。互いに関連することは、各フィードバックポイントを接続して、1つの流通経路を共有すると理解することができる。
【0040】
第1モードで、各フィードバックポイントは互いに独立しており、この時、各フィードバックポイントに接続される電流も独立している。第2モードで、2つのフィードバックポイントは、互いに関連しており、この時、当該2つのフィードバックポイントは、同一の経路に接続される。低レベル信号では、切替モジュールは、第2モードに切り替わり、2つの低電流の経路を合併させることに相当し、これにより、この経路での電流量を増加させる。電流の増加によって、電圧の相対的な変動が小さくなり、発光ダイオードの輝度を安定させて、輝度が上下に変動することはない。これにより、本技術案は、発光ダイオードの輝度の点滅を効果的に低減することができる。
【0041】
実施例3
図6を参照すると、本願は、表示装置をさらに提供し、表示装置は、複数の発光ユニット5及び制御回路を含み、フィードバックポイント41は、発光ユニット5に一対一に対応するように接続される。回路における切替モジュール2を制御するにより発光ユニット5の点灯を制御する。
【0042】
本実施例において、表示装置は、液晶表示パネル、有機発光ダイオード表示パネル、電界放出型表示パネル、プラズマ表示パネル、曲面型パネルを含むが、これらに限定されなく、前記液晶パネルは、薄膜トランジスタ液晶表示パネル、TNパネル(TN、即ちTwisted Nematic、ツイステッドネマティック型)、VA類パネル(VA、即ち広視野角類)、IPSパネル(IPS、即ちIn-Plane Switching、平面変換)などを含む。
【0043】
本願の表示装置の実施例は、上記の制御回路のすべての実施例の技術案を含み、且つ、得られる技術的効果も全く同じであるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0044】
いくつかの典型的な実施形態を参照して本願を説明したが、使用される述語は、説明するための例示的なものであり、限定するものではない。本願は、本願の思想又は範囲から逸脱しない場合、様々な形態で具体的に実施することができるので、上記の実施形態は、上記の詳細のいずれかに限定されなく、添付されている特許請求の範囲により限定される思想及び範囲に広く解釈されるべきである。したがって、特許請求の範囲又はそれと等価的な範囲内に入るすべての変更及び修正は、いずれも当該特許請求の範囲に含まれるべきである。
【国際調査報告】