(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】情報測定方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04L 47/263 20220101AFI20241108BHJP
H04L 47/25 20220101ALI20241108BHJP
【FI】
H04L47/263
H04L47/25
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535963
(86)(22)【出願日】2022-10-09
(85)【翻訳文提出日】2024-06-14
(86)【国際出願番号】 CN2022124210
(87)【国際公開番号】W WO2023109267
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202111556771.5
(32)【優先日】2021-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】韓 玉 芳
(72)【発明者】
【氏名】諭 敬 海
(72)【発明者】
【氏名】朱 向 陽
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030GA02
5K030HB11
5K030LD18
5K030MA04
5K030MB06
5K030MC07
(57)【要約】
本発明の実施例は、情報測定方法及び装置を提供する。当該方法は、第2ネットワークデバイスが、隣接する第1ネットワークデバイスによってスケジューリング周期の開始時刻に送信された周期偏差測定メッセージを受信するステップであって、前記周期偏差測定メッセージには、当該スケジューリング周期の大きさを示すフィールドが含まれるステップと、前記第2ネットワークデバイスが、前記周期偏差測定メッセージを受信した受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定するステップと、を含む。本開示の実施例によれば、ネットワークデバイス間のスケジューリング周期偏差を測定して取得することができ、低遅延、低ジッタを必要とするサービスの正確な計算及び計画に必要な情報を提供して、ネットワークリソースの利用率を効果的に向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2ネットワークデバイスは、隣接する第1ネットワークデバイスによってスケジューリング周期の開始時刻に送信された周期偏差測定メッセージを受信するステップであって、前記周期偏差測定メッセージには、当該スケジューリング周期の大きさを示すフィールドが含まれるステップと、
前記第2ネットワークデバイスは、前記周期偏差測定メッセージを受信した受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定するステップと、を含む、情報測定方法。
【請求項2】
前記第1ネットワークデバイスがスケジューリング周期の開始時刻に前記周期偏差測定メッセージを送信する前に、前記情報測定方法は、
前記第1ネットワークデバイスの所定のスケジューリング周期又は複数のスケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化し、前記周期偏差測定メッセージの数を設定するステップをさらに含む、請求項1に記載の情報測定方法。
【請求項3】
第1ネットワークデバイスの複数のスケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化するステップは、
前記第1ネットワークデバイスが複数周期スケジューリング能力を有する場合、複数周期に対応する各スケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化するステップを含む、請求項2に記載の情報測定方法。
【請求項4】
前記受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定するステップは、
前記第2ネットワークデバイスが、前記周期偏差測定メッセージを受信した受信時刻を記録し、前記受信時刻と前記スケジューリング周期の大きさとの差に基づいて、第2ネットワークデバイスにおける前記スケジューリング周期の今回のサイクルにおける残り時間を決定するステップと、
前記リンク遅延と今回のサイクルにおける残り時間との和を用いてスケジューリング周期の大きさに対してモジュロ演算を行って、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のスケジューリング周期の周期偏差を取得するステップと、を含む、請求項1に記載の情報測定方法。
【請求項5】
前記周期偏差測定メッセージが複数である場合、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定するステップは、
各周期偏差測定メッセージに対応する周期偏差を取得するステップと、
複数の周期偏差の平均値を、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のスケジューリング周期の周期偏差として決定するステップと、を含む、請求項4に記載の情報測定方法。
【請求項6】
前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のスケジューリング周期の周期偏差を決定した後に、前記情報測定方法は、
前記周期偏差を周期偏差情報アドバタイズメントメッセージに格納し、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知し、複数周期スケジューリングをサポートする場合、各スケジューリング周期に対応する周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをそれぞれネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するステップをさらに含む、請求項1に記載の情報測定方法。
【請求項7】
前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージには、第1ネットワークデバイスのアドレス又はインタフェース、第2ネットワークデバイスのアドレス又はインタフェース、スケジューリング周期の大きさ、周期偏差が含まれる、請求項6に記載の情報測定方法。
【請求項8】
前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するステップは、
分散制御モデルに対して、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージを、IGP又はBGP-LSの属性を拡張することによってドメイン内及びドメイン間で通知し、集中制御モデルに対して、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージを、コントローラとネットワークデバイスとの間のサウスバウンドインタフェースを介して取得又は報告するステップを含む、請求項6に記載の情報測定方法。
【請求項9】
前記周期偏差測定メッセージは、OAMの性能測定メッセージにsub-TLVを新たに追加したものであり、前記周期偏差測定メッセージのカプセル化フォーマットは、当該sub-TLVが周期偏差測定タイプであることを示すフィールドと、前記sub-TLVの長さを示すフィールドと、スケジューリング周期の大きさを示すフィールドとを含む、請求項1に記載の情報測定方法。
【請求項10】
前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージは、プロトコルの拡張によってリンク属性のsub-TLVを新たに追加したものであり、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージのカプセル化フォーマットは、当該sub-TLVが周期偏差属性タイプであることを示すフィールドと、当該sub-TLVの長さを示すフィールドと、スケジューリング周期の大きさを示すフィールドと、前記周期偏差を示すフィールドと、を含む請求項6に記載の情報測定方法。
【請求項11】
第2ネットワークデバイスに適用される情報測定装置であって、
隣接する第1ネットワークデバイスによってスケジューリング周期の開始時刻に送信された周期偏差測定メッセージを受信するように構成される受信モジュールであって、前記周期偏差測定メッセージには、当該スケジューリング周期の大きさを示すフィールドが含まれる受信モジュールと、
前記周期偏差測定メッセージを受信した受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定するように構成される決定モジュールと、を備える、情報測定装置。
【請求項12】
前記周期偏差を周期偏差情報アドバタイズメントメッセージに格納し、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するように構成され、複数周期スケジューリングをサポートする場合、各スケジューリング周期に対応する周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをそれぞれネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するようにさらに構成される格納モジュールをさらに備える、請求項11に記載の情報測定装置。
【請求項13】
第1ネットワークデバイスに適用される情報測定装置であって、
スケジューリング周期の開始時刻に、隣接する第2ネットワークデバイスに周期偏差測定メッセージを送信するように構成される送信モジュールを備え、
前記周期偏差測定メッセージには、当該スケジューリング周期の大きさを示すフィールドが含まれ、それにより、第2ネットワークデバイスは、前記周期偏差メッセージを受信した受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定する、情報測定装置。
【請求項14】
所定のスケジューリング周期又は複数のスケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化するように構成されるアクティブ化モジュールと、
前記周期偏差測定メッセージの数を設定するように構成される設定モジュールと、をさらに備える、請求項13に記載の情報測定装置。
【請求項15】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行されると、請求項1~10のいずれか一項に記載の情報測定方法のステップを実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項16】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムとを含み、
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサにより実行されると、請求項1~10のいずれか一項に記載の情報測定方法のステップを実現する、電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、ネットワーク通信の分野に関し、具体的には、情報測定方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
業界では、サービスの低遅延、低ジッタのニーズを満たすために、TSN(Time Sensitive Networking)作業グループは、CQF(Cyclic Queuing and Forwarding)技術を提案し、これは、タイムセンシティブネットワークにおける全ての機器が時刻同期をとる必要がある。しかし、ネットワーク全体で高精度な時刻同期をとることは、実際の応用シーンにおいてコストが高いため、確定ネットワーキング(DetNet)作業グループは、CQFに基づいて、LDN(Large-scale Deterministic IP Network)技術及びCSQF(Cycle Specified Queuing and Forwarding)技術を提案し、ネットワーク全体で時刻同期をとる必要がなく、周波数同期だけでよい。しかし、低遅延、低ジッタの決定論的な転送を実現するために、決定された転送経路及び正確な周期スケジューリングが必要であるが、時刻が同期していないため、ネットワークデバイス間に異なる位相差があり、必然的にネットワークデバイス間のスケジューリング周期が揃わず、一定の周期偏差が存在する。コントロールプレーンは、時間決定論を満たす経路を計画し、正確な周期スケジューリングを行う場合、例えば、SR(Segment Routing、セグメントルーティング)に基づくCSQFスキームにおいて、SID(SR Identifier、セグメントルーティング識別子)を用いて、メッセージがどの所定の周期で送信される必要があるかを示し、SID listによって、当該決定論的サービスメッセージが転送される必要がある周期シーケンスを示す。上記スキームにおいて、各ホップデバイス間の周期偏差を考慮する場合にのみ、エンドツーエンド遅延に適合する、各ホップデバイスに適用可能な転送周期を正確に計算することができ、そうでなければ、遅延とジッタのニーズを満たす経路を粗く計算することしかできない。従来の技術的手段は、この周期偏差をどのように取得するかに関するものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施例は、少なくとも、関連技術においてサービスの低遅延、低ジッタを実現する際に、エンドツーエンド遅延に適合する、各ホップデバイスに適用可能な転送周期を決定するために、先にネットワークデバイス間のスケジューリング周期偏差を決定する必要があるという問題を解決する、情報測定方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施例によれば、第2ネットワークデバイスが、隣接する第1ネットワークデバイスによってスケジューリング周期の開始時刻に送信された周期偏差測定メッセージを受信するステップであって、前記周期偏差測定メッセージには、当該スケジューリング周期の大きさを示すフィールドが含まれる、ステップと、前記第2ネットワークデバイスが、前記周期偏差測定メッセージを受信した受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定するステップであって、前記受信時刻は、前記スケジューリング周期が今回のサイクルにおいて既に実行された時間である、ステップと、を含む、情報測定方法を提供する。
【0005】
一例示的な実施例において、前記第1ネットワークデバイスがスケジューリング周期の開始時刻に前記周期偏差測定メッセージを送信する前に、前記方法は、前記第1ネットワークデバイスの所定のスケジューリング周期又は複数のスケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化し、前記周期偏差測定メッセージの数を設定するステップをさらに含む。
【0006】
一例示的な実施例において、第1ネットワークデバイスの複数のスケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化するステップは、前記第1ネットワークデバイスが複数周期スケジューリング能力を有する場合、複数周期に対応する各スケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化するステップを含む。
【0007】
一例示的な実施例において、前記受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定するステップは、前記第2ネットワークデバイスが、前記周期偏差測定メッセージを受信した受信時刻を記録し、前記受信時刻と前記スケジューリング周期の大きさとの差に基づいて、第2ネットワークデバイスにおける前記スケジューリング周期の今回のサイクルにおける残り時間を決定するステップと、前記リンク遅延と今回のサイクルにおける残り時間との和を用いてスケジューリング周期の大きさに対してモジュロ演算を行って、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のスケジューリング周期の周期偏差を取得するステップと、を含む。
【0008】
一例示的な実施例において、前記周期偏差測定メッセージが複数である場合、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定するステップは、各周期偏差測定メッセージに対応する周期偏差を取得するステップと、複数の周期偏差の平均値を、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のスケジューリング周期の周期偏差として決定するステップと、を含む。
【0009】
一例示的な実施例において、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のスケジューリング周期の周期偏差を決定した後に、前記方法は、前記周期偏差を周期偏差情報アドバタイズメントメッセージに格納し、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知し、複数周期スケジューリングをサポートする場合、各スケジューリング周期に対応する周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをそれぞれネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するステップをさらに含む。
【0010】
一例示的な実施例において、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージには、第1ネットワークデバイスのアドレス又はインタフェース、第2ネットワークデバイスのアドレス又はインタフェース、スケジューリング周期の大きさ、及び周期偏差が含まれる。
【0011】
一例示的な実施例において、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するステップは、分散制御モデルに対して、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージを、IGP(Interior Gateway Protocol)又はBGP-LS(Border Gateway Protocol Link-state)の属性を拡張することによってドメイン内及びドメイン間で通知し、集中制御モデルに対して、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージを、コントローラとネットワークデバイスとの間のサウスバウンドインタフェースを介して取得又は報告するステップを含む。
【0012】
一例示的な実施例において、前記周期偏差測定メッセージは、OAM(Operation Administration and Maintenance)の性能測定メッセージにsub-TLVを新たに追加したものであり、前記周期偏差測定メッセージのカプセル化フォーマットは、当該sub-TLVが周期偏差測定タイプであることを示すフィールドと、前記sub-TLVの長さを示すフィールドと、スケジューリング周期の大きさを示すフィールドとを含む。
【0013】
一例示的な実施例において、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージは、プロトコルの拡張によってリンク属性のsub-TLVを新たに追加したものであり、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージのカプセル化フォーマットは、当該sub-TLVが周期偏差属性タイプであることを示すフィールドと、当該sub-TLVの長さを示すフィールドと、スケジューリング周期の大きさを示すフィールドと、前記周期偏差を示すフィールドと、を含む。
【0014】
本発明の別の実施例によれば、第2ネットワークデバイスに適用される情報測定装置であって、隣接する第1ネットワークデバイスによってスケジューリング周期の開始時刻に送信された周期偏差測定メッセージを受信するように構成される受信モジュールであって、前記周期偏差測定メッセージには、当該スケジューリング周期の大きさを示すフィールドが含まれる、受信モジュールと、前記周期偏差測定メッセージを受信した受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定するように構成される決定モジュールであって、前記受信時刻は、前記スケジューリング周期が今回のサイクルにおいて既に実行された時間である、決定モジュールと、を備える情報測定装置を提供する。
【0015】
一例示的な実施例において、前記測定装置は、前記周期偏差を周期偏差情報アドバタイズメントメッセージに格納し、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するように構成され、複数周期スケジューリングをサポートする場合、さらに各スケジューリング周期に対応する周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをそれぞれネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するように構成される格納モジュールをさらに備える。
【0016】
本開示の別の実施例によれば、第1ネットワークデバイスに適用される情報測定装置であって、スケジューリング周期の開始時刻に、隣接する第2ネットワークデバイスに周期偏差測定メッセージを送信するように構成される送信モジュールを備え、前記周期偏差測定メッセージには、当該スケジューリング周期の大きさを示すフィールドが含まれ、それにより、第2ネットワークデバイスは、前記周期偏差メッセージを受信した受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定する情報測定装置を提供する。
【0017】
一例示的な実施例において、前記測定装置は、所定のスケジューリング周期又は複数のスケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化するように構成されるアクティブ化モジュールと、前記周期偏差測定メッセージの数を設定するように構成される設定モジュールと、をさらに備える。
【0018】
本発明のさらに別の実施例によれば、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、実行されると、上記いずれかの方法の実施例におけるステップを実現するように構成されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0019】
本発明のさらに別の実施例によれば、コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、前記コンピュータプログラムを実行して上記いずれかの方法の実施例におけるステップを実現するように構成されるプロセッサとを備える、電子装置をさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施例に係る、情報測定方法を実行するコンピュータ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の実施例に係る情報測定方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の実施例に係る情報測定装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の別の実施例に係る情報測定装置の構成を示すブロック図である。
【
図5】本発明のさらに別の実施例に係る情報測定装置の構成を示すブロック図である。
【
図6】本発明の実施例に係るネットワークデバイス間の周期偏差の測定方法のフローチャートである。
【
図7】本発明の実施例に係る周期偏差計算の概略図である。
【
図8】本発明の実施例に係る、ネットワークデバイス間の周期偏差を測定する装置における各モジュール間の協調関係を示す概略図である。
【
図9】本発明の実施例に係る異なる機器間の周期偏差測定方法のフローチャートである。
【
図10】本発明の実施例に係る異なるデバイスAとBの間の周期偏差測定の概略図である。
【
図11】本発明の実施例に係る周期偏差測定メッセージのカプセル化構造を示す概略図である。
【
図12】本発明の実施例に係る周期偏差情報アドバタイズメントメッセージのカプセル化構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら実施例を挙げて詳細に説明する。
なお、本発明の明細書、特許請求の範囲及び上記図面における「第1」、「第2」などの用語は、必ずしも特定の順序又は前後順を説明するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するために用いられるものである。
【0022】
本発明の実施例に係る方法の実施例は、モバイル端末、コンピュータ端末又は類似の演算装置において実行することができる。コンピュータ端末上で実行されることを例として、
図1は、本発明の実施例に係る、情報測定方法を実行するコンピュータ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図1に示すように、コンピュータ端末は、1つ又は複数(
図1には1つのみが示される)のプロセッサ102(プロセッサ102は、マイクロプロセッサ(Central Processing Unit、MCU)又はプログラマブルロジックデバイス(Field Programmable Gate Array、FPGA)などの処理装置を含むが、これらに限定されない)と、データを記憶するためのメモリ104とを含んでもよく、上記コンピュータ端末は、通信機能のための伝送デバイス106及び入出力デバイス108をさらに含んでもよい。当業者であれば理解できるように、
図1に示すような構造は、単に概略的なものであり、上記コンピュータ端末の構造を限定するものではない。例えば、コンピュータ端末は、さらに、
図1に示されるものより多いか又はより少ないコンポーネントを含むか、又は
図1に示されるものと異なる構成を有してもよい。
【0023】
メモリ104は、コンピュータプログラム、例えば、本発明の実施例における情報測定方法に対応するコンピュータプログラムのようなアプリケーションソフトウェアのソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶してもよく、プロセッサ102は、メモリ104に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、つまり、上記方法を実現する。メモリ104は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、さらに、例えば、1つ又は複数の磁気記憶装置、フラッシュメモリ、又は他の不揮発性固体メモリなどの不揮発性メモリを含んでもよい。いくつかの実施例において、メモリ104は、プロセッサ102に対して遠隔的に設置されるメモリをさらに含んでもよく、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介してコンピュータ端末に接続されてもよい。上記ネットワークの例示としては、インターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク及びそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0024】
伝送デバイス106は、1つのネットワークを介してデータを送受信する。上記ネットワークの具体例としては、コンピュータ端末の通信事業者が提供する無線ネットワークを含んでもよい。一実施例において、伝送デバイス106は、基地局を介して他のネットワークデバイスに接続されてインターネットと通信可能なネットワークアダプタ(Network Interface Controller、NICと略称される)を含む。一実施例において、伝送デバイス106は、無線方式によりインターネットと通信する無線周波数(Radio Frequency、RFと略称される)モジュールであってもよい。
【0025】
図2は、本発明の実施例に係る情報測定方法のフローチャートであり、
図2に示すように、当該フローは、以下のステップS202、S204を含む。
【0026】
ステップS202では、第2ネットワークデバイスは、隣接する第1ネットワークデバイスによってスケジューリング周期の開始時刻に送信された周期偏差測定メッセージを受信し、前記周期偏差測定メッセージには、当該スケジューリング周期の大きさを示すフィールドが含まれる。
【0027】
ステップS204では、前記第2ネットワークデバイスは、前記周期偏差測定メッセージを受信した受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定し、前記受信時刻は、前記スケジューリング周期が今回のサイクルにおいて既に実行された時間である。
【0028】
本実施例に係るステップS202において、前記第1ネットワークデバイスがスケジューリング周期の開始時刻に前記周期偏差測定メッセージを送信する前に、前記第1ネットワークデバイスの所定のスケジューリング周期又は複数のスケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化し、前記周期偏差測定メッセージの数を設定するステップをさらに含んでもよい。
【0029】
一例示的な実施例において、第1ネットワークデバイスの複数のスケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化するステップは、前記第1ネットワークデバイスが複数周期スケジューリング能力を有する場合、複数周期に対応する各スケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化するステップをさらに含んでもよい。
【0030】
本実施例のステップS204において、前記第2ネットワークデバイスが、前記周期偏差測定メッセージを受信した受信時刻を記録し、前記受信時刻と前記スケジューリング周期の大きさとの差に基づいて、第2ネットワークデバイスにおける前記スケジューリング周期の今回のサイクルにおける残り時間を決定するステップと、前記リンク遅延と今回のサイクルにおける残り時間との和を用いてスケジューリング周期の大きさに対してモジュロ演算を行って、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のスケジューリング周期の周期偏差を取得するステップと、をさらに含んでもよい。
【0031】
一例示的な実施例において、前記周期偏差測定メッセージが複数である場合、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定するステップは、各周期偏差測定メッセージに対応する周期偏差を取得するステップと、複数の周期偏差の平均値を、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のスケジューリング周期の周期偏差として決定するステップと、を含む。
【0032】
本実施例に係るステップS204の後に、前記周期偏差を周期偏差情報アドバタイズメントメッセージに格納し、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知し、複数周期スケジューリングをサポートする場合、各スケジューリング周期に対応する周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをそれぞれネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するステップをさらに含む。
【0033】
一例示的な実施例において、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージには、第1ネットワークデバイスのアドレス又はインタフェース、第2ネットワークデバイスのアドレス又はインタフェース、スケジューリング周期の大きさ、周期偏差が含まれる。
【0034】
一例示的な実施例において、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するステップは、分散制御モデルに対して、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージを、IGP又はBGP-LSの属性を拡張することによってドメイン内及びドメイン間で通知し、集中制御モデルに対して、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージを、コントローラとネットワークデバイスとの間のサウスバウンドインタフェースを介して取得又は報告するステップをさらに含んでもよい。
【0035】
一例示的な実施例において、前記周期偏差測定メッセージは、OAMの性能測定メッセージにsub-TLVを新たに追加したものであり、前記周期偏差測定メッセージのカプセル化フォーマットは、当該sub-TLVが周期偏差測定タイプであることを示すフィールドと、前記sub-TLVの長さを示すフィールドと、スケジューリング周期の大きさを示すフィールドと、を含む。
【0036】
一例示的な実施例において、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージは、プロトコルの拡張によってリンク属性のsub-TLVを新たに追加したものであり、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージのカプセル化フォーマットは、当該sub-TLVが周期偏差属性タイプであることを示すフィールドと、当該sub-TLVの長さを示すフィールドと、スケジューリング周期の大きさを示すフィールドと、前記周期偏差を示すフィールドと、を含む。
【0037】
上記ステップによれば、第2ネットワークデバイスは、隣接する第1ネットワークデバイスによってスケジューリング周期の開始時刻に送信された周期偏差測定メッセージを受信し、周期測定メッセージ及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のスケジューリング周期の周期偏差を決定することができ、さらに、エンドツーエンド遅延に適合する、各ホップデバイスに適用可能な転送周期を取得することができる。したがって、関連技術においてサービスの低遅延、低ジッタを実現する際に、エンドツーエンド遅延に適合する、各ホップデバイスに適用可能な転送周期を決定するために、先にネットワークデバイス間のスケジューリング周期偏差を決定する必要があるという問題を解決し、スケジューリング周期の精度を確保する効果を達成することができる。
【0038】
以上の実施形態の説明により、当業者は、上記実施例に係る方法がソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームを組み合わせることにより実現されてもよく、当然ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者が好適な実施形態であることを明確に理解できる。このような理解に基づいて、本発明の実施例の技術案の実質又は従来技術に貢献のある部分は、ソフトウェア製品の形態で体現され、当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、リードオンリーメモリ/ランダムアクセスメモリ(Read-Only Memory/Random Access Memory、ROM/RAM)、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、1台の端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってもよい)に本発明の各実施例で説明した方法を実行させる命令を含む。
【0039】
本実施例において、ネットワークデバイス間のスケジューリング周期偏差の測定装置をさらに提供し、当該装置は、上記実施例及び好ましい実施形態を実現することに用いられ、既に説明された要素について、繰り返し説明を省略する。以下に用いられる用語「モジュール」は、所定の機能を実現できるソフトウェア及び/又はハードウェアの組み合わせである。以下の実施例に説明される装置は、好ましくは、ソフトウェアで実現されるが、ハードウェア、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実現されてもよい。
【0040】
本発明の実施例は、上記いずれかの方法の実施例における第2ネットワークデバイスに適用される情報測定装置を提供し、
図3は、本発明の実施例に係る情報測定装置の構成を示すブロック図であり、
図3に示すように、当該装置は、受信モジュール21と、決定モジュール22とを含む。
【0041】
受信モジュール21は、隣接する第1ネットワークデバイスによってスケジューリング周期の開始時刻に送信された周期偏差測定メッセージを受信するように構成され、前記周期偏差測定メッセージには、当該スケジューリング周期の大きさを示すフィールドが含まれる。
【0042】
決定モジュール22は、前記周期偏差測定メッセージを受信した受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定するように構成され、前記受信時刻は、前記スケジューリング周期が今回のサイクルにおいて既に実行された時間である。
【0043】
図4は、本発明の実施例に係る情報測定装置の構成を示すブロック図であり、
図4に示すように、当該装置は、
図3に示す全てのモジュールに加え、
前記周期偏差を周期偏差情報アドバタイズメントメッセージに格納し、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するように構成され、複数周期スケジューリングをサポートする場合、各スケジューリング周期に対応する周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをそれぞれネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するようにさらに構成される格納モジュール23をさらに含む。
【0044】
本発明の実施例は、上記いずれかの方法の実施例における第1ネットワークデバイスに適用される情報測定装置を提供し、
図5は、本発明の実施例に係る情報測定装置の構成を示すブロック図であり、
図5に示すように、当該装置は、送信モジュール31と、アクティブ化モジュール32と、設定モジュール33とを含む。
【0045】
送信モジュール31は、スケジューリング周期の開始時刻に、隣接する第2ネットワークデバイスに周期偏差測定メッセージを送信するように構成され、前記周期偏差測定メッセージには、当該スケジューリング周期の大きさを示すフィールドが含まれ、それにより、第2ネットワークデバイスは、前記周期偏差メッセージを受信した受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定する。
【0046】
アクティブ化モジュール32は、所定のスケジューリング周期又は複数のスケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化するように構成される。
【0047】
設定モジュール33は、前記周期偏差測定メッセージの数を設定するように構成される。
【0048】
なお、上記各モジュールは、ソフトウェア又はハードウェアにより実現することができ、後者である場合、上記モジュールがいずれも同一のプロセッサに位置する形態、又は、上記各モジュールが任意の組み合わせでそれぞれ異なるプロセッサに位置する形態で実現することができるが、これらに限定されない。
【0049】
本発明の実施例に係る技術的手段の理解を容易にするために、以下、具体的なシナリオの実施例に合わせて詳しく説明する。
【0050】
周期スケジューリング機能を有するネットワークデバイスに対して、本発明の実施例は、ネットワークデバイス間の周期偏差の測定方法を提供し、
図6は、本発明の実施例に係るネットワークデバイス間の周期偏差の測定方法のフローチャートであり、ネットワークデバイスは、毎回の周期の開始時刻に、隣接するネットワークデバイスに当該周期に対応する測定メッセージを送信し、隣接するネットワークデバイスは、当該測定メッセージを受信した時刻を記録し、所定の方法により隣接する2つのデバイス間の周期偏差を計算する。
【0051】
図6に示すように、上記周期偏差測定方法は、以下のステップS601~S605を含む。
【0052】
ステップS601では、第1ネットワークデバイスの周期偏差測定機能をアクティブ化する。
【0053】
ステップS602では、第1ネットワークデバイスは、毎回の周期の開始時刻に、周期測定メッセージを隣接する第2ネットワークデバイスに送信し、メッセージのコンテンツには、少なくとも、当該周期の大きさを示すフィールドが含まれる。
【0054】
ステップS603では、第2ネットワークデバイスは、第1ネットワークデバイスから送信された周期偏差測定メッセージを受信した時刻と、メッセージに含まれる周期の大きさを示すフィールドとを記録して、当該対応する周期の現在の残り時間、即ち、メッセージを受信した時刻から次回の新たな周期の開始までの時間を取得する。
【0055】
ステップS604では、第2ネットワークデバイスは、ステップS603で取得された当該周期の現在の残り時間、周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間で上記測定メッセージを送信するためのリンクの既知の遅延に基づいて、所定の計算方法によって、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の当該周期の1回の差を計算する。
【0056】
ステップS605では、第2ネットワークデバイスは、測定によって最終的に取得された周期偏差値を記憶し、コンテンツは、少なくとも、ローカルネットワークデバイスを識別可能なアドレスやインタフェース、相手ネットワークデバイスを識別可能なアドレスやインタフェース、対応する周期の大きさ、及び両者間の周期偏差を含む。
【0057】
本実施例のステップS601において、周期偏差測定機能をアクティブ化することは、グローバルにアクティブ化することであってもよく、当該機器が複数周期スケジューリング能力を有する場合、各対応する周期の周期偏差測定機能がいずれもアクティブ化される。所定の周期の測定機能のみをアクティブ化してもよく、さらに、測定メッセージの数を設定し、各周期の開始時刻に送信し、複数の周期で送信してもよい。
【0058】
本実施例のステップS603において、第2ネットワークデバイスは、測定メッセージを受信し、メッセージに含まれる周期の大きさを示すフィールドを取得し、本機器が当該周期のスケジューリングをサポートしないことを発見すると、後続の計算を行わず、今回の測定を終了する。
【0059】
本実施例のステップS604において、
図7は、本発明の実施例に係る周期偏差計算の概略図であり、
図7に示すように、2つのデバイス間の当該周期に対応する偏差ΔTは、以下の式1により得られる。
【0060】
ΔT=MOD((D+W),T)(式1)
ただし、Tは、周期の大きさを表し、Wは、S603で記録された測定メッセージを受信した時刻から次の新たな対応する周期の始点までの時間を表し、Dは、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延を表し、従来技術では、この値を測定することができるため、本開示の実施例において説明を省略し、MODは、モジュロ演算関数であり、ある数値を別の数値で除算した余りを返し、ΔTは、1回の測定における第2ネットワークデバイスの各周期の始点が第1ネットワークデバイスより後にある時間を表す。
【0061】
本実施例のステップS605において、最終的に得られた2つのデバイス間の周期偏差値は、複数回の測定結果の平均値であり、測定回数は、ステップS601において設定された測定メッセージの数によって決められる。
【0062】
本実施例において、周期偏差通知方法をさらに提供し、隣接する2つのノード間の周期偏差を測定した後、ネットワークデバイスは、当該周期偏差をネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知することができ、それにより、経路計算ユニット/コントローラなどのコンポーネントは、当該情報を取得し、当該情報及び他の必要な情報に基づいて正確な経路計画、トラフィックスケジューリングなどを行うことができる。
【0063】
具体的には、通知された周期偏差情報は、少なくとも、ローカルネットワークデバイスを識別可能なアドレス又はインタフェース、相手ネットワークデバイスを識別可能なアドレス又はインタフェース、周期の大きさ、及び上記周期についてのローカルデバイスの相手デバイスに対する周期偏差値などを含む必要がある。ネットワークデバイスが複数周期スケジューリングをサポートする場合、異なる周期に対してそれぞれ通知を行い、分散制御モデルに対して、上記周期偏差情報を、IGP(例えば、OSPF(Open Shortest Path First)プロトコル、ISIS(Intermediate System to Intermediate System)プロトコル)、BGP-LSの属性を拡張することによってドメイン内及びドメイン間で通知することができる。集中制御モデルに対して、上記各ノードの周期偏差情報を、コントローラとネットワークデバイスとの間のサウスバウンドインタフェース(例えば、NETCONF、BGP-LSなど)を介して取得/報告することができる。
【0064】
本実施例は、ネットワークデバイス間の周期偏差測定装置をさらに提供し、メッセージ送信モジュール81、メッセージ受信モジュール82、周期偏差計算モジュール83、周期測定管理格納モジュール84を含み、各モジュール間の協調関係は、
図8に示すとおりであり、各モジュールの機能は、以下のとおりである。
【0065】
メッセージ送信モジュール81は、隣接するデバイスに周期測定メッセージを送信し、メッセージのコンテンツには、少なくとも、当該周期の大きさを示すフィールドが含まれ、メッセージ送信モジュール81は、機能的に、上記実施例における送信モジュール31に相当する。
【0066】
メッセージ受信モジュール82は、隣接するデバイスから送信された周期測定メッセージを受信し、このメッセージを受信した時刻を記録し、前記情報における周期の大きさを示すフィールドを取得し、今回のサイクルにおける当該周期の残りの時間を取得し、メッセージ受信モジュール82は、機能的に、上記実施例における受信モジュール21に相当する。
【0067】
周期偏差計算モジュール83は、計算式に従って計算して、今回測定した周期偏差値を取得し、周期偏差計算モジュール83は、機能的に、上記実施例における決定モジュール22に相当する。
【0068】
周期測定管理・記憶モジュール84は、グローバル又は所定の周期の測定機能をアクティブ化し、測定メッセージの数などを設定し、複数回の測定結果の平均値を求め、最終的な2つのデバイス間の周期偏差値を記憶する。周期測定管理・記憶モジュール84は、上記実施例におけるアクティブ化モジュール32及び設定モジュール33の機能と、格納モジュール23の機能の一部とを機能的に備える。
【0069】
本発明の実施例は、異なデバイス間の周期偏差測定方法をさらに提供し、
図9は、本発明の実施例に係る異なるデバイス間の周期偏差測定方法のフローチャートである。本実施例において、2台のネットワークデバイスAとBがあり、2つのデバイス間の周波数が同期しているが、時刻が同期しておらず、一定の位相差があると仮定し、
図10は、異なるデバイスAとデバイスBの間の周期偏差測定の概略図であり、
図10に示すように、ネットワークデバイスAとBの間のリンク遅延が35usであり、2つのデバイスで動作する周期スケジューリングウィンドウの大きさが10usであると仮定すると、デバイスAとデバイスBの間の周期偏差測定方法は、以下のステップS901~S905を含む。
【0070】
ステップS901では、Aデバイスの周期偏差測定機能をアクティブ化する。
具体的には、グローバルにアクティブ化してもよく、10us周期に対してアクティブ化してもよく、測定メッセージの数を5に設定してもよい。
【0071】
ステップS902では、Aデバイスは、毎回の周期の開始時刻に、周期偏差測定メッセージをBデバイスに送信し、メッセージには、周期の大きさのフィールドが含まれる。
【0072】
具体的には、Aデバイスは、毎回の10us周期の開始時刻に、周期偏差測定メッセージをBデバイスに送信し、メッセージには、10us周期のフィールドが含まれ、10us周期の周期偏差が測定されることを示し、合計5つの測定メッセージが送信される。
【0073】
ステップS903では、Bデバイスは、Aデバイスから送信された測定メッセージを受信し、メッセージを受信した時刻を記録し、メッセージに含まれる周期の大きさを示すフィールドを解析し、現在時刻に、今回のスケジューリングを終了するまで、ローカル10usの周期に7usが残っていることを知ることができる。
【0074】
ステップS904では、1回の測定の周期偏差を計算する。
具体的には、式1により、10us周期に対して、BデバイスのAデバイスに対する周期偏差ΔT=MOD((35+7),10)であり、1回の測定の周期偏差が2usであると計算する。
【0075】
ステップS905では、複数回測定された周期偏差の平均値を取る。
具体的には、5回の測定結果の平均値を求め、平均値が2usであると仮定し、Bデバイスは、ローカルでAデバイスとの10us周期の偏差値が2usであると記録する。
【0076】
本実施例において、A、Bデバイスが複数周期スケジューリングをサポートする場合、各周期の偏差測定方法は、上記ステップと同様である。表1は、Bデバイスによって記憶されたAデバイスとの周期偏差データの一例である。
【0077】
【0078】
上記表において、Bデバイスの20usの周期に対して、その周期偏差は、N/Aであり、BデバイスがAデバイスから送信された20us周期の周期偏差測定メッセージを受信していないことを示し、その原因としては、Aデバイスが当該周期の測定機能をアクティブ化していない可能性があり、Aデバイスが20usの周期スケジューリングをサポートしていない可能性もある。
【0079】
本発明の実施例は、周期偏差測定メッセージのカプセル化の例をさらに提供し、例えば、OAMの性能測定メッセージにcycle measurement sub-TLVと呼ばれるsub-TLVを新たに追加し、周期偏差測定に必要な情報を格納するために用いられ、
図11は、本発明の実施例に係る周期偏差測定メッセージのカプセル化構造を示す概略図であり、typeフィールドは、このsub-TLVが周期偏差測定タイプであることを示し、具体的な数値が未定であり、lengthフィールドは、このsub-TLVの長さを示し、cycleフィールドは、測定すべき周期を指定するために用いられ、単位は、マイクロ秒であり、例えば、10は、10usの周期の偏差を測定することを示す。
【0080】
本発明の実施例は、周期偏差情報アドバタイズメントメッセージのカプセル化の例をさらに提供し、例えば、OSPFを拡張し、cycle-offset sub-TLVと呼ばれるリンク属性sub-TLVを新たに追加し、当該リンクに関連付けられた2つのデバイス間の周期偏差を格納するために用いられ、
図12は、本発明の実施例に係る周期偏差情報アドバタイズメントメッセージのカプセル化構造を示す概略図であり、typeフィールドは、このsub-TLVが周期偏差属性タイプであることを1つの特定の数値で示し、lengthフィールドは、当該sub-TLVの長さを示し、cycleフィールドは、周期の大きさを指定するために用いられ、単位は、マイクロ秒であり、例えば、10は、周期が10usであることを示し、cycle-offsetフィールドは、前記周期に対して、ローカルノードの相手ノードに対する偏差値を示し、単位は、マイクロ秒であり、例えば、3は、ローカルノードの10usの周期が相手ノードよりも3us後にあることを示す。
【0081】
上記拡張されたcycle-offset sub-TLVの具体的な格納位置は、特に限定されず、リンク属性のsub-TLVであってもよく、ノード属性のsub-TLVであってもよく、ローカルノードと相手ノードを識別可能な情報、及び周期とそれに対応する周期偏差を含めばよい。
【0082】
本例は、OSPFを拡張する例のみを示し、他のプロトコル(例えば、IS-IS、BGP-LS)の拡張も同様であるため、説明を省略する。
【0083】
本発明の実施例において、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、当該コンピュータプログラムは、実行されると、上記いずれかの方法の実施例におけるステップを実現するように構成される。
【0084】
一例示的な実施例において、上記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、USBディスクや、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称される)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称される)、モバイルハードディスク、磁気ディスク又は光ディスクなどのコンピュータプログラムを記憶できる様々な媒体を含むことができるが、これらに限定されない。
【0085】
本発明の実施例において、コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、コンピュータプログラムを実行して上記いずれかの方法の実施例におけるステップを実現するように構成されるプロセッサとを含む電子装置をさらに提供する。
【0086】
一例示的な実施例において、上記電子装置は、上記プロセッサに接続される伝送デバイス及び上記プロセッサに接続される入出力デバイスをさらに含んでもよい。
【0087】
本実施例における具体的な例は、上記実施例及び例示的な実施形態に説明される例を参照できるので、本実施例は、ここでは繰り返し説明を省略する。
【0088】
明らかに、当業者は、上述した本発明の実施例における各モジュール又は各ステップが汎用コンピューティング装置で実現されてもよく、それらが単一のコンピューティング装置に集中されてもよく、又は複数のコンピューティング装置で構成されたネットワークに分布されてもよく、それらがコンピューティング装置で実行可能なプログラムコードで実現されてよいので、それらを記憶装置に記憶してコンピューティング装置で実行し、かついくつかの場合で、本明細書とは異なる順序で、図示又は記載されたステップを実行することができ、又はそれらをそれぞれ各集積回路モジュールに作り、又はそれらのうちの複数のモジュール又はステップを単一の集積回路に作って実現することを理解すべきである。このように、本発明の実施例は、いかなる特定のハードウェアとソフトウェアの組み合わせに限定されない。
【0089】
以上は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の実施例を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の実施例に対する様々な変更と変化を行うことができる。本発明の実施例の原則内で行われるいかなる修正、均等置換及び改善などは、いずれも本発明の実施例の保護範囲内に含まれるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2ネットワークデバイスは、隣接する第1ネットワークデバイスによってスケジューリング周期の開始時刻に送信された周期偏差測定メッセージを受信するステップであって、前記周期偏差測定メッセージには、当該スケジューリング周期の大きさを示すフィールドが含まれるステップと、
前記第2ネットワークデバイスは、前記周期偏差測定メッセージを受信した受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定するステップと、を含む、情報測定方法。
【請求項2】
前記第1ネットワークデバイスがスケジューリング周期の開始時刻に前記周期偏差測定メッセージを送信する前に、前記情報測定方法は、
前記第1ネットワークデバイスの所定のスケジューリング周期又は複数のスケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化し、前記周期偏差測定メッセージの数を設定するステップをさらに含む、請求項1に記載の情報測定方法。
【請求項3】
第1ネットワークデバイスの複数のスケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化するステップは、
前記第1ネットワークデバイスが複数周期スケジューリング能力を有する場合、複数周期に対応する各スケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化するステップを含む、請求項2に記載の情報測定方法。
【請求項4】
前記受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定するステップは、
前記第2ネットワークデバイスが、前記周期偏差測定メッセージを受信した受信時刻を記録し、前記受信時刻と前記スケジューリング周期の大きさとの差に基づいて、第2ネットワークデバイスにおける前記スケジューリング周期の今回のサイクルにおける残り時間を決定するステップと、
前記リンク遅延と今回のサイクルにおける残り時間との和を用いてスケジューリング周期の大きさに対してモジュロ演算を行って、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のスケジューリング周期の周期偏差を取得するステップと、を含む、請求項1に記載の情報測定方法。
【請求項5】
前記周期偏差測定メッセージが複数である場合、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定するステップは、
各周期偏差測定メッセージに対応する周期偏差を取得するステップと、
複数の周期偏差の平均値を、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のスケジューリング周期の周期偏差として決定するステップと、を含む、請求項4に記載の情報測定方法。
【請求項6】
前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のスケジューリング周期の周期偏差を決定した後に、前記情報測定方法は、
前記周期偏差を周期偏差情報アドバタイズメントメッセージに格納し、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知し、複数周期スケジューリングをサポートする場合、各スケジューリング周期に対応する周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをそれぞれネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するステップをさらに含む、請求項1に記載の情報測定方法。
【請求項7】
前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージには、第1ネットワークデバイスのアドレス又はインタフェース、第2ネットワークデバイスのアドレス又はインタフェース、スケジューリング周期の大きさ、周期偏差が含まれる、請求項6に記載の情報測定方法。
【請求項8】
前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するステップは、
分散制御モデルに対して、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージを、IGP又はBGP-LSの属性を拡張することによってドメイン内及びドメイン間で通知し、集中制御モデルに対して、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージを、コントローラとネットワークデバイスとの間のサウスバウンドインタフェースを介して取得又は報告するステップを含む、請求項6に記載の情報測定方法。
【請求項9】
前記周期偏差測定メッセージは、OAMの性能測定メッセージにsub-TLVを新たに追加したものであり、前記周期偏差測定メッセージのカプセル化フォーマットは、当該sub-TLVが周期偏差測定タイプであることを示すフィールドと、前記sub-TLVの長さを示すフィールドと、スケジューリング周期の大きさを示すフィールドとを含む、請求項1に記載の情報測定方法。
【請求項10】
前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージは、プロトコルの拡張によってリンク属性のsub-TLVを新たに追加したものであり、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージのカプセル化フォーマットは、当該sub-TLVが周期偏差属性タイプであることを示すフィールドと、当該sub-TLVの長さを示すフィールドと、スケジューリング周期の大きさを示すフィールドと、前記周期偏差を示すフィールドと、を含む請求項6に記載の情報測定方法。
【請求項11】
第2ネットワークデバイスに適用される情報測定装置であって、
隣接する第1ネットワークデバイスによってスケジューリング周期の開始時刻に送信された周期偏差測定メッセージを受信するように構成される受信モジュールであって、前記周期偏差測定メッセージには、当該スケジューリング周期の大きさを示すフィールドが含まれる受信モジュールと、
前記周期偏差測定メッセージを受信した受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定するように構成される決定モジュールと、を備える、情報測定装置。
【請求項12】
前記周期偏差を周期偏差情報アドバタイズメントメッセージに格納し、前記周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するように構成され、複数周期スケジューリングをサポートする場合、各スケジューリング周期に対応する周期偏差情報アドバタイズメントメッセージをそれぞれネットワーク全体における他のノード又はコントローラに通知するようにさらに構成される格納モジュールをさらに備える、請求項11に記載の情報測定装置。
【請求項13】
第1ネットワークデバイスに適用される情報測定装置であって、
スケジューリング周期の開始時刻に、隣接する第2ネットワークデバイスに周期偏差測定メッセージを送信するように構成される送信モジュールを備え、
前記周期偏差測定メッセージには、当該スケジューリング周期の大きさを示すフィールドが含まれ、それにより、第2ネットワークデバイスは、前記周期偏差メッセージを受信した受信時刻、スケジューリング周期の大きさ、及び第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間のリンク遅延に基づいて、前記第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の前記スケジューリング周期の周期偏差を決定する、情報測定装置。
【請求項14】
所定のスケジューリング周期又は複数のスケジューリング周期の周期偏差測定機能をアクティブ化するように構成されるアクティブ化モジュールと、
前記周期偏差測定メッセージの数を設定するように構成される設定モジュールと、をさらに備える、請求項13に記載の情報測定装置。
【請求項15】
コンピュータに、請求項1~10のいずれか一項に記載の情報測定方
法を実行させるように構成される、コンピュータプログラム。
【国際調査報告】