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特表2024-542812複合表示モジュールを備える時計の表示器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】複合表示モジュールを備える時計の表示器
(51)【国際特許分類】
   G04B 19/23 20060101AFI20241108BHJP
   G04B 19/22 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
G04B19/23
G04B19/22 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024533291
(86)(22)【出願日】2022-12-02
(85)【翻訳文提出日】2024-06-04
(86)【国際出願番号】 IB2022061691
(87)【国際公開番号】W WO2023105365
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】070690/2021
(32)【優先日】2021-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CH
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520110814
【氏名又は名称】マニュファクチュール・ドルロジュリ・オーデマ・ピゲ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 大成
(74)【代理人】
【識別番号】100208258
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 友子
(72)【発明者】
【氏名】カラム・ローラン
(57)【要約】
【課題】表示を簡素化できて、多くの情報を組み合わせられる複合表示モジュールを備える表示器を提供する。
【解決手段】本発明は、現地時間に対応する第1等時帯の第1指示部(12)、第2等時帯の時間の第2指示部(14)と、24時間で1回転するように配置された昼夜指示器(21)とを備える、時計の表示器(10)に関する。昼夜指示器(21)は、それぞれ異なる視覚的外観を持ち、昼と夜を表す第1区域及び第2区域(22、24)を備える。ローカル時間及び第2等時帯の時刻において昼であるか夜であるかを所与の時点に表示するため、表示器(10)が、昼夜指示器(21)に対応して固定的に配置された少なくとも第1指示器(26)と、基準として機能し、昼夜表示器(21)に対応して配置された第2指示器(28)とを備える複数の表示モジュール(20)をさらに備える。本発明はまた、その表示器(10)を備える時計に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローカル時間に対応する第1等時帯の第1指示部(12)と、
第2等時帯の時間の第2指示部(14)と、
24時間で1回転するように配置された昼夜指示器(21)と
を備える時計の表示器(10)であって、
前記昼夜指示器(21)が、それぞれ異なる視覚的外観を持ち、昼と夜を表す第1区域及び第2区域(22、24)を備える、前記時計の表示器(10)において、
前記表示器(10)が、所与の時点に、前記ローカル時間及び前記第2等時帯の時刻が昼なのか夜なのかを示すために、
前記昼夜指示器(21)に対応して固定的に配置された少なくとも1つの第1指示器(26)と、
基準として機能し、前記昼夜指示器(21)に対応して配置された第2指示器(28)と
を備える複合表示モジュール(20)をさらに備えることを特徴とする、時計の表示器(10)。
【請求項2】
前記複合表示モジュール(20)が、前記ローカル時間と前記第2等時帯の時間との時差を示す時差指示器(29)をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の表示器(10)。
【請求項3】
前記時差指示器(29)が、
前記第1指示器及び第2指示器(26、28)に面して配置されていて、
時差の時間数を示しかつ前記昼夜指示器(21)の周囲に配置された複数の見出しを備える
ことを特徴とする、請求項2に記載の表示器(10)。
【請求項4】
前記複合表示モジュール(20)の前記第2指示器(28)の位置が、前記第2等時帯の時間に前記第2指示器(28)の位置を合わせられるように調整可能であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示器(10)。
【請求項5】
前記複合表示モジュールの前記第2指示器(28)が、前記第2指示部(14)に運動学的に連結されていることで、前記第2指示部(14)の時間の変化が同時に前記第2指示器(28)の位置を修正することを特徴とする、請求項4に記載の表示器(10)。
【請求項6】
前記複合表示モジュール(20)の前記第2指示器が、特徴的な要素を備える針(28)又は透明円盤の形態であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の表示器(10)。
【請求項7】
前記複合表示モジュール(20)の前記第1指示器(26)が、前記昼夜指示器(21)の上方のブリッジ(27)に載っていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の表示器(10)。
【請求項8】
前記ブリッジ(27)が、窓(30)を画定していて、前記窓(30)では前記昼夜指示器(21)の一部が可視であり、前記窓が好ましくは角度区域に類似していることを特徴とする、請求項7に記載の表示器(10)。
【請求項9】
前記昼夜指示器(21)が円盤(21)の形態であり、前記第1区域及び第2区域(22、24)が前記円盤の対称軸線の両側に180°で延在していることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の表示器(10)。
【請求項10】
前記昼夜指示器(21)が地球の形態であることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の表示器(10)。
【請求項11】
前記複合表示モジュール(20)が計数器の形態であることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の表示器(10)。
【請求項12】
前記計数器が、前記表示器の文字盤に対して3時、6時、9時又は12時の位置に配置されていることを特徴とする、請求項11に記載の表示器(10)。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載の表示器(10)を備えた時計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多様な表示を組み合わせた複合表示モジュールを備える時計用表示器と、この表示器を備える時計に関する。本発明は、特に、ユーザーが各表示に関連する昼夜情報を一目で読み取り可能であり、そして好ましくは、ローカル時間と他の等時帯の時間との間の時差を視覚化できるように、ローカル時間の指示部(インジケータ)と、他の等時帯の時間の少なくとも1つの表示と組み合わされた昼夜指示部に関する。
【背景技術】
【0002】
昼夜表示器に関連付けられていて、複数の等時帯を表示できる時計は、既知である。
【0003】
一例として、特許文献1は、複数の都市又は国の時間を同時に表示できる時計を開示している。調整可能なシャドー円盤が世界地図に重ねられている。シャドー円盤は、夜を示す調整可能な暗い部分及び昼を示す調整可能な明るい部分を持っている。時計のムーブメントは、半透明の世界地図と調節可能なシャドー円盤との間の相対的な動きを保証する。
【0004】
昼夜表示器を持つ複数の等時帯を示す時計の他の例は、特許文献2及び特許文献3に開示されている。
【0005】
これらの時計の主な不利点は、所望の情報を読み取りにくくする、表示器の複雑さにある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第5917778号明細書
【特許文献2】欧州特許出願第2107435号明細書
【特許文献3】米国特許第5745440号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そのため、本発明の1つの目的は、表示の簡素化が可能でありながら、多くの情報を組み合わせ可能な複合表示モジュールを備える表示器を提供することである。
【0008】
本発明の他の目的は、ローカル時間と第2等時帯の時間との時差、そしてローカル時間と第2等時帯の時間とを関連付けた昼夜情報を、ユーザーが一目で判断できる表示器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、これらの目的は、特に、ローカル時間に対応する第1等時帯の第1指示部と、第2等時帯の時間の第2指示部と、24時間で1回転するように配置された昼夜指示器とを備える時計表示器によって達成される。昼夜指示器は、それぞれ異なる視覚的外観を持ち、昼と夜を表す第1区域及び第2区域を備える。ローカル時間及び第2等時帯の時間において昼であるか夜であるかを所与の時点(瞬間)に示すため、表示器は、昼夜指示器に対応して固定的に配置された少なくとも1つの第1指示器と、基準として機能し、昼夜指示器に対応して配置された第2指示器とを備える複合表示モジュールを、さらに備える。
【0010】
好ましい実施形態では、複合表示モジュールは、ローカル時間と第2等時帯の時間との時差を示す時差指示器をさらに備える。
【0011】
実施形態において、時差指示器は、複合表示器の第1指示部及び第2指示部に面して配置される。時差指示器は、時差の時間数を示しかつ昼夜指示器の周囲に配置された見出しを備える。
【0012】
実施形態において、複合表示モジュールの第2指示器の位置は、第2等時帯の時間にその位置を合わせられるように調整可能である。
【0013】
実施形態において、複合表示モジュールの第2指示器は、第2等時帯の時間に対応する第2指示部に運動学的に連結され、第2等時帯の時間の変化が同時に複合表示モジュールの第2指示器の位置を修正するようにする。
【0014】
一実施形態において、複合表示モジュールの第2指示器は、特徴的な要素を備える針又は透明円盤の形態である。
【0015】
一実施形態において、複合表示モジュールの第1指示器は、昼夜指示器の上方に窓を画定するブリッジの形態である。この窓は、好ましくは角度区域に類似している。
【0016】
一実施形態では、昼夜指示器は円盤の形をしている。第1区域及び第2区域が、その円盤の対称軸線の両側に180°で延在する。
【0017】
実施形態において、昼夜指示器が地球の形である。
【0018】
一実施形態において、複合表示器は計数器の形態である。
【0019】
一実施形態では、計数器は、表示器の文字盤に対して3時、6時、9時又は12時の位置に配置されている。
【0020】
本発明の別の態様は、本発明による表示器を備える時計に関する。
【0021】
本発明の実施の形態の例は、添付の図によって示された説明に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、実施形態による、ローカル時間に対応する第1等時帯の第1指示部と、第2等時帯の時間の第2指示部と、複合表示モジュールとを備える、時計用表示器の概略図を示す。
図2図2は、図1に示す複合表示器の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1及び図2によって示される本発明の実施形態では、時計の表示器10は、文字盤11と、第1等時帯の時間に対応するローカル時間の第1指示部12と、第2等時帯の時間に対応する第2指示部14とを備える。第1指示部12は、好ましくは時針12a及び分針12bを備える。第2指示部14は、例えば計数器の形をしている。この計数器は、例えば、3時位置に配置され、第2時針14aを備える。
【0024】
図示されていない変形例では、第2等時帯の時間は、ローカル時間の時針12aを持つ第2時針と同軸に取り付けられた第2時針によって表示できる。
【0025】
図示されていない別の変形例では、第2等時帯の時間は、任意の特徴的な要素であり得る基準マークを備える円盤によって表示できる。
【0026】
表示器10はさらに、この例では6時位置に配置された複合表示モジュール20を備える。図2によれば、複合表示モジュール20は、典型的には180°にわたって円盤の対称軸の両側に延在する第1角度区域及び第2角度区域22、24を備える昼夜円盤21を備える。昼夜円盤21は、従来、時計のムーブメントによって24時間で1回転の割合で時計回りに駆動される。
【0027】
複合表示モジュール20は、さらに、昼夜円盤21の上方に固定的に配置された第1指示器26と、昼夜円盤21の上方に基準として機能する第2指示器28とを備え、所定の時点(瞬間)に、ローカル時間及び第2等時帯の時間のそれぞれにおいて昼であるか夜であるかを示す。好ましくは、第1指示器26は、昼夜円盤21の上方に窓30を画定するブリッジ27上に配置される。
【0028】
ブリッジ27によって画定される窓30は、例えば、角度区域の形をしている。第2指示器28は固定針の形をしている。この針は固定されているが、その角度位置は、第2指示部14が別の等時帯を示すように修正された場合に、第2等時帯の時間に従い、時計のりゅうずで調整できる。第2指示器28は、好ましくは、歯車列を介して第2指示部14の時針14aに運動学的に連結される。
【0029】
この歯車列は、例えば、1:1の歯車比を持ち得て、第2等時帯の時針14aの補正が、第2指示部14の時間制が第2指示器28の時間制、例えば12時制又は24時制の時間制と同一となっている、実施形態に従って、第2指示器28の角度位置を同時に補正する。
【0030】
複合表示モジュール20は、ローカル時間と第2等時帯の時間との間の時差を示す時差指示器29も備える。図示の例では、時差指示器29は12時間制に基づいている。この指示部29は、固定針28に面した昼夜円盤21の周囲の文字盤11上に配置された見出し(インデックス)を備える。したがって、時差指示器29は、好ましくは、典型的な環状の形状を採用する。
【0031】
図示されていない変形例では、第2指示部14は12時間制に適合させてよく、一方、複合表示モジュール20は24時間制に基づくものとしてよい。この場合、第2等時帯の時針14a及び複合表示器モジュール20の第2指示器28を持つ2:1のギア比を持つギア列を設けてよい。このようにして、時計のりゅうずによる修正により、異なる時間制を考慮しながら、第2等時帯の時針14a及び複合表示モジュール20の第2指示器28の同時修正を可能にする。
【0032】
図示されていない変形例では、複合表示モジュール20の第2指示器28の修正は、例えばプッシュボタンによって、1時間のジャンプによって修正可能にできる。同様に、第2等時帯の時間の修正は、必ずしも時計のりゅうずによって行われる必要はなく、1つの+1時間押し部又は2つの+1時間、-1時間押し部を持つ機構によって行われ、所望の時間に応じて押し部の一方又は他方に1つ又はそれより多くの圧力を適用することによって、第2等時帯の時間を1時間ジャンプで進めたり戻したりできるようにしている。
【0033】
図1に示された例によれば、第1指示部12は、ローカル時間について夜の9時を示し、第2指示部14は、第2等時帯について同じ日の午前10時を示す。図2では、複合表示モジュール20の第2指示器28は、したがって、時差指示器29に-11時間の時差を表示し、ローカル時間が第2等時帯より11時間進んでいることをユーザーに知らせる。
【0034】
また、ユーザーは、ローカル時間に対応する(タイム)ゾーンでは夜であり、そして第2等時帯に対応するゾーンでは昼であることを一目で読み取れる。言い換えると、この昼夜表示は、第2等時帯の時間表示の曖昧さを取り除くのに役立つ。したがって、図2に示す例では、第2等時帯に対応する第2時針14aが示す10時表示が、朝の10時に対応し、夜の10時に対応しないことが、ユーザーに直ちに知らされる。
【0035】
ユーザーはさらに、複合表示モジュール20上で、第2等時帯に対応するゾーンでは8時間後(午前11時から午前3時)に日没の時間が来ると判断できる、一方、時差指示器29上で、ローカル時間に対応するゾーンでは9時間後に日の出の時間が来るのを直接読み取れる。もちろん、この表示は、季節及び時計の使用者がいる緯度によって多少異なる場合がある。
【0036】
したがって、複合表示モジュール20は、簡略化された表示の中に組み合わされた大量の情報を直感的に読み取れるようにする。この簡略化された表示器は、昼夜円盤21のみがムーブメントによって駆動されるため、どのようなタイプのムーブメントによっても駆動できるという有利点を持つ。
【0037】
図示された表示器は、添付の特許請求の範囲に包含される他のものの中の一実施形態に過ぎない。例えば、複合表示モジュール20は、ローカル時間と少なくとも第3等時帯との間の時差、そしてこの第3等時帯に対応するゾーンに関連する昼又は夜に関する情報をユーザーに知らせるため、2つ又はそれより多くの指示器を備え得る。この場合、表示器10には、この第3等時帯に対応する第3時間指示部も含まれる。
【0038】
加えて、第1指示器及び第2指示器26、28は、昼夜指示部21の上方に延在することなく、時差指示部29と同じ高さに配置された印の形態としてもよい。
【0039】
図示されていない変形例では、複合表示モジュール20の昼夜円盤は、地球儀によって置き換え得る。
【0040】
さらに、図示しない変形例では、複合表示モジュール20の針28は、昼夜円盤21上に配置された透明円盤によって置き換え可能であり、透明円盤を通して昼夜円盤21を可視にすることができる。透明ディスクは、ローカル時間と第2等時帯との時差を示す、時差指示器29の前に配置された印又は特徴的な要素を含む。
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2024-06-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローカル時間に対応する第1等時帯の第1指示部(12)と、
第2等時帯の時間の第2指示部(14)と、
24時間で1回転するように配置された昼夜指示器(21)と
を備える時計の表示器(10)であって、
前記昼夜指示器(21)が、それぞれ異なる視覚的外観を持ち、昼と夜を表す第1区域及び第2区域(22、24)を備える、前記時計の表示器(10)において、
前記表示器(10)が前記昼夜指示器(21)に対応して固定的に配置された少なくとも1つの第1指示器(26)と、基準として機能し、前記昼夜指示器(21)に対応して配置された第2指示器(28)とを備える複合表示モジュール(20)をさらに備えることと
前記第1指示器及び前記第2指示器が、所与の時点に、前記ローカル時間及び前記第2等時帯の時間が昼なのか夜なのかを示すべく配置されていることと
を特徴とする、時計の表示器(10)。
【請求項2】
前記複合表示モジュール(20)が、前記ローカル時間と前記第2等時帯の時間との時差を示す時差指示器(29)をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の表示器(10)。
【請求項3】
前記時差指示器(29)が、
前記第1指示器及び第2指示器(26、28)に面して配置されていて、
時差の時間数を示しかつ前記昼夜指示器(21)の周囲に配置された複数の見出しを備える
ことを特徴とする、請求項2に記載の表示器(10)。
【請求項4】
前記複合表示モジュール(20)の前記第2指示器(28)の位置が、前記第2等時帯の時間に前記第2指示器(28)の位置を合わせられるように調整可能であることを特徴とする、請求項に記載の表示器(10)。
【請求項5】
前記複合表示モジュールの前記第2指示器(28)が、前記第2指示部(14)に運動学的に連結されていることで、前記第2指示部(14)の時間の変化が同時に前記第2指示器(28)の位置を修正することを特徴とする、請求項に記載の表示器(10)。
【請求項6】
前記複合表示モジュール(20)の前記第2指示器が、特徴的な要素を備える針(28)又は透明円盤の形態であることを特徴とする、請求項に記載の表示器(10)。
【請求項7】
前記複合表示モジュール(20)の前記第1指示器(26)が、前記昼夜指示器(21)の上方のブリッジ(27)に載っていることを特徴とする、請求項に記載の表示器(10)。
【請求項8】
前記ブリッジ(27)が、窓(30)を画定していて、前記窓では前記昼夜指示器(21)の一部が可視であり、前記窓が好ましくは角度区域に類似していることを特徴とする、請求項に記載の表示器(10)。
【請求項9】
前記昼夜指示器(21)が円盤(21)の形態であり、前記第1区域及び第2区域(22、24)が前記円盤の対称軸線の両側に180°で延在していることを特徴とする、請求項に記載の表示器(10)。
【請求項10】
前記昼夜指示器(21)が地球の形態であることを特徴とする、請求項に記載の表示器(10)。
【請求項11】
前記複合表示モジュール(20)が計数器の形態であることを特徴とする、請求項に記載の表示器(10)。
【請求項12】
前記計数器が、前記表示器の文字盤に対して3時、6時、9時又は12時の位置に配置されていることを特徴とする、請求項11に記載の表示器(10)。
【請求項13】
請求項に記載の表示器(10)を備えた時計。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
さらに、図示しない変形例では、複合表示モジュール20の針28は、昼夜円盤21上に配置された透明円盤によって置き換え可能であり、透明円盤を通して昼夜円盤21を可視にすることができる。透明ディスクは、ローカル時間と第2等時帯との時差を示す、時差指示器29の前に配置された印又は特徴的な要素を含む。
本願は例えば次の観点を提供する。
[観点1]
ローカル時間に対応する第1等時帯の第1指示部(12)と、
第2等時帯の時間の第2指示部(14)と、
24時間で1回転するように配置された昼夜指示器(21)と
を備える時計の表示器(10)であって、
前記昼夜指示器(21)が、それぞれ異なる視覚的外観を持ち、昼と夜を表す第1区域及び第2区域(22、24)を備える、前記時計の表示器(10)において、
前記表示器(10)が、所与の時点に、前記ローカル時間及び前記第2等時帯の時刻が昼なのか夜なのかを示すために、
前記昼夜指示器(21)に対応して固定的に配置された少なくとも1つの第1指示器(26)と、
基準として機能し、前記昼夜指示器(21)に対応して配置された第2指示器(28)と
を備える複合表示モジュール(20)をさらに備えることを特徴とする、時計の表示器(10)。
[観点2]
前記複合表示モジュール(20)が、前記ローカル時間と前記第2等時帯の時間との時差を示す時差指示器(29)をさらに備えることを特徴とする、観点1に記載の表示器(10)。
[観点3]
前記時差指示器(29)が、
前記第1指示器及び第2指示器(26、28)に面して配置されていて、
時差の時間数を示しかつ前記昼夜指示器(21)の周囲に配置された複数の見出しを備える
ことを特徴とする、観点2に記載の表示器(10)。
[観点4]
前記複合表示モジュール(20)の前記第2指示器(28)の位置が、前記第2等時帯の時間に前記第2指示器(28)の位置を合わせられるように調整可能であることを特徴とする、観点1から3のいずれか一つに記載の表示器(10)。
[観点5]
前記複合表示モジュールの前記第2指示器(28)が、前記第2指示部(14)に運動学的に連結されていることで、前記第2指示部(14)の時間の変化が同時に前記第2指示器(28)の位置を修正することを特徴とする、観点4に記載の表示器(10)。
[観点6]
前記複合表示モジュール(20)の前記第2指示器が、特徴的な要素を備える針(28)又は透明円盤の形態であることを特徴とする、観点1から5のいずれか一つに記載の表示器(10)。
[観点7]
前記複合表示モジュール(20)の前記第1指示器(26)が、前記昼夜指示器(21)の上方のブリッジ(27)に載っていることを特徴とする、観点1から6のいずれか一つに記載の表示器(10)。
[観点8]
前記ブリッジ(27)が、窓(30)を画定していて、前記窓(30)では前記昼夜指示器(21)の一部が可視であり、前記窓が好ましくは角度区域に類似していることを特徴とする、観点7に記載の表示器(10)。
[観点9]
前記昼夜指示器(21)が円盤(21)の形態であり、前記第1区域及び第2区域(22、24)が前記円盤の対称軸線の両側に180°で延在していることを特徴とする、観点1から8のいずれか一つに記載の表示器(10)。
[観点10]
前記昼夜指示器(21)が地球の形態であることを特徴とする、観点1から9のいずれか一つに記載の表示器(10)。
[観点11]
前記複合表示モジュール(20)が計数器の形態であることを特徴とする、観点1から10のいずれか一つに記載の表示器(10)。
[観点12]
前記計数器が、前記表示器の文字盤に対して3時、6時、9時又は12時の位置に配置されていることを特徴とする、観点11に記載の表示器(10)。
[観点13]
観点1から12のいずれか一つに記載の表示器(10)を備えた時計。
【国際調査報告】