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特表2024-542685新エネルギー車およびその車載充電装置、電気錠制御回路、制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】新エネルギー車およびその車載充電装置、電気錠制御回路、制御方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20241108BHJP
   B60L 53/14 20190101ALI20241108BHJP
【FI】
H02J7/00 P
H02J7/00 301C
B60L53/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532423
(86)(22)【出願日】2022-11-23
(85)【翻訳文提出日】2024-05-30
(86)【国際出願番号】 CN2022133594
(87)【国際公開番号】W WO2023098522
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】202111447028.6
(32)【優先日】2021-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522388383
【氏名又は名称】長春捷翼汽車科技股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Changchun JETTY Automotive Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No. 957, Shunda Road, High-tech Development Zone, Chaoyang District Changchun City, Jilin Province, 130000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】王 超
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503CC09
5G503FA06
5G503FA07
5G503GD06
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125BC21
5H125DD02
5H125FF11
(57)【要約】
電気錠制御回路は、コンセントロック駆動回路と、キャップロック駆動回路と、スイッチトランジスタと、制御ユニットと、を含み、スイッチトランジスタの出力端が前記コンセントロック駆動回路と前記キャップロック駆動回路との各々の給電入力端に接続され、前記スイッチトランジスタがオン状態にある場合、前記コンセントロック駆動回路と前記キャップロック駆動回路への電力供給ができ、前記スイッチトランジスタがオフ状態にある場合、前記コンセントロック駆動回路と前記キャップロック駆動回路への電力供給ができない。制御ユニットは、スイッチ制御端が前記スイッチトランジスタの制御受付端に接続され、新エネルギー車が非充電状態にあると判定した場合に、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させて、前記スイッチトランジスタをオフ状態にさせるためのものである。前記電気錠制御回路によれば、新エネルギー車の車載充電装置が非充電状態にある場合の消費電力を低減することができる。新エネルギー車およびその車載充電装置と制御方法をさらに提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
新エネルギー車の車載充電装置の電気錠制御回路であって、
コンセントロック駆動回路と、
キャップロック駆動回路と、
出力端が前記コンセントロック駆動回路と前記キャップロック駆動回路との各々の給電入力端に接続されたスイッチトランジスタであって、オン状態にある場合、前記コンセントロック駆動回路と前記キャップロック駆動回路への電力供給ができ、オフ状態にある場合、前記コンセントロック駆動回路と前記キャップロック駆動回路への電力供給ができないスイッチトランジスタと、
スイッチ制御端が前記スイッチトランジスタの制御受付端に接続された制御ユニットであって、新エネルギー車が非充電状態にあると判定した場合に、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させて、前記スイッチトランジスタをオフ状態にさせる制御ユニットと、を備えた
ことを特徴とする電気錠制御回路。
【請求項2】
前記制御ユニットには、第1駆動制御端と第2駆動制御端とがさらに設けられ、
前記第1駆動制御端は、前記コンセントロック駆動回路の第1駆動受付端に接続され、前記第2駆動制御端は、前記キャップロック駆動回路の第2駆動受付端に接続され、
前記制御ユニットは、さらに、新エネルギー車への充電が必要であると判定した場合に、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力して、前記スイッチトランジスタをオン状態にさせるとともに、駆動信号を前記コンセントロック駆動回路及び/または前記キャップロック駆動回路に出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気錠制御回路。
【請求項3】
前記スイッチトランジスタは、電界効果トランジスタを含み、
前記電界効果トランジスタのドレインは、電源に接続され、前記電界効果トランジスタのソースは、前記コンセントロック駆動回路と前記キャップロック駆動回路との各々の給電入力端に接続され、前記電界効果トランジスタのゲートは、分圧回路によって前記制御ユニットのスイッチ制御端に接続された、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気錠制御回路。
【請求項4】
前記分圧回路は、第1分圧抵抗と第2分圧抵抗を含み、
前記第1分圧抵抗の一端が前記制御ユニットのスイッチ制御端に接続され、前記第1分圧抵抗の他端が前記第2分圧抵抗の一端に接続され、前記第2分圧抵抗の他端がアースされ、
前記第1分圧抵抗と前記第2分圧抵抗との接続点が前記電界効果トランジスタのゲートに接続された、ことを特徴とする請求項3に記載の電気錠制御回路。
【請求項5】
前記コンセントロック駆動回路の出力端とコンセントロックの配線端子の間に設けられ、前記コンセントロック駆動回路の出力端における誘導起電力を解放させ、当該出力端における静電気解放による干渉をフィルタリングして除去するための第1出力インターフェース保護回路と、
前記キャップロック駆動回路の出力端とキャップロックの配線端子の間に設けられ、前記キャップロック駆動回路の出力端における誘導起電力を解放させ、当該出力端における静電気解放による干渉をフィルタリングして除去するための第2出力インターフェース保護回路と、をさらに備えた、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気錠制御回路。
【請求項6】
前記コンセントロックの配線端子と前記キャップロックの配線端子は、1つの集積端子を共有し、
前記コンセントロック駆動回路の正極出力端と負極出力端がそれぞれ、前記集積端子の第1端、第2端に対応して接続され、
前記キャップロック駆動回路の正極出力端と負極出力端がそれぞれ、前記集積端子の第3端、第4端に対応して接続された、
ことを特徴とする請求項5に記載の電気錠制御回路。
【請求項7】
前記第2出力インターフェース保護回路は、第1容量と、第2容量と、第1クランプダイオードと、第2クランプダイオードと、を含み、
前記第1容量の一端が前記第1クランプダイオードの一端に接続され、前記第1容量の他端および前記第1クランプダイオードの他端がアースされ、前記第1容量と前記第1クランプダイオードとの接続点は、前記キャップロック駆動回路の負極出力端に接続され、
前記第2容量の一端が前記第2クランプダイオードの一端に接続され、前記第2容量の他端および前記第2クランプダイオードの他端がアースされ、前記第2容量と前記第2クランプダイオードとの接続点は、前記キャップロック駆動回路の正極出力端に接続された、
ことを特徴とする請求項6に記載の電気錠制御回路。
【請求項8】
前記第1出力インターフェース保護回路は、第3容量と、第4容量と、第3クランプダイオードと、第4クランプダイオードと、を含み、
前記第3容量の一端が前記第3クランプダイオードの一端に接続され、前記第3容量の他端および前記第3クランプダイオードの他端がアースされ、前記第3容量と前記第3クランプダイオードとの接続点は、前記コンセントロック駆動回路の負極出力端に接続され、
前記第4容量の一端が前記第4クランプダイオードの一端に接続され、前記第4容量の他端および前記第4クランプダイオードの他端がアースされ、前記第4容量と前記第4クランプダイオードとの接続点は、前記コンセントロック駆動回路の正極出力端に接続された、
ことを特徴とする請求項6に記載の電気錠制御回路。
【請求項9】
前記制御ユニットには、第1フィードバック受付端と第2フィードバック受付端とがさらに設けられ、
前記第1フィードバック受付端は、前記コンセントロック駆動回路の第1状態フィードバック端に接続され、
前記第2フィードバック受付端は、前記キャップロック駆動回路の第2状態フィードバック端に接続され、
前記制御ユニットは、さらに、前記コンセントロック駆動回路からフィードバックされた第1自己保護状態信号及び/または前記キャップロック駆動回路からフィードバックされた第2自己保護状態信号を受信したときに、前記第1自己保護状態信号及び/または前記第2自己保護状態信号に基づいて、自己保護判定を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気錠制御回路。
【請求項10】
前記第1フィードバック受付端と前記第1状態フィードバック端の間に設けられ、前記第1自己保護状態信号に対してレベルフィルタリングすることで、誤保護信号をフィルタリングして除去するための第1自己保護出力フィルタ回路と、
前記第2フィードバック受付端と前記第2状態フィードバック端の間に設けられ、前記第2自己保護状態信号に対してレベルフィルタリングすることで、誤保護信号をフィルタリングして除去するための第2自己保護出力フィルタ回路と、をさらに備えた、
ことを特徴とする請求項9に記載の電気錠制御回路。
【請求項11】
前記第1自己保護出力フィルタ回路は、第1プルアップ抵抗と第5容量を含み、
前記第1プルアップ抵抗の一端が前記第5容量の一端に接続され、前記第1プルアップ抵抗の他端が電源電圧に接続され、
前記第5容量の他端がアースされ、前記第1プルアップ抵抗の一端と前記第5容量との接続点が前記第1状態フィードバック端に接続された、
ことを特徴とする請求項10に記載の電気錠制御回路。
【請求項12】
前記第2自己保護出力フィルタ回路は、第2プルアップ抵抗と第6容量を含み、
前記第2プルアップ抵抗の一端が前記第6容量の一端に接続され、前記第2プルアップ抵抗の他端が電源電圧に接続され、
前記第6容量の他端がアースされ、前記第2プルアップ抵抗の一端と前記第6容量との接続点が前記第2状態フィードバック端に接続された、
ことを特徴とする請求項10に記載の電気錠制御回路。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1項に記載の電気錠制御回路を備えている、ことを特徴とする新エネルギー車の車載充電装置。
【請求項14】
請求項13に記載の新エネルギー車の車載充電装置を備えている、ことを特徴とする新エネルギー車。
【請求項15】
新エネルギー車の車載充電装置の制御方法であって、
請求項13に記載の新エネルギー車の車載充電装置に用いられ、
新エネルギー車が非充電状態にあるかどうかを判定するステップと、
前記新エネルギー車が非充電状態にある場合に、オン制御信号をスイッチトランジスタに出力することを中止させて、前記スイッチトランジスタをオフ状態にさせるステップと、を含む、
ことを特徴とする制御方法。
【請求項16】
前記新エネルギー車が非充電状態にあるかどうかを判定する前に、
前記新エネルギー車への充電が必要であるかどうかを判定することと、
前記新エネルギー車への充電が必要である場合に、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力して、前記スイッチトランジスタをオン状態にさせることと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項15に記載の制御方法。
【請求項17】
オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力した後、
駆動信号を前記コンセントロック駆動回路及び/または前記キャップロック駆動回路に出力することをさらに含む、ことを特徴とする請求項16に記載の制御方法。
【請求項18】
オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力した後、
コンセントロック駆動回路からフィードバックされた第1自己保護状態信号及び/またはキャップロック駆動回路からフィードバックされた第2自己保護状態信号を受信したときに、前記第1自己保護状態信号及び/または前記第2自己保護状態信号に基づいて、自己保護判定を行うことをさらに含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の制御方法。
【請求項19】
前記第1自己保護状態信号及び/または前記第2自己保護状態信号に基づいて、自己保護判定を行うことは、
前記第1自己保護状態信号を受信したときに、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させ、コンセントロック故障情報を出力することと、
前記第2自己保護状態信号を受信したときに、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させ、キャップロック故障情報を出力することと、
前記第1自己保護状態信号および前記第2自己保護状態信号を同時に受信したときに、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させ、コンセントロック故障情報およびキャップロック故障情報を出力することと、を含む、
ことを特徴とする請求項18に記載の制御方法。
【請求項20】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムと、を含むコンピュータ機器であって、
前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行された場合、請求項15~19のいずれか1項に記載の方法による指令を実行させる、ことを特徴とするコンピュータ機器。
【請求項21】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがコンピュータ機器のプロセッサによって実行された場合、請求項15~19のいずれか1項に記載の方法による指令を実行させる、ことを特徴とするコンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年11月30日に提出された出願番号が2021114470286で、発明名称が「新エネルギー車およびその車載充電装置、電気錠制御回路、制御方法」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容を引用によって本願に組み込むようにしている。
【0002】
本明細書は、新エネルギー車の車載充電装置の技術分野に関し、特に、新エネルギー車およびその車載充電装置、電気錠制御回路、制御方法に関する。
【背景技術】
【0003】
新エネルギー電気自動車の充電技術の発展が大電力の直流急速充電の方向に進んでいくことに伴い、新エネルギー電気自動車の充電標準では、充電ヘッドと車載充電装置との間の良好な接続を確保し、ひいては新エネルギー電気自動車に対する確実的且つ安全的な充電を確保するために、電気的ロック機構を用いる必要があることが特別に規定されている。しかしながら、本願の発明者は、本願を具現化する過程において、新エネルギー車の車載充電装置は、非充電状態にある場合でも、消費電力が比較的に大きいことを発見した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書における実施例は、新エネルギー車の車載充電装置が非充電状態にある場合の消費電力を低減することができる新エネルギー車およびその車載充電装置、電気錠制御回路、制御方法を提供することを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、一態様では、本明細書における実施例は、新エネルギー車の車載充電装置の電気錠制御回路を提供し、当該電気錠制御回路は、
コンセントロック駆動回路と、
キャップロック駆動回路と、
出力端が前記コンセントロック駆動回路と前記キャップロック駆動回路との各々の給電入力端に接続されたスイッチトランジスタであって、オン状態にある場合、前記コンセントロック駆動回路と前記キャップロック駆動回路への電力供給ができ、オフ状態にある場合、前記コンセントロック駆動回路と前記キャップロック駆動回路への電力供給ができないスイッチトランジスタと、
スイッチ制御端が前記スイッチトランジスタの制御受付端に接続された制御ユニットであって、新エネルギー車が非充電状態にあると判定した場合に、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させて、前記スイッチトランジスタをオフ状態にさせるための制御ユニットと、を備えた。
【0006】
本明細書における実施例に係る電気錠制御回路では、前記制御ユニットには、第1駆動制御端と第2駆動制御端とがさらに設けられ、前記第1駆動制御端は、前記コンセントロック駆動回路の第1駆動受付端に接続され、前記第2駆動制御端は、前記キャップロック駆動回路の第2駆動受付端に接続され、
前記制御ユニットは、さらに、新エネルギー車への充電が必要であると判定した場合に、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力して、前記スイッチトランジスタをオン状態にさせるとともに、駆動信号を前記コンセントロック駆動回路及び/または前記キャップロック駆動回路に出力する。
【0007】
本明細書における実施例に係る電気錠制御回路では、前記スイッチトランジスタは、電界効果トランジスタを含み、前記電界効果トランジスタのドレインは、電源に接続され、前記電界効果トランジスタのソースは、コンセントロック駆動回路とキャップロック駆動回路との各々の給電入力端に接続され、前記電界効果トランジスタのゲートは、分圧回路によって前記制御ユニットのスイッチ制御端に接続された。
【0008】
本明細書における実施例に係る電気錠制御回路では、前記分圧回路は、第1分圧抵抗と第2分圧抵抗を含み、前記第1分圧抵抗の一端が前記制御ユニットのスイッチ制御端に接続され、前記第1分圧抵抗の他端が前記第2分圧抵抗の一端に接続され、前記第2分圧抵抗の他端がアースされ、前記第1分圧抵抗と前記第2分圧抵抗との接続点が前記電界効果トランジスタのゲートに接続された。
【0009】
本明細書における実施例に係る電気錠制御回路では、前記電気錠制御回路は、
前記コンセントロック駆動回路の出力端とコンセントロックの配線端子の間に設けられ、前記コンセントロック駆動回路の出力端における誘導起電力を解放させ、当該出力端における静電気解放による干渉をフィルタリングして除去するための第1出力インターフェース保護回路と、
前記キャップロック駆動回路の出力端とキャップロックの配線端子の間に設けられ、前記キャップロック駆動回路の出力端における誘導起電力を解放させ、当該出力端における静電気解放による干渉をフィルタリングして除去するための第2出力インターフェース保護回路と、をさらに備えた。
【0010】
本明細書における実施例に係る電気錠制御回路では、前記コンセントロックの配線端子と前記キャップロックの配線端子は、1つの集積端子を共有し、前記コンセントロック駆動回路の正極出力端と負極出力端がそれぞれ、前記集積端子の第1端、第2端に対応して接続され、前記キャップロック駆動回路の正極出力端と負極出力端がそれぞれ、前記集積端子の第3端、第4端に対応して接続された。
【0011】
本明細書における実施例に係る電気錠制御回路では、前記第2出力インターフェース保護回路は、第1容量と、第2容量と、第1クランプダイオードと、第2クランプダイオードと、を含み、
前記第1容量の一端が前記第1クランプダイオードの一端に接続され、前記第1容量の他端および前記第1クランプダイオードの他端がアースされ、前記第1容量と前記第1クランプダイオードとの接続点は、前記キャップロック駆動回路の負極出力端に接続され、
前記第2容量の一端が前記第2クランプダイオードの一端に接続され、前記第2容量の他端および前記第2クランプダイオードの他端がアースされ、前記第2容量と前記第2クランプダイオードとの接続点は、前記キャップロック駆動回路の正極出力端に接続された。
【0012】
本明細書における実施例に係る電気錠制御回路では、前記第1出力インターフェース保護回路は、第3容量と、第4容量と、第3クランプダイオードと、第4クランプダイオードと、を含み、
前記第3容量の一端が前記第3クランプダイオードの一端に接続され、前記第3容量の他端および前記第3クランプダイオードの他端がアースされ、前記第3容量と前記第3クランプダイオードとの接続点は、前記コンセントロック駆動回路の負極出力端に接続され、
前記第4容量の一端が前記第4クランプダイオードの一端に接続され、前記第4容量の他端および前記第4クランプダイオードの他端がアースされ、前記第4容量と前記第4クランプダイオードとの接続点は、前記コンセントロック駆動回路の正極出力端に接続された。
【0013】
本明細書における実施例に係る電気錠制御回路では、前記制御ユニットには、第1フィードバック受付端と第2フィードバック受付端とがさらに設けられ、前記第1フィードバック受付端は、前記コンセントロック駆動回路の第1状態フィードバック端に接続され、前記第2フィードバック受付端は、前記キャップロック駆動回路の第2状態フィードバック端に接続され、
前記制御ユニットは、さらに、前記コンセントロック駆動回路からフィードバックされた第1自己保護状態信号及び/または前記キャップロック駆動回路からフィードバックされた第2自己保護状態信号を受信したときに、前記第1自己保護状態信号及び/または前記第2自己保護状態信号に基づいて、自己保護判定を行う。
【0014】
本明細書における実施例に係る電気錠制御回路では、前記電気錠制御回路は、
前記第1フィードバック受付端と前記第1状態フィードバック端の間に設けられ、前記第1自己保護状態信号に対してレベルフィルタリングすることで、誤保護信号をフィルタリングして除去するための第1自己保護出力フィルタ回路と、
前記第2フィードバック受付端と前記第2状態フィードバック端の間に設けられ、前記第2自己保護状態信号に対してレベルフィルタリングすることで、誤保護信号をフィルタリングして除去するための第2自己保護出力フィルタ回路と、をさらに備えた。
【0015】
本明細書における実施例に係る電気錠制御回路では、前記第1自己保護出力フィルタ回路は、第1プルアップ抵抗と第5容量を含み、前記第1プルアップ抵抗の一端が前記第5容量の一端に接続され、前記第1プルアップ抵抗の他端が電源電圧に接続され、前記第5容量の他端がアースされ、前記第1プルアップ抵抗の一端と前記第5容量との接続点が前記第1状態フィードバック端に接続された。
【0016】
本明細書における実施例に係る電気錠制御回路では、前記第2自己保護出力フィルタ回路は、第2プルアップ抵抗と第6容量を含み、前記第2プルアップ抵抗の一端が前記第6容量の一端に接続され、前記第2プルアップ抵抗の他端が電源電圧に接続され、前記第6容量の他端がアースされ、前記第2プルアップ抵抗の一端と前記第6容量との接続点が前記第2状態フィードバック端に接続された。
【0017】
別の態様では、本明細書における実施例は、上記電気錠制御回路を具備している新エネルギー車の車載充電装置をさらに提供する。
【0018】
別の態様では、本明細書における実施例は、上記新エネルギー車の車載充電装置を具備している新エネルギー車をさらに提供する。
【0019】
別の態様では、本明細書における実施例は、新エネルギー車の車載充電装置の制御方法をさらに提供し、上記新エネルギー車の車載充電装置に用いられ、
新エネルギー車が非充電状態にあるかどうかを判定するステップと、
前記新エネルギー車が非充電状態にある場合に、オン制御信号をスイッチトランジスタに出力することを中止させて、前記スイッチトランジスタをオフ状態にさせるステップと、を含む。
【0020】
本明細書における実施例に係る制御方法では、前記新エネルギー車が非充電状態にあるかどうかを判定する前に、
前記新エネルギー車への充電が必要であるかどうかを判定することと、
前記新エネルギー車への充電が必要である場合に、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力して、前記スイッチトランジスタをオン状態にさせることと、をさらに含む。
【0021】
本明細書における実施例に係る制御方法では、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力した後、
また、駆動信号を前記コンセントロック駆動回路及び/または前記キャップロック駆動回路に出力することをさらに含む。
【0022】
本明細書における実施例に係る制御方法では、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力した後、
コンセントロック駆動回路からフィードバックされた第1自己保護状態信号及び/またはキャップロック駆動回路からフィードバックされた第2自己保護状態信号を受信したときに、前記第1自己保護状態信号及び/または前記第2自己保護状態信号に基づいて、自己保護判定を行うことをさらに含む。
【0023】
本明細書における実施例に係る制御方法では、前記第1自己保護状態信号及び/または前記第2自己保護状態信号に基づいて、自己保護判定を行うことは、
前記第1自己保護状態信号を受信したときに、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させ、コンセントロック故障情報を出力することと、
前記第2自己保護状態信号を受信したときに、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させ、キャップロック故障情報を出力することと、
前記第1自己保護状態信号および前記第2自己保護状態信号を同時に受信したときに、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させ、コンセントロック故障情報およびキャップロック故障情報を出力することと、を含む。
【0024】
別の態様では、本明細書における実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムと、を含むコンピュータ機器であって、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行された場合、上記制御方法による指令を実行させるコンピュータ機器をさらに提供する。
【0025】
別の態様では、本明細書における実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ機器のプロセッサによって実行された場合、上記制御方法による指令を実行させるコンピュータ記憶媒体をさらに提供する。
【0026】
本明細書における実施例が提供する技術案から分かるように、本明細書における実施例では、制御ユニットは、新エネルギー車が非充電状態にあると判定した場合に、オン制御信号をスイッチトランジスタに出力することを中止させて、スイッチトランジスタをオフ状態にさせてもよい。そうすると、スイッチトランジスタは、コンセントロック駆動回路とキャップロック駆動回路の電源を遮断して、コンセントロック駆動回路とキャップロック駆動回路の作動を停止させることとなる。それにより、新エネルギー車が非充電状態にある場合においても、制御ユニットがオン制御信号をコンセントロック駆動回路とキャップロック駆動回路へ引き続き出力することによる電力消費、および、コンセントロック駆動回路とキャップロック駆動回路が相変わらず待機状態にある場合の電力消費を低減して、新エネルギー車の車載充電装置の非充電状態での消費電力を低減した。
【0027】
本明細書における実施例または従来技術の技術案をより明確に説明するために、以下は、実施例または従来技術の説明に必要な添付図面を簡単に紹介する。明らかなことに、以下で説明している添付図面は、本明細書に記載の幾つかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わないことを前提にして、これらの添付図面を基にして他の添付図面を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本明細書における幾つかの実施例に係る新エネルギー車の車載充電装置の電気錠制御回路を示す構成ブロック図
図2】本明細書における別の幾つかの実施例に係る新エネルギー車の車載充電装置の電気錠制御回路を示す構成ブロック図
図3】本明細書における別の幾つかの実施例に係る新エネルギー車の車載充電装置の電気錠制御回路を示す構成ブロック図
図4】本明細書における幾つかの実施例に係る新エネルギー車の車載充電装置の電気錠制御回路を示す回路原理図(出力インターフェース保護回路の部分を含まない)
図5】本明細書における幾つかの実施例に係る新エネルギー車の車載充電装置の電気錠制御回路の出力インターフェース保護回路の部分を示す回路原理図
図6】本明細書における幾つかの実施例に係る新エネルギー車の車載充電装置の制御方法を示すフローチャート
図7】本明細書における幾つかの実施例に係るコンピュータ機器を示す構成ブロック図
【発明を実施するための形態】
【0029】
本明細書における技術案を当業者により良く理解してもらうために、以下は、本明細書における実施例の添付図面を結び付けながら、本明細書における実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。明らかなことに、以下で説明している実施例は、本明細書における一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本明細書における実施例を基にして、当業者が創造的な労力を払わないことを前提にして、得られる全ての他の実施例は、全部、本明細書の保護範囲に入っている。
【0030】
本明細書における実施例に記載の電気錠とは、一般的に、新エネルギー車の車載充電装置(すなわち、新エネルギー車における車載充電装置)に配置された電気錠のことを指し、コンセントロック及び/またはキャップロックを含んでもよい。ここで、コンセントロックは、新エネルギー車の充電時に、充電ヘッドを新エネルギー車の車載充電装置にロックして固定することができる。それにより、新エネルギー車の充電中においても、充電ヘッドと新エネルギー車の車載充電装置の間には、常に良好な接続が保たれることが可能である。キャップロックは、新エネルギー車の車載充電装置をキャッピングする蓋板をロックすることで、新エネルギー車の車載充電装置を防護する機能を発揮することができる。新エネルギー車への充電が必要である場合、キャップロックを解錠して、蓋板を開くようにしている。
【0031】
従来の新エネルギー車の車載充電装置は、非充電状態にある場合においても、消費電力が相対的に高いという問題に鑑みて、本明細書における実施例は、改良された新エネルギー車の車載充電装置の電気錠制御回路を提供する。ここで、非充電状態は、充電ヘッドが新エネルギー車の車載充電装置に挿入されていない非充電状態、および、新エネルギー車は満充電状態にあるが、充電ヘッドが抜去されていない非充電状態を含んでもよい。
【0032】
図1を参照して、幾つかの実施例では、新エネルギー車の車載充電装置の電気錠制御回路は、スイッチトランジスタ10と、制御ユニット20と、コンセントロック駆動回路30と、キャップロック駆動回路40と、を含んでもよい。
【0033】
スイッチトランジスタ10は、出力端が前記コンセントロック駆動回路30と前記キャップロック駆動回路40との各々の給電入力端に接続された。前記スイッチトランジスタ10がオン状態にある場合、前記コンセントロック駆動回路30と前記キャップロック駆動回路40への電力供給ができる(すなわち、電源が投入されている)が、前記スイッチトランジスタ10がオフ状態にある場合、前記コンセントロック駆動回路30と前記キャップロック駆動回路40への電力供給ができない(すなわち、電源が遮断されている)。
【0034】
制御ユニット20のスイッチ制御端が前記スイッチトランジスタ10の制御受付端に接続された。制御ユニット20は、新エネルギー車が非充電状態にあると判定した場合に、オン制御信号を前記スイッチトランジスタ10に出力することを中止させて、前記スイッチトランジスタ10をオフ状態にさせる。そうすると、スイッチトランジスタ10は、前記コンセントロック駆動回路30と前記キャップロック駆動回路40の電源を遮断して、前記コンセントロック駆動回路30と前記キャップロック駆動回路40は待機状態を停止する。それにより、新エネルギー車が非充電状態にある場合においても、制御ユニット20がオン制御信号をコンセントロック駆動回路30とキャップロック駆動回路40へ引き続き出力することによる電力消費、および、コンセントロック駆動回路30とキャップロック駆動回路40が相変わらず待機状態にある場合の電力消費を低減して、新エネルギー車の車載充電装置の非充電状態での消費電力を低減した。加えて、そのような静的消費電力を低減する方式によれば、電気錠制御回路の稼働寿命を延ばすことができる。しかも、駆動回路(すなわち、コンセントロック駆動回路30とキャップロック駆動回路40)は、常に電力供給された状態で保たれるものではないので、駆動回路による外部放射も低減され、さらに、新エネルギー車の全放射の低減にも有利である。
【0035】
幾つかの実施例では、制御ユニット20は、新エネルギー車の充電状態を検出することで、新エネルギー車が非充電状態にあるかどうかを判断してもよい。例えば、新エネルギー車が現在、満充電状態にあることを検出すると、新エネルギー車が非充電状態にあると判定してもよい。別の幾つかの実施例では、制御ユニット20は、コンセントロック及び/またはキャップロックの状態を検出することで、新エネルギー車が非充電状態にあるかどうかを判断してもよい。例えば、コンセントロックを例にすると、コンセントロックが解錠状態にあることを検出した場合、現在、新エネルギー車の車載充電装置に挿入された充電ヘッドがないことが示され、それによって、新エネルギー車が非充電状態にあると判定してもよい。さらに、例えば、キャップロックを例にすると、キャップロックが施錠状態にあることを検出した場合、現在、新エネルギー車の車載充電装置が蓋板によってキャッピングされ、新エネルギー車の車載充電装置に挿入された充電ヘッドがないことが示され、それによっても、新エネルギー車が非充電状態にあると判定してもよい。勿論、他の実施例では、コンセントロックおよびキャップロックの状態に対する検出を総合的に活用することで、新エネルギー車が非充電状態にあるかどうかを判断し、判断の正確性を向上することができる。
【0036】
コンセントロックとキャップロックは、一般的に、電動機(すなわち、電動モータ)によって、施錠・解錠動作を実行させる。そのため、コンセントロック電動機とキャップロック電動機を相応に駆動して施錠・解錠動作を実行させるために、コンセントロックにもキャップロックにも、相応なモータ駆動回路が配置される必要がある。従って、コンセントロックのモータ駆動回路は、コンセントロック駆動回路30と呼ばれてもよく、キャップロックのモータ駆動回路は、キャップロック駆動回路40と呼ばれてもよい。幾つかの実施例では、コンセントロック駆動回路30とキャップロック駆動回路40は、結合されたモータ駆動モジュール(例えば、モータ駆動チップなど)であってもよい。例えば、図4に示される実施例では、コンセントロック駆動回路30として、モータ駆動チップU1が用いられてもよく、キャップロック駆動回路40として、モータ駆動チップU2が用いられてもよい。本明細書における実施例では、コンセントロック駆動回路30とキャップロック駆動回路40に対する改良に係らないので、その説明を省略されたい。
【0037】
スイッチトランジスタ10は、トランジスタなどの内部抵抗が微小な制御化半導体デバイスである。内部抵抗が微小なスイッチトランジスタ10を電子スイッチとすることによって、その部分の電圧降下を非常に小さな範囲内に制御することができ、後端駆動回路への給電電圧に影響を及ぼすことがなく、新エネルギー車の不充電時の静的消費電力の要求も満たすことができる。幾つかの実施例では、三極管は、バイポーラトランジスタ(Bipolar Junction Transistor、BJTと略称)、接合型ゲート電界効果トランジスタ(Junction Field-Effect Transistor、JFETと略称)、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(Metal Oxide Semi-conductor Field Effect Transistor、MOS FETと略称)やV型溝MOS電界効果トランジスタ(V-groovemetal-oxide semiconductor、VMOSと略称)等であってもよいが、具体的には、実際な応用場面の要求に応じて選択されてもよい。
【0038】
例えば、図4に示される実施例では、スイッチトランジスタ10は、Nチャネルエンハンスメント型MOS電界効果トランジスタ(以下は、MOSトランジスタと略称)Q1であってもよい。MOSトランジスタQ1のドレイン(図4中の30F_IN端)は、電源に接続され、MOSトランジスタQ1のソースは、コンセントロック駆動回路30とキャップロック駆動回路40との各々の給電入力端に接続され、MOSトランジスタQ1のゲートは、分圧回路によって前記制御ユニットのスイッチ制御端(図4中のLOCK_PWR_EN端)に接続された。
【0039】
図4に示されるように、幾つかの実施例では、分圧回路は、第1分圧抵抗R4と第2分圧抵抗R5を含み、前記第1分圧抵抗R4の一端が前記制御ユニットのスイッチ制御端に接続され、前記第1分圧抵抗R4の他端が前記第2分圧抵抗R5の一端に接続され、前記第2分圧抵抗R5の他端がアースされ、前記第1分圧抵抗R4と前記第2分圧抵抗R5との接続点がMOSトランジスタQ1のゲートに接続された。そうすると、第1分圧抵抗R4と第2分圧抵抗R5とで構成された分圧回路は、MOSトランジスタQ1のドレインに直流電圧を供給することができ、すなわち、MOSトランジスタQ1のドレインにおける直流バイアス電圧を作った。そのため、上記分圧回路は、分圧式直流バイアス回路と呼ばれても良い。
【0040】
制御ユニット20は、新エネルギー車の車載充電装置の全般に対する制御・処理センターである。幾つかの実施例では、制御ユニット20は、ワンチップマシン、マイクロコントローラユニット(Microcontroller Unit、MCUと略称)、マイクロプロセッサ(Microprocessor Unit、MPUと略称)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing、DSPと略称)、プログラマブルコントローラ(Programmable Logic Controller、PLCと略称)などを含んでもよいが、それらに限らない。
【0041】
図2に示されるように、別の幾つかの実施例では、前記制御ユニット20には、第1駆動制御端と第2駆動制御端とがさらに設けられ、前記第1駆動制御端は、前記コンセントロック駆動回路30の第1駆動受付端に接続され、前記第2駆動制御端は、前記キャップロック駆動回路40の第2駆動受付端に接続された。それに対応して、前記制御ユニット20は、さらに、次の事項に使用されてもよい。すなわち、新エネルギー車への充電が必要であると判定した場合に、オン制御信号を前記スイッチトランジスタ10に出力して、前記スイッチトランジスタ10をオン状態にさせるとともに、駆動信号を前記コンセントロック駆動回路30及び/または前記キャップロック駆動回路40に出力し、それにより、前記コンセントロック駆動回路30と前記キャップロック駆動回路40は、コンセントロック電動機とキャップロック電動機をそれぞれに対応して駆動して施錠・解錠を実現させることとなる。
【0042】
前記制御ユニット20は駆動信号を前記コンセントロック駆動回路30及び/または前記キャップロック駆動回路40に出力することは、制御ロジックの異なりに従って、前記制御ユニット20は、駆動信号を前記コンセントロック駆動回路30及び/または前記キャップロック駆動回路40に選択的に出力してもよいことを意味している。例えば、以下のような場合が挙げられる。新エネルギー車の車載充電装置の蓋板を開くだけで済む場合には、前記制御ユニット20は、駆動信号を前記キャップロック駆動回路40のみに出力し、新エネルギー車の車載充電装置の蓋板を開いたことを判定した場合に、前記キャップロック駆動回路40に対する駆動信号の出力を停止させてもよい。また、新エネルギー車の車載充電装置の蓋板が既に開いた場合に、充電ヘッドが新エネルギー車の車載充電装置に挿入されると、前記制御ユニット20は、駆動信号を前記コンセントロック駆動回路30のみに出力して、充電ヘッドを新エネルギー車の車載充電装置にロックし、且つ、充電ヘッドが既に新エネルギー車の車載充電装置にロックされたことを判定した場合に、前記コンセントロック駆動回路30に対する駆動信号の出力を停止させてもよい。
【0043】
幾つかの実施例では、前記制御ユニット20は、充電指示を受信したとき、新エネルギー車への充電が必要であると判定してもよい。例えば、充電ヘッドが新エネルギー車の車載充電装置に挿入されたことを検出された場合、充電指示を受信したことに相当する。勿論、それは、例示的に説明しているものに過ぎず、他の実施例では、ユーザによる新エネルギー車への充電に関する状態またはイベントが制御ユニット20によって識別可能な場合であれば、前記制御ユニット20が充電指示を受信したこととして見なされてもよい。そのため、本明細書では、それについて、一義的に限定されていない。
【0044】
幾つかの実施例では、前記制御ユニット20には、第1フィードバック受付端と第2フィードバック受付端とがさらに設けられ、前記第1フィードバック受付端は、前記コンセントロック駆動回路30の第1状態フィードバック端に接続され、前記第2フィードバック受付端は、前記キャップロック駆動回路40の第2状態フィードバック端に接続された。そのため、前記制御ユニット20は、さらに、次の事項に使用されてもよい。すなわち、前記コンセントロック駆動回路30からフィードバックされた第1自己保護状態信号及び/または前記キャップロック駆動回路40からフィードバックされた第2自己保護状態信号を受信したときに、前記第1自己保護状態信号及び/または前記第2自己保護状態信号に基づいて、自己保護判定を行う。
【0045】
幾つかの実施例では、前記第1自己保護状態信号及び/または前記第2自己保護状態信号に基づいて、自己保護判定を行うことは、第1自己保護状態信号を受信したときに、前記コンセントロック駆動回路30に対する駆動信号の出力を停止させてもよいこと、第2自己保護状態信号を受信したときに、前記キャップロック駆動回路40に対する駆動信号の出力を停止させてもよいこと、および、第1自己保護状態信号と第2自己保護状態信号の両方を受信したときに、前記コンセントロック駆動回路30および前記キャップロック駆動回路40に対する駆動信号の出力を停止させてもよく、又は、前記スイッチトランジスタ10に対するオン制御信号の出力を中止させてもよいことを含んでもよい。
【0046】
図1または図2を引き続き参照して、幾つかの実施例では、コンセントロック駆動回路30およびキャップロック駆動回路40として、Hブリッジ回路を駆動する機能、電流をリアルタイムにフィードバックする機能、自己保護状態信号を出力する機能などが内部に集積された集積チップが用いられてもよい。ここで、自己保護は、過小電圧保護、過電流保護、過温度保護などを含んでもよいが、それらに限らない。例えば、図4に示される実施例を例にすると、モータ駆動チップU1とモータ駆動チップU2のピン機能は以下の通りである。GNDは、基準アース端であり、IN2/IN3は、駆動受付端であって、制御ユニット20の駆動制御端に接続され、nFAULTは、状態フィードバック端として、制御ユニット20のフィードバック受付端に接続されことで、自己保護状態信号を制御ユニット20にフィードバックし、VMは、給電入力端であって、MOSトランジスタQ1のソースに接続され、OUT1とOUT2は、駆動出力端として、ハイ・ローレベルの組み合わせにより、正極出力、負極出力およびそれらの出力方向を制御することで、施錠・解錠に対する駆動制御を実現させるものである。ISENは、電流検出抵抗端として、ロック状態(例えば、成功に施錠されたかどうか、成功に解錠されたかどうかなど)に対する検出に用いられてもよいが、その機能が要らない場合、電流検出抵抗端をアースにしてもよい。
【0047】
コンセントロック駆動回路30またはキャップロック駆動回路40は、自回路に過小電圧、過電流、及び/または過温度等の異常があったことを検出すると、自己の状態フィードバック端によって自己保護状態信号を制御ユニット20に出力してもよい。しかし、コンセントロック駆動回路30およびキャップロック駆動回路40の状態フィードバック端は、外部干渉などの原因で、自己保護状態信号を意図せずに出力してしまう(すなわち、誤保護信号を出力してしまう)場合がある。その場合、制御ユニット20は、コンセントロック駆動回路30またはキャップロック駆動回路40に故障が発生したと誤って判定して、駆動または電力供給を停止させるようになり、充電プロセスに影響を及ぼすおそれがある。
【0048】
そのため、図3に示されるように、別の幾つかの実施例では、新エネルギー車の車載充電装置の電気錠制御回路は、第1自己保護出力フィルタ回路61と第2自己保護出力フィルタ回路62をさらに含んでもよい。ここで、第1自己保護出力フィルタ回路61は、前記第1フィードバック受付端と前記第1状態フィードバック端の間に設けられ、前記第1自己保護状態信号に対してレベルフィルタリングすることで、コンセントロック駆動回路30の誤保護信号をフィルタリングして除去することができる。第2自己保護出力フィルタ回路62は、前記第2フィードバック受付端と前記第2状態フィードバック端の間に設けられ、前記第2自己保護状態信号に対してレベルフィルタリングすることで、キャップロック駆動回路40の誤保護信号をフィルタリングして除去することができる。
【0049】
図4に示されるように、別の幾つかの実施例では、前記第1自己保護出力フィルタ回路61は、第1プルアップ抵抗R3と第5容量C3を含み、前記第1プルアップ抵抗R3の一端が前記第5容量C3の一端に接続され、前記第1プルアップ抵抗R3の他端が電源電圧に接続され、前記第5容量C3の他端がアースされ、前記第1プルアップ抵抗R3の一端と前記第5容量C3との接続点が前記第1状態フィードバック端に接続された。前記第2自己保護出力フィルタ回路62は、第2プルアップ抵抗R8と第6容量C6を含み、前記第2プルアップ抵抗R8の一端が前記第6容量C6の一端に接続され、前記第2プルアップ抵抗R8の他端が電源電圧に接続され、前記第6容量C6の他端がアースされ、前記第2プルアップ抵抗R8の一端と前記第6容量C6との接続点が前記第2状態フィードバック端に接続された。
【0050】
図2に示されるように、別の幾つかの実施例では、新エネルギー車の車載充電装置の電気錠制御回路は、第1出力インターフェース保護回路51と第2出力インターフェース保護回路52をさらに含んでもよい。ここで、第1出力インターフェース保護回路51は、前記コンセントロック駆動回路30の出力端とコンセントロックの配線端子の間に設けられ、前記コンセントロック駆動回路30の出力端における誘導起電力を解放させ、当該出力端における静電気解放による干渉をフィルタリングして除去することができる。第2出力インターフェース保護回路52は、前記キャップロック駆動回路40の出力端とキャップロックの配線端子の間に設けられ、前記キャップロック駆動回路40の出力端における誘導起電力を解放させ、当該出力端における静電気解放による干渉をフィルタリングして除去することができる。
【0051】
図5に示されるように、幾つかの実施例では、前記第2出力インターフェース保護回路52は、第1容量C1と、第2容量C2と、第1クランプダイオードD1と、第2クランプダイオードD2と、を含んでもよい。前記第1容量C1の一端が前記第1クランプダイオードD1の一端に接続され、前記第1容量C1の他端および前記第1クランプダイオードD1の他端がアースされ、前記第1容量C1と前記第1クランプダイオードD1との接続点は、前記キャップロック駆動回路40の負極出力端(すなわち、図5中のF_LK-)に接続された。前記第2容量C2の一端が前記第2クランプダイオードD2の一端に接続され、前記第2容量C2の他端および前記第2クランプダイオードD2の他端がアースされ、前記第2容量C2と前記第2クランプダイオードD2との接続点は、前記キャップロック駆動回路40の正極出力端(すなわち、図5中のF_LK+)に接続された。
【0052】
図5に示されるように、幾つかの実施例では、前記第1出力インターフェース保護回路51は、第3容量C4と、第4容量C5と、第3クランプダイオードD3と、第4クランプダイオードD4と、を含んでもよい。前記第3容量C4の一端が前記第3クランプダイオードD3の一端に接続され、前記第3容量C4の他端および前記第3クランプダイオードD3の他端がアースされ、前記第3容量C4と前記第3クランプダイオードD3との接続点は、前記コンセントロック駆動回路30の負極出力端(すなわち、図5中のC_LK-)に接続された。前記第4容量C5の一端が前記第4クランプダイオードD4の一端に接続され、前記第4容量C5の他端および前記第4クランプダイオードD4の他端がアースされ、前記第4容量C5と前記第4クランプダイオードD4との接続点は、前記コンセントロック駆動回路30の正極出力端(すなわち、図5中のC_LK+)に接続された。
【0053】
ここで、上記第1クランプダイオードD1、第2クランプダイオードD2、第3クランプダイオードD3、および、第4クランプダイオードD4は、TVS(Transient Voltage Suppressor、ツェナーダイオード)クランプダイオードであってもよい。そうすると、第1クランプダイオードD1、第2クランプダイオードD2、第3クランプダイオードD3、および、第4クランプダイオードD4が設置されたことで、インターフェース(すなわち、駆動回路出力端インターフェース)における静電気解放による干渉を抑制することができるとともに、電気錠コイルにおける誘導起電力を即時に解放させるように支援して、前段駆動回路を保護することができる。そして、第1容量C1、第2容量C2、第3容量C4、および、第4容量C5という4つのフィルタ容量が設置されたことで、インターフェースに入り込んだ高周波干渉をさらに抑制することができる。ここで、静電気解放による干渉とは、ロックの取付時、回路基板の組立時、または、複雑な条件下で作動する時などの場合に発生した外界静電気による干渉のことを指す。誘導起電力とは、ロック自体によって引き込まれた誘導起電力の伝導干渉および放射干渉のことを指す。誘導起電力は、ロックの配線端子によって、回路内部に入り込んで、回路にダメージを与えてしまうことがある。クランプダイオードによって、誘導起電力が高い電圧/電流をGNDに導入して、回路内部の素子にダメージを与えないようにすることができる。
【0054】
図5を引き続き参照して、幾つかの実施例では、構造を簡素化するために、コンセントロックの配線端子とキャップロックの配線端子は、1つの集積端子70を共有してもよい。前記コンセントロック駆動回路30の正極出力端と負極出力端(すなわち、図5中のC_LK+、C_LK-)がそれぞれ、前記集積端子70の第1端、第2端に対応して接続され、前記キャップロック駆動回路40の正極出力端と負極出力端(すなわち、図5中のF_LK+、F_LK-)がそれぞれ、前記集積端子70の第3端、第4端に対応して接続された。
【0055】
説明の便宜上、以上の装置を説明するとき、機能別で様々なユニットに分けてそれぞれ説明していた。勿論、本明細書を実施するとき、各ユニットの機能を同一又は複数のソフトウェア及び/又はハードウェアで実現することができる。
【0056】
上記新エネルギー車の車載充電装置の電気錠制御回路に対応して、本明細書における実施例は、上記電気錠制御回路が配置された新エネルギー車の車載充電装置をさらに提供する。
【0057】
上記新エネルギー車の車載充電装置に対応して、本明細書における実施例は、上記新エネルギー車の車載充電装置が配置された新エネルギー車をさらに提供する。
【0058】
上記新エネルギー車に対応して、本明細書における実施例は、新エネルギー車の車載充電装置の制御方法をさらに提供し、上記新エネルギー車の車載充電装置に用いられてもよい。図6に示されるように、幾つかの実施例では、前記制御方法は、
新エネルギー車が非充電状態にあるかどうかを判定するステップS601と、
前記新エネルギー車が非充電状態にある場合に、オン制御信号をスイッチトランジスタに出力することを中止させて、前記スイッチトランジスタをオフ状態にさせるステップS602と、を含む。
【0059】
幾つかの実施例に係る制御方法では、前記新エネルギー車が非充電状態にあるかどうかを判定する前に、前記制御方法は、
前記新エネルギー車への充電が必要であるかどうかを判定することと、
前記新エネルギー車への充電が必要である場合に、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力して、前記スイッチトランジスタをオン状態にさせることと、をさらに含んでもよい。
【0060】
幾つかの実施例に係る制御方法では、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力した後、前記制御方法は、
駆動信号を前記コンセントロック駆動回路及び/または前記キャップロック駆動回路に出力することをさらに含んでもよい。
【0061】
幾つかの実施例に係る制御方法では、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力した後、前記制御方法は、
コンセントロック駆動回路からフィードバックされた第1自己保護状態信号及び/またはキャップロック駆動回路からフィードバックされた第2自己保護状態信号を受信したときに、前記第1自己保護状態信号及び/または前記第2自己保護状態信号に基づいて、自己保護判定を行うことをさらに含んでもよい。
【0062】
幾つかの実施例に係る制御方法では、前記第1自己保護状態信号及び/または前記第2自己保護状態信号に基づいて、自己保護判定を行うことは、
前記第1自己保護状態信号を受信したときに、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させ、コンセントロック故障情報を出力することと、
前記第2自己保護状態信号を受信したときに、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させ、キャップロック故障情報を出力することと、
前記第1自己保護状態信号および前記第2自己保護状態信号を同時に受信したときに、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させ、コンセントロック故障情報およびキャップロック故障情報を出力することと、を含んでもよい。
【0063】
以上に説明されている過程・プロセスには、特定の順序に従って現れている複数の操作が含まれるが、しかし、理解すべきなのは、それらの過程には、より多くの、または、より少ない操作が含まれてもよいし、それらの操作が順序に従って実行されてもよく、または、並列に行われてもよい(例えば、並列プロセッサまたはマルチスレッド環境が用いられた場合)ということである。
【0064】
本明細書における実施例は、コンピュータ機器をさらに提供する。図7に示されるように、本明細書における幾つかの実施例では、前記コンピュータ機器702は、例えば、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)またはグラフィックスプロセッサ(GPU)のような、1つ以上のプロセッサ704を含んでもよく、各処理ユニットによって、1つ以上のハードウェアスレッドを実現することができる。コンピュータ機器702は、例えば、コード、配置、データなどのような任意の種類の情報を記憶するための任意のメモリ706を更に含んでもよい。具体的な一実施例では、メモリ706には、プロセッサ704にて実行されることができるコンピュータプログラムが記憶されている。前記コンピュータプログラムが前記プロセッサ704にて実行された場合、上記いずれの実施例に記載の新エネルギー車の車載充電装置の制御方法の指令を実行させることができる。非限定的に、メモリ706は、例えば、任意の種類のRAM、任意の種類のROM、フラッシュメモリデバイス、ハードディスク、光ディスクなどのうちの1つまたはそれらの組み合わせを含んでもよい。一般的には、いずれかのメモリは、何等かの技術によって情報を記憶することができる。さらに、いずれかのメモリは、情報に対する揮発性または不揮発性保留を提供することができる。さらに、いずれかのメモリは、コンピュータ機器702の固定または着脱可能な部材として示されてもよい。或る場合には、いずれかのメモリまたはメモリの組み合わせに記憶された関連付けられた指令がプロセッサ704によって実行された場合、コンピュータ機器702は、関連付けられた指令による任意の操作を実行させてもよい。コンピュータ機器702は、いずれかのメモリと対話するための1つ以上の駆動機構708をさらに含み、例えば、ハードウェア駆動機構、光ディスク駆動機構などを含む。
【0065】
コンピュータ機器702は、(入力機器712を介した)種々の入力を受け付け、(出力機器714を介した)種々の出力を提供するための入出力インターフェース710(I/O)をさらに含んでもよい。具体的な一出力機構は、提示機器716と関連付けられたグラフィカルユーザインターフェース718(GUI)を含んでもよい。他の実施例では、入出力インターフェース710(I/O)、入力機器712、および、出力機器714が含まれなくてもよく、ネットワークにおける一台のコンピュータ機器のみとして機能してもよい。コンピュータ機器702は、1つ以上の通信リンク722を介して、他の機器とデータのやり取りを行うための1つ以上のネットワークインターフェース720をさらに含んでもよい。以上に記載の部材は、1つ以上の通信バス724によって、結合された。
【0066】
通信リンク722は、いずれかの方式によって実現されてもよい。例えば、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク(例えば、インターネット)、ポイント・ツー・ポイント接続など、または、それらの任意の組み合わせによって実現されてもよい。通信リンク722は、いずれかのプロトコルまたはプロトコルの組み合わせによって支配されるハードワイヤードリンク、無線リンク、ルータ、ゲートウェイ機能、名称サーバなどの任意の組み合わせを含んでもよい。
【0067】
本願は、本明細書における幾つかの実施例に係る方法、機器(システム)およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明している。理解すべきなのは、コンピュータプログラムコマンドによって、フローチャート及び/又はブロック図における各プロセス及び/又はブロックや、フローチャート及び/又はブロック図におけるプロセス及び/またはブロックの組み合わせが実現されてもよい。これらのコンピュータプログラムコマンドを、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、埋込型プロセッサ、または、他のプログラマブルデータプロセッサのプロセッサに提供することにより、機器を発生させ、それにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデータプロセッサのプロセッサによって実行されるコマンドによれば、フローチャートにおける1つのフローまたは複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロックまたは複数のブロックに指定された機能を実現するための装置を発生させる。
【0068】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータプロセッサを特定の方式で作動するようにガイドできるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよい。それにより、当該コンピュータ可読メモリに記憶されたコマンドは、コマンド装置を含む製品を発生させ、当該コマンド装置によれば、フローチャートにおける1つのフローまたは複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロックまたは複数のブロックに指定された機能が実現される。
【0069】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータプロセッサにロードされてもよい。それにより、コンピュータ又は他のプログラマブル機器において、一連の操作ステップを実行してコンピュータによって実現される処理を発生させ、さらに、コンピュータ又は他のプログラマブル機器によって実行されるコマンドは、フローチャートにおける1つのフローまたは複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロックまたは複数のブロックに指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0070】
典型的な配置では、コンピュータ機器には、1つ以上のプロセッサ(CPU)、入出力インターフェース、ネットワークインターフェース及びメモリが含まれる。
【0071】
メモリは、コンピュータ可読媒体における非永久的メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又は不揮発性メモリなどの形式を有するものを含んでもよく、例えば、リードオンリーメモリ(ROM)又はフラッシュメモリ(flash RAM)が考えられる。メモリは、コンピュータ可読媒体の一例である。
【0072】
コンピュータ可読媒体は、永久的・非永久的、移動可能・移動不可能な媒体を含み、任意の方法又は技術によって情報の記憶が実現されてもよい。情報は、コンピュータ可読コマンド、データ構成、プログラムのモジュール又は他のデータであってもよい。コンピュータの記憶媒体の例として、コンピュータ機器によってアクセスされ得る情報を記憶することができるような、相変化メモリ(PRAM )、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他の種類のランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光学記憶装置、磁気カセット、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置または任意の他の非伝送媒体を含んでもよいが、それらによって制限されない。本明細書の定義によると、コンピュータ可読媒体は、変調されるデータ信号やキャリアのような一時的なコンピュータ可読媒体(transitory media)を含まない。
【0073】
当業者であれば分かるように、本明細書における実施例は、方法、システム、または、コンピュータプログラム製品として提供されてもよい。そのため、本明細書における実施例は、完全ハードウェアの実施例、完全ソフトウェアの実施例、または、ソフトウェアとハードウェアを組み合わせた方面の実施例の形式が用いられてもよい。しかも、本明細書における実施例は、1つまたは複数の、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含むコンピュータ利用可能な記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含むが、それらに限られないもの)に実施されるコンピュータプログラム製品の形式が用いられてもよい。
【0074】
本明細書における実施例は、コンピュータにより実行されるコンピュータ実行可能なコマンドの一般的なコンテキスト、例えばプログラムモジュールで説明することができる。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。分散コンピューティング環境において本明細書における実施例を実施することもでき、これらの分散コンピューティング環境において、通信ネットワークを介して接続された遠隔プロセッサによりタスクを実行する。分散コンピューティング環境において、プログラムモジュールは、記憶設備を含むローカル及びリモートコンピュータ記憶媒体に配置することができる。
【0075】
さらに理解すべきなのは、本発明の実施例における「及び/または」という技術用語は、関連付けられた対象間の関連関係を表すものに過ぎず、3種の関係が存在する可能性があるのを示すものである。例えば、A及び/またはBは、単にAが存在すること、AとBが同時に存在すること、および、単にBが存在することという3種類の関係を示すことができる。また、本文では、符号「/」は、一般的に、前後に関連付けられた対象が「または」という関係を有することを示す。
【0076】
本発明における各実施例は、漸進的な方式により記述されており、各実施例間における同一や類似した部分について、相互参照すればよく、各実施例では、他の実施例との相違点に重点を置いて説明されている。特に、新エネルギー車の実施例、新エネルギー車の車載充電装置の実施例、新エネルギー車の車載充電装置の制御方法の実施例などについて、そのコアとなる改良部分は、新エネルギー車の車載充電装置の電気錠制御回路の実施例と基本的に類似したので、それらの実施例に対する説明を簡単に行うことにしている。関連する部分の説明について、新エネルギー車の車載充電装置の電気錠制御回路の実施例に対する説明を参照されたい。
【0077】
本明細書の説明では、参照用語である「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例示」、「具体的な例示」、又は、「幾つかの例示」などの表現は、当該実施例または例示を組み合わせて説明される具体的な構成要件、構造、材料または特徴が本発明における実施例の少なくとも1つの実施例または例示に含まれることを指す。本発明において、上記用語による例示的な説明は、必ずしも同一の実施例または例示に対するものであるとは限らない。しかも、説明される具体的な構成要件、構造、材料または特徴は、任意の1つまたは複数の実施例または例示で、適切な方式により組み合わせられてもよい。また、相互に矛盾しない限り、当業者は、本発明に説明されている異なる実施例又は例示及び異なる実施例又は例示の特徴を結び付け、組み合わせてもよい。
【0078】
以上に記述されているのは、本願の実施例に過ぎず、本願を制限するためのものではない。当業者にとって、本願は、種々の変更や変化が行われてもよい。本願の精神と原則において行われた如何なる補正、等価代替、改良等は、いずれも、本願の特許請求の範囲内に入っている。
【符号の説明】
【0079】
10 スイッチトランジスタ、20 制御ユニット、30 コンセントロック駆動回路、40 キャップロック駆動回路、51 第1出力インターフェース保護回路、52 第2出力インターフェース保護回路、61 第1自己保護出力フィルタ回路、62 第2自己保護出力フィルタ回路、70 集積端子、702 コンピュータ機器、704 プロセッサ、706 メモリ、708 駆動機構、710 入出力インターフェース、712 入力機器、714 出力機器、716 提示機器、718 グラフィカルユーザインターフェース、720 ネットワークインターフェース、722 通信リンク、724 通信バス。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
新エネルギー車の車載充電装置の電気錠制御回路であって、
コンセントロック駆動回路と、
キャップロック駆動回路と、
出力端が前記コンセントロック駆動回路と前記キャップロック駆動回路の各々の給電入力端に接続されたスイッチトランジスタであって、オン状態にある場合、前記コンセントロック駆動回路と前記キャップロック駆動回路への電力供給ができるが、オフ状態にある場合、前記コンセントロック駆動回路と前記キャップロック駆動回路への電力供給ができなくなるスイッチトランジスタと、
スイッチ制御端が前記スイッチトランジスタの制御受付端に接続された制御ユニットであって、新エネルギー車が非充電状態にあると判定された場合に、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させて、前記スイッチトランジスタをオフ状態にさせる制御ユニットと、を備えた
ことを特徴とする電気錠制御回路。
【請求項2】
前記制御ユニットには、第1駆動制御端と第2駆動制御端とがさらに設けられ、
前記第1駆動制御端は、前記コンセントロック駆動回路の第1駆動受付端に接続され、前記第2駆動制御端は、前記キャップロック駆動回路の第2駆動受付端に接続され、
前記制御ユニットは、さらに、新エネルギー車への充電が必要であると判定された場合に、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力して、前記スイッチトランジスタをオン状態にさせるとともに、駆動信号を前記コンセントロック駆動回路及び/または前記キャップロック駆動回路に出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気錠制御回路。
【請求項3】
前記スイッチトランジスタは、電界効果トランジスタを含み、
前記電界効果トランジスタのドレインは、電源に接続され、前記電界効果トランジスタのソースは、前記コンセントロック駆動回路と前記キャップロック駆動回路の各々の給電入力端に接続され、前記電界効果トランジスタのゲートは、分圧回路によって前記制御ユニットのスイッチ制御端に接続された、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気錠制御回路。
【請求項4】
前記分圧回路は、第1分圧抵抗と第2分圧抵抗を含み、
前記第1分圧抵抗の一端が前記制御ユニットのスイッチ制御端に接続され、前記第1分圧抵抗の他端が前記第2分圧抵抗の一端に接続され、前記第2分圧抵抗の他端がアースされ、
前記第1分圧抵抗と前記第2分圧抵抗との接続点が前記電界効果トランジスタのゲートに接続された、ことを特徴とする請求項3に記載の電気錠制御回路。
【請求項5】
前記コンセントロック駆動回路の出力端とコンセントロックの配線端子の間に設けられ、前記コンセントロック駆動回路の出力端における誘導起電力を解放させ、当該出力端における静電気解放による干渉をフィルタリングして除去するための第1出力インターフェース保護回路と、
前記キャップロック駆動回路の出力端とキャップロックの配線端子の間に設けられ、前記キャップロック駆動回路の出力端における誘導起電力を解放させ、当該出力端における静電気解放による干渉をフィルタリングして除去するための第2出力インターフェース保護回路と、をさらに備えた、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気錠制御回路。
【請求項6】
前記コンセントロックの配線端子と前記キャップロックの配線端子は、1つの集積端子を共有し、
前記コンセントロック駆動回路の正極出力端と負極出力端がそれぞれ、前記集積端子の第1端、第2端に対応して接続され、
前記キャップロック駆動回路の正極出力端と負極出力端がそれぞれ、前記集積端子の第3端、第4端に対応して接続された、
ことを特徴とする請求項5に記載の電気錠制御回路。
【請求項7】
前記第2出力インターフェース保護回路は、第1容量と、第2容量と、第1クランプダイオードと、第2クランプダイオードと、を含み、
前記第1容量の一端が前記第1クランプダイオードの一端に接続され、前記第1容量の他端および前記第1クランプダイオードの他端がアースされ、前記第1容量と前記第1クランプダイオードとの接続点は、前記キャップロック駆動回路の負極出力端に接続され、
前記第2容量の一端が前記第2クランプダイオードの一端に接続され、前記第2容量の他端および前記第2クランプダイオードの他端がアースされ、前記第2容量と前記第2クランプダイオードとの接続点は、前記キャップロック駆動回路の正極出力端に接続された、
ことを特徴とする請求項6に記載の電気錠制御回路。
【請求項8】
前記第1出力インターフェース保護回路は、第3容量と、第4容量と、第3クランプダイオードと、第4クランプダイオードと、を含み、
前記第3容量の一端が前記第3クランプダイオードの一端に接続され、前記第3容量の他端および前記第3クランプダイオードの他端がアースされ、前記第3容量と前記第3クランプダイオードとの接続点は、前記コンセントロック駆動回路の負極出力端に接続され、
前記第4容量の一端が前記第4クランプダイオードの一端に接続され、前記第4容量の他端および前記第4クランプダイオードの他端がアースされ、前記第4容量と前記第4クランプダイオードとの接続点は、前記コンセントロック駆動回路の正極出力端に接続された、
ことを特徴とする請求項6に記載の電気錠制御回路。
【請求項9】
前記制御ユニットには、第1フィードバック受付端と第2フィードバック受付端とがさらに設けられ、
前記第1フィードバック受付端は、前記コンセントロック駆動回路の第1状態フィードバック端に接続され、
前記第2フィードバック受付端は、前記キャップロック駆動回路の第2状態フィードバック端に接続され、
前記制御ユニットは、さらに、前記コンセントロック駆動回路からフィードバックされた第1自己保護状態信号及び/または前記キャップロック駆動回路からフィードバックされた第2自己保護状態信号を受信したときに、前記第1自己保護状態信号及び/または前記第2自己保護状態信号に基づいて、自己保護判定を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気錠制御回路。
【請求項10】
前記第1フィードバック受付端と前記第1状態フィードバック端の間に設けられ、前記第1自己保護状態信号に対してレベルフィルタリングすることで、誤保護信号をフィルタリングして除去するための第1自己保護出力フィルタ回路と、
前記第2フィードバック受付端と前記第2状態フィードバック端の間に設けられ、前記第2自己保護状態信号に対してレベルフィルタリングすることで、誤保護信号をフィルタリングして除去するための第2自己保護出力フィルタ回路と、をさらに備えた、
ことを特徴とする請求項9に記載の電気錠制御回路。
【請求項11】
前記第1自己保護出力フィルタ回路は、第1プルアップ抵抗と第5容量を含み、
前記第1プルアップ抵抗の一端が前記第5容量の一端に接続され、前記第1プルアップ抵抗の他端が電源電圧に接続され、
前記第5容量の他端がアースされ、前記第1プルアップ抵抗の一端と前記第5容量との接続点が前記第1状態フィードバック端に接続された、
ことを特徴とする請求項10に記載の電気錠制御回路。
【請求項12】
前記第2自己保護出力フィルタ回路は、第2プルアップ抵抗と第6容量を含み、
前記第2プルアップ抵抗の一端が前記第6容量の一端に接続され、前記第2プルアップ抵抗の他端が電源電圧に接続され、
前記第6容量の他端がアースされ、前記第2プルアップ抵抗の一端と前記第6容量との接続点が前記第2状態フィードバック端に接続された、
ことを特徴とする請求項10に記載の電気錠制御回路。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1項に記載の電気錠制御回路を備えている、ことを特徴とする新エネルギー車の車載充電装置。
【請求項14】
請求項13に記載の新エネルギー車の車載充電装置を備えている、ことを特徴とする新エネルギー車。
【請求項15】
新エネルギー車の車載充電装置の制御方法であって、
請求項13に記載の新エネルギー車の車載充電装置に用いられ、
新エネルギー車が非充電状態にあるかどうかを判定するステップと、
前記新エネルギー車が非充電状態にある場合に、オン制御信号をスイッチトランジスタに出力することを中止させて、前記スイッチトランジスタをオフ状態にさせるステップと、を含む、
ことを特徴とする制御方法。
【請求項16】
前記新エネルギー車が非充電状態にあるかどうかを判定する前に、
前記新エネルギー車への充電が必要であるかどうかを判定することと、
前記新エネルギー車への充電が必要である場合に、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力して、前記スイッチトランジスタをオン状態にさせることと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項15に記載の制御方法。
【請求項17】
オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力した後、
駆動信号を前記コンセントロック駆動回路及び/または前記キャップロック駆動回路に出力することをさらに含む、ことを特徴とする請求項16に記載の制御方法。
【請求項18】
オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力した後、
コンセントロック駆動回路からフィードバックされた第1自己保護状態信号及び/またはキャップロック駆動回路からフィードバックされた第2自己保護状態信号を受信したときに、前記第1自己保護状態信号及び/または前記第2自己保護状態信号に基づいて、自己保護判定を行うことをさらに含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の制御方法。
【請求項19】
前記第1自己保護状態信号及び/または前記第2自己保護状態信号に基づいて、自己保護判定を行うことは、
前記第1自己保護状態信号を受信したときに、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させ、コンセントロック故障情報を出力することと、
前記第2自己保護状態信号を受信したときに、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させ、キャップロック故障情報を出力することと、
前記第1自己保護状態信号および前記第2自己保護状態信号を同時に受信したときに、オン制御信号を前記スイッチトランジスタに出力することを中止させ、コンセントロック故障情報およびキャップロック故障情報を出力することと、を含む、
ことを特徴とする請求項18に記載の制御方法。
【請求項20】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムと、を含むコンピュータ機器であって、
前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行された場合、請求項15に記載の方法による指令を実行させる、ことを特徴とするコンピュータ機器。
【請求項21】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがコンピュータ機器のプロセッサによって実行された場合、請求項15に記載の方法による指令を実行させる、ことを特徴とするコンピュータ記憶媒体。
【国際調査報告】