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特表2024-542627回転シャフト機構および電子デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】回転シャフト機構および電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   F16C 11/04 20060101AFI20241108BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20241108BHJP
   F16C 11/10 20060101ALI20241108BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20241108BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
F16C11/04 F
G09F9/00 350Z
F16C11/10 C
H04M1/02 C
G06F1/16 312F
G06F1/16 312G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531693
(86)(22)【出願日】2022-11-25
(85)【翻訳文提出日】2024-07-01
(86)【国際出願番号】 CN2022134409
(87)【国際公開番号】W WO2023093860
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】202111473512.6
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】林 ▲楊▼明
(72)【発明者】
【氏名】花 蕾蕾
(72)【発明者】
【氏名】▲ジャン▼ ▲強▼
【テーマコード(参考)】
3J105
5G435
5K023
【Fターム(参考)】
3J105AA05
3J105AB02
3J105AB24
3J105AC07
3J105BC02
3J105DA13
5G435AA06
5G435EE02
5G435EE16
5G435LL07
5K023AA07
5K023DD08
5K023HH05
5K023LL06
(57)【要約】
回転シャフト機構(030)および電子デバイスが提供される。回転シャフト機構は、ベース(100)と、第1の駆動部(200)と、案内部(300)と、第2の駆動部(400)とを含む。ベースは、留め具(210)および2つの第1の回転アーム(230)を含む。留め具は、ベースに固定される。各第1の回転アームの一端は留め具に回転可能に連結され、他端は中間フレーム(053)に固定される。案内部は、2つの案内ブロック(310)を含む。各案内ブロックは、ベースに回転可能に連結され、各案内ブロックは、1つの第1の回転アームに対応し、案内ブロックは、第1の回転アームに接続される。第2の駆動部は、2つの第2の回転アーム(410)を含み、第2の回転アームはケーシング(051)に固定され、第2の回転アームは案内ブロックに接続される。2つの第2の回転アームが互いに対して回転するとき、2つのケーシングは、展開状態から折畳み状態に切り替わるように駆動されることが可能であり、案内部は、互いに対して回転するよう2つの第1の回転アームを駆動し、2つの第1の回転アームの相対的な回転角度は、2つの第2の回転アームの相対的な回転角度よりも大きい。回転シャフト機構は、異なる回転角度を有するように中間フレームおよびケーシングを駆動する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳み式電子デバイスに使用される回転シャフト機構であって、前記電子デバイスは、フレキシブルディスプレイと2つのハウジングとを備え、前記ハウジングは、ケーシングと中間フレームとを備え、2つの前記ケーシングは回転可能に連結され、前記中間フレームは、前記ケーシングに回転可能に連結され、前記フレキシブルディスプレイは、前記中間フレームの表面上に置かれ、前記回転シャフト機構は、
ベースと、
留め具および2つの第1の回転アームを備える第1の駆動部であって、前記2つの第1の回転アームは、前記ベースの両側に配分され、前記留め具は前記ベースに固定され、前記第1の回転アームの各々の一端は前記留め具に回転可能に連結され、他端は、前記中間フレームに固定されるように構成され、前記第1の回転アームは第1の摺動部を備える、第1の駆動部と、
2つの案内ブロックを備える案内部であって、前記2つの案内ブロックは、前記ベースの前記両側に配分され、前記案内ブロックの各々は前記ベースに回転可能に連結され、前記案内ブロックの各々は、同じ側の1つの前記第1の回転アームに対応し、前記案内ブロックは、前記第1の摺動部に摺動可能に嵌合する第2の摺動部を備え、前記第1の摺動部および前記第2の摺動部は、前記案内ブロックと前記第1の回転アームとの相対運動を案内するように嵌合し、前記案内ブロックは、第3の摺動部をさらに備える、案内部と、
2つの第2の回転アームを備える第2の駆動部であって、前記第2の回転アームは、前記ケーシングに固定されるように構成され、前記2つの第2の回転アームは、前記ベースの前記両側に配分され、前記第2の回転アームの各々は、同じ側の1つの前記案内ブロックに対応し、前記第2の回転アームは、前記第3の摺動部に摺動可能に嵌合する第4の摺動部を備え、前記第3の摺動部および前記第4の摺動部は、前記案内ブロックと前記第2の回転アームとの相対運動を案内するように嵌合する、第2の駆動部と
を備え、
前記2つの第2の回転アームが第1の相対位置から第2の相対位置に相対的に回転すると、前記2つのケーシングは、展開状態から折畳み状態に切り替わるように駆動されることが可能であり、前記案内部は、互いに対して回転するよう前記2つの第1の回転アームを駆動し、前記2つの第1の回転アームの相対的な回転角度は、前記2つの第2の回転アームの相対的な回転角度よりも大きく、
前記2つのケーシングが展開されると、2つの前記中間フレームは同じ面に配置され、前記2つのケーシングが折り畳まれると、前記2つの中間フレームは、前記ベースに近い端部で拡開される、
回転シャフト機構。
【請求項2】
前記第1の回転アームは円弧溝を具備し、前記留め具は円弧ブロックを具備し、
前記円弧ブロックは、前記第1の回転アームが前記留め具に回転可能に連結されることを可能にするために、前記円弧溝に摺動可能に嵌合する、
請求項1に記載の回転シャフト機構。
【請求項3】
前記第1の摺動部および前記第2の摺動部の一方は第1の摺動溝であり、他方は第1の摺動ブロックであり、前記第3の摺動部および前記第4の摺動部の一方は第2の摺動溝であり、他方は第2の摺動ブロックである、請求項1に記載の回転シャフト機構。
【請求項4】
前記第1の摺動溝は、連続する第1のセグメントおよび第2のセグメントを備え、前記第2の摺動溝は、連続する第3のセグメントおよび第4のセグメントを備え、
前記2つの第2の回転アームの、互いから離れた端部が互いに相対的に近づくことを可能にするように前記2つの第2の回転アームが互いに対して回転すると、前記第1の摺動ブロックは、前記第1のセグメントから前記第2のセグメントに入り、前記第2の摺動ブロックは、前記第3のセグメントから前記第4のセグメントに入り、
前記第1の摺動溝および前記第2の摺動溝は、
前記第1の摺動ブロックが前記第1のセグメント内を摺動すると、前記第2の摺動ブロックが前記第3のセグメント内を摺動し、前記第1の回転アームの回転速度が前記第2の回転アームの回転速度と等しい
ように配置される、
請求項3に記載の回転シャフト機構。
【請求項5】
前記第1の摺動ブロックが前記第3のセグメント内を摺動するとき、前記2つの第1の回転アームの相対回転速度が前記2つの第2の回転アームの相対回転速度よりも大きくなることを可能にするように、前記第2の摺動ブロックは前記第4のセグメント内を摺動する、請求項4に記載の回転シャフト機構。
【請求項6】
同期アセンブリをさらに備え、
前記同期アセンブリは、伝達装置を介して前記2つの案内ブロックに連結され、前記2つの案内ブロックの同期逆回転を実施するように構成される、
請求項1に記載の回転シャフト機構。
【請求項7】
前記同期アセンブリは、2つの係合された同期ギヤを備え、
前記2つの同期ギヤは、前記2つの案内ブロックと1対1に対応し、前記同期ギヤは、対応する前記案内ブロックに固定される、
請求項6に記載の回転シャフト機構。
【請求項8】
前記同期アセンブリは、偶数の連動ギヤをさらに備え、前記2つの同期ギヤは、前記偶数の連動ギヤを使用して係合される、請求項7に記載の回転シャフト機構。
【請求項9】
制動アセンブリをさらに備え、
前記制動アセンブリは、伝達装置を介して前記案内ブロックに連結され、前記2つの案内ブロックが互いに対して回転するときに制動力を提供するように構成される、
請求項1に記載の回転シャフト機構。
【請求項10】
前記制動アセンブリは、第1のカム部材、第2のカム部材、および弾性制動部材を備え、
前記第1のカム部材の、前記第2のカム部材に面する表面には、第1の突起が配置され、前記第2のカムには、前記第1の突起に嵌合する第1の溝が配置され、
前記第1のカム部材および前記第2のカム部材の一方は、周方向位置を制限するように前記ベースに連結され、他方は、前記案内ブロックに駆動可能に嵌合し、前記案内ブロックと同期して回転することが可能であり、
前記弾性制動部材は、前記第1のカム部材と前記第2のカム部材とが互いに相対的に近づくように弾性力を提供するよう構成され、
前記2つの第2の回転アームが前記第1の相対位置から前記第2の相対位置に相対的に回転する工程で、前記第1の突起は前記第1の溝から摺動して外れる、
請求項9に記載の回転シャフト機構。
【請求項11】
前記回転シャフト機構は、2つの弾性スクリーン部材をさらに備え、前記弾性スクリーン部材の一端は前記案内ブロックに連結され、他端は、前記中間フレームに連結されるように構成され、前記弾性スクリーン部材は、前記中間フレームが前記案内ブロックから離れる傾向にあることを可能にする、請求項1に記載の回転シャフト機構。
【請求項12】
フレキシブルディスプレイおよび2つのハウジングを備え、請求項1から11のいずれか一項に記載の回転シャフト機構をさらに備える電子デバイスであって、
前記ハウジングは、ケーシングおよび中間フレームを備え、前記2つのケーシングは回転可能に連結され、前記中間フレームは、前記ケーシングに回転可能に連結され、
前記フレキシブルディスプレイの一部は、一方の前記中間フレームに連結され、他の部分は、他方の前記中間フレームに連結され、
前記回転シャフト機構の一方の前記第1の回転アームは、一方の前記中間フレームに固定され、他方の前記第1の回転アームは、他方の前記中間フレームに固定され、
前記回転シャフト機構の一方の前記第2の回転アームは、一方の前記ケーシングに固定され、他方の前記第2の回転アームは、他方の前記ケーシングに固定される、
電子デバイス。
【請求項13】
前記ハウジングは回転シャフトをさらに備え、
前記回転シャフトは、前記ケーシングの、前記回転シャフト機構から離れた端部に回転可能に配置され、前記中間フレームは、前記回転シャフトに回転可能に嵌合する、
請求項12に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年11月29日に中国国家知識産権局に出願された、「回転シャフト機構および電子デバイス」と題された中国特許出願第202111473512.6号の優先権を主張するものであり、その全体は参照によりここに組み込まれる。
【0002】
本出願は、電子デバイス技術の分野に関し、特に、回転シャフト機構および電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
折り畳み式携帯端末(例えば、折り畳み式携帯電話、折り畳み式タブレット、または折り畳み式コンピュータなどの電子デバイス)は、高い信頼性、良好な操作体験、および良好な外観設計を満たす必要がある。折り畳み式携帯端末では、フレキシブルディスプレイが連続的に折り畳み可能である。フレキシブルディスプレイが折り畳まれるケーシングと同期して動く工程で、屈曲部は大きな変形量を有する。加えて、フレキシブルディスプレイの2つの部分はほぼ平行であり、これにより、フレキシブルディスプレイの屈曲部は大きな曲率を有する。その結果、フレキシブルディスプレイは明らかな折り目を有する。フレキシブルディスプレイの屈曲部の曲率が、ケーシングの2つの部分の相対的な平行移動によって低減される場合、携帯端末の外観は深刻な影響を受ける。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、フレキシブルディスプレイおよびケーシングが異なる回転角度を有するように、回転シャフト機構および電子デバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の実施形態の第1の態様は、折り畳み式電子デバイスに使用される回転シャフト機構を提供する。電子デバイスは、フレキシブルディスプレイおよび2つのハウジングを含む。ハウジングは、ケーシングおよび中間フレームを含む。2つのケーシングは回転可能に連結される。中間フレームは、ケーシングに回転可能に連結される。フレキシブルディスプレイは、中間フレームの表面上に置かれる。回転シャフト機構は、ベースと、第1の駆動部と、案内部と、第2の駆動部とを含む。第1の駆動部は、留め具および2つの第1の回転アームを含む。2つの第1の回転アームは、ベースの両側に配分される。留め具は、ベースに固定される。各第1の回転アームの一端は、留め具に回転可能に連結され、他端は、中間フレームに固定されるように構成される。第1の回転アームは、第1の摺動部を含む。案内部は、2つの案内ブロックを含む。各案内ブロックは、ベースに回転可能に連結される。各案内ブロックは、同じ側の1つの第1の回転アームに対応する。案内ブロックは、第1の摺動部に摺動可能に嵌合する第2の摺動部を含む。第1の摺動部および第2の摺動部は、案内ブロックと第1の回転アームとの相対運動を案内するように嵌合する。案内ブロックは、第3の摺動部をさらに含む。第2の駆動部は、2つの第2の回転アームを含む。第2の回転アームは、ケーシングに固定されるように構成される。2つの第2の回転アームは、ベースの両側に配分される。各第2の回転アームは、同じ側の1つの案内ブロックに対応する。第2の回転アームは、第3の摺動部に摺動可能に嵌合する第4の摺動部を含む。第3の摺動部および第4の摺動部は、案内ブロックと第2の回転アームとの相対運動を案内するように嵌合する。2つの第2の回転アームが、第1の相対位置から第2の相対位置に相対的に回転するとき、2つのケーシングは、展開状態から折畳み状態に切り替わるように駆動されることが可能であり、案内部は、互いに対して回転するよう2つの第1の回転アームを駆動し、2つの第1の回転アームの相対的な回転角度は、2つの第2の回転アームの相対的な回転角度よりも大きい。2つのケーシングが展開されるとき、2つの中間フレームは同じ面に配置され、2つのケーシングが折り畳まれるとき、2つの中間フレームは、ベースに近い端部で拡開される。
【0006】
回転シャフト機構では、第1の回転アームと第2の回転アームとは、案内部を使用して接続され、第1の回転アームと第2の回転アームとは同期して回転することができる。しかしながら、第1の回転アームおよび第2の回転アームの回転角度は異なる。具体的には、第1の回転アームの回転角度は、第2の回転アームの回転角度よりも大きい。このようにして、第2の回転アームによって駆動されるケーシングが折り畳むために回転するとき、第2の回転アームによって駆動される中間フレームは特定の角度を有することができる。言い換えれば、中間フレームは、ベースに近い端部で、拡開された開口の形状であり、これにより、中間フレームに連結されたフレキシブルディスプレイは、大きな円弧角度で屈曲位置に円弧状の移行を実施する。これは、フレキシブルディスプレイの皺を低減し、フレキシブルディスプレイの折り目のライトシャドウ現象を緩和することができる。ここでは、中間フレームは、ベースに近い端部で、拡開された開口の形状である。言い換えれば、ベースに近い端部における2つの中間フレーム間の相対距離は、ベースから離れた端部における2つの中間フレーム間の相対距離よりも大きい。
【0007】
第1の態様に基づいて、可能な実施態様では、第1の回転アームは円弧溝を具備し、留め具は円弧ブロックを具備する。円弧ブロックは、第1の回転アームが留め具に回転可能に連結されることを可能にするように、円弧溝に摺動可能に嵌合する。
【0008】
この可能な実施態様では、回転シャフト機構は、円弧ブロックと円弧溝との摺動可能な嵌合を使用して、第1の回転アームと留め具との回転連結を実施することができる。加えて、円弧ブロックと円弧溝との両方はわずかな円弧になるように設定され得、これにより、中間フレームは、互いに対して回転する、第1の回転アームの回転シャフトおよび留め具より下の位置に配置されることができ、第1の回転アームは、実質的に90度を超えて回転するよう中間フレームをさらに駆動することができる。
【0009】
第1の態様に基づいて、可能な実施態様では、第1の摺動部および第2の摺動部の一方は第1の摺動溝であり、他方は第1の摺動ブロックであり、第3の摺動部および第4の摺動部の一方は第2の摺動溝であり、他方は第2の摺動ブロックである。
【0010】
この可能な実施態様では、回転シャフト機構の第1の摺動溝および第2の摺動溝は、第1の回転アームおよび第2の回転アームによって必要とされる相対運動関係に基づいて配置され得る。第1の摺動溝および第2の摺動溝の形状が決定された後、第2の回転アームが回転するとき、案内ブロックは、予め設定された軌道に基づいて動くよう第1の回転アームを駆動し得る。摺動ブロックおよび摺動溝の形態は、第1の駆動部、案内部、および第2の駆動部の組立てを容易にする。
【0011】
第1の態様に基づいて、可能な実施態様では、第1の摺動溝は、連続する第1のセグメントおよび第2のセグメントを含み、第2の摺動溝は、連続する第3のセグメントおよび第4のセグメントを含む。2つの第2の回転アームの、互いから離れた端部が互いに相対的に近づくことを可能にするように2つの第2の回転アームが互いに対して回転するとき、第1の摺動ブロックは、第1のセグメントから第2のセグメントに入り、第2の摺動ブロックは、第3のセグメントから第4のセグメントに入る。第1の摺動溝および第2の摺動溝は、以下のように、すなわち、第1の摺動ブロックが第1のセグメント内を摺動するとき、第2の摺動ブロックが第3のセグメント内を摺動し、第1の回転アームの回転速度が第2の回転アームの回転速度と等しいように配置される。
【0012】
この可能な実施態様では、第1の摺動ブロックが第1のセグメント内を摺動するとき、第2の摺動ブロックは同期して第3のセグメント内を摺動する。この場合、第1の回転アームと第2の回転アームとの回転速度はほぼ同じである。第1の回転アームと第2の回転アームとの回転速度の差は5%以内である。この形態では、第1の回転アームによって駆動される中間フレームおよび第2の回転アームによって駆動されるケーシングはより滑らかでより安定した相対運動を有し、ユーザは中間フレームおよびケーシングの相対運動を目にすることがなく、これにより、展開および折畳みの工程はより美しくなることができる。
【0013】
第1の態様に基づいて、可能な実施態様では、第1の摺動ブロックが第3のセグメント内を摺動するとき、2つの第1の回転アームの相対回転速度が2つの第2の回転アームの相対回転速度よりも大きくなることを可能にするように、第2の摺動ブロックは第4のセグメント内を摺動する。
【0014】
この可能な実施態様では、第1の摺動ブロックは第2のセグメント内を摺動し、第2の摺動ブロックは第4のセグメント内を摺動し、これにより、第1の回転アームおよび第2の回転アームの相対回転が制御される。第1の摺動ブロックが第2のセグメント内を摺動し、第2の摺動ブロックが第4のセグメント内を摺動する段階では、第1の回転アームの回転速度は、第2の回転アームの回転速度よりも常に大きく、これにより、第1の回転アームの総回転角度は、第2の回転アームの総回転角度よりも大きく、第1の回転アームおよび第2の回転アームはより滑らかでより安定した相対運動を有する。
【0015】
第1の態様に基づいて、可能な実施態様では、回転シャフト機構は同期アセンブリをさらに含む。同期アセンブリは、伝達装置を介して2つの案内ブロックに連結され、2つの案内ブロックの同期逆回転を実施するように構成される。
【0016】
この可能な実施態様では、同期アセンブリは、2つの案内ブロックが同期して逆方向に動くことを可能にし、また、同期して動くよう2つの第1の回転アームを駆動し、同期して動くよう2つの第2の回転アームを駆動することができる。
【0017】
第1の態様に基づいて、可能な実施態様では、同期アセンブリは、2つの係合された同期ギヤを含む。2つの同期ギヤは、2つの案内ブロックと1対1に対応し、同期ギヤは、対応する案内ブロックに固定される。
【0018】
この可能な実施態様では、2つの案内ブロックの同期運動は、2つの同期ギヤの係合を使用して実施され、これにより、2つの案内ブロックの同期伝達連結はより安定し、2つの同期ギヤは外れにくい。したがって、2つの案内ブロックの同期運動は失敗しにくい。
【0019】
第1の態様に基づいて、可能な実施態様では、同期アセンブリは、偶数の連動ギヤをさらに含み、2つの同期ギヤは、偶数の連動ギヤを使用して係合される。
【0020】
この可能な実施態様では、偶数の連動ギヤが追加され、これにより、同期ギヤおよび連動ギヤの基準円は小さくなるように設計され、空間位置を占有しない。
【0021】
第1の態様に基づいて、可能な実施態様では、回転シャフト機構は、制動アセンブリをさらに含む。制動アセンブリは、伝達装置を介して案内ブロックに連結され、2つの案内ブロックが互いに対して回転するときに制動力を提供するように構成される。
【0022】
この可能な実施態様では、制動アセンブリによって提供される制動力は、2つの第2の回転アームが第1の相対位置および/または第2の相対位置で安定することを可能にし得る。
【0023】
第1の態様に基づいて、可能な実施態様では、制動アセンブリは、第1のカム部材、第2のカム部材、および弾性制動部材を含む。第1のカム部材の、第2のカム部材に面する表面には、第1の突起が配置され、第2のカムには、第1の突起に嵌合する第1の溝が配置される。第1のカム部材および第2のカム部材の一方は、ベースに周方向位置制限的に連結され、他方は、案内ブロックに駆動可能に嵌合し、案内ブロックと同期して回転することが可能である。弾性制動部材は、第1のカム部材と第2のカム部材とが互いに相対的に近づくように弾性力を提供するよう構成される。2つの第2の回転アームが第1の相対位置から第2の相対位置に相対的に回転する工程で、第1の突起は第1の溝から摺動して外れる。
【0024】
この可能な実施態様では、制動アセンブリは、第1の突起と第1の溝との嵌合の形態であり、これにより、2つの第2の回転アームが第1の相対位置にあるとき、2つの第2の回転アームは、第1の相対位置で相対的に安定することができる。この場合、2つの第1の回転アームも、相対的に安定した相対位置を有することができる。弾性制動部材の弾性力に打ち勝ち、第1の突起が第1の溝から摺動して外れることを可能にするためには、特定のトルクが2つの第2の回転アームに加えられる必要がある。言い換えれば、2つの第2の回転アームが第1の相対位置から第2の相対位置に動くことを可能にするためには、特定のトルクが加えられる必要がある。
【0025】
第1の態様に基づいて、可能な実施態様では、第2の突起が、第1のカム部材の、第2のカム部材に面する表面に配置され、第2の突起に嵌合する第2の溝が、第2のカムに配置される。2つの第2の回転アームが第2の相対位置から第1の相対位置に相対的に回転する工程で、第2の突起は第2の溝から摺動して外れる。
【0026】
この可能な実施態様では、制動アセンブリは、第2の突起と第2の溝との嵌合の形態であり、これにより、2つの第2の回転アームが第2の相対位置にあるとき、2つの第2の回転アームは、第2の相対位置で相対的に安定することができる。この場合、2つの第1の回転アームも、相対的に安定した相対位置を有することができる。弾性制動部材の弾性力に打ち勝ち、第2の突起が第2の溝から摺動して外れることを可能にするためには、特定のトルクが2つの第2の回転アームに加えられる必要がある。言い換えれば、2つの第2の回転アームが第2の相対位置から第1の相対位置に動くことを可能にするためには、特定のトルクが加えられる必要がある。
【0027】
第1の態様に基づいて、可能な実施態様では、回転シャフト機構は、2つの弾性スクリーン部材をさらに含み、弾性スクリーン部材の一端は案内ブロックに連結され、他端は、中間フレームに連結されるように構成され、弾性スクリーン部材は、中間フレームが案内ブロックから離れる傾向にあることを可能にする。
【0028】
この可能な実施態様では、弾性スクリーン部材は、2つの中間フレームが互いから相対的に離れる傾向にあることを可能にし、これにより、中間フレーム上のフレキシブルディスプレイはピンと張られ、フレキシブルディスプレイは平坦なままとなる。このようにして、フレキシブルディスプレイの取付けが容易にされることができ、ケーシングが展開されたときにフレキシブルディスプレイは平坦に保たれることができる。
【0029】
本出願の実施形態の第2の態様は、フレキシブルディスプレイと、第1の態様のいずれかの実施態様で提供される回転シャフト機構と、2つのハウジングとを含む電子デバイスを提供する。ハウジングは、ケーシングおよび中間フレームを含み、2つのケーシングは回転可能に連結され、中間フレームは、ケーシングに回転可能に連結される。フレキシブルディスプレイの一部は一方の中間フレームに連結され、他の部分は他方の中間フレームに連結される。回転シャフト機構の一方の第1の回転アームは一方の中間フレームに固定され、他方の第1の回転アームは他方の中間フレームに固定される。回転シャフト機構の一方の第2の回転アームは一方のケーシングに固定され、他方の第2の回転アームは他方のケーシングに固定される。
【0030】
電子デバイスの2つのハウジングは、ケーシングと中間フレームとが異なる回転角度を有するように、回転シャフト機構を使用して回転を制御する。中間フレームは、フレキシブルディスプレイに連結される。2つのケーシングが折り畳むために回転するとき、すなわち、2つのケーシングが180度の夾角を有するとき、中間フレームの回転角度がケーシングの回転角度よりも大きいため、中間フレームのフレキシブルディスプレイは、屈曲位置に180度よりも大きい夾角を有し、中間フレームおよびケーシングは、ケーシングと中間フレームとの間の角度差に適合するように特定の角度だけ回転し、これにより、フレキシブルディスプレイは、屈曲位置で滑らかな移行を実施することができる。これは、フレキシブルディスプレイの皺を低減し、フレキシブルディスプレイの折り目のライトシャドウ現象を緩和する。
【0031】
第2の態様に基づいて、可能な実施態様では、ハウジングは回転シャフトをさらに含む。回転シャフトは、ケーシングの、回転シャフト機構から離れた端部に回転可能に配置され、中間フレームは回転シャフトに回転可能に嵌合する。
【0032】
この可能な実施態様では、ケーシングと中間フレームとの相対回転は、別個の回転シャフトを使用して実施される。これは、ケーシングと中間フレームとの組立てを容易にする。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】2つのハウジングが折畳み状態にある折り畳み式携帯端末の構造の概略図である。
図2】2つのハウジングが展開状態にあり、フレキシブルディスプレイが展開状態にあり、回転シャフト機構がフレキシブルディスプレイの展開状態に対応する、すなわち2つの第2の回転アームが第1の相対位置にある、本出願の一実施形態による電子デバイスの分解図である。
図3】2つのハウジングが展開状態にあり、フレキシブルディスプレイが折畳み状態にあり、回転シャフト機構がフレキシブルディスプレイの折畳み状態に対応する、すなわち2つの第2の回転アームが第2の相対位置にある、本出願の一実施形態による電子デバイスの分解図である。
図4】本出願の一実施形態による回転シャフト機構の分解図である。
図5】2つの第1の回転アームが展開状態にある、本出願の一実施形態による第1の駆動部の構造の概略図である。
図6】2つの第1の回転アームが折畳み状態にある、本出願の一実施形態による第1の駆動部の構造の概略図である。
図7】本出願の一実施形態による第1の回転アームの構造の概略図である。
図8図4の領域Aの部分拡大図である。
図9図4の領域Bの部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本出願は、前述の添付の図面を参照して以下の特定の実施態様でさらに説明される。
【0035】
本出願の実施態様は、特定の実施形態において以下で説明され、本出願の他の利点および効果は、本明細書に開示されている内容から当業者によって容易に理解され得る。本出願の説明は、実施形態の例を参照して提供されているが、これは、本出願の特徴がこの実施態様に限定されることを意味しない。それどころか、実施態様を参照する本出願の説明の目的は、本出願の特許請求の範囲に従って導出され得る別の選択肢または修正を網羅することである。本出願の徹底的な理解のために、以下の説明は複数の具体的な詳細を含む。本出願は、代替的に、これらの詳細を使用せずに実施されてもよい。加えて、本出願の焦点の混乱または不明瞭化を回避するために、一部の具体的な詳細は説明から省略されている。本出願の実施形態および実施形態の特徴は、矛盾がない場合に相互に組み合わされ得ることに留意されたい。
【0036】
以下の「第1の」および「第2の」などの用語は、説明のために使用されているにすぎず、相対的な重要性の指示もしくは暗示、または示された技術的特徴の数の暗黙の指示として理解されてはならない。したがって、「第1の」および「第2の」などによって限定された特徴は、1つ以上のこのような特徴を明示的に示し得るか、または暗黙的に含み得る。本出願の説明では、別段に記載されない限り、「複数の」は2つまたは2つより多くのを意味する。「上」、「下」、「左」、および「右」などの向きの用語は、添付の図面に概略的に配置された構成要素の向きに関して規定され、これらの方向の用語は相対的な概念であり、相対的な説明および明確化のために使用され、添付の図面に構成要素が配置される向きの変化に基づいて適宜変化し得ることを理解されたい。
【0037】
本出願では、使用される場合、別段に明示的に指定および限定されない限り、「連結」という用語は広義に理解されるべきである。例えば、「連結」は、固定連結、着脱可能な連結、もしくは一体的な連結、または直接連結もしくは中間媒体を介した間接連結であってもよい。本明細書で使用されるとき、「および/または」という用語は、1つ以上の関連する列挙されたものの任意の組合せおよびすべての組合せを含む。
【0038】
以下の実施形態が概略図を参照して詳細に説明されるとき、説明を容易にするために、デバイスの部分構造を示す図は、一般的な縮尺に従って部分的に拡大されていない。加えて、概略図は例にすぎず、本出願の保護範囲を限定するものではない。
【0039】
本出願の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下は、添付の図面を参照して本出願の実施態様について詳細にさらに説明する。
【0040】
本出願の実施形態で提供される回転シャフト機構の理解を容易にするために、以下は、最初に適用シナリオについて説明する。
【0041】
図1は、折り畳み式携帯端末の構造の概略図である。2つのハウジング050は折畳み状態にある。
【0042】
図1に示されているように、本出願のこの実施形態で提供される回転シャフト機構030は、折り畳み式携帯端末001に使用されることができる。折り畳み式携帯端末001は、具体的には、互いに対して回転する2つの部分を含み、折り畳み式携帯端末001の形態は、2つの部分の折畳みまたは回転などによって変化される。異なる使用要求条件において、ユーザは、ユーザの異なる要求を満たすために携帯端末001を折り畳み、展開し得る。ユーザが携帯端末001を携帯する必要があるとき、ユーザは、携帯端末001のサイズを小さくするために携帯端末001を折り畳み得る。これは、携帯性を改善する。携帯端末001を使用するとき、ユーザは、より大きな表示領域および操作領域を提供するために携帯端末001を展開し得る。これは、使用の利便性を改善する。実際の適用時、携帯端末001は、複数のタイプに分類され得、例えば、具体的には、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、または電子書籍などであってもよい。
【0043】
携帯電話が例として使用される。携帯電話は、回転シャフト機構030を介して連結された2つのハウジング050を含み得る。回転シャフト機構030の作用下で、2つのハウジング050間で相対回転、相対動作、および他の運動が行われることができる。ハウジング050は、ケーシングおよび中間フレームを含む。中間フレームは、ケーシングの内側に配置され、2つの中間フレームの表面にフレキシブルディスプレイ(例えば、OLED画面)が配置され得る。携帯電話が展開されたとき、大きな表示領域および操作領域を提供し、使用性能を改善するために、2つのハウジング050の、フレキシブルディスプレイが配置されている表面は、互いにほぼ面一であり、フレキシブルディスプレイは、2つのハウジング050の表面上に置かれる。携帯電話が折り畳まれた後、フレキシブルディスプレイも屈曲され、フレキシブルディスプレイは、フレキシブルディスプレイに良好な保護機能を提供するために、回転シャフト機構030と2つのハウジング050との間に包まれ得、その結果、フレキシブルディスプレイが外力下で損傷することを防止し、携帯電話の安全性能を改善する。
【0044】
フレキシブルディスプレイがケーシングと同期して動く場合に、2つのケーシングが展開状態から折畳み状態へと互いに対して180度動くとき、フレキシブルディスプレイの2つの部分も互いに対して180度動く。結果として、フレキシブルディスプレイの2つの部分は平行な位置に屈曲され、屈曲部には、非常に小さな半径の円弧状の移行部が存在する。その結果、フレキシブルディスプレイの局所的な応力が大きく、フレキシブルディスプレイが繰り返し屈曲されたときに明らかな折り目が形成される。
【0045】
図2は、本出願の実施態様による電子デバイスの分解図である。2つのハウジング050は展開状態にあり、フレキシブルディスプレイ010は展開状態にあり、回転シャフト機構030はフレキシブルディスプレイ010の展開状態に対応する、すなわち、2つの第2の回転アーム410は第1の相対位置にある。
【0046】
図3は、本出願の実施態様による電子デバイスの分解図である。2つのハウジング050は展開状態にあり、フレキシブルディスプレイ010は折畳み状態にあり、回転シャフト機構030はフレキシブルディスプレイ010の折畳み状態に対応する、すなわち、2つの第2の回転アーム410は第2の相対位置にある。
【0047】
図2および図3に示されているように、電子デバイスは携帯電話である。電子デバイスは、フレキシブルディスプレイ010、回転シャフト機構030、および2つのハウジング050を含む。
【0048】
2つのハウジング050は、回転シャフト機構030の両側に対称に配置され、回転シャフト機構030は、互いに対して回転するように2つのハウジング050を駆動する。
【0049】
各ハウジング050は、ケーシング051および中間フレーム053(図では透明に加工されている)を含む。ケーシング051は収容キャビティを有し、中間フレーム053は、収容キャビティの開口に配置される。ハウジング050は、回転シャフト055をさらに含む。ケーシング051の、回転シャフト機構030から離れた端部には、案内溝が配置される。回転シャフト055は、案内溝を使用してケーシング051に回転可能に嵌合する。中間フレーム053は、回転シャフト055に回転可能に連結される。ケーシング051は、回転シャフト055を使用して中間フレーム053に回転可能に嵌合する。中間フレーム053とケーシング051とが互いに対して回転するとき、中間フレーム053の、回転シャフト機構030に近い側が収容キャビティ内に沈むことができる。
【0050】
説明を容易にするために、2つのハウジング050は、それぞれ第1のハウジング050aおよび第2のハウジング050bと呼ばれる。これに対応して、第1のハウジング050aのケーシング051は第1のケーシング051aであり、第1のハウジング050aの中間フレーム053は第1の中間フレーム053aであり、第2のハウジング050bのケーシング051は第2のケーシング051bであり、第2のハウジング050bの中間フレーム053は第2の中間フレーム053bである。フレキシブルディスプレイ010は、中間フレーム053の、収容キャビティから離れた表面に固定される。具体的には、フレキシブルディスプレイ010の一部は、第1の中間フレーム053aに固定され、他の部分は第2の中間フレーム053bに固定される。第1のハウジング050aおよび第2のハウジング050bは、互いに対して回転し、これにより、フレキシブルディスプレイ010は、展開状態と屈曲状態との間で切り替わり得る。案内溝は、回転シャフト機構030の近くの位置から回転シャフト機構030から特定の量離れた位置までさらに延在し、回転シャフト055は案内溝内を摺動することができ、これにより、中間フレーム053はさらに、回転シャフト機構030に近づくまたは回転シャフト機構030から離れることができる。中間フレーム053は、相対的に回転シャフト機構030に近づくまたは回転シャフト機構030から離れることができ、これにより、フレキシブルディスプレイ010は便利に取り付けられることができ、フレキシブルディスプレイ010は滑らかに展開されることができる。
【0051】
図4は、本出願の実施態様による回転シャフト機構030の分解図である。
【0052】
図4に示されているように、回転シャフト機構030は、ベース100と、第1の駆動部200と、案内部300と、第2の駆動部400とを含む。ベース100は、ほぼ長いストリップ形状であり、ベース100は、取付キャビティを有し、第1の駆動部200、案内部300、および第2の駆動部400はすべて、少なくとも部分的に取付キャビティ内に収容される。
【0053】
図3および図4を参照されたい。第1のケーシング051aは第1の背面を有し、第2のケーシング051bは第2の背面を有し、第1の背面、第2の背面、およびベース100は、電子デバイスの、フレキシブルディスプレイ010から離れた表面を一緒に形成する。第1のハウジング050aおよび第2のハウジング050bが展開されたとき、第1の背面、ベース100、および第2の背面は連続し、これにより、電子デバイスは良好な外観を有し、電子デバイスは、良好な防塵性能も有することができる。
【0054】
図5は、2つの第1の回転アーム230が展開状態にある、本出願の実施態様による第1の駆動部200の構造の概略図である。
【0055】
図6は、2つの第1の回転アーム230が折畳み状態にある、本出願の実施態様による第1の駆動部200の構造の概略図である。
【0056】
図5および図6に示されているように、第1の駆動部200は、留め具210および2つの第1の回転アーム230を含む。留め具210は、第1のボルト250によってベース100に固定される。留め具210は2つの円弧ブロック211を具備し、2つの円弧ブロック211は、留め具210の両側に対称に配される。第1の回転アーム230は円弧溝231を具備し、円弧溝231には円弧ブロック211が摺動可能に配置される。円弧ブロック211は円弧溝231内を摺動し、これにより、第1の回転アーム230は、留め具210に対して回転することができる。円弧溝231および円弧ブロック211の形態では、留め具210の周りを回転する第1の回転アーム230の回転シャフトは、留め具210の外側に配される。
【0057】
図3および図4を参照されたい。第1の回転アーム230の、留め具210から離れた一端は、第2のボルト270によって中間フレーム053に固定される。第1の回転アーム230が留め具210に対して回転するとき、中間フレーム053は、留め具210に対して回転するように駆動される。
【0058】
第1の回転アーム230は第1の摺動部を含み、第1の摺動部は、案内部300の近くに配置され、案内部300を駆動して動かすように構成される。
【0059】
図4を参照されたい。案内部300は、第1の取付ベース110および2つの案内ブロック310を含む。第1の取付ベース110はベース100に固定され、案内ブロック310は第1の取付ベース110に回転可能に嵌合し、これにより、案内ブロック310はベース100に回転可能に連結される。各案内ブロック310は、1つの第1の回転アーム230に対応する。案内ブロック310は第2の摺動部を含み、第2の摺動部は第1の摺動部に摺動可能に嵌合する。第1の回転アーム230が留め具210に対して回転するとき、第1の摺動部と第2の摺動部との摺動可能な嵌合は、案内ブロック310がベース100に対して回転することを可能にする。
【0060】
第1の摺動部は第1の摺動溝233であり、第2の摺動部は第1の摺動ブロック311である。第1の摺動溝233は、留め具210に近い位置から留め具210から離れた位置への方向に延在し、第1の摺動ブロック311は、円筒状の摺動ブロックであり、第1の摺動ブロック311は、第1の摺動溝233の延在方向に摺動し得、第1の摺動溝233内で回転し得る。第1の回転アーム230が留め具210に対して回転するとき、第1の摺動ブロック311は第1の摺動溝233内を摺動して、ベース100に対して回転するよう案内部300を駆動する。
【0061】
案内ブロック310は、第3の摺動部をさらに含み、第3の摺動部は、案内ブロック310の、第1の回転アーム230から離れた側に配され、第2の駆動部400を駆動して動かすように構成される。
【0062】
第2の駆動部400は、2つの第2の回転アーム410を含む。各第2の回転アーム410は1つの案内ブロック310に対応する。第2の回転アーム410は第4の摺動部を含み、第4の摺動部は第3の摺動部に摺動可能に嵌合する。案内ブロック310がベース100に対して回転するとき、第3の摺動部と第4の摺動部との摺動可能な嵌合は、第2の回転アーム410がベース100に対して回転することを可能にする。
【0063】
第3の摺動部は第2の摺動ブロック313であり、第4の摺動部は第2の摺動溝411である。第1の摺動溝233は、ベース100に近い位置からベース100から離れた位置への方向に延在し、第2の摺動ブロック313は、円筒状の摺動ブロックであり、第2の摺動ブロック313は、第2の摺動溝411の延在方向に摺動し得、第2の摺動溝411内で回転し得る。案内ブロック310がベース100に対して回転するとき、第2の摺動ブロック313は第2の摺動溝411内を摺動して、ベース100に対して回転するよう第2の回転アーム410を駆動する。
【0064】
図7は、本出願の実施態様による第1の回転アーム230の構造の概略図である。
【0065】
図4および図7を参照すると、第1の摺動溝233および第2の摺動溝411の形状設計は、第1の回転アーム230および第2の回転アーム410の相対回転速度を制御し得る。具体的には、第1の摺動溝233は、連続する第1のセグメント2331および第2のセグメント2333を含み、第2の摺動溝411は、連続する第3のセグメント4111および第4のセグメント4113を含む。第3のセグメント4111および第4のセグメント4113の延在方向は同じであり、すなわち、第2の摺動溝411の全体は同じ直線方向に延在する。第1の摺動溝233における第1のセグメント2331と第2のセグメント2333との角度が設定され、これにより、第1の回転アーム230および第2の回転アーム410の相対運動速度が制御される。このようにして、設計上の難易度が低減されることができ、第2の回転アーム410はより滑らかに動くことができる。
【0066】
第1のハウジング050aおよび第2のハウジング050bが展開されたとき、2つの第2の回転アーム410は第1の相対位置に配される。第1のハウジング050aおよび第2のハウジング050bが折り畳まれたとき、2つの第2の回転アーム410は第2の相対位置に配される。2つの第2の回転アーム410が第1の相対位置から第2の相対位置に切り替わることを可能にするように2つの第1の回転アーム230が互いに対して回転する工程で、第1の摺動ブロック311は、第1のセグメント2331の、第2のセグメント2333から離れた端部から、第2のセグメント2333の、第1のセグメント2331から離れた端部に動き、第2の摺動ブロック313は、第3のセグメント4111の、第4のセグメント4113から離れた端部から、第4のセグメント4113の、第3のセグメント4111から離れた端部に動く。
【0067】
第1の摺動ブロック311が第1のセグメント2331内を動くとき、第2の摺動ブロック313は第3のセグメント4111内を動く。この場合、第1の回転アーム230の回転速度は、第2の回転アーム410の回転速度とほぼ等しい。具体的には、第1の回転アーム230の回転速度と第2の回転アーム410の回転速度との差は5%より大きくなく、これにより、第1の回転アーム230によって駆動される中間フレーム053と、第2の回転アーム410によって駆動されるケーシング051とは、ほぼ同じ回転速度を有する。したがって、第1の摺動ブロック311が第1のセグメント2331内を動き、第2の摺動ブロック313が第3のセグメント4111内を動くとき、第1の中間フレーム053aは第1の背面と平行に保たれ得、第2の中間フレーム053bは第2の背面と平行に保たれ得る。この場合、ユーザの視界の効果は、中間フレーム053の表面に固定されたフレキシブルディスプレイ010がケーシング051と同期して動き、電子デバイス全体の折畳み工程が非常に滑らかに見えるというものである。
【0068】
第1の摺動ブロック311が第2のセグメント2333に入るとき、第2の摺動ブロック313は第4のセグメント4113に入る。第1の摺動ブロック311が第2のセグメント2333内を動き、第2の摺動ブロック313が第4のセグメント4113内を動くとき、第1の回転アーム230の回転速度は、第2の回転アーム410の回転速度よりも大きい。このようにして、第1の回転アーム230が特定の角度だけ回転するとき、第2の回転アーム410はより小さい角度だけ回転する。言い換えれば、第2の回転アーム410が特定の角度だけ回転するとき、第1の回転アーム230はより大きな角度だけ回転する。
【0069】
第2の回転アーム410が、折り畳むために回転するようケーシング051を駆動するとき、第1のケーシング051aと第2のケーシング051bとは接触してフレキシブルディスプレイ010を収容する。この場合、第2の回転アーム410は、第1の相対位置から第2の相対位置に約90度の角度だけ動く。言い換えれば、一方の第2の回転アーム410は、約90度回転するよう第1のケーシング051aを駆動し、他方の第2の回転アーム410は、約90度回転するよう第2のケーシング051bを駆動し、第1のケーシング051aおよび第2のケーシング051bは展開状態から折畳み状態に変化する。第1の回転アーム230と第2の回転アーム410との間には回転速度差が存在し、中間フレーム053は、ケーシング051に回転可能に嵌合するため、第2の回転アーム410が、中間フレーム053を駆動して回転させる角度は90度よりも大きく、これにより、第1の中間フレーム053aおよび第2の中間フレーム053bは、ベース100から離れた位置からベース100に近い位置への方向に開いた状態となる。一方、フレキシブルディスプレイ010の屈曲位置、すなわちフレキシブルディスプレイ010の、ベース100に近い位置に、大きな半径を有する屈曲角度が存在することができ、これにより、フレキシブルディスプレイ010の一部の曲率が低減される。これは、フレキシブルディスプレイ010の皺を低減し、フレキシブルディスプレイ010の折り目のライトシャドウ現象を緩和することができる。
【0070】
加えて、第1の回転アーム230が、円弧溝231および円弧ブロック211の形態で留め具210に回転可能に連結されるため、フレキシブルディスプレイ010は、ベース100にさらに近づき得る。第1の回転アーム230が物理的な回転シャフトを介して留め具210に回転可能に連結される形態と比較して、円弧溝231および円弧ブロック211の形態は、フレキシブルディスプレイ010と物理的な回転シャフトとの間で位置衝突が生じるという問題を回避することができる。
【0071】
第1の摺動部および第2の摺動部は、代替的に、以下のように、すなわち、第1の摺動部が第1の摺動ブロック311であり、第2の摺動部が第1の摺動溝233であるように設定されてもよいことが理解され得る。同様に、第1の回転アーム230と案内ブロック310との相対運動が制御されてもよい。
【0072】
第3の摺動部および第4の摺動部は、代替的に、以下のように、すなわち、第3の摺動部が第2の摺動溝411であり、第4の摺動部が第2の摺動溝411であるように設定されてもよいことが理解され得る。同様に、第2の回転アーム410と案内ブロック310との相対運動が制御されてもよい。
【0073】
電子デバイスの駆動順序は、代替的に逆の順序として理解されてもよい。具体的には、第2の回転アーム410は、第3の摺動部と第4の摺動部との嵌合を使用して案内ブロック310の運動を駆動し、案内ブロック310は、第1の摺動部と第2の摺動部との嵌合を使用して第1の回転アーム230の運動を駆動する。
【0074】
2組の第1の駆動部200、2組の案内部300、および2組の第2の駆動部400は、電子デバイス内に配置され、ベース100の両端に対応する。2組の第1の駆動部200、2組の案内部300、および2組の第2の駆動部400は、ケーシング051および中間フレーム053がよりバランスのとれた力に耐えることを可能にする。2組の第2の駆動部400の各々の第2の回転アーム410は、ドアプレート500を介して固定される。具体的には、2組の第2の駆動部400の、第1のハウジング050aに近い第2の回転アーム410は、一方のドアプレート500を介して固定され、2組の第2の駆動部400の、第2のハウジング050bに近い第2の回転アーム410は、他方のドアプレート500を介して固定される。これは、2組の第2の駆動部400の一体性を改善し、第2の回転アーム410の強度を改善することができる。
【0075】
図4を参照すると、回転シャフト機構030は同期アセンブリをさらに含む。同期アセンブリは、2つの同期ギヤ610および2つの連動ギヤ630を含む。同期ギヤ610と案内ブロック310とは一体に形成され、同期ギヤ610の軸は案内ブロック310の回転シャフトと同軸であり、すなわち、案内ブロック310は、同期ギヤ610の軸回りに回転する。説明を容易にするために、第1のハウジング050aに近い同期ギヤ610は第1の同期ギヤ610と呼ばれ、第2のハウジング050bに近い同期ギヤ610は第2の同期ギヤ610と呼ばれる。第1のハウジング050aに近い連動ギヤ630は第1の連動ギヤ630と呼ばれ、第2のハウジング050bに近い連動ギヤ630は第2の連動ギヤ630と呼ばれる。
【0076】
2つの連動ギヤ630は2つの同期ギヤ610間に配され、第1の同期ギヤ610は第1の連動ギヤ630と係合し、第1の連動ギヤ630は第2の連動ギヤ630と係合し、第2の連動ギヤ630は第2の同期ギヤ610と係合する。留め具210は2つのジャックを具備し、連動ギヤ630は、留め具210のジャックを使用して留め具210に回転可能に嵌合する。第1の取付ベース110も、連動ギヤ630に対応するジャックを具備し、連動ギヤ630は、第1の取付ベース110のジャックを使用して第1の取付ベース110に回転可能に嵌合する。加えて、第1の取付ベース110およびベース100は、留め具210および連動ギヤ630を使用して相対位置に固定されることができる。第1の取付ベース110は、同期ギヤ610に対応するジャックをさらに具備し、同期ギヤ610は、第1の取付ベース110のジャックを使用して第1の取付ベース110に回転可能に嵌合する、すなわち、同期ギヤ610は、ベース100に回転可能に嵌合する。
【0077】
第1の同期ギヤ610が回転するとき、第1の連動ギヤ630が回転し、第1の連動ギヤ630が、第2の連動ギヤ630を駆動して回転させ、第2の連動ギヤ630が、第2の同期ギヤ610を駆動して回転させる。第1の同期ギヤ610と第2の同期ギヤ610との間には偶数の連動ギヤ630があるため、第1の同期ギヤ610と第2の同期ギヤ610との回転方向は正反対である。したがって、一方の案内ブロック310が回転されるとき、他方の案内ブロック310は同期して逆回転し得る。
【0078】
同期アセンブリは、2つの案内ブロック310が同期して逆回転することを可能にする。これに対応して、2つの第1の回転アーム230も同期して逆回転し、2つの第2の回転アーム410も同期して逆回転し、第1のケーシング051aと第2のケーシング051bとが同期して逆回転し、第1の中間フレーム053aと第2の中間フレーム053bとが同期して逆回転する。
【0079】
2つの同期ギヤ610および2つの連動ギヤ630が配置され、これにより、各ギヤの基準円径は、小さくなるように設計され得、ベース100の取付キャビティ空間が適切に使用される。
【0080】
代替的に、連動ギヤ630の数は、2つの同期ギヤ610が同期して逆回転することができるように4つ、6つ、または別の偶数であってもよいことが理解され得る。
【0081】
図8は、図4の領域Aの部分拡大図である。
【0082】
図9は、図4の領域Bの部分拡大図である。
【0083】
図4を参照されたい。回転シャフト機構030は制動アセンブリをさらに含み、制動アセンブリは、案内ブロック310に連結され、2つの案内ブロック310が互いに対して回転するときに制動力を提供するように構成される。具体的には、制動アセンブリは、第1のカム部材710と、第2のカム部材730と、弾性制動部材750とを含む。図8を参照されたい。第1のカム部材710の、第2のカム部材730に面する表面には、第1の突起711および第2の突起713が配置される。図9を参照されたい。第2のカムには、第1の溝731および第2の溝733が配置され、第1の溝731は第1の突起711に嵌合し、第2の溝733は第2の突起713に嵌合する。
【0084】
図4を参照されたい。第1のカム部材710は、案内ブロック310に駆動可能に嵌合する。案内ブロック310が回転するとき、第1のカム部材710が同期して回転する。第2のカム部材730は、第1の取付ベース110に周方向位置制限的に嵌合し、第2のカム部材730は、相対的に第1のカム部材710に近づくまたは第1のカム部材710から離れることができる。弾性制動部材750は、圧縮ばねである。弾性制動部材750の一端は第2のカム部材730に作用し、他端は第2の取付ベース130に作用し、第2の取付ベース130はベース100に固定される。弾性制動部材750の弾性力が第2のカム部材730に作用し、これにより、第2のカム部材730は第1のカム部材710に近づく傾向にある。
【0085】
具体的には、隣接する第2のカム部材730が固定され、各第2のカム部材730は、1つの連動ギヤ630または1つの同期ギヤ610に対応する。したがって、いずれの2つの第2のカム部材730の回転シャフトも平行であるが、同軸ではない。すべての第2のカム部材730が固定された後、いずれの第2のカム部材730も第2のカム部材730の軸回りに回転することはできないが、第2のカム部材730の軸に沿って摺動し得る。
【0086】
2つの第2の回転アーム410が第1の相対位置に配されているとき、第1の突起711が第1の溝731に配されている。2つの第2の回転アーム410が第1の相対位置から第2の相対位置に相対的に回転する工程で、第1の突起711が第1の溝731から摺動して外れるが、弾性制動部材750によって提供される弾性力が、第1の突起711が第1の溝731から摺動して外れることを妨げる制動力に変換される。これは、ユーザが電子デバイスを折り畳むときの使用体験を改善することができる。
【0087】
2つの第2の回転アーム410が第2の相対位置に配されているとき、第2の突起713が第2の溝733に配されている。2つの第2の回転アーム410が第2の相対位置から第1の相対位置に相対的に回転する工程で、第2の突起713が第2の溝733から摺動して外れ、弾性制動部材750によって提供される弾性力が、第2の突起713が第2の溝733から摺動して外れることを妨げる制動力に変換される。これは、ユーザが電子デバイスを展開するときの使用体験を改善することができる。
【0088】
電子デバイスは、2つの弾性スクリーン部材800をさらに含み、弾性スクリーン部材800は、圧縮ばねである。弾性スクリーン部材800の一端は案内ブロック310に連結され、他端は中間フレーム053に連結される。弾性スクリーン部材800は、中間フレーム053が案内ブロック310から離れる傾向にあることを可能にする。案内溝の作用下で、中間フレーム053は、ケーシング051に対して動くことができ、特定の範囲で相対的に案内ブロック310に近づくまたは案内ブロック310から離れることができる。
【0089】
フレキシブルディスプレイ010が中間フレーム053に取り付けられるとき、フレキシブルディスプレイ010は、中間フレーム053の、案内ブロック310に相対的に近い位置で固定されてもよく、次に、中間フレーム053は、弾性スクリーン部材800の弾性を使用して案内ブロック310から離れる。この工程で、フレキシブルディスプレイ010は、フレキシブルディスプレイ010の皺を低減するために展開される。
【0090】
回転シャフト055は、代替的に、案内溝を使用せずにケーシング051に対して摺動してもよいことが理解され得る。摺動ブロックが、ケーシング051に配置されてもよく、摺動ブロックは、回転シャフト機構030に近づくまたは回転シャフト機構030から離れるようにケーシング051において摺動することができる。回転シャフト055は、回転シャフト055とケーシング051との間の相対変位を実施するために、摺動ブロックに回転可能に嵌合する。
【0091】
電子デバイスの2つのハウジング050は、ケーシング051と中間フレーム053とが異なる回転角度を有するように、回転シャフト機構030を使用して回転を制御する。中間フレーム053は、フレキシブルディスプレイ010に連結される。2つのケーシング051が折り畳むために回転するとき、すなわち、2つのケーシング051が180度の夾角を有するとき、中間フレーム053の回転角度がケーシング051の回転角度よりも大きいため、中間フレーム053のフレキシブルディスプレイ010は、屈曲位置に180度よりも大きい夾角を有し、中間フレーム053およびケーシング051は、ケーシング051と中間フレーム053との間の角度差に適合するように特定の角度だけ回転し、これにより、フレキシブルディスプレイ010は、屈曲位置で滑らかな移行を実施することができる。これは、フレキシブルディスプレイ010の皺を低減し、フレキシブルディスプレイ010の折り目のライトシャドウ現象を緩和する。
【0092】
前述の説明は、本出願の特定の実施態様にすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図されていない。本出願に開示されている技術的範囲内のいかなる変形または置換も、本出願の保護範囲内にあるものとする。
【符号の説明】
【0093】
001 携帯端末および電子デバイス
010 フレキシブルディスプレイ
030 回転シャフト機構
050 ハウジング
050a 第1のハウジング
050b 第2のハウジング
051 ケーシング
051a 第1のケーシング
051b 第2のケーシング
053 中間フレーム
053a 第1の中間フレーム
053b 第2の中間フレーム
055 回転シャフト
100 ベース
110 第1の取付ベース
130 第2の取付ベース
200 第1の駆動部
210 留め具
231 円弧溝
230 第1の回転アーム
211 円弧ブロック
233 第1の摺動溝
2331 第1のセグメント
2333 第2のセグメント
250 第1のボルト
270 第2のボルト
300 案内部
310 案内ブロック
311 第1の摺動ブロック
313 第2の摺動ブロック
400 第2の駆動部
410 第2の回転アーム
411 第2の摺動溝
4111 第3のセグメント
4113 第4のセグメント
500 ドアプレート
610 同期ギヤ
630 連動ギヤ
710 第1のカム部材
711 第1の突起
713 第2の突起
730 第2のカム部材
731 第1の溝
733 第2の溝
750 弾性制動部材
800 弾性スクリーン部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-07-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【国際調査報告】