IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ クラッシーズ インコーポレイテッドの特許一覧

特表2024-542714火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピース
<>
  • 特表-火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピース 図1
  • 特表-火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピース 図2
  • 特表-火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピース 図3
  • 特表-火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピース 図4
  • 特表-火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピース 図5
  • 特表-火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピース 図6
  • 特表-火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピース 図7
  • 特表-火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピース 図8
  • 特表-火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピース 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピース
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/04 20060101AFI20241108BHJP
   A61N 1/36 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
A61N1/04
A61N1/36
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532583
(86)(22)【出願日】2022-11-02
(85)【翻訳文提出日】2024-05-30
(86)【国際出願番号】 KR2022016970
(87)【国際公開番号】W WO2023101231
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0170714
(32)【優先日】2021-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519061860
【氏名又は名称】クラッシーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク、シ ヒュン
(72)【発明者】
【氏名】リー、セオク ジョー
(72)【発明者】
【氏名】ジェオン、ハ ギル
【テーマコード(参考)】
4C053
【Fターム(参考)】
4C053BB21
4C053JJ11
4C053JJ24
4C053JJ36
4C053JJ40
(57)【要約】
本発明は、火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピースに関し、チップ部の下面に位置するRF電極体が前記チップ部の下面全体を覆い、前記チップ部の外側面に延長されるように位置して前記チップ部の外側面の周りを包んで形成され、施術中にRFエネルギーが集中する部分であるRF電翼の縁端をチップの側面に位置させることにより、施術中にRF電極の縁端と皮膚との間でスパークが発生する事故を防止し、これによりRF信号を用いた皮膚治療中に患者の皮膚に火傷が発生することを防止し、施術中の安全性を大きく向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚内にRFエネルギーを印加するRF電極体が下面に位置するチップ部と、
下部に前記チップ部の位置する開放部を有するカートリッジケーシングと、を含み、
前記RF電極体は、前記チップ部の下面全体を覆い、前記チップ部の外側面に延長されるように位置して前記チップ部の外側面の周りを包んで形成される、火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項2】
前記RF電極体は、
前記チップ部の下面全体を覆う接触電極部と、
前記接触電極部に連結され、前記チップ部の側面を包んで形成される側面電極部と、を含む、請求項1に記載の火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項3】
前記接触電極部と前記側面電極部は、一体に連結された構造を有し、
前記RF電極体の縁部を前記チップ部の外側面から上部側を向くように位置させる、請求項2に記載の火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項4】
前記RF電極体は、前記チップ部の下面と外側面の周りにメッキによって一体に形成されるメッキ層である、請求項1に記載の火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項5】
前記RF電極体は、前記接触電極部の表面全体を覆い、前記側面電極部の少なくとも一部分を覆う絶縁フィルム部材をさらに含む、請求項2に記載の火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項6】
前記RF電極体は、前記側面電極部から交流電源を印加するRF信号印加用電線部と連結される、請求項2に記載の火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項7】
前記カートリッジケーシングは、
前記RF電極体が一面に位置する第1ケーシング部と、
前記第1ケーシング部が傾動可能に連結され、前記チップ部が通過する開放部が下部に位置した第2ケーシング部と、
前記第2ケーシング部と前記チップ部とを連結して前記第1ケーシング部が360度半径で自由に傾動できるようにするボールジョイント部と、
一端部側が前記第1ケーシング部に連結され、他端部側が前記第2ケーシング部に連結され、前記ボールジョイント部を包んで位置し、複数の襞部を備えた蛇腹部材と、
前記蛇腹部材の上端部側に位置し、前記蛇腹部材の内周を包むフレーム構造で形成される蛇腹支持フレーム部材と、を含む、請求項1に記載の火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項8】
前記蛇腹支持フレーム部材は、外側面に複数のフレーム固定ピンが突出し、
前記蛇腹部材には、前記複数のフレーム固定ピンが挿入される複数のピン挿入部が備えられる、請求項7に記載の火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項9】
皮膚と接触するRF電極体を含むRF電極カートリッジと、
前記RF電極カートリッジが着脱自在に結合され、制御本体と連結されるハンドピース本体ケーシングと、を含み、
前記RF電極カートリッジは、請求項1~8のいずれか一項に記載の火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジを含む、皮膚美容治療用ハンドピース。
【請求項10】
前記ハンドピース本体ケーシングの先端部には、前記RF電極カートリッジが挿入されて結合されるカートリッジ挿入部が位置し、
前記カートリッジ挿入部内には、前記RF電極カートリッジが結合されて前記制御本体と前記RF電極体とを電気的に接続するカートリッジ結合ブロックが移動可能に位置し、
前記カートリッジ結合ブロックは、カートリッジ用スプリング部材によって弾性的に支持された状態で位置し、
前記カートリッジケーシングの上面には、前記RF電極体に印加される電気電源をオンオフにする電極オンオフスイッチが位置し、
前記電極オンオフスイッチは、スイッチスプリングによって弾性的に支持されるスイッチボタンを含むことで、前記スイッチボタンが加圧されて押された状態でのみ前記RF電極体に印加される電気電源をオンにし、前記スイッチボタンが加圧された状態が解除されると電気電源をオフにする構造を有し、
前記カートリッジ挿入部の内部には、前記カートリッジ結合ブロックが押されて内側に移動するときに前記電極オンオフスイッチを加圧して押すスイッチ加圧用突起部が突出して位置する、請求項9に記載の皮膚美容治療用ハンドピース。
【請求項11】
前記カートリッジケーシングの上面には、前記電極オンオフスイッチが上面に位置するスイッチ装着突起部が突出して位置し、前記カートリッジ挿入部の内部には、前記スイッチ装着突起部が挿入される突起挿入部が位置し、
前記スイッチ加圧用突起部は、前記突起挿入部内で前記スイッチ装着突起部の上面と対向するように位置する、請求項10に記載の皮膚美容治療用ハンドピース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピースに関し、RF電極の縁端をチップの側面に位置させ、施術中にRF電極が集中する部分が皮膚から離れるようにする火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピースに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
一般に、RF電極を備えたハンドピースは、RF電極(radio frequency)を用いて皮膚及び皮膚の下部組織を加熱して治療する装置である。
【0003】
RF電極を備えたハンドピースは、肥満治療として冷却脂肪溶解施術を行った後、皮膚の温度を上げて皮膚を回復させる用途や、皮膚及び皮膚の下部組織を加熱してコラーゲンの収縮を発生させるか或いは創傷治癒反応を誘発させる皮膚治療などに使われている。
【0004】
近年、皮膚美容への関心が増加するにつれて、RF電極を備えたハンドピースは、下部真皮内のコラーゲンの収縮又は創傷治癒反応を引き起こして皮膚のリモデリング/リサーフェシング(resurfacing)、しわの除去、並びに皮脂腺、毛包脂肪組織及びクモの巣状静脈瘤(spider veins)の治療などに様々に用いられている。
【0005】
RF電極を備えたハンドピースは、患者の皮膚と接触するRF電極体を含むRF電極カートリッジと、RF電極カートリッジが分離可能に結合され、制御本体と連結されるハンドピース本体ケーシングと、を含む。
【0006】
RF電極を備えたハンドピースは、RF電極カートリッジの一面に備えられるRF電極に印加される電気信号を制御することにより、皮膚治療の種類に合わせて様々なパターンで実現して当該皮膚治療に対する効果を増大させている。
【0007】
このため、ハンドピース本体ケーシングには、RF電極に印加される電気信号を制御するためのリレーが備えられる。
【0008】
RF電極カートリッジは、使用回数が予め設定された消耗性部品であって、予め設定された使用回数に達すると交換される。
【0009】
また、ハンドピース本体ケーシングに備えられるリレーも、使用回数が予め設定された消耗品であるので、ハンドピース本体ケーシングも、予め設定された使用回数にリレーの使用回数が達すると、交換されている。
【0010】
一方、従来の皮膚美容治療用RF電極カートリッジを示す底面図である図1を参照すると、従来の皮膚美容治療用RF電極カートリッジは、皮膚と接触するチップの下面にRF電極が位置し、RF電極がチップの下面内に位置する。
【0011】
すなわち、図1を参照すると、RF電極1は、チップ2の下面外周の内側に縁部が位置するように装着される。
【0012】
RF電極1は、RF信号を印加するときにRFエネルギーがRF電極の縁部、すなわちRF電極1の外周に集中する特性を有する。
【0013】
このため、皮膚美容治療用RF電極カートリッジのチップ2を皮膚に接触させた状態でRF電極1を介してRF信号を発生させながら、施術中にRF電極1の縁部、すなわちRF電極1の外周に集中するRFエネルギーにより患者の火傷を負うおそれがある。
【0014】
特に、施術中にRF電極1が皮膚に接触するときに皮膚の曲面、すなわち皮膚の弾力によってRF電極1の縁部、すなわち、RFエネルギーが集中する部分が皮膚と離隔することが頻繁に発生するが、このとき、スパークが飛び散って患者が火傷を負うことが発生するという問題点があった。
【0015】
本発明に係る先行特許として、韓国特許第2048384号の「流体を用いた皮膚美容治療用RF電極構造体、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピース」(2019年11月19日登録)がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明の目的は、RF電極の縁端をチップの側面に位置させ、施術中にRF電極が集中する部分が皮膚から離れるようにする皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピースを提供することにある。
【0017】
本発明の他の目的は、振動モータを備えて、皮膚治療中に発生する苦痛を最小限に抑え、治療効果を向上させることができる皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピースを提供することにある。
【0018】
本発明の別の目的は、皮膚に接触したRF電極カートリッジを押さなければRF電極体に電気電源が印加されないようにして安全且つ簡便な治療を可能にした皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するために、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジの一実施形態は、皮膚内にRFエネルギーを印加するRF電極体が下面に位置するチップ部と、下部に前記チップ部の位置する開放部を有するカートリッジケーシングと、を含み、前記RF電極体は、前記チップ部の下面全体を覆い、前記チップ部の外側面に延長されるように位置して前記チップ部の外側面の周りを包んで形成されることを特徴とする。
【0020】
上記目的を達成するために、本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態は、皮膚と接触するRF電極体を含むRF電極カートリッジと、前記RF電極カートリッジが着脱自在に結合され、制御本体と連結されるハンドピース本体ケーシングと、を含み、前記RF電極カートリッジは、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジの実施形態であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、施術中にRFエネルギーが集中する部分であるRF電極の縁端をチップの側面に位置させ、施術中にRF電極の縁端と皮膚との間でスパークが発生する事故を防止し、これによりRF信号を用いた皮膚治療中に患者の皮膚に火傷が発生することを防止し、施術中に安全性を大きく向上させるという効果がある。
【0022】
本発明は、振動モータを備えることで、皮膚治療中に発生する苦痛を最小限に抑え、治療効果を向上させるという効果がある。
【0023】
本発明は、皮膚に接触したRF電極カートリッジを押さなければRF電極体に電気電源が印加されないようにして、安全且つ簡便な治療が可能であり、治療時の安全性を向上させるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】従来の皮膚美容治療用RF電極カートリッジを示す底面図である。
図2】本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態を示す斜視図である。
図3】本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジの一実施形態を示す分解斜視図である。
図4】本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジの一実施形態を示す断面図である。
図5】本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジの一部分を拡大して示す断面図である。
図6】本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態を示す分解斜視図である。
図7】本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態を示す断面図である。
図8】本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態における皮膚美容治療用RF電極カートリッジの平面図である。
図9】本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態におけるハンドピース本体ケーシングの底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0026】
本発明の好適な実施形態を添付図面によって詳細に説明すれば、次の通りである。本発明の詳細な説明に先立ち、以下で説明される本明細書及び特許請求の範囲に使用された用語や単語は、通常的又は辞典的な意味に限定して解釈されてはならない。したがって、本明細書に記載された実施形態と図面に示された構成は、本発明の最も好適な実施形態に過ぎないものであり、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを代替することができる様々な均等物と変形例があり得ることを理解すべきである。
【0027】
図2は、本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態を示す斜視図である。図2を参照すると、本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態は、皮膚と接触するRF電極体120を含むRF電極カートリッジ100と、前記RF電極カートリッジ100が着脱自在に結合され、制御本体と連結されるハンドピース本体ケーシング200と、を含む。
【0028】
本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100を備えた皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態は、皮膚と接触するRF電極体120を含むRF電極カートリッジ100と、RF電極カートリッジ100が着脱自在に結合され、制御本体と連結されるハンドピース本体ケーシング200と、を含む。
【0029】
ハンドピース本体ケーシング200は、連結ケーブル10によって制御本体と連結され、制御本体は、RF電極体120に交流電源を印加してRF信号を発生させるRF信号発生部を含む公知の構成であって、様々に変形して実施できるので、より詳細な説明は省略する。
【0030】
一方、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100を備えた皮膚美容治療用ハンドピースは、施術者が手で握ってRF電極体120を皮膚に接触させた状態で制御本体のRF信号発生部によってRF電極体120に交流電源を印加してRF信号を発生させることにより、皮膚内の真皮を加熱して皮膚を治療したり美容効果を誘発したりすることができる。
【0031】
このとき、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100を備えた皮膚美容治療用ハンドピースの向こう側には、RF電極体120よりもさらに広い面積を有するRF電極パネル体(図示せず)が位置することができる。
【0032】
RF電極パネル体は、RF信号を印加して皮膚内の真皮を加熱して皮膚を治療したり美容効果を誘発したりする公知の構成であって、より詳細な説明は省略する。
【0033】
すなわち、本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースは、RF電極体120を皮膚に接触させた状態で皮膚にRF信号を印加して皮膚内組織を加熱して下部真皮内のコラーゲンの収縮又は創傷治癒反応を引き起こすことにより、皮膚のリモデリング/リサーフェシング(resurfacing)、しわの除去、並びに皮脂腺、毛包脂肪組織及びクモの巣状静脈瘤(spider veins)の治療などを行うことができる。
【0034】
RF電極カートリッジ100は、予め設定された時間の間治療に使用されると、寿命が尽きて皮膚治療への使用が不可能であり、交換される消耗品であって、ハンドピース本体ケーシング200に着脱自在に結合される。
【0035】
ハンドピース本体ケーシング200の先端部には、RF電極カートリッジ100の一部分が挿入されて結合されるカートリッジ挿入部200bが位置する。
【0036】
RF電極カートリッジ100は、カートリッジ挿入部200b内に挿入され、カートリッジ挿入部200b内に位置したカートリッジ結合ブロック210に結合されて最終結合位置でカートリッジロック部130によってロックされることにより、結合が完了する。
【0037】
カートリッジロック部130は、カートリッジケーシング110の両側に位置するボタン式ロック部であって、弾性支持されたボタン部にカートリッジ結合ブロック210をかけて支持する楔部が位置し、ボタン部を押すとロックが解除される公知の構成を利用したものであり、より詳細な説明は省略する。
【0038】
一方、図3は、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジの一実施形態を示す斜視図であり、図4は、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジの一実施形態を示す断面図であり、図5は、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジの一部分を拡大して示す断面図である。
【0039】
以下、図3図5を参照して、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジの一実施形態を詳細に説明する。
【0040】
本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100の一実施形態は、皮膚内にRFエネルギーを印加するRF電極体120が下面に位置するチップ部101と、下部にチップ部101の位置する開放部110cを有するカートリッジケーシングと、を含む。
【0041】
チップ部101の下面にはRF電極体120が位置し、RF電極体120は、チップ部101の下面全体を覆い、チップ部101の外側面に延長されるように位置する。
【0042】
RF電極体120は、チップ部101の下面全体を覆う接触電極部121と、接触電極部121に連結され、チップ部101の側面を包んで形成される側面電極部122と、を含む。
【0043】
接触電極部121と側面電極部122は、一体に連結された構造を有し、RF電極体120の端、すなわち、RF電極体120の縁部をチップ部101の外側面から上部側を向くように位置させる。
【0044】
RF電極体120は、チップ部101の下面と外側面の周りにメッキで一体に形成されるメッキ層であることを一例とする。
【0045】
チップ部101の下面全体を覆う接触電極部121と、接触電極部121に連結され、チップ部101の外側面を包んで形成される側面電極部122は、メッキによって一体に形成されるメッキ層であることを一例とする。
【0046】
RF電極体120は、メッキ層で形成され、チップ部101の下面全体を覆うとともに、外側面の周りを包む形状に容易に形成できる。
【0047】
RF電極体120は、RF信号を発生させながら、施術中にRFエネルギーが集中するRF電極体120の端、すなわち、RF電極体120の縁部がチップ部101の側面から上部を向くようにしてRF電極体120を介してRF信号を発生させながら、施術中にRF電極体120の縁部、すなわち、RF電極体120の外周に集中するRFエネルギーにより患者の火傷を負う事故を防止することができる。
【0048】
すなわち、施術中にRF電極体120のうち、皮膚に接触する接触電極部121がチップ部101の下面全体を覆い、接触電極部121と一体にチップ部101の外側面を包んで形成される側面電極部122によってRF信号が印加されるRF電極体120の端が、チップ部101の外側面から上部側を向くように位置して、患者の皮膚から遠い距離に離隔し、患者の皮膚と絶対に接触しないように位置して、皮膚と接触した状態で離れるときにスパークが飛び散って患者が火傷を負う事故が完全に防止できる。
【0049】
一方、RF電極体120は、接触電極部121の表面全体を覆い、側面電極部122の少なくとも一部分を覆う絶縁フィルム部材123をさらに含む。
【0050】
絶縁フィルム部材123は、皮膚と接触する接触電極部121の表面を覆うことにより、RF電極体120が患者の皮膚に直接接触するのを防止する。
【0051】
RF電極体120は、チップ部101の外側面、すなわち、側面電極部122から交流電源を印加するRF信号印加用電線部101aと連結される。
【0052】
RF電極体120は、側面電極部122に連結されたRF信号印加用電線部101aを介して交流電源の印加を受け、皮膚と接触する接触電極部121の表面にRF信号を安定的に発生させる。
【0053】
また、RF電極体120は、下部側に凸な曲面を有するが、皮膚に押されるときに変形しない曲面をなすように形成される。
【0054】
RF電極体120の表面曲率は、皮膚に押されるときに皮膚と接触する面積が最大化できる曲率を有するように形成されることを一例とする。
【0055】
また、RF電極体120は、表面が凸な曲面、すなわち、中心から360°の周りに均一な曲率を有する形状に形成され、皮膚を加圧するときに加圧力が均一に分散できる形状であるとともに、外周縁で皮膚が過度に押されて疼痛が誘発されるのを防止することができる。
【0056】
RF電極体120は、皮膚に押されるときに変形しない曲面をなすように形成され、皮膚を加圧するときに皮膚と密着する面積を最大化するとともに、使用中に変形しないため耐久性を確保することができる。
【0057】
チップ部101の下面は、下部側に凸な曲面を有するが、皮膚に押されるときに変形しない曲面をなすように形成され、表面にメッキされて形成されるRF電極体120、すなわち、接触電極部121が下部側に凸な曲面で形成できるようにする。
【0058】
RF電極体120、すなわち、接触電極部121は、凸な曲面を有するため、施術中に小さな力で押されても治療部位の皮膚に均一に密着することができるため、施術者の利便性を確保するとともに、施術中の患者の不便さと苦痛を最小限に抑えることができる。
【0059】
カートリッジケーシング110は、RF電極体120が一面に位置する第1ケーシング部110aと、第1ケーシング部110aが傾動可能に連結され、チップ部101が通過する開放部110cが下部に位置した第2ケーシング部110bを含むことにより、RF電極体120が皮膚に接触して移動するときに傾動しながら皮膚に接触した状態を維持することができるようにする。
【0060】
図6は、本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態を示す分解斜視図であり、図7は、本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態を示す断面図である。以下、図6及び図7をさらに参照して、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100の実施形態を詳細に説明する。
【0061】
第2ケーシング部110bは、ハンドピース本体ケーシング200に着脱自在に結合される部分である。第2ケーシング部110bは、ハンドピース本体ケーシング200のカートリッジ挿入部200b内に挿入され、カートリッジ結合ブロック210と結合されるケーシング結合部が一端部側に位置する。
【0062】
カートリッジケーシング110には、RF電極体120を制御本体に電気的に接続するための本体連結用第1端子部192が備えられる。
【0063】
本体連結用第1端子部192は、カートリッジケーシング110の上面、すなわち、後述する第2ケーシング部110bの上面に露出するように位置することを一例とする。
【0064】
本体連結用第1端子部192は、後述するハンドピース本体ケーシング200のカートリッジ挿入部200bの挿入部内に位置する本体連結用第2端子部211と電気的に接続されて制御本体と電気的に接続されることを一例とする。これは、下記の本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースの実施形態についての説明でさらに詳細に説明する。
【0065】
そして、第2ケーシング部110bの他端部側には、第1ケーシング部110aが傾動可能に連結される。
【0066】
さらに詳細には、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100は、第2ケーシング部110bとチップ部101とを連結してチップ部101と第1ケーシング部110aが360半径で自由に傾動できるようにするボールジョイント部分140をさらに含む。
【0067】
ボールジョイント部140は、第2ケーシング部110bの他端部側に固定されるジョイント支持棒部材と、ジョイント支持棒部材の端部側に位置し、チップ部101に回転可能に結合されるボール体と、を含むことを一例とする。
【0068】
チップ部101には、ボール体が挿入されて回転可能に位置するボール挿入部が位置し、チップ部101は、ボール体を中心に360度半径で自由に傾動でき、チップ部101が貫通して位置した第1ケーシング部110aも、チップ部101と共に360度半径で自由に傾動できる。
【0069】
また、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100の一実施形態は、一端部側が第1ケーシング部110aに連結され、他端部側が第2ケーシング部110bに連結され、ボールジョイント部140を包んで位置し、複数の襞部を備えた蛇腹部材150をさらに含むことができる。
【0070】
蛇腹部材150は、皮膚美容治療用ハンドピースの長手方向に複数の襞部が位置することにより、襞部が自由に折り畳まれたり展開されたりしながら第1ケーシング部110aとチップ部101の傾動動作を支持する。
【0071】
蛇腹部材150は、一端部側が第1ケーシング部110aの外周に沿って固定され、他端部側が第2ケーシング部110bの外周に沿って固定されることにより、中央に位置するボールジョイント部140の外側を離隔した位置で包み込む。
【0072】
蛇腹部材150は、ボールジョイント部140の外側を離隔した位置で包み込み、第1ケーシング部110a及びチップ部101がボール体を中心に360度半径で自由に傾動できるようにし、第1ケーシング部110aと第2ケーシング部110bとの間を覆うことにより、第1ケーシング部110aと第2ケーシング部110b内に異物などが流入するのを遮断する。
【0073】
また、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100の一実施形態は、蛇腹部材150の上端部側に位置し、蛇腹部材150の内周を包み込むフレーム構造で形成される蛇腹支持フレーム部材151をさらに含む。
【0074】
蛇腹支持フレーム部材151は、蛇腹部材150の内周を包み込むことにより、内部にボールジョイント部が通過できる空間を形成するフレーム構造を有し、四角フレーム構造を有することを一例とし、蛇腹部材150の形状、すなわち、第1ケーシング部110aと第2ケーシング部110bとの連結部分の形状に応じて様々なフレーム形状に変形して実施できることを明らかにする。
【0075】
また、蛇腹支持フレーム部材151は、外側面に複数のフレーム固定ピン152が突出し、蛇腹部材150には、フレーム固定ピン152が挿入される複数のピン挿入部150aが備えられる。
【0076】
フレーム固定ピン152は、各蛇腹支持フレーム部材151の外側面に突出して蛇腹部材150のピン挿入部150a内に挿入されて結合されることにより、蛇腹支持フレーム部材151の位置を安定的に固定させることができる。
【0077】
蛇腹支持フレーム部材151は、第2ケーシング部110bと連結される蛇腹部材150の上端部側に位置して蛇腹部材150の連結部分に対する剛性を補強することができ、第2ケーシング部と蛇腹部材150との連結部分で蛇腹部材150が変形又は破損する事故を防止することができる。
【0078】
そして、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100の一実施形態は、カートリッジケーシング110内に位置する振動モータ部160をさらに含むことができる。
【0079】
振動モータ部160は、第2ケーシング部110bでボールジョイント部が連結されるボールジョイント支持部に位置し、施術中に振動を発生させてRF電極体120が密着した皮膚にマッサージ効果で治療効果をさらに向上させるとともに、治療中に電気的刺激によって患者に発生する苦痛を軽減することができる。
【0080】
チップ部101の内部には、RF電極体120を冷却させる冷却水が充填される冷却空間111が位置し、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100は、冷却空間111内に冷却水を供給し、冷却空間111内の冷却水を排出させて冷却水が循環するようにする第1冷却水ライン部170と第2冷却水ライン部180とを含む。
【0081】
冷却空間111は、RF電極体120が位置するチップ部101の下面を含むように位置する。
【0082】
第1冷却水ライン部170と第2冷却水ライン部180は、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100が皮膚美容治療用ハンドピースに結合されるとき、皮膚美容治療用ハンドピース内に位置する冷却水循環ラインと連結される。
【0083】
第1冷却水ライン部170と第2冷却水ライン部180は、カートリッジケーシング110の上部側に突出して位置し、カートリッジ挿入部200b内にケーシング結合部が挿入されてカートリッジ結合ブロック210に結合されるとき、ハンドピース本体ケーシング200の冷却水循環ライン部200aと連結される構造を有する。
【0084】
冷却水循環ライン部200aは、制御本体内に位置する冷却水タンクと連結される。第1冷却水ライン部170と第2冷却水ライン部180は、冷却水循環ライン部200aを介して、制御本体内に位置する冷却水タンクと連結される。
【0085】
冷却水は、冷却水循環ライン部200a、第1冷却水ライン部170及び第2冷却水ライン部180を介して冷却水タンクと冷却空間111を経てポンプの作動で循環し、循環中に冷却水循環ライン又は冷却水タンクに位置する冷却部によって冷却されて冷却空間111内で一定温度に維持され得る。
【0086】
冷却部は、ラジエータ又はチラーなど、冷却水を冷却させる公知の冷却機器を含むことができる。
【0087】
また、冷却空間111内には、冷却水の温度を感知する温度センサ112が位置し、温度センサは、冷却水を感知して制御本体内の制御部に伝達する。
【0088】
制御部は、温度センサから伝達された冷却水の温度情報を用いてポンプ及び冷却部の作動を制御することにより、冷却空間111内の冷却水の温度を、治療中に皮膚を冷却させるのに適した温度に維持することができる。
【0089】
温度センサ112は、冷却空間111内に位置して実質的に皮膚冷却が行われる冷却水の温度を測定し、冷却水の温度を、皮膚を冷却させるのに適した温度に維持することを一例とし、これ以外にも冷却水循環ライン又は冷却水タンクなどのように、冷却水の温度を測定することができる如何なる位置にも位置して実施できることを明らかにする。
【0090】
冷却水は、ポンプの作動によって冷却空間111内から排出され、冷却水タンクを経て冷却部によって冷却された後、再び冷却空間111内に流入しながら、RF信号の印加で皮膚が加熱されるときに皮膚の表面を冷却させることができる。
【0091】
すなわち、施術中に加熱されるRF電極体120、すなわち、接触電極部121の温度を循環する冷却水に下げて治療中の皮膚の表面を冷却させることにより、治療の際に皮膚の火傷及び熱による損傷を防止することができる。
【0092】
本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100は、冷却空間111内に冷却水を循環させ、循環する冷却水で皮膚を連続かつ安定的に冷却させることができ、均一かつ一定の温度に冷却させることができるため、皮膚治療の際に皮膚冷却による不快感を最小限に抑え、治療満足感を向上させることができる。
【0093】
一方、接触電極部121には、上部に突出して制御本体のRF信号発生部と電気的に接続される電極連結端子121aが備えられることができる。
【0094】
電極連結端子121aは、複数位置し、下端部がカートリッジケーシング110を通過してRF電極体120と連結される。
【0095】
また、電極連結端子121aは、冷却空間111を通過してカートリッジケーシング110の上部に突出し、カートリッジケーシング110の上面、すなわち、第2ケーシング部110bの上面に露出するように位置する本体連結用第1端子部192に電気的に接続することにより、制御本体と電気的に接続されることができる。
【0096】
冷却空間111には、電極連結端子121aが通過する端子通路が備えられ、電極連結端子121aを冷却空間111内の冷却水と絶縁させる端子絶縁部113が位置する。
【0097】
冷却空間111は、上部側にボールジョイントと結合されるボール結合部114aが突出して位置する冷却空間カバー部114が位置することにより、内部が密閉された構造を有する。
【0098】
端子絶縁部113は、冷却空間111の底面に一体に突出し、上端部側が冷却空間の上部を密閉させる冷却空間カバー部114に連結されることにより、冷却空間111が密閉される構造において電極連結端子121aが冷却空間111を貫通して冷却水との絶縁状態で冷却空間111の外側で制御本体と電気的に接続可能に位置できるようにする。
【0099】
本発明は、RF電極体120をチップ部101の下面と外側面にメッキ層で一体に形成することにより、製造過程を単純化させ、製造コストを削減することができるため、経済性を確保することができる。
【0100】
また、本発明は、RF電極体120が皮膚によって加圧されても押されて変形することのない固定形状を有することにより、RF電極体120の耐久性を確保する。
【0101】
また、本発明は、冷却水を循環させることにより、RF信号で加熱される皮膚の表面を冷却させて皮膚表面の温度を一定に保つことができるため、治療効率を上げるうえ、治療時の皮膚冷却による不快感を最小限に抑え、治療時の満足度を向上させることができる。
【0102】
一方、図8は、本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態における皮膚美容治療用RF電極カートリッジの平面図であり、図9は、本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態におけるハンドピース本体ケーシングの底面図である。
【0103】
次に、図6図9を参照して、本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態を詳細に説明する。
【0104】
ハンドピース本体ケーシング200の先端部に位置するカートリッジ挿入部200b内には、本体連結用第1端子部192が接続される本体連結用第2端子部211が位置し、第1冷却水ライン部170と第2冷却水ライン部180を冷却水循環ライン部200aと連結するライン連結部212が位置するカートリッジ結合ブロック210が移動可能に位置する。
【0105】
電極連結端子121aは、本体連結用第1端子部192と電線又はケーブルを介して電気的に接続され、本体連結用第2端子部211は、電線又はケーブルを介して制御本体と電気的に接続される。
【0106】
このため、本発明に係る皮膚美容治療用RF電極カートリッジがカートリッジ挿入部200b内に挿入されると、本体連結用第1端子部192は、カートリッジ連結ブロック210の本体連結用第2端子部211に接続され、第1冷却水ライン部170と第2冷却水ライン部180は、カートリッジ結合ブロック210のライン連結部212内に挿入されて嵌め込まれながら冷却水循環ライン部200aと連結される。
【0107】
また、カートリッジ結合ブロック210は、ハンドピース本体ケーシング200の長手方向に移動可能に位置し、ハンドピース本体ケーシング200内には、カートリッジ結合ブロック210を弾性支持するカートリッジ用スプリング部材220が位置する。
【0108】
冷却水循環ライン部200aは、ハンドピース本体ケーシング200内で少なくともRF電極カートリッジ100の移動距離だけの余裕長さをもって自由に屈曲可能なホースであるか、或いはハンドピース本体ケーシング200内で長さ調節が可能な蛇腹構造を有するホースである。
【0109】
カートリッジ用スプリング部材220は、RF電極カートリッジ100が結合され、移動可能なカートリッジ結合ブロック210を弾性支持してRF電極体120を患者が皮膚に密着させて加圧するとき、患者に加わる荷重を緩衝させる役割を果たし、弾性復元力でRF電極カートリッジ100を患者の皮膚側に押すことにより、RF電極体120が患者の皮膚にさらに完全に密着できるようにする。
【0110】
ハンドピース本体ケーシング200内には、カートリッジ結合ブロック210の直線移動を案内するカートリッジ移動案内部230が位置する。
【0111】
カートリッジ移動案内部230は、カートリッジ結合ブロック210から突出して位置する移動案内棒部231と、ハンドピース本体ケーシング200内に位置し、移動案内棒部231が貫通して移動可能に結合される移動案内ブロック232と、を含むことができる。
【0112】
そして、移動案内棒部231は、複数備えられ、複数の移動棒部のうちの少なくとも一つは、コイルスプリングであるカートリッジ用スプリング部材220を貫通して位置することを一例とする。
【0113】
すなわち、カートリッジ用スプリング部材220は、コイルスプリングであることを一例とし、移動案内棒部231が貫通して位置して一端部側がカートリッジ挿入部200bに支持され、他端部側が移動案内ブロック232に支持されてカートリッジ結合ブロック210、及びカートリッジ結合ブロック210に結合されたRF電極カートリッジ100の直線移動を弾性的に支持する。
【0114】
一方、本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100は、カートリッジケーシング110の上面、すなわち、第2ケーシング部200bの上面には、RF電極体120に印加される電気電源をオンオフにする電極オンオフスイッチ115が位置する。
【0115】
電極オンオフスイッチ115は、スイッチスプリング115bによって弾性的に支持されるスイッチボタン115aを含むことにより、スイッチボタン115aが加圧されて押された状態でのみRF電極体120に印加される電気電源をオンにし、スイッチボタン115aが加圧された状態が解除されると電気電源をオフにする構造を有する。
【0116】
また、ハンドピース本体ケーシング200の内部、すなわち、カートリッジ挿入部200bの内部には、カートリッジ結合ブロック210が押されて移動するときに電極オンオフスイッチ115を加圧して押すスイッチ加圧用突起241が突出して位置する。
【0117】
スイッチ加圧用突起部241は、RF電極カートリッジ100がハンドピース本体ケーシング200に結合された状態でスイッチボタン115aの上面に接触するように位置する。
【0118】
より詳細には、カートリッジケーシング110の上面、すなわち、第2ケーシング部200bの上面には、電極オンオフスイッチ115が上面に位置するスイッチ装着突起部116が突出して位置し、カートリッジ挿入部200bの内部には、スイッチ装着突起部116が挿入される突起挿入部240が位置し、突起挿入部240内で前記スイッチ装着突起部116と対向するようにスイッチ加圧用突起部241が突出して位置する。
【0119】
電極オンオフスイッチ115は、スイッチボタン115aの上面がスイッチ装着突起部116の上面に突出するか、或いはスイッチ突起部の上面と平面をなすように位置し、RF電極カートリッジ100がハンドピース本体ケーシング200に結合されると、スイッチ装着突起部116が突起挿入部240内に挿入され、スイッチ加圧用突起部241がスイッチボタン115aの上面に接触するように位置する。
【0120】
すなわち、施術者がハンドピース本体ケーシング200を握ってRF電極体120を皮膚に密着させた状態でハンドピース本体ケーシング200を押すと、RF電極カートリッジ100が押されてハンドピース本体ケーシング200へ移動しながらカートリッジ結合ブロック210を押して移動させ、これによりスイッチ装着突起部116がスイッチボタン115aを押しながらRF電極体120に電気電源を印加する。
【0121】
そして、RF電極体120が皮膚に接触した状態でハンドピース本体ケーシング200が押されなければ、すなわち、施術者がハンドピース本体ケーシング200を押さなければ、カートリッジ用スプリング部材220によってカートリッジ結合ブロック210が原位置に移動しながら、スイッチボタン115aもスイッチスプリング115bの弾性復元力によって原位置に復帰して、RF電極体120に供給される電気電源を遮断し、これによりRF電極体120の作動もオフにされる。
【0122】
本発明に係る皮膚美容治療用ハンドピースは、施術中に施術者がハンドピース本体ケーシング200を握って押した状態でのみRF電極体120に電気電源が印加され、施術中に施術者がハンドピース本体ケーシング200を押した力を解除すると、スプリングの弾性復元力によって、自動的にRF電極体120に印加される電気電源が遮断されるので、必要な部位で正確な回数だけ正確に施術することができ、治療中に過度な刺激による皮膚損傷などの事故も防止することができる。
【0123】
本発明に係る火傷防止用皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100、及びそれを含む皮膚美容治療用ハンドピースは、RF電極体120を患者の皮膚に密着させた状態で移動させながら施術する。
【0124】
このとき、RF電極カートリッジ100のチップ部101は、ボールジョイント部140を中心に360度半径で自由に傾動させながらRF電極体120、すなわち接触電極部121が皮膚に密着した状態で持続的に維持できるようにする。
【0125】
そして、振動モータ部による振動で皮膚にマッサージ効果を発生させて施術による治療効果をさらに誘発する。
【0126】
また、施術者によって加圧される加圧力は、カートリッジ用スプリング部材220が弾性支持して緩衝させるとともに、カートリッジ用スプリング部材220の弾性復元力でRF電極体120が皮膚に密着した状態をさらに確実に維持することができる。
【0127】
本発明は、施術中にRFエネルギーが集中する部分であるRF電極体の縁端をチップ部101の外側面から上部を向くように位置させ、施術中にRFエネルギーが集中する部分が皮膚から離れるようにして、施術中にRF電極の縁端と皮膚との間でスパークが発生する事故を防止し、これによりRF信号を用いた皮膚治療中に患者の皮膚に火傷が発生するのを防止し、施術中の安全性を大きく向上させるという効果がある。
【0128】
本発明は、施術中にRF電極体120がボールジョイント部140を中心に360度半径で自由に傾動しながら皮膚に密着した状態で移動し、RF電極体120が皮膚と離隔して皮膚組織の損傷又は皮膚の火傷発生事故を防止することにより、施術中の安全性を大きく向上させる。
【0129】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨から逸脱することなく様々に変更して実施することができ、それらも本発明の構成に含まれることを明らかにする。
【符号の説明】
【0130】
100 RF電極カートリッジ
101 チップ部
110 カートリッジケーシング
110a 第1ケーシング部
110b 第2ケーシング部
110c 開放部
111 冷却空間
112 温度センサ
113 端子絶縁部
114 冷却空間カバー部
114a ボール結合部
115 電極オンオフスイッチ
115a スイッチボタン
115b スイッチスプリング
116 スイッチ装着突起部
120 RF電極体
121 接触電極部
121a 電極連結端子
122 側面電極部
123 絶縁フィルム部材
130 カートリッジロック部
140 ボールジョイント部
150 蛇腹部材
150a ピン挿入部
151 蛇腹支持フレーム部材
152 フレーム固定ピン
160 振動モータ部
170 第1冷却水ライン部
180 第2冷却水ライン部
192 本体連結用第1端子部
200 ハンドピース本体ケーシング
200a 冷却水循環ライン部
200b カートリッジ挿入部
210 カートリッジ結合ブロック
211 本体連結用第2端子部
212 ライン連結部
220 カートリッジ用スプリング部材
230 カートリッジ移動案内部
231 移動案内棒部
232 移動案内ブロック
240 突起挿入部
241 スイッチ加圧用突起部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】