(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】顕微鏡制御装置、顕微鏡システム、顕微鏡を制御する方法およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G02B 21/00 20060101AFI20241108BHJP
G01N 21/64 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
G02B21/00
G01N21/64 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024533855
(86)(22)【出願日】2021-12-06
(85)【翻訳文提出日】2024-07-29
(86)【国際出願番号】 EP2021084389
(87)【国際公開番号】W WO2023104279
(87)【国際公開日】2023-06-15
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511079735
【氏名又は名称】ライカ マイクロシステムズ シーエムエス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Leica Microsystems CMS GmbH
【住所又は居所原語表記】Ernst-Leitz-Strasse 17-37, D-35578 Wetzlar, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】デニス イェーネルト
【テーマコード(参考)】
2G043
2H052
【Fターム(参考)】
2G043AA03
2G043EA01
2G043FA02
2G043HA01
2G043HA02
2G043LA03
2H052AA08
2H052AA09
2H052AC05
2H052AC14
2H052AC15
2H052AC26
2H052AC27
2H052AC33
2H052AC34
2H052AD03
2H052AD06
2H052AF01
2H052AF14
2H052AF21
2H052AF25
(57)【要約】
1つまたは複数のプロセッサ(140)と、1つまたは複数のストレージ装置(150)と、を含んでいる顕微鏡制御装置(10)が提供される。顕微鏡制御装置(10)は、制御パラメータを提供するように構成されている。顕微鏡制御装置(10)は、1つまたは複数の蛍光体を示す蛍光体情報を処理し、蛍光体情報に基づいて制御パラメータを導出するようにさらに構成されている。顕微鏡制御装置(10)は、グラフィカルユーザインターフェース(1000)と、グラフィカルユーザインターフェース(1000)の一部として、1つまたは複数の蛍光体制御ウィジェット(1110,1120,1130,1140)と、をレンダリングするようにさらに構成されており、1つまたは複数の蛍光体制御ウィジェット(1110,1120,1130,1140)は、蛍光体情報によって示される蛍光体または複数の蛍光体のうちの1つに対応する。蛍光体制御ウィジェットまたは複数の蛍光体制御ウィジェット(1110,1120,1130,1140)の各々は、対応する蛍光体を示すユーザフィードバックを提供する第1のウィジェットゾーン(1112,1122,1132,1142)と、蛍光体に関連する照明強度を示す第2のウィジェットゾーン(1114,1124,1134,1144)と、を含む。顕微鏡システム(1)、顕微鏡制御パラメータを提供するための方法(500)および方法(500)を実施するためのプログラムコードを備えるコンピュータプログラムも、本発明の一部である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数のプロセッサ(140)と、1つまたは複数のストレージ装置(150)と、を含んでいる顕微鏡制御装置(10)であって、前記顕微鏡制御装置(10)は、制御パラメータを提供するように構成されており、
・前記顕微鏡制御装置(10)は、1つまたは複数の蛍光体を示す蛍光体情報を処理し、前記蛍光体情報に基づいて前記制御パラメータを導出するように構成されており、
・前記顕微鏡制御装置(10)は、グラフィカルユーザインターフェース(1000)と、前記グラフィカルユーザインターフェース(1000)の一部として、1つまたは複数の蛍光体制御ウィジェット(1110,1120,1130,1140)と、をレンダリングするように構成されており、前記1つまたは複数の蛍光体制御ウィジェット(1110,1120,1130,1140)は、前記蛍光体情報によって示される前記蛍光体または前記複数の蛍光体のうちの1つに対応し、
・前記蛍光体制御ウィジェット(1110,1120,1130,1140)または前記複数の蛍光体制御ウィジェット(1110,1120,1130,1140)の各々は、前記対応する蛍光体を示すユーザフィードバックを提供する第1のウィジェットゾーン(1112,1122,1132,1142)と、前記蛍光体に関連する照明強度を示す第2のウィジェットゾーン(1114,1124,1134,1144)と、を含む、
顕微鏡制御装置(10)。
【請求項2】
前記第2のウィジェットゾーン(1114,1124,1134,1144)は、前記第1のウィジェットゾーン(1112,1122,1132,1142)を取り囲むリムとしてレンダリングされており、
前記リムのうちの、前記照明強度に対応する割合は、残りの割合とは異なるようにレンダリングされている、
請求項1記載の顕微鏡制御装置(10)。
【請求項3】
前記顕微鏡制御装置(10)は、複数の異なる入力モードでのユーザ入力を受信し、複数の異なる入力モードでの前記ユーザ入力を、複数の異なるインタラクションモードでの前記蛍光体制御ウィジェット(1110,1120,1130,1140)とのインタラクションに変換するように構成されている、
請求項1または2記載の顕微鏡制御装置(10)。
【請求項4】
前記顕微鏡制御装置(10)は、前記複数の異なる入力モードでの前記ユーザ入力を、マウス、タッチパッド、ジョイスティック、トラックボールおよびタッチスクリーンから選択された1つまたは複数のユーザ入力装置(130)から受信するように構成されており、
前記インタラクションモードは、第1のボタン(132)のクリック、第2のボタン(134)のクリック、ドラッグ・アンド・ドロップ動作、タッチ動作およびマウスオーバー動作のうちの少なくとも1つを含む、
請求項3記載の顕微鏡制御装置(10)。
【請求項5】
前記顕微鏡制御装置(10)は、前記インタラクションモードのうちの1つにおけるインタラクションに応答して、対応する蛍光体を励起するための照明、共通の蛍光応答における蛍光体の寄与を決定する分離法における対応する蛍光体に関する蛍光体情報の使用および対応する蛍光体の蛍光応答に基づいて得られる画像の表示のうちの少なくとも1つをトグルするように構成されている、
請求項3または4記載の顕微鏡制御装置(10)。
【請求項6】
前記顕微鏡制御装置(10)は、前記インタラクションモードのうちの1つにおける前記インタラクションに応答して、微調整パネル(1126)をレンダリングするように構成されている、
請求項3から5までのいずれか1項記載の顕微鏡制御装置(10)。
【請求項7】
前記顕微鏡制御装置(10)は、前記微調整パネル(1126)を使用して受信したユーザ入力に基づいて、前記制御パラメータを修正するように構成されている、
請求項6記載の顕微鏡制御装置(10)。
【請求項8】
前記顕微鏡制御装置(10)は、前記インタラクションモードのうちの1つにおけるインタラクションの決定に応じて、前記グラフィカルユーザインターフェース(1000)における前記蛍光体制御ウィジェット(1110,1120,1130,1140)の位置変更を行うように構成されている、
請求項2から7までのいずれか1項記載の顕微鏡制御装置(10)。
【請求項9】
前記蛍光体情報は、複数の蛍光体を示し、
前記顕微鏡制御装置(10)は、前記複数の蛍光体をシーケンシャルまたはパラレルに励起することを指定するような制御パラメータを提供するように構成されている、
請求項8記載の顕微鏡制御装置(10)。
【請求項10】
前記顕微鏡制御装置(10)は、前記グラフィカルユーザインターフェース(1100)における対応する前記蛍光体制御ウィジェット(1110,1120,1130,1140)のグループ化の状態に基づいて、前記複数の蛍光体をシーケンシャルまたはパラレルに励起することを要求することを指定するような制御パラメータを提供するように構成されている、
請求項9記載の顕微鏡制御装置(10)。
【請求項11】
前記顕微鏡制御装置(10)は、カメラ設定およびスキャナ設定のうちの少なくとも一方をさらに指定するような制御パラメータを提供するように構成されている、
請求項1から10までのいずれか1項記載の顕微鏡制御装置(10)。
【請求項12】
前記顕微鏡制御装置(10)は、複数の光源(392,394,396)を含んでいる蛍光顕微鏡(300)の動作を制御するように構成されており、
前記照明強度は、前記対応する蛍光体の励起のために主に使用される前記光源(392,394,396)のうちの1つまたは複数の光源の照明強度である、
請求項1から11までのいずれか1項記載の顕微鏡制御装置(10)。
【請求項13】
前記制御パラメータは、広視野蛍光検査技術および共焦点蛍光検査技術で使用されるように構成されている、
請求項1から12までのいずれか1項記載の顕微鏡制御装置(10)。
【請求項14】
蛍光顕微鏡(300)と、
請求項1から13までのいずれか1項記載の顕微鏡制御装置(10)と、
を含んでいる顕微鏡システム(1)。
【請求項15】
顕微鏡制御パラメータを提供するための方法(500)であって、
・1つまたは複数の蛍光体を示す蛍光体情報が処理され、前記蛍光体情報に基づいて制御パラメータが導出され、
・グラフィカルユーザインターフェース(1000)と、前記グラフィカルユーザインターフェース(1000)の一部として、1つまたは複数の蛍光体制御ウィジェット(1110,1120,1130,1140)と、がレンダリングされ、前記蛍光体制御ウィジェット(1110,1120,1130,1140)または前記複数の蛍光体制御ウィジェット(1110,1120,1130,1140)の各々は、前記蛍光体情報によって示される前記蛍光体または前記複数の蛍光体のうちの1つに対応し、
・前記蛍光体制御ウィジェット(1110,1120,1130,1140)または前記複数の蛍光体制御ウィジェット(1110,1120,1130,1140)の各々は、前記対応する蛍光体を示すユーザフィードバックを提供する第1のウィジェットゾーン(1112,1122,1132,1142)と、前記蛍光体に関連する照明強度を示す第2のウィジェットゾーン(1114,1124,1134,1144)と、を含む、
方法(500)。
【請求項16】
前記方法(500)は、請求項1から13までのいずれか1項記載の顕微鏡制御装置(10)または請求項14記載の顕微鏡システム(1)を使用することを含む、
請求項15記載の方法(500)。
【請求項17】
プロセッサ上で実行された場合に、請求項15または16記載の方法(500)を実施するためのプログラムコードを備える、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顕微鏡制御装置、顕微鏡システム、顕微鏡を制御する方法およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
欧州特許出願公開第3721279号明細書は、複数の検出器を使用して複数の異なる色チャネルにおける蛍光体の蛍光応答を検出するように適合させられた検出ユニットを含んでいる顕微鏡システムを開示している。蛍光体の各々を、発光ダイオードのような光源の光を使用して励起することができる。
図3に関連して説明されている実施形態では、2つの検出ユニットを設けることができ、スイッチング可能または変位可能なミラーにより、対応するビーム路を介してこれらの検出ユニットのうちのいずれか1つに光を案内することができる。検出ユニットのうちの1つは、広視野検出システムに接続されていてもよいし、または広視野検出システムの一部であってもよく、検出ユニットのうちの1つは、共焦点検出システムに接続されていてもよいし、または共焦点検出システムの一部であってもよい。一実施形態では、検出ユニットに対応する広視野照明ユニットおよび共焦点照明ユニットも設けられている。一般的に、1つまたは複数の蛍光体の蛍光応答が検出されてよく、検出設定および照明設定がユーザによって相応に調整される、顕微鏡システムが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、特に有効性およびユーザフレンドリ性の観点から、1つまたは複数の蛍光体の蛍光応答が検出される顕微鏡システムの動作を改善するという目的を有する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のストレージ装置と、を含んでいる顕微鏡制御装置が提供される。顕微鏡制御装置は、制御パラメータを提供するように構成されている。顕微鏡制御装置は、1つまたは複数の蛍光体を示す蛍光体情報を処理し、蛍光体情報に基づいて制御パラメータを導出するように構成されている。顕微鏡制御装置は、グラフィカルユーザインターフェースと、グラフィカルユーザインターフェースの一部として、1つまたは複数の蛍光体制御ウィジェットと、をレンダリングするようにも構成されており、蛍光体制御ウィジェットまたは複数の蛍光体制御ウィジェットの各々は、蛍光体情報によって示される蛍光体または複数の蛍光体のうちの1つに対応する。蛍光体制御ウィジェットまたは複数の蛍光体制御ウィジェットの各々は、第1のウィジェットゾーンおよび第2のウィジェットゾーンを含み、第1のウィジェットゾーンは、対応する蛍光体を示すユーザフィードバックを提供し、第2のウィジェットゾーンは、蛍光体に関連する照明強度を示す。本発明の一実施形態では、蛍光体制御ウィジェットまたは複数の蛍光体制御ウィジェットの各々において、第2のウィジェットゾーンは、第1のウィジェットゾーンを取り囲むリムとしてレンダリングされていてよく、リムのうちの、照明強度に対応する割合は、残りの割合とは異なるようにレンダリングされている。
【0005】
ユーザインターフェースおよび蛍光体制御ウィジェットが含まれる本提案の顕微鏡制御装置により、蛍光顕微鏡の実質的に蛍光体ベースの動作が可能となる。このことは、特定の機器設定に基づいた従来の動作パラダイムからの脱却であり、このことにより、特に、経験のないまたは経験の浅いユーザだけでなく経験の豊富なユーザも、よりユーザフレンドリかつよりエラーの少ない手法で、サンプルを検査するための設定を調整および制御することが可能となる。
【0006】
「ウィジェット」という用語は、本明細書で使用される理解では、ユーザインターフェースの一部としてレンダリングされるインタラクションの任意の要素を指すものとし、こうした要素には、限定するわけではないが、ボタン(ラジオボタン、チェックボックス、トグルスイッチ、トグルボタン、分割ボタン、サイクルボタンを含む)、スライダ、リストボックス、スピナー、ドロップダウンリスト、メニュー(コンテキストメニューおよびパイメニューを含む)、メニューバー、ツールバー(リボンを含む)、コンボボックス、アイコン、ツリービュー、グリッドビューのような、要素または集合の選択および表示のために構成された要素と、リンク、タブおよびスクロールバーのような、ナビゲーションのために構成された要素と、テキストおよびコンボボックスのような、テキスト入力のための要素と、ラベル、ツールチップ、ヘルプバルーン、ステータスバー、プログレスバーおよびインフォメーションバーのような、情報を出力するための要素と、(モーダル)ウィンドウ、ウィンドウ、ダイアログボックス、パレット、フレームおよびキャンバス要素のようなコンテナと、が含まれる。「ユーザインターフェース」という用語は、一般的に、グラフィカルユーザインターフェースを指すと理解されるべきである。
【0007】
本発明の一実施形態では、顕微鏡制御装置は、複数の異なる入力モードでのユーザ入力を受信し、複数の異なる入力モードでのユーザ入力を、複数の異なるインタラクションモードでの蛍光体制御ウィジェットとのインタラクションに変換するように構成されていてよい。このことにより、ユーザは、他の技術分野におけるユーザ入力装置からのユーザにとって馴染みのある手法で、システムとインタラクションすることが可能となる。同じユーザ入力装置に対して複数の異なるインタラクションモードを設けることによって、有利には、複数の異なる機能をトリガするために1つの装置を使用することが可能となる。
【0008】
本発明の一実施形態では、顕微鏡制御装置は、複数の異なる入力モードでのユーザ入力を、マウス、タッチパッド、ジョイスティック、トラックボールおよびタッチスクリーンから選択された1つまたは複数のユーザ入力装置から受信するように構成されていてよく、インタラクションモードは、第1のボタンのクリック、第2のボタンのクリック、ドラッグ・アンド・ドロップ動作、タッチ動作およびマウスオーバー動作、またはホバー動作のうちの少なくとも1つを含む。特に、上述のインタラクションモードの各々を、1つの特定の機能に関連付けることができる。したがって、ユーザは、例えばカーソルまたはマウスポインタを特定の位置に置いている間、同じ入力装置を使用して、気を散らすことなく複数の異なる機能をトリガすることができる。
【0009】
本発明の一実施形態では、顕微鏡制御装置は、インタラクションモードのうちの1つにおけるインタラクションに応答して、対応する蛍光体を励起するための照明、共通の蛍光応答における蛍光体の寄与を決定する分離(un-mixing)法における対応する蛍光体に関する蛍光体情報の使用および対応する蛍光体の蛍光応答に基づいて得られる画像の表示のうちの少なくとも1つをトグルするように構成されていてよい。すなわち、有利には、複数の機器設定を個別に調整する代わりに単一のユーザ動作を使用して、蛍光体(すなわち、その励起および検出に関連するパラメータ)をスイッチ「オン」および「オフ」することができる。
【0010】
本発明の一実施形態では、顕微鏡制御装置は、インタラクションモードのうちの1つにおけるインタラクションに応答して、微調整パネルをレンダリングするように構成されていてもよい。したがって、ユーザは、そのような調整のために別の異なるウィンドウを特別に選択することなく、複数の蛍光体のうちの1つに関するパラメータを微調整することができ、しかも、まさに同じ制御ウィジェットを使用することができる。このことにより、より気を散らさない手法で顕微鏡を動作させることが可能となる。
【0011】
これに関して、顕微鏡制御装置は、微調整パネルを使用して受信したユーザ入力に基づいて、制御パラメータを修正するように構成されていてよく、このことは、上述のように有利には、従来技術による顕微鏡制御装置の場合よりもより気を散らさない手法で可能である。
【0012】
特に、本発明の一実施形態では、顕微鏡制御装置は、インタラクションモードのうちの1つにおけるインタラクションの決定に応じて、グラフィカルユーザインターフェースにおける蛍光体制御ウィジェットの位置変更を行うように構成されていてよい。このような位置変更および再グループ化は、特に、制御ウィジェットおよび制御ウィジェットに対応する蛍光体を、特に直感的な手法で複数の異なる処理手法に対応付けるために役立つことができる。
【0013】
これに関連して、蛍光体情報は、複数の蛍光体を示すことができ、顕微鏡制御装置は、複数の蛍光体をシーケンシャルまたはパラレルに励起することを指定するような制御パラメータを提供するように構成されていてよい。これに関連して、蛍光体制御ウィジェットを位置変更することにより、1つまたは複数の蛍光体を、特定の処理手法に特に容易に対応付けることができる。
【0014】
本発明の一実施形態では、顕微鏡制御装置は、グラフィカルユーザインターフェースにおける対応する蛍光体制御ウィジェットのグループ化の状態に基づいて、複数の蛍光体をシーケンシャルまたはパラレルに励起することを要求することを指定するような制御パラメータを提供するように構成されていてよい。したがって、複数の蛍光体を、(シーケンシャルまたはパラレルに)複数の異なる処理手法に直感的に対応付けることが可能であり、例えば、ユーザインターフェースのうちのキャンバス領域またはサブウィンドウのような1つのサブユニットにおいて複数の蛍光制御ウィジェットをグループ化することは、パラレルに処理することを示し、その一方で、複数の蛍光制御ウィジェットをそれぞれ異なるサブユニットに位置付けることは、シーケンシャルに処理することを示す。
【0015】
本発明の一実施形態では、顕微鏡制御装置は、カメラ設定およびスキャナ設定のうちの少なくとも一方をさらに指定するような制御パラメータを提供するように構成されていてよい。このような実施形態では、照明に関するパラメータよりもより一層多くのパラメータを、蛍光体情報に基づいて制御することができ、したがって、提供される有利な動作パラダイムをさらに改善することができる。
【0016】
本発明の一実施形態では、顕微鏡制御装置は、複数の光源を含んでいる蛍光顕微鏡の動作を制御するように構成されていてよく、制御される照明強度は、対応する蛍光体の励起のために主に使用される光源のうちの1つまたは複数の光源の照明強度であってよい。すなわち、単一のユーザインターフェース動作を使用して、(クロス励起による蛍光応答を含まない)蛍光体の主蛍光応答を、単純にスイッチ「オン」および「オフ」することができる。
【0017】
本発明の一実施形態では、顕微鏡制御装置において、制御パラメータは、広視野蛍光検査技術および共焦点蛍光検査技術で使用されるように構成されていてよい。したがって、顕微鏡制御装置は、上述の有利な動作パラダイムを使用して、冒頭で述べたような広視野蛍光検査技術および共焦点蛍光検査技術の両方において動作可能な蛍光顕微鏡を制御するために、特に有用である。
【0018】
蛍光顕微鏡と顕微鏡制御装置とを含んでいる、顕微鏡システムも提供される。顕微鏡システムの特徴および利点に関しては、顕微鏡システムにも適用される上述の種々異なる態様の説明が参照される。
【0019】
さらに、顕微鏡制御パラメータを提供するための方法であって、1つまたは複数の蛍光体を示す蛍光体情報が処理され、蛍光体情報に基づいて制御パラメータが導出される、方法が提案される。グラフィカルユーザインターフェースと、グラフィカルユーザインターフェースの一部として、1つまたは複数の蛍光体制御ウィジェットと、がレンダリングされ、蛍光体制御ウィジェットまたは複数の蛍光体制御ウィジェットの各々は、蛍光体情報によって示される蛍光体または複数の蛍光体のうちの1つに対応する。蛍光体制御ウィジェットまたは複数の蛍光体制御ウィジェットの各々は、第1のウィジェットゾーンおよび第2のウィジェットゾーンを含み、第1のウィジェットゾーンは、対応する蛍光体を示すユーザフィードバックを提供し、第2のウィジェットゾーンは、蛍光体に関連する照明強度を示す。ここでも、そのような方法の特徴および利点に関しては、顕微鏡を制御するための方法にも適用される上述の種々異なる態様の説明が参照される。
【0020】
このことは、特に、種々異なる実施形態における上述のような顕微鏡制御装置または顕微鏡システムが使用される、本発明の一実施形態による対応する方法にも当てはまる。
【0021】
プロセッサ上で実行された場合に、種々異なる態様における上述のような方法を実施するためのプログラムコードを備える、コンピュータプログラムも提供され、対応する利点から同様に利益を得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図3】グラフィカルユーザインターフェースの態様を示す図である。
【
図5】蛍光制御ウィジェットへのユーザ入力を示す図である。
【
図6】蛍光制御ウィジェットの再グループ化を示す図である。
【
図7】蛍光制御ウィジェットへのさらなるユーザ入力を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
冒頭で既に述べたように、複数の検出器を含んでいる蛍光顕微鏡が公知であり、これら複数の検出器は、それぞれ異なる蛍光体の蛍光応答を検出するために使用可能である。このような蛍光顕微鏡においては、またさらに、たとえ蛍光顕微鏡がただ1つの検出器しか含んでいない場合であっても、単一の光源または複数の光源のうちの1つの光源の強度のような蛍光照明設定と、対応する検出設定と、を適切に調整することは、容易なタスクではない。限定するわけではないが広視野動作モードおよび共焦点動作モードが含まれる複数の異なる顕微鏡動作モードの間でユーザが選択を行うことを可能にする顕微鏡においては、このような調整は、より一層複雑になる。
【0024】
図1および
図2を参照しながら、以下このことについて説明し、
図1は、顕微鏡300が含まれる顕微鏡システム1をより一般的な手法で示し、
図2は、広視野動作と共焦点動作とのスイッチングの詳細と、相応に構成された顕微鏡300のそれぞれの照明ユニットおよび検出ユニットと、を示す。しかしながら、本発明の実施形態は、広視野動作モードおよび共焦点動作モードで動作可能な顕微鏡300と共に使用されることに限定されているわけではなく、蛍光顕微鏡の多数の構成と共に使用されてよい。本発明の実施形態の利点は、照明設定および検出設定を調整することができる実質的に全ての蛍光顕微鏡に存在している。
【0025】
後ほど説明するように、蛍光顕微鏡300の動作において使用される技術的要素は、数多く存在し、これらの技術的要素が、互いに与え合う影響、観察されるサンプルに対して与える影響および蛍光画像に関して得られる結果に対して与える影響は、特に経験のないユーザにとっては、常に予測可能であるとは限らない。例えば、光源の照明強度が高い値に調整された場合には、光源の中心波長に対応する励起波長ピークを有する蛍光体の蛍光応答を増大させることができるだろう。しかしながら、そのような場合には、光源の中心波長に対応しない主励起波長ピークを有する他の蛍光体の相互励起も著しく高くなってしまい、得られる結果が、より非特異的(「クロストーク」)になってしまう可能性がある。このことはつまり、励起と応答との対応付けがますます困難になり、また、公知の非混合技術の出力が信頼できなくなるということを意味する。さらに、強すぎる照明設定は、サンプルに対して、またはサンプル中の蛍光体に対して、「サンプル退色」とも称される光損傷を引き起こす可能性がある。
【0026】
しかしながら、弱すぎる照明設定は、結果的に、1つの蛍光チャネルにおける低すぎるコントラストを有する画像をもたらすか、または他の光源からのクロス励起の寄与が相対的に高くなりすぎる可能性があり、これにより、得られる結果の特異度が低くなってしまう。
【0027】
蛍光体の局所環境のような特定の影響によって主励起波長および/または発光波長がある程度までシフトする可能性があり、したがって、励起および/または検出のために使用される波長の調整が必要になる可能性があるか、または励起帯域幅または検出帯域幅を広げる必要がある可能性がある。しかしながら、他のケースでは、例えばクロストークおよびクロス励起を低減するために、励起帯域幅および検出帯域幅を狭めることが有利である可能性がある。
【0028】
励起設定および検出設定は、特に、蛍光顕微鏡法に関連して使用することができるスペクトル非混合技術の結果に対して影響を与える。スペクトル分離(spectral un-mixing)は、複数の異なる検出チャネルの間のクロス励起または「ブリードスルー(光の漏れ込み)」の結果として、蛍光体の発光スペクトルの重畳が生じるという問題に取り組んでいる技術である。これらの現象は、適切に対処されなければ偽陽性につながる可能性がある。対応する問題は、サンプルが3つ以上の蛍光体を用いて標識される場合には、特に顕著になる。スペクトル分離は、特に線形分離(linear un-mixing)、非負の行列因子分解、デコンボリューションおよび主成分分析を含んでいてよい。分離技術は、発光スペクトルの先験的な知識に基づいていてもよいし、または蛍光体の数を検出チャネルの数と同数以下に制限することに関連して使用されてもよい。本明細書の核心にあり、かつ本明細書で使用される理解において、スペクトル分離とは、混合されたマルチチャネル画像を、それぞれのピクセルにおけるスペクトルシグネチャおよびそれぞれのシグネチャの存在量に分解するタスクである。
【0029】
互いに影響を与え合う特定のコンポーネントの設定および上述の顕微鏡検査の結果は、網羅的なものではない。例えば、面状検出器における検出時間またはフレームレート(すなわち、画像が撮影される周波数および1つの画像を取得するために使用される時間)も、または点状検出器もしくは線状検出器を用いた走査システムにおける対応する走査時間も、コントラストと、輝度と、場合によっては検出器ノイズと、に対して強力な影響を与える可能性があり、使用される照明強度と密接に関連している。
【0030】
上述のように、
図1は、本発明の実施形態において使用することができる顕微鏡システム1を示す。顕微鏡システム1は、本明細書に記載された方法を実施するように構成されていてよい。顕微鏡システム1は、顕微鏡300およびコンピュータシステム100を含む。顕微鏡300は、画像を撮影するように構成されており、有線または無線の通信経路またはインターフェースユニット200を介してコンピュータシステム100に接続されている。顕微鏡300は、蛍光顕微鏡であり、一実施形態では、例えば
図2を参照しながらさらに示されているように複数の異なる顕微鏡動作モードで、例えば広視野動作モードおよび共焦点動作モードで動作させられるように構成されていてよい。たとえ
図1が、正立型の顕微鏡300を図示していたとしても、本発明の実施形態は、倒立型の顕微鏡と共に使用されてよく、その詳細は、
図2に示されている。
【0031】
コンピュータシステム100は、本明細書に記載された方法の少なくとも一部を実行するように構成されていてよい。コンピュータシステム100および顕微鏡300、ならびに完全にオプションであるインターフェースユニット200は、別個のエンティティであってよいが、1つの共通のハウジング内に一体化されていてもよい。コンピュータシステム100は、たとえラップトップコンピュータとして図示されていたとしても、顕微鏡300の中央処理システムの一部であってもよいし、かつ/またはコンピュータシステム100は、顕微鏡300のセンサ、アクチュエータ、カメラ、または照明ユニット等のような、顕微鏡300のサブコンポーネントの一部であってもよい。実質的に、インターフェースユニット200についても同じことが当てはまる。
【0032】
コンピュータシステム100は、1つまたは複数のプロセッサ140および1つまたは複数のストレージ装置150を備えるローカルコンピュータデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータまたは携帯電話)であってもよく、または分散コンピュータシステム(例えば、ローカルクライアントおよび/または1つまたは複数のリモートサーバファームおよび/またはデータセンター等の様々な場所に分散されている1つまたは複数のプロセッサおよび1つまたは複数のストレージデバイスを備えるクラウドコンピューティングシステム)であってもよい。コンピュータシステム100は、任意の回路または回路の組み合わせを含んでいてもよい。
【0033】
本発明の実施形態では、コンピュータシステム100は、1つまたは複数のプロセッサ140を含んでいてよく、1つまたは複数のプロセッサ140は、
図1のコンピュータシステム100のハウジング内に組み込まれているものとして図示されているが、これに限定されているわけではない。プロセッサ140は、任意の種類のものであってよく、任意の数および任意の位置で、顕微鏡システム1の任意のコンポーネントに設けられていてよい。本明細書で使用されるように、プロセッサという用語は、例えば、顕微鏡システム1の顕微鏡300または任意のコンポーネント(例えばカメラ)のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、複合命令セットコンピューティング(CISC)マイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC)マイクロプロセッサ、超長命令語(VLIW)マイクロプロセッサ、グラフィックプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マルチコアプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または任意の他の種類のプロセッサまたは処理回路等のあらゆる種類の計算回路を意図していてもよいが、これらに限定されない。コンピュータシステム100に含まれ得る他の種類の回路は、カスタム回路、特定用途向け集積回路(ASIC)等であってもよく、例えばこれは、携帯電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、双方向無線機および類似の電子システム等の無線装置において使用される1つまたは複数の回路(通信回路等)等である。
【0034】
コンピュータシステム100に含まれていることが図示されている1つまたは複数のストレージ装置150は、ランダムアクセスメモリ(RAM)の形態のメインメモリ等の特定の用途に適した1つまたは複数の記憶素子、1つまたは複数のハードドライブおよび/またはコンパクトディスク(CD)、フラッシュメモリカード、デジタルビデオディスク(DVD)等のリムーバブルメディアを扱う1つまたは複数のドライブ等を含んでよい。
【0035】
コンピュータシステム100は、ディスプレイ装置110、1つまたは複数のスピーカー、キーボード120および/または1つまたは複数のコントローラもしくはユーザインタラクション装置を含んでいてもよい。ユーザインタラクション装置は、マウス、または図示のようにボタン132および134を備えたトラックパッド130、トラックボール、タッチスクリーン、ジョイスティック、音声認識装置、またはシステムのユーザがコンピュータシステム100に情報を入力することおよび/またはコンピュータシステム100から情報を受け取ることを可能にする任意の他の装置であってもよいし、またはこれらを含んでいてもよい。
【0036】
図1に示されているように、コンピュータシステム100は、さらなる実施形態および以下の実施形態に示されているグラフィカルユーザインターフェース1000をディスプレイ装置110上にレンダリングするように構成されていてよい。コンピュータシステム100は、キーボードおよび/またはトラックパッド130および/または任意のさらなる入力装置を介して、顕微鏡システム1を動作させるためのグラフィカルユーザインターフェース1000とのインタラクションの可能性を提供するようにさらに構成されていてよい。
【0037】
顕微鏡300は、とりわけ顕微鏡ハウジング310と、サンプル20を載置することができるステージ320と、焦点調整ノブ330と、透過光照明ユニット340と、少なくとも1つの対物レンズまたはレンズ350と、接眼レンズまたは接眼レンズセット370を備えた鏡筒360と、カメラまたは検出ユニット380と、入射照明ユニット390と、を含んでいることが図示されており、入射照明ユニット390は、限定するわけではないが、複数の異なる光源392~396を含んでいることが図示されている。照明ユニット390の光は、点線で示されているように、ビームスプリッタ398を介して破線で示されているビーム路に結合されている。
図2には、顕微鏡300の実施形態のさらなるコンポーネントが図示されているが、本発明の実施形態は、
図1および
図2に示されている特定の構成によって限定されているわけではない。顕微鏡は、光源392~396または照明ユニット390の適切なスイッチングと、検出ユニット380内の検出モダリティと、を介して、広視野動作モードおよび共焦点動作モードのような複数の異なる顕微鏡動作モードで動作可能であってよい。一般的に、検出ユニット380は、光源392~396の数、または光源392~396によって提供される照明チャネルの数に相当し得る数を有する複数の異なる検出チャネルを含んでいてよい。
【0038】
コンピュータシステム100およびインターフェースユニット200は、顕微鏡制御装置10と称されることがあるが、本明細書で使用されるように、この用語は、コンピュータおよびインターフェースユニット200を含んでいる顕微鏡制御装置10によって限定されているわけではない。本明細書で使用されるように、「顕微鏡制御装置」という用語は、特に、機能的に理解されるべきであり、コンピュータシステム100に設けられた1つまたは複数のプロセッサ140および1つまたは複数のストレージ装置150を含んでいるか、またはそうでない場合には、上記および下記の実施形態においてさらに示されているようにグラフィカルユーザインターフェース1000をレンダリングするように構成されている、ユニットまたはユニットのグループを指すと理解されるべきである。
【0039】
上述のように、対応する顕微鏡システム1および顕微鏡300のための動作ソフトウェアは、従来、多数の照明設定および検出設定を、ユーザが複数の異なるユーザインターフェース要素を使用して調整することを必要としており、これら多数の照明設定および検出設定の各々は、典型的に、光源および検出器チップのような使用される要素の特定の直接的な調整をそれぞれ可能にする。従来のユーザインターフェースでは、複数の特定の設定が組み合わせられているコンピュータ制御を使用することができるが、ユーザは、一般的に、それぞれの設定の技術的背景と、それらの設定が、達成される結果に対して与える影響と、についての詳細な知識を依然として有していなければならない。
【0040】
これに対して、本発明の実施形態は、顕微鏡システム1の動作パラダイムの変更と、一実施形態ではワークフローベースのアプローチである、動作のための別の異なるアプローチと、を含む。新たなアプローチの中心には、蛍光体情報を据えることができ、この蛍光体情報を、いわゆるサンプル定義の一部とすることができる。このサンプル定義が、ワークフローベースのアプローチの最初のステップである。サンプル定義は、ユーザによって供与可能であり、サンプル定義において、ユーザは、検査されるべきサンプルの性質を記述することができる。サンプル定義は、サンプル担体(スライド、ペトリ皿、ウェルプレート)の定義と、サンプルの寸法(形状、直径等)および特性(接着性、固定性、生体等)の定義と、を含んでいてよい。蛍光体情報は、サンプルに提供される色素(染色剤または蛍光体)の仕様と、オプションとしてサンプルの名称、化学データ、貯蔵寿命、光に対する感度等と、を含んでいてよい。上述の蛍光体情報を介して、特に使用されるべきスペクトルに関して、すなわち励起波長および発光波長に関して、顕微鏡システム1に通知される。
【0041】
したがって、本発明の実施形態によって初めて、従来の(直接的な)ハードウェア設定の代わりに蛍光体が、顕微鏡システム1の動作の中心となる。この蛍光体ベースのアプローチにより、従来のシステムとは異なり、この情報を使用して、事前設定および自動化をユーザに提供することができることが可能となる。その結果、蛍光用途を動作させる全く新しい手法が得られる。本発明の実施形態では、ほんの少数のユーザインターフェース制御を用いるだけで、無駄のない直感的なユーザインターフェースをユーザに提供することが可能となる。システムは、実施形態では、細胞のようなサンプル中の特徴を自動的に位置特定して、最適な照明設定を自動的に識別するように構成されていてもよい。ユーザは、顕微鏡検査によって答えを得たい質問に対して完全に集中することができ、サンプルの適切な照明についての技術的パラメータおよびそれらのインタラクションに関して専門的な知識を有する必要がなくなる。
【0042】
本発明の実施形態によって提供されるユーザインターフェースを用いることにより、新たなユーザグループに対処することができる。なぜなら、本発明の実施形態では、ユーザは、「スマート制御」のおかげで、根底にある技術に関する知識を殆どまたは全く有する必要がなくなるからである。複数の異なる動作モード、例えば広視野(カメラ)モードおよび共焦点(スキャナ/検出器)モードで動作可能である蛍光顕微鏡にも適用される、蛍光動作に対する新たなアプローチが初めて提案される。
【0043】
本発明の実施形態によるユーザインターフェースの説明に移る前に、今から説明する
図2は、本発明の一実施形態による蛍光顕微鏡300を示し、この蛍光顕微鏡300を、例えば
図1に示されているような顕微鏡システム1における蛍光顕微鏡300として使用することができる。
図2に示されているような蛍光顕微鏡300は、2つの検出ユニット、すなわち第1の検出ユニット380aおよび第2の検出ユニット380bを含む。(双方向矢印で示されているように)スイッチング可能または変位可能なミラー382または任意の他のスイッチング手段によって、観察光を、第1の検出ユニット380aまたは第2の検出ユニット380bのいずれかに選択的に結合することができる。
図2に示されている位置では、観察光は、ミラー382を介して右側の第2の検出ユニット380bに結合されている。ミラー382が、図示の位置から、参照符号382’で示されているように移動させられると、光路は、(図示の実施形態では)下に向かってさらに進み、これにより、観察光は、点線の縁線で示されているように第1の検出ユニット380aに結合される。照明ビーム路および検出ビーム路に設けられている光学レンズには、特に参照符号が付されていない。
【0044】
第1の検出ユニット380aは、
図2に示されている例では広視野検出ユニットであり、この広視野検出ユニットでは、像面に参照符号384aが付されている。観察光は、特に参照符号が付されていないレンズを使用することによってコリメートされて、第1の検出ユニット380a内の検出器装置386aへと照射される。検出器装置386aは、観察光を複数の異なる検出チャネルに分割するように構成されていてよい。第1の検出ユニット380aにおいて使用可能な検出器装置386aに関しては、欧州特許第3721279号明細書、特に
図3に示されている検出ユニット10と対応する説明とが具体的に参照され、その開示を参照により援用するものとする。第1の検出ユニット380aにおける広視野検出のための照明ユニットは、簡略化された手法で図示されており、参照符号390aが付されている。広視野検出のための照明ユニットの光は、ダイクロイックミラー391aを使用するなど、顕微鏡照明の分野で公知の任意の手法で、顕微鏡300の照明ビーム路に結合されてよい。
【0045】
第2の検出ユニット380bは、
図2に示されている例では共焦点検出ユニットであり、この共焦点検出ユニットでは、像面に参照符号384bが付されている。共焦点検出ユニット380bを使用した共焦点検出のために、点光源390bを設けることができる。点光源390bは、特に、レーザ光を集束させることができる(単一の)ピンホール開口であってもよいし、または光が点状に出射する導光体または光ファイバの端部であってもよい。点光源390bは、サンプル20内の中間像面384bおよび対象物平面21と共役であり、これにより、テレセントリック平面に、またはテレセントリック平面と共役の平面に配置されていてよいX/Yスキャナ395bを使用して走査が行われるように、照明光を、ダイクロイックミラー391bと、特に参照符号が付されていない照明光学系と、を介して対象物平面21の点に集束させることができる。これにより、一般的に知られているように、サンプル平面21におけるサンプル20の走査を行うことが可能となる。ピンホールには、参照符号397bが付されている。ここでも、さらなる詳細に関しては、欧州特許第3721279号明細書、特に
図3に示されている検出ユニット20と、対応する説明と、が具体的に参照され、その開示を参照により援用するものとする。観察光を複数の異なる検出チャネルに分割するように構成されていてよい検出器装置386bについても同じことが当てはまる。第2の検出ユニット380bにおいて使用可能な検出器装置386bに関しても、欧州特許第3721279号明細書が具体的に参照される。
【0046】
図2に示されている顕微鏡300のような、複数の異なる顕微鏡動作モードで動作可能な顕微鏡に存在するコンポーネントの膨大な数から明らかなように、これらの動作モードの各々において別個に、非常に多数の設定が実施される可能性があり、これらの設定には、限定するわけではないが動作モードのうちのいずれかにおける光源392~396の選択または強度、および場合によっては対応するフィルタが含まれる。さらに、そのような設定には、広視野動作モードの場合には、露光時間、センサゲイン、エリアセンサクロップ、エリアセンサビニング、または特定のエリアセンサの選択のような検出器設定が含まれ、共焦点動作モードの場合には、走査速度、走査解像度、ピンホールサイズ、検出器ゲイン、および使用される特定の検出器の選択のような検出器設定が含まれる。これらのコンポーネントのうちのいくつかにおける動作パラメータの設定または調整は、例えば適切なデフォルト値を選択する、最適化アルゴリズムを使用する、適切な調整を組み合わせる等によって単純化可能であるが、その一方で、動作モードのうちのいずれか1つにおいて使用されるコンポーネントのうちの少なくともいくつかのコンポーネントの調整は、従来の装置では、概念的に厳密に分けられている。
【0047】
換言すれば、単一の蛍光体および/または動作モードに対して照明および検出器のパラメータを調整するための上述した困難は、複数の異なる顕微鏡動作モードの間でユーザが選択を行うことを可能にする顕微鏡においては、より一層顕著になる。上述のように、このような顕微鏡では、それぞれの動作モードでの動作コンセプトは、それぞれ互いに格段に異なっている。これらの動作モードにおいて得られる画像に対して影響を与える設定には、例えば、走査光源およびそれぞれの照明ビーム路のコンポーネントのための照明設定に対する、広視野光源(エリアセンサまたは「カメラ」)の照明設定と、それぞれの検出ビーム路のコンポーネントが含まれる、線状検出器または点状検出器のようなコンポーネントのための検出設定に対する、面状検出器のための検出設定と、が含まれる。これらのコンポーネントの各々は、一般的に、調整可能である場合には、画像結果に対して影響を与える可能性があり、したがって、個別にかつ慎重に調整されなければならない。
【0048】
実施形態では、本発明は、このような場合に、1つの統合された動作コンセプトにおいて、複数の異なる顕微鏡動作モードの1つの統合された制御を可能にする。こうした1つの統合された制御は、複数の異なる装置、コンポーネント、およびそれらのパラメータが関与していることに起因して、これまで実現されていなかった。本発明の実施形態における自動性、数学的モデルおよび機能の組み合わせは、複数の異なる動作モードの間で、共通の制御要素または制御ウィジェットを共有するために役立つことができる。動作モードの各々についての適切な設定が、さらなるユーザインタラクションなしでバックグラウンドにおいてトランスペアレントに差異化される。
【0049】
複数の異なる動作モードの各々における顕微鏡300のユーザは、従来、一般的に複数の異なる動作コンセプトおよびインタラクションコンセプトの間で、ユーザが概念的および精神的に「スイッチングする」ことを必要としていたが、本発明の実施形態によれば、その必要がなくなる。特に、動作モードのうちの1つにおいて経験のないユーザにとって、または例えば動いているサンプルを観察する場合のように比較的ストレスの多い観察状況において、本発明の実施形態は、特に経験のないユーザにとってのかなりのハードルを克服し、サンプルを観察および検査する実際のタスクから気を散らすことを低減する。
【0050】
換言すれば、本発明の実施形態によれば、複数の異なる動作モードにさえある顕微鏡の動作を、根底にある技術的詳細から抽象化する有利な動作コンセプトが実現される。本発明の実施形態によれば、ターゲット指向の動作を実現することができ、すなわち、動作コンセプトを、使用される蛍光体と、画像解像度、画像サイズおよび露光時間、またはそれどころか取得速度のような達成されるべき結果と、から開始することができ、またはそれらに集中させることができる。一般的に、本発明の実施形態により、ユーザは、複数の異なる動作モードの根底にある技術について一般的にさほど把握する必要がなくなり、かつ顕微鏡画像の実際の動作または品質およびパラメータに集中することできるということが保証される。上述のように、本発明の実施形態は、たとえ以下では広視野動作および共焦点動作の特定の顕微鏡動作モードに焦点を当てながら説明されていたとしても、広視野動作および共焦点動作に限定されているわけではない。
【0051】
蛍光顕微鏡300を動作させるための従来のコンセプトでは、ユーザは、動作モードの各々の技術的背景と、達成される結果に対してこれらの技術的背景の各々が与える効果が何であるかと、についての詳細な知識を依然として有していなければならない。上述のように、ユーザは、従来の装置では、一般的に複数の異なる動作コンセプトおよびインタラクションコンセプトの間で、ユーザが概念的および精神的に「スイッチングする」ことを要求されることさえある。この問題は、本発明の実施形態によって克服され、本発明の実施形態では、今からさらに説明するように、特に複数の異なる顕微鏡動作モードでの顕微鏡(システム)を、1つの統合された動作コンセプトにおいて、蛍光体ベースで制御することが実現される。
【0052】
換言すれば、本発明の実施形態によれば、特に複数の異なる動作モードでの顕微鏡の動作を、根底にある技術的詳細から抽象化する有利な動作コンセプトが実現される。このようなコンセプトでは、
図3に概略的に示されているようなユーザインターフェース1000を使用することができ、この場合、ユーザインターフェース1000のコンポーネントは、図示のように配置されていてもよいが、考えられる任意の他の形態で配置されていてもよい。
【0053】
限定するわけではないが、
図3に示されているように、ユーザインターフェース1000は、複数の入力ウィジェットまたはウィジェットグループ1101~1105が含まれる入力パネル1100と、表示パネル1200と、に分割されていてよく、この表示パネル1200には、
図3に示されている例では、4つの異なるチャネルにおける蛍光応答を捕捉することによって得られた4つの異なる画像1201~1204が表示されている。上述の画像は、顕微鏡300が相応に構成されている場合には、顕微鏡動作モードのうちのいずれか1つにおいて取得されたものであってよく、すなわちこれらの画像は、広視野動作モードで使用される検出ユニット380における複数の異なるエリアセンサの出力であってもよいし、または共焦点動作モードで使用される1つまたは複数の検出器またはセンサにおいて捕捉された走査応答の表現であってもよい。画像1201~1204は、それぞれ同じ顕微鏡動作モードで、または場合によってはそれぞれ異なる顕微鏡動作モードで使用される2つ以上の蛍光応答のオーバレイであってもよい。これらの画像は、本発明の実施形態では、互いに解像度調整されてもよいし、または1つの共通の値に対して解像度調整されてもよい。画像1201~1204のうちの少なくとも1つは、3次元画像データの2次元表現、例えばそのような3次元画像データのスライス、またはそのような3次元画像データの平面への投影であってもよい。
【0054】
本発明の実施形態は、表示される画像1201~1204の数およびそれらの起源、処理手法、またはソースによって決して制限されていない。例えば、画像1201~1204は、疑似色で表示されてもよいし、またはグレースケール画像として捕捉された場合には(疑似的に)着色された表現として表示されてもよい。例えば、画像1201~1204は、画像1201~1204が捕捉された蛍光チャネルにおける蛍光発光スペクトルのピークに対応する色で表示されてもよいし、または例えばオーバレイ画像においてそれらの画像を差異化するために、顕微鏡システム1または顕微鏡制御装置10のユーザによって自由に表示色が選択されてもよい。
【0055】
蛍光顕微鏡において捕捉された画像は、モノクロ(グレースケール)であってよく、波長に応じて着色されて、表示パネル1200に表示されてよい。このようにして、複数の異なる色を有する単一チャネルのオーバレイが可能となる。ユーザが、サンプルにおいて互いに非常に近似した蛍光体を使用する場合(例えば、Alexa568およびAlexa594は、両方とも橙色の蛍光体である)には、2つのチャネルからのオーバレイの構造は、自然のままでは同じ色で検出される。ここでは、両方の蛍光体をより良好に見分けることができるようにするために、コントラストをできるだけ大きくすることが望まれることがある。この問題を解決するために、ユーザは、一方または両方の蛍光体に、別の異なる表示色を対応付けることができる。
【0056】
画像1201~1204は、静止画像1201~1204として、または動画1201~1204として、または静止画像と動画1201~1204との混合として表示されてよく、ユーザインターフェースは、例えば、所定の時間間隔で、または例えばユーザインターフェース1000のウィジェットを介した顕微鏡ユーザの要求に応答して、画像1201~1204の静止画像ビューと動画ビューとの間のスイッチングを行うように、例えば動いているサンプルの「スナップショット」を撮影するように構成されていてよい。本発明の実施形態によれば、一般的に、静止画像1201~1204と動画1201~1204とが同時に混在するビューを提供することができ、これにより、例えば、サンプル20またはサンプル20の成分の動きを視覚的に追跡することが可能となり、かつ並行して、サンプル20またはサンプル20の成分を詳細に検査することが可能となる。
【0057】
本発明の実施形態の態様は、場合によっては複数の異なる顕微鏡動作モードを介して、かつ場合によっては複数の異なる検出モード、サイズ、分解能、検出チャネル等で、
図3に示されているような画像1201~1204を取得および/または表示することを含んでいてよいが、このような画像1201~1204を取得するために、ユーザインターフェース1000を介した蛍光体ベースの制御コンセプトが使用される。態様は、事前に定義された蛍光体情報に基づいて、場合によっては複数の異なる顕微鏡動作モードに対して、同じユーザインターフェースウィジェットを使用して、パラメータを設定することと、対応するユーザ入力を、場合によっては複数の異なる動作モードのうちのいずれかのための特定の照明(励起)設定および/または検出設定へとトランスペアレントに変換することと、を含む。
【0058】
図4に示されているように、このことは、本発明の実施形態では、ウィジェット領域に設けられた蛍光制御ウィジェット1110,1120,1130,1140を使用することによって実現され、このウィジェット領域は、限定するわけではないが、
図3に既に示されている入力パネル1100に対応することができ、したがって、ここでは入力パネルとも称される。本発明の実施形態では、入力パネル1100のサブパネル1101および1102を設けてもよいし、または1つのサブパネルのみを設けてもよい。サブパネル1101および1102は、
図3に示されているようなウィジェットグループ1101および1102に類似していても類似していなくてもよいし、または追加的なウィジェットまたはウィジェットグループとして提供されてもよい。蛍光制御ウィジェット1110,1120,1130,1140は、以下でさらに説明するように、上述の本発明の実施形態による蛍光体ベースの動作を実現することができるユーザインターフェースコンポーネントである。
【0059】
この目的のために、蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140の各々は、蛍光体情報によって示される蛍光体のうちの1つまたは複数に対応するように提供されている。制御ウィジェット1110,1120,1130,1140の数は、動的であり、上述のような他のサンプルパラメータに加えて、例えばこのような蛍光体情報が設けられたサンプル情報における、ユーザによって指示および指定された蛍光体の数に依存している。これに代えて、蛍光体情報を、ユーザによって、さらなるサンプル情報とは別に提供してもよいし、またはサンプル情報なしで提供してもよい。蛍光体情報は、サンプル情報に加えて追加的に提供されるか否か、またはサンプル情報と一緒に提供されるか否かにかかわらず、限定するわけではないが、特に蛍光体の名称、蛍光体を励起するために使用可能な励起波長または波長範囲および蛍光体の蛍光応答を特徴付ける発光波長または波長範囲のうちの少なくとも1つを含んでいてよい。波長範囲は、特に中心波長および波長帯域の帯域幅の形態で提供されてよい。蛍光体情報は、蛍光体の化学的または物理的な安定性に関する情報を含んでいてもよい。例えば、蛍光体情報において、限定するわけではないが1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの蛍光体を指定することができ、この数は、特に、顕微鏡300の検出チャネル(すなわち、カメラチップ、面状検出器、走査検出器等)の数に相当するか、またはそれより少ない。
【0060】
制御ウィジェット1110,1120,1130,1140は、これらの制御ウィジェット1110,1120,1130,1140に対応する蛍光体の励起および検出に関する情報、ならびにこれらの制御ウィジェット1110,1120,1130,1140に対応する蛍光体の励起および検出とのインタラクションの可能性を、ユーザに提供するために設けられている。オプションとして、照明設定、蛍光応答および対応する顕微鏡において設定されているパラメータの情報を提供するために従来から使用されているグラフィカルまたはノングラフィカルのユーザインターフェースの従来の情報ウィジェットの情報手段の代わりに、制御ウィジェット1110,1120,1130,1140を使用してもよく、オプションとして、このような照明および検出のための調整手段の代わりに、制御ウィジェット1110,1120,1130,1140を使用してもよい。
【0061】
制御ウィジェット1110,1120,1130,1140は、特に、複数の異なる蛍光体に関する全ての設定を、ユーザが少数のインタラクションステップで、例えば数回のマウスクリックで行うことを可能にする制御要素である。専門的な知識がなくても、ユーザは、制御ウィジェット1110,1120,1130,1140を使用して特定の問題のための実験をセットアップすることができる。このようにすることで、ユーザは、従来のシステムと比較して格段に迅速に作業を進めて、有意義な結果を得ることができる。この時間の削減は、対応する顕微鏡300が広視野モードおよび共焦点モードで動作するように構成されている場合には、広視野顕微鏡法および共焦点顕微鏡法の両方に当てはまる。その削減量は、共焦点の側の方が格段により大きい。なぜなら、この動作モードに関して格納されている数学的モデルは、本質的により多くのパラメータを考慮しており、ユーザは、関与しているそれぞれのコンポーネントについて、もはや自分自身で設定する必要がなくなるからである、
【0062】
したがって、制御ウィジェット1110,1120,1130,1140を、複数の異なる顕微鏡動作モードまたは検出タイプのために使用することができ、制御ウィジェット1110,1120,1130,1140とのユーザインタラクションを、複数の動作モードまたは検出タイプのいずれかに変換することができ、これにより、ユーザインターフェース1000を介した1つの共通の制御コンセプトが実現される。したがって、本発明の実施形態の態様は、以下でさらに説明するように、広視野モードおよび共焦点モードのような複数の異なる顕微鏡動作モードのためのパラメータを、同じユーザインターフェースウィジェットを使用して設定することと、対応するユーザ入力を、動作モードのうちのいずれかのための特定の設定へとトランスペアレントに変換することと、を含む。
【0063】
図4に示されているように、蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140の各々は、第1のウィジェットゾーン1112,1122,1132,1142と、第2のウィジェットゾーン1114,1124,1134,1144と、を含み、第1のウィジェットゾーン1112,1122,1132,1142は、対応する蛍光体を示すユーザフィードバックを提供し、第2のウィジェットゾーン1114,1124,1134,1144は、蛍光体に関連する照明強度を示す。特に、
図4において丸型のボタンとして図示されている蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140は、指定された蛍光体の性質と、現在使用されている照明強度と、に関する情報を、それぞれユーザに提供することができる。したがって、蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140のバイモーダルな性質が存在し、蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140の各々は、ユーザが必要とする実質的に全ての情報を1つの位置で、かつ直感的な手法でユーザに提供する。特に、蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140は、蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140に関連する蛍光体の(主)励起波長または発光波長に対応する色で、第1のウィジェットゾーン1112,1122,1132,1142を提供するように構成されていてよく、第1のウィジェットゾーン1112,1122,1132,1142は、この色に基づいて、蛍光情報を使用して提供される。色は、ユーザによって自由に選択されてもよい。
【0064】
蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140は、例えばサンプルを照明するため、かつ対応する蛍光体を励起するために使用される発光ダイオードまたはレーザのような光源392,394,396の照明強度をユーザに通知するように、第2のウィジェットゾーン1112,1122,1132,1142を提供するように構成されていてよい。したがって、ユーザは、気を散らすことなく、例えばユーザインターフェースの別の異なるウィンドウまたは部分を選択することなくいつでも照明強度についての通知を受けることができ、このようにして、特に、蛍光体の損傷を回避するために、過度に強力な照明および/または過度に拡張された照明についての警告を受けることができる。照明強度を表示するパラメータを、蛍光体情報に基づいて、例えば蛍光体の安定性を考慮して調整することもできる。
【0065】
図4に示されている実施形態では、第2のウィジェットゾーン1114,1124,1134,1144は、いずれの場合にも第1のウィジェットゾーン1112,1122,1132,1142を取り囲むリムとしてレンダリングされており、このリムのうちの、照明強度に対応する割合は、残りの割合とは異なるようにレンダリングされている。照明強度に対応する割合を、照明強度に線形に対応させてもよいし、または例えば蛍光応答または蛍光発光が照明強度に線形に依存していない場合には、指数関数または不規則関数のような関数に基づいて提供してもよい。
【0066】
特に、第2のウィジェットゾーン1114,1124,1134,1144が、第1のウィジェットゾーン1112,1122,1132,1142を取り囲むリムとしてレンダリングされている場合には、このリムのうちのより明るい部分は、最大照明強度のパーセンテージの形態での照明強度に対応することができ、より暗い部分は、その残りに対応することができる。
図4では、より明るい部分が白で表示されており、より暗い部分が黒で図示されている。最大照明強度は、光源または現在使用されている光源の真の最大照明強度であってもよいし、または蛍光情報またはサンプル情報のようなその他の場所で定義された最大許容照明強度であってもよい。最大許容照明強度は、蛍光体の安定性に基づいて選択されてよい。一実施形態では、特定の照明設定を超えた場合にサンプルの損傷の可能性をユーザに警告するために、第2のウィジェットゾーン1114,1124,1134,1144またはその一部を「警告」色で、例えば赤色または橙色でレンダリングしてもよい。
【0067】
図4に示されている例では、第2のウィジェットゾーン1114は、約60%の照明強度を表示しており、第2のウィジェットゾーン1124は、約40%の照明強度を表示しており、第2のウィジェットゾーン1134は、約80%の照明強度を表示しており、第2のウィジェットゾーン1144は、約20%の照明強度を表示している。この表示は、円の1周が1時間に相当していてその分円が1時間の割合に相当する従来の腕時計または時計の針によって示される1時間の分に似ているので、ユーザにとって特に直感的である。
【0068】
蛍光顕微鏡法、特に生体標本を用いた蛍光顕微鏡法では、退色効果を回避することまたは少なくとも軽減することが、非常に重要な役割を果たす。従来のシステムでは、ユーザは、光を手動で調整しなければならない。本発明の実施形態は、このタスクからユーザを解放することができる。レーザ強度を調整してバランスをとるための制御は、もはや存在していなくてもよい。最適な光強度を計算するために自動照明手順を使用することができる。しかしながら、サンプル中には多数の異なる組み合わせの蛍光体が存在する可能性があるので、種々異なる波長の間で非常に異なる強度のダイナミクスに遭遇する可能性がある。この理由から、ユーザにとって、自身のサンプルの露光のフィードバックを得ることは、非常に興味深いことである。この目的のために、特に上述の手法で、第2のウィジェットゾーン1114,1124,1134,1144を使用することができる。第2のウィジェットゾーン1114,1124,1134,1144は、例えば使用されている減衰器との関連における、例えば主励起レーザまたは発光ダイオードの照明強度を、蛍光体ごとに表示している。したがって、ユーザは、使用されている強度に対する直接的なフィードバックを有し、実験のそれぞれのステップにおいて、蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140を短時間見るだけで、サンプルの露光を評価し、必要に応じて是正処置を講じることができる。
【0069】
本発明の実施形態によれば、第2のウィジェットゾーン1114,1124,1134,1144の色、またはより正確に言えば、第2のウィジェットゾーン1124,1134,1144のうちの、照明強度を示す部分を、対応する蛍光体のために使用される励起波長に関連するまたは類似する色でレンダリングすることができる。
【0070】
さらなる制御ウィジェット1151,1152,1161,1162を提供することができ、これらのさらなる制御ウィジェット1151,1152,1161,1162は、特に、実験またはデータの取得および高速取得モード、または実験に関連する任意の他のパラメータを開始するように適合させられていてよい。
【0071】
図5は、本発明の一実施形態による、蛍光制御ウィジェットへのユーザ入力を示す。
図5に示されているコンポーネントおよびそれらの機能は、いくつかの部分については
図4に関連して既に説明されており、それらのうちの追加的なコンポーネントのみについて、以下でさらに説明する。
【0072】
図5に示されているように、
図1に既に示されているようなマウスまたはトラックパッド130などのユーザインタラクション手段を使用して、ユーザは、蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140とインタラクションすることができる。
図5では、マウスポインタに参照符号132’が付されており、ユーザは、例えば左マウスボタンまたは任意の適切なインタラクションモードを使用して、蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140をクリックすることができる。これに応答して、グレーアウトされた蛍光体制御ウィジェット1110,1120によって示されているように、対応する照明および検出を、単一のユーザ動作によってスイッチオフすることができる。例えば、本発明の一実施形態によれば、複数の異なる蛍光体からの蛍光応答を解明する際に使用される蛍光分離(fluorescence un-mixing)法において、ある検出チャネルをスイッチングするかまたは無視することができ、かつある蛍光応答を無視するかまたは考慮しないようにすることもできる。
【0073】
より一般的に言えば、ユーザインターフェース1000をレンダリングするために用いられる顕微鏡制御装置10は、インタラクションモードのうちの1つにおけるユーザインタラクションに応答して、対応する蛍光体を励起するための照明、共通の蛍光応答における蛍光体の寄与を決定する分離法における対応する蛍光体に関する蛍光体情報の使用および対応する蛍光体の蛍光応答に基づいて得られる画像の表示のうちの少なくとも1つをトグルするように構成されている。上述のように、ここで示されている実施形態によれば、複数の設定が単一の動作によってトグルされる。
【0074】
ユーザが、サンプル中の3次元での関心のある位置を探索している際には、システムを生体モードに設定して、サンプルを照明しなければならない。ここでは、探索の持続時間の間、サンプルをできるだけ最大限に照明から保護することが重要である。この手順のために、必ずしも全ての蛍光体を照明する必要があるとは限らない。これにより、必要でない光源を全てスイッチオフすることが可能となる。蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140を左クリックすること(または任意の他の定義されたインタラクション方式)により、対応する光源の間接的なスイッチオンまたはオフと等価である蛍光体の活性化または非活性化を行うこと、しかもよりユーザフレンドリな手法で行うことが可能である。特に、活性化と非活性化との間での行ったり来たりのスイッチングが、格段により容易になる。スイッチオフされた蛍光体は、蛍光体制御ウィジェット1110,1120によってグレーで、またはフェードされた表現で表現されてよい。対応する光源が活性化されると、第1のウィジェットゾーン1112,1122,1132,1142を、発光色に対応する色、または表示パネル1200における表示色に関してユーザによって定義された任意の他の色、例えば上述のような(疑似)色でレンダリングすることができるか、またはこれらの色に基づいて選択することができる。
【0075】
蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140と、特定のインタラクションモードで、例えば右クリックによってインタラクションすることにより、サンプルにおいて互いに非常に近似した色を有する蛍光体に関して上述したように、対応する蛍光体の画像のために表示パネル1200において使用される色を変更することができる。ユーザが新しい色を選択すると、第1のウィジェットゾーン1112,1122,1132,1142を相応にレンダリングすることができる。
【0076】
本発明の一実施形態では、蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140に作用を及ぼすことによって蛍光体を選択および選択解除することにより、照明シナリオが変化し、例えば他の蛍光体のクロス励起が低減されるので、新しい自動照明手順を開始することができる。
【0077】
図6は、蛍光制御ウィジェットの再グループ化を示す。ここでも、
図6に示されているいくつかのコンポーネントおよびそれらの機能は、その大部分が
図3および
図4に関連して既に上で説明されており、それらのうちの追加的な主題およびコンポーネントのみについて、以下でさらに説明する。
【0078】
実際には、スペクトルが不利に重畳してしまう蛍光体の組み合わせが存在し、これらの蛍光体を分離することは、不可能である。顕微鏡システム1に対してこのような組み合わせを排除する代わりに、フォールバックとして、シーケンシャルな取得を使用することができる。
図6に示される本発明の一実施形態では、ユーザは、ドラッグ・アンド・ドロップ動作によって、干渉し合う蛍光体同士を分けて、それらを新しいシーケンスへと分割することができる。したがって、対応する実施形態では、複雑な組み合わせをほんの数秒で記録することができる。
【0079】
この目的のために、本発明の一実施形態によって提供される顕微鏡制御装置10は、インタラクションモードのうちの1つにおけるインタラクションの決定に応じて、グラフィカルユーザインターフェース1000における蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140の位置変更を行うように構成されていてよい。図示の例では、蛍光体の励起および検出は、グラフィカルユーザインターフェース1100における対応する蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140のグループ化の状態に基づいて、シーケンシャルに実施されるべきであるか、またはパラレルに実施されるべきであるかが決定される。
図6に示されているように、ユーザインターフェース領域1101にグループ化された蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130に対応する蛍光体同士は、パラレルに励起および検出される。ユーザによってドラッグ・アンド・ドロップ動作によりユーザインターフェース領域1101からユーザインターフェース領域1102へと移動させられた蛍光体制御ウィジェット1140は、このパラレルな励起および検出から除去され、したがって、この蛍光体制御ウィジェット1140に対応する蛍光体は、その後に続いて励起および検出される。ドラッグ・アンド・ドロップ動作は、開始位置1140’を始端として領域1102内の新しい位置で終端している矢印132’’に沿ったマウスポインタ132’によって示されている。
【0080】
当然、インターフェース領域1101,1102のようなユーザインターフェース領域をさらに提供することによって、さらなるシーケンシャルな励起および検出を構成することが可能であり、また、インターフェース領域1101,1102の各々では、パラレルな励起および検出を要求するために任意の数の蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140をグループ化することが可能である。
【0081】
図7は、本発明のさらなる実施形態における蛍光制御ウィジェットへのユーザ入力を示す。上述のように、
図7に示されているいくつかのコンポーネントおよびそれらの機能は、その大部分が既に上で説明されており、それらのうちの追加的な主題およびコンポーネントのみについて、以下でさらに説明する。
【0082】
自動照明は、現在の照明環境に関連して改善または最適化された信号対ノイズ比を有する画像をユーザに提供する。しかしながら、画像印象は、ユーザによって主観的に極めて異なって評価される可能性がある。これに関連してユーザに裁量を持たせるために、本発明の一実施形態では、マウスオーバー動作のようなユーザインタラクションモードでの蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140とのユーザインタラクションに対する応答として、自動照明の微調整を提供することができる。
【0083】
換言すれば、そのような実施形態による適切な手段を含んでいる微調整パネル1126を提供することにより、ユーザの個人的な好みに合わせて画像印象を調整することができる。換言すれば、ユーザが、蛍光体制御ウィジェット1110,1120,1130,1140のうちの1つの上でマウスを動かすと、スライダまたはスライダセットを、特定の時間の後、例えば微調整のために使用することができる数秒間の間、表示することができる。自動照明を再開するための「最適化」ボタンを設けることができ、新しいパラメータを画像に組み込むことができる。一実施形態では、スライダ値を、マウスホイールを介して変更してもよい。
【0084】
より一般的に言えば、本実施例において使用される顕微鏡制御装置10は、インタラクションモードのうちの1つにおけるインタラクションに応答して、微調整パネル1126をレンダリングするように構成されていてよい。また、顕微鏡制御装置10は、微調整パネル1126を使用して受信したユーザ入力に基づいて、制御パラメータ、特に、自動照明設定に関連する制御パラメータを修正するように構成されていてもよい。
【0085】
本明細書で使用されるように、用語「および/または(かつ/または)」は、関連する記載項目のうちの1つまたは複数の項目のあらゆる全ての組み合わせを含んでおり、「/」として略記されることがある。
【0086】
いくつかの態様を装置の文脈において説明してきたが、これらの態様が、対応する方法の説明も表していることが明らかであり、ここではブロックまたは装置がステップまたはステップの特徴に対応している。同様に、ステップの文脈において説明された態様は、対応する装置の対応するブロックまたは項目または特徴の説明も表している。
【0087】
ステップの一部または全部は、例えば、プロセッサ、マイクロプロセッサ、プログラマブルコンピュータまたは電子回路等のハードウェア装置(またはハードウェア装置を使用すること)によって実行されてもよい。いくつかの実施形態では、極めて重要なステップのいずれか1つまたは複数が、そのような装置によって実行されてもよい。
【0088】
一定の実装要件に応じて、本発明の実施形態は、ハードウェアまたはソフトウェアで実装され得る。この実装は、非一過性の記録媒体によって実行可能であり、非一過性の記録媒体は、各方法を実施するために、プログラマブルコンピュータシステムと協働する(または協働することが可能である)、電子的に読取可能な制御信号が格納されている、デジタル記録媒体等であり、これは例えば、フロッピーディスク、DVD、ブルーレイ、CD、ROM、PROMおよびEPROM、EEPROMまたはFLASHメモリである。したがって、デジタル記録媒体は、コンピュータ読取可能であってもよい。
【0089】
本発明のいくつかの実施形態は、本明細書に記載のいずれかの方法が実施されるように、プログラマブルコンピュータシステムと協働することができる、電子的に読取可能な制御信号を有するデータ担体を含んでいる。
【0090】
一般的に、本発明の実施形態は、プログラムコードを備えるコンピュータプログラム製品として実装可能であり、このプログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるときにいずれかの方法を実施するように作動する。このプログラムコードは、例えば、機械可読担体に格納されていてもよい。
【0091】
別の実施形態は、機械可読担体に格納されている、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するためのコンピュータプログラムを含んでいる。
【0092】
したがって、換言すれば、本発明の実施形態は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに本明細書に記載のいずれかの方法を実施するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0093】
したがって、本発明の別の実施形態は、プロセッサによって実行されるときに本明細書に記載のいずれかの方法を実施するために、格納されているコンピュータプログラムを含んでいる記録媒体(またはデータ担体またはコンピュータ読取可能な媒体)である。データ担体、デジタル記録媒体または被記録媒体は、典型的に、有形である、かつ/または非一過性である。本発明の別の実施形態は、プロセッサと記録媒体を含んでいる、本明細書に記載されたような装置である。
【0094】
したがって、本発明の別の実施形態は、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するためのコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは信号シーケンスである。データストリームまたは信号シーケンスは例えば、データ通信接続、例えばインターネットを介して転送されるように構成されていてもよい。
【0095】
別の実施形態は、処理手段、例えば、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するように構成または適合されているコンピュータまたはプログラマブルロジックデバイスを含んでいる。
【0096】
別の実施形態は、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するために、インストールされたコンピュータプログラムを有しているコンピュータを含んでいる。
【0097】
本発明の別の実施形態は、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するためのコンピュータプログラムを(例えば、電子的にまたは光学的に)受信機に転送するように構成されている装置またはシステムを含んでいる。受信機は、例えば、コンピュータ、モバイル機器、記憶装置等であってもよい。装置またはシステムは、例えば、コンピュータプログラムを受信機に転送するために、ファイルサーバを含んでいてもよい。
【0098】
いくつかの実施形態では、プログラマブルロジックデバイス(例えばフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)が、本明細書に記載された方法の機能の一部または全部を実行するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイは、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するためにマイクロプロセッサと協働してもよい。一般的に、有利には、任意のハードウェア装置によって方法が実施される。
【符号の説明】
【0099】
1 顕微鏡システム
10 顕微鏡制御装置
20 サンプル
21 対象物平面
100 コンピュータシステム
110 ディスプレイ
120 キーボード
130 トラックパッド
132 第1のボタン
132’ マウスポインタ
132’’ 移動矢印
134 第2のボタン
140 プロセッサ
150 ストレージ装置
200 インターフェースユニット
300 顕微鏡
310 顕微鏡ハウジング
320 顕微鏡ステージ
330 焦点調整ノブ
340 透過光照明ユニット
350 顕微鏡対物レンズ
360 顕微鏡鏡筒
370 接眼レンズセット
380 検出ユニット
380a,380b 広視野検出ユニットおよび共焦点検出ユニット
382 変位可能なミラー
382’ 変位させられたミラー位置
384a,384b 広視野像面および共焦点像面
386a,386b 広視野検出器装置および共焦点検出器装置
390 入射照明ユニット
390a,390b 広視野照明ユニットおよび共焦点照明ユニット
391a,391b ダイクロイックミラー
392~394 光源
395b X/Yスキャナ
397b ピンホール
1000 グラフィカルユーザインターフェース
1100 入力パネル
1101~1105 入力ウィジェットまたはウィジェットグループ、サブパネル
1126 微調整パネル
1140’ 開始位置
1200 表示パネル
1201~1204 画像
1110~1140 蛍光制御ウィジェット
1112~1142 第1のウィジェットゾーン
1114~1144 第2のウィジェットゾーン
【国際調査報告】