(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G06F 21/33 20130101AFI20241108BHJP
【FI】
G06F21/33
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536197
(86)(22)【出願日】2022-12-13
(85)【翻訳文提出日】2024-07-31
(86)【国際出願番号】 CN2022138516
(87)【国際公開番号】W WO2023109782
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202111554270.3
(32)【優先日】2021-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521431088
【氏名又は名称】北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Zitiao Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】0207, 2/F, Building 4, Zijin Digital Park, Haidian District, Beijing,P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ジォンジョ
(57)【要約】
本出願は、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法を開示している。該方法は、第1クライアントによって実行することができる。第1クライアントは、アクセストークンをクラウドドキュメントコンポーネントに送信することができ、該アクセストークンは、クラウドドキュメントコンポーネントに第1クライアントを認証させるために用いられる。クラウドドキュメントコンポーネントは、アクセストークンを受信した場合、アクセストークンを利用して第1クライアントを認証することができる。クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントが認証に合格したことを確認した後、第1クライアントは、第1クライアントが認証に合格したとクラウドドキュメントコンポーネントが判定したことに応答して、第1クライアントにおいて、クラウドドキュメントコンポーネントクを利用してラウドドキュメントをロードすることができる。クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、クラウドドキュメントをロードすることができ、第1コンポーネントは、webページをレンダリングする機能を提供することができる。これで分かるように、本案によれば、クラウドドキュメントコンポーネントを第1クライアントに適用可能であり、第1クライアントもクラウドドキュメントを適用することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法であって、
第1クライアントに適用され、
前記クラウドドキュメントコンポーネントに前記第1クライアントを認証させるアクセストークンをクラウドドキュメントコンポーネントに送信するステップと、
前記第1クライアントが認証に合格したと前記クラウドドキュメントコンポーネントが判定したことに応答して、前記第1クライアントにおいて、前記クラウドドキュメントコンポーネントを利用してクラウドドキュメントをロードするステップであって、前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、前記クラウドドキュメントをロードし、前記第1コンポーネントが、ウェブページをレンダリングする機能を提供するために用いられるステップと、を含む、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記第1クライアントは、クラウドドキュメントの機能をカスタマイズするためのカスタム設定情報をクラウドドキュメントコンポーネントに送信するステップ、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記第1クライアントが、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって、前記第1クライアントに提供されたインターフェースを介して、第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得するステップであって、前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって提供されたインターフェースを介して、前記第2クライアントにおけるインターフェースを呼び出すことで、前記第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得し、前記インターフェースが、クロスドメイン通信の機能を提供するために用いられるステップ、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1クライアントが、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって、前記第1クライアントに提供されたインターフェースを介して、第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得するステップは、
前記第1クライアントが、コールバック関数及び前記クラウドドキュメントコンポーネントによって前記第1クライアントに提供されるインターフェースを介して、前記イベントデータを取得するステップ、を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法であって、
前記方法は、
クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントから送信されたアクセストークンを受信するステップと、
前記クラウドドキュメントコンポーネントは、前記アクセストークンを利用して、前記第1クライアントを認証するステップと、
前記クラウドドキュメントコンポーネントは、前記第1クライアントが認証に合格したことを判定した後、前記第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、クラウドドキュメントをロードするステップであって、前記第1コンポーネントが、webページをレンダリングする機能を提供するために用いられるステップと、を含む、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって送信されたカスタム設定情報を受信するステップであって、前記カスタム設定情報が、クラウドドキュメントの機能をカスタマイズするために用いられるステップ、を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記クラウドドキュメントコンポーネントが、第2クライアントによって送信されたハンドシェイクメッセージを受信し、前記ハンドシェイクメッセージに対する応答メッセージを前記第2クライアントに送信するステップと、
前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記アクセストークンを前記第2クライアントに送信するステップと、を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記クラウドドキュメントコンポーネントは、前記第1クライアントによって送信されたカスタム設定情報を受信した場合、前記方法は、
前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記カスタム設定情報を前記第2クライアントに送信するステップ、を更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、
前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって提供されたインターフェースを介して、第2クライアントにおけるインターフェースを呼び出すことで、前記第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得するステップであって、前記インターフェースが、クロスドメイン通信の機能を提供するために用いられるステップと、
前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって、前記第1クライアントに提供されたインターフェースを介して、前記第2クライアントによって戻されたイベントデータを前記第1クライアントに送信するステップと、を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって、前記第1クライアントに提供されたインターフェースを介して、前記第2クライアントによって戻されたイベントデータを前記第1クライアントに送信するステップは、
前記クラウドドキュメントコンポーネントが、イベントを監視する前記第1クライアントのコールバック関数及び前記クラウドドキュメントコンポーネントによって前記第1クライアントに提供されるインターフェースを介して、前記クラウドドキュメントによって戻されたイベントデータを前記第1クライアントに送信するステップ、を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法であって、
前記方法は、
第2クライアントが、アプレットアプリケーションによって提供された第1コンポーネントを利用してクラウドドキュメントをロードするクラウドドキュメントコンポーネントの要求に応答して、クラウドドキュメントウェブページを取得するステップと、
前記第2クライアントが、前記クラウドドキュメントウェブページを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信するステップと、を含む、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法。
【請求項12】
前記方法は、
前記第2クライアントが、ハンドシェイクメッセージを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信するステップと、
前記第2クライアントが、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって送信された、前記ハンドシェイクメッセージに対する応答メッセージを受信するステップと、を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記第2クライアントが、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって送信されるアクセストークン及びカスタム設定情報を受信するステップであって、前記アクセストークンが、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって前記アプレットアプリケーションを認証するために用いられ、前記カスタム設定情報が、クラウドドキュメントの機能をカスタマイズするために用いられるステップ、を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
クラウドドキュメントウェブページを取得するステップは、
前記第2クライアントが、前記アクセストークン及び/又はカスタム設定情報を載せるハイパーテキスト伝送プロトコルhttp要求を送信して、前記クラウドドキュメントウェブページを得るステップ、を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、
前記第2クライアントが、クラウドドキュメントコンポーネントによって呼び出されるインターフェースを登録するステップ、を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は、
前記第2クライアントが、監視されるイベントのトリガされたに応答して、前記第2クライアントにおけるインターフェース及び前記アプレットアプリケーションによって提供されたインターフェースを介して、イベントデータを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信するステップ、を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理装置であって、第1クライアントに適用され、
前記装置は、
前記クラウドドキュメントコンポーネントに前記第1クライアントを認証させるアクセストークンをクラウドドキュメントコンポーネントに送信するための第1送信手段と、
前記第1クライアントが認証に合格したと前記クラウドドキュメントコンポーネントが判定したことに応答して、前記第1クライアントにおいて、前記クラウドドキュメントコンポーネントを利用してクラウドドキュメントをロードするためのロード手段であって、前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、前記クラウドドキュメントをロードし、前記第1コンポーネントが、ウェブページをレンダリングする機能を提供するために用いられるロード手段と、を備える、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理装置。
【請求項18】
クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理装置であって、クラウドドキュメントコンポーネントに適用され、
前記装置は、
第1クライアントから送信されたアクセストークンを受信するための第1受信手段と、
前記アクセストークンを利用して、前記第1クライアントを認証するための認証手段と、
前記第1クライアントが認証に合格したことを判定した後、前記第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、クラウドドキュメントをロードするためのロード手段であって、前記第1コンポーネントが、webページをレンダリングする機能を提供するために用いられるロード手段と、を備える、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理装置。
【請求項19】
クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理装置であって、第2クライアントに適用され、
前記装置は、
アプレットアプリケーションによって提供された第1コンポーネントを利用してクラウドドキュメントをロードするクラウドドキュメントコンポーネントの要求に応答して、クラウドドキュメントウェブページを取得するための取得手段と、
前記クラウドドキュメントウェブページを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信するための第1送信手段と、を備える、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理装置。
【請求項20】
機器であって、
プロセッサとメモリとを備え、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶された指令を実行し、前記機器に請求項1~16のいずれか1項に記載の方法を実行させるために用いられる、機器。
【請求項21】
機器が請求項1~16のいずれか1項に記載の方法を実行することを指示する指令を含む、コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項22】
コンピュータプログラム製品がコンピュータにおいて実行されると、コンピュータに請求項1~16のいずれか1項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年12月17日に中国知的財産特許局に出願された出願番号が202111554270.3、出願名称が「クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法及び装置」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、当該出願に記載されたすべての記載コンテンツが援用により本願に組み込まれている。
【0002】
本出願は、データ処理領域に関しており、特にクラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
クラウドドキュメントは、複数のユーザによる共同編集が可能であるため、情報共有を効果的に促進することができる。現在、クラウドドキュメントコンポーネントは、クラウドドキュメントをコンポーネントの形で開放して、システム開発者がwebレベルでアプリケーションを開発できるようにすることで、ブラウザにおいてクラウドドキュメントに基づく製品を実現する。
【0004】
現在、クラウドドキュメントコンポーネントは、ブラウザにのみ適用可能であり、それを他のシーンに適用する技術実現手段を欠いている。
【発明の概要】
【0005】
本出願が解決しようとする技術的問題は、クラウドドキュメントコンポーネントがブラウザ以外の他のシーンに適用できないことであり、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法及び装置を提供することである。
【0006】
第1態様によれば、本出願の実施形態は、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法を提供しており、第1クライアントに適用され、前記方法は、
前記クラウドドキュメントコンポーネントに前記第1クライアントを認証させるア前記クラウドドキュメントコンポーネントに前記第1クライアントを認証させるアクセストークンをクラウドドキュメントコンポーネントに送信するステップと、
前記第1クライアントが認証に合格したと前記クラウドドキュメントコンポーネントが判定したことに応答して、前記第1クライアントにおいて、前記クラウドドキュメントコンポーネントを利用してクラウドドキュメントをロードするステップであって、前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、前記クラウドドキュメントをロードし、前記第1コンポーネントが、ウェブページをレンダリングする機能を提供するために用いられるステップと、を含む。
【0007】
好ましくは、前記方法は、
前記第1クライアントは、クラウドドキュメントの機能をカスタマイズするためのカスタム設定情報をクラウドドキュメントコンポーネントに送信するステップ、を更に含む。
【0008】
好ましくは、前記方法は、
前記第1クライアントが、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって、前記第1クライアントに提供されたインターフェースを介して、第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得するステップであって、前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって提供されたインターフェースを介して、前記第2クライアントにおけるインターフェースを呼び出すことで、前記第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得し、前記インターフェースが、クロスドメイン通信の機能を提供するために用いられるステップ、を更に含む。
【0009】
好ましくは、前記第1クライアントが、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって、前記第1クライアントに提供されたインターフェースを介して、第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得するステップは、
前記第1クライアントが、コールバック関数及び前記クラウドドキュメントコンポーネントによって前記第1クライアントに提供されるインターフェースを介して、前記イベントデータを取得するステップ、を含む。
【0010】
第2態様によれば、本出願の実施形態は、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法を提供しており、前記方法は、
クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントから送信されたアクセストークンを受信するステップと、
前記クラウドドキュメントコンポーネントは、前記アクセストークンを利用して、前記第1クライアントを認証するステップと、
前記クラウドドキュメントコンポーネントは、前記第1クライアントが認証に合格したことを判定した後、前記第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、前記クラウドドキュメントをロードするステップであって、前記第1コンポーネントが、webページをレンダリングする機能を提供するために用いられるステップと、を含む。
【0011】
好ましくは、前記方法は、
前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって送信されたカスタム設定情報を受信するステップであって、前記カスタム設定情報が、クラウドドキュメントの機能をカスタマイズするために用いられるステップ、を更に含む。
【0012】
好ましくは、前記方法は、
前記クラウドドキュメントコンポーネントが、第2クライアントによって送信されたハンドシェイクメッセージを受信し、前記ハンドシェイクメッセージに対する応答メッセージを前記第2クライアントに送信するステップと、
前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記アクセストークンを前記第2クライアントに送信するステップと、を更に含む。
【0013】
好ましくは、前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって送信されたカスタム設定情報を受信した場合、前記方法は、
前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記カスタム設定情報を前記第2クライアントに送信するステップ、を更に含む。
【0014】
好ましくは、前記方法は、
前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって提供されたインターフェースを介して、前記第2クライアントにおけるインターフェースを呼び出すことで、前記第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得するステップであって、前記インターフェースが、クロスドメイン通信の機能を提供するために用いられるステップと、
前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって、前記第1クライアントに提供されたインターフェースを介して、前記第2クライアントによって戻されたイベントデータを前記第1クライアントに送信するステップと、を更に含む。
【0015】
好ましくは、前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって、前記第1クライアントに提供されたインターフェースを介して、前記第2クライアントによって戻されたイベントデータを前記第1クライアントに送信するステップは、
前記クラウドドキュメントコンポーネントが、イベントを監視する前記第1クライアントのコールバック関数及び前記クラウドドキュメントコンポーネントによって前記第1クライアントに提供されるインターフェースを介して、前記クラウドドキュメントによって戻されたイベントデータを前記第1クライアントに送信するステップ、を含む。
【0016】
第3態様によれば、本出願の実施形態は、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法を提供しており、前記方法は、
第2クライアントが、アプレットアプリケーションによって提供された第1コンポーネントを利用してクラウドドキュメントをロードするクラウドドキュメントコンポーネントの要求に応答して、クラウドドキュメントウェブページを取得するステップと、
前記第2クライアントが、前記クラウドドキュメントウェブページを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信するステップと、を含む。
【0017】
好ましくは、前記方法は、
前記第2クライアントが、ハンドシェイクメッセージを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信するステップと、
前記第2クライアントが、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって送信された、前記ハンドシェイクメッセージに対する応答メッセージを受信するステップと、を更に含む。
【0018】
好ましくは、前記方法は、
前記第2クライアントが、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって送信されるアクセストークン及びカスタム設定情報を受信するステップであって、前記アクセストークンが、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって前記アプレットアプリケーションを認証するために用いられ、前記カスタム設定情報が、クラウドドキュメントの機能をカスタマイズするために用いられるステップ、を更に含む。
【0019】
好ましくは、クラウドドキュメントウェブページを取得するステップは、
前記第2クライアントが、前記アクセストークン及び/又はカスタム設定情報を載せるハイパーテキスト伝送プロトコルhttp要求を送信して、前記クラウドドキュメントウェブページを得るステップ、を含む。
【0020】
好ましくは、前記方法は、
前記第2クライアントが、クラウドドキュメントコンポーネントによって呼び出されるインターフェースを登録するステップ、を更に含む。
【0021】
好ましくは、前記方法は、
前記第2クライアントが、監視されるイベントのトリガされたに応答して、前記第2クライアントにおけるインターフェース及び前記アプレットアプリケーションによって提供されたインターフェースを介して、イベントデータを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信するステップ、を更に含む。
【0022】
第4態様によれば、本出願の実施形態は、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理装置を提供しており、第1クライアントに適用され、
前記装置は、
前記クラウドドキュメントコンポーネントに前記第1クライアントを認証させるアクセストークンをクラウドドキュメントコンポーネントに送信するための第1送信手段と、
前記第1クライアントが認証に合格したと前記クラウドドキュメントコンポーネントが判定したことに応答して、前記第1クライアントにおいて、前記クラウドドキュメントコンポーネントを利用してクラウドドキュメントをロードするためのロード手段であって、前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、前記クラウドドキュメントをロードし、前記第1コンポーネントが、ウェブページをレンダリングする機能を提供するために用いられるロード手段と、を備える。
【0023】
好ましくは、前記装置は、
クラウドドキュメントの機能をカスタマイズするためのカスタム設定情報をクラウドドキュメントコンポーネントに送信するための第2送信手段を更に備える。
【0024】
好ましくは、前記装置は、
前記クラウドドキュメントコンポーネントによって、前記第1クライアントに提供されたインターフェースを介して、第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得するための取得手段であって、前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって提供されたインターフェースを介して、前記第2クライアントにおけるインターフェースを呼び出すことで、前記第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得、前記インターフェースが、クロスドメイン通信の機能を提供するために用いられる取得手段を更に備える。
【0025】
好ましくは、前記取得手段は、
コールバック関数及び前記クラウドドキュメントコンポーネントによって前記第1クライアントに提供されるインターフェースを介して、前記イベントデータを取得するために用いられる。
【0026】
第5態様によれば、本出願の実施形態は、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理装置を提供しており、クラウドドキュメントコンポーネントに適用され、
前記装置は、
第1クライアントから送信されたアクセストークンを受信するための第1受信手段と、
前記アクセストークンを利用して、前記第1クライアントを認証するための認証手段と、
前記第1クライアントが認証に合格したことを判定した後、前記第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、前記クラウドドキュメントをロードするためのロード手段であって、前記第1コンポーネントが、webページをレンダリングする機能を提供するために用いられるロード手段と、を備える。
【0027】
好ましくは、前記装置は、
前記第1クライアントによって送信されたカスタム設定情報を受信するための第2受信手段を更に備え、前記カスタム設定情報が、クラウドドキュメントの機能をカスタマイズするために用いられる。
【0028】
好ましくは、前記装置は、
第2クライアントによって送信されたハンドシェイクメッセージを受信し、前記ハンドシェイクメッセージに対する応答メッセージを前記第2クライアントに送信するための第3受信手段と、
前記アクセストークンを前記第2クライアントに送信するための第1送信手段と、を更に備える。
【0029】
好ましくは、前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって送信されたカスタム設定情報を受信した場合、前記装置は、
前記カスタム設定情報を前記第2クライアントに送信するための第2送信手段を更に備える。
【0030】
好ましくは、前記装置は、
前記第1クライアントによって提供されたインターフェースを介して、前記第2クライアントにおけるインターフェースを呼び出すことで、前記第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得するための呼び出し手段であって、前記インターフェースが、クロスドメイン通信の機能を提供するために用いられる呼び出し手段と、
前記クラウドドキュメントコンポーネントによって、前記第1クライアントに提供されたインターフェースを介して、前記第2クライアントによって戻されたイベントデータを前記第1クライアントに送信するための第3送信手段と、を更に備える。
【0031】
好ましくは、前記第3送信手段は、
イベントを監視する前記第1クライアントのコールバック関数及び前記クラウドドキュメントコンポーネントによって前記第1クライアントに提供されるインターフェースを介して、前記クラウドドキュメントによって戻されたイベントデータを前記第1クライアントに送信するために用いられる。
【0032】
第6態様によれば、本出願の実施形態は、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理装置を提供しており、第2クライアントに適用され、前記装置は、
アプレットアプリケーションによって提供された第1コンポーネントを利用してクラウドドキュメントをロードするクラウドドキュメントコンポーネントの要求に応答して、クラウドドキュメントウェブページを取得するための取得手段と、
前記クラウドドキュメントウェブページを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信するための第1送信手段と、を備える。
【0033】
好ましくは、前記装置は、
ハンドシェイクメッセージを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信するための第2送信手段と、
前記クラウドドキュメントコンポーネントによって送信された、前記ハンドシェイクメッセージに対する応答メッセージを受信するための第1受信手段と、を更に備える。
【0034】
好ましくは、前記装置は、
前記クラウドドキュメントコンポーネントによって送信されるアクセストークン及びカスタム設定情報を受信するための第2受信手段を更に備え、前記アクセストークンが前記クラウドドキュメントコンポーネントによって前記アプレットアプリケーションを認証するために用いられ、前記カスタム設定情報が、クラウドドキュメントの機能をカスタマイズするために用いられる。
【0035】
好ましくは、前記取得手段は、
アプレットアプリケーションによって提供された第1コンポーネントを利用してクラウドドキュメントをロードするクラウドドキュメントコンポーネントの要求に応答して、前記アクセストークン及び/又はカスタム設定情報を載せるハイパーテキスト伝送プロトコルhttp要求を送信し、前記クラウドドキュメントウェブページを得るために用いられる。
【0036】
好ましくは、前記装置は、
クラウドドキュメントコンポーネントによって呼び出されるインターフェースを登録するための登録手段を更に備える。
【0037】
好ましくは、前記装置は、
監視イベントがトリガされることに応答して、前記第2クライアントにおけるインターフェース及び前記アプレットアプリケーションによって提供されたインターフェースを介して、イベントデータを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信するための第3送信手段を更に備える。
【0038】
第7態様によれば、本出願の実施形態は、機器を提供しており、前記機器は、プロセッサとメモリとを備え、
前記プロセッサは、前記機器が上記の第1態様のいずれか1項又は上記の第2態様のいずれか1項又は上記の第3態様のいずれか1項に記載の方法を実行するために、前記メモリに記憶された指令を実行するために用いられる。
【0039】
第8態様によれば、本出願の実施形態は、機器が上記の第1態様のいずれか1項又は上記の第2態様のいずれか1項又は上記の第3態様のいずれか1項に記載の方法を実行するように指示する指令を含む、コンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供している。
【0040】
第9態様によれば、本出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供しており、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータによって実行されると、コンピュータに上記の第1態様のいずれか1項又は上記の第2態様のいずれか1項又は上記の第3態様のいずれか1項に記載の方法を実行させる。
【0041】
従来の技術と比べて、本出願の実施形態は、以下の利点を有する。
【0042】
本出願の実施形態は、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法を提供している。一例では、該方法は、第1クライアントによって実行可能である。一例では、第1クライアントは、アクセストークンをクラウドドキュメントコンポーネントに送信することができ、該アクセストークンが、前記クラウドドキュメントコンポーネントに前記第1クライアントを認証させるために用いられる。クラウドドキュメントコンポーネントが前記アクセストークンを受信した後、前記アクセストークンを利用して、前記第1クライアントを認証することができる。クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントが認証に合格したことを確認した後、前記第1クライアントは、前記第1クライアントが認証に合格したと前記クラウドドキュメントコンポーネントが判定したことに応答して、前記第1クライアントにおいて、前記クラウドドキュメントコンポーネントを利用してクラウドドキュメントをロードする。前記クラウドドキュメントコンポーネントは、前記第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、前記クラウドドキュメントをロードすることができる、前記第1コンポーネントは、webページをレンダリングする機能を提供することができる。これで分かるように、本案によれば、クラウドドキュメントコンポーネントを第1クライアントに適用可能であり、第1クライアントもクラウドドキュメントを適用することができる。
【0043】
本出願の実施形態は、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法を提供している。該方法は、クラウドドキュメントコンポーネントによって実行可能である。一例では、クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントによって送信されたアクセストークンを受信することができる。その後、前記クラウドドキュメントコンポーネントは、前記アクセストークンを利用して、前記第1クライアントを認証する。前記クラウドドキュメントコンポーネントは、前記第1クライアントが認証に合格したことを判定した後、前記第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、前記クラウドドキュメントをロードする。前記第1コンポーネントは、webページをレンダリングする機能を提供することができる。これで分かるように、本案によれば、クラウドドキュメントコンポーネントは、前記第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、前記クラウドドキュメントをロードすることができる。これにより、クラウドドキュメントコンポーネント第1クライアントに適用可能であり、第1クライアントもクラウドドキュメントを適用することができる。
【0044】
本出願の実施形態は、クラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法を提供している。該方法は、第2クライアントによって実行することができる。一例では、クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントによって提供された第1コンポーネントクラウドドキュメントをロードするという要求を第2クライアントに送信することができ、第2クライアントは、該要求に応答して、クラウドドキュメントウェブページを取得し、前記クラウドドキュメントウェブページを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信することができる。これで分かるように、本案によれば、クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、クラウドドキュメントをロードする目的を実現することで、クラウドドキュメントコンポーネントを第1クライアントに適用可能であり、第1クライアントもクラウドドキュメントを適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
本開示の実施形態又は従来の技術の技術案をより明確に説明するために、実施形態又は従来の技術の説明に必要な添付図面を簡単に紹介する。以下の説明における添付図面は、本出願に記載の幾つかの実施形態だけに過ぎないことは明らかである。当業者にとって、創造的な工夫を要することなく、これらの添付図面によって他の添付図面を得られることは明らかである。
【0046】
【
図1】本出願の実施形態に係るクラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法のシグナリング対話図である。
【
図2】本出願の実施形態に係るクラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理装置の構成概略図である。
【
図3】本出願の実施形態に係るクラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理装置の構成概略図である。
【
図4】本出願の実施形態に係るクラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理装置の構成概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
当業者が本出願をより良好に理解するために、本出願の実施形態の添付図面を参照して、本出願の実施形態の技術案を明確且つ完全に説明する。説明した実施形態が、本開示の全ての実施形態ではなく、一部だけの実施形態であることは明らかである。本出願の実施形態に基づいて、当業者は、創造的な工夫をせずに得られる他の実施形態の全ては、いずれも本開示の保護範囲に含まれる。
【0048】
以下、添付図面を参照して、本出願の様々な非限定的な実施形態を詳細に説明する。
【0049】
図1は、本出願の実施形態に係るクラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理方法のシグナリング対話図である。本実施形態では、前記方法は、例えば、以下のステップS101-S105を含んでもよい。
【0050】
図1に示す第1クライアント及び第2クライアントについて、前記第1クライアントには、ソフトウェア、アプリケーション又はアプレットアプリケーションを有してもよい。前記第2クライアントには、複数人共同ドキュメントアプリケーションを有しもよい。該複数人共同ドキュメントアプリケーションは、クラウドドキュメントアプリケーション、や共有文書アプリケーション又はオンライン文書アプリケーションを含んでもよい。
【0051】
一例では、前記第1クライアントには、アプレットアプリケーションを含んでもよく、前記第2クライアントには、クラウドドキュメントアプリケーションを含んでもよい。この場合、前記第1クライアントと第2クライアントとは、同一のクライアントであってよい。例として、前記アプレットアプリケーションと前記クラウドドキュメントアプリケーションは、特定のアプリケーションに集積することができる。例えば、対象アプリケーションについて、アプレット機能だけでなく、クラウドドキュメント機能も提供することができる。
【0052】
S101:第1クライアントが、クラウドドキュメントコンポーネントに前記第1クライアントを認証させるためのアクセストークンを、前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信する。
【0053】
本出願の実施形態では、アクセストークンとは、ユーザの認証された身元を代表可能なトークンを指す。
【0054】
一例では、第1クライアントは、アクセストークンをクラウドドキュメントコンポーネントに送信することに加えて、カスタム設定情報をクラウドドキュメントコンポーネントに送信することもできる。其カスタム設定情報が、クラウドドキュメントの機能をカスタマイズするために用いられる。
【0055】
クラウドドキュメントの機能は、「いいね!」、画像、シェア、コメント、ディレクトリ、サイドバー、右下隅の全画面ボタン、クラウドドキュメントの右側相手リスト、クラウドドキュメントの右側の詳細メニューなどを含むが、これらに限定にされない。
【0056】
S102:クラウドドキュメントコンポーネントは、前記アクセストークンを利用して、前記第1クライアントを認証する。
【0057】
クラウドドキュメントコンポーネントは、前記アクセストークンを受信した後、前記アクセストークンを利用して、第1クライアントを認証することで、第1クライアントの身元を検証することができる。本出願の実施形態は、前記クラウドドキュメントコンポーネントが前記アクセストークンを利用して、前記第1クライアントを認証する特定の実現形態を具体的に限定するものではない。
【0058】
S103:クラウドドキュメントコンポーネントは、前記第1クライアントが認証に合格した後、第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用してクラウドドキュメントをロードするという要求を第2クライアントに送信する。
【0059】
S104:第2クライアントは、前記要求に応答して、クラウドドキュメントウェブページを取得する。
【0060】
S105:第2クライアントは、前記クラウドドキュメントウェブページを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信する。
【0061】
本出願の実施形態では、クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントが認証に合格したことを判定した場合、前記第1クライアント身元が正当であることを示すため、クラウドドキュメントコンポーネントを第1クライアントに適用することができる。この場合、前記第1クライアントは、前記クラウドドキュメントコンポーネントを利用してクラウドドキュメントをロードすることができる。クラウドドキュメントコンポーネントは、クラウドドキュメントをロードする時に、前記第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、前記クラウドドキュメントをロードすることができる。該第1コンポーネントは、ウェブ(web)ページをレンダリングする機能を提供することができる。本出願の実施形態は、前記第1コンポーネントを具体的に限定するものではない。一例では、前記第1コンポーネントは、tt-iframeコンポーネントであってもよい。
【0062】
クラウドドキュメントコンポーネントが、第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、前記クラウドドキュメントをロードするという特定の実施形態では、クラウドドキュメントコンポーネントは、クラウドドキュメントを、第1コンポーネントの形で第1クライアントのマウントノードにマウントすることができる。一例では、クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、クラウドドキュメントをロードするという要求を第2クライアントに送信することができる。第2クライアントが該要求を受信した後、該要求に応答して、クラウドドキュメントウェブページを取得することができる。更に、第2クライアントは、前記クラウドドキュメントウェブページを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信する。
【0063】
一例では、クラウドドキュメントウェブページを取得するステップは、2つの段階を含んでもよく、第1の段階は、ハイパーテキストマークアップ言語(HyperText Markup Language、HTML)を含む第1ページを取得し、第1ページをクラウドドキュメントコンポーネントに送信することができる。第2の段階は、第1ページを取得した後、前記クラウドドキュメントコンポーネントと第2クライアントとの間でハンドシェイクを実行し、ハンドシェイクが成功した後、第2クライアントは、クラウドドキュメントのページコンテンツを更に取得し、クラウドドキュメントコンポーネントに返すことができる。第1ページ及びクラウドドキュメントのページコンテンツは、クラウドドキュメントウェブページを構成する。
【0064】
クラウドドキュメントコンポーネントと第2クライアントとの間でハンドシェイクを実行可能であることについて、一例では、第2クライアントは、ハンドシェイクメッセージをクラウドドキュメントコンポーネントに送信することができる。クラウドドキュメントコンポーネントは、該ハンドシェイクメッセージを受信した後、該ハンドシェイクメッセージに対する応答メッセージを第2クライアントに送信することができる。こうして、クラウドドキュメントコンポーネントと第2クライアントは、ハンドシェイクに成功した。
【0065】
クラウドドキュメントコンポーネントと第2クライアントは、ハンドシェイクに成功した後、前記クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントのアクセストークンを第2クライアントに送信することができる。また、クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントからのカスタム設定情報を受信した場合、前記クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントにカスタム設定に適するクラウドドキュメントを提供するように、前記カスタム設定情報を第2クライアントに送信してもよい。
【0066】
また、第2クライアントは、クラウドドキュメントコンポーネントによって呼び出されるためのインターフェースを登録することで、その後、クラウドドキュメントコンポーネントが該インターフェースを呼び出して、第2クライアントのインターフェースによって返されたデータを取得し、更に、該データを第1クライアントに返すことができる。一例では、前記第2クライアントは、クラウドドキュメントからなるアクセスファイルを介して、インターフェースを登録する必要があることを判定して、登録が必要であるインターフェースを登録することができる。
【0067】
一例では、第2クライアントは、前記クラウドドキュメントのページコンテンツを取得するために、ハイパーテキスト伝送プロトコル(Hyper Text Transfer Protocol、HTTP)要求を送信する。一例では、前記http要求には、第1クライアントのアクセストークンを乗せることができる。更に別の例では、前記第2クライアントがクラウドドキュメントコンポーネントからのカスタム設定情報を受信した場合、前記http要求には、前記カスタム設定情報を含んで、前記カスタム設定情報に適するページコンテンツを取得することで、前記カスタム設定情報に適するクラウドドキュメントウェブページを得ることもできる。
【0068】
一例では、第2クライアントは、postMessageを介して、第1ページ及びクラウドドキュメントのページコンテンツをクラウドドキュメントコンポーネントに送信することができる。postMessageは、ウェブによって提供されたクロスドメイン通信機能である。
【0069】
上述した説明から分かるように、本案によれば、クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、クラウドドキュメントをロードする目的を実現することで、クラウドドキュメントコンポーネントを第1クライアントに適用し、第1クライアントもクラウドドキュメントを適用することができる。
【0070】
一例では、前記第1クライアントは、クラウドドキュメントイベントを監視することもできる。本出願の実施形態は、前記クラウドドキュメントイベントを具体的に限定するものではない。前記クラウドドキュメントイベントは、例えば、タイトル変更イベント、ユーザ権限変更イベントなどを含んでもよい。
【0071】
本出願の実施形態では、クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントによって呼び出されるインターフェースを提供することができ、第2クライアントもクラウドドキュメントコンポーネントによって呼び出されるためのインターフェースが登録されている。従って、前記第1クライアントは、第2クライアントのイベントを監視することができる。特定の実施形態では、前記クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントによって提供されたインターフェースを介して、前記第2クライアントにおけるインターフェースを呼び出すことで、前記第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得することができ、更に、前記クラウドドキュメントコンポーネントは、第1クライアントによって呼び出されるインターフェースを利用して、前記イベントデータを第1クライアントに送信する。
【0072】
一例では、前記第2クライアントは、被監視イベントがトリガされると、前記第2クライアントにおけるインターフェース及び前記第1クライアントによって提供されたインターフェースを介して、イベントデータを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信することができる。
【0073】
前記インターフェースについて、該インターフェースは、クロスドメイン通信機能を提供し、インターフェースを利用して、クラウドドキュメントコンポーネントと第2クライアントとの2つの情報ドメインの間で情報を伝送することができる。本出願の実施形態は、前記インターフェースを具体的に限定するものではないが、一例では、前記インターフェースは、message managerであってもよい。
【0074】
一例では、「前記第1クライアントは、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって、前記第1クライアントに提供されたインターフェースを介して、第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得する」について、特定の実施形態では、クラウドドキュメントコンポーネントは、前記イベントデータを前記第1クライアントのコールバック関数に追加し、前記クラウドドキュメントコンポーネントによって、前記第1クライアントに提供されたインターフェースを介して、前記コールバック関数を第1クライアントに返すことができる。
【0075】
上記の実施形態に係る方法によれば、本出願の実施形態は、対応する装置を更に提供している。以下、添付図面を参照して該装置を説明する。
【0076】
図2は、本出願の実施形態に係るクラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理装置の構成概略図である。前記装置200は、第1クライアントに適用可能であり、前記装置200は、第1送信手段201及びロード手段202を備える。
【0077】
第1送信手段201は、前記クラウドドキュメントコンポーネントに前記第1クライアントを認証させるアクセストークンをクラウドドキュメントコンポーネントに送信するために用いられ、
ロード手段202は、前記第1クライアントが認証に合格したと前記クラウドドキュメントコンポーネントが判定したことに応答して、前記第1クライアントにおいて、前記クラウドドキュメントコンポーネントを利用してクラウドドキュメントをロードするために用いられ、前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、前記クラウドドキュメントをロードし、前記第1コンポーネントが、ウェブページをレンダリングする機能を提供するために用いられる。
【0078】
好ましくは、前記装置は、
クラウドドキュメントの機能をカスタマイズするためのカスタム設定情報をクラウドドキュメントコンポーネントに送信するための第2送信手段を更に備える。
【0079】
好ましくは、前記装置は、
前記クラウドドキュメントコンポーネントによって、前記第1クライアントに提供されたインターフェースを介して、第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得するための取得手段を更に備え、前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって提供されたインターフェースを介して、前記第2クライアントにおけるインターフェースを呼び出すことで、前記第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得し、前記インターフェースが、クロスドメイン通信の機能を提供するために用いられる。
【0080】
好ましくは、前記取得手段は、コールバック関数及び前記クラウドドキュメントコンポーネントによって前記第1クライアントに提供されるインターフェースを介して、前記イベントデータを取得するために用いられる。
【0081】
前記装置200は、上記の方法実施形態に係る第1クライアントによって実行される方法に対応する装置であり、前記装置200の各手段の具体的な形態は、いずれも上記の方法実施形態と同じ構想であるため、従って、前記装置200の各手段の具体的な形態は、上記の方法実施形態の関連説明を参照するため、ここで重複説明を繰り返さない。
【0082】
図3は、本出願の実施形態に係るクラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理装置の構成概略図である。
図3に示す装置300は、クラウドドキュメントコンポーネントに適用され、前記装置300は、第1受信手段301、認証手段302及びロード手段303を備える。
【0083】
第1受信手段301は、第1クライアントから送信されたアクセストークンを受信するために用いられ、
認証手段302は、前記アクセストークンを利用して、前記第1クライアントを認証するために用いられ、
ロード手段303は、前記第1クライアントが認証に合格したことを判定した後、前記第1クライアントによって提供された第1コンポーネントを利用して、前記クラウドドキュメントをロードするために用いられ、前記第1コンポーネントが、webページをレンダリングする機能を提供するために用いられる。
【0084】
好ましくは、前記装置は、
前記第1クライアントによって送信されたカスタム設定情報を受信するための第2受信手段を更に備え、前記カスタム設定情報が、クラウドドキュメントの機能をカスタマイズするために用いられる。
【0085】
好ましくは、前記装置は、
第2クライアントによって送信されたハンドシェイクメッセージを受信し、前記ハンドシェイクメッセージに対する応答メッセージを前記第2クライアントに送信するための第3受信手段と、
前記アクセストークンを前記第2クライアントに送信するための第1送信手段と、を更に備える。
【0086】
好ましくは、前記クラウドドキュメントコンポーネントが、前記第1クライアントによって送信されたカスタム設定情報を受信した場合、前記装置は、
前記カスタム設定情報を前記第2クライアントに送信するための第2送信手段を更に備える。
【0087】
好ましくは、前記装置は、
前記第1クライアントによって提供されたインターフェースを介して、前記第2クライアントにおけるインターフェースを呼び出すことで、前記第2クライアントによって戻されたイベントデータを取得するための呼び出し手段であって、前記インターフェースが、クロスドメイン通信の機能を提供するために用いられる呼び出し手段と、
前記クラウドドキュメントコンポーネントによって、前記第1クライアントに提供されたインターフェースを介して、前記第2クライアントによって戻されたイベントデータを前記第1クライアントに送信するための第3送信手段と、を更に備える。
【0088】
好ましくは、前記第3送信手段は、イベントを監視する前記第1クライアントのコールバック関数及び前記クラウドドキュメントコンポーネントによって前記第1クライアントに提供されるインターフェースを介して、前記クラウドドキュメントによって戻されたイベントデータを前記第1クライアントに送信するために用いられる。
【0089】
前記装置300は、上記の方法実施形態に係るクラウドドキュメントコンポーネントによって実行される方法に対応する装置であるため、前記装置300の各手段の具体的な形態は、いずれも上記の方法実施形態と同じ構想である。従って、前記装置300の各手段の具体的な形態は、上記の方法実施形態の関連説明を参照することができる。ここで重複説明を繰り返さない。
【0090】
図4は、本出願の実施形態に係るクラウドドキュメントコンポーネントによるデータ処理装置の構成概略図である。
図4に示す装置400は、第2クライアントに適用され、前記装置400は、取得手段401及び第1送信手段402を備える。
【0091】
取得手段401は、アプレットアプリケーションによって提供された第1コンポーネントを利用してクラウドドキュメントをロードするクラウドドキュメントコンポーネントの要求に応答して、クラウドドキュメントウェブページを取得するために用いられ、
第1送信手段402は、前記クラウドドキュメントウェブページを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信するために用いられる。
【0092】
好ましくは、前記装置は、
ハンドシェイクメッセージを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信するための第2送信手段と、
前記クラウドドキュメントコンポーネントによって送信された、前記ハンドシェイクメッセージに対する応答メッセージを受信するための第1受信手段と、を更に備える。
【0093】
好ましくは、前記装置は、
前記クラウドドキュメントコンポーネントによって送信されるアクセストークン及びカスタム設定情報を受信するための第2受信手段を更に備え、前記アクセストークンが前記クラウドドキュメントコンポーネントによって前記アプレットアプリケーションを認証するために用いられ、前記カスタム設定情報が、クラウドドキュメントの機能をカスタマイズするために用いられる。
【0094】
好ましくは、前記取得手段は、アプレットアプリケーションによって提供された第1コンポーネントを利用してクラウドドキュメントをロードするクラウドドキュメントコンポーネントの要求に応答して、前記アクセストークン及び/又はカスタム設定情報を載せるハイパーテキスト伝送プロトコルhttp要求を送信し、前記クラウドドキュメントウェブページを得るために用いられる。
【0095】
好ましくは、前記装置は、
クラウドドキュメントコンポーネントによって呼び出されるインターフェースを登録するための登録手段を更に備える。
【0096】
好ましくは、前記装置は、
監視イベントがトリガされることに応答して、前記第2クライアントにおけるインターフェース及び前記アプレットアプリケーションによって提供されたインターフェースを介して、イベントデータを前記クラウドドキュメントコンポーネントに送信するための第3送信手段を更に備える。
【0097】
前記装置400は、上記の方法実施形態に係る第2クライアントによって実行される方法に対応する装置であるため、前記装置400の各手段の具体的な形態は、いずれも上記の方法実施形態と同じ構想である。従って、前記装置400の各手段の具体的な形態は、上記の方法実施形態の関連説明を参照することができる。ここで重複説明を繰り返さない。
【0098】
本出願の実施形態は、機器を更に提供しており、前記機器は、プロセッサとメモリとを備え、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶された指令を実行するために用いられ、前記機器に、上記の方法実施形態によって提供された第1クライアント又はクラウドドキュメントコンポーネント又は第2クライアントによって実行される方法を実行させる。
【0099】
本出願の実施形態は、機器に対して上記の方法実施形態によって提供された第1クライアント又はクラウドドキュメントコンポーネント又は第2クライアントによって実行される方法を実行するように指示する指令を含むコンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供している。
【0100】
当業者は、明細書を考慮し、本明細書に開示の発明を実施した後、本出願の他の実施形態を容易に想到できる。本出願は、本出願の任意の変形、用途又は適性変更をカバーすることを意図する。これらの変形、用途又は適性変更は、本出願の一般的な原理に従い、本開示に開示されていない当分野の公知常識又は慣用の技術手段を含む。明細書及び実施形態は、例示的なものとしてのみ見なされ、本出願の真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲により示される。
【0101】
本出願は、上述したように既に説明し添付図面に示された正確な構造に限定されるものではなく、その範囲から逸脱することなく、様々な補正及び変更を行うことができることを理解すべきである。本出願の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0102】
上記の説明は、本出願の好適な実施形態に過ぎず、本出願を限定することを意図するものではなく、本出願の精神及び原理の範囲内でなした任意の補正、等価置換、改良などは、いずれも本出願の保護範囲に含まれるものとする。
【国際調査報告】