(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】移動デバイスに関するテレマティック情報に基づいて情報を選択的に管理し、共有するためのシステム
(51)【国際特許分類】
G06F 11/30 20060101AFI20241108BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
G06F11/30 140D
G08G1/00 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531504
(86)(22)【出願日】2022-11-28
(85)【翻訳文提出日】2024-07-24
(86)【国際出願番号】 US2022080484
(87)【国際公開番号】W WO2023102345
(87)【国際公開日】2023-06-08
(32)【優先日】2021-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521160638
【氏名又は名称】トランスファインダー コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100119725
【氏名又は名称】辻本 希世士
(74)【代理人】
【識別番号】100168790
【氏名又は名称】丸山 英之
(72)【発明者】
【氏名】メシア,ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】シビテッラ,アントニオ
【テーマコード(参考)】
5B042
5H181
【Fターム(参考)】
5B042GB08
5B042JJ04
5B042JJ17
5B042KK09
5H181AA01
5H181AA05
5H181AA06
5H181AA07
5H181AA26
5H181AA27
5H181BB13
5H181CC04
5H181FF05
5H181MA48
5H181MB06
(57)【要約】
移動デバイスに関するテレマティック情報に基づいて情報を管理し、共有する方法は、1つ以上の移動デバイスからのテレマティックデータを受信する1つ以上のプロセッサを含む。プロセッサは少なくとも1つの処理エンティティからのトリガ基準を受信する。トリガ基準は、テレマティックデータに基づいており、移動デバイスに関する情報を共有する要求を開始するためのイベントを表す。プロセッサは、トリガ基準に対応するテレマティックデータに基づいて、情報を少なくとも1つの外部サードパーティデバイスと共有する要求を表す通知を自動的に開始する。プロセッサは、次いで、通知への応答に基づいて、情報を少なくとも1つの外部サードパーティデバイスと自動的に共有し、少なくとも1つの外部サードパーティデバイス上への情報の表示を促進する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動デバイスに関するテレマティック情報に基づいて情報を選択的に管理し、共有する方法であって、
1つ以上のプロセッサによって、1つ以上の移動デバイスからのテレマティックデータを自動的に受信することと、
前記1つ以上のプロセッサによって、少なくとも1つの処理エンティティからの1つ以上のトリガ基準を受信することであって、前記トリガ基準が、前記テレマティックデータに基づいており、前記1つ以上の移動デバイスに関する情報を共有する要求を開始するためのイベントを表す、少なくとも1つの処理エンティティからの1つ以上のトリガ基準を受信することと、
1つ以上のプロセッサによって、前記トリガ基準に対応する前記テレマティックデータに基づいて、少なくとも1つの外部サードパーティデバイスに対して前記情報を共有する要求を表す通知を自動的に開始することと、
1つ以上のプロセッサによって、前記通知への応答に基づいて、前記情報を前記少なくとも1つの外部サードパーティデバイスと自動的に共有することを含む行為を実行することと、
前記情報を前記少なくとも1つの外部サードパーティデバイス上に表示することを促進することと
を含む、方法。
【請求項2】
少なくとも1つのアドミニストレータからの1つ以上のトリガ基準を受信することは、前記1つ以上の移動デバイスのうちのどの移動デバイスが、情報を共有するための前記要求の対象になるか、共有されるべき前記情報、および/または前記情報がいつ共有されるかを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記トリガ基準が前記少なくとも1つの処理エンティティによって制御される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記トリガ基準が、前記1つ以上の移動デバイスに関する、物理的データ、環境データ、地理的データおよび/または時間データを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記1つ以上の移動デバイスが、車両、移動計算デバイスおよび/または移動通信デバイスを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記通知が、前記情報にアクセスするためのリンクを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記トリガ基準が、前記1つ以上の移動デバイスに関する、物理的データ、環境データ、地理的データ、または時間データ、日付、時間、前記移動デバイスが地理的領域に入るかまたは地理的領域を出るかどうか、前記移動デバイスが計画された経路からあらかじめ選択された距離それたかどうか、選択されたロケーションからの距離、高度、温度、湿度、降水量、天候要因、前記移動デバイスによって監視、キャプチャまたは送信される任意のデータ、動きの開始または停止、速度、方向、アイドル持続時間、エンジンステータス、機械的および電気的車両条件、タイヤ圧、ドアが開いている、ライトが点灯した、衝撃が検出された、燃料レベル、非常ボタンが作動した、車両からの乗客を含む物体の乗車または降車、および特定のイベントまたはセッションの開始または終了のうちの1つ以上を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
メモリと、
前記メモリと通信している1つ以上のプロセッサと
を備える、移動デバイスに関するテレマティック情報に基づいて情報を選択的に管理し、共有するためのコンピュータシステムであって、前記コンピュータシステムが、方法を実行するように構成され、前記方法は、
1つ以上のプロセッサによって、1つ以上の移動デバイスからのテレマティックデータを自動的に受信することと、
前記1つ以上のプロセッサによって、少なくとも1つの処理エンティティからの1つ以上のトリガ基準を受信することであって、前記トリガ基準が、前記テレマティックデータに基づいており、前記1つ以上の移動デバイスに関する情報を共有する要求を開始するためのイベントを表す、少なくとも1つの処理エンティティからの1つ以上のトリガ基準を受信することと、
1つ以上のプロセッサによって、前記トリガ基準に対応する前記テレマティックデータに基づいて、少なくとも1つの外部サードパーティデバイスに対して前記情報を共有する要求を表す通知を自動的に開始することと、
1つ以上のプロセッサによって、前記通知への応答に基づいて、前記情報を前記少なくとも1つの外部サードパーティデバイスと自動的に共有することを含む行為を実行することと、
前記情報を前記少なくとも1つの外部サードパーティデバイス上に表示することを促進することと
を含む、コンピュータシステム。
【請求項9】
少なくとも1つのアドミニストレータからの1つ以上のトリガ基準を受信することが、前記1つ以上の移動デバイスのうちのどの移動デバイスが、情報を共有するための前記要求の対象になるか、共有されるべき前記情報および/または前記情報がいつ共有されるかを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記トリガ基準が前記少なくとも1つの処理エンティティによって制御される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記トリガ基準が、前記1つ以上の移動デバイスに関する、物理的データ、環境データ、地理的データおよび/または時間データを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
1つ以上の移動デバイスが、車両、移動計算デバイスおよび/または移動通信デバイスを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記通知が、前記情報にアクセスするためのリンクを含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記トリガ基準が、前記1つ以上の移動デバイスに関する、物理的データ、環境データ、地理的データ、または時間データ、日付、時間、前記移動デバイスが地理的領域に入るかまたは地理的領域を出るかどうか、前記移動デバイスが計画された経路からあらかじめ選択された距離それたかどうか、選択されたロケーションからの前記距離、高度、温度、湿度、降水量、天候要因、前記移動デバイスによって監視、キャプチャまたは送信される任意のデータ、動きの開始または停止、速度、方向、アイドル持続時間、エンジンステータス、機械的および電気的車両条件、タイヤ圧、ドアが開いている、ライトが点灯した、衝撃が検出された、燃料レベル、非常ボタンが作動した、車両からの乗客を含む物体の乗車または降車、および特定のイベントまたはセッションの開始または終了のうちの1つ以上を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
方法を実行するための処理回路によって読取り可能な少なくとも1つのコンピュータ可読記憶媒体を含む、移動デバイスに関するテレマティック情報に基づいて情報を選択的に管理し、共有するためのコンピュータプログラム製品であって、前記方法は、
1つ以上のプロセッサによって、1つ以上の移動デバイスからのテレマティックデータを受信することと、
前記1つ以上のプロセッサによって、少なくとも1つの処理エンティティからの1つ以上のトリガ基準を自動的に受信することであって、前記トリガ基準が、前記テレマティックデータに基づいており、前記1つ以上の移動デバイスに関する情報を共有する要求を開始するためのイベントを表す、少なくとも1つの処理エンティティからの1つ以上のトリガ基準を自動的に受信することと、
1つ以上のプロセッサによって、前記トリガ基準に対応する前記テレマティックデータに基づいて、少なくとも1つの外部サードパーティデバイスに対して前記情報を共有する要求を表す通知を自動的に開始することと、
1つ以上のプロセッサによって、前記通知への応答に基づいて、前記情報を前記少なくとも1つの外部サードパーティデバイスと自動的に共有することを含む行為を実行することと、
前記情報を前記少なくとも1つの外部サードパーティデバイス上に表示することを促進することと
を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項16】
少なくとも1つのアドミニストレータからの1つ以上のトリガ基準を前記受信することは、前記1つ以上の移動デバイスのうちのどの移動デバイスが、情報を共有するための前記要求の対象になるか、共有されるべき前記情報、および/または前記情報がいつ共有されるかを含む、請求項15に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項17】
前記トリガ基準が前記少なくとも1つの処理エンティティによって制御される、請求項16に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項18】
前記トリガ基準が、前記1つ以上の移動デバイスに関する、物理的データ、環境データ、地理的データおよび/または時間データを含む、請求項17に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項19】
1つ以上の移動デバイスが、車両、移動計算デバイスおよび/または移動通信デバイスを含む、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項20】
前記通知が、前記情報にアクセスするためのリンクを含む、請求項19に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項21】
前記トリガ基準が、前記1つ以上の移動デバイスに関する、物理的データ、環境データ、地理的データ、または時間データ、日付、時間、前記移動デバイスが地理的領域に入るかまたは地理的領域を出るかどうか、前記移動デバイスが計画された経路からあらかじめ選択された距離それたかどうか、選択されたロケーションからの距離、高度、温度、湿度、降水量、天候要因、前記移動デバイスによって監視、キャプチャまたは送信される任意のデータ、動きの開始または停止、速度、方向、アイドル持続時間、エンジンステータス、機械的および電気的車両条件、タイヤ圧、ドアが開いている、ライトが点灯した、衝撃が検出された、燃料レベル、非常ボタンが作動した、車両からの乗客を含む物体の乗車または降車、および特定のイベントまたはセッションの開始または終了のうちの1つ以上を含む、請求項20に記載のコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、車両または移動通信デバイスなど、移動デバイスに関し、特に、移動デバイスに関するテレマティック情報に基づいて情報を選択的に管理し、共有するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
移動デバイスは、車両(たとえば、車、トラック、バスおよびトロリ)、または移動セルラーデバイスおよびワイヤレス通信デバイスおよび計算デバイスを含む移動通信デバイスなど、移動が可能である物体を含む。バスまたはトラックなどの移動デバイスは、人を輸送すること、製品または他の積荷を配達することなど、サービスを提供するために使用され得る。また、しばしば、特定の進行ルートを進行するために車両のフリート(fleet)が使用される。テレマティック情報またはデータは、車両または移動通信デバイスを含む移動デバイスに関するリアルタイム情報またはデータを含む。そのような情報またはデータは、一般に、限定はしないが、ロケーション情報、速度または方向などの運動情報または運動学的情報、電気的または機械的条件などの移動デバイスのまたはそれの環境の物理的条件を含む移動デバイスの条件に関する。しかしながら、移動デバイスによって生成、処理、記憶、監視、送信されるか、または移動デバイスに関する、任意のデータまたは情報は、テレマティックデータを含み得る。テレマティック情報またはデータは、移動デバイスの様々な条件を監視するために他のデバイスまたはプロセッサに通信され得る。車両のフリートを含む移動デバイスのテレマティックデータをリアルタイムであるいは履歴的に選択的に管理し、共有することは困難なタスクであり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
車両のフリートを動作させることを含む移動デバイスを管理する際の1つの課題は、移動デバイスに関するテレマティック情報の自動管理および共有である。また、移動物体のリアルタイムテレマティック情報を選択的に他のデバイスと自動的に共有すること、および、フリート内のバスなど、個々の車両を含む複数の移動物体の履歴テレマティック情報を維持することが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
移動デバイスに関するテレマティック情報に基づいて情報を管理し、共有するための方法、システムおよび/またはコンピュータプログラム製品の提供によって、従来技術の欠点が克服され、追加の利点が与えられる。本方法は、1つ以上のプロセッサによって、1つ以上の移動デバイスからのテレマティックデータを受信することと、1つ以上のプロセッサによって、少なくとも1つの処理エンティティからの1つ以上のトリガ基準を受信することと、1つ以上のプロセッサによって、トリガ基準に対応するテレマティックデータに基づいて、少なくとも1つの外部サードパーティデバイスに対して情報を共有する要求を表す通知を自動的に開始することと、1つ以上のプロセッサによって、前記通知への応答に基づいて、情報を少なくとも1つの外部サードパーティデバイスと自動的に共有することを含む行為を実行することと、情報を少なくとも1つの外部サードパーティデバイス上に表示することを促進することとを含む。トリガ基準は、テレマティックデータに基づいており、1つ以上の移動デバイスに関する情報を共有する要求を開始するためのイベントを表す。本方法は、分散型であることもあり、分散型でないこともある複数のプロセッサと、移動通信デバイスおよび/または計算デバイスとを有することを含む、コンピュータシステムを介して自動的に実行するために実装される。サードパーティデバイスに対して共有される情報は、移動デバイスから生成、監視、および/または受信されるテレマティック情報、および/またはそのようなテレマティック情報に基づく情報であり得る。トリガ基準は単一の条件または複数の条件であり得る。
【0005】
トリガ基準は、アドミニストレータとして働き得る少なくとも1つの処理エンティティによって制御されるかまたは制御可能である。トリガ基準は、1つ以上のプロセッサに関連付けられたメモリに記憶され得る。トリガ基準は、1つ以上の移動デバイスに関する、物理的データ、環境データ、地理的データおよび/または時間データを含み得る。たとえば、トリガ基準は、日付、時間、移動デバイスが地理的領域に入るかまたは地理的領域を出るかどうか、移動デバイスが計画された経路からあらかじめ選択された距離それたかどうか、選択されたロケーションからの距離、高度、温度、湿度、降水量、および他の天候要因、ならびに、移動デバイスによって監視、キャプチャまたは送信される、動きの開始または停止、速度、方向、アイドル持続時間、エンジンステータス、機械的および電気的車両条件、タイヤ圧などの任意のデータ、ドアが開いている、ライトが点灯した、衝撃が検出された、燃料レベル、非常ボタンが作動した、車両からの乗客を含む物体の乗車または降車などのイベント、および、移動デバイスのユーザが特定のイベントまたはセッションの開始または終了を示す場合のうちの1つ以上を含み得る。
【0006】
1つ以上の移動デバイスは、車両、移動計算デバイス、および/またはスマートフォンなどの移動通信デバイスを含み得る。通知は、情報にアクセスするためのリンクを含み得る。少なくとも1つのアドミニストレータからの1つ以上のトリガ基準を受信するステップは、前記1つ以上の移動デバイスのうちのどの移動デバイスが、情報を共有する要求の対象になるか、共有されるべき情報、および/または情報がいつ共有されるかを含み得る。移動デバイスのうちのすべてまたはいくつかは、情報をサードパーティデバイスのうちの1つ以上と共有するために指定され得る。特定の情報は、選択されたトリガ基準に基づいて、特定のサードパーティデバイスに対して共有され得る。トリガ基準の無限個の組合せおよび置換、情報を共有するための指定された移動デバイス、およびそのような情報を受信するための対応するサードパーティデバイスが可能である。本方法の各上述のステップは、コンピュータシステムを介して自動的に実行し、行われるように実装される。そのようなデータに関するまたはそのようなデータに基づくテレマティックデータおよび情報は、1つ以上のプロセッサに関連付けられたメモリに記憶され得る。また、情報を共有し得る移動デバイスの指定に関する情報、ならびに移動デバイスとサードパーティデバイスとの間の関連付けに関する情報もそのようなメモリに記憶され得る。
【0007】
コンピュータプログラム製品は、処理回路によって可読であり、たとえば、上記および本明細書で説明したように本方法を実行するための命令を記憶する、コンピュータ可読記憶媒体を含む。また、本方法の1つ以上の態様に関するコンピュータ実装システムも、本明細書で説明され、クレームされる。さらに、1つ以上の態様に関するサービスも説明され、本明細書でクレームされ得る。
【0008】
追加の特徴および利点は、本明細書で説明される技法によって実現される。他の実施形態および態様は、本明細書で詳細に説明され、クレームされる態様の一部と考えられる。
【0009】
1つ以上の態様は、本明細書の結論における特許請求の範囲において例として特に指摘され、明確にクレームされる。1つ以上の態様の上記のおよび目的、特徴、および利点は、添付の図面とともに行われる以下の詳細な説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一態様によるシステムの概略表現の一例を示す図である。
【
図2】
図1に示されたシステムの構成要素を示す図である。
【
図3】本発明の一態様によって実行されるプロセスの流れ図の一例を示す図である。
【
図4】(A)本発明の一態様による、移動デバイスの例を示す図である。 (B)本発明の一態様による、移動デバイスの例を示す図である。
【
図5】本発明の一態様による、移動デバイスに関するテレマティック情報に基づいて情報を選択的に管理し、共有する概略表現の一例を示す図である。
【
図6】本発明の1つ以上の態様を組み込み、実行するために使用され得る計算環境の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
1つ以上の態様では、移動デバイスに関するテレマティック情報に基づいて情報を選択的に管理し、共有するための機能が提供される。テレマティック情報に基づく情報の管理および共有は、情報を外部サードパーティデバイスと自動的に共有するために、移動デバイスまたは車両などの移動物体を指定するためにコンピュータシステムを介して自動的に実行される。移動物体は、ワイヤレス計算デバイス、および/または通信デバイス(たとえば、スマートフォン)、および/またはトラック、バス、飛行機、およびトロリなどの車両などの移動デバイスを含み得る。移動デバイスは、いくつかの条件が満たされた場合に、テレマティック情報に基づいて情報を共有するように命令され得る。条件はトリガ基準として定義される。
【0012】
1つの態様または例では、本システムは、すべて一緒に働く3つの異なる構成要素、すなわち、GPSと他のテレマティックデータとを収集し、送る移動デバイスと、移動デバイスに関するテレマティックデータに基づいて情報を閲覧し、管理し、それの共有を開始することができるアドミニストレータプロセッサなどの処理エンティティと、共有データを受信し、それらと共有されたデータおよび情報の結果を閲覧することができる外部サードパーティデバイスとを含む。
【0013】
管理または処理エンティティは、たとえば、ユーザが、GPSおよびテレマティックデータを送信するデバイスを管理し、監視すること、ならびにそのデバイスデータを非管理サードパーティデバイスと共有することを可能にする、ブラウザベースのアプリケーションを利用し得る。この管理デバイスは、コンピュータ、電話、またはタブレットであり得、どのデバイスがテレマティック情報を外部/サードパーティデバイスと共有するのかをアドミニストレータが選択するディスパッチとして働く。管理デバイスは、情報を共有するデバイスと、共有されるデータと、そのような情報をいつ共有するべきかを決定するために使用されるトリガ基準とを選択する。トリガ基準は、情報の共有を開始することおよび終了することをトリガするための、日付/時間範囲または別の基準を含むことができる。これらのトリガ基準は、移動デバイスからのイベントデータ、環境要因、および/またはロケーションを含み得る。
【0014】
トリガ基準は、管理処理エンティティユーザによってセットアップされ得、イベント、ロケーション、時間または他のテレマティックデータについて行うことができる。イベントの例は、車両の激しい破壊があったことをデバイスが示すときであり得る。温度などの環境データは、温度が設定されたしきい値を上回った場合にデバイス共有をトリガし得る。ロケーションの場合、X-Y座標の周りの半径、および領域に入ることまたは領域から出ることに基づいて作成されるトリガ基準など、領域が設定され得る。たとえば、デバイス共有は、デバイスが特定の基準を満たすときにトリガされ、デバイスが別の基準を満たすかまたはもはや始めの基準を満たさないときに共有を停止し得る。基準の組合せが使用され得る。たとえば、基準は、2021年7月26日、東部標準時午前10:00に共有を許可または開始し、車両が特定のロケーションに到達したときに共有を停止し得る。任意の時点において、共有は、時間期間が終了するか、終了基準が満たされるか、またはトリガの設定された組合せのうちのいずれかが起こる前に、管理処理エンティティによって無効にされ得る。管理処理エンティティおよびそれのユーザは、必要なときはいつでも共有をオーバーライドすることができる。
【0015】
移動デバイスは、GPSデータと、ビデオデータを含む他のテレマティックデータとをキャプチャし、送信することができる、任意のデバイスまたはデバイスのセットであり得る。1つ以上の移動デバイスは、GPSデータならびに追加のデバイスおよび環境データを収集し、そのデータをサーバに送る。移動デバイスは、セルフォン、タブレット、GPSハードウェア、車、トラック、飛行機、列車、ボート、オートバイ、自転車、またはGPSが追跡され得る任意の他のデバイスであり得る。ロケーションに加えて、デバイスがキャプチャし得るテレマティックデータは、ヘディング、速度、破壊、エンジンアイドル、ドアが開く、ライトが点灯した、停止アーム(スクールバスの場合)であり得る。データはまた、走行距離計、過酷な破壊、エンジンステータス、または他の車両故障または診断ステータスのような、他のテレマティックデータを含み得る。テレマティック車両データは、標準のテレマティックロケーション監視ユニットを使用して収集され、監視され、システムに送信され得る。データはビデオストリーミングをも含むことができる。データは、温度または他の要因を含む環境データをも含むことができる。
【0016】
トリガ基準が満たされ、移動デバイスが情報を共有することが可能になると、1つ以上の対応する指定された外部サードパーティデバイスのユーザに通知が送られる。これらの外部サードパーティデバイスは、好ましくは、管理処理エンティティを通して管理されるデータの一部であるデバイスではなく、通知のための電子メールまたは電話番号など、ユーザの連絡先情報以外の、デバイスについての何らかの情報をアドミニストレータが有することを要求しない。通知は、テキスト、電子メール、またはプッシュ通知、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。通知はURLなどのアクセス可能なリンクを含み得、このリンクは、設定された時間範囲の間に、または他の指定されたトリガ基準が満たされたときに、外部サードパーティデバイスが選択された移動デバイスと共有された情報とを見ることを可能にするウェブまたは他のインターフェースへのアクセスを外部サードパーティデバイスに与え得る。サードパーティデバイスのユーザは、与えられた時間範囲内で、指定された地理的エリア中で、または指定されたイベントについて、リアルタイムライブでデータを見ることができる。2つ以上の移動デバイスが単一の時間における共有のために構成され得るか、またはサードパーティユーザおよびデバイスに対するデバイスデータの個々のサードパーティ構成がセットアップされ得る。
【0017】
移動デバイスに関するテレマティック情報に基づいて情報を選択的に管理し、共有することに関するさらなる詳細について、
図1を参照しながら説明する。このシステムまたはプロセスの態様は、移動デバイスおよび/または処理エンティティ中の1つ以上のプロセッサを含むコンピュータシステムによって、移動デバイスおよび/または処理エンティティに対してリモートの1つ以上のプロセッサによって、または移動デバイスおよび/または処理エンティティ中のプロセッサと移動デバイスに対してリモートのプロセッサとの組合せによって実行され得る。多くの可能性がある。
【0018】
図1および
図2を参照すると、移動デバイスに関するテレマティック情報を選択的に管理し、共有するための例示的な実施形態によるシステムの態様が示されている。システム100は、そこでデータが送信され、処理され、その中で特定のアルゴリズム122が実行される、1つ以上のプロセッサまたはサーバ102を含む。一例では、本システムはクラウドコンピューティング110を介して実装され得る。本システムは、移動デバイス114からのGPSデータを含むテレマティックデータ111を受信または取得する。テレマティックデータ111は、ロケーション監視ユニット、コンピュータまたは移動電気通信デバイスからのそのような情報を受信すること、および/またはGPSデータからのそのような情報を生成することを含む、何らかの存立可能な方法によって取得され得る。また、GPSデータを含むテレマティックデータ111を取得するための他の技法を使用して、そのようなデータを作成、生成、および/または取得し得る。テレマティックデータは、プロセッサ102に関連付けられたメモリに記憶され得る。
【0019】
複数の移動デバイス114が本システムの一部として含まれる。これらの移動デバイスは、自動車、スマートフォンおよび他の通信デバイス、モバイルコンピュータおよびタブレット、列車、飛行機などの飛行物体、自転車、バス、トラック、船舶、オートバイ、およびトロリまたはセグウェイ、ならびに、GPS座標を含むテレマティックおよび情報を生成し得る、移動が可能である任意の他の物体を含み得る。本システムによる移動デバイス114は、それらのテレマティックデータに基づいて情報を共有するために個々にまたはグループで集合的に指定され得る。どの移動デバイスが情報を共有するか、および移動デバイスがそれぞれどんな情報を共有し得るかに関する情報は、プロセッサに関連付けられたメモリに記憶され得る。
【0020】
移動デバイス114のいくつかまたはすべては1つ以上のサードパーティデバイス116に関連付けられ得る。サードパーティデバイスは、移動デバイスから独立し、関連付けられた移動デバイス114によって共有された情報を表示することが可能であり得る。サードパーティデバイスは、一般に、テレマティック情報を表示および/または処理することが可能であるプロセッサおよび/またはメモリを含む電子デバイスである。そのようなサードパーティデバイスは、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、および、他の固定デバイス、または車両などの移動デバイス中のそれらを含む他の処理ユニットまたはシステムを含む。各サードパーティデバイス116は、少なくとも1つの移動デバイス114に関連付けられ、したがって、システムによって許可されたときに、それの関連付けられた移動デバイスからの共有されたテレマティック情報およびデータを表示する。移動デバイスとサードパーティデバイスとの間の関連付けに関する情報も、プロセッサ102に関連付けられたメモリに記憶され得る。
【0021】
1つ以上の処理エンティティ117は、システムを制御することが可能な管理処理エンティティまたはアドミニストレータとして機能する。移動デバイス114と処理エンティティ117とサードパーティデバイス116とは、互いに通信し、および/またはクラウドコンピューティングシステム110を介して接続され得る。代替または追加として、移動デバイス114と処理エンティティ117とサードパーティデバイス116とは、1つ以上の中央プロセッサ、または分散型プロセッサおよびメモリに接続され得る。一般的なクラウドコンピューティングシステム110は、移動デバイス114の各々からのGPS情報を含むテレマティック情報111を受信することが可能である様々なプロセッサおよびメモリ102を含む。テレマティック情報を処理するためにクラウドコンピューティングシステム110中で様々なアルゴリズム122が使用され得る。処理エンティティ117は、クラウドコンピューティングシステム中の様々なプロセッサ102にトリガ基準と他の共有命令118とを送信するためにクラウドコンピューティングシステム110と通信している。クラウドコンピューティングシステム110は、移動デバイス114によってクラウドコンピューティングシステム110に送信されたテレマティックデータに基づいて移動デバイス114に関する情報を共有することが可能である。その中で処理された情報は、移動デバイス114からの共有される情報と考えられ、サードパーティデバイス116に対して情報を共有する要求とともに、そのようなサードパーティデバイスに送信され得る。移動デバイス114は、テレマティック情報を記憶し、および/またはテレマティック情報を移動デバイスからクラウドコンピューティングシステム110に送信するを監視する、ロケーション監視ユニットならびに診断監視ユニットを含み得る。
【0022】
移動デバイス114は、GPSデータを含むテレマティックデータ111をシステム100およびプロセッサおよび/またはサーバ102に送ることを可能にされる。サードパーティデバイス116は、移動デバイス114に関するテレマティック情報に基づいて選択的に管理され、共有される情報の結果を閲覧するように指定され、そのような結果を閲覧することを可能にされる。サードパーティデバイス116は、移動デバイス114がテレマティックデータまたは情報に基づくトリガ基準118の対象であるときに、移動デバイスからのおよび移動デバイスに関する共有される情報を閲覧することを許される。トリガ基準118は、システム管理者デバイス117に対応し得る処理エンティティ117によって定義される。システム100およびそれに関連付けられたメモリ内で、トリガ基準118およびテレマティック情報111は任意の望ましいフォーマットで記憶され得る。プロセッサ102によって実行されるプロセスまたはアルゴリズム122は、トリガ基準が満たされたかどうかを決定するためにトリガ基準118とテレマティックデータ111とを比較し、処理するためにトリガ基準118とテレマティックデータ111とを使用する。プロセスおよびアルゴリズムは、トリガ基準118をテレマティックデータ111と比較するための計算を伴う。計算は、トリガ基準のうちの1つ以上の基準が満たされたときに結果124を生成する。そのような計算の結果はまた、メモリに記憶され、必要な場合、将来の使用のために使用され得る。システム100は、任意の特定の移動デバイス114についてトリガ基準が満たされたときに、テレマティック情報を含む情報を共有することを許されているとして移動物体を指定する。システム100は、次いで、許可されたサードパーティデバイス116と、および許可されたサードパーティデバイス116に対して情報を共有する要求を開始する。許可されたサードパーティデバイスは処理エンティティ117および/または移動デバイス114によって定義され得る。たとえば、各移動デバイスは、トリガ基準が満たされたときに共有される情報を受信することを許された、各移動デバイスに関連付けられた1つ以上のサードパーティデバイスを有し得る。トリガ基準は、各移動デバイス114について同じであり得るか、または各移動デバイスについて異なり得るか、またはそれらの組合せであり得る。
【0023】
トリガ基準が満たされたとき、システム100は、プロセッサ102を介して、1つ以上の移動デバイス114のための情報を任意の関連付けられた許可されたサードパーティデバイス116に送ることを可能にする要求を開始する。本システムは、電子メール、テキストまたはプッシュ通知を介して許可された関連付けられたサードパーティデバイスに通知を送ることによって要求を開始し得る。サードパーティデバイスが通知に対して肯定的に応答した場合、システム100は、移動デバイス114に関連付けられたテレマティック情報に関する情報を共有する。通知は、開かれたときに移動デバイス114に関する特定の共有される情報を示す、サードパーティデバイスに送られるURLなどのリンクを含み得る。共有される情報は、次いで、情報が共有されているサードパーティデバイス上に表示され得る。たとえば、システム100は、トリガ基準が移動デバイスのいずれかによって満たされたときに、関連付けられた移動デバイスのユーザからのテレマティック情報に基づいて、関連付けられたサードパーティデバイスの情報と共有することができる。通知、それの開封または確認、および情報の共有に関するすべての情報は、プロセッサに関連付けられたメモリに記憶され得る。
【0024】
たとえば、移動デバイスが、特定の地理的エリア、ルートを入力し、および/または特定のロケーションおよび/または時間に開始または停止などの特定の条件を経験した場合、本システムは、そのような情報を共有することを可能にすることができる。また、本システムは、データアナリティクスを用いた後の使用のためにその情報を記憶し得る。トリガ基準118は、GPSデータを含むテレマティックデータ111に少なくとも部分的に基づき得る。たとえば、トリガ基準118は、車両を含む移動デバイスに関する、時間条件、地理的条件、環境条件、高度、天候、物理的条件、速度、方向、加速および/または制動などの運動条件および/または運動学的条件、および/または機械的または電気的条件を含み得る。その情報が移動デバイス114によって可読で送信可能なテレマティックデータに基づく限り、多くの可能性がある。さらに、処理エンティティ117は、どの指定された移動デバイス114が情報を共有するのか、およびどのようなタイプの情報が各移動デバイスによって監視および/または共有されるのかを制御または指定し得る。すべての移動デバイスが同じ情報を共有するとして指定されるとは限らず、いくつかの移動デバイスは、他の移動デバイスとは異なる情報を共有するとして指定されることがある。そして、すべての移動デバイスのうちのいくつかのみが情報を共有するとして指定され得る。本システムは、本質的に移動デバイスとテレマティックデータとの無限個の組合せおよび置換が共有され得るように構成され得る。処理エンティティ117は、移動デバイス114と、データおよび移動デバイス114のトリガ基準を共有するための移動デバイス114の指定とを管理し、監視する。処理エンティティ117はまた、移動デバイス114のいずれかからの任意の共有される情報を閲覧するように構成され得る。
【0025】
たとえば、本システムは、1つの移動デバイスとしてのスクールバスと、他の移動デバイスとしての、バスに乗っている学生の複数のスマートフォンとに関する情報を管理し、共有するために使用され得る。本システムは、バスのテレマティック情報に基づくいくつかのトリガ基準がバスによる情報の共有を開始するように構成され得る。たとえば、本システムは、バスのブレーキが、加速、減速および/または制動テレマティックデータによって測定される緊急制動状況に関与していることに基づいて、処理エンティティ(または移動デバイス)がトリガ基準を作成するように構成され得、バスによって情報を共有する要求が開始される。しかしながら、スマートフォンのためのトリガ基準は異なり、たとえば、スマートフォンのGPS座標が所与の時間範囲において指定されたエリア内にあるときの地理的エリアと時間とに基づき得る。したがって、スマートフォンおよびバスからの異なる情報は、スマートフォンおよびバスの各々からの異なる情報を共有する要求を開始し得る。たとえば、スマートフォンは、スマートフォンが特定の時間範囲中に特定の地理的エリア中にあるときに情報を共有する要求を開始し得、バスは、それが緊急制動操作に関与しているときに情報を共有する要求を開始し得る。さらに、本システムは、イベントの特定の組合せがトリガ基準を構成するときに、情報を共有する要求を開始するように構成され得る。たとえば、上記の例に関して、トリガ基準がバスの緊急制動を含むとき、スマートフォンのうちの1つ以上は特定の時間中に地理的エリア中にある。したがって、両方のイベントが起こったとき、それを示すテレマティックデータに基づいて、情報を共有する要求がシステムによって開始される。最後に、各移動デバイスによって共有される情報は異なり得る(または同じであり得る)。たとえば、上記の例では、バスはトリガ基準の時間におけるそれのロケーションおよびそれの動きのビデオについての情報を共有し得るが、スマートフォンはそれらの地理的ロケーションと乗客/スマートフォンユーザのビデオとについての情報を共有し得る。アドミニストレータとして働く処理エンティティ117は、すべての共有される情報を管理し、閲覧することができる。プロセッサに関連付けられたメモリ(または任意の他のメモリデバイス)は、システムによって記録、監視、生成、処理、受信および送信されるすべての情報をリアルタイムのまたは後続の使用および分析のために記憶し得る。
【0026】
次に
図3を参照しながら、移動デバイスに関するテレマティック情報に基づいて情報を選択的に管理し、共有するためのプロセスステップの例についてより詳細に説明する。(
図1に示された)システム100内で、移動デバイス114は、ステップ202において共有のために構成され、指定され得、共有は、処理エンティティ117システム管理者デバイスによって、または移動デバイスまたはそれらの組合せによって開始され得る。ステップ202の一部として、処理エンティティまたはアドミニストレータ117は、関連付けられたサードパーティデバイス116に対して(それらのテレマティックデータに基づいて)移動デバイスについての情報を共有するための特定の移動デバイス114を指定し得る。1つの変形体では、移動デバイスは、情報の共有に参加するために、それらの識別情報を確認および/または認証し得る。各移動デバイスは、同じ情報、異なる情報またはそれらの何らかの組合せを共有するために指定され得る。各移動デバイスの指定に関する詳細はシステムメモリに記憶され得る。
【0027】
ステップ203において、トリガ基準118が処理エンティティ117によって生成され得る。このステップにおいて、処理エンティティまたはアドミニストレータ117は、トリガ基準を確立し、それをクラウドコンピューティングシステム110およびプロセッサ102に送信する。本明細書で説明するように、トリガ基準は、移動デバイス114からのテレマティックデータの解釈および/または処理によって決定され得る任意のイベントおよび/または条件であり得る。各移動デバイスについてのトリガ基準もシステムメモリに記憶され得る。代替として、トリガ基準は、移動デバイス114のうちの1つ以上によって、または、移動デバイスのうちの1つ以上と処理エンティティ117の両方の組合せによって生成され得る。
【0028】
ステップ204において、サードパーティデバイスは移動デバイスに関連付けられる。そして、(
図1に示された)移動デバイス114は、それらの関連付けられたサードパーティデバイスを指定するか、または処理エンティティ117によって割り当てられた関連付けられたサードパーティデバイスの指定を確認するように構成され得る。各移動デバイス114は、1つ以上のサードパーティデバイス116に関連付けられ、さらにおよび代替的に、移動デバイス114とサードパーティデバイス116との間の関連付けの置換の任意の無限個の組合せが行われ得る。1つの変形体では、移動デバイスおよびサードパーティデバイスは、情報の共有および/または受信に参加するためにそれらの関連付けを確認および/または認証し得る。サードパーティデバイスと移動デバイスとの間の各関連付けはシステムメモリに記憶され得る。
【0029】
ステップ206において、(
図1に示された)計算環境110中の1つ以上のプロセッサ102は、示されているように、移動デバイスから、GPS情報を含むテレマティックデータ111と、座標データとを取得する。ステップ206において、移動デバイスは、テレマティックデータを監視し、記録し、クラウドコンピューティングユニット110およびプロセッサ102に送信する。データはシステムメモリに記憶され得る。クラウドコンピューティングユニット110およびプロセッサ102は、1つ以上のトリガ基準が満たされた状況をテレマティックデータが表すかどうかを決定するために、テレマティックデータを処理する。
【0030】
ステップ208において、ステップ206からのテレマティックデータをステップ203のトリガ基準と比較するために、トリガ基準118がプロセッサ102によって受信され、使用される。プロセッサは、ステップ208の一部として、トリガ基準が満たされたかどうかを決定するために様々なアルゴリズムを使用してテレマティックデータを解釈し得る。ステップ208において、計算システム110は、処理エンティティ117および/または移動デバイス114によって生成された任意のトリガ基準が満たされたかどうかを決定するために、移動デバイス114からのテレマティックデータを処理する。トリガ基準の決定/存在はシステムメモリに記憶され得る。
【0031】
トリガ基準が満たされたことを決定するためにプロセッサがデータを解釈した場合、本システムは、ステップ210において情報を共有する要求を開始する。情報を共有する要求は、処理エンティティおよび/または移動デバイスにあるまたは他のロケーションにあるプロセッサを含む1つ以上のプロセッサによって開始される。情報を共有するそのような要求はサードパーティデバイス116に送られる。サードパーティデバイスは、そのような要求を肯定応答または確認し得、確認された場合、移動デバイスからの情報は、ステップ212においてサードパーティデバイスと共有される。共有された情報は、次いで、ステップ214においてサードパーティデバイスによって表示され得る。情報の共有、通知および肯定応答はシステムメモリに記憶され得る。
【0032】
ステップ208においてトリガ基準が満たされないか、または情報を共有する要求が確認されない場合、本システムは、動作し続け、ステップ206において移動デバイスからのテレマティック情報を取得し続け、ステップ208において任意のトリガ基準が満たされたかどうかを決定するために、テレマティック情報を比較し続ける。そのような計算は、経時的に、連続的におよび/または周期的に実行される。
【0033】
さらに、本システムは、移動デバイスに関する情報が共有された後に、GPSデータを含むテレマティックを連続的に取得する。したがって、本システムは、指定されたトリガ基準が満たされたかどうかを決定し、情報を共有する追加の要求を開始し、移動デバイスに関する情報を共有し続ける。本システムは、プロセスのステップが1つ以上のプロセッサによって実行されるように自動的に動作する。トリガ基準の選択は、システムの管理者など、処理エンティティのオペレータであり得る。トリガ基準は、プロセス中の任意の時間に、変更、消去または補足され得る。
【0034】
トリガ基準が満たされたとき、計算ユニット110によって各サードパーティデバイス116に送られる通知は、URLリンクをもつテキストメッセージであり得る。通知を受信するサードパーティデバイス116は、情報を受信することを許可するためのリンクを開き得る。代替的に、サードパーティデバイスがURLリンクを開く(またはさもなければ、共有されるべき情報を受け付けるかまたは許可する)と、別個のまたは異なる通知プロトコルが使用され得、共有される情報はサードパーティデバイス上に表示される。共有される情報は、移動デバイスによって監視されるテレマティック情報、および/またはテレマティック情報を解釈するためのアルゴリズムおよびプロセスを介してプロセッサによって処理される情報を含み得る。たとえば、車両の激しい破壊に基づく情報を共有するためにトリガ基準が開始された場合、共有される情報は、激しい破壊イベントが起こったことであり得、この情報は、減速データなど、移動デバイスから導出された処理された情報に基づく。
【0035】
移動デバイス114は、GPS座標およびデータ、ならびに、限定はしないが、速度、高度、天候条件および温度、加速および減速を含む他のテレマティックデータを取得、監視、および送信することが可能である、たとえばスマートフォンおよび/または車両ロケーション監視ユニットを含む、テレマティック監視および送信機能を装備している。車両は、テレマティックデータを取得、監視および/または送信するために、市販品が容易に入手でき、当技術分野でよく知られているロケーション監視ユニットを装備され得る。さらに、これらのロケーション監視ユニットは、GPSデータ、加速および減速データ、燃料消費およびレンジ、様々な流体圧および/または機械的圧力および温度および他の車両診断情報などのエンジン診断情報および他の車両診断情報を含む車両テレマティックデータを取得、監視、送信することが可能である。
【0036】
図4Aに、本発明の1つの態様による移動デバイスとしてスクールバス556が示されている。また、スクールバス内では、乗客558も自身のスマートフォン移動デバイス514を所持し得る。スクールバスは、1つ以上のセンサー560を介してバスのテレマティックデータを取得するロケーション監視ユニット564を装備している。センサーは、バス内に以前からあるセンサーであり得、車両のオンボード診断システムの一部である。この点について、ロケーション監視ユニットは標準ポートを介して車両の診断システムとインターフェースし得る。追加または代替として、センサーは、エンジン、アクセラレータ、ホイール、ドア、トランスミッション、キャビン、ダッシュボードなど、様々な異なるバスシステムおよびサブシステムからのデータおよび信号を読み取るように構成された、車両の標準診断システムおよびセンサーを補足し、および/またはそのような標準診断システムおよびセンサーとは別個である、追加のセンサーであり得る。ロケーション監視ユニット564は、一般に、様々なセンサーからのそのようなデータを受信し、また、経時的にバスのロケーションに関するGPSデータを生成する。ロケーション監視ユニットは上述のテレマティックデータならびに任意の他の望ましいテレマティックデータをシステム計算環境110に送信する(
図1)。
図4Bにおいて、配送トラック移動デバイス566は、(上記で説明した)車両システムセンサー560ならびに他のセンサー567、569、554と通信し得る同様の位置特定監視ユニット564を含む。センサー567は冷凍ユニット568からのデータを監視し得、センサー569は、センサー554が積荷ドアの位置、たとえば、開いているのか閉じているのかを監視する間に、トラック積荷エリアの温度を監視し得る。ロケーション監視ユニット564は、サードパーティ外部デバイスと共有するためにそのようなテレマティック情報をシステム100の計算環境110に送信し得る。
【0037】
次に、本システムの1つの態様および実施形態による、移動デバイスに関するテレマティック情報を選択的に管理し、共有するシステムについて
図5を参照しながら説明する。複数の移動デバイス114A~Dは様々なスマートフォンデバイスを含む。スマートフォンは、スクールバスに乗っている学生に所持され得る。スクールバスは別の移動デバイス114Vである。スマートフォン114A~Dは、GPS座標を含む様々なテレマティック情報を維持、監視、送信することが可能である。スクールバス114Vは、GPS座標、速度、ロケーション、時間、加速/減速、ならびに様々な車両診断情報、機械的および電気的診断情報を含む様々な車両テレマティック情報を取得、監視および送信するテレマティックロケーション監視ユニットを用いて構成される。アドミニストレータとして働く処理エンティティ117は、移動デバイス114A~Dおよび114Vが情報を共有することが可能であるのかまたは共有しないのかのいずれかを指定する。この実施形態では、処理エンティティ117は、テレマティック情報を共有するとしてスクールバス114Vを指定する。さらに、処理エンティティ117は、テレマティック情報を共有するとしてスマートフォン114A~Dを指定する。明快の目的で、処理エンティティ117が、テレマティック情報を共有するとして指定しない、スクールバス内の人々に所持されている他のスマートフォンがあり得る。
【0038】
情報を共有するとして指定された各移動デバイス114A~Dおよび114Vは、移動デバイスからのテレマティック情報が共有され得る、それに関連付けられた1つ以上のサードパーティデバイス116A~Dおよび116Vを有する。たとえば、モバイルスマートフォン114Aは、それのテレマティック情報と、それのテレマティック情報に基づく情報とをサードパーティデバイス116Aと共有するとして指定され得る。さらに、モバイルスマートフォン114Bは、それのテレマティックと、それに基づく他の情報とをサードパーティデバイス116Bと共有するために指定され得る。同様に、移動デバイス114Cおよびモバイルスマートフォン114Dは、それらのテレマティック情報と、そのようなテレマティック情報に基づく情報とをそれぞれサードパーティデバイス116Cおよび116Dと共有するとして指定される。移動デバイスからの共有される情報である対応するサードパーティデバイスは、たとえば、モバイルスマートフォンデバイスをもつ学生の親または保護者が使用、所持するサードパーティデバイスであり得る。最後に、スクールバス移動デバイス114Vは、それのテレマティック情報と、テレマティック情報に基づく他の情報とを共有するための指定されたサードパーティデバイス116Vを有する。たとえば、サードパーティデバイス116Vは、学校の管理者および/または学校の輸送関係者が所持または使用する電子通信デバイスであり得る。アドミニストレータとして働く処理エンティティ117、および/または移動デバイス114A~114Dおよび114Vは、それに対して情報を共有するためのそれらの現在のサードパーティデバイスを単独でまたは一緒にのいずれかで指定し得る。最後に、サードパーティデバイスは、処理エンティティ117および/または移動デバイス114A~D、114Vと一緒にまたはそれらとは別個に、サードパーティデバイスがそこからの情報を共有することを許され得る対応する移動デバイスを指定し得る。
【0039】
この例では、処理エンティティ117は、トリガ基準を受信するために各移動デバイス114A~D、114Vを指定する。この例では、処理エンティティ117は、特定の時間期間中に地理的エリア「A」中に位置している移動デバイスの各々のトリガ基準を確立する。たとえば、特定の日付の昼から午後4時までの時間の間。状況は、たとえば、特定の日および時間にスクールバスが学生を現地見学に連れていくことに対応し得る。さらに、処理エンティティ117は、スマートフォン114Aが停留所1の地理的エリアの近傍に位置するときに、およびスクールバス114Vも停留所1の地理的エリア中に位置し、スクールバスの速度が0mphである(言い換えれば、スクールバスが停止された)ときに、テレマティック情報を共有するために、スマートフォン114Aについてのトリガ基準を確立し得る。同様に、処理エンティティ117は、移動デバイス114Bおよび114Cが停留所2の地理的エリア中にある場合に、およびスクールバス114Vが停留所2の地理的エリア中にあるときに、およびスクールバスがこの特定の地理的エリアにおいて停止したときに、テレマティック情報を共有するために、移動デバイス114Bおよび114Cについてのトリガ基準を確立する。また、処理エンティティ117は、それが地理的停留所3の近傍にあり、スクールバス114Vが停止され、それのスクールバスのドアが開いたことをそれのテレマティックデータが示すときに、テレマティック情報を共有するために、モバイルスマートフォン114Dについてのトリガ基準を確立する。トリガ基準のそのような例は、説明の目的であり、そのような状況に限定されない。処理エンティティ117によって生成されるトリガ基準は、移動デバイスの各々からのテレマティック情報の無限の組合せと置換とを含む、移動デバイス114A~114D、114Vによって取得されるテレマティック情報に基づき得る。上述のトリガ基準が作成されると、移動デバイス114A~Dおよび114Vは、処理のためにシステムにテレマティック情報を連続的に送る。
【0040】
スクールバスが昼と午後4時の時間中に地理的エリア「A」中に進行するとき、トリガ基準は満たされる。このトリガ基準が満たされたとき、本システムは、サードパーティデバイス116A~116Dおよび116Vの各々への通知要求を自動的に開始する。通知要求は、テキストメッセージ、たとえば、サードパーティデバイスの各々のための開くためのリンクを含み得る。リンクがサードパーティデバイスによって開かれたとき、リンクは、たとえば、それらのロケーションがその特定の時間に地理的エリア「A」内にあるという、スマートフォン114A~114Dからのテレマティック情報、ならびにスマートフォン114A~114Dのユーザのビデオなど、他の可能な情報を共有する。テレマティック情報は、処理エンティティ117によって確立された特定の持続時間の間、および/または本システムによるテレマティックデータの処理に基づいてトリガ基準がもはや満たされなくなるまで共有され得る。言い換えれば、エリア「A」内の移動デバイスのロケーションおよび時間は、移動デバイスがもはや地理的エリア「A」内にないような時間までサードパーティデバイスと共有され得る。さらに、および代替的に、サードパーティデバイスは、任意の時間に移動デバイスからの共有される情報を受信することを中止することを選び得る。
【0041】
スクールバス114Vが、その後、地理的エリア「A」から進行し、それが停止する停留所1に到着すると、別のトリガ基準、すなわち、移動デバイス114Aが停留所1の地理的近傍内にあり、スクールバス114Vが同じ地理的エリア中にあり、スクールバス114Vが停止したことが満たされ得る。この場合も、この基準が満たされた時間に、移動デバイス114Aは、それのテレマティック情報を共有することを許され、移動デバイス114Aからの情報を共有するための通知要求が、本システムによって、それの関連付けられたサードパーティデバイス116Aに送られる。サードパーティデバイス116Aは、この場合もテキストメッセージまたは何らかの他のメッセージリンクを開くことによって、通知に応答し得る。メッセージを受け付けると、移動デバイス114Aおよび/またはスクールバス114Vの地理的エリアはサードパーティデバイス116Aと共有され、情報は、移動デバイス114Aが停留所1にあり、スクールバス114Vがその特定のロケーションに停止したことを表す。また、テレマティック情報に基づく他の情報がサードパーティデバイス116Aに送られ得る。
【0042】
スクールバス114Vが、停留所2までそれの進行を継続し、このロケーションに停止した場合、移動デバイス114B~Cおよびスクールバス114Vから処理されたテレマティックデータは、スクールバス114Vが停止し、スクールバス114Vおよび移動デバイス114B~Cが停留所2に位置することを示すトリガ基準を満たす。この基準が満たされてから、本システムは、移動デバイス114BおよびCが停留所2に位置し、スクールバス114Vがその特定のロケーションに停止したことを示す、移動デバイス114BおよびCからの通知を自動的に開始する。通知はサードパーティデバイス116Bおよび116Cによって受信され得、通知がサードパーティデバイスによって確認されると、スクールバスおよび移動デバイスがロケーション番号2に停止したことを表す情報がサードパーティデバイス116Bおよび116C上に表示される。また、他の情報がそれらのサードパーティデバイスに送られ得る。
【0043】
スクールバスが停留所3まで進行し、移動デバイス114Dがそのロケーションに位置し、スクールバスのドアが開き、スクールバスが停止したとき、スクールバス114Vと移動デバイス114Dとからのテレマティック情報は、処理エンティティ117によって確立されたトリガ基準をも満たすこれらの条件の存在を示す。この場合も、移動デバイス114Dに関連付けられたサードパーティデバイス116Dを示す自動通知が本システムによって送られる。通知は、サードパーティデバイス116Dによって受け付けられた場合、スクールバス114Vが停留所番号3に停止したこと、移動デバイス114Dがそのロケーションに位置すること、およびスクールバスのドアが開いたことをサードパーティデバイス116D上に表示する。
【0044】
この例では、アドミニストレータとして働く処理エンティティ117はまた、スクールバスによる厳しい制動イベントであるテレマティック情報のトリガ基準を確立する。テレマティック情報は、加速および減速を監視する、スクールバス114Vのロケーション監視ユニットによって決定され得る。本システムは加速および減速テレマティック情報を厳しい制動イベントとして解釈し得る。関連付けられたサードパーティデバイス116Vは、そのような通知に応答して、この場合もメッセージリンクを開き、それによって、スクールバス114Vが厳しい制動インシデントに関与したことを示す情報を受信し得る。
【0045】
通知が受け付けられたときのトリガ基準の発生の際に共有されるテレマティック情報は、トリガ基準を引き起こすテレマティック情報に限定されないことがある。たとえば、トリガ基準により、通知が受け付けられるとテレマティック情報が共有される通知が送られ得る。しかしながら、満たされているトリガ基準を作成したテレマティック情報の代わりにおよび/またはそのようなテレマティック情報に加えて、追加のテレマティック情報が関連付けられたサードパーティデバイスと共有され、そのような情報は、サードパーティデバイスからのビデオストリームを含む、サードパーティデバイスについての一般的な情報を含み得る。
【0046】
テレマティック情報および/またはテレマティック情報から導出される情報をリアルタイムで共有するために使用されている本システムに加えて、前に説明したように、本システムは、履歴テレマティックデータに基づく情報を共有するために使用され得る。
【0047】
リアルタイムデータを使用して動作しているとき、本システムは、テレマティック情報が共有されるべきであるかどうかを決定するために、バスまたはトロリまたは配送トラックなど、車両のフリートと、乗客とを含む、移動デバイスのロケーションを監視することを担当するユーザによって使用され得る。この情報は、同じ進行ルートおよび/または異なる進行ルートのいずれかの上にある複数の移動デバイスからのテレマティックデータおよび情報を同時に共有するために使用され得る。また、本システムは、公共輸送ルートにおいてなど、バスまたはトロリのユーザによって使用され得る。
【0048】
さらに、本システムはテレマティックデータを時間とともに累積され、本システムにまたはリモートで記憶される履歴データとして記憶し得る。履歴テレマティックデータは、データアナリティクスまたは移動物体および計画された進行ルートを実行するために使用され得る。
【0049】
本発明の1つ以上の態様によって使用され得るプロセッサを含むコンピュータシステムの一例について、
図6を参照しながら説明する。この例では、コンピュータシステムは、本発明の態様によって使用されることもあり使用されないこともある追加の構成要素を含む計算環境の一部である。
【0050】
図6に示されているように、本発明のプロセスを実行するために使用可能な、本発明を促進するためのシステムの一部としての、計算環境600が開示されている。計算環境は、移動デバイス、処理エンティティおよび/またはサードパーティデバイス、またはより集中型のシステム中に存在するプロセッサおよびメモリを含む、複数のプロセッサおよびメモリを含み得る。計算環境は、例として、たとえば汎用計算デバイスの形態で示されているコンピュータシステム602を含む。コンピュータシステム602は、限定はしないが、1つ以上のバスおよび/または他の接続610を介して互いに結合された、1つ以上のプロセッサまたは処理ユニット604(たとえば、中央処理ユニット(CPU))、メモリ606(例として、別名、システムメモリ、メインメモリ、メインストレージ、中央ストレージまたはストレージ)、ならびに1つ以上の入出力(I/O)インターフェース608を含み得る。
【0051】
バス610は、様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用する、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、アクセラレーテッドグラフィックスポート、およびプロセッサまたはローカルバスを含む、いくつかのタイプのバス構造のいずれかのうちの1つ以上を表す。限定ではなく、例として、そのようなアーキテクチャは、業界標準アーキテクチャ(ISA)、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)、拡張ISA(EISA)、ビデオエレクトロニクススタンダーズアソシエーション(VESA)ローカルバス、およびペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)を含む。
【0052】
メモリ606は、たとえば、プロセッサ604のローカルキャッシュ622に結合され得る、共有キャッシュなど、キャッシュ620を含み得る。さらに、メモリ606は、1つ以上のプログラムまたはアプリケーション630、オペレーティングシステム632、および1つ以上のコンピュータ可読プログラム命令634を含み得る。コンピュータ可読プログラム命令634は、本発明の態様の実施形態の機能を実行するように構成され得る。
【0053】
コンピュータシステム602はまた、たとえば、I/Oインターフェース608を介して、1つ以上の外部デバイス640、1つ以上のネットワークインターフェース642、および/または1つ以上のデータ記憶デバイス644と通信し得る。例示的な外部デバイスは、ユーザ端末、テープドライブ、ポインティングデバイス、ディスプレイなどを含む。ネットワークインターフェース642は、コンピュータシステム602が、他のコンピュータデバイスまたはシステムとの通信を行う、ローカルエリアネットワーク(LAN)、一般的なワイドエリアネットワーク(WAN)、および/または公共ネットワーク(たとえば、インターネット)など、1つ以上のネットワークと通信することを可能にする。たとえば、本システムは、グラフィカルユーザインターフェースを介して移動物体の割り当てられたまたは割り当てられていないステータスをユーザに通信するために、パーソナルコンピュータ、タブレットデバイスまたはスマートフォンに接続され得る。
【0054】
データ記憶デバイス644は、1つ以上のプログラム646、1つ以上のコンピュータ可読プログラム命令648、および/またはデータなどを記憶し得る。コンピュータ可読プログラム命令は、本発明の態様の実施形態の機能を実行するように構成され得る。
【0055】
コンピュータシステム602は取外し可能な/取外し不可能な、揮発性/不揮発性コンピュータシステム記憶媒体を含み、および/またはそれに結合され得る。たとえば、コンピュータシステム602は、(一般に、「ハードドライブ」と呼ばれる)取外し不可能な不揮発性磁気媒体、取外し可能な不揮発性磁気ディスク(たとえば、「フロッピーディスク」)からの読取りおよびそれへの書込みのための磁気ディスクドライブ、および/またはCD-ROM、DVD-ROMまたは他の光媒体など、取外し可能な不揮発性光ディスクからの読取りまたはそれへの書込みのための光ディスクドライブを含み、および/またはそれらに結合され得る。他のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素はコンピュータシステム602とともに使用され得ることを理解されたい。例は、限定はしないが、マイクロコード、デバイスドライバ、冗長処理ユニット、外部ディスクドライブアレイ、RAIDシステム、テープドライブ、およびデータアーカイバルストレージシステムなどを含む。
【0056】
コンピュータシステム602は、多数の他の汎用または専用計算システム環境もしくは構成を用いて動作可能であり得る。コンピュータシステム602とともに使用するのに好適であり得る、よく知られている計算システム、環境、および/または構成の例は、限定はしないが、パーソナルコンピュータ(PC)システム、サーバコンピュータシステム、シンクライアント(thin client)、シッククライアント(thick client)、ハンドヘルドまたはラップトップデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースシステム、セットトップボックス、プログラマブルコンシューマーエレクトロニクス、ネットワークPC、ミニコンピュータシステム、メインフレームコンピュータシステム、および上記のシステムまたはデバイスなどのいずれかを含む分散型クラウドコンピューティング環境を含む。
【0057】
コンピュータシステムもしくは計算環境のプロセッサおよび/または他の態様のうちの1つ以上は移動デバイスからリモートであり得る。さらに、1つの特定の例では、プロセッサ604など、プロセッサが、本発明の1つ以上の態様に従って、移動デバイスのテレマティック情報に基づいて、トレーニングおよび学習に基づいて、与えるために1つ以上の機械学習エンジンおよび/または他のエンジンを実行し得る。これらのエンジンは、メインメモリおよび/もしくは1つ以上のキャッシュ、ならびに/または外部ストレージを含むメモリに記憶され得、1つ以上のプロセッサ上で実行され得る。多くのバリエーションがある。
【0058】
本発明の1つ以上の態様は、コンピュータ技術、および/または技術分野の改善に密接に結び付いている。
【0059】
1つ以上の態様はクラウドコンピューティングに関し得る。本開示は、クラウドコンピューティングに関する詳細な説明を含むが、本明細書で具陳された教示の実装はクラウドコンピューティング環境に限定されないことがあらかじめ理解される。むしろ、本発明の実施形態は、現在知られているまたは後で開発される他のタイプの計算環境とともに実装されることが可能である。
【0060】
クラウドコンピューティングは、最小の管理エフォートまたはサービスのプロバイダとの対話を用いて迅速にプロビジョニングされ、リリースされ得る、構成可能な計算リソース(たとえばネットワーク、ネットワーク帯域幅、サーバ、処理、メモリ、ストレージ、アプリケーション、仮想マシン、およびサービス)の共有されるプールへの便利なオンデマンドネットワークアクセスを可能にするためのサービス配信のモデルである。このクラウドモデルは、少なくとも5つの特性と、少なくとも3つのサービスモデルと、少なくとも4つの展開モデルとを含み得る。
【0061】
特性は以下の通りである。
【0062】
オンデマンドセルフサービス。クラウド消費者は、サービスのプロバイダとの人間対話を必要とすることなしに自動的に必要に応じて、サーバ時間およびネットワークストレージなど、計算能力を一方向にプロビジョニングすることができる。
【0063】
ブロードネットワークアクセス。機能は、ネットワークを介して利用可能であり、異種のシンまたはシッククライアントプラットフォーム(たとえば、モバイルフォン、ラップトップ、およびPDA)による使用を促進する標準機構を通してアクセスされる。
【0064】
リソースプーリング。プロバイダの計算リソースは、需要に応じて動的に割り当てられ、再割り当てされる、異なる物理リソースおよび仮想リソースをもつ、マルチテナントモデルを使用して複数の消費者をサービスするためにプールされる。消費者は、一般に、与えられたリソースの厳密なロケーションについて制御または知識を有さないが、より高い抽象レベルでロケーション(たとえば、国、州、またはデータセンター)を指定することが可能であり得るという点で、ロケーション独立の意味がある。
【0065】
迅速な弾性。機能は、急速にスケールアウトするために、場合によっては自動的に、迅速かつ弾性的にプロビジョニングされ、急速にスケールインするために迅速にリリースされ得る。消費者にとって、プロビジョニングのために利用可能な機能は、しばしば、無限であるように思われ、いつでも任意の量で購入され得る。
【0066】
測定されるサービス。クラウドシステムは、サービスのタイプ(たとえば、ストレージ、処理、帯域幅、およびアクティブユーザアカウント)に適切なある抽象レベルで測定機能を活用することによって、リソース使用を自動的に制御し、最適化する。リソース使用状況は監視され、制御され、報告されて、利用されるサービスのプロバイダと消費者の両方のために透明性を与え得る。
【0067】
サービスモデルは以下の通りである。
【0068】
Software as a Service(SaaS)。消費者に提供される機能は、クラウドインフラストラクチャ上で動作しているプロバイダのアプリケーションを使用することである。アプリケーションは、ウェブブラウザ(たとえば、ウェブベース電子メール)など、シンクライアントインターフェースを介して様々なクライアントデバイスからアクセス可能である。消費者は、限られたユーザ固有のアプリケーション構成設定の可能な例外とともに、ネットワーク、サーバ、オペレーティングシステム、ストレージ、またはさらには個々のアプリケーション機能を含む、下にあるクラウドインフラストラクチャを管理または制御しない。
【0069】
Platform as a Service(PaaS)。消費者に提供される機能は、プロバイダによってサポートされるプログラミング言語およびツールを使用して作成された、消費者により作成されたかまたは収集されたアプリケーションを、クラウドインフラストラクチャ上に展開することである。消費者は、ネットワーク、サーバ、オペレーティングシステム、またはストレージを含む、下にあるクラウドインフラストラクチャを管理または制御しないが、展開されるアプリケーションおよび場合によっては環境構成をホストするアプリケーションについて制御を有する。
【0070】
Infrastructure as a Service(IaaS)。消費者に提供される機能は、処理、ストレージ、ネットワーク、および他の基本計算リソースをプロビジョニングすることであり、消費者は、オペレーティングシステムとアプリケーションとを含むことができる任意のソフトウェアを展開し、実行することが可能である。消費者は、下にあるクラウドインフラストラクチャを管理または制御しないが、オペレーティングシステム、ストレージ、展開されるアプリケーションについての制御、および場合によっては、選択ネットワーキング構成要素(たとえば、ホストファイアウォール)の限られた制御を有する。
【0071】
展開モデルは以下の通りである。
【0072】
プライベートクラウド。クラウドインフラストラクチャは団体のためにのみ動作させられる。クラウドインフラストラクチャは、団体または第三者によって管理され得、構内または構外に存在し得る。
【0073】
コミュニティクラウド。クラウドインフラストラクチャは、いくつかの団体によって共有され、懸案事項(たとえば、ミッション、セキュリティ要件、ポリシー、およびコンプライアンス考慮事項)を共有している特定のコミュニティをサポートする。クラウドインフラストラクチャは、団体または第三者によって管理され得、構内または構外に存在し得る。
【0074】
パブリッククラウド。クラウドインフラストラクチャは、一般社会または大きい産業グループにとって利用可能にされ、クラウドサービスを販売する団体によって所有される。
【0075】
ハイブリッドクラウド。クラウドインフラストラクチャは、一意のエンティティのままであるが、データおよびアプリケーションポータビリティ(たとえば、クラウドの間の負荷バランシングのためのクラウドバースティング)を可能にする、標準化されたまたはプロプライエタリ(proprietary)技術によって結び付けられた、2つ以上のクラウド(プライベート、コミュニティ、またはパブリック)の合成である。
【0076】
クラウドコンピューティング環境は、ステートレスネス(statelessness)、低結合、モジュラリティ、およびセマンティック相互運用性に焦点を合わせてサービス志向される。クラウドコンピューティングの心臓部には、相互接続されたノードのネットワークを備えるインフラストラクチャがある。
【0077】
本発明の態様は、統合の可能な技術詳細レベルにおけるシステム、方法、および/またはコンピュータプログラム製品であり得る。コンピュータプログラム製品は、プロセッサに本発明の態様を実行させるために、その上にコンピュータ可読プログラム命令を有する1つの(または複数の)コンピュータ可読記憶媒体を含み得る。
【0078】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによる使用のための命令を保持し、記憶することができる有形デバイスであり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、たとえば、限定はしないが、電子記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光記憶デバイス、電磁記憶デバイス、半導体記憶デバイス、または上記の任意の好適な組合せであり得る。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例の非網羅的なリストは、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ポータブルコンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、メモリスティック、フロッピーディスク、その上に記録された命令を有するパンチカードまたは溝中の隆起構造などの機械的に符号化されたデバイス、および上記の任意の好適な組合せを含む。コンピュータ可読記憶媒体は、本明細書で使用する際、電波もしくは他の自由に伝搬する電磁波、導波路もしくは他の伝送媒体を通って伝搬する電磁波(たとえば、光ファイバーケーブルを通る光パルス)、または有線を通して送信される電気信号など、それ自体が一時的信号であるとして解釈されるべきでない。
【0079】
本明細書で説明するコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体からそれぞれの計算/処理デバイスにダウンロードされ得るか、またはネットワーク、たとえば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワークおよび/もしくはワイヤレスネットワークを介して外部コンピュータもしくは外部記憶デバイスにダウンロードされ得る。ネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバー、ワイヤレス送信、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピュータおよび/またはエッジサーバを備え得る。各計算/処理デバイス中のネットワークアダプタカードまたはネットワークインターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、それぞれの計算/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶するためにコンピュータ可読プログラム命令を転送する。
【0080】
本発明の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路のための構成データ、またはアンギュラ、HTML、CSS、ネットフレームワーク、C#およびマイクロソフトSQLサーバなどSmalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、ならびに「C」プログラミング言語もしくは同様のプログラミング言語などの手続き型プログラミング言語を含む、1つ以上のプログラミング言語の任意の組合せで書き込まれたソースコードもしくはオブジェクトコードのいずれかであり得る。コンピュータ可読プログラム命令は、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上でおよび部分的にリモートコンピュータ上でまたは完全にリモートコンピュータもしくはリモートサーバ上で実行し得る。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを通してユーザのコンピュータに接続され得るか、または(たとえば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通して)外部コンピュータへの接続が行われ得る。いくつかの実施形態では、たとえば、プログラマブル論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはプログラマブル論理アレイ(PLA)を含む電子回路は、本発明の態様を実行するために、電子回路を個人化するためにコンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用することによってコンピュータ可読プログラム命令を実行し得る。
【0081】
本発明の態様について、本発明の実施形態による方法、装置(システム)、ならびにコンピュータプログラム製品のフローチャート図および/またはブロック図を参照しながら本明細書で説明する。フローチャート図および/またはブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート図および/またはブロック図中のブロックの組合せはコンピュータ可読プログラム命令によって実装され得ることが理解されよう。
【0082】
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行する命令が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックで指定された機能/行為を実装するための手段を作成するように、機械を製造するために汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに与えられ得る。コンピュータ、プログラマブルデータ処理装置、および/または他のデバイスを特定の様式で機能するように指令することができるこれらのコンピュータ可読プログラム命令はまた、その中に記憶された命令を有するコンピュータ可読記憶媒体が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロック中で指定された機能/行為の態様を実装する命令を含む製造品を備えるように、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。
【0083】
コンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラマブル装置、または他のデバイス上で実行する命令が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロック中で指定された機能/行為を実装するように、コンピュータ実装プロセスを生成するために、一連の動作ステップをコンピュータ、他のプログラマブル装置、または他のデバイス上で実行させるためにコンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置もしくは他のデバイスにロードされ得る。
【0084】
図中のフローチャートおよびブロック図は、本発明の様々な実施形態によるシステム、方法、およびコンピュータプログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能、ならびに動作を示す。この点について、フローチャートまたはブロック図中の各ブロックは、指定された論理機能を実装するための1つ以上の実行可能命令を備える、モジュール、セグメント、または命令の部分を表し得る。いくつかの代替実装形態では、ブロック中で言及された機能は、図に示された順序を外れて行われ得る。たとえば、連続して示された2つのブロックは、事実上、実質的に同時に実行され得るか、またはブロックは、時々、関係する機能に応じて逆の順序で実行され得る。また、ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート図中のブロックの組合せは、指定された機能もしくは行為を実行するかまたは専用ハードウェアとコンピュータ命令との組合せを実行する専用ハードウェアベースシステムによって実装され得ることに留意されたい。
【0085】
上記のことに加えて、1つ以上の態様が、顧客環境の管理を提供するサービスプロバイダによって与えられ、提供、展開、管理、サービスなどされ得る。たとえば、サービスプロバイダは、1つ以上の顧客のための1つ以上の態様を実行するコンピュータコードおよび/またはコンピュータインフラストラクチャを作成、維持、サポートなどすることができる。引き換えに、サービスプロバイダは、例として、サブスクリプションおよび/または料金契約の下で顧客から支払いを受け得る。追加または代替として、サービスプロバイダは、1つ以上のサードパーティへの広告コンテンツの売上高からの支払いを受け得る。
【0086】
一態様では、1つ以上の実施形態を実行するためのアプリケーションが展開され得る。一例として、アプリケーションの展開は、1つ以上の実施形態を実行するように動作可能なコンピュータインフラストラクチャを与えることを含む。
【0087】
さらなる態様として、コンピュータ可読コードを計算システム中に統合することを含む、コードが計算システムとの組合せで1つ以上の実施形態を実行することが可能である、計算インフラストラクチャが展開され得る。
【0088】
またさらなる態様として、コンピュータ可読コードをコンピュータシステム中に統合することを含む、計算インフラストラクチャを統合するためのプロセスが提供され得る。コンピュータシステムはコンピュータ可読媒体を備え、コンピュータ媒体は1つ以上の実施形態を備える。コードはコンピュータシステムとの組合せで1つ以上の実施形態を実行することが可能である。
【0089】
様々な実施形態について上記で説明したが、これらは例にすぎない。たとえば、異なるタイプの移動デバイス、サードパーティデバイス、処理エンティティが使用され得、ならびに他のタイプのニューラルネットワークおよび/または進化アルゴリズムが使用され得る。多くの変形体が可能である。
【0090】
さらに、他のタイプの計算環境が利益をもたらし、使用され得る。例として、システムバスによってメモリ要素に直接または間接的に結合された少なくとも2つのプロセッサを含む、プログラムコードを記憶および/または実行するために好適なデータ処理システムが使用可能である。メモリ要素は、たとえば、実行中にバルクストレージからコードが取り出されなければならない回数を低減するために、少なくとも何らかのプログラムコードの一時的記憶を行う、プログラムコードの実際の実行中に採用されるローカルメモリと、バルクストレージと、キャッシュメモリとを含む。
【0091】
(限定はしないが、キーボード、ディスプレイ、ポインティングデバイス、DASD、テープ、CD、DVD、サムドライブ(thumb drive)および他のメモリ媒体などを含む)入出力またはI/Oデバイスが、直接または介在するI/Oコントローラを通してシステムに結合され得る。また、データ処理システムが、介在するプライベートまたは公共ネットワークを通して他のデータ処理システムまたはリモートプリンタもしくはストレージデバイスに結合されるようになることを可能にするために、ネットワークアダプタがシステムに結合され得る。モデム、ケーブルモデム、およびイーサネットカードは利用可能なタイプのネットワークアダプタのほんの一部にすぎない。
【0092】
本明細書で使用した用語は、特定の実施形態のみについて説明する目的のものであり、限定的なものではない。本明細書で使用する際、単数形「a」、「an」および「the」は、コンテキストが別段に明示しない限り、複数形をも含むものである。さらに、「備える(comprise)」および/または「備える(comprising)」という用語は、本明細書で使用されるとき、述べられる特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素および/またはそれのグループの存在または追加を除外しないことが理解されよう。
【0093】
もしあれば、以下の特許請求の範囲におけるすべての手段またはステッププラスファンクション要素の対応する構造、材料、行為、および等価物は、明確にクレームされるように、他のクレームされる要素との組合せで機能を実行するための任意の構造、材料、または行為を含むものである。1つ以上の実施形態についての説明は、例示および説明の目的で提示されたが、網羅的なものでも、開示された形に限定されるものでもない。多くの改変および変形が当業者に明らかになろう。実施形態は、様々な態様および実際的適用例を最も良く説明するために、また、他の当業者が、企図された特定の使用に好適であるような様々な改変をもつ様々な実施形態を理解することを可能にするために、選定され、説明された。
【国際調査報告】