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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】FGFR阻害剤の固体状形態
(51)【国際特許分類】
   C07D 403/14 20060101AFI20241108BHJP
   A61K 31/4184 20060101ALI20241108BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
C07D403/14 CSP
A61K31/4184
A61P35/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534140
(86)(22)【出願日】2022-12-07
(85)【翻訳文提出日】2024-08-01
(86)【国際出願番号】 US2022081060
(87)【国際公開番号】W WO2023107980
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】63/287,212
(32)【優先日】2021-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522162945
【氏名又は名称】キネート バイオファーマ インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110003797
【氏名又は名称】弁理士法人清原国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カルドア,スティーヴン ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】カノーニ,トウフィケ
(72)【発明者】
【氏名】フィミスター,アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】レディ,ジャヤチャンドラ ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ティホナス,ジョン
(72)【発明者】
【氏名】チョパード,シュバム
(72)【発明者】
【氏名】パンディ,プリータンシュ
(72)【発明者】
【氏名】コックス,ジェイソン エム.
(72)【発明者】
【氏名】カニア,ロバート
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC39
4C086GA07
4C086GA15
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA02
4C086NA03
4C086ZB26
(57)【要約】
本開示は、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの固体状形態に関する。当該固体状形態は、疾患を処置するための医薬組成物および剤形の調製において有用である。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の化合物1
【化1】
として表される、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの固体形態。
【請求項2】
結晶性である、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの固体形態。
【請求項3】
11.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項4】
7.9°±0.3および13.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項3に記載の固体形態。
【請求項5】
9.5°±0.3、18.9°±0.3、および26.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項3または4のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項6】
15.9°±0.3、20.5°±0.3、および22.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項3~5のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項7】
20.8°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項3~6のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項8】
7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項9】
7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す、請求項8に記載の固体形態。
【請求項10】
7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す、請求項9に記載の固体形態。
【請求項11】
7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す、請求項10に記載の固体形態。
【請求項12】
7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す、請求項11に記載の固体形態。
【請求項13】
7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す、請求項12に記載の固体形態。
【請求項14】
図4に示すようなX線粉末回折パターンを示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項15】
193.1℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項3~14のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項16】
図5に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項3~15のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項17】
熱重量分析によって判定される最大200℃±10.0での1.1%±0.5未満の重量損失を示す、請求項3~16のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項18】
図5に示すような熱重量分析サーモグラムを示す、請求項3~17のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項19】
他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない、請求項3~18のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項20】
他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である、請求項19に記載の固体形態。
【請求項21】
不純物を実質的に含まない、請求項3~20のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項22】
不純物の量が2%以下である、請求項21に記載の固体形態。
【請求項23】
5.0°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項24】
10.1°±0.3および17.1°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項23に記載の固体形態。
【請求項25】
8.5°±0.3、24.8°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項23または24のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項26】
9.3°±0.3、13.0°±0.3、および16.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項23~25のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項27】
12.1°±0.3および15.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項23~26のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項28】
5.0°±0.3、8.5°±0.3、9.3°±0.3、10.1°±0.3、12.1°±0.3、13.0°±0.3、15.2°±0.3、16.4°±0.3、17.1°±0.3、24.8°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項29】
5.0°±0.3、8.5°±0.3、9.3°±0.3、10.1°±0.3、12.1°±0.3、13.0°±0.3、15.2°±0.3、16.4°±0.3、17.1°±0.3、24.8°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す、請求項28に記載の固体形態。
【請求項30】
5.0°±0.3、8.5°±0.3、9.3°±0.3、10.1°±0.3、12.1°±0.3、13.0°±0.3、15.2°±0.3、16.4°±0.3、17.1°±0.3、24.8°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す、請求項29に記載の固体形態。
【請求項31】
5.0°±0.3、8.5°±0.3、9.3°±0.3、10.1°±0.3、12.1°±0.3、13.0°±0.3、15.2°±0.3、16.4°±0.3、17.1°±0.3、24.8°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す、請求項30に記載の固体形態。
【請求項32】
5.0°±0.3、8.5°±0.3、9.3°±0.3、10.1°±0.3、12.1°±0.3、13.0°±0.3、15.2°±0.3、16.4°±0.3、17.1°±0.3、24.8°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す、請求項31に記載の固体形態。
【請求項33】
5.0°±0.3、8.5°±0.3、9.3°±0.3、10.1°±0.3、12.1°±0.3、13.0°±0.3、15.2°±0.3、16.4°±0.3、17.1°±0.3、24.8°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す、請求項32に記載の固体形態。
【請求項34】
図2に示すようなX線粉末回折パターンを示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項35】
53.5℃±10.0、106.5℃±5.0、および193.7℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項23~34のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項36】
図3に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項23~35のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項37】
熱重量分析によって判定される最大76℃±10.0での4.9%±0.5未満の重量損失を示す、請求項23~36のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項38】
図3に示すような熱重量分析サーモグラムを示す、請求項23~37のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項39】
他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない、請求項23~38のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項40】
他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である、請求項39に記載の固体形態。
【請求項41】
不純物を実質的に含まない、請求項23~40のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項42】
不純物の量が2%以下である、請求項41に記載の固体形態。
【請求項43】
8.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項44】
5.0°±0.3および12.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項43に記載の固体形態。
【請求項45】
23.9°±0.3および24.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項43または44のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項46】
11.5°±0.3、20.3°±0.3、および21.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項43~45のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項47】
11.6°±0.3、15.9°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項43~46のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項48】
5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項49】
5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す、請求項48に記載の固体形態。
【請求項50】
5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す、請求項49に記載の固体形態。
【請求項51】
5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す、請求項50に記載の固体形態。
【請求項52】
5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す、請求項51に記載の固体形態。
【請求項53】
5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す、請求項52に記載の固体形態。
【請求項54】
図7に示すようなX線粉末回折パターンを示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項55】
164.0℃±5.0および190.6℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項43~54のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項56】
図8に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項43~55のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項57】
熱重量分析によって判定される最大205℃±10.0での2.9%±0.5未満の重量損失を示す、請求項43~56のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項58】
図8に示すような熱重量分析サーモグラムを示す、請求項43~57のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項59】
他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない、請求項43~58のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項60】
他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である、請求項59に記載の固体形態。
【請求項61】
不純物を実質的に含まない、請求項43~60のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項62】
不純物の量が2%以下である、請求項61に記載の固体形態。
【請求項63】
5.1°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項64】
10.2°±0.3および8.6°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項63に記載の固体形態。
【請求項65】
12.2°±0.3および17.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項63または64のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項66】
6.4°±0.3、13.4°±0.3、および15.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項63~65のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項67】
15.8°±0.3および26.0°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項63~66のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項68】
5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項69】
5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す、請求項68に記載の固体形態。
【請求項70】
5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す、請求項69に記載の固体形態。
【請求項71】
5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す、請求項70に記載の固体形態。
【請求項72】
5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す、請求項71に記載の固体形態。
【請求項73】
5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す、請求項72に記載の固体形態。
【請求項74】
図9に示すようなX線粉末回折パターンを示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項75】
66.2℃±5.0、106.4℃±5.0、および193.6℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項63~74のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項76】
図10に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項63~75のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項77】
熱重量分析によって判定される最大94℃±10.0での2.9%±0.5未満の重量損失を示す、請求項63~76のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項78】
図10に示すような熱重量分析サーモグラムを示す、請求項63~77のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項79】
他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない、請求項63~78のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項80】
他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である、請求項79に記載の固体形態。
【請求項81】
不純物を実質的に含まない、請求項63~80のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項82】
不純物の量が2%以下である、請求項81に記載の固体形態。
【請求項83】
5.1°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項84】
10.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項83に記載の固体形態。
【請求項85】
6.4°±0.3および25.6°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項83または84のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項86】
8.7°±0.3、11.9°±0.3、および15.6°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項83~85のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項87】
13.5°±0.3および25.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項83~86のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項88】
5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項89】
5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す、請求項88に記載の固体形態。
【請求項90】
5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す、請求項89に記載の固体形態。
【請求項91】
5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す、請求項90に記載の固体形態。
【請求項92】
5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す、請求項91に記載の固体形態。
【請求項93】
5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す、請求項92に記載の固体形態。
【請求項94】
図11に示すようなX線粉末回折パターンを示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項95】
105.8℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項83~94のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項96】
図12に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項83~95のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項97】
熱重量分析によって判定される最大101℃±10.0での2.1%±0.5未満の重量損失を示す、請求項83~96のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項98】
図12に示すような熱重量分析サーモグラムを示す、請求項83~97のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項99】
他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない、請求項83~98のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項100】
他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である、請求項99に記載の固体形態。
【請求項101】
不純物を実質的に含まない、請求項83~100のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項102】
不純物の量が2%以下である、請求項101に記載の固体形態。
【請求項103】
9.5°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項104】
5.2°±0.3および23.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項103に記載の固体形態。
【請求項105】
5.7°±0.3、10.2°±0.3、および19.5°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項103または104のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項106】
6.5°±0.3、15.5°±0.3、および26.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項103~105のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項107】
7.4°±0.3、15.0°±0.3、19.0°±0.3、および24.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項103~106のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項108】
5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項109】
5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す、請求項108に記載の固体形態。
【請求項110】
5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す、請求項109に記載の固体形態。
【請求項111】
5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す、請求項110に記載の固体形態。
【請求項112】
5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す、請求項111に記載の固体形態。
【請求項113】
5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す、請求項112に記載の固体形態。
【請求項114】
図13に示すようなX線粉末回折パターンを示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項115】
112.3℃±5.0および193.7℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項103~114のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項116】
図14に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項103~115のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項117】
熱重量分析によって判定される最大126℃±10.0での4.3%±0.5未満の重量損失を示す、請求項103~116のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項118】
図14に示すような熱重量分析サーモグラムを示す、請求項103~117のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項119】
他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない、請求項103~118のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項120】
他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である、請求項119に記載の固体形態。
【請求項121】
不純物を実質的に含まない、請求項103~120のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項122】
不純物の量が2%以下である、請求項121に記載の固体形態。
【請求項123】
5.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項124】
9.8°±0.3および23.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項123に記載の固体形態。
【請求項125】
5.0°±0.3および15.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項123または124のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項126】
10.1°±0.3、13.6°±0.3、および26.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項123~125のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項127】
9.1°±0.3、25.6°±0.3、および27.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項123~126のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項128】
5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項129】
5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す、請求項128に記載の固体形態。
【請求項130】
5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す、請求項129に記載の固体形態。
【請求項131】
5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す、請求項130に記載の固体形態。
【請求項132】
5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す、請求項131に記載の固体形態。
【請求項133】
5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す、請求項132に記載の固体形態。
【請求項134】
図15に示すようなX線粉末回折パターンを示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項135】
120.8℃±5.0および195.1℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項123~134のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項136】
図16に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項123~135のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項137】
熱重量分析によって判定される最大119℃±10.0での3.9%±0.5未満の重量損失を示す、請求項123~136のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項138】
図16に示すような熱重量分析サーモグラムを示す、請求項123~137のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項139】
他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない、請求項123~138のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項140】
他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である、請求項139に記載の固体形態。
【請求項141】
不純物を実質的に含まない、請求項103~140のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項142】
不純物の量が2%以下である、請求項141に記載の固体形態。
【請求項143】
5.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項144】
5.2°±0.3および15.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項143に記載の固体形態。
【請求項145】
5.0°±0.3および10.1°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項143または144のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項146】
8.4°±0.3、9.8°±0.3、および23.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項143~145のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項147】
10.4°±0.3、14.2°±0.3、および25.5°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項143~146のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項148】
5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項149】
5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す、請求項148に記載の固体形態。
【請求項150】
5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す、請求項149に記載の固体形態。
【請求項151】
5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す、請求項150に記載の固体形態。
【請求項152】
5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す、請求項151に記載の固体形態。
【請求項153】
5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す、請求項152に記載の固体形態。
【請求項154】
図17に示すようなX線粉末回折パターンを示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項155】
108.7℃±5.0および195.1℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項143~154のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項156】
図18に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項143~155のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項157】
熱重量分析によって判定される最大140℃±10.0での7.4%±0.5未満の重量損失を示す、請求項143~156のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項158】
図18に示すような熱重量分析サーモグラムを示す、請求項143~157のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項159】
他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない、請求項143~158のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項160】
他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である、請求項159に記載の固体形態。
【請求項161】
不純物を実質的に含まない、請求項143~160のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項162】
不純物の量が2%以下である、請求項161に記載の固体形態。
【請求項163】
12.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項164】
6.1°±0.3および13.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項163に記載の固体形態。
【請求項165】
7.9°±0.3および10.5°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項163または164のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項166】
11.8°±0.3、25.0°±0.3、および25.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項163~165のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項167】
18.6°±0.3、23.0°±0.3、および25.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す、請求項163~166のいずれか一項に記載の固体形態
【請求項168】
6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項169】
6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す、請求項168に記載の固体形態。
【請求項170】
6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す、請求項169に記載の固体形態。
【請求項171】
6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す、請求項170に記載の固体形態。
【請求項172】
6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す、請求項171に記載の固体形態。
【請求項173】
6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す、請求項172に記載の固体形態。
【請求項174】
図19に示すようなX線粉末回折パターンを示す、請求項2に記載の固体形態。
【請求項175】
179.3℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項163~174のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項176】
図20に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項163~175のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項177】
熱重量分析によって判定される最大245℃±10.0での2.9%±0.5未満の重量損失を示す、請求項163~176のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項178】
図20に示すような熱重量分析サーモグラムを示す、請求項163~177のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項179】
他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない、請求項163~178のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項180】
他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である、請求項179に記載の固体形態。
【請求項181】
不純物を実質的に含まない、請求項163~180のいずれか一項に記載の固体形態。
【請求項182】
不純物の量が2%以下である、請求項181に記載の固体形態。
【請求項183】
非結晶性である、請求項1に記載の固体形態。
【請求項184】
図1に示すようなX線粉末回折パターンを示す、請求項183に記載の固体形態。
【請求項185】
請求項1~184のいずれか一項に記載の固体形態および薬学的に許容可能な賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項186】
請求項3~22のいずれか一項に記載される1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態、および薬学的に許容可能な賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項187】
請求項23~42のいずれか一項に記載される1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態、および薬学的に許容可能な賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項188】
崩壊剤をさらに含む、請求項186または187に記載の医薬組成物。
【請求項189】
癌の処置を必要とする患者の癌を処置する方法であって、請求項1~184のいずれか一項に記載の固体形態および少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む組成物を前記患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項190】
癌の処置を必要とする患者の癌を処置する方法であって、請求項1~184のいずれか一項に記載の固体形態を前記患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項191】
癌の処置を必要とする患者の癌を処置する方法であって、請求項186に記載の医薬組成物を前記患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項192】
癌の処置を必要とする患者の癌を処置する方法であって、請求項187に記載の医薬組成物を前記患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項193】
癌の処置を必要とする患者の癌を処置する方法であって、請求項3~22のいずれか一項に記載される1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態を前記患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項194】
癌の処置を必要とする患者の癌を処置する方法であって、請求項23~42のいずれか一項に記載される1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態を前記患者に投与する工程を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年12月8日出願の米国特許出願第63/287,212号の利益を主張し、この出願は、参照によってその全体が本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)は、タンパク質の線維芽細胞増殖因子ファミリーのメンバーに結合する受容体型チロシンキナーゼ(RTK)のサブファミリーである。線維芽細胞増殖因子/FGF受容体ネットワークの調節解除は、腫瘍において頻繁に起こる。したがって、異常なFGFRキナーゼ活性を標的とする治療法が、癌および他の障害の処置において使用するために所望される。1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドは、FGFRキナーゼのそのようなモジュレーターの1つである。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(以下、化合物1と称する)の固体状形態に関する。化合物1の分子構造を以下に示す。
【0004】
【化1】
【0005】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の固体形態が本明細書において開示される。
【0006】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの固体形態が本明細書において開示され、この固体形態は結晶性である。
【0007】
化合物1の固体結晶形態が本明細書において開示され、この固体形態は結晶性である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、11.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、7.9°±0.3および13.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、9.5°±0.3、18.9°±0.3、および26.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、15.9°±0.3、20.5°±0.3、および22.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、20.8°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図4に示すようなX線粉末回折パターンを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、193.1℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図5に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、熱重量分析によって判定される最大200℃±10.0での1.1%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図5に示すような熱重量分析サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、不純物を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、不純物の量が2%以下である。
【0008】
化合物1の固体結晶形態が本明細書において開示され、この固体形態は結晶性である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、8.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3および12.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、23.9°±0.3および24.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、11.5°±0.3、20.3°±0.3、および21.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、11.6°±0.3、15.9°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図7に示すようなX線粉末回折パターンを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、164.0℃±5.0および190.6℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図8に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、熱重量分析によって判定される最大205℃±10.0での2.9%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図8に示すような熱重量分析サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、不純物を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、不純物の量が2%以下である。
【0009】
化合物1の固体結晶形態が本明細書において開示され、この固体形態は結晶性である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.1°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、10.2°±0.3および8.6°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、12.2°±0.3および17.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、6.4°±0.3、13.4°±0.3、および15.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、15.8°±0.3、および26.0°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図9に示すようなX線粉末回折パターンを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、66.2℃±5.0、106.4℃±5.0、および193.6℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図10に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、熱重量分析によって判定される最大94℃±10.0での2.9%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図10に示すような熱重量分析サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、不純物を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、不純物の量が2%以下である。
【0010】
化合物1の固体結晶形態が本明細書において開示され、この固体形態は結晶性である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.1°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、10.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、6.4°±0.3および25.6°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、8.7°±0.3、11.9°±0.3、および15.6°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、13.5°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図11に示すようなX線粉末回折パターンを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、105.8℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図12に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、熱重量分析によって判定される最大101℃±10.0での2.1%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図12に示すような熱重量分析サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、不純物を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、不純物の量が2%以下である。
【0011】
化合物1の固体結晶形態が本明細書において開示され、この固体形態は結晶性である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、9.5°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.2°±0.3および23.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.7°±0.3、10.2°±0.3、および19.5°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、6.5°±0.3、15.5°±0.3、および26.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、7.4°±0.3、15.0°±0.3、19.0°±0.3、および24.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図13に示すようなX線粉末回折パターンを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、112.3℃±5.0および193.7℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図14に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、熱重量分析によって判定される最大126℃±10.0での4.3%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図14に示すような熱重量分析サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、不純物を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、不純物の量が2%以下である。
【0012】
化合物1の固体結晶形態が本明細書において開示され、この固体形態は結晶性である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、9.8°±0.3および23.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3および15.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、10.1°±0.3、13.6°±0.3、および26.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、9.1°±0.3、25.6°±0.3、および27.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図15に示すようなX線粉末回折パターンを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、120.8℃±5.0および195.1℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図16に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、熱重量分析によって判定される最大119℃±10.0での3.9%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図16に示すような熱重量分析サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、不純物を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、不純物の量が2%以下である。
【0013】
化合物1の固体結晶形態が本明細書において開示され、この固体形態は結晶性である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.2°±0.3および15.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3および10.1°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、8.4°±0.3、9.8°±0.3、および23.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、10.4°±0.3、14.2°±0.3、および25.5°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図17に示すようなX線粉末回折パターンを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、108.7℃±5.0および195.1℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図18に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、熱重量分析によって判定される最大140℃±10.0での7.4%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図18に示すような熱重量分析サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、不純物を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、不純物の量が2%以下である。
【0014】
化合物1の固体結晶形態が本明細書において開示され、この固体形態は結晶性である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、12.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、6.1°±0.3および13.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、7.9°±0.3および10.5°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、11.8°±0.3、25.0°±0.3、および25.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、18.6°±0.3、23.0°±0.3、および25.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3から選択される少なくとも1つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3から選択される少なくとも2つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3から選択される少なくとも3つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3から選択される少なくとも4つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3から選択される少なくとも5つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3から選択される少なくとも6つのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図19に示すようなX線粉末回折パターンを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、179.3℃±5.0での吸熱ピークを含む示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図20に示すような示差走査熱量測定サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、熱重量分析によって判定される最大245℃±10.0での2.9%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図20に示すような熱重量分析サーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量が5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、不純物を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、不純物の量が2%以下である。
【0015】
化合物1の固体結晶形態が本明細書において開示され、この固体形態は非結晶性である。いくつかの実施形態では、上記固体形態は、図1に示すようなX線粉末回折パターンを示す。
【0016】
本明細書において提供される固体形態のいずれか1つの固体形態および薬学的に許容可能な賦形剤を含む、医薬組成物が本明細書において開示される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は崩壊剤をさらに含む。
【0017】
処置を必要とする患者の癌を処置する方法であって、本明細書において提供される固体形態のいずれか1つの固体形態および少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む組成物を患者に投与する工程を含む、方法が本明細書において開示される。
【0018】
処置を必要とする患者の癌を処置する方法であって、本明細書において提供される固体形態のいずれかの固体形態を患者に投与する工程を含む、方法が本明細書において開示される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明の特徴は、添付の特許請求の範囲に詳細に記載されている。本発明の特徴のより良い理解は、本発明の原理が利用される例示的な実施形態を記載する以下の詳細な説明および添付の図面を参照することによって得られるであろう。
図1図1は、非結晶性の化合物1のX線回折パターンを示す。
図2図2は、化合物1の結晶形態IのX線回折パターンを示す。
図3図3は、化合物1の形態Iの示差走査熱量測定および熱重量分析を示す。
図4図4は、化合物1の結晶形態IIのX線回折パターンを示す。
図5図5は、化合物1の形態IIの示差走査熱量測定および熱重量分析を示す。
図6図6は、化合物1の結晶形態IIの動的蒸気吸着等温線プロットおよび質量プロットを示す。
図7図7は、化合物1の結晶形態IIIのX線回折パターンを示す。
図8図8は、化合物1の形態IIIの示差走査熱量測定および熱重量分析を示す。
図9図9は、化合物1の結晶形態IVのX線回折パターンを示す。
図10図10は、化合物1の形態IVの示差走査熱量測定および熱重量分析を示す。
図11図11は、化合物1の結晶形態VのX線回折パターンを示す。
図12図12は、化合物1の形態Vの示差走査熱量測定および熱重量分析を示す。
図13図13は、化合物1の結晶形態VIのX線回折パターンを示す。
図14図14は、化合物1の形態VIの示差走査熱量測定および熱重量分析を示す。
図15図15は、化合物1の結晶形態VIIのX線回折パターンを示す。
図16図16は、化合物1の形態VIIの示差走査熱量測定および熱重量分析を示す。
図17図17は、化合物1の結晶形態VIIIのX線回折パターンを示す。
図18図18は、化合物1の形態VIIIの示差走査熱量測定および熱重量分析を示す。
図19図19は、化合物1の結晶形態IXのX線回折パターンを示す。
図20図20は、化合物1の形態IXの示差走査熱量測定および熱重量分析を示す。
図21図21は、化合物1の選択された固体形態についての変換マップを示す。
図22図22は、化合物1の固体形態を含む医薬製剤の例示的な錠剤製造プロセスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
化合物1の10の固体形態が本明細書において提供される。化合物1の固体形態は、非結晶形態、ならびに形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、形態VII、形態VIII、および形態IXとして指定される9つの結晶形態として同定される。いくつかの実施形態では、化合物1の固体状形態を含む医薬組成物が本明細書において開示される。いくつかの実施形態では、非結晶形態、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、またはこれらの任意の組合せを含む医薬組成物が本明細書において開示される。
【0021】
一水和物(I型)、4つの無水物(II型、III型、V型、およびIX型)、半水和物(IV型)、および3つの溶媒和物(VI型、VII型、およびVIII型)を含む9つの結晶型が同定され、I型~IX型とした。これらの形態の特徴付けデータを表15に示す。相互変換試験は、形態IIが非水性溶媒において最も安定した形態であり、室温ではaw≦0.35で、50℃ではaw≦0.55で物理的に安定していることを示唆した。形態Iはまた、50℃ではaw≧0.75で、室温ではaw≧0.55で、他の形態と比較して優れた安定性を示した。3つの溶媒和物(形態VI、VII、およびVIII)は、DSCによる加熱中に脱溶媒和および再結晶化の後に形態IIに変換された。異なる形態の変換マップを図21に示す。DVS、溶解度試験および安定性試験によって形態IIを評価した。DVSの結果は、形態IIが僅かに吸湿性であり、90% RHでの0.47%の吸水を有したことを示した。溶解度の結果は、SGFにおける最も高い溶解度(0.8mg/mL)および水における低い溶解度(約3μg/mL)を有したことを示した。FeSSIFにおける溶解度は、24時間でのFaSSIFにおける溶解度より約30倍高かった。形態IIは、室温/92.5% RHで2日間物理的に安定しており、40℃/75% RHで6日間物理的および化学的に安定していた。純度は、主にRRT0.9、0.91、および1.07での不純物の増加により、3日間および7日間、60℃で約0.3%減少した。
【0022】
定義
別段に定義しない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって通常理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で言及される全ての特許および刊行物は、参照によって援用される。
【0023】
本明細書および特許請求の範囲で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示していない限り、複数の参照を含む。
【0024】
「水和物」および「溶媒和物」という用語は、示差走査熱量測定(DSC)実験、熱重量分析(TGA)実験、X線回折実験、および/または固体結晶形態を生成するための手順に由来するデータによって支持されるように、ある量の水または溶媒を含む結晶性の化合物1の形態を記載することを意味する。いくつかの実施形態では、溶媒和物結晶形態または水和物結晶形態は、TGAによって判定される、サンプルの総重量の少なくとも1.5%、1.75%、2.0%、2.5%、3.0%、4.0%、5.0%、6.0%、7.0%、8.0%、9.0%、10.0%、15.0%、または20.0%を、水、溶媒、またはこれらの組合せとして含む。いくつかの実施形態では、溶媒和物結晶形態または水和物結晶形態は、結晶形態の生成において使用される水または溶媒の沸点の前またはその30℃以内の少なくとも1つのDSC吸熱開始を示す。例えば、水和物結晶形態は、吸熱ピークが124℃に位置する、108℃でのDSC吸熱開始を有し得る。
【0025】
「溶媒和物」または「水和物」と称される結晶固体形態は、限定的であることを意味しない。例えば、溶媒和物または水和物は、水と溶媒との組合せを結晶固体形態において含み得る。
【0026】
「タイプ」、「形態」、および「パターン」という用語は、互換的に使用されることを意味し、本明細書において記載される特性を有する特定の結晶性物質を指すことを意味する。例えば、「結晶タイプA」、「結晶形態A」、および「XRPDパターンA」は、同じ結晶性物質を指す。ローマ数字および整数も交換可能であることを意味し、例えば、「形態1」および「形態I」は同等である。
【0027】
数または数値範囲に言及する場合、「約」という用語は、言及される数または数値範囲が、実験的変動性(experimental variability)内(または統計的実験誤差(statistical experimental error)内)の近似値であることを意味し、したがって、数または数値範囲は、場合によっては、記載される数または数値範囲の1%~15%の間で変動するであろう。
【0028】
本明細書において使用される「実質的に類似する」という用語は、XRPDパターン、DSCサーモグラム、またはTGAサーモグラムなどの分析スペクトルを意味し、これは、ピーク位置およびピーク強度の両方において参照スペクトルに非常に似ている。
【0029】
化合物および固体状形態の特徴付け
一実施形態では、本発明は、化合物1の固体状形態を提供する。一実施形態では、結晶形態は、X線粉末回折(XRPD)ディフラクトグラムによって決定される格子間面間隔によって特徴付けられる。ディフラクトグラムは、典型的には、ピークの強度対ピークの位置、すなわち回折角(2θ)(度)をプロットした図によって表される。所与の化合物の特徴的なピークは、ピーク位置およびそれらの相対強度に従って選択して、化合物および結晶構造を他のものと区別することができる。ピーク表は、X線放射源(例えば、銅およびモリブデン)にわたる2θ測定値の変換を助けるための対応するd間隔とともに提供される。非結晶性の固体状形態もXRPDによって特徴付けられた。非結晶性の固体状形態は、格子間面間隔がないことを示す。
【0030】
当業者は、同じ化合物の所与の結晶形態についてのX線回折(XRD)ピーク位置および/または強度の測定値が誤差の範囲内で変動することを認識する。次数2θの値は、適切な誤差マージンを可能にする。典型的には、誤差マージンは「±」で表される。例えば、「8.716°±0.3」の度数2θは、8.716°+0.3、すなわち9.016°から8.716°-0.3、すなわち8.416°までの範囲を示す。サンプル調製技術、機器に適用される較正技術、人間の操作変動、および収集温度に応じて、当業者は、XRDに対する誤差のマージンが、±0.5、±0.4、±0.3、±0.2、±0.1、±0.05、または±0.05未満である場合があることを認識する。XRD分析に使用される方法および装置のさらなる詳細は、実施例の欄に記載されている。
【0031】
一実施形態では、結晶形態は、示差走査熱量測定(DSC)および熱重量分析(TGA)によって特徴付けられる。DSCサーモグラムは、典型的には、ワット/グラム(「W/g」)の単位での正規化された熱流対℃での測定されたサンプル温度をプロットするダイアグラムによって表される。DSCサーモグラムは、概して、推定開始および終了(開始)温度、ピーク温度、および融解熱について評価される。DSVサーモグラムの単一最大値は、ある結晶形を別の結晶形と区別するための特徴的なピークとしてしばしば使用される。TGAサーモグラムは、典型的には、重量損失パーセント(%)対測定されたサンプル温度(℃)をプロットしたダイアグラムによって表される。本明細書において開示される図では、DSCおよびTGAサーモグラムは、X軸(温度)を共有してプロットされているが、TGAおよびDSC測定にそれぞれ対応する重量%および熱流の別個のY軸を有する。
【0032】
当業者は、同じ化合物の所与の結晶形態についてのDSCおよびTGAサーモグラムの測定値が誤差の範囲内で変動することを認識する。度Cで表される単一の最大値の値は、適切な誤差マージンを可能にする。典型的には、誤差マージンは「±」で表される。例えば、「53.1℃±10.0」の単一最大値は、53.1℃+10.0、すなわち63.1℃から約53.1℃-10.0、すなわち43.1℃までの範囲を意味する。サンプル調製技術、結晶化条件、機器に適用される較正技術、人間の操作上のバリエーションなどに応じて、当業者は、単一の最大値に対する適切な誤差マージンが、±10.0、±7.5、±5.0、±2.5、±2、±1.5、±1、±0.5であるか、または本明細書において記載される粉末回折反射のいずれかについてより少ない場合があることを認識する。
【0033】
DSCおよびTGAサーモグラム分析に使用される方法および機器のさらなる詳細は、実施例の欄に記載されている。
【0034】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態I
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態Iが本明細書において提供される。
【0035】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態Iが本明細書において提供され、この結晶形態Iは、5.0°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示すことを特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、10.1°±0.3および17.1°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、8.5°±0.3、24.8°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、9.3°±0.3、13.0°±0.3、および16.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、12.1°±0.3および15.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。
【0036】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態Iが本明細書において提供され、この結晶形態Iは、5.0°±0.3、8.5°±0.3、9.3°±0.3、10.1°±0.3、12.1°±0.3、13.0°±0.3、15.2°±0.3、16.4°±0.3、17.1°±0.3、24.8°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも1つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態Iは、5.0°±0.3、8.5°±0.3、9.3°±0.3、10.1°±0.3、12.1°±0.3、13.0°±0.3、15.2°±0.3、16.4°±0.3、17.1°±0.3、24.8°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも2つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態Iは、5.0°±0.3、8.5°±0.3、9.3°±0.3、10.1°±0.3、12.1°±0.3、13.0°±0.3、15.2°±0.3、16.4°±0.3、17.1°±0.3、24.8°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも3つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態Iは、5.0°±0.3、8.5°±0.3、9.3°±0.3、10.1°±0.3、12.1°±0.3、13.0°±0.3、15.2°±0.3、16.4°±0.3、17.1°±0.3、24.8°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも4つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態Iは、5.0°±0.3、8.5°±0.3、9.3°±0.3、10.1°±0.3、12.1°±0.3、13.0°±0.3、15.2°±0.3、16.4°±0.3、17.1°±0.3、24.8°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも5つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態Iは、5.0°±0.3、8.5°±0.3、9.3°±0.3、10.1°±0.3、12.1°±0.3、13.0°±0.3、15.2°±0.3、16.4°±0.3、17.1°±0.3、24.8°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも6つのX線回折パターン反射を特徴とする。
【0037】
図2に示すようなX線粉末回折パターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態Iが本明細書において提供される。













































【0038】
【表1-1】

【0039】
【表1-2】
【0040】
【表1-3】
【0041】
図3に示すようなTGAパターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態Iが本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大76℃±10.0での約4.9%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大76℃±10.0での約3.9%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大76℃±10.0での少なくとも約2.9%±0.5の重量損失を示す。
【0042】
DSCが図3に示すような53.5℃±10.0、106.5℃±5.0、および193.7℃±5.0での吸熱ピークを特徴とする、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態Iが本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、DSCは、106.5℃±5.0の吸熱ピークを特徴とする。
【0043】
いくつかの実施形態では、結晶形態Iが他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、1%(w/w)以下である。
【0044】
いくつかの実施形態では、結晶形態Iが不純物を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、不純物の量は20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は2%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.01%(w/w)以下である。
【0045】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態II
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド)の結晶形態IIが本明細書において提供される。
【0046】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IIが本明細書において提供され、この結晶形態IIは、11.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示すことを特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、7.9°±0.3および13.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、9.5°±0.3、18.9°±0.3、および26.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、15.9°±0.3、20.5°±0.3、および22.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、20.8°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。
【0047】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IIが本明細書において提供され、この結晶形態IIは、7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3の2θ値から選択される少なくとも1つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態IIは、7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3の2θ値から選択される少なくとも2つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態IIは、7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3の2θ値から選択される少なくとも3つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態IIは、7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3の2θ値から選択される少なくとも4つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態IIは、7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3の2θ値から選択される少なくとも5つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態IIは、7.9°±0.3、9.5°±0.3、11.8°±0.3、13.7°±0.3、15.9°±0.3、18.9°±0.3、20.5°±0.3、20.8°±0.3、22.3°±0.3、25.7°±0.3、および26.3°±0.3の2θ値から選択される少なくとも6つのX線回折パターン反射を特徴とする。
【0048】
図4に示すようなX線粉末回析パターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IIが本明細書において提供される。



















【0049】
【表2-1】
【0050】
【表2-2】
【0051】
図5に示すようなTGAパターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IIが本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大200℃±10.0での0.1%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大200℃±10.0での1.1%±0.5未満の重量損失を示す。
【0052】
DSCが図5に示すような193.1℃±5.0での吸熱ピークを特徴とする、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IIが本明細書において提供される。
【0053】
いくつかの実施形態では、結晶形態IIが他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、1%(w/w)以下である。
【0054】
いくつかの実施形態では、結晶形態IIが不純物を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、不純物の量は20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は2%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.01%(w/w)以下である。
【0055】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態III
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態IIIが本明細書において提供される。
【0056】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IIIが本明細書において提供され、この結晶形態IIIは、8.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示すことを特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、5.0°±0.3および12.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、23.9°±0.3および24.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、11.5°±0.3、20.3°±0.3、および21.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、11.6°±0.3、15.9°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。
【0057】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IIIが本明細書において提供され、この結晶形態IIIは、5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも1つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態IIIは、5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも2つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態IIIは、5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも3つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態IIIは、5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも4つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態IIIは、5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも5つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態IIIは、5.0°±0.3、8.7°±0.3、11.5°±0.3、11.6°±0.3、12.8°±0.3、15.8°±0.3、20.3°±0.3、21.2°±0.3、23.9°±0.3、24.3°±0.3、および25.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも6つのX線回折パターン反射を特徴とする。
【0058】
図7に示すようなX線粉末回折パターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IIIが本明細書において提供される。

































【0059】
【表3-1】
【0060】
【表3-2】
【0061】
図8に示すようなTGAパターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IIIが本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大205℃±10.0での2.9%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大205℃±10.0での1.9%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大205℃±10.0での少なくとも0.9%±0.5の重量損失を示す。
【0062】
DSCが図8に示すような164.0℃±5.0および190.6℃±5.0での吸熱ピークを特徴とする、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IIIが本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、DSCは、190.6℃±5.0での吸熱ピークを特徴とする。
【0063】
いくつかの実施形態では、結晶形態IIIが他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、1%(w/w)以下である。
【0064】
いくつかの実施形態では、結晶形態IIIが不純物を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、不純物の量は20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は2%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.01%(w/w)以下である。
【0065】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IV(化合物1)
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IVが本明細書において提供される。
【0066】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IVが本明細書において提供され、この結晶形態IVは、5.1°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示すことを特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、10.2°±0.3および8.6°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、12.2°±0.3および17.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、6.4°±0.3、13.4°±0.3、および15.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、15.8°±0.3および26.0°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。
【0067】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形IVが本明細書において提供され、この結晶形態IVは、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3の2θ値から選択される少なくとも1つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態IVは、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3の2θ値から選択される少なくとも2つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態IVは、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3の2θ値から選択される少なくとも3つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態IVは、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3の2θ値から選択される少なくとも4つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態IVは、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3の2θ値から選択される少なくとも5つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態IVは、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.6°±0.3、10.2°±0.3、12.2°±0.3、13.4°±0.3、15.3°±0.3、15.8°±0.3、17.3°±0.3、および26.0°±0.3の2θ値から選択される少なくとも6つのX線回折パターン反射を特徴とする。
【0068】
図9に示すようなX線粉末回折パターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IVが本明細書において提供される。









【0069】
【表4-1】
【0070】
【表4-2】
【0071】
図10に示すようなTGAパターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IVが本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大94℃±10.0での2.9%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大94℃±10.0での1.9%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大94℃±10.0での少なくとも0.9%±0.5の重量損失を示す。
【0072】
DSCが図10に示すような66.2℃±5.0、106.4℃±5.0、および193.6℃±5.0での吸熱ピークを特徴とする、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IVが本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、DSCは、106.4℃±5.0での吸熱ピークを特徴とする。
【0073】
いくつかの実施形態では、結晶形態IVが他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、1%(w/w)以下である。
【0074】
いくつかの実施形態では、結晶形態IVが不純物を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、不純物の量は20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は2%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.01%(w/w)以下である。
【0075】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態V
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態Vが本明細書において提供される。
【0076】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態Vが本明細書において提供され、この結晶形態Vは、5.1°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示すことを特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、10.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、6.4°±0.3および25.6°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、8.7°±0.3、11.9°±0.3、および15.6°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、13.5°±0.3および25.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。
【0077】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態Vが本明細書において提供され、この結晶形態Vは、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3の2θ値から選択される少なくとも1つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態Vは、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3の2θ値から選択される少なくとも2つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態Vは、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3の2θ値から選択される少なくとも3つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態Vは、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3の2θ値から選択される少なくとも4つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態Vは、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3の2θ値から選択される少なくとも5つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態Vは、5.1°±0.3、6.4°±0.3、8.7°±0.3、10.4°±0.3、11.9°±0.3、13.5°±0.3、15.6°±0.3、25.8°±0.3、および25.6°±0.3の2θ値から選択される少なくとも6つのX線回折パターン反射を特徴とする。
【0078】
図11に示すようなX線粉末回折パターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態Vが本明細書において提供される。































【0079】
【表5】
【0080】
図12に示すようなTGAパターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態Vが本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大101℃±10.0での2.1%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大101℃±10.0での1.1%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大101℃±10.0での少なくとも0.6%±0.5の重量損失を示す。
【0081】
DSCが図12に示すような105.8℃±5.0での吸熱ピークを特徴とする、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態Vが本明細書において提供される。
【0082】
いくつかの実施形態では、結晶形態Vが他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、1%(w/w)以下である。
【0083】
いくつかの実施形態では、結晶形態Vが不純物を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、不純物の量は20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は2%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.01%(w/w)以下である。
【0084】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態VI
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIが本明細書において提供される。
【0085】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIが本明細書において提供され、この結晶形態VIは、9.5°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示すことを特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、5.2°±0.3および23.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、5.7°±0.3、10.2°±0.3、および19.5°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、6.5°±0.3、15.5°±0.3、および26.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、7.4°±0.3、15.0°±0.3、19.0°±0.3、および24.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。
【0086】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIが本明細書において提供され、この結晶形態VIは、5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも1つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態VIは、5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも2つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態VIは、5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも3つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態VIは、5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも4つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態VIは、5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも5つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態VIは、5.2°±0.3、5.7°±0.3、6.5°±0.3、7.4°±0.3、9.5°±0.3、10.2°±0.3、15.0°±0.3、15.5°±0.3、19.0°±0.3、19.5°±0.3、23.7°±0.3、24.7°±0.3、および26.8°±0.3の2θ値から選択される少なくとも6つのX線回折パターン反射を特徴とする。
【0087】
図13に示すようなX線粉末回折パターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIが本明細書において提供される。











【0088】
【表6-1】
【0089】
【表6-2】
【0090】
図14に示すようなTGAパターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIが本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大126℃±10.0での5.3%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大126℃±10.0での4.3%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大126℃±10.0での少なくとも3.3%±0.5の重量損失を示す。
【0091】
DSCが図14に示すような112.3℃±5.0および193.7℃±5.0での吸熱ピークを特徴とする、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIが本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、DSCは、193.7℃±5.0での吸熱ピークを特徴とする。いくつかの実施形態では、DSCは、151℃±5.0での発熱ピークを特徴とする。
【0092】
いくつかの実施形態では、結晶形態VIが他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、1%(w/w)以下である。
【0093】
いくつかの実施形態では、結晶形態VIが不純物を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、不純物の量は20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は2%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.01%(w/w)以下である。
【0094】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態VII
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIIが本明細書において提供される。
【0095】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIIが本明細書において提供され、この結晶形態VIIは、5.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示すことを特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、9.8°±0.3および23.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、5.0°±0.3および15.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、10.1°±0.3、13.6°±0.3、および26.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、結晶形態は、9.1°±0.3、25.6°±0.3、および27.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。
【0096】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIIが本明細書において提供され、この結晶形態VIIは、5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3の2θ値から選択される少なくとも1つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態VIIは、5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3の2θ値から選択される少なくとも2つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態VIIは、5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3の2θ値から選択される少なくとも3つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態VIIは、5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3の2θ値から選択される少なくとも4つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態VIIは、5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3の2θ値から選択される少なくとも5つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、結晶形態VIIは、5.0°±0.3、5.4°±0.3、9.1°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、13.6°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、25.6°±0.3、26.7°±0.3、および27.2°±0.3の2θ値から選択される少なくとも6つのX線回折パターン反射を特徴とする。
【0097】
図15に示すようなX線粉末回折パターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIIが本明細書において提供される。











【0098】
【表7】
【0099】
図16に示すようなTGAパターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIIが本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大119℃±10.0での3.9%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大119℃±10.0での2.9%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大119℃±10.0での少なくとも1.9%±0.5の重量損失を示す。
【0100】
DSCが図16に示すような120.8℃±5.0および195.1℃±5.0での吸熱ピークを特徴とする、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIIが本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、DSCは、195.1℃±5.0での吸熱ピークを特徴とする。いくつかの実施形態では、DSCは、163.3℃±5.0での発熱ピークを特徴とする。
【0101】
いくつかの実施形態では、結晶形態VIIが他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、1%(w/w)以下である。
【0102】
いくつかの実施形態では、結晶形態VIIが不純物を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、不純物の量は20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は2%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.01%(w/w)以下である。
【0103】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態VIII
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIIIが本明細書において提供される。
【0104】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIIIが本明細書において提供され、この結晶形態VIIIは、5.8°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示すことを特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、5.2°±0.3および15.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、5.0°±0.3および10.1°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、8.4°±0.3、9.8°±0.3、および23.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、10.4°±0.3、14.2°±0.3、および25.5°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。
【0105】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIIIが本明細書において提供され、この結晶形態VIIIは、5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3の2θ値から選択される少なくとも1つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態VIIIは、5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3の2θ値から選択される少なくとも2つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態VIIIは、5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3の2θ値から選択される少なくとも3つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態VIIIは、5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3の2シータ値から選択される、少なくとも4つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態VIIIは、5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3の2θ値から選択される少なくとも5つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態VIIIは、5.0°±0.3、5.2°±0.3、5.8°±0.3、8.4°±0.3、9.8°±0.3、10.1°±0.3、10.4°±0.3、14.2°±0.3、15.2°±0.3、23.4°±0.3、および25.5°±0.3の2θ値から選択される少なくとも6つのX線回折パターン反射を特徴とする。
【0106】
図17に示すようなX線粉末回折パターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIIIが本明細書において提供される。







【0107】
【表8-1】
【0108】
【表8-2】
【0109】
図18に示すようなTGAパターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIIIが本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大140℃±10.0での7.4%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大140℃±10.0での6.4%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大140℃±10.0での少なくとも5.4%±0.5の重量損失を示す。
【0110】
DSCが図18に示すような108.7℃±5.0および195.1℃±5.0での吸熱ピークを特徴とする、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態VIIIが本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、DSCは、108.7℃±5.0または195.1℃±5.0での吸熱ピークを特徴とする。いくつかの実施形態では、DSCは、169.2での発熱ピークを特徴とする。
【0111】
いくつかの実施形態では、結晶形態VIIIが他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、1%(w/w)以下である。
【0112】
いくつかの実施形態では、結晶形態VIIIが不純物を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、不純物の量は20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は2%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.01%(w/w)以下である。
【0113】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態IX
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IXが本明細書において提供される。
【0114】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IXが本明細書において提供され、この結晶形態IXは、12.3°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示すことを特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、6.1°±0.3および13.4°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、7.9°±0.3および10.5°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、11.8°±0.3、25.0°±0.3、および25.7°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、18.6°±0.3、23.0°±0.3、および25.2°±0.3の2θ値でのX線粉末回折反射を示す。
【0115】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IXが本明細書において提供され、この結晶形態IXは、6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3の2θ値から選択される少なくとも1つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態IXは、6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3の2θ値から選択される少なくとも2つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態IXは、6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3の2θ値から選択される少なくとも3つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態IXは、6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3の2θ値から選択される少なくとも4つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態IXは、6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3の2θ値から選択される少なくとも5つのX線回折パターン反射を特徴とする。いくつかの実施形態では、上記結晶形態IXは、6.1°±0.3、7.9°±0.3、10.5°±0.3、11.8°±0.3、12.3°±0.3、13.4°±0.3、18.6°±0.3、23.0°±0.3、25.0°±0.3、25.2°±0.3、および25.7°±0.3の2θ値から選択される少なくとも6つのX線回折パターン反射を特徴とする。
【0116】
図19に示すようなX線粉末回折パターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IXが本明細書において提供される。





































【0117】
【表9-1】
【0118】
【表9-2】
【0119】
【表9-3】
【0120】
図20に示すようなTGAパターンを示す、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IXが本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大245℃±10.0での2.9%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大245℃±10.0での1.9%±0.5未満の重量損失を示す。いくつかの実施形態では、上記結晶形態は、熱重量分析によって判定される最大245℃±10.0での少なくとも0.9%±0.5の重量損失を示す。
【0121】
DSCが図20に示すような179.3℃±5.0での吸熱ピークを特徴とする、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの結晶形態IXが本明細書において提供される。
【0122】
いくつかの実施形態では、結晶形態IXが他の結晶形態または非結晶形態を実質的に含まない組成物が提供される。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、他の結晶形態または非結晶形態の量は、1%(w/w)以下である。
【0123】
いくつかの実施形態では、結晶形態IXが不純物を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、不純物の量は20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は2%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.01%(w/w)以下である。
【0124】
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の非結晶形態
いくつかの実施形態では、本発明は、化合物1としても知られる、1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの非結晶性の固体状態を提供する。いくつかの実施形態では、化合物1の非結晶性の固体状態は、図1に示すようなものと実質的に同様のX線粉末回折パターンを示す。
【0125】
いくつかの実施形態では、化合物1の非結晶性の固体状態が結晶形態を実質的に含まない組成物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、結晶形態の量は20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、結晶形態の量は15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、結晶形態の量は10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、結晶形態の量は、5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、結晶形態の量は、1%(w/w)以下である。
【0126】
いくつかの実施形態では、本明細書には、化合物1の非結晶性の固体状態が不純物を実質的に含まない組成物が提供される。いくつかの実施形態では、不純物の量は20%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は15%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は10%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は2%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.5%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.1%(w/w)以下である。いくつかの実施形態では、不純物の量は0.01%(w/w)以下である。
【0127】
医薬組成物
ある実施形態では、化合物1は、純粋な化学物質として投与される。他の実施形態では、化合物1は、選択された投与経路および例えばRemington:The Science and Practice of Pharmacy(Gennaro,21st Ed.Mack Pub.Co.,Easton,PA(2005)に記載されるような標準的な薬務に基づいて選択される薬学的に適切または許容可能な担体(本明細書において、薬学的に適切な(または許容可能な)賦形剤、生理学的に適切な(または許容可能な)賦形剤、または生理学的に適切な(または許容可能な)担体とも称される)と組み合わされる。
【0128】
1つ以上の薬学的に許容可能な担体と共に、化合物1の少なくとも1つを含む医薬組成物が本明細書において提供される。担体(または賦形剤)は、担体が組成物の他の成分と適合性であり、組成物のレシピエント(すなわち、対象または患者)に有害でない場合に許容可能であるか、または適切である。
【0129】
一実施形態は、薬学的に許容可能な賦形剤および化合物1を含む医薬組成物を提供する。
【0130】
一実施形態は、化合物1と薬学的に許容可能な担体とを混合する工程を含む医薬組成物を調製する方法を提供する。
【0131】
ある実施形態では、化合物1は、約5%未満、または約1%未満、または約0.1%未満の他の有機小分子、例えば、合成方法の工程の1つ以上において生成される未反応中間体または合成副生成物を含有するという点で、実質的に純粋である。
【0132】
好適な経口剤形としては、例えば、錠剤、丸剤、サシェ剤、または硬質もしくは軟質ゼラチン、メチルセルロース、または消化管に容易に溶解する別の好適な材料のカプセル剤が挙げられる。いくつかの実施形態では、例えば、医薬品グレードのマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルク、セルロース、グルコース、スクロース、炭酸マグネシウムなどを含む好適な非毒性固体担体が使用される。(例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(Gennaro,21st Ed.Mack Pub.Co.,Easton,PA(2005)を参照)。
【0133】
いくつかの実施形態では、製剤は、化合物1、薬学的に許容可能な担体、および崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、崩壊剤は、天然のデンプン、アルファ化デンプン、ナトリウムデンプン、メチル結晶セルロース、メチルセルロース、クロスカルメロース、クロスカルメロースナトリウム、架橋したナトリウムカルボキシメチルセルロース、架橋したカルボキシメチルセルロース、架橋したクロスカルメロース、デンプングリコール酸ナトリウムなどの架橋したデンプン、クロスポビドンなどの架橋したポリマー、架橋したポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、粘土、またはガムからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、崩壊剤はクロスカルメロースナトリウムである。
【0134】
一実施形態は、薬学的に許容可能な賦形剤および化合物1の非結晶形態を含む医薬組成物を提供する。
【0135】
一実施形態は、薬学的に許容可能な賦形剤および化合物1の結晶形態Iを含む医薬組成物を提供する。
【0136】
一実施形態は、薬学的に許容可能な賦形剤および化合物1の結晶形態IIを含む医薬組成物を提供する。
【0137】
一実施形態は、薬学的に許容可能な賦形剤および化合物1の結晶形態IIIを含む医薬組成物を提供する。
【0138】
一実施形態は、薬学的に許容可能な賦形剤および化合物1の結晶形態IVを含む医薬組成物を提供する。
【0139】
一実施形態は、薬学的に許容可能な賦形剤および化合物1の結晶形態Vを含む医薬組成物を提供する。
【0140】
一実施形態は、薬学的に許容可能な賦形剤および化合物1の結晶形態VIを含む医薬組成物を提供する。
【0141】
一実施形態は、薬学的に許容可能な賦形剤および化合物1の結晶形態VIIを含む医薬組成物を提供する。
【0142】
一実施形態は、薬学的に許容可能な賦形剤および化合物1の結晶形態VIIIを含む医薬組成物を提供する。
【0143】
一実施形態は、薬学的に許容可能な賦形剤および化合物1の結晶形態IXを含む医薬組成物を提供する。
【0144】
化合物1を含む組成物の用量は、対象または患者(例えば、ヒト)の状態に応じて異なる。いくつかの実施形態では、そのような要因は、全身の健康状態、年齢、および他の要因を含む。
【0145】
医薬組成物は、処置(または予防)される疾患に適切な様式で投与される。適切な用量ならびに適切な投与の持続時間および頻度は、患者の状態、患者の疾患の種類および重症度、活性成分の特定の形態、ならびに投与方法などの因子によって決定される。概して、適切な用量および処置レジメンは、治療的および/または予防的利益(例えば、改善された臨床転帰、例えば、より頻繁な完全寛解もしくは部分寛解、またはより長い無病生存および/もしくは全生存、または症状の重症度の軽減)を提供するのに充分な量で組成物を提供する。最適な用量は概して、患者の体重(mass)、体重(weight)、または血液量に依存する。
【0146】
経口用量は、典型的には、約1.0mg~約1000mgの範囲であり、1日当たり1~4回、またはそれ以上の回数である。
【0147】
一実施形態は、ヒトまたは動物の身体の処置の方法において使用するための化合物1を提供する。
【0148】
一実施形態は、癌または腫瘍性疾患の処置の方法において使用するための化合物1を提供する。
【0149】
一実施形態は、癌または腫瘍性疾患の処置のための医薬の製造における化合物1の使用を提供する。
【0150】
いくつかの実施形態では、患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に化合物1を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、患者に、化合物1および薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物を投与する工程を含む、処置を必要とする患者の癌を処置する方法が本明細書において記載される。
【0151】
いくつかの実施形態では、処置を必要とする患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に化合物1の非結晶形態を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に、化合物1の非結晶形態および薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物を投与する工程を含む。
【0152】
いくつかの実施形態では、処置を必要とする患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に化合物1の結晶形態Iを投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に、化合物1の結晶形態Iおよび薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物を投与する工程を含む。
【0153】
いくつかの実施形態では、処置を必要とする患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に化合物1の結晶形態IIを投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、化合物1の結晶形態IIおよび薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物を、患者に投与する工程を含む。
【0154】
いくつかの実施形態では、処置を必要とする患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に化合物1の結晶形態IIIを投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に、化合物1の結晶形態IIIおよび薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物を投与する工程を含む。
【0155】
いくつかの実施形態では、処置を必要とする患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に化合物1の結晶形態IVを投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に、化合物1の結晶形態IVおよび薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物を投与する工程を含む。
【0156】
いくつかの実施形態では、処置を必要とする患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に化合物1の結晶形態Vを投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、処置を必要とする患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、化合物1の結晶形態Vおよび薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物を患者に投与する工程を含む。
【0157】
いくつかの実施形態では、処置を必要とする患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に化合物1の結晶形態VIを投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に、化合物1の結晶形態VIおよび薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物を投与する工程を含む。
【0158】
いくつかの実施形態では、処置を必要とする患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に化合物1の結晶形態VIを投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に、化合物1の結晶形態VIおよび薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物を投与する工程を含む。
【0159】
いくつかの実施形態では、処置を必要とする患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に化合物1の結晶形態VIIを投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、化合物1の結晶形態VIIおよび薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物を、患者に投与する工程を含む。
【0160】
いくつかの実施形態では、処置を必要とする患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に化合物1の結晶形態VIIIを投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に、化合物1の結晶形態VIIIおよび薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物を投与する工程を含む。
【0161】
いくつかの実施形態では、処置を必要とする患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に化合物1の結晶形態IXを投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、患者の癌を処置する方法が本明細書において記載され、この方法は、患者に、化合物1の結晶形態IXおよび薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物を投与する工程を含む。
【0162】
医薬組成物が経口投与される方法が本明細書において提供される。医薬組成物が注射によって投与される方法が本明細書において提供される。
【0163】
他の実施形態および使用は、本開示に照らして当業者には明らかであろう。以下の実施例は、様々な実施形態の単なる例示として提供され、決して本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
【実施例
【0164】
本開示は以下の実施例によってさらに説明され、以下の実施例はいかなる意味においても限定的に解釈してはならない。示されるデータを生成するための実験手順は、以下においてより詳細に論じられる。本開示は例示的な方法で記載されており、使用される用語は、限定ではなく説明の性質であることが意図されていることを理解されたい。
【0165】
一般的な実験、機器、および方法の詳細
1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの一般的な合成は、PCT/US2020/057132の段落に記載されている。
【0166】
X線粉末回折(XRPD)
XRPD分析には、LynxEye検出器を装備したBruker D8 AdvanceX線粉末回折計を使用した。使用したXRPDパラメータを表10に列挙する。


















【0167】
【表10】
【0168】
示差走査熱量測定(DSC)
Discovery DSC 250(米国、TA Instruments)を使用してDSCを行った。アルミニウム製のピンポールハーメティックパン(pin-hole hermetic pan)にサンプルを投入して、重量を正確に記録した。25℃から最終温度まで10℃/分の速度でサンプルを加熱した。使用したDSCパラメータを表11に列挙する。
【0169】
【表11】
【0170】
熱重量分析(TGA)
Discovery TGA 55(米国、TA Instruments)上でTGAを実行した。open taredアルミニウム製パンにサンプルを投入し、自動計量して、TGA炉に挿入した。周囲温度から最終温度まで10℃/分の速度でサンプルを加熱した。使用したTGAパラメータを表12に列挙する。






【0171】
【表12】
【0172】
動的水蒸気吸着分析(Dynamic Vapor Sorption、DVS)
DVS Intrinsic PLUS(英国、SMS)上で吸湿/脱湿データを収集した。Taredサンプルチャンバにサンプルを投入して、自動計量した。dm/dtが0.002%未満になるまで40℃/0% RHでサンプルを乾燥させて、25℃まで冷却した。使用したDVSパラメータを表13に列挙する。
【0173】
【表13】
【0174】
偏光顕微鏡法(PLM)
偏光顕微鏡ECLIPSE LV100POL(日本、Nikon)を使用して光学顕微鏡法を行った。浸漬油を用いて、または浸漬油を用いずにガラススライド上に少量のサンプルを置いて、ガラススリップをその上に載せた。顕微鏡でサンプルを観察した。
【0175】
プロトン核磁気共鳴法(1H-NMR)
Bruker 400 MHz instrument上でH-NMRスペクトルを収集した。特に指定のない限り、DMSO-d6溶媒においてサンプルを調製した。MestReNovaを使用してデータを分析した。
【0176】
高速液体クロマトグラフ(HPLC)法
Agilent HPLC 1260 series instrumentを用いてHPLC分析を行った。溶解度試験および安定性試験のためのHPLC法を表14に列挙する。
【0177】
【表14】
【0178】
実施例1:1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態Iの合成
初めに、50℃の水におけるスラリー実験から形態Iを同定して、その後、MeOH/水、EtOH/水、アセトン/水、ACN/水、およびTHF/水を含む、水系における水および耐溶媒性(anti-solvent)沈殿における溶媒滴下グラインディング(drop-solvent grinding)から形態Iを得た。水に起因する3.87%の重量損失がTGAによって観察され、脱水に起因する室温から76℃までの吸熱ピークがDSCによって観察された。1molの水における理論水分率は3.3%であり、これは、形態Iが一水和物であることを示唆する。DSCはさらに、形態Vおよび形態IIの融解にそれぞれ対応する、脱水後の104℃および194℃での2つの融解ピークを示した。
【0179】
実施例2:1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態IIの合成
室温のMEKおよびIPAC、ならびに50℃のMTBE、MEK、トルエン、IPA、EAを含む、多数の溶媒におけるスラリー実験から形態IIを得た。さらに、THF/n-ヘプタンまたはアセトン/MTBEにおける貧溶媒沈殿および徐冷結晶化形態EAによって形態IIを調製した。重量損失はTGAによって観察されず、DSCは融解による191℃での吸熱ピークを示した。したがって、形態IIは無水物である。DVSの結果は、形態IIが90% RHでの0.47%の吸水を有し、僅かに吸湿性であり、DVS試験後に結晶形態が変化しないままであったことを示した。
【0180】
実施例3:1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態IIIの合成
50℃のn-ヘプタンにおけるスラリー実験から形態IIIを得た。形態IIIは、155℃の融点および吸湿性を有する無水物である。2段階の室温~205℃での約1.9%の重量損失がTGAによって観察され、これは吸着水に起因するものであった。DSCは、融解ピークの直後に161℃での相転移ピークおよび191℃での融解ピークが続いたことを示し、これは加熱中に形態IIIが形態IIに変換されることを示唆する。
【0181】
実施例4:1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態IVの合成
室温の水における3日間のスラリー実験から形態IVを得た。2段階の室温~94℃での1.8%の重量損失および脱水による41℃から66℃までの広範な吸熱ピークが、TGAおよびDSCによってそれぞれ観察された。0.5molの理論水分率は1.65%であり、これは形態IVが半水和物であったことを示唆する。DSCデータに基づいて、形態IVは、脱水後に形態Vに変換され得、次いで加熱中に形態IIに変換され得る。
【0182】
実施例5:1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態Vの合成
形態Vは、形態Iを脱水することによって得ることができる。形態Vは、102℃での融点および吸湿性を有する無水物である。TGAにおいて吸着水の損失により、室温~100℃での約1%の重量損失が観察された。
【0183】
実施例6:1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態VIの合成
室温のトルエンにおけるスラリー試験から形態VIを生成した。TGA、DSC、および1H NMRデータに基づいて、形態VIはトルエン溶媒和物(NMRで3.5%のトルエン)である。脱溶媒和後、形態VIは、DSCによる加熱中に形態IIに変換される。
【0184】
実施例7:1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態VIIの合成
室温のIPA中スラリー試験から形態VIIを同定した。形態VIIは、NMRで2.8%のIPAに起因して、TGAにおける室温~140℃での2.9%の重量損失を有するIPA溶媒和物である。1molのIPAにおける理論上のIPA含量は10.3%であった。脱溶媒和後、形態VIIは加熱中に形態IIに変換される。
【0185】
実施例8:1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態VIIIの合成
急冷結晶化によってIPAから形態VIIIを得た。形態VIIと同様に、形態VIIIもまた、主にNMRで5%のIPAの損失により、TGAにおける2段階の室温~140℃での6.3%の重量損失を有するIPAの溶媒和物であり得る。1molのIPAの理論上のIPA含量は10.3%であり、これは形態VIIIがヘミIPA溶媒和物であることを示唆する。脱溶媒和後、形態VIIIもまた加熱中に形態IIに変換される。
【0186】
実施例9:1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の結晶形態IXの合成
形態IXを60℃でEAから沈殿させた。TGAは、1H-NMRデータに基づいて、吸着水および残留溶媒にそれぞれ起因する、2段階の室温~245℃での1.8%の重量損失を示した。DSCは、融解により176℃で鋭い吸熱ピークを示し、これは、形態IXが融解中に放出される残留溶媒を含有する無水物であることを示唆する。
【0187】
実施例10:1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の非結晶形態の合成
ACN、アセトン、メタノール、MEK、エタノール、酢酸エチル、およびイソプロピルアルコールにおいて遅蒸発を行うことで、非結晶性の化合物1を産生した。
【0188】
実施例10:1-((3S,5R)-1-アクリロイル-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-5-(メチルアミノ)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物1)の固体形態の特徴付けおよび比較
同定された化合物1の固体形態についての特徴付けデータの要約を以下の表15に示す。図21は、化合物1の固体状形態の変換マップを示す。
















【0189】
【表15】
【0190】
溶解度試験
サンプルの視覚的評価によって、溶媒添加法を用いて、室温の14の選択された溶媒において、化合物1(形態V)の予備溶解度(preliminary solubility)を推定した。結果を表16に要約する。化合物1は、MeOH、THF、アセトン、MEK、およびACN(>20mg/mL)における比較的高い溶解度を示した一方で、非極性溶媒および水において事実上不溶性(<1mg/mL)であった。


【0191】
【表16】
【0192】
スラリー試験
室温で3日間および50℃で1日、多数の溶媒において、形態Vを開始物質として用いて、スラリー試験を実行した。結果を表17に要約する。溶媒の大多数から形態IIを得た。50℃の水およびヘプタンから、形態Iおよび形態IIIをそれぞれ得た。室温のトルエンおよびIPAから、形態IV、形態VI、および形態VIIをそれぞれ得た。


























【0193】
【表17】
【0194】
相互変換試験
室温および50℃のIPACにおいて、形態I、II、およびVの競合スラリーを行った。結果は、各混合物が3日後に形態IIに完全に変換したことを示した。室温および50℃のIPAおよびIPACにおいて、形態IIIおよび形態IIの競合スラリーをそれぞれ行ったところ、すべての混合物が1日後に形態IIに変換した。さらに、室温および50℃のIPAおよびIPACにおいて、形態IIおよびIXの競合スラリーを行った。結果は、混合物が1日後に50℃のIPAにおいて形態IIに完全に変換することを示した。室温のIPA、ならびに室温および50℃のIPAおよびEAにおいて、すべての混合物は形態IIに変換される傾向があった。形態IIは、非水性溶媒の中で最も安定した形態であることが見出された。
【0195】
水分活性試験
さらに、室温および50℃での異なる含水量を有するIPA/水において、形態I、II、およびVの水分活性試験を行った。結果は、形態IIは、室温ではaw≦0.35および50℃ではaw≦0.55で物理的に安定していた一方で、形態Iは、50℃ではaw≧0.75および室温ではaw≧0.55で形態IIよりも安定していたことを示した。形態IIは、非水性溶媒においてより安定した形態であることが見出され、また室温ではaw≦0.35および50℃ではaw≦0.55で物理的に安定していることが見出された。
【0196】
安定性試験
60℃で7日間、40℃/75% RHで6日間、および室温/92.5% RHで2日間、形態IIの固体安定性をそれぞれ評価した。形態IIは、40℃/75% RHで6日間物理的かつ化学的に安定していた。化合物1の純度は、主にRRT0.9、0.91、および1.07での不純物の増加によって、60℃で3日間および7日間約0.3%減少した。形態IIは、高湿度条件において2日間物理的に安定していた。
【0197】
薬物製品の製剤および製造プロセス
薬物製品の製剤は、約1時間の間にわたって化合物1の即時放出を提供する。錠剤が水に曝露され、崩壊し始めると、薬物物質が錠剤芯から急速に放出される。錠剤は、溶解度が最も高い胃で完全に溶解することが意図される。迅速な溶解を可能にするために、クロスカルメロースナトリウムなどの超崩壊剤を製剤に添加する。製剤の他の成分には、微結晶性セルロース、マンニトールなどの充填剤、二酸化ケイ素などの流動促進剤、およびステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤が含まれる。錠剤は、ポリビニルアルコールなどのポリマー、PEG、二酸化チタンなどの可塑剤、および必要に応じて他の着色顔料を含有する非官能性コーティングを使用してフィルムコーティングされる。
【0198】
図22は、例示的な薬物製品に使用される製造プロセスを示す。打錠機におけるブレンドフローおよび錠剤芯製剤の重量均一性を改善するために、錠剤の製造に乾式造粒法を選択した。錠剤製造プロセスは、最初に、化合物1、微結晶性セルロース、マンニトール、およびクロスカルメロースナトリウムをブレンダー中でブレンドすることを含む。混合した材料をComilに通すことで凝集物をすべて解砕して、その後、ステアリン酸マグネシウムを添加し、さらに混合した。潤滑ブレンド(lubricated blend)は、材料の密度を増加させるためにローラー圧縮などのプロセスによって乾式造粒され、続いて粉砕される。造粒された粉砕材料に、クロスカルメロースナトリウム、二酸化ケイ素、およびステアリン酸マグネシウムを添加する。顆粒および顆粒外(extra-granular)賦形剤のこの混合物をブレンドすることで、錠剤化のための最終組成物を調製する。錠剤芯を、回転式打錠機を用いて圧縮する。圧縮後、パンコーターにおいて水性フィルムコーティング系を用いて錠剤芯をコーティングする。
【0199】
本発明の好ましい実施形態が本明細書に示され、説明されてきたが、そのような実施形態は例としてのみ提供されることが当業者には明らかであろう。多数の変形、変更、および置換が、本発明から逸脱することなく、当業者によって想起されるであろう。本明細書に記載される本発明の実施形態の様々な代替形態が、本発明を実施する際に採用され得ることを理解されたい。以下の特許請求の範囲が本発明の範囲を定義し、これらの特許請求の範囲内の方法および構造ならびにそれらの同等物がそれによって包含されることが意図される。
図1
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図22
【国際調査報告】